宇和島市議会 > 2019-06-14 >
06月14日-03号

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  1. 宇和島市議会 2019-06-14
    06月14日-03号


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    令和 元年  6月 定例会令和元年6月宇和島市議会定例会議事日程第3号令和元年6月14日(金)午前10時開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    田中秀忠君 2番    山本定彦君 3番    畠山博文君 4番    佐々木宣夫君 5番    山瀬忠弘君 6番    椙山三也君 7番    浅田美幸君 8番    川口晴代君 9番    中平政志君10番    武田元介君11番    浅野修一君12番    赤松孝寛君13番    安岡義一君14番    三曳重郎君15番    石崎大樹君16番    岩城泰基君17番    福島朗伯君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員    なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務部長       藤田 良君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     田邑高浩君保健福祉部長     岡田一代君産業経済部長     楠 憲雄君農業復興統括官    前田安正君建設部長       藤堂勝男君教育部長       上田益也君水道局長       石丸孔士君病院医療行政管理部長 西本能尚君市長公室長      大宿昌生君総務課長       森田孝嗣君財政課長       片山治彦君企画情報課長     中川耕治君危機管理課長     山下真嗣君生活環境課長     黒田和哉君商工観光課長     水野宏一君農林課長       和田恵朗君建設課長       山口 勝君建築住宅課長     土居哲也君教育総務課長     西川啓之君学校教育課長     西田一洋君生涯学習課長     富田満久君人権啓発課長     山本利彦君業務課長       門脇 博君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         古谷輝生君次長         木原義文君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君専門員        矢野明美君主査         中村太郎君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(清家康生君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第3号により進めます。 本日の会議録署名人に、山本定彦君、坂尾 眞君を指名いたします。 それでは、昨日に引き続き一般質問を行います。 まず、坂尾 眞君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 共産党の坂尾 眞です。一問一答方式で質問をいたします。 まず、安倍政権の今年度予算最大の問題は、消費税10%への増税を強行しようとしていることだと再三私も述べましたけれども、私性格がしつこいものですから、改めて今議会においても消費税問題について、理事者の所見を質したいと思います。 まず、最初に、今月初めに金融庁が人生100年時代を見据えた資産運用を促す報告書を出しました。何か財務省が受け取り拒否をしたらしいですが、95歳まで生きるには夫婦で約2,000万円の金融資産が必要で、ない人は株投資など資産運用の重要性を強調するものです。年金は100年安心と言っていたのは、真っ赤なうそだったと。 今年度で退職される御列席の皆さん、大丈夫でしょうか。私にとっては、とんでもない不可能な貯蓄金額です。代表して、今年度退職される予定の藤田総務部長、金融庁の報告書について御感想を伺いたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 坂尾議員の言われている金融庁の報告書、金融審議会市場ワーキンググループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」についてでございますけれども、老後2,000万円ないと生活できないといった報道が出されまして、国民の不安をあおっているという気がしております。このことについては、今ほど坂尾議員おっしゃられましたように、官房長官や金融担当相の正式な報告書として受け取らないという意向を表明されておるわけですけれども、夫婦2人の生活費が28万円本当に必要なのかと、そういった検証も必要だと思っております。老後2,000万円の蓄えといいますのは、私も含めて一般的な家庭においては少し厳しい数字なのではないかなと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 本当に2,000万円なんていうのは、とんでもない、私なんかにとっては夢のような金額だと思います。 これ以上この問題で、本題に入りたいと思います。 ただ、もう一つ言いたいのは、金融庁のこの報告書の中で、ない人は株投資など証券投資を通じて蓄えをふやせと言っていることだと思います。せっかく蓄えた資産が目減りしかねない、リスクを伴う資産運用を奨励するというのは、国政府としては非常に奇異であり珍しいと、カジノをつくろうとしている安倍政権らしい提案であるとは思います。 本題に入ります。 今議会において、10月からの消費税増税に伴う水道料や施設使用料など9本の条例改定案が出されています。今回の消費税増税に伴う市民生活への影響について、市長はどのようにお考えでしょうか。お聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 都会は活況に沸くと、そういったお話をよく聞くところでございますけれども、この地方では、活況どころかその実感さえない現実でございます。 また、条例で今回の消費税増税に伴う改正もあるところでございますけれども、やはりこれから復旧・復興というものを進めていくまだまだ走り出したところに、今回の増税というものはやはり個人の負担感というものが重いのではないかと、そして、それによりまして個人が消費を控えることは、この地域における経済に何らかの影響を与えるのではないかと、そのように考えているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 被災者の方々には追い打ちをかけるような増税だと思います。 それでは、この増税に伴って今市長も述べられましたけれども、宇和島地域経済消費購買力の見通しについて、産業経済部長、どのようにお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 まず、前回消費税が増税された際の消費動向について御報告をさせていただきますと、内閣府発表の月例経済報告によりますと、平成26年4月に消費税が5%から8%に増税された際、全国の消費総合指数は増税前の3月に前月比で4.0%と増加し、4月には7.7%の減少を記録しております。その後、約半年程度指数の減退が見られております。 今回の増税に伴う消費動向につきましては、前回同様の駆け込み需要と増税直後の消費の減退が予想されるほか、長期的な見通しといたしましては、2%の負担増によります消費の購買力の低下が見込まれるため、地域経済に与える影響を懸念しているところでございます。 国におきましては、総額で6兆円を超える消費税対策を行うこととし、今年度予算で約2兆円の消費税の増税対策を盛り込んでいるところでございまして、今後とも消費税増税による影響緩和策並びに景気対策を適宜講じていただきますよう、期待をしているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) そういうことだと思います。 そこで、続いてこの増税、安倍政権がアベノミクスの成果で賃金が上がってきたということを言っているわけですけれども、宇和島地域の雇用環境についてどのような影響があるのか、これも産業経済部長にお聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) アベノミクスが始まったとされるのが、平成24年12月からでございます。愛媛県労働局発表の愛媛県における賃金構造基本統計調査結果に基づき、平成24年と平成29年の愛媛県の所定内給与月額を比較いたしますと、平成24年には男性が約28万7,000円、女性が約19万9,000円のところ、平成29年には男性が約29万5,000円、女性が21万円に上昇をしております。宇和島市に限定した統計は公表されていないため、詳細は不明でございますけれども、給与につきましては、おおむね上昇傾向にあると判断をしております。 また、ハローワークの宇和島管内の有効求人倍率でございますけれども、平成24年度には0.75倍であったものが、求職者数の減少等によりまして、平成30年度には1.59倍と大幅に上昇をしております。 以上のことから、宇和島市内の雇用環境については、人材不足という課題はあるものの、おおむね改善傾向にあると考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 今言われたのは名目賃金で、実質賃金で換算するとかなり大幅に減っていくのではないかと思います。確かに、私もせんだってハローワークに行って、雇用状況の報告書をいただいたんですけれども、今本当に人手不足で、有効求人倍率1.59、4月末ですが、そういうような状態で、本当に人手不足が深刻な状態になってきているなと思います。 いろんな意味でアベノミクスというのは影響を与えてきたわけですけれども、引き続いて、先ほど2兆円という話がありましたけれども、その中の目玉商品として、ポイント還元というのを安倍さんは挙げています。宇和島の地元の農林水産業を含めた中小零細企業にとって、このポイント還元というのはどのような恩恵を与えるのか、これも産業経済部長、どのようにお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(清家康生君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) ポイント還元制度につきましては、前回の消費税増税時に、その前後で消費の駆け込みと反動が生じまして、その後消費が低迷したことを踏まえまして、消費に伴う需要の平準化対策として実施されるものでございます。消費税引き上げ後の一定期間に限りまして、中小・小規模事業者の店舗でキャッシュレス決済を利用した消費者に対しまして、購入額の最大5%のポイントが還元されるものでございます。農業や水産業につきましては、消費者に直接販売するような事業経営を行っている事業者に限られます。消費税増税の影響を受けやすい中小・小規模事業者を対象としているものでございまして、増税による消費の冷え込みを緩和し、消費を後押しすることが期待をされております。 ただ、当市の中小・小規模事業者の店舗におきましては、キャッシュレス化が進んでいない現状でございまして、また、決済端末等の導入費用に対します全額補助する制度はあるものの、導入までの期間が短いということ、また、導入に係ります店舗側の負担が大きいため、キャッシュレス化をしないという事業者も多いと伺っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) そうですね。今その機械なんかがなかなか手に入らないというような状況が都会部では進んでいるようですが、本当に何というか、宇和島地域経済にとってはほとんど恩恵がないというふうに考えていいのではないかと思います。 それで、税収見込みについてもお伺いしたいと思います。これは市民環境部長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 税収の見込みでございますが、過去の消費税増税の際には、まとめ買いによる駆け込み需要の後に、反動で市場が落ち込む現象が見られました。今回の消費税引き上げに当たりましては、所得税、住民税における住宅ローン減税を拡充いたしまして、増税後の消費税率10%が適用され始める一定期間の住宅取得等に対し、増税分の範囲内で減税を行うほか、自動車の取得に関しましても、自動車税、軽自動車税において、増税後の一定期間に自家用乗用車を取得した場合、取得価格の1%から3%までに設定された税率をそれぞれ1%分軽減するなど、国の施策に基づいた消費税率引き上げに伴う駆け込み需要と反動減を抑え、需要変動を平準化するための方策が講じられていることとなっており、これらを含めた宇和島市税賦課徴収条例の一部改正を行ったところでございます。 また、消費税率引き上げ時には軽減税率制度も導入され、飲食料品等の税率は据え置かれることにもなります。加えまして、市税の算定につきましては、年度、年間の期間を基準といたしておりまして、増税となる10月1日がその間の時期ということもございまして、これらの要素を加えますと、市税の見込みについて大きな変動は抑えられるのではないかと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) それでは、市財政への影響について、総務部長にお聞きします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 市財政への影響についてでございますが、施設使用料等の条例改正による影響額は、市全体の予算額からいたしますと少額であることから、影響は限定的であると考えております。ただ、地域経済に与える影響、特に中小零細企業にとっては、消費税の負担感はより大きいと思われますので、個人消費の減少による景気の悪化など、地域経済に与える影響が心配されるところでございます。 市税の見込みについては、市民環境部長が申し上げたとおりでございますけれども、動向を注視していく必要があると考えております。 また、国において今後も消費税増税による影響緩和並びに景気対策を適宜講じていただくことを期待いたしますとともに、市としても適切な財政運営ができるように努めてまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 総務省の家計調査によれば、13年の8%への増税前と比較して、18年の平均値は24万9,000円、月額にして約2万円落ち込んでいるという統計数字です。2人以上の世帯の毎月の食料費は平均で7万4,000円、多いと思いますが、平均値だそうで、そうしますと、2万円節約するということになると、4回のうち1回を食事抜きにしなければいけないというような数字です。実質的に、GDPも13年の水準を回復していないという数字が出ています。同じ総務省の資料によると、資本金10億円以上の大企業でも、従業員の平均実質賃金は、13年、18年のこの間に年額で27万円減少しているという数字、これも総務省の数字です。 今まさに、米中の貿易戦争の影響が深刻に言われています。先行き不透明ではなくて、今日本経済、貿易も含めてですけれども、真っ暗闇というような状況ではないでしょうか。安倍首相は、トランプ大統領の言われるままに米国の兵器を爆買いして、昨日も述べられていましたけれども、F35戦闘機、これは全額で1兆5,000億円と言われています。これだけのお金があれば、どれだけ多くの国民を助けることができるのか、税の取り方、使い方が狂っているとしか言いようがありません。消費税の増税は、貧困と格差をますます拡大して、国民の暮らしを直撃し、消費不況を一層深刻にするものだと思います。 次の質問に移ります。 これは、3月議会の質問通告で出していた問題ですけれども、少し古くなりますけれども重要な問題なので、今議会で質問をいたします。 2月24日、愛媛新聞1面で、総務省の全国自治体アンケート結果というのが報じられました。現在の市町村の行政区を拡大し、例えば宇和島市、松野町、鬼北町、愛南町の圏域が行政を運営するという構想です。自治体の意見を求めたものですが、回答の集計結果は34%が反対、賛成は30%となっています。拮抗しています。 少し長くなりますが、記事の内容を紹介したいと思います。 賛成意見として、福島県の先崎村「小さな村ではできることには限界がある。大きな市と同じレベルで全ての業務は行えない」、大阪府の豊中市では「周辺の自治体と公共施設を共同利用するなど、効率化を図ることが市民サービス向上につながる」、これは大阪都構想に類する考え方ですよね。そして、宮崎県の日向市が「人口減少の中で一定の住民サービスを維持するには、行財政基盤を安定させる必要がある」、こういう意見で賛成とされています。 一方、反対意見は、新潟県の聖篭町「行政の効率化は期待できるが、サービスが中心部に集中するおそれがある」、静岡県の裾野市では「地方の自主性を損なう。市街地の集約などでデメリットがアンバランスに出て成立しない」、兵庫県の新温泉町では「小さい町を次々と合併に追い込もうとしているのではないか」、そのアンケートですね、意図が。愛媛県の内子町「自治体の裁量権が狭められる可能性があり、地域の実情に沿った対策が難しくなる」というような意見でありました。 宇和島市の回答は、「どちらかといえば賛成」にチェックされ、意見は記載されていません。どのようなお考えで賛成と判断されたのか、これは総務部長ですか、お聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 宇和島市が現在取り組んでおります定住自立圏構想は、中心市と近隣市町村が協定によって連携をして、住民の暮らしに必要な諸機能を圏域が補い合いながら、全体として確保することを大きな目標の一つとして実施をしているものでございます。協定は包括ではなくて各構成市町と1対1で結ばれておりまして、圏域内の行政施設やサービスの縮小、削減を目的として実施をしているものではございません。したがいまして、議員御質問のアンケートへの回答といたしましては、この取り組みを踏まえまして「どちらかといえば賛成」としたところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) そういうことだろうと思います。現在、人口減少や少子高齢化が進む地域の自治体では、将来のあるべき姿が模索されています。各自治体の苦悩をうかがい知ることができるアンケートではなかったかと思います。 そもそもこの自治体アンケートは、総務省の「自治体戦略2040構想研究会」という総務省の諮問機関が出した指針に基づいているものだと思います。この自治体戦略2040構想の第二次報告では、こういうことになっています。新たな自治体行政基本的考え方で示しているのは、①スマート自治体への転換で、AIやロボティクスを活用して自治体を従来の半分の職員で運営すると、自治体行政の標準化、共通化を図り、統合しやすいようにする。2つ目には、公共私の協力関係を構築し、シェアビジネスと同じ形で公共サービスを提供する。3番目に、圏域マネジメントと二層制の柔軟化、都道府県、市町村の単位から新たな圏域行政体を標準化すると、4番目に、東京圏のプラットフォームの構築という、この4点が挙げられています。 この指針の意図するところは、私は新たな自治体合併、道州制構想と東京圏への一極集中への誘導、道程ではないかと思います。このような意図をもって行われたアンケート調査です。市長はどのようにお考えでしょうか。お聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 このアンケートの回答の中身といいますか、先ほど総務部長が申し上げたとおりでございますけれども、私はそのような背景というものまで感じずにいるところでございます。