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  1. 鹿児島県議会 2016-10-03
    2016-10-03 平成28年企画建設委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ………………………………         午前九時五十九分開会        ……………………………… ◯藤崎委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから企画建設委員会を開会いたします。  本日は、土木部及び工業用水道部の審査であります。  まず、議案第六九号平成二十八年度鹿児島県一般会計補正予算(第二号)など議案六件を一括議題といたします。  初めに、土木部長の総括説明を求めます。 2 ◯久保田土木部長 平成二十八年第三回県議会定例会に提案しております議案等の概要及び所管事業の主な経過等につきまして、お手元に配付しております提出議案等の概要に基づきまして御説明申し上げます。  一ページをお開きください。  まず、補正予算(案)でございます。  今回は、一般会計で三億二千百九十万円余り増額しておりまして、補正後の一般会計といたしましては一千七億一千三百五十万円余り、平成二十七年度の九月現計と比較しまして九七・二%となる予算を計上しております。  次に、予算議案について御説明申し上げます。  災害復旧対策でございますが、六月の梅雨前線豪雨等により被害を受けた道路、河川等の公共施設について、被災箇所の復旧等を行うため、災害復旧事業で三億二千百九十万円余りを計上しております。  二ページをお開きください。  次に、その他議案でございますが、土木部関係で、契約の締結について議決を求める件について、五件を提案しております。  項目一は、国道五百四号におきます出水市の泊野道路二十七─一工区でございまして、設計変更に伴い、請負変更契約を締結しようとするものでございます。  項目二及び三は、県道鹿島上甑線におきます薩摩川内市の藺牟田瀬戸架橋第三橋及び第四橋、項目四は、県道東郷西方港線におきます薩摩川内市の湯之元第一トンネル、項目五は、国道五百四号におきますさつま町の泊野道路二十八─一工区でございまして、以上四件につきまして、一般競争入札の結果に基づき、それぞれ請負契約を締結しようとするものでございます。  三ページをごらんください。  土木部所管事業の主な経過等についてでございます。
     まず、道路関係でございますが、高規格幹線道路のうち東九州自動車道につきましては、去る八月十日、北九州市におきまして、沿線住民約一千名参加のもと、東九州自動車道建設促進地方大会を開催し、早期整備を求める地方の声を国へ届けたところです。  南九州西回り自動車道につきましては、去る七月二十一日、東京におきまして、沿線市町の首長や地元選出国会議員、県議会議員らとともに、国土交通副大臣や財務大臣政務官に面談し、整備予算の安定的な確保と本自動車道の整備推進について、強く要請を行ったところであります。  地域高規格道路につきましては、本年度中の全線完成を予定しております南薩縦貫道のほか、北薩横断道路や都城志布志道路などの整備を進めており、今後とも、高規格幹線道路や地域高規格道路の早期供用が図られますよう、国と一体となって重点的な整備に取り組んでまいります。  歩行空間のバリアフリー化や、四ページにございます、通学路の交通安全対策、橋梁の耐震補強などにつきましては、引き続き整備を進めてまいります。  次に、河川関係でございますが、奄美大島の二河川における床上浸水対策特別緊急事業甲突川リバーサイドウォークの整備を進めてまいります。  川内川の鶴田ダム再開発事業につきましては、六月から洪水調節容量をふやした運用を行っており、引き続き、完成に向けて工事を進めてまいります。  また、指宿市の東方海岸につきましては、護岸の整備を進めてまいります。  次に、土砂災害防止対策につきましては、砂防事業や急傾斜地崩壊対策事業等により、土砂災害危険箇所等の整備を進めているところでございます。  また、ソフト対策として進めております土砂災害警戒区域等の指定につきましては、九月末現在で、県全体で一万五千五百八十六カ所の土砂災害警戒区域と、七千三百四十七カ所の土砂災害特別警戒区域を指定したところであり、関係市町村等の理解を得ながら、土砂災害防止法の趣旨を踏まえ、引き続き、早期指定に努めてまいりたいと考えております。  五ページをごらんください。  港湾関係でございますが、鹿児島港新港区につきましては、引き続き、貨物船岸壁や貨物上屋等の整備を推進してまいります。  マリンポートかごしまにつきましては、芝生広場などの整備を進め、七月十八日に一期二工区の全面を供用開始したところであります。  鹿児島港の鴨池港区と中央港区を結ぶ臨港道路につきましては、国において地質調査等を行っているところであり、県としましては、県議会の皆様や鹿児島市などと連携しながら、平成二十九年度の事業化が図られますよう、国に対し強く要請してまいります。  このほかの重要港湾や地方港湾につきましても、港湾機能の向上を図るため、防波堤などの整備を進めることとしております。  離島空港につきましては、奄美空港の旅客ターミナルビルの拡張支援を行うほか、滑走路改良の整備などを行ってまいります。  都市公園関係でございますが、北薩広域公園において芝生広場などの整備を進めているところであり、十月十四日に「のびのびゾーン」として供用開始することとしております。  六ページをお開きください。  県営住宅につきましては、鹿児島市松陽台町の松陽台第二団地におきまして、三期工事に着手しており、その他の県営住宅におきましても、設計や工事などを進めてまいります。  次に、空き家対策につきましては、八月五日に、国、県、市町村及び十四の関係専門家団体で構成する、かごしま空き家対策連携協議会を設立したところであり、今後とも、関係機関と連携しながら、市町村の支援に取り組んでまいります。  建設産業担い手確保・育成事業につきましては、建設業の魅力を発信するとともに、建設業の担い手確保、技術力の向上に資する支援等の各種事業を実施しているところであり、人件費等の助成を行う新規雇用対象者は、九月二十日現在で二十二名となっております。また、八月には、参加企業十八社で合同企業説明会を開催したところであり、十一月には、若手技術者を対象にした技術力研修会も予定しているところです。  七ページから八ページにかけまして、平成二十六年災から二十八年災までの災害復旧状況について、平成二十八年九月末現在の状況を取りまとめております。  平成二十六年災、二十七年災につきましては、早期復旧に向け、鋭意工事等を進めているところでございます。  また、平成二十八年災につきましては、これまで県内各地において、今回の台風十六号による被害を含め、九百五カ所の報告があり、順次災害査定を実施しているところでございます。一日も早い復旧に取り組んでまいりたいと考えてございます。  台風十六号の被害につきましては、大隅、南薩地域を中心に、特に、垂水市、鹿屋市の管内で公共土木施設の被害が大きくなってございまして、大雨とともに、土砂の流出、流木によります道路・橋梁・河川・砂防施設等が大きく被災しております。  道路通行どめ箇所の復旧、河川の埋塞土砂の撤去、漂流木の除去など、台風十八号も近づいておりますことから、全力を挙げて取り組んでいるところでございます。  なお、台風十六号につきましては、後ほど関係課から詳しく説明をさせていただきます。  以上で、土木部関係の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 3 ◯藤崎委員長 総括説明に対する質疑については、県政一般でお願いします。  次に、議案についての関係課長の説明を求めます。  まず、道路建設課長の説明を求めます。 4 ◯神宮司道路建設課長 道路建設課関係につきまして、議案等説明書に基づき御説明申し上げます。  議案等説明書、表紙が白色のその他議案関係図表に基づき御説明いたします。  議案等説明書の五ページから九ページに記載してあります、工事の請負契約に伴います変更契約及び契約の締結について議決を求める件、五件でございます。  まず、議案第七五号国道五百四号道路改築工事(泊野道路二十七─一工区)の北薩トンネルのグラウト工事の設計変更に伴う請負契約の増額変更でございます。  議案等説明書は五ページ、その他議案関係図表は一ページと二ページでございます。  これまでも当委員会等で説明を行ってまいりましたが、北薩トンネルでは、高濃度のヒ素を含むトンネル湧水が発生しており、特に湧水量の多い区間において、これらのトンネルの湧水量を減水させる工事を行っております。  全国でも例のない工事であることから、著名な地盤工学・トンネル工学の学識経験者、トンネル工学の専門家、大手ゼネコンのトンネル技術者など、日本でも有数の専門家から成る北薩トンネル技術検討委員会を設置し、助言をいただきながら、工事を行ってまいりました。  当案件は、これらの減水対策工事の最後の工事であり、今回、施工を行った五十六メートル区間は、図表の一ページの下段に示すとおり、四万十層群に花崗岩が貫入し、貫入する際に地盤が乱された区間であり、当初想定より岩盤が脆弱化しており、亀裂が多かったために、グラウト注入量が増加しました。  また、前例のない工事であり、グラウト注入に伴う水圧上昇により、トンネルに不測の応力が発生し、急激な変状が起こるおそれがあるため、施工時の作業員の安全性を確保するために、トンネルの変状を常時把握するための観測を強化する必要があると、委員会からの提言を受けました。  この提言を受け、自動で観測するシステムを構築し、作業員の安全を確保し、無事故で工事を終えることができました。  これらの変更に伴いまして、二億七千三百二十六万三千円の増額の変更契約を締結しようとするものでございます。  注入後の観測においては、施工区間において、施工前の一年前と比べると約百三十トンの減水効果が見られました。また、坑内の変状についても、大きな変状は見られず安全性は確保されており、おおむね当初の目的を達することができたと考えております。  トンネル本体については、坑内をコンクリートで巻き建てる覆工と、坑内の湧水を坑外に排水させる中央排水工の施工を現在行っており、本年度中に完了する予定です。  北薩トンネルを含む、きららICから中屋敷IC間の約七キロメートルについては、平成二十九年度中の供用を目標に、残るトンネル設備工事や舗装工事等を進めてまいります。  次に、議案第七六号、七七号、一般県道上甑線道路整備(交付金)工事藺牟田瀬戸架橋第三橋二十八─一工区及び第四橋二十八─二工区の二件について御説明します。  その他議案関係図表の三ページの位置図をごらんください。  藺牟田瀬戸架橋は、全長千五百三十三メートルの橋梁で四つの橋梁から成り、鹿島側から第一橋、第二橋、第三橋、第四橋となっております。  当案件は、第三橋延長三百八十三メートルのうち仮桟橋からの施工を行う延長二百五十・七メートルと、第四橋、延長三百八十三メートルの橋梁上部工の工事でございます。  まず、議案第七六号、藺牟田瀬戸架橋第三橋二十八─一工区でございます。  議案等説明書は六ページ、その他議案関係図表は、三ページから五ページでございます。  当案件は、一般競争入札により、七月十五日に入札執行いたしました。入札参加者は四者であり、このうち、三井住友建設株式会社九州支店が落札しましたことから、同社と請負契約を締結しようとするものでございます。  次に、議案第七七号、藺牟田瀬戸架橋第四橋二十八─二工区でございます。  議案等説明書は七ページ、その他議案関係図表は、六ページから八ページでございます。  当案件は、一般競争入札により、七月十五日に入札執行いたしました。入札参加者は五者であり、このうち、コーアツ工業株式会社が落札しましたことから、同社と請負契約を締結しようとするものでございます。  今回の二件の契約で、藺牟田瀬戸架橋の橋梁上部工に係る工事は全ての発注が完了となります。  また、同工区に含まれる三本のトンネル本体も既に完成済みでありますので、藺牟田瀬戸架橋工区における大規模な構造物は全て発注済みとなります。  残る工事は、橋梁部の高欄や舗装、トンネル内の照明・防災設備及び改良工事等であり、これらの工事についても計画的に整備を進め、藺牟田瀬戸架橋工区の早期供用に向けて努めてまいりたいと考えております。  以上が、藺牟田瀬戸架橋の橋梁上部工の工事、二件でございます。  次に、議案第七八号一般県道東郷西方港線道路整備(交付金)工事(湯之元第一トンネル)でございます。  議案等説明書は八ページ、その他議案関係図表は、九ページと十ページでございます。  当案件は、一般競争入札により、七月六日に入札執行いたしました。入札参加者は四共同企業体であり、このうち、こうかき・福上特定建設工事共同企業体が落札しましたことから、同共同企業体と請負契約を締結しようとするものでございます。  当該湯之元工区は、薩摩川内市の高城温泉街付近のバイパス工事でありますが、歴史的な温泉街の町並みを保全するため、全体で五百六十メートルのバイパスにより整備を行うものであります。  同バイパスには二本のトンネルが計画され、湯之元第二トンネルにつきましては、本年度の七月に完成しております。  済みません。九ページの下の図における湯之元第二トンネルの完成が、二十七の七と表記されておりますが、これは間違いでございまして、二十八の七でございます。申しわけございません、修正をお願いいたします。  湯之元第一トンネルについては、来年度中に完成する予定であり、その後、舗装工事や照明工事等を進め、バイパス全区間の早期供用を図りたいと考えております。  次に、議案第七九号国道五百四号道路改築工事(泊野道路二十八─一工区)でございます。  議案等説明書は九ページ、その他議案関係図表は、十一ページと十二ページでございます。  当案件は、一般競争入札により、七月十五日に入札執行いたしました。入札参加者は四者であり、このうち、コーアツ工業株式会社が落札しましたことから、同社と請負契約を締結しようとするものでございます。  当案件は、北薩横断道路の泊野道路に計画された泊野八号橋の橋梁上部工の工事であります。  泊野道路のさつま泊野ICからきららIC間の約四キロメートルには十一橋の橋梁が計画されておりますが、既に九橋は工事が完了しております。現在、一橋(七号橋上部工)が施工中であり、当案件の橋梁で全ての橋梁を発注することとなります。  さつま泊野ICからきららIC間の残る工事は、八号橋─九号橋付近の改良工事及び舗装工事等であり、平成三十年度中の供用を目標に整備を進めております。  以上で、道路建設課関係の説明を終わります。 5 ◯藤崎委員長 次に、道路維持課長の説明を求めます。 6 ◯八木道路維持課長 道路維持課関係の補正予算につきまして御説明いたします。  議案等説明書の十一ページでございます。  土木施設災害復旧費の増額補正額一億八千百五十七万三千円につきましては、梅雨前線豪雨に伴う豪雨等によります小規模な道路災害の復旧に要する経費でございます。  以上で、道路維持課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 7 ◯藤崎委員長 次に、河川課長の説明を求めます。 8 ◯川原河川課長 河川課関係について御説明申し上げます。  議案等説明書の十三ページをお開きください。  補正予算についてでございます。  河川等災害復旧事業費の一億四千三十六万円は、河川等の公共土木施設に係る災害箇所の調査・測量を行う経費の補正でございます。  以上で、河川課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 9 ◯藤崎委員長 説明が終わりましたので、議案についての質疑をお願いいたします。 10 ◯まつざき委員 説明書の五ページ、議案第七五号についてですが、これは変更議案ですが、当初の契約というのは去年の六月議会に提案されて、五十六メートルの部分のヒ素を含む湧水対策ということで出されました。今回、その部分がさらに増額するということで、その内容については先ほど御説明いただいたんですが、去年の六月議会に提案された段階の後、有識者の検討委員会が設置されて、今回、対策として新たに増額する内容になったのかと思うんですが、去年の提案の時期の見通しと、実際工事でどういう状況になったのか、そして有識者の検討委員会となったのか、そこら辺の経過といいますか。  それと、今回で、対策としては万全なのかというところでの見解をお聞かせいただけたらと思います。 11 ◯神宮司道路建設課長 まずは、北薩トンネル技術検討委員会の設立の時期でございますが、これはこの工事を発注する前の平成二十五年十二月に設置をしておりまして、ここからの助言を受けながら発注をしたところでございます。  委員会の提言を受けた後に変更をしているということでございますけれども、この地域につきましては、先ほど説明いたしました四万十層群という堆積した岩盤、安定した岩盤でございますが、そこにマグマが掘り割って、貫入すると言いますけれども、花崗岩というのが入り込んできております。それが紫尾山になっているわけでございますけれども、そこの花崗岩の縁辺部といいますのは、熱変成とか高圧によりましてかなり変成を受けております。  そこの部分に対するグラウトということでございまして、その地形をつぶさにすることが非常に困難な場所でございました。ある程度想定はしたのですが、そこの貫入の状況というのは、グラウトをしながら把握したということでございまして、そういう中で発注をしたことで、実際のグラウト量がふえて、変更に至ったということでございます。  それからもう一点、今回の工事で万全かという御質問でございますが、今回の工事は、出水側の坑口から千八百メートルから千九百メートル、百メートル区間の中の限られた区間を行っておりまして、そこが特に湧水量が多いということで、それを減ずることができないかということでございました。ということで、完全にとまったわけではございません。前年度比でいきますと約百三十トンは減っておりますが、さらに出続けているところでございます。  ただ、総体の出る量はかなり減っておりまして、降雨によりかなり上下はいたしますけれども、計画しております最終的な湧水量としましては三百六十トン出ておりまして、これを今後は、坑外の処理施設でまず二百六十トン程度を処理をしようと考えております。あと残る百トンにつきましては、地下還元工と申しまして、出水側の坑口付近に、地下に掘ります井戸に放流いたしまして処理をしようということで維持費の軽減を図りながらやっていきたいと思っております。  万全かということにつきましては、降雨の状況等もございますが、当初委員会で想定されました計画には沿った形で、工事は終えることができていると考えております。 12 ◯まつざき委員 トンネル内の施工中の安全確保ということで、今度、機器も設置されるということで、安全にここまで掘ってきたわけですから、完成を目指して、水の対策も万全を期していただいてというふうに思うんですが、増額の二億七千三百万円ほどですね、この中の内訳といいますか、グラウトの注入量をふやす部分と計測の機器を設置する部分と、内訳はどういうふうな感じなんですか。(「暫時休憩をお願いします」という者あり) 13 ◯藤崎委員長 暫時休憩いたします。         午前十時二十五分休憩      ────────────────         午前十時二十五分再開 14 ◯藤崎委員長 再開いたします。 15 ◯神宮司道路建設課長 基本的にはグラウトの金額が多くなっているところでございますが、済みません、内訳については今お調べいたしまして、すぐお知らせしたいと思います。手元にちょっとございませんで、申しわけございません。 16 ◯まつざき委員 機器の設置というのは、安全確保のための計測強化とありますが、工事が終わったらきっと撤去されるんだろうと思うんですが、通常のトンネルのときにも、安全の確保のための何らかの方法がされていると思うんですけど、今回は計測強化として通常よりもこういうものが必要だということだと思うんですけど、これで通常のトンネルを掘っているときの安全の確認とどこが違うのか、教えていただけますか。
    17 ◯神宮司道路建設課長 通常のトンネルは、湧水が出た場合はそのまま中央排水等を通じまして排水しているのが通常でございます。今回は、この排水の中に高濃度のヒ素が含まれているということで、基本的に、これをできるだけとめようという行為を行っております。  グラウトを行いますと、トンネルの周辺の水圧がかなり上がります。通常はトンネルには水圧はほとんどかからないんですが、それが坑壁にかなりの力が加わるということで、このような変状が、委員会の中では、トンネル自体を浮き上がらす方向への力、もしくは上からの圧により潰そうとする力、そういう力が働くおそれがあるのではないかということで、坑壁部分にセンサーをつけまして管理をしたところでございます。水をとめる工事というのはなかなか全国でも事例はないと思いますので、ここだけに限ってと考えていただいてよろしいかと思います。  それから、先ほど御質問のありました変更の内容でございます。契約金額で二億七千万円増額しておりますが、グラウト注入に関する金額が二億一千万円、それから観測機器につきましてが六千万円という状況でございます。 18 ◯まつざき委員 わかりました。  水が多く出るというところ、ヒ素を含んだ水が多いというところでは、予測はされていたけれども、ここまで出るというところでは想定外であったんだと思うんですが、もうここまで掘ってきたからには、安全に完了されますよう十分に注意して行っていただきたいというふうに思います。  次に、議案の六ページから九ページまでに契約議案が四件ですか、入札の契約がありますが、確認させてください。これらについて談合情報というのは寄せられなかったのか。どうでしょうか。 19 ◯富永監理課長 これらの案件に関しまして、談合情報は寄せられていないところでございます。 20 ◯まつざき委員 わかりました。  あと一点、八ページの議案第七八号については、事前に入札結果表をいただいたんですけど、それによると、落札した業者一者と、あとほかに三者、合わせて四者が全く同じ金額で、最低制限価格と全く同じ金額ということだったんですけど、同じ金額四者の中から、どうやって一者落札ということで決めるのかというのと、このように、どこも積算して入札すると思うんですが、価格が四者、それと最低制限価格と同じということで、こういうこともあり得るんだなというところでは、可能性があるんですね。そこら辺の状況についてよくわからないので教えていただけたらと思います。 21 ◯富永監理課長 まず、今回のように、落札となるべき同額の入札者が複数ある場合、今回は四者でございますけれども、そういう場合には、地方自治法施行令の規定によりまして、くじで落札者を決めることになっております。今回もそのように決定をしております。  あと、四者が同額となるようなケースについてのお尋ねでございますけれども、これにつきましては、近年、入札制度の透明性の確保・向上を図るために、予定価格の算定基礎となります単価、歩がかり、積算基準を公表をするとともに、工事の品質確保やダンピング防止の観点から最低制限価格を設定しまして、その算定方法につきましても公表をさせていただいているところでございます。  このような中、建設業者も積算能力が向上していることから、厳しい受注競争に伴いまして、最低制限価格付近で同額となるケースが発生しているという状況でございます。 22 ◯まつざき委員 結構です。 23 ◯前野委員 最初の変更の分ですが、湧水に伴う変更ということでよく理解はしました。今回、変更契約議案が出てくるということは、議決後に契約はする。しかし、現場は、その変更指示書あるいはそういったようなもので進めてきていたということで理解をすればいいんですか。 24 ◯神宮司道路建設課長 現場は、とめることができない工事でございますので、連続して施工させていただいたところでございます。 25 ◯前野委員 それでは、グラウトが、こちらが意図したような、ほぼ実績に近い効果が出て、本体工事は、機器も同時ですね、実績に近い変更ということで理解をすればいいですね。 26 ◯神宮司道路建設課長 基本的には実績に近い形で変更しております。 27 ◯前野委員 ありがとうございます。  完了後のトンネル躯体に与える、先ほど説明があった水圧による影響とかいったようなものについては、観測がこの機器ではできるんですか、それとも、これは工事期間中だけということでしょうか。 28 ◯神宮司道路建設課長 これは図表の二ページの下にイメージ図が載っておりますが、二ページの図の下でございます。「至さつま」と書いてあるほうが花崗岩でございまして、右の出水のほうが四万十層群というような、両方とも難透水の箇所でございます。その箇所を、今回の工事ではリング上で止水をする、リングをつくるというような工事でございまして、リングをつくることで、水圧に関しましてはこれで受けとめるという形でございます。  ここの水圧につきましては、山の上からボーリングをしておりまして、そこでの水位での観測を行っておりまして、実際にここがリングとしてもっているかというのもしております。それから別途、この区間につきましては、圧力等計測器をつけまして、今後、雨との関連とかそういうのをモニタリングを行うこととしておりまして、解析等もあわせて行う予定でございます。 29 ◯前野委員 ありがとうございます。  今回の変更にかかわっている約六千万円の機器は、今後もトンネルを維持管理していく上で活用ができる機器ということですね。 