宇和島市議会 > 2011-12-07 >
12月07日-02号

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  1. 宇和島市議会 2011-12-07
    12月07日-02号


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    平成23年 12月 定例会平成23年12月宇和島市議会定例会議事日程第2号平成23年12月7日(水)午前10時開議会議録署名人指名一般質問--------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり--------------------出席議員(27名) 1番    正木健三君 2番    赤松孝寛君 3番    安岡義一君 4番    三曳重郎君 5番    椙山義将君 6番    石崎大樹君 7番    岩城泰基君 8番    坂尾 眞君 9番    福島朗伯君10番    我妻正三君11番    松本 孔君12番    木下善二郎君13番    赤松与一君14番    上田富久君15番    大窪美代子君16番    清家康生君17番    兵頭司博君18番    山下良征君19番    藥師寺三行君20番    赤岡盛壽君21番    藤堂武継君22番    土居秀徳君23番    福本義和君24番    小清水千明君25番    三好貞夫君26番    泉 雄二君27番    浅田良治君--------------------欠席議員    なし--------------------説明のため出席した者の職氏名市長             石橋寛久君副市長            岡野 昇君教育長            明神崇彦君病院事業管理者        市川幹郎君総務部長           村上登志雄市民環境部長         山本弥須弘君保健福祉部長         山本金利君産業経済部長         神應幸男君建設部長           水口明彦君教育部長           中原一嘉君水道局長           末廣通正君病院医療行政管理部長     岡崎恵一君総務課長           泉 秀文君財政課長           松田公彦君危機管理課長         井関俊洋君商工観光課長         松本隆夫君企画情報課長         竹葉幸司君農林課長           藥師寺重治君建設課長           島瀬円眞君水産課長           角田 一君--------------------会議に出席した議会事務局職員局長             渡辺邦夫君次長             後藤 稔君次長補佐           藤田 良君議事法制係長         土居広典君主任             上甲由美子君主査             崎山泰慶君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    午前10時00分 開議 ○議長(土居秀徳君) ただいまの出席議員は26名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号により進めます。 本日の会議録署名人に、安岡義一君、三曳重郎君を指名いたします。 それでは、これより一般質問に入ります。 質問は、お手元に配付の発言順位表により順次発言を許します。 なお、議事進行の都合上、発言時間は一問一答方式の場合、質問と答弁の時間を含め1人1時間以内といたします。 この際、申し上げます。議員の皆様は、指定の発言席にて質問を行い、市長並びに理事者に対し、答弁を求める者の指名をお願いいたします。 なお、議員の質問に対する理事者の答弁は、自席にてお願いをいたします。 まず、清家康生君の発言を許します。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 皆さん、おはようございます。自由民主党の清家康生でございます。通告に従いまして、一問一答方式によります一般質問を行いたいというふうに思っております。 ことしも残すところ、あと20日余りということになりました。簡単にことしを振り返りますと、自然の猛威にさらされた、そんな1年だったように思います。2012年、来年こそは穏やかな年でありますことを心から願っているものでございます。 そして、議会の中におきましては、同僚の山内秀樹議員が病気で倒れまして、その後、道、志半ばで亡くなられております。改めまして、この場をかりまして御冥福をお祈りするものでございます。 さて、きょうは2つ質問を用意させていただいております。1つ目が公民館主事の嘱託化について、そしてもう一つが危機管理の充実について、この2つをもって質問をさせていただこうというふうに思っております。 まず、公民館の問題についてなんですけれども、この問題は大きなところで宇和島市の行政改革の一つでありますので、大枠のところで副市長に質問をさせていただきまして、細かな作業的なところでは、教育委員会に質問をさせていただきます。市長におかれましては、最後に総論的なところでの答弁を求めていきたいと思いますので、後ほど質問させていただきます。 さて、この公民館の主事嘱託化についての問題ですけれども、これは2年前の平成21年11月にさかのぼります。市公連の館長部会に対しまして、教育委員会のほうが現在配置しております正規職員を引き揚げまして、その後、嘱託職員を配置させ、今後は業務をやっていこうという旨を館長に伝えたところから始まりでございます。 これに対しまして、各公民館長、強く反発をされました。教育委員会も、この反発がすごい反発でしたので、協議は困難ということで、一時その協議をとめていたんですけれども、ことし9月、市公連の四役会におきまして、再度その協議を再開するという旨を伝えまして今日に至っているところなんですけれども、まず、今回再び協議を始めた経緯、そしてその理由について伺いたいと思います。 副市長。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 岡野副市長。 ◎副市長(岡野昇君) ただいまの清家議員の質問にお答えいたしたいと思います。 少し長くなるかもしれませんが、平成21年11月に、宇和島市のほうから教育委員会のほうに対しまして、公民館主事の嘱託化ということでお願いの文書を流しました。その経緯から少し説明をさせていただきたいというふうに思います。 現在、保育士でありますとか、幼稚園の教諭など、正規の職員が退職された場合に、その退職補充を非正規職員としている現実でありますとか、また、公民館主事の嘱託化ということに対しまして、議員の各位並びに市民の方々から、いろいろな御意見はいただいております。 しかし、御存じのように国の財政状況も非常に厳しい状況で、歳出全般にわたって削減に取り組んでいるのが現実でございます。 宇和島市の財政構造を申し上げますと、歳入で40%の地方交付税に依存をしております。合併算定がえの廃止になりますと、影響といたしましては、平成33年度には23年度ベースで21億円の一般財源の減少がするという可能性がございます。 また、人口の減少でありますとか国の財政健全化のため、交付税でありますとか、補助金が減少していくということが予想されます。宇和島市におきましては、課題に向けた政策を実行しつつ、やはり減収を克服して、財政規模を縮小してでも、持続可能な財政構造はきちんと確立していかなければならないというふうに思っています。 これは、国でもギリシャの債務不履行がありましたように、日本におきましても破綻した市もございます。収入に見合わない支出を継続しておりますと、これはよそ様の話ではなく、どこの自治体においても起こり得る問題であるということを肝に銘じて、財政運営をしていかなければならないというふうに考えております。 今後、市民の皆様からいただきます貴重な税金をどのように配分していくかという判断が、今まで以上に重要になってくると思っております。 3月11日の災害後、災害に対する備えでありますとか、教育、福祉の充実、道路の整備や産業の振興、実施しなければいけない事業は山積みされております。しかし、すべて行うのは不可能でございます。この中で優先的な事業を、どれを優先的にしていくのか、十分に事業効果を検討しながら実施をしていかなければいけない、そういう中では事業をスクラップしたり、運営を効率化して財源を生み出す必要があるというふうに考えております。 このような背景の中で、平成21年11月に教育委員会に対しまして、公民館主事の嘱託化について御検討をお願しますという文書を出しました。 公民館は、地域コミュニティーの社会教育の拠点であり、それぞれの地域の行事でありますとか取り組みにつきましては、その地域の住民の方によって運営されるのも一つの方法ではないかという考えもございます。県内他市におきましても、これが実施されている市町もございます。宇和島市におきましても既に嘱託主事を配置し、支障なく公民館運営がなされている公民館もございます。こういうこともございまして、ぜひ検討をということでお願いをいたしました。 これまでの中で、職員の資質向上のため、公民館勤務を経験させるべきであるという考えもございまして、実際その効果というのも上がっているというふうには考えています。 しかし、先ほど述べましたように、厳しい財政環境の中で宇和島市の将来を考えますと、公民館主事の嘱託化は避けられないというふうに考えております。また、嘱託化に際しましては、生涯学習、いわゆる社会教育が後退しないような方策を担当課と検討していきたいというふうには考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) それでは、副市長に伺いたいと思うんですけれども、今の話ですと、嘱託化に移行をして、その分、浮いた人件費で財政的なものを補っていこうという考え方なんだろうというふうに思うんですけれども、現在、一般職が平均で50名程度退職をされているんだろうというふうに思うんですけれども、それに対して補充として1けた新規採用をしていますけれども、この新規採用1けたは、私、もう限界に来ているんではないかなというふうに思うんですけれども、副市長、いかがでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 岡野副市長。 ◎副市長(岡野昇君) 公民館主事を嘱託化して、その分がこれだけ浮いたということで、その分をどうこうということではございません。市全体の中で考えますと、そういうことも一つの方法として、行革の中で考えていきたいというふうに思っています。 また、その雇用形態がこのままでいいのかということは、また別問題でございます。私としましても、それについては今後やはり検討すべきことは幾つかはあるというふうに考えています。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 私が質問いたしました1けた採用は限界に来ているんではないかという質問に再度答えていただければと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 岡野副市長。 ◎副市長(岡野昇君) 現在のところ1けた採用で、一般行政事務のところは不補充ということもございまして、今まで3人でしていた仕事を2人でというふうなことは十分に考えられます。しかし、出先でありますとか現場の場合は、そういうわけにもいかないということで、嘱託ということで採用しています。そういう中で、正規の職員は減っても、全体で見ますと人数的には減っていないということもございまして、これについても幾らか検討していかなければいけないという問題はあると思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 私は1けた採用、もうかなり厳しい状況になっているんだと思います。だからこそ今回、地域を巻き込んだこのような問題が語られ始めたんじゃないかなというふうに思いますので、そのあたりは十分に認識をしていただかなくてはならないところなのかというふうに思います。 質問を続けます。副市長に伺いますけれども、先ほど財政的な状況を言われましたけれども、10年後、その財政状況というものはある程度見えてはくるんですけれども、一方、10年後の宇和島市、とりわけ中心街と言われます地域、どのような状態になっているのか、どのように想像されますか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 岡野副市長。 ◎副市長(岡野昇君) 非常に厳しい状況になっているというふうに私は思っています。このままの人口でも推移は難しいということで、地域の中もこのままではいけないというふうな状態が続くんじゃないかというふうに思っています。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) その認識は全く私と同感でございます。 それでは、少し教育委員会に質問を振りたいと思います。 現在、教育委員会、統廃合を推進するということで、その対象になっています地区に入りまして説明会を実施していると思うんですけれども、地域の方が統廃合に対して難色を示す大きな理由というのは何でしょうか。これは教育長、よろしいですか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(土居秀徳君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 現在、統廃合について説明させていただいております地域におきましては、やはり一番心配されておりますことは、地域が疲弊するんではなかろうか、地域の核である学校がなくなれば、さらに地域が廃れると、そういうことを一番考えられておると思っております。ただ、統合に御理解いただいたところにつきましては、子供たちの将来のことを考えていただいて、子供たちがある程度の規模の中で学習していくこと、勉強していくことが大事であるという御理解をいただいて、統合に賛同いただいたと考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 今言われた地域の方々が最大に心配されるのは、地域コミュニティーの低下なんだろうと思いますけれども、それに対する具体策、ありますでしょうか。 ○議長(土居秀徳君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 統廃合につきましては、御承知のように、もう学校がなくなるということで、その後の学校の敷地、校舎、体育館等をいかに利活用するかということが、地域の方々にとっては一番の問題であると思っております。体育館等につきましては、あってはなりませんが、大災害等の後、避難場所、避難生活するところで活用していただけるだろうと思いますし、グラウンドにつきましては、地域の方々の老人会等の運動等にも活用していただけるんじゃなかろうかと思います。 そのほかにつきましては、今のところ具体的にこういうことで活用したらいいというようなことは、教育委員会としても持っておりませんし、今後、地域の方々の御意見を伺いながら他の部局とも検討させていただいて、いかに地域のそういう学校跡地を利用するかということを検討していかなくちゃいけないと考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) ただいまの教育長の答弁は、今後の施設利用に対する課題でありまして、これからの地域コミュニティーの抜本的な具体策ではないような気がいたします。 それでは、次は市民環境部長に伺いますけれども、現在、宇和島市に限界集落の数が幾つあるのか、そして10年後、どのような推移をたどるのか伺いたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 山本市民環境部長。 ◎市民環境部長山本弥須弘君) 限界集落、いわゆる住民の50%以上が65歳以上含め、共同体としての機能が果たしづらいという集落をいうとされております。 11月末現在で、宇和島市の山間部、島嶼部における限界集落等に該当すると思われる地区は33カ所、全集落に含める割合につきましては10%程度となっております。それから、今後の10年間の動向につきまして、これらにつきましては、死亡とか転入とか転出とか不確定要素がいろいろありまして、把握は実際困難でありますが、5年前の限界集落の数値と比較しまして将来を予測いたしますと、33カ所から47、率にいたしましたら10%から14.4%にふえるんではなかろうかと推測をいたしております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) この限界集落の問題はかなり多岐にわたってまいりますので、これも副市長に答弁をいただければというふうに思うんですけれども、これから限界集落を防ぐための具体的な施策、それと今言われました33カ所の限界集落、この地域コミュニティーの低下を防ぐための具体的な施策、何かありましたら答えていただければと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 岡野副市長。 ◎副市長(岡野昇君) 私の今の頭の中には、これといったいい施策はございません。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) まさにそのとおりだと思います。現在の宇和島市にこれといった特効薬がないのが実情だというふうに思っております。 現在、当市は、いわゆる少子高齢化の波にもうどっぷりとつかってしまっております。3月になりますと、高校を卒業した子供たちが雇用の場がないということで、このまちを後にしていきます。それに加えて自然減、これを合計しましたら、この宇和島市は年間に1,000人の人口が減っているということでございます。これは10年後、この推移が続きますと、この宇和島市はとんでもないことになるんやないか、そんな心配をしております。 だからこそ、今公民館の重要性というものが叫ばれているんだろうと私は認識をいたしております。これから公民館のあり方について、公民館は地域の核になって地域コミュニティーを発信していかなければならない。教育長は今後の公民館の役割をどのように認識されているでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 教育委員会といたしましては、学校の統廃合を進めておるそういう最中でございますので、地域の公民館は、統廃合の後、閉校になった地域につきましては、唯一公民館が地域のコミュニティーの一番大切な機関であると考えております。そのことにつきましては、教育長といたしましても、嘱託化と絡めますと大変憂慮をいたしておりましたけれども、先ほど副市長も答弁されましたように、5年先10年先のことを考えますと、やはりある程度、教育委員会としても、嘱託化について御理解のいただけるところから進めていかなくちゃいけないと考えて、今協議をいたしているところでございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) それでは副市長、そして教育長の答弁を踏まえながら次の質問に移ってまいりたいというふうに思っております。 それでは、中原教育部長に伺いますけれども、今回教育委員会が示しました嘱託化計画の中身について、概要について説明をいただければと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) 教育委員会の案といたしまして、各公民館の館長さんのほうに説明をさせていただきました。 その計画につきましては、まず館長さんの方の一番の懸念材料であります公民館の機能、事業の停滞を招かないために嘱託主事への支援・指導体制につきまして、嘱託化後の社会教育の取り組み、運営体制について提案をさせていただきました。具体的に申し上げましたら、正規職員の社会教育、公民館経験者を嘱託化とともに数名配置をいたしまして、その後の指導に当たるというものでございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 私の手元にもその計画案というものがあるんですけれども、気になるところから質問をさせていただこうというふうに思っております。 まず気になりますのが、この中にこう書いてあるんですよね。「公民館として果たす役割は同じであり、正規の主事であっても嘱託の主事であっても同様の職務を遂行しております」とあるんですけれども、この考え、私は適切ではないというふうに思っております。 公民館というものは、図書館でも体育館でもないわけです。公民館には、その地域の歴史的な背景があります。そして文化的な背景もある。さらにもっと言えば、地域の方々の思いの詰まった施設でございます。公民館それぞれによって特色が違う、地域の方々が求めるものも違います。それを一概に取り上げて、取りまとめて議論をしていこう、そこに私は問題があるんじゃないかというふうに思うんですけれども、中原部長、いかがでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) 現在、地区公民館32館ございます。そのうち正職員の主事が25館、嘱託主事、これは分館も含めますが5館あります。当然、嘱託化公民館であろうが正規職員の公民館であろうが、公民館の予算はもちろん、事業についても変わりなく同様の職務を行っております。現在まで嘱託主事への苦情等はありません。また、各公民館からの事業報告につきましても、それぞれの中身まで評価はできかねますが、同規模公民館での事業実績を見ても、利用状況、事業の概要等、実施回数、また貸し館等につきましても、利用状況について同様の職務を行っていると考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 私が文化的・歴史的背景があると言うのは、事業の回数とか予算の消化ではないんですよ。その事業の中身がどうなのか、そしてその事業が地域に与える影響はどうなのか、その辺は全く違うということを私は言いたかったんですね。 そして、もう一つ重ねて中原部長に聞いていきますけれども、御理解を得られたところから順次嘱託化へと移行するというところがあるんですけれども、私の持論から言えば、順次に嘱託化にするという考え方はないんですよね。逆に今5つの嘱託化で事業を進めている公民館も、10年後、15年後のことを考えれば正規職員を配置するべきだと私は思っているほうなんです。ただ、その5つの公民館にも、先ほど私が述べたように、さまざまな歴史の背景がありますので、私がそうするべきだ、そうしなさいという立場でもありませんので、あえて言いませんけれども、ただ、この機に5つの公民館から、うちも正規職員を置くべきなんだというような声が上がれば、私はその公民館を応援していきたいというふうに思っております。 そして今回の議論は、25館できているから5館できるんだとまだ言うのであれば、百歩譲って公民館の館長の皆さんもテーブルにのる可能性は考えられるんですけれども、今回は5館できているから25館ができるんだというような発想から始まったんじゃ、私は説得力に欠けると思うんですけれども、中原部長、いかがでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) その件につきましては、私もはっきりようお答えはいたしませんが、実は私も二十数年前、吉田地区の公民館の主事をさせていただきました。いろいろ地域の方とつながりがありまして、初めはちょっとマイナスを考えたこともありましたが、結果今はプラスになっておるような気がいたします。そういうことを言われましたら、ちょっと後で皆さんに怒られるかもしれんのですが、議員のおっしゃるとおり、なかなか申し上げにくいんですが、ということです。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 次の質問に移ります。 次に、募集方法について質問をいたしたいと思うんですけれども、できるだけ地区内からの応募となる募集要件を設定するというふうに書き込んでいるんですけれども、これも続けてになりますけれども、中原部長、現実的にこれ可能なことなんでしょうか。 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) 原則的には公募が基本ではございますが、採用後、宇和島市に住む健康な方という条件、また、公民館の性格上、緊急時に対応可能な方とかいうことで、地元の公民館校区内からの人選がもらえるんではないかというふうには考えております。 公民館は、地域コミュニティーの拠点施設であります。それぞれの地域の行事や取り組みは、その地域の住民の方によって運営されるというのが望ましいと思っております。