宇和島市議会 > 2020-03-10 >
03月10日-03号

ツイート シェア
  1. 宇和島市議会 2020-03-10
    03月10日-03号


    取得元: 宇和島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-01
    令和 2年  3月 定例会令和2年3月宇和島市議会定例会議事日程第3号令和2年3月10日(火)午前10時開議会議録署名人指名代表質問-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    田中秀忠君 2番    山本定彦君 3番    畠山博文君 4番    佐々木宣夫君 5番    山瀬忠弘君 6番    椙山三也君 7番    浅田美幸君 8番    川口晴代君 9番    中平政志君10番    武田元介君11番    浅野修一君12番    赤松孝寛君13番    安岡義一君14番    三曳重郎君15番    石崎大樹君16番    岩城泰基君17番    福島朗伯君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員    なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務部長       藤田 良君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     田邑高浩君保健福祉部長     岡田一代君産業経済部長     楠 憲雄君農業復興統括官    前田安正君建設部長       藤堂勝男君教育部長       上田益也君水道局長       石丸孔士君医療行政管理部長   西本能尚君市長公室長      大宿昌生君総務課長       森田孝嗣君財政課長       片山治彦君危機管理課長     山下真嗣君生活環境課長     黒田和哉君福祉課長       伊手博志君保険健康課長     毛利正光君商工観光課長     水野宏一君農林課長       和田恵朗君建設課長       山口 勝君都市整備課長     山田芳人君教育総務課長     西川啓之君学校教育課長     西田一洋君生涯学習課長     富田満久君文化・スポーツ課長  森田浩二君経営企画課長     横山泰司君給水課長       居村研二君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         古谷輝生君次長         木原義文君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君専門員        矢野明美君主査         中村太郎君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(福島朗伯君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第3号により進めます。 本日の会議録署名人に、中平政志君、武田元介君を指名いたします。 それでは、これより代表質問に入ります。 質問は、お手元に配付の発言順位表により、順次発言を許します。 発言時間は、一問一答方式の場合、質問と答弁の時間を含め1人1時間以内といたします。 また、一括質問の場合、最初の質問は1人30分以内、再質問は2回までといたします。 この際申し上げます。 議員の皆様は、指定の発言席にて質問を行い、市長並びに理事者に対し答弁を求める者の指名をお願いいたします。 なお、議員の質問に対する理事者の答弁は、簡潔明瞭に自席にて行い、議事進行に配慮されることを求めます。 まず、清家康生君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 皆さん、おはようございます。自由民主党至誠会の清家康生でございます。 本日は、会派を代表いたしまして、代表質問を行いたいと思います。 今日は大変多くの質問をさせていただきますので、早速質問、本題に入りたいというふうに思います。 まず、新型コロナウイルス感染症問題について伺います。 政府の要請及び県の方針に基づき、新型コロナウイルス感染症対策の一つとして、市内全ての小・中学校を3月3日から25日までの間、臨時休業を実施することを初め、市主催の行事、イベントについても中止・延期がなされているところであります。 中でも、それぞれの家庭の事情を踏まえた子供たちの居場所づくりが喫緊の課題でありますが、現在、児童・生徒たちがどのような日常を過ごしているのか、また、市としてどのような対応を施しているのか伺います。 さらに、感染症対策としての市の対策、病院局の体制についてもお尋ねいたします。 次に、共同通信が昨年11月から今年1月に全国の自治体に実施した景況観アンケートで、県内20市町では、1年前に比べ「上向いている」と答えたのは、「西日本豪雨から1年が経過し、回復の兆しがある」とした西予市のみで、1年前の調査から2市町が減少いたしました。 また、一方で「下降している」と答えたのは2市1町で、そのうちの1つが当市宇和島市でありました。その理由に挙げられたのは、「人口減少に伴う需要減少が著しく、年1%強の人口が減少しており、活気がない。」と指摘されております。 このアンケート調査の結果を、市長として率直に、どう受け止めているのかを伺います。 次に、地方創生時代を勝ち抜くためには、戦略的かつ効果的な広報戦略と情報発信が極めて重要であるとの考え方から、令和2年度より全54事業、総額約1億6,000万円の予算において、宇和島ブランド魅力化計画が実施されることとなっております。その内容を見ますと、多くが現在進行施策、宇和島市総合戦略の既存事業でありますが、中でも新しくうわじまシティブランディング事業の成果品であります当市のキャッチコピー、ロゴマーク、宇和島の魅力資源を集めた写真データベース宇和島百景の活用を初め、プロモーション動画の作成及びインターネット広告を利用したデジタルマーケティング、さらには公式ホームページのリニューアルがあります。 そのうち、デジタルマーケティングにおきましては、もう既に全国各自治体の多くが取り組んでいる施策であります。その中で、どう特化した市独自の色を出していくのか、その戦略を伺います。 また、当計画は、市長、述べられていますように、オール宇和島で臨まなければならない施策でありますが、どう市民の方々へ、この計画を周知し、その輪を広げていくのかお聞かせください。 次に、環境問題について伺います。 海洋プラスチックごみは、既に1億5,000万トンが存在しているとも言われており、海を汚染するだけでなく、海に生きる生物や産業、さらには人体にまで影響を与えるとし、国内外で大きな問題となっております。 これに対し、政府は、循環型社会形成推進計画を策定し、第4次計画ではその方向性として、地域循環共生圏形成による地域活性化、ライフサイクル全体での徹底的な資源循環、適正処理のさらなる推進と環境再生の新たな3項目を挙げられました。 水産業を基幹産業の一つとする当市にとっても、本来得られるはずの漁獲量が減る、漁獲用の網などにごみが絡まって海洋生物がかからない、網が使えないなど、経済的損失にもつながり深刻な問題であります。市としてどう認識し、どのような対応を行っているのか伺います。 さらに、ボランティアの受入れ、清掃活動についてもお聞かせください。 また、短期間に大量のごみが排出される災害時などにも迅速かつ的確に対応できるよう、平時から委託業者、許可業者など収集運搬に携わる業者との連携は密接に図られているのか重ねて伺います。 次に、先日の施政方針演説の中で、市長は、慎重に検討を重ね、令和3年度から中学生までの全面的医療費無料化に踏み切るとし、当初予算にこの事業に関連するシステム改修費として165万円の予算を計上したところであります。 しかしながら、施策実行には議論しなければならない事項が多々ございます。 まず1点目に、愛媛大学から多くの医師派遣をいただいている病院局との協議、また、医師会からの御理解、御協力を得られるのか。 2点目に、無料化を実施するための、年間億を超えるであろう財源の確保は可能なのか。 3点目に、懸念事項となりますコンビニ受診の抑制対策は図れるのか。 以上、3点についてお答えください。 次に、子育て支援について伺います。 健やかに安心して妊婦期を過ごし、出産・育児ができるよう、妊婦期から子育て期にわたって保健師や助産師、栄養士の専門職が関係する機関のスタッフと連携し、相談事に対する必要なアドバイスを行うなど、子育て世代を総合的に支えるとし、昨年から宇和島市子育て世代包括支援センターの相談窓口が設置されました。この1年間の実績と成果をお聞かせください。 次に、高齢者が積極的に社会に参画できる小集落の形成に取り組み、定年後の世代が社会参画しやすいまちづくりを行い、首都圏のアクティブシニアの移住を促す宇和島版CCRC整備事業及び高齢者になっても健康で生き生きと生活できる健康・長寿のまちづくりに向け、居住、健康、医療、介護、コミュニティ、社会参加、他世代共創等の機能を備えた拠点づくりを目指すロンジェビティタウンうわじま構想、この2つの施策は、いずれも5年前からスタートした宇和島市総合戦略の中での事業でありますが、具体的な構想の形が見えてきません。事業の経過と現状を伺います。 次に、昨年9月、厚生労働省の通達により、診療実績が少ない、また、構想区域内に一定数以上の診療実績を有する医療機関が2つ以上あり、かつお互いの所在地が近接しているなどの理由から、当市の吉田病院、津島病院が再検討対象医療機関として再編・統合の議論を進める必要があるとして公表されたところであります。 この内容を報道などで知った、特に高齢者の方々を中心に、動揺された市民の方々は決して少なくありません。今後、地域医療構想調整会議の場において、2病院に対して、どのような協議・検討が行われるのかお伺いいたします。 次に、平成30年7月豪雨災害が発生して1年8か月が経過したところでありますが、被災された方々への生活支援を初め、道路、橋梁、水道等、公共インフラを初め、当市の基幹産業の一つでもあり全国に誇れるかんきつ栽培の園地、農業施設などの復旧に全力を注いでおり、被災地では日常を取り戻しつつあるものの、完全なる復旧・復興へはまだまだ道半ばであります。 それでは、現在の復旧状況について伺います。 まず、建設課所管の国庫補助事業対象工事件数、道路229件、河川107件、橋梁2件の合計338件、全977か所と報告されておりますが、本日までの発注済み件数と工事完了件数及び不落率、また、令和2年度の発注予定についてもお聞かせください。 さらに、この中には、市単独災害復旧工事分は含んでおりませんので、その件数と同じく復旧状況についても重ねてお尋ねいたします。 次に、農林課所管について伺います。 農地267件、農業用施設383件、合わせて650件が国の災害採択件数と報告されておりますが、本日までの発注済み件数と工事完了件数及び不落率、また、令和2年度の発注予定についてもお聞かせください。 続きまして、水道局の復旧状況について伺います。 平成31年度分13件の本復旧工事の内訳は、吉田地区が9件、三間地区が4件でありますが、いずれも年度内の完成に至るのでしょうか。工事の進捗状況と令和2年度の発注状況について説明を求めます。 次に、被災者農業者向け経営体育成支援事業では、モノレールの軌道、スプリンクラー、ハウス、倉庫再建などがあり、農家の復旧意欲を高めるとともに、かんきつ生産再開への貴重な支援事業の一つであります。この事業を被災した農家にどれだけ活用していただき、今後の大きな一歩となったのか。その成果、効果について伺います。 次に、将来農家の担い手となる方々の大きな支援事業として、農地中間管理機構関連農地整備事業があり、今回の豪雨災害で甚大な被害が発生した吉田町玉津地区で実施が予定されております。 令和元年は事業採択に向けた事業計画の作成で、計画期間は令和2年度から令和7年度までの6か年となっており、この事業は担い手や後継者の方々の労働力の軽減、生産性の向上、利便性や安全性の確保など、次世代の農業体系にも大きな影響があります。計画の進捗状況についてお聞かせください。また、同じく災害を受けた吉田町立間地区で協議されております畑地帯総合整備事業についても重ねて伺います。 次に、林業について伺います。 昨年12月、宇和島市、松野町、鬼北町、南予森林組合が一般社団法人南予森林管理推進センターを設立し、森づくり、人づくりを重点目標に掲げ、森林の保水力の低下による災害など、森林の多面的機能の必要性が問われている中、高齢化や後継者不足等で個人管理が難しい森林の整備を行うと聞き及んでおります。当センターの事業内容と令和2年度の具体的な取組についてお尋ねいたします。 次に、水産業について伺います。 アコヤガイの大量へい死に伴い、昨年10月、県及び水産関係者で組織された対策協議会の報告によりますと、宇和島市と愛南町の養殖業者が育てている稚貝の数は、昨年9月末で推定1,118万個と、平成より66%少なく、生き残った稚貝が平年の3分の1にまで減少したとされており、一連の被害額は稚貝と母貝合わせて約3億円と推計されています。これに対して、愛媛県漁業協同組合連合会会長は、原因の究明に当たる専門部会の委員に、新たに専門家1名を増員するなど、早期解明と被害を防ぐための対策を急ぐ考えを述べられております。 真珠養殖は、当市を代表する基幹産業の一つでもあり、品質、生産量ともに日本一の宇和島産真珠としての大きなブランドを築き上げてきました。市として早期原因究明にどのように携わっているのかお尋ねいたします。 また、現在当市において、真珠養殖産業への影響を軽減し、事業継続のため市内の漁業協同組合に稚貝1個当たりの購入費に1円の補助と、宇和海の水温等の継続的な観測強化を図るための運営費の一部負担を実施しております。また、県においては高水温で餌の少ない環境でも生産率の高いアコヤガイを開発したと報じられております。開発交雑稚貝の実証成果が出るのは、2024年頃と聞き及んでいますが、その間、真珠養殖産業に対する支援策を初め、県及び漁協との連携は取れているのでしょうか。お聞かせください。 次に、観光行政について伺います。 昨年7月の松山台北間の定期便就航により、観光客やビジネス交流人口の増加に伴い、各自治体がそれぞれの魅力をアピールすることにより、県下全体への経済効果の波及が見込まれるのではないかと大きな期待がかかります。 当市として、このほどのうわじまシティブランディング事業で得た成果品をどう活用し、改めて作成される第2期宇和島市総合戦略の一つとしてどうインバウンドへの推進へ取り組んでいくのか伺います。 次に、大浦湾埋立地の今後の開発計画について伺います。 今年5月、かねてからの建設中でありました水産物荷さばき施設が、いよいよ運用を開始いたします。今後はさらに当施設と連携した水産加工施設、また、宇和海の特産品販売所などの誘致を行うなど、水産関連施設の拠点としての開発を推し進め、タイ、ハマチ、ブリ、真珠に代表される宇和島産水産物のより一層のブランド化を図るとともに、付加価値を高めることが、ひいては雇用の創出にもつながるのではないかと考えます。水産物荷さばき施設に併せて、流通関連用地の長期的な開発計画は策定されているのかお聞かせください。 また、水産物荷さばき施設が開設される5月以降、県道吉田宇和島線での商用車や大型車両の増加が想定されます。この道路は、大浦地区と市内とを結ぶ唯一のアクセス道であり、児童・生徒の通学路として、また、住吉保育園利用者等、日常多くの方々が利用されており、交通量の増加とともに既存道路の危険性が指摘されております。臨港道路新樺崎1号線及び市道住吉14号線拡張工事の進捗状況と今後のタイムスケジュールについて伺います。 次に、給食費について伺います。 市長におかれましては、平成28年4月より実施されてきた給食費1食当たり100円補助を、令和2年度をもって廃止すると、今定例会施政方針演説の中で述べられました。その理由として、令和3年度から新たな施策として実施する予定である中学生までの医療費無料化を継続していくための安定した財源を確保するため、また、市長の思いの根幹として、もともと口に入るものは自己負担すべきではないかという自らの持論によるものであります。 ただ、1食100円補助は、スタートして4年が経過し、保護者の方々にとりましては家計の一部となって久しい制度であります。市長は、皆様に丁寧に説明していくと発言されていますが、いつ、どのタイミングで説明されるのか、また、その内容は決定事項として、事後報告として市民の方々に対し報告されるのか、重ねてお尋ねいたします。 次に、小学校の統廃合について伺います。 平成30年2月に、宇和島市立小中学校適正規模、適正配置等に関する基本方針が見直され、旧市内の三浦・高光小学校、宇和海地区の結出・蒋渕小学校を廃校。吉田地区の5小学校を1校に、三間地区3小学校を段階的に1校に、津島地区6小学校を3校へ統廃合する案が示されました。一昨年の豪雨災害により、計画の延期もありながら、吉田地区においては住民説明会を開催し、住民の概ねの理解が得られたとの報告を受けたところであります。改めてその内容と、他の計画にある小学校の統廃合計画はどのようになっているのか、現状と今後のタイムスケジュールを伺います。 次に、宇和島南中等教育学校の在り方について伺います。 現在、宇和島市内の小・中学校は、急激な少子化の影響で統廃合が進められておりますが、その一方で、宇和島圏域の高等学校も決して例外ではなく、三間・津島高校では分校化の検討を余儀なくされている状況下にあります。これからも地域の児童・生徒数は減少傾向にあり、宇和島南中等教育学校を含めたこの地域全体での小中高校の在り方を考えなければならない時期にきていることは否めません。 現在、当地域の小中高校では、統廃合、分校の計画が進む中、宇和島南中等教育学校のみは、定員の一部減員はあるものの、1学年4クラスは維持しており、広い圏域から多数の学生が中等教育学校に通っております。宇和島南中等教育学校を含む当地域全体の小中高校の在り方をどのように考えておられるのか、また、愛媛県教育委員会とは、どのような協議をされているのかを伺います。 次に、学校運営協議会(コミュニティ・スクール)について伺います。 昨年4月1日より、市内の中学校6校、小学校24校で学校運営協議会制度が導入され、地域が一体となり児童・生徒の健全育成を図る活動が進んでおります。この制度が導入され1年が経過しようとしておりますが、その成果と見えてきた問題点をお聞かせください。 また、先日開催された公民館研究大会の研究協議において、来年度より小学校で英語教育とプログラミング教育が始まり、学校と地域の共同活動を広げることを発表されました。両事業に対し十分な対応はなされているのか。また、学校運営協議会地域学校協働活動の一体的推進をどのように実践されるのか、併せてお答えください。 次に、発達支援センターの整備及びあけぼの園の移転改築、こども支援教室わかたけについて伺います。 新たに建設される子供支援施設は、誕生から成年になるまで子供たちに総合的に対応できるよう、また、切れ目のないサービスを提供するために整備される複合施設であります。 しかし、現在この計画がどこまで進み、子育て世代包括支援センター子育て世代活動支援センター及び小・中学校との連携等、どのように行っていくのか不透明な状況です。 当施設建設の進捗状況及び現在サービスが行われている施設、学校との連携はどのように行われているのかお尋ねいたします。 次に、伊達博物館の改築事業について伺います。 現在、老朽化に伴い建て替え、整備が計画されている伊達博物館は、市立伊達博物館建替委員会で協議され、その移転場所を天赦公園とし、公園と一体化された博物館を建設することが決定されました。 伊達博物館、天赦公園、そして天赦園があるこの区域を総合的にどのように開発しようとされているのか、また、今後のタイムスケジュールについても併せてお聞かせください。 ○議長(福島朗伯君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 新型コロナウイルスの関連で、現在、児童・生徒たちが、どのような日常を過ごしているのか、そして、市の対応はどのような状態かということについてお尋ねがありました。 児童・生徒は、この時期発達段階に応じて様々な対応があります。中学3年生の多くは受験にチャレンジをしています。まさに緊張感を持って追い込みをかける時期で、それにふさわしい場が必要な生徒に、必要に応じて学校は進路相談とともに学習の支援をしています。 小学校低学年の場合は、家庭で1人で過ごすのが難しい場合もあると思われますので、学校では受入れ態勢を取り、行き場がない児童がないよう対応しています。 特別な配慮を要する児童・生徒には、学校を含めて生活支援ができる場が必要です。施設利用を含めて困り事の確認など支援の手だてがしっかり本人に届くよう、連絡・連携体制を取っています。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 新型コロナウイルス感染症の当市における対策につきましては、宇和島市新型インフルエンザ等行動計画に準じて、市長を本部長とする宇和島市新型コロナウイルス対策本部を設置し、対応を行っております。 また、3月1日に、近隣の愛南町で感染者が確認されたことから、対策レベルを市内発生と同等として対策を行っているところです。 引き続き市民の皆様には、手洗いやうがい、せきエチケットなどの感染症対策、また、集団感染を防ぐため、換気が悪く人が密に集まって過ごすような空間、不特定多数の人が接触するおそれが高い場所を避け、不要不急の外出を控えるなどの啓発を行っているところです。 学校の休業に伴う放課後児童クラブ等の開所のおける従事者等へのマスクの配布、手指消毒の設置など、コロナウイルス感染拡大防止などに努めているところです。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(西本能尚君) 続きまして、新型コロナウイルスに対する病院局の体制についてお答えをいたします。 病院局の5施設では、施設内感染を防止するため、職員等のマスク着用、手指消毒のさらなる徹底を行っております。 また、県内で感染者が確認されたことに伴い、3月2日、次の4つの対策を各施設に通知いたしました。 1つ目は、職員に出勤前の体温測定を義務づけ、発熱がある場合には出勤をしないことを徹底すること。 2つ目は、施設側から依頼した場合を除き、入院患者、入所者の面会を当分の間禁止するとともに、面会者にも体温測定を義務づけること。 3つ目は、業者等からの物品の受渡しについて、限られた場所で行うこと。また、施設内に立ち入る場合には体温測定を行い、発熱が認められる場合には入館を断ること。 4つ目は、出張、私事旅行について、重要度を考慮して、不急な旅行を自粛することでございます。 また、老人保健施設におきましては、デイサービス利用について、サービス利用時に体温測定をしていただき、発熱のある場合には利用をお断りしております。 次に、感染者の受入れにつきましては、市立宇和島病院は第2種感染症指定医療機関として陰圧機能を備えた感染症病床4床を有しておりまして、一般患者とは別の専用入り口から入館し、当該病室に入院できる施設となっております。今後におきましても、今回の感染者受入れの経験を踏まえた関係部署の業務シミュレーションや職員研修など、感染防止対策に万全を期してまいります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 共同通信のアンケート結果についてお答えをいたします。 この結果は私ももちろん承知をしておりますし、また、同時期に宇和島商工会議所が管内の景況報告というものも読ませていただいて、その内容を見ても大変厳しい内容であると、そのように認識しておるところであります。 アンケート結果にもありますとおり、その要因の一つとして、人口減少というものが挙げられているところでございますけれども、令和2年1月1日現在、それから手前1年間の人口増勢というものを確認いたしますと、約1,300人の方がこの地域から去り、人口減少に拍車がかかっていると、そのように認識しております。 私といたしましては、やはりこの地域で購買し、そして消費をしていく、また、新たな人材というものを確保していく上でも、やはり物理的な人の数というものを確保していかなければならないと思っているところでございますので、やはりそういった意味でまちをいかに売り込んでいくのか。そして、この地域の産品というものをどのように売り込んでいくのかということが重要であろうと、そのように感じているところでございますので、今後、そういった収入、さらには人の実需というものを獲得すべく、シティセールスというものに力を入れていきたいと思っております。 現在、まだスタートラインに立ったところでございますので、今後オール宇和島体制で臨んでいきたい。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 大宿市長公室長。 ◎市長公室長(大宿昌生君) デジタルマーケティング事業についてお答えいたします。 本市が取り組むデジタルマーケティング事業は、スマートフォンの普及や幼少の頃からインターネットなどデジタルに自然と触れてきた世代が増えている中で、これまでにない手法で宇和島の魅力を届け、本市の認知度を向上させることが重要であると考えております。 そのために、まずは宇和島らしさ、宇和島のすばらしいコンテンツを網羅し、等身大のありのままの宇和島の姿を360度全方位カメラや8K対応の最新鋭の撮影機材、ドローン等の最新の映像技術を活用しながら、外国人にも分かりやすく伝わるオーソドックスかつシンプルではありますが、視聴後に映像に写っていたあれについて、もっと知りたい、あそこの場所に行ってみたいと思っていただけるようなプロモーション動画を作成したいと考えております。 その動画を世界で19億人が利用し、多角的な広告配信とターゲットの設定が可能なユーチューブにおいて配信し、かつインターネット広告を活用して、事前に設定した宇和島の関係人口になり得る方々に、しっかりとお届けし、関係人口の裾野を広げてまいります。 また、動画とセットでランディングウェブサイトを製作し、動画の視聴で宇和島に興味を持たれた人を市のホームページに誘導し、より詳しく宇和島を知ってもらいます。 さらに、届けた動画を閲覧した方の国や地域、年代、性別、興味や嗜好など、その属性をしっかりと分析し、観光や移住などシティセールス関連施策に反映させていくことはもちろんでございますが、今後のシティプロモーションの土台づくりにも生かしながら、事業効果を高めてまいります。 なお、このような手法でのデジタルマーケティング事業は全国的にも多いわけではなく、愛媛県は既に取り組まれておりますが、県内市町では初めての取組となります。 続きまして、市民の方々への周知につきましては、既に機会を頂きました愛媛県漁連宇和島支部、宇和島真珠販売業組合、伊予銀行、愛媛銀行、宇和島信用金庫などには協力のお願いをさせていただいておりますが、今後も宇和島商工会議所、各商工会、漁協、JA、観光物産協会等の業界団体、金融機関や地元企業、市民活動団体、小中高校教育関係団体等に、ロゴマーク、キャッチコピー、宇和島百景データベースの利活用については、周知と協力のお願いをしてまいります。 また、4月には、市政広報番組やケーブルテレビのニュース等を通じて、市長から直接市民の皆様へロゴマーク等の積極的な利活用のお願いと、オール宇和島でのシティセールスへの取組に向けたメッセージを出す予定となっております。 併せて、オール宇和島で取り組むことについては、新たに行政と経済団体等で構成する営業戦略会議を設け、官民一体の取組も加速させてまいります。 ロゴマーク、キャッチコピー、宇和島百景データベースの利活用を足がかりとして、市民の皆様にふるさと宇和島に対する誇りや愛着を醸成していただくシビックプライド向上事業や、関係人口の創出強化事業など、宇和島ブランド魅力化計画に基づく様々な事業がオール宇和島での取組に広がるよう、議員の皆様初め、市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 海洋プラスチックごみの認識、ボランティアの受入れ、清掃活動についてお答えいたします。 漂流・漂着ごみの種類は現在多岐にわたり、いかだ用のブイやフロートといった漁業系資材や、ペットボトルやビニール袋などの家庭系ごみに至る大小様々なごみが宇和海において多数漂流・漂着している状況にあります。その影響につきましては、海の生態系を崩す環境問題としての側面だけでなく、様々な分野において、深刻な経済的損失を引き起こすことがあるものと認識しております。 それら漂流・漂着ごみの削減に向けた取組といたしまして、海に流出したごみにつきましては、各実施主体からの御相談、ボランティア申請を受け付けており、各施設管理者等と事前に協議の上、継続的な回収、処分の協力を行っております。 また、個別ボランティアへの参加、お問い合わせをいただいた場合につきましても、実施主体の窓口を御紹介するなど、連絡調整を行っております。 