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09月20日-06号

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  1. 石垣市議会 2017-09-20
    09月20日-06号


    取得元: 石垣市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    平成29年  9月 定例会(第6回)           平成29年第6回石垣市議会(定例会)                9月20日(水)                 (6日目)                               開 議 午前10時02分                               散 会 午後 4時35分 出 席 議 員   ┌────┬────────────┬────┬────────────┐   │番  号│   氏    名   │番  号│   氏    名   │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  1 │ 仲 間   均  君 │ 12 │ 福 島 英 光  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  2 │ 仲 嶺 忠 師  君 │ 13 │ 﨑 枝 純 夫  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  3 │ 石 垣 涼 子  君 │ 15 │ 宮 良   操  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  4 │ 長 山 家 康  君 │ 16 │ 長 浜 信 夫  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  5 │ 友 寄 永 三  君 │ 17 │ 井 上 美智子  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  6 │ 東内原 とも子  君 │ 18 │ 小 底 嗣 洋  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  7 │ 箕 底 用 一  君 │ 19 │ 今 村 重 治  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  8 │ 石 垣   亨  君 │ 20 │ 伊良皆 高 信  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  9 │ 平 良 秀 之  君 │ 21 │ 知 念 辰 憲  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │ 10 │ 砥 板 芳 行  君 │ 22 │ 大 石 行 英  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │ 11 │ 我喜屋 隆 次  君 │    │            │   └────┴────────────┴────┴────────────┘欠 席 議 員  (な し)1.地方自治法第121条の規定による出席者  (初日に同じ)1.議会事務局出席者  局    長  松 原 秀 治 君     次    長  宮 良 八十八 君  庶 務 係 長  高 島 尚 子 君     議事調査係長  本 若 久 司 君  主    任  仲 田 守 善 君             議  事  日  程 (第6号)┌─────┬───────────────────────────────────────┐│ 日  程│           件              名            │├─────┼───────────────────────────────────────┤│ 第  1│             一   般   質   問             │└─────┴───────────────────────────────────────┘             本日の会議に付した事件及び処理結果┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )       │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.漁場汚染防止協定書について                ││     │ 箕底 用一君│2.ヒアリ侵入対策及び口蹄疫対策の取り組みについて      ││     │       │3.介護職不足問題の具体的な対策と取り組みについて      ││     │       │4.旧空港跡地からの降雨時における雨水の流出防止について   ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.美ら星ゲート事業について                 ││     │       │ (1) 計画の内容について                   ││     │       │ (2) 収支の採算性について                  ││     │       │ (3) 付帯施設(カフェ)の内容について             ││     │       │ (4) プロポーザルによる公募について             ││     │       │2.離島ターミナルの駐車場について              ││ 一般質問│       │ (1) 稼働率、使用料はどのようになっているのか        ││     │ 我喜屋隆次君│ (2) 満車状況は把握しているのか               ││     │       │ (3) ピーク時、満車状態が続いているが、改善、拡張の考えは  ││     │       │   あるか                         ││     │       │3.ふるさと納税について                   ││     │       │ (1) これまでの納税額について                ││     │       │ (2) 増額に期待するが、取り組みについて           ││     │       │4.新庁舎建設について                    ││     │       │ (1) 建設に向けた進捗状況について              ││     │       │ (2) 建設費用をどのように考えているのか           ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │ 石垣  亨君│1.第4次総合計画後期基本計画について            ││     │       │ (1) 観光の推進について                   │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )       │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │ (2) 博物館の現状と課題                   ││     │       │ (3) イシスク山を観光スポットとして整備することについて   ││     │       │ (4) 於茂登山にロープウェイを走らせることについて      ││     │       │ (5) 駐車場整備について                   ││     │       │2.陸上自衛隊配備計画について                ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.待機児童ゼロに向けた保育士確保の状況について       ││     │       │ (1) 保育士確保施策の現在の実施状況について         ││     │       │1.石垣市立幼稚園、保育所の今後のあり方について、本市の考  ││     │       │  え方について                       ││ 一般質問│       │ (1) 石垣市立幼稚園、保育所の今後のあり方について      ││     │       │  ア 石垣市立幼稚園、保育所の今後のあり方がどのように変  ││     │       │    わるのか                       ││     │東内原とも子君│  イ 公立施設の移行について                ││     │       │  ウ パブリックコメント、各保育所、保護者意見、各地域意  ││     │       │    見交換会の開催等での市民の意見について        ││     │       │3.自然環境保全と観光資源を活かした利活用について      ││     │       │ (1) 於茂登岳山頂の展望台建設及び登山道整備に関する自然   ││     │       │   環境保全ネットワーク会議の意見について         ││     │       │ (2) 於茂登岳山頂の展望台の今後の取り組みについて      ││     │       │ (3) 登山道及び案内板等の設置に向けた取り組みについて    │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘             平成29年第6回石垣市議会(定例会)                  9月20日(水)                   (6日目)                               開 議 午前10時02分 ○副議長(仲間均君) これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お配りしてあるプリントのとおり、昨日に引き続き一般質問となっております。 それでは、本日最初の質問者、箕底用一君の質問を許します。箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 皆さん、おはようございます。一般質問最終日、1番目の登壇となりました。質問に入る前に所感の一端を述べさせていただきます。 さて、本市は、7月10日に市制施行70周年を迎えることができました。まことにおめでとうございます。初代市長の翁長信全氏を初め、現中山市長へと続き、市民と行政と議会がつくり上げた自然文化都市石垣市を誇りとし、これからは自然文化観光都市に向けた市民と協働のまちづくりを力強く目指すことが市勢発展へとつながるものと強く思っております。 ことしは私にとりましても生まれ年を迎えるとり年で、36歳になりました。29歳のときに初当選させていただき、調査なくして発言なしを座右の銘とし、活動を展開し、施政当局に問題提起や提言などを行い、市民生活の向上に努めてまいりました。来年は市長選挙から始まり、市議会議員選挙の年に当たります。我々議員も任期満了で、残すところ1年となりました。これからも市民の代弁者として、さらに市民の生活向上に向け、全力で取り組んでいく所存であります。 さて、ことしは稚内市と石垣市が友好都市締結してから30周年を迎えました。それにあわせ、本市は「石垣市民の翼ツアー」として、市民団体と稚内市へ訪問されました。そして、それにあわせて、当市議会も総務財政委員会と土木委員会が行政視察を兼ね、稚内市内へ訪問し、「石垣市民の翼ツアー」団体と合流して、稚内市と石垣市の友好都市30周年記念祝賀会を盛会にされ、今後ますますの両市のきずなが深まったものだと思います。 一方で、参加された市民団体や石垣市民からは、ニュースやSNSの投稿などを見て、参加している議員と参加していない議員がいるがとの問い合わせが多数ありましたので、この場をおかりいたしまして、経済民生委員会副委員長としてご説明させていただきます。 当初、議長から、総務財政委員会と土木委員会、経済民生委員会で行政視察を兼ねながら稚内市へ訪問したらどうかと提案がありました。その件に対し、私が所属する経済民生委員会では、全ての議員が一堂に島から離れるのは好ましくない、危機管理意識の体制が保持されないなど意見があり、昨今の北朝鮮ミサイル発射情勢や大規模地震等の不測の事態の観点から、当市の危機管理意識を保持するため、経済民生委員会は本市に残ることを決めた次第でありますので、市民の皆様にはご理解をいただきたく思います。 それでは、早速一般質問に入ります。             〔何事かいう者あり〕 1項目めの漁場汚染防止協定書についてであります。 協定書は、沖縄総合事務局石垣港湾事務所と八重山漁協協同組合で結ばれており、石垣港新港地区整備事業(旅客船ターミナル整備事業)の工事に関し、漁場汚染防止協定書を締結しております。その協定書について、当局の見解を伺います。 次に、2項目めのヒアリ侵入対策及び口蹄疫対策の取り組みについて伺います。 危険な特定外来生物として指定されているヒアリの生息分布状況やその脅威に関して、2年前に私の一般質問で取り上げさせていただきました。そのころは、ヒアリって何だろうと思った方々が多くいたと思います。最近では、神戸港、名古屋港、大阪の南港、そして品川大井コンテナの埠頭などで見つかったヒアリは、今や全国ニュースで取り上げられ、市民生活や農畜産業に与える脅威などが報道されております。 南米原産のヒアリは、荷物などに紛れ込み、1930年から40年代にテキサスやアラバマなどアメリカ南部に生息域を拡大しており、世界各国の治安の安定に伴い、国際交流や貿易の流れで、21世紀に入って、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、中国など、さらには2004年に台湾にまで、環太平洋諸国に急速に生息域を拡大しております。日本では、ヒアリは外来生物法により特定外来生物に指定され、警戒を強め、水際対策が求められているところであることから、関係省庁との連携が求められております。 また、中国や韓国、台湾などでは、O型の口蹄疫が発生するなど、関係機関も警戒を強めている状況であります。災害は忘れたころにやってくると言うように、口蹄疫侵入対策もしっかりと万全に、再度意識を持って取り組んでいただきたいと思います。ヒアリと口蹄疫の侵入対策の取り組み状況について、ご答弁をお願いします。 3点目に、本市における介護職不足問題の具体的な対策と取り組みについてであります。 介護職不足問題は、本市でも課題になっております。このままいくと、施設はつくったが、介護職員がいないとなる状況がどんなに本市にとって経済を著しく衰退させる状況を与えることか、考えたことがあるでしょうか。石垣市の発展に尽力された後期高齢の先輩方や今日も頑張られている前期高齢の先輩方のことを思うと、よりよい介護制度改革や安心して老後生活ができる環境づくりをより一層力強く取り組まなければならないと感じている次第であります。 平成27年、自民党・公明党連立政権は厚生労働省において、2025年度介護職員が全国で約38万人不足するという推計を発表いたしました。政府は、2020年代初頭に向け、介護サービス基盤12万人分の上乗せ、そして前倒し整備を進めることとして、それを支える介護人材が20万人の不足が見込まれ、さらに上乗せ・前倒し整備に伴い、追加的に必要になると見込まれる5万人の介護人材を合わせ、25万人の介護人材を確実に確保すべく、平成27年の補正予算、そして28年、29年度の当初予算で追加的、緊急的に必要となる対策を講じ、総合的、計画的に取り組みを進めております。それに伴い、各都道府県では、必要な対策を各自治体と連携し、具体的な対策を策定、計画しなければなりません。当局の見解をお願いいたします。 次に、4項目めの旧空港跡地からの降雨時における雨水の流出防止について伺います。 旧空港は、新空港開港後、跡形もなく更地となっている状況から、今ではもとの海上保安庁の格納庫施設を活用し、消防本部の本署が移転し、新八重山病院の建設も進めるなど、都市開発が急速に進められてくるものだと思っております。 しかし、旧空港跡地の区画整理、下水や排水溝といった整備は、これからの計画であります。大雨時には、広大な面積の跡地から雨水の流出が確認されております。その影響で、サンエー前やドコモショップ真栄里店前、メイクマン前の通りは、以前より冠水の被害が増しています。旧空港跡地における暫定的な雨水流出防止を考えるべきと思いますが、当局の見解を伺います。 以上で、質問通告を述べました。再質問は自席にて行います。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君の質問に対する当局の答弁を求めます。農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) おはようございます。箕底議員のご質問、1項目め、漁場汚染防止協定書についてと、2項目め、ヒアリ侵入対策及び口蹄疫対策の取り組みについてお答えいたします。 漁場汚染防止協定書とは、漁業権が設定された海域において、工事施工者と漁業権管理者が工事により漁業汚染を防止する目的で取り交わされている協定書です。現在、本市海域の漁業権を管理する八重山漁協が協定を交わしている件数は3件と伺っております。 2項目め、ヒアリ侵入対策及び口蹄疫対策の取り組みについてのうち、口蹄疫対策の取り組みについてお答えいたします。 口蹄疫は、牛や豚など偶蹄類の悪性伝染病で、ウイルスで感染する法定伝染病であり、発生しますと、発生農家の立ち入り、運搬規制、隔離、殺処分、埋設等の発生防護対策が講じられるため、周辺交通規制や制限区域内の移動規制がしかれ、地域経済に多大な影響が懸念されます。 本市においても、香港、台湾からの定期便の就航、クルーズ船の寄港が頻繁に往来しており、侵入リスクが高まっております。 こうしたことから、本市では、生産農家への啓発普及を含め、空、海の玄関口に消毒マットを設置するとともに、防疫検疫所を初め、県、関係団体と連携を図りながら、緊張感を持って口蹄疫の未然防止に努めているところであります。 また、来月には、沖縄県主催、石垣市、竹富町、与那国町共催による「八重山地域における口蹄疫発生等における防疫措置」を演習テーマにした平成29年度八重山地域特定家畜伝染病防疫机上演習を開催し、実効性のある地域防疫体制の確立を図ってまいります。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) おはようございます。箕底用一議員の2項目め、ヒアリ侵入対策の取り組みについてお答えいたします。 ヒアリ侵入対策につきましては、昨年度から沖縄県において、特定外来種対策として沖縄本島、石垣島を対象として、侵入の有無の調査が実施されました。石垣島では、港湾内の緑地へのトラップの設置や埠頭内の設置等が、調査等が実施されて、ヒアリは確認されておりません。 このような中で、平成29年6月、神戸港や名古屋港において、相次いでヒアリが確認されました。このことを受け、環境省及び国土交通省では連携して、全国主要港湾68港湾においてヒアリの有無の調査を実施しております。石垣港でも8月に1次調査として100個のトラップを設置し、回収、識別を行いましたが、ヒアリは確認されておりません。この調査は、9月に2次調査、10月に3次調査を実施する予定となっております。 また、港湾内埠頭においては、ヒアリの巣の温床となり得る岸壁や背後地の舗装のひび割れ、剥離等への充填剤補修工事を実施するとともに、港湾事業者へのヒアリ対策啓発チラシを周知し、対策を講じているところでございます。 次に、4項目め、旧空港跡地からの降雨時における雨水の流出防止についてお答えします。 旧空港跡地につきましては、地権者である区に沖縄県、石垣市、その他関係機関からなる石垣空港跡地利用連絡協議会において、原状回復、維持管理及び土地利用等について調整、協議を行っております。 去る平成29年3月10日及び同年4月26日に発生した大雨により、旧空港跡地からその周辺へ雨水が流出している状況が確認されました。このことから、旧空港跡地の原状回復を進めている沖縄県が流出防止対策として旧空港跡地内において浸透池の設置を行っております。 ○副議長(仲間均君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) おはようございます。箕底用一議員の3項目め、介護職不足問題の具体的な対策、取り組みについてお答えいたします。 介護人材確保に関するご質問につきましては、昨年12月の定例会一般質問におきましても、議員より大変貴重なご提言をいただいているところでございます。介護人材の確保に向けた本市の取り組みといたしまして、介護保険制度における3年を1期とする次期第7期介護保険事業計画の策定において、団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据え、今後必要とする介護サービスの種類ごとの量の見込み等を定めるとともに、それをもとにサービスを提供するために必要となる介護人材の数等を推計していくことが求められてきます。 したがいまして、本年度は、その計画策定の年度に当たり、現在、第7期計画策定委員会を立ち上げ、来年2月ごろまで数回にわたる委員会を重ねる中で、向こう3カ年間の介護サービス見込み量と、その必要な介護人材の数等の推計に努めてまいります。 また、当策定委員会メンバーには、市内の介護施設や事業所等の役職員等も委員として協議に加わっており、ぜひ施設等における現場の課題など意見の収集にも努めながら、必要な介護人材の確保に向けて鋭意取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、箕底用一君の再質問を許します。箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 再質問、まずは漁場汚染防止協定書でありますけれども、この漁場汚染防止協定書を質問した理由は、今、石垣市のこの振興地区で港湾バース事業を展開しているわけでありますけども、一般市民からも観光従事者からも、一刻も早くこの港湾整備をしていただいて、クルーズ船の岸壁を仕上げて、今の現状を改善する必要があるというその思いの方々から、早く何とかしてくれないかというものがあります。 実際に早く港湾整備をやっていただきたいというのが本音でありますけども、当初計画では30年に完成する予定だったものが港湾計画の見直しで、マイナス10メーター以上するということで、新たに計画がされていますけども、そこで完成年度が32年ということであります。 この漁場汚染防止協定書の中身については、私もいろいろと関係者から話を聞いていく中で、どういったものが協定の中で結ばれているのかなということを考えたときに、一つの記事を発見しました。過去に、2000年に石垣港人工島の南約1.5キロにあるモズク養殖漁場で海域の汚濁がひどく、モズクが枯れてしまうという被害が発生したと、そのような状況から、この協定書が生きてくるわけでありますけども、汚染を防止するための協定書でありまして、これが漁業組合側と港湾事務所のほうと締結されていて、今日に至るわけであります。 この港湾事業がなかなか進まない理由としましては、この協定書に私は背景があるなと思っております。その協定書を水産課のほうとか港湾課のほうにも見せていただけないかということでお問い合わせしたんですけども、やはり国の関係書類なので、こちら側から出せないということでありまして、行政文書開示請求を行って、私のほうも取り寄せました。これが漁場汚染防止協定書という中身でありますけども、その中には名前のとおり、漁場を汚染させない、しっかりと漁業権を守って、漁業者のためにあるものの協定書であるんですね。 それで、何が言いたいかといいますと、この港湾整備、本来は、石垣は1年で終わる整備計画が、石垣は2年かかるという状況になっています。それはなぜかということで、先ほど申し上げましたモズクの被害等を考慮して工事を進めているわけでありまして、このモズク期間の時期というのは、大体この11月ごろから、そしてこの収穫時期の6月、7月まで、この期間は工事を最低限に抑えて、やっちゃいけないという組合側と協定がされています。そういった実態があるから、半年間は工事ができないんですよ、石垣市は。石垣のこの港湾整備ですね。 そういったものがあるよということで、私は、この問題に関して、こういった背景があるからこそ、なかなか進まないんだなというのがわかりました。そういった実態を水産課のほうはどのように理解しているのか、ご答弁いただきたいなと思っております。 ○副議長(仲間均君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 再質問にお答えいたします。 海上で行われる工事については、一般的には汚濁海水が発生する可能性がある工種、例えばしゅんせつ等の作業の際には、汚濁拡散防止膜など保全設備を設置いたします。一般的な保全設備の設置があれば、保全施設外の海域、漁業活動への影響についてはないものと考えております。 しかし、八重山漁協協同組合からの申し入れ協議により、発注者が考慮し、工期を決定することについては、これは防げるものではないと思っております。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) よく今も現在、宮古島の港湾では、急速に、迅速にこの港湾整備が行われていまして、やがて完成すると、着工したのが2年前なんですけど、1年前か、あのぐらいの時期なんですけども、もう埋め立てはやがて完了し、クルーズ船の受け入れ桟橋もやがてつくるというような状況で、宮古島は、この年間通して、段階的に1月から12月まで、年度もフル回転でやっている状況なんです。 そういったことで、宮古島のほうは早い。なぜ早いかというと、宮古島のこの海域ではモズク養殖をやっていない。なので、そういった配慮する必要もないという状況で、その後続けているんですけども、一方で、石垣市の港湾整備というのは、このモズク組合の方々の生産のためにしっかりと協定を結んでやっていただいていると、すばらしい協定書だなと私はそう思っております。 しかし、その漁場汚染防止協定書、モズク組合の方々が近くで養殖しているという現状も聞いておりますので、組合側の組合長ともお話ししたんですけれども、漁業権設定、またモズクの苗床を設置するのも変更するのも可能だという話も聞いております。なるべく工事がスムーズに進めていけるように、モズク組合側の方たちともお話し合いをして、今後この工事に支障を来さないような環境づくりをやっていただけないかなというのが私の今の趣旨でありますので、ぜひ組合と、また港湾事務所と、また石垣市の水産課も間に入っていただいて、モズク組合の方々とお話しいただきたいなと思っておりますけども、水産課課長、部長、どうでしょうか、ご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 質問にお答えいたします。 工事の進捗については、事業主体が取り組むことなので、答弁は差し控えます。 しかし、協力の要請があれば、連携し、取り組んでまいりたいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 港湾事務所のほうも予算がつけられる範囲内で工事をやっているという状況でありますけども、時の安倍総理のほうも、石垣島の港湾についても言及しているわけでありますけども、そういった中で、行政当局の話、言い分もわかりますけども、やはり政治は生活と言われているように、予算つけるのも政治でありまして、当石垣市議会からも、そういった現状があるのであれば、予算がつけられないのであれば、市長を中心として、今パイプが一本になっている状況の中で要請することができると、私はそう思っております。 なので、この水産課のほうも、モズク組合側と調整できるのであれば、調整していただいて、また予算措置的なものがいろいろと出てくるようなものがあれば、議会も早急に要請決議なり意見書なり提案して、国に申し入れていきたいというのが私の本音であります。そこら辺も含めて、ぜひ関係者と調整していただきたいと、そう思っておりますので、よろしくお願いします。 この質問は終わります。 次に、ヒアリ侵入対策及び口蹄疫対策の取り組みについて再質問いたします。 ヒアリについては、せんだって報道関係機関も大々的に取り上げながら、このヒアリの脅威というものが大きく報道されております。本市にこのヒアリが入ってきたときにおいて、農畜産物に与える影響はどのような影響があるのか、ご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 農林水産部長、山田善博君。
    ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 ヒアリは攻撃性が高く、毒性も強いため、馬、牛、鶏などの目を襲い、失明させたり、死傷被害等が報告されております。農産物につきましても、ヒアリが侵入しますと、人体の被害が大きくなることから、死亡の報告もされております。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 刺されたら、それだけ被害が大きくてあるんですけども、農作業どころじゃなくなるんですよね。畑に行くと、そういった状況から、死に至るケースも出てくるということであるので、そのヒアリはしっかりと水際対策をしないと、本市においてのこの経済的なダメージは大きいと、私はそう思いますので、現にお子さんをお持ちの方々も心配されていますけども、公園にヒアリがいないかなとか、そういった気にしながら遊ばせるというお話もたまに聞いたりしますので、そこをしっかりと、この水際対策をしなければならないと思っております。 今、8月、段階的に2次、3次の調査をやっていくという答弁もいただきましたけども、具体的にその2次、3次の調査というのはどのように行っていくのか、ご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 休憩をいたします。                               休 憩 午前10時31分                               再 開 午前10時31分 ○副議長(仲間均君) 再開いたします。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 ヒアリについての2次、3次に係る調査でございますけども、先ほども答弁いたしましたが、9月、10月と、2回に分けまして、同じようにトラップを100個設置しまして、有無を確認するということになっております。 また、万が一確認された場合におきましては、すぐに殺虫処理などを行う、あるいは関係機関に連絡を行うなどの措置を行うこととなっております。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) トラップを100個近く、そういった段階的に仕掛けて調査するということでありますけども、この間のニュースでは、沖縄の埠頭の港湾のほうでも、亀裂がある箇所には、その補修剤を入れたり、その対策をするなどやったりしております。そのヒアリの生態的なものであるんですけども、そういった亀裂の間に入って生息するというものが確認されていると言われて、各港湾は、この亀裂の補修とか剥離とか、そういった補修もされています。私が見る限りは、まだ石垣港はされていない現状にあるんですけれども、そういった対策はいつごろ予定するのか、ご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 ヒアリの温床となる亀裂の充填とかの工事に関するご質問でございます。港湾におきましては、埠頭において多少の剥離、あるいはひび割れ等もございます。そういうことから、調査等を十分に行いまして、順次ヒアリについての充填等の工事を実施していきたいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) しっかりとこの対策していただきたいと思います。今、環境省から民間団体に委託されているヒアリ調査の八重山ネイチャーという団体もいたり、そういった方々もうまく活用して、このヒアリ対策侵入を、しっかりと水際対策をしていただきたいなと思っております。 また、口蹄疫も同様に、本当に韓国、中国では、O型の口蹄疫も1年前にも発症されている。韓国でも、そういったのが確認されています。まだまだ口蹄疫は近い国々で発生されている状況ですので、これは今、石垣もそういった国際化に向けて、国際クルーズ船、また国際旅客船、この空路も含めて、いろんな方々が入ってきているわけでありますけども、足元だけのそういった対策、処理というのは、これは基本的なものでありまして、今後この人の往来が激しくなってくる中で、そういった空気的な感染予防というのも一つ考えられてくると思いますので、そこはしっかりと対策、対応をやっていただきたいと思っております。 今後関係省庁とのそういった中でのお話し合いのもとだと思いますけども、そこら辺部長、ぜひ関係団体とそういった対策を講じていくべきじゃないかというご提言をできないのかとお願いしたいものでありますけども、ご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 休憩いたします。                               休 憩 午前10時35分                               再 開 午前10時35分 ○副議長(仲間均君) 再開いたします。農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 今回、平成29年度の八重山地域特定家畜伝染病防疫机上演習を行います。この中で、沖縄県、それから関係団体、それとまた地元の港湾協会ですか、そういった方も含めて、いろんな分野の方々に来てもらって、この演習を行います。こういった中で、いろんな団体との取り組みを強化し、連携を密にしてやっていきたいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) ぜひ縦割りと言われないように、建設部のほうも港湾のほうも、しっかりと対策、対応をお願いしたいと思います。 口蹄疫は疫病ですので、なかなか目に見えないんですけども、ヒアリは個体物なので、しっかりと見えます。そういった区分けをしやすい状況ですから、この水際対策というのは、この2つに限らず、しっかりと外来生物をこの島に入れないということが大切だと思っておりますので、ぜひいろんな対策を考えていただきたいと思います。 この質問終わります。 次に、介護職不足問題の具体的な対策と取り組みについて伺っていきます。 厚労省は、介護人材の確保のために、平成27年度から補正予算案を出して、また平成28年度の当初予算でも、29年度の当初予算でも、3つの柱というものをつくり上げて、対策を打ち出しております。その3つの柱、離職した介護人材を呼び戻し、そして新規参入促進、そして離職防止・定着促進という3つの取り組みが打ち出されております。その3つの取り組みの具体的な説明をご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 議員ご承知のとおり、国は、2020年代初頭までに必要となる約20万人の介護人材を確保すべく、地域医療介護総合確保基金による取り組み支援、また介護職員処遇加算による賃金改善を推進し、介護人材の確保を打ち出しております。 議員お尋ねのその3つの取り組みにつきましては、まず1つ目の離職した介護人材の呼び戻しにつきましては、1つ、離職した介護人材に対する再就職準備金の貸し付け、2つ、離職した介護人材の届け出システムの構築、3つ、ハローワークにおけるマッチング機能の強化など、離職した介護人材の再就職支援の取り組みとなっております。 次に、2つ目の新規参入促進につきましては、1つ、介護職を目指す学生の増加と定着支援といたしまして、介護福祉士養成施設の学生に対する修学資金等貸付の対象者の拡充、また介護未経験者の中高年齢者など、地域住民の参入促進として、初任者研修とマッチングの一体的な提供やシルバー人材センター等の連携による入門的研修や職場体験の実施、また3つ目の離職防止・定着促進につきましては、雇用管理改善や負担軽減に資する生産性向上等の推進で、介護職員子育て支援のための代替職員のマッチングや新たな賃金制度導入、事業者への助成などがございます。 なお、これらの支援事業施策等の取り組みは、基本的には都道府県が策定する介護保険事業支援計画に基づきまして、地域医療介護総合確保基金を活用いたしまして、市町村初め、各介護施設や事業所、あるいは介護士養成校や職能団体等がそれぞれの役割を担いながら、事業目的メニューに沿って各取り組みが進められていくこととなっております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 県のほうでいろいろと策定計画をしながら、本市としても一緒に介護職を確保していきたいという対策でありますけども、先ほどお話ありましたこの離職率も含めて、本市、今どれぐらいの介護職における離職率があるのか、ご答弁をお願いします。 ○副議長(仲間均君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 昨年3月に市内の介護保険サービス87事業所に対しまして関連アンケートを実施し、そのうちの50カ所から回答、回答率75%を得ております。その結果では、人材が不足しているという事業所が21カ所、42%、人材は不足していないが23カ所で46%、不明が6カ所、12%となっております。とりわけ事業運営には大きな支障を来すほどではないが、サービスの質の向上であったり、また就労関係の環境の改善等を目的とするケースで、介護人材が十分でないことが課題として上げられます。 なお、沖縄県は、今般新たな事業としまして、島しょ地域介護人材確保対策事業を創設しておりまして、来る10月より実施をする予定となっております。 その事業内容につきましては、石垣市など離島の介護施設や事業所へ島外からの介護人材受け入れを支援するものでありまして、離島で不足する介護人材の確保に資するものでございます。 支援内容は、渡航費であったり、住宅賃貸に係る費用を補助するものでございまして、ぜひ石垣市としましても、市内の各施設や事業所等へ対しまして当事業の積極的な活用、また促進を図ってまいりたいと、そのように考えております。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 先ほどの答弁でも42%のそういった離職的なものもありますけども、介護職がこの不足している、離職する原因というものがあると思うんですけども、そのような原因を当局は把握しているのか、ご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 介護職員が不足する原因として上げられますのは、給与水準が低い、またあるいは仕事がきついなどのマイナスイメージを持たれがちでございますが、その理由といたしましては、介護の仕事の魅力を知ってもらう機会が少ないこと、また介護職に対する理解不足などが考えられます。 そのため、沖縄県では医療介護総合確保促進法に基づく沖縄県計画を策定しておりまして、その中で、県内市町村の介護人材確保に向けた新たな取り組みとしまして、介護の仕事の魅力を伝え、福祉や介護に関する理解を深める事業、また参入促進のための支援に取り組んでいるところでございます。 例えば、学校訪問であったり、進学説明会、またオープンキャンパス、職業講話、セミナーの開催、あるいは介護実習生の受け入れ施設への指導、審査による実習内容の適正化などの取り組みを介護士養成校であったり、社会福祉団体、また職能団体へ支援事業として委託するなど、各介護施設や事業所における介護人材の確保に向けた取り組みを進めているところでございます。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) このように不足している原因には処遇もあると、まさに昨今のこの保育士不足問題と全く同じような状況、似ているなと、そう思っております。この処遇改善なんですけども、国のほうもいろいろとあらゆる対策を講じて、処遇改善に取り組んでいます。これは各事業所に経営改善とか、またスキルアップとか、そういった対策をするところに対しての処遇改善を行っておりますけども、本市、この処遇改善、国のすばらしいこの施策を積極的に活用している各事業所どれだけいるのかなと思いますけども、そこら辺数字で把握しているのであればご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 介護職員の処遇改善につきましては、平成27年度介護報酬改定において、介護職員の資質向上の取り組み、また雇用管理の改善、労働環境の改善などの取り組みを行う事業所に対しまして、介護職員1人当たり月額1万2,000円相当の介護職員処遇改善加算がされております。今、具体的な数字をということでございますが、平成28年度介護職員処遇改善加算所得状況といたしまして、地域密着型サービス事業所におきましては、21事業所のうち17事業所は、これは介護のほうですね。介護予防のほうで24事業所のうち10事業所となっております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) この国の制度に基づいて積極的に事業所が活用されているところは、本当に半分も満たないなと。半分もないですね。なぜそのような状況になるのか。現場で働いている介護職員の皆さん方は、それだけ国もそういった政策を打ち出すんだったら、積極的に自分ところの給料もアップさせてくれよというのが本音だと思うんですけども、それができない理由という、要するに、事業所が申請しない理由というのは、何か背景があるのか。そこら辺のご答弁、わかるんでしたら答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 休憩いたします。                               休 憩 午前10時49分                               再 開 午前10時49分 ○副議長(仲間均君) 再開いたします。 介護長寿課長、運道 徹君。 ◎介護長寿課長(運道徹君) お答えいたします。 先ほどの各加算を受けている事業所の数でございますけども、28年度は市指定というのを、地域密着型で21カ所中17カ所の加算を受けてございます。その受けていない事業所の中には、事業経営の厳しい、困難な中から廃止になったりとか、新たな立ち上げがあったりということがございます。そういう事業所、新たな立ち上げにつきましては、29年度で新たに加算を受けているところでございます。ですので、ほぼ9割方加算を受けているという状況でございます。 以上でございます。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 9割方は国の制度を、指摘を受けて活用しているということでありますので、ぜひこの制度をうまく活用するような経営活動も必要だろうと思っております。 介護職の人材確保に向けては、介護職の魅力発信を進めていくのも一つの手段だと考えておりますけども、その魅力発信をするために当局が取り組んでいる、あるいはまた、県が取り組んでいることがあれば、ご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 石垣市では、今後、認知症高齢者の増加が見込まれることから、認知症高齢者を地域で支えるために、市内の児童生徒、また婦人会、青年会など各種団体を対象に、認知症サポーター養成講座の開催を初め、認知症にかかわる事業所の職員を対象としました研修会の開催など、また認知症の方へのかかわり方や家族の方への理解など、認知症の方の正しい介護のあり方も含めまして取り組んでいるところでございます。 また、このほか、県のほうでは、医療介護総合確保促進法に基づく沖縄県計画におきまして、介護人材確保の取り組み事業としまして、市町村の役割また職能団体、社会福祉団体の役割、あるいは介護施設や事業所等の役割など、介護職員の魅力を発信していく取り組みなどが事業メニューにも位置づけられておりまして、今後とも介護職の魅力を高められるように取り組んでまいりたいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) ぜひ魅力発信をやっていただきたいと思います。魅力発信する中においても、主に中高生だと思うんですけども、中高生が進路を決めるに当たっては、本当に思春期で、どこに進路を持っていったらいいのかという悩む時期でもあります。そこで大体の生徒が自分の将来を決めて、そこから自分の進学を決める場所でもありますので、職場実習体験とか中高生も行っておりますけども、ぜひ介護職の魅力発信の一つに職場体験学習を、市のほうも介護長寿課としても積極的に、関係学校のほうにもお知らせを配ったり、そういった案内ができればいいなと思っておりますけれども、そのような啓発活動をぜひやっていただきたいんですけども、教育委員会のほうでもどのようにお考えなのか、ご答弁をお願いします。 ○副議長(仲間均君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 議員ご指摘のとおり、職場体験などを通した大変な貴重な機会であると認識するところでございます。このような取り組みは、現在、県が策定しました医療介護総合確保促進法に基づく沖縄県計画におきまして、沖縄県全体の計画目標の設定としまして、小学校、中学校、高校生を対象にした学校訪問、また進学説明会、オープンキャンパス、職業講話等セミナーなどを広く開催して、福祉または介護の仕事に関する理解を深める事業、また参入促進のための研修支援なども計画目標にうたっておりますので、石垣市としましても、今後、県とも連携を図りながら、離島における人材育成としまして、介護職に魅力を感じられるような取り組みを、教育機関とも連携を図りながら努めてまいりたいと、そのように考えております。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) ぜひ魅力発信の一つの中に、子どもたち、中高生の方々にもそういった魅力発信をしていただきたいと思います。 この介護職が不足するに当たって、あらゆるところにしわ寄せが来たりとかもします。今現在、要介護3以上が施設に入所できるというような状況の中から、前もお話したんですけども、質問したんですけども、待機老人、前回、私は、厚生園と経済民生委員会が意見交換したときには130名以上いるということで、部長のほうにも答弁いただいたときもあるんですけども、沖縄県または石垣市が把握している実態は、五十何名しかいないというようなお話もされていました。その精査した中でですね。実際、今、現段階で要介護3以上の入所を希望している待機老人と言われている方々はどれぐらいいるのか、ご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 待機高齢者と言われます把握につきましては、昨年度も沖縄県のほうで取りまとめがなされておりまして、今回、石垣市におきましても、第7期介護保険事業計画策定に向けた基礎調査としまして、去る8月に、市内で介護サービス計画を策定する介護支援専門員、ケアマネジャーの方へアンケート調査を実施した結果から、現在、要介護3以上の方で施設入所を希望されている方は、118名という数値が出ております。この118名という数値は、実際に居宅介護をされている方を対象に、各介護支援専門員が施設入所意向をまとめた調査結果となっておりまして、ほぼ実態をあらわす数値ではないかと捉えているところでございます。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) この118名という待機の方々がいらっしゃるんですけども、これは、一つ疑問になるのが、介護職が不足しているから施設に受け入れられないのか、それとも施設が足りないから受け入れられないのか、そこら辺の2通りかと思うんですけども、そこら辺ご答弁をお願いします。 ○副議長(仲間均君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 施設が足りないから待機が出ているのか、それとも介護職が不足しているから待機が出ているのかというご質問かと思いますが、その件に関する正確なデータといいますか、実態は把握したものはございませんけれども、現在取り組んでおります第7期介護保険事業計画の策定に向けた基礎調査を、去る8月に実施しておりまして、その調査内容は、市内で介護サービス計画を策定する介護支援専門員へ対し、現在の介護サービスで充実すべき項目として、優先順に取り上げてもらったものですけれども、その調査結果によりますと、1番目には短期入所療養介護でございまして、また2番目に介護老人福祉施設、そして、短期入所生活介護の順でございました。この調査結果からも、現行サービスでニーズの高いものとしてショートステイですね、捉えておりますので、次期計画へ反映していきたいと考えているところでございます。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) これは、当局のほうも実態把握がされていないということでよろしいんですよね。ご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 介護長寿課長、運道 徹君。 ◎介護長寿課長(運道徹君) お答えいたします。 現行の第6期計画におきましては、県指定と市指定の施設がございます。特に県指定の施設につきましては、沖縄県の第6期介護保険事業計画の中に、それぞれ受け入れの定数がございます。それから、市指定の地域密着型につきましては、第6期の中に受け入れ定数がございまして、それぞれ市と県の計画の受け入れサービス見込み料の中で定められたものでございます。これは1年1期3年としまして、基本的に保険料との兼ね合いがございますので、全ての受け入れをしていきますと高額な保険料に跳ね上がっていくということもございまして、1期3年の中で必要なサービス見込み料を見込みながら入所定員を確保していくという、そういうくくりになっているところがございます。そういうことで、一気にふやしますと、高齢者の保険料が払い込むに耐えかねない状況が見込まれますので、1期3年見込みながら、慎重な施設の確保をしていくということが求められてこようかというふうに考えております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 一気に整理をすると介護保険料が上がるというような、そういった実態もありますけれども、現にこういった118名の待機をされている方々がいるということが、国の制度的なものであるのに入りきれないというのは、これは社会保障の制度の中で問題があるんじゃないかなと、私は思っております。現に、この介護保険料の不納欠損処理も、何億円という処理をされているわけでありますけども、そのように介護保険料を払わない、また支払いできないから払わないとかですね。でも、資産はあるんだけども、そこも手をつけずに不納欠損するとか、そういった実態もあるわけであるんですよね。この介護保険の第100条でしたかね。2年間滞納をした方は原則、原則じゃないですね。これは免除というような規定もあって、そういった法の抜け道が、抜け穴があるのも実態がありますので、そういった何億円というこの不納欠損も処理もしている状況の中、まともに払っている方々が入りきれていないという状況もあるので、そこら辺はしっかりと調査をしていただいて、次策定の第7期のパールプラン石垣に、実態調査をしっかりと精密に調査しながら、反映できるようにお願いしたいと思っているんですけれども、今後このパールプラン石垣の会合といいますか次期策定段階、ことしから始まっていますけれども、具体的な会議、審査ですね。策定に向けた流れを答弁いただきたいなと思うんですけれども、わかっていればご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 介護長寿課長、運道 徹君。 ◎介護長寿課長(運道徹君) お答えいたします。 今回、策定に当たりまして、国が取り組んでいる策定のツールとしまして、今回から見える化システムというものが導入されまして、現在このシステムの中に過去のデータを入力をしてございます。そのデータを含めて、自然推計と申しますけども、この自然推計を出しながら、それと石垣市の施策ですね。先ほど議員おっしゃったとおり、徴収の向上であったり、それから、介護予防の部分でいかに介護予防策を打ち出していくか。現在取り組んでいるところのいきいき百歳体操だとかですね。