宇和島市議会 > 2022-03-11 >
03月11日-05号

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  1. 宇和島市議会 2022-03-11
    03月11日-05号


    取得元: 宇和島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-01
    令和 4年  3月 定例会令和4年3月宇和島市議会定例会議事日程第5号令和4年3月11日(金)午前10時開議会議録署名人指名一般質問議案第20号 宇和島市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例議案第21号 宇和島市行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例の一部を改正する条例議案第22号 宇和島市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例議案第23号 宇和島市職員恩給条例及び宇和島市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例議案第24号 宇和島市職員恩給条例の特例に関する条例の一部を改正する条例議案第25号 宇和島市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例議案第26号 宇和島市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例議案第27号 宇和島市太陽光発電設備の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例議案第28号 宇和島市病院等事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例議案第29号 宇和島市消防団条例の一部を改正する条例議案第30号 令和4年度宇和島市一般会計予算議案第31号 令和4年度宇和島市国民健康保険特別会計予算議案第32号 令和4年度宇和島市後期高齢者医療特別会計予算議案第33号 令和4年度宇和島市介護保険特別会計予算議案第34号 令和4年度宇和島市財産区管理会特別会計予算議案第35号 令和4年度宇和島市土地取得事業特別会計予算議案第36号 令和4年度宇和島市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算議案第37号 令和4年度宇和島市小規模下水道事業特別会計予算議案第38号 令和4年度宇和島市公共下水道事業会計予算議案第39号 令和4年度宇和島市病院事業会計予算議案第40号 令和4年度宇和島市介護老人保健施設事業会計予算議案第41号 令和4年度宇和島市水道事業会計予算   (質疑・委員会付託)(追加案件)議案第42号 宇和島市国民健康保険条例の一部を改正する条例議案第43号 工事施行基本協定の変更について   (提案説明・質疑・委員会付託)(陳情・請願)[今議会提出分](産建教育委員会)陳情第2号 市道用地の寄附について陳情第3号 市道用地の寄附について   (委員会付託)-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    槇野洋子君 2番    吉川優子君 3番    田中秀忠君 4番    山本定彦君 5番    畠山博文君 6番    佐々木宣夫君 7番    山瀬忠弘君 8番    椙山三也君 9番    浅田美幸君10番    川口晴代君11番    中平政志君12番    武田元介君13番    浅野修一君14番    赤松孝寛君15番    三曳重郎君16番    兵頭司博君17番    石崎大樹君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員    なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務企画部長     西本能尚君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     古谷輝生君保健福祉部長     伊手博志君産業経済部長     楠 憲雄君農業復興統括官    古澤武志君建設部長       山田芳人君教育部長       片山治彦君水道局長       居村研二君医療行政管理部長   大宿昌生君市長公室長      梶原祥敬君総務課長       武田 靖君財政課長       中川耕治君危機管理課長     山下真嗣君高齢者福祉課長    岩村正裕君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         水野宏一君次長         宇都宮 太君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主査         中村太郎君主査         細川大地君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(石崎大樹君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第5号により進めます。 本日の会議録署名人に、浅野修一君、坂尾 眞君を指名いたします。 それでは、昨日に引き続き一般質問を行います。 まず、槇野洋子君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 市民クラブみずほ、槇野洋子でございます。 通告書に従いまして、一問一答方式にて質問してまいります。 市議会議員にならせていただいて、ちょうど半年がたちました。日々先輩議員たちにたくさんのことを御教示いただいております。疑問や問題点について意見交換させてもらって、未熟な私の意見を丁寧に聞いてくださるので、意識も向上し、意欲を持って休まず元気に登庁できております。 去る3月8日は国際女性デーでした。ミモザの日でもあります。本日はミモザの花をコサージュに、朝早くから友人に作っていただいて胸につけてまいりました。 国際女性デーの今年のテーマは、持続可能な明日に向けて、ジェンダー平等を今全ての人にとって、より持続可能な未来を築くため、気候変動と環境、災害リスクの軽減のための政策や事業におけるジェンダー平等と女性と女児のエンパワーメントの達成となっております。 私も自分自身を鼓舞して質問に移らせていただきますので、理事者の皆様、どうかどなたでも分かりやすいお言葉で、元気な声で軽快に御答弁くださいますようお願い申し上げます。 最初に、宇和島市環境基本計画、ごみ問題についてお尋ねしてまいります。 宇和島市は宇和海と鬼ヶ城山系をはじめとする山々に囲まれた自然豊かな地域で、この環境からの恩恵を受けて、これまで市政を運営し、日常生活を送ってきました。これからも内陸部、海岸部にかかわらず、自然の恩恵を平等に享受できるように、行政、市民、事業者が一体となって環境の保全と創造に資するための総合的な施策を講ずるべく、本計画を策定されました。 今年度より5か年にて、美しい自然と共存し、快適に住み続けられるまちの実現のため、廃棄物発生抑制と適正な処理、活用の両面から必要な施策を検討、実施していきますと示されております。 この計画の中の廃棄物対策、ごみ減量と適正処理、ごみ減量の観点から、まずは家庭ごみの減量と、自然に返せるものは自然へ。 電動生ごみ処理機購入補助コンポスト購入補助が対象となっており、残飯や野菜くずを発酵させて土へ返す取組が進められていると思います。現在どれぐらい普及されていますでしょうか。そして、いま一度購入補助があることと、ごみ減量化に御協力くださいますように周知してもらいたいのですが、古谷市民環境部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 議員御案内のとおり、本市ではごみの削減を目的とした家庭用生ごみ処理機の購入補助制度を設けております。 御質問の普及の状況ですが、過去10年間の補助実績で申しますと、家庭内に設置可能な電動式ごみ処理機が、延べ150件、庭先や畑に設置する生ごみ処理機、いわゆるコンポストが99件でございます。そのほか、段ボールコンポストの器材も補助対象といたしております。 本制度につきましては、令和4年度も継続して行っていきますので、市ホームページや広報紙等で制度の周知をしていきたいと考えております。御活用をお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございます。皆様もごみ減量に御協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 次に、スポGOMI甲子園2021全国大会を御存じでしょうか。ごみ拾いとスポーツを融合させた競技でございます。家族や友人、高齢者さんも参加できると思うのです。ゲーム感覚でごみ拾いを楽しむイベントとして実施し、ポイ捨ての啓発活動の一環として行うことはできないでしょうか。 古谷市民環境部長へ御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 スポGOMI甲子園は全国の高校生が競技時間内にあらかじめ決められた競技エリアのごみ拾いを、その質と量をチームで競い合う地球に優しいスポーツであると認識しております。 当市におきましては、令和2年度にボランティア清掃の一環として、宇和島市NPOセンターが主催する形で同様のイベントが実施された経過がございます。 今回の提案とは異なりますけれども、この経験値を生かすことも啓発活動につながるものと考えておりますので、引き続き取組を推進してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 今後とも活発に活動ができればと思っております。よろしくお願い申し上げます。 次に、現在行われている漂着ごみや不法投棄、道路沿いのポイ捨てのごみ回収などはボランティアベースで行われております。私も不定期ではございますが、ごみ拾いを行っております。 拾っても拾ってもきりがないのです。回収量より投棄される量が圧倒的に上回っており、これではごみは一向になくなりません。 市民一人一人の意識改革と、快適に住み続けられるまちにするために、例えば毎月第3日曜日を環境ボランティアの日と位置づけし、さきに質問したGOMI甲子園のように、御家族、御友人さんたちでチームをつくってごみ拾いをし、ポイント加算できるようなシステムを構築できないでしょうか。ごみポイントで商品券などにできたら、お得で楽しく健康的にごみ拾いができて、町も美しくなるのではないかと考えますが、どうでしょうか。意識が変われば、ポイ捨てもなくなると思います。 古谷市民環境部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 議員御提案のように、市民一人一人が意識づけやごみ拾いを習慣づけることは大切なことであると思います。 現在、市内では自治会や企業、各種団体のボランティアによる海岸や道路等での各種クリーン作戦が実施され、地域の環境美化に努めていただいているところでございます。 ポイント加算の仕組みづくりについては、対象となる活動や、どのような形で還元していくかなどの整理が必要と考えます。先行事例等も参考にしながら、情報収集に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございます。どうぞ御検討をよろしくお願い申し上げます。 次に、宇和海には400か所以上、ごみ浜やごみだまりがあり、事業ごみの発泡スチロールでできた浮きであるバール、漁網、プラスチック製品マイクロプラスチック、レジ袋など海洋ごみが堆積されていて、陸からの回収が困難な場所が多く見受けられます。 この問題に今後どのように対応していくつもりでしょうか。古谷市民環境部長へ御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 議員御指摘のいわゆる回収困難地の海洋ごみが点在していることは承知しておりますが、その詳細については把握できておりません。市としても対応できていないのが現状でございます。 令和4年度には、国などの事業を新たに活用し、漁業者と連携した海洋ごみの回収事業などを実施する予定でございますので、これらの事業を実施する中で、効果的な回収、処分等の対策についても調査研究するとともに、発生抑制に係る取組も推進してまいりたいと考えているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) どうかよろしくお願い申し上げます。 ここで、モニターのほうを御覧ください。 一つお知らせがございます。4月10日に環境学習会を行います。「美しい海を子供たちへ」と題して学習会を開きますので、ぜひとも御参加くださいますようお願い申し上げまして、次の質問に移らせていただきます。 MOTTAINAI環境キャンペーンについてお尋ねしてまいります。 環境分野において初のノーベル平和賞を受賞したケニア人の女性、ワンガリ・マータイさん。マータイさんが2005年の来日の際に感銘を受けたのが、「もったいない」という日本語でした。 環境3Rプラスリスペクト、もったいない。リデュース、ごみ削減、リユース、再利用、リサイクル、再資源化、この環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対するリスペクト、尊敬の念が込められている言葉、それがもったいない。マータイさんはこの美しい日本語を、環境を守る世界共通語、「MOTTAINAI」として広めることを提唱してくださいました。 祖母に育てられた私は、もったいない、それももったいないと何でも大切にするように言われました。食べ物を残すことは絶対に許されなかったです。畑で作られた野菜は余すことなく食べさせてもらいました。衣類もお下がりでしたし、お風呂は五右衛門風呂で、沸かしたら冷めないうちに家族が一気に続けて入っておりました。家で過ごすときも、できるだけ一部屋にみんなが集まって過ごしました。水道、電気、ガスを大切に、大切に使っていました。裕福な家庭ではなかったけれども、今思えばそれが地球に優しかったように思います。 もったいないに言及してお尋ねしてまいります。 通告書にあります1番は省略させていただきます。 続きまして、庁舎内の節電について、新たに設置されている電灯はLEDに替わっていっておりますが、まだまだ節電できるのではないかと思います。使用する電気も本庁舎の屋上に太陽光パネルを設置すれば、再エネの活用につながるのではないかと思います。 例えばですが、本庁舎について検討されたことはあるのでしょうか。西本総務企画部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 本庁舎のまず、高層棟の屋上につきましては、現在実施しております耐震改修に伴い、エアコンの室外機を多数設置しております。現在、若干空いているスペースもございますが、これらのメンテナンスに必要となるため、設置には適さないという検討結果となっております。 また、新低層棟の空きスペースにつきましては、外構工事が整った後に津波避難場所として指定する予定としているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 分かりました。 今年になってガソリン代高騰の勢いが増しております。小さな取組かもしれませんが、CO2削減にもなりますし、お近くの移動の際には公用車ではなく自転車を使うといったような取組をされていますでしょうか。 西本総務企画部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 現在、本庁舎では車庫に15台程度の自転車を配置しております。包括支援センターの職員や保健師が訪問などの際に頻繁に使用しているほか、他の部署においても業務で付近の場所に出かける場合には使用しているところでございます。 身近におけるエコな取組でございますので、今後も継続してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 取り組まれていてよかったです。よろしくお願い申し上げます。 続きまして、夜遅くまで本庁舎の電気がついていると市民の皆様からの声をいただいております。節電の観点だけではなく、業務オーバーフローをしている部署があるのではないでしょうか。職員の方のお体のことも心配です。 西本総務企画部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 議員御指摘のとおり、夜遅くまで時間外勤務をしている部署がございます。 現状といたしましては、7月豪雨災害からの復旧・復興に加え、新型コロナウイルスワクチンの接種や子育て世帯への臨時特別給付金をはじめとする各種給付金の支給など、速やかに執行する必要があるため、職員一人一人の業務量が増加しておりまして、時間外をせざるを得ないというのが実情でございます。 このような状況の中、長時間勤務により職員が体調を崩さないよう、本年度から長時間勤務をした職員に対して産業医による面接指導を原則義務化し、また、疲労の蓄積が見られる職員で産業医による面接指導を希望しない職員にあっては、月1回、第4火曜日に南予地方局が行っている出張メンタル相談を必ず受けていただくなど、職員の健康管理の強化を図っているところでございます。 今後も職員勤務管理システムを活用して、職員一人一人の勤務実態の把握を行うとともに、業務量に応じたフレキシブルな職員の配置やRPA、AIの導入などによる業務の効率化、合理化を進め、長時間労働の是正に努めたいと考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 御努力に感謝申し上げます。引き続きましてよろしくお願い申し上げます。 次の質問に移らせていただきます。 環境センターには、粗大ごみなど家庭ごみが日々多く持ち込まれているようでございます。4Rの実施ができないでしょうか。まだまだ使えるものを廃棄処分しているけれども、再利用してごみ削減につなげるお考えはありませんでしょうか。 古谷市民環境部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 市内で発生する家庭ごみは、広域事務組合環境センターにおいて処理されており、金属等の資源物を回収してリサイクル率の向上を図っておりますが、議員御指摘のとおり、中にはまだまだ使えるものがごみとして持ち込まれることが少なからずございます。 しかしながら、一旦環境センターに搬入されてしまいますと、ごみとして、あるいは素材として処理されてしまうため、捨てる前の段階において、いま一度もったいない心で行動いただき、譲渡による再利用や修理による継続使用等を御検討いただくことが必要ではないかと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 市民の皆様もどうか御協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、南海トラフ大地震についてお尋ねしてまいります。 本日、3月11日は甚大な被害を及ぼした東日本大震災から11年目になります。 地震によって大津波の発生、原発事故の発生など、日本観測史上最大級マグニチュード9.0の大地震が発生し、死者1万8,131人、行方不明者2,829人、負傷者6,194人の人的被害が生じております。犠牲者さんの御冥福を心よりお祈り申し上げます。 平成30年7月、西日本豪雨災害の折には、東北地方からもたくさんの方が、ボランティアで吉田町に来てくれて大変助かりました。 恩返しの意味も込めて、私は東北への御支援行脚のため9回訪れさせていただきました。災害の恐ろしさはテレビ画面からの情報以上に、甚大で膨大な被害であったことを目の当たりにし、何度訪れても涙が止まりません。 被災者さんからも当時のお話を聞いたりして思うことは、災害を想定して安心を備えること、防災備蓄の必要性を感じております。 今年に入って、政府地震調査委員会は、国内で可能性のある地震の最新の発生確率を公表いたしました。 南海トラフで、今後40年以内にマグニチュード8から9クラスの地震が発生する確率を、前年の80から90%の確率から90%程度に引き上げましたとの報道がありました。南海トラフ巨大地震になるとの予想が出ており、津波の高さは、宇和島市の各港において6メートルから7.7メートル、本庁舎においては2.6から3.5メートルと予測されております。 新低層棟4階に危機管理課が新設され、災害発生の折には、災害対策本部を立ち上げられて御対応くださると思います。 新低層棟4階が、もし使えない場合に備えて、代替施設や避難時どのように対応していかれるのか、西本総務企画部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 新低層棟の4階が使用できない場合や、夜間や休日などの勤務時間外に津波の来襲が予想され、市役所に参集できない場合については、本庁舎の代替施設を丸山公園クラブハウス、公民館、三間支所としているところでございます。 昨年度からは、より実効性を高めるために、勤務時間外に南海トラフ地震が発生したことを想定した職員参集訓練を実施しております。 本庁舎の代替施設を丸山公園クラブハウスといたしまして、各職員の自宅から津波災害を想定した参集方法や、ルートによる参集訓練と、災害対策本部運営訓練を行いまして、発災後3時間以内の救急救命期における初動態勢の確認を行ったところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 御努力に感謝申し上げます。参集訓練、御苦労さまでございます。引き続き何度も何度も訓練いたしまして、災害時には備えてくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、質問に移らせていただきます。 昨日、武田議員も質問されたことなのですが、南海トラフ大地震が発生した際に、津波到達時間が50分と想定されている宇和島市でございます。宇和島港に近い旧給食センター跡地に、どうして自力で避難できない子たちが通所することになる施設、わかたけ、あけぼの園、発達支援センターの3つの施設を統合した新施設の予定地にしているのでしょうか。 お子さんをお預かりしている時間帯に地震が発生したときの災害への危機管理や防災、避難時の対応など、どのように考えられているのでしょうか。 保護者さんも大変御心配され、困惑されております。金瀬教育長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 発達支援センターは、円滑な利用に向けた配慮事項として、障害受容が不十分で、相談に抵抗を感じている場合に、誰もが気軽に落ち着いて相談できる環境を整えること及び交通手段を持たない御家庭については、公共交通機関へのアクセスの利便性の確保が必要とされていることから、このような要件を満たす候補地を検討した結果、旧給食センター跡地が適切であると判断したところです。 また、わかたけ、あけぼの園を含めた3施設の情報共有や支援の引き継ぎなど、連絡体制を強化することが適切な支援体制として非常に有効であると考え、3施設を一体的に整備することとしております。 御指摘のとおり、建設予定地は津波浸水想定区域となっておりまして、最短の津波到達時間が、発災後1時間程度と想定されておりますことから、まずは浸水想定区域への避難を最優先として対応することとしております。 そのため、避難に当たっては3施設合同で対応することとし、最寄りの津波指定避難所である中央公民館へ避難する計画を策定することとしております。 避難のための時間的余裕がない場合におきましては、隣接するはまゆう寮、もしくは城南中学校への避難を選択できるよう、人命第一に考えた上で、現段階から避難対応を準備させているところです。 今後におきましても現場と協議を行いながら、内容の見直しを行い、十分な避難体制の確保に努めてまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 保護者様の不安を少しでも取り除くように御努力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、3月13日日曜日、地震津波避難訓練が予定されておりますが、より高く、より安全なところへと言われております。避難場所の整備はどうなっていますか。高齢者さんや体の御不自由な方への御配慮など、どのように体制は整っていますでしょうか。 西本総務企画部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) まず、津波緊急避難場所の整備につきましては、平成24年から平成26年度にかけまして、愛媛県の補助金等を活用して、避難路の整備を行っておりまして、整備済みの箇所も含めて、各自治会単位で1か所以上の避難路整備を完了しているところでございます。 平成27年度からは地域の自治会等の協力もいただきながら、避難路の舗装や手すり設置などの整備と維持管理に活用できる補助金を創設し、整備、維持管理を継続して進めております。 また、高台への避難が遅れた場合の対策といたしまして、津波避難ビルの指定を進めており、民間施設も含めて23施設を指定しているところでございます。 高齢者や身体の不自由な方など、災害時に支援が必要な方、いわゆる避難行動要支援者の避難体制につきましては、避難行動要支援者名簿を避難支援等の実施のために消防や警察へ共有をしているところでございます。 さらに、災害時の避難支援等を実効性のあるものにするため、避難が必要な方の状況に応じた個別避難計画の作成が重要となってまいります。 そこで、昨年度から計画策定の支援を宇和島市防災士連絡会に委託をいたしまして、作成の促進を図っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 引き続き、一人でも命は大切でございます。皆さんが無事に安全に避難できる場所確保に御努力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 引き続きまして、指定管理者制など、公共施設と公園についてお尋ねしてまいります。 まず初めに、津島やすらぎの里温泉について質問させてください。 温浴施設は、地盤沈下などにより建物自体の使用が困難になり、解体することに対して納得できます。 研修棟など良い材を使っていること、まだまだ十分使用できるのではないか、解体するのはもったいないとの声が多くの市民の皆様から寄せられています。解体したら全て廃棄物になります。今年に入って建築材料も高騰しております。 指定管理者は決定され、設計の段階に入ろうとされているところではございますが、いま一度、いま一度再検討してもらえないでしょうか。 コロナ禍も3年目となっていること、社会情勢の変化、武田議員が昨日資料でお示しになったように、維持管理費が財政を圧迫するとの懸念もございます。 津島やすらぎの里がすばらしい造りであることから、見本にして建設された伊方町の亀ヶ池温泉は、昨年8月に落雷による火災で施設の3分の2が焼失されたにもかかわらず、即再建基本計画がつくられました。 小さなまちのSDGs、持続可能な開発目標を基本テーマに、町の強みを生かした、海、山の恵みを生かす観光振興と自然エネルギーの活用を目指して、地元の方や学生さん、地元出身の町外におられる方々とリモート会議で意見交換などをされ、集約されています。930万円の寄附も集まったとの関係者さんから声もいただいております。 そして、何と、来る4月1日に仮オープンにこぎつけられました。