宇和島市議会 > 2020-12-10 >
12月10日-04号

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  1. 宇和島市議会 2020-12-10
    12月10日-04号


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    令和 2年 12月 定例会令和2年12月宇和島市議会定例会議事日程第4号令和2年12月10日(木)午前10時開議会議録署名人指名一般質問議案第125号 宇和島市立学校設置条例の一部を改正する条例議案第126号 宇和島市保育所等設置条例の一部を改正する条例議案第127号 宇和島市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例議案第128号 宇和島市環境基本条例議案第130号 令和2年度宇和島市一般会計補正予算(第8号)議案第131号 令和2年度宇和島市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)議案第132号 令和2年度宇和島市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)議案第133号 令和2年度宇和島市介護保険特別会計補正予算(第2号)議案第134号 令和2年度宇和島市公共下水道事業会計補正予算(第2号)議案第135号 令和2年度宇和島市病院事業会計補正予算(第2号)議案第136号 令和2年度宇和島市介護老人保健施設事業会計補正予算(第2号)議案第137号 令和2年度宇和島市水道事業会計補正予算(第1号)議案第138号 工事請負契約の変更について議案第139号 工事請負契約の変更について議案第140号 工事請負契約の変更について議案第141号 宇和島地区広域事務組合の共同処理する事務の変更及び規約の変更について   (質疑・委員会付託)(追加案件)議案第142号 工事請負契約について   (理事者提案説明・質疑・委員会付託)(陳情・請願)[今議会提出分]陳情第10号 「日本マラソン発祥の地・宇和島」のアピールを願う陳情   (委員会付託)-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    田中秀忠君 2番    山本定彦君 3番    畠山博文君 4番    佐々木宣夫君 5番    山瀬忠弘君 6番    椙山三也君 7番    浅田美幸君 8番    川口晴代君 9番    中平政志君10番    武田元介君11番    浅野修一君12番    赤松孝寛君13番    安岡義一君14番    三曳重郎君15番    石崎大樹君16番    岩城泰基君17番    福島朗伯君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員    なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務企画部長     西本能尚君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     田邑高浩君保健福祉部長     伊手博志君産業経済部長     楠 憲雄君農業復興統括官    古澤武志君建設部長       山田芳人君教育部長       片山治彦君水道局長       居村研二君医療行政管理部長   大宿昌生君市長公室長      梶原祥敬君総務課長       森田孝嗣君財政課長       中川耕治君企画情報課長     木原義文君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         古谷輝生君次長         宇都宮 太君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主査         中村太郎君主事         細川大地君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(福島朗伯君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第4号により進めます。 本日の会議録署名人に、坂尾 眞君、浅野修一君を指名いたします。 それでは、昨日に引き続き一般質問を行います。 まず、山本定彦君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 会派宇和島未来創生研究会、山本定彦でございます。 通告に従いまして、一問一答方式にて質問行いたいと思いますので、理事者の皆様には未来を創生いただくような気持ちで、そしてそういう御答弁をお願いいたしたいと思います。 まず、平成30年7月豪雨災害宇和島市復興計画についてお尋ねします。 ホームページにて、宇和島市復興計画・復興ロードマップについて進捗、今後の見通しが分かりますが、先日ホームページも新しくなりましたので、出来上がってみての感想を一言、岡原市長、お願いします。 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 宇和島市の公式ホームページにつきましては、3月に策定いたしました宇和島ブランド魅力化計画に定めているとおりに、今回、先月の25日に5年ぶりにリニューアルをさせていただきました。この内容というものは、デザインを一新してより見やすくということはもちろんでございますけれども、プロモーションサイトの開設であるとか、またさらにはイベントの登録情報、さらにはAIチャットbotなど大変充実した内容となっております。 今回、この宇和島市の情報の窓口とも言えるホームページを活用いたしまして、市民生活をより充実させていくこと、また、魅力の発信というものをしっかりとつなげていきたい、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 私も少し触ってみたんですけれども、まだ慣れていないので少しぎくしゃくしているところもありますけれども、いろんなお知らせ機能もあるようなので、また市民の皆様にも御確認いただいたらなと思います。 復興計画の基本政策の1、住まいと暮らしの再建について、被災者の生活のための住宅、雇用、医療、福祉、教育などを総合的に支援するとともに、「すべてのひとにやさしい、将来にわたって安心して暮らせる」まちづくりを進めるとあります。 特に、仮設住宅、みなし仮設住宅にお住まいの方々については、使用期限の延長、これについては一昨日の清家議員の質問に詳細に答えていただいておりますので、現在の支援状況など具体的にどのように関わられておられるのか、その内容、現状と今後について、まず西本総務企画部長にお尋ねします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 行政と社会福祉協議会、地域支え合いセンターが連携をいたしまして、被災された方々の生活再建に着目し、2つの生活支援プログラムにより支援を行っているところでございます。 1つは、新生活再建支援プログラムで、被災された方々の住宅再建を目的として状況に応じた個別計画を策定し、支援を行っております。 2つ目は、地域つながり新生活見守り支援プログラムで、仮設住宅等からの再建を果たした方のうち、新しい生活拠点の取り巻く状況を踏まえ、再建先でも安心して暮らすことができますよう、継続的な見守り支援を行っているところでございます。 今後も、この2つのプログラムを実施する中で、被災者それぞれの状況を確認しながら、きめ細やかな生活再建支援を行ってまいります。 以上でございます。 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 最後の最後までといいますか、本当に寄り添った対応をしていただいているというところで、安心いたしましたが、しっかりと続けてやっていただきたいと思います。 続いて、今後の中間支援組織宇和島NPOセンターもまだまだ必要ではないかと感じますが、岡原市長、いかがでしょうか。 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 この7月豪雨災害を受けて、中間支援センターの存在意義というものを我々は強く感じた次第でございます。行政がなかなか手の届かない部分につきまして、中間支援センターの方々がコーディネートしていただき、そういった地域の課題というものにしっかり手を結び、解決を図っていただいていたところでございます。 今後につきましても、この災害のみならず、様々なシーンで今御活躍をいただいているところでございますので、まさに行政とそして市民をつなぐ役割として、ますますその存在意義は高まっていくことだと思っておりますので、今後とも我々もしっかり対応していきたい、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 今起こっていることだけのNPOセンターが関わっているだけではなくて、これまで本当にたくさんのボランティアさんが被災地に関わっていただきました。その仲介役として、そのネットワークの要として、このNPOセンターの存在意義があると思っていますし、たくさん県外、また市外から来ていただいた方々を、交流人口を増やす意味でもこれからのキーポイントであるというNPOセンターと私も思っていますので、ぜひまたしっかりとした市としても行政としても一緒になって関わっていただいたらなと思います。 続いて、復興計画の基本政策の2、安全な地域づくりについて、今回の豪雨災害の教訓を踏まえ、河川整備、砂防・治山など安全対策を実施するとともに、自助・共助・公助による地域防災力の向上、コミュニティ強化など、ハード事業及びソフト事業両面において、「市民の命を守る、災害に強い」まちづくりを進めるとあります。 災害復旧に関しては、一昨日の清家議員、昨日の佐々木議員の質問で詳細にお答えをいただいておりますけれども、現在、愛媛県のほうから土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域などの指定の説明会が地域ごとに開催されております。今月の2日が三間、7日が津島で開催され、来年1月14、15と南予地方局、2月9日が吉田公民館で開催予定とのことです。河川についても、11月には立間川水系の河川整備計画流域懇談会も開催されております。 9月議会で吉田地区の主に橋上、御殿内地区の内水氾濫対策についての御検討、調査をと御答弁もいただきましたが、流域懇談会でも地域住民の御心配の声もありましたので、来年度以降に予定している内水氾濫の具体的な内容があるかを9月に重ねてお聞きしますのと、さらに、県河川のしゅんせつ工事完了箇所で市河川との合流地点、その近くにおいて、市の河川のしゅんせつができていない場所が確認、私したんですけれども、県河川しゅんせつ工事時に、隣接部分に関しては同時期にできたほうがいいんじゃないかと思うんですけれども、重ねて御見解を伺います。山田建設部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 吉田地区の内水氾濫対策につきましては、来年度、市街地を中心に既設排水路や排水管の排水能力の調査を行うこととしております。この調査結果を踏まえまして改修計画を策定し、順次改修していく予定としております。 次に、市管理河川しゅんせつにつきましては、近接する県河川でしゅんせつ工事が行われている場合には、より効果が上がるようできる限り同時期に対応してまいります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) せっかく県がしゅんせつしてきれいに土砂を取っているところのちょっと上流部に、少し木が茂ったりとか、草が茂って木みたいになっていたりとかする箇所が見受けられたので、ぜひまたそういうところを調整いただいて、進めていただいたらなと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 復興計画の基本施策その3、産業・経済の復興について、甚大な被害を受けた農林水産業、商業、サービス業などの地域産業のあらゆる分野の産業復旧に向けた取組を支援し、地域経済の「元気・活力」を早期に取り戻すことで、「働く場のある」まちづくりを進めるとあります。現在、コロナ禍中ということもあり、特に平成30年7月豪雨災害被災者は、支援策があるとはいえ、とてつもない御苦労をされている現状です。来年度の予算編成も鑑みて、2021年への市長のお考えをお尋ねします。岡原市長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先日の清家議員の質問でも答弁申し上げましたけれども、こういった産業、あらゆる部分につきまして、その復興は道半ばであることは十分承知をしているところでございます。 今後とも、一歩一歩着実に進めていくことはもちろんでございますけれども、その中で、特に象徴的であったかんきつの現場につきましては、農地がまだまだその問題が解決できない中で、先日もおっしゃっていたとおり、その手取り等々にも響いていく、こういった現状というものがございます。 そうしたまず農地の復元につきましては、もうなるべく早い時期に達成をしていきたい。そして、併せて玉津地区、そして立間地区におきましては、今再編復旧というものが具体的に動き出しているところでございます。玉津地区におきましては、いよいよ来年度から工事に着手をいたしますし、立間地区におきましては事業計画書の作成に入るところでございます。 また、こういう再編復旧を進めていく中で、やはり同時に大苗の生産であるとか、また土づくり等々でなるべく早い成園化を目指すこともサポートをしていきたい。 それと、これは7月豪雨災害の問題だけではなくて、やはり就労というものにつきましても、高齢者、御高齢の生産者の方々に代わる新規就農者をどのように築いていくのかという、この点につきましては、現在、外部人材であるRCFさんのお力添えをいただきながら、この単なる新規就農者を集めるというよりかは、しっかり地元に根づく、そういった方々のサポートをしていこうということで、今、丁寧に取扱いをさせていただいているところでございます。 さらには、この販売につきましても、JAえひめ南さん、今ウェブを通じましてそれなりに反応というものがあるところでございますので、連携して市もサポートしてまいります。 それと、来年度7月から12月にかけて、えひめきずな博というものがございます。これにつきましては、清家議員からも御指摘があったとおり、亡くなられた方、また被災された方々のお気持ちというものをしっかり考えながら、3年たったこの現地というものをしっかり知っていただく機会にしていきたい。その中で、市のできることはしっかりやっていく。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 市長の力強い思い、吉田地域、また災害あった地域にも届いたかと思います。また今後ともよろしくお願いいたしたいと思います。 質問の順番を少し変えさせていただいて、3番目に移らさせていただきたいと思います。すみません。 新型コロナウイルス感染症についてお尋ねします。 情報統制について。愛媛県の新型コロナ感染症の感染状況として、公表している内容としていない内容があるんですけれども、それはなぜか聞いているでしょうか。岡原市長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) なかなか情報として我々のところに、手元に入ってこないこともございますし、また、御本人の御意向というものもあるんだろうというところでございます。例えば、高齢者の施設でいろんなクラスター等々ございましたら、その施設に関して県がどのように判断していくのかということもございますし、またさらには、飲食店におきまして、そういったクラスター等々が発生をした、そのときにはやっぱり不特定利用がなされていること、またその感染源というものが十分に囲い込みすることができない中での県の御判断の中で、公表等々が決められていくのかなというところを今感じているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 市民の皆様、これは県民の皆さんもそうだと思うんですけれども、そのエビデンスがどうなのかということが分からないので、なぜ公表しないのかということをしっかりとお伝えすることが必要じゃないかと思うんですよね。 そこで、11月30日の県の記者会見の中で記者から質疑があったんですが、その答弁において知事が、囲い込みが把握できているならば公表を控えても差し支えがないと思うと述べられておりますが、松山市の案件ではあったんですけれども、松山市は独自で保健所を持っておられますので、その管理監督権は松山市があるということで、情報公開については同意を得ずに公表できる権限を当該市長が持っているので、法律上は権限は松山市長があるというような旨の御発言がありました。 今後についても、宇和島はこういった権限がないので公表できないという理由で、理解でよろしいんでしょうか。お伺いします。 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 私の認識では、先ほども答弁したとおり、それぞれのケースについて県の御判断というものがあるという認識でございます。その中で私たちができることはしっかり対応していくつもりでございますけれども、現在のところ、そういった状況にない、そういった判断を主体的にするような状況にはないことは間違いないかと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 県議会の御答弁の中で、やっぱり先ほど市長言われたように、PCR検査での濃厚接触者をどう把握していくかという中で、なかなか公表していくとそれが囲い込みができない、公表してくれないということも心配しているという答弁があったんですけれども、まさにそのことも心配しますし、やっぱりそこら辺をもう少し市民の皆様に御理解いただけるような情報発信、そういう根拠なんだということは、ぜひまた工夫していただいて、やっていただいたらなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 続いて、正しく恐れる、正しく行動するって改めてどういったことでしょうか。これは、岡原市長でいいですか。 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 現在、新型コロナウイルス感染症拡大第3波で、昨日現在でこれまで16万7,000名、これは全国でございますが、そういった感染者の方がいらっしゃいました。また、愛媛県におきましては、これまで353名の方々が感染をしたという、こういった事実というものがございます。 こういった状況、そしてまだまだ感染拡大が続いている流れの中におきましては、やはり人は不安になることは当然のことだと思いますし、ただ一方、心の健康というものをやはり我々確保していかなければならないし、経済のことにも目を向けていかなければならないのは事実であろうかと思います。 そういった意味におきましては、やはりこういったマスクを必ずやっていく。そしてソーシャルディスタンスを必ず築いていく。さらには、換気等々で3密をとにかく避けていく。そして、大声を出すような環境から身を引いていく。