宇和島市議会 > 2021-10-19 >
10月19日-02号

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  1. 宇和島市議会 2021-10-19
    10月19日-02号


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    令和 3年  9月 定例会令和3年9月宇和島市議会定例会議事日程第2号令和3年10月19日(火)午前10時開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した事件議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    槇野洋子君 2番    吉川優子君 3番    田中秀忠君 4番    山本定彦君 5番    畠山博文君 6番    佐々木宣夫君 7番    山瀬忠弘君 8番    椙山三也君 9番    浅田美幸君10番    川口晴代君11番    中平政志君12番    武田元介君13番    浅野修一君14番    赤松孝寛君15番    三曳重郎君16番    兵頭司博君17番    石崎大樹君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員    なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務企画部長     西本能尚君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     古谷輝生君保健福祉部長     伊手博志君産業経済部長     楠 憲雄君農業復興統括官    古澤武志君建設部長       山田芳人君教育部長       片山治彦君水道局長       居村研二君医療行政管理部長   大宿昌生君市長公室長      梶原祥敬君総務課長       武田 靖君財政課長       中川耕治君水産課長       四宮陽一君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         水野宏一君次長         宇都宮 太君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主査         中村太郎君主査         細川大地君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(石崎大樹君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号により進めます。 本日の会議録署名人に、浅田美幸君、槇野洋子君を指名いたします。 それでは、これより一般質問に入ります。 質問は、お配りしている発言順位表により順次発言を許します。 なお、発言時間は、一問一答方式の場合、質問と答弁の時間を含めて、1人1時間以内といたします。 この際申し上げます。議員の皆様には、指定の発言席にて質問を行い、市長並びに理事者に対し、答弁を求める者の指名を願います。 なお、議員の質問に対する理事者の答弁は、簡潔明瞭に自席にて行い、議事進行に配慮されることを求めます。 まず、武田元介君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 市民クラブの武田元介でございます。 通告に従いまして、一問一答方式にて御質問させていただきますので、簡潔明瞭に御答弁をお願いをいたします。 「備えとは艦や砲との謂ならず」、この敷島の大和魂、吉田松陰の歌であります。決して精神論を唱えるつもりはありません。しかし、市民の皆様にお預かりした税金で行う様々な事業、世代や時代を超えた価値観や、この日本や宇和島地域を支えてきた先人、あるいはこの国や地域の支え手になる世代に恥じることのない精神性を持っていたいと思います。 お尋ねいたします。 昨日の朝の時点で、宇和島市内コロナワクチン接種状況ホームページに発表がございました。2回目のワクチン接種率は75.9%、1回目接種済みが83.9%ということであります。公表されている年齢階層別のデータというのが12歳から64歳、65歳以上の2つの階層での発表しかございませんので、ホームページにない部分のお尋ねをさせていただきます。 若年層の接種遅れについては、9月議会の岡原市長の招集挨拶の中にも触れてございました。活動範囲の広い若者のワクチン接種がいかに進んでいくか、このことが感染拡大を防ぐ1つの手立てであるというふうな思いから、御挨拶の中にあえて一文を入れたものと思っております。 国の集計は10歳刻みで行われております。12歳から19歳が最も接種率が低く、年齢が上がるごとに接種が進んでいる数字が示されております。宇和島ではどういう数字なのか、その最新のデータをお示しください。伊手保健福祉部長。 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 まず、12歳から19歳の1回目の接種率でございますが、56.5%、20代につきましては68.6%、30代につきましては70.1%、40代につきましては79.7%、50代につきましては85.7%、60歳から64歳につきましては85.4%、65歳以上につきましては94.3%というふうになっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) ありがとうございます。高い年齢層までお知らせいただきまして、ありがとうございます。 おおよそ国の発表しているデータと同じなのか、似たような数字なのかと思うんですけれども、文部科学省が9月17日に発表した8月の感染状況、これはご存じだと思います。小・中・高校の児童・生徒の感染状況、それに加えて幼稚園児の感染状況を加えたものでございます。8月は夏休み中にもかかわらず7月の約3倍、そういう数字を示しております。これで9月の新学期が始まったらどうなるだろうというふうな懸念がございました。 宇和島も、そして全国的にも、夏休みを終えた後、学校が再開された後、幸いにして大きな感染が広がらなかったこと、これは学校現場はもとより地域の皆さんの御協力のたまものかと存じます。 しかし、この12歳以下の年代も含めた世代への接種を進めるかどうかという議論も必要ではないかと、この数字を見て思ったんです。新株が出たことによって、7月の感染人数の3倍の感染が8月に起こったという事実なんです。そうすると、どうしなければならないかというのは、検討は最低しなければならない。あるいは、政治として意思表示はしなければならないというふうに思うんです。 公衆衛生の基礎的な概念でありますので御存じかと思いますが、損失生存年数というのがございます。揚げ足取られると困るんですけれども、例えば80歳の方がコロナでお亡くなりになった。平均寿命が八十数歳、90歳としても、10年の損失という計算をする概念であります。ところが、20歳の方がもし新株のコロナに感染をして、重症化して命まで奪われてしまうということになると、ロスをするのは70年という計算の概念なのであります。 そして、一方で、コロナに感染しなくとも、仕事を失ったり、あるいは大学などで学ぶ機会を失ってしまった、オンラインでしか授業が受けられない、友達と顔を合わせることができない、そういったことで心を病んでしまい、自ら命を絶つというような数字もあるわけであります。 重症化リスクは低い若年世代、しかし、活動的であり、感染源となり得る若年世代、こういった世代にワクチン接種をさらに進めるべきかというふうな課題も、12歳以降の年齢層も含めて検討していかなければならないというふうに思っております。 宇和島の場合、小・中学校接種状況、どのように把握をされているでしょうか、お答えください。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 小・中学生の接種対象者になりますが、12歳の誕生日を迎えた児童から満15歳の生徒までということになりますけれども、10月18日時点のワクチン接種者数につきましては、対象人口が2,047人に対しまして、1回目の接種者数は1,102人で、接種率は53.9%、2回目の接種者数140人で、接種率は6.8%となっております。 また、同日時点の1回目の接種人数に予約者183人を加えますと、1,285人が今後も含めて接種する見込みとなっておりまして、接種率見込みにつきましては62.8%となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) ありがとうございます。 先ほどの12歳から19歳が56.5%というふうな数字と比較をいたしますと、小学校6年生から中学校卒業までの年代について、目立った遅延はないような、接種遅れというものがないように感じるんです。多分に私は、学校現場で妙ないじめはしてはいかんよとかという意識、あるいはワクチンで周りの御家族などに感染させるような当事者になってはならんというような指導というか、情報発信ができているんじゃないかと思っております。 ただ、先ほども申し上げましたように、損失生存年数ではありませんけれども、若い方が活動的に、例えば症状が出ないまま活動の幅を今までどおり維持した場合に、感染源になり得ることがありますので、やはり引き続いて、接種勧奨とは申しませんけれども、人流抑制や行動規制よりも、むしろワクチンを打とうやという選択肢をうまく示していただければと思います。 学校現場では、修学旅行や宿泊訓練とかいった全員対象の授業がございます。あるいは部活動等の対外的な授業を行うグループ、そういう希望するグループも出てまいります。そして、就職や進学等の準備のための移動など、リスクの高い行動を選択しなければならない、そういう時期にある個人というのがあります。それぞれへの対応が学校現場では必要になるというふうに思うのですけれども、どういうふうに小・中学校、宇和島の場合は教育委員会の所管、小・中学校ということになりますが、向上させて、ワクチン接種を進めていくかというお考えについて、金瀬教育長にお尋ねをいたします。いかがでしょう。 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 先ほど議員からも話のありました、差別とか偏見につながるようなことのないように気を遣いながら指導しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 気を遣うのはもちろんなんですけれども、さらに打っていただくというような意思が宇和島市教委としてあるのか、ないのか、そうしたら端的にお尋ねいたします。金瀬教育長。 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今ちょっとここに出したペーパーは手元にございませんけれども、保健福祉部のほうの指導と併せて通達しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) いや、ペーパーでなくて、宇和島市教委として、子供たちにさらに打ってほしい、なぜならこれこれこうだからというような指導、御説明という情報発信をしていかれるんですかとお尋ねしている。それぐらいは答えてくださいよ。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) すみません。それは当然のことでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) そんな中で、金瀬教育長、さっき冒頭で御懸念なさった、ある地域のある学校ではワクチン接種終わっていますか、あるいはワクチン接種受けるつもりがありますかみたいな無記名なアンケートが行われた学校があったりする。あるいは、もうざっくばらんな先生、生徒と先生の関係が良好なところは、もう打ったやつ手を挙げてみみたいなところもあると聞いている。それで、悪くなったように取るのもまた問題だと思うんですけれども、そういうところもあったりするんですね。 そんな個人の選択権というのを犯すようなことはいかんと思うんですけれども、うまく情報発信をして、大事な子供たちの健康、あるいは大事な子供たちの万一の場合には命まで奪うんだというような情報発信、それと副反応の情報というのを丁寧に御発信いただいて、接種率をますますに上げていただければと思います。 次に、接種率を向上させるためのプランはあるかという点です。小・中学校以外にも、20代の接種完了率は68.6%、30代は70.1%という御報告がございました。外国などでは、接種をされたら100ドルぐらいのクーポンが出されるとか、あるいは飲物がただになるとか、1杯、ワンショットただになるとかというようなチケットを配って接種に誘導する国々があるんです。国内でも接種勧奨を、行政のほうで税金を使って行っている自治体があったりいたします。 宇和島では、どういうふうなプランでもって接種率を向上させようと思っているのか、岡原市長、お願いいたします。 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今、取り組んでいるものとしては、予約をされていない方に個別的に郵送いたしまして、接種を勧奨するようなこともしておりますし、またそういったユーチューブであるとか、市の公式のユーチューブであるとか、また広報のうわじま10月号におきましても、ワクチンに対する正しい理解をいただく。 また、副反応について、様々な悩みというか、受けるに当たってのそういった思いに対して、丁寧に説明するように心がけているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 言葉どおりに捉えますが、接種勧奨としては情報発信で正しい理解を進めていただくということにとどめて、何かのクーポンを発行したり、チケットを配ることによって、何かの便益を与えることによって接種率を上げようというお考えはないというふうにお聞きしたので、よろしいでしょうか。よろしいですか、はい。 じゃ、次にいきます。 新型コロナの対策について、お尋ねをいたします。 ワクチンを打っても感染するという、いわゆるブレークスルー型の感染が海外では相次いで報告をされております。日本でも、感染者の1割程度がワクチンを2回打っていることから、国で、3回目の追加接種が必要とされています。 一方で、9月30日に緊急事態宣言は全地域で解除されました。今後、社会活動や経済活動というのは、元どおりにとは申しませんけれども、正常化に向けた模索が起こっていくのかなというふうに思ったりするんですけれども、その感染対策と日常生活を両立させるための方策というのが何か、やっぱりどうこう言っても、ワクチン接種されている方とされていない方がいたら、ワクチン接種されている方のほうが感染も発症も抑えられるというデータがありますので、どうしても今回ここでお尋ねいたします接種証明、あるいは検査の陰性証明の提示を求めていくという考えに落ち着いていくように思うんです。確かに差別はいけないのですけれども、ワクチンを打っている方と打っていない方というのはやはりリスクが違いますので、そこで選択が行われていくというのはしようがないと思うんです。 今後、これは国が言っていることですけれども、緊急事態宣言等の再発令というのがあっても、このワクチン接種証明ワクチン検査パッケージという仕組みを活用して、9時以降の営業であったり酒類提供を認めるというふうな方針が示されております。各地で実証実験がスタートしているのは御存じのとおりかと思います。 では、宇和島では、このいわゆるワクチン検査パッケージワクチン接種証明や陰性証明をどう活用していくかということについてどのようなお考えか、岡原市長にお尋ねをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) もう既に欧米では、いわゆるワクチンを打ったか打たないかというところで、何かはっきり区別をしているような様子も見受けます。 これから日本におきましても、年末にかけてデジタル化も進められるというところでございますので、決して差別はあってはならない、これはもう原点でございますけれども、民間を含めて、こういった流れができるんだろうなという認識は持っておりますけれども、今、市で具体的に何かをするというところまでは至っていない、これは現実でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) ありがとうございます。 それでは、もう一つの対策ということで、特にコロナの感染拡大によって大きな影響を受けた料飲関係について、感染対策認証制度というのを設けている地域が多うございます。このお店は感染対策に十分配慮された店づくりであったり、客の入場制限などをしているから、ここは安全ですよという、いわゆるお墨付きを自治体のほうで与えて、それをステッカーやポスター、あるいは認証店一覧というような形で利用者の、消費者の方々に、どうぞここは安心できるので御利用くださいという制度を設けているところがございます。そういう認証制度については、宇和島はどういうふうに進めていくおつもりか、岡原市長、お願いいたします。 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 現在、愛媛県におきまして、この認証制度が取り組まれている中で、そういった取組に対して一定の給付というものがなされているところでございます。 宇和島市といたしましては、やはりそういった基準が多くあるよりかは、愛媛県のその認証制度に対して、今定例会におきまして上乗せでできるものがないかというところで上程をさせていただいているところでございますので、まずは今そういった取組で行っていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 県のやることというのはかなりの部分で正しゅうございますし、国や県の言うことは聞いとったほうが嫌われんので、仕送りは多かろうと思いますので、それはごもっともな理屈かと思うんです。 ただ、コロナ対策で使えよということで、国や県から仕送りを宇和島はいただきました。そのうち何ぼかは執行率がとても低い事業があったように私は思います。 再三私ども議員は、支援の幅を広げる、あるいは上乗せをして支援をしたらいかがかという提案をしてまいったつもりであります。そのときも、先ほどの岡原市長の答弁のように、各所管は県の立て付けで支援を行っていくというふうな回答に終始したように私は思います。個人的には確かに理解できるけれども、なかなかしにくいという正直な気持ちを吐露された職員さんもおられますけれども、その方の名前はここで言うと、大変になったらいかんので言いませんが、やはり幅を広げたり上乗せ支援して、コロナ対策に使えよという仕送りは、素直に使うのもいいんじゃないかなと思うんです。 もう一つ言いたいのは、令和2年度の3月補正で3億を超える執行残ですよ、減額補正ですよ。この9月議会にも、3億6,000万の予算減額の予算案を提案されています。これは両方で6億6,000万、コロナ対策で使えよというのを使わずに放っているわけです。放っているというのは言葉が悪いですね、使わないで補正しているわけなんですね。 だから、これはコロナ対策で使わなかったから返せということにはならないので、じっくりと検討して、再度コロナ対策という支援制度なり経済活性化策なり何なりをつくっていきますというようなことをおっしゃったので、それはそれでいいと思うんですけれども、無駄遣いするよりいいと思うんですけれども、こういうお金を残すというのはどうなのかなと思うんです。本当に困っている業界、業種、業態の方に、お金が回っているかという把握をしていないんじゃないかと思うんです。 昨年秋に、楠部長とやり取りをしました。売上げが減少した事業者さんへ、お金を支援した事業者さんの割合の半分以上、農業と水産業の方が占められていました。一方で、今回のコロナ対策の支援についてのアンケートを取られたのは、商工会と商工会議所を窓口にした関係もあって、農業者、水産業者への聞き取りはほとんどなされていませんでした。その後、聞き取りをなされたのでしょうけれども、私どもへの御報告はございません。これが車の両輪という議会と理事者の関係であろうかと疑問に思います。