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  1. 鹿児島県議会 2020-03-24
    2020-03-24 令和2年企画観光建設委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ………………………………         午後二時四十五分開会        ……………………………… ◯郷原委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから企画観光建設委員会を開会いたします。  当委員会に付託されました議案のうち、議案第六六号 令和二年度鹿児島一般会計補正予算(第一号)の審査を行います。  ここで、審査日程等協議のため、暫時休憩いたします。         午後二時四十五分休憩      ────────────────         午後二時四十五分再開 2 ◯郷原委員長 再開いたします。  審査日程につきましては、お手元に配付しております日程(案)のとおり進めてまいりたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 3 ◯郷原委員長 御異議ありませんので、日程(案)のとおり進めることに決定いたしました。  それでは、ただいまから審査を行います。  議案第六六号を議題といたします。  まず、土木部長総括説明を求めます。 4 ◯兒島土木部長(併)工業用水道部長 本定例会に追加提案しております議案につきまして、土木部関係の内容をお手元に配付しております提出議案等の概要に基づきまして御説明申し上げます。  一ページをお開きください。  令和二年度補正予算(案)の追加提案分でございますが、今回、新型コロナウイルス感染症拡大により、本県での発生が懸念されている状況を踏まえ、離島における感染拡大の防止及び住民の不安解消のための取組として、奄美空港西之表港などにおいて、サーモグラフィーを設置するための経費を計上することとしております。
     これに伴い、一般会計で六百二十七万円を増額しておりまして、補正後の額といたしましては、一千百億二千三百万円余りとなっております。  次に、予算補正を伴わないその他の取組として、公共事業等の取組といたしましては、受注者から申出がある場合、工期延期の措置や繰越しの手続を行うなど、柔軟かつ弾力的に対応してまいります。  また、県営住宅関係の取組といたしましては、収入が著しく低下した入居者を対象に家賃の減免等を実施することといたしております。  以上で、土木部関係説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 5 ◯郷原委員長 次に、港湾空港課長説明を求めます。 6 ◯黒川港湾空港課長 港湾空港課課関係の令和二年度補正予算につきまして、御説明いたします。  補正予算等説明書追加提案分)の一ページをお開きください。  まず、港湾管理費の二百九万円の補正でございますが、新型コロナウイルス感染症に係る緊急対策といたしまして、西之表港の下船口付近サーモグラフィーを設置して、体表温スクリーニングを実施する経費の補正でございます。  次に、空港費の四百十八万円の補正でございますが、同様に奄美空港及び屋久島空港到着口付近サーモグラフィーを設置して、体表温スクリーニングを実施する経費の補正でございます。  以上で、港湾空港課関係説明を終わります。よろしくお願いいたします。 7 ◯郷原委員長 説明が終わりましたので、ただいま説明のありました件について、質疑がありましたら、お願いいたします。 8 ◯日高委員 先ほどの本会議で質問がありまして、重複するところがあるかもしれませんが、お聞きしたいと思います。  今回のサーモグラフィーの設置というのは、どういう目的で設置をされたのか。まず、そこら辺を教えてください。 9 ◯黒川港湾空港課長 離島におけるサーモグラフィーの設置の経緯でございます。  離島は御存じのとおり、医療供給体制は、本土と少し違いがございます。一たび何かが発生すれば迅速な対応ができないということが離島の特徴でございます。  そのようなことから、離島に住まれている方は一たびこういうことが起こるということに関して不安を感じているというような話を聞いております。  そのため、今回離島の入り込み客へ注意喚起を促す手段といたしまして、サーモグラフィーを設置いたします。このことによりまして、県の感染拡大防止の姿勢を示すこと、併せて、離島住民の方の不安を解消することにつながるものと考えているのが今回の経緯でございます。 10 ◯日高委員 ありがとうございます。  それと、ここに港は西之表空港は奄美、屋久島と出ておりますが、これらの場所の選定理由というのを教えていただきたいと思います。  