そうした基本的な、そういった感染を防止するような策を地道にやっていくことが、やはり今後大きくなっていくんだろうということを私は考えているところでございますので、これから市民の皆様方に対しても、そのことを訴え続けていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 私も本を買って、この新型コロナウイルスに関する本を読んでいる途中なんですけれども、やっぱりこういった自分自身も知識を持たないといけないなと思いますし、感染するということは、先ほど市長言われたように、目、鼻、口からしか入ってこないですよね。そこをいかに防ぐかということが大事である。小まめな手洗い、手洗いができない場合はウェットティッシュなんかで拭くとか、顔を洗うとか、そういうところが大事なんだろうと思うんですけれども、先日、自治労研究大会、恐縮ですけれども、吉田病院から見える地域医療の課題というテーマで講演をさせていただいたんですが、午前中の分科会でも熱心な御議論や御報告がされて、私の前の事例発表では、新型コロナ感染症病棟での実例報告を看護師さんがされました。 本当に御苦労されていたんですが、感染者の中にはやっぱり認知症の方がいらしたりして、マスクを外そうとしたり、陰圧病棟の中ですけれども、やっぱり二重扉になっているところを開けようとしたりとか、排せつでのトイレ掃除やおむつ交換など、とても現場は大変そうでしたということでした。 新型コロナウイルスは便としても排せつされると言われており、その飛沫による感染が危惧されていますので、本当に直接従事されている方々の御心労とかいうのは、本当に大変なことというのは、改めてプレッシャーの中に従事されていることを感じました。本当に心から感謝申し上げたいと思います。いつも本当にありがとうございます。 ここで、市の管理施設の現在のトイレの状況、消毒とか、あとまたおむつなどの対応状況をお尋ねしたいんですが、まずは病院局、大宿部長からお願いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) 市立宇和島病院における対応状況についてお答えをいたします。 まずトイレ消毒に関しましては、1日に2回の定期清掃を実施し、汚れが目立つ場合は随時清掃を行っております。 清掃時にトイレ利用者が触れる可能性のある場所は次亜塩素酸ナトリウムを使用して拭き上げております。 また、清掃員は原則としてマスク、手袋、三角巾、ガウン等を着用し、感染防護体制を取っております。 おむつ等の処理に関しましては、病棟においては看護師等がマスク、手袋、ガウンを着用しおむつ交換を行い、院内廃棄物処理基準に基づき、ビニール袋に入れてそれぞれ専用の段ボールへ封入し、清掃業務委託業者が定期的に収集・運搬し、廃棄をしております。 また、院内多目的トイレには、一般用ごみ箱とは別におむつ用ごみ箱を設置しており、回収時にはごみ袋にかけてあるポリ袋ごと廃棄し、ポリ袋は新品に交換する対応を取っております。 病院局における他施設につきましても、施設ごとに定められた基準に基づき、従事する職員、業者等が衛生管理、感染防護に配慮しながら実施をしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) すみません、一般病棟とかそれも含めて、一般の方々が外来に来られる場合もそういうところで対応しているということでよろしいですか。 続きまして、西本総務企画部長、お願いいたします。 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 総務企画部所管の使用施設についてお答えをいたします。 まず、本庁舎及び各支所のトイレにつきましては、委託業者や用務員がマスク等の基本的な感染予防対策をした上で、1日1回清掃を行っております。なお、利用者に対しては、石けんや液体石けんを置いて、貼り紙等により手洗いの徹底をお願いしているところでございます。 次に、南予文化会館コスモスホール三間のトイレにつきましては、指定管理事業者で対応しておりますけれども、同じく基本的な予防対策をした上で1日1回の清掃、ドアノブ等の消毒について実施を徹底しているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 続いて、片山教育部長、お願いします。 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 まず、小学校につきましては、教員がドアノブや便器の消毒作業を行っており、中学校では通常の清掃活動の際に、生徒が界面活性剤を使った清掃を行っております。いずれも、学校の新しい生活様式に基づいて、子供の発達段階に応じた作業指導を行っております。 また、公民館につきましては、中央及び吉田、三間の基幹公民館は委託業者、その他の公民館につきましては、職員がマスク、手袋着用の上、1日1回定期的に器具の清掃及び消毒を実施しております。 さらに、生涯学習センター及び図書館につきましては、機械による24時間換気と委託業者による定期的な清掃を実施しておりますことに加え、職員も適宜換気や清掃、消毒を実施し、感染防止に努めているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 伊手保健福祉部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 保育所等の就学前施設になるかと思いますけれども、施設におきましては、通常期におきましてもトイレ掃除やおむつ、嘔吐物の処理におきましては各種感染症対策のため、マスク、使い捨ての手袋や簡易エプロンを着用した上で清掃処理を行い、おむつは蓋つきの容器にて一時保管し、処理完了後は手洗いと手指消毒を徹底し対応しております。 今回の新型ウイルス感染症を踏まえまして、改めてその取扱いの徹底を図っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 定期的な対応をされているとお聞きしたんですが、やはり便座に座ってトイレに行くときの飛沫が一番私は心配だと思っていますので、消毒液をトイレに設置してある、市役所本庁なら1階だけじゃなかろうかと思うんですけれども、こういった消毒液の設置等は検討されませんでしょうか、岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほど各担当部長がお話をさせていただいたとおり、その利用状況等々施設によって異なる部分があろうかと思います。その利用状況に応じまして、必要とあらばそういった消毒液の設置というものを促していきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) どこがクラスターの原因になったのか、介護施設においても学校での寮でのクラスターでも、やっぱりトイレが少し疑われているところがあると聞いているんですけれども、このトイレについてのやっぱり警戒と言うか、注意というものは大事やと思うので、これは早急にぜひ検討していただいて、特にパフィオなんかでもそうなんですけれども、人が来るところなんかいうのはやっぱり整備されたほうがいいんじゃないかなと思いますので、よろしくお願いします。 さらに、先ほどおむつのことも言いましたが、民間の介護現場、公立の施設でもそうなんですが、おむつや排せつ処理のための手袋が不足しているとお聞きしました。国のほうの施策でICTの導入や介護ロボットの導入、見守りセンサーなどハードの支援はもとより、マスクの支援もあるようですけれども、手袋についてどうなっているんでしょうか。市でも支援はあるんでしょうか。また、ない場合は検討いかがでしょうか。これは伊手部長でいいですか。 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 マスクにつきましては、全国的に流通が回復しておりますけれども、議員が今言われましたように、使い捨て手袋につきましてはいまだに入手困難な状況が続いております。そういった中におきまして、先月11月になりますけれども、国から介護施設等宛てに4万1,000枚の使い捨て手袋の配布がありまして、市を通じて市内特別養護老人ホームなどの入所施設や訪問介護事業所を中心に52の事業所に配布をいたしております。 また、第2弾としまして、1月上旬になりますけれども、2万9,000枚の手袋が到着するとの連絡も入っております。 今後も各事業所のサービス内容を鑑み、適切に配布してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 対応を国のほうもしていただいていることを聞いて少し安心した部分もあるんですけれども、その枚数で足りるのかというところもちょっと心配になったので、その辺しっかり現場の声もお聞きして、また市でしかるべき対応ができるようだったらまた検討してください。よろしくお願いします。 次に、地域医療について質問します。 地域枠での医師確保については、さきの議会答弁で宇和島病院での従事が優先という御答弁をいただきました。吉田病院、津島病院の医師確保はどうなるのか心配です。 愛媛県の地域枠医師キャリア形成プログラムにおいて、内科、総合診療科では宇和島病院は中核病院として、津島病院は4年目からの連携施設として紹介されていますが、吉田病院は記載がありませんので、この医師確保について心配が募ります。 愛媛県の医師確保計画、今お手元に資料をお配りしておりますけれども、具体的数値も示されていますが、これは医師からの統計申告というか、自己申告に基づくそうで、所属がどこなのか、診療形態、週何回どこでお勤めしているかということに関しても医師自らが自己申告されているということに基づいてデータ化しているそうです。 これについても、医師の年齢や診療科別の表記もないので、長期的な計画としてつくっていくにはこの計画の数値が果たしてどうなのかという曖昧さを私は感じるんですけれども、地域枠で現状吉田、津島についてもあまり期待できないのであれば、プラチナドクターバンクはどうかと考えますが、現在までどのようなアプローチがあったのかお尋ねします。大宿医療行政管理部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) お答えいたします。 愛媛プラチナドクターバンク事業は、令和2年度から愛媛県が医師確保対策の一つとして愛媛県、愛媛県医師会、愛媛大学医学部の3者が連携し、県内外の退職予定の医師にプラチナドクターバンクに御登録いただき、窓口となる県医師会において登録医師が就職を希望する医師不足地域等の医療機関とのマッチングを図ることにより、県内における医師の偏在解消につなげようとするものです。 議員御質問の現在までのアプローチですが、本年4月に愛媛県からの紹介により求人登録をし、9月には事務局である県医師会から吉田病院に登録医師からの照会がございました。事務局を通じて医師の勤務歴や諸条件の確認など何度か情報交換を重ねた後、令和2年11月から月に1回、日曜日の日直、夜間当直、月曜午前診療をお受けしていただくことになりました。 現在も愛媛プラチナドクターバンク事業のホームページでは、市立は吉田病院が常勤医の募集を掲載しているところでございます。病院局といたしましては、今後も地域医療を守るため、様々な制度を活用しながら引き続き医師確保に取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 1名そうやってお勤め、今お試し的な感じですかね。そういう形で今関わっていただいているということですが、愛媛県の医師確保計画において、医師少数スポットに特化した施策として、新たに指導医を配置して総合診療医を目指す若手医師の研修拠点化を図るなど、地域医療に必要な知識・技量を身につけた医師の養成拠点を構築すること、これは若手医師に私はこだわらなくても個人的には思うんですけれども、必要な医師を確保し、地域医療を支えるシステムを創出しますとあります。他市の動向を鑑みて、よく言われる言葉であまり聞きたくない言葉ではありますけれども、先駆者的に進んでいく医療行政、また市政運営もそうなんですけれども、必要じゃないでしょうか。岡原市長、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) この必要な医師確保の問題につきましては、議員おっしゃるとおり、ある意味チャレンジもしていかなければならない分野だと認識はしているところでございます。 一方で、やはりこれは一過性のものではなくて、この地域の生命、健康に安定をもたらしていかなければならないところでございますので、継続性というものも考えていかなければならない。そういった意味では、今愛媛大学の医学部、そして県との連携というものは決して外すことはできないと私は認識しているところでございますので、これらを第一に、また、市としてその病院の在り方、やはり働きやすい環境であるとか、そうしたことも考えながら、その医師確保に努めていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 少しあらがいたいというか、じゃ、そういうプラチナドクターバンクの御紹介があったときに、宇和島市病院局で、じゃどのようなマネジメントをしてその先生を迎え入れるのかということの風呂敷みたいなものを広げて、その先生のキャリアをどうやって利用させていただく、または御活躍いただくということを前提とした上で、こちらの病院に来ていただく決断をしていただくというものをしっかりとこちらからも出さないと、単なる紹介だけで勤めて、吉田病院、津島病院じゃちょっとと言われているではなくて、本当に望むところは、やっぱりその先生のキャリアがあるならば、そのキャリアをしっかりと利用させていただいて、こちらでそういったビジョンを持った医療行政を進めていくために先生の力を貸していただきたいんだというようなことを、しっかりとそういうことを発信した上で、プラチナドクターバンクを受け入れるということがないといけないと思うんですけれども、そういった中で、吉田病院が今後新しい形というか、病院を新しい新館を建てていく計画が今つくられておると思うんですけれども、この基本計画についての進捗をお尋ねします。 また、議会についてはお知らせいただけるんでしょうか。大宿医療行政管理部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) お答えいたします。 令和元年8月に決定した宇和島市立吉田病院病院機能等改変計画に基づき、宇和島市吉田病院の改修及び増築工事基本設計については、本年8月に業者を選定し、改修後の病床数や診察室、厨房など各部署のレイアウトなどについて院内で協議を重ねながら進めております。今後のスケジュールといたしましては、基本設計の骨子が整い次第、宇和島保健所と法的確認、調整などを行い、来年、令和3年2月中には議会への御説明をさせていただく予定でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 2月頃御説明いただくということなんですけれども、今現在、新型コロナウイルス感染症を踏まえて地域医療構想に対して厚生労働省もワーキンググループでいろいろ議論されております。その中で、地域医療構想は中長期的な取組として将来の医療需要を見据えた病床機能の分化・連携を目指すものですとありますが、一方で、今の新興・再興感染症の感染拡大時に短期的な医療需要が発生した際に、これに適切に対応する観点も必要だという議論がされていますので、今こそ吉田病院が新しく変わっていく中でそういった対応ができるような病院になっていくことが必要じゃなかろうかと思うので、そういった観点、しっかりとまた今計画の中で入れていただけるならば、例えば昭和29年だったですかね、大正10年に吉田病院はできたんですけれども、創立されたんですけれども、29年には結核病床が20床、津島病院にも50床結核病床がございまして、今は廃床になっていますが、結核は感染症分類2類ですよね。そういった意味で、吉田病院でもそういった昔あった感染症病棟に対する結核病棟のような病床を構えるような、そして宇和島市立病院の本体が疲弊しないような形で、吉田病院が例えばせっかく新しくなるんであれば、そういった機能も付加した計画をできないでしょうかね。 これちょっと質問通告していないですけれども、ぜひまた御検討いただいて、今チャンスやと思うんですけれども、そういうふうな形で吉田病院が新しくなっていくならば、先生方にも大変また御興味を持っていただけるんじゃなかろうかと思いますし、院長先生も本当に大変御苦労されていますけれども、吉田病院を守っていく、地域の方が安心してそこで住めるということが、充実することによって果たされていくんではなかろうかと思いますので、しっかり御検討いただきたいと思いますし、これを愛媛県の医師確保計画を聞いていく中で、県の担当者に実は吉田病院の歯科診療がなくなるんですけれども、外来診療の30%、7,000人ぐらい来られていた診療をなくすんですけれどもねと言ったら、えっというふうな感じのちょっとリアクションでしたので、やっぱり私としては口腔ケアも踏まえた、新しく吉田病院の基本計画、感染症に対する考え方もあるならば、もう一度見直していただけることができないかなという思いも個人的に持っておりますので、またそうしたところも鑑みていただけるならば、ぜひまた御検討いただきたいと思いまして、次に移りたいと思います。 次に、すみません、6番目のSDGsについて質問させていただきます。 宇和島SDGsについて。持続可能な開発目標として、2030年までに達成目標として17項目の大きな目標と169の具体的ターゲットが掲げられております。 11月14日に吉田の先新浜海岸で昨年に引き続いてスポーツごみ拾いという、趣旨をちょっと変えまして、今回はごみ拾いをスポーツ的にやったんですが、先ほど御紹介した宇和島NPOセンター主催で開催されました。かけ声は、「ごみ拾いはスポーツだ」というふうにスタートして、約70名の参加でチーム戦としてごみの種類によって点数を決めて、たばこの吸い殻は何点、ペットボトルは何点というような形で得点を競うような催しでした。 始まる前には、チームごとに作戦会議を行って自分たちの役割を決めて、子供たちも楽しそうに1時間程度ごみを拾い、短時間ではございましたが、約110キロのごみが回収できました。 昨年から海洋漂着ごみの問題をより深刻に捉えてきましたが、山や川にもごみがある現状ですけれども、国はボランティアで回収したごみは一般廃棄物という認識にもかかわらず、宇和島市は一応一般廃棄物として受入れをしていただいているんですけれども、海岸漂着している発泡スチロールフロートなどは、管理者である愛媛県は処理困難物として産業廃棄物の扱いで埋立てなどをされて処分されている現状を、これは何とかどうにかしたいと思うんです。 今月1日のパフィオでの環境フォーラムは、コロナ禍ということで告知をあまり広げていなかったので小人数ではありましたが、本当に今後のリサイクル、この環境問題について大変有意義な意見交換ができたと思います。 お手元の資料に、廃プラスチック燃料化システムの資料をつけておりますが、これはまず発泡スチロールを圧縮して少し小さめにして、それからもう一つ、その次の工程でペレット化していく。そしてそれを燃料にしたものをボイラーで燃焼してお湯を沸かすというものです。 まず、今私たち、去年から発泡スチロールのバール処分、ボランティアで僅かですけれどもやってきたんですけれども、この1本のバールの処分費用は大体幾らぐらいなんでしょうか。田邑市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 宇和島市周辺で産業廃棄物の埋立て処分を行っている業者様に確認をしたところ、1本当たり約1,000円となっております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 多分1,000円は高いのか安いのか、高いんだろうと思うんですけれども、やっぱりそこにも補助が入っての1,000円じゃなかろうかなと思うんですが、1,000円かかっているということなんですけれども、このシステムだと1本当たりは40円から50円でまずペレット化できるそうです。 そのペレット燃焼化したものも、ボイラーでお湯が沸かせるんですけれども、その燃焼経費も重油よりかかなり安くなっているということで、今お手元の資料にあるものは炉が小さいんですけれども、今現在台湾の企業さんとかと少し大きな炉についても開発中とのことでした。 実は、地元の商店街でGoTo商店街の採択を目指して、採択になればなんですけれども、リサイクル商店街と銘打って、商店街でリサイクル、商店街もリバイバルというような形で、採択になればいいなと思っている中で、その機械をちょっとリースをできるよう話ができましたので、圧縮機だけなんですけれども、その機械を2週間借りて、デモンストレーションもできますので、またよければ気に留めていただいて、見に来ていただいたらなと、採択になったらなんですけれども。 今議会でやすらぎの里の再整備検討事業の再整備基本計画策定予算が計上されております。地域の方々と一体となって行政も一緒にごみを回収し、燃料に変えて、それを温泉施設で利用するような、このような循環型社会を目指すために、内閣府の資料なんですけれども、地方創生SDGs・「未来環境都市」構想があり、来年度も募集されるとのことです。3,000万の補助メニューがあるようで、定額の2,000万は啓発普及が主な内容で、1,000万プラス2分の1の補助なので、プラス1,000万で手出しは要るんですけれども、その2,000万がハードにも使える、実証実験にも使えるということで、内閣府地方創生推進事務局の方から懇切丁寧に教えていただきました。 こういった手出しが1,000万要るんですけれども、4,000万の事業が可能ですけれども、こういった宇和島市として環境未来都市構想に手を挙げませんか。あわせて、津島やすらぎの里再整備基本計画策定事業での導入機器や施設の概要についても、こういった構想の下で宇和島持続型循環型社会への構築の検討、いかがでしょうか、岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私、この環境未来都市構想における国が選定していることをちょっと存じ上げていなかったので、今回資料を見るに当たりまして、経済・社会・環境の3分野におきましてこの選定をされて、持続可能なまちづくりをしていくものだというところでございます。今後ちょっとこれは精査をさせていただきまして、研究していきたいと思います。 やすらぎの里の件につきましては、これも同じく手元にこういった具体的なパンフレットをいただいておりますので、今後検討していきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 9月議会でも愛南の久良漁協さんの実証実験を御紹介させていただいたんですけれども、海と渚環境・油濁対策機構だったかな、そういうところのメニューで久良漁協さん、実証実験されていたんですけれども、そこへ直接かけていくと、電話で問い合わせたりすると発泡スチロール協会とかそういった企業さんを紹介していただいて、今回そのリースができるような企業さんを紹介していただいた中で、やっぱり地域で、県の管理海岸なので県がしっかりとやっていただきたいのはあるんですけれども、そういうものを、宇和島の海を一番にきれいにして付加価値を上げていく、そして海面養殖の魚や真珠などの付加価値を上げていくということは、本当に大事なことやと思いますし、やっぱり、逆に言うとどこもかしこも発泡スチロールを持ってきてくださいぐらいのスタンスで、もう宇和島でそういう未来都市構想をぜひつくっていけたらなと思うので、市長、ぜひまた御検討いただきたいのと、この国のメニューについての市の各部局、職員さんもやっぱりしっかりと、何というんですかね、取りにいくというか、そういうメニューを調べるとか、そういうところをセクション的にも必要じゃないかなと感じたので、またそこら辺も検討していただいたらなと思いますので、よろしくお願いします。 次に2番目の、戻りましてすみません、ニュースポーツについて質問したいと思います。 ニュースポーツとして様々な種目があると、いろんな見解があるようですが、メジャースポーツ以外はニュースポーツだという見解もあるようですけれども、最近ではスケートボードやBMX、バイシクルモトクロス、自転車のモトクロスですね、スポーツクライミングはオリンピック種目となり、かなり注目を浴びてきていると思います。 クライミングができる当市の施設もありますが、それに関連して質問したいと思います。 今、観客席の整備についてのことも言われているんですけれども、工事費が4,000万ちょっとという中で、観客席の直接工事費は1,330万、仮設共通費込みで2,090万で、アプローチ部分ということで観客席に上がる通路についてが810万で、それが共通費込みで1,273万円。電気機械設備、空調や換気扇ですかね、そういうところの関連する工事、仮設工事などを踏まえて電気設備工事が550万、仮設工事が487万の内容で、私も前の産建教育委員会だったんですけれども、ここに観客席をという説明を受けたときに、これどうやって観客席ここにつくるんだろうかなという。当時の上田部長ともちょっとお話ししていく中で、アプローチ部分というか、円形になっている入り口の2階の天井部分をこれ、本当に全部のけてつくるのかなと思っていたんですけれども、出来上がった図面は両端に大きな多分構造物をつくって観客席をつくっていくような、大変知恵を絞られたというか、御苦労されて図面はつくったんじゃなかろうかと思うんですけれども。 大変今、クライミングホールについても全国各地のジュニアのトップ選手、関西や九州からこの地域に来ていただいて練習していただいとるということで、かなり15メートルの高さがあるということは非常にまれで、非常にいい練習ができる環境だということで私も直接お聞きしたんですけれども、その観客席を整備するしない、いろいろ今議論されていますが、そこへ行くまでのアプローチ部分の通路に関して、その横に空きスペースがあるんですけれども、これが市の財産としても利用できたほうがいいんじゃないかなと思うんですが、この空きスペースはどれぐらいの広さがあるんでしょうか、片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 縦横ともに約18メートルで、広さといたしましては約324平方メートルでございます。 なお、高さにつきましては約5メートルというふうになってございます。ただ、御承知のとおり、4本のコンクリートの柱が露出をしておりまして、ここが一つの支障というふうになっているというのが事実でございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) この計画、観客席整備を考えていくアプローチ部分の廊下というか通路をつくっていく中で、その空きスペースの今後についての考え方もないと私はいけないんじゃないかなと思うんですね。 やっぱりそこに対しての配慮または後にそのスペースがどうやって有効的に使われるのかという観点も踏まえて、簡素にできるものは簡素にして、またしっかりとその有効的スペースを使えるのであれば、18メートル掛ける18メートルの柱が4本あるということですけれども、有効利用できるような提案ができるのであれば、またそこを有効活用できるようなお知恵を絞っていただきたいなと思う中で、今資料をつけていますが、スケートボードとかはもう障害物があってもいいスポーツじゃなかろうかと思うんですね。 そしてまた、そのレイアウトについてもいろいろ変えられたほうがいいということで、様々に、たまたま調べていく企業さんの中で、吉田公園の遊具なんかもちょっと提案したんですよというメールもいただいたんですけれども、そういった今子供たち、割とスケボーしている子も多くて、吉田の支所の前なんかの伊達広場なんかでもゴロゴロとスケボーを走らせている子供たちがいるんですけれども、やっぱりのびのびと何かそういう環境があって、その子たちが大人になったときに、今、私たちや市長は同じ世代なんですけれども、遊ぶところはそこそこ、映画館があったりとかもあったんですけれども、いろいろそこそこあった中で、今の子供たちってやっぱりそういう窮屈な思いで何かしているのかなという思いも私は個人的に受けているので、そういうニュースポーツの聖地的な気持ちで、もしこのクライミングホール、また観客席も整備していく考えを市長はお持ちだとは思うんですけれども、いかがでしょうか、御見解的には。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) このスペースの件でよろしいでしょうか。 スペースの件につきましては、現在のところ、何らかのものを置かさせていただくスペースとして考えているところでございますけれども、このニュースポーツというカテゴリー、そういった中で特定のスポーツに何かをするとか、またそういった目的というものを縛らずにフリースペースとして活用するのか、そういったアイディアがあればまた検討はしていきたい、そのように考えている次第でございます。 いずれにしても、有効活用していく、それはやはり施設として考えていかなければならないことだとは認識しているところでございますので、これからも研究をしていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 私が今日添付されている資料、大変多くて恐縮なんですけれども、参考にまた見ていただいて、担当課のほうでもまた御検討いただいたらなと思いますので、お願いしたいと思います。 そうしたら、プレミアム宇和島構想について、いきたいと思います。 前回9月議会でも御紹介させていただいたんですけれども、全国を魔除けして走る牛鬼型プレミアム観光バスなどを御提案させていただきましたが、誰もが乗りたくなる、誰もが予約してそのバスに乗りたくなる。そして全国の方々がそれを見ることによって宇和島を認知していただけるようなバス、いかがでしょうかと言ったんですけれども、今日はそれにプラスして少し話したいんですが、9月議会で予土線利用促進決議もされましたので、11月に会派のほうでJR四国本社、高松のほう、視察に行きました。現地で松野の山下町議と合流して総合企画本部の担当部長さん、課長さんからJRの歴史、そして現状課題について勉強させていただきました。 事前に質問通告して、大変短い時間を有意義に過ごそうということで質問をお渡しした上で勉強させていただいたんですけれども、しまんトロッコとかトロッコ列車もあるんですが、トロッコ列車にトイレがなくて、佐々木議員のこれは質問だったんですけれども、やっぱりそのトイレについてどうにかならないかというと、トイレをくみ取る設備が宇和島にというか、設備的なものの整備が必要だとかいうことを言われていました。 それと、新たに整備するとなるとまた列車も改造しなきゃいけないということもあったんですけれども、利用する側とすれば、そういったトイレがないとやっぱりどうなのかという、江川崎で降りてトイレしてくださいというのも不便な話だし、そういったような内容であるとか、銀河鉄道999を復元して走らせないかとか、今はやりの、今大ヒットしている鬼滅の刃に関わられている宇和島出身の方もいらっしゃるのでコラボレーションできないかとか、四国新幹線は国の事業であるということでしたが、スピード重視ではなくて、逆に予讃線の卯之町駅から伊予吉田駅の特急列車においては夕日の見える時間に特別臨時停車駅を設けて、その最高の夕日が見える時間帯です、どうぞという形で止めるということも、逆にJRさん、いかがですか、ダイヤ編成いかがでしょうかと言ったら、結構興味は持たれていましたけれども、かなり熱心な議論をさせていただいております。 そういった観点で利用促進も考えていかなきゃいけないのかなと思う中で、宝島社、「一生に一度は見たい絶景100選」という本をちょっと私、買ったんですけれども、これ1ページ目に安芸の宮島、2ページ目には松島、3ページ目には雪の天橋立の日本三景が紹介されておりまして、じゃ4ページ目には何が来るのかなと思っていたんですけれども、市長、これびっくりすることに水荷浦の、これあまり見せたらいけんのかな、水荷浦の段畑の、4番目に御紹介いただいているんですね。 やっぱりこの地域の景観というものを本当に私たちは誇りに思わなきゃいけないし、評価が高い景観だということを改めて感じて、ボランティアさんが玉津の夕日がすごくきれいだよと言っていただく中で、もう一度夕日が見てみたいということで来ていただく方も多いようですし、今回、プレミアム宇和島構想として一つ御提案したいのは、前原巧山、市長も多分御存じだと思うんですけれども、により建造した純国産の蒸気船を復元し、九島大橋をくぐって、先ほど紹介していただいた水荷浦の段畑を見ながら日振島への海賊クルージングなんかいかがでしょうか。 この内容については大河ドラマにもなっていたようで、私はちょっと覚えていないんですけれども、1977年の花神、司馬遼太郎さんの作品にも出てくる内容ですので、御存じの方もおられるんじゃなかろうかと思います。日本人だけでつくった、初めてつくったこの蒸気船、復元いかがでしょうか。 また2つ目は、商店街を走るライトレールということで、駅から商店街、市立病院、天赦園、伊達博物館、またきさいや広場を通って宇和島駅に戻ってくるようなライトレールであったりオートモビリティ、いかがでしょうか、岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほど議員が御発言いただきました夕日の件につきましては、多分今の水荷浦の段畑も夕日に見えたところでございますけれども、九島の反対側から見える夕日等とも大変すばらしいもので、多くの遠くから来ていただく方々から大絶賛をいただいていることは私も承知をしております。 また今、様々な蒸気船の復元であるとか、そういった御提案、さきの議会でもそういった夢のある御提案をいただきまして、こういったことができたらなという議員の思いというものはしっかり認識をしているところでございます。 市といたしましては、今年度から住みたくなる、帰りたくなる、連れていきたくなる、そういったまちを目指すべく、努力をしているところでございますけれども、これもまだまだ道半ばでございますので、そういった御提案も含めてすばらしいまちになりますように検討していきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) コロナ禍ということで大変本当に今、年末の忘年会シーズンでありながら飲食店の皆様も本当に御苦労されている中で、こういったことを言うのはお叱りを受けるかもしれませんけれども、財源がどこにあるんだとか、今いろいろお叱りを受けるかもしれませんけれども、やっぱり市長が言われるように、住んでみたくなるまち、戻ってきたくなるまちという中で、子供たちがこういう環境で新しいスポーツや新しい興味のあることに挑戦しながら、我がまちを誇りに思うシビックプライドを醸造していくようなまちづくりや人づくりというものがやっぱり私は、必要じゃないかと思いますし、せっかくNPOセンター中心になってこれまで全国各地の方々とつないでいただいたネットワークというものも大事ですし、その方々が宇和島のファンになっていただいて、また宇和島を発信していただくということが本当に形になっていくということが、この地域に対して、こういう雑誌でもそうですけれども、評価をいただきながらまた来ていただきたいと思っていただけるんじゃなかろうかなと思うんですが、そういった中で、やっぱりどうしても宇和島単独では結構厳しいところもあるんじゃないかと思うところもあって、今、女子旅の子たちが、四万十の女子旅の方々とコラボレーションして双方のいいところを紹介していただいて、この四万十圏域との連携によるこの地域の観光に対しての発信または養殖体験とか動画もつくっていただいておりますけれども、そこでまたこっちでつくった大変おいしいタイを食べていただくような、体験することにお金を払うような時代、そういう自然を満喫できるようなところで、実際高松に視察に行ったときに水族館にちょっと寄ったんですね。宇和島市に水族館ってじゃどういう形、もしできるんであればと思ったときに、私は釣りができるとか、そういう養殖の体験ができるとか、そういった面白いような発想も踏まえた、前原巧山のような日本初とか、そういったところを宇和島がチャレンジする。 やっぱりそういった姿勢を子供たちと一緒に考えていく、子供たちにそういう背中を見せていくということが私は大事じゃなかろうかと思いますので、今年も始まったかと思えば本当にコロナ禍ということで大変慌ただしい1年だったと思います。本当に来年すばらしい1年になるように、また今最前線で御尽力いただいている医療従事者の皆様に本当に感謝を申し上げて、私の質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(福島朗伯君) 以上で山本定彦君の質問を終わります。 次に、畠山博文君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 公明党の畠山博文です。 通告に従いまして、一問一答方式にて一般質問をさせていただきます。理事者の皆様方におかれましては、希望あふれる明快なる答弁をいただけますようお願い申し上げます。 初めに、3番目の不妊治療の助成拡大については、都合により割愛をさせていただきます。 インフルエンザの予防接種の助成について伺います。 現在のインフルエンザの流行についてでありますが、今年はコロナ禍の中でいつもの年とは状況がかなり違っております。例年ならば11月頃から徐々に患者が増え始め、流行のピークが1月頃で、4月過ぎ頃に終息に向かう傾向にあると言われております。予防接種につきましては、子供さんから年配者の方まで、多くの市民の方が予防接種を受けられているかと思います。 そこで、今期と昨年におけるインフルエンザの患者数と予防接種を受けられた方の数は掌握されておられるでしょうか、分かる範囲でお聞かせください。保健福祉部、伊手部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 インフルエンザの患者発生数でございますが、保健所単位で報告されておりまして、宇和島保健所から報告される感染症発生動向調査によりますと、平成30年度が1,309人、令和元年度が1,177人となっております。令和2年度につきましては、現在のところ宇和島保健所管内でインフルエンザ患者の発生は確認されておりません。保健所からも、マスクの着用でありますとか手洗い、手指消毒などの感染対策が実施されているためと思われるとの見解が示されております。 なお、インフルエンザの予防接種につきまして、定期接種であります高齢者以外の接種者数につきましては、市では把握しておりません。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 本年に関しましては、新型コロナウイルスとインフルエンザとの同時流行が懸念されておりまして、かなりの方が予防接種を受けられたということでございます。また、皆様のコロナ禍における健康に留意した生活習慣が現在功を奏しておるという状況で、手洗い、アルコールの手指消毒、また3密を防ぐ、また換気に気をつけるなど、様々な皆様の行動がインフルエンザを抑え込んでおるという状況であるかと思いますが、インフルエンザの予防接種の補助について、現在宇和島市では60から64歳で心臓、腎臓、呼吸器系などに重い病気のある方、そして65歳以上の方全員を対象に予防接種を個人負担1,000円で受けることができるようになっていると思います。 