平成21年第155回名護市
定例会第155回
名護市議会定例会会議録┌─────────┬───────────────────────────┐│招 集 年 月
日│ 平成21年6月11日 木曜日 午前10時 │├─────────┼───────────────────────────┤│招 集 の 場
所│ 名 護 市 議 会 議 場 │├─────────┼───────────────────────────┤│開
議│ 平成21年6月18日 木曜日 午前10時00分 │├─────────┼───────────────────────────┤│散
会│ 平成21年6月18日 木曜日 午後0時13分 │└─────────┴───────────────────────────
┘出席並びに
欠席議員 出 席26名 欠 席0名┌────┬─────────┬───┬────┬─────────┬───
┐│議席番号│ 氏 名
│出 欠│議席番号│ 氏 名
│出 欠│├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 1
│志良堂 清 則 君
│ 出 │ 15 │荻 堂 盛 光 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 2 │岸 本 直 也 君
│ 出 │ 16 │玉 城 健 一 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 3 │島 袋 権 勇 君
│ 出 │ 17 │神 山 敏 雄 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 4 │岸 本 洋 平 君
│ 出 │ 18 │長 山 隆 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 5 │比 嘉 拓 也 君
│ 出 │ 19 │宮 城 弘 子 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 6
│東恩納 琢 磨 君
│ 出 │ 20 │宮 城 義 房 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 7 │仲 村 善 幸 君
│ 出 │ 21 │比 嘉 祐 一 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 8 │長 山 一 則 君
│ 出 │ 22
│渡具知 武 宏 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 9 │照 屋 全 哲 君
│ 出 │ 23 │ │ │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 10
│渡具知 武 豊 君
│ 出 │ 24
│具志堅 徹 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 11 │大 城 勝 章 君
│ 出 │ 25 │小 濱 守 男 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 12 │金 城 善 英 君
│ 出 │ 26
│屋比久 稔 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 13 │大 城 秀 樹 君
│ 出 │ 27 │大 城 敬 人 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───
┤│ 14 │神 山 正 樹 君
│ 出 │ │ │ │└────┴─────────┴───┴────┴─────────┴───
┘ 署名議員 20番
宮城義房君 21番
比嘉祐一君
議事日程 別紙のとおり 会議に付した事件 別紙のとおり 会議の結果 別紙のとおり法第121条による
出席者 市 長 島 袋 吉 和 君 副市長 徳 本 哲 保 君 副市長 末 松 文 信 君
企画総務部長 玉 城 憲 君
政策推進部長 玉 城 政 光 君
市民環境部長 親 川 敬 君
健康福祉部長 宮 城 秀 樹 君 産 業 部 長 吉 元 博 昌 君 建 設 部 長 比 嘉 富士雄 君 水 道 部 長 具志堅 満 昭 君 消 防 長 比 嘉 實 三 君 総 務 課 長 山 里 將 雄 君
財産管理課長 大 兼 康 弘 君
教育長 比 嘉 恵 一 君 教 育 次 長 中 本 正 泰 君
議会事務局出席者 事 務 局 長 我那覇 宗 克 君 次 長 岸 本 健 伸 君 議 事 係 長 安 里 順 君 議 事 係 新 城 貴 盛 君 庶 務 係 渡久地 樹 君 臨 時 職 員 岸 本 善 也 君
○議長(
島袋権勇君) おはようございます。これより本日の会議を開きます。昨日に引き続き
一般質問を行います。 (議場からの声あり) 暫時休憩いたします。休 憩(午前10時1分)
再 開(午前10時3分)
○議長(
島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。4番
岸本洋平君、
一般質問を許します。
◆4番(
岸本洋平君) 4番 仁の会
岸本洋平、ただいま議長の許可がありましたので、これより
一般質問を行いたいと思います。その前に少しばかり最近の出来事をご紹介させていただきたいと思います。去った6月13日、名護市の
友好都市であります北海道の滝川市の
滝川JC創立50周年
記念式典に参加してまいりました。当日は名護市JCのOBでもあります末松副市長には
市長代理としてご出席を賜りまして本当にありがとうございました。また、
島袋市長より先方の
滝川JCへ泡盛のご寄贈をいただきまして大変ありがとうございました。ご出席の皆様でおいしく召し上がったところでございます。式典は大変厳粛に行われましたが、式典の中で
滝川市長はじめご来賓の方々が口々に話されていたのが、名護・
滝川児童交換のことでした。今年で
児童受け入れは36年目を迎え、
派遣児童は
双方延べ2,000人以上。第1回目の児童は今年で48歳になるわけです。これまで多くの感動をいただいたこの事業には本当に
市当局、
教育委員会をはじめ多くの
関係者の方々のご協力をいただいております。改めて感謝を申し上げたいと思います。少し話は変わりますけれども、この出発の当日の朝、空港にて搭乗しようとしていましたら、私の隣にいた五、六歳の
男の子が急に倒れまして、私も非常にびっくりしました。慌てて介助をしていましたら、
医療従事者の方がサッとあらわれて私に指示を出しまして、私が横向きにして気道を確保しまして、
男の子は約1分後には息を吹き返しました。その後の報告を聞いたところでは、
無事容体を取り戻したということで安心しましたけれども、緊急の対応は本当に大変なものだなと実感をいたしましたし、また、そうした対応が地域の人々がそうした知識を持つことは大変重要なことだと実感をいたしました。ぜひ
生徒たちの教育の中にこういった知識を学ぶプログラムを取り入れて、予備的でもいいのでそうした知識を持つことは、点数とか、一般に言われる学力ということにあらわれないものだと思いますけれども、ほんとに立派な生きる力だなと思います。また、先日そうしたことで市内の小学校で先生方とお話しをしていましたら、まだ学校の方に
AEDの方が配備されていないということでありました。昨年、
大城秀樹議員の質問に21年度
配備予定と
お答えをしておりましたけれども、
市当局の早目の対応と、また、この
AEDを使用するためのしっかりした
技術指導の方をお願いしたいと思います。それでは質問の事項、要旨に従いまして
一般質問を行いたいと思います。質問の事項1
ごみ処理問題について。質問の要旨(1)ごみの
不法投棄が増加し(特に
宇茂佐第二
土地区画整理地域)住民が有料の
ごみ袋で対応しているとの声がありますが、どのような対策をとっているのかお伺いいたします。(2)
リサイクルごみの処理については
計画どおり行われておりますでしょうか。(3)今後、
ごみ焼却施設の再整備が行われると思うが、規模や機能についてどのようにお考えですか。
お答えをお願いいたします。質問の事項2 うんさの
森市営住宅第1、第2団地について。(1)第153回
定例会において、「平成20年11月20日にうんさの
森市営住宅ストック活用計画策定委員会が立ち上げられ、第3団地及び第4団地の敷地も含めた
土地利用、施設について
方向性の検討を始めた」とのご答弁がありましたが、現在の方針についてお伺いいたします。質問の事項3
請負工事の入札について。(1)市が発注する
請負工事については、価格により一般・
指名競争入札が行われますが、入札から開札、落札までの流れをお示しいただきたい。よろしくお願いいたします。(2)名護市入札における
最低制限価格に関する要綱において、「
最低制限価格は
設計額の70%から90%の範囲の額とする」とされていますが、
予定価格を設定する意義、また設定して公表しておりますけれども、その意義についてお伺いいたします。質問の事項4
情報通信産業特別地区について。(1)今後、うるま市周辺に展開する
IT津梁パークと名護市の
情報特区との関係について、競合してしまうのではないかと思うが、どのようにお考えかお伺いいたします。現在、
IT津梁パークはFTZの区域の中の一画にまず中心となる施設をつくっておりますけれども、今後、この事業が成功していくと周辺というか、どんどん拡大を見せていくのではないか思うのですけれども、名護においても雇用が現在1,500人規模ということですが、
IT津梁パークは8,000人規模を目指しているということですので、その
あたりについてどのように関係をいい方向で保っていくのか、お考えをお伺いしたいと思います。以上
