鹿児島県議会 2020-06-12
2020-06-12 令和2年文教警察委員会 本文
刑法犯の
認知件数は千六百八十四件で、二十九件減少しております。一月から三月までは対前年比で若干増加しておりますが、四月は七十四件と大幅に減少しております。
次に、
新型コロナウイルス感染症に関連する
相談件数についてであります。
相談件数は百十九件で、
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、月を追うごとに
相談件数が増加しております。
主な
相談内容としましては、
県外ナンバーの車両を取り締まってほしい、
県外ナンバーの車両を守ってほしい、自宅に注文していないマスクが届いた、
パチンコ店に営業を自粛するよう要請してほしいなどであります。
次に、
DV相談新規件数であります。
相談件数は百三十二件で、二件減少しております。前年と比較しまして、ほとんど増減がありません。
次に、
児童虐待に伴う
通告児童数であります。
児童虐待の
通告児童数は五百四十九人で、百三十九人増加しており、
心理的虐待が全体の約七八%を占めております。一月、三月、四月が対前年比で増加しております。
今後も、DVや
児童虐待の対応については、
被害関係者の
安全確保を最優先し、事件化や
被害者保護の支援を積極的に取り組んでまいります。
次に、
犯罪未然防止活動の取組についてであります。
県警察としましては、
県警ウェブサイトや
県警あんしんメール、
各種広報紙、ラジオ、新聞などを活用した県民への
情報発信活動を行うとともに、
制服警察官による
街頭パトロール、
地域住民や
防犯ボランティア、
関係機関・団体等との連携した
合同パトロールを強化しており、今後も
犯罪未然防止活動に、より一層取り組み、県民の皆様の安全と安心の確保に努めてまいる所存でございます。
以上で、私からの説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
20
◯伊藤委員長 説明が終わりましたが、この件につきまして質問や
意見等がありましたら、お願いいたします。
21 ◯遠
嶋委員 二点ほどお伺いしたいんですけど、まず、
刑法犯認知件数のところなんですが、今回、
コロナ禍においてということですので、例えば、
営業自粛中の店舗に
窃盗犯が入ったとか、そういうのが中にあるのか、教えていただきたいというのが一点目。
二点目は、飲み屋さんたちの作っている団体、飲み屋さんたちの集まりの組合みたいなのがあって、私
ども会派として、そこと
意見交換会をしたとき、
鹿児島県知事が
営業自粛要請をして、それを真面目に守っていたと、それに対して
嫌がらせがあったというわけですね。その
嫌がらせの中身はよく聞いていないんですが、どちらかというと身の危険を感じるぐらいの
嫌がらせだったと。県が発出した要請に対して協力をしているわけだから、県と一体感を示すため、ほかの同業者だと思うんですけど、そういう人たちを警察が取り締まるというか、
自粛要請、声かけをしてもらえないかと。そうすれば、
自分たちがやっていることは
鹿児島県の言っていることに協力して一体的なことをやっているんだと、それをぜひほかの人にも理解してもらえたらありがたいんだと。
ほかの県はしているんですかと聞いたら、熊本だったか、福岡県だったか、やっていますということですから、
鹿児島県がどうだったのか、教えていただければありがたいと思います。
以上です。
22
◯岩城生活安全企画課長 まず委員の御指摘の一点目の御質問にお答えしたいと思います。
一点目は、
新型コロナウイルス感染症の発生に関連した犯罪については、私たちが網羅的に把握することはなかなか困難な部分がありまして、
治安情勢を一概にお答えすることは難しいと思っております。
ただ、
外出自粛や
新型コロナウイルス感染症を発端として、例えばどういったのがあったかといいますと、代表的なのが、
コインランドリー内に置かれていた
利用客用の
ボックスティッシュを
自己使用目的で窃取した
被疑者を検挙、それと、
大型食料品販売店舗出入口に置かれていた
買物客用のアルコールを
自己使用目的で窃取した
被疑者を検挙したという事例が二件あります。
次に、もう一つの御質問についてお答えしたいと思います。
県警察としては、県知事からの要請に基づきまして、
当該自粛要請に伴う
トラブル等防止のため、繁華街、
歓楽街等での
警戒活動を行うなど、適切に対応したものと考えております。
外出自粛要請は解除されましたが、
新型コロナウイルス感染拡大防止のための対応ということにつきましては、今後も
警戒活動等所要の措置を通じて適切に対応していかないといけないと思っており、今後とも一層頑張っていきたいと思っております。
ただ、その中でも、我々がどういった活動をしたかというのを具体的に申しますと、繁華街での
トラブルを防止する、発生を防止するというような観点で、
制服警察官による
パトロールを強化し、
警戒活動等の所要の措置を講じておりました。
それと、
外出自粛要請がありますよというような一般的な声かけをやってきて、県民の皆様に協力を求めてきた次第でございます。
以上のように、
警戒活動の所要の措置を通じて、今後とも継続していきたいと思っております。
以上でございます。
23 ◯遠
嶋委員 どうもありがとうございました。
第二波、第三波が来る可能性もありますので、県からの要請に従って真面目にやっている人たちがあまり不利益を被らないように、今言われた
活動等を含めて、今後とも頑張っていただきたいと思います。
以上で終わります。
24 ◯き
久委員 一点、お尋ねをいたします。