それから、もう一つ、六百二十万円ぐらいの予算になっているわけですが、この三か所の設置のための事業費なのか。これらの内訳を教えていただきたいと思います。 11 ◯黒川港湾空港課長 サーモグラフィーの設置の中身でございます。  今回、奄美空港西之表港、それと屋久島空港、この三つの箇所でサーモグラフィーを設置しようという計画でございます。  理由につきましては、奄美空港は、離島の七空港の中で最も乗降客数の多い、約九十万人の方が利用する空港であるというのがまず第一の理由です。  次の西之表港、これは離島港湾の中で、最も利用客数の多い港、約五十万人の方が利用している港であるというのが二つ目の理由です。  三番目が屋久島空港です。実は屋久島空港より、徳之島空港の方が若干利用客数が多いです。ただ、屋久島空港は、年間約十七万人の利用客数がいますけれども、そのうちの約九割が県外からのお客様が出入りする、そういう空港であることから、この屋久島空港まで三つを選びました。  本当はもっと設置する必要があるとは考えておりますけれども、とりあえず、今、県で用意できるサーモグラフィーというのが三個しかありません。  市中には、サーモグラフィーの在庫が出回っていないということで、とりあえず借り物でこのサーモグラフィーを運用しているという状況でございます。  今回、予算に計上させていただいている案件は、借り物サーモグラフィーを本物に換える、そして借りたサーモグラフィーは元のところにお返しするという意味で、予算に計上しています。  今後の予定なんですけれども、調達にしばらく時間がかかるかと思います。時間がたって調達ができた暁には、そのときの状況を見ます。新型コロナウイルスの感染が拡大しているのか、それとも収まっているのか、その状況を見ながら借りているサーモグラフィーが、今後、借りた先がまた貸してくれるのかも状況によりますけれども、今後の展開というのは考えていきたいなと考えております。以上です。 12 ◯日高委員 今、取り付ける三台をどこかから借りるということですが、所有しているところは必要なのですか。必要ないからそういうふうに持っていけるということだと思うんですが。 13 ◯黒川港湾空港課長 県の組織の中で借りてきたサーモグラフィーです。  詳しく申せば試験研究機関、例えば工業技術センター等から借りてきております。我々はずっと借りるということでお約束したわけではなくて、当面、二か月ぐらい貸してほしいという話をしたところでございます。  当然、試験研究機関も、必要だからサーモグラフィーを設置していると思いますので、そこのところはまたよく話しをしていきたいなと思います。 14 ◯日高委員 それでは、六百二十万円で三台だと思うんですが、これはすぐ確保できるということですか。 15 ◯黒川港湾空港課長 三台のサーモグラフィー調達見通しなんですけれども、メーカーにお聞きしますと、約二か月かかるとお聞きしております。  予算が成立して、新年度になってできるだけ早く調達できるように、二か月よりも早く調達できるようにしていきたいと考えております。 16 ◯日高委員 なかなか現物がないということで調達に二か月かかる、今現在ある三台がなければ何もないという状況だと思います。  どこも似たような状況だと思いますが、ぜひ頑張っていただいて一日も早く、三台だけじゃなく、各離島に全部付けてもらいたい。なぜならば、小さな限られた範囲に入ってしまうと、全てが駄目になってしまう。私も議会に来られない。それぐらいの状況になるというふうに思っておりますので、ぜひ、しっかり対応していただきたいと思います。  それから、鹿児島空港とか中央駅は、今現在、設置がされていないという状況であると聞いております。先ほどサーモグラフィーの確保の状況も聞きましたけど、今後については、何か考えていらっしゃるのか。そこら辺を少し教えていただければと思います。 17 ◯黒川港湾空港課長 我々の管轄外のところではございますけれども、鹿児島空港の国内線あるいは中央駅は、現在、サーモグラフィーは設置していないとお聞きしております。  今後の予定ということに関しましては、それこそ離島は、確かに医療供給体制に本土と違いがありまして、本当に緊急性を要するということもございますので、港湾管理者あるいは空港管理者としては、まずは離島医療供給体制に対応したサーモグラフィーの設置に重点を置きたいと思っているところでございます。以上です。 18 ◯日高委員 鹿児島空港、中央駅で、もし、これをやるとすれば、どこの取扱いになりますか。どこがするか分からんという話では、よくない状況ですよ。 19 ◯黒川港湾空港課長 暫時休憩をお願いします。 20 ◯郷原委員長 暫時休憩いたします。         