宇和島市議会 > 2018-06-19 >
06月19日-02号

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  1. 宇和島市議会 2018-06-19
    06月19日-02号


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    平成30年  6月 定例会平成30年6月宇和島市議会定例会議事日程第2号平成30年6月19日(火)午前10時開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    田中秀忠君 2番    山本定彦君 3番    畠山博文君 4番    佐々木宣夫君 5番    山瀬忠弘君 6番    椙山三也君 7番    浅田美幸君 8番    川口晴代君 9番    中平政志君10番    武田元介君11番    浅野修一君12番    赤松孝寛君13番    安岡義一君14番    三曳重郎君15番    石崎大樹君16番    岩城泰基君17番    福島朗伯君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員     なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務部長       藤田 良君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     田邑高浩君保健福祉部長     岡田一代君産業経済部長     常盤修二君建設部長       藤堂勝男君教育部長       上田益也君水道局長       石丸孔士君病院医療行政管理部長 西本能尚君市長公室長      大宿昌生君総務課長       楠 憲雄君企画情報課長     中川雄治君財政課長       片山治彦君生活環境課長     黒田和哉君福祉課長       古谷輝生君商工観光課長     水野宏一君水産課長       四宮陽一君都市整備課長     山田芳人君建築住宅課長     土居哲也君教育総務課長     横山泰司君学校教育課長     野田克己君人権啓発課長     山本利彦君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         赤松 明君次長         木原義文君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君専門員        矢野明美君主査         内舛哲治君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(清家康生君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 初めに、昨日、大阪府北部で発生しました地震により、尊い4名の方々の命が失われました。御冥福をお祈りするとともに、一日も早い復興・復旧を心からお祈りいたします。 それでは、本日の会議は、議事日程第2号により進めます。 本日の会議録署名人に、田中秀忠君、山本定彦君を指名いたします。 それでは、これより一般質問に入ります。 質問は、お手元に配付の発言順位表により順次発言を許します。 なお、発言時間は一問一答方式の場合、質問と答弁の時間を含めて、1人1時間以内といたします。 この際申し上げます。議員の皆さんは、指定の発言席にて質問を行い、市長並びに理事者に対し、答弁を求める者の指名を願います。 なお、議員の質問に対する理事者の答弁は、簡潔明瞭に自席にて行い、議事進行に配慮されることを求めます。 まず、坂尾 眞君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) おはようございます。 日本共産党の坂尾 眞でございます。 まず、今、議長からも述べられましたけれども、昨日の大阪での震災で亡くなられた家族の方々にお悔やみと、被害を受けた方々にお見舞を申し上げたいと思います。 私は、大きな地震が起こるたびに原発事故を心配します。巨大地震の発生が危惧されている現在、原発の一日も早い廃炉を求めていくべきだと考えます。 さて、発言通告に従いまして質問をいたします。 森友・加計問題、イラクへの自衛隊日報隠しなど、安倍自公政権の腐敗、国政の私物化、政権のおごりは目に余ります。市長は、どのような御意見を持っていらっしゃるのか、率直にお聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) まず、坂尾議員の御質問にお答えする前に、私も議長の許しを得て、ちょっとお話をさせていただけたらと思います。 先ほど、清家議長、また坂尾議員からもありましたけれども、昨日、大阪北部地震が発生をいたしまして、4名の本当に尊い命が亡くなりました。心から哀悼の意を表しますとともに、今回被災されました皆様方のお見舞を申し上げたいと思います。 では、お答えに戻りたいと思います。 この安倍政権の姿勢につきまして、森友・加計問題につきまして、平たく言いますと、私も特に申し上げることは、そういった立場にないと思うんですけれども、地方にはさまざま問題があり、例えば人口減少問題であるとか喫緊の問題があります。そういった地方のほうにもしっかり目を向けて、そういった建設的な議論というものをしていただきたい。そう思っているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 今、公文書の改ざん、隠蔽が問題になっています。 愛媛県と今治市では、管理の状況が大きく異なっているようですが、宇和島市ではどのような状況になっているのかお聞きしたいと思います。 公文書の管理は、宇和島市事務取扱規程訓令第6号で管理しているとお聞きしました。加計学園問題で愛媛県が公表した職員が作成した報告文書、備忘録と言っていいんですか、行政文書と言ってもよいと思うんですが、宇和島市ではどのような取り扱いになるのか、公文書として保存されるのかどうかお聞きしたいと思います。これは総務部長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 愛媛県の職員が作成をされました報告文書が、公文書に当たるかどうかということにつきましては、宇和島市としてコメントできる立場ではございませんので、差し控えさせていただきたいと思いますが、一般論として申し上げますと、公文書とは、公務員が職務上作成し、または取得した文書等であって、組織的に用いるものとして実施機関が保有するものを言います。 また、その保存期間は、法令等の定めや行政文書の効力、重要度などを考慮いたしまして、各自治体が基準を定めております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 例えば、県が提出したような、公開したような文書については、宇和島市は保存年限は何年になるんでしょうか。総務部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 今ほど申し上げましたように、県の文書についてはコメントを差し控えさせていただきますけれども、一般論として申し上げますと、宇和島市におきましては、出張の復命として作成した文書については公文書として取り扱いまして、その保存年限は5年としているところでございます。 以上でございます。 ◆19番議員(坂尾眞君) 5年ですね。 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 取扱規程で管理されている公文書は、宇和島市情報公開条例に基づいて公開されます。 この宇和島市情報公開条例は、第1条で、市の保有する情報の一層の公開を図り、もって、市の諸活動を市民に説明する責務を全うすることとともに、市民と市との協働による公正で民主的なまちづくりの推進に寄与することを目的とするとされています。 県が公表した加計学園に関する文書に類する文書を、宇和島市では市民が公開を求めた場合、公開するのでしょうか。これも総務部長にお聞きします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えいたします。 例えばということでは、なかなかお答えができませんけれども、公文書の公開につきましては、宇和島市情報公開条例に基づきまして、公開することによって、個人に関する情報を初め、個人等の権利、競争上の地位、その他正当な利益を害するおそれがあるものなどの非公開とする事由に該当する場合を除きまして、原則として公開としているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。
    ◆19番議員(坂尾眞君) それでは、ちょっと過去の、過去数年、2年でもいいんですが、公開請求の実情を報告いただきたいと思います。総務部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えいたします。 過去2年間の、教育委員会等の実施機関を含みました請求件数の総数をお答え申し上げます。 平成28年度は146件、平成29年度は159件でありまして、請求内容のほとんどは工事の設計書となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 今、報告がありましたように、残念ながら入札に関連する一部業者の公開請求ということに、非常に偏っているということだろうと思います。 残念ながら、情報公開条例が生かされていないのが現状であると言わざるを得ません。その責任は、宇和島市議会及び私たち宇和島市会議員の責任があるのではないかと自戒するところです。 それでは、次の質問に移らせていただきます。 宇和島市中小企業・小規模事業者等振興条例に関して質問いたします。 第2次宇和島市総合計画が策定されました。市民のアンケート調査や各種のワークショップでの御協力と審議会委員の方々の皆さんの努力に敬意を表したいと思います。 総合計画を踏まえて、宇和島市中小企業・小規模事業者等振興条例の位置づけについて質問したいと思います。以下、基本条例と略します。 私は基本条例が、宇和島市の中小企業・小規模事業者に対する、まさに倫理条例として3月議会で制定されたと理解しています。 条例前文でも、中小企業・小規模事業者地元事業者の9割を超え、経済・雇用のみならず、地域文化の振興、まちづくりに貢献してきたと書かれています。 産業経済部長にお聞きしますが、この基本条例をどう位置づけられているのかお聞きします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 当市は、平成30年度から39年度を計画期間といたします現行の第2次宇和島市総合計画におきまして、商工業の振興を謳っております。 市内事業者の99%を占める中小企業・小規模事業者の振興は、宇和島市の重要課題であると認識をいたしているところでございます。 平成30年4月より施行しています宇和島市中小企業・小規模事業者等振興基本条例は、議員が御発言のとおり、市としては、中小企業・小規模事業者条例に基づく、振興を図っていくことを明文化した理念条例であるというふうに受けとめております。 そのため、条例に基づく振興計画もあわせて定めており、それに基づき具体的な施策の推進を図っていくということにいたしているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 宇和島市には、市長公室、これも先だって開設されましたけれども、総務部企画情報課産業経済部商工観光課、農林課、水産課など、地域経済・産業振興を担う部署があります。 基本条例は、私の知る限りでは、宇和島市議会基本条例と、この中小企業振興条例、この2つです。きわめて重要な条例だと私は考えています。 この基本条例に基づく中小企業振興対策は、現在、しかし、商工観光課の一部署が担っているのが現状です。 私は、基本条例で地域経済再生の最も大きな推進力として、中小企業・小規模事業者等が位置づけられ、その総合的戦略を練っていく法的な基盤として、基本条例に基づく具体的な施策が練られると期待していました。 しかし現状は、年1回程度、宇和島市中小企業・小規模事業者等支援会議なるものが開催される予定で、支援会議の構成は、宇和島市、宇和島商工会議所、吉田三間商工会、津島町商工会の、この4者となっています。 この支援会議の構成、または年1回の開催で何を期待されているのか、これは市長にお聞きしたいと思います。 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 中小企業、そして小規模事業者等に対する施策というものは、私も大変重要だと思っております。 だからこそ今回、明文化し、そして、それの振興計画というものも立てさせていただいたところでございます。 この振興計画の中に支援会議というものが位置するところでございますけれども、この構成というものは、やはり28年9月だったと記憶しておりますけれども、宇和島商工会議所、また津島町商工会、吉田三間商工会、この3者が連名で、この条例というものを御要望された経緯がスタートでございます。 その中で、やはり条例というものに精通していること、そして、また商工業者の方々を、多数知っていられること、また実務的なこともよく御存じであること、そういったことを総合的に判断した中で、今回この方々をメンバーにさせていただきました。専門的な意見というものを取り入れながら、やっていく覚悟でございます。 ただ、年1回程度という御発言につきましては、担当の方からそのような話があったかもしれませんけれども、これは数回、必要とあらば何回でも開くことができる、そういった制度でございますし、1回ということは明文化していないことだけはつけさせていただきます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 少し重複しますけれども、私は、基本条例第1条、目的で規定されている機関会議は、宇和島市、中小企業・小規模事業者等、商工団体、金融機関、教育機関等はもちろん、消費者、労働者の皆さんを大きく巻き込んで、基本条例に基づく戦略を練るべきだと思います。 松山市では円卓会議と称しているようですけれども、産業振興会議をより強固な機関を設置して、中小企業業者対策の戦略を練る実行力、有効性のあるものにすべきだと思います。市長、改めて質問をいたします。 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほどお話をさしあげたとおり、やはり最も精通している方々で、まずは運営していきたいと思います。 ただ、今いろいろ御提案いただきました方々につきましても、さまざまな英知をお持ちだと思います。そういったお声というものを取り入れながらつなげていくんだろうと、そう思っているところでございます。 また、この会議の中で寄託されたものにつきましては、積極的に事業化していく。それはつまり、予算化して、そして走り始めるということを、よりスピーディーにやっていきたいと思っているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 私も読ませていただきましたけれども、観光推進に関して、観光戦略ビジョン策定委員会が、まさに多様な方々の参加で構成され、実行力のある委員会になっていると思います。 私は、本当に繰り返して申し訳ないですが、補助事業だけでなく、屋上に屋を架すようなことにならないように、宇和島市の経済産業振興策を戦略的に練っていく会議をつくっていただきたいと思います。 ちなみに、市長の答弁は構いません。今までの産業振興課商工観光課が行ってきた補助事業に関して質問をいたします。効果と評価について、産業経済部長、どうのように評価されておりますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 予てから、中小企業・小規模事業者を対象として行ってきた補助事業としては、財政的な支援を行う宇和島市中小企業振興資金融資制度や宇和島市小規模事業者経営改善資金利子補給制度を実施してきたほか、26年度からは、中小企業の積極的な活動を支援することとして、宇和島市中小企業等応援事業を実施し、事業の活性化を図っておるところでございます。 成果と評価といたしましては、29年度の実績を報告いたしたいと思います。 中小企業振興資金融資制度は226件、7億2,954万円の融資が実行され、同じく同年度中に192件、約2,376万円の補助金の交付をいたしております。 また、小規模事業者経営改善資金利子補給制度は98件、約244万円の補助を実施いたしました。 中小企業者等応援事業は72件、約1,758万円の補助を実施いたしております。 当市の中小企業・小規模事業者向けの補助制度は、補助率等内容といたしましては、県内でもトップクラスの支援を行っており、一定の成果が上がっているというふうには評価をいたしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 利用されている方々から具体的な改善要求とか、さまざまな要望なんかは上がっているのでしょうか。これも産業経済部長にお聞きします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 宇和島市中小企業振興資金融資制度、それから宇和島市小規模事業者経営改善資金利子補給制度及び宇和島市中小企業者等応援事業につきまして、要件緩和等の要望がこれまでございました。 柔軟に対応するよう要綱改正を行うなど、各種事業につきまして市民のニーズに合った事業となるよう、日々改良を加えておるところでございます。 今後も、事業者からの要望等については、しっかりと受けとめまして、対応してまいりたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 補助事業の広報について質問いたします。 今、ホームページ等でされているようですが、知らない方が本当に多くいらっしゃると思います。 市の情報提供を求める事業者に登録をしていただいて、メール等で周知することが可能ではないかと思いますが、いかがでしょうか。これも産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 議員の御提案については、技術的には可能だというふうに考えますけれども、事業者のニーズや手間、さらには費用対効果及び既存の広報事業の整理などが必要でございます。 御提言として受けとめ、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) ぜひ、一層の振興策を練っていただきたいと思います。 この問題に関して、もう一点質問いたします。 昨年1月に行われた産業経済部商工観光課からの報告、宇和島市中小企業実態調査の結果のまとめでも、市内事業者の苦境が、このアンケート結果にあらわれたと指摘され、26年度に行われた経済センサスのデータが、2年経過した。28年から29年に対して調査されていますので、2年経過しているんですよね。2年経過した現時点で、5%に当たる約200件の事業者が、既に閉鎖、または廃業されていることがわかったと。事業者数の減少は地域経済の低迷をあらわしており、この数字には慄然とせざるを得ないと記されている。 今、政府の地方切り捨て、中小企業・業者切り捨ての政策のもとで、地域産業構造が激変していると思います。地域循環型経済とか、共生経済とか、里山資本主義とか、いろいろな言い方がありますけれども、要は、地域の経済力をつくるのには、何が今求められているのか。地域の産業、商業の実態を踏まえて分析する必要があると思います。その意味で、引き続き実態調査が必要だと思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 議員がおっしゃるように、平成29年に実態調査が行われまして、これは対象は2,000事業者だと記憶しているところでございますけれども、その中で浮き彫りになったのは、大変苦しいこの宇和島市の経済情勢であると。また人材不足、またさらには需要がどんどん減っているということであります。 これらの問題に対しまして、スピーディーに対応していくためにも、宇和島市中小企業等応援メニュー、応援事業、そのメニューに対しまして素早くそれを反映させたところでございます。 この調査というものは、やはりそのときのニーズを知る上では必要なものだと思っているところでございますので、定期的にやるべきだとは思いますので、それについては検討していきたいと思っているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 私が今読み上げましたように、この報告の中で、慄然とせざるを得ないということですよね。まさにそのとおりだと思います。 ぜひ、繰り返しになりますけれども、地域経済産業振興の総合的な戦略を練っていく会議、委員会の構成を求めておきたいと思います。 それでは、次の質問に移ります。 悪臭が問題になる季節になっています。 環境課として、現状の把握、認識をお聞きしたいと思います。市民環境部長。 ○議長(清家康生君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) まず、宮下、坂下津地区の悪臭の状況について回答させていただきます。 宮下地区の現況でございますが、これまで愛媛県家畜保健衛生所の指導、助言をいただきながら、飼育設備の改良、混合肥料の指導など行ってまいりました。 また、新たな取り組みといたしまして、昨年10月から12月にかけまして、畜産臭気資材の散布を行いました。この際、作業に当たった市職員からは、臭気対策に高い効果が認められるというふうな報告を受けております。 