介護に至らないような元気な高齢者づくりに向けて取り組むことも、施策の一つとして入れていくことが課題でございます。 そういうことも含めながら、来月からまた第2回が始まりますけども、数回の中でこの具体的な施策の内容を、委員会の中で諮っていくという課程でございます。そういうことで、2月ごろには最終的な保険料のサービス見込み料と、その必要なサービスと提供の部分を示した第7期計画が策定されるという予定でございます。 以上でございます。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) ぜひそのパールプラン石垣市、第7期計画を、そういうような待機がいる方々に対しても、しっかりと受け入れ施設をできるようにお願いしたいなと思っています。 介護保険料も若干値上がりするとは思っておりますけれども、なぜ介護保険料が値上がりするのかという仕組みを、やはり広報いしがきも使ってでも、その仕組みをぜひ皆さんにお知らせする必要があると、示す必要があると私は思っております。まだまだ介護保険の仕組みがわからない方々がたくさんいる中で、40以上から介護保険料を払うという状況もありますので、そこら辺を周知、また啓発もいろいろと徹底していただきたいなと思っています。それができれば、理解も深めながら、若干の値上げは致し方ないのかなというような市民感情も生まれるのかなと思ったりもしますので、ぜひ次の広報いしがきを使うなり、活用してお知らせしていただければなと思っておりますけども、ぜひ広報いしがきに介護保険の仕組み、載せていただきたいんですけども、どうでしょうか、部長。ご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 ご提案どうもありがとうございます。やはり介護保険の仕組みを市民にお知らせすることは、とても大事なことかと思っておりますので、財源の仕組みであったり、市民にわかるように周知を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 以上でこの質問は終わります。 次に、旧空港跡地からの工事における雨水の流出防止対策についてでありますけども、せんだって3月の大雨時とかも、4月、5月でしたか、大雨時も、旧空港跡地からは雨水が流出しているのを確認しております。私は、この旧空港跡地の周辺をいろいろと、なぜこの下のほうに、メイクマンの通りとかドコモショップの前の通りにこれだけの雨水が冠水するのかなと、来るのかなというところも、その上部、上のほうからだろうというところを見てきますと、以前からそういった現状あったんですけど、さらには追い打ちをかけるように、この旧空港からの雨水が流出しているなと。そこは、滑走路の整備等も全部天地がえといいますか、全部崩して、今は浸透できるような状況になってはいるんですけども、これが浸透できない、降り過ぎて浸透できなくなってくると、そこからこの流出が出ている状況もありますので、そこはしっかりと対策しないといけないだろうと思っています。そこら辺の対策どのようにしているのか、ご答弁お願いします。 ○副議長(仲間均君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 旧空港跡地の雨水の流出防止についてでございます。冒頭でも述べましたけども、旧空港跡地内には、現在、沖縄県によりまして浸透池が設置されております。容量につきましては、5,189立米ということでございます。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 5,190立米あったようですね。対策もしておりますけれども、それでも全然間に合わない。間に合わないんですよ。さらに追加して浸透池をつくる必要があると思うんですけれども、そこら辺、県と国と調整していただいてやるというのが一番いいんだと思っています。 今後、土地区画整理事業も導入するに当たって、道路の整理もやっていくんですけれども、一番懸念しているのが、道路をつくった後に、舗装した後に、さらにまた下水道の雨水工事とか下水道のまた工事とか入ってくる。またアスファルトを剥がして、またそこに管を埋める。そういった繰り返しになるような、ダブってくる工事が目に見えてくるんですよ。区画整理を導入するに当たっては、下水も一緒に含めて私は工事する必要があるんじゃないかなと。この雨水管も埋設して対応する必要があるんじゃないかなと思っておりますけれども、そこら辺の当局の計画、考えを聞かせていただきたいなと思います。 ○副議長(仲間均君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 旧空港跡地につきましては、現在、区画整理事業を導入する予定で調整・協議を進めております。地権者である国また県、石垣市、その他地権者がございます。その中で、ただいま事業に向けての調整・協議を行っております。議員ご質問の雨水排水処理等の施設につきましては、工事等が重ならない、ダブらないようにということでございますけども、できるだけ工事を並行して雨水排水施設が設置できるような工夫をしていきたいと考えております。現時点では、まだ具体的な計画はございませんので、実施設計の中でそういうことにつきましても取り組みを進めていきたいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) ぜひそのように進めていただきたいと思います。区画整理も導入して工事が着工するとなれば、もちろん下のほうの地域の皆さん方の側溝とか、道路の改良とかも合わせてやらないといけないと思うんですけども、そこら辺の対応ができるのかどうかという課題が出てきますよね。そこをしっかりとやっていただきたいと。 大雨時には、消防の本部の入り口のほうからも、大量の雨水が流れるんですよ。このアクセス道路の付近ですね。あの辺は地形で、雨水の流れを見ると、大体西側の方面に流れていく傾向があるなと見ています。その西側には、何ですか、新川川のまた一歩南側のほうに小さい側溝の、まあ運動公園の前、側溝ありますよね。その側溝が東に向けて伸びております。それは、なぜそこに伸ばしているのかなというのを考えると、そこに雨水を流していたんじゃないのかなと、この旧空港が現役のときにですね。そういったことも考えられるので、そこら辺の流し方というのも、今後のコンサル含めての対策だと思うんですけども、そこら辺しっかりとやっていただきたいと思っています。 これはもう何十年前から、この冠水はずっと起きている状況で、当局に早く改善しなさいというお話も議員から多々ありますけれども、いや、想定外だ想定外だと言いますけども、もう想定外が10年以上も続いているんですね。もう想定内に入っているんですよ。想定内です。だから、想定内の現状をしっかりと整備計画を含めて取り組んでいただきたいと思っております。それが南大浜また大浜地区地域、真栄里地域の皆さん方の交通の利便性も兼ねた改良にもつながると思っていますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思いますけども、最後にその決意を示していただいて、一般質問を閉めたいと思います。 ○副議長(仲間均君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 旧空港跡地及び南大浜地区等を含めた雨水排水整備についてでございます。旧空港跡地及び南大浜地区につきましては、雨水排水計画につきましては、全体的に含めた整備をする必要があると思います。そのことから、流末処理のことも考えますと、旧空港跡地及び南大浜地区を含めた整備につきましては、中長期的には、都市下水道事業により整備を進めていき、冠水等の対策にも対応していきたいと考えております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 以上で、私の一般質問を終わります。 ○副議長(仲間均君) 以上で、箕底用一君の質問は終わりました。 10分ほど休憩いたします。                               休 憩 午前11時15分                               再 開 午前11時29分 ○副議長(仲間均君) 再開いたします。次の質問者、我喜屋隆次君の質問を許します。我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 皆さん、こんにちは。これより、過日通告いたしました質問要旨を説明し、一般質問をいたします。 初めに、美ら星ゲート構築事業について伺います。 同事業は、八重山の主要な観光資源として、注文されている星に関する情報発信基地の構築事業として、今年度の当初予算に計上されましたが、採算性を慎重にすべきだとの意見や、調査検討業務が終了していない中での予算計上であったため、調査業務終了後、再度説明を受けたいとの理由で、美ら星ゲート構築事業にかかる予算を財政調整基金に積み立て修正された経緯があります。 その後8月に行われた臨時議会での上程、会期日程が2日の臨時議会で十分な審議ができるわけもなく、継続審議となっており、現在に至っている状況です。 本員自身、この美ら星ゲート構築事業に対し否定的ではありませんが、事業の収支や飲食・物販も可とする附帯施設のカフェなど気になる点を改めてお聞きします。 美ら星ゲート構築事業について1点目、計画の内容について。2点目、収支の採算性について。3点目、附帯施設(カフェ)の内容について。4点目、プロポーザルによる公募について。当局の見解をお聞かせください。 次に、離島ターミナルの駐車場について伺います。 八重山諸島を行き来する玄関口である石垣港離島ターミナルですが、観光客はもちろんのこと、竹富町町民や石垣市民が、多くの方が利用をしており、地域経済活性や離島観光振興に重要な施設であります。年間約200万人余の利用者数に対し、駐車場の収容台数が十分に確保されておらず、周辺道路の混雑の要因にもなっており、石垣港離島ターミナル駐車場の改善、拡張は急務と考えます。 これまでターミナル第2駐車場の整備など行ってきていますが、課題解消に至っておらず、また、本定例会で審査されている美ら星ゲート構築事業でも駐車場不足が指摘されており、担当者からの説明では、危険物取扱施設の立ち退き後には整備可能とのことでした。 しかしながら、離島ターミナル駐車場不足は今に始まったことではなく、恒常的な課題であり、美ら星ゲート構築事業に合わせた駐車場整備予定には理解に苦しみます。離島ターミナルの駐車場不足の課題は、美ら星ゲート構築事業と切り離して解消に取り組むべきだと思います。そこで、当局に伺います。 離島ターミナル駐車場について1点目、離島ターミナル駐車場の稼働率、使用料はどのようになっているのか。2点目、満車状態は把握しているのか。3点目、ピーク時、満車状態が続いているが、改善、拡張の考えについてお聞かせください。 次に、ふるさと納税について伺います。 平成20年度の税制改正から導入されたふるさと納税制度の活用は、自主財源の確保の観点からも重要な制度であり、各自治体も創意工夫し、返礼品の拡充、思考を凝らすなど、寄附額も年々多くなってきております。ふるさと納税の寄附件数が最も増加する時期は、年末に向けての10月から11月、12月とのデータが出ており、年末に向けた取り組み次第では、寄附件数、寄附額の増額ができるのではないでしょうか。 ふるさと納税について。これまでの納税額について増額に期待するが、取り組みについて2点お聞かせください。 次に、新庁舎建設について伺います。 これまで市民参加の新庁舎建設ワークショップの開催や、新庁舎基本設計説明会、国、県、私誘致の取得、基本設計、そして、今年度は実施設計に着手していることと思います。実施設計がまだ終えていないことから、建設にかかる費用の確定に至っていないと思いますが、今のご時世、資材の高騰、また、人件費の高騰などを考えると多額の費用になることが予測されます。 限られた予算範囲で時代に、沿った新庁舎建設に取り組んでいただきたいと思います。そこで伺います。 新庁舎建設について、建設に向けた進捗状況について。建設費用をどのように考えているのかお聞かせください。 以上を質問し、再質問は自席より行います。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君の質問に対する当局の答弁を求めます。企画部観光文化スポーツ局長、大嵩久美子さん。 ◎企画部観光文化スポーツ局長(大嵩久美子君) 美ら星ゲート事業について4点のご質問がありますので、順を追ってお答えいたします。 1点目の計画の内容についてお答えいたします。 本事業は、昨年3月に策定されました石垣市地域創生創業戦略の施策として位置づけられ、沖縄振興特別推進市町村交付金の特別枠を活用する事業として採択されております。 石垣八重山諸島における玄関口である石垣港離島ターミナル内において、国内外から訪れる観光客や、市民や子どもたちに向けて、石垣八重山諸島で見られる星空の魅力や、八重山諸島に残る星にまつわる民話や歌、生活に密着していた星の文化等について、最新技術を駆使したプラネタリウム上映可能な多目的シアターを活用して、情報発信する場を創出し、石垣八重山でしか見られない星空を体験できる石垣島の新たな星の玄関口を創出する施設整備であり、八重山観光の新たな魅力づくりを目的としております。 2点目の収支の採算性についてお答えいたします。 これまで、美ら星ゲート構築事前調査業務の中で設置いたしました検討委員会におきまして、機器やコンテンツ更新などを含めた実現可能な自立運営に向けたビジネスモデルの検討や収支の試算について、慎重かつ丁寧に協議してまいりました。 その調査報告を受けまして、さらに精査を行い、民間企業のノウハウを活用し、入場料の徴集や命名権の販売、広告スポンサーや施設貸出利用料、附帯事業としてのオリジナルグッズ販売などの取り組みや、企業と連携した企画イベントの実施により集客を図り、ランニングコスト分を回収できる収支の試算を改めていたしております。 また、石垣島天文台のほか、星空を観光資源とした施設や団体などとの連携や、旅行会社とのツアー造成を積極的に計画実施し、収支の採算性を図りたいと考えております。 3点目の附帯施設の内容についてお答えいたします。 美ら星ゲート構築事業は、プラネタリウム上映可能な多目的なドームシアターの設置を踏まえ、星にちなんだ番組制作や、八重山諸島の海や動植物などの動画や写真のほか、全天周ドームを生かしたコンピューターグラフィックによる映像と音楽を組み合わせたオリジナルの番組の制作などを計画しております。 また、民間のノウハウを活用し、多様な企業と連携した企画の実施などにより、八重山の星をテーマとした複合型エンターテイメント施設を目指しております。 附帯施設につきましては、事業予算の中には含まれておりませんが、運営事業者選定の際には、運営手法において提案がある場合を踏まえ、附帯施設についての選定基準を設ける必要があると考えております。 4点目のプロポーザルによる公募についてお答えいたします。 設計及びコンテンツ制作について、公募型プロポーザル方式により受託者を選定したいと考えております。応募者には運営管理を前提としたビジネスモデルや、収支計画を提示していただき、事業目的やコンセプトに沿った選定を実施したいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 我喜屋隆次議員の2項目め、離島ターミナル駐車場について3点のご質問がございますので、順を追ってお答えいたします。 1点目の稼働率、使用料はどのようになっているのかについてお答えいたします。 港湾の管理する駐車場は、離島ターミナル第1、第2及び八島第2駐車場があります。それぞれ定期を除く年間の使用料収入は、離島ターミナル第1が約3,900万円、第2が約3,500万円、八島第2が約1,100万円となっております。稼働率ということですけれども、終日満車として年間使用料を計算した金額を、使用料収入で割った場合の割合は、離島ターミナル第1駐車場であらわしますと78%となります。 2点目の満車状態は把握しているかについてお答えいたします。 新空港開港以降、観光客の大幅な増加によるゴールデンウイークが始まる5月から9月までの夏場の期間については、日中の時間はそれぞれ駐車場が満車状態となることが続いております。その要因としましては、夏場は個人旅行客が多く来島し、レンタカーでの旅行が主となっているものと思われます。 3点目のピーク時、満車状態が続いているが、改善、拡張の考えはあるかについてお答えいたします。 離島ターミナル駐車場周辺には拡張できるスペースがないことから、満車状態の解消には苦慮しているところでございます。離島ターミナル第2駐車場に隣接する危険物施設の移転が、平成31年3月に予定されていることから、移転後に用地の一部を駐車場として利用することを考えているところでございます。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 我喜屋議員の3項目め、ふるさと納税におけるこれまでの納税額についてと、ふるさと納税に対する市の取り組み状況についてお答えいたします。 本市では、石垣市のまちづくりに賛同する人々の寄附金を財源としまして、寄附者の意向を具体化することによりまして、多様な人々の参加による個性あふれるまちづくりに資する目的で、平成20年度に石垣市まちづくり支援条例を制定し、寄附を承ってまいりました。 寄附実績といたしましては、平成28年度は9,777万9,204円の寄附があり、平成27年度に比較しますと827万8,440円の増となっており、平成20年度からの寄附の累計額は2億4,147万8,033円となっております。 今後の取り組みについては、現在49品目のお礼特産品をより一層拡充するため、昨年度から特産品の募集を随時行っており、現在、もずくなどの11品目の追加に向けて調整をしているところでございます。 また、本市の自然の魅力を発信できる取り組みといたしまして、リーディング産業であります観光関連サービス品目になり得るダイビングやSUPなどの体験型サービスや宿泊など、6点のサービスを新規のお礼特産品として提供できるよう、各協会などと内容調整を進め、より幅広いニーズに対応できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 4項目め、新庁舎建設について2点の質問がございますので、順を追ってお答えいたします。 1点目の新庁舎建設に向けての進捗状況ですが、現在、基本設計を終え、実施設計に取り組んでいるところでございます。内装や外装、設備設計について、具体的に材料、資機材の検討を行っており、12月末の設計完了を目指しております。 2点目の建設費用については、平成25年度にまとめられた基本構想の中で50億円の建設費を想定しておりますが、工事にかかる資機材や人件費の高騰が課題となっており、今後、実際に即した工事単価を積算していくことから、工事費の増となる可能性もありますので、建設工事全体の中でバランスをとってまいりたいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、我喜屋隆次君の再質問を許します。我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) それでは、再質問に移らさせていただきますが、済みません。大嵩局長、美ら星ゲートの再質問は一番最後に持っていきたいと思いますので、済みませんが、ご理解よろしくお願いします。 それでは、離島ターミナルの駐車場についてお伺いします。 離島に行く全ての人が唯一の渡航手段である船を利用するために、離島ターミナルを利用しますが、冒頭でも話したように、駐車場の収容台数が十分に確保されていなく、早朝より恒常的な満車状態で、混雑時には多くのレンタカーが車両駐車場ゲート附近に空車待ちをしていたり、接続する道路脇で列をなして待機している光景をよく見かけます。 離島ターミナル前面の道路は、大型の観光バスや、大型のトラック、トレーラーが通行するので、駐車場入り口付近の道路で待機している車両により、通行が一時できなくなる状態もあったり、また、ターミナル2階の駐車場スペースは契約駐車場となっていますが、先ほど話したように、空車待ちの車両があるために、この駐車場に行けないという、そういった苦情もお聞きしました。 先ほどの答弁では、終日満車としての年間使用料を計算した金額を、実際入ってきた金額、使用料で割った割合は78%、年間を通して利用者が高いという数字であると思います。 また、満車状態を把握しているのかという答弁におきましては、新空港開港以降、観光客の増加により、5月から9月の夏場の時期では、それぞれの駐車場が満車状態が続いているとの答弁をいただきました。 これだけ改善、拡張の必要性があるにもかかわらず、先ほどの答弁で、改善、拡張の考えはあるかという質問に、拡張できるスペースがなく、満車状態の解消には苦慮している。平成31年3月に危険物施設の移転が予定されているから、移転後の用地の一部を駐車場として利用できればと考えているとの答弁でした。 現状、問題があるということを認識していながら、この地域経済活性や、離島観光振興に重要な施設である石垣港離島ターミナル駐車場の満車状態の解消は、2年以上かかるという認識でよろしいでしょうか。答弁をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 現状といたしましては、離島ターミナル付近では駐車場の増設を行うスペースがございません。第2駐車場に隣接します危険物施設1社が移転を予定しておることで、平成31年3月以降にその用地を活用し、駐車場とすることを考えているところでございます。約2年ほどかかるものと考えております。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 先ほども話があったのは、問題があるというこの現状を把握している、新空港開港後、常にこの状態が続いているという状況を考えれば、5年余り近くなる状態を放置しているということになります。 先ほども拡張をするスペースがないということですが、危険物の施設がどいた後とかというお話でなくて、平面でなくて、立体的なものはできないかという、そういう考えはあるのか。自走式という言い方をするらしいんですが、要は鉄骨組みで2階に自分で上がっていけるような、そういった2階建て、もしくは3階、そういった駐車場であれば、新たにこの用地が、移転後と言わず、縦のほう、容積数のほうで上げていけば、この収容台数もおのずと確保できる、そういったことができると思いますが、その件について答弁をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 離島ターミナルの第2駐車場として利用している用地につきましては、港湾計画では緑地として位置づけられております。整備を行うまえの間、暫定的に現在、駐車場として利用をしているところでございます。 現時点では、駐車場の拡張につきましては、危険物施設の活用を考えているところではございますが、議員ご提案の立体駐車場の整備につきましては、年間利用率、あるいは景観上、総合的に検討をする必要があると考えております。 また、整備を行うとした場合は、緑地から埠頭用地等への港湾計画の土地利用等の変更が必要となります。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 立体駐車場、自走式のやつを提案したのは、危険物施設移転後の平成31年3月以降の整備より早く整備できるのではないかなという思いもあります。年間利用率、また、景観上など、総合的に検討をする時間はどのぐらい要するのか。 また、港湾審議会等を招集、そして、離島ターミナルの駐車場不足をそこで理解してもらって。港湾計画の土地利用を変更する場合、どのぐらいの時間を要するのか、ご答弁をお願いします。 ○副議長(仲間均君) 休憩いたします。                               休 憩 午前11時51分                               再 開 午前11時51分
