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◯柳橋農産園芸課長 陳情第二〇二三号について御説明申し上げます。
参考資料の五ページをお開きください。
件名は、「鹿児島県
主要農作物種子条例」の制定を求める陳情書で、提出者は、山下晶子氏外一名でございます。
陳情の要旨でございますが、
主要農作物種子法の廃止に伴い、今後の優良品種の維持や国内での種子の確保などが懸念されることから、食糧の担い手である農家と消費者を守っていくため、県独自の「鹿児島県
主要農作物種子条例」の制定を求められているものでございます。
状況説明ですが、六ページをごらんください。
国は、農業の国際競争力の強化に向けて官民の総力を挙げた種子の開発・供給体制を構築するため、
主要農作物種子法を廃止したところでありますが、都道府県の役割等については、種子の増殖に必要な
栽培技術等の知見を維持するとともに、種子の生産や供給の状況を的確に把握し、それぞれの都道府県の実態を踏まえて、必要な措置を講ずることとしており、必要な経費については、引き続き、
地方交付税措置が講じられているところであります。
県では、
主要農作物の優良な品種の種子を確保することは、本県農業にとって重要でありますことから、新たに「鹿児島県
主要農作物種子生産・
普及基本要綱」等を制定し、圃場審査や原種等の生産など、これまでと同様の取り組みにより、本県に適した品種の選定と優良種子の安定供給を図っているところであります。
また、生産者等に対し、チラシの配布等を通じて県の取り組みを周知いたしますとともに、
県開発促進協議会等を通じて、
当該取り組みに係る財源の確保を国に要請しているところであります。
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。
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◯田中委員長 説明が終わりましたので、本陳情に対する質疑をお願いいたします。
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◯桃木野委員 この陳情の件ですが、これは本県としては、観光と農業というのが売りといいましょうか、それを知事も言っているわけですけど、ほかの県も今、例えば宮崎県もこの四月からということで聞いているわけですが、ほかの県がそういう条例をつくっていることについて、県としてはどのように考えておられますか。
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◯柳橋農産園芸課長 本県における
主要農作物、いわゆる米の種子の確保をどのように図っていくのかということについてでございますが、やはり先ほど申しましたとおり、県として
主要農作物の種子の生産・供給にしっかりと取り組んでいくというのは、種子法が廃止になっても続けていかないといけないと考えております。
種子法が廃止になった後、それぞれの県に応じまして、条例化しているところもあれば、本県と同じような要綱等をつくって取り組んでいる都道府県もございますが、それぞれの地域の実情なり、実態なり、そこを踏まえて取り組んでいくことが必要かと思っております。
本県におきましては、種子法と同じ内容を備えました要綱等を昨年四月一日から施行しておりますので、それをもって、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。
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◯桃木野委員 いわゆる陳情者にあられても、いろいろな面で不安があるから、条例をつくることでより拘束力を強めるとか、そういうことをおっしゃっているだろうと思うんですね。
だから、本当に要綱で足りるのか、条例化しなくてもいいのか。条例化することでより強固なものに種子法の安全性が保たれると、私もそう思いますし、陳情者もそうだろうと思います。本当に不安に思われるからこういう陳情が来ているわけですが、その辺のところを要綱で本当に十分だということで、やはり今後もずっとその方向で行くということですか。
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◯柳橋農産園芸課長 種子法廃止に伴いまして、本県がこれまでと、従前と同じような取り組みを本当に続けていくのかというようなことにつきましては、生産者の方であるとか現場の方々からも、種子法が廃止になった当初はいろいろと御意見がございました。
県といたしましては、これまでと同様の取り組みをするということを丁寧に説明して、これまでも取り組んできているところでありますし、今後もそういったいろいろな不安の声があれば、そこに出向いていっていろいろと御意見を聞いて、県の
取り組み等を説明していく必要があろうかと思っております。
また、種子法は廃止になりましたが、県の取り組みがそれでもって後退することがあってはいけないと、国においても、地域の実情に応じて、これまでの種子の開発・供給体制や民間の活力等を生かした取り組みをということになっていますので、そういう中で取り組んでいきたいと考えております。
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◯桃木野委員 例えばJAとかそういうところも本当に今のこれで、こういう要綱でいいと考えておられるんでしょうか。そういうところからは、何か条例をつくって強固なものにしてほしいとか、そういう声というのは本当にないんでしょうかね。
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◯柳橋農産園芸課長 先ほど御説明いたしましたけれども、種子法が廃止になった当初は、生産者の方であるとかそういった団体の方が、本当に県は取り組んでいくのかという声はございました。そういうときにいろんな場を通じまして説明をいたしております。現時点で、JAであるとか農業団体であるとかそういうところから、県に対して同様の内容の要請はいただいておりません。県としてしっかり取り組んでくれというような御意見はいただいておりますけれども、今後の取り組みについて、条例化というようなお話はいただいていないところです。(「はい、わかりました」という者あり)
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◯田中委員長 ほかに質疑ございませんか。
[「なし」という者あり]
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◯田中委員長 ほかに質疑がありませんので、本陳情の
取り扱い意見をお願いいたします。
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◯日高委員 陳情第二〇二三号について
取り扱い意見を申し上げます。
陳情第二〇二三号につきましては、県においては、
主要農作物の優良な品種の種子を確保することは、本県農業にとって重要であることから、新たに「鹿児島県
主要農作物種子生産・
普及基本要綱」等を制定しており、圃場審査や原種等の生産など、これまでと同様の取り組みにより、本県に適した品種の選定と優良種子の安定供給を図っているところであり、また、
当該取り組みに係る財源の確保を、
県開発促進協議会を通じて国に要請をしているとのことであり、当委員会においても、
主要農作物の種子の安定供給や品質確保の取り組みを後退させることがないよう十分な財政措置を講じるよう、今年度第三回定例会において意見書を発議し、政府等に対して提出したところであります。
現在、他県において条例制定の動きが見られることから、他県の検討状況やその必要性を検討するなど、議論を重ねる必要があることから、継続審査でお願いをいたしたいと思います。以上です。
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◯田中委員長 ほかに
取り扱い意見ございませんか。