加えて、今年に入って、梅雨入り後の6月4日に実施をいたしました臭気指数の測定結果は基準値以下であることから、以前と比べて、かなり悪臭が低減されているものと認識をいたしております。 しかしながら、一方では、平成29年中に、市職員が実施をいたしております悪臭観測、これは週2日から3日程度、宮下と坂下津両地区の悪臭の拡散状況を把握するため、観測地点を決め、職員の嗅覚で悪臭の程度を観測しているものでございますが、この観測結果からは、まだまだ悪臭を感じる日もあります。 これからの現況から、今後の取り組みといたしましては、昨年度の散布により、現場でその効果が確認されている畜産臭気資材を、今後も事業者の協力を得ながら、夏場を中心に散布することにより、悪臭を発生させない工夫を講じ、さらなる悪臭発生の抑制、低減に努めていく必要があるものと考えております。 次に、坂下津地区につきましては、いわゆる魚粉等のにおいが、先ほど申し上げました市職員による悪臭観測でも、工場の稼働状況及び風向等の気象条件にもよりますが、市内中心部まで拡散している状況でございます。 同じく6月4日に実施をいたしました臭気測定の測定結果は、飼料の製造設備を有する2社において、規制基準値を若干上回る結果となっております。 このような中、昨年度から悪臭発生の原因物質、特定悪臭物質といいますが、飼料会社に起因すると想定される特定悪臭物質3項目を測定し、事業者から排出される特定悪臭物質の総量を推計するなど、悪臭の把握状況に努め、今年度は、これらの臭気指数と特定悪臭物質の測定について、回数及び測定項目を拡充し、事業者別のより精細な悪臭の排出量など、把握に努めているところでございます。 議員も御存じのとおり、平成26年度から官民協働による悪臭対策の実施を目的とした坂下津地区臭気抑制懇談会を開始し、宇和島保健所の助言もいただきながら、先ほど申し上げました悪臭観測の状況、あるいは臭気測定の結果をもとに、悪臭の現状に関する情報共有と低減に必要な脱臭設備の改良、更新等について協議をしているところでございます。 しかしながら、脱臭設備の改良、更新には、多額の費用を要するというふうなこともありまして、事業所も費用対効果がなかなか見込めないというふうなところがございまして、設備投資に踏み出せない現状もございます。 市といたしましても、これらの課題をクリアするため、事業所が悪臭の低減に向け、より安価で効果が見込める建物の構造でありますとか脱臭設備など、改良方法の具体的な提案に向けて一歩踏み出せますよう、事業所と連携を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきますようよろしくお願いします。 以上です。 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 私は、この問題は何度か取り上げてまいりました。 市長は、観光行政にも力を入れられ、また、それに外国のクルーザー船もよく立ち寄っていただいています。 宇和島市は、農林水産業は基幹産業であり、飼料会社、養豚会社との相談の上に支援策として提起して、中小企業振興事業として真剣に取り組んでいくべきだと思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今、御指摘のとおり、やはりこの地域のオンリーワンのものを見に来ていただきたいというところで、私も観光には力を入れていきたいと思っております。 つい先日の日曜日で、ことしの外国船のクルーズが終了いたしました。インバウンドを含めた交流人口が、今、拡大している中で、やはりそういった悪臭、においというものがある町であるかどうか、それは自ずと評価というものは決まっていくものだと思っております。 先ほど部長からもいろいろ説明がありましたけれども、坂下津地区、特に今クルーズというお言葉でございましたので、そこでは、もう目の前にそういった工場が立ち並んでいるところでございます。 これまで懇談会を通じて、飼料メーカー各社とさまざまな話し合いを持ってまいりました。また、特定悪臭物質を、昨年度からこれを計測いたしまして、今どういう状態かということを共有し、理解をしてもらおうという努力は引き続き今やっているところでございます。 しかしながら、会社として、やはり相当な設備投資になると言われていること、また設備投資をした結果がどこまでそれに伴うかわからないということで、なかなか企業というものも、その一歩、先に進むことができないと言われているわけでございます。 この件につきましては、さらなる一歩というところを進めるその以前に、いま一度、昨年度から始めた計測、これを引き続きやりながら、この会社とともに話し合いながら、自主的にやっていただく、その道を選んでいきたいと思っているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) いま一歩、この問題は私も何年来、質問してきております。それがなかなか。 宮下のほうの養豚数も激減して、においが減少しているということも、私も地元ですからよく承知しています。 ただ、飼料会社等については、これは費用対効果という問題だけではなくて、やはり宇和島市のまちづくり、観光行政、あらゆるものの一環として、宇和島市として真剣に取り組んでいく必要があるのではないかと。 そのために、私企業の経費の問題を言うならば、宇和島市としてできる限りのことをしていくというのが、私はベストではないかと思いますが、改めて市長いかがですか。 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 私も改めまして、引き続き会社としっかり話しながら、その先で見える未来というものを共有していきたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) よろしくお願いいたします。 それでは、最後の質問をさせていただきます。 いつもお聞きしていますが、改良住宅等と新築住宅資金の滞納状況について報告を、まずお願いしたいと思います。建設部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 改良住宅及び地域改善向け住宅の滞納家賃は、平成30年5月末時点で96戸、2,498万3,221円となっております。 また、前回報告いたしました平成30年2月末時点から比較いたしますと、滞納世帯数は1戸の増、滞納額は1,080円の減となってございます。 以上でございます。 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) ありがとうございます。 それでは、新築住宅資金について、これは教育部長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 住宅新築資金等貸付金の平成30年5月末現在におきます滞納額は、住宅新築、宅地取得、住宅改修を合わせまして、滞納件数が80件、滞納額が2億3,083万8,549円となっております。 3月定例会でお答えいたしました平成30年2月末現在の滞納額との比較は、滞納件数は5件、滞納額は、3月末の不納欠損処理を含めまして1,887万8,563円の減少となっております。 以上でございます。 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 今議会に提出されている専決第11号で、新築資金貸付等特別会計予算の今期補正2億3,426万円、繰り上げ剰余金が減っていることを私は評価いたします。 繰り返しになりますけれども、回収不能なものとして不納欠損する、この数字をできるだけ早く減らしていくということは、私は市民に対して大きな責務があると思います。 現状に至った責任は、私は愛媛県にもあると思います。県と交渉して予算をしっかり組んでいただき、早く進めるべきだと思いますが、教育部長、いかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 今、御質問ありました県との協議でございますけれども、必要な会議において担当者も出席しまして、予算組み等をお願いをしておる状況でございます。 ただ県のほうも、一方で予算組み等々ありますので、他の市町との全体の要求状況を見ながら、我々のところにも配分いただけるものと思っております。 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 県の担当課と本当によく話されて、私は繰り返しになりますけれども、県にも責任があると思います。宇和島市だけの責任ではないと思います。 したがって、やはり予算がないということで、不納欠損ができないということであれば、やはり早く予算を組んでいただいて、不納欠損処理、この充当金を減らしていただくように重ねてお願いしておきたいと思います。 それでは、同和行政について、1点だけ質問をいたします。 新しい新教育長にお聞きしますが、教育長が就任される以前のものなんですけれども、第2次の総合計画の人権尊重社会の確立のうち、特に、同和地区内での学習活動等の促進について、教育長の所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) お答えいたします。 御質問のありました同和地区内の学習活動の促進については、人権教育や啓発を推進する上での重要な計画の方向性として掲げているところでございます。 これらの背景として、今もなお存在する差別意識について、人権教育や啓発活動を、小・中学生から高齢者までの情操教育に盛り込んだ学習活動として事業化を行っているものであり、特に子供会活動は差別に負けない心を育む、自尊感情を育む、生きる力を育む、こういったことを中心とした学習活動でございまして、参加者からも高い評価を受けていると聞いております。 そういったことから、続けて事業を推進することが必要であろうというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) ことし3月にまとめられた宇和島市人権に関する市民意識調査の結果報告が出されています。 そのうち、同和問題を解決するための質問に対して、私は非常に興味深い結果が出ているのを見ました。 「学校で教えたりせずに、そっとしておけば自然になくなる」という質問に対して、肯定的回答が42.4%に対して否定的意見が28.7%でした。また、同質問のうち、「市民一人一人がもっと人権意識に目覚め、差別を許さない態度と行動を身につける」に肯定的な意見が54.4%、否定的意見が8.6%でした。 私はこの結果を適正だと評価します。このアンケート結果を、これは質問通告にありませんが、私は非常に貴重だと思いますが、今、述べましたアンケート結果について、教育長、どのように思いますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) アンケートに対する答えが肯定的な意見が多かったということですので、それは1つの結果だろうとは思いますけれども、一方で、実際に悩みを抱えている、事情を抱えている方が皆無になったわけではないということも現実でありましょうから、そういった実態を踏まえて、取り入れるべき施策をこれまでに引き続きとっていく必要は、なお、あろうかと思います。 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 私も同じような論点を何回もここで言っていますので、議員の皆さんや理事者の方々には、もう耳にたこだろうと思いますが、新任された教育長とは初めてですので、少し述べさせていただきたいと思います。 結論から言うと、逆差別になって、国民を分断することになってしまうということです。 この身分制度というものは、まさに歴史的につくられたものでありまして、その歴史を学ぶことは非常に重要だと思います。社会の歴史、ありようを考える上で、私はこの同和・部落問題というのは、非常に大きな示唆に富んだものだと思います。 しかし、現在、資本主義社会に移行して、高度な日本の資本主義社会というものを背景にして、今現在問題になっているのは女性に対する差別、職責、非正規雇用とか外国人や在日の方々に対するヘイトや差別という問題が、より大きく解決すべき人権問題として上がっていると思います。 この同和地区の環境整備という点では、平成14年だと思いますけれども、完了宣言がされています。現在、殊さら、国や自治体が優遇策をとることは逆差別の意識を醸成してしまう。そして、逆効果になってしまうということを私は言ってきました。教育長、いかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) そういった御意見があるということも、私も一応承知しております。 そして、納得できるところもあるわけでございますが、最近では、インターネット上でいろんな書き込みがされていたりということも、これあり、全く自分が認識していなかったところで、いきなりそういった水面下での差別的な扱いを初めて認識したときのショックと申しましょうか、受けるダメージも無視し得ないんだろうと、何人かの方々にもお話聞いておりますし、確かにトレードオフといいますか、あっちを立てればこっちが立たずという部分はあるんだとは思いますけれども、そうした状況の中で、どういった手を打っていくのかということについては、さまざまな関係者の御意見も伺いながら進めてまいりたいと思います。 ○議長(清家康生君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 歴史的に長い封建制社会の中で、長い間、いわゆるつくられてきた観念、頭の中のものです。それはなかなか抜けないんです。だから、そういう蒙古母斑みたいな観念をなくすには、やはり時間がかかるということだろうと思います。 それは人権意識をいうものを、もっと基本的にどういうものなのかということを捉えるということが、まず必要なのではないかと思います。ぜひ、教育長には、引き続きこの問題で適正な行政をお願いしておきたいと思います。 最後に私、言いたいのは、現在、自民党は、アメリカと一緒になって戦争をする国づくり、人権を制限して、明治憲法に逆戻りするような憲法改悪をしようとしています。 私は、この人権問題という問題に関して言うならば、最も優良なといいますか、すぐれた教材は日本国憲法だと思います。ぜひ、現場の教員の皆さん、そして担当される職員の皆さんも日本国憲法を学ばれて、人権意識を醸成していただきたいと最後にお願いしまして、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(清家康生君) 以上で坂尾 眞君の質問を終わります。 次に、中平政志君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 自由民主党至誠会の中平政志です。 先ほども、議長、市長、坂尾議員も触れましたが、先日の大阪北部地震、大きな被害が出ました。この地震でお亡くなりになりました方々に対し、哀悼の意を示しますとともに、被害に見舞われた皆様にお見舞を申し上げます。 それでは、私、一問一答方式で質問をさせていただきます。 その前に、市長におかれましては、日々の業務、あわせて現在進めておりますタウンミーティング、残すところ、あと7カ所と理解をしておりますが、毎日慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。 また、金瀬教育長におかれましては、これまでの経歴が、海上保安庁に在籍されていたということもあって、この教育長職に適任かと、議会の中でもさまざまな意見がありましたが、3月議会において承認され、今日まで多忙な日々を過ごされていることと思います。現在は、前任教育長の残任期間ということであります。9月議会に改めて市長から提案がなされると思いますが、それまで一層、お力を発揮していただきまして、市民の皆様に、議会に理解を深めていただければと思っております。 それでは、質問に入っていきたいと思います。 まず、真珠養殖業についてお伺いをしていきます。 平成28年6月1日、地元、山本代議士が中心となって、真珠振興法が与野党も含めた全会一致で可決成立しました。 この真珠振興法は、16の条文で構成されたシンプルな法律で、真珠産業と真珠関連の宝飾文化の振興を目的としており、農林水産大臣と経済産業大臣が策定する基本方針に沿って、真珠生産者の経営の安定や輸出の促進などの措置を講じていくとしています。 そこで、真珠振興法成立後、国ではこれに関連した事業等、どのような取り組みがされているのか、ここは大変真珠に詳しい四宮水産課長にお伺いをします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 四宮水産課長。 ◎水産課長(四宮陽一君) お答えします。 議員御質問のとおり、真珠振興に関する法律、通称、真珠振興法は、地元選出の山本公一衆議院議員が、真珠振興を議員連盟会長として、その制定の中心的役割を果たされました。 平成10年に、真珠養殖事業法が廃止されて以降、真珠産業の後ろ盾となる法律がなくなっておりましたので、今回の法律制定は真珠生産日本一の当市にとっても、大変有意義なことであったと認識しております。 同法に関連する水産庁の事業といたしましては、真珠養殖業等連携強化・成長展開事業として、平成29年度2500万円、平成30年度2,000万円が予算化されております。 この事業では、真珠産業を成長産業として展開するために、養殖、流通、行政、研究機関の連携強化を目的に、真珠産業連携強化協議会を設置し、同協議会の中で協議を行い、真珠産業の振興を図っていくための行動計画の策定を行うこととなっております。 また、この事業は、同協議会により認定された中核的人材グループの活動に対し支援することを目的に、次世代中核的人材支援事業が展開されており、平成29年度は全国で6グループ認定され、宇和島市内では、漁協の枠を超えた若手の真珠養殖業者で組織されているNPO法人あこや真珠交流会と、下灘漁協青年漁協者会の2グループが認定され、養殖試験が実施されました。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 本当にここに来て、この振興法ができたことによって、浜の皆さんも心強く思いますし、今言ったような組織も、また一歩前進できるのではないかと大いに期待をするところでございます。 先月22日の愛媛新聞の中に、県産真珠、12年連続で全国1位であったことが掲載されております。前年度比12.3%増の59億4,000万円余り、全国シェアは45.5%。 県真珠貝養殖漁業協同組合協議会会長の松岡会長によると、18年度も生産額は50億円を超える見込みと分析、家内労働の業者が多いため、生産量はこれ以上ふやせず、いかにいい真珠をつくっていけるかが重要、この高品質な真珠の維持には、母貝の質の安定化が欠かせない、このようにコメントされております。 4月に入って、真珠養殖の皆さんは挿核作業が始まり、今が最盛期となっておりますが、昨年秋に稚貝がへい死したことから、ことしの秋以降、真珠母貝の品質や数量を安定して確保できるかが、今、現場での課題となっております。 このような先行きを懸念する声について、水産課ではどのように認識されているのか、四宮課長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 四宮水産課長。 ◎水産課長(四宮陽一君) お答えします。 昨年秋の稚貝へい死の事象につきましては、原因がはっきりしておりませんが、いずれにいたしましても、平成8年ごろから始まったアコヤガイ大量へい死以降、品質も含め、母貝生産が不安定であることには変わりがないとの認識を持っております。 近々の母貝供給につきましては、昨年秋の稚貝のへい死の影響もあり、ことしの春出荷分が不足いたしましたし、ことしの秋出荷分も不足すると言われております。 一方、来年出荷分につきましては、ことしの採苗施設の生産が順調であったことから、各母貝養殖業者への稚貝供給が順調であり、異常へい死がなければ、来年は母貝供給が順調に行われるものと思われます。 しかしながら、将来的には母貝養殖業者の高齢化が著しいことから、母貝不足の慢性化が懸念されるところであります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) ことしの稚貝は順調ということで、来年は、まあまあいけるのかなという気もしますが、やはりこの赤潮の問題等々で不安なことはぬぐえないんだと思っております。 愛媛県屈指の真珠母貝の産地である下灘漁協は、真珠生産基盤の強化のために、感染症対策と真珠製品率の向上を目指して、真珠母貝の品質改良に取り組み、オリジナル品種「下灘1号」を下灘漁協のメーンの養殖品種に位置づけ、種苗生産は、おおむね順調に進んでいると認識していますが、昨年の春、稚貝の早い段階でのへい死が起こったということです。 市では、28年度から水産業振興事業として、特に優良アコヤガイ作出事業費として、28年度では122万7,000円、29年度197万3,000円、そして今年度254万円計上されております。 この予算は、今ほど紹介しました市内で唯一、採苗施設を有する下灘漁協に対し、人工採苗のもととなる天然アコヤガイの採取や、その会の育成等に補助することで、優良アコヤガイ作出を支援するものですが、これについて、これまでの成果、効果について、四宮課長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 四宮水産課長。 ◎水産課長(四宮陽一君) お答えします。 下灘漁協の採苗施設では、優良系統を交配し、稚貝の生産を行っておりますが、アコヤガイの採苗では、毎年同じ血筋同士の貝を交配し続けると性質が弱くなる、いわゆる近交弱勢という状態となる懸念があり、常に新しい血筋の導入が求められます。 