そういう意味での地元採用ということで、地元に人材がいなければ、例えば吉田であれば吉田地区内、もしなければ宇和島市全域ということで採用となるというふうに考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 私は、地元採用というものは絶対無理だとは言い切りませんけれども、非常に困難をきわめるんではないかというふうに思っております。 そして、次は副市長に伺いたいと思うんですけれども、市長部局からの文書にこう書かれているんですよね。「公民館は、地域団体活動や地元住民のコミュニケーションの拠点であり、夜間勤務や土日勤務が多いことから、若く有能な公民館主事の確保が必要である。また、地域住民との協働や活動を円滑に推進するためにも、できる限り地元住民から採用することが望ましい」とありますけれども、私はこの条件をクリアできるのは地域の中ではなくて、本庁・支所の中にいると思うんですけれども、副市長、いかがでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 岡野副市長。 ◎副市長(岡野昇君) ただいまの清家議員の中で、私から教育委員会へ出した文書というのは私も手元に今持っているんですが、そういう趣旨のことではなく、先ほどちょっと言わせていただいたお願い文書になっております。どこで入手されたかわかりませんけれども、私が教育委員会へ出した文書については、公民館主事の嘱託職員での対応についてということで、宇和島市の現実を述べて、その後、現在こういう状況ですので、ぜひ御協力をお願いしたいというふうな趣旨の文書で教育委員会のほうへ流しました。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 文書の出どころがどこから入手したという話になりましたら、ここではまた前向きな話になりませんので、ここはちょっと副市長、控えたほうがいいですね。 それでは、教育委員会に全く同じ質問をさせていただくんですけれども、地元採用ということになれば、私が今読み上げたその条件にクリアできる方を求められるわけでしょうか。中原部長に。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) 先ほど私も申しましたとおり、原則は公募が基本でありますが、できるだけ地元のほうからの採用を考えたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 嘱託職員採用ということで今議論をさせていただいているんですけれども、実際に今5つの公民館が嘱託で事業を実施しているんですけれども、5つのうちの1つが、つい最近も4月に採用した職員、数カ月後にやめられております、穴あけています。そういったことも含めて、嘱託職員が現実的に公民館事業に携わっていっていいのか悪いのか、それはもう一度、再度しっかりと考えていかなければいけないところなんじゃないかというふうに私は思っておりますので、そのあたりの検討はさらに詰めていっていただきたいというふうに思っております。 そして、今私が読み上げましたように、例えば地元に若くて有能な人材がいると仮定して、これから議論させていただこうと思うんですけれども、嘱託化というものは60歳までの定年ですよね。そうなれば、そこで嘱託化を雇用すれば、その若くて有能な方は、その公民館に10年もしくは20年勤めることになります。同じ環境の中で身を置くということは、幾ら有能な方であってもある程度の弊害というものは出てくるんだろうと思っております。例えば、事務が煩雑になるであろうとか、また協働以上のなれ合いというものが地元の方と出てきてしまって、社会教育の推進というものに支障を来すおそれがあるんじゃないかというふうに思うんですけれども、中原教育部長、いかがですか。 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) 心配しておりますが、館長部会での意見としても、長年同一公民館での勤務によって、マンネリ化等による公民館活動の停滞、また弊害の部分の指摘がありました。嘱託公民館主事として、一つの公民館勤務条件としての採用ではないので、人事異動につきましても地区内での異動については可能であると思います。今後については検討の材料になると思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 今、地区内でのローテーションですかね、そういったものも今後の検討ということを言われたんですけれども、ちょっとそこに触れたいと思うんです。 例えば私、吉田町出身ですので、吉田町のことを例に挙げて質問をさせていただけたらというふうに思うんですけれども、今、吉田町5つの校区があります。そして5つの公民館がそれぞれに配置されているということ。その中で、先ほど地元の方を優先的に採用する方法もあるんだということを言われたんですけれども、当然そういう要綱が中にあれば、それぞれの校区、公民館から、この方いいですよ、そんな推薦、声上がってきますよ。そうなったら、行政もその声を決して私は無下にできないというふうに思うんですよね。そうなってその方を雇用すると、そうなった場合はその公民館に雇用した、そういう認識を地元の方は持たれるわけですよ。 そういった雇用がありながら、私はローテーションというものは非常に難しいと思うんですけれども、中原部長、今後の検討材料として、ひとつ発言をいただければと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) 非常に難しいと思います。恐らく地元の方は、地元雇用ということになれば、例えば吉田地区ですが、議員のおられる立間地区、地元といったらもう立間地区というふうに考える方が多くなると思います。先ほど申しましたとおり原則公募ですが、そういうふうなことで募集をいたしましたら、かなりの方がそういうふうに思われておると思いますので、相当難しくなるとは思いますが、館長さん、またそれぞれ地域の方と相談をさせていただいて、検討したいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 今言われたように、かなり厳しい状況になるんだろうと思います。地元採用というものを前提とした雇用の中で、ローテーションというのは非常に難しい。ただ、長きにわたって同じ館の中に、同じ環境の中に職員を置くということは、私が言ったような弊害も出るということです。 それともう一つ、地元採用というものをやめまして、大きなところでの採用ということになれば、これは地元のほうからまた違う意味での地元無視だという反発の声が上がってきます。どれをとっても、なかなか厳しい八方ふさがりの状況の中での雇用になるというふうに私は認識いたしております。 このようなローテーションを組んでいくことは私は必要なんだろうと思います。それができるのが今の体制の正規職員の配置だからできるんだろうと思います。今3年ですよね、長くて4年、だからこそ、その期間、ちょうどいいんですよね。いい意味の地元との距離感や緊張感を持って、その社会教育の推進に全力を挙げることができる、これが正規職員であるよさだと思います。そして、ローテーションをすることでいいのは、主事がかわりますと、やはり新しい風がその館に吹き込んでくるんですね。新しい風が入ってくると、やはりそれを公民館の中で生かしていく、そういう流れの中でこれまで公民館は充実し、常に成長してきたという、その流れも十分に認識をしていただきたいというふうに思っております。 次に、これは地元の方が一番心配されるところなんですけれども、公民館から正規職員を引き揚げますと、行政と公民館との間に距離ができてしまうんじゃないかという、そんな心配があるんですけれども、これに対しては、中原部長、いかがでしょうか。 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) 嘱託職員も公務員であります。市の職員であると思っております。指導・支援体制により対応可能と考えております。引き続き体制充実、研修の強化等々で、行政との距離は近づいていくんではないかと考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 私は嘱託職員は無能だということを言っているわけではございません。嘱託職員と正規職員の違い、それは言うまでもなく責任と、そして役割なんだと思います。嘱託職員に研修をして、すばらしい人材をつくり上げた、だからいいんじゃないかじゃないんですよね。そのあたりの役割分担と責任というものが大きなところなんだというふうに私は思っております。 今、合併をいたしまして、特に3支所がかなり機能が低下したということで、私も議員をしていまして、地元からかなり厳しいおしかりを受けているんですけれども、ただ、その不満の声というものがさらに大きくならないのは、やはり公民館の機能というものを維持し続けているからなんだというふうに私は思っております。 一般の方でいいますと、役場に行かれる方というのは、年に10回行かれる方、そうはいないと思うんですけれども、公民館の施設は行事ごとがなくとも情報の交換の場として、足しげく地元の方は通われます。そして、その情報の交換の輪の中にいるのが、公民館長であり公民館主事なんですね。公民館主事が正職員であるからこそ、伝えることのできる内容というのはあるんですよね。正規職員だからこそ、地域の方が言えることというのはあるんですね。それは、十分に認識をしていただきたいと思います。 そして、そういったことで主事が地元の方と触れ合える、このことは職員にとっても大きな経験になります。各行事を通じまして、汗をかいて知恵を絞ること、これはかけがえのない現場を知る経験になるんですね、主事さんは。そして、その主事が本庁に帰り、支所に帰る、そして一般職の事務をつかさどるときに、本来行政の役割である住民目線の仕事ができるんだというふうに私は思っています。 地元では、主事さん、3年、4年終えまして次に異動するとき、送別会するんですよね。送別会をして、次の日、主事さん荷物まとめて事務所を出ていかれるんですけれども、皆さん、家族がどこかに行ってしまうような、何かしら心寂しい感覚で見送ったりするんです。特にお年寄りの方なんか、お世話してますんで、主事は、涙流される方もおられますよ。 ここで改めて聞くんですけれども、公民館主事を経験された中原部長、公民館主事で培ったものというのは何でしょうか。 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) 私も地域の公民館を2年と中央公民館2年、合わせて4年間経験させていただきました。経験することによりまして、地域を知りまして、住民の顔も知りました。また、つながりもできたことが一番財産になったと思っております。そして、地域の公民館で事業をいたしました子供活動等に、ちょっとお話しさせていただきますが、小学校3年生、4年生を対象に1年間一緒に事業をさせていただきました。私が喜佐方公民館を去るときには、子供たちから手紙をいただきました。すみません、ちょっと涙が出そうになります。非常に大切な手紙で、いまだにのけております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 教育長、今、中原部長、感きわまってますよ。そういった経験をもっともっとほかの職員にもさせてくれませんか。教育長、いかがですか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 私は公民館主事の経験はございませんけれども、中原部長の気持ちは十分わかるつもりでございます。 基本的なこととして、教育委員会といたしましては、すべての公民館を嘱託化するつもりはございません。館長さんの一番の願いは、想像ですけれども、とにかくちょっと極端なことを言いますけれども、仕事ができる、できんというよりも、地域の方々といかにつながって仕事をしてくれるかということが、館長さんとしては一番気にしておられることではなかろうかと思います。清家議員の今まで言われましたことにつきましては、今後、教育委員会といたしまして、館長さん方といろいろ協議をさせていただいて、検討していきたいと考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) それでは、次の質問に移りたいと思います。 各公民館長に対しての説明というものが一応終わったと聞いているんですけれども、各公民館長の反応というものを教えていただければと思います。これは中原部長でよろしいですか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) 反応と申しますか、地域経済の低迷、市税の減少や交付税の減額等、今後の宇和島の行政運営を考えた上での嘱託化につきましては、ある一定の理解はいただいておりますが、公民館長部会の総意といたしましては、嘱託化については反対というふうな意見をいただいております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 私が聞き及んでおりますのも、今、中原部長が言われておりましたことと同じでございます。全会一致で今回のことに対しましては反対するということでございます。この全会一致というものを重たく感じていただきたいというふうに思います。 続きまして、今後のタイムスケジュールについて、これも中原部長でよろしいですか。 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) タイムスケジュールといいますか、この嘱託化につきましては公民館の連絡協議会、運営審議会等、当然住民の御理解が不可欠であると考えております。24年4月から御理解、御了解をいただいた公民館から実施できればというふうに考えております。今後とも公民館の連絡協議会等々、協議を重ねてまいりたいと考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 石橋市長、お待たせいたしました。私と理事者とのやりとりを聞いて、そして市長の思いも込めまして、総論的な立場での答弁を求めたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 公民館主事の問題、当然市政としても大変大きな課題であるというふうには思っております。その中で、これからの宇和島市をにらんだときの効率化というところ等を中心として検討したときに、公民館の主事を嘱託化したらどうかという案で、そういう方向でまず進んでみようということで、21年度から提案をさせていただいているということです。ただ一方で、今まで議員さんの質問、そして答弁等で出てきたように、いろいろ考えなければいけない問題もあるというふうに思います。 ただ一方で、議員さんも言われておりましたとおり、公民館の役割ということは、地域のそれぞれの、より小さな地域での歴史、文化、そして地域性というところを今後生かしながら活動をやっていくというのが大きな趣旨であろうというふうに思いました。その趣旨からすると、地域にそういうことを、生まれ育って、知った人がやるのも決して悪くはないというふうには思っております。 行政が広くなりましたので、今正職をやりますと、旧の宇和島市で採用した職員を吉田に持っていくとか、津島に持っていくということも必要になってくるということになってきまして、そうなると、なかなか地域との歴史、文化、生まれ育って肌で感じたところというのがなかなか欠けているところもありますので、そういう意味で補うとすれば、地域の方がいいということも言えるとは思います。 ただ一方で、公民館、今のままでいきますと、1つの公民館で採用すると異動がなかなか難しくなると、議員の御指摘のとおりでありまして、そんなときに、やはり何でも、権腐十年といいますか、長いところに1カ所おると新鮮味もなくなってきて、新しいことにも挑めなくなってくる、地域の発展等、そういうことでつかえてくるところもあるんではないか。そうすると異動等も考えなければいけない。 それともう一つは、私としても、主事といいながら、今の嘱託制度のままでは、なかなか給与制度等、将来を見通して、これを真剣にやっていこうという人材が本当にあらわれるかというところの問題点もあるなということは認識しております。 それと、もう一つ大きな課題というのは、やっぱり地域の方々は、先ほどこれも出ましたけれども、正規の職員が来てくれるということにおいて行政とのつながりが保たれているという心理的な安心感、そういうのがあるんではないかというふうには私も思っております。 そういうところに対するお答えというところも含めて、我々としてはどうしていったらいいのかということを決断しなければいけないとは思うんですが、まだまだ最終的な決断というところには至らない、今話し合いというところで、嘱託化をできるところからやらせていただきたいという申し入れをしているということでございまして、その両方からやっぱり切り口、いい解決方法を私としては出していきたいというふうには思っております。 その現実的なところも、私としても市長という立場でやっていかなければならない時期になりつつあるな、特に待遇面等の改善ということについては、やっぱり踏み切っていかなければいけないんではないかというふうに思っておりまして、そういうことを含めながら、館長さん等の地域の方々の御理解が得られたところでは、嘱託化も取り入れていきたいというのが、私の今の対応ということで御理解をしておいていただいたらと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 合併をいたしまして、もう7年が経過をいたしました。合併前に、合併後は決してサービスの低下を招かないために、サービスは高いところに合わすというのが合併前のうたい文句でありました。しかし、ふたをあけてみれば、すべてそうであるかといえば必ずしもそうではない。 これに対しまして、市民の方々、不平不満を言いながらも受け入れてこられたのが現状です。これはなぜなのか、これは宇和島市民が賢明だからですよ。財政状況というのを市民の方は知っているんですね。そして、我慢をしていただいて、理解はできないけれども、受け入れていただいているというのが実情です。 石橋市長、少し今回の問題は、私、肌で感じるんですけれども、様相が違うようでございます。間違いのない判断というものを、決断というものを、検討には検討を重ねながら導いていただきたいと、そのことを申し伝えておきたいと思います。 以上で、公民館についての質問は終わりたいというふうに思います。 次に、危機管理体制の充実について質問をさせていただきたいというふうに思っております。 あの東日本大震災から9カ月が経過をしようとしていますけれども、その間、当市があの震災から学び、教訓として取り入れてきた事業について、何点かに絞って質問をさせていただこうというふうに思っております。 中でも、一時避難場所の確認と来年3月に実施されます防災訓練について、質問をしていこうと思います。 この一時避難場所についてでありますけれども、9月の答弁で井関危機管理課長、自治会の場所というものは総体的に確認はできたんですけれども、小学校、中学校、そして保育園がまだですよということであったんですけれども、教育委員会、小学校、中学校の現状、どのようになっていますか、一時避難場所の。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 幼稚園を含めまして小・中学校それぞれ学校で、PTAの役員の方々、一部の方ですけれども御指導いただいて、子供たちが学校にいる場合の避難場所というのは、それぞれの学校すべて特定させていただいております。ただ、その場所が避難場所として適当かどうかということにつきましては、危機管理課のほうにお願いいたしまして、現在検討をしていただいているところでございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 井関危機管理課長に伺いますけれども、その検討、進捗状況を伺いたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 井関危機管理課長。 ◎危機管理課長(井関俊洋君) 自治会が設定しております津波一時避難場所については全部完了しておりますが、小学校、中学校、保育園等の指定されております避難場所につきましては、45カ所、まだ未調査の状況でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 続けて保育園の状況を伺います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 山本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(山本金利君) 保育園の取り組みでございますが、保育園では、危機管理課が定めました津波一時避難場所一覧をもとに、津波の際の一時避難場所につきまして、公立・私立を含めて確認作業を進めております。市の指定する津波一時避難場所以外に保育園が独自に避難場所を定めている場合は、海抜20メートル以上あるか否か、ない場合には対応策の有無を含めて現在確認をしております。 また、津波以外の災害につきましても、大雨、洪水等による避難収容施設についてもあわせて把握をして、震災後策定をいたしました宇和島市の公立保育園災害対応マニュアルに即した形で対応ができるよう現在作業を進めておりまして、保育園には12月9日までに確認をするように現在指示をしているところでございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 市長に伺いますけれども、今の答弁、小学校、中学校、保育園、すべて9カ月たった今もなお暫定的な状況にあるということに対して、市長、どう思われますか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 私も叱咤激励して、早く現地調査も含めてやるように指示はしております。ただ、職員もほかの業務があるというところで、おくれているというところで、大変私としても申しわけなく思っておりますけれども、少なくとも年明け前後にはすべて完了するようにやっていきたいというふうに思っています。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 私どもが東日本大震災から一番に学ばなくてはならないのは、子供たちをどう逃がすか、それが優先順位の最も高いところに私はあるんだろうと思っております。 よく言われます釜石市の小・中学生3,000人が無事生還しております、大津波から。一方で、宮城県の大川小学校、68名の子供たちが犠牲になっております。釜石市の小学校、中学校におきましては、群馬大学から教授を呼びまして、地道な防災教育というもののその歴史がそうさせたんだろうというふうに思っております。そして、大川小学校につきましては、地震発生後、グラウンドに子供たち、そして地元の方が集まったそうです。その中で、学校の先生は山へ逃げるべきなんだ、そんなことを言ったそうです。でも地元の方は、ここまで津波は来ないから大丈夫だ、そんな口論が始まったそうです。これは、生還した子供が証言していることなんですけれども。その後、この大川小学校を検証してみれば、一時避難場所の確定ができていなかった、それが明らかになっております。 私どもは、この2つの出来事から、しっかりと多くのことを学ぶべきだというふうに思っております。家庭から大切な子供を預かっている、その子供たちを確実に高台へ逃がして、そして元気な姿で保護者へお返しする、このことに対しては要望というよりも、さらなる要望ということで申し伝えたいと思いますけれども、早急な対応を求めておきたいというふうに思っております。 次に、危機管理課が一時避難場所、避難経路、地元の方と一緒になって調査をしていますけれども、その一時避難場所、経路、歩いて、現場に立って、その環境、気づいたこと、どのような環境でしたか。その環境の現状を伺います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 井関危機管理課長。 ◎危機管理課長(井関俊洋君) 津波の一時避難場所の現地調査で感じたことにつきましては、津波からの避難では高台への避難が第一と考えておりますが、高台への避難は急峻なところが多くあり、要援護者の避難が困難な場所も多く存在しております。高台へ上る道さえなく、近くに高台もなく、避難場所の選定に苦慮している地域もございます。 さらに、当市には土砂危険箇所が多数存在しており、津波避難場所の多くは土砂危険箇所に位置しております。地震の揺れや風水害により土砂災害が津波と同時に発生した場合の避難が困難なことも懸念されているところでございます。避難場所だけでなく避難経路も問題があり、避難路もまだ未整備、未舗装であり、街灯も未設置のところも多くあり、特に夜間や要援護者の避難が困難な状況がございます。避難ができましても高台には屋内施設がほとんどなく、特に荒天時等におきまして長時間避難することが困難な状況というふうに考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 市長に伺いますけれども、このような環境整備、街灯であるとか、手すり、階段。これに対して、市が今後どのように携わっていくのかを伺いたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 避難場所に至るところのルートの整備とか避難場所での街灯とかいうことも含めて、私としてもできるだけ早く整備をしたいというふうには思っております。特に御存じのとおり、県のほうもこういう避難場所等に対する財政的な支援もするということも予算化されているようでございますので、それも利用しながら、また、国の制度等も利用しながら、できるだけ負担を省きながら、でも負担をせざるを得ないところは負担もしながら、必要なことはできるだけ早くやっていこうというふうに思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 清家康生君。 ◆16番議員(清家康生君) 来年の3月に全市挙げての避難訓練が実施されるというふうなことを聞いておるんですけれども、この避難訓練を実施した後に、かなり多くの市民の方々の要望というものが、また行政のほうに上がってこようかというふうに思っております。自治会もこのような経済状況でございますので、そこまで手を加えるだけの経済的なゆとりも私はないんだろうと思っておりますので、行政がしっかりとそのあたりは考えていただきたいと思います。 このことに関しましては、愛南町がもう既に着手をしているようでございますので、参考にしていただきながら、一日も早い予算の計上を求めておきたいというふうに思います。 以上をもちまして、質問を終わりたくはないんですけれども、もう時間が来てまいりましたので、これで終わりたいとは思いますけれども、私がきょう防災と教育というものを取り上げて質問をさせていただいたんですけれども、この2つは相関連していると思います。防災で言われる自助・共助・公助ですね、そのうちの共助と公助、これはもうきずなで結ばれていなくては役割が果たせないものだと思っております。そのきずなというものをさらに推進し、強いものにしていくのは、やはりこれからは公民館だというふうに思っております。 そのことを最後に一言申し添えまして、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
