今治市議会 2018-12-11
平成30年第5回定例会(第4日) 本文 2018年12月11日開催
さて、森田議員ご質問のカーブミラーの設置及び管理についてのうち3番目、事故の発生を受けたカーブミラーの管理の取り組みについて、私からお答えさせていただきます。
カーブミラーなど交通安全施設を適切に管理していくことは、設置者の責務であります。本市のカーブミラーにつきましては、必要に応じ修繕等の対応を行っておりますが、設置から年数が経過し、老朽化したものがふえてきております。そうした状況の中、近年、強風によるカーブミラーの倒壊事故が発生したことを受けまして、緊急に修繕等を要する箇所がないか確認するため、現在、各地域の現状をよく把握されている交通指導員の皆様のご協力をいただきながら、カーブミラーの緊急点検を実施しているところでございます。今回の調査で、支柱の腐食など、著しい老朽化が確認された箇所につきましては、速やかに交換、修繕等を行い、市民の皆様の安全を確保してまいりたいと考えております。
また、引き続き、適切に維持管理を行っていくため、各施設の設置年次や位置、形態等を整理し、電子地図による位置図や、施設台帳の整備も、順次進めているところでございます。
その他のご質問につきましては、関係理事者からお答えさせていただきますので、よろしくお願いします。
5:
◯片山 司市民環境部長 森田議員ご質問のカーブミラーの設置及び管理についてのうち、1番目のカーブミラーの設置基準と過去3年間の施工実績についてと、2番目のカーブミラーの倒壊等による事故の発生状況についてお答えさせていただきます。
1番目の設置基準と過去3年間の施工実績でございます。
まず、カーブミラーの設置基準ですが、本市が設置しておりますのは、原則として、市道上の見通しがきかない交差点や、改良工事の行われていないカーブの部分でございます。なお、不特定多数の人が通行する農道、または私道の場合も、交通安全上必要と認められる場合には、同様に設置しております。また、袋小路となっている道路の場合は、当該道路を
利用する住宅が原則10戸以上としております。そして、出入り口付近など、土地
利用に影響を及ぼす可能性がある場合には、隣接土地所有者の同意を条件としております。なお、個人宅や、民間施設の駐車場などから出る際の確認用のミラーは設置できません。設置に当たりましては、周辺地域の総意という観点から、自治会長または部落総代から設置要望書を提出していただいております。
次に、過去3年間の施工実績でございます。
平成27年度は、新設が31基、支柱、鏡面交換などの修繕が85基で、総額1,450万円、平成28年度は、新設が31基、修繕が74基で、総額1,340万円、平成29年度は、新設が40基、修繕が79基で、総額1,620万円となっております。
続いて、2番目のカーブミラーの倒壊等による事故の発生状況についてでございます。
近年では、平成29、30年の春先の強風時に、支柱基部の腐食による倒壊が3件発生しております。このうち2件は、議員ご
発言の件を含め、物損事故につながっております。
以上でございます。
6:
◯越智 豊議長 以上で答弁は終わりました。
再質問はありませんか。
7:
◯森田 博議員 議長。
8:
◯越智 豊議長 森田
博議員。
9:
◯森田 博議員 詳しくご答弁いただきありがとうございます。
本年4月14日に、北九州市で、市道脇のカーブミラーが腐食により根元から倒れ、歩いていた中学生がけがをしたとの報道がありました。今治市では、緊急点検を実施していること、また担当課で施設台帳の整備を進めていることをお聞きし、非常に安心しましたが、市内のカーブミラーや道路標識の中には、通学路沿線を含め、老朽化による傷みのあるものも見受けられます。事故を未然に防ぐため、交通指導員等、関係機関と連携して、引き続き、日常点検を怠らないよう要望いたしまして、私の質問を終わります。
10:
◯越智 豊議長 再質問なしと認めます。
以上で森田
博議員の質問を終わります。
次に、4番永井隆文議員。
11:
◯永井隆文議員 おはようございます。公明党の永井隆文でございます。議長より許可をいただきましたので、通告に従いまして質問させていただきます。ご答弁のほど、どうかよろしくお願いいたします。
本日は、介護予防、認知症対策について質問させていただきます。
内閣府の発表によりますと、我が国の総人口は、2017年10月現在1億2,671万人で、そのうち65歳以上人口は3,515万人となり、総人口に占める割合、いわゆる高齢化率は27.7%で、日本は世界に先駆けて、超高齢社会に突入しているということでございます。
65歳以上人口は、団塊の世代が65歳以上になった平成27年に3,387万人となり、団塊の世代が75歳以上となる2025年には3,677万人に達すると見込まれ、その後も、65歳以上人口は増加傾向が続くと推定されております。
65歳以上人口と、15歳から64歳人口の比率を見てみますと、昭和25年には、1人の65歳以上の人に対して12.1人の現役世代がいたのに対して、平成27年には、1人の65歳以上の人に対して現役世代は2.3人となっております。今後も高齢化率は上昇、現役世代の割合は低下し、2065年には、1人の65歳以上の人に対して1.3人の現役世代という推計がされております。
高齢化率の上昇とともに、社会保障給付費も右肩上がりで上昇し続け、平成27年度は、社会保障給付費全体で見てみますと114兆8,596億円となり、過去最高の水準となっております。平成12年度の社会保障給付費が78兆1,272億円ですので、15年で約40兆円増加していることになります。まさに、この急速な人口減少と超高齢社会の到来によりまして、社会保障制度そのものがなかなか立ち行かなくなっている状況であります。
ここで我が今治市に目を向けてみますと、平成17年に12市町村が合併し、ことしで14年目を迎えました。総人口は、1980年の19万7,000人をピークに、2017年には16万2,000人となり、2040年には11万3,000人まで減少すると予想されております。これに対し、高齢者人口は年々増加しており、平成25年の5万1,186人から、平成29年には5万4,836人と、4年間で3,650人の増加となり、その間、高齢化率も30.4%から33.8%に上昇、少子高齢化が確実に進んでおります。65歳以上人口と15歳から64歳人口の比率を見てみますと、平成29年で、1人の65歳以上の人に対して現役世代は1.6人ということであります。
こういった現状に加えまして、最近は健康寿命ということを言われるようになりました。健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことをいいます。日本の平均寿命は、男性が約81歳、女性が約87歳で、健康寿命が、男性約72歳、女性が約75歳で、その差が、男性で約9年、女性で約12年であります。医療技術の発達により、平均寿命が著しく延びた結果、支援や介護を必要とする期間が出てきたということであります。
介護予防は、生活機能の低下が見られる高齢者だけでなく、地域で暮らす全ての高齢者が、年齢を重ねても、住みなれた地域で自分らしい生活を送ることができるようにするための取り組みであります。介護を必要とする状態になっても安心して生活が送れるよう、介護を社会全体で支えることを目的とした介護保険制度が、平成12年にスタートしております。
本市においても、これまで6期にわたり高齢者福祉計画・介護保険事業計画を策定、推進されております。今年度からは第7期として、「おもいやりの心で支え合い、安心して健康に暮らせるまち」との本計画の基本理念のもと、地域包括ケアシステムの深化・推進を目指し、介護サービスの基盤の充実を図るとともに、介護人材の確保、自立支援、重度化防止、高齢者の生きがいづくりなどに取り組んでいくということであります。私は、そういった中で、この介護予防の取り組みが大変重要であると考えております。介護保険事業計画におきましても、2006年の第2期で介護予防の重視が盛り込まれております。介護が必要な状態になる前に予防策に取り組み、健康や身体機能を維持することが何より大切であります。
そこで質問でありますが、これまで取り組んできた介護予防事業と現状についてお伺いいたします。
次に、この介護予防事業を進めていく中で、介護給付費抑制の効果について、どのように考えておられるのかご所見をお聞かせください。
次に、この介護予防事業における課題と、新たな取り組みがありましたら、お教えください。
次に、認知症対策についてお伺いいたします。