7か月という短期間での対応、このスピード感を持って、市民が待ち望んでいる一日も早い温浴施設の再開との朗報に、町民も亀ヶ池温泉ファンも歓喜の声が上がっております。 兵頭議員が質問され、答弁では、解体と一部解体の費用は1億円ほどの差額なので、全て解体と議会が議決したこと、一部解体の折に良質な木材は取り置きしますと言われましたが、何度も何度も繰り返して質問して申し訳ありませんが、再検討できませんでしょうか。 1億円の差額、それはとてつもなく大きい差額でございます。市民に寄り添った宇和島市であってほしい。市民の声をもっと聴いてほしい。今までのように解体して多額の建物を建てるという時代ではないと思います。SDGsの観点からも、市民の方々からも行政への批判の声は大きく上がっております。 まずは、楠産業経済部長に御所見をお伺いします。 そして、岡原市長も市民への見解をお願い申し上げます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) やすらぎの里の再整備基本計画につきましては、地域の団体の代表者等で構成をいたします検討懇談会や議会の御意見、それからパブリックコメントによる意見を踏まえながら策定をしたものでございます。 再整備の方針につきましては、施設全体の配置や動線の自由度があり、利用者に配慮した設計が可能であること、また、一部改築の場合は、既存施設は約20年を経過していることから、今後改修費が必要となることなど総合的に勘案いたしまして、全改築の計画としたところでございます。 市といたしましては、早期の再開を望む多くの市民の方々にお応えできるよう、現在の計画どおり進め、一日でも早いオープンを目指してまいりたいと考えております。 なお、議員御質問の研修棟などの柱や梁につきましては、良質な木材が使われておりますことから、今後着手いたします設計業務の中で、新施設への再利用についても検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) このやすらぎの里再整備につきましては、この地域における温浴施設というものが、坂下津、また役所にもあった中で、それらが失われ、ただ、平成30年7月豪雨災害のときには、ボランティアの皆様方、また被災された皆様方に本当に喜ばれた施設でございました。まさに津島町にとってシンボルとなる施設であったということが言えようかと思います。 ただ、一方で、地盤沈下による建物を今後継続できないような事情もございましたし、その地盤沈下していないところにおきましても経年劣化、さらには地中配管等々によりまして、建物を今後維持することと、それとも動線も含めて、また特産品売り場を広くしたい、そういったお気持ち等々も受け入れた中で、これらを全体をやり替えるほうが今後につながるであろうという判断というものをさせていただいたところでございます。 詳細につきましては、先ほど部長のほうから説明があったとおりでございますけれども、本当に早期に開館をしてほしいというお声というものもいただいているところでございますので、指定管理者、今回決定したところでございます。御意見をお聞きしながら設計業務にしっかり取り組んでいきたい、そのように思っている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 納得できる御答弁ではございませんが、次の質問に移らせていただきます。 さて、これから桜のシーズンでございます。お花見の季節です。宇和島城にもたくさんの観光客が来ると思います。 観光情報センター、シロシタでのおもてなし事業として、市民団体の方々にお茶席を設けていただき、一服し、休んでいただき、宇和島の人と交流ができるような粋なおもてなしの取組をしてみてはどうでしょうか。 楠産業経済部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 シロシタは城山に上られる観光客や市民の休憩所としての機能もございますので、今ほど御提案をいただきましたことにつきましては、指定管理者にもお伝えし、検討してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 前向きな御検討、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、吉田ふれあい国安の郷、木屋旅館など、コロナ禍も手伝って、採算性のない指定管理者制を導入している施設などを、サテライトオフィスやコワーキングスペース、レンタルスペースなどの複合的に活用できるようなお考えはございませんでしょうか。 関係人口を増やすことは新たな価値を創出してくれると考えます。楠産業経済部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 全国的な事例といたしましては、商店街の空き店舗のほか、廃校などの公共施設を活用したサテライトオフィスなどの開設事例がございますけれども、サテライトオフィスなどを開設するに当たりましては、企業側のネットワーク環境が充実していることだけでなく、建物を含みますセキュリティー面の確保を重視されていると認識をしております。 そのため、御質問の木屋旅館につきましては、一棟貸しを行っている施設であること、また、吉田のふれあい国安の郷につきましては、不特定多数の方が訪れる施設であることなどを勘案いたしますと、現在の状況では、サテライトオフィスなどとして活用していくことは難しいと考えております。 なお、コワーキングスペースにつきましては、令和2年度に県の補助事業を活用して、南予文化会館及びコスモスホールに整備を行っております。 また、サテライトオフィスの誘致につきましては、コロナ禍により地方への移転や分散を検討する企業が増加していることを踏まえまして、市といたしましても令和4年度から新たに補助制度を創設するなど、積極的に取り組むこととしておりまして、市内の空き店舗などにサテライトオフィスを誘致することで地域の活性化につなげてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 前向きに御検討してくださっていることに感謝申し上げます。引き続きそのように御活用くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、伊達博物館移転新設についてお尋ねしてまいります。 天赦公園、通称きりん公園のことを市民の方々からよく聞かれます。土日には子供たちが伸び伸びと遊んでいる市内の中心である全長150メートルもある大きな大きな公園でございます。シビックプライドともなる立派な公園です。 その自慢の公園を縮小して伊達博物館を新設することが、未来の宇和島の担い手である子供たちに対して、するべき行為なのでしょうか。 施政方針でも岡原市長は、子供たちへの支援はこれまで以上に重点に取り組みたいと考えており、地域の交流の場となっている子ども食堂への支援も拡充するとともに、ファミリー・サポート・センターの充実など、地域の子供たちを見守る態勢を強化することといたしましたと御発言されていました。 辛辣ではございますが、岡原市長は、本当に市民の声を力にしているのでしょうか。市民の皆様に寄り添った施策が、この伊達博物館の新設なのでしょうか。疑問に思うことだらけです。 私は、伊達博物館建設に賛成していますよ、市長が考える案の伊達博物館建設に対して賛同していますよといった声を、申し訳ありませんが聞いたことがございません。 急激な人口減少、少子高齢化になっている宇和島市で、現在年間の出生数も300人ほどまで減少しております。2025年には団塊の世代が後期高齢者になり、国民の4人に1人が75歳になることを鑑みても、市民の生活に直接関係することのない伊達博物館の移転新設が本当に必要でしょうか。今すぐ実行しなければならないこととは到底思えません。建築材料の高騰も叫ばれている中、市内でも非常に大きな建物で、費用も多額にかかります。 このまま着工して新設されて、5年後、10年後を見据えて考えても、市民の皆様が、伊達博物館が大きくなってよかったねと言われると思われますでしょうか。 人口減少も加速度を上げている宇和島市、維持管理費が財政を圧迫するのではないか、懸念ばかりが膨らんでおります。 武田議員が昨日グラフでお示しくださったように、30年後、今の半分に人口がなる、市民が4倍の負債を抱えることになるとの御指摘。 この伊達博物館の新設が、市長が述べられた施政方針と乖離しているのではないでしょうか。議会で議決したことではありますが、刻一刻と社会情勢は変化しておりますこともお含みになって、岡原市長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほど市民に直接関係のないという表現は本当にちょっと残念なところで、これはやはり宇和島市が、これまで歴史、文化に十分に対応することができていなかった、その現実がそういう言葉になるんだろうという思いでございます。 伊達博物館につきましては建築されてから約50年、耐震構造ございませんし、これまで補修に次ぐ補修で乗り越えてまいりました。 平成25年の改修の折に、今後につきましてはここ数年で決めていこうという話があったと聞いておりますけれども、やはり私はこの地域のすばらしい歴史、文化のそういったものをしっかり確保していきたいという思いがございます。 先ほど、お子さんたちにおかれましては、公園で遊ぶことだけが、そういったいわゆる子供たちへの対応ということだというふうに私は聞くことができたんですけれども、実際にはやはりこの地域を知り、この地域に対する愛着、誇りというものを感じていただくということも重要なことであります。 公園のこの位置、そして公園の面積が減っていくということにつきましては、それらについては配慮していく、公園とともにある博物館を目指しているところでございますし、また、現在ある博物館は、やがて子供たちが遊ぶような広い公園になるという計画も見据えているところでございます。 ゆえに、様々な要素から、あそこの伊達博物館については建築をしていくという今運びの中で、今取り組んでいるところでございますので、ぜひとも御理解をいただけたらと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 納得いく御答弁ではございませんが、SDGsの観点からも、多額にかかるこの伊達博物館に関しまして、まだまだ疑問な点がございますが、時間もございませんので、次の質問に移らせていただきます。 ワーキングプアについて。 ワーキングプアとは、働く貧困者という意味で、働いても働いても十分な所得が得られず、貧困状態にある就業者のことでございます。 子供の貧困はよく耳にしますが、根本的には間違いであり、主に子育て中の20代から50代の労働者が、普通に働いても給料を得にくく、子供を育てにくい状態から、大人の貧困という表現が妥当であるのではないでしょうか。 ワーキングプアが増えていることを把握しておられますでしょうか。その原因が何か御理解されておられますか。 伊手保健福祉部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 まず、本市の現状としまして、子育て世帯のワーキングプアにつきまして、対象者の実態把握などは実施しておりませんけれども、日々の業務の中で、子育て世帯からの生活困窮に関する相談件数につきましては、現在のところ増加傾向にあるといった認識は持っていないところでございます。 しかしながら、その要因としまして、疾病や障害、または介護や育児など、家庭環境によりまして就労機会が失われてしまっていることなど、背景には様々な問題が生じていることにつきまして認識をしているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 続きまして、宇和島市独自の子育て世帯等特別支援事業は、所得額960万円以上の子育て世帯が対象になっておりました。国が線引きした世帯に、宇和島市は独自の施策として給付金の支給を行いました。 さて、この一般世帯に支援金を支給する必要があったのでしょうか。ワーキングプアでひとり親世帯に上乗せの支給をなぜできなかったのでしょうか。 格差社会は深刻化していると思います。武田議員も同じことを聞かれ、市長の答弁をお聞きしましたが、これもまた納得できませんでした。 岡原市長にもう一度御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 宇和島市における子育て支援というものは、なるべく広く同じように私は展開をしていくべきだという考えの中で、今回そのような判断をしてきたものでした。 その他、先ほど言われましたひとり親の世帯の皆様方、国・県、そして宇和島市の中でも様々な取組、特に国のほうから児童扶養手当等を受給されている方の手当であるとか、またそういったこともされておりますし、市といたしましては、これは昨年度になりますけれども、これは各世代に応じまして、それぞれ3万円、4万円、5万円という給付というのを、各御家庭へのサポートというものをしているところでございます。 今後ともできる、そういったものがあれば、しっかり取り組んでいきたいと考える次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 引き続き御支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。 続いて、ワーキングプアは年収200万円以下が目安になっていて、正社員ではなく派遣社員、パート、アルバイトの非正規雇用者で、賞与や福利厚生がない労働者が多く存在しております。 中でも、今子育て中の大人たちは就職氷河期世代で、収入などが不安定である、大人が貧困だから子供も貧困になる、特にひとり親世帯の貧困は深刻でございます。 日本のひとり親世帯の相対的貧困率は先進国では最悪と言われ、48.1%で5割ほどとなる異常な数値が出ております。 坂尾議員もお聞きになりましたが、ワーキングプア、ひとり親世帯の大人の貧困を救う手だてはあるのでしょうか。何か施策があれば教えてください。 伊手保健福祉部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 現在、本市におきましては、ひとり親家庭の親が就労し、安定した収入を得て自立することを目的とした支援としまして、2つの給付金事業を実施しているところでございます。 まず1つ目は、自立支援教育訓練給付金で、経理事務でありますとか医療事務など、雇用保険制度の教育訓練給付金の指定講座を受講し、修了した場合に、その経費の一部を支給するものでございます。 また、2つ目につきましては、高等職業訓練促進給付金になりまして、看護師や保育士、介護福祉士、理学療法士等の専門学校などで資格取得を目指して就業する期間の生活費を給付することで、経済的負担軽減を図り、資格取得を支援するものでございます。 これら既存事業の御利用を広く周知するとともに、今後も必要な事業に取り組みたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 続きましての質問に入らせていただきます。 何度も申し上げますが、大人の貧困が子供の貧困になっております。今問題になっている生理の貧困について、親にもらうお小遣いが少ない、なかなか親に言い出せない。その中から必要なものの優先順位をつけると生理用品が買えない。親も子供に買ってあげて、自分は代用品などで我慢しているといったようなケースもございます。 こんな時代に、なぜそんなことが起きているのかと思う方もいらっしゃるでしょうけれども、表面化されていないだけで、生理の貧困者は多いと感じております。 父子家庭などでは、なかなか父親に言い出せなくて、友達にもらってしのいでいるといった話も聞いております。 私ごとでございますが、親への負担を軽減させるために、14歳のときからアルバイトをして得たお金で学用品や体操服、下着などを購入しておりました。今思い返すと生理の貧困に該当します。 ぜひ学校の女子トイレに生理用品の支給をしてほしいです。ワーキングプアである女性にも生理用品の支給か、購入できるチケットの配布支援ができないでしょうか。 伊手保健福祉部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 経済的な困窮等によりまして生理用品が買えない、いわゆる生理の貧困への対応としましては、昨年5月から小・中学校や相談窓口等に生理用品の配布支援を行った実績がございます。 これにつきましては、県内メーカーから寄附をしていただいたもので、小・中学校では保健室等で保管の上、必要に応じて対応していただいたほか、大人の女性に対しましては、市役所総合案内でありますとか、社会福祉協議会において随時配布をしております。 また、福祉課におきましても、平成30年7月豪雨災害の支援物資であった生理用品を有効活用しまして、NPO団体等を通じて要保護児童対策地域協議会の支援対象児童でありますとか、ひとり親世帯、生活困窮世帯等の支援が必要な方に配布をいたしました。 今後も関係部局や関係団体と連携をいたしまして、経済的な理由で生理用品を購入できない女性や児童が困らないよう、実情に応じた対応に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 申し訳ありません。質問前後いたしますけれども、学校の女子トイレに生理用品の支給をという御質問につきまして、私のほうからお答えさせていただきます。 昨年6月議会におきまして、坂尾議員のほうから御質問いただいた際のお答えと重複で恐縮ですけれども、現在、市内全ての小・中学校では保健室等で準備をしておりまして、必要に応じて利用できることとなっております。 これを前提といたしまして、女子トイレに生理用品を常設できないかということにつきましては、一部学校では置いているところもあるようでございますが、学校現場に確認いたしますと、衛生面や管理面の懸念、本当に必要な困窮するお子さんに渡らないケースも含めて、慎重に検討する必要があるという回答でございました。 従いまして、本件につきましては、もうしばらくの継続検討とさせていただきたいと存じます。 なお、冒頭で教育長のほうから、発達支援センターの立地の関係で、避難のところでお答えを差し上げた際に、浸水想定区域へ避難をするという発言をしておりました。これは想定区域外への避難の誤りでございます。訂正をさせていただきたいと思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 引き続き御検討くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 5番の質問ですが、時間の関係で省略させていただきます。 次に、復興とスマート農業についてお尋ねしてまいります。 平成30年西日本豪雨災害から3年8か月が過ぎました。現在も被災した園地の災害復旧工事が行われているようですが、現在の進捗状況と、工事が完了していない箇所が多くあると聞いていますが、どうして工事が遅れているのか、農業復興古澤統括官に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古澤農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(古澤武志君) それでは、農林課所管の国の農地・農業用施設災害復旧工事の進捗状況について報告させていただきます。 対象箇所数409件の2月28日現在の進捗状況ですが、契約件数は409件ということで、全件契約済みとなっております。そのうち工事完了件数が226件で、完了率は54.7%となってございます。 次に、工事が遅れている理由についてでございますけれども、これにつきましては、施工箇所の地形が、やはり急傾斜地であるため、機械施工ができない箇所が多いと。そのため、人力での施工となるため作業効率が悪く、工事日数がかかるということになりますし、また、防除時期や収穫時期には作業ができないというようなことで、作業可能な日数が限られてくるというようなことが大きな原因でございます。 今後も関係機関と連携いたしまして、一日も早い工事完成を目指してまいりますので、御理解、御協力のほどよろしくお願いいたします。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございました。 次に、工事の進捗状況と遅れている事情はよく分かりましたが、期限内での工事完了に向けて、着実に行うための工程表、もしくは実施計画などに基づいて工事を進められているのでしょうか。 さらに、工事完了の着地点をいつに設けているかを併せてお伺いいたします。 農業復興古澤統括官に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古澤農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(古澤武志君) お答えいたします。 未完了箇所の工事につきましては、請負業者から提出された工程表に基づき、進捗管理を行っているところでございます。 ただし、やはり現場に入ってみて、初めて現場条件が悪いというようなこともありまして、工事に日数を要するため、進捗が遅れているというのが現状でございます。 今後の予定につきましては、国の予算措置が令和3年度の繰越予算までということになってございますので、関係機関と連携して、災害復旧工事を優先的に工事着手できるよう調整を行うなど、令和4年度末の全箇所完成を目指して取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 引き続きよろしくお願い申し上げます。 続きまして、発災後、柑橘の価格が好調のように聞いております。このような柑橘栽培を取り巻く環境が良い状況下にあって、柑橘生産者は規模拡大するなど前向きな経営を行っているのでしょうか。 また、このような環境下で、柑橘栽培の後継者の育成、確保など、現在の状況はどのようになっているのでしょうか。後継者や新規参入者を確保するための施策も併せて、農業復興古澤統括官に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古澤農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(古澤武志君) お答えいたします。 柑橘生産者の規模拡大についてでございますけれども、農林業センサス2015年と2020年を比較いたしますと、温州ミカンその他柑橘の栽培面積は年々減少しておりまして、本市においては温州ミカンをはじめ様々な晩柑類まで多種多様な樹木が栽培されており、現状では面積の規模拡大というよりも、生産環境や作業効率の良い農地の集積や、高収益品目への改植等が進んでいるというような状況にあります。 また、後継者の育成、確保につきましては、かんきつ生産者を含め、年々農業形態は減少傾向にあるということでございますので、市の基幹産業である農業において後継者の育成、確保は重要な課題であると。そのため、引き続き国の支援策や移住対策とも連携しまして、県内外からの就農者の確保を推進してまいりたいと思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 就農者確保に努めていただけますよう、よろしくお願い申し上げます。 災害復旧工事の中でも、災害に強く生産性の高い園地に再編する再編復旧が行われています。せっかく生産性の高い園地に再編するのですから、先端技術の導入が可能ではないでしょうか。 2月に私たちの会派、市民クラブみずほの控室にて、スマート農業の第一人者である北海道大学の野口教授とオンラインにてスマート農業の研修をさせていただきました。再編復旧した園地では、すぐにでも導入できるのではないかと思いました。 農業復興古澤統括官に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古澤農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(古澤武志君) お答えいたします。 平成30年7月豪雨災害で被害を受けた園地のうち、吉田町玉津地区において、令和7年度の完成を目指して再編復旧工事が行われているのは皆さん御承知のとおりだと思います。 この工事は、災害に強く生産性の高い園地とするため、傾斜を緩く、そして肥培管理する機械等が通ることのできる園内作業道を確保した整備を行うこととしております。 再編復旧を行った園地におけるスマート農業の導入につきましては、愛媛県や関係JA、本市等を構成員として、南予地方の柑橘農業の早期復興を目指すために設置いたしました南予地域柑橘農業復興対策チームというのがありまして、そこにおいて情報を共有の上、どのような技術が導入可能か、十分な検討を行うことが重要であるというふうに考えてございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) これからの宇和島市の農業は、もっともっと復興へと勢いよくかじを切らなければなりません。 今までの2年間、宇和島市の農業の復旧、復興を御担当されて、今後の課題と未来へと続く持続可能な農業の在り方など、新たな農業の可能性について、古澤統括官に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古澤農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(古澤武志君) それでは、お答えいたします。 今後の宇和島市農業の課題は、やはり吉田町の急傾斜園地を見ますと、農業従事者の確保と省力化というようなことを挙げたいというふうに思います。 耕作放棄地をこれ以上増やさないためにも、農業従事者の確保が重要ですし、後継者を育成、確保していくためにも省力化は避けることができないというようなふうに認識しております。 吉田町ではミカンが先人の努力と工夫によって急傾斜の山肌に植栽されております。私はこのミカンの収穫時期にお手伝いプロジェクトに参加いたしましたけれども、その際、初心者ということもあって、地元の人は、それほど急傾斜ではないというような現地で作業したんですけれども、やはり、私にとっては急傾斜でございまして、ミカンを落とすと麓まで転がっていく、ちょっと足をちょっと油断すると、本当にひっくり返ってしまうような恐怖と闘いながら収穫作業を行っております。 また、大きくなったミカンの木での収穫は、枝に乗って背を思い切り伸ばしたり、入り組んだ枝の中に体を入れないと収穫できないというような状態の木もございました。 やはり、この経験から、作業効率を考慮した圃場と樹形を導入することが、今後のミカン農家の後継者の確保には重要ではないかというふうに考えてございます。 幸いにも、先ほど申しましたけれども、災害からの復旧工事では、災害に強く生産性の高い園地に再編する再編復旧を行っているところですので、この完成に期待したいなというふうに考えてございます。 また、新たな農業に関しましては、先ほども議員おっしゃいましたけれども、最先端技術を用いたスマート農業が契機になるのではないかというふうに考えております。 生まれたときからデジタル環境で育った若者はデジタルに慣れ親しんだ世代でもございます。スマート農業の導入を検討するに当たりまして、地域の課題は何か、その課題を解決するのは、どのような技術が必要かを地域においてしっかり話し合うことで、地域の結束が強まりますし、若い農業者が集まり、農業後継者も確保することができ、若い斬新な視点での新たな農業が展開されることになるものと思われます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 最後にもう一つ、2年間宇和島市に単身赴任してこられて、感じたこと、気づいたことなどお聞かせいただけませんでしょうか。 