    ○議長(土居秀徳君) 以上で清家康生君の質問を終わります。 次に、福島朗伯君の発言を許します。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) おはようございます。 日本人として忘れてはいけない、忘れられないあの東北大震災から、はや9カ月が経過をいたしました。月日のたつのは早いものでございまして、ことしも残すところあと20日余りとなってまいりました。 自民党昴志会の福島です。通告に従いまして、一問一答方式で質問をさせていただきます。市の理事者の皆様方の明快なる御答弁のほどをよろしくお願いを申し上げたいと思います。 まず、教科書採択検定問題について御質問をさせていただきたいと思います。 この教科書問題につきましては、教科書採択は全教科あるわけでございまして、幅広いわけでございますけれども、きょうは特に新聞紙上をにぎわわせております中学校の歴史、公民に絞って質問をさせていただきたいと思います。 この教科書採択につきましては、当宇和島市は非公開で行われておりまして、私ども議員にも、また市の理事者にも、その内容については情報公開がございません。したがいまして、教育委員会、市長を除く他の理事者、そして議員の皆さんもこの問題は余り詳しく御存じではないと思いますので、お手元にきょうは2部資料をそろえさせていただきました。きょうはこの資料を通しながら質問をさせていただきます。議員の皆様も、ぜひ教科書採択について御理解をいただければと思います。 さて、東日本大震災の衝撃がいまだ覚めやらぬ3月末、平成24年4月から使われる中学校教科書の検定結果が発表されました。今回検定を通過した教科書は、歴史、公民ともに東京書籍、帝国書院、日本文教出版、教育出版、清水書院、育鵬社、自由社の7社でありました。 教科書検定は原則として4年に1度行われますが、今回の検定はこれまでと大きく事情が異なっております。というのも、今回の教科書検定は、平成18年に教育基本法が改正され、その新教育基本法と学習指導要領のもとでの初の検定であったということではないでしょうか。御存じのように新教育基本法では、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育の推進がうたわれ、教育の目的として、国家及び社会の形成者として必要な資質を育成することや、伝統と文化を尊重し、それをはぐくんできた我が国と領土を愛することも明記されました。それゆえに、教科書も変わるのではないかと期待する向きもないわけではなかったように思います。 どの教科書が教育基本法や学習指導要領の趣旨に沿った教科書なのか、また国民にとって、この子供たちに最も適した教科書はどれなのかを考え、決定することが重要なことだと思われます。その結果、我が宇和島市では6月3日、8月22日の教科書採択協議会において、社会科歴史は東京書籍、社会公民では日本文教出版を採択されたわけであります。 さて、教育基本法と学習指導要領が新しくなったのは安倍内閣のときでしたが、なぜそれらを新しくしたかといえば、それは、それまでの教科書が悪い方向にどんどん偏ったからだと思います。私は、本年の教科書採択年には、社会科の教科書が改善されるものと期待しておりました。しかし、それは変わらなかったわけであります。そこで、なぜ変わらなかったのかを独自に調査をいたしました。 お手元に配った資料をごらんください。自民党がつくった「新教育基本法が示す愛国心、道徳心を育む教科書を子どもたちへ」という中学校教科書7社の比較調査の資料であります。 まず、2ページをあけてください。まず、1の①、我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を前提に国際社会に生きる観点から記述されているかという項目に対し、自民党の評価では宇和島市が現在使っている東京書籍、表の右から2番目はゼロ点と大変低い評価となっております。 次に、3ページ3の①、学習指導要領どおり大和朝廷と記載されているかでは、東京書籍は大和政権と記載し、大和朝廷と記載されておりません。 また、4の国家、社会、文化の発展に尽くした人物に13人のリストがありますが、宇和島市が採択しております東京書籍は、わずか5人と大変少ないことがわかります。 次に、公民の分野ですが、ここからは宇和島市は日本文教出版を採用しているわけですが、一番右です、4ページです、6の我が国の伝統と文化について、次の7の国旗・国歌の尊重と国際儀礼についても、日本文教出版は高い評価ではありません。 5ページの8、我が国の領土領域についてをごらんください。宇和島市が現在使っている日本文教出版は、何と北方領土が不法に占拠されているとの記述がありません。 そして、6ページ9の自衛隊の役割と国際貢献についてですが、日本文教出版は、自衛隊が我が国の防衛や世界の平和と安全に果たしている役割について、記述はなしということになっております。 このような社会科の歴史や公民の教科書が現在宇和島市で使われ、これからも使われようとしていることに、私は甚だ強い怒りを感じるわけであります。今までの表で説明をしてきた全部を取り上げて質問するわけにはいきませんので、この6ページの9の自衛隊の役割と国際貢献について、少し詳しく私の意見を述べさせていただき、市長、教育長に質問をさせていただきます。 学習指導要領は、防衛について「日本国憲法の平和主義について理解を深め、我が国の安全と防衛及び国際貢献について考えさせる」と記し、それを受けて同解説には、自衛隊が我が国の防衛や国際社会の平和と安全維持のために果たしている役割や、我が国が行っている世界の平和と人類の福祉に貢献しているさまざまな国際貢献について考えさせるとあります。しかし、既存の自衛隊に関する記述は、こうした趣旨とは遠くかけ離れております。 そもそも教育出版と日本文教出版は、防衛という自衛隊の果たしている役割の記述がありません。他の既存3社も、日本は国を防衛するために自衛隊を持っています、日本の安全を保つことを任務として発足等、記するのみであります。 その一方で、次のような自衛隊違憲の紹介にかなりの字数を費やしております。戦争の放棄と戦力の不保持、交戦権の否認を定めた憲法9条ですが、自衛隊が平和主義に反するのではないかとか、平和と安全を守るためであっても武器を持たないというのが日本国憲法の立場ではなかったのかとか、また、国連平和維持活動などを紹介する記述もありますが、このような自衛隊の任務の拡大は世界平和と軍縮を率先して訴えるべき日本の立場にふさわしくない等々、多くの教科書はいまだに自衛隊に対し憲法違反の観点を中心に記述されているわけであります。 先ほども申しましたが、私たち宇和島市の子供たちが使用する日本文教出版には、自衛隊の役割と国際貢献については、指導要領の趣旨に反し、記述はなしとなっております。今回の大震災でクローズアップされた自衛隊の災害派遣活動に触れているのは、わずか3社にとどまっております。 自衛隊は国民に定着し、国際的な高い評価も受けております。東日本大震災による被災者の救出、支援活動など、大黒柱としての献身的な活動は、国民のだれもが高く評価するところです。ところが、多くの教科書はそうした現実には目も向けず、今では一部の「違憲」となった自衛隊の憲法違反論を強調するばかりであります。被災地の子供たちがこのような教科書で学べば、自分たちは違憲の自衛隊から救援、支援を受けたのかと、全く不要な疑問を持ってしまうことになるおそれがあるのではないでしょうか。 自衛隊の役割と国際貢献にだけ絞って、自衛隊について教育長の見解をお伺いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 大変大事な内容ですので、ちょっと長くなりますが、お許しいただきたいと思います。 福島議員も十分御承知のように、小・中学校の教科書の採択は、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律によりまして、言われましたように原則として4年に1回行われております。また、御指摘のとおり、教育基本法が改定され、学習指導要領が完全実施となって初めての今回教科書の採択となりました。 さて、御質問は自衛隊の役割と国際貢献だけに絞って見解を聞かせてほしいということでございましたが、これはあくまで教科書採択において、それぞれの教科書で自衛隊や国際貢献の内容をどのように評価したかということと受けとめて、お答え申し上げたいと思います。 本市は、歴史的分野は、御指摘のように東京書籍、公民的分野は日本文教出版の教科書を採択いたしました。 今回の採択におきましては、早い時期から社会科の歴史と公民について市民の方や報道関係の方の関心が高く、採択に関して多数の問い合わせや要望書をいただきました。その多くは市内外の各団体や個人の方から、育鵬社や自由社の教科書を採択してくださいという意見と、育鵬社や自由社の教科書は採択しないでくださいという両方からの意見でした。当然ですが、団体等により評価が分かれているなという印象を持っています。また、福島議員さんからいただいた資料も、育鵬社と自由社を高く評価しており、質問書の中には、どうして東京書籍と日本文教出版を採択したのかという趣旨でありました。 参考のためですが、今年度の教科書採択における全国の教科書のシェアを紹介しておきたいと思います。教科書会社は、歴史も公民もどちらも7社あります。歴史教科書においては、全国では東京書籍が53.1%、育鵬社が3.7%、自由社が0.5%でした。一方、公民的分野の教科書におきましては、日本文教出版が13.8%、育鵬社が4.0%、自由社が0.4%でした。いずれも学校数に対する割合をあらわしております。これらの数値から、東京書籍や日本文教出版は全国においても高い評価を受けているということがわかると思います。 大変失礼ですが、福島議員さんからいただきました資料には、自衛隊の役割と国際貢献等の10項目についてしか評価がありませんでした。一方、調査研究委員会の調査研究資料は、教師のこれまでの指導経験をもとにして、教科書の全ページにわたって調査研究したものであります。総合的に判断した結果の資料となっております。 言うまでもありませんが、心身が著しく成長します中学生の子供たちに与える教科書ですので、教育基本法改定の趣旨や学習指導要領に示す内容や目標に従って、多くの観点から総合的に判断しなければなりません。特定の事項の記述内容に注目し、教科書を比較することも大切なことではありますけれども、採択をする上では多くの観点の中の幾つかにすぎません。自衛隊の役割と国際貢献等の幾つかの項目についてだけ各社の教科書を比較することは、公正な採択にはなりません。 こうしたことから、教科書採択において、自衛隊の役割と国際貢献だけに絞って見解をお話しすることは避けなければならないと考えております。 ただ、各社の検定教科書は、3.11大震災発生以降にもし作成されておりましたら、自衛隊についての取り扱い方も各社それぞれもっともっと違ったんだろうと思います。また、自衛隊や我が国の国際貢献に関する記述につきましても、各社の記述を比較検討し、総合的に判断したことを申し添えておきたいと思います。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) 教育長の御答弁は、次の私の質問の、なぜこの教科書を採択されたのかという質問の答えを言われたんではないかと思いますが、私は次の質問をもう通告しておりますので、今の答えは次に言っていただきたかったんですが。自衛隊に対する教育長の見解はどういうものを持っているのかということだけお伺いしたくて、それに対しての絞ってということでお願いしたわけです。結構です。同じ質問を市長にお伺いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 当然、自衛隊というのは国土の防衛、そして大規模な災害等のときには、国民を守るというような大きな使命があると理解しておりますし、国民もみんなそれを理解し、みんなと言ったら語弊があるんでしょうけれども、大多数の人は理解していると、そういうふうに認識していると私は思っております。 特に3月11日以降の大震災につきましては、自衛隊の隊員の皆さんは本当に頑張られたと、そういうことで先ほど教育長の最後のほうにもありましたけれども、教科書が3月11日以降につくられたら、もっと違った記述もあったんではないかと、これはだれしも教科書を読んだときに、感想としては思うことではないかというふうに思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) ありがとうございました。 次に、愛媛県下でも県教育委員会と県内20市町教育委員会は、8月30日までに2012年度から4年間使う中学校教科書の採択を終えたわけであります。その結果、中高一貫教育の学校、宇和島南中等教育学校もそうですが、県立特別支援学校も含め、その県教育委員会と今治市、上島町、四国中央市の4教育委員会が育鵬社を採択、県内の他市町では、歴史は東京書籍版、公民は日本文教出版を採択したわけであります。 私は、どちらがよいという主張をするつもりはありませんが、私ども自民党が内容を点検し、その評価を採点した結果、その点数が非常に低い社会科の歴史、そして公民の教科書が現在宇和島市で使われており、これからも使われようとしていることへ甚だ強い疑問を感じるわけであります。 宇和島市教科書採択協議会ではどのような会議がなされ、そして、その選択の理由を詳しく御説明をお願いいたします。教育長、お願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 小・中学校の教科書の採択は、先ほど申し上げました法令によりまして、教科書採択協議会において、この採択協議会というのは10名の委員にお願いをしておりますが、PTA関係者が2名、それから学校長が1名、学識経験者2名、それから5名の教育委員、合計10名の委員で採択協議会を編成しております。この採択協議会において採択の審議を行い、採択協議会での協議をもとにしまして、最終的に教育委員会によって決定されたものでございます。 また、採択協議会は各教科4名の教員により、先ほど申し上げましたように、それぞれの教科書で十分な指導をしておる教員4名によりまして構成されております調査研究委員会から提出された資料や、採択委員みずからが行った調査研究をもとにして審議を行っております。協議を通して各委員が総合的に判断して、決して特定の項目についてのみ比較したんではありません。先ほども申し上げましたように、総合的に判断しまして、協議会として考え方をまとめたものでございます。 2回にわたります協議会、それから教育委員会の協議内容は、すべて議事録として複写の形で公開をいたしております。福島議員のお手元にも、その議事録の複写についてはお持ちだろうと思います。そういうことで、協議会で採択したということを御説明させていただきました。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) 宇和島市教科書採択協議会でどのような会議がなされたのか、議事録はいただいておりますけれども、大いに疑問を感じるところであります。 お手元の2つ目の資料をおとりください。平成24年度使用教科書用図書の採択に係る資料、中学校教育用図書という資料でございますが、この資料は宇和島市と北宇和郡、南宇和郡から選ばれた現役の教師によってつくられておりまして、各出版社の教科書に評価をつけて、教科書採択協議会に提出される大変重要な資料であります。いわゆる膨大な教科書を全部見て学習指導要領に沿っているかチェックをするわけにはいきませんので、この教科書採択委員会で、この資料で判断をされていると思われます。 ごらんになってみていただきたいと思います。この資料をもとに教科書を採択されておるわけでございますが、笑いが込み上げてきた人はいないでしょうか。私などは怒りが込み上げてくる気がいたします。気づかれた人もいると思いますが、どの文章も全部一緒であります。ただ、現在使っている出版社だけ「極めて」という一言を加えているのが見てとれます。これは大変驚くべきことであります。 6ページの一番最初の資料ですが、宇和島市が採択した東京書籍、一番左でありますが、これの1から8まで、そして総合所見におきましても、ここだけ「極めて適切である」と、あとは全部「適切である」という表現であります。そして、公民の分におきましても、一番最後のページでございますが、9ページ、日本文教出版を宇和島が採用しておりますけれども、他社は「重点化が適切である」という文章に対しまして、日本文教出版は「極めて適切である」と、この部分にだけ「極めて」という一言を加えておるわけでございます。 これを見て教科書を採択しなければならない委員はどう思うでしょうか。膨大な資料を事細かに精査し、隅々まで詳しく読んで、新教育基本法、学習指導要領に沿っているか調べることは不可能だと思います。しかも、社会歴史だけではなく、ほかの教科書も多数あるわけですから、いろいろ思うかもしれませんが、結局は評価表に従って採択するしかないのではないでしょうか。 このように、現状維持で採択していく流れができているとしたら、これは甚だ遺憾に思うところであります。はっきり申しておきたいことですが、教科書採択の現場では、個人の考えや都合で判断されるのではなく、あくまでも学習指導要領に沿って判断していただきたいと思うのであります。 日本は法治国家であります。なのに学校の教師は現状維持志向、採択委員は評価表頼み、学習指導要領は新しく変わっても教科書は変わらない、これでは、本当に宇和島市の教科書採択が新しい学習指導要領に沿ったものだったのか、疑問を持たざるを得ません。この疑問に対して、だれが責任をとってくれるのでしょうか。「評価表も採択も学習指導要領に沿ってされたのだと思っております」の言葉だけでは、納得はできないわけであります。採択協議会の議事録を精査し、採択委員のやりとりが学習指導要領に沿って判断しているものかどうか、それとも個人の考えや都合で判断しているものか、調査して報告を上げていただきたいと思いますが、教育長、いかがでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 調査研究委員会から宇和島市採択協議会へ提出されました資料について、お答え申し上げたいと思います。 この資料は、愛媛県教育委員会がつくっております教科用図書選定審議会、この審議会は県下のそれぞれの教科における研究が十分できておる教員、さらに学識経験者等々から集まった審議会でございますが、ここで作成されました教科用図書採択基準というものと、もう一つ、教科用図書選定資料というものを参考にして作成をいたしております。 この資料は、教科書採択を行う上で、私たちとしましては最も大切な資料の一つであると考えております。なぜなら、これまで長年にわたりまして毎日教科書を使って指導をしてきました教員自身が、2カ月にわたって行った調査研究の結果であります。採択された教科書を使うのも教師だからでございます。 各教科の調査研究資料がよく似た表現になったのは、次の理由によるものです。調査研究委員会から宇和島市採択協議会へ提出されるのは、御指摘の調査研究資料と採択利用書の2つがございます。言うまでもなく、教科書採択は各社の教科書を総合的に判断し、比較することになります。各社の教科書を調査員が個々の観点から独自の表現でまとめた資料では、採択協議会の委員はどの教科書のどの点がすぐれ、どの点が劣っているかが判断が難しいと思います。そこで調査研究委員会では、学習指導要領の目標、改訂の趣旨に沿っているか、教科の教材の内容が適切であるかどうか等々8つの観点から各社の教科書を評価し、評価の結果として、簡単ですけれども文章にまとめたものです。 また、採択理由書につきましては、調査研究委員会において最も高い評価を受けた教科書を採択候補の教科書として、各教科書のすぐれた点を取り上げた、各教科ごとに独自の表現でまとめたものでございます。 以上、決して個人の考えや都合で判断したものではございません。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) さて一方、採択審議会の公開は進みました。前々回の2005年は、採択環境の確保を理由に、県教育委員会と17市町では非公開でありました。2009年から県教育委員会などが公開をしており、今回教科書の採択協議会を非公開としたのは宇和島市と久万高原町のみでありました。教科書採択協議会は秘密会でしていただきたくないと思いますが、秘密会にされたその理由と、今後は公開されるつもりがあるのか、教育長の考えをお聞かせください。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 御指摘のように教科書を最終的に決定するのは、教育委員会でございます。一般市民の方や報道関係から、公開はしているのかという問い合わせが幾つかありました。宇和島市教育委員会会議規則第10条に従って、秘密会にするか公開にするかということを決定させていただきました。会の冒頭に、公開するかどうかについて協議を行いました。委員の方からは、率直に意見を交換し、公正な採択のために非公開としてほしいという旨の意見が多数でございました。先ほど申し上げました会議規則第10条に従って非公開としたわけでございます。その後、2名の傍聴者の方がおられましたけれども、その会議規則に従って退出をお願い申し上げました。 一方、教科書採択協議会につきましては、公開するのかとか、傍聴したいができるのかとかいった連絡は一切ございませんでした。最終的な決定の教育委員会にだけ、そういう2名の傍聴希望者があったということをお知らせしたいと思います。 また、先ほど申し上げましたとおり、教科書採択協議会及び教育委員会の議事録は、複写にて公開をいたしております。多分議員さんも両方ともお持ちでないかと思いますけれども、何度も申し上げますが、教科書採択において最も大切なことは、あらゆる面において公正な採択が行われることだと考えております。そうした判断から、今回の対応をさせていただいたということで御理解いただきたいと思います。 