接種期間としましては、10月15日から12月31日ということでございますが、この高齢者の方へのインフルエンザの助成について、対象人数と実際に予防接種をされた方の人数、また割合をここ二、三年の数字をお聞かせください。 また、補助がなかったときと補助ができてからの変化がありましたら、お聞かせください。伊手部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 65歳以上、高齢者のインフルエンザ予防接種でございますが、令和元年度が対象者数2万8,821人、このうち接種者数は1万4,684人、接種率は50.94%となっております。平成30年度につきましては、対象者数2万8,886人、接種者1万3,776人、接種率は47.69%となっております。 この予防接種につきましては、平成13年度から定期接種となっておりますが、それ以前の接種者数が把握できておりませんので、助成の有無による詳細な変化は把握できませんけれども、定期接種が始まったことによりまして、インフルエンザワクチン接種者が大幅に増えたのではないかというふうに推測しているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) おおむね50%近くの方がインフルエンザの予防接種を受けられているというお話でございました。うちの義理の母も、現在87歳でありますが、毎年予防接種を受けに行き、高齢者の方にとっては大変にありがたい助成制度であると思います。 しかしながら、子供たちのほうへ目を移しますと、集団生活を送る幼稚園、保育所、また小・中学校では、毎年のようにインフルエンザが流行し、学級閉鎖に追い込まれておる状況等でございます。先日、学校教育課よりインフルエンザの学級閉鎖調べというような資料をいただきました。これを見ると、平成27年が24日間、また28年が15日間、また29年が16日間、また平成30年に関しては35日間、昨年は4日間というような状況等でございましたが、学級閉鎖が行われている状況等がございました。 特に、受験を控えておられる受験生のいる家庭では、お子さんの健康に大変に気を遣い、積み重ねてきた勉強の成果を100%発揮できるように見守っているかと思いますが、集団生活の中では予防にも限界があり、受験を前に体調を崩す子供さんも少なからずいると思われます。 そこで、幼児から中学3年生まで、希望者全員にインフルエンザの予防接種を助成していただきたいと思うものでありますが、財政負担などの問題もありますので、まずは未来ある子供たちが自身の力を存分に発揮できるような環境づくり、受験対策として受験を控えた中学3年生、また高校3年生を対象に助成を考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。伊手部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 県内におきまして、中学3年生、高校3年生などへのインフルエンザの費用助成を行っている市町が増えている傾向にあるということは把握しております。 受験を控える中学3年生、高校3年生への予防接種助成につきましては、今後慎重に検討したいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) インフルエンザは、一般的に5歳から14歳の罹患率が最も高いとされ、重症化予防のためワクチン接種をされる方も相当数おられることと思います。また、ワクチンの効果を高めるための接種回数は、年齢によって異なり、6か月以上13歳未満の方が2回の接種、13歳以上の方は1回の接種が必要です。インフルエンザの予防接種は、現在、予防接種法には定められていない任意の予防接種のため、接種の義務はなく、保険の適用もありません。説明書を読み、予防接種の効果、副反応、健康被害、救済制度などについてよく理解しながら、本人及びその保護者が希望した場合に接種ができるというものであります。 その予防接種費用は、2017年から2018年の全国平均額が3,524円、愛媛県の平均額は3,375円だということで、医療機関によっては6,000円台の費用が必要になる場合もあるようです。 先ほども申しましたが、6か月から13歳のお子さんは、ワクチンの効果を高めるため2回の接種が望まれます。1回平均額3,375円とすると、2回分で6,750円、1世帯に子供さんが複数人おられる家庭では費用を負担することが困難となるため、ワクチン接種に至らない場合もあるのではないかと思います。お母さん方の中には、予防接種の費用と実際にインフルエンザにかかったときの医療費では、同額程度か医療費のほうが安いので予防接種をしない選択をされる方もおられるようです。 インフルエンザにかかると、通常では1週間程度で回復しますが、子供にはまれに脳症を起こし、死亡したり後遺症が出たりするケースがあります。インフルエンザ脳症の典型的なケースといたしまして、岡山県に住む1歳半の男児は、兄弟を通じてインフルエンザに感染し、熱が40度近くまで上がったため、近くの病院を受診、抗インフルエンザ薬を処方され、自宅に戻ってきましたが、その夜にぼうっとしたりけいれんの症状が起きたために急いで救急病院に連れていくと、インフルエンザ脳症の疑いがあるとの診断を受け、すぐに岡山大学病院に移送し、治療を受けることができたため、幸い後遺症もなく10日後に退院できたということでございます。 脳症を発症するのはインフルエンザの患者1万人当たり数人で、毎年100人から500人程度いるそうです。1歳から2歳までの乳幼児を中心に、入学前の子供が重症化しやすく、子供たちへのインフルエンザ予防接種費用の助成で予防することができるのではないかと考えております。 私の周りにも、大切な子供さんをインフルエンザで亡くされた方もおられます。行政は、かけがえのない子供たちの命を守るために、与えられた権力を行使すべきであると思います。 ここで、子供インフルエンザ予防接種費用の助成を行っている行政の事例を紹介いたします。お隣の山口県の岩国市では、対象者は接種日に市内に住民登録のある生後12か月、1歳の誕生日の前日から15歳、中学3年生までの子供。また、助成回数は生後12か月から13歳までが2回、13歳から15歳までが1回、1回当たり2,500円の助成を行っております。 この岩国市のように、子供のインフルエンザ予防接種費用の助成を行っている自治体も全国で広がってきており、18歳までの助成が行われている自治体もあります。県内では、新居浜市が中学3年生と高校3年生の受験生を対象に、松前町は国保の方を対象に助成をされているそうです。 近くでは、八幡浜市が受験や就職活動を控えた子供たちを応援するため、市内に住む全ての中学3年生と高校3年生を対象に、インフルエンザ予防接種費用の全額補助を開始し、加えて、高校などに進学していない子供も該当の年齢であれば対象とし、対象者には市の保健センターから受験世代インフルエンザ予防接種助成券が送付され、市内29か所の協力医療機関に持参すれば、通常2,000円から4,000円程度かかる接種費用が無料になる仕組みで、実施期間は来年2月28日までになっているようでございます。 宇和島市におきましても、高齢者だけでなく子供たちにもインフルエンザ予防接種費用を助成すべきだと考えますが、岡原市長、いかがお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 国では、今年度インフルエンザと新型コロナウイルス感染症が同時流行しないように、特に新型コロナウイルス感染症の重症化が可能性が高い御高齢の方々を中心に、まずは10月15日から例年注射をしているところを10月1日に早めまして、そうした対応というものをしていることは十分承知をしているところでございます。 議員御指摘の子供たちにも助成というものをというものにつきましては、この助成費用ももちろんさることながら、実際私も今回インフルエンザの予防接種を受けた折に、病院の方に昨年受けられましたかということを聞かれました。つまり、インフルエンザのこのワクチンの絶対数が足りないのかなと、私は確認したわけではないんですけれども、やはりそうしたワクチンをいかに確保していくのかということも大変重要なことなんだろうということ、これは世間でも今言われているところでございますので、これらは宇和島の医師会等々関係機関とも十分に協議しなければならないと思っておりますし、慎重な対応をしていかなければならない問題であると、そのように認識しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) これは通告はしておりませんので申し訳ないんですが、子供へのインフルエンザ予防接種の費用の助成について、教育委員会からの所感をちょっとお伺いできたらと思うんですが、金瀬教育長、所感をお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 費用面のことについての評価は、今は全然検討できていませんので、確定的な物の言い方はちょっと控えたいと思いますが、そういった接種を受けるような環境がより整うことは、ありがたいことだなというふうには思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 いよいよ12月にも入っており、年末年始を迎え、受験シーズンも近づいてまいります。今年は新型コロナという新たな敵も現れ、不安や分断が増す中、子供たちが受験や就職試験などにどのような気持ちで挑戦をされているのか。さらには、学校も社会全体も揺れ動いている状態であります。だからこそ、受験や就職試験などに挑戦をされる皆さんには、持てる力を存分に発揮して合格を勝ち取っていただきたいと、心からエールを送ってまいりたいと思います。 続きまして、ヘルプマーク、ヘルプカードについて伺います。 これは、議員の方にはタブレットのほうにもチラシを送っておりますので、見ていただけたらと思います。 義足や人工関節を使用している方、また内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう作成されたマークがヘルプマークであり、障害者や難病のある方が緊急連絡先や必要な支援内容、さらには手助けを求めやすくするためのカードがヘルプカードでございます。 これがヘルプマークの実物でございます。大きさはこのチラシと一緒でございますので、これは担当課から頂きました。また、ヘルプカードに関しては、これが実物でございます。これは折り畳んで名刺サイズにできるような状況になっております。 このヘルプマークを持つことで、支援や配慮を必要としていることを知らせる効果と、それを見た人に支援や配慮を促す効果があります。このヘルプカードが普及啓発されたきっかけは、東京都におきまして自閉症の子を持つ母親から、子供が一人で社会参加できるようになったとき、災害や事故に遭遇しても周囲の人が支援の手を差し伸べてくれるような東京をつくってほしいとの声が、公明党の都議会議員に寄せられたことからでありました。 その母親は、家族の連絡先や自閉症の支援方法などが書かれた手作りのカードを持っておられたということと、人工関節をつけた都議会議員からの見えない難病や障害のある人を示す統一的なマークをつくってほしいとの提案を受け、2012年に東京都のヘルプカード、ヘルプマークが作成されたという経緯があると伺いました。 マークの著作権は東京都が持っており、他県の使用についてはガイドラインを設けてオープンな利用を呼びかけてきましたが、2017年までに導入されたのは僅か7都道府県でありました。 しかし、2020年のオリンピック・パラリンピックをにらんで2017年7月に日本工業規格JISに登録されたことで、全国共通のマークとなり、34の都道府県で急速に導入されました。愛媛県では、平成28年4月にヘルプカードが、平成29年10月にヘルプマークが導入されております。 そこで、宇和島市におけるヘルプカード、ヘルプマークの現在までの配布枚数と、より多くの人に知っていただくための周知方法を伺います。また、必要とされる方への配付ができているのかをお尋ねいたします。保健福祉部、伊手部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 ヘルプマークにつきましては、県が作成したものを市町で配布させていただいているもので、令和2年11月現在で310個配布をしております。 また、ヘルプカードにつきましては、県と市町が連携して導入したもので、ホームページからダウンロードしていただくことも可能としていることから、正確な配布数を把握できてはおりませんが、6,000枚作成したカードのうち残数が約2,000枚程度になっている状況にございます。 周知方法につきましては、広報紙やホームページへの掲載、各種手続時の窓口での御案内、相談支援事業所等関係機関を通じての周知などを行っております。 ヘルプマークにつきましては、県のガイドラインに基づきまして、利用意向を確認の上、配布することとされているなど、現状におきましては利用意向を尊重し、一律的な配布は行っていないことから、必要とする全ての方に届いているとは言い切れない状況にあるのではないかと感じているところです。利用される方のみではなく、より多くの市民の方に知っていただき、導入目的を果たすことができるよう、県が実施する普及啓発とも連携した周知活動に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 先ほど34都道府県へ導入されていると申し上げましたが、実際の利用率や認知度はさほど高くなく、その理由といたしましては、入手方法が分からない、また周囲の反応が気になる、また認知度が低いためにつけてもメリットが得られないなどの理由があるようです。 しかしながら、見えない状況に苦しむ人たちにとって、このヘルプマークは救いの一手になると考えられる方たちもおられます。NPO法人の希少難病ネットつながるの理事長、香取さんは、このヘルプマークの利用を呼びかけるとともに、周囲の人にもその意味を知ってもらいたいと啓発活動を続けておられます。香取さん自身もアイザックス症候群の疑いや筋痛性脳脊髄炎などの複数の難病名などを告げられ、常に全身の強い痛み、けいれんや硬直、極度の疲労感などを伴う症状に苦しめられている当事者の方です。見た目は頑健な男性にしか見えないために、ヘルプマークをつけていても電車で席を譲られたことは一度もないそうであります。 また、ヘルプマークをつけていなければ、私はただの酔っぱらいですと話す麻田さん、この方は女性なんですが、全身の複数のリンパ節が腫れ、貧血、発熱、倦怠感など、様々な症状が現れる特発性多中心性キャッスルマン病の患者さんです。私も初めて聞いた病名でございますが、麻田さんは夜の電車の中でつり革につかまってぐったりしていたり、床にうずくまっている人を見たら、あ、酔っぱらいと思うはずですと。でも本当は難病患者が苦しんでいる姿かもしれない。私はヘルプマークがあって本当によかったと思います、酔っぱらいだと思われなくなりましたからと語ります。 この方は、ヘルプマークをお守りのように携帯しているそうですが、電車で席を譲ってもらえるのは年間で二、三回だといいます。これは、ヘルプマークの認知度がまだまだ低いことにあり、援助が必要な人に援助をしてあげたいと思っている人は、意外に多いはずだと考えておられます。 この香取さんも麻田さんもマークの実際の効用だけではなく、見えない困難を抱えている人がいることを伝えたいという思いと、その人を支える社会の意識を育てたいと思っておられます。ヘルプマークが全国に導入されるだけでなく、見えない困難を抱えた難病患者さんの思いも全国に伝わっていくことを願っておられます。 このヘルプマークは、かばんやバッグにつけて援助や配慮を求めやすくするものですが、具体的にはヘルプマークの裏がシール形状になっており、住所、名前、支援してもらいたい内容を書き込むようになっております。これがマークですが、これがシールです。ここに書き込んでいただいて、これに貼りつけるというような状況になっております。これをかばんにつけて、知っていただくというような状況になっております。 しかし、これ書き込みスペースがむちゃくちゃ狭いんです。書くことが限定されるということになっているようです。そこで、先ほど申しましたヘルプカード、これを大きくして、ストラップつきケースに入れて、ここに入れてぶら下げると。これをやったらかなり目立つのではないかというようなことを考えられた地域がございます。これは愛知県の幸田町でございますが、災害時要支援者の方へヘルプカードとこのストラップつきケースを郵送で送られたそうです。 宇和島市におきましても、日常での配慮の必要な方はもちろん、災害時などの非常事態においても支援してもらいたい方などが、ヘルプカードを首から下げて意思表示ができるようにすることはできないかと考えますが、いかがお考えでしょうか、伊手部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長