午後二時五十八分休憩      ────────────────         午後二時五十九分再開 21 ◯郷原委員長 再開いたします。 22 ◯日高委員 鹿児島空港、中央駅の話をさせていただきました。管理者が異なるという前提があると思いますが、やはり、こういう状況ですので連携をとって、どこがどういう形でやるんだという一定の姿を持っていなければ、なかなか県民に納得していただけない部分だと思いますので、そのこともよろしくお願いしたいと思います。  また、サーモグラフィーを付けられないというところでは、もっと簡単なやつがあるようですので、それらを活用しようとしている状況はないんですか。 23 ◯黒川港湾空港課長 東京都の八丈島の事例を御紹介します。  役場の職員の方が、空港に待機しておりまして、それこそ非接触型の体温計を装備していまして、そこで体温を測定しているというような事例はございます。  そういう人の出入りが余り多くないところでの対応というのは可能かと思いますので、そういう話あるいは需要あるいは要望といったことを踏まえて、今後、検討していくことになるかと思います。 24 ◯日高委員 非接触型体温計ですね。ぜひ、それらも十分に活用してください。今の状況で、非接触型体温計の確保というのは大丈夫なんですか。 25 ◯黒川港湾空港課長 非接触型の体温計を県庁内で探しましたところ、過去に鳥インフルが出たときの対応ということで備蓄してあるというのを聞いておりまして、確保できるような見通しであります。  ただ、そんなにたくさんあるわけではないので、数は限られてくるかと思います。以上です。 26 ◯日高委員 備蓄はこういうときに使わないと使うときはないですからね。幾ら大事になおしておったって役に立たんわけですので、ぜひ、こういうときはしっかりと活用するというのが大事だと思っています。  まさに今、数が足りないわけですので、各市町村とも連携をとって、せめて、現状においてはそれらを活用するということでも理解を得るということも必要だと思いますので、ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。  それから、先ほど部長説明の中で、公共事業関係感染拡大防止ということでお話しをいただきましたが、今、実情としてなかなか材料が入ってこないというような状況だと思うんですが、一つ例を挙げたりして、今のそういう状況というのをお知らせ願えませんか。 27 ◯徳留技術管理室長 公共工事における資機材調達状況についてのお尋ねでございました。  全般的に申し上げますと、これまで国の通知を踏まえまして、公共工事における感染拡大防止については、必要に応じて一時中止をかけたりというような措置を講じるようにしてきたところでございます。  また、県といたしまして、三月十六日に「資機材調達が困難な場合には、発注者に申し出てください。状況に応じては一時中止あるいは工期延期等の措置を講じます」という旨の通知を、公共部局共通関係団体に発出してございます。  現状でございますけれども、資機材については、一件、運搬の関係で少し調達が遅れるという事例が三月中旬にございましたけれども、それほど遅れることなく資材が入りまして工事も完成するという状況でございます。  今、県内の公共工事においては、資機材調達の困難さで影響があるという事例はないところでございます。以上です。 28 ◯日高委員 最後にしますが、新型コロナウイルスの関係で、工事をすることによって感染が広がるということで中断しているという状況が何かありますか。 29 ◯徳留技術管理室長 先ほど、申し上げましたとおり、国では二月二十五日以降、私ども県では三月二日以降に感染拡大防止に向けて中止等の措置が講じられますよということを申し上げてまいりました。  それを踏まえまして、例えば、県外のコンサル関係の企業におきましては、自宅待機とかテレワーク等の関係で我々発注者との打合せができないということで申出があったのが、現在のところ、三件程度ございます。ただ、これらにつきましても、今年度中に業務の完了を目指すということで、特段の影響はないと聞いております。  もう一つ、違った事例で申し上げますと、鹿児島工業高校で、二月に、解体建築工事を五工区ほど発注をしてございます。解体工事に入る予定でありましたけれども、学校の臨時休業が、三月上旬から入りまして、校舎に机とか生徒の所有物が残ったままになっており、解体工事ができないということで、現在この工事については中止ということになってございます。学校の臨時休業見通し等状況にもよりますけれども、四月に入ってから状況が改善すれば、解体工事等に入れるというような見通しになっており、若干ここには影響が出ておりますけれども、建設現場自体での新型コロナウイルス関係状況というのは大きな影響はないところでございます。以上です。 