次回からにつきましても、その会議規則に従って、教育委員長が委員の皆さんに諮って、公開するか、公開しないかということは問いただした上で、どうするかは決定していきたいと考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) ありがとうございました。愛媛県下で2つの町だけ非公開であります。4年後はまたぜひ考えていただきたいと思います。 これからの4年間の宇和島市の子供たちが使う教科書は決定されたわけでございますので、もうどうしようもありませんけれども、4年後の教科書採択委員会では、特に学習指導要領に沿った教科書が採択されるよう強く希望いたしまして、この質問を終わらせていただきたいと思います。 次に、城東中学校建てかえについて質問をさせていただきたいと思います。 城東中学校は、私は第1回の卒業生でありまして、私が中学2年のときに城東中学校が建ったわけでありますが、その当時、団塊の世代で子だくさんでございまして、城南中学校の1年の入学が55人クラスで16クラスあったと思います。それが分裂して城東中学校が建ったわけでございますので、もう50年余り経過したんではないかと思いますが、当初の予定では、平成23年、24年に建設予定と聞いておったんですけれども、先日の全協の席で市長のほうから3階建てを4階にしたいというお話もございました。津波等を考えて、4階建てにしていただくのは結構だと私も賛成をいたしますが、そういうことで大変スケジュールがおくれているんではないかと思います。 今後の城東中学校の建てかえにつきまして、設計、入札、取り壊し、仮教室の建設場所も含めまして、それから学舎の建てかえのタイムスケジュールを中原教育部長にお伺いいたします。 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) 城東中学校の校舎の改築につきましては、現在、設計業務を委託しております。今後、平成25年度末の完成を目指して工事を進めていく予定でございます。議員御指摘のとおり、当初計画より丸1年おくれる予定になります。 御質問のタイムスケジュールの概要等でございますが、まず来年の夏ごろをめどに仮校舎の設置を計画いたしております。その後、建てかえに支障がある校舎から解体をしていき、平成24年の年末ごろをめどに建てかえ工事に着手したいと考えております。 御質問の仮設校舎につきましては、改築予定ではない管理棟、そして改築時に配置上邪魔にならない既存の校舎も一部利用することといたしまして、グラウンドのほうに仮設をする予定ではございますが、可能な限りグラウンドのスペースを確保できるような配置を検討いたしております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) 学校の体育授業であるとか、城東の校舎の真ん中にテニスコートもございます。そして、運動場に仮教室を建設したならば、野球部、サッカー部、陸上競技部と、非常にクラブ活動にも支障があると思いますが、丸山公園に移動すると申しましても、放課後、6時間授業が終わって丸山まで子供たちが歩いていったら、もう日が暮れますし、使用料も要ります。運動場の確保については、どういうお考えを今のところ持たれているか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(土居秀徳君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) 運動場の確保につきましては、先ほど一部申し上げましたが、可能な限り少ない教室、仮設校舎の形状に合わせまして、なるべくグラウンドが使えるように検討したいと考えております。丸山のほうでの部活についても、今後検討の材料に入れたいと思います。よろしくお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) ありがとうございました。子供たちのクラブ活動、体育授業に支障のないような便宜を、ひとつどうぞ取り計らっていただきたいと思います。 次に、ゆるキャラグランプリ2011もーにくんに対する宇和島市の対応をお聞きいたします。 マスコットキャラクター日本一をネットで投票で決める、ゆるキャラグランプリ2011が11月26日に行われたわけであります。1位を獲得できれば全国ニュースにも取り上げられ、観光振興にもつながるということで、他市町村では投票に向けいろいろな手段で取り組んできたわけであります。30都道府県のゆるキャラ349体がノミネートされ、その結果、1位には熊本県のくまモンが、2位には今治市のバリィさんが決定されました。宇和島市のもーにくんも立候補していたと思いますが、キャラクターとしては他には負けないほどのかわいさ、ユニークさを持っていると思われます。 もーにくんは何票で何位だったんでしょうか。当市では余り話題にも上がらず、投票の依頼もなかったように思いますが、宇和島市として、もーにくんの上位当選に向け、どのような取り組みをなされたのでしょうか。神應産業経済部長にお伺いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 神應産業経済部長。 ◎産業経済部長(神應幸男君) お答えをさせていただきます。 もーにでありますけれども、議員が他に負けないほどかわいいとおっしゃっていただきました。これは5年ほど前になると思うんですけれども、宇和島の商工会議所が地域資源の発掘調査をするという、これは日商の補助事業でありました。その中で、マスコットキャラクターをつくるというメニューがありまして、ここには当時、商工観光課が協力をいたしました。吉田町出身のカナヘイさんという非常に人気のあるイラストレーターさんがいる、そういうことでカナヘイさんに頼んではいかがかというふうな進言を私がしまして、快くこのもーにをつくっていただきました。 その後、商工観光課としましてもこれを着ぐるみにしまして、1体作成をしました。これは、もーにくんでもあり、もーにちゃんでもあるという、両性具有でありますけれども、商工会議所さん、最近ですけれどももーにくん、もーにちゃん2体つくられたわけです。 ゆるキャラでありますけれども、ことしはひこにゃんが、この秋、伊達博物館の彦根藩とのかかわりの展示の中でやってまいりました。それから産業まつりには、ゆるキャラ大行進ということで、バリィさんにも登場していただいたわけであります。大変人気があり、使い道のあるものだなというふうに理解をしております。 そして、その御質問の件であります。 まず、彦根市のひこにゃんであるとか、奈良県のせんとくん、こういった横綱級のキャラクターは、殿堂入りということで参加をしておりません。バリィさんでありますけれども、これは9月15日からの登録でエントリーをいたしまして、グランプリの頂点を目指すということで中村知事の応援も取りつけまして、もう今治市民総出ということで積極的に動かれたようであります。 我がもーにくん、もーにちゃんでありますけれども、商工会議所の中でエントリーするかどうか迷われた結果、おくればせながら登録番号316番、これは全体で349体でありますから、非常にぎりぎりのエントリーをされました。その結果順位が135位、投票数が1,794票という結果でありました。ちなみに2位になりましたバリィさんでありますけれども、登録番号10番、投票数24万5,238票ということであります。 市としましては、11月1日に会議所さんから市役所に応援要請がありまして、職員の広場、こういったところを利用して投票の呼びかけをさせていただきました。会議所さんによりますと、投票締め切り1週間前までぐらいは250位前後にあったものが、一挙に伸びた、伸びたといっても135位でありますけれども、そういった経緯がございました。 冒頭に申し上げたように、もーには商工会議所所有のキャラクターでありますので、市としましても、これまでどおり会議所と連携を図りながら、このもーにくん、もーにちゃんが勝つように努めてまいりたいと考えております。 以上であります。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) ありがとうございました。出身が、もーにくんが商工会議所出身、宇和島の商工観光課出身ではないということは理由にならないと思いますが、やっぱり商工観光課として、神應産業経済部長としては、上位当選に向けて、大いに手を打ってやっていただきたかったというのが私の持論でございます。またこういう機会がございましたら、ぜひ積極的に宇和島市の観光のために取り組んでいただきたいと思います。 次に、危機管理についてお伺いをいたしたいと思います。 東日本大震災以来、その対応に国家挙げて取り組まれているところでありますが、なおも道のりは険しく、国民はもとより世界各方面から一刻も早い復旧・復興を願う声が後を絶たないところであります。 さて、11月13日より3日間、私にとっては2度目になりますが、東北の視察応援ツアーに福本、上田、赤松孝寛市議の皆さんと参加をしてまいりました。今回は愛媛県自民党の主催で、県議の先生方とともに宮城、福島、岩手の3県を視察し、帰ったわけであります。南三陸町では、海から数キロ奥までの住宅が全部流され、町の中心地はすべてなくなり、はるかかなたまで何もない荒涼とした原っぱでありました。 その中心に、ぽつりと鉄骨の3階建ての柱だけむき出しになった南三陸町防災センターだけが建っております。あの「津波が来ます、早く逃げてください」と最後まで放送をし続け、みずからの命を落とされた女子職員のいた防災センターであります。献花台が設けられ、私どもも献花をし、黙祷をささげさせていただいた次第でありますが、津波の力の恐ろしさ、破壊力のすごさをまざまざと見せつけてくれました。 宇和島市給食センターにおいても、防潮扉をつくったりALC外壁材にかえたとしても、そのようなものは津波の前には何の役にも立たないという現実を目の当たりにいたしまして、何としても施設は高台につくらなければならないと思いを新たにし、再確認をした次第です。 一方で、私どもの地方にも東南海・南海、さらには日向灘を震源とする震災被害が現実味を帯びてまいりました。にわかに関心が高まってきたようです。関係者は言うに及ばず、全市民的にもその危機感を受け入れ、それぞれの地域においては、自治会や公民館、学校等々で、既に避難対策や防災について実践されているところもあると聞き及んでおります。 ついては、これらの各地での避難対策や防災について、実践されている状況についてお尋ねをいたします。井関危機管理課長、お願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 井関危機管理課長。 ◎危機管理課長(井関俊洋君) 東日本大震災後、防災対策の取り組みの主なものといたしましては、地震・津波対策として、1つは、避難者情報を収集することを目的としまして、自治会または自主防災組織との連絡体制を構築すべく、自治会等の電話番号及びメールアドレスの把握を行っております。 2つ目に、東日本大震災では想定外の津波が発生し、多くの生命が奪われておりますので、当市では津波対策としまして、津波避難所の高さが基本的に海抜20メートル以上の場所に確保したいと考え、見直すために現地調査を実施しております。 3つ目に、南海地震等の大規模災害に備え、消防活動上重要となる地震発生後3日間における宇和島市消防団の活動指針としまして、具体的な対応内容を定めました震災消防団初動計画を新たに作成しております。 4つ目に、高齢者や障害者等、いわゆる災害時要援護者の避難支援対策については、全体計画の策定は完了しておりますので、現在、福祉部を主体としまして個別プランの策定を進めている状況でございます。 5つ目に、津波一時避難場所の見直しの結果と自治会等との連絡体制の検証を兼ねて、全市挙げての住民参加の避難訓練と職員を対象としました最終訓練などを来年3月11日に実施するために、準備及び関係機関と協議を行っております。 他の取り組みとしましては、姉妹市町との災害時応援協定の締結、四国地方整備局との市町村リエゾン協定の締結、防災士の養成計画、エリアメールの活用など、実施または計画をしております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) 井関課長、私がお尋ねをしたのは、防災等で各地で避難対策や防災について実践されている状況についてお尋ねをしておるんです。例えば、私が知っている限り、赤松議員が校区の会長をしております高光校区で自衛隊を招いてこういうことをしておるとか、そういう事例の状況をお尋ねしておるんですが。ちょっと答弁が違うように思いますが。 ○議長(土居秀徳君) 井関危機管理課長。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) はい、どうぞ。 ◎危機管理課長(井関俊洋君) 私のほうも宇和津校区の自主防災組織の訓練には参加させていただきまして、私の把握している段階では、小学校の生徒さんらと協力のもと、自衛隊、警察署、そして地元消防団の協力を得まして、いろんな訓練を実施されておりますので、そういう学校を含めた防災訓練の実施を、今後とも各校区で推奨していきたいというふうに考えております。訓練につきましては、また下波の校区のほうでもやっていただいておるように把握しております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) 次に、当市における避難と防災についてお伺いをいたします。 当市の津波避難については、11月の市の広報で、新たな避難場所のマップが発表され、配布をされておりましたが、避難については、逃げて人命を守る、あるいは相互助け合うといったところであろうと思いますが、これは集落の生活者や職場や学校の人、相互に頼る面が多いと思います。 当市の避難についてお伺いいたします。また、防災についてはどのように考えておられるでしょうか。災いを防ぐと書きますから、物理的要素が大きいと思います。ついては、避難路の整備や緊急通報などの避難上の支援、あるいは一時的避難者の支援策があろうと思いますが、当市の避難と防災について、簡単に、すみませんが御答弁をお願いいたします。井関危機管理課長、お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 井関危機管理課長。 ◎危機管理課長(井関俊洋君) 私も、防災の基本として自助・共助・公助ということが言われておりますが、大災害の際につきましては、公助は余り効力が発揮できず、自助・共助が重要になると言われております。議員のおっしゃるとおり、当市の避難においても、逃げて人命を守る自助、集落の生活者や職場や学校の人が相互に助け合う共助が避難の際の基本であるというふうに考えております。また、防災についてというお答えですが、先ほどの質問に対する回答がソフト面であったかというふうに考えております。今後は、ハード面でも防災行政無線等の整備も必要かというふうに考えております。また、避難場所の整備等につきましては、今後、愛媛県で検討されています補助事業、2分の1でございますが、これを活用し、避難場所、または避難路の整備等を図っていきたいというふうに考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) 次に、災害が起こりました場合に、水の確保が非常に重要な問題になると思います。宇和島市におきましては、貯水池が何カ所もあろうと思いますが、現配水池への緊急遮断弁は幾つあるんでしょうか。もし、全部遮断弁がないようなことであれば、配水池への弁をふやすべきではないかと思いますが、末廣水道局長、御答弁をお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 末廣水道局長。 ◎水道局長(末廣通正君) 緊急遮断弁の設置状況につきましては、旧宇和島地区の丸山配水池及び保田配水池の2カ所に設置し、約8,000トンの飲料水を確保できるようにしております。 なお、御意見のとおり、緊急遮断弁の導入も必要だと考えて、7次整備事業にて河内配水池の築造工事で設置予定であります。 なお、緊急遮断弁の設置されていません旧吉田町、三間町、津島町に対して、避難場所の周辺で飲料水の供給ができます60トン級の耐震性の貯水槽の設置を計画しております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) 水の確保は大変重要な問題でありますので、ぜひ早目早目に手当てのほうをよろしくお願いをいたしたいと思います。 次に、各地の自主防災組織への援助問題、例えば常備品、毛布とか水であるとか非常食、薬品等々でございますけれども、その格納庫などの援助の実情と今後の改善点につきまして、井関危機管理課長にお伺いをいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 井関危機管理課長。 ◎危機管理課長(井関俊洋君) 自主防災組織への支援対策は、宇和島市自主防災組織結成支援事業補助金制度により、申請は1度、補助金の限度額は構成世帯数により4万から16万、消耗品は対象外と限られた助成制度でありますので、現在まで、この支援事業を利用しまして備蓄格納庫の配備されている自主防災組織の事例はございません。 また、市で全自主防災組織等に配備することは困難なため、備蓄品につきましては、リスク分散、孤立対策という点では、学校等の収容施設等への備蓄が望ましいとは考えられますが、分散しますと1カ所あたりの数量がかなり少なくなり、十分な対策とならないことも考えられます。十分な対策にするには相当の数量を購入する必要もございますので、費用がかかることになりますから、現時点では現状のとおり、丸山備蓄倉庫、吉田、三間、津島支所の4カ所の保管で対応していきたいというふうに考えております。ただし、離島につきましては、物資が届くことが他地域よりおくれる可能性が高いため、各島に備蓄物資を配布することを検討しております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) 最後になりますが、東日本大震災の10月11日現在の被害状況でございますが、死者が1万6,019人、行方不明3,805人、人的被害もそうでございますが、物的被害もものすごいものでございます。この東日本大震災から何を学んだのか、お聞きしたいと思います。 これは、危機管理課長か市長か、まとめて代表してお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) やはり3月11日の東日本大震災、日本人のみならず、世界にとっても衝撃的な地震であったというふうに思います。そんな中で一番やはり学んだのは、想定外のことが起こり得ると、自然の猛威というものを改めて感じなければいけないということであろうというふうに思います。 それに対応してどうするかということになると、やはり私としては、今回の地震、特に津波による被害というところを考えますと、これはもう逃げる以外ないかなということで、我々としても、今、危機管理課長が避難場所としては20メーター以上というところを基本的に選んでいっているということを言っておりましたけれども、想定外ということに関して、当然学術的にはこれから、前回の議会でも申し上げましたとおり、見直しがされてくると思いますけれども、そういう見解がなかなか出てこない現状においては、やはり安全に、ここだったら間違いないというところで、20メーター以上ということを想定させていただいているということです。 この数字については、正直申しまして防災の関係者からは、宇和島という地を見たときに余りにも厳し過ぎるんではないですかと、要は高過ぎるんではないですかという御指摘もあります。しかし、今の時点でやるとしたら、やはり行政としてはこれぐらいのことをやっておきたいということで選んでおります。 ですから、逃げるということはもうこれが最優先課題であるということと、あと一歩、我々の地域というところにおきますと、津波というところにおきましては、これまでも何度も言わせていただいておりますが、長く逃げておかなければいけない。 要は地震の第一波というのは50分後前後で、宇和島、津島、吉田、順番に行けば、津島、宇和島、吉田という順で津波が来ると思われておりますけれども、そんな中で第一波は50分後で波の高さは1メーター前後ということで、比較的小さいものです。東北地方では、それが第一波からとんでもない大きな波が来たということですけれども、それが大きな違いがあると。我々の地域で最大波高というのは3時間半後から、一番遅いところでは5時間半後ぐらいに最大波が来るというふうに、今のところ予想されております。 そうすると、逃げてから相当長い間、逃げたところで頑張ってもらわなければいけない、これがもう我々の地域の東北との一番の違いということで、地震から学んだこととは逸脱するかもしれませんけれども、私としてはこれを繰り返し市民の方に訴えて、一人でも多くの方に理解してもらう必要があろうということで言わせてもらいました。現実的にこの逃げるという対応が一番だろうと思いますが、今回の津波で学んだことといいますと、やはり津波の恐ろしさ、これに対する対応をできる限り早くやっていかなければいけない。 それと、次には、やはり津波によって起こったと言われてはおりますけれども、原発の問題、これがいったん事が起こると、原子力発電所の危険性というのを改めて国民みんなが認識したということで、これから原子力発電所に対する対応というのは、より慎重、厳しくやっていかなければいけないと思いますし、それは当然国を中心にして、条件等議論されるんであろうというふうに思っております。 あと、もう一つは、やはり地震そのものの大きさというところで、東北地方はやっぱり家が大きいから、柱が大きいので、比較的倒壊というのは少なかったんかなとは思いますけれども、それでもやっぱり後で聞こえてくると、家の倒壊も結構あったし、マンション等も建てかえをしなければいけない棟がもう100棟どころではないという数字が出ているということで、やはり耐震性に対する我々の備えということで、今後とも補助策等、これもやっていかなければいけないんだろうと思います。 これに付随する液状化の問題等、いろいろ今回の地震ということで対応はしなければいけない、できることならやっていきたいというところは出てくると思います。ただ、これも優先順位をつけながら、私としてはやっていきたいというふうに思います。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(土居秀徳君) 福島朗伯君。 ◆9番議員(福島朗伯君) ありがとうございました。細かくあるわけですけれども、やはり今ほど市長が言われましたように、想定外、未曾有という、想定に頼るなということが一番大切なことではないかと思います。 最後に、防災は忘却との闘いであると言われております。自然災害は愚直なまでに繰り返されます、備えは災害の起きる前の今やらなければならない、起きてほしくないことや起きて困ることから目をそらさない、そして想定外と言わないために、最悪を想定して備え、行動することが大切なことであろうと思われます。山は崩れる、津波は来る、このことを最後にして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(土居秀徳君) 以上で福島朗伯君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。    午後0時00分 休憩--------------------    午後1時00分 再開 ○副議長(大窪美代子君) 再開いたします。 休憩いたします。    午後1時01分 休憩--------------------    午後1時15分 再開 ○副議長(大窪美代子君) 再開いたします。 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 再開する前に、一言議員の皆様、そしてケーブルテレビをごらんの皆様に、今回、昼、再開がおくれたということで、理由と御理解をいただきたいと思います。 きょうは、実は、皆さん御存じとは思いますけれども、えひめ愛顔の基金というので県が中心になってつくっておりました東北の高校生を愛媛県に招こうという一環で、宮城県の亘理高校の42名、先生も入れて42名の高校2年生の生徒さんが宇和島に入ってまいりました。12時半から歓迎のセレモニーをやる予定であったんですけれども、交通事情等でちょっと到着が大幅におくれまして、先ほど無事に終わりました。 議会があることは十分知っておったんですけれども、せっかくの宮城県からの初めての宇和島への高校生の迎え入れということで、市長としてあいさつをしようということで、おくれてしまいました。御理解とお許しをいただきたいと思います。どうもありがとうございました。 ○副議長(大窪美代子君) 休憩前に引き続き、質問を行います。 それでは、松本 孔君の発言を許します。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) 公明党の松本 孔でございます。