一般質問、一次質問とさせていただきまして、二次質問は自席より行いたいと思います。ご答弁よろしくお願いいたします。
○議長(
島袋権勇君)
市当局の答弁を求めます。
市民環境部長 親川敬君。
◎
市民環境部長(
親川敬君) それでは事項の1、
ごみ処理問題についての要旨(1)(2)(3)に従って答弁をさせていただきます。まず1点目の
宇茂佐地区での
不法投棄の件でございますが、
宇茂佐第二
土地区画整理地域における
不法投棄については、
区画整理地区の
道路沿いのごみの散乱が多いのではないかというふうには確認はしております。議員ご指摘の
地域住民が
指定袋で対応しているということについては担当課の方にはまだ情報が入っていませんけれども、こういう場合にはぜひ市では
ボランティア袋というのも用意をしておりますので、ぜひご一報いただきたいと思います。また、既にこういう
ボランティア袋を登録している団体の件数は43件ほどにのぼっていますので、ぜひその辺のところもご活用いただきたいと思っています。要旨の2番目の
リサイクルは
計画どおりにいっているかということでありますが、名護市は今回の
有料化に当たって、既に名護市
ごみ減量リサイクル推進基本計画というのを策定しておりますけれども、その中では
リサイクル率を、この基準は18年度を基準にしておりますけれども、18年度が7.3%でした。その計画の中での目標値は23年度ですけれども、14.4%まで引き上げるというふうに計画を掲げています。現在まだ4ヵ月の集計でありますけれども、現段階で14.1%の
リサイクル率となっております。これからも分別を徹底していけば21年度中で目標を
前倒しで達成できる状況にあると考えています。分別を徹底させるということについて少し説明をさせていただきますと、現在15種類の分別のうち11種類は
リサイクルできるごみとして今、分別をさせていただいております。残りの燃やしていいごみ、紙おむつ、燃やしていけないごみ、その他
ビニール類、この4種類が現在焼却や
埋め立てをしております。この中には
リサイクルできるごみがまだ含まれているということも我々はごみの
内容分別をしたところ確認できていますので、それは徹底していけば、先ほど申し上げました14.4%、これは23年度の目標でありますけれども、
前倒しで21年度中に達成できるものと考えております。要旨の3番目、今後の
ごみ焼却施設の整備が行われると思うが、規模や機能についてどう考えているかということについて
お答えさせていただきます。市では
焼却施設、
リサイクル施設、
最終処分場施設、
汚泥再生処理センターの四つの施設の再整備を今、検討中でありますが、この基本的な考え方や候補地について今月、6月下旬から具体的な作業に入る予定をしております。例えば規模については、一例を挙げますと、
最終処分場の件、
最終処分場での
埋め立てを例に取りますと、この2月から5月の4ヵ月間で昨年と比較してみますと、昨年は
最終処分場に持ち込んだごみが1,156トンありました。今年は11トンです。そういうことからすると90%以上の減量が進んでいます。まだほんとにわずか4ヵ月間の実績の中で年間の予測とすることについては十分なデータではありませんけれども、今後も徹底した
リサイクルを推進することによりいろんな可能性や
選択肢が考えられると思います。また一方機能についてでありますけれども、機能については例えば
焼却施設を例にとりますと、現在、焼却しているごみの40%は生
ごみ系と見られています。この生
ごみ系と
汚泥再生処理センターとの
連携処理がまず考えられます。そうすると、水分の少ないごみを処理をするということになります。そうすると
焼却炉の効率の向上が図られると思います。このことはまずはごみの全体量が減る。燃やすごみの全体量が減る。そしてまた内容物も変わってくる。そうなると、
焼却処理が有効なのか、あるいは他の処理が有効なのかという
選択肢も出てくると思われます。現在市で進めている
有料化と分別はまだ始まったばっかりでまだまだ改善点はありますけれども、国内をはじめ
地球規模で今、環境問題に関心が集まっている中、
市民一人ひとりが身近で取り組める環境問題の一つに
ごみ分別が挙げられると思います。そういうことから、施設の再整備に当たっては現状を踏まえながら、市民の一層の資源化の協力を得ながら、
循環型社会に即した
施設整備を基本として考えていきたいと思っています。
○議長(
島袋権勇君)
建設部長 比嘉富士雄君。
◎
建設部長(
比嘉富士雄君) それでは
質問事項の2、うんさの
森市営住宅第1、第2について、要旨(1)について
お答えいたします。うんさの
森市営住宅ストック活用計画策定につきましては、平成20年11月20日に
関係部署からなる
策定委員会を立ち上げ、鋭意
委員会を重ねてまいりました。また、平成21年3月13日にはうんさの
森市営住宅第1、第2団地の
自治会及び
宇茂佐区に対しまして
経過説明を行ってきたところであります。現在の
方向性につきましては、平成21年6月8日の庁議におきまして、うんさの
森市営住宅第1、第2団地を
用途廃止から建てかえに、また第3、第4団地を
個別改善から建てかえに決定しており、第1団地から第4団地までを含めた土地の
有効活用の計画を図ってまいりたいと考えているところであります。
○議長(
島袋権勇君)
企画総務部長 玉城憲君。
◎
企画総務部長(
玉城憲君)
請負工事の入札についての質問で、入札から開札、落札までの流れに示していただきたいということについてご説明申し上げます。まず
入札参加者の
出席確認を行います。それから
積算内訳書及び委任状の確認を行います。次に
入札書の提出を受け、すべての業者の
入札書がそろいましたら開札をし、
入札書に不備がないか
執行人及び
立会人で確認を行います。そして、
最低制限価格設定書を開封いたしまして
最低制限価格とそれぞれの
入札額を比較し、
落札者及び
最低制限価格を下回り無効となるものを
執行人及び
立会人で確認を行います。そして入札結果の発表を行います。無効となる業者、
落札者、
落札金額、
最低制限価格、すべての業者の
入札額を順次発表いたしまして入札を終了するという流れになってございます。続きまして
予定価格を設定する意義についてのご質問に
お答えいたします。
地方公共団体における
予定価格の設定につきましては、法律及び政令に規定されているものではございませんけれども、入札において金額の上限となる重要な事項でございます。法令で画一的に規制するものではなく、各
地方公共団体の規則などにおいて定めることが適当とされており、名護市では名護市
契約規則により
予定価格の設定について規定されております。
予定価格の設定に当たりましては、
設計額に基づき履行の難易、
履行期限の
長短等を考慮しなければならないと規定されており、
契約締結を予定する金額について
決裁権者により設定されるものでございます。質問の流れからいたしますと、
最低制限価格についての趣旨についてもご質問されていると思いますので、
最低制限価格の意義につきましては、
ダンピング発注による
粗雑施工等の
発生防止を図り、
公共工事の品質を確保する目的としたものでございます。名護市では平成16年度より
最低制限価格制度を導入しており、現在
設計額の70%から90%の範囲内で
決裁権者により設定されるものでございます。
○議長(
島袋権勇君)
政策推進部長 玉城政光君。
◎
政策推進部長(
玉城政光君) それでは私の方から
質問事項4の
情報通信産業特別地区についての要旨(1)
IT津梁パークと名護市の
情報特区は競合してしまうのではないか、そのことについてどうお考えかということであります。沖縄県では、第三次沖縄県
情報産業振興計画という計画がありまして、それに基づき県内における
情報通信産業の振興と集積を進めているところであります。その計画の中で名護市は
情報通信産業振興地域と
情報通信産業特別地区というこの二つの地区に指定されており、インターネット・
サービス・
プロバイダー等の
特定情報通信事業をはじめ
ソフトウェア業、
コールセンター等の
事業者を対象に国、県、市による多くの
優遇措置と
支援措置が受けられるようになっております。
IT津梁パークについてもこの第三次沖縄県
情報通信産業振興計画に基づく県の施策であり、
情報通信産業の基盤をより強固なものとし、
付加価値の高い高度な業務への移行・発展していくための取り組みとして位置づけをされているところであります。企業の定着と
雇用拡大を
中期目標として掲げている本市といたしましても、この
IT津梁パークの成功に大きな期待をしているところであります。今後も本市の構想と
IT津梁パークの構想が
相乗効果を発揮し、
企業誘致及び
インフラ整備の両面で大きな成果が得られるよう
関係機関との連携を強化していきたいと考えているところであります。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) それでは二次質問をさせていただきたいと思います。まず質問の事項1の方からお願いいたします。そういった散乱しているごみは
ボランティア袋で対応できますということなんですけれども、以前
センターの方と公民館の方にあるということでしたが、なかなかそこまで、そのたびに足を運ぶというのは大変難しいのかなという思いがしています。お電話していただければ向かいますということも聞いているんですが、ぜひそのように対応していただきたいと思いますけれども、例えば道路などの草木、その辺についてもまだ
ボランティア袋や有料ということなんですが、それについては先ほどのご答弁の中にもございましたけれども、焼却が適当かということでしたが、やはりいろんな処理の方法があると思います。例えば堆肥にして花いっぱい運動にまた使っていくとか、そういうふうにやはり草木などにおいては無料で対応した方がいいのではないかと思うんですけれども、その
あたりについてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(
島袋権勇君)
市民環境部長 親川敬君。
◎
市民環境部長(
親川敬君) 地域の清掃で多く出ると思われます草木についての件ですけれども、現在、確かに家庭から出すのは有料という形になっています。これについても名護市の処理の規模だとか体制が組めれば検討はしていきますけれども、現段階ではそれを即堆肥化できるような体制が整っていないために、現在は家庭から出るものについては有料としておりますけれども、これも体制を整え次第また検討させていただきたいと思っています。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) ぜひ検討して、また対応していただきたいと思います。次に
リサイクルについてなんですけれども、特に最近非常に疑問に思っているのが容器です。一度
水洗いをして、この水不足の時期に
水洗いをするというのが非常に気になるところなんですが、また、ペットボトル、缶等については
容器包装リサイクルセンターの方でやはり対応しないといけないのか。やはり地元の業者を活用して、地元で消費した分はまた地元で還元していくというような、そういう方法をぜひ取り入れていただきたいと思うんですけれども、その
あたりについてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(
島袋権勇君)
市民環境部長 親川敬君。
◎
市民環境部長(
親川敬君) まず1点目の
容器プラを洗うということですが、「洗う」という表現というとよく聞かれるのは、中にはほんとにきれいに洗ってくれるというんですか、洗剤をつけて洗うというふうに考えていらっしゃる方も声として聞かれます。そういうことではなくて、例えば弁当の容器でしたら、
御飯粒だとか、それが落ちる程度でいいんです。そうすると容器の1杯ぐらいの、あるいはいっぱいに満たさなくてもサッとすすぐぐらいでも大体のものは落ちるというふうに思われます。そういうことで、洗うということよりも、そういう方についてはすすいでくださいと。何のためにかというと、それは
御飯粒などが落とせる程度でいいですというふうには説明をしていますけれども、そういうことについても今後も引き続き丁寧な説明をしていきたいと思っています。また、2点目の缶などの業者の件ですが、最終的に処理をするのは今、市内にはございませんで、例えば瓶でしたら本部の方にあります。そういうことでどこを優先にするかということは、これは入札の問題もありますけれども、地元で、名護市でそういう最終的な処理、収集ではなくて最終的な処理をされる業者がいれば、当然そこも入札には参加していただくということになると思います。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) ぜひその
あたりの周知も徹底していただきたいと思います。あと、今後再整備が行われると思います施設ですけれども、現在よくニュースにも取り上げられるんですが、離島、渡嘉敷とか、渡名喜村とか、ほんとに1人当たりの負担が8万円であったり、そのぐらい大きくなっているわけですけれども、例えば補助金をありったけ使って大きな施設をつくると、それのまた運用や管理が大変になっていくということになると思います。ぜひ
適正規模で、また今、市場ではいろいろ高性能なものも出ていると聞いておりますので、その
あたりについてしっかりと見極めていただきたいと思います。それから、やはり新しい施設ということはこれまでの住民との協定、その
あたりも結び直さないといけなくなると思いますので、早目に対応していただいて、できるだけ早い時期にそうした施設、新しい施設にかわることによって、現在の
分別プラス名護市の
ごみ処理の
リサイクルであったり、一つの循環の流れがしっかり確立されてまたいい
市民サービスができると思いますので、早目の整備が必要だと思っております。その
あたりについてどのようにお考えでしょうか。
○議長(
島袋権勇君)
市民環境部長 親川敬君。
◎
市民環境部長(
親川敬君) 先ほど
施設整備の基本的な考え方を今月下旬からまとめていくというお話しをさせていただきました。その中で、今、ご指摘のとおり、市民からの意見ということについては、最初の段階からそれは取り組んでいきたいと考えています。例えば、市民へのアンケートだとか、あるいは候補地を選定するに当たっての基準のつくり方について市民からのコメントだとか、そういうことについては市民に公開しながら、市民の意見を取り入れながら検討していきたいと思っています。また、新しい施設の機能のことも先ほどお話しがありましたけれども、今、確かに日本はこういう
リサイクルの技術については世界のトップクラスということであります。そういう中でもやっぱり規模だとか、機能だとかというのは我々が今、進めている減量化だとか、
リサイクルだとかいうことで進めてきて、最終的にどうしても中間処理をしなければならないというものが機能、規模につながってくると思いますので、その辺は十分に検討していきたいと思っています。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) ありがとうございます。それでは次に質問の事項2のうんさの
森市営住宅第1、第2団地について二次質問させていただきます。今、一次質問のご答弁で第1、第2、第3、第4について、6月8日に庁議で建てかえが庁議決定されたというご答弁をいただきまして、
宇茂佐の区民の皆さんも、また現在入居なさっている方々も大変安心してうれしく思うことだと思います。またうんさの
森市営住宅については住民の皆さんも区民運動会ですとか、いろんな地域の行事にも参加していただいておりまして、
宇茂佐区民とほんとに一体となって日ごろ生活をなさっておりますので、大変喜ばしいことだと思います。これについてなんですけれども、ぜひ早い時期の建てかえをまたお願いしたいわけです。現在老朽化も進んでかなり剥離(はくり)等も目立っております。今後のスケジュール等について、決まっている範囲でお聞かせいただきたいというところと、あと市営住宅の前の市道もところどころ工事も途中であったりしている所がありますので、その
あたりの整備も一緒に行っていただきたいと思うんですけれども、その
あたりについて
お答えいただきたいと思います。
○議長(
島袋権勇君)
建設部長 比嘉富士雄君。
◎
建設部長(
比嘉富士雄君) 今後の計画については、23年度までに国庫補助に乗せるための長寿命化計画というのを策定いたします。24年から実施に入っていくということになります。それから、前面を通る道路ですけれども、今、街路ということで設定しておりますけれども、街路の採択を待ちますとかなりの時間を要するということもありますので、道路事業に方向転換を行いまして、早急な整備をその建てかえと並行してできるような形で計画を今現在立てているところでございます。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いしたいと思います。また、現在剥離等であったり、そういった補修等について住民の方々から要求、要望があれば、その
あたりは対応していただけるんでしょうか。
○議長(
島袋権勇君)
建設部長 比嘉富士雄君。
◎
建設部長(
比嘉富士雄君) 現在においても電話等がれば早急に対応するという態勢をとっております。これまで3年間の修繕費を見ますと280万円程度かかっている現状ではありますが、今後とも住民の要望に対して適切に対応していきたいと考えております。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) ありがとうございました。ぜひ住民の皆さんも早く新しい住宅の方に住みたいという希望もあると思いますし、また、お子さんたちの教育等においてもいろんな面で充実した環境の住宅を整備していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。では次に質問の事項3の
請負工事入札について二次質問をさせていただきます。先ほど部長の方から入札の流れの方を示していただきましたけれども、やはり入札についてはこれまでもいろんな新聞報道であったり、いろんなことが様々に市町村や県であったり、いろんなところで取り上げられるわけですけれども、ほんとにできる限り透明な入札を執行していただきたいと思っております。そこで先ほどの手順の順番でいきますと、開札の後不備がないかチェックをして、
最低制限価格の設定書を開封するということで、その後入札いただいた金額と合わせるということでしたけれども、この設定書の開封のときに、金額はこれですというふうに実際に見せていただいているんでしょうか。
○議長(
島袋権勇君)
財産管理課長 大兼康弘君。
◎
財産管理課長(大兼康弘君) 今現在は
最低制限価格設定書を読み上げて皆さんへの周知ということであります。今、議員ご指摘のように、その場で設定書を入札業者の前面に示してその透明性の確保を図るというふうなことが求められているのであれば、そのような対応も可能と考えております。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) そういった対応も検討できるということですので、ぜひそういうふうにしていただきたいと思います。業者の方々は多分疑問に思っても、それを求めることはその場ではできないと思いますので、その
あたりは向こうの立場も考えていただいて、ぜひ当局の方からそういったことを示していただければ、そうした疑問も払拭(ふっしょく)できるのではないかと思いますので、ぜひそのようにしていただきたいと思います。それから(2)の方ですけれども、