二番の
新型コロナウイルス感染症に関連する
相談件数の中で、下から二番目の
誹謗中傷に関する相談なんですが、分かっている範囲で、どこの地域で
誹謗中傷に関する相談があったのかということ。
それと、
誹謗中傷を具体的に把握しているとすれば、その内容についてもお聞かせいただきたいと思います。
25
◯久保相談広報課長 地域につきましては、県全体の集計でございまして、相談される方の守られるべき
プライバシー等がございまして、地域というのは県下ということでお答えさせていただきたいと思います。
それから、内容でございますが、
誹謗中傷に関する相談というのは、この期間内で六件とまとめておりますけれども、相談の中身としては、具体的には申し上げられません。御説明するのであれば、SNSで、著名人が
コロナウイルスで亡くなったという書き込みがありますというもの。それから、SNSで、
新型コロナウイルス関係の
風評被害を受けたというような内容の相談がございます。
26 ◯き
久委員 守秘義務というか、お話しできない部分もあると思いますけど、お聞きかせいただきたいと思うんです。それに対して、お答えできるんでしたら、お願いしたいと思います。
実は、奄美群島で三名の方が陽性、感染したということがありました。その感染された方は、病院の陰圧室に、それも結核症の部分のお部屋に入れていると伺っておりますが、そこで働いている看護師さんや事務員さんがおられます。その方たちには子供さんがおられて、学校、保育園等々へ行くわけですが、子供の感覚の中で、何々君の、何々ちゃんのお母さんはどこどこの病院に行っているよ、近寄らないほうがいいよとか、子供が少し心理的なショックを受けたというのを聞いているんです。言えない部分でもあるんですが、地元では、重要なことでありまして、そういったのも県警や地元警察署に来ていたのかなとも思ったりするんです。お答えできる範囲の中でお話しできればと思います。そういった相談が来てませんか。
27
◯伊藤委員長 暫時休憩いたします。
午前十時三十二分休憩
────────────────
午前十時三十二分再開
28
◯伊藤委員長 再開いたします。
29 ◯き
久委員 先ほどお話ししましたように、子供たちの中とか地域で、非常に肩身の狭い思いをした子供たちがおられたということです。その内容、状況によっては当然違うわけですけれども、離島に限らず、今後、各地域の警察署に御相談があったときは、またよろしくお願いしたいということを述べさせていただいて、終わりたいと思います。
30 ◯西高委員 私が一番危惧していたところが、三と四のDVと
児童虐待事案なんです。まだ出てこないから仕方がないんですけど、ここに五月分が統計として出ていない分、私としては一番気になっているんです。マスコミでも、今回のステイホームの中で、離婚が非常に増えたとの報道であったり、もしそれが増えているようであれば、当然、
児童虐待も増えているだろうし、特にネグレクトは心配しているんですね。いつも言っていますけど、
鹿児島県の貧困児童三割の中で御飯を食べられない子供がいたりというのは、
教育委員会にしっかりとやってくれと要望しているんです。その中で、本当は四月ぐらいから増えてくるんじゃないかと思ったのが、特に、一月の
児童虐待事案が前年比に対して百五人と多い原因が分かればお教えしていただきたいということと、それから、岩城課長の体感として、今、各警察署から事案として上がってくる分の中で、五月が増えているかというところが分かれば、そこもお教えいただきたいと思うんですが。
31
◯岩城生活安全企画課長 今、西高委員からお話がありました五月の統計が入っていれば一番よかったんですが、四月末だったということで、捉えておりました。
ただ、私どもも新聞等をよく見れば、全国的には五月、
新型コロナウイルス感染症が拡大することに伴って、若干増えていっているというような状況みたいなんですが、それぞれの県の地形とか地理的条件等がありまして、複雑で、一概的には
新型コロナウイルス感染症で増えたとか、その辺は今のところはまだ分析しておりません。今後、五月分が出ましたら、研究していきたいと思っております。
以上です。
32 ◯西高委員 一月の
児童虐待について、前年比百五人増えているというところ、分かりませんか。
33 ◯鋪根人身安全・少年課長 まず、
外出自粛や学校休業等による生活の不安やストレスの増加により、
DV事案及び
児童虐待の増加や深刻化が懸念され、常に
配偶者が一緒にいて、電話等で相談ができない、子供の見回り機会が減少しているとの指摘がある中で、これらの事案の潜在化や被害の長期化が懸念されるところであります。
児童虐待については、今年四月末現在の通告した児童数は五百四十九人で、昨年同期に比べて百三十九人増加しております。
ただ、一月の増加につきましては、年末年始に官公署、児童相談所の閉庁等がありまして、十二月末の通告分が一月に入るというところで、若干、一月分が増える状況は、毎年あるところであります。
34 ◯西高委員 今、御説明で大体分かりました。
五月の数値が出てこないと何とも言いようがないんですが、やはり、出水のネグレクト、子供の放置で命をなくしたりといった事案が、今回の
コロナ禍で職を失ったりといったところから始まってくるんじゃないかと、非常に心配をしているところなんですね。だから、DVもそうなんですが、増えてくる可能性は高いのかなと。その結果によっては、特に
児童虐待事案は増えてくると、やはり、県警と
教育委員会がしっかり連携を取っていただいて、