たくさんの質問を用意しておりますので、早速質問に入らせていただきます。 初めに、防災についてお伺いをいたします。災害時の緊急情報伝達手段についてお聞きをいたします。 今回の大震災のとき、緊急放送が聞けなかった、わからなかったという声が多く聞かれ、いかに正確に素早く市民に情報を届けるかが大きな課題になりました。我が市、殊に旧宇和島市にとりまして情報伝達手段の確立は喫緊の問題であると思います。 まず、お聞きをいたしますけれども、旧吉田町、津島町、三間町、それから旧の宇和島市、この緊急情報伝達手段の現況について危機管理課長に質問をしたいと思います。お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 井関危機管理課長。 ◎危機管理課長(井関俊洋君) それでは、松本議員の御質問にお答えいたします。 旧3町につきましては、合併前に防災行政無線が整備され、屋外スピーカーの設置と戸別受信機の全戸配布を実施しており、災害時等には屋内外の人に情報伝達が行えることになっております。 旧宇和島市につきましては、この防災行政無線が整備されておりませんので、広報車、サイレン、電話などによる情報伝達手段しかない状況でございます。また、現在、旧宇和島市内は、放送施設、サイレンのある自治会にメール、電話で避難放送を災害対策本部及び消防本部からの2系統で要請することを検討し、来年の3月11日に開催します宇和島市避難訓練で、その検証を行うことにしております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) せんだって私の地元、宇和津校区で防災訓練を行いました。お知らせを周知するのに非常に難しく、伝達手段のない不利、不便を痛感いたしました。 今回、伊方原発から30キロ圏内に入り、市民の不安も高まっております。あってはならないことですが、例えば一刻を争う原子力災害が起きたとき、速やかに市民に危険を知らせ、正しい情報を届けなければなりません。情報は生命線であります。原子力災害の深刻さと混乱を知った今、我が市の緊急情報伝達はこれでいいのかと、甚だ疑問に思うわけであります。 我が市の近隣自治体を見ましても、愛南町は全戸に光ケーブルを利用した防災行政ラジオ、このほど、またエリアメールの整備も決まりました。西予市でも防災無線が整備をされておりますけれども、未整備だった旧三瓶町、ここでは簡易型の戸別受信機の設置が決まりました。この三瓶町の場合は、受信機3,900台、外部アンテナ400本で整備するものでありまして、費用は3,100万円と聞いております。アンテナにつきましては、電波の弱い箇所に補完的にするものだというふうに聞いております。いずこの地も、住民の生命を守るために最大限の努力をしております。 我が市も緊急情報伝達手段を確立すべきときである。そして、6月議会で正規の防災無線かコミュニティーFMかを選択しなければならないという御答弁が、市長のほうからございました。このコミュニティーFMにつきましては、災害後の情報伝達に大いに役立つとは思いますけれども、災害直後の緊急情報にも利用できるものであるかどうかということをお聞きしたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 井関危機管理課長。 ◎危機管理課長(井関俊洋君) コミュニティーFMは、災害時に役立つ放送を行うことが法的に義務づけられております。それで、別に機器を整備し、コミュニティーFMの事業主体との災害緊急放送に関する協定を締結することによりまして、市からの避難勧告等の緊急時に割り込み放送の実施と、緊急放送時に電源が入っていなくても自動起動します緊急告知FMラジオを、戸別受信機のかわりに補完的な活用を考えております。 また、コミュニティーFMは全地域を受信可能とするものではございません。全地域への情報提供は困難でありますが、同報系放送設備でありますので、災害時における情報提供に有効な情報手段の一つであると考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) 今言われましたコミュニティーFMを開局した場合の防災ラジオ、これについて予定をしているというふうに今私の耳には聞こえたんですが、どうでしょうか。お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 井関危機管理課長。 ◎危機管理課長(井関俊洋君) 一応、緊急告知FMラジオは7,000円程度というふうに聞いておりますので、今、別に検討しております防災行政無線の戸別受信機が6万程度かかるというふうになっておりますから、これの利用することは大変有効であるというふうに考えておりますので、今後検討していきたいというふうに思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) 今から検討するということですか。私も今これからそのことをちょっと推奨しようと思いまして、このパンフレットを持ってきたんですけどね。これは、地域コミュニティーFM局から市町村災害時緊急放送を自動的に受信する戸別受信機と、こういうことですから、このコミュニティーFM局を開局するのであれば、こうした器具がセットになって初めて威力が出るんじゃないかなというふうに思います。 今、7,000円というお話ございました。これについて、全国では、半額補助するとかいろんな形で少しでも普及に役立てようというふうに考えて、実際に実施しているところもありますけれども、宇和島市として、もう一歩踏み込んで御答弁いただけたら。市長、よろしくお願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 基本的には、このFMラジオにしても防災無線にしても、各戸にあるのが基本的に一番いいんだろうというふうに思っております。ただ、機能的にはどちらも余り変わらないことが期待できるということであるとすれば、費用の面では断然ラジオのほうが安いものですから、それを採用したいと思います。 ただ、そこで、私としてはどちらかを選択というところを思うわけですけれども、伝搬、要はFMラジオの放送でどれだけの地域、どれだけのところを実際にカバーできるかということは、図上では試算しているんですけれども、細かいところはやっぱり放送してみないとわからないということになりまして、それで、そういうことであれば、先にFMラジオ、イベント等の、当然コミュニティーFMとしてふだん使えるわけですので、先に整備して、それによって伝搬先どこで聞けるかというところ、聞けないところ、聞けるところをはっきりして、どういう方法がいいか最終的に対応を決めていきたいと考えておりますので、もう少し、FM局の開局が今年度の末ということでございますので、時間をいただきたいというふうに思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) この防災無線と同等のような設備になるということでございますので、できれば電波の届きやすい、旧宇和島市、防災無線ないわけですから、せめてそこだけでも配備をお願いできたらとまずは思っております。よろしくお願いします。 では次に、それを補完するためのエリアメール。午前中も若干エリアメールの話が出でおりました。私、持っておりますのが、全国初導入をしたという、飯能市という埼玉県にある市のものなんですけれども、ここもやはり宇和島市と同じように4分の3が山間地ということで、土砂災害が起こりやすい地域であるということで、土砂災害防止法に基づいてこのエリアメールを初めに導入したと、こういうふうなことでございます。 私も、ここで初めて勉強したようなものなんですけれども、既存の伝達情報というものも確かに要るんですけれども、それプラスこのエリアメールがあると、やはりかなり威力を発揮すると、こういうことでございます。 エリアメールというのは、災害情報や避難情報を特定のエリアにある携帯電話へ一斉にメール配信を行うことが可能のサービスであると。気象庁からの緊急地震速報も同じ仕組みで利用されており、それから大きな揺れが想定されるエリア内の携帯メールにも配信をされると、こういうことになっておりまして、今、安心・安全情報というのが届いていますけれども、あれは自分が登録して初めてメールが送られてくる、こういうことですけれども、それはお金がかかるわけですね。 このエリアメールにつきましては、何一切そうした登録もない、そしてお金もかからない、こういうようなことで非常にいいのではないかというふうに思っておりますし、この7月1日からこちらは、市が払っている通信料、これも無料になったということも中に書いておりました。その導入についてどのように考えられますか。ちょっとお願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 井関危機管理課長。 ◎危機管理課長(井関俊洋君) エリアメールにつきましては、議員のおっしゃるとおり気象庁から発信する緊急地震速報や国、地方公共団体が配信する災害避難情報を回線混雑の影響を受けずに受信することができるため、災害時における情報提供に有効な情報手段の一つであると考えております。 現在、ドコモに申請しておりまして、来年の1月には情報提供開始ができる予定となっております。 以上です。 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) わかりました。それでは期待をしております。 次に、4番目ですね、災害時のホームページ代理掲載について、これ質問いたします。 東日本大震災の後、災害情報の発信機能の確保が重要なテーマになっております。今回、役所が甚大な被害を受け、ホームページの更新用サーバーも使用不能になるケースが多く、非常時の肝心なときに住民への情報発信手段が断たれました。それを防ぐ有効な手段として今注目されていますのが、災害時に遠隔地の自治体にホームページを代理掲載してもらう仕組みであります。 今年の3.11の際、甚大な被害をこうむった岩手県、宮城県、福島県の各市町村のウエブサイトは、発災直後からサーバー、通信機器、通信回線の損壊やアクセス急増などの影響で、閲覧ができない状態になりました。 そのような状況の中、被災地の宮城県大崎市、ここは我が市の姉妹都市でありますが、今回この大崎市と平成12年に姉妹都市の締結を結んだ当別町との連携協力により、震災当日から当別町のウエブサイトに大崎市災害情報、大崎市災害対策本部のページを開設してもらい、被災の状況、避難所の情報、ライフラインに関する情報を途絶えることなく毎日発信し続けることができました。 あの未曾有の大災害、電話も不通になる大混乱の中、インターネット回線が十分に機能を果たし、この生の情報を発信し、また受信できたことは画期的なことではないかというふうに思います。 今回の大崎市と当別町の例にあるように、大規模災害では被災地域が広域にわたるため、近隣自治体間でお互い助け合える状況ではなく、むしろ離れた自治体のほうが頼りになる可能性が高く、姉妹都市、友好都市など遠隔地でありながら定期的に人が行き来できる交流をして、交流を深めている自治体と災害時の協定を整えることが重要であると思います。 遠隔地の自治体と連携し、災害時のホームページ代理掲載について協力体制を整え、災害情報の発信機能の充実強化を図るべきと思いますけれども、この点はいかがでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 井関危機管理課長。 ◎危機管理課長(井関俊洋君) 議員の御指摘のとおりホームページ代理掲載につきましては、災害情報手段の一つとして大変有効であると考えております。災害時には、遠方に住んでいて宇和島市に御家族、御友人等がいらっしゃる方は、宇和島市がどのような状況になっているかを心配されると思います。また、ホームページ上に被災状況等を公開することは、被災時の職員の電話対応件数が減ることも予想され、大変有意義なことだと考えております。 市としましても、姉妹都市を初め、他自治体とも協力し、被災時にも情報公開ができますよう努力していきたいというふうに考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) 我が市の姉妹都市、幸いに北海道当別町、また宮城県の大崎市と遠隔地にあります。しっかり協力体制を築いていくべきというふうに思います。よろしくお願いをいたします。 次に、明年3月実施の予定の避難訓練についてお伺いをいたします。 この全市を挙げての避難訓練は、どのような単位でどう実施されるのかお聞かせください。簡単でいいです。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 井関危機管理課長。 ◎危機管理課長(井関俊洋君) 全市域を対象としまして、津波の影響のある自治会を対象とした津波避難訓練と、津波の影響を受けない山間部につきましては、地震による火災発生、土砂災害などからの避難訓練を実施するようにしております。 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) 私は、集まって散るだけでは余り意味がないというふうに思います。 11月6日、宇和島、私どもの宇和津校区で防災訓練を行いました。陸上自衛隊による倒壊家屋からの被災者救出、消防のレスキューによる煙体験を初め、体育館では東北の被災地の災害対策に当たった自衛隊員による講演も行いました。赤十字の皆さん、また、婦人有志の皆さんによる炊き出しもありまして、自衛隊の車、それから救急車、白バイも校庭に配置をされ、臨場感もあり、子供たちもきらきらした目で見ておりました。各自治会で一時避難場所に集合し、それから出発して、それから校庭に集いました。550名が集い、実のある訓練ができました。 特筆すべきは、小学生、中学生も交えて、地域と学校が連携をして訓練ができたことです。各自治会で小学生が防災マップをつくり、我が地区の危険箇所を点検しながら、また、我が地区の小河川などを皆で確認をした後、学校に向かいました。学校では各教室でマップをもとに我が地域に危ないところなど、発表を行い、地域の皆さんも参観しました。老若男女、児童と地域が連携をして災害時の心構えを学び合いました。 集まるだけではなくて、学校と地域が連携をした訓練も考えるべきではないかというふうに思っておりますが、教育長いかがでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 本年度、市内の幼稚園、小学校、中学校における避難訓練の回数は、今後の予定も含めますと合計215回になります。平均しますと幼稚園で8.8回、小学校が3.4回、中学校が2.4回実施することになります。また、本年度、これまでに地域や自治体と連携しての訓練は、ちょっと少ないんですが、件数が11件、今年度はございました。 議員御指摘のように、学校と地域自治体、自治防災組織等々、合同で訓練することは大変大事なことだと思います。今後、校長研修会等を通じて指導していきたいと思います。 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) 地域と一体との訓練が重要であると答弁ございました。3月11日に予定をされるそうした訓練にも、そうしたことを生かしてやっていくべきではないかなというふうに思っております。これは提案をしておきますので、御検討願えたらというふうに思います。 先日、地区社協に研修会がありまして、西予市城川町の川津南地区というところに行ってまいりました。ここでも避難訓練を行っておりまして、集落住民の80%が参加したそうであります。地域マップを利用して、近隣協力者は要援護者の避難の手助け、一時避難所で地区参加者の点呼を行い、二次避難場所へ移動する。初期消火の訓練なども行いました。 この地区の考え方は、せっかく地域住民が集まるのだから夏祭りもやりましょうということでした。盆踊りを開催し、屋台もオープンして、川津南の昔の写真を集めた「懐かし写真館」を開催し、好評を博しましたということです。2回目からは何も呼びかけなくても自然に集まるようになった。たまに集まったから、いやあ久しぶりみたいな話になりまして、また会いたいなというようなことで、今度、防災訓練ありますよと言うとみんなが、じゃ集まろうやというようなことになるそうです。そういうことをお話ししていただきました。 このように、工夫を凝らして参加をしたくなるような訓練にすべきではないかなというふうに思いますけれども、市長さんのお考えをお聞かせ願えたらと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。
    ◎市長(石橋寛久君) やはりイベント的な要素も入れて訓練に参加していただく方をふやすというのは、大変有意義であろうと思いますし、実際の訓練等も含めて、先進的な、朝方、質問にもありましたけれども、議員のおられる宇和津校区、それから高光校区、そして周辺でいくと、ことしそこそこ大きいレベルでやったのは三間の宮野下地区、ここらが地域で頑張って訓練をやっていただいたということでありまして、大変うれしく思っています。 また、そこの実行に当たっては、多分関係の方々、いろいろアイデアを凝らしながら、啓発にかかわるようなところをやっていただいたんではないかと思っております。こういうことは本当に、必要でいいことだろうと思っております。 ただ、3月11日、この日に全市的な避難訓練をやろうというのは、残念ながら避難訓練をここ何年間もやっていないというところがまだ結構あります。そういうところを中心にして、新しい今回の大災害を受けて避難場所の見直しということも津波を中心にやり直したというところがありますので、そこをできるだけ多くの市民、できることならば全市民に知っていただくということが第一の目的であろうというふうに思います。 そのために避難訓練をやるということと、行政も実際のときにどうふうなことができるのか、私としては、今のマニュアルは72時間ですけれども、災害発生から、その最初の24時間をどうやれるんか、どうやることが必要なのかということをより具体的に考えて、職員の招集訓練もあわせてやりたいというふうに思っております。この2点を主なものとしてやりたいと。 あとは、全市ということになりますので、避難訓練が終わってどこに集まる、全市民を集めるということは物理的に不可能ということがありますので、その後のイベントにつきましては、それからこういう啓発活動等につきましては、行政のほうもできるだけ協力はさせていただきますけれども、全市でやるというと、行政の人間がすべてのところに実際的な担当者が行くということは、基本的に無理だろうと思いますので、それぞれの地域、できれば小学校単位ぐらいが一番いいのかなと思いますけれども、いろんなアイデアを出していただいて、そのほか、せっかく集まった時間も有効に使っていただけるのが一番いいんだろうというふうに思っています。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) なかなか難しいみたいですけれども、協力はするというお話でございましたので、要望がありましたら、それにこたえていただきたいなと、こういうふうに思います。 それじゃ次に、要援護者の方の避難をどう考えるかについてお願いします。 6月議会で、災害時の高齢者、障害者、殊に独居の方の避難所移動をだれがするのかなと、こういうことでお伺いをいしました。市長の御答弁では、実情の把握をこの6、7、8というところで、ぜひ自治会長とか民生委員の方々の協力も得ながらまず把握をしてと、こういうことを言われまして、その避難訓練のスケジュールは12月と。これが3月に延びたわけなんですけれども、市民の方々には、その参加を含めて御理解と御協力をと言われましたけれども、その協力要請、私、あったように思わんのですけれども、このスピード感のなさというのが何とも言えないんですが、どのように本気で取り組まれるのか、そこのところをお聞かせください。市長ですよ、市長がいい。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) スピード感のなさ、午前中も自己批判めいてやらせていただきました。自分としても、このいつ起こるかわからないということに対しての対応というところで、じだんだ踏むところもありますけれども、実際の仕事は担当者に頑張ってもらう以外ないというところで、これも作業がおくれております。 県の作業でいくともっとおくれそうなので、宇和島市としては独自に、まず、より厳しい状況にあるという方の今リストアップが終わったところでございまして、今月10日過ぎには、その方々、約1,500人になると思いますが、郵便を、郵送で送らせてもらいまして、避難を確保できるかどうかという調査をいたします。 返事が返ってくるのが来年1月の中ぐらい、1カ月ぐらいの時間を見ているわけですけれども、そんな中で、その後、避難を手伝ってくれる人たちが確保できている人は、もうそれでいいわけですけれども、できていない人の選別をやった上で、その人たちに、実際にどういう人たちに助けてもらいながらやれるかという具体的な対応は、1月20日過ぎからしかできないということに、逆に言うとなりました。 何とか私としては3月11日、残念ながらといいますか、避難訓練がおくれたので、それまでにはそういう作業も終わらせたいと思うんですけれども、ここについて担当者のやりますという断言のところはまだ返事が来ていないというのが正直なところですけれども、私としてはそれを目指してやりたいというふうに思っておりますので、御理解ください。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) では、担当者のやりますというところを聞きたいと思います。 山本保健福祉部長。やっぱり同じ--質問してからでいいですか。この6月にこう言われたんですよ。今後は、対象者を事前に登録申請をしていただきまして、基本情報を整理した上で台帳の作成を行い、民生児童委員、自治会、自主防災組織、消防団等、地域の協力をいただくと。それによって支援体制を構築し、情報の共有、更新を行う。そして、迅速かつ安全な避難ができるように進めていく予定でございますと、こういう答弁でございましたが、先ほど言いました、決意も含めて御答弁をお願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 山本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(山本金利君) お答えします。 ただいま、市長が申されたとおり、事務的には取り組んで、できたら本年度中には、ただいま市長が申しました在宅で自力歩行ができない方、約1,500人の方につきましては、台帳を整備、また避難プランの作成等を行って、また地域にその情報を返して、支援体制を築くというような方向で進めたいと思っておりますが、これ県の災害時要援護システム購入費ということで県の補助金もいただいての事業になりますので、そこら辺でパソコン等の整備も今からしていくということで、そういうことの関係もありまして、予定どおりは行いたいと思っておりますが、そこら辺の事情で行えない場合もありますということで、お許しを願いたいと思います。 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) 本当に手助けが必要な人というのをやっぱり放置をすることがないように、しっかり対策を急いでいただきたいということを申し添えておきたいと思います。 では、次、いやし博について。今回の広報と一緒にこのチラシが入っておりました。私も、目を皿のようにして見るんですけれども、さっぱりわからんというところで質問をさせていただいているというものです。 実際にいやし博があるというのは、私も知っております。いやし博がある。でも実際に、どういうことがされるのかとか、内容についてもうさっぱり私もわかりません。ほかの周りの人たちに聞いても、どうなんやろうねというお話しか返ってこないんですね。ということで、市民への周知がなされていないのではないかというふうに思いますし、このままでは市民の協力も得られないのではないかというふうに思っております。 イベント倒れに終わらないように、やはりスピードアップして、全体を早く、こういうものをやりますとか、だからこれだけ協力してくださいとか、そういうことも今やっておかないと、もう4月ですので、間に合わないんではないかなというふうに思うんですけれども、そのあたり、神應産業経済部長、説明をお願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 神應産業経済部長。 ◎産業経済部長(神應幸男君) 先ほどのスピード感のなさ、いやし博においても同様でありまして、周知もおくれておりますけれども、その周知を始めた材料の1つ、議員お手持ちのパンフ、これも今し方御説明、御指摘があったように非常にわかりにくい内容となっております。 