最低制限価格は
設計額の70%から90%、これは5月26日に改定されているということなんですけれども、ですが、指名通知書などには基本的に
予定価格が入っていて、
設計額というのは当然見えないようになっているとは思うんですが、やはりそこで一般的にはそこの
予定価格が基準ではないかと思ってしまうと思うんです。実際県では
予定価格というふうに規定で決まっているわけですし、一般的に考えて県に準じているのかなということを考えると思います。その
あたりについて、
設計額ということは企業の皆さんにしっかり周知されているのか、その
あたりも非常に気になるんですけれども、その
あたりについて
お答えいただけますか。
○議長(
島袋権勇君)
企画総務部長 玉城憲君。
◎
企画総務部長(
玉城憲君) 県の場合は確かに今、ご指摘のありましたように、
予定価格の70から90%の範囲内というふうになっておりまして、名護市の場合は、先ほども申し上げましたように
設計額の70%から90%というふうに、市の要綱で定められておりますので、もちろんこれは公表されておりますし、業者の皆さんにはそれは周知は十分できる状況にはあると思っております。ご指摘のように周知を徹底するということであれば、さらにそういった丁寧な説明もしていくこととしていきたいと思っています。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) この周知のときに、建設5団体、そうした組織を通じて周知はできているということをよく
お答えになられると思うんですけれども、それ以外の団体についての周知方法というのはどのような方法をとっていらっしゃるのか。
○議長(
島袋権勇君)
財産管理課長 大兼康弘君。
◎
財産管理課長(大兼康弘君) 確かに建設関連5団体に対しては事業説明会等の中でも周知を図っておりますし、名護市のホームページ等でも掲載しているところであります。
最低制限価格の制度の導入については平成16年に導入いたしまして、その時点から名護市においては
設計額をもとに今現在70%から90%ということでの
設計額をもとにするということには何ら変わりはございません。周知に当たっては、今後そういうふうな議員ご指摘のものがあるということであれば、周知の方法についても十分検討して、業者全体に行きわたるような形をとらせていただきたいと思います。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) よろしくお願いしたいと思います。次に質問の中で
予定価格を設定する意義についてということで先ほどもご説明をいただいたわけなですけれども、例えば
予定価格があって、
予定価格の70%から90%の範囲というのと、
設計額の70%から90%の範囲というのは当然ずれてくるということになるわけでしょうか。
○議長(
島袋権勇君)
企画総務部長 玉城憲君。
◎
企画総務部長(
玉城憲君) 当然のことながら、
設計額から
予定価格というのは算出、いわゆる歩切りをしますので、当然その分の差額はございます。したがいまして、当然
設計額の方が大きくて、
予定価格の方がそれを下回るということになります。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) ずれがあるということですけれども、必ず下回るんでしょうか。それが上がったり下がったりではなくて、そういうことになるわけですね。では、例えば
設計額ということでありますけれども、通常私たちは県の例から見ても
予定価格というふうにしか思いませんし、名護市のホームページのトップには
設計額のということではなくて、これまでの何パーセントから何パーセントにしますというふうな書き方で、
設計額のと書いてあれば非常にわかりやすいなと思うわけです。そこはしっかり明記していただきたいと思います。それからその
設計額が当然ながら
予定価格と一致しないということでありますけれども、その
あたりは業者の方としては当然のことというか、ちゃんと理解をできるような説明も行っていらっしゃるわけでしょうか。
○議長(
島袋権勇君)
財産管理課長 大兼康弘君。
◎
財産管理課長(大兼康弘君)
予定価格については
設計額を上回るということはまずありません。ただ、先ほど部長の方から説明のあったように、
予定価格設定に当たっては個々の事業等の、難易度等、工期の
長短等について勘案しながら設定していくということでありますので、よろしくお願いします。ホームページ等においての表記の仕方でありますが、わかりやすいような形に改めていきたいと考えております。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) 先ほどご答弁の中で歩切りというようなことでおっしゃっていたかと思うんですけれども、そうなると基本的には下がるというような理解でよろしいんでしょうか。
○議長(
島袋権勇君)
企画総務部長 玉城憲君。
◎
企画総務部長(
玉城憲君) そのとおりでございます。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) では、その
あたりしっかりと周知を今後も図っていただいて、また入札についてはできるだけ透明な入札を行っていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。それでは質問の事項4の
情報通信産業特別地区についてお伺いしたいと思います。先ほどもご答弁いただきましたけれども、今、名護の
情報特区の方では、やはり企業からの要望としては人材の確保、その
あたりが一番重要になっていると私も聞いているわけですけれども、その
あたりにおいて特に名護は1,500人規模、そして
IT津梁パークは8,000人規模を目指していくということで非常に懸念されるところなんですが、その
あたりについてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(
島袋権勇君)
政策推進部長 玉城政光君。
◎
政策推進部長(
玉城政光君) 人材育成ということについては、沖縄県もコール
センターとか、IT関係の企業を集積するということで取り組んできている中で、一番大きな課題ということになっております。先ほど私申し上げました第三次沖縄県の
情報通信産業振興計画の中では、沖縄県としては平成23年までに3万3,700人の雇用を目指しているということで、誘致企業についても200社を目標としております。そして現在196社で、そして雇用としては1万6,000人、これは平成21年1月現在で1万6,000人余の雇用があります。そういう雇用を推進している中で大きな課題となっているのがやっぱり人材の確保と。沖縄県は失業率が他県に比べて大変高いということで、その失業率を解消するためにそういう施策を展開してきているわけでありまして、誘致企業に対してまずこの誘致企業の方から人材確保が一番大きな課題であるということを言われておりますので、そこに今、力を入れて、そういう面も県の情報振興課、あるいは我々名護市においてもNDAという組織があります。その組織の中で連携しながら人材育成についての事業も展開をしていくということで、その人材確保に向けて今、取り組んでいるところであります。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) また、それによって、例えば条件のよしあしによって空室ができたりするようなことになりはしないかとちょっと懸念もしたりするんですけれども、また、
情報特区等についての根拠法については、沖振法が基本になってくると思うんですが、こちらは23年度の3月、
情報特区関連については24年までであったかと思うんですけれども、その後も継続されていくべきだと思うんですが、その
あたりについてどのようにお考えでしょうか、
○議長(
島袋権勇君)
政策推進部長 玉城政光君。
◎
政策推進部長(
玉城政光君) 今現在、沖縄振興特別措置法の中で名護市も金融特区という唯一の指定を受けて取り組んでいるところですけれども、それは平成23年3月末までという時限立法とされています。ですから、その法律が切れると特区としての魅力もなくなるわけでありまして、ぜひその制度については継続をしていただきたいという要請をしているところですけれども、現在その制度についてこれが継続するということのまだ決定ということは行われておりません。市としてはそういうことについて引き続き継続を求めていきたいと考えているところであります。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) ぜひそのように取り組んでいただきたいと思います。最後に、この前日経新聞の方に金融関連の記事が載っていたんですけれども、日米欧政府の企業の海外拠点への課税を厳格化するということで、海外支店の方にも課税をしっかり行っていくということですので、その
あたりの金融機関は支店の形態が多いということで、そういった新たな法の枠組みが名護にとってまた有利になってくるのではないかと、私もちょっと専門ではないのではっきりとは申し上げられないんですが、そういったところに常に気を配って、また、国の方とも調整をなさって、より魅力あるものにしていただきたいと思うんですが、その
あたりについてどのようにお考えでしょうか。
○議長(
島袋権勇君)
政策推進部長 玉城政光君。
◎
政策推進部長(
