鹿児島県議会 2015-10-01
2015-10-01 平成27年産業経済委員会 本文
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過
………………………………
午前九時五十九分開会
………………………………
◯吉留委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから
産業経済委員会を開会いたします。
当委員会に付託されました審査案件は、議案第七七号平成二十七年度鹿児島県
一般会計補正予算(第一号)のうち、
商工労働水産部、農政部関係の議案など計八件及び陳情三件であります。
それでは、審査日程など協議のため暫時休憩いたします。
午前十時 休憩
────────────────
午前十時二分再開
2 ◯吉留委員長 それでは、再開いたします。
審査日程につきましては、お手元に配付しております審査日程案のとおり進めてまいりたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
3 ◯吉留委員長 御異議ありませんので、そのように進めることに決定いたしました。
それでは、ただいまから
商工労働水産部及び
労働委員会関係の審査を行います。
議案第七七号平成二十七年度鹿児島県
一般会計補正予算(第一号)など、
商工労働水産部関係の議案五件を議題といたします。
初めに、
商工労働水産部長の総括説明を求めます。
4
◯武盛商工労働水産部長 おはようございます。
それでは、お手元の平成二十七年第三回
県議会定例会産業経済委員会資料に基づき御説明します。
一ページです。
商工労働水産部、平成二十七年度九月補正予算(案)です。
下の表、観光交流局を除く補正額は、一般会計の商工費について、九千七百四十一万六千円の増額補正をお願いしております。
二ページです。
三、予算議案ですが、地域資源であるシラスの全量をコンクリートの材料として活用する技術の特許を取得し、その実用化を図るため、実証実験を行うための機器を整備するものです。
四、その他議案は、契約の締結について議決を求める件の二件を提案しており、枕崎漁港における
高度衛生管理型荷さばき所新築工事の一工区と二工区について、それぞれ設計変更に伴い請負契約の変更について議決を求めるものです。
三ページです。
II 主な所管事業の経過等について説明します。
まず、五月二十九日に発生した
口永良部島新岳噴火への対応状況です。
(一)中小企業者等への対応の1)相談窓口の設置等については、経営金融課や屋久島町商工会、保証機関等に相談窓口を設置し、
被災中小企業者の金融相談に対応しております。
なお、被害状況については、屋久島町や屋久島町商工会等の関係機関を通じて調査を継続していますが、現時点で具体的な被害の報告はありません。
四ページです。
八月十五日から先月一日まで
噴火警戒レベルが四に引き上げられておりました桜島の火山活動への対応状況についてです。
(一)影響状況については、桜島地区内の中小企業者に今回の影響について聞き取り調査を行ったところ、主に宿泊施設や観光施設について資金繰り等の相談がありました。
(二)中小企業者等への対応の1)相談窓口の設置等については、八月二十六日に経営金融課や関係商工団体、保証機関に相談窓口を設置し、中小企業者の金融相談に対応しております。
3)国の
セーフティネット保証四号の指定については、聞き取り調査の結果等を受け、
地元中小企業者が事業活動に影響を受けていることから、一般保証とは別枠で保証利用が可能となる
セーフティネット保証四号の指定が受けられるよう国に要請し、指定を受けたものです。
五ページです。
八月の台風十五号に関する対応状況についてです。
(一)被害状況につきましては、商工業・観光関係で店舗や宿泊施設の屋根などに一部損壊等の被害が生じ、被害総額は約六億四千万円となっています。また、水産関係では、漁船や漁港施設等に被害が生じ、現時点における被害総額は約一億八千万円となっています。
(二)中小企業者等への対応の1)相談窓口の設置等については、九月二十九日に
県中小企業融資制度の
緊急災害対策資金を適用したことから、経営金融課や商工団体、保証機関等に相談窓口を設置し、中小企業者の金融相談に対応しています。
六ページです。
(一)新産業戦略の展開の1)企業誘致活動の推進については、九月末現在で二十五件の立地が決定し、これに伴う
新規雇用予定者数は三百九十六人となっています。
2)
食品関連産業振興プロジェクトの推進の
食品関連産業経営者塾事業については、
マーケティング力強化のためのセミナーを奄美市などで実施するとともに、商談会に向け商品の
ブラッシュアップを行っております。
七ページです。
食品関連産業デザイン活性化事業については、デザイン性にすぐれた商品づくりを支援するため、七月から、企業や商品開発に携わるデザイナーを対象としたセミナーを開催しているほか、企業とデザイナーをマッチングするための食のデザイン・ミーティングを実施しました。
食品関連産業ものづくり革新推進事業については、収益力アップを図るため、経営者等を対象とした
生産管理セミナーの開催や生産管理に詳しいカイゼンアドバイザーによる企業への訪問・助言や企業内での生産管理ゼミに対する支援を行っています。
かごしまの「食」
付加価値向上対策事業については、
食品関連企業等が行う
付加価値向上等に向けた取り組みを支援するため、海外市場へのビジネス展開を図る事業者向けのセミナー及び個別相談会を鹿児島市で開催しました。
お開きいただきまして、九ページです。
食品関連産業魅力発見事業については、求職者が県内各地の
食品関連企業等を訪問する
職業魅力発見ツアーをこれまで鹿屋市など四市で計四回実施したところです。
3)
先端技術型企業との意見交換会の開催については、本県の産業振興と今後の企業誘致活動の参考とするため、本県に進出している
先端技術型企業十一事業所が参加し、意見交換等を行いました。
4)
中小製造業者創業・新
分野進出等支援事業の実施については、創業や新分野への進出、規模拡大を目指す中小製造業者が取り組む経営計画の策定、研究開発、設備投資等を支援するため、助成事業の公募を行い、四件を採択しました。
十ページです。
7)トライアル発注・
販路開拓支援事業の実施については、県内の中小企業等が開発した製品等を県の機関が試験的に発注する
トライアル発注制度において十二件を選定しました。