30 ◯神宮司道路建設課長 それぞれつけているものにつきましては、通常のトンネル等でも使える代物でございますが、その損耗状態によると思いますので、今、それが使えるかどうかについては不明でございます。変位を観測する変位装置、それから地中内の水圧をはかる装置、それから、ひずみをはかる装置でございまして、通常は、一回使いますとなかなか再利用というのは難しい機器等ではございます。 31 ◯前野委員 六千万円という金額で少しびっくりしましたけれども、あくまでも施工中に使う機器ということで理解をしたところです。  それから、先ほど冒頭申し上げましたけれども、変更に係る本体工事で約二億一千万円というグラウト工事があるわけですが、これはほぼ完了という理解でいいんですか。 32 ◯神宮司道路建設課長 今回の施工いたしました五十六メートル区間につきましては、所定のルジオン値といいます、水圧に対しまして、どれだけ水がしみ込むかという数値でございますが、目標の数値を満足しております。 33 ◯外薗委員 一般会計で補正が約三億二千万円余り出ております。道路維持課と河川課から災害復旧事業で出ておりますけれども、これは二十八年度の災害なのか。それと、二十七年度も災害がありましたね、軽微なもの、特に県有災というものですね。それの二十七年度で県有災の補正をしていて、そしてさらにまた二十八年度で県有災が出て、一億八千万円ということですので、二十七年度でどのぐらいの残が残っていたのか。そしてさらに二十八年度で今、一億八千万円出されようとしているのは、県の県有災全体の大体何%ぐらいを消化していかれるのか、お教えいただけませんか。まず、道路維持課から。 34 ◯八木道路維持課長 今回の補正予算につきましては、六月、七月に発生しました梅雨前線豪雨によります早急な道路の復旧に充てた費用でございます。期間としましては、平成二十八年の四月から七月十四日までの被害額としまして、一億九千九百万円余りがございました。この分を加味しまして、当初予算が需用費を含めまして六千万円ございましたけれども、補正額一億八千百五十七万三千円を計上いたしまして、合計二億三千六百五十七万三千円、このうちから今回の一億九千九百万円余りを充当したいと考えております。  平成二十七年度の状況でございますけれども、去年は同様に梅雨前線豪雨や台風によりまして大きな被害が出たところですけれども、去年も九月補正予算につきましては二億四千五百万円余りを計上させてもらったところでございます。この予算につきましては、二十七年度の精算額は手元にはございませんけれども、またそれにつきましては後ほど報告をさせてもらいますが、単年度単年度の県単事業費の中から支出しているところでございます。以上です。 35 ◯外薗委員 わかりました。  六月、七月の豪雨災害で出た箇所、工事としてはもう応急で済んでいるということでいいんですね。応急で済んでいるのをこうして予算化しているということですか。 36 ◯八木道路維持課長 今回の県有施設災害復旧事業につきましては、小規模な崩土・落石等の除去と、それから路面清掃作業、交通どめ等の案内標識やバリケードロープ等の設置作業、それから冬場の融雪剤や除雪の作業費等も含まれておりますけれども、これに充てた費用でございます。 37 ◯外薗委員 建設業の方々が災害協定を結ばれて、それぞれの振興局で昼夜問わず頑張っていただいています。そうしますと、細かいことを言うと人件費、タイヤショベル等々も入れて、すぐ県道の通行を解除してやらなければならないんですけれども、そのときの単価、そういうのはきちんと積算されて出されていらっしゃるんですか。 38 ◯八木道路維持課長 崩土があれば、各崩土箇所にあらかじめ路線担当の請負業者等に指示をしまして、崩土取り除き等をやってもらっております。この単価につきましてはおおむね業者の見積もりになってございまして、箇所ごとの集計をいたしまして、補正予算を計上しているところでございます。 39 ◯外薗委員 往々にして、業者にボランティアみたいな形の積算をさせないようにしっかりとした充当をお願いしたいと思います。  それと、河川課長、災害復旧調査測量委託事業ですけど、大体何件ぐらいが予定されていますか。 40 ◯川原河川課長 箇所数については、今年度は百十カ所程度ですね。これも先ほど道路維持課長が言われたように、梅雨の時期に災害がたくさん起こりまして、当初、災害復旧の測量委託については九千万円毎年計上しているんですけど、ことしについては、昨年、二十五年、二十六年、二十七年の中で一番雨が多くて災害も多かったと、そういうことで一億四千三十六万円要望しています。  あと、災害の種類によるんですけど、道路で地すべり等が起これば、当然ボーリング調査なんかがあって委託費が上がると、そういう形で梅雨までのお金で一億四千三十六万円を要望しております。  それから、平成二十五年が九千万円計上したんですけど、最終的には四千万円で委託費はおさまっています。  それと、二十七年度につきましては、当初九千万円計上していたんですけど、二十六年についてもかなり梅雨期に雨が降ったということで、最終的には二十七年度は二億七千七百四十三万七千円になっております。  今回また台風十六号でかなりの災害が起きていますので、また十二月補正で、ふえた分は要求するようにしております。以上です。 41 ◯外薗委員 今、後から説明があると思うんですけど、九月、台風十六号、これも河川が百七十カ所、四十七億円に上る、また市町村工事におきましても三十億円という相当数の災害が出ておりますけど、これはまた十二月だと。とりあえずは六月、七月に起きた話だと。  そういうときに、実は私どももいろいろな地域を回っておりまして、その年度に出た災害の採択基準が非常に厳しくて、やはり漏れているところもあるんですね。どうしてもこのぐらいの状況はなかなか採択が難しいですねといって積み残したのがたくさんあって、そして、もう少し崩れないといけないよねというようなところもあって、そこらが河川には多いんですね。  それで、木がぼうぼうなっていて、茂っていて、切ってみたら大きな災害が残っていたというようなこともありましてね、部長、振興局の職員の方々は一生懸命頑張っていただいております。職員の労をねぎらってやってください。  それで、残った部分が私は問題だなと思っているんですね。だから、二十五年度から言っていただいたけど、採択の国の基準とかあるんでしょうから、県単で吸い上げられる部分と、また、できない部分もあるんでしょうけれども、今回台風十六号で相当災害が出ましたよね。こういうときに国にその前の積み残しも含め、災害が出たんだというようなことを言って、ついでと言えば失礼だけど、そんな形をしてやらないとずっと残っていくような気がするんですけど、どうですか。 42 ◯川原河川課長 今、委員おっしゃるように、県についいては百二十万円以上、市町村については六十万円以上なんですけど、県関係につきましては、未満災といって百二十万円ないものは県単で要望してもらうようにして、それも補正をかけるようにしています。  あと、災害の積み残しがあるという話なんですけど、どうしても、今まで私も出先事務所なんかにいたんですけど、採択率とかそういうのを心配する方もいると。だから、市町村にも、県にも採択率を心配せずにとりあえず出してみてとするような形には今、指導はしております。 43 ◯外薗委員 課長は、そんなに言うんだけど、県に上げたとき採択しないということで、積み残していくんですよ。だから、市町村も遠慮している。こういうときだからこそどっさり出していいんですよ、国も減災・防災を言っているんですから。だから、ぜひお願いしたい。 44 ◯松里委員 道路維持課長と河川課長にお尋ねいたします。  先ほどの外薗委員の質疑に関連してなんですが、道路維持の県有施設災害復旧事業費約一億八千万円、河川等災害復旧事業費約一億四千万円。補正額の財源内容を見てみますと、河川等災害復旧費約一億四千万円は、財源は一般で、区分は委託料ですね。それから、土木施設災害復旧費は、その他の特定財源で繰入金を活用して対応しているんですが、道路施設のうち国庫補助の対象とならない小規模な災害復旧ということで、県の財源を使って対応を素早くしなければいけないということを、財源の内訳を見るとよく感じるんですが、これは、自然災害による小規模の災害復旧の部分は、交付税措置等を活用した起債等を発行して、後年度国から交付税等がいただけるような形の仕組みを活用はできないんですか、小規模の災害はそういうものはないわけですか。 45 ◯川原河川課長 河川の災害の場合は、先ほど言ったように、百二十万円以下は未満災と言って、県単ですから、当然起債もききます。以上です。 46 ◯八木道路維持課長 道路災害につきましても、公共土木施設災害復旧事業によります県の採択要件としましては、一カ所百二十万円以上となってございます。百二十万円以下の県有施設災害復旧事業については、起債の対象となっておりません。 47 ◯松里委員 もう一度、河川課長が答弁した部分についてわかりやすく教えてください。 48 ◯川原河川課長 河川につきましては百二十万円以下、災害基準には当たらないんですけど、そういうものは県単河川等防災事業の県単でしますので、当然起債がきくものと、あと、先ほど言い忘れたんですけど、重要水防区域とかそういう場所にないものは当然起債のきかないものが出てきます。きく場所ときかない場所が出てくるわけです。以上です。 49 ◯松里委員 県有施設災害復旧費の土木施設災害復旧費はわかりました。百二十万円以下は起債がないということはわかりました。河川の部分は、県単の国に対応する起債はあるということはわかりましたが、では、今回の一億四千万円はそれ以外のものだというふうに認識すればいいわけですか。 50 ◯川原河川課長 暫時休憩をお願いします。もう一回調べます。 51 ◯藤崎委員長 暫時休憩いたします。         午前十時五十二分休憩      ────────────────         午前十時五十三分再開 52 ◯藤崎委員長 再開いたします。 53 ◯川原河川課長 先ほど私が言いましたのは工事の百二十万円以下の話で、ここに計上している災害復旧調査測量委託事業については、全て一財になります。以上です。 54 ◯松里委員 わかりました。 55 ◯宝来委員 議案第七五号に戻らせていただくんですが、ヒ素に関してお聞きしたいと思います。  今、ヒ素が非常に全国民的に有名になっているので、高濃度でヒ素が出たということで、この工法を選んだという認識でよろしいんでしょうか。 56 ◯神宮司道路建設課長 高濃度のヒ素、環境基準が〇・〇一ですが、これを超えるようなヒ素がトンネル湧水とともに出たということでよろしいと思います。 57 ◯宝来委員 自然環境の中であるヒ素ということを考えると、高濃度のヒ素が出たということで、トンネルを掘り進める中で、人体への影響が大きいといった中で、ヒ素を通常のようにとめずに逃がした工法だと、このトンネル内もしくは工事中の関係者に有害受傷が出るというふうな認識を持って、工法変更ということでよろしいんでしょうか。 58 ◯神宮司道路建設課長 このまま通常のトンネル湧水の処理と同じように、そのまま河川に放流いたしますと下流への影響が出ると判断いたしまして、工事中につきましてもそれを処理しながら施工しておりますし、今後、湧水量は減らしておりますが、高濃度のヒ素が出る部分については、処理した後、放流するというような段取りを考えております。 59 ◯宝来委員 この辺一帯の地下水の水脈にはヒ素が含まれていると考えた場合、ここにだけそのような工法をする意味合いというのはあるのでしょうか。 60 ◯神宮司道路建設課長 自然由来のヒ素につきましては通常の河川の中にも微量入っておりますが、ここにつきましては、先ほど申しました四万十層と花崗岩との間に何らかの原因で高濃度のヒ素が蓄積していたものと考えられまして、ほかの区域と比べますと、かなり高濃度のヒ素が出たということでございます。  作業中には作業員には直接は影響はないと考えております。流出した川を利用することによって影響があり得るので、対策を講じたということでございます。 61 ◯宝来委員 今回のトンネル工事を受けて、そこの環境測定が偶然にもできたということで、管轄が違うとは思うんですけど、周辺における河川の環境調査というのはされる予定があるのでしょうか。 62 ◯神宮司道路建設課長 トンネルの坑口から一・五キロ離れたところに、高尾野川の公共用水域観測基準点、桜橋というのと、あと、七キロ離れたところに出水市の上水道の水源等もございます。この箇所において、影響がないということを確認しております。 63 ◯宝来委員 いずれにしても、ヒ素が高い水系を持っている地区だということで、今後も、その後に影響が出る可能性もまま出てくることもあるので、環境測定だけはしっかりと地域と連携して、今後もとっていただければと思います。以上です。 64 ◯下鶴委員 私からは、道路維持課に県有施設災害復旧事業費についてお伺いをいたします。  こちらは、補正前六千万円に対して、約三倍に当たる一億八千万円の補正ということで、先ほど御説明いただきました、昨年度も二億四千万円の補正があるということで、連続で災害が多いんだなという印象を持つ次第であります。  一方で、こういう災害復旧を的確に行っていかなければいけない、財源をしっかり確保していかなければいけないという中で、財源についてお伺いをしたいと思っております。こちらに関しては繰入金ということで財源がなっておりますけれども、これはどこから繰り入れてきているものなのかを教えてください。(「暫時休憩をお願いします」という者あり) 65 ◯藤崎委員長 暫時休憩いたします。         午前 十時五十九分休憩      ────────────────         午前十一時  一分再開 66 ◯藤崎委員長 再開いたします。 67 ◯八木道路維持課長 県有施設災害復旧事業の特定財源の内訳の中で、宝くじを充当することとしております。(「暫時休憩してください」という者あり) 68 ◯藤崎委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時一分休憩      ────────────────         午前十一時五分再開 69 ◯藤崎委員長 再開いたします。 70 ◯下鶴委員 詳細なお答えは後ほどもらうとしても、昨年度、今年度と補正前の数倍、三倍、四倍にわたる補正が必要になってきているということで、しっかりやっていかなければいけない事業ですので、ぜひ財源を、今後起こらないことが望ましいんですが、災害が起こったときに的確に対応できるように、財源の確保に努めていただきたいというふうに思っております。以上です。 71 ◯藤崎委員長 ただいま下鶴委員から要請のありました内容につきましては、資料が届き次第報告ということでお願い申し上げます。  これより、採決に入ります。  先日採決を留保いたしました企画部関係を含めた議案第六九号など議案六件につきまして、取り扱い意見をお願いいたします。 72 ◯桑鶴委員 議案第六九号につきましては、必要な補正であると思われますので、原案どおり可決でお願いをいたします。  また、議案第七五号、議案第七六号、議案第七七号、議案第七八号及び議案第七九号につきましても、必要な契約であると認められますので、原案のとおり可決でお願いをいたします。 73 ◯藤崎委員長 ほかに取り扱いの御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 74 ◯藤崎委員長 それでは、議案第六九号など議案六件を一括採決いたします。  ただいま可決との御意見がありましたが、議案第六九号、議案第七五号、議案第七六号、議案第七七号、議案第七八号及び議案第七九号の議案六件につきましては、原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。    [「異議なし」という者あり]
    75 ◯藤崎委員長 御異議なしと認めます。  よって、議案第六九号など議案六件につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で、議案の審査を終了いたします。 76 ◯外薗委員 委員長報告の話は後からするんですか。議案に対しての委員長報告をするでしょう。 77 ◯藤崎委員長 また県政一般の中で出していただいて。 78 ◯外薗委員 今のところ、議案だから。議案第六九号の再生可能エネルギーの件については、これまで話をしてきましたとおり、原発立地県、原発立地市に助成される予算ということをきちんと言ってくださいね。 79 ◯藤崎委員長 ただいま外薗委員から、議案につきまして御意見ありましたが、委員長報告に盛り込みたいと思います。文案等につきましては当席に御一任いただきたいと思います。  次は、陳情の審査をお手元の請願・陳情文書表により行います。  今回は新規付託分がありませんので、継続審査分の陳情について審査を行います。  初めに、委員会付託日から一年を経過していない継続審査分の陳情の審査を行います。  その後の情勢の変化などにつきまして、関係課長の説明を求めます。  まず、陳情第三〇一二号を議題といたします。  道路建設課長の説明を求めます。 80 ◯神宮司道路建設課長 陳情第三〇一二号の県道西之表南種子線の整備促進に関する陳情でございます。  請願・陳情文書表、継続審査事件の三ページ、図表は一ページでございます。  陳情の要旨でございますが、同路線における中種子町内の未整備区間について、早急な整備を強く要望するものでございます。  なお、平成二十八年第二回県議会定例会以降、情勢に変化はございません。  以上で、道路建設課関係の説明を終わります。 81 ◯藤崎委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。    [「なし」という者あり] 82 ◯藤崎委員長 質疑がありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 83 ◯桑鶴委員 陳情第三〇一二号については、もう少し状況を見守る必要があると思われますので、継続審査でお願いをいたします。 84 ◯まつざき委員 陳情第三〇一二号につきましては、県としても、地域の産業を支える道路として整備の必要性を認めておられることから、ぜひとも予算をつけて改善していただきたいという立場で、採択でお願いします。 85 ◯藤崎委員長 陳情第三〇一二号については、継続と採択を求める意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。  陳情第三〇一二号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 86 ◯藤崎委員長 挙手多数であります。  よって、陳情第三〇一二号については継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第三〇一三号、陳情第三〇一四号及び陳情第三〇一六号の三件を一括議題といたします。  港湾空港課長の説明を求めます。 87 ◯上大田港湾空港課長 港湾空港課関係の請願・陳情につきまして御説明を申し上げます。  陳情第三〇一三号、島間港の整備促進に関する陳情でございます。  請願・陳情文書表、継続審査事件の七ページ、図表は二ページでございます。  陳情の要旨でございますが、南種子町の産業や観光の振興・発展のため、防波堤(西)の早期完成と、高速船寄港に必要な施設整備の促進を求めるものでございます。  なお、平成二十八年第二回県議会定例会以降、情勢に変化はございません。  次に、陳情第三〇一四号、屋久島空港の滑走路延伸の早期実現に関する陳情でございます。  請願・陳情文書表、継続審査事件の十一ページ、図表は三ページでございます。  陳情の要旨でございますが、現空港の滑走路長一千五百メートルではプロペラ機しか離着陸できないことから、ジェット機による羽田空港との直行便が就航できるよう、滑走路長二千メートルへの延伸の早期実現を求めるものでございます。  なお、平成二十八年第二回県議会定例会以降、情勢に変化はございません。  次に、陳情第三〇一六号、名瀬港の港内静穏化に関する陳情でございます。  請願・陳情文書表、継続審査事件の十三ページ、図表は四ページでございます。  陳情の要旨でございますが、名瀬港長浜地区の小型船だまりは、強風や船舶出入港による複雑な波浪の影響があることから、港内静穏度向上を図るため、防波堤の延伸を求めるものでございます。  なお、平成二十八年第二回県議会定例会以降、情勢に変化はございません。  以上で、港湾空港課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 88 ◯藤崎委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 89 ◯外薗委員 課長、陳情第三〇一四号ですね、屋久島の件。私どもの自民党の地元の日高県議、それから松里委員いらっしゃいますけれども、これは屋久島の方々、議会、町長、そしてまたいろいろな団体の長年の懸案であって、伊藤前知事も最後の二年ぐらいから、やっていこうと大きくかじを切っていただいた事業です。それで調査が始まったと思うんですね。  そうしますと、今まさに国は、海外からのお客様を四千万人とも五千万人ともいうような大きな目標を立てて、鹿児島県も八百万人ぐらいのお客様が来ているわけです。だから、今の知事も観光というのに力を入れていこうと言われるわけですから。いろいろ話を聞くと、非常にトーンダウンしているんじゃないかと思うんですね。  というのは、財政も大変だろうけど、あの規模の飛行場だったら壱岐、対馬、たくさんありますよ。もう全部ジェット化していますね。今、飛行機も小型化でジェット機というのはプライベートジェットも含めて非常にあるんですね。だから、その対応を十年先、二十年先の話じゃなくて、鹿児島空港と離島空港も大分よくなってきたんだから、私は進めるべきじゃないかなと思うんだけど、港湾空港課長、どうですか。何か時間が相当かかって、我々の次の時代ぐらいしか夢が描かれないような話を聞いておりますけど、そんなふうなんですか。実現するとしたら、何年ぐらいにジェット機が就航できますよというような話ができるんですか。 90 ◯上大田港湾空港課長 お尋ねのあった期間についてというか、時間軸の話でありますが、昨年から、可能性の調査を我々は実施しておりまして、地形的な可能性はあるというようなことを踏まえて、今、需要の予測が立つかどうかというような調査をやっております。ただ、ほかの新たに空港をつくる、あるいは屋久島と同じように滑走路の延伸をするといったような空港の事例を見ますと、調査を始めてから、空港が竣工するまでには十五年ないしは二十年の月日は要しております。ただ、これは空港という特殊性もあって、法に基づくアセスの関係をきちんとやっていかないといけないというようなこともあり、かなり航空局も、事業採択に向けてのハードルが高いというようなことがあったりというようなことなんだろうと思います。  屋久島空港について、スケジュールをということでありますが、まだ現時点においては、いついつまでにというようなことをお示しできる段階にはありません。 91 ◯外薗委員 だからね、課長、これを採択しないといけないわけですよ。国に対しても言い続けていかないといけない。継続審査にしてもいいでしょうけれども、国に持っていき方をね、県議会も首長も地域も進めてくれと言っているんだと、だから、いろいろな事情はあるにせよ、これはやるべきじゃないかと。国にもお金を要求しないといけないわけよ。そのときに議会はどうなのといえば、一方の応援団である議会が、優柔不断な言い方をしていたら、国に対してもなかなか通っていかないような気がするんですね。鹿児島県挙げて屋久島にジェット機が必要なんだよという思いが国につながっていかないとですね。  だから、余談だけど、おれんじ鉄道もそうですよ。非常に厳しい財政だったから、国に陳情採択してずっと言ったことによって、貨物調整基金を国が二億円ぐらい出してきたんですよ。あれをうやむやにして議会が提言していなければ、国も動かなかったような気がするんですね。  だから、時間軸の話になって後ろ向きな話じゃなくて、前知事も、現知事も同じことを言っているんですから、当局として進めていくんだというようなことを、機会あるごとに言っていかないと、夢を描けないですよ。屋久島に行ってね、今度も種子・屋久で「あなたのそばで県議会」をやりますよ。そのときに「屋久島空港はどうなっていますかね」と、「いや、それはもう二十年先ですよ」と言えますか。だから、そこは、財政が非常に厳しいのとこれとはまた全く違うと思う。国は今、地方の時代だと言っているんだから、それと観光を目玉にしたいと言っているんだから、お金取りに行かないといけないんですよ。  国との折衝の中で、なかなか難しいよねというのを執行部が言えば、国は予算をつけてくれませんよ。もう一晩泊まってでも「あしたも来ますから、あさっても来ますから」と言って、調査費を国から持ってくるぐらいの気持ちがないと私はいけないと思いますけどね。どうですか、部長。 92 ◯久保田土木部長 屋久島空港の整備につきましては、先ほど港湾空港課長も申し述べたとおりでございまして、特に屋久島空港の場合は、世界自然遺産の島で、地形的に今現在の滑走路でも制約もあるということで、実は国土交通省の航空局になるんですが、そちらともずっと相談を続けてございまして、実際、担当課長も現場に来て、状況を見てもらっているということもございまして、先ほど、長くかかりますと申し上げましたのは、他空港の事例ではそうなっているわけでございまして、実際、国による環境アセスメントの手続とか、あるいは国の事業として採択するときの計画の作成とか、そういった他空港の事例でいきますと時間がかかっているところがあるんですが、そのあたりは国ともよく相談して、他空港よりも格段に短くできないかということで進めているところでございます。 