そこで水産課では、優良アコヤガイ作出事業として、下灘漁協が行う人工採苗のもととなる天然アコヤガイの採取や、その会の育成等を補助し、優良アコヤガイ作出を通して、市内の真珠養殖業の安定化につなげることを目的に、平成28年度から3カ年計画で事業を実施しております。 平成28年度の本事業で、最初に採取された貝の系統を使った採苗作業は、平成31年2月に行われる予定となっておりますが、通常、天然稚貝の採取から真珠の浜揚げまでには最低でも5年はかかるという内容でありまして、地道に取り組んでいくほかないというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 地道な作業が続くと思うんですが、私は2年前の3月にも、真珠養殖業にかかわる母貝の安定供給に向けて、その対応策について質問をさせていただきました。 時を同じくして、予算に反映される形となったと私は思っておりますが、このことは本当に、今、課長が答弁していただいたように、自然を相手に予算化し、成果を期待することでありますので、その難しさも理解するところです。 しかし、引き続いての対応をしていただくことを求めて、次の質問へと移らせていただきます。 本市では、平成29年4月に、旧小池小学校を活用して水産振興センターが設置されております。 その主な目的は4つあり、宇和島市の特性を生かした水産生物及びその加工、流通に関する研究や知識の普及、漁業者や大学等専門機関との活発な交流、担い手確保など、人材育成及び地域水産業の振興となっております。 このような目的の中で、現在、愛媛大学農学研究科、三浦猛教授の研究室の分室が入っていますが、そこで設置されて1年余りになるこの施設での研究内容と活動について、四宮課長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 四宮水産課長。 ◎水産課長(四宮陽一君) お答えします。 議員御質問のとおり、平成29年4月1日に、旧小池小学校に宇和島市水産振興センターを開設し、その中に愛媛大学農学研究科の三浦猛教授の研究室の分室が設置されました。 これは、三浦教授が中心となり、農林水産省の革新的技術開発・緊急展開事業において、純国産真珠を支える真珠母貝の安定的生産技術体系の確立というテーマで、事業採択されたことが背景にあります。 研究内容といたしましては、効率的な天然採苗方法開発、遺伝的系統に基づいた親貝系統バンクの確立、真珠母貝生産性向上の現場実証など、真珠母貝の安定生産に資する内容となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 私も、この質問に取り組む前に、1回だけちょっとのぞかせていただきました。 そこの教授のお話ですと、1980年代に養殖をしていたアコヤガイの肉の標本や貝殻を初め、年代や産地別に分けられた数多くの貴重な研究材料を保存されていまして、愛大の先生からは、「この標本から当時の貝の遺伝子情報がわかる、養殖業者の方が昔の貝はよかった、そんな話の裏づけもその遺伝子を見ることで、今との違いを比べて可能となってきている」このようなお話をしてくださいました。 私自身、本当に驚くばかりで、当時、私も母貝養殖をちょっとやっておったんですけれども、ああ、そうなのかなと思ったような気がしておりました。 現状、真珠養殖関係の仕事をされている方にも、また漁業関係者の方は、ぜひ一度立ち寄っていただければ、こうした母貝の不安についても、こうやって先生が頑張っておられる姿を見ると期待が持てると思いますし、また、この組織をぜひ応援もしていただきたい、このようにも思うところでございます。 そして、最後の質問になりますが、真珠産業の振興に向けて、これまでも行政と漁協、養殖現場との連携のもと、一定の取り組みがなされてきていると理解をするところですが、今後の真珠生産対策として、行政が養殖関係者と連携し、取り組むべき課題について、水産課四宮課長に、これもお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 四宮水産課長。 ◎水産課長(四宮陽一君) お答えします。 今後の課題といたしましては、何より母貝品質の安定を図るため、先ほどの回答にもありました優良系統を維持するシステムである親貝系統バンクの構築が重要であると考えています。 具体的には、愛媛大学の研究事業の中で、遺伝的系統に基づいた親貝系統バンクの確立というテーマが含まれておりますが、研究事業は平成31年9月末に終了しますので、その後、愛媛大学を初め市内関係漁協、養殖業者、行政が協力体制を構築し、親貝系統バンクを具現化することで優良母貝の生産につなげ、持続的で安定的な真珠生産を実現しなければならないと考えております。 また、真珠母貝養殖業者の方々が高齢化していく中で担い手が不足してきており、将来的に母貝の生産量を確保していくためには、担い手の確保はもちろんのこと、漁協の自営による母貝生産の奨励や、作業の機械化を図ることで生産性を高めていくことも必要であると考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 親貝系統バンク、ぜひ実現に向けて、市長にもお願いをしておきたいと思っております。 昨年3月30日に、宇和島市・松野町・鬼北町・愛南町による定住自立圏形成協定合同調印式が行われ、ことしの3月27日には、道の駅 森の三角ぼうしにおいて、このビジョン策定報告会が行われております。 ビジョンの中では、圏域の地域資源を生かしつつ中心市と連携することにより、効果が高まる取り組み、効率的に実施できる取り組み、あるいは1市町では実施することが難しい取り組みなどについて連携して取り組む、このように示されています。 この具体的な事例として、真珠養殖業のピンチを救うべく、愛南漁業協同組合が行っているアコヤガイの育苗技術と、市内漁協組合で唯一育苗生産を行っている下灘漁協とが、行政区域を超えて生産協力ができないものか、このようなことも浜の皆さんと話ししております。 水産養殖業の一翼を担う真珠養殖業、そのもとのもととなる親貝の研究開発、親貝系統バンクにしろ、関係者は全面的に力を発揮していただき、行政には英断を下していただき、真珠生産者が安心して仕事に取り組むことで全国1位の座が今後も守れるよう努めていただくことに期待をしまして、次の質問へと移らせていただきます。 先月、私たち至誠会では、発達障害をテーマにして勉強を実施してきました。 これまでも、このことについて個人的に相談を受けたり、話を聞いたりしていたところで、発達障害はその特性を本人や家族、周囲の人がよく理解をし、その人に合ったやり方で、日常的な暮らしや、学校や職場での過ごし方を工夫することができれば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになる、このように言われております。最近では、テレビでも取り上げられて放映されていました。 そこできょうは、発達障害について、理解を深めていただくきっかけになれば、そんな思いも含めましてお伺いをさせていただきたいと思います。 まず、発達障害者支援法について、どのような経緯から制定されたのか、また、その目的について、岡田保健福祉部長に伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 発達障害のある人については、その支援を目的とした法律がなく、長年にわたって制度の谷間に置かれており、従来の施策では十分な対応がなされていなかったことや、障害としての認識が必ずしも一般的ではなく、その発見や適切な対応がおくれがちなことから、発達障害のある人やその保護者は負担を強いられていた状況がございました。 そのような状況の中、発達障害のある人やその保護者への支援体制の確立は喫緊の課題となっていたため、発達障害者支援法が平成16年12月に成立し、平成17年4月1日に施行されています。 発達障害者支援法においては、発達障害を早期に発見し、発達支援を行うことに関して、国、地方公共団体、国民の責務を明らかにしております。さらに、発達障害への学校教育における支援や就労の支援、都道府県等における発達障害者支援センターの設置及び発達障害者を支援する民間団体への支援を図ること等について規定することにより、自立及び社会参加に資することを目的としております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) この発達障害者支援法が2016年5月に改正をされております。 改正されて変わったことについてわかりやすく、引き続き岡田保健福祉部長、お願いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 発達障害者支援法は、法施行後10年が経過したことなどから、時代の変化に対応した支援の一層の充実を図ることを目的とした改正が、平成28年5月に行われております。 改正法においては、発達障害者の支援が、社会参加の機会の確保や地域社会における共生が妨げられないこと、社会的障壁の除去に資すること、個々の障害の状態や生活の実態に応じて意思決定の支援に配慮しつつ、切れ目なく行うこととした基本理念の新設など、20項目にわたる改正が行われておりますが、改正のポイントとしては、次の3点が挙げられます。 1点目は、ライフステージを通じた切れ目のない支援です。医療、福祉、教育、就労等の各分野の関係機関が相互に連携をし、一人一人の発達障害者に切れ目のない支援を実施することが目的規定に追加されています。 2点目は、家族なども含めたきめ細かな支援です。教育、就労の支援、司法手続における配慮、発達障害者の家族等への支援など、きめ細かな支援を推進するための規定の改正が行われています。 3点目は、地域の身近な場所で受ける支援です。地域の関係者が、課題を共有して連携し、地域における支援体制を構築するとともに、可能な限り、身近な場所で支援を受けられるようにするための規定の改正が行われています。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) わかりやすく、本当に説明していただきましてありがとうございます。 次に、発達障害についての分類と特徴についてお尋ねをさせていただきます。岡田保健福祉部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 発達障害の定義は、発達障害者支援法において、自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥・多動性障害、その他これに類する脳機能の障害で、その症状が通常低年齢で発現するものと定義されております。 厚生労働省の資料によりますと、自閉症とアスペルガー症候群を含む広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥・多動性障害が、発達障害の代表的な分類であるとされております。 各疾病の代表的な特徴といたしましては、自閉症が、言葉の発達のおくれ、コミュニケーションの障害、対人関係、社会性の障害、パターン化した行動などとされております。 また、アスペルガー症候群は、基本的に言葉の発達のおくれはなく、コミュニケーションの障害や対人関係、社会性の障害があり、言語発達に比べて不器用であると言われております。 学習障害が、読む、書く、計算する等の能力が、全体的な知的発達に比べて極端に苦手とされ、注意欠陥・多動性障害は、不注意、多動、多弁、衝動的に行動すると言われております。 しかしながら、障害特性の出現の仕方は個々によってさまざまであることから、支援を行うに当たっては、個々の障害の状態に応じて対応することが必要であるとされております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 大変よく、具体的にわかってきたんではないかと思います。 続いて、教育委員会に1点お伺いをいたします。 全国で、小・中学校の通常学級に在籍する、特別な教育的支援を要する児童・生徒の割合、一般にどれくらいいると言われているのか、上田教育部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 小・中学校の通常の学級に在籍する、発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童・生徒は、平成24年2月から3月にかけて実施されました文部科学省の全国調査で、推定値として約6.5%認められたという報告がございます。 その質問項目に対しまして担任が回答した内容から、知的発達におくれはないものの、学習面、または行動面で著しい困難を示すとされた児童・生徒の小・中学校別のデータでは、小学校で7.7%、中学校では4.0%という結果でございました。 また、小・中ともに学年が下になるほどその割合が多く、男女別のデータでは、男子が9.3%、女子が3.6%でございました。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 結構、数字であらわすと多い印象を持ってしまいますが、これまで、発達障害者支援法について伺ってきました。これからは少し具体的にお伺いをしていきたいと思います。 乳幼児期には、健やかな発育・発達を見守る上で大切なことから、健康診査を、1歳6カ月と3歳の乳幼児を対象に実施されていることは皆さん御承知のとおりですが、都道府県によっては、5歳児健診を行っているところもあるそうです。5歳児健診について、本市を含め県内の状況はどのようになっているのか、岡田保健福祉部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 当市におきましては、平成19年度から5歳児健診を実施しております。 3歳児健診以後、何らかの支援が必要な状況にあっても、気づかれずに就学に至る場合や、就学時健診において初めて指摘されることもあります。 子供の行動特性等による問題に早期に対応し、就学に向けての不安を解消するとともに、適切な就学に結びつけることを目的に実施しているところです。 御質問の愛媛県内の5歳児健診の状況につきましては、上島町、伊方町、鬼北町、愛南町、松野町、そして宇和島市の1市5町が実施をしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 宇和島市、市は宇和島市だけということですごいですよね、これ。本当、ほかの市はやっていないんですから、すごいなと思います。 健やかな発育・発達を見守る上で、健康診査が実施されているということでありますが、言いかえれば、自閉症を含む発達障害を、できる限り早期に発見し、適切な支援につなげていくことが大きな目的の一つとも言われております。 幼児期の1歳6カ月及び3歳児健康診査で発達障害の症状が発見されても、自分の子供が発達障害であることを、なかなか受け入れることのできない保護者の方もいるのではないかとこのようにも思いますが、これについてはいかがでしょうか、岡田保健福祉部長、お願いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 御指摘のように、健診で発達障害等の可能性を発見できても、保護者はなかなか受け入れることができないことがあります。 それに対しましては、保健師等が保護者に寄り添った支援を継続していくことが必要です。 29年度、5歳児健診時に実施したアンケートでは、保護者は困りごとに対して、具体的なアドバイスを求めている傾向にあり、保健師等支援者は、子供のつまずきを指摘するだけでなく、具体的な対応を助言できるスキルを向上させることが必要と考えます。 こういったことから、1歳半児健診における発達のおくれを早期発見、早期療育につなげるために、発達障害児に見受けられる行動、言語理解など、全23項目からなる質問形式によるスクリーニング検査のM-CHAT導入に向けて、現在準備を進めているところです。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 本当、保護者にとりまして、我が子に障害があるかもしれないという事実や不安は、なかなか受け入れがたいものがあると思われます。 一方では、このことが障害の早期発見、早期療育の大きな壁になってしまうことになるのではないか、こうした心配もあります。 デリケートなことだと思っております。担当課におかれましては、保護者と面談する機会を通じて、これまでどおり、気持ちに寄り添った対応を改めてお願いを申し上げます。 発達障害に早期に気づくこと、特に保育所、幼稚園で発達障害に気づき、就学前に適切な支援が受けられるようにしていくことが、非常に重要であるとされています。 そこで、本市における就学前の発達障害児や発達障害の可能性のある子供たちへの支援、その取り組みについて岡田保健福祉部長にお伺いをします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 就学前の教育保育の現場では、発達障害のある児童については、クラス担任とは別に支援員や保育士を加配して保育を行い、個々の状況に配慮しながら育ちを支援しています。 児童が医療機関や療育機関へ通所している場合には、保護者の同意のもと同行をし、御家族と一緒に日々の状態に関する相談や、かかわりのノウハウを習得するなど、適切な支援に努めています。 発達障害の可能性がある子供たちについては、早期の気づきと対応に努めるために、保護者への働きかけや保健師への情報提供に努めているところです。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 続いて、教育委員会へお伺いをいたします。 発達障害への支援として、一般には、通級指導を必要とする児童・生徒の数は、引き続き増加傾向にあると言われておりますが、本市では、通級指導を必要とする児童・生徒はふえているかどうか。そして、どのようなことが課題となっているのか、現状について、上田教育部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 宇和島市におきます通級による指導を行っている児童・生徒は、平成28年度は、小学校児童が72名、中学校が24名、平成29年度は、小学校児童が85名、中学校が27名、平成30年度は、小学校児童が88名、中学校が27名でございます。 これは年度初めの実施概況調査によるものでございますので、実際は夏休みの教育相談を初め、年度途中の教育相談等で、新たに通級による指導が必要と判断されて入級する児童・生徒、指導終了の判断が出て退級する児童・生徒もいます。 現在、言語障害通級指導教室が明倫小学校に2教室、学習障害LD通級指導教室が和霊小学校に1教室と番城小学校に1教室。そして、中学校におきましては、城南中学校に学習障害LD通級教室を1教室設置しております。 今年度の夏休み教育相談申請書を確認しましても、高学年の相談件数のうち約3分の2の保護者が、発達障害や言語に関する相談を希望しております。 しかしながら、現在、中学校の通級指導教室が1教室しかないために、通級による指導が適切だと考えていましても、小学校卒業時に通級の成果が出つつある者は卒業退級という形で、平成29年度末も9名の者が退級いたしました。その結果、本来なら36名の者が通級指導教室に通うところでございますが、27名の者で通級教室を運営しています。 したがいまして、宇和島市にとりまして、中学校の通級指導教室の新設が今後の課題と考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 課題も明確になっておりますので、こういった取り組みを今後ともよろしくお願いを申し上げたいと思いますし、やはり宇和島市においても、全国と同様の傾向が見られるのかなと思うところでございます。 発達障害のある児童・生徒に適切に支援を行うためには、教員が障害の特性を理解した上で指導力を発揮することが重要とされていますが、本市では、教員や保育士への指導、また、人材の育成をどのように行っているのか、保育士とあわせて、上田教育部長にお伺いをします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 幼稚園教諭や保育士のほうにつきましても、福祉部局から聞き取りをしておりますので、少し長くなりますが、私のほうでお答えをさせていただきます。 まず、教員への指導状況につきましては、次の3つの体制をとっています。 1つ目は、特別支援コーディネーターの役割についてでございます。 平成19年度、文部科学省の通知に基づきまして、各校では、特別支援教育のコーディネーター的な役割を担う教員を特別支援教育コーディネーターに指名しまして、校務分掌に明確に位置づけられております。 この特別支援教育コーディネーターは、各学校におきます特別支援教育の推進のために、主に校内研修の企画、運営、関係諸機関、学校との連絡、調整、保護者からの相談窓口などの役割を担っておりますし、各学級担任等への支援を行ったり、校内研修等で発達障害への理解が深まるように、資料、情報の提供や助言等を行っております。 2つ目は、教育相談の実施でございます。 本市では、発達について気になることや不安がある場合、宇和島市教育相談を利用していただくようにしています。対象は、5歳以上中学校3年生までの宇和島市に住む子供としており、教育相談を希望する保護者は、各校の特別支援教育コーディネーターを通じまして申し込みをいたします。 教育相談では、特別支援教育の専門的知識のある各校、あるいは関係機関教職員が調査員となり、保護者や担任から子供の実態や園での様子を聞き、支援の方向性について話し合ったり、場合によっては適切な就学先について具体的に助言をしたりしています。