8)
製造業海外取引支援事業の実施については、県内製造業者の海外との取引拡大を促進するため、タイでの取引可能性調査を実施しました。
9)
かごしま製造業振興懇話会については、本年度で終期を迎える
かごしま製造業振興方針の来年度からの改訂案策定に当たり、本県製造業の現状等に関する専門的意見を伺うため開催しました。
なお、次期方針については、今後作業を進め、第四回県議会定例会においてその素案を報告し、御意見を承った後、
パブリックコメントや当該懇話会等を経て、平成二十八年第一回県議会定例会に最終案を報告し、本年度末に確定・公表する予定としています。
十一ページです。
11)
かごしま産業おこし郷中塾の開催については、県内の中小企業等の若手経営者や後継者等を対象に経営哲学や先端事例を学び、商品開発や異業種交流などを行う講座の第二回及び第三回を開催したところです。
十二ページです。
(二)地域産業の振興の1)中小企業の資金調達支援については、信用保証料率の引き下げ措置を引き続き実施し、
県内中小企業者の資金調達の円滑化に努めております。
十三ページです。
4)サービス・
イノベーション推進事業については、県内雇用の安定と地域経済の活性化を図るため、県内雇用の大きな受け皿となっている宿泊業、飲食サービス業などについて、より質の高いサービスの提供や効率性の向上など、付加価値の向上につながる取り組みを支援しています。
5)
かごしま未来企業バトンタッチ支援事業の実施については、県内中小企業の円滑な事業承継を促進するため、経営者及び後継者等を対象としたセミナーを開催しています。
十四ページです。
6)
ふるさと名物商品販路開拓支援事業の実施については、
全国商工会連合会の
Web通販サイト内に本県特産品を割引価格で購入できるサイトを六月一日から開設し、特産品のPRと販路開拓を図る取り組みを行っています。
(三)つくり育てる漁業の推進の1)栽培漁業の推進については、水産資源の保護培養や漁場環境の保全に係る意識の啓発を図るため、枕崎市において豊かな
海づくり放流祭を開催し、小学生によるマダイ等の放流を行ったところです。
(四)漁業経営対策と担い手づくりの1)漁業士の認定については、地域漁業振興の中核的漁業者としての意欲を喚起し、その自主的活動を助長するため、新たに青年漁業士三人を認定しました。
十五ページです。
(五)水産物の流通・加工対策の1)水産加工品の販路開拓・物づくりの推進については、協議会に
本県水産加工品全体の競争力強化に向けた部会を設置し、勉強会等を実施しています。
十六ページです。
(六)漁港・漁村の整備と漁村地域の活性化の1)
枕崎漁港広域漁港整備事業の実施については、漁船の大型化への対応や衛生管理の強化を図るため、
高度衛生管理型荷さばき所等を整備するものです。
お開きいただきまして、十八ページです。
(一)ふるさとでいきいきと働ける環境づくりの3)
雇用確保ローラー作戦の実施については、鹿児島労働局や県教育庁とも連携し、経済団体や県内の約二千二百の事業所に対して、新規学卒者等の求人の確保や雇用維持等の要請を行ったところです。
十九ページです。
5)障害者雇用の推進等については、
障害者雇用支援月間である先月に
障害者雇用啓発街頭キャンペーンの実施とともに、就職面接会や
障害者雇用支援・激励大会等を開催したところです。
二十ページです。
(一)個性豊かな景観と活力あるまちづくりの1)
地域商店街意見交換会の実施については、商店街の活性化を図るため、地域のニーズに合った商店街のあり方などについて意見交換を行う会を地域振興局・支庁単位で計七回開催することとしており、その第一回目を開催したところです。
以上で、
商工労働水産部関係の総括説明を終わります。どうぞよろしくお願いいたします。
5 ◯吉留委員長 次に、観光交流局長の総括説明を求めます。
6
◯長野観光交流局長 続きまして、
観光交流局関係について御説明をいたします。
資料は、表紙の下のほうに観光交流局と記載してあるものでございます。
一ページをお開きください。
I 平成二十七年度九月補正予算(案)の概要でございますが、一般会計で十億七千二百万円の増額補正を提案しております。
まず、
観光かごしま誘客対策特別事業及び
国民文化祭誘客対策特別事業として、口永良部島の爆発的噴火や桜島の
噴火警戒レベルの引き上げに伴う風評被害の軽減を図るため、
国内外旅行エージェント等への正確な情報発信及び効果的なPR活動を実施するとともに、割引旅行商品「
国民文化祭開催記念─プレミアムお
得旅キャンペーン」の追加造成を行うために要する経費の増額補正、また、仮称でございますが、
国際交流センター整備事業として、寄附金を活用し、
外国人留学生等の宿泊機能及び県民と在住外国人の交流機能を有する施設の整備費用の一部負担に要する経費の増額補正を提案しております。
二ページをお開きください。
II 主な所管事業の経過等についてでございます。
一、新時代に対応した戦略的な産業おこしの(一)戦略的なPRの展開、ア、国内外に向けた情報発信の1)トップセールスの実施につきましては、台湾のスーパーマーケットや高級レストランにおけるフェア等の開催に向けて県産品や観光のPRを実施いたしました。「平成の薩長土肥連合」盟約締結式につきましては、明治維新百五十周年に向けて薩長土肥の歴史を活用し、関係四県が連携した
広域観光プロジェクトの開始を宣言する盟約の締結式を実施いたしました。
2)
かごしまPR基本戦略の推進につきましては、本県の多彩な魅力を広くアピールするため、六つの離島の風景などをドローンで撮影した「本物。鹿児島県」PR動画を制作し、Webサイト上で公開しております。
三ページです。
鹿児島の黒素材を活用した情報発信として、先月初めより首都圏のホテルで黒食材を活用したフェアを開催しております。また、大阪の黒門市場におきまして、黒をキーワードにした観光物産展を開催いたしましたほか、鹿児島の黒素材の魅力を広く県内外へPRするため、かごっまふるさと屋台村において、第二回かご
しま黒グルメフェスタが今月四日の日曜日まで開催されております。
3)物産観光展等の開催につきましては、県産品の販路拡大を図るため、先月二日から鹿児島の百貨店において物産展を開催し、さらに、今月から来月にかけまして、関東と北海道において物産展を開催することとしております。
四ページをお開きください。