93 ◯外薗委員 そうすれば、この件はきちんと採択して、我々議会側からも応援をしていかないといけないと思うんですね。そういうことで。(「暫時休憩を」という者あり) 94 ◯藤崎委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時二十一分休憩      ────────────────         午前十一時二十一分再開 95 ◯藤崎委員長 再開いたします。 96 ◯宝来委員 国の環境アセスメント云々というのは国が管轄して、国の今後のビジョンによったら、ある程度緩和される可能性もあると思うんですけど、世界自然遺産による規制というのは、現時点でかなり厳しく影響しているのかどうかというのを。(「休憩をお願いします」という者あり) 97 ◯藤崎委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時二十二分休憩      ────────────────         午前十一時二十二分再開 98 ◯藤崎委員長 再開いたします。 99 ◯上大田港湾空港課長 世界自然遺産の島等の関係でございますが、昨年度、地形的に可能かという配置の検討をする際も、島の特殊性がありますので、埋め立てを生じないようにして配置ができるかどうかというのは検討をしたところです。  それと、あと今後、先ほど申しましたけれども、法アセスが出てきますと、きっとその法アセスの中でいろいろ検討していく中で、世界自然遺産の島であるということについては解決がされるものと思っております。 100 ◯宝来委員 今の回答によると、基本的に、島自体が自然遺産になっている場合、埋め立てがなければ、ある程度可能であるという認識をしているということですか。 101 ◯上大田港湾空港課長 それは事業者である県として、県の立場として、埋め立てを生じないような形で滑走路延伸ができないかという検討をしたということでございまして、どうしても埋め立てが生じないといけないという場合には、それはそれで整理をした上で、可能ではあると思っています。 102 ◯藤崎委員長 ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 103 ◯藤崎委員長 ほかに質疑がありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 104 ◯桑鶴委員 陳情第三〇一三号、第三〇一四号及び第三〇一六号については、いずれも、意見がいっぱい出されました。だから、我々も注意深く状況を見守っていくという点に留意していく必要があると思われます。私どもの意見としては継続審査でお願いをいたします。 105 ◯藤崎委員長 ほかに取り扱い意見はございませんか。 106 ◯まつざき委員 陳情第三〇一六号については、実際に落水事故や船舶の衝突事故も発生していることで、やはり整備が必要だというふうに思いますので、採択。  陳情第三〇一三号、第三〇一四号については、継続でお願いします。 107 ◯藤崎委員長 ほかに取り扱い意見はございませんか。    [「なし」という者あり] 108 ◯藤崎委員長 陳情第三〇一三号及び陳情第三〇一四号につきましては、継続審査との御意見でございますが、継続審査すべきものとすることに御異議はございませんか。    [「異議なし」という者あり] 109 ◯藤崎委員長 御異議ありませんので、陳情第三〇一三号及び陳情第三〇一四号については、継続審査すべきものと決定いたしました。  陳情第三〇一六号につきましては、継続と採択を求める意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。  陳情第三〇一六号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 110 ◯藤崎委員長 挙手多数であります。  よって、陳情第三〇一六号については継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第三〇一九号を議題といたします。  砂防課長の説明を求めます。 111 ◯田村参事兼砂防課長 陳情第三〇一九号、皷川崖崩落法面箇所の恒久的対策工事に関する陳情でございます。  継続審査事件の十五ページ、図表は五ページをごらんください。  陳情の要旨でございますが、平成二十七年九月十四日に鹿児島市鼓川町で発生したのり面崩壊に対する行政代執行による恒久対策工事について、工事終了後、無法な工事関係者たちが土地所有者としての権利を再度行使することを防ぐために必要な、万全の対策を講じることを要望するものでございます。  なお、恒久対策工事については、八月末現在の進捗率は二〇%で、おおむね順調に推移しております。  そのほか、平成二十八年第二回定例会以降、陳情内容にかかわる情勢に変化はございません。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 112 ◯藤崎委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 113 ◯まつざき委員 この陳情の第一項というのは、工事関係者、土地所有者がこのような無法なやり方で今後またここの場所について、工事、開発などするようなことがないように、権利について、それを行使しないように万全の対策を願うもので、前回、六月議会で課長の答弁の中で、工事の関係者たちが持つ土地所有者としての権利の行使を全て排除はできないが、急傾斜地の崩壊による災害を防止するための法律に基づいて、県が代執行してつくった崩壊防止施設をいじるような行為は許可しない、許可することにはならないという答弁でした。  そういう方向で今後、県の職員は代がかわっても、つくったものがあるわけだから大丈夫だということでしたが、過去にここの場所については待ち受け擁壁がつくられていたものが、この工事で壊されて開発されているわけですね。  今回の事故の要因というのは、土地所有者が施工において、許可した以外のことをやったからこういうふうな状況になったんだというふうな説明を受けてきたわけですけど、過去に県がつくった待ち受け擁壁を壊すことも含めて許可をされたのか、許可はしていなかったのに無断で工事を行ったのか、そこを確認させてください。
    114 ◯田村参事兼砂防課長 昨年の四月に現場において、のり面に吹きつけてあった吹きつけと、それから待ち受け擁壁の一部というものを破壊していると、取り壊しているといったことを県で確認をしました。その場所というものが、その前に許可をしていた範囲外になります。  実は、その場所についての許可はその以前に出していたんですが、昨年の平成二十七年四月に発見した場所がその範囲外だということがありまして、まずは事情聴取ということで、当時の申請者ですね、前の許可の申請者であり行為者でもある人間に確認をしたところ、自分は全部やり直すつもりだったという話もされたんですが、そこで確認をして、それは許可外になりますということで相手側に確認したところ、相手側では、きちんとしたのり面対策工事をするということで、変更申請を出し直すということで申し出がありました。  県としては、吹きつけののり面が壊された状態、待ち受け擁壁の一部が壊された状態で放置をされるということのほうが危険であると。で、申請者側が工事をすると言っている意思を示しているということであれば、工事を継続させて対策をさせたほうが安全というふうに判断をして、変更許可を出させて許可をして、工事をさせたという経緯がございます。  したがいまして、四月時点で発見したときの壊した行為というのは、あらかじめ許可してあったものではありません。 115 ◯まつざき委員 わかりました。  待ち受け擁壁を壊したことは許可していないと、許可外だということで確認をしました。  今、恒久対策をとられている工事というのを今後いじるということは、安全でなくなるということで、許可をしないということになるというふうな六月議会でのお話だったんですが、今回の待ち受け擁壁のように許可外でも先に何らかの形でいじってしまえば、今、答弁にあったように、そのまま放置できないのでということで対策を講じるようにということで、工事の許可がされているわけですけど、ということは、今の恒久対策をしている状態から、いじるような許可をすること自体は、どういう理由をつけようと、どういう工事だろうが絶対にあり得ないというふうに理解していいですか。 116 ◯田村参事兼砂防課長 今の恒久対策工事の施工のイメージの写真がないんですが、要は、これは崩壊した部分を押さえる関係がありまして、平地部分がほとんど残らないような形で盛り土をするしかないというような工法になっております。崩れたところに関してですね。  したがいまして、そこでつくったものを何か土地利用を図るために開発をしようというようなことになるとすると、当然そこを切り崩さなくてはいけないというところなので、どう考えても、それは崩壊を誘発・助長しないということになりませんので、ということで、手続上、申請は出てくるかもしれませんが、その審査段階で判断をすると、今の現状からすれば許可することはまず無理だろうというふうに考えています。 117 ◯まつざき委員 わかりました。  今後、申請が土地所有者として出てきたとしても許可することはないということでしたので、その立場でお願いしたいと思います。以上です。 118 ◯宝来委員 今、里道を鹿児島市がお寺に名義がえしようというところをしているんですけど、その辺に関しては県の評価というか、何か影響する部分というのはあるとお考えでしょうか。 119 ◯田村参事兼砂防課長 里道のことに関して、県としてかかわりを持っている部分がありませんので、特段コメントすることはありません。  今回の恒久対策工事、この工事を進めていくとか、あるいはこの後、急傾斜地崩壊危険区域内で必要なものが出れば審査をし、危ないものは許可しないとか、そういった急傾斜地崩壊危険区域の中の法の運用に関しても、里道の問題とは関係なく進めることができます。 120 ◯宝来委員 わかりました。 121 ◯桑鶴委員 当該の被害者の会から、議会じゃなくて知事宛てに要望書が出て、要望書の回答もなさっているはずなんだけど、その内容については皆様方しっかりと、県としては、急傾斜地法に基づく県の権限、それから行政代執行法に基づく県の権限・役割、これをしっかりと果たす。陳情の中にも、県がやるべきこと以外のいろいろなことが入っているんですけど、これはできませんよという話をしっかりと被害者の会にも伝えていらっしゃいますか。 122 ◯田村参事兼砂防課長 地元の皷川町内会及び町内会の中の組織からの知事宛ての要望書はいただいております。これについては、九月二十三日付でまず文書でお返しをしております。その中で、要望された内容に関して、県として、急傾斜地崩壊防止法に基づき、しっかり対応していく旨の回答はしております。 123 ◯藤崎委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 124 ◯藤崎委員長 ほかに質疑がございませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 125 ◯桑鶴委員 陳情第三〇一九号については、もう少し状況を見守る必要があると思われますので、継続審査でお願いをいたします。 126 ◯まつざき委員 陳情第三〇一九号については、今後、土地所有者としての申請があっても許可されることはないというふうなことでありましたが、この陳情者の方たちは、そこに住む人たちとして何らかの形でそれを担保したいという思いを持っておられます。その不安というのは、こういう豪雨が続いたり台風が来たりとかする中で当然なものと思われますので、本陳情は採択でお願いします。 127 ◯藤崎委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 128 ◯藤崎委員長 ただいま陳情第三〇一九号については、継続と採択を求める意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。  陳情第三〇一九号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 129 ◯藤崎委員長 挙手多数であります。  よって、陳情第三〇一九号については継続審査とすべきものと決定いたしました。  次に、委員会付託日から一年を経過した継続審査分の陳情の審査を行います。  当委員会への付託日から一年を経過した陳情は、請願・陳情処理要綱第八条の規定によりますと、審査基準に基づき採択もしくは不採択の結論を出すように努め、または審査未了の扱いができるものとするとなっております。  具体的な手続としましては、採択または不採択の結論を出すように努め、結論を得られず、今定例会をもって審議未了の取り扱いとしようとするものについては、取り扱い意見で審査未了の取り扱いとしたい旨を申し述べていただき、審査未了の可否について採決を行うこととなります。  それでは、陳情第三〇〇一号、第三〇〇二号、第三〇〇七号及び第三〇〇八号の四件を一括議題といたします。  その後の情勢の変化などにつきまして、道路建設課長の説明を求めます。 130 ◯神宮司道路建設課長 陳情第三〇〇一号の主要地方道名瀬瀬戸内線(芦検─今里間)トンネル開設に関する陳情でございます。  請願・陳情文書表、継続審査事件の十七ページ、図表は六ページでございます。  陳情の要旨でございますが、同路線における宇検村芦検から大和村今里間について、トンネル整備を要望するものでございます。  なお、平成二十八年第二回県議会定例会以降、情勢に変化はございません。  陳情第三〇〇二号の主要地方道名瀬瀬戸内線の大金久─戸円間トンネルの早期実現に関する陳情でございます。  請願・陳情文書表、継続審査事件の十九ページ、図表は七ページでございます。  陳情の要旨でございますが、同路線における大和村大金久から戸円間のトンネルを含むバイパス整備の早期実現を要望するものでございます。  なお、平成二十八年第二回県議会定例会以降、情勢に変化はございません。  陳情第三〇〇七号の国道五十八号(龍郷町役場前から浜千鳥館前)の拡幅改良に関する陳情でございます。  請願・陳情文書表、継続審査事件の二十一ページ、図表は八ページでございます。  陳情の要旨でございますが、同路線における龍郷町役場前から浜千鳥館前までの約七百メートル区間の拡幅改良を要望するものでございます。  なお、平成二十八年第二回県議会定例会以降、情勢に変化はございません。  陳情第三〇〇八号の主要地方道名瀬瀬戸内線の大金久─戸円間トンネルの早期実現に関する陳情でございます。  請願・陳情文書表、継続審査事件の二十三ページ、図表は九ページでございます。  陳情の要旨でございますが、先ほど御説明いたしました陳情第三〇〇二号と同じく、同路線における大和村大金久から戸円間のトンネルを含むバイパス整備の早期実現を要望するものでございます。  なお、平成二十八年第二回県議会定例会以降、情勢に変化はございません。  以上、道路建設課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 131 ◯藤崎委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。    [「なし」という者あり] 132 ◯藤崎委員長 質疑がありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 133 ◯桑鶴委員 陳情第三〇〇一号、第三〇〇二号、第三〇〇七号及び第三〇〇八号については、委員会付託日から一年を経過し、審査を重ねてきておりますが、いずれも採択、不採択の結論を出せる状況にはありませんことから、審査未了でお願いをいたします。 134 ◯まつざき委員 陳情第三〇〇一号、三〇〇二号、三〇〇七号及び三〇〇八号については、地元からの要望でありますが、いずれも、厳しい財政状況の中で困難だというふうな執行部の説明でありました。現状の改善を求めている地元の声に対して、何らかの改善の方法が必要ではないかという点で検討を求める立場から、これらについては継続でお願いします。 135 ◯藤崎委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 136 ◯藤崎委員長 陳情第三〇〇一号、三〇〇二号、三〇〇七号及び三〇〇八号については、継続審査と審査未了を求める両意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。  陳情第三〇〇一号、第三〇〇二号、第三〇〇七号、第三〇〇八号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 137 ◯藤崎委員長 挙手少数であります。  次に、審査未了の御意見がありますので、審査未了についてお諮りいたします。  陳情第三〇〇一号、第三〇〇二号、第三〇〇七号、第三〇〇八号を審査未了とすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 138 ◯藤崎委員長 挙手多数であります。  よって、陳情第三〇〇一号、第三〇〇二号、第三〇〇七号、第三〇〇八号については、審査未了の扱いとすることに決定いたしました。  これで、陳情の審査を終了いたします。  次に、県政一般であります。  まず最初に、前年度に採択した請願・陳情につきまして、お手元の資料、採択された請願・陳情処理経過及び結果報告により調査を行います。  砂防課長の説明を求めます。 139 ◯田村参事兼砂防課長 砂防課関係の請願・陳情の採択分について御説明します。  経過処理及び結果報告の十四ページをお開きください。  平成二十七年第四回定例会において採択されました請願第三〇〇三号の皷川崖崩落法面箇所の恒久的対策工事に関する請願でございます。  提出者は、被害者の会代表外一団体でございます。  請願の要旨でございますが、平成二十七年九月十四日に鹿児島市鼓川町で発生したのり面崩壊に関し、本来ならば行為許可申請者が恒久対策工事を実施すべきであるが、工事が確実に完成されるよう、県として主体的にかかわることを請願するものでございます。  処理経過及び結果報告でございますが、鼓川のり面崩壊箇所の恒久対策工事については、申請者に対し、平成二十七年十二月二十四日までに必要な調査・設計等の計画書を提出するように戒告しましたが、履行されなかったことから、平成二十八年一月四日から行政代執行で実施することとし、同日から三月二十五日まで地質調査を行いました。  その後、工事に向けた入札等の手続に入り、五月六日に工事請負契約を締結し、六月六日に現場着工しました。  八月末の進捗は約二〇%で、おおむね順調に推移しているところであり、平成二十八年度内の完成を目指し、取り組んでいるところです。  続きまして、経過処理及び結果報告の十八ページをお開きください。  平成二十八年第一回定例会において採択されました陳情第三〇一九号の皷川崖崩落法面箇所の恒久的対策工事に関する陳情、二項及び三項でございます。  提出者は、被害者の会代表外一団体でございます。  陳情の要旨でございますが、早急に今回の崩落事故の原因を解明し、結果を開示することを要望する。また、恒久対策工事に際し、地域住民の声を聞く機会を計画、着工前に設けることを要望するというものでございます。  処理経過及び結果報告でございますが、のり面崩壊の原因調査については、申請者本人を初め、施工業者等への面談や工事写真などにより施工状況を確認し、周辺の地質や湧水の状況などの現地調査を行うとともに、砂防学や地盤工学等の専門家からの意見聴取を行いました。  その結果、今回ののり面崩壊は、自然的誘因によるものではなく、申請者が申請内容を逸脱して、基礎工事のための掘削を鉛直に近い勾配、場所によってはオーバーハングするほどの掘り方で行ったため、地山に緩みが生じたことにより崩壊したものと考えるところであり、調査結果については、平成二十八年三月二十一日に開催した住民説明会において説明を行ったところです。  また、地域住民の声を聞く機会としましては、平成二十八年三月二十一日の住民説明会のほか、現場着工前の五月二十八日にも説明会を開催しました。  着工後は、完成予想図や工事の進捗状況を現場に掲示するなど、住民の方々への周知を図っているところです。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 140 ◯藤崎委員長 説明が終わりましたので、質問や意見等がありましたらお願いいたします。    [「なし」という者あり] 141 ◯藤崎委員長 ないようですので、前年度に採択した陳情についての調査を終了いたします。 142 ◯八木道路維持課長 議案の補正予算の財源内訳について説明の修正をお願いいたします。  先ほど、県有施設災害復旧事業費の財源は宝くじと説明いたしましたが、正しくは、当初予算が宝くじ収入と一般財源となっております。今回の補正予算の財源は、全てが鹿児島県地域雇用創出推進基金繰入金となっております。以上です。 143 ◯藤崎委員長 ここで、住宅政策室長から、鹿児島県住生活基本計画の見直しについて発言を求められておりますので、これを許可します。 144 ◯松尾住宅政策室長 鹿児島県住生活基本計画につきまして、昨年度から見直しを行っておりますが、見直しの案がまとまりましたので、その内容につきまして御説明申し上げます。  資料の一ページ、鹿児島県住生活基本計画の見直しについてをごらんください。  住生活基本計画は、住生活基本法に基づく計画でございまして、同法では、国が策定する全国計画に則して都道府県計画を策定することとされております。  また、公営住宅法の規定により、県及び市町村が本計画に基づいて公営住宅の整備等を行う場合に、社会資本整備総合交付金等の対象になるとされております。  現行計画は、平成二十四年三月に策定しており、この中で、社会経済情勢の変化等に対応するため、おおむね五年後に見直しを行うこととしており、また、全国計画が平成二十八年三月に改定されたことから、これを踏まえて、今回見直しを行うものでございます。  計画期間は、全国計画と同様に平成二十八年度から平成三十七年度までの十年間としております。