余っているんですよ、6億6,000万。 商品券事業、これは執行率は満杯いくでしょう。お金ある人は買いますよ、安うに買物できるんだから。だけど、それが本当に困っているところで使われていますか。使われていますかね、私は使われていないと思います。コロナで売上げが落ちているお店で応援券、共通券、両方含めてですけれども、使われていますかね。そういう聞き取りもされていないと思いますよ。売上げが落ちているところへの30%、あるいは50%、そういうくくり、一線を引くことを否定しません。そういうことで支援をする、しないという切り分けがなされることは指定しません。 だけれども、ある方にお聞きしました。惣菜や弁当を販売されている事業者さんです。地元スーパーが倒産して、売上げが下がってしまった。だから、利益は出ないんだけれども、西予や大洲のお客さんに配送をしているということでした。頑張れば頑張るほど売上げは上がるんですよ。3割減じゃやれないから、売上げ3割減したらやれないから、一生懸命薄利で売上げを稼ぐんですよ。そういうところにはお金が回ってこないんですよ、支援金。こういう制度なんですよ。もう少し傾斜配分してくださいというのは、私たち議員みんな言いましたよ。そうしたら、6億6,000万余ったじゃないですか。おかしいって思ってください。 労働政策研究研修機構の調査によります。サンプルが民間企業の雇用者5,000人弱、フリーランス600人、そういうデータでありますので、この地域のお仕事をなさっている内容の構成とは違うと思いますけれども、67%の方が収入は変わらないと言っているんです。それで、収入が落ちたという方は25%ほどですよ、4人に1人です。 そういう方に、プレミアム率3割であるとか2割5分であるとかというチケットをばらまいて、それで支援になったと思ったら大間違いなんですよ、感覚がおかしいです。なぜ困っているところにもっと厚く、そういうふうな感覚がないのか。そして、本当に困っているのはどういうところなんだろうということを調べる気持ち、それがなぜ起こらないのか。もう2年目ですよ、いまだにばらまきですよ。応援券、コンビニで使えるんですよ、コンビニでどんどん使えます。コンビニはもちろん地元のオーナーさんがおられるので、それが全然地域の活性化に、地域の収入になっていないとまでは言いません。でも、使われている実態と、本当に困っているお金が、この皆さんからお預かりした税金を使う手段として正しいかという意識を持っていただきたいんです。 エビデンスに基づく政策決定、私、これを言って格好つけるわけじゃないですが、根拠が要る、何か決めるためには。そういうことを言っているだけです。そのかけらもない。自分らのやっていること皆正しい、そう思っていませんか。商品券事業なんてばらまきですよ、本当に困っているところには届いていないですよ。収入が激減している市民、あくどいとは言いませんけれども、しんどい方というのは、コロナ前のお仕事の収入を全て申告されていなかった方もおられます。ですから、収入がなくなったことが証明できない方もおられます。それは、そういう方を切り捨てるのは簡単です。だけれども、そうじゃないでしょう。何らかの工夫をして支援するのが公の仕事じゃないかというふうに思います。 応援券、まとめて家族分をばばっと6万、8万出せる方、そういう方は救わないでいいんですよ。あるいは今度、外食するのにGoToイートのチケット、また使うかもしれんけん2万円、家族も連れていって4万円、そんな方、支援しないでいいんですよ。もっともGoToイートは、その方の御支援じゃなくて、それをもって小さな集団でパーティーなどを再開させていただくことで、料飲関係を応援しようということになるのかもしれませんけれども。 改めて、長い話をしてしまいましたが、緊急的な対策について、どういうふうな対策を組もうとお考えか、岡原市長、お尋ねをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 今定例会におきまして、先ほど議員御指摘の商品券事業、これは3弾目として実施をさせていただきます。これにつきましては、やはり現在、ワクチン接種率、大変好調であること、また国が経済の再起動を図ろうとしていること、またさらには、先ほど言われた市民さんの中でも経済負担が大きくなっている、そういった方々も多くいらっしゃり、大変好評を博しているそれでございますので、今回、効果的、即効性の高い商品券事業というものを実施をするという判断、財源をそこに充てるという判断をさせていただいたところでございます。 その他、今後、第6波、第7波と、そういったとこも言われているところでございますけれども、まずはワクチン接種というものをしっかりと講じた上で、来るべきそのときにはしっかり対応していきたいと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 今が来たるべきときなんだろうと思っておるんですが、ちょっと何か、困った方が多いなんて言われますけれども、そのデータはあるんですか。収入が減った方はどれだけおられるんですかね。楠経済部長、応援券、商品券事業がどれだけお困りの方に届いているというふうに、何かデータを示してください、どんなデータでもいいので。楠経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) まず、事業者側のデータでございますかね、個人というお話。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) どんなデータでもいいので、困っている方に支援が届いているというデータをお示しくださいということをお伝えしています。楠産業経済部長。 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 商品券事業につきましては、第1弾の終了後にアンケートを取らさせていただいております。アンケートにつきましては、920店舗についてアンケートを取らさせていただきまして、451店舗の店舗から御回答をいただいております。 商品券の利用があったと回答された方が98%おられまして、そのうち約半数が新規のお客様に来ていただいたと御回答をいただいているところでございます。 また、その他の御意見等におきましても、多くの店舗から好意的な御意見をいただいているところでございますので、事業規模、お店の大きさ、売上げ等々によりまして、その利用金額の多寡はございますけれども、概ね多くの店舗のほうからは御理解をいただいているというふうに認識をしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 制度を理解していなかったら換金もできないので、理解じゃないんですよ。それが本当にやらねばならんことかということをお尋ねしているつもりなんです、その根拠を示してくれとお尋ねしているつもりなんです。いいですか。 451件回答があったというけれども、920だったら半分ですよね。多分、半分は忙しくて答えないのか、使われていないので答えないとか、いろんな理由ありますけれども、半分の意見を聞けていないんですよ。そのことだけでおかしいデータだなんて言いませんけれども、利用者にしても何にもしても、商品券はお金なんですから、売上げがあれば喜びますよ。ただ、その451店、あるいは対象にした920店が、コロナのせいで売上げが思わしくない、そういう事業者さんですかということなんです、私が言っているのは。 それは商品券あれば、通販で買ったら安いけれども、この商品券で買ったらそれよりもっと安く買えるから、今回だけは商品券でこれを買おうなんていう選択を消費者はしますよ。電器量販店で機種番号を入れて、これだったら幾らである、価格.comなら。そういう消費行動は当たり前にあるじゃないですか、それとプレミアム率何ぼで計算したりするんですよ。それでお得感が、まあ、お金を持っていれば、まとめて6万でもぱっと払って買えるわけです。だから、それが本当に困ったところに使われるかということを検証してください。多分これも御報告いただけないと思いますけれども。ぜひお願いします。 次、4番にいきます。 こうやって、どんどんと国は仕送りをしてくれています。国の借金云々ということを言いたくありません。今、本当に財政出動が必要な時期であろうと思います。だけれども、客観的に考えると、今後仕送りは何かのときには我慢せい、あるいはおまえのところで何とかせいや、そういうことになりかねないと思って、4番の設問を立てたわけであります。 施設整備計画等ということでありますが、施設整備はいろんな借入れ、起債することによって、そんな負担にならないかもしれない。だけれども、その施設を建てた後の管理費、運営費、あるいはその施設が赤字になったら赤字を補填していかなければならないというような施設が、宇和島は今後幾つか整備されるように説明を受けております。 説明を受けて、その内容、おおむね理解しています。だけれども、理解しているからいうて賛成じゃないんですよ。理解できますよ、日本語だったら、スペイン語とかドイツ語だったらちょっと難しいけれども。そういう言葉の使い方をするべきじゃないね。理解できますよ、言っていることは分かりますよ。だけれども、そうじゃないでしょうという意見はやっぱり様々に議員は持っています。それに聞く耳持たせましょうや。 どこかの県みたいに、知事が言ったらそれにびしっと整えるようなことじゃ、民主主義じゃないですよ。いろんな地域の実情があり、個性があり、考え方があり、いろんな意見を積み重ねることによって、積み上げることによって、より効率のいい税金の使い方というのに至ると思うんです。 後の質問通告を拝見いたしますと、いろんな論客が、この施設整備については触れておられますので、私はもう一つ違った観点をお伝えいたします。 国からの仕送りというのは、人口によって変わってくるというふうな考えがございます。一部間違いですけれども、それだけじゃないので間違え部分もありますけれども、おおむね正しいと思います。ほかの条件が変わらなければ、掛け算するところの人口で国からの仕送りは変わってまいります。人口が減れば、市民サービスを提供するコストというのも当然下がってきますから、額は減っていくでしょう。だけど、効率は少なくとも悪くなる。 宇和島市が人口1,000人当たりどれだけの職員数をよしとしているのか、そういった目標を議会に示されることはございません。 石橋前市長の業務効率化によって、人員削減路線、それとは真逆に職員数を増やしていくことが続くのか、岡原市長にお尋ねをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 業務がやはり膨大な、細分化された中で膨大になっている現実の中で、やはりそれに対応すべく、職員というものは採用すべきだと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) その理屈は、一方であるでしょう。だけれども、全て内部でその人材を確保しなければならないのか、そういう疑問にはどうお答えになりますか。なぜ内部で抱えなければならないのか、その人材を。ほかの自治体では、これより少ない人数でよりよいサービスを提供できるところもあるわけです。毎年1,000人人口が減る宇和島市です。八幡浜市の職員数は300人少々、八幡浜は不便しているんでしょうか。やり方だと思います、組織の在り方だと思います。 その辺り、私は真剣にお考えをいただきたいと思います。1人の職員さんを雇い入れれば、その方が退職するまでに2億5,000万から3億のコストがかかります。10人の正規職員を雇い入れれば、定年延長というのもあるようですから、それで収まらないかもしれませんが、膨大なコストをこの4年間で、そして月の今からの4年間で抱えることになるのかどうかということを私はここで問題提起をしておきたいと思います。これはまた別の機会に。 次にいきます。 どこにいても、どこからでも、望む場所からデジタルを使って望む生活を得られる、そんなデジタル田園構想、地方創生を実現するために、東京などの都市部で暮らす必要がなくなる、こういう概念は宇和島でも対都会という意味や、あるいは宇和島の中での周辺部と町なか、そういった関係性の中で意識できる意義ある概念であるというふうに思います。その言葉を借りれば、デジタル技術を使ってどこにいても、どこでも、望む場所で望む教育が得られるということになろうかと私は思っています。 学校でのICTの活用について、お尋ねをいたします。 まず、普段使いの状況をお尋ねいたします。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 まず、平時の活用につきましてということですが、本市におけます1人1台端末の特徴といたしまして、LTE通信機能を導入しておりますことから、各自宅での活用を当初から可能としていたことが挙げられます。これを最大限生かす形で、「ふりカエル習慣」と呼んでおります出欠席連絡や、体温、健康状態の共有等への活用、また、授業支援ツールのロイロノートやウェブ会議ツールのZoomなどを使っての授業展開では、各教科におきまして日進月歩で活用、研究が進んでいる状況でございます。 おかげさまをもちまして、愛媛新聞を平易な形で子供たちが読み、学習に生かせるソフト、eスタの活用率は県内2位、ロイロノート使用率は全国トップクラスの82%と、導入から1年足らずの時期といたしましては、まずは順調に滑り出したものと捉えております。 これまでの授業との違いといたしましては、先生が教壇に立って教科書を見ながら黒板にチョークという、子供たちにとってはおおよそ自動的な授業への参加形態から、端末を使ってお互いに意見を伝え合うなど、能動的、主体的に授業に参加するという形態になったことが一番の違いではないかというふうに考えております。 本年1月の導入以来、教育現場にとりましては大変大きな変化でありましたことから、子供たちだけではなく先生方、学校、保護者の皆様の御苦労も多かったかと拝察いたします。この場をお借りして感謝を申し上げます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) ありがとうございます。 「ふりカエル習慣」というのが一番目に来たのは、かなり抵抗ある。朝、熱計って体温入れるんですね。振り返るということで、名札つけているか、早寝早起きしたかというのをぷっぷっぷっぷっとチェックしなければならんのですよ。あれが一番にくると、何か寂しいなと思うんですけれども、ロイロノートなどの活用で、かなり進んできたということは、本当に感謝に堪えません。ICTの利用をずっと主張してきた私としては、本当に現場の皆さん、そしてそれを統括する教育部長、金瀬教育長には感謝を申し上げたいと思います。 ただ、これは学習面だけの活用に目を向けていると、これは全国ニュースになってしまうんですけれども、1人1台の端末がいじめの新しいツールになるんですね。この辺りは御配慮いただきたい。 それと、もう一つ、これは触れたことあるんですけれども、もっとよい授業があるのに、何で先生の授業を受けないかんの、オンラインで幾らでも面白い、分かりやすい授業がありますよというふうなことになっている。これは教育関係者、特に先生方には笑えない話で、昔から言っていた、ある方は。これは塾の先生に、先生がかなうわけない。これは平均点ですよ。頑張っている先生は、学校の先生でもすごい先生がいる。だけれども、勉強しない人は全く駄目なんだということはよく言われています。その差が顕在化してくるのが、このICTの利用なのかなって思ったりいたします。またこれは別の機会に。 じゃ、1人1台の端末が非常時ではどうなのかということを尋ねてまいります。 病院と教室であったり、あるいは保健室と教室であったり、不登校の方の居場所と教室であったり、そんないろんな対応へのハードルも下がったと思います。ある意味で、学校に登校できない子供と普段の教室をつなぐということは、非常時の使用ということになるのかと思いますので、少々前振りをいたしまして、非常時の使用状況をお尋ねをいたします。片山部長が答えたいですか、どうぞ。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 今ほどの御質問の中で定義された非常時とは少しずれるかもしれませんが、非常時を、いわゆる警報が発令時とかいう、その臨時休業のときの使用状況と、すみません、捉えますと、実績といたしましては、先ほどお話ありました「ふりカエル習慣」でありますとか、Zoomによります朝の会、終わりの会、またeライブラリを使用してのドリル学習等が実際に運用しております使用状況として挙げられます。 また、ある小学校では、台風のときに臨時休業を行いましたけれども、この際、Zoomを使って国語や算数という、いわゆる教科の遠隔授業を行ったという実績もございます。 各学校、可能なところから知恵を絞って有効活用に努めておりますけれども、今ほど御質問の中でありました、例えば入院中のお子さんでありますとか、あるいは不登校のお子さん等々のところに全て、このICT技術というか、1人1台端末を活用しての授業形態というところまでは、まだ残念ながら進んではおりません。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 警報が出たとか、あるいはコロナで感染者が出たというと休みになったりするわけでありますけれども、そんなときの利用をいろいろ模索している中で、今ほどおっしゃられた病院と教室をつなぐようなやり方という、そういう対応へのハードルは下がっている、あるいはノウハウの蓄積はできてきているんじゃなかろうかということなんです。そういう将来性を見てほしいという設問の立て方なんです。どうぞよろしくお願いしたいと思います。 現在、宇和島では、こども支援教室のわかたけ、発達支援センター、それとあけぼの園を一体的に整備する事業が進められています。 授業力というのは、私が考えるところは、発達障害であるとか、そのほかの様々な障害を持っておられる方にどのような授業をして効果を上げられるか、そういうことを経験することで、その授業力といのうは高まるというふうなイメージを持っています。ユニバーサルデザインとかユニバーサルサービスというのはもう古い概念で、目新しいものでは決してないんですけれども、常に私たち人類が現世代で思考していかなければならない方向性だと思うんです。 そういう観点からすると、特別支援の知見や技術がない先生方が学校教育に携わるということは、私は間違った採用の維持じゃなかろうか、雇用の維持じゃなかろうかと思うんです。はっきり言ったら、そんな特別支援などの勉強をしようとしない先生というのは現場から去ってほしいというぐらいの感覚を私は持っています。ぜひに、このせっかくの宇和島市で整備される箱物が現場で機能するようなことも考えていただきたい。そして、その解決のために、オンラインであるとかICT技術というのが様々に利用ができるので、その利用も考えてほしいということなんです。 現状を何とかしたいと思って、悩んで悩んで心身のバランス、心のバランスを崩して学校に来られない子供さんがいる。一方で先生も、懸命に取り組むんだけれども、職場を去るという選択をされる方もおられます。そういう方の救いに、ICT技術というのも使えるんじゃないかというような提案でございます。ぜひにいろんな、多様な使い方が言われておりますデジタル・ICT技術ですので、御検討をお願いしたいと思います。 そして、このICT技術の使われ方、今ほど御説明があったとおりなんですけれども、宇和島の学力向上につながったかという分析について、金瀬教育長、お願いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 先般、全国学力テストの結果の発表がございました。 令和元年と本年度の成績を比べますと、小学校の部においては、前回は全国、そして県ともに平均点を下回っていたわけなんですけれども、このたびはいずれも上回るというような結果につながっております。 中学生のほうは、平均を上回るというところまでは至りませんでしたけれども、その差を縮めるという結果が出ていますので、児童・生徒はもちろん、指導をしてくださった先生方の功績は大きいのかなというふうに考えております。 とはいえ、あくまで1つの指標でございますし、そしてまた児童・生徒の資質、能力の一部分を捉えたということもあります。