先ほど総務部長が申し上げたとおり、まさにそういった中で回答したところでございますので、アンケートの表現の難しさというものをまさに感じるところでございます。 さきの議会でも、アンケートの内容のさまざまな表現についての質問がありましたけれども、これからもっと丁寧に対応しなければならないんだろうと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 私は、このアンケート結果の中で反対意見を出された内子町とかは、その辺を見据えたきちっとした回答であったと思うんです。そういう点では、宇和島市の回答は配慮がないというふうに、ちょっと言わざるを得ないと思うんです。 近隣自治体と協力、協働することはもちろん大切です。また、宇和島市のような自治体財源が弱い自治体では、国の施策に大きく左右されるというのはやむを得ないことだと思います。しかし、安倍政権が進めるコンパクトシティとか連携中枢都市圏とか圏域構想で政府が求めているのは、福祉施設の削減、集約化であり、学校教育もそうですよね、地方交付税の削減です。地方に配分された地域の福祉行政を守ってきた交付税の削減は、当然に地域に落ちる資金、お金、雇用を制限して、地域経済のパイが小さくなるというのは当然ではないでしょうか。これでは、私たちが十数年前に経験した平成の大合併と同じことの繰り返しではないかと思います。際限のない地域経済の縮小スパイラルに落ち込んでしまうと思います。 改めて御質問しますけれども、市長はこのような、私が先ほど述べました自治体戦略2040構想をどのようにお考えか、改めてお聞きしておきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほどから坂尾議員が述べられている2040というものにつきまして、私はいわゆる圏域の定住自立圏のそれだと思うんですけれども、今回宇和島圏域で結ばさせていただいているのは、かねてから歴史的にも大変つながりがあるところというところがあろうかと思います。 その中で、この協定というものは、これは包括的に全部の分野で1市3町で結ばれるわけではなくて、1対1でこの分野について協定を結んでいこうというものでございますし、何かそこに不満があればといいますか、そこは協力しないというものがあれば、同じような事業はしないという現実であります。実際に子ども観光大使、今事業としても大変人気のあるそれでございますけれども、愛南町はこれにはくみしないと、それははっきり言われているところでございますし、いいものについては、例えば地域づくり協力隊の合同研修であるとか、また、わかたけの受け入れであるとか、そういったものをいいものとしてやっていくというものでございますので、いわゆるこれまでのつながりというものをより強固にしようという中でのそれだと、そういった理解で今活動をしているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 質問をかえまして、新たな合併についてはどうお考えですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) それにつきましては、平成の大合併がどのようなものであったかというのは検証する必要があろうかと思います。しかしながら、ここまで人口というものが減っていっている現実の中で、どのように考えていくかは、やはり我々自身が主体的に考えていかなければならないという問題であろうと思いますけれども、今はまだその時期を迎えていないだろうと、私はそのように考えているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) それで、宇和島圏域自立圏共生ビジョンというものが発表されていますけれども、この前提である人口問題、宇和島圏域自立圏共生ビジョンでは、宇和島市、鬼北町、松野町、愛南町の圏域人口の将来展望として、2040年、約7万6,800人が設定されています。現在、宇和島市が約7万5,000、3町で3万6,000ですか、合計で11万1,000です。2040年までの20年間で、このビジョンの7万6,000という数字に比較しますと、約3万3,000人減少する将来像ということになります。毎年1,700人が減少するという、現在の3町の人口が丸々減るというようなビジョンの目標値になっています。 宇和島市の総合戦略でも、宇和島市の人口の目標を2040年6万3,000人と設定してあります。この目標値は、圏域自立圏共生ビジョンのもとでの新たな合併を前提にしたものではないかというような疑問を感じざるを得ません。 そこで、私は総務部長にお聞きしますけれども、このような目標値で、今確かに人口は減少していますけれども、目標値としてこういう数字を設定するということについて、私は非常に不満です。総務部長にお聞きしたいと思います。いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 数字の設定につきましては、政府機関の今後の展望等を前提といたしまして、これから宇和島市において人口増加するための努力というものをしていった上で、どれぐらいの人口増が見込まれるのかといった部分も判断をいたしまして、設定をしたものでございます。厳しくなっているということについては、坂尾議員御指摘のとおりですけれども、ある意味、それが現実ではないかというふうには思っております。だからこそいろいろとこれから頑張っていかないといけないのではないかなと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 2040年、もうすぐですけれども、私は生きているか生きていないかわかりませんが、もちろん死んでいると思うんですけれども、子や孫が本当に豊かな宇和島市の生活をしていけるような、そういう夢のある計画、目標値を設定してほしいなと思うから、こういう質問をしている次第です。 お手元にお配りした資料、今タブレットでも出していると思うんですけれども、これは宇和島市の税務課からいただいた確定申告の資料です。この表で私が言いたいのは、合併後の宇和島市は、営業、給与収入、年金も含めてですが、所得、人員の減少停滞が続いていると、全国の自治体は、宇和島市と同様に国の施策に翻弄されて、さきのアンケート結果にもあらわれているように、大変苦悩しているというふうに思います。この苦悩の大もとは、国の政治のあり方に原因があると思います。これは長々と私も原稿は書いているんですが、本当に夢の持てる政治、希望の持てる政治というものを、やはり国も自治体も描いていく必要、市民に与えていく必要があるのではないかと思うんです。 そういう点では、自己宣伝になりますけれども、まず税の取り方、使い方という問題があると思うんです。日本共産党は、消費税を上げないで日本経済の再建を提言しています。それは、今440兆円にも上る内部留保を抱えている大企業へ中小企業並みの税を負担してもらうということで、約4兆円、そして最高税率を以前に戻すと、いわゆる最高税率を上げるということですけれども、個人の所得ですね、今所得税の最高税率というのは、1億円を超えたら負担率が下がっていくんです。これは証券課税が分離課税になっていまして、株なんかでもうけている人は軽減されて、税の負担が軽くて済んでいくという、そういう実態が反映しています。その証券課税を見直す、そして先ほど言いました個人の住民税、地方税を引き上げるということで、累進課税に戻すということで、約7兆5,000億円の財源が確保できるというふうに提言しています。 そしてこれをどう使うのか、使い方の問題ですけれども、やはり先ほど言いましたけれども、トランプ大統領の押し売りで1兆5,000億円もの爆買いをするというのではなくて、本当に介護保険、医療保険制度が今破綻しようとしている中で、福祉をより充実して、年金もずっとマクロ経済スライドで減らされてきましたよね、それを底上げすると、教育費を軽減し、段階的に無償化すると、そして農林水産業や地方の中小零細企業に対して抜本的に支援策を強めて、全国一律の最低賃金1,000円を実現していくという、地域経済が循環型の経済に還元していくような、そういう仕組みをつくっていくということを提言しています。 本当に、8時間働けばまともな暮らし、普通の暮らしができて、子育てができる仕組みをつくっていくことが今は求められているんじゃないかと思います。地方自治体もそのような方向性での自治体としての役割をぜひ発揮していただきたいと思います。 市長に意見を求めようと思ったんですが、やめておきましょうか。 それでは、次の質問に移ります。 就学援助制度についてです。 きょう高校生の方がやっと入られたので、高校生用にちょっと原稿を差しかえたんです。憲法や教育基本法に基づいて、今日本の教育というのはどういうような位置づけにされているのかということについて、なかなか学校では教えてくれないと思うので、この場をかりて少しだけ私なりに説明した上で、就学援助制度についてちょっとお聞きしておきたいと思うんです。 先ほども言いましたけれども、地方自治体の役割は、教育ということは、非常に重要な役割を担っていると思うんです。教育は子供一人一人の幸せ、成長と発展のためにあります。それだけに、社会にとって大切な営みです。教育は子供の権利であり、家庭の経済力にかかわらず、全ての子供に豊かに保証される必要があります。 日本国憲法の第26条では、すべての国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有すると規定されています。 教育基本法では、前文で、本当に長くなって恐縮なんですが、我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進するということになっています。教育の目的ですよね、主に。 第1条で、教育の目的なんですが、時間の関係で省略します。 就学援助制度の関係でいいますと、教育の機会均等という規定が第4条にあります。すべての国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならない。人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。2項、3項で、国及び地方公共団体は、宇和島市の自治体のことですね、公共団体とは、能力があるにもかかわらず、障害があること、経済的理由によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならないというふうに、教育基本法では規定されています。日本は立憲主義であり、法治国家ですから、憲法や法律を知ること、守ることはもちろん大切であり、自治体はその任務を課せられています。 憲法や教育基本法の趣旨に基づけば、あらゆる教育は無償であるべきです。ヨーロッパ諸国では既に実施されている教育費の無料化は、残念ながら日本では実現できず、制限され、大きな負担となっています。その緩和措置として、就学援助制度として保護者の申請によってなされています。申請がなければこの援助制度は受けることができないんです。 そこで、お待たせしました。本題に入りますが、先ほど表にも示しましたけれども、宇和島地域経済の停滞があり、また、昨年の豪雨災害で就学援助制度の申請者は私はふえているのではないかと期待していたんですけれども、生徒総数に占める申請率が下がっています。これはどういう原因があるのか、教育部長にお聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 議員御指摘の低下についてですけれども、本年5月1日現在の認定率の低下ということで分析をしております。毎年の児童・生徒の卒業、入学による世帯の入れかわりもありまして、また核家族化の進行、それから社会情勢の変化などの複合的な要素がありますので、比較減の要因について一概に申し上げることはできないと考えております。 また、一方で、保護率の推移、就学援助申請者数、就学援助認定率、これらをここ数年のデータを比較検討してみたのですけれども、認定率減少の明確な理由を見つけるには至っておりませんでした。 いずれにしましても、申請主義をとっております本制度の根幹につきましては、対象となる世帯にいかに制度を御理解いただき、申請を行っていただくかということであると認識しております。ここ最近の取り組みとしましては、援助対象となる世帯がより申請しやすい環境づくりのために、以前より御指摘いただいております制度の周知のさらなる推進に取り組むことで、学校事務の関係者との協議も行っております。また、申請書そのものの簡素化ができないか検討、協議も進めているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 申請主義ですので、自治体として周知を徹底して強めるということが本当に大切だと思います。ある自治体では、ラジオや地域テレビ、UCATというんですか、での報道といいますか、周知もされているように聞いております。宇和島市もやるべきではないかと思うんですが、教育長、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今議員から御提案いただきました方策については、先ほど部長から申し上げましたこの制度の周知をより広めていく上で効果が期待できるというふうに思いますので、前向きに考えていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) ぜひ、教育長みずからやっていただきたいと思います。 それでは、次の質問に移ります。 国民健康保険料について、私は毎年この6月議会でお聞きしています。要は、国民健康保険料が本当に厳しい水準に来ているという中で、国保が値上げされるということは大きな負担になる、だからそれを軽減したいという願いで質問しているわけです。国民健康保険特別会計の決算状況について、保健福祉部長にお聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 平成30年度の国民健康保険事業特別会計決算額につきましては、歳入が106億646万3,000円です。歳出は98億2,207万7,000円となっておりまして、平成31年度への繰越額は7億8,438万6,000円となります。そのうち、前年度実質収支額6億905万2,000円を差し引きました単年度収支は、1億7,533万4,000円となります。 国保会計の今後の見通しにつきましては、大きな変動要因がなければ、繰越金、基金の取り崩し等の対応によりまして、10年程度の保険料維持が可能と見込んでおります。しかしながら、国民健康保険におきましては、被保険者の高齢化や医療費の高額化によりまして、1人当たりの保険給付費の増加や被保険者の減少が続いておりますことから、今後も保険事業等にも力を入れ、引き続き医療の適正化や財政の健全化に努めていきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 約8億の繰越金を生み出しているということなんですが、全国では非常に都道府県の広域化に伴って大幅な保険料の値上げがされているところがあるというふうにお聞きしています。そういった中で、宇和島市は上げなくて済んだということで、私も一安心しているわけですけれども、先ほど10年というスタンスで見ていらっしゃるということですけれども、時間がありますので、改めて保健福祉部長、10年間大丈夫ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 10年間、試算をしまして立てた案なんですけれども、医療費が急騰したり、パンデミックのインフルエンザとかそういった要素がなく、このまま推移すればという条件つきでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 今保健福祉部長から回答があったんですが、改めて裁量権者である市長にお聞きします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 保険料率は出発のときに8,000円ほど下げさせていただいた、これは先ほど岡田部長が申し上げたとおり、10年何とかこれを維持していこうという中で計算して出させていただきました。今回、運営協議会の答申でもこれでいいだろうということで、変わらず維持していく、また、財政状況も先ほどの説明のとおりでございますので、このままいけるのではないかと、そのように思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) ありがとうございました。 それでは、最後の質問に入ります。 同和対策についてです。 これも毎議会しつこくしつこく質問していますが、改良住宅等の滞納状況について、建設部長にお聞きします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 改良住宅及び地域改善向け住宅の滞納家賃は、令和元年5月末時点で112戸、2,694万3,893円となっております。前回報告いたしました平成31年2月末時点から比較をいたしますと、滞納世帯数では13戸の増、滞納額では73万8,280円の増額となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) ぜひ、大変でしょうけれども、回収をよろしくお願いいたします。 教育部長、住宅新築資金について報告してください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 住宅新築資金等貸付金の5月末におきます滞納額は、住宅新築、宅地取得、住宅改修を合わせまして滞納件数が76件、滞納額が2億1,409万2,466円となっております。3月定例会におきます前回の議員の御質問にありました平成31年2月末の滞納額との比較は、滞納件数は2件の減、滞納額は1,803万245円の減少となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 2億円を切るのはあともうちょっとですよね。この不納欠損に伴う補助金の繰り入れという問題は、いつまでも国が予算化するとは限らないということを担当者とも話したんですが、早期にこれを解決していくということが本当に必要だと思うんです。ぜひ2億円を来年度は切るようにお願いしたいと思うんですが、部長、いかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 私も総務部長と同じで今年度末で退職しますので、一生懸命頑張りますが、ただ、実は先日もこの答弁をつくるときに原課とちょっとお話しをしたところ、私まだことしはちょっと見切れていないんですが、各それぞれの個票があります。先ほどの議員の所得の関係ではありませんけれども、いろんな変動の要素がありまして、なかなか回収の見込みが立たないところも実はあります。それを放置するわけにはいきませんので、やはりもう少し計画的に、私の力を尽くせる限り頑張ってみたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) ありがとうございました。 以上で、私の質問を終わります。 ○議長(清家康生君) 以上で、坂尾 眞君の質問を終わります。 次に、浅野修一君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 護憲市民の会の浅野でございます。通告に従い、質問を行います。 まず、質問に入る前に、今日振、嘉島、戸島の方々が断水で非常に困られているということであります。私も吉田で昨年1カ月間、断水生活を送りました。蛇口からそのまま飲料水として水が出てくることが、本当にどれだけありがたいことかというのを痛感した人間の一人でございます。またできるだけ早く、一時間でも早く、一分でも早く通水することを、本当に市のほうには頑張っていただきたいと思います。 それでは、質問に入りますけれども、きょうは議会傍聴に津島高校の生徒の皆さんが来ていらっしゃいます。議会ってこんなことも議論するのみたいな質問項目もあります。