宇和島市議会 > 2022-06-15 >
06月15日-02号

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  1. 宇和島市議会 2022-06-15
    06月15日-02号


    取得元: 宇和島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-01
    令和 4年  6月 定例会令和4年6月宇和島市議会定例会議事日程第2号令和4年6月15日(水)午前10時開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名)1番    槇野洋子君2番    吉川優子君3番    田中秀忠君4番    山本定彦君5番    畠山博文君6番    佐々木宣夫君7番    山瀬忠弘君8番    椙山三也君9番    浅田美幸君10番    川口晴代君11番    中平政志君12番    武田元介君13番    浅野修一君14番    赤松孝寛君15番    三曳重郎君16番    兵頭司博君17番    石崎大樹君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員    なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務企画部長     西本能尚君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    梶原伸介君市民環境部長     古谷輝生君保健福祉部長     伊手博志君産業経済部長     楠 憲雄君建設部長       山口 勝君教育部長       片山治彦君水道局長       和田 靖君医療行政管理部長   大宿昌生君市長公室長      梶原祥敬君総務課長       武田 靖君財政課長       中川耕治君危機管理課長     山下真嗣君学校教育課長     大柴博之君農林課長       和田恵朗君水産課長       四宮陽一君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         水野宏一君次長         宇都宮 太君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主査         中村太郎君主事         中川武史君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(石崎大樹君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号により進めます。 本日の会議録署名人に、泉 雄二君、松本 孔君を指名いたします。 それでは、これより一般質問に入ります。 質問は、お配りしている発言順位表により順次発言を許します。 なお、発言時間は、一問一答方式の場合、質問と答弁の時間を含めて1人1時間以内といたします。 この際、申し上げます。 議員の皆さんは、指定の発言席にて質問を行い、市長並びに理事者に対し答弁を求める者の指名を願います。 なお、議員の質問に対する理事者の答弁は、簡潔明瞭に自席にて行い、議事進行に配慮されることを求めます。 まず、吉川優子君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 会派あゆみの吉川優子です。質問をさせていただきます。 理事者におかれましては、市民の皆様にも分かりやすく簡単明瞭にお答えくださいますよう、よろしくお願いいたします。 障害者の生活に寄り添う行政施策についてお伺いいたします。 タクシー券の利用法について。 1年間500円のチケットを24枚配布とのことです。しかし、利用法としては、1回の乗車に500円券を1枚だけ使えるとのことですが、市内のワンメーターなら不都合はなさそうです。しかし、旧市内ではない方には利用しにくいとの声がありましたが、補助で配布されているものの利用率をお教えください。 伊手保健福祉部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 昨年度まで3年間の利用率について、お答えをいたします。 まず、平成31年度は380名の方に8,320枚を配布し、5,830枚の利用で、配布枚数に対する利用率は70.1%となっております。 令和2年度につきましては、496名の方に1万586枚を配布し、6,638枚の利用で、利用率は62.7%、令和3年度は479名の方に1万526枚を配布し、6,942枚の利用で、利用率は66.0%となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 利用率がよくないとは思わないですけれども、住んでいる地域に差があるのではないかと思います。まとめて使えないのには理由はありますか。 もちろん金券なのでお釣りを出すことなどはできないと思います。半端は実費で出してもらうとしても、まとめて使えるようにはできませんでしょうか。 また、松山市に問い合わせたところ、障害者1級の方、療育手帳A在宅の方対象に、非課税世帯に限るというくくりなくタクシーチケット配布がされていました。宇和島市は非課税世帯に限っているということですが、理由と、そしてまたこの先、変更などは考えられませんか。伊手保健福祉部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 まず、まとめて使えないかといった点につきまして、当事業につきましては、障害をお持ちの方に経済的な支援をする一方で、より多くの外出を促して社会参加をしていただきたいといった目的もありますことから、1回の乗車につき1枚の利用に限定させていただいております。 また、非課税世帯に限定していることにつきましては、経済的な理由によりタクシー利用が難しい方の社会参加を促進するという観点から、要件を非課税世帯に属する方としております。 当事業につきましては、平成29年度に開始をしておりまして、3年後となる令和2年度に制度の拡充を行っております。今年度が拡充後3年目となりますので、今回いただいた御意見等も含め、制度の目的である障害者の社会参加の促進と在宅福祉の増進に寄与するものとなるよう検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 次に、目の不自由な方のパソコンソフトについてお聞きいたします。 宇和島市は6年ごとに購入が10万円分認められているとお聞きしました。高知などでは3年ごとに20万円分認められているそうです。今はソフトが1つ5万円ほどするということで、条件変更の予定はありませんか。 また、これからの世代はパソコンよりもスマホやタブレットになってくると思われ、そうなるとハンディキャップのある方にとって使いやすいのは、iPhoneとなるようです。 しかし、高価なものなので、購入の助成があったらとても助かるようですが、現在、東京と鳥取では既に助成制度があるようです。宇和島市でもできませんか。伊手保健福祉部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 パソコンソフトにつきましては、国の法律に基づきまして、日常生活用具給付等事業情報通信支援用具として、視覚障害や上肢機能障害の手帳を所持する方であれば、等級に関係なく給付はできます。 議員が言われますように、現在、基準額は10万円、耐用年数は6年としておりまして、県内ほとんどの市町が同様の取扱いとしております。また、スマホやタブレット等につきましては、現在のところ同事業では給付の対象とはしておりません。 今ほど御紹介いただきましたように、パソコンソフトの基準額や耐用年数が自治体によって相違しているといった事例、またスマホやタブレット購入等に関する助成制度を設けている事例等もありますので、今後、他自治体の現状の調査研究をしてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 針灸施術の補助はとてもありがたいとおっしゃっていましたが、提出等の書類がとても手間のかかるものでした。何とか少しでも手間を省くことをお考えいただけたら喜ばれると思いますが、いかがでしょうか。伊手保健福祉部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 針灸施術費助成事業としまして、本市では国民健康保険後期高齢者医療保険の加入者に対して、事業を実施しております。 利用者が施術を受けた場合、施術機関から助成申請書を提出いただきますけれども、医療保険ごとに書式が異なっておりますので、申請時の負担軽減の観点から、今後、記載内容の統一化を図りますとともに、記載事項の一部簡略化についても検討してまいります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) そのとき、宇和島市のホームページがとても見にくいと言われました。かく言う私も、本当に検索しづらいなと思っている一人です。 ただ、この先の市民生活にDXの活用はどなたにとっても本当に大切になってくると思います。現在、高齢者の方向けのスマホ教室などを開催されていますが、それと同じように、障害のある方向けの教室を開き、そこの講師を同じ障害をお持ちの方にしていただき、その機会にでもそれぞれの立場から見た行政の施策などについての御意見を聞いていただける場を設けてくださったら、誰も取りこぼしのない住みよい宇和島になっていくのではないかと思います。 この先の宇和島市の施策に反映していただきたく思い、岡原市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 障害者支援におけるDXの推進につきましては、今年の2月に策定をいたしました宇和島市DX推進計画において、障害者が豊かで自立した生活を安心して送れるよう、デジタル技術を有効に活用し、効果的かつ効率的な福祉サービスの提供に努めるとしております。 その実現のために、当事者の皆様方のお声を聞きながら、その施策に反映をさせていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) コミュニティバスのバス停についてお伺いいたします。 吉田の役場前のバス停が、昔からのバス通りにあり、雨の日など支所や公民館に行くのに不自由されているとのことでした。可能であれば、もう一つバス停を増やすことはできますか。それが無理であれば、現バス停から役場までのレンガの小道に白線をお願いしたいのですがということを、西本総務企画部長にお伺いいたしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 議員御指摘のとおり、平成26年に吉田支所が現在地に移転したことにより、支所とバス停は、約100メートル離れてございます。バス停の新設につきましては、国への申請に加え、全体の運行時間の調整、バス利用者への周知など、一定のお時間が必要となりますが、まずは吉田伊達広場に白線を引くのではなく、バス停の新設に向け協議を進めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 防災・減災に関してお伺いいたします。 昨年の10月に、一般財団法人国際災害対策支援機構さんと締結されたヘリの事業のその先として、昨年度に実証実験、そして今年度5月実動訓練が行われておりましたが、その成果とこれからの計画があればお聞かせください。山下危機管理課長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長山下真嗣君) お答えいたします。 議員御説明のとおり、5月2日から4日にかけて実動訓練等を実施しておりますので、御報告させていただきます。 2日は、南海トラフ地震等の広域的な災害が発生した際に必要となる輸血用の血液製剤を愛媛県に代わって輸送する訓練と、近隣の3町への市立宇和島病院DMAT隊員の搬送訓練を実施いたしております。 血液製剤の輸送訓練では、松山市の愛媛県赤十字血液センター、松山空港事務所、愛媛県薬剤師会宇和島支部等の御協力をいただきながら、民間ヘリコプターによる輸送手順が、実動訓練に合わせて確認することができております。 また、DMAT隊員の輸送訓練では、各町への民間ヘリコプターの離発着場所の確認及び関係機関との連携が、実動訓練に合わせて確認することができております。 3日は、離発着訓練を兼ねまして、一般財団法人国際災害対策支援機構等の提供によりまして、ヘリコプター内での結婚式、ソラマリ挙式を実施いたしております。 4日、5日につきましては、えひめ南予きずな博連携した伊達なうわじまお城まつりに合わせまして、ヘリコプターの離発着場所の確認と人員輸送訓練を兼ねた遊覧訓練飛行を実施いたしております。 今後の計画につきましては、今年度は、民間ヘリコプターの離発着が可能なヘリポート機能を有した避難地を、九島大橋下の恵比寿山に整備を進めることといたしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 次なる実動訓練は、島嶼部や半島部の住民参加型の災害対策のものが必要でないかと思いますが、計画は今の分になりますでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長山下真嗣君) お答えいたします。 島嶼部におきましては、これまでも愛媛県のドクターヘリや海上保安庁のヘリコプター等と消防団等が連携協力しながら実動訓練を実施いたしているところでございます。 ヘリコプターを活用した緊急時の災害対応は重要と考えておりますので、引き続き関係機関と協力連携しながら、ヘリコプターを活用した実動訓練を定期的に実施してまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 宇和島市のハザードマップについて、目の不自由な方からの御指摘で、平面のものは視覚障害者の方には全く意味がないということでした。長野県の工業高等専門学校の教授の方が、3Dのハザードマップを作られたと、そのときに説明を受けましたが、その次の日に、愛媛新聞に掲載されておりましたので、御覧になった方もいらっしゃると思います。 宇和島市では、今後、3Dのハザードマップの制作を考えておられませんか。山下危機管理課長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長山下真嗣君) お答えいたします。 議員御説明の3Dハザードマップにつきましては、市内の印刷業者でも作成が可能なことを確認しておりますが、まずは実際に必要な方々の御意見を、担当の福祉課を窓口としてお聞きしていきたいというふうに考えております。 災害時に配慮が必要な避難行動要支援者の方々につきましては、避難に関する個別計画の作成が一番有効な手段と考えております。個々の個別計画を策定する中で、既存のハザードマップ防災アプリ等を活用しながら、災害リスクに応じた避難先や避難する際の支援者の強力などを決めておくことで、より実効性の高い避難が可能になると考えております。 個別計画の作成支援につきましては、防災士連絡会との業務委託により、防災士の皆様が民生委員の皆さんや自治会の御協力をいただきながら、作成を支援しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 宇和島市の広報についてお伺いします。 3月号の広報の1面が2月と印刷されていた件についてですが、市役所には市民の方からの問合せはありましたか。西本総務企画部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 まず、広報うわじま3月号に関しまして、表紙の誤表記等がありましたことに対し、この場をお借りいたしまして、改めて市民の皆様に深くおわび申し上げます。大変申し訳ございませんでした。 御質問のありました市役所へのお問合せにつきましては、市民の方へ広報の配布に御協力いただいている自治会長から、把握している限りで20件余りのお問合せ、御指摘をいただいたところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) そのときの経緯を教えてください。また、内容、QRコードのことも含めたその後の編集の際の対策を教えてください。西本総務企画部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 まず、表紙の誤表記について、経緯を御説明いたします。 令和4年2月25日、広報紙が市長公室に納品された際に、担当者が初めて表記に誤りがあることに気づきました。そこで、同日、市公式LINE及び自治会回覧で訂正とおわびをさせていただいたところでございます。 誤表記となった原因でございますが、最終校正の際に誤って最終データではないデータを編集してしまい、印刷会社に出稿してしまったことによる人為的なミスによるものでございます。 再発防止策といたしましては、最新ではない制作過程のデータは、別フォルダに分けて編集作業を行うよう改善をいたしました。 次に、QRコードが読み込めない、また読み込んでも該当ページがないという不具合がございました。QRコードが携帯電話の機種によって読み込めない場合があったことから、4月号からQRコードのサイズを大きくする対応をしたところでございます。 しかしながら、全ての機種に対応することは困難でございまして、読み取れない場合には、大変申し訳ございませんが、ホームページで記事IDやキーワード検索による表示をお願いをいたします。 また、該当ページがなかった点につきましては、広報配布時にページ公開をしていないケースがあったことが原因でございます。 現在は広報配布前に各担当課がページを公開することを徹底するとともに、広報担当においても最終確認を行っているところでございます。 このたびは市民の皆様に大変御迷惑をおかけする結果となってしまいましたけれども、同じ過ちを繰り返すことのないよう、緊張感を持って編集作業を行ってまいります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 間違いは誰にもあることだと思います。もちろん私も間違います。ただ、先日、他県ですが、行政から多額の振込み間違いがあったようなことにつながりかねないことだと思いますので、いま一度、市民の皆様にお知らせしていただきたく質問させていただきました。 商店街の現状と今後について、お伺いいたします。 商店街の今の状況を見て、今現在の市役所としての取組を教えてください。楠産業経済部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 旧宇和島市の中心商店街について申し上げますと、宇和島商工会議所が行っております空き店舗調査では、令和4年4月時点で、総店舗数193店舗中、空き店舗が59店舗で、空き店舗率は30.6%となっており、5年前の平成29年時調査の空き店舗率24.1%と比較いたしますと、6.5ポイント増加をしております。 高齢化と後継者不足を背景に、郊外店の大型店舗との競合、ネット取引等の増加に加えまして、新型コロナウイルス感染症の長期化などが影響しているものと考えており、私たちが子供の頃から比べますと、大変寂しい状況であると感じております。 現在、市といたしましては、コロナ禍で影響を受けた商店街団体などが商業を活性化等に取り組む活動に補助金を交付する地域商業活性化事業を実施し、支援をしております。 また、中心商店街に対しましては、買物客に配布をいたします駐車券への補助を実施し、商店街への誘客促進を行っております。 イベントにつきましても、うわじま牛鬼まつりや5月に開催をいたしました伊達なうわじまお城まつりにおきましては、商店街周辺を中心に実施するなど、商店街振興も踏まえた内容としているところでございます。 また、平成18年5月から住民票の写し等の交付業務を行います市民サービスセンターを、商店街の空き店舗を活用し開設しているところでございまして、商店街の活性化に寄与しているものと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 空き店舗が多い中、手始めとしてあまりお金をかけずにできること、まずはシャッターを開けていただく第一歩のために、例えば学生さんの美術館など発表の場、水産高の生徒さんが作った食品など販売のアンテナショップ、学生さんたちの考えるまちづくり室、学生さんと高齢者の交流ルームなどにチャレンジしてみることや、先日テレビで東京の大手町、丸の内、有楽町で、中通り綱引き大会を3日間開催されている様子を見ましたが、本当に楽しそうでした。 町は楽しいが基本です。住民や働いている人が楽しくなかったら、前へ進むことなどできないと思います。 こんな楽しい企画を、市役所内の面白いことが好きな人を募集して、クラブ活動的に企画委員会を立ち上げることを考えてはいただけませんでしょうか。楠産業経済部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 商店街活性化のための様々なアイデアをいただきまして、誠にありがとうございます。 委員が今御紹介されました東京の綱引き大会でございますけれども、調べましたら、周辺ビル等を所有する企業等で構成をする団体が主催し、地域の企業就業者の健康づくりの促進や交流を目的に実施をされておりまして、人気のイベントになっているようでございます。 現在、商店街では、商店街活性化のため関係団体と連携し定期的に青空市などを開催しており、今年度は3年ぶりに土曜夜市も実施すると伺っております。 また、秋には宇和島商工会議所青年部と商店街が連携し、食のイベントを実施することを検討されていると伺っておりまして、多くの方が商店街に足を運んでいただくことを期待しております。 今、議員からいただきましたアイデアにつきましては、参考とさせていただきまして、商店街団体や事業者、商工団体と共に、商店街の活性化策につながる方策について検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) ほかにも例を挙げるとたくさんありますが、宮崎県日南市は、行政と市民が一体となってまちづくりをしていたり、兵庫県加古川市なども、人との関わりでまちづくりをされているところはたくさんあります。 先日私が視察に行った先の栃木県も、小さな町でもとてもすてきな取組がなされていました。 市の職員さん方は、まちづくりの先進地の視察など行かれていますでしょうか。楠産業経済部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 平成30年の7月豪雨災害やコロナ禍によります移動制限等もございまして、最近は先進地研修をあまり実施しておりませんけれども、平成29年度には、地方創生に係る事例について、市長並びに関係職員による視察を実施し、御質問にございました宮崎県の日南市や鹿児島県の長島町におきまして、官民連携による先進的な取組について視察をいたしまして、奨学金制度や商店街活性化の事例等について、研修をさせていただいたところでございます。 また、令和3年度には、観光まちづくりに係る事例として、大洲市の一般社団法人によります取組を視察させていただきまして、今後の観光施策の参考とさせていただいたところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 加古川市は、2021年にシャッター商店街を町保育で変えていくという活動を社会と民間と連携して始め、そこには市民一人一人が社会に対し、責任ではなく楽しいと感じて主体的に関わることが社会を変えていく大きなエネルギーを作り出すと考え活動していると書かれてあります。 ぜひ志を持って、宇和島市を盛り上げる人づくりを考えてください。 12月の質問のときにも御提案させていただいた、これもあまりお金がかからない甲冑武士が市内のあちこちに出没するわくわく、どきどき、にこにこできる面白いことは、必ず町おこしにつながります。 甲冑武士が城山に上ったり、シロシタやきさいやで買物をする、商店街を歩いてみる、段々畑を上る、グランピングする、予土線に乗る、闘牛観戦をする、伊達家のお墓参りをするなど、先ほどの御提案と同じようなことですが、お金もかからず楽しんでやれることをしていただける方の募集を、こども食堂などに来てくださる学生や子供たち、自分の住む宇和島を楽しくし隊と銘打ってボランティア活動ポイントなどを企画して募集してはどうでしょうか。 また、今は共同体が世界を変えると言われる時代です。だからこそのコラボ戦略を、お土産品やグッズなどでやってほしいと思います。宇和島の宝と伊達家や城、A型、B型作業所、子供たちや地元芸術家さんなどと企画していただきたいと思います。 でも、これまでのように企画するだけではなく、その先の販売戦略として全天候型の商店街を活用したり、それこそバーチャル商店街を使ったり、関係人口を巻き込んでいくアイデアに学生さんたちの新しい考え方も取り入れていただきたいので、若い世代のホリバタと連携して企画はできませんか。楠産業経済部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 商店街活性化を図るに当たりましては、商業者や商店街団体、商工団体を中心に、これまでも活動が続けられてきたところでございますけれども、その中で、御提案にございました若い世代や子供たちなど、様々な関係者が集い参画することで、新しいアイデアや活気が生まれてくることもあると思います。 市といたしましては、引き続き関係者と連携、協力の下、有効な商店街活性化策につきまして検討してまいりたいと考えております。 また、先ほど御紹介をいたしました地域商業活性化事業におきましては、商店街団体等の前向きな活動を支援しているところでございますので、これらを活用していただけるよう、引き続き周知に努めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) このような活動は、自分たちだけでなく、知らない誰かがSNSに投稿してくださったりします。そうすることで、シェアが広がって、宇和島おもろいやんにつながると思います。 そのから先日報道があったようですが、宇和島駅の旧機関区にある扇形のかつての機関車の車庫は、日本に現存11個ということです。そこを壊す選択しかない道を選ばず、残して人を呼び込むことに使えませんか。 今、現状宇和島市はどのように把握されていますでしょうか。 ここについては、いろいろあると思いますので、質問にはしていませんが、スーツ君というYouTuberがいらっしゃって、宇和島を何度か訪れてくださっています。その方のお話を、宇和島出身の方が、宇和島いいものあるのに宣伝が上手にできてないけん、宇和島の観光客のお困り事ももう少し寄り添ってほしいなと言われた方に教えていただきました。 そのようなこともありますので、市役所の皆様方にも見て感じていただきたいと思います。 また、商店街の活性化に、ストリートピアノもアイデアの一つに加えていただけたらと思います。 廃校利用と移住定住についてお伺いいたします。 みんなの廃校プロジェクトというサイトにも宇和島市は掲載されていましたが、全国で1年に大体450ほどの廃校ができていると書かれていましたが、宇和島市の廃校の利活用は進んでいますか。西本総務企画部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 現在、本市の廃校は、旧小学校9校、旧中学校1校の合計10校でございます。この10校のうち4校につきましては、大学の研究拠点やコミュニティ施設などの利活用が行われているところでございます。 また、これら10校の廃校は、全て指定避難所に指定され、校舎以外の運動場や体育館は、地域の方々の社会体育施設として随時利用がなされております。 このような中、今年度、2件の民間事業者から利活用の相談がございましたが、このうち1件の事業者から利活用申請書の提出がなされ、審査を行っている状況でございます。 今後といたしましても、地元の皆様方の御理解、御協力をいただきながら、先進事例も参考に、各地域が活性化する利活用案の検討を進めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) まずは市民からの利用促進、次に都会の若者たちが住みやすい、楽しい、子育てしやすい、そして何よりWi-Fiの拡充が必要なので、子育て、DX、もう一つ仕事の面でも、これからのスマート農業とも連携して廃校活用も進めていける連携を、市役所内でつくっていかれてはどうでしょうか。西本総務企画部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 議員御指摘のとおり、廃校利活用に関しましては、庁内での連携が重要であると認識をしております。 そこで、令和元年9月に、学校跡地施設利用活用検討ワーキンググループ会議を設置し、広く検討を行っているところでございます。会議メンバーといたしましては、廃校の利活用の担当である企画課、地域活性化や企業誘致担当である商工観光課、市有財産の管理担当として財政課、そして学校担当の教育総務課の職員により構成をいたしております。 また、DXの推進を図るため、宇和島市DX推進プロジェクトチームも組織されておりまして、庁内の連携だけでなく、市全体におけるDX推進を検討することとしております。このプロジェクトチームにおきまして、スマート農業といったDX分野における様々な可能性について、検討を進めていることとしておりますが、今後におきましては、このチームとも連携を図りながら、廃校の利活用についても検討を行ってまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 宇和島市は、まず市民がわくわく、どきどき、いきいきできるまちづくりを行う、その先にこそ、来たい、住みたい、帰りたい、ふるさと宇和島が見えてくると思います。 現在は、バーチャルの世界の中でもリアルの音声とアバターで会議する、授業を受けることが可能になっています。 5月20日から、島根県の商工会議所と民間が、国の助成金を受けて、バーチャルの中に、しまね御縁結び商店街をつくって実証実験を始められています。何とこのバーチャル空間、ガイヤタウンというまちなのです。 宇和島市も、このような取組を参考に、できることから始められたら、田舎×田舎、田舎×都市など、移住・定住を全面に打ち出さなくても、おいしそう、きれいな海、いいものあるねという単純なことから、行ってみたいにつながり、住んでみたいと思ってもらえるにもつながっていくと考えますが、御所見を西本総務企画部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 議員御紹介の取組につきましては、現実と同じようにバーチャル空間において商品を見たり説明を受けたり買物ができるなど、遠くにお住まいの方にも地域の魅力をアピールできることから、関係人口の拡大にもつながるものと認識をしているところでございます。 こうしたデジタル技術の有効な活用につきましては、本市におきましても令和4年2月に策定した宇和島市DX推進計画におきまして、産業経済分野をはじめ、様々な分野でDXに取り組み、課題解決や新たな価値の創出を図ることとしております。 宇和島市が一体となってDXを推進するためには、関係団体、NPOをはじめ庁外との連携が重要であると考えております。各種団体や市民の皆様方におかれましては、デジタル技術を活用した地域の課題解決や活性化について、御意見、御相談がございましたら、まずはそれぞれの市担当課に御連絡をいただきたいと思っております。 御相談いただいた案件につきましては、まず担当課において実現性や投資効果、優先順位などを検討した上で、庁内に設置しておりますDX推進プロジェクトチーム等において、関係部署間での連携を図りながら、取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) また、お隣の西予市の地域おこし協力隊は、個人事業主型の田舎で働き隊というものがあるために、県内1の人数の協力隊員がいます。また、今年度も早々に募集人員が定員に達したので、現在の審査が終わるまでは募集が停止されるという人気ぶりです。 実際に今その協力隊員でもある友人に聞いたところ、自由度があり、それぞれが与えられたミッションをクリアするという形とのことです。この形を採用しているのは、全国でも数少ないとは聞きましたが、宇和島市の隊員の状況、その後の隊員の定着など、そして宇和島市がこれを採用していない理由があれば教えてください。なければ、この先の協力隊の形はどのようにしていくか、西本総務企画部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 まず、本市における地域おこし協力隊の現状につきましては、現在の隊員は2名で、御槇地区の地域活性化をミッションとした企画課所属の職員と、市内のECマーケティング対策をミッションとした市長公室所属の職員となっております。 また、隊員の定着につきましては、平成25年度から令和3年7月の間に、13名の隊員が卒業しておりますが、6割を超える8名が各地域に定住し、継続して地域の活性化に御尽力いただいているところでございます。 次に、地域おこし協力隊制度の形態について説明をさせていただきます。 本市では、会計年度任用職員として任用する自治体雇用型を採用しておりますが、西予市では、議員御指摘のとおり、個人や地域団体等に業務委託を締結する個人事業主型を採用しているところでございます。 本市が自治体雇用型としている主な理由といたしましては、隊員の日々の活動内容の把握や他の職員によるサポートができるメリットがあると考えたためでございます。 しかしながら一方で、自治体雇用型は、役所のルールに縛られてしまうというデメリットもあり、全国的にも個人事業主型を導入している自治体も増加傾向にあることから、今後、先進地を参考に、個人事業主型など他の制度について検討したいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 伊達博物館と公園についてお伺いします。 伊達家といえば、私は子供の頃から毎日のように伊達家の御陵で遊んだり、季節ごとに城へ上った記憶があり、とても近く感じます。たしか小学校の頃に伊達博物館が建ち、遠足で行ったように記憶しております。 そんな建物が建て替わるタイミングで市議にならせていただいたことにもまた御縁を感じ、先日のお城まつりにたくさんの皆さんが来られていて、少しほっとした吉川ですが、その際、5日に、隈 研吾さんが宇和島の歴史やこれからの宇和島の未来について語られていたのを聞き、わくわくした市民の一人です。 そこで聞かせていただいたことを想像していたら、いても立ってもいられず、弾丸で栃木県と東京に視察に行かせていただきましたので、そのことを基に質問を進めさせていただきます。 まず基本的なことからお聞きします。 現在の場所ではなく、移転し建て替えになった経緯をお聞かせください。 次、移転、建て替えのほうがよい点、現地のほうがよい点を教えてください。 隈 研吾さんが設計してくださることになった経緯を教えてください。 宇和島市は南海トラフの場合の津波浸水に対して、建設の工夫、展示の工夫を予定されていますか。 建設後の公園の規模など、子育て世帯や高齢者の方々が喜んでいただける移転計画であるのかお聞かせください。金瀬教育長にお聞きします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 幾つかお尋ねいただきましたので、整理してお答えしたいと思います。 まず、建築場所の選定につきましては、建て替え委員会の検討を組織として設定いたしました立地複合施設専門部会において、多くの比較検討項目の観点から検討いたしました結果、天赦園の一体整備に伴う伊達文化エリアの魅力向上、開放的な公園に建設することによるランドマーク性の向上、現博物館閉鎖期間の短縮、資料移転に伴うコストの抑制や移動に伴う資料の破損のリスク、軽減等につきまして、現地での建て替えより天赦公園への移設、移転建設に大きな優位性があるとの結論に至りました。 この結果を答申としてまとめ、令和元年10月30日に開催された建替委員会に答申し、新博物館は天赦公園内に移転することと全会一致で決定したものでございます。 次に、移転建て替えのほうがよい点と、現地建て替えのほうがよい点、これを南海トラフの場合の津波浸水に対して、建設の工夫、展示の工夫を予定されていますかという問いと併せてお答えしたいと思います。 まず、移転建て替えのほうがよい点についてですが、天赦園そして開放的な広場につながる博物館の一体的整備のよい点としましては、これまでの博物館は壁に囲まれ、歴史文化に関心があって博物館に行く目的のある人しか、なかなか訪れていただけないような状況でした。 これを一体的な整備に変えますことによって、例えば博物館を見学し、天赦園で散策をし、広場で遊ぶ子供たちを見ながらカフェでおしゃべりをするといったようなデートスポットになっていくというような可能性も考えられますし、また、今の博物館は、中学生以下は無料となっておりますけれども、やはり先ほど申し上げましたように、学校教育の一環で博物館の見学はメニューに入れておりますが、そうでないところで博物館を訪れる中学生以下の子供というのは、なかなかいない、少ないのが実情です。 広場と併設をするという形を取りますと、遊んでいながら、今日は企画展をやっているんだって、僕らは無料で入れるよねということで、ふらっと入ってくれ、そこで吉田のおねりですとか、三間の毛利家あるいは岩松の町並みというような、ふだんあまり自分たちでは行かないようなところにも発見をし、関心を持ち、驚いたり感動したりと、そういったようなこともあるのではないかと期待もできます。 そしてまた、その驚きと感動のメニューというのは、そのまま観光の資源ともなり得ますし、3町も含めた歴史文化を回遊していただくような、そういう気づきのきっかけにも、展示の仕方の工夫によっては、できるのではないかというふうにも考えております。 こういったことが、一体整備には、そのような可能性もあるということでございます。 一方、現地建て替えのほうがよい点といたしましては、宇和島市都市計画の用途区域において、現地博物館の敷地は近隣商業区域に該当して、天赦公園より柔軟かつ高度な利用が可能でございます。 また、宇和島市の防災マップにおける津波浸水の想定が3.0から4.0となっており、天赦公園よりも低い数値であることも挙げられます。 次に、南海トラフの場合の津波浸水に対して、建築、展示の工夫をというお尋ねでしたので、建設地における津波浸水想定につきましては、現況地盤面から4.5から5メートルと想定されております。現在の計画では、道路面以上への盛土、そして建築物自体の高さにより、2階の歴史的資料の展示及び収蔵スペースは、現況地域地盤から約6メートルの高さになる見込みであり、まずこの点で津波対策はできるものと考えております。 また、1階には、宇和島圏域の歴史文化を広く紹介する常設展示を整備する予定でございますが、展示室に隣接して津波時に浸水しない水密扉を備えた倉庫を整備し、有事の際は資料等を急ぎこの中に避難させることとしております。 さらに、建物本体につきましても、十分な耐震性を持った構造、工法を採用し、杭基礎により建物を地盤に固定することで、地震及び津波により倒壊することのない建物とするなど、できる限りの対策を講じてまいることとしております。 隈 研吾さんが設計してくださることになった経緯をというお尋ねでございました。 新伊達博物館建設設計業務の選定につきましては、業務の性質として、単純な価格競争ではなく、建物の意匠性、機能、防災に関する提案内容等に長けた業者を選定するため、公募型プロポーザル方式を採用いたしました。 6者からの応募があり、基本計画策定時に検討課題となっていた項目を中心的な着眼点として、多様な分野の有識者の方7人による審査の結果、最も得点が高かった株式会社隈研吾建築都市設計事務所を特定し、委託契約を結んだものであります。 最後に、建設後の公園の規模、子育て世帯や高齢者の方々が喜んでいただける移転計画であるのかということのお尋ねでした。 新しい天赦公園エリアは、新博物館、緑の広場、天赦園、児童公園が一体となった魅力的な空間となるよう整えていきたいと考えております。 これまでの天赦公園は、日よけも雨よけも風よけもなく、日照りや雨など逃げ場がございませんでした。広場として利用できる面積は、基本設計がまとまってからの御説明にはなりますけれども、プロポーザル時の提案や5月5日のワークショップでの隈氏のお話からは、博物館の無料のエントランスホールや気楽に立ち寄れるカフェなどを造り、緑の広場に接してつながっていくような構想もおありのようです。緑の広場で遊んで、暑くなったらホールで涼むこともできます。風に吹かれて冷えたら、カフェで暖を取ったり、急な雨でも雨宿りもできる、そのような公園、博物館になっていくと思います。 そのようになれば、小さな子供からお年寄りまで、多様な世代の人たちが心地よく交流できるエリアとなることも期待できると考えております。 また、工事期間中の児童公園についてでございます。工事の進捗に合わせて、遊具等の場所は安全な場所にシフトしながら、常に確保いたします。最終的には現在の博物館を解体した後に、現在の遊具広場とほぼ同等規模の児童公園となることを考えております。 具体的な設計は今後実施となりますが、整備に当たりましては、教育委員会としても担当部署と連携して、利用者の方々に対する安全・安心の確保に最大の配慮がなされ、子供たちや保護者の皆様に喜んで利用していただけるような児童公園となるよう、関わってまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 私は孫とよく遊びに行きますが、個人的には道路を渡らずに駐車場から公園に移動できるのが理想です。また、公園部分の設計などはまだでしたら、市役所の中だけでなく、広く子育て世代からの意見を基に建設していただけることを望みます。 また、建設途中に子供たちや高齢者の方が不便になる心配があるようでしたら、これを機会として、市内各所の公園の遊具なども市民が安心・安全に利用できるように、見直しをお願いしたいと思います。 また、建設後にオープンした後、5月5日の南予文化会館での隈 研吾さんの話の中で、文化庁長官の認証施設にする予定とありました。そうなると仮定して、今やるべきことは、4年後以降にいかにして国宝などの展示ができるように準備を始めているかが大切だと思います。 どのように取り組まれておりますか、金瀬教育長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 文化庁長官が国宝、重要文化財を公開することを承認する公開承認施設になるためには、新しく開館後5年の間に、3回以上、国宝、重要文化財の公開を行う必要があります。 開館後速やかに公開承認施設の承認をいただいて、これまで展示できなかった国宝や重要文化財を御覧いただけるよう努めてまいりたいと考えております。 開館準備期間中から、国宝、重要文化財を借用するための交渉を進めてまいります。そのために、毎年文化庁が主催する公開承認施設オンライン会議にも参加しており、国宝、重文の公開に関わる資料の取扱いにつきまして、最新の情報を入手しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 併設予定に入っているカフェですが、関係人口を増やす面でも、個人的にはスターバックスコーヒーがいいなと思っていますが、今回回った美術館は、独自の特色のあるカフェが併設されていました。 今回の建設に際して、調査、研究のために、職員さんは視察などに行かれていますか。また、完成されてからの観光の受入れ方についてもお聞かせください。金瀬教育長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 建替委員会では、知見を深めるため、令和元年7月に、石川県金沢市内の6つの博物館、美術館を視察いたしましたが、その際、関係職員も同行し勉強させております。 また、博物館業務での出張の機会を生かし、四国内で比較的新しく建設された高知城博物館、香川県立ミュージアム等にも、バックヤードの見学、建築手法等を参考として聞き取りさせていただいております。 さらには、文化庁協議のために状況した際には、明治神宮ミュージアムや根津美術館も視察しており、その内容につきましては、建替委員会で御報告するなど、情報共有に努めております。 今ほどお話のありました併設するカフェにつきましては、例えば石川県立美術館の中には、有名パティシエの直営店が入っており、かなりの集客効果があるというふうに伺いましたし、根津美術館にもネスカフェをもじったネズカフェという店名のカフェが併設され、見学の際にもお客様でにぎわっていたと聞いております。 一方で、明治神宮ミュージアムにつきましては、来館者のニーズに合わせて後にカフェスぺースにも改造できることを前提に、まずはロビーホールとして開館したという事例もございます。 カフェ機能等につきましては、伊達博物館の設計を進める上でも協議され、来館者サービスのためにもレストスペースは必要であると考えておりますが、どういう形態が望ましいかは、持続可能性等も考慮しながら、引き続き検討してまいりたいと考えております。 観光の受入れについてですが、一般的な博物館の設置目的としては、文化財の保護、公開、活用、地域文化の伝承などが挙げられます。新しい博物館は、これらに加えて交流人口、関係人口を増やすという新たな使命を果たしてくことが求められると考えております。 他の文化施設、観光施設等との連携や積極的な情報発信、新たな企画、イベントの展開など、これまで以上に誘客にも取り組んでいく必要があると考えております。 先ほど申し上げました公開承認施設となれば、これまで呼ぶことのできなかった国宝級の文化財の展示も可能となりますので、そういった観点でも観光でいらしていただけるお客様を期待できるのじゃないかなと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆2番議員(吉川優子君) 今、大洲がニッポニアホテルなど各社と連携して、保存されている町並みに宿泊していただくよう、次々と宿泊施設を趣向を凝らして建てられています。 宇和島と大洲は近距離です。どんなに宇和島に観光施設を造っても、宿泊は大洲でとなると、宇和島でのお金の落とされ方が変わってきます。そこも視野に入れて、宿泊などと連携して考えておられますか。この場合も、行政内での連携が大切になってくると思いますので、よろしくお願いいたします。 先日、自分の目で隈 研吾さんの作品である美術館など、数か所視察させていただきました。その際、たたずまいが似ているとおっしゃっていた根津美術館は、企画展以外はお休みということで見ることができなかったのですが、東京の友達が代わりに写真などを撮ってくれて、見せていただきました。 全ての御説明は時間の関係でできませんが、隈 研吾さんがおっしゃっていたエントランスが似ていると言われていた明治神宮美術館は、本当に天井が高く、軒は広く、竹に囲まれて神宮の森に溶け込むすばらしい建物でした。中は明治天皇のゆかりの品々が展示されておりました。 また、サントリー美術館はミッドタウンの中にありますので都会的な美術館ですが、伊達博物館も目指す認証施設でありますので、葛飾北斎の展示をされていて長蛇の列、人数制限をされて大変にぎわっておりました。 都内では、そのほか台湾パイナップルケーキのお店など、南青山の住宅街の中でひときわ目立つ木組みのカフェ、東大カフェ、新国立競技場などを視察いたしました。 栃木県では、栃木県社協の友達の紹介で、那須塩原、林市議、さくら市、福田市議、高根沢市移住定住促進支援センターの山田さん、高根沢町商工会事務局長の矢野さん、那珂川町馬頭広重美術館の館長、大野さん、学芸員の永井さんなどに御縁をいただき、隈 研吾さんの設計の馬頭広重美術館とその近郊を視察できました。 那珂川町は人口1万5,000人ですが、隈 研吾ファンと浮世絵ファンで、コロナ前は年間2万人も訪れていたそうです。とはいえ、私が行ったのも平日の昼間でしたが、10名ほど来館されていました。この建物は平成12年の11月にオープンされたとのことで、こちらは平家で、屋根で広重の名画の雨を表現されていました。 隈さんのコンセプトの一つでもある地元の素材を使う、床に芦野石、壁に烏山和紙、地元産の八溝杉のルーバーで全体を覆うことで、光の強弱で建物全体の表情をもたらしていました。 こちらの建物にもショップ、カフェが併設されていましたが、外観が素敵なので、車のCMの撮影にも使われているそうです。 また、ここに行くまでの高根沢町の宝積寺駅も、隈 研吾さんのすばらしい作品でした。こちらの駅は、現参議院議員の高橋克法さんが町長の頃、無名の隈 研吾さんにお願いしてできたものということです。地元の景観に当たり前にある大谷石で造られた農業倉庫を移築して、駅構内にいろいろな建物も建てられていました。駅前に人が集まるスポットとして注目されている素敵空間でした。 栃木でも東京でも隈 研吾作品に触れ、宇和島での姿を想像して、わくわくいたしました。そして、私も私の仲間たちも楽しみにしております。歴史と文化に触れながら子供たちと日向ぼっこできることに思いをはせて、今期の質問は終わりますが、最後に岡原市長の言葉で、伊達博物館に対する熱い思いと、これからの宇和島市の未来へ進む施策に対する思いをお聞かせください。岡原市長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えをいたします。 ちょうど4年前の6月に、建替委員会の準備会を発足いたしまして、それ以降、この建替委員会を中心に様々な議論というものをしてまいりました。 私自身は、この建物の更新、つまり耐震化する、それも大きな目的の一つでございますけれども、この地域の歴史文化というものをどのように後世に伝えていくことができるかということが問われているんだろうという、そういった課題というものも感じていたところでございます。 さらには、その後、隈 研吾氏がこの設計を担当していただけるという、そういったニュースというものが、今後にこの施設に対する夢が広がったんだろうということを感じたことは事実であります。 まずは伊達文化をどのように魅力的に展示をし、多くの方々に見ていただくかに注力をしていくわけでございますが、先ほど答弁にありましたとおり、公開承認施設、これは国宝であるとか、そういった文化財等々をこの地域にいながら、この地域から出ることなく、そういったものを市民の皆様方が感じることのできる施設になるという意味ではございますし、また、先日のワークショップで隈 研吾氏がカフェについて少しお話をされたことを私も聞いたときに、博物館であるとか、また公園の利用者の方々を結ぶ空間になるのではないかと、そういった期待を寄せながら、聞き入っていたところでございました。 そもそも博物館の目指すところの一つに、この地域の歴史や文化を感じながら、地域に対する誇りであるとか愛着というものを感じていくような、そういった人づくりの面というものがあるんだろうと、私はそのように感じている次第でございます。 その中で、これは全ての市民の皆様にも経験をしてほしいんですけれども、特に子供たち、このような全く知らないこういった歴史や文化に触れながら、こうした博物館を拠点といたしまして、これをきっかけに多くのことにチャレンジしていくような子供に育っていただきたいと思っております。 先ほど隈 研吾さんのことを申し上げましたけれども、世界的に著名な隈建築でございますので、このネームバリュー、これらを大いに活用させていただきながら、建物はもとより緑の広場もございます。これらと連携したイベントというものもやっていきたいと思いますし、また、近くには梼原町がございます。梼原町は、隈 研吾氏の隈建築のいわゆる聖地と言われているところでございますので、これは今からのお声かけ次第ではございますけれども、こうした連携の中で、この地域に交流人口を誘客というものを果たしていきたいと思っております。 これは、この前のワークショップでも申し上げましたけれども、建物を建てることが目的ではなくて、いかにこれらを活用していくことができるかということでございます。そのときのキーワードで、見せる、そして守る、そして生かすというキーワードの下に、これらを念頭に、今後の運営についてもしっかり考えていきたいと思っております。 以上でございます。 ◆2番議員(吉川優子君) ありがとうございます。 以上で私の質問は終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(石崎大樹君) 以上で、吉川優子君の質問を終わります。 次に、上田富久君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) おはようございます。市民クラブみずほの上田富久でございます。 通告に従い、一問一答にて質問をいたします。 市長並びに関係理事者におかれましては、要点をまとめ簡潔な答弁をよろしくお願いをいたします。 まず、教育行政のうち、教員の配置について、質問をいたします。 今年の3月末に教職員の人事異動が発表されました。完璧な人事、配置がないことも、議員が人事に関わることは適切でないことも分かっておりますが、あえてお伺いをいたします。 今回の宇和島市の教職員の人事異動、配置は、私がお聞きしたところでは、南予教育事務所が骨子をつくり、地域の要望、実情を踏まえ、各市町の教育委員会と協議をし素案をつくる、それを県教委に上げ、協議・検討され発表するといったプロセスを踏むと聞いておりますが、金瀬教育長、それでよろしいでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 結構でございます。 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、従来でしたら市教委の学校教育課長が人事に加わると聞いておりますが、今回に関しましては学校教育課長が体調不良で休んでおられました。市教委内の誰が人事に加わり、南予教育事務所と協議をされたのか、金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 年度末から年始にかけて各学校を回り、校長そしてほかの職員からいろいろとお話を聞き、また、教育委員会の中の指導主事等からも要望をいただき、そして南予教育事務所の指導主事と調整を図ってまいったと、そういうことでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 誰が関わったと聞いているんです。誰が関わったか。 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 私と教育事務所の管理主事でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ここからは回りくどい話はやめにして、核心の質問に移ります。 平成31年4月より、遊子小学校長が戸島小学校長を兼務することとなりました。令和元年6月、定例会の中平議員の一般質問に対し、この理由を金瀬教育長が述べられたことをそのまま紹介いたしますと、公立義務教育小学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の第6条の2の規定に基づき、校長は各学校に1人置かれることになっております。 次に、教頭、教諭等の数は、具体的には都道府県が基準を定めることとなっており、学級数2の場合の配置数は2となります。したがいまして、戸島小学校のように学級数が2の場合は、通常であれば校長、教諭、教諭、この3人ということになります。教頭は普通この規模では置かれません。こういう状況の中で、校長は授業を受け持つことができません。ですので、2つのクラスを2人の教諭が受け持つこととなります。この2人の教諭に何か事情があって不在となる場合が生じたときには、対応が非常に厳しくなります。 こうした状況の中で、校長を兼務することによって、そしてこの規模では通常置かれない教頭を置くという形を取ることで、常々学校に常駐する教員としては教頭、教諭、教諭、3名という体制で2つのクラスを3人の教職員で受け持つことができるような体制を整えることができます。 そういった事情を児童の教育環境を最優先とするという視点で、最終的には県教委のほうで判断をいただいたということでありますと、金瀬教育長は答弁をされておられます。すばらしい完璧な答弁だと私は思います。 このことによって、令和2年度から、戸島小学校の校長は遊子小学校の校長が兼務されており、令和2年度は3年生6名、5、6年生各1名ずつ、この5、6年生が複式学級ですので、2クラスを教頭1名、教諭2名で、令和3年度は4年生6名、6年生1名、この4年、6年生は複式学級で、1クラスを教頭と教諭1名で指導、監督してこられております。 しかし、今年度より5年生1クラス、6名の児童のみ大変レアなケースになり、今回の人事異動で遊子小学校の校長及び教頭、教諭全てに兼務辞令を発令されておられますが、教頭も配置されなくなり、実質戸島小学校に常駐する教諭は1名だけとなっております。 その理由と経緯を、金瀬教育長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 学級数が1つになり、教員が1人になる可能性がございましたので、県教委とは何とかもう1名置いてもらえないだろうかという御要望をずっとしてきたわけなんですけれども、残念ながら全体の教員の数が足りていない中で、お認めいただけなかったと、そういう経緯でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 近隣の市町の教育長にも話をお伺いしております。南予教育事務所は、全てではないがある程度の要望は聞いてくれると述べられておられましたが、金瀬教育長は南予教育事務所及び県教委とどのような要望を出され、どのような協議を行ったかと聞こうと思っておりましたが、今言われたので、それは省略させていただきたいと思いますが、県教委、南予教育事務所が全く要望を聞き入れてくれなかったと理解してよろしいでしょうか、教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 全く要望を聞き入れてくれなかったということでは決してございませんで、本当に真摯に検討してくださいました。詳しい県全体の状況は存じ上げておりませんけれども、全体の必要数と実際の教員の数が足りていない中で、苦渋の判断だったのではないかなというふうに想像はしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 他の市町の教育長の要望は、ある程度聞いていただける。にもかかわらず、金瀬教育長の要望は聞き入れてもらえない。なめられた話で、宇和島市の教育行政のトップが全く相手にされていないことに、私は失望感を持ちました。 この件につきましては、5名の教育委員全員が疑問視し、異論を唱えたと聞き及んでおりますが、今回の戸島小学校への教員の配置で、どのような不都合が想定されるのか、3月末まで戸島小学校の校長を兼務されていた大柴学校教育課長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 大柴学校教育課長。 ◎学校教育課長(大柴博之君) 昨年度は私自身、遊子小学校と戸島小学校の校長を務めておりました。その際、戸島小学校は4年生1学級、6年生1学級の合わせて2学級でしたので、兼務の校長を除き、教員数は教頭と教諭の2名でございました。 そのときも2名の教員だけでは、学校行事を実施することが難しく、地域や保護者の皆様など、大勢の方々のお力をお借りし、学校運営を行ってまいりました。 御指摘いただいたように、今年度から教員が1名となり、今後考えられる影響や心配な点といたしましては、主に次の3つを挙げさせていただきます。 1点目は、学級担任が出張あるいは急に体調不良となった場合などの緊急時の対応でございます。その場合は、遊子小学校と戸島小学校を兼務している校長あるいは教員を、急ぎ戸島小学校へ派遣し授業を行うこととしており、到着までの間は遊子小学校の別の教員によるリモート学習を行うことで、影響を最小限にしたいと考えております。 2点目は、遠足、運動会をはじめとする学校行事の実施についてでございます。教員が1名となり、今後、学校行事の準備、実施なども、これまでより難しくなることが予想されます。これにつきましては、今年度は校長が戸島小学校へ出張する回数を増やしますこととともに、これまで同様、地域や保護者の皆様のお力もお借りし、対応に努めてまいりたいと考えております。 3点目は、女子児童の指導についてでございます。高学年は男子、女子ともに多感な時期でございます。特に女子児童への対応につきましては、今後、男性の教員だけでは対応が難しい場面も出てくるのではないかと思います。この点につきましては、十分に家庭と連携し情報を共有するとともに、スクールヘルスリーダーや女性の用務員、または遊子小学校の養護教諭の力も借りまして、悩み事などの相談体制を整えてまいりたいと考えております。 今後、何よりも戸島小学校の子供たちの安全・安心な学校生活を継続できるよう努めてまいる所存でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) どうもありがとうございました。 この件に関しましては、金瀬教育長は岡原市長にも報告したとのことですが、この件をお聞きになり、岡原市長はどのように思われたのか、御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 確かに今年度のみならず校長が併任ということは、その前からあったということでございますので、また、議員の皆様方からも心配をされ、これらについて十分に対応してほしいということをおっしゃっていることも聞いておりましたので、私としても金瀬教育長に対して、何とか頑張ってくれというお話をしておりました。 ただ、全体のそういった先生が数が足りないところでの苦渋の決断ということでございますので、今後これで手を止めるんではなくて、次の展開に対しまして引き続き私もしっかり金瀬さんと連携していきたいと考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 遊子小学校の校長及び全教員に、戸島小学校との兼務辞令が下りておりますが、遊子小学校もぎりぎりの職員体制で学校運営を行っていると聞き及んでおります。 私は絵に描いた餅としか言いようがないというふうに思っております。 また、教員の働き方改革と言われておりますが、1人の教員で1つの小学校を見るとなると、全ての授業を1人で行い、休み時間は次の授業の準備、勤務後は校務文書の作成、次の日の授業の準備と、休む暇がないほど忙しいというふうに私は思いますが、また先ほど大柴課長が言われたように、急に休むような、また出張というのは日程が分かっておりますので、ある程度代わりが利くと思いますが、急病になり休むとなると、朝急に熱が出た、今日は休むよということも、なかなかこれ不可能になるんですが、休校になるおそれも生じてまいります。 現在どのような状況なのか、金瀬教育長は働き方改革の推進と言っておられますが、どのような対応をこれからされようと思っておられるのかお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 要望いたしましたが、残念ながら教員は1人ということになりましたので、教員以外のサポートとして学校教育活動支援員そしてスクールヘルスリーダーをサポート体制として、今年度も維持をしております。 そして、今年度に入って4月早々のコミュニティスクールの学校運営協議会、これは戸島小学校での学校運営協議会ということになりますが、そこで遊子小学校の校長からるる状況なども説明し、完全な形で御納得いただけたかどうかは分かりませんけれども、地域の方々にも事情を御理解いただいて、そして先ほど学校教育課長からも説明ありましたけれども、一定地域の方からの協力もいただくような、そういった形で当面運営していくということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) この質問の冒頭で述べましたが、公立義務教育小学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の第6条の2の規定に基づき、金瀬教育長が言っておられますが、校長は各学校に1人置かれることになっているというふうに言われております。 法律で各学校に1名置かれることになっているというふうに決まっているんであれば、戸島小学校に再度校長を配置したり、また今、金瀬教育長が言われたように、講師また支援員等々を配置するというようなこともできるのではないかなと、そうすれば、少しは教員への負担も軽減されるのではないかなというふうに私は思っておりますが、金瀬教育長、再度、御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 議員おっしゃるように、法律の中で基準という言葉が使われていたかどうか、ちょっと今、明確な記憶はございませんけれども、そうでなくてはならないという非常に固いルールではなくて、法律上は学校に校長が1人いるということも含めて、標準的な中身を決めております。そして、具体的にどうするんだというところは、都道府県の教育委員会に委任されているということ、そういう立てつけになっているはずです。 そうした中で、校長までとは言わないけれども、もう一人何とかならないでしょうかというようなお願いを申し上げておりましたが、冒頭申しましたように、全体として教員の数が足りていないところで、県教委のほうも苦渋の判断であったのじゃないかなというふうに、私としては想像しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今、金瀬教育長が言われましたが、これは質問しようかどうしようかと思っていたんですが、実際のところ、各都道府県が教員の数等々は決めるということでしたので、教育委員会より南予教育事務所にお願いをして、その規定、規約というものを見せてもらえないかというような要望を出しました。 しかし、教員の閉鎖的な体質なのかどうかというのは私は分かりませんが、見せてもらえなかった。たったそれすら見せてもらえないような世界なんですよね。今情報公開、情報公開と言われて、議会はできるだけ情報公開を今していますが、教員の世界というのは、そんな世界なんですよ。私はちょっといまだに納得をいっていないんですが、そういうようなことがありました。 また、校長を兼務させることで教頭を置くことができ、教諭に何か事情があって不在となった場合が生じたときは、教頭がいることで、それに対応する体制を整えることができる。児童の教育環境を最優先にする点で、県教委に判断してもらったと、前回はそのような答弁をされておりますが、今回は金瀬教育長も県教委も、児童の教育環境を最優先に考えてもらえなかったということで、私は理解をしております。 少々きついことを言うようですが、もう少ししっかりやっていただきたいというふうに思います。 次に、令和元年9月定例会の一般質問において、戸島小学校の校長が兼務になったことを地域住民に全く知らされていなかったことを取り上げ、私が質問をいたしました。 金瀬教育長は、教職員の人事は内示が公表されるまで秘密裏に進められていくが、せめてPTA等の関係者だけには、このようになりそうだというくらいは内々で相談すべきではなかったかなというふうに思っていますと答弁をされておられます。 今回も教頭が配置されず、教諭1名体制になったことは、地域住民どころかPTAにすら話がなかった。私は、教育長室で、金瀬教育長は覚えておるかどうかは分かりませんが、今回の件は私は理解できないと、とことん突き詰めるよということを教育長室で言わさせていただきましたが、それに驚かられたのか、これまで何のアクションも示さなかった教育長が、急遽前倒しして戸島小学校の学校運営協議会を開催するよう指示をされた。 学校関係者と意見交換をされておられますが、肝心の金瀬教育長は、その場には出席されておられません。どのような意見が出たと報告を受けられているのか、金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今お尋ねしていただいたことは、報告は受けておりますが、今ここで具体的にどういう報告内容であったかということについては、正確に記憶はしてございませんけれども、先ほど学校教育課長が、ここから厳しくなるだろうという3点ほど申し上げましたけれども、ほぼあの内容であったかなというふうに記憶しております。 それに対して、どういう対応を取っていくんだということの説明も、先ほど課長が申し上げた、そういう中身であったかなというふうに記憶はしております。 ちょっと当時の報告書が今手元にありませんので、網羅されているかどうか、ちょっと自信はございませんけれども、すみません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 戸島小学校のPTA、地域住民からは、戸島小学校は見捨てられていると嘆きの声を耳にいたしましたが、来年度は、現在の5年生が最終学年の6年生になります。この6年生が卒業すると、新入生もおらず休校になる可能性が高くなってまいります。 内地の学校は児童がいなくなれば廃校になりますが、島嶼部は休校扱いということになります。 そこでお伺いいたしますが、廃校になる場合は、最後の1年間をかけて地域全体でお別れの行事をしたり、記念誌を作ったり、その学校への思いを在校生、卒業生、地域住民と共有していかれますが、休校の場合、どのような対応を取られるのか、この件に関しましては、私自身も全く分かりませんので、金瀬教育長に御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 現在休校になっている小学校は、市内にたしか2校であったかなというふうに思います。竹ケ島と嘉島ですけれども。 当時、廃校ではなくて休校と言いながらも、現実的には児童がいなくなって学校としてはしばらく休む状態に入るときに、どういったような催しと申しましょうか、運営がなされていたのかについては、過去の事例なども研究させていただきながら、対応してまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 何をやるにしても、準備に時間がかかります。特に卒業生、地域住民を巻き込んだ形の事業を行うとなると、企画など準備に多くの時間を費やさなければなりません。できるだけ早め早めの対応を申し添えておきたいというふうに思います。 また、学校運営協議会で出た地域の要望、来年度の教員の配置等、戸島小学校の先ほどから言っておりますように児童を最優先に考えて、特に人事は適切な人事を行っていただきたい。 金瀬教育長、これには努力するという言葉しかないと思うんですが、約束していただけますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 努力はお約束いたします。結果は、ここでお約束は、なかなかできないと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 精いっぱい努力をしていただいて、子供たちの側に立った形の人事を行っていただくよう、よろしくお願いをしておきたいと思います。 戸島小学校のことを、なぜ私しつこく言うかというと、市教委は今年中に統廃合の案を示すと言っておられます。統廃合の対象となる小学校は、戸島小学校のような小規模な学校ばかりで、地域の思いをなかなか感じ取ってもらえないものですから、このようなことが今後また起こるかもしれませんので、この議会の場でくぎを刺しておく必要があると思い、質問をさせていただきました。 今後、統廃合が進んでまいりますが、教育委員会全体で児童・生徒を最優先に考えた形で進んでいただくよう、よろしくお願いをしておきたいと思います。 次に、給食費についての質問をしたかったところですが、昨日付の愛媛新聞に、愛媛県下の市町の給食費の状況が掲載されており、当市は2023年度以降の値上げを検討しているとのことでしたので、この質問を省略させていただきたいというふうに思いますが、片山部長、何か付け加えることがあれば、どうぞ。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) まずは昨日の新聞記事によりまして、御心配をおかけいたしましたことにつきまして、おわびを申し上げたいと思います。大変申し訳ありませんでした。 取材を受けたタイミングでは、これは6月3日なんですけれども、食材費の高騰に対する施策について検討中ではございましたものの、まだ対外的に公表できるタイミングではなかったこともあって、説明者がうまく説明できなかったことから、掲載された内容になったものと認識をしております。 実情といたしましては、今年度につきまして、まずは国の臨時交付金を活用し、食材の高騰部分に対し支援を行うための追加の予算議案を、今会期中に上程をさせていただくこととさせていただいておりますことから、今年度中に給食費の値上げを行うという考えはございません。現段階で具体的な検討も行っておらないのが実情でございます。 ただ、来年度以降につきまして、この状況が続いていく場合は、残念ながら、そういったことも視野に入れながら、対策を講じる必要があるのではないかというふうに認識もしております。 いずれにいたしましても、この案件は大変デリケートな問題でございますので、議会をはじめ関係各位に対し丁寧な説明をさせていただきながら、慎重に進めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 現在、不安定な社会情勢の中、物価高騰が急速に進んでおります。今後も物価の上昇が予測されておりますので、できるだけ早めの対応をお願いし、値上げをされる場合は、保護者にももちろんのこと、議会へも報告、説明をしっかりとしていただくよう申し添えておきたいと思います。 次に、教育委員についての質問に移ります。 新しい教育委員制度になって、教育長は市長の任命になってから、従来4名体制の教育委員を、金瀬教育長になり、金瀬教育長は教育行政に精通していないので、ある程度慣れるまでは教育委員を5名体制にし、教員のOBを配置すべきではないかと具申をしたところ、岡原市長は私の意見を聞き入れていただき、現在の5名体制になったという経緯がございます。 金瀬教育長は、前教育長の在任任期を含めると、現在3期目であり、教育委員の中には4人体制に戻すべきとの意見をお持ちの方もおられますが、岡原市長、御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 私は、その御意見を持たれている方からお聞きをしたことはないんですけれども、冒頭でお話しいただきました各地域のバランスを取りながら、そして教員の方が中にいらっしゃるということは、私は一定理想な形ではないかと思っておりますので、そのような感想を持っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 市長は、教育委員の中からそういうようなことを言われている意見があるというのを、聞いておられないということで、金瀬教育長が3期目に入っても、まだまだ慣れていない、心もとないので、現在の5人体制を維持するというふうに私は理解をいたしました。 今定例会で1名の教育委員の人事案件が多分提出されるんだろうというふうに聞き及んでおりますが、金瀬教育長に対して、しっかり意見を言える人事案を提出されますよう申し添えておきたいと思います。 次に、伊達博物館の建設についての質問に移ります。 ここに平成16年2月、伊達文化保存会の常務理事より提出された意見書がございます。この意見書は、当時の石橋市長、山下教育長宛てのもので、その内容の一部を抜粋、要約しますと、天赦公園の代替地として丸山運動公園及び宮下球場を造った。天赦公園を運動公園から移行し、天赦公園内に博物館、木屋旅館、大和田建樹邸等を集中させ、宇和島城、天赦園、博物館と歴史ロードをつくってはどうかという提案でございました。 当時の石橋市長は、建蔽率は示されていないものの現在の伊達博物館より大きい建物は建てられないので難しいとの考えを示されておられます。 また、それもここにあるんですが、平成18年9月に、当時の伊達事務所長から、天赦園グラウンドの返還請求が提出をされております。こちらも、その内容の一部を抜粋、要約いたしますと、天赦園グラウンドの改修を要望したにもかかわらず、全く改善されず、大雨でグラウンドにたまった雨水が天赦園に流れ込み何度も被害を受けたこと、これまで固定資産税の考え方を何度となく協議してきたが、進展がないことなどを挙げ、歴史公園法の特殊な法の網は全て外し返還することを要求しております。 この後、天赦園グラウンドにホテル建設の話が持ち上がり、特殊な法の網を全て外すことを前提に話が進められておりましたが、宇和島市からの説明で、小規模のホテルしか建てることができないこと、工事中に埋蔵文化財の確認がされたときには工事を中止しなければならないことの説明があり、断念することになったという経緯がございます。 るる話をいたしましたが、当時の建蔽率は分かりませんが、仮に現在と同じ12%とすると、前石橋市長の見解では、天赦公園1万1,792平米の12%、約1,415平米でしか建設はできませんが、岡原市長になり、天赦公園1万1,792平米と天赦園1万3,296平米を合わせた面積2万5,088平米の12%、約3,010平米とこれまでの倍以上の建物が建設が可能になってきておりますが、どのような理由で、このような状況になったのか、また天赦園と天赦公園の持ち主が違うにもかかわらず、一くくりに考える根拠を山口建設部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) 今の議員からの御質問に対しましては、その当時の協議につきましては、詳細を把握しておりませんので、申し訳ありませんけれども、お答えしかねます。御理解いただけたらと思います。 なお、今回、新伊達博物館建設に係る建蔽率の考え方につきましては、都市公園法の担当となります国土交通省に天赦公園全体を対象として12%まで可能であるということを確認して、設計を行っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ちなみに天赦園グラウンドの特殊な法の網を全て外すと、宅地ということで、上限はあるようですが、60%の建蔽率となり、計算上では約7,070平米の建物が建設が可能となります。 以上のように、前石橋市長は、天赦公園内に伊達博物館を建てさせたくないため、岡原市長は天赦公園内に伊達博物館を建てるために、行政の二枚舌としか思えない判断、説明を私はされているとしか私は思えません。 また余談なことですが、産建教育委員会で、森田文化・スポーツ課長に埋蔵文化財の件を問いただしたところ、盛土をして埋蔵文化財をかわしてくいを打つので大丈夫というような発言がございました。片山部長が慌てて取り消した経緯がございますが、担当部署の職員が、このような理解しかされていないんです。 担当部署の職員の考え方、理解度によって、建蔽率、埋蔵文化財の考え方の説明が全く変わってくる。当時の石橋市長の説明どおりであれば、現在計画されている規模、現在予定されている場所での伊達博物館の建設は不可能です。 また、同じ土地でありながら、建設可能な面積が倍になるのか半分になるのかでは、土地の資産価値、評価も変わってまいります。担当部署の職員の理解度、職員間の引継ぎが不十分なため、担当職員が代わるたびに見解が変わってくる。これらのことを岡原市長、どのようにお考えか御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) その当時のことは、本当に私も承知をしていないところなので、そこについて詳細を語るのは控えさせていただきますけれども、議員言われるように、引継ぎ等々によって結論が変わってくるということにおいては、市民の皆様方にも御迷惑をおかけする内容になることでございますので、いま一度、この件はなかなか詳細を知ることはできませんけれども、今後についてはそういったことがないように、職員にしっかり周知をし、引継ぎ等々のときには細心の注意を払うようにしていきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 見解だけはやはり統一をする、そして引継ぎはきっちりとするということで、お願いをしておきたいと思いますが、この件は間違っていました、説明不足でしたでは済まされない問題です。資産価値、不動産の売買にも多大な損失を与え、大きな問題になりかねません。しっかりとした対応を取られるよう申し添えておきたいと思います。 次に、同僚の議員が金瀬教育長と話をした際、住民投票を実施し伊達博物館の建設が白紙になったら、宇和島市が笑われると発言をされたそうですが、その趣旨を金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 住民投票が出されたらどう対応するのかというふうに聞かれたように私は思いまして、私としては、請求のあった条例を制定する必要性は感じておりませんでしたので、ごくごく内輪の会話であったこともあり、教育委員会がそれを必要という立場を取ることは、事情が分かった人からは嘲笑、冷笑されるようなことにはなるのではないかと、言わば自虐的な冗談交じりでそのようなことを言ったかもしれません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 住民投票は市民に与えられた権利ですので、軽はずみな発言は謹んでいくようくぎを刺しておきたいというふうに思います。 私は、伊達博物館は必要だと思っております。しかし、現在の物価高騰の時期に建て替えることについて、今の時期なのか、来年の秋ぐらいからは物価も落ち着くと予想をされており、近隣の町、梼原町が先ほど岡原市長も梼原町のことを言われておりましたが、雲の上ホテルの建設を棚上げにされたように、一度立ち止まって再考すべきではないかという意見も持っております。 岡原市長は、吉田地区のタウンミーティングで、会場に来られた方からの質問に声を荒げたというふうなことを聞かされましたが、いられの私には絶対無理なことですが、岡原市長は声を力にとキャッチフレーズにされておられます。 冷静に市民の意見に耳を傾け、市民の疑問に一つずつ丁寧に対応されるよう申し添えておきたいと思います。 次の質問に移りますが、先に自治会の在り方についての質問をさせていただきます。 私は現在、五度目の自治会長をやっております。宇和島市議会において、倫理条例を制定する際、議員が自治会長に就任することについて反対の立場でしたので、自治会長の就任に当たっては否定的な考え方でしたが、受け手がないということで、仕方なく1年という約束でお引き受けをいたしました。 現在、自治会の役員だけではなく、民生委員、消防団など、多くの団体の役員の引受け手不足が問題化しております。民生委員については、厚生労働省も抜本的な見直しに着手したと聞き及んでおりますが、自治会の在り方、今後の方向性をどのように考えておられるのか、古谷市民環境部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 自治会は、その地域に住む市民が互いに協力し合いながら、住みよい地域づくりをするため、活動していくことを目的とした自主的な組織であり、多くの地域住民の参画が望ましい姿であると考えます。 しかしながら、近年の本市における自治会の加入率は、年々減少しており、議員御指摘の役員の成り手不足など、自治会組織そのものへの影響が出てきていることは承知をいたしているところでございます。そのことは少なからず市行政にも影響が出てくると考えられます。 したがいまして、市といたしましても、行政と自治会との役割や関係性を整理するとともに、先進事例など情報収集を行いながら、自治会の在り方について、よりよい方向性が示せるよう関係者と議論を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 私の住んでいる宇和津校区には、長い間自治会長をやられた方がおられましたが、体調不良で勇退され、後任が見つからず、自治会を休止した地区があります。この地区は、自治会費の余剰金がある間、街灯の電気代を払っていくということになっているようですが、余剰金が底をつき電気代が払えなくなったときには、その地区の街灯は全て消えるということになりかねません。 どのような対応を考えておられるのか、古谷市民環境部長にお伺いをしたいと思います。 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 議員から御指摘のありましたように、このような事案も今後十分に考えられるケースであると思います。 現在、防犯灯は各自治会が希望される場所に設置し、各自治会にて管理をしていただき、市は電気代の一部を支援をさせていただいております。 仮に現在のこの仕組みが変わることになりますと、関係者には様々な影響が出てくることが考えられます。現時点で確かな解決策を持ち合わせてはおりませんが、先ほど申し上げました自治会の在り方も含め、対策を講じられるよう対応していきたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 街灯の件は、一つの例にすぎません。少子高齢化、人口減少が急速に進む当市にとって、多くの課題を投げかけている問題だと思いますので、自治会の問題だけではなく、全ての組織の課題を洗い出し、時代に合ったものにしていただきたい。 また、市としてある程度の指針を示していただきたいと思いますが、岡原市長、御所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 今、議員御指摘のこの問題につきましては、先月開催されましたタウンミーティングにおきましても、やはり自治会への加入率の問題であるとか、また役職になかなか就いていただけない、そしてこの自治会以外におきましても、地域のボランティア、これは地域のコミュニティの中でやっていただいている方が、なかなか体が動かなくなってきたというような、そういった似たような話というものをお聞きする機会というものがございました。 市というものは、やはりそういった自治会等々、そういったコミュニティが礎でございますので、大変重要な問題と捉えているところでございます。 今後、先ほど部長が答弁申し上げたとおり、これらについてしっかり精査をしながら対応していきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 少子高齢化、人口減少が急速に進み、地域コミュニティが希薄になっている現在、行政も自治会に何もかも丸投げではなく、今の宇和島市の現状に合った組織とはどういうものなのか早急に協議し、宇和島市としての一つの指針を示していただくよう強く要請をしておきたいというふうに思います。 古谷部長の活躍に期待をしておりますので、よろしくお願いをいたします。 次に、観光のまちづくりについての質問に移ります。 現在、宇和島市の人口は年間1,000人以上減少をしております。少々古い資料になりますが、これは2008年の資料しか見つからなかったんで申し訳ありませんが、今から14年前の総務省の家計調査によりますと、定住人口1人当たりの年間消費額は、全国平均で124万円となっております。宇和島市におきましては、年間13億円ほどの消費額が減少しているという計算になります。 その減少した人口また消費額をどうにか補おうと、全国各自治体が知恵を絞っておりますが、その施策が移住定住対策であり、ふるさと納税であり、観光だというふうに私は考えます。 移住定住については、担当の木原課長が、相当な自信をのぞかせておられましたので、期待して見守りたいというふうに思いますが、ふるさと納税に関しましては、これまで多くの議員が質問をされ、担当室長が苦しい答弁に終始をされており、5月4日付の愛媛新聞に、県内の各自治体の2021年度のふるさと納税額が掲載をされました。宇和島市は1億9,971万円ということで、さんざんな結果になっております。 私は、この結果は企画力の差の一言に尽きるというふうに思っております。梶原室長を中心とした市長公室の今後の取組と頑張りを注視をしておきたいというふうに思います。 いずれにしろ移住定住、ふるさと納税に、どちらもはっきり数字に表れてまいりますので、しっかり取り組んでいただくよう申し添えて、本題であります観光のまちづくりの質問に移ります。 まず、岡原市長、宇和島市の観光、観光まちづくりについて、どのような御所見をお持ちなのかお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今のこの状況というものを、冒頭でちょっとお話をさせていただきたいと思います。 やはり新型コロナウイルスの影響を受けまして、人がなかなか行動を制約された中で、この観光業界その状況というものは、大変厳しいものがあると、そのように考えている次第でございます。 この4月以降、市といたしましても、感染防止対策と、そして社会経済活動の両立を図っていくと。例えばイベントであれ観光であれ、いろいろ工夫をしながら、それらを何とかできるような方向性へとやっていきたいと、そういったお話をさせていただきました。 その中で、5月4日、5日に開催をいたしましたお城まつりにおきましても、にぎやかし相当のメニューは大きく変えざるを得なかったところでございますけれども、その分、子供たち、なかなか活動の発表の場がなかった、その状況というものを見た中で、そういったものにメニューを変えながら開催をしたところ、多くの反響をいただき、予想以上のお客様に御来場いただきました。 こうしたアフターコロナ、ウイズコロナの時代の中で、今後どのようにやっていくのか、まずはこの6月にスタートしております宿泊の促進の事業というものがございます。また、観光バスツアーへの助成というものもございます。まずはこの地域に来ていただき、そうした宿泊でのアドバンデージというものの中で、こういった誘客に力を入れていく、そういった流れをしっかりつかんでいきたい、そして、この現存十二天守の一つであるお城であるとか、またその入口にありますシロシタをいかに活用し、そしておもてなしをしていくことができるか。 さらには、現伊達博物館におきましては、昨日報道にあったかと思いますけれども、国の重要文化財でございます秀吉像が、長年の保存修理作業を終えまして帰ってきております。この秋期の特別展で、この本物を展示をさていただく予定で今動いておりますので、様々な要素を加えながら、この地域に来ていただき、満足していただけるような手法を、これからもしっかり考えていきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) るる心意気といいますか、御所見をお伺いをいたしました。 岡原市長は今年度の施政方針におきましても、選ばれる町の実現に向け、観光振興にも力を入れていかれることを挙げられておられます。また、平成30年には、宇和島市観光戦略ビジョンを制作されておられ、これらのことを見ても、岡原市長の観光にかける思いの強さが伝わってまいります。 そこで、平成30年に作成された宇和島市観光戦略ビジョンですが、この計画は10か年計画で、先人たちが培った文化、これぞ宇和島に出会うというメインテーマと、次に掲げます5つの基本戦略を掲げておられます。 ここに資料を付け加えておりますが、ここにありますように、右側の真ん中のところにありますが、この5つの基本戦略の実施状況と成果を楠産業経済部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えいたします。 観光戦略ビジョンにおける5つの今ほど言われました戦略の実施状況等について、主なものについて御説明をいたします。 まず、戦略1の魅力あるまちづくりといたしましては、旅南予協議会や観光物産協会などと連携によりまして、柑橘農業や魚類養殖など、宇和島ならではの魅力素材を活用したコンテンツやツアーの造成に取り組んでおります。 次に、戦略2のターゲッティング施策対象の明確化といたしましては、アクティブでSNS等に発進力の高い20代から30代への女性へのアプローチを行うこととし、市の女性職員で構成をいたしますうわじま女子旅プロジェクトが、ホームページ、SNSで情報発信をしております宇和島ぐるりにおけます効果的な情報発信に注力して取り組んでまいりました。 うわじま女子旅プロジェクトでは、これまでの活動が実り、宇和島ぐるりのフォロワー数やページビュー数は、着実に増加をしている状況でございまして、今年の4月に行われました第41回の愛媛広告賞のインターネット広告部門におきまして、優秀賞を受賞することができました。 次に、戦略3の地域ブランディングの確立と情報発信といたしましては、アンケート結果や各種資料等を参考に来訪者のニーズを把握しているほか、観光物産協会とともにSNS等による効果的な情報発信の強化に努めております。 総合観光パンフレットにつきましては、これまでのパンフレットを一新いたしまして、令和2年に宇和島本を制作いたしました。この宇和島本は、一般社団法人地域活性化センターが主催をいたします令和2年の第8回ふるさとパンフレット大賞におきまして、最高位の大賞を受賞し、観光客や市民の方からも高い評価をいただいているところでございまして、効果的な宇和島の魅力の発信につながっていると認識をしております。 次に、戦略4、広域観光の推進といたしましては、愛媛DMOや旅南予協議会との連携により、南予地域への誘客促進を図っているほか、宇和島圏域の関係市町と定期的に情報交換等を行っている状況です。 最後に戦略5の観光推進体制受入れ環境の整備といたしましては、昨年8月にシロシタに新たな観光情報センターを整備をいたしまして、ここを拠点として観光客の受入れや観光PRに取り組んでいるところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) この宇和島市観光戦略ビジョンは10か年計画で、今年度が5年目に入っておりますが、これまでコロナウイルス感染症で計画の見直しが余儀なくされていると思います。計画の見直し、これまでの計画の検証と、観光まちづくりによる観光振興の課題、その克服策をどのように考えているのか、また地域へのマーケティングの導入は不可欠だというふうに思いますが、マーケティングの導入について、どのような考えをお持ちなのか、楠産業経済部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) まず、検証結果と計画の見直しでございますけれども、先ほど申し上げましたSNSや観光パンフレットによります情報発信につきましては、魅力的かつ効果的な取組ができたものもございますけれども、地域資源の発掘や磨き上げなど、十分にできていなかったものもございます。 また、新型コロナウイルス感染症の長期に及ぶ影響によりまして、外国人観光客に関します取組や、外国クルーズ船の誘致促進など、実施に至らなかった取組もございます。 今後におきましては、社会情勢や観光を取り巻く環境の変化を踏まえまして、必要に応じて計画を見直し修正を図るなど、対応してまいりたいと考えております。 それから、地域へのマーケティングということでございますけれども、議員おっしゃられますように、観光客に求められる地域の観光資源を生かした魅力ある旅行商品やサービスの観光コンテンツをつくっていく上で、マーケティングの手法を取り入れることの重要性は認識しております。 今後、効果的な観光振興施策の展開を図っていく上で、マーケティングの考え方の活用についても検討してまいりたいと考えております。 また、戦略に基づく観光施策の実施につきましては、今ほど申し上げたように、十分でない面もございますので、今後、観光客のニーズや動向をより詳細に把握し、具体的な事業に反映させるよう努めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ありがとうございました。 次に、今回、産建教育委員会で行政視察に参りました。気仙沼市、仙台市におきましては、DMOの考え方を導入されておられましたが、当市のDMOへの考え方を楠産業経済部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 観光地域づくり法人、議員がおっしゃられましたDMOでございますけれども、この設立につきましては、先般、関係者の方から御提案をいただいたことを受けまして、先進事例の担当者の方をお招きいたしまして、協議を行ったところでございます。 協議の中で、DMOありきではうまくいかないのでは、また、問題解決を図る方策を検討した上で、必要に応じてDMOの設立を検討してはどうかなどの御意見を伺ったところでございまして、それを踏まえまして、市といたしましては、まず本市の観光の現状と課題を整理した上で、有効な事業案や実施体制の検討を進め、その中でDMOの設立が必要ということであれば、具体的な検討をするという考えでございます。 以上です。 ○議長(石崎大樹君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 計画をつくり、また施設を建設して終わりではなく、グランドデザインをきっちりとした形で描き、地域ごと施設ごとの役割分担また連携を考えて、検証結果、データに基づき計画立案をし、アフターコロナに備えてしっかりとした施策の展開をお願いをしておきたいと思います。 この観光に関しましては、コロナがアフターコロナ、コロナが終わりましたらすぐさま、待ったなしで多分観光客、旅行等々が進んでくるんだろうというふうに思いますので、待ったなしの施策ですので、そこのところはきっちりと部内で詰めていただいて、やっていただければというふうに思います。 いろいろと申し上げましたが、今問題が宇和島市としても山積をしております。まずは伊達博物館の住民投票をやるかやらないかというところが、そこに控えております。ぜひ市民の方の声を真摯に受け止めていただいて、判断をしていただくよう、よろしくお願いをいたしまして、私の質問を終わります。 どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(石崎大樹君) 以上で上田富久君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。     午前11時59分 休憩-----------------------------------     午後1時00分 再開 ○副議長(中平政志君) 再開いたします。 休憩前に引き続き質問を行います。 それでは、三曳重郎君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 市民クラブみずほの三曳でございます。私もこのような若風に見えますがもう還暦になりまして、今まで多くの皆さんに出会いまして、いろんなことを教えていただきながら今日になりました。 私、27歳の時、ついこの間のように思いますが、当時の社会教育課の課長から言われたのが「三曳君よ、君は若いんだから石橋をたたいて渡ることも必要だが、たたき割って渡れんようにしたらいけんぞ」と、こうも言われました。 そして、初めて議員バッジを頂いたとき、当時の議会事務局長から言われたのが「ええかな、あんたらも議員になったんやけん、この事業が本当に必要な事業なのか、そして、この事業をすることによって、どんな人たちにその事業の成果があるのか、どの地区がどのように変わっていくのか、そして、この予算が適正なものなのか、これを考えて審査せんといけんぜ」と言われました。 そして、またある人からは「ええか、おまえも議員になったんやけん、地域をどのように開発していくか、それを考えんといけんぞ」と。これが今でも私の議員の活動の原点になっております。 それと、津島町には松岡多四郎さんという町長がおられました。この人は昭和42年から多分7期務めたんだろうと思われますが、その人が言われた、私は人づてに聞いたんですが、「若いときは革新やないといけん、そして、年取ってきたら保守になる」、私も今でも革新の気持ちは捨てんずくにかんばっております。 吉田町にも、やり手の町長がおられた。浅野という名前やったと私は覚えておりますが。私の委員会にもよく質疑をしていただきまして、私も尊敬する議員なんです。また今後ともいろいろ教えていただきたいと思います。 それでは、諸葛孔明の話の中に、人間は目的を持って勉強しなければならない。そして、人間は穏やかでなければ大成できないという遺訓があります。私もこのように穏やかな性格ですので、質問も穏やかに粛々と進めてまいりたいと思います。 それでは、まず、公共事業の必要性について質問いたします。 自治体の公共事業について私もタブレットで調べてみました。すると、いろいろありますが一番、ちょっと抜粋したのが、市場経済のみでは供給が困難と考えられる不特定多数が利用する社会資本の整備を行うことにより、地域に直接的、間接的な経済波及効果が期待できるとされています。 市長は、公共事業の必要性についてどう考えておられますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 公共事業として実施しているものといたしましては、私たちが生活する上で欠かすことのできない道路や上下水道などのインフラであるとか、また、学校や公民館などのそういった公共施設、さらには我々の生命、財産を守っていく防災施設、この範疇というものは多岐にわたると、そのように認識をしているところでございます。 ただ、目的というものは市民の皆様方の生活をより豊かにしていくという目的というものがある中で、これらを実施しているものと認識しております。 先ほど、経済波及効果というお言葉をいただきました。これにつきましても、同様に大きな要素の一つであると、そのように認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) では、その公共事業での社会資本の整備による地域での効果について質問を進めてまいります。 市長のお言葉にもありましたように、多岐にわたりますので、絞って質問をしたいと思います。 私の今までの経験からいたしますと、まず、一次産業では安全性や利便性の向上、それに伴う生産性・生産量の増加、そしてまた、ライフラインの整備による住民の方の日常生活の安心・安全の確保や向上、そしてまた、教育面や福祉の面では、施設の改善による利用者の環境が大幅に改善されていると思います。 事業課、まずは水道局、建設部、産業経済部、教育委員会、保健福祉課、事業の成果について答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) まず、和田水道局長。 ◎水道局長(和田靖君) お答えいたします。 水道局では平成21年度より、第7次整備事業を進めており、柿原浄水場の施設の耐震化や72時間対応の自家発電設備の更新、市立宇和島病院への耐震直送管の新設、老朽化の更新などにより、日常生活に欠かすことのできない水道の安定供給につながっていると考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 続いて、山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) 建設部の主な事業といたしましては、九島架橋をはじめとした道路事業、土砂災害から住家を守る崖崩れ防災対策事業、浄化センター・雨水ポンプ場など、公共用水域の水質保全や、内水氾濫に対処する公共下水道事業、人々のレクリエーションなど豊かな地域づくりに資する交流の空間を提供する公園事業、川内改良住宅改築をはじめとした公営住宅事業、被災した施設を復旧する公共土木施設災害復旧事業など多岐にわたっており、市民生活の安全安心、利便性の向上に大きく貢献していると考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 産業経済部における主な公共事業につきましては、農道や林道、漁港施設をはじめとする第1次産業の生産基盤の整備により、農林水産業の生産性の向上や経営安定など、市の基幹産業であります農林水産業の発展に寄与してきたほか、海岸保全施設やため池などの整備により、自然災害に対する防災力の向上が図られていると認識をしております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 教育委員会における公共事業、多々ございますけれども、ここ近年の主要な公共事業といたしましては、学習交流センターパフィオうわじまやスポーツ交流センターなどが挙げられます。 特にパフィオうわじまは、図書館、子育て支援、生涯学習という3つの機能を持っているため、広く市民に利用される要素の多い施設となってございます。立地の良さも含めて、地域活性化に寄与しているものと考えております。 また、伊達博物館の建て替え事業や吉田統合小学校整備事業も進めておりますけれども、期待される成果といたしましては、博物館につきましては、貴重な文化財の展示はもとより、宇和島が誇る歴史文化の魅力を市民だけでなく国内外へ発信することで、より多くの来場者による経済活性化が見込まれること、また、新しい吉田小学校では、宇和島市におけるロールモデルとしての小・中連携や地域連携をより具体的な目標とした校舎等の配置といたしており、単なる校舎改築ではなく、新しい小・中学校の在り方をお示しすることができること、また、これによって児童・生徒の学習に新しい価値観を持ったよい効果が期待できること等が挙げられると考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 保健福祉部におきましても、子供たちが安全で快適に過ごすことができる環境の整備に努めてまいりました。その1つにパフィオうわじま4階の子育て世帯活動支援センターがありまして、この施設が整備されたことで市の中心部において児童館に類似したサービスでありますとか、ファミリーサポートセンターによる一時預かり事業を実施するなど、快適な環境の下、子供の健全育成と保護者の子育て支援の拡充を図ることができていると考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) これは市長、事業を進めることで市民の日常生活の向上、市政の推進、宇和島市の発展の大きな原動力となっていると考えてよろしいですね。 私の住んでいるところは津島町増穂というところで、三間も北増穂とあるんですが、私は津島です。 平成3年からの河川改修、圃場整備、県道の改修と3つも県営事業が同時に行われました。当然、スムーズにいくということもありません。圃場整備では反筆が少なくなる、耕作地が少なくなる。そして県道では、立ち退きによる代替地がないというような問題点もありましたが、役員さんの御苦労で無事事業は済み、その成果として大雨でも河川の氾濫もなく、農業機械の大型化・高齢化への対応もできている。そしてまた、県道での大型車の利用などもスムーズに行えて、間接的な経済効果もありました。 今、この事業の成果を私はじめ多くの住民、ほぼ全ての住民がこの事業の成果というものが実感をしております。やはり、私は政治の基本というのは、遠くを見て深く考えるではないかと考えております。 公共事業による地域経済の波及効果ももう一つの成果だと考えています。労働賃金をはじめ、資材の流通や消費に伴う資金の流れは、地域の経済を触発し、経済の活性化に大きな役割を果たしていると思います。 それと、地元業者とのJVや協力業者の地元採用なども今後も続けられていくと思います。 事業の発注者として、このような地域経済の発展という考えから、どのような思いで公共事業を発注されているんでしょうか。 これは市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 公共工事に限らず、市が発注するものにつきましては、地元事業者を最優先にしていこうというこの形は、市長に就任をさせていただいて以降、変わらない基本的な姿勢だと、私はそのように考えている次第でございます。 先ほど御指摘のありました地域経済に寄与するという部分はもちろんでございますけれども、そのほかにも、例えば雇用の場を確保していこうとすること、そして、コミュニティや地域防災力というものを維持していこうとする、そういった意味で、その観点からしても大変重要であると、そういうふうに認識しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 次に、事業の分類別による推進方法について、質問をしていきます。 災害による原形や改良復旧、先ほど説明もありました山口部長、また、水道局長の話にもありましたようなライフラインの整備、それとは別に、多くの方に施設を利用していただき、その行政サービスを提供する施設について、まず、総合福祉センターは社会福祉協議会、シルバー人材、老人クラブなどの福祉を推進する拠点として、そしてまた、パフィオうわじまは、先ほど部長から説明がありましたように、子育て世代の活動支援センターとして、また、本庁は各種行政サービスを提供し、市政推進の拠点として、これは議員個人の考え方もありますが、私はその市の、その部分を代表する施設を建設するのであれば、利用される方に十分活用していただくためにも、安ければよいよりも、施設の目的を明確にして、その施設の持つ機能を十分利用者の方に発揮してもらえる、そのような私は施設の建設方法が望まれるんではないかと思っております。 現在、計画されている事業について、まずはやすらぎの里から質問をいたします。 やすらぎの里については、私も人によく聞かれます。どうなんだと、再開はいつなんだと。温泉施設の修理だけでなく、地域のニーズを調査し、温泉施設と特産品販売所、道の駅、休憩所と一体感を持った施設として再開発し、20年から30年皆様に満足して利用していただき、南予を代表する温泉施設として令和7年にオープンする計画だと説明をしております。 特産品売場の役員さんとお話しする機会があり、そのお話をしますと、その方は将来的にもそういうやり方のほうがいいというお話をしました。 再度、行政に確認いたします。施設の整備目的と使命について、以前に質問しておりました特産品売場の工事中の取扱いについて、これも合併前に売場が狭いから広げてほしいという要望があったが、構造上無理だとのお話があったと私も聞いております。 それで施設の整備目的、それと特産売場などの施設を今度どのように拡充していくのか。これは楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 津島やすらぎの里の目的等につきましては、市民の健康増進や交流人口の増加、地場産品の販売促進、PRを行い、地域の活性化を図るとともに、道の駅としてドライバーが24時間利用可能な休憩所の提供を行うものでございまして、持続的な運営ができるよう再整備をしてまいりたいと考えております。 次に、やすらぎの里の解体工事、建設工事の期間中におけます特産品販売所の取扱いにつきましては、代替施設等で継続運営する方向で出荷者協会と協議をしているところでございます。 最後に、新施設におけます販売スペース及びバックヤードの面積につきましては、現施設より大幅に拡大する計画としておりまして、地場産品のさらなる販売促進を図ってまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 私も連休の5月3日ですか、闘牛に行くのであそこで何人かと待ち合わせて行ったんですが、多くの方が、駐車場もうほぼ満杯でした。ああいうのを見ますと、やはり地域のニーズ、そして利用者、トイレ休憩も含めてですが、そういうのがありますので、一日も早い開館を私のほうからも要望しておきます。 それともう一つ、太鼓集団雅、これの活動拠点にもなっております、あそこは。市や個人所有の太鼓も多数保管されております。保管場所も駐車場の真ん中になっておりますので、工事の進行に合わせて移動が必要と思っておりますが、その後、それについて検討はされて進んでおりますか。これも楠部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 太鼓台の保管庫につきましても、現在の敷地内に建て替えをする方向で検討しているところでございまして、現在、工事期間中の樹根太鼓の仮置場や太鼓の練習場所などにつきましては、太鼓の使用団体と協議調整をさせていただいているというところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 工事中の保管場所については、検討をされているんですか。新設は今の場所でしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 工事期間中の樹根太鼓、極めて大きな太鼓でございますので、その保管場所についても調整をさせていただいているというところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 続きまして、伊達博物館改築事業について、ちょっと質問をしていきたいと思います。 現博物館は昭和49年に開館し、48年経過をしています。経年劣化が激しいのをはじめ、南海トラフ地震に対応できないなど、7つの課題が挙げられています。当然、市も施設の長寿命化計画をしておられるようですが、施設の長寿命化を図るより、文化財の保護や収集の観点からも新しく改築したほうが将来的にも一番良い方法だということでスタートしたと聞いております。そのとおりでしょうか。片山部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 今ほどおっしゃられたとおり、現博物館につきましては、耐震性もなく、また、今求められる博物館の機能ということも不十分でございまして、収蔵庫、作業スペースなども大変狭いことから新たに建設し直すべきとの判断で動き出したというふうになっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 当然ながら、市を代表する観光施設ですので、天赦園との関係、観光案内所シロシタ、そして、きさいや広場、そして、国道や高規格道路とのアクセス、大型車両の出入りなども考慮して場所を選定する必要があると思います。 それらの工事の重要な選定基準になったんでしょうか。片山部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 御案内のとおり、伊達文化ゾーンの魅力向上や、天赦園を取り込んだ景観を創造するということによりますランドマーク性の向上なども踏まえ、現計画が取りまとめられております。 また、建て替えの位置につきましても、様々な観光施設との連携を考慮した場合でも、現計画は有効に機能していくものというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) また、建物については、宇和島市の歴史文化を展示保存し、観光を代表する施設ですので、予算というものは、当然予算ですので、限られた予算があると思います。使える予算の中で宇和島らしさを表して、そしてまた、観光客や来館者に宇和島の歴史文化を見学していただき、また、興味を持っていただく、そしてまた、それを他の人たちにも広めて、また宇和島にその人たちが来ていく。そのようなことが一番大切だと思っております。 当然、予算の削減のみを考えて中途半端な建物には、これは絶対避けるべきだろうと私も考えております。新博物館は、宇和島市の中で今後どのような役割を持っていくのでしょうか。これは、片山部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 今ほどおっしゃられたとおり、建物を建てて終わりではなくて、その生かし方を見据えながら、宇和島市にとって誇りを持てるランドマーク拠点としての整備を目指してまいりたいというふうに考えております。 もちろん、むやみにお金をかけて、豪華な施設として後世に大きな負担を残すことは、避けなければならないと考えております。未来への投資として、どこまでが適正なのか慎重に精査しながら進めてまいりたいと思います。 なお、新しい博物館の持つ役割といたしましては、宇和島市の多様で豊かな自然や歴史文化について、市民や来館者の皆さんと共に保全・継承し、その魅力を広く発信することによって、宇和島市の特徴とすばらしさに気づき、また、地域をよりよくしようとする人々が集い、誇りと活気に満ちた美しいまちづくりを目指す上で大きな役割を果たすものというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 宇和島市の中で博物館の大きな役割というのは、観光行政の中でもその一翼を担うと、そのように理解してよろしいんでしょうか。     〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ◆15番議員(三曳重郎君) いいです。 それで、午前中からの質問もありましたが、現計画では天赦公園内への建築でございます。公園1万1,792平米のうち、どれだけが博物館用地で、そこにどれだけの建築物が建つのでしょうか。また、どれだけが残地として、公園として将来子供たちや高齢者の方に利用されるのでしょうか。それが今まで明確に示されていないので、今回それを聞きたいと思います。片山部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 新博物館の建物の敷地面積といたしましては、まだ基本設計はまとまっておりませんので、詳しくは申し上げることができません。 しかしながら、延べ床面積が約4,000平米で2階建てというところの方針は持っておりますので、そこらからのイメージで、現段階ではお許しいただきたいと思います。 天赦公園の現況といたしましては、公園内のイチョウの木等があるところに公園を東西に分ける側溝がございます。この東側で約7,400平米ございます。5月5日に行われましたワークショップの中で隈 研吾氏は、そこにトイレや藤棚、カフェなどを設けられればというふうにおっしゃっておられました。 現状と比較いたしますと少し狭くなる可能性はございます。けれども、できるだけ広場の面積を残し、また機能も残しながら整備をしていきたいというふうに考えております。 いずれにいたしましても、現在基本設計の取りまとめ中でございまして、来月には詳しく説明の機会を設けさせていただくこととなりますので、今しばらくお待ち願いたいというふうに思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 私、別に重箱の隅をつつくつもりで言うわけではございませんが、これ、こういうのが出回っております。 当然、担当課、そして、教育長、こういうのを見て公園に、現場に入ってどれくらいが建物、どれくらいのところがおおむね公園に使えるのかというのは、一度行って、現場入ってみたことありますか。これは教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 現場には出ていますが、多分お示しいただいた絵は、プロポーザルのときに会社から御提案あったものだと思うんですが、恐らくそういうイメージで出来上がってくるということ、この間の5月5日のワークショップの説明をお伺いしてそうなるだろうとは思いますけれども、今の段階で具体的な数字いただいてませんので、あくまでイメージと申しますか、先ほど……     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 私が一番聞きたいのは、担当課として、責任者として詳しい設計図書もできていないんで、現場の面積は分からないというのは分かりますが、やはり一度は足を運んで、これくらい残ったら住民の方に今後利用できていただけるんではないか、ここからここくらいに大体建つんではないか、そういうやはり構図だけ、絵だけを頼りにするのではなしに、現場に足を運んで現場で見るいうことも私は大切やし、そうすることが人に理解や説明したときに自分の自信にもつくんじゃないかと、私はそう思って今質問したんです。 一度、もう少し設計図書ができて分かるようになれば、現場に足を運んで、自分の言っていることが現場でどういう形で完成していくのかというのを確認されることを私はお勧めします。 それで、今後人口減少が進む中、利用者が少なくなると想定される市有地、今後も増えていくとは思います、私も前回の9月議会で質問しましたし、これを、市のためにどのように活用していくのかが今後の課題になると私も思っておりますし、他の議員さんも皆そのように思っておられると思いますので、そこらも今後計画していくときに、皆さん理事者も留意していただいたらと思います。 続きまして、病院エネルギーセンターの建設に設計支援業務を導入し、4項目1億3,840万円余りの予算が削減されております。同じく、都市再整備事業を利用した伊達博物館建設事業にも導入されております。これは、発注者に代わり設計図書をもう一度精査し、改善できるところは改善して、そのことにより予算の削減が図られると理解してよろしいのでしょうか。実質、これだと博物館の分ですが、実質2,500万円余りで億単位の削減ができれば十分な効果があると思います。 また、都市再生整備事業を利用しないと、設計支援は導入できないのでしょうか。この2点について、これは山口建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 議員がおっしゃいましたとおり、伊達博物館の設計におきましても、CM業務により、設計支援を受けております。支援の内容には、設計の検討、工程管理のほかにコスト管理も含んでおりますので、設計事務所が算出した工事費の検証、機能を維持しつつ工事費を削減する工法・仕様への変更案等を検討・実施してもらう予定でございます。 今の段階では、設計事務所による工事費の算出には至っておりませんが、CMによる費用削減効果も期待しているところでございます。 次に、設計支援業務につきましては、都市再生整備事業の利用にかかわらず導入することは可能でございます。 伊達博物館の設計支援業務は、都市再生整備事業にて補助対象としての承認を受け、本市では初めて導入させていただきました。なお、他の補助事業等でも設計支援業務が補助の対象となるかについては、国・県と個別に協議が必要になろうかと思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) そうしたら、再度確認をさせていただきますが、都市再生整備事業を利用しなかったら、交付税措置では戻ってこんということですか、全額負担ということ。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) 対象になると考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) それでは、次の質問に移っていきたいと思います。 事業費の実質負担について、吉田病院改築では実負担50.8%になっております。3事業について、病院エネルギーセンター、津島やすらぎの里、伊達博物館の現予算と実負担額は幾らで何%になるのでしょうか。また、起債は、償還は何年を予定しているのでしょうか。これは西本部長でお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えさせていただきます。 まず、津島やすらぎの里及び伊達博物館の事業費と市の実質負担につきましては、これまで各担当において御説明をさせていただいておりますけれども、起債の償還についての御質問もありますので、私から一括してお答えをさせていただきます。 まず、津島やすらぎの里の建て替えにつきましては、現在の基本計画を基に事業費を税込み20億円とし、全てを起債対象とした場合、市の実質負担額は6億円、率に直しますと30%となります。起債は過疎債を活用し、償還は12年の予定でございます。 次に、伊達博物館の建て替え事業につきましては、建設費を税込み40億円とした場合、一定の国庫補助及び起債の対象外となる経費を考慮いたしまして、担当におきましては、市の実質負担額は6億円から8億円とこれまで説明をさせていただいておりまして、率に直しますと15%から20%となります。起債は合併特例債を活用し、これらの償還は12年の予定でございます。 なお、今般、建設資材などが上昇傾向にありますことから、額につきましては、基本計画に基づく概算額と御理解いただければと存じます。 また、市立宇和島病院のエネルギーセンターについては、病院局から回答させていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 大宿部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) お答えいたします。 市立宇和島病院のエネルギーセンター整備事業につきましては、基本設計が完了した段階であり、設計、工事施工管理などを含めた総事業費は約39億円、財源は国庫補助金、過疎対策事業債、病院事業債を充当し、一般財源を約2,000万円の見込みであります。 過疎対策事業債、病院事業債の交付税措置を除いた実負担額は約11億円、負担率は28.5%と試算しております。また、起業債の償還は過疎、病院事業債ともに12年としております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) コロナ対策の予算は国庫支出金、そして、災害は災害復旧事業債、そして、合併特例債、過疎債、辺地債などを利用されているようで、今のところ基金も堅持でき、各指標、財政指標も安定しているようです。特に、将来負担比率は県下第2位まで改善されていると以前聞いております。 やすらぎの里、伊達博物館はじめ他の事業を進めることによる各指標や将来負担比率への影響はどうでしょうか。これは普通会計で。 私は、財政構造から見ても、今の国の制度を市にとって一番よい方法で利用し、かつ将来的に備えることが大切だと思いますが、これ西本部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 財政健全化法に定める各財政指標につきましては、これまでの行財政改革の成果や有利な起債など、最大限活用することで順次改善を図ってまいりました。 今後は、平成30年豪雨災害からの復旧事業の影響もあり、これらの数値は若干悪化すると想定をしておりますが、現在予定している大規模事業の影響を含めても、大きく悪化することはないものと考えているところでございます。 なお、財政力指数が示すとおり、財政力自体が向上しているわけではございませんので、国の地方対策の動向を引き続き注視するとともに、基金等も確保するなど、財政基盤の強化に努めてまいります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 先ほども起債の償還年数、説明をいただきました。起債の償還ですが、返済が始まって、その年に返済した分の何%が交付税として算入されてくるのか。それは一応、合併特例債ではどうなるのか、ちょっと説明を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 今年度の元利償還金に対しまして、交付税措置が7割ということでございますので、合併特例債も元利償還金については、7割が交付税措置、実質の市の負担は3割ということでございまして、あと、過疎債も同じ7割算入でございますので、同様ということでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) そうしたら、返済自体が市の運営自体に、財政運営に極端な負担にはならないような方式になっていると理解してよろしいんでしょうか。これは西本部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えします。 議員御指摘のとおり、元利償還金が全て市の負担になっているわけではございませんで、有利な起債を活用しながら財政の運営をしているということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) これで公共事業とその償還方法等についての質問は終わりたいと思います。 続きまして、水産業の振興のうち、アコヤガイへい死対策について質問をしてまいりたいと思います。 この問題は、私も昨年の9月議会で質問をしております。昨年より前進しているのは、原因がビルナウイルス科の新種ウイルスで、その検出方法も確立したと報道されていることです。水温の変化や餌が少ないことが負担になっていることが事実ですが、環境が異常死の直接の原因ではない、病気がなければ貝はこれほど死んだりはしないと報道されておりました。私も養殖業者の知人に「原因が分かってよかったやないですか」と言ったところ、「何も変わらんのよ」と、そういう返事でした。 養殖の当事者にしてみれば、原因が究明されても、その対処法が確立しなければなかなかだというのは私に言ってくれました。 今、母貝養殖に実績のない新たな漁場での稚貝飼育試験を5月から開始する計画だと。 また、従来の人は既存の飼育場で飼育されておられると思います。それで、現在の飼育試験場と既存の試験場との養殖状況について、分かる範囲で構いません、四宮水産課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 四宮水産課長。 ◎水産課長(四宮陽一君) お答えいたします。 現在、県漁協等が実施しております避難漁場での実証試験につきましては、国の支援を受け実施しているもので、アコヤガイ稚貝を既存漁場から離れたアコヤガイを養殖していない市内4か所の海域において実証試験を実施しております。 約100万貝の稚貝の実証試験を4月初旬から実施しており、市が定期的にモニタリング調査を実施しているところでございます。 通常漁場と避難漁場の養殖の状況でございますが、4月18日から2週間間隔でモニタリング調査を実施しております。5月30日までの調査におきましては、両漁場とも異常は見られませんでしたが、6月13日の調査におきましては、避難漁場ではおおむね異常が確認できなかったのに対し、一部の通常漁場では、今回のへい死時の特徴である外套膜萎縮個体が高頻度で観察されるとともに、少数ながらへい死個体が確認されました。 これらのことから、今年もへい死が始まったとの認識を持っております。なお、この調査結果を受け、県漁協、市内各支所を通じて養殖業者に注意喚起を行ったところでございます。今後の動向にはさらに注視する必要があると考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 例年へい死が始まるのは7月入ってから中ぐらい、水温が上がってからだろうと思います。今現時点で既存の養殖場で少しながら一部でその症状が出ているということです。 今までの漁場で昨年は7割がへい死、今年度もへい死が続いた場合、そしてまた、新たな試験場でへい死が発生しなかった場合、当然、数は少なくなっても新たな漁場を求めていくのが普通ではないかと考えます。 もし、新たな漁場に移動する場合、いろんな問題点が出てくるんだろうと思うんですが、その問題点というのは、どういうのが問題点になるか、それは把握されておりますか。これも四宮課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 四宮水産課長。 ◎水産課長(四宮陽一君) お答えいたします。 現在実施しています実証試験が良好であった場合には、養殖試験の規模を拡大して実証したいと考えておりますが、漁場や作業性の課題があり、検討が必要になると考えております。 今後におきましても、県や県漁協と連携し、少しでも多くの母貝が生産できるように、市としても積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 昨年の真珠生産高も長年第1位を誇っていたんですが、第2位になってしまいました。ウイルスに死なない貝ができるまで、どう対応していくかが真珠産業の一番の課題だと思います。 地元選出の国会議員や国・県にどのような要望をされているのか、また、今年もへい死が続きますと、新たな漁場での養殖が確立できなければ真珠産業への影響も大きいと思います。これはどう考えますか。市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 真珠の稚貝やアコヤガイの稚貝のへい死というものは、コロナ以前からスタートしておるところでございますので、もう3年余りの年月が経過をしているところでございます。 この期間の中におきましても、市ではなかなか解明できないもの、なかなか及ばないものについて、県そして国に対しまして、これまで様々な要望等々をしてきたところでございます。 これで、コロナ禍で近々なもので申し上げますと、今年の1月に、1月末のほうです、地元選出国会議員の皆さんと、そして愛南町長と水産庁にお伺いをいたしまして、具体的にこの実証実験のお願い等々をさせていただきました。 国はそれに今応えてくださいまして、これに対して支援をいただけるという結果をいただいたわけでございますけれども、先ほど、水産課長が申し上げたとおり、これは実証実験レベルでございまして、100万貝等々では到底足りない。これらをいい結果を出すことによりまして、これらをつなげていくことができるかどうかということは問われているんだろうと思っております。 いわゆるウイルスに強い、そうした貝というものも新たな開発というものが求められているところでございますけれども、なかなか、そういったウイルスには強くとも、巻きが十分できるかどうかというのもまた別の問題でございますので、これらを地道に開発を続けていく、それまでの間は、巻きに実績がある、そういった貝につきましては、まずはこういった実証実験を続けながら、少しでも真珠の産業の火を消すことはないように、しっかりつなげていきたいと、そのように今進めているところでございますので、今後ともこの実証実験に対してもそうですけれども、母貝業者の皆様方に対しての下支えと、そして、必要とあらば、何度でも県・国に対して要望を続けていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 私も以前、真珠産業の役付の方にちょっとお話する機会がありまして、高齢化となかなか従事者少なくなってきた場合、これ、母貝で生産組合的なようなものはできないんですかというお話をしたことはありました。私もそれ以上の養殖に対する知識がありませんので突っ込んだお話はできなかったわけですが、その産業を維持していくんであれば、将来的にそういうことに対しても取り組んだり、勉強する必要があるんではないかと、個人的には考えておりますが、それは私の個人的な考えなんで、また検討する機会があったら検討していただけたらと思います。 続きまして、農業の振興について、私は農家の出ですので、子供の頃から田植えと稲刈り、これはよく手伝ったことを今でも覚えております。ですから、田植えして2か月したぐらいの緑の田園ですよね、それと刈り入れ前の黄金色に実った田園を夏の風が吹く風景というのが私は一番好きでした。 最近、耕作放棄地が目につきます。まだ、田畑の機能を残しているところもあり、なぜやめたんですかというお話をしますと、機械が傷んだ、補助整備していなかったらなかなか対応もできない、おまえ貸してやるけん作れやと言われたこともありますが、当然自分が作るかと言われれば、鳥獣害の被害と天候の問題、そして、価格の問題などが浮かんできます。 平成17年から27年、多分これ、国勢調査の結果だろうと思うんですが、一次産業就業者、農業が921人の減、林業が39人の増、これは、移住定住の促進の分でも皆さん質問されておりますので、その成果が出てきているんだろうと思います。漁業が1,034人の減、合計で1,916人の減でした。 当市の基幹産業である農林水産業の強化は、喫緊の課題だと言われております。昨年、長谷川代議士と1日を共にする機会があり、この米を外国の食料支援に使えませんかと、もみにしたり、低温のままなら長く保存できますし、パンも加工できますと。そして、国内の消費も図れますよとお話をしました。 これは以前、山本代議士にも同席したときに、こういうお話をしますと、まあやっていたんだけれども、軍隊に先に行ってしまってねというお話がありました。 しかし、テレビでアフリカのほうの飢餓が、子供たちのを見ますと、やはり食料支援というのは、世界的な大事なこと、第1の優先事項だろうと私は考えております。 これ、世界的な天候異変、ウクライナ紛争などで食糧危機が言われております。我が国も食料自給率を令和2年度67%を令和12年度75%を目標にしていくと書いてありました。 宇和島市もこれ以上耕作放棄地を増やさない取組や、10年先の安定した農業経営の研究はされているのでしょうか。これは、和田課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 和田農林課長。 ◎農林課長(和田恵朗君) お答えいたします。 耕作放棄地を増やさない取組といたしましては、本市のように急傾斜地が多く、農業生産条件が不利な地域では、農業生産活動を継続するための取組や、それから、地域の草刈りなどの協働活動を支援する国の制度の活用を、数多くの集落が取り組んでいるところでございます。 これからも、耕作放棄地を増やさないように、持続的に取組ができるよう推進してまいります。 また、10年先の安定した農業経営の研究につきましては、地域の置かれた農業構造の現状及びその見通しを踏まえ、将来の農業経営の目指すべき目標を示しました宇和島市農業経営基盤強化促進基本構想を作成しております。 この基本構想には効率的かつ安定的な農業経営を行うため、農業の担い手の確保・育成、それから、集落営農体制の整備・促進、農用地の面積集積の推進、年間の農業所得や労働時間等についての考え方とか方向性などを定め、営農類型別に経営モデルを作成しております。 なお、この基本構想におきましては、国や県の制度見直しや、農業環境の変化に対応していく必要があるため、おおむね5年ごとに見直しを行いながら、実現に向けて農業経営者に対し支援等を行っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 一次産業によく今、スマート農業とかスマート林業、AIを活用したのが言われております。ハマチなんかやったら何時にどれくらいの餌をやったらいいのか、田んぼならどれくらいの水を張ったらいいのか、AIがやってくれると。 しかし、私は、一番思うのは、高齢化進む中で、従事者の労働力をいかに低減していくか、それも一つの大きな問題だろうと思います。 それで、以前、和田課長ともお話をしましたが、ロボットスーツとか、アシストスーツいうんですかね、あれ。あれなど、今後の1次産業に導入、それは一つの大きな研究課題の一つではないかと、私個人は思うんですが そのことに対しては、和田課長どうでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 和田農林課長。 ◎農林課長(和田恵朗君) 今、御指摘ありましたアシストスーツでございますけれども、議員おっしゃるとおり、結構高齢化とか進んでおりますので、今後、国とか県とか、動向を見ながら、また、関係機関とも連携しまして、対応できるところは対応したいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) それと、10年先の安定した農業経営について質問いたしましたが、もう一つ、再質問の形で。 私の知り合いに、生産組合の役員された方もおられます。当然高齢化して生産組合、これがあるきええやないかと言ったら、いや違うんよ、その生産組合を維持していくために、今度のその後継者をつくることが今から大変なんだと、そういうお返事をいただきました。 それで、先ほど、課長の言われました話や、私の言ったアシストスーツなんかも、今後の農業の一つの課題、問題点であろうし、また課題だろうと思っております。 また、私もいろいろなことを勉強しながら、この場で皆さんに質問をしていきたいと思います。 これで私の質問を終わります。御静聴ありがとうございました。(拍手) ○副議長(中平政志君) 以上で、三曳重郎君の質問を終わります。 次に、我妻正三君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) 公明党の我妻正三でございます。質問を行います。 私は、保田公園の整備について、まずお伺いをしたいと思います。 今まで皆さん、伊達博物館に関する天赦公園の質問が多かったんですけれども、保田公園、名前はあまり聞かれていないかもしれませんけれども、すばらしい公園でございますので、ぜひ、この保田公園も覚えていただいたらと、このように思います。 先日、地元の老人会、ふれあい・いきいきサロンの方々から、保田公園、知っていますかと聞かれ、聞いたことはありますと答えました。じゃ、行ってみて。桜が満開できれいですよと。丸山公園の桜もいいけれども、保田公園の桜は、よりきれいだ。また、展望台からの見る鬼ヶ城山系は絶景ですよと言われ、えっ、そんなことないやろと、ちょっとオーバーやなと心の中で、言葉には出していないですけれども、心の中で思いつつ、早速行ってまいりました。 56号線を津島の方向に向かって行くんですけれども、ずっと行きまして、途中、マルナカを過ぎて、右にホームセンターダイキがあるんですけれども、そこを曲がって行きます。その信号を右に曲がって、宇和島市給食センターがあるんですけれども、それに向かって行きますと、その給食センターの左には曲がらずに、宇和島市一般廃棄物最終処分処理場に向かい、真っすぐ直進します。その先に、宇和島市浸出水処理施設最終処分場を左に曲がり進むと、多目的公園の看板が見えてまいります。 その前を通ると、きれいにぱっとこの桜が見えてまいりました。本当にびっくりしました。本当に桜、満開で、本当にびっくりするぐらいの美しさでした。 その奥に行きますとグラウンドがあり、野球の練習をしていました。その奥にはまた、保田公園の案内看板が、大きなのがありまして、そこに桜やツツジ、ツバキ、梅などの植えている場所が書かれ、あずまやや展望台、遊歩道の位置がきれいに書かれていたわけでございます。 これ聞くところによると、桜は、木は800本ですか、800本ほど植えられているということでありましたけれども、じゃ、ちょっとホームページで詳しく調べてみようかと、この保田公園を調べて検索しましたけれども、出てきませんでした。 いろいろ見てみると、宇和島市には130以上の公園があるということでしたので、もう一度ホームページで調べてみますと、都市公園が21か所、特定公園が1か所、遊び場として児童遊園が36か所、そのほか分類されない他の公園が46か所あって、104か所になるんです。 ちゃんとした公園が104か所あるのかなと思っておりましたら、5月のUCATのテレビにおいて、担当職員、係長が出られて、テレビに映っていました、ちょうど。 そのときの係長の言葉の中で、都市整備課が管理している公園は103か所ですと、こう言われたんです。1か所合わないなと、数が。どうしたことかなと、こう思ったわけですが、じゃ、この保田公園もどこの公園の分類にされるのかと、入るのかということでお聞きしたいんですけれども、これは、山口部長。 ○副議長(中平政志君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 保田公園は、現在、埋立て中である宇和島市一般廃棄物最終処分場及びその周辺山間部を市民の皆様が集い、散策できる公園として整備を進めている場所でございます。 現在、最終処分場の周辺山間部を段階的に整備しておりますが、地元の方を中心に暫定的に利用していただいている状況ですので、現時点で公園の分類はしていない状況でございます。 なお、公園数につきまして、都市整備課が管理しております公園数は、市のホームページに掲載しているとおり104か所でございます。 UCATの放送では、103か所との説明をいたしましたが、津島町山財ダム堤体の上流側、下流側にある2か所の公園を1か所としてカウントしてお伝えしておりました。おわびして訂正させていただきます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) じゃ、この保田公園は、最終処分処理場の横にある、その一つの公園という形で、現時点ではこの宇和島市のホームページの中では分類されていないということですけれども、これ、この管理というのは、やはり都市整備が管理しているわけですかね。山口部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) 議員おっしゃるとおり、都市整備課で管理しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) じゃ、都市整備の管理ということで、保田公園は今現在、振興しているということですね。分かりました。 これからは、このちょっと要望のあった具体的なことをお伺いしたいと思います。 この四季を問わず自然な植物を観察し、心のゆとりを求めることのできる公園、これを散策することは、とても心が癒されるわけでございますけれども、地元のふれあい・いきいきサロンの方々の要望を聞くと、散策する、この保田公園内にトイレが設置されていないんだと。そのことで、トイレがないために、ゆっくりと散策できない、とても不便ですと、このように言われたわけでございます。 公園内には水道も引かれておりません。給水管は、その下の入り口の宇和島市浸出水処理施設最終処分場までなんですけれども、今後、この宇和島市、浸出水処理施設最終処分処理場から、もし保田公園まで給水管をつなぐとしたら、これどこの課が担当となって行っていくのか。都市整備にしろ、あとどこありますかね、水道局にしろ、生活環境課にしろ、いろいろ重なっていますけれども、そこの部分を、山口部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 給水管につきましては、保田公園開設後は公園施設の一部となりますことから、都市整備課での対応になると考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) これも都市整備課が給水管配管となった場合には、引くということで確認させていただきました。 じゃ、今後、まだ予定の段階か予定に入っていないか分かりませんけれども、トイレの設置についてお伺いをしたいと思います。 保田公園のトイレは、多目的広場、下ですね、下にグラウンドがあるんですけれども、その横に簡易トイレはございます。そこから今度、公園のほうに散策に上がるんですけれども、それをずっと登っていきましたら、広場があります。その広場には、そこには芝生が敷き詰められて、あずまやもあって、そこでゆっくり休めるようになっています。 かなりそこは広くなっておるんですけれども、見渡す限りトイレがあるかなと思ったんですけれども、やはり残念ながら近くにはトイレを設置されていませんでした。 また、そこからさらに登ると展望台もあります。いろいろな植物も植えられているところがあるわけですけれども、私もそこずっと、この保田公園の話を聞いて、ずっと散策をしていましたら、やはり何人かの方はおられました。お会いした方々に、トイレのことについてお聞きさせていただいたら、やはり本当、トイレがないと困るなと、ぜひとも造ってほしいとの要望がございました。 仮に、これ私も思ったんですけれども、散策の途中でトイレを利用したくなった場合、ちょっとある程度、上まで上がっていった場合、散策をやめて公園下の多目的グラウンドの横の簡易トイレを利用しなければならんです。そこまでもし一度下りて、じゃ、もう一回散策に行こうと思っても、ちょっとこれ体力的には無理だなと思いました。1回下りると登るのやっぱりしんどいです。1時間近く、私もぐるっと歩いたんですけれども、やはりこの公園の上のほうにも1つトイレが必要じゃないかなと、特にやっぱり女性の方には必要だと実感をいたしました。 そのようなことからやはり、この地元の老人会やふれあい・いきいきサロンの方々も公園利用者、または公園利用者の方々から給水管をつないで、トイレの設置を望む声が上がっているんじゃないかなと思っております。 ここでお伺いしたいのは、この保田公園内に給水管をつなぎ、来園された方々が安心して散策を楽しむように、トイレの設置を今後は検討すべきではないかと思いますが、どのようなお考えか、山口部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 議員御指摘のとおり、保田公園にあるトイレは、多目的グラウンド横にある簡易なものが1か所あるのみで、利用者の皆様には大変御不便をおかけしているところでございます。 トイレの設置につきましては、給排水施設等の整備も必要となり、大がかりな工事となりますので、今後の整備計画の中で設置の時期等につきましては検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) 今後の検討ということですけれども、これ、しっかり前向きな検討をしていただけるのか、それとも後ろ向きの検討をしていただくのか、そこが大きな違いなんですけれども、前向きな設置に向けた検討か、ちょっとお聞きしたい。山口部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) 前向きに検討していきたいと思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) 大変にありがとうございます。 前向きという言葉をいただきましたので、これはもう設置に向けて今後は動いていただけるということを確信をいたしました。よろしくお願いしたいと思います。 じゃ、この保田公園の近くに宇和島市一般廃棄物処分処理場がございます。この迷惑施設を受けて、平成28年度から、調べた段階なんですけれども、平成29年度に展望広場の整備を行っております。 平成31年度、令和2年度、土木工事、また、令和3年度は舗装工事など、毎年度のように工事を、整備工事を行っているんですけれども、平成30年だけなかったのは、やはり7月豪雨の関係だろうと、予算がそっちの豪雨関係のほうに、復興のほうにいったんだと思います。 ここでお聞きしたいのは、これ、この何年もかけて整備されて、また地元の方も何人かの方とお会いした中、地元の方で、その遊歩道、その方々が一生懸命山に登って造られておられました。 そういうことで、この整備工事、最終的な整備工事を行い、完成するのはいつ頃の予定なのか、山口部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(中平政志君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 保田公園は、最終処分場及びその周辺を処分場の埋立て完了後に供用開始する予定として、少しずつ整備を進めているところでございます。 この公園として利用しようとしております処分場部分につきましては、環境センターから排出される焼却残渣や不燃ごみを埋立てしておりますが、ごみの減量化に伴い、埋立て完了まで10年以上が見込まれていることから、保田公園自体の最終完成につきましては、それ以降となる予定でございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) じゃ、この最終整備の工事の終了は、大体処分場が埋立てのいっぱいになった大体10年後ということですけれども、これはまだまだ時期、地道に毎年度、毎年度やっていくんだと思います。 じゃ、これ通告はしなかったんですけれども、言える範囲でいいんですけれども、前向きに答弁していただいた、このトイレの設置については、どれぐらいの予定を立ててやっていけるか。10年後というと、これすごい長いですよ。ちょっとお聞きしたいです、山口部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) 申し訳ありません。明確な時期についてはお答えすることはできませんけれども、最終的な供用開始までには検討していきたいと。まずは、給水管の設置からということにはなろうかと思います。その後でということで御理解いただいたらと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) 前向きな答弁をいただいたので、すぐある程度計画を立ててやってくれるかなと思いましたら、でも10年後までには、ここの最終処分処理場がいっぱいになるまでには、ある程度のトイレの設置というのは完成しておるということで、私は思っても構いませんか。これはUCATで見られている人、いっぱいいますので、山口部長、その言葉を一言待っているわけです。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) そのようにできるように努力してまいります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) 分かりました。じゃ、前向きな努力、ぜひよろしくお願いしたいと思います。またお願いしますということを山口部長のほうに皆さんと行くかもしれません。そのときはぜひ、いい返事をお願いしたいと思います。 じゃ、次、観光資源としての保田公園についてお伺いをしたいと思います。 私の知人の方で、保田公園についてのブログを書いておりました。それを見てみますと、その人の原文ずっと読んでみます。許可をいただきましたので。 自宅を自転車で出発……見当をつけていた場所と違う。行けども行けども分からない。農作業の方に聞いたら、この奥やけど自転車はしんどい。疲れ果てて帰ろうかと……Iさんに助けられ目的地についた。絶景!鬼ヶ城がきれいだ。ここも市民の知らないところ、広報の下手な宇和島市さん、なんとかせねばなりませんよ。すごい景観です。正面は権現、後ろが鬼ヶ城、そして位置的に高月かな、一遍に見える場所は他にないのではと思います。 ここから見ると、鬼ヶ城のほうが見えるんですけれども、横からこう見ると、なかなか連なって見れるのはないんじゃないかという意味だと思います。ほかの方もこう書いています。よいところです。また、管理もよくしているようです。これだけ多くの桜が咲いていることを丸山の梅林と同様、丸山の闘牛場の下のところの梅林がきれいに咲いております。あそこもちょっと分かりづらいんですけれども、私たちはあそこが避難所の通路、避難経路がありますので、通るとすごいきれいに咲いているところなんですけれども、そこと同様にほとんどの市民は知らないと。こんな場所があることは市民は知らない。広報不足ですねと書かれたわけです。 また、ほかの投稿者の方々から、まさに絶景発見ですね、ここも行ったことがないですねと、桜の木がたくさんあり、知りたかったその季節の様子が解りましたと。ぜひ来年には春に訪れたいですね、美しいですね。背景に連山が連なっている風景が素晴らしい。とてもなつかしいです。東京の山とも違う、京都の山とも違う、信州の山とも違う、このようなコメントがあったわけでございます。 私も実際、本当に行きまして、とても桜がきれいで広く、また鬼ヶ城、本当にまさに横からきれいに山系が絶景として見えたわけでございます。 やはり一人でも多くの方々にこのすばらしい絶景を見ていただきたいなと、そういう公園だなと、保田公園はと、私は思ったわけですけれども、今年度の当初予算の施政方針の中に、5の(5)に、まちを創るにおいて、須賀川ダム貯水池周辺を県との連携の下行い、お散歩コース、私も3月、質問させていただきました。新しい観光資源として位置づけ、市内内外からの集客を図るとして進めていますという市長からの施政方針だったんですけれども、私もあそこもう三、四回行きました。やはり同じ方が何回も通られて、その方が言われて、奥に滝があるんです、鮎返りの滝が。 昔はその鮎返りの滝がダムがあるところ、駐車場、ダムを渡って、駐車場に止めて、それからちょっと行ったら、奥のほうからダムがそのまま見えたらしいんですけれども、今はダムが見えなくなっているという話もしていました。 そういうところから、早くここもこのお散歩コース、早く整備してほしいなという話があったんですけれども、私はこの保田公園についても、今後やっぱりこの四季折々の美しさや絶景を楽しむこともできる保田公園、やっぱり観光資源と位置づけて、市内外からの集客を図るべきではないかと思うわけですが、市長にお伺いしたいと思うんですけれども、市長、ここ行かれましたかね、そのことも聞きたい。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私は何度もお伺いをしておりまして、ただ、あそこが最終処分場の性格ももちろん持ち合わせているところなので、先ほど担当としても、そういった事故等々、起きないようにという意識は非常に強いんだろうとは思っておりますけれども、一方で、そのように魅力ある四季折々のすばらしい景色を眺めることができるところですので、先ほどのお話もありましたけれども、ここどういった形ができるのかということをしっかり考えた上で、アピール等々に努めていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) 最終処分処理場がありますから、どうしても迷惑施設があるということで、何かあったらいけないというのは分かります。 10年後ぐらいのめどで、そこがいっぱいになったら、また市民の方々にも開放していただいて、やっぱりすばらしい、1回行かれた人は本当に感動すると思います。私も行くまでは、ええ、大したことはないと思っていたんですけれども、本当に年々、整備していますので、すばらしい公園になっておりますので、また市長、ぜひお願いをしたいと思います。 じゃ、次はタブレット端末の活用についてお伺いをしたいと思います。 本市のタブレット端末の活用、2021年1月から市内の小・中学校の全生徒に貸与が始まったわけでございます。4月からは家庭に持ち帰り、宿題や連絡等にも活用をされています。 このタブレット端末の活用については、毎回、私が関係しています学校運営協議会において保護者、協議会関係者、学校関係者の間で熱心な意見交換が交わされます。関心の高いことの証明だなと、このように思うわけでございますけれども、本市は子供たちが、本市はこんなふうに言っているんです。 子供たちが新たな時代に必要となる資質、能力、主体的に学びに向かう力、知識、技能、思考力、判断力、表現力の習得を目指し、児童・生徒が自ら主体的に考え、行動できる力を身につけるための強力なツールとして、令和3年1月より1人1台タブレット端末を導入をいたしましたと、このようにホームページに書いてありました。 読売新聞の調査でですけれども、端末を使ったいじめが25自治体で47件、また、他の、ほかの児童のIDやパスワードを勝手に使用する不正アクセスも23自治体の36件に上っているという調査が出ています。 このようなことから、やっぱり端末の不適切な利用にも苦慮している学校もあるわけでございますけれども、今、この児童・生徒、1人1台、一人一人に貸与するようになってから1年と約6か月たったわけでございますが、現在これ、タブレット端末を導入活用においての問題点、また、よい点があったらお伺いをしたいと思います。これは、教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 質問の順序と逆で大変恐縮ですが、よかった点についてからお答えをいたしたいと思います。 宇和島市は令和3年4月19日より、県下に先駆けてタブレット端末の常時持ち帰りを実施しております。 LTE回線利用をしておる関係で、各御家庭のネットワーク環境に関係なく、全ての御家庭で利用できることが大きな利点でございます。 とりわけ宇和島市独自の健康サポートシステム、ふりカエル習慣は、児童・生徒の健康状態及び出欠席状況をオンラインで管理をしておりまして、家庭からの朝の電話連絡等の減少につながり、また、教職員の負担軽減にも寄与しているところでございます。 また、コロナ対応による臨時休業時には、オンタイムで児童・生徒の健康状態を把握し、適切な対応を取ることができており、宇和島市保健所からも高い評価をいただいているところでもございます。 さらには学習面につきましても、令和3年度をチャレンジ期と定め、事業支援アプリのロイロノートやデジタル学習ドリルのeライブラリ等の活用研修を進めてまいりました。今では、授業構成になくてはならないツールとして定着しているものと認識をしております。 御参考までに申し上げますと、本市は愛媛新聞をタブレット端末で購読できるアプリ、eスタの活用数、県下でトップでございまして、ロイロノートの活用率は全国でもトップクラス、また、宇和島市電子図書館の利用も令和4年4月から開始されて、今後の児童・生徒の向上的な学びに大きく寄与するものと期待をしているところでございます。 一方で、御指摘のとおり、タブレット端末の不正使用やブルーライト等の影響による視力低下の問題も看過できない課題であると認識をしております。 当市では、MDM制御と申しまして、深夜の時間帯での端末使用ができない制限をかけるということを行っておりますけれども、今後もよりよい活用方法を目指して、さらなる有効活用に努めてまいりたいというふうに思っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) よかった点のほうがいろいろ、るる述べていただきました。健康状態、全ての家庭においての利用ができること。また、愛媛新聞とちょっといろいろなアプリを使っていろんなことができると。ちょっと詳しい、ちょっと聞き漏れたところもあるんですけれども、あと、電子図書館ともつながっているとか、いろんな点がすばらしいと思います。 悪い点では、やはり視力の低下、これはやはりもう時間の、その方の使い方によって子供の視力の低下いうのは、やはりもうその個人、個人の時間帯ですから、それも家庭の問題である程度、使わないときは使わないような仕組みというか、ずっと使っていくとどうしても悪くなってまいりますので、それは気をつけていきたいなと。 実は、私の孫もずっとタブレット使っていましたので、やはり視力というか、目医者に今、かかっております。そういうことで、やっぱり悪い点は視力低下と、あと深夜は使えないということで言われていました。子供は早く寝るために深夜、布団の中でも隠れて使ったりしますので、ぜひ深夜にできないという点は、こちらから操作できるわけですね。今、それはどういうふうなやり方でやっているか分からないけれども、使えないようにしているということですね。はい、分かりました。 じゃ、次にお聞きするのは、文科省は2021年10月13日に、令和2年度、2020年度、児童・生徒の問題行動、不登校生徒指導上の諸課題に関する調査の結果を公表しております。 この調査は、全国の状況を調査、分析して教育現場における生徒指導上の一層の充実を資することを目的としているんです。その結果、衝撃的な結果となったということなんですけれども、児童・生徒の自殺について、極めて憂慮すべき状況であると言われております。 どういうことか、この結果を述べさせていただきますと、小・中・高からの報告のあった自殺した児童・生徒数が前年度、これも調べた調査ですから、令和元年度、2019年度比98人増の415人に上ることが判明したと。 残念ながら1974年調査開始以来、以降ずっと最多の報告数と右肩上がりになってきているというわけでございます。 また、小・中学校における不登校の状況についても、不登校の児童・生徒数は19万6,127人、前年度は18万1,272人で、報告数としてもやはりこれは8年連続増加している、過去最多となったということでございます。 でもしかし、いじめについては、調査結果においては、いじめの認知件数は51万7,163件、これ、前年度は61万2,496件で減少しておるんです、前年度と比べると。平成26年度以降、認知件数の増加が増えていたんですけれども、令和2年度から小・中学校・高等学校、小・中・高と特別支援学校で大幅な減少になったと調査が出ているんですけれども、これはやはり原因としては、文科省はやっぱり令和2年度から新型コロナウイルスの感染症の影響によって、生活環境が変化し、児童・生徒間の物理的な距離が広がった、接触するときが少なくなったんです。 学校行事、部活動など様々な活動が制限され、子供たちの直接対面してのやり取りする機会やきっかけが減少したことにあるんだと。例年よりやっぱり年間事業の日数も減少して、また、学校においては、これまで以上に児童・生徒にまた先生方が目配り、指導、支援したことによって減少したと、このいじめについては考えられているわけでございますけれども、本市の、ここで聞きたいのは、小・中学校のいじめの認知件数、また、不登校の生徒数の推移の状況をお伺いしたいと思います。部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) まず、いじめの認知件数につきましてお答えをいたします。 令和3年度は小学校50件、中学校28件、計78件を認知しております。直近3年間の推移といたしましては、令和2年度は74件、令和元年度は76件の認知となっており、おおむね横ばいで推移をしているところでございます。 次に、不登校児童・生徒数の状況でございますが、令和3年度は小学校46名、中学校45名、計91名となってございます。令和2年度は同70名、令和元年度は56名となっており、こちらは残念ながら増加傾向となってございます。 特に令和3年度におきましては、直近10年間で初めて小学校が中学校を上回る結果となっており、これに対しては早期対応が急務であるというふうに認識をしておるところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) やはり、全国調査と比べても、いじめは横ばいの状態で、それほど増えてはいないんですけれども、不登校の場合はだんだんとやはり増えてきていると。どうしてもいじめの場合は、先ほど言いましたようにコロナ等があって接触が少なかったというところがあるんじゃないかなと、このように思っておりますけれども、今後、このコロナが収まったときには、やはりこのいじめ等の問題も学校の現場では気をつけていただきたいなと思う一つの問題だと、私は思っております。 ですから、このようなことから、厚生労働省は新たな対策として、自殺対策基本法及び自殺総合対策大綱の児童・生徒の自殺に資する教育の実践として、このような命や暮らしの危機に直面したとき、自分が自身ですね、誰にどうやって助けを求めればよいのか、具体的かつ実践的な方法を学ぶと同時に、つらいときや苦しいときに助けを求めてもよいことを学ぶ教育、これはSОSの出し方に関する教育ということらしいんですけれども、それを推進するということを重要施策としているということでございます。 私は、ある元校長先生、学校の現場にいた方に聞きますと、やはり大事なことは、本来は自分から対面でしっかり悩みを打ち明けて、話をしながら、この対面をもって、相手の目を見て、SОSのことを気づいてあげることが大事なんだけれども、なかなか本人から相談に行けないと、先生に相談に行くのは難しいということで、このSОSの出し方の教育ということ言われているんですけれども、文科省は。この教育委員会として、このSОSの出し方に関する教育については推進しているのかどうか。また、このことについては、どのような考えか。教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 平成29年の自殺総合対策大綱の閣議決定を受けまして、教育委員会といたしましてもSОSの出し方教育につきまして、校長会や教頭会等を通じて繰り返し周知、指導しているところでございます。 また、保険健康課と連携し、専門の保健師が学校を訪問して行うSОSの出し方・受け止め方教育出前講座授業も実施いたしました。 おかげさまをもちまして、令和3年度には市内全ての小・中学校で、SОSの出し方に関する教育を実施することができておるところでございます。 今後ももちろん継続して取り組みまして、SОSを出したいお子さんがためらうことなく出せる環境をつくってまいりたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) 全ての小・中学校で今、SОSの出し方に関する教育の推進を行っているということで、理解させてもらいます。 ここから、やはり大事なのは本当にその教育を受けて出せるかどうか。言葉を出して先生、先ほども言いましたけれども、なかなか対面で先生と相談するということが一番やっぱり話も分かってくれ、重要なんですけれども、子供たちはなかなか自分から発することができないんです。 次は、文科省がこのように言っているんですけれども、文科省は重要なこととして、SОSの出し方に関する教育推進は、実施の際には相談窓口の周知が望ましいとして、昨年8月に行動計画を策定しております。 ここで注目したいのは、この計画策定に当たり、2019年から8月から10月に子供たちを対象にパブリックコメントを募集した。そのうち大人にしてほしいこととして、SОSに気づいてほしいということです。なかなか自分から発信することが難しい。気づいてほしい、相談しやすい環境をつくってほしいとの声が寄せられている。 子供たちが日頃から抱えている不安や悩みについて、気軽に相談できる窓口が必要だなということが考えられるわけです。 そこで文科省は、先ほどの調査を踏まえて言っていることは、その一つの取組として、1人今、1台端末を活用していますけれども、その活用した相談支援の充実を挙げているわけです。 現在、お聞きしたいのは、本市、今、1人1台のタブレット端末を貸与していることから、この端末の活用として、この相談体制の構築、タブレット端末を使った相談体制の構築については、教育委員会としてはどのような見解をお持ちかお伺いをしたいと思います。片山部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 先ほどタブレット端末導入の利点についてお答えをいたしましたとおり、LTE通信を用いたタブレット端末最大の利点は、全ての児童・生徒が場所を問わず平等に端末活用できるという点にございます。 さらに、双方向でメッセージや画像のやり取りができるロイロノートの日常的な活用も進んでおります。 実際の事案といたしまして、昨年度におきまして、児童・生徒からの「助けてください」というSОSがロイロノート経由で学級担任に届けられて、そこから南予子ども・女性支援センターにつながり、状況が改善したというケースがございました。 このような事例からも、タブレット端末を活用した相談体制の構築は、大変意義のあるものだと認識をしておりまして、今後も抵抗感なくメッセージを発信できるように、環境づくりに取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) 今、部長が言われたように、全ての生徒がやはり端末とつながっているので、助けてくださいというメッセージも分かって、助けられるようになったということでございますけれども、全ての生徒がやはり自分が発信したということ分かるんです。先生に分かる。自分ということを発信するのもやはりためらう生徒もいる。匿名でしたいな、匿名いうか分からないように相談したい、自分の名前が嫌だなという生徒もいるかもしれない。 そのようなことから、これ一つの例なんですけれども、静岡県掛川市教育委員会では、児童・生徒に向け、悩み相談システムとして2021年12月10日から心の相談ノートとして、1人1台のタブレット端末を運用しているんです。 2022年1月19日付静岡新聞に、年末年始を挟み、寄せられた相談150以上あったと。相談に踏み切る心理的なハードルをデジタル技術で引き下げた好例だと。タブレットの端末の画面にアイコンを配置して、勉強、家庭、いじめ、身体、その他の5項目、このアイコンを貼り付けて、そこから相談内容を選択、入力していく。様々なケースを想定して匿名入力ができるんです。自分の名前じゃなしに、タブレット使っても分からないように匿名入力で相談相手の指名、相手も指名できるを可能にしているんです。 掛川市教育委員会としては、この外部委託に頼らず、ウェブ上のアンケートの作成の管理、この使ったアプリを制作をしたのは職員が制作したんですよ、職員の方が、独自に。 2020年12月にはデジタル社会に向けて、実現に向けたこの改革基本方針で閣議決定されたデジタル化の推進も進めていっておりますので、国も県も様々な分野でデジタル推進に取り組んでいくと思うんですけれども、本市も今年度よりデジタル推進課が設置されております。このデジタルトランスフォーメーション推進計画概要に教育学習にも共有、共に教育の育、共育のまちを推進するとなっているわけなんですけれども、このデジタル化推進は横のつながりが私は非常に大事だと思うんです。福祉課なり、いろんな課と横につながったデジタル推進課が重要だと考えておりますので、この教育委員会との横の連携によって、この相談アプリの制作については可能なのか、そういうことはできるのかどうかお伺いをしたいと思います。それは、教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 デジタル推進課と協議をいたしましたところ、相談を受け付ける画面の作成につきましては、各申請やアンケート調査等で利用している行政手続デジタル化ツールを活用することで、技術的には可能であるというふうに回答を得ているところでございます。 だから、すぐにというところにはなかなか向かないかもしれませんが、引き続き、協議を重ねて実現に向けて努力してまいりたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) 今も部長からいわゆる可能だということなので、やはり今後はこの独自のこのアプリ、先ほど上述したように5分野の窓口、アプリをつくって自分たちが匿名で、誰からきたかはある程度分かるんですけれども、匿名でしっかりと相談相手も選べて、自由に記入ができる。相談しやすくなるわけです。子供たちにしたら。そういうことも考えていくことが大事だなと思っております。 これは掛川市というところが、静岡県でやっているんですけれども、また一つの特徴でこれ、すごいなと思ったのは、まずこれ入力された内容があるんですけれども、そのメールは、学校に行くんじゃないんです、学校の先生に。市の教育委員会にぽんと行くんです。市の教育委員会ですから、部長とか教育長のほうにまず行くんです、子供の相談が。学校教育課が把握し、内容を精査し、当該校にその状況が提供されると。 そういうことですから、教育委員会としては責任があるわけです、しっかりとした。そこに送信されるわけですから。教育委員会から責任を持って、各学校で発生したこの問題も情報共有、この各学校との情報共有もしっかりできて、各学校が、悪い言葉ですけれども、その学校で上まで報告せずに隠蔽するということができなくなる、もう教育委員会に行っているわけですから。 そういうふうに、子供たちのいろんな悩みを全て把握できる。今後はまたいろんな、高度な専門知識を必要としてくる事案も出てくるんじゃないかと、このように思います。 そのときこそ、この横の連携を取り、子供たち一人一人に寄り添う、先ほどのアプリを使った相談体制が必要じゃないかなと、このように思っています。 まだ掛川市も1日27件、先ほどの100、年末年始のときはすごい百何十件もきたんですけれども、1日27件ぐらいくるんですけれども、その子供たちの悩みを早く知ることが目的としているわけですから、これはもうプライバシーにも配慮して、適切に対応していくということを言われております。 静岡新聞は、気軽に相談できる体制が整ったことで、相談はさらに多様化するだろうと、件数も増えてくることが予想されると、重大な事案に発展する可能性をはらんだSОSが埋没してしまう事態は避けなければならないと、このようにしているんです。 これはやはりこの途中で、いじめとかいろんな悩みとかあった子供たちのことが、その場で上に報告される、その場でいつの間にか消されることない、ちゃんと教育委員会が把握しているわけですから。教育委員会が責任を持って対応するという、このようなやり方、この静岡県掛川市、一人一人に子供に寄り添った心の相談ノートということなんですけれども、この取組についてはどういう見解をお持ちか、教育長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 御紹介いただきました心の相談ノートは、大変優れた取組で、児童・生徒の命を守るゲートキーパーとしての役割を果たすと、そういう役割なんだろうなと認識いたしました。 一方で、寄せられた相談、掛川市の場合はこれから増えていくだろうというようなことおっしゃっているようなんですけれども、受けてどう処理するのかと、この辺の体制も整えて、併せて整えていらっしゃるんだろうと思いますが、そういう意味で、学校現場等の意見も参考にしながら、宇和島市の実態に即した取組にしていくことも必要だと思いますので、たちまちというわけにはいかないとは思いますけれども、宇和島型の心の相談ノートの実現に向けて、この検討は進めてまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) 教育長、やはりすぐにとは僕も言いませんけれども、1回、掛川市のほうに、教育委員会のほうにどういうやり方なのかも聞いていただくことも大事だと思うんです。それが宇和島市に対応できるようで、導入してやっていけるなら、やはり一人でも多くの子供たちの命を救う、子供たちの悩みを解決できる、子供たちのためのタブレットにもなるわけですから、ぜひそのことはまた教育委員会通して、掛川市とやり取りをしていただいたらなと、このように思っております。 じゃ、次にはヤングケアラーについてお伺いをいたしたいと思います。 これは、先日NHKスペシャルで、「ヤングケアラーSОSなき若者の叫び」の番組を見た知人から、宇和島市はヤングケアラー問題についてどのような対応を取っているのか教えてほしいと、このように連絡があったわけでございます。 やはり過去、この問題については武田議員がよくされています。また、うちの先輩議員、松本議員もヤングケアラーの問題を質問されておりましたけれども、この問題については国もいよいよ本腰も上げてきまして、国の調査によると中学生の17人に1人がいるとされているわけです。 この子供たちは、今後の人生において、進学、就職、結婚など様々な局面で困難に直面しているということが分かってきたわけです。 この番組の中で、独自に全国の自治体に緊急アンケートを行っております。その結果、支援したくてもできないという実態が浮かび上がったと言っている。SОSを発しない、発したくないという声が多数聞かれたということです。 どういうことか、家のことはあまり他人に頼ってはいけないという感じもある。子供たちはこのSОSを発信するということはなかなかできない。先ほどのSОSの発信の仕方です。そういうこともなかなか自分から言えない。 それをまた、介護を受ける親のほうが支援を拒むケースもあるということが浮かび上がったことが、なかなか表に出せない、素直にということが問題の一つの大きなこのなかなか解決に至らないということになると思います。 ここでお伺いしたいのは、本市のヤングケアラーの実態の把握はできているのかどうかお伺いをいたしたいと思います。これは、保健福祉部長ですか、伊手部長でしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 現在、こども家庭課が事務局となります養護児童対策地域協議会を相談窓口と位置づけておりまして、日々の相談対応は関係機関からの情報提供に対しまして、ヤングケアラーではないかという視点を持って、早期の発見や適切な支援につなげるよう努めているところでございます。 その中で、ヤングケアラーの疑いがあると思われるケースは数例把握しておりますが、実態把握は十分に行えていない可能性があるものと感じているところでございます。 その要因としまして、本人や家族に自覚がなく問題が表面化していないこと、また、どこに相談していいか分からず、支援につながらないといったことが考えられます。 そのため現在、ヤングケアラーの概念でありますとか、相談窓口につきまして、ホームページへの啓発や関係機関へのチラシ配布など、理解促進と認知度の向上を図る取組を行っているところでございます。 1つの機関のみでの対応は困難であることから、今後も関係機関との連携を強化して、適切な支援につなげる体制を整えたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) やはり、この実態把握といってもまだまだできていないというのが現状だと、このように思います。 じゃ、ヤングケアラーの窓口、これホームページにはある程度、ここに相談してくださいというのは、宇和島市のホームページに載っていましたけれども、そこに相談するいうことがなかなかできないですね、これは。アウトリーチでやっぱり調べていかないと、自らがヤングケアラーです、僕は困っていますというお子さんはいいです。そういうお子さんはいいですけれども、それをなかなか表に出せないということは、表面化していないところで大変な思いをされている子供たちがいるんじゃないかと、このように危惧するわけでございます。 そこで、御紹介したい点があるんですけれども、一例があるんですけれども、2022年5月3日、5月23日付紀伊民報、毎日新聞に、Tさんとしておきます。Tさん、この方は私もいろいろやり取りして、フェイスブック等でやり取りしていましたので、御本人もこれ、記事使ってくださいということを言われたので、ちょっと紹介させてもらいますけれども、このTさん、和歌山県海南市にお住まいで、障害者就労支援事務所、デイサービスや老人ホームを経営している傍ら、このヤングケアラーの講演活動を通して、自分が、御本人がヤングケアラーだった自身の経験を広く伝えているんです。 Tさんの過去の経験をここで御紹介しますけれども、両親は精神疾患を患い、9歳の頃から父は仕事を休みがちになり、寝てばかり。仕事をしないんです。仕事できないんですね。母は入退院を繰り返し、また、母の入浴の介助、食事の用意、飲まず食わずの日もあり、本人もお母さんも痩せていったんです、これは。 また、洗濯もままならず同じ洋服をよく着ていったため、学校で嫌われたと。小学校、高等学校になると、ついにこのTさんは不登校になってしまったと、このように書いてある。 もう身も心も貧乏で、どん底の生活でしたと。大変な状況です。僕らの子供のときから考えると、本当にこういう苦労された方、今、介護施設されているんですけれども、すばらしいなと思います。 唯一、頼りだった祖母のところに会いに行きたいと思ったんです。弟、弟さんもおったいうことは弟さんの面倒見ていたんです。これ、大変ですよ。自転車に乗って堺市に向かう途中、警察に保護されたと。警察もすぐ分かったんでしょうね。これは普通じゃないなと。すぐこの2人のTさんと弟さんと保護されたわけでございます。 ここでもうこのTさんも限界なんでしょうね。ついに中学のとき、両親に不満をぶつけたと。ぶつけられたんですよね。もう心の底からの叫びを言ったわけです。もうおまえら、俺の苦しいのが分からんのかと。お母さんに言ったら、そのとき母が流した涙を見て、病気になり、世間から疎まれてきた母自身がつらいんだと、一番つらいんだと悟ったと。振り返ってみると、一歩間違えたらどうなっていたのか私も分からない。もっと相談できる大人がいればよかったと語っています。 県の調査で、ケアしている子供の8割以上が誰にも相談したことがないことが明らかになった。ほとんど、8割も相談できていないんです。 Tさん、子供たち、自分を大切にしてほしい、我慢しないで声を上げて、子供たちが声を上げやすい場を充実させること。子供たちは立場が弱いし、親は絶対みたいなところがあると。やはりそのときこそ、教育機関や周囲の大人がSОSのサインに気づいてあげてほしいんだと、このようにTさん、自分の経験を通して語られておりました。 この公明党の兵庫選挙区の伊藤たかえ参議院議員、この方は宇和島市の和霊小学校に在籍されて、私もお父さん、存じておるんですけれども、宇和島の住まわれた方で、その方が以前からこのヤングケアラーの問題をずっと取り上げておられました。 5月31日の参議院予算委員会で、岸田総理に支援の強化をただしたわけです。岸田総理は、今年度から体制を強化し、必要な支援を当事者にしっかり届けたいと答弁があり、今年度から3年間ヤングケアラー対策の集中取締り期間と位置づけたわけでございます。 ここでお伺いしたいのは、本市のヤングケアラーに対する支援や対応はどのようになっているのか。また、今後の計画があればお伺いをいたしたいと思います。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 今ほど議員が紹介されましたように、まずは周りの人からの気づきが大切というふうに考えているところでございます。 その上で、支援や対応につきましては、個々の置かれている状況を十分に理解して、当事者やその家族に寄り添いながら関係機関が連携の上、実情に合った適切な支援につなげる必要があります。 具体的に申し上げますと、家族に例えば要介護者等がいる場合につきましては、高齢者福祉課と連携して介護保険サービスを活用した対応を行い、障害がある家族がおられる場合は、福祉課と連携して障害福祉サービスの利用、検討を進めるなどの支援や対応を行っていくことになろうかと思います。 また、状況によっては国の補助制度を活用した子育て世代への家事、育児支援の実施についても検討していく必要があるものと考えております。 なお、国の調査研究事業の成果としまして、様々な支援方法等を掲載したマニュアルが示されましたので、積極的に活用して包括的な支援体制の充実に向けて検討を重ねてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) やはり横のつながりが私は福祉課なり、高齢者福祉課なりがつながって、やはりまた教育委員会ともつながって、しっかりとした周りの大人、近所の方々、関係者、教育関係者、この福祉課の職員の方々、また、高齢者福祉課の方々が、ここの家庭はそういう状況になっていないかというのを絶えず心のどこかに留めていただいて、いろんなもの、今後対応をしていただいて、一日も早くちゃんとした対応、支援策が打ち出していただけたらなと、このように思っております。 そのためにはやはり、この宇和島市のヤングケアラーに対する支援体制を濃厚なものにしていけたらなと、このように思っています。 また、国もこの3年間、バックアップするということですから、しっかりと、また子供、後で言うかもしれない、こども家庭庁も今日、家庭庁で設置法案、こども基本法が国会で成立の見通しなんです、今日。もうどうなったかちょっと分かりませんけれども、文科省と厚生労働省の所管の幼稚園、保育園、認定こども園の縦割りから、また、権利擁護機関設置などが進んでいって、横の流れもつなげていくということが2023年の4月ぐらい、4月から始まるということでございますので、またお願いをしたいと思います。 じゃ、次に未成年後見人支援事業についてお伺いしますが、いつも成年後見人のことでしたが、これ未成年ですから、18歳未満のことなんですけれども、厚生労働省の調査で児童虐待相談件数は年々増加しています。 また、ヤングケアラーも社会問題化して今後はより一層、18歳未満の児童の財産管理、契約等の監護、あるいは教育を行う権利義務を図る重要性が求められてくるんです。民法改正になりましたので、今、大学の入学するときにはサインは、後見人はいなくても大丈夫ですけれども、このいろんな契約等も全て後見人がしなくてはなりません。 この未成年後見人支援事業を実施することによりまして、未成年後見人が必要とする報酬の全額の一部を補助することになるんです。その子供たちの後見人がつかなくてはいけない。そのつけるためのお金の補助をするのがこの未成年後見人支援事業というんですけれども、その後見人を確保することが可能になってくるわけです、今後。 そうなると、一人でも多くの未成年の子供たちのことを後見人がついて、それを後見人が子供たちを権利擁護ができるということになります。 おじさん、おばさん、おばあちゃんでは本来は駄目なんです。ちゃんと未成年後見人がその子供たちを守るという法律にはなっているわけです。 この事業を進めることによって、この親権を行う者がいない児童等の日常生活の支援や福祉の向上を資することに今後なるわけですが、この子供の権利擁護を図る上で、重要な役割を担っていくことになることで、児童虐待防止対策支援事業実施要綱の中にある未成年後見支援事業の実施について、本市はどのような見解をお持ちかお伺いをいたしたいと思います。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 未成年後見人支援事業につきましては、子供たちの日常生活の支援でありますとか、福祉の向上に資する効果的な制度であると認識しているところでございます。 この事業の実施主体は、都道府県や指定都市、児童相談所設置市とされておりまして、本市では事業を実施しておりませんけれども、現在、愛媛県が県内全域を対象として、この事業を実施しているところでございます。 本市で対応すべき案件や相談があった場合は、速やかに県へ情報提供を行いまして、連携して適切な支援につなげてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) じゃ、これは県が実施主体。大きい政令都市、児相、児童相談所のある都市が実施するようになっております。 宇和島市はまだ実施する自治体ではないようでございますので、じゃ、今度新しくできたこども家庭課ですか、そこに相談に行けばこの未成年後見人制度についての件の紹介をしていただけるということでよろしいでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをします。 おっしゃるとおりでございます。そこが本市としての窓口になろうかと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 我妻正三君。 ◆18番議員(我妻正三君) ありがとうございます。 それでは、これで私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(中平政志君) 以上で、我妻正三君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の一般質問を終わります。残りの質問につきましては、明日16日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。     午後2時56分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  石崎大樹          副議長 中平政志          議員  泉 雄二          議員  松本 孔...