六月に首都圏の大手量販店において鹿児島フェアを開催しましたが、さらに、今後、関西及び中部地区においても開催することとしております。このほか、本県のすぐれた食材を使った
レストランフェアを国内では首都圏と北海道、海外では香港と台湾で開催することとしております。
また、その他のPR活動につきましては、五ページの記載になりますが、先月、
池袋サンシャインシティで開催された「南の逸品商談会 in Tokyo 二〇一五」等で県産品等のPRを実施したところです。
六ページをお開きください。
5)「本物。鹿児島の逸品」PR・販売促進事業につきましては、国内外のWEBサイトや物産展等で、本県の一次産品を初めとする県産品を割引価格で購入できるキャンペーンを展開することとしております。この展開の一つとして、アにありますとおり、七月二十二日から
インターネットショッピングモール楽天市場において、「本物。鹿児島の逸品」WEB物産展を開催したところです。また、ウにありますとおり、海外においてもレストランや小売店等と連携し、台湾や香港で鹿児島フェアを開催しておりますほか、今後、シンガポールと中国においてWEBサイトを活用し、県産品を販売することとしております。
七ページです。
イ、地場産業の振興の1)二〇一五かごしまの新
特産品コンクールの開催につきましては、魅力ある特産品づくりをさらに促進するため、鹿児島市及び県特産品協会と合同で今月六日にコンクールを開催することとしております。
2)薩摩焼の振興対策につきましては、今月三十一日から
県薩摩焼協同組合など関係団体等と連携して、県内最大の焼物の展示即売会である第二十六回薩摩焼フェスタを開催することとしております。
3)伝統的工芸品の振興対策のア、
MIGOTEプロジェクトの実施につきましては、七月に伝統的工芸品の生産現場へ訪問し、アドバイザーによる商品開発の指導等を行ったほか、八月には異
業種間ワークショップを開催いたしました。
八ページをお開きください。
イ、
伝統的工芸品海外進出促進の取り組みにつきましては、先月十四日に海外ビジネスに必要な経営スキル養成のためのワークショップを実施したところであり、また十一月には海外バイヤーによる輸出セミナーや産地視察を計画しております。
4)大島紬の振興対策につきましては、若い世代に対する大島紬のPRを図るため、清泉女子大学の学園祭において着つけ体験や
ワークショップ等を実施することとしておりますほか、早稲田大学の「きもの学講座」において、大島紬を取り巻く現状や県の取り組み等について紹介することとしております。
5)本格焼酎の輸出促進対策につきましては、
鹿児島本格焼酎輸出促進プロジェクトチームを核に輸出促進に向けた取り組みを進めることとしております。
九ページのエにありますように、十一月には香港において消費者向けの焼酎の
プロモーション活動を計画しております。
十ページをお開きください。
(二)世界を魅了する観光地“KAGOSHIMA”の形成でございます。
ア、魅力ある癒しの観光地づくりの1)
スポーツ観光王国かごしまの確立につきましては、今月、大阪市内で
スポーツ合宿セミナーを開催するとともに、来年二月には
セミナー参加者を県内の合宿地に招待するツアーを実施することとしております。また、ウにありますように韓国の
プロサッカーチームに対してPR活動を行うこととしております。
十一ページです。
2)県民総ぐるみ・
鹿児島ユナイテッドFC支援事業につきましては、ホーム戦の日程や
ファンクラブ募集の広報など、
鹿児島ユナイテッドFCを県民総ぐるみで支援する活動を行っております。
3)
大隅陸上競技トレーニング拠点施設整備事業につきましては、有明高校跡地の土壌調査や測量設計等を進めておりますほか、八月には宿泊や交通等の関係事業者を対象に説明会を実施したところであり、今後、市、町や鹿屋体育大学、事業者等の関係者による連絡会において利用者へのサービス提供のあり方等について協議・調整を行う予定としております。
十二ページをお開きください。
4)二〇二〇
東京オリンピック・
パラリンピック事前合宿誘致事業につきましては、事前合宿の誘致活動を官民一体となって推進するため、先月一日に誘致推進本部の設立準備会を開催したところです。
イ、国内外からの誘客促進の1)観光かごしま大
キャンペーン推進事業の展開につきましては、アの
誘客キャンペーン等の実施としまして、八月から九月にかけて大隅への回遊性を高めるとともに、県内での滞在時間をふやす仕掛けづくりのため、スマートフォンアプリを利用した周遊イベントを実施したところです。
飛びますが、十四ページをお開きください。
2)修学旅行の誘致促進につきましては、七月に関西地区の旅行会社を南九州三県に招請し、修学旅行素材の現地視察及び意見交換会を開催しました。
十五ページです。
八月に名古屋など四都市において、九州七県合同での
修学旅行説明会・相談会を開催し、誘客宣伝活動を行ったところです。
3)
国民文化祭開催を記念した誘客等の促進につきましては、国民文化祭が開催される期間を中心に、九月から来年一月までの期間、地方創生交付金を活用したプレミアムお得旅促進事業を実施し、旅行会社等との連携による割引旅行商品の造成などを行っております。
十六ページをお開きください。
4)海外からの観光客の誘致促進につきましては、海外の旅行会社やマスコミ等を招いて県内で現地視察や取材等を行ってきているところです。
十七ページをごらんください。
下段のウの
直行便利用海外誘客特別キャンペーン事業につきましては、本県と
海外定期航空路線で結ばれている国や地域を対象に、
現地旅行エージェント等との連携により八月から県内で利用できるお土産クーポン券などを発行しております。
十八ページをお開きください。
5)クルーズ船の寄港促進につきましては、本年中に初入港のミネルヴァなど、鹿児島港に五十一回、宮之浦港に二十回など、県全体では延べ八十四回の入港が予定されているところでございます。クルーズ船の寄港促進に向けた取り組みとしては、七月に台湾において船社や旅行会社へのセールス活動を実施しております。
6)海外誘客の受け入れ体制の整備につきましては、受け入れ体制の整備に向けた取り組みの一環といたしまして、
実務担当者会議や十九ページになりますが、
受入体制推進講習会を実施したところです。
(三)国際交流の展開でございますが、ア、
英国留学生派遣百五十周年
記念薩摩スチューデント派遣事業につきましては、