     策定の見直しに当たっての主な視点ですが、少子・高齢化の進行、空き家や空き家率の増加、住宅団地等の再生・再編など、社会情勢等の変化を踏まえまして対応を図ったものでございます。  施策の見直しの主なものにつきまして、資料の二ページをごらんください。  現行計画からの追加項目としまして、大きく次の三点でございます。  一つ目は、重点施策の設定、二つ目に、既存ストックの質の向上と適正管理の取り組み、三つ目に、住宅団地等の再生・再編とコミュニティの形成でございます。  一つ目の重点施策につきましては、基本的な施策の取り組みから、特に配慮して取り組むべき施策を整理したもので、住宅セーフティネットの形成に向けた取り組み、空き家を含めた既存ストックの有効活用・適正管理の位置づけ、住宅団地等の居住機能の向上、再生、再編等の三点を掲げております。  次に、公営住宅の供給目標の見直しにつきましては、計画期間中において新たに公営住宅で支援すべき世帯数に対応できるよう、県営及び市町村営住宅を合わせた供給目標量を定めており、建てかえや新規整備によるものが二千八百戸、空き家募集によるものが二万二千四百戸、合計二万五千二百戸としております。  次に、指標の見直しにつきましては、本計画におきまして「ゆとりとうるおいのある住生活の実現」を基本理念に掲げており、この理念の達成状況を定量的・客観的に把握するために、十一項目の指標を定めております。  今回新たに設定する指標といたしまして、現計画策定後の新たな制度・法体系を踏まえまして、高齢者生活支援施設を併設するサービス付き高齢者向け住宅の割合、空家等対策計画を策定した市町村数の全市町村数に対する割合などを設定しております。  計画の全体像につきましては、資料の三ページをごらんください。  最後に、策定の経緯と今後のスケジュールでございます。  資料の一ページにお戻りください。  計画案の策定に当たりましては、昨年度、学識経験者を初め、住宅関連事業者団体や地域づくりに取り組むNPO、福祉や消費生活などの生活に関連する各分野の専門家で構成する策定委員会を設置し、御意見を伺いながら検討を行ったところでございます。  今後のスケジュールですが、広く県民からの意見をいただくため、パブリックコメントを予定しております。その後、国との協議など必要な手続を終えた後、年内をめどに計画を策定することとしております。  別冊で、パブリックコメントを実施予定の計画案をお手元に配付しておりますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。  以上、簡単ではございますが、鹿児島県住生活基本計画の見直しについての説明を終わらせていただきます。 145 ◯藤崎委員長 この件に関しまして、御質問等はありませんか。 146 ◯まつざき委員 いただいた別紙の資料、本体の計画にもありますが、公営住宅の供給目標の見直しということで、全体が現行の計画よりも百戸減っているわけですけど、その百戸減らす理由について教えてください。 147 ◯松尾住宅政策室長 供給目標量は、最低居住水準面積未満かつ著しい困窮年収未満の世帯など、市場において、自力では適正な水準の住宅を適正な負担で確保することが困難と見込まれる世帯について、国勢調査や住宅・土地統計調査などの統計データをもとに推計して、算定しております。現計画の十年に比べまして、今後十年はそういった世帯が統計的に減少することが見込まれるということでございます。 148 ◯まつざき委員 確認をさせてください。現状では公営住宅の募集戸数と応募戸数、倍率といいますか、平均でどの程度ですか。 149 ◯松尾住宅政策室長 平成二十七年度の応募倍率は、県全体で二・八八倍でございます。 150 ◯まつざき委員 三倍近い倍率があって、もちろん審査されていくというのはありますけど、そう考えたときに、この先十年見通してということではありますが、今でも足らない、公営住宅に入りたくても入れないという方が多い中で、この計画で百戸減らすということについてはいかがかというふうな意見を持つものです。一応これは計画案ということで、これからパブコメに付されるということですので、ぜひ、そこら辺の意見がどうなのかというのも、今後確認していきたいというふうに思います。以上です。 151 ◯藤崎委員長 ほかに質問はありませんか。    [「なし」という者あり] 152 ◯藤崎委員長 ここで、昼食等のため暫時休憩いたします。  再開は、午後一時十五分といたします。         午前十一時五十七分休憩      ────────────────         午後一時十五分再開 153 ◯藤崎委員長 再開いたします。 154 ◯桑鶴委員 今議会において、ウォーターフロントの整備に関して、知事から、本港区に国際観光船を停泊させることなどによって、外国人観光客の回遊化を目指すとか、本港区における課題について検討し、国際観光船の停泊を実現するなどして、見せるまちづくり、来て感動するまちづくりを進めるというような答弁があったところなんですけど、答弁だけではその詳細が、内容が理解できかねるところもあったものですから、ウォータフロントの整備のうちの国際観光船の停泊に関して、執行部から、後で結構ですけど、詳細な内容を説明してほしいんですけど、何かしら資料の準備をお願いしていいですか。 155 ◯藤崎委員長 港湾空港課長、よろしいでしょうか。 156 ◯上大田港湾空港課長 わかりました。 157 ◯藤崎委員長 ただいま桑鶴委員から、ウォータフロントに関する資料の準備が要請されましたので、準備をお願いいたします。  先に台風十六号による被害状況についての審査をいたしますので、後ほど県政一般の中で、用意された資料のもとで審査をしていきたいと思います。  それでは、台風十六号による被害状況について、関係課長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。  河川課長の説明を求めます。 158 ◯川原河川課長 台風十六号による公共土木施設の被害状況について説明いたします。  お手持ちの資料の五ページをまずお開きください。  まず、台風十六号による主な降雨の状況について説明いたします。  二十日未明に薩摩、大隅地方で一時間百二十ミリ以上の記録的な短時間の大雨となり、枕崎市では時間雨量百二十三ミリ、垂水市でも時間雨量百二十三ミリを観測するなど、一時間八十ミリを超える猛烈な雨となりました。また、十九日から二十日までの連続雨量が二百ミリから三百ミリを超す箇所もあり、南薩地区及び大隅地区において、非常に激しい雨が降ったところであります。  続きまして、一ページをごらんください。  公共土木施設災害復旧の状況について御説明いたします。  県工事につきましては、道路、橋梁、河川、砂防、港湾、海岸において、九月三十日現在で二百八十六カ所、七十億五千二百万円の被害が発生したところであります。  同様に、市町工事につきましても、道路、橋梁、河川、公園において、二百四十四カ所、六十三億四千九百万円の被害が発生したところであります。  県工事と市町工事を合わせて、五百三十カ所、百三十四億百万円の被害が発生したところであります。  続きまして、三ページをごらんください。  あわせて、位置と写真を八ページに示していますのでごらんください。  主な河川の浸水被害状況について説明いたします。  大隅地区の河川から説明いたします。  本城川の垂水市新御堂井川地内におきまして、床上十二戸、床下九戸の浸水被害が発生しました。現在、河川内に堆積した土砂や流木の除去を行っているところであります。  中俣川の垂水市中俣地内におきまして、浸水面積約一ヘクタールの被害が発生しました。九月二十六日までに、河川内の流木の除去を完了したところでございます。  串良川の鹿屋市串良町生栗須地内におきまして、床上二戸、床下一戸の浸水被害が発生しました。壊れた堤防の仮復旧として、九月二十六日までに、大型土のうを設置するなどの応急工事を完了したところであります。  その他、串良川では床上浸水や店舗流出の被害が発生しましたが、流出した店舗には人は住んでいなかったとの報告を受けております。  次に、南薩地区であります。  加世田川の南さつま市加世田におきまして、合計十三戸の床下浸水、永里川の南九州市川辺町におきまして、床下一戸の浸水被害が発生しました。  主な浸水被害は、合計で五河川八カ所であります。  以上で、主な浸水被害状況の説明を終わります。  続きまして、四ページをお開きください。  災害応援状況について説明いたします。  現在、災害復旧技術ボランティアの派遣を行っております。  このボランティア派遣は、経験豊かな県の土木部職員OBで構成されたボランティア団体が、災害発生時において、市町村の災害普及を速やかに行うための現地調査や応急対策、そして復旧工法などの技術的支援を行うものです。  今回の派遣先としましては、要請のあった垂水市と鹿屋市に派遣しております。三十日までの間に、垂水市には二十七日から三名、鹿屋市には二十八日から十名の方が支援に当たっています。今後は、派遣人数がふえる見込みでございます。  続きまして、十二ページをお開きください。  河川課が所管する牛根麓海岸に漂着した流木への対応状況について説明いたします。  今回の台風において、大量の流木が湾内に流れ込みました。その後、牛根麓海岸に漂着した流木につきまして、二十三日から撤去作業を開始しました。浅瀬での作業であるため時間を要しておりますが、三十日までに八千本以上の流木を除去したところでございます。今後、早急に撤去するよう作業を進めてまいります。  以上です。 159 ◯藤崎委員長 次に、道路維持課長の説明を求めます。 160 ◯八木道路維持課長 道路の災害状況について御説明いたします。  資料の二ページをごらんください。  現在の通行規制状況について御説明いたします。  全面通行どめが三路線七カ所となっております。  内容につきましては、垂水南之郷線の垂水市高峠から鹿屋市高隈町にかけての倒木、崩土等により、二カ所で通行どめになっております。  垂水大崎線については、垂水市二川から鹿屋市輝北町上百引のかけての橋梁流出、倒木、崩土等により、四カ所で通行どめになっております。  志柄宮ヶ原福山線については、霧島市福山町福沢で、路肩決壊により、一カ所で通行どめとなっております。  続きまして、通行規制状況の推移ですが、被災直後は、最大三十五路線四十八カ所の通行どめがありましたが、九月三十日現在では三路線七カ所の通行どめとなっております。  市町村の橋梁の被害状況でありますが、垂水市では田神の中洲橋外二橋が被災しており、鹿屋市では上高隈町の重田橋外七橋に被害が出ております。  資料の六ページをごらんください。  県管理道路の被害状況位置図及び被害状況写真でございます。  赤丸が現在の通行どめ箇所であり、青丸が被害直後の通行どめ箇所でございます。  右下の写真、垂水大崎線では、仮橋の設置及び崩土の除去などを進めているところです。また、左上の写真、垂水南之郷線及び右上の写真、志柄宮ヶ原福山線においては、査定前施工の準備を進めているところです。  資料の七ページをごらんください。  現在の道路啓開状況を示しております。  現在通行どめとなっている三路線については、一日も早く交通開放ができるよう復旧作業を進めてまいりたいと考えております。  道路の被害状況については、以上でございます。 161 ◯藤崎委員長 次に、砂防課長の説明を求めます。 162 ◯田村参事兼砂防課長 台風十六号による砂防関係の土砂災害状況につきまして御説明いたします。  四ページをごらんください。  砂防関係の土砂災害としましては、崖崩れ、山腹崩壊、土石流等が、垂水市を中心に七十一件発生しております。  この中には、人家や集落近くで発生したものだけではなく、山の奥で、道路や河川にかかるような山腹崩壊なども含まれております。  このうち、砂防設備の災害復旧事業や砂防課所管事業での対応を予定している箇所は十七件であり、括弧書きで示しております。  九ページをごらんください。  土砂災害発生箇所七十一件の分布などを示しております。  垂水市を中心とした発生箇所の多い範囲については、二つの四角囲みで拡大して示しております。  垂水市では、急斜面を背後に持つ海沿いの集落を中心に多数の土砂災害が発生しており、南さつま市、霧島市、鹿屋市、曽於市でも発生しております。  七十一件の外数になりますが、鹿児島市の六件は、桜島の直轄火山砂防区域の中で砂防施設の中を流下した土石流です。  この中から、主な土砂災害発生箇所として、吹き出しで示した六カ所の状況を次の十ページで紹介いたします。  資料の十ページをごらんください。  1)の磯脇川は、国道二百二十号の橋梁が流出した箇所で、国土交通省によって仮橋がかけられ、九月二十七日から通行できるようになっております。  県では、応急対策として、既設堰堤の下流側で流路を塞いでいた流木等を除去したところであり、補助事業を活用してその後の対策を実施する予定としております。  2)の深港川は、昨年度、支川の山腹が崩壊して土石流が発生した河川ですが、今回は本川上流からの土砂流出によって、河道が埋塞するなどの被害が発生した箇所です。
     深港川は、昨年度の土石流災害を受けての対策を県が補助事業によって進めているところであり、今回の土砂流出への対応も、上流側については、引き続き県で実施します。  下流側の河道については、河川管理者である垂水市が災害復旧事業により対応する予定となっており、現在、垂水市によって、河道内堆積土砂の除去が進められております。  20)の渡辺団地一地区、21)の二川地区は、崖崩れによって家屋に被害発生したものであり、いずれも補助事業を活用した対策を実施する予定としております。  22)の境川、39)の松崎川は、どちらも砂防設備として整備された河川であり、施設管理者である県が砂防設備の災害復旧事業により対応する予定となっており、現在、河道内堆積土砂の除去や決壊防止等の応急対策を進めております。  以上で説明を終わります。 163 ◯藤崎委員長 次に、港湾空港課長の説明を求めます。 164 ◯上大田港湾空港課長 港湾空港課からは、台風十六号によります垂水港内の流木災害の対応状況について御説明いたします。  資料右上に時系列の表を添付してございますので、参照していただければと思いますが、九月二十一日、二級河川本城川より流出した木々等によりまして、垂水港が埋塞して、フェリー用の航路・泊地が使用不能となったため、同日十七時二十五分よりフェリーが欠航いたしました。  このため、同日夜、災害協定に基づきます、県の港湾漁港建設業協会会員の協力を要請したところでございます。  翌二十二日早朝から、協会員の起重機船等を用いて、資料左下のほうにありますが、オイルフェンスでの囲い込みを行いまして、まずはフェリー航路の啓開を行ったところであります。  結果としまして、十六時三十五分にフェリーの運航が再開されました。  しかし、同日二十一時ごろ、潮流や風向きの影響もあって、北側のオイルフェンスから流木の一部が流出したため、二十一時三十五分からの再欠航を余儀なくされたところでございます。  翌九月二十三日早朝から、航路に流出した流木の撤去に努めました結果、始発便より支障なく平常運航ができたところでございます。  その後、オイルフェンス内の流木撤去作業を行い、約二千七百本の流木を回収し、二十七日に全ての作業を終えたところでございます。  よろしくお願いします。 165 ◯藤崎委員長 ただいま、台風十六号による被害状況について御報告がありましたが、この件に関しまして質問等はございませんか。 166 ◯宝来委員 磯脇川の一番下流の橋梁の復興を、先月の二十三日に視察したところだったんですが、当日も、九月三十日ごろをめどにという話だったんですけど、すごく復旧が早くて驚いたところだったんですが、非常に喜ばしいことなんですが、なぜそれだけ早くできたか、一番の要因はなんだったんでしょうか。新しい技術を導入したとか、何かそういうものがあったのかどうかを聞きたくて。 167 ◯田村参事兼砂防課長 国土交通省のほうで施工しているので、正確なところは把握していないところもありますけれども、聞いているところでは、応急仮設橋の置いてある場所がたまたま鹿児島市内にあったというふうに聞いておりますので、そういったこととか、あるいはクレーンを早く調達できたとかいうことは聞いております。  あと、天候にも恵まれたこともあるかもしれません。多分降雨状況とか、天候が悪ければおくれていくこともあったと思いますので、その辺のことも当初は考えていたのかもしれません。それ以外にも要因があるかもしれませんが、正確なところは聞いておりません。 168 ◯宝来委員 ありがとうございます。 169 ◯まつざき委員 まず、垂水市の本城川についてお尋ねしたいんですが、何カ所も川が氾濫して浸水被害が起きているわけですけど、もちろん冒頭に説明があったような時間雨量の、非常に激しく雨が降ったということはあるでしょうけど、それだけでしょうか。ほかに何か要因として考えられるものはないんでしょうか。 170 ◯川原河川課長 本城川につきましては、昭和五十七年に改修工事を終えております。時間雨量で大体六十六ミリ対応、三十年に一回の雨に対する確率で改修を終えておりました。今回降った雨というのが、先ほども言ったように百ミリを超える雨、それが大体二時間、九十数ミリと百三ミリという二時間で二百ミリ降るような雨です。そういう雨が降る場合は、どんな河川でもかなりの被害が出るんじゃないかと考えております。以上です。 171 ◯まつざき委員 もちろん今回の非常に激しい雨があったわけですけど、同じ場所で十年前も被害に遭ったところがありますね。その後、改修がされたりとか部分的にはあったわけですけど、その十年前の教訓といいますか、浸水被害が起きたその教訓というのは多少なりとも、いかに激しい時間雨量であったとしても、生かされた形だったんでしょうか。 172 ◯川原河川課長 本城川については、確かに十年前も若干災害があったと思うんですけど、当然、その後、寄洲除去とか、二十四年から二十七年度、計画的にたくさん寄洲もとるようにして、本城川についてもかなりの寄洲を毎年とっているような状況で、少しでもそれで被害を防げるような対策というか、できるものはいろいろ行っております。以上です。 173 ◯まつざき委員 今回、見に行って、流木が橋脚に非常に引っかかってというか、積もって、そして流量が制限される中であふれたという状況もあるんじゃないかと思うんですが、山のことは、砂防のことはもちろんあるわけですけど、立木というか、砂防に関係ない山の管理については所管ではないというのは承知していますが、流木の今のような現状を、雨が降って山が崩れて流木が流れて、橋桁に引っかかっていて、それも溢水を助長しているんじゃないかと思うんですが、そういうことについての対策というか、山の管理と川の部分と、今後、こういう事態が発生しないような形での協議なり対策なり、何か検討なりというのはされていくものですかね。 174 ◯川原河川課長 今回の流木につきましては、新聞報道などでも、鹿児島大学の地頭薗先生という方が見られて、深層崩壊的なものでかなり流れたと。確かにそのほかにも山の管理というのがあるものですから、私も林務にはいろいろ話には行っております。現場を見られてわかるように、流木がたくさん川に入ってきて、橋のところにとまると、そこで断面も狭くなるんですけど、そこで後ろに吹き上げるような形であふれたりするものですから、これからも林務に話をして、流域的に守るようなことを検討していきたいと思います。 175 ◯まつざき委員 行政的には縦割りで担当部署は違うわけですけど、住民というのは別に分かれているわけではなくて、被害を受けるわけですから、今後の対策については十分に抜本的なところで、豪雨をとめることはできませんけど、被害を最小限に少なくする、小さくするというところでの対策についてしっかりと協議して、対策をとっていただきたいと思います。  今回、被災者とか被災自治体、垂水市ですけど、そこから県に対して、土木部の所管の部分での要望は出ているんでしょうか。出ていればどういう中身でしょうか。 176 ◯川原河川課長 今のところは、先ほど申し上げた災害のボランティア、OBの方を派遣する制度がありますよということで県からも声かけをして、OBの方が行かれて災害調査の手伝いとか、例えば災害申請のときどうすればいいかとか、無償でやってもらえる。市はお金を一切払わない形で、県から旅費を出すような形で行かせています。そのほかは今のところはまだ出ておりません。 177 ◯まつざき委員 私、合計三回調査に入ったんですけど、特に、いろいろな被害がありますけど、井川の住民の皆様というのは、毎年、本城川の護岸のところについては対策をとってほしいと要望してきたと。一部分護岸がつくられているところ、あとは、毎年要望してきて、土のうが少しずつふえてきただけだったと。実際、今回の被害で、土のうは流れたけれども、護岸をつくったところはきちんと守られているというか、護岸自体は流出はしなかったと。そう考えると、同じようなことを繰り返さないために、精いっぱいやれることをやって護岸をつくって、それでも溢水したりとかいう部分については、雨量との関係でいたし方ない部分も出てくるかと思うんですけど、ただ土のうで対応していた、それが流出して甚大な被害を及ぼしているというところでは、今後、今回あふれたところについては、県としての対応というか対策というか、万全を期していただきたいと思うんですが、今後検討されるのかもしれませんが、その点について見解を聞かせてください。 178 ◯川原河川課長 委員おっしゃるのは、この前見に行かれた本城川の上流側のコンクリートがしてある手前の土のうのところですね。あそこにつきましては、今回、災害復旧事業等で同じような形にする計画で、また査定を受けることになっています。以上です。 179 ◯まつざき委員 同じような形というと、土のうをまた積むということですか。 180 ◯川原河川課長 上流部の壊れていないコンクリートの形で今、計画しております。 181 ◯まつざき委員 そのもう少し上流部分の発電施設ですか、猿ヶ城のところに至る、その途中のところでも結局、水が乗り越えてきていると、十年前に少し堤防を高くしてもらったけれども、それを越えてきているわけです。もっと上げてほしいという住民の方たちの要望もあるわけですが、そこについても、今回、越えてきた部分については、堤防の高さも含めて対策を検討していただきたいと思うんですが、いかがなんでしょうか。 182 ◯川原河川課長 猿ヶ城の部分につきましても、災害復旧の形で今、作業をしており、本城川自体がかなり全体的にやられているということで、災害復旧事業を使って何とか復旧していきたいと思っております。 183 ◯まつざき委員 同じことが繰り返されないような形で、雨にしても、豪雨というのは数十年に一回とかいう単位ではなくて、非常に激しいゲリラ豪雨が続きますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  あと一点、串良川についてお尋ねしたいと思っています。今回の串良川の氾濫の原因は何というふうに考えているんでしょうか。 184 ◯川原河川課長 串良川につきましても、先ほど言ったように時間雨量、かなりの雨が降っています。それと河川の増水もなんですけど、実際、私もまた金曜日も見に行ったんですけど、周りの山がいっぱい崩れて、そこからの土砂流出と流木、そういうものがたくさん来て複合的にあふれたものと思っています。一番大きな原因はとにかく雨が非常に強かったことだと考えております。以上です。 185 ◯まつざき委員 もちろん雨もあると思うんですが、私が話を伺った方たちが言われる、一カ所は、二メーター以上浸水していたんですね。急激に水が来たという状況もあったことから、高隈ダムの放流、放水の影響があるんじゃないかというふうにどなたも言われるわけですけど、それについては河川の管理者としての見解はいかがでしょうか。 186 ◯川原河川課長 高隈ダムについては、私も新聞情報とかそれでしか見ていないんですけど、我々が管理するダムではないものですから、それは見解は言えません。 187 ◯まつざき委員 農水省のダムですから、直接的に県の土木部で管理されているわけではありませんけれども、結局放水の量とタイミングによって、川の流域の住民がもし浸水等の被害に遭うとすれば、県の管理者としても、ダムの放水の管理についてはどうだったのかと、検証とか今後の対策について、それなりに物を言うべきだと思うんですが、今後、ダムの管理について協議がされる予定だとか、調査をされる予定だとか、そういうのはないんでしょうか。 188 ◯川原河川課長 現在のところ、調査とかは考えていないんですけど、いろいろ新聞に載っていますので、一回、話は聞きたいと思っております。 189 ◯まつざき委員 通常、ダムの水を放流するには、事前に広報車が回って、そして直前にはサイレンが鳴ってと聞いていますが、私がお話を聞いた方は、ここ数年、久しくそういう放水されるのは聞いたことがないというふうに言われていました。  私も直接調べたわけでありませんが、前回いつ放水されたかはわからないわけですけれども、通常、利水ダムといっても、そこに水をためておいて、例えば台風等の襲来だとか予定されるときには、その前に水位を下げておく、そういう取り決めがされているはずだということを聞くんですが、ここのダムについてそういうのがなされているかどうかというのは把握はしておりませんか。 190 ◯川原河川課長 今、ここに手元に資料がないものですから、それについてはわかりません。 191 ◯まつざき委員 串良川の今回の原因については、そういふうに山の部分が崩れたりだとか、すごい豪雨でということではありますが、県管理の河川において、溢水して浸水したのであれば、その要因として、もしダムの放流が考えられるのであれば、ぜひ農水省とも協議・検証をしていただいて、今後どういうふうに管理していくのかというところでは、注文をつけていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。  それとあわせて、ダムの上流部分を見に行ったんですけど、上流部分も山が崩れての土砂とか、あと、川が大幅に削られて、川幅の倍ぐらいの田んぼが削られて、土砂が川に流れているというふうに見えるんですね。そこにユンボが川をまた削って土砂を下流に流していたんですけど、そう考えると、その土砂がまたダムに流れて堆積すれば、ダムの水量自体が減っていくと。そうなると、危険水位というのは全体の水量で決めてあるわけではないので、ますます今後雨が降ったときに、水をきちんととめていく機能についても、もともとの利水という役割を果たしていく意味でも、たまっている土砂の除去とかが必要じゃないかと思うんですけれども。放水の件、それと、ダムの堆積物が、今は流木がいっぱいあって、これもほっておくと沈んでしまって、ますます水量が少なくならざるを得ないんじゃないかと思うんですけど、そういうことがありますので、ぜひダムの管理者としっかりと協議していただくよう要望しておきたいと思います。以上です。 192 ◯桑鶴委員 端的に聞きます。垂水の災害視察に知事が行かれましたね。知事が行かれるときに、どこの部署から土木部のどこの部署に連絡があって、どこどこに行きますからという話がありましたか。どなたかついて行かれましたか、同行されましたか。それとも、行かれなかった。 193 ◯九万田土木部次長 土木部からは随行しておりません。行く前日だったですかね、知事が二百二十号の磯脇川の現場に視察に行かれるという情報が入りました。土木部からは誰も随行しておりません。 194 ◯桑鶴委員 対応しなければならないのは主に土木部が一番メーンになるはずなんだけど、そこが抜けていたわけ。知事が行かれて、どういった指示が出てきましたか。 195 ◯九万田土木部次長 知事は、現場に行かれて橋の現場を視察されました。知事からは、その現場から土木部に、海岸に流木がたくさん打ち上がっているので、その除去については最善を尽くすように指示がありました。知事は現場に行かれたときに、漁協の方々からその流木の撤去について要望を受けられたと聞いております。以上です。 196 ◯桑鶴委員 今の答弁からしますと、実に軽い、重みのない知事だなというのを率直に感じます。全くのパフォーマンスをなさっているとしか考えられませんね。  今回の災害は、我々も委員会として視察をしてみまして、山腹の崩壊については治山ですね、渓流の対策は砂防ですね、海岸は河川課、港湾課ですね、それから港の中は漁協対応でしょうから商工労働水産部ですね、それから観光施設もありましたね、もう一つは福祉施設の災害もありましたね、あるいは農地が砂をかぶって埋まっている部分もありましたね、事ほどさように複合災害になっているんですよ。