玉城政光君) 確かに今の日本の企業が、法人税が日本は世界的に高いという中で各企業が外国に支店を設けて企業活動をしているという実態があります。日経新聞のニュースによりますとそういう法人税について国際的なルールを決めて、税率を統一しようというような動きがあると。そういうことがもし進められれば、我が名護市にとっても金融特区という魅力を生かす大きなチャンスではないかなと。海外に進出している企業が支店を国内に拠点を移していく。そういうことが行われていくのではないかと思っています。そのときには名護市としては企業の法人税の課税所得から35%の控除が受けられるという魅力があるわけですから、名護市にとっては大きなチャンスではないかなと思っているところであります。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君。
◆4番(
岸本洋平君) ご答弁ありがとうございます。NDAの皆さんも日ごろより大変頑張っていらっしゃいますので、ぜひこれからもご活躍を期待しております。以上をもちまして4番 仁の会
岸本洋平、
一般質問を終わらせていただきます。ご答弁ありがとうございました。
○議長(
島袋権勇君) 4番
岸本洋平君の
一般質問を終わります。暫時休憩いたします。休 憩(午前11時00分)
再 開(午前11時11分)
○議長(
島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。5番 比嘉拓也君、
一般質問を許します。
◆5番(比嘉拓也君) おはようございます。5番 仁の会 比嘉拓也、議長のお許しを得ましたので
一般質問を行います。その前に若干所見を述べ、報告も行いたいと思います。きょう、明日は午後から平和祈願祭もありますので、英霊諸氏のご冥福をお祈りし、時間の都合もございますので、口調は緩急をつけて質問を行いたいというふうに思っております。私は既に結果が出たことは過去にさかのぼって覆すことはできない、それに費やした時間も二度と戻らないことから、これからの問題を優先に考えていきたい。一方、温故知新という言葉もあり、過去を研究して、そこから改めて新しい知識や意義を見つけ出すことも必要なことと認識しております。人間の考え方は時とともに変わるものでありますが、今はこのようなスタンスで議会活動を行っていきたいと考えております。平成21年5月20日から5月23日まで、3泊4日に日程で東京お茶の水 明治大学コモン棟アカデミーホールで開催された第46回地方自治経営学会研究大会に仁の会4名で参加しました。年2回あるこの学会に私たち仁の会派はなるべく参加するようにしております。今回の全体テーマとして「明日に向けて 地方分権は果たして進むか 「官の強い抵抗」と「地方側のまだ弱い問題認識」」、毎回のように時宜にかなったテーマで勉強になりました。まず初日にパネルディスカッション、司会進行といたしまして朝日新聞編集委員の坪井ゆづるさん、パネリストに地方分権改革推進
委員会委員長 伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎さん、それから佐賀県知事 古川康さん、横浜市長 中田宏さん、それから慶応義塾大学総合政策学部教授 浅野史郎さん、前総務大臣 東京大学公共政策学大学院客員教授 増田寛也さん、前鳥取県知事 慶応義塾大学教授 片山善博さん、白鴎大学教授 福岡政行さんの講演が1日目にございました。2日目に入りまして、政策研究大学院大学教授 飯尾潤さん、元総務事務次官 自治体国際化協会理事長の香山充弘さん、
読売新聞編集委員 青山彰久さん、新宿区長 中山弘子さん、京都府知事 山田啓二さんの講演があり、最後に事例報告といたしまして島根県海士町長の山内道雄さんから事例報告がありました。13名のそうそうたるメンバーで今の時期にふさわしい内容で、中身の濃い大会でありました。このごろの政界の状況、この1週間のニュース、衆議院選、解散の流れから結果予想まで、立場の違う講師の先生方からほぼ同様の話があり、私たち仁の会のメンバーは予想がピタリと合っているなという感を持っております。6月10日に麻生総理がCO2を15%削減すると発表しました。今回私は6月2日の午前中に、うるま市の中部北環境施設組合事務局職員と会い、また午後からは大学でバイオマスと農学を専門的に研究している方々と会い、それぞれの話を聞くことができました。おかげでごみ問題とバイオマスの関係、これから取り組むべきことについてヒントを得ることができました。今、世界人口が増え、生活の質が上がり、工業化が進むにつれて資源の枯渇や食糧不足が心配になるばかりか、人間活動から出る物質が人や野生生物に悪影響を及ぼすこともわかってきた。農業の開始が人口を爆発的に増大させ、せいぜい2億にとどまった紀元前後のころとは違って60億を超した今、地球は無限に広くはないのである。現在の暮らしを守るだけでなく、子孫の生活を保障するためにも、資源、食糧を含めた環境にかける負荷はできるだけ減らしたい。それにはどんな生き方をすればよいのかが今、私たちに問われている。おかしなことに時間を節約するための手段を手に入れるほど時間がどんどん少なくなってしまい、今をどうするよりも、これからどうあるべきかをしっかり考えておけば、今の仕事を進める理由がはっきりする。現実としては私たちの住む社会の今とは経済的な景気をよくすることであって、それがこれからを考えることよりもはるかに優先されている。本当に経済の活性化は何ものにもかえがたいほど大切なのだろうか。21世紀は環境の時代と叫ばれているにもかかわらず、そこには環境さえ経済活性化のために利用されているのではないかという心配が常につきまとう。このような社会では、出発点の考え方に根本的な誤りがあれば取り返しのつかないことになってしまう。だから今ほどこれからをしっかり考えなければならないときはないだろう。嫌われることをいとわず正論を述べるときだと思う。これは奥彬先生の「バイオマス―誤解と希望」の一部を引用したものでございます。地球の皮膚である土壌には主に三つの機能がある。1 植物を育てる生産機能、2 水を保持する保水機能、3 有機物や化学物質を分解し浄化する分解浄化機能、土壌はこの地球上で食糧を生産する場として地上の生命を支えている。同時に地球環境に深くかかわって地上の生命に好適環境をつくり出すための重要な役割を担っている。いくつかの本を参考にその一部を引用して前置きとします。そこで質問の事項1 バイオマスタウン構想について。これまで何度か取り上げてきましたが、再度質問をさせていただきます。まず、バイオマスとは生物に由来する人間に供給できる食糧以外の資源物質で、消費社会から
循環型社会へという資源の
リサイクルをすることにより地球環境を守るという目的があります。NPO亜熱帯バイオマス利用研究
センターのバイオマスの有効利用に向けて初版本の最初に具体的に何をしていくかが書かれております。1 研究調査。バイオマスの調査をし、農産物など生産工場エネルギー化に役立てる。2 利用の普及。シンポジウムやフォーラムの開催を通じてバイオマスの理解を深めていく。3 利用情報及び技術開発。農作物のためになる土づくりや屋上緑化、断熱、水質浄化などの資材を開発する。となっております。そこで質問の要旨(1)第150回
定例会において
市当局から「名護市は、平成19年度に発足した沖縄バイオマス発見活用協議会に参加して、意見交換を行っております。今後はバイオマス賦存量の調査をして、その結果をもとに検討していく。」との答弁がありました。さらに第151回
定例会で市長から「今後ともあらゆる部、課と連携しながら施策を展開していく。」との答弁もありました。1年が経過した現在、名護市の取り組み状況をお聞かせください。ア 第151回
定例会で「家畜のふん尿の有効利用については、メタンガスを取り出し、それをエネルギーに変換することによって資源の有効利用を図りつつ更に処理水を液肥として利用することによって化学肥料の節減が図られており、このような取り組みに向けてバイオマス資源の掘り起こしなど市全体を対象として基本構想の策定が必要と考えている。」との答弁がありました。そこで、名護市におけるバイオマス資源はどのようなものがあるのか、その中ですぐ効率よく利用できるもの、あるいは名護市が取り組もうと考えているものがあるのか、お尋ねします。イ 第148回
定例会で「家畜排せつ物管理の適正化及び促進に関する法律」に基づき「家畜排せつ物の処理、保管施設の管理基準をクリアするため、オガコ豚舎への改築や、補助事業によりそれぞれの飼育規模に応じた処理施設を整備しながら生産者への啓蒙、普及を行ってきた。家畜のふん尿を堆肥化することによって畑作農家への還元を図りつつ
リサイクルにも貢献している。」との答弁がございました。本格的に農業を行っている農家は大量の堆肥を必要とします。そこで、堆肥化された家畜排せつ物は、畑作農家にどの程度還元されているのか。その経路、価格、量などを具体的にお聞かせください。ウ 緊急雇用対策事業でオガコ養豚が取り上げられておりますが、豚はすごくデリケートな動物と聞いております。樹種によっては気管支や食道等に炎症を起こすことがあり、その症状については外見上判断がつきにくく、解体してから廃棄処分されることがあると聞きました。そこで、今回の事業に使用するオガコの主な生産地はどこか。また樹種の制限があるのか。そこから出るふん尿はどのように処理されるのかお聞かせください。エ 食糧の未来を確かなものにするため、農林水産省は平成20年度より「食品自給率向上に向けた国民運動推進事業」を立ち上げ、その基盤となる「FOOD ACTION NIPPON推進本部」を発足いたしました。日本の食品自給率は戦後大きく低下の一途をたどり、昭和40年には73%だった自給率が40%を割り、米や砂糖を除くほとんどの食料は輸入に頼っている。離島県である沖縄は台風銀座と呼ばれるほどで、農家は台風に悩まされてきました。食糧自給率についても、これまで何度か触れてきましたが、失業率も相変わらず高い我が県で、最も農業に力を入れる時期ではないかと思います。そこで北部地域の自給飼料増産戦略会議では、どのようなことが行われてきたのか。名護市として画期的な政策は図れないのか。沖縄県あるいは名護市の食品自給率はどのくらいが望ましいのか。目標があるのかお尋ねします。オ 第151回