薩摩藩英国留学生派遣百五十周年を記念して、七月に百五十年前の留学生一行とほぼ同じ年齢層の青少年十九名を英国に派遣し、留学生の足跡をたどりながら現地で交流等を行い、未来の鹿児島を担うグローバル人材の育成を図ったところでございます。
イ、
海外技術協力等の推進につきましては、開発途上国の発展と繁栄に貢献し得る人材を養成するとともに、相互の経済・文化の交流促進を図るため、来年二月までの半年間、ブラジル、パラグアイ、中国から各一名ずつ、計三名の
海外技術研修員を受け入れることとしております。
ウ、外国人留学生への支援につきましては、
私費外国人留学生の勉学・生活の安定化などに資するため、奨学金を給付する留学生十名を決定したところであります。
二十ページをお開きください。
エ、第四回鹿児島県・
全羅北道交流協議会につきましては、二年に一回、相互の地で交流協議会を開催しており、八月に今後の両県道の交流について話し合いを行うため、第四回の交流協議会を開催したところです。
以上で、観光交流局の総括説明を終わります。どうぞ、よろしくお願いいたします。
7 ◯吉留委員長 総括説明に対する質疑については、県政一般の一般調査でお願いいたします。
続いて、議案についての関係課長の説明を求めます。
まず、産業立地課長の説明を求めます。
8
◯岩下産業立地課長 産業立地課関係の補正予算につきまして、御説明を申し上げます。
お手元に配付してございます議案等説明書によって御説明を申し上げます。
なお、この後、各課ともこの説明書により御説明をさせていただくことになります。
それでは、一ページをお開きください。
工業技術センター費の一、かごしまの地域資源シラスを活用した産業支援事業でございます。これは、シラスの全量を活用する技術の特許化・実用化に必要な実証試験用機器の整備に要する経費の補正をお願いしております。
以上で、
産業立地課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
9 ◯吉留委員長 次に、漁港漁場課長の説明を求めます。
10
◯大塚漁港漁場課長 漁港漁場課の予算外議案について、御説明申し上げます。
議案等説明書の二ページをお開きください。
議案第八三号及び議案第八四号ともに契約の締結について議決を求める件でございまして、建設中の枕崎漁港
高度衛生管理型荷さばき所新築工事の一工区と二工区について、設計変更及び設計単価の変動に伴い、請負契約を増額変更しようとするものでございます。
ここで、別途配付してあります資料のほうを見ていただきたいと思います。資料の一番裏の三ページをごらんください。
完成イメージ図と現在の状況の写真がありますけれども、枕崎漁港の高度衛生管理型荷さばき所は、全国一の生産量を誇ります枕崎かつおぶしの原料となる冷凍カツオの衛生管理強化を図るため、来年度の供用開始を目途に整備を進めておりまして、昨年十月に工事着工し、ことしの八月末現在で約七〇%の進捗率となっております。
主な変更理由は、資料の一ページと二ページをお開きください。
一工区、二工区ともに工事着手後の基礎工事において、現地の地質状況などから薬液注入工の追加やコンクリート打設量の増加等があったことや、賃金・物価等の変動に伴い、インフレスライド条項の規定に基づき契約相手方から工事請負額の変更申請があったことに伴いまして、一工区を三千十六万三千円、二工区を三千七百五十七万三千円の増額変更の契約を締結しようとするものでございます。
以上で、漁港漁場課関係の説明を終わります。どうぞよろしくお願いいたします。
11 ◯吉留委員長 次に、観光課長の説明を求めます。
12 ◯五田観光課長 観光課関係の補正予算につきまして御説明をいたします。
資料の三ページでございます。
第一目観光費の観光広報費の一、
観光かごしま誘客対策特別事業、二、
国民文化祭誘客対策特別事業でございますが、口永良部島の爆発的噴火や桜島の
噴火警戒レベル引き上げに伴う風評被害の軽減を図りますため、一、
観光かごしま誘客対策特別事業につきましては、
国内外旅行エージェント等への正確な情報発信及び効果的なPR活動の実施に要する経費を、二、
国民文化祭誘客対策特別事業につきましては、割引旅行商品「
国民文化祭開催記念─プレミアムお
得旅キャンペーン」の追加造成に要する経費の増額補正をお願いするものでございます。
以上で、観光課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
13 ◯吉留委員長 次に、国際交流課長の説明を求めます。
14 ◯奥 国際交流課長 国際交流課関係につきまして、御説明を申し上げます。
議案等説明書の四ページをお開きください。
第六目国際交流促進費の一、国際交流センター(仮称)整備事業でございますけれども、国際社会に貢献する人材の育成や国際相互理解を深めるため、本県出身の実業家である稲盛和夫氏からいただいた寄附金を活用して、鹿児島市と連携を図りながら、
外国人留学生等の宿泊機能や県民と在住外国人の交流機能を有する国際交流センターの整備費用の一部負担に要する経費の増額補正をお願いするものでございます。
なお、議決をいただきました後には、速やかに県、鹿児島市、県国際交流協会、市国際交流財団の四者で構成する建設協議会を設置し、整備に向けた検討を行いたいと考えているところでございます。
以上で、国際交流課関係の説明を終わります。よろしくお願いを申し上げます。
15 ◯吉留委員長 以上で説明が終わりましたので、ただいま説明のあった議案についての質疑がありましたらお願いいたします。
16 ◯松里委員 観光課にお尋ねいたします。質疑をさせていただきます。
三ページでございますが、
観光かごしま誘客対策特別事業と
国民文化祭誘客対策特別事業についてでございます。それぞれ五千二百万、二千万という予算計上をしているわけでありますが、まず一点は、
観光かごしま誘客対策特別事業の中で御説明されましたように、口永良部の爆発的噴火や桜島の
噴火警戒レベル引き上げに伴うための風評被害の軽減、国内外の旅行エージェント等への正確な情報発信と効果的なPR活動をしているということなんですが、文書でこういうふうに出てくれば、どういうことをもっと具体的にやっているかということが出てくれば質疑することもないんですけれども、五行くらいの予算説明だと、何となくどういう活動をされているのかなというのがわからないものですから、具体的に正確な情報発信の内容と効果的なPR活動はどういう形でされているのか御説明をいただきたいと思います。
あわせて、