その中で、担任等への教員に対しての助言やアドバイス等を行いながら、教員の資質向上を図っております。 3つ目は研修会についてでございます。 特別支援教育コーディネーターは、宇和島市特別支援連携協議会に所属しておりまして、教育支援体制の充実を図るため、各種勉強会や情報交換を行っております。 また、小・中の特別支援教育市民を中心とした特別支援教育研究委員会も設置されておりまして、研修会を開催する際には、各校への教員への参加も呼びかけております。 今後も、各教員の資質向上が図られますように、研修会の内容等を工夫していきたいと思っております。 次に、幼稚園の状況につきまして、幼稚園教諭や保育士は、配慮を必要とする児童の保育にかかわるために、さまざまな研修やセミナーへ参加をしております。 保育士につきましては、宇和島市保育協議会が開催します療育研究会が毎年5回開催されまして、愛媛大学教育学部の教授や旭川荘・南愛媛病院療育センター関係者などといった方々を講師に迎えまして、支援者として心得ておきたいことや保護者支援、就学に向けた支援などをテーマに、発達障害の理解と対応について学びまして、支援する側としての資質向上及び人材育成に努めています。 そのほかにも、本市教育委員会所管の特別支援連携協議会や愛媛県保育協議会、さまざまな療育機関が開催しますセミナーにも参加しまして、参加した職員による園内研修も実施しております。 幼稚園も同様に、所属する協議会等が行います研修への積極的な参加に努めております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 保育士、また教員へ、充実した組織、また勉強会等が開かれているようですので、また保護者の皆様でお困りのことがありましたら、こういった組織等を頼って、御相談に乗っていただければと思っております。 乳幼児期、それ以降、我が子に障がいがあることの現実を知られたとき、その瞬間から、保護者や周りの家族には、大きな不安と心配がこみ上げて動揺するのではないかということはさきにも話ししましたが、こうした気持ちを和まし、安心できるようなガイドラインなどの作成、また早期の支援体制はどのようになっているのか、これは岡田保健福祉部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 当市の発達支援に関しましては、保健、福祉、教育と各分野における取り組みを行っております。 各部署において、相談、情報の提供等を実施しておりますが、相談窓口の一本化や支援制度の明確化など、気づきから相談支援までの体制について、一層の充実が求められている状況にあります。 議員が言われますガイドラインなどは作成しておりませんが、今年度、新たな保護者支援の取り組みとして、当事者及び保護者と支援者等をつなぐツールとして、リレーファイルを作成しているところです。 リレーファイルは、支援に必要となる情報を記録していく媒体で、関係機関における情報共有の促進やライフステージの変化に対応した切れ目のない支援の提供につなげていくことを目的としております。現時点においては、利用を希望する方に配付し、各支援機関と協力しながら適切な支援の提供につなげていけるよう、運用していきたいと考えております。 また、早期支援としましては、あけぼの園において、就学前児童に対する児童発達支援事業、学齢期の児童・生徒に対する放課後等デイサービス事業を実施し、療育の提供を行っております。両事業に関しては児童福祉法に基づく事業となりますため、利用に当たってはあらかじめ市に申請を行い、給付決定を受ける必要がございます。 支援が必要な児童を、適切に支援につなげていくための取り組みの強化を図ることが必要ではないかというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) ソフト面は宇和島市は、結構充実をしているんじゃないかなと、市長、私は考えます。 そこでお伺いをしていきます。 四国中央市では、平成29年4月に、子供から若者まで発達やその他の相談に応え、一貫した支援を行うことを目的に、子ども若者発達支援センターが開設されております。他の市町では、今治市、上島町にも発達支援センターが設置されております。 西条市においては、育成を目的に支援の拠点施設が2カ所あります。ことしに入って4月に、内子町に発達支援センターが、大洲市では、同月に発達支援準備室が設置されております。 こうした県内の動きに対して、どのように捉えられているのか。私は、本市においても具体的な検討がなされるべきと思いますが、岡原市長のお考えをお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私も、発達障害のお子様を持たれるお母さんの会とかに参加をさせていただきまして、本当、切なる声というものをお聞きしてまいりました。 この部分について、先ほど部長からもお話がありましたけれども、保健、そして福祉、そして教育、それぞれが取り組んでいたところでございますけれども、やはりそれらを総合的にやっていく、そういった課題には、まだまだ対応できていないと思います。 当市といたしましては、もう早速ワーキングチームを今結成しておりまして、早期にこれを実現していくこの覚悟の中で、今、進め出した、歩み出したところでございますので、いましばらくお時間をいただけたらと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 改めて申し上げますが、発達障害は先天的なハンディキャップなので、ずっと発達しないのではなく、発達の仕方に生まれつき凹凸がある障害ということです。 時として、落ちつきのない子、粗暴な子、勉強のできない子というネガティブな評価のみを受けがちで、適切な対応がなされてこなかった例もあったと思われます。 周囲の知識のなさや無理解、行政の支援が届かない、確認できていない、いわゆる取りこぼし、一人一人に合った指導や支援がなされずに、結果として二次障害に至ってしまうこともある。最悪の場合は、犯罪に巻き込まれてしまうケースさえも否定できないと言われております。 このようなことから守るためにも、本人や周囲のみならず、社会が発達障害を正しく理解していくことは急務であり、行政が果たす役割は重要です。 子供から大人まで、心身の発達に不安のある方とその家族が、生活をしていくための役割を持つ発達支援センター、改めて本市においても設置に向け加速していただくことを求めて、次へ移りたいと思います。 続いて、教職員の勤務時間についてお伺いいたします。 ことし、2月14日付の愛媛新聞には、残業時間過労死ライン超え、松山市小・中教員20%以上、このような記事が掲載されていました。 国の28年度教員勤務実態に関する調査によると、ここでも教員の長時間労働が明らかになっております。教職員の1週間当たりの正規の勤務時間は38時間45分ということですが、調査では、1週間当たりの教員の学内総勤務時間について、小学校では55時間から60時間未満、中学校では60時間から65時間未満のものが占める割合が最も多い。 最近では、校務支援システムが導入されて効率化は図られているものの、端末の持ち帰りは認められていなく、これによる学内総勤務時間への影響はわかってはおりませんが、本市における勤務時間の実態はどのようになっているのか、上田教育部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 本市におきましては、平成28年度6月より、毎月末に、市内34校全ての教職員の出勤退庁時間を調査しまして、教職員の勤務実態の把握に努めているところでございます。 本市教職員の平均執務時間につきましては、休憩時間を含めますが、平成28年度の平均執務時間は10時間41分、平成29年度の平均執務時間が10時間38分でありました。 以上でございます。 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 現状について、教育委員会として、小・中教職員の負担についてどのように捉えられ、改善に向け取り組みをされているのか、金瀬教育長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、教育委員会として、教職員の負担をどのように捉えているかということについて申し上げまして、それに引き続いて、改善に向けた取り組みを御説明いたしたいと思います。 児童・生徒の減少に伴い、各学校の先生の数も長い期間を経て、徐々に少なくなってきました。したがって、先生1人当たりが分掌する校務負担等は、これも長い期間を経て、少しずつ積み重なってきている傾向があると思います。 中学校の部活動についても、担当できる先生の絶対数が減少し、未経験の種目を担当する先生も出てきているなど、量、質ともに、これも長い期間を経て、少しずつ負担が積み重なってきているように思います。 加えて、社会のニーズの複雑、多様化に伴い、調査物や保護者対応などの負担も増加している等の状況により、いつの時期からということはなかなか明確に認識できないような形で、少しずつ負担増加が長い時間積み重なってきた、そのような経過を経て現状に至っていると、こういったことが考えられると認識しております。 また、子供のためを思えば、手を抜くことなく、無理を押してでもという先生方の熱心さがあることも、このこと自体はすばらしいだと思いますけれども、負担軽減を難しくしている遠因になっているであろうというふうに考えております。 本市の教職員の勤務時間の現状につきましては、ここ数年、業務改善への取り組みを行ってきておりますが、残念ながら先ほど説明がありましたように、平成29年度の各月の平均執務時間の結果は、28年度と比較して大きく改善されたとは言えない状況にあります。 今後につきましては、本年4月より導入いたしました校務支援システムの活用により、通知表や出席簿等の表簿作成、その他に係る事務負担の軽減を図っていきたいと思います。 また、事務負担軽減のための調査物の精選、出勤退庁時刻の調査等の見える化、ノー残業デー・ノー部活デー等の対策も並行して、これまで以上に推進してまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 時間が押してきましたので、ちょっと端的にお願いをしたいと考えます。 十二分に改善に向けた取り組み、具体的なところまではいっていないかなというような印象です。 政府が重要施策として進めてきた働き方改革の中でも取り上げられるほど、教職員の超勤問題は、今や本当、社会問題となっています。 改善に向けた取り組みがされている中で、小学校関連で2点お伺いします。 まず1点として、御承知のように、新学習指導要領が、小学校は32年度から全面実施されることになっています。 その中で、コンピューター等を活用したプログラミング的思考の育成が位置づけられたこととか、小学校における外国語教育。教員の多忙化が問題となっている中で、さらに追い打ちをかけるような事態が待っているように思われますが、そこに向けた対応等、既に検討を始められているのか、金瀬教育長、端的によろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 学校の先生方は熱心で責任感も強く、非常によくやってくれているというような印象を、先日来、幾つかの学校を訪問し、授業の状況なども見せていただく中で、教材も工夫を凝らしたものを準備されているなど、強くそのことを感じております。 御指摘どおり、新学習指導要領は、小学校は32年度から、中学校は33年度から全面実施となります。 新学習指導要領は、生涯にわたって能動的に学び続けることができるような主体的、対話的で深い学びの実現や、子供たちが何ができるようになるかを明確にしながら何を学ぶかという学習の内容と、どのように学ぶかという学びの過程を重視する必要があり、教師が教え込む授業から、子供たちみずからが、主体的に学習するといった学校教育の質的な転換が求められています。 このような学校教育の質的転換に対応するため、先生方は新しいスキルの習得にもチャレンジすることが望まれるわけであります。働き方改革は、ともすると表面的な勤務時間の短縮が目的のように扱われがちですが、それはあくまで手段であると考えております。 ワークライフバランスに加え、働き方改革の大きな目的の一つとして、状況の変化に対応するための余力を生み出すことと、変化に対応するチャレンジそのものに意味や価値を見出し、やりがいや生きがいを感じながら仕事ができるような環境を整えていくことだというふうに考えております。 具体的な対策はこれからということになりますけれども、そうした認識を関係者と強く共有し、実行できるように業務改善の推進を強化することを、4月以降、教育委員会の取り組みの方向性として示したところであります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) これからということですので、時間的な問題も大きな問題になっておりますので、ぜひ、この点は改善に向けてしっかりと取り組んでいただきたい、このことを申し添えます。 2点目として、先生方の外国語指導力について、これまでになかった教科ということで、これに十分対応できるのか。児童もその保護者も、そしてその現場の先生の中にも心配や不安があると思います。 そこで、小学校教員が指導力を身につけるためにどのような取り組みを考えられているのか、教育委員会の考え方と対応について、金瀬教育長、端的にお願いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 本市では、平成32年度から実施の外国語の教科化に備えて、平成28年度から大規模小学校1校だけではありますけれども、外国語専門の加配教員を配置し、その実績を重ねています。 取り組みといたしましては、研究事業を公開し、参加した小・中学校の教員だけでなく、宇和島市の日本人英会話指導助手等との協議を行うことを通じて、教科としての外国語に関する課題を明らかにするとともに、その成果を参加者が各小学校に持ち帰り、自校の外国語活動等の実践に生かすことで、市全体にその取り組みを広めてまいりました。 地道ではありますが、この取り組みは3年目を迎え、本年度につきましては、中学校の英語教員を小学校の外国語専科加配教員として配置し専門性を高めるなど、教科化に向けた取り組みを進めているところであります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 小学校では、道徳が教科化されております。今後は、今、話ししました外国語もプログラミングも必修化されます。 授業プラスこれにかかわるさまざまな準備、その後の評価や成果の取りまとめといったことなど、先生にとって時間がかかることがふえてしまう。このことは残業になったり、大きな負担になるのではないかと懸念するところです。 児童や保護者の心配を払拭しつつ、先生の負担にも配慮した取り組みについて、大変難しい課題だと思いますけれども、教育委員会に、ぜひともしっかりと取り組んでいただきたいと思います。 続いて、中学校の部活動についてお伺いをいたします。 今の部活動は、教員の情熱によって成り立っているといっても過言ではないと言われる方がいました。中学校では、教員全員が部活の顧問に当たることを原則としている学校の割合が87.5%、中学校教員の1週間における学内勤務時間は、部活動の活動日数が多いほど長い。中学校の教職員の超勤問題に関連して、今、部活動のあり方が大きく見直されております。 運動部活動では、生徒には、スポーツをする子供を1人の選手として尊重するという考え方や、先生方には、部活動における負担を大胆に軽減する必要性から、ことし3月、スポーツ庁において、運動部活動のあり方に関する総合的なガイドラインが策定され、県・市へ、これにかかわる文書が届けられております。そして、本市においても、各中学校に運動部活動の指導等における留意事項についてと題して文書が届けられております。 そこで、届けられてから1カ月余りですが、これにより中学校ではどの程度周知徹底がなされ、このあり方が変わってきているのか、具体的に教育長へお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) このことにつきましては、本年度4月に県の保健体育課より送付があった資料を各学校に通知したものです。 その後、中学校ではどの程度周知されているかということであります。毎月定例で開催している校長会等において課長通知という形で重ねて周知徹底を図っております。 教職員の勤務時間及び負担軽減に関連した事項として、具体的には、顧問業務の負担軽減や専門的な技術指導を補うために、地域のスポーツ人材等を積極的に活用するなど、柔軟な運動部活動の運営を図ることと、そこに記述があります。 現在、全ての中学校において、地域のスポーツ人材を積極的に活用しています。しかしながら、現在、指導に携わっている方につきましては、実際のところボランティアで行っていただいている実情があります。 本市といたしましては、必要な手続を経て、市全体で7名の部活動指導員の配置希望を県にお願いし、報酬等の支援を行ってまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) スポーツ庁からは、ガイドラインに沿って、方針や体制をつくるようになってはおりますけれども、残り1分になってまいりましたので、この件については、ぜひ、私の思いとしては、9月議会定例会までには、教育長、つくっていただき、そして、つくったんだと言って胸を張って臨んでいただけたらなと思っております。 なかなか部活動の問題も、生徒や保護者など今までどおり練習を望む思いや教職員の超勤問題と相まって、難しい対応を迫られると考えます。 本市においても、学校運営の中での法令、条例などに沿った職場ルールの確認や環境を整えること、あわせて教職員の健康、福祉に配慮した方針や体制をつくっていただくことを求めまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(清家康生君) 以上で中平政志君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。     午前11時43分 休憩-----------------------------------     午後1時00分 再開 ○副議長(赤松孝寛君) 再開いたします。 休憩前に続き、質問を行います。 それでは、上田富久君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 自由民主党至誠会の上田富久でございます。 まずは、大阪北部地震で被害に遭われた方々にお見舞を申し上げます。 それでは、本題に移らせていただきます。 私どもは、ことしの2月21日に、当時8名のメンバーで自由民主党至誠会を結成いたしました。その後、1人のメンバーが会派を離脱し、現在7名のメンバーで議会活動を行っております。 会派の名前でございますが、孟子の言葉の「至誠にして動かざる者は未だこれ有らざるなり」、誠実な心を持ってことに当たれば、どんな人間であっても動かせるという言葉からとり、吉田松陰の座右の銘でもあったことからこの名前をつけさせていただきました。名前負けしないよう、メンバー7名、何事にも真心を持って、誠実に議会活動を行っていく所存でございますので御理解をいただければと思います。 それでは、通告に従い質問をいたします。 市長並びに理事者におかれましては、完結でわかりやすい答弁をお願いいたします。 初めに、政治倫理について質問をいたします。 今から約2年9カ月前、私は議長就任の挨拶で、議会基本条例及び倫理条例の制定、予算委員会の設置、この3つのうち、議長の申し合わせ任期1年の間に、どれか1つに取り組みたい旨の思いをこの場で述べさせていただきました。 その後、議会改革特別委員会を設置し、議会基本条例の制定に向け協議を行い、泉委員長の強いリーダーシップのもと、議会基本条例の制定にこぎつけたわけでございます。 今回、清家議長が誕生し、私が手をつけられなかった政治倫理条例の制定に向け、新たに議会改革特別委員会を設置し、協議を進めているところでございます。 一般的に、この政治倫理条例で規定をされている事項は、収賄罪等による逮捕、起訴、宣告後の説明及び罪確定後の措置、倫理調査会の設置、市民の調査請求権、特定業者への推薦・紹介の禁止、職員採用への介入禁止などであります。 それでは、質問に移ります。 市役所内で議員が、大手ゼネコンの社員を市長や市職員に挨拶に連れていく。このような行為があったとすれば、岡原市長の御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 一般的な話から申し上げますと、面会のお申し出をいただいたときに、私はなるべくお会いできるように、それは、その方と市がどのような関係なのか、それはある程度の見識を持ってさせていただくところでございますけれども、やはり宇和島シティセールスというお話でございますので、そういった方々、いろんな方々にお会いをして、宇和島を発信していきたいという思いでございますので、そういった思いで日々いるところでございます。 ただ、そういったゼネコン関係、建設関係の方々におかれましても、その詳細、何か特別な詳細ということを話すわけではございませんので、業界の話であるとか、そういったことは許される範囲ではないかと、そういった認識でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 手土産を持って挨拶となると、法律に抵触するおそれが出てまいりますが、この行為自体は何ら法律違反をしているわけではありません。 しかし、政治倫理的にはどうか。私は、疑問符がつく行為だと思います。 