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◯桃木野委員 先ほど申し上げましたように、本県は全国有数の農業県であるということで、陳情者もうたっておりますように、誇りと責任を持って、そして食糧の
担い手農家と消費者を守っていくと、そういうことから採択をお願いいたします。
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◯田中委員長 ほかに
取り扱い意見ございませんか。
[「なし」という者あり]
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◯田中委員長 それでは、採決いたします。
陳情第二〇二三号につきましては、継続審査と採択を求める御意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。
陳情第二〇二三号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
[
賛成者挙手]
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◯田中委員長 挙手多数であります。
よって、陳情第二〇二三号につきましては、継続審査すべきものと決定いたしました。
以上で、陳情の審査を終わります。
続きまして、県政一般に係る一般調査であります。
質問がございましたら、質問をお願いいたします。
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◯長田委員 一つ、二つあるんですが、九ページの女性が農業経営において能力を発揮できる環境整備に関する施策ということで、なるほどなと思いながら、見てみますと、女性の農業者の育成に取り組むということなんですが、私もなかなか農業分野は勉強不足で、今、勉強中なんですが、農業の女性の従事者が実際どれぐらいいるのかというところと、その農業をされている女性の方々が、農業といっても幅が広いですから、どういう農業を展開をされているのかというところを少しお教えいただけませんか。
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◯村山経営技術課長 本県におきます
農業就業人口における女性の割合ということでいきますと、手元の数字なんですけれども、四四・八%ということになっております。
また、女性の経営における役割ということでありますが、当然、生産活動にも従事いたしますけれども、女性の視点を生かした商品開発ですとか労務管理、そして経営管理、そういったものを経営の中で担っていく面が多いと思います。いずれにしても、経営に経営主として参画していただくようなことで、県としましても、
家族経営協定であったりとか法人の役員就任とか、そういったものを支援しているというところでございます。
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◯長田委員 今、課長のほうから、女性の商品開発という言葉が出たんですが、その商品開発、私はこれは
予算特別委員会で水産関係の件でも、やはり女性がトレンド、最新の情報を持っていると、グルメも含めて、ファッションも、
観光スポットもと言ったんですけど、女性の視点での商品開発を、今年度から行うのか、それとも、実際、具体的にそういった女性の視点を入れた形の商品開発というのはされているわけですか。
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◯村山経営技術課長 現在、取り組んでいる事業で申し上げますと、がんばる
女性農業者活躍支援事業の中に
女性農業者ビジネスサポート事業という項目を設けておりまして、これは、女性のグループが異業種、例えば観光業界であったり商工業者であったり、そういった方々とコラボをいたしまして新商品の開発とか、イベントとか、そういったものに取り組むようにしております。
実際、平成二十九年度から取り組んでおりまして、これまでお茶の奥さん方の女性のグループがオリジナルの竹かごをつくったりとか、志布志の
女性グループが地元のイチゴを使ったまんじゅうをつくったりとか、そういった活動をされております。
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◯長田委員 女性の視点というのは本当にいろいろと、男の方よりかは情報も、口コミもすごく早いですから、そういった意味では新しい発想が私は大事だと思っていまして、しっかりとした取り組みを展開していただきたいという中で、昨日も田畑委員が申されたんですけれども、お茶の件で、私もそうだったんですが、じゃ、女性の感覚というか、やはりお茶にしてもいろんなお茶が今あると思うんです、世界をめぐるとですね。やはり女性を入れた形のPRとか、女性を切り口とした形の宣伝ということについて、農業の産業がいろいろある中で、そういうPRという観点で、海外もいいんですけどね、今後女性をどのように活用するとか、そういった方々に対することは考えていらっしゃるのか、その辺を
特産作物対策監ですかね、お答えください。
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◯有馬特産作物対策監 女性の力をかりたお茶のPRということですけれども、先日からお茶の入れ方教室ということでずっとお話をさせていただいていますが、つい先日、
学校給食会の女性の栄養士の先生方に対してPRを行ったところです。ほかにも短大生ですとかそういった方々にもPRしておりますし、テレビなんかで時々
茶業会議所がCMを流しているんですけれども、
CHAガールという
マスコットガールを使いまして、お茶のPRをさせていただいているところです。
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◯長田委員 煎茶の会とか抹茶の会とかって、私たちも仕事柄、出席させていただくことが年に一回、二回とかあるんですが、着物を着て黎明館とか、
市民文化ホールとかに行くんですが、やはり男性の参加は本当に少なくてすごく恐縮するんですね。
CHAガールとかも立派なんですが、やはり女性の方々が、先ほどの農業経営においての云々というところと一緒で、またしっかりと連携していただきたいということをですね、このことはもう要望でいいです。
最後の質問として、そうするとやはり六次化につながなきゃならないという話になったときに、
大隅加工技術センターについて、ここもしっかりと、大隅にできてきているんですが、大体実績として三十ページに書いてあるのが、平成三十年度と二十九年度が、それぞれ、二百七十七件と二百二十五件、加工相談が百六十三件と百六十五件となっています。現実的に新商品開発ということで考えたときに、施設を利用されている方々が本当に六次化として開発して、それが商品として出ているのかというところまで落とし込んでいかなきゃいけないと思うわけですよ。
そうすると、加工の相談というのはどういう相談が実際あるのかと、百六十三件のうちの、同じ方が同じ相談をしているのか、それとも百六十三人がしているのかということでまた変わってくるんですが、実際の相談内容と、施設を利用した方々がほぼほぼ横ばいなんですけど、その辺の具体的な状況というのを教えてもらいたいのが一点。
まとめて聞きます。
そして実際、
大隅加工技術センターを活用する中で、大隅ですから、大隅の地域の方々だけが使っているのか、県内を見たときに、
大隅加工技術センターまで市内とかあるいは北薩のほうから実際来ているのかと、利用されている方々の地域というか、どういう地域の方々が実際使っているのかと思っていまして、そのあたりをわかる範囲で結構でございますが、お教えいただけませんか。
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◯中山かごしまブランド対策監 まず、加工相談の区分でございます。
資料にお示ししております百六十三件、この内訳につきましては、これまでは加工技術という部分が多くございましたけれども、最近の傾向といたしましては
