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  1. 鹿児島県議会 2020-06-15
    2020-06-15 令和2年企画建設委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ………………………………         午前九時五十九分開会        ……………………………… ◯宝来委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから、企画建設委員会を開会します。  本日は、土木部及び工業用水道部の審査であります。  初めに、土木部長及び工業用水道部長の総括説明を求めます。 2 ◯兒島土木部長(併)工業用水道部長 令和二年第二回県議会定例会に提案しております土木部関係の所管事業の主な経過等につきまして、お手元に配付しております提出議案等の概要に基づきまして御説明申し上げます。  一ページをお開きください。  三月議会以降、土木部所管の主な経過等につきまして御説明申し上げます。  まず、道路関係でございますが、高規格幹線道路につきましては、国の今年度予算において、東九州自動車道鹿屋串良ジャンクションから志布志間の今年度中の供用に必要な事業費が確保されたところであります。また、本年三月には、南九州西回り自動車道の伊集院インターから美山インター間のうち約二・三キロメートルについて国土交通大臣から西日本高速道路株式会社へ四車線化の事業許可がなされたところであります。  地域高規格道路につきましては、北薩横断道路の鹿児島空港から野坂インター間の約十四キロメートルについて、溝辺道路として、今年度から事業に着手したところであります。また、都城志布志道路の末吉道路及び有明志布志道路につきましては、今年度中の供用を予定しております。今後とも高規格幹線道路や地域高規格道路の早期供用に向け、国と一体となって整備に努めてまいります。  資料にはございませんが、平成十八年度から整備を進めておりました藺牟田瀬戸架橋につきましては、八月二十九日から供用を予定しております。この供用により、甑島の上甑島、中甑島、下甑島の間の陸上交通ネットワークが形成されることとなり、医療体制や災害応援体制の向上、観光業や水産業の振興など地域の発展に寄与するものと期待しております。  二ページをお開きください。  老朽化対策につきましては、橋梁やトンネル等の道路施設について、計画的に点検や補修を行ってまいります。  河川関係でございますが、新川、万之瀬川など河川改修事業等を進めてまいります。寄州除去につきましては、新たに創設される緊急浚渫推進事業債を積極的に活用し、河川断面が著しく阻害され、治水上、緊急性が高い箇所から対応してまいります。  水防災意識社会再構築協議会の取組につきましては、県においてホットラインの運用や洪水浸水想定区域のさらなる指定に向けた検討などを実施してまいります。  土砂災害対策につきましては、砂防事業や急傾斜地崩壊対策事業等により、土砂災害危険箇所等の整備を進めてまいります。  三ページを御覧ください。  ソフト対策として進めております土砂災害警戒区域等の指定につきましては、令和二年五月末現在で、県全体で二万百八十一か所の土砂災害警戒区域と一万二千二百七十五か所の土砂災害特別警戒区域を指定したところであり、今年度も引き続き必要な区域指定を進めてまいります。
     次に、港湾関係でございます。  鹿児島港におきましては、マリンポートかごしまにおきまして、国が先月末から新たな岸壁のケーソン据付工事を開始するなど、国際クルーズ拠点の運用開始に向け、鋭意、取り組んでおります。県といたしましては、本県の観光振興に寄与するクルーズ船の受入れ環境整備は重要な取組であると考えておりまして、観光需要の回復に備え、受入れ環境整備を着実に進めてまいりたいと考えております。マリンポート入口の交差点改良工事につきましては、交通管理者との協議を終えたところであり、今後、工事に向け手続を進めてまいります。  鹿児島港本港区エリアまちづくり事業につきましては、三月二十六日に予定しておりました事業者公募の開始を当面二か月間延期することとしておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、民間事業者の公募に向けた提案内容の検討に支障が生じていることから、さらに当分の間、公募の開始を延期することとしたところであります。公募の開始時期につきましては、同感染症に係る諸情勢を見ながら、民間事業者の御意見等も踏まえ総合的に判断したいと考えております。  その他港湾整備のうち新港区につきましては、平成二十三年度から進めてきた整備が今月末には完了する予定でございます。  臨港道路鴨池中央港区線につきましては、国において明日十六日から橋梁工事に着手する予定でございます。また、新たに旧南港区のスクラップを取り扱う企業一社と令和四年度末までに谷山二区に移転することで先月末合意したところでございます。  その他の重要港湾や地方港湾につきましても港湾機能の向上を図るため、防波堤等の整備を進めてまいります。  四ページをお開きください。  屋久島空港の滑走路延伸につきましては、令和二年一月から二月にかけまして実施しましたパブリック・インボルブメント、いわゆるPIの回答内容を取りまとめた後、透明性、公平性及び客観性等の観点から、PI評価委員会において、PI活動を評価していただき、その評価結果を踏まえて滑走路延伸に係る基本計画を確定したところでございます。今後は、環境影響評価などの手続を進めてまいります。  街路事業につきましては、霧島市の都市計画道路新町線など四路線の整備を進めてまいります。  県営住宅につきましては、鹿児島市の松陽台第二団地におきまして、これまで百七十二戸を整備しており、引き続き十六戸の建設をしているところであります。また、その他の県営住宅につきましても、設計や改善工事等を進めているところでございます。  空き家対策につきましては、かごしま空き家活用促進事業におきまして、昨年度実施したかごしま空き家活用コンテストに提案された優良なアイデアの実現に要する経費等を支援することといたしております。  また、空き家対策啓発等支援事業におきましては、空き家対策に取り組む市町村に対し、専門家を派遣するなど支援を行ってまいります。  建設産業担い手確保・育成・定着促進事業につきましては、担い手確保支援といたしまして、人件費助成や高校生等を対象とした各種説明会、また、育成定着支援といたしまして、建設事業者を対象とした各種研修会を実施することとしており、六月一日から県内建設業者から人件費助成に係る申請を受け付けております。  五ページを御覧ください。  今年度が最終年度となります防災・減災、国土強靱化のための三か年緊急対策につきましては、県におきましても、洪水氾濫を防止するための河道掘削等に重点的に取り組んでいるところでございます。  次に、六ページから七ページにかけて平成三十年、令和元年及び二年の災害復旧状況について、五月末現在の状況を取りまとめております。  平成三十年災につきましては、残る二か所の一日も早い復旧に向け取り組んでまいります。  令和元年災につきましては、国の採択を受けた七百三十八か所におきまして、順次工事を発注しているところであり、引き続き一日も早い復旧に取り組んでまいります。  令和二年災につきましては、大島支庁瀬戸内事務所北薩地域振興局等の管内において二十一か所の被害報告があり、早期復旧に向け、順次、災害査定等の作業を進めてまいります。  また、今月三日からの大雨により十島村の中之島におきまして、大規模な災害が発生したところでございます。土木部におきましては、十島村からの災害時相互応援協定に基づく要請を受け、村道等の被害状況調査を目的とした応援チームを六月九日から十一日までの期間で派遣したところであります。今後も十島村の早期復旧に向け、支援してまいります。今後とも防災対策に万全を期するなど、災害に強い県土づくりを進めてまいります。  以上で、土木部関係の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 3 ◯宝来委員長 土木部長及び工業用水道部長の総括説明に対する質疑については、県政一般でお願いいたします。  県政一般の調査につきましては、まず、特定調査から行います。  土木部の特定調査は、新型コロナウイルス感染症に係る対応状況についてであります。  監理課長の説明を求めます。 4 ◯野下監理課長 新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的として、土木部においては、水際対策をはじめとする様々な取組を実施してきたところです。今回その主な取組状況を取りまとめましたので、お手元に配付しております資料に基づきまして、御説明申し上げます。  初めに、港湾・空港関係(水際対策)についてでございます。  一ページをお開きください。  (一)実施状況についてですが、県管理の港湾・空港において、三月二十三日からサーモグラフィーによるスクリーニングを、四月二日からは非接触型体温計による検温を順次開始しております。また、四月二十日からは体温が高い乗客に対しまして、滞在先や連絡先などの聞き取りを行うとともに、特に離島地域においては、後日、市町村が電話により体温や体調についての追跡調査を行っております。このほか、港湾及び空港のターミナル、旅客待合所などにおいて、ポスターの掲示や館内アナウンスなどによる注意喚起を実施しております。  次に、(二)緊急事態宣言の解除を踏まえた措置につきましては、先月二十五日に緊急事態宣言が解除されたことを受け、県境を越えて移動する方の増加が見込まれることから、六月一日から水際対策を強化しております。  (三)離島の水際対策の強化、こちらのア、水際対策の強化の概要にございますとおり、非接触型体温計で検温を実施している五か所において、市町村と連携し、人員をさらに増やし、機材を追加するなど対策の強化を図ったところです。このほか、感染症防止対策の徹底を呼びかけるポスターを新たに掲示して、さらなる注意喚起を行っております。また、追跡調査は引き続き継続して実施してまいります。  二ページをお開きください。  県管理の港湾・空港における水際対策につきましては、県管理港湾・空港における水際対策の実施状況を地図上で示しております。対応を行っている機材や実施主体ごとに色分けをし、開始日を記載しております。  次に、三ページを御覧ください。  サーモグラフィー等の設置状況については、六月一日の委員会の際に資料要求のありました、設置状況等を各空港・港湾別に一覧にした資料でございます。非接触型体温計の台数の欄及び人員体制の欄について、色づけをしております箇所が今回対策を強化しているところでございます。  次に、道路関係のこれまでの対応状況と現状につきまして御説明申し上げます。  四ページをお開きください。  アの県管理道路につきましては、道路情報板を利用して移動自粛等の呼びかけを表示しております。表示内容としましては、四月二十一日から五月三十一日までの期間、県境付近において「都道府県をまたぐ移動は自粛を」と表示し、その他の地域におきましては「不要不急の外出は自粛ください」と表示しております。六月一日以降につきましては、「感染防止対策に努めましょう」に変更して表示しているところです。また、県境をまたぐ国道などにおいては、五月一日から五月三十一日までの期間、「県をまたぐ移動はお控えください」と表示した看板を県境付近に設置したところです。なお、この看板は六月一日に全て撤去しております。  次に、五ページを御覧ください。  イ、国管理道路につきましても、県管理道路と同様、道路情報板を利用しまして移動自粛等の呼びかけを表示しているところでございます。  ウ、高速道路につきましては、道路情報板に加え、ホームページやテレビ、ラジオなどでも同様の呼びかけがなされたところです。  六ページをお開きください。  サービスエリア等の休憩施設におきましては、店舗入り口やトイレなどに移動自粛のお願いポスターの掲示、テナントにおきましては、時短営業や営業休止の対応がなされました。  エ、道の駅につきましても、施設を管理する市町村に依頼し、レストランや売店、トイレ等にポスターを掲示しているところです。なお、道の駅の営業につきましては、各施設管理者であります市町村の判断により対応がなされますが、五月三日から六日までの大型連休中におきましては、全施設の閉鎖、レストランや売店等の一部施設を休業、時短営業などの対応がなされました。六月八日現在で四つの駅で一部施設の休業、五つの駅で時間を短縮して営業しているところです。  七ページを御覧ください。  次に、河川、砂防、公園関係についての三密対策を取りまとめております。  まず、河川・海岸におけるこれまでの対応状況と現状につきまして、御説明申し上げます。  河川や海岸等におきましては、多くの利用者が集まって人が密になる環境が生じないよう、関連施設の閉館や国や県が管理する河川・海岸等において、利用自粛を呼びかける看板の設置を行ったところでございます。県及び国が実施した具体の実施状況を地図上に示しております。  八ページをお開きください。  砂防におけるこれまでの対応状況と現状につきまして御説明申し上げます。  砂防関係としましては、国の桜島国際火山砂防センターでは、感染拡大防止のため二月二十八日から休館しておりましたが、五月十四日の国の本県に対する緊急事態宣言解除決定を受け、五月十八日から開館したところです。  九ページを御覧ください。  都市公園におけるこれまでの対応状況と現状につきまして御説明申し上げます。  四月七日に緊急事態宣言が七都府県に発令され、四月十六日には対象区域が全国に拡大されたことを受け、四月十八日からバンガローなどの宿泊施設や遊具等の一部施設を利用休止するとともに、県外居住者の公園利用自粛要請や催物等の自粛要請を行いました。五月四日には特定警戒都道府県とされた十三都道府県以外の都道府県においては、社会経済活動の維持との両立に配慮した取組に段階的に移行していくこととされ、五月七日から宿泊施設や遊具等について、県内居住者に限り利用を再開し、五十人以下の比較的少人数の催物等の開催を可能としました。