    ○副議長(仲間均君) 再開いたします。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 総合的に検討をするという時間ですけれども、ピーク時の利用率や、それ以外の利用率など、比較資料をまとめる必要等がございます。それに約1年はかかるということを考えております。 港湾審議会を招集し、港湾計画の土地利用の変更をする場合の時間ということですけれども、変更の場合は、軽易な変更となるとは思われます。1年間の調査資料を作成した後、国との事前協議を経て港湾審議会となり、約1年5カ月程度かかるものと考えております。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 土地利用の変更をする場合は1年、そして、国との事前調査を経て港湾審議会となり1年5カ月程度、これ、先ほど言ったように、7年余りになるということです。本当にこれでいいんですか。 市民サービスだったりとか、そして観光客のおもてなしの観点からも、この問題というのは既に毎年この時期になると、いろんなところで多くの市民も見ていたり、交通の妨げになったり、そういったことが毎年続いているんです。 それを早くするためにどうするかという皆さん、知恵を絞っているかなというふうに正直思います。 ぜひとも、危険物の施設の移転後が早いのか、それとも今回提案した立体駐車場が早いのか、それよりもっと早くできるものなのか、しっかり検討をしていただいて、この駐車場の確保、そして、この混雑の解消に向けて取り組んでいただきたいというふうに思います。 それでは次に、これまで混雑解消に向けた取り組みというのは、どういったものをやってきたのか、答弁をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 混雑解消に向けたこれまでの取り組みとしましては、入庫付近への満車の際には、別駐車場への誘導する案内位置図等の看板を設置してきております。また、不定期ではございますけれども、係員の見回りを行って、交通混雑の際には誘導して対応をしております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) それでは、過去にこの駐車場問題を取り上げた、過去には砥板議員からの一般質問の中でも「駐車場の利用のピーク時における周辺駐車場への誘導員の配置等も含め、引き続き混雑解消に取り組んでまいります」とありました。これは平成26年か5年ぐらいですか。この誘導員を設置したことはあるのか。答弁をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 交通混雑時の解消につきましては、先ほど答弁しましたように、案内看板や見回り等により対応をしてきてございます。専門的な誘導員の配置等はしておりません。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 先ほどの答弁、不定期に係員の見回り、専門的な誘導員の配置はしていない。駐車場の確保もできない、混雑解消に向けた取り組みもしないということにならないですか。 ピーク時にはほぼ毎日混雑しているのに、不定期に見回り、市の職員なので、優先すべき業務があるのはわかります。そうであれば、次の対策として、誘導員の配置などすべきだと考えます。これは絶対対応しているとは言いがたい。             〔何事かいう者あり〕 混雑のひどい場合は、ターミナルに入っている船会社の職員が自主的に対応をしているというお話もお聞きしました。 前にもお願いしましたが、この離島ターミナルに入っているテナントの業者さん、船会社だったり飲食店も含めてです。そういった話し合いの場を設けていただきたい。 その話し合いの場では、必ず駐車場の問題だったり、今言っている朝のピーク時の混雑の解消だったり、そういった課題が出てくると思いますが、当時の建設部長、向井部長のときですか、そういった定期的なテナント業者さんとの話し合いを持つという答弁も過去にいただいております。そういったことは多分今までやっていないと思いますので、ぜひこういった集まりをしていただきたい。 駐車場の問題、また、それに伴う混雑、さらには離島ターミナル、大雨時に冠水するという問題もあります。そういった諸問題に解決できるように、それだけターミナルの中に入っている業者さんとの話し合いを持ってもらいたいのですが、いま一度これについて答弁をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 混雑解消に向けましては、これまでの対応のほかに、近隣の駐車場などを表示した案内図等を作成し、レンタカー会社を通して利用者に周知、あるいは分散を図るなど、対応をしてきております。その状況も踏まえまして、専門的な誘導員の配置については検討をしていきたいと考えております。 また、ターミナル施設の問題等につきましては、その都度対応をしてきておりますけれども、ご質問のテナント業者との定期的な話し合い等の場につきましては、本年度中に開催できるようにしていきたいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 誘導の看板とか、そういったのも掲げています。努力しているのは、もちろんこれは認めます。しかしながら、入り口まで行かないと、それは看板が見えなかったり、そうなってくると、要は縦列駐車になっている状態で、バックできないんです。そうした看板の表記のやり方だったりとか、そういったのも工夫してもらいたい。 さらには、各近くの駐車場に散らすようなということをおっしゃっていますが、今の時間帯、お昼には多分、市の第2駐車場は最近、満車になっていることが多いです。そうなってくると、近隣の周辺の駐車場というのは常にピーク時は満車になっている、そういった状況もまた確認をしてもらいたい。 ぜひとも今の現状、夏場のピーク時、どういった状況が起きているのか、しっかり課題解決に向けた取り組みをしていただきたいと思います。 市長にお伺いしたいと思います。今回、今の質問、答弁を聞いて、駐車場の不足の問題解決について、市長のご見解をお聞かせください。 ○副議長(仲間均君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 離島ターミナルの駐車場の問題につきましては、常々頭を痛めているところではございますが、私も何度も観光客の皆さんが縦列駐車をして待っている状況も把握しています。 私自身も直接声かけをして、基本的にこれは離島に行っているお客さんなので、夕方まであきませんよと、ということで、また第2駐車場や八島の駐車場、市役所の駐車場等を案内したこともありますが、ただ、これは何の解決策にもならない状況ですので、議員ご提案のいろんな方策等もありますが、駐車台数がふやせるような方法を、何か対応できないのか、これは早急に内部で詰めまして、できるだけ早い時期に、何らかの対策をまずとって、その次の段階で立体化等も検討をしていきたいと思っています。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 何度も同じことになりますが、石垣港離島ターミナルの駐車場は、収容台数が間違いなく不足しております。それが原因での周辺道路の混雑、また、混雑解消に向けた取り組み、そういったいろんな課題が山積しておりますので、しっかり取り組んでいただいて、一日も早いこの問題解決、解消に取り組んでいただきますよう切にお願いして、次に移ります。 次に、ふるさと納税について伺います。 昨年の寄附額9,777万9,204円ということで、前年度、27年度に比べると827万8,000円余りの増、年々寄附額が増額の傾向にあるのは、もちろんこれは市職員の皆様のたゆまない努力の結果だと思っております。 しかしながら、先ほど冒頭でも話したように、新たな財源としての期待が物すごく大きいこのふるさと納税、財政的にも厳しい本市にとって、ふるさと納税制度は重要ですし、多くの寄附をしていただくことによって、これまで財政的な課題からできなかった事業などがどんどん進んでいくものと思います。 ふるさと納税にかかわる業務の内容を、答弁をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 再質問にお答えいたします。 石垣市へのふるさと納税の流れといたしましては、石垣市まちづくり支援条例に基づきまして、ふるさと納税として寄附を受け入れ、ご寄附された方に、1万円につき4,000円ぱいーぐるポイントを付与し、ポイントの範囲内でのご希望のお礼の特産品をお選びいただき、発送をいたしております。 ふるさと納税の業務といたしましては、寄附の申し込みの受付、入金の確認、お礼の徳連品の発送依頼、受領証明書の発行までが、寄附者様への対応すべき一連の流れでございます。 寄附の申し込みに関しまして、電話や窓口での申し込みによる振り込み、インターネット環境からは、石垣市ふるさと納税特設サイト及びふるさとチョイスより、クレジット決済や銀行振込による寄附の申し込みを受け付けております。入金確認後、お選びいただいたお礼の特産品を、事業者にその都度発注するとともに、寄附者に対しましてはお礼状及び受領証明書を発送をいたしております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) かなり多い業務内容だなというふうに思います。 納税額の多い自治体は、アイテム数、また、ジャンルも多岐にわたるというお話を聞きました。冒頭では、もずくなど11品目の追加、また、ダイビングやSUPなどの体験型や宿泊などの6点のサービスというふうに答弁がありました。この内容を詳しくお聞かせください。 ○副議長(仲間均君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 追加予定の商品に関しましては、もずく、プレミアムビール詰め合わせ、マンゴー、計3品目につきましては、商品の提供を既に開始をいたしております。 現在調整中の商品は、島プリン、バウムクーヘン、車エビ、漁協のマグロ1本、近海鮮魚セット、海産物セット、リキュールセット等、計8品目となっております。今後、体験型や宿泊施設に関しましては、セグウェイツアー、藍染め体験、ダイビング、SUP、マリンレジャー、宿泊プランの申し込みがあり、サービス提供に向け、継続して詳しく調整を今行っているところでございます。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 早速、ふるさと納税の寄附目標額についてお聞きしたいと思います。多分28年度以降1億5,000万円の設定になっていると思いますが、この目標が達成できておりません。この目標が達成できていない要因というのは、何が考えられると、また、分析されていますか。答弁をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) ふるさと納税寄附目標額につきましては、石垣市地域創生総合戦略におきまして、平成28年度以降1億5,000万円と設定をいたしております。平成28年度は、寄附金額に関しましては、平成27年度と比べまして827万8,440円増の9,777万9,204円となっております。 目標額を達成できなかった要因といたしましては、新たなお礼の特産品として、ダイビングやSUPなど、体験型のサービス提供商品の開発に向け、各協会との受入調整に時間を要したため、商品開発がおくれるなど、平成28年度年末までに新たな商品開発ができなかったことによりまして、さまざまな寄附者ニーズの取り込みや、新規寄附者の獲得ができなかったことが主な要因かと考えております。 今後、ふるさと納税の寄附先といたしまして、石垣市をぜひ選んでいただけるよう、より幅広いニーズに対応できるよう、お礼の品を充実させ、目標金額を達成できるよう努めてまいります。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) お隣の竹富町のお話をさせていただきます。竹富町は、2015年から、ふるさと納税の業務委託をして、職員の業務負担の軽減、さらには寄附額の大幅な増額になっていると、担当だった職員からお話を聞くことができました。 今後、さらにアイテム数、ジャンル数をふやす作業ということをすることになれば、職員の負担も大きくなると思います。先ほどの企画部長の説明でも、寄附の申し込み、受付、入金の確認、お礼特産品の発送依頼、受領証明書の発行など、それら以外に多くの業務があることを答弁いただきました。 これまでも空港の消防業務や照明業務など、業務委託すべきだと提言してきた経緯もあります。ふるさと納税の業務委託も検討をしてはどうか。答弁をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) お答えいたします。 ふるさと納税の業務委託に関しましては、これまで石垣市では業務委託によって見込まれる寄附金の増額と、それに伴う経費等を鑑み、補助要員を充当することによりまして、ふるさと納税業務を行ってまいりました。 竹富町も含めまして、寄附額の多い自治体、寄附額を伸ばしている自治体の多くは、民間事業者への業務委託を行っていることを、承知をいたしております。民間事業に委託した場合、職員の業務負担軽減、商品開発、寄附額の増額など、十分な費用対効果が見込まれると考えております。 現在、民間事業への業務委託を検討するため、実績ある複数の民間事業者の商品開発、寄附を受け入れ、お礼の特産品や受領証明書の発送など、それぞれの委託業務内容の情報収集と精査を行っているところでございます。 今後は、委託する業務内容を検討いたしまして、委託業者を選定し、次年度までには業者委託につきまして取り組んでまいりたいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) ぜひ、民間にできることは民間にということで、これまでも業務委託の部分を提言してきました。 先ほどの話に戻りますが、竹富町、去年は石垣市よりも多い寄附金額、1億円余りを寄附してもらったという経緯もあります。また、かなり多くの自治体が、この業務委託ということを取り入れてやってきた経緯というのもあります。 確かにこれを業務委託をすることによって、委託料が発生する、そういった部分も確かにわかるんですが、その委託をした後でも、この業者さんがしっかり寄附額を伸ばせば、費用に合った効果というのは見えてくるというのは、竹富町のお話からもおうかがいできました。 新たな財源となり得る公共施設へのネーミングライツや、法定外目的税などにも期待するところでもありますが、ふるさと納税についても、取り組み次第では寄附額の増額が見込める制度ですので、しっかりこの取り組みの強化をお願いして、次に移りたいと思います。             〔何事かいう者あり〕 じゃ、市長この業務委託、ふるさと納税の件について答弁をお願いします。 ○副議長(仲間均君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 ふるさと納税につきましては、先ほど議員がご提案のように、民間の事業者に委託するという選択肢もあったわけですが、これまでは庁内のほうで職員が頑張ってつくって、手数料を払わずに納税額をふやすという方策を考えてまいりました。それの目標が1億5,000万円だったわけですが、実質的には1億円手前で、ここのところ伸びてはいますが、ある程度頭打ちの状況でございます。 全国的に見ますと、ふるさと納税専用のポータルサイト等で加入している自治体のほうが、これが10億円とか、数億円というような形で、ふるさと納税、金額上げておりますので、石垣市の知名度、また、特産品、石垣牛等も含めての特産品の魅力度から言っても、決して他市には負けないと思っておりますので、今後はそのポータルサイト等も活用しながら、納税額をふやして、それでいろんな事業に活用できるような対策をしていきたいと思います。 次年度という話もありましたが、できるだけ早目に対応をさせていただいて、税をふやして、市民のニーズに応えられるような体制をつくっていきたいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 市長、どうもありがとうございます。本当に石垣のネームバリューはすごいと思います。この活用の部分が、職員が頑張っているのはもちろんこれは理解はしておりますが、先ほど市長がおっしゃったように、頭打ちになっていないのかなという点もあります。 そういった活用を本当に、先ほど次年度という答弁がありましたが、冒頭のこの質問の中で、これまで寄附額がふえる月というのが10月、11、12、年度末に向けたこの時期が、やっぱり寄附額が多くなる時期というこの試算も出ていますので、先ほどの市長の答弁、早くできるんであれば早くしたいという答弁をいただきましたので、ぜひとも本年度中にもしできるんであれば、すぐに取り組んでいただきたいというふうにお願いして、次に移らさせていただきます。 次に、新庁舎建設について再質問をいたします。 基本構想の段階で、おおむね約50億円の建設費とありました。新庁舎には緊急防災減災事業債の活用、また、新庁舎基金等があると思いますが、その建設費用の詳細はどのように計画しているのか、それについて答弁をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 財政課長、浦崎克巳君。 ◎財政課長(浦崎克巳君) お答えします。 新庁舎建設費用の内容についてでございますが、緊急防災減災事業債の借入額については、約42億円と積算しております。庁舎建設基金が現在高約11億4,000万円でございますので、基金を活用した上で、緊急防災減災事業債を充てることで対応してまいります。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 緊急防災減災事業債の活用で42億円、基金で11億円とありました。この基本設計図説明書というのを見ますと、建築計画の基本方針で、あらゆる災害を想定した地域防災の中央拠点とあります。この主に50億円の費用、耐震の対策というのはどのようになっているのか。それについて答弁をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 新庁舎建設室長、大城智一朗君。 ◎新庁舎建設室長(大城智一朗君) お答えいたします。 災害対策の上で中心的な新庁舎というものは、中心的な役割を果たす建築物でございます。そのため、大地震の後も、構造体に補修を施すことなく使用できるということを目標としております。そのために鉄筋、あとコンクリートを増量して固めていくというものではなく、制振部材を活用して、ある程度揺れを抑えるといいますか、そのような工法でもってやっていきたいというふうに考えております。 現在、基本設計で執務室の配置、階段の位置というものが決定いたしましたので、どの柱、またどの壁等にこの制振部材をはめ込んでいくことが効果的なのかというものを検討しているところでございます。耐震安全性の分類といたしまして、構造体Ⅰ類、建築非構造体をA類、建築設備を甲類というふうに定めまして、その実現に向けて今調整しているところです。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 基本構想の段階での試算として50億円、その中で緊急防災減災事業債の活用で42億円と基金で11億円、あわせると53億円というふうに、もう最初の段階の金額というのは達成できているのかなと思いますが、冒頭でも話したように、今のご時世、資機材の高騰だったり人件費の高騰、そういった建設に係る費用は、最初の計画していたものよりかなり大きくなっていくのかなということが予想されます。 そういった観点から、この建設費用というのをどういうふうに、要は、集めるというか、この事業債を使っていきながら、基金を積み立ててやりながらというのをネットのほうでいろいろ調べてみますと、新庁舎建設で調べると、多くの自治体が建設中や、または計画段階といったホームページが、各市町村のページがありまして、その中で、新庁舎建設に伴う寄附の募集といった内容が掲載されておりました。建設に対して多くの方々のご協力とご支援をいただくため、新庁舎建設に伴う寄附金を募集とのことでした。本市においても、新庁舎建設に伴う寄附の募集等の考えはあるのか、答弁をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 新庁舎建設室長、大城智一朗君。 ◎新庁舎建設室長(大城智一朗君) お答えいたします。 新庁舎の建築について寄附ということでございますが、現在、庁舎は、石垣市を象徴するような赤瓦ぶきというものを基本的に考えております。その赤瓦を市民の皆様に寄贈していくような形を模索できないかなと考えているところでございます。 以上でございます。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 済みません。赤瓦を寄附。 ◎新庁舎建設室長(大城智一朗君) 寄贈していただく。 ◆11番(我喜屋隆次君) 寄贈という、この内容をちょっと詳しく、また、どんな手法でこの寄附を募っていくのか。それについてお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 新庁舎建設室長、大城智一朗君。 ◎新庁舎建設室長(大城智一朗君) 具体的な手法といたしまして、議員おっしゃったようなふるさと納税制度、寄附型のものであったり、またクラウドファンディングというような手法もあるのではないかなということで、今模索しているところでございます。クラウドファンディングと申しますのも、ネットを介して他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うものでございますので、そのような手法で国内、でき得れば海外にも目を向けて、建設費用の一部に充てられるようなことを考えております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) このふるさと納税、先ほど私もホームページで他市のホームページを見ると、ふるさと納税の制度を活用して寄附を集めているというケースだったり、先ほど室長がおっしゃったクラウドファンディングというのはちょっとなかったんですが、そういった形で、ふるさと納税制度を絡めたものの、何というんですかね、募集をやっているというのが確認できました。石垣市は、このふるさと納税のもので赤瓦をどのようにやってくるか、ちょっとこの辺がまだ詳しくわからないので、例えば、ふるさと納税をじゃあ1万円で寄附したときに、この瓦を購入。そして、この瓦が新庁舎の屋根につくる。             〔何事かいう者あり〕 ◆11番(我喜屋隆次君) だから、返礼品とかそういった部分というのを、要は、やった人のメリットというのはどういうふうになっていくのか。もしわかるんであれば、その説明をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 新庁舎建設室長、大城智一朗君。 ◎新庁舎建設室長(大城智一朗君) 今、返礼品等に関しても課内で話し合っているところではございますが、基本的に寄附型ということで考えておりまして、できれば、そうですね、ID番号を発行するような形で、建築後に寄附していただいた瓦を、どの部分ですよというようなことを示せるようなシステムが組めればいいなと考えております。一般的にモズクであるとか、そういった返礼品をふるさと納税でというようなことがございますが、この件に関しましては、条例等いろんな縛りもあると思いますので、慎重に考えていきたいと思っておりますが、基本的にどの部分の瓦を寄贈していただいたということがわかるような形で示す、ネットでもって。また、できれば庁舎ができ上がった段階で、総合案内の近くで大きな画面で確認していただけるようなシステムが組めないかなということで、今検討している段階でございます。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 今回この新庁舎の設計・建築の担当の方は、物すごい有名な方で、国内はもちろん国外にも名のしれた設計を委託させる方。その方の作品の一部に瓦が乗っかるというそういった考えをすると、かなり価値のあるふうになってきて、寄附額も多く集まるのかなというふうに勝手に想像しております。この寄附、幾らぐらい集める予定なのか。 ○副議長(仲間均君) 新庁舎建設室長、大城智一朗君。 ◎新庁舎建設室長(大城智一朗君) 寄附をお願いする、寄贈をお願いする立場でございますので、余りはっきりとした額をこの場でというのは結構難しいんですが、積算もまだ済んでいない段階ですので、はっきりとした幾らという数字をちょっと申し上げることが難しいかなと思いますが、最低でも、象徴的な赤瓦の部分を寄附で集められればなというふうには思っております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 室長、どうもありがとうございます。冒頭でもあったように、沖縄県内建設参加、バブル期を超えるまでの水準まで高騰しているといった報道もあったり、資機材、人件費等の高騰、そういったのが、今後建設に影響してくる可能性というのが大いにあると思います。 先ほどお話したように、いろんな形で寄附、賛同できる方の、ご理解していただける方の寄附、まず協力を得て、また新たな取り組みとして、ふるさと納税、クラウドファンディング、そういったのを活用しながら、実績にどれぐらいの、今後もちろん実施設計に入ってくるので、具体的な数字が出てくると思いますが、50億円は多分超えていくのじゃないかなというふうに考えます。そうなってくると、やっぱり新たな寄附の分を宛てがうような、そういったまた先ほどの対策等も十分期待できるんじゃないかなというふうに思っています。 新庁舎建設について、またいいお話を聞くことができました。特に赤瓦の寄附に関して、ふるさと納税制度、クラウドファンディングを活用した寄附を募るという形で理解が得られるようにまた進めていただき、先ほど言った条例制定、予算といった課題にも取り組んでほしいというふうに思います。 それでは、次に移らさせていただきます。 最後、美ら星ゲート構築事業について伺います。 観光客の誘致の起爆剤として、また冬場、悪天候、夜間の観光メニューとしても期待されるとともに、八重山圏域に住んでいる学生を対象にする教育施設としての事業と理解しております。しかしながら、まだ十分理解できていない点がありますので、確認をさせてください。 今回いただいたこの資料の中身について、事業収支(案)完全入れかえ制、満席率30%の資料ですが、この事業収入・支出、事業を進めるに当たり重要なポイントになってきますのでお聞かせください。収入の詳細はどのようになっているのか。入場料だったりネーミングライツ、命名権、あと広告スポンサー等の金額等をお聞かせください。 ○副議長(仲間均君) 観光文化スポーツ局長、大嵩久美子さん。 ◎企画部観光文化スポーツ局長(大嵩久美子君) 再質問にお答えいたします。 入場料、命名権の販売、広告スポンサー等どのような金額になっているかということでございます。 美ら星ゲート構築事業は、本市が施設の整備を行い、民間事業者へ有償貸与をし、その管理運営を委ねるという自立運営方式を目指しております。運営管理を前提としたビジネスモデルや収支計画などの提示、それを踏まえた設計やコンテンツ製作について、公募型プロポーザル方式で受託者を選定する予定でございます。 入場料や命名権の販売や広告スポンサー等の具体的な金額につきましては、受託する民間事業者が自立運営することを踏まえた上での事業計画や収支計画の中で、具体的に設定するものだと考えておりますが、今回調査報告を受けまして、後、市としまして改めて試算をしてみました。金額についてご報告させていただきたいと思います。 入場料は大人300円、子ども100円といたしました。具体的な試算といたしましては、全国の公共施設のプラネタリウムの満席率がおおむね30%ということでございますので、ドームシール利用者数を満席率30%としまして、完全入れかえ制としております。また営業時間を11時から21時までの10時間と想定しまして、1時間に2回の上映で、1日の最大上映回数は20回としております。想定しておりますドームシアターの席数は49席でございますので、1日のドームシアター利用者数を294人と見込み、年間10万4,370人を目標人数といたしております。 また、年間の営業日数は、台風やメンテナンスの日などを勘案しまして355日としております。それを踏まえまして、入場料収入は大人1日7万560円、年間で2,504万8,800円、子ども1日5,880円、年間208万7,400円と見込んでおります。 また、命名権の販売及び企業広告料等につきましては、月額125万円で、年間1,500万円を見込んでおります。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 施設の利用者数、1日が294名、年間の利用者数が10万4,000人余り。それを踏まえて、入場料が大人、子どもあわせて2,713万5,000円。これは、収入の大部分を占める入場料になります。ネーミングライツ及び企業広告料で年間1,500万円、月額で125万円との金額ですね。