品質評価技術という部分の相談がふえてきております。内訳を申し上げますと、加工技術が全体の四五%、品質評価が二一%となっておりますが、対前年比で見ますと、品質評価が一一七%となっております。
数的には少なくございますが、商品開発、新たにブラッシュアップしますとか、今あるものをより付加価値を高めていこうという部分での相談というのが二十八件ございまして、それが一七%で、前年対比の二八〇%となっております。
あと、地域の利用の度合いでございますけれども、大隅地域にございますが、県内各地の方が来ていらっしゃいます。その具体的な数字については持ち合わせておりません。以上です。
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◯長田委員 二十八件、一七%ということで、相談された方々とかの品質改良ということでは、私は、この
大隅加工技術センターができて評価しているんですよね。そしてやはり
大隅加工技術センターをもっと活用していただくということで、六次化につなげていかなければならない、付加価値がある商品とかというものに高めていくのが恐らく女性の感覚、さっき言ったのにつながってくるので、もう少しこの
加工技術センターを啓発されたほうがいいと思っています。
知らない方も結構いるでしょうし、実際どのような商品開発をどこに相談していいか、
県工業技術センターと一緒で、そういった役割であるならば、そういったことを実際に
ブランド対策監として県内にもっともっと、こういう
加工技術センターがありますよということを広めていくということが大事なんじゃないかと思いますが、そのあたりの取り組みというのを最後お聞きしたい。どうですか。
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◯中山かごしまブランド対策監 せっかくこのようないい施設がございますので、多くの方に御利用していただきたいと考えております。そのため、
地域振興局・支庁段階で六次産業化に携わるチームをつくっております。その方々を通じまして、地元の方に
大隅加工技術センターを紹介させていただいております。
あと、あらゆる機会を通じましてですけれども、商談会等ございますので、その場におきましてもコーナーを設けまして、県内外の方々に、いろんな形で相談でき、対応できる場所があるという機能を説明しながら紹介しているところです。以上です。
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◯長田委員 最後に、もう要望にかえます。それで終わりますが、結局、私は本当に農業はそんなに詳しくないんですが、何度も申し上げますがね。やはり稼げてちゃんと仕事が安定して、安心して収入がない中で、販路までしっかりセットで考えてあげないと、これからの農業というのは私は体力が続かないと思っているんですよね。新規就農者をふやしていくということはわかり切っていることなんですが、ふやしていく中で、実際そこから先が見えるか見えないかで、一次産業から今度、加工していって、一、二足して、三次産業というサービスの展開を考えたときに、本当に県として、新規就農者にやってください、また新しい女性の就農者、外国人を入れていきますよという入り口の取りかかりは大事なんですが、きちんと行政が取り組んでいかなきゃならないのは、もちろん県民サービスの中でも、やはり農業でしっかり稼げる。これはもう全体に言える、農政課に言える話なんですが、仕事もあるんだよということを少し、今後そういう新しいブランド戦略室とか、輸出のほうもできますので、まずは鹿児島の農業の方々の仕事がきちんとあり、安定的に収入もありますよというところを上げていくことで、新規就農者とか、農業をやってみたいなという方がふえていけばと思いますので、ぜひ部長初め、さらにそういう問題意識を高めていただきたいということを申し上げまして、質問を終わります。以上です。
32 ◯大園委員 私もはっきりわからないんですが、現在、畑とか田んぼをつくっているところの農用地というんですかね。二年、三年放棄して竹が生えて、五年したら木が生えて、ほとんど山みたいになっているんですけど、そういう農業進行地域について、田舎が大変荒廃し、農振地域がそのまま残っている中で、手出しもできないような状況なんですが、この農用地と農振地域の区別ですかね、現在つくっている田んぼ、畑の呼び方は何と言うのか。農振地域というのは、十年たっても農振地域として残っているんですが、まずそこを少し教えてくれんですかね。
33 ◯濱弓場農地調整監 農業振興地域のあり方のようなお話でよろしいでしょうか。
34 ◯大園委員 要は、今つくっている畑とか田んぼ、これは農用地と言うんですか、その地域の名前は。
35 ◯濱弓場農地調整監 畑とか田んぼとかありますけれども、その全てが農振地域が張られているわけではありません。県において農振地域を、その区域を張ってあるところの農地イコール農用地区域というものでもございませんので、農振地域が張ってあっても、その中には山林もあったり、要するに農地以外のものも、面で張ってありますので、当然農地以外のものも入っていることはあり得ます。
その中で、一番守らないといけない農地というところを農用地区域として、その区分としてそういう地域を農振地域の中で設けている。なので、農振地域というのは割と大きく、農業を振興する地域ということで広げてあって、その中でもさらに守るべき優良な農地というところを、農用地区域という区分をして設定をしてあるということになります。
36 ◯大園委員 例えば、さっき言いましたように、現在つくっているところを高齢化になってつくらなくなる。そうすると三年になったら竹が生えて、五年したら木が生えて使い物にならんわけですね。そういったものを常に農振地域で残すことに対して、それは市町村の仕事かと思うんですが、やはり何らかの形で、その地域をもう農振地域から外すという。
例えば田んぼなんかで基盤整備をしても、十年もたんのですよ、今、田舎は。五年したらつくらなくなって竹が生えてきている状況になる。だから、そういったところは十年したらもうほとんど山になってきますよね。だから、そういったところを農振地域として残しておくのかなと、何かそういうところは撤廃する方法とかないんですか。
37 ◯濱弓場農地調整監 農振地域の見直しにつきましては、委員がおっしゃるような、そういう状態の変化等もございますので、市町村において、最終的には県のほうで線引きすることになりますけれども、全体の見直しであったりとかいう形で線引きを変える、農振地域から外すということは見直しの中で可能だとは思います。ただ、現実的にそこまで、見直しという中でそういう作業がされるかどうかという話になろうかと思います。
38 ◯大園委員 なぜこんなことを言うかといったら、農振地域がもうほとんど山になって、今、田舎なんかもイノシシがそこに入り込んでいるんですよね。そうすると、やはり何らかの対応をしないといけない中で、例えばそこに何か物をつくりたいといっても、網がかかっているものだからなかなかできないと。だからそういったのがやはり本当にある。もともとの田んぼ、畑が十年たったまま、そのままの用途で残っていることに対して大変疑問を持っている方も多いわけですね。特に田舎なんかも今、荒廃が進んでいる中でですね。
だから、そういったのは農政部と恐らく都市計画審議会の方々の話と、また地域からの要望等があると思うんですが、やはりそういったものがなかなかスムーズにいかない。宅地建物取引業協会なんかもそんなことを言われるんですよね、もともと農振地域に入っていて、外しができない、特に手続が面倒だということで手続論的に難しい問題がありますので。
これはもう要望にしておきますので、もう少し農振地域の見直し、農振地域の緩和ということを考えていかないと、田舎は荒廃していくだけで、もう山になっていくだけですので、なかなか田舎の我々が再生というのが、特に中山間地の再生というのはできないような状況ですので、ぜひそういったところをもう一回、皆さん方、都市計画審議会のほうと勉強会もして、田舎の荒れたところのまちづくりというのをもう少し農政部も含めて考えていただきたいなということで、きょうはもう要望だけにしておきます。はい、以上です。