教育委員会にいつも話をするんですが、特に、小学生、中学生、児童のかねての自宅待機、ステイホームをやっているときの話だったですけど、その子供の状況が分かるのは担任の先生が一番分かるんだと。だから、そういった中で、しっかりと見てあげて、特に、なかなか自宅で食事を満足に食べさせてもらえていない子供たちのこととか、非常に心配していましたので、そういった事例が増えてくるようであれば、県警がある程度こういった数を押さえられるということになります。そこについては、
教育委員会にもしっかりとお伝えしていただきながら、連携を取って、不幸な子供たちがこの
コロナ禍で起きていかないようにするにはどうやったらいいかということをぜひ一緒に取り組んでいっていただきたいと思います。恐らくまた今秋から、第二波、第三波は必ず出てくるのは分かっていますので、新型
コロナウイルスがまたひどくなったとき、非常事態宣言が出なければいいんですけれども、またステイホームとか、学校休業が出るようであれば、しっかりと対応していただければ、非常に子供たちのためになるかなと思いますので、取組をよろしくお願いします。
35
◯小園委員 今、出水のネグレクトの話が西高委員からあったんですが、
児童虐待というのはいろんなケースがあって、警察に通報がある場合もあるし、地元市町村から児相に連絡が行って、連携を取らなきゃいけないケースがあるだろうと思うし、また、地元の市町村の職員が行って話をすれば済む場合もあるし、学校の先生が話をすれば済む場合もあるんですが、我々はそういうふうにできるだけしてほしいと思っているんですね。地域力が上がって、地域の中でそうならないようにしてもらえることが一番いいのではないかなと思うんです。それでもいろいろなケースが増えてきているので、出水のネグレクトの事案があってから、児相や小・中学校、地元市町村などいろいろな機関がありますよね。そういう各機関との連携は、今どんなふうになっているんでしょうか。
36 ◯鋪根人身安全・少年課長 まず、児童相談所との連携について、少し説明させていただきます。
平成三十一年二月十二日に、児童相談所と
児童虐待に係る相互連携に関する協定を締結したことで、児童相談所と警察の間で共有する情報の基準や内容、警察から児童相談所に対する情報照会の要領、子供の安全確認ができない場合の対応等が明確にされたところで、今、連携が取られているところと認識しております。
また、先ほど委員のおっしゃいました地域との連携ということなんですが、各市町村に要保護児童対策地域協議会がありまして、現在、新型
コロナウイルスの関係では、この協議会が中核となって、様々な地域ネットワークを総動員し、支援ニーズの高い子供等を早期に発見する体制を強化するとともに、定期的に見守る体制を強化する子ども見守り強化アクションプランが、政府を挙げて実施されているところであり、この協議会に警察も参画しておりまして、各市町村から協力を求められた際には積極的に対応をしているところであります。
この協議会には、
教育委員会、学校、幼稚園、保育園、病院などが入っておりまして、その中で情報を共有したり、ケア会議等を開きまして、対応を図っているところであります。
37
◯小園委員 今回の
コロナ禍でのこういう事案というのは、生活苦によることが原因になるのではないかなと思うんですよね。そうしたときに、通常とは違って、生活保護に相談に行きなさいとか、あるいは一時的なものであれば社会福祉協議会に生活福祉金の申請に行きなさいよとか、そういういろいろな窓口で整理をしながら、こげんしてきばらんなといったような対応の仕方というのは非常に大事だと思うんですが、そういうことは警察では、徹底されているといったらおかしいけど、よくなされているんですか。
38 ◯鋪根人身安全・少年課長 ただいま委員のおっしゃいました内容なんですけど、
児童虐待については、一般的に、家族の構造的問題を背景として生じたり、家庭の歴史や家族間の関係、経済的背景など、様々な事情が総合的、連鎖的に作用しているものと考えております。
ですから、当然、警察が相談を受けて、警察で対応ができない部分につきましては、例えば、生活や経済が困窮していることであれば市町村の生活保護を受給するような助言をしたり、そういうことで各
関係機関と連携をして、連絡して対応しているという状況であります。(「ありがとうございました。よろしくお願いします」という者あり)
39 ◯いわしげ委員 今の
児童虐待のところ、また引き続きで課長には申し訳ないんですけれども、この資料によりますと、一月が百五人前年度比で増えているということで、十二月に起こった分も入るということが例年あるとしても、一月が令和元年から比べて百五人増えているのがなぜかということと、一月時点では、新型
コロナウイルスは
鹿児島においてあまり問題がなく、学校が休校になったわけでもなく、休業要請が出たわけでもなかった時期なんですけれども、それにしても、令和二年一月の特に
心理的虐待が増えている。全体としても百五人増えているというのは、どういった傾向が見られるのか、警察の方々が分析された結果はどういう状況で増えたと思っていらっしゃるのかということ。あと、
心理的虐待が増えているんですが、身体的虐待というのは、多分、ぱっと見て、どなたか見られた方が通報されたりとかっていうことはあるんでしょうけれども、
心理的虐待って、結構通報されにくいのかなって、本人が言うぐらいしかできないのかなと思うんですけれども、どういった形でこういった通告があるものなのか、教えてください。
40 ◯鋪根人身安全・少年課長 一月分が相当増えているというところなんですけど、詳細に分析しているわけではないんですが、近年、県内の
通告児童数は増加傾向にあります。委員おっしゃられたとおり、