この災害に対応するための何か県庁としての対応策というか、検討されるそういうチームというか、何かできているわけですか、縦割りの行政を横断的に。 197 ◯九万田土木部次長 今回の台風十六号の災害に対する全庁的な緊密な動きはなかったと思います。土木部におきましては、我々が所管する道路、河川、砂防、その他港湾、関係する施設の災害の発生状況、それに対する応急処置、そして復旧工法の検討に全力を尽くしました。以上です。 198 ◯桑鶴委員 こういうのは絶対必要だと思うんですよ。横串を通してね。それらのものを知事に具申するとか、あるいは部署をつくって、チーム県庁として何か対応する、大隅の振興局までメンバーに入れて対応策を早急に立てる。予算要求についてもそうだし、災害の査定についてもそうだし、あるいは漁協などに対する助成とか、融資ということもあるかもしれませんし、これらのものを総合的にワンストップサービスできるようなのが必要だと思うんだけど、土木部から何か知事部局に対して申し入れをするような心づもりはありませんか。 199 ◯九万田土木部次長 現時点では考えておりませんけど、先ほど申し忘れました。今回、台風十六号の発生後の災害について、いろいろな部局を通じて共通の懸案事項が錦江湾内の流木対策でした。海岸、港湾の中、漁港の中、そしてまた錦江湾の水面にぷかぷか浮いている。これらについて危機管理局が中心となりまして、関係部局を集めた緊急対策のグループで常時情報交換して、それぞれの部署で流木対策に当たりました。以上です。 200 ◯桑鶴委員 今、次長が言われたように、説明を受けるときに、海岸に流れ着いたら私どもの責任ですねと、漁港の中は漁協がやってもらわなきゃいけませんねと、ぷかぷか浮いて流れているやつは危機管理局が責任の範疇ですかねというような話をなさっていましたよ。だけど、海流は流れているわけですよ。浮いている材木も潮の満ち引きによっては海岸に流れ着くんですよ。流れ着いたら、今度は土木部で対応しなければならないわけですよ。そこをしっかりとしたチームをつくってやるべきだと思うんだな。  それからもう一つ、建設業協会とか県と災害防止協定と結んでいる各種団体がありますね。それらの団体に対しては、今どういう依頼ということをなさっていますか。 201 ◯岩元技術管理室長 大規模災害時の状況調査の支援・協力につきましては、測量設計協会と平成二十年七月に締結したところでございます。これに基づきまして、二十日未明に台風の被害が発生しましたので、翌日に協会に申し入れをいたしまして、二十日に現場で打ち合わせをしまして、二十二日から二十五日の間に災害箇所の調査をしていただいたところでございます。 202 ◯桑鶴委員 建設業協会には何も依頼されなかったんですか。 203 ◯岩元技術管理室長 協会全体には支援依頼は行っておりませんで、個別の業者に地域振興局から指示をして対応していただいたというふうに聞いております。 204 ◯桑鶴委員 それは災害協定に基づいて、個々の業者にお願いしたということですか。 205 ◯岩元技術管理室長 建設業協会には、大規模災害時の協定に基づく対応は行っておりません。 206 ◯桑鶴委員 そうすると、個々の業者に地域振興局から、特別にボランティアでやってくれないかというお願いをされたということですか。 207 ◯九万田土木部次長 災害が発生して、二十日の朝から道路パトロールをしました。特に道路につきましては、それぞれの路線で年間契約で緊急パトロールをする会社が決まってございます。そういう情報を受けて、大隅地域振興局建設部長から、その地区の建設業協会に対して、緊急土砂取り除きの依頼をしています。そして実際、その建設業協会の中で、ここの現場はA社、ここはB社という緊急的な手配がなされています。  それからもう一つ、垂水港内に流木が流れ込みまして、フェリーが一時ストップしましたけど、それに対しては港湾、漁港、建設業協会とも事前に災害協定を結んでいましたので、協定に基づいて、港内の流木・土砂の撤去のためのお願いをして、数社が実際出動して流木撤去の作業をしていただきました。以上です。 208 ◯桑鶴委員 測量設計会社にしてもそうだし、建設業の業者にしてもそうなんだけど、自分のところの機材を使って、自分のところの従業員を使って、自分のところのガソリンを使って対応していただくわけですね。多大な経費が上がるわけですね。そんなのに対する加点の項目とか何とかというのは、しっかりと評価していただいていますか。 209 ◯富永監理課長 現在、入札参加資格の申請の受け付けをしておりますけれども、評価項目として加点をさせていただいておりますし、また、総合評価項目の中でも、工種によっていろいろと中身が違うんですけれども、そういうものを評価する仕組みを入れ込んでございます。 210 ◯桑鶴委員 最初のスタートに返りますけど、知事が行かれるときに最も関係のある土木部に一切の連絡がなくて、行った先から電話で指示が来るような、そんな土木部であってはなりませんよ。土木行政に関する限りは我々が専門家なんですから、我々を必ずしっかりと念頭に置いていただいて行動していただくように、土木部からしっかりと知事自身に申し入れをしておいてください。我々が聞いていて腹立たしい話ですから。以上、要請しておきます。 211 ◯瀬戸口委員 一つ質問させていただきたいんですけれども、五ページの台風十六号の主な雨量データを見てみますと、自分のところを言うのもなんですけれども、今回すごく耕地災害が出ましてね。曽於市が出している被害状況を見ますと、小さなものまで合わせますと八百カ所ぐらい、その大半が河川の氾濫なんです。大隅町で月野川の上流で百三十三ミリ降っているんです。こういうことも土木は把握されているのかですかね。この地図に書いてないんだけど、できたらここも百三十三、それで末吉町は七十九ぐらいでしたから書かなくてもいいんですけれども。  なぜこういうことを言うかと申しますと、この耕地災害は、月野川が上流から氾濫した耕地災害なんです。ですから、今週五日に産業経済委員会と地元の議員に来てくれと、月野川のそこを見てくれということであります。  実は、川が原因なんです。川の周りが全部田んぼになっていて災害には上がってこないんです、崩れない限りですね。川の堤防が崩れたりはしていないんですが、土が流れます。それで農地災害になってしまうんですね。  この原因は皆さん方も把握されているわけですかね。五日は誰か行かれますか。私も行きますけど。毎回、雨が降るたびに怒られて、農地災害なものだから農政部が担当するので、これはどうしようも答えができないんですね。それを把握されていますか。五日は要請がありましたかね、地域振興局、土木部でも。御存じないですか。 212 ◯川原河川課長 五日は、地域振興局から要請は今のところありません。 213 ◯瀬戸口委員 恐らく県議会、地元の大隅半島の議員にも要請がありますので。全てが川沿いです。月野川の牧之原の上流からずっと下まで白浜になっている。今回だけじゃなくて、毎回、白浜になるんですけれども、寄洲の問題なのか、あるいは堤防の高さが足りないのか、その周辺の方々は大変です。土をのかしてもとに復旧しますと、そのくらいしかないんです。  農地災害の場合、特に困ったのが、四十万円ぐらいの土砂の流出でないと耕地災害の対象になりませんので、四十万円分の土というのは莫大な量で、山みたいにないと積算が上がらなくて。よって、農家は自分の手で毎回毎回土をのかしています。市もデータを持っておりますので、百三十三ミリというのは私もびっくりしまして、ここが一番降ったんじゃないかというぐらいです。原因はやはり河川でございますので、ぜひ地域の土木部にも一緒に同行してくれということで、恐らく農政部が担当をされると思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。 214 ◯前野委員 きょうは土木部の調査なんですけれども、土木部に関する分が河川、港湾、道路ということで、流木処理なんですが、この流木の処理について、大隅半島は流木処理が非常に多いということで相談を受けています。土木部は道路サイド、河川サイド、港湾サイド、それぞれ流木の行く先は産業廃棄物業者のところなんです。海水につかっていたということもあって、産業廃棄物処理業者に個々に持ち込み申し入れがあって、悲鳴を上げているというお話をお伺いしました。  大隅半島に二十数社あるという話だったですけれど、産業廃棄物処分をしておられる方々が協会をつくっておられます。県庁内で横の連絡を図り、県で協会に要請をするなり一元化をしていただければ、協会で処分の分配をやれるんだがというお話を聞いているんですが。改めて聞きますけれども、流木の行く先は。 215 ◯藤崎委員長 暫時休憩いたします。         午後二時 五分休憩      ────────────────         午後二時十五分再開 216 ◯藤崎委員長 再開いたします。 217 ◯前野委員 流木は、今のところ、海岸線にある分については、取り上げて集積をしている状況で、塩分を抜かないといけないとかいう条件もあって、いずれは港湾施設あるいは漁港施設に集積をしてある分についても、県で流木処理をするということを確認していただけますか。漁港はわからないでしょうけど。 218 ◯上大田港湾空港課長 今、垂水港なりにためております流木については、委員言われたような処理をした上で持ち出すということになってくるだろうと思います。 219 ◯前野委員 ぜひ、県民の方々の関心も、流木がかなり集積がしてあるということで、これはこのままだろうかという問い合わせもあったりするものですから、確認をしたところでした。  それから、先ほどまつざき委員からもあったんですが、本城川の関係です。本城川の河川改修等々、護岸施設とか、護岸の高さとかいうものは六十年確率ということが根拠で決まってくると思うんですけれども、今回あるいは平成五年等々の災害状況を受けて、確率年を延ばすとか、そういうことは簡単にはできないものでしょうか。 220 ◯川原河川課長 本城川については三十年確率です。時間雨量で大体六十六ミリになります。河川改修をするときの確率年の決め方が、資産状況とかそういうので、例えば鹿児島市の人家が物すごくたくさんなところは五十年確率とか、そういう形で改修しておりますので、実際に確率年を上げてまた新たに改修となると難しいんですけど、例えば災害系の改修があって、鹿児島とか出水とか川内でやった激特事業みたいになればできるんですけど、採択基準というのがありまして、激特の場合が人家が二千戸以上になります。あともう一つできるとしたら、床上浸水対策事業というのが、今、奄美の大美・戸口でやっているんですけど、床上の採択というのが、延べ二回以上床上浸水があって、延べ二百戸以上ということで採択をするのはあるんですけど、通常事業の場合、なかなか難しいんじゃないかと考えております。  ということで、例えば寄洲をたまっているところはとる。あとはどうしても危ないところにつきましては、河川砂防情報システムで雨量情報とか水位設定して、避難警戒をしてもらったりというソフト対策で、補っているところであります。以上です。 221 ◯前野委員 先ほど私は六十年と言いましたが、三十年確率ですね。  最近の雨の降り方とかいうものも、この基準だとかなりの雨が短時間に降ってしまうということがありますから、大きな課題ですけれども、河川改修等々については、国交省も考えてはいるでしょうけれども、確率年を変えてしまうと、今、でき上がっている護岸も全てやり直さないといけないということになってくるわけで、わかっているんですけれども、引き続き努力もいただきたいと思っているところです。  それから、地域の方々から聞いたんですが、本城川については寄洲が早くたまってしまうと、県で除去をしてもらうんだけれども、一回雨が降ってしまうと、すぐたまってしまうという話があって、私は、河口部分にかなりの堆積土、上から来た分があるのではないだろうか、そのことが原因で上にずっと堆砂が早く積み重なっていくんじゃないだろかというふうにも思ったんですが、調査とかあるいは研究とかいったようなものがしてあれば、見解を少しお聞かせください。 222 ◯川原河川課長 河口部につきましてはどうしても潮の影響を受けるということで、例えば甲突川とかでも若干たまりやすくはなると思うんですけど、特別な調査というのは今はしていなんですけど、寄洲については、今、全事務所に、実際どれくらいあるのか、調査を依頼しているところです。特別な調査は本城川はしていなんですけど、本城川についても寄洲はかなりとっているほうだと思います。今から、今回の台風関係は全部災害にかける予定ですので、今の応急対策の状況についても、災害復旧事業の中の応急事業で行っているところです。これらを含めて今後、検討したいと思います。 223 ◯前野委員 ありがとうございました。  あと、串良川でかなりの、高隈ダムの上流、下流を含めて、国交省所管のところは堤防・護岸もほとんど傷んでいない。その上流、県が管理をしている護岸、これは自然護岸が多いですけれども、越流とかが結構見られるわけです。ここについて、ダムは農水のものということでみんな考えがちですけれども、あれはれっきとした串良川で、ダムの中にもともと川が流れていたわけですから、管轄になっていますね。 224 ◯川原河川課長 確かに串良川、県管理二級河川で、今回の高隈ダムにつきましても、当然、水利権の形で利水を認めている形になっております。 225 ◯前野委員 そういった意味では、鹿屋市からも相談を受けているんですけれども、大隅湖、高隈ダムに漂着をした流木、この処理が実は宙に浮いたままなんです。早速、農水省が所管をするダムだから農水省に問い合わせをしたところ、農水は、うちは漂流物については除却しません、災害対応もできませんという回答がすぐ返ってきたんです。  それでは、漂着したものはどこがするんだということで、市がやらざるを得ないのかな、あるいは県がやるのかなということで、県のいろいろな部署に問い合わせをしてみても明確な回答というのはないんですが、土木サイドでは、あのダムの中を通っている川の管理権もあるわけですが、どのような解釈をされていますか。 226 ◯川原河川課長 今のところ、河川管理者がダム湖のたまったのをとるとかというのは考えていないんですけど。ダムの管理者と全然まだ接触していないものですから、ダムの管理者とですね。水利権の話とかもありますので、その辺は話をしてみます。 227 ◯前野委員 課長御答弁のように、今のところ、物すごい量なんです。ふだんの量なら我々で除却ができるわけですけれども、とてもじゃないけれども除却ができない。鹿屋市も困っておられるということですから、引き続き、いろいろな関係省庁とも協議をいただければありがたいと思っているところです。
     それと、串良川の上流のかなり狭いところを、高峠を越えて鹿屋側に行くと、渓谷なんです。かなり狭い川幅のところが、しかも急峻で、ごらんになった方はわかると思うんですけれども、至るところで山が一山すべっているわけです。その土砂と流木がそのまま高隈ダムに流れ込んだという構図なんです。  今、砂防でやっておられるような例えばスリットダムみたいなものを上流に、私は渓谷と言いましたけど、県の管理河川なんですけれども、その上流域に計画ができるものなのか。あるいは河川と砂防、治山のすみ分けで、河川区域では今、できませんということになるのかについて教えてください。 228 ◯川原河川課長 二級河川なんですけど、国が決める構造令というのがありまして、例えば橋をかける場合も、橋桁がたくさんあると当然そこに物が引っかかると、物が引っかかったらそこでせき上げというのを起こしまして、当然、流下断面も狭くなるんですけど、上流側にあふれてしまうということで、甲突川なんかがそれで八・六のときにかなりやられたと思います。  だから、現実的には、河川にスリット状のものを設けると、幅が狭いものですから当然物が引っかかって、そこでせき上げする危険度が増すものですから、河川サイドでやるとしたら、例えば、余り例はないんですけど、スリット状のものでごみをとるという感覚はあると思うんですけど、通常、何かを川の中に建てるときは、今の基準でいけば最小限二十メーターを超すぐらいの間隔がないと。小さな川だったら別です。当然、大きい川になるとそういう形で、計算式でいえば、二十メータープラス〇・〇〇五の流量を掛けたものが最小径間長になるものです。甲突川なんかのときが、八・六のとき、かなりあふれたということで、国の基準では十五メーターぐらいまで縮められるというのはあるんですけど、鹿児島の場合はどうしても流木とかそういうのが多いものですから、そういう径間長を侵さないような形で今、基準を守っているところで、河川では難しいんじゃないかと思っているところです。 229 ◯前野委員 詳しく説明いただきました。河川管理者からすると、川に障害物をつくるなと、つくったら困るという立場なんですよね。砂防の立場は、上流からのものをスリットダムかなんかで下流域に影響を及ぼさないようにという、真逆の判断みたいなことなんですが、私が申し上げたのは、かなり狭くなっていまして、しかも両脇が岩盤で、民地、つまり農地とかあるいは畑といったようなものが、もうほぼないところなんですね、あの上流側は。であれば、砂防施設みたいなものをつくって、もう二回目ですから、受けとめてやるという方法はないものかということで、現地もかなり見ていますけれども、またいずれ一般質問等々で、詳しくお聞きをしたいということで思っております。ありがとうございました。 230 ◯宝来委員 全体的なことについて、今回の台風も含めて、災害協定を結んでいる企業があると、もしくは先ほど言ったように地域振興局から直接依頼をするケースもあるといったときに、県の事業としてライフラインの復旧等々、緊急性のある事業を協力的に行っている企業が、コンサルも含め、調査機関も含め土木、建設全てですね、完成期間が決まって入札をとるわけなんですけど、そういった本業というか、もともと受けていた事業をとめてまでしないといけないケースというのは多々あると思うんですが、そういったケースで入札条件というのを守れなくなることというのが出てくると思うんですね。そういった場合は、どのように措置をしていただけるのかというのを、一般論で構わないんですけど、確認をさせていただきたいのですが。  先ほど言ったように、協力的にしたら入札のときに加点にはなると、それは非常に評価できることだと思うんですけど、実際もう緊急で動き出して、今の県の事業を行っているところを、ある程度休んでまでしないといけないというケースが出てきた場合に、県としてはどのように対応、措置してくれるのかと、もし答えがあれば教えていただきたいんですけど。 231 ◯富永監理課長 お尋ねの、災害協力等をして、通常今行っている工事についての影響の部分でございますけれども、今回の件につきまして、現段階でそういうお話を聞いておりませんので、話が出た場合にどうするかということは、それを受けて検討ということになろうかと思います。 232 ◯宝来委員 今まではそういうケースというのは、企業様から余り来ていないということですか。 233 ◯富永監理課長 これまででそういうことでのお話というのは、今、記憶している限りではございません。 234 ◯宝来委員 具体的に少し話も入っているようなので、また改めてお伺いするように伝えておきたいと思います。 235 ◯藤崎委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 236 ◯藤崎委員長 ないようですので、この件は終了いたします。  次に、七月以降に実施した、南薩地区及び先週の垂水市での県内行政視察の補足、並びに中部地方での県外行政視察について、御意見、御質問等がありましたらお願いいたします。  行政視察関係はございませんか。    [「なし」という者あり] 237 ◯藤崎委員長 ないようですので、この件は終了いたします。  次に、県政一般の質問をお願いいたします。 238 ◯瀬戸口委員 簡単で結構でございますが、代表質問をさせていただきましたので、一つだけ。部分的にわからないスカイラインの件ですけれども、知事の答弁を帰ってから読んでみますと、早期の無料化について、整備内容の見直しによる事業費の縮減、そして利用促進をもってというこの二つを、もう少し今の時点で具体的にどの辺をどう縮小して、財源を縮小していくのか。  そして、ETCをつけた中で利用量の増を、インターの改良による利用増を狙っているのか。そしてそういったときに、わからないでしょうね、済みません、聞きながらわからないでしょうねなんて言ったら失礼ですが、多分わかっていらっしゃるかもしれませんけれども、少しでも少しでもと言われるんだけど、二十五年をじゃどのくらいまではできるのかなというのが、今の時点でわかっていらっしゃったら答弁願いたいということ。  しかし、何回も一般質問でもやられましたので、いつぐらいまでにはそのくらいの期限とか、事業費のそういったもろもろ計画というのが出てくるのかをもう少し、委員会ですので詳しく教えていただければありがたいと思いますが。 239 ◯神宮司道路建設課長 指宿有料道路についての御質問でございます。  本会議におきまして、さまざまな議論をいただいたところでございますが、見直しにつきまして、まずは基本的な考え方としまして、指宿有料道路につきましては、九州縦貫道と直結し、指宿、それから鹿児島空港や霧島、鹿児島を結ぶ道路でございます。地域の活性化や産業・観光振興の観点から、無料化が必要であるという考え方を必要性として持っております。  その進め方でございますけれども、まず、指宿有料道路につきましては、以前から御議論いただいておりました山田インターのフル化というのがございます。山田インターのフル化については、すぐにでも対応したいと、それからあと、必要性が高いと言っておりました老朽化したのり面の対策等の事業を行った上で、無料化をしたいというふうに考えているところでございます。  これらは全て一つの事業、一つの有料道路事業で行いますので、このため一定期間料金徴収を行う必要があるということで、利便性の向上や渋滞緩和が見込まれ、利用者からの要望の強いETCを設置することとしております。  この無料化に向けての検討でございますけれども、これまで、線形改良やのり面対策など整備内容の見直しによる事業費の縮減、それから利用促進による収入の増加、こういうようなお話を差し上げているところでございます。  これは、線形改良は以前、三月に同意議案をいただいたときのお話の中でも、対策が必要なのり面がまず約四十カ所ほどありますと、それから線形改良も三十カ所ほどございますという説明をしておりますが、そこの整備内容をいま一度見直をして、縮減できないかという観点で検討したいということでございます。  それから、利用促進でございますけれども、先ほど委員のおっしゃった、ETC化による交通量の増というのもある程度あるかと思いますが、それ以外にも、二期区間がまず使われていないということ、利用者が少ないということがございますので、実際のところ、つくりましてから約四十年ほどたっておりますので、高木等が眺望を阻害しているというようなこともございます。そのような高木を伐採いたしまして景観を確保するとか、それから展望所も五カ所ございまして、魅力がなかなか皆様に伝わっていないところもございますので、ホームページなどインターネットを活用してその魅力を発信したい。それから観光案内板の設置とか、それから、ことしゴールデンウイークにも実施いたしましたが、フラワーパークかごしまなどとの連携によります利用者の増、利用促進策を道路公社でもやっておりまして、それによる収入増というのを見込みまして、料金徴収期間を減ずることができるのではないかということでございます。  料金徴収期間二十五年がどの程度短縮できるかということにつきましては、さまざまな検討の中で決まってくるものと思っております。以上でございます。 240 ◯瀬戸口委員 地元の委員の方もいらっしゃいますのでこれまでにしますけど、利用促進、整備内容の見直しというのはそれは大変残念なことで、真っすぐにするところもしなかったり、雑になる、それを心配するわけですが、その辺はしっかりとやっていただきたいと思うのと、利用促進というのはもともと、皆様方が三月第一回定例会のときに、ETCも設置する、フルインター化もする、そしてまた景観もよくしないといけないねと、展望所の周りもずっと錦江湾が見えなくなって、雑木も生い茂っていて、その辺のところもやらないといけないということで、利用促進はそのときも同じじゃなかったか、そのときには計画されてはいなかったわけですか、二十五年延伸すると提案をされたときですね。 241 ◯神宮司道路建設課長 三月の時点でも、線形改良、のり面対策も行いますし、利用促進も行いますということでございましたが、いま一度、中身を精査いたしまして、利用促進についても、できるだけ収入の増加につながるような方策を、今後も含めまして検討していきたいというふうに考えております。 242 ◯瀬戸口委員 今の時点では、これからいろいろと整備内容の検討とかそういうことをされていかれるわけですか。どのくらい、いつぐらいまでとか期間はないんですか。 243 ◯神宮司道路建設課長 今のところ、さまざまな検討には若干時間を要すると考えておりまして、どのくらいというのはまだ今のところお示しできない状況でございます。(「関連していいですか」という者あり) 244 ◯桑鶴委員 三月議会で我々は議会承認をしたんですけど、議会は一事不再議の原則があって、議決したことと、知事がマニフェストに掲げて公約されたことと、土木部はどういうふうに受けとめていらっしゃいますか。 245 ◯神宮司道路建設課長 議会におきましては、一事不再議という基本的な考え方がございますことは承知しております。  