我が国の認知症高齢者数は、2025年には約700万人、65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になると見込まれております。厚生労働省では、団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据え、認知症の人の意思が尊重され、できる限り住みなれた地域のよい環境で、自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指して、2015年に、認知症施策推進総合戦略、いわゆる新オレンジプランを策定しております。我が今治市においても、それに沿って対策が進められております。
そこで質問でありますが、まず1番目に今治市認知症高齢者等見守りネットワーク事業「いまからネット」の現状についてお伺いいたします。
2番目に、医療・介護の専門職が、家族の相談等により、認知症が疑われる人や、認知症の人及びその家族を訪問し、必要な介護や医療の導入・
調整や、家族の支援など、初期の支援を包括的・集中的に行い、自立生活のサポートを行う認知症初期集中支援チームの現状についてお教えください。
3番目に、認知症の人の状態に応じて必要なサービスが適切に提供されるように、医療機関や介護サービス、地域の支援機関の間の連携支援や、認知症の人やその家族を対象とした相談業務などを行う認知症地域支援推進員の現状についてもお教えください。
最後に、認知症対策における課題と今後の取り組みについてご所見をお伺いいたします。
以上です。
12:
◯越智 豊議長 答弁を求めます。
13:
◯菅 良二
市長 永井議員から、高齢化社会において避けて通れない介護予防について、また認知症対策についてと大きな2点のご質問がございました。
きのう渡部豊議員からもそういった形の質問がありまして、関連してますので、まず、そのことを。93歳のお母様がおられて、できるだけ見舞いに行っているという話でありました。私の母も、100歳の手前、あと4カ月生きてくれたらというのがありました。やっぱりスキンシップ、背中をさすってあげて、帰り際、じゃあ帰ってくるよと握手し、こういったことが、やはり寝ている者にとっては何よりだったかという気がいたします。これからも皆様、お父様、お母様がご健在でしたら、結びつきを大事にしていただけたら。私は、もう両親を亡くしましたけれども、そんなことを感じたということでありました。
あわせて、終活について。きのうも言及いたしましたけれども、やはり身辺整理をしっかりとしておくことの大切さを改めて感じました。もう1つは、延命治療。これは、みずからが言わなくては、親族といえども、家族といえども、なかなか申し上げにくいことでありますから、もうこれはアウトだよというときは、おまえたちでしっかりと協議して任すということも言っておくべきかということも感じております。暗い話になりましたけれども、覚悟というものが人間は要るといったこと。もう1つ、覚悟の中で私、申し上げたいのは、昭和34年、私が高校生になったときに、長野県に西沢権一郎知事が誕生して、6期の途中の4月に脳内出血を起こして、それからずっと意識不明。県ですから非常に影響の大きいわけです。首長がどうあるべきか、何もわからなくなって、しかし延命治療をずっと続けている、県政は混乱状況になりつつあった。4月から夏になって、知恵者が「知事、もうご勇退されますか」と。「あ、『うん』と言った。皆見たな」といったことで、そこでやっと知事としての幕を引いた。それから、12月31日に亡くなったのです。ですから、我々首長というものは、その覚悟も持っておくべき。私の場合には、そんなことがもしあったときには、権限を全て副
市長に委ねます。そして、副
市長の判断で、私の妻なり、弟なり、それから今の後援会を引っ張ってくれている矢野さんにも相談してくれると思います。そういった形で、市政に混乱が起きないようにといったことは、大事な私の役割、今現在の役割だと。もちろん、元気で、任期を全力で取り組むことは、私、決意しておりますけれども、万が一は人間誰にもありますから、そういった思いで頑張ってまいりたいと思っております。
ところで、永井議員ご質問の認知症対策について、これも非常に重要であります。そのうちの4番目、今後の課題と取り組みについてに関しましてお答えさせていただきます。
認知症高齢者は、少子高齢化の進展とともに増加の一途をたどり、独居世帯や、高齢者世帯の増加による家族介護力の低下、介護人材不足などの課題が顕在化しております。こうした課題は、認知症施策のみならず、医療や介護の分野など、社会全体の共通課題でもあり、困ったことがあれば地域で助け合うというコミュニティーのつながりを重要な基盤とした、認知症高齢者等に優しい地域づくりに取り組んでいくことが重要であります。実施に当たっては、正しい認知症理解への普及啓発、さまざまな職種の連携推進や、家族介護教室、家族介護者交流事業など、これまでの事業のさらなる充実に加え、認知症の人をいかに支えていくかという支える側の視点だけではなく、認知症の人の意思や希望を踏まえた施策を推進することによって、認知症高齢者等が、住みなれた地域で自分らしい暮らしを続けることができるまちづくりを目指してまいります。
その他のご質問につきましては、関係理事者からお答えさせていただきますので、よろしくお願いします。
14:
◯石丸 司健康福祉部長 永井議員ご質問の介護予防について及び認知症対策についてのうち、1番目から3番目につきまして、お答えさせていただきます。
まず、介護予防についての1番目、これまで取り組んできた介護予防事業と現状についてでございます。介護予防事業は、平成28年度までは、高齢者全般を対象とした一次予防事業と、要介護状態等となるおそれがある高齢者を対象とした二次予防事業を実施し、心身の機能を改善することを主たる目的としてまいりました。平成29年度以降は、機能回復訓練など、本人へのアプローチのみならず、地域の中で生きがいや役割を持って生活できるような居場所づくりにも着目した一般介護予防事業を行ってございます。地域の公民館や集会所、クアハウス今治などでの健康相談を初め、クアハウス今治のトレーナーによる運動機能向上指導、保健師による認知症予防指導、管理栄養士による栄養改善指導、歯科衛生士による口腔機能指導など、特色のあるメニューを教室ごとに開催しております。また、地域で主体的に健康づくりなどを担う人材の育成・支援も行ってございます。これらの事業を広めていくため、より地域に密着した場所での開催をふやし、内容も多様性を持たせることで、幅広く興味・関心を持っていただけるよう努めてございます。
次に、2番目の介護給付費抑制の効果についてでございます。従来から介護予防の取り組みを行ってまいりましたが、介護給付費は、今なお増加してございます。本市の総人口は近年減少しておりますが、介護を必要とする75歳以上の高齢者の増加、サービス体系の変更、介護報酬の改定などによりまして、介護予防の取り組みが介護給付費の抑制という直接的な形での検証はなかなか困難でございます。しかしながら、介護を必要とする後期高齢者が増加する中で、愛媛県内他市では要介護の認定率が23%を超える状況もございますが、本市は20.5%前後を維持しており、一定の効果が出ているのではないかと考えております。介護予防事業は、居宅において、活動的で生きがいのある生活を送るためには必要不可欠な事業でございます。引き続き、介護保険を効果的・効率的に活用し、地域包括ケアシステムの構築に向けて、一層の充実を図ってまいりたいと考えております。
次に、3番目の今後の課題と取り組みについてでございます。課題といたしましては、これまでの事業が、機能回復訓練に偏りがちで、高齢者の主体性や意欲を引き出すことが十分ではなかったこと、予防事業終了後の受け皿として、活動的な状態を維持するための多様な通いの場の不足により、日常生活に戻った途端に活動が低下し、予防事業の成果が持続できなかったことなどでございます。このため、介護予防事業を実施する際、住民自身が運営する集いの場を地域に展開し、参加者や通いの場が継続的に拡大していけるような地域づくりを推進してまいりたいと考えております。
次に、認知症対策についてお答えいたします。
1番目、今治市認知症高齢者等見守りネットワーク事業「いまからネット」の現状についてでございます。当事業は、地域住民、協力機関、行政により、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを目指して取り組んでおります。具体的に申し上げますと、認知症高齢者等見守り事業、認知症サポーター養成事業、徘徊高齢者等SOS事業の3つの事業で構成されております。
このうち認知症高齢者等見守り事業は、ふだんと様子が違ったり、異変を感じるなど、認知症が疑われる場合に、身近な相談先である地域包括支援センターへ情報をつなぐなど、認知症高齢者等の早期発見を、日常生活や日常業務の中で行っていくものです。