五月十四日には緊急事態宣言の区域が全国から八都道府県に縮小されましたが、県内居住者のみの利用は継続し、催物等の開催については屋内百人以下、屋外二百人以下と条件を緩和したところです。五月二十五日には緊急事態宣言が解除され、六月一日から六月十八日までは五つの都道県を除く県外居住者の利用を可能とし、催物等についても屋内では定員の五〇%以下、屋外では十分な対人距離の確保と条件を緩和したところです。  県立都市公園の現状としましては、一つ目に、窓口対応として公園職員のマスク着用や消毒液、飛沫防止パネルの設置等を本年二月から行っております。二つ目に、県外者対応として、五つの都道県からの来園自粛についてホームページや看板による周知を行っております。三つ目に、園内対応として三密を避けた行動を呼びかける看板・ポスターの設置や園内放送の実施、職員巡回時の利用者への声かけなどを実施しております。  次に、住宅関係につきまして御説明申し上げます。  十ページをお開きください。  まず、(一)県営住宅入居者への感染症対策の周知につきましては、県営住宅の入居者に対して、チラシの掲示などにより感染症予防の注意喚起を行っております。  次に、(二)県営住宅家賃の減免につきましては、新型コロナ感染症の影響により収入が著しく低下した県営住宅の入居者に対する家賃の減免を実施しているところです。この減免は、低下後の収入月額に応じて最大家賃の二分の一を減額する現行の制度を適用するものでございますが、今回新型コロナ感染症の影響を受けた方については、速やかに対応できるよう申請を受理した月から適用し、また、添付書類の一部を簡略化する取扱いを行っているところです。実績につきましては、六月八日時点で五十七件の申請があり、うち五十五件を承認しているところでございます。  次に、(三)離職者や大学生等に対する県営住宅の一時提供についてでございます。  新型コロナ感染症の影響により、現住居から退去せざるを得なくなった離職者や大学生等に対し、緊急的な住まいのセーフティーネットとして、県営住宅の空き家を一時的な居住の場として提供できる取扱いを行っております。許可期間につきましては、いずれも原則として三か月で、一年まで更新可能としております。家賃につきましては、一般の離職者については収入に応じた家賃を徴収し、大学生等については入居後三か月は家賃を徴収しない取扱いとしております。周知につきましては、県のホームページ等を通じて広く情報を提供しており、大学生等への一時提供については、県内の各大学等に対して個別に今回の支援措置の内容についてメール等で情報提供したところでございます。実績につきましては、六月八日時点で申請はないところでございます。  十一ページを御覧ください。  最後に、公共事業関係につきまして御説明申し上げます。  (一)工事及び業務の対応については、国からの通知や緊急事態宣言を受けて、その都度、各地域振興局、市町村及び関係団体等へ通知し、適切な対応に努めているところであり、感染拡大防止に向けた対応を行うとともに、受注者から申出がある場合は、一時中止の措置や適切な設計変更をすることとしております。五月二十五日の全国の緊急事態宣言の解除後においても、引き続き感染拡大防止対策を徹底した上で、経済の下支えとなる公共事業を推進するよう通知したところです。  (二)工事及び業務の影響については、これまで一時中止及び工期を延長した工事が九件、業務が七件で、現在は全て再開もしくは完了しております。一時中止などの理由については、工事では校舎解体工事において、学校の臨時休校に伴い、生徒の学用品が持ち出せず着工できなかったことや、業務では県外の受注者から在宅勤務の申出があったことなどが主な理由となっております。これらの一時中止などの措置を講じ、工事費を増額した件数は工事で二件のみでした。また、業界団体への聞き取り結果では、感染拡大防止対策を行った上で工事を進めており、工事の施工に大きな支障はないとのことでした。  以上が土木部における主な取組状況となりますが、今後も地域の感染状況等を踏まえ、適宜速やかに対応してまいります。以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 5 ◯宝来委員長 以上で説明が終わりましたので、質問や御意見等がありましたらよろしくお願いいたします。 6 ◯酒匂委員 これからいろいろな質問等が出ると思うんですが、早めに一件確認したいことがあります。十二日でしたかね、新型コロナウイルスの感染者が鹿児島市で一人発症した。経済活動のための数値目標(鹿児島モデル)というのを作ったわけですよね。これを見ますと、感染経路不明者数一名以上となっています。ですから、この基準に合致してしまうということがありまして、我々議員は、これは一体どうするんだろうかというところがあるわけですよ。  翌日からはディスカバー鹿児島キャンペーン事業も始まって、受付もありますので、現実的な対応をしていくしかないだろうとは思うんですが、一応基準は基準であるものですから、その後、何らか議論がなされているのかどうなのか。その状況を教えてください。 7 ◯野下監理課長 先週金曜日ですかね、新たな感染者が出たという情報は得ておるところですが、それに伴ってどういう対応をするかというのは、現在のところはまだ承知していないというか、指示等は伺っていないところでございます。以上でございます。 8 ◯酒匂委員 はい、分かりました。いいです。 9 ◯下鶴委員 三ページに、サーモグラフィー等の設置状況を示していただいておりますが、その中の港湾、特に出発口で設置等を行っている場合の対応についてお伺いしたいと思います。  水際対策をやっていく上で、まず乗るところでやるというのは非常に合理的だと思っているんですが、一方で、例えば、各港の出発口で高温の方が検知された場合にどういう取組をされているのか伺いたいと思います。というのが、出発口で高熱があるということが分かったと。当然、島に行くときには、こういうふうに行動を気をつけてねとか、受診先のお話とかするんでしょうが、一方で、せっかく出発口で分かっているのに船の中で広がってしまったら、出発口で検知した意味合いというのがそがれちゃうのかなと思うんですね。ですので、例えば、この区画にいてくださいねとか、最終的には運航事業者の判断になろうかと思いますけれども、そこのところの今の取扱いを少し教えていただきたいなと思います。 10 ◯黒川港湾空港課長 港湾における水際対策についてのお尋ねでございます。  港湾につきましては、基本的に事業者さんが、出発口で非接触型体温計などを用いて水際対策を行っております。そのやり方についてです。まず、検温いたします。そして三十七・五度以上ないことを確認して、スタンプを押してもらいます。それをもって発券しているというのが一つの事例でございます。  もう一つは、鹿児島港の鹿児島高速船ターミナルでの話なんですけれども、発券をした乗客が乗り込みに際して、ここはサーモグラフィーを介して検温いたします。サーモグラフィーで体表温が高い乗客の方がいらっしゃった場合は、船会社に連絡いたします。まずは船会社が乗船をお控えいただくようにお願いいたします。それでも乗りたいという意思がおありであれば、区画を区切って隔離する、そういう措置を取って対応していると聞いております。以上です。 11 ◯下鶴委員 分かりました。今の対応は妥当だと思います。というのが、区画を区切ったりしないと、せっかく出発口で検知した意味合いがなくなってしまうので、その辺は今後とも見ていただければなと思います。以上です。 12 ◯おさだ委員 十ページの住宅政策について、少しお尋ねさせていただきます。基本的な認識ですけれども、僕はこの政策というのはすごく評価できると思っていますが、そもそも入り口として、鹿児島県内に県営住宅が全体的に何戸数あるのかと。この政策を進めていく中で、地域性も出てくるわけですけれども、全体的な戸数に対しての今の空き屋率を教えていただけませんか。 13 ◯高崎住宅政策室長 県営住宅の戸数と空き家についてのお尋ねでございます。  四月現在の県営住宅管理戸数といたしましては、約一万二千戸ございます。それから空き家の状況ですが、待機者とか政策空き家等を除いた純粋な空き家の戸数で申し上げますと、約一千戸ほどございます。割合にすると、九・九%ということになります。以上でございます。 14 ◯おさだ委員 今、一千室ぐらい空いているということで、出たり入ったりもあったりするので、基本的にはおおむね毎年九%から一〇%ぐらいなのかなと思ってはいます。そういう中で、収入が著しく低下した県営住宅入居者の家賃を最大二分の一減免するということなんですけれども、人によっても収入というのは変わってくるわけですよね。十五万円の人もいれば三十万円の人もいるわけだから。しかし、県営住宅ということで平等性を持って二分の一でやっているわけです。減免の申請が五十七件だったんですけれども、これが実際に、どういう方々がどういう理由で申請をされたのかというところが一つある。  それと、五十七件のうち五十五件、二件は受理されていないということですけれども、その辺の理由を教えていただけませんか。 15 ◯高崎住宅政策室長 減免の対象となった方の理由と残りの二件のことについてのお尋ねでございます。  まず、五十五件につきまして、主にどういった方々かということを申し上げます。まず職種でいいますと、パートやアルバイトを含む被雇用者の方、こういった方々が全体の八割を占めております。そのほかが自営業者の方となってございます。また、業種的に見ますと、運輸業、タクシーとか貸切りバス、そういったところの方々が一番多くて、これが五十五件のうち二十三件ございますので、四割がそういう方々になっております。次に多いのが飲食サービス業、いわゆる飲食店ですね。その次に多いのが生活関連サービス業となっておりまして、それぞれ例えばコロナの影響で勤務日数が減ってしまったとか売上げが減ったとか、雇用者ですから給与の引下げにあったとか、場合によっては解雇されたとかいった方もございます。そういった方々が対象になっているということでございます。  それから、もう一点の御質問の五十七件申請があって承認済みが五十五件というのは、まだ手続中ということでございまして、今後、承認される見込みであるということでございます。 16 ◯おさだ委員 そうしますと、今後、それらの承認をされていくわけですけど、これは僕の見方で申し訳ないけれども、恐らくこの新型コロナウイルスというのは、経済的な話で言うと終息までに三年から五年は間違いなくかかると思う。今こういう住宅政策を打っているわけなんですが、僕は、これからまた住宅に入居される方がいたり、あるいは入居されている方でこれから経営的に厳しい状況に追い込まれる、会社が倒産してくるということが起こって、本格的なボディブローということで効いてくるのではないかという見通しをしています。  そうしますと、時期の話なんだけれども、この令和二年三月十三日から実施しているが、今後この期間というのをいつぐらいまで考えていくのかということについて、分かる範囲で結構です。僕はこの期間は若干長くしてもいいんじゃないかと思っています。そういう価値観なんですけど、どう受け止めていますか。 17 ◯高崎住宅政策室長 減免の対象者に対する取扱いの期間という御質問でございます。  今回の減免につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による理由で申請された方につきまして、具体的には申請された当月から早めに減免を開始しましょうという取扱いでございまして、通常の減免の制度ももちろんございます。収入が著しく低下した方については減免というのは可能でございます。さらに言いますと、新型コロナウイルス感染症の影響によって収入が減少したという理由が明らかであれば、期限は特に設けていないところでございます。 18 ◯おさだ委員 大事なことは、普通の生活ができなくなっていること。三食食べられないという方々も出てきている。まずはやはり衣食住。住の話で、これは一般企業でいうと、今、国が第二次補正予算で家賃支援をしているわけですよね。そうすると、やはり県営住宅、市営住宅というのも含めて、私はこういう政策をせっかくうたっているわけでございますから、短期的なことじゃなくて中長期的なビジョンの中でと。入居率のこともあるんだけれども、今度は減免しない形になってくると空き家率じゃなくて滞納者が増えてくるんじゃないかと。滞納者というのは要するに払えない状況、払いたくても払えない方々が出てきたときに、やはり徴収率については、また行く行く話をしないといけない。今日は話しませんけど、そういったことまでつながってくるので、そのことはしっかりとお願いしたい。  あわせて三番目に、離職者や大学生等へ県営住宅を一時提供と書いています。僕らのイメージとしては、県外に出ていくイメージしかないけど、そうじゃなくて、例えば県外の宮崎、熊本から鹿児島大学や鹿児島国際大学あるいは第一工業大学に来ると。また、県内には専門学校があるわけです。大学生等とは、専門学生とか短大生を含めてという認識でいいのかというのが一点。  併せて申し上げますと、せっかくこういう政策をしているのに実績はないんですよね。実績がないことに対して、これだけの周知でいいのかということなんですよね。ですから、そこについてどういう受け止め方をしているかということ。短大生、専門学生等へもお知らせと書いていましたね。この実績がないということは、要するに相談すらないということですかね。それについて、お答えいただけませんか。 19 ◯高崎住宅政策室長 まず、大学生等につきまして、どういった方々が対象になるのかという御質問でございました。  大学生等でございますので、県内に在学していらっしゃる大学、それから、短期大学、専門学校等ですので専修学校も含めて対象にしているということでございます。  それから周知についてでございますが、先ほども申し上げましたけれども、県のホームページに掲載しているほか、大学生等につきましては、個別に大学等に直接今回の支援措置の概要についてメール等で情報提供して、学生さんからの相談があれば、県のホームページにこういった取扱いを掲載しているということをお伝えいただく形でお願いしているところでございます。また、県の広報テレビ番組とか県政かわら版、こういった広報媒体も通じまして、取組内容を広く県民に周知したところでございます。