そして、まだICTを導入して1年ということですので、現段階で因果関係と申しましょうか、直接ICTとの関連性がどれほどあったかということについては、なかなかはっきり申し上げにくいところもありますけれども、いずれにしても、教育をする上において、非常に有効なツールだというふうに考えておりますので、このツールの持つ可能性を引き出せるような取組は続けてまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) そう来ますよね。だから、学力向上の次の一手はということをお尋ねをしています。 確かに平均に近づく、あるいは上回る学力テストの結果を宇和島の子供たちは出してくれています。そういう御指導を先生方、やっていただいております。 次の一手は、金瀬教育長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今ほど申し上げましたICT端末が1人1台の環境、言わばハードの部分での体制は整いました。ここからは、AIを活用したデジタルドリルですとか、そういったものも活用しながら、いわゆる個別最適化された学習に向けて取り組んでまいりたいと思います。 そして、また今後については、児童・生徒の好奇心に基づく学び、いわゆる探究心を高める取組も進めてまいりたいと考えます。 総合的な学習の時間を中心とした地元の歴史、文化、産業、レジャー、あるいは自然、そういったものに携わる人たちといったような地域資源を活用した教科横断的な学びにつきましても、場所に限定されずに使用可能なLTE端末を生かしてまいりたいというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) そうですね。ICTを活用したということになるんですけれども、先ほど途中ちょっと触れました授業力を上げるために、例えば地域の偉人であったり、地域の文化などを伝えるのに、やはり授業をうまく組み立てなきゃならないと、生徒・児童の興味を引くような。そういう研修にぜひ、費用がかかるようであれば費用の援助をして、もうなかなかただじゃしにくいところもありますので、せめて諸掛かりあたりは準備をして提供することによって、よりよい授業が行われるような次の一手を御検討いただきたいと思います。 次にまいります。 少子化対策についてであります。 少子化が地域のエネルギーをそいでしまうこと、挑戦する力などなどですね、本当にバイタリティーを失わせてしまうということは、今の宇和島を見れば明らかであります。数年前のうわじま牛鬼まつりの景色と、もちろんコロナで中止になったということはありますけれども、それ以前どんどんと停滞していく地域というのを実感する一瞬が夏祭りの、その3日間でも感じている私でございます。 本当に少子高齢化というのは、社会からエネルギーを奪っているようで仕方がありません。その少子化を何とかしよう、子育て支援をしていこうということで、小児医療費の無償化、誰でも、どんな医療でもただで受けられるという少子化対策を行われた岡原市長であります。 その効果について、明確なものが既に出ていればお知らせいただきたいんですけれども、何かございますでしょうか。まだ導入後期間が少のうございますし、コロナと並行して無料化が行われておりますのでデータはないのかもしれませんけれども、伊手保健福祉部長にお尋ねをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 参考の数字ということになろうかと思いますけれども、医療費の動向につきまして、宇和島市国民健康保険における1人当たりの医療費の状況を確認いたしました。 平成31年度の1年間と令和2年度の1年間の診療にかかる1人当たりの医療費を比較した結果としまして、被保険者全体では前年比約97%となっておりましたけれども、未就学児では約60%、小学生では約65%、中学生では約80%と大きく減少するような結果となっております。 この現象につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響によるものと認識しておりますし、まだ小・中学生の医療費無償化につきましても、導入後間もないということで、まだ十分な検証はできていないところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) いいデータが出て、医療費が減っているようです。 不要不急な外出は避けましょう。子供の医療機関の受診というのは、ひょっとしたら不要不急な部分が4割あったんじゃないかと思うわけです。これがコンビニ受診が増える理由なんです。コロナだから病院に連れていかない、コロナが移ったらいかんから。これなんですよ。困っているところに医療費を応援するのはいいんです。だけれども、誰でも何でもただにしたら、不要不急だから行かないというデータが出るんです。全国データと比べても、宇和島のデータはすごいですよ、40%減というと。これだけコロナ感染が、人口10万人当たりにすると都会ともう桁違いに少ない宇和島でさえ、不要不急の子供の医療機関受診はやめましょうということになったのやもしれません。これ以上はやめておきますが、ぜひお考え直しをいただきたいと思います。 私は、誰でも何でもただにするばらまきよりも大切なことがあるということで、2つの設問を立てております。 不育症の検査・治療に助成をしてはということであります。 不妊症の治療は来年度より保険適用がなされます。少々批判がございます菅総理の功績の1つではなかろうかと思うんですけれども、不妊治療の間口が広くなって、不妊治療が行われることは歓迎したいと思います。その先に、不育症の検査・治療に助成を宇和島はしてはというふうな問いかけでございます。それについて、伊手保健福祉部長、お願いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 現状でございますが、現状としまして、愛媛県におきまして、令和3年、今年の1月から保険適用外の検査について、1回5万円を上限とした助成が実施されておりまして、当然のことながら、これにつきましては宇和島市民も対象となっております。また、松山市でも同様の助成が行われております。 なお、県内では3市におきまして、県の対象検査より範囲を拡大した助成制度がございます。 現在、国におきまして、先ほどの不妊治療とも併せまして、検査費用助成事業を通じてエビデンスを集積しまして、有効性、安全性が確立された治療法については保険適用を検討しているというふうな動きも聞いております。 今後、国の動向や県の助成状況を情報収集するなど、検討を行っていきたいと考えておりますし、また当然のことながら、子育て世代包括支援センターマザーズステーション「すてっぷ」におきましても、引き続き不妊に関する相談でありますとか情報提供など、不妊に悩む方の気持ちに寄り添った支援は実施してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) また国や県でしょう。宇和島はどうするかということを尋ねているんですよ。不妊はもう制度ができて進んでいるんですよ。不育についても、制度がもう進もうとしています。松山なんかやっていますよね。 不育症という、子供できたと思って、授かったと思って喜んでいても、流れてしまうんですよ。すごく悲しいと思います。1割から2割、流産というのは起こると言われていますけれども、子供をつくりたいという意思を持っている方ですよ、そういう方に不育症の検査であったり治療という助成を、応援を、支援をするという意思を、宇和島は誰でも何でも、子供の医療費ただですよとする前に必要じゃないかというふうなことをお伝えしたいと思います。 治療によって、かなりの方が子供を授かるというふうに厚生労働省の研究班が示しております。不育症で専門外来で受診、検査、治療した人は7割が妊娠に至るんです。ぜひ御検討ください。 次、時間がありませんが、プレコンセプションケアに取り組んでみてはという提案をいたします。 福岡市、そして茨城県の笠間市の新聞記事をお渡ししておりますが、それについての見解をお聞きして、質問を終わりたいと思います。伊手保健福祉部長、最後にお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 御紹介いただきました取組につきましては、非常に大切な取組であろうというふうに認識しているところです。 本市におきましては、このプレコンセプションケアの考え方に通じる事業としまして、市内の全高校において「18才。心とカラダのサポート講座」を実施しております。この講座では、高校3年生を対象としまして、生活習慣や食生活、心の健康、性に関する知識など、健康的な生活習慣を実践できるための知識や技術の習得を目的としておりまして、自分の体への健康意識を高め、今後のライフプランを考える機会ともなっております。 本市としましては、この事業が、御紹介いただきましたプレコンセプションケアであります、将来の妊娠を考えながら自身の体や健康と向き合い、健康意識を高めることにも通じるということもありますので、まずは若い世代を対象としたこの事業について、重点的に取り組んでいきたいと考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) ありがとうございました。 以上で終わります。(拍手) ○議長(石崎大樹君) 以上で、武田元介君の質問を終わります。 次に、槇野洋子君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 皆様、おはようございます。大変緊張しております。先の選挙で初当選させていただきました新人議員、市民クラブの槇野洋子と申します。 大先輩の武田議員さんのすばらしいご登壇、そして発言の後ということで、1週間前よりどきどきして昨夜は眠れなかったです。大変恐縮ではございますが、何分初めてのことで、上手に質問することはできませんが、市民クラブの一員として、宇和島市民の代表として、一生懸命質問させていただきますので、理事者の皆様におかれましては、簡潔明瞭なお答えをお願いいたします。 初めに、コロナ禍における経済対策のうち、プレミアム商品券についてお伺いいたします。 プレミアム商品券について、プレミアム商品券の第1弾は、コロナで落ち込んだ消費を喚起する目的として、1冊につき3,000円のプレミアムがついた1万円の商品券10万冊が、令和2年9月から発売されました。第2弾は、第1弾と同様の条件で、さらに10万冊、令和3年7月から販売されておりました。そして第3弾として、さらに10万冊が11月中旬に発売予定として、今会議に予算計上されております。 総額で、プレミアム部分の予算9億円を投じ、消費喚起については一定の成果があるものと評価をしております。しかしながら、複数の小売店で、うちには商品券を持った人が来ない、お客様も増えてないんよ、あるいはお客様が戻ってこんのよとの声を聞いております。 プレミアム商品券を使用するお店について偏りがあり、本当に下支えをしなければならない小売店などに手が差し伸べられていないのではないかと思うのですが、実態をどのように把握されておられますか。楠産業経済部長、御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 地域とつながる商品券事業は、プレミアム率が30%で、発行総額は13億円、取扱いの店舗数が900店舗以上と、市がこれまで行いました商品券事業の中では過去最大の規模で実施をしております。 過去に実施をいたしました商品券事業では、食料品等の日用生活品を扱うスーパーやドラッグストア等での利用率が極めて高く、平成31年度に国の消費税引上げに伴い実施をいたしました住民税非課税世帯、子育て世帯向けの商品券事業では、大手スーパー等での利用が約8割を占めておりました。 そこで、コロナ禍の経済対策として、市が実施をいたしました地域とつながる商品券事業では、大手スーパーなど、取扱店全てで利用できる共通券と、地元小規模店等で利用できます応援券とに分類をし、より支援が必要と見込まれる地元の小規模店等で使用されるよう配慮をいたしました。 第1弾での利用率は、大手スーパー等での利用が48.5%、それ以外の地元小規模店等での利用が51.5%となっておりまして、商品券を21種類にした効果が現れると認識をしております。 また、先ほども答弁させていただきましたけれども、第1弾の後、取扱店に対しましてアンケート調査を実施いたしましたけれども、920店舗アンケート調査をし、451店舗から御回答をいただきまして、そのうち98%の店舗が商品券の利用があったと回答いただいておりまして、そのうち約半数が、新規のお客様の利用があったと回答をいただいているところでございます。 また、多くの店舗からは、今回の商品券事業の取組につきまして好意的な御意見を多くいただいているという状況でございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございます。 独り暮らしの御高齢の方にお話を聞きますと、幾らお得であっても、一度に1万円、2万円のお金を出すのは大変苦しいとのことでした。そういった意味で、この商品券の恩恵を受けられない方、つまり一度も購入していない世帯の割合はどのくらいありますか。楠産業経済部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 商品券を一度も購入していない世帯の割合につきましては、運用上、把握はできておりませんけれども、全市民での購入率につきましては、令和2年9月から実施をいたしました第1弾が60.8%、令和3年7月から実施をいたしました第2弾が67.3%となっております。 なお、31年度に国の消費税引上げに伴い実施をいたしました商品券事業につきましては、限られた対象者ではございましたけれども、購入率が43.3%でございましたので、地域とつながる商品券事業では、より多くの市民の皆様に御購入いただいているという状況でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございます。 7割の方が購入していただいているという数字でございました。また、国のGoToイートの商品券が1枚500円であるのに対して、1枚1,000円の当市の商品券は、御高齢の方からすれば、大変使い勝手が悪いとのお声をよく聞きます。第3弾では改良してはいかがでしょうか、楠産業経済部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 地域とつながる商品券事業につきましては、第一義的な目的が地域全体の消費喚起でございまして、消費喚起を促すため、1枚1,000円としております。第3弾につきましても、これまでと同様に1枚1,000円とする予定しておりますので、御理解をいただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございました。分かりました。 今後このようなことがございましたら、どうか御検討くださいますよう、お願いいたします。 議長。 ○議長(石崎大樹君) どうぞ。 ◆1番議員(槇野洋子君) すみません、続きます。 えひめ版応援金第2弾について、お伺いいたします。 この事業は、支給対象要件を満たせば、中小企業者に20万円、個人事業者に10万円が支給されるものです。少しでも給付があると、まだ頑張ろう、引き続きやっていこうという気持ちが湧いてくるものですが、御高齢の事業者さんからは、申請が複雑で難し過ぎる、何度行っても手直しがあって前に進まないなど耳にしました。愛媛県の事業ではありますが、第1弾、第2弾とも事業主体として、受付から支給事務まで市が担うこととなっています。事業を営む方は千差万別でございます。御高齢の事業者さんが何度も足を運ばなくてもいいように、手続の簡素化について特段の御配慮をいただくことはできないでしょうか。楠産業経済部長、お伺いいたします。 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) えひめ版応援金の申請の手続につきましては、今ほど議員がおっしゃられましたように、国の臨時交付金を活用した事業でございまして、基本的には県のルールに基づくものでございます。 その中で、市といたしましては、県と協議の上、申請書類をできるだけ簡略化し、かつ添付書類の省略可も図っているところでございまして、申請者の負担を軽減するよう努めているところでございます。 御高齢の事業者の方などに対する申請のサポートにつきましては、本庁と各支所の窓口でも申請受付や相談対応するようにしております。また、商工団体や系統団体の方々にも御協力をいただきまして、制度の周知や申請のサポートに努めているところでございます。 また、電話での問合せなどに対しましても、当然のことではございますけれども、分かりやすい説明となるよう努めておりまして、今後も申請者の立場に立ちまして申請受付を行うよう心がけてまいりたいと思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございました。 今後にどうぞ、おつなぎいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。 次に、コロナウイルス感染対策事業のほとんどに、地方創生臨時交付金が充てられると聞いております。この先の見えない状況下の中で、事業者の皆さんは本当に苦しんでおられます。私も以前に飲食業をしていたこともあり、経営者さんの御苦労は痛いほどよく分かります。皆さん、自分のためだけではなく宇和島のために踏ん張っておられます。ほかの市町では、愛媛県の給付金に単独で上乗せをして支給しているところもあるようです。事業者の皆様の少しでも光りとなるように、敏速かつ柔軟な宇和島市独自の経済対策をなさるおつもりはないでしょうか。先ほど武田議員も同様の内容で御質問があったかと思います。岡原市長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 新型コロナウイルス感染症が拡大してから、これまで約1年半あまりの時間、本市といたしましては、経済対策といたしまして、中小企業者等給付金、応援給付金、そして家賃の支援給付金、そして食べて応援!30%OFFキャンペーンであるとか、また2度の商品券事業というものを実施をしてまいりました。 このたび、このえひめの応援給付金というものが第2弾として出された中で、他の市町においては、そういった上乗せという判断をされたところがあるのはもちろん知っているところでございます。 ただ一方、我々といたしましては、今、コロナ禍でございますけれども、徐々にワクチンの接種率が高まり、安定に推移をしていることや、地域の経済をやはり回していく、そして国もそのような形で今施策を組もうとしていること、そしてこれまで傷ついた各御家庭のいわゆるお財布というものに対して、この商品券事業というものはプレミアム率がそれなりにあるところでございますので、これから地域経済を回していくエンジンとして、市民の皆様方のお力添えをいただきたい、そういった思いで、当市の場合は財源をこの商品券事業に充てたところでございます。 この効果的、そして即効性のある事業でございます。そうした部分を今定例会におきまして上程をしているところでございますので、ぜひとも議決をいただいて、これは11月中旬から予定をしている事業でございますので、今、この事業をしっかりやり抜いていくことを考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 御丁寧な御答弁をありがとうございました。 宇和島市の事業者さんが今後廃業に追い込まれるようなつらい状況にならないように、今の段階で積極的に手を差し伸べていただくよう岡原市長に強くお願いをして、決断してくださることを御要望して、この質問を終わりにしたいと思います。 続きまして、宇和島市のデジタル化についてお聞きいたします。 昨年、市公式LINEアカウントが開設され、新型コロナウイルス感染症やワクチン接種に関する情報、また災害に関する情報など、LINEの登録者に対して様々なお知らせが送られています。 私もこのLINEに登録していますが、手元に最新の情報が届くので大変重宝しております。一部に数多く届くので煩わしいという方もいらっしゃると聞いておりますが、私はこうした情報は正確かつ迅速に届けるべきだと考えておりますので、今後も充実した情報の発信に努めていただきたいと思います。 