認知症サポーター養成事業は、認知症に関する正しい知識の普及啓発のための養成講座でございます。取り組み開始から本年11月末までに459回、1万5,520人に受講していただいております。また、福祉教育の一環として、小中学校、高等学校、専門学校でも開催しておりまして、平成29年度には、26校で29回、1,546人の児童生徒が受講してございます。
それから、徘徊高齢者等SOS事業でございます。徘徊する可能性の高い高齢者に事前登録していただき、万一、行方不明になった場合、関係機関と協力して、早期発見を目指すものです。現在181人の高齢者が登録され、175事業所が協力機関として登録いただいております。
次に2番目、認知症初期集中支援チームの現状についてでございます。当事業は、医療と介護の専門職がチームを組んで、認知症高齢者やそのご家族の支援を集中的に行い、自立生活のサポートを行うものでございます。本年4月に立ち上げまして、医師会協力のもと、圏域ごとに認知症サポート医を中心としたチームを編成し、対応してございます。これまでの実績といたしましては、チーム員会議を開催し、支援の展開を行っている事例は2件でございます。
次に、3番目の認知症地域支援推進員の現状についてでございます。本市の認知症地域支援推進員は、本庁高齢介護課に2名、陸地部及び島嶼部に各1名の計4名が配置され、医療職と介護職の連携構築、認知症対応力向上の支援研修会等の企画や
調整を行ってございます。
以上でございます。
15:
◯越智 豊議長 以上で答弁は終わりました。
再質問はありませんか。
16:
◯永井隆文議員 議長。
17:
◯越智 豊議長 永井隆文議員。
18:
◯永井隆文議員 ご答弁、大変ありがとうございました。
介護予防についてでありますけれども、本年、公明党では、100万人訪問・調査運動を展開してまいりました。これは、全国の議員がそれぞれの周辺地域を回りながら、現場の皆様の生の声を聞かせていただいて、政策に生かしていこうという取り組みでありました。その中で、介護に関するアンケートで、介護予防事業の取り組み自体を知らない方も大勢おられました。そういった中で、自分の住んでいる身近なところで、そういう機会があれば、ぜひ参加したいとの声も多く聞かれました。先ほどのご答弁にもありましたように、より地域に密着した場所での開催をふやし、内容も多様性を持たせることで、幅広く興味・関心を持っていただけるように、進めていくということでありましたけれども、しっかりと推進をお願いできたらと思います。
また、認知症対策につきましても、一つ一つ具体的に進めていただいているようであります。今後もふえていくと見込まれております認知症高齢者でありますけれども、東京大学客員研究員の宮島俊彦氏が、医療や介護の急速な進展もあって、認知症に対する理解は大きく変わってきている。つまり、実はそれほど恐れるべき課題ではなく、社会の受け皿をきちんと整備すれば対応できるのではないかといった認識です。これは前向きな希望であり、認知症の人を特別な存在と考えずに、社会でしっかりと受けとめていこうとする方向への転換です。こうした前向きな動きを社会全体にどう広げていくかが大事なポイントであると言われております。そういった意味で、認知症に関する正しい知識の普及啓発のための認知症サポーター養成事業等の取り組みも、大変に重要であると考えております。これからも、認知症高齢者に対して温かく見守り、しっかりと受けとめていける、そういった地域社会づくりのために一生懸命取り組んでくださることを要望いたしまして、質問を終わります。
本日は大変ありがとうございました。
19:
◯越智 豊議長 再質問なしと認めます。
以上で永井隆文議員の質問を終わります。
次に、15番谷口芳史議員。
20:
◯谷口芳史議員 それでは、通告に従いまして、質問を行います。
2018年度文部科学省全国学力・学習状況調査の結果によりますと、朝食を毎日食べていない小学生がふえていることがわかりました。調査結果によりますと、朝食を毎日食べるは84.8%、どちらかといえば食べるが9.7%、余り食べていないが4.1%、全く食べていないが1.4%、15%を超える小学生が、朝食を毎日食べる習慣が身についていません。
昨年2017年度の調査結果では、朝食を毎日食べるは87%、どちらかといえば食べるが8.4%、余り食べていないが3.7%、全く食べていないが0.9%であり、昨年度と比べても、朝食を食べていない小学生の割合が増加しています。
朝食を食べない理由として、朝食が用意されていないといった別の調査結果もあり、家庭環境も影響していると考えられます。朝食を食べた場合と食べない場合については、いろいろな研究結果、説もありますが、朝食を食べない場合より、食べた場合のほうがよいことは明らかで、成長期の子供たちにとっては、朝食をとることが大事なことに間違いはありません。
そこで質問ですが、この調査を本市でも行っていると思いますが、その結果はどのようになっているのでしょうか。また、この数年間の結果も、わかればお示しください。
さて、隣の広島県では、学力向上のため、希望する小学生児童全員に無料の朝食を提供するモデル事業を、廿日市市の小学校で始めています。この事業は、パンやシリアルなど調理の不要な朝食を、週1回地域のボランティアが用意し、食材は協力企業が無償で提供するようです。広島県では、県内の全ての子供たちが朝食を食べることができる環境を整備し、このモデル事業の効果や課題を検証しながら、全県下で取り組んでいくようです。この取り組みは全国でも余り例がないようですが、全ての子供たちが朝食を食べることができるようにしていく、このような取り組みについて、本市のお考えをお聞かせください。
次に、マイクロプラスチックの問題です。近年、プラスチックごみなどによる海の汚染が世界的に問題になっています。紫外線や波で劣化して細かく砕けた粒、マイクロプラスチックが、生態系に大きな影響を及ぼすと問題にされています。飲食業界などでも、プラスチック製のストローの使用をやめるなどの動きも出ており、プラスチックの使用を社会全体で減らすような流れになってきています。
さて、マイクロプラスチックには2種類あり、一次マイクロプラスチックは、洗顔料、化粧品や研磨剤などに含まれているビーズ状のプラスチックなどで、二次マイクロプラスチックは、海などに流れ出たプラスチック製品の破片などが、紫外線や波などで砕かれて小さくなったものです。この二次マイクロプラスチックのもとになっているのが、ほとんどは不法に捨てられたプラスチックごみと言われています。
さて、私は、ボランティアグループの一員として、国道317号線のうち1.5キロメートルを、年7回程度、雑草刈り、またはごみ拾いを14年間してきました。その日のうちに拾われるごみは、わずか1.5キロメートルの道路沿いで、ボランティア用の大きなごみ袋に、不燃ごみ、可燃ごみともほぼいっぱいになります。特に、可燃ごみのほとんどがプラスチックごみです。拾われるごみは、恐らくこの近日中に捨てられたごみで、拾われなかったほとんどのごみが、雨風で川や下水に流れ、または海に流れていると思われます。この国道のわずかな距離、わずかなときだけでもこれだけの量ですので、1年間、今治市全体でどれだけの量になるのでしょうか。この状況を改善するには、不法にごみをポイ捨てすることが大変なことになるというように、一人一人の意識を変えていくしかありません。この問題については、市民に一番近い自治体がしっかりと取り組むべきと思いますが、お考えをお聞かせください。
以上です。
21:
◯越智 豊議長 答弁を求めます。
22:
◯菅 良二
市長 谷口議員ご質問のマイクロプラスチックの問題についてに関しまして、私からお答えさせていただきます。
まず初めに、谷口議員、長年にわたって、ボランティアで国道のごみ拾い清掃をしていただいておりますことに敬意を表しますとともに、心から感謝申し上げます。
さて、近年、マイクロプラスチックによる海洋汚染が世界的な環境問題となる中、先般、環境省において、プラスチックごみの排出量を削減するため、レジ袋有料化の義務づけや、ペットボトルなど使い捨てプラスチック排出量を、2030年度までに25%削減する目標などを明記したプラスチック資源循環戦略の素案が提示されたところであります。
本市では、本年4月に、新ごみ処理施設「バリクリーン」が本格稼働したことに伴い、従来の軟質プラスチックごみの収集を廃止すると同時に、容器包装プラスチックごみと白色トレイを新たに資源収集することで、プラスチックごみの減量化にも積極的に取り組んでいるところでございます。バリクリーンの稼働によりまして、廃棄物を、安全かつ安定的に処理することはもちろん、環境学習を通じて地球環境や循環型社会への理解が深まり、未来を担う子供たちの環境教育の拠点としても、大いに期待しているところであります。