農業復興古澤統括官に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古澤農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(古澤武志君) それでは、感想を述べさせていただきます。 一言で言うと、おいしくて楽しい町だったなというふうな感想を持っております。それというのは、やはりここに来るとミカンが一年中食べられる、極早生から晩生まで、いつでもおいしい新鮮なミカンが食べられるという経験をさせていただきました。 そして、地元、私今兵庫県の姫路なんですけれども、初めて食べる柑橘も多くて、こんなに柑橘が種類があったのかというふうな驚きに出会うことができました。 あと、きれいな海に臨んでいるので、新鮮なお魚にも出会うことができたというようなところです。食べ物の話ばかりで恐縮です。 ところで、私意外と知らなかったんですけれども、こちらでは沖縄の有名なシークワーサーとか、あとは南方のライム、レモンは瀬戸内海とかでも取れますけれども、こういった高山柑橘も地元で取れる、生産されているというのを初めて知りました。 しかしながら、これらの高山柑橘の生絞りなどフレッシュさを前面に出した食品に出会うことが少なかったというような気がします。 あとは、当市は伊達家と密接なつながりがあるというようなこと、それと、いろいろな農産物があるというようなことですので、宇和島と伊達を結んだその地名と、そういった伊達をつけたブランド産品というのはなかなかないなということで、何かこれをブランド品を作って売り出していくのも面白いのではないのかなというふうに思いました。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 時間にはなりましたが、一言お話ししてくださりありがとうございました。今後とも関係人口でいてください。 ロシアのウクライナ侵攻、コロナ禍により経済が低迷し、家計の状況は落ち込んでいる今、市民一人一人の暮らしよりも大切なことは何もないと思います。公共施設に多額な費用を投入するより、市民の不安を取り除くのが最優先であると思います。 半年前まで主婦だった私の感覚が市民に一番近いと自負して、これからもこの感覚を大切にし、市民の声を市政に届けてまいります。 今年度で御退職される議場におられる山田建設部長、居村水道局長、退任される古澤統括官、御苦労さまでした。産建教育委員会では大変お世話になりました。ありがとうございます。 これで私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(石崎大樹君) 以上で槇野洋子君の質問を終わります。 次に、浅野修一君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 無会派クラブ護憲市民の会の浅野でございます。通告に従いまして一般質問を行います。 今日は、それぞれ議員の方もおっしゃっておりましたけれども、3月11日で東日本大震災から11年ということになります。午後から黙祷のときもありますので、私もその黙祷によって東北地方の復興をしっかりと願いたいと思います。 さきの報道によれば、いまだに避難をされていて、関連自殺される方もいらっしゃるというふうに報道がありました。そういった方々の思いを思うと、本当につらい思いをいたしております。 北京オリンピックも終わったので、今パラリンピックまたやっている最中ですか、その熱気もまだ冷めやらない2月24日に、ロシアのウクライナへの軍事侵攻が始まりました。ウクライナ国民の主権を踏みにじる暴挙であり、ロシアに対し最大限の抗議をしたいと思います。 また、プーチン大統領は核兵器の使用までほのめかすに至っております。絶対に許してはなりません。一刻も早くウクライナに平和な日が戻ることを念願をしております。 ちょっとこれは余談なんですが、全くの余談です。 「花はどこへ行った」という歌、フォークソングなんですけれども、多分御存じの方は私より上の世代、市川先生とか副市長とか、私より下の世代はそんなにこの歌を知らない方が多いのではないかと思いますが、ベトナム戦争当時ぐらいにはやった歌でありまして、英語のタイトルが「Where Have All The Flowers Gone?」、「花はどこへ行った」というタイトルであります。 この歌にリフレインする箇所があるんですが、その言葉が下に書いている「When will they ever learn?」という詩なんですけれども、いつになったら分かるんでしょうというような意味なんです。 本当にロシアの行為というのは、もう本当にいつになったら分かるんだというふうに、これまで人類の戦争の歴史と言ってもいいかもしれませんけれども、そういったことを繰り返してきたわけですけれども、私たちは「When will they ever learn?」、「they」というか「we」にしたほうがいいかもしれませんが、私たちはいつになったら分かるんだと。 ボブ・ディランに言わせたら「答えは風の中にある」というふうに言うかもしれませんけれども、そういったことも少し余談ですがお伝えしたいと思います。 それでは、質問に移ります。 今回のような核兵器保有国が絡む紛争があるたびに、一部の政治家、あるいは軍事、防衛評論家と名乗る方が持ち出す言葉が、核抑止力なるものであります。今回もアメリカの核兵器の存在が我が国に対する攻撃の抑止力になっているという議論が行われております。 さらに、先日、安倍元総理大臣が核の共有という問題を提起をされました。要は、アメリカの核兵器を日本が共有しようというものであります。核兵器を持たない、つくらない、持ちこませないという非核三原則は、我が国の国是とされておりますが、市長も同じ認識でよろしいでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) そのような認識でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 当たり前のことであります。本当に非核三原則とは我が国の国是であって、これは絶対崩してはならないものだろうというふうに思います。 安倍元首相が提起した核の共有、これに日本維新の会の松井大阪市長が呼応いたしまして、議論しようじゃないかということを言われております。 この核の共有というのは議論すべき課題であるというふうに市長は思われますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 唯一の被爆国でございまして、先ほどの非核三原則を堅持し、原子力については平和利用のみでやっていくんだという考え方である我が国においては、こういった共有というものは認められないのではないかと、私はそのように認識しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) ぜひそういった、市長会で松井市長と対等に話し合える立場でもありますので、市長会あたりでそんな議論が起こることはないと思いますけれども、もし万が一市長会あたりで、松井市長あたりに、大阪市長あたりに、こんなことも市長会で議論すべきではないかという話でもあれば、ぜひ手を挙げていただいて、宇和島市長の岡原ですが、そんなことは非核三原則を国是とする日本ではやってはならないことだというふうにぜひ言っていただきたいというふうに思います。 2017年7月に国連総会で採択されました核兵器禁止条約が、昨年1月22日、もう1年余り、発効して1年余りになります。現在、この条約に署名している国は世界で86か国、批准した国は59か国になっております。世界で唯一の戦争被爆国である我が国は、残念ながらこの条約には参加をしておりません。 非人道的な核兵器の使用は明らかに国際法に反します。核兵器を完全に廃絶するために、我が国は先頭に立たなければならない歴史的な責務があり、当然禁止条約を批准すべきと私は考えておりますが、市長はどのようにお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
    ◎市長(岡原文彰君) 核兵器のない世界の実現に向けて、この条約が果たす役割というものは大変ある、意義深いものだと思っておりますけれども、先ほど議員が冒頭でお話しされたように、我が国の安全保障というものはやはりアメリカの核の抑止力に依存しているところがある、この状況の中においては、やはりこの部分についてどうしても慎重にならざるを得ない部分があるというのは、私は認識しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 私はぜひ禁止条約に日本は批准をして、世界の先頭に立って核兵器廃絶のために取り組むべきだというふうに思います。 「青い空は」という歌があるんですけれども、おととい松本議員がウクライナの国旗の青い部分が青い空を象徴しているんだというようなのがありました。 私、学生時代に広島の原水禁の大会に、私が行ったのは長崎でしたけれども、長崎の原水禁の大会に行ったときあたりによく歌っていた歌が「青い空は」の歌なんです。「青い空は青いままで子供らに伝えたい」という歌詞なんですけれども、ぜひ、ウクライナの国旗ではありませんけれども、青い空を子供たちにこのままぜひとも引き継いでいきたいものだというふうに私は思っているところであります。 さて、次に、今回の質問の本題であります伊達博物館建替事業について質問をしたいと思います。 この伊達博物館の建て替えのことについては、私は今回で4回目ということになります。 事業のほうは設計業者も決まりまして、少しずつ前を向いて進んでいるときでありますので、時期を逸しているのではないかというふうに思われる方もおると思いますけれども、この間も何回か質問をして、繰り返し質問をした中でも、私の立場としては、議員の立場からすると消化不良のままずっと突き進んでいる。また、一般の市民の方からすると、なし崩し的に総事業費40億円という巨額なプロジェクトが進んでいるのではないかというふうに思われている方が多数存在しているのではないかと思っています。そういった立場を踏まえて質問を行いたいと思います。 担当の教育委員会、文化・スポーツ課からすると、あるいは伊達博物館の職員からすると、今頃言われてもというふうに思われている方も、教育長もそういうふうに思われているかもしれませんけれども、市長が言われるところの「共に創る」、行政と市民が共に宇和島市をつくっていくんだという精神で、お互いにできるだけ理解し合える議論ができることを私は願っております。 市民の中で最も疑問に感じているところが、天赦公園内に移設するというところであります。私もこの間、建替委員会で十分な議論が行われてきたんだろうかという問題意識から、繰り返しこのことについては問うてきました。 現地建て替えはなぜだめなのか。新博物館から、天赦公園内に移設した、移築した新博物館から宇和島城天守の眺望というのは本当に大丈夫なのか。現天赦公園の公園としての価値、これをもっと、先ほど槇野議員も言われましたけれども、子供たちのために、あるいは地域の住民のために、市民のために、この天赦公園の価値をもっともっと私は重視するべきではないかと、そういったことを感じて思っております。 この移設を決定したのは建替委員会になりますけれども、その委員会に移設を答申したのは、建替委員会の下部組織になる立地複合施設部会というところでありました。 その部会ではどのような議論の結果、天赦公園内に移設ということになったのかというのは、これまで明らかになってきていません。教育委員会もそういった、こういった議論をしてやったんですよということは報告されておりませんでしたが、市民の方が情報公開請求によりまして、この部会の議事録というのが公開をされました。私もその議事録を手に入れまして、読ませていただきました。 私も部会のメンバーがこういったメンバーになっていることも知らなかったんですが、部会のメンバーはこういったメンバーです。 部会長は金瀬教育長で、ほか7名になります。そのうち5名は市の職員で、プラス愛媛大学の社会共創学部の先生2人がメンバーになっております。 この市の職員は、肩書を書いておりますけれども、課長補佐、あるいは係長、中には主査と非常に若手の職員もこのメンバーに入っておりまして、私はそれはそれでいいと思うんです。若手の職員の意見を反映させるという意味では、課長補佐級とか、50代ばかりの職員が話し合っても前向きな話にならないかもしれないので、20代、30代くらいの職員が入って議論をするというのはいいと思うんですが、愛媛大学の先生、外部の人の御意見もお聞きして議論をされたわけであります。 一つ問題なのは、教育委員会が絡む組織で、この中に女性がたった1人なんです。大学の先生が1人、女性なんですけれども、あと市の職員は全部男性なんです。ここらあたりは教育委員会が絡む組織としては、もう少し女性の意見、ジェンダー平等という話を先ほどもされておりましたけれども、そうであるならば、ここにも女性職員がちゃんと入って、公園ということでいえば、女性の意見というのが本当に大切なことだと思うんです、男よりも。そういったことでは、ここに女性の職員を入れるというのは、これは特に教育長は、女性を入れるべきだという話を私はすべきではないかと。口でジェンダー平等だみたいな話をしても、実際どうなのということになります。そこらあたりは今後の問題としてぜひ気をつけていただきたいなというふうに思います。 この部会が令和元年の8月と9月、2回開催をされております。そこで、この部会議事録の中での疑問、私の思った疑問を幾つかお尋ねしたいと思います。 最初に、いろいろな議論を経て、9月に行われた第2回目の部会で、立地場所を天赦公園内に移設することが挙手採決で諮られまして、部会長を除く部会員7名のうち5名が賛同し、移設が決定をされました。要は、2人が賛同しなかったということで、議事録にそう書いてあります。 その理由、賛同されなかった理由というのは、この議事録上は、なぜ私は賛成しないのかというのが述べられておりません。賛同されなかった理由というのは分かりますか。 これ教育長、教育部長、どちらでも。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 理由は聞いておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 単純に考えて、この7名の中で、私も実はこのうちの宇和島市の職員2名の方に聞いたんです、直接。どうでしたということで。賛同しなかったのは誰ですかと聞いたら、覚えていないと言われまして、恐らく7人のうち5人は市の職員ですから、この5人は反対しないと思うんです、普通考えて。教育長が部会長でいるわけですから、この5人が、いや、私は反対だといんだったら、ちゃんと明確な理由を述べて、こうこうこういう理由で私は賛同できませんとかいう話を普通職員であればすると思うんです。 私が聞いた2名の職員では、誰がというのは分かりません。その方は反対していなかったんですけれども、恐らく愛媛大学の先生が賛成しなかったのではなかろうかというふうに私推測するんですが、これはそうではなかったと、それは言えますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) どなたが賛同し、どなたがそうでなかったかということについては控えさせていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) そういうことになるとは思いましたけれども、誰が見ても、市の職員で課長補佐級、係長、主査が、教育長を部会長に持って議論を2回重ねて、最終的に採決するときに、特に主査とか係長は、いや、私は反対だ、教育長、実は教育長が賛同に誘導するわけです。この議事録を見ると。 これ何と言っているかというと、教育長は、私は移転がいいと思いますと言うわけです、議長でありながら。議長役を務めながら。これ採決のときには、教育長は採決に加わっていないんです。加わっていないのは議長役なんです。議長役は自分は採決に加わっていないんです。議長役でありながら、この議事録を見ると、どのようなことを言っているかというと、どっちがいいかなと意識していただきながら、ここではB案という、B案というのは天赦園に移設するということなんですけれども、B案ということに評価の丸の数字からいってなるのかなと思いますがということを教育長は言われているんです。そこに対して賛同していただける方は挙手をお願いできますでしょうかというふうに、教育長はそう言われて挙手採決しているんです。 議長が、議会でいえば石崎議長が、私はこの議案には賛成なんですが、議員の方はどうですかと採決したら、議員は絶対怒ります。議長、いいかげんにせよと。そういったことを教育長が言って、それだったらこの5人は、職員である5人は反対できますかと。となると、私は外部委員である愛媛大学の先生が恐らく賛同しなかったんではなかろうかというふうに、あくまでも推測ですが、そう思います。 そこで、この採決の前に大切なことを言われた方がいらっしゃいます。ある部会員から、安全面やコスト面に関して問題があれば、結論がひっくり返る可能性があるという前提でよいかという発言をされた後に採決をされたんです。そういった前提でこの移設が決定されたということで理解してよろしいでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、できれば議事録の文脈を一部分切り取らないでいただきたいなとは思いますが、その上で、今お尋ねのあったことについては、そのように御理解いただいて差し支えございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) ということで、要は条件付で賛否を取って、そのうち7名中5人が賛同して、2人は賛同しなかったということで移設が決まったということです。移設が決まったと、部会としての移設が決まったということですね。 この安全面、コスト面なんですけれども、その議論をする前の段階でどんな話をされているかというと、私が前の議会で質問した天赦園の液状化、それへの対策費ではないかなというふうにも、これだけじゃないとは思うんですけれども、主にこういったものが安全面やコスト面ということになるんでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) ここでの対策費と申しますのは、液状化対策費とは、基本的には液状化の発生そのものを防ぐ地盤改良の費用ではなく、液状化が発生したとしても、それに耐え得る杭基礎の杭工法による費用を想定しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) またそれはまたこの議事録をちゃんと読みましょうね。 これはちょうどこの採決の前に、誰か分かりませんけれども、液状化の対策をするとしたら、地盤が砂になっていて、それが水のようになるのが液状化というのですが、建物自体はくいで支持層まで行っているので、建物に関する費用はそれほど大きな費用はかからない。その他、外構部分で液状化したら困るエリアを地盤改良という形でセメントブロックを入れて固めるという対策がある。それをどこまでやるのかは市との協議が必要かと思います。敷地内で対策をしても、道路が液状化しているとかいう、そういった状況もありますので、その辺は費用を最小に抑えるべく液状化対策をどうするかという協議の中で決めていく。天赦園全体を対策するのは現実的ではないと思いますと言われた後に、その次に別の方が、最終決定ではないので、安全面やコスト面に関して問題があればひっくり返る可能性があるという前提でよいかということで、そして採決しているんです。 ということは、今言われたように、地盤改良を含めたという話じゃないんですか。そういったことも今後あり得ると。これは市との協議になりますよということなんですよね。ただ単にくいを打つだけじゃなくて、地盤改良というのは、今後の市との協議もあるけれどもということで採決しているんじゃないんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 議員が今御説明いただきましたように、杭基礎の話と地盤改良の話があった後に、とある方がコスト面と安全面の話をされ、その後、私が、そこの部分は言わば宿題にした上でということで採決したわけなんですけれども、恐らくですけれども、疑問を呈した方も、そして私自身も実はそうなんですけれども、杭基礎工法どうのこうの、地盤改良どうのこうのという部分について、あまり専門的な知識を持てなかったものですから、これは費用が相当かかるのではないかというような認識の下、そこを宿題にした上での採決という形を取りました。 部会が終わった後、実はこういうことなんですよということを丁寧に説明を受けまして、実は安全サイドから評価した場合も、そしてそのコストの面でも、現地で建て替える場合、そして移設する場合、いずれも大差はないんだというような説明をいただきまして、私もやっと十分理解でき、そしてそのことを部員の皆様と共有したということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) ということは、それは会議が終わった後に、別な会議で、懇談か何かの場でそういった話があって、それは、具体的に費用としては、要は地盤改良せずに杭打ち工事だけで大丈夫ですよというのがあって、だから大して費用はかからないよということになったんですね。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 杭基礎の工事ではそれほど差がつかない、そして、おっしゃられたように、ブロックを入れたりとかというような地盤改良工事については、それを公園全体にするのか、一部必要な外構工事等の部分に限るのかによって相当額が違ってくると。そこは、まだ設計をされていない段階ですので、何ともはっきりは言いにくいというような御説明でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) ということは、費用に関してはまだ明確になっていないということですね。 だから、ここで言うところの安全面やコスト面に関して問題があればひっくり返る可能性があるということで採決して、費用面で今後、例えば設計ができて、これを、この建物を造るのであれば地盤改良が必要だと、ここに例えば数億円お金がかかるということになってくると、ちょっと待てということも可能性はあるということは認めるわけですね。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 可能性があるということについては、おっしゃるとおりだと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) それが分かっただけでも、今後、そうしたら地盤改良についてやはりしっかりと説明していただいて、そういった地盤改良を行って、そのための費用がこれぐらいかかるということは、これ議会にも説明していただいて、それで妥当なのかどうか、場合によっては、やはりこれいかんぞと、天赦公園内はということになる可能性があるということだけ今日は明確になったのではないかと思います。 それで、そういった前提で部会で移設が決定されたわけですが、部会から1か月後の令和元年10月に行われた第4回建替委員会に部会からの答申が行われました。 委員会の議事概要を見る限り、部会長である金瀬教育長から、これは口頭で報告されたように議事概要を見る限り思うんですが、文書で報告はしなかったんでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 伊達博物館建替委員会の立地複合施設専門部会答申書として、第4回委員会に文書で報告しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) ということは、文書で報告されたと。 議事概要上の報告では、先ほどの部会で、安全面やコスト面に関して問題があればひっくり返るという前提で採決を行いましたという文言が、金瀬教育長からの報告の文言はないんですけれども、その答申の文書の中にはこういった安全面やコスト面で問題が出てくる場合はひっくり返る可能性があるという前提で採決したんですよという文言はあるんですね。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 答申書そのものにはそのような文言はございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) ということは、これ議事概要では、教育長からはそういった前提で採決を行ったということを建替委員会のほうに報告していないんです、議事概要では。ということは口頭で、議事概要には載っていないけれども、口頭でこういった前提で採決をしたということは建替委員会に言われたわけですね、教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 第2回部会終了後に、第4回建替委員会開催までの間ということになりますけれども、安全面とコスト面については大きな差はないであろうという委託業者からの説明があり、その内容を部会員と共有いたしました。その上で部会としての答申を取りまとめております。 このようなことから、特に取り上げて報告はいたしておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) なかなか分かりづらい。 現地建て替えでも、要は現地建て替えするにしても、当然杭も打つだろうし、現地建て替えも地盤改良が要ると。 例えば、天赦公園なら杭も打つし、地盤改良の必要性が出てくる可能性がある。現地建て替えでも杭も当然打つし、地盤改良と天赦公園内と同じぐらいのレベルの地盤改良の必要性があるということですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 杭の長さに差は出るかもしれないけれども、その杭の長さの違いはそれほど大きな額に、具体的に幾らというところまでは御説明ありませんでしたけれども、それほど大きな額はならないという説明がございました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) だから、杭はいいですよ。1本多く打つ、打たないのかということになるんでしょうけれども、要は、ハザードマップによると、液状化というのはランクが一つ上がるわけですね、悪くなるんですね、天赦公園のも相当。となってくると、液状化対策というのも、現地建て替えによる液状化対策、杭だけじゃなくて。天赦公園内による液状化対策を、要は地盤強固、地盤対応しなければならないというのは、それほど現地でも天赦公園でも費用にはそんなに差がないということなんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、地盤改良工事を全体的にやるということは現実的でないという説明がございまして、その上で、杭を打つ場合については大きな差がないという、そのような説明でございました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) これ議事録、その地盤改良を全体的にする必要がないというのは何を言っているかというと、天赦園全体を対策するのは現実的でないと言っているんです。天赦園、要は天赦園も含めた、天赦公園じゃなくて天赦園全体ですから、天赦公園なのか分かりませんけれども、議事録上は天赦園全体を対策するのは現実的ではない。 確かに建物がないと。要は、芝生公園のところまで地盤改良の必要性があるのかどうかというのは議論あるんです。