それでは、質問に入ります。 まず、宇和島市公式LINEの登録者数を教えてください。西本総務企画部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 昨日、10月18日現在の登録者数になりますが、4,226人となっております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 4,226人ということですが、アカウントを開設して約1年という現時点では、まだまだ登録者数が多いのか、少ないのか、判断し難いところでございます。9月30日時点での当市の人口は7万1,723人、また関係人口、交流人口など、宇和島市に関わる人口を考慮しますと、まだまだ少ないのではないかと感じております。もっともっとPRを行い、登録者数を増やしていただきたいと思います。 令和3年3月、LINE社における個人情報など、管理上の懸念に関する報道がございました。宇和島市公式アカウントにおける個人情報の取扱い、情報セキュリティ対策はどのようになっているか、西本総務企画部長、お伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 LINE社における個人情報等の管理上の懸念が報道されたことを受け、市公式LINE上での個人情報の取扱いを一時停止しておりましたが、先日、LINEサービス等の利用の際の考え方に関する運用の見直しを行い、個人情報の入力が必要な場合にはセキュリティ対策が講じられた、LINEとは別のシステム上で取り扱うこととし、LINE社のサーバーに機密情報、個人情報が記録されることのないよう取扱いを徹底したところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございました。安心しました。 LINE登録している方には市の情報が即座に届きますが、アカウント登録ができていない方や市のホームページを御覧になることができない方に対しては、生活に欠かせないこういった情報をどのような方法でお届けされているのか教えてください。 また、9月30日時点における65歳以上の割合が39.9%となっており、市民の10人のうち4人が御高齢者さんとなっております。65歳以上の方の中にもスマホを活用している方は増加傾向にあると思いますが、現実として、年齢が上になるほど利用者が少なくなっていると思います。このような状況を踏まえて、市が発信する情報を隅々まで届けるためにどのようなお考えがあるか、併せて教えてください。西本総務企画部長、どうぞよろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 まず、LINEアカウントのない方やホームページにアクセスできない方に対する情報発信につきましては、主に広報うわじまや行政連絡放送、ケーブルテレビでの市政広報番組、自治会の回覧板などを活用して周知を行っているところでございます。 なお、公式LINEアカウントの登録につきましては、昨年11月の開設に伴い、これまで広報を通じて登録を呼びかけたほか、市内のスーパーや道の駅に御協力をいただきまして、店舗内にブースを設置し、アカウント登録を呼びかける周知活動を定期的に実施してまいりました。この登録の呼びかけについて、今月もきさいや広場とフジ宇和島店での周知活動を予定しているところでございます。 また、高齢者向けスマートフォン教室を定期的に実施していることから、その際に、公式LINEへの登録を呼びかけておりまして、今後も地道な取組を重ねていきながら、登録者を増やしてまいりたいと考えております。 次に、情報を隅々まで届けることに関しましては、広報やホームページ、SNSやケーブルテレビ、さらには行政連絡放送など、それぞれの媒体が持つ特性を生かしつつ、複数の広報媒体を活用する、いわゆるクロスメディアでの情報発信に努めているところでございます。また、市内外の若者に対する情報発信として、おかえりプロジェクトにおいて情報発信を行っております。 今後におきましても、希望する方に必要な情報が確実に届くよう、工夫を重ねながら取り組んでいきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございます。御努力をしていただけていることと感じました。 情報を伝える手段は1つではございません。まだまだアナログでの発信も必要です。どうすれば最新情報がきちんと多くの方に届くかという観点から、様々な手法を効果的に組み合わせて発信していただけますよう要望しておきます。 繰り返しになりますが、災害時などの有事において、今やLINEは社会インフラとなっております。スマホを持たれている方全てが使えるように、スマートフォン教室などで、今後も登録者数の確保をお願いいたします。 続きまして、ネット上での募集など、市民のお声収集についてお聞きいたします。 先月、津島やすらぎの里の再整備基本計画案について、パブリックコメントを募集されていました。結果、5名の方から御意見が届けられたようですが、この5名という数字、率直にどのように捉えられていますか。また、5名の方のコメントの内容についても、楠産業経済部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 9月1日から17日までの17日間、津島やすらぎの里の再整備基本計画案につきまして、パブリックコメントを募集いたしましたところ、意見提出者が5名でございまして、意見項目29件の御意見等をいただきました。 温泉施設の長期休止を発表いたしました令和2年9月以降、多くの市民の方々から、市や指定管理者に対しまして温浴施設の存続や早期再開を求める声が寄せられましたことを考えますと、今回のパブリックコメントの御意見等は少々少ない結果であったと思っております。 意見等の概要につきましては、ターゲットとなる商圏範囲の設定に関するもの、温浴施設に導入する機能に関するもの、メンテナンスを考慮した整備を求めるもの、プールの必要性に関するもの、新型コロナウイルスに対応したレストランの運営に関するもの、特産品の開発に関するものなど、貴重な御意見をいただきました。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
    ◆1番議員(槇野洋子君) 御答弁ありがとうございました。 大変貴重な意見だと、私の意見も、大変少ないと感じております。この5名という少数コメントですが、しかしながら、貴重な御意見もあったと思います。 これらの意見を計画案にどのように反映させていかれるか、楠産業経済部長、重ね重ねになりますが、お願い申し上げます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 今回のパブリックコメントにつきましては、津島やすらぎの里の再整備に関する基本計画の立案に当たり、広く市民の皆様からの御意見等を求め、寄せられた御意見等に対する市の考え方を明らかにするとともに、有益な御意見を考慮し、市として計画の意思決定を行うものでございます。 寄せられました御意見等につきましては、本市の基本計画に関する考え方等について御回答しているところでございまして、修正なく計画を決定させていただきました。 この基本計画につきましては、再整備の方向性を示したものでございまして、寄せられました御意見等の中には、施設整備や運営に関する具体的な提案もございました。そのような御意見等につきましては、今後設計や運営を検討する上で参考にさせていただきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 御答弁ありがとうございました。安心しました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 続きまして、離島や山間部の地域住民の方々のお声の収集についてですが、地理的な条件で格差も生じてきていると思います。しかし、どこに住まわれていても、市に対する意見は届くようにしておく必要があると思います。離島や山間部の方々などの御意見について、どのように収集されておられるか教えてください。西本総務企画部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) まず、市に対する市民の皆様からの御意見につきましては、窓口に直接お越しいただいた際や電話、ファクス、郵便、電子メールのほか、本庁、各支所、市民サービスセンター、各公民館に設置された、皆さんの声回収箱や自治会要望など、様々な手段でいただいておりますが、市といたしましては、より幅広く御意見をいただくため、市民の方が声を届けやすい環境を整備する必要があると考えております。 次に、議員御指摘の離島や山間部にお住まいの方々からの意見収集についてでございますが、声を届ける窓口として、出張所や公民館など、市の出先機関がございますが、これまでに議会でも御指摘をいただきましたとおり、インターネット環境が市街地と比較して十分とは言えない状況にございます。 そこで、この情報格差を是正するため、今回補正予算におきまして、情報通信環境整備事業補助金といたしまして、Wi-Fiルーターの購入にかかる初期費用に対して、上限4万円の補助金を支給する予算を計上しているところでございます。この事業によりまして、市街にお住まいの方と同様、インターネット環境が整い、より声の届きやすい環境が整備されるものと期待をしているところでございます。 今後におきましても、市民の皆様からより多く意見をいただき、市政に反映させてまいりたいと考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございます。整備計画があるということで、安心しました。 市民の声は、宇和島市のまちづくりに大変重要な要素があると思います。私たち議員も市民のお声を行政に届ける責任があると思っております。できる限り寄り添って、お声をしっかり聞いてまいります。今後におきましても、一人でも多くの市民の声をより一層反映させた行政運営を行っていただけますよう、お願いいたします。 続きまして、真珠養殖業におけるアコヤガイへい死問題について質問してまいります。 お尋ねいたします。3年連続でアコヤガイ大量へい死の報告がなされております。私も真珠養殖業に携わっていた一人として、大変痛みを感じております。今年は稚貝、母貝となるための小さな貝のへい死も大量になっております。 真珠養殖業は、宇和島市の経済を長年支えてきた基幹産業でございます。今現在の大量へい死の実態について、楠産業経済部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 本年のアコヤガイ稚貝のへい死状況につきましては、県漁協への聞き取り調査の結果、市内の主要な母貝養殖漁場におきましては、主に6月上旬から7月上旬のへい死に続きまして、8月下旬から9月の上旬にかけてもへい死が確認されております。 9月末時点におけるへい死率につきましては、貝の由来や稚貝の生産時期、また漁場によってばらつきがございますけれども、50%から95%程度のへい死率でございます。7月末時点のアコヤガイ稚貝の保有数量は、大量へい死が確認される以前の平成30年の同期と比較いたしますと、約50%ということでございまして、大変厳しい状況が続いていると認識をしております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 半分もへい死しているという状況で、大変胸が痛うございます。 過去に宇和島市が関わったへい死対策にはどのようなものがございますでしょうか。その成果と所見を楠産業経済部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 過去のへい死対策でございますけれども、平成8年から顕著となりました貝柱の赤変化を伴うアコヤガイの大量へい死のときには、県や漁協などの種苗生産施設におきまして、へい死に強い、優良母貝の研究生産が行われ、それと並行いたしまして、真珠養殖業者におきましては、新たな母貝に合った押核技術などの養殖管理技術の向上に努められました。 市といたしましても、当時、市が管内の漁協、それから県漁協と、アコヤガイの種苗生産施設を共同運営しておりましたので、へい死に強い母貝の種苗生産を行うとともに、母貝養殖業者の経営支援のため、稚貝を安価で販売をしております。 また、特別資金に対しましても、関係機関と協調して利子補給を行うなど、真珠及び真珠母貝養殖業者の経営を支援いたしました。 こうした県や養殖業者、関係機関の懸命な努力によって困難を乗り越え、真珠の生産量の回復と品質の確保ができたというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございました。 例年よりも今年は稚貝のへい死が進んでおります。引き続き御努力をよろしくお願い申し上げます。 それを踏まえて、今後どのような対策や支援策をお考えされるか、楠産業経済部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 今後の対策、支援についてでございますけれども、へい死の原因につきましてはいまだ明確になっていないことから、これまでも国や県に早急な原因究明と対策を要請してまいったところでございますけれども、今後もあらゆる機会を捉えまして、改めて要請を行いたいと考えております。 本市におきましては、これまでアコヤガイ稚貝の購入補助や制度資金の融資枠の拡充、それに対する利子補給を行うとともに、県漁協下灘支所の種苗生産施設の生産能力の安定強化のための改修に対する市単独の上乗せ補助を拡充するなど、真珠及び真珠母貝養殖業経営の支援を行ってまいったところでございます。 本年におきましても、稚貝購入に対する補助に加えまして、母貝の確保を図るための県漁協下灘支所の種苗生産施設が稚貝を増産する経費を補助し、増産分につきましては真珠母貝養殖業者に無償配布するなど、経営継続の支援を行っているところでございます。 また、へい死に強い貝づくりにつきましては、現在、県で研究をされているところでございまして、またほかの種苗生産施設におきましても取り組まれておりますけれども、本市におきましても、愛媛大学や県漁協と連携をいたしまして、国産天然アコヤガイを入手し、優良アコヤガイの作出に向け育成選抜を行っているところでございまして、今後も継続していくこととしております。 市といたしましては、今後も引き続き経営の下支えを継続するとともに、県や県漁協と連携しながら、どのような支援が必要かを検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございます。 県と県漁協と協力して今後も取り組んでいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 第1次産業である真珠養殖業はとても大切で、何より宇和島市の基盤をつくり上げた産業でございます。真珠貝大量へい死は3年も続いており、生産者さんも必死で耐えておられます。けれど、もう限界が来ていると思います。自分事に捉えて、早急にもっともっと対応していただくことを強く要望して、質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございます。 続きまして、環太平洋大学さくらキャンパスの利活用について質問してまいります。 環太平洋さくらキャンパスの利活用、先日、再任議員及び新人議員2名に対しまして、企画情報課より、これまでのさくらキャンパスにおける譲渡提案の概要、そして検討についての内容を丁寧に御説明いただき、状況を確認させていただきました。 また、10月7日には、第4回のさくらキャンパス活用検討委員会の傍聴に出席させていただきました。 活用検討委員会では、各種団体の代表者から9名で構成される委員により、それぞれの団体による知識やお立場において、市が購入した場合のさくらキャンパスの活用方法について、活発かつ真剣な御議論がなされておりました。 そこで、このさくらキャンパス活用検討委員会で、これまで出されました御意見やご提案にはどのようなものがあったのか、西本総務企画部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 本委員会で出された活用案といたしましては、スポーツ合宿を含めた宿泊施設、ワーケーション、サテライトオフィス、美術館、子供たちや外国人の交流施設、ボランティア団体への貸出し、温浴施設、避難所などの御意見がございました。 また、活用に関する附帯意見といたしまして、施設の利用に関しては、Wi-Fi環境の整備は必須である。厨房や浴場については長期間利用されていないことから、大幅な改修が必要ではないか。市全体の収益を考えた利活用案としなければならないといった御意見がありました。 そして、先日行われました第4回の委員会で、他の自治体における類似事例も参考にした上で、美術館としての単独利用とスポーツ、ビジネス、アートを複合的に組み合わせた施設の2つの意見に集約されたところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございました。 また、この委員会の今後の流れなどに対して、どのようになるか、西本総務企画部長に続けましてお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 11月中旬に開催されます第5回の委員会におきまして、活用案に加え、これまでの委員会の中で議論された附帯意見を取りまとめ、答申に向けた最終の協議を行うこととなっております。 その後、日程調整を行い、12月には活用検討委員会から市長に対しまして答申をいただく予定となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) ありがとうございます。 市として、活用委員会から12月に答申書を受けた後、どのように検討を行い、方針を決定していくのか、重ね重ね西本総務企画部長にお答えいただきますよう、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 答申を受けた後の方針決定までのプロセスについてお答えをいたします。 さくらキャンパス購入の是非につきましては、2つの視点から検討したいと考えております。 1つ目は、どう活用すれば宇和島市全体の活性化につながるかという視点でございます。 検討委員会の答申に最大限配慮した上で関係各課と協議を重ね、回収経費や財源、施設の利用見込み、ランニングコスト、運営における問題点など、現段階で把握可能な情報を総合的に勘案して活用案をまとめていきたいと考えております。 2つ目は、購入価格が妥当かという視点でございます。 今後、創志学園と交渉することとなりますが、施設を転用することに伴い、そのままでは活用できないことを考慮した上での購入価格であるべきと考えているところでございます。活用案と創志学園との協議による提示額が明確になりましたら、速やかに議会に報告するとともに、議員の皆様と十分協議をしながら、方針を決定したいと考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番議員(槇野洋子君) 御丁寧な御答弁、ありがとうございます。 さくらキャンパスは、私たちの街の中心な位置に立地しており、宇和島市が一望できる魅力的なところでございます。市内外からも人が集まる施設として活用が期待できる可能性を持っていると思います。 コロナ禍において、財政面でも非常に厳しいのではないかと思います。今後とも慎重に慎重に御検討を進めていただきますよう、よろしくお願いいたします。 若干お時間は残っておりますが、以上で、私の初めての一般質問を終了させていただきます。 シビックプライドを持ち、これからも宇和島のために勇往邁進する所存でございます。本日、この緊張感を忘れずに、甘んずることなく、次回は今日以上の質問内容を考えまして挑戦いたしますので、どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。 皆様、つたない私の一般質問、ありがとうございました。(拍手) ○議長(石崎大樹君) 以上で、槇野洋子君の質問を終わります。 しばらく休憩し、12時50分から再開いたします。     