本市におきましては、海洋プラスチック汚染にもつながるごみのポイ捨て、不法投棄を防止するため、巡回パトロールの実施や、不法投棄多発地点への看板、監視カメラの設置、警察への情報提供などの対策を行っております。
また一方で、FMラヂオバリバリの皆さんによるビーチクリーンキャンペーン、今治くるしまライオンズクラブの皆さんによる大清掃、そして多くの市民ボランティア団体の皆さんの、ありがたい、地道な清掃活動といったものが、まちの美化に大きな力となって、ごみを捨てる人を減らし、拾う人をふやすことにつながっていると確信いたしております。ポイ捨てやプラスチックごみを減らすためには、市民の皆さん一人一人の心がけや行動が重要であります。プラスチックごみ削減に向けた今後の国の動向も注視しながら、広報いまばりやホームページへの掲載に加え、これまで以上に情報発信や意識啓発を行ってまいりたいと考えております。
次の日曜日、12月16日でありますが、バリクリーンにおいて「いまばり環境フェスティバル2018」を開催いたします。子供から大人まで、楽しみながら環境やリサイクルについて考えていただく企画を用意しております。議員各位はもとより、自治会の皆様、婦人会の皆様、各団体の方々、そしてたくさんの市民の皆様、願わくはご家族連れでご来場いただければと思っております。
その他のご質問につきましては、関係理事者からお答えさせていただきます。よろしくお願いします。
23:
◯八木良二
教育長 谷口議員ご質問の児童生徒の朝食についてに関しましてお答えさせていただきます。
まず、1番目の児童生徒が朝食を食べているかどうかの調査についてでございます。
文部科学省の調査に対する本市の状況でございますが、2018年度は、毎日食べるが81.6%、どちらかといえば食べるが10.8%、余り食べていないが6.0%、全く食べていないが1.6%となっております。2017年度は、毎日食べるが82.9%、どちらかといえば食べるが10.8%、余り食べていないが4.9%、全く食べていないが1.4%となっております。なお、2016年度は、毎日食べるが84.6%、どちらかといえば食べるが10.4%、余り食べていないが4.2%、全く食べていないが0.8%でございました。
次に、2番目の学校で朝食を提供することについてでございます。ご紹介のありました広島県の取り組みは、全県下での展開を計画しているようでございますが、現在、朝食を提供している学校は1校であると承知しておりますので、今後の動向を注視してまいります。
朝食は、家族などで会話しながら食べることに意義があると考えております。朝食摂取率が低下している状況を踏まえ、PTAに対しては研修会等、折に触れて、早寝・早起き・朝ご飯の大切さを啓発してまいります。また、児童生徒に対しましては、栄養教諭と連携した授業や、地産地消給食等による食育を推進してまいります。あわせて、簡単な朝食を自分でつくるなど、生活力や自立の精神を持つ児童生徒の育成にも努めてまいります。
以上でございます。
24:
◯越智 豊議長 以上で答弁は終わりました。
再質問はありませんか。
25:
◯谷口芳史議員 議長。
26:
◯越智 豊議長 谷口芳史議員。
27:
◯谷口芳史議員 最初の朝食についてですけれども、食に力を入れている本市におきましても、全国調査と同じくだんだん毎日食べる子供が減ってきて、全く食べない子供が、この数年間でふえているということは非常に残念です。今後もしっかりと、先ほどの答弁にありましたことを取り組んでいただいて、朝食を食べることは、発達にも、また脳の健康のためにもすごい大切なことだと思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいと。また、広島県などの動静も見ながら、参考になるところは取り入れていただきたいと、このように思います。
マイクロプラスチックの問題につきましては、市民ももちろんのことながら、学校でもこのようなことを訴えていく、子供に教育していく、これも小さいうちからやっていって、また家庭でも、そういうことはいけないよということを、お父さん、お母さんとも話し合いをしていくようにしていただきたいと。そこからやっていくことが全体的に広がっていくと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
以上で終わります。
28:
◯越智 豊議長 再質問なしと認めます。
以上で谷口芳史議員の質問を終わります。
以上で通告による一般質問は終わりました。
これをもって一般質問を終結いたします。
次に、日程3、付議事件番号1、議案第102号「平成30年度今治市一般会計補正予算(第4号)」ないし付議事件番号33、陳情第4号「今治市営スポーツパークへ多目的グラウンド施設整備の陳情について」、以上33件の委員会付託を行います。
以上33件は、お手元に配付の委員会付託表のとおり、それぞれの委員会に付託いたしたいと思います。付託事項についてご異議ありませんか。
( 「異議なし」と言う )
ご異議なしと認めます。よって、委員会付託表のとおり、それぞれの委員会に付託いたします。
次に、日程4、付議事件番号34、発議第10号「井村雄三郎議員に対する議員辞職勧告決議について」を議題といたします。
この際、地方自治法第117条の規定により、井村雄三郎議員の退席を求めます。
( 井村雄三郎議員退席 )
提案理由の説明を求めます。
29:
◯谷口芳史議員 ただいま議題となりました、発議第10号「井村雄三郎議員に対する議員辞職勧告決議について」、発議者を代表いたしまして、提案理由の説明を申し上げます。なお、発議者は、今治市議会議員谷口芳史、同丹下大輔、同黒川美樹、同壷内和彦、同永井隆文、同羽藤謙司、同山岡健一、同野間有造、同藤原秀博、同重松眞司、同渡部豊、同森京典、同森田博、同中村卓三、同渡辺文喜、同松岡一誠、同井手洋行、同堀田順人、同岡田勝利、同加藤明、同寺井政博、以上21名であります。
提案理由の説明は、決議の朗読をもってかえさせていただきます。
( 朗 読 )
以上で提案理由の説明を終わります。ご審議のほど、よろしくお願いいたします。
30:
◯越智 豊議長 以上で説明は終わりました。
これより議題に対する質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、許可いたします。
31番松田敏彦議員。
31: ◯松田敏彦議員 質疑を行いたいと思います。3点あります。
まず1番目は、居住実態がないというその根拠は何なのか、これをお聞きいたします。
2番目、旅費を詐取したとありますけれども、これはどういう意味なのかお聞きします。
そして3番目、議会の議決がもし間違っていても、それに従わなければならないのか、これをお聞きいたします。
以上です。
32:
◯越智 豊議長 答弁を求めます。
33:
◯谷口芳史議員 松田敏彦議員の質疑にお答えいたします。
1番目の居住実態がないと決めた根拠は何かとの質疑ですが、決議にあります調査特別委員会におきまして、慎重の上にも慎重に調査を重ねた結果、居住実態がないと結論され、また、委員会におきましても全会一致で賛成された委員長報告にあるものであります。
2番目、旅費を詐取したとあるが、どういう意味かとの質疑ですが、居住実態がないだけでなく、フェリーに乗った実態がないにもかかわらず、乗って議会に通っているかのような申請を行い、受け取っていたから詐取ということであります。
3番目の質疑に関しましては、議員としてあるまじき質問ですのでお答えすることはできません。
以上であります。
(
発言する者あり )
34:
◯越智 豊議長 傍聴人は静かにしてください。静かにしてください。
以上で答弁は終わりました。
再質疑はありませんか。
35: ◯松田敏彦議員 議長。
36:
◯越智 豊議長 松田敏彦議員。
37: ◯松田敏彦議員 居住実態がないということで、しっかりと、はっきりとこれこれだということは言われませんでしたけれども、前にお答えが出た中では、水道の使用料が少ない、住民の証言がどうだと。この2点だったように思いますけれども、これは、後で討論でも申し上げたいと思いますけれども、水道の使用料が少ないから住んでないなんてことは言えないと思います。私は、水道の使用料が少なくても、ちゃんと2立米で生活している人の証明をしました。水道の使用料が少ないから住んでないという証拠、証明はできますか。
38:
◯越智 豊議長 答弁を求めます。
39:
◯谷口芳史議員 委員会ではありませんので、討議は控えますけれども、委員会の中で言われたのは、水道の使用料が少ないというだけでなく、ほかにもたくさんありました。その中で、結論として居住実態がないということですので、水道の使用料が少ないということだけが結論の部分ではありません。