ただ実績がないというところにつきましては、しっかりと因果関係といいますか原因を整理できているわけではございませんけれども、今お住まいの賃貸住宅を出て県営住宅に入るというのは、相当に大変な状況だろうと思っております。そこに至らないための措置が、例えば各大学で独自の給付金制度ができてきているとかあるいは授業料減免をしたりとか給付型の奨学金ができたりといった緊急支援が行われつつあるというところがございますので、全住居を退去せざるを得ない事態、ここまでは至っていない状態じゃないかと考えているところでございます。 20 ◯おさだ委員 ぐだぐだ申し上げてもいけないから、まとめて要望させていただきます。一つは室長がおっしゃるとおりで、鹿児島県としてはこういった政策をいわゆるセーフティーネットみたいな感じでうたっていると。できればここに来ないのが本当はいいわけですよね。ここに来るということは、窮状だと。本当に厳しい状況の方々の受皿として、いわゆる「一時提供」という言葉が入ってくると。しかし、同時に、先ほどの一万二千戸に対する一〇%の空き家率の話なんですけど、どこの県営住宅が空いているかという情報が分かっていないと僕は思うんですよ。だから、県のホームページで、どういう形で掲載しているのか。例えば、離島の方々は鹿児島市に来て生活するということはなかなか考えにくいのかなと。やはり鹿児島市内の学生さんは鹿児島市内がテリトリーであり、霧島市の人たちは霧島市のテリトリーがあって、それに対して住宅全体の一万二千戸に対する一〇%の空き家率があると。どこが空いていて、どこに入ればいいかということはしっかりとわかるように。ホームページに出しています。しかし、実際に応募したら、うちの地域では空いていなかったということがないように、ミスマッチが生じたらいけないということもまた考えていると思うんですけど、きめ細かくそういったことをしながら、最後になりますけれども、私は、この二番、三番については、もともと否定的な話じゃなくて、こういった政策を県がすることはすごく評価していますから、このことについてもっと啓発しながら、少しでも使い勝手がいい形でしていただきたいということを要望して終わります。以上です。 21 ◯森 委員 すみません。関連して、一点だけお聞きいたします。  今の(三)新型コロナ感染症による離職者や大学生等へ県営住宅の一時提供についてです。今おさだ委員がおっしゃったようにセーフティーネットとして非常に大事な部分、私もこれに気づいてお聞きしたときにやはり実績がまだありませんということでした。今資料をいただいても引き続き実績がないということです。今言ったように利用者がなければ、そういう対象者がいなければそれはそれでいいことなんですが、先ほどお話の中で、これをもし受ける方がいらっしゃった場合は相当に大変な状況なんだろうというお話が出ました。原則三か月ですが、延びることもあると。この方々が出るというときは、引っ越して、次の住居に住まなきゃいけないですよね。この方々が出るときの退去費用の考え方について、教えていただきたいと思います。 22 ◯高崎住宅政策室長 一時入居から退去する際の費用についてのお尋ねでございます。  今回の一時入居については、公営住宅の目的外使用ということで、緊急的、一時的な入居と考えてございます。退去時、通常は、入居者に修繕費用等の負担部分を決めておりますので、その費用については頂くことになっておりますが、今回の措置、一時入居につきましては、退去時の修繕等の費用は頂かないこととしております。
    23 ◯森 委員 再度確認ですが、離職者の場合は期間が最長一年六か月までとなっておりますが、そこまではかからないという認識で、今お聞きしました。ただ、先ほどあったように、この新型コロナウイルスの影響次第では、今後こういった期間をもう少し延ばさないといけないだろうと。まだ新型コロナウイルスの影響が色濃く残っている状況で、出なさいというのは酷だと思うんですが、今後、もし期間を延ばした場合にも緊急措置なので退去費用はないという方向性で、現時点で、考えているのか教えてください。 24 ◯高崎住宅政策室長 委員御指摘のとおりでございまして、今のところ、それぞれの事情で入居の時期を延ばさないといけないということになった場合でも、退去の際の修繕の費用は頂かない取扱いと考えております。 25 ◯森 委員 ありがとうございました。  では、先ほども出ました港湾空港関係の水際対策について、若干教えていただきたいと思います。  一覧を頂きましたとおり、特に空港、当初からサーモグラフィーを設置して、設置箇所を移動したりしていろいろ工夫をして対処してきていただいたと思います。  そこで、教えていただきたいんですが、サーモグラフィーを使った場合と非接触型体温計を使った場合では、運用上どちらが運用しやすいのか。また、どちらが水際対策に適しているのか、それとも変わらず対応できているのか。その辺りをまず教えてください。 26 ◯黒川港湾空港課長 水際対策に用いるサーモグラフィーと非接触型体温計の特徴について、御説明いたします。  非接触型体温計は、おでこに体温計を当てて計測するので、数字そのものが体温として出てまいります。それで白黒はっきりいたします。ただ、一人一人御協力をいただきまして立ち止まって体温を計るということになりますので、降りる方が少なければ対応ができるんですけれども、人が多くなると対応者を二人あるいはそれ以上増やさないといけない、そういう事態が生じてくるというのが非接触型体温計の特徴でございます。  サーモグラフィーにおける検温ですけれども、画面を見ます。体温が高い方につきましては、温度が表示されますので、その方にお声かけして対応していくことになりますので、人数が多くなるとサーモグラフィーの対応というのが有利です。ただ、サーモグラフィーの性能によるんですけれども、体温そのものを表示しているかというと、体の表面、体表温を表示している場合もございますので、サーモグラフィーはそこら辺を少し注意しながら取り扱っていかなければならないのかなと。ただ、もう人数が多くなれば、サーモグラフィーでの対応がやむを得ないのではないか、サーモグラフィーのほうが効率的ではないかと考えております。以上です。 27 ◯森 委員 ありがとうございます。  また一部では、非接触型の対応ですと、かなり一人一人に近づいて対応しなければならないので、万が一、新型コロナウイルス感染症にかかっている方がいた場合を想定して、いろいろな防護対策も取ったり大変なことがあるということもお聞きしています。そういうこともある上で、当初、いち早くサーモグラフィーを入れた場所、また移動した箇所もあります。今のお話ですと、人数が多くなればサーモグラフィーのほうが有効ではないかということでしたが、今後、人数が多くなる流れになっておりますが、サーモグラフィーの台数を増やしていない原因を教えてください。 28 ◯黒川港湾空港課長 サーモグラフィーは三月から三台導入いたしました。三台しか導入できなかった理由というのが、当時サーモグラフィーを入手することが非常に困難であり、県の試験研究機関等を探して、そこから借りて設置したという経緯がございます。そして、三月の補正予算で新たにサーモグラフィーを購入するということで認めていただいた。ただ、それを購入するにしても、製造までになかなか時間がかかる、約二か月かかるということでまだ導入できていないというのが実情でございます。  サーモグラフィーの導入に関しては、それこそ現在借りているサーモグラフィーをお返しした上で、使える分を替えるということでございます。これ以上増えるかというと、今後、どういう体制になるのか、もう少し使える台数あるいはお借りできる期間が長くなるかどうかということも考えつつ、対応してまいりたいと考えております。 29 ◯森 委員 では、確認ですが、今もし手に入るのならば、サーモグラフィーを使用したいという意図で動いているということでよろしいんでしょうか。 30 ◯黒川港湾空港課長 サーモグラフィーの導入につきましては、購入した三台が間もなく入ってくる予定でございますので、それも生かした上で活用していきたいと思っています。  お借りできているサーモグラフィーの返却状況も踏まえて、今後導入できるところはあるか、あるいは、乗降客の推移、そういう点も踏まえながら検討していきたいと思います。 31 ◯森 委員 先日、企画部交通政策課でも、各新幹線の駅、空港合わせて四台、全部サーモグラフィーを設置しているという話もありました。  以前からずっとお話を聞いていた十島村の村長さんとお話したときに、三月には手に入らない。ただ、我々は全部の島に設置したいんだということで動いておりました。そうしましたら、先ほど二か月程度かかるということでしたが、五月にはもう七台導入したということでお聞きしました。先日の新聞にも載っておりました。これは何としても設置したいということで七台を手に入れたということでした。  県が遅れている状況は予算的なものなのか、それとも手に入らないという状況があるのか、どちらが問題になっているのかを教えてください。 32 ◯黒川港湾空港課長 サーモグラフィーの導入につきましては、三月に補正予算で計上したところでございます。  現在、購入したサーモグラフィーというのが港湾関係で三台、それと、先日、企画部のほうでお話があり、新たにサーモグラフィーを三台買ったということで、計六台購入しております。そういうことで予算的には、台数を手に入れたところでございますけれども、現状、離島の空港は七空港ございます。あと、港湾等もございます。全ての水際対策を網羅するというところはまだ予算的には非常に困難でございますので、やはり、非接触型体温計を併用しながら使えるところは使っていく、あるいはお借りできるところは借りていくという対応を取らざるを得ないと考えております。 33 ◯宝来委員長 暫時休憩します。         午前十時 五十分休憩      ────────────────         午前十時五十二分再開 34 ◯宝来委員長 再開します。 35 ◯森 委員 答弁ありがとうございます。  これからいろいろなサーモグラフィーを設置する、しない等はありますけれども、今後の予算措置も含めた計画等があれば教えてください。 36 ◯黒川港湾空港課長 先日の委員会の中で、それこそ水際対策の強化ということで、六月一日から、当面、六月いっぱいということでお話を差し上げました。ただ、現状、水際対策をいつまでやるのかというところはまだ定まっていないところです。今後の感染の状況あるいはそのほかの状況も踏まえて対応していかなきゃならない。そういう中で職員の負担を考えると、やはり少し委託ということも考えざるを得ないという方向もありそうです。  また、非接触型体温計あるいはサーモグラフィー、その使い分け等も考えていかなければならないと思います。その中で、より効率的、そして水際対策として強化できるものがあれば、そういったものの中で検討していきたいと考えております。以上です。 37 ◯森 委員 ありがとうございます。  最後に、先日、公明党を代表して松田県議の質問の中でも出させていただいたんですが、水際対策としては今できることを一生懸命、早い段階から準備をして対応していただいています。できることをやるという意味で、発熱の疑い、また実際に体温が高い方に声かけをしているんですが、今後やはり人数が多くなっていく中で、今回のように鹿児島市でも突然感染者が出ましたという話があったとき、これがやはり離島で出たらかなり大きな影響がある。医療機関等の状況も含めてですね。  先日申し上げたが、例えば、大阪ではQRコード式で自分たちで情報をつかめるようなシステムを利用していたり、これから国もアプリを使ったりだとか、他国でもいろいろな方法をしていきますけれども、鹿児島県としては、今行っている水際対策以外の部分の御検討を進められているのかどうか、今進めている部分だけでも構いません、教えてください。 38 ◯黒川港湾空港課長 先日、公明党の代表質問の中でもございましたとおり、大阪府での取組、それこそQRコードを使った追跡調査というのをお聞きしたところでございます。我々も庁内で、そういう追跡調査なるものはできるのかということも出てきた。例えば、離島に船で行く場合、乗船名簿を書きますので、仮に離島で発症した場合、その方を追うことができるのではないかというのが一つ。それと航空機の場合、これも乗客名簿を記載いたします。一度離島に入ってこられたお客様が発症して、その後どうなったかとなると、そこをつてに追跡調査できるのではないのかという話もありました。  そういうことも踏まえまして、現状では、空港に降り立つ中で、三十七・五度以上あった方について聞き取りを行いまして、その後の体調等を調査していくということで対応していると考えています。以上です。 39 ◯森 委員 ありがとうございました。  これは要望になるんですが、今おっしゃったようにあらゆる名簿等も使ったり、とにかくスピードが大切かと思います。そういった意味では、QRコード読み取り式のものであれば、本人たちがすぐ何か起こったときに情報を得られて対応が取れるというスピード感が違うかと思います。今後も、そういったスピード感も考えた上でのいろいろな対策を考えていただければと思います。以上です。 40 ◯ふくし山委員 すみません、一点だけお尋ねします。  今いろいろこれまでの経過、対応について御説明がございました。当分の間、継続されるものあるいは状況で見直しがなされているものとあるわけです。それぞれの対応の在り方について、今後、撤去するのはいい。では、今度は設置をする場合、看板にしても何にしても、県境の注意を促すもの等はどういった場合に設置するとか、一旦中断している対応をどういった場合にまた始めるということは、全体として整理がされているかどうか、お聞かせください。 41 ◯徳留道路維持課長 ただいまの御質問の中に看板ということがございましたので、資料にあります中の看板の一つとして御答弁申し上げます。  道路情報板での周知ということにつきましては、それぞれ緊急事態宣言あるいは変更があったときに、国土交通省が道路管理者の中で国としてはこういう対応をしますと、都道府県等に対しても一緒にやりましょうという依頼等がございました。それを踏まえまして、四月二十一日からそういう周知をしたり、六月に入りまして少し方向を変えたりとしております。  今後、周知等につきましては、一体となって動く必要もあるかと思いますので、この道路情報板につきましては国の動きと連携しながら対応していきたいと考えております。 