新型コロナウイルス感染症拡大が認知される前から増加傾向になっているということで御理解をいただければと思います。
41
◯松田委員 相談件数の中の警察官の市民応接に関する相談が二月、三月、四月にありますが、この項目の部分と、具体的にどんな話があったのか、教えてください。
42
◯久保相談広報課長 それでは、お答えいたします。
警察官の市民応接に関する相談ということでございますが、相談の中身でお知らせできるものにつきましては、白バイ隊員にもマスクを着用させてほしい、交通取締りの警察官がマスクをしていなかったというものでございまして、大きく捉えて、市民と接する、市民応接に関する相談として捉えているところでございます。
43
◯松田委員 よく分かりました。
東京だと、パチンコ屋さんが自粛に協力しないということで、テレビで盛んに出た事態があったんですけれども、本県の場合、そういう事例があったのかというのと、それから、あくまで自粛なので、するしないは向こう側が決めることだと思うんですが、その時点での警察としての関わり方はどんなふうにされたのか、お願いします。
44
◯伊藤委員長 暫時休憩いたします。
午前十時四十九分休憩
────────────────
午前十時四十九分再開
45
◯伊藤委員長 再開いたします。
46
◯岩城生活安全企画課長 今、委員の質問の中で、パチンコの自粛の関係です。
これにつきまして、
県警察は、パチンコ営業所に対しまして、
営業自粛、営業時間の短縮に関する要請、指導はしておりません。遊技業組合というのがあり、そちらから、県内の
パチンコ店に対しまして、新台入替え等を含む広告、宣伝の自粛、店舗における感染予防対策の徹底などについて指示を行っていると聞いておりました。
また、四月十六日の全国緊急事態宣言を受けまして、五月六日までの間、県内の
パチンコ店にあっては、全店舗営業を自粛しておりました。五月七日、ゴールデンウイークが明けてからなんですが、県内の
パチンコ店において営業を開始しております。ただし、県遊技業組合からは、県内の
パチンコ店に対しまして、感染予防対策を徹底するよう指導を継続的にやっていると伺っております。
以上です。
47
◯松田委員 分かりました。
非常に難しい立ち位置だろうなと思って、法律上であれば、当然指導もする立場であるけれども、今おっしゃったみたいに、組合の方々が自主的にされているのに対して、警察としてどうお願いするかという形だと思います。
併せて、先ほども少し事例として出されましたけど、私も相談を受けましたが、県外車両が入ってきている、とんでもないとおっしゃる相談に対して、僕自身は、別にそこまで言わんでもという思いで接しているんですけれども、例えばそういう県外車両が来ている、とんでもないという御相談があったと思うんですが、それに対して、警察としてはどう答えるべしという指示を出されていたのか、教えてください。
48
◯岩城生活安全企画課長 委員の御質問にお答えしたいと思います。
県外の車両について苦情というのがありましたけど、私も直接は苦情を聞いていないんですが、それぞれ受けた者にお聞きしましたら、地元に勤務をされていて、ただナンバー変更をしていなくて、たまたま
県外ナンバーだったというのを見て、何で
県外ナンバーがいるんだというお叱りであったというような形で聞いております。
それについて、私どもは、相談は真摯に受けまして、言い分も聞いたりして、早めに県内のナンバーに替えたほうがいいですよというような、柔らかい文言でですが、指導をしているような次第でございます。
以上です。
49
◯松田委員 ありがとうございます。
自粛警察みたいな報道がありましたけど、第二波、第三波もあったときに、盛んに厳しく言う人も出ます。今、課長がおっしゃったみたいに、柔らかに対応しながら、その事例をしっかりすくい上げながら、窓口の警察官がどう言うかによって、県民、市民の態度が変わってきてしまいますので、そこら辺は慎重に、また丁寧に対応していただきたいと思います。
コロナ禍ということで、県内の
治安情勢というのに直接関わるかどうか分かんないんですが、知事部局はフレックスタイムで時差勤務をしましたけど、警察本体も新型
コロナウイルスの一番多いときに、時差勤務とかしたようなことはあったんでしょうか。
50
◯鶴田警務課長 今の御質問に付随しまして、警察が警察機能を維持するために取り組んでいることについて、網羅的に御説明いたします。
職員の健康管理等の関係におきましては、まずは職員が感染しないための対策を講じる、仮に職員が感染した場合においても、業務継続に支障が出ないよう、影響をなるべく最小限にとどめるために備えることが重要と考えております。
具体的には、職員が職場において新型
コロナウイルスに感染しないようにするために、まずは職員それぞれの健康管理をお願いすること、次は遮蔽物を設置するなどの職場環境を整備すること、業務の見直しを図ること、所属の実情に応じて分散勤務や時差出勤など、勤務体制を見直すこと等に取り組んできたところであります。
51
◯松田委員 ありがとうございます。
まさにその部分で、出してしまうと大変な、大きなことになりますので、警察として
感染者を出さないように、出たからといって、その人が悪いわけでもないですので、そこら辺の手綱の締め方もしっかりやってもらった上で、警察としての仕事が図られるように進めていただきたいと申し上げます。
以上です。
52
◯小園委員 一つ聞くのを忘れていました。
コロナ禍で治安を守るために、いろいろな現場に行かれるわけでしょうから、県警の資機材、防護服、フェースシールドなど、そういったものはそろっているんですか。
53 ◯永野会計課長 新型
コロナウイルス対策用の装備資機材の保有状況でございますけれども、
県警察では、機動隊員等が感染対策等業務において使用する防護服等を一定数保有しております。
現時点においては、必要な数は確保していると認識しております。
54
◯小園委員 一番最初に行くのは、出先の警察の方々だと思うんですが、出先の警察署では、どんな状況なんですか。
55 ◯永野会計課長 各種装備資機材につきましては、職員の感染防止等、警察活動に支障を来すことのないよう、必要な数を確保しております。
各署に配布しており、発生することに備えまして、支障ないように資機材の確保をしているところでございます。
56
◯小園委員 一人暮らしのお年寄りが新型
コロナウイルスに感染したり、今後もいろいろなことが、二波、三波で考えられると思いますので、現場の警察官の皆さん方が感染しないように、そういう資機材はしっかりとそろえていただきますようにお願いをしたいと思います。
以上です。
57 ◯鋪根人身安全・少年課長 先ほど、いわしげ委員から質問があった中で、後半の部分について回答しておりませんでしたので、説明させていただきます。
心理的虐待については、児童通告数が四百二十六人のうち、三百五十二人、八二%をいわゆる面前DVによる
心理的虐待で通告をしております。
この
心理的虐待の面前DVによる通報につきましては、DVの
被害者、あるいはそのような状況を目撃した一般の方々から通報をいただいている状況であります。
58 ◯西高委員 すみません、余計な話かもしれないですけど、さっきの
県外ナンバーの話ですね、実は、地元の方から相談を受けたんです。勤務が本社から志布志の港に去年から替わって、
県外ナンバーなんですね。それでじろじろ見られて、ゴールデンウイーク前に周りから物すごいクラクションを鳴らされたという話を聞いて、実は、我が町の町長のところに行って、いついつから在住ですという、大崎町長というカードを作って、それをあげてもらえませんかという話をして、結局、また異動で帰らなきゃいけないから、こっちのナンバーに替えてもねって、二年で帰るのか、三年で帰るのか、分からないんですよという話をされたんですね。それで、志布志市長にもお願いしたんだったかな、とにかくお願いをして、そういう方々には、市長、町長名で、いつから在住ですというのをやってくださいよという話をしたんです。
そういう苦情が県警に来るのであれば、県警から各市町村の市役所や役場に、早くからの在住の方には運転席に載せる札を作ってあげてくださいとかいう要望をすれば、少しは苦情が減るのかなという、すみません、余計な話でした。
以上です。
59 ◯大瀬交通規制課長
県外ナンバーの証明のことでございます。これは、自動車の保管場所を確保する法律で、使用の本拠地から二キロメートル以内に保管場所を確保することと法律で定められております。例えば、一か月以内なら大丈夫ですよとか、半年なら大丈夫ですよとか、法律ではそういう決まりはありません。できるだけ速やかに(後ほど「法律上は十五日以内に」に訂正発言あり)届けなさいということになっております。その方の実態、実際の住所は県外にあります、時々こちらに来ますという方もおられると思います。ただ、二年間、住民票を移して
鹿児島県内に住んでいるという方であれば、基本はナンバーを替える必要があるという部分がありますので、市町村で証明を出すというのは困難だと思われます。(「分かりました」という者あり)
60 ◯白石委員 一点、教えていただきたいんですが、外国人が、俺は新型
コロナウイルスだと言って警察署に来られて、検査をされたということがあったと思うんですけれども、あの報道というのはどういう感じで流れるんですか。
あの時期は、あまり検査もできなかった時期だったと思うんですよね。あの報道が流れることによって、心配な人が、警察署に行ったらすぐ調べてもらえるんじゃないか、模倣犯が出るんじゃないかという危惧があったんですが、もし報道に至った状況があれば、言わないといけないとかあるんですか。
61 ◯樋渡警務部参事官 委員御指摘の報道につきましては、
鹿児島市内の警察署において外国人が立ち寄ったといった、テレビのニュースかと承知いたしておりますけれども、報道の内容につきましては、私どもも承知いたしております。ただ、この事案に関しましては、警察で公表した事案ではございません。
一般的に、
感染者が発生した場合には、市町村あるいは県から発表がなされますけれども、感染の疑いといったものは、
感染者の濃厚接触者の関係以外は、一般的にはまだ報道がなされておりませんので、県民の皆様の安全の確保上、必要があれば、そういった公表も検討することとなります。
御指摘の事案につきましては警察では公表していない事案ですので、具体的な内容についてはお答えを差し控えたいと思います。(「ありがとうございます」という者あり)
62
◯伊藤委員長 ほかに質問、ございませんか。
[「なし」という者あり]
63
◯伊藤委員長 ほかにないようでございますので、この件に関する質問等はこれで終了いたします。
ここで暫時休憩いたします。
午前十一時三分休憩
────────────────
午前十一時四分再開
64
◯伊藤委員長 再開いたします。
それでは、
委員会の中で出された質問等の経過を踏まえまして、報告については当席に御一任をいただきたいと存じます。
以上で、特定調査を終了いたします。
それでは、ここで、換気のため、十分間の休憩といたします。
再開は十一時十五分といたします。
午前十一時 四分休憩
────────────────
午前十一時十四分再開
65
◯伊藤委員長 再開いたします。
県政一般に関する質問がありましたら、お願いいたします。
66 ◯遠
嶋委員 二点ほどお伺いしたいんですけど、先ほど、鈴木
警察本部長さんが犯罪情勢、
交通情勢、
災害発生状況を説明をされましたが、
鹿児島県の状況を見られて、どのように感じられて、どのようにしようという抱負を持たれたかをお伺いしたいのが一点。
それと、参考までにお伺いしたいのは、
交通情勢の
発生件数も
負傷者数も随分減っているわけです。最近、車が自動でブレーキがかかったり、かなり進化してきているわけですけど、そういう影響があるのかないのか、その辺もちょっとお伺いをしたいと思います。
以上、二点お願いします。
67
◯鈴木警察本部長 お尋ねいただきました
治安情勢をどのように見ているかというお話でございますけれども、数値の上では非常に改善してきている部分があると、認識しているところでございます。
ただ一方で、未解決の凶悪事件もございますし、
児童虐待、DV・ストーカー、
サイバー犯罪等、県民の方が不安を感じるような犯罪もあるということで、そうした問題についてきちんとしっかりと対応していかないといけないと考えているところでございます。
68 ◯柏木交通企画課長
交通事故の減少要因についてということでお答えします。
交通事故の減少要因としては、委員がおっしゃられました車両の安全性の関係も出てきますけれども、道路交通環境が整備された、交通安全思想の普及・徹底が図られた、救助・救急体制が整備された、加えて、御指摘の車両の安全性が格段にアップしていることが要因に挙げられると考えております。
69 ◯遠
嶋委員 どうもありがとうございました。
警察本部長におかれましては、首都圏から来られたわけですので、
鹿児島の状況をどんなふうに感じられたのかなというのが、少し興味がありまして。今後の抱負もおっしゃいましたので、ぜひ
鹿児島がもっともっと住みやすい県になるように、御尽力をお願いしたいと思います。
以上でございます。
70 ◯き
久委員 二点ほど端的にお尋ねいたします。
自動車学校の試験官とか指導員の件は、お聞きしてよろしいですか。
71
◯伊藤委員長 暫時休憩いたします。
午前十一時十七分休憩
────────────────
午前十一時十七分再開
72
◯伊藤委員長 再開いたします。
73 ◯き
久委員 実は、沖永良部、徳之島に自動車学校があるんですが、ちょうどこの会が始まる十五分ぐらい前にそれなりの地位の方から電話があって。
少し調べてもらいたいのは、沖永良部自動車学校、もしくは徳之島自動車学校、そして、喜界もですかね、試験官という立場の方がいない。したがって、試験日が円滑に回っていないというようなことで、去年あたり、陳情か要望があったという記憶はないですか。
74 ◯日高交通部長 委員の御質問にお答えいたします。
現在、離島署において出張試験を実施しておりますけれども、回数が月一回の年十二回と、プラス、二月、三月については二回ということで、十四回実施しております。この回数を増やしていただけないかという要望は、賜っているところでございます。
75 ◯き
久委員 去年あたり要望が来まして、もっと増やしてくれということに関しての実情、状況というのは、どういうことが原因で、その要望は無理なんですか。
76 ◯日高交通部長 今、自動車学校の出張は、月一回ということでお答えしましたけれども、この試験官につきましては、姶良の試験場の業務をやりながらの出張ということで、例えば、各離島に毎月二回出張ということになりますと、相当日数、姶良の試験場を空けなければならないということで、現在のスタッフ、あるいは出張の旅費等の関係で、現時点では少し厳しいかなというような情勢であります。
77 ◯き
久委員 分かりました。今、そういう実情というのを思い出したところです。
実は、八月に離島行政懇談会というのがあります。そこに離島の首長さんたち、議長さん、議員さんとか来て、その要望がまた出ると思うんですが、そのときには、ひとつよろしくお願いしたいと思います。(「分かりました。ありがとうございます」という者あり)
資料の九ページに、
あおり運転に関する相談等の受理状況というのがあります。マスコミ等々で聞く部分では、この
あおり運転に対して、しっかりとした規定、法令、刑法ができていないんだということに一時なって、近年というか、近日というか、新しい刑法がしっかりと施行されたと認識をしているんですが、その点について、お分かりでしたら教えてください。
78 ◯中島交通指導課長
あおり運転に関する道路交通法の改正についてでございますけれども、
あおり運転といわれる、悪質、危険な運転行為が重大な社会問題となっているところであります。この種の悪質、危険な運転行為を抑止するために、他の車両の通行を妨害する目的で、一定の違反行為をした者に対する罰則の創設を行ったというのが道路交通法の改正でございます。
六月十日に公布、六月三十日に施行ということで、報道等で承知しておりますが、正式な文書等については、まだ警察庁から届いていないところでございます。
79 ◯き
久委員 あおり運転は、例の事件から何か伝播したように非常に増えておりますし、一年で百二件から百九十五件と増えております。これに関しては、県民の認識が一番でしょうけど、またしっかりと取締りを強化していただきますよう、お願いして終わります。
80 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。
資料二ページの
窃盗犯のところなんですけれども、下のグラフに
認知件数、
検挙件数とあるんですけれども、一番右側の非侵入盗のその他の部分が、平成三十一年四月末で四百十七件、令和二年四月末時点で三百四十件と、件数が多いんです。様々なものがあるんだと思うんですけれども、どういったものがあるか、内訳を教えてください。
81 ◯吉永刑事企画課長 お答えいたします。
非侵入盗のその他の中身につきましては、置き引き、さい銭狙い、職場狙いなどとなっております。
82 ◯いわしげ委員 分かりました。ありがとうございます。
全然別な話です。もともと送られたのは四月十日みたいなんですけれども、今年四月二十一日付で議会に、奄美、大島の方々から、奄美群島内の警察署の建物等のバリアフリー化の実現に向けてという要望書が出されているんです。き
久委員がよく御存じだと思うんですが。
奄美警察署ではスロープをつけていただいているんですけれども、その勾配が厳しいということ、お手洗いの出入口が狭いというお話ですとか、車椅子が設置されていない警察署があるとか、そういった要望が出ているんです。予算も絡んでくる話なんですけれども、見させていただくと、スロープは大概あるんですが、一番問題なのは、奄美ではそのスロープの勾配が厳しいということ、沖永良部署が二階建てで、免許の更新に係る勉強が二階で行われるため、職員の方々が、車椅子を御利用の方々を二階に持ち上げないといけないので、そういった勉強会をする場合には一階のどこかを使うことはできないかというようなことをおっしゃっているんです。その点について御認識されているかということと、今後どのような対応していかれる御予定なのか、教えてください。
83 ◯永野会計課長 今、委員の御質問でございますが、まず、警察施設のバリアフリー化につきましては、
県警察としまして、
高齢者、障害者の方々が日常生活または社会生活を営む上で、自由な活動が制限される様々な障壁を取り除き、住みよい福祉のまちづくりを推進することはもとより、県民が安全に安心して暮らせる地域社会の実現という観点から、警察署庁舎をはじめとする警察施設のバリアフリー化に取り組み、
高齢者、障害者の方々に利用しやすい庁舎整備を図ることは重要であると考えております。
こうした考えのもと、これまで既存の警察施設における整備を進めるとともに、新築、建て替えにあわせたバリアフリー化を段階的に進めてきているところであります。全警察署に自動ドア、点字ブロック、障害者用駐車場を整備し、今、委員からありましたように、庁舎出入口の段差はスロープ等により解消している状況でございます。
奄美警察署でございますが、スロープにつきましては、御指摘のとおりでございますので、今年度中に出入口傾斜路の滑り止めを含めて改修する予定としております。
あと、沖永良部でございますが、会議室が二階にあるということで、御指摘のとおりでございます。
奄美群島の現状でございますけれども、奄美警察署、瀬戸内署、徳之島署、沖永良部署の四警察署が所在しております。その中で、指摘以外の自動ドア、点字ブロック、庁舎出入口のスロープ、障害者の駐車場等は整備してございます。
今後の対応ですが、全体的なところで申し上げますと、重要であると考えておりますので、こうした考えのもと、より一層のバリアフリー化を図る観点から、県下における既存の警察施設についても整備を進めております。
大規模工事を伴うものについては、新築、建て替えに合わせて整備を行うことといたしまして、大規模工事を伴わずとも整備が可能なものに関しましては、可能な限り整備を進めていく方針でございます。
具体的には、委員御指摘の、車椅子、車椅子利用者のための筆記台、障害者駐車場における標識の掲示、未整備の警察署の整備等々について、進めているところでございます。
このほか、今後、段階的に、既設の多目的トイレにオストメイトや非常通報装置の整備、階段・廊下等への手すりの設置、スロープの手すりの設置、既存の障害者駐車場の劣化した標識・路面標示の改修を進めていくこととしております。
今後の奄美群島の警察署につきまして、若干、繰り返しにはなりますけれども、既存の警察施設につきましても整備を進め、大規模工事を伴うものについては、新築、建て替えにあわせて整備を行うこととし、大規模工事を伴わずとも整備可能なものに関しては、可能な限り整備を進めていく方針でございます。
具体的には、車椅子や障害者駐車場における標識の掲示等は全て完了しておりまして、筆記台につきましては今整備を進めているところでございます。
このほか、今後、段階的に施設の多目的トイレのオストメイトや非常装置等の整備、手すり、標識・表示の改修を進めていくこととしております。
沖永良部の講習は、署員において二階に抱えて対応しているところでございます。障害者の方からそういう意見がございましたので、今後は、一階等々の対応もできないか、検討していくところでございます。
84 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。
よくよく要望書を拝見させていただきますと、そんなに大規模なものを要望されているようではなく、手すりとかいった些細なものだったりするので、御対応をいただくよう、よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。以上です。
85
◯松田委員 二点ほど、お伺いします。
四ページなんですけど、地元紙で大麻の摘発がされたというニュースがあって、警察庁が六年連続で過去最多と言っているんです。本県においては、人は増えているけど、押収量は減っているという状態なんですが、全国と比較して、
鹿児島の現状はどういう状態にあるのか、教えてください。
86 ◯福元
組織犯罪対策課長 ただいまの御質問にお答えいたします。
本県の
薬物事犯の
検挙状況でございますけれども、令和二年四月末現在、
検挙件数は二十一件、検挙人員が十五人となっておりまして、うち、覚醒剤事犯十五件、九人、大麻事犯五件、五人、麻薬及び向精神薬事犯一件、一人を検挙しております。
薬物事犯のうち、覚醒剤事犯の検挙人員が全体の六割を占め、大麻事犯の検挙人員は全体の三割超という状況でございます。
87
◯松田委員 現状は分かるんです。ただ、国全体でいうと、大麻が過去最多と言っている情報の中で、例えば、昨年の検挙人員三名ですけれども、実際は九千五百八グラムで、押収量が多いんです。これは売る人だったのかというのと、広がりの部分で低年齢化しているという報道に対して、どういう状況なのかというのを教えてください。
88 ◯福元
組織犯罪対策課長
薬物事犯の態様でございますが、売る側、譲り渡し、譲り受け、また、所持事案、使用事案、いろいろな態様でございまして、一概にどれが突出していたということは言えない状況でございます。
あと、本県における大麻の
検挙状況でございますけれども、令和元年中は二十五件、十六人で、昨年から横ばいで推移しているところでございます。
検挙件数、検挙人員ともに、その年によりまして増減を繰り返しているものの、長期的に見れば本県は減少傾向であると認識しております。
なお、先ほどございました若年層のことでございます。過去五年間で十代、二十代の若年層の大麻事犯の構成比率につきましては、全国では平均が約五二%となっておりますが、本県では平均が三八%でありまして、全国より低い水準となっております。
ちなみに、本県は、平成二十七年が約五割を占め、平成二十八年は約三割と減少したものの、平成二十九年が約四割、平成三十年が約二割、令和元年は約四割を占め、占める割合についても年ごとに増減を繰り返しておりますことから、一概に本県において若年層が増加しているとは言えないと認識しております。
以上です。
89
◯松田委員 分かりました。了解です。
ネットの時代ですので、若い人の監視は続けつつも、現状に合わせた対応をしていただきたいと思います。
続けて、同じ観点ではあるんですけど、七ページのサイバー犯罪です。今、サイバー犯罪についてはどういった体制で取り組まれているのか、まず、それを教えてください。
90 ◯宇都サイバー犯罪対策課長 サイバー犯罪の体制ですが、当県も昨年三月に初めてサイバー犯罪対策課というのを発足しまして、体制を強化しまして、全体的な技能的なレベルも向上させるために、資機材その他含めまして、総合的に対策を取り組んでいるところであります。
91
◯松田委員 サイバー犯罪対策課は何名で対応して。
92 ◯宇都サイバー犯罪対策課長 定数というのは公表しておりません。捜査上の支障もありますので、承知おきください。
93
◯松田委員 サイバー犯罪対策課の職員というのは、何人というのは固定していないということですか。
94 ◯宇都サイバー犯罪対策課長 公表していないです、すみません。(後ほど訂正発言あり)
95
◯伊藤委員長 暫時休憩いたします。
午前十一時三十七分休憩
────────────────
午前十一時三十七分再開
96
◯伊藤委員長 再開いたします。
97 ◯宇都サイバー犯罪対策課長 すみません、訂正します。
捜査員の数というのは公表していませんけど、サイバー犯罪対策課の課員自体は二十二名です。
98
◯松田委員 この質問をしましたのは、
コロナ禍において、オンライン学習が推進する側になりました。極端に言えば、小・中学生もスマホを持ちなさいとまでは言わないけど、正直、そういう時代に入ってきたので、この分野はかなり重要な立場になるかなと。昨年、そうやってサイバー犯罪対策課ができ、二十二名体制でされているというところなんですが、学校でネットを通じてやり取りをする中で、ちょっと違うところに入り込んでしまったら、すぐに落ちてしまう怖さがあるので、今のオンライン学習を進める上で、今後、サイバー犯罪対策課としてはどうしようとか、何か具体的な方策を検討している部分があるのか、そこを教えてください。
99 ◯宇都サイバー犯罪対策課長 スマホが普及しまして、子供たちもインターネットを見られる環境にありますので、サイバー犯罪対策課だけじゃなくて、人身安全・少年課とも連携しまして、各学校や保護者の会など、いろいろなところへ行って、これまでもセキュリティの関係の講習等を続けておりましたが、これからも継続してやっているところであります。
100
◯松田委員 明日、
教育委員会とも話をしようと思うんですけど、極端に言うと、サイバー犯罪対策課に学校の先生を一人入れるぐらい、交流するぐらいして。意外と学校ってそういう情報が弱いと思っているので、最新の情報を入れていかないと、そこに子供たちを放つような状態をしなきゃいけないと、オンライン学習をしなきゃいけない方向になってくるので、今後重要な部分だということを訴えておきます。
検挙の数がどうこうというよりかは、とにかく予防で動くということをお願いして、終わります。
101
◯伊藤委員長 ほかにございませんか。
[「なし」という者あり]
102 ◯大瀬交通規制課長 すみません、先ほど、自動車の保管場所の関係で、一点、訂正をさせていただきます。
保管場所を変更した場合は、速やかにという表現を用いましたが、法律上は十五日以内に届けることとなっておりますので、訂正させていただきます。
103
◯伊藤委員長 ほかにないようですので、
県政一般を終了いたします。
以上で、
警察本部関係の審査を終わります。
六月十五日は、午前十時から
教育委員会及び学事法制課の審査を行います。
本日は、これをもって散会いたします。
御苦労さまでした。
午前十一時四十一分散会
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