以上です。
40:
◯越智 豊議長 再質疑はありませんか。
41: ◯松田敏彦議員 議長。
42:
◯越智 豊議長 松田敏彦議員。
43: ◯松田敏彦議員 これは、幾ら言っても、どうも議論にならないようで、質疑にならないようでございますが、2番目、公金を詐取したという言葉が出てきました。詐取というのはどういう意味かとお聞きしたつもりなのですが、人のものを、公金をとったということなのだと思いますが、これは罪を犯したということでしょうか。
44:
◯谷口芳史議員 公金を詐取したという意味ですが、詐取というのはだまし取るということで、罪を犯したということではありません。これは、フェリーに乗った実態もない、また、居住実態もないのに、このような申請を行って受け取っていると。詐取であります。
以上です。
45:
◯越智 豊議長 再質疑はありませんか。
46: ◯松田敏彦議員 議長。
47:
◯越智 豊議長 松田敏彦議員。
48: ◯松田敏彦議員 詐取というのは、人の物をとるという意味だと私は理解しておりましたけれども、公金を理由もなくとったと、罪を犯したという言い方のように聞こえてしようがありませんけれども、1つお聞きいたします。議会に司法権はありますか。
49:
◯谷口芳史議員 お答えします。ありません。
50:
◯越智 豊議長 再質疑はありませんか。
51: ◯松田敏彦議員 議長。
52:
◯越智 豊議長 松田敏彦議員。
53: ◯松田敏彦議員 3番目なのですけれども、今回と同じような事件、よその議会でもあります。議会の下した決定、これが覆されて、個人の名誉が回復されたこともあります。今、訴訟が起こっている最中です。司法の判定はどうなるかわかりません。だけれども、もし、そういう司法の判定が、議会の決定が間違っていたということになる可能性もないことはないわけなのですけれども、もし、そういうことが起こった場合、議会の判断が間違っていたということが起こったとき、それでも議会の決定に従わなければならないのかどうかお聞きいたします。
54:
◯谷口芳史議員 お答えします。論点が非常におかしなほうに行っておりますので、そういうことについてはお答えすることができないと思います。
55:
◯越智 豊議長 再質疑、ありませんか。
56: ◯松田敏彦議員 議長。
57:
◯越智 豊議長 松田敏彦議員。
58: ◯松田敏彦議員 以上で終わります。
59:
◯越智 豊議長 再質疑なしと認めます。
以上で松田敏彦議員の質疑を終わります。
これをもって議題に対する質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております発議第10号については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
( 「異議なし」と言う )
ご異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、許可いたします。
14番渡部豊議員。
60: ◯渡部 豊議員 ただいま提案されました「井村雄三郎議員に対する議員辞職勧告決議について」、私は、賛成の立場で討論させていただきます。
公金である旅費受給については、既に、調査特別委員会において、当該議員の生活実態のある住居は費用弁償の支給対象とならない地域であると結論づけられ、本会議においても承認されています。本来なら、議員として、この議会の意思を重く受けとめ、真摯な対応をすべきでありますが、むしろ自己保身を図る対応しか見受けられず、市民の代表としてあるまじき行為であります。このような行為は、今治市議会基本条例第20条「議員は、市民の代表として、高い倫理的義務を課せられていることを常に自覚し、良心と責任感を持ってその責務を果たすとともに、品位の保持に努めなければならない」の規定に抵触しています。よって、議員辞職勧告決議に賛成の立場からの討論とさせていただきます。
61:
◯越智 豊議長 以上で通告による討論は終わりました。
他に討論はありませんか。
62: ◯松田敏彦議員 議長。
63:
◯越智 豊議長 松田敏彦議員。
64: ◯松田敏彦議員 私は、反対の立場から討論いたします。
そもそも百条委員会の立ち上げ、これ自体が、私はおかしいと思っております。百条委員会は地方自治法第100条に決められた特別委員会でありますが、どういうときに立ち上げるのか。前にも述べましたが、行財政上の重大な事件が起こったとき、政治上の特別な問題が起こったときに立ち上げ、行政の事務を調査するという調査権が与えられた委員会であります。今度のこの案件が、この百条委員会にふさわしいのか。私は、とてもそうは思えません。
この百条委員会を立ち上げるときに、個人を追及するものではない、全議員が対象で、疑義があれば調査をするということから始まりました。委員会はオープンにやりますという話もありました。ところが、8回の委員会が開催されましたけれども、最初から個人名を出し、8回とも個人追及に終始いたしました。そして、その委員会の途中で、法的根拠も何もない、規則もないのに、支給される会議の当日に移動したものでなければ認めない。当日来て、当日帰りなさいということを多数決で決められました。その後の委員会で、それを決めた委員、堀田委員から、本会議の後の懇親会でお酒を飲んで、当日帰れないから、車で帰れないからホテルに泊まりました、翌日帰りましたという話が出ました。自分たちが決めたことに違反したということが出てきましたけれども、その後、一切このことに触れられることはなく、調査もされませんでした。この会には、ほとんどの議員が出ています。部長以上の理事者も出ています。議会事務局の職員も出ています。他の島嶼部の議員も、もちろん出ていて、この状況を見ていました。他の議員にも疑義が生じたのではないのでしょうか。ところが、一切触れることなく、調査もなく、委員会は閉鎖、消滅させてしまいました。
この事実を知っている中で、議会事務局職員は、堀田議員に、他の議員に、旅行命令書を見せて、確認をして交通費を支給したのでしょうか。交通費は支給されているようですけれども、他の議員にもそれをしたのでしょうか。見せずに交通費を支給したのでしょうか。どちらにしてもこの対応はおかしいのではないですか。この後、9月に、これから後は、旅行命令書は各議員が自分で署名し、捺印をすることになったようであります。ということは、それまではそういう確認は、旅行命令書を見せて確認などしてなかったということです。支給対象になっている議員何人かに聞きました。旅行命令書を見たことがあるか、確認されたことがあるか。ありません。これをきっちり、もしやるのであれば、当日でないといけないというのであれば、井村議員に要求したように、ETCの記録を、皆さん出して、領収書をつけて、きちんと対応するのが当たり前だと思います。
こういう会は、ほかにも今まで何回もありました。この本会議の後の懇親会だけではありません。委員会の後の懇親会、特別委員会の後の懇親会、他の市議会との交流、懇親会、いろいろな会が、何回も今まであったのです。夜の会になったときに、お酒がもちろん出ることもいっぱいあります。このときに皆さんはどのようにして、島のほうへ帰られたのか。きっちり、全議員が対象で疑義があれば調査をするというのであれば、他の議員もしっかりと調査をすべきではないかと私は思います。おかしい。
そもそも、この交通費は、どういうところから支給されるようになったのか。合併した後に、中山間部、島嶼部、変化に富んだ、大きな市域に、今治市はなりました。遠隔地から来られる議員は、大変、地理的、時間的、経済的にも不利な状況にあると。これを幾らかでも支援しようと、議員活動がしやすいようにしようということで、交通費の支給、支援をしようということになりました。議員は今治市域全域で活動します。当然、島嶼部の人は、今治市内にも来ます。その中で、議会の活動、会議の活動だけではなしに、多様な活動を議員は市民のためにしています。当然いろいろな会に所属して、その会合に、夜の会もあるでしょうし、市民の皆さんの相談を受けて、いろいろな相談に乗る、いろいろなところで会うこともあるでしょうし、現地を見に行くこともあるでしょう。そういうときに、夜の会に、お酒もつきものになるでしょう。そういうときに、それでは、その日のうちに車で帰れるか。当然、帰れないこともいっぱいあるでしょう。それを、当日の移動でないといけないなどと決める必要は、私はないと、当初から言っております。そんなことをすれば、議員としての活動を制限してしまい、しにくくし、自分で自分の首を絞めるということになるのではないですか。市民のために、一生懸命多様な活動をするということが目的である、それを助けるために交通費は支給されたのだろうと私は思っております。