今定例会の初日の説明で、ネーミングライツ及び企業広告料に興味を示している企業もいるという、そういったお話がありました。話せる範囲で構いませんので、このネーミングライツ、企業広告に興味を示しているそうした中身をお聞かせください。 ○副議長(仲間均君) 観光文化スポーツ局長、大嵩久美子さん。 ◎企画部観光文化スポーツ局長(大嵩久美子君) 再質問にお答えいたします。 安定的な運営を行うためには、確実な収益の確保が必要不可欠でございます。ネーミングライツの導入は、変動的な収益ではなく、固定的な収益となり、運営事業者が自立運営を目指し企画する事業計画・収支計画の中で企画・提案していただくことになります。このことについては、本事業に興味を示している事業者などから、導入の意欲を伺っております。ネーミングライツ導入には、一定数以上の入場者数の確保が必要であり、美ら星ゲートの認知度向上への取り組みが重要となってまいります。そのために、離島へ行き来する観光客や八重山の住民の大半が、船への乗り降りを目的として、通過するだけだった離島ターミナルを、美ら星ゲートを訪れる時間を創出し、離島ターミナルが楽しみながら憩える魅力ある場所にしなければならないと考えております。情報提供の充実化や企業との連携によるイベントの開催、企業広告スポンサーなど、民間のノウハウを活用した集客の仕組みづくりを行いまして、継続的に実施することで、ネーミングライツ導入への実効性が図られるというふうに伺っております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 今そういったことを業者が言っているということですか。そういった魅力あるところというか、もちろん価値がないと、そういった広告という、そういったのを効果というのが出てこない。そういった分だけど、今この美ら星ゲート構築事業の中で、離島ターミナルが人があふれる、そういったものをつくることによって、そういった広告の実行が可能というのを業者が言っているんですね。わかりました。 じゃあ、次ですね。当初いただいた事前調査の報告書では、入場料が大人200円の設定でしたが、今回配付された資料には、入場料が大人300円になっております。その説明をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 観光文化スポーツ局長、大嵩久美子さん。 ◎企画部観光文化スポーツ局長(大嵩久美子君) 再質問にお答えいたします。 冒頭で答弁させていただいたところでございますが、美ら星ゲート構築事前調査業務で設置いたしました委員会におきまして検討いたしました調査報告の中では、当初入場料は大人200円で試算しております。今回改めて精査を行いまして、300円に変更いたしましたのは、ドームシアターで上映する回数や上映時間の設定の見直しと、本市における各種の徴収料金との整合性などを図ったものでございます。ご理解いただきたいのは、収支案につきましては、あくまでも収支の可能性をお示ししているものでございまして、具体的な金額等につきましては、運営事業者が自立運営することを踏まえた上での事業計画・収支計画の中で、具体的に設定するものだと考えております。 しかしながら、エンターテイメント性の高い番組や公共的や教育的な番組など、その番組の目的などによりまして、入場料の変動がある場合も考えられると思慮いたしておりますが、入場料の設定につきましては、本市の学生を含め、地元住民への配慮なども必要ではないかと考えております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 入場料の金額の変更は、本市の各種徴収料との整合性、また本市の学生、地元住民への配慮、そういった中で変更とのことですね。 収入の大まかな金額、数値をお聞きしました。今定例会で配付された資料、美ら星ゲート構築事業事前調査業務で設置した委員会の中で改めて試算した金額の収支案、たたき台であり、具体的な金額は、この業者選定後、運営事業者が事業計画・収支計画で設定するという流れというのは理解しました。 しかし、正直ちょっとわかりにくかったというのが正直な思いです。ことし3月末に上がってきたこの報告書ですね。美ら星ゲート構築事業事前調査業務報告書の金額、数値もたたき台。その後、委員会で精査した中で改めて試算した金額もたたき台。これまでなかった事業なので、確かにこの3億6,000万円余りという大きな金額なので、慎重になっているかと思いますが、我々委員会だったり議会だったりチェックする側からすれば、この金額、数値が変わっているような感じですね。それで疑問符がついているんじゃないかなというふうに思います。 また、この本体事業が赤字の場合は、附帯施設で飲食もしますよといった、そういった内容とかも、余計この混乱に拍車をかけたのかなと。今、皆さんのお話を聞くと、やっぱりこの数字というのは、本当にじゃあ294名入るのかといっていくと、正直私、否定することもできないですね。実際皆さんがしっかり出された数字だというふうに捉えて、この事業を進めて、進めるというか、お話を聞かないといけないのかなというふうに思います。 次は、この支出の部ですが、施設使用料をまたわかりやすく説明をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 観光文化スポーツ局長、大嵩久美子さん。 ◎企画部観光文化スポーツ局長(大嵩久美子君) 再質問にお答えいたします。 施設使用料はどのようになっているかというご質問でございます。 ドームシアターの部分、施設部分につきましては、石垣市の港湾施設管理条例に基づきまして、離島ターミナルビルの施設使用料を踏まえた料金を想定しております。附帯施設につきましても、事業者の運営手法の中で提案があり、運営スペースとして使用する場合には、条例に基づきまして徴収することを考えております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 今出てきましたこの附帯施設についてですが、冒頭の答弁で、附帯施設の選定基準を設ける必要があるということでした。この選定基準というのはどういったものなのか、説明をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 観光文化スポーツ局長、大嵩久美子さん。 ◎企画部観光文化スポーツ局長(大嵩久美子君) 再質問にお答えいたします。 附帯施設の選定基準ということで、ドームシアターの附帯施設としまして、例えば、カフェなどの飲食を行う場合には、離島ターミナル内に入居している飲食事業者が提供している飲み物や、その他の飲食メニューなどとの競合を避けるなどの縛りを、公募型プロポーザルの仕様の中で選定基準として設ける必要があると認識しております。美ら星ゲート事業を成功させるためには、通過するだけだった離島ターミナルに集客を確保し維持するために、常に新しい企画を打ち出し、それを継続してやり遂げていくことが重要だと考えております。 運営事業者の選定においては、ドームシアターを活用したさまざまな取り組みの企画立案について、限定的にするものではないと考えておりますが、附帯施設につきましては、入居事業者の提供している商品との調整を図るなどの選定基準を設けたいと考えております。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) 競合を避けるなどのしばり、あとはまた、入居事業者の提供している商品との調整を図る、そういったのを最低でもやる。もし、これはもちろんプロポーザルで、ここにかけをしたいと言ってきたときですよね。そういった前の段階ですので、例えば、公募をかける前に、飲食、例えば、カフェを行いたいという場合には、そういった部分の縛りがありますよという分だったり、あとは、フランチャイズの大手はちょっとご遠慮くださいだとか、できれば島にお金が落ちる仕組み、カフェの内容だったり飲食の内容、そういったものを島の食材、そういったものを使うと、そういった縛りをカフェに関しては、附帯施設に関しては設けてほしいなというふうに思います。 今回提出された資料の金額、数字等は、先ほども話しましたが、いわゆるたたき台の段階であるというふうに理解しています。この事業収支の可能性を示した金額、数値、内容でしたが、今後行う予定の公募型プロポーザル方式で提案される事業計画、収支計画によっては、若干の変更があり得るというのは理解しました。 継続審査になっているこの美ら星ゲート構築事業ですが、今の段階では判断材料として、私たち議員も含め、これしかないんですよ。この議会、今定例会の初日でもらったもので、ことしの3月にいただいたもの。その中の部分が若干変更になっている部分というので、余計ちょっと混乱しているのではないかなというふうに思っていますが、今回いただいた資料ですね。事業収支(案)の中身は、自信を持って出された事業収支案と考えてよろしいのか、答弁をお願いいたします。 ○副議長(仲間均君) 休憩をいたします。                               休 憩 午後 零時43分                               再 開 午後 零時44分 ○副議長(仲間均君) 再開いたします。 観光文化スポーツ局長、大嵩久美子さん。 ◎企画部観光文化スポーツ局長(大嵩久美子君) 再質問にお答えいたします。 美ら星ゲートは、天候にかかわらず雨天時、荒天時にも年間を通して対応できる施設としまして、またオフシーズンには、離島を含めた地元の学校教育や婦人会、老人会などの生涯教育にも活用できる教育文化施設として、誘客・集客を図りたいと考えております。これまで通過するだけだった離島ターミナルを訪れることにより、楽しみ憩うことができる、他の地域にない魅力ある施設として再生させることを目指しております。ドームシアターを活用してさまざまな取り組みを行うことによりまして、離島ターミナルへの集客の確保を図り、入居事業者との相乗効果が図れ、離島ターミナル全体の収益の向上が図られると期待しております。議員ご質問の事業収支案につきましては、そのように認識をしております。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君。 ◆11番(我喜屋隆次君) あと、気になるのが、公募型プロポーザル方式によって、今後、受託者が決定した後、とぅもーるみたいな形で見積もりが甘かった、そういった形でまた公金投入、補助金投入というのがないようにしたいと思います。それについて答弁をお願いいたします。             〔何事かいう者あり〕 ○副議長(仲間均君) 観光文化スポーツ局長、大嵩久美子さん。答弁だけしてください。 ◎企画部観光文化スポーツ局長(大嵩久美子君) お答えいたします。 当初の見積もりが甘かった等で公金が入る可能性はあるのかないのかというご質問でございますが、美ら星ゲート構築事業の基本的な考え方は、運営を行う運営事業者が利用料収入や民間のノウハウを活用した附帯事業などの実施を行いまして、その後のランニングコスト及び設備更新費用などを負担する自立運営を目指しております。 施設の自立運営期間としましては、契約期間を10年に設定したいと考えております。ただし、本施設は、さまざまなデジタル機器を使用した施設となることから、おおむね5年でその更新時期を迎えることを考慮しまして、5年目に契約事項について市と運営事業者で協議等を行い、進めてまいりたいと考えております。その契約期間の10年間、運営事業者が事業計画・収支計画の中で自立運営することを条件としておりますので、本市からの補助等を行うことは考えておりません。また、契約期間途中での事業撤退が行われないように、契約事項に違約金等の条項を設けたいと考えております。 以上です。 ○副議長(仲間均君) 我喜屋隆次君、閉めてください。 ◆11番(我喜屋隆次君) これで私の一般質問を閉じます。 ○副議長(仲間均君) 以上で、我喜屋隆次君の質問は終わりました。 それでは、午後2時再開することとし、それまで休憩します。                               休 憩 午後 零時47分                               再 開 午後 2時03分 ○議長(知念辰憲君) 再開いたします。 次の質問者、石垣 亨君の質問を許します。石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) 皆さんこんにちは。それでは、過日通告いたしました事項につき、一般質問いたします。 第4次総合計画後期基本計画が出されていますが、これについて伺います。これはもう決定された事項で、1ミリも動かせないのでしょうかという基本的なことを伺います。 というのも、委員会へ出されている資料には(案)の表記も説明もないことから、外に決定されているものとしての扱いかどうか、判断に迷うことから伺います。その中において、観光の推進について、124万人を平成33年、150万人にと目標が掲げられていますが、どのような取り組みや行動があるから26万人増を見込んでいるのかをお聞きいたします。 次に、博物館の現状と課題として、現在の取り組み、入館者数、収入、展示すべき物品の数、課題点を伺います。 次に、石城山を観光スポットとして整備することについて、かつての聖地である石城山近辺を整備することで、新たな観光スポットづくりができないか、その可能性について伺います。 次に、於茂登山にロープウェイを走らせることについて、その可能性について伺います。 人には1人1人人権があると言います。そうであれば、健常者だけがきれいな空気を吸い、雄大な景色を目にし、さわやかな気分を味わい心の洗濯をする、このような御褒美を与えられているものではない。希望すればかなえられるべきではないか、このように思われます。 次に、駐車場の状況について伺います。 特に、市街地において、全く整備が追いついていない状況が見受けられます。この点について、後期基本計画において数値化すべきではないかという観点から質問をいたします。 最後に、陸上自衛隊配備計画について伺います。 市長の腹をくくった決断がないことによる弊害が出てきているのではないか。何事においてもやるべきことから片づける、このような姿勢が大事ではないかと指摘をさせていただきます。家庭においてしかり、会社組織においてしかり、地域社会においてもしかり、組織はその長の姿勢を鏡のごとく映し出します。 市長は気づいているでしょうか。ここのところの委員会採決は、従来とは違い、一般質問終了後、最終本会議前にしか決まらないということ、子は親の鏡と言われます。親のことを知りたければ、その子を見ればわかると言われます。長の姿勢や物事に向き合う態度は、自然とその自治体全体に及ぶ、このような感じがいたします。 中国は毎日のように領海侵犯をし、日本こそ出ていけと言う。北朝鮮は頭上越えのミサイルを発射、広島原爆の10倍の水爆実験を行い、磁場を壊しかねない地球そのものへの破壊活動を繰り返し、日本のような取るに足らない島国など、全て沈めてやるとエスカレートをしています。 全額沖縄側負担でつくられた共同利用のはずの友好のシンボル、どうなったか。消えた沖縄福建友好会館。日本企業が撤退しようとしても中国から撤退できない実態、一党独裁共産主義でありながら資本主義を試みる無謀、上層部が読んでいるのは、マルクスではなく孫子の兵法であること、幻想を抱くことなく、今こそリーダーシップを発揮してほしい。多くの人々はこのように思っています。 報道されない不都合な真実、ネット時代の若者は、かつての学校での教えの矛盾点、とりわけ自国の歴史、国旗・国歌に対する教職員の教えの矛盾点に気づき、学びと行動を開始しています。 さて、1万人超えの署名活動にプライバシー保護を云々とのことが報道されていました。署名提出でプライバシー侵害に当たることや抵触することが過去にあったでしょうか。名簿は昨日届いたようでありますが、聞くところによれば、署名された名簿に特別な配慮を求めているようなことがありました。議長宛てに届いたものを見せるなということでしょうか。 議長宛てのものは議会宛てのものであり、議長には議会代表権、議会事務監督権、議事整理権、議会秩序保持権等が付与されているだけであり、議員には平等の原則があります。それを一部の議員が注意力を発揮して、既に死んだ方が記載されているとか、嫁に行ってここにはいない人物の名があるというからあいつには見せるなと牽制するのはどうかと思われます。 知り合いの娘さんが言っていました。ある地域の夏祭りを楽しみに来ただけなのに「署名をお願いします」と言われ、断ることが面倒なので書いた。また、ある人は、居酒屋で模合仲間から回ってきた署名のお願いを、せっかくの雰囲気が損なわれるから書いたと、そのような努力には敬意を表しますが、多くの人は、ミサイルが頭上を飛びJアラートが鳴っても、憲法9条があるから平和が保たれてきたというお花畑に住む平和ぼけの皆さんの考えは理解ができない。今では少数ではないかとのもっぱらの意見です。 さて市長、決断のときを迎えています。これは問題なのか課題なのか、ご見解を伺います。 以上、要旨を申し上げ、再質問は自席より行います。なお、質問の性質上、再質問は順序が入れかえになることがあるかもしれませんので、よろしくお取り計らいをお願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君の質問に対する当局の答弁を求めます。教育部長、宮良長克君。
    ◎教育部長(宮良長克君) こんにちは。ご質問1項目目、第4次総合計画後期基本計画について、2点のご質問がありますので、順を追ってお答えをいたします。 初めに、博物館の現状と課題についてお答えいたします。 八重山博物館は、八重山の歴史と文化を紹介し学習する施設として、本市はもとより、広く八重山地域の歴史、民俗資料を展示をしています。古くは先史時代の土器や石器、貝殻を利用した道具などの考古資料を沖縄本島や本土と時代区分が比較できるよう、編年表やパネルを用いて解説をしております。 歴史資料は数ある収蔵品から時代を代表する首里王府からの辞令書、公文書や家譜等の古文書、また、唐人墓碑等がございます。民俗資料では、近年余り見られなくなった石臼、島材を使用し作製されたたんすなどの生活用具も各種展示しており、往時の生活の様相が理解できるようになっております。これらの貴重な資料を将来にわたり保存すべく、年2回のガス燻蒸を行い、資料等の保存に努めております。 入館者数を見ますと、過去6年間の平均では、児童を含め6,700名余りであります。新石垣空港開港以来、観光客の増加もあり、入館者数は増加しており、加えて、クルーズ船の寄港がふえ、外国の方も多く来館するようになっていることから、多言化を図り、展示室の各コーナーには、英語と中国語の解説書を備えております。 今後の課題については、博物館は復帰の年に建設されていますので、築45年が経過をしております。現在のところ、大きな損傷は見られませんが、屋根や壁などの修理を行い、保全を図っているところです。 八重山博物館は津波浸水地域に立地することや、収蔵資料の増加に伴い、展示室や資料室の倉庫が手狭になっていることなどから、新博物館の建設が課題となっております。 次に、石城山を観光スポットとして整備することについて、お答えいたします。 石城山はバンナ岳の麓にあった岩山のことであります。石城山はかつて、コンクリートの材料として採掘され、現在は岩山の石側部分のみが市指定遺跡石城山残旧部として昭和63年に指定され、保護されております。石城山は四ヶ村の発祥の地として伝えられるとともに、周知の埋蔵文化財石城山遺跡でもあります。 過去に実施された調査では、琉球鹿などを含む動物化石も確認されており、民族や実質考古学を知る上で重要な場所だと考えます。石城山のある土地及びその周辺は、民間の所有となっていることに加え、現在も大型車両等が出入りをする場所に近接しております。 このような状況から、石城山周辺を観光スポットとして整備することは、現状ではかなりの困難が伴うものと想定されます。しかしながら、観光振興については重要な施策でありますので、今後、関係部署とも連携を図りながら検討していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 石垣 亨議員のご質問にお答えいたします。 於茂登山にロープウェイを走らせることについて、お尋ねがございます。 ロープウェイは角分されたワイヤロープに搬器を懸垂させまして、旅客を輸送する交通システムであり、法令上では策動と呼ばれております。ロープウェイは急勾配に強く、峡谷、谷間での横断が容易にできることから、箱根や八甲田山など、山間部の観光地やスキー場で多く使用されております。 沖縄県内最高峰の於茂登山の登山道は未整備になっており、ロープウェイを利用することで容易に山頂に移動でき、於茂登山の山頂から八重山諸島の島々と大海原など、壮大な景色が望めることができることから、山頂の展望所が新たな観光資源の1つになる可能性があると考えております。 一方で、於茂登山は川平湾及び於茂登岳として国指定の名勝に指定されており、自然公園法の特別保護区に指定されていることから、整備による自然保護の影響による法的規制等が多くの課題に上がるものだと認識をいたしております。しかしながら、議員ご提案につきましては、観光振興を図る上でも夢のある施策でありますので市民、観光客等のニーズも見ながら、調査、研究してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 石垣 亨議員の1項目目、第4次石垣市総合計画後期基本計画について、4点目の駐車場整備についてお答えいたします。 第4次石垣市総合計画後期基本計画では、平成33年度までの具体的な目標値が示されており、観光の推進に関しては、第2章の活力、施策の方向において、観光施設・観光地の再整備の中で、駐車場整備が盛り込まれております。 現在、石垣市の主な観光施設の駐車場の整備状況は玉取崎展望台、平久保灯台、御神崎、唐人墓、川平公園、底地海水浴場、米原キャンプ場などがあり、また、市街地では離島ターミナルのほか、市の管理する有料駐車場などがございます。 観光客の増加に伴い、これまでの駐車場の整備が求められておりますが、本年度は玉取崎展望台の駐車場拡張工事を終えたところであり、平久保灯台につきましては、調査概略設計の予算を要求しているところでございます。市街地については、イベント時の観光の最盛期には駐車場の不足も生じていることから、新たに整備することは必要であると考えております。今後、市役所庁舎移転での跡地なども含め検討していく必要があると考えております。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 石垣 亨議員の陸上自衛隊配備計画についてお答えいたします。 1点目の陸上自衛隊配備計画反対の署名活動については、昨日、市長宛てに石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会の共同代表より、島のどこにもミサイル基地は要らない。平得、大俣の市有地を基地に提供、売却、賃貸などしないことを求める署名、1万4,022筆が提出されております。市長は、署名については重く受けとめると発言しております。 2点目の、市長はいつ判断するのかについて。最終的な受け入れの可否については、今議会の議論等を踏まえ判断していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、石垣 亨君の再質問を許します。石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) ちょっと順序が行ったり来たりして、ひとくくりになっている部分もあるので、よろしくお願いいたします。 まず、第4次総合計画の後期基本計画について、伺います。 この計画、どのように作成されたかという、その手順についてまずお聞きをしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) お答えいたします。 総合計画は、石垣市自治基本条例第14条に基づき策定しており、長期的な視点に立って本市の将来を展望し、その実現に向けた行政運営を行うためのまちづくりの方向性を総合的、体系的にまとめたまちづくりの最上位計画となるものでございます。 全期基本計画を策定し5年経過したことを受けまして、全期基本計画の進捗や社会情勢の変化を踏まえること、また、国・県計画との整合性、目標値の設定等など、策定に向けた5つの基本方針を策定をいたしまして、第4次総合計画基本構想で定められました将来像の実現を目指し、後期基本計画を策定いたしました。 策定におきましては、部長級による庁内検討委員会と審議会条例に基づきまして、沖縄国際大学、前津榮健学長を会長とした審議会を設置し、有識者、主要経済団体、教育、文化、スポーツ、医療、福祉などの各分野の団体のほか公募市民、石垣市の将来を担う高校生など、25名の委員にて、合計4回の審議会を開催し、策定に向けた議論や検討をしてまいりました。 市民意見の反映につきましては、無作為抽出によります2,000名の方々への市民アンケートによる市民ニーズ調査を実施するほか、計画案に対しましては、5地区への住民説明会の実施、そこにおきまして、49名の住民のご参加をいただき、ご意見やご提案などを頂戴したものでございます。 さらに、パブリックコメントを8月7日から22日までの間、実施をいたし、地元新聞2社、FMいしがきサンサンラジオや市ホームページやSNSで周知を図り、ホームページ、市市政情報センター、図書館、健康福祉センター、企画政策課で計画案を閲覧できるようにし、その意見の募集を図りました。しかしながら、パブリックコメントにつきましては、今回は、意見はございませんでした。これらの市民意見につきまして、審議会に報告をいたし、計画に反映をし、後期基本計画の策定に至ったものでございます。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) まず、数値目標が設定されていることに感銘を受けました。しかし同時に、完成度がそれほど高くないかもということを感じました。 例えばページ14ページなんですけれども、写真説明においては、都市基盤が充実している市街地ということで表現をされながら、本文の中においては都市基盤整備が十分に追いついていない状況ですと、混在をしています。真逆の表現のように思われるんですけれども、どういうことか。 また全体的に、前期基本計画と違いが見受けられない。まず、どこに違いがあるのかというこの2点について、お教えを願います。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 2時24分                               再 開 午後 2時24分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 総合計画の構成は、項目ごとに、現状主要な課題を整理し、基本方針、施策の方向性を定めております。 市街地の形成における都市基盤整備の現状として、人口増加などにより市街地が広がっていく中で、道路環境の改善、公園整備の拡充、下水道の接続率などが十分追いついていない現状を掲載しております。 総合計画後期基本計画の写真につきましては、市街地の形成の項目をイメージできる写真として、バンナー岳からの平得真栄里から新川までの市街地風景の景色を写真として引用しているところでございます。 他の市町村に比較をしまして港湾、公園、公共施設等がコンパクトに集約をされておりまして、住環境の快適利便性が高く、充実した市街地が形成されていることを写真であらわすというような注釈を込めた掲載となっております。 議員ご指摘いただいた現状の文章内容と写真注釈の項目の表現につきましては、一方で誤解を招きかねないような指摘でございますけれども、そこら辺につきましては、丁寧に説明をしていきながら、本後期計画の目標に向かって邁進をしたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) 誤解を受けそうな表現が何カ所か見えましたので、精査をしていただきますようにお願いをいたします。 第2章、人、魅力の中で、観光とリゾートというのがあり、その基本方針、「見る旅する旅」から「来る旅発見、また来たくなる旅」の確立を目指します。全く同じ表現です。7項目中6項目はタイトルも中身もほぼ一緒で、文章で書かれていたものが箇条書きになっただけという、それだけしか違いが見受けられませんでした。 新しい魅力づくりと発信、観光マーケティングの推進、地域の産業と観光の結び付きの強化、受け入れ体制の確立云々、唯一の違いは、観光交流拠点としての石垣島らしさの確立というのが観光施設、観光地の再整備、これに変わっただけであります。 その中において、かろうじて観光施設や観光地における駐車場、休息所の再整備とあるだけであります。駐車場や休憩所などは観光スポットも整備の必要があり、実際、本年度、玉取崎展望台の拡張工事が済み、平久保灯台が計画されているわけでありますけれども、市街地、特に先ほども、我喜屋議員からありましたように、離島ターミナルあるいは市役所近辺、この足りなさというのは非常に深刻であります。朝8時から常時四、五台が入口で待っているような状態でありました。 先ほど、これについては安里部長のほうで認識をしているというようなことでありましたのでよしとします。その次の段階に、後でお聞きをしますけれども、認識があるということを伺いました。 観光動態調査によりましたら観光資源、観光スポット、経験の有無において、離島ツアーというのは、八重山料理の68.5%、これに次ぐ堂々の2位で6割、60.0%を示しています。観光客の6割が離島ターミナルから各離島へ出発をしていると。その際に、駐車するスペースを探すのに非常に苦労があるというのが現状であります。 委員会質疑において、具体的事項においては、個別計画等において推進をすると、このようなお話でありましたけれども、市内駐車場整備推進計画等が、こういったものがあるのかどうなのか、なければ、この点は明らかな抜けもしくは漏れだと考えられますので、ぜひ駐車場不足については、認識されながらも対策、方針が示されていないという部分について、お答えを願いたいと思います。建設部長ですかね。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 本市の第4次総合計画後期基本計画におきまして、施策の方向としまして、観光施設や観光地における駐車場の再整備に取り組むこととなっております。 駐車場に関する方針及び目標値を示すことにつきましては、駐車場法に基づき、駐車場整備地区に関する都市計画が定められた場合において、市町村は需用及び供給の現況及び将来の見通しを勘案して、その地区における駐車場の整備に関する計画を定めることができるとされているところでございます。 駐車場整備計画の中では、整備に関する基本方針また整備の目標年次及び目標量、整備に関する施策等を定めることとなっております。本市におきましても、現況の需用及び供給のバランス及び将来を見据えた上で、駐車場法による都市計画の中においても、駐車場のあり方などにつきまして関係課とも連携し、目標値の設定に取り組み、また、駐車場の整備に向け取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) 整備計画はこれから作成されると。その前段階である調査を行っていきたいということでしょうか。その場合の今後のスケジュール、見通しについて伺います。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 2時31分                               再 開 午後 2時32分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 計画の作成についてのスケジュールでございますけども、現在、まだ調査につきましては、計画的なスケジュールがございませんけれども、今後、駐車場に関するさまざまな観点から調査を行いまして、具体的なスケジュールについてはお示しをしていきたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) この総合計画の中では、多くの箇所で現状値、目標値を表記しています。このことに非常にやる気を感じるところでありますけれども、例えば、一度、市道の改修路線4カ所を19カ所に、下水道接続率を22.8%が36.3%、介護予防活動箇所22が50カ所、主要農産物の生産額を35億円から38億円、全般にわたって目標値設定がなされているにもかかわらず、この足りないと言われている駐車場だけが目標設定がない。数値がないということには、やっぱりPDCAが回らないんじゃないかと、不可能ではないかと思うわけであります。 一体、観光客26万人増で、不足する駐車場の数、どれくらいと想定しているのか。これについては、観光客の増加の割合、リピーターの割合、レンタカー利用者の割合等々で、さまざまな推定の件数を入れ込んで計画ができるかと思いますけれども、現在の段階で、どれくらいの量が足りないと考えているのかどうか、お聞きをいたします。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 近年の入域観光客の推移は、平成24年で93万7,000人に対し、平成27年度は110万6,000人となっており、3年間で16万9,000人の増加、1.18倍の伸び率となっております。 そこで、視点をレンタカーの保有台数に着目し、平成24年度から27年度、同時期について、沖縄総合事務局の統計を参考にしますと、石垣市におけるレンタカー事業者数と保有車量数は平成24年度の49業者で、台数は1,646台に対し、平成27年度は72業者から、保有台数は2,636台となっており、事業者で1.46倍、保有車両数で1.6倍に達しております。入域観光客増加に単純比例し、島内の車両が増加したと仮定すれば、レンタカーの保有台数は5,000台弱になります。 不足する駐車場の想定値につきましては、稼働率など、観光施設ごとや、また市街地の有料駐車場について、今後さまざまな観点から調査が必要となりますので、不足する台数については、まだ想定ができてございません。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) レンタカーが約5,000台になるであろうという予想でありました。 先ほど、我喜屋議員の質問に対して「すぐにできる取り組みは何か」ということをお尋ねしましたら、余りないということでございました。案内板を設置してほしいと、私も申し上げようとしましたら、実際には設置してあるということで、先ほど、すいた状態のときに見たら、確かにありました。だけど、あれではもう全然わからないですね。1台しか見えないし、横向きになっている関係から、縦列の状況になったら、まるっきり見ることができない。これはもう用をなしていないので、改善の余地があるんじゃないかと、十分にあるんじゃないかと、このように思います。 そこで提言なんですけれども、すぐに取り組んでほしいこと、この案内板のやり直しももちろんそうですけれども、市民会館前の道路、これをぜひ路上パーキング、導入できないか、このように思うんですけれども、これをすることによって、島の皆さん、私も含めてですけれども、路上パーキングとはどのように使うのか。 よくありますよね。無人島の信号機のない子どもたちに、「信号とはどういうもんだよ」と臨時に設置してやるんですけれども、ああいうのというのは、都会に出ていくときに、非常に学習効果としていいものがあると。ぜひ、そういった体験ができるスペースとしても、即効性のある施策となるんじゃないかなと思われるんですが、その点について、ご見解を伺います。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 2時38分                               再 開 午後 2時38分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 市民会館と新栄公園の間の市道だというふうに認識いたします。その道路につきましては八重山警察署あるいは石垣市等と調整、協議を行いまして、駐車禁止ということで現在、そういう対応を指していただいているところでございます。 議員ご提案ではございますけども、今後、路上コインパーキングですか。その他につきましては、また別の場所等でも設置できないかについて、検討はしていきたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) 部長、あそこの駐車禁止になったのは最近ですよ。それ以前は自由に竹富町の役場の職員の皆さんとか、とめていました。余りちょっと、心情的に八重山署のほうにおもしろくないような事案があって、それを契機として駐車禁止になったわけであります。十分な道路幅ありますのでね、ぜひ前向きに検討していただきたいと思いますが、再度ご見解を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 石垣議員の再質問にお答えします。 路上パーキングの提案でございます。私も県に勤めていたので、県庁と市役所の前にもございますし、それから、自由民主党の前にもございます。そういうふうに名護市にもございます。 そういうふうに、路上のパーキングをしている例は多々ございます。ただ、国庫補助金が入ってないとか、いろんな条件があるわけでございますけども、いずれにしましても、ご提案でございますので、八重山署とはご相談をさしていただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) ぜひかなえられるように、よろしくお願いをしたいと思います。 中期計画また長期計画ということで、先ほどの整備計画の中において、立体駐車場とかタワーパーキング、そういったものもぜひ盛り込んでいただきたいのに加えて、長期的には、私はぜひ、この八重山郵便局を市役所跡地に持ってきて、あそこら辺の駐車場不足も立体を入れ込んで、ぜひ解消に向けて努めていただけないかなと、これも希望して次に移ります。 博物館の現状と課題ということでございますけれども、観光の未来を考える観光動態調査、概要版のページ26というところで、分野ごとのコメントがあります。 石垣島観光への提言・提案の中において、八重山の歴史を知る(島民も含めて)施設の整備が求められている。要するに、八重山の歴史を知る施設が欲しいと、このようにあります。 博物館などはまさに見知らぬ土地へ行った際に、真っ先に行きたい施設の1つではないでしょうか。老若男女を問わず、天候にも左右されることなく、そこへ行けば、その土地の民俗、文化、歴史に触れることができる、それが博物館の役割だと思います。現状はどうか。それが建物も駐車場も整備をされていない、十分でないがために、多大な損失があるのではないかと、このように思えてなりません。 さきの議会の中で、箕底議員が法定外目的税の話を投げかけました。その中で市長のお答えもありましたけれども、仮に、150万人の3割が入館したとしたら幾らになるでしょうかというふうな計算も自分なりにしてみました。45万人が200円を支払ったとして、9,000万円ほど入ることになります。実際、動態調査の中で、40代以上の観光客が38%であります。これに124万人を掛けると、47万1,200人であります。ほぼこのような金額が入ってくるような計算になります。 かつてゴルフ場があったときのその利用税というのは、年間1,000万円ほどでありましたので、単純比較はできませんけれども、大きいものがあるんじゃないかと、このように思われます。 これは単に金もうけだけの話ではなくて、せっかく寄贈してくれた市民皆様の善意を踏みにじっているような保存の状況があるのではないかと。失われてしまってからでは、もう取り返しがつかないと、市民の財産であると。早く手を打たなければ、手おくれとなって、大きな損失になりかねないと、このような危惧を持つ次第でございます。 さて、そこで伺いますけれども、立地条件、展示室、資料室等が手狭であると、このような課題点を挙げていますけれども、具体的に、この改善策に向けたスケジュールというのはどうなっているんでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 平成27年3月に策定をしました新博物館建設基本構想の整備基準におきましては、これから基本計画、そして基本設計、実施設計を経て建設工事となっておりますが、今後の計画等につきましては、市の財政状況の整合性も図りながら、より公立補助のメニューを研究し進めていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) ぜひ早目に取り組んでいただきたいなと希望して、次に進みます。 石城山を整備して観光地にできないかという提言についてでございます。 昭和63年に指定されていますけれども、その内容、残旧部の形状はその当時と変わりはあるのかないのかについて、伺います。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 現在は残旧部としての一部しか残っておりませんが、石城山は四ヶ村発祥の地として字石垣の宮島御嶽の成立ともかかわるところであります。古くから雨乞いの聖地としても知られ、拝みの場所となっておりますが、かつての人々の生活の痕跡を残す遺跡の1つとして、石城山遺跡の範囲内でもあります。また、同地からは、石垣島では既に絶滅をした鹿の化石が発見されるなど、地質学的にも重要性を含んでいるところと考えます。 これらを総合的な要素をあわせ持つ場所であることから、たとえ残旧部といえども、これ以上の破壊から守り、八重山の習俗や古代史解明のためにも保存すべきとして処理して、文化財史跡として指定をされています。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) 権利関係をお聞きしましたら民有地であるということでありました。観光スポットとして付加価値、歴史的ストーリー性を持たせた説明をつけることは、観光基本計画の中でも具体的施策の1つの中でやるべきという表現がございます。 ぜひ取り組んでほしいと思うところでございますけれども、これはぜひ、民有地のまんま保存するのも1つの手かもしれませんけれども、十分ではないかもしれません。ですから、何らかの方法で取得をして、かつての聖地らしく保存を図る。これは委員会だけに与えられた課題ではないと、このように思いますけれども、何かお考えはございますか。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 2時48分                               再 開 午後 2時48分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) お答えいたします。 石垣市文化財保護条例上、市の指定文化財を石垣市有地にすることには必ずしも必需条件ではございませんが、文化財指定地には、開発等の行為に対して文化財保護条例に基づく規制があり、また、所有者の方にも管理義務が生じます。 現状では、すぐに買い取るということは困難と考えますが、議員ご指摘のとおり、今後末永く史跡を保存していく手段として、また、所有者の負担を軽減するためにも検討すべき課題であるというふうに考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) ぜひいい方向に解決が図られることを望みます。 次に、於茂登山にロープウェイを走らせることについて伺います。 これについては、質問取りも、まるっきりありませんでしたので、いよいよ、変な議員の変な質問に分類されたかなと、私自身残念に思っていましたけれども、先ほどのお話を聞いたらそうでもないみたいで、実はこれは、かなり以前から市民の要望として潜在的にあるもののようでございます。 国立公園指定の網がかぶされてからというもの、何かと私も発言をすることをはばかられるような雰囲気があって、なかなかその機会もなかったわけでありますけれども、さて、自治基本条例が出てきてからというもの、私自身、市民という言葉に非常にひっかかりがあります。使いづらくなったなと、このような感じがするんです。これは裏を返せば、行政側の執行部の皆さんにとっては便利な言葉のはずで、二元代表制のもとにあっても、議員や議会より市民の声のほうが重要視をされている、このような感じが否めないところもあります。 うそじゃないんです。市民が言っているんですと、声を張り上げるべきところなのかどうなのか、ちょっと迷いもしますけれども、なかなか一般質問というのは非常に難しいなと思うきょうこのごろでございます。 先日、テレビで旅番組がありまして、パパイヤ鈴木さんが於茂登山に登っていました。「500メートルほどの山は本土では丘だよ」というふうな感じだったんですけれども、なかなか雨も降って、そぼ降る雨の中を歩いていました。大変ハードな状況で、滑ったり転んだりして、やっとの思いで登っていました。 さて、冒頭でも申し上げましたけれども、人には1人1人人権があると言います。そうであれば、健常者だけがきれいな空気を吸い、雄大な景色を目にし、さわやかな気分を味わい心の洗濯をすると、このようなご褒美を与えられているものではないと。だれでも希望すればかなえられるべきことではないかと、このように思われる次第であります。 そこで、再度お尋ねをいたしますけれども、この件について、体の不自由な方がこのような希望をすることはいけないことでしょうか。希望に寄り沿うとか認識を共有するということは無理なんでしょうかという観点について、再度1歩踏み込んだお答えを願いたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 議員おっしゃるとおり、石垣市自治基本条例におきましては、健常者も障がい者の皆さんも同等に享受することが大前提に基本条例はなっておりますので、そういう趣旨において、於茂登岳におけるその景観等の享受をということで、そこは逆に、差別という意識を持っての判断ではなくして、行政のスタイルとして、あるいは財政力として、あるいは観光地の振興としてのコンテンツとしての可能性はどうなのかという視点からの判断になると思いますので、そういう健康状態とか体の状況ということでの政策の判断にはならないものと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) 弱者にとって使いやすい施設は健常者にとっても非常に使いやすい、このような言葉もありますのでね。ぜひ進められるようにお願いをいたします。 陸上自衛隊の配備計画について伺います。 昨日、署名が上がってきたようでありますけれども、市長にこの段階で感想を求めてもどんなでしょうか。全てに目を通されているわけではないかもしれませんけれども、先ほど冒頭でもありましたように、ある娘さんは、夏祭りを楽しみに行っただけなのに署名を求められた。また、ある飲み屋では模合仲間から回ってきて、雰囲気を損ねるのが嫌だったから書いたと、このようなことも、私の耳に入ってくるだけでも何件かありますので、市長にはどうなんだろうと。このような観点から、もし感想がございましたらお願いいたします。なければ結構です。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 署名に関しましては、いろいろな意見というか、そういうお話も、議員おっしゃったようなお話も聞かせていただいているのは事実です。 ただ昨日、1万4,022名という大変多くの数の署名を受け取りましたので、そのことについてはしっかりと受けとめさしていただきたいなというふうに思っております。また、今回は18歳以上の石垣市民という条件で署名ということを聞いておりますので、その件に関しては、何らかの形で確認する必要もあるかなというふうに思っておりますが、これを判断材料の1つにしたいというふうにも思っておりますので、そこはしっかりと見させていただきたいなと思っています。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) さて、戦争の対義語は何か。変な教育が長く続いたおかげで、多くは平和と、このような答えをします。しかし、正解はそうではありません。戦争に対義語はありません。では、平和の対義語はどうか。それは混乱、騒乱であると言われます。 それでは外交とは何か。中国の政治家周恩来はこのように言っています。外交というものは形を変えた戦争の継続状態である。また、民間人の初の防衛大臣を務めました森本氏はこのように言っています。外交を強くするためには、軍事力を背景にした外交が最も有効であるということは世界の先進国が証明している。 昨日、砥板議員が外交の定義を説明しましたら、野党の議員からこんなやじが来ました。「あんな外交があるか」、スマホで検索してみてください。外交とはどのようなものか。幾つの段階があるのか。ご自分でぜひ調べてみられることを勧めます。 まず善隣政策、近隣する外国との友好的、協力的な関係を強化することを言います。寛容政策、それほど敵対国でない国家に対して、こちらの思想、政策を理解させ、段階的に同調させていく外交政策です。封じ込め政策、勢力圏を拡張し、政治力を増加することを防ぐ目的で政治的、軍事的、経済的に孤立させること。次に抑止政策、すぐれた軍事力を維持することにより、戦争を起こして期待できる戦果が、コストとリスクを上回ることがないと相手に判断させ、戦争を回避すること。強制外交、相手国の敵対的行動を撤回させることを目的に、限定的な軍事力や威嚇を用いること、小戦争、小さな戦争です。1,000人を動員して100人が死亡する程度の限定的なものと言われています。ここまでが世界標準で採用されている外交の定義であります。 国家があらゆる業務を民間委託、民営化しても、安全保障だけは残ります。お花畑の平和ぼけした住民の皆さんは、国があるから戦争をする。だから、国はないほうがいいと、このように言います。市長に伺いますが、国家の枠はないほうがいいのでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 考え方としてはいろいろあると思うんですが、仮に地球上から全ての兵器がなくなって、全ての国々の人々がお互いに理解をして、信頼し合って生活することができるのであれば、国という基準は要らなくなるかもしれません。 ただ、現実問題としまして、今、私たちは日本という国に属しておりますし、それぞれの地域でそれぞれの国があるわけでございます。国の主体ということを考えますと、やはり国土、そしてまたそこに住む人民、そこのしっかりと守る国の安全保障、そういったものが、国という基準の中であるというふうに考えておりますので、国という枠組みは、現状においては必要だというふうに思っています。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) さて、中国とはどのような国か。言論の自由などなく、反対運動や署名活動などはもってのほか、撤退を希望している日本企業を絶対に帰してくれない。友好のシンボル、全額沖縄負担でつくられた沖縄福建友好会館は、共産主義国家に所有権は存在しないと言ってのっとっています。 上層部が手にする書物は、マルクスではなく孫子の兵法、それには戦いに絶対に負けない方法が書かれています。力の差が1対1なら戦うな。1対2ならスパイを送り世論工作をせよ。1対5なら迷わず攻めろ。1対10なら戦わずして勝てる。交渉のために隣国から使者が来て、もし、その者が有能ならば、何1つ与えずに返せ。交渉のために隣国から使者が来て、もし、その者が無能ならば、大いに与え歓待せよ。そうすれば、隣国では、無用な者が重用され有能な者が失脚する。そして、やがて滅びる。 東シナ海ガス田開発許可を日本帝国石油に与えましたら、首相も経産大臣、だれも会うことができませんでした。後任大臣は歓待を受けました。数年後にはパイプラインは敷設され、開発は強引に進められています。 我々が学生のころ、中国3,000年の歴史と言われていました。内地に出て、ラーメンのCMでは、いつの間にか中国4,000年の歴史、今では中国5,000年の歴史、このようになっているようであります。我々も随分と年をとったものであります。 最後に伺いますが、市長はどのような条件になれば、しかるべき決断をし、しかるべき議案提出をするのか。ミサイルが頭上を飛び、Jアラートが鳴り響いても「話し合いで解決しましょう。それに9条があるから絶対大丈夫」と、最後の最後まで現実を直視しないお花畑の住民の最後の1人が理解するのを待つのかどうなのか、伺います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 自衛隊の配備に関しましては、今、石垣島への配備の話が出てきております。また、我が国の安全保障の観点から、そしてまた、かつて明和の大津波を受けた八重山、石垣の島という観点から、災害時の初動体制等も考えますと、やはり、石垣島への自衛隊配備については、理解はできるというふうに考えております。 が、しかし今、反対されている方々がいらっしゃって、そういった方々の中でも、自衛隊に対して反対というわけではなくて、どういう形での部隊が来るのか、どういう配備になるのか、配置になるのか、そういったことに対しての不安とか疑問等を持っている方々もいらっしゃいますので、できたら、そういった方々の生の声をじかに聞かせていただいて、そういったものも直接、課題の解決ということに使わせていただきたいなというふうに思っていますので、そういった方々の声を聞いた後に、最終的に市長として判断をさせていただきたいというふうに思っています。 ただ現状、4公民館の皆さん方とはお会いできていないのが実情でございますので、ただそれで、会えていないことだけを理由にずっと先延ばしするということはあってはいけないものだというふうに思っています。 ○議長(知念辰憲君) 石垣 亨君。 ◆8番(石垣亨君) いいほうに前進がありますように希望して、一般質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(知念辰憲君) 以上で、石垣 亨君の質問は終わりました。 10分ほど休憩いたします。                               休 憩 午後 3時04分                               再 開 午後 3時18分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。次の質問者、東内原とも子さんの質問を許します。東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 皆さん、こんにちは。本定例会、一般質問最終日の最後になります。 質問に入る前に、一言述べさせていただきます。 石垣市「石垣市制施行70周年記念事業」として、第19回石垣市市民大運動会が、15年ぶりに、10月1日午前8時から午後4時まで市中央運動公園で開催を予定されております。参加対象は全市民で、家庭保育・保育園・幼稚園を含む幼児の部から65歳以上の高齢者の部、そして字公民館・自治体の部、一般の部など、計10種目に分かれて競い合うプログラムになっているようです。私自身、非常に楽しみにしておりますが、残念なことに、信じられない声が聞こえてきました。どういう声かといいますと、「市長が自衛隊の配備に対して反対しないのであれば、運動会には参加しないように」という活動をしている人たちがいる」という声です。             〔何事かいう者あり〕 どうして運動会と自衛隊問題をリンクさせるのか、私には理解できません。             〔何事かいう者あり〕 この市民大運動会は、市制施行70周年を感謝し、祝いながら、市民がスポーツレクリエーションの楽しさを味わい、心身ともに健康で、明るい豊かな市民生活を送れるように企画されたものだと思います。市民運動会を政争の具にしてはほしくありません。             〔何事かいう者あり〕 10月1日には、1人でも多くの市民が、この市民運動会に参加されることを期待いたしまして、一般質問に入ります。 去る6月の定例会の一般質問にて、待機児童ゼロに向けての取り組みについてお伺いしました。待機児童の解消に向け、施設整備の拡大を行い、本年度新たな認可保育所が開園し、待機児童の解消が解消見込みであると答弁をいただいたところであります。受け皿整備が進んでいる中、保育士の確保についても近々の課題と考えます。 そこでお伺いいたします。1項目め、保育士確保の施策の実施と現在の状況について。 次に、平成27年4月から、幼児期の学校教育、保育の質・量の向上を進めるため、国は子ども・子育て支援制度をスタートしており、また、保育所保育指針が本年3月に10年ぶりに改正され、保育所における3歳以上の幼児教育の積極的な位置づけがされております。 それに伴い、石垣市は、新しい制度に合わせ、よりよい子育て支援が行われるよう、現在の公立幼稚園や保育所を活用して、幼稚園と保育所の長所をあわせ持つ幼保連携認定こども園への移行案を示しております。本件は、石垣市の就学前児童の保護者の関心が高いことと考えますので、市の取り組みなどをお聞きしたいと思います。 質問2項目め、市立幼稚園、保育所の今後のあり方について、本市の考えについて。 1点目、石垣市立幼稚園、保育所の今後のあり方、どのように変わるのか。 2点目、公立施設の移行案について。 3点目、パブリックコメント、各保育所、保護者意見、各地域意見交換会での市民意見について。 次に、環境行政であります。 3項目め、自然環境保全と観光資源を生かした利活用について。 去った3月・6月定例会でも提言させていただきました。その後の進捗状況についてお伺いいたします。 1点目、於茂登岳山頂の展望台建設及び登山道整備に関する自然環境保全ネットワーク会議の意見について。 2点目、於茂登岳山頂の展望台の今後の取り組みについて。 3点目、登山道及び案内板等の設置に向けた取り組みについてであります。 以上、質問要旨を述べさせていただきました。再質問は自席から行います。よろしくお願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さんの質問に対する当局の答弁を求めます。福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) 東内原とも子議員の1項目め、待機児童ゼロに向けた保育士確保の状況についてお答えいたします。 保育士確保施策の現在の実施状況につきましては、昨年10月より実施しております離島保育士確保総合対策事業における保育士確保数は、平成28年度実績は27名、平成29年度は、8月末現在、島外保育士誘致支援事業を活用された方が13名、島内潜在保育士再就職支援事業を活用された方が5名の、計18名の保育士人材が確保されております。 また、本市主催の事業であります保育士試験対策講座においては、4月に地元・石垣市で実施されました保育士筆記支援及び6月の実技事業において8名の方が合格され、新たな保育士有資格者が誕生しております。 さらに、保育士確保策の1つといたしまして、企画部において、昨年度から、保育士に限定した移住体験ツアーも実施しているところでございます。 2項目め、石垣市立幼稚園及び保育所の今後のあり方について、本市の考え方についての1点目、石垣市立幼稚園、保育所の今後のあり方がどのように変わるのかについてお答えいたします。 今般、昨年度より協議を重ねてまいりました公立施設の今後のあり方における市としての考え方案を取りまとめいたしまして、石垣市子ども・子育て会議での審議を得て、パブリックコメント、地域における意見交換会、保育園児を持つ保護者へのアンケート等を通して、提示をさせていただきました。 その内容といたしまして、現在、石垣市の公立施設は、幼稚園16園、幼稚園型認定こども園2園、公立認可保育所5カ所、公立僻地保育所2カ所、合わせて25園ございます。本市の子ども・子育て支援事業計画における3つの基本目標であります「質の高い学校教育・保育の提供」、「保育の量的拡大・確保」「地域の子ども子育て支援の充実」の達成に向け、現在の幼稚園・保育所という枠組みから、公立幼保連携型認定こども園、公私連携幼保連携型認定こども園としての集約、再編する公立施設の移行案を、市民の皆様へ提示をさせていただいたところです。 2点目の公立施設の移行案についてお答えいたします。 公立幼保連携型認定こども園の集約、再編を図るに当たりましては、石垣市全体の保育の枠の確保を前提に進めていく必要がございます。子ども・子育て支援新制度の開始に伴い、待機児童の解消のため、私立認可保育園の創設等で、保育の受け皿が拡大しております。 また、3歳以上の幼児に対する教育保育の内容が、幼稚園教育要領、保育所保育指針、認定こども園教育保育要領が今年度改定がなされ、その内容や狙いが同一になったことから、教育効果が高い3歳児からの連続した幼児教育・保育の実現に向けて、公立幼稚園で実施している預かり保育と公立保育所の新規募集を停止しつつ、年次的に幼保連携型認定こども園への移行を図り、子どもたちの保育環境を変えることなく、就学前教育と保育が受けられる環境を整えていくという市としての案でございます。 また、閉園後の公立保育所につきましては、幼保連携型認定こども園や放課後児童クラブ等の施設として活用を図っていく案を提示しております。 3点目のパブリックコメント、各保育所、保護者意見、各地域意見交換会の開催等での市民の意見についてお答えいたします。 今回の石垣市立幼稚園及び保育所の今後のあり方案につきましては、広く市民意見を募集させていただきました。その方法といたしまして、パブリックコメントの実施、保護者によるお子さんをお預けになられている保護者アンケートを市内の認可保育園また地域型保育事業所、認可外保育施設等41施設、約2,200枚を配付し、意見を募集させていただきました。また、「子ども・子育てまるざー意見交換会」を6地域において実施し、直接ご意見を伺わせていただきました。いただきましたご意見につきましては、現在取りまとめを行いまして、意見の概要とそれに対する市の考え方を近々公表する予定となっております。 ○議長(知念辰憲君) 市民保健部長、前底正之君。 ◎市民保健部長(前底正之君) 東内原とも子議員のご質問にお答えいたします。 3項目め、3点のご質問をいただいております。 まず、1点目の於茂登岳山頂の展望台建設及び登山道整備に関する石垣市自然環境保全ネットワーク会議の意見について、お答えいたします。 去る6月市議会において、東内原議員から保全と利活用について貴重なご提言をいただきましたので、7月19日の同ネットワーク会議において、施設整備について意見を伺いました。 山頂の展望台建設につきましては、自然環境保全の観点から否定的な意見が相次ぎましたが、登山道の危険な箇所への補助ロープの設置、山頂への案内表示や登山道入り口の案内板につきましては推進すべきとのご意見でありました。 2点目の於茂登岳山頂の展望台の今後の取り組みについてお答えいたします。 同ネットワーク会議におきまして、NHKテレビ塔跡地の展望台予定地は、もともと県指定天然記念物アサヒナキマダラセセリの食草でありますリュウキュウチクが生えていた場所であり、「原状回復すべきではないか」、あるいは「展望台を設けることにより、山頂に長時間滞在する人がふえて、かえって自然環境や景観を壊してしまうのでは」といった否定的な意見が数多くありました。 今後は、望ましい展望台のあり方を調査、研究するとともに、市民の要望を見定めながら慎重に取り組んでまいります。 3点目の登山道及び案内板等の設置に向けた取り組みについてお答えいたします。 於茂登岳登山道は、正式には、山頂にある気象庁レーダー観測所及び沖縄県防災行政無線石垣中継所の管理道路となっております。一般市民や旅行者が貴重な自然を楽しむための安全なルートを確保するためにも、今後、国、県の関係機関及びNPO法人とも調整しながら取り組んでまいります。 また、登山道入り口の案内板につきましても、関係部署と協議しながら取り組んでまいります。 ○議長(知念辰憲君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、東内原とも子さんの再質問を許します。東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 再質問は順を追って行いたいと思います。 まず、離島保育士の確保についてのほうから入りたいと思います。 離島保育士の確保、総合対策事業で、去年より、いろんなことを実施して行っていただいておりますけども、平成29年度の利用者数が8月現在で18名、そして保育士試験対策講座での合格者が8名。8名は、やはり新たな地元での資格修得ということで、本当に喜んでいる私でありますけども、冒頭でも述べたように、受け皿整備が拡大している中、保育士の確保はやっぱり近々の課題だと思いますね。 そこで、今後、保育士確保に向けて、どんな取り組みをしていくのか、どのようにしていくのか。それを答弁願います。 ○議長(知念辰憲君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 現在、実施をしております離島保育士確保総合対策事業における島外からの保育士への渡航費等の補助、また、過去6カ月以上保育現場から離れている潜在保育士への再就職準備金としての補助、また、現在子育て中で保育の現場から離れている保育士への復職支援としての補助、その3つの補助メニューを活用しまして、島外また地元での両方からの保育士の確保に向けての取り組みを初め、10月に実施されます後期保育士試験に向けての保育士試験対策講座の継続実施を行うとともに、今年度はまた新たな取り組みといたしまして、県内外の保育士資格を持つ方を対象とした本市での合同就職説明会の開催を12月に予定をしております。 また、企画政策課におきましても、昨年度に引き続き、保育士に限定した移住体験ツアーの実施を、今年度は2回計画していただいておりまして、保育士確保に向け、さらなる取り組みを実施してまいりたいと考えております。 また、本年度4月から、保育士・幼稚園教諭の資格を地元において2年間で取得ができる学校法人大庭学園との協定のもと開設をしております保育士等養成課程は、現在16名の生徒が資格取得に向け励んでおりまして、平成31年度には、新たに資格取得した保育士が誕生する予定でございます。 保育士等養成課程につきましては、来年度、2期生募集が決定しておりまして、今週23日土曜日に、オープンキャンパスを兼ねた進学説明会を、IT支援センターにおいて開催する予定となっております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 答弁でございました。やっぱりたくさんの保育士確保の政策を石垣市全体で取り組んでいることが強く伝わります。 そこで、今年度も企画のほうで保育士に限定した移住体験ツアーが計画されているとお聞きしております。その内容について、企画部長のほうから説明をお願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) お答えいたします。 昨年度より、企画政策課では、保育士を対象としました移住体験ツアーを実施いたしております。昨年度におきましては、島外の保育士資格保有者を対象に、石垣島で保育士として働くことを検討してもらうために企画をいたしました。ツアーの主な内容としましては、保育園の園長との個別面談や実際に保育園に足を運んでの現場視察、石垣島の生活を体験してもらう民泊体験などを実施いたし、東京・愛知・大阪・福岡など全国から13名の方が参加をされました。事後アンケートにおきまして、9割以上の方が「満足」と回答しており、また、約半数の方からは「1ないし2年以内に移住をしたい」との具体的な明示がございまして、実際に、今年度移住をした方がお1人いらっしゃいます。 今年度におきましても、昨年度同様、待機児童ゼロに向けた取り組みの一環といたしまして、担当部署と連携をしながら、保育士を対象とした移住体験ツアーを実施していくこととなっております。予定としましては、年内までに、12月までに2回程度の実施をいたしまして、1回あたり8名程度の募集をかけたいなと考えておりまして、できるだけ早く実施をし、新年度に移住をしての保育士が活用できるような形で進められればなと、担当としては考えております。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 保育士確保に、福祉部だけじゃなくて市全体、そして企画部のほうで、そういうすばらしい企画をして、保育士を確保してあげるっていうこと、本当に感謝です。 去年の移住体験の方とお会いすることがあって、お話しすることがありました。ちょうどこの方たちは白保での民泊だったので、民泊の方も一緒に料理をしたり、島を歩いたりという、そういう中の移住体験──そう密着することによって、島のよさがわかったり、保育園の中の深みがわかったり、そういうことで、やはり移住したいという要望を、私も実際聞いております。それが、すぐ、来年かとか再来年かという、去年の話ですよ──ということだったんですけど、やはり少し、1年後、2年後、自分の身の回りを整理して、そしてから、やはり移住をしたいという声が、去年もたくさんありました。 実際お1人、そういう方で、移住されたということは本当にうれしいことでありますので、ぜひこの体験は年内、本当に──1月、2月には、もう開園する施設がありますので、そこにはもう完成するので、やはりそういう体験を通して移住して保育士として頑張っていただけるということは本当うれしいことなので、ぜひ早目に取り組んでいただきたいと思います。 じゃあ、講座も、あと大庭学園のそういうことも、2期生募集ということで、福祉部のほうで、またさらに計画予定を入れて、今度の23日は説明会があるとおっしゃっています。その説明会も、今回は去年に比べて早いと、私は思っていますけど、去年は11月、12月のことで、農林高校だったり商工、八重校を回って、進路の先生と相談したときには、もうほぼ決まっていて、なかなか受け入れができないということと、もう3月には進路スタートしないといけない状況で、地域への周知も少しちょっと遅かったのかなと感じました。 でも、もう1期生募集が早目に決まっているんであれば、説明会も早く済ませ、そして募集を3高校に声かけるなど、そして、非常勤でいる保育士たちに声かけるなどして、やはりその講座に参加できるようにしていただくと、本当に25名枠の生徒が集まるんじゃないかなと思うので、またそれも福祉部のほうで、ぜひ頑張っていただきたいなと思います。ぜひよろしくお願いいたします。 保育士を、こうして講座だったり移住体験だったり、地元で確保するということは──今、保育士が足りないということで、認可園、いろんな公立保育園で、自分たちの保育士がどっかの施設に行くんじゃないかとか、そういう不安感もあって、奪い合いになるんじゃないと。保育士が足りないと、そういう状況になるんじゃないかという不安感もあるんですけど、今、石垣市でこうして計画してくれている施策の中だと、地元で地元の保育士が確保できるとなれば、そういう奪い合い、言葉悪いかもしれないけど、「こっち来たら」という、そういうこともなくなるんじゃないかなと。その施設施設なりで、保育士が自分のプライドと誇りを持って頑張れるんじゃないかなと思います。 やはり、そういうことの、奪い合いだったり、いろんなところに引っ張り合いだったりとかないためにも、今言う保育士の確保の、企画部だったり福祉部だったり、市全体が考えてくれると、それは解消されるような気がしますので、ぜひ地元の保育士の確保、移住体験での確保をぜひ頑張っていただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。 それでは、続きまして、保育園と幼稚園のあり方の再質問に入りたいと思います。 認定こども園のことの質問に対しては、先日、石垣涼子議員、そして井上美智子議員からもあったかと思いますけども、やはりそれは、市民、あと保護者だったりがとっても気になることだし、期待感、不安感がとってもあると思うんですね。それで、また保育の量が拡大、そして確保されるということのうれしさ、そして期待感、そういうこともありますけど、興味も結構あるんです。 そこで、幼保連携こども園と幼稚園、保育所の違いについてお聞きしたいと思います。お願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 幼保連携認定こども園と幼稚園、また保育所の違いについて。 幼稚園は、満3歳から小学校就学までの幼児を教育し、適切な環境を整え、心身の発達を助長するための教育施設でございます。保育所は、保護者が働いているなどの理由によって、保育を必要とする児童を預かり、養護と教育が一体となった保育をすることを目的とした児童福祉施設でございます。また、幼保連携型認定こども園とは、認定こども園法に基づきまして、教育施設、学校と児童福祉施設の両方の位置づけで教育と保育の両方が行われる施設でございます。 今回、公立の幼稚園及び保育所から移行を予定しております幼保連携型認定こども園とは、幼稚園の幼児教育と保育所の保育機能をあわせ持った施設として、また、地域子育て支援機能を有する施設でございまして、午前中の教育時間の設定とともに、保育を必要とする子どもたちに午後の保育を提供することができる施設となっております。さらに、地域における子育て支援を実施することとされておりますので、子ども・子育て支援新制度において、その普及を図ることとされている施設でございます。幼保連携型認定こども園は、保護者が就労している、していないにかかわりなく、つまり、保育を必要とする子も必要としない子も、3歳から5歳の子が同じ施設で教育、保育を受けることができる施設でございます。 その特色といたしまして、土曜保育の実施、また春休み保育、4月1日からの受け入れ実施、給食の実施。開園時間は、保育園と同じく7時30分から18時30分。保育料につきましては、所得に応じて設定いたしますので、これまでと変更はございません。また、5歳児の配置基準が、幼稚園基準の35人学級から、保育所基準と同等の30人学級となりますので、きめ細かな保育が可能になるかと考えております。 今後、公立施設から移行予定の幼保連携型認定こども園は、保護者にとっても、また子どもにとっても、メリットの大きい施設であると、そのように考えております。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 部長の答弁をパネルで確認という意味で、少しパネルを使わせていただきます。 認定こども園と市立保育園、保育所との比較ということで、真ん中のほうが認定こども園ですけど、1号認定、2号認定、3号認定とありますけども、1号認定は、4歳、5歳が、保育を必要としない子どもですよね。2号認定は、3、4、5の子どもたちが、保育を必要とする子どもが2号認定ね。3号認定は、ゼロから5歳までの……             〔何事かいう者あり〕 ゼロ、1、2の子どもたちが、保育を必要とする子どもたちが3号認定で、いいですよね。 そこで、幼稚園は、入園開始が4月9日から始まります。ところが、認定こども園は4月1日からです。市立保育園も4月1日から。 土曜保育は、幼稚園はなし。認定こども園は、1号認定の子どもたちは、保育を必要としない子どもたちはありません。保育所はあります。 夏休み保育は、幼稚園はありません。夏休みも春休みもありません。認定こども園は、夏休みも春休みも、保育園はあります。市立保育園もあります。 開園時間が、幼稚園は8時15分から12時15分、ほぼ4時間ぐらいですね。おおむねお弁当会があったりという感じがあります。しかし、認定こども園になると、7時半から6時半。今、市立保育園も7時半から6時半ということで、保育を行っております。1号認定の子どもたちは、認定こども園になっても市立幼稚園と同じで、保育を必要としない子どもたちは午前中ということですね。2・3号認定の子どもたちは、市立保育園と同じ。 ということになってくると、今、社会ニーズでお母さんたちが社会進出する、そして、子育ての環境が変わってきているということを考えたときに、幼稚園とか市立保育園、そういう……             〔何事かいう者あり〕 市立保育園とかいう時間的なことを考えたときには、認定こども園のほうが時間的にはいいということは、ここでもわかります。 しかし、もっとメリットを言うと、先ほど部長の答弁からもありました、市立幼稚園は35名を1人で見ています。しかし、認定こども園になると、30名を1人で見る。保育士にとっては、子どもを少なくして見るほうが目も届くし、配慮もやりやすいし、手もかけられやすい。ということは、5名の子どもたちが減ることによって、ここは、保育の内容が充実するということがわかると思います。 あと、保育園の子どもたちは、幼稚園の1年から小学校に入る、その環境が変わった中で、就学前というのは教育という形だから、それはスムーズに今までどおり行っていると思いますけども、やはり認定こども園になっても、それは継続──3歳から5歳、ゼロ歳から入っている子もいるので、ゼロ歳から5歳の子どもたちが継続で保育がされていて、それを、発達段階そして子どもたちの特徴、個性をわかった上で、小学校に送ります。そういうことをやると、小学校の先生たちも、この子どもたちの個性や特徴や欠点、利点などをわかると、かかわりの配慮がやりやすい。 ある親に言うと、保育所で4歳まで見て、1年幼稚園に行って、環境変わって、また小学校ということよりも、今、認定こども園の話があるんであれば、やっぱり5歳まで認定こども園に預けて小学校に上がるほうが、仕事している側としてはいいよねという話も聞いています。 しかし、不安としては、今までが「保育園から小学校に」という感じなことが、ニーズ的に余り知らされていない。 ところが、それを30年前からやっている保育園があるんですね、5歳保育を。もう社会ニーズ、保護者のニーズに応えたり、もう保育所の目標に掲げたりとかして。そうやっている保育園の先生たちに、ちょっと聞くことがありました。じゃあ、その不安は、かかわりをどんなふうにして小学校とやっているかということを聞くと、やはり、連携は小まめにとる。そして、小学校とのかかわりもカリキュラムの中に入れている。そして、子どもたちの交流、1年生との交流、先生たちの研修交流。その資料、個人個人に、いつも資料として、子どもたちの個人表とか児童表とかいうのが各園にあると思うんですけど、それも、やはり先生たちと連携をとって、それを送ったりとかしているから、「何も問題はありません」という話を聞くことができました。 多分、幼稚園も、そういうことは、やってはいると思います、1年だろうが2年……。私が保育園にいるときは、保育所から幼稚園に、幼稚園から小学校移行するときに、幼稚園の先生と連携をとって、その情報交換をするときがあります。そのときに、やはり、伝えたんだけど、そこで環境が変わって、「後退現象」と専門的に言うんですけど、子どもたちが確立されたものが少し戻って、おしっこ漏らしたりとか、環境が変わったおかげでそういうことがあって、幼稚園の先生から「ええ、「できる」と言ったのができてないよ、生活ができてないよ」ということのすれ違いがあったりとか、いうことの私たちの経験も一応はありました。 だけど、この「連携をとる」ということは、小学校だろうが幼稚園だろうが、大切なことだと、私は思うんですね。私たちが、小学校に移行させることの難しさというのがあったもんだから、幼稚園の先生といかに連携をとるかということで研究をしたこともあります。そういう思いで、子どもたちの育ちを本当に大切にして、就学前の子どもを守り、保育園に、小学校に行かそうということで、保育園は取り組んでいることがあったんですね。やっているという話を聞きました。 実際、私も、十何年、もう前になるんですけど、5歳児保育を。お母さんのほうから、幼稚園1年だけ行かすと食事が偏食があったり、そういうことになると、1年、幼稚園の給食がないところ行くと、またご飯が食べられなくなるかもわからないし、仕事もしているから、あと1年保育園で見てくれということで、4歳児の保育園の保育室の中に5歳児を2名入れて、そして見ていたんです。 そのカリキュラムも、やはり発達段階を追って、子どもたちのリズムに合わせて、ゆったりかかわったり、教育と変わらないカリキュラムをやるんですよ。やはり、それは何かといったら、この子に合った発達段階を追ってやるもんだから、急に入って、小学校に、ぼんと上げるわけじゃなくて。その子どもは今、学校の給食も好き嫌いなく食べれて、今中学校に入っているんだけど、そのお母さんは、「あの時に保育園で見てもらえなかったら仕事もできなかった」。そして、「好き嫌いもこうして──偏食になっていて、好き嫌いももう出て、大変だったかもしれない」という声も、最近たびたびお聞きすることがあるんです。 そういうことで、5歳児保育が保育園で見れているということも、不安はあるかもしれないけど、しっかりと、そのカリキュラムに沿って、発達段階を追って、そして、小学校との連携で交流、研修、それを重ねていくと、スムーズにいくんじゃないかということは、ある保育園の実績からして、私もそれは実感いたしました。そこに預けている親も「何を今さら」と。「今さら何で認定こども園、今さらなの」という話も少しありはしたんだけど、それ「今さら」は、今のニーズが今に変わって認定こども園に移行することになったよということの説明は、してはあるんだけど、もう親にとっては「何で今さら」という話をしていました。 そこで、今現在、預かり保育──もう前は、その保育を必要とする子どもたちのためにということで、幼稚園の預かり、やはり保育を必要とする子どもたちが、お母さんが働いているからということで、たくさんいたと思うんですね。預かり保育もやはり取り入れて、幼稚園、してきたんですけど、その預かり保育をもう停止する、新規募集を停止するということがあるので、新規募集を停止した場合に、じゃあ認可園の保育園では受け入れが可能なのか、そういうことの不安もあるので、そこの答弁を少しお願いしたいなと思います。 ○議長(知念辰憲君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 移行案作成に当たりまして、受け入れ枠の試算をいたしました。現在、石垣市における、保育を必要とする4歳児児童は、私立認可保育園に211名、私立幼保連携型認定こども園に19名、また事業所内保育施設に3名、公立保育所に89名、公立幼稚園型認定こども園に29名、合計351名の4歳児が在園している状況にございます。 私立認可保育園に在園する4歳児211名につきましては、同じ保育所で保育が継続できるよう、私立認可保育園へ協力・連携を依頼していくとともに、今後新たに創設されます私立認可保育園の5歳児の受け入れ枠が42名拡大すること。また現在、私立認可保育園の4、5歳児につきましては、年度途中に開園した施設がございます。その施設におきまして、定員に達していない状況があること。また私立認可保育園以外の──来年、5歳児140名ですね、公立保育所、公立の認定こども園、また私立の認定こども園につきましては、引き続き継続保育が可能となっておりますので、5歳児の保育の枠は確保される見込みとの試算になっております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) ありがとうございます。 じゃあ、それでは、教育委員会のほうにお聞きしたいと思います。 幼稚園の預かり保育は教育課程時間外ということですが、その保育内容について、教育委員会の部長のほうからお願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 設問にお答えいたします。 各園におきまして、教育課程時間外の教育活動と位置づけ、地域の実情に応じ、預かり保育年間指導計画を作成しております。 また、預かり保育の内容は、年間指導計画をもとに週案を作成し、保育的要素を大切にしながら、ゆったりとした、ゆったりと安心した環境の中で、学びや活動が楽しめるようにしております。 基本的には、教育課程内の指導計画で行われたことが、もう一度家庭的な雰囲気の中で、自由にできるような環境をつくることを目指しております。午前中の活動から午後の活動へと自然に移れるように促しております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) やっぱり保育内容は、保育園の環境づくりと似ているなということを、カリキュラムの内容をお聞きして感じました。やはり、保育を必要としている方が預かり保育をしていたということなので、認定こども園の時間帯、また先生のかかわりの中では関連してくるのかなということを感じました。 そういうことで、それでは福祉部長のほうに、ちょっとお聞きします。ちょっと休憩。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 4時05分                               再 開 午後 4時06分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。東内原とも子さん。
    ◆6番(東内原とも子君) 預かり保育をしていて、何で預かり保育が、やめたのっていう話を、ちょっとお聞きして、今、部長の答弁で理解ができたと思うんですけど、その中で、5歳児保育の設備ができていない認可保育園があるということで、もし認定こども園になった場合に、ちょっと困るねという話も、ちょっと聞いたんですけど、それは利用する側として調整とかいうのは、石垣のほうでやってはもらえるんですよね。             〔何事かいう者あり〕 わかりました。ありがとうございます。 教育委員会のほうに、移らさせていただきます。 現在、保育指針と幼稚園教育要領が変わってくるということでありますけれども、その幼稚園の教育要領を具体的にどう変わるかというのを、説明をお願いできますか。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 幼稚園教育要領は、教育基本法の定める教育の目的や目標の達成のため、学校教育法に基づき、国が定める教育課程の基準であります。幼児期の教育は、遊びを中心とした生活を通じて、生涯にわたる人格形成の基礎を培うことが基本となります。 幼稚園教育要領では5つの領域が示されています。 まず健康、人間関係、環境、言葉、表現という5領域が示されております。心身の健康に関する領域、健康、そして人とのかかわりに関する領域、人間関係、身近な環境とのかかわり、環境、言葉の獲得に関する領域、言葉及び完成と表現に関する領域、表現があります。これらをばらばらに指導するのではなく、さまざまな体験を積み重ねる中で、お互いを関連させながら、徐々に育むこととしています。 5領域には狙い及び内容があり、狙いは幼稚園教育において育みたい資質、能力を幼児の生活する姿から捉えたものであり、内容は狙いを達成するため指導をする事項であります。 例えば、領域、健康では、自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする狙いに対し、さまざまな活動に親しみ、楽しんで取り組むなど、指導内容として実践しております。 今回、教育要領が改定となり、平成29年3月31日に告示され、平成30年4月1日より施行されます。大きな特徴としましては、前文が挿入され、基本原則を示す総則の増量等が挙げられます。 また幼児期に育みたい資質、能力の明確化、小学校との接続として、5領域を維持したまま、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿が示され、主体的で対話的な深い学びの実現が求められております。 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿とは、1つ、健康な心と体、2つ目に自立心、3つ目に協働性、4つ目に道徳性、5つ目に社会生活、6つ目に執行力、7つ目に生命尊重、8つ目に豊かな感性、9つ目に言葉、最後10個目として数量や図形、文字、標識等への関心とあります。 これはあくまでも幼児の評価項目ではなく、あくまでも保育者が指導をする際に考慮するものであります。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 教育要領、保育指針も変わってきました。それぞれで研修なり先生たちの勉強を重ねないと、やはりそのかかわりというのは、今までみたいな形ではできないと思うので、ぜひこの研修も行ってほしいと思いますけど、この研修の計画とかいうのがありましたら、教えてください。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) お答えいたします。 これまでもさまざまな研修会等を行っておりますが、今後とも引き続き研修会などを実施しながら取り組んでいきたいというに考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 特に健康で変わったことというのは、食育のことが領域の中には入ってきたと思うんです。それは保育園のほうは、ちゃんと食育という形で、子どもたちと一緒に野菜を育てたり、園によっては米を植えたり、収穫したりとかいうことも含めて、実地体験をさせてということをやってきました。 もうそれも含めて、保育指針と、やはり教育要領を見合わせながら、研修会も取り組んでいただけたらと思います。 続きまして、3歳、4歳、5歳児の就学前の教育の考え方の取り組みについて、お聞きしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 3歳児、4歳児、5歳児の就学前の教育は、遊びを通して人とかかわりを持ち、成功体験や失敗体験などを繰り返しながら社会性を身につけ、規範意識を養い、生涯にわたる人間形成の基礎となる生きる力を育む教育と捉えております。 取り組みにつきましては、3年保育は就学までの3年間の長期的な見通しを持った教育課程の推進が図られるため、3歳、4歳児の育ちを5歳児へとつなげております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 先ほど市立保育園の3歳、4歳、5歳児の継続的な保育の流れを、自分の体験とか、今やっている保育園の例を挙げながらお話ししたんですけど、それでは保幼小の連携も大切と思うので、幼稚園としてはどういった取り組みをしてきたのか、お聞かせください。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) お答えいたします。 保幼小連携とは、市内に居住する就学前児童が、保育所や幼稚園、また認定こども園と、どこに在籍していても小学校との連携を通じて、幼児期の育ちを学びへとつなげていくことと考えております。 取り組みにつきましては、指定幼稚園に学びのアドバイザーを1名配置し、小学校校区内の連携体制を構築するため、施設を巡回し、連携活動の充実に努めております。 現在、7小学校区域内では、幼稚園教諭が中心となりまして、幼児、児童同士の交流や職員間の合同研修会等、連携を深めながら、幼児期の教育から小学校教育への円滑な移行を図っております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 合同研修会も行うということなんですけれども、保育も教育も一緒なんですけど、やはり職員同士の一貫性を持った目標を持って、子どもたちにかかわらなければいけないと思います。 それでは幼稚園教諭と保育士の人事交流をやったらどうかと思うんですけど、それについて答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) お答えいたします。 現在、石垣市立の幼稚園教諭と保育所の給与に関しましては、幼稚園教諭は教育職給料表、保育士は行政職給料と異なる給料表を適用しており、これまで幼稚園と保育所の相互間での人事交流は行われておりませんでした。 しかしながら、現在、石垣市立保育園、保育所のあり方検討委員会等におきまして、今後、幼保連携型認定こども園へと移行していくことが検討されております。今後、幼稚園、保育所、こども園の相互間での人事交流がスムーズに行えるよう、給料表の一元化とも合わせまして、幼稚園と保育所の所管事務の一元化について、関係課と調整をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 関係課と調整するということなんですけど、給料の問題もあるかもしれません。でも31年度からは、幼保連携認定こども園ということで移行が考えられております。 保育士も幼稚園の先生も、同じところで働く、同じことを共有して、子どもたちに一貫性を持ってかかわらないといけないので、質の向上とか、そして専門性の向上、やっぱりそれは人材確保として大切なことだと思うので、ぜひ半年、1年、保育園の先生と幼稚園の先生が人事交流をして、お互いのいいところを出し合って、子どもたちの保育、教育にかかわっていけるような体制は、ぜひ整えてほしいと思います。 もう一度、あらためて答弁をお願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 4時18分                               再 開 午後 4時18分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) お答えいたします。 先ほどもご答弁申し上げましたが、今後、幼稚園、保育園、保育所、そしてまたこども園との相互間での人事交流が、スムーズに行えるよう取り組んでいきたいと思いますが、例えば夏休み期間中の幼稚園教育の先生方が、保育所でのその人事交流等が可能かどうかも含めまして、検討をしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 夏休み期間中じゃだめだと思います。仕事として、人事交流をして、現場でやはり体制は整えてほしいと思うので、そこは夏休み期間とかこんな休みをしている子どものいないときの現場での交流は、私はなしだと思うので、そこは考えてもらいたいと思いますので、ぜひ私の言っていることを頭に入れて、ぜひ考えてもらいたいなと思います。 それでは、最後に教育部長のほうにも、教育の立場から認定こども園に対する…… 教育長。教育長のほうにも、はい、済みません。お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 教育長、石垣安志君。 ◎教育長(石垣安志君) では、東内原とも子議員のご質問にお答えいたします。 認定こども園についてということで、ご承知のように、昨年度より、町内において、あり方検討委員会において、市全体の子どもたちの就学前の教育、保育のあり方や幼保一元化の方向性など、いろいろと議論をしてまいりました。 これを踏まえ、去る7月の子ども子育て会議におきまして、今後の本市のあり方移行案を提案させていただきました。移行案では、今後は、既存の公立幼稚園、公立保育所を集約、再編し、公立においては主に幼保連携型認定こども園への移行となっております。 またその後、子ども子育てマザー会議意見交換会において、市の考え方や移行案をご説明するとともに、保護者や地域の皆様のご意見もお伺いいたしました。今回の移行案に際しまして、保護者の皆様からは東内原とも子議員からもありましたように、しっかりとした受け皿づくりの必要性、またこれまで取り組んできた保幼小連携の継続に対し、不安との声もたくさんお伺いいたしました。 教育委員会としましては、保幼小の連携については、引き続き学びの基礎力育成支援事業を充実させることを考えております。これにより、市内に居住する就学前の幼児が保育所、幼稚園、認定こども園、どこに在籍していても、小学校との連携を通して、幼稚園の育ち、また学びをつなげていきたいと考えております。 今後、市長部局、教育委員会において、しっかりと連携を取りながら、スムーズな幼保連携型認定こども園への移行に向けて取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 最後に、石垣市の考えとして、中山市長にも答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 幼保連携型の認定こども園につきましては、今、あり方検討委員会のほうでも素案ができあがりまして、それを含めてパブリックコメントを募集したところでございます。また各地域に回って説明をする中で、それぞれの地域の期待というのも、非常に大きいものがあります。 今、幼稚園の教諭また保育園の保育士の皆さんにつきましては、市のほうの採用試験におきましても、今のところ両方の資格を持っている方を受験資格という形で募集をかけております。 今のところは、保育園、また幼稚園という形で分かれてはおりますが、認定こども園を含めまして、移行する過程の中で、やはり人事交流、幼稚園の先生を保育園、保育園の先生を幼稚園、そういった方も考えていかないといけない。そういう交流も考えなければならないなというふうに思っています。 賃金と給与等についての課題等もありますけれども、そういったものもクリアしながら、石垣市の子どもたちがより良い環境で学べて、そしてまたしっかりと小学校まで上がるまでの就学前の学力も生活リズムも含めて、しっかりとした教育ができるように、体制を整えていきたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) ありがとうございます。時間がないので、次、環境のほうに移りたいと思います。 於茂登登山整備についてですけど、環境省や文化庁との手続や、石垣島気象台や沖縄県防災行政無線石垣中継所の担当部署とも調整する必要があるということですので、そのスケジュールについて簡潔に答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 市民保健部長、前底正之君。 ◎市民保健部長(前底正之君) お答えいたします。 今後のスケジュールであります。現在、於茂登岳一帯は私有地となっておりますが、平成7年6月に、登山道入り口付近につきましては、本市が維持管理と、そして頂上までの登山ルートは沖縄気象台と県が共同で維持管理を行う旨の三者協定を締結しております。 今後は、本市の関係部署になりますけれども、石垣島地方気象台及び県八重山事務所、こういうところと事務調整をしてまいります。 また国の動きとしまして、環境省、ことし7月に全国の国立公園を訪れる国内外の観光客に、多言語で周辺の動植物や地形を展示するビジターセンターの情報発信機能を強化するプロジェクトを発表しております。無料の公衆無線LAN環境を、本年度中に整備する計画となっております。 また文化庁におきましては、文化財を地域振興に活用する仕組みということで、文化財保護法の改正、これを、今、検討をしております。来年1月の法案提出を目指しているということで、本市としましてはそれらの動向も踏まえ、於茂登岳登山道整備及び案内板等の内容について、関係部署と調整してまいります。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) まずは於茂登登山に登ったことがあるか、中山市長にお聞きしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) もう大分前になりますけれども、登ったことはあります。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) ありがとうございます。副市長は7月15日、私たちと一緒に登山をして、視察までしていますので、どうだったか、ちょっと感想を短めでいいですので、ぜひ。時間がないので。 ○議長(知念辰憲君) 副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 東内原議員の再質問にお答えします。 登ったことがあるかということからですが、まず高校生のころに登りまして、先だって、東内原とも子議員とご一緒させていただきまして、ありがとうございました。 大変、雄大な景色が裏のほうで見えたんですが、リュウキュウチクが繁茂しておりまして、全景が見えるという、360度見えるというわけじゃなかったんで、ちょっと寂しいなというのと、議員がおっしゃっていた展望台の話がございますから、やはりそういうものを整備して、観光客の皆さんにも、八重山の宝、日本の宝でございますので、ぜひそういう眺望を楽しんでいただきたいというふうに思いました。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 少し時間、焦っていますけども、中山市長は、近々、於茂登岳に、登っていただきたいと思います。 今度の連休で、台風の後ということで、海に入れない方が於茂登岳登山をしたと。しかし、リュウキュウチク、アサヒナキマダラセセリの食草というのもわからず、周りが見えないということで、こうしてよけて入ったと。 その話を、私が、於茂登大好きな方に、いつも私の話を聞いてもらっているんですけど、その方から電話があって、そしてそういう守らなければいけないということを周知していないということで、逆に荒らされているよと。 展望台があることによって管理ができたり、そして目標を持って、きれいな海を一望できる、島を一望できるということがあれば、登りも楽しめるしっていうお話を、観光客の方もおっしゃっていたっていう話を聞きました。 そこには、やはり展望台があることによって、管理があったりすると、於茂登小学校の子どもたちも、何とか6年の卒業前には登っているんですけど、達成感だけ。何にも見えないから、ただ登った、「やー」と言って、登っておりて帰ってくるというのが状況ということを、少しお話を聞いたことがありますけれども、やはり展望台があることによって、やはり、今言う食草のリュウキュウチクが守られたり、登山道が道に迷わずスムーズに登れたりとか。 この登山道を登るときに、脇道に入ったらチョウを取る人たちがいて、これは密漁というんですか、そういうことのようなものをしているのも、この観光客が見たということを話しておりました。 だから、結局、守らなければいけないけど、守るためにただ置いとくと守れない場合もあるので、やはり利活用ということを踏まえて整備したり、展望台をつくったりして、これを管理するという方向に持っていくほうがいいのなと。 もうただ放っておくと、周りを荒らして、あっちこっちおしっこして、うんこしたりとかして、逆にそういうのがみだらな行動になると思うので、それをやはり守ってもらうためには、そういうのが必要かなと思います。 石垣 亨議員からもありましたロープウエーも含めて、やはり障がいのある方だったり、高齢者だったり、登りたいけど登れない。登ってもただ何も見えない。その於茂登の頂上に来て、達成感だけよりは、やはり島々が見れて、海の青さ、空の青さ、そしてきれいな緑、そしてにおい。もう体で、五感で、その自然を楽しめるという形がとれると思うんです。 だから、展望台は否定的じゃなくて、やはり環境保全という意味からして、それは考えてもらえたらありがたいなと思います。再度、部長に答弁を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 市民保健部長、前底正之君。 ◎市民保健部長(前底正之君) お答えいたします。 石垣市の大自然と、今回は於茂登岳の件ですが、その保全と利活用をどのように進めていくかということでございます。 現在、於茂登岳は、自然愛好家あるいは研究者が観察や研究を行っております。7月には神戸大学のほうで希少種を発見したということで発表をしております。 この県下最高峰で自然豊かな於茂登岳、これはやはりその市民が、日ごろから健康増進をかねて散策をする。あるいは自然の動植物に親しむ場となると、そういうものが必要ではないかと考えております。 また於茂登岳周辺には集落もあれば学校もあります。その子どもたちにとっても、身近な自然観察、野鳥観察、そういう学習の場とする必要もあるのではないかと考えております。 それで、集落からしますと、利用者がふえますと、駐車場の問題あるいは騒音の問題がいろいろでてきます。本件につきましては、近隣住民の方々、あるいは学校の方々とも意見交換を交わしながら、地域の方々にとって、地域振興にプラスとなるような取り組みをしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 展望台があると、時期によっては野鳥観察だったり、そういうことも取り入れられることができるんじゃないかなと、私は考えます。 それでは、子どもの視点から言うと、子どもの自閉症とか、そういう心の病がある子どもは、自然の中でのびのびと開放的に過ごすことによって、自分を出せるということもあるので、5歳の保育園の子どもたち、認定こども園に、もし認定こども園があれば、その子どもたちが沖縄県一高い山に登るという経験も、その中から自然の中で開放できるという意味も含めて、ぜひ展望台、そして案内板、そして整備などはぜひ行ってほしいと思います。 そこで最後に、市長に、もう一度、於茂登岳に対する設置や整備などについて、答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 於茂登岳は県内最高峰、また私たちの住んでいる島であるということで、島の人たち、島の出身者、もう各地で暮らしている出身者の方々にとっても、於茂登岳はという名前を聞くと、いろんな郷愁があるものだと思っております。 ぜひその展望台につきましても、管理運営をしっかりとできる体制、そしてまた自然環境等にもしっかりと配慮をした形で、於茂登岳自体が観光の一つのツールとして使えるように、また島の人たちがいろいろな記念日とか、先ほどありましたように小学校の卒業式とか、そういう折々に登山をして楽しめることができるように整備する方向で、ぜひ検討させていただきたいと思っています。 ○議長(知念辰憲君) 東内原とも子さん。 ◆6番(東内原とも子君) 於茂登岳の整備、展望台設置の期待をいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(知念辰憲君) 以上で、東内原とも子さんの質問は終わりました。 これで本定例会における予定の一般質問は全て終了をいたしました。 それでは、明日午前10時、再開することとし、本日はこれにて散会いたします。                               散 会 午後 4時35分...