今回、検討するという知事部局側の説明をさせていただいたところでございますが、具体的な方策が出た場合には、三月にお示ししたような具体的な議案をもって内容の説明をしたいと思っております。今回は考え方についての御説明をしたと考えております。 246 ◯桑鶴委員 三月に議会に諮られたときの資料ですね。平成二十八年三月末、議会承認後、国土交通大臣に変更許可申請書を提出する予定と、三月議会議決してから七月の知事選挙まで随分期間があったんですけど、この間は国土交通省には変更許可申請は出されていなかったんですか。 247 ◯神宮司道路建設課長 議会承認後、変更許可申請を提出いたしまして、国土交通省からは許可をいただいております。 248 ◯桑鶴委員 国土交通省から許可をもらった案件について、それを変更するについては、今度はどんな手続が必要になってきますか。 249 ◯神宮司道路建設課長 有料道路事業につきましては、道路整備特別措置法の中で動いております。道路整備特別措置法の中で、工事内容等の変更が必要な場合は、国の許可を再度取る必要がございます。国の許可を再度取るに当たりましては、道路管理者である鹿児島県の議会の同意が必要とされております。 250 ◯桑鶴委員 改めて、変更の議案を議会に出されるということですよね。 251 ◯神宮司道路建設課長 現在のところ、そこまでの熟度には達しておりませんけれども、道路整備特別措置法に書いてあります工事方法、それから料金、料金の徴収期間、これを変更する場合には、国土交通大臣の許可を受けなければならないとなっておりますので、これに変更が生じる場合には、議会に同意議案として提示したいと考えております。 252 ◯桑鶴委員 フルインター化の三十六億円、それから山田料金所のETCの十六億円、これはもう変更のしようはないと思うんですね。近く住民説明会を、再度開かれる予定なんでしょう。 253 ◯神宮司道路建設課長 山田インターのフルインター化につきましては、道路設計を終わっておりまして、今月にも地元住民や地権者を対象にした説明会を開催し、それから本年度中には用地買収に着手し、早期に整備を進めたいと考えております。 254 ◯桑鶴委員 そうすると、線形改良、急カーブ、今、rは五十五メートルがほとんどでしょうけど、rを八十メートルにしなければならないところで三十カ所。のり面防災。これは整備内容なんですか、それとも現在の検討しなければならない箇所なんですか。三十カ所と四十カ所というのは。 255 ◯神宮司道路建設課長 この数は、工事の箇所といいますよりは、問題となった箇所ですので、特に線形改良につきましては、曲線半径が八十以下で危ないと判断した箇所を三十カ所と定めております。それからのり面につきましては、老朽化したのり面を四十カ所と数えております。 256 ◯桑鶴委員 スカイラインとしての道路機能、安全性を保っていくためには、少なくとも急カーブの改良、rを八十にしなければならないという要件があったんでしょう、この計画をされるときに。 257 ◯神宮司道路建設課長 交通事故の発生状況とかいうのもございましたし、それから確かに線形が八十以下というところがございまして、そういう箇所を選定して事業箇所を選んだところでございます。 258 ◯桑鶴委員 それらのことを改良して、線形改良とのり面の対策をした上で、概算事業費として百三十八億円というのがここに数字として上がってきているんですが、向こう何年ぐらい短縮して、線形改良をどのくらいの範囲でおさめられて、そうすると事業費がどのくらいという大体の目算はできていますか。 259 ◯神宮司道路建設課長 まだ具体的な目算はできていないところでございます。基本的な考え方といたしましては、委員おっしゃるとおり、指宿有料道路の頴娃インターから谷山インターについては、急カーブが連続して、それから交通事故が発生するなど走行性に課題があると、さらに、のり面等につきましては、老朽化が進んでいますので、有料道路事業により早急に対策を講じる必要があるというのは考えております。ただ、一方で、指宿有料道路につきましては、地域の活性化や産業・観光振興の観点から無料化が必要であるということでございます。  この二つ、相反することでございますけれども、この中で、先ほど来言っておりますさまざまな検討をして、どのぐらいの料金徴収期間を短縮できるかというのを検討したいと思っております。 260 ◯桑鶴委員 知事のおっしゃることを最大限に勘案して、何年ぐらいの短縮ができますか。今、二十五年になっていますけど。 261 ◯神宮司道路建設課長 現時点では、まだ具体的な数字を示す状況にないところでございます。 262 ◯桑鶴委員 十二年はかかりますか、十六年はかかりますか、どっちですか。大事なところですから答えてください。 263 ◯神宮司道路建設課長 今、山田インターのフルインター化をとにかくやりますということで、これは有料道路事業でやりますので、これについては最低限、料金徴収期間が発生いたします。私ども、用地が関係いたしますけれども、フルインター化には今から四年から五年、そのぐらいの期間はかかると考えておりまして、それ以降、また償還が発生してまいります。まだそのほかの線形改良、のり面等について、どのぐらいかというのがまだ検討の途中でございますので、委員がおっしゃいます十何年かというのに関しましては、お答えできないところでございます。 264 ◯桑鶴委員 すると、フルインター化とETCの償還がどれぐらいかかりますか。工事が四、五年かかるわけでしょう。これの償還はどのぐらいかかりますか。 265 ◯神宮司道路建設課長 具体的に償還計画を立てないとわからないところもございますけれども、全体事業費がETCまで入れまして五十二億円でございまして、平均の二十五年間の収支差が七・六億円ということでございますので、それで計算はできますが、その数字に対して利息とかさまざまな諸経費とかが変わってまいりますので、具体的な数字は申し上げられません。 266 ◯桑鶴委員 このほかに三期工事の、ある程度の危険除去とか線形のものとかというのはやっていくんでしょう。二期分の要するに錫山から頴娃インターまでの間の二期はやっていくんでしょう。縮小するといってもやるんでしょう。 267 ◯神宮司道路建設課長 線形改良やのり面対策など整備内容として挙げられている部分を見直して、事業費の縮減に努めるということでございます。 268 ◯桑鶴委員 どのくらい縮減できると思っているんですか。腰だめの数字を言ってみてください。答えにくいのかもしれないけれども、どう見ても、今の知事が何期なさるかわからないが、自分の任期中には無料化できませんというのを言ってもらわないといけないわけ。何期するかわかりませんよ。四選はだめと言って出てこられた知事ですから、十二年以内にしてもらわないといけないわけよ。だけど、今の計算からすると、とても十二年以内に無料にはできませんね。それだったら、我々が議決しているこれをしっかりと二十五年守ってもらうのが、一番ベストな計画だと思うんです。国道の代替道路として、あるいは将来的な南薩地区の産業振興、観光振興を考えたときに一番のベストな方法は、今、国交省が認可しているこれをしっかりと守ってそのままやっていかれるのが、最高の方策だと思うんだが、どう思われますか、部長。 269 ◯久保田土木部長 指宿有料道路の計画につきましては、そういうことで百九十億円の事業計画の変更ということで、この春、議会の同意議決をいただきまして、変更したということでございます。  先ほど来、道路建設課長が説明してございますが、指宿有料道路は重要な道路でありますことから、有料道路財源をもって早期に整備をしなければなりませんし、一方また、知事のマニフェストが示されまして、観光産業の振興の面からは早期の無料化が必要ということでございます。  したがいまして、土木部といたしましては、できるだけ多くの事業を行いたいという気持ちはございますが、一方では、料金収入をどうこうということもございますし、また、この間の台風のときも長期の通行どめにはならなかったんですけど、老朽化したのり面崩壊がありました。こういった不慮の災害ということもございます。実際二十五年には長期の通行どめがあったんですけれども、こういった経緯もございますし、また、二期の区間もそうでございますけれども、山田インターのフル化ができますと、利便性の向上ということで、料金収入の増加も期待しているところでございます。  こういったことから、できるだけ早い無料化、料金徴収期間の短縮も考えていかなければならないということでございまして、要は、整備することも重要ですし、観光振興、産業の振興ということになりますと、また、できるだけ早い無料化も必要ということでございますので、この両方を極力満足できるように考えてまいりたいと考えております。 270 ◯桑鶴委員 県民生活に責任を持つ、我々も議会人としてそれは一義的に一番大切なことですね。一方、利用者からすると無料にこしたことはないですよ、無料で通れるのが一番いいですよ。だけど、この道路の今度は維持管理ですとか、これから先、もし無料になったら、県はまた県の一般財源を使って維持管理をしっかりとやっていかなければいけない、のり面が崩れたらそれもまた災害復旧していかなければいけない。こんなのがいっぱいあるわけです。  そうすると、財政的に厳しい鹿児島県の状況にあって、両者しっかりと総合的に考えてみると、料金はきちんともらって、きちんと維持管理ができて、将来的にもきちんと一級の道路機能を果たしていけるような方途を考えていかないと、知事が選挙のために思いつき考えつき無料化を図りますと言って、それにまた振り回されるようなことをしてはいけないと思う。それはみんな心して、お互いに行政当局も県民生活に責任を持つ立場として考えていきましょうや。以上です。 271 ◯宝来委員 利用促進策というのが、絶対的に道路改良だと私は思うんですね。その次に安全対策、利便性を高めるために三十カ所、そして安全性を高めるために四十カ所ののり面の工事をすると、これが行われて初めて利便性が向上すると。今の段階で、線形を三十カ所改良して、何分ぐらい早くなるという計算をされているでしょうか。 272 ◯神宮司道路建設課長 大規模なバイパスとかいう形ではなくて、カーブを是正する程度でございまして、具体的な数字までは拾っていないところですが、走行性についてはかなりよくなると考えております。 273 ◯宝来委員 実際この予算が出たときに、我々も金額のことまでは言わないわけですね。当局側が示された工事箇所、のり面の箇所、線形の箇所、それによってこの金額が出てきたと、それを議会で承認したというときに、それは高いから安くしてと言われて、削るところが実際あると考えているんですか。 274 ◯神宮司道路建設課長 まずは、のり面の対策でございますけれども、のり面の対策につきましては、工法的にどこまでやるか、全てを切り崩してもう一回最初からやるか、もしくは現状に対して継ぎ足してやるかで金額等も若干変わることが想定されます。  それから、線形改良につきましても、基本的には、rの八十以下の箇所を選んでやっておりますけれども、特に交通事故が多く発生している箇所とかいうのは出てきていますので、その箇所等の特色をつかむことは一つの方策かなと思っております。以上でございます。 275 ◯宝来委員 この問題に関しては本当に意地でも、のり面は逆に四十カ所以上、線形を三十カ所以上、新しい工法、新しい考え方で取り組んだら予算まで削減できたというぐらいのことを言わないと、知事の思いつきだけで削ったということを県民が知ったときに、どういう考えが起こるかを考えながら、よく検討していただきたいと思います。  あと、利用促進に関しては、土木部でできる範囲というのは、今、展望台が五カ所、景観、雑木の伐採云々というのは、土木部の管轄でしょうか。 276 ◯神宮司道路建設課長 所管しておりますのは道路公社でございまして、道路公社の中の年間の事業の中で、眺望確保のための高木伐採とか、それから情報発信等々をやっていくことになっております。 277 ◯宝来委員 利用促進に関しては、観光課がかなり力を入れないと、今のままでは無理だとは思うんですけど、この委員会で言うべきことかどうかわかりませんが、展望台五カ所あれば、県がお金を出してポケスポットでもつくっていただいて、レアポケモンを呼ぶだけで間違いなくふえるんです。だから、そういうことまで考えてこの議案訂正というのをしていただかないと。利用促進というのは土木部ではなかなか達成できないものなので、つくる側とそれを運用する側ということで考えると、しっかり横の連携を持ちながら、ポケモンのモニュメントを置くぐらいの覚悟で。土木のほうは、道路建設課とか、道路維持課がするとか、いろいろなことが考えられると思うので。知事は柔軟性を持った考え方を示されると思うので、いろいろ提案をしていただいて、実行していただきたいと思います。以上です。 278 ◯藤崎委員長 ここで、速記の都合もございますので、暫時休憩いたします。  再開は、おおむね午後三時十五分といたします。         午後三時 三分休憩      ────────────────         午後三時十五分再開 279 ◯藤崎委員長 それでは、再開いたします。  引き続き、県政一般であります。 280 ◯下鶴委員 私からも、先ほど来、話題となっております指宿スカイラインの無料化につきましてお尋ねをしたいと思います。  私は無料化をすべきであるという立場なのでありますが、これまでの議会での論議は経緯は、委員の皆様方から御紹介ありましたとおり、前知事のもと、当局の皆様も二期区間の百三十八億円の改修、三期区間の合計五十二億円の改修、合計百九十億円の財源として二十五年の延長が必要だという案を出されて、議会で賛成多数で二〇四二年までの料金徴収期間の延長が決まったわけであります。  一方で、このたび当選をされた三反園知事は、そのマニフェストにおいて、指宿スカイラインの無料化を実現しますということを掲げた上、県民の信任をそのマニフェストで得て当選されてきているわけであります。したがいまして、政策の転換を行おうとしているわけであります。  そこでまず、今の検討状況については示せないところも含めて、先ほどのほかの委員の方々の質問の答弁にもありましたけれども、知事からは、どれくらいの時間軸で行うように指示が来ているのか、また、どのようなことを検討するように指示が来ているのかをまず示していただきたいなと思います。知事から土木部、担当課に来ている指示内容についてお示しいただきたいと思います。 281 ◯神宮司道路建設課長 知事からの御指示ということでございますが、時間軸について特段具体的なものは受けておりません。指示の内容につきましては、答弁と同じように、線形改良やのり面対策など整備内容の見直しによる事業費の縮減、利用促進による収入の増加などのさまざまな検討を進めてほしいという指示をいただいております。 282 ◯下鶴委員 ありがとうございます。  知事から時間軸に関する検討、言及はなく、また、その検討内容については、今まで答弁いただいている内容であったというふうに伺いました。  私は本当に、議場で代表質問、一般質問、論議が交わされましたが、正直、今、驚いているんです。というのが、こういうことをおっしゃっていますね、マニフェストにはすぐ取り組むべき事項とある程度長い時間をかけて取り組むものがあって、どうやら後者に、この指宿スカイラインの無料化を分類している模様であると、私は今、答弁から受け取っております。  マニフェストには、指宿スカイラインの無料化を実現しますという文言で書かれているんですね。ここは重要で、検討しますではないんです。実現しますなんです、これが県民の皆様とのお約束として掲げられたわけです。  マニフェストというものをどのスパンで掲げるかというのは、人それぞれ考えがあるでしょうが、私は、一期四年間のお約束であろうというふうに考えております。先ほど、ほかの委員の方々は、三期十二年までみるという、すごくおおらかだなというふうに心の広さに感服をした次第でありますが、私は若くて短気なものですから。  先ほど時間軸について言及がないということなんですが、それは何年、何期で無料化するというのを改めて聞きますが、今のところ担当課に指示は来ていないものなんですか。 283 ◯神宮司道路建設課長 検討の時期とそれから実現の時期、それぞれについて具体的な時間についての御指示は受けておりません。 284 ◯下鶴委員 この事実を確認できたことは私、大きいのかなと思っております。というのが、今の答弁もかなりの驚きでありまして、時間軸について今の段階で指示をしていないというのは、どの年数でやる気があるのかというのを非常に疑わしく思ってしまうんですよね。この件については知事しかお答えできないでしょうから、十二月の一般質問でやりますけれども。では続いて、検討内容については指示が来ていると、今まで答弁されていることですよね。  それで、二点お伺いしたいと思います。  その検討内容として、先ほど来出ていますけれども、利用促進を図る収入増の部分、そして二期区間の整備箇所の見直しによる事業費減の部分で短縮していくんだという検討内容であろうかと思います。  では、まず収入増のところを伺います。先ほど出ていましたことは、主に二期区間で収入増を図るということだろうと思います。というのが、ETCができたからといって、そんなに収入がぱんと三期区間でふえるとも思えませんので、二期区間の収入増を図るということだろうと思いますが、一方で、先ほどお示しいただいている、見通しをよくするだとか、観光路線としての整備を図ることで収入がふえるはふえるでしょうけれども、かかっている事業費が収入増を超えたら収益増にはならないですね。今、話を聞いていると、収入増を二期区間でできるのかなと単純に思うわけなんです。  というのが、今、二期間の収支が、年間収入一億円、それに対して料金所経費に七千万円かかっている。ほとんど道路の整備費に出ていない状況ですね。それを踏まえて、二期区間でどうやって収入増を図るのか、もう少し詳しく教えていただけませんか。
    285 ◯神宮司道路建設課長 さまざまな検討の中で具体は決まっていくと思っておりまして、先ほど申しましたのは、私どもが道路公社と話をしながら、考え得る一つの利用促進の策ということでございます。道路環境の確保の点で魅力を発信していく、それからホームページ、インターネットを活用した魅力の発信、観光案内板等々、あと観光施設との連携等、具体的中身については、今後検討していきたいと思っております。 286 ◯下鶴委員 ありがとうございます。  今、一日の通行台数が四百数台である、そして年間の収入が一億円にとどまっている二期区間の収入増を図るということ自体は、やっていく必要があるのだろうと思うところでありますが、一方で、年数削減、短縮のメーンになるのは、整備内容の見直しになってくるんだろうなというふうに受けとめております。  その中で、ここから先は二期区間と三期区間を区別した議論をやっていきたいと思うんですが、先に三期区間の話からしたいと思います。  三期区間につきましては、山田インターのフル化三十六億円、ETC設置十六億円、合計五十二億円という事業計画であり、それをやっていくというふうな答弁でありますね。  これについても、実は償還終了後、三期間の収入、もちろん五十二億円かかりますから、有料道路事業を延伸するのはわかります。しかしこれは、先ほどお金をどうするんだという話がありましたが、お金の面でいえば、四年延ばせばできるんですね。というのが、指宿スカイライン二期区間の収入が年間一億円、三期区間の収入が二十三億円、合計二十四億円。それに対して従来は、おおむね借金を十三、四億円返し、そして維持管理等々で約十億円ぐらい使っている。この十三、四億円の返済部分がなくなるわけですから、もしも通行料収入が横ばいであると想定するならば、五十二を十三、十四で割ると、四年から四年少しという数字が出てきますね。三期区間をやるから料金徴収期間を延伸する、これはわかりました。  では、これが終わった後どうするんですかということなんですね。三期区間の整備が終わりました。ETCをつけて、そして山田のフル化が終わりました。そのときにどうするのかというのは、土木部内での議論、もしくは知事から受けている指示、一緒でも違うでもいいので、今どうなっているのか示してください。 287 ◯神宮司道路建設課長 三期区間の工事が終わった後の取り扱いについての御質問かと思いますが、まだ、その具体については、検討状況も含めお話しできるような状況にはございません。 288 ◯下鶴委員 この辺については知事の政治マターでもあるでしょうから、十二月の一般質問でやりますけれども、続いて、二期区間の整備費の内訳についてお伺いしたいなというふうに思っております。  三十カ所の急カーブ区間の改良並びに四十カ所ののり面補修、合わせて百三十八億円かけていくということでありました。線形改良とのり面補修、二つの種類に分かれると思うんですが、百三十八億円のうちそれぞれ幾らずつなんですか。 289 ◯神宮司道路建設課長 のり面対策と線形改良合わせて百三十八億円という事業計画の御説明をこれまでしてまいりました。のり面対策でございますけれども、単にのり面対策のみで対応する現場と、それから道路を改良する、線形改良の中に老朽化したのり面を含んでいる場所がございます。それぞれの金額と申しますと、まず、のり面対策のみを行うのが二十八億円でございます。それと残り百十億円の中に、線形改良とあわせて、のり面対策等も含まれております。以上でございます。 290 ◯下鶴委員 今、のり面のみのところが二十八億円、線形改良単独ないし線形改良とのり面を同時にやるところ、合わせて百十億円という数字が示されました。  ここで、二点伺いたいんですが、一点目は、この二つの区別の数字は今、出していますかということが一つ。  二点目は、後者の百十億円についても、線形改良単独のところと、セットでやるところがありますね。工事の中にも、線形改良をやって、のり面の補修をスキップするところでのり面を改修するとしたら幾らなのか。線形改良をセットでやったほうがお得という判断をされたところもあるのかもしれないと思いますが、いずれにしても、線形改良百十億円の部分のうち、線形改良単独の部分と、のり面もセットで行う部分、それぞれ幾らずつかお答えください。 291 ◯神宮司道路建設課長 数字というのは具体的には出しておりません。先ほど申しました百十億円ののり面対策と線形改良の中身につきましても、今現在、内訳でございますが、数字は持ち合わせていないところでございます。 292 ◯下鶴委員 これは重要な資料なので、後で請求しますので準備してください。  続いて、百三十八億円の内訳というのは、今後またさらに詰めていきますけれども、一般質問でたしか柴立議員から質問があったと思うんですが、なぜ二十五年というのをはじいたのかということなんですね。一般質問の答弁では、支出として、ETCの更新ですとか、災害の引当、通常の維持管理費用並びに借り入れの金利等に必要なのが、トータルで年当たり幾らということが示されていましたけれども、この疑問が出るのは私はもっともだと思っているんですね。  というのが、先ほどお示ししました、今、指宿スカイラインは、直近年度で二十四億円の収入があるわけです。三期区間二十三億円、二期区間一億円ですね。これを単純に二十五年掛けると、六百億円であります。必要とされている事業費、二期、三期合わせて百九十億円の三倍以上なんですね。当然、通常の維持管理費用もかかりますけれども、それを、通常の維持管理費用年間十億円程度を差し引いても、残り十四億円掛ける二十五年を出すと三百五十億円、百九十億円の倍ですよね。  なので、一般質問の答弁では、二十五年の計画のうち、支出を毎年トータル幾らではじいたという数字だけは出ていたと思いますので、お示しいただいた項目、ETC更新等々ですね、それぞれ幾らではじいているのか、そこを示してください。 293 ◯神宮司道路建設課長 柴立議員の御質問に対しましてお答えした件でございます。  収入・支出の内訳でございます。収入につきましては、料金収入、二十五年間の事業計画の中での試算でございますけれども、二十一億三千万円を年間平均として見込んでおります。それから支出につきましては、合計十三億七千万円と答弁を差し上げているところですが、内訳といたしまして、維持管理費が約三億円、それからETCなどの機器更新費及び料金収支に係る管理事務所経費が五億七千万円、人件費や消費税等が約二億円、不測の災害等に対応するための損失補填引当金が約一億九千万円、それと市中銀行からの借入利息が一億一千万円、合計しまして十三億七千万円を支出と考えております。この収支差、年間七億六千万円は事業の償還に充てられる額でございます。以上でございます。 294 ◯下鶴委員 ありがとうございます。  二番目に示していただいたETCの更新料プラス管理事務所費用五億七千万円、この内訳をもう少し出してもらっていいですか。つまり、ETCの更新費用が幾らで、その他の管理費用等々が幾らなのか、ここを出してもらっていいですか。 295 ◯神宮司道路建設課長 管理事務所経費五億七千万円の内訳でございます。  合計は合いませんけれども、大きいものから申しますと、料金徴収業務委託が三億七千万円、それ以外に大きいものが機械・器具費でございまして、それの中にETCの更新費等も含まれておりますが、これが一億二千万円、大きいものはこの二つでございます。 296 ◯下鶴委員 細かい数字で恐縮なんですが、たしか前に私が質問したときに、二期区間、三期区間の料金徴収費を聞いていると思うんですが、それはたしか、足して二億円ぐらいなんじゃないかなと思うんですよね。多分ETCを置くと、料金徴収に必要な人件費は減るんじゃないかなと思うんですけれども、そこはどういうはじき方になっていますか、わかる範囲で答えてください。 