42 ◯ふくし山委員 看板の場合そういうこともあると思います。私が思うのは、第二波というのかどうかよく分かりませんが、後から単発であちこち発生したときに、もしかしたら鹿児島県に集中して発生するかもしれないし、宮崎であったり熊本であったりすることもあるわけです。そういうときに、国の指示ということになるのかどうか。例えば、鹿児島県がどういう状況になったときにどういう手だてをするということが一定程度、今回のやつを教訓にして整理ができていないといけないんじゃないかと思うわけですね。新たな感染者が一名出て、また十一名になりましたけれども、十名であっても、しかも県外の方からの感染であったということが分かっても、結果的には、全国と同じような行動を取ったわけです。だから、そういったことも踏まえて、私はこれからの対応の在り方というのは、本当にそれでいいのかということがあると思うんですよね。今回それぞれやっぱり地域によっても違う。ですから、県境を越えることの考え方もそれぞれがどういった状況になったときに、ここの部分はこういったことをお願いをしましょうとかいうことが整理がされていないんだろうかというのが少し気になるわけですね。そうしないと、次に何かあったときに、国の指示待ちとか、どこかで決めないと行動できないとかということになりかねないということもあるのでお聞きしたわけですけれども、どうなんでしょうか。 43 ◯兒島土木部長(併)工業用水道部長 今、水際対策といいますか、そういうことが発生したときの対応ということでございます。先週、新たな感染者が発生するまでは、もうこれで鹿児島県内は拡大はないだろうということで、いろいろな経済対策等々を検討してきたところでございます。  これまでにつきましても、県外移動自粛という中で、東京や福岡辺りで感染者が多いということで、県外をどうするかといったときに福岡を含めてどうするのか、それとも熊本、宮崎を含めてどうするのかとか、いろいろそういう議論がございました。特に出水とか志布志とか県境の辺りは、生活圏が一緒だということで、一緒くたにしてほしくないという意見がある一方、やはり県外ナンバーが入ってきたときには非常に緊張したという住民の方々の声がありましたので、やはり、その辺の取扱いについては、県で一律に決めるわけにいかなくて、全国の様子を見ながら行ったところでございます。  今後の動きにつきましては、やはり、今、委員おっしゃいましたとおり、県独自でどういう方針を立てていくのかと。今までは拡大方向で議論してきましたので、改めてそういうものも含めて庁内で議論していきたいと思っております。 44 ◯ふくし山委員 分かりました。全体にすぐに網をかぶせるといったようなことだけではなくて、それぞれ個々のところの対応で処理ができるものであればそういったことも必要になるんじゃないかということもありますので、ぜひ整理をしておいていただきたいと思います。以上です。 45 ◯宝来委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 46 ◯宝来委員長 ほかにないようですので、特定調査に関する質問等はこれで終了いたします。  ここで、暫時休憩します。         午前十一時 一分休憩      ────────────────         午前十一時 一分再開 47 ◯宝来委員長 再開します。  それでは、委員会の中で出された質疑の経過を踏まえまして、報告については当席に御一任をいただきたいと思います。  ここで、換気等のため暫時休憩いたします。  再開は、十一時十分からといたします。         午前十一時 二分休憩      ────────────────         午前十一時十一分再開 48 ◯宝来委員長 再開します。  次は、県政一般に係る一般調査についてであります。  ここで、港湾空港課長から屋久島空港滑走路延伸に係る取組について、発言を求められておりますので、これを許可します。 49 ◯黒川港湾空港課長 屋久島空港滑走路延伸に係る取組につきまして、御説明いたします。  資料の一ページを御覧ください。  経緯についてでございます。  昨年の八月に滑走路延伸及びエプロン、ターミナル地域の配置について基本計画(案)を公表し、その後、PI活動として、十月にPI実施計画書を、十一月に関東─屋久島間の需要予測結果や概算事業費を公表し、今年の一月から二月にかけて基本計画(案)などについて意見募集を行いました。先月十九日には第三回PI評価委員会を開催し、二十五日に基本計画を確定したところです。  二のPI活動についてでございます。  PI活動は、公共事業の透明性、客観性の確保や住民と関係者との円滑な合意形成を図ることを目的として、昨年九月から今年の五月にかけて実施しました。基本計画(案)などに関する情報を提供し、住民の意見を広く集めたところ、二千百七十七通の回答があり、このうち約九割の方々から「滑走路を延伸するほうがよい」との回答をいただきました。これらの結果を踏まえ、第三者機関であるPI評価委員会において、PI活動が適正に行われ、意見が集約できたとの評価をいただきました。  三の滑走路延伸の取組についてでございます。  PI評価委員会の評価を受け、PI活動により住民の合意形成が図られたと判断したことから、県として滑走路延伸基本計画を確定し、引き続き事業化に向けた取組を進めることとしております。  なお、今年度は、環境影響評価の手続の着手あるいは現地での測量等を実施する予定としております。  資料といたしまして、二ページに滑走路延伸基本計画、三ページにはPI実施記録書から抜粋したPI活動の総合評価を添付しておりますので、お目通しください。  以上で、屋久島空港滑走路延伸に係る取組についての説明を終わります。よろしくお願いいたします。 50 ◯宝来委員長 この件に関しまして、御質問等はありませんか。 51 ◯ふくし山委員 結果的に二千百七十七通の回答があって、約九割の方々が延伸するほうがいいと回答されたという御説明がありました。  おおむね皆さん賛成していただいたということだと思うんですけれども、幾らか危惧されることとかそういったことについての御意見などはなかったのかどうか。具体的にあって何らかの対応をされたということであれば、そのことについてお示しいただけませんでしょうか。 52 ◯丸山空港対策監 九割の方々が、滑走路延伸に対して賛成、あと一割の方の御意見といたしましては、環境や観光客の受入れ体制に対する懸念といったものがございました。  環境につきましては、これから環境影響評価を進めてまいりたいと思います。その中で、環境に影響のないような配慮を行っていきたいと考えております。  また、受入れ体制につきましても、オーバーツーリズムの問題というのは屋久島観光の一つの課題であると考えておりますので、県と屋久島町、それと地元の住民等と一緒になって考えてまいりたいと考えております。 53 ◯ふくし山委員 はい、ありがとうございました。  環境影響評価をこれからされるということですけれども、このPI評価というこの手法において、そういった懸念をお示しの方、心配しておられる方々には、その辺の説明はされるものなんですか。そこを少し教えていただけませんか。 54 ◯丸山空港対策監 今、PI活動については終わったんですが、これから環境影響評価の手続を進めてまいります。その中で、まず最初に方法書という、環境影響評価をこのように進めますというものについて縦覧をいたしまして、住民の皆様の意見を聞いたりとか、あと、現地で説明会を実施して直接意見を伺ったりとかしながら環境影響評価の進め方についても検討してまいります。 55 ◯ふくし山委員 そうですね、それはそれでいいんです。私が知りたかったのは、約一割の中にそういった意見があった場合に、今後こういったこともしますよという何らかの連絡なり、何かそういった意見交換みたいなのがあるのかなと思って、なければないでこれからやっていくということでいいんですが。PI評価という手法の中でそういったことがなされるものかどうか、知りたかったんです。 56 ◯黒川港湾空港課長 PI活動というのは、住民の合意形成ということで、ひとまずここで一区切りついたというのが今回のPI活動でございます。  今後、一割の方、依然として滑走路延伸に対して疑念を持っているあるいは不安を持っている方がいらっしゃいます。今度は、例えば、環境影響評価の手続の中での説明があったりとかあるいは用地に対しての説明を御不満に思っている方については用地説明会での説明、事業化そのものについての話であれば事業化についての説明、やはり、いろいろな場面で丁寧な説明をしていくことになると考えております。以上です。 57 ◯ふくし山委員 はい、分かりました。おおむね皆さんが賛成していることでもありますので、事業がスムーズに行くことを願うわけですけれども、その辺はせっかくですから機会があったら丁寧に御説明をして差し上げたほうがいいのかなと思って、お尋ねしたところです。結構です。ありがとうございました。 58 ◯宝来委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 59 ◯宝来委員長 ないようですので、この件は終了いたします。  次に、そのほかの県政一般の質問をお願いいたします。 60 ◯藤崎委員 何点か、お尋ねいたします。  昨日から鹿児島地方も局地的に相当雨が降っているわけでございます。昨年の七月を思い出しますと、七月一日でしたかね、豪雨災害がありまして、あのとき河川砂防情報システムに県民の期待が集まり過ぎまして、情報が欲しいときにサーバーがダウンするということがありました。その後、皆様、何か代わりの情報はということで国土交通省の河川砂防情報システムに頼ったりとかそういう場面がありました。あの後、恐らくアクセスが集中してもサーバーがダウンしないよう、システムの改修が行われたかと思うんです。去年の七月当時は、例えば、一分間に何アクセスまで大丈夫でしたけど、こうなったのでダウンしました。その後、改修してアクセス集中に耐え得るようになりましたと、何か比較できる数値等がありましたら、改修状況も踏まえて教えていただければと思います。 61 ◯瀬戸口河川課長 河川砂防情報システムの対応についてでございます。  委員おっしゃいましたとおり、昨年、システムにアクセスが集中いたしまして、少し見られない状況があったということでございます。  河川砂防情報システムにおきましては、パソコン画面とスマートフォン画面がございます。パソコン画面は非常に容量が大きいものでございまして、このシステムを開いたときに、スマートフォン画面に誘導するような画面を設定しまして、極力サーバーに容量がかからないように工夫したところでございます。  それから、これはもともとが危機管理課のシステムを使っています。危機管理課は、例えば、ヤフー株式会社と災害協定等を締結しまして、外部のウェブサイトなどを利用して閲覧できるように工夫をして対応しております。 62 ◯藤崎委員 少し復唱させていただきますが、では、今、アクセスすると、パソコンの方はパソコンで見られるようにしていただいたと。スマートフォンでアクセスした人はできるだけスマートフォン専用サイトのほうに誘導するようにして、それを分散することによって昨年のような集中したアクセスがあっても耐え得るだろうということ。それから、ヤフーと協定を結んでいる関係で、外部サーバーも予備で利用しながら、そういった集中的なアクセスに備えていますということでよろしいんでしょうか。 63 ◯瀬戸口河川課長 委員おっしゃったとおりでございます。
    64 ◯藤崎委員 はい、分かりました。また、今から出水時期でもありますので、十分に備えをしていただければと思います。  引き続きまして、資料の六ページ、災害復旧状況についてということでございます。平成三十年度災、令和元年度災、それぞれ見比べますと、令和元年度災は、被災箇所も被災金額も多く、現在における復旧率が三三・二%ということになっております。先般、私は、昨年、甲突川水系の上流の郡山で被災した箇所を全箇所見てまいりました。十四、五か所あったうちの十二か所ぐらいは終わっていて、あと三か所ぐらいがまだ現在進行中の状況が見て分かったんですけれども、まだ復旧が完全に終わっていない現在進行中のものが、不測の大雨等により被害を受けたときのその後の予算措置を含めて、対応の考え方について教えていただければと思います。 65 ◯瀬戸口河川課長 災害復旧の施工中に被災した場合の対応ということでの質問でございます。  今現在、まだ昨年度の災害で三割ほどしか完成していないということで、今、鋭意災害復旧施工中でございます。近々完成のものもあるとは思いますけれども、万が一、工事中に被災等が拡大した場合は、また国の災害査定等により、申請いたしまして災害復旧対策事業として認めていただく制度もございますので、そういうもので対応してまいりたいと考えております。 66 ◯藤崎委員 これだけ完成率がまだ低い状況を考えますと十分そういうことが考えられますので、各現場を抱えていらっしゃいます地域振興局には、それぞれ柔軟な対応を御連絡していただければと思います。  次に、寄州除去についてお尋ねいたします。この五年ほど甲突川水系の支流を見ておりますと、寄州除去が遅れているがために、そこが崩れて災害復旧工事になったという非常に残念な状況の箇所を何か所も見ております。目先の数百万円以内で済むような工事をけちったために、後から数千万円の工事をしなきゃならんという場面を二、三か所、私も現場として遭遇しております。よくあるのが川の蛇行場所に近いところの寄州が原因となって護岸が崩れ、削られ、護岸の上の市道が崩れるという状況あるいは越水して田畑のほうに行ってしまうという状況があります。この寄州除去につきましては、治水上、緊急性が高い寄州除去ということは確かにあるんですけれども、私が遭遇した場面はいずれもそんなに大規模な場所ではないんですよね。そういった、ちょっとした工事をすれば後から災害復旧工事にならないのにという場面を幾つも見ていますので、その辺の考え方の整理状況を教えていただければと思います。 67 ◯瀬戸口河川課長 寄州除去についてでございます。  寄州除去につきましては、昨年度よりも予算を増額して対応しているところでございます。  