まず、文字が非常に小さくて高齢の方は読めないというふうな御指摘もいただいております。よしんば読めたとしても、なかなか何がこれであるのかがわからないという御指摘を受けております。 今後、告知方法については、手法も変わっていくと思いますし、今お手持ちのそのチラシは1市3町のイベントすべて1枚の紙の表裏に記載をするという手法をとっていますから、どうしても宇和島の部分のスペースも小さくて、よくわからないということになっておるのかと思います。 当然これは、県のほうにも強く要望しておりますし、宇和島市の負担金は非常に大きいわけでありますから、面積比率、スペースにしても宇和島を大きくとっていただいて、活字も大きくしていただいて、わかりやすいチラシやポスターやパンフを今後つくっていって、しかも、もう年が明けようとしておりますから、スピードアップで周知を図っていくというふうにしていきたいと思いますし、これは強く要請してまいります。 今の御指摘の2点、周知とそれからスピードアップについては以上のとおりになります。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) 非常に遅いですから、スピード感をもってやっていただきたいというふうに思います。 それから、番号のウですけれども、昨年、瀬戸内海の芸術祭、私もずっと見て回りました。直島に行ったわけなんですけれども、皆さん、ガイドブックみんな持っているんですよ。それで、ガイドブック開きながら、ああ、これがこうかああかというようなことで、1冊1,200円ぐらいやったと思うんですけれども、そうしたものをつくるならつくって、もう発売しておかんと間に合わんのやないかというふうに思うんですけれども、その販売とか配布とか、そういうことはお考えになっているんであろうかというふうに思いますし、もし考えていなければ、これは考えて大いに内外にアピールしていかないかんのやないかなというふうに思うんですけれども、この点いかがでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 神應産業経済部長。 ◎産業経済部長(神應幸男君) 11月28日に宇和島市のいやし博のメーンであります、コアイベントの伊達なまち歩きについての最終的な詰めの協議がございました。これは、市長も同席をしておりましたけれども、ここで、まさに今、議員が御指摘であった有料のガイドブック等の製作について私も質問をし、提案をいたしましたけれども、実行委員会の回答では以下のようでありました。 一応、無償で考えていると。春、夏、秋に分けて無償のパンフを製作して広く配布するというふうな答えでございました。したがって、有料のガイドブックが販売されるということはないというふうに認識をしております。 以上であります。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) 非常に残念ですけどね。そのガイドブックには、やはりいろんな催しのある地域の商店であったり、特産品であったり、食べ物はこういう食べ物があるとか、ただイベントだけではなくて、その周辺の情報も盛りだくさんで、ただそこのイベントに参加するだけではなくて、その地域に行ったときにはここに寄ってみようとか、ここで何か食べようとか、これ買っていこうとか、そういうふうな気持ちにさせるようなガイドブックだったんですね。 だから、そういうふうなことをしていないと、だた、いやし博、気持ちをいやして帰ってくださいみたいなことだけでは、本当に宇和島の活性化のためには何も役立たんのやないかなというふうに私は思いますね。やはり少しでも経済に役立つような、そうした材料をやはりこちらとしてもつくっていくことが大事なんではないかなというふうに思うんですが、もう一遍、御意見伺いたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 神應産業経済部長。 ◎産業経済部長(神應幸男君) ただいま議員が御説明をされました、こういう道があって、ここにはこういうおいしいお店があってというふうな極めて具体的なガイドマップですけれども、これについては実行委員会のほうは有料での作成はしないというふうに聞いていますけれども、いやし博以外の部分でも、来年は観光客が快適に宇和島でまち歩きをしていただくためのツールとして、そういったものの作成も今計画をしておりますので、ひとつ御理解をいただきたいと思います。 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) じゃ、次いきます。 大和田建樹の生家、それから城山の穂積陳重さんや八束の生家の今後ということでお聞きしたいと思いますけれども、結局、鉄道唱歌100周年のときにも、手つかずでございまして、今回のイベントにも何もないということ、何も聞いていないですから、ないんだろうと思いますけれども、今後の見通しについて簡単にお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 大和田建樹の生家につきましては、本宅の3分の1ほどを昭和46年、竜華山等覚寺に大和田建樹旧宅保存会が移築をいたしました。現在は解体をしまして、市有地の倉庫に保存しておりますけれども、長年月日がたっておりまして、保管部材の再利用がちょっと難しい状況になっております。また、大和田建樹の生家をそのまま復元することになりますと、大変な金額の経費と広い敷地が必要となります。 また、穂積陳重、八束の生家につきましては、昭和47年に城山の郷土館に隣接して現在に至っておりますけれども、長屋門は建物の防犯上、門の部分をシャッターにして今維持管理を行っておるところでございます。これも復元するには、門の形体に関する解体調査が必要となってくるんではなかろうかと思っております。 いずれにしましても、今回のいやし博にはちょっと計画しておりませんけれども、郷土の先哲偉人を市内外に広めるということは大変重要なことでございますので、今後有効な手法を模索しまして、効果のある活用を目指していきたいと考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) これ、平成12年ぐらいに、私、質問したことあるんですけどもね。壊しただけで、あとは何もなくなったというふうにならないようにというふうに、心配して言わせていただいたことがありますけれども、どうもそういうふうになりそうですね。 じゃ、次いきます。神田川原かいわいの歴史的資源の整備、活用と、こういうことでお話をいただいたらというふうに思います。 このかいわいは、歴史的に実に興味深い地域であるにもかかわらず、見逃されております。7代目の大阪商工会議所の会頭の土居通夫の生誕地、伊藤大輔の生誕地、大村益次郎の居住地、シーボルトの娘、お稲の居住、狭い区域にこれらの文化人等のゆかりの地が集中しております。天赦園からも一足、文化的な価値も高いと思われますし、宇和島らしさをアピールできる地域遺産として、ここは光を当てていくべきではないかというふうに思いますけれども、神應部長、余りうんちくのある話は要りませんので、やるかやらんかというそれをお願いしたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 神應産業経済部長。 ◎産業経済部長(神應幸男君) うんちくは傾けず、要点だけお答えいたします。 いやし博でのコアイベントの伊達なまち歩きがございますが、この中の観光散策コースに議員御指摘の大村益次郎住居跡とか入っておりませんでしたので、これは先ほど申し上げました28日の最終的な協議会で強くコースの中に入れるよう要請をしております。多分コースに入ると思います。 それから、いやし博を視野に入れました観光ボランティアガイドの育成のための現地視察、これを11月20日に開催いたしまして、文化課の職員と私がお供をしまして、20名ほどの方にこのかいわいを歩いて勉強していただきました。 それから、大村益次郎の住居跡の表示板がありますが、あれが戸板口に少し入っておりますので、わかりづらいという御意見を多々いただいております。それから、オランダお稲の三角屋敷の立て札も消えてなくなっているということで、この2点につきましては、4月までに何らかそういった標識を構えたいというふうに考えております。 御案内のとおり、今、坊ちゃん劇場で「誓いのコイン」という宇和島出身の看護婦さんとロシア兵捕虜の悲恋のミュージカルが大変大好評ですが、来年は幕末があるということで、オランダお稲、大村益次郎、こういったところが主役になります。いやし博と絡めて活用していきたいと、かように考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) わかりました。 あともう一つ、土居通夫誕生地の跡という木を、木柱が昭和30年までは立っておったそうです。これは、木下博民さんの土居通夫に出ておるんですね。これ、道路の舗装に邪魔になるからのけてくれといってのけて、そのまま朽ちてなくなったというんですよ。この際ですから、今の大村益次郎とお稲さん、これ土居通夫も一緒に、木柱でいいですから、どうぞお願いしたいと思います。 それから、あとこれも言わせていただきます。きさいや広場は海の景観を生かし、みなとオアシスにふさわしい場所にということで要望をしておきたいと思います。 道の駅もその数がふえ、その特徴を出し、差別化を図っていかなければならない時期であろうと思います。きさいや広場は道の駅でありますが、みなとオアシスでもあります。海に面し、港に隣接しております。しかし、その特徴が不思議なほど生かされておりません。大屋根の広場のステージのバックのつい立てを見ていると、わざわざ海を隠し遮断している意図さえ感じます。訪れる人からは、いい施設なのに海が見えませんでしたと言われることがあります。別に地中海やアドリア海のようでなくても、立派な宇和島の海でありますから、訪れる人に海や港が見えるようにしていただきたいという要望をいたします。 そこに海があり、小さな漁船がつないである、素晴らしい観光資源であります。小さな港がある、島に渡る定期船や高速艇が浮かんでいる、これもみなとオアシスにふさわしい景観であります。そこにある資源が生かされていない、もったいないと思います。都会から来た友人をきさいやの裏の海沿いに連れていくと、本当に興味津々で海を見ています。間近に係留してある船を見たり、海沿いを歩く機会がない人には新鮮な経験になります。 高速道路延伸の絶好の機会に、遊歩道やテラス、みなとオアシスらしい特徴を出していただきたいと強く要望いたしますけれども、石橋市長、どうでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) もともと海のオアシスというところで、当然、海のすぐ近くにあるわけですから、海を生かしたというところも考慮して計画を立てております。ただ、計画当初段階では、木製のテラスとかウッドデッキといいますか、そういうものをつくろうということであったわけですけれども、用地の関係等でそれが残念ながらつくれなかったということがありまして、今の形状になっております。 議員御指摘のとおり、舞台をつくっておりますので、そのバックの木製の目隠しといいますか、それが邪魔して後ろが見えないということもあるんですけれども、私は逆に、全員じゃ当然ないわけですけれども、あそこに座っていただいたら、何かイベントをやっておって、あそこにテーブル、いす席ありますけれども、かけたら、後ろは何があるんだろうということで、当然、屋根の下というのは薄暗くなりますので、外が明るいというところで、興味を持って見に行っていただける方もおられるというふうに理解しております。 海の景観がうまく利用されているかというと、議員御指摘のとおりでございますので、何ができるか、特にイベントまでにどういうことができるかも含めて、もう一度考えてみたいというふうには思っております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) みなとオアシスは、もともと港を確保して地域活性化を促進するというものであります。11月末で全国で59登録をされておるというふうに聞いています。海、また港の特色を生かして、より魅力あるものにしていただきたいと要望して次にいきたいと思います。 ちょっと時間も大分なくなりましたが、給食センターの建設についてお伺いをしたいというふうに思います。 これは6月も私、やらせてもらいました。また9月は、木下議員も要望もいたしました。この地震や津波の影響のない安全な土地に建設をすべきではないかということを、ずっと訴えてまいりましたし、市長も6月の私の質問に答弁では、一応、全議員が旧センターをよそにという話の中に、万一のときに災害時500食の給食を被災地に提供することができると、その可能性があるのにもったいないという文章を見られて、給食センターについては、その辺の理由を考えたときに、もう少し見直しもしたいなということで思っていると、こういう6月の議会のときに、そう答弁されまして、今6カ月たったわけなんです。 その後、私どもに示された、これは心配をされてということではあろうと思いますけれども、もし変更になったときに、繰上償還として4億6,000万、繰上償還せないかんのやないかと。実際に震災がなかった場合には、当然そうしたことになるであろうということでの心配で、私どもにこういう資料をいただいて、ああこれは大変やなというふうに思いまして、私も、震災があって、それでも同じようにやるということは考えにくいということで、県のほうにうちの県議を通して市町振興課にもお願いをいたしました。どんなんなりますかねということを聞いてもらいましたし、それから、国会、山本博司さんには総務省の自治財政局の財務調査課、こういうところで問い合わせもしていただいて、そしてそういうことはないです、ないですよということはないですけれども、考慮しますという話をいただいたわけなんです。 その後、私どもの代表者会で変更するというお話も聞かせていただいて、それはよかったなというふうに思っておるわけなんですけれども、今どういう状況になっておるのか、そのあたりを市長、説明していただけますか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 給食センターの建設というのは、一日も早く実現したいというのは我々理事者側も議員の皆さんも市民のみんなも望んでいることであろうというふうに思っておりまして、昨年からその建設作業を、きさいや広場の横にあります旧の製氷の跡地というところで事業化を進めておりました。既に用地の買収が終わって、昨年の間に終わっているということで5億円に近い用地の購入ということを有利な起債を借りてやっていたというのが、震災までの作業でございました。 ただ、震災があって、議員の方々からは、つぶれたら何もできなくなるんで、見直しをということで、私としては長い間といいますか、きょうに至るまでと言ったほうがいいんでしょうけれども、まちづくりの観点、それと先ほど言いましたような、もう既に事業化して財政的な問題も大変大きく影響してくるんで、ぜひとも今のところでこのままの事業としてやらせてほしいということを、10月に改めて--11月でしたか、改めて議員の方々に申し上げましたけれども、なかなか議員の大多数はまだやっぱり移すべきだという声が強いということでありました。 それとほぼ並行して、今、議員さんが言われたように、公明党さんや自民党の議員さん、県会議員と、あと国会議員の方々にも、それぞれの関係する役所に問い合わせといいますか、要望も兼ねて話をしていただいたところにおいて、大震災ということがきっかけなので、今までのような原則論だけではだめなんでしょうかねということも、それぞれの担当の関係者からコメントをいただいたという話もありましたので、我々としては、そこを確かめるといいますか、市として改めて正式にお願いをしてみようということで、議員さんにもその旨お話をして、財源的な見直しができるかどうか頑張ってみますということで、全体の会は終わっているという状況でございます。 その話の後、我々担当者も私も関係の機関に行きましたけれども、そこで改めて正式にお願いをいたしました。反応としては、丸々今のままというわけではないけれども、ある程度の用途の変更を考えるなら協力はしましょうということで、温かい理解をおおむねいただいているということで、今最後の詰めをやっているというところでございます。これがきちんと関係機関の了解を得られれば、私としてもこの給食センターについては、場所の見直しということも必要になるかなというふうに思っておりまして、今そういう状況にあるということで御理解ください。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) 私はこの辺でとどめておきまして、あした上田議員がこの後しっかりやっていただくということで、露払いの役をさせていただきました。 それでは、子供の読書活動優秀実践図書館ということで、大洲市立図書館が今回選ばれまして、先月テレビにも特集されておりまして、私も先日見学に行きました。 そう大きくない図書館なんですけれども、平成21年1月から平成23年11月までの入館者が50万5,000人。まず、玄関ロビーには、なかよしの木という大きなモニュメントが子供たちを迎えております。太陽光がいっぱい入るつくりですが、乳幼児を初め子供のためのスペースが広いのが特徴です。子供のフロアの受付カウンターは子供用に低く、小さなテーブルにいすのセット、部屋からそのまま行ける親子トイレ、授乳室、ベビーベッド、おはなしの部屋という小さな円形の部屋、寝転んで本を手にできるスペースと、子供が本に親しめる工夫が盛りだくさんで、子育て支援コーナーの書棚には子育てに役立つ本がずらり、乳幼児連れのママが集いやすい、子供に開かれた図書館になっております。 子供を本好きにする図書館を目指していただきたいというふうに思います。我が市でも精いっぱいの取り組みをされているとは思いますけれども、現況では設備的にも限界があると思います。建てかえを含めての御所見をお伺いさせていただけたらと思います。教育長、お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 現在の中央図書館につきましては、場所的には大変利用していただく方が多い場所であると認識をいたしております。ただ、御存じのように大変駐車場が狭くて、利用していただく方が十分活用できない部分もあるんじゃなかろうかと思います。 現在のところ、具体的な建てかえ等のことについては、計画はありませんけれども、中長期的に考えていただいて、将来、どこかほかの場所か、また今のところで妥協するか、その辺を教育委員会も一緒に考えさせていただきたいと考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) 時間も大分迫ってまいりました。ブックスタート制度の充実についてお伺いいたします。 大洲市はブックスタートの取り組みも熱心で、10カ月健診のときに、赤ちゃんとお母さんに読んであげながら、初めての本をプレゼントしております。ブックスタートの取り組みについては毎年ふえ続けまして、10月で全国で802の自治体が実施をしております。周辺自治体でも八幡浜市と大洲市が実施をして、我が市では旧津島町だけが実施をしておると。私の校区でも五、六年前から実施をしておりますけれども、これはもう何回も要望しておるわけなんですけれども、これ本気で取り組まれてはいかがでしょうか。これは部長さん、お願いします。 ○副議長(大窪美代子君) 中原教育部長。 ◎教育部長(中原一嘉君) 御指摘のブックスタート、議員さんはもうブックスタートの内容は御存じだと思いますが、ちょっと触れさせていただきたいと思いますが、ブックスタートとは……    〔「いいです」と呼ぶ者あり〕 ◎教育部長(中原一嘉君) いいですか。失礼しました。 現在、当市におきましても、市長の提案であります、NEXT100の中に、出生届が提出された折に、現在市民課のほうから図書券かアルバムを差し上げております。図書館におきましてもボランティアを募りまして、毎週土曜日、図書館または公民館等で読み聞かせ等をしておるような状態でございます。この制度の必要性や有効性を考えまして、今後十分な検討を行ってまいりたいと考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) ブックスタートというのは、単なる赤ちゃんに本をプレゼントするというだけのものではありません。すべての赤ちゃんの周りで楽しく温かい時間を持つことというのが基本になっておりまして、そのことを考えて800も自治体がふえておるということも考慮に入れて、また検討をいただいたらというふうに思います。 これ、まだありますけれども、最後になるかと思います。内平川のはんらんについてということでお伺いをしたいと思います。 この前の9月の大雨のときに、これちょっと写真を撮ってきたんですけどね、リッチ、保手のリッチわかりますか。ここに水の跡がついておるんですよ。ここまでついておるということは、あの辺全部、池になっておったということですね。これは大変なことです。 これについて、私どもも現地調査をいたしました。地元の人の話によりますと、この8年ぐらい前からこういうことが顕著になったと。これは、やはり1つは高速道路の雨水なども影響しているのではないか、もう一つは、大池の埋め立てでグラウンドにした、それが原因ではないか、こういうようなことを地元の人は言っておりまして、私もこの大雨のとき参りました。本当にたまげましたんですけれども、今後また大きな災害のとき、被害拡大する懸念があるというふうに思います。 これは、小手先だけの改修ではもう無理だというふうに思いますし、バイパスを通して直接保手川につなぐとか川幅を広げるとか深くするとか、何かやはり対策をとらなければならないんではないかというふうに思っております。この原因をどう考え、どう対処するおつもりなのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○副議長(大窪美代子君) 水口建設部長。 ◎建設部長(水口明彦君) お答えいたします。 議員御指摘の高速道路、また大池グラウンド埋め立てに関して多少の影響はあるかもしれませんが、第1の原因としましては、御指摘にもありますように、現在の川の断面が小さく、不測の雨に対して十分対応できていないのが第1原因であると思われます。市としましてもこの状況に大変苦慮しておりますが、内平川は県管理河川でありますので、現在南予地方局の担当部署とその対応について協議を行っております。事業化するためには、内平川を含めた来村川水系の河川整備基本方針や整備計画を策定する必要があるため、今後も河川改修の早期実現に向けて強く要望してまいりたいと考えております。 なお、抜本的改修には多額の費用と時間がかかることから、現在、内平川の流れを阻害することがないよう、平成21年度から愛媛県において河床掘削をしていただいております。また、市としましても、大雨時には土のう手配などの被害の低減にできる限りの対応をしてまいりたいと考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松本 孔君。 ◆11番議員(松本孔君) あと20秒を切りました。まだ少し残っておるんですけれども、これは残念ながらできないということになりました。多分回答は用意していただいておると思いますので、後ほどまた課のほうにお伺いをして結論をお聞きできたらというふうに思っております。 どうもありがとうございました。以上で終わります。 ○副議長(大窪美代子君) 以上で松本 孔君の質問を終わります。 次に、三曳重郎君の発言を許します。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 4番、市民クラブの三曳です。市長並びに理事者に質問いたします。 石橋市政も2期目を迎え、1期目は合併の混乱や新市による調整項目の決定、新宇和島市の建設計画の策定などに時間が費やされたものと思います。2期目はその建設計画を実行に移し、30年後、50年後の宇和島市の基礎を築く時期だと考えております。 2期目を目指す市長の宇和島市への思いを選挙公約として訴え、第2期宇和島市のかじ取りを市民に託されております。私は、選挙公約は市民との約束であり契約と思っております。また、石橋市長も同様のお考えだと思っております。 2期目も折り返し地点が過ぎ、現実的なもの、非現実的なもの、やろうとしてもできないもの、全くやろうとしないもの、いろいろな公約などが見えてくる時期であります。市長の公約を中心に、以下数点質問をいたします。 まずは、独自の子育て支援、給食費を無料にします。