以前、高校生の政治活動に規制をかけることの是非を取り上げたことがありますが、私は政治とは生活と切り離せないものであり、日々の生活そのものが政治であると考えています。特別な人が特別な議論をしている場でないことを、高校生の皆さんにも御理解をいただければ幸いです。 間もなく、今日来られている方は18歳になられた方もいらっしゃるかもしれませんが、選挙権は18歳からになりましたので、選挙権を得ることになりますから、議員それぞれの主張や日々の活動、そしてそれぞれ属している政党の考え方、それを知っていただき、選挙には必ず足を運んでいただくこと、間もなく7月に予定されております参議院選挙もございますので、今のところ7月21日が予定ですか、21日までに誕生日を迎える方、18歳になられる方、ぜひとも選挙に行っていただくことを期待したいと思います。 さて、先月川崎市で、スクールバスを待っている小学生を多数死傷させる事件が起こりました。何の罪もないのに事件に巻き込まれた被害者、御遺族の皆様方に、心から哀悼の意を表したいと思います。 この事件を契機に、マスメディアやSNSなどで、一人で死ねばよかったと発することについての正否が議論となりました。その中で、松本人志さんがテレビ番組内で、生まれた人間の中には不良品が生じることがあると言われた「不良品」という言葉が大変注目され、それと対照的な発言として、確か同じ時間帯での別のテレビ番組内だと思いますけれども、太田 光さんが自身の経験から、自分の命が大切に思われないときは、他人の命も大切に思わない。自分を好きになることで人にも優しくなれる。こういった趣旨の発言がございました。 松本さんの発言、あのような残酷な事件の直後だけに、感情的に同じような気持ちを抱くことは誰しもあることだと思いますが、不良品という言葉の鋭さは、今の社会に適合することに大変悩んでいらっしゃる方々にとっては、凶器にもなるのではないかと思います。 一方、あるきっかけ、太田さんの場合はピカソの絵を見たことであったようでありますけれども、それによって自分を好きになる。肯定的に自分自身を捉えられたことによって他人にも優しくなれたという経験は、川崎の事件によって私たちの社会に与えられた大変な教訓になるのではないかと思います。 そこで、最初の質問項目である命を大切にする教育に求められることに入りたいと思います。 今学校教育の中で最も大切にされていることは、生きる力、命を大切にすることだと思います。子供たちが心身ともに健やかに成長していくことが、親のみならず、社会全体の願いでもあります。最初に、命を大切にする。生きる力をつけるために、教育委員会として学校現場でどのような指導方針を示しているのか、教育委員会にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 御指摘のように、命の大切さにかかわる教育、これの意義は、時代とともにますます重みを増してきていると言えます。いじめによる自殺事案やSOSを出せずに孤独死する事案の例を出すまでもなく、小・中学生の段階でも成長段階に合った正しい理解が必要であると考えております。自ら、そして他人の命は親社会の共通の願いであることを子供たちに伝え続けることは、学校教育を超えた普遍的なものであります。 その意味で、学習指導要領には、小・中学校で扱う項目が記述されており、例えば中学校の道徳では、生命の尊さについて、その連続性や有限性なども含めて理解し、かけがえのない生命を尊重するとしています。教育委員会としては、基本的には学習指導要領が示すように、教職員自身が日々の教育活動を通じて生き生きと子供たちに接するよう指導しているところです。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) あらゆる学校、教育現場で、地域の方々も含めて、そういった方々とともに、子供たちの命を大切にする取り組みをさらに一層強めていただきたいと思います。 私は、先日ある会合の中で、小・中学生向けの性教育の模擬授業というものを受けてまいりました。私ぐらいの年代は、小・中学校で性教育というものを、特に男性は受けていないので、新鮮であったとともに、改めて生命誕生の奇跡というものを感じたところであります。 市長と教育長、それぞれにお尋ねいたしますが、義務教育期間に性教育を受けた記憶はあるでしょうか。あるならどのような感想を持ったか覚えていらっしゃるでしょうか。私と同世代である教育長にまずお聞きして、その後に、私より一世代後に教育を受けられた市長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) はっきりした記憶はちょっとないんですけれども、確か男女分けられた授業の中で、生殖器の仕組みであったり、女性の生理であったり、そういったことを教えてもらったような記憶があります。当時の印象としては、非常にちょっと恥ずかしいといいますか、そんなような、照れくさいといいますか、そんな感想を持った記憶がございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 正直言いまして、私余り記憶がございませんで、最近も何か速やかに記憶をなくしていくところでございますけれども、その当時でいう男子と女子が分けられて、ビデオか何かというところはありますけれども、どういった内容を見たかとかは、正直言ってはっきりした記憶はございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 私もほとんど記憶がない。さっき市長が言われたように、今すぐにでも記憶がなくなるような、それでは市長職は務まらないので、そういうことのないように努めていただきたいんですけれども、私も、もう四十数年、50年近く前になりますけれども、学校の教育の中で性教育というのは受けたかなと、ちょっと女性の方にお聞きしますと、小学校5年のときに、少年自然の家というのがありますよね。あのときに、少年自然の家の中で、あるいはその前の研修の中で、子供には当時、その前に多分保健福祉部長何かそうなんでしょうけれども、生理用品の扱い方とか、そういったことも含めて教育があったそうです。男子のほうは、余りほとんど記憶に残っていないというのが、今日、多くの議員の方は大体似たような世代ですので、ちょっと若い方もいらっしゃいますけれども、そうではないかなというふうに思います。 それで、今の小・中学生というのは、どのような性教育が行われているのでしょうか。教育委員会として、性教育に関する基本的な考えがあれば、教えていただきたいと思います。実際に今日の高校生がその教育を受けたと思われますので、過大もなく過小もなくお答えいただきたいと思います。教育委員会、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 小・中学校で扱ういわゆる性教育といいましょうか、保健の分野で扱うことになっておりますけれども、内容については、学習指導要領に記述がありまして、これに基づき指導を行うということが基本的な考えということになります。その上で、性教育そのもののありさまは、時代の変化とともに大きく変化してきていると考えます。単に機能の違いや生殖の役割だけではなく、誕生や生きることの尊さをしっかり理解し受けとめる。そのような性教育に賛同する人が多くなっていると考えております。 一方、性に対する考え方、あるいは受けとめ方は多様であり、どのような見方が正しくて何が間違いだと言えるようなものではありませんし、教師やそれぞれの保護者にも受け止め方、考え方は多様なものがあると思います。子供たち自身にもやはり受け止め方の差もあるように認識しております。大事なのは、子供たちが考える材料をきちんと提供することだと思います。多様性に十分配慮し、個々の子供にも寄り添った個別指導なども含めて、性教育の方法を情勢に合わせていくことが重要だと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 今お伺いすると、やっぱり宇和島市の教育委員会として、性教育に対する指導方針というか、考え方というか、確固としたものがあるわけではない。要は学習指導要領に則った性教育指導をしましょうという程度の、程度という表現がいいのか悪いのかわかりませんが、その程度の認識でしかないというように私は受け止めました。 実際に、小学校の保健の教科書を見せていただきました。そして、小・中学校の養護教諭の先生方にもこの問題について少しお話を伺わせてもらいました。ちょっと議員の方々にはタブレットで教科書の内容が送られてくると思いますので、それをまた見ていただきたいんですが、小学校3、4年生の保健の授業で、思春期にあらわれる変化として、男女それぞれの体つきの変化や発毛などが起こることを学ぶということになります。同時に、月経の仕組みや生命の誕生について学ぶということになります。そして、これが5、6年生の保健の教科書なんですが、5、6年生では、この中の教科書の項目として、性にかかわる項目というのはありません。基本的には、授業として5、6年生では性の問題を教科書上で学ばないということになるんだと思います。 ある小学校の養護教諭の先生にそういったことをお伺いしたところ、性に関する指導全体計画ということをその先生はまとめられておりました。こういったものなんですが、保健の養護教諭の先生が、性に関する指導計画というのをつくられて、これを全教諭に配付して、全ての科目の中で自分や他の人々の命を大切にし、幸せな一生を送ることができる人間の育成ということで、保健の授業だけではなくて道徳や総合学習、あるいは普通科目の授業においても、あらゆる教育の機会の中で指導を行っていくことということを、この養護教諭の先生は、全教諭に配付をして、こういったことで進めていきますということで取り組んでいるそうであります。どこの学校でも、恐らく養護教諭の先生方がこのようにそれぞれつくられて、学校でやられているんだろうと思いますけれども、これ自体は大変すばらしい取り組みだと感じました。 そこで、先ほども申しました私が受けた模擬授業を行った菊池準子先生、もともと養護教諭の先生だそうでありますけれども、これも議員の方々には、全ページではありませんが、一部分をタブレットのほうに送っていただいておりますけれども、この方がつくられた障がい児のための性教育の絵本「せいきってなあに?」というのを見ていただきたいと思います。 この絵本は、小学生向けに性教育のためのテキストをつくって、各地の学校で授業を行っていたときに、障がいのある子供を持つ母親から、もう少し平易でないと私の子供には理解することが大変難しいという指摘を受けて、この絵本というものをつくられたようであります。基本的には、小学生向けのテキストと大きな変わりはないんですけれども、わかりやすく書かれております。 事前に教育委員会にはこのテキストを見ていただいておりますが、教育長、このテキストの感想についてお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 性の学びは、障がいのあるなしにかかわらず必要であるという現実を、非常に易しく、本質を外さないように伝えることに対して工夫が凝らされているなと、一方、その難しさと懸命さも伝わってきました。自分や他人の体、命を大切にするという性教育の原点は、道徳観や人生観にも大きな影響を与えるものだというふうに感じました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 私も非常に具体的で、描写もリアルな描写をされておりまして、特に今障がい者に対する性暴力的な被害が報道されておりますけれども、そういった方々にも、自分の性器に対する何と言いますか、大切にしなくちゃならないという思いを、このテキストによって学ぶということになるんだろうなというふうに思いました。 ネット社会の中では、清濁さまざまな情報が氾濫しております。当然のことながら、性に関する情報も飛び交い、小学生であってもそういった情報に容易く触れることができるというのは簡単に想像ができます。だからこそ、具体的で正確な知識を子供たちに提供する必要があるのではないかと私は思います。より具体的で正確な知識を得ることは、先ほど模擬授業で私が感じた生命の誕生の奇跡を知ることになるのではないかと思います。 私が受けた模擬授業の中では、ここでその授業をしてもいかんのですけれども、女性の卵巣の中には、もう生まれたときに既に200万個の原子卵胞というらしいんですが、そういったものがあると、思春期を迎えるころには、その原子卵胞が20万個から30万個に減るんだそうです。それから初経を迎えて、毎月二十何日かに1回排卵をされるということになるわけです。そういったことを、私も200万個もあるのかというのは初めて知ったんですけれども、そして月1回排卵をされて、閉経まで何十年間、月に1個ずつ排卵をされていくと。 男子の精子が射精されて、女性の子宮の中に入る。何億個の精子があるわけですけれども、卵子に届くまでの間にはもう数百個単位になっていって、その中の唯一残った精子が受精をすると、そして受精をした卵子が全て赤ちゃんになるわけではなくて、着床するのにまた何分の1か確率が減っていって、そしてそれがまた成長するのに何分の1か減っていくと、そして生まれたのがあなたたちなんですという話をするんだそうです。 非常に具体的でわかりやすい、これをちゃんと人形というか、子宮をちょっとやわらかい生地でつくったもので、そして精子も、模型としては大きいんですけれども、つくられているんです。こういったものが子宮の中に入っていって、卵子と受精することによって、そして子宮内で着床するんですよという話を、非常に具体的に説明するんです。 先ほどの小学校3、4年生の教科書では、子宮の仕組み、月経の仕組みというのが表示はされるんですが、そして、新しい命が誕生するには精子と卵子が受精することによって生まれるんですよということは、説明はされているんですけれども、それ以上のもっと何というんですか、命が誕生することは本当に貴重なんだという思いが、この中には残念ながらないなという感じがしました。 これが著作者です。最後の裏面に著作者があるんですけれども、20名ぐらいこれをつくった方がいらっしゃる。大学の先生とか、学校の先生とかいるんですけれども、女性の方が1人しかいないんです。ほとんど男が、男がというか、男性がつくっているんです。多分女性がつくったら、もっと違った教科書になるんじゃないかなというような想像をいたします。だから、ちょっとそういったところも非常に具体性に欠けて、この教科書では命の誕生というものを自分のこととして感じられないのではないかなという気がいたしました。 改めて教育委員会にお尋ねいたしますけれども、教育委員会として性教育のあり方ということをもう一度考え直す、あるいは見つめ直すといいますか、教育委員さんと一緒に、この性教育をこれから宇和島市として子供たちにどう教えていくのかということを考えていくというお考えはないでしょうか。あるいは副読本を自分たちでつくるか、こういった副読本は使おうとか、あるいは、なかなか今養護教諭の先生も忙しいですから、外部の講師を招いて、そして各学校に派遣をして、こういったことの授業も行っていただくということも考えられると思うんですが、こういったことについての御検討はされるかどうか、お聞きします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 議員から御指摘のあったネット社会の中でさまざまな情報が氾濫しておって、小学生でもそういった情報に日常的に触れることができるような状況の中で、だからこそ具体的で正確な知識を子供たちに提供する必要があるのではないかという、この御指摘はおっしゃるとおりだと思います。 一方、課題山積で多忙きわめる学校現場の状況を勘案しますと、御紹介いただきました目的にかなった副読本の推奨であったり、あるいはそういったお話ができる外部講師の招聘であったり、その他映像教材などもあるのかもわかりません。そういったことも考えていきたいと思います。 具体的な教育の現場では、例えば道徳科では、保護者に協力をお願いして、生まれたときのことや我が子を大切に思う気持ちなどを手紙にしていただいたり、授業の中で活用したりしています。生活科、学級活動、総合的な学習等では、動物や植物の世話をすることを通じて命の大切さも学んでおります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 確かに教師の方はそれぞれ大変忙しい思いをされておりますので、きょう病院局に聞くつもりはなかったんですけれども、例えば、産婦人科の先生が行くことは難しいでしょうけれども、助産師さんなんかは、もう常に命の誕生と向き合っているわけですから、助産師の方々に学校に来ていただいて、命の誕生のすばらしさを子供たちに教えていく、当然生殖の問題なんかも助産師の方々は詳しいでしょうから、そういった方々を学校にお招きして、外部の講師としてそういったお話をしていただく、これは総合学習の時間で十分、その助産師が今どれだけ忙しいのかというのは、私はわかりませんけれども、これは別に市立病院だけではなくて、民間の病院のそういった方々に来ていただいて講師をお願いするということも可能だと思いますので、ぜひできたらそういった方々に来ていただいて、自分たちが、今いる子供たちが本当に貴重な存在なんだということを伝える教育というのをしていただきたいなというふうに思いますので、ぜひ教育委員会で、教育長を入れて6人の教育委員がいらっしゃいますけれども、そういった民間の教育委員さんたちのお考えも十分反映させていただいて、この問題について一度教育委員会の中で議論をしていただきたいということを強く要望をしておきたいと思います。 さて、性の問題を考える中で、ジェンダーフリー教育というのも欠かせない問題であると思います。これまで我妻議員が、LGBTの方々に対する制度上の見直しや教育現場での教育のあり方について、私が知る限り、ここ1、2年で3回ほど質問を行っております。前回の3月議会でも取り上げられ、この間の取り組み、進捗状況というのも市長に質したところであります。そのときの市長の答弁は、余り積極的に考えてこなかったというか、余り事業は進捗してないなという答弁があったんですけれども、少し前進したところでは、教育委員会で小・中学校の教頭会の場で、このLGBT等の性的マイノリティーの方々に対する研修というのが教頭会で行われたということはお聞きをしております。 東京オリンピックを前に、東京ではダイバーシティを目指す取り組み、ダイバーシティとは多様性の社会ということのようですけれども、そういった取り組みを積極的に今行っているところです。多様性を受け入れる社会づくりということになるんだと思いますが、そういった意味では、まだまだ宇和島市はおくれた状況にあるのではないかと思います。 我妻議員の質問の中でもありましたけれども、統計上ではLGBTの方々は13人に1人、あるいは11人に1人というような御指摘がありました。左ききである割合と一緒だとか、血液型がAB型の割合と同じだとか、そういったお話もあったところです。LGBTの方々を含む性的マイノリティーの方々を理解し、受け入れ、互いの人権を認め合うためには、正確な知識というのが欠かせません。そのためには、学校においても社会教育の場でも、しっかりと取り上げる必要があるのではないでしょうか。 宇和島市は、人権同和教育に積極的に取り組んでいる自治体でありますけれども、今年1月に行われた宇和島市人権・同和教育研究大会の報告書なんですが、この報告書を見てみると、同和教育を基軸としているからなのかどうかわかりませんけれども、性の多様性を考える場というのは、この研究大会の場ではなかったようであります。せっかく一昨年度、元宝塚のLGBTの方に来ていただいて講演を行ってきて、こういったことに対する取り組みが宇和島市でも増えるのではないかなというふうに期待をしておったところなんですけれども、残念ながら1月に行われた人権・同和教育研究大会の分科会でこの問題を取り上げておりませんでした。本当に残念に思います。 