箇所の選定につきましては、地域振興局等で現場を確認する、あるいは地元からの要望が強いところ等を現場で確認いたしまして、そういう断面を阻害している割合の大きいところ、治水上、緊急性の高いところを現場を確認しながら除去を行っているところではございます。委員おっしゃるように、例えば、蛇行部分でたまって、なかなかそこまで手が回っていないところもあるかもしれません。そういうところにつきましても、地域振興局で現地を確認いたしまして、早めに除去して対応できるように努めていきたいと考えています。 68 ◯藤崎委員 確認しますが、昨年度よりも寄州除去の予算が増えているということですので、我々は期待を持って地域振興局に要望に行ってよいということでしょうか。 69 ◯瀬戸口河川課長 寄州除去につきましては、昨年度九億円を七億円増額いたしまして十六億円で対応しているところでございます。例年よりも多くの箇所と延長で対応できると思っておりますので、寄州除去につきましては対応できる箇所がかなり増えるものと考えております。 70 ◯藤崎委員 分かりました。ぜひ、多くの皆様からの要望箇所に対応していただければと思います。以上です。 71 ◯下鶴委員 私からは二点です。  まず一点目は、部長の総括資料の三ページ、クルーズ船の受入れ環境整備について、一点お伺いをいたします。  このクルーズ船をめぐる市場状況というのは、当面、新型コロナの影響で厳しいものになるかと思います。その中で、クルーズ船社の投資判断というのも当然にこの新型コロナの影響を受けてくるものと考えます。  そこでお伺いしたいのが、今、新たな岸壁を造って、そして新たな旅客ターミナルということなんですが、たしか新たな旅客ターミナルに関しては民間の船社が資金を拠出して、その代わりに優先しようというスキームだったかと思います。  そこでお尋ねしたいのが二点ありまして、一点目は、この件に関して先方から何らかの変更の意向だとかそういう連絡は入っていないのかどうかということ。  そしてもう一点は、お金の流れですね。新たな旅客ターミナルを建設するときに、拠出している民間船社が独自で発注して造るものなのか、それとも民間船社から何らかの財源を県が受けて、県が発注して造るものなのか。そこのところを少し整理させてください。 72 ◯黒川港湾空港課長 現在のクルーズの状況についてでございます。  委員おっしゃるとおり、クルーズの運航状況は全く止まっている状況でございます。なかなか新型コロナウイルスで、先の見えない状況、クルーズ船社、民間企業がどのように今後クルーズを動かしていくかというところも、現在、状況が見えないというのは確かでございます。  そういった中で、我々は、鹿児島港で国際クルーズ拠点を整備する。相手方がロイヤル・カリビアン社でございます。そこと協定を結んで、令和四年に向けて一緒にやっていこうということです。県は駐車場を造り、国は岸壁を造る、ロイヤル・カリビアン社はターミナルを造るということで話が進んでいます。  このロイヤル・カリビアン社の状況なんですけれども、こういう厳しい状況の中でございまして、今、先方からは、状況的に少し時間がかかるという懸念を、示されているところでございます。そういう中で、我々としては、やはり将来のクルーズの需要に対応する、いつかはこういう時代からまた元に戻るということがありますので、しっかりと対応していきたいということで、国も岸壁を整備し、県もそれに伴う施設を整備しているという状況でございます。  そして、整備の状況でございますけれども、基本的に民間が造るクルーズターミナルですので、民間主導でやります。県が予算を受け入れて県が造るという代物ではございません。民間のほうで、それこそ地元の企業を使って設計したり、地元の企業を使って建設したりして建物を造るという枠組みでございます。以上です。 73 ◯下鶴委員 ありがとうございます。  二点目確認した理由は、先に県が造って当てにしたお金が入ってこないと大変ですよねというところの確認を取ったわけですが、これに関しては民間の資金で、民間で発注するということが確認できたので、そこのリスクはないのかなということは思うわけです。  一方で、先方からスケジュール感についての懸念が出ていると。これは、むしろ今の市況を考えると当然のことだと思うんですよね。ですので、今後どうなるかというのは推移を見てみないと分かりませんけれども、当然、岸壁とターミナルはセットで使わないと、共有しないといけないものですから、そこを今後しっかり注視していただきたい。これは要望として申し上げておきたいと思います。  続けて、一般質問でもやりましたけれども、知事さんのマニフェスト、指宿スカイラインの無料化を実現しますということに関して、具体的にどういうことを検討して、どういうアウトプットが出てきたんですかということを整理させていただきたいと思います。  つまり、マニフェストで掲げたからには、それぞれ時系列を追って、どの段階でこれをこう検討した結果こうなった、次はこれをこう検討した結果こうなったというのが当然にあるはずです。いつの段階でどういうことをどういう会議なりで検討して、そして、その時点でどういう結論を導いているのか。そこを時系列を追って教えていただきたいと思います。 74 ◯木佐貫道路建設課長 今、指宿有料道路について御質問がありました。  少しおさらいになりますけど、指宿有料道路につきましては、平成二十八年第一回定例県議会におきまして、同意議案を承認いただき、III期区間のETCの設置、山田インターのフルインター化、II期区間の線形改良、のり面対策等々を認めていただき、それに着手するということで、まず平成二十八年度から始まっていきました。  その年の七月に三反園知事が当選されまして、執行部といたしましては、まさに議決いただいた事業計画について、具体の検討を進めていたところなんですが、マニフェストで無料化という話もございましたので、そこで一旦作業を休止いたしまして、選挙後に先の方針をいろいろお諮りしたというのが実態でございます。  そこで、再度、ETC設置の必要性、山田インターのフルインター化についての地元からの御要望等々いろいろございましたので、そういった状況について、再度検討し、議決いただいたものを実施しなかったらどうなるかということもいろいろメリット・デメリットを検討いたしました。それにつきまして、整理を行った上で、庁内のコンセンサスを得たところであります。  本会議の下鶴委員の質問にもあったと思いますけど、必要な事業を行った上で無料化するということになっておりまして、基本的にそのことは変わっておりません。その後、無料化までの間は何もしないのかということもございました。当然、III期区間は進めていきまして、II期区間につきましては、利用促進策としていろいろな施策、工事を行ったり、昨年十月から料金を百円に下げて、利用促進を図ってまいりました。コロナの影響等もありまして、大分交通量等も減ってございますが、今の段階としましては、必要な事業を行った上で無料化するということが、時系列の中で決めてきたところでございます。 75 ◯下鶴委員 今、II期区間、III期区間のお話もありましたので申し上げます。指宿スカイラインはII期区間、谷山インターから頴娃インター間の約三十キロ、そしてIII期区間、山田インターから鹿児島インターの約三キロになっているわけですが、通行台数、通行料収入共にほぼ一〇〇%、九五%以上がこのIII期区間、山田料金所であります。  したがいまして、恐らく知事のマニフェストに何を期待されたかというと、II期区間の値下げじゃなくてIII期区間の無料化というのを普通は期待するわけですね。ただ一方で、今のII期区間とIII期区間の収支を見てみますと、いわば山田料金所で上げた収入を、II期区間の維持補修、改修に回している状況ですので、II期区間の有料道路事業議案にある工事内容をどう見直すかというのが、イコールIII期区間をいつ無料化できるか、これはもう不可分一体、リンクした話なのであります。  今、課長からもありましたし、私も今まで何度も部長から答弁いただいて、このII期区間の事業内容の見直しを進めているということなんですが、四年たったわけですね。このII期区間の事業内容の見直しというのはどういう見直し作業をかけていて、四年たった今どこまで到達しているのか。ここをぜひ示していただきたいと思います。 76 ◯木佐貫道路建設課長 III期区間につきましては、当初の計画に基づき、フルインター化とETCの設置を粛々と進めております。  II期区間につきましては、老朽化したのり面があって、すぐにも壊れるようなところがございました。平成二十八年当時は、実際二か所ほど壊れて通行止めもありまして、そういった箇所を緊急性をもって順番に進めております。線形改良につきましては、今のところ検討も行っておりません。のり面対策につきましても、工法を簡易にして、コスト縮減を図りながら、トータル的なコストを抑えながらやっているところでございます。併せて、料金収入を増やすことが無料化に近づくということで、III期区間も、コロナ前は料金収入が結構増えておりましたので、そういったことを逐次検討しているところでございます。以上でございます。 77 ◯下鶴委員 今、II期区間、III期区間の話がありますが、鹿児島県道路公社の経営をざっと申し上げますと、大体年間二十八億円収入があって、そのうちの二十七億円以上が山田料金所における料金収入ですけれども、II期、III期の通常の維持補修、鹿児島県道路公社の方々の人件費等々を引いて、おおむね十六億円、ほかの工事に回せるお金があるという状況であります。  したがいまして、今、III期区間の山田インターのフルインター化、ETC設置、これはたしか足して五十二億円ですから四年あればペイするわけですね。  やはり、一番検討しなければならないのは、繰り返しになりますけれども、どこまで二期区間の維持補修をやるか。これと知事のマニフェストに期待されているIII期区間の無料化、これはもう不可分一体なんですよね。  改めてII期区間の事業内容の見直しについてお伺いしますけれども、知事のほうからどこまでやれ、もしくはいつまでに結果を出せ、こういう指示は、普通に考えたら、マニフェストを守る気があるんだったら出すはずなんですよね。この辺りの中身の話なのか、もしくは中身は分かっている土木部の皆さんに任せるからいつまでに自分のところに持ってこいと。どちらか出ていないんですかね。そこを教えていただきたいと思います。 78 ◯木佐貫道路建設課長 今、下鶴委員がおっしゃるとおり、鹿児島県道路公社全体の収支は、おおむね十億円ぐらいが建設費、また償還金に回せるという実態がございます。そのお金をどう使っていくかということなんですが、今現在はIII期区間のフルインター化、ETC化等々、また、II期区間ののり面対策をやってお金を借りながら収入と合わせて事業を進めているという実態でございます。  確かに、無料化、線形改良のお話がございますが、委員の意見もありますし、また反対に「もう少しやりなさい」といった地元の声もございました。県議会議員の中でも、本会議の中でいろいろな議論がございますので、そういったことを含めながら私どももいろいろ検討しているところでございます。今のところ申し上げられるのは、必要な事業を行った上で無料化するという方針で協議を進めているというところでございます。 79 ◯下鶴委員 今、課長がおっしゃるとおり、そもそも二十五年、料金を取るというのが議会を賛成多数で通っているという一つの民意があり、また、その後に当選された三反園知事が無料化を実現しますと。これも一つの民意で、様々な民意があるわけですよ。県議も五十一人、今五十人いて様々な意見があって、議論をやってもらったり比較衡量する、これは当然のことなんですね。  ただ、今伺ったのは、知事のほうから土木部ないし課の皆さんにII期区間の工事をここまでやりなさい、もしくは中身は任せるからいつまでに結論を出しなさい、この指示というのが来ているのか、来ていないのか。そこをお伺いしたいと思います。 80 ◯木佐貫道路建設課長 私どもも庁内のコンセンサスを得る中で、今、委員もおっしゃられました議会の対応、地元の要望、今どこまで進んでいるとか、償還計画上はこういう考えになりますよという話も逐次庁内でいろいろと話をしているところでございます。私どもはまだそういう状況を説明しているというのが今の状態でございます。 81 ◯下鶴委員 この件の最後に、部長に伺いますね。期限は知事から切られているんですか、切られていないんですか。 82 ◯兒島土木部長(併)工業用水道部長 指宿有料道路の状況につきましては、知事に逐次話をしていまして、まさにII期の区間の線形改良をどうしますかという御相談もしております。その中で、線形改良区間にやはりのり面対策をしないといけないところがあるということで、それをどうするかということについて、まだ我々が答えを出し切れないところがございます。そういうことで、まだ知事には最終的な結論までは説明できていないというところでございます。 83 ◯下鶴委員 少し質問と答えがずれているんですよね。つまり、私が聞いているのは、知事からどういうオーダーが来ているのか。これは私自身の考えかもしれませんが、約束を本当に果たそうするのであれば、今るるおっしゃっているII期区間をどこまで工事するかは、いろいろな考え方があるかと思います。ただし、やはり、ここまでに結論を出したいから、ここまでにちゃんと問題を上げてきてよというのが普通なんじゃないかなと思うんですけれども、そのスケジュール感まで含めて皆さんに指示が来ていない。つまり、皆さんに裁量があるというか、任せられているのか。今、中身に関してオーダーがないのは大体分かりましたけれども、期限に関していつまでに出せというのは来ていないんですか、来ているんですかという話を答えてください。 84 ◯兒島土木部長(併)工業用水道部長 知事には先ほどから言っていますけれども、知事もいつまでにという判断をする中では、その工事内容がどういうのがあるかというのは我々が説明している中で理解されると思いますので、その辺は我々が十分説明し切れていないというところがあると思うんですけれども、そういうことを踏まえた上で指示が来るものと思っております。 85 ◯下鶴委員 はい、分かりました。最後にしますけれども、いつまでに結論を出せという指示は少なくとも知事から来ていないということですよね。これを聞いていて、知事さんは優しい人だなと思うんですね。