一方、ごみの排出に取り組む取組といたしましては、ごみのポイ捨てや不法投棄を防止し、ペットボトルを分別回収して再資源化をするほか、3R運動を進めておりまして、プラスチックごみの削減に向けた取組を行っているところでございます。 これまでも各施設管理者等におかれましても、積極的な清掃活動を実施していただいているところでございますが、豊かな宇和海を守り、持続可能な地場産業としていくためにも、市といたしましては事業関係者、市民の皆様と一層の連携を図り、積極的な取組ができますよう協力支援を行ってまいります。 続きまして、災害時などの短時間に大量のごみが排出される場合の委託業者、許可業者の収集運搬業者との連携についてでございますが、一昨年の平成30年7月の豪雨災害時には、災害廃棄物の処理につきまして、市民の皆様の御協力をいただき、おかげさまでどうにか処理が進んだ実績がございます。 また、一般廃棄物収集運搬の委託業者並びに許可業者の方々の御協力をいただくことで、災害復旧の大変厳しい状況の中ではございましたが、各地に点在する仮置場からの災害廃棄物の収集運搬を行うことができました。大規模な災害においては、地域の皆様初め収集運搬処理に携わられる各業者の方々の御理解と御協力は欠かせないものだと思っております。 その教訓を踏まえまして、今後発生すると想定される新たな災害時においても、委託業者並びに許可業者の方々と緊密な連携を図るとともに、災害対応マニュアルを作成するなど、今、議員さん御質問いただいたとおり、平時から備えておくということで、より迅速かつ的確な対応ができますよう取り組んでいるところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 医療費の無料化について3点御質問いただきました。 まず、1点目につきましては、医療費の無料化を検討するに当たり、病院局及び医師会からも御意見を伺い、おおむね御理解を得たところです。 また、次に、2点目の財源確保につきましては、施政方針において市長が述べましたように、第1期総合戦略における既存事業全体の見直しにより、事業の継続財源は確保できるものと考えております。 最後に、3点目のコンビニ受診の抑制につきましては、現在、健診等での啓発や広報による周知等を行っております。また、現在、学校保健安全法に基づき、実施しております健康診査において、保健指導の必要な生徒には、保健師、栄養士が小児生活習慣病予防教室等による個別指導等を行っております。 これら事業の拡充も含め、子供の健康づくり全体での仕組みづくりを検討するとともに、今後も適正受診への啓発を強化するなど、混乱のない実施に努めてまいります。 続きまして、子育て世代包括支援センターの成果につきましては、昨年4月に開催いたしましたマザーズステーション「すてっぷ」では、専任の助産師、保健師を配置し、妊娠出産期から子育て期における支援体制の強化を図ってまいりました。今年1月までの実績といたしまして、母子健康手帳交付、家庭訪問や相談など375件に対応をしております。 同時に、産婦健康診査を開始しておりまして、産後のメンタル面の不調に早期に対応することができております。1月までの実績としましては、産後2週間健診は272件、産後1か月健診は282件の受診があり、そのうち43人について継続支援を行っております。 また、そのほかには、市内の産科医療機関で宿泊や日帰りでケアを行っていただく産後ケア事業を実施しており、1月末までに宿泊型22回、日帰り型13回の利用実績があり、育児疲れが軽減でき、前向きに取り組む気持ちにつながったという声を聞くことができております。 最近の動向といたしまして、多胎家庭が多く、対象が20組おられることから、親の集いを月に1回開催しております。開催後1年を振り返り、特に妊娠期から産褥期における関わりを密に行うことができ、支援の必要な妊産婦を早期に漏れなく支援のできる体制ができてきたと実感しております。今後も当市における課題を抽出し、支援の充実を図ってまいります。 さらに、CCRC整備事業につきましては、平成27年度に策定をいたしました宇和島市総合戦略の4番目の基本目標となります安全・安心を確保した持続可能なまちづくりを達成するための具体的な事業がロンジェビティタウンうわじま構想であります。 この構想に基づきまして実施しました事業といたしまして、平成28年度においてはガイヤマイレージ事業、29年度は認知症初期集中支援チーム用の医療介護連携システムの導入、平成30年度におきましては、議員から御質問いただきました宇和島版CCRC整備事業及び在宅医療・介護連携システムであります、みさいやネットの導入を実施しております。 このうち、宇和島版CCRC事業につきましては、30年度に旧三間幼稚園を改修した交流施設もみの木を、今年度につきましては、旧九島診療所を改修した島の保健室を整備いたしました。三間もみの木につきましては、平成30年7月豪雨災害におきまして、被災者支援に至っております。また、九島の島の保健室につきましては、改修に係る財源確保のため実施いたしましたガバメントクラウドファウンディングを通じて、県外から看護師の資格を持つ方の移住につながっております。総合戦略の目標であります安全・安心を確保した持続可能なまちづくりにつながった事業であると評価をしております。 平成27年度から5か年の事業評価としまして、KPIでは健康づくりの視点から目標としておりました介護認定率20.9%につきましては、平成元年11月現在で20.5%と達成をいたしました。事業開始時におけます認定率から4%程度の改善に至っておりまして、一定の評価ができると考えているところです。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本医療行政管理部長
    医療行政管理部長(西本能尚君) 続きまして、再検証対象医療機関として発表された吉田病院、津島病院に対して、地域医療構想調整会議において、どのような協議、検討が行われるかという御質問に対し、お答えをいたします。 今年1月22日、厚生労働省から、どのように再検証を行うかについて定めた通知があり、次の3点について再検証するよう要請がありました。1つ目は、2025年を見据えた当該医療機関の役割、2つ目は、厚生労働省が分析の対象とした領域ごとの医療機能の方向性、3つ目は、これらを踏まえた機能別の病床数の変動でございます。 この通知を踏まえ、宇和島保健所では、厚生労働省から提供される民間の診療データを提示するとともに、今回これまでの医院のほかにも、公表の対象となった吉田病院、津島病院並びに民間の病院も出席する調整会議を昨日に予定しておりましたが、新型コロナウイルスの影響により4月以降に延期する旨、御連絡をいただきました。 今後、厚生労働省が分析した急性期の領域について、領域ごとに再検証する必要はございますが、2病院の役割について、病院局としては、吉田病院については昨年8月に策定した改編計画に沿って、また、津島病院については、当面急性期機能を維持する病院として存続させたいと考えておりまして、これを今後の調整会議で、しっかりと説明をしていきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) 建設部所管の公共土木施設災害復旧工事につきまして、工事発注状況等を御報告いたします。 2月末時点におきまして、愛媛県委託分も合わせました災害件数338件のうち、砂防事業や農地復旧等の他事業と重複した4か所について廃工とし、残り334件を発注予定箇所としております。 本日時点での発注状況でございますが、入札件数が209件で全体の62.6%、そのうち発注済み件数が196件で58.7%の発注率、不落件数が13件で、入札件数のうち6.2%、完了件数が33件で、全体の9.9%となっております。 不落案件が発生する要因としましては、各業者の発注工事量が多くなっているために生じる技術者や作業員の不足、発注ロットの大きさや現場条件の悪さ、また、各業者が工期末を迎える工事の完了を優先したことなどが挙げられます。 未発注工事138件の今後の発注でございますが、今年度中に2件の発注を予定、令和2年度に残り136件の発注を予定しております。発注に際しましては、建設業界からの意見もお伺いしながら、不落となり得る要因をなるべく排除いたしました設計内容とし、発注を進めてまいりたいと考えております。 次に、市単独災害復旧工事の状況についてでございますが、発災から本日時点まで、修繕料や手数料で対応した件数が1,413件、工事発注により対応した件数が繰越し予定5件を含めまして31件、合計1,444件について対応しております。 令和2年度につきましては、査定後に被災が確認されたものや、舗装や水路のみの被災など災害採択要件に合致しない箇所につきまして、護岸工や山留め工など9件の発注を予定しております。 なお、小規模な被災箇所につきましては、地元でも把握できていなかったり、その後の降雨により被害が拡大して判明するなど、修繕が必要な箇所を把握するのは困難な状況ではございますが、緊急性を要する箇所につきましては、速やかに対応してまいります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 前田農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(前田安正君) 農林課所管の国の農地・農業用施設災害復旧事業の本日までの発注状況について御報告いたします。 愛媛県委託分も含めた災害査定件数650件の工事の発注状況は、農地267件中78件が発注済みで、農業用施設は383件中、農道27件、ため池10件、頭首工2件、水路22件、揚水機3件、農地保全施設59件の計201件が発注済みとなっており、発注率は31.8%となっております。なお、廃工予定を勘案しますと、4割強の進捗率となっております。 工事の完成件数につきましては、農地が4件、農道が2件、頭首工1件、排水機2件の計9件となっております。 また、入札不調につきましては14件発生しており、不落率については7.0%となっております。 続きまして、令和2年度の発注予定につきましては、砂防工事や道路河川災害工事の復旧方法が決定していない箇所について、これらの工法決定後に発注を予定しておる箇所が69件となっております。 今後も引き続き県と連携し、建設業協会や関係者へのヒアリングを参考に、幅広く参加できるよう、発注ロット数の調整や事業の周知を図り、一日も早い復興に向け全力で取り組んでまいりますので、御理解、御協力のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(福島朗伯君) 石丸水道局長。 ◎水道局長(石丸孔士君) 水道局における復旧工事の進捗状況についてお答えいたします。 水道局発注の水道管路本復旧工事でございますが、まず、吉田地区につきましては、今年度発注予定の9件全て契約済みでございまして、そのうち4件は工事が完成しております。 次に三間地区でございますが、こちらも実施予定の4件全て契約を終え、そのうち1件は工事が完成しております。 吉田、三間地区ともに、残りの工事について年度内完成を目指しておりますが、他の災害復旧工事との調整により、吉田地区は残り5件のうち3件、三間地区は残り3件のうち1件について、年度内完成が苦しい状況となっているため、現在、関係機関との調整を進めているところでございます。 なお、令和2年度の工事発注予定はございませんけれども、先ほどの4件の工事につきましては、令和2年度の完成を見込んでおります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 前田農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(前田安正君) 続きまして、被災農業者向け経営体育成支援事業につきまして、その活用状況及び成果、効果について報告いたします。 総事業費は15億823万9,000円でございまして、623経営体、個人用施設や農機具類3,461件の申請があり、うち平成30年度に295経営体、2,410件、事業費にいたしまして6億9,485万9,000円、おおむね事業費ベースで全体の半分が30年度に終了しております。未完了分につきましては繰越しを行いまして、291経営体、993件、事業費につきましては7億268万2,000円が完了予定でございまして、おおむね全体の9割程度が本年度までに完了見込みとなっております。 残る37経営体、58件、事業費にいたしまして1億1,069万8,000円につきましては、事故繰越という手続を行いまして、令和2年度中に全件完了の予定となっております。 御承知のとおり、本事業は被災により流亡しました農機具、ハウス、農業用資材庫等の施設の修繕や再建に係る費用の9割を公費で賄い、1割が自己負担という、過去にあまり例のない事業でございます。多数の被災農家の経済的な床柱となり、本来であれば自己資金での再建を余儀なくされていた個人用施設整備が最小限の負担で復旧できており、現場の声を聞きましても、営農活動の再開に大きな成果を上げたものと確信しております。 続きまして、農地中間管理機構関連農地整備事業及び畑地帯総合整備事業の進捗状況につきまして報告いたします。 まず、農地中間管理機構関連農地整備事業、こちらのほうでございますけれども、玉津地区において実施することになり、この御説明をさせていただきます。 現在の状況は、事業実施に必要な事業計画の策定と、機構への農地の貸付けに必要な関係者の同意取得を終え、昨年11月末に機構関連事業の令和2年度採択申請を県から国に上げているところでございます。令和2年度初めに国から採択が得られれば、工事に必要な測量設計を早期に終え、令和3年度から工事に着手できるよう、県と連携して作業を進めてまいります。 次に、畑地帯総合整備事業の立間地区について御説明します。 現在の状況は、地元関係者に対する説明会を実施し、畑地帯総合整備事業での実施を視野に入れ、営農や集積の意向確認など、事業計画の構想を固めるための準備作業を、地元である正木谷、ツガノクチ、白井谷地区で進めているところございます。 市といたしましては、令和2年度中に構想を固め、令和3年度から事業計画の策定に着手できるよう、県と連携して作業を進めてまいります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 続きまして、一般社団法人南予森林管理推進センターの事業内容と、令和2年度の具体的な取組についてお答えいたします。 まず、事業内容につきましては、森林経営管理法に基づく新たな森林管理システムを活用し、管内の森林が適正に管理されるよう、市、町や森林組合との連絡調整や技術的支援を行うとともに、新たな人材の確保、育成や省力化につながる新技術の導入を進め、手入れ不足となった森林の健全化と災害に強い森林づくりを推進するものでございます。その目的を達成するため、森づくり、人づくりの2本の柱を重点的に取り組むこととしております。 令和2年度の当センターの具体的な取組につきましては、三間町二名地区をモデル地区として、先月の2月27日に、森林所有者に対しまして住民説明会を実施しており、今後、経営管理意向調査を行うこととしております。その意向に基づきまして、当センターで林業経営に適した森林、適さない森林に仕分を行い、今後の森林整備につなげてまいります。 また、森林整備を実施するには、担い手の育成が重要な課題となっておりますことから、担い手の掘り起こしや林業事業体間のつながりの強化、合同研修会等の実施を予定しているところでございます。 今後におきましても、松野町、鬼北町、南予森林組合、愛媛県と連携し、適切かつ効果的な森林経営管理制度の運用に取り組んでまいりたいと考えております。 続きまして、市としてアコヤガイのへい死の原因究明にどのように携わっているかという御質問に関しましては、アコヤガイのへい死の原因究明につきましては、高度な知識や技術、機器等が必要となることから、現在、国や県、大学等の研究機関におきまして調査研究が行われております。 愛媛県におきましては、県を初め漁協系統団体、研究機関、行政機関で組織をいたしますアコヤガイへい死対策協議会の専門部会において調査研究が行われているところでございます。 当協議会におきましては、宇和島市もその構成員となっておりまして、今後も情報交換、共有を行い、へい死の原因究明の動向に注視をしてまいりたいと考えております。 続きまして、真珠養殖業に対する支援策につきましては、3つの支援を行うこととしております。 1つ目は、愛媛大学や市内漁協に委託をし、生産率が高く、良質真珠の生産が期待できる優良アコヤガイ系統の確立に取り組んでまいります。 2つ目は、被害漁業者への資金面での支援でございまして、県と連携し、農林漁業振興事業資金の融資枠を、昨年の12月議会におきまして5億円増額したところでございまして、令和2年度の当初予算におきましても、同額の40億円の融資枠を確保させていただいているところでございます。 また、現在償還中の漁業者緊急支援資金におきましては、最長5年間償還期間を延長するなど、償還条件を緩和することで漁業者の経営継続を支援してまいります。 3つ目は、へい死リスクに備え、今年度より漁業者への掛金助成を拡充しております養殖共済補助制度につきまして、愛媛県漁業共済組合や漁協等と連携をし、未加入者への加入促進を図るとともに、既に加入されている方におきましても、疾病の場合でも保証される区分への変更を行っていただくよう努めてまいります。 今後におきましても、県や漁協、関係機関との連携を密にし、状況に応じましてスピーディーかつ柔軟に対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 宇和島ブランド魅力化計画における成果物を、インバウンドにどのように生かしていくのかという質問についてお答えいたします。 現在、第2期総合戦略というものを構成しているその中で、インバウンドの獲得というものは、もちろん今、織り込もうとしているところでございます。 その中で、今年度、先月のことではございますが、宇和島圏域交流促進協議会の中で、インバウンドを獲得すべく、台湾からインフルエンサーを招聘いたしまして、ファームツアーを実施いたしました。彼らはこの圏域のすばらしいものを撮影し、そして、これからユーチューブやSNSを活用いたしまして、今、それを編集しているところと聞いているところでございますけれども、そういった流れというものが、今、できようかというところでございます。 そんな彼らとちょっとお話をする機会というものがあったわけでございますけれども、今後4月から宇和島百景のデータベース等々が活用できるんだがという話をさせていただきましたら、ぜひともそういったものも活用しながら、今後ともバックアップをしていきたいという、大変心強い話というものを聞いております。 また、併せてデジタルマーケティング事業におきましては、今回作成されるプロモーション動画というものも、この配信先といたしましては、やはり昨年の7月から直行便が就航いたしました台湾は有力なターゲットであると、そのように認識しておりますので、この台湾に限らず様々な機会を捉えまして、この流れというものをしっかりとこれから紹介をしていきたいと、そのように考えております。 このように、このブランド魅力化計画において、様々なインバウンド事業というものを進めていこうとしているわけでございますけれども、今度はこれをどのように来ていただいた方を受け入れていくのかという新たな宿題というものもあるわけでございますので、今後それらも併せて次年度の同時並行で進めていかなければならないだろうと、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 大浦埋立地の開発計画についてでございますけれども、大浦埋立地につきましては、愛媛県の港湾計画上、県有地としての埠頭用地、緑地、市有地としての危険物取扱施設用地、港湾関連用地がございます。 このうち、緑地は県が公園を整備中でございまして、危険物取扱施設用地につきましては、三原産業株式会社へ売却する計画となっており、残る港湾関連用地のうち、水産物荷さばき施設用地を除く部分につきましては、将来的に産業用地として売却を予定しております。 平成31年3月議会におきまして、災害廃棄物の撤去が完了し次第、速やかに売却する旨を答弁しておりましたが、今般県が架設をいたします橋梁の建設費が今年度予算化され、2020年代の半ばに完成する見通しがついたことで、新魚市場の開設に加え、橋梁工事等による交通量の増加に伴い、通学路の安全確保等が懸念されることを鑑み、方針を変更し、魚市場完成後の交通量や橋梁等の工事の進捗を勘案しながら、売却時期を改めて検討してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) 樺崎大橋と市道整備事業の進捗状況と、今後のタイムスケジュールについてお答えをいたします。 現在、愛媛県におきまして、橋梁の詳細設計を行っている段階であり、令和2年度早々には大浦埋立地側の臨港道路の整備に着手する予定とし、橋梁完成時期としましては2020年代半ば頃を目指しているところであると伺っております。 また、建設課におきましては、樺崎大橋架橋事業に伴う住吉町14号線道路改良工事につきまして、用地測量、物件補償調査が完了し、現在、用地取得に向けた各地権者様との交渉に順次着手しており、令和2年度の早い段階で全ての地権者様から御契約いただくことを目指し、交渉を進めているところでございます。 なお、市道の工事につきましては、樺崎大橋の進捗に併せ、愛媛県と連携を取りながら、同時期の完成を目指してまいります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 学校給食の100円補助の廃止と、その説明のタイミング等々につきましてお答えいたします。 まずもって、この学校給食の補助事業といいますのは、平成28年度からスタートいたしまして、丸4年が今、経過しようとしているところでございます。 総合戦略に組み込まれていた中で、総合戦略自体は平成27年度からスタートしているところでございますので、今年度をもって第2期総合戦略に向けて、今、様々な編集する作業というものを進めているところでございます。 一定の効果というものにつきましては、保健福祉部が実施しております他の子育て支援事業と同じく、一定の効果というものがあったということは十分に認識しております。 施政方針でもお話しをさせていただいたとおり、私はこれからも子育てに関しまして、重点的にかつ優先的に推し進めていきたいということは考えているところでございまして、例えば児童館の創設であるとか、また、今回子育て応援給付金と、また乳児養育手当につきましても一本化して拡充をさせていただきましたし、また、施政方針では触れておりませんけれども、障害児の教育、そして保育につきましても、その加配について拡充をさせていただいたりもしております。 今回、この子育て支援に対する再構築をする中で、給食についてはそのような方向性と、また、令和3年からは医療費の無料化というものを打ち出させていただきました。説明の時期につきましては、まだ未定ではございますけれども、この給食に対しましては、準要保護の御家庭に対しまして、それをしっかり堅持することはもちろんのこと、併せてやはりアレルギーの問題であるとか、また、多子世帯についてどのようにこれらを支援をしていくのか、それはやはりいろんな声をお聞きしながら検討した上で、丁寧に説明をしていきたい、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 小・中学校の統廃合についてお尋ねいただきました。 吉田地区での住民説明会で、おおむねの理解を得られたと考えております吉田地区の5つの小学校の統合については、その内容は吉田中学校敷地に統合小学校の校舎を建設する予定、そして、浸水対策としまして、グラウンドをかさ上げし、校舎1階部分をピロティーとして高さを確保すると、そのような方針でございます。 吉田地区以外の統廃合の対象校につきましては、昨年、一昨年度の前の豪雨災害で大きく予定が遅れております統廃合地域への保護者の懇談会をまずは順次再開し、当市教育委員会の方針をお伝えして理解を求めるところから取り組んでいくと、そういうような次第になろうかと思います。 続きまして、宇和島南中等教育学校と本市の小中高の在り方についてお尋ねがございました。 中等教育学校では、募集人員を20人減員し、140人にするとしておりますが、そのような減員であっても今後の少子化の進展に伴って、市内の小・中学校の学級数の減少や教職員数の減少が危惧されるところであります。 こうした中、市立中学校との均衡を考え、募集人員の削減と県の教育委員会に御理解いただけるよう、折に触れて働きかけを行っているところではありますが、今後は近隣市町の教育委員会、そして、南予管内の教育委員会とも連携を図りながら、粘り強く働きかけを行ってまいりたいと思います。 コミュニティ・スクールの成果と課題についてお尋ねいただきました。 本年4月に導入が開始されたコミュニティ・スクールは、現在は30校に導入されており、来年度の4月からは全小・中学校でコミュニティ・スクールが展開されます。予算を議決いただきましたら、地域コーディネーターも全校に配置される見込みです。 活動報告と併せて行ったアンケートによりますと、現在導入されている30校全ての学校が、学校運営協議会に対して「効果があった」というふうに回答しておりますし、全職員を対象に行ったアンケートでは、99%以上の職員から「児童・生徒の成長に地域連携は必要である」という高い回答を頂いております。そういう意味で、意識の面では一定の理解の定着が進んでいると考えております。 具体的な成果としては、今年度三浦小学校では、防災マップの作成により、全国1,500を超える応募作品の中から、文部科学大臣賞を受賞するといったような成果も上がっております。 課題としましては、学校の運営方針の承認や学校運営への必要な支援についての協議、熟議をさらなる内容の濃いものにして、具体的な成果につなげていくことだというふうに考えております。 英語、プログラミング教育、そして、学校運営協議会地域学校協働活動の推進についてお尋ねいただきました。 英語教育、プログラミング教育につきましては、既に学校現場において宇和島市主催の研修や校内における研修を通して研さんを深めているところであります。特に小学校英語においては、早くからの教材開発やALTの活用場面の研究を進めています。プログラミング教育は、愛媛大学の協力を得て、2校のパイロット研究校で研修を重ねております。 また、学コミ教育会と地域学校協働活動については、様々な分野に長けた技能と知識を持つ地域の多彩な人材をうまく学校の現場とつなげることができるよう、地域コーディネーターがうまく取り持つことで、学校運営協議会地域学校協働活動の一体的な推進を実現できるよう、さらに熟議を進めてまいるよう努めてまいります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 私のほうから、こども支援教室、支援施設等の整備計画につきましてお答えをいたします。 子ども支援施設等の整備計画につきましては、発達支援センターとあけぼの園を所管しております福祉課と、こども支援教室わかたけを所管しております学校教育課、施設整備を担当します教育総務課とが連携を図り、複合施設となります子ども支援施設の建築に向けて随時協議、調整を行っているところでございます。 現在、建設予定地であります文京町の現わかたけ敷地の用地測量に着手しているところでございまして、来年度は当該用地の地盤調査、基本設計の決定、実施設計図書の作成に着手する予定でございます。 御承知のように、わかたけは、様々な原因によりまして不登校、学校生活や家庭生活における悩みを持った児童・生徒に対し、学校復帰やよりよい成長と自立に向けた支援を行うとともに、児童・生徒、保護者を対象に教育相談を実施しています。わかたけの狙いに近づくため、わかたけ職員と学校関係教職員が必要に応じて情報交換を行っておりまして、学校や家庭での様子、わかたけでの様子を互いに共有することで、今後の方向性を確認していますし、これは、児童・生徒が利用機関やその他施設を利用している場合も同様でございます。 また、通所対象は、宇和島市、愛南町、松野町、鬼北町の児童・生徒で、市外の児童・生徒に関しましても、関係教育委員会を通じて各学校との必要に応じて情報共有をしております。 最後に、伊達博物館建替に関してお答えいたします。 歴史的に伊達家の御殿やお屋敷跡があります伊達博物館、天赦園、天赦公園のあるエリアは、現在、宇和島市都市計画マスタープランでも伊達文化エリアとして、町なかのにぎわいづくりを役割とした伊達博物館の施設拡張及び充実と位置づけられております。 また、基本構想の中では、新しいまちづくりと景観の美しさの象徴となるべき博物館を造るとしておりまして、天赦公園の移転建設後も新博物館とその附帯施設、天赦園、公園、現博物館建設地が一体として利用でき、市民、観光客の皆様に愛されるエリアを目指しております。 