次に、居住実態がないということ。これは、当初2点を示されて、ないと決めつけられました。水道の使用量が少ない。委員会で調べた井村議員の水道の使用量は、2立米から10立米の間を移動しています。2立米が1回、3立米が3回、5立米が2回、8、9、10立米が1回。ゼロではありません。単身の男性が生活するのに、この水量では生活ができないというきちんとした証明、証拠があったのでしょうか。全然示されておりません。今治市内の独居男性の資料を、私たちは入手して、お示ししました。ほとんど2立米で生活しています。これに対する反論もありませんでしたけれども。独居の男性が生活するのに、1日中家にいて、炊事洗濯をして、風呂に毎日入って水道使用料をたくさん使ってする、そういう人もいるかもわかりません。しかし議員ですから、あっちやこっちや市内全域で活動します。私もそうですが、ほとんど外食です。私は、風呂は温泉が好きですから、家内も一緒に温泉に行きます。家の風呂を沸かしたことはありません。井村議員もシャワーがほとんどだと言っていました。今治市内に活動で出てきたときに、家族の住む家に行って、そこで風呂に入ることもあるでしょうし、洗濯も、今治市内に出てきたときに、1人のものはしれてますから、まとめて家族のところへ持っていって奥さんに洗濯してもらうこともあるでしょうし。水道の使用量が少ないから住んでない。ゼロではないんです。2から10立米の間、いろいろあるのです。それでなぜ、そこに居住実態がない、住んでないなんて決めつけられますか。おかしい。
それと、地域の住民の人に話を聞いたら、めったに会わない、週2回ぐらいしか見たことがない、いないのではないかなどという話があったということです。これも前に言いました。私の隣組、10数軒あります。1年どころか、3年も4年も1回も会ってない人がほとんどです。月に1回、無尽で会う人が1人います。あと自治会とか祭りのときに、年に2、3回会う人が3、4人います。そのくらいです。近所の人が会ったことがないと、それが、その人がそこに住んでないという証拠になりますか。皆さん、どうなのでしょうか。そんなことを根拠にして、住んでない、高部に住んでいるのだと勝手に決めつけて、住所を変えて、それを根拠に今治市のホームページの住所も変えてしまいました。了解なしに。おかしいことに、電話番号は関前岡村のままです。それを理由に、交通費の支給対象にならないから支給しない。以前にさかのぼって返しなさいという請求を出す。全くおかしな話です。井村議員は、関前で自治会長をしています。離島三島、大下、小大下、岡村のガスの供給を1人でしています。検針し、配達し、配管工事、補修工事をしながら、地元のボランティア、地元の人の世話もしながら活動をしています。電気代もガス代も、ちゃんと、少ないにしても払っています。そこに居住してない、居住実態がないなんていうことを何で決めつけられるのか、私にはわかりません。そんなことが理由になるのでしょうか。
次に、偽証という問題が出てまいりました。証人喚問を井村議員はされました。交通費の旅行命令書を見せて確認したかどうか、その確認の仕方というのが問題になったようでありますけれども、訴訟の中で、いろいろなことがこれからも明らかになるのでしょうけれども、最初に呼ばれて、井村議員が証言しました。次の委員会で、議会事務局がこれまでのことをいろいろ報告しました。それが食い違っていた。百条委員会の委員が、食い違ったのだから、再度、井村議員を呼んで、弁明の機会を与え、説明してもらう必要があるのではないかという提案をしました。ところが、これは拒否されました。それから後、一切井村議員の話を聞く機会はなし。後から言った議会事務局が言ったことが正しい、間違いをすることはない、井村議員はうそを言った、偽証だということで決めつけてしまいました。偽証だということは偽証罪だということと一緒というふうに聞いています。罪人扱いしたということです。司法権がない議会で罪人扱いをしたということになります。このことが、訴訟の中でも問題になってくるのではないかという気はいたしますけれども。
そして、その後、最後の委員会、8回目、これを秘密会にしてしまいました。なぜ秘密会にするのか。秘密会にして、報道関係、一般傍聴人を締め出してしまいました。委員長報告を議論する場でしたが、前もって、これを出してしまうと、最後の採決、判断に間違いが起こる、悪い影響を与えるという理由だったように思いますが、おかしい。前もってきちんとそれを出して、皆で議論して、きちんと検討して、自分で判断する、それが正しいやり方だろうと思います。採決する当日にぱっと出して、さあ判断しなさいといったほうが、間違いが起こるのではないでしょうか。秘密会にする必要がどこにあったのだろうと。これもおかしな話だと私は思います。
そして、その後、私の名前も出していただきましたけれども、今回、広報広聴特別委員会で、市議会だよりに百条委員会の委員長報告を載せるということが議題になりました。谷口委員長が、委員長報告を全部載せるわけにはいかないから、それを要約して、まとめて案を出してくるということになって、それが出されました。これに対して私は、今まで反対もしてきましたけれども、このまま載せるのはよくないのではないかと、本名を出して、いろいろな問題が後々起こりはしませんかと、皆さんで意見を聞かせてください、議論してくださいということを提案しました。本宮委員から、偽証という言葉を使っている、このことについても疑問が提出され、このまま載せるべきではないという意見が出されました。木村委員も同じような意見を出されました。松岡委員、中村委員、山岡委員、黒川委員、渡辺文喜委員、谷口委員、羽藤委員、この7名は、そのまま載せるべきだという意見を出されました。最終的に、採決した結果、7対2の多数でそのまま載せるということに、全く残念ながら決まってしまいました。そして、それが活字になり、広報誌と一緒に市議会だよりが全戸に配布されることになってしまいました。罪人扱いされて、偽証という言葉も出たままで、出たわけです。これは、大変な、井村議員にとっては名誉を傷つけられたことになってしまいました。
今回も、詐取という言葉も出てきましたけれども、このことに関して、人間の正当な権利であります名誉を回復するために不服申し立て、司法の場でしっかりと正しい判断をしてほしいということで、訴訟を起こしました。今、訴訟の最中です。その中で、議会の議決に従わないから不届きだと、議員としてあるまじき行為だということで、今回の辞職勧告決議が出てまいりました。今、まだ裁判の最中です。この結果はどうなるかはわかりませんけれども、この結果を待って決めたっていいことではなかったのかと思います。もし、先ほども言いました、議会の議決が、これではいけないよという判決が出たらどうするのですか。また、いろいろな問題が起こってくるのではないかと私は心配いたします。これから、こういう問題が起こらないようにするのであれば、きちんと法整備をして、規則を決めて、それにのっとっていろいろなことを実行していき、今治市議会基本条例ができましたけれども、倫理条例もしっかりとつくって、それを守って、市民のために与えられた、負託されたことをしっかりと責任を持って、市民のための議員活動、議会活動をしていくことが我々の役割であり、求められていることだろうと思います。
今回の問題、中立で、公平・公正でない委員会運営、議会運営がなされ、法的根拠もなし、確たる証拠も証明もなしに、一方的に決めつけて、勝手に、本人の承諾もなしに住所を変更し、ホームページの住所を変えて、それをもとに、支給しないと一方的に決めつけて、さかのぼって返しなさいという。全くわけがわからない。司法権もないのに、偽証だと。偽証罪だと言っているのと一緒ということなのです。詐取をしたとか、罪人扱いをして名誉を傷つける。これを回復しようとして司法に訴えたら、そのことが議員としてあるまじき行為だと。こんなことがあっていいのかと全く残念でしようがありません。私は、断固として、井村議員に対する議員辞職勧告決議に反対いたします。
65:
◯越智 豊議長 以上で松田敏彦議員の討論は終わりました。
他に討論はありませんか。
66: ◯山岡健一議員 議長。
67:
◯越智 豊議長 山岡健一議員。
68: ◯山岡健一議員 ただいま議題となっております発議第10号について、私は賛成の立場で討論いたします。
旅費は、住民票がどこにあるのかではなく、どこから来たのか、実態に応じて実費が支給されるものだと考えております。何日関前岡村に寝て、何日高部に寝て、どこから来たのか、また、船に、旅費の計算上届け出をしている車を載せているのか、しっかり証明するべきではないでしょうか。費用弁償旅費の確認方法についても、本来は、議員個人がするべきことであると思います。便宜上、議会事務局がお手伝いをしてくれていましたが、最終的、全ての責任は、議員個人が負うべきであると考えます。