午前11時44分 休憩-----------------------------------     午後0時50分 再開 ○副議長(中平政志君) 再開いたします。 休憩前に引き続き質問を行います。 それでは、田中秀忠君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 皆さん、こんにちは。会派昴の田中秀忠でございます。 本日は、通告に従いまして、一問一答方式にて一般質問をさせていただきます。理事者の方々には明快な御答弁をお願いいたします。 まず、ふるさと納税についてお伺いします。 6月議会で赤松議員がふるさと納税について質問をしておりました。コロナ禍で巣籠もり需要が増えている中、県内20市町の中で、宇和島市ともう1つの自治体が前年度を上回ることができませんでした。宇和島市のピークは、平成27年度の約4億6,000万円となっております。 一方、県内でふるさと納税で毎年のように成果を上げている八幡浜市ですが、過去3年間では、平成30年度、約5億1,000万円、平成31年度、約7億8,000万円、令和2年度、約11億5,000万円という右上がりの成績を残しているので、そこで、八幡浜市さんにお聞きしました。 ふるさと納税サイトにお礼の品を掲載する順番。まず、寄附金額別で、低価格から高価格。次に、返礼品分別、かんきつ青果、かんきつ加工品、水産物、水産加工品、その他県共通返礼品、そして協力事業者別で登録ナンバー順とのことでした。 次に、11億5,000万円の内訳。寄附金額ではなく注文件数で集計しており、次のようになっていると。1番目に多いのはかんきつ青果9万6,096件で、全体の92.44%。2番目に多いのは水産物3,244件で、全体の3.12%。3番目に多いのはかんきつ加工品2,004件で、1.93%となっております。ちなみに、返礼品別のトップ10は資料のようになっております。 寄附金額の内訳について、寄附金額の内訳は次の表のようになっております。1番多いのは1万円以上1万5,000円未満で、全体の86.33%となり、寄附金額は8億6,215万円。2番目に多いのは1万5,000円以上2万円未満で、全体の8.15%で1億2,216万円。3番目に多いのは2万円以上2万5,000円未満で、全体の2.96%で5,902万1,000円となっています。 次に、リピーター率ですが、リピーター率については、前年をまたいでのリピート率は算出していないということで、年度内に2回以上の寄附をされている件数を把握しているので、年度内リピーターはこのようになっていると、34.53%ということです。 そして、都道府県別の寄附件数ですが、第1位東京都で、2万5,607件で全体の25.64%。第2位神奈川県で、1万315件で全体の10.33%。第3位大阪府で、7,170件で7.18%となっております。 最後に、ふるさと納税のサイトの利用についてですが、チョイス、さとふる、楽天の3サイトを開設しており、利用状況は、チョイスが寄附件数3万7,869件、さとふるが5万35件、楽天が1万1,374件となっております。 以上を踏まえまして、回答のほうを西本総務企画部長にお伺いします。当市の状況をよろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 まず、本市における返礼品の掲載順ですが、分類ごとに寄附金額の低いものから掲載をしております。 具体的な分類の掲載順につきましては、精肉、真珠、じゃこ天、魚介類、米、ジュース、かんきつ類以外の農産物、かんきつ、酒、調味料等、そして宿泊サービスとなっており、また、かんきつに関しましては、早生温州から始まり、収穫時期の早い品種順で登録をしているところでございます。 次に、寄附発注件数における返礼品分類別の内訳についてお答えいたします。 令和2年度実績での総発注件数は1万2,941件ですが、そのうちかんきつ類が6,478件で全体の50.06%。次いで魚介類が2,175件で16.81%。続いてジュースが1,323件で10.22%となっているところでございます。 次に、寄附金額の区分について、令和2年度の実績をお答えをいたします。 本市では、おおむね5,000円ごとに返礼品を設定しておりまして、寄附件数の多い区分からその割合と金額を申し上げます。1番多いのが1万円以上1万5,000円未満で寄附金額は6,073万4,347円、全体の48.70%でございます。続いて、1万5,000円以上2万円未満が5,121万2,000円、割合として27.38%。次いで、2万円以上2万5,000円未満が2,800万円、割合は11.23%となっているところでございます。 次に、リピーター率でございます。 令和2年度に宇和島市に寄附を頂いた方が全体で8,237名おられまして、寄附件数が1万2,470件でございました。このうち寄附を2回以上していただいた方は3,625人で、寄附件数が7,858件、件数についてのリピーター率は63.01%という結果になっているところでございます。 次に、本市の令和2年度における都道府県別の寄附件数でございますが、1位が東京都の3,143件で全体の25.20%。続いて神奈川県の1,285件で10.31%。続いて大阪府の1,008件で構成率が8.0%となっているところでございます。 最後に、サイトの利用についてでございますが、本市におきましては、これまでふるさとチョイスのみの運用としているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 先ほど答えてもらったように、都市部からの納税が多く、総務省のデータでは、令和3年度に控除額が多い団体として、横浜市、名古屋市、大阪市、川崎市、世田谷区などとなっております。都市部の方々は少しでも節約しようとふるさと納税を利用し、お得な返礼品を探しております。宇和島市は、消費者のニーズに合ったラインナップが必要だと感じております。10月にふるさと納税サイト、ふるさとチョイスのラインナップをリニューアルしたようですが、どのように変わったのか、また商品の変更以外で今年度力を入れているお取組があれば、西本総務企画部長、お答えください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 議員御指摘のとおり、10月からふるさと納税の返礼品をリニューアルいたしました。今回のリニューアルに当たっては、新たに14社が加わり、合計82事業者の272品目となっておりまして、前回と比べて11社36品目の増となっているところでございます。 特に、ふるさと納税の返礼品として根強い人気があります牛肉が初めて本市の返礼品として登場したほか、愛あるブランド産品に認定されております媛っこ地鶏も加わっております。 また、県内他市でも人気のありました紅まどんななどの高級かんきつにつきましては、事業者にお願いをして記念品として用意できる数量を昨年度より増やすなど、既存の返礼品についてもブラッシュアップを図っているところでございます。 そして、今年度の新たな取組といたしましては、今月から新たな寄附サイトとして楽天ふるさと納税にも加わる予定としておりまして、これまで以上に多くの方々に宇和島のことを知っていただき、発信力強化や事業者支援なども併せて取り組みながら、寄付額の増加につなげていきたいと考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) ありがとうございます。 宇和島市には、うわじまアンバサダーという肩書の方が13名おりますが、この方々に対し、本市の認知度、ブランドイメージ向上、シティセールス活動に協力していただくことになっておりますが、ふるさと納税に対して何らかの情報発信のPR活動等をしてもらうことはできないのでしょうか。西本総務企画部長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 うわじまアンバサダーは、伊達なうわじま観光大使と宇和島文化大使の2つの大使を令和2年度に統一したもので、アニメソングシンガーとしても有名な大石昌良さんや本市を舞台にした映画「海すずめ」の主演を務めた女優の武田梨奈さんなど、本市にゆかりがある著名人や文化人など、現在13名の方にうわじまアンバサダーとして委嘱をしているところでございます。 これまで、アンバサダーの皆様には、産地応援企画、ハッシュタグ鯛食べように関して協力をお願いしたほか、年末の時期にお歳暮としてミカンを贈るなどし、その様子を自身のSNSで紹介していただくなどして、本市のPRに御協力をいただいているところでございます。 なお、アンバサダーを通じての情報発信につきましては、所属事務所等に一定の制約がある場合がございます。御質問のありましたふるさと納税を含め、今後もアンバサダーを活用した情報発信に積極的に努めていきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) ありがとうございます。 自主財源となるふるさと納税は、地方自治体が生き残りをかけて力を入れなければならない事業だと私は思っております。 デジタル化社会が進む日本において、消費者がスマホを片手に注文するネットショップとふるさと納税サイトは同じだと私は思っております。 これから年末にかけて節税をしようと考える方が増えてきます。そのような方々に宇和島市の返礼品で応えていくことが、結果として宇和島市の事業者の方々への還元へとつながると私は思っております。 市長が掲げているトップセールの中に、ふるさと納税サイトは含まれていないのでしょうか。どのようなお考えか、岡原市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 議員御指摘のとおり、ふるさと納税というものは自主財源というものを確保していく、そして地域経済に貢献していく、そういった目的を持っていると思います。 そういった中で、私も就任以来掲げておりますシティセールスの中で大変重要なパートを占めるんだろうと思っております。 これから、人口減少に対して様々な施策を打っていく中で、実際にこの地域に暮らさなくとも関係人口として御活躍いただく方、私たちの町に思いを寄せる方々をどのように獲得していくことができるかどうかという点については、大変有効であると考えているところでございますので、一昨年からこのふるさと納税をしていただいた方を対象にファンミーティングというのも実施をしているところでございます。 また、先ほどお話もありましたとおり、ポータルサイトに新たなものを加えてみたりとか、また、返礼品を一部加えたりすることによりまして、今、てこ入れをしているところでございますので、これからもこのふるさと納税にはしっかりと目を向けていきたいと考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) しっかりと力を入れていってもらいたいと思っております。 次に、コロナ禍での新人戦についてお伺いいたします。 新型コロナウイルスデルタ株の第5波によって7月29日から愛媛県の感染警戒期となり、8月11日からは感染対策期に引き上げられ、宇和島市、北宇和郡地域の中学校の部活動に多大な影響を及ぼしました。 9月13日月曜日から感染対策期となり、県の対応に準ずるなどとなっておりましたが、県内の各教育委員会で対応が違っています。その理由は、9月下旬から10月上旬にかけ、新人戦が予定されているからでした。宇和島市、北宇和郡の新人戦は、9月29日、30日にほとんどの種目で新人戦が行われました。新チーム結成してから、宇和島市、北宇和郡の中学生は、練習試合をすることなく新人戦が実施されました。 県内でほぼ宇和島市と同時期に行われた新人戦で、練習試合を許可していた教育委員会が幾つかあります。西条市、今治市、大洲市、八幡浜市、西予市が可能としていました。連日感染者が出ている今治市、西条市では、市内近隣であれば可能としていました。 また、ここには含まれていなかったのですが、松山市は新人戦は10月13日から実施され、9月27日から部活動は再開し、10月に入ってからは練習試合をやっております。松山市は新人戦前に練習試合ができたということになります。 県内のほとんどの自治体は県の方針に準ずることになっていましたが、なぜ県内で各教育委員会の対応が違っていたのか、片山教育部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 小・中学校におきますコロナウイルス感染防止対策につきましては、これまで県立学校の方針を参考にしながら、それぞれの市町教育委員会が各市町の様々な状況を総合的に判断し、決定してまいりました。その際、最終判断は各市町の教育委員会に委ねられておりますことから、対応に違いが生じることは、ある意味やむを得ないことでもあるのかなというふうに考えておるところです。 その上で、もちろん宇和島市教育委員会といたしましても、新人戦に向けて生徒たちに十分練習試合をさせてあげたいという思いはございましたけれども、これを上回る優先事項として、何としても生徒を感染から守らなければならないという観点から、感染対策期の間は対外試合、合同練習は自粛をすることとさせていただいたものでございます。 これにつきましては、賛否様々な御意見も頂戴しておりますが、まずは安心・安全を第一に考えた結果であったことを御理解いただきたいというふうに思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 各教育委員会の考えを尊重して、6月の総体に向けては、しっかり対応をお願いいたします。 次に、学校給食についてです。 私は、中学校を卒業してから二度と食べることがないと思っていた給食を、約10年前に2年間食べる機会がありました。そのときは、今は稼働していない城南中学校横の旧給食センターで作られたものでした。イメージとしては、御飯のときはおかずが多く、パンのときはおかずが少ないという感じでしたが、今、1食当たりのカロリー、単価が決められていたからだと思うのですが、現在、1食のカロリーと単価を片山教育部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 学校給食摂取基準によりますと、1食当たりの摂取カロリーは、小学校児童の1、2年生は530キロカロリー、3、4年生は650キロカロリー、5、6年生は780キロカロリー、また、中学校生徒におきましては、1年から3年まで共通で830キロカロリーというふうになってございます。 また、1食当たりの単価につきましては、各調理場で多少差異がございます。中央学校給食センターは、小学校で230円、中学校で265円。吉田学校給食センターは、小学校で250円、中学校で270円。三間学校給食センターは、小学校で245円、中学校で265円。島嶼部の3つの自校式学校給食調理場は、小学校給食費で270円。最後に、津島地区の6つの自校式学校給食調理場は、小学校で270円から280円というふうになってございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 自校式の単価が高いのはなぜか、ちょっとお聞きしたいのですが、片山教育部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えします。 食材の購入に当たりまして、地元小売店保護の観点から、可能な限り地元により食材を調達しております。 必要とするロットが少量となりますので、どうしてもスケールメリットが生かせず、給食の単価は結果的に高くなっているという状況でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 市内にはセンター方式の大規模、中規模の調理場ができておるんですが、津島地区に自校式が残っている理由、これを片山教育部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 津島地区につきましては、海岸線から山間部に深く広がり、また旧宇和島市境界から旧内海村境界まで縦にも長く領域が広がっておりますことから、センター方式では、給食の完成から食事を取るまでの基準時間内、これは2時間でございますけれども、この範囲内で給食配送はできないということでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 次なんですけれども、異動したため、新しくできた中央調理場の給食を食することがなかったんですが、私、次、市長にお聞きしたいんですが、就任から4年が経過しております。子供たちが食べる学校給食を一度でも食されたのか、岡原市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) なかなか機会がなくて、まだ一度も食べたことがございませんので、今回機会をつくって食べてみたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) ぜひいろんなところの学校で食べてもらいたいと思います。 次に、金瀬教育長にお伺いします。 宇和島市の教育長となり、学校給食はどうあるべきか、そして教育長となられて、中央調理場、吉田調理場、三間調理場、岩松調理場、そして津島の自校式の給食をそれぞれ食べられたか、金瀬教育長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、給食がどうあるべきかということですけれども、成長期にある児童・生徒に対して心身の健全な発達のために栄養バランスの取れた豊かな食事を提供すること。そして、準備から片づけまでの実践活動を通して望ましい食習慣を身につけていただくこと。地場産物を活用したり、郷土食、あるいは行事食を取っていただく、そういった機会を通して地域の文化や伝統に対して理解と関心を深め、暮らしを豊かにすることについて考えていただく機会になるんではないかというふうに認識しております。 次に、給食を食べたかという御質問についてなんですけれども、中央調理場で作られた給食については中央調理場で、そして、三間、吉田、そして津島の各調理場、そして自校式の給食については、学校訪問の折にいただいております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 金瀬教育長、味のほうはどうでしたか、食べ比べてみて。 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 大変おいしくいただいております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 議会では、義務教育の給食費問題についてよく問われていましたが、私は給食の中身、子供たちが毎日おいしいと感じられることが大切だと思っております。子供たちが育った家庭環境も違い、それぞれの好みがありますが、学校給食の献立については、調理場ごとになっております。 そこで、お伺いいたします。それぞれの調理場での残食はどのようになっているか、年間、1日当たり、1人当たりの残食量、残食量が多い日のトータル量を、中央調理場、吉田調理場、三間調理場、岩松調理場、津島の自校式の給食について、それぞれ片山教育部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。少々長くなりますが、御容赦ください。 まず、令和2年度の実績でお答えをいたします。 まず、年間の残食量でございますが、中央は1万1,017.9キログラム。吉田調理場は1,017.9キログラム。三間調理場は237.5キログラム。岩松学校給食調理場は15.5キログラム。そして津島自校式については、残食は発生しておりません。 次に、1日当たりに換算をいたしますと、中央調理場は59.7キログラム。吉田調理場は4.7キログラム。三間調理場は1.5キログラム。岩松調理場は0.1キログラムとなります。 次に、1日1人当たりに換算いたしますと、中央調理場は15.9グラム。吉田調理場は13.3グラム。三間調理場は2.9グラム。岩松調理場は0.5グラムとなります。 最後に、1日当たり残食量が多い日のトータルの量でございますけれども、中央調理場は令和2年9月1日に96.4キログラム。吉田調理場は6月12日に20.3キログラム。三間調理場は7月15日に9.0キログラム。岩松調理場は10月10日に0.8キログラム。以上のようになっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 単価が高くても津島の自校式には残食はないということなんですが、これは保護者が子供においしい給食を提供してほしいという思いがあるからだと私は思います。 そして、中央調理場ではなぜそのように残食が多いのか、中央調理場だけではないんですが、子供たちの食が細いのか、中央調理場が作り過ぎているのか、子供たちが偏食なのか、それとも残食をするのが当たり前の学校文化、空気になっていないか、私は心配です。自校式と中央調理場との違いを、片山教育部長にお伺いいたします。 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 自校式の学校給食調理場は、中央学校給食調理場と比べまして、まず圧倒的に食数が少ないということが上げられます。その影響もあって、手作り感のある献立が提供しやすいという状況にございます。 しかし、だからといって中央調理場が全く努力をしていないかというとそういうことではございませんで、学校栄養職員の先生方が作成したレシピに従って、可能な限りおいしい給食を提供できるように努力していることも申し上げておきたいというふうに思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) ほとんどの子供は転校することがないので、給食の食べ比べをすることはありません。 子供たちに宇和島の給食のよいところはと聞いて、宇和島の給食はおいしいと私はみんなに言ってもらいたいと。今の世の中の流れでは、将来、給食費が無料となり、宇和島の給食は無料、それが第一声となるのではと私は危惧しております。 そうならないよう、今後、子供に寄り添った味覚になって、栄養バランスの取れたおいしい学校給食を提供していただきたいと思っております。 そして、関連して、トップアスリート事業を掲げている市長へお伺いいたします。トップアスリート事業をやっていく上で必要不可欠なのは食事です。社会体育と義務教育現場、食育の連携はできているのでしょうか。子供を育成する上で、今後の学校給食についてどうお考えか、岡原市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今後の学校給食の在り方でございますが、先ほど教育長の答弁申し上げたことを私も共感するところでございまして、トップアスリート事業をする、しない関係なしに、やはり食に関係する方々の活動に対しまして感謝をしていくこと、そして地元の産品というものを取り入れながら、また伝統的な食というものにも触れながらふるさとを愛する心を育んでいく、そういった学校給食でありたいとそのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 次に、学校プール運営についてお伺いします。 度々武田議員が質問している内容になるのですが、全国の小・中学校の老朽化したプールを廃止し、水泳の授業を公営プールや民間のスイミングスクールなどで行う動きが広がっております。プールは改修、管理の費用負担が大きいためで、外部委託でコストを抑えた上、専門のインストラクターによる指導を受けるところもあります。 県内でも、近隣の松野中学校は、中学校の建て替えの際、学校プールを廃止し、プールの授業は鬼北町のプール施設を利用して授業を行っております。 そこで、松野町教育委員会、松野中学校に聞きました。松野町は、1人当たり1回100円のプール利用、授業は4回あるので、1人400円の予算計上をしております。会場となる鬼北町のプールへの移動はスクールバスがあり、移動費はゼロ。施設利用は授業のまとめ取りで1回2時間です。授業は体育の先生と監視役としてその時間、授業が空いている先生が1名つくという方法を取っております。 6月の梅雨時は、雨天時の屋外プールは水温が低く、シャワーは冷水で体が冷え、体調不良の原因となりかねません。水泳は健康にいいとされておりますが、それは一定の条件下での話です。小学生、中学生は、授業だから冷たいプールに入って授業を受けなければなりません。私のように水泳経験もあり、そして分厚い肉のよろいを身につけていれば、多少の時間水温の低いプールで泳いでも平気ではあります。宇和島市教育委員会がプール環境を改善しないのは、子供たちに対しての教育ハラスメントをしているように私は思えます。 また、7月、8月のプールは冷たくて気持ちがいいというのは過去のこと。ここ20年間で地球温暖化の影響をもろに受け、日差しの強いときはプールサイドでは、はだしでは歩けず、やけどのような日焼けをし、気持ちいいと思っているプールの中に入ればぬるま湯で、夏休みの部活となれば体温とほぼ変わらない水温の中で練習となり、ハードな練習をしようにも効率が悪く、練習になりません。そこで、プールの水温を下げるために水道水を入れ続け、その結果、数十万円の請求があった学校もあります。 水泳のトップ選手には日焼けをしている選手はあまり多くありません。今年オリンピックがあったので御存じだと思いますが、ほとんどの方は日焼けしておりません。年中、室内プールでの練習をしているからです。環境のいいところであれば効率よく練習ができ、その結果、いい成績を残せるという好循環が生まれております。 教育現場では、コロナ禍でICTが整備されておりますが、プールについては、学校の敷地内にあることが本当にいい教育効果が発揮されるのでしょうか。もし、今後の学校プール建設について敷地内で造るのであれば、時代錯誤の屋外プールではなく、開閉式の屋根、プール、シャワーはボイラーを設置し、ある程度の水温維持ができるプールを設置するべきだと考えております。そうすることで今まで以上の建設費用がかかってしまうのですが、子供たちに対しての教育プール環境を片山教育部長、どうお考えでしょうか。 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 この問題につきましては、今ほど御質問にもありましたように、武田議員のほうからも過去において御質問いただいてきた問題だというふうに認識をしております。 その上ででございますけれども、学校外のプールの利用につきまして、まずやはり最大の課題といいますのは、移動等に時間がかかって、どうしても前後の授業に影響が出てしまうということが上げられるのかなというふうに考えております。 授業のカリキュラムにおきまして年間の水泳授業時間数というものが決められておりまして、学校外のプールへ移動し、授業を実施するということになりますと、授業の割当てや調整が非常に困難であって、また学校外のプールへの移動でございますから、付添いの先生方の配置、また移動時の事故、移動手段の確保等にも配慮を要することというふうに考えております。 そういう意味では、全小・中学校一律に敷地外のプールを利用し、授業数を確保するということは非常に困難だというふうに考えますけれども、学校の立地条件や学校の統廃合、施設側の利用条件によっては敷地外のプール利用も視野に入れながら、今後検討をいたしたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) ちょっと前向きな答弁をいただいたんですが、建て替えが迫られているところとして城東中学校のプールがあるんですけれども、近くにはスポーツ交流センターがあり、ここだと徒歩10分以内で行けるので、天候、季節を問わず泳げる環境があります。来年からはモデル校として始めてもらったらと考えるのですが、また仮称として吉田統合小学校建設予定地近くには吉田ふれあい運動公園室内温水プールがあるのですが、今後、建設予定の敷地内へ新しく今までどおり屋外プールを建設する予定でしょうか。片山教育部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 まず、前段の城東中学校のプールに関してでございますけれども、今ほど申し上げましたように、学校外のプールへ移動し、授業を実施するには、授業の割当て等々各種調整事が多くございます。 また、使用するプール施設の利用可能時間や深さの問題、また他の利用者、一般の方との調整、さらには授業ではなくて部活動をどうするかといった様々な問題が考えられます。 したがいまして、立ちどころに解決はどれも難しい問題ばかりであり、学校現場ともこれについては慎重に協議を重ねる必要がありますことから、今ほど御提案ありましたように、早速来年度から導入をいたしますということにつきましては、この場での回答は差し控えさせていただきたいと存じます。急ぎ、このいただいた御提案について検討を始めたいというふうに思います。 次に、吉田統合小学校につきましてですけれども、こちらにつきましては、現在、敷地内に小学校のプールを建設する予定となってございます。このことは、これまで開催いたしました住民説明会、PTA正副会長等の懇談会、保護者意見交換会などの中でお伝えをしてきているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。
    ◆3番議員(田中秀忠君) 城東中学校の件に関しては検討していただけると、そして小学校のほうはちょっと難しいようなんですが、一応数字を出してみました。 プール建設となると、直近で城南中学校のプール建設費用が約1億7,600万円、岩松小学校プール建設費用は約2億4,300万円かかっております。そこで、1回の授業でどれぐらい費用がかかっているのか計算させていただきました。大体授業が八時間から十時間となっておって、城南中学校で計算してみると、1回当たり24万5,000円となります。そして、岩松小学校だと13万5,000円となります。この費用については、水道代、薬品代は含まれておりません。 多額の費用で建設されているので、松野町が実施している松野中学校での取組を宇和島市に当てはめて、どれぐらいの予算が必要かということを計算してみると、1回220円で1人当たり880円の予算となって、3学年なので26万4,000円、これを30年間、30年間というのは減価償却資産、これが30年間なのでやると792万円となります。授業を貸切りにした場合、倍の値段がかかって、男女別で実施すると計算すると1,584万円となります。 次に、小学校の場合、費用は変わらないのですが、小学校の場合も792万円、そして貸切りを行った場合1,584万円となります。 水道代についてなんですが、25メートルプールいっぱいためると、約480立方メートルとなるのですが、宇和島市の水道料金に換算するとどれぐらいなのか、また市内の中学校には50メートルプールも存在するので、併せて50メートルプールいっぱいの料金、これを居村水道局長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) お答えいたします。 25メータープールの水量480立方メートル分を水道料金として算出しますと、17万5,945円となります。 また、50メータープール、これは倍の960立方メートル分というふうに想定しますと、水道料金は35万2,825円となります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 思ったより水道料金が高くないということなんですけれども、愛媛県では、10年前に松山市のとある中学校のプールの注水バルブが開いたままで、数か月開いた状態で、水道料金503万円の請求が起こって全国ニュースになっていたのですが、宇和島市ではそういった事例は過去に起こっていないのでしょうか。片山教育部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 過去10年間の範囲ではございますが確認をいたしましたところ、今お示しのあった閉め忘れによる事例について1件、残念ながらございました。その際、学校長やプール施設管理担当者に適正管理の徹底について通知をいたしたところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 水道料金についてはここまでにして、ここからは授業の中身、小学校高学年、中学校になると授業を受け持つ先生は、手取り足取り指導することが困難だと思います。指導はどのようにされているのか、片山教育部長にお伺いいたします。 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 手取り足取り指導するということがマンツーマンでの指導ということを指すのであれば、学校体育で児童・生徒一人一人に個別に指導者を配置するということはなかなか難しいのかなというふうに考えます。 しかしながら、一方で、先生方は日々教材研究に打ち込んでおられまして、水泳指導に関しましても努力を続けておられます。 特に、今年度は1人1台端末が導入されておりまして、指導法をまとめた動画を作成して全ての教職員に共有するなど、工夫も行っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) そのタブレットを活用して指導が統一されるということはとてもいいことなんですが、その指導で泳げるようになっているのであれば、私はスイミングに通う子供が減るのではないかと思うのですが、実際スイミングに通う生徒が多くなっておるのは結構おります。スイミングに通っている子供がいることによって先生方の負担が私は減っていると思うのですが、例えば中学校の授業であれば4泳法、これを体育の先生が実演するのではなく、スイミングに通っている水泳部員に頼めば水泳部の子が活躍する場面が与えられ、しっかり泳ぐことができるのですが、そういった泳げる生徒を増やすために、新しくプールを建設するのではなく、その浮いた分で水泳のインストラクターを配置して泳げる子をいかに増やせるかということにちょっとシフトしていただきたいのですが、どうお考えでしょうか。片山教育部長にお伺いいたします。 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 泳ぎを覚える、あるいはそのタイムを向上させることを目的とするのであれば、おっしゃるとおり専門のインストラクターに指導していただくことがこれ、一番効果が高いだろうというふうに考えます。 一方で、学校の授業というふうな観点からまいりますと、学習指導要領では動きを身につけることと同時に、考えたことを友達に伝えること、また運動に進んで取り組んで、決まりを守って誰とでも仲よく運動したり、友達の考えを認めたり、水泳運動の心得を守って安全に気をつけたりすること等々うたわれておりまして、授業としての水泳の時間は、やはり教員による支援、指導が望ましいのではないかというふうに考えておるところでございます。 また、遊びや楽しみ的な要素も含めて、水泳が多様な観点から児童・生徒のよりよき人格の形成にも資するものでもあってほしいというふうにも考えておりまして、プールの建て替えに伴う運用面での課題はたしかにございますけれども、併せまして今後の配置については検討をさせていただきたいというふうに思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 次に、少子化が進む宇和島市、新しく吉田統合小学校を建設する予定の児童数についてお伺いいたします。 今後、吉田地区の児童数を考えると、今現在1学年50名前後となっております。では、10年後の吉田統合小学校の5、6年生の人数はどうなっているのでしょうか。片山教育部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 10年後、令和13年度になりますけれども、ここの5年生、6年生の人数でございますが、共に33人を見込んでおります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 今後さらに人口が減っていく中で、今ある施設を最大限に有効活用していくことがいいのではないかと私は思います。 学校にプールが必要とされる理由の一つとして、よく防火用水のために年中プールに水をためておく必要があると聞くのですが、実際に過去30年間で消火活動でプールの水を使用された事例はあるのか、片山教育部長にお伺いいたします。 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 消防本部に問合せをいたしましたところ、過去30年におきましては、小・中学校で3事例、保育園で1事例あるというふうに承っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 今の答弁で、私としたら火災がなく、近隣のプールの水が必要ではないという流れに持っていきたかったんですが、実際、消火活動には有効であったと思われるのですが、今後のプール設置に関してはよく検討をしていただきたいと思います。 最後に、関連して2件お伺いいたします。 今年の6月17日に、宇和島市・北宇和郡総合体育大会が三間中学校で水泳競技が実施されました。6月11日から16日まで天気が悪かったので水温がとても低くなったと、記録を出しにくい状況となっておりました。そんなコンディションの中、女子50メートル、100メートル自由形で大会新記録を樹立した生徒もおります。本当に実力がある選手だと思います。 今回は、試合当日は晴れたのですが、宇和島市には、天候に左右されず、南予唯一の日本水泳連盟が公認する室内25メートルプールが、長堀のスポーツ交流センターにあります。また、施設内には羽付のスタート台、タッチ板があり、正確なタイムの計測が可能です。今後、中体連の大会をスポーツ交流センターで実施する気持ち、子供たちによりよい環境で大会に臨ませる気持ちがあるのか、片山教育部長にお伺いいたします。 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 来年度の中学校総体から、スポーツ交流センターでの実施を前提に協議を進めているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) 長水路から短水路になるので記録は新しくなると思うんですが、子供たちはすごくいい記録が出ると思うので、その路線で進めていってもらったらと思います。 最後に、石丸温水プールの跡地利用についてお伺いいたします。 丸山公園に運動施設が集中する中、ごみ焼却による熱源で祝森の石丸で温水プールが運営されていましたが、今現在、焼却施設は停止し、熱源を失った石丸温水プールは閉館され、建物が残っております。石丸公園、グラウンド、テニスコートは利用者がいるのですが、石丸温水プールの跡地について、地元住民が納得する利用方法をお考えでしょうか。岡原市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 議員御指摘の石丸温水プール跡につきましては、平成30年7月豪雨災害の関係する物品を、今一時的に保管をさせていただいているところでございます。 この施設の今後につきましては、何かスポーツで活用することはできないかという検討はしているところでございますが、何せ今の建物の老朽化であるとか、大がかりな改修が必要であるということを認識しておりますので、これについては慎重に検討していかなければならないと思っております。 なお、プールとして活用することは考えておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 田中秀忠君。 ◆3番議員(田中秀忠君) プールについては、スポーツ交流センターがあるのでそこを利用するということで、しっかり地元住民が納得する施設を考えてもらいたいと思います。 これで私の質問を終わります。(拍手) ○副議長(中平政志君) 以上で、田中秀忠君の質問を終わります。 次に、三曳重郎君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) みずほの三曳でございます。みずほという会の由来につきましては、あした、佐々木議員が詳しく説明をするということなので、私の口からは控えさせていただきます。 そしてまた、今期当選されました24名の方とは、今後情報を共有しながら市政の推進、そしてまた宇和島市の発展のために頑張ってまいりたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。 それでは、質問に入りたいと思います。 最初に、津島やすらぎの里整備事業につきまして質問いたします。 