学校現場での性教育の中で、性の多様性を学ぶのはもちろんのことでありますけれども、社会教育、人権教育の場でもしっかりとテーマに据えて、この問題を考えていく必要性についてどのようにお考えでしょうか。教育委員会、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 ちょっと本題の前に、先ほどの学校現場での外部講師の招聘というところで、一つだけ補足させてください。実は、中学校では、保健福祉部の保健師さんが出向いていってくださって、いろいろな形で指導してくださっています。講師としてお迎えをして、生徒たちにいろんなことを教えてくださっている。岡田保健福祉部長も保健師の現役時代に、後ろに控えております津島高校のところで私直接見たことがあるんです。そういう現場もありますので、議員の御意見を参考にして進めます。 本題ですけれども、議員のおっしゃるとおり、近年の交通ネットワーク、それから情報技術等の発展に伴いまして、国際交流がもう当たり前の時代となりまして、性別や人種の違いに限らず、年齢、性格、価値観、学歴などの多様性を受け入れることができる社会を構築していく必要があると認識しております。今その問題につきましては、教育委員会としましては人権問題として捉えている一つでございますけれども、さまざまな課題がございまして、法務省では17の項目を重要な課題として掲げています。その中には性的指向、性的自認といった性的少数者の課題も入っております。 本市では、人権を尊重し、あらゆる差別をなくす条例に基づきまして、県と同様に、同和問題を初めとするあらゆる差別をなくすために人権同和教育を推進していきます。昨年度は、教頭研修会、市職員、人権教育推進委員の養成講座で実施しましたけれども、御質問にありました教員に対する研修につきましては、今年度全教職員を対象とした教職員人権同和教育研修会、また教職員、行政、有識者等で構成します市の人権同和教育推進委員会で、年間を通じて性的マイノリティーの人権についての研修を実施することとしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) この問題、性的マイノリティーだけの問題じゃなくて、外国人労働者の問題であるとか、さまざまな人権にかかわる、先ほど教育部長が言われたように多岐に渡っておりますので、この問題を毎回毎回取り上げるということはなかなか難しいことかもしれませんけれども、ぜひ積極的に取り上げていただきたいというふうに思います。 では、次の質問に移ります。 4月6日、宇和島市学習交流センター「パフィオうわじま」がオープンをいたしました。多くの市民が訪れ、利用をしているようであります。特に4階の子育て支援スペースは、土日あたりは本当に多くの子供たちでにぎわっているようであります。 2カ月が過ぎました。この間、利用者からの要望を受けて、オープン後に運用方法などを見直したり、あるいは改善したところはあるでしょうか。あれば具体的にお答えいただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 パフィオうわじまの開館以降に見直し、改善したこととしまして、駐車場におきまして、開館直後、入庫、出庫の一方通行がわかりにくかったということがありまして、誘導看板の設置をしております。 また、テナントとの間の通路におきます歩行者の安全確保のために、自転車、バイクに対する注意喚起の表示を行っております。 そのほかについては、改善すべきところもあるとは思いますけれども、引き続き指定管理者との協議を図りまして、対応してまいる所存でございます。 それ以外は、生涯学習センター、中央図書館、子育て活動支援センターともに、今のところ運用面での大きな改善はありません。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ちょっと私がお聞きしたところ、ホールでの飲食というのは、当初は禁止だったそうでありますけれども、掃除が可能だということで、飲食もオーケーだというふうになったと聞いております。できれば今後、利用者がこんなことができたらいいのに、あれもできたらいいのにというまた声が上がれば、積極的に可能な範囲で改善していただくように要望をしておきたいと思います。 そのパフィオうわじまに、4月の後半になるんですけれども、視覚障がい者の方々と実際にパフィオうわじまを利用して、その利便性や改善点などをお聞きいたしました。障害福祉の担当の職員にも同行をしていただきましたので、視覚障がい者の方々から指摘されたことは御存じだろうと思います。 その一つなんですけれども、これは点字なんですが、これは多分わかる人は少ないと思いますけれども、上はこれが男子と読むんです。下が女子と読むんです。これが正確な点字なんです。こういった点字なんですけれども、1階のトイレ、ちょうど視覚障がい者の女性の方が、ここのトイレの点字をぱっとさわった瞬間に間違いがわかりました。女子の「し」が「り」になっていた。要は「し」のここの部分のこれが1つなかったんです。これも担当者にすぐに直すようにというふうに、字が間違っているわけですから、要は、パフィオうわじまの「し」の点々がなくて「うわしま」になっていたというのと同じような感じだと思うので、大変これは業者の問題なので、市の責任というよりは、もし市が発注ミスをしていればそれは市の問題になりますけれども、市は正確に発注をしたのに、業者が正確なものをつくらなかったということになるんですが、いまだに直っておりません。きょうも朝見てきたんですけれども、「じょり」のままになっています。 そのほかにもいろいろ改善要望をされました。それぞれどのようになったか、これは教育委員会ですか、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 パフィオうわじまの会館におきましては、庁内関係部署で障がい者に対する配慮が施されているか何度も検討を重ねてまいりましたけれども、結果的に至らないところもありまして、利用者の皆様に御迷惑をおかけしましたことについては、おわびを申し上げたいと思います。議員の御配慮をいただきまして、4月9日ですけれども、視覚障がい者団体の皆さんが見学にお越しになりまして、幾つか御指摘をいただきましたので、その後の対応について御説明させていただきます。 まず、施設全般についてですが、今ほど議員からお話のありました1階トイレ案内板の点字の表記に一部誤りがあったということで、これにつきましては、初期の工事の不良ということで、施工主に修正を命じておりますけれども、いまだに直っていないということでありますので、再度きょうすぐにでも指示をしたいと思っております。 なお、全ての点字箇所を再点検するように指示をしておりますので、御理解をいただきたいと思います。 2つ目に、1階エントランスの点字ブロックが、入り口から受付までしかないということがございました。エレベーターへの誘導も必要ではないかという御意見をいただきました。これにつきましては、職員が用件をお伺いして各階と連絡を取り合い、エレベーターまで御案内するように指示をしており、常に適切な対応に心がけるように命じております。 それから、エレベーターの音声案内の音量が小さいということがありました。施設的には適正な設定となっておりまして、また、静寂を求める図書館でもありますことから、利用者の意見を聞きながら今後の状況を観察して、できるものは速やかに対応したいと思っております。 その次に、補助犬のステッカーですけれども、御指摘いただきましたとおり、3カ所全ての入り口に掲示をさせていただきました。また、職員にも補助犬への正しい理解と対応を周知しております。 施設の入り口に誘導するいわゆる盲導鈴につきましては、これまで検討はしておりませんでした。図書館施設に必要なものかどうか、今後研究したいと思っております。 それから、図書館のほうに対する御意見もありましたので、御報告させていただきます。 点字書籍の背表紙に書名を点字表記してほしいという要望でございますので、これについては対応したいと考えております。点字書籍や朗読CDの点字目録、音声目録につきましては、専門家等の御意見も伺いまして、少し時間を要しますが、検討させていただきます。 その次に、来館が困難なため、郵送で貸し出してほしいという御意見につきましても、費用負担等をクリアしなければならない課題がありまして、他市の導入事例も参考にして検討させていただきたいと思います。 点字書籍の周知に関しましては、周知方法について調査をしたいと思います。 最後に、視覚障がい者だけでなく、高齢者への配慮としまして、文字をより拡大し、見やすさに配慮したいわゆる大活字本の提供や、拡大鏡の設置などを行っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。
    ◆11番議員(浅野修一君) それぞれ今るるお話がありましたけれども、この点字がなぜ1カ月以上かかって直らないかというのが、私は不思議なんです。これはもう業者に発注して直せと言ったら済むことですよね。業者に直せと言ったんでしょう。言っても1カ月たっても直っていない。これは何で直らないのと、簡単な話ですよ。業者にやれと言ったら済むだけの話です。それがなぜできないんだと、パフィオうわじまの「じ」の点々が抜けて「うわしま」になっていたら、1週間もかからずにすぐ直させるでしょう。何でこの字が直せないかという、私は視覚障がい者はめったに来ないからほっておいてもいいやという感覚が市の職員にあるのではないかと、そうでないとこんなのすぐ直しますよ。そんなに難しい話じゃないでしょう、業者に言うだけですから。これはぜひ猛省をしていただきたい。 今ほどありましたけれども、それぞれ御検討をしていただくということですが、図書館の問題はまた後から話はするんですが、大活字本と点字のある場所、あの場所も何とかならないかなと、本当に行くのに角を何回も曲がらないとその場所に行けないんです。確かに、そんなにめったに視覚障がい者の方が図書館に来るということは、再々、毎日毎日あることではない。もしかしたらあるかもしれませんけれども、視覚障がい者の方が来た際に、点字本に行くときに4回も5回も角を曲がらないと行くことができないというのは、これは私はどうなのかなというふうに思います。 それと、朗読CDの貸し出しの件なんですが、一応これは市長にお伺いしますけれども、たしか「海すずめ」では、これは無料かどうかわかりませんよ。貸し出しの本を配達しましたよね。宇和島はそんなことはもともとしていなかったんですけれども、映画上は、宇和島というところは図書館の本をお年寄りには配達をしてくれるところなんだというふうな映画でした。これは朗読CDをぜひ、視覚障がい者の方々は郵送でもいいからということで、郵送してくれないかということなんですけれども、配達ということでひとつ検討してもいいのではないかと、せっかくああいった映画ができて、みんながよかったよかったというふうに宇和島市は絶賛したわけですから、宇和島市ならではのサービスとして、そういったことも検討したらどうかと思うんですが、市長、いかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほどの点字の件では、本当に大変意識が低かったんだろうと思っておりますので、改めて市長部局といたしましても、しっかり気にかけて対応することをできたらしていきたいと思います。 先ほどの配送といいますか、送り届けるという分につきましては、先ほど教育委員会からの回答もありましたとおり、検討はしっかりやっていく、それは市長部局としてもしっかり考えていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ああいった映画ができたわけですから、ひとつサービスとして、こういったサービスを視覚障がい者向け、あるいはどうしても図書館に来られない高齢者とか、なかなか出歩けない方々に向けて、特別な登録制度みたいなものを設けてやりますよというのも、一つの考え方としてぜひ御検討いただきたいと思います。 さて、図書館のことに移ります。 この中央図書館の移転というのが決まってから、私はほかの自治体に赴くたびに、その自治体が運営する図書館がどのようになっているか気になって、あちらこちらの図書館を見学してまいりました。この一般質問の席の場でも、いわゆるTSUTAYAが運営している「先進的」な図書館である岡山県高梁市立図書館と、建築年数は大変古いんですけれども、徳島県鳴門市立図書館を比較して、どちらが公立図書館としてあるべき姿なのかということをただしたことがございます。先月も松山市立図書館、そして常任委員会研修で訪れた北海道北見市立図書館、ここも見学をしてまいりました。 率直に言いたいと思いますけれども、宇和島の図書館は、図書館に勤めている方々、職員の方々の図書に対する思いが、残念ながら私には見えないというふうに感じています。 北見市の図書館との比較で申し上げますと、ちょうど北見市の市立図書館を訪れたとき、図書館に入ると「人生を助ける哲学」と題された哲学の本が特設コーナーに並べられておりました。その隣には、ちょうど元号がわりということもあるんでしょうけれども、万葉集に関係する本が12冊ばかり、入り口の最初に、こういった万葉集に関する本がありますよというので、12冊陳列されておりました。さらに、北見市にかかわる文学者、小説などのコーナーも設置をされております。また、市内で発行されているミニコミ誌や同人誌、そういったことも市民にぜひ図書館に提供してくださいと、こう呼びかけておりまして、そういった郷土に関係する書籍を図書館の中心的な位置に並べられておりました。そして、先ほど大活字本の話がありましたけれども、視力が弱っている方々のための大活字本は、入り口の近くに拡大鏡が据えられた机とともに陳列をされておりました。 さて、宇和島はどうなっているのでしょうか。例えば片山恭一さんがいますよね。宇和島市を代表する小説家ですけれども、ちょうど我妻さんと同級生なんですか、僕も図書館に行って、片山恭一さんの本を探そうと思ってもなかなか見つからないんです。片山恭一さんの関係する本が今104冊出版されているようでありますけれども、片山恭一コーナーがあっても全然これこそ宇和島らしい。例えば獅子文六、これは津島町にかかわりますけれども、「てんやわんや」であったり「大番」であったり、あるいは「娘と私」であったり、そういった獅子文六の本が、宇和島市立図書館に行ったら大体ぱっとわかるところに置かれるべきではないかなと、例えば、あと宇神さんの本とか、そういったものをわかりやすいところに、宇和島に関係する本ということで置くべきではないかなというふうに思うんですが、教育委員会としては、今の図書館のあり方というのはどのようにお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 パフィオの開館までは、図書の備品、それから設備等の運搬、それから移動につきまして職員が全力を注いでおりまして、一生懸命頑張ってくれていたところでございます。開館以降、利用者様の御意見、評価もいただいておりまして、先日私も職員のミーティングのところにお邪魔をして、今の状況を確認したんですけれども、職員自身も企画を練って、パフィオうわじまの独自のカラーを出せる特別展示などを考えてくれております。 いずれにしましても、図書館を含めてパフィオうわじまが多くの市民の皆さんに親しんでいただけるように心がけてまいりますので、議員の皆様、利用者の皆様からも、御遠慮なくいろいろな御意見をいただければと思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) せっかくできた図書館で、本当に市民の方も楽しみにしていた図書館でありますので、ぜひこれは予算的にも市長にしっかり確保してもらわなくちゃなりません。ちょっとぱっと調べたところで、宇和島市に関係する宇和島市が舞台になった本なんかでも、司馬遼太郎さんや松本清張、吉村 昭、丸谷才一、徳冨蘆花、井上 靖、海音寺潮五郎、椋 鳩十とか、そういった有名な著名な作家がばっと並ぶわけです。これは全て宇和島を舞台にした何らかの本を書かれている作家、そういったものが、宇和島の図書館へ行ったら司馬遼太郎さんの本で宇和島を舞台にした本があるよとか、松本清張さんの本で宇和島を舞台にしたミステリーがあるよとか、そういったものがわかるような、そのためにはしっかりと図書館に対する予算組みも市長にはしていただかなくちゃならないわけですが、市長のお考えをお聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほど議員が言われたことは、よくよく他の図書館でも見かける御当地の作者であるとか、また舞台にしたものであるとか、私も見かけるところでございますし、よくよく理解をしたところでございます。あとは教育委員会、図書館のほうでこれからこういった御意見をどう生かしていくのかということだと思いますので、市長部局といたしましても、予算の面で協力できることがあれば、しっかり対応していきたいと思っているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ぜひ予算組みもしっかりしていただいて、ちょっとやっぱり見た感じが、せっかく新しい図書館なのに、もう少し新刊のきれいな本が並んだらいいなというような感じもあります。ちょっと予算をしっかりと確保していただきたいなと、教育委員会も頑張っていただいて、予算組みを、しっかりと市長からお金をいただくように努力をしていただきたいと思います。 ちょっとこれは余談になるんですけれども、これは図書館の職員の考え方なのかどうかわかりませんが、3階の児童図書のところ、そこにちょっと、映像としてはこんなものなんですけれども、どういった本が並んでいるかというと、国際紛争の本とか、「にっぽん縦断地雷教室」とか、あるいは国際紛争の解決の国連の本とか、戦争体験を語り継ぐとか、そういった子供たち向けの戦争体験であったり、あるいは今の国際紛争の現状であったり、それを解決する手段としての国連の役割であったり、そういった本が並んでおります。これは図書の分類として分類しているんですけれども、これを教育長だったらどういった分類をしますか、分類名として。教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 図書の分類には恐らく何かルールがあるんじゃないかと思うんですけれども、ちょっと私それを存じ上げていないので、コメントできません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 実はこういったものの分類というのは、国際とか政治とかそういった分類なんですけれども、これは要は図書館が独自につけた分類です。戦争なんです。戦争という分類がある、子供たちのために。私であれば平和とつけます。あるいは戦争と併記して平和とか、平和と併記して戦争とか紛争とかいう、戦争という表記というのは、これはちょっと子供たちのためにこういった分類はありという、これは分類表記があるんですけれども、戦争という分類表記はないんです。要は独自につけた分類だと思うんですけれども、こういった図書を並べて、そこの分類として、子供たちが戦争という分類を見て探すんですよね。私はちょっと子供たちのためにこういった表記はどうなのかなと、私がつけるんだったら平和です。平和のために、今こういった紛争があるけれども、世界の国民は平和のために努力しているんだよ、そういった本がありますよと、だから戦争というのはこういった問題があるんだねというのを理解してもらうための本、戦争をしなさいという本はないわけですから、どこかの議員がそんなことありましたけれども、そんな本は図書館には置いていないわけですから、戦争があって、そういった過去の戦争の苦しみとか悲しみとか、そういったものを語り継ぐ本であったり、言えば今世界的に起こっている紛争地域は、なぜこういった紛争が起こっているのかを書いた本であったり、それを解決するために世界では国連とか何かとか、あるいは難民支援とか、そういった取り組みをしているんだよという本があるんです。