以上です。
69:
◯越智 豊議長 以上で山岡健一議員の討論は終わりました。
他に討論はありませんか。
70: ◯堀田順人議員 議長。
71:
◯越智 豊議長 堀田順人議員。
72: ◯堀田順人議員 私も賛成の立場から討論いたします。
通勤のためフェリーに車両とともに乗船したと、費用弁償の支給を受けております。しかし、フェリーに車、本人ともに乗船していない事実があるから、先ほどの議員辞職勧告決議にもありましたとおり、公金である旅費の詐取は、いかなる理由があろうとも、社会常識的に許されるものではありません。よって、井村雄三郎議員に対する議員辞職勧告に賛成いたします。
以上です。
73:
◯越智 豊議長 以上で堀田順人議員の討論は終わりました。
他に討論はありませんか。
74: ◯加藤 明議員 議長。
75:
◯越智 豊議長 加藤明議員。
76: ◯加藤 明議員 私も賛成の立場から討論を行います。
議員辞職勧告決議の発議には、5月1日の議会運営委員会以降の流れが書かれております。それ以前の流れを少しお話しさせていただきます。
今現在、井村議員が住まわれている高部の住居は、私の知人の家であります。一昨年の秋、私が訪問したときに、表札がかわっておりました。本人に確認しますと、その持ち主の奥さんの実家が近所にあり、両親が高齢で見守りが必要なので、そちらに一緒に住むようになったと。それで、家があいたので、不動産屋を通じて借り手を探したところ、現在の井村さんが借りてくれたのだという話でありました。その年の12月、2月が選挙ですので、最後の
定例会の晩、夜には、いわゆるお別れ会が開かれます。そのときにたまたま、井村さんと話をする機会がございました。あそこの高部の家に住んでるのですねといった話をしましたら、そうなのですと、以前も高部に住んでましたけれども、その家を、都合があって変わらなければいけなくなったので、子供の通学の関係があるので、校区を変わりたくないので、高部内で探して、今の家があったので入居したのですよという話でありました。もちろん私も、選挙を受ける人間として、いろいろな事情があります。そういったことをとやかく言うつもりもありませんし、本人の、もちろん家庭の事情もあるでしょうし、そういったことについてとやかく言うつもりはございませんが、ただ、先ほど来出ております公金の受領に関しては、これはやはり不正があってはならない事件だろうと思います。
それはそれとして一旦切れたわけですけれども、昨年の夏前に、市民から問い合わせがありました。議員に対して旅費が出ているのかという問い合わせがありまして、それは出てますよと。当時、私も詳しくは調べておりませんでしたけれども、そういう話がありました。おかしい部分があるのではないかということもありまして、私も、昨年、議会運営委員長の立場として、そういう指摘があるようなら、それはやっぱり正さなければいけないということもありまして、いろいろ自分なりに調べてまいりました。そうした中で、井村議員の旅費の取り扱いにつきまして、やはり疑義があるということで、昨年の9月議会、12月議会、私なりにいろいろ調べた結果、非常におかしい部分があるということで、ことしの1月25日に、当時議長でありました中村議長と私とで、本人に来ていただきまして、現在のこういう社会情勢の中で、公金については慎重にやらないと市民からの批判もありますよということで、話をさせていただきました。その後、3月議会の状況を見ておりましたけれども、余り変わらない状況、普通車が軽四自動車に登録がかわったということでありましたけれども、全会議開催日に請求が出るという形で、従来から変わっていなかったという状況であります。このままではよくないということで、5月1日の議会運営委員会、公のテーブルで皆さんに説明させていただきました。あとは、ご承知のように5月以降の流れになります。
そのころに、私の知人に港の関係で仕事をされている方もいらっしゃいます。その方に、白い大きなワゴン車が朝来るのを見かけますかと、もちろん井村さんを知っておりましたので、そういった車で来るのを見たことがありますかと言ったら、それは、まずない、見たことがないと。体だけで、今治から岡村へ、朝出て夕方帰ってくるのは見るけれども、車での行き帰りは見たことがないという返事でありました。それから数日して、その方から電話がかかってきました。井村さんから、加藤に何か話したのかといったことで、話したよと、大きいワゴンの車の乗降は見たことないという話をしたということを井村さんに言ったところ、井村さんから、そんなこと言っていたら裁判にかけるぞというようなことで脅されたということも言われております。本人は裁判するならどうぞと答えたそうですけど、そういった事実もございます。
先ほど来、百条委員会の話も出ております。我々は、今治市議会の議員として、常識や良識を持った調査をしたつもりであります。その中で、電気料金ですとか水道料金、一般的に日常生活の実態があるかどうかわかる範囲で調査をしてまいりました。もちろん家族の聞き取りですとかそういったことは、我々議員としてやるべきことではないということで、良識、節度ある調査をしてきたつもりであります。そういった範囲内で、日常生活の実態がないと理解させていただきました。
あわせて、費用弁償と旅費の取り扱いですけれども、費用弁償は、あくまでも公務に対して支払われる費用であります。支所から本庁への距離に応じた支給ということで、通常の場合はそういう支給をされておりますけれども、井村さんの場合はフェリー代が出るということになっております。ですから、ほかの議員につきましては、住所が1カ所の方については、行って帰るということで、疑義の起こりようがほとんどない、疑いのないところでございます。まして、百条委員会でも、私も当初、全議員が対象と言いましたし、百条委員会で、ほかの人の申し出がなかったから調査の対象にならなかったということでございます。
あと、委員会で、証人喚問なり、井村さんの説明の機会もつくった中で、本人からは、例えば、何月何日に船に乗ったときにこういう人と会ったとか、船員とこういう話をしたとか、恐らくそういう話が証言としてあるはずだと思います。実態があって、フェリーでそういう実態があるのであれば、そういった話もあると私は思っておりましたけれども、そういう反証といいますか、事実関係が一切ない。我々の質問に対しては、そうだったかもしれないとか、そう言われるのならそうでしょうとかいう返答だけで、本人からはっきりとした説明というものはなかった。そういったことも、非常に我々としては受け入れがたい結果だと思います。
あわせて、先ほど来出ておりますけれども、議会に司法権はありませんけれども、調査権はあります。事実はどうなのかといったことを調べる調査権はございますし、もちろん、百条委員会として、その調査を行ってきたわけであります。その調査の結果、居住実態がないという結論に達したところでございます。
私も、基本的に、法的拘束力のない議員辞職勧告をするのは本意ではございません。本来なら、地方自治法で言われる除名でもいいのではないかと思っております。ただし、除名という制度は、その事犯が起こって3日以内に委員会を起こした中で決定しなければいけないということで、これの対象にはならない、除名の対象にはできないということで、今回辞職勧告決議という結論に至ったところでございます。
以上であります。
77:
◯越智 豊議長 以上で加藤明議員の討論は終わりました。
他に討論はありませんか。
78: ◯寺井政
博議員 議長。
79:
◯越智 豊議長 寺井政
博議員。
80: ◯寺井政
博議員 冒頭、お断りを申し上げます。のどを痛めておりまして、お聞き苦しい点があろうかと思いますが、ご了承いただきたいと思います。
先ほどから、松田議員の討論を聞いておりまして、これは、委員長報告の採決のときの討論とほとんど一致している内容ではなかったかと思います。それに対しましては、私は、そのときの討論の最終討論者として、しっかりと指摘させていただきました。それに対して、何ら反応はございませんでした。本日も、私が指摘したことに対しては一切触れておりません。自分の
発言に自信がおありなら、きょうはちょうどいい機会ですので、触れて、私の
発言に対して、意見を述べるべきであったのではなかろうかと、このように思います。
この事件は、そもそも、先ほど加藤議員からありましたが、疑惑はずっとあったが、市民からの提起によって、おかしいよということがございました。そういう中で、5月1日の議会運営委員会で加藤委員長から、こういうことになっているが、議会運営委員会としてどう対応しようかということで、これが公の場に出てきたわけであります。いろいろたくさんございました。
井村議員の