    保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 現状におきましては、ヘルプカードを財布や名札ケースに入れて、外出時に携帯していただくことを配布時に御説明をさせていただいております。カードが運転免許証サイズであることから、ひもつきケースなどを使用することで、首から下げて表示することは可能であると思います。 御指摘いただきました内容につきましては、利用される方がそれぞれの状況に応じて使いやすい方法で使用していただくという観点から、現時点におきましてはケースの配布などを一律に実施することは考えておりませんが、県下の動向も参考にしながら、今後継続して検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) このヘルプカード、ヘルプマークにつきまして、障がい者総合研究所で行ったこのヘルプマークを知っていますかとのアンケートでは、障害者の方自身の方も「知らない」が50%を占めております。知っている方が47%だったそうであります。 また、中には、知ってはおられるんですが、誤解や偏見を恐れ、つけるのをためらう方も実際いらっしゃるそうでございます。向こうからやってきた幼い子供を連れた若い母親が、すれ違いざまに近寄っちゃだめよというような言葉があったり、そんなのを持って同情されたいのとか、心ない一言を発せられる方もおられたそうでございます。 また、障害を持たれている方がヘルプマークを初めてつけた日の言葉といたしまして、思いといたしまして、これで不安が減るかなとどきどきしながら外出したと、ヘルプマークをつけて。バスに乗っていても、病院内でも、スーパーでも、誰一人気にかけてくれなかった。これをつけるとき、恥ずかしくて障害を見せびらかすようで嫌だけれども、勇気を出してつけたのになというような言葉もございました。 また、ヘルプマークをつけられている方の声といたしまして、私もヘルプマークをかばんにつけて3年になりますが、心ない言葉も含め、まだ一度も声をかけられたことがありません。ヘルプマークを導入した県や自治体は増えましたが、誤解や偏見の裏にある情報不足の解消が今後の制度浸透の課題だと思いますとの声でございました。 今後とも、このヘルプマーク、ヘルプカードの有用性を積極的に周知していただきたいと思いますが、本当に支援や助けが必要な方に思いやりを持って手を差し伸べられる環境づくり、これが一番大事なことであると考えます。支援・配慮の必要な方に寄り添って取り組んでいただきたいことを切望しておきたいと思います。 このヘルプマーク、ヘルプカードについての所感を玉田副市長、お聞かせください。 ◎副市長(玉田光彦君) ヘルプマーク、ヘルプカードについての所感をとのお尋ねでございます。 そのマーク、カードについては、私も以前から存じております。ただ、しかしながら、これまでの生活の中で気づいていないだけかもしれませんけれども、正直あまり印象に残っていない。それと、実際にヘルプをした経験はございません。 議員から今質問の中で、あるべき姿あるいは課題等についてはもう詳細に述べていただきましたので、私も全く意を同じくするところでありますが、ヘルプの対象として認知症の方とかも同一ではないか、共通項もあると思います。先日参加しました認知症の方を捜索し声かけする模擬訓練がございまして、その経験を基にお答えをしたいと思います。 模擬訓練には警察、消防、消防団、民生委員、協力事業所、福祉団体等、そういうネットワークの方々多くが参加をしていただきました。支援する側からは、何ができるか分からない、知らない人に声をかけにくい、そういった意見が多くありました。また逆に、受ける側からは、周りの住民の皆さんから積極的に気遣いをされた結果、本人がそれがつらくなったり、遠慮から外出をためらうようになったと、そういった事例の報告もございました。 また、声かけの注意事項、これにつきましては、やはり目線を同じ高さにする、お手伝いしましょうかとか、何かお困りですかといった日常会話的な優しい声かけをしたほうがいいと、そのような説明がございました。 そういう中で、何よりもやはり支援する側と受ける側の双方の心のバリアといいますか、そういうものを下げていく、取り除いていく、こういうことが肝心ではないかと感じましたし、そのためには、やはり御発言のとおり、関係機関はもとより地域に暮らす住民の皆様に対して、これまで以上に制度の普及、あるいは理解を深めていく努力が必要ではないかと感じたところでございます。 本市におきましては、2年前に豪雨災害を経験いたしましたが、困っている本人にとっては助けてもらえる地域に、そして一方、地域にとっては困っている人がいたら声をかけることができる地域に、そしてさらには、いざというときには情報伝達ができる地域に、そういう地域になればということをより強く思っているところでございます。 私も、畠山議員を見習いまして、今後一層の周知啓発に努めますとともに、積極的に声かけをしてまいりたい、そのように感じているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 私自身も、このヘルプマークとヘルプカードがこの宇和島市において普及し、この理念が広がっていくのかどうか、思いやりと支え合うまちへのバロメーターのような気がしております。障害を持たれている方が何の気兼ねもなくこのヘルプマークをつけて外に出られる社会の構築を目指していくべきだと思っております。このヘルプマークのきっかけとなった自閉症の子を持つ母親からの、子供が一人で社会参加できるようになったとき、災害や事故に遭遇しても周囲の人が支援の手を差し伸べてくれるような東京をつくってほしいと、私たちの立場でいえば、宇和島市をつくってほしいと、この声は子供さんを持つ親御さんにとっての切なる願いだと感じております。 最後に、障害者の方から障害者の方へ、このヘルプマークの所持についてのメッセージを紹介させていただきます。その中には、「所持してください。傷つく言葉を言われるかもしれません。けど、世の中の人に知ってもらうには、自分が立ち向かうしかないんだと思いました。一緒に、負けずに立ち上がりませんか」と呼びかけられております。他者への思いやりの種をまくヘルプマーク、ヘルプカードの広がりを強く願い、私もまずは自身の周りから広めてまいりたいと思います。 続いて、宇和島市の環境についてお伺いいたします。 使用済み紙おむつについてお伺いをいたします。 使用済みの紙おむつは、尿を多量に吸収して燃えづらく、使用前の4倍も重くなっております。そのため、運搬にも一般的な廃棄物より労力とコストがかかり、処理時に排出される二酸化炭素の量も多くなります。乳幼児だけではなく、高齢化社会に伴った大人用おむつの需要が増え続ける中、紙おむつの処理方法は早急に解決すべき社会問題となっております。 環境省は、こうしたリサイクルの動きを全国に普及させるため、自治体向けのガイドラインを本年3月公表いたしました。2018年の紙おむつの生産数量は約235億枚で、乳幼児用、大人用ともに増加傾向にあります。2010年と比較すると、乳幼児が1.7倍、大人用では1.5倍になっております。 処理の仕方についても、紙おむつはパルプとプラスチック高分子吸収剤の混合素材ででき、汚物がついていると分別が難しいため、従来では焼却処理が一般的でございますが、水分量が多くて燃えづらく、焼却処理の際に温度低下を防ぐため補助燃料を使用すれば、焼却炉を傷める要因ともなり得るようでございます。 そこで、近年では、官民の連携で分別して回収した使用済み紙おむつを殺菌などの衛生面での処理をし、再資源化する動きが出てきたようでございます。ごみや処理費用の削減のほか、焼却炉の安定的な稼働、二酸化炭素排出量の削減で環境負荷を低減できるなどの利点があり、また、国連の持続可能な開発目標SDGsが掲げる持続可能な消費と生産のパターンを確保することなどにも貢献できます。 今回のガイドラインでは、リサイクル事業の周知や普及を促すため、自治体のごみ処理基本計画の中に紙おむつの再生利用を盛り込む際の検討手順を掲示、家庭や保育園、介護施設などの排出量の推計や回収・運搬の方法など、事例も交えて細かく記載がされております。導入に向けた支援事業や補助金制度なども示されております。環境省が昨年実施した市区町村へのアンケートによりますと、さらなるごみの減量化のためにも、22%の自治体が今後紙おむつのリサイクルに取り組みたいと回答をしております。 宇和島市において、一般廃棄物に占める使用済み紙おむつの割合及び現状について伺います。また、環境省が昨年実施した市区町村へのアンケートに対し、市としてどのように対応されたのか。さらに、以上のことを踏まえ、宇和島市において使用済み紙おむつの再資源化について、現在の御所見を伺います。市民環境部、田邑部長。 ○議長(福島朗伯君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) お答えいたします。 使用済みおむつの再資源化についての御質問でございますが、現状、当市においては家庭から排出されるおむつ及び医療機関などから排出されるおむつの処分は、燃えるごみとして収集処理し、広域事務組合環境センターが焼却時の熱を用いて発電を行う熱回収システム、サーマルリサイクルを行っております。これについては、全国的に多くが単純焼却の中、今、10%程度の自治体が採用している方法でございます。一般廃棄物における紙おむつの占める割合については、分別収集せず燃えるごみとして直接焼却処分をしているため、把握できておりません。 環境省からのアンケートの回答につきましてですが、今申し上げました環境センターがサーマルリサイクルを行っているため、当市では使用済みおむつの再資源化の検討は現状まだ行っていない旨の回答をいたしております。 使用済みおむつの再資源化につきましては、排出方法や収集運搬方法、再生利用の方式など、まだまだこれからの課題も多く、議員がおっしゃられたとおり、今後の高齢化の進展に伴い使用済みおむつの排出量が増加してくると予測される中で、ごみの減量化や再資源化への取組の一環として有用なものと考えておりますが、当市では、環境センターにおいてサーマルリサイクルを現状行っているというところもございますので、今後も引き続き情報収集を行っていきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 今の返答の中では、宇和島市では現在サーマルリサイクルを行っておるということと、一般ごみとのバランスの中で、現在的には問題は発生していないということでございました。 しかしながら、今後の高齢化の進展により、紙おむつの使用は増加することが予想されております。現在の宇和島市では大丈夫とのことでありましたが、現在、各地でこの問題も問題化しております。将来的にごみの排出量を抑えるためにも、使用済み紙おむつの再資源化を今の大丈夫なうちに検討をしておくべきだと私自身は考えておりますので、また今後も含めてよろしくお願いいたします。 続いて、ごみの減量化について伺います。 平成30年度の宇和島市民1人1日当たりのごみの排出量は、917グラムと伺いました。これは生活系のごみと事業系ごみを合計した数値でございますが、全国平均は、全国は918グラム、愛媛県は895グラムとなっており、宇和島市は現在ほぼ全国の平均値と一緒になっておりますが、しかしながら、ごみの減量化については、環境問題を解決していく中で避けては通れない課題となっております。 先日の武田議員さんの質問にもあったと思いますが、宇和島市としてごみを減らすために具体的にどのような考えをお持ちか、お聞かせください。田邑部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) お答えいたします。 ごみの減量化についてどのような考えをお持ちでしょうかという御質問でございますが、当市のごみの排出量、これは一部武田議員さんの回答と重なる部分がございます。お許しいただきたいと思います。 令和元年度の実績値で総排出量約2万5,000トンとなっており、市民1人当たりの1日の排出量は約918グラムとなっており、最も多かった平成19年度の約3万3,000トンと比較して、約25%の減量となっております。 一方、資源化率でございますが、排出時に分別していただいているペットボトル、瓶、缶などを合わせまして、約22%となっており、これは平成26年度の18.4%より増加をいたしております。 市民や事業者の皆様にも日常の生活や活動において再使用、再生利用、分別排出などに取り組んでいただいており、おかげさまで徐々にごみの減量化が進んでいる状況でございます。 ごみの減量化の方法は、まず出さないこと、排出抑制が一番でありますが、出される場合も、資源回収だけでなく例えばごみの水切りやマイバッグ、マイボトルの利用、コンポストによるリサイクルなど、様々ございます。今後ともごみの減量化や資源化につながる情報発信とともに、リサイクルの意識の啓発を進めてまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続きまして、ごみの不法投棄について行います。 ちなみに、ごみの不法投棄でございますが、これは空き缶やたばこのポイ捨てなども法律の解釈上不法投棄に当たってまいります。宇和島市におきましては、平成17年8月1日に施行されておりますきれいなまち宇和島をみんなでつくる条例に続き、今12月議会に宇和島市環境基本条例が提出されております。策定の背景、目的としては、環境問題の深刻化があり、近年多発する気象災害にあると考えられる地球温暖化やプラスチックごみなどによる海洋汚染の進行などとあります。 宇和島市への影響としても、平成30年の7月豪雨や一次産業への影響等々あります。真珠や養殖魚などを特産品とする宇和島市にとって、海をきれいになどは必須のことであると思います。さらに、制定の理由としては、持続的発展が可能な社会を実現し、健全で恵み豊かな環境を将来の世代に継承するため、新たに制定とありました。理念には大いに賛同するものでありますが、具体的に環境を守るために何ができるのか、何をするのかが大事になってまいります。 そのためには、宇和島市の環境の現実を掌握されることも大事であると思います。私もあちこちに行かせていただく中で、街なかに、また道路に、山に、河川に、海に投げ捨てられたごみが存在いたします。ごみの不法投棄がなくならないのが現実でございますが、先日、花壇に花を植え、手入れをされている方や、際限なく落ちてくる落ち葉を清掃されている婦人の方がおられました。 世間には、道端の花壇に花を植える人もいれば、平気で道路にごみを捨てられる人もいるということが現実でございます。私自身も、どうせなら人が喜んでいただける花を植える人、種をまく人でありたいと思うものでございますが、ここで、ごみの不法投棄の現状についてと所感をお伺いいたします。これは各部でお伺いする予定であったんですが、時間の都合上、2つの部でちょっとお願いしたいと思います。まずは市民環境部、田邑部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 不法投棄のごみの現状、実態につきまして、これまで清掃事業などで回収した状況などを基にお答えをいたします。 まず、監視・回収体制といたしましては、山林や道路のり面、崖下、海岸、河川などを含めた不法投棄されやすいと思われるところを定期的にパトロールを行い、各管理者と連携し、回収を行っております。特に、人目につきにくい場所には依然不法投棄が見られ、そのごみの種類は空き缶やペットボトルなどポイ捨てごみをはじめ、冷蔵庫や洗濯機などのリサイクル家電、家財や廃タイヤなどが多い傾向にあります。 また、海岸部には廃プラスチック製品やバールなどの事業用資材の漂着物も見られる状況でございます。 市といたしましては、これまでも子供の頃から環境意識を身につけていただくために、毎年市内小学生を対象に不法投棄・ポイ捨て防止を目的とする児童ポスターコンクールを実施し、これらのポスターや看板等を不法投棄の多い場所に掲示したり、ホームページやFMがいや等で不法投棄の根絶に向け周知・啓発を行っております。 また、ドローンの活用について進めていくとともに、本年8月には日本郵便株式会社様と包括連携協定を締結し、その中で、郵便局のネットワークを活用した不法投棄等の情報提供についても、今後の運用に向けて協議を行っている段階でございます。 さらに、令和3年1月下旬をめどに実証導入予定の宇和島市公式LINEにおいても、不法投棄の通報を受け付けることといたしております。 今後につきましても、一層の周知啓発に努め、各関係機関と連携を図りながら対応してまいりたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続きまして、街なか、道路、公園、都市整備課を含まれる建設部、山田部長、お願いします。 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 建設部所管の道路、河川、港湾につきましては、最近では大規模なごみの不法投棄事案はありませんが、日常のパトロール等で発見した場合や市民の皆様方からの通報等があった場合には、現地を確認の上、回収処分をしております。 公園につきましては、家庭ごみがまれに投棄されることがあります。不法投棄があった場合には、その防止と啓発を目的として、看板や貼り紙の設置をしております。建設部では、各関係機関と連携を図りながら、不法投棄ごみの対策を実施してまいります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) すみません、2つと申しましたが、もう一つ、海、山への不法投棄と水産課、農林課、ちょっと言いにくいこともあるかと思いますが、産業経済部長、楠部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 山林や海岸等への不法投棄につきましては、近年の事例といたしましては、市の管理農道への寝具の投棄、漁港区域内におきましては、廃船の放置であったり、冷蔵庫等が投棄された事例がございまして、市で回収・処分をしております。 不法投棄ではございませんけれども、海岸等への漂流・漂着物におきましては、老朽化や波浪の影響で流出いたしましたフロートや漁網等の漁業系廃棄物も少なくないと認識をしております。本市におきましては、漁協や地元住民が組織をいたします協議会により、国の補助事業を活用し海岸の漂流・漂着ごみの回収・処分の取組を行っているところでございます。 また、被覆資材等の農業系廃プラスチックにつきましては、市やJAで組織をいたします農業用廃プラスチック適正処理推進協議会を通しまして、再生処理等を推進する取組を行っているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 環境問題につきましては、日本の抱えるエネルギー問題や、脱炭素社会の構築や、プラスチックごみなど非常に大きな課題へとつながってまいります。宇和島市はきれいなまちを将来の世代に残したい、自然にあふれるふるさとを次の世代へ継承していく、その断固たる意思を表明して、実践していただきたいと思います。課題は山積みでありますが、私自身も持続可能な開発目標SDGsの理念を1人から1人へと我が地域に広げていきながら、将来世代のための環境問題にまずは我が地域のごみ問題など、できることから始めてまいりたいと思います。 続いて、地域おこし協力隊について伺います。 地方創生の担い手として、人口減や高齢化が進む地方で地域外の人材の定住・定着を促し、活性化を図る目的で、国によって制度化され、存在感が高まっております地域おこし協力隊でありますが、2009年の創設から10年が過ぎ、現在11年目に突入しております。スタートした2009年度は、全国で31の自治体で89人でございましたが、18年度には全国1,061の自治体で5,359人の隊員が活躍し、初めて5,000人を突破したそうであります。 隊員になるには、各自治体の募集情報を確認し申込み、書類審査や面接などの選考を受け、採用が確定されます。活動期間、待遇はおおむね1年以上3年以下、隊員1人につき年間報酬として最大250万円、活動経費と合わせ最大400万円を上限に、国の負担で支給、隊員の年齢構成は20・30代が約7割を占めるそうでございますが、任期中の活動事例は地場農産物の地産地消活動、出張販売や新たな特産品の開発、古民家を利用したイベントの開催などがあるようです。 任期の終了後は約6割の方が定住し、このうち約3割の方が起業の道を歩んでおられるそうです。終了後の仕事の事例といたしましては、農地つき空き家を購入し、起業して農村民泊やカフェを経営し、また里山体験に特化した法人を立ち上げ、ガイドとして体験ツアーなどを開催するなど、地域に根差した挑戦をされている方が多いようであります。 国は、2018年6月、2024年度に8,000人という新たな目標を掲げ、隊員や自治体をサポートするため2016年からサポートデスクを設け、電話などでの相談に乗っております。それでも自治体や地域とのミスマッチなどを理由に、任期の途中で辞める隊員もいることを踏まえ、今年度から2泊3日以上の期間で地域住民との交流などを体験するお試し地域おこし協力隊を実施し、隊員の確保に努めておるようでございます。 ここで、現在の宇和島市の地域おこし協力隊の現状についてお聞かせください。さらに、任期を終えた方のその後、先ほどの全国平均と比較してどうなのかなど、10年間の総括を簡潔にお聞かせください。企画情報課、木原課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 木原企画情報課長。 ◎企画情報課長(木原義文君) 宇和島市におきましては、平成25年度から地域おこし協力隊員制度を導入しており、今年度で8年目を迎えております。これまでに市内9地区とインバウンド対策の隊員を含め、14名の協力隊を派遣してまいりました。 現状といたしましては、九島、岩松、御槇地区にそれぞれ1名、そして市内のインバウンド対策として1名の、合わせて4名の隊員を配置しております。また、任期を終了した10名につきましては、半数の5名が定着をしており、3名が起業されており、一般の会社に就職している方が1名、残る1名はもともとウェブデザイナーであったことから、配置先に定住し、仕事をされております。 このことから、定住につきましては5割、このうち起業された方は6割となっており、全国平均との比較では定住割合は少し低く、起業する割合は2倍高くなっております。 