国民文化祭誘客対策特別事業の中で追加造成したわけですけれども、「
国民文化祭開催記念─プレミアムお
得旅キャンペーン」、これはどういう割引旅行商品なのか御説明をより具体的にお願いいたします。
17 ◯五田観光課長 まず一点目、
観光かごしま誘客対策特別事業の具体的内容でございます。
まず一つは、内外、まず国内で申し上げますと、メディアを利用いたしましたPRでございます。例えば、テレビ等によりまして、鹿児島をテレビ在京・在阪テレビ会社に取材をしていただくと、そして番組で鹿児島の状況を放映していただくというのが一点でございます。
特に、今回の風評被害に関しましては、噴火レベルが上がったということはかなり報道されたんですが、その後、もとに戻ったということの全国的な報道がなかなか少なかったということで、九月一日に在京の旅行エージェントと意見交換をしたときも、エージェントのほうもエンドユーザーまで正確な情報がなかなか届いていないという御意見もいただいたものですから、今言ったような形で番組を流していただくという取り組みを一つしたいと思っております。
それと、もう一つ、特に修学旅行対策でございます。
新聞報道等でもございましたが、修学旅行、かなりキャンセルが出ている状況がございます。この修学旅行について申し上げますと、親御さんが桜島の状況あるいは口永良部の状況を見まして、キャンセルをしたいという申し出をして、学校側もそれを受けてキャンセルを行っているわけでございますが、正確な情報を出す、例えば、屋久島に関して申し上げますと、修学旅行で屋久島に来られて口永良部に行かれるわけではないのですが、やはり地理的に近いというふうに誤解をされて、それで早々のキャンセルが出るという実情がございます。
また、鹿児島の本土につきましても、桜島と鹿児島市街地は十キロ離れているわけでございますが、警戒区域にも入っていないんですが、その辺の状況というのも親御さん方が正確に情報を知らないという現実がございますので、まずは親御さん方に鹿児島は安心ですよということを説明するためには、親御さんと日々お話をしている学校の修学旅行の担当の先生、あるいは旅行エージェントの担当者、このような方々にこちらから出向いて行きまして、鹿児島の状況を正確に説明をする。あるいは百聞は一見にしかずでございます。実際に学校の担当者、あるいは旅行エージェントの担当者に鹿児島に来ていただいて、鹿児島の今の日常どおりの生活の状況、観光地の状況というのを見ていただくというものを考えているところでございます。
二番目の
国民文化祭誘客対策特別事業でございますが、まず、割引料金、割引旅行商品の「
国民文化祭開催記念─プレミアムお
得旅キャンペーン」についてまず御説明いたしますと、このキャンペーンは、鹿児島を宿泊込みで訪れていただく旅行商品につきまして、一泊につきまして一万円のディスカウントをすると、最大一万四千円の割引商品をつくっていただくものでございます。
なお、離島につきましては、一泊二万円まず割引しまして、最大で二万四千円割引をするという商品につきまして、この九月一日から来年の一月三十一日まで、県内外の旅行エージェントに商品を造成していただくというものでございます。
今般、風評被害対策ということでまた二千万円お願いをしているところでございますが、これにつきましては、桜島あるいは屋久島を中心としたところに追加の商品の造成をお願いしたいというふうに考えております。
18 ◯松里委員 御説明ありがとうございました。大体理解をさせていただきました。
確認させていただきますが、
観光かごしま誘客対策特別事業の御説明をされましたけど、国内外のメディアに取材をしてもらって、口永良部の噴火と桜島の噴火の状況を正確に伝えるために取材を皆様方にしてもらって、それを伝えてテレビ放映等をしてもらうということですね。
それと、桜島と屋久島がそれぞれ口永良部、桜島の噴火で修学旅行等のキャンセルが多いということでこういう予算措置をされたということでございましたが、取材を受けてテレビ放映等をされたわけですけれども、どういうテレビ局等が放映してくれたんですかね。
19 ◯五田観光課長 ただいま申し上げましたのは、補正予算が成立後にエージェントに放映をしていただくというものでございますが、既に県あるいは観光連盟等々で地元の放送局を通じまして鹿児島を取り上げていただく番組をつくっていただけないかという要請をしたところでございまして、早速、それに対しまして、今週末、十月三日にも朝の情報番組で、垂水からの生中継ということで、垂水の桜勘ですね、これを取り上げる生放送の情報番組の放映が決まっておりますほか、十月下旬には、桜島の灰干し弁当という駅弁がありますが、これを取り上げた情報番組を鹿児島から中継していただくということが予定されております。
さらに、JR西日本のほうにもお願いしておりましたところ、JR西日本が提供いたします大阪からの在阪の番組でございます、西日本を主に十局ネットで放映しているということでございますが、こちらの旅番組でも桜島を中心として集成館や仙巌園というところも、あわせて放映をするというようなものが現時点で決まっているところでございます。
20 ◯松里委員 それと屋久島のキャンセルはどのぐらい現時点で出られたんですか。
21 ◯五田観光課長 屋久島におきますキャンセルにつきまして、修学旅行につきまして町のほうが取りまとめたものとして報告を受けておりますのが、噴火後のキャンセルといたしまして、十校、これは中学校、高校でございますが、十校で約千七百名のキャンセルというものが発生をしているというふうに報告を受けております。
22 ◯松里委員
国民文化祭誘客対策特別事業は、特に離島の追加造成ということを重きに置いてされるわけですけれども、これは二万円から最高二万四千円安くなるという理解でいいんですね。
23 ◯五田観光課長 そのとおりです。
24 ◯松里委員 この補正予算を提案されて、噴火等はそれ以前に行われているわけですから、対応はいろいろされていたと思います。そのための支払い等のための予算計上をしたり、事業をしていくために補正が出てきたわけですから、それ以前に調査とかさまざまなことをされていると思いますので、この予算が議決されましたら有効活用されて、さらに積極的にそういう対策をしていただきたいと思います。
25 ◯藤崎委員 関連してお尋ねします。
今の誘客対策特別事業ですけれども、例えば、桜島は長渕剛のモニュメントがありますよ。じゃ、長渕剛さんにお願いしてブログで書いてくれと、できれば本人が行って、そこで写真を撮ってくれと、そういう具体的なお願いをしていかなきゃならんのかなとか思います。