39 ◯池畑委員 今の大園委員の質問に関連してお聞きをいたしますが、農振地域の関係で本県でもいろいろな問題が生じた時期が十年ぐらい前ですかね、ありまして、それで議会の多くの議員の方からも、そういう場合には特別に農振地域であっても認めてもらうような国への強力な要請活動をするべきじゃないかということが出まして、十年ぐらい前、七、八年か十年ぐらい前だったと思うんですが、そのときはもちろん県の農政部の皆様方にもお話をいたした記憶がありますけど、国に対して、農振地域の取り扱いについての見直しをですね、こういうケースの場合にはこのように取り扱っていただきたいという、いろいろな事例を挙げまして申し入れをしたことがございました。
県選出の国会議員の先生はもちろんですが、国に対して強い申し入れをいたしましたけど、国のほうも、県選出の国会議員の方々も、わかったと、それはもうぜひ国としてもそういう方向でできるように進めようということで、ほぼ皆さんが一致した回答をいただいたわけであります。その後、いろんな細かい事例で、それはこのようにしてできましたとか、議員の方からもそういう具体的なお話もお聞きしましたので、私は、国が中心になって、今、大園委員が言われたような農村地域の見直しに向かって、そういう方向で動いているんだろうとばかり思っていたんですが、やはりなかなかそういう方向には行っていないと私自身も思っているわけです。そこら辺はどうなっているんですか。
それはもう本県も、他の都道府県も恐らくそういう要請を出しまして、それは全国都道府県議長会という組織でもお願いをして、そこでも多くの都道府県が賛同をいたしまして、じゃ、全国都道府県議長会としても、国にそういう要望をしようということになりまして、そこからもしているんですよ。
ですから、私はもう相当進行して、そういう方向に推進されているんだろうとばっかり思っているんですが、どうですか、今、国と県とそういう話もされていらっしゃるだろうと思いますけど、何か進んでいますか。今の状況はどうなっているか教えていただきたいと思います。
40 ◯濱弓場農地調整監 国との関係でいきますと、後継者の住宅であります農家住宅、これにつきましては確かに国のほうも緩和の動きがございましたし、県のほうでも農振地域の除外かれこれですね、緩和を取り扱いしたところはございます。農家住宅以外について特段のというところは、申しわけございませんけど、今のところ、緩和されたのは農家住宅に関してというところだけしか把握しておりません。
先ほどの大園委員の話もありましたけれども、農振地域の中で開発行為を規制されているのは、その中の先ほど申した農用地区域でして、この区域は開発制限の規制がかかっております。それ以外のただ農業振興地域、俗に言う農振地域だけの線引きであれば、そこをもし仮に除外したときに、農地の種類が一種なのか二種なのかということで除外の可能性というのはまた変わってくる、農地の広がりとかですね、そこで変わってきますので、とりあえず国との関係で緩和されたというのを存じているのは、農家住宅に関してだけでございます。
41 ◯池畑委員 わかりました。
十年ぐらい前、私が申し上げたときも、多くの議員の方が、自分の地域で後継者が住宅をつくろうとした場合、そこの畜産をしていらっしゃる方が、その畜産の現場近くで住宅をつくりたいとかなった場合、いろいろとそういうのが全て農振地域のいわゆる規則に触れているからできないと。だから、もうこれじゃ新規就農を後継者として、よそにいたのを「鹿児島に帰ってこい」と言って、「農業で頑張れよ」と言ったのに、そういう住宅の問題からして、こういうことではなかなか難しいよねという話がありまして、今さっき申し上げたように国に要請したわけですね。
そうしたら、今、農家住宅については大分改善をされているという答弁でございましたが、しかしながら、そのほかにもいろいろな問題があるわけでありますので、今後やはりこの問題については執行部のほうと、皆さん方と、これは議会でも、さらなる農振地域の緩和をですね、そういうのを執行部の皆さんと話し合いをしながら、国に強く要請していく必要があるなと私も思いました。今後、議会の中でも、そういう意見が多く出てくるのではないかなと思いますので、そういう方向でしっかりと一緒に連携していけたらと思っていますので、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。
42 ◯濱田農村振興課長 いわゆる農地が荒れる、荒廃農地ということですが、その中で毎年、農業委員会のほうで現地を調査をして、その荒廃の程度に応じて区分けをしております。そうした中で、それこそ、いわゆるもう山になっているというんでしょうか、木が生えてきて、これはもう農地として復活はできないよねというような判断をしたものについては、農業委員会のほうで「これはもう非農地ですよ」というような通知をしていっております。平成二十九年度でいくと約千六百ヘクタールぐらい、市町村の農業委員会のほうで、それこそ山になって、これはもう農業用の用地は無理だというものについては、先ほど言いましたように非農地判断という取り組みもしております。
所有者の方がそれを登記するというのはまたその先の話でして、農業委員会としてはそういう非農地判断という取り組みをしているところでございます。
43 ◯池畑委員 はい、わかりました。ありがとうございます。
それと、きのうも、きょうもでしたかね、長田委員や田畑委員の御質問もありましたが、新規就農者が頑張って農業を続けていける、そしてまた本県の農業が稼げる農業になっていくためには、特に学校給食でのいろいろな農林水産物の特産品ですね、それを子供たちにも女性にも消費していただくことが非常に大事じゃないかというそういう趣旨の御発言が出ているわけでありますが、そこでお尋ねをいたします。十数年前だったと思いますが、学校給食のあり方について非常に問題があるということで、農業現場で働いていらっしゃる方や、いろいろな方々から私もお聞きいたしまして、学校給食の実態を調べてみたんですよ。
そうしたらですね、もうびっくりしましたのが、米飯給食、一週間のうちの米飯、米を子供たちに食べさせているのがたしか週に一日切っているような状況で、県全体の平均が多くて週に一日でした。
それとか、いろいろな材料もですね、例えば漬け物なら漬け物も全部資料を出してもらって調べましたら、漬け物は県内にもいっぱい特産地があるわけですが、にもかかわらず県外の漬け物がたしか九割ぐらいを占めていたり、とにかく学校給食で使われている材料の県産品が少ないんですよ、県外が多い。
そういう現実がありましてね、私も当時、本会議でも十回ぐらい、
学校給食会のあり方について質問いたしました。委員会でも質問いたしまして、そのときの結論といたしましては、
学校給食会と県の執行部、例えば農政部とかを入れて、定期的な意見交換の場をつくろうということになったんですね。それで、その定期的な意見交換の場でもう具体的に、じゃ、漬け物は本県でこんな特産品があるんだから、そこからとったらどうかとか、お茶の話も出ていましたが、お茶もまだまだ使うべきじゃないかとか、そういう意見交換の場をつくりますということで、最終的には私も「じゃ、お願いしますよ」ということになったんですが、現在、そういう会合というのは今どういう名称であるんですか。
44 ◯菊地農政課長 米飯給食に限らずだと思うんですが、学校給食等における地産地消ということを推進すべきだという御議論だと質問を受けとめました。平成三十一年度の予算にも計上させていただいていますけれども、かごしまの地産地消推進事業というのがございまして、地産地消のシステムの確立に向けた取り組みということで、本庁というかそういうレベルではなく、地域レベルでの取り組みになりますが、いわゆる生産者と、それとあと学校とか地域の病院だとか、当然病院食とかもいろいろありますので、そういったところでマッチングをするというか、そういった取り組みはさせていただいていまして、その仲介役として行政、
地域振興局等になるかと思いますが、そういったところがつないでいるということはございます。
あと済みません、今ぱっと手元にすぐ数字が出てこないんですが、年度に応じて学校における地産地消の率というのも変わってきますけど、重量ベースでいうと、平成二十九年度の数字になりますが、七七・二%ですね。時々で調査をするので、通年でまるっと調査できないので、あるターゲット期間を決めて、そのときにどうだったかみたいな調査なんですが、七七%が一応調査対象となっているところについては実施させていただいております。