発言、正直言いまして、5月7日の議会運営委員会で、参考人としておいでいただいたときに、旅行命令書については、議会事務局は確認をとっていないと議事録に残っております。見たこともない、ただ聞き取りはあったことがあると。そして百条委員会の中でも、彼は、議会事務局の対応を否定いたしまして、議会事務局との意見が全く反対の形になっております。議会事務局を信用するのかという松田議員でございましたが、訴状にも、議長、今は今治市に変わっているそうですが、最初の議長相手の訴状におきましても、原告は旅行命令書を見ることはなかったと、はっきりと訴状にも書かれております。
しかしながら、片や議会事務局の経過のてんまつ、説明におきましては、平成29年2月から平成30年3月までの間、14カ月のうち、しっかりと、はっきりと確認がとれたものは、12カ月だったそうでございます。12カ月の記録は残っているようでございます。その12カ月の中で、直接、井村議員に会って、見せて確認しているのが8回、電話での確認、本人が議会へ当分出てきてないので、やむなく電話での確認が4回と。きちっと記録も残してのてんまつが出されております。
そして冒頭、この問題になったときに、井村議員から議長に対して申出書が出ております。「費用弁償旅費の返還について」、平成30年5月24日、今治市議会議員、井村雄三郎ということで、自分がどうにも逃げられない、どうにも弁解のしようも何にもないことだけについて、4万750円、自分からお金を添えて申出書を出しております。ここにございます。
そして、私は百条委員会の中で、井村議員に申し上げました。私どもは、罪人をつくるのが仕事ではないよと。しっかりと自分のあかしを立てていただきたい。そう申しました。ないことの証明は、悪魔の証明ということで、なかなかこれは難しいことでございます。しかし、住んでいることの証明、何でもいいですから出していただけませんかと。本当にあなたが言うように、関前に住んでいるのなら、出してくださいと申し上げましたところ、そのときの証言は、住んでいるとしか言いようがない、これ百条委員会の議事録にきっちりと残っております。だから、証拠はないということなのです、ご本人の
発言では。住んでいるとしか言いようがない、ほかにはないということでございました。
しかしながら、逆に、高部に住んでいる、関前に住んでいないという証明や事実を明らかにする材料はたくさん、たくさん、たくさん出てまいります。住んでいるという証拠は何一つ出てきません。これだけ時間が経過して、もし住んでいるのであれば、第三者からも、市民からも何かの材料が出てきますが、何も出てきません。
しかしながら、いろいろなことが、百条委員会の消滅の後もたくさん出てきました。関前には住んでいない、高部には住んでいる、間違いないということを証明する事象はたくさん出てきました。この事実を松田議員はどのように捉えているのか、私はお聞きしたい感じがいたしますけど、これは討論の場で、質疑の場でございませんので、やめますが。
それと、委員会が公正・公平な運営がなされてなかったという松田議員、彼は、創政会の部屋長であります。松田議員の部屋からも、井出健司議員という11期の超大ベテランの議員が委員として参加しております。もう1つの音輪会からは、本宮健次議員が委員として参加しております。そして、その委員会の審議の中で委員長報告を作成いたしました。一字一句吟味いたしました。皆で、全員の委員で吟味いたしました。そして、このとおりのこの文のままで、委員長報告よろしいですかということを委員長が諮りました。全員異議なしということで、あの委員長報告は作成されたわけであります。
秘密会のことも出ました。今現在やっていることの内容、そのまま今出ると、誤解のおそれがあったり、いろいろ支障のおそれがあるので、当然、何日か経過した後には、委員長報告で、明らかになります。だから、この審議については秘密会でやろうということで、秘密会での審議をさせていただきました。傍聴の議員もたくさんおられました。委員だけで、隠れてこそこそやったようなかの言い方でございましたが、違います。議員がたくさん傍聴されていました。全委員の
発言を皆さん聞いております。また委員も、秘密会であっても、議員には内容を言うことは構わないのです。ですから、何もこそこそなどはしていません。制度の運用上の秘密会でございます。それも松田議員、履き違えないようにお願いしたらと思います。
しかしながら、本会議の委員長報告に対して、井出健司議員、本宮議員、お二人とも反対されました。法的に絶対だめというわけではございませんが、議員としての行動は疑問符がつかざるを得ません。あるならば、口どめしているわけではないので、委員会の場で、何回も確認して、一字一句吟味したわけですから、
発言すべきで、反対すべきであったろうかと思いますが、全員異議なしの中でやっております。
そして、その後、たくさんあり過ぎまして、困るのですが、はしょってやらせていただきます。その後、これも市民からの情報提供ということで、井村議員の通常使っている名刺が出てまいりました。住所は、今治市高部、詳しくは言いませんが、高部になっております。そして、裏側の一番下に、関前事務所というのも書いております。某新聞によりますと、本人の弁明として、表に書いている高部は事務所の住所だと言ったそうでありますが、常識的に見て、それは通りません。自分が住んでいる住所が書かれて、そして裏に関前事務所と書いてあるわけです。ここまでのものが出ています。これでもまだ、表に書いている高部は事務所の住所だと言い張るんです。もし本当にそうであるならば、表の住所は関前ではないですか。関前に住んでいるというのであれば、裏に今治事務所とか高部事務所とか書くのではないですか。ここまで出ても、まだ詭弁を弄して否定しております。
そうこうしているうちに、また、市民から情報提供がございました。私的なことは、私はなるべく触れたくないのですけど、どこに住んでいるかという大事な問題でございますので、明らかにせざるを得ません。井村雄三郎議員は、ライオンズクラブ、クラブ名は控えさせていただきますが、ライオンズクラブに所属いたしております。その中に、勤務先、今治市関前岡村甲となっています。自宅と書いて、今治市高部甲です。まだ言い逃れができるのでしょうかね。部屋長である松田議員にもお伺いしたい気持ちです。あらゆるものが出てくる。全て、100%高部に住んでいて、関前には住んでいないという証拠だけが、何ぼでも出てくるんです。あれから時間が経過したにもかかわらず、何一つ関前に住んでいるというものが出てこないのです。本人に求めても、住んでいるとしか言いようがない、これしかございません。身の潔白を明かすなら、きちんとするのが議員の務めではないでしょうか。
それと、ホームページの、関前の住所を今治に変えたのを、もとに戻せという訴えも起こしております。これは被告は今治
市長だったと思うのですが、自分で名刺に書いておき、ライオンズクラブの住所は自宅、高部でありながら、関前に、もとに戻せと。これ、どこから出てくるのでしょうか。これをまだ言われる方がいたら、私はお聞きしたいと思います。
委員長報告を9月議会最終日に採決いたしましたが、そのときに委員長報告に反対された議員の皆さん、どうか、会派の情実や義理、このようなことより、市民の代表として意思をあらわすことのできる、議員として、しっかりと、きょうの決議案、判断していただきたいと思います。いつでも、私のことであれば、反論を受けつけます。どなたの議員でも結構です。事実に基づいた
発言しかしておりませんので。なお、井村議員には、ここまであらゆることが明らかになった現在、これ以上の詭弁や、そしてうそで塗り固めて重ねることなく、これまで関前村の村議会議員、今治市議会議員の経験の上に立って、議員としての誇りと矜持を持って、潔く職を辞していただくことを、多くの議員とともに期待いたしまして、決議の賛成の討論とさせていただきます。
81:
◯越智 豊議長 以上で寺井政
博議員の討論は終わりました。
他に討論はありませんか。
( な し )
他に討論なしと認めます。
これをもって討論を終結いたします。
これより番号34、発議第10号「井村雄三郎議員に対する議員辞職勧告決議について」を採決いたします。
本件は、原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
( 賛成者起立 )
起立多数と認めます。よって、発議第10号は原案のとおり可決されました。
退席中の議員の出席を求めます。
( 井村雄三郎議員出席 )
12月21日、定刻から本会議を開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
午前11時59分 散 会
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