また、建替委員会は、平成31年3月に設置しておりまして、現在までに5回の建替委員会を開催しております。その間、それぞれの具体的なテーマを研究協議するために、3つの専門部会を立ち上げまして、これらを延べ5回開催してまいりました。その中で、昨年7月には基本構想を策定し、現在はこの構想に基づき基本計画を策定している段階でございます。 基本計画につきましては、博物館の移転を契機といたしまして、公園を含む一帯の計画を立てる必要があることから、本年9月末までに策定するよう期間の延長を予定しております。夏頃までには建替委員会としての案を取りまとめまして、パブリックコメントを通じ、市民の皆様の御意見を頂戴して、それを反映しながら策定してまいりたいと考えております。 今後は関係部局との調整や許認可の事務を整えまして、令和8年度の開館を目指して事業を進めてまいりたいと思います。 大切なことは、この施設が市民の皆様に愛され、町なかのにぎわいづくりを担うことでありまして、節目を捉えて市民の声をいただき、着実に事業を進めてまいる所存でございますので、議員の皆様にも御理解と御協力をお願い申し上げます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 申し訳ありません。先ほどCCRC事業の御説明をした中で、KPIにつきまして、介護認定率20.9%は「令和元年11月現在で」と申し上げるべきところを、「平成元年」と申し上げてしまいました。訂正をよろしくお願い申し上げます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 数々の質問に対しまして御答弁をいただいたわけでございますけれども、2点だけ再質問ということでさせていただければと思います。 まず、1点目、医療費の無料化については、財源の確保をするべく給食費、今、1食当たり100円補助、この7,000万円を充てると市長が明言されておりますけれども、先般市長も同席をされました2月18日の議案説明会、来られましたよね、説明に。 そのときに、私のほうが市長に1つ質問をさせていただきました。といいますのが、今回、中学生までの医療費無料化についての関連するシステム改修165万円、これを計上されております。この165万円を今定例会の中で市議会のほうが承認する、それイコールが、給食費の補助制度、これを廃止することに議会も賛同したと、そのようなお考えで受け止められますかといったような質問をしましたよね。 そのときに市長が述べられたのが、そう思っていただいて結構ですと言われましたけれども、この言葉に間違いはないのか。これは1点確認をさせていただきたいと思います。 それと、建設部長に伺います。 もろもろ復旧工事の説明をしていただいたわけでございますけれども、特に気になりますのが平成30年度に発注をかけた工事です。令和2年度、次年度が3年目、いよいよこの工事を仕上げていかなければならない大切な1年間になりますけれども、平成30年度に発注をかけた工事を、令和2年度に何件繰り越すのか。事故繰越するのか。 そして、事故繰越された工事が、1年間の中で実際にそれが完了を得ることができる可能性があるのか。また、それに至らなかった場合に、市として県に、そして国のほうにどんな折衝をしていただけるのか。 この2点について伺いたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 給食費について、議案説明会の中で、先ほど清家議員がおっしゃったとおり、私も参加させていただきまして、当該質問に対しましてそのようにお答えしたことは事実でございます。 先ほどの答弁でも、手前の答弁でも申し上げたとおり、今後の子育て支援策というものを再構築していく上で、どのように考えたらいいのか、恒久的な財源というものも、もちろんありますし、また、この医療というものを進めていくことのほうが、私は優先すべきであるという考え等々ございますので、そのような考えのもとにお話しをしたことは事実でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) 平成30年度発注工事の繰越し対応等についてお答えをさせていただきます。 平成30年度予算で発注いたしました繰越し工事のうち、宇和島市分の39件、愛媛県委託分の23件、合計62件につきましては、今年度中の完了が困難な状況となっております。 そのため、現在、国に対しまして、1年の工期延長が可能となるよう、事故繰越の手続を行っておるところでございまして、承認されれば、令和2年度末までの工期延伸が可能となります。 議員御指摘の、万が一事故繰越の期間内でも完了できない場合についてでございますが、現在のところ明確な制度がないため、現時点ではどういう手法があるかは不明ではございますが、常に県と情報共有や連携を図りまして、国にも御指導をいただきながら、さらなる工期延伸につきまして模索し、対応していきたいと考えておるところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 以上で私の代表質問は終わりますけれども、最後に、今年度をもって退職をされます職員の皆様方、大変長きにわたり、市民福祉向上のために御尽力をいただきましたことを心からお礼を申し上げたいと思います。 また、7月豪雨災害発生直後に、農林水産省のほうから前田統括官、すぐさま駆けつけていただきまして、国、そして県の太いパイプとして大きな重要な仕事を担っていただきました。私も被災地に住む一人として大変助けていただきましたことを、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。 最後になりますけれども、新型コロナウイルス感染症、一日も早い終息を心から願いまして、自民党至誠会代表質問に代えさえていただきます。 ○議長(福島朗伯君) 以上で、清家康生君の質問を終わります。 次に、石崎大樹君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 石崎大樹君。 ◆15番議員(石崎大樹君) おはようございます。 自由民主党議員会の石崎でございます。 通告に従いまして、代表質問を一括で行いたいと思いますが、先ほど清家議員が幅広く盛りだくさんで質問をされておりまして、私の幅狭い質問が重なるところが多いと思いますが、通告しておりますので、通告に従いまして質問を行いますので、理事者におかれましては丁寧な答弁をよろしくお願いいたします。 それでは、質問に入ります。 施政方針で、本市の優先課題として、平成30年7月豪雨災害の復旧・復興が示されております。市民が安心して生活できる環境整備、災害に強い安全なまちづくりに尽力されるよう、強く要望をいたします。 世界各地で急速に広がっている新型コロナウイルスの感染者は、101の国で10万人を超えたと発表されております。日本国内では1,218人の感染者が確認をされております。 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、スポーツや文化的なイベントが中止や延期、国技である大相撲春場所は無観衆での開催など、また、入国制限措置などで人や物が動かない状況に加え、ニューヨーク市場では株の下落が過去最大となり、サーキットブレーカー、取引が自動停止となるなど、世界的な株価の下落に陥るなど、それによって日本経済への影響が懸念されているところであります。 また、国からの要望で始まった一斉臨時休校は、急な発表での実施であり、保護者を初め関係者は戸惑いの中での対応であったと推察をいたします。臨時休校の実施から1週間が過ぎ、学校での学習や校庭で子供たちを遊ばせるなど、各地でいろいろな対応が行われております。 新型コロナウイルスの対策や臨時休校の対応については、日々変わる状況でありますので、そのときの最善と思われる判断で迅速な対応をしていただきたいと思います。 宇和島市でも、自主学習など公民館を利用して対応する考えを示されておりますが、小規模校では学校の利用も可能ではないかと思いますので、検討していただきたいと思いますが、理事者の見解をお伺いいたします。 本市では、国内感染が広がり始めた先月中旬から対策会議を開催して、市のホームページで報告をしておりますが、日々変わる状況であります。新しい報告があればお願いいたします。 先日、牛乳を飲んで酪農家さんを応援しようと書かれたパンフレットをいただきました。臨時休校により給食牛乳の提供が停止されて、行き場がなくなった牛乳が400トン、加工原料となれば取引価格は安く、酪農家の経営に打撃を与える牛乳の消費を呼びかける内容でありました。 また、旅行会社の方の話では、予約のキャンセルが相次いでいる。手の打ちようもなく先の見えない状況を憂いているという話でありました。また、市内のホテルでは、今月の予約状況は昨年の同じ時期に比べ3割減とも言われておりました。様々なところに影響が出てきておりますので、併せて対応をお願いいたします。 新型コロナウイルスの感染が一日も早く終息することを願い、次の質問に移ります。 まず、基幹産業であります水産業への影響についてですが、海外の和食ブームの広がりや健康志向の高まりなどを背景として、ハマチ、ブリ、マダイ等の輸出量が年々増加傾向であります。金額ベースで平成18年度の水産物輸出金額は3,000億円を突破し、10年前の1.5倍になっております。ブリはアメリカが輸出の主役であり、約158億円、マダイは韓国向けとなっており、金額で約30億円を堅調に推移し、養殖業界の成長産業化には海外マーケットを視野に入れた輸出振興が必要不可欠であります。 マダイの価格はここ数年高値で推移され、本市の平成29年の海面養殖生産額約400億円のうち、マダイの生産額は約175億円の生産額となっております。全体の44%の比率を占めており、生産量約2万トンは全国で31%の比率で、日本1位であります。先ほど触れております輸出額30億円は、ほとんどが宇和島産となっております。 昨年の10月から浜値価格が下落傾向に陥り、さらに追い打ちをかけるように予期せぬ新型コロナウイルスの感染拡大によって、2月中旬から、輸出先の韓国からの受注が大幅に減ってきております。 地域経済を支える地元水産関連企業にとって、販路が失われ、地元はもとより国内需要が想像以上に落ち込み、さらにホテル、レストラン等からキャンセルが相次ぎ、輸出水産関連企業等にとって青色吐息の状況であります。 活魚運搬業においても、韓国を始め中国海南島からカンパチ、稚魚の輸入について先行き不透明であり、運行のめどが立たない状況にあり、緊急支援対策を講ずるべきではないかと思います。市長並びに関係理事者の御所見をお伺いいたします。 また、生産現場では、消費低迷により困惑しています。地球温暖化によって海面水温が例年より上昇したため、養殖魚は活発になり飼料費がかさむなど、経営環境は極めて厳しい状況であります。 4月頃から稚魚の購入時期に当たり、早急にハマチ、ブリ、マダイ等の残存尾数の対応や年度末決算に当たり、出荷体制の構築を図ることが最大の重要課題であると思っております。 支援対策については、系統機関並びに地元水産業界と連携を密にし、早急に対応すべきであると思います。市長並びに関係理事者の答弁をお願いいたします。 次に、真珠養殖の海外輸出状況についてでありますが、養殖業者は、昨年の夏からアコヤガイ、稚貝の大量へい死や、母貝、真珠貝の外套膜の萎縮により、今年の夏もアコヤガイの生産状況が真珠産業の正念場と言われております。特に下灘漁協におかれましては、夏場の高水温に耐えられる種苗の生産に、真珠産業の存亡が問われていると言っても過言ではありません。あらゆる英知と技術を結集して全力で取り組んでいくことを期待いたしております。 今年の浜値の真珠入札会では、2月上旬に終わり安堵しておったところではありますが、新型コロナウイルス感染の発生で、下灘漁協は3月上旬に例年どおり示談販売交渉がなされると聞き及んでおりますが、真珠価格に及ぼす影響を懸念いたしております。 真珠浜揚げ状況は、昨年の夏場による高水温等によってへい死率がほかの地域よりも高く、生産額も減少傾向にあるやに伺っております。今年度の真珠生産額は、昨年の61億円から大幅に落ち込むと予想をされております。 特に、真珠購買力は香港市場に大きなウエートを占めており、平成30年の輸出額約350億円は、水産物輸出額上位のホタテガイに次ぐ2位を占めております。関係者は少なからず影響が出ている状況にあるやに伺っておりますが、大変憂慮されております。市長並びに担当理事者の見解をお伺いいたします。 次に、飲食店についてですが、一昨年の豪雨災害によって飲食店は客の入りが例年よりも悪く、大変厳しい状況であった上に、昨年の12月から今年の1月にかけての市職員などの忘年会や新年会の自粛があり、また、さらにコロナウイルス感染拡大の影響により客足は遠く離れ、送別会はキャンセルが相次ぎ、困り果てている状況であります。また、4月の歓迎会も、終息のめどが立たない限り宴会はなく、飲食店にとっては死活問題であります。雇用されている従業員の処遇対応にも苦慮されていることと思います。 また、材料を納入されている業者なども、関連する業者についても、できる限り敏速に対応することが必要であると思いますが、担当理事者の見解をお伺いいたします。 次に、市長は施政方針で、宇和島市の未来の担い手である子供たちへの投資ということで、中学生までの医療費の無料化を令和3年度から実施することを表明されております。 そのために、令和2年度の当初予算において、医療費の無料化を行うためのシステムの改修を行う経費を計上し、実施に向けて動き出しております。 全国的にも子育て支援として医療費の無料化を実施している自治体が増えているとは思います。愛媛県下においても、今年度から導入する自治体もあり、また、無料化の実施をされていないのが宇和島市を含め4市となっております。 先日、テレビで子育て世代の移住を取り上げた番組を見る機会がありまして、子育て支援を手厚く取っている自治体に、隣接した自治体から子育て世代が移住しているという内容でありました。理由は言うまでもなく子育て支援の充実によるものであります。 当市においても、子育て支援策の充実を進めれば、子育て世代にもっと魅力のある市となり、人口流出を食い止めるばかりか子育て世代の増加にもつながるとともに、出生率の増加、人口の増加にもつながると期待をしております。しかし、一方では、医療費の無料化を実施するため、既存の事業を廃止し、その財源を企てるという考えを述べられております。 市長は、私の思いの根幹として、もともとやはり口に入るものは自己負担すべきではないかという点との考えで、現在行われている給食費の100円負担を令和2年度で終了し、令和3年度からは給食費の補助を廃止すると言われておりますが、給食費の100円補助は子育て支援策として平成28年度から実施されており、様々な意見があるかとは思いますがと市長も言われているように、当時も給食費の一部補助について議論を行う中で、様々な意見がありましたが、子育て支援として必要な施策であるとの思いで賛同して始まった事業であります。 医療費の無料化、給食費の一部補助は、どちらも子育て支援策として重要な施策であります。2つのうちどちらが必要かといった二者択一ではなく、子育て支援、人口増加、出生率の向上を考えたとき、どちらも充実させる必要があると考えます。 しかし、そこには当然財源確保といった厳しい現実があるのも承知をしているところであります。既存の事業を継続しながら新たな事業を開始するための財源をいかに確保するか、市長の腕の見せどころであります。庁舎や学校の建設など多くの建設事業にも着手しなければいけないことは理解しておりますが、子育て支援は進めていかなければなりません。 給食費の100円補助について、30年度実績額、また、平成28年度から今年度の助成額は幾らだったのか。また、医療費の無料化を実施するに当たり試算している額も併せて理事者にお伺いいたします。 恒久的な財源確保ということで、苦渋の決断になると思いますが、市長は施政方針で、宇和島市を支える未来の担い手である子供たちを支える投資として、これまで変わらぬ支援を進めると述べられております。保護者の中には、給食費の一部補助の廃止に反対の声があるのも事実であります。市長にも給食費100円補助の存続を求める声が届いていると思います。市長の信条であります「声を力に」、前向きな検討を行っていただきたいと思いますが、市長の所見をお伺いいたします。 次に、急速な高齢化に進み、2019年の統計によると、65歳以上の高齢者の割合が28%を超え、4人に1人は65歳以上の高齢者であります。このまま推移をしていくと、2040年には35%で、3人に1人が高齢者、65歳以上となります。 高齢化に伴い、65歳以上の高齢者ドライバーの割合も高くなってきております。国民の3人に1人が65歳以上の高齢者になると、未成年者や免許非取得者を除くと、ドライバーの2人に1人が高齢者ドライバーになるとの予測もされております。 地方に行くほど高齢者ドライバーの割合が高くなると考えますが、現在の宇和島市の高齢化率、また、運転免許証保有者のうち、高齢者ドライバーの割合についてお伺いいたします。 高齢者ドライバーの増加に比例するように、高齢者ドライバーの関わる交通事故の発生も増えております。警視庁発表の統計を見ても、交通事故件数、死亡者数ともに年々減少し、2019年には過去最大になっている一方で、高齢者ドライバーによる重大な事故は相次いでおります。今後、死亡事故を減らすには、高齢者ドライバーが鍵を握っているとも言われております。 運転免許証の自主返納を働きかけるなどの対策を行っておりますが、地域性など様々な問題でなかなか進まないのが現状であります。 発表されている返納率、免許保有者に対する返納者数の都道府県ランキングでは、東京都や大阪といった公共交通機関の充実している地域が上位を占めております。 宇和島市の運転免許証の返納者数、また、65歳以上の高齢者ドライバーの返納者数、そしてまた、宇和島市が実施している返納者に対する支援について伺います。 相次ぐ高齢者ドライバーが引き起こす事故を受け、国は、高齢者支援のため、サポカー補助を9日、昨日から開始をしております。65歳以上の高齢者に自動ブレーキやペダルの踏み間違いによる急発進を防ぐ機能がついた車の購入や、後づけの安全装置の購入にも支援を行う制度であります。先日の愛媛新聞にも掲載されておりましたので、詳細等は御存じの方もあろうかと思いますが、周知していただくためにも制度の概要についてお聞きいたします。 交通事故件数の半数は、高齢者ドライバーが原因であります。運転免許証の自主返納が増えれば、交通事故も減ってきます。公共交通機関が充実していない宇和島市においても、周辺地域では交通機関の便が悪く、高齢者世帯では通院や買物などの移動手段としてなくてはならないものであります。 運転免許証の返納と同時に、私の近所では、ミカンづくりをやめた方もおられます。様々な理由で運転免許証を手放すことができない高齢者の運転手もおられます。 そこで、国の始めたサポカー補助、近い将来2人に1人が高齢者ドライバーとなると言われておる中、運転免許証を必要とする高齢者ドライバーの安全対策のためにも、国の制度ではありますが、宇和島市としても何らかの助成措置を講じてはどうかと思いますが、理事者のお考えをお伺いいたします。 次に、平成30年7月の豪雨災害についてでありますが、平成30年7月の豪雨災害は、西日本を中心に河川の氾濫や浸水災害、土砂災害が広範囲で発生し、死者数200人を超える甚大な被害をもたらしました。宇和島市では、市内各所で浸水被害や土砂崩れが発生し、13名の貴い命が奪われるとともに、家屋や農地、公共インフラなどに甚大な被害をもたらした未曽有の豪雨災害でありました。発生から1年8か月が経過し、大規模な土砂崩れで通行止めとなった吉田地区の国道56号線は、国・県、また、関係者の協力で、今年に入り全面開通になっております。 県管理の河川、道路などの復旧工事の進捗状況は、発注率93.8%、完成率41.5%であるとの報道がされておりましたが、宇和島市の進捗状況はどのようになっているのか。先ほど答弁がありましたが、改めてお聞きいたしたいと思います。 また、発注件数や完了件数など、また、令和2年度に取り組む復旧工事などについてもお伺いいたします。 今回の豪雨災害は、激甚災害の指定を受けて復旧・復興に一丸となって取り組んでおりますが、災害に関する工事に入札で不落件数が増加しております。国の報告では、2019年の上半期の不落件数が前年度を上回る結果となっていると発表されております。 御承知のとおり、建設業界は、平成10年をピークに、当時の政権政党の政策転換の影響で減少の一途をたどり、宇和島管内においてもピーク時の162社あった事業者数が、現在74社、半分以下となっております。また、働き方改革や少子高齢化の影響により、労働力や施工力などが低下をしているのが現状であります。 災害現場での復旧工事は、小型重機や人力に頼るところが多く、これまで以上に不落の発生が懸念されます。発注時期や工期の延長、また、工法変更といった入札方法を見直し、受注率を上げ、復旧・復興に加速をさせることが必要と思いますが、受注率を上げる対応について担当理事者にお伺いいたします。 復興を加速させるためには、必要不可欠なのが財源であります。災害に対する財源措置は3年の期間限定であり、令和2年度で終了いたします。これまでの工事完了実績を見ると、積み残される工事箇所が出てくると思われます。財政措置が終わった後の財源確保、財政的な見通しについて、担当理事者にお伺いいたします。 先月、研修で総務省に行ったときに、宇和島市の現状を説明し、財政措置について質問をしてまいりました。そのときに、基本は財務省ではあるが、関係省庁から財政措置の要望があれば積極的に対応するので、行政からそれぞれ関係省庁に要望を行っていただきたいとの回答でありました。 国へ対する要望はこれまでも行っているとは思いますが、今後、これからの対応についても市長のお考えをお伺いいたします。 一日も早い復旧・復興は、全市民の願うところであります。早期復興ができるように一丸となって取り組んでいただきたいと思います。 国は、近年の気候変動の影響による気象の急激な変化や、頻発化、激甚化する自然災害に事前に備え、国民の生命、財産を守るため、平成30年12月に防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策を決定し、重要性のある緊急の課題に取り組んでおります。愛媛県では、津波警戒区域イエローゾーンを指定しております。当市では北灘湾沿岸、河川の津波対策工事に取りかかることとなっております。 県の指定に対して、宇和島市として対策を進めていくとは思いますが、ハード面での対策を進めていく上では、推進計画が必要と聞いておりますが、どのように進めていくのか担当理事者にお伺いいたします。 また、国土強靭化の対策には、補助金や交付金など国からの支援が必要と考えます。支援を受けるためには、今後、国土強靭化の地域計画が必要になるとのことですが、計画は策定されているのか、担当理事者にお伺いいたします。 ○議長(福島朗伯君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 自主学習など、言わば子供の居場所について、公民館のほか、小規模の学校の活用もという御提案をいただきました。御提案をいただいた小規模校も含めて、市内の小・中学校全てで受入れを始めております。低学年の児童が主な利用になろうかとは思いますが、十分な感染拡大防止措置を講じております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 新型コロナウイルスに係ります市のホームページについて新たな報告があるかとの御質問ですが、市のホームページにおきましては、新型コロナウイルスに関する情報を1月22日から立ち上げ、国・県、市の動向を随時更新しているところです。直近では、3月9日から学校の教室を利用した居場所づくりを、市内小学校28校、中学校6校、全ての学校で実施することを掲載しております。 以上です。 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 新型コロナウイルス感染症の水産業界における影響と、その支援についてお伝えをしたいと思います。 現在、この新型コロナウイルス感染症によりまして、水産業界のみならず、あらゆる業界というものが大変厳しい状況に追いやられると、そのように考えております。これは宇和島のみならず、国内外、そのような流れがあるところでございまして、これらが終息するのはいつなのかと、大変不安な気持ちでいらっしゃる方々、多数いらっしゃると思います。 現在、国・県を挙げて様々な融資や貸付け等々の制度が出ているところでございますけれども、市といたしましては、今、この地域における産業の被害状況、今はどのような状況であるのかというものを調査しているところでございまして、今後、国・県の動向というものを注視しながら、そういった業界団体と何が効果的なのかしっかり検討していきたい。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 続きまして、魚類養殖業等の支援策につきましては、水産物の出荷が停止すること等による経費の増大に対応するため、まずは当面の資金面での対応が必要となる可能性があると認識をしております。 これに対しまして、令和2年2月27日付で、水産庁のほうから関係機関に対しまして影響を受ける漁業者等に対する資金の円滑な融通、既往債務の返済猶予に関し、実情に応じた十分な対応を求めるよう通知がなされているところでございます。 市におきましては、国や県の動向に注視をしつつ、関係漁業団体等と連携しながら、適切な対応策をともに検討してまいりたいと考えております。まずは実情の把握に努めたいと考えております。 続きまして、真珠産業に対する影響につきましてでございますけれども、真珠の輸出先は香港が約8割を占めておりまして、真珠の大きな取引先となっております。先般、3月4日から8日に開催が予定されておりました香港インターナショナルジュエリーショーが延期されるなど、その影響が出始めております。 このような状況が長引くことは、真珠産業への大きな影響が懸念されているところでございます。市におきましては、今ほどと同様に情報収集に努めますとともに、国及び県の動向に注視しつつ、漁業関係団体等と連携しながら、適切な対応をともに検討してまいりたいと考えております。 続きまして、飲食店等に対する支援でございますけれども、先ほど市長がお答えしましたように、今回の新型コロナウイルス感染症に伴う経済的な悪影響は、ありとあらゆる業種に広がっておりまして、極めて大規模になるのではないかと懸念をしております。直接的、間接的にかかわらず、今回の影響を受けた事業者に対しまして、国等の特別貸付け制度や雇用調整助成金の特例などの緊急経済対策につきましては、商工団体等と連携しながら、適切な対応をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 私からは、学校給食費の補助額についてお答えをいたします。 学校給食費補助に関する実績ですけれども、まず、平成30年度は対象となる児童・生徒数が4,345人で、1食当たり100円を補助しておりますので、補助金の額は合計で7,556万200円でございます。 平成28年度は、市立小・中学校の児童・生徒が対象で4,278人、補助金は7,470万1,900円でございます。 平成29年度につきましては、4,121人に対して7,351万6,000円となっております。 なお、平成30年度からは、宇和島南中等教育学校前期の生徒も対象としております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 子ども医療費の無料化に必要な資産額についてお答えをいたします。 小・中学生を対象といたします子ども医療費の無料化につきましては、全体の事業費を約1億円と試算しておりまして、現状からは約7,000万円増加するものと見込んでおります。 以上でございます。 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 学校給食の件についての御指摘についてお答えをしたいと思います。 先ほどの清家議員の質問においても答弁をさせていただきましたが、私も今後とも重点的かつ優先的に子育て支援策というものは講じていきたいと考えている一人でございます。 今後の子育て支援策というものを再構築していこうという中で、今回、医療費をやはり優先していきたい。その中で、給食費はこのような方向性というものを打ち出させていただきました。 現在、準要保護の世帯の方々、人数にして約650名の方々、今、そのような実質無料ということで取扱いをさせていただいているところでございますけれども、併せて多子世帯の御家庭等々も、やはりそういった負担というものもかかってくるだろうということ、また、アレルギーに関することについても、やはりしっかりと配慮していかなければならないだろうということ、これらということを、やはり多くの方々の御意見をお聞きしながらしっかり検討の上、丁寧に説明をしていきたい。