自分がもし政治家としてこういうふうに約束してその民意を得たならば、これはちゃんと結論は早く出さんといかん、少なくとも一期四年間に出さんといかんから中身をちゃんと出してこいと。もし今の時点で、今のように出していないのがあったら、何をやっているんですかと普通言うと思うんですよね。だから、優しくてよかったですねという話なんですけれども、今の質疑で、知事から具体的なスケジュール感、そしてどこまでやれ、検討しろということが出ていないということが分かったので、以上で終わります。 86 ◯大園委員 今、山田インターを改良する中で、ETC設置は平成二十八年ですかね、議会で承認を受けているんですけど、新しい山田インターに対するETCも一緒に付けるということでセットになっているんですか。そこを教えてください。 87 ◯木佐貫道路建設課長 山田インターのフルインター化につきまして、フルインター化するということとETCも設置するということ、料金も百円というのを決めています。ETC料金につきましては、二割以内で割引できるということも含めた事業計画変更の同意を得ているところでございます。 88 ◯大園委員 前に、私も本会議で一般質問しているとおり、このETCの料金の百円、大変利用者にとっては負担の大きい百円だと思うんですね。そして、利用する方にとっては、今、ETCを使わなくても十分同じ時間で行ける道路形態になっている部分もあるわけですね。だから、ETCを付けるのはもう仕方ないということで、やはり料金の百円というのをもう少し見直しをしないと、恐らく我々が住んでいる皇徳寺団地の交通通過車両というのは減らないと。今、個人的にずっと調査している中でまず減ることはないと私は思います。この山田インターの問題は、交通車両を減らすということでの要望等もあったわけですよね。だから、これは今後の検討にしてもらっていいですから、百円をやはり考えていかないとなかなか利用される方は少ないということを私はここではっきり言っておきます。自分で何度も調査しているんですよ、時間帯を含めてですね。しかし、本当に百円かけて山田インターから谷山に通るかといったら、松元方面からの人はまずあり得ない。私が調査する中では、ほとんど時間が変わらない。だから、やはり皆さん方は、もう一回その百円についての見直しを検討すべきと思うんですが、そこについて、まず教えていただけますか。 89 ◯木佐貫道路建設課長 有料道路の料金につきましては、便益主義ということで、大まかに言いますと距離と便利になった部分で決まっていきます。確かに、山田インターから中山インターに向けては少し変則な有料道路になります。山田料金所が三百メートルぐらい先の橋の手前まで有料道路事業で、橋から先は県が公共補助事業で整備しておりまして、今回、寺田議員が本会議で一般質問されているんですが、もともとは玉取迫鹿児島港線の和田坂トンネルまでの区間を有料道路事業で整備しようとしていた。ただ、有料道路事業で整備すると償還が難しいということで、公共補助事業を入れてやってきたという経緯がございます。その中で、山田インターのフルインター化も当時メニューにあったと思うんですが、やはり費用対効果というか料金収入という観点でフルインター化の部分を外していったんじゃないかなと推測されます。  ですから、大園委員がおっしゃるように、なかなか山田インターのフルインター化に要する費用を、中山インターと山田インター間の料金が収入のみでペイすることはなかなかないと思っています。これはプール制というわけでもないんですが、III期区間のプールなのでIII期全体としてそこは地元の方に少しでも便利になっていただくという趣旨で、今回ある意味そこの部分だけ見ると赤字なのかもしれないんですが、そういった意味で料金を設定し、事業を実施してございます。今、事業計画上は百円になっておりますので、すぐすぐにそれを変えるというのはなかなかできませんが、今後も交通量が変わっていきますし、また、東西道路ができ上がったらどうなるか、臨港道路ができたらどうなるか、市域全体の交通量も変わっていくと思っておりますので、そういったいろいろな状況を見まして今後の検討課題とさせていただきたいと思います。 90 ◯大園委員 分かりました。この件については、恐らく財政的な面では実際にはペイしない。しかし、私がお願いするのは、この団地を通る車両を少なくしていただきたいという中での考え方ですので、そのときの料金の設定を考えてもらわないと、やはりこちらの団地に流れる車は多いということで、まずはしっかり頭に入れておいていただきたいと思います。  もう一点、いつも言っていることなんですけど、この山田インターがフルインター化されるときの皇徳寺北口から山田農協までの線形改良を含めて、皆さん方は右折レーンを増加するからとかいう。一体的にどういう道路を造ったほうがいいのか、三車線通る幅があると言われますが、そういったものの青写真が全然見えてこない。今、右折化をしているとか、どこどこ入り口の左折レーンを造っているとか言われるけれども、皆さんが感じていらっしゃる道路形態というのは、やはり、そこに一週間張り付いて、本当にどういう朝夕の渋滞になっているかを見たときに初めて絵が描けると思うんです。我々もそれを見ながら、ここはこういう線形のほうがいいんじゃないですかと言えればと思っているんだけど、なかなかそういう色が見えなくて、一旦造った後に、こんな道路じゃいかんよねとなる。だから、やはり皆さん方は造る前に、相当現場を見て、本当にそれでいいのかをしていかないと、やはりやり直しをする工事というのが一番無駄ですので、これは要望にしておきます。安全上の問題も含めて、これから本当にどういう形態がいいのかも含めて絵が描けたらまた教えていただきたい。本当にそれでいいんですかと私は言いたい部分もあるんですね。こういう方向性でいきたいというのがあったら教えていただければ、もしかしたら、もう少しこういうことを考えられたらどうですかということが言えるかと思いますので、そこだけはぜひ、地域の方も大変楽しみにしながら、また渋滞のことも心配しておられるのも事実ですので、そこだけお願いしておきます。以上です。 91 ◯ふくし山委員 簡潔にしたいと思います。  まず一つはですね、鹿児島県旅客船協会から新型ウイルス感染症の拡大影響に伴う港湾施設使用料の免除に関わる要望というのが出ています。こういったものが出される以前に、私もどういった状況になっているかお尋ねした経緯もございますけれども、この前、一般質問でも答弁が出ました。現在の皆さんの対応状況をもう一回お示しいただけますでしょうか。 92 ◯黒川港湾空港課長 委員おっしゃるとおり、旅客船協会からの要望がございました。そのほかにもターミナル内のテナントの方々、各事業者等から直接減免の要望があったというのがこれまでの経緯です。これに対して我々のほうで検討したところですけれども、この前答弁しましたとおり、当面、四月から九月までの使用料等につきましては、猶予を行うという対応をしたというのが現状でございます。以上です。 93 ◯ふくし山委員 そういうことでございました。猶予ですので、いずれ払わないといけないということなんですよね。しかし、非常に厳しい状況にあった。しかも、こういったところについては、休業要請もできないわけで、要請されなかった。一方では、自粛要請をしている。そういった中で皆さんの生活を支える意味で、大変重要な役割を果たしてきたということから考えると、私はもう少し踏み込んだ判断があってもいいんじゃないかなと思っているんです。現時点では猶予ということですけれども、これが免除ということに変わることもあり得るんでしょうか。 94 ◯黒川港湾空港課長 先日の答弁でも申し上げましたとおり、現在、新型コロナウイルスに関しての各種施策、対応が取られております。例えば、国では、事業化継続のための貸与、持続化給付金あるいは県でも支援金、今回、交通政策課で新規支援策が打ち出されております。こういうことも踏まえ、今後検討する必要があると答弁しております。  ほかに検討する項目といたしまして、他県の状況でございますけれども、少なくとも九州各県では、現在、各県猶予という措置を取っております。今現在、まだ免除措置を取ってはいません。こういうことも踏まえて、検討することになると考えております。以上です。 95 ◯ふくし山委員 他県の状況などもお調べいただいているということなんですけれども、他県が免除がないということは、それはそれでそこの考え方があるでしょう。しかし、鹿児島県は離島も多く有していることを考えると、日常はこういったことを一つの取っかかりにしていろいろと国への要請もしているわけです。そういったことを考えると、うまく使い分けないでやるべきときはやる。給付するわけではありませんので、決断すればできると思っていますから、少し状況も見極めたいというお気持ちもおありだろうと思いますので、それは理解したいと思いますが、ぜひ、前向きに御検討いただきたいと思います。  もう一点、鹿児島港本港区エリアまちづくりです。  御説明では民間事業者の公募に向けた提案内容の検討に支障が生じているとありますけれども、今現在はどうなっているんでしょうか。 96 ◯久保本港区まちづくり推進室長 現在の状況がどうかということでございます。まず、延期のことにつきましては、もともと三月二十六日であった公募開始を当面二か月延期し、五月十九日に更に、当分の間、延期をしますということにさせていただきました。延期を決定する際にも民間事業者の御意見を聞きながら決定をさせていただきました。今後どうするかにつきましては、一つは新型コロナウイルスの感染状況がどうなるかということ、それから民間事業者の御意見を聞きながら公募開始をどうするかということを決定していきたいと考えております。 97 ◯ふくし山委員 今、検討に支障が生じていると言ってきている民間事業者はどれぐらいあるんですか。 98 ◯久保本港区まちづくり推進室長 具体に幾つの企業が言ってきたということではございません。鹿児島県内、それから全国的な状況を見て、五月末時点では、公募を開始する状況ではないのではないかと判断をしたところでございます。 99 ◯ふくし山委員 現時点では見通しは立っていないと、これから状況を見ながら判断をしていくということですけれども、このことで計画全体に何がしか影響を与えるとか計画を見直すといったことはないという考え方をこれまでお示しになっていますけれども、今でもそれは変わらないですか。 100 ◯久保本港区まちづくり推進室長 本港区のまちづくりにつきましては、平成三十一年二月にグランドデザインを策定いたしまして、これに基づいて実施しているところでございます。今回、新型コロナウイルスの感染の影響等によりまして、予定しておりました公募開始は延期している状況ではございますが、事業につきましては現時点では特に変更するという予定はございません。 101 ◯ふくし山委員 分かりました。終わります。 102 ◯宝来委員長 ここで、昼食等のため暫時休憩いたします。  再開は、おおむね午後一時十五分といたします。         午前十一時五十九分休憩      ────────────────         午後 一時 十四分再開 103 ◯宝来委員長 再開いたします。  午前に引き続き県政一般の審査を行います。 104 ◯おさだ委員 午前中も少し下鶴委員、大園委員から指宿スカイラインの話が出たんですけど、私の感覚的な話で申し訳ないんですけど、三反園知事がマニフェストを出したという話の中で、ドルフィンポートにしても、いろいろなことにしてもマニフェストで実現できていないことも多いんですよ。指宿スカイラインの無料化もそうなんですけれども、大事なことは、やはり当局だけじゃ答えにくいところもあると思います。選挙の話をして申し訳ないですけど、当時、我々は、別な候補者を一生懸命推しましたから、マニフェストに対してははっきり言ってそんなに期待もしていなかったというのが個人的にはあるのも事実であります。七月が終わってどうなるか分かりませんが、何が言いたいかというと、やはり、ちゃんとした説明、しっかりとしたことを言っていけばいいと。私は、県民は全てが一〇〇%実現できるとは思っていない方も少なくないと思っていますので、そういった説明だと思います。  今日は、指宿スカイラインについては申し上げることはないですが、九月でまた私も一般質問をさせていただきたいと思っています。ただ要望として、山田インターから七十メートル、九十メートルまでは指宿スカイラインの管理区間ですよと。それから先は地域振興局の管理区間ですよと。道路の路面上が全く違うんですね。要は何が言いたいかというと、山田料金所でお金を頂く側はきれいに道路を整備しているイメージがあって、ただ、フリーウェイの無料化側というか、県管理側の産業道路までは道路が非常によくないと。県民からすれば、もちろん無料化してほしいという声と、逆に料金を取ってほしいという声もあるんですよ。実際、料金を取って、ちゃんと舗装してほしいという声もある。  ですから、問題意識として、ぜひ、中山や谷山インターまでのこの道路の路線と山田インター側から先の路線というのは全く違うので、そういったことも、のり面対策だけじゃなくて、管理を今後どうするのか。それは地域振興局は予算がなかなか厳しいですよ、はっきり言っていろいろな道路の事業がある中で考えていかなきゃならないことですから、そういったこともまたやはり道路公社等は考えていただけないかなということは要望として、答弁は要らないです。  それから、一点だけ。  先ほどふくし山委員からもあったんですけれども、やはり、鹿児島港本港区エリアまちづくり事業について、そもそもずっと長年こういう形で述べてきていて、県としては現実的に実際どういったことをしていきたいのかということがわからない。過去の話で申し訳ないですけど。コロナのことで民間事業者の公募をまた延ばしますというのは理解できます。ただ、その前提として、この土地がいつまでたってもなかなかまだちゃんとした青写真ができているようでできていない、一進一退、前に進んで一歩下がるという感じ。鹿児島市の路面電車構想も含めて連携はできているのかという声も非常にあるわけですよ。このことについて、民間事業者の公募を先延ばししたことについて、鹿児島市の見解というのはどういう見解なんですか。 105 ◯久保本港区まちづくり推進室長 本港区まちづくり事業に関しての鹿児島市の御意見ということでございます。