であれば、私は分類としては平和という分類が子供たちにとっての正しい分類ではないかと思いますが、ぜひこういったことも、少し細かな話ですけれども、こういったところは、やっぱり僕は図書館の職員の姿勢というかが見えるのではないかなというような感じがいたします。ぜひもう一度、図書館のあり方というのも御検討いただきたいと思います。 少し時間が余りましたけれども、きょうは性教育の話で、自分自身がしっかりとした性教育を受けた人間ではないので、大変私としても難しい質問でありましたけれども、やっぱり子供たちに命の大切さを、本当に自分の命を大切にしてもらうための教育というのは大切だと思いますので、きょう来ている高校生の皆さん方もぜひ自分の命を大切にしていただいて、しっかりとこれからの人生を、楽しく有意義な人生が送られることを心から祈念をいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(清家康生君) 以上で、浅野修一君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。     午前11時40分 休憩-----------------------------------     午後1時00分 再開 ○副議長(赤松孝寛君) 再開いたします。 休憩前に引き続き、質問を行います。 それでは、畠山博文君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 公明党の畠山博文でございます。通告に従いまして、一問一答方式にて一般質問をさせていただきます。簡潔で市民の皆様へわかりやすい答弁を何とぞよろしくお願いいたします。 初めに、昨年7月の西日本豪雨災害より1年が過ぎようとしております。改めて災害で亡くなられた方々へ御冥福を祈り、追悼の意を表したいと思います。 また、少しずつ復旧・復興が進んでいるとはいえ、いまだ不自由な避難生活を送られている皆様がいらっしゃいます。一歩一歩の着実な前進を何とぞよろしくお願いいたします。 今から梅雨に入り、本格的な暑さも増してまいります。熱中症対策等、万全に取り組みながら、ともに復旧・復興をなし遂げてまいりましょう。 初めに、通告文に載っております災害に備えた街づくりについて、一番最後にさせていただきますのでよろしくお願いいたします。 また、今までの質問等で重なっている部分に関しまして、ちょっと割愛をさせていただく部分もございますので、よろしくお願いいたします。 初めに、子どもたちの安心・安全な通学について伺います。 先日、滋賀県大津市において、散歩中の園児が交通事故に巻き込まれる痛ましい事故が起こりました。この事故は、交差点で右折車と直進車の対向車が衝突し、その勢いで直進の軽乗用車が園児の列に突っ込むという事故となり、園児13名と保育士の2人が病院に運ばれ、園児のうち4名が重傷、そのうちの2人が亡くなるという非常につらい事故となりました。園児たちはきちんと歩道を歩いていただけに、防ぎようがありません。歩道のあり方、ガードレールやポールの活用、ポールの素材や車両のスピード、運転技術や運転手の状況等、さまざまな角度からの検証が必要とされる事故となりました。こういう場所は、宇和島市にも幾らでもある現場であります。そういう現場が事故の発生場所となっていることが、今後の安心・安全のあり方を難しくさせております。 ここで伺います。滋賀県大津市の事故が起こった際、安全対策について、保健福祉部として保育園に、教育委員会として幼稚園、小・中学校等にどのような指示、注意等を出されたのでしょうか。初めに、保健福祉部、岡田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 このたびの大津市の事故を受け、翌日に開催いたしました園長会におきまして、再度園外保育に出る場合の点検や安全確保の強化、保育士のさらなる連携を図るよう、指示を出しております。 園外保育を行う場合は、これまでにも事前に計画を立て、担当保育士が目的地の下見を行い、危険物や危険箇所等の有無、また、地震等の災害が起きた場合の避難場所の把握など、留意すべき事項を記録に残した上、実施をしております。 今後におきましても、より慎重な安全対策に取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続いて、教育委員会、上田教育部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 先ほどの議員のお話にもありましたように、先般の滋賀県で発生した保育園児を巻き込んだ交通事故、川崎市で起きた児童殺傷事件など、痛ましい事故や事件が重なって発生しておりまして、まずは亡くなられた方々への御冥福をお祈りし、御遺族へのお悔やみを申し上げますとともに、負傷された方の一日も早い御回復をお祈り申し上げたいと思います。 中でも川崎市のケースは、我々としても非常にショッキングな出来事でありました。通学時に最も安全とされていたスクールバスの乗降時に起きた事件でありまして、まさに想定外のことで、国においても総理を中心とした関係機関の連携強化の見直しが進められているところでございます。 宇和島市教育委員会としましては、昨年5月に発生した新潟女児殺害事件を受けまして、関係省庁でまとめられた登下校防犯プランを踏まえた取り組みを行いまして、登下校時の安全確保のため、学校だけでなく、警察や家庭、地域と連携しつつ、各種取り組みを推進しているところでございます。 今回の重大な事件を受けまして、事件当日の午後には、当日の下校と翌日の登校に関し、県教委の指導もありまして、各幼・小・中学校へ電話で注意喚起を行い、翌日には市独自で文書による注意喚起の通知も発信し、教育委員会内部で緊急会議を行いまして、PTAや少年補導員等に見守りの強化等を要請いたしました。 また、同時に、愛媛県警や宇和島警察署からも登下校に関する要請を受けまして、関係機関との連携した対応を行っているところでございます。 今後、国からの通知などもあると思いますが、現時点で我々にできることとして、登下校の実態を詳細に把握して、そこからどういった課題が見えてくるかを検討したいと考えております。 今後は教育委員会だけでなく、学校、PTA、公民館、警察はもとより、交通指導員、自治会ほか全市的に連携した対応が必要であると考えています。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 今ほど上田教育部長からお話がありましたように、神奈川の川崎市では、スクールバスを待つ小学生らが襲われた殺傷事件が起こりました。18名が負傷し、2人が亡くなるという事件となりました。問われてくるのは、子供たちの登下校時の安全をどう守っていくのかであります。 今も通学中の子供たちの事故がないように、見守り隊の皆さんの献身的な行動があります。いつも本当にありがとうございます。横断歩道や通学路の危険な場所に立ち、車をとめて声をかけていただくことが、どれほど周囲の危険から子供たちを守る防御壁になっているか痛感いたします。未然に防ぐのが難しい事故や事件もあるとは思いますが、子供たちがより安心・安全に生活していけるように、家庭や地域、学校でできることは何か、社会の宝、地域の宝である子供たちのためのまちづくりを前進させ、子供たちを見守る地域のコミュニティーの構築を目指してまいりたいと思っております。 これまでも通学路につきましては、危険ブロック塀や危険箇所等の点検をしてきていただいておりますが、災害や事故、事件を受け、新たな注意事項なども増してきているのが現実だと思います。子供たちが毎日通う通学路の安全対策の総点検を早急にお願いしたいのですが、金瀬教育長、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 昨年の新潟での事件、そしてブロック塀倒壊による事故を受け、それぞれの通学路の確認、安全点検を行っておりますが、今回の事件により、さらに細かな対策の必要性を感じております。防犯の観点では、現在、愛媛県警、宇和島警察署と連携して対応しております。 また、ブロック塀に関しては、従来から耐震改修に利用されており、本年度からはブロック塀対策もメニューに加わった木造住宅耐震改修等補助金なども徐々に活用され、少しずつではございますが件数を伸ばしており、通学路にある危険なブロック塀が徐々に改善されていっております。 今後、交通安全対策協議会や道路管理者等による点検も行い、防犯、交通安全、防災の面から通学路の安全点検を行っていきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 6月5日付の愛媛新聞20面には、次のような記事が掲載されておりました。 安全を守る最大のポイントは、異常の早期発見と逃げることであると、突然の事件、事故では、子供も大人も声を出せなくなりやすい、異常を感じたらすぐ逃げる練習をしたほうが効果的といいます。 子供に注意点を教える際は、怪しい人、知らない人などの漠然とした言葉より、ふだんから周囲をよく観察する習慣を身につけるほうが危険防止に役立つと、隣や後ろにどんな人がいるか気にするなど、気づいたときにちょっと振り返る癖をつけておくといい、そして不審者の点で注意したいポイントは、不安を感じる相手かどうか、手に危険なものを持っていないか、かばんの中を気にするなどしていないか、後ろも気にする、十分な距離をとる、周囲の子に知らせる、不安を感じたらすぐ逃げられるように、後方から駆け足で近づいてくる人には注意することも大事だと思います。 登下校中に襲われる想定の訓練は、学校では少ないといいます。車が突っ込んでくるかも、不審者に襲われるかもという危機感も必要という対策を広げるよう訴え、警戒心を持つように子供を育てることもこれからは大切ですと、さらに、これからの防犯活動として、地域の皆さんが少しずつ負担し、見守りの網を細かくしていくことが求められていると説かれ、例えば、登下校の時間帯にスーパーが特売を行えば出歩く大人はふえる、ランニングのサークルに特製のアームバンドを配り、地域を見守る視点で走ってもらっている自治体もあります。無理のない範囲で地域住民が意識的に行動できる仕掛けづくりをすれば、息の長い活動が可能になりますと。 また、今回のような無差別的な凶悪犯への対応には専門性が必要とし、文科省の補助事業、スクールガード・リーダーに着目しております。これは警察OBらが自治体の委託を受け、校区を巡回したり、ボランティアに警備ポイントを指導したりする取り組みで、全国の配置数は2017年度段階で約1,500人にとどまるが、警察官に準じた制服で街頭に立ってもらうなど、工夫すれば犯行の抑止効果も高い、自治体の厳しい財政事情もわかるが、まだまだ元気なベテランの力を生かさない手はありませんと、活用を呼びかけておりますと、子供たちの通学の時間帯、帰宅の時間帯に街角に散歩をする人がふえると、地域の皆さんの目が抑止力になり、散歩する人にも子供たちのためにとの意識ややりがいの向上なども望めると思います。 もう一つは、防犯ブザーについての必要性と使い方をしっかりと伝え、教えていくことも大事とありました。防犯ブザーの購入のポイントは、音が大きい、子供が使いやすい、壊れにくいの3点だそうです。宇和島市の使用している防犯ブザー、この3点は大丈夫でしょうか。また、子供たちは使い方をマスターできているでしょうか。上田教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 今議員のお話にありました防犯ブザーは、これでございます。これは毎年市の防犯協会から新1年生に配付される防犯ブザーでございまして、プラスチックですけれども、かたいプラスチック、それから色も目立つ黄色ということもありまして、スイッチが1つあります。ここを押せば鳴ります。こちらを引っ張れば鳴ります。ロックが外れたら鳴ります。 こういうような状況で、先日もありましたけれども、子供たちに使い方を教えるのは、警察の方々と、それから防犯協会の方々が学校を訪れていただきまして、防犯対策ということ、安全な通学をしましょうということだったり、いろんなことを教えていただいているというふうに聞いております。現実に私もある小学校で見たんですけれども、子供たちはうなずきながらしっかり学んでいたと思っております。鳴らしますか。よろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 本当は鳴らしていただこうかとも思ったんですが、副議長に怒られたらいけませんので、とめられなくなったらいけませんので、ちょっとやめておきます。 しっかりと壊れにくいのも、間違いなく壊れにくいでよろしいですか。防犯グッズを持たせたら安心というわけではありませんが、大声を出す練習もしつつ、声が出ないときにブザーの存在を意識できるように、どんな状況でブザーを鳴らすのかルールを決め、日ごろから使い方の確認や練習をしておくことも重要となってまいります。 今回の事件、事故を受け、現在各地で子供たちの命を守る緊急要望などが提出されております。通園、通学する子供の命を守る対策は緊急の課題であります。先ほど教育長に伺った通学路の安全対策の総点検や交差点等の歩行者が待機する場所へのガードレールやポールの設置、園児が散歩するときなどに利用する道路の調査と安全対策、さらには高齢者の免許返納促進、これはさまざまな課題があるかとは思いますが、また、見守り体制の強化、通学路への防犯カメラの設置、防犯教育の徹底など、大切な子供たちの命を守るために、でき得ることは迅速に手を打っていただきたいと思いますが、子供の安全対策強化について、市長、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 本会議の冒頭の御挨拶でもお話をさせていただきましたが、このような痛ましい事故、事件を防ぐためには、もはや宇和島市行政だけでは乗り越えられないだろうと、つまり、地域全体でやはり対応していかなければならないだろうと、そのように考えているところでございます。先ほど議員御指摘のあらゆる点がございました。これにつきまして行政がどこまでできるか、また、地域にはどこまで担っていただけるか、関係部署とさまざまな協議を含めてこれからしっかり考えていく、そのように思っているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。子供の安全を守っていくことを考えると、さまざまな分野を考えていかなければならないと思いますが、地域を守っていく、また子供たちを守っていくのが我々大人世代の責任であると思いますので、各部署、また子供たちのためにとの思いで、何とぞよろしくお願いいたします。 続いて、水道の今後の在り方について伺います。 蛇口をひねればいつでも安心して水が使える、そんな常識が全国的に崩壊の危機に立たされております。大きな原因は人口の減少と設備の老朽化であり、人材不足にあります。昨年の災害の折にも、私たちは水の大切さを切実に感じる体験をいたしました。私たちが生きていく上で欠かすことのできないものとして、真っ先に挙げられるものが水であります。水道は私たちの命を支える極めて重要なライフラインです。市民の方より、今後の水道のあり方について、今まで以上に関心を持って質問をいただきます。吉田や三間の浄水場の今後について心配される声も伺います。 現在稼働中の浄水器は今後どうなるのか、また、恒久的な設備はどうなるのか、簡潔な答弁を石丸水道局長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 石丸水道局長。 ◎水道局長(石丸孔士君) まず最初に、吉田と三間、両地区で稼働中の代替浄水施設は、南予水道企業団が運営主体でございますので、今後の予定を含めまして、南予水道企業団からの情報としてお伝えさせていただこうと思います。 現在、吉田・三間地区の代替浄水施設で稼働中の浄水施設、この中には、議員御指摘の東京オリンピックカヌー競技用として東京がメーカーに発注していたものを、急遽当市に回していただいた大型浄水器も含まれますが、これらは全て南予水道企業団が買い取ったということです。 次に、今後の予定を申し上げます。 諸事情によりスケジュールがおくれているようですけれども、南予水道企業団では、両地区ともに、近く第2次復旧工事に着手することとなっております。 工事の概要でございますけれども、吉田地区では、現在設置している場所から1段高い区域に、三間地区では、現在の中山池自然公園から市道を挟んだ運動公園側の市有地にそれぞれ施設を移転し、また、設備を建屋で囲むなどしてさらなる安定稼働を目指すとのことで、それぞれの浄水施設の移転工事は12月末ごろ、また、立間・大河内地区から三間地区代替浄水施設までの導水管本復旧工事は、来年2月ごろまでの完成を予定しているとのことです。 議員お尋ねのその後の恒久的な施設につきましては、人口減少社会に合致した無駄のない施設を広域連携も視野に検討しながら慎重に方針を決めていくとのことで、それまでは現在の代替浄水施設を使うとのことでした。私ども水道局も、安心・安全な水を安定して皆様に届け続けることができるように、広域連携の協議の場で積極的に意見を出していきたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続いて、水道料金の格差について伺います。 宇和島市の水道料金の高さには定評があることでありますが、住む地域によって水道料金に差があり、全国的な格差は既に自治体間で8倍にも上るそうです。この原因と宇和島市の今後の水道料金の見通しを、水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 石丸水道局長。 ◎水道局長(石丸孔士君) 水道料金の格差でございますけれども、当市の状況を例に御説明いたします。 当市の水道料金は、議員御指摘のとおり、県内で最も高い水準でございますけれども、その最大の要因は、水源の確保に苦労してきたということに尽きると思っております。県内東・中予地方では、豊かで安い地下水を水源にできるのでございますけれども、当市はそれに恵まれておりませんことは、皆様の御承知のことと存じます。そのため、昭和51年に須賀川ダム、昭和56年に山財ダムが完成し、また、昭和61年には野村ダムからの暫定給水が開始され、そのことでやっと水源を確保できたという歴史がございます。しかしながら、その3つのダムに依存しているということで、須賀川ダムでは多額の減価償却費など、また野村ダム、山財ダムにおきましては、毎年多額の受水費が必要となりまして、このことが水道料金を設定する際の総括原価に重くのしかかっている状況となっております。 また、リアス式海岸などの地形的条件から、当市では必然的に配水池やポンプ場などの施設が多くなっていることなどもその一因と思いますが、いずれにせよ、今後の見通しにつきましても同様の状況が続くと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続いて、人口減少と水道設備の老朽化、人材不足により、将来にわたっての事業の維持が困難となり、国においても水道法が改正され、コンセッション方式と呼ばれる官民連携による運営手法が導入しやすくなりました。このコンセッション方式とは、施設の所有権はあくまでも自治体が持ち続け、運営を民間が担うもので、日本でも既に空港事業などでの導入事例があり、経営の効率化や施設の維持管理等で一定の成果を上げている方式でございます。 一方、コンセッション方式に対しても、料金が高騰するのではないか、水質の悪化を招くのではないか、さらには、災害時などいざというときの対応などが懸念されているのも事実であります。 また、このコンセッション方式を導入するかどうかは各自治体の判断となり、その上で、導入に当たっては水道料金や管理の水準を条例で定め、議会の議決を経た上で厚生労働大臣の許可を得なければならないとあり、導入後も自治体が日常的に業務状況を監視することで、料金の高騰やサービスの低下を招かないための仕組みづくりが盛り込まれております。 宇和島市として、今後の水道事業のあり方について、市長の認識と考えをお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 議員御指摘のコンセッション方式、これはやはり我々のような小さな事業体では、導入のメリットが大変少ないと言われているところでございますので、これを導入していくことはなかなかないんだろうと思っております。ただ、官民連携といたしましては、これまで柿原の浄水場の運転につきまして民間にお願いをしたり、また、この4月からは窓口業務のお願いを始めました。これによりまして、経費の削減であるとか、サービスの向上が図られていくところでございますけれども、官民連携といたしましては、これで一区切りついたのではないかと思っております。 これからは、水道事業体同士が広域で取り組んでいくと、つまり、その中で技術であるとかそういったものをこれから基盤強化し、これからの未来に向けての水道のあり方を今まさに検討していく、そのときを迎えていると、そのように認識しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 昨年、宇和島市は豪雨災害の被害を受け、水道設備のあり方や今後の運営についての課題をどこよりも突きつけられた自治体となりました。昨年からの水道局の皆様の行動と献身的な行動に心より感謝いたします。 さらには、今回の宇和島市の海底送水管の修繕も大変お世話になっております。戸島、嘉島、日振島の3島の皆様に寄り添った迅速な対応を何とぞよろしくお願いいたします。水道局の皆様には、生きるために必要な水をいかにして確保し、守っていくのかが問われてまいります。 災害より1年が過ぎ、改めて伺います。現在の宇和島市の水道設備の問題点、課題点を挙げるとしたら、どういう点になるでしょうか。石丸水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 石丸水道局長。 ◎水道局長(石丸孔士君) 本市の水道事業の課題点につきましては、先ほど議員もおっしゃいましたように、施設管路の老朽化、それから給水人口の減少など、非常に多うございますけれども、ここでは豪雨災害から明らかになった課題を短期的、中期的、中長期的に分け、代表的な対策をお答えさせていただこうと思います。 まず、短期的なものでございますけれども、災害時の対応不能の改善が挙げられます。すなわち、職員参集から自前での応急給水、応急復旧、そして応援の要請、受援、さらには資機材の補強という流れでございますけれども、対応策としまして、応急給水所開設能力の増強や受援体制の円滑化策などを改善しました。 次に、中期的なものでございますけれども、浄水場などの施設をいかに守るかという点が挙げられます。宇和島市最大の浄水場、柿原浄水場でございますけれども、土砂災害警戒区域に入っております。その対策、例えば土どめ擁壁の設置などを視野に入れた検討、設計業務を今年度発注し、実施に向けて急ぎたいと思っております。 そのほか、これは北海道の地震でかなり発生したんですけれども、広域停電による断水対策を今年度から検討してまいります。 最後に、中長期的なものでございますけれども、今回御迷惑をおかけしております海底送水管事故でも同様でございますけれども、当市の給水系統はその地形的な問題により、バックアップ系統がほとんどございません。そのことが本市水道最大の課題と考えております。相互連絡管の設置などがその対策として考えられるのでございますけれども、それには膨大な費用が必要となってきます。そのため、配水池など施設の集約化やダウンサイジングなど、コスト縮減策とセットでこれらを考えていく必要があると考えております。 いずれにせよ、一昨年度の寒波による広域凍結、昨年度の7月豪雨による長期間の断水、そして現在進行中の海底送水管事故による断水、さまざまな災害、事故が発生しておりますけれども、それらで明らかになった課題から、一つまた一つ対策を立てていくことが何より大切だと考え、実行に移しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 本当に水のことに関して、もうさまざまな課題を今挙げていただきましたけれども、一朝一夕に解決できる問題ではないと思いますが、本当に真剣な問題と捉え、一つ一つ着実に解決していけるように私自身も願っておりますので、またよろしくお願いいたします。 続きまして、昨日の岩城議員と重なりますが、認知症対策について伺います。 人口減少と少子高齢化が急速に進む日本にとって、65歳以上の高齢者人口が最も多くなる2040年ごろをどう乗り越えるかが大きな課題となってまいります。いわゆる2040年問題でありますが、また現在、団塊の世代の方が75歳以上となる2025年には、認知症の人は730万人に増加すると見込まれております。これは65歳以上の高齢者の方が5人に1人の割合です。さらには、2030年には、認知症の人が830万人にも達すると推測され、国を挙げた対策の強化が求められております。 昨日の岩城議員さんの質問の中でも、2025年には、宇和島市では5,400名の方が認知症と予想されるとのお話もありました。我々公明党としても、党内に認知症対策推進本部を設置し、政府に認知症の施策強化への提言書を提出し、認知症施策推進基本法の制定を主張しております。 人生100年時代と言われる昨今、今後の課題は、社会の中に認知症をどう位置づけるかという国のビジョンについて議論を深めていく必要性を感じております。医学の発展や健康意識の高まりの中、寿命は大きく延び、昔は認知症になる前に亡くなっていたという時代から大きく変わり、今は認知症は誰にでも起こり得る脳の病であり、何もできなくなるのではなく、人生の一部だと考えてほしいとの声が聞かれます。 考えてみますと、うちの家族も、原因はさまざまでありますが、祖父、祖母、そして父親の認知症の姿を見てまいりました。父親は現在、介護施設のほうでお世話になっておりますが、先日85歳を迎えました。祖父、祖母のときは、認知症の知識は私自身もそうはなかったのですが、症状を見ていたので、父親のときには、あっ、ばあちゃんと同じことを言いだしたなと、財布がない、通帳がない、また、はしごがない、あの人がとった、この人がとったと実際に言い出しました。警察を呼んだり、郵便局を呼んだり、通帳や保険証の再発行、再々発行なども多々ありました。 病院に行くと、アルツハイマー型と診断され、脳のMRI、断面を見せていただき、脳の萎縮ぐあい等もリアルに確認することができました。一つ一つの症状に納得しながらも、父親の生活をどう成り立たせていくか、妹とも相談しながら、どうしたらいいか悩む日々もありました。やはり、認知症の病を知ること、理解することの大切さと、相談に乗っていただいたケアマネジャーさんがいてくださったことが本当にありがたかったです。認知症の父親の状況と施設のマッチングは、やはり専門のケアマネジャーさんでないと難しかったと思います。 父親の認知症は今も緩やかに進んでいますが、施設で穏やかに笑顔で暮らしております。時折緊急の呼び出し等もありますが、施設の皆さんによくしていただき、本当にありがとうございます。これから先、高齢化の進行とともに、認知症の人が急速にふえる時代を迎えてまいります。だからこそ、今後の認知症施策の大切さを痛感いたします。 認知症は、早期発見によって進行をおくらせることも可能であると伺います。現在、認知症の早期発見にはどのような方法があるかをお願いいたします。岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 認知症の早期発見のため、当市におきましては、認知症の診断がタッチパネルで行えます物忘れプログラムを購入いたしまして、市内で行われる各種イベントで実施することによりまして、認知症の早期発見につなげております。 また、家族に認知症状が出始めた際、認知症が持つマイナスイメージから、初期症状について隠す方もあったり、結果として症状悪化につながるケースもあることから、認知症の啓発事業に力を入れ、認知症を正しく理解し、早期発見につなげる環境整備に力を入れております。 大切なことは、家族の気づきであり、ふだんと異なる様子が見られた場合、医療や行政につなげることが大切だと思っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続いて、相談窓口について伺います。 これまで何の症状もなく暮らしてきた家族の中にあれっと思うような症状が見えたとき、相談する場所と相談するタイミングについて伺います。岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 認知症の相談窓口といたしましては、まず地域包括支援センターが挙げられます。タイミングといたしましては、早期発見、介入のためにも、少しでも早い段階が望ましいと考えております。初期集中支援チームによる訪問も行いますので、まずは地域包括支援センターに御相談いただくことをお勧めいたします。 また、かかりつけ病院の先生方の中で、オレンジドクターと呼ばれます認知症の相談から軽度の治療まで行える医師への相談や、介護認定を受けている場合、先ほど議員も言われましたケアマネジャーに相談するなど、さまざまな場所で相談をすることができると考えます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 続きまして、認知症の初期の症状とかかわり方について、わかりやすく簡潔に教えていただけたらと思います。岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 認知症の初期症状につきましては、さまざまな症状がありますが、主に同じことを何度も言う、手の込んだ料理がつくれなくなる、外出するのがおっくうになるなどが挙げられます。これが重度になりますと、食事したことを忘れる、服の着方がわからなくなる、外出先で帰る道がわからなくなるなど、日常生活に支障を来すようになります。加齢による物忘れとの違いがあり、先ほどの食事をしたことを忘れるなどにつきましては、物忘れにありがちな夕食に何を食べたのか思い出せなくなるのではなく、夕食を食べたことそのものを忘れる、そういった場合が認知症の症状と言えます。 認知症になった方へのかかわり方につきましては、「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」この3つの「ない」が大原則だと考えます。先ほどから事例として挙げております食事したことを忘れる症状につきましては、幾ら食べたことを伝えても本人は忘れておりますので、責めることによって本人のプライドを傷つけてしまいます。今準備していますからお茶でも飲んで待ってくださいと、そういった言葉で本人の気持ちをそらすことによって、本人の主張を否定することはなくなりますし、落ちついて待つことが可能だと思っております。大切なことは、御本人の自信を失わせないことであり、認知症の人は常に御自分自身が不安を抱えて暮らしているということを、私たち周囲が念頭に置いてかかわるべきだと考えます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 認知症には早期の発見とともに、早期の治療も必要になると思います。そのときに邪魔をするのが、認知症への無理解や偏見、家族が認知症になるなんてと受け入れられない葛藤であるとも思います。認知症の疑いから病院で診察を受けるまでに平均1年2カ月かかっていることも判明しており、本人も家族も認知症であることを受け入れられない葛藤があることが多いそうです。これを乗り越え、いち早く病院で診断を受け、早期の治療を受けるには何が必要でしょうか。岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 認知症を受け入れることは、御本人にとっても大変難しいことであると感じております。このことは、認知症症状が起こす徘徊行動や、現在大きく取り上げられています認知症の方による交通事故など、マイナスな話題が多く取り上げられていることが原因であると考えます。認知症になることで記憶力や注意力、判断力が低下しますが、年齢を積み重ねることにより、これらの症状が出ることはやむを得ないことであり、誰にでも起こり得ることです。大切なことは、御本人の望む生き方にどれだけ寄り添えるかということであると考えます。 御指摘のとおり、早期発見、早期治療により、重症化を防止することができます。これは医学的にも根拠づけられておりますが、当市といたしましては、早期であれば進行をおくらせることが可能であるといったことも含め、認知症の正しい知識を啓発し、認知症になっても地域で支えることができる理解者をふやしていく必要があるというふうに考えます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 日本では、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症が3大認知症と言われ、中でも最も多いのがアルツハイマー型認知症で、約63%を占めるようであります。また、近年では、若いときに発症する若年性認知症も問題になっております。 大きな課題である予防の観点から、どのような生活を目指していけば認知症になりにくいのかをお示しください。岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 一般的には、食生活、運動、生活習慣、また脳の活性化、口腔ケアなどの要素が認知症予防に効果があるとされておりますが、科学的根拠のあることとして、脳卒中の発症を防ぐことで脳血管性の認知症を防ぐことが可能となります。若いときから生活習慣病の予防に取り組むことが重要であるというふうに思っております。 また、国が現在素案を示しております認知症大綱におきましては、介護予防として高齢者が地域で集まって体操や会食、茶話会などを行います通いの場への参加率を8%程度に高めるということが掲げられております。これにつきましては、はっきりとした科学的根拠は示されておりませんが、高齢者の通いの場がふえることで社会参画の機会がふえ、認知症予防や認知機能の向上に効果が出ていることは、これまで当市で行ってまいりました介護予防事業において、担当者が目の当たりにしている事実でございます。 現在、当市では、うわじまガイヤ健康体操の協力団体を拡大し、高齢者が身近な場所で体操ができる通いの場をふやしていくことを考えております。仕事をリタイアしても地域において何らかの役割があることは、認知症の予防に効果があると考え、今後も通いの場をふやす施策を展開していきたいと考えます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続いての視察研修においてのお話に関しましては、昨日の岩城議員の質問と重なりますので、割愛をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。 続いて、高齢者のゴミ出し支援について伺います。 大きなごみ袋や重たい新聞の束を集積場所まで運ぶのは、足腰が弱った高齢者にとっては一苦労でございます。私自身も高齢者の方より、集積場所が遠い、カラスや動物被害を防ぐ金網が重くて持ち上げられない、ごみを持ち上げてかごに入れられないなどのお話を伺いました。特に足腰の弱いひとり暮らしの方のごみ出しに、何とか支援ができないかと思うものでございます。お話を伺った年配の方も、本当に身長も小さくて手も細くて、もう重たい金網がようあけれないというお話を切実に伺いました。 また、ごみをごみ箱に入れるのにも、上によう持ち上げれないと、できたら横から入れるようなごみ箱というか、収集場所にしてほしいというようなお話もございました。これに関しては、自治会のほうで決められているということがございましたが、さまざまな声を伺います。 よくごみ収集場所が遠いなど、市民の方からの声を伺うのですが、これはどちらに連絡し、相談したらよろしいでしょうか。生活環境課、黒田課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 黒田生活環境課長。 ◎生活環境課長(黒田和哉君) お答えいたします。 ごみの収集場所については、これまでも各自治会等で設置場所を選定いただき、管理を行っていただいているところでございます。市民の皆様からのごみの収集場所が遠いなどの御連絡、御相談については、宇和島地区の皆様は本庁生活環境課へ、吉田、三間、津島地区の皆様は各支所福祉環境係に御連絡いただきますよう、よろしくお願いいたします。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 高齢者、障がい者、要介護者の方たちのごみ出しの現状と、寄せられている困り事等がありましたら、お聞かせください。黒田課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 黒田生活環境課長。 ◎生活環境課長(黒田和哉君) お答えいたします。 ごみ出しに対しての困り事につきましては、平成29年度に地域包括支援センターが介護支援利用高齢者のごみ出しの現状及び問題点を調査する目的で実施したアンケートの回答から、ごみステーションまでの距離が遠い、大きい重いごみ袋が運べないなどの意見がございました。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 環境省では、自治体等が高齢者宅まで出向いてごみの収集を行うごみ出し支援制度の拡充を目指し、今年度よりモデル事業を実施しているところだそうであります。 中でも、先行する自治体の中の横浜市では、2004年度から市の収集員が玄関先に出向いてごみを直接とりに行く「ふれあい収集」事業を実施しておるそうです。支援までの流れといたしましては、1、収集事務所に電話などで相談、申し込み、2、市職員が家庭訪問し、面談、要件の確認、収集曜日や置き場所の相談など、3、実施の可否決定、4、ふれあい収集の開始の段取りで行われ、対象となる人は、自分でごみを集積所まで持っていけないひとり暮らしの65歳以上の高齢者や障がい者、要介護者らの世帯であります。利用者は年々増加しており、11年度末の3,300名から18年度末には約7,300名へと倍増、収集事務所には、足が悪いので困っていた、本当にありがたいといった感謝の声が多数寄せられているそうです。 この事業のきっかけは、2001年度からスタートした粗大ごみの持ち出し収集で、高齢者の方から、家庭で出る一般ごみもやってほしいとの声が上がったことであります。現在は、市の収集員が週1回、対象者の軒先や門扉先に置かれたごみを収集しております。ごみが置かれていない場合も、希望者には声かけ等による安否確認を行っているそうです。実際に人命救助につながった例もあり、地域の見守り役も果たしてくださっております。 ほかにも支援に乗り出している自治体があり、福岡県大木町では、12年からシルバー人材センターに業務委託し、高齢者や障がい者を対象にごみ出し支援を行っているそうです。訪問時には声かけとともに困り事相談を実施、ファクスのインクを交換したり、時計の電池交換など、簡単な作業に応じているそうであります。 ほかにも、東京都日野市では、収集日にごみ出しが難しい高齢者や障がい者らのために、ごみ袋を入れるふたつきのハンディキャップボックスやごみ袋に張りつけるハンディキャップシールを対象世帯に配布、これらがあれば、収集日以外にもごみ出しができるようにしたそうです。 また、新潟市亀田西地区では、地域団体が学校と連携し、路面が凍結しやすい冬場に限り、中学生が登校時にボランティアで高齢者宅のごみ袋を集積場所まで運んでいるそうであります。これは、困っている人たちの切実な声を聞き、何とかできないかとの思いが、さまざまな知恵と工夫で実施された支援だと思います。 先ほど申し上げた環境省の行う高齢者のごみ出し支援のモデル事業では、横浜市のような自治体直営型や委託業者との連携型、町内会といった地域コミュニティーを生かした取り組み等、さまざまな方式で自分でごみを運べない高齢者世帯のごみを個別に収集することを想定しております。 