定例会で「家庭系ごみについては
循環型社会の構築が求められている中で堆肥化に向けた計画をつくっていく必要がある。」と答弁がございました。今年2月1日からごみの減量化を目的に名護市のごみ
有料化がスタートし、その成果が上がっていると伺っておりますが、その成果と現状、今後の課題は何か。2007年度をめどに新しい
施設整備が計画されておりますが、名護市のCO2削減計画を含めてお聞かせください。(2)名護市は公共下水道が整備されており、現在も未整備箇所の整備を計画的に進めておりますが、名護市の下水処理場にバイオマス事業を取り組む考えがあるのかお尋ねします。現在ガスをエネルギーにして発電を行っているようですが、下水処理場で使う電気量の何パーセントを賄っているのか。汚泥はどのように処理されているのかをお尋ねいたします。次に質問の事項2 名護市行政事務委託について。(1)第149回
定例会において、契約内容と委託料の積算方法、契約内容の説明と契約方法についてお尋ねしました。その答弁は「行政懇談会の中で説明をしている」とのことでした。新人の区長さんもおられるので、契約時にきちんと説明をすべきだと思いますが、今年度の契約はどのような方法で契約されたのかお尋ねします。(2)6月4日の新聞に市税と国保税の通知や集金など、納税に関する業務委託に関する記事が掲載されておりました。現在納税組合がある40の区におきましては、大変気になる記事だと思います。市も廃止を検討しているとありました。私は区長時代から納税懇談会の場で名護市に対しこの問題を問うてきましたが、徴収率向上も図っていかなければならないことから、現在の名護市の考え方を具体的にお聞かせください。以上
一般質問といたしまして、二次質問は自席より行います。
○議長(
島袋権勇君)
市当局の答弁を求めます。産業部長 吉元博昌君。
◎産業部長(吉元博昌君) それでは私の方からは
質問事項の1の要旨の(1)のアからエについて
お答えをさせていただきます。まず要旨のアの名護市におけるバイオマス資源はどのようなものがあるのかということと、効率よく利用できるもの、名護市がどういう形で取り組んでいるのかということでございますが、沖縄バイオマス発見活用協議会から平成19年度の報告書が出されておりまして、その中に名護市におけるバイオマス賦存量が家畜排せつ物系で7万4,000トン、サトウキビ副産物といたしまして余剰バガス、それから廃蜜などで1,600トン、食品残渣(ざんさ)系で1万トン程度あるというふうに推計されております。名護市におけるバイオマス資源の活用につきましては、基本的にバイオマスタウン構想を策定して、将来構想を具体化していきたいというふうに考えております。現在、その構想を立ち上げるために、去った5月12日に国の方にバイオマス等未活用エネルギー事業調査事業を申請しておりまして、その採択に向けて今、取り組んでいるところでございます。それからイの本格的に農業を行っている農家は大量の堆肥を必要として、堆肥化された家畜排せつ物が畑作農家にどのように還元されているのかということと経路、価格、量などについて説明をいただきたいということでありますが、現在、名護市では源河区にあります名護堆肥
センターの方で家畜排せつ物と副資材を原料にいたしまして、平成20年度において年間約3,000トンの堆肥が製造されております。また、大川区にあります農業生産法人我那覇畜産の方では、家畜排せつ物、主に豚ぷんでございますけど、豚ぷんとオガコを原料として、年間約300トンから400トンの堆肥が製造されております。袋詰め堆肥はJAおきなわの各地区支店を通して、それからバラ堆肥につきましては名護堆肥
センター、あるいは我那覇畜産から直接名護市内の農家、あるいはまた北部地域の農家の方に販売されております。価格にについてでございますが、バラ物ではトン当たりJAおきなわが製造している堆肥といたしまして1万500円、我那覇畜産が製造しているものが8,000円という価格で販売をされております。それから袋物でございますが、堆肥
センターで製造されているものが15キロ袋詰めが2種類ございまして、青い袋に入っているものが税込みで299円、オレンジの袋に入っているものが310円という価格になっております。それから我那覇畜産で製造されているものが17キログラム詰めの袋物で300円で販売されているという状況になっております。平成20年度における名護市農畜産物生産奨励事業の実績といたしまして、1,900トン弱の堆肥が供給されております。先ほど申し上げました価格に対して、名護市の農家に支援といたしまして、バラ物については50%の助成をしているということと、袋詰めについては1袋当たり75円の助成をしているということでございます。ウの緊急雇用対策事業とオガコ養豚、オガコ原料の樹種によっては気管支や食道に炎症を起こすおそれがあるということと、オガコの生産地はどこから入れているのか、樹種の制限があるのかということでございますが、養豚農家に話しを伺ったところ、確かにオガコを新しく入れたときの粉じんのような状態で気管支に影響があるのではないかと懸念される話もあるということは伺っております。現在、緊急雇用対策事業でやろうとしているオガコの原料でございますが、これについては話しを伺ったところ、九州の方から杉の間伐材を利用してオガコを生産していきたいという話でございました。それから、現在、名護市内においてオガコ養豚をされている方が6農家ございまして、そのオガコの購入経路などを伺っていますと、各農家それぞれ違うところから購入しているということ等がございまして、なかなかオガコの原料をどこから購入しているかというものまでは確認できていないような状況でございます。ただ、JAおきなわのオガコの場合には、広島の方からオガコを導入しているというふうに伺っております。それから樹種でございますが、やっぱり食糧になるということであるわけですので、当然アレルギー性や毒性のものが入っているということは非常に危険性があるということで、十分な管理が必要ではないのかなということで、そういうものを踏まえて管理をしているということでありました。それから、このオガコを使った後の処理でございますけど、当然それについては堆肥化をして、有効に利用しているということでございます。そういうことからいたしまして、やっぱり
循環型社会の構築につながっているのではないのかなというふうに思っております。エの北部地域の自給飼料増産戦略会議でどのようなことが行われているのかということと、画期的な政策は図れないのかということと、沖縄県、あるいは名護市の食糧自給率がどういう形になっているのかということでございますが、北部地域の自給飼料増産戦略会議というのが平成21年1月に開催されております。その中でどういうことが話し合われたのかということでありますけど、先ほど議員の方からも説明がありましたように、原油及び飼料価格の高騰、あるいはまた競り販売価格の低迷などで畜産農家が非常に経営として危機感を持っているということがあります。そういう中において自給飼料生産がほとんど輸入飼料に依存しているというような生産基盤体制になっているということ等がありまして、ぜひそういう飼料作物を県内で生産できないかということが検討されているようでございます。その一つとして遊休農地を活用して飼料作物を栽培できないかということで、各市町村にそういう話を行ったというような状況でございます。その中で北部全体として草地開発可能性のある面積が、平成27年度を目標にいたしまして230ヘクタール程度見込まれているということ等があるようです。その中で名護市においては約27ヘクタールの開発可能面積があるというふうになっております。そういうことを踏まえまして、去った5月においては名護市内の数久田地区において約8,000坪の飼料作物、シュガーグレイスという品種でございますけど、作付けをして現在順調に生育しているというふうに伺っております。それから食糧自給率についてでございますけど、名護市としての具体的な自給率の目標は設定しておりませんが、沖縄県が平成20年3月に策定した第三次沖縄農林水産業振興計画の中で、沖縄県の食糧自給率が平成23年度を目標として、40%を設定しているというふうに伺っております。名護市といたしましても、県の目標達成に向けて県と協力をしながら取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。
○議長(
島袋権勇君)
市民環境部長 親川敬君。
◎
市民環境部長(
親川敬君) それでは私の方では事項の1の中のオの部分と行政事務委託、事項の2の(2)について
お答えをさせていただきます。まず事項の1のオの件でございますが、有料ごみである燃やしていいごみや燃えないごみ、あるいはその他プラスチック・
ビニール類については、それぞれ減量化が進んでおります。これは総量で申し上げますと、名護市が収集している業務と許可業者が収集している総量で申し上げますと、燃やしていいごみで32%の減少、燃えないごみで88%の減少、その他プラスチック・
ビニール類で16%の減少となっております。バイオマスの関係で課題になっています、これは我々も今、申し上げました燃やしていいごみの中に生ごみが40%程度含まれているのではないかということについては認識をしているところでありますけれども、この課題である生ごみ対策については、今回モデル地区を設定し、その検証結果に基づいて市内各地域へ事業拡大につなげていきたいと考えております。また、
施設整備計画についてでありますけれども、今年度においては名護市一般廃棄物処理施設の建設適地に関する調査や
施設整備に関する基本方針についてとりまとめを行います。これは先ほど答弁させていただきました6月下旬から具体的な取り組みを進めていきたいと考えております。これまでの
ごみ処理体制と大きなかかわりを持ちながら、
施設整備の規模、能力について具体的に詰めていきたいと考えております。また、名護市のCO2削減の件についてですが、平成18年度に市では地球温暖化防止実行計画を示しておりますけれども、その中で温室効果ガスの総排出量削減目標値は平成16年度を基準としておりますけれども、平成22年度を目標に二酸化炭素総排出量7,986トンから7,507トンへ6%の削減数値を設定しております。これは担当部局だけではないんですけども、市全体としてもその削減目標の達成に向けて頑張っていきたいということで、今、頑張っているところであります。次の行政事務委託の中の今回新聞報道にもありました納税組合の件でございますが、新聞報道のもございますように、納税組合の業務のあり方について、今回特に個人情報の保護に関する件で報道がされております。この納税のことについては納税の額も含めてですけれども、特に慎重に対応しなければならない情報だと我々は認識をしております。この報道があった後、区長の皆さんに十分に配慮して慎重に取り扱っていただくよう文書を作成して、組合長、ほとんどが区長でありますけれども、区長の方へ訪問をして、この慎重な取り扱いについてお願いをしているところであります。
方向性としては廃止に向けて検討するということにしていますけれども、ただこれはいきなり廃止はできないものと考えております。なぜかと申し上げますと、名護市は長い間こういう納税組合にお願いをすることによって、市税の徴収率の向上に貢献していただきました。そういう意味では何らかの形での存続の意義もあるのかなとは考えておりますけれども、これは廃止となると、例えば羽地地域で申し上げますと、源河から伊差川の間には伊差川に農協が1ヵ所納付機関があるだけということからすれば、地域の高齢者の皆さんやそういう方々が納税をする機会、回数といいますか、場所が少なくなるということの状況もあります。そういうことも具体的なことを含めて、結論を急ぐことなく、法的に検討することは法的に検討しながら、区長の皆さんと十分に話し合いをしながら、具体的なことについては詰めていきたいと考えています。
○議長(
島袋権勇君) 水道部長 具志堅満昭君。
◎水道部長(具志堅満昭君) 下水処理場におけるバイオマス事業の取り組みについて
お答えいたします。現在、名護市の下水処理場で行っているバイオマス事業は二つあります。一つは、メタンガスを燃料とした発電利用であります。下水を浄化する過程で汚泥が発生しますが、その汚泥を処理する過程でメタンガスが発生します。そのメタンガスを燃料とした25キロワット消化ガス発電機を昭和58年1月に県内で初めて導入して、発電利用をしています。それから、平成5年4月に現在使っている50キロワット消化ガス発電機に更新して、処理場の電力に使用しております。平成20年度実績として、処理場電力使用量の約12.8%をガス発電で軽減しています。しかしながら、余剰ガスとしてガス発生量の53%は燃焼して捨てていますので、更に消化ガスの利活用を図ってまいりたいと考えております。バイオマス事業の二つ目は、下水汚泥の肥料としての利活用があります。下水処理場から発生する脱水汚泥は、平成20年9月25日付けで農林水産大臣の認可を受けて普通肥料として登録しています。平成20年度実績で年間2,712トン生産され、そのうち1,502トンは直接市内の農家の農地や緑地で活用されております。残りの1,210トンはJAの堆肥
センターへ原料として供給し有効利用を図っております。現在は以上のような取り組みを行っております。今後とも費用対効果を見極めながら、バイオマス事業を実施、推進していきたいと考えております。
○議長(
島袋権勇君)
企画総務部長 玉城憲君。
◎
企画総務部長(
玉城憲君) 今年度の名護市行政事務委託の契約の方法についてのご質問に
お答えいたします。名護市行政事務委託契約の締結につきましては、毎年4月1日に起案をし決裁を受けまして、依頼文書、名護市行政事務委託契約書、名護市行政事務委託事項、これは22項目になりますけれども、それと振込依頼書、記入方法等を郵送しまして、区長からの返送でもって契約を締結しております。その間、行政事務委託事項の内容や金額についての電話等の問い合わせにつきましては、その都度対応しております。今年度から行政事務委託・運営補助金・区長会については、企画総務部の総務課で担当することになっておりますので、次年度からは2月、あるいは3月の各支部区長会の場で説明していくことを検討してまいりたいと考えております。
○議長(
島袋権勇君) 5番 比嘉拓也君。
◆5番(比嘉拓也君) ご答弁ありがとうございました。それでは二次質問をさせていただきます。まずバイオマスタウン構想について、ウですけれども、オガコを農家に現在よりも安くで提供することはできないのか。それから、畜産農家に良質の堆肥づくりをするために
施設整備の支援が必要だと思いますけれども、名護市はこれまでもそういう支援は行ってきたと伺っておりますけれども、今後ともそういうことが必要ではないかと思っております。そういうことで、今後のことについて、名護市としてどういうふうにお考えかお聞かせください。
○議長(
島袋権勇君) 産業部長 吉元博昌君。
◎産業部長(吉元博昌君) 現在名護市において、このオガコに対しての支援はしているかということでございますが、現在オガコの購入に対しては支援は行われていないというような状況でございます。オガコ養豚農家に聞いてみますと、単価的にも非常にばらつきがあるようでございまして、2,700円から4,000円の範囲のオガコがあるということで、これは立米当たりの単価でございますけど、そういうのもあるようでございまして、例えば、生産農家が個々に購入しているのを一括購入してやるとか、そういうものができればもっと単価的に安くなるのか、あるいはまた使う時期などのばらつきがあるのかなということ等もありますので、その辺は養豚農家の意見も聞きながら、どうすれば価格が安くできるのかということについては、個々の農家の皆さんと話しをして支援ができるのかを検討していきたいと思います。それと以前施設に対しての助成はしてきたということは、確か法の改正に伴ってそういう形で支援してきております。それは一応補助事業の制度などがあって、そういう補助の導入をしながら取り組んできております。今後そういう形でできるのかということでありますので、支援できる補助事業などの仕組みも検討しながら、農家の要望があればそれにこたえるような形で対応していきたいと思っております。
○議長(
島袋権勇君) 5番 比嘉拓也君。
◆5番(比嘉拓也君) オガコの値段にばらつきがあるということであります。これは実際に私も調査して、結構ばらつきがあります。それともう一つには、原料の問題です。気管支炎、食道の炎症を起こすということが実際に解体をして初めてわかるというような状況があるわけです。せっかく長期間飼育してきて、解体してみたら廃棄されるということになりますと、養豚農家にとってはかなりの痛手なんです。そういうことがないように、やはり樹種というのは毒性を含んでいるものは除くべきじゃないか。その辺は生産現場でしかより分けできないと思うわけですけれども、これは農家が使って初めて、結果が出て初めてしかわからないというような状況があります。特に乾燥が悪いとそういう害も大きいような気がすると養豚農家はおっしゃっておりましたので、その辺のところは指導する必要があるのではないかというふうに思っております。なぜそのようなことを聞くかといいますと、やはりその辺はいろいろ食品自給率の問題も全部関連してくるわけで、例えば1955年に604万3,000戸あった日本の農家は1995年には343万8,000戸、40年間に260万5,000戸も減った。そういうことから、農家の減少から食品の自給率もどんどん下がっていく。米や砂糖以外の食品はほとんど輸入に頼っているという状況。特に沖縄県は離島県でありますし、さらにまた小さな離島も抱えている。その中で農業のできる地域というのはそう多くはないわけです。その中において名護市の食品自給率を上げるためにも、今、遊休化している農地を生かす。先ほど数久田での飼料のお話しもありました。そういったものをやはり生かしていくためには土づくりからということです。化学肥料をできるだけ少なくして、土づくりをしていく。そういうことで、これは農家の経費の軽減につながっていきますので、そういったものをやはり個々の農家ができないことを行政として支援していただきたいということで、そういう質問をさせていただきました。そういうことで、当局には今後ども市の農家のために一生懸命頑張っていただきたいなというふうに思います。そしてまず現在農家の支援はいろいろやっているようですが、特に担い手についても、行政としてはできることはやっていると思います。ただ、担い手がどうして増えないのかといいますと、やはり農業に魅力を感じない。なぜか。もうからないから。非常に単純だと思いますけれども、じゃあ農業にどういう支援をして、農業がもうかるようにできるか。その辺も個々の農家でできる分はやっていただかないといけないんですけれども、行政の支援がやはり必要だと思うわけです。いろいろと資料も目を通させていただきましたけど、名護市の農村基本計画や北部地域生物資源活用型健康産業に関する事業可能性調査報告書などに地域の情勢、診断、農業クラスターなど詳細に書かれております。しかし、そういったものは資料に書いたところでやはり現場で生かさないことにはどうにもならないわけですから、そういったところ
関係機関と連携して強力に推し進めていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。次にオに移りたいと思いますけれども、
最終処分場がある嘉陽区の方々には、名護市のごみ行政に理解を協力をいただいて感謝しているところであります。現在の状況を嘉陽区にいつまでも押しつける気はありませんが、嘉陽区から要望があれば先進地視察を行ってみてはどうかというふうに思っております。現在、