鹿児島市がどう思っているかということは鹿児島市に確認しないと分かりませんが、言えるのは、このまちづくり事業をしていくに当たりましては、我々は鹿児島市の担当部局とは随時意見交換、協議をさせてもらっております。今、話題にありました路面電車の延伸につきましても我々のまちづくり事業と連携して進めていくということも話をしております。 106 ◯おさだ委員 実際に、公募を延期した理由を見ると、公募に向けた提案内容の検討に支障が生じることから、さらに当分の間、公募の開始を延期すると。それがどこまで続くかというのは分かりませんけど、大事なことは、マリンポートも一緒で、今はクルーズ船が入ることが難しい中で、そもそもマリンポートとドルフィンポート側の鹿児島港も連携していこうというクルーズ部分の取組もあったところが見通しが立たなくなった。また、先ほど午前中の質問でもあったように、マリンポート側の岸壁も今造っているけれども、実際ここも見通しがどうなるか分からないという状況になってきていると。ドルフィンポート側は、県が今丁寧な作業をしていると思うし、我々もそうなんだけれども、やはり、本当にこのドルフィンポート跡地について、何が正しいか、何を持ってくるかというのはまだ分からないんです。ただ公募が延期になったからそれで終わりじゃなくて、やはり、あそこをどうまちづくりしていくかということ。  ドルフィンポート側に、南埠頭、北埠頭、いわゆるドルフィンポートのセンターパーク化を含めた一体的な話で、ここは天文館まで二位一体のまちづくりをしていかなければならないと。中央駅は、新幹線が通った時点でこれまで独り勝ちでした。中央駅と天文館とドルフィンポートが三位一体のまちづくりはできないと僕は思っています。中央駅は中央駅ゾーンでやっていくと、天文館とドルフィンポート側がしっかり連動するまちづくりをやっていく中で鹿児島駅をどうつなげていくか、そこで磯駅とかそういったところが出てくると。ですから、ここをやはりしっかりしておかないと、天文館と鹿児島駅側の、いわゆる磯のまちづくりにしてもなかなか僕は進んでいかないと。今、天文館の開発は、タカプラをしている。そして磯駅のほうも少し動いてくる。しかし、その中で真ん中にあるドルフィンポート側が、北埠頭、南埠頭がこういう形でずっと先送りになってしまうと。僕は、本当にこのコロナのことだけで先送りしてどうなのかなと。時期はまたしっかりと、一年も半年も延長することがいいのかどうかということも含めて検討してほしい。  先般のいわしげ議員の一般質問で、今後は英語バージョンの資料を作ると。英語以外も中国語もありますからね。そうすると、それを作って終わりじゃなくて、作ることの目的は何なのかということが一点。そして、作り方はどういうふうに作っていくのか、それを誰に実際PRするかということをまとめてお答えいただけませんか。 107 ◯久保本港区まちづくり推進室長 ドルフィンポート、それからウォーターフロントパーク、この二つを今回公募に出そうということで準備をしていたところでございます。今回の新型コロナウイルス感染症の影響がなければ三月には公募開始ということで動き出すことができたわけでございます。我々としては、公募を開始したいところですけれども、ただ、いつになったら公募が開始できるかというと、これはなかなかいつと断定することが難しいところがございまして、感染症の状況、それから民間企業、事業者、それから経済の状況というところを判断していかなければならないと考えております。  それから、委員からもお話がありましたとおり、ここの場所につきましては中央駅から天文館を通って連携するところ、それが東西ですね、それから南北の連携というところもありますので、有効に活用していきたいと思っております。  それから、英語版の話がありました。  本会議のほうで御質問がありましたのが、今、公募要項を案としてお示ししているんですが、この公募要項について英語版を作らないのかという御質問でした。  公募要項につきましては、日本語版でさせていただきたいと思っておりますが、今回本会議で答弁させていただいたのは、公募要項ではありませんけれども、海外の事業者にも関心を持っていただきたいということもございますので、事業の案内資料という形で、興味のある海外の方々にも関心を持っていただきたいということで今から検討していきたいと思っているところでございます。 108 ◯おさだ委員 それは、もちろん、外資系のことも踏まえたら、できるだけ日本語だけじゃなくて英語で。  ただ、このコロナの状況で果たして英語版を作ったからすぐ来ますかというのはまた別な話でございまして、作ることに対して批判はしませんけど、一方では公募はまだですということが、僕は少し違和感があったので、そういう質問をし、論議しているわけです。  いずれにしましても、今、体育館のほうはMBC放送と交渉していきますと言いながら、ドルフィンポートは経済の状況、コロナの状況で一回引きますという。県の全体的な大きなプロジェクトに対する整合性はなかなか難しいんじゃないかと思っています。ですから、そこはまた企画部とも連携していただきたいと思っています。また、住吉の十五番街区にしてもサッカースタジアムは浮上しましたけど、実際どうなるのか。これもまた、新型コロナウイルスの話になってくるはず。  ですから、鹿児島県の税金を使う時、我々もしっかりとチェックしながらなんですけど、当局側もさらにまた慎重に、やはり事あるごとに議会にはある程度しっかりとした御報告をいただきたいのと、鹿児島市がどうなのかということ。鹿児島市のまちづくりは一体的にしていかないといけないということだけは、重々分かっていると思いますけれども、そのことを要望して終わります。  最後に、あと一点だけ、四ページの建設産業担い手確保・育成・定着促進事業、監理課でございますが、これは、先ほど特定調査のときに課長から説明をいただきました。建設業にはさほど影響は出ていないという言い方をされましたけれども、それは、公共的事業が発注されれば、それを受ける事業者の方々は工事がある限りはある程度は影響は出ないと。若干、一件、二件あったという話でした。そうすると、一次産業、二次産業、三次産業という全体的な産業ベースで考えたら、影響が出ているのは宿泊業や飲食業が一番多いですよねと。僕は午前中にも申し上げましたけど、三年から五年ぐらい多分失業者とか、これからもうボディブローがぼんぼん効いてくるはずなんですよ。離職者が出てきたり、倒産されたりという会社が出てきたときに、今まで飲食店で働いていた方が、すぐに受け皿として、建設業や製造業に、とはならないと思っているんですよ。
     ただ、離職者が出てくるであろうという見通しが立っている中で、仮に離職されたときに、建設業は担い手確保・育成・定着促進事業をしていると。そして影響がないとなれば、その辺をマッチングするような作業というのは、転職する方々に対しての新しい受け皿づくりというのはすごく大事だと思っているんですね。そこに対する見解が一つあります。まとめて聞きます。  もう一点は、今、外国人の方々が七千人ほど、鹿児島県に働きに来ています。その中でベトナム人が多いです。しかし、今後、外国人の方々を受け入れるのは新聞等で見ても難しいじゃないかと、今いる方々もすぐ帰国できません。そうしたときに、外国人の方々に対する考え方というのは、監理課としてどういうふうに持っているのかというのを教えていただけませんか。大きく分けて二点。 109 ◯野下監理課長 まず、建設産業担い手確保・育成・定着促進事業についてでございます。  今年四月、鹿児島労働局の労働市場月報というのが出されておりまして、新規の求人人数というのが県全体では前年同月比でマイナスの二〇・九%となっておりますが、四か月連続の減、対して建設業は二か月連続の一〇・〇%の増、それと四月の就職者数、前年同月比、県全体ではマイナスの一〇・三%と七か月連続の減、対しまして建設業は一一・〇%の増という形で、まだ建設業に関しましては人手不足という状況にございます。  また、建設業の関係者にお聞きしましたところ、このコロナ等で採用を手控えている企業はあるかということで問合せをしました。そうしましたら、やはり建設業に関しましては、現状まだ高齢化とか若手が少ないということで人手不足が続いている状況にあろうかと思います。ただ、コロナの影響で民間の投資マインドとかが落ちてきますと、当然、建設業の採用も少なくなってこようかとも思いますけど、我々は経済の下支えとかいろいろ建設業の役割、県内のGDPで占める割合も高いですし、従業員の占める、雇用の受け皿となっていますので、引き続き建設業のほうで雇用が確保できるように様々な取組をしていきたいと思っています。そして、先ほど、景気が悪くなったときにいろいろな雇用の受け皿となるというのも建設業で、我々に期待されていることだと思いますので、それに応えられるように頑張っていきたいと考えております。  次に、外国人でございますが、令和元年十月末現在で建設業七百三十九人、百九十八事業所でお勤めになっているということです。ほとんどが技能実習生で、六百二十五人、八割を占めております。そして、先ほど言いました在留資格は特定技能ということで、働き手と期待されている方につきましては、全国的に令和元年十二月末現在で百七人ほどいらっしゃるみたいなんですけど、我が県はまだゼロ人という状況です。  先ほど申しましたとおり、県内の建設業は、まだまだ人手不足ということですので、外国人に対する期待というのも多かろうと思います。そういうことで、建設産業担い手確保・育成・定着促進事業につきましても、今年度から外国人を雇ったときには少し給与の助成をするなども始めておりますので、外国人が県内の建設業に定着できるようにいろいろな施策を進めていきたいと考えているところです。以上でございます。 110 ◯おさだ委員 ここから掘り下げていけば、実際に国籍はどこなのか、ここなのかという話はもう今日はしません。僕は、これでもう終わります。  ただ、申し上げたいのは、新型コロナウイルスの中で、三月上旬頃までは、一応経済としては問題なくて、四月から本当に厳しい状況。この二か月間でこれですからね。申し上げたいのは、四月から六月までの二か月間で相当な打撃を受けてきているということ。これから間違いなくボディブローが効いて来る。今の話で言うと、外国人の方々がわざわざ鹿児島県に入りにくるかというと、航空便の問題も出てくるから、建設業に限らず、まずは外国人の方々の人材確保が難しいということが政府も絶対分かっているはず。そうすると、今度は日本人でどうやって人を動かしていかなきゃならないのかというときに、今の課長の話だと建設業も打撃は受けているけど、何とか持ちこたえているということでした。やらなきゃならないのは、ここに書いてある外国人の方々の性別や国籍にとらわれない多様な人材というところを一旦追うことも大事なんだけど、追ってもなかなか人材確保ができない。日本人として、男女問わず、年齢問わずということにもう一回着眼点を置いて。離職者の方々がいたときに、いきなり難しい資格を、トラックを運転できるかあるいはショベルカーが使えるかといったら難しいですよ。だから、そういった中でも簡単な作業ができるところの受け皿、広い形で少し、この時期から離職対策というのをやっていただきたいということ、このことをまた建設業の方々と意見交換しながら県がしっかり進めていただきたいということを要望して、今日はもう終わります。以上です。 111 ◯大園委員 さっき新型コロナウイルス感染症のことで言うべき問題だったんですけど、もうこれは要望にしておきます。  当然、今、マリンポートのクルーズ船、これはもう鹿児島県内いろいろなところでクルーズ船の寄港があるわけですね。  そこで、今後、感染症がいつ突発的に出てくるか分からない。今回の新型コロナウイルス感染症も一緒ですけれども、こういうクルーズ船が寄港する場所での感染症対策というのは、くらし保健福祉部としっかり対応していただきたいなと。  実は、長崎県の三菱造船所へ修理のために寄港したクルーズ船に対して、長崎県は大変いい取組をしているんですね。というのも、港湾の近くにあった三菱造船所のプレハブを利用して、感染者を診るあるいはそこでいろいろな対応をしたと。そして、通常はあり得ないCT検査も自衛隊のものがあったということで、ゾーンをしっかり分けた中で取組をしております。今後、やはりクルーズ船が寄港する港で万が一発生した場合の対応は、即座にそういうプレハブあるいはコンテナといったものはすぐに運べるものですので、やはりそういったものを至急持っていってゾーンを分ける。あるいは患者はこういうふうに診るんだよという一つのマニュアルを鹿児島県としては作っておかないと。一旦発生して全部陸揚げして降りてもらっても困るから、やはり、万が一のことを考えた場合に、今回のいろいろなクルーズ船の対応について検証する中で、特に鹿児島の場合は今後クルーズ船の寄港は当然避けることはできないわけです。感染症はいつ発生するか分からないですので、こういう港湾における対応を保健福祉部と連携してしっかりした対応をする準備を、マニュアルを作っていただければありがたいなと思って、これは要望にしておきますね。よろしくお願いしたいと思います。 112 ◯西村委員 防災・減災についてですけど、実は、先月、大雨のときに流木が橋脚に引っかかって越水をしたということがありました。これは大変なことだなと思って、その後、防災点検があって、別な箇所に行ったら、ここも流木が橋脚に引っかかって越水をしましたと。そのとき、市の担当課には言ったんですよ、環境林務部と協力しながら、山をチェックしなさいと。そうすることによって越水もなくなるし、防災にもなると。県土木部としては、環境林務部と連携が取られているのかどうか。 113 ◯吉野土木部参事(兼)砂防課長 環境林務部局との連携についてですけれども、事業箇所については、毎年、砂防治山連絡調整会議を行って、どういった事業、工事をやるかという予定を共有しております。その上で工事に着手し、地元にも説明に入っているという状況でございます。 114 ◯西村委員 分かりました。  その中で、私的には、やはり山を見るというか、流木になりそうな木というのを、災害の前にはちゃんとチェックをしながらやることが不足しているのかなと思いました。川も何本かしかない枕崎だけで二か所もですから。だから、そういうものをやはり県として環境林務部としっかり組んで、山へ点検に行ったりしてもらいたいなという要望です。それでいいです。 115 ◯酒匂委員 幾つか質問させてください。  