やすらぎの里は、平成14年4月14日に日帰り温泉施設熱田温泉として開設しております。特産品売場を併設することにより地元特産品のPRや販売、また研修連を設けることにより各種団体の研修や交流の場として長年利用されてきました。 建屋本体を見ますと、良質な地元県産材を活用した純日本家屋で、かやぶきの入り口も多くの人を出迎えてくれております。そして、地元住民はもとより、近隣の方も親しみと安らぎを感じて、やすらぎの温泉と呼ばれ、多くの方に利用されてまいりました。 私も、このやすらぎの温泉の施設が落成式のとき町議会議員第1期目でして、全国的に有名な女性太鼓集団を招いて、駐車場で盛大に落成式を行ったのを覚えています。また、研修施設では、合併前に1市3町の議員と交流会を開催したことも昨日のように覚えております。 その後、鵜の浜の三島神社の御神木が台風で倒壊いたしまして、樹齢900年の楠が倒壊しまして、その再利用ということで、太鼓集団雅の使用しています樹根太鼓としてよみがえっております。一番大きな、直径3メーターもあるぐらいの大きな太鼓です。私、この太鼓を一度城山の頂上で打ったらどんな音がするんだろうなということを思い浮かべることがあります。当時のことを語れるのも泉議員、兵頭議員、私の3人になってしまいました。私が町議のときに落成し、また在職中に壊されるということは夢にも思っておりませんし、少し感慨深いものがございます。 全面改築の大きな理由は、地盤沈下とそれに伴う施設の配管の破損等による漏水、そしてまた各場所の老朽化が指摘されております。 私も、街宣のとき、多くの市民の方より、やすらぎはどうなるんぞと、なぜ閉鎖しているんだという御指摘もいただきまして、私が分かる範囲で住民の方には説明をしておりました。また、市のほうとしても、そのような多くの市民の声に応えるべく全面改築の方針だと説明をいただいております。 9月1日から17日の間にパブリックコメントが実施されております。また、市民の方よりいろいろな意見が寄せられたようでございます。その意見が反映されて、前にも増してよい施設になることを望んでおります。 そしてまた、本定例会におきまして、1億800万円の債務負担行為が上程されております。その詳細な内容の説明について、楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 津島やすらぎの里再整備に係ります設計業務等につきましては、約19か月の業務期間を見込んでおりまして、今年度から令和5年度までの債務負担行為限度額1億800万円の予算の提案をしております。 その内訳といたしましては、既存施設の解体設計に1,870万円、新施設の基本設計が1,410万円、実施設計が6,580万円、設計図書の内容確認等を外部委託する発注者支援業務が940万円となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) その中に、運営予定者が設計に関与との方針のお話もございました。特に、基本的な建物自体の設計に関与は無理かと思います。この債務負担行為の中で建設予定者の予算というのは計上されておりませんのでそれは説明を求めませんが、基本的な設計にどの範囲まで関与し、どのような会議に出席をお願いし、また意見を求めるのでしょうか。これも楠産経部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 津島やすらぎの里の運営につきましては、民間の経営ノウハウを生かすため、指定管理者制度を導入したいと考えております。 また、これまでは建物ができてから指定管理者を選定する方法でございましたけれども、これでは民間のノウハウが施設整備に生かされないほか、開業までの期間が短く、十分な準備が難しいという課題がございましたので、今回は早期に指定管理候補者を選定し、設計に対しまして民間運営者のノウハウを反映させたいと考えております。 具体的には、市と設計業者、指定管理候補者による協議の場を設け、温泉施設の機能や規模、特産品販売やレストランの店内配置、内装デザイン、造作家具などにつきまして、候補者の意見を聞くことを予定しております。 これによりまして、管理運営目線を反映させた施設をつくることができ、利用者の利便性の向上やライフサイクルコストの低減が図られることによりまして、結果的として利用者サービスの向上につながることを期待しているものでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) そうなりますと、当然発注者支援業務940万円の分があるでしょう。その人らとこの運営予定者のお話ということになるんですか。そこに運営予定者のお話が入っていくということなんでしょうか。 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 先ほどの御質問でお答えいたしました発注者支援業務940万円の部分につきましては、現在の当市の建築住宅課の職員が不足していることから、しかもその大きな事業が結構ございますので、そういった面を補完するために、実施設計、基本設計等の設計図書の内容確認等をチェックしていただくということで外部委託をするものでございます。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) この運営予定者の意見というものですよね、ある程度動線、経路なんかができて配置……どこの部分でその意見を集約されるんでしょうか。ちょっと分かりにくいですか。分かる範囲で。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 基本設計の当初からその御意見を賜りたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 分かりました。 現在、道の駅として多くの方が休憩所として利用され、特産品売場も多くの方でにぎわっており、温泉施設は休館でも、いつも駐車場に車が止まっている状況でございます。 新しく建築する施設の中には特産品売場も含まれていると思います。私もちょくちょく利用させていただくんですが、特産品売場は少し狭いように感じます。今後、設計の段階で、出品者の方の意見も反映しながら設計に取り入れていく必要があると思います。それは今後どのような形でやっていくのか、これも楠産経部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) まず、基本設計の策定に当たりましては、地元の各種団体の代表者などで構成をいたします検討懇談会を設置し、これまで基本計画の検討の過程で御意見を伺ってまいりました。この検討懇談会には、出荷者協議会の代表者も参画をしていただいているところでございます。 既存の特産品販売所は販売スペースが狭いという御意見をいただいており、新しい施設におきましては、販売スペースやバックヤードの充実を図ることにより、商品販売数の増加及び売上げの拡大を図りたいと考えております。 今後、設計を進める中で、出荷者の皆様の御意見も参考にしながら、適切な規模や売場構成を検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) はい、分かりました。 今の本体建設までの説明をいただきました。一番市民の方が興味があるのは、完成がいつになるんだ、いつになったら使えるんだというお話も私によく聞きます。 それで、部長に質問いたしますが、今後のスケジュールについて、設計から開設までどれぐらいの時間を見ているのか、これは市民の方も関心があるので、答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 市としてもなるべく早期の再開を図りたいと考えているところでございます。 令和3年度から令和5年度にかけまして、既存施設の解体設計、また新施設の基本設計及び実施設計の業務を行う予定としております。その後、令和5年度中に現施設の解体工事、令和5年度から令和7年度にかけまして新施設の建設工事を行いまして、令和7年度中のオープンを目指したいと考えております。 今後も、1日でも早いオープンに向けて取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 了解いたしました。 それと、今一番利用されているのは特産品売場とトイレだと思います。当然、温泉施設は閉鎖されているので。それでもやはり車がいつも多く止まっているというのは、やはり多くの方が利用されていると思います。 取り壊すのであれば一度に取り壊す予定だろうとお伺いしております。建設中は、特産品売場やトイレについて、利用者が多いということは、建設中でも利用はさせていただきたいというのが市民の要望だろうと思います。 それで、建設中の特産品売場やトイレ等は仮設で利用させていただくことができるのでしょうか。これも楠産経部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 現在の特産品売場、トイレを含めまして、令和5年度中に、先ほど御説明いたしましたように現施設の解体工事に着手し、令和7年度中の供用開始までの間は現在地で工事が行われていますことから、特産品販売所やトイレなどの道の駅機能の継続は困難であると考えております。 ただ、出荷者の方からは仮設施設、あるいは代替施設での継続要望をいただいているところでございまして、また、市といたしましても、新たな津島やすらぎの里の特産品売場でも引き続き出店をしていただきたいと考えておりますので、現在対応を検討しているというところでございます。 以上です。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 今ある上の段では、今既存の建物が建っているところは当然一遍に解体するということなので、多分、もし既存は取り壊して仮設にするということであれば、今の下の駐車場になっているところ付近にできれば仮設のものを造りたいということでしょうか。それはまだ検討中ということですか。 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 御質問にあったように、上の段で今施設がある部分については全面的に工事が始まりますので、立入りができなくなります。 また、下の段につきましても、現場事務所や資材置場ということでございますので、一般車両が入ってくるというのは、現段階ではちょっと難しいんではないかなとは思っておりますけれども、基本設計に着手する時点で、またそのときに検討してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) はい、分かりました。 それと、この前部長と話をしていたとき、バーベキューができる施設も考えているというようなお話でした。 これは、温泉施設に入り、オートキャンプ、車で来てバーベキューをして、そこで泊まって、温泉もして楽しんでいける、これは運営予定者の範囲になるかもしれませんが、行政としてはそのような施設も考えているということなんでしょうか。これも部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 基本計画におきましては、バーベキュー関連の備品の貸出しを行いまして、新しく整備をいたしますイベント広場や芝生広場を活用してバーベキューを楽しんでいただくことを想定しておりまして、指定管理者の方と協議しながら運用していくということでございます。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) オートキャンプに関しましては、鵜の浜の手前のところにもありますので、また今後竣工した後にはそういう近隣の施設と共有、また相乗関係ができるように取り計らっていただいたらと思います。 続きまして、皆さんも御存じのように、あそこは太鼓集団雅の練習拠点でもあります。そしてまた、樹根太鼓をはじめ、多くの太鼓や演奏道具が保管されております。これらの取扱いは、そしてまた樹根太鼓は旧津島町でつくり、市の備品であります。しかし、私も問い合わせたところ、ほかのものは個人個人が買った個人の所有物であるとお聞きしております。また、雅も各イベントに参加しまして会場を盛り上げております。今後も必要な団体だと思います。今後、雅との連携協議について、これも楠部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 樹根太鼓を保管しております現在の太鼓保管庫につきましては、使用されている団体の練習場ともなっております。今後、団体とも協議しながら対応を検討したいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) やすらぎの里は、市民の方にやすらぎの湯として長く親しまれ、また市を代表する施設になることと思います。また、市を代表する施設の一つになることを強く念じまして、次の質問に移りたいと思います。 続きまして、環太平洋短期大学のうち、さくらキャンパス跡地購入計画について質問をいたします。 さくらキャンパス活用検討委員会が4回開催されたと聞いております。民間の検討委員会を立ち上げる前に市役所内部の検討委員会があったと思います。今、部長に就いておられる方は、役所に勤務してからいろいろな部署に配属され、知識と経験が豊富であり、それらを基にした視野も広いと思っております。財政面、福祉、スポーツ、教育、防災、医療など、多面的に考えてどのように活用できるのか、また市としてあまり活用できないのではないか、様々な意見交換がなされたと私は思っております。当然、これは市長が招集し、意見を聞く必要があったのか、また聞いたのであろうかと私は思っております。 それで市長に質問しますが、どのような方に出席をお願いして、何回招集されて意見を聞かれたのでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 昨年の8月28日に学校法人創志学園からさくらキャンパスの譲渡に関する提案というものがございました。 私といたしましては、まず活用が想定されます総務企画部、そして産業経済部、さらには建設部、教育委員会の各部長を参集いたしまして、それぞれ活用するならどういったものができるかということを検討するようにという指示をしたところでございます。 その後、時間を空けずに、私、そして副市長、さらには15名の関係部課長と共に現場に行って、今の施設の状況というものを確認をさせていただきました。 それから、いろいろな検討がなされた後に10月14日に企画情報課、これが所管でございますけれども、各部から出た案を取りまとめて報告がございました。 回数ということでございますので、それは最初に申し上げた各部長に指示をしたとき、そして視察に行ったときのこの2回でございますけれども、企画情報課は様々な情報というものを調整をしながら、その折に私も報告を受けていたところでございますので、その辺の情報の伝達、情報の共有というものは十分できていたと、そのように認識しているところでございます。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 先ほど私も言いましたように、各部長も今までの行政経験を基にした意見を述べられたと思います。スポーツ、文化、芸能、そしてまた展示室であれば片山部長ですかね。そしてまた商業施設であれば楠部長、大きく分けるとそのようになると思います。最後に統括したのは総務企画部長になろうかと思いますが、できれば各部長にどんな考えを持っていて、どんな意見を出したのかというのも少しお聞きしたいとは思いますが、時間も迫ってきますので、発言したいという方があれば構いませんが。 ございませんので、西本総務部長。 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 関係各部から提出された活用案について、私から報告をさせていただきます。 建設部からは、野球場にウォーミングアップ場がないことや駐車場の不足、また和霊小学校横のテニスコートの老朽化など、施設利用者の方々から御要望をいただいており、フットサルコート側の敷地については、丸山公園の再整備を計画していく上で幅広い検討が可能になるという意見がありました。 また、校舎側につきましては、スポーツ施設を利用した宿泊施設、企業等のインキュベーション施設やワーケーション施設、ボランティアの宿泊施設、地域の人材育成拠点施設、防災拠点施設といった提案が出されたところでございます。 以上です。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 当然、私たち議員も現場に行って、これを何か活用する意見があればと言われれば、当然また宿泊に利用、また近くのスポーツ施設との関連にすることにより施設の相乗効果ですよね、それを考えて私たちでも発言すると思います。 それが統一した意見が出なくて、民間の活用委員会をつくったというその理由というのはどんなのがあったのでしょうか。これも西本部長。 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 統一した意見が出なかったから民間にというわけではないんですけれども、市民の方々の意見も伺ってみようということで委員会が発足されたものと認識をしております。 まず、フットサルコート側の敷地につきましては、丸山公園を再整備する上で有力な候補地になるということは、もう異論のないところでございました。 一方、校舎側につきましては、校舎自体が大規模であり、スポーツ施設を活用しての宿泊施設等の単独の用途では年間を通じての十分な利用が見込めないのではないかという懸念から、統一した意見とならなかったものと認識をしているところでございます。 以上です。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) そうすると、ちょっと私の言い方が悪いかもしれませんが、帯に短したすきに長しというそんな感じなんでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 繰り返しにはなりますけれども、なかなか十分活用できる活用方法というのが見いだしにくい施設だという認識はございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 分かりました。 今まで4回の検討委員会がなされております。最終的には、木原課長にお伺いしました6回でめどをつけたいというお話を私は聞いております。 それで、最終的に結論を出さなくてはいけません。もし、購入するのであれば、活用検討委員会で出された意見、それか一般から寄せられた意見を重要視するのでありましょうか。これも西本部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) まず、市内外の方々からの意見につきましては、第2回の検討委員会の前に委員の皆様に資料配付するとともに、委員会当日においても報告をいたしまして、その後、これを踏まえた上で、検討委員会において慎重に協議をいただきました。 そして、先日実施された第4回の委員会におきまして、美術館としての単独利用とスポーツ、ビジネス、アートを複合的に組み合わせた施設の2案に意見集約されたところでございます。 今後におきましては、委員会の意見、結論を十分に配慮しながら検討を進めていきたいと考えているところでございます。 以上です。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) そうしたら、民間の意見もありますが、それができるかできないか、いろんな方向から検討して結論を出したいと、そのように理解してよろしいんでしょうか。はい、分かりました。 もし、購入する方向ならば、使用目的、運営面で年間の運営費、利用者数、市の財政負担など十分に考慮して事業計画を策定されると思います。それは間違いないですね。 また、予算編成の前には、当然議長に事前にお話をして、全員協議会などで事業計画を説明する必要もあると思います。 今、第4回なので、第5回、6回、あと2回なんですが、今後最終結論、そして議員全員に対するその内容の報告、先ほども言いましたような予算編成なんかも含めて、使用目的も含めた内容の議会に対する報告はいつぐらいになるんでしょうか。