30 ◯日高委員 いろいろな状況が出てくると思いますので、そういう意味では、細かく一つ一つやっていかなければいけないと思っております。  どうぞひとつ、こういう時期だからこそお互いに気配りをしながら、目配りをしながらやっていただきたと思っています。以上です。 31 ◯き久委員 現在は三か所、そして今後、サーモグラフィー調達に応じて各島々でもやっていきたいということでるる御説明いただきました。  現在、新型コロナウイルス等が終息ではないんですけど、本県においては発生していないという状況であります。  先ほどの説明では、現在、どこか試験場から借りているということで、今後、調達を行っていきたいということでした。そのめどというのは、例えば、今どういう機関と話しをして調達を待っていますとか、国とか民間とか、そういったところを詳しく言えるんでしたら、おっしゃってください。 32 ◯黒川港湾空港課長 サーモグラフィー調達についてでございます。  これは、新年度予算が成立いたしますと、それこそ物品の購入という手続がございます。通常の購入の手続で発注をすることになります。  発注した暁には、今なかなか市中に在庫がないということですので、納期が二か月ぐらいかかるだろうという見込みになっております。以上です。 33 ◯き久委員 通常の購入とおっしゃいましたけど、現時点が既に通常ではない状況にあり得ると思いますので、そこは、精査して対応していただきたいと思います。  少し角度を変えますけど、県では、我々や県民に向けて「水際対策」という表現をコンセプトとして言っております。  そういう視点からすると、離島に住む私たちからは、船から各島々に降りて、そこでサーモグラフィーをするのではなくて、鹿児島港で船に乗る前にそういう検査云々はできないのかと思います。  例えば、飛行機で言うと、鹿児島空港辺りで離島へ飛ぶ前にできないかと。だんだん拡大していくと羽田空港でできないかとかなるかもしれませんけど。  そこまで拡大しないとしても、県内の住んでいる地域で、それぞれのできる状況をクリアしていくという視点から考えますと、鹿児島港でサーモグラフィーを設置して、「あなたは三十七・五度以上ありますよ。ちょっと乗るのをやめたほうがいいんじゃないですか」とか。  結局、船とか飛行機も密室なものですから、そういうことを考えますと、水際作戦の根本的な部分が少しちぐはぐになっているのではないかなと思ったりするところですが、入る前の対策という議論はされませんでしたか。 34 ◯黒川港湾空港課長 我々も、それこそ入り口のほうから対策をすればいいのかなという考え方もありました。入り口で対応をするとしたときの課題があります。例えば、鹿児島空港は一旦搭乗ゲートをくぐりますと、いろいろな空港に発着いたします。離島ばかりではないというところでございます。  それともう一つは、搭乗券を持って、もう既に、まさに乗ろうとしている人たちを選別することに非常に課題があるのかなというのもございます。  鹿児島港のところにおいても同じでございます。予約をして搭乗券を持って、さて乗ろうとしたときにサーモグラフィーとなると、船会社との調整が必要になる。  それに比べると、離島水際対策ということで、離島においてサーモグラフィーを設置するということになりますと、降りてくる人たちに対して「あなたは少し熱が高いようですね」ということでお知らせして、チラシを渡す。そうすることによって、ここの離島はこういう水際対策をしているのだなということが分かると同時に、そこの離島に住んでいる方々に対しては、県はこういうことをしているんだという安心感を与えるのではないか。  そういう面で、今回は、水際対策奄美空港西之表港、屋久島空港というふうに、離島に設置したという経緯でございます。 35 ◯き久委員 それはもう見解の相違でございまして、空港は確かにいろいろな課題があると思いますね。でも、鹿児島港の場合は、それは船会社の方たちと話しをすれば可能ではないかなと思ったりもするところですね。水際対策という視点で、どのような議論がされたかということが気になったところでした。以上です。 36 ◯大久保委員 先ほどサーモグラフィー調達に時間がかかるような話でしたが、これは、やはりニーズが多いのでスムーズに調達できないという理解でいいんでしょうか。 37 ◯黒川港湾空港課長 我々は、三月に入ってから市場調査をしたわけですけれども、民間の方々は、こういったものは既に手配済みでございました。  レンタルについても、もう借りられる状態ではない、なかなか借りる先がないというのが現状でございました。唯一、県の機関の中に在庫というか、借りられるものが三台あったというのが現状でございます。以上です。 38 ◯大久保委員 それと、一台当たり二百九万円ということなんですけれども、二百九万円の内容としては、機材を買って運んで設置するとか、あともう一つ、借りてきたやつを運んで設置するというのもあろうかと思うんですが、それらの経費も全部入っているのでしょうか。 