全国的にも、今、申し上げたことを、議員の仕事だと勘違いしておられる方がおられるようですが、今回、制定しようとしております政治倫理条例は、上位法である地方自治法で定められている事項よりも、もっと厳しく議員としての襟を正そうとするものであり、その制定に向けて協議を行っている最中でありますので、当議会には、そのような行為に及ぶ議員はいないと信じています。しかし、もし、そのような議員がいたとしたら、私は理解に苦しみます。 今回の政治倫理条例は、議会側だけに適用する条例であることは、前回の特別委員会で確認をさせていただきましたが、この政治倫理条例を制定することで、議会側の制約は大変厳しくなることは間違いありません。 しかし、政治倫理条例を制定する以上、できるだけよいものにする必要があり、そのためには行政側からの協力も必要だと考えます。 元鳥取県知事の片山氏が現職の知事時代、議員とのやりとりを全て報告するよう全職員に指示をした。そうすることによって、議員からの特定業者の推薦・紹介、職員採用への介入が格段に少なくなったとのことでした。 現在、当市において、理事者側の倫理規定はどうなっているのか。また、新たに行政側で、鳥取県のようなシステムを構築してはどうかと思うのですが、あわせて、岡原市長の御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 鳥取県がこの制度を導入するに当たりましては、やはり特定の口利きであるとか、その不正を防いでいこうという目的があったかと思います。 実際に、逆にいい口利き、いい提案、本当すばらしい思いというもの、これを議会で知事が表明することで、議会が活性化したという事例というものもございます。そういった意味では、大変有用な制度であろうかと思います。 宇和島におきましては、今そういった制度化はされたものはないところでございますけれども、ただ、市民の皆様のアイデアであるとか、また議員の皆様の知見に伴うさまざまなそういった申し出であるとか、そういったものにつきましては、やはり共有をしていこうという流れの中で、必要とあらば、私と副市長までそういった話は来るようにしております。これは、昨年の2月に、こういった形でやっていこうというところで、庁議でお話をさせていただいたところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 議会は、もう既に倫理条例の制定に向けて協議を重ねておりますので、行政側の、今ほど岡原市長が言われましたが、もう的確に全職員に周知徹底をしていただいて、市長と副市長のほうに上げていただくというような今制度をつくっているということですので、そういう形で行っていただきたい。 また特に、それ以上に鳥取県式のような制度も、ぜひ考えていただきたいなというふうに要請をしておきたいと思います。 次に、フォルケホイスコーレについての質問を先にさせていただきます。 3月定例会での答弁でわかりづらい点がありましたので、再度確認をさせていただきます。 岡原市長は、「宇和海中学校跡地でのフォルケホイスコーレは一旦撤収をするが、1年後ぐらいにデンマークの交流団が日本各地を回られるので、本物を体験し、積み上げながら進めていく」旨の答弁をされておられます。 宇和海中学校跡地でのフォルケホイスコーレは、一旦ちょっと撤収をさせていただくと、含みを持ったわかりづらい答弁をされておりますが、これは、宇和海中学校跡地でのフォルケホイスコーレは断念されたと理解してよろしいでしょうか、岡原市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 宇和海地区でのフォルケホイスコーレは断念させていただきました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、「1年後ぐらいに、デンマークの交流団が日本各地を回るので、本物を体験し、積み上げながら進めていく」との答弁もされておられますが、フォルケホイスコーレ、これからも進めていくと理解してよろしいでしょうか、岡原市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今回、タウンミーティングでも、このフォルケホイスコーレの話をさせていただきました。 特に、岩城議員より前回の議会で、宇和海中学校で展開しようとしていたところのてんまつ、十分に説明ができていなかったことを含めて、下波でもお話をさせていただきましたし、蒋渕でも、つい先日お話をさせていただいたところでございます。 特に、蒋渕でもそう感じたんですけれども、なかなか、このフォルケホイスコーレというもの、やはり私の説明が稚拙なのも、もちろんあろうかと思いますけれども、やはり宇和海地区の方々でも十分に御理解いただけていないという現実というものは、そのタウンミーティングでも知ることができました。 ただ、いわゆる読み書き、そろばんではないですけれども、人生を豊かにするというところで、北欧でこういった仕組みというものが発達していること、そして来年、多分4月ごろです、デンマークのフォルケホイスコーレの方々が日本に来るその折に、宇和島においでになる、今その可能性を模索しているところですので、まずは知ってみる、どんなものか感じてみる、これは必要はもので、まずはそこから取り組んでいきたいなと思っているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、答弁をされてから3カ月が過ぎますが、今ある程度のことを答えられたんですが、どのような戦略で、また、どのようなスケジュールで約1年後を迎えようとされておられるのか、岡原市長に再度お伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) それまでの間といいますのは、そういったインターネットを含めたところで調査しながらというところに尽きるんだろうと思っています。 やはり、インターネットのよさというのは、即時に情報を得ることができるわけでございますけれども、実際にそれがどんなものか体で感じる必要というものがあると、そう思っているところでございますので、調査研究をしながらその本物も見る、それに備えていくという、そういった形でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) フォルケホイスコーレを今からでも導入しようとするんであれば、もう、きっちりとした形で計画を練って、戦略を練って、そしてこの1年後を迎えていただきたいというふうに要請をしておきたいというふうに思います。 次に、当市の高等教育へのかかわり方についての質問に移ります。 岡原市長は、同じく3月定例会での答弁で「高等教育について、環太平洋大学短期大学部の公立化を、断念をもってやめるという意味ではない。新たな展開ももちろんだが、この地域の高等教育機関との連携等、小さなことからやっていく」というふうに述べられております。 申しわけありませんが、私にはちょっと理解しかねる内容となっておりますので、こちらも再度確認をさせていただきたいと思います。簡潔明瞭でわかりやすい御答弁をお願いいたします。 IPU環太平洋大学短期大学部の公立化を断念し、今年度いっぱいで短大側への一切の補助金を打ち切るということで理解してよろしいでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) はい、債務負担行為での30年度、31年度の分以外は、支出をする予定はございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今後、宇和島市が主体となって、新たな高等教育機関の誘致を行っていくのか、いかないのか、岡原市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) やはり12月に、IPUの公立化を断念する手前の話といたしまして私もいろんなことに触れ、御意見を聞き、そして自分で考えてきた経緯というものがございます。 その中で、この公立化というものは、このすぐれし学びやを、ずっと維持することが宇和島市では無理だろうと、身の丈に合わないということで、そういった判断をさせていただいたところでございます。 では、それを断念したから、次の展開かというと、それはやはりそういった思いというものの中で私も断念をさせていただいたところでございますので、今のところ、そういった思いで積極的に動く予定はございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、以前、私が前石橋市長に提案して、これ、却下されました。宇和島市単独ではなく広域での取り組みについてはどうでしょうか、岡原市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) この件につきましても、今のところ、私は考えておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 昨年の8月ごろ、山野学苑関係者が宇和島市を訪れたと聞き及んでおりますが、どのような経緯で、何の目的で来られたのか。また、その後どうなっているのか、藤田総務部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 山野学苑との接点は、昨年の7月に学苑の関係者が宇和島にいらっしゃいまして、そのときに市の職員が、フォルケホイスコーレの実施場所として当時検討しておりました宇和海中学校跡地などを御案内させていただいたというのが最初でございます。 当時は、フォルケホイスコーレの事業計画の策定中でありまして、その事業カリキュラムを検討していた流れの中で、山野学苑が得意といたします分野、美容、着物着つけなどでの御協力がいただけるものかどうかということで、お越しをいただいたと認識をしております。 その後ですけれども、同月、石橋前市長が上京した折に、学苑の方と面会をしようと連絡をしましたが、先方の日程調整がつかず、その後、双方ともにやりとりは行っておりません。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今、現在、全くコンタクトをとっていないということでございましたが、現在、議会の中では、この山野学苑を含む、他の高等教育機関の名前がちらほら聞こえてまいりますが、これらの高等教育機関を含めて、しつこいようですが、当市からアプローチも働きかけも一切しないと理解してよろしいでしょうか、岡原市長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほども申し上げたとおり、こちらから積極的なアプローチをする考えは現在ございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 「この地域の高等教育機関との連携等、小さなことからやっていく」と答弁されておられますが、どのようにして、この地域の高等教育機関と連携されていかれるのか。今後のスケジュールとあわせて、ビジョンを岡原市長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) この地域の高等教育機関、これはどの高等教育機関かはちょっと置いておいて、やはり、そこで暮らしていただくということは、この地域に担い手の予備軍になっていくんだろうという確信がございます。 ただ一方、働く場所のなさ、受け皿のなさというものが、彼らが望まなくて、別なところに行かなければいけないというところを考えたときに、私たちはただ学校にいてもらうだけではなくて、地方創生の観点から申し上げますと、この地域に住んでいただくその受け皿をしっかりつくっていく、その考えで及んでいかなければならないだろうという、今そういった思いでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 平成9年から10年にかけて、将来この地域に大学を残すため、愛媛女子短期大学を4年制に移行しようと議会内に特別委員会を設置し、協議を重ねた時期がありました。 当時、石崎議員のお父様が特別委員会の委員長をされており、将来の宇和島市の長期財政計画、建設計画、また人口の動向を詳細に調べられ、当市の助成可能額15億円を提示されましたが、結局、愛媛女子短期大学の4年制に移行を断念された経緯がございます。 確かに、大学はあったに越したことはない、私を含め誰もが思っていることであります。 しかし、ランニングコストの問題はもとより人口の減少による自主財源の減少、社会保障費の増大、インフラの老朽化による建設費の増大、当市の場合、3病院の運営もこれから大きな問題となってくることは間違いありません。このような問題を払拭するまで、私は、ただ大学があったほうがいいと無責任なことは言えません。 今後、多くの問題が払拭でき、この地域に新しい高等教育機関が必要だと判断されたとき、また、当市から積極的な誘致はしないということですが、新たな高等教育機関が当市に進出することになったときには、議会としても正式に特別委員会を設置し、議会全体でどのような支援ができるのか考えていくべきだと私は思っております。 市長を初め行政側もしっかりとしたビジョンを持って、今後、取り組んでいただくようお願いをし、次の質問に移ります。 次に、移住・定住交流についてお伺いをいたします。 移住・交流ガーデン、また移住・交流情報ガーデン、また移住・交流推進機構、JOIN、これを御存じでしょうか、岡原市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 前者は、総務省が開設したもの、そして、後者は、たしか企業と自治体が開設したもので、いずれにしても、移住・定住に関する力強い機関だという認識がございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 岡原市長もわかっているようですが、改めて説明をさせていただきますが、移住・交流情報ガーデンは、まち・ひと・しごと創生総合戦略の一環で、地方への新しいひとの流れをつくる、全国移住ナビというシステムを整備するため、総務省が設置した一般社団法人であります。 この中の事業を紹介いたしますと、ワンストップ移住支援窓口の開設、自治体等による相談会・セミナーの開催、まちおこし協力隊募集イベントの開催などを行っております。 また、移住・交流推進機構、JOINは、移住・交流情報ガーデンを運営している団体で、官民から集まった10名のスタッフで運営されております。 ことしの1月10日、政務活動費を使い、私一人で移住・交流情報ガーデンに研修に行ってまいりました。 私の研修は、茨城県から出向している県の職員と佐賀県佐賀市から出向している市の職員、2名のスタッフが、2時間強つきっきりで対応してくれました。 研修内容としては、各省庁の意向調査の分析・結果説明、地域おこしフェア実績・効果の分析結果の説明、自治体会員と法人会員のマッチング支援の説明、全国の移住・定住の成功事例の報告、そして、地域おこし協力隊への支援、相談窓口の内容説明など、多くのことを学び、実りある研修となりました。 その中で、一番多くの時間を割いたのが、私が日ごろから不満に思っている地域おこし協力隊への対応についてでした。 そこで、地域おこし協力隊について、数点質問をいたします。 当市の現在の地域おこし協力隊の人数及びどの地域に配置され、どのような職種に従事されておられるのか、藤田総務部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 現在の隊員の状況でございますが、御槇、奥南、蒋渕、遊子、岩松、嘉島の各地区に1名ずつ、合計6名を配置しております。 職種につきましては、かんきつの新たな担い手、水産業の活性化、地域資源を活用した地域振興、街並み保存、交流人口の拡大や観光振興の向上など、各地域における問題解決、課題解決に取り組んでおります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは過去、OBになりますが、過去の地域おこし協力隊の人数及びどの地域に配置され、どのような職種に従事されていたのか、同じく藤田総務部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) これまで配置をしてきました隊員につきましては、蒋渕、御槇、嘉島、石応、下波の各地区へ、合計6名となっております。 職種につきましては、水産や農業振興、交流人口の拡大などの業務となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、地域おこし協力隊員のOB、6名だということでございますが、6名のうち何人が宇和島に定住し、どんな職に従事されておられるのか、藤田総務部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 卒業隊員は6名のうち3名が、任期終了後も引き続き宇和島に定住をしていただいております。 そのうち2名につきましては、任期中に取り組んでおりました事業を生活基盤として本市で活躍をされております。また、残りの1名につきましては、任期中の業務とは関係なく市内の会社に就職をされましたが、現在も個人として地域づくり活動に活発に取り組んでいただいております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 宇和島の現状はよくわかりました。 私が、この地域おこし協力隊の制度で疑問視するのが、全国的にも3年間の任期満了後、この地域に残られる地域おこし協力隊員が少ないことでございます。 当市の募集方法と任期満了後の職業保障について、藤田総務部長の御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 特に、上田議員のほうから御指摘いただいております隊員の任期終了後の取り扱いにつきましては、これまでの募集においては、退任後の起業支援に対する協力隊独自の補助金並びに青年就農給付金といった一般的な担い手補助金の活用が可能であることを募集要項などでお知らせをしております。 しかし、これらの支援につきましては、該当するメニューに沿ったものでなければならないために、全ての隊員の任期満了後の待遇としては十分カバーし切れていない状況もございます。 今後、他市町の事例等も参考に、議員御指摘のような隊員の定住、定着に向けた支援について検討する必要があると考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ありがとうございます。 移住・交流情報ガーデンでの研修において、研修につき合ってくれた職員からも、「都会暮らしをなげうって来てくれている地域おこし協力隊員の募集の際、3年間の任期満了後の職業保障も提示して募集する必要があるのではないか」との意見がございました。 また、私が議長の折、四国西南地区の首長、議長会が宇和島市で行われた際、地域おこし協力隊及びOBの成功事例の報告がありましたが、多くの隊員OBの方は職にはついておられますが、兼業、アルバイト等で生計を立てており、生活が安定していないように感じられました。 せっかく都会での生活をなげうって、この宇和島市へ来てくれた以上、この地で家族を持ち、子育てをしながら、ある程度生活ができるようなバックアップ体制が必要だと感じますが、岡原市長の御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) もともと総務省は、理想形といたしましては三方良しということで、協力隊の方におかれましては、魅力と行動力でその目的を達成すると、地域というものは、その若者が来て刺激を受けて、今までやれなかったことがやれる、行政としては、行政として取り組みにくいことを、その彼らがやってくれることによりまして、また人口もふえるという、これ三方全ていいという、そういった形ではございますけれども、先ほど部長が答弁したとおり、なかなかこういったケースができていないのが現実でございます。 今後、先ほど議員御指摘のとおり、何ができるかということをしっかり考えていく時期を迎えているんではないかと思っているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ぜひ、地域おこし協力隊の隊員たちが、この宇和島市に残れるような体制をつくっていただければというふうに思います。 また、移住・交流情報ガーデンでは、地域おこし協力隊起業・事業家に向けた研修会や地域おこし協力隊サポートデスクを開設し、隊員の職業、悩み事等のサポート体制を整えております。 地域おこし協力隊員への周知をされておられるのか、藤田総務部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) サポートデスクにつきましては、隊員の着任当初、担当課より、移住・交流情報ガーデンの施設についての説明と、着任後の1年目に、千葉県の市町村アカデミーで総務省地域おこし協力隊初任者研修を受けることとなっており、その研修の中でも講義を受けておりますので、隊員への周知は十分できているものと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 宇和島市も移住・交流情報ガーデンの会員になっております。私も行くまで知らなかったんですが、会員になっている以上、この場所を活用しないと損だというふうに思います。 私がお邪魔したときには、栃木県がIJUターンの説明会を行っておりました。 東京駅八重洲口より徒歩5分、会場代、会議室の借り賃もただ、キャンセル料も無料、ぜひこのような施設を利用して、移住・定住につなげていただくよう要請をしておきたいと思います。 次に、当市の今後の移住・定住策についてお伺いをいたします。 昨年、こちらも政務活動費を使い、豊後高田市に研修に行かせていただきました。 