常日ごろ財政の厳しさを口にし、その厳しさを十分認識した上で、財政課と相談することもなく財政改革を推し進め、安定した財源確保による学校給食の完全無料化を提案とあり、多くの市民の支持を受けたにもかかわらず、改選後の9月議会で、民主党の子ども手当を理由に実施の意思を見せなかったわけですが、選挙前は一立候補だから担当課と相談をしなかったと、しかし、当選後は市民と市長の契約、約束になるわけですから、本当に実施するつもりがあったならば、実施に向けての問題点を検討されるのが政治家として常識であります。 財政面で年間3億近く支出した場合、財政計画への影響、また、財調を取り崩してでもやりたいという発言もされておりましたが、財調はどのくらいの取り崩しが可能なのか。実現に向けるならばどのような検討がされたのか。市長。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 財調は、議員知っていただいていると思いますけれども、今30億少し、あと基金として30億ぐらいがあるというのが今の現状でございます。それも取り崩すことも多少は可能であろうとは思いますけれども、現実論に、給食手当ということで全額財調から取り崩しますと、年間3億円は要るという予想でございましたので、全部使っても20年間で底をつくということになります。 ただ、財調のすべてを取り崩すなどということは現実的になかなか難しいということでありまして、どれだけの期間がと言われると、計算上は20年ということでお答えをさせていただきたいと思います。 ◆4番議員(三曳重郎君) 一応、市長は、厳しい財政事情なので実施は見送りたいと、22年1月ぐらいですかね、新聞のほうに発表されております。一応、厳しい財政事情というのは、いろんな方面から検討されたからこそ、給食費3億円を支出するのが厳しいという答えが出たんでしょう。だから、私は、その検討はどのようにされたんですかということを質問しておるんです。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 当然その当時もう一つ問題であったのが、合併した新しい宇和島市での税率の固定資産税の不均一課税の統一という問題がございました。これを宇和島市の収入で大きな影響を受けないような着地点を何とかして見つけたいというふうに、私としては財政運営上、考えておりました。ただ、改選されまして、議会に臨みましたときに、なかなかさらに難しいということと、そのほかの国政の動き等を絡めて、総合的に私としては判断した結果ということでございます。 議員さんがそれだけ言われるんでしたら、そのときに、ぜひ子ども手当をやるべきだということを言っていただいたら、私としては踏み切りやすかったというころもあるわけですけれども、議会としても給食費の負担ということについては否定的な方が多かったというふうな認識もしております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 私、22年6月に、いろんな、子ども手当の半額支給と扶養の縮減などがありますんで、給食費の無料化をしてはどうですかと市長に質問いたしました。しかし、もう一切やらないという答弁でした。今また市長が、そう言うんだったらやったらよかったと。ちょっと私の頭が追いついていかんのかどうかなんですが。今回、市長はもうやらないというのは決定しております。 それと今、固定資産税云々言われましたが、市長が初めて固定資産税の話をされたのはこれから1年後です、私が記憶しているのは。その当時の発言は、あくまでも民主党の政策とダブるから様子を見ながらという話でした。 続きまして、民主党の子ども手当との整合性を不実行の一番の理由に挙げておられますが、半分の1万3,000円支給であり、加えて扶養控除の廃止や縮減など、子ども手当の効果が上がらなかったわけです。実際、今度の12月補正でも子ども手当の支給額、2億円程度減額をされております。 そういう中、財政事情に合わせて給食費1人4万4,000円と4万8,000円、その5割、また3割、1割、1カ月負担などの支援策、いろんな方面から支援策が私は考えられると思うんですよ。なぜそのような支援策の検討をされなかったんですか。市長。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 子供の子育ての支援策というのは、ほかにも医療費の無料化とかいろんな方法があると思いまして、私としては給食費の無料化ということを、無料化できるんだったら、もう全額だというふうなことで思っておりましたので、それについてはそういう判断を、今申し上げたような判断をしたということで、部分的なことは考えなかった、今も考えていないということでございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 私もそのように答弁されると思っておりましたし、私もそのように答弁します。 続きまして、22年3月、給食費の無料化はしない、ほかの政策に振り向けることにしたと明言されておりますが、どうにかして少額でもミルク代や四国中央市のように紙おむつ代を補助し、応援していただいた市民の方の気持ちにこたえる方法を選ばなかったのですか。子ども手当は1人8,000円プラスなので、給食費2人分は十分賄えると、市長も議会で多分そのような答弁をされたような記憶が私もあります。 一番私が今この質問で聞きたいのは、どうして市民の期待にこたえるような方法を選ばなかったのか、そのことについて。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) その時々の状況というものあると思いますけれども、基本的に議員のおっしゃるのは、給食費を手当てすればその受益者、要は子を持つ親というのは費用負担が助かります。しかし、その人数というのは、多分、今の少子化の間のところでいくと、どう見積もっても1万世帯以下であろうと思います。 一方、税金という問題は、やはりこれは旧の宇和島市といえども全体で2万5,000戸がある。さらにそれすべてが不動産を持っているわけではありませんけれども、逆に言えば津島町の方でも宇和島市に不動産を持っておられる方もおられる。そういうことにおいて、その税率が下がるということは、恩恵を受ける人という人数でいったら、そっちのほうが断然多くなるという考え方もあります。 ですから、その時々の、私としては、状況を、一番いいという方向で判断させていただいているということでありまして、その判断をもう認めていただく以外にないかなというふうに思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 私の質問より市長の答弁のほうが1つずつ早いような気がするんですが。早いですので、私もそれに負けないような質問をしなくちゃいけないと思います。 それで、この質問、私も迷ったんですが、市長がどうにか少しでも支援をしていこうという気持ちがあればやめるつもりだったんですが、今の市長の答弁では余りそれも望めませんので、この質問を出させていただくんですが、石橋市長は、民主党に年間3億円かかる公約を助けていただいた。ですから私は、今度の国政選挙は民主党を市長は応援するべきではないか。また、市長選も民主党から出馬をするのをお勧めしますが、市長もそのような考えで準備はされておりますか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 私としてはまだ選挙は先でございますので、まず与えられた任期の間、いかに一生懸命やれるか、それによって次の選挙があるのかどうかもまだ全く考えてもおりませんので、今のところ検討したことがないということだけお伝えさせていただきます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) わかりました。 続きまして、先ほど市長が答弁していただきました固定資産税との関連性について質問いたします。 給食費無料化の3億円を固定資産税3億円減収に充当すると発表されております。2005年の合併後も5年間、旧3町と旧宇和島市とは税率が1.4と1.55であり、2011年より1.4%に統合し、それにより約3億円の減収になりました。それに給食費無料化の3億円を充当したいと言っておられますが、私はこのことに少なからず疑問を持ち、私なりに解釈をしてみました。 市長は、市民をだますつもりはなかったのでしょうが、給食費の無料化を公約にしたのはいいのですが、約3億円の財源を考えると、実行したくてもできなく、民主党の子ども手当を引き合いに出しておりましたが、半額支給と扶養控除の廃止や縮減などで期待していたほどの子育て支援の効果が出ず、ちょうどそのとき5年で期限の切れる固定資産税の見直しがあり、その差額が3億円で、数字も似ており、固定資産税減収の3億円と給食費無料化代の3億円をすり合わせ、問題事をおさめようとしたのではないでしょうか。 市長、これはだれしもそのように考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) だれしも考えておられるというと、私はそう考えたので、だれしもではなく、少なくとも石橋寛久はそういうふうに考えなかった。その当時の状況をトータルで判断したときに、そういう決断をしたほうがいいんであろうということであります。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 確かに市長の言われるように、この経済情勢の中、地域の経済情勢の中、固定資産税を上げるのはなかなか無理だろういう発言をされたのを私も聞いております。そういう判断をされたんですので、それはそれでいいと思います。 続きまして、固定資産税の見直しは5年後と決められており、それに4年後の自分の実現の難しい公約にかかわる費用を上乗せするのはだれが勧めたのか、感心できないやり方だと私は考えております。 固定資産税とは全然異質なものとして切り離し、今の財政事情の中でできることを精いっぱいやるか、いろんな方面から検討をした結果、今回は見送りたいと潔く発言したほうが男らしく、今度の市長選も支持者がふえるのではないでしょうか。市長はこの点、どのように分析されておりますか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 議員のおっしゃるとおりの言い方をしたほうが、議員の方も納得できるという方の声があるということも、後ほども、その前にも聞かせていただきましたけれども、私としては、当時説明させていただいたとおりの説明をさせていただいたということでございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) どうしても給食費無料化を固定資産税減収に充当する考えならば、保護者か市民全般に行き渡るべきで、今回の減税は旧宇和島市内の資産のある方のみで、旧町や旧宇和島市の保護者も資産のない方には意味のないことですね。 公約を振りかえるには不平等との声が多数あるが、この釈明はどのように考えておられますか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) やっと三曳議員の先回りしておる、先回りしておるという答えの現実的なものがわかりました。私としては、受益者ということでいえば、先ほど先走りして言いましたような、人数でいくと固定資産税を持っている方のほうが多い、その方々は恩恵をこうむる。恩恵と言ったらこれ語弊があるかもしれませんけれども、負担が減るということは間違いないということで、私としては、トータルそのときの状況で固定資産税を下げるほうを優先してやらざるを得ないという判断をしたということでございます。 ◆4番議員(三曳重郎君) このことに関しては、やはり一番の目的が子育て支援の市長の公約だったんですから、できればそれに関連したことに終始するか、もうそれは完全にできないと言ったほうが、やはり市民の理解も得られるんではないかと私は思います。市長がそのようにお考えならば、それも平行線で仕方ないことですが。 続きまして、公約のうちの一つにありました、植物工場について質問いたします。 市長の公約にも出しており、農林水産省と愛媛大学、地元企業の連携によるモデルハウス型植物工場実証展示研修事業となっております。全国で6カ所設置され、3つのグループに分かれており、津島町ではグループ3の植物工場適正品種の選抜対象品目拡大実証をしております。来年度、高速、高規格道路も津島まで開通し、南予発展と開発が一段と加速するのではないでしょうか。そのような中、全国6カ所の1つが津島町に建設されていることは、地元の人間として、今後の農業事情にどのように影響を与え、農業が今後どのような方向になっていくのか関心の深いところもあります。 また、市長も建設自治体として強い連携の意気込みを示し、植物工場に取り組んでみたいという方もおられ、それらを支援したいと全員協議会の席でも関連の説明をされ、施政方針の中でも、愛媛大学、参入企業とも協議し、地域農業の発展に尽力していきたいとも書かれ、津島町の農業法人との連携事業に協力したいとも書かれております。 当初、市からの補助金等の交付も考え、事業支援を考えていたのではないですか。これは、市長。 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 植物工場、我々の地域にとっても大変ありがたい施設であるということは、もう機会あるごとに述べさせていただきまして、必要があれば行政もできる限りの御支援はしたいということもあわせて表明させていただいております。それは、ぜひ議会の皆さんにも今後ともということで御理解いただきたいと思います。 ただ、一方で、この植物工場、愛大のほうが国の大変額の大きい補助金を建設費として補助をもらって実現しておりまして、愛大としても、まず大学全体の事業として取り組んで、事業と言ったらおかしいですけれども、研究事業ということで取り組んでいきたいということで、頑張っていただいていることに対しては心からお礼を申し上げたいと思いますけれども、そんな中で、私としては、姿勢はそういうことで地元自治体としては臨みたいと思うんですけれども、財政考えたら当然支出がないほうがありがたいわけでございまして、できる限り愛媛大学さんのほうに頑張っていただきたいという思いが今でもあります。 それを今大幅に、大幅にといいますか、ほとんど実践していただいているという現状であろうと思いまして、私としては大変うれしく思いますけれども、ぜひともこの施設を見ながら、地元の方々がやはりこれに近いような農業のあり方で、自分たちが何か新しい農業ができないか、ぜひ参考にしながら実践できるような施設になってほしい、そういうことをやっていく農業の方が出てきてほしいというふうに思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 総事業費7億5,000万で、6億9,000万が農林水産省の補助でした。あと6,000万を、できれば宇和島市からの全額とは言いませんが、補助をしたいような市長のニュアンスがあったんではないかと、私なりには考えておりましたが、それと当初の支援事業というのは、どんな事業を考えていたんですか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 具体的にはなかなか、計画の中で煮詰まるところで支援の要請が出てくるところがあるんかなと。まず1番には、今、議員が言われました資金的なもので、ひょっとしたらあるかもしれないなということは、私としても心配もしながらそういう必要があったら議会の皆さんにもお願いしなければいけないというふうに思っておりました。ただ、先ほど言いましたように、愛媛大学としては、自分ところの大学全体での研究事業というところで取り組んでいくということで、愛媛大学のほうの資金を利用して不足分を補っていただいたということで、幸いにも市のほうとしては建設に伴う資金というのは援助をしなくても済んだというのが現実でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 23年7月1日に工場はオープンしました。市長も行って祝辞を述べられておりました。22年7月29日に愛媛大学から市議会にどのような施設になるのかと説明がありました。しかし、以来、行政側からも経過報告もなく、実際、予算面でも緊急雇用者の分、1名支出はされております。 当初、市長が公約にも上げておりました、また、議会答弁でもしておりましたような植物工場への連携も支援も、実際、一切なかったのが事実なんじゃないでしょうか。気持ちだけあったということですか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 市が協力しているといいますと、愛媛大学からはオープンした暁には見学者もふえるであろうということが予想される。そういう人を案内していただけるような人員をひとつ市から協力できないかという申し入れが具体的にはありました。その1人、そういう案内を中心とする業務を担える人、これを提供するということが、今の出てきたわけですけれども、それについては、御存じのように今年度は緊急雇用制度というのがありまして、私としてはそれを利用してやったらどうかということで担当と相談して、実際にその人員、その費用でもって今1名は雇用されているということでございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) この分に関しては、公約の中にも議会答弁の中にも、植物工場を支援する形で雇用50名というのが出されておりましたよね。私もそれ、すべてうのみにはしませんが、やはりそれだけの具体的な人数まで出しているんであれば、どのような支援を考えていたのかというのは、やはりもう少し答弁の中で説明できてもいいんじゃないですか。神應産業経済部長。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 神應産業経済部長。 ◎産業経済部長(神應幸男君) ただいまの、市は連携も支援も何ひとつできなかったのではないかという御指摘ではありますが、市長も申しましたけれども、一応、市としては、当初から愛媛大学さんの要望にこたえられることは極力こたえるというふうなことで協力をしてまいりました。例えば、当初の農林水産省等の協議にも入っていきましたし、また、土地の選定に当たっても所有者の愛媛県と用途の変更等の確認、また企業の説明会、地元説明会、こういったところにも協力をさせていただきました。また、1名ではありますが、緊急雇用を利用して職員を派遣しております。 もう一つの御質問の、7月29日、愛媛大学から市議会に説明があってから、全く経過報告もないということにつきましては、初年度につきましては、どの種類の野菜がどのような栽培方法により適しているかを確認するための実証でありますので、通年を通じてのデータというものが必須になります。年度が過ぎましたら、そういったデータによる分析を行って、改めてその経過報告といいますか、初年度の結果報告をさせていただきたいというふうに考えておりますので、この点は御理解をいただきたいと思います。 それから、50名の雇用という数字がございましたけれども、現実には植物工場では10名の雇用が発生しているということを御報告しておきます。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。
    ◆4番議員(三曳重郎君) そうしますと、最初計画していたほどの参加企業との連携という、それに対してまた50名の雇用が生まれるというほどの今のところ成果はなかったということですね、この事業に関しては。そのようにとらえていいですか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 私としては、できるだけ多くの雇用がふえるという期待を含めてそういう予想をしております。しかし、まだまだ生産も本格的には進んでいないところもあるでしょうし、参画企業としては当然、企業として採算ということを考えながらやっていくという中で、雇用も慎重にならざるを得ないというところもあるんかもしれませんけれども、私としては、ハウス、大きなものですから、そこの生産を上げることによって売り上げもふえるし、雇用もふやしていただけるように期待しているというところです。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 先ほど、神應部長、来年度に今年度の成果をまた報告したいと発言されておりましたが、今後、植物工場に対して、宇和島市はどのようにかかわっていく方針、方向性なんですか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 神應産業経済部長。 ◎産業経済部長(神應幸男君) 先ほど、ちょっと数字的なことで御報告できなかったんですけれども、施設利用者というものがございます。これが4月から10月までの数字なんですけれども、合計1,752名の方が当該工場を訪問されております。農業関係団体が非常に多いんでありますけれども、これを申し添えておきます。 それで今し方の御質問、植物工場をどのように市はとらえるんかということでありますが、市長も申しましたけれども、これはやはりコストのさらなる縮減というふうなこと、これを目標に植物工場で完結するのではなくて、地元の農業者の方に、そういったノウハウの付言、あるいはそういった還元をしていくというのが最終的な着地点ではないかというふうに私は理解しております。それにはなお時間もかかるのではないかなというふうに考えております。 以上、どうか御理解を賜りますようお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 1,752名の見学者が来られたと。もともとあの施設は県がそれも目的として、南楽園と観光ルート、高速の開通も見越してでしょうが、あそこに建設したと私も伺っております。4号公園は当初、宇和島市が借り受けてというような話もあったんではないかと私は推測をするんですが、植物工場、今後とも宇和島市にできております。宇和島市もその中にできる限り入って、やはり観光に来られた方にも、宇和島市のじゃこ天の1枚でも買ってもらえるように、帰りに。そのような方向づけにしていってもらいたいとは思います。 続きまして、産業振興の基盤づくりについて質問いたします。 多くの若者がにぎわう元気なまちとして、第一次産業を活用し、ジュースほかかんきつ加工部門で150人、植物工場を支援する形で50人程度、農業関係、陸の関係で200人想定し、真珠加工の会社設立で50人確保したい。魚類養殖の魚を生かし、アジやサバの開きなど加工部門で400人ぐらいの雇用を確保し、頭とか内臓とミカンの皮など、廃棄物として捨てられていたものでバイオ関係の工場を設立し、50名程度確保したい。全部で700人程度と、やはりこれくらいのことをやらなかったら宇和島市の雇用はなかなか改善しないのではないかと思っていますと答弁され、その基地の可能性の一つとして大浦湾の埋立地の利用を考えていると。 この公約が本当に実現できるのか、給食費の無料化と同じ考えで、同じ結果にならなければと案じつつ、この質問を期待しております。 水口部長、大浦湾の埋立地は産業団地化するほどの工事は進んでおりますか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 水口建設部長。 ◎建設部長(水口明彦君) 進捗についてお答えいたします。 平成13年度から工事に着手しまして、平成21年度には第1工区の埋め立てが完成し、マイナス5.5メーターの岸壁200メーターが供用開始となっております。その岸壁の背後地の港湾関連用地の造成工事も完成しており、県において整備中であります岸壁までの臨港道路が完成する平成24年度以降には、企業用地として活用ができることとなります。 なお、埋立地北側の第2工区は平成25年度までに、埋立地南側の第3工区は平成27年度までに完成予定となっております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 24年度からやろうと思えば工場のほうはできるというふうに理解していいんですね。 神應部長に質問いたしますが、すべて一朝一夕にはできないと思います。十分な調査研究、つまり新たな市場、販路の開拓の調査、生産量や販売量の十分な検討、また参加企業の意向調査がなければなかなか事業化はできないと思います。産業経済部では、公約実現に向け、どのような取り組みがなされ、また、どこまで話は進んでいるのか。工場用地は24年度でできるというお話ですが、神應部長、答弁お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 神應産業経済部長。 ◎産業経済部長(神應幸男君) お答えをいたします。 