それから、薩摩大使の中でパワーブロガーと呼ばれている方が多分いらっしゃると思います。あるいは定例番組を持っている薩摩大使の方もいらっしゃいますので、そういった方を東京事務所に集めて鹿児島の現状を伝える説明会をして、とにかく自分の持っているメディアチャンネルを使って鹿児島のことをPRしっくれんかというようなことも具体的に詰めていく必要がありますが、そのような検討などはあったかどうか教えていただきたいと思います。
26 ◯五田観光課長 テレビ等を使いましたPRにつきましては、やはりメディアの露出という意味、あるいは注目を集めるということは非常に大事だと考えておりまして、今の委員の御提案も含めまして、より効果的なPRができるよう企画内容というものを詰めていきたいと思っております。
27 ◯藤崎委員 薩摩大使といえば、鹿児島県にとってはファンクラブであり、後援会の役員さんであり、我々政治家は、いざ何かあるときには後援会の役員に相談していろんなピンチを切り抜けていくわけですので、ぜひ薩摩大使の皆様には何らかのアプローチをかけて御相談したほうがまたよろしいんじゃないかなというふうに思いますので、これは御提言申し上げておきます。
28 ◯永田委員 国際交流課長にお尋ねいたします。
この国際交流センターですね、稲盛さんからいただいた十億のお金が財源になっているわけです。これは外国人留学生の宿泊とそして在住外国人の交流機能を有するというふうに規定されておりますが、具体的な企画、例えば、鹿児島大学には留学生センターというのが既にありますし、ここを中心にしていく、いわゆる留学生同士の交流というものはあるわけですけれども、残念ながら、この留学生センターを取り巻く周辺の日本人、ここの交流というものは余り活発ではないような印象を受けております。
したがいまして、国際交流センターをどういうふうに活用していくのか、そこのところを教えてください。
29 ◯奥 国際交流課長 ただいま委員のほうからは、国際交流センターの機能の具体的な内容というか、今後検討される内容ということのお尋ねかと思います。
先ほど委員のほうからお話がありました外国人留学生を受け入れる宿泊施設、宿泊機能、それから県民、市民が海外から来られる方々と活発に交流することができる拠点ということで、この機能のイメージと申します、これが六月二日、稲盛名誉会長が寄附金を贈呈したときの寄附の趣旨と、あるいはそこの中で交流センターに求められるイメージということで公表されて、示されているものでございますけれども。
こういう機能を踏まえまして、先ほど申し上げました鹿児島県と市、それから県の国際交流協会、市の国際交流財団、この四者のほうで建設協議会というものを設置をして、その中で今申し上げた機能のイメージと申しますか、こういう機能を踏まえながら具体的に検討していきたいというふうに考えているところでございます。先ほど言われました、例えば大学の今の宿泊施設との関係でございますとか、そちらでの交流のあり方とか、そういったことも踏まえながら、そういった現在の実際の交流のあり方ということも踏まえながら検討してまいりたいということで、今年三月末までには基本構想ということを考えて策定をしたいというふうに考えているところでございます。
30 ◯永田委員 せっかくこういう形でつくるわけですので、能動的な意味において、県民と、いわゆる県民の国際化といったことに、こういうことを助長するようなそういうコンセプトでの運営といったことがなされないといけないというふうに思うんです。
例えば、外国人の研修生、こういう人たちの宿泊、そういったようなことはお考えですか。
31 ◯奥 国際交流課長 ただいま、外国からの研修生ということでお尋ねでございましたが、例えば、私ども県のほうで受け入れている海外技術研修の制度がございますけれども、これは例えば、私どもの研修といたしまして、鹿屋のほうにございますカピックセンターというところで研修をいたして、それから鹿児島のほうではそれぞれ宿舎のほうで研修しているというようなことがございます。
こういった、今、御指摘のございました研修生、あるいは留学生、それから、あるいは研究者とか、そういった方々も対象になろうかと思いますけれども、そこについてはまた今申し上げました利用対象者と交流のあり方、そうしたところも含めてまた検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。
32 ◯永田委員 ぜひ特別委員会との関係もありますので、余り突っ込んでは言いませんけれども、例えば、県内人口の増加とか、こういったようなことも一つのコンセプトにして運営していけば、例えば、知事はきのうの私ども自民党の酒匂議員の質問に対して、大学誘致ということについては可能性のあるような発言をしたというふうに新聞にも書かれておりました。そういう大学誘致等との関連等も絡めて国際交流センターというのは進めていけばおもしろい企画じゃないかなといったようなふうに思いますので、ぜひ私どもにわかるような具体的な企画といったものを深めていただきたいと思います。願わくば、せっかくいただいた十億円ですか、あるからつくるというだけの施設にしてはもったいないなと思いますので、そこをお願い申し上げておきます。
33 ◯鶴丸委員 一般質問でもさせていただいたんですが、今、永田委員がお話をされたことは、当然、建設協議会の中で議論されると思いますが、僕はもう一つ、一般質問のときに、稲盛会長のお話によると、四、五年後に建ててもらえればいいですよというお話があったと。資料を見たときに僕は数字が余り出てこなかったもんだから気になっているんですが、それはそういうのがどこか残っているのかということ。よしんばそうだったとしても次にやりますので、ちょっと教えてください。
34 ◯奥 国際交流課長 ただいま委員のほうから、四、五年の間には建設をしてほしいと稲盛名誉会長の御発言があったと、そこのくだりについての御質問でございました。
今の稲盛名誉会長のお話につきましては、六月二日の寄附金贈呈式の後に共同記者会見が開かれておりますけれども、その記者会見の質疑の中で言われているものでございます。