全国住みたい町ランキングで、ここ数年、上位に位置しております豊後高田市は、特別な事業ではなく、どこでもやっているような事業を数多く、また1つの事業を低予算で行っておりました。 移住・交流情報ガーデンでの研修でも、豊後高田市のことは話題に上りましたが、大変失礼な話ですが、大した事業は行っておらず、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる方式での事業ばかりで、当たった事業に対して、増額予算をつけていくといったぐあいでありました。ただ、マスコミの使い方はうまい、これが研修先での皆さんの見解でした。 そこで、藤田総務部長に、当市のこれまでの移住・定住策及び今後の計画をあわせてお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 宇和島市といたしましても、平成19年度から移住体験住宅の貸し出しや空き家バンク制度の充実を図っており、県内では先進地との評価もいただいております。 また、移住関連情報を集約して市ホームページ内に掲載するほか、担当課には専任の移住相談員を配置して、きめ細やかな対応に努めております。 また、昨年度からは新規取り組みとして、移住希望者に宇和島の魅力を直接体感いただく、移住体感ツアーを実施するなどの事業展開を図っております。 今後、宇和島市としては、移住・定住策は人口確保のみならず、人材確保としても捉えて推し進めてまいりたいと考えております。 また、豊後高田市などの事例も参考に、マスコミやSNSを通じての情報発信についても研究をしていきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 毎年1,000人以上、人口が減少しているこの地域の活性化のためにも、しっかりとした移住・定住策、地域おこし協力隊への支援策を明確にビジョン化し、マスコミも利用しながら計画的に実行に移していただくよう要請し、この質問を終わりたいと思います。 次に、教育行政についての質問に移ります。 当市の教育行政についての質問でございますが、今定例会の議案に、教育委員を5名にする条例改正案が上程されております。なぜ、このような条例改正案を上程されたのか、岡原市長の御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 今回のこの議案を上程させていただくきっかけというものは、やはり皆様も御承知のとおり、金瀬現教育長に関する、それを施行したときにさかのぼります。 昨年の秋以降、私も金瀬さんにぜひともという思いがございました。しかし、その中で、果たして教職の経験がない方が教育長になれるのか。あらかたの教育委員制度とか、いろんなことは知っているつもりだったんですけれども、一度精査する機会がございました。 現在の4名いらっしゃる教育委員さんは、いずれも教育経験者ではないことを再確認し、その当時は、その4名は教育経験者ではないけれども、織田元教育長がしっかりとした教育者であったため、そういったエッセンスも含めて、教育委員会は正常に機能してきたんだろうということを再認識したわけでございます。 一方、教育委員さんというもの、この4名の方が、やはりこれからさまざまなことを取り組んでいく上では、例えば、教科書の採択もございます、適正規模・適正配置、学校の問題というものもございます。もちろん学力の向上ということも教育委員さんは取り組んでいかなければならないということを考えたときに、やはり教育経験者というものが、この教育委員の中にいなければならないんではないかという、そういった思いがございました。 一方、そのとき4名で、その中でどのように配置をしていくかということを考えたときに、今まだまだ合併して13年たとうとしているこの宇和島ではございますが、やはりその地域性であるとか、また、今、学校の統廃合を含めたそれぞれの地域の問題というものがございます。また、学校自身が地域とより密接になっていく、そういった意味におきましては、この4名の方々が、旧の1市3町にバランスよくいる、そういったことはやはりこれからも尊重していかなければならないだろうと、そういった意味で、教育経験者の方々におかれましては、つまり4名から5名の、その1名に配置をさせていただき、この数字につきましても、5名という形で今回上程をさせていただいた次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 大変、何か聞いていて苦しい答弁だなというふうに思いましたが、今回の議案については、全く教育現場を知らない人間を教育長に推薦するに当たって、私のほうから岡原市長に「教育現場のことがわかる教員OBを教育委員にすればどうか、そうすれば、ある程度素人の教育長でも対応できるのでは」と提言をさせていただいたところから、私は始まっているんだろうなというふうに思っております。 それでは、全国的にどれくらいの市が、教育委員を5名にされており、それは何%程度なのか、上田教育部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 平成28年度の状況でございますが、全国の政令指定都市を除きまして、市町村1,718自治体のうち、条例で委員定数を5人以上に定めている市町村の教育委員会は103ございます。割合としましては、約6%でございます。 以上であります。 ◆21番議員(上田富久君) 6%ですか。 ◎教育部長(上田益也君) 6%です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 6%ということでございますが、現在、1市3町で合併し、新宇和島市が誕生し、12年から3年が経過をしております。 岡原市長と私は意見が違いまして、もう1市3町の枠組みは取っ払って、1つの宇和島市と考える時期に来ているのではないかというふうに思うのですが、再度、岡原市長の見解をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 繰り返しになるんですけれども、やはりまだ私の中では各地域それぞれの問題点もありますし、やはり顔の見える教育委員さんという方が、その地域地域にいらっしゃるほうがうまく機能するんではないかという、そういった自分なりの考えがございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 岡原市長のある程度の考えを聞かせていただきましたので、ここからは、教育委員会のトップである金瀬教育長へ質問をさせていただきます。 今回は挨拶程度の質問でございますので安心して、先ほどから聞いておりますと大変答弁が長い。時間がありますので、簡潔に答弁をしていただければというふうに思います。 まず、教育委員の1市3町の枠組みについて、岡原市長は、ああ言われましたが、金瀬教育長自身はどう思われますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 宇和島市の教育行政については、学校教育のみならず、今後、重要性が高まる社会教育の分野においても、また、それらが連携するということを考慮いたしましても、地域の実情に通じた委員の配置も引き続き必要であると考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 次に、先日、小学校・認定こども園・幼稚園・保育所等再編計画(案)が示されました。 小学校の例を挙げますと、三間地区が3校を1校へ、吉田地区が5校を1校へ、津島地区が6校を3校へ、宇和島地区は宇和海地区を除く9校を7校へ、宇和海地区については、陸続きの3校を1校へ、離島の3校のうち嘉島小学校は休校になっておりますが、他の2校もどうなるのか大変これ、厳しい状況でございます。 小学校・認定こども園・幼稚園・保育所等の再編に当たり、各地区に説明を行うことになっており、吉田地区については、一通りの説明会が終わったと聞き及んでおります。 どのような意見が出、どのような雰囲気だったのか、今後のスケジュールとあわせて金瀬教育長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 吉田中学校保護者懇談会、一通り、一巡終わりました。 その中で、各校区でよく出ました意見といたしましては、統合の時期、それからスクールバス等の通学手段や費用、施設整備としては駐車場の確保や津波対策などの点で、統合すればどういうふうになるんですかというような質問をいただき、中には、小中連携教育に対する不安ですとか、地域とのつながりが薄くなるんではないかといったような心配される声もありました。 雰囲気といたしましては、統合の賛否を問うということではなくて、広く意見をお伺いするということでしたので、そこで出てきた質問に対してお答えしてきたいというような状況であります。 今後のスケジュールについてですが、各学校単位の保護者懇談会はまだ途中でありますけれども、節目を捉えて整理したいと思います。 そして、引き続き保護者の皆様の意見を十分に聞かせていただく必要があると考えておりますので、今後はPTAの役員の方々とも懇談させていただき、その内容より、今後の進め方をさらに検討してまいります。 そして、保護者の皆様の意見がある程度集約できた後には、地域の方々との意見交換を実施いたしまして、子供たちにとって、よりよい教育環境の整備に努めてまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは金瀬教育長、学校整備連絡協議会を御存じでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 学校整備連絡協議会につきましては、私の就任以前のことにはなりますけれども、昨年度に、近年の児童数の減少によりまして、学校適正規模・適正配置の再検討をすることを目的として、組織の名称を学校再編整備検討協議会に改めたものでございます。 以前の学校整備連絡協議会の目的としては、児童・生徒の減少に対応するためということよりも、児童・生徒の居住区域の変動等に対応するために、小・中学校の校舎等の整備や通学区域の調整を図ることを目的として設置されていましたが、現状の宇和島市の喫緊の課題といたしましては、児童・生徒数の減少による学校の再編を検討する必要性が高まってきましたため、その設置目的に学校再編を追加し明確に位置づけて、従来の学校整備連絡協議会の名称を改正したものであり、学校整備連絡協議会としての従前からの目的は、現在も継続していると理解しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今いろいろと言われましたが、学校整備連絡協議会も学校の統廃合等々も考えて、私たち北九州かどこかに研修まで行かせていただきました。 そういうことなので、勘違いしてもらったら困ります。学校整備連絡協議会も、今回言われた学校整備連絡協議会から今回変わって何か協議会をつくられたということですが、全く内容的には同じなんです。 子供たちの環境整備をどうしていくかというところは同じなんで、そこらは勘違いしないでいただきたい。名前が変わっただけで、全く変わったような協議会だと思われるのは、ちょっと私、ずっとここにかかわってきた人間として心外でございますので、そこのところはじっくり考え直していただきたなというふうに思います。 学校整備連絡協議会は各地域別に組織されており、各地区の有識者、市議会議員、校長、PTA役員などからなる協議会で、学校の統廃合だけではなく、各地区の教育環境の整備等について活発な意見が交換をされた、そういうような協議会でございます。 この学校整備連絡協議会を再開すれば、各地区の現場の生の声が私は聞こえてくるのではないかと思いますが、学校整備連絡協議会の再開を金瀬教育長、どう思われますか。 ○副議長(赤松孝寛君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 私の先ほどの説明が拙かったのかもしれません。よく意図がお伝えできていないのかもわかりませんが、現在の学校再編整備検討協議会は、従来の学校整備連絡協議会の目的に学校再編を追加した、意味合いを強めたものでありまして、性格が変わったというふうには考えておりません。 したがいまして、協議会の構成員に地方の方々も入っているということだと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 何度も言いますが、学校整備連絡協議会も学校の再編を考えているんです。 それを、第一の目的でやっていた時期もありました。その都度、その都度、教育現場というのは変わってきますので、そのとき、とのときの問題に対して対応できる、それが学校整備連絡協議会というふうに私は思っております。そこのところ、わかっていただきたいというふうに思います。 教育委員の1市3町の枠組みを維持しても、宇和島地区の町なかから選出されている教育委員が、宇和海地区のことが、これ、わかりますか。津島地区から選出された教育委員が、津島町の山間部から半島部まで、全て津島地区のことが網羅できますか。私は到底無理だと思います。 そういうことで、教育委員の1市3町の枠組みを維持するよりも、学校整備連絡協議会の再開をすれば、多くの問題がクリアできると私は思っております。ぜひ、学校整備連絡協議会の再開を考えていただきたい。それか、今ある協議会に、そういうことも追加もして考えていただきたい、そういうふうによろしくお願いをしたいというふうに思います。 次に、金瀬教育長、岡原市長があなたを教育長に推薦するに当たって、教育現場のことがわからないのでサポート体制をどうするか、県とのパイプをどうするか、教育現場がわからない以上、教職員の人事ができるのか。私は3つの懸念事項を上げさせていただきました。 大部分の懸念事項は、教育委員の1名を教員OBにすること、学校整備連絡協議会の再開をすることで、ある程度解消ができると思いますが、適材適所の人事は校長会の協力が不可欠だと思います。 校長会との関係の構築はどのようになっているのか、金瀬教育長にお伺いをいたします。 ○副議長(赤松孝寛君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 4月末に教育推進大会がございました。 その折に、この4月以降の教育委員会の取り組みの方向性等についても協議をさせていただき、その後、毎月行われております校長会の研修会におきましても意見交換をしておりますし、冒頭申し上げました教育推進大会の場におきましても、私としては、大きな方針はお示ししたいと思いますけれども、個別具体的なテーマについては、校長会とよくよく意見を相談しながら進めていきたいということを申しておりますし、その意味において、校長会との関係は非常に良好な関係を構築できていると、そのように認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 良好な関係ということで安心をいたしましたが、校長会、協力が不可欠でございます。ぜひ、そこのところの人間関係だけは、きっちりと押さえておいていただければというふうに思います。 また、来年度、愛媛県は教員の募集の増員を発表されましたが、小学校の統廃合をするに当たって、県との教職員の人数の調整をしなければならないなど、これからますます愛媛県とのパイプが重要になってまいります。県とのパイプをどう構築されていかれるのか、金瀬教育長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 確かに、県とのパイプはゼロからのスタートではございましたが、4月当初、まずは南予事務局のほうに伺いまして、所長以下課長まで御挨拶を申し上げました。 副市長に同行いただいて、県のほうにも、教育委員会のほうにも訪問しまして、教育長、副教育長初め、各部課長や知事部局の副知事を初め、各課長に直接お会いする形で就任の御挨拶もさせていただきました。 その後、さまざまな会議で顔を合わせる機会も多く、よりよい関係の構築に努力しているところでありますけれども、わからないことは率直に指導を仰ぎながら、市の立場で主張すべきところは主張することのできる緊密な関係を築き上げていきたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 前織田教育長も県とのパイプが薄かったということで心配をしておりましたが、石橋市長は裏技を使われて、副市長に三好副市長、元県の副教育長をやっておられた方を副市長にされたということで、県とのパイプはそこでしっかりしたということで安心をいたしました。 金瀬教育長が県とのパイプ、これから一から構築をしていかなければならないということでございます。玉田副市長がおられます。ぜひ玉田副市長の力もかりて、県とのパイプを良好に築いていただければというふうに思います。 また、金瀬教育長、あなたのために条例を改正し、教育委員を増員しようとしております。あなたのために教育総務課の職員を増員いたしました。また、あなたのために今まで以上に教育委員会の職員の仕事がふえ、苦労をしている。みんな本当に相当疲れています。しかし、愚痴も言わずに必死でやっておられる。あなたのためなんです。そこのところは、もうよくわかっておいていただきたい。 あなたがしっかりしなければ、教育委員はにっちもさっちもいかなくなります。もっともっとしっかりして、教育委員会を引っ張っていっていただければというふうに思います。 また、教育委員会への懸念はこれだけはありません。 金瀬教育長の得意な分野の社会教育、生涯学習課所管の事業で、議会への説明責任、教育委員会内での指揮命令系統、情報の共有についても懸念がございます。 今回、パフィオうわじまの緞帳の件、また土曜塾の件、どちらも生涯学習課の所管の事業でございます。 パフィオうわじまの緞帳、宇和島市在住の世界的芸術家、大竹伸朗氏が制作に全面協力をしていただける。当市にとって大変すばらしいことであります。また、昨年度より行われております土曜塾、子供たちにとってすばらしい事業です。しかし、そのすばらしい事業も、説明の仕方一つで違ったものになってまいります。 パフィオうわじまの緞帳については、1,600万円の予算説明を議会側から求めないと担当課は一切しない、土曜塾についても、導入時には全員議員協議会、各会派への説明もしっかりされておられましたが、今年度、内容が一新したにもかかわらず、いまだ議会全体に説明がないまま実行に移されております。 これらはほんの一部の例ですが、教育委員会全体の問題として、議会への説明責任、教育委員会内での指揮命令、情報の共有をどのようにこれから構築してされていかれるのか、金瀬教育長に御所見をお伺いいたします。 ○副議長(赤松孝寛君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) うわじま土曜塾の運営形態の変更及び宇和島市学習交流センターの緞帳の件に関しましては、私が就任して、担当者から事業経過、内容について説明を受けたところです。この施設は、この地域の新たな拠点として、市民の大きな期待が寄せられているものと理解をしております。 先ほどから申し上げておりますとおり、私自身、地方行政の経験に乏しく、議会の皆様への説明が不足していましたことについては改めておわびを申し上げます。 教育長は教育委員会の会務を総理し、教育委員会を代表しておりますので、私自身の自戒も含めて、事務局職員に対しても、議会への説明等に漏れのないように指導を徹底していく所存でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ぜひ、教育委員会内の指揮命令系統、ここはしっかりしていただきたい、一本筋を通していただきたいなというふうに要望をしておきたいと思います。 また、金瀬教育長に嫌味を言うようですが、金瀬教育長は、礼節を重んじる海上保安庁に長年勤務をされておられましたが、それにしては、4月1日付で教育長に就任をされた、議会への挨拶は6月になってから、それも気がついた周りから言われてからだと。また、今議会初日の教育長就任の挨拶からは、何の気概も熱い思いも、私たちには伝わってこなかった。なぜ、自分の言葉で熱い思いを語らないのか。ただただ紙を読むだけ、そういうのでは私たちには何も伝わってきません。ぜひ、自分の言葉で熱い思いを語っていただきたい。 私は、金瀬教育長を否定した議員の一人でございます。そういう人間も動かせるぐらいの熱い思いを私たちにぶつけていただきたい。よろしくお願いをしたいと思います。 少々厳しいことを言いましたが、私の教育に対する姿勢は、子供たちには学びやすい環境を、教員には教えやすい環境を整えることであり、それが私のライフワークでございます。教育現場に空白の時間をあけるわけにはいかないんです。それではだれにも譲れないことでございます。 金瀬教育長、教育長としての気概を持って、がむしゃらに当市の教育を引っ張っていってもらいたい、しっかりとしたかじ取り役をお願いしておきたいと思います。 まだ時間はございますが、最後に、この後、当会派の大型新人、浅田美幸議員が初登壇をいたします。西予市議会からも大勢、応援団が駆けつけてくれております。浅田議員にエールを送り、質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手) ○副議長(赤松孝寛君) 以上で上田富久君の質問を終わります。 次に、浅田美幸君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 自由民主党至誠会の浅田美幸でございます。 まず最初に、昨日、大阪北部地震があり、登校中の女児ら4名の方が亡くなられました。御冥福をお祈りいたします。 質問の前に、私ども、何もわからない新人議員に対し、行政の仕組み、役割を研修していただき、また、的外れな質問にも真摯な対応をしていただきました理事者の皆様に心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。 