また、総括といたしましては、協力隊は地域の方々と連携した地域おこしが主な業務となりますが、これまで地域ブランドや地場産品の開発、販売、地域の情報発信、さらには農林水産業の担い手としても、かんきつ栽培、稲作等の活動を行っており、本市の地域活性化に大いに寄与していると認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続きまして、地域おこし協力隊として宇和島市を選んで来ていただいている方たちの声がありましたらお聞かせください。木原課長。 ○議長(福島朗伯君) 木原企画情報課長。 ◎企画情報課長(木原義文君) お答えいたします。 4名の在職隊員に宇和島市を選んだ理由や現在の状況を伺いました。 まず、宇和島市を選んだ理由として、募集されていた業務内容が自分の能力、経験に合っていたというものが共通してございましたが、このほかに人や自然が魅力的であった、また募集説明会での職員の説明に熱意を感じ、一緒に仕事をしたいと思ったといううれしい声もございました。 また、実際に宇和島で業務に当たっての感想としては、住民とのコミュニケーションがうまくいっている。地域の方々が優しい人ばかりですごくありがたいという声がある一方で、家賃・物価が高く給与水準が低いので、今後継続して住んでいくのは困難だと感じたという声もいただいております。 さらに、任期を終えて引き続き当市に定住されている元隊員の方々にも御意見を伺ったところ、地域の方々から親切に基礎技術を教えていただいた。協力隊の業務期間中は今の生活基盤をつくるよい準備期間であったとの声をいただいております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続きまして、今後地域おこし協力隊として青年世代の人たちから宇和島市を選択していただくためには何が必要か、今後の課題をお聞かせください。木原課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 木原企画情報課長。 ◎企画情報課長(木原義文君) 地域おこし協力隊は、地域おこしと過疎地への定住促進の2つを目的とした事業であり、応募される方の多くがこれまでの自身の能力、経験を生かし力を発揮したい、また移住先としても検討したいとの思いを持たれております。 このような中、青年世代の人たちから当市を選んでいただくためには、隊員の有意義な活動につながる業務内容であることはもちろんのこと、任期後の定着に結びつくミッションを設定し、地域おこし協力隊の目的に沿った魅力的な活動内容となるよう準備を行うことが重要だと考えております。 また、当市の事例といたしまして、任期途中で退任された方の退任理由の一つとして、地域の方とのコミュニケーションに問題があったという事例を把握しており、今後といたしましては、受け入れる地域の皆様方との十分な事前協議、併せて任期中におけるきめ細かなフォローを行うなど、お互いに信頼関係を築きながらスムーズに地域に溶け込めるような体制づくりに努めたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 多数の隊員の皆さんが宇和島を選択していただけるよう、また今後ともよろしくお願いいたします。 続きまして、コロナ禍における自殺者の増加について伺います。 コロナ禍の収束が見えない中、自らの命を絶つ人が現在日本においても急増しているようでございます。悩みや困難を抱える人に寄り添い、支える取組が急務となっております。自殺者の数は近年減少する傾向にありましたが、7月以降は4か月連続で前年の同じ月より増加しているそうであります。 憂慮すべきは女性の自殺者が多いことで、10月は852人で前年の同じ月より約8割も増えているそうでございます。その理由について、厚生労働省の依頼で自殺対策の調査研究を行っているいのち支える自殺対策推進センターは、非正規雇用が多い女性はコロナ禍による失業などで経済的に困窮しやすいことに加え、家庭にいる時間が増えたため、DVや育児の悩み、介護疲れなどの問題が深刻化した可能性が指摘され、有名人の自殺報道の影響もあると言われております。 さらには、子供の自殺が増えている点も看過できない状況であり、8月には高校生の自殺者が過去5年間で最も多くなり、コロナ禍による学習環境の急変などが背景にあるとみられ、極めて深刻な事態となっておるそうでございます。私たちが思っている以上にコロナ禍の影響が人々の心の中に深刻に進んでおり、対策が急務となっております。経済的な問題や人と会えない環境の中での孤独感など、ふだん元気な人でさえなかなか元気になれない状況が1年近く続いております。自殺者の防止には身近な人の見守りや声かけが大切になってまいります。心身ともに疲弊している人は、周囲に助けを求められず、孤立しやすく、家族や友人、地域住民らが声をかけ、小さな変化も見逃さないことが大事になってまいります。 このような不安や孤独感が支配するような情勢の中、相談するところがある、話を聞いてくれる場所、人がいるということがどれだけ心強く安心を感じるか、相談窓口に立たれる皆様に感謝申し上げます。 しかしながら、コロナ禍の状況の中、相談支援窓口の強化や、電話やSNSによる相談窓口などの必要性も感じております。様々な課題の中でありますが、行政における相談支援窓口の現状と所感を簡潔にお聞かせください。これもちょっと各部署にお伺いしたかったんですが、時間の都合でできるだけ短くお願いできたらと思います。まずは教育委員会、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、いじめの件についてですけれども、現在心配な事例は報告されておりません。いじめ以外に関することといたしまして、心配な事例としましては、親子関係での相談と虐待の疑いのある事例がございましたが、どちらも保護者との面談、関係機関との連携によりまして、現在は親子とも落ち着いた生活をしております。今後とも健康観察、教育相談、人権集会、参観日等での保護者への啓発も含めて、いじめと虐待が起こらないよう努めてまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続きまして、保健福祉部、伊手部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 相談支援窓口につきましては、宇和島市自殺対策計画に基づきまして、広報やホームページ等で周知するほか、市の関係部署に自殺者のリスクに気づき支援につなげるポイントを配布し、自殺リスクの高い方を早期に発見していただき、保健師などの専門職へつないでいただくよう連携を強化しております。 厚生労働省から周知されておりますSNS相談等の窓口につきましても、相談者へリーフレットを配布するなど周知に努めているところでございます。 また、市の職員や市民を対象に、ゲートキーパー養成研修を実施しておりまして、11月末現在で266名の方を養成しております。今後もゲートキーパーの養成に力を入れ、相談支援窓口の強化を図ってまいります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続きまして、産業経済部、楠部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 市では、宇和島商工会議所に委託し、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている事業者のための経営相談窓口を設置しておりまして、月水金曜日の週3回、経営相談を受け付けております。 相談内容は、ほとんどが国等が実施しております各種の給付金や補助制度に関するものとなっておりますけれども、その他経済的なお困り事の相談があった場合におきましても、対応させていただいているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 相談窓口についてのお願いですが、相談者の方は何かしら困ったことがあり、相談したいことがあって庁舎に、役所に来られております。しかも勇気を振り絞って来庁し、どこに行っていいかも分からず迷われている方もいらっしゃると思います。見当違いの場所で見当違いの相談をされる場合もあるかと思います。私も度々ありますが、前にも言いましたが、役所にも議員にも話しにくい、行きにくいと思っている方たちの声をよく伺います。 コロナ禍の収束が見えない中、行政の皆様にも様々な緊張感やストレスがあり、疲れもたまってくるかと思います。体調管理等に気をつけていただきながら、さらにはコロナ禍の新しい生活習慣を継続し、社会の分断が深刻の度を増す今、市民の皆様に寄り添った対応を何とぞよろしくお願い申し上げます。 最後に、コロナ禍のこういうときだからこそ、行きやすい、親しみやすい、相談しやすい市民のための宇和島市役所でありますようにと、期待と願いを込め、終わります。 以上です。ありがとうございました。 ○議長(福島朗伯君) 以上で畠山博文君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。     午前11時58分 休憩-----------------------------------     午後1時00分 再開 ○副議長(武田元介君) 再開いたします。 休憩前に引き続き質問を行います。 まず、松本 孔君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 公明党の松本 孔でございます。通告に従いまして質問させていただきます。 今日は、ペーパーレスでということで、若手の議員さん皆、紙を使っていないので、私も挑戦をしてみます。ちょっと心配なんですけれども、これが消えたらどうしようかなと。 それでは、1問目のコロナ対策についてお伺いをしたいと思います。 全国的にコロナ、第3波襲来となりまして、愛媛でもスナック、また介護施設、学校でクラスターが連鎖的に発生をいたしました。囲い込みが進み、市中への感染拡大には至らないものの、クラスターの感染者は県内の感染者の約70%近くに上ります。 クラスターの発生は、医療機関を大きく圧迫する事態を招きます。予防に万全を挙げておられるとは思いますが、松山での介護施設のクラスター発生をどう分析をされ、また市ではどう対応されておられるのか、まずお聞きをしたいと思います。伊手保健福祉部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 松山市の高齢者施設で起きたクラスター連鎖につきましては、陽性と判定された高齢者施設利用者がほかの介護サービス施設を利用していたことにより発生したものです。 介護サービスの利用者につきましては、本人の状態に応じて複数のサービス、複数の事業所を選択して利用していることから、本市におきましても今回の事例を踏まえ、感染拡大を防ぐため、事業者に対し利用者のほかの施設との併用状況を把握するようお願いをしたところです。 また、外部からの訪問者の記録でありますとか、利用者や職員の毎日の健康観察の徹底、動線の切り分け、飲食を伴う会食や他県への移動を控えるなど、高齢者施設には感染対策の徹底を行っていただいております。 以上です。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) また、松山での中学、高校でクラスターが発生をしております。十分に配慮をした上でのこととは思いますが、松山での学校クラスターについてどう判断をし、我が市の学校での発生予防にどう取り組まれておるのか、片山教育部長にお聞きをいたします。 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 今ほどおっしゃられたとおり、松山市におかれましても、もちろん国や県の指針に従って、学校の感染症対策に万全で取り組まれていたんだろうということを思いますけれども、そうした中でも残念ながら学校クラスターの発生という事態になってしまいました。 この松山市の事例を見ましても、やはり感染者が出た場合の囲い込みをいかに早急に行うかということが重要であるというふうに感じておるところでございます。 当市におきましても、マスクの着用や手洗い、換気など、これまで行ってきた基本的な感染症対策に加えまして、家庭と学校、地域が協力し、児童・生徒の動態を可能な限り正確に把握しておくこと、これが大切なことだと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) もう一つ心配なのは、高校受験、大学受験と、受験時期とも重なりまして、受験生の不安も大きいと思われますが、どう対応し、励まされていかれるのか、金瀬教育長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 受験生も今年は保護者の方も含めて不安をお持ちかと思います。例えば、高校によっては体験入学が中止になったり、あるいはオンラインに変更されたりといったような状況が生じております。 こういったような状況にあることを踏まえまして、受験生や保護者の皆さんの不安を少しでも下げることができるように、進学先の高校の学校の情報ですとか、あるいは入試に関する情報について丁寧にお伝えするとともに、励ますというんでしょうか、対応しているところでございます。 ○議長(福島朗伯君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 私はそこのホリバタ、ホリバいうんですけれども、あそこにも高校生たくさんおいでになるし、そういうところで、しっかりまた励ましをされるんだろうと思っております。よろしくお願いしたいと思います。 今、課題として浮かび上がっているのは、日本のクラスター対策は感染者を危険人物と見る管理の発想があるということでございます。手当てされ、保護されるべき存在である感染者が、排除の対象になりかねないという事態でございます。 東京医科歯科大学の藤原教授は、誰もが感染する可能性があること。感染は悪で、感染者は対策を怠った批判されるべき人という風潮があることを強く懸念をされております。周囲に感染者が出ると、誰が感染をしたのかと探し回る人が出てくる。これでは、批判を避けるために体調不良を隠す人や、検査に協力しない人が増え、感染拡大につながりかねません。 事故に遭った人がリハビリに励み、社会復帰をすれば偏見の眼で見られることはありません。新型コロナウイルスに感染することは、交通事故に遭うことと同じで、完全に防ぐことはできません。誰もが感染する可能性があることを理解すべきだと語られております。私もそう思います。 先日、市内のある自治会長さんから、感染したのは誰かを教えてくれ、自治会長なら知っとるやろうと言われて本当に困っていると。こんなことなら自治会長には教えてもろうとかないかんと、こういうふうに言われておられましたけれども、感染者を追い詰めることになってはいけないというふうに思います。誰もが感染する可能性があり、職場も個人も自宅待機などのコロナ対策を取る機会もあるという心構えで行かなければならないと思いますが、この点、どうお考えか岡原市長にお聞きをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 確かに、現在第3波の流れの中でここまで感染者が多発している状況では、人はなかなか正しく恐れることができていない状況というものがあるんだろう思っています。 そのためには、やはり個々がしっかりと自身の感染を防止する策というものを丁寧に講じていくことが必要であろうというところで、先ほども答弁差し上げたとおり、マスクをしっかりやっていく。そして、ソーシャルディスタンスを築いていく。そして、3密回避、換気も含めてしっかりやっていく。そして、大声を出すような、そういった場所には行かない。こうしたことをしっかりと守っていくことが必要であろうと思っております。 また、よくいろんな誹謗中傷というものがなされるというこの現実の中で、感染者であるとか関係者に何か直接物を言うこと自体がいわゆる誹謗中傷とお考えになられている方がいらっしゃいますけれども、実はどこの場所かを特定しようとすることが、そのときに既にもう差別をしようとしている、そういう考えの下に、やはりいつ起きてもおかしくないこの事態に冷静に対応するために、そういった自己の感染拡大をしないような防止策と、そして周辺のことには正しく恐れていくと、この2つの考えでしっかり取り組んでいく。そのような考えが必要であろうと思っております。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 今、市長が言われたように、やはりそうした考え方を常に発信をしていただいて、差別にならないようにしていくことが大事だというふうに思います。 また、春先の感染第1波から様々な知見が積み上げられまして、新型コロナウイルス感染症対策分科会が示しました感染リスクが高まる5つの場面という典型と言えます、すなわち飲酒を伴う懇親会と、大人数や長時間に及ぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わりということです。こうした場面はつくらないことが大事であります。 こうした正しく恐れることが大事で、感染を恐れて家にじっとしているとかでは心身の健康に悪影響を及ぼし、独り暮らしの高齢者や若者が孤立することは防がねばなりません。 三間のほうで高齢者の方が誰もいない農道をマスクをして手押し車を押して歩いておられましたけれども、高齢者の孤立や体力低下を防ぎつつ、正しく恐れる対応をしていただくことが大事だというふうに思いますが、この点、どう対処されておられるのかお聞きをしたいと思います。伊手保健福祉部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 議員が御指摘されますように、コロナ禍における高齢者の閉じこもりにつきましては、身体機能の低下でありますとか、鬱、認知症のリスクを上げるのみならず、社会的孤立と閉じこもりにより死亡リスクが2倍を超えることが東京都健康長寿医療センター研究所から報告されております。 そのため、本市におきましては、一般介護予防事業であります生き活き教室でありますとかガイヤ健康体操の団体に対しまして、活動の自粛要請は行わず、マスクの着用でありますとか手洗い、手指消毒、定期的な換気等、感染対策を取った上で活動を継続していただいております。 また、自主的に参加を控えておられます方に対しましては、地域包括支援センターのホームページであります生き活きうわじまLifeにおきまして、ガイヤ体操の動画でありますとかフレイル予防を目的とした介護予防リングカードを紹介しております。そのほかといたしましても、ガイヤ体操につきましてはDVDの無料配布も実施しており、様々な条件下でのフレイル予防に取り組んでいるところでございます。 以上です。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) コロナ禍での体力低下というのが問題視をされておりますね。運動不足解消のために様々今言われたようなこともされておりますけれども、うわじま歩ポでもイベントを実施をしているということでありますけれども、分かりにくいという声があるんですが、説明願います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 コロナ禍における市民の運動不足解消のためとしまして、本年7月10日から1月31日までの6か月間でございますが、「がんばろう!うわじま・歩いて、健康力アップ」といたしまして、うわじま歩ポのイベント期間を設定しております。 特に65歳以上の高齢者の方につきましては、運動不足による虚弱状態、いわゆるフレイルでございますが、そちらに陥れば要介護になるリスクが高まってまいります。