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 高齢者ドライバーの支援についてお答えをいたします。 まず、高齢化率でございますが、令和2年2月末日現在の宇和島市の人口は7万4,274人、このうち65歳以上の方は2万8,770人、高齢化率は38.7%となっております。 次に、愛媛県警本部が公表している資料によりますと、これは令和2年1月末現在の数字でございますけれども、宇和島市の運転免許保有者は4万7,869人で、このうち65歳以上の方は1万5,008人であり、保有者に占める割合は31.4%となっております。 次に、免許返納者数でございますが、宇和島警察署から御提供いただいた資料によりますと、昨年1年間の運転免許証の返納者は537人であり、このうち65歳以上の方は521人となっております。 次に、市が実施をしております自動車運転に関する支援策につきましては、主に高齢運転車を想定して、昨年10月から2つの施策を実施しております。 1つ目は、運転に不安を感じてきた方が運転を続けようか迷っているような場合に、一度診断を受けることによって、自分の運転技能を客観的に知るためのもので、宇和島自動車学校が実施をされております運転診断の受講料の半額を補助する制度でございます。 もう一つは、運転免許証返納後に取得することができる運転経歴証明書の発行経費の全額を補助する制度であります。この運転経歴証明書を提示することで、愛媛県警が募集をしております各支援事業所において、様々なサービスを受けることが可能となります。サービスの一例としては、宇和島自動車の路線バスの運賃半額や、市内一部タクシー会社による料金割引などがございます。なお、補助実績としては3月5日現在で252人となっております。 次に、サポカー補助制度でございますが、補助制度としましては市を経由せず直接行われるものであるため、経済産業省のホームページなどから確認をいたしました。 まず、対象者は、令和元年度中に満65歳以上となる方、また、それらの方を雇用する事業者となります。補助の区分としては2つございます。まず、サポカー購入補助では、対歩行者の衝突安全ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置の機能を搭載する車が対象で、車種や装備によって補助額が異なりますが、普通車の新車購入の場合は最大10万円となっております。 もう一つは、後づけのペダル踏み間違い急発進抑制装置の取付け補助でありまして、障害物検知機能付のものでは補助額は4万円となります。いずれも対象車種などがかなり細かくまた、御自身の車に取付けが可能かの確認が必要となりますので、まず、なじみの自動車販売店などに御相談をいただくのがよいかと思います。 次に、市として何らかの補助拡充を検討してはとのことですが、この補助制度におきましては、新車購入ではおおむねその設備取付けに見合う補助が国からなされるということ、また、後づけ装置の取付けでは国からの補助は2分の1程度ではあるものの、金額的にそれほど過大な負担ではないものと考えておりまして、今のところ市としての上乗せ補助等については検討しておりません。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) 建設部所管の公共土木施設災害復旧工事につきまして、工事発注状況等を御報告いたします。 砂防事業や農地復旧等の他事業と重複いたしましたことから廃工といたしました4か所を除いた334件の本日時点での発注状況でございますが、入札件数が209件で全体の62.6%、そのうち発注済み件数が196件で58.7%の発注率、不落件数が13件で入札件数のうち6.2%、完了件数が33件で全体の9.9%となっております。 次に、未発注工事138件の今後の発注予定でございますが、今年度中に2件の工事発注予定であり、令和2年度には残り136件を発注予定とし、約12億円を当初予算に計上しております。 また、令和2年度への繰越し件数につきましては149件、工事費で約8億円を繰越しの予定としております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 前田農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(前田安正君) 続きまして、水産課、農林課所管の災害復旧工事につきまして、併せて御報告させていただきます。 まず、水産課所管の国の漁港施設、災害復旧工事につきましては、災害件数は7件であり、入札件数は7件、不落はなく、全て工事が完了しております。 続きまして、農林課所管の国の農地、農業用施設災害復旧工事につきまして、2月末現在での発注状況について報告いたします。 愛媛県委託分も含めた災害査定件数650件の工事の発注状況は、農地267件中78件が発注済みで、農業用施設は383件中、農道27件、ため池10件、頭首工2件、水路22件、揚水機3件、農地保全施設59件の計201件が発注済みとなっており、発注率は31.8%となっております。 なお、廃工予定を勘案しますと、4割強の進捗率となっております。入札不落につきましては14件発生しておりまして、不落率については7.0%となります。 工事の完成件数につきましては、農地が4件、農道が2件、頭首工が1件、排水機2件の合計9件となっております。 令和2年度の発注予定につきましては、砂防工事や道路、河川災害工事の復旧工法が決定していない箇所について、それらの工法を決定後に発注を予定している箇所69件を予定しております。繰越しにつきましては、まだ確定はしておりませんが、件数については426件、金額については約50億円程度になる見込みでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 石丸水道局長。 ◎水道局長(石丸孔士君) 続きまして、水道被害の復旧状況についてお答えいたします。 水道局所管分でございますけれども、災害箇所数が142件、これには小規模修繕対象箇所と被災した南予水道企業団、吉田浄水場の水道局関連施設が含まれております。入札等の件数は51件、これには随意契約の件数も含んでおりますけれども、その全てが発注済みでございまして、不落はございません。うち36件、率にして約71%が2月末時点で工事完了しております。 なお、令和2年度の入札予定はございませんけれども、11件が来年度への繰越しを見込んでおります。 次に、南予水道企業団分につきまして、企業団からの情報としてお伝えいたします。 災害箇所数は1か所、これは吉田浄水場でございます。入札等の件数は41件、これも随意契約の件数を含んでおりますが、その全てが発注済みで、不落がないのも同様でございます。うち27件、率にして約66%が2月末時点で工事完了しております。こちらも同様に、令和2年度の新たな入札予定はございませんけれども、12件が来年度に繰越しを見込んでおります。 なお、吉田浄水場に関連する工事につきましては、宇和島市水道局所管分を南予水道企業団が抱き合わせで発注しておりますため、工事件数がかなり重複しておりますことをお断りをさせていただきます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 前田農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(前田安正君) 発注時期や工期の延長、少しでも重機施工の可能な工法への変更などということの点につきましてお答えいたします。 農地の災害復旧工事につきましては、国との変更協議が終わった箇所から順次発注を行っております。今後も引き続き県と連携し、建設業協会や関係者のヒアリングを参考に、受注しやすい発注ロットの調整や事業の周知を図りたいと考えております。 工期につきましては、繰越しを行い可能な限り延長する予定としております。 復旧工法につきましては、農地の災害箇所は急傾斜であるとともに、道路の幅員も狭く、施工条件が悪く、大型の重機での施工が困難な箇所が多数あります。これらを踏まえ、現場条件に即した施工方法で設計を行っておりますので、御理解をお願いします。 また、変更につきましても、可能な限り対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) 公共土木施設災害復旧工事の受注率を上げる対応についてお答えをいたします。 まずは、受注の際には建設業界からの御意見も伺いながら、発注ロットの大きさや発注時期について調整を行ったり、工期を最大限確保するなど、不落となり得る要因を極力排除した設計内容にして、受注率を上げてまいりたいと考えております。 また、受注後に設計と異なる状況が生じたり、変更が必要であると考えられる場合には、県との協議を踏まえた上で適切に変更対応してまいります。 今後も国・県、建設業界との情報共有や意見交換を行いながら、一日も早い復興を目指してまいりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 国からの財源措置が終わった後の財源確保、財政的な見通しにつきまして御回答をいたします。 まず、財源確保につきましては、議員御指摘のとおり、令和2年度に財源措置が終わりまして、その後、令和3年度以降つきましても影響は一定程度残ることが想定されておりますために、基本的には限られた自主財源等の収入から財源を捻出していくことになると考えております。 次に、財政的な見通しにつきましては、国からの財政措置がなくなると、当然ではございますが少なからず悪化していくこととなるため、このような状況の中で引き続き堅実な財政運営に努めていくことが必要であると考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 国への要望活動について、今後の対応、それについてお答えをいたします。 私も国への要望活動の重要性というものは強く認識をしているところでございます。特に7月豪雨災害後、国交省、そして農水省、さらには総務省等々何度も足を向けまして、その中で大きな支援等々を頂いたという、そういった実績というものもございます。 全国47都道府県を見渡している各省庁におかれましては、やはりこの地域の問題、そして地域の思い、声というものはしっかり届けていくべきだという考えでおりますので、今後ともそういった活動はしっかりやっていきたい。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) 津波災害警戒区域指定後の推進計画の策定についてお答えをいたします。 愛媛県では、4月以降に津波災害警戒区域の指定を告示する予定であると聞いており、その区域が指定された後には、市は津波防災地域づくりを総合的に推進するための推進計画を作成することができるとされております。しかしながら、現時点におきましては、計画策定の具体的な予定がないのが事実でございます。 ただし、計画策定に当たりましては、ハード面での対策だけでなく、ソフト面での対策などについて計画を記載し、津波対策を効率的、効果的に推進して、市として実施可能な対策に一つずつ取り組んでいく必要があると考えておるところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 最後に、宇和島市としてどのような強靭化対策を考えているかという御質問についてお答えをいたします。 議員御指摘のとおり、国土強靭化関係の国の補助金、交付金事業につきましては、国土強靭化地域計画へ明記することが、これまでの一定程度配慮から、令和2年度には重点化、さらに令和3年度には要件化をすることが検討されております。 現状といたしましては、平成30年7月豪雨災害の経験を生かして、愛媛県地域強靭化計画や国の策定ガイドライン、他市の計画等を参考にしながら、津波対策を初めとして様々な災害リスクに対応した計画の策定を進めておりまして、令和2年度の8月の完成を目指しております。 以上でございます。 ○議長(福島朗伯君) 石崎大樹君。 ◆15番議員(石崎大樹君) 前向きな答弁をいただいたのではないかと思っておりますが、まず、給食費の負担の金額、事前に伺っておったんですけれども、改めてこの場で聞かせてもらったということで、まず、年々子供の人数が少なくなっているといった中で、多少なりとも負担というかも、市のほうの負担も少なくなっていくと思われる中で、どうにかならんかなというような思いで聞かせていただきました。 市長が前向きに検討を行っていただければ、また解決するのではないかと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。 それと、市の最優先の課題であります復旧・復興についてでありますが、それぞれ前向きに行っていただくと、また、受注率等についてもそれぞれ工夫をして、早期に成し遂げるというような答弁でありましたので、今後ともよろしくお願いいたします。 それでは、最後になりましたが、今年度をもちまして退職をされます、この議場にもおられます藤田総務部長、岡田保健福祉部長、産業経済部、農業復興統括官の前田統括官、また、藤堂建設部長、上田教育部長、石丸水道局長、またその他職員の方、今年度をもちまして退職されるということで、誠に長い間、宇和島市の発展のために御尽力をいただきまして、誠にありがとうございました。 これからも、それまで経験されたことを私どもに御指導、御支援いただきまして、今後の宇和島市の発展のために御尽力をされますようによろしくお願いをいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。では、どうもありがとうございました。 ○議長(福島朗伯君) 以上で、石崎大樹君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時10分から再開をいたします。     午後0時13分 休憩-----------------------------------     午後1時10分 再開 ○副議長(武田元介君) 再開いたします。 休憩前に引き続き、質問を行います。 それでは、畠山博文君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 公明党の畠山博文です。 通告に従いまして、一問一答方式にて代表質問をさせていただきます。 本日も時間がありませんので、分かりやすく、簡潔な、希望あふれる答弁をいただきますよう、何とぞよろしくお願いいたします。 初めに、通告書の4番と5番を入れ替えさせていただきます。さらに、施政方針についての6番と7番、観光についての4番と5番は割愛させていただきます。あと、時間の都合により、また質問の重なりにより割愛させていただく可能性もありますので、何とぞ御了承ください。 それでは、いきます。 2020年代の幕開けとなる本年は、2030年へ向けて、次の10年に向けての未来を開く重要なスタートの1年となってまいります。 国連の定めた持続可能な開発目標(SDGs)や、地球温暖化対策の国際的な枠組みであるパリ協定の目標達成年次も10年後の2030年となっており、国際的にも日本にとってもその初年度に当たる本年の取組が非常に大切になってまいります。宇和島市におきましても、次の10年へ、次の世代へ、何を考え、どう行動し、何を変革していくのか、非常に大きな分岐路の1年だと考えます。 想像してみてください。10年後、2030年の宇和島市はどうなっているのか。人口は、高齢者は、子供たちは、福祉、教育、経済、観光、病院、水道、仕事や私たちの暮らしは、さらには危機管理、南海トラフはどうだったのか等、さらには20年先、30年先の宇和島市はどうなっているのか、否、どうしていくのか。私たちも先輩方から宇和島市を引き継ぎ、預かり、今の宇和島市があります。そして、私たちがいなくなった後も、宇和島市の歴史は続いてまいります。 恐らく50年後には、ここにおられる方は一人もこの世にいないと思います。20代、30代の方は分かりませんが、十中八九、隣の人も、前後の方も、さらには自分さえもいないと思います。今度は私たちが今よりもよりよき宇和島市を次の世代につなぐ順番であります。 あのときもう少しこうしてくださっていたら、こんなふうにはなっていなかったというような話を、今もたくさん伺います。今の我々の行動は、未来を生きる子供たちが、歴史が審判してくださります。あの世代の大人たちは何をやっていたのかと後ろ指を指されないよう、まずは自分自身を引き締めてまいりたいと思います。 そのためには、どの分野におきましても、種をまき、人を育てることが最重要の課題であると思います。先哲の言葉に、未来の結果を知ろうと思うならば、その現在の因を見よとの言葉があります。これは、目指すべき未来の形があるならば、夢があるならば、それに向かっている現在の原因を見よ、今の自分の行動を見よと、見方を変えれば、今、自分が何をしているかで未来は決まるということであります。 我々の予想を上回る速度で進む少子高齢化と人口減少、年々激甚化する自然災害や予想される南海トラフ大地震、分断へと厳しさを増す世界情勢と安全保障環境や核問題、経済不安や仕事への不安、全世代型社会保障制度の構築や、子供を産み、育てやすい環境の整備など、先延ばしのできない待ったなしの課題が山積みであります。次の10年へ、子供や孫、さらにはひ孫世代のための大切な転換期であると捉え、質問に移らせていただきます。 まず、新型コロナウイルス対策について伺います。 政府の急な判断により、教育現場に大きな影響を与えている学校への臨時休校の要請ですが、宇和島市において決定を下された際の所感をお聞かせください。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今回の小・中学校の臨時休業については、2月27日に首相により要請を受け、愛媛県からは、県立学校において3月4日から臨時の休業措置を取るという通知があり、同時に市町の教育委員会にも県の措置を参考に適切に措置を取るようにという通知があったというところから始まっております。 宇和島市教育委員会においては、2月28日に臨時の校長会を開催するとともに、政府の要請と県の方針に基づき協議した結果、子供たちの健康、安全を第一に考え、3月4日からの臨時休業という決定をまずいたしました。 その後、3月2日に愛南町の女性に陽性反応が出たこと等から、再度宇和島市教育委員会において協議を行い、臨時の校長会も開いた上で、経済圏を同一にする、かつ感染ルートもまだ定まらない状況でしたので、一刻も早い休業措置が必要との判断から、3日から休業という措置をさせていただきました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 臨時休校措置について、児童や生徒への影響について、子供たちの声をお聞かせください。上田教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 今回の休業措置は、学校で有意義に学び、友人との交友に親しんできた子供たちにとりまして、突然の休業措置ということでショックだったと考えます。卒業生一人一人の心情に思いを致すときに、感染症という目に見えない障害に阻まれることの悔しさはいかばかりかと思います。 実際に最終授業日となりました3月3日には、各学校での最後の学級活動では、突然の別れに涙をする状況も見られたようでございます。また、各学年の授業が最後まで行われなかったことや部活動が停止されていることにより、幅広い知識と教養を身につけ、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな体を養うことという教育基本法第一の目標を達成しにくい、こういうような状況にあります。 これらに対する子供のストレスは大変大きいと考えられることから、心のケアは大変重要で、各学校では発達段階に応じた対応をお願いしております。学級担任や養護教諭の家庭訪問、電話訪問、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活用はその具体例でございます。 いずれにしましても、長期間にわたる休業の影響を最小限にする努力が必要だと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) さらには、保護者の方の声をお聞かせください。上田教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 臨時休業措置については、保護者の方には子の監護と経済的負担の両面で、ふだんにない御負担をおかけしているとの認識でございます。もちろん我が子の巣立つ姿を式の中で見送ることができないつらさもあると想像できます。また、現実的には、学校を休業することで、そのお仕事にも少なからぬ影響を与えることは否定できないと思います。 学校の臨時休業に至る前の2月28日の夕刻には、市PTA連合会の役員の皆さんに急遽お集まりをいただきまして、事情を説明して、単位PTAでの保護者への御理解と御協力をお願いしたところでございます。 今できる必要な措置としましては、学童保育への協力や学校の教室開放による子供の居場所づくりを推進しております。全34校が開放の措置を取り、特に低学年を中心に受け入れることができる体制づくりを行っております。 また、特別支援学級に所属しております子供の家庭には、全てに困り事等の調査をかけ、ニーズの掘り起こしと学校での学習生活の可能性を提示しております。学校への問合せや質問事項など、共有して解決が図れるものにつきましては、具体的な対応を進めるよう体制をとっております。 このような保護者の声に丁寧に答えることと、加えて現場の教職員が過度の負担によるストレスを抱えることのないように配慮することが、この臨時休業中には特に必要なことだと捉えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 今回、苦渋の選択だと思いますが、早々と卒業式の中止が決定された経過についてお聞かせください。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 3月4日から3月3日に休業を前倒しした際に、先ほども御説明させていただきました首相の要請から始まった今回の対応なんですけれども、これまでに経験したことのない対応を行う中で、県内初の感染された方の発生、そして、それが経済圏をともにする隣の町だったということで、子供の健康と安全、そして感染拡大の防止に万全を期すために、断腸の思いで卒業式の中止も決定したところでございます。 卒業式の持つ役割ですけれども、小学校及び中学校の精神的な区切りをつける大切な儀式であります。そうしたところ、3月6日になりまして、県知事から県民へのメッセージが15時頃出されました。県内において陽性が確認された2名から感染が広がっている状況ではなく、愛媛県では不特定多数の者が感染している状況は確認されておりませんと、県民の皆様にはまずは安心していただき、冷静な対処をお願いしますと、こういう内容でございました。 加えて、その後も新たな感染者の発生はないという状況でございましたので、当初展開が予想されない中で、最大の配慮をした形で卒業式の中止を決めたわけですけれども、昨日から校長会を開き、教育委員さんとも協議をし、そして、今朝8時からは臨時の校長会を開き、小・中学校の卒業式の実施に向けて、一応実施にしていこうという合意を得たところでございます。今、そういう作業を進めております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ちょっと確認させていただきたいんですが、これは通告にないんですが、先ほどタブレットを見たところ、まだ、いまだに中止という形は載っておったんですが、それを開催の方向で検討しておるという状況でよろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今朝ほど、8時からの校長会が終わって、結果を市長、副市長にも報告し、正副議長、そしてこの議場でとの話でございましたけれども、正副委員長にもお伝えはさせていただきました。全ての議員の皆様に、現時点においてそういう動きをしておりますということがまだ伝わってはいないかも分かりませんけれども、朝の時点で本会議が始まる前に、正副議長には御報告させていただきました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 了解いたしました。 続いて、保育所と学童については、原則として引き続き開所してもらうとの厚生労働省の方針ですが、これについては矛盾を感じられる方もいらっしゃるようであります。所感と現場の声をお聞かせください。岡田部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 保育所と放課後児童クラブにつきましては、国からの要請に基づき、感染の予防に留意した上で開所をしております。 このうち、特に放課後児童クラブにおきましては、現場から、一定の空間内で子供を安全に預かることができるか不安といった声や、職員の確保が難しいなどの意見も頂きましたが、状況を御理解いただき、開所について御協力を得ているところです。 感染予防といたしまして、まず、保育所では、これまでも園児の登園時における検温や体調のチェック、手指消毒や手洗いの徹底など、保健衛生対策として厳重な管理を行ってまいりましたが、さらに慎重な対応に努めております。 また、放課後児童クラブにつきましても、手指消毒や手洗いの徹底など、国から示された感染防止対策に十分留意しながら運営を行っているところです。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。