私自身、昨年8月の選挙において初当選をさせていただき、はや9カ月が経過いたしました。本日、4回目の定例会にして、初の登壇ということで大変緊張しております。しかしながら、市民の声をしっかり届けたい、そんな思いで質問をさせていただきます。 通告に従い、一問一答方式で行います。 岡原市長を初め理事者の皆様には、新人に向けての寛大な温かいお心で、わかりやすく明確な答弁をお願いいたします。 それでは質問に入ります。 政府の地震調査委員会では、南海トラフ巨大地震が、今後30年以内に発生する確率が70%から80%と予測され、被害の想定は、最悪の場合、約32万3,000人が死亡するおそれがあるとされています。 これらを踏まえ、当市でもこれまでに市民の生命、財産を守るべく、さまざまな施策を講じてこられました。 その中で、市長は、3月定例会の施政方針演説において、災害時や住宅環境への対応として、「木造住宅耐震化、老朽危険空き家の撤去、住宅リフォームの補助制度を引き続き実施するとともに、特に、周辺環境や災害時の避難に支障を来すおそれがある老朽危険空き家につきましては、大幅に予算を拡充するほか、地元との連携を密にしながら、川内改良住宅の改築設計にも着手することとしましたと」述べられました。 木造耐震化支援制度、住宅リフォーム補助事業につきましては4月の広報にて、また危険空き家撤去につきましては6月の広報にその内容が記載され、市民の皆様方に一程度周知されていますが、川内改良住宅の改築につきまして、市長はどのようなお考えを持っているのかお聞かせください。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 確かに、さきの3月の議会におきまして、施政方針におきまして、川内改良住宅について言及をさせていただきました。 来る南海トラフ地震、巨大地震に対しまして、住環境施策、さまざまなものをやっておりますけれども、公営住宅につきましても、さまざまなことを考えていかなければいけない時期を迎えております。それは、まず老朽化、また耐震、十分に備わっていないところでございます。 川内改良住宅につきましても同じような問題を抱えており、また、あの建物は耐震ができないというところでございましたので、これまで、さまざまな方々の御協力をいただきながら進めてまいりましたが、今年度、実施設計のほうに、今、及んでいるところでございます。 これらも住みかえ等々で、多くの方々に御迷惑をおかけするとは思いますが、地元の方々としっかり話をしながら、一つ一つ前へ進むことができたらと思っているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 川内改良住宅は簡易耐火構造、いわゆるブロックづくりで、今、市長が言われましたように耐震改修ができない構造なので、今回の建てかえ表明で、住民の皆様も安心されたと思います。 平成24年9月議会におきまして、我妻議員が、老朽化した市営住宅の耐震化の問題についての質問をされ、当時の建設部長の答弁といたしまして、「平成28年、29年で計画されている川内改良住宅建てかえ計画での混住案など、総合的な判断を積み重ねた上で対処したい」とあります。どのような計画になりましたでしょうか、藤堂建設部長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 平成29年度に策定をいたしました川内改良住宅建てかえ基本計画では、現在の団地の位置に、2階建ての住棟を7棟、戸数は現在契約中の80戸以上の88戸を設置することとしておりまして、引き続き入居を希望される方以外の空室につきましては入居者を公募いたしまして、混住も可能となるよう計画をしてございます。 以上でございます。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 今住んでおられる以上の戸数を設置され、空室については入居公募をし、混住となるということです。 それでは、現在の進捗状況につきましてお伺いします。藤堂建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 進捗状況といたしましては、平成29年度に策定をいたしました基本計画をもとに、今年度に実施設計を行うこととしてございます。 実施設計の内容といたしましては、住棟の形状、間取りなどを詳細に設計していくこととなっておりまして、地元の方々との意見交換を行いながら進めていくこととしてございます。 これらの作業を踏まえまして、平成31年度の工事着工を目指し、業務を進捗させてまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 平成31年度着工とのことですが、完成と入居時期はいつごろになりますでしょうか、藤堂建設部長。 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 平成35年度の完成を目指しまして、鋭意建設を進めてまいりますが、補助金等の配分の関係上、後に延びることも想定されることを申し添えておきます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 現在の入居者を含め、完成を待たれる方々多くおられると思いますので、進捗状況につきまして、市民への積極的な情報提供をお願いいたします。 次に、小集落改良住宅として建てられたものを、今後、更新住宅として改築することとなりますが、その名称や目的等はどうなりますでしょうか。 また、完成後の入居者募集や選考につきましてはどのようにお考えになっているのか、藤堂建設部長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えをいたします。 建てかえ後の住宅の名称は、現在検討中でございます。 更新住宅の目的は、既存の改良住宅の居住水準及び住環境の向上を図ることを目的としてございます。 具体的には、現在の住宅はコンクリートブロックづくりによる2階建てで、居住空間が宅内で1階、2階に分かれておるつくりになっておりましたが、建てかえの基本計画では、同じ2階の建屋ではございますが居住空間は各階ごとの居室となり、居住面積も従前より広く確保でき、生活の利便性を向上させることとしてございます。 また、住宅の属性といたしまして、改良住宅は建てかえを行うことで更新住宅に変わります。この更新住宅は公営住宅と同様に、入居者の合計所得に応じまして変動いたします応能応益家賃の制度が適用されることとなります。 さらに、改良住宅は、地元におられる方々のための住宅として機能するものでございますが、建てかえ後の更新住宅につきましても、建てかえ前に住まわれておられました方々の入居を優先いたします。 ただし、その後につきましては、公営住宅と同様に、空室が発生した際には、公募により入居者を募ることとしており、公募に際して入居希望者が多い場合につきましては、抽せんにて入居者を選考することとしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。
    ◆7番議員(浅田美幸君) 家賃は公営住宅と同様に所得に応じて変動する制度で、入居は住まわれていた方々を優先するが、空き家になった場合は、公営住宅と同様に公募によるということです。 それでは、川内改良住宅に限らず、市内には老朽化した公営住宅が大変多くあります。今後の住宅政策の実施計画について、藤堂建設部長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えをいたします。 公営住宅等の建てかえにつきましては、公営住宅等長寿命化計画に基づき実施すべきものと考えておりますが、同計画の内容は平成23年度に策定したものでございまして、その想定が現在の実情に合わなくなっているところがございます。このことから現在、同計画の見直し作業を実施しております。 平成23年度以降の公営住宅等改善事業の進捗状況を踏まえつつ、今後の人口動態の推移や市の財政状況等を考慮いたしまして、建てかえ等の計画を含めたものといたしまして、改訂版の公営住宅等長寿命化計画を今年度に策定することとしてございます。 以上でございます。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 地震の脅威も迫っておりますので、早急に見直されるようお願いいたします。 また、これからの公共住宅政策につきましては、建設が唯一の目的ではなく、地域社会との関係を保持しつつ、人と人とがお互いに尊重できる思いやりのある地域コミュニティーの形成と、地域の実情に応じて柔軟かつ公平に市営住宅を提供できる総合的な計画のもとに進めていただけますよう、よろしくお願いいたします。 それでは、次の質問に移ります。 私は、産業建設教育委員会に所属しており、5月に委員会の行政視察で中部国際空港におり立ち、近くのINAXライブミュージアムを視察いたしました。この施設は、タイルと日本の昔の陶器のトイレなどを展示してある美術館です。 そこで、改めて当市の公衆トイレについて考えてみました。 訪れた誰もが快適に過ごし、また再び訪れたいと感じていただくことは、どの自治体も重要な課題と考えていると思います。リピーターをふやすためには、サービスや利便性など、訪れた方々の満足度を高めることが必要であり、その1つとして、トイレの清潔感などに気を使っている自治体も数多くあります。 お隣の高知県では、既に、おもてなしトイレの認定が行われております。国においても観光庁では、訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業として、公衆トイレの洋式便器の整備及び機能向上として広く公募を募り、対象経費の3分の1以内の補助を行っております。 そこで、当市の公衆トイレの現状について、どのような認識を持っておられるのか、各担当理事者にお伺いします。 ○副議長(赤松孝寛君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 まず、産業経済部で所管する公衆トイレの現状につきまして御報告をいたしたいと思います。 農林課で管理するものが4カ所、水産課で管理するものが5カ所、商工観光課で管理するものが、3つの道の駅を含めまして12カ所でございまして、合計で21カ所の公衆トイレを所管いたしております。 そのうち、洋式化されているトイレが8カ所、オストメイト対応のトイレ及びおむつがえ台設置トイレが、それぞれ3カ所というふうになっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) 私のほうから、建設部が管理をしております公衆トイレの現状についてお答えをいたします。 現在、建設部が管理しております公衆トイレにつきましては、建設課が所管をしております道路区域内ほかに2カ所、都市整備課が所管をしております都市公園や児童公園など104の公園のうち25の公園に41カ所のトイレを設置しておりまして、建設部では合わせまして43カ所のトイレを管理してございます。 そのうち、洋式化されておりますトイレは18カ所、またオストメイト対応のトイレは4カ所となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 ほかの部署にもありますでしょうか。わかる範囲でいいのですが、岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 保健福祉部が所管しております高齢者が使われますクロッケー場に、2カ所ほど公衆のトイレがございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 今お話いただきましたように、公衆トイレは各部各課にまたがっているということです。 次に、きさいや広場についてお伺いします。 きさいや広場は道の駅となっていて、24時間トイレの使用が可能となっております。道の駅にはマイカーだけではなく大型のバスの利用もあり、団体のお客様もいらっしゃいます。 設計する際には、トイレの利用者数、特性を詳細に想定して設計整備するものですが、きさいや広場のトイレの現状をどう思われますか、常盤産業経済部長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 うわじまきさいや広場は、議員が御指摘のとおり、おかげさまで多くのお客様に御利用をいただいておりまして、29年度の年間レジ通過客数が123万人となっております。 そのトイレの整備状況を御説明いたしますと、施設開設時においては、施設東側正面の24時間トイレと店内及びギャラリー横の3カ所で運用してまいりましたが、施設利用者の増加に伴いまして、トイレ不足となる場合もふえてきましたので、平成24年度に西側奥の駐車場に別棟のトイレを増設いたしました。 トイレの種類といたしましては、4カ所合計で、男性用トイレは小便器12基、和式1基、洋式6基のうち温水洗浄便座が5基あり、女性用トイレは和式が2基、洋式9基のうち温水洗浄便座が6基ございます。加えて多目的トイレが1カ所あり、オストメイトとおむつ交換台を備えておるという状況でございます。 利用者にとりましては、何かと御不便な点もあろうと思いますけれども、御理解をいただきたいというふうに思っておるところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 男性トイレに入ることはできませんので、女性の立場から発言させていただきます。 今、言われました国道側の女性トイレは、狭い中に幾つもの個室があり、窮屈で使いづらくなっています。 また、駐車場側のトイレ、ここは先ほど新しく増設されたと言われました分ですが、新しくつくられたとは思えないようなつくりで、おむつがえの場所は洗面台の続き、シートが敷いてあるだけで、子供が寝返りをしたり、立ったりしたら落ちてしまいそうな危険な状態です。 さらに、店内及びギャラリー横のトイレは、女性用は1つしかありません。ギャラリー側は、会議などの休憩時間には短時間で多くの方々がトイレを必要としますので、数が足りず、他のトイレまでわざわざ足を運ばなくてはなりません。本当にとても不便です。 しかしながら、すぐに増設や改修するのも無理でしょうから、せめて駐車場側のおむつ交換台だけでもどうにかなりませんでしょうか、常盤産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) 管理者ともよく協議、検討させていただきまして、外からすぐ見えるところにあるというふうなことについては聞いておったんですが、今ほど言いましたように、おむつ交換のほうは余りしたことないので、どういうことが必要なのか、これからまた道の駅の担当者とも協議をさせていただきまして、検討してまいりたいというふうに思います。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ぜひ、よろしくお願いいたします。 また、トイレの利用時間にも男性と女性では差があります。山口県萩市では、男性小便器数と女性便器数を、おおむね1対2とすることを目安とするなど、公共施設のトイレに係る整備方針を作成されています。 先ほど、常盤産業経済部長が言われましたきさいや広場の男性用と女性用の数は、全く山口県萩市の数とはかけ離れております。 公衆トイレは、観光客など市外から来られた方に限らず、市民の皆様も使うものです。その中には赤ちゃんを連れた方、車椅子の方、オストメイトの方もいらっしゃいます。 また、公園の公衆トイレには使えなくなっているものもあります。今後、観光施設や公園の公衆トイレの整備、維持管理について、藤堂建設部長、常盤産業経済部長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) まず、産業経済部の所管する公衆トイレに類する物件について御説明をさせていただきます。 商工観光課所管のものについては、平成27年度に、城山下駐車場トイレの個室について、男女とも1室ずつ洋式化、それから南予文化会館駐車場の既存トイレの洋式化と女性用個室の増設など、利用者の多い箇所について改善を実施した一方で、平成26年度には、津島町の祓川温泉の源泉近くのトイレは、利用者が見込めないというために撤去もいたしております。 今後も議員から御指摘がありましたように、施設の利用状況や利用性を鑑み、必要なところは洋式化も含めて整備拡充する一方で、利用のない施設で、管理も行き届かないまま老朽化しているものは、解体撤去するなどの取捨選択を進めて、利用者が気持ちよく利用できる環境整備に努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 建設部の所管する公衆トイレの整備、維持管理についてご説明をいたします。 今後の公園のトイレの整備につきましては、駅周辺整備を含めた都市再生整備計画の中の一事業といたしまして、城山周辺の中央町児童遊園及び小浜公園のトイレ等、市単独事業において、吉田公園の2カ所のトイレにつきまして、高齢者や障害者なども利用しやすいバリアフリー化やオストメイトにも対応したトイレに改修する計画としておりまして、今年度中に完成する予定となってございます。 その他の公園トイレにつきましても、老朽化が進みますとともに市民サービスの低下、周辺環境への影響が危惧されますので、改修予算を長期財政計画において計上しており、来年度以降、計画的にトイレの改修を進め、市民サービスの充実を図る考えでございます。 また、日常の維持管理につきましては、今後もシルバー人材センターなどとの業務委託により、定期的な清掃や見回りを行い、気持ちよくトイレを利用いただけるように努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) どうもありがとうございます。 今までお聞きしましたように、公衆トイレは各部各課にまたがる施設です。山口県萩市ではそれを1つにまとめ、公共施設のトイレに係る整備方針を作成されています。 市長、当市の公衆トイレ、また山口県萩市の取り組みについて、どのように思われますでしょうか、お伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) トイレは、町の顔を言われるぐらい、やはりきれいにしておきたいものであります。 トイレの整備につきましては、そのときの時代の考え方、また価値観、そういったものでどんどん移行して、今では多目的なトイレであるとか、そういったものが続々と建てられているところでございます。 平成22年に、萩市がこういった整備計画というものを立てられたところで、また平成29年には、さらにこれを更新されているという歴史があるということでございます。 宇和島市におきましては、このような整備計画というものはつくられていないところでございますけれども、内容を見させていただいて、これ大変役に立つ、すごく整然としているところでございますので、これから何らかの形で活用させていただいたらと思うところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 観光に来られた方々が気持ちよく帰られ、宇和島はいいところだった、また訪れたいと発信していただける。そして、何よりも市民の皆様が気持ちよく公園や施設で楽しめる、そのためにも公衆トイレの整備充実をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。 また、観光目線で公衆トイレの情報をホームページなどに掲載するなどして、情報の提供にも努めていただけますよう、よろしくお願いいたします。 次に、幼稚園・保育園の統廃合、民営化の問題についてでありますが、今後の実施計画を岡田保健福祉部長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 保健福祉部では、児童数の減少による集団性の確保や保護者の保育に対するニーズの多様化への対応、施設設備の老朽化の課題解決に向け、子供たちの心身の健やかな成長を最優先に、教育保育環境の整備と保育サービスの拡充を効果的に行っていくため、本年4月に、宇和島市教育保育施設等整備計画を策定いたしました。 主な取り組みは、吉田地区、三間地区、津島地区に認定こども園を整備し、一部既存保育所を小規模保育所に変え、3歳以上の集団教育の確保を行おうとするものであり、多様な教育保育サービスの導入により、地域間のサービス均衡を図っていこうというものであります。また、園児の安全性、衛生面に考慮した園舎の改築を行う計画もございます。 そのほか、園児数の減少により、周辺の施設と統合し閉園を計画している施設もあり、市全体として、適正規模・適正配置を推進していこうという計画となっており、これまで本市が段階的に行ってまいりました民営化についても検討を行う施設がございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 整備計画の住民への周知はどうされていますでしょうか、岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 現在、教育委員会とともに、学校区ごとの説明会に同伴して詳細を説明しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 統廃合や民営化を行うことにより、子供たち、保護者の皆様にとりまして、どのようなメリットがあるのかお伺いします。岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 認定こども園を新設整備することで、幼稚園児も保育園児も一緒に教育保育を受けることになります。 