そこで、ウォーキングに積極的に取り組むことなどによりまして、ウィズコロナ期の市民の健康維持及び高齢者のフレイル予防、要介護予防を目的として実施をしているものでございます。 具体的には、65歳以上の方につきましては180ポイントで2,000円分、18歳以上65歳未満の方については360ポイントで1,000円、こつこつ歩ポの方は90ポイントで同様の達成券を送付させていただいているところでございます。 これまで広報やホームページ等で周知はしてまいりましたけれども、再度市のホームページでありますとかSNS等で分かりやすく周知したいと考えているところでございます。 以上です。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) これまでコロナ予防であるとか体力低下に対する様々な取組について説明をしていただきました。本当に今お聞きになっている方々も十分参考になったのではないかなというふうに思います。これからも啓発をよろしくお願いをしたいと思います。 話は変わりますが、先日の報道で、これまで医療用N95とかではなくて、通常のマスクは飛沫の飛散防止になるけれどもウイルスの侵入防御にはならないとされておりましたけれども、結構多くのウイルスを防ぐことができ、体の中に入った分抗体ができ、免疫を得ることができる。大量に吸い込まず、適当な量を体に取り込むことで、万一コロナを発症しても軽い症状で済むと聞いたのでございますが、これは正しいのでしょうか。市川先生にお聞きをいたします。またこれだけは守ってねということがあれば、お聞かせ願えたらと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 市川病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(市川幹郎君) 病原菌に感染すると、その病原菌に対する抗体ができ、新たに新しい病原体が侵入した場合にそれを攻撃する仕組み、いわゆる免疫ができます。この仕組みを利用したのがワクチンですから、議員御指摘のように発症しない程度のウイルスが体内に入れば、感染患者にならずにそのウイルスに対する抗体ができることは理論的にはあり得ると思います。 今回の新型コロナウイルス感染患者のほとんどが6か月後に再感染を防ぐ抗体を持っていたと横浜市立大学の研究グループは発表をしております。一方で、重症患者ほど抗体が強く残るとも言っていますが、持続的に感染を防止できる抗体価がどの程度のものかということがまだ確立されていないと思います。 ウイルスに対して詳しくない私ごときが意見を述べる資格はありませんけれども、自然感染で免疫をつくるために発症することなく適当な量のウイルスをマスクを通して吸入することは、現実問題として極めて難しいのではないかと思っております。 新型コロナウイルスについては多くの関係者がいろいろな意見を述べられておられますが、ひっくり返して言えば、まだはっきり分かっていないということなので、不明な点が多いことを考えると、現実的、確実な結論が出るまでは、愛媛県知事が記者会見で繰り返し述べられている、うつらないように自己防衛、うつさないように他人に配慮、3密回避を実行し、寒くなり風邪やインフルエンザ等の感染防止にも努めることが取りあえずの手段ではないかと考えております。 また、市民の皆様には、今、松本議員からも御指摘がありましたし、昨日浅田議員からも御発言がありましたが、感染された患者様や御家族、さらには新型コロナ感染の治療や防御に携わっている多くの方々に根拠のない誹謗中傷は謹んでいただきますようお願いを申し上げます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) これは何日か前の朝のテレビで、今私が先生に質問させていただいたのは出ておりまして、そうだったらええのになと思いながら、でもなかなか信じられないなと思うことで、ちょうど原稿にも取り組んでいたところでしたので、ちょっと聞いてみようということでした。そういうことはあまりないということですので、十分気をつけて、コロナにかからないように頑張らんといかんなと思いました。 もう一つ病院の関係で、スマホで診察時間の案内をするコンシェルジュ、これが始まりました。3密回避の大きな戦力になるというふうに思っております。11月24日運用を開始されましたけれども、運用状況を教えていただきたいと思います。大宿医療行政管理部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) お答えいたします。 市立宇和島病院に11月24日から導入いたしましたモバイル端末による患者呼出しシステムについて、12月4日までの運用状況を報告いたします。 運用開始から9日間の利用登録者数は205人、1日平均23人の方に登録をいただいております。そのうち男女比で約6割が女性で、市町村別では約8割が宇和島市の方となっております。年代別では50代が26%と最も多く、続いて60代、40代となっており、40歳以上で全体の約8割を占め、中高齢者の方の登録が多くなっております。 今後も、患者やその御家族の皆様にアプリの登録と積極的な活用を呼びかけてまいりますとともに、導入から3か月が経過した後、2月の下旬をめどに本システムの利用者に対するウェブアンケートを実施して、さらなる患者サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) まだ始まって間もなくということですけれども、もう200人を超えたと、こういうことですので、やはり需要はあったんだなというふうに思いますし、また今からもだんだん増えていくだろうと思っております。これが本当に3密回避にもなるし、また待ち時間の有効利用にもなるということになれば、幸いだなというふうに思っております。 次に、若者の宇和島定住について伺っていきます。 今年はコロナ禍という思いがけない事態が到来をいたしまして、来春卒業を迎える高校生、大学生に取りましては、大変厳しい状況になってきております。ここ数年間は売り手市場で就職戦線も穏やかだったわけでありますが、雇用の急速な悪化で、殊に新卒採用は厳しく、8月のリクルート調べでは、前年比15%の減、7月厚労省の調べでは24.3%の減という数字も出ております。 第2期の就職氷河期と言う人もおりますが、2006年9月のリーマンショックあたりの氷河期に当たった学生の中に、不安定な就労を余儀なくされたり、社会参加が難しくなるなど、社会問題も生まれております。厳しい状況にある学生を今どう支援をしていくか、また、大きな課題となっております。 我が市における高校の新卒者の就職内定率はどのようになっているのかお聞かせ願いたいと思います。楠産業経済部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 高校新卒予定者の就職内定率につきましては、市内の状況は公表されておりませんので、県内の状況について御報告させていただきます。 愛媛労働局が発表いたしました資料によりますと、令和2年10月末現在における県内の高校新卒予定者の就職内定率は71.4%となっております。前年同期の82.6%と比較いたしますと11.2ポイント下回っているという状況です。 これは、コロナ禍による影響で、全国の高校で休業期間があったことによりまして、生徒の準備が不十分なまま就職活動に臨むことが懸念をされまして、学校から企業への生徒の応募書類の提出の開始が例年より1か月後ろ倒しの10月5日からとなったことが主な要因と考えられます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 教育委員会では分かりませんか、宇和島市の就職内定率って。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) ちょっと把握できておりません。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) そうですか。私は強力な就職支援のためにも、地元とのマッチングを図る、また、新卒ハローワークを設ける、それから専門の相談員を設けるなど、一人も漏れなく支援をする体制をつくるべきだと思いますけれども、御所見を伺いたいんですが、楠産業経済部長はどうですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 現状におきましては、高校新卒予定者につきましては高校と愛媛労働局が就職支援を行っておりまして、大学新卒予定者につきましても、大学や労働局が就職支援を行いながら、各個人が就職情報によりまして個別に就職活動を行っていると認識をしております。 愛媛県におきましては、県内高校の18に就職活動支援員を配置し、就職支援を行っておりまして、また愛媛労働局におきましても、愛媛新卒応援ハローワークをはじめ県下のハローワークに配置をいたしました就職支援ナビゲーターによる就職先未内定の生徒・学生に対します個別支援や合同就職面接等を実施しております。 したがいまして、御質問の市として体制をということですけれども、現在検討はしておりませんけれども、本市におきましても市及び県、商工団体等で構成いたします宇和島地域雇用創造協議会が、新卒者に限らず県内外の求職者に対しまして市内事業所への就職をあっせんする合同就職面接会を開催しているところでございます。 以上です。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 通常の就職支援とかそういうことならいいんですけれども、今回の場合コロナ禍ということもあってなかなか厳しい状態になっているので、そうした状況のときに支援をしていくべきではないかというふうに考えます。 学校のほうもあまり、県の県立高校ですから、高校は県立ですから県がすればええというぐらいに思うておられるのかもしれませんが、やっぱり地元企業とマッチングをどう図るかというのは、真剣今考えるべきであるというふうに思いますし、新卒応援ハローワークというのは松山にあるんですけれども、松山に行かずとも、クラスターの中に行くようになりますから、そういう地元での相談に乗っていける、こういう状況に今年とか、来年どうなるか分かりませんが、そうした取組をすべきではないかなと思うんですが、市長の御所見を伺っておきます。 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 確かにこれまでのやり方だけでは十分にそういった方々を獲得することはできない現実というのがあるだろうと思いますし、また新たな価値観で、それこそ新たな価値観でそういった方々がいらっしゃるわけでございますので、そういった意味でそういった方面にも努力をしていくべきだろうと、そのように感じている次第でございます。
    ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) また大学生の中にはふるさと回帰の動きというのが今出てきております。それまで、その状況もつかみ、地方回帰の道筋を示していくのは今絶好のチャンスであるというふうに思います。 田舎は不便、都会は便利というような通説がこの感染症になりまして覆ったというふうに思います。人の多い都会がどれほど酷か。いい空気を胸いっぱい吸っておれる田舎というのはどれほど幸せかというのを今回嫌でも思い知ったような状況ではないかというふうに思います。 若者が住める宇和島になるために、強力な支援をすべきであります。我が家の周辺も若者が地元に残りました。右隣は、お一人はお嫁さんに行って県外へ出られましたけれども、お二人宇和島で働いております。左隣は3人とも宇和島で職を得て働いております。我が家も同じで、同じ校区がよいということで今年校区内に移り住むようになりました。何とか仕事を得れば、皆喜んで宇和島に住み続けております。定住のための強力な支援をすべきではないでしょうか。 例えば、高島市というところがありますが、ここは高島市若者定住促進条例というのを制定をいたしまして、その重点的事業の一つとして、空き家等のリフォームによる若者の住宅確保を支援をしております。 また、三豊市では、定住人口の増加と地域経済の活性化を図るために、40歳未満の若者世帯の新規住宅取得に対して補助金を交付しております。 このように、若者への住宅支援は各地数多くあります。高賃金は望めないこの地域を考えれば、若者定住のためにこうした積極策を今こそ推進すべきであると強く要望をいたしたいと思います。 東京から地方に流出した人口というのは、今年の夏、流入分を上回りました。NPO法人ふるさと回帰支援センターによりますと、6月から9月の相談件数というのは1万人を超えています。感染リスクから、やはり地方で暮らすということに再評価の動きというのが如実になってきております。自治体も工夫を凝らしております。就活応援、住宅支援、今できるアクションを起こすべきではないかと思いますけれども、市長に御所見をお伺いをいたします。 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほどの合同就職説明会以外にも、やはり様々なことに挑戦をしていくということは申し上げたと思いますけれども、そういった意味で、今県のほうが県外から県内に対して就職に関する様々な動きをする際に、最大で2万円の補助を出すという、そういった仕組みというものもなかなか十分な周知ができていないんだろうと思っておりますので、こういった、まずはそういった費用にそういった手当てができることも含めて御案内をすべきだろうと思っております。 宇和島市におけるいわゆる県や市の空き家バンクに登録している物件について、購入または賃借される方に関しましては、今それ相応の補助制度というものはあるところでございますけれども、先ほど議員御指摘の、この近くでいうと三豊市の事例等々は、これは新築物件等々に対してそういった手当てをするというものと認識しているところでございますので、そういった事例というものを検証しながら調整をしていきたい、そのように考えている次第でございます。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) よろしくお願いをいたします。 以前というか、9月ぐらいまでですかね、大学生にふるさと小包、送りましたね。それっきりにせずに、やはりつながっていくべきだと思うんですよ。だから、その後どうですかとか、はがきの一枚出すとか、そういうようなことをしながら絆を深めていく。またさらに宇和島と大学生との絆をというようなこともいいのではないかなというふうに思ったりしますし、もう今も第3波で大変な時期ですから、ふるさと小包の第2弾を送ってあげるとか、こういうのも検討されながら、宇和島との絆をさらに深めていくことができればいいのではないかなというふうに私は思っております。御検討いただければと思います。 次に、自治体のデジタル化ということで、質問をいたします。 コロナ対策の給付金事業では、結局紙ベースの業務となりまして、給付に大変手間取りました。このことからも、今、行政のデジタル化の要請が強まっているということです。 このことは、言い換えれば、役所に出向かなくても様々な行政手続ができるということであります。行政サービスのデジタル化で行政の効率化、コストダウンが図られるだけでなく、住民にとっても大いに利便性が高まり、殊に災害時に給付金とか支援金の迅速な給付に寄与すると思われます。明年7月にはデジタル庁も発足するということから、行政のデジタル化は大きく進むというふうに思われます。 そこで鍵となるのは、やはり推進基盤となるマイナンバーカードの普及であります。明年3月からは健康保険証、また運転免許証としての機能も始まります。個人情報が漏れることはないか、口座のひもづけで預金額が分かるのではないかとの疑念も持たれる方も、また不安というものをどう払拭し、利便性、安全性を訴えていくか。これが大事な点であります。 国は2年半で全国民への普及を目指すということでありますが、愛媛県でもマイナンバー普及率は最低の市でも12.8%、最高で27.2%だそうでありますが、我が市の普及率というのはどのあたりなのか、お聞せ願いたいと思います。これは田邑市民環境部長ですか。 ○副議長(武田元介君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 本市のマイナンバーカードの交付率についてお答えします。 直近の令和2年11月末現在の交付率でございますが、21.81%、交付枚数が1万6,249枚となっております。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 大体平均というところですかね、県下の。ちょっと下、上。どっちにしてもまだまだというところでございますが、問題となるのは、やはり情報格差の問題と思います。全ての人が恩恵が行き渡る。高齢者であってもメリットが実感できる状況をつくらなくてはならないというふうに思います。 高齢者向けのスマホをこうだとか、パソコンボランティアなどきめ細かな施策というのが必要ではないかなというふうに思いますけれども、この点どうサポートをしていくのか、お聞かせ願いたいと思います。田邑市民環境部長。 ○副議長(武田元介君) 田邑市民環境部長。 ◆22番議員(松本孔君) どうも違うたね。 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 私のほうからお答えをさせていただきます。高齢者を対象としたスマホ教室につきましては、今年度、愛媛県が県下で実施をしておりまして、当市におきましても先般12月3日にきさいや広場の研修室において開催されたと伺っております。加えまして、県はより多くの方が参加できるよう、市、郵便局並びに受託事業者と協働して宇和島ガイア健康体操を行っております生き活き教室事業所において、個別開催も計画しているようでございます。今後におきましても、県とも情報連携を図り、きめ細かな施策の展開をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 今、国から未申請のお宅に申請書類といいますかね、来ていると聞いているんですけれども、これはどのようなものなのか、お伺いをしたいと思います。田邑部長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) マイナンバーカードの申請書の送付についてお答えをいたします。 申請書の書類についてはこれからと聞いておりますが、マイナンバーカードのさらなる交付推進を図るため、総務省が12月末頃から令和3年3月までの間に地方公共団体情報システム機構へ委任をしまして、マイナンバーカードの未取得者、このうち75歳以上の方でありますとか、乳児、国外からの転入者等は除きますが、QRコードつきの申請書、返信用の封筒、パンフレットを郵送する予定と聞いております。 同封のQRつき申請書では、あらかじめスマートフォンなどで写真を撮り、QRコードを読み取っていただくことにより、御自身で簡単に申請ができるものとなっております。また、スマートフォンがない方につきましても、御自身で写真を貼りつけ、必要事項を御記入いただき、同封の返信用封筒に入れて郵送申請することもできます。申請書が届きましたらお早めに申請をいただければと思っております。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 先日、薬師谷の友人が初めてマイナンバーカードを思い立ちまして申請をしました。バスで市役所に行こうかなと思ったんですけれども、一応電話したところ、名前と住所を伝えると申請の書類をすぐ送ってきてくれて、写真を貼りつけて記入して送り返したら、意外に簡単やったよと言っておりました。