いずれにしても、委員がおっしゃるとおり、若い時期、特に小・中学校とかそういった時期に地のものをしっかり食べて、学校給食という形がやはり一番よく触れますので、そういった形で地のものに触れるということは非常に大切だと思っておりまして、我々も教育庁のほうとさまざまな話をしながら食育等を進めておりますので、引き続き頑張って対応していきたいなと思っているところでございます。以上です。
45 ◯池畑委員 その当時、私もいろいろ調査いたしました。県下の市町村の学校給食をつくっていらっしゃるところの責任者の方々にもいろいろ聞き取り調査をいたしましたけどね、そのときに皆さんが一様に言われていたのが、例えば、自分の町のこういう特産があるから、それを
学校給食会で何で使ってくれないのと、そこの特産品をつくっていらっしゃる方々から要望が来ますと。要望が来るんだけど、
学校給食会のほうがノーなんですと、そういう話がたくさんありました。
だから、私が言ったのは、それは県の関係部署とですね、
学校給食会とさっき言ったようなそういう意見交換の場を、これから定期的に設置して、さまざまな意見を
学校給食会にもぶつけるというようなことでやらんとだめじゃないですかということを言ったら、そういう意見交換の場をつくりますというわけでございますが、それは年にどれぐらいのペースであるんですか、課長がさっき言われたような趣旨の意見交換会は。
46 ◯菊地農政課長 済みません、回数みたいなのは手元の数字ではないんですが、例えば鹿児島地域でいきますと、鹿児島市の吉田ですが、吉田の給食部会と生産者の団体の方が、吉田の学校給食センターともう既に連携されておりまして、それで多分、日常のコミュニケーションの中で対応されているということで、何か一年に一回意見交換するというよりは、まさに連携協定、協定ではないのかもしれませんが、協定という形なのかわかりませんが、そういった形でネットワークがつくられていくということが大切だと思います。
私も、委員がおっしゃった事実が必ずしも把握できていないので、妥当なことを言えるかどうかわかりませんが、学校給食側は多分学校給食側で、栄養バランスであるとか、カロリーであるとか、そういったさまざまなものを判断して、あと当然どういう献立にするかとか、そういったものを判断しながら恐らく、子供の健やかな成長のためにどういったものがよいのかというのを考えていくということになると思いますので、やはりこういった体制をしっかりつくっていくということで、現在、鹿児島であるとか、南薩であるとか、北薩であるとか、さまざまな地域に、姶良・伊佐地域でいうと姶良有機部会と姶良給食センターが連携されていたりとかこういった話がございますので、こういったネットワークを着実に広げていくということが重要であろうかと思っているところでございます。以上です。
47 ◯池畑委員 今、課長さんの御答弁をお聞きして、そうかなと思ったんですが、ただ現実問題といたしまして、私もつい最近、ある市町村の学校現場でお聞きしたのが、さっきも言ったような、自分の町の特産品があるのに、これを使おうということで要望があったからこれを使いますと、これに変えますということを言ったら、
学校給食会のほうが、だめだよと、今まとめてやっているんだからだめだよということがありました。それは何でですかと。
その方は十数年前に私に頻繁に、こういう現状があるんですよと言ってくれた人なんですよ、いまだに改善されていませんよというような、その話を最近も聞きましたので、私は本会議でも申し上げました、十数年前も何回も申し上げましたが、これは
学校給食会が余りにも剰余金が多過ぎると、申し上げたんですよ、
学校給食会が積立金が余りにも多過ぎると、これは
学校給食会がそのために学校給食の材料をいろいろ調達しているんじゃないんですかというような趣旨の質問も何回かいたしました。ですから、やはり
学校給食会にそういう関係の権限といいますか、それが集中し過ぎていていたものですから、そういう行政との意見交換の場をつくってくださいよということを何回も申し上げまして、それができたわけですよ。
しかし、現状はなかなか、やはり市町村の現場ではそういうのがありますのでね、ぜひそういう意見交換の場で農政部の各課におかれては、これが余り使われていないんじゃないのとか具体的に言っていただいて、きのうからあるようにやはり消費拡大、少なくとも県内において、子供さん、女性の方の消費拡大がなければ販路拡大にもつながらないわけですので、ぜひそれを今後の会議で活発に議論をしていただくようにお願いしまして、終わります。
48 ◯菊地農政課長 委員の御指摘を受けとめさせていただきまして、また新年度に向けてどういったことができるか、しっかり担当等で検討を進めていければと思います。ありがとうございます。
49 ◯桑鶴委員 関連していいですか。
委員同士の発言の中で、少し研修してほしいんですが、現在、米飯給食とパン給食の割合は、米飯が四・二ぐらいですか。パンがたしかもう二を切って、一・八ぐらいになっていて、学校によっては週一とか、そのくらいの割合になっているはずなんだが、その辺のところを把握していらっしゃいますか。
50
◯柳橋農産園芸課長 学校給食における米飯給食の週当たりの回数ですけれども、県全体で平成二十九年で三・一回となっております。ほとんどが三回なんですけれども、四回、五回というところもあると。(「あるでしょう」という者あり)はい。以上です。
51 ◯桑鶴委員 米飯のほうがはるかにどんどんどんどんふえてきているんです。学校の子供たちのアンケートをとりますとね、パンのほうがはるかに要望が強いんですよ。
学校給食会が、米飯給食にしてもパン給食にしても材料支給なんですよね、材料支給。ここで統制してやっているんですよ。学校栄養士会、栄養士、それから給食会、ここが、県の保健体育課の統制が、全く意思が通っていかないという実情にありますよ。だから、米はなるべく安いやつを、パンの粉もなるべく安いやつを。
一度何年か前に、伊佐のほうで、転作して国産小麦を補助金を使って栽培されているグループがありまして、これは県内産、国内産ではないかということなんですが、少し値段が高い。だから、もう値段のところで、全くそこで補助金を使い終わったらもう終わりということなんですよ。だから、県内産、国内産でも米にかわる転作の作物として注目を浴びている麦もあるわけですね。その辺のところも、今のところ、
学校給食会の段階でもうシャットアウトという感じですよ。
問題は、PTAのお母様方が学校の給食費を二円あるいは五円上げるのに、これはもう至難のわざ、大変なことです。それから今、子供の貧困も問題になっていますが、権利ばかり主張されて、学校の給食費を払われないお母様方も、払う能力があるにもかかわらず払わないお母様方もいらっしゃる。あるいは朝御飯を食べずに学校に出てくる子供たちが、学校の給食で栄養のバランスをとっているという家庭もある。
これらのことに対して、じゃ、
学校給食会、栄養士会がどれほどの役割を果たしているかというのを、これは所管が農政部じゃありませんからね、今、委員が言われたように保健体育課ですから、ここはしっかりと連携をとりながら、地産地消の問題もありますし、
学校給食会に対しては少しメスを入れるべきだとかねてから思っているんです。そのことは申し上げておきます。
52
◯田中委員長 ほかに委員の御質問ございませんか。
53 ◯東 委員 少し話は変わりますが、今度、イチゴの新品種のぴかいちごができたということで、名称が決定したということですが、これに至る経緯を少し話していただきたいんですけど、決定したという経緯ですね。
54
◯村山経営技術課長 ぴかいちご名称決定に係る経緯ということですが、昨年一月に、このイチゴ、品種名でいきますと鹿児島六号という品種なんですが、これについて愛称を募集しましょうということで一般の方々に募集をかけました。そうしますと約八百件の応募がありまして、その応募の中から、既に商標登録されているものだとか、類似するものあたりを省きまして、また、農業大学校ですとか農業高校、若い方々に人気投票というか、投票をしていただいてさらに絞り込むということをしまして、最終的に、ぴかいちごというのを選定いたしました。それを十一月に商標登録の申請をして、一月十一日に商標登録されたという経緯になっております。