35 ◯鶴丸委員 それで、私がわかるところで言いますと、この十億、十億。これは、もう一つ意味するところは、鹿児島県と鹿児島市がしっかり連携をとって、いろんな機会に話し合いをして、そして立派なものをつくってくれよという意味が入っていると思います。それで、それはしっかり踏まえていただきたいんですが、なぜそんなことを言うかというと、現状を見たときどうなんですかということが頭にありますよということは、執行部の皆さん方もいらっしゃるんで覚えておいていただいたほうがいいんじゃないかと思いますが。
もう一方は、寄附された人の思いに対する思い、四、五年と言われても、二つ僕は要素があると思う。僕は、維新百五十年ぐらいのときと言ったのは意味がありまして、一つはお年を召されておられますよね、ここにやっぱり人間としての心遣いが要るんじゃないかということ。それから、百五十年というのは、稲盛名誉会長さんはちょうど明治百年のときは三十ちょっと、四十近くになられていたかな、五十年前ですから、多分三十ちょっと。そのときに西郷先生に影響を受けておられるんです。あのときは言いませんでしたが、南洲翁遺訓を東北の人が持ってこられて、非常に困っておられたときに、あれに目を通して、初めて自分の心がどうあるべきかと。そうすると、稲盛会長にとっては西郷先生は師なんです。恩師なんです。その節目というのが三年後なんですね。やっぱりそういうところに、検討するときにも一般の行政のペースでいえばそれぐらいかかるのかもしれないけれども、中身のあるもので、しかもやっぱりそこに配慮をして、けつを決めていけば前は決まってくるわけです。私はそういう考え方も大事ではないかと思ったので、あのときにああいう質問をしたんです。
だから、そういうことも踏まえて建設協議会をつくられるわけですから、しっかりとその辺は、意図することは何なのかと、やっぱりはよせえとは誰も言いませんよ。だから、そこはつくる人たちが思いをはせるということが大事ではないかと思いますので、このことは強く要望をまたこの場でさせていただきたいと思います。
36 ◯林 委員 観光課長に先ほどの松里委員の質問に関連してちょっと確認したいんですが、
国民文化祭誘客対策特別事業、これ、県本土が一泊一万円プラス四千円の旅行商品、離島が一泊二万円にプラス四千円という説明だったと思うんですが、この離島というのは県内全ての離島という考え方なんですか。
37 ◯五田観光課長 そのとおりでございます。
38 ◯林 委員 お尋ねしたのは、風評被害の軽減を図るということだったので、熊毛地域の離島ということなのかなと思ったのでお尋ねしたんですが。
39 ◯五田観光課長 今、御説明いたしました鹿児島プレミアムお
得旅キャンペーン、今実施しているキャンペーンにつきましては、離島につきましては、県内全ての離島について最大で二万四千円の割引という商品で実施をしているところでございます。
40 ◯林 委員 これは地元の観光協会とか、離島の観光協会とか、そういったところとは情報共有されておられますか。
41 ◯五田観光課長 この鹿児島プレミアムお
得旅キャンペーンを実施するに当たりましては、地元の観光団体、あるいは実際に宿泊を受けていただく宿泊施設等々にも説明をさせていただいてこの事業を実施しているところでございます。
なお、今回、補正予算で二千万円お願いをしておりますのは、このプレミアムお
得旅キャンペーンに追加ではございますが、実際の商品の内容等々については、風評被害の状況等々を見まして、また違った形の商品というものも考えているところでございます。
42 ◯林 委員 わかりました。
お尋ねしたのは、例えば、奄美大島本島とか、それぞれの市町村で、奄美満喫ツアーという形で地元のバス会社とか宿泊施設を利用していただく旅行会社さんに割引というか、やりますよという、そういう制度があるものですから、そういったものをうまく組み合わせて旅行商品をつくることができたら、島のほうからもどんどん営業活動とか、エージェントさんを通して積極的にさせることでより交流人口がふえていくのかなと思ったので、その情報が共有できているのかなという意味でお尋ねしました。
わかりました。ありがとうございます。
43 ◯鶴丸委員 漁港漁場課の関係で一点お尋ねをいたしますが、契約変更というのは当然、当初と後であり得るということはわかるんですが、今この主な変更理由を見させていただきまして、これ最初の契約のときに予測できなかったことなのかなという、そこを教えてください。当初と変更するその理由ですね。現地の地質状況によって、コンクリートくいの形が変わったということなので、そこを教えてください。
44
◯大塚漁港漁場課長 今回の設計につきましては、高度衛生管理型荷さばき所という建物の設計ではあるんですけれども、埋立地につくるということで、基礎工の検討をやっぱりやっております。その基礎工の検討の中で地質調査を全部で十五本のボーリングを行って検討しているんですけれども、それをどこまで詳細にするかということで基礎工の設計については、どこまで変更が生じるものになるかどうかというのは出てくるんじゃないかと思いますけれども、今回の設計につきまして、地質状況の結果をもとにして実施をした段階で、やはりちょっと現状が当初の設計とは少し違った状況があらわれたということで、現場打ちコンクリートぐい、これ場所打ちコンクリートくいというんですけれども、そのコンクリートの量が当初の計画よりも多く入ってしまったというのが一つと。一番大きいのは埋め立て土砂の流出対策というのが金額的には大きいんですけれども、当初想定していなかった大きな石があったりとか、防砂シートといいますシートがあったりとかしまして、そういったところの施工の補助のための流出対策に金額がかかっているということです。
もう一つのインフレスライドにつきましても、これは二十六年度の労務単価と資材単価で当初設計をしたものが、二十七年の二月にも労務単価が大きく変動しまして、そういったものについてスライド条項の中で変更することになったということで、当初想定ができない部分が多かったということです。本体の建物については当初から想定した設計になっておりまして、建物についての変更というものは基本的にはないという状況です。
45 ◯鶴薗委員 関連で、今の漁港漁場課の説明の中でのこの工期については変更はないというふうに理解すればよろしいですかね。
46
◯大塚漁港漁場課長 工期につきましては、二月十五日で変更はございません。
47 ◯鶴薗委員 わかりました。