少なくとも建物とかは、建物が建つ周辺、駐車場だったりコンクリート打ったり、そういったところに関しては、ある程度これ地盤改良はする必要性はあるのではないかなというふうに。天赦園全体はする必要はないけれども、建物のところはする必要がある可能性がありますよねということを言っているんじゃないんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 議事録にもあると思うんですけれども、地盤改良をどの範囲でやるかについては、今後の市との協議だと。したがって、まだ設計がされていない段階ですから、そういう意味だと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) だから、先ほど言ったように、さっき教育長が地盤改良はどうのこうのという話をされたから、いやそうじゃなくて、これからの協議の中で地盤改良をするか、どの範囲をするかというのは決めていきましょうということなんですよね。そういうことなんです。それはいいです。 だから、そういったことで、今後、だから、先ほども申しましたように、地盤改良の必要性があるのかどうか。そうしたら、もし必要性があるならどの範囲をしなければならないのか、それに関する費用はどうなのか。そういったことでコストが1億円も2億円もかかるということになってくると見直す可能性が出てきたということだけ今日明確になれば。 もう一つ、部会で議論になったのが、現地建て替えの場合の資料の移設、保管の問題であります。 9月の第2回の部会で、資料の移設に係る費用について、コンサルタントから、費用評価に2週間くらいかかるとの報告があり、部会長である金瀬教育長が、部会の答申とは別に、本番の委員会の中で、部会での結論を出した後にこういうことが分かってきたので、そこは変化させるべきではないかとの議論もできると思うというふうに発言をされて、そして、今判断できる材料の中で御意見をいただきたいというふうに御意見をお伺いしたんです。そしてそういった流れの中で採決にいくわけであります。 であるならば、本番の委員会である10月には、費用評価、2週間ぐらいかかるということを言われた費用評価は、移設に係る費用がどれぐらいかかるのかというのはもう明確にある、明確というか、ある程度その業者さんから費用が出ていると思うんですが、ところが、本番の建替委員会のほうでは、移設費用にはこれぐらいかかるんですと、現地建て替えの場合、移設費用がこれだけかかるんですというのが明示されていないんです。議事概要にはそういった記載はございません。 委員会でこの問題について、建替委員会のほうでこういうことについて具体的な金額も含めて議論はされたんでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 立地複合施設専門部会の終了後に委託業者に試算をお願いいたしました。 結果としては、仮移設の場所が特定されていない、移設資料が何万点になるのかはっきりしていない、また、資料ごとの評価格も幾らになるのかということがはっきりしていない中で、具体的な見積りはなかなか難しいというお答えでしたが、数万点の移動となると1億円は超えるだろうというような御回答でした。 そのような内容を部会員とも共有した上で答申を取りまとめたということでございますので、そこで、議事録の中で残っているその宿題の部分というのは、一応建替委員会にかける前の段階でクリアになった、クリアと申しましょうか、できる限りの検討はしたということで、その内容を答申書にまとめて建替委員会に報告したということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) となると、建替委員会の議事概要を見ると、これの費用についてはないんですよね。発言がない。これぐらいかかるとはないんです。 だから、要は、建替委員会のメンバーには、現地建て替えの場合は、資料の移設費用は先ほど1億円という話が出ましたけれども、そういった話は具体的にされたんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今、そこ記憶ございませんが、答申書の中には、こういった経緯でございましたので、具体的な金額は記述してございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 答申書にも書いていない。 実は、この部会の中のこれTMさんの話、日通さんに御相談しているんですが、数字を出しにくいということで、そこそこかかる。数百万円ではなく数千万円という単位になるのではというふうにTMさんが、コンサルタントが言われている。 その後に教育長が、数千万円から億と言っているわけです。だから、TMさんは数百万円ではなく数千万円という単位になるのではと言っているので、恐らくこの文言、言葉が遊ぶと数百万円から数千万円ですよというふうになると、二、三千万円だと思うのが普通ですよね。ところが金瀬教育長は数千万円から億というふうに言っているわけです。突然単位が上がるわけです。 コンサルタントは数百万円ではなく数千万円かかるかもというふうに言っているんだけれども、ここで金瀬教育長が、部会長が、周りの部会員に数千万円、億という数字を出して、億もかかるのという印象づけを、印象操作をしたのではないかと、極端に言うと。そういうふうに議事録を見る限り私はそう思うんですが、これについてはどうですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 私にとりましても、この費用がいかほどになるのかというのは大変な関心事項でございました。 数百万円から1千万円、数千万円というお話がありましたときに、それが議員おっしゃるように、2千万円、3千万円の単位で収まるのか、それとも場合によっては億を超えるような額になるのか、そこは私自身も非常に関心を持っておりましたので、聞き直したと、そういう経緯でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) だから、それは素人なんだから、コンサルタントが数百万円ではなく数千万円という単位になるのではというふうに言われたら、数千万円ですかというのが普通なんです。億というのはつけないんです、普通は。 何かここは、私はいかにも移設費用に相当なお金がかかるよということを教育長が暗に私はやっているんじゃないかと。 実際に、先ほど言われたように、移設費用はなかなか難しいというけれども、4万点のある品々を全てエアコン施設のある、今ほとんどは、ほとんどはというか、蔵の中に入っている、伊達家の蔵の中に入っているものが多いんだと思うんですけれども、どうしても文化財になっているものとか、そういったものについては、どうしても環境の整った場所に保管しなければならないのは分かります。 全てが全てそういったところでなくて、今現在、数百年にわたって伊達家の蔵の中にあるものに関しては、そんなに重要な保管方法をしなくてもいいんじゃないかと、ここに書いてある、そういうふうに。全てが全てそうでなくてもいいと。ものによっては保管方法も異なるので、そういったものを今日通さんに精査してもらっているんですというようなことを言っているわけです。 だから、4万点全てをエアコンの効いた空調設備の整ったしっかりしたものに入れるんじゃなくて、そういったものとそうじゃなくても大丈夫なものといろいろ区分けすれば、私はこの金瀬教育長が言われた億という話は、私はないんじゃないかというふうに思います。 そこで、その建替委員会でもこの話が、億という話になったのか、億もかかるんだったらみたいな話になったのか分かりませんけれども、そういった経緯の中で、話がどうしても天赦公園内に建て替えなくてはいけないということになったのではないかなというように推察するんですが、何かありますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) いずれにいたしましても、私には誘導するというような意思は全くなかったということをお伝えしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 本人になくても暗にですから、暗に、だから議事録を読む限り、もしこれ私が金瀬教育長役をして、こういうふうに言えば、数千万円、億という話をすれば、億もかかるのかというふうに思われる方が多いんじゃないですか。それはそう、まあいいです。 本人はそういった意図はなかったけれども、議事録上、私はそうなるのではないかなというふうに思います。 少なくとも、この問題についてはまだまだ納得できていない市民の方が多いんじゃないかと思います。だから、やはり設計も既に始まっておりますけれども、先ほど言いましたように、費用とコスト面でひっくり返る可能性もあるんだよということで、そういった前提で採決が行われてきているわけですから、今後事業を進めるときには必ず説明をしていただいて、これ市民の方にも説明していただいて、納得できるような施設を私は造るべきではないかなというふうに、本当にこれからの宇和島市を考える上で大切な施設、博物館になることはもう間違いありませんので、私、建て替えること自体に反対したわけじゃないです。そういうふうに思うんです。 これまでも指摘しておりましたが、先ほど槇野議員もSDGsの話とか、無駄なものはやめましょうという話にもなったけれども、あそこに建て替えるならば、1,500万円かけたトイレを壊すんですよ。そして仮設トイレを造る、そしてまた1,500万円かけて今の現地博物館のあるところに新しいトイレを造る、合計1,500万円を壊してまた1,500万円で造るわけですよ。 薬師寺さんの銅像もありますけれども、あれも多分銅像をどこかに移設するのであれば数百万円じゃ無理ですよ。数百万円でできるようなものではないですよ。あれだけのものを、同じものを、同じ規模の銅像の施設を造るんだと、これも多分1,000万円単位の、移設をするのであれば。移設はどこかにするわけでしょうけれども、同規模のものを造るのであれば、それだけのお金がかかります。 それだけのお金をかけてやるものですかと。現地建て替えで、博物館は確かに2年、3年お休みということになるけれども、現地建て替え、御殿町にある博物館ということで、そこからだったら間違いなく天守は見えるわけですからね。そういったことを私は考えなければいけないと。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 様々な価値観の議論はあろうかと思いますけれども、私どもとしては、後世の方々に喜んでいただけるような博物館を目指しております。 そういった中で、7回にわたる市民説明会も行い、パブリックコメントも済ませた上での今ということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 私は市民説明会を7回やっていただいた、それはそれで非常によかったと思うんです。ただし、そこでの説明が十分だったのかということなんです。 先ほどのこの文書の移設に関しても、現地建て替えすると1億円もかかるんですよみたいな話とか、あるいは市の負担に関しても、市長が4億、5億とか言ったけれども、実際は7億円近くお金要るわけですから、そういったことであるとか、あるいは、今公園にあるトイレも、1,500万円で造ったものを、あれも壊すんですという話はしていないでしょう。薬師寺さんの銅像もどこかに移転するんですと。それにも費用が1,000万円、例えば1,000万円かかるのであれば1,000万円かかりますという話を事細かくして、こういったこともやりますけれども、これでいいですかということをやって、後から市民が分かると、移設はいいけれども、公園のトイレ壊すのと、もったいないと。それこそもったいないですよ。また1,500万円かけるわけです、壊して。またこっちに1,500万円かけて造るわけですから、そんなことをするんだったら現地建て替えで、博物館、2年、3年休んでも仕方がないというようなことになる方も多いのではないかなと。 地盤改良に、先ほど言われた、今日議論しましたように、地盤改良にもしかしたら1億円必要かもしれない。そうなってくると、もう一回見直して、現地建て替えでちょっと二、三年博物館お休みになるけれども我慢しようかということにも、私は一つの検討材料としてはあるのではないかなというふうに思います。 ちょっとこの問題、時間もありませんので、もう5回目をするかどうかまた考えます。 次に、天赦公園の私有地の購入問題についてお伺いをしたいと思います。 これについては、購入予算が組まれた昨年の6月議会で問題を提起し、所管の常任委員会でも議論をされてきました。予算額7,000万円は妥当なのかということでありました。 その中で、この土地は長年宇和島市が賃貸借契約をしている土地であること、都市公園指定され、土地利用に制限がある土地であることを土地鑑定士が勘案して価格が提示されるということで、一応納得して、私はこの補正予算、7,000万円という補正予算には賛成をしたところであります。 その土地の売買契約が行われました。購入額はここに書かれている6,884万円ということになりました。坪単価で約20万6,000円、平米単価でいうと約6万2,000円ということになります。あそこ辺りの周辺の路線価は6万4,000円から5万8,000円でありますので、ほぼ路線価で購入したということになります。 一般的には、宅地評価であれば路線価の大体2割ぐらい増しということになるのでしょうから、そういったことを考えると、宅地評価よりは少し安く購入したということになります。 さきに申し上げましたように、長年の賃貸借契約をした土地、もう何十年にわたって宇和島市が年間100万円ぐらいの賃借料を払って伊達家からお借りしている土地、そして、都市公園指定をされて、公園以外に利用できない、そういった土地であること、加えて、10年前に、12年ぐらいですか、宇和島市がその隣接地を、坪単価でいうと14万5,000円で国から購入しているわけですね。そういった実績があることなどを踏まえると、いかにも高価格での契約でないかと思われます。 改めて担当課のほうに、都市整備課のほうにお聞きしたところ、土地の賃貸契約は3年ごとに更新することになっており、更新時に返還が求められると、伊達家から返してくれというふうに求められると、公園指定を外して返還をしなければならない契約になっているので、今回の契約というのは仕方ないんだというふうな説明を受けました。 この説明に違いはないでしょうか。これは建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 本土地の価格につきましては、土地評価の専門家である不動産鑑定士による鑑定によって決定をしております。 平成22年に購入いたしました隣接土地の価格につきましては、財務省のほうから金額提示があったもので、地籍が1万752平方メートルと、今回の購入土地より10倍近く広く、奥行きも長大であるなどの要因を考慮し、価格が決定されたものであると考えております。 今回実施いたしました不動産鑑定におきましては、本土地が長年の賃借地であることにつきましては、借地料は契約期間中の公園を借地する上での正当な対価を支払うものであることから、鑑定評価の中では考慮されておりません。 また、都市公園指定による土地の利用制限につきましては、本土地の借地契約は3年契約であり、契約の更新がなされないなど契約解除になった場合には、土地に関する規制を解除して所有者に返還することとなっておりますことから、公園に関する諸制限については考慮外として評価が行われております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) そういう説明を受けて、半分納得、半分ちょっと何とかならないものかなと思ったんですけれども、6,880万円ということですね、坪20万円を超える金額を打つのは、これからの宇和島市と伊達家からの関係で、伊達博物館を建てるために、建てるためにというわけではないですけれども、建てる事業を行うということでは、もう少しうまく交渉して、補助金が2分の1、残りの2分の1の残りは合併特例債を使うということで、市の負担というのは本当に僅かなものでありますけれども、あくまで国民の税金を使って土地を購入するわけでありますから、市民が納得できるような、それはちょっと高過ぎだぜと、伊達家との関係からいっても、もう少し市長うまくやってよというふうに思われるのが、私は普通の感覚ではないかなというふうに思います。 これはそういったことなので、納得はしませんけれども、そういったことなんでしょう。 最後の質問項目に入ります。 新型コロナワクチンの5歳から11歳の子供の接種がこの23日から始まります。 私は厚生委員会に属しておりますので、15日に開催予定の厚生委員会時にこのことについては議論しようと思っていたのですが、接種券の発送が昨日の10日からもう始まりました。来週の14日から接種予約が始まるということなので、この一般質問の中で少し気になっているところをお伺いをしたいと思います。 送付されている接種券の中に同封をされております厚生労働省の保護者向けの新型コロナワクチン接種についてのお知らせでは、こちらです、ワクチン接種後の副反応についてというのが記載をされております。 それによると、枠で囲んだところなんですが、副反応の出現率は、注射した部分の痛み、疲れた感じが50%以上、頭痛、筋肉痛などが10%から50%、下痢、発熱、嘔吐などが1%から10%となっております。これ出典は特例承認に係る報告書というふうに書かれております。 一方、これ市のホームページに出されているんですけれども、ファイザー社のデータなんですが、これは長崎大学の森内教授が監修されているファイザー社の、これも市のホームページに出されています。「新型コロナワクチンコミナティについて」という中にあるんですが、これ同じ副反応に関するところ、同じ枠で囲っておりますけれども、注射した部位の痛み、疲労が50%以上、これ一緒ですね。頭痛、注射した部位の腫れなどが20%から50%、ちょっと数字が変わっています。そして、筋肉痛、発熱、下痢などは5%から20%というふうに記載をされております。 特に、筋肉痛、発熱、下痢というところだと随分数字が違うんです。同じホームページにこっちもこっちもどっちも掲載されているんですが、どちらを保護者は信用したらいいのということになるんですが、これの違いについて、これ保健福祉部長、ちょっと説明をお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 確認しましたところ、厚生労働省とファイザー社共に出典は同じでございまして、特例承認に係る報告書からパンフレットを作成しております。 副反応等の症状が出た人の割合に差異が生じておりますのは、報告数値のうち、例えば寒気が12.4%となっておりまして、寒気を厚生労働省は10%から50%の欄に配置しておりまして、ファイザー社につきましては5%から20%以下の範囲に配置しているため、その差が生じているとのことでございます。 また、関節痛等につきましては5%以上となっておりまして、同じ理由により差が生じております。 数値の違いにつきましては表示方法によるものでございまして、基となる数値に差異はございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) ちょっと保護者の立場からすれば分かりづらいんです。確かにこちらのほうが筋肉痛が入っているということ、これ筋肉痛は上のほうに、こっちは10%から50%のほうに入っている。こっちは筋肉痛のほうは5%から20%に入っているということ、何かそういうのがあるみたいなんですけれども、ちょっとこれ保護者の立場からして非常に分かりづらい。どっちがそうなのと。 これあたりもう少し説明をしてもらったほうがいいのではないかなというふうに思います。ちょっとそのあたりの説明をもっと詳細にお願いしたいと思います。 子供のワクチン接種は23日から始まる予定でありますので、1回目の接種はおおむね春休み中に終えることになるのではないかと思います。3週間経ての2回目の接種を行うときは新学期が始まってからということになるのでしょう。 先ほどの子供のワクチン接種後の副反応によって保護者が休職せざるを得ない場合があるのではないか。子供が学校を休むとなると、保護者も当然看病をしなければいけないということで、仕事を休むということもあるのではないかと。 厚労省のページでは、企業によっては休暇制度を設けている場合もあります。有給休暇を取得してくださいと、このように書いているだけなんです。補償的なものはありません。 厚生委員会でも、これ保健福祉部長にちょっと検討をお願いしたんですが、子供が学校を休まざるを得ないような状況、副反応が出て、なった場合に親が休む、そういったときに、その保護者の方に、日額1万円なのか1万5,000円なのか分かりませんけれども、一定の補償を私はすべきではないかというふうに思うんですが、これ保健福祉部長、議論どうなりましたか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 委員会後におきまして、まず既存の制度について確認いたしましたところ、労働基準法におきまして、正規職員、パートタイム職員の区分に関係なく、半年間継続して雇われており、全労働日の8割以上を出勤している場合につきましては、御存じかと思いますが、年次有給休暇を取得することができることになっておりまして、子供の接種を希望される保護者の方におきましては、職場と御相談いただき、まずは有給休暇の取得を検討いただきたいと思っているところでございます。 また、副反応によりまして子供が出席停止と判断されまして、保護者の方が有給休暇を取得した場合につきましては、小学校休業等対応助成金、また支援金において支援体制等行っております。申請対象となっているところでございます。 なお、国のQ&Aにおきましては、小児接種における副反応につきまして、通常1日から2日で軽快すると言われておりますので、接種日につきましても宇和島医師会と協議を行いまして、土曜日や休日接種を含むよう調整するなど、保護者へも配慮した日程としているところでございます。 これらのことから、現時点ではまず既存制度の活用について周知、啓発に努めたいというふうに考えておりますので、市独自の補償金など新たな制度の創設については、現在のところ具体的な検討は行っていないところでございます。 まずは既存の制度の御利用をお願いしたい、いただきたいというふうに思っているところです。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) ちょっと午後から山本議員の質問の中に、ちょっと添付の資料の中に同じ数字の資料があったんですが、アメリカのほうの統計では、子供がワクチンを接種したことによって学校を休むというのが、1回目で7%、2回目で10%ぐらい、これアメリカの資料、データなんです、ぐらい発生したそうです。 だから、当然、1回目は春休みなので、その部分についてはいいのか悪いのかは別として、2回目については春休み明けで、新学期になってからということで、それで1割ぐらいの子供がもしかしたら、アメリカのデータによると学校を休まざるを得ないような状況の副反応が出たと。発熱化した原因があったということになるんでしょうけれども、そういったことになるというようなデータがあります。 だから、先ほど言われたように、厚労省みたいに、会社がちゃんと有給をくれるような会社ばかりじゃないんです。有給もなかなか取れないような会社もあるし、ちゃんと労働保険に入っているようなところにお勤めの方であればいいんですけれども、そうでないところにお勤めの方もいらっしゃいます。 だから、制度的にこれはもう市として、私は子供にコロナワクチンは打つ必要はないのではないかなというふうに思いますけれども、何とか周りのことも家庭のこととかいろいろなことも踏まえながら、子供にワクチン接種をしていただいた保護者の方が、もしそのワクチン接種によってお子さんが学校を休む、それによって仕事も休まざるを得ないような状況になったときには、市としては、少しぐらいは支援しましょうよというのが私はあってもいいんじゃないかと思いますが、市長、いかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) まず、接種については、そうやって接種するタイミングというものに意識を置いて、休日、そして夕方以降等々に接種できるような努力を重ねていきながら、実際に副反応で休まれたときには、小学校休業等対応助成金・支援金というのもございますので、それらの既存制度を活用していただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 今言われたのは学校が休みにならないとできないんです。本人が、子供が1人休んだからといって出るものではないんです。学校が臨時休業になったというときには、その場合に保護者が休むというときには出るんですけれども、そうでないときはない。ワクチン接種をしたことによって副反応で学校を休むときには出ないわけなので、そこらあたりはぜひ、まだ十分、そんなにお金要らないんです、そんなに。だから、全員が、全員がというか、ワクチン接種をして副反応がアメリカのデータどおり1割の方が休んだとしても、1日、2日休んだら多分学校に行けるような状態になるので、1日休みました、2日休みました、それに保護者が看病で付き合いました、看病で仕事を休まざるを得ない状況になったというときに、1万円でも2万円でも出せるような、何とかそういった制度をぜひつくっていただきたいと、これでぜひ、1回目接種でもしかしたらそういった、1回目接種はほぼ春休みでしょうからあれでしょうけれども、2回目接種に間に合うように、ぜひ制度設計をしていただきたいなというふうに思います。 ちょうど時間も、予定していた質問終わったんですが、私も今年還暦でありまして、もう市の職員であれば定年を迎えるということで、山田建設部長や居村水道局長とは同級生なんですが、議長も同級生なんですけれども、長年、40年近く奉職をされまして、それぞれ御苦労さまでした。 特に居村局長は高校も同級で、実は私は北海道におるときに、地元の友人で初めて友人で北海道で会ったうちの一人でありまして、私が北海道におったということを証明してくれる人物は居村局長なんです。ほかの方々、私北海道におったと言っても信じてくれないです。証明してくれるのは居村局長でありまして、ちょうど大通公園を2人で歩いたときに、たしか私の記憶間違いないと思うんですが、女子高生をナンパしたわけじゃないんですけれども、女子高生と知り合いまして、たしか東京農大の女子学生だったと思いますが、そこで知り合ってお話もして、別にお話ししただけで、お互いにうぶな田舎者ですから、それ以上のことはなかったんですけれども、お話をしただけなんですが、そういったことを思い出しました。 ぜひとも私が北海道におったという生き証人として、私より長生きしていただくことを期待をいたしまして、私の質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(石崎大樹君) 以上で浅野修一君の質問を終わります。 しばらく休憩し、1時30分から再開いたします。     午後0時00分 休憩-----------------------------------     午後1時30分 再開 ○副議長(中平政志君) 再開いたします。 休憩前に引き続き、質問を行います。 それでは、山本定彦君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 会派創政会、山本定彦でございます。通告に基づきまして、18回目となる一般質問させていただきたいと思います。 今日私がつけていたマスクが、カーリングチームのロコ・ソラーレのチームのマスクでございました。 