297 ◯神宮司道路建設課長 ETCにつきましても設置した後、今の現金投入機を両サイドに置きますので、基本的にはそれほど維持費が変わるというようなことはございません。 298 ◯下鶴委員 幾つか相違もありますけど、またの機会にやりますけれども、ただ、今、重要なデータが出たと思っています。というのが、ETCの更新等々の費用が一・二億円と出ましたね。ETCは今、当初設置費用十六億円という試算になっていますが、それ以降も毎年、置いている限り一億二千万円発生するということですね。  なので、私、今後、ETCに関してはトータルコストを踏まえた議論をやっていきたいと思うんですが、今ようやくそれぞれの数字が明らかになったわけですね。柴立議員の一般質問への答弁で、支出をこれぐらい見込んで、そして百九十億円の事業費に年間これだけ振り向けるから、二十五年という積算根拠が明らかになりましたし、今、それぞれの項目を明らかにしていただいたと思います。繰り返しになるんですが、この辺の数値は今まで議会に出ていましたか。もしくは、たしか昨年のこの企画建設委員会で、延長議案について一番集中的に議論をされたかと思うんですが、その場に出ていましたか。 299 ◯神宮司道路建設課長 今お示ししましたのは、事業計画の中身の話でございまして、これまで出ておりましたのは、単年度の決算については出ております。なので、先ほど委員がおっしゃいました収支につきましては、例えば損保引当金、災害に対する費用とかは収支差の中に入っていたりしておりまして、区分の仕方が若干違っております。今回お示ししている事業計画は、二十五年間で事業にどれだけ充てられるかという観点で試算をしたものでございますので、こういう数字はこれまでは出していないところでございます。 300 ◯下鶴委員 改めて伺います。話がごっちゃになっているので。  今、過去の決算等々については、決算書を見れば大まかな項目は載っていますし、また、疑問があれば深掘りして聞いていけば出てくる話なんです。今その話をしているのではありません。二十五年の事業計画をはじくとき、つまり、当局からすると、こういう事業をやるのにこれだけのお金が必要で、なおかつ毎年、普通に出ていくお金がこれぐらいあるから、その差額分として二十五年延ばすんです、いいですかと、そういう聞き方になるはずなんですね。  当然に、皆様が積算をする、つまり二十五年延ばす、延ばしたいという積算をするに当たっては、えいやで百九十億円とか、もしくはほかの数値が出てくるわけではなくて、今お示しいただいているのは積算に出てきているはずなので、二十五年延ばしたいですという計画を投げてきている時点で、これらの数値は握っていたはずですね。  議員の中でもいろんな考え方はありますし、いろんな会派はありますが、共通しているのは、県民のために一番いい選択をやりたいということなはずです。そのときに、そのためには判断材料、正しい情報、充実した情報が絶対必要ではないですか。なぜ今までこれが示されなかったのかなと。  先ほど冒頭でも同じ話をしましたね、百三十八億円の二期区間の内容、内訳はどうですかと、これも恐らくこの場で初めて示されている。そして二十五年延長をはじいた収支計画のそれぞれの項目も今、初めて示されている。これは何でなんですか。  もしくは、当時持っていませんでしたというのであれば、最近わかりましたというのであれば、今回初めて出されるのは理解しますけれども、二十五年延長案を議案として出した時点で、この数値は持っていたんですか、持っていなかったんですか。そこだけまずお答えください。 301 ◯神宮司道路建設課長 この数字は持っております。 302 ◯下鶴委員 では、なぜ出さなかったんですか。昨年度、この議案を委員会で集中審議したわけですし、たしか特定調査にもなっていましたね。また、委員会に入っていない議員にも説明は必要だと思います。これをなぜ出されなかったんですか、理由はあるんですか。 303 ◯神宮司道路建設課長 議案に関しましては、指宿有料道路の事業内容の説明ということで、具体的なこれまでの経緯、それから工事内容、それと置かれた状況等、そういうような必要性の部分について御説明をしております。それから具体的な工事のイメージというようなものも御説明をしているところでございます。以上でございます。 304 ◯下鶴委員 もちろん、当局側は二十五年延ばしたいという案を投げてくるわけですから、必要性については御説明をされるでしょう。しかし、いろいろな物の見方をしないといけないわけです。そのときに、はじいて持っていたこの情報を出してこなかった理由がわからない。たしか特定調査の委員会資料には、何か車がひっくり返っている写真が載っていましたよね、これで危ないんだということを端的に言おうとしたんだと思うんですけれども、それはそれでいいですけれども、なぜこういう情報を出さなかったのか、つまり我々の判断にも影響してくるわけです。正確な情報、充実した情報、これがないと判断が変わってくる可能性だってある。  残りのところは十二月の一般質問で、きちんとマニフェストをやってくださいねということを含めて、知事と議論をさせていただきますけれども、今後、何らかの説明をする際には、自分たちに都合いい情報だけじゃなくて、さまざまな解釈ができる、ただし、正確で充実した情報を出すように努めていただきたいなと思います。答弁は求めません。以上で。 305 ◯藤崎委員長 指宿スカイラインに関しては以上ですか。  ほかにこの件に関しましてはございませんか。    [「なし」という者あり] 306 ◯藤崎委員長 続きまして、そのほか県政一般に関してございませんでしょうか。  ここで、港湾空港課長より、先ほど桑鶴委員から要求のありました資料が示されておりますので、説明を求めます。 307 ◯上大田港湾空港課長 先ほど桑鶴委員からお話がありました、国際観光船の本港区への停泊に関する事項でございます。  お手元に二枚資料をお配りいたしました。一枚は、マリンポートかごしまの観光客船の数、直近の三カ年、そして真ん中が、ことし八十回の内訳を船ごとにまとめております。一番下が北埠頭への寄港実績ということです。もう一枚は、本港区の航空写真でございます。  これを見て説明をさせていただきますが、これまで観光船につきましては、マリンポートかごしまで受け入れをしてきたところでございます。昨年が五十三隻、そしてことしは九十隻を予定しておりましたけれども、立て続けに来襲しております台風等も影響もあって、今の時点では八十隻程度かなということで考えております。  その過程の中で、寄港数が増加していくということで、予約が二隻重複して、一隻は断らざるを得ない状況が今、出てきております。これまでも、マリンポートかごしまで二隻重複した場合には、一方が日本船籍の観光船であった場合などには、北埠頭で受け入れをするというようなことにしていたところでございます。先日の二十八日には、二万二千トン級でありますが、にっぽん丸が北埠頭に停泊をしたところでもございます。そして一方では、国際観光船を所有します一部の船会社からも、本港区への停泊の意向があるところでもございます。  これらの状況を踏まえまして、マリンポートかごしまのさらなる受け入れ環境の拡大を図るという意味でも、北埠頭への観光船寄港の検討を始めたところでございます。  北埠頭において観光船を受け入れることで、相乗効果として鹿児島港全体の観光船の受け入れ回数の増加が期待できるものと考えているところでございます。  ただ、本会議でも答弁をいたしましたが、本港区への観光船の停泊につきましては、いろいろな課題があると承知をしてございます。  次に、二枚目の本港区の航空写真に移らせてもらいますが、まず本港区の状況でございます。北埠頭、南埠頭ございますが、北埠頭の先端のほう、桜島側のほうですが、今、船がとまっています。これはフェリーあまみですが、今、就航しております。そして、フェリーあまみのところから直角に曲がった岸壁は、フェリーきかいが使用しております。  今の航空写真の中で、北埠頭と書いてある岸壁の左側のほうにつきまして、これまで琉球海運が使用しておりましたけれども、事業の拡大をするというようなことで、今現在、谷山の一区のほうに移っておりまして、この岸壁は今は定期船としては使われていない状況でございます。  一方、南埠頭でございますが、南埠頭につきましては、陸側のほうから三島、十島、そして種子・屋久の航路というのがそれぞれ利用している状況でございます。  こういう状況の中で、北埠頭において観光船を停泊させようとした場合には、議会でも答弁をいたしましたが、マリンポートかごしまに比べて水域が狭いというのが一つあります。それと既存の定期船が就航しているといったような課題等がございます。  これらの課題につきまして、今後、どの程度の観光船であれば停泊をできるのか、また、既存のこうした定期船に支障を与えないような形で停泊するにはどういう方法があるのかというような部分を検討していきたいと考えているところであります。  最後になりますが、これまでの説明から、現状では、現在マリンポートに着いています十万トンとか十一万トンとかいったような大型の観光船を本港区に持ってくるというのは、物理的に困難だろうと思っております。なので、これまでどおり、観光船の停泊につきましては、マリンポートかごしまが主体となるといったような方針、これが変更になるものではありません。  説明を終わります。よろしくお願いします。 308 ◯桑鶴委員 まず、ドルフィンポートの検討委員会を白紙に戻すと、それまでの専門委員会を解散をされましたね。それはどういう理由によるものだったんですか。 309 ◯上大田港湾空港課長 済みません、ドルフィンポートの跡の活用につきまして、港湾空港課の所掌じゃなくて政策調整課、知事公室の所掌になっております。申しわけありません。 310 ◯桑鶴委員 クルーズ船の寄港とガラス張りのシーフードレストランと、北埠頭を使ったフィッシャーマンズあるいはヨットハーバー、マリーナ、ここを一つのものとして知事が口を酸っぱくして提案をされるものですから、聞いたんです。  この一帯を、今のクルーズ船の寄港についても検討するについて、なぜ専門委員会を解散したのかなと、改めて専門委員会をしっかりと立ち上げた上で、事務事業の連動、練り上げをしないといけないのに、前の知事が選任をされた専門委員だから、もう解散をして、今の知事の意に沿った委員の任命をなさるつもりなのかなと思ったものだから聞いたんです。その辺のところを把握されていませんか。 311 ◯上大田港湾空港課長 申しわけありません、把握しておりません。 312 ◯桑鶴委員 北埠頭の旅客船ターミナル及び琉球海運が撤退したこの埠頭、荷さばき上屋、ここの活用は検討をしなければならない大きな県政の課題だと思うんです。ところが、ここにクルーズ船を着ける、マリンポートではじき出された分をここへ持ってくるという発想がどうなんだろうと思っているんです。  聞くところによりますと、いや可能ですよと、水先案内人をつけてしっかりとタグボートで先導してやると、しっかり着くんですという助言をいただいていますからという話らしいんですが、ならば、奄美航路の、新港に、今も整備をやっていますけど、残った原因はなんだったのかということです。 313 ◯上大田港湾空港課長 新港の奄美航路が北埠頭に移らずに残留したというような時期は、さまざまな議論があったことを承知してございます。  本港区周辺に潮流があるということも一つの理由でありますし、また、過去から新港で荷をさばいていた関係で、新港周辺に事務所があったり倉庫があったりというようなことがあった。それを本港区に持ってくると、それら関連のものも全て本港区に持ってこないといけないというような問題があるというようなことで、残留が決定されたものと承知をしております。 314 ◯桑鶴委員 今の答弁から類推しますと、奄美の航路を北埠頭に集約するというのは、最初から無理があったということですか。 315 ◯上大田港湾空港課長 平成五年に鹿児島港の港湾計画を改正した際には、その方向で進めようというような議論がなされたものと承知をしておりますが、実際、そこの具体の話が進んでいくにつれて、その辺が明るみに出てきたというようなことだと思います。 316 ◯桑鶴委員 クイーンコーラルとAラインの二隻、一番大きな原因は、これまで従来どおりの荷さばきと、北埠頭に接岸・離岸するための海流が余りにも不安定で危険を伴うから、ここはだめだというのが一番大きな理由でしたね。その後、ここの海流は変わりましたか。 317 ◯上大田港湾空港課長 変更はないと思います。今、委員言われたことについては我々も承知をしてございますが、実際、これまで北埠頭には三万トン級、この前は二万二千、その前は二万八千といったような三万トン級の観光船の寄港実績もありますし、一部船社からも、マリンポートではなくて北埠頭に寄港させたいといったような要望もあります。というようなことを踏まえて、船長さんを初めとして関係者の方々と、意見を聞きながら検討を進めていきたいと思っているところであります。 318 ◯桑鶴委員 海流が邪魔をして大変危険だからということで新港に残った。ここに着くのがいないから、ほかのクルーズ船が要望があるからここに着けさせましょう。水先案内人をつければ支障なく着けられますよというのが、あなた方の今のお考えですね、どうですか。 319 ◯上大田港湾空港課長 今、委員言われた部分もそれはそうでありますが、鹿児島港全体として、先ほど申しましたけれども、マリンポートの中でも、二隻同時予約が入ってくるような状況がだんだん見てとれるようになったというような状況もありますし、全体として観光船を受け入れる環境を広げてやろうというような趣旨でもあります。 320 ◯桑鶴委員 特別ここに着けたいというクルーズ船、及びマリンポートが二隻同時寄港の際には、ここを一方、着けてもらうという、そういう理由づけでここを活用するということになるんですか。 321 ◯上大田港湾空港課長 今の現状を踏まえますと、そういうことでもありますし、時期的にも、知事がマニフェストで、観光船を停泊させることなどにより、外国人観光客の回遊化を目指したいというような部分を出されておりますので、それと時期的に一致をしたというところであります。 322 ◯桑鶴委員 マニフェストからも類推できますが、ここに常時クルーズ船をとめようと、そしてガラス張りのシーフードレストランをつくって観光客をここに誘致して、回遊性を高めようと、そういうことを盛んにおっしゃるんですね。海流の危険性はあるけれども、あそこには船はとめたくないけれども、私らはどうしてもマリンポートにとめたいけど、こっちへとめろと言われる可能性がなきにしもあらずですね。どうですか。 323 ◯上大田港湾空港課長 その話はごもっともなことかと思いますが、そこの運用のやり方については、今後検討をさせてもらいたいと思っています。 324 ◯桑鶴委員 そうすると、希望してここに接岸する船は別にして、希望しないでここに接岸した船は、あそこの港は海流が不安定で、風向きによっては危険な港だよということを世界に輸出するような話になりませんか。 325 ◯上大田港湾空港課長 先ほど申し上げたのは、そういう趣旨も含めてでありましたけれども、どういう船を受け入れるかということにつきまして、県が強制的に持ってくるのか、そこはある程度委ねる部分があるのかは、今後検討をさせてもらいます。 326 ◯桑鶴委員 知事が物すごく熱心にやられたから、事業実施課としては検討せざるを得ないと思います、皆様方の気持ちもよくわかります。だけど、我々が議会人として聞いている限り、知事のいろいろな議会答弁なんかを聞いている限り、夢物語を語っておられるんですよ。いずれそんな計画がまた議会にも出てくるでしょうけれども、我々は我々として、県民の立場から厳しく激しくチェックしていきますからね。そして、出されるのは知事公室かもしれないが、港に関しては港湾空港課、土木部から出てくるわけですから、それはしっかりとあなた方の言い分も言っとかなければいけませんよ。  そしてもう一つ、九州には、水深十四メーターを超す大型船が接岸できる港は、博多と八代と油津ぐらいしかないんですね。すると、マリンポートの北側、ここに岸壁をしっかりとつけ足したら、十四メーターは簡単に確保できるはずなんです。もちろんこれは港湾改訂計画とか、何かがリンクしてきますけれども、そうすると、どんな大型でも二そう直接できるじゃないですか。 327 ◯上大田港湾空港課長 委員おっしゃるとおりで、計画自体が成り立たないわけではないと思いますが、そこに新たな岸壁を整備をするとなりますと、それ相当の期間と費用が必要になってまいります。今、私どもが検討しているのは、できるだけ新たな支出を伴わない形で、観光船の受け入れ環境ができないかというようなところを検討をしているところであります。 328 ◯桑鶴委員 知事に申し上げてください。早急に実現を図るものと、政策の練り上げによって長期間時間を要するものがあると思いますが、時間を要するものの検討課題としてそのことも言っていただけませんかね。 329 ◯上大田港湾空港課長 はい、わかりました。伝えておきます。 330 ◯桑鶴委員 よろしく。この件については以上です。 331 ◯宝来委員 確認です。先週でしたか、にっぽん丸が北埠頭に入ったと、これの予約はどの時点で入ってきたんでしょうか。新しい知事になってからなのか、その前なのか。 332 ◯上大田港湾空港課長 予約が何月何日というのはわかりませんが、観光船の予約というのは一年前、もしくは半年前とかになってきますので、にっぽん丸が北埠頭に係留をというのは、伊藤前知事の時代であります。 333 ◯宝来委員 市から、大型客船、にっぽん丸を含んでいたかはわかりませんが、県が認めてくれないと、全て大型客船はマリンポートにと言われて困っているという話を耳にしたこともあるんですが、それは事実でしょうか。 334 ◯上大田港湾空港課長 直接、私は耳にはしておりませんが、先ほども説明いたしましたけれども、本港区は水域が狭いですので、物理的に大きな観光船は入ってこれない状態です。それを県が拒んでいて云々とかいうことではないと思います。 335 ◯宝来委員 今の答弁は、不可能というのと、先ほどは大型客船は困難だというところと、実際のところ、水深は北埠頭のほうが十一メートルでしたか、深いとは思うんですが、大型客船が何トンまでなら物理的に可能なのかというのをお示しください。 336 ◯上大田港湾空港課長 過去の実績からすると、三万トンという数字が一つはあるんでしょうけど、それをまさに今、港湾の技術上の基準に照らし合わせてみたり、あとは船長さんであったり、関係者の方々にお話を伺う中で、そこは決めていくことになると思います。 337 ◯宝来委員 三万トン以上も可能であるというふうに聞こえるんですが。 338 ◯上大田港湾空港課長 済みません、そこは検討をしてみないと何とも言えませんが、また近いうちにその辺の話はさせてもらうことになると思います。 339 ◯前野委員 本港区のことは別として、簡単にいきますけれども、鼓川の急傾斜崩壊地の代執行の関係なんですが、本会議の答弁等々で、土地所有者の財産、物件差し押さえをしたという話がありました。具体的にどういうものを差し押さえをしているのかということをまず教えてください。 340 ◯田村参事兼砂防課長 申請者名義の土地と建物とを差し押さえております。 341 ◯前野委員 土地と建物、もう少し具体的に面積とか、建物の建坪等々を、そして、価値的にどういうものなのか、評価がわかりますか。 342 ◯田村参事兼砂防課長 滞納処分の手続の中で判明したことですけれども、これについては、滞納処分上知り得た個人情報ということで守秘義務にも当たりますので、財産の中身を答弁することは差し控えさせていただきたいと思っております。 343 ◯前野委員 土地が何筆なのか、建物が何棟なのか、面積が幾らなのかということも守秘義務ということで答えられないんですか。
    344 ◯田村参事兼砂防課長 基本的にはそういう扱いではあるんですが、今回の場所の申請者が限定されているということもありますので、どこまで言えるかなんですが、財産の中身というレベルでないという判断のもとでお答えいたしますと、土地が二十筆、建物が附属建物といったものも含まれますけれども七棟、土地と建物に関してはその二つです。そのほかにも押さえているものはあります。 345 ◯前野委員 ありがとうございました。  私どもが心配をするのは代執行、これは応急工事も含めて、本工事もですね。これらをいずれは求償をするということになっていくわけですが、そのことが果たして回収ができるのかどうなのかということが非常に心配なわけです。そういった意味でもお聞きをしたわけですが、代執行費用の求償に当たっては、分割納付の方式とかいろいろな方法をとられていると思うんですけれども、今の時点で、差し押さえがしてある分で代執行費用に充当をするに足りる額なんですか、足りないんですか。 346 ◯田村参事兼砂防課長 まさにそこが財産を調査した中身という話になりますので、足りる足りないということも含めて、答弁は差し控えさせていただきます。 347 ◯前野委員 それが非常に心配なんです。奄美の例をよく答弁をされます。奄美の採石場のことに関しても、たしか千円回収ができているという話があるわけですが、今度の鼓川に関しても、代執行の費用の回収については万全を期してほしいという要望も本会議等々でもしたことがあるわけですけれども、これが回収ができないということになってくると、県民の税金を使うわけですから、当然、この地区の方々は安心が出てくるわけですね、本格復旧工事でですね。そのことが第一とはわかるんですけれども、先ほどの話でもあったように、待ち受け擁壁等々を無断で手をかけてしまっていたということ等もあって、当然この開発者に原因があるわけですけれども。  差し押さえの方法というのはいろいろあると思うんですけれども、例えばこの方が給与所得者であれば、給与も差し押さえはなるわけですね。そういった部分も全て、この開発者に関する財産あるいは収入等々に関しては、当然のことですけれども、調べ上げた上でしておられるのかどうなのか、そのあたりを教えてください。 348 ◯田村参事兼砂防課長 土地・建物のほかにも預貯金であったり、あるいはおっしゃられたように収入といったものも、本人名義の財産ということになれば差し押さえということになります。  ただ、収入状況なんかについては、調査はしているんですが、把握ができていないので、今時点で把握したものについては、先ほどの土地と建物、それから預金についても調査をしておりまして、預金についても一部本人名義で確認したものがありましたので、それは差し押さえております。 349 ◯前野委員 可能な分、判明している分の財産については差し押さえがしてあるというふうに理解をしたところです。  ちなみに、応急工事費、それから本工事費、本工事費はこれは変更が伴ってこないんでしょうか。こなければ、ほぼ応急工事の確定額と、本工事の今の時点の確定をしている額、つまり代執行の額ということになりますけれども、改めて教えてください。 350 ◯田村参事兼砂防課長 本工事や恒久対策工事につきましては、今、当初で契約している金額からは変更を生じる可能性はあります。なので、今、数字として申し上げるのは、まず応急対策工事です。これは以前も御答弁した約五千六百万円、五千六百二十八万三千円、これが応急工事分です。それに恒久対策工事の中で既に請求している地質調査にかかった費用というのがありまして、それが八百三十五万六千円あります。今、施工中の恒久対策工事、本工事ですか、工事そのものが当初の契約額が一億五百五十万三千円何がしあるんですが、これが今後、工期末までに変更で増する可能性はあります。 351 ◯前野委員 では、恒久工事と含めて一億七千万円ぐらいになるんですか、今の時点でですね。応急工事は終わっているわけですから、もう既に回収に向けての代執行に係る費用の請求といったものは始まっているんでしょうか。 352 ◯田村参事兼砂防課長 応急工事に係る分は請求をし、それで納付期限までに納付がなかったら督促をし、さらに、さきの滞納処分手続で財産調査をして、判明した本人名義の財産について差し押さえるといったことはやってきております。  恒久対策のうち既に終わっている地質調査費用、これにつきましても請求をしておりまして、地質調査費用についても、請求した後、納期限までに納付がなかったので督促をしているという状態です。  そこから先の滞納処分は一連のものですので、随時財産調査をし、判明した財産については差し押さえをしていくといった流れについては、応急工事に対してとか恒久工事に対してということではなくて進めております。  本工事についてはまだ施工中でありますので、本工事にかかった一億円何がしについての請求は、工事が終わった段階でしていくことになります。 353 ◯前野委員 既にもう始まっているということです。  ちなみに、差し押さえをした財産ですけれども、事業をやっておられる方々ですから、往々にして、差し押さえて全てが県が回収できるかというとそうでもないと思うんですけれども、そのことの見解と、督促を出しているということですけれども、恐らく入金はないと思うんですが、現在時点での回収額がわかりますか。 354 ◯田村参事兼砂防課長 そこはまさに評価額以上に現金そのものの額になりますので、財産の中身になりますので、お答えを差し控えさせていただきたいと思っております。 355 ◯前野委員 中身、価値がどの程度あるかということについてはこれは言えないことかもしれませんけれども、今時点で回収はゼロなんですか。これも言えないんですか。 356 ◯田村参事兼砂防課長 先ほど、預金を差し押さえたという答弁をいたしましたが、その預金については充当しております。