まず、先ほどありました、クルーズ船の新たな岸壁の整備の件です。もう今、工事に入ったということで、マスコミの報道等もお聞きしたんですけれども、先ほどの答弁で、国、県、民間のうち民間の部分が少し心配かなというのがあったんですが、税金を使う大切な事業ですので、途中で止まっては困る。スケジュールに対して、今どういうふうに予定されているのか、もう少し詳しく教えてください。 116 ◯黒川港湾空港課長 マリンポートにおける新たな岸壁の整備の件でございます。  ここについては、官民連携の取組ということで国の取組、県の取組、それと民間のロイヤル・カリビアン社の取組という、この三つの取組の中で、令和四年に運用を開始するということでお互いそれぞれ取り組んでいるところです。  委員おっしゃるとおり、国の岸壁につきましては、去る五月末ですけれども、いよいよ大きな岸壁のケーソンが据わりまして、令和四年に向けて、岸壁の供用を目指しているという先が見えつつある事業をやっております。県につきましても、それこそ駐車場の整備ですけれども、これも予算を認めていただきまして、令和四年に向けた駐車場整備を進めているところです。  ロイヤル・カリビアン社につきましては、少し懸念がございまして、ターミナルの整備が若干遅れるかもしれないという見通しのお話を伺っているところです。官民連携の取組というのは、三社連携して取り組んでいかないと、新たな国際クルーズ拠点としての開始というのは難しい面はあります。  ただ、マリンポートには「かごしまクルーズターミナル」というCIQ施設を備えたクルーズターミナルがございます。最悪の場合、岸壁はできた、駐車場ができた、そしたらCIQ施設を備えたクルーズターミナルはどうなるのかというところになりますけれども、そこを使うというのも一つの選択肢なのかなと。ただ、それが全部、官民連携の取組として運用する日はいつになるのかとなると、見通しが少し懸念があるという状況でございます。 117 ◯酒匂委員 はい、分かりました。  ロイヤル・カリビアン社がちょっとということなんですが、取決めといいますか、契約といいますか、その辺はどうなっているんでしょうか。 118 ◯黒川港湾空港課長 官民連携の取組ということで、国際クルーズ拠点、覚書(後ほど「協定書」に訂正の発言あり)を取り交わしております。その中で、令和四年の運用開始に向けてお互い取り組むこと、整備する内容、そういったものが取り決められておりますので、その中身を、今後検討していくことになります。以上です。 119 ◯酒匂委員 最悪の場合を考えて、今質問しているんですけれども、例えば、経営が苦しいからやはりターミナルの建設が厳しいということが可能なのかどうなのか、これはどうでしょうか。 120 ◯黒川港湾空港課長 やはり、官民連携の取組ということで、お互い協議しながら詰めていくことになります。まだ、現時点で、最悪どうなるかというところまでは我々も検討していないところでございます。以上です。 121 ◯酒匂委員 休憩してもらえますか。 122 ◯宝来委員長 暫時休憩いたします。         午後一時四十三分再開      ────────────────         午後一時四十六分再開 123 ◯宝来委員長 再開します。 124 ◯酒匂委員 改めてお聞きしますが、官民連携なんですけれども、例えば、一方的に、今回のこの事業はやっていけませんということを民間のロイヤル・カリビアン社の側から言うことができるのか。まず、それを確認したいと思います。 125 ◯黒川港湾空港課長 覚書というものが県とロイヤル・カリビアン社で締結されております。その中で契約の変更ないし中身を変えるような条項というのが限られた中身になっております。例えば、災害あるいは疫病、今回のものが疫病になるかどうかというのも含めまして、それについてはお互い話をする中での覚書を結んでいくことになります。ですから、それが契約の解除なのかどうかというのは今後の話合いということになります。  ただ、一つ申し上げておきたいのが、我々は、ロイヤル・カリビアン社の今の意気込みと意向というものを伺っております。最悪の事態にはならないように非常に努力していると伺っております。そのことを我々は期待していきたいと思っております。以上です。 126 ◯酒匂委員 ロイヤル・カリビアン社が非常に前向きな気持ちは持っているけれども、厳しいんだということも今確認ができました。よく分かりました。これからまだコロナがどういう状況になるのか分かりませんけど、とりあえず、当面の令和四年に向けて鋭意頑張っていただきたいと思います。  次の質問に入ります。  鹿児島港本港区エリアまちづくり事業でございます。先ほども何人かから質問があったんですが、まずお聞きしたいのが、先ほどの質問の答弁で、支障が生じているということに対して民間の事業者からは特に具体的に何も言ってきておりませんよという話がありました。これまで幾つか打診があったり、今、意見交換をしているところに対して、こちら側から、現在の状況ということを何か確認をされているでしょうか。 127 ◯久保本港区まちづくり推進室長 今回の我々の公募に関して関心を寄せております複数の事業者とは、これまでもずっと協議を続けてきているところでございます。そこだけということではないんですけれども、全体的な中で、民間事業者さんが、例えば職員が自宅で待機しているということがあったり、事業所によっては事業所を一部閉鎖をしているということがあると、事業者さんの中での意見交換や協議がなかなか思うとおりにいっていない。なおかつ、今回の我々の公募に関しましては、複数の企業で幾つかで作ってもらっているところもありますので、そうすると、事業者間同士の連携というか協議もなかなか思うどおりにうまくいっていないという御意見もあったというところでございます。 128 ◯酒匂委員 当初の話が海外の富裕層を対象にしたハイクラスホテルとか、いわゆる大規模な集客施設ということで、今非常にそれに反するような、まさに新型コロナウイルスの影響で非常に難しい局面に立ってきてしまったなという思いがあります。そういう中で、例えばですが、今回公募を考えていたけれども、このままの現状が続けば厳しいかもとか何かそういう意見を言っているグループなり団体がありますか。 129 ◯久保本港区まちづくり推進室長 そこら辺は、今からまた協議を進めていかないといけないことがあります。まずは、五月末時点においては、公募を開始する時点ではないのかなという判断をしたところでございます。いつ頃がいいかというのは、なかなか断言できないところがございます。 130 ◯酒匂委員 日本全国的にハイクラスホテル的なものを誘致している自治体というのは幾つかあったんですが、例えば、今のコロナの関係で何らかストップしたとか、うちみたいに検討をちょっと延ばしているとか、何かそういう情報がほかでもありますか。聞いておられますか。 131 ◯久保本港区まちづくり推進室長 ハイクラスホテルということに限定するわけではないですけれども、我々のように、公募により事業を進めようとしている自治体において、公募の延期や調整をしているところは幾つかあると聞いております。 132 ◯酒匂委員 はい、分かりました。  私は体育館もこの本港区エリアも同じなんですけれども、県が将来を見据えて何としてもやりたいという非常に大きな事業は、できれば慎重かつ確実に進めていただいて、最終的には、やはり成功してほしいという思いがあります。  ただ、本当にそこは社会経済情勢といいますかね、今の県民の置かれた状況を踏まえて。私たちのところには、多分、我々議員全員だと思うんですが、日々企業の方から、新型コロナウイルスが発生して企業の経営自体危ういと言う声が届いています。観光がもう行け行けどんどんでしたからね。ただでさえ、借金をして投資をした上に、急に休業の要請が来たり、自粛が来たりして、そこでもう慌てて借入れをして借金が今どんどんかさ増ししている中で、なかなか先も見えない。だけど、これはいずれまた返済が迫ってくるというときに、今後は、絶対今までのように一〇〇%は戻ってきませんよね。海外からのお客さんもまだ来ないし、恐らく回復してもよくて五〇%、六〇%ぐらいかなと思うんですね。そういう中で、増えた借金を返済していく作業が始まるわけですね。そこでまた資金的に厳しくなるところも出てくるということで、非常にこれから厳しい状況の中で、体育館の事業はいつ本当に手を付けるのか、この本港区事業はいつ本当に公募をかけるのかと、その時期なのかどうなのかというのを本当に慎重に見極めないといけないという思いでいます。やはり将来的に鹿児島にとって必要なものというのはあると思います。ですが、それをいつやるかということは、またしっかり見極めながら、慎重かつ確実に取り組んでいただきたいなと思います。 133 ◯黒川港湾空港課長 一つ訂正がございます。  先ほど覚書と私が言っていたんですけれども、覚書の上には協定書というのがあって協定が一番の頭ですので、協定に基づきという言葉に訂正させてください。以上です。 134 ◯酒匂委員 先ほど、磯駅の質問がございましたけれども、たしか民間事業者がメインで六〇%ぐらい出資をして、国と県が二〇%ぐらいという話がありました。これは企画部サイドの関係になるのかもしれませんが。私は、今朝も十号線を通ってきておりまして、竜ヶ水からずっと渋滞で大変、特に月曜日の朝の雨というのは非常に長いんですね。  そういう中で、今、姶良市民、霧島市民をはじめ声が出るのは、磯駅ができて、とんでもない渋滞が発生するんじゃないかと。下手すれば姶良市のほうまで、重富辺りまで、朝の渋滞が起きる時間帯ができるんじゃないかという心配の声が届いています。ですが、今、県は一応賛成の方向でいるわけですよ。土木部のそういう渋滞も含めた見解というのは今どうなっていますか。 135 ◯木佐貫道路建設課長 磯新駅の件につきましては、県の窓口としては、観光課になっています。観光課がいろいろな協議会に参加しております。実は私、二年前それに参加していて、PR・観光戦略部観光課という立場だったんですが、確かに委員おっしゃるとおり渋滞の話がずっと出ています。駅ができると、駅に止まる前から遮断機が下ります。通り過ぎてから遮断機が開くもんですから、駅ができることで踏切が閉じる時間が伸びますので、その間、交通はどうなるんだという議論がずっとありました。前回までの協議会では、鹿児島市が事務局になって、市が業務委託を出して、遮断機が下りる時間につきましてはそんなに影響はないという答えは一応出しております。それにつきましては、まだトラック協会とかバス協会とかいろいろなところから疑義があったり、また最終的にそこをするのは交通管理者である直轄の国になるかと思いますので、今後具体に進みますと、その辺をもう一回検証するということになろうかと思います。そういった御意見があったということはまた観光サイドにもお伝えしたいと考えております。以上でございます。 136 ◯酒匂委員 体育館のときに、県のほうで調査されまして、体育館の周辺には渋滞は起きないということで話はあったんですが、やはり心配が非常に大きくて。実際、オープンしてみなければ分からなかったわけですけれども、体育館も駅もそうですけど、実際オープンした後に予想と違ったというのは困るわけですよね。大渋滞が発生してとんでもないクレームの嵐だとか、だけど、もうどうしようもないというのは困るので、ぜひ、ここは国、県、市含めまして、できるだけ正確な判断ができるように調査なり何なり対応をお願いしたいと思います。以上です。 137 ◯柴立委員 本港区エリアまちづくり事業に関してお伺いいたします。  ドルフィンポート跡地は整地が進んでいるところですけれども、そこと隣接しているウォーターフロントの芝生の公園地域があると思っております。そこは今イベント利用等ができるというふうに私も把握しておりますが、この新型コロナウイルス感染症の状況によって影響が多少なりとも出ていると思います。今年度の予約状況と利用状況について教えていただければと思っております。 138 ◯久保本港区まちづくり推進室長 誠に申し訳ありませんが、ウォーターフロントパーク等の直接的な予約に関しましては、鹿児島地域振興局でやっております。申し訳ございませんが、我々のほうで随時チェックをしておりません。今、手元に資料がございませんので、また確認をさせていただいて御報告をさせていただければと思います。すみません。 139 ◯柴立委員 分かりました。  あそこも大分広い土地になってくると思います。新しい生活様式なんかも踏まえますと、県がお金をかけずに人が集まったりすることができる、経済状況を生める可能性がある土地だと思っておりますので、有効活用できるような策をまた提示していただきたいと思っております。以上です。 140 ◯宝来委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 141 ◯宝来委員長 ほかに質問がありませんので、県政一般を終了いたします。  以上で、土木部及び工業用水道部関係の審査を終わります。  委員長報告につきましては、文案等は当席に御一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 142 ◯宝来委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。  次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動に関する継続審査事件についてお諮りいたします。  請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件については、県政の重要計画について、交通・情報通信体系の整備について、県土の保全及び生活環境の整備についての三項目といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 143 ◯宝来委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。  以上で、当委員会の日程は全て終了いたしました。  これをもちまして、企画建設委員会を閉会いたします。  お疲れさまでした。         午後二時閉会 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