一昨日からトップアスリート事業について我が会派の議員が質問されておりましたが、北海道の常呂町という小さな町で、本当にオリンピックで銀メダルを取るという快挙がなし遂げられたこと、我が市においてもそういったトップアスリート事業が進んでいくように、そういった環境ができますように、岡原市政のそういったストーリーのある今日は御答弁をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 少し通告の順序が違うんですけれども、施政方針について質問させていただきたいと思います。 シティブランディング事業の宇和島魅力化計画での各事業について、その成果、その課題を検証、整理するとのことですが、チーム宇和島をつくるということについて、私は施政方針表明の市長の表明を聞いて、少し外からの感覚のイメージの強いチーム宇和島のイメージがあったんですけれども、もうちょっとどういった思いなのか、少し詳しくお伺いしたいと思います。 岡原市長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 施政方針につきましては、ちょっと長いぞというお叱りもちょっと受けながら、その中で、チーム宇和島をつくるというその市民向けのところでは、確かに移住者のことを中心としたお話をさせていただきました。 ただ、令和4年度の各種事業につきましては、大変ボリュームのあるところで、何か特徴あるものをピックアップしてお話をさせていただくという意味で、そこに当たってしまったのかなというところがあるんですけれども、もともと三本の柱として、選ばれるまちの実現ということで、これは人口減少に対する諸問題を解決していこうという「6つの創」につながるわけでございますけれども、それらは外部だけではなくて、一番はやはりこの地域に暮らす方々が、やはりこの地域に愛着を持ち、誇りを持っていただくということを主眼としているところでございますので、そういった印象にならないように、これからも言葉には気をつけていきたいと思いますし、それらを総合的に取組に変えていきたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) うわじまシティブランディング事業全体の方針の中に、「ALL宇和島で共創する、市民参加型の「うわじまシティブランディング」、大好きなわが街、宇和島。わたしたちの街の未来はわたしたちの手で」とあります。 昨年の夏、私の鳥取県の友人の御子息で、島根県の隠岐郡海士町にある隠岐島前高校へ島留学をされている高校1年生が、青春18きっぷで四国一周するということで宇和島へ来ていただきました。宇和島城や法華津峠などを案内する中で、いろいろな海士町のことや学校のことについて私に語りかけてくるんです。 開口一番に、彼は海士町ホームページのトップに掲載されているキャッチコピー、「ないものは、ない!」、けれど逆に、あるものはあるんですと、留学してたった3か月の高校生が私に熱弁を振るうんです。 さらに、これは長崎県の島原商業の生徒がつくられた地元商店街の空き店舗を利用した16年目となる3年生の職業訓練型学習、「島商ップ」で企画、作成された、ちょっとかわいらしいエコバッグとノートになります。 このほかにも地元の食材をプロデュースされたりしていたんですけれども、残念ながらそれは私のちょっと胃袋に入って、ここでは御紹介できないんですけれども、大変おいしかったです。 私は宇和島市のシティブランディング事業をちょっと何かしら少し難しく感じてしまうところがあるんですけれども、先日、朝6時半からの勉強会にて、宇和島水産高校水産食品科長、鈴木康夫先生のお話を拝聴しました。 鈴木先生は学校のブランド化ということで、フィッシュガールをはじめ、校歌の1番が記載されているぶりだいこん缶詰、校歌の2番が記載されている鯛めしの素缶詰、現在は3番を記載したいという思いで、在校生にその缶詰を作るのは君たちだよということで声をかけ、頑張られているようです。 スーパープロフェッショナルハイスクールとしては、現在どのような活動をされていますかと質問したところ、民間の外部人材を入れないと継続申請ができなかったと伺いました。私も勉強不足だったんですけれども、ここに宇和島市がもう少し関われていたら、今またすごい違った流れになったのかなと思っております。 もう少し身近な視点のシティブランディングや、現在あるもののブラッシュアップに関して、市長の思いを聞かせてください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。
    ◎市長(岡原文彰君) 水産高校の取組は、鈴木先生をはじめとして各先生たちが本当に熱意を持って学生の皆様方に対応しながら、学生もそれに応えながら、いろいろな成果を上げられているということで、大変私もすばらしい取組だなと常に思っております。 私も第一次産品を販売、営業しにいろいろなところへ行くんですけれども、宇和島水産高校の惣菜、特にフィッシュガールがいろいろなところで活動しているということもあってか、宇和島市よりも宇和島水産高校のほうを知っているというような状況というものが多々あったわけでございます。 彼ら、彼女たちは、やはりこの水産高校でございますので、海のものを使って何かをしていくということが方向性だと思いますけれども、私たち宇和島市の場合におきましても、やはり第一次産品というものは大切なものであると。 その中でも、やはり真珠というものの今の存在というもの、これは稚貝、母貝が大変な状況にあるということもそうなんですけれども、我々日本一の生産量ということをどこにでも言っている現実があろうと思います。 しかし、ほかの人は全く知らないんです。真珠といったら伊勢でしょう、三重県でしょう、そう答えるばかりで、どこへ行っても、ええ、そうなのということばかりです。 ここまで生産しておきながら、そこにしっかり道をつけていないので駄目だということで、今はそういった厳しい生産の現場に対しては様々な施策で、そして加工、販売についてはしっかり宇和島市のこのイメージとともにしっかり売り込んでいこうではないかということが、現在取組としてある「♯ With Pearl」の取組でございます。 まずは生産量日本一で、そして良質な真珠を作り、そしてすばらしい加工品として販売をしているという一連の流れというものをみんなに知っていただきたい。そういった思いで、あしたからも千葉県の柏市だったと思いますけれども、そこで宇和島フェアというものをやります。 こういった広告があるんですけれども、「宇和島と真珠の魅力に触れる10日間」ということで、そういったもので次の販売につなげていく。重厚な真珠、冠婚葬祭でつけるようなものも、それは堅持をしながら、まずはそういったものをつけていただけるような若い方々に宇和島のことをよく知っていただく。最初はそれなりの金額かもしれないけれども、後につながっていく。宇和島真珠を買ってくださいと。こうした流れというものをつくっていく。これが「♯ With Pearl」の流れでございます。 まだまだこの流れ、始まったばかりでございますので、どこまでできるか、しっかり努力を重ねていきたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 鈴木先生は学校のブランド化と言われていたんですけれども、やはり生徒のブランド化ということを言われていました。 それは何かというと、水産高校の指定校推薦枠が増えたそうです。そして、お話の中で、山瀬議員の母校である東洋大学とか、そういうところに生徒さんが行くような流れができたようで、鈴木先生は、そこへ行って、その生徒さんも東京で勉強して宇和島のために役立ちたいんだ、そういう何か観光とかそういうような、そういうところに指定校推薦枠があったようですけれども、やはりそういった宇和島市を思って宇和島市のために勉強していこうという、そのことを、大学側もぜひその子たちをくださいということでブランド化ができているんじゃないかとか、フィッシュガールさんでは、その生徒さんが企業の催物なんかで行った場合のその催事のときに活躍される姿を見て、彼女たちをぜひ雇用したいという申出がある。それこそが生徒のブランド化ということを先生は言われていました。 ぜひまた宇和島市としても関わることがあったら、また市内県立高校のまた各事業についてもまた御検討いただいたらなと思いますので、よろしくお願いいたします。 次の質問に移ります。 環境保全基金4億円について。 これは宇和島市のすばらしい自然環境を守っていくため基金を積み立てることについては、私はここは大きく評価したいと思います。 しかしながら、来年度、瀬戸内海法も改正されると聞いていますのと、国のSDGs政策での補助事業や様々な構想へのチャレンジも両輪として必要だと思います。 環境施策に対する改めて市長の思いを伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 現在、環境基本計画というものが策定されていく中で、いよいよ来年、これらを実行に移すときを迎えているところでございます。 そのような中でも、基金というものを今後活用していくわけでございますけれども、この行政だけではなくて、やはり海に関係する事業者の皆様方、市民の皆様方、そして民間団体の皆様方、そして、これらを事業化してそれらに取り組む方々、あらゆる形で、まずは小さな第一歩かもしれませんけれども、大きく飛躍できるように努力を重ねていきたいと思います。 そういった中で、一つお話の案内でございますけれども、この選挙区選出の長谷川代議士とこの環境について様々な情報交換をするときがございます。その中で、やはりこれはまずは漁業者、漁協を含めたそういった関係団体が主軸となって、行政がしっかりそこをサポートし、それを機にそういったボランティアの皆様方、そして事業化する中で、これらについて事業として補助金をつけていく、様々な形があるだろうということを言われておりました。 そして、今日の朝のお話、ちょっとお許しを得たんですけれども、一昨日、9日、自民党の水産部会、水産基本政策委員会が開催されまして、5年に一度改正されます水産基本計画案と漁港漁場整備長期計画案について取りまとめの審議がございました。 長谷川代議士としては、宇和海、伊予灘地域の選出議員として、その中で環境に関係しているところといたしましては、環境に配慮した漁業が求められる中で、漁網やブイなどの海洋ごみを漁協や漁業者が主体的に処理するための支援策の強化、これを強く訴えられた中で、この基本計画、長期計画に認められたという情報がありました。 これは今年度中、つまり今月内に閣議決定されると、これは施策化されていくというものでございますので、やはりそういった現場を見られた中でそういった話をして、こういった思いに応えていただいたんだろうと思いますけれども、今後こういった取組等々にもお力添えいただきながら、この宇和海の美しさを確保するべく努力をしていきたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) すばらしい流れができているというような御答弁をいただきましたが、私はこの基金の積立てについて、積み立てることはどうなのかという御意見もあったんですけれども、なかなか海岸管理者がほとんどが県ということで、事業化して宇和島市がどうするんだという話のときに、やはり私は弾力的に対応、この基金のほうは私はいいと思いますので、ぜひしっかりとまた進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、津島やすらぎの里指定管理候補者選定についてお尋ねします。 選定及び審査基準が前回と変わった点があるのでしょうか。 120点満点から今回100点満点になった理由はどういうことでしょうか。 審査基準項目で、実際の指定管理することは数年後となる管理者を選定するに当たって、注意された項目はありますか。 候補者選定要項3の1、申請団体の財務状況、団体の経営基盤は安定し、経営状況に問題はないかという点については、申請者がもし株式会社であったり、また違った法人格であったら、その純粋な比較はできるんでしょうか。 楠産業経済部長、お尋ねします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 今回の新たなやすらぎの里の指定管理者候補者の選定につきましては、民間ノウハウを設計に反映させるということから、早期に選定をいたしました。 選定の方法につきましては、条例、規則に基づきます指定管理者候補者の選定に準じまして実施をしておりまして、本市の指定管理者制度ガイドラインに基づき、各委員100点満点として審査をしたものでございます。 この条例、規則に基づきます指定管理者候補者の選定基準等につきましては、平成29年度に見直しを行っておりまして、その際に、ほかの改正と併せまして、120点満点より100点満点のほうが評価がしやすいということから改正をしたものでございます。 次に、早期に指定管理者候補者を選定するに当たりましての審査項目につきましては、今回の選定が民間ノウハウを設計等に反映させていく意図を持ってのものでございますので、指定管理者制度のガイドラインの評定的な項目に加えまして、施設整備への提案の項目を追加したほか、長期的な展望で施設運営を図っていただくため、施設修繕等における考え方の項目を追加するなどして、候補者を選定したものでございます。 次に、津島やすらぎの里の指定管理者候補者の募集に当たりましては、申請できる団体につきましては、法人その他の団体とし、株式会社、NPO法人などの各種の団体も申請可能としていたほか、複数の団体でグループを構成し、申請することも可能としておりました。 御質問の選定要項におけます審査項目の申請団体の財務状況につきましては、施設を安定して管理運営していく上で、財務状況は健全であるかを評価するものでございます。 したがいまして、株式会社とNPO法人とは目的事業や設立要件等で違いはあるものの、申請団体の法人形態によりまして評価基準を変える必要はないものと考えて審査を行っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) なるほど。 担当の所管委員会でも御議論今後あるかもしれませんが、私はなかなか評価しにくいところがあるんじゃないかなと思いますが、次に移りたいと思います。 津島やすらぎの里再整備基本計画における宇和島市の年間観光客数が例年200万人と推計されて申請者への資料を出されていますが、この積算根拠を教えていただけますか。 楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 指定管理者候補者の募集の際に参考資料としてお示しをしております津島やすらぎの里再整備基本計画に記載をしております宇和島市の年間観光客数につきましては、毎年県からの調査依頼に基づきまして、1月から12月までの延べの観光客数を調査しているものでございまして、宇和島城や伊達博物館などの観光地の来場者数、市内のホテル、旅館の宿泊者数、うわじま牛鬼まつりや闘牛大会などのイベントの観覧者数、道の駅などの買物客数などを調査し、積算をしたものでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) スポット、スポットでの積算ということのような御答弁だと思うんですけれども、それがまとまって計算されて200万人ということでされると、例えばちょっと盛りに盛ったといったら失礼かもしれませんが、このプレゼンテーションの中でも、少し観光客が来ているのかどうなのか、それをやすらぎの里に寄りましょうといっても、実態の数値と乖離しているんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ちょっとこれもちょっと先がありますので、次に行きますけれども、私はいかがかなと思っております。 次に、津島やすらぎの里の指定管理者候補者募集要項にある設置目的、市民の健康増進及び福祉の向上について、選定された指定管理者候補者の計画されていた内容を教えていただけますか。 楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 指定管理者候補者からは、今までの運営実績や近年のトレンドを踏まえまして、サウナや特徴ある浴槽などをはじめとする温浴施設の提案、利用者のニーズに合わせたレストランやフードコートなどの飲食提供、その他、各種のイベント実施など、市民の健康増進、交流人口の増加、地域産品の活用などにつながるような御提案があったところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 福祉の向上についてはなかったんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) ここの公の施設の福祉の向上という意味合いでございますけれども、これは狭義の障害者の福祉であったり高齢者の福祉であったりという狭い意味での福祉ではございません。 市民生活の豊かさや幸せに資する住民サービスの向上という、そういった意味合いであると認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) じゃ、市長、いかがでしょう。総括としていかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今回、十分な実績を持たれ、施設ノウハウを持たれる、運営のノウハウを持たれる方に指定管理者になっていただいたということでございますので、あとはスピード感を持って早期の開場に向けて努力を重ねていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 私はちょっと福祉というくくりが、私の中では障害者の方の就労とかのことなのかなと私は感じていたので、この点が設置目的として達成されていないのであれば、これは指定管理の選定はどうかなと思うんですが、一昨日の兵頭議員の代表質問においても、そういったNPO法人おられたということでしたけれども、宇和島市の市政のストーリーとして、わかたけやあけぼの園や発達支援センターのことをやっていこうというんだったら、一番大事なのは僕は就労支援だと思うんです、市長。 就労支援をやはり今後どうやって宇和島市がやっていくかということに関して、そういう施設をつくるんだったら、しっかりとそういったこともやっていただきたいと申し添えて、また所管の委員会でもやっていただくか分かりませんけれども、次の質問に移りたいと思います。 新型コロナウイルス感染症ワクチン接種副反応疑い報告及び小児接種、3回目接種についてお尋ねします。 まず、私の莫大な資料を関係理事者の方々含めて予習していただいたでしょうか。浅野議員は予習していただいたようですけれども。 先日パフィオでワクチン勉強会をしたんですけれども、ファイザー社やモデルナ社のメッセンジャーRNAワクチンが特例承認であることを知らない方が多いことに驚きました。 このワクチンの特例承認とはどういったことでしょうか。 また、ワクチン接種後の副反応に対する責任の所在はワクチン製造会社にあるのでしょうか。 伊手保健福祉部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 まず、特例承認とはということでございますが、これにつきましては、国の法律に基づきまして、国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがある疫病の蔓延防止、その他の健康被害の拡大を防止するために緊急に使用されることが必要な医薬品で、なおかつ当該医薬品以外に適当な方法がないこと、また、海外で販売等が認められているという要件を満たす医薬品につきまして、承認申請資料のうち臨床試験以外のものを承認後の提出としてよいとしまして、特例的な承認をする制度のことをいうものでございます。 続きまして、ワクチン接種の副反応に対する責任の所在ということでございますが、まず、ワクチン接種後の副反応に対する救済制度としましては、健康被害救済制度というものがございまして、この救済制度におきましては、副反応が発生した場合の対応につきましては、責任の所在を求めるものではなく、予防接種と健康被害の因果関係が認定された方を救済するという制度になっております。 予防接種におきましては、感染症を予防するために重要なものではございますけれども、健康被害が起こることもありまして、極めてまれではあるものの、副反応による健康被害をなくすことはできないということから、この制度が設けられているものでございます。 なお、申請につきましては市町村において行いまして、都道府県を経由して国に送付され、国の審査会で審査されるという仕組みになっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 後のほうの質問の答弁に重なったかもしれませんけれども、次に移りたいと思います。 第Ⅳ相臨床治験中ということで、まだ治験中のワクチンでございます。これは販売が始まってからというか、使われ始めてからの結果検証をしているというような状況の第Ⅳ相臨床治験中でございます。 資料を見てください。 一応これが1月12日の日本経済新聞掲載の欧州、EUの欧州医薬品庁がブースター接種を繰り返すと人体の免疫に悪影響を及ぼす可能性を指摘しているという記事が掲載されました。 次の資料をお願いします。 昨年12月19日に開催された日本呼吸器学会、COVID-19診療expert opinionワーキンググループによるシンポジウムにおいて、三浦由記子医師が発表された学会での内容です。 私も賛同しているこどもコロナプラットフォームにて三浦医師が動画説明され、私も三浦医師とメッセージのやり取りをすることができ、資料も直接いただきました。 この資料によりますと、この資料はハーバード大学における68か国の調査において、デルタ株において接種率が高い国ほど感染率が高くなっていると報告されています。新規感染者も重症者もワクチン接種者の割合が高くなっていて、特に英国においては、死亡率は接種者は未接種者の2倍と報告されています。 次の資料を出してください。 ウイルス学者、世界的なワクチンの権威、ギアート・バンデンボッシュ博士によりますと、世界中で大量に同じワクチンを接種し、同じ抗体を持つようになると、変異株が猛威を振るい、スパイクたんぱくの抗体に対する耐性を得た変異株が他株を淘汰する選択圧現象が起こり、ウイルスとしては変異をする格好の条件となると言われております。収束のためにはmassvaccinationを中止し、治療に専念することと提言されています。 さらに、抗体を作るB細胞は有限ということで、スパイクたんぱくを大量に作るとB細胞が消費され、他の抗体が作れなくなり、接種後の増えている帯状疱疹などがその一現象と三浦医師は述べられております。 次の資料を御覧ください。 では、なぜ接種後に感染しやすくなるのかということで、ドイツのファイザー社の接種後の60名の血液検査2日目において、リンパ球減少が見られ、ファイザー社の第Ⅰ/Ⅱ相治験においても、リンパ球減少が45.5%と報告され、抗体を作るためにリンパ球が減少していることが考えられ、また、メッセンジャーRNAはLNP、脂質ナノ粒子に包まれていて、このLNPで生体内分布、厚生労働省が発表しておりますが、資料には、めくっていただいたら出ているんですけれども、筋肉接種部位にとどまるのは約25%程度で、残りの75%ほどが血中に入り、細胞内に入り込み、取り込まれやすいのは副腎、骨髄、肝臓、卵巣、脾臓という免疫系や細胞分裂が盛んな臓器となっており、こういったところでスパイクたんぱくが生成されると、ミトコンドリアの断片化が起こり、細胞死を引き起こし、骨髄での血球成分の生成や卵巣での卵子の生成が阻害される可能性が考えられると三浦医師も述べられております。 LNP自体にも強力な炎症作用があり、副反応の一機序とも考えられています。Sたんぱくは細胞同士を融合させ、スパイクたんぱくを目がけてやってきたリンパ球をそのまま取り込んで細胞死を引き起こす作用も観察されており、リンパ球の減少も考えられると言われています。 関連して、月経異常が米英で6万件以上報告されていて、NIHという研究機関が2億円ほどかけて調査しているようです。約3万9,000人のデータにおいても、42%が月経量増加、閉経者の66%が不正性器出血が報告されているようです。 流産についても、妊娠20週未満での接種者での流産率が高いことを公式に指摘されており、私は若年層や生殖世代への健康被害を大きく危惧します。 次の資料をお願いします。 さらに、間質性肺炎のワクチン接種後の増悪や、新たな発症報告や、Sたんぱくが私たちのたんぱくの一部と似ていることにより、S抗体が誤って自己組織を抗原とみなし、自己抗体ができてしまう接種後の自己免疫疾患発症、増悪のメカニズムと考察されています。 さらに、FDA諮問委員会で、1人のコロナ患者を救うために5人の方がワクチンで亡くなっているという算出をしております。これによって、FDAは3回目の接種は有効性、安全性はないと16対2で否決されていると三浦医師は学会で報告されています。 ワクチン接種先進国において超過死亡者数の増加が懸念されております。日本の厚生労働省副反応人口統計動態、資料出ています。 これは令和3年のものなんですが、理事者の皆様、議員の皆様には平成28年からの人口統計動態の死亡数を添付しております。 平成28年からほとんど誤差なく、若干の誤差はありますが、ほとんど超過死亡者数は変わらないんですが、令和3年のこのグラフを見てください。大災害もないのに異常な数値と考えるんですが、これまでのデータや学会での報告を見て、医学的見地から市川管理者、まず御意見いただけますでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 市川管理者。 ◎病院事業管理者(市川幹郎君) 新興感染症の新型コロナウイルス感染症については、現在いろいろな方がいろいろな立場でそれぞれの意見を述べられているということは承知をいたしております。 その中の一つ、厚生労働省が示した鈴木参考人提出資料、2021の全死亡超過死亡の発生と新型コロナワクチン接種数の関係には、現時点においてワクチン接種が超過死亡の原因であるという学術的な検証を得た科学的根拠は他の国からも報告はない。コロナ禍の超過死亡数の発生と新型コロナワクチン接種数との関係の時系列的な関係は説明が難しいという報告もあります。 また、超過死亡数には環境の変化、コロナ感染者の増加による医療の切迫等で通常の医療が受けられなかった場合の週の死亡原因が含まれております。 これらのことから、結論を端的に申し上げますと、世界的に見てこれだけの感染症が全世界に起こるという例は、恐らく何世紀に1回のような莫大なデータがあると思いますから、それを責任ある機関が今後検証して、今の時点では分からないと考えて検証をして、今後次の時代に生かすべき資料であると私は考えております。 いずれにいたしましても、現在国策として実施されているワクチン接種以外に新型コロナウイルス感染症の予防法がない以上、全てのワクチンには副作用が起こるという可能性があるということを十分理解した上で、接種対象者は国などいろいろな機関が発信しているデータを見て、メリット、デメリットを考え、その情報を十分理解した上で、接種をするかどうかを判断すべきものと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 厚生労働省がそういう見解であるということは私も承知しているんですけれども、じゃ、6万人を超える方が、こうやすやすとこういうふうな状況になるんでしょうか。 