    ◆3番議員(畠山博文君) 続いて、マスク不足の問題やデマ情報によるトイレットペーパーやティッシュペーパーの買占めなどの問題が発生しておりますが、これらについての所感と今後の対応策をお聞かせください。楠部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 新型コロナウイルス感染症の広がりに伴いますマスク等の衛生用品につきましては、全国的に不足している状況であると認識をしております。 国におきましては、感染拡大の効果的な予防として、風邪や感染症の疑いがある人がマスクを使用することが重要であると呼びかけておりまして、衛生用品の生産、配送状況を連日公表し、マスクの買占めや転売を禁じる対策を講じているところでございます。 マスクにつきましては、生産体制を整える国の要請や支援策により、国内メーカーが1日2,000万枚以上の生産を目指して増産体制が講じられているほか、洗って繰り返し使える布マスクの流通量拡大により、品薄状態の解消が見込まれておりますので、予防用にマスクを購入される場合は、買い占めることなく必要分のみ購入をお願いしたいと思っております。 また、SNS等により製品が不足するなどの誤った情報が広がっておりますトイレットペーパー等の紙製品につきましては、現在の生産、供給体制で支障なく需要を満たすことができ、国内の在庫も十分にあるとのことでございます。 市といたしましては、これから国内の需要は十分満たされていくということですので、市民の皆様に対しまして市のホームページにおきまして、衛生用品の生産、供給の情報の周知、感染対策やせきエチケットの心がけ、買いだめを控えていただくなどの安心して落ち着いた行動の要請、周知を行っているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 人の行き交うグローバルな時代であり、どこで感染が拡大してもおかしくないのが現実だと思いますが、私自身、今、一番心配しておりますのが、連日のマスコミ報道による教育現場や職場での感染者への偏見や差別の広がりであります。感染症は偏見やいじめ、差別や人権侵害などを生み出しやすくします。専門家の方は、いじめのきっかけになりかねないと指摘しており、災害の折、流言や風評被害などが拡大しやすいのと構図は同じです。 実際、既に今回のコロナウイルス対策の件についても、感染者の拡大を巡り、中国から帰国した人やクルーズ船の元乗員、さらにその手当に当たった医療従事者らに対し、いじめや人権侵害に当たるような言動が各地で報告されています。さらにはその医療従事者の子供が、保育園や幼稚園に通うのを自粛するよう求められたり、各地の学校でも新型コロナウイルスの感染拡大を巡るいじめが発生してるようであります。 文科省は、いじめや偏見は決して許されることではないとのメッセージを発信していますが、いじめなどは陰湿で見えにくく、表に出てこないのも現実だと思います。この件についてどう対応しているのか、簡潔にお聞かせください。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) このことについては、感染症が広がり始めた当時から、非常に懸念されていたことであります。クルーズ船の対応でも、日本災害医学会がアピールしていたように、子供だけではなく、大人も職場内で不当な扱いを受けている事例が報告されております。 そういった事態を受けて、2月25日には、各学校に感染症対策等に係るいじめ、誹謗中傷の防止についてという資料を配付し、対応を依頼しました。3月2日の校長会の場でも、私から口頭ではありますけれども、強調して伝えたところであります。 市民の皆さんへの啓発としては、新型コロナウイルス感染拡大による偏見と差別をしないという内容で、市のホームページへの掲載と、全戸配布予定の人権だよりの表紙で周知し、相談窓口として人権相談の窓口を開設している旨を紹介しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 既に宇和島圏域におきましても感染者の方が認められたわけではありますが、行政の最新の現場対応はどうなっているか、簡潔にお聞かせください。岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 当市の対応につきましては、新型インフルエンザ等の行動計画に準じまして、新型コロナウイルス対策本部というものを立ち上げて、今、様々な情報収集を含めてその対応というものをしております。 会合の回数というものも10回以上、日々情報交換等々しながら、各所管が持つ情報というものを、まさにその中でどういった対応ができるのかということを協議しながらやっているところでございます。 併せて、啓発活動は先ほどから何度も答弁をさせていただいているところでございますが、そういった、今、放課後児童クラブ等々で、子供たちの、まさに最前線で頑張ってなさっている方々に感染しないように、マスクの配布であるとか、また、手指消毒の設置であるとか、そういったことも主体的に取り組んでいるところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続きまして、市民の皆さんが安心できるよう、医療現場の対応を簡潔にお聞かせください。市川病院事業管理者。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 市川病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(市川幹郎君) 医療現場の対応という御質問ですが、午前中に清家議員の御質問に対して医療行政管理部長がお答えしたことと重複をいたしますが、医療現場といたしましては、感染の防止対策と患者様が安心して施設を御利用いただける医療体制の維持が重要だと思っております。 そのために、それぞれの施設の職員に対して感染防止対策の基本であるマスクの着用、手指の消毒をさらに徹底し、職員の体調不良者には休暇を指示するとともに、出入りの業者、施設利用者の方々にも体温測定をお願いし、発熱等異常が認められた場合は入館をお断りするなど、適切な処置をいたしております。 さらに、職員の出張、私的旅行を自主的に自粛するよう要請し、ウイルスの持ち込みを防止するように指定いたしております。 感染された患者様には、一般病棟とは別のウイルス拡散防止のための陰圧機能を有した病棟へ入院していただくよう対応いたしております。 新型コロナウイルスに関しましては、テレビ等で専門家と称する人がいろいろな意見を言っており、それが一致しないことで市民の不安を買っておりますが、科学的にはそれを証明するのにはある時間が要りますので、どうしても確定したことは言えなくなっているということをよく理解いただいて、いわゆる正しく恐れるということが重要だというように思っております。 基本的には感染防止をしっかりした上で、今、議員が御指摘いただきましたように、患者様や医療従事者、その他の人が差別されることのないよう、市民の皆様には冷静な判断をお願いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 今ほどお話でもありましたように、必要以上に恐れるのではなく、正しく学んで正しく恐れていくことが大事になってくるかと思います。一日も早い終息を祈っております。 続いて、施政方針について伺います。 初めに、平成30年7月豪雨災害について、被災者の方の生活再建について伺います。 仮設住宅やみなし仮設において避難生活をされている方について、現在、復興調整班、保健福祉部、NPO、ボランティアの皆さんとの連携で、被災者の皆さんに寄り添いながら、個別訪問や相談などを通じていろいろな声を伺っていると思います。 災害発生より1年8か月が経過し、長期の仮設でのお住まいになっております。困り事やどのような要望をお持ちか分かりましたらお聞かせください。岡田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 被災者の生活再建につきましては、発災後、保健福祉部の生活再建実務者会議等により検討を重ねながら支援を継続してまいりました。 その過程におきましては、仮設住宅の退去期限に伴う新居の建築資金、また、賃貸物件の契約など、新たな住まい確保への心配や経済的な不安など、各世帯ごとに様々な複合的課題が聞こえております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続きまして、次の建設部の2問に関しては、午前中と重なりますので割愛させていただきます。 続きまして、宇和島ブランド魅力化計画について、キャッチコピー、ロゴマークが完成し、戦略的にシティセールスの施策を展開してまいりたいとありますが、最終的なゴールラインのイメージがなかなか持てません。 市長、副市長を先頭に、市長公室が核となり前進させていく施策だと思います。具体的にどうなっていけばこの施策が成功なのか、市長の肝煎りの施策であると思います。これからの力強いビジョンを市長自らお聞かせください。岡原市長。 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 今年度におけるシティブランディング事業というものもいよいよ終盤を迎え、これから、来年度早々から、戦略的なシティセールスというものがいよいよスタートするところでございます。 成果品であります宇和島ブランド魅力化計画であるとか、ロゴマーク、キャッチコピーなどにつきましては、それを活用することによりまして、本市の認知度を向上させる、そういった取組の中で、やはりシビックプライドというものを向上させていくこと、また、関係人口というものを増加させていくこと、さらには今ある魅力というものを維持しながら、新たな価値というものを創出していくことによりまして、本市のブランドイメージというものを向上させることによりまして、やはりこの地域に住みたい、そして帰ってきたい、そして連れていきたいというまちを目指していくと、これは宇和島ブランド魅力化計画の目標にもなっているところでございますけれども、そうした実施というものをしっかりとやっていきたいと思います。 ただし、そういったゴールというものはなかなか見えないのは当然でございます。あした、あさってかなうものではなくて、こういったことを効果的にやっていくことで見えてくるもの、それは、例えばふるさと納税かもしれませんし、実際の移住者かもしれませんし、それらをやはりいかようにつかんでいくきっかけにするのかということが、私は重要だと考えております。 現在はまだスタートラインに立ったところでございますので、今後やはり議員の皆様方も含めて、市民の皆様方、さらには多くの応援している方々、オール宇和島体制で、私ももちろん先頭に立って頑張っているところでございますので、なるべくその成果につながるように努力をし続けていきたい、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続いて、青少年市民協働センター、通称ホリバタについて伺います。 先日、浅野議員の紹介で、旧図書館の活用方法について考えようという内容の会合に参加させていただきました。ここでは一人一人が旧図書館の活用法や疑問点などを思い思いに付箋に書き込み、大きな模造紙に貼り付けながら、一つ一つ説明していき、対話形式で進んでいきました。いろんな業種の皆さんがざっくばらんに旧図書館の活用方法を考え、発表し、行政の方も耳を傾けて下さる交流は非常にいいなと感じております。市民の皆さんのアイデアも面白いものがたくさんあり、学ばせていただきました。 青少年市民協働センターホリバタの基本構想について、私自身は少しちょっと分かりにくいなと感じておりますが、これから青年たちとともに育てていく施策であり、もっと市民の皆さんにとって分かりやすい、気軽に使っていただけるようなホリバタであってほしいと個人的には思っております。 それと、やはり思い切ってホリバタの看板か何か、手作りでもいいので、あったほうが青年たちが親しみを込めて集えるようになると思いますが、いかがでありましょうか。生涯学習課に伺います。 先日の旧図書館の再利用を考える会合に参加し、市民の皆さんの声を直接お聞きしての所感をお聞かせください。生涯学習課、富田課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 富田生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(富田満久君) お答えします。 まず、当日参加させていただきました会の名称が、旧図書館の再利用を考える会ということでしたので、まずは青少年市民協働センター、ホリバタ事業を行うということについて御説明させていただき、ある程度趣旨に御理解をいただいた上で、どうすれば目的を達成できるか、よりよい運営ができるかといった方向で、建設的な意見交換がなされたものと感じております。 御意見の中には、中高生が運営に参画するとか、市民ボランティアによる運営など、今後ホリバタを運営していくに当たって参考になる御意見もありましたので、有意義な会に参加させていただいたと思いますし、より市民との協働の必要性を感じたところです。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 将来的にホリバタをこういうふうに活用していただきたいとのビジョンを、ここに集われるであろう青少年世代の人たちに向かって、分かりやすく簡潔にお聞かせください。岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 私の市議会議員時代のテーマの一つというものが、人材育成による担い手づくりでございました。当時の宇和島というものはなかなかこういった動きというものはなかったところでございますので、私も自然と足を向けるのはそういった先進地でございまして、その中で調査研究というものをさせていただきました。 それらの先進地におきましては、これは共通して言えるのは、子供たちが集えし場所というものは必ずある。たまり場という表現が適当かどうか分かりませんけれども、そこに行けば何かがある、そこに行けば仲間に会える。そういったことをひしひしと感じて帰ってきたところでございます。 実際に何をしているのかといいますと、やはりそういったところでワークショップをしたりとか、また、それはサークル活動かもしれない。ただ、小さな頃から、小さな子たちから小・中学校、高校生がいます。また、UJIターンも含めた、一旦は社会に出た方々、帰ってきた方々も、そこで様々な取組ということを一緒にやられている、そういった現場というものを見ました。 いろんなそういった地域の誇りというものを感じたりとかいうことを、よく言葉の中で聞かれると思いますけれども、やはり地域の思いであるとか、地域の課題であるとか、それらを多世代で感じていくこと、そして、実際に行動していくこと、そうしたものから私はそうした地域への思いというものを感じるんだろうと、そのように感じております。 実際に、島根県のある町におきましては、そういった関わりというものを小さな頃からしていく中で、自分が必ずこの町を担っていく、そういった結果というものにつながっている。それは何百人、何千人という話ではないですけれども、やはり我々自身がそういった場所というものを構え、そして、その中でそういった活動というものをサポートしていくべきだろうと、私はそのように感じている次第でございます。 ホリバタの現在のたちまちの活動方法というものは、まずは気軽に学生たち、また、学生たちを支援する大人の皆様方が立ち寄ってくださり、そういった地道な、最初はもうお会いしていろんなお話をするところからスタートするところだと思っておりますけれども、ホリバタ自身がやはり自主的なメニューというものを開発しながら、とにかく子供たちの拠点にしていこうと、その流れをどうようにつくっていくのかということが必要だろうと思っております。 併せて高校生まちづくり課であるとか、現在子供たちに対して様々なメニューを行っている団体に対しても、もう既に声かけをしております。快諾をしていただいているところもございますので、やはりそういった子供たち、若者たちの拠点としてしっかり活用していきたい。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続きまして、未来につながる施策、林業について伺います。 12月の松本議員の質問にもありましたが、今回、森林経営管理法に基づく新たな森林管理システムを進めるため、昨年12月に鬼北町、松野町と協働で一般社団法人南予森林管理推進センターを設立し、今後はこのセンターを中心に市に経営管理を任せたいとの回答があったものから、順次森林の整備をしていくとありました。 先日、三間町二名地区開催の住民説明会に参加させていただきました。人の手が入らないままの状態の現在の森林資源の活用を思うと、長期的な取組として、林業を通じて仕事を興し、人材を育て、将来に木材を生かし、つないでいく、新たな森林管理システムについては、山で育った私自身は希望を感じております。 そして、その理念には大いに賛同できるのですが、その先の木材をどう活用し、商売にしていくのかに不安を感じております。 近年、日本木材の需要がない時代に、木材の需要をいかに増やすのか、果たして成り立っていけるのか、不安を感じてもおります。 鬼北町では、内子町のように、木質バイオマス等も考えておられるとの話も伺いましたが、宇和島市ではどう考えておられるのか、見通し等お聞かせください。農林課、和田課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 和田農林課長。 ◎農林課長(和田恵朗君) お答えいたします。 まず、国内の森林は、戦後や高度成長期に植栽されました杉やヒノキが、人工林が大きく育ち、森林資源が充実してまいりました。切って使って植えるという循環利用する時代に突入してまいりました。 現在、国内で消費してされておる木材のうち、国産の木材が占める割合は8年連続で上昇し、36.6%となったものの、国産木材につきましては需要に対して供給量が追いつかないという状況となってきております。 鬼北町で計画されております木質バイオマス発電につきましては、稼働開始となれば、材料であります大量の木質チップ等が必要となりますことから、先ほど議員がおっしゃられました1社、南予森林管理推進センターと連携のもと、鬼北町だけでなく宇和島市、松野町からも原材料の供給が行われる見込みであります。 木材の需要につきましては、公共建築物の木質化による利用の推進、南予産木材を使った木造住宅建築に対する補助に加え、新年度からは新たに幼少期からの木に親しむ教育、いわゆる木育への取組等も予算を計上しております。さらなる木材利用の拡大を図っていきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続いて、子供たちの未来につながる施策について、今回、令和3年度からの中学生までの医療費の無料化を進めるため、当初予算にシステムの改修の経費が計上されております。 この件につきましては、私も昨年の12月議会の一般質問で無料化を求めたように、さらには子供を産み、育てやすい環境の整備を進めていただきたいとの立場から、大いに賛成であります。 しかしながら、納得のいかないのが、医療費無料化を継続していくための安定した財源の確保として、現在実施している給食費の1食当たり100円補助を、来年度いっぱいで廃止し、医療費に回すということであります。 市長はこのことについては様々な意見があるかと思いますが、私の思いの根幹として、もともとやはり口に入るものは自己負担すべきではないかという点というふうにおっしゃられております。市長は根幹との言葉を用いて発表されたわけでございますが、根幹の意味を辞書で開くと、物事の最も重要なところ、根本、根源とあります。言い換えると、岡原市長は、私が市長である間は給食費は自己負担していただきますとの宣言と捉えさせていただいてよろしいのでしょうか。岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 午前中からの繰り返しの答弁になって大変恐縮なんですけれども、やはり子供たちの支援、子育て支援については、変わらぬ、重点的に、優先的にはやっていきたいというのは全く変わっておりません。ゆえに来年度の当初予算につきましても、るる申し上げましたけれども、そういったことにも力を入れていくと。 ただ、これからの、やはり子育て支援というものを再構築する中で、令和3年度からの医療費というものはやっていきたい。まずは体というものをやはりしっかりと、健康を担保していきたいという思いで、このような考えに至ったところでございます。 実際にこれらをやるに当たりましては、まだ十分な説明等々できておりませんので、どのようなサポート、しなければならない方々にサポートできるか、そういったことをしっかりお聴きしながら検討した上で、丁寧に説明していきたい。そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 昨年、アフガニスタンで亡くなられた医師、中村 哲さんは言われております。医療だけでは救えない命があると。豊かな食べ物ときれいな水があれば、大抵の病は治せる。まずは人々が安心して食べられるようにすることが大事だと、中村医師は砂漠の地に井戸を掘り、農地を耕し、さらには水路を引き、仕事をつくり、教育の場をつくり、生涯をアフガニスタンに住む困っている人たちのために尽くした人でありました。残念にも、昨年、移動中に銃撃され亡くなられたわけでございますが、医師である中村 哲さんの先ほどの言葉は、私の胸に迫ります。 確かにアフガニスタンと日本の状況は違います。戦後のように食べ物やきれいな水がない、かつての日本ではないと思います。しかし、今の日本は様々な理由の中での貧困にあえいでおります。格差社会の問題や独り親世帯による貧困、多子世帯による貧困、働きたくても働けない病による貧困、正社員になれず非正規のまま働く就職氷河期世代の方たち、さらには平成の30年間で私たち日本人は急速に貧しくなり、世界における日本の相対的立場も、1人当たりのGDP(国内総生産)が世界4位から26位に転落し、日本社会で多数派を占める中間層が低所得化しつつある状態であります。世帯の中にも共働き世帯が増えたにもかかわらず、収入が減っている現状もあります。 中間層の人たちとは、働く現役世代であり、しかも日本の社会保障は現役世代の支援が貧弱化しているのが現状であります。 もっと言えば、収入が減り、貯蓄もできなくなり、加えて人生100年時代と言われる長寿化は、それ自体は喜ばしくとも、貧困とセットになって老後の不安を増大させております。 日本のトップ経営者が数十億円にも及ぶ報酬をもらっている一方で、非正規労働で働く人の中には、年間300万円に満たない収入の方々もいらっしゃいます。 国民生活基礎調査の所得分布状況表では、2018年の年間所得が100万円から300万円の方が最も多く、300万円未満が34%、400万円未満が47%と、私たちが思っている以上に日本社会が広がる貧困、格差の問題は大きくなっております。 私たちの住む宇和島市におきましては、さらに厳しい現実にあることも容易に想像できます。非正規で働かれている方からは、今の給料の現状では、結婚も子供を生み育てることもなかなかできませんとの声も伺いました。私自身も感じますが、今の宇和島市では共働きでないと生活も成り立たない。 さらには親の経済事情は子供の将来へも大きく影響を与えております。ある親御さんは、自身の子供時代を思い、痛烈に言われました。学歴は親がお金で買うものだと。つらい一言でありましたが、もちろんそうでない人たちもおられますが、そう思わざるを得ない境遇にある方たちもおられるのが現実です。 さらには、これは個人的意見であり、本来あってはならない恥ずべきことだと思いますが、ニュースや社会を見ていると、私はいじめと子供の貧困は大人が隠すと思っております。言い切ってはいけないような気もしておりますが、本当のことが、真実が見えにくくなってまいります。 どうか食べられる人の論理ではなく、なかなか食べられない方々がおられる現実、貧困の現実にも目を向けていただきたいと思います。子供たちに貧困でひもじい思いをさせない。誰も置き去りにしない。食べ物は私たちの命をつなぐ根幹です。私たちの体は私たちが食べるものでできています。だからこそ、誰もが何の不安もなく、食べて学んでいける教育の現場の構築をお願いしたいと思います。 私自身は断固たる思いで給食費の100円補助の廃止ではなく、思い切って給食費の無料化を声を大にして申し上げたいと思います。 続きまして、観光について伺います。 初めに、観光地にある観光案内掲示板について、和霊公園内、歴史資料館前など、各地に設置されているものでありますが、古くなりシールが剥げていたり、既になくなっている別府九州航路のフェリーや南予青年の家が残ったままで、高速道路が海の上を走っていたり、九島大橋やパフィオもありません。丸山には闘牛場と野球場しか掲載がなく、陸上競技場やテニス場もありません。とても現状に即した案内板の管理とは思えません。敏感に反応していただき、現状に応じた観光案内板に変革していけるように、まずは各地にある案内板のチェックと、来てくださる人の立場に立った改修をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。商工観光課、水野課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 水野商工観光課長。 ◎商工観光課長(水野宏一君) 市内の観光案内看板や誘導表示は、市が整備したもののほか、各種団体が設置したものなど、合併前からのものを含め200か所以上確認されております。中には老朽化したものが残っていることも事実でございます。 市では、老朽看板の修繕や撤去、更新または新設を必要に応じて随時行っていますが、追いついていない部分がございますことは議員の御指摘のとおりでございます。大変申し訳ございません。 古い看板は景観の質にも関わりますし、情報が更新されていないことにより正しい案内ができなければ、観光客に悪いイメージを与えかねないため、御指摘の当該看板を含めまして、積極的に更新等対応を進めてまいりたいと思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続いて、宇和島市の観光地について伺います。 私たちの住む宇和島市には、御存じのように様々な観光地があるのですが、個人的な宇和島市観光地のベスト5はどこか、お聞かせいただけたらと思います。 端的に場所のみでお答えください。県外からの視点で伺いたいと思います。金瀬教育長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 端的に場所のみでということではございましたが、元転勤族で全国を転々としてきた私が感じる南予宇和島の一番の魅力は、人と人のつながりということでございます。まずそれは申し上げておきたいと思います。 その上で、遊子水荷浦の段畑、宇和島城、そして春のミカン園地の匂い、鬼ヶ城からの市内、九島、そして宇和海、九州の眺望、豊かな自然と海だというふうに感じております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続いて、前田農業復興統括官、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 前田農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(前田安正君) 私、初めて宇和島市、旧吉田町へ来たのが平成7年でございまして、それ以降、観光のベスト5ということで挙げさせていただきます。 1番は法華津峠から見たかんきつ園地と海、2番目は宇和島城でございます。3番目は遊子水荷浦の段畑、それから、4番目としまして南楽園、こちらのほうの庭園、たまたま植物工場の事業が、私、担当しておりまして、それに行った際に見させていただきました。それから、5番目としては中山池自然公園、こちらのほうでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続いて、玉田副市長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 玉田副市長。 ◎副市長(玉田光彦君) 私も、場所のみということでございますけれども、高校生まで宇和島におりまして、その後も松山勤務で度々帰っておりましたので、いわゆるよそ者の一人と見られたのは少し残念に存じます。 また、観光地と言われると、今、お二人が答えたところに重複いたしますので、私、ふるさとのイメージということで、どうしても旧宇和島、それと、マイナーなものになるかもしれませんが、申し上げますと、1番が高校時代によく登った鬼ヶ島山系と滑床渓谷、2つ目が小さいときに遊びました堀部公園と来村川、3つ目が和霊大祭で本当ににぎわっていた商店街や和霊神社、4つ目が家族等で行ったミカン山、5つ目が遠足で行きました赤松遊園地、こういうところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 非常にたくさんの観光地が宇和島市にあるということが、今、お話を伺わせていただきまして、聞かせていただきまして、僕自身も非常にうれしくなりました。 宇和島市の観光の中心拠点がもちろん宇和島城であるのは、誰もが認め、また、そうでなければとの思いもあるのですが、現在の宇和島城の観光について、あくまで私自身の意見でありますが、とても満足したものとは思えません。ゴールデンウイークのお城まつり等の特別な行事以外のときは、そんなににぎわっている印象もございません。年間5万人の方が天守に登城されているようですが、もっと充実した施設が欲しいというのが正直なところであります。 私自身もお城が好きなので、年に二、三回は本丸まで上がるのですが、今年は既に現在2回登城し、先日上ったときには1月末の強風で倒れた樹木の残骸もあり、お城の後ろ側には入れないようにロープが張ってありました。さらには本丸の広場には、崩れた石垣の石がずらりと並べられております。いつまでこの状態が続くのかと思いましたが、これは文化スポーツ課の所管だそうです。擦れ違った人は2日間とも六、七人でありました。ほかのいろんなお城も見てきましたが、せっかくの現存12天守の一つでありながら、観光の充実度において残念な印象が拭えません。 何かが足りないというか、歴史をひもとくと、私が思っていた以上の歴史と文化、規模の大きさで、山城でありながら、昔は海に面した海城でもあり、地形も五角形の珍しい城であり、写真で見る大手門なども非常に立派であったと伺いました。歴史的にも文化的にも誇れる魅力がありながら、それを生かせていないのが実感であります。 あくまでも個人的な思いですが、最近では復元された大洲城のほうが、天守のほかにやぐらなどの天守建築群が立派に見え、山を上がらなくてもいい行きやすさも観光のプラスになっている気がしております。ちなみに大洲城は、年間3万7,000人くらいだそうです。築城時の年は8万5,000人の来場者があったそうです。 恐らく宇和島市民の多くの方が、市民や観光客の皆さんがもっと来ていただくにはどうしたらいいのかと考えていることだと思いますが、経済的な壁、文化遺産としての壁、位置的な壁、諦めの壁などたくさんの壁に阻まれている気がいたします。 日本の誇る熊本城と比べてもいかんのかとも思いますが、今回、熊本城は、熊本地震の復旧改修に20億円の寄附が集まったとの話題もありました。素人考えかもしれませんが、将来の宇和島市のためには、思い切って長期的な計画で新しい時代へ宇和島城大改修計画を立案し、経済的課題はふるさと納税や寄附金を長期的に募り、積み立て、文化遺産の壁は粘り強く文化庁に足を運び、あらゆる手段でアピール、交渉し、壁を破り、宇和島市の皆さんが堂々と胸を張れるような第三の築城の思いで新たな宇和島城を構築していただきたいと思うものであります。それがいつ完成するか分かりませんが、将来の宇和島城の希望のビジョンを、攻めのビジョンを、若き市長が示していただきたいと思うものでもあります。若き市長だからこそ、時間もあり、できることだとも思います。 高齢になると、誰しも考え方が保守化し、守りに入る傾向があります。