これ、先ほど来出ております市長マニフェストの雇用と非常に密接に関連した御質問でありますので、その観点から御報告をいたしますが、市長マニフェストのここで何人、ここで何人というふうなものとは、ものにも即して本当はいくべきではありますけれども、産業経済部としましては、やはりこれまでの積み上げてきたものもありますし、その流れの中で雇用について取り組んでまいりました具体的な数字を挙げさせていただきます。 農業分野におきましては、いわゆるジュース及びかんきつの加工ということでマニフェストにありますけれども、吉田町の愛工房さんに企業立地促進の面から奨励金による支援を行いました。その雇用については平成22年度、常時雇用が63名、臨時雇用22ないし60名、この「ないし」というのは季節によって変動いたします。それから、先ほど申しましたが、植物工場では愛媛大学、参入企業を合わせて約10名の方が新規雇用されております。 また、農林課では営農インターン推進事業、就農支援資金事業等を活用しまして、非常に少ないのではありますが、22年度に2名、23年度1名の新規就農者が生まれております。 商工分野におきましては、宇和島地域雇用創造協議会、これが国の全額補助によりまして、21年度31名、22年度66名、23年度、これは見込みでありますけれども、57名、合計154名の雇用を創出しております。 また、事業主体であります協議会の直接雇用も10名を数えます。ただし、これは23年度で事業が終了いたしますので、また新たな雇用創出の取り組みについては検討してまいる必要があると認識をしております。 それから、雇用とも関連するんですけれども、販路の拡大とかそういったことにつきましても、農林課、それから商工観光課でさまざまな取り組みをしてまいりました。また、ANAとの連携の中におきましても、地域の特産品の販売につきましてはかなり御協力をいただきまして、宇和島地域のいい産品を広く販売するというふうなことにも携わってまいりました。これが、販売をするお店がどんどん繁盛して雇用がふえるというふうなところまでは至っておりませんけれども、産業経済部としては、今申し上げましたように、これまでの積み上げの上にさまざまな事業に努めてきたつもりでおりますので、どうか御理解をいただきたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 私の質問は、このマニフェスト、議会答弁に対してでしたが、産業経済部では、幅広くそれだけじゃなしにそういう雇用の創出の事業はしていると、そういういうふうに受けとめてよろしいんですよね。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 神應産業経済部長。 ◎産業経済部長(神應幸男君) 公約という丸に大きな産業経済部の丸でやったというのではございません。その丸とはまた別のところにも丸もありますんで、そういった攻めやすいところから攻めたということも事実であります。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 続きまして、九島架橋整備事業について質問いたします。 これは、市長の公約の中でも一番大きな争点となった事業です。予定では22年度詳細設計、22年から27年で完成。その目的は、離島解消による地域格差の是正と、架橋による効果として市の離島補助経費の削減を上げております。総事業費69億円で、約50年で29億8,500万、年当たり5,969万7,000円の経費削減と試算をされております。23年度までの事業費3億9,000万の予定になっております。 その内容と結果はどのようになっておりますか。また、予定では23年より取りつけ道の工事となっております。橋台工事は坂下津2区よりの取りつけ道路約840メートルが整備されなくてはいけないわけですが、取りつけ道路のルートの決定、測量、買収、整備、そして初めて橋台工事のつち音が聞こえてくるわけですが、今後の工事の年度別の予定はどのようになっておりますか。水口部長。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 水口建設部長。 ◎建設部長(水口明彦君) 進捗状況並びに今後のスケジュールについてお答えいたします。 平成22年度は現地測量、海峡部の環境調査を行い、現在繰越事業で取りつけ道路の詳細設計を行っております。今年度の予算により、海上部と陸上部の地質調査と橋梁本体の詳細設計を実施しているところであります。今後のスケジュールについてですが、今年度実施する調査、設計をもとに橋梁本体の工事着手に必要となる実施設計書を作成し、取りつけ道路につきましては、ルートと必要な用地幅を決定し、実施設計を作成する予定となっております。また、来年度は橋梁本体の工事着手と取りつけ道路の用地買収を行う計画としております。 議員御指摘にあります指定道路、平成23年度着工につきましては、当初予定しました予算措置がなされなかったためおくれており、この取りつけ道路を含めまして、今後の具体的な計画につきましては、現在実施しております橋梁及び道路の実施設計により決定することとなりますが、現時点では、平成27年度を目標に完成を目指してまいりたいと考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 取りつけ道路は交付金の分と起債の分と2つあったと思うんですが、取りつけ道路は順調よくいけば橋台の設計も橋梁の設計もできているんで、すぐに道路の整備ができ次第、本体工事に着手するということですか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 水口建設部長。 ◎建設部長(水口明彦君) 来年度に取りつけ道路の用地買収を行う計画となっていますので、来年度以降に道路に入っていきたいと思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 橋台本体工事、ほぼ起債になっておりましたので、合併特例債と辺地債では市負担分にも2億8,000万近く差があるわけですが、起債は今後も辺地債の利用が可能でしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 松田財政課長。 ◎財政課長(松田公彦君) 起債につきましては、将来の公債負担が過大なものとならないように、少しでも交付税措置が優遇されている辺地債や過疎債などを可能な限り選択をしております。九島架橋事業につきましては、九島地区が辺地地区に該当することから、辺地対策事業債の活用を計画しております。実質公債費比率などの財政指標が悪化しなければ、今後の活用が引き続き可能であるというふうに考えております。 以上でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 私、東北のほうも大きな震災がありまして、この事業はなかなか進捗がおくれるんではないか、市長が車の運転のできる間にはできないんでないかと心配もしておりましたが、今の水口部長の説明を聞きますと、そんな心配はないということですね。 続きまして、雇用創出の基金による事業。これは厚生労働省の事業で、地域の雇用失業情勢が厳しい中で、離職した失業者等の雇用機会を創出するため、都道府県が厚生労働省より交付金の交付を受け、基金を創設し、各町村は、全額補助で事業の直接実施または民間企業に委託し雇用機会等の創設を図るものであります。 20年10月にふるさと雇用再生特別基金事業が創設され、以下、緊急雇用創出事業の創設、21年には重点分野雇用創設と、大きく3つの事業が創設されました。宇和島市でも一次産業、二次産業の長引く低迷の中、多くの方がこの事業を利用されたと思います。 現在、宇和島市では何名の方が申し込みをされ、何名の方が採用されましたか。また、年齢構成と労務費は幾らぐらいになっているのか。また、重点分野雇用創造事業は24年度まで、緊急雇用創造事業は24年まで継続となっております。24年度の事業計画はどのようになっているのか、わかっている範囲で。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 神應産業経済部長。 ◎産業経済部長(神應幸男君) お答えをさせていただきます。 緊急雇用創出事業は、20年度から現時点までで、延べ1,131名が応募をされ、508名の採用となっております。ふるさと雇用再生事業では171名が応募をされ、28名の採用を見ております。年齢構成でありますけれども、10代から60代までで、おおむね各年代均等に採用がされております。 労務費につきましては、20年度から22年度までの総事業費約3億6,000万円のうち、約2億8,000万円となっております。 当初、平成23年度末をもって事業が終了する予定でありましたけれども、雇用情勢がなかなか改善しないことや3月11日に発生いたしました震災の影響から、雇用情勢がますます悪化しているということで、24年度末まで事業を行えるよう補助金の金額が改定をされております。 24年度の財源ですけれども、23年度末までに使い切れなかった県基金の余りが充てられます。もともと23年度で使い切る予定で進んでおりましたので、わずかしか残っておりません。県下20市町に割り当てられた予算は約6億円となっております。この額は、20年度から23年度までの総実績額が約41億円となっているのに比べ、非常に低い額になっておりますので、宇和島市が申請をいたしましても、すべてが採択される可能性はないのでありますが、今から申し上げますような事業計画を提出する予定にしております。 家庭ごみ減量推進事業、これは廃棄物対策課2名を予定しております。未就職者就業体験事業、これは文化課で1名、道路管理事業、建設課で11名、漁港漁場環境保全事業、水産課で24名、災害時要援護者登録台帳整備事業、福祉課で1名、放置竹林整備事業、農林課で12名というふうな事業要望が各課から出ておりまして、事業費の総額が9,866万9,000円、合計51名を雇用する計画を県に提出する予定でございます。 以上であります。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 昨年度と事業内容はほぼ同じということですが、1つ気になったのは、松本議員の質問、時間がなくてできなかったんですが、放置竹林の今、三間、吉田方面からやってきておりますよね。その事業に関しては、もう基金がなくなった時点で終わりということですか、この分に関しては。神應部長。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 神應産業経済部長。 ◎産業経済部長(神應幸男君) 放置竹林の事業は24年度のメーンとして提出し、多分これは採択されるのは間違いないと思います。したがいまして、24年度に事業の継続ができると確信をしておりますけれども、事25年度以降になると、これは非常に難しいと思います。24年度の事業ですべてが、放置竹林が整備されることはあり得ませんので1つこれは大きな課題となって残っていくのかなというふうに思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) このように多くの方が利用された事業ですよね。宇和島市としてどのように評価しているのか、また石橋市長には、市長会などでこの事業の延期を国に要望するような機会はあったのか、また要望したのか。市長、それはどうですか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) まず、事業の評価といたしましては、緊急的に国の費用でもって雇用をふやすことができたということで、まず一番には、雇用された方々の収入が少ないながらもあったということであろうと思いますし、行政からすると、なかなか財政的な問題も含めて、今までは民間の方々にお願いしますと言っておったような道路の草刈りとかいうところにも踏み込んでいけたというところで、よかったところはあろうというふうに思います。 ただ、基金を使わんがために3カ年という期間がありましたので、いささか甘くなり過ぎているところも一方であるんではないかという反省も、私としても感じておりますけれども、こういうところ、あと修正をしながら、必要な事業をどういうふうにつなげていくかというのが大きな課題として残るであろうと思っております。 また、国に対しては、当然こういう事業をやってほしいという思いがあるわけですけれども、今回の事業については、もう23年度で終わりということを最初から明示されておりましたので、私としてはちょっと言い方を変えて、すなわち我々の地域、国にとっても今大きな問題の一つが生活保護世帯の増加ということがあります。 これにつきましては、本当に体が悪くて、働きたくても働けない、身寄りもいないという、本当に保護の必要な方もおられます。ただ一方で、かなりの方が働く体はあるんだけれども、働く場所がないからということで、失業手当を当てにしてくるというようなところがあるので、私としては、今のような現状からモラルハザードを起こさないためには、昔でいう失業対策事業というようなことをもっともっとやっていただきたいということは、代議士の方々とか市長会というところでも、機会があるときにはそういう話をさせてもらっておりまして、ぜひともそういうところ、国としてもやはり保護するべき人は保護する、でも、それ以外の人はやはりもう少し厳しい目で対応をしていくのが、私はいいんではないかというふうに考えているところであります。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 今、宇和島市には、大きな基金として地域振興基金30億2,000万余り、これは合併10年後の交付税減額に対応するものであり、現在土地開発公社の金利軽減に貸し付けられております。 今、市の最重要課題は第一次産業の活性化と雇用の創設であり、24年度からの雇用対策として財調36億円を活用し、市独自の雇用の創設を図ってはと思いますが、来年度から国の事業にかわる雇用対策はどのように計画をされているんでしょうか。市独自の失業対策なり、さきの放置林の継続事業なり、基金を少しずつ出して、人数も満足する人数は雇用できないかもしれないが、少しずつでも雇用していくという考えは行政のほうにあるのか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 神應産業経済部長。 ◎産業経済部長(神應幸男君) 少なくとも産業経済部としましては、これまでの国、県にかわる独自の宇和島市の雇用事業を展開するというふうな計画はございません。御案内のとおり臨時職員日額6,350円、年に200万ですから、10人雇うと2,000万と簡単に数字が出ますが、こういうふうな形での雇用は考えてはおりませんが、御案内のとおり雇用というのは、常に解決のできない目の前に存在する課題であります。したがいまして、宇和島市としましては、産業経済部商工観光課の中にあります雇用対策係において、今後さまざまな取り組みをしていくように考えております。 先ほども申し上げましたが、雇用創造事業等、ほとんどが幕をおろしますので、これからは政策的なことも含めて、雇用対策係には雇用について、また今までとは別の、違う観点から携わっていただきたいというふうに私も思い、そういうふうな指導もしてまいりたいと思っております。 以上でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 20年から23年まで全額国の支出ですよね。ということは、その3年間で宇和島市も何らかの方向を考えておくべきではなかったのか。市長が先ほど言われましたように、23年で打ち切るとはっきりわかっておるんであれば、そういう計画性も必要ではなかったんですか、今の経済事情考えた場合。これは市長に答弁を求めます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 当然、慎重に考えるべきことであろうとは思いますけれども、一方で、やはり基金で期限が限られているという中においては、できる限り有効活用ということを現実的に対応していくのも必要であろうということで、今のような雇用の数ということになっているというふうに思います。 私としては、当然その中で必要な事業、一体幾つあるのか、これから精査をしながら、必要な事業、それから継続できる事業、これが国の一番もくろんだところであろうと思いますけれども、そういうところが幾つ、何人の雇用が実際にできるのか、そこらあたりも精査をしていかなければいけないんだろうというふうに思いますし、私としては、基金を使ったらというところも、議員さんお話ありましたけれども、そういうことについては、雇用を継続できるというめどの立つようなものに対して、もし資金が足らなかったら基金の取り崩しということも、議員の皆様にも御理解していただかなければいけないと思いますけれども、ただ単純な、今の緊急雇用で使っておったような仕事をやるがために、基金を全部充てさせてくださいということまでは、なかなか今踏み切る気にはなれないというところで御理解をいただきたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) そうしますと、来年度必要な継続事業、また、このような事業をすればいいというのは、行政側としては今後努力はするということですよね。一つも考えていないというんではない、精査しながら必要な事業は創出していくと、そのように理解したらいいんですか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) そう考えて結構です。ただ、なかなか現実的に難しい。例えば自転車タクシー、ベロタクシー事業をやっておりますけれども、国の補助をいただいているがために、一方では、やはり宇和島の水準からしたら、かなり高い賃金をいただくことができたということで、これがそういう補助的なものすべてなくなったときにどれだけのものが稼げるかというと大変厳しい数字にならざるを得ないというようなことがあります。ですから、やはりやる気のある人とやれそうな事業ということの可能性ということをあくまでも検討して対応していきたいというふうに思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 続きまして、スポーツ振興策について質問いたします。 丸山公園陸上競技場の大会運営システム導入によるスポーツ振興策について。 次に、スポーツ振興策について質問します。 市長に対して、愛媛県中学校体育連盟南予支部及び愛媛県高等学校体育連盟より要望書が提出されていることと存じます。それによると現在、宇和島市丸山運動競技場には写真判定機はあるものの、そのデータを処理し、大会運営に利用するシステムがありません。このため、今まで大会運営をする際には欠点が多くあり、その欠点を補うプログラミングもなく、データをその都度確認する必要があり、ミスが多発して大会運営に支障が出ているのが現状であります。宇和島市丸山公園競技場には、県大会レベルが開催できる競技場としての認識がありますが、大会運営においては県大会レベルの開催は難しい現状です。 愛媛県中学校体育連盟では、来年、県新人体育大会を宇和島で開催の予定ですが、参加者が多く、このままではミスが多くなり、大会運営に支障が出ると予想しています。このような理由から、大会運営システム一式の導入を強く要望するとのことです。運営システムは、県内はもとより四国内すべての競技場で採用されており、多くの者が使用しています。 石橋市長はスポーツ振興策として、以前の施政方針の中で、スポーツ施設を有効に活用しながら、スポーツ合宿、大会などを誘致し、交流人口の拡大と経済効果の増加による地域活性化に努めていきたいと述べられております。その意思が本当であれば、この要望に対して前向きに取り組むべきと考えますが、市長はどのように考えておられますか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) この要望というのは、確かに私も承っておりますけれども、中身についてはまだまだ私としても理解できない。 特に要望の中身を見ますと、コンピューターに関するところで大きな大会があるときに限り使うという、そういうことであるということであれば、県の陸上競技会が所有して、大会のあるところに持っていくのが一番費用対効果ということにおいてはいいんではないかという基本的なものを持っておりまして、それ以前に私としては、今、ITの時代、コンピューター化の時代でありますけれども、コンピューターを導入するというのは、大変、初期費用はともかくとして、維持するというところに、ソフトがちょっと変わればすぐまたソフト費用を変えないかんいうようなところで、大変高くつくと。そういうところの効果が本当に見込まれるのかどうか、こちらもさらなる研究はしてみなければいけないだろうというふうに理解しております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 三曳重郎君。 ◆4番議員(三曳重郎君) 常時設置、設定ではなく、競技を主催、運営する人が持ってきてくれるのが一番いいという、平たく言えばそういう答弁ですね。 続きまして、障害者地域活動支援センターグリーン工房の指定管理者の指定について質問いたします。 この施設は、旧津島町が設立し、運営をしていた施設ですので、私も大変関心を持っているところであります。運営委員会、家族会等の意見を十分に酌み取りながら、22年3月議会で施設条例の改正が議決して、今日の移行となるわけですが、募集要項で管理料の上限を2,000万円とされていますが、実際幾らになったのでしょうか。福祉部長。 それと、これまでの運営経費は、過去3年間の平均で2,263万1,000円と聞いています。当市において、NPO法人等の施設とは多少形態は違いますが、それにしてもかなりの経費格差があるのは承知されていますか。 また、きょうの指定管理者の指定については、相談が当然あった上で市長が決定されたのですが、単に経費削減を求めるのであれば、法令では施設長が兼務でも構わないように解釈できますが、そうすれば相当程度の軽減は可能であると思います。 私としましては、障害者福祉に関しては行政が運用することが望ましいと思っています。民に移して質の高いサービスの提供、経費の節減等をメリットとされていますが、きょうまで津島町から宇和島市となってから質の高いサービスはできていなかったのでしょうか。 市長並びに福祉部長、答弁を求めます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大窪美代子君) 山本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(山本金利君) まず、指定管理料についてお答えをいたします。 グリーン工房の指定管理料につきましては、1年目が1,952万3,000円、2年目1,936万5,000円、3年目1,947万7,000円、4年目1,968万4,000円、5年目1,991万6,000円で、5カ年平均としては1,959万3,000円となっております。 次に、グリーン工房と市内のNPO法人等の施設の経費格差についてでございますが、格差につきましては、施設の設置基準の違いや職員数等の違いがございますので、一概に高いとか低いとか比較するのは難しいのではないかと思われます。 また、施設長の兼務のことを言われましたが、確かに障害者自立支援法に基づく地域活動支援センターの設備及び運営に関する基準によりまして、施設長の兼務が認められておりますが、この場合、管理上支障がない場合ということがありまして、グリーン工房と本庁の福祉課または津島支所で業務を兼務するということにつきましては、管理上支障がある、距離的に離れていると、同一敷地内にないというようなことでございますが、管理上支障がある旨の県障害福祉課の見解もいただいておりますので、兼任は難しいと考えております。 また、宇和島市におきましても、当然ながらこれまで利用者のニーズに応じました質の高いサービスに心がけておりますが、今後、民間に指定管理することで、なお一層、民間事業が持っている活力やノウハウを活用することによりまして、なお一層きめ細かい、質の高いサービスができるものと期待しているところでございます。 以上でございます。 ◆4番議員(三曳重郎君) 4番、三曳、これで質問を終わります。 ○副議長(大窪美代子君) 以上で三曳重郎君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の質問を終わります。 残りの質問につきましては、明日8日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。    午後3時20分 散会-------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  土居秀徳          副議長 大窪美代子          議員  安岡義一          議員  三曳重郎...