市長、いかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 医学的な見地というか、その数字だけを示されてもなかなか答えづらいところはありますけれども、先ほど市川先生からお話があったとおり、今後専門会議等々においてやはり科学的に検証されることだと認識しておりますし、それを受けて、国から様々な方針というものが出される、それを我々は市民の皆様に情報提供していきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 小児接種についてなんですけれども、先ほど浅野議員の質問に対して御答弁の中で、小児接種券が送付されると聞いて、ちょっと私もがっくりきたんですけれども、一律の送付についてがっくりをしたんですけれども、健康な子供へのワクチン接種にはメリット、発症予防効果や、デメリット、副反応など等を本人と養育者が十分に理解し、接種前、接種中、そして接種後にきめ細やかな対応が必要だと思います。 宇和島市としても小児接種について丁寧に説明していくということですが、成人についても医師によってデメリットの説明は大きく異なり、安心・安全が強調された結果として、厚生労働省の副反応疑い報告、接種後死亡例が1,474例です。 例えば、若年層で心筋炎が起きた場合、成人した後も正常な心機能を保ち、スポーツなどを続けることはできますか。海外でスポーツ選手の試合中の突然死が多く報道されているので心配です。 シンガポールでは心筋炎による突然死などを考慮し、接種後1週間は激しい運動を控えるように指示しています。 子供たちは活発に動きますが、接種後は同じ生活をしてもよいのでしょうか。接種当日から溺死、お風呂で溺れたりという報告も複数報告されております。15例、最年少13歳と聞いております。当日入浴させてもいいのでしょうか。 mRNAは自然免疫を抑制することが分かっています。成長過程の子供にあらゆる病原体への易感染性、がんの発生、増悪のリスクはありませんか。 成長の子供の血液に4か月もスパイクたんぱくが残るとしたら、どのような障害が起こるのか心配です。mRNAが分解されるからといって安心はできないのではないでしょうか。 スパイクたんぱくは、血液、脳関門を通過し、血管障害、血栓を生じることから、中枢神経を損傷することが分かっています。ワクチンによって生成されるスパイクたんぱくは、成長期の子供の脳にどのような影響を及ぼすのか分かっていることはありますか。 5歳から11歳の子供達に同様のことが起きる可能性はありますか。 ウイルスは変異をしていくものと思いますが、ワクチンは今後も感染予防、発症予防、重症化抑制効果を維持できる見込みはあるのでしょうか。 このような疑問を持たれる養育者の方は多いのではないでしょうか。逆に情報が少な過ぎて、副反応など気にされていない方も多いかもしれません。小児接種を検討するにも、このような疑問に対して情報が必要ではないでしょうか。 2021年9月3日、英国の予防接種合同委員会、JCVIは、健康な12歳から15歳の子供にはワクチンによって得られる有益性が低い、これはデルタ株です、に対してワクチンを推奨しないという方針を発表していますし、ヨーロッパのノルウェーやスウェーデンでも推奨していません。5歳から11歳ではコロナ死も少なく、急を要する状態ではないと思います。 資料をお願いします。 3月2日、FDA、これはアメリカ食品医薬品局のことですが、ファイザー社が提出していた5万5,000ページの資料をadverse event of special interestとして一般公開しました。これは1,291種類の副反応がリストアップされています。 これは多分朝日新聞の夕刊の記事だったと思うんですが、アメリカの地方裁判所のマーク・T・ピットマン判事がFDAの75年間情報非公開を却下し、公表されました。これは驚くべきことです。 大阪府の泉大津市や愛知県の大府市では一律接種券を送付しないようですが、ほかにもかなり自治体等あるようですが、泉大津市の南出市長は、健康な子供への接種に合理性を見出せない3つの理由として、資料をお願いします、1つ目の理由としてエビデンスがない。 令和4年2月9日、衆議院予算委員会において、後藤厚生労働大臣の答弁において、オミクロン株については5歳から11歳の直接的データは現時点で存在していない。薬事衛生食品審議会においても、成人と同様の効果があると推測されているのが科学的な正確な言葉と発言され、令和4年3月1日の、先ほどのですね、タブレットのほうに資料が行っていますけれども、朝日新聞の夕刊において、ニューヨークの保健当局の研究者は、5から11歳のワクチン接種は効果が早く低下すると公表されています。 2つ目の理由として、次の資料をお願いします。健康な子供の重症化は極めてまれということで、ちょっと字が小さくて恐縮ですけれども、傍聴席の皆さんには。 かなりオミクロン株になっても、致死率含めて重症化率は若年層は極めて低いという、これが大阪府の数字だったと思うんですけれども、これがエビデンスです。 3つ目の理由として、副反応のリスクが高いということで、次の資料お願いします。 第76回厚生科学審議会予防接種、もう一つの次の資料をお願いします。それの次お願いします。厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、2月18日開催の資料です。 次の資料をお願いします。 死亡事例が、先ほど言ったように1,474例がワクチン副反応疑いで報告されており、12月議会で私が取り上げさせていただいた当市の事例もここに含まれておりました。 重篤副反応が6,454人、うち12歳から19歳の死亡事例が、ワクチン接種後5名、重篤な副反応が398名、20歳から29歳で死亡が26人、重篤副反応が721人、30から39歳で死亡が28人、重篤副反応が758人、合計で、10歳から39歳で死亡が59名、重篤副反応が1,877名。 逆に、累積コロナでの感染者の死亡者は、10代未満がゼロ、10代が4名、1人は交通事故、3人は基礎疾患があったと聞いております。20代が29名、30代が87名とあり、このワクチンに対するこれはリスクだと私は感じますが、次の資料をお願いします。 心筋炎、心膜炎の疑い報告、これは19歳以下です。男性が156名、女性が19名の合計175名が報告されており、ファイザー社が、男性が101人、女性が15人、モデルナ社が、男性が55人、女性が4人となっております。 これが12月の報告から、心筋炎の報告が2月まで、厚生労働省上がっていないのが南出市長もおかしいと言っていましたけれども、なぜ上がっていないのか、私は非常にここは大きく疑問に思っておりますけれども、次の資料、浅野議員がつけていただいた資料でございます。 米国のv-safeという機関の解析結果で、厚生労働省のこれは資料となっております。 ちょっと日本語にすると分かりやすいので、Yahoo!がこれを日本語に変えていますので、次の資料をお願いします。 先ほど浅野議員が触れていただきましたけれども、副反応調査で、米国において日常生活に支障があるというのが、2回目で7.4%、登校できないというのが10.9%あるということはいかがですか。 ということで、南出市長は健康な子供への接種に合理性を見出せない3つの理由を事実に基づいたデータを基に挙げられています。 小児接種については、一律接種券送付は努力義務ではなく必要がないと考えますが、これ泉大津市、愛知県の大府市のような方法を取らないか言われても、発送しているということなんですけれども、今からでもできることはないでしょうか、岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 当市におきましては一律送付でございまして、年齢の高いほうから順次送付をしていく、そういった手法を取らせていただいております。 それは確実にその情報というものをお伝えをしていくこと、一律にその情報に触れていただくことに主眼を置いているところでございますので、今後それら順次送付していくことになりますけれども、新たな知見で得た情報等々につきましては、あらためて丁寧にお伝えをしていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 年齢ごとに接種券を送付するということが、段階的な送付と言われればそれまでなのかもしれませんけれども、配られたことによって、あなた打つんですか、私打つんですかみたいな同調圧力にならないよう、くれぐれもお願いしたいのと、泉大津市の職員さん、電話で、市長とも話もしたんですけれども、やはりこの一律接種券の送付を泉大津市がやらなかった、それは1回目、はがきを送って希望者だけ、希望者に対して、希望者が申請をして、この接種をできるような環境をつくるということらしいんですけれども、これを考えたのは市長のトップダウンじゃないんです。職員の皆さんからのボトムアップでできたことです。 やはり職員の皆さんもぜひ、こういうことを思っていることがあれば、ぜひ課長、部長に相談いただいて、しっかりと御議論いただきながら、この小児接種をしっかりと丁寧に進めていってほしいと思います。 海外でも裁判とか訴訟とかも起こっており、国内でも訴訟が起こっておりますので、当市でもそういうことが起こらないように、ぜひ丁寧な進め方をお願いします。 このコロナのワクチンを接種するのに予診票というものがあると思うんですけれども、私はインフォームドコンセントをしっかりやってほしいと思うんですが、伊手福祉部長、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 今回の小児接種に関しましては、本市からの情報発信はもちろんでございますが、宇和島医師会のほうからも、接種に関して不安なことや分からないことがあれば相談を受け、全力でサポートいただけるとのメッセージをいただいております。このメッセージにおきましては、接種券にも同封をさせていただいたところでございます。 接種の判断に当たりましては、かかりつけ医への御相談をいただくとともに、本市にお問合せがあった場合につきましては、もちろんのことながら丁寧な対応に努めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) いや、接種のときに問診されると思うんですけれども、この予診票を見てから、はい、接種ということではなくて、前もお伝えしたんですけれども、予防接種が受けることができない人、注意が必要な人、厚生労働省ホームページにあるんです。 1回目の接種、2回目の接種でアナフィラキシーや全身性の皮膚粘膜症状が出たり、呼吸困難になったりする人は受けることができませんと書いてあるんです。このことをしっかりと問診でできているんですかと私思うんです。 私の父親、ちょっと痴呆がありまして、父親はワクチン接種したんですけれども、ワクチンに対して理解しましたか、僕はいいえと書いたんですけれども、私のところに何も問合せがなかったです。 これ笑い事なのかどうか分からないんですけれども、接種された先生方とかは、もう少し患者さんのことをしっかりと問診をしていただいて、機械的に接種ぽんぽんと進めていくんじゃなくて、その患者さん一人一人の健康状態を、主訴だけを見るんじゃなくて、やはり患者さんがこう言ったからそれだけしか見ないんじゃなくて、全体的な要素もしっかり見ていただきながら、先ほど言われたように、第Ⅳ相臨床治験中の特例承認のワクチン、何が起こるか分からないワクチンなので、そこら辺を丁寧にやっていかないと、健康救済で救済できることや、副反応疑いで報告を上げることが私は、それを受け付ける側がしっかりとそういう体制ができなくなるんじゃないかなと思うのは、一昨日、山瀬議員が、自分御自身の本当に接種後の副反応のことを本当に打ち明けられておりましたけれども、私も顔色を見て、本当に大丈夫だろうかと思うぐらい顔色が悪くて、本当に倒れるんじゃないかと思うくらい本当に顔色が悪くしんどそうだったんですけれども、じゃ、それをどうやって相談すればいいのかといっても、市にかけたら県に言ってください、県にかけたら市にかけてくださいということも起こっていますし、やはりそういった相談窓口をつくってほしいんです。 それは、協力してあげるという松山のお医者さんもおられましたし、やはりこの症状が副反応なんだろうかということは、誰も、医師は疑ってほしいんです、本当に。だって分からないんですから。人類初めてのワクチンで何が起こるか。 だから、これ違いますねというんじゃなくて、しっかりと疑って、その人その人に対して寄り添って対応していただきたい。お医者さんが、私は全てのお医者さんを敵に回したかもしれませんけれども、今。そういう気持ちでやはりやっていかないと、ワクチン接種後にすごく気分が悪いとか食欲がない、嘔吐の方が私のところに相談相当ありますよ。 嘔吐もすごく副反応で一機序で、大変深刻なんですけれども、なぜかというと、お年寄りが嘔吐で、副反応疑い死亡事例で、嘔吐による喉が詰まって息ができなくて窒息死されている例もありますので、やはりそういったところも踏まえて、副反応に対してもう少し受け止める姿勢を持っていただきたいのと、当市における、姉妹都市の大崎市なんかはやっていますが、前回の議会でも言いましたけれども、宇和島市で起こっている状況をぜひデータとして出していただきたいなと思います。 健康救済制度と副反応疑い報告の制度についての病院局や保健福祉部での対応について、病院局の対応を伺いたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) お答えをいたします。 健康被害救済制度と副反応疑い報告制度についての病院局の対応でございますが、まず、副反応疑い報告制度につきましては、ワクチン接種後に生じた副反応を疑う症例については、医薬品医療機器総合機構が取りまとめた上、ワクチンとの因果関係が示されていない症例も含め、厚生労働省の審議会で評価され、公表が行われております。 予防接種後の副反応疑い報告書につきましては、医療機関には積極的な提出が求められている状況を踏まえ、病院局におきましては、報告書の取扱いを各医師や関係部署に周知徹底しているところであります。 これまでの疑い報告書の提出件数は、宇和島病院5件、吉田病院1件、津島病院ゼロ件の合計6件でございます。 次に、健康被害救済制度につきましては、新型コロナウイルスワクチン接種後に副反応による健康被害が生じた場合には、一般的なワクチン接種と同様に、予防接種法に基づく救済制度が設けられており、申請に当たっては、本人や御家族が予防接種をした市町で申請を行うこととなっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 市立宇和島病院では、補佐も含めて各診療の外来のクラークも含めて、そういう方が相談に来た場合は、しっかりとつかせて窓口をつくって受け付けるという体制をつくっていただきましたので、これは非常にありがたい対応ですが、吉田、津島ではなかなかそういうことがまだできていないかもしれないので、市立3病院でしっかりとした対応が、吉田でも津島でもできるようにぜひお願いしたいと思います。 保健福祉部ではいかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 先ほどの答弁と重なる部分もございますが、副反応による健康被害が生じた場合につきましては、国において救済制度が設けられておりますし、予防接種法に基づく救済が受けられます。 申請は市町村がお受けして、県を経由して国に送付され、国の審査会で審査されることになります。 本市におきまして、現時点までに申請に至った事例はございませんが、相談を受けた件数はもちろんございます。 申請の判断等不明な点につきましては、担当課のほうに遠慮なく御相談いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 健康救済制度は審査の過程が1年ぐらいかかったりとかするので、そんなにかかってそれぐらいなのというぐらいのものだったら、もうええわと諦める方もおられると担当者の方も言われましたが、そういった制度があるということも含めて、またそういった泣き寝入りじゃないけれども、やはり声なき声になっているんじゃないかと思うところで御苦労されて、我慢されている方がないように、しっかりとインフォームドコンセントをしっかりとやってほしいとお願いして、次の質問に移りたいかと思うんですけれども、今日のニュースでも、接種後に抗体が60倍とか50倍に増えたからいいでしょうみたいな話をニュースでしていましたが、抗体が増えたイコール、先ほど私が説明したように、自分の中での免疫のところに免疫抑制がかかってしまう、自分の違うところが働くなくなってきているようなことも調査であるので、それを一概に喜べないということをこういう研究者の方が言われておりますので、またしっかりとした納得のいく接種への判断ができるような情報提供を、市長先ほど言われたように、新しい情報もしっかりと捉えていただいて発信していただきたいと思います。 そして、次に移りたいと思います。 吉田病院の再編計画の進捗についてなんですけれども、これはちょっと時間の都合もあれなんですけれども、今議会で御説明していただくということでよろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) 当然厚生委員会のほうで御説明させていただきます。 現在の進捗状況について簡単に御報告をさせていただきます。 新型コロナの5波、6波もありまして、来院しての打合せが、業者との打合せが困難な状況もありまして、当初予定より1か月ほど実施設計の完了が遅れる見込みとなっております。 事業の内容につきましては、議会に御報告いたしました基本設計から大きな変更はございませんが、詳細部分につきましては、実施設計完了後、速やかに議会に御説明させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 吉田病院が新しく機能改編されていくんですが、公営企業会計の決算委員会でも私も質問させてもらったんですが、100床当たりの全国平均医師数が、吉田、津島の類似病院で9.4人と比較されておりました。実際の常勤医師数が吉田病院は歯科医師を入れて3名、津島病院が4名ということで、津島で2倍以上、吉田で4倍以上の全国平均からの乖離があります。 2月17日、衆議院予算委員会第5分科会において、地元選出の国会議員の長谷川先生より地域医療の諸課題について質問していただき、私もこれまで市議会でも取り上げた地域枠医師や大臣認定制度、偏在是正対策などを御発言いただき、全国で認定制度については180名の方が認定されており、地域枠医師については愛媛県でもこれまで約230人に対して奨学金が貸与され、初期臨床研修終了後、現在48名の地域枠医師が地域医療で活躍されているという質問をされておられました。 昨年6月議会において私の質問の中で、宇和島市へは10名の地域枠医師の派遣があるということで、これは市立宇和島のみと答弁いただいたんですが、令和2年12月議会において、吉田病院、津島病院にキャリア形成プログラムが連携されていなかったのが、令和4年適用、令和5年実施予定ということで、初期研修医の地域枠研修先に吉田と津島病院を追加申請していただいているんですけれども、常勤医としての医師確保が本当に私はこれから深刻だと思います。 吉田病院の常勤医3名は、先ほど言ったように歯科医師が含まれておりますので、80床弱の病床と入院、外来や宿直に対して、建物は新しくなるんですけれども、本当に医師確保、どのようにお考えですか。 大宿医療行政管理部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) お答えいたします。 まず、愛媛県のキャリア形成プログラムでは、医師自身のキャリア形成を第一に考えながら、県下全域における各医療圏での医師不足を勘案し、当市産業医を含めた県内各医療機関に医師が派遣されているものと認識をしております。 新しくなる吉田病院の医師確保をどうするのかということにつきましては、今後も引き続き愛媛大学並びに愛媛県に対し医師派遣をお願いすることを基本に考えております。 あわせて、宇和島病院との連携をさらに深め、宇和島病院からの医師派遣により体制を維持いたします。 また、令和4年度適用、令和5年度実施として2年次初期研修医の地域医療研修先に吉田病院並びに津島病院を追加したことから、研修医の病院選択の幅が広がりました。 病院局といたしましては、吉田、津島病院での地域医療研修を通じて、将来若手医師が吉田病院、津島病院に勤務していただければと期待しているところでございます。 そのような中、昨年度から愛媛プラチナドクターバンク事業を活用し、内科医1名を確保しており、令和4年度においても継続する予定となっております。 このほかに、愛媛ドクターバンクや愛媛県地域枠医師、自治医科大医師など公的な医師紹介事業にも登録しておりますので、今後におきましても関係機関と連携して、新しくなる吉田病院の医師確保に向け取り組んでまいりたいと存じます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 先日の長谷川代議士の初の質問だったと聞きましたが、そこに吉田病院とか津島病院のことを取り上げていただきまして、本当に感謝申し上げます。 私は地域枠医師やプラチナドクターバンクと総合診療医、総合内科診療医へのキャリアパス、これをベストミックスを目指すキャリア形成プログラムなんかがつくれたらいいんじゃないかと思って、それが市川先生の本当にレガシーとなるようなことを私は一緒につくりたかったんですけれども、この地域における地域医療をどのように目指していきますか。 市長の見解を伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 当医療圏で目指すべき地域医療につきましては、限られた医療資源というものを最大限に活用すること、そして病院局、3病院ございますけれども、含めました病院、連携し、それぞれの役割を果たしていくことで、より質の高いサービス、医療というものにつなげていくことができる地域医療完結型を提供するべきだと常々考えている次第でございます。 先生の獲得、来年度につきましては明るいニュースも飛び込んできているところでございますけれども、やはりこういった努力というものを繰り返しやっていくこと、そして宇和島病院から医師を派遣すること等々で、新たな体制をしっかりと維持、確保していきたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) また、私もしっかりと勉強していきたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 最後の質問項目に移ります。 ちょっと一番最初はちょっと割愛させていただいて、吉田統合小学校の建設計画に関して、2月7日に開催された河内川第一水門の改築に関する愛媛県の現地説明会において、地域住民より、一日でも早く河川整備に着手、完了させ、浸水被害の軽減を図ってほしいなどの意見があったと報告されておりました。 潮止施設の改築と令和6年度開校予定の統合小学校、中学校運営に関して調整が必要と思われますが、教育委員会の見解を伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えします。 御指摘の潮止施設は、立間川水系河川整備計画に基づき、県が事業主体となって新たな潮止施設を設置する内容と伺っております。 平成30年7月豪雨災害に見舞われた地元住民の方々にとりましては、大変重要な事業と認識をいたしておるところでございます。 一方、私ども教育委員会といたしましては、先ほど申し上げたとおり、新統合小学校を令和6年4月に開校をさせたいということで、工事着工に向けて準備を進めている状況でございます。 したがいまして、今後の予定等につきまして、現在県側と急ぎ調整を行っている状況でございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) また地元と、また保護者の方とか含めて、またいろいろ相談していただきながら進めていただきたいと思います。 コロナ禍での学校運営について質問させてもらいます。 もうちょっと割愛しますが、少しだけ。 コロナウイルス感染症に対して、文科省の持続的な学校運営のためのガイドラインには、できるだけ学校を休業させないようにという指針が出ていますが、宇和島市では休校とか、昼から休校とか、休みますとか、また始めますとか、頻繁にこういうことが行われているんですけれども、学級閉鎖や学年単位での運用をできないのでしょうか。 また、マスクに対しても、教諭の個別判断なのか、児童・生徒へそのマスク着用ができないことは理解できるような環境になっているんでしょうか。 マスクに対する悪影響についてもどのように捉えているか、これは教育長でよろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) お答えいたします。 まず、学級閉鎖や学年閉鎖での運用につきましては、運用上は可能となっておりますし、感染能力の高いオミクロン株の第6波によって、感染拡大地域は市町においても相当に差が出ておりますことから、実際に一部の市町で運用されている事例も把握はしております。 コロナ感染症対策につきましては、学校の休業などの扱いも含めて、基本的には県教委と保健所と連携をして対応しており、そうした中での現在の運用になっております。 私たちといたしましても、やみくもに学校を休業したいというふうには考えておりませんで、そんな中で、まずは安全・安心を最優先に判断をさせていただいておりますことを御理解いただきたいと思います。 あわせて、急な下校、休業等で御家庭にも負担をおかけしておりますことについても、どうか重ねて御理解いただきますようお願いをいたします。 マスクにつきましては、御指摘のような影響があることは事実だろうとは認識しております。文科省が示す学校の新しい生活様式の中では、十分な身体的な距離が確保できる場合や、熱中症など健康被害が発生する可能性が高い場合、体育の授業等においては着用する必要がないことが明記されておりますので、これらを遵守しながら、今後も子供の健康や成長を妨げることがないように、活用の実態を注視してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 先ほど浅野議員も言われましたが、休業対応応援金などが事業主に対して休まれた保護者に対しての応援金制度もありますので、その辺もぜひ告知していただきたいと思いますし、最後の質問になりますが、給食のことなんですけれども、四万十市や今治市では有機オーガニック給食が取り入れられております。 四万十市では平成17年から2,300食、今ほとんどを有機、減農薬でやっておられます。1食が小学校で290円、中学校で320円と伺いました。パン食ではなく完全に米食です。 宇和島市におけるオーガニック給食への取組について、現段階での見解を伺います。 金瀬教育長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 現在具体的な計画はございませんが、値段、それから安定的な供給を確保できるかどうか、その辺の検討が必要だと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山本定彦君。 ◆4番議員(山本定彦君) 私の質問時間は終わりました。終わります。ありがとうございました。 ○副議長(中平政志君) 以上で山本定彦君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後2時45分から再開いたします。     午後2時31分 休憩-----------------------------------     午後2時45分 再開 ○議長(石崎大樹君) 再開いたします。 一般質問の途中ではありますが、この際、申し上げます。 東日本大震災から、本日で11年目となります。