今でないとできない気もいたします。ほかの地域にできて、宇和島市にできない理由もないと思います。未来を生きる青年たちとともに、大きな指針で、将来的な宇和島城大改修計画の実現化はいかがでありましょうか。唐突にぶつけましたが、岡原市長の所感をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 議員御指摘のとおり、宇和島城は現存12天守の一角をなして、宇和島の観光を語る上でなくてはならないものだと、そのように認識しております。 私もかねてからこの観光の分野というものは、インターネットがこれほどまでに発達する世の中におきましては、やはり本物というものに触れていただくことが一番だということを申し上げてまいりました。 それゆえに、1月末の暴風雨のときには、まさに風が吹いているその夜、お城山がどんどんと被害が出ているという報告を受けるにつけ、どうなっているんだろうという相当な不安に駆られました。翌朝、暗いうちから職員とともに上っていったわけでございますけれども、道中における倒木、これはもうすさまじいものがあったわけでございますけれども、その中でかき分けながら上った天守閣は、もう果たしてどうなんだろうというところでございましたけれども、しっくい部分が2か所と、そして瓦が一部破損した、よくぞこれで済んだなということを感じた、ほっと胸をなで下ろしたところでございます。 現在、その修復に向けて準備等々もしておりますし、また、石垣の復活というものもなるべく早く元の形で皆さんにお見せできたらと思います。 今後このお城山に対して、もうやることとして決まっていること等は、やれることとして決まっているのは、支障木というものを伐採していくことと、そして、文化財としての看板というものを立てていくこと、さらには、やはりなかなか階段で上りにくいという御指摘のある中で、文化庁とも協議を重ね、手すりというものを設けていこうという、そういった運びとなっております。先ほど言われる大改修計画ではございませんけれども、そういったことをまずはやると。 そして、私もかねて宇和島城以外に松山城、そして丸亀城の麓で、ある一定の期間暮らしたことのある人間でございますので、今はいろんな思いは個人的にあれど、今はそういった文化庁とのやり取りの中で、やれることをしっかりやっていく、そのような思いでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続きまして、城山下観光拠点施設について、私自身はこの地域に何かしらの施設の必要性は感じておりますが、この施設を造る目的と、できた後の観光客や市民の皆さんがどのように活用できるのか、ビジョンを市民の皆さんに簡潔にお聞かせください。水野課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 水野商工観光課長。 ◎商工観光課長(水野宏一君) お答えいたします。 宇和島城は、旅行サイトトリップアドバイザー日本の城2019で第7位に、また、ミシュランの旅行版、ミシュラングリーンガイドで1つ星に選ばれております。天守には年間5万人以上が来場する観光地となっております。 城山下観光拠点施設は、様々なお客様から、休む場所がなかった、お土産を買う場所がなかった、次に行きたい場所について相談する場所がなかったなどの声にお応えした空間とし、宇和島市のおもてなしの心を感じてもらい、一息入れていただく施設といたしたいと思います。 これからのビジョンですが、売場においては既存のもの、これから開発するものを含めまして、宇和島城に関係ある商品を中心に品ぞろえをしたいと考えております。甲冑の試着をして写真撮影はもちろん、城山登りもしていただけるようにしたいと考えております。 施設の一部は、設置をしております観光情報センターは、観光の情報発信の拠点となることはもちろん、インバウンドのお客様を含めまして、宇和島市の中で様々な見どころや体験を効率的に回って楽しんでいただく起点として、既に取り組んでまいりました、宇和島駅やパフィオからの人の流れを、商店街を通って宇和島城へ、今度は宇和島城から伊達博物館、天赦園というような様々な動線の結び目の役割を果たしてまいります。 同時に観光情報センターは、人口減少を交流人口で補い、地域経済の安定を図るために、全国各地で取り組んでいます地域の特色を生かした、例えば産業観光などのような着地型観光商品のつくり込みなどを担える組織とし、周辺の市町と相互に協力することで、地域の稼ぐ力を創造する場所とするビジョンを描いております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続きまして、楠部長への質問は、ちょっと時間の都合で割愛させていただきます。すみません。 続いて、防災・減災について伺います。 本年は阪神淡路大震災より25年、東日本大震災より明日3月11日で丸9年を迎えます。今もなお仮設住宅にて避難生活をされている方がいらっしゃいます。風化させてはならない、忘れてはならない災害の現実です。 私ども公明党は、近年、相次いで起こる災害から命を守るために、防災・減災、復旧を政治の主流に、社会の主流に押し上げなくてはならないと考えております。 今回は災害避難所の運営について伺います。 自然災害が激甚化、頻発化する中、女性や子育て家庭に配慮した避難所運営の強化が求められております。その観点から、防災対策に女性の視点を生かすことが重要となってまいります。 昨年の台風災害の際も、避難所に女性スタッフがおらず、女性ならではの相談がしにくいといった声が聞かれました。女性の視点を生かすことは、高齢者や障害者など災害弱者の視点を生かすことにもつながってまいります。防災計画などへの反映とともに、災害現場においても女性の視点が生かせるようにしていくことが重要だと考えております。 東日本大震災を教訓に、男女共同参画の視点からの防災、復興の取組指針が策定され、女性を防災、復興の主体的な担い手と位置づけるよう明記されております。 全国知事会等の調査によりますと、市区町村の地方防災会議の女性委員の比率は増加しております。女性委員がゼロの自治体は、10年近くで61.5%から23.8%に減少しております。また、地方防災会議の女性委員が多い自治体ほど、トイレやアレルギー対応食、哺乳瓶、おむつなど、乳幼児や高齢者、女性のニーズに合った物資の備蓄が軒並み大きく改善していることが判明しているそうであります。 一方、都道府県防災会議での女性委員の割合は、19年4月1日現在で16%にとどまり、政府目標の30%に届いていないのが現状であります。 危機管理課に伺います。 西日本豪雨の際の宇和島市の災害対策本部、また、大規模避難所の運営の状態は、女性の視点から見てどうだったのか。さらには今後の方向性をお示しください。山下課長、簡潔にお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 平成30年7月豪雨災害の発災当初から、市の災害対策本部の女性本部員は岡田部長のみでございましたが、しっかりとした女性の視点から対応していただいたと思っております。 また、早い段階で本部体制を縦割りの担当業務から、被災者を中心とした被災者目線での支援策であったり避難所対応など、各部、各課をまたがった業務体制に変更を行っております。それにより、被災者に寄り添った対応にするとともに、女性の職員の多い福祉部門の視点がより届きやすい体制になったと思っております。 さらに、女性の保健師による要配慮者の戸別訪問であったり、避難所の巡回を行うなど、女性視点での被災者、避難者の見守りを行っております。 避難者が多かった吉田公民館の避難所では、7月7日の発災当時から、地域の婦人会などの皆さんが中心となって、炊き出しであったり避難所の運営に積極的に参加していただいたと伺っております。 今後につきましては、災害の経験を踏まえまして、市災害対策本部の活動体制といたしまして、被災者が中心の各部、各課をまたがったチームとして再構築をしておりますので、女性の視点のみならず、様々な担当職員の立場から被災者に寄り添った対応が可能になると考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) すみません、残り1項目、教育行政について残っておるんですが、時間の都合で割愛させていただきます。 最後に、今、我々には、地球的規模で考え、地域の目線で行動していくことが求められております。目の前の仕事がSDGsの「誰一人取り残さない」との思想の拡大につながり、世界を、私たちの住む地球をよりよくしていく仕事であると実感できれば、やりがいとやる気につながると確信いたします。そこから国民の皆さんへSDGsの認知度を広げ、草の根の対話の広がりの中で、世界をよりよく変化するための一人一人の努力を積み重ねていくことが、SDGsの広がりだと思います。 我々公明党は、SDGsを人類の通信簿と定め、一人一人の思いから始まる行動を大切に、SDGsの推進に総力を挙げて取り組んでまいります。 最後に、今年度末にて退職される職員の皆様、長い間、宇和島市のために、市民のために尽くしてくださり、本当にありがとうございました。これから先、まだまだ長い人生です。どうか体調管理に気をつけていただき、悔いなき人生を、皆様の御健勝と御活躍をお祈り申し上げ、代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(武田元介君) 以上で、畠山博文君の質問を終わります。 次に、椙山三也君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 椙山三也君。 ◆6番議員(椙山三也君) 会派みらいの椙山です。 会派を代表して、一問一答で質問します。 市長並びに理事者の明快なる答弁をお願いします。 先ほど、元気いっぱいの畠山議員が質問されましたので、私は元気半分ぐらいで頑張りたいと思っております。 議会においては、私が一番尊敬をしております先輩であります我妻議員の御指導のもと、日々精進して頑張っております。その我妻議員を追い越すように頑張って、私も議員活動を続けていきたいというふうに思っております。 それでは、質問に入ります。 岡原市政も早くも2年半が過ぎました。任期4年を折り返し、後半を迎え、いよいよ真価を問われる正念場であると考えます。市政のトップリーダーである以上は市民の期待度は高く、そのことは必然であります。 一昨年の豪雨災害からの復旧・復興はいまだ道半ばでありますが、国・県と連携し全力で取り組んでおることは評価できるものと考えます。 しかし、本市の景気状況は、市民にも全く実感はなく、改善しているとは言えない現状であります。岡原市長もこの点については重々承知の上で、令和2年度宇和島市施政方針を述べられたと思います。 そこで、施政方針について質問をさせていただきます。 まず、財政についてであります。 本市の財政体質については、国や県からの財源に大きく依存する状況に変わりはなく、自主財源は乏しいのが現実であります。しかし、合併以降、もう15年になりますが、様々な行財政改革、特に職員数の適正化に取り組んだ結果、各種財政指標は大幅に改善された成果は述べられたとおりであります。 しかし、市長も今後懸念しているように、災害復旧・復興に対しての長い時間と莫大な費用が必要となることの予想と、南海トラフ巨大地震など予期せぬ自然災害等に整えたインフラの維持・整備などに大きな財政負担が見込まれることと、現在策定中の長期財政計画には注目しているところであります。 そこで、市長及び財政当局にお伺いしますが、来年度令和2年が合併算定替による普通交付税の増額の特例期間10年と、段階的縮減期間5年間の最後の年であります。その点についての今後の見通しと併せて、分かりやすく簡潔な答弁をお願いします。まず、総務部長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 普通交付税の合併算定替につきましては、議員御指摘のとおり、令和2年度が段階的縮減期間の最終年度となっておりまして、令和3年度以降は完全に一本算定となります。 これによりまして、一定限度の減額が見込まれておりますけれども、今後の見通しといたしましては、中期的には豪雨災害の影響による市債発行増に伴って公債費が増加をすることで、一時的に横ばいまたは増加することも考えられますけれども、当市が避けて通れないであろう人口減少の影響もありまして、基本的には減少傾向が続くものと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 椙山三也君。 ◆6番議員(椙山三也君) 引き続いて、市長、お伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 今後の見通しにつきましては、先ほど総務部長が申し上げたとおりでございますけれども、議員御指摘のとおり、我々のまちというものは市税等々大変乏しく、普通交付税に頼らざるを得ない状況であることは、今後ますます顕著になってくるのではないかと、そのように考えている次第でございます。 ゆえに堅実な財政運営というものが必要なわけでございますけれども、ただ、復旧・復興のように必ずやらなければならないこと、そして、子供たちの未来に投資をしていくこと等々につきましては、やはりしっかりと施策を展開しなければならない。そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 椙山三也君。 ◆6番議員(椙山三也君) 合併後の普通交付税のピークは平成27年度の約160億円から、本年度は15億円減額し、来年度からはさらに1億円減額となるわけですが、市長が施政方針で述べられているように、老朽化したインフラの維持・整備は、本市だけではなく全国的な課題であります。 道路、橋、トンネル、歩道橋など、50年経過し5年以内に修繕が必要なものが全国で8万箇所を超えます。その上、上下水道も年々耐用年数を過ぎ、莫大な費用が必要となります。現在も年間3,000件の道路陥没が全国で頻発しています。 本市も人ごとでありません。今ほど申し上げたように、岡原市長も喫緊に取り組む課題と訴えた上で、国・県からの支援だけではなく、大きな財政負担が見込まれると述べています。 そこでお伺いしますが、現在あるインフラ整備を更新するだけではなく、宇和島市の将来を見据えた方向性について、根本的に見直すときではないでしょうか。 将来を見据えた創造的な復興を目指しているように、インフラ整備において先進地ではダウンサイジング、また、コンパクトシティ、これも早くから言われていますが、富山市など独自に取り組んでいるところも聞いています。 そこで、建設部長に、ダウンサイジング、コンパクトシティについて、先進地の状況をお聞かせください。お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 先進地の状況につきましては、椙山議員がおっしゃられました富山市の事例で申しますと、富山市では、市街地郊外への人口拡散によって、自動車依存度が高まる状況の中、公共交通の衰退と市街地の低密度化とともに、市民の高齢化も進む中、自動車を自由に使えない市民には極めて生活しづらい街となったことや、市街地人口の低密度化による割高となった都市管理コストの問題から、コンパクトなまちづくりを進める取組がされたと理解しております。 富山市のまちづくりの方針は、鉄道を初めとする公共交通の活性化により、その沿線に居住、商業、業務、文化などの都市の諸機能を集約させることにより、公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくりを行うもので、利用者の減少が続くJRローカル線に、公設民営で富山ライトレールと呼ばれる次世代型路面電車システムを導入するなどの鉄道交通網の整備や、バス事業において65歳以上の高齢者は、市全域からどこでも市中心市街地に出かける場合は、バス料金を100円に割り引くなどの施策を行うことで、コンパクトなまちづくりを進めている事例でございます。 その他の先進的な事例といたしましては、四国内では香川県高松市など全国的に多数の取組事例がございます。 また、国土交通省では、都市におけます今後のまちづくりの方針といたしまして、人口の急激な減少と高齢化を背景といたしまして、高齢者や子育て世代にとって安心できる健康で快適な生活環境を実現すること、財政面及び経済面において持続可能な都市経営を可能にするために、医療、福祉、商業施設や住居等がまとまって立地し、高齢者を初めとする住民が公共交通により、これらの生活利便施設等にアクセスできるなど、福祉や交通などを含めて都市全体の構造を見直すコンパクトシティ・アンド・ネットワークのまちづくりを推進するために、立地適正化制度を創設しております。 この計画につきましては、全国で499都市が具体的な取組を行っておりまして、そのうち278都市が計画の策定を行っております。 なお、当市におきましても、平成29年3月に立地適正化計画を策定しておるところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 椙山三也君。 ◆6番議員(椙山三也君) 市長、今の先進地の状況を聞いた上で、何か御所見をお願いします。 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 議員御指摘のとおり、人口減少によりまして、財政運営というものはさらに厳しくなっていくことが予想されているところでございます。 私といたしましても、その中で行政がどのようなサービスを提供することができるか、そういったすみ分けというものもこれから出てくるのではないかと、そのように考えている次第でございます。 一方、やはり住み慣れたまち、地域で暮らしていきたいという人の思いということも、私は大切にしていきたいと思いますので、これらを踏まえて持続可能なまちづくり、それをしっかりとつくっていきたい。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 椙山三也君。 ◆6番議員(椙山三也君) いずれにしても、今回の施政方針は、冒頭に予期せぬ自然災害に備えた防災・減災対策の強化と、老朽化したインフラ整備の課題を、そして、それに伴う大きな財政負担の課題でしたので、私もまずそのことについて質問いたしました。 しかし、今回の施政方針は、全般を通じてどのテーマについても市長の強い意志が受け止められません。それは、豪雨災害からの創造的復興と、宇和島市の未来につながる施策は全く同じ課題であることと、全国共通の課題でもあることだと考えます。 特に、現在世論は新型コロナウイルスの感染拡大問題一色であります。しかし、この新型コロナウイルスの問題は他の議員にお任せして、次に、施政方針を通じての私なりの所感について質問します。 市長の持ち味であり、市民も期待している経済活性化と、宇和島ブランド魅力化計画についてであります。 これについても、豪雨災害への対応が最優先であったため、持ち越しとなり、シティセールスのスタートラインに立っただけで、これから戦略的な施策を展開していくことだと思います。 そこで、御存じだと思いますが、先立って愛媛新聞に大洲市の地域活性化についての記事が掲載されていました。 伊予銀行は、四国の金融機関で初めて民間都市開発推進機構と共同で、2月27日、大洲まちづくりファンド有限責任事業組合を設置したと発表、大洲市で町家、空き家をリノベーションし、宿泊、飲食物販売施設などを整備、運営する事業に投資する伊予銀と機構が各1億円の計2億円を出資し、存続期間は20年。伊予銀行は、大洲が歴史的な景観の維持・保全に取り組んでいる。積極的にサポートし、空き家対策や観光消費拡大により地域活性化に貢献したいとしています。そういった内容でありました。 この件について、事前情報や伊予銀、推進機構へのアプローチはどうであったか市長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 この大洲市の取組について、私は事前に知ることはできていない状況でございますし、民間の推進機構の取組というものの内容については、事後に知ることになったわけでございますけれども、議員御指摘のとおり、この町並みというものをいかに整えていくのかということで、活性化を図っていこうという優れた考え方であろうと、そのように考えております。 市といたしましても、今後あらゆるシーンでオール宇和島体制でやっていきたいということは申し上げているところでございますけれども、こういった事例というものを研究しながら、民間の活力というものを頂きながら、まちづくりというものをやっていくことはすばらしいことだと、そのように認識しているところでございますので、これからも注視をしていきたい。そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 椙山三也君。 ◆6番議員(椙山三也君) いずれにしても、市長も述べているように、各種団体や民間企業を初め、市民の皆様にも参加していただき、オール宇和島体制で取り組むことをお願いします。 先ほど申し上げた新型ウイルスの感染拡大防止対策における我が国のリーダーである首相の資質とは何か。国民が求めるリーダーについて賛否両論が飛び交いました。危機管理の場合、複雑な利害やしがらみが絡み合い、白黒つけがたい問題を果断に処理する決断力が問われます。竹下登元首相が、就任が決まった際に側近に漏らしました。51対49の問題に決着をつけなければならない立場になった。これこそ、リーダーの決断力でないでしょうか。 今回、全国の小中高などを3月2日から休校するよう要請した安倍晋三首相の決断の評価は、結果によって判断されると思います。憲政史上最長の首相であるからこそできた決断かもしれません。しかし、国民は勝手なもので、皆で議論して決めれば総理の顔が見えない。そう言い、総理が決めれば独裁者だと言われます。それだけトップの立場にいる方にとって、その土俵の大小にしろ、いわゆる舞台の差はあっても、宇和島市長に求められるものは大変責任のあることです。 私も出来の悪い秘書ではありましたが、長きにわたって国会議員に仕え、国政を見てきました。ですから、場をわきまえずに申し上げましたが、私の質問の冒頭で述べたように、岡原市長にとっても、市長は重々承知していると存じますが、今が正念場だと私は考えます。ですから、その自覚を持って本市行政運営に挑んでいただきたいと願います。 今回の施政方針には、岡原市長の信条が伝わりません。私も岡原市政の責任与党の一員と自負はしております。長期政権の前市長の後ですから、岡原カラーは出すのは容易ではないと考えますが、まさか庁内が伏魔殿になっているとは思いませんが、市長の率直な所見をお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 今回の施政方針につきましては、私なりにいろんなことを盛り込んだところでございますけれども、今、椙山議員が言われるように、それが十分でなかったという考え方、また、別の感想を持たれる方々、様々なのかもしれませんけれども、そういった御指導だと、今、率直に受け取りました。 これまでいろんなシーンの中で、様々な決断というものをしてきたところでございますけれども、まだまだ2年半たった中で十分なことはできていないのは、私自身が認識しているところでございます。今後とも様々な価値観というものに触れながら、しっかりとした市政運営というものに取り組んでいきたい。その中で、議員の皆様方の様々な御意見というものを頂きながらやっていきたい。そのように考えている次第でございますので、今後ともお力添えをいただきますようよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 椙山三也君。 ◆6番議員(椙山三也君) しっかりとお願いいたします。 岡原市長も、市長就任早々に大きな政治決断をされました。IPU短期大学部の公立化断念を表明されました。私も賛同した一人でございます。 しかし、事実上最後の卒業生となる79人の巣立ちが現実なものとなりました。ちまたやマスコミからはいろいろな声が上がっております。愛媛新聞では「消えるあいたんの灯」という特集記事で、南予で唯一の高等教育機関として果たしてきた役割や歩みを振り返るという内容で、それも全1ページに掲載されました。 若い世代の確保やまちの活性化は、本市にとって最重要課題であることは当然であります。しかし、そうした中で、岡原市長は総合的に判断した結果、身の丈に合った事業ではないと英断いたしました。 大きな政治判断はどちらにしても批判は出るものですが、政治は結果が全てです。でも、結果が出るのは時間がかかると思います。その間に新しい知恵も出てくることもあり、代案も修正も可能だと思います。 我々議会も同じように、市民の厳しい目は向けられています。岡原市長、我々議員は二元代表制で行政をチェックする立場であり、是々非々の姿勢で臨みますが、本市の将来に向けての展望は同じです。私は頼りないかもしれませんが、優秀な議員もたくさんいるとは言いませんが、それなりにいます。一緒に頑張っていきたいと思っております。 市長、何か思いがあれば、一言お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 先ほど、いろんなことがあったという御発言というものもいただきました。IPUの公立化断念ということもそうですし、三間町における大雪の対応、そして7月豪雨災害、また、さらには島嶼部への水道管の破断であるとか、また、この前の暴風雨、そして今のコロナ、本当に多くのことの中で、それらを今くぐり抜けたらという思いで、実際のコロナというものも対応しているところでございますけれども、そこにはもちろん私だけが判断できるだけじゃなくて、やはり議会の皆様方からも様々な御意見を頂く中で、その御意見を参考にさせていただくシーンというものが多々あります。 実際に今回の当初予算の上程におきましても、多分その議員さんたちはお分かりだと思いますけれども、かつて自分がこれは提案したものだなということをお分かりの方がいらっしゃると思います。私には分からない気づきであるのか、またそういった思いというもの、そういったものを併せて宇和島市政というものは前進する、私はそのように確信をしているところでございますので、これから厳しい御意見も、そしてまた優しい御意見も頂けたらと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 椙山三也君。 ◆6番議員(椙山三也君) いろいろ私も4人目なので、省きましたので、もうこれは本当に最後の質問なんですが、岡原市長は3月の広報で「未来に向けて」のタイトルで、人口減少の進む本市にとってはまちのにぎわいづくりも大きな課題であり、本市の魅力を国内外へ売り込み、関係人口や交流人口を増やしていきたいと述べています。 そこで、学生柔道国際交流について質問します。 昨年10月16日から10月22日にかけてのスケジュールで、フランス・カルカソンヌ市の柔道クラブから総勢15名が、柔道交流として本市に訪問されました。まず、上田教育部長、その概要について説明をお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(武田元介君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 この事業に至りますまでには、もともとロンドンオリンピックの柔道女子57キログラム級の銅メダリストでありますオトーヌ・パヴィア選手の所属するフランスの柔道クラブ、武道クラブ・イレブンというのがあるんですけれども、これの来日計画がありまして、パヴィア選手と親交がある宇和島東高校出身の宇高菜絵選手といろんな話をされ、練習だけでなく日本の子供たちと交流を希望されていたようでございます。 その後、フランスの柔道関係者から、宇高選手の母校のある宇和島市で受入れできないかと愛媛県柔道会の役員に打診があったそうで、柔道を初めとした日本の生活文化の体験を通した国際交流を実施してはどうかと、津島柔道会が中心となって提案したことで、来日が実現することになりました。 宇和島滞在の初日には、岡原市長にもフランスのカルカソンヌ市長のメッセージが届きまして、感謝の言葉を頂きまして、夕方の歓迎レセプションでは、津島中学校生徒による津島町の紹介のDVDの上映、文化協会の方々の演舞と浴衣の試着に大変興味を持たれ、市職員のサックスによるフランス国家の演奏が始まりますと、さらに感激をされたようでございました。 来日の期間中のうち、10月16日から22日に宇和島に滞在され、私も現地に赴きましたが、午前、午後は、小・中学校との交流授業を実施し、学校での習字の体験、茶道体験、学校で心のこもったおもてなしができたのではないかと思っております。 また、子供たちには、柔道の練習はもちろんパヴィア選手から銅メダルを直接触る機会を与えていただきまして、大変感激しておりました。 夕方からは、総合体育館で、宇和島市及び周辺市町の柔道部員など、競技者と合同練習を行いまして、おのおのの競技力の向上を図ることもできたようです。 また、後日でございますけれども、清満小学校の5年生が、英語もフランス語も話せなくても大丈夫だ、少し安心したというような感想文を書いたことも後で知りまして、たった数日でありましたけれども、子供たちにとりましては大変貴重な経験であったのだと率直に感じました。見送りの際には、練習に参加した宇和島東高等学校の柔道部が大勢参加してくださいまして、柔道クラブのメンバーも感激して、大変充実した国際交流の事業であったものと認識しております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 椙山三也君。 ◆6番議員(椙山三也君) メンバーの中には、2010年ロンドンオリンピックで銅メダルを獲得したオトーヌ・パヴィア選手も同行されていて、そのときのメダルの実物を首にかけたり、直接触れたり、本市の柔道少年少女たちも大変喜び、言葉は通じなくても柔道を通じてフランスの選手たちとの交流は大変意義深いものであったと思います。 そこで、市長にお伺いします。 当然市長への表敬訪問もあり、市長も事業に参加したことと存じますが、柔道を通じてフランスのカルカソンヌ市の交流がスタートしたと考え、今後本市からもカルカソンヌ市に訪問し交流を深めることについて、市長の所見をお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 議員御指摘のとおり、御一行様には市長室へと表敬訪問いただきましたし、私も交流会へと参加をいたしました。 先ほど上田部長の話にもありましたとおり、交流会では、たとえ言葉が通じなくとも分かり合える、そういった雰囲気というものがありましたし、その後、柔道のシーンは私はちょっと見られていないんですけれども、そこでは様々な柔道を通じての交流が大分深い絆になったということを聞いているところでございます。 カルカソンヌ市長からは、武道クラブの受入れに対しまして感謝と、今度は我々の番で、宇和島の若者を引き受けることを楽しみにしていますというメッセージを頂いております。それに私からは、世界遺産のあるカルカソンヌのすばらしい歴史と人々を発見する次の機会を楽しみにしておりますと、そのようなメッセージを送りました。 このような貴重な御縁でございますので、この中で今後何ができるのか、しっかり考えていきたい。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 椙山三也君。 ◆6番議員(椙山三也君) 引き続き交流を深めることを望みます。お願いします。 もうこれで質問を終わりますが、最後に、今期で退職される5人の部長を初めとする職員の皆様に、長年の御苦労と宇和島行政推進のために御尽力されたことに厚く感謝申し上げます。 加えて前田統括官におかれましては、豪雨災害より1年8か月、本当に御苦労さまでした。私の人生において、恐らく前田統括官の名前を忘れることはないものだと思っております。 そして、退職される方に、我々議会に対しましても変わらぬ御指導、御鞭撻をお願い申し上げ、私の代表質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(武田元介君) 以上で、椙山三也君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後2時55分から再開いたします。     午後2時41分 休憩-----------------------------------     午後2時55分 再開 ○議長(福島朗伯君) 再開いたします。 休憩前に引き続き、質問を行います。 それでは、山本定彦君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 宇和島未来創生研究会、山本定彦でございます。 通告に従いまして、一問一答方式で会派を代表させていただきまして代表質問をさせていただきます。 明日3月11日は、東日本大震災が発災した日でございます。 昨年、委員会のほうで視察へ行かせた折に、東北のほうを回らせていただいたんですけれども、まだまだ大変な状況でございました。そういった方々が一日も早い平穏な日々が訪れますことをお祈りさせていただくとともに、今年1月の末の暴風雨で被災された皆様にお見舞いを申し上げます。 質問のほうに移りたいと思います。 今年に入り、新型コロナウイルス感染症の脅威が、この宇和島市にも及んでまいりました。午前中からの質問の中でもかなり重複しているところもあるとは思いますけれども、まずは病院局の対応についてお伺いしたいと思います。 保健所から、そういった罹患の心配があるような御相談があって、市の3病院等で対応されたケースとかがございましたでしょうか。お聞きしたいと思います。市川病院事業管理者、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 市川病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(市川幹郎君) お答えいたします。 病院局の対応といたしましては、午前中からの御質問で、清家議員、畠山議員から頂いた御質問でもお答えさせていただいておりますが、まず、感染拡大を防止することが最優先だと思っておりますので、職員等のマスクの着用や手指の消毒などさらに徹底させ、病院局全ての施設で入館する職員、業者等も含めて体調を管理して、疑わしき人は入館を拒否するとのことをさせていただいております。 疑わしい患者様が来たときという対応ですが、宇和島病院の場合には、コロナウイルスが強く疑われる患者様がお見えになった場合には、別の入り口の感染症病棟がありますので、一般の病棟とは全く違った入り口から入っていただいて診察をするということになります。 吉田、津島に関してはそういう病棟を持ち合わせておりませんので、隔離病棟で診察をするということにしておりますが、この件につきまして、2月26日に山本議員のほうから、誤判を与えて御心配をおかけいたしましたけれども、あの件に関しましては、保健所からコロナウイルスの感染は極めて考えにくいという患者さんを、発熱者として吉田病院に紹介をされたようです。それを、現場がやはりこの御時世ですので非常に恐れて、防護服を着て隔離した病棟で診察をした。それを一般の方が見ておったという現実が起こりまして、当然のことながら一般の方に大変な不安を与えてしまうという結果になりました。その件につきましては、誠に申し訳ありません。今後そういうことに対しては厳重に注意をしたいと思います。 なお、受診された患者様は、普通の感染であって、コロナとは関係なかったということで、そのままお帰りになっておって、その後、受診も何もありません。 病院局といたしましては、今後も感染防止に万全を期しますとともに、必要な処置を行うとともに、周囲の方々への御心配をかけないように注意をいたします。今回のことは誠に申し訳ありませんでした。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) やはりテレビでも刻々と新型コロナウイルスの情報が入ってきておりますし、市民の皆様、国民の皆様も心配が募っている中で、やはり今後、新たな罹患者が出たらどうなるのか。また、そういった疑いがある方が相談に来た場合どうなるのかという不安もあると思いますが、今、幸いにも吉田病院での対応は、しっかりとした対応を万全の態勢で、まあ見られた方は大変驚かれたと思いますけれども、そういう体制で臨んでおられるということで、私は安心しましたし、また、病院局のそういう感染症対策に臨んでおられる現場の皆様のモチベーション、しっかり高いものだと感じましたので、安心してまた市民の皆さんを、これからコロナウイルス対策をしっかりしていただいたらと思いますのでよろしくお願いいたします。 次に、これも午前中から重なっておるとは思いますが、保健福祉部長に予防対策についてお伺いしたいんですけれども、私がちょっとお伺いしたいのは、目の不自由な方や耳の不自由な方が、我々健常者がこういう状態でもかなり不安が募っている中で、そういった方に対する御配慮についてお伺いしたいと思います。岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) まだまだ十分ではございませんが、広報に点訳を希望されている登録者には、点字の広報を届けることができるようになっております。また、音訳の希望登録者には、カセットテープに吹き込まれた広報が届けられるというようなことがなされております。 防災ラジオでお知らせをします視覚障害者には音声でお知らせすることができ、また、聴覚障害の方は、宇和島市ホームページで行政連絡を確認することができるようになっております。 安心・安全情報でお知らせをします登録者には、メールでそういったものが届くことになっておりまして、伊達ナビアプリ等で安心・安全情報をキャッチすることができているということを認識しております。 まだまだ十分ではございませんが、障害者利用施設等の福祉センターむつみ荘などへの情報提供により周知を図っていきたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 続いて、教育委員会にもお尋ねしたいんですけれども、これは保健福祉部にも共通しますが、子供たちへの受入れ体制、これは放課後子ども教室とか児童クラブがあると思いますが、教育委員会のほうでは、先ほど小学校1年生から3年生の低学年、また受験生に対しての受入れを始めたという話もありましたが、今現在、保健福祉部管轄では、保健師さんの巡回などは行われているでしょうか。岡田保健福祉部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 市内11か所の放課後児童クラブと2か所の放課後子ども教室に対しまして、保健師と栄養士がペアになりまして巡回を始めております。内容といたしましては、まずは子供さんたちに、低学年の子供さんたちが多いですので、紙芝居等を使いまして、手洗いの仕方であるとかコロナウイルスというものはどういうものかといったようなこと、くしゃみやせきをするときはこういうことに気をつけましょうといったような健康教育を行っております。 同時に栄養士のほうからは、体をきちっと抵抗力を持つ、体力をつけさせるということもありまして、睡眠をよくしっかりとることと、栄養というものについて分かりやすく説明をすることをしております。 なお、支援員の方たちのフォローということで、チェックリストを作りまして、支援員の皆様が気をつけていただくチェックリストを用いて、こういうことを日々チェックをかけながら子供さんを見てくださいといったようなこと等について周知を図っております。 そういった中で、何かお気づきのことや心配なことがありましたら、随時保健師のほう、保険健康課のほうで受入れをするような形を取っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 教育委員会の対応現場において、今現在、保健師さんの対応がなされてはいないということですよね。だから、しっかりまたそこも、教育委員会も安心でき得る現場をつくっていただいて、そこは市長も教育長も、やはり感染症に対するリスクというものはゼロにはならないかもしれないけれども、万全な対応で子供たちを、できる限りそういう安心した環境をつくって受入れしますというフォローを、ぜひ発信してほしい。発信していただいているとは思うんですけれども、今、放課後児童クラブの受入れ人数も少ないとも聞いておりますし、それは保護者の方々がおじいさんやおばあちゃんのおうちに預けたりしていることもあるかもしれませんが、しっかりそういうようなことを、市長、教育長、発信していただいて、しっかりとした受入れ態勢をつくっていただきたいと思います。 やっぱり子供たちが外へ遊びに行けない環境も、今あると聞いておりますので、そういった環境、ストレスもたまってくると思いますので、そういった環境が整備されますことをお願いして、次の質問に移っていきたいと思います。 内閣府のホームページに記載されている2019年10月から12月期のGDP速報値によりますと、前年比の年率換算で実質成長率がマイナス6.3%、国内需要がマイナス8%と、消費増税の影響によるものと思われる数値が表されております。 先ほど午前中、私の前の方も言われておりましたけれども、株価の下落、円の高騰もあります、今。先日、養殖業を営む友人から、韓国への輸出が止まったと連絡がありました。魚を生かしている以上、餌も与えなければなりませんし、販売ができないと魚も大きくなり、市場流通の妨げになったり価値が下がると言われておりました。 先ほど述べた国内の経済情勢が、昨年来芳しくない中、この新型コロナウイルス感染症により内需も著しく停滞が始まっているとも感じます。終息へ向けて時間がかかれば、感染症の人体への脅威のみならず、当市の経済にも危機的状況が心配されます。午前中の自民党議員会の石崎議員のほうが、かなり強くこの件を要望されておりましたけれども、先日、ケーブルテレビで市長のメッセージが放送され、市のホームページでも動画配信されています。そのメッセージの中で、政府の緊急対応策などの動向に注視しながら、影響が最小限となるよう適切に対応すると述べられておられましたが、今のお考えはいかがでしょうか。岡原市長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 新型コロナウイルス感染症によります経済的な悪影響というものは、もはや宇和島だけではなくて、日本国内外へと、今、大きな広がりを見せているところでございます。 ここでの特効薬というものがあるかと言われれば、これについては今のところなかなか見当がつきにくいのが現実でございまして、まず、このコロナウイルスというものがどういったものなのかということが判明し、何か特効薬というものが、本当の意味での特効薬というものができることが一つのそういった転換期になるのではないかと、それぐらいしか、今、思いつかないところでございます。 この経済的な手当につきましては、国・県というものが様々な貸付け、また、いろんな融資等々メニューが出てきているところでございますが、宇和島市におきましては、まだ十分な具体的なものというよりかは、今、地域における経済の被害状況等々確認をしているところでございますので、今後、国・県の動向というものに注視をしながら、関係団体と市が連携して何ができるかしっかり考えていきたい。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 早朝に市長室を訪れて、私の、市長、思い切った判断をという思いも市長も聞いていただきましたけれども、やはり宇和島市の屋台骨を支えていただいている海面養殖、それにまた関連するお仕事の皆さん、今、市のホームページにも記載されております中小企業対策とかセーフティーネットの認定とかを含めて融資があっても、大変またコロナウイルスの影響はどこまであるのかということも心配ですし、やっぱり世界の食、日本の食を支えていただいている魚を養殖するという仕事に対しては、やはり終息した後もその事業がしっかりとした形で継続できるかどうか、また市長もそういうお仕事をされていましたので、またしっかりとした対応をやっていただきたいと要望して、次の質問に移りたいと思います。 次に、復旧・防災・減災について質問いたします。 被災した樹園地や未被災の樹園地に砂防ダムが計画されていく中で、例えば改植事業により補助を受けた方が砂防ダムの用地買収をされる場合、この補助はどのような扱いになるのか。農業施設に関しても同じようなことがあると思いますが、見解を伺います。前田農業復興統括官、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 前田農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(前田安正君) ただいま御質問のありました、まず1点目、改植事業でございますけれども、改植事業につきましては、こちらのほうの補助金返還というものはルールが決まっておりまして、改植を実施し補助金を受領した翌年から8年を経過している園地であれば、返還の必要はありません。 一方、災害があった場合の取扱いでございます。今回もこのような取扱いがありますけれども、8年を経過していない、まず、被災園地でございますけれども、被災園地につきましては、こちらの事業実施主体である産地協議会から県の基金協会、今回の事例であれば、JAえひめ南から愛媛県園芸振興基金協会に被害報告が出された時点で、必要がありません。これが被災園地の扱いでございます。8年未満のです。 8年を経過していない未被災園地、被害を受けていない園地につきましては、個別ケースごとにJAえひめ南から愛媛県園芸振興基金協会に協議するということになっております。 なお、農業施設については、取り扱っている補助事業、いろいろあるかと思いますので、活用した補助事業の取りまとめ機関に確認することになるかと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 被災以降、JAの担当者さんも大変お忙しいと聞いておりますので、当市の担当課におきましてもできるサポートがありましたら、またよろしくお願いいたしたいと思います。 次に、災害に強いまちづくり、防災・減災施策については質問したいと思います。 国土強靭化地域計画の策定を取り組むと施政方針に掲げておりますが、愛媛県内の策定状況は内閣府ホームページで確認できますが、県内では既に大洲市、西条市が作成されております。当市においてはどのような計画になるのか、岡原市長、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 国土強靭化計画、この地域計画といいますのは、大規模災害発生時に市民の生命・財産を守る、そして経済社会、これはダメージがあったとしても迅速に回復するということを目的といたしました平時から、こういった備えをしていこうという、その礎となる計画だと、そういった認識をしております。 また、市のあらゆる様々な計画のアンブレラ計画といたしまして、その機能というものを発揮するところでございますので、これらについて、愛媛県の地域強靭化計画、そして、国の策定ガイドライン等々もございますので、それに応じてしっかりつくり上げていきたいと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 施政方針の中でも、河川の対策として、立間川水系の抜本的な対策を引き続き強力に要望と述べられておりますが、少し抽象的なので、抜本的とはどのような内容でしょうか。岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 7月豪雨災害におきましては、短時間に100ミリ近い降雨がありまして、特に吉田地域におきましては、浸水被害等々が発生をいたしました。 そういった被害というものを踏まえて、通常の河川工事、そういうのではなくて、やはりそういったことを見据えた災害に強い河川というものを、今、愛媛県をもとにいろいろ設計等々、今、そういった取組をしているものと考えているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 被災前からも、タウンミーティングなどで喜佐方地域などは排水の機能の改善要求とかも、市長も多分お聞きして記憶にあると思いますが、そういった観点もしっかりと念頭に置いて、また進めていただいたらなと思います。 また、平成30年7月豪雨災害において、ダムの運用が問題となりました。当市においても須賀川ダム、山財ダムがありますが、このダムの堆砂対策はどのようになっていますか。また、現在の堆積土砂の状況はいかがでしょうか。藤堂建設部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 愛媛県の須賀川ダム管理事務所と山財ダム管理事務所に確認をいたしましたところ、ダムの計画に当たりましては、将来の土砂の流入を想定いたしまして、堆積量を設定してございます。 この堆砂量は、須賀川ダムにおきましては12万立方メートルのうち47%の5万7,000立方メートル、山財ダムにおきましては60万立方メートルのうち26%の15万8,000立方メートルの状況となっております。 須賀川ダムは竣工後44年、山財ダムは竣工後40年を迎えますが、これまでにダム内の堆積土砂の撤去実績はございません。今後は堆砂の状況を確認しながら対応していく計画とのことでございました。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) ダムの堆積土砂の年数とかも、メディアとか100年とか言っていましたけれども、そういった内容をしっかり御確認、たまにはしていただいて、その状況を市のほうもぜひ取っていただいて、流域住民が安心を持っていただくようにまた情報公開していただいたらなと思いますので、よろしくお願いいたします。 防災・減災に関して、港湾の整備についてなんですけれども、被災直後、吉田の断水時の生活水給水活動において、これは山瀬議員と九島、戸島の船団の有志の方々に御協力いただいて、川口の漁協前の漁港、浅川、牛川、立目、南君、大良、筋、白浦の畦屋三つ尾に給水活動を行いました。何分水深が浅く、船底がこすれる場所が多々ありました。干潮時にもしっかりと着岸できることを、被災時に支援物資を海上から届ける手段が有効であることが7月豪雨災害でも証明されておりますので、これらの整備についてはいかがお考えでしょうか。岡原市長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 吉田地区の各港におきましては、実際に土砂流出がございまして、その中で着岸が難しかった、これは事実でございますので、その後、県と市等々によりましてしゅんせつをさせていただいているところでございます。 通常の利用につきましては、既存施設で大きな問題というものは今ないところもございますし、もともと吉田地区の海底というか海岸といいますのは非常に遠浅で、なかなか水深というものがもともとないところでございますので、これを抜本的にハードの施設としてやり抜いていくのは、費用等々含めたときに大変厳しいのではないかと思っております。これからもその折を見て、必要なときにしゅんせつというものはしていくところでございますけれども、小型船舶を活用する、もしくは満潮時にそういった輸送計画等々する等のソフトの対応というものも必要ではないかと私は感じている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) また、宇和島市地域防災計画において、緊急輸送道路と指定されている道路はどのような規格の道路でしょうか。山下危機管理課長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 宇和島市地域防災計画で緊急輸送道路は指定しておりませんが、愛媛県が指定しております緊急輸送道路を資料編として掲載いたしております。 指定路線は、1次、2次緊急輸送道路を合わせて17路線の18区間の様々な幅員の道路が指定されておりますが、道路の規格は指定されておりません。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 緊急輸送道路の完全2車線化を、国土強靭化地域計画においても目指すべきではないかと考えますが、市長の御見解をお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 計画策定に当たりましては、リスクシナリオというものを組み立てて、そうならないように各種施策というものを展開していくということが基本になっていくんだろうと、そのように感じている次第でございます。 7月豪雨災害におきましては、吉田地区においては交通網が寸断されるということを、その中で地域住民の方々が大変な苦労をかかったところでございますので、こうしたことにならないように、2車線かどうかというところではなくて、やはりそういったことに陥らないような計画にしていく、そのような考えで、今、取り組んでいるところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 各地域で道路が寸断されて孤立した状況がございましたので、2車線であるならば土砂の撤去も1車線分だけ先にできたりとかすることも考えられますので、ぜひに御検討くださいますようよろしくお願いいたします。 次に、復興について、平成30年7月豪雨災害後、吉田地域は人口が減少しております。3月1日現在の人口は9,344人です。被災前に比べ約700人減少いたしました。さらに、家屋の解体撤去により空き地が増えましたし、若い後継者たちが頑張ってはくれているのですが、空き店舗も増え、活気は以前のようではありません。 宇和島市には、きさいや広場に120万人を超える来場者、道の駅みま、津島やすらぎの里には30万人以上の方が訪れていると聞いております。 吉田地域には交通の便の問題がありますが、何とかそれには及びませんけれども、人の往来を増やすためには何かないだろうかと、地域住民の熱意はもちろん必要だと考えますが、吉田地域の活力をこれからの復興により取り戻していかなければならないと岡原市長もお考えだとは思いますが、現在の御見解はいかがでしょうか。岡原市長。 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 現在、吉田地域における復興への道のりというものは、復興計画の中、これを申し上げますと、住まいと暮らしの再建、安全な地域づくり、また、産業経済の復興ということで、あらゆる局面で、今、取り組んでいるところでございます。 まずは園地、なかなかその作業というものは進まない中で、農家の方々におかれましては、やはり不安な日々を過ごされていることかと思いますけれども、やはりこの地域で暮らしていくことができるかという、まさに礎というものをどのように築いていくことができるかということは重要な問題であろうと思います。 それらの、まさにこういった計画の礎というものを構築しながら、そういった往来等々も含めたところを創造的復興を果たしていくんだろうと、私はそのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 先日、会派の視察にて、佐々木議員と栃木市へ環境条例の勉強に行かせていただきました。栃木市役所へ徒歩で行く途中に、山車会館なるものが目に入ってきました。栃木市は、人形山車を中心としたお祭りや、蔵を中心とし歴史的景観を重視したまちづくりがされているようでした。 当市におきましても、津島岩松地域の町並み保存を地域の皆さんでも取り組んでおられます。吉田の魚棚通りには松月旅館があり、かなり老朽化していますが、南天の床柱や数々の資料も残っておりますのと、吉田地域は昔ながらの町並みのまま現在も区画されていて、魚棚通りの町並みもかなり価値のあるものと聞いておりますし、お練りは吉田秋祭神幸行事として愛媛県の無形民俗文化財にも指定されております。 栃木市のとちぎ秋まつりは明治以降からのにぎわいのようで、歴史は浅いようです。栃木市の山車会館は、平成7年に土地と建物で約7億ほどの建設費用を要した立派な施設です。現在では来館者は30年度で約2万5,000人とのことでした。 現在、新型コロナウイルス感染症によりインバウンドが減少しておりますけれども、メディアのほうでも海外に頼らない国内の観光需要の拡大を重視しなければならないとも議論されておりました。 歴史的景観、江戸時代からの区画整理のままの町並み、様々な逸話の舞台でもある松月旅館、鳥取県では江戸時代の北前船の寄港先の庄屋の建物を古民家カフェにリノベーションされ、地域の方で運営されている事例もあります。観光庁がインバウンド観光補助金として昨年度地元商店街との連携した内容のものもございましたので、改めて岡原市長の御見解はいかがでしょうか。 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 新宇和島市となりまして、もう間もなく15年が経過をしようとしているところでございます。この1市3町にはそれぞれの魅力というものがございまして、先ほど議員御指摘の津島地区におきましては、岩松において町並みというものを保存していこうと、現在、岩松を守る会という方々が熱心に活動されているところでございます。 また、三間町におかれましては、毛利家、これをいかに守っていくのか、守る会の方々がまた歴史やそうした文化の講座とかも開講しながら、その土地土地のこれまでの歴史等々も学んでいこうという、そういった流れというものもございます。 吉田におかれましては、やはりお練りであり、吉田町時代の国安の郷等々が挙げられようかと思いますが、その中で、やはりお練りというものが、今、一番様々な魅力を引きつける要素ではないかと考えております。 お練り保存会の方々、精力的に活動されておりまして、今、県ではございますが、今度は国重要無形民俗文化財指定に向けて最終段階と聞いているところでございますので、やはりこれを軸として様々な展開というものを図っていく。