それでは、工業技術センターにお尋ねしますが、シラスを活用した産業支援事業ということで、本県特質のこうしたシラスをこのような形で研究、または開発、特許を取られるというのは大変いい取り組みだというふうには思っているんですけれども、従来の中でシラスのいろんな研究、工業試験場等、あるいは民間業者、いろんな形で実用化をされている、我々が一番よく知っているのはシラスバルーンの実績とか知っているわけですが、今、本県で、これに関連して特許等々がどのぐらいあるのか、具体的に今度購入される機器はどのようなものなのか、我々も余りこういう技術的なことはわからん部分なんですが、イメージとして、どういうものを目指して、今、機器を導入されてやろうとしているのか。あと実用化に向かっていったときにどういう流れになっていくのかなと。そこらあたりがもしわかっていらっしゃるんだったら御説明いただきたいと思うんですが。
48 ◯悦田産業支援対策監 シラスの活用に関してでございます。
まず、委員のほうから御質問のありました後段のほうのどういう機器、あと実用化のほうから先にお答えをさせていただきます。
今回のシラスの活用につきましては、シラスの全量をコンクリートの材料として活用する技術の特許を取得して、その実用化を図るために機器を整備させていただきたいということで補正予算をお願いさせていただいているものでございます。
今回、既に特許に関しましては、ことしの四月の末に申請をさせていただいておりまして、特許につきましては、特許申請から一年間、既に提出をしている特許について補完をしたり、内容を追加したりという修正をできる期間がございまして、その期間内に現在出している申請、特許の申請を出しておりますが、その申請の内容を実験を進めながら補完をしていくということで、今回、機器を整備させていただきたいと。また、特許取得後につきましては、当然、実用化に向けた研究等も必要になるということで、その機器も必要だということでございます。
なお、今回の研究につきましては、実際にある普通シラスでございますが、これを砂とそれ以外のものに分けるという工程を踏みまして、最終的にシラスをいわゆるコンクリートに使用する砂と、それ以外のもので、これをまたシラスを材料とした混和剤、いわゆるシラスの機能を強化する混和剤というのがございますが、いわゆる混和剤と砂に分離をさせて全量を活用しようというものでございまして、具体的にどういった機器かというものに関しましては、現在、特許を申請している最中で、機械がこんな機械ですよという話になると、ああこんな実験するんだなという話になるものですから、ちょっとそこにつきましては、まことに恐縮ですが、控えさせていただければと思っておりますが、内容としましては、今申し上げましたとおり、シラスを砂の部分とそれ以外に分離をして、砂はコンクリート用の砂、分離した残りのものにつきましては、混和剤として活用ということで、全量活用するということでございます。
既にシラスのコンクリートにつきましては、一部、丸尾の滝橋ですとか、土木のほうで利用されていますが、今回の研究で取り出す砂は完全にJISの規格に合った砂でございまして、そのまますぐに利用できるということで、汎用性が非常にというか、すぐに利用していただけると。あと全量を活用することでコストの低下も図られるということで、最終的には混和剤の部分のJIS化までかかりますので、四、五年かかるかと思いますけど、最終的には非常に広範囲に利用していただけるものになろうかというふうに考えております。
49 ◯鶴薗委員 シラスというのは南九州特有の土壌ということで、いろいろ厄介だなと、農政の分野でもシラス対策事業とか、いろいろ本県独特のこういった事業が行われたり。しかし、この負の部分じゃなくて、これを何か実用化、生かしていこうという形で工業技術センターを中心にしてこういう取り組みを長年やってこられたというのは非常に評価しているんですが。
これは、今、シラス分野についてはそういった本県独自の土壌の特質的な分野で、全国的には似たような研究というか、先ほど特許の問題も出ましたけれども、やっぱりライバル研究機関というのなんかあるんですか。そこあたりはどうですか。
50 ◯中村工業技術センター所長 似たような研究なんですけれども、以前は北海道のほうの試験場でもシラスの研究をやっていまして、私どものところにシラスバルーンの製造装置がありますけれども、そのシラスバルーンの製造装置のもとになるようなもので研究がなされたりしていたんです。これはもう随分昔の話なんですけれども、現在は、担当者がもうおられなくなってその研究はなされていないということで、現在のところは、シラスというか、火山噴出物の利用に関しては、公設の試験研究機関では私どもの工業技術センターだけが今のところはやっているところであります。
あと火山灰の利用とかいうのは、材料として、窯業の原料として、そういうことの活用ということは九州内でも長崎の窯業試験場とか、それから佐賀県の窯業技術センターとか、そういうところでも一部やられております。シラスのような大量に存在する火砕流堆積物なんですが、これをコンクリートに利用したり、それから、今、化粧品の洗顔料の原料なんかにも使われています。そういう産業に大いに活用しようという研究は工業技術センターだけで今、行っておるところでございます。
51 ◯鶴薗委員 よくわかりました。
ほとんど本県がシラスの実用化に向けては取り組んでいるということですが、こういったものを一つの特徴としてぜひ伸ばしていただいて、今、私もコンクリート利用のお話を聞く中でも、かつて土木の関係でも川砂の採取、海砂の採取、これが非常に問題化になっていますしね、特に海砂についてはコンクリートの塩分が残っておって劣化につながっているんじゃないかとか、あるいは海砂の採取が海岸侵食の原因になっているんじゃないかと、断定はされていないんですけど、原因になっているんじゃないかと。
そういう中で、本県特質のそういったシラスが別な方向で実用化されていくということは、大きく本県の産業振興に寄与すると思いますので、ぜひこういったものについては頑張っていただきたい。
以上でございます。
52 ◯吉留委員長 ほかにありませんか。
[「なし」という者あり]
53 ◯吉留委員長 ほかにないようですので、議案についての質疑を終了いたします。
これより採決に入りますが、議案第七七号については、農政部関係の審査を終えた後に一括して行うこととし、採決を一時留保いたします。
それでは、議案第八三号及び議案第八四号について、取り扱い意見をお願いいたします。
54 ◯鶴薗委員 議案第八三号、第八四号については、先ほど来、説明をいただきましