宇和島市議会 > 2022-06-07 >
06月07日-01号

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  1. 宇和島市議会 2022-06-07
    06月07日-01号


    取得元: 宇和島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-01
    令和 4年  6月 定例会令和4年6月宇和島市議会定例会議事日程第1号令和4年6月7日(火)午前10時開会会議録署名人指名会期の決定について諸般報告監査報告 宇監報告第3号、宇監報告第4号、宇監報告第5号、宇監報告第6号報告第3号 令和3年度宇和島市一般会計繰越明許費繰越計算書報告第4号 令和3年度宇和島市一般会計事故繰越し繰越計算書報告第5号 令和3年度宇和島市土地取得事業特別会計繰越明許費繰越計算書報告第6号 令和3年度宇和島市小規模下水道事業特別会計繰越明許費繰越計算書報告第7号 令和3年度宇和島市公共下水道事業会計予算繰越計算書報告第8号 令和3年度宇和島市病院事業会計予算繰越計算書報告第9号 令和3年度宇和島市水道事業会計予算繰越計算書報告第10号 株式会社うわじま産業振興公社経営状況報告書報告第11号 専決処分した事件の報告について 専決第2号 車両接触事故の和解について 専決第4号 市有施設における事故の和解について 専決第6号 物損事故の和解について議案第46号 令和4年度宇和島市一般会計補正予算(第1号)議案第49号 令和4年度宇和島市病院事業会計補正予算(第1号)   (理事者提案説明・質疑・討論・採決)報告第12号 専決処分した事件の承認について 専決第3号 宇和島市税賦課徴収条例等の一部を改正する条例 専決第5号 令和4年度宇和島市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)   (承認案件説明)議案第44号 宇和島市執行機関の附属機関設置条例の一部を改正する条例議案第47号 令和4年度宇和島市一般会計補正予算(第2号)議案第48号 令和4年度宇和島市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)議案第50号 土地改良事業の実施について議案第51号 土地改良事業の実施について議案第52号 市道路線の認定及び廃止について議案第53号 工事請負契約の変更について議案第54号 辺地に係る公共的施設総合整備計画について   (理事者提案説明)議案第45号 宇和島市における伊達博物館改築事業について天赦公園(キリン公園)への移転改築の賛否を問う住民投票条例   (理事者提案説明・質疑・委員会付託)議案第45号に関する条例制定請求代表者への意見を述べる機会の付与について議案第45号に関する条例制定請求代表者意見陳述-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名)1番    槇野洋子君2番    吉川優子君3番    田中秀忠君4番    山本定彦君5番    畠山博文君6番    佐々木宣夫君7番    山瀬忠弘君8番    椙山三也君9番    浅田美幸君10番    川口晴代君11番    中平政志君12番    武田元介君13番    浅野修一君14番    赤松孝寛君15番    三曳重郎君16番    兵頭司博君17番    石崎大樹君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員    なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務企画部長     西本能尚君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    梶原伸介君市民環境部長     古谷輝生君保健福祉部長     伊手博志君産業経済部長     楠 憲雄君建設部長       山口 勝君教育部長       片山治彦君水道局長       和田 靖君医療行政管理部長   大宿昌生君市長公室長      梶原祥敬君総務課長       武田 靖君財政課長       中川耕治君条例制定請求代表者  井上洋子君条例制定請求代表者  奥谷孝江君条例制定請求代表者  篠原啓子君条例制定請求代表者  井川芳江君条例制定請求代表者  石橋寛久君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         水野宏一君次長         宇都宮 太君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主査         中村太郎君主事         中川武史君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開会 ○議長(石崎大樹君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより令和4年6月第85回宇和島市議会定例会を開会いたします。 会議に先立ちまして一言申し上げます。 今定例会におきましては、平成13年2月10日に発生したえひめ丸事故と被害に遭われた方々の思いを風化させないため、また、ホノルル市との友好のあかしとして、議場での服装を本日午前中に限りアロハシャツ着用とさせていただきます。 議員並びに理事者をはじめ報道関係者、そして、市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。 それでは、岡原市長から、今定例会招集の挨拶があります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。     〔市長岡原文彰君登壇〕 ◎市長(岡原文彰君) 皆さん、おはようございます。 本日ここに、令和4年6月第85回宇和島市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、何かと御多用の中御参集いただきまして、誠にありがとうございます。 初めに、先ほども石崎議長から発言がありましたが、宇和島市議会におきましては、平成16年6月15日に本市とホノルル市が姉妹都市提携を盟約して以降、毎年6月定例会においてアロハシャツを着用することとなっております。ここに改めて、えひめ丸事故で亡くなられた9名の御冥福を心からお祈りいたしますとともに、悲惨な事故が契機ではありますが、議会でこのアロハシャツを着用することで、ホノルル市との関係を再確認し、未来へ向けて継承発展させていくための機会となることを期待する次第であります。 さて、新型コロナウイルス感染症に関しましては、4月1日より県内の警戒レベルが感染警戒期に切り替えられ、本市においても、適切な感染防止対策を講じながら、ゴールデンウイークには3年ぶりに「伊達なうわじまお城まつり」を実施するなど、感染対策と社会経済活動の両立に向けた施策展開を進めているところであります。 現在、陽性者数は緩やかな減少傾向にありますが、決して収まっているというわけではなく、最近の感染状況では、3回目のワクチン接種が進んでいない40歳代以下の若い世代が中心となってきていることから、可能な方は積極的に接種を受けていただきますようお願いいたします。 なお、4回目の接種については、対象となる3回目の接種完了後、5か月以上経過した60歳以上の方に対してお任せ予約の案内を始めております。加えて、18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する方等については、事前申請が必要となっておりますので、かかりつけ医と御相談の上、申請をいただき、手続いただいた方に対して順次接種券を発送いたしますので、お手元に届きましたら速やかに接種をお願いいたします。 また、先月には、市内各所でタウンミーティングを開催いたしました。出席者の皆様からは、伊達博物館の建て替えや島しょ部の医療体制、災害時の避難場所をはじめ人口減少対策や学校の統廃合など、市全体の問題や各地域における課題等について幅広い御意見をいただきました。短期的な課題についてはできるだけ速やかに、また、中長期的な課題につきましては、今後の市政運営の参考とさせていただきたいと考えております。 さて、今定例会におきましては、長期化するコロナ禍の中、原油や穀物等の価格上昇、円安やウクライナ情勢などを背景に、国の原油価格・物価高騰等総合緊急対策に基づき、生活困窮者への緊急支援をはじめ、当面する諸課題に対応するための6月補正予算案などを提案しております。 この後、議案の内容等につきまして説明をいたしますので、よろしく御審議いただき、御決定、御承認を賜りますようお願いいたします。 ○議長(石崎大樹君) これより、本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第1号により進めます。 本日の会議録署名人に、椙山三也君、福本義和君を指名いたします。 次に、本定例会の会期の決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。 本定例会の会期は、お配りしている審議日程のとおり、本日から6月27日までの21日間といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 異議なしと認めます。 よって、会期は21日間と決定いたしました。 次に、お配りしている諸般報告のうち、主なものを御報告いたします。 5月25日に東京都で開催されました全国市議会議長会定期総会において、令和3年5月1日から令和4年4月30日までの会務及び令和2年度決算の報告を受けるとともに、令和4年度予算を審議、承認いたしました。 また、各部会及び会長から提出された議案について審議し、国や関係機関に強く要望していく決議を行いました。 そのほかにつきましては、報告書のとおりであります。 次に、監査委員から、監査報告として「宇監報告第3号」ないし「宇監報告第6号」の4件が提出されております。 また、理事者から、会計報告として「報告第3号」ないし「報告第10号」の8件が、報告案件として「報告第11号」「専決第2号」、「専決第4号」、「専決第6号」の3件が提出されておりますので、御報告いたします。 それでは、まず「議案第46号・令和4年度宇和島市一般会計補正予算(第1号)」及び「議案第49号・令和4年度宇和島市病院事業会計補正予算(第1号)」を便宜一括議題といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 異議なしと認め、「議案第46号」及び「議案第49号」につきましては、便宜一括議題といたします。 理事者の説明を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。     〔総務企画部長西本能尚君登壇〕 ◎総務企画部長(西本能尚君) ただいま上程されました各案件のうち、総務企画部に係る議案について御説明いたします。 「議案第46号・令和4年度宇和島市一般会計補正予算(第1号)」につきまして御説明申し上げます。 今回の補正予算は、国の原油価格・物価高騰等総合緊急対策で示された生活困窮者等の支援に必要な経費を計上しております。 まず、第1条は、予算の総額に歳入歳出それぞれ2億2,000万円を追加し、総額を484億7,900万円としようとするものです。 それでは、予算の概要を御説明いたします。 まず、歳入予算につきましては、歳出に対応する財源として全て第15款国庫支出金を計上しております。 次に、歳出予算につきましては、第3款民生費は2億2,000万円の追加で、子育て世帯生活支援特別給付金事業住民税非課税世帯等臨時特別給付金事業に要する経費を計上しております。 以上で説明を終わります。御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 大宿医療行政管理部長。     〔医療行政管理部長大宿昌生君登壇〕 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) ただいま上程されました各案件のうち、病院局に係る議案について御説明いたします。 「議案第49号・令和4年度宇和島市病院事業会計補正予算(第1号)」につきましては、債務負担行為を設定しようとするもので、吉田病院増改築事業を令和4年度から令和5年度の2年間で限度額を15億5,000万円と定めようとするものであります。 以上で説明を終わります。御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。     〔総務企画部長西本能尚君登壇〕 ◎総務企画部長(西本能尚君) 大変申し訳ございません。先ほどの「議案第46号・令和4年度宇和島市一般会計補正予算(第1号)」について修正をさせていただきます。 歳出予算につきまして、「第3款民生費2億2,000万円」と申し上げましたけれども、民生費は2億2,800万円の追加でございます。修正をさせていただきます。 どうも申し訳ございませんでした。 ○議長(石崎大樹君) 以上で説明が終わりました。 これより質疑に入ります。質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 質疑がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本件は、会議規則第36条第3項の規定により、委員会付託を省略し、即決いたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 異議なしと認め、「議案第46号」及び「議案第49号」は、委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより採決を行います。 採決は分離し、電子表決システムにより行います。賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。     〔賛成・反対のボタンにより表決〕 ○議長(石崎大樹君) 押し忘れはございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 押し忘れなしと認めます。 「議案第46号」につきましては、全員賛成であります。 よって、「議案第46号」は提案のとおり可決決定いたしました。 次に、「議案第49号・令和4年度宇和島市病院事業会計補正予算(第1号)」を採決いたします。 お諮りいたします。 「議案第49号」につきまして、提案のとおり決することに賛成または反対のボタンを押してください。     〔賛成・反対のボタンにより表決〕 ○議長(石崎大樹君) 押し忘れはありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(石崎大樹君) 賛成全員であります。 よって、「議案第49号」は提案のとおり可決決定いたしました。 続きまして、「報告第12号」「専決第3号・宇和島市税賦課徴収条例等の一部を改正する条例」以下、日程記載の順を追い、「議案第54号・辺地に係る公共的施設総合整備計画について」までの10件を便宜一括議題といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 異議なしと認め、「報告第12号」「専決第3号」ないし「議案第54号」までの全案件につきまして便宜一括議題といたします。 理事者の説明を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。     〔市長岡原文彰君登壇〕 ◎市長(岡原文彰君) ただいま上程されました議案のうち、一般会計補正予算の概要について説明させていただきます。 今回の補正予算につきましては、新型コロナウイルス感染症対策に引き続き取り組むとともに、高齢者等の遠隔診療や見守り支援、こども支援施設の建設、吉田中学校の改築など、当面する諸課題に対応する予算を計上いたしました。 このうち、主なものについて説明いたします。 まず、新型コロナウイルス感染症対策分として、4回目となるワクチン接種を円滑に進めるほか、コロナ禍の長期化に伴い、社会福祉協議会が実施している緊急小口資金等の特例貸付を利用できない生活困窮世帯に対し、自立支援金を支給するなど、約2億8,000万円を計上いたしました。 次に、通常分では、複合的取組としては、全国初ではないかと思っておりますが、日本郵便株式会社との連携により、デジタルを活用した高齢者世帯等の遠隔医療体制の構築及び見守り支援の強化に取り組むことといたしました。 また、児童生徒支援教室わかたけ、障害児通所施設あけぼの園発達支援センターの3つの支援施設を複合施設として整備並びに吉田中学校の改築に伴う実施設計に係る債務負担行為を計上しているほか、マイナポイントの申込み支援を通じてマイナンバーカードの取得促進を図るとともに、防災・危機管理体制のさらなる充実に向けて、地域防災マネジャーを配置するなど、約6,000万円となります。 以上の結果、初日採決分を除く一般会計の補正額は約3億3,800万円、国民健康保険特別会計の補正額は200万円となり、財源としては、国の交付金のほか、不足分については財政調整基金等を充てることといたしました。 なお、補正予算の詳細及びその他の議案の詳細につきましては、この後、各担当部長から説明させます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。     〔総務企画部長西本能尚君登壇〕 ◎総務企画部長(西本能尚君) ただいま上程されました各案件のうち、総務企画部に係る議案について御説明いたします。 まず、専決処分した事件のうち、承認を求めるものについて御説明いたします。 「専決第5号・令和4年度宇和島市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、令和3年度の同会計で生じた収支不足額を補填するための繰上充用金を追加するものであります。 特に緊急を要しましたので、地方自治法第179条第1項の規定により、令和4年5月23日付で専決処分させていただきました。 次に、予算議案について御説明いたします。 「議案第47号・令和4年度宇和島市一般会計補正予算(第2号)」につきまして御説明申し上げます。 今回の補正予算は、新型コロナウイルス感染症対策に引き続き取り組むとともに、ひとり暮らし高齢者等の遠隔診療、見守り支援や子ども支援施設の建設、吉田中学校の改築などに要する経費を中心に計上しております。 まず、第1条は、予算の総額に歳入歳出それぞれ3億3,812万7,000円を追加し、総額を488億1,712万7,000円としようとするものです。 第2条債務負担行為の補正は、南予文化会館及びコスモスホール三間指定管理料ほか3件について、債務負担行為をすることができる期間、限度額を設定するものです。 それでは、予算の概要を御説明いたします。 まず、歳入予算につきましては、歳出に対応する財源として、第15款国庫支出金などを計上し、なお不足する額について財政調整基金の繰入れなどによる対応としております。 次に、歳出予算につきまして、各款ごとに主な内容を御説明いたします。 第2款総務費は3,439万7,000円の追加で、防災の専門知識を有する地域防災マネジャーマイナポイント申込支援員の配置に要する経費などを計上しております。 第3款民生費は2,600万円の追加で、生活困窮者自立支援事業に要する経費を計上しております。 第4款衛生費は2億5,130万3,000円の追加で、高齢者世帯の遠隔医療体制の構築及び見守り支援強化のほか、ワクチンの4回目接種を円滑に進めるために必要な経費などを計上しております。 第6款農林水産業費は283万7,000円の追加で、里芋の生産基盤強化に要する経費などを計上しております。 第7款商工費は790万円の追加で、産業振興基金への積立金、うわじま牛鬼まつりに対する補助金を計上しております。 第10款教育費は1,569万円の追加で、教育文化スポーツ振興基金への積立金などを計上しております。 続きまして、特別会計の補正予算につきまして御説明いたします。 「議案第48号・令和4年度宇和島市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)」につきましては、事業勘定の予算の総額に200万円を追加するもので、国民健康保険被保険者に対する傷病手当金を計上しております。 次に、一般議案について御説明いたします。 「議案第54号・辺地に係る公共的施設総合整備計画について」につきましては、計画期間の満了に伴い、新たに令和4年度から令和8年度までの5年間の辺地に係る公共的施設総合整備計画を策定するに当たり、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第1項の規定によって、議会の議決を求めるものであります。 以上で説明を終わります。御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。     〔市民環境部長古谷輝生君登壇〕 ◎市民環境部長(古谷輝生君) ただいま上程されました各案件のうち、市民環境部に係る議案について御説明いたします。 まず、専決処分した事件のうち、承認を求めるものについて御説明いたします。 「専決第3号・宇和島市税賦課徴収条例等の一部を改正する条例」につきましては、地方税法等の一部が改正されたことに伴い、条例の関連規定を整備するもので、令和4年4月1日から施行する必要があり、特に急を要しましたので、地方自治法第179条第1項の規定により、令和4年3月31日付で専決処分をさせていただきました。 次に、条例議案について御説明いたします。 「議案第44号・宇和島市執行機関の附属機関設置条例の一部を改正する条例」につきましては、宇和島市民協働まちづくり推進指針策定委員会を設置することに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、公布の日から施行しようとするものであります。 次に、一般議案について御説明いたします。 「議案第53号・工事請負契約の変更について」につきましては、令和4年「議案第17号」にて議決された津島町クリーンセンター解体工事に係る請負契約について、令和4年3月から適用する公共工事設計労務単価等の上昇による特例措置に伴い、契約金額1億9,663万6,000円を34万6,000円増額し、1億9,698万2,000円に変更しようとするもので、地方自治法第96条第1項第5号の規定によって議会の議決を求めるものであります。 以上で説明を終わります。御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。     〔産業経済部長楠 憲雄君登壇〕 ◎産業経済部長(楠憲雄君) ただいま上程されました各案件のうち、産業経済部に係る議案について御説明いたします。 「議案第50号・土地改良事業の実施について」につきましては、農業用水の安定供給及び農業経営の向上を図るため、宇和島市津島町岩渕において事業費800万円で土地改良事業を実施しようとするもので、「議案第51号・土地改良事業の実施について」につきましては、農業用水の安定供給及び農業経営の向上を図るため、宇和島市吉田町立間において事業費1,050万円で土地改良事業を実施しようとするもので、いずれも土地改良法第96条の2第2項の規定によって議会の議決を求めるものであります。 以上で説明を終わります。御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山口建設部長。     〔建設部長山口 勝君登壇〕 ◎建設部長(山口勝君) ただいま上程されました各案件のうち、建設部に係る議案について御説明いたします。 「議案第52号・市道路線の認定及び廃止について」につきましては、県道改良工事に伴う市道整理並びに市民生活の利便性及び管理の万全を期すため、市道路線の認定及び廃止をしようとするもので、道路法第8条第2項及び第10条第3項の規定によって議会の議決を求めるものであります。 以上で説明を終わります。御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(石崎大樹君) 以上で説明が終わりました。 ただいま上程されました各案件は、後日、議案質疑の上、各委員会に付託予定であります。 次に、「議案第45号・宇和島市における伊達博物館改築事業について天赦公園(キリン公園)への移転改築の賛否を問う住民投票条例」を議題といたします。 理事者の説明を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。     〔市長岡原文彰君登壇〕 ◎市長(岡原文彰君) ただいま上程されました議案について御説明いたします。 「議案第45号・宇和島市における伊達博物館改築事業について天赦公園(キリン公園)への移転改築の賛否を問う住民投票条例」につきましては、地方自治法第74条第1項による住民投票条例制定の請求があり、これを受理したことに伴い、同条第3項の規定により意見をつけて議会に付議するものであります。 それでは、本件に関して意見の概要を申し述べさせていただきます。 まず、伊達博物館改築事業について、市の基本的な考えを申し上げます。 現伊達博物館は、宇和島市が昭和47年に市制50周年を迎えたことを記念し、昭和49年5月に開館したもので、地域の歴史と文化を学び、現在を生きる指針とするとともに、先人から引き継いだ文化遺産を後世に継承し、未来に向かって地域文化を創造する拠点として位置づけているところでございます。 しかしながら、開館から半世紀を迎えようとしており、経年劣化が著しく、近い将来発生が懸念されている南海トラフ巨大地震に対する耐震補強ができていない等、多くの課題があることから、平成30年6月に建替委員会準備会を組織し、新たな博物館の整備を行うこととしたものでございます。 次に、伊達博物館改築事業のこれまでの経緯について申し上げます。 新博物館の建設につきましては、平成31年3月20日に、市議会、自治会、PTA及び商工会議所等の市民を代表する団体から選出されたメンバーで構成された宇和島市立伊達博物館建替委員会を組織し、宇和島市立伊達博物館改築事業基本構想を策定後、伊達博物館改築事業基本計画の策定に着手したものでございます。 基本計画を策定するに当たり、建替委員会に専門部会を設け、建設場所の選定については立地複合施設専門部会にて検討した結果、現在地での建て替えより天赦公園内への移転建設に大きな優位性があるとの答申に基づき、令和元年10月30日に開催された第4回建替委員会において、新博物館は天赦公園内に移転建設することを全会一致で決定したもので、市議会に対しましても、全員議員協議会にて御説明させていただきました。 令和2年9月17日に開催された第7回建替委員会において、基本計画案を取りまとめ、パブリックコメントを実施するとともに、その後、計7回の市民説明会を開催する等、市民の皆様への丁寧な説明に努め、市議会に対しましても、パブリックコメントへの対応等も含め、最終的な基本計画案を御説明させていただきました。 このような手順を踏まえ、令和3年2月16日に開催された第10回建替委員会におきまして、全会一致にて承認され、基本計画を策定したものでございます。 なお、事業に伴う必要予算につきましては、その都度市議会に上程し、慎重な御審議の上、可決いただいており、今後につきましても、進捗に応じて予算等関連議案を提案してまいりますので、御審議をお願い申し上げます。 次に、本請求の要旨4点について意見を申し上げます。 初めに、「天赦公園に延べ床面積4,000平方メートルを超える大きな博物館を建設されると、公園機能はほとんど喪失してしまう」とありますが、天赦公園の東側広場につきましては、現状に近い面積が残る予定となっており、遊具広場の機能についても、東側広場内に遊具の仮移設を行うことで、建設工事期間中も安全を確保した上で子供たちが遊ぶことのできる環境を確保してまいります。 また、新博物館開館後においては、現博物館の解体工事を行い、跡地に現在の遊具広場と同規模の児童公園の整備を行うとともに、天赦公園東側広場についても、緑の広場の名にふさわしいものに生まれ変わる予定でございます。 したがいまして、公園機能がほとんど喪失してしまうということはなく、新博物館、緑の広場、天赦園、児童公園が一体となった空間を整備することで、この天赦公園エリアはさらに魅力的なものになると考えております。一方、防災面についても、天赦公園東側広場及び児童公園を指定緊急避難場所に指定することで、引き続き災害時における安全・安心な環境を確保してまいります。 2点目として、「建築費、維持管理費の負担は大変重く、住民サービスの低下を招くのは間違いありません。規模の見直しが必要です」とありますが、新博物館の建設規模につきましては、津波によって所蔵品が損傷、滅失するといったリスクを避けるため、展示室、収蔵庫などの博物館ゾーンは2階に設置することとしており、関連諸室を加えると、2,000平方メートルの床面積が必要となるものでございます。 1階には、宇和島圏域全体の歴史、文化等を広く紹介する展示室や多目的に利用できるスペースを備えることにより、市民への郷土学習、生涯学習の機会創出や気軽に利用できる憩いの場としての役割も期待できるものと考えております。これらを踏まえ、新博物館の延べ床面積は4,000平方メートルをめどに計画しているところでございます。 また、新博物館は、市民の皆様が国宝、重要文化財にふれる機会が増加することに加え、観光客の集客も期待でき、市民の知的関心に応える環境、誰もが利用しやすい環境を備え、子供たちが歴史・文化にふれ、郷土愛を育みながら宇和島について広く学び、様々なことに挑戦するきっかけとなる場としたいと考えており、将来への投資として必要なものであると考えております。 それに伴う財政負担は当然必要となりますが、建設費につきましては、国からの補助金、合併特例債等を最大限活用するとともに、維持管理費につきましても、効率的な運営方法の検討など、工夫しながら最大限の抑制に努めてまいります。 市の財政状況につきましては、依然厳しいものの、これまで進めてまいりました様々な行財政改革の成果等により、財政健全化法に定める各指標につきましても、おおむね堅調に推移しており、博物館が建設されることによって、住民サービスの低下を招くことはないものと考えております。 3点目として、「現博物館に隣接する駐車場を合わせた現在地での改築が十分可能であり、最も経済的でもあると判断します」とありますが、新博物館の立地につきましては、現在地での建設、天赦公園内への移転建設、双方の可能性を排除せず、多角的な視点から候補地の比較、検証が行われ、現在地での建設より天赦公園内への移転建設に大きな優位性があると判断されたものでございます。 また、「委員長である教育長が、委員の疑問を押し切り強引に決定したと判断される」とありますが、委員の皆様おのおのの考えに基づき、御判断いただいた結果であり、そのような事実はございません。 4点目として、「天赦公園が果たしている子育て環境への寄与、そして、万一に備える防災面での有用性は、とってかわるものがない機能だと考えています。しかし、残念ながら行政の考えは私たちとは異なっていると判断せざるを得ません」とありますが、市といたしましては、天赦公園は中心市街地において子供からお年寄りまで幅広い年齢層の方が利用されている市民の憩いの場であり、また、指定緊急避難場所として指定されていることから、子育て環境や防災面での有用性についても十分認識しているところでございます。 このため、基本計画でお示ししているとおり、工事期間中も、新博物館完成後も、児童公園の機能は維持することとしており、市議会や市民の皆様に対しましても、丁寧に説明を行ってきたところでございます。 次に、住民投票条例案について意見を申し上げます。 まず、条例案第1条においては、「市民自らの賛否の意思を明らかにし、公平かつ民主的な手続を確保するとともに、市民自治に寄与し、市政の運営を図ることを目的とする」と規定されております。天赦公園内への新博物館の移転建設につきましては、経緯で申し上げましたとおり、進捗に応じて市議会、市民の皆様に対しましても、丁寧に説明をさせていただきながら進めてきており、公平かつ民主的な手続を確保できているものと考えております。 次に、第3条第2項においては、「市長は住民投票の管理について、宇和島市選挙管理委員会と協議し、これを委任することができる」と規定されております。 このままの条文では、選挙管理委員会に対して委任しない場合も想定されますが、それ以降の条文では、委任が前提となっており、矛盾が生じております。 次に、第5条においては、「住民投票における投票の資格を有する者は、投票日において、宇和島市選挙管理委員会の選挙人名簿に登録されている者とする」と規定されております。 この規定によると、転出から4か月を経過していない転出者にも投票資格を認めることとなり、市民以外の意思が反映されることは問題があると考えます。 次に、第11条においては、「住民投票に関する運動は自由とする。ただし、市民の自由な意思が拘束され、もしくは不当に干渉され、または市民の平穏な生活環境が侵害されるものであってはならない」と規定されております。 この条文の内容では、買収・脅迫等の公職選挙法、その他選挙関係法令の規制に反すること行為に対する規制が十分ではないものと考えます。 次に、第14条において、「伊達博物館の移転改築に関する市民の意思が正しく反映されるよう努めなければならない」と規定されております。 第1条及び請求要旨では、「現在地での建て替えが可能である」とされておりますが、第6条では、「天赦公園への移転についてのみ、賛否を問う規定」となっていることから、建設自体への賛否を判断することは困難であり、市民の意思を正しく反映することはできないと考えます。 なお、条例案には、住民投票の成立要件に重要な投票率に関する規定がございません。議会制民主主義を補完する役割を果たすのが住民投票であり、住民の意思を確認するためには、住民投票が成立する要件として、最低投票率に関する規定が必要であると考えます。 最後に、今回の住民投票条例制定を求める請求について、有効署名数が3,161と、法定数を超える署名が提出されましたことは真摯に受け止めているところでございますが、新博物館の建設につきましては、将来の宇和島市にとって必要な投資であると考えております。 また、伊達博物館建替委員会等にて、多角的な視点から御検討いただいた上で、市民の代表である市議会において、予算等について御審議の上、可決いただき、様々な御意見を頂戴するとともに、パブリックコメントや市民説明会等を通じて丁寧に説明し、幅広い御意見をお聞きしながら、適切な手続を経て進めてきたものと考えております。 今後とも事業の進捗に応じて、市議会への説明はもとより、市民説明会などによる丁寧な情報発信を心がけ、市民の皆様の声をお聞きしながら、新博物館の建設に向けて、引き続き着実に取り組んでまいりたいと考えております。 以上、縷々申し上げましたが、市といたしましては、本住民投票条例の制定については、必要はないものと考えております。 議員の皆様におかれましては、慎重な御審議をいただき、適切な御判断をお願い申し上げ、条例案に対する意見といたします。 ○議長(石崎大樹君) 以上で説明が終わりました。 これより議案質疑に入ります。 この際、申し上げます。 質疑は、指定の発言席にて行い、市長並びに理事者に対し、答弁を求める者の指名を願います。 なお、議員の質疑に対する理事者の答弁は、自席にて行うよう求めます。 発言通告により、浅野修一君の発言を許可します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 護憲市民の会の浅野でございます。 通告に従いまして、「議案第45号・宇和島市における伊達博物館改築事業について天赦公園(キリン公園)への移転改築の賛否を問う住民投票条例」について質疑を行いたいと思います。 本住民投票条例の制定は必要がないとの意見を添えられた市長に対し、質疑を行います。 意見書の中で、改築事業の経緯について述べられております。ここで、建替委員会について縷々述べられていますが、伊達博物館の設置者である教育委員会でどのような議論が行われたかについては言及をされておりません。 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第21条で、教育委員会の職務権限として、「学校、その他の教育機関の設置、管理、廃止に関すること」とあります。また、博物館法においては、第19条で、「公立博物館は当該博物館を設置する地方公共団体の教育委員会の所管に属する」とされています。 であるならば、伊達博物館の移転改築について、教育委員会で議題として取り上げ、建替委員会で決定された基本計画について賛否が問われなければなりません。 しかしながら、この間の議会での議論でも明らかになったように、報告があったのみで、議論、議決は行われておりません。基本計画の決定に関し、公平かつ民主的な手続を確保しているというお考えなのでしょうか。 次に、建替委員会内で設けられた立地複合施設専門部会で、移転建設が部会長を除く委員7名で採決された際、安全面やコスト面に関して、問題があれば結論がひっくり返る可能性があるという前提で採決が行われました。それでもなお、部会長である教育長を除く7名の委員のうち、2名の賛同が得られておりません。この条件及び賛否の数について、建替委員会には報告されていませんでした。当然議会にも、市民説明会においても、このことは説明をされておりません。 こういった経緯となっていますが、これが市長が言われるところの丁寧な説明であったと市長はお考えでしょうか。 3つ目、今回の住民投票条例制定の署名活動が始まったのが4月からでした。既に伊達博物館の事業に係る予算を含む今年度の予算が議決された後ということになります。そういった点では、時機を逸しているのではないかとの疑問のある方もいらっしゃるかもしれませんが、署名活動を進められてきた方々にとっては、基本計画が提示されてから1年余りの間、パブリックコメントや説明会の場で、幾ら訴えてきても聞き流されてきたとの思いに寄り添えば、やむを得ないことだと私は考えています。 署名活動が進められてきた中で、タウンミーティングが各地で開催されました。当然私は、改めて伊達博物館の建て替え事業についても説明があり、市民の意見を聞くことになるであろうというふうに思っておりました。しかし、市長にはそういった考えはなかったように思います。 それは城南中学校での開催時に、市民から伊達博物館の年間入場者数、入館料収入は幾らかという問いに対して、市長は答えることができませんでした。建て替え事業に対する質問、意見が出ることは、想定していれば当然準備をしていなければならない数字だと思いますが、そうではありませんでした。ということは、市長は、もうこれ以上市民の質問や意見に答える必要がないと思われているのでしょうか。 であるならば、意見書にある「今後ともタイムリーかつ丁寧な情報発信に心がけ、市民の皆様の声をお聞きしながら」という文言に矛盾を感じますが、どのようにお考えでしょうか。 4つ目の通告ですけれども、これについては、昨日、選挙管理委員会のほうに確認いたしましたところ、私の理解不足もありまして、取りやめたいと思うのですが、条例案第5条、住民投票の有資格者が規定されている条文になりますけれども、公職選挙法に準じた条文となっておりますけれども、転出から4か月を経過していない転出者だというところですよね。そういったことが市長のほうから指摘されておりますが、選挙人名簿というのは、転出後も4カ月間選挙人名簿に記載されているということを私も知りませんでした。多分多くの議員の方も、そういった事実は知らないのではなかろうかと思いますが、そういったことを市民が条例をつくる際に、全てを理解してというのはなかなか難しいことだろうと思いますので、これは質疑ではないのですけれども、住民投票条例制定の本筋とは違う部分でございますので、そういったことを理解した上で住民投票の賛否については考えるべきではないかと思います。 以上で私の質疑を終わりますが、3点について御回答をお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) まず、1点目が、基本計画は適正な手続を経てきたと考えているのかという点につきましては、ちょうど4年前の6月、この時期に建替委員会準備会というものを発足させていただきまして、以来、建替委員会を中心として様々な議論というものをしてまいりました。 その内容というものにつきましては、議会の皆様方に、その時々の進捗状況、節目節目でお話をさせていただいたと思いますし、また、市民の皆様方にも、説明会はもとよりパブリックコメントであるとか、そういったことをやってきたと認識をしているところでございます。そういった中で、私はこういった適正な手続でやっているものと考えております。 それと、2点目の立地複合施設部会では、条件付で採決されたが、その条件は建替委員会、議会、市民に説明されていないと。丁寧な説明であったかという点でございます。 立地複合施設専門部会は、建替委員会からの諮問について答申をする機関でございまして、第2回目の部会におきましては、安全面とコスト面の技術的な議題について結論を得るに至らなかったことから、この点を条件として一旦本会を閉じるとしているということを認識しております。 ただ、次の建替委員会開催までに、基本計画策定業務支援業者から、現地と天赦公園においては、安全対策とそのコストについては大差はないという技術的な助言というものがございまして、専門部会員全員の了解を得た上で部会としての答申書というものをまとめさせていただきました。 その後、このことについては、第4回建替委員会において皆さんに説明をし、全会一致で採択をされているところでございますので、その点は果たしているのではないかと考えております。 3つ目、署名活動が始まって以来、市として市民にさらに説明する意思はないように感じたということでございます。「今後とも丁寧な情報発信に心がけ、市民の皆様の声をお聞きをしながら」とあるが、矛盾しているのではないかというところでございます。 先ほどから申し上げているように、これまで4年間、いろいろな準備、そしていろいろな議論をした中で、節目節目で議会はもとより市民の皆様に、情報発信というものは努めてやってきたと認識しているところでございますが、タウンミーティングでそれを取り扱わなかったということについては、そもそも冒頭でいつもお話をさせてもらっておりましたけれども、就任をさせてもらって半年がたつ中で、全体としてよく申し上げている3つの柱、6つの創ということを中心にお話をさせていただいたところからすると、それだけを取り立ててはやっていなかった。吉田のほうでは、議員さんの求めによりまして、そういった具体的なことでやらさせていただいたことは認識しております。 こういった点で、先ほど言われた数字についての私の認識というものは、この中でちょっと錯誤というか、間違った答えを言うのがちょっと恐れたことは事実でございますけれども、そういった基本的なことは最初から頭に置いておかなければならないだろうということをあのとき感じたことは事実でございます。 6月末をめどに基本設計というものが取りまとめられるというタイムスケジュールでございますが、今後とも議会の皆様はもとより、出来上がってくる基本設計というものをどのような形で御報告するのか、しっかりと情報提供していきたいと思います。 私からは以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 1点目については、私の質問に答えていません。 私が言っているのは、基本計画について教育委員会で議論していない、採決をとっていない。そういった点はどうなんですかと聞いているんです。教育委員会でやっていないということは、設置者である教育委員会がこの問題について議論していないということは、民主的な手続ではないのではないですかということを私は問うて聞いているわけです。 2つ目の質問ですけれども、3月議会で教育長が答えられているのは、「その内容を部会員と共有いたしました」というふうに答えているんです。了解いたしましたとは言われていません。共有しただけなんです。了解を取っていないのです。というふうに教育長は答えられているんです。 それとは、今市長が言われた了承を得たというのは、これは当然議事録に載っていない話ですけれども、ちょっと教育長の答弁とは食い違うということになるのではないでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 教育委員会が所管としてということは、特に教育委員会で決めるべきこと、市長部局が決めるべきことというのが様々な分野においてあることは事実でございます。あります。その中で、今回の報告等々は、教育委員会の皆さんにはしっかりとなされているということと私も認識しておりますので、それ以降の効果というものにつきましても、それでいいのではないかと考えております。 もう1点、了解か了承か、それは分かりませんけれども……     〔「違う、共有」と呼ぶ者あり〕 ◎市長(岡原文彰君) 共有か了解か、その言葉につきましては、私の中では、共有をするということは、それらを理解した上で、結局部会としての答申書をまとめているんですから、共有と了解というものは私は同じものだと考えております。     〔「もういいです」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 質問は1回だけでしたので、後については、また一般質問で取り上げたいと思います。 非常に納得のいかない答弁だったというふうに思います。 以上です。終わります。 ○議長(石崎大樹君) 以上で浅野修一君の質疑を終わります。 次に、武田元介君の発言を許可します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 市民クラブみずほの武田でございます。 通告に基づきまして、質疑をさせていただきます。 質疑の内容は2点であります。 まずは、市民の声を聞くべきではないか、2番目は、3,161名の意思はどう生かすつもりかということであります。 市長が意見書を基にした原稿を読まれているのを聞きまして、これは市長の言葉ではないと思ったのが率直な気持ちであります。街頭でのお訴えを続け、議会での答弁も、それはペーパーは御準備なさっているだろうけれども、心から御答弁をなさっているその市長の言葉ではないだろう。余りにも3,161人への署名の重みをお感じになっていない意見だと私は聞きました。 国会議員を目指す御友人の秘書をなさっていた当時から、私は岡原さんのお人柄というのを見てきたつもりでございます。本当に温かくて、私が議会でこういう嫌味を申し上げても、武田さんということで、フレンドリーにお話をいただきます。普通だったら武田の言うことなんか聞くことないよと部下に言って、干したらええんよというような了見の狭い方がおられてもおかしくないんですけれども、本当に朝私がとぼとぼとジョギングをしておりましても、温かい声をかけてくれるんです。そんな岡原さんの文章ではないとつくづくと感じておりました。 まず、市民の声を聞くべきではないかという点です。 一覧表を頂きました。建替委員会の節目節目で議会へ、そして市民へと説明をなさった。そして、パブリックコメントを行ったというふうにおっしゃいました。日付には間違いないでしょう。されたことには間違いないでしょう。だけれども、その御意見をその一覧を見て私が思った言葉は、民は由らしむべし、知らしむべからずという前時代的な封建時代の政治制度、政治原則のそういう感覚を持ったんです。 例えば、天赦公園へ移転をするというふうに第4回建替委員会で決まった。それは令和元年10月30日です。そのことが市民に知らされたのは、翌年の10月26日からのパブリックコメントを求める資料によってです。つまり1年間、現在地建て替えではなく天赦公園に建つということは、隠されていたとは申しませんけれども、周辺の市民の方々に、ここへ児童公園、キリン公園が来て、伊達博物館はこちらへ移るんですよという情報は出されなかったのです。 専門部会の議事録は、市民の請求によって提示をされました。そして、議会へ、こんな議事録が出てきましたよというふうに頂戴をすることが私どもできました。まさに都合のいい情報を都合のいいタイミングで出しているというふうにしか私は思えないのです。これは岡原さんではないのです。岡原市長のやっていることと私は信じたくないのです。 本当にざっくばらんに、言えないようなことでもうまくおっしゃっていただく市長のリーダーシップが、今回の伊達博建て替えの検討について、あるいはこの署名活動に対する御意見の中で生きているようには思えません。 タイミングなんですよ。建替委員会でこういう意見が出ているけれども、市民の皆さんどう思われますか。あるいは、伊達博物館を建て替えようという検討を市で始めます、市民の皆さん、いかがですか。これが現代的な政治のスタイルです。行政がやることは全て間違いない、決めてから市民説明、そして、私たち議員にもそうです。御理解のほどよろしくお願いいたします、茶番じゃないんです、行政のやることを全て追従する、追認する議会なら必要ありません。 住民投票は、議会制民主主義を補完と言われましたけれども、なぜ代議員制がしかれているか、この観点が全く欠けている。小さなコミュニティであれば、全員が議論に参加して、そのコミュニティの右へ行くか左へ行くかを決めるのは全体の合議で決めるけれども、都市が大きくなれば、代議員を選ぶことによって、その代議員が決定をする。今やSNSなどを利用して幾らでも市民の声は頂戴できるシステムが整ってきているんです。もともと直接民主制でやれないから、やれない規模のコミュニティの政策決定だから代議員制がしかれただけなんです。 代議員制を補完するというのは後づけです。本来は市民が声を上げて、市民が政策選択をして、自分たちが集めたお金の使い道を決めるのが本来の姿だ。それができないから代議員制をしいて、いろいろな言いたいことを言う者が集まって、あるいはいろいろな業界のことに精通された方、漁業をなさった方も、農業をなさった方もおられる、商業をされた方もおられる。そういうそれぞれの専門分野であったり、興味を持っておられることが代議をしいてこの代議員市議会をやっていくわけなんです。つまりは、情報を手前手前に発信をされるいつもの岡原さんのスタンス、タイミングなんです。市民の声を聞くタイミングです。 市民説明会の第1回目で、岡原さんは、「あくまでもこのプランはたたき台だ」というふうにおっしゃいました。しかし、実際には、1年前に移転場所は決まっていて、何と複合施設をつくるかということも決まっていて、構想が練ってあるのを説明しただけなのです。これで市民の声を聞くなんて言えないと私は思います。すなわち岡原さんのスタンスではないんです。 次に、3,161名の意思。 この3,161名をもって、わずか3,161名だというふうにおっしゃる方がおられます。そうなんでしょうか。3週間の限られた署名集めの期間に、これだけの方が署名をされました。そして、署名の趣旨、あるいは署名の用紙というものが確実なものである、あるいは限定的なものである、正確な表現であるということを私は争う気はありません。市民が少なくとも現在の伊達博物館の建替委員会がつくった建て替え計画について、不安を持ったり疑問を持ったりして、市民の意見を聞いてくれないかという主張であると私は受け止めます。ですから、為政者の側に立つ者は、市民の声を聞いて、では市民の皆さん、いかがでしょう。丁寧な説明をさらにされたらいいと思います。 例えば、40億円の予算が高騰によって50億円たとえかかったとしても、これだけは国の補助なのです。そして、起債によってこれだけしか宇和島市はお金を出さないでいいのです。そんなことを御説明なさったらいいのです。そして理解が進めば、賛成が多くて建て替え計画はこのまま進むことでしょう。別に怖がることはないと思います。岡原さんの真摯な態度、そして、真摯な問い、語りかけが通じれば、私はこの住民投票、たとえ行われるにしても、全く怖がる必要はないと思います。 この物価高騰の折に、建設費が50億、60億に膨らむのではないかという不安がある中、それを払拭する情報発信をしたらいいのです。そして、後にこの伊達博物館をどういうふうに生かすんだという強い思いが教育長も含めて市民の皆さんに伝われば、私は全く怖がる必要はないと思います。 もし反対が多くて、伊達博物館を建てることを躊躇するような結果が出たとしても、そのときはそのとき、優先順位を振り替え、勇気を持って見直す。それも私は岡原さんの政治スタイルとして持っておられるのではないかと信頼をいたしております。 縷々申し上げましたが、市民の声を聞くという意識がどうこの請求について生かされるのか、そして、3,161名の意思というのはどういうふうに捉えて、この住民投票を必要ないという意見をつけて議会に議案上程されたかということをお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 2つお聞きいただいたと思います。 1つ目は、市民の声を聞くべきではないかと。先ほど建設費が決まってからその発表までというところは、もちろんダイレクトに決まって、決まりましたよというわけにはなかなかいかない。その後の調整等々もございますので、これらを定期的にしっかりと努めてきたというところでございますが、そのタイミングというものは難しいところであろうかと思います。 ただ、その前提で、今回行政だけで物事を決めてきたわけではなくて、建替委員会のメンバーには、もちろん市議さんの代表の方もいらっしゃいましたし、自治会、またPTAの関係の方々もいらっしゃったと思います。また、この分野に明るい方も入ってくださいまして、これが完全な補完するものかどうか、これはいろいろ評価はあるかもしれませんけれども、行政が主導だけでやってきたものではなく、私さえも委員の一人であった。私も教えていただくことが多々あった機会であったと認識しておりますので、その点につきましては、そういった御理解はしていただきたいと思います。 そして、2つ目につきましては、3,161というこの数字は真摯に受け止めている。これは意見書でも、先ほどの意見でも申し上げたところでございますけれども、ただ、先ほどこういう住民投票を怖がっているのではないかというところを御指摘いただきますけれども、私は、もう今までやるべき手続をしっかり適正にやってきたと認識しているところでございますので、これまでやってきたそういった手続というものをしっかりと今度は具現化していくために、今後ともいろいろな情報というものは市議の皆さん、そして市民の皆様には提供を差し上げながら、着実に実施をしていきたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 移転場所が決まって市民にお知らせしても、市民の声は形だけ聞いた、俗に言うアリバイ民主主義なのです。手続をとりましたよ、公聴会を開きましたよ、パブリックコメントをやりましたよ、市民説明会をやりましたよ、そんなことで岡原さんの声を力にできるんだろうかと私はふと思います。岡原さんのやり方はそうではなかったはずです。もっと市民と話をされていたはずです。ぜひ初心を思い出してほしいと思います。 手続と言われます、あるいは多数意見と言われます。薬害エイズはなぜ起こったんですか。ハンセン病の差別、なぜ起こったんですか。あれは多数意見で、薬事法も、ハンセン病対策の関連法令も、世界中で多くの国がハンセン病の感染力が弱いというふうな評価をしているにも関わらず、その後30年、40年も強制隔離を続けた。これは多数意見に基づいて行われているのです。多数意見もまた間違うことがある。それが持っておくべき価値観ですよ。 だから、行政がやることは正しいんだ、そう思ったら間違いなのです。誤謬性、無謬性という話を私何度かこの席でしたことがあるのですが、間違ってはならないけれども、やったこと、決めたことが正しいと思ったらもう大間違いです。人間はかなり間違ってしまう。多数意見もかなり間違ってしまいます。 多くの間違いが人類にあったことをお伝えして質問を終わります。答弁は必要ございません。どうもありがとうございました。 ○議長(石崎大樹君) 以上で武田元介君の質疑を終わります。 ほかに質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本案件につきましては、さらに慎重審議を行うため、お配りしている常任委員会付託表のとおり、所管の委員会に付託いたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 異議なしと認め、そのように決定いたします。 次に、「議案第45号に関する条例制定請求代表者への意見を述べる機会の付与について」を議題といたします。 「議案第45号・宇和島市における伊達博物館改築事業について天赦公園(キリン公園)への移転改築の賛否を問う住民投票条例」につきましては、地方自治法第74条第4項の規定により、審議を行うに当たっては、条例制定請求代表者に意見を述べる機会を与えなければならないとなっており、同法施行令第98条の2第2項の規定により、条例制定請求代表者が複数であるときは、意見を述べる機会を与える条例制定請求代表者の数を定めるものとされております。 お諮りいたします。 条例制定請求代表者の意見を求める機会につきましては、日時は、本日午後1時から、場所は、宇和島市議会議場とし、意見を述べる機会を与える条例制定請求代表者の人数は5人以内、意見を述べる時間は、全体で60分以内で行うことにいたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 異議なしと認めます。 よって、条例制定請求代表者の意見を述べる機会につきましては、本日午後1時から、宇和島市議会議場において意見を述べる機会を与えるものとし、条例制定請求代表者の人数は5人以内、意見を述べる時間は、全体で60分以内で行うことに決定いたしました。 なお、地方自治法施行令第98条の2第1項及び第3項の規定により、ただいま議決した事項を条例制定請求代表者に通知するとともに、告示及び公表いたします。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。     午前11時18分 休憩-----------------------------------     午後1時00分 再開 ○議長(石崎大樹君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 それでは、「議案第45号に関する条例制定請求代表者の意見陳述」を議題といたします。 ただいまから、地方自治法第74条第4項の規定により、条例制定請求代表者による意見陳述を行います。 意見陳述を行う条例制定請求代表者に入場していただきます。     〔条例制定請求代表者入場〕 ○議長(石崎大樹君) 申出のあった意見を述べる条例制定請求代表者は、5名であります。 陳述の順序は、井上洋子氏、奥谷孝江氏、篠原啓子氏、井川芳江氏、石橋寛久氏、以上の順で行います。 この後、お一人ずつ中央の演壇に登壇して意見を述べていただきます。また、意見陳述の時間は、全体で60分以内となっております。発言の残り時間は、演壇に設置しております時計表示器により御確認をお願いいたします。 なお、意見陳述の時間を経過した場合は、その時点で発言を終了いたします。 次に、傍聴の皆様にお願いを申し上げます。 傍聴規則の規定により、拍手で可否を表明することは禁止されております。御静粛に傍聴されますよう、御協力をお願いいたします。 それでは、意見陳述を行います。 初めに、井上洋子氏の発言を許可いたします。     〔条例制定請求代表者井上洋子君登壇〕 ◎条例制定請求代表者(井上洋子君) 井上洋子です。今日は、こういう私たちの意見を述べさせていただく時間を下さって、ありがとうございます。署名の3,000人の方の代表でもありますので、述べさせていただきます。 私、宇和島へは17、8年前、転居いたしまして、それで、その頃、今私どもが言っています公園のそばを通り、広くていいな、公園があってよかったと思っておりましたら、ある日、「でも、あの公園ってなくなるみたいなことを言っているよ」「ええー、公園がない都市なんてとても駄目じゃん」 それで、市長にも来ていただいて、御近所の方が公園を残してほしいという話合いをしたということを耳にしまして、じゃ、私もぜひその仲間に入りたいと思いまして、そのときから公園のことに関わっております。 うちの孫たちも、自転車に乗り始めたころには、親がついて公園まで、住まいをしていますのは、宇和津校区なんですが、親は歩いて、子供は自転車で来て、そこから自分でぎゅうぎゅうとこげるようになったときには、「キリン公園へ行ってくるね」「気をつけて行きなよ」ということで、自転車の練習もそこでぐるぐると、「公園があってよかったね」と言っているところで、今の公園も7、8年前にやっと市民の税金でできたと聞きますし、それがなくなるなんてとても我慢なりませんので、その仲間に入って、天赦公園(キリン公園)を守る会という会をつくってやったほうがいいんじゃないということで、今に至って、そして、それに、「公園がなくなるというのも、今の敷地にある博物館があっちへ移るらしいから公園が狭くなるらしいよ」と。「ええー、どうして、今建っているところでいいじゃん」 もう随分なるらしいですから、建て替えは当然のことだし、今のところに博物館は建ててもらって、改築して、公園は今のまま広く置いておいていただきたいという3,000人の署名を集めて来させていただきました。 私たちの意見を述べさせていただく時間を取っていただいて、ありがとうございます。 ○議長(石崎大樹君) 次に、奥谷孝江氏の発言を許可いたします。     〔条例制定請求代表者奥谷孝江君登壇〕 ◎条例制定請求代表者(奥谷孝江君) 私は佐伯町に住まいをいただいております奥谷と申します。私がこの件に関わるようになったいきさつは、令和元年ぐらいだったと思うんですけれども、愛媛新聞の「門」というところの投書を見て、博物館の建物が公園のほうに動くということを知りました。これはどうしてこういうことになるんだろうと思っていましたところ、広報に、新しい市長になって、市長が市民の声を聞くか、市民と語る会とかいうのがあるんで、それで予約申込みをしまして、どういうことで話すのかということでしたので、伊達博物館の建て替えのことについてお聞きしたいと予約したんです。 そうしたら、後で分かったんですけれども、同じ町内の方が、私たちも入れてほしいということで、そのときに、いいですよということで、女ばかり7人ほどで市長室に伺いました。 それで、「何で今の場所じゃなくて公園に動くんですか」と聞きましたら、伊達のお宝、宇和島市、伊達文化保存会のお宝は普通のものじゃないから、ぽっと出して、ぽっと置いて預ける、そういうことができませんと、探すのに近くにそういう場所がありませんということだったんです。お金もかかりますと。だから、あそこの博物館ではちょっと無理なんですと。「ええー、お金やったら、私たちがいろいろ考えていろいろな方法で、以前オオミヤさんという奇特な方もおられたから、そういう方法でお金を集められるんじゃないですか」と聞いたら、いろいろなことを言ったんです。それは省略します。 そうしたら、今度市長は、いや、お金だけの関係でお宝をそうするんじゃないんです。実は、お宝というのは、動かすたびに破損のリスクがある」と言われたんです。だから、ほかの公園のところに建物を建てて、そして、出来上がって移したら、博物館を閉める期間も少なくなる、入場料も得られる、破損のリスクも少なくなる。移動が1回で済みますよということだったんです。そう言われると、私たちも何も言えなくて、うーん困ったなと思っていたんですけれども、私が改めて市長に、今公園、だんだん皆にきちんと整備してもらって、キリン公園と言っていた頃から始まると、今の児童公園は随分立派な公園になっています。何千万円もかけたトイレも出来ています。だから、あの公園を壊してまたと……、公園は今いいんですよ、人数が増えていて、みんなに利用されるようになっているんですけれども、どう思われますかと聞きましたら、私も子供を連れて遊びにいったことがあります。いい公園ですと言われたんです。 だから、私がそこで、市長、鶴の一声で止めてくださいとお願いしました。そうしたら、建替委員会の方が長年かかって、いろいろ審議をして現在に至っているんで、それは難しい。ということはできないということですかと。鶴の一声はないんですかと言ったら、黙って汗をかいて、汗をいっぱいかいていたという印象があります。結局、その日は何も私たちが聞きたいことは聞けませんでした。 帰って、まず、佐伯町の自治会から、私たちはここに建ててもらいたい、公園を残してもらいたいという声を出そうというので、今考えたらお粗末でした、大学ノートにみんなが名前を連ねて書いて、それを市にも出しました。伊達のお殿様にはお手紙も添えて送りました。一切お返事もありません。なしのつぶてです。 そのままどんどん今の計画が進んでいくようになりまして、パブリックコメントでも一方的に決まったことを、こうなんです、ああなんですと言われるだけで、私たちが丁寧に細かく説明していますと言われるのが理解できるような範囲じゃないんです。だから、これではいかんということで、まして40億円という大きな税金を使って、もともと児童公園があるところの土地は、現在の博物館がある土地よりも1メートルぐらい低いんです。低い上に愛媛県が指定した南海トラフが動いた場合には、危険度が最大の4、赤い規格なんです。そして、水はけは悪い。田んぼだって埋立地なんです。いわゆる軟弱地盤という土地なんです。 法律で軟弱地盤に家を建てたらいけませんよということは決まっていません。宇和島は山がどーんと海に落ちている地形です。扇状地ですから、埋立ての家におじいさん、おばあさんの代から住んでいる人がたくさんおられますけれども、じじばばから住んでいるから大丈夫という保証はないんですよね。 だから、今度ちょっと公開で知った時点で、鋼管杭を打って、杭工と一部矢板を打つような工法が書いてあったんですけれども、鋼管杭を打ち込むんでも、地下の一番下の岩盤の支持層まで打ち込んでやったとしても、絶対通常地盤の強度と同じ強度が得られるという保証はどこにもないんです。お墨つきは出てこんのです。だから、普通土木業界では、軟弱地盤という地盤はなるべく避けるんです。そして、代替地を探します。 その証拠に、御記憶に新しいと思いますけれども、阪神・淡路大震災のときに、海沿いを走っている高速道路がひっくり返っていたでしょう。橋脚がひっくり返っているのを見た方、おられると思います。東日本大震災だって、仙台や東北から何百キロも離れた千葉、茨城の住宅が倒壊したり、傾いたり、水が吹いたり、100年前の埋立地です。それでもああなるんです。軟弱地盤というのはそういうところになんです。だから、私は、法律の縛りがないからといっても、常識的に避けるというところにわざわざ税金を使って公共の建物を建てるというその意識がおかしいと思うんですよ。 署名活動中に、ある70代の方で、「私は先祖が仙台から宇和島についてきた者の子孫です。じいさんが言うとりました。あそこは鬼ケ城水系の水脈が通っていて水が出る水路なんです。だから、あそこに家を建てたら、公共的な建物を建てたらいかんというのを聞いておるんで、誰かやめてくれんかなと思いおった。あんたええところに来てくれたわい、さしてくださいや」と、署名してくださいました。 その人に「水路ってどんなんですか」と聞いたら、「天赦園の池があるやろう、あそこの水源は下から湧きよんよ、一緒なんよ」と言われたんです。ああ、やっぱりみんながあそこは危ないという土地なんだなと思った。だから、大雨が降ったらあそこは水が出るぜ、そういうこともいろいろたくさんの人に教えてもらいました。 私たちは、未来の私の孫子に当たる子にあの公園は残しておいていただきたい。そして、私は博物館の建設に反対はしていないんですよ。もうちょっと皆さんがいま一度立ち止まって、あそこに建てるべきかどうかということを再確認、再検討していただきたいと思うんです。慌てて博物館という大きな建物を建てて、後で子孫につけが回ってくるような、そして、後悔をせないけんようなことはぜひともやめていただきたいと思うんです。それだけで、私は一生懸命署名活動をしました。 そして、最後になりますが、私は署名をするときに、3年以下の懲役または禁錮、50万円以下の罰金、それを選挙管理委員会の山崎さんから聞きました。だから、それをここの胸の中に入れて、私がお願いした人にはそういう心できちんと、嫌々でなくて喜んでさせてもらいますと、してもらいました。その3,161名の方に、おこがましいんですけれども、こんなところからですけれども、署名活動の折には大変お世話になりました。皆さん、気持ちよく御協力くださいまして、ありがとうございました。 以上です。 ○議長(石崎大樹君) 次に、篠原啓子氏の発言を許可いたします。     〔条例制定請求代表者篠原啓子君登壇〕 ◎条例制定請求代表者(篠原啓子君) 篠原啓子と申します。陳述する場を設けていただき、ありがとうございます。よろしくお願いします。 私がこの運動に参加するようになったとき、知人や友人から、意義あることだけれども、もう決まったことではとか、遅くないとか言われました。でも、私が参加するずっと以前、先ほど井上さんや奥谷さんがおっしゃったように、令和元年、伊達博物館移転建て替えの計画を聞いた伊達博近隣の仲間が、岡原市長さんを囲んでお話をしたり、500名から600名の移転反対の署名を市長公室を通じて市長に提出したり、また、令和2年11月には、約250名の署名を意見書もつけて伊達博に提出したとのことでした。そして、その間、先ほどおっしゃったように、直接岡原市長さんとお話もしたそうです。このような様々なアプローチをしてきた上での住民投票をしようという運動だということをまず御理解していただきたいと思います。 さて、岡原市長や担当部署の職員の方は、今までパブリックコメント、市民説明会も開き、丁寧な説明はしてきていて、市民とのコミュニケーションも十分とれていると言われていますが、果たして本当にそうでしょうか。 令和元年6月のパブリックコメントは2名でした。同じく令和元年10月第3回建替委員会にて、天赦公園への移転、そして、複合施設となることが決定されました。 令和2年11月17日から22日まで、5会場での7回に及ぶ市民説明会には、延べ152人の方が参加されました。内訳は、11月17日午後1時半からの南予文化会館では46人でしたが、その後、夕方の部20人、吉田20人、三間16人、岩松20人、そして、最終日の11月22日南予文化会館の午後の部、夕方の部とも15人ずつの参加人数でした。2回行ったという知人もいました。 先日行われたタウンミーティングでも、参加者の中に市の職員さんや市議の方が多数来られていたのを見ますと、純粋に興味関心を持ってこられた一般市民の方は、この152人の中に100名いくかいかないかなんじゃないかなと思ったりもしています。 そして、その市民説明会前後に行われたパブリックコメントは27名でした。その中には私が説明会の会場で書いたアンケートも含まれていたようです。 先ほども申し上げましたように、令和元年10月に天赦公園への移転が決まってから令和2年10月から11月までの市民説明会、パブリックコメントまで、何の説明も市民にはなされなかったのです。実際説明会では、これはたたき台ですよというお言葉がありながら、蓋を開けてみると、決定事項のお知らせ会のような感じでした。ある程度の年齢以上の方はなおさらですが、普通の人も市のホームページはなかなか見ないのです。パブリックコメントの何のことみたいに思っている方も多分多いはずです。広報の在り方がこれで本当によいのでしょうか。再考する必要はないのでしょうか。 次に、3,161名集まった署名活動の中で聞いた市民の声を紹介いたします。 まず、伊達博の建て替え自体よく知らない人も多かったです。天赦公園内で利用している方に署名活動をお願いしたにもかかわらず、天赦公園への移転を知らない人もかなりいました。さらに、伊達博と同じブロック内に住んでいらっしゃる近隣住民の方も、自分たちの住まいの横に児童公園が出来るということをつい先日まで知っていなくて、驚いていらっしゃいました。そして、市民説明会が行われたこと、パブリックコメントもあったことも、本当にほとんどの方が御存じなかったのです。 また、約40億円の予算のことに話が及ぶと、まず皆さん、驚きでした。そんなお金があるならもっとほかに回してほしい、コロナで疲弊している市民を何とかしてほしいという声も多かったです。 福祉関係の仕事をされている女性は、市役所にあることを頼みに行ったら、できないと言われ、理由を聞いたら、宇和島市にはお金がないんですとのお答えだったそうです。今後伊達博の維持費もばかにならないと思うのに、こんな立派なものを立てて、宇和島は本当に大丈夫なのかなとおっしゃってもいました。 今の形とは少し違いますが、キリンの滑り台のあるキリン公園は、私が物心ついた頃からあります。中学生の女の子が今回、「大好きなキリン公園を今の場所にそのまま残してほしいから、署名させてください」と言ってこられて、残念ながら選挙権がまだないので、お断りしましたが、自分の小さい頃を思い出したりもしました。朝のラジオ体操から始まり、幼稚園生、近くの学生さん、大人も子供も幅広い年代が自由に利用している公園なのです。お母さん、お父さん一人で複数の子供さんを連れてこられても、見通しのよい公園なので、芝生の公園も遊具のあるキリン公園にも目が届いて安全です。「やっといい公園になったのにな」とおっしゃった女性の方もいました。 今の伊達博のところに児童公園ができる計画ですが、駐車場、民家、事務所や蔵に囲まれた死角の多い公園となり、安全度ははるかに落ちると予想されます。市内にはボール遊びや自転車の練習など、自由にできる公園はそう多くはありません。東西150メートルの公園は、この天赦公園のみといってよいのではないでしょうか。年間生まれてくる子供の数が300人を切っている宇和島市です。子育てにやさしい町であってほしいです。 あと、一番残念だったことは、伊達博に対して興味のない人が多かったことです。「どうでもいいよ」とまで言われる方もいたくらいです。いろいろな意味で余裕がないということが正直なところだとは思うんですが、でも、幾ら立派な新しい博物館ができても、よそから観光客の方がたくさん来てくださっても、地元の人に愛されていない博物館は悲し過ぎると思うんです。 今回署名はしてくださらなかったですが、「あなたたちのやっていることは分かる、頑張って」と言ってくださった方もいました。そして、「この建て替え計画のことはほとんど知らなかった、教えてくれてありがとう」と何人もの人に言われたことは何よりうれしかったです。 住民投票することについては、議会がないがしろにされているのではと思われている議員の方もいらっしゃるかもしれません。でも、そんなことはないです。ここ1年、友人に傍聴が趣味かみたいにからかわれるぐらい議場に足を運びました。一般質問を聞いていて、とても勉強になりましたし、また、相談に乗っていただいた議員の方も、アドバイスをもらった議員の方もたくさんいらっしゃいました。市民の声を届けてくださる大切なお仕事なんだなと実感できました。 しかし、この伊達博建て替え自体については、この議会ではそう多くは議論されてこなかったんだなということもよく分かりました。これから何でもかんでも住民投票されては困ると思っていらっしゃる議員の方もいらっしゃるかもしれません。でも、安心してください。活動している私たちが言うのもちょっとおかしいんですけれども、めちゃくちゃ大変だったので、これはちょっとレアケースなんじゃないかなと個人的には思っています。 ただ、住民投票には、時間もお金も手間暇もものすごくかかるのはもちろん分かっていることです。でも、今ここでいま一度立ち止まって伊達博について、公園の在り方について、まちづくりについて考えてみることは、行政にとっても、市民にとっても得るものが多いのではないでしょうか。 議員の先生方も御家庭や支持者の方々とか、あと地元住民の方々ともう一度じっくり話し合っていただきたいのです。そうすれば、どちらにとっても大きなメリットが得られると思います。伊達博のこと、これからの宇和島のこと、話し合うよい機会となるはずです。本当の意味でもオール宇和島でみんなの伊達博になるように話し合うチャンスをつくってください。それこそ共につくるではないでしょうか。 振り返ってみて、この住民投票はよりよい宇和島へのターニングポイントだったねと言えるようにお祈りをしています。 どうもありがとうございました。 ○議長(石崎大樹君) 次に、井川芳江氏の発言を許可いたします。     〔条例制定請求代表者井川芳江君登壇〕 ◎条例制定請求代表者(井川芳江君) 宇和島市議会議員の皆様、お忙しい中、住民投票条例制定を求める公聴会にお越しいただき、誠にありがとうございます。私は宇和島市条例制定請求代表者の井川でございます。本日はどうかよろしくお願いいたします。 宇和島市条例制定請求書 伊達博物館改築事業について天赦公園への移転賛否を問う住民投票条例制定の請求を求める。 請求の理由。 1、コロナ禍、疲弊した市民の税金約40億円以上の建築費や年間約1億円以上の維持管理費等は次世代に大きな負担を残します。 2、旧宇和島市内唯一の多目的広場である天赦公園は、災害時の避難場所や火除地です。 天赦公園を守る会が署名集めに粉骨砕身した理由は、天赦公園を多目的広場として死守しなければならないと考えたからです。今後必ず発生する南海トラフ地震等、地政学的リスクを考え、対処するための必要最小限度の準備だからです。 大規模の災害が発生すると、自衛隊に派遣要請を求めなければなりません。そのために多目的広場は救護基地へと変貌する必要があるからです。災害後の応急の仮設住宅を建設することもできます。現に約3年前には、宇和島市も豪雨災害でかつてない被災に遭ったことはまだ記憶に新しいことと思います。 一方、宇和島市は、旧市内唯一の多目的広場が箱物建築により現在のように使えなくなろうとしています。伊達博物館(箱物)を急いでつくる余り、宇和島市民の命を余りにも軽視していると思いませんか。 箱物と市民の命、比較考慮すれば、おのずから自然に結論が見えるはずです。災害が発生すると、市は想定外の災害であったことから、予見できなかったと釈明するのでしょうか。市は危機管理意識が余りにも脆弱のように見えます。危機管理意識という種をまいて、この種を大きく花を咲かせることが市長の責務ではないですか。市長の最大の責任は、箱物行政よりも市民の命、財産を守ることが最優先ではないでしょうか。 天赦公園多目的広場を消滅させると代替地はありません。よって、伊達博物館建て替え工事について、天赦公園への移転の賛否を問う住民投票条例を制定するよう請求します。 以上です。 次に、「議案第45号(令和4年6月7日提出予定)の地方自治法第74条第3項の規定による意見書」に反論します。 1、意見書7ページ、上16行目から18行目、条例案第11条。「次に、第11条においては、住民投票に関する運動は自由とする。ただし、住民の自由な意思が拘束され、もしくは不当に干渉され、または市民の平穏な生活環境が侵害されているものであってはならない」と規定されております。 この条文の内容では、「買収、脅迫等の公職選挙法、その他の選挙関係法令の規制に反する行為に対する規制が十分ではないものと考えます」について、買収、脅迫等記載は、3,161人の有権者を性善説に基づいて愚弄するものと私は考えております。 次に、2、意見書8ページ、上6行目から上8行目について。「なお、条例案には、住民投票の成立要件に重要な投票率に関する規定がございません」について、国民投票案発議者は、最低投票率制度の導入を憲法上容認しがたいとしています。 その理由の第1は、憲法96条において、最低投票率制度の導入を容認する旨が明記されていないことです。第2は、憲法96条において、憲法改正に関して法律で定めるとされていないので、国民投票法に最低投票率制度を盛り込むわけにはいかないことである。宇和島市の条例に住民投票の最低投票率制度の導入の記載もないこともあり、条例案には最低投票率に関する規定の必要を認めないと私は考えております。 よって、意見書の買収、脅迫、最低投票率等に関する規定は根拠のないものと判断し、撤回を求めます。 以上です。ありがとうございました。 ○議長(石崎大樹君) 次に、石橋寛久氏の発言を許可いたします。     〔条例制定請求代表者石橋寛久君登壇〕 ◎条例制定請求代表者(石橋寛久君) 本日発言予定のトリを務めさせていただきます石橋でございます。この新しい議場で、まさかこういう発言をさせていただくとは思ってもいなかったんですけれども、行きがかり上、この会の趣旨に賛同して、私も会員ということで活動をいたしました。そんな理由で、まず、ここで発言する立場になったことをお許しをいただきたいなと思います。 特に、私としては5年前まで現職という立場でした。そんな中で、こういうことをやるということはおかしいんじゃないかというのが、私の知り合い、支援者の中にもおりました。ただ、私としては、自分はもう一生、死ぬまでこの宇和島に住もうというふうに決めております。そんな中で、少しでも市民が幸せになれるように、いいまちになれるように、そのお手伝いは出来る限りやっていきたいというふうに考えております。そんな中での私の好きな活動ということで、ぜひお許しをいただきたいな。これは、私がこういうことをやることに批判的な方にお願いを申し上げたいという立場です。 そのような中で、1つ、最初に、先日行われましたタウンミーティングの最後の日、吉田町のタウンミーティングで、市長がこの天赦公園への伊達博物館の移転は石橋市長のときに決まっていたんだというような趣旨を発言したということを聞きました。これについては、私もう本当に微に入り答弁をしたいというふうに思っておりましたけれども、市長のほうから意見書を頂いて、読ませていただきました。そのときに書いてあること、それでもう全てを皆さんにも御理解いただけるんだろうというふうに思います。 といいますのは、4ページの上のほうです。伊達博物館が天赦公園に移転するという立地の決定をしたときの状況が詳しく説明されております。立地選定の特別委員会が開催されて、そこで決まったことを検討委員会で満場一致で決定したということがここに明記されております。ですから、私がとやかく言わんでも、ここを読んでいただいたら、この選定に関して私は一切関係していない。そして、選定は現市長の下で決定されたということは明白であろうと思います。もし市長が、私が決めたという発言をされたんでしたら、それなりの訂正といいますか、対応をぜひお願いしたいというふうに思います。 また、立地特別委員会の話が出ましたけれども、これを見たときに、これを見たときといいますのは、今は全てネットの世界ということで、先ほど来発言ありましたけれども、この委員会の活動状況、そして審議の状況、ネットではかなり詳しく報告はされております。ただ、残念なのは、誰が発言したか、それが全く書いてないんで、理解をするのに大変難しい。どこからどうなっているんだろうなということを私も見ながら感じた次第ですけれども、理事者の皆さん、特に担当者、こういうことの公表の在り方ということで、とりあえずネットに載せておけばいいんだということは、改良が必要なんだということも併せて検討を今後とも続けていただきたいなというふうに思います。 そんな中で、特別委員会のメンバーを見て、私驚きました。委員会では、満場一致で決められたかもしれません。しかし、特別委員会の委員長は教育長、そして、部会員として、宇和島市市長公室シティセールス推進係長、宇和島市建設部都市整備課長補佐都市計画公園係長、宇和島市建設部都市整備課主査、宇和島市産業経済部商工観光課長補佐、宇和島市総務部危機管理課危機管理係長、ここまで全て宇和島市の中堅職員が入っております。最後2人、一般のところと思いますけれども、愛媛大学社会共創学部の教授と准教授、この2人が入っております。そんな中で、非公式にはもっとやったのかもしれません、しかし、公式には2回というところで、ホームページに載っておりますけれども、最後、採決をしております。採決の結果は、5対2。 先ほど言いました市の職員は5名です。一般の人は2名です。この状況が誰がやったかは特定できません。しかし、さっきの出身、所属部をやると、類推すると、反対した2人というのは外からに来た人であろうというふうに、多分99%の人は思うであろうと。それが検討委員会に挙げられて、部会の意見ということで満場一致で賛成された、決定されたということでございます。ぜひともそういうことも議員の皆さん、理解していただきたいなということを思っております。 次に、せっかくこの機会を頂きました。そんな中で、今まで全体のトーンというのは、私の前の4人の女性が発言してもらったというふうに思います。私としては、自分が十数年行政という立場におらせていただいたということで、ちょっと専門的なことも含めてお話をさせていただきたい、御質問もさせていただきたいというふうに考えております。 まず、天赦公園の移転ということについて、我々としては大変疑問を持っております。そんな中で、1つ、根本的なところ、要は行政には適化法というのがあります。これは適正化法案、行政が補助を出してつくったものに対してすぐに壊したりしては駄目ですよという法律があります。これはもう都市整備、それから関係の部署は常識だろうと思っております。 私最近、朝早くなって、年のせいです。実は天赦公園で行われている体操に参加しております。そのときに、一緒に来られている高齢の方々、「これは石橋さん、すぐ壊すらしいな」という声を何人も聞きました。この公園、立派なトイレができております。しかも新しいです。私の記憶では、このトイレは今まさに伊達博物館の改築にも使おうとする国土交通省のコンパクトシティ化に関する事業ということで、7、8年前につくったという記憶があります。ちょっと年数についてはきちんと調べておりませんけれども、10年はたっていないと思います。しかし、適正化法案では、基本的には10年以下のものは壊しては駄目ですよということが書いてあると私は記憶しております。そういうことで、ぜひ行政の方々には、そういう法律をまず遵守するというところ、基本的な勉強ということも含めてやっていただきたいなというふうに思います。 それから、今問題になっております天赦公園は、具体的に言いますと、皆さん御存じのとおり、有料でお庭があります。ここが我々は天赦園と称しております。今課題になっておりますみんなが自由に使える広場、これは天赦公園というふうに、私、また皆さんの意見もほとんどそういう理解をされているんだろうというふうに思っております。そのような中で、歴史的、そして行政的にいいますと、この2つの公園は歴史公園というジャンルに入れられております。これは都市公園でもありますし、歴史公園ということになっております。はっきり言いまして、歴史とついていると、文化庁の見解は、都市公園よりもさらに厳しい規制がかけられるということであろうというふうに思っています。ここだけはネットをちょっと調べてメモしてきました。 都市公園の中でも特別な歴史公園であるというのが歴史公園の第一です。これは歴史遺産、史跡の保護、維持と歴史継承を目的として設置される公園である。そのため、原則として史跡または名勝の復元的整備や環境整備等、史跡等の現状を変更する場合にあっては文化財保護法の規定により、文化庁長官の史跡等の現状変更の許可を要する。史跡または名勝である土地が都市公園である場合も同じであるとされています。果たして文化庁長官の許可はこれまでに取れているんでしょうか。 私は議論の中で、この許可の話が一向に出たことはない、ひょっとしたら私が見逃しているのかもしれません、でも、こういう最も大事なところをぜひ念押しをしておいていただきたいなというふうに思っております。 そして、これをクリアできても、もう一つ現実的な問題があると思います。歴史公園でなくても、宇和島市の城山周りは文化財埋蔵地という指定を受けております。ましてや歴史公園という名前がついているからには、建築許可が下りた後に建設業者は埋蔵文化財の発掘作業をやらなければいけない。そういうふうに規定されていると思っています。果たしてそういう時間と費用が今考えられている中に入れられておるんでしょうか。 私はこれも聞いたことがない。そういうことに関してぜひとも議員様方も含めて、細心の注意を払って間違いのないように実現をしていただきたいというふうに思います。 ついでに費用の点が出ました。市長の中でも、今度の事業は合併特例債を使うということが何度も発言され、また、記述にもあります。合併特例債、議員の皆さんは御存じでしょう。しかし、こういう事業をやるからには、私は本当は過疎債を使わせていただく、これが筋であろうと思っております。今度の事業費、総事業費が40億円と仮定いたします。そのうち半分20億円を補助金、20億円を借金で賄うとしますと、特例債を使うと3億7,000万円が市の負担ということになります。一方、過疎債であれば、借金額の3割ですから、20億の3掛けると6億円が市の負担ということになります。差額は7,000万円あります。たった7,000万円かもしれません。しかし、7,000万円あれば、市長さん、教育長さん、副市長さん、3人の人件費を2年間賄える金額、そして、市民に補助金で使わせたら本当にありがたいお金になるんだろうというふうに思っております。ぜひとも爪のあかを削るような努力とまでは申しませんけれども、我々に与えられた特典といいますか、そういう起債の仕方、こういうものはぜひとももっともっと慎重にやっていただきたいなというふうに思っております。 それから、最後にもう一つ、一番今日言いたかったことがございます。それは、先ほど言いました歴史公園、そして都市公園の中に建設できる建物というのは、国が厳重に上限を決めております。基本的には皆さん御存じでしょうけれども、面積の2%。これでは少な過ぎるということで、特例として10%までのかさ上げを認めております。ですから、公園の中に建物を建てようとすると、建築面積は12%認められるということになります。その計算でもって、宇和島市はこの事業の最初に、この土地については天赦園と天赦公園、この2つの土地を足して、合計で2万5,088平米あると書いてあります。これに対して12%の率で建築ができるという解釈です。しかし、市長の意見書に書いておりました。我々がこの率でいくと、もう公園の機能を果たせなくなる。要は、博物館機能の土地になってしまうということを危惧している理由というのはここにあります。 天赦公園は面積が約1万4,400平米、天赦公園のほうは、道路で取られたりして1万700平米弱しかありません。それなのに建てる建物は全て天赦公園の中に建てられます。そうすると12%でなくて20%、こういう建築面積が天赦公園の中に建てられるということになってしまう。そういうことが天赦公園の公園機能を奪ってしまうということを我々としては主張したい。ぜひとも皆さんにも御理解いただきたいなというふうに思っております。 私としては市民の思うように、これは私らだけの感触かもしれませんけれども、公園を残すとすれば、最大限天赦公園に建築できるものは天赦公園の1万700平米掛ける0.12%、要は12%、ちょうど1,280平米になると思います。このぐらいの面積にとどめるようにすべきであろうというふうに思っております。 私は議員の皆さんの良識にまず訴えたい。ただ、良識だけでは、理事者が2万5,000掛ける12%で3,000平米以上建てられるんだと主張したときに、なかなか弱いなというふうに思っておりました。 それで1つ救いの神がありました。昨年何となく宇和島市の都市計画図というのを見ておりました。そのときにびっくりいたしました。私のときには、少なくても天赦公園は、天赦園も天赦公園も緑色の都市公園の色付けがされておりました。 ここに地図を持っております。皆さんもう今タブレットになっておりますので、タブレットで天赦公園を検索できたら、見られると思います。そこは驚くことに市の今の地図は天赦園部分はそのまま緑色、そして、天赦公園部分は黄色になっております。黄色というのは何を意味するかというと、第一種住宅専用地域だと思います。私も驚いて担当者に、何でこんなになったのということを尋ねました。一番聞きたかったのは、都市公園を外れたのということですけれども、担当者いわく、都市公園としてはそのままです。 ただ、都市公園の下には使える区分が書いてあります。要は用途です。第一種住宅専用地域とか、近隣商業地域とか、それぞれ宇和島市の都市計画内には用途が決まっております。天赦公園は黄色になっております。公園のままで第一種住宅地域、天赦園は公園のままで緑の地域、これは何を意味するかと。言いたいところは、違うものですということを私が言わんでも行政が言ってくれていると、そう思わざるを得ません。 そうすると、私がくどくど言わなくても、今天赦公園に建物を建てるとすれば、天赦公園の土地1万平米ちょっとのものに対しての12%にするということが当然のことなんだろうというふうに思います。ぜひとも議員の皆さんは、市民よりも一段高い立場でこの事業に対していろいろ検討する、そういう立場であります。私の述べたことがうそなのかどうなのか、よく検討していただいて、ぜひともいい方法というものを考えていただきたい、結論を出していただきたいというふうに考えております。 これが私が長いこと市長をやらせてもらったときに、その実績といいますか、勉強させていただいたことを基にして、今回の事業、疑問に思うところの要点です。くどくど申しましたけれども、ぜひともそういうところを議員の皆様、理事者からよく説明を聞いて、間違いのない対応をしていただきたいなというふうに思います。 最後、私5人目の今日予定している最後の発言者です。先ほど言いましたように、前の4人が総論として、また個々の意見としてもよく言ってくれたと思っております。その中で、私としてまとめということで、皆さんにもお願いしたいということは、残念ながら伊達博物館の改築事業についても市民の関心は非常に低いというのが総論としては思います。それは何でかなということを私も思いますけれども、理事者はネットで、市のホームページで全て挙げておりますと言いますけれども、なかなか一般の人はそれを見る機会がない。見る興味もないと言ったらそうかもしれませんけれども、そういう状況にあると思います。なかなか効率も悪いとは言いましても、理事者のほうから議会のときに、そしてまた、広報という毎月出しているものがあります。そんな中で、今の進捗状態はこういうことですよということをもっともっとアピールすべきでないかと思います。 今のやり方を私見ておりますと、この伊達博物館の改築事業、誰が行政の中で最高責任者なんだろうというのをいつも思います。本来であれば、失礼ですけれども、市長が自分の夢の中で、こういう博物館をつくりたいんですということで、もっともっと発言するのが普通なんだろうというふうに思いますが、そこが欠けている。そして、担当者は、それをフォローすべきなのが、特別委員会とか、今の作業の中で実際にプロポーザルで作業を請け負った会社とのやり取りでもう精一杯になっているんではないか。それだけでは駄目なんだろうというふうに思います。議員の皆さんも含めて、ぜひとももっともっとまずこういう事業があるんだということを市民にアピールして、また、市民の意見を吸い上げて聞いていただきたいなというふうに思っております。 そんな中で署名運動を私も少しはやりました。そのときに思った私なりの考え、少し述べさせていただきたいと思います。 それは1つに、自分も選挙を何回もやりました。しかし、今回は、石橋さん、こういうことはぜひ止めてほしい、天赦公園を守ってほしいという声を出すのは若い人のほうが多かった。要は、子育て世代がそういうことを言ってくれて、署名もしてくれた。2、3人ですけれども、僕が集めてあげるということで、署名集めを協力してくれた人もおります。そういうことは自分の選挙では余りなかったなということを思っております。そういうのが今の市民の知った人たちの意見であったということをぜひとも皆さんにも御理解していただきたいと思いますし、議員の皆さんは自分の周りの人にも、もう一回ここで、先ほど来にも出ておりました、立ち止まって今の状況を知っている人に話して、どういう反応を示すか、それをぜひ皆さんで考えて、そして、それをこの行政の場で生かしていただきたいなというふうに思います。 私としては、議会のスケジュールをちょっと聞きました。もう明日に委員会がある。そして、17日にこの住民投票条例の採決が行われるというふうに聞いております。ちょっと時間がなさ過ぎるなとは思います。しかし、そういうふうに決められた中で、ルールになってやらなければいけないと思います。そうすると、私としては、ぜひ理事者の方々は、私が最初に述べさせていただきましたパート、要は法律的に今どれだけクリアできているのか、合併特例債、過疎債のことまでの私の意見というものに対して、議員の皆さんにきちんと説明をして、理解をとっていただきたい。それをまず明日の委員会ではやっていただきたいと思いますし、委員会に入っている議員の皆さんには、ぜひとも今私が言いました要件、理事者からきちんと説明があるのか、トレースをしていただきたいな、フォローをしていただきたいなというふうに思っております。 そして、17日の本会議で採決する前には、ぜひともプロポーザルで選ばれた建築と展示の部門を請け負う2つの業者、その人たちは議員の皆さんに当然ながら自分たちのやっている仕事、要は基本設計とそして概算見積り、この2つを議会に提示していただきたいし、市民にも公表していただきたいと思っております。プロポーザルのときに自分たちが出したスケジュール表でいくと、もう当然出来ておっていい時期になっております。それがいまだになされないというのは、民間であれば、損害賠償を求めるほどの重要なことであろうというふうに思います。ぜひともそれを議員の皆様方、きちんとチェックして、この事業が遅れることがないように、そしてまた、必要な見直しはきちんとやっていただける、こういうことをお願いいたしたいと思います。 最後になりますけれども、本当にこの事業、市民も知ってくれば皆さん、非常に関心を示していただけると思います。ぜひとも市民の関心を得られるように、議員の皆様、今後とも御協力、そして活躍をしていただきたいというふうに思います。 本日はどうもありがとうございました。 ○議長(石崎大樹君) 以上で「議案第45号に関する条例制定請求代表者の意見陳述」は終了いたしました。 意見陳述を行っていただきました皆様方、お疲れさまでございました。誠にありがとうございました。 それでは、条例制定請求代表者に退場していただきます。     〔条例制定請求代表者退場〕 ○議長(石崎大樹君) これをもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。 この際、議員の皆様にお知らせいたします。 一般質問の発言通告は、本日午後5時までといたします。 本日はこれにて散会いたします。     午後2時05分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  石崎大樹          議員  椙山三也          議員  福本義和...