簡単に申請できることもアピールしていただきたいと思いますね。 我が市では、郵送で受付ができるということですが、最終的には通知カードなどを持って市役所とか支所に出向いて、そこで交付をされる。昼間役所に行ける人ならいいんですけれども、なかなかそういう人ばかりいなくて、難しいという人もおられると思うんです。積極的に推進を図るというのであれば、夜間とか、また土日とか、交付できるようにしたほうがいいんではないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○副議長(武田元介君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 申し訳ありません、日にちについてはちょっとここで申し上げられないですけれども、議員今御指摘のとおり、土日のやはり平日に来られない方については、土日の交付というのも定期的に、日を追って広報等でお知らせして、取扱いをさせていただいておるところです。 夜間はちょっと今やっていないんですけれども、土日は今第2土曜日でありますとか、第4日曜日とか、そういう形で、広報を通じて詳しいことについてはお知らせをしております。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 私も知らなかったんですけれども、知らない人は結構多いんではないかなと思います。夜間といっても別に10時まで開けておけというわけじゃなくて、仕事が引けて、せめて7時ぐらいとか、それやったら仕事を終わって行けるとか、そういうようなことくらいは便宜図られるんじゃないかなと思ったので、ちょっと提案をしておきます。また検討してみてください。 断らない行政サービスということで、コロナ禍の下で8050問題、孤立を深める独居など、問題が浮き彫りになってきておりますけれども、今年6月、市区町村の相談支援体制を強化する社会福祉法等の一括改正法が成立をいたしました。 明年4月改正の社会福祉法というのが施行されます。福祉は、これまで高齢、障害、子供等、属性別、対象者別という制度整備がなされてきておりますけれども、社会は大きく変わり、我が市でも高齢化率は40%、地縁もだんだん薄くなり、子供も遠く、社会的孤立も深刻でございます。現在は、制度運用を超えて複合的な課題を解決しなければならない事態になってきております。これまでの制度や支援の枠組みでは吸い上げにくい、相談に行っても適切な支援につながりにくいということから、包括的な支援の仕組みづくりが進められていくようになりました。誰も置き去りにしない支援というのは、今回のコロナ禍ではさらに重要性、必要性が高まっております。 複合的な課題解決のためには、本人、世帯の状況を見ながら継続的な伴走型支援というのが重要な柱となります。寄せられた相談を丸ごと受け止め、支援につなげる断らない相談支援というのが求められております。この明年4月の社会福祉法改正による重層的な支援体制整備事業では、介護以外に支出することができなかった介護保険財源を直接介護に関係のない8050問題対策などにも利用できるということになっております。実際には、手を挙げた自治体に限られるわけですが、我が市の取組はどうなっておられますか。市町村が実施主体でありますから、町内の連携体制、また社会福祉援助ができる職員の確保など必要な予算を確保することが法改正に備えていくべきというふうに考えますけれども、お伺いをいたします。伊手保健福祉部長、お願いします。 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 高齢の親が無職の子供を支えるいわゆる8050問題でございますが、これにつきましては、本市におきましても実際起こっているケースでありまして、今後の高齢化と地域コミュニティーの希薄化によりさらに増えてくるものと考えているところでございます。 そのため、本市におきましては、平成29年度から我が事・丸ごとの地域づくり推進事業を開始しておりまして、平成30年度には生活困窮や障害、認知症など複雑化した問題を世帯丸ごと受け止める暮らしの相談窓口を福祉課に設置し、保健福祉部4課及び庁外の関係機関と連携を取りながら、チームで対応してまいりました。この取組が4年目を迎えることになりまして、庁内庁外において断らない相談支援体制が具現化してまいりました。そのため、議員から御質問のありました改正社会福祉法に基づく重層的支援体制整備事業につきましては、令和3年4月から開始したいと考えておりまして、現在予算や実施体制について検討しているところでございます。 以上です。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 宇和島市は先進的に以前から取り組んでいると、こういうことですよね。この法律改正によりまして、国は交付金を創設して後押しをするということも方針の中へ定められておりますので、より一層サービス充実ができるんではないかなと期待をしております。よろしくお願いしたいと思います。 次に、公園整備についてお伺いをします。 公園の維持管理についてでございますけれども、つい最近まで、市内の公園遊具に使ってはいけない、入ってはいけないというテープが至るところに貼られておりましたけれども、最近整備が進みまして、あの禁止テープのひらひらを見かけることがなくなりました。過日見て回りましたけれども、本当によくなりました。 これは石丸公園、ぶらんこが新設されましたですね。まるでもう本当に子供を拒否するかのような遊具がそこかしこにありまして、そのありさまは私どもの子育てのころには目にしないようなものでございました。子供にも申し訳ないし、また、宇和島は子供に冷たいまちですよと意に反してアピールをしているような状況でしたので、私も再三写真をお見せをして、改善を訴えてまいりました。ようやく整備をされ、子供が安全に遊べる状況を取り戻しております。 この状況をどうしたら維持できるのか、また危ないのテープが舞う事態に陥らないようにするためどうすればいいかということが今からの課題であります。私はもう以前から申し上げておりますように、行政だけの力では広範囲なところに点在する公園を管理することは限界があると、地域の力、住民の力をどう生かしていくかが鍵になるというふうに思っております。 昨年12月議会でも、公園の維持のため、各地で展開をしております自治会とか愛護会とか老人会などの協働を御紹介をさせていただきました。答弁では、参考となるほかの自治体の取組について調査をする、そしてボランティア、また各種団体、愛護会など導入を検討したいというような御答弁でございました。ちょうど1年が経過をいたしまして、その進捗をお聞かせ願えたらと思います。山田建設部長、お願いします。 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) 昨年度12月議会において、公園の里親制度等のボランティアについて回答をしたところですが、その際に、民間団体からその当時公園ボランティアの申出がございました。それで、実施に向けて作業、協議等を進めておったところですが、4月頃のコロナ感染拡大に伴いまして、団体での活動の対応の課題がありましたので、今は民間団体との協議は一時中断している状態です。 以上です。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 取りやめたわけじゃないですね。 提案ですけれども、各地に公園里親制度というのがあります。公園を里子に見立てて、住民自治会、そして企業等が里親として育てて、市がこれを支援をするというものです。くぎが抜けそうになったら打ちつけるとか、ベンチの板が抜けそうだったら通報していただく。危険な木の枝は払っていただくなど、各地各方面で要綱を定めてノウハウの蓄積をされております。ぜひ参考にしていただきたいというふうに思います。 また、広く市民の方が気づいた遊具の異変とか傷みなどを撮影してLINEで通報していただく窓口も考えられるのではないかと思います。と言って書いていたら、昨日、うちの家に帰りましたら、LINEが届きまして、これはタブレットに入っていますけれども、これが、褒めたばかりにまたくさすようで申し訳ないんですけれども、LINEでこれは天赦園公園、こんにちは、こうやってきておるんですよ。午前中キリン公園に行っていたんですが、ちょっと気になる箇所を発見しました。城南側の国道沿いのフェンスなんですが、このような突起物が幾つもありました。あまり目に当たる位置ではないのですが、何かの間違いでこけて刺さったりしたら危ないかなと思いましてというのが左側です。 鉄筋がちょっとぴっと出ているんですけれども、それが4か所ぐらいあるということを教えてくれたんです。 もう1件は、右側のほうは、元結掛公園も行ってみたんですけれども、シーソーみたいなやつが木が剥げている部分があってということで、老朽化なので新しくしない限りは修理も難しいかなと思うんですが、あとはせっかくの砂場に除草剤まいているみたいなんですよ、まいた後にできるワカメみたいなのが結構あって、ふだん使う人がいない、少ないがゆえに除草剤をまくしか方法がないかもしれないんですけどというような、何か絵文字で涙マークがついていましたけれども。 こういうようなLINEで、昨日、おとといですかね、道路のところがLINEで報告してもらい、私もこの公園とかも同じようにいいろいろ報告してもらったら、危険が少しは減るかなと思います。そういう地域の力というのを、やはり市民協働の公園づくりというものを考えるべきではないかなというふうに思いますけれども、御所見をお伺いしておきたいと思います。 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) 先ほど申しましたとおり、地域ボランティア等が公園の維持管理に参加していただく公園里親制度については、市民との協働が図られるとともに、公園の環境美化を推進する上で有効な取組でありますので、これについては参考にして今後検討していきたいと思います。 今御提示の公園等の危険な箇所については、早急に点検して対応するようにいたします。 以上です。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) これは本当に一緒にお子さんと遊んでいる母親だからこそ、そうしたところが見えるんではないかなというふうに思いますので、こういうLINEも有効かなと思いますし、先ほど言いましたやはり公園といっても大規模な公園もあるし、街区公園もあるし、それから地域の小さな公園も、様々ですので、管理のやり方もいろいろですけれども、できるところからモデルでもつくって1つでも2つでもそうした取組をしていただけたらなというふうに思います。 次ですけれども、また人口動態も大きく変わりました。少子高齢化で保育園に行く子供も多いです。公園の在り方も変わってよいのではないかなというふうに思います。子供だけではなく高齢者も自然に集って、憩って、それで対話をして、少し体も動かせる。近くの公園があってよかったなと思えるような公園。ベンチや高齢者も使える遊具を置いて、せっかくの公園ですから、活用を図っていただきたいと思います。 今、子供もごく小さいときからスマホをいじっておりますし、本来は公園で遊んでもらいたい。高齢者も公園で体を動かして、人とも対話していただきたいと思います。この点も何か御所見ありましたらお願いをいたします。山田建設部長。 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 少子高齢化が進む中で、それぞれの公園の利用者や利用形態というのは変化してきておりますので、高齢者も使える遊具の設置や子供遊具の充実などを含めて、多くの市民の方々に利用していただけるように、魅力ある公園としていきたいと考えております。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) よろしくお願いします。 もう一つ、要望があったんですけれども、最近、公園に鉄棒が消えていると。小さいお子さんから大人まで使えると思うんですが、なぜでしょうかというのがあったんですが、できれば設置をお願いしたいというんですが、ちょっと要望に応えていただけませんか。 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) 質問の通告がありまして、少し調べてみましたら、公園の鉄棒に関しては、近年の改修において撤去はしていないようです。しかしながら、新たに設置もしていないというふうなのが現状でございます。 今後改修の際には、公園利用者の年齢層にも配慮して、鉄棒または鉄棒の要素を踏まえた健康遊具等について設置を検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 次にいきます。 安全に欠かせない道路標示を整備すべきということで、道路標示の不備についてお伺いをいたします。 先日、近隣の町で小学校3年生の女の子が横断歩道ではねられ、亡くなられるというあってはならない事故がありました。しばらくして、そこを通りかかって、ああ、ここやったんやなと思ったんですが、横断歩道の標示が本当に薄いと思いました。私は、二度とあってはならないということで、くっきり白い線が引かれていると思ったので、本当に驚きました。宇和島でも気をつけて見てみますと、道路の表示、横断歩道、外側線、停止線、止まれの文字、このどこもかしこも薄くて、消えかけたところがあまりにも多いのに本当にあきれます。 ここは本当に横断歩道なのかと思って目を凝らして、目をこすって見てしまったところもあります。市内の各所で、驚くことに学校周辺の表示も薄くなっております。 これも簡単に見ていただいて。これ明倫、タブレットに入っていますよね。明倫小学校と城東中学校の間の交差点ですね。これ、すごく見えにくいですよ。これ反対側は中等学校に行く道なんですけれども、ここに外側線が入っていたはずなんですけれども、もう何も見えなくて、もともとなかったかのようなものですね。 それから、これは城東中学校に入るところの交差点、三差路です。これももう本当はここもあるんですけれども、もう全く見えないです。ここは何かしら形跡があるという。それから、これは城東中学校に向かっていく道路ですね。こちらが畠山議員のおうちなんですけれども。ここの線ももう全く中央線もない、外側線もない。これは津島高校の前の校門の前の横断歩道。これは津島病院のバス停を挟んだ横断歩道。こういう状態なんですよ。もうほとんどあるかないかが分からないという。そこを分かっていただければいいです。 以前、番城小学校で道路を横断していて事故がありまして、事故に遭ってかけがえのない命を落とした児童がいました。その後、地下の横断道ができて、児童・生徒の命を守っています。国道、県道、市道、使う市民にとってはもう同じ道路です。市民の安全を守るためにもこうした横断歩道、路側帯、停止線、止まれの文字の表示、これはもう白くくっきりとあるべきだと思います。どのようにお考えなのか、山田建設部長、お願いします。 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 松本議員御指摘のとおり、道路標示は市民の皆様の安全を守るために確実に視認できることが重要だと考えております。市道の区画線が消えていたりした箇所については、危険な箇所につきましては順次対応してまいりたいと考えております。 また、横断歩道や一時停止線等の道路標示については、警察のほうが設置、補修、所管をしているところでございます。そのため、宇和島警察署のほうに確認をいたしましたところ、交通事故発生状況や通学路等の利用実態を勘案し、特に摩耗率が高く視認性の低い箇所から順次補修を実施しているところであり、今後も適切に対応したいという回答がございました。 市道等の道路点検等の際や市民の皆様からの情報提供により、摩耗等で薄くなった道路標示等を確認した場合には、宇和島警察署や国道・県道各管理者と情報共有を行って、交通安全対策を実施してまいりたいと考えております。 以上です。 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) もう早急にお願いをしたいというふうに思います。 もう時間が1分ということでございます。今回はやすらぎの温泉について質問することができませんでしたけれども、皆様首を長くして待っておられます。祓川温泉というのはありますけれども、もう高知県境に近い山の中ですから、宇和島市は本当に珍しい温泉空白地になっております。 今回調査費が計上されましたけれども、一日も早い再開をお願いをして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○副議長(武田元介君) 以上で松本 孔君の質問を終わります。 これをもちまして、一般質問を終了いたします。 次に、「議案第125号・宇和島市立学校設置条例の一部を改正する条例」以下、日程記載の順を追い、「議案第141号・宇和島地区広域事務組合の共同処理する事務の変更及び規約の変更について」までの16件を便宜一括議題といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 異議なしと認めます。 よって、「議案第125号」ないし「議案第141号」までの全案件につきましては、便宜一括議題といたします。 これより質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 次に、本日お配りのとおり「議案第142号・工事請負契約について」が提出されております。 お諮りいたします。 この際、「議案第142号」を日程に追加し、議題といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 異議なしと認めます。 よって、「議案第142号」を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 担当理事者の説明を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) ただいま上程されました議案について御説明いたします。 「議案第142号・工事請負契約について」につきましては、第1期川内公営住宅建設工事を施工するため、建設工事に係る工事請負契約を締結するに当たり、地方自治法第96条第1項第5号の規定によって、議会の議決を求めるものであります。 一般競争入札により、株式会社山下工務店が3億2,721万7,000円で落札いたしました。 以上で説明を終わります。御承認くださいますようよろしくお願いいたします。 ○副議長(武田元介君) 以上で説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 質疑がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま上程中の各議案並びに本日追加提案されました議案につきましては、さらに慎重審議を行うため、お配りの常任委員会付託表のとおり、日程記載の陳情とともに所管の委員会に付託いたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 異議なしと認め、そのように決定いたします。 これをもちまして本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。     午後2時04分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  福島朗伯          副議長 武田元介          議員  坂尾 眞          議員  浅野修一...