39 ◯黒川港湾空港課長 今回のサーモグラフィーは、鹿児島空港に設置している人を測るサーモグラフィーと同等の機能を持つ機械でございまして、イメージとしてはビデオカメラみたいなイメージでございます。それは自分たちで運んで設置できるということでございまして、特に大がかりな作業ということではないと考えております。以上です。 40 ◯大久保委員 この二百九万円の経費の内容については、購入費用だけではなくて、運ぶ手間とかもあろうかと思うんですが、そんな大きな機械じゃないということなんですか。 41 ◯黒川港湾空港課長 今回の二百九万円という数字は購入費のみでございまして、設置費用等は入っておりません。以上です。 42 ◯大久保委員 要はそういう費用はなくても、設置は可能だということですかね。借りてきたり、戻したりとかそういうのも手間がかかると思うんですが、そんな大がかりじゃないから経費的には別に発生しないということなんでしょうか。 43 ◯黒川港湾空港課長 イメージとしては、ビデオカメラぐらいの大きさのものに三脚が付いているようなイメージでございまして、今回、購入費のみを計上させていただきました。これを購入した暁には、職員等で運んで設置すると、また終わったら撤去するというイメージで設置を考えております。以上です。 44 ◯大久保委員 操作なんかもそれほど専門的な知識も要らないだろうし、自分たちでできるということなんでしょうけれども、例えば、使う加減にもよりますけれども、サーモグラフィーの維持とかメンテとかいうこともやはり考えなきゃいけない。  今、そういう機械が売れている状態では、維持、メンテの要員確保とか発注等は、なかなか厳しいことも予想されるとは思うんですが、その部分についてメーカー側との話はどうなんでしょうか。 45 ◯黒川港湾空港課長 今回は購入費ということで予算のほうに計上させていただきました。あと、取扱いとメンテにつきましては、メーカーとよく話しをして対応していきたいと思っております。
     昨日の奄美空港の設置事例を見ますと、ビデオカメラのモニターを見ながら色の温度を測って、それに対してスクリーニングをしていくというようなタイプでございます。  今後、どういったメンテが必要になるのかということは、メーカー側と話しをしていきたいと考えております。 46 ◯大久保委員 あと、運用のほうです。  実際にサーモグラフィーを使って、そういう対象者、少し体表温が熱を帯びている方とかあった場合の具体的なお客さんの対応等については、何か細かい取決めをされているんでしょうか。 47 ◯黒川港湾空港課長 今回は、サーモグラフィーということで体温ではなく、体の表面の温度である体表温を測るということにしております。  体表温につきましては、体温とは違いまして若干低めに出てくるということが考えられますので、標準的に、これぐらいだったら高めだろうなというところの基準を設けまして、画面に出てくる色を見まして、高そうな方に関してはお声をおかけして、こういう症状があったら保健所等にお問合せくださいというチラシの周知で注意喚起を図っていきたいと考えております。 48 ◯大久保委員 そういう対象者がいたら注意喚起を図るレベルにとどめるけれども、何もしないよりはそれなりに本人も気づくこともあるので、水際対策につながっていくだろうと、そういうことでしょうか。 49 ◯黒川港湾空港課長 今回の取組は、法的には何も根拠のない取組ではございますけれども、港湾管理者あるいは空港管理者が、水際対策ということで、離島における感染防止対策の一環として、離島に住まれている方の不安解消ということで行っております。こういう取組により、やはりここの離島では気をつけなきゃならないのかなという意識づけにもつながるものではないかと考えております。 50 ◯いわしげ委員 今回、サーモグラフィーを購入した後なんですけれども、今後は、ずっと常設される予定なのかどうか教えてください。 51 ◯黒川港湾空港課長 今度サーモグラフィーが新しいものに更新された後は、状況にもよりますけれども、そのときの状況を踏まえて対応していきたい。  もう全く心配ないよといったときのサーモグラフィーの使い方なんですけれども、やはり、県の組織の中には必要としている部署もございますし、あるいはまたこのようなことが起こったとき、あるいは我々の港湾管理者以外にもいろいろな集会等でこういった時期に使わないといけない場合もあるでしょうから、そういった部分にも活用できるものではないかと考えております。以上です。 52 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。  体表温が高い方に対してチラシをお渡しするということだったんですけれども、西之表港、奄美空港屋久島空港それぞれにおいて、チラシとしては何枚ぐらいずつ準備する予定なのか。もし、お分かりでしたら、教えてください。 53 ◯黒川港湾空港課長 チラシにつきましては、想定される人数分をそろえるということになります。  ちなみに、昨日から運用を開始していますけれども、体表温が高めの方というのはいなかったということです。  ただ、情報を知りたいという方には、何枚かこのチラシをお配りしたところでございます。 54 ◯いわしげ委員 今回の予算は、サーモグラフィーを購入するだけの予算だと思っているんですけれども、そのチラシを印刷する予算というのは、ここには含まれてはいないんですよね。 55 ◯黒川港湾空港課長 今回、このチラシを印刷する費用というのは入っておりません。あと、このサーモグラフィーの設置に伴う作業する人員の人件費というのも計上されていないところです。既存の職員が、通常の業務を少し超えて対応しているというのが現状でございます。 56 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。  先ほどから、島の方々に対しても安心・安全のお気持ちを持っていただくためということと、水際対策ということでサーモグラフィーを設置するということだったんですけれども。  二月の下旬に、アメリカのCNNで、サーモグラフィーは効果がないとの報道があった。なぜかといいますと、熱があった方というのは、薬を飲まれてしまうので一時的に熱が下がった状態で通られると、もともと病気を持っていたとしても、新型コロナウイルスにかかっていたとしてもスルーしてしまうということでした。  また、発熱がなくても陽性の方がいらっしゃるということで、昨日も羽田空港で、イタリアから帰ってこられた四十代の方が発熱などの症状はないんですけれども、羽田空港で陽性と判明されたということです。この方は、イタリアのロンバルディア州という、今一番蔓延していると言われているところから帰ってこられたので、検査をされた結果のようですけれども。そういった形で、熱がない方々でも新型コロナウイルスに感染していらっしゃる方々がいらっしゃるということです。  では、何が効果的であったかという話なんですけど、アメリカでは、降りてこられた方々全ての方に「トラベルヘルス・アラート・ノーティス」というカードをお渡ししていて、そのカードに一日に二回は必ず体温を測ってくださいと、そして、また、熱とかせきとか息苦しさを感じたらすぐに保健所に連絡してくださいということで書いてあるということなんです。  これによって、一月二十四日に、全く症状のない方が二日後に熱が出てきてしまって、そのカードのことを思い出して保健所に連絡をして、ほかに蔓延することがなかったということがあったということでした。  やはり、体温が高い方だけではなく、一般の方々にもその意識を持ってもらうことが必要かなと思うんですけれども、そこはどのように取り組まれる御予定ですか。 57 ◯黒川港湾空港課長 委員おっしゃるとおり、サーモグラフィーは万能でないということは確かでございます。その中で、少しでも離島における人々の安心を確保するという取組の一つとして、サーモグラフィーという分かりやすいやり方で、明らかに熱のある方をサーモグラフィーの中のスクリーニングということでふるい分けをしていこうという取組でございます。  全く症状のない方あるいは解熱剤を飲んでそれで通られる方が擦り抜けるということは想像されるんですけれども、少しでも離島水際対策として効果のある取組の一つがサーモグラフィーではないかと考えているところです。 58 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。  チラシを全員にお配りされなくても、既にされているとは思うんですけれども、西之表港、奄美空港屋久島空港においてサーモグラフィーを設置していることのアピールと、降りてこられる方々皆さんが健康であっても陽性の可能性があるという認識を持っていただけるように御尽力いただきますよう、よろしくお願いいたします。  以上です。 59 ◯ふくし山委員 すみません、県営住宅の件で、「収入が著しく低下した」ということについて、少し説明をいただけますか。 60 ◯高崎住宅政策室長 県営住宅関係についてのお尋ねでございます。  収入が著しく低下したという内容についてでございますが、これは、既存の減免制度を適用するということになります。  主な対象者としましては、まず世帯の収入月額が五万円以下の方が対象になってまいります。そのうち二万五千円を超えて五万円以下の方につきましては、通常の家賃の四分の一を減免いたします。それから、二万五千円以下の方につきましては、家賃の二分の一を減免するということになります。  また、世帯の収入の月額が五万円を超える方につきましては、公営住宅というのは収入によって家賃が変わってまいりますので、例えば、年度の途中で失業等により世帯の収入が著しく減じたというような場合に、収入区分が変わる場合がございます。その場合につきましても、申請に基づいて、その収入に応じた家賃をすぐ設定するという形で対応ができるということでございます。 61 ◯ふくし山委員 新型コロナウイルス感染症の影響によりというのも書いてあるのですが、これは既存の制度ですよね。  今回、新たにこういったことでさらに影響が出るんじゃないだろうかということだろうと思いますけれども、このことをしっかり入居者にお伝えするということだと思います。これは今、指定管理者ですよね。指定管理者とは新たな状況について、具体的な協議はしていらっしゃるんですか。 62 ◯高崎住宅政策室長 減免につきましては、既存の制度を適用するということでございますが、今回、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた方につきましては、特例として減免手続の一部を緩和したいと考えております。これは、できるだけ速やかに減免を実施するための措置として考えております。  一つは、減免の開始時期につきまして、通常であれば申請の翌月の適用ということになるんですが、今回につきましては、申請書を受理した月から速やかに減免を実施するということ。  それからもう一点でございますが、申請書にはいろいろと添付書類が必要になってまいりますけれども、これを例えば住民票ですとか所得額証明書ですとかこういったものについては、今回の感染症の影響を受けた方については省略しようということを考えているところでございます。  それから、これは各管理担当の窓口、指定管理者も含めてですが、今回の措置を分かっていないと個別の相談に対応できないということでございますので、三月十三日付で今回の措置の内容と具体の対応方法について、それぞれ通知を行ったところでございます。 63 ◯ふくし山委員 分かりました。これは関係のところに通知をすると同時に、入居者にはどんなふうにして、どんな形で周知されるんですかね。 64 ◯高崎住宅政策室長 個別の入居者に関しての周知というのは、まだこれからというところもございますが、県のホームページに今回の措置について掲載をすることとしており、今日時点でホームページにアップされる予定になっております。  それから、個別には、例えば各団地に掲示するとか、また、引き続き周知の方法については検討したいと考えております。 65 ◯ふくし山委員 ホームページはもちろん結構なんですけれども、掲示板とかございますよね、階段一階のところとか。そういった対応もしておいていただくと、直接そういう影響を受けていない方でもそれを知っておくということ、そのことが周辺への周知につながったり、アドバイスにつながったりもするだろうと思いますので、ぜひ、可能な限りいろいろやっていただきたいと思います。以上です。 66 ◯郷原委員長 ほかに質疑はございますか。    [「なし」という者あり] 67 ◯郷原委員長 ほかにないようですので、これで議案等についての質疑を終了いたします。  これより採決に入ります。  それでは、議案第六六号について、取扱い意見をお願いいたします。 68 ◯酒匂委員 議案第六六号につきましては、現在の新型コロナウイルス感染症拡大による県民生活への影響を踏まえますと、必要な予算補正であると思われますので、原案のとおり可決でお願いいたします。 69 ◯郷原委員長 ほかに御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 70 ◯郷原委員長 それでは、採決いたします。  ただいま議案第六六号につきましては、原案のとおり可決との御意見がありましたが、原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 71 ◯郷原委員長 御異議なしと認めます。  よって、議案第六六号につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  なお、委員長報告の文案等については当席に御一任いただきたいと存じますが、御異議ございませんか。    [「異議なし」という者あり] 72 ◯郷原委員長 御異議ございませんので、そのように取り扱います。  以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。  本日は、これで閉会いたします。  お疲れさまでした。         午後三時三十三分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...