改めまして、犠牲者となられた方々に対して、心から御冥福をお祈りするとともに、地震が発生いたしました午後2時46分に合わせて黙祷を行います。 ◎事務局長(水野宏一君) 御起立願います。記者席、傍聴席の皆様も差し支えない方は御起立をお願いいたします。     〔全員起立〕 ◎事務局長(水野宏一君) それでは、1分間の黙祷を行います。 黙祷。     〔黙祷〕 ◎事務局長(水野宏一君) 黙祷を終わります。 御着席ください。     〔全員着席〕 ○議長(石崎大樹君) それでは、畠山博文君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 公明党の畠山博文でございます。 通告に従い、一問一答方式にて一般質問をさせていただきます。理事者の皆様におかれましては、分かりやすく明快な答弁をよろしくお願いいたします。 本日も時間の都合や重複した質問など、割愛させていただきますので御了承ください。 それでは質問に移ります。 施政方針について。 初めにコロナ禍の対応について伺います。 コロナ禍に突入して2年が過ぎ、収束の見通しが立たないまま現在に至ります。法務省にはコロナ関連の人権相談が2020年2月からの2年間で約4,700件寄せられているそうであります。 当初はコロナ感染者や医療従事者、その家族に対する偏見や差別に関するものが多かったようですが、最近ではワクチン接種に関する相談が増えているようであります。 具体的には、会社から接種しないと異動させると言われた、未接種のために施設の利用を認められなかったなど接種を強要させられていると感じたとの趣旨の相談が多いようです。 また、弁護士連合会に寄せられた相談には、副反応の経験があるために接種について様子を見たいと病院側に告げた看護師が賞与減額や退職勧奨を通告され、やむなく退職した事例もあると言われております。 言うまでもなく、日本でのワクチン接種は希望者に対して行われており、決して強要ではありません。にもかかわらず偏見や差別がなくならない背景にはコロナ禍の長期化による不安やストレスがあるとされております。 しかし、そのことが不当な扱いが許される理由とはなりません。病気やアレルギー等様々な事情で接種を受けていない人、受けられない方もおられます。こうした人たちが偏見や差別にさらされ、不利益な扱いを受けるようなことがあってはなりません。政府分科会の尾身茂会長も不安を差別につなげてはいけないと強調しております。 今後5歳から11歳を対象にした小児向けのワクチンの接種も始まってまいります。接種しない子供たちまでもが悲しい思いをすることがないよう偏見や差別を防ぐための情報発信に一層努める必要があり、大切なことは接種を受けていない人への配慮であると思います。 宇和島市におけるワクチンの未接種やコロナ感染、濃厚接触者などへの偏見や差別の元凶、そして対策をお聞かせください。保健福祉部伊手部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 本市におきましては御質問いただいたような事例の報告は聞いておりませんけれども、県知事の会見では県内でもSNS等で個人を特定する等の事例があったように言われているところでございます。 これまでも本市におきましては、行政連絡放送等によりまして感染者やその家族の特定やSNS等の書き込みなど、無責任な情報拡散を行わないといったことなどにつきまして、周知や啓発を繰り返し行ってまいりましたが、今後におきましても偏見や差別につながることのないよう引き続き市民啓発には努めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続きまして、オミクロン株では学校関連での感染も増えている状況だと思いますが、学校や教育委員会がつかんでいる偏見や差別の現況、対策をお聞かせください。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 学校現場や人権啓発課相談窓口等におきまして、新型コロナウイルス感染症に直接起因するいじめや差別といった事案の報告は受けておりません。 引き続き学級活動や道徳の授業において、偏見、差別の防止に向けて指導を行っていきますとともに来週からワクチンの小児接種が開始されますということもございますので、ワクチン接種の有無によっていじめや差別が起きないように、教育委員会と学校がしっかり連携し、児童・生徒を見守ってまいりたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 今のところはないということでございましたが、偏見や差別は隠れやすい問題でございます。どうか気をつけていただきますようよろしくお願いいたします。 続きまして、宇和島市での後遺症の現状と、今こそ必要な居場所づくりについて、また困ったときの各種相談窓口については重複と時間の都合で割愛をさせていただきます。 次の選ばれる町へ、安全をつくるから災害に備える、広報3月号、命のパスポートにつきましてをさせていただきます。 これが広報に挟んでありましたチラシでございます。 安全をつくるから災害に備えるということでございますが、いざというときが大事であります。それは誰もが思うことであります。しかし、そのときが分からないとなかなか行動に移せないものです。特に災害の場合はいざというときがいつ来るのか分からないからこそ対策を先延ばしにしてしまう人がいることも事実であります。 しかし、その日は突然に、そして確実にやってきます。だからこそ、そのときのために今考える備えをしっかりとしておくことが大切となってまいります。あのとき準備をしておけばとの後悔をしない判断が大事であります。 本年1月15日には南太平洋トンガ沖で発生した海底火山の大規模噴火の報道、そしてトンガから8,000キロ離れた日本でも広い範囲で潮位変化が発生し、津波により漁船の転覆、流出や養殖施設でも被害が生じました。 また1月の22日深夜1時半頃には宇和島市でも震度4の地震が起こりました。震源地は近くの日向灘でありました。 本日東日本大震災より11年が経過をいたしました。今もなお3万8,000人の方が避難をされている状況が続いております。決して忘れてはならない災害であります。 私たちはいま一度南海トラフ大地震は必ず来るとの意識を持ち、革命的警戒心を持って災害に対して備えていきたいと思います。 低層棟が完成し、危機管理課も引っ越しとのこと、また3月号の広報には今回私にとって一番目立ったチラシが命のパスポートを含む災害への備えの保存版でありました。偶然かも分かりませんが、広域事務組合広報紙の真っ赤な消防署に続いて、消防隊員に挟まれた真っ赤な命のパスポートでございました。非常にインパクトのある情報でございました。 宇和島市民の命を災害から守るための1枚のチラシでありますが、このチラシに込めた思いをお聞かせください。危機管理課山下課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 東日本大震災が発生した本日3月11日のこの時期に合わせまして、毎年全市的に地震津波避難訓練を実施しているところでございますが、コロナ禍の中で昨年に引き続き情報伝達訓練に限定することといたしております。 そこで、広報の折り込みチラシによる地震津波災害に特化した啓発をさせていただくこととしました。 地震や津波に対する事前の備えや対策、そして津波警報や津波注意報により市が発令する避難指示の対象区域などの解説ですね、これを掲載しておりますので保存して御活用をお願いいたしたいというふうに思います。 また、先ほど議員の説明にもありました今回のチラシでは、下側の赤い部分が地震の発生から時系列で命を守るための行動を簡潔にまとめた命のパスポートとなっております。これを用意いたしております。 裏面には南海トラフ地震臨時情報が発表されたときの対応であったり避難行動、連絡先をメモすることができるようになっております。 自らの命を守るため、そして大切な家族の命を守るためにも、内容をいま一度しっかり確認していただきながら行動をイメージしていただきたいというふうに思います。そして切り取っていただいてこれ小さく折り畳むことができますので、常に携行していただけたらと思います。ありがとうございます。 以上でございます。     〔「ありがとうございます」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 私こうやって切り取って名刺入れに入れさせていただいておりますので、どうぞ御活用をよろしくお願いいたします。 それともう一つでありますが、本庁などによる非常用持ち出し袋の展示も重ねてお願いをいたします。 これは県の地方局に行ったときにこの間もらってきましたが、これ「災害に備えよう!ポケット版みきゃんの防災グッズチェックリスト」でございます。これも折り畳みになっておりまして、ちっちゃくなるような形になっておりますので、どうかこういうのを活用していただきたいと思います。 やっぱり見ることによって、知ることによって自分自身の災害の意識というのは高まってくるかと思いますので、この点を含めてよろしくお願いいたします。 続いて、安心をつくるから認知症の早期発見について伺います。 日本人の寿命が延び、認知症になる高齢者の方が増加をしております。認知症は誰がいつ発症してもおかしくない病であり、2026年--4年後でありますが、認知症患者が日本で700万人規模と推測される方もいるようであります。もはや国民病との言葉も聞こえてまいります。 昨年亡くなりました私の父親もアルツハイマー型の認知症でありました。思えば仕事を定年退職し人と会う機会が減少したとき、認知症の初期症状が出始めた感がありました。私の母は早くに亡くなっておりましたが、しばらくして父親の母が亡くなり、けんか相手がいなくなったときも認知症はがくんと進んだようでありました。我が家には父方の祖母もまた祖父も認知症でありました。 それでも家族がいる場合、ある程度支え合っていくこともできるのですが、時代が変わり、夫婦と子供2人という家庭が標準的世帯だった頃から家族形態は大きく変わっております。核家族化が進み、単身の一人暮らしの方も増え、実のところ日本では人口が減少しているのに世帯数は増えております。独居世帯は拡大し、一人暮らしの貧しい高齢者の急増が問題化するとの警告を発する方もいらっしゃいます。 この時代背景を下に、認知症が発症し家族の中で家計や家のことを判断できる方がいなくなる世帯や身内がいない方、近くにおられない方などの世帯が増えてきております。 このような場合、現在どちらに相談すればよいかお聞かせください。高齢者福祉課岩村課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岩村高齢者福祉課長。
    ◎高齢者福祉課長(岩村正裕君) お答えいたします。 認知症に関する相談に関しては、宇和島市地域包括センターに御相談いただければ認知症初期集中支援チーム員が対応いたします。 なお、三間地区ではもみの木、九島地区では島の保健室でも相談することが可能です。もし心配な方がおられましたら遠慮なく御相談いただければと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 様々な認知症の課題等も今から増えてくるかと思いますが、今の答弁を聞かせていただきまして安心させていただきました。 また昨日我妻議員の話の中に成年後見制度利用促進事業の話もございました。まだまだ制度は進んでいない状況ではありますが、こういうところも含めて進めていかなければならないなという部分も感じております。大事なのは認知症の予防対策と早期発見だと思います。 施政方針にも、認知症は早い段階での発見と受診を行うことで良好な状態を保ち、進行を遅らせることができることから、診断費用を一部助成するなど、初期段階での集中支援に取り組むことといたしましたとあります。 具体的な内容をお聞かせください。岩村課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岩村高齢者福祉課長。 ◎高齢者福祉課長(岩村正裕君) お答えいたします。 当市での認知症高齢者の現状は、県内認知症高齢者数調査においては令和3年4月1日現在で高齢者人口の12.7%が目安とされており、年々増加傾向にあります。そのため、認知症初期集中支援チームが早期に介入し、必要に応じて早期の治療を行うこととしておりますが、診断につなげることが金銭面から困難な事例もありました。 そこで、令和4年度から認知症検査助成制度を創設し、認知症高齢者の早期発見、適切な治療につなげ高齢者の穏やかな生活の提供及び介護者の負担軽減を図りたいと考えております。 制度の概要でございますが、65歳以上の者で地域包括支援センターが認知症チェックシートにより認知症の疑いと判定されたものを対象とします。 助成額は認知症検査に係る費用のうち上限額を1万円と設定し、助成方法は検査費用を医療機関に負担していただいた後、領収書を持参の上、市役所や支所に手続していただいて助成を行う償還払いで実施したいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 さらには、予防にはどういう日常生活を送るべきか、また早期発見には何が必要か、周りの人が気をつける点なども簡潔にお示しください。岩村課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岩村高齢者福祉課長。 ◎高齢者福祉課長(岩村正裕君) お答えいたします。 高齢者の認知機能の低下とスポーツやサロン参加には相関性があり、閉じ籠もりになることで認知症リスクがあることは科学的なデータで証明されております。そのため、地域包括支援センターでは高齢者の方が閉じ籠もりがちとならないよう、いきいき教室やガイヤ体操やサロンへの参加をおすすめしております。 また認知症の早期発見に必要なことは御本人や御家族が初期の症状を隠さないことであると考えております。そのためには認知症が誰もがなり得る病気であり、正しく理解することが求められます。 また認知症になったとしても、地域でのさりげない見守りや声かけ活動を実施していただくことで安心・安全な生活につながると考えております。 本市におきましては、認知症の予防と併せて正しく理解し温かく見守ることができる地域づくりのための啓発事業を今後も実施していきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 認知症に対する知識を周りの方々も持っていただくことも大切であるとも思います。またコロナ禍の中、なかなか人と会う機会がないというような方々もいらっしゃいます。やはり電話にしろ何にしろ、人と会い、また人と話していくことによって様々な形でいろいろなことを考え、本当に脳が動いてくることも考えられます。だからこそ人と会うことの重要性を痛感しておる今日この頃でもございます。今後ともまたよろしくお願いいたします。 続いて、子育て支援、子供の貧困について、厚生労働省によりますと、日本の子供の貧困率は13.5%であり、子供の約7人に1人が貧困だと言われております。そしてこの数字は先進国の中でも高い数字であります。アメリカ、中国に次ぐGDP第3位の経済大国の日本において、貧困が社会問題化しているのはなぜか。私はどこかに原因があり、異常な格差社会を生んでいると思われます。 貧困には、衣食住にすら困る絶対的貧困と社会の中で比較した貧困--いわゆる普通の暮らしができていない相対的貧困があり、日本の13.5%は相対的貧困を示しております。 特に目を引くのが母子家庭などの独り親世帯における貧困率の高さで、その割合は48.1%となっており、親が1人で子育てをするとなると必然的に労働環境に制限を受けざるを得ず、フルタイムではなくパートタイムやアルバイトなどに従事することになり、ワーキングプアの状態に陥りやすい、国民生活基礎調査の各種世帯の生活意識では、母子世帯の実に86.7%が苦しいと答えていることからも貧困の現実が見えてまいります。 こうした状況に一層の拍車をかけているのが親から子、子から孫という形で貧困の連鎖が生まれている現状であります。親の経済状況が子供の教育にかけられる費用に影響し、進学や就職などの子供の進路選択に制限が加えられ、賃金格差が生じてしまっております。 実は宇和島市は母子家庭と父子家庭を足した世帯を総世帯数で割った割合が県下20市町の中で最も高い数値を示しております。保健福祉部にて原因などを問い合わせるも理由はなかなか特定できないとのことでありました。 先日の愛媛新聞の社会福祉士の藤田孝典氏の記事には、「特に独り親世帯の貧困は深刻だ、日本の独り親の相対的貧困率は先進国で最悪と言われ、半数に近い48.1%という異常な数値だ。独り親世帯を構成する割合は女性が多く、非正規雇用も多い。賃金の男女差別が指摘されて久しいが低賃金の女性の犠牲に依存してきたのが日本社会とも言える。」と厳しい意見を述べられておりました。 またテレビなどでも有名な「夜回り先生」水谷修氏が著作の中で、「現在の貧困は文化的な貧困です。日本国憲法第25条で「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と保障されている文化的な生活を送ることのできない貧困です。 時には家族で外食をする。年に一度でも宿泊つきの旅行をする。こうしたことがなかなかできない家庭が増えているのです。 もう一つ、夜間定時制高校の教員時代の思い出があります。 高校4年生の生徒たちと修学旅行で沖縄に行きました。ほとんどの生徒は初めて飛行機に乗ります。大変な騒ぎでした。初めての飛行機で興奮する生徒、空を飛んでいることが恐ろしくて震える生徒。 宿泊先でも、もう小学生レベルです。目の前に並んだホテルの夕食を見て、「これ食べていいの」と大騒ぎして感激。挙げ句の果てには私の分まで食べられてしまいました。夜は一睡もすることなく徹夜で騒いでおりました。 彼らと話しました。彼らのほとんどは、生まれて初めての旅行でした。「小・中学校の修学旅行は?」と聞くと「お金がなくて行っていない」「家族旅行は?」「うちにはそんなお金ないよ」そんな彼らが、帰りの飛行機で言った言葉が忘れられません。「先生、旅行なんて、きっとこれが最後だ。楽しかった。最高の贅沢だった。」 今、特に子供たちの貧困は、目で見て分かるものではありません。服装でも、持っているものでも、貧しさを感じることはできないでしょう。しかし、このような家庭の文化的な側面からは、顕著に貧富の差が現れています。 旅行できない、外食できない、塾や予備校に行くことができない、遊園地やプールに行くことができない。映画を見ることや本を買うことができない。こんな子供たちが増えているのです。」と。胸が絞めつけられるような日本の子供たちの現実の姿でもありました。 宇和島市の現実や日本の子供の貧困について、なかなか目には見えにくい現実だと思います。しかし、未来に向けて避けては通れない現実であります。岡原市長の所感をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 子供たちが置かれている経済状況に関わらず夢を持ち、そして成長することができる環境を与えていくのは、やはりこれは大人の責任であると感じましたし、また社会全体でこれらを放置しないようにしっかりと取り組んでいかなければならないとそういった思いを強くした次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続きまして、金瀬教育長、所感をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 子供の貧困や孤独・孤立といった問題も含めて、その原因の一つとして世代や立場を越えた人と人とのつながりが弱くなっていること、コミュニティの希薄化ということがあるだろうというふうに感じています。 地域の子供が身体的にも精神的にも社会的にも健全で良好な状況でいられるような地域、この社会的にも良好であるということは取り残されて困窮しているというような状況ではなく、頼れる誰かとのつながりがあるという意味ですが、そのような助け合い、支え合い、持ちつ持たれつも共同体的なつながりを取り戻していくことも大切だろうと考えています。 学校には通えていない不登校の児童が第3の居場所としての子供食堂には来ることができて、友達と楽しそうにしているというケースを聞いています。ボランティアの中学生が子供食堂に手伝いに来てその意味を学んでいるという状況も見られます。 地域の人と関わり、地域の当事者となっていく、そういうところからのアプローチもあるだろうというふうに思います。 学校・家庭・地域のあらゆる世代と様々な分野の人たちが一体となったオール宇和島で共に育つ教育に取り組んでまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 言うまでもなく、子供たちは社会の宝であり、また地域の宝でございます。私たち大人世代が次の世代の子供たちのために何を残していくことができるのか、これは今を生き抜く、我々全ての大人に問われている責任であるとも思います。どうか次の世代のこと、20年先、30年先にどんなバトンを、どんな町を渡していくことができるのか、これを一人一人がまた問うていきたいと思っております。 続きまして、子供食堂の支援について伺います。 格差社会が進み、貧困世帯が増加する社会背景の中、子供たちの居場所となり、さらには地域の交流の場ともなっております子供食堂について、3月2日付の公明新聞からの事例を紹介いたします。 これは栃木県宇都宮市の施策であります。2022年度から商工会議所、市社会福祉協議会、市の青少年育成市民会議が連携し、子供食堂への寄附や支援活動の申入れを仲介するコーディネート事業であります。 子供食堂を支援したい企業や市民の善意を円滑に行き渡らせることが狙いとなっております。 このコーディネート事業は子供食堂を地域全体で支える仕組みで、市が各所にある子供食堂が必要とする物資や支援内容を一括して把握し、商工会議所を通じて支え手となる企業や個人をマッチングする、また市社協を窓口にして各所へ寄附金を分配、市民会議と協力し食堂に行きたい子供や運営ボランティアを希望する人材の掘り起こしにも取り組んでまいります。 こうした支援は子供食堂だけではなく、子供が同世代と交流しながら、自主性・社会性を身につけるのを助ける青少年の居場所事業も対象となります。 背景には、助けを必要とする子供食堂と手を差し伸べようとする企業などをこれまで市が個別につないでいたため、支援が十分に行き渡らない課題があったようです。 市が実施した実態調査では、子供食堂からは「参加者を増やしたいが人手不足」「運営資金の確保に苦心している」との回答があり、一方、企業や市民からは子供食堂への寄附や食料提供、運営の手伝いを望む声が多く寄せられ、商工会議所が市内40か所の事業所を対象に行った調査では、約6割が子供食堂の運営を支援したいとの回答があったようであります。 支援を必要とする子供食堂の運営者と寄附をしたい、手伝いたいとの思いを持つ企業や個人などを支援・仲介し、子供たちのために、地域のためにとの思いをつなぐ事業だと思いますが、宇和島市ではできないものでしょうか。岡原市長に伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 議員おっしゃるとおり、子供食堂といいますのは子供の居場所であり、また一方でその地域の方々の集まり・語る場所・活動する場所と大変今重要視しているところでございますし、市といたしましても今後とも力を入れていきたいと考えています。 今ほど御案内をいただきました宇都宮市の事例につきまして、ちょっと宇和島市に置き換えさせていただきますと、子供食堂連絡協議会がそのような役割を担っていただく中で、現在フードバンクであるとか、また各企業から頂く製品をそれぞれの子供食堂に分配をしている、そういった仕組みを持ち合わせているところがございます。 ただ、どちらも宇都宮市のような事例のように大きなボリュームとはなり得ていないところもあろうかと思いますので、今後参考にさせていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 ぜひとも子供食堂、また応援していただきたいなと思いますのでよろしくお願いいたします。 続きまして、子育て家庭への訪問支援についてお伺いいたします。 家事、育児の不安を抱える子育て家庭などに対し、ヘルパーやボランティアの方たちが訪問しサポートする取組の全国的な実施を目指し、国の新事業が始まってまいります。 母親らの負担を軽くし、孤立化や虐待リスクを防ぐのが狙いで、2021年度の補正予算で創設された施策でございます。 訪問型の子育て支援が求められる背景には、現行の支援が保育所などの施設での預かりサービスが中心で、特に未就園児の多いゼロ歳から2歳児では利用が難しい事情がある、産後鬱などリスクの高い家庭をサポートする、養育支援訪問事業が市区町村の9割で実施されておりますが、対象は限られ、家事援助サービスの提供も少ないのが実情でございます。宇和島市ではファミ・サポうわじまが実施され活用されているようでございます。 そこで困難を抱える家庭へ支援を幅広く届けるため、厚生労働省は21年度補正予算に子育て世帯訪問支援臨時特別事業を計上し、市区町村がヘルパーやボランティアといった訪問支援員--これ仮称でございますが、を派遣し、悩みの傾聴や家事、育児を援助できるよう交付金で財政支援をする事業となっております。 概要としては、実施主体が市区町村で、NPO法人や社会福祉法人などによる委託も可。 対象が家事、育児の不安を抱える子育て家庭、ヤングケアラーや妊産婦のいる家庭。 内容は家事支援として、食事の準備、洗濯、掃除、買物の代行支援など、また育児支援としては保育所への送迎支援、母子保健施策の情報提供も含むとし、補助割合は国が2分の1、県が4分の1、市が4分の1となっております。 子育て世代の方たちが安心して子育てに励めるよう現場の皆さんの声に耳を傾けながら、寄り添った訪問型の施策が今必要とされていると思います。 宇和島市はどのように取り組んでいかれるのかお聞かせください。伊手部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 家事や子育てに大きな負担や不安、孤立感を抱えまして相談する環境がないなど、見守り支援が必要だと思われる家庭の保護者に寄り添うために、家事、育児等の訪問支援を行い、これらの課題を解消していくといった方法は、これからの支援の在り方として望まれる方向にあるものと認識しているところでございます。 現在本市におきましても、養育訪問事業は実施しておりますけれども、今後は子供の養育だけではなく保護者に向けた訪問型の子育て支援につきましても前向きに検討を行っていく必要がございます。 このことにつきましては、新たに設置されるこども家庭庁の方向性等も注視しながら、包括的な支援体制と実施方法等の構築に向けて関係部局と連携、協議しながら今後検討を進めてまいりたいというふうに考えているところです。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 子育て世代の方たちの声もしっかりと聞いていただきながら、しっかりとまた取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 続いて、希望する誰もが学べる社会の実現に向けて。 義務教育を終え、高校への進学率は2021年度は98.9%だったそうであります。また4年制大学への進学率が1980年の26.1%から、2021年には54.9%に上るなど、2人に1人以上もの人が大学に進学する時代を迎えております。既に大学進学は当たり前という世の中に変化しているようです。 そこで問題となってくるのが教育費の負担でございます。