その予定について、西本部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 今後の予定についてお答えをいたします。 午前中も申し上げたところではございますけれども、11月中旬に開催されます第5回の委員会におきまして答申に向けた最終の協議を行い、12月には活用検討委員会から市長に対しまして答申をいただく予定となっております。 議員御指摘の年間の運営費や利用者数、市の財政負担などにつきましては、施設の詳細が明らかでないと正確な数字は算出できませんけれども、今後、関係各部と協議を重ねながら、現段階で把握可能な情報を基に活用案をまとめていきたいと考えているところでございます。 活用案と創志学園との協議による提示価格が明確になりましたら速やかに議会に報告するとともに、議員の皆様と十分協議しながら方針を決定したいと考えているところでございます。 なお、議員の皆様と協議の上、施設を購入する結論となった場合には、より具体的な事業計画の策定に着手したいと考えているところです。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 先般、鑑定額が出ましたので、鑑定額だけ独り歩きするといけませんので、十分並行しながら事業の策定をしていただいたらと思います。 それと、ちょっと私が気になったのは、利活用方針案というので一般の民間のところに出されておったのがありましたよね。それの中で、一つ宿泊も兼ねてフィットネスジムというのが、雨でも利用できる、泊まってというのがありましたが、これは一つの例だと思うんですが、こういうのは、私はやはりボルダリングの横の広いところがありますよね、ああいうところにつくって、関連の施設は1つに集約したほうがお互いの相乗効果もあり、そして利用者もいいのではないかと私は個人的には思っております。 今後の説明の計画も今御報告をいただきましたので、この項の質問は終わりたいと思います。 続きまして、水産業政策のうち、アコヤガイへい死対策について質問いたします。 これも、私どもが街宣のときに漁業関係者の方からよくお話を伺いました。それでちょっと質問をいたします。 真珠養殖業も平成8年の赤変病による大量死、平成20年のリーマンショックから回復の兆しが見えていた中、令和元年から発生しておりますアコヤガイへい死が、今年も6月上旬より宇和島市や愛南町沖の宇和海中部から南部で発生し、その後、中部、南部全域に拡大し、7月1日の調査では、多いところで50%から90%に上がったと。また、生き残った貝も異常があり、栄養状態の悪い貝も確認されたとあります。資料には50から90とありますが、生き残った貝も健康な貝として使えないんじゃないかと思っております。 そうすると、やはり数字以上の被害が出ているのではないかと思います。これにつきまして、行政はどう捉えているのか、これは担当である四宮水産課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(中平政志君) 四宮水産課長。 ◎水産課長(四宮陽一君) お答えいたします。 県漁協各支所への調査の結果、令和3年9月末現在におけるへい死率は、貝の由来や漁場にもよりますが、50%から95%程度でありました。 ただし、へい死率が90%を超えたような種類では、生き残った貝も健全ではない場合やロットとしてまとまらないとのことで、その種類全てを処分している生産者もいらっしゃると伺っており、生産者に与える影響は数字以上のものがあり、大変厳しい状況が続いていると認識しております。 また、議員御指摘の同じ湾でもへい死率にばらつきがあるとの話は我々も伺っております。これにつきましては、養殖業者それぞれの作業時期、養殖管理方法の違いや同じ湾内でもどの漁場で養殖されているかでへい死状況が異なるとも推察されますが、詳細については不明な点が多く、その要因は明確となっておりません。 以上でございます。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 先ほど、私の質問の冒頭で、平成8年から20年のリーマンショックから回復の兆しが見えていたというのは、我々も沿岸部に行きますと、やっぱり知人の方からお話を聞きますと、少し安堵したようなお話をされていた方もおられたので、今回の50から90、それも3年も続くということは、経済的にも精神的にもかなりの負担になっただろうと思います。 それで、また同じ湾内でのばらつきというのもまだ明確にはっきりされていないということで、それらもまた今後の課題の一つになろうかと思っております。 タブレットを見ますと、アコヤガイへい死対策協議会ではウイルスが原因ではないかと言われております。 また、ウイルスが特定されても特効薬が数年でできるわけでもない、一、二年では回復しないのではと危機感を抱いていると、これは会長が申されておりました。 また、先般知事もウイルスに強い貝をつくらねばと話しておられました。しかし、これらも実証実験をしながら治験の数値を重ねていくと、やはり二年では、三年では厳しいのではないかと思います。 私も山のほうに住んでおりますので、山財ダムの奥や御槙、上槙地区、山の奥に行くことがあります。その都度目につくのは、やはり大きな石ころが増えてきた、土砂の流出が目につくようになった。これは大きな石が増えたのではなしに、上にあった表土がなくなって目についてきたということだろうと思います。河川も、水田への農薬は減っても、浄化槽の普及により自然界からの栄養の減少と海水温の上昇など、総合的な要因でウイルスに勝てないのではと、私は個人的に考えております。以前読んだ本の中に、腐葉土が1ミリできるのに100年かかるとたしか載っていたように思います。一雨でその腐葉土はなくなってしまうわけでございますが、現在、市で把握している主なへい死の原因、またへい死回避のために指導していることはありますか。これも四宮水産課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 四宮水産課長。 ◎水産課長(四宮陽一君) お答えします。 議員御説明のとおり、アコヤガイ稚貝のへい死原因につきましては、令和3年3月の本県のアコヤガイへい死対策協議会において、国や県の研究機関による感染実験の結果から、ウイルスによる感染症であることが推定されるとの発表がなされておりますが、いまだ病原体の特定には至っておりません。 へい死回避のための指導につきましては、市独自に行っているものはありませんが、同協議会が飼育管理上の注意点をまとめましたアコヤガイ飼育管理の手引きを作成し、各漁協に配布しております。 手引きの具体的な内容といたしましては、細かな観察により異常の早期発見に努めるとともに、好適な飼料環境が維持できるよう、通常よりも飼育密度を下げ、なるべく多くの飼料プランクトンが供給されるようにすることや手際よく作業を進め、貝に与えるストレスを最小限に抑えるよう、各養殖業者の作業工程の工夫等の見直しを要請しております。 以上でございます。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 特別な指導はしておられないということなんですが、一番は情報の収集だろうと思います。やはりここはあまり死ななかった、ここは大分、その情報の差というのもやっぱり一つの鍵になろうと思いますが、四宮課長、情報の収集というのはどういう形でやられておられるんですかね、分かれば。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 四宮水産課長。 ◎水産課長(四宮陽一君) へい死状況につきましては、県漁協各支所に聞き取り調査を頻繁に行いまして、へい死の状況を逐一確認するようにいたしております。 以上です。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 続きまして、真珠は、令和元年度において、我が国水産物第2位の輸出額で1割以上を占める主要な水産物でした。令和2年は、へい死とコロナ等の影響で輸出額も前年度比8割減少になっており、真珠養殖の厳しさがこの数字から見ても見て取れます。 昭和50年代から平成の初めまで、リーマンショック、赤変化までで、その頃の真珠産業というのは我々も身近な目で見てきております。私の地区は山間部ですが、そこからでも若い方、年配の方など、多くの方が真珠産業に通っておられました。また、その収入で生活をして経済を回し、また地域もにぎわっておりました。 真珠養殖業が基幹産業の一つとして地域経済を牽引していたのも私は事実だと思います。また、経済をスムーズに回していくのも行政の役割だと思っています。全て一朝一夕にはいきませんが、真珠産業の地域経済の役割、また行政が地域の産業や経済をスムーズに回すための役割について、これは県におられ、また愛媛県の産業経済を統括されておられました玉田副市長、どのように考えておられますか。玉田副市長。 ○副議長(中平政志君) 玉田副市長。 ◎副市長(玉田光彦君) お話のとおり、宇和島での真珠養殖は昭和10年に始まりまして、平成の初めには宇和海における真珠生産量約26トン、生産額は約315億円に及ぶなど、そのピークを迎えております。 しかしながら、過剰生産に加えまして、赤潮の発生、病気の蔓延等々によります海の環境悪化でアコヤガイのへい死が頻発し、さらにはお話もありましたが、リーマンショックやコロナ禍による販売や輸出の低迷、そして現在は原因不明の稚貝の大量へい死など、様々な困難に直面をいたしておりました。 往時と比べますと、生産額、生産量ともに減少はしておりますが、そのような危機にありましても先人の御努力と御苦労によりまして、また行政も一体となってその試練に立ち向かい、本市の真珠生産、養殖は生産量、生産額とも宇和海の約9割以上を占めておりまして日本一を誇っております。まさに宇和島市の基幹産業でございます。 また、真珠は古くから月の滴、人魚の涙とも言われておりまして、透明感のある神秘的な美しさから、古くから、そして現在も国内外の多くの人々を魅了し続けております。日本一の生産地として、宇和島そのものを発信できる有力なアイテムの一つとも考えております。 このように、生産から販売に至ります一連の真珠産業は本市を代表する大切な産業でございまして、当地域経済の発展に大きく貢献していることは論を待たないと、そういうふうに認識しております。 行政といたしましては、この真珠産業、自然相手の産業でございますので、安定的な生産を支えるためにも、個人や民間では対応が困難な試験研究をはじめといたしまして、生産技術の高度化や普及、必要な資金供給、さらにはブランド化や販売促進などにも取り組んできたところでございます。 今後とも、本市にとりましてかけがえのない真珠産業の維持発展を図るため、生産者や関係団体等、これはもとよりでございますけれども、国や県とも連携しながらできる限りの支援に努めてまいりたいと、そのように考えております。 以上でございます。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 今、副市長のお話の中で、国や県と連携をしながらというお話が出ていましたので、少し古いお話ですが、農業の分野に戸別所得補償制度というのが2010年から導入され、水田利活用自給力向上事業の制度に参加する稲作農家は、10アール当たり1万5,000円支払われております。2013年経営所得安定対策へ変わり、麦、大豆、飼料米など、水田の利活用が主な目的でした。 私の清光地区岩渕は稲作と大豆、そしてまた増穂地区は稲作と飼料米、そして愛媛県推奨のひめの凜を栽培しております。これは、直接この真珠産業には関わりはありませんが、一次産業ということでちょっとお話をしました。 平成31年1月、農業収入保険が新たに始まり、農業をされている方の経営努力では避けられない自然災害や農作物の価格の低下などで売上げが減少した場合に、その減少分の一部を補償する保険です。青色申告や細かな農業日誌をつけるなどのことが必要にもなります。 これを見まして、私も水産業のほうに何かないかと、いろいろ担当課のほうにもお伺いもしました。水産業を見ますと、いろいろ事業名も変わってきておりますが、平成27年に漁業経営安定対策ができ、これは計画的に資源管理に取り組む漁業者を対象、漁業共済の仕組みを活用した事業であります。 その漁業共済がどんなものかというのもちょっと私も調べてみましたが、漁業共済の中の真珠の分は、養殖共済、これは1年貝、2年貝の真珠貝が対象となっております。また、特定養殖共済は2年目で2割以上の被害が対象になるそうです。稚貝で1年目未満は対象外で、稚貝のへい死に対する共済、また支援というのは、私はなかなか見つけられませんでした。 そのことがありまして、私個人的にも考えたんですが、これは民主党の政策で、3か年の時限で緊急雇用対策事業がありました。これは、県が国から交付金を頂いて県が基金をつくり、それから市町村の雇用対策事業に支出したお金でした。 私が考えますのに、このように激甚的な災害が複数年にわたって続くような災害、そしてまた、それがその産業自体に多大な影響を及ぼす、そういうことに対しては、国から交付金を頂いて県が基金をつくる、それから支出をして救済をする、その細かい内容はまた別ですが、そういう制度がないと、今後一次産業はなかなかもたないんではないかと個人的には考えます。 今後、市長も副市長も県・国とアコヤガイへい死対策について協議また要望されることが都度、都度あると思います。今後どういうふうな救済ができるのか、そして真珠貝が元に戻るまでの複数年間、どのような対応をしていくのか、このことをやはり県と国に強く協議して要望していただくこと、このことを私は強く申し添えておきます。 それと、今年はこのように5割から9割の稚貝が死んだと。その中で、真珠の振興に関する法律があります。これは平成28年につくられ、これは宇和島市出身の山本代議士が御尽力されたものとお聞きしています。 その中に13の施策があり、その2で生産者の経営の安定、その13で国の援助が上げられております。今後、へい死が長引けば、後継者不足、ひいては真珠養殖産業自体の存続が危ぶまれます。これは同じ認識だろうと思うんですが、来年度の真珠産業への取組、支援策は考えておられるのでしょうか。これは市長。 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 もう2年余り前からアコヤガイの稚貝が大量へい死をするということで、様々な対応というものをさせていただきました。やはり稚貝を購入するに当たっての補助であるとか、また資材等々についても、さらにはその種苗等々の施設に対する補助であるとか、また一方で、今のは生産の部分ですが、販売の部分につきましても、広く宇和島産の真珠というものを広めていきたいというところで、ふだん使いを含めた#WithPearlという活動を今でもしているところでございます。 そして、国等へ訴えるべきだというそういった御指導をいただきましたけれども、もう実際に農林水産省、そして水産庁、さらには経済産業省にもその辺、生産と、そして販売についてのお願い等にも行っているところでございますが、コロナ禍の中でそれから行けていない現実というものもございます。先ほどお話ありましたとおり、そういったものもしっかりと訴えていかなければならないと思っております。 今後の支援につきましては、現在、県の漁協と、また県と様々な協議をこれからスタートする、今検討しているところでございますので、地域の大切な基幹産業でございますので、この火を消さないようにしっかりと支えていくことができるように努力を重ねていきたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 国にも要望しておられると。余談な話ですが、今回、山本代議士が辞められまして、第4選挙区でまた選挙があります。また地域の実情に詳しい方が誕生されますと、そういう方を中心に地域の実情を国のほうにもまた要望していただいて、一日でも早い真珠産業の回復、特に真珠産業には私の古い友人や知人、また同年代の方が第一線で仕事をされます。稚貝のへい死は、一日でも早い収束を私自身願っております。 これでこの質問を終わります。 続きまして、児童公園、公園の整備状況、それと普通財産の取扱いについて質問をいたします。 今回の街宣で各地域を回って特に感じたことは、空き家が増えたこと、これは各議員も同じ感じで感じたことで、同じ意見だろうと思っています。それと子供たち、それと若い方たちに出会うのが以前より少し減ったなという感じを受けております。 その中で、児童公園が草ぼうぼうで、遊具が草に埋もれている箇所が、私個人的には2か所ほど目についております。休日の日や夕方には親子連れで、子供たちの声でにぎやかだったろうとその風景が私は目に浮かぶようでした。 子供たちが今後少なくなり利用されず、ほぼ放置に近い状態になっている公園、そのようなところがあるということは御存じでしょうか。私も目についたところしか分かりませんが、現在、市有地で公園として利用されず、放置状態のところは何か所ぐらいあるのでしょうか。また、その管理についてどう考えていますか。特に、夏場草が生えますと公害草なんかもよく生えますので、それらも住民の人には迷惑になることもあるんだろうと思います。これは、山田建設部長でよろしいですか。 ○副議長(中平政志君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 市が管理する公園には、都市整備課が所管する都市公園及び児童遊園のほか、高齢者福祉課、建築住宅課、水産課が所管する公園などがございます。 そのうち周辺部の比較的小規模な公園については草刈りや日常的な管理を地元の自治会にお願いしているところが多く、草刈りのタイミングによっては、草が生い茂っている場合などもあるなど、その管理状況について、全てを市のほうで把握できていないのが現状です。 今後は、地元と連絡調整を強化するなど、状況の把握と適正管理に努めていきたいと考えております。 以上です。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) そういうところがある、そしてまた、今後それらを管理していこうという、そういう認識があるということなので、今後地元、また団体の協力を得ながら少しでもそういう目につくところの解消をしていただいたらと思っております。 続きまして、市営住宅や、今ほど言いましたのは公園なんですが、公園以外の市有地でも、人口減少などにより利用されなくなる土地は今後も増加すると予想されます。また、草刈りなどの今後の管理、山田部長は先ほどそういう答弁をされましたが、今後の管理はどうされるのか、また、それらのうち普通財産について、市として今後の取扱いは考えているのでしょうか。市の収入になるところであれば、私はその方向性も考えていく必要があると思いますが、これはどのように考えておりますか。これは、西本部長でよろしいですか。 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 利用されなくなった市有地につきましても、周辺住民の方に御迷惑をかけないよう、適切な管理に努めたいと考えております。 また、そのうち普通財産に関しましては、現在一部で災害復旧工事の資材置場としてお貸ししている土地もありますが、議員御指摘のように、今後市として利用予定のないものにつきましては、売却できるものは売却することを基本的な方向として検討をしているところでございます。 以上です。 ○副議長(中平政志君) 三曳重郎君。 ◆15番議員(三曳重郎君) 質問通告しておりましたのは全て終わりましたので、私の質問はこれで終わりたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手) ○副議長(中平政志君) 以上で、三曳重郎君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の一般質問を終わります。残りの質問につきましては、明日20日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。     午後2時34分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  石崎大樹          副議長 中平政志          議員  浅田美幸          議員  槇野洋子...