預金については、この費用に充てるということで充当しております。 357 ◯前野委員 預金を差し押さえて、その分については求償額に充当しているということですね。額は言えないんですか。 358 ◯藤崎委員長 暫時休憩いたします。         午後四時十一分休憩      ────────────────         午後四時十三分再開 359 ◯藤崎委員長 再開いたします。 360 ◯田村参事兼砂防課長 済みません、個人情報の取り扱いについて再度確認してから、また別途、御連絡させていただきたいと、この場ではお答えを差し控えさせていただきます。 361 ◯前野委員 代執行をされて、これは賢明な判断だと思うんです。崖の下に住んでおられる方々の安全・安心を確保するという意味では、これは当然といえば当然なんですけれども、そのかかった費用についてきちんと回収をするという手だて、工夫、今いろいろ財産の差し押さえとか、あるいは関係者の収入については徹底的にやっているというお話でした。引き続き、この回収について努力をしていただくように要望して、終わりたいと思います。 362 ◯桑鶴委員 最低限聞くべきことだけ聞きましょう。宮古崎トンネル、特別重点調査の見直しが行われたんですね。まとめて聞きますから、この特別重点調査を実施する目的、特別重点調査は具体的にどのような調査なのか、そしてWTO対象工事におけるこれまでの落札率がどの程度なのか、最後に、特別重点調査基準の見直しはどのような内容なのか、簡単で結構ですからお知らせください。 363 ◯富永監理課長 委員から、低入札価格調査制度の中の特別重点調査についてのお尋ねがございました。  まず、目的についてでございます。  WTO、政府調達の対象工事におきまして、極端な低入札を抑制することによりまして、工事の適正な品質の確保、また、建設業者の経営の健全化、下請業者等へのしわ寄せ防止をより一層図る観点から、平成二十五年十月から導入をしておりまして、今回、見直しを行ったということでございます。  調査の中身でございますけれども、特別重点調査におきましては、調査対象の積算内訳につきまして、品質の確保がされないおそれがある極端な低価格の資材とか機械とか労務の調達を見込んでいないかなどを厳格に調査をするということでございまして、その結果、契約の内容に適合した履行がされないおそれがあると認められる基準に該当する場合は、落札者としないというようなものでございます。  これまでの落札率の推移でございますけれども、平成二十四年度以降で見てみますと、特別重点調査を導入するまでの六件につきましては、六一%から七五%ということでございました。このため、平成二十五年度十月に特別重点調査を導入いたしまして、伊座敷トンネルのケースでございますけれども、落札率が約七七%ということになっておりまして、著しい低価格による入札の抑制としては、一定の効果が見られたのかなというふうに思われます。  最後に、今回の見直しの内容でございます。  今年度のWTO対象工事の想定があるということで、平成二十六年度の品確法など、担い手三法の改正を踏まえまして、工事の適正な品質確保、建設業者の経営の健全化、下請業者へのしわ寄せの防止などをより一層図るという観点から、特別重点調査の対象価格の算定式のほうを見直しまして、直接工事費等の各経費の算入率を引き上げたものでございます。  具体的には、直接工事費の率につきましては八五%から九〇%に、共通仮設費の率につきましては七〇%から八〇%に、現場管理費の率については七〇%から八〇%に、また、一般管理費等の率につきましては三〇%から五五%に引き上げたところでございます。以上でございます。 364 ◯桑鶴委員 もう少し上がればいいのになと思わないでもないんですけど。八五から八九の間が調査価格ということになりますね、そういうふうに解釈していいですか。 365 ◯富永監理課長 先ほどの答弁で申し上げておりませんでしたが、過去の具体的な事例で算定した場合、今回の事例で算定した場合の基準が、大体予定価格の八五%程度になるということであります。そういった意味からしますと、それ以上のところでということに結果としてなるのではないかなというふうに思っております。 366 ◯桑鶴委員 わかりました。  次の質問も簡単に申し上げます。  今回、建設工事の入札参加資格の格付基準の点数が、基準とか変更とか発表されていますけど、離島加算が十から二十点、十点上がったんです。この十点上がった根拠は何ですか。 367 ◯富永監理課長 委員からお話がありましたように、入札参加資格の評価項目、点数の見直しにおきまして、離島加算の点数を十点から二十点ということで引き上げております。  まず、趣旨につきましては、地域での公共事業や災害支援活動等を行うためには、地域で中核となる建設業者を確保する必要があるところではありますけれども、県内建設業者の経営環境が悪化するという中で、地域的、経済的に厳しい離島におきまして、ここ数年、離島で中核となる建設業者が一定数減少している状況があるということ等を踏まえまして、今回、離島で中核となる建設業者を一定数確保できるように考慮し、離島加算の点数を拡大したというものでございます。  点数幅につきましては、今、入札参加資格の受け付けをしておりますので、結果としてどうなるというところまでは申し上げられませんが、現在が十点でしたので、それの倍の二十点ということでの設定でございます。 368 ◯桑鶴委員 技術事項の評価点なんですけど、これはどうかというような項目も結構、加点事項の中に入っているんですね。例えばISO九〇〇〇シリーズとか一四〇〇〇シリーズとかいうのは、加点の対象になっていながら、労働安全衛生を指す一八〇〇〇シリーズは対象にしていないという理由は何なんですか。 369 ◯富永監理課長 OHSASにつきましては、労働安全衛生に関するマネージメントシステムであるということで、私どもとしましても、企業経営のリスク低減の観点等から、労働安全衛生に関するマネージメントは、品質や環境に関するマネージメントと並んで重要な要素ではあるというふうに認識しております。  しかし、今おっしゃられたOHSASという制度につきましては、ほかのISOシリーズと比べまして、国際規格化がされていないということ、あとまた、それに伴いまして統一的な基準で認証されていない制度であるということと、全国的に評価対象としているのが現在のところわずか三県であるというようなこと、そういった状況を踏まえまして、今回新たに評価項目として設定することにつきましては見送ったという状況でございます。 370 ◯桑鶴委員 発注者としては、労働安全衛生に関する研修会を開いたり、企業としては安全大会を開いたり、研修にしても安全大会にしても一番先に来るのは、まず無事故だと、安全は何よりも優先するというのが物すごく強く叫ばれていますね。しかも、労働安全基準局から出てきて、厳しく厳しく対応しなければならないということになっていますね。ならば、発注者責任として、これらのものは積極的に導入すべきだというのを業界にも意識づけをした上で、評価してあげるべきだと思うんですけど、どうですか。 371 ◯富永監理課長 委員おっしゃられたように、また先ほど答弁も申し上げましたように、労働安全衛生、安全・安心という部分については非常に重要であるということにつきましては、県といたしましても認識しております。  そういった中で、入札参加資格の評価の中でどういうふうな取り扱いをしようということかということになろうかと思いますけれども、例えば労働局の労働安全衛生法違反等で何か違反事項があったというような場合には、監督処分もしくは指名停止等を受けるということになりますので、そこの部分の原点という意味では、今、評価をしております。  ただ、今後こういうものの導入ということを前向きに業界にも検討していただきたいというようなことにつきましては、制度の熟度といいますか、そういうものも見ながら、今後、必要な検討をしていきたいというふうに考えております。 372 ◯桑鶴委員 それと、細かいことを言うようですけれども、例えばボランティア活動とか、ボランティア活動にもいろいろございますが。それから消防団ですね、入れたくてもそこの対象になる消防団がいなかったり、枠がなかったり、あるいは従業員が消防団に入ったとしても、いざとなったときには現場に出ていて役に立たない消防団員がいたり、ただこれは操法大会の消防団員なのかとか、そういう評価の部分があったり、あるいは男女共同参画といって女性従業員を雇いますといったって、これは大きなところしか雇えません。零細の建設業者というのは、評価点のとおり採用しようもありません。  こうした中で、入札制度というのはこれでいいということは絶対ないわけで、どこまでいっても見直しをし続けなければならない制度だと思うんですけど、鹿児島県に最もフィッティングしたような制度をこれからもずっと考えていかなければならないと思うんですけど、また加点の項目については、検討していただきたいと思っていますし。ランクづけの話はまたしましょう。以上です。 373 ◯まつざき委員 六月議会で鹿児島本港区の県営駐車場の件について取り上げましたところ、近隣の駐車場を調べたいということでしたので、調べられた結果がありましたらお知らせください。 374 ◯上大田港湾空港課長 六月議会でお話がありましたので、高速船の乗り場のすぐ近くにあります駐車場の周辺の二十一カ所の駐車場を調べました。うち二カ所は病院関係の駐車場でありましたので高目設定になっていますので、それは除きますが、十九カ所の駐車場につきまして、六月議会のときに話題になりました、五日間駐車をした場合ということで計算をしますと、十九カ所の駐車場の平均が七千五百五十五円となります。それは当然、駐車場によってばらつきはありますけど、県営駐車場は六千六百円ということでありますので、そんなに高くないということになろうかと思います。  委員そのときに言われた、一泊三百円とか四百円とかいうふうな設定にはなっています。ただ、それは夜の八時から朝の八時までがその料金設定であって、その残りはまた通常料金の設定に戻るということを一日一日繰り返していくというようなことで、少し高目になるのかなというような気はしています。以上です。 375 ◯まつざき委員 たくさん調べていただいてありがとうございます。私も調べて回りました。二十一カ所もありませんでしたが。  中には、二十四時間で九百円、昼・夜と区別がなくてというところがあって、そこだと五日間だと四千五百円になるんですかね。あと高いところもありました。一日目だけは県が千八百円なわけですから、それに比べると民間が安目ですけど、長くとめていくと、県は一時間当たり五十円ですから、二十四時間で千二百円になりますから、県のほうが安いということになります。  私は、一般の駐車される方たちの料金を民間より安くしてほしいと言っているわけではなくて、離島航路を有し、そこに観光客が行ったり、住民の方たちが実家に帰ったりされる。そういうときに船舶を利用した人に対しては減額の措置があってもいいではないかということで提案しているわけですね。  以前、本会議でも紹介しましたが、長崎県では、長崎港ターミナルビルの駐車場料金は、離島を船舶で往復する場合、乗船券のチェックを行った上で上限額を通常の半額にしているということがあるわけですけど、本県でも、そういうふうに船舶を利用した人は減額の措置をするということは、やろうと思えばできるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 376 ◯上大田港湾空港課長 そういう議論もないわけではないんですが、それをしようとすると、またそれに相当する人件費が出てきます。そこの兼ね合いかなということで、その部分については研究をさせてもらわないと何とも言えないところです。 377 ◯まつざき委員 この間、例えば新幹線効果を大隅半島にも及ぼさせるようにということで、例えばレンタカーの代金の助成があったりとかもするわけで、そういう意味では、新幹線の効果を離島にも、また、県民が離島に実家があったり親戚があったり、行く場合に、そういう助成を行うということで住民の福祉の向上にも、あと地域振興にも役立つというふうに思われますので、ぜひ検討していただきたいと思います。  例えば駐車料金の機械をかえるとしたり、人を配置すると、その分お金がかかりますけど、あそこの本港区のうち、限ってだけでも、これは船舶の利用者だけの専用の駐車場ですということで、機械自体の全体の金額を駐車場より安くすれば、区別をせずにできるという面では、そんなに高い経費をかけずに対応できるんじゃないかと思いますので、ぜひ、先ほど研究というお話でしたが、どういう方向でやれるかというのを検討していただきたいですが、いかがでしょうか。 378 ◯上大田港湾空港課長 我々が注意しておかなければいけないのは、こんなふうにして、この周辺にはすごく駐車場があります。こういう民間の駐車場に対して民業圧迫になるようなことだけは避けるべきかなというのは考えておりますので、そういう部分はしっかりと念頭に置きながら検討していきます。 379 ◯まつざき委員 長崎の県議会での議論の中で、同じような中身で答弁があるんですね。長崎の県営の駐車場ですけれども、この駐車場は、長崎港を発着する離島航路の利用者の利便に供することを主たる目的として整備したものであり、乗船料より旅行中の駐車料金が高くなるケースもあることから、このような状況等を是正するとともに、周辺の民間駐車場を圧迫しない程度の料金体系にしようとするものであるということで、それについては、今、課長の答弁にあったように、配慮する点もあろうかとは思います。  ですが、六月議会で紹介したように、五泊して屋久島登山して帰ってきたら、七千円ほど駐車料を取られたと、鹿児島の高速船の乗り場の駐車場は法外に高いということが評判になっているというふうなことがメールで届いたのを紹介したんですが、観光振興という点でも、ぜひ検討をしていただきたいというふうに再度要望して、これは終わります。  あと一点、豪雨の対策ということでお尋ねしたいと思います。  実は、わかりやすいようにということで、そこの水があふれているところの写真の資料を用意しましたので、委員長、配付してよろしいでしょうか。 380 ◯藤崎委員長 どうぞ。 381 ◯まつざき委員 では、お願いします。  場所は、県道十六号線鹿児島吉田線、場所は吉野町の雀ヶ宮交差点から市街地へ一キロほどの間のところです。  写真をごらんいただければと思うんですが、側溝から水があふれて道路が川のようになっています。これはことしの七月二十日の写真です。実際にここを単車で走行していて、写真にも少しあるかと思いますが、通行している車の水はねを受けて、頭から勢いよく水をかぶって危うく転倒しそうになった人が、単車をとめて写真を撮った。そしてこれはその方からいただいたものです。  こういうところというのはここだけではないかと思うんですが、ここは長い下り坂のところなんですね。一般に川もそうです、川というか側溝というのは、上流よりも下流のほうが大きくすべきだというふうに思うんですが、この雀ヶ宮交差点の上流の部分と下流の部分で側溝の大きさ、規格はどういうふうになっているでしょうか。 382 ◯八木道路維持課長 県道鹿児島吉田線の雀ヶ宮交差点の側溝の規格についてでございます。  上流部の側溝が幅五十センチ、深さ七十センチでございまして、下流部の側溝が幅四十センチ、深さ五十センチとなってございます。下流部が小さくなっているところですけれども、この二つの側溝の間といいますか、つなぎ目の部分に横断暗渠がございまして、これが幅百センチ、深さ百センチの横断暗渠がございまして、基本的に上流部の水はそちらに流れている状況でございます。 383 ◯まつざき委員 今の答弁で、上流部分が幅が五十センチ、深さ七十センチ、下流部分が幅四十センチ、深さ五十センチ、下の部分のほうが小さい規格の側溝であると。なぜそうなっているのかというところなのかもしれませんが、百掛ける百の暗渠があると、そして一部は市道側に排水しているというのは確かにあります。それがその理由なのかなと思うんですが、現状では、暗渠にしても、市道側への排水にしても間に合っていないということが、こういう状況になっているんだと思うんですね。そういう意味では何らかの対策が必要かと思うんです。  この七月二十日は、鹿児島気象台のデータによると、七月中の降水量、時間雨量ともに七月の中では六番目の量です。ということは、さらにはるかに上回って雨が降っている日もあると。同じ鹿児島気象台の範囲でも雨が多いところ少ないところ、多少はあるかもしれませんが、傾向としてはそうだと思うんですね。  そういう意味では何らかの対策が必要かと思うんですが、予算だとか云々だとか、どうせ出てくると思うんですが、考えられる対策としては、こういうところの改善のためにはどういう対策というのが考えられるものですか。 384 ◯八木道路維持課長 ここの雀ヶ宮交差点の排水につきましては、先ほど申しました横断暗渠の下流部に、幅が百二十センチ、深さ百センチの水路がございます。これが市道につながりまして、その先の稲荷川に流れているという状況でございます。  側溝につきましては、道路面の雨水、それから道路隣接地の雨水等を参考にしまして、適切に設計・管理されていると思いますけれども、今回の場合には、一時的に激しく雨が降ったということにより、側溝があふれたものであるというふうに考えております。  今後とも、日常のパトロール等において、側溝の土砂の堆積や落ち葉のごみなどの側溝の詰まり、これらの点検も行いまして、適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。 385 ◯まつざき委員 鹿児島市議会でも今九月議会で議論になりまして、市としては、県に何らかの対策の要望するということでした。現時点で市からの要望はありますでしょうか。 386 ◯八木道路維持課長 振興局で、鹿児島市の吉野駐在と本所の道路維持担当部署と話をしているところでござまして、要望としましては正式には話は聞いてございません。 387 ◯まつざき委員 今後、正式な要望という形で届くのだと思うんですが、ぜひ、先ほども言いましたように、七月でも多いほうから六番目の雨量なんですね。今後も、また台風が見えていますが、今の状況の中では、どれだけゲリラ豪雨と言われるのが今後も起きてくるかわからない。そういう中で、一車線丸々川のように流れている現状があるわけですから、今、暗渠があるとすれば暗渠を大きくするだとか、市道への排水というのも、そこは曲がって排水をする形になるわけですから、そこがきちんと流れているのかというのもあるかと思いますので、ぜひ対応についてまた今後、検討いただきたいというふうに要望します。  あと一点、この間の豪雨によって、よそで、アンダーパスと言われるところで、そこが冠水して知らずに車が入って死亡事故が発生したという痛ましい事故がありましたが、県が管理する道路のうちに、冠水するおそれのあるアンダーパスというのは何カ所あるんでしょうか。 388 ◯八木道路維持課長 アンダーパスとしましては、鉄道や道路などをくぐる県道におきまして、車道の建築限界を確保するため、道路の高さを下げることにより、前後の道路より低くなった箇所などで冠水がされるという状況でございますが、県内には、県管理といたしましては合計八カ所、アンダーパスとしてはございます。内訳としましては、JRが四カ所、おれんじ鉄道が二カ所、新幹線が一カ所、直轄国道が一カ所の合計八カ所でございます。 389 ◯まつざき委員 現状ではどういうときに、どういう方法で、もし冠水した場合、通行どめにするというふうな対策がとられているんでしょうか。 390 ◯八木道路維持課長 アンダーパス箇所の対策につきましては、先ほど申しました八カ所のうち五カ所につきましては、冠水センサー、それから排水ポンプ、電光表示板が設置をされておりまして、降雨時に自動で排水を行い、万が一、冠水が一定水位を超えた場合には、電光表示板等に通行どめの表示が出るようになってございます。  残りの三カ所につきましては、周辺地域の高さと道路の高さが、JRの路線が道路より高い位置にあるために、周辺と道路の高さはそれほど変わらないということから、三カ所は冠水注意の標識と、その三カ所のうち一カ所はポンプはございませんが、冠水センサーと表示板を設置している状況です。 391 ◯まつざき委員 今回の死亡事故があった場所では、通行どめになっている、その途中からそこに入っていくことができるような形、駐車場でしたか、何からでしたかね。県内の八カ所のうち、五カ所になるんですか、そういうことが心配される場所というのは。 392 ◯八木道路維持課長 アンダーパスの冠水につきましては、道路冠水危険箇所としまして、県のホームページ等でもいろいろ情報を提供してございます。今回の愛知県の事故につきましては、規制をした中から車が出発したということで事故になったわけですけれども、県が管理しておりますアンダーパスの箇所につきましては、こういう延長が長いといいますか、途中に住宅があるようなところは今のところございません。 393 ◯まつざき委員 先ほど、今どういう対策かということで、排水ポンプであったり、電光掲示板があったり、冠水センサーで監視をしているということがありましたが、報道で、自動的に水に反応して膨らんで通行どめにすることができる機材があると、それを設置してから事故がないというふうな報道があったんですが、今回の愛知県の事故では、電光掲示板も壊れていたとかいうことが後で報道されていましたが、自動的に反応して膨らむ機材とかの検討はされてないでしょうか。 394 ◯八木道路維持課長 通行どめの方法につきましては、先ほど申しました五カ所、それからポンプはありませんけれども、センサーがついている一カ所につきましては、冠水した場合に、職員、地域振興局に連絡が行くようになっておりまして、路線担当の委託業者がバリケード等を改めて設置するという状況でございます。  また、自動的に通行どめのバリケードが膨らむ装置も紹介されましたけれども、これ等については、今後、現場の状況等も見まして、必要であれば検討していきたいというふうに考えております。 395 ◯まつざき委員 ちなみに、県庁のすぐ近くの国道を下っていくというか、渡るあのアンダーパスは、どういう方法で冠水したときにはとまるんでしょうか。 396 ◯八木道路維持課長 鹿児島港下荒田線鴨池トンネルでございますけれども、これにつきましては、冠水センサーがついておりまして、冠水センサーが、振興局の守衛室へ自動通報が行くようになってございます。このセンサーによりまして、電光掲示板の表示がございますので、そこに通行どめの表示が出ると、そして年間管理の委託業者がございますので、そちらが現場に急行してバリケードを設置するというようになってございます。 397 ◯まつざき委員 ありがとうございました。  伺っていると、きちんと冠水した場合は通行どめにする仕組みとしてはつくられているというのはわかりましたが、今の雨の降り方とか、今回も台風の被害がありましたが、一気に川のそばは水かさが増してだとかいうのがありました。
     そういう意味では、もちろん仕組みがあって、振興局の守衛室に連絡があって、委託を受けている業者がとめに来る、バリケードをつくるというのがありましたが、いざというときに、そういう人が動かなくても自動的にとまる仕組みがつくられていれば本当に安心だと思いますので、電光掲示板にしても、そこは蓄電池が備えられているかわかりませんが、台風で停電ということもあるわけですから、万が一を考えて、自動的にそういうふうに通行どめにする機材があるわけですから、そういうものの導入だとか検討していただいて、安心・安全の確保に努めていただきたいというふうに要望いたします。以上です。 398 ◯桑鶴委員 先ほど、豪雨の雀ヶ宮の例を出されて質問がありましたけど、議会から指摘されたからといって、すぐやるのももちろんいいんです、やってほしいんですが、溢水対策、洪水対策では、住民にまだずっと影響のある、ここよりひどい大明丘入口の状況があるので、それだけは申し上げておきます。よろしいですか。 399 ◯藤崎委員長 ほかに質問はございませんか。    [「なし」という者あり] 400 ◯藤崎委員長 ございませんので、県政一般を終了いたします。  以上で、当委員会に付託されました議案等の審査は全て終了いたしました。  委員長報告につきましては、特定調査事項を含み、文案等は当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 401 ◯藤崎委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。  次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動に関する継続審査事件についてお諮りいたします。  請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件については、県政の重要計画について、交通・情報通信体系の整備について、県土の保全及び生活環境の整備についての三項目といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 402 ◯藤崎委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。  以上で、当委員会の日程は全て終了いたしました。  これをもちまして、企画建設委員会を閉会いたします。  御苦労さまでした。         午後四時五十分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...