最終処分場に
埋め立てられているごみの中にはまだ資源ごみがまざっているようで、嘉陽区への被害と
埋め立てているごみを掘り起こし再処分した方がよいと思いますが、ごみ行政については最終的にごみ関連施設を1ヵ所にまとめ、現在の
施設整備計画を早めていただきたいというふうに思っておりますが、当局の考え方をお聞かせください。
○議長(
島袋権勇君)
市民環境部長 親川敬君。
◎
市民環境部長(
親川敬君) 二つあるかと思います。1点目は、現在の嘉陽区の既に
埋め立てしているものについて、資源を含んでいるのでということでありますけれども、確かに一時期ペットボトルなどを埋立て処分した時期がありました。そういう意味では確かに資源として活用できるものが埋められてはいます。しかし、現在、やっと嘉陽区とは延命化のための新たな施設はつくらないということで、長い1年間かけたいろんな交渉の中で、今回のごみ減量だとか、
リサイクルだとかを徹底してやっていくんだということも示しながらここまで、ほんとにまた5年間延長していただくということについては大変な負担をかけるわけでありますけれども、そういう意味でやっと協議が整ったところでありますので、そこは少し時期的にはタイミングは悪いのかなと思っています。あと
施設整備については、ご指摘のとおり、本来でしたらもっと早い時期から検討すべきだったというのは我々反省しています。そういう意味で早目な施設建設ができるように、これからも一生懸命取り組んでいきたいと思っています。
○議長(
島袋権勇君) 5番 比嘉拓也君。
◆5番(比嘉拓也君) 私は先ほど、嘉陽区にいつまでも今の状況を押しつけようという気は持っていませんということも言いましたけれども、確かに埋められているごみは時間とともに落ち着いていくというふうには思っておりますけれども、このままの状況を放置していくよりは、いろんな公害とか、下流への影響などを考えると、放置するよりも掘り起こした方がいいのではないかということで申し上げました。冒頭に申し上げましたけど、6月2日に中部北環境へ行って現場を見てきましたけれども、ああいう現場を見ますと、
ごみ処理場に対する認識というのがかなり変わるのではないか。そういうことで先進地の視察をした方がいいのではないかということを申し上げました。ごみ問題はこれからずっと続くことでありまして、やはりきちっと処理をして、過去の物も処理をして、今後の環境問題に対応していった方がいいのではないかなということから申し上げております。そして現在の名護市の計画も、早めることができるのであれば早めていただきたい。もちろん多くの市民がそれを願っていると思うんです。沖縄北環境の方で事務組合の職員のお話しでしたけれども、今現在はいろいろ苦情も多いかと思うんですけれども、名護市がごみ問題の先進地になるだろうという話もございましたので、その辺のところはやはり我慢すべきは我慢して、職員の皆さん頑張っていただきたいなというふうに思っております。そういうことで、いつまでも嘉陽区にばかりということではないんですけれども、どこかにつくらないといけない。そして、それは名護だけではなくして、北部広域でそういうことが取り組めないか。その辺検討しているのかお聞かせいただきたいと思います。
○議長(
島袋権勇君)
市民環境部長 親川敬君。
◎
市民環境部長(
親川敬君) 北部全体での広域化の話はあることはあります。これは沖縄県の計画の中にも広域で考えたらどうなのかということはあります。我々も一時期はそういう検討をした時期がありました。しかし、各市町村ともそれぞれの事情があって、既に
最終処分場の施設を建設したところもあります。そういう意味ではなかなか足並みがそろわないということがあって、そこは引き続きそういう情報は収集しながらやっていきますけれども、先ほど申し上げましたように、我々も急いでいる関係があります。そういう意味では、広域化も視野には入れますけれども、できるだけ早い時期ということになると、どちらを選択するのかということも考えていきたいと思っています。
○議長(
島袋権勇君) 5番 比嘉拓也君。
◆5番(比嘉拓也君) ありがとうございます。次に質問の事項の2ですけれども、先ほど部長の方から、次年度からは2月から3月に区長会などできちっと説明をして契約をしたいということがありました。ぜひそういうふうにしていただきたいなというふうに思っております。実はなぜかと言いますと、ちょっと誤解されている区長さん方もいらっしゃるような気がしますので、その辺のところは委託の内容をしっかり説明をして契約を結ぶべきじゃないかと思いますので、ぜひそのようにしていただきたいなというふうに思います。それから、委託料の積算方法についても、それもちょっと誤解があるような気がします。特にアパートの問題です。実は区長さん方の間では、区民と市民とを分けて話しをすることがあるんです。
市当局ではまずないだろうと思うんですけど、実際にはそういうふうに話をされることがあります。その辺のところもきちっと名護市の立場を言って、法的な問題もあるかと思いますので、説明をしていただきたいと思いますけれども、その辺について、もう一度しっかり確認したいと思いますのでよろしくお願いします。
○議長(
島袋権勇君) 総務課長 山里將雄君。
◎総務課長(山里將雄君) その説明につきましては先ほど部長からもあったとおりでありますが、これまでは行政懇談会の場で説明を行わせていただきました。ただその行政懇談会は確実にあるということではなくて、たまたまあった場合に行うと。あとは区長からの個人的な問い合わせに
お答えするような形で4月には契約しているというような形でございました。これでは議員からのご指摘もありましたので、これではよくないだろうということで、2月とか3月の区長会、それぞれの支部の区長会に我々の方が出向いて行って、説明をさせていただくという形を今回からとりたいと思っております。その内容につきましては、実は今議員のご指摘のとおり、いろんなところでまだかなり整理をする必要があるだろうというふうに考えております。その辺を整理しながら、次回に向けての説明をしっかりしていきたいというふうに考えております。それからもう一つ、2月か3月に説明をしまして4月に契約を締結するわけなんですけれども、区長さん方の任期の終了といいますか、かわるのが実は5月とか6月なんです。契約が終わった後に区長さん方がかわられるということがありますので、その辺につきましてはぜひ区長会の中でといいますか、現在おられる区長が新しい区長に対する引き継ぎといいますか、勉強会といいますか、そういうこともしっかりしていただきたいなと思っています。もちろん我々もその辺をお手伝いさせていただいて、誤解のないようにしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
○議長(
島袋権勇君) 5番 比嘉拓也君。
◆5番(比嘉拓也君) 次に(2)の市税納税組合の件ですけれども、先ほど部長からはすぐに廃止するものではないということでありました。実は納税組合のある区におきましては、この納税奨励金が区の収入として非常に大きなものであります。そういうことからしますと、それがなくなっていくということは区の財政上非常に大きな問題となってきますので、やはりその辺のところも今後もし廃止という方向にいくのであれば、各区ときちっと話し合いを持って、納得のいくように対応していただきたいなというふうに思っております。それから、収納率の向上も当然ではあるんですけれども、やはり地域コミュニティというものも大事にしていかなくてはいけないということで、実は収納状況を市の方から各納税組合に対して、現在どういうふうな状況なのかということを納期限前に確認をしてやると、あなたのところ少し頑張ってくださいとか、そういうようなことも言って収納率をアップすることもできるんじゃないかなというふうに思いますけれども、そういうこともやっていただきたい。その辺は要望ということで聞いていただきたいと思います。最後に、きょうはバイオマスタウン構想を中心にごみ問題と名護市の行政事務委託について取り上げましたけれども、環境問題については地球全体の問題であります。当然各地方自治体でも取り組まなければならない問題であります。そのようなことからバイオマスタウン構想になるべくまとめて質問しました。施政方針や名護市農村基本計画、北部地域生物資源活用型健康産業に関する事業可能性調査報告書など、いろんな資料を参考に質問をさせていただきましたけど、それらの資料は当然のことではあるんですけれども整合性が図られておりますし、名護市全体で取り組まなければならない内容でありますので、そういったこと、前回も市長の答弁をいただきましたけれども、今回も市長の答弁をいただければというふうに思っています。実はこれは冒頭に申し上げましたように、麻生総理の排出ガス削減の話もありました。そういうことから、名護市全体として、やはり関係部課長の連絡会議を持つとか、あるいはプロジェクトチームを立ち上げるとか、そういうことは考えておられないか。その辺も含めて市長から答弁いただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
島袋権勇君) 市長 島袋吉和君。
◎市長(島袋吉和君) 先ほど部長の方から答弁ございましたように、名護市のバイオマスタウン構想を今、申請しているということでございますので、またゆっくりと相談しながら、バイオマスタウンのまちになることをみんなで検討していきたいと思っています。
○議長(
島袋権勇君) 5番 比嘉拓也君。
◆5番(比嘉拓也君) ありがとうございました。これをもちまして私の
一般質問を終わります。
○議長(
島袋権勇君) 5番 比嘉拓也君の
一般質問を終わります。本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。散 会(午後0時13分)...