保護者の就労状況に関係なく児童が通園できるほか、改築も計画しておりますので、安全面や衛生面に考慮した環境整備が行われ、加えて、これまで整備面の理由から実施できていなかった一時預かり事業など、特別保育サービスの導入が図られるといった点も、保護者の皆様にとりましては、大きなメリットであると考えます。 また、認定こども園と小規模保育所との連携、周辺施設との統合については集団性の確保を目的としておりますので、児童の社会性や協働性の育ちの支援となり、より良質な保育サービスの提供につながると考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 では、心配される点、デメリットはないのか。懸念に対してどのような対応策を考えているのか、岡田保健福祉部長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 市全体といたしまして、教育保育サービスの充実と向上を図っていくに当たっては、同時に充実した職員配置も行わなくてはならず、保育士の処遇改善や職場環境の整備について、対応に努めていかなければならないと考えております。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 職員の処遇改善、職場の環境の整備ということですが、保育士の正規職員採用は行わないのでしょうか、これは市長にお伺いします。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 保育士ですか。 ◆7番議員(浅田美幸君) はい、正規職員。 ◎市長(岡原文彰君) 6月の広報で出させていただいているところでございますけれども、その採用の予定でございます。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 新しい方が入るということはいいことなので、本当によかったと思います。 私たちの子供たちが保育園に通っていたころとは違って、フルタイムでの勤務がふえるなど、保護者の皆様の働き方も変わり、子供の体調の都合により、急に休暇をとることが困難になっています。 その中で、子供が病気になったときに対応していただける施設があります。それと、看護師さんのいる保育園があるようですが、その特徴と当市の現状をお伺いいたします。岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 病気の児童を一時的に保育する病児保育事業には、病院や保育所等に付設された専用スペースにおいて、一時的に保育する病児・病後児対応型、保育所で保育中の体調不良児を一時的に預かる体調不良児対応型、保護者の自宅へ訪問し、一時的な保育を行う訪問型があり、看護師や保育士の配置基準がございます。 本市では、平成13年より病児・病後児対応型の保育事業を医療法人桑折小児科へ委託をし、トロイメライという施設を運営していただいており、利用定員1日につき4名に対し、看護師1名、保育士2名体制で、日曜日、祝日を除き、午前8時半から午後5時半まで保護者に変わって病気の児童の保育を行っています。昨年度は289日開設をし、利用者数は延べ555人でありました。 続いて、看護師を配置している保育所につきましては、本市では現在のところ、市立保育所に6施設ございます。 その理由は、乳児が9人以上入所している保育所にあっては、保育士とは別に保健師、または看護師を1名置くという基準によるものであります。 配置の目的は、乳児の体調に対する観察や緊急時の対応、保育士に対する助言、施設全体の保健衛生面に対する対応であり、病児保育を目的とした配置ではございませんが、在園児が保育中に微熱など、体調不良となった際に、保護者がお迎えに来られるまでの間の対応を行う場合もございます。 以上です。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 看護師さんは、病児保育のためではないということですので、やはり、病児・病後児保育の場所が必要になります。 当市では、桑折小児科で1日4名の定員ということです。ちなみに、お隣の西予市では、平成30年4月1日現在、在園児915名の中、病児・病後児保育は、西予市民病院で1日6名の定員とのことです。当然、当市のほうが人口、園児数も多いのですから、当市のほうが少ないということになります。 当市において、病児・病後児保育がふえないのはなぜなのか。また、ふやすためにはどうすればいいのか考えておられますでしょうか、岡田保健福祉部長、お伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 病児・病後児保育事業の展開の支障となる要因は、人材不足、季節、流行状況による利用変動や感染症などの場合の隔離の必要性、キャンセル率が高いことが考えられ、施設数が伸びない最大の理由は、赤字経営になる可能性があるという、リスクに対する不安にあると思われます。 一方で、御指摘のとおり、近年は保護者の働き方も変わり、仕事を急に休むことができず、子供の保育にお困りになる保護者も多くあることから、仕事と子育ての両立支援として、病児保育の需要に応えていかなければならない状況にあることは深く認識しております。病児保育施設数を充実化していかなければならないと考えております。そのためには、現在までに、新規病児保育施設の開設に向けて、関係機関へのアプローチを行っているところでございます。 今後は、病児保育実施に必要な要件を整えるための初期投資に係る補助や人件費、利用変動等によるリスクを含めた運営に係る経費に対する補助について、見直していく必要があると考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 今、補助について、見直す必要性があると言われましたが、市独自の助成とお考えになられているのか、市長にお伺いします。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほど部長が答弁いたしましたとおり、昨年の9月以降、この病児保育についてもしっかり力を入れていこうと、担当課の皆様方におかれましては汗をかいていただいているわけでございますけれども、繰り返しになりますけれども、やはり今の委託料、これは利用者人数で大きくもなるし、小さくもなるという不安的な状況では、なかなか経営に結びつかないという問題があるからこそ、もちろんこれを安定的にしていく国への働きかけというものも、これからより一層していくのと同時に、市としても、なせないというので終わるのではなくて、市として何ができるか、その助成金も含めまして考える時期を今迎えているんだろうと、そういう認識でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 赤字経営になる可能性があるということがネックになっているようです。そのために、市長も民間への助成を考えているということで、大変期待しております。 また、あわせまして、西予市などで、公営で実施している自治体もあるようですので、市独自の助成で、市立宇和島病院での病児・病後児保育の検討をお願いできませんでしょうか、市長にお伺いします。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) これは病院当局との話もありますので、それらも含めまして考えていくべきだと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 子育てと仕事の両立を支援し、子供を生み育てやすい環境づくりを行うことにより、少しでも人口減少に歯どめがかかるのではないかと考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、次に、5歳児健診についてお伺いします。 これは、私たちの子供たちの時代にはなかった健診で、こちらも先般の新人議員の研修時に教えていただきました。 午前中、中平議員が話されましたように、学習障害の勉強会を至誠会で行いましたが、私は残念ながら参加できませんでした。研修時に、この5歳児健診をお聞きしたときから、ここに登壇することがありましたら、ぜひとも聞いてみたいと思った健診です。 この健診は、岡田保健福祉部長が主となり導入され、当市が先進地となっているとお聞きしました。大変すばらしいことです。どのような健診かお伺いするのとともに、どのような支援をされているのかお伺いする予定でしたが、午前中、中平議員の質問にありましたので、何かつけ加えることがありましたら、岡田保健福祉部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) つけ加えるといいますか、平成19年度から実施して10年間になりますので、その10年間の間で対象者は多うございますが、5歳児健診を受けられた方は603名受診をされておりまして、そのうちの約1割の65名の方が、就学前に発達障害に気づくきっかけになったという実績がございますので、それだけ述べさせていただきます。 以上です。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 私が、この健診がすばらしいと思ったのは、幼いうちにその子の特性を知ることにより、問題と思われていた特徴が実は問題ではなく、子供の個性であることに気づき、今後の子供の可能性をさらに広げることにつなげられるということです。 また、保護者の支援にもつながります。就学前にサポートを開始することで、スムーズな就学や不登校への予防、いじめの防止にもつながり、学級崩壊や小1プロブレムに対しても改善が見られるのではないでしょうか。 この健診が始まって10年ということですが、始まったことにより、子供さんや保護者にどのような変化があったのか、岡田保健福祉部長、お聞かせください。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 当初は、5歳児健診の結果に対して不安に思う保護者も少なくなかったと思われますが、平成29年度の対象者アンケート調査によると、多くの保護者が、健診を受けて心配や不安は軽減されたと回答をし、子供に必要な支援の参考になった、アドバイスをもらったので実践していこうと思うなど、肯定的な意見をいただいております。 保護者が困り事に対して具体的なアドバイスを求めることができるなど、一人一人の特性に応じた支援につながっていると考えます。児童につきましては、特性が理解され、スムーズな就学につながっていると感じているところです。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 また、小学校1年生の学級に変化はありましたでしょうか、教育部長。 ○副議長(赤松孝寛君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 小学校1年生の学級に変化があったかという御質問ですけれども、この健診がきっかけで、保護者や指導者が、入学に向けてさまざまな準備ができることも大いにあるものと認識しております。 児童や保護者にとっては、教育相談を受けたり、入学に向けて準備ができたりします。園では、入学までの適切な支援ができたり、小学校への引き続きの準備ができたりします。また、引き継ぎを受けた側の小学校も、入学前に指導や支援の準備ができます。 このように、1年生がスタートする時点で、既によい変化があるものと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 先ほど、岡田保健福祉部長がお答えいただきましたように、この健診は、全ての子供たちが対象となるわけではありません。受けてもらったほうがいいと思われたけれども、受けてもらえなかった方もいらっしゃると思います。そういう子供さんについて、小学校への申し送りはなされていますでしょうか、岡田保健福祉部長。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 5歳児健診では、対象者全員に発育発達について聞き取りをします健康状態調べを送付をし、希望者に健診を実施しておりますが、状態調べの返信がなくても、保健師の経過観察の中で、必要と思われる児童には受診をお勧めしております。 また、状態調べの返信があっても、受診の希望のない児童で必要と思われる児童にも受診をお勧めし、必要な児童が漏れなく健診を受診していただく体制はとっております。 それでも、健診を受診されない児童につきましては、保育園・幼稚園との連携により、教育相談を受けていただくようお勧めをしております。教育相談を受けることで、対象者全員について、小学校への申し送りができていると考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 では、その児童に対しましての対応はなされていますでしょうか、上田教育部長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 各学校には、教員によります特別支援コーディネーターが位置づけられておりまして、発達にかかわることで気になることがある場合、まずはコーディネーターに相談していただくことになります。 小学校に入ってから受けてもらいたい方への措置としましては、コーディネーター等との話し合いの中で、幾つか支援の方向性が見えてくると思いますので、必要があれば関係機関や市の教育相談を紹介します。 保護者の方々には、そのことについて前向きに検討していただきまして、早目に行動に移していただくために手助けをさせていただきたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 低学年からの積み重ねが大切と考えます。その積み重ねこそが学級経営、さらには学校全体の安定をもたらし、学力の向上にもつながりますので、これからもぜひよろしくお願いいたします。 最後に、高等教育について質問します。 市長は、昨年12月定例会において、IPU環太平洋大学短期大学の公立化断念を表明されましたが、その一方で、当市には、ほかに高等教育機関はどれだけあるのか、藤田総務部長、お伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 まず、定義の確認でございますが、高等教育とは、初等教育、中等教育に続くその上位の教育を指し、短期大学を含む大学、高等専門学校、専修学校のうちの一定基準を満たす学校の3つ区分が高等教育機関に該当するというのが一般的な解釈でございます。 この定義に沿って宇和島市内の教育機関を当てはめますと、環太平洋大学短期大学部以外では、宇和島看護専門学校1校がこれに当てはまります。 なお、広い意味におきまして、高等学校卒業後に進み得る教育機関として捉える場合には、愛媛県立宇和島水産高等学校専攻科、南愛媛医療アカデミー、宇和島美容学校、宇和島商業専門学校、宇和島自動車学校、愛媛県立宇和島高等技術専門校の6校が市内にございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 当市には、高等教育機関はIPU短大以外には1つ、また、ほかに広い意味では6機関あるということです。 このいずれも、当市にとりましてなくてはならないものだと思います。また、卒業生がそのまま宇和島市へ多く就職するなどして、地域産業にも多大に貢献をされています。 その中で、設置者が愛媛県以外の学校、宇和島看護専門学校、南愛媛医療アカデミー、宇和島商業専門学校、宇和島美容学校、宇和島自動車学校についての、当市及び南予圏域への貢献についてどのように評価されているのか、藤田総務部長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 まず、宇和島看護専門学校につきましては、平成29年度の卒業生42人のうち19人が宇和島市内、南予地域でいえば、26人が南予圏域内に就職されたと伺っております。卒業生の約半分が宇和島市内、6割の方が南予圏域内に就職をされているということになります。なお、今年度は15人が市立病院に就職をいただいており、新規採用職員34名の4割を超えております。 次に、南愛媛医療アカデミーで申しますと、平成29年度の卒業生14人のうち3人が宇和島市内、南予地域でいいますと7人が南予圏域で就職されたと伺っております。卒業生の2割が宇和島市内、半分が南予圏域内に就職されているということになります。 そのほかの宇和島商業専門学校、宇和島美容学校、宇和島自動車学校については、現在のところお話を伺っておりませんが、いずれも市民、あるいは圏域の方がスキルアップを目指して、身近に学ぶことができる学校として地域に御貢献いただいているとありがたく感じております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 それぞれの学校につきまして、当市は、現在どのような支援をされていますでしょうか、藤田総務部長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長
    ◎総務部長(藤田良君) これらの学校の中では、宇和島看護専門学校に対しまして、看護師の養成により、地域の保健医療の向上に資することを目的として、運営費の一部を補助しております。なお、この補助金につきましては、宇和島看護専門学校の設置当時の経緯から、市が助成を行っているものであります。 なお、このほかの学校につきましては、現在のところ、具体的な支援は行っておりません。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 学校自体にもですが、当市に就職していただける学生に対して、無償の奨学金制度や補助等、さらなる支援はお考えになっているのでしょうか、市長にお伺いしします。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほどの上田議員の御質問にもお答えをさしあげたんですけれども、単なる生徒がこの地域で暮らすだけではなくて、その後、この地域に残っていただける、暮らしていただけるという意味におきましては、大変大事なことだと思っておりますが、先ほど申し上げたとおり、全体像を今、整理しているところですので、今しばらくお待ちください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 現在、検討していらっしゃるとのことですが、検討結果の時期につきましてお考えがあれば教えてください。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 熟慮に熟慮を重ねておりますので、今しばらくお待ちください。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) わかりました。 宇和島看護専門学校、南愛媛医療アカデミー、宇和島美容学校につきましては、それぞれ看護師、作業療法士、美容師という職業に直結する学校です。 学校を卒業し、すぐ入学された方々だけでなく、違う学校に行かれた方々、あるいは一度社会に出られた方々が、再び学び直されているケースも決して少なくありません。 リオオリンピックでも活躍された女子体操選手の村上茉愛さんのお母さんは、子供たちを体操選手にするために仕事をしようと、3番目のお子さんである茉愛さんが生まれた後、専業主婦から美容師になられて5人の子どもさんを育てられています。 学校を卒業して市外に出られた方々に、宇和島市に帰ってきて、自宅から通える場所で学び直しができる学校が当市にはあるというメリットを発信し、宇和島市に帰ってきてもらえればと思います。また、宇和島美容学校は、中学卒業資格で入学できる全国でも数少ない学校の一つであることもつけ加えておきます。 当市に学校があることはUターンだけではなく、Iターンや定住促進にもつながることは言うまでもありません。今後さらなる積極的な情報発信に努めていただけませんでしょうか、藤田総務部長、お伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 今年度実施をいたしますおかえりプロジェクトの中の取り組みの一つといたしまして、「未来へつながる宇和島」配信・サポーター事業というものがございます。これは、宇和島市の高校を卒業した生徒を主な対象とするものではありますが、各種SNSを媒体として展開するため、情報の拡散を期待しております。 この中で、地元の企業情報などとあわせて提供していくほか、効果的な発信方法を検討してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 ぜひ、よろしくお願いいたします。 最後に、質問ではありません。理事者の皆様にお願いがあります。 理事者の皆様の仕事をこの9カ月間見させていただいて、すばらしいお仕事ぶりで感心いたしております。市民のため、行政にしかできない大変な仕事と認識しております。 ただ、私を含めまして市民が理解できないこともあります。できるだけ多くの方にわかってもらうよう、積極的にわかりやすい情報公開・情報提供をしていただきますようお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(赤松孝寛君) 以上で浅田美幸君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の一般質問を終わります。 残りの質問につきましては、明日20日に引き続き行います。 本日は、これにて散会いたします。     午後2時45分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  清家康生          副議長 赤松孝寛          議員  田中秀忠          議員  山本定彦...