環境省が高齢者のごみ出しの実態や支援の状況について、全国の市区町村を対象に調査したところ、高齢者のごみ出し支援は自治体が取り組むべきだとの質問に対し、肯定的な意見だった自治体は半数に上りました。「そう思う」が54.5%だったそうであります。 一方で、実際に支援を行っている自治体は2割程度にとどまっております。支援を行っていない自治体に課題を聞くと、予算の不足、人員の不足を挙げた自治体がそれぞれ8割を占めたそうであります。 環境省では、モデル事業の結果とともに、先進事例等を集め、20年度末までに自治体向けのガイドラインを策定する方針で、環境省の担当者は、限られた予算や人員でも支援ができるノウハウを全国で共有していきたいと語られております。 これから先、高齢化はさらに進み、ひとり暮らしの高齢者世帯がふえていく中で、高齢者のごみ出し支援は今後大きな課題となってくることが予想されております。高齢化により支援のニーズは非常に高いというのも、ごみ出し支援を行っている横浜市の担当者の言葉であります。 財政や人材の不足等、課題はさまざまありますが、これから先、高齢化社会へと突き進む中、今後の高齢者、障がい者、要介護者の方たちへのごみ出し支援についての現在の所見をお聞かせください。市民環境部、田邑部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 今後の高齢者、障がい者、要介護者の方々へのごみ出し支援についてでございますが、今議員が御紹介をくださいましたように、高齢化、核家族化の進展等に伴い、高齢者のみの世帯が増加することにより、家庭からの日々のごみ出しに課題を抱える事例が生じ始めております。既に県内においても、高齢者ごみ出し支援が開始されている自治体が3市ございます。 当市においての高齢化率は、6月1日現在で38.4%と、全国平均と比べても高い状況でございまして、既に昨年度より内部でごみ出し支援の検討は始めております。高齢者のごみ出し支援につきましては、先ほどのアンケートの結果や議員から事例の御紹介もいただきましたことなども考慮いたしまして、高齢化社会における住みよいまちづくりの一環として、先進地の情報収集を図りながら、地区の実態に合ったごみ出し制度の必要性を検討してまいりたいと、このように考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 さまざまな地域でさまざまな声を伺ってきます。また、私自身も聞くたびに声を行政のほうに届けてまいりたいと思っておりますので、早急な検討等をぜひお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 続いて、災害に強いまちづくりについて伺います。 気象庁は、大雨で洪水や土砂災害が予想される際に、私たちがとるべき行動を切迫度に応じて5段階で示す「警戒レベル」の運用を始めました。先日の大雨警報の折、宇和島市ではどこよりも早くレベル4が発令されたわけでございますが、この新しく運用されている警戒レベルについて、子供たちや高齢者の方にもわかりやすく覚えやすい説明を求めます。危機管理課、山下課長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 警戒レベルにつきましては、今ほど議員御説明のとおり、避難のタイミングと行動を明確化しているものであり、警戒レベル1から警戒レベル5の5段階に区分されております。 まず、警戒レベル1では、災害への心構えを高めることであります。 警戒レベル2は、避難に備え、みずからの避難行動を確認することでございます。 警戒レベル1と警戒レベル2は、気象庁から発表されます。 警戒レベル3は、高齢者の方や障がいのある方、また乳幼児などの避難に時間を要する人とその支援者の方は避難を開始してください、その他の方は避難の準備をすることになります。 警戒レベル4は、全員速やかに避難所へ避難をしてください。 警戒レベル5は、災害が既に発生しているため、命を守るための最善の行動をとることが求められます。 警戒レベルの3、4、5につきましては、市から発令をされます。 ただし、警戒レベルの1から5の順番で発表や発令をされるとは限りませんし、警戒レベル5は既に災害が発生している状況であることから、市民の皆さんは警戒レベル5を待つことなく、みずからの命をみずから守っていただくためにも、警戒レベル3、警戒レベル4が発令されましたら、速やかに安全に確実に避難をしていただきたいというふうに思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 6月4日付の公明新聞1面の主張の欄に、この警戒レベルに関して、中でも避難行動に直結するレベル3とレベル4が重要であるとし、自治体が避難勧告や避難指示を出していなかったとしても、みずから避難を決断する基準として受けとめるべきである、西日本豪雨災害を教訓に、国の中央防災会議は行政主体から住民主体の防災へ転換する重要性を強調し、避難については最後はあなたの判断ですと国民に呼びかけていると、この点で、新たに警戒レベルを設け、判断基準をわかりやすくした意義は大変に大きい、迅速に避難するには平時からの準備も欠かせない、浸水想定区域などを示したハザードマップを確認し、みずからの避難行動を決めておくマイ・タイムラインをつくっておくことが重要だとありました。 どうか命を守るための情報の収集と共有、そして、それらの情報は実践されて初めて役に立つということ、空振りを恐れない実践が大事になってまいります。皆で声をかけ合いながらの意識改革をよろしくお願いいたします。 復旧・復興は一歩ずつ進んでいるとはいえ、いまだ昨年の豪雨災害の折に傷んだ箇所が修復されないまま梅雨の時期を迎え、台風シーズンを迎え、災害から丸1年を迎えようとしております。どうか昨年よりも危機察知力を強め、革命的警戒心を持って、平時のうちに危険箇所の掌握、情報の収集、いざというときの行動等も家族で、周囲での話し合いなどを重ねていっていただきたいと思います。 先日、吉田に伺った折、各地で復旧・復興の形が少しずつではありますが見えてきた現場を見かけました。国や県、または市の管轄等で、最近目に見えて進んでいる工事の進捗状況などありましたら、現況報告を藤堂建設部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 市の発注工事につきましては、3月から順次発注を行っておるところではございますが、箇所ごとの工事規模が小さいこともございまして、現時点では目に見えて大きく工事が進んでいると感じられる箇所は、いまだないというのが現状でございます。 今後も引き続きまして、災害復旧工事の発注に全力で取り組みまして、一日でも早い復旧・復興を目指してまいりたいと考えております。 ただし、国・県の現場におきましては、まず国土交通省の所管しております国道56号線の法華津峠、そして立間地区の復旧工事につきましては、大洲河川国道事務所宇和島出張所に確認をいたしましたところ、既に工事が発注済みでございまして、現在施工中の状況でございます。年内の完了見込みになっておるとのことでございました。 また、吉田町小名地区の崩落箇所につきましては、南予地方局に確認をいたしましたところ、県が仮設防護柵を設置いたしまして、県道への土砂流出を防ぐ対策を行っておるということでございまして、今後、農地再編等の復旧工事が予定をされておりますが、この件につきましては、まだ着手時期、完了時期については未定とのことでございました。 最後に、沖村地区の御殿内で緊急急傾斜崩壊対策事業が実施されておりますが、こちらは南予地方局に確認をいたしましたところ、愛媛県が応急処置といたしまして、仮設の落石防護ネットを設置している状況とのことでございまして、現在は詳細設計が終わりまして、地図混乱の解消に向けて手続中でございます。手続が完了後、用地交渉等を推進して速やかに工事発注を行い、早期の事業実施を目指している状況であるとのことでございました。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) さまざまな人から話を伺いますと、家の周りの生活地周辺の復旧工事を待っている方たちがたくさんいらっしゃいます。特に昨年災害を経験された方は不安を強く感じられ、雨が降るたびに裏山の崖崩れや川の氾濫に、また避難準備・勧告・指示等が出るたびに両親を避難させたり、ひとり暮らしの高齢者の方も不安な日々を過ごされております。どうか市民の皆さんの心に寄り添う行政の取り組みを、今後ともよろしくお願いいたします。 二次災害を防ぐには、豪雨災害の折にダメージを受け、傷んだ場所の早期復旧・復興が急がれます。難しいのも承知ではありますが、それでも一日でも早くが行政に伝えなくてはならない切実な声だと思います。岡原市長、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 現状につきましては、先ほどの建設部長からの詳細な説明があろうかと思いますけれども、あれもほんの一部でございますので、実際のところは、まだまだその箇所が大きく前進しているというよりかは、むしろ今から一歩一歩着実にやっていくという段階でございます。この中で、この工事につきまして、やはり時間というものを要するわけでございますので、出水期を今迎えている中では、やはり命を確実に守っていこうというところで、さまざまな体制を整えているところでございます。 実は、きょうからあしたにかけても雨が降ると、それも注意報が発令されるぐらいの雨が降ると言われておりますので、けさもう9時には危機管理課のほうではその準備に当たり、この議会終了後にも一度集まって、今後どのように対応するのかという調整をします。つまり、これは大きな台風ではございませんけれども、やはり出水期における被災地の皆様方の不安を少しでも取り除くためにも、一段階早めて避難情報等々を発令することになっておりますので、議員言われるように、寄り添う、彼らの命をいかに守るのか、そのような姿勢でこれからも望んでいきたい、そのように思っているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。
    ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 最後に、誤解を恐れずに所感を述べさせていただきます。 誰のための宇和島市か、また、誰のための宇和島市議会か、当たり前のことではありますが、宇和島市民のための宇和島市であり、市議会であると思います。そこが我々自身の存在意義であるとも思います。できること、できないことも多々あるとは思いますが、どうか大いに市民の皆さんに使っていただき、知恵を出し合い、汗をかき、市民の皆様とともに歩みゆく宇和島市であり、宇和島市議会でありたいと強く思うものでございます。それが宇和島市の未来をつくりゆく子供たちのために、青年のために、共生の姿でありたいと強く願い、誓っていきながら、一般質問を終了させていただきます。 以上で終わります。ありがとうございました。 ○副議長(赤松孝寛君) 以上で、畠山博文君の質問を終わります。 次に、佐々木宣夫君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 会派みらいの佐々木宣夫です。通告に従いまして、一問一答方式で行います。よろしくお願いいたします。 さて、まずは昨日の福島議員、三曳議員、中平議員、それから午前中の浅野議員、先ほどの畠山議員が案じていらっしゃいましたが、現在の海底導水管の復旧につきまして、島にお住まいの方々の御不安と、それから困難を御しのびいたします。 午前中の浅野議員の発言の中で、昨年の水道の給水の止まった状態に言及をされておりましたが、三間町でも、昨年7月7日の発災から水質が法で定める基準をクリアするまでの9月12日までの67日間、加えて、水質に不安を感じられる三間町にお住まいの方々にお応えをしていただいた50日間、合わせて117日間、水道からひねって出てくる水に安心できないような状態を経験いたしました。そのような立場からも、今回の島民の皆様の状況を御しのびいたします。 また、水深30メートルという潜水の限界深度で、命と隣り合わせの状況で作業に当たっていらっしゃる方々の御安全を願っております。よろしくお願いいたします。 さて、3月議会でも災害復興の進捗についてお尋ねをいたしました。年度が変わり、平成から令和に変わり、3カ月が経過をいたしました。既に発注が完了しております分について、確認をさせていただきたいと思います。 まずは、建設部が所管をされていらっしゃいます分につきまして、これは市の分と県の委託分、河川、道路、橋梁の件数及びパーセンテージ、進捗の状況をお伝えください。あと、構わなければ不落の件数もお教えいただければ幸いです。藤堂建設部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 建設部所管の災害復旧工事採択件数は、河川107カ所、道路は市施工分185件と県委託分44件の合わせまして229件、橋梁は市施工分1件と県委託分1件の合わせまして2件、合計338件でございます。 6月7日時点で河川、橋梁に関しましては、いまだ発注はできておりませんが、道路に関しましては、一部既に発注済みでございまして、宇和島市施工分が185件のうち14件、7.6%の発注率、県委託分が44件のうち39件、88.6%の発注率となっております。合わせまして合計53件、15.7%の発注率となっております。 また、そのうち1件につきましては、既に復旧工事が完了してございます。 次に、入札不調となりました件数でございますが、6月7日時点で宇和島市発注分の河川1件、道路8件の合計9件となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) ありがとうございます。 今河川1件、道路8件の不落にお答えをいただきましたが、こちらの理由と今後の対応をよろしければお聞かせください。藤堂建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 宇和島市では、入札方法として、受注を希望する業者の自らの意思で札を入れる一般競争入札をこれまで採用しておりましたが、7月豪雨災害関連の入札不調案件は、全て応札者なしという状況でございました。 不調の理由といたしましては、愛媛県所管の災害復旧工事の発注が市よりも先行して行われましたことで、既に各業者が多くの工事を受注している状況となっており、技術者や作業員などの人材不足が第一の要因として考えられております。 また、市発注工事は県発注工事に比べまして、現場条件も悪い箇所が多いことなどから、敬遠をされた面があるのではないかとも考えております。 こうした要因を踏まえまして、現在、近接の施工箇所を1つの設計書にまとめて発注ロットを大きくしたり、また、工期を通常より長く設定するなどの対策を行っているところでございます。 さらに、災害復旧に関します測量設計業務や工事につきましては、6月より指名競争入札を導入することとしており、指名により入札参加者を確保することで、受注の促進を図りたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。 それでは、三間川の河川の復旧の状況について、特に細かくお答えください。藤堂建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 三間川の災害復旧工事の状況を愛媛県に確認いたしましたところ、国の査定で採択された6件につきましては、全て発注済みとのことでございました。 工事の進捗状況といたしましては、平成30年10月に契約をいたしました大藤地区の1件につきましては、既に復旧工事が完了しております。平成31年3月に契約をいたしました残り5件につきましては、順次工事に着手をしており、本年度末までには工事を完了させる予定とのことでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 県の所管分に対しましてお答えくださいと、失礼な問いをしてしまいました。お問い合わせいただきましてありがとうございました。 それでは、続きまして、水田の復旧の状況について伺いたいと思います。 これも3月議会で、5月、6月、連休が明けて田植えの時期に係るんだがということで、質問をさせていただきました部分ですが、宇和島市全体と、それと三間地区の水田の復旧の状況について、その進捗状況をお伺いします。国の事業と市の単独事業に分けてお答えをください。これは、楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 農地、農業用施設につきましては、宇和島市全体で650件の国の災害復旧事業申請を行っております。このうち農地は267件の災害申請を行っておりまして、このうち水田につきましては11件で、1件が宇和島地区、残り10件が三間地区となっております。 進捗状況につきましては、宇和島地区の1件が、現在県と計画変更の協議中でございまして、三間地区の水田10件につきましては、1件が6月末までに工事を発注する予定となっており、2件が7月中旬までに工事発注の予定、あと7件につきましては、現在国と計画変更の協議中となっております。 続きまして、市単独の補助事業につきましては、平成30年度の実施件数は、宇和島市全体で農地、農業用施設を含めまして416件を実施しておりまして、そのうち水田につきましては54件となっております。地区別では、2件が宇和島地区、8件が津島地区、残り44件が三間地区となっており、全て完了済みでございます。 また、本年度分、6月10日までの実施件数につきましては、宇和島市全体で192件を実施しておりまして、そのうち水田につきましては、全体で9件となっております。地区別では、3件が宇和島地区、6件が三間地区となっておりまして、これにつきましては、現在実施中ということでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) ありがとうございます。 ため池についても、昨年の7月豪雨災害についてダメージを受けた箇所が多かったかと思いますが、こちらにつきましても、復旧の状況を先ほどと同様に宇和島市全体、それから三間地区を抽出した分、国の事業と市の単独の事業に分けてお教えください。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) ため池の国の災害復旧事業申請状況につきましては、市全体で13件の災害申請をしており、そのうち1件が宇和島地区、5件が吉田地区、7件が三間地区となっております。 進捗状況は、現在宇和島地区1件、吉田地区1件、三間地区1件の計3件につきましては、測量設計が発注済みでございまして、残り10件につきましても、6月末までに測量設計を発注する予定となっております。こちらにつきましても、実施設計が完成した箇所から順次工事発注を行ってまいりたいと考えております。 続きまして、市単独の補助事業につきましては、平成30年度につきましては、三間地区で1件、市全体としても1件でございます。これにつきましては、完了済みとなっております。 本年度分につきましては、現在のところ申請がないということでございます。 市単独の補助事業につきましては、現在も申請がなされていない箇所もあろうかと思いますけれども、引き続き対応してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) ありがとうございます。 今後復旧が進んでいく中で、また新たな破損箇所、手当をいただかねばならん箇所が生じようと思いますが、御対応いただけるとのことで、非常にうれしく思います。 岡原市長のお話の中で、昨年12月議会、それから本年3月の施政方針演説の中で、御飯を食べる手段を大切に扱って復旧を進めるとお話をいただきましたが、御飯を食べる手段について復旧をしていただいておりますこと、まことにありがとうございます。 それでは、水道局が所管されております分について伺います。 