実際に大学の教育現場では、現在のコロナ禍の中、学生の親がリストラされたり非正規で働くことになり、授業料が払えなくなってしまうケースが後を絶たず、親世代の困窮が意欲のある学生たちの学びの機会を奪っている現状があるようでございます。 月刊誌「潮」の2月号には中央大学の山田教授が「昨年は「親ガチャ」という言葉に世間の注目が集まりました。子は親を選べない、そのことをカプセル玩具のガチャガチャにかけて親にも当たり外れがあることを表した新語でございます。 この言葉の中身を聞いて私は悲しい気持ちになりました。かつての日本社会にも生まれや個人の経済的状況に格差はありましたが、それでも大半の人が自分の努力次第で未来を変えられると信じることができた。 しかし、現在の若者たちにとって今の世の中はそれすら信じることのできない社会になってしまったのだと思ったのです。親の財力やサポートが子供の成功を大きく左右する傾向は一層強まっています。 平成から令和へと時代が進んだ今二極化する希望の格差は若者たちが全てを生まれという運のせいにして不公平な現実を諦めざるを得ない社会にまで行き着いてしまったのではないでしょうか。親ガチャという言葉はそんな希望格差社会の究極の記号的意識の場だと思えてなりません。」とありました。 非常に寂しい思いがこみ上げてくる親ガチャの言葉の意味ですが、私自身はこの時代に、この場所に両親から生まれてきたことに全ての意味がある、そう教えられ学んでまいりました。子供たちに、環境に、周りに負けない強さを育む社会であってほしいと願っております。難しい課題であり、子供たちを教え育み導く中で避けては通れない課題であると思います。 学びたいと希望する子供たちが学べる社会を構築していくためにはどうすればよいと思いますか。所感をお聞かせください。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 親ガチャに関しては子供の育成を家庭任せ、学校任せにし過ぎてきたということはあるかと思います。 議員お尋ねの趣旨とは少しずれるかも分かりませんが、学びたいと希望する子供が学べる社会を構築するにはどうすればよいかということについて、学べることの重要性と同じぐらい学びたいと思えることも重要だと考えます。 日本財団が2019に行った有名な18歳の意識調査があります。9か国の18歳の国や社会に対する意識調査です。 将来の夢を持っている、自分で国や社会を変えられると思う、解決したい社会課題がある、自分は責任がある社会の一員だと思う、日本の18歳はこうした意識が他の国と比べて極端に低いという結果が出ています。 自分は責任ある社会の一員ではない、社会の課題は自分以外の誰かの責任である、そう言っているようにも感じられます。学べる環境があっても学びたいと思えないなら意味がありません。 まずは一番身近な地域社会との関わりを通じて自分自身が地域の当事者になり、地域の課題にも気づき、社会の役に立ちたい、だから学びたい、そう思えるような環境や状況づくりが必要だと思います。まだまだ芽生えの域を出ませんが、コミュニティスクールやオリバタで幾つかの手応えは感じております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 本当に子供たちへの教育に関して、様々な課題も山積しているのが現実だと思います。社会におきましてもいろんな課題が子供たちへと、また大人社会から先延ばし先延ばしとなっているようなこともございます。そういう姿を子供たちも見ております。どうか本当に子供たちが幸せになっていくことが教育の根本であると思いますので、子供たちの幸せのための教育委員会、また教育であっていただきたいと思います。 続きまして、子供は国の宝であり、未来の希望でございます。 私たち公明党は子供の幸せや子育ての安心が確保される社会にこそ国民全てに優しい社会であるとの考えにたち、子育てを社会の中心軸に位置づけ、社会全体で支援するチャイルドファースト--子供優先社会の構築を目指し取り組んでおります。 いよいよこども家庭庁法案が閣議決定され、子供政策の司令塔が2023年4月設置へ向かっていくことになりました。 これまでは子供の貧困は内閣府、児童虐待は厚生労働省が担ってきましたが、それを移管しこども家庭庁が児童虐待、少子化対策、障害児支援、子供の貧困、児童手当、認定こども園、保育所、独り親家庭支援、母子保健を担い、文科省で幼児教育、義務教育、学校でのいじめ防止、不登校対策を担うことになります。 いじめなどの重大事案に関しては、こども家庭庁と文部科学省が連携して対応、また各省庁への勧告権を持つ専任閣僚を置き、取組が不十分な場合は改善を促すことができるというものであります。行政の縦割りを打破し、府省に分かれる業務を集約させ、子供関連の政策を一元的に担うのが目的となっております。 国の子供政策の司令塔--こども家庭庁創設に合わせ、宇和島市の未来を見据え、宇和島市子ども未来課を設置してはどうかという御質問だったんですが、午前中全協でお話がございました。浅野議員からは子ども家庭課という名前がどうなのかというようなお話もございました。僕自身もそう思います。私自身は子ども未来課という名前を、「未来」という言葉がぜひほしいなと思いながら提案をさせていただきました。 これに関しては答えが出ていることでございますが、岡原市長、一言お願いいたします。 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 答えはそのとおりでございますけれども、実際に子供、そして家庭の抱える問題、複合的なこの課題に対しまして、これまでやはりいわゆる組織の縦割りもそうですけれども、政府の縦割りというものもあってなかなか手をつけることができなかったと。またそういったものを克服しながら、やはり繰り返し切れ目のないサポートというものをしていくべきだという、その中で今回国がこのような庁をつくる手前に、これは実務的にしっかりやっていきたいというふうに思いまして、今回4月からこのような子ども家庭課をつくらさせていただきますので。これは現場との話でより家庭にも力を入れていくという意味を込めてのそれですので、まずはこれでやってみたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 納得いくかいかないかと言われたら、その辺納得はしていないんですが、しかし新しい出発であるとも思いますので、しっかりその点はまたしっかりと応援してまいりたいと思っております。 続いて、犬・猫殺処分のゼロに向けてについて伺ってまいります。資料等よろしくお願いいたします。 愛媛県では毎年多くの猫が愛媛県動物愛護センター及び松山市保健所に収容され殺処分をされております。それらの多くは元は無責任な飼い主により飼養を放棄された猫や無計画な繁殖により産まれた子猫たちであります。 このような不幸な命を減らすためには、猫を飼う人たちが全員が猫を飼うということは、その猫の一生に責任を持つということを自覚して終生飼養や繁殖制限等適正飼養に努めることが重要となってまいります。 そして動物の遺棄・虐待は犯罪であります。これを理解していただくことも大事であります。愛護動物を遺棄・虐待した者は1年以下の懲役または100万円以下の罰金となっております。さらに愛護動物の殺傷は5年以下の懲役または500万円以下の罰金となっております。 続いて、資料2をお願いいたします。 犬や猫を殺処分しなければならなくなった根本の原因は人間の側にあります。動物は生きるために必死です。 最近では、ペットは家族との言葉もありますが、ルールを守らない人間のエゴや矛盾がたくさんの動物たちを殺処分へと送っていることを知っていただきたいと思います。 続いては資料3をお願いいたします。 現在、私自身も松本議員、ボランティア団体の皆さん、生活環境課担当の皆さんとの意見交換会を不定期的に開催をさせていただいております。昨年末に11回目を数え、コロナ禍の中、様々な制約もありますが継続をさせていただいております。 初めに、昨年度の国・県・宇和島市の犬猫の殺処分の現状について伺います。市民環境部古谷部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 まず国全体における令和2年度の犬猫殺処分数につきましては、犬が4,059頭、猫が1万9,705匹でございます。そのうち愛媛県において、犬は448頭、猫が965匹となっております。また宇和島市が愛媛県動物愛護センターに送致した数につきましては、犬が11頭、猫が131匹でございます。 殺処分につきましては県に確認しましたところ、動物愛護センターへ収容された犬猫はマイクロチップ装着の有無を確認した後、攻撃性や健康状態などから総合的に譲渡の適性を評価され、適性がないと判断された場合にはやむなく殺処分となったところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 これは令和2年度というような状況等でございましたが、令和元年度の資料をお調べさせていただきましたら、全国で愛媛県はワースト1位でございました。2位が福島県、そして3位が大分県、また4位が長崎県、5位が奈良県というような状況でもございました。 いずれにしましても、愛媛県ワースト1位、2位にというような状況等であると伺っております。 続いて、私のところにも何件か直接相談を寄せられておりますが、宇和島市内においての猫のふん尿被害のトラブルなど現状をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 今年度生活環境課及び宇和島保健所に寄せられた相談のうち、ふん尿被害のトラブルなど猫に関する相談件数は3月1日現在で、延べ21件でございます。 内容につきましては、野良猫への餌やりに伴うふん尿被害のほか、飼い猫の放し飼いなどが主なものでございます。 対応といたしましては、保健所職員とともに原因者に対して適切な飼養管理について指導を行っているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続いて、資料4と5を順次流していただきたいと思います。 現在、県の保健所などが推奨しております施策の中に地域猫活動があります。これは簡潔に説明しますと、飼い主のいない猫を地域住民が中心となって餌やトイレなどルールに基づいて管理し不妊去勢手術を実施して、今以上に数を増やさず天寿を全うさせ、だんだんと数を減らしていく活動のことを指しております。 この地域猫活動の現状についてお聞かせください。古谷部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 議員御質問の地域猫活動につきましては、市内における実態を具体的には把握しておりませんが、今年度愛媛県の地域猫活動推進モデル事業において、大宮町がモデル地区として採択され、ボランティア団体の御協力により地域の皆様が主体となって10匹程度の猫を管理しておられると聞いておるところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 地域猫活動に関しまして、まだまだ理解も進んでおらず、なかなか取組が進んでいないのも現状であるかと思いますが、松山などを見ておりますと地域猫活動が進んでおるようでございます。また松山市など譲渡の動物も増えておるようでございました。様々な問題等があるわけでございますが、この地域猫活動もしっかりと応援してまいりたいと思っております。 福岡県では、2021年から野良猫を減少させるためTNR地域集中プロジェクトが開始されているようでございます。資料の6と7を映していただけたらと思います。 このTNRとは野良猫を減らし、地域猫を増やすために必要な捕獲、トラップがT、不妊手術ニューターがN、元の場所に戻すリターンがR、TNRの頭文字を取ったものであります。不妊手術が施された印に耳先を桜の花びらの形にカットされた猫はさくら猫とも呼ばれております。 中にはせっかく自由に生きている猫を捕まえて不妊手術をして耳まで切っちゃうなんて残酷だなという人もいらっしゃいます。しかし、もっと残酷な殺処分数万頭という現実が猫たちには迫っております。手間とお金をかけてでも猫たちに生きてほしいと思う人たちの心の表れがさくら耳のさくら猫であり、この思いが世の中に見えるようになることで実際に殺処分される猫が減少しております。 また、さくら耳の目印がないと手術をしているかが分からず、二度捕獲されたり麻酔や手術のリスクを負うこともあるそうでございます。 人間社会の片隅で生きている野良猫たちが生きていくためには不妊手術を施し、これ以上増えないことを主張していく必要があります。それには、誰が見ても分かるさくら耳の目印が必要となります。 猫は年に3回から4回妊娠し、一度に3匹から8匹出産するといいます。繁殖のスピードが速いため、一度に多くの不妊去勢手術を行わなければ増加し続けるという課題があります。環境省の資料には、1頭の雌猫が1年後に20頭以上、2年後には80頭以上、3年後には2,000頭以上に増えることもありますと言われております。 不幸な動物を増やさないための不妊去勢手術の推進でございます。不妊去勢手術費用補助金事業ができてから来年度に4年目に入るわけでございますが、現状と今後について、簡潔にお聞かせください。古谷部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 宇和島市犬・猫不妊去勢手術費補助金につきましては、制度を開始した平成31年度から有効に使っていただいており、その件数は3年間の累計で飼い犬が38頭、飼い猫が248匹、飼い主のいない猫の雄が44匹、雌が146匹となっております。予算の支出が年々増加傾向にあることから、熱心に御活動いただいているものと思われます。 これらの実績を踏まえ、令和4年度は予算を増額するとともに制度を使いやすいものに見直すことといたしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。予算の増額、また条件等も変更はありますでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) 要綱の見直しを行いまして、飼い主のいない猫の申請頭数の変更を1年当たり3匹から頭数制限なしとしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 致し方ないことではあるんですが、予算がなくなり次第終了という形で、本年度12月末に本年度予算がなくなって1月、2月、3月はなかなかできなかったと、また自腹でというようなお話もボランティア団体の方から伺いました。またどうにかならないものかなとも思っております。また来年がちょっとどういう状況になるか分かりませんが、しっかりとこの点に関しても関わってまいりたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。 身近な動物たちの命を尊重できるのかどうか、人間社会のバロメーターであると感じております。 続いて、SDGsで暮らしを守るについて、SDGsとは国連が定めた人類の共通目標であり、世界が今後進む方向を決める羅針盤となるものでございます。 国連加盟の193国が2030年までに達成するために掲げた持続可能な開発目標は17の項目から設けられ、169のターゲットで構成をされております。 SDGsは幅広い分野にわたる運動でありますが、中には日本の苦手分野もあります。前回も上げさせていただきましたが、一番遅れているのは17の目標の1つ「ジェンダー平等を実現しよう」であります。 日本の女性国会議員や企業等の女性管理職の割合が著しく低いことはよく指摘されております。12月議会でも触れましたが、2021年男女格差のジェンダーギャップ指数は、日本は156か国中120位で主要先進国の中で最下位でございました。 また先日の3月2日付の愛媛新聞では、公表された都道府県版ジェンダー・ギャップ指数では、愛媛は政治31位、行政39位、教育30位、経済33位、4分野とも低調であり、中でも行政分野の市町村の管理職、課長相当職以上はワーストの47位だったそうでございます。全国的にも遅れている現状が明らかとなったとのお話もございました。日本社会にとって根の深い課題であると思います。 行政としてどのようにあるべきだと思いますか。副市長の所感をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 玉田副市長。 ◎副市長(玉田光彦君) 言うまでもなく人口の半分超は女性が占めておるわけでございまして、今お話がありましたとおり、ジェンダー平等というのは極めて大切な視点であると考えております。 昨日市長から坂尾議員にもお答えをいたしましたが、女性の持つ潜在能力の発揮、労働力の確保、女性目線での政策立案の実現、こういったことを引き続き大切であると考えておりますので、女性の管理職の登用、さらには委員会・審議会への女性の参画重視、こういったことについて率先して取り組んでまいりたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) よろしくお願いいたします。 しかしながら、今回危機管理課からいい連絡をいただきました。昨年9月議会での一般質問で宇和島市防災会議の女性委員の登用について、女性の声を防災会議へとお願いしてまいりましたが、このたび女性委員が3名登用され、目標の10%を超えたとのことでございました。御尽力いただきました関係各位の皆様に御礼申し上げます。また女性委員の皆様の御活躍を祈り、女性の声をしっかりと現場に生かしてくださいますようお願いいたします。 この点につきまして、市長の所感をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほど副市長が答弁申し上げたとおり、いろんなこういう委員会等々につきましても積極的に女性を登用していきたいというところがございます。 今回3名の女性を防災会議に協力をいただけるということで、この月末に早速会合があるところでございますけれども、女性の目線、新たな考え方、そういったものに期待をしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。これからの宇和島市の男女共同参画の改革にも期待をしております。 続いて、スポーツとSDGsについて、公明新聞の1月23日付に今回ごみ拾いとジョギングを組み合わせた、午前中槙野議員がごみ拾いとスポーツという形で言われておりましたが、ごみ拾いとジョギングを組み合わせた北欧発祥のフィットネス「プロギング」が今日本で広がり始めているようでございます。 プロギングはスウェーデン語のプロカップ--発音合っているかどうか分かりませんが、英語の、またジョギングを合わせた造語で世界100か国以上に広がっておるようでございます。 簡単に言うと、ジョギングしながらごみを拾う活動でございます。 先駆者の一般社団法人プロギングジャパン代表の常田さんは、初めてプロギングを実践したとき「自然に恩返しができて体力もつけられる」との印象が一変し、「環境問題とか関係なく、ごみを見つけるゲームみたいで楽しい」と感じ、さらには「ごみ拾いというとこんなにごみが落ちていて悲しいなどのネガティブな発言が多いと思うんです。」僕自身もそうでありました。ごみを見ると本当に悲しい気分になっておりましたが、なので私たちは、この方は、「ポジティブな力で足元から世界を変えるをモットーにしております」と言われております。 口コミやSNSを通して、賛同の声が広がり、参加者は徐々に増加をしているようでございます。様々なところで実施をされているようでございますが、さらには「ごみ拾いは一番分かりやすい社会貢献だと思います。そこでジョギングの気持ちよさが加わることでプロギングしている自分を好きになって、ほかにもできることは何かあるかなと次の行動につながる。それを繰り返すことによって社会問題に興味を持つ人を増やしていきたい」と意気込んでおられるようでございます。 このほか国連の持続可能な開発目標の達成につながることから、企業と行政とのコラボレーションのイベントも実施をされているようでございます。このジョギングしながらのごみ拾い活動--プロギングへの所感を簡潔に古谷部長、お聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 議員御質問のプロギングをはじめ、楽しみながらごみ拾いを行ったり、ゲーム感覚を社会貢献に結びつけるという発想のものが様々に出ていることは承知致しているところでございます。 市民の皆様が自発的かつ柔軟な発想でSDGsに取り組んでいただけることは、市といたしましても歓迎されるものでございますし、そういった取組は大変意義深いものであると考えておるところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続きまして、金瀬教育長の所感をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) サッカーの日本代表を応援するサポーターが試合後にスタンドのごみ拾いを自主的に行ったことで大きな話題となったことを思い出しますし、市内におきましても中学生のボランティア活動--ごみバスターズの取組が毎年行われています。よりよいまちづくりの展開につながる素晴らしい取組であるなというふうに感じます。 こうしたことがきっかけとなって、新たな協同のつながりが生まれるということになれば、これもまたいいなというふうに感じます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 最後に、公明党のSDGs推進本部長であります谷合正明参議院議員は月刊誌「パンプキン」の中で、「大切な視点として、SDGsは地方創生にもつながり、地方自治体発のSDGsの推進が今後の大切な課題になってくる」と言われております。 例えばSDGsの目標に向けて戦略的に取り組んでいる都市をSDGs未来都市に認定し補助金などを出す制度が始まっております。政府内の地方創生推進事務局が大きなSDGs予算を持っておるようでございます。東京一極集中など、都市と地方の格差解消は大きな社会問題でありますが、SDGsがそのためのてことなるでしょう。 私が担当している中国・四国は過疎地域も多いですが、自然豊かでもありSDGs推進が活性化に結びつくはずです。」と言われております。 かなりハードルは高いようでありますが、宇和島市の未来のためにSDGsの17の目標にしっかりと取り組み、どこができて、どこが足りないのか、市としてどこに力を入れるべきか、2030年へ残り8年でございます。宇和島市がSDGs未来都市を目指すことができないか、若者に選ばれ、魅力ある町、未来ある町の構築へ大きく旗を振っていただきたいと思いますが、市長、いかがでありますでしょうか。 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) SDGsの推進につきましては、令和2年3月に策定いたしました第2期宇和島総合計画におきまして、人や地域、町が元気になる魅力的な宇和島づくりに向け、一体的に推進しているところでございます。 また、今年度宇和島市環境基本計画が策定されますが、これにつきましても良好な環境をつくり出すとともに、持続可能な社会の実現を推進することとしているところでございます。 議員御指摘のSDGs未来都市につきましては、県内では松山市、西条市が選定されているところでございますので、今後この先進事例を参考に調査・研究を進めまして、選ばれる町実現のためにSDGsの取組についても強化するよう努めてまいりたいと考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(石崎大樹君) 以上で、畠山博文君の質問を終わります。 次に、「議案第20号・宇和島市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例」以下、日程記載の順を追い、「議案第41号・令和4年度宇和島市水道事業会計予算」までの22件を便宜一括議題といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 異議なしと認めます。 よって、「議案第20号」ないし「議案第41号」の全案件につきましては、便宜一括議題といたします。 これより質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 次に、本日お配りしているとおり「議案第42号・宇和島市国民健康保険条例の一部を改正する条例」及び「議案第43号・工事施行基本協定の変更について」が提出されました。 お諮りいたします。 この際、「議案第42号」及び「議案第43号」を日程に追加し、議題といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 異議なしと認めます。 よって、「議案第42号」及び「議案第43号」を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 各担当理事者の説明を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。     〔保健福祉部長伊手博志君登壇〕 ◎保健福祉部長(伊手博志君) ただいま上程されました各案件のうち、保健福祉部に係る議案について御説明いたします。 「議案第42号・宇和島市国民健康保険条例の一部を改正する条例」につきましては、国民健康保険法施行令の一部が改正され、保険料の基礎賦課及び後期高齢者支援金の賦課限度額が引き上げられたこと等に伴い、条例の一部を改正しようとするもので、令和4年4月1日から施行しようとするものであります。 以上で説明を終わります。御承認くださいますようよろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。     〔産業経済部長楠 憲雄君登壇〕 ◎産業経済部長(楠憲雄君) ただいま上程されました各案件のうち、産業経済部に係る議案について御説明いたします。 「議案第43号・工事施行基本協定の変更について」につきましては、令和3年議案第14号にて議決された平成30年7月豪雨災害における畑地かんがい施設災害復旧工事の実施に関する基本協定について、他災害復旧事業との工事施工範囲の調整による復旧面積の変更等に伴い、協定金額8億2,758万5,000円を1億3,058万5,000円減額し、6億9,700万円に変更しようとするもので、地方自治法第96条第1項第5号の規定によって、議会の議決を求めるものであります。 以上で説明を終わります。御承認くださいますよう、よろしくお願いをいたします。 ○議長(石崎大樹君) 以上で説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 質疑がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 だたいま上程中の各議案並びに本日追加提案されました議案につきましては、さらに慎重審議を行うため、お配りしている常任委員会付託表のとおり、日程記載の「陳情第2号」及び「陳情第3号・市道用地の寄附について」とともに、所管の委員会に付託いたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 異議なしと認め、そのように決定いたします。 これをもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。     午後3時53分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  石崎大樹          副議長 中平政志          議員  浅野修一          議員  坂尾 眞...