それが私はまず今の進むべき道ではないかと、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) またしっかり吉田の復興についても考えていただいたらと思いますので、次に移りたいと思います。 次に、デジタルマーケティングについてお尋ねします。 玉津ブランドのミカンが全国的に大きく取り上げられ、メディア、SNSでの評判、応援の広がりは大きなものが現在あります。しかしながら、それが持続的に拡大し、継続していくのかも未知数でもあります。 平成30年6月議会において、観光PR、ふるさと納税にSNSを利用した発信に関して質問させていただきました。令和2年度当初予算において関連予算が計上されておりますけれども、シティブランディング事業を初め、ソフト面的な事業の評価、実績に関しては、数年後になり得る可能性もありますので、もう少しイメージ的に分かりやすく、市長のデジタルマーケティングへの思いを聞かせてください。 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 デジタルマーケティング、紙媒体から、これからインターネット等々活用いたしましたそういったマーケティングをやっていこうという流れでございますけれども、これまで、例えば動画、まちの紹介動画であるとか、時に会社もその動画を作ることがあろうかと思いますが、私もそういった動画を作っていた会社の一員でございましたので、動画を作って、その瞬間お見せをして、それで終わってしまうというところが、これまで十分な活用ができていないというのが現実ではございました。多分これは自治体でも同じことが言えようかと思います。 その作った印象的なこのまちのよさ、すばらしさというものを、どのように先方に送り届け、そしてその送った先はどういう方で、どこに興味を持ちなさったか、そうしたものをしっかり検証しながら、その興味に合わせてまちのこれからの在り方というものをしっかりとつくり上げていこうというところの流れが、このデジタルマーケティングの、私はすばらしさだと思っております。 この地域には外国船が時に来て、わずか7時間、8時間ぐらいの滞在ではございますが、クルーズ船の方々が各地域に出かけて行かれます。その中で、この人らはここに興味があるのかという、まさに価値観の違いの中で、その選択肢を選ばれる瞬間というものがあるのと同様で、やはりそういったデジタルマーケティングを通じまして、先方たちが日本に、そしてこの地域に何を考えているのか、どのような思いでいるのかということも知るきっかけになろうかと思いますので、私は大変有効であろうと考えております。 ただ、全て紙媒体からそちらに移行するかと言われれば、やはりまちのにぎわい、例えばお祭りをするのにやはりポスターは貼るし、その流れというものを醸成していかなければならないのも現実でございますので、どのような組み合わせで活用していくかということがキーワードになるのではないかと、そのように感じている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) どのような組み合わせで、そうですね、本当に今、コロナウイルスで魚の出荷も心配されておりますし、かんきつのほうの売れ具合も心配されておりますし、先日視察に行った折に、有楽町の駅でせとかが2個1,000円で売っていたんですけれども、どのような方にどのように発信するか、デジタルマーケティング、SNSの可能性というものは非常に未知数であったり、誰とつながるのかも未知数なところもありますが、しっかり活用すれば市が目指している300万再生、それがどのような方に広がって、どのように伝わって、どのような影響が出るのか、しっかりまた知恵を絞って良いものを作っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 次に、未来への施策についてお尋ねします。 施政方針において、販路拡大、海外への展開はどのようにお考えでしょうか。特に海外へ東南アジア市場をターゲットとした商談会への出展を取り組みたいとのことですが、商談会でよいお話になった場合には、海外への展開に関して宇和島市としてどのように支援されるお考えがあるのでしょうか。岡原市長、お尋ねします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 地元の企業の皆様からは、販路、売り先といたしまして、海外進出を求められるケースというものが多々ございました。本年度から、まずは友好都市である象山県のほうに市場調査というものに出かけ、また、台湾での高級スーパーであります裕毛屋さん、その代表と、また買い付け担当の方に宇和島に来ていただいて、大ホールで商談会というものも開催させていただいたところございます。 そしてこの11月には、沖縄で、東南アジア、そして台湾等々を含めた商談会というものもございますので、市内において輸出に向けての機運が高まっている今、宇和島市もブースを、しっかりスペースを確保いたしまして、そういった支援というものをしていきたいと考えております。 これでもし何かしらの縁がつながった中で、その後どうするかと言われれば、もちろん宇和島フェアというものを今後海外に展開していく流れかもしれませんけれども、今はしっかりこういったフェアというよりか商談会、そういった機会というものを創出して、地元企業のバックアップをしていきたいと、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 今まさに地元経済も停滞しつつあるので、しっかりとした準備をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 企業誘致についてお尋ねします。 宇和島の未来につながる取組として、地域経済、雇用の未来につながる施策として、企業誘致対策事業予算が1億1,878万4,000円計上されております。この施策への市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 予算計上され、その対象である企業の皆様におかれましては、この地域で雇用というものを発生していただき、地域のために御尽力をいただいている企業ばかりでございます。例えば資本投資をしていく中で、そこに雇用が生まれてくる。これから働く場所をどのように獲得して、ほかには仕事はあるんですけれども、新たな仕事というものを獲得し、その方々の生活を維持していただけているという意味においては、大変お世話になっている企業の方々でございますので、今後ともこういった制度を含めまして、しっかりとサポートすることができたらと、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 何回かこの資料を提出したこともありますけれども、ハローワークの宇和島市の、宇和島圏域においての有効求人倍率の様子です。 この宇和島圏域におきましては、慢性的人材不足で、有効求人倍率が1月末におきましても1.77の状況です。地元の労働力不足はさらに拍車がかかり、雇用できる環境がより厳しくなるのではとおっしゃっておられます企業の方もおられました。やはり特定技能や技能実習制度への外国人労働力への依存は高まる一方だと考えますが、特定技能での在留資格は都会に集中するとの見解が多く、この地域を選んでいただくためにも、給料だけではなく、外国人の方への様々な配慮は考えなくてはならないのではないでしょうか。 今後、10年先、20年先の宇和島の経済を考えると、子供たちの流出がこれまでのように流出していくことや、一度宇和島を離れた子供たちが宇和島に帰ってきていただけるならばよいのですが、外国人に頼らなくて人材の確保は非常に困難な状況が予測され、受け入れる企業さんも事務諸経費、寮などの住環境整備、Wi-Fi整備など、支援は、宇和島に来てよかった、受け入れてよかったと思っていただく雇用主、労働者双方に喜ばしい環境整備への支援は欠かせないと考えますが、大洲市は今年度も8つのメニューで1,000万円当初予算計上されていますが、当市においては今年度、度々聞いておりますけれども、楠産業経済部長、そういった事業はありますでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 宇和島市におきましては、平成29年度より市内の中小企業者及び創業者向けの補助事業でございます宇和島市中小企業者等応援事業を実施し、事業者の主体的な活動を支援しているところでございますけれども、議員御指摘の外国人材受入れに関する支援メニューは講じておりません。 令和2年度におきましては、これまでの人材育成や新規創業支援などの10種のメニューに、新たにRPA導入のメニューを追加することとし、予算額といたしましては2,500万円を計上しているところでございます。 本市におきましては、技能実習資格による在留者が増加傾向にあることを踏まえまして、外国人在留者に対します支援として、日本語教室の充実を図ることとし、今年度から文化庁の事業を活用して、日本語教室の開設に向けた準備を行っているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 私もその日本語教室、参加させていただいて、まさに今のコロナウイルスの告知に対しても、外国の方に多言語で対応しなくてはかなり不安な状況がございます。現実に私のところに相談に来るブータンの子たちもいましたので、またそういった多言語でのこういった状況での周知告知、またそういった受入れ企業さんへのサポートもぜひお考えいただきたいと思います。 次に、IPU短期大学部も休校になりました。最後の卒業式には出席できなくて非常に残念ではありましたが、卒業された宇和島市から社会へ巣立つ学生さんたちの前途を、幸多き人生が待っていることを期待し、つらいことがあれば宇和島に癒やされに帰ってきていただきたい。そんな第二のふるさとであるためにも、宇和島市の魅力化計画は身のあるものでなければなりません。 これまで学生さんたちは、市内の事業所にてアルバイトもしていただいておりましたけれども、卒業され、学生がいなくなり、そういった人材の確保が困難であるとのお話も聞こえてきますが、これは予測されていたことではありますが、改めてIPUに代わる高等教育の必要性や代替案など、現時点でお考えなどあればお聞かせください。岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私も卒業式に声がけをいただいていて、今回のコロナウイルスの関係で縮小してやられるということで、残念ながら参加できなかった一人でございます。 これまでこの地域におきまして、短大というものを開設してくださり、様々なシーンでこの地域の下支えも含めてアルバイト等々もやってくださいました。そういったことに関しまして、改めて感謝を申し上げたいと思います。 今後の宇和島市の高等教育に対する考え方でございますけれども、やはり大学自体が、今、少子化の流れの中で、大変運営自体も厳しいということも、取り巻く環境というものは大変厳しいということもお聞きをしているところでございますし、宇和島市でそれらを何か引き取り、やっていくということは大変厳しいんだろうと、そう考えているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 子供たちの未来、健康づくり、移住・定住施策について、続けて質問させていただきたいと思います。 施政方針において、ALTの拡大配置とありましたが、人員構成はどのようにお考えでしょうか。金瀬教育長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) お答えいたします。 ALTの拡大配置による具体的な人員構成については、現在ALTは外国人が4名、日本人が3名という構成になっております。7名で小学校の3年生から中学校3年生まで、発達段階の違う児童・生徒に対応しています。 来年度は予算を通していただければ、外国人ALTを2名増員して、6名の配置にすることを考えております。各中学校に配置することにより、授業以外の場においても、生の英語に触れる機会が増えることとなります。中学校6校ですので。それに加えて、3人の日本人を加えますと全体で9人ということになりまして、これまでよりも1.3倍の訪問回数等を確保できるようになるのではないかなというふうに考えております。 これまで以上に外国語の学習に興味を持って取り組んだり、授業以外の場においても話す、聴く力を向上させたりすることにつながることを大きな狙いとしています。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 新学習指導要領にもあるとは思うんですけれども、英語教育やプログラミング教育の導入によって、主体的、対話的で深い学びの視点で、子供たちの学びを変えることも重視していますとありますが、例えば私の接しているブータンの若者たちは、高校卒業で英語が流暢に話せます。若干発音が悪いと言われる方もいらっしゃいますけれども、英語がしゃべれれば社会で通用する分野が広がったりするとも感じますし、深い学びの中で理解していること、できることをどのように自らの人生で使うのか。その能力の向上が求められているのではないでしょうか。 宇和島の未来、日本の未来を背負ってもらう子供たちが、よりよい成長過程により宇和島で大きく育ってほしいと思います。 少し時間がなくなってきておりますので、はしょっていきたいと思います。 中学生までの医療費無償化についてもお尋ねしたいと思いますが、これも重ねて質問いただいているところでおりますけれども、保護者の要望も大きいことは私のところにも聞こえておりますので、支援が必要な世帯に関してはしっかりお考えいただきたいと思いますが、岡原市長、改めていかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 午前中からお話はさせていただいておりますけれども、準要保護の世帯の、いわゆる支援というものはしっかりと堅持しながらも、併せて多子家庭であるとか様々な支援が必要な御家庭というものがあろうかと思います。それらをしっかりとお声を聞きながら検討いたしまして、丁寧に考え、そして説明をしていきたいと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 関連して、他市がいろんな様々な御支援をしていただけるような医療費とか状況もある中で、近隣市町で、西予市なんですけれども、透析患者さんへ交通費月額1万円支給されているような事例があるんですが、宇和島市は同様の施策はございますか。岡田保健福祉部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 本市では、透析患者のみを対象とした助成制度は設けておりませんが、平成29年度から年間で最大1万2,000円を助成する障害者タクシー料金給付事業を実施しております。この制度は、身体障害者手帳の1級、2級、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の1級、2級を所持し、施設入所、住民税課税世帯、本人及び介護者が自家用車を所有のいずれにも該当しない方が助成対象となっておりますが、要件に該当する場合には、透析の患者の方も利用が可能となっております。 なお、来年度からは、介護者が自家用車を所有するという要件を廃止し、より利用しやすい制度へと拡充する予定としております。今後も他市の事例も参考に、制度の充実を図ってまいりたいと思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 拡充していただけるということなんですけれども、やっぱり血圧が低下したり、目の影響がある方もいらっしゃいますので、ぜひにお願いいたします。 次に移りたいと思います。 移住・定住施策の全体像として、農林水産業の担い手確保としての実績があることは大変すばらしいことで、当市におきましても担当課の御尽力のたまものだと評価するところではあります。 しかしながら、住みたい田舎8年連続ベスト3の大分県の豊後高田市のようなストーリーを、若干宇和島市に私は感じないんです。 豊後高田市のホームページのトップページはこういうようなレトロのまちの、今、議員の皆様にはタブレットに配信しておりますが、豊後高田市は人口約2万2,600人の自治体です。宝島社の「田舎暮らしの本」特集企画、住みたい田舎ベストランキングで、10万人未満の市町村の総合部門で2年連続1位、子育て部門で第1位、シニア部門で第2位、若者部門で第6位の評価を受けています。ちなみに2月号だったんですけれども、私もちょっと手に入れて、宇和島市はどのような評価があるのか調べてみようと思ったんですけれども、手に入りませんでした。 歴史、レトロな昭和の町並みと、花とアートの岬・長崎鼻、恋叶ロード、日本遺産でもある仏になった鬼、六郷温泉などで有名ですが、それぞれにストーリーを感じるのです。 移住・定住の全体像として、宇和島市のストーリーがあるならば、農林水産での移住・定住にも相乗効果がさらに期待できるのではないでしょうか。岡原市長、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 移住・定住につきましては、これまでも宇和島市は熱心に取り組んでいたほうの自治体でございまして、県下におきましてもそれなりの成果というものは結んできたところでございます。ただし、今、西条市等々が、10万以上のまちでは全国で1位等々に輝いているその数字から程遠い状況でございます。そこにストーリーがあるかともし聞かれるのであれば、それは十分なことが申せないのが現実ではないかと思っております。 しかしながら、今回のブランド魅力化計画等々におきましては、宇和島に息づく日常の豊かさというものを、百景もそうですし、そういったこともしっかりアピールしていく、そういった優れた機会であろうと考えているところでございますので、そういった機会も踏まえてこれから努力を続けていきたい。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) ストーリーというか、豊後高田市に行きたいと、子育てランキング1位になっているということに対して、子育てに対する移住・定住の子育て支援サイトのホームページもあったり、例えばお婿さん奨励金といって、お婿さんが来ると、10万円ですけれども奨励金がありますよとか、さらには女子ターン奨励金10万円という、50歳未満の単身であることで様々な条件を満たせればこういう奨励金があるという、かなり工夫をされております。 先ほど、昭和のまちのレトロなまちということで、こういうバスも走っているようでございますので、様々な施策を作って移住・定住施策をやられているというところで、電話して確認しました。平成30年で豊後高田市で129世帯、275人の方が、この施策によって移住・定住されたということでした。こういった施策の中には、市の提供している無料の土地の分譲地があったりするんですけれども、小学校のそれが跡地であったり、地元の土地を買収して、造成して、分譲地として提供しているようでございましたので、またいろいろお知恵を使っていただいて、宇和島市のほうの移住・定住施策、進めていただいたらと思いますので、よろしくお願いします。 次に、病院事業についてなんですけれども、再編病院検証について、会派の視察で厚生労働省へ勉強に行かせていただきました。再編項目のA項目「診療実績が少ない」の全部の9つ、B項目「類似かつ近接」の全6個の項目に全てにチェックが入った吉田病院、津島病院でしたので、地域医療構想において存続すべきとあっても不安でしたので、同じような自治体規模の宮城県気仙沼市の本吉病院は、再編リストに掲載されていないので、それはなぜかと問わせていただくと、慢性期や回復期の病院機能として機能転換されているからだということでした。 吉田病院、津島病院の機能転換はどのようになっているのか、今後の動向はどのようになるのか。また、急性期の機能を持った病院でないと、先ほど吉田病院と津島病院のことで、津島病院は急性期ということで続けていくような御答弁をいただきましたが、急性期を持った病院でないと医師の派遣はしていただきにくいのか、市川病院事業管理者、御答弁いただけますでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(福島朗伯君) 市川病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(市川幹郎君) お答えいたします。 昨年9月の厚生労働省による再検証対象医療機関の公表につきましては、平成29年度の病床機能報告における高度急性期の医療機能を基に公表をいたしております。 まず、機能転換の時期についての御質問でございますが、吉田病院につきましては、平成30年以降の病床機能報告において、病床の実態に基づいて急性期52床を回復期に変更しておりまして、今回厚生労働省が指摘しました急性期機能の見直しの対象になるのかどうか、愛媛県を通じて厚生労働省に確認をお願いしているところであります。 一方、津島病院につきましては、先ほど管理部長が申しましたように、当座は急性期機能を維持したいと考えております。 急性期機能と医師派遣との関連についての御質問でございますが、津島病院は実態として、愛媛大学の医局から、これから専門医習得を目指す若い医師を派遣していただいております。既に診断がつき、治療方針が確定した患者さんの診察では、病歴等を検討し、診断を確定し、治療方針を組み立てる訓練にならないこと、また、診断や治療へ進む医療の楽しさを味わうことができないことから、若い医師や医学生、あるいは研修生、実習生に選択してもらうことができないため、医師派遣につなげることができません。 このようなことから、津島病院は当座は医師確保のためにも急性期機能を保った病院にしたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 医師に選択していただける病院を目指すためには、施政方針でもありましたけれども、働き方改革や女性医師への配慮などと施政方針にありますけれども、総合診療医の養成プログラムは、まずは作るべきではないかと厚生労働省で担当の係長さんからアドバイスを受けました。やるかやらないかは別として、プログラムは作れますよということで、そこから考えられたらいかがでしょうかと、私の総合診療医に関する質問、また思いに対して、総合診療医を養成する医療圏としては最適な条件ではないですかという見解も頂いて、国の施策と思いの共有・共感と、有意義なアドバイスを頂いたんですけれども、しかしながら、専門医の安定供給をいただくということにおいて、施政方針の中での言葉もありましたが、既成概念ではなくて、総合診療医を国も増やそうとしている地域医療構想の中でも、総合的診療の能力のある医師の養成と掲げられておりますので、率先して宇和島市と愛媛大学医学部などが協力できたなら、教授や医局、また宇和島市の病院局にも大きなレガシーを残すことができ、大変名誉なプロジェクトになると思うんですけれども、私のこれまでの総合診療医の思いを議場で度々お伝えしてまいりましたけれども、この宇和島圏域の地域医療を守っていくためには、まだまだ私も勉強不足ではございますが、日本でも最先端の考え方だと思って、信念を持って取り組んでおりますので、岡原市長の考えをお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 総合診療医の育成というものは、大変私も必要性については十分理解をしております。これらについては、例えば愛媛大学とか周辺の医療機関さえ承認をいただけたら、そういったプログラムを持つことは制度的には可能であるということも承知をしております。 ただ、実際の、私も愛媛大学とのお医者さんの人事等々含めて同行しお願いをする機会等々ありますけれども、大変お医者さんの配置というものも相当苦労なさっている現実等もありまして、実際に今、宇和島病院に来てくださっている先生におかれましても、そういった専門化された部署で、本当に忙しく朝から晩までいろいろ医療につかさどられている現実の中で、果たしてそういったことまで目が向けられるのだろうかという現実というものがございます。 今後、将来的にそういった働き方改革も含めて、市立病院等々にそういった指導体制が整うのであれば、私もそういったことを検討してみてはどうでしょうかというお話ができようかとは思いますけれども、今の時点ではなかなか厳しいのではないかと、そのように認識しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 再質問、いろいろしたいところもあったんですけれども、先日の県議会において、地元選出の県会議員の先生が、この地域医療についても御質問をいただきました。県知事のほうも答弁いただいた内容も、私としては物足りないところもあるんですけれども、これはまた委員会のほうでお聞きしたいと思います。 そして、次に移りたいと思います。 その他の重点施策について、高齢者のごみ出し支援なんですけれども、これは、多分介護サービスを受けられている方を中心に考えられておられるんじゃなかろうかと思うんですが、高齢や病気によってごみ出しを所定の位置へ運ぶことができない方もいらっしゃるので、その辺りの対応はいかがお考えでしょうか。 また、自治会などでごみ出しを協力していただくならば、何らかの支援策はお考えでしょうかということで、お願いということで、次のほうに移りたいと思います。すみません。 次に、全庁的デジタルファーストの推進についてなんですけれども、行政的仕事が効率よくという意味ではよく理解できるんですけれども、職員の意識改革や事務点検においては、やはり各課内、または外でも、意思疎通などについてやはりアナログ的コミュニケーションを大切にしていただきたいのと、宇和島市の未来を背負う若い職員さんたちが情熱を持って取り組まれようとする提案を、積極的に市長も後押ししていただきたいと思うんですけれども、市長の御見解を伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) これからも効率化に向けての、それは進めなければならないところでございますけれども、一方、仕事を進めていく上で、コミュニケーション等々を含めたそういった、いわゆるアナログの部分というものの必要性というものを私も十分に感じております。 これはもう既に制度があるんですけれども、職員チャレンジ制度、また、さらには職員自主研究グループ活動への補助等々導入いたしまして、職員たちが考えることのできる、そして挑戦することのできる環境というものは、努めて設置していかなければならない。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 時間がなくなってまいりました。 最後に、ちょっとプレミアム宇和島構想はまた次に触れたいと思います。 とにかく未来というテーマで施政方針を述べられたと思いますし、夢のある未来へ向かって、平成30年7月豪雨災害において、私たちは絶望のふちに一旦は立たされました。しかしながら、これまで多くの支援があり、そしてここに、そして地元住民の気力でもってここまでたどり着いてまいりました。いよいよ復興への道のりを、施政方針でもありましたように、岡原市長を筆頭に歩み始める復興元年です。 夢のある未来を感じたい。そんな施策を提案いただいていると思っていますし、私も3年前の3月議会で岡原市議がその職を辞され、今の職を目指すという旨を表明され、私も同級生として刺激を受けた人間の一人です。どうか、この今の宇和島市の危機的な状況が迎えられるかもしれない。岡原市長を信じて、宇和島市民もついてきてくれるんじゃなかろうかと思いますので、どうか自信を持って思い切った施策を展開していただきますようお願い申し上げて、私の質問を終わりたいと思います。 今年度退職される職員の皆様、大変お疲れさまでございました。また、我々議会に対しても、また御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 また、前田復興統括官、先ほど、法華津峠の景色を述べていただきまして、ありがとうございました。今度来られるときには、そこから見える景色がすばらしい景色のようなときを目指すように、私たちも頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○議長(福島朗伯君) 以上で、山本定彦君の質問を終わります。 これをもちまして、代表質問を終わります。 残りの一般質問につきましては、明日11日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。     午後3時55分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  福島朗伯          副議長 武田元介          議員  中平政志          議員  武田元介...