3月議会で質問させていただきました段階では、まだ査定が完了しておらんということでお答えをいただけなかったんですが、こちらの災害査定の結果につきましては、いかがなりましたでしょうか。石丸水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 石丸水道局長。 ◎水道局長(石丸孔士君) 水道局所管分の災害査定につきましては、1月29日からの2週間と、それから3月26、27日の2日間にて実施されました。結果としましては、送配水管の復旧工事16件、また、南予水道企業団代替浄水施設におけます送水ポンプ施設復旧工事などに係る当市負担分の申請額に対し、概ね満額の査定をいただいた状況であります。数度にわたりお越しいただいた国・県の皆様には、私ども被災地に寄り添った査定をしてくださり、大変感謝をしている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) それでは、先ほどの畠山議員の質問と一部重なる部分もあるのですが、吉田と三間の現在の代替浄水施設の復旧工事につきまして、現状と今後のスケジュール、さらにお話しいただける部分がございましたらお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 石丸水道局長。 ◎水道局長(石丸孔士君) 議員今おっしゃったように、先ほどの畠山議員への回答と同様、南予水道企業団からの情報としてお答えさせていただこうと思います。それと、一部重複するかもしれませんけれども、御容赦ください。 南予水道企業団では、吉田・三間地区の代替浄水施設の第2次復旧工事に向けた浄水施設電気設備、建築設備などの設計書について、現在精査を行っているところでありまして、でき上がり次第、発注に取りかかる予定となっております。工事が多工種に及びますことから、2月の災害査定終了後、工事用設計書の作成作業に時間を要し、工事の発注時期が幾分遅れておりますけれども、近日中に工事を発注し、資機材の調達など準備が整った8月、9月ごろから、現地での施工に取りかかる予定となっております。 なお、吉田地区、三間地区ともに、浄水施設の移転工事につきましては、年内12月末ごろまでの完成を予定しているとのことです。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) ありがとうございました。 代替浄水施設の移転につきましては、これは、一番最初に伺いました段階で10月末であったのが、議会で伺うたびにどんどん遅くなっておるところ、心配しておるところです。水道局の所管分ではありませんが、もし何らかの機会でまたお伝えいただけるようでしたら、お伝えください。 それから、吉田から三間までの導水管の本復旧工事につきまして、これも先ほどの畠山議員の質問と重なる部分もありますが、つけ加えいただける部分がございましたらお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 石丸水道局長。 ◎水道局長(石丸孔士君) 吉田地区から三間地区浄水施設への導水管本復旧工事につきましても、南予水道企業団が施工いたします。南予水道企業団からの情報によりますと、吉田町大河内地区から三間町中山池自然公園までの約5.5キロに及ぶ導水管路につきましては、現在リース管にて路面からごく浅い地中に埋設しております。しかし、本管の配管材料を用いまして、既定の埋設深さで設計した管路本復旧工事を近々に工事発注いたしまして、来年2月末までの完成を目指しているとのことでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) ありがとうございました。 先ほど、冒頭でも申し述べましたが、水というものの重要さを本当に身にしみて思った昨年でございました。引き続きお取り組みくださいますことをお願いいたします。 さて、今回の一般質問では、災害について取り上げられている議員の皆様が非常に多かろうかと思います。自然災害もそうなのですけれども、それ以外の要因によるものなどもあったりしようかと思っております。 ここで、質問の内容を少し変えまして、環境の問題について取り上げさせていただこうかと思います。 まずは、再生利用可能な自然エネルギー開発について伺いたいと思いますが、市の取り組みの御様子を伺います。田邑市民環境部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 自然エネルギーの開発につきましては、国が定めるエネルギー基本計画の中で、再エネの比率を2030年度電源構成、いわゆるエネルギーミックスでございますが、これにおいて22から24%まで引き上げるということが謳われており、脱化石燃料、脱原子力による環境への配慮やエネルギー自給率の向上が求められる中で、今後我国においても主力の電源として、その重要性が高まっていくものと予想されております。 このような背景にあって、当市といたしましては、国の再エネ導入推進の動きを前向きに捉え、環境省や経済産業省が公開しています他自治体の取り組み事例等も参考にしながら、当市の地域特性を踏まえた導入を今後も検討してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 脱化石燃料、脱原発を視野に入れますと、再生利用可能な自然エネルギーというものは、今後重要な位置をますます増してくるものと思います。 ところで、市民生活とこれらの自然エネルギーの開発につきましてのかかわり、これらの設置によります環境や市民生活などへの影響は、現状どのように分析をされていらっしゃいますでしょうか。田邑市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 再生可能エネルギーの特徴といたしまして、まず温室効果ガスを排出せず、国内で生産できるということ、温暖化対策やエネルギー自給率の改善に重要なエネルギー源となっております。 また、自らエネルギー確保のできる環境を整備することで、地域や個人での供給が可能となり、防災・減災に資する一面も有しております。 活用の一例といたしまして、昨年7月豪雨災害の際には、吉田公民館の太陽光発電を非常用電源として、携帯電話の充電に有効利用された事例も聞いております。さらには、未使用の土地の有効活用にもつながるものと思っております。 このような利便性が高い反面、設備の設置による安全の確保や防災、景観等、近隣住民との関係が悪化するなどの問題も生じております。開発に当たっては、周辺の景観や地域住民の生活環境の保全といった地域との調和、共生を図りながら行う必要があるものと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 再生利用可能な自然エネルギーの可能性につきまして、確か田中議員が、昨年の発災時の活用について問われたものと記憶をしております。 さて、住民生活とのかかわりについて、田邑部長に御答弁をいただきました。 これは、三間町内にある太陽光発電の施設設備です。このような大規模なものが開発をされていたりするんですが、きちんとできているように見えるんですけれども、ここに至るまでに少しさまざまな事情がございました。この場をおかりしまして触れさせていただきます。 ちなみに、これは先日、本年の6月11日に撮りに行ったものなんですが、現状です。 このフリップは、一昨年です。平成29年9月18日、台風18号の後です。手前は県道広見吉田線なんですが、県道を完全に埋め尽くす土砂が流出しました。これだけの土砂が出たということは、これは農業用水路なんですが、完全に閉塞しました。上の部分はトンネルではなくて、県道を抜けておる暗渠です。ほぼほぼ埋まりました。これだけの状況が出て、付近にお住まいの住民の方ですが、床上浸水いたしまして、避難をされました。 同じ年なんですが、一昨年、非常に台風の多い年でした。その後、10月22日に撮影したものなんですが、これが20日に本市に来襲しました台風22号です。農業用水路なんですが、閉塞しています。一部コンクリートの部分が露出をしていますが、どこが水路だったのかわからない状態です。 このときの太陽光発電パネルが設置してあった場所、上部から撮りましたらこのような状態でした。上部がこれだけ崩れておるということは、どれほどの土砂が流出したのかというのがうかがえようかと思います。この際には、水防出動がかかっておりまして、消防団員、宇和島市消防団三間方面隊第4分団に、3つの分団があるんですけれども、水防に備えて蓄えておいた土のうのほとんど全てを使って、土砂流出、水のウインカーへの流入を防ぎました。雨風のひどい中で、非常に大変だったことを記憶しております。私も出動しております。 台風22号の後の様子がこれです。一番最初に示させていただきましたもののもともとの姿です。側面、コンクリートで覆っていただく前は、盛ってあった土が流れ出して、このような状態でございました。田邑部長の御答弁の中に、地域の住民とのよろしくない関係が生じておる、景観に不整合をもたらしておるというようなことを示していただきましたけれども、こういう現実が実際にございました。 それでは、質問を続けまして、当市の現在の状況についてお尋ねをいたします。 まず、市内の開発の状況についてお尋ねをいたしますが、市のかかわります太陽光発電について、田邑市民環境部長、お答えをお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 当市におきましては、小・中学校5校、先ほど申し上げました吉田公民館及び宇和島市総合交流拠点施設「道の駅みま」ということで、これは道の駅、今のことなんですけれども、こちらにおきましても太陽光発電を行っております。 ほかにも、一部事務組合の宇和島地区広域事務組合におきまして、汚泥再生処理センターや環境センターにて太陽光発電を行うなど、自然環境の調和と地域住民の生活環境の保全に留意し、経済効果も考慮した上で再生可能エネルギーの有効活用を図っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) それでは、市内の民間で行われております太陽光発電について、把握はされていらっしゃいますでしょうか。田邑市民環境部長にお尋ねします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 民間で行われております太陽光発電の設置につきましては、荒廃農地において農山漁村再生可能エネルギー法に基づき、農山漁村の活性化を図るとともに、エネルギーの供給源の多様化に資することを目的とした民間事業者による太陽光発電所、これが2件稼働しております。 その他の民間で行われます太陽光発電所の設置につきましては、未使用の土地の活用や家屋への取りつけなど、比較的容易に設置が可能とされます小規模なものについては、多数設置されている状況にございますが、市の届出義務がないことから、詳細な把握はいたしておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) ありがとうございます。 それでは、太陽光発電以外のその他の発電について、市内の状況はいかがでしょうか。例えば風力発電、例えば潮力発電、例えば波浪発電、例えば地熱発電、太陽熱発電等々、さまざまなものがあったかと思いますが、お答えをお願いいたします。田邑市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) その他の発電としましては、まず風力につきましてですが、当市を含む四国西南部は風況がよく、四季を通じて安定した風が吹いているというふうなこともございまして、複数の事業者が風力発電の運転や計画を進めております。 次に、水力については、当市でも地元の急峻な河川の水を活用できないかということで、これまで市内の11カ所で導入の可能性について調査を行っております。水量等による発電量や設置に係る費用、周辺環境により評価をいたしましたが、いずれも適切な箇所がなく、現実には至っていないというふうな状況でございます。 その他の太陽熱や地熱など、自然界の熱利用やバイオマス発電などにつきましても、先進地や実施市町村の状況などを留意しながら、今後も検討してまいりたいというふうに思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) ありがとうございます。 それでは、こういった再生利用可能な自然エネルギーの開発につきまして、何らかの基準を設けるような環境条例についてお尋ねをいたします。 宇和島市に環境条例はございますでしょうか。田邑市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 宇和島市では、現在環境条例を制定はいたしておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) それでは、現在はどのような対応をされていらっしゃいますでしょうか。田邑市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 本市では、愛媛県の環境基本条例の目的などの趣旨により、自然環境と生活環境の保全に努めております。 ちなみに、愛媛県の環境基本条例は、環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって現在及び将来の県民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的として制定をされております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) それでは、条例よりも制約の少ないものになるのでしょうか。ガイドラインという考え方がございますが、このガイドラインについて、宇和島市にはございますでしょうか。田邑市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 宇和島市では、再生可能エネルギーに係るガイドラインは策定をいたしておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) それでは、ガイドラインと呼ばれますものの法的な位置付け、それから特性といいましょうか、また、ガイドラインの策定による効果についてお答えください。田邑市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) ガイドラインの位置づけ、性格、策定による効果でございますが、ガイドラインは、法律や条例などのように法的拘束力はありません。自主的に遵守することが推奨されるルールでありますが、ガイドラインを策定することにより、設置者、行政、地域住民が指針として互いに確認することができ、一定の情報共有を図れることになります。再生エネルギーと地域との調和や生活環境の保全を図るための一つの手段となるものと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) ありがとうございます。 本市には環境条例、あるいはガイドラインについては、存在しないということでございました。 それでは、他市などの状況について、もし情報をお持ちであれば伺いたく思います。 まず、他市などの環境条例について、田邑市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 県下で環境条例を制定しているのは、愛媛県及び11市町がございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) ありがとうございます。 私個人で少し調べてみたんですが、これは全国のお話ですけれども、例えば県レベルでは、和歌山県の太陽光発電事業の実施に関する条例、北茨城市の太陽光発電施設の適正管理による地域環境の保全に関する条例といったようなもの並びに施行規則などが確認をされました。余りに膨大な数がありますので、まだちょっと詳しいところまでは見切れてはおらんのですが。 続きまして、他市等のガイドラインについてお尋ねをいたします。情報をお持ちであればお願いいたします。田邑市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) ガイドラインにつきましては、県下で1件策定がございます。ちなみに、この内容を見てみますと、太陽光発電施設の設置に関する指針を策定して、景観、防災、安全、地域との関連構築、施設廃止後の対応といった4つの観点から、設置者がとるべき措置に関しての指針を盛り込んでおります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) ありがとうございます。 例えば、私が調べました分では、お隣高知県では、太陽光発電施設の設置運営に関するガイドラインといったようなものを設けられておるようです。 先ほども申したことですが、自然災害にいかに対応するかということに力を入れねばならぬこの時期、出水の時期に係りまして、傷んだところにつきまして非常な不安を持って対応しておる状況でございますが、人為的に引き起こされる可能性がある場所がある、あるいは生まれる可能性があるという状況を、看過することはしがたく思っております。 それでは、今後の宇和島市での取り扱いにつきまして、条例あるいはガイドラインの制定につきましてお尋ねをいたします。田邑市民環境部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 宇和島市におきましても、再生エネルギーのメリットと導入の必要性を理解しつつ、各市町の事例を踏まえた上で、今後環境条例の制定やガイドラインの策定等について、当市の地域特性及び実態に合った手法を検討してまいりたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 前向きに検討していただけるという御答弁、ありがとうございました。 それでは、同じ質問を市長に対しても伺いたいと思います。 今後、条例あるいはガイドラインの制定について、宇和島市でどのように取り組まれますでしょうか。岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほどから部長のほうも答弁を申し上げているところでございますけれども、なかなかまだ宇和島市のほうでは、基本条例も含めてできていないのも現実でございます。環境というものは、昨今いろいろな形で叫ばれているところでございますし、この太陽光につきましても、先ほどから佐々木議員より、いろんなまちまちの条例なりガイドラインの提案というものをいただいているところでございますので、まずは我々ちょっと勉強するところからなのかなと、そう感じながら今答弁、また質問のほうを聞いておりましたので、条例、そしてガイドラインにつきましても、それらを調査研究して、しっかり考えていくべきときを迎えているんだろうと、そのように感じた次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 私自身もまだまだ研究不足の者でございます。できましたら、私も研究したいと思います。行政のほうでも一緒に研究をしていただけますことをお願いいたします。 私に許されました時間、若干残しておりますが、というか3分の1残しておるんですが、本日御用意をさせていただきました分は終わりましたので、以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(赤松孝寛君) 以上で、佐々木宣夫君の質問を終わります。 これをもちまして本日の一般質問を終わります。 残りの質問につきましては、来週17日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。     午後2時40分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  清家康生          副議長 赤松孝寛          議員  山本定彦          議員  坂尾 眞...