ちなみに、ぴかいちごを応募していただいた方は神奈川県の男性の方ということになっております。
55 ◯東 委員 経緯はわかりました。
ぴかいちごが今からどんどん生産されて本県を本当に代表するようなイチゴになっていくと思うんですが、今、生産量というのはどの程度なんでしょうか。
56
◯柳橋農産園芸課長 ぴかいちごにつきましては、平成三十年産で日置市を中心に霧島市、姶良市で約三十一アール栽培されております。生産量といたしましては約十一トン程度と見込んでいるところでございます。
57 ◯東 委員 三十一アールで十一トンという今年度ですが、将来的にはどのぐらいの生産規模で、また、何トンぐらい生産するというような目標はないんでしょうか。
58
◯柳橋農産園芸課長 ぴかいちごの今後の生産振興の考え方でございます。
先ほどありましたとおり、今年度初めて登録されて現場に入っていったということで、まずは、ぴかいちごの特徴が甘い・早い・きれいというこれまでにない大変メリットがございますので、そういうところをしっかりと生産者の方や現場にお伝えして、これまでのイチゴとやはりつくり方も違う面もあるようですので、そういったところを中心に推進をしていきたいなと思っております。
あと、苗の供給等の問題等もありますので、現時点で、何年後にどれぐらいに拡大するという具体的な数字はまだ検討していないところでございます。
59 ◯東 委員 ぜひ、ぴかいちごにつきましては本県を代表するイチゴに育てていただき、そして日本でも、全国でも有名になるような、さがほのかとか、とちおとめとか、それに並ぶような品種に育てていただくようなPR活動もひとつしていただきたいと思います。以上です。
60
◯田中委員長 ほかに。
61 ◯向井(俊)委員 一点だけ、お伺いします。
先ほどから、お茶の生産をいかに伸ばすかという話が出ています。実は私もレストランを経営していまして、お年寄りの方がお客さんで見えたら、フロアの担当の子に、お茶は必ず温かいものを出してあげてということを指示しております。その中で三十年やっていて本当に、今回の委員会で気づいたんだけど、一言ね、「鹿児島の新茶ですよ」とか「鹿児島の知覧茶ですよ」とか、そういう一言が足りなかったのかなと、「鹿児島産のお茶ですよ」と。観光客の方なんかがたくさん見えるわけですよね、だからおいしいお茶をお出しする。
それともう一点は、おいしいお茶の入れ方、例えばステーキでも霜降りのいい肉を焼き過ぎて黒焦げで出したら、一つもおいしくないですよね、焼き加減というのがあるわけです。お茶も温度があると思うんですよね。
昔、秀吉が、一杯目は少しぬるめに出してあげて、おかわりのお茶を少し熱目にしたと、それぐらいの心配りをお茶一つにしてもやっていたと。吉川英治の三国志を読んでいて、劉備が、それこそむしろを織ってそれを売ったお金でお茶を購入して、一生に一度でいいからお茶を飲みたいという母の要望をかなえるため、錫の茶つぼに入ったお茶を大事に持って帰ろうとした。それを取り上げられて、命を張ってでもそのお茶を守りたいと、それぐらいお茶は大事にされた。その話を思い出しながら、やはり付加価値をつけて売るということが大事なのかなと。
私は、コーヒー一杯にしても、朝のコーヒーをたてるにしてもね、コーヒーの好きなお客さんと常連さんはわかっていますから、朝レストランに立つと、豆をひいて、そして一杯一杯ちゃんとたてて出してあげるわけです。そうしますとね……
62
◯田中委員長 向井委員、御質問をお願いします。
63 ◯向井(俊)委員 はい。香りとそれから味というのが全然違うわけですよね。
ですから、私が言いたいのは、そういうお茶の一杯にしても入れ方とかそういう基本的なことから、販売を伸ばしていく、生産をふやしていくということは、やはりそういう指導が大事なのかなという思いがあります。そういう面で、付加価値をつけるという意味で、県のほうはどういう努力をなさっているか、少しお答えください。
64
◯有馬特産作物対策監 今、お茶のことでよろしいでしょうか。(「はい、結構です」という者あり)
お茶につきましては、百円茶屋というのを全国各地で開いておりますけれども、そのときに、それぞれの産地が参りますので、これは霧島のお茶です、これは知覧のお茶ですということは必ず申し上げるようにしております。それと、おいしいお茶の入れ方という小さなリーフレットみたいなものがございますので、そういったものもあわせてお渡ししているところでございます。
また、付加価値ということにつきましては、今度作成いたしますかごしま茶未来創造プラン、この中でも、有機ですとか、多様なお茶ですとか、そういったものを付加価値としてより強くつけていきましょうということで考えております。
65 ◯向井(俊)委員 余りにもお茶が我々の生活に密着している。そういう意味で、お茶自体がサービス提供みたいな形になってしまっているわけですね。この前、テレビを見ていたら、お茶を一杯五百円という形で提供しているというのも見たんですが、やはりそれぐらいの価値があったら、どういうお茶だろうなということで飲まれるかと思うんです。
ですから、付加価値という意味で、鹿児島の茶は違うんだという一つの何かをまたこれから研究していく必要があるんじゃないのかなという思いで、それはもう要望にしておきます。以上。
66 ◯田畑委員 今、お茶が出たんですけど、きのうも言ったんですが、私の出身はお茶どころですから、少し聞かせてもらいます。
百円茶屋なんかをやっていますよね、一年通して。消費拡大とかそういう販路拡大につなげているんでしょうけど、産地ごとにこうしてブースを分けてやっているという話でしたが、リピーターとかそういうのがついたとか、そういうところまで調査されているんですか、どうなんですか。結局、効果があるのかということです。
67
◯有馬特産作物対策監 申しわけございません。リピーターにつきましては、百円茶屋のリピーターについては調査結果がございません。ただ、百円茶屋とは別に販売協力店というのを各県の各地区にお願いしておりますので、そちらのほうには、かごしま茶をくださいという方が見られるということは聞いております。
68 ◯田畑委員 同じにずっと取り組んできていると思うんですけど、それは継続してもらっていいんですが、また新たに、何かないのかと、やはりみんなで知恵を出しながらやっていかないと、同じことなのかなという気がするんですよね。きのうも、輸出なんかにしても二億七千万になったと言われましたが、余り伸びていないですよね。
じゃ、本県の農林水産物輸出促進ビジョンの中で、二〇二五年にお茶の目標数値を二十億と掲げていますよね。その目標数値というのはどこから出た数字なんですか。二〇二五年にそこの目標に達成できるんですか。
69
◯有馬特産作物対策監 ただいま二十億円の根拠ということで御質問ございましたけれども、国が平成三十一年の輸出目標をお茶に関して百五十億円と設定しているところです。これから推計をいたしまして、平成三十七年,国全体で二百億程度であろうと推計したところでございます。その中で、本県が二十億程度いけるのではないかということで試算をしているところでございます。
70 ◯田畑委員 もうこれは要望ですが、ぜひ目標数値を達成できるような取り組みをしていかないといけないと思いますよ。何のために立てたのかということだと思うので、これは、あらゆる予算なんかもつけながら取り組んでいかないと。目標を達成していただきたいというのが一つ。
それともう一点、平成三十一年度の組織機構改正が出ていましたよね、農政部の一番最後のページで。かごしまの食ブランド推進室、これをつくるということは、かごしま
ブランド対策監のところがこの室長に変わるということなんですかね。
それと、食の安全推進係とできているんですけど、そうしたら、食の安全推進課、今、課がありますよね、この課をなくして係に変えていくということなんですかね、その辺を少し。
71 ◯菊地農政課長 委員御質問のかごしまの食ブランド推進室のあり方についてでございます。
かごしまの食ブランド推進室につきましては、現在、食の安全推進課等で今、推進している例えばGAPの取り組みとかこういったものについても、現在、東京二〇二〇で調達コードになるなどさまざまな流れの中で、売り込みの要素として非常に重要な要素になっております。
というわけで、現在、それこそ流通とかそういったものを担っております、かごしま
ブランド対策監のところの所掌と合わせることによって、流通サイドと合わせることによって、さらにGAPとかを売り込みにつなげていくというようなことで、現在の食の安全推進課の事務の一部をかごしまの食ブランド推進室に移管していくという形になっているところでございます。
72 ◯田畑委員 そうしたら、食の安全推進課はそのままという理解でよろしいんですか。
73 ◯菊地農政課長 その他の部分について、例えばGAPとかじゃなくて病害虫とか、そういったものについては経営技術課のほうに移管することになっておりまして、平成三十一年度から、食の安全推進課自体は廃止されることになります。
ただ、引き続き業務につきましては、先ほど申し上げたとおり、例えばコミバエとかそういったものについては経営技術課に行きますので、業務自体がなくなることはございませんし、またその辺の対応については、引き続きしっかり対応していくということについては変わりがございません。
74 ◯田畑委員 食の安全というのは、農畜産なんかでも非常に大切なことなので、そう思ったもんですからこれを聞いたんですよね。結局、消費者に安心で安全なものを出さないといけない。かごしまブランドの一つでありますから、しっかりとまたその辺を守っていただきたいなという思いで今、聞いたところでしたが、今後、変わらないということですから、課はなくなっても、ほかのところに移管するということですから、それはしっかりと安全性を守っていただくようにまた要望しておきます。
75
◯日高委員 またお茶の話で申しわけないんですが、さっきからお茶の話ばかりですが。お茶を輸出したい、売り込みたい、活用してもらいたい、飲んでもらいたいという思いの中で話が出ているんだと思うんですが、何でも、そのもの単独ではなかなか魅力を引き出せないというようなところがありまして、我々もよく自分たちの議会での控え室とかいろんなところで、お茶だけとか、それだけではやはりなかなか飽きも来るし、そういう中でやはり黒砂糖を食べたりですね、そうすることによってお茶の魅力というのも膨らんでくるんだと思っています。今、いろいろなお茶の取り組みはしていますが、そこら辺を考えながらの取り組みというのは何かやっていらっしゃるんですか。先ほど聞いていると、いろんな取り組みの中で、そこら辺の組み合わせとかそういうのは余り感じられなかったんですが、どうでしょう。
76
◯有馬特産作物対策監 一番大きいのは、昨年、おはら祭のときに丸屋ガーデンズの屋上で実施したんですけれども、お茶マルシェというのを開きまして、県内の若手が好むような、若い人が好むようなお菓子屋さん、そことコラボをいたしまして、お茶のお菓子ですとか、アイスクリームですとか、そういうものをつくっていただいて、お茶の業界の方はお茶そのものを売ったり、飲んでいただいたりというようなことでイベントをした経緯もございます。
それから先ほど申しました百円茶屋につきましては、必ず郷土菓子、春駒ですとか、かるかんですとか、そういったものをおつけしてお出しするようにしております。
77
◯日高委員 それからすると、お茶を売ろうとしているわけですから、やはりお茶だけという考え方ももちろん必要ですが、ここだけに特化してしまって、肝心の、添え物があって初めてこのお茶が生きてくるんだという、やはりその意識をもう少し持っていいんじゃないかなと思っております。
お茶だけを言うんじゃなくて、まず先ほど私が言った黒砂糖、お菓子、そういうものを食べるということは自然とお茶も飲むというような、そういう流れの営業とか取り組みをしなければ、私は単独でお茶ばっかり何杯も飲みなさいと言われても、それはなかなか飲まんですよ。飲みたくなるような環境をつくる、雰囲気をつくるということが大事だと思っていますので、そのことをぜひ、今、いろいろな取り組みはしていますが、そこら辺を意識した今後の政策に反映してもらいたいと思っているんですが、いかがでしょうか。
78
◯有馬特産作物対策監 今回の委員会はいろいろと御提言をいただいておりまして、今後、お茶の業界、
茶業会議所ですとか経済連とかいろいろございますので、そういうところとも、関係団体とも相談をしながら、できるだけお茶が消費されるよう、そして鹿児島のお茶が売れますように頑張ってまいりたいと思っております。
79
◯日高委員 もう私も最後にしますが、農政課長に少しお聞きします。
農政課長もそろそろかなという気もしていて、いろんな機構改革もしながら取り組まれていますが、そういう中で国のほうからおいでいただいて、やはり鹿児島の農業政策も含めていろいろされてきたわけですが、そういう中でやはりこの中に、本県にいたわけですので、そこで言うのもどうかなんですが、やはり国から来たという立場から考えると、ほかのところと比べたりする場合、やはり本県はいいものはあるのにという話はよくあるわけでして、何が足りない、もう少しここをしっかりとやれば大きく変わるなと、そのことを少し短い時間ですがお聞かせいただきたいと思います。
80 ◯菊地農政課長 済みません、もう個人的な私見になってしまいますけれども、農林水産省から今、各都道府県に出向しているわけですが、案外離島を抱えている県に出向することについて、宮崎にも実は同じような立場の人間が出向していて、当然、幸島とかありますけど、奄美大島であるとか種子島、屋久島といった、こういった離島を抱えているという県に、私みたいな立場で来ているのは鹿児島ぐらいなのかなと思っております。その意味で、北海道もあるんですけど、そういうところは置いておいて、離島を抱えているのは鹿児島ぐらいなのかなと思っております。南北六百キロと私も各地でずっと言い続けてきましたけれども、多様な農産物とか多様な自然であるとか、さまざまな農林水産物に多く恵まれているのかなと思っております。
なので、当然、農業産出額もおかげさまで、これも知事も何度も申し上げていますが、全国二位ということで、なかなか北海道には遠く及ばないと思いますので、ある意味でそれを除けば全国一位になったということで、やはりポテンシャルというか、持っているものは相当あるんだろうと思っております。その意味では、他の都道府県と比較するのではなくて、やはり自分のよさをしっかり伸ばしていくということが大切かなというふうに思っています。
足りないものは何かという話ですが、済みません、これはもう完全なる私見で大変恐縮な、農政課長としての答弁というよりは私見ではございますけれども、先ほど日高委員とかもおっしゃったように、さまざまなチャレンジというのがあるのかな。例えば、それこそお茶を売るんだったら、あてを売るとかですね、そういったさまざまなチャレンジ、例えば焼酎を売るのでも多分そうだと思っていて、やはり横の連携と、あと新しいものへのチャレンジ、こういったものをなかなか、東京では例えばこういうニーズがあったりとか、そういったときに尻込みをしてしまってなかなか新しいチャレンジができていないんじゃないかなと。
その意味では、昨年は大河ドラマ「西郷どん」でしたけれども、西郷どんとか大久保さんなんかは、まさに明治という新しい時代に向けてさまざまなチャレンジとかそういったことをして、要するに幕府に盾突くわけですから、要は体制へのいわば挑戦なわけですよね。そういったことも含めて、そういったチャレンジをしっかりしていくというその姿勢が、現代の鹿児島には求められているのかなと思います。県民に対して大変失礼な物言いになってしまいましたが、私はそのように感じます。
81
◯日高委員 どうもありがとうございます。
いろんな見方があるわけですので、またいろいろな形の中でいろいろなアドバイスなりいただきたいと、そのように思っています。以上です。ありがとうございます。
82
◯田中委員長 ほかに。
83
◯桃木野委員 二点ほど。
一点は、十島村の家畜共済の件ですが、六月に委員会の行政視察で行きまして、家畜共済制度の要望がございました。それで、六月議会でいろいろ議論したわけですが、その中で、鹿児島に獣医さんがいらっしゃって、向こうの島のほうにいないということがまず一番の原因で共済制度ができないと、そういうことだったかなと思います。
それで、要望があって、六月議会の答弁の中で、行政視察の結果とかお聞きしまして、農家さんの需要とか要望があるということでございますので、県とか連合会でまずは役場なんかと少し検討して、需要があるかないか、その辺も含めて研究してみたいというような答弁があったわけですが、その後、この件についてはどのようになっておりますでしょうか。
84 ◯野下農業経済課長 六月に三島・十島の家畜共済についていろいろ御議論というかありまして、私どものほうでも、当該地区での家畜共済の実施に向けて、まず三島村・十島村との協議、これは複数回、それ以降進めております。そして新年度予算で、島の実態調査とかしないといけませんので、若干ですが、我々の課の共済関係の、共済団体の指導費ということで少し旅費を組みまして、来年度実施します。新年度は検査をしまして調査して、当該地区で共済ができないか、できる方向に向けて検討を進めていきたいと考えております。
85
◯桃木野委員 じゃ、わかりました。一応新年度予算でそういう調査をやってみたいと、そういうことですね。はい、それはよろしくお願いいたします。
委員長、続きまして、この前行ったときに、牛が放し飼いしてあったわけですが、例えば非常に石がごつごつ出ておったり、はたから見ていても、牛が本当にけがをしやすいような状況で、もっと何か放牧場の整備というか、例えば国の特定離島ふるさと事業とかそういう中でもう少しできたら。たしか事故率も高いということですから、何かそういう整備ができたら、けがをする確率なんかも低くなるのではないかというのをあそこで思ったんですが、そういうのはできないものなんですかね。
86 ◯莚平畜産課長 委員お尋ねの草地の整備ということだと思いますが、草地の整備につきましては、以前、団体営草地開発ということで、十島村が事業主体になりまして、国の高率補助を入れながら整備はしたところでございます。
ただ、あそこのところは委員がおっしゃいますように、岩なんかも多いのですが、岩をどけたりして飼料畑までするのではなく、野草地を改良して、八年、十年たった後に、そこに竹とか木とか生えてきたところをまた草地に変えていくと。放牧地ですので、飼料作をつくってそこで粗飼料を確保するのではなく、放牧という中で整備していくという体系で行っているところでございます。
そのような中、十島村からの要望もありまして、来年度から、飼料基盤の整備に向けた調査を実施していくように今、計画をつくっているところでございます。
87
◯桃木野委員 それでは、わかりました。
現地に行ってそういうことを少し強く感じましたので、村のそういう要望がございましたので、ぜひしっかりと対応方をお願いしたいと思います。
それから、もう一点ですね、きのう、知事が本会議での質問を受けて、加治木の家畜保健衛生所にたしか十時五十分に行きますからということで、私も向こうの議員ですから、秘書課のほうから連絡があったんですが、当然委員会がありましたので行けなかったわけですけど、知事が視察に行かれて、どういうコメントを言われたとか、何かその辺は聞いていらっしゃいますか。
88 ◯渡邊家畜防疫対策監 きのうですけれども、知事が、十時四十分ぐらいから二十分間ぐらい家畜保健衛生所に行かれたということでございます。その中で、家畜保健衛生所の状況を見て、「確かに古くなっていますね」ということはございますけれども、知事からは「順番をつけて」ということで、「優先順位の問題もあるので、今後も職員の皆さんに頑張っていただきたい」というコメントでございまして、その中で、新たな移転とかいう話はされていない状況でございました。
89
◯桃木野委員 前も申し上げたかもわかりませんが、あそこは、以前は田んぼだったんですね。そしてそこに農地、畑とかができて、家畜保健衛生所ができて、その後、住宅ができて、そして今は、牛を焼いたりする焼却場もあって、そういう状況なんですね。
よって、地元のほうでも焼却場のところに柵を整備する要望とかあるわけですが、それは前から、家畜保健衛生所のほうからも要望が出ていると思うんですが、その辺は平成三十一年度の予算はどのようになっていますか。三十年度も要望したけれどもつかなかったみたいですが、その辺はどのようになっているんでしょうかね。
90 ◯渡邊家畜防疫対策監 柵の整備については、平成三十一年度予算では、現在のところ、予算化されていない状況ではございます。ただ、家畜保健衛生所との現状と課題についてでございますので、引き続き協議をしながら、移転整備等を含めて進めてまいりたいと思っているところでございます。
91
◯桃木野委員 今、答弁にありましたように、農政部として何かそういう検討をされているということは聞いているんですが、そうした中で、当然姶良市にあるわけですから、姶良市なんかとの移転の協議とか、当然姶良市とすれば、移転するにしても、地元に残るにしても、当然、移転が一番望ましい、周りの状況からするとそれが望ましいと思うんですが、例えば市との協議とか、その辺はまだされておらず、今、単なる部内だけの協議で終わっているんでしょうかね。
92 ◯渡邊家畜防疫対策監 家畜保健衛生所の移転につきましては、現在、県全体で、今、本土は家畜保健衛生所が六つの体制であります。その中で姶良家畜保健衛生所だけでなくて、ほかの家畜保健衛生所もあわせて、どこにつくればいいかというのを検討しているところでございまして、今、姶良市にございますが、姶良市の中がいいのか、あとはまた霧島市なのか、いろいろとそういう候補地を今、検討している状態でございまして、姶良家畜保健衛生所をつくった場合、どうしたらその地域全体の防疫上うまくいくのか、例えば何かあったときに移動する時間等もありますので、そこを踏まえながら、場所については検討しているところでございます。
93
◯桃木野委員 現状はよくわかりました。
当然それはおっしゃることもそのとおりかなと思います。県全体のことを考えてですね。ただ、地元としても当然、これはどこも自分のところに残ってほしいというのはそうだろうと思うんです、何の機関であってもですね。したがいまして、またしっかりと地元の意見も聞いていただいて、その柵も含めて今後検討を行っていただきたいとそのように思います。要望で終わります。以上です。
94
◯田中委員長 ほかに委員の質問ございませんか。
[「なし」という者あり]
95
◯田中委員長 ほかに委員の質問はございませんので、これで県政一般の調査を終了いたします。
これで、当委員会に付託されました議案等の審査は全て終了いたしました。
なお、委員長報告につきましては、文案は当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
[「なし」という者あり]
96
◯田中委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。
次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動についてお諮りいたします。
請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件につきましては、商工業振興対策について、労働対策について、水産業振興対策について、農業振興対策についての四項目といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
97
◯田中委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上をもちまして、
産業経済委員会の審査日程は全て終了いたしました。
それでは、本日で農政部の皆さんと私ども委員による
産業経済委員会は最後となりますので、当席及び副委員長から一言御挨拶を申し上げます。
産業経済委員会を一年間、議事進行いたしました。
委員の皆様、それから農政部の当局の皆様、丁寧な答弁をいただきましてまことにありがとうございました。
平成三十年度は、硫黄山の噴火による水質問題、それから稲作の自主休耕という本当に自然災害を象徴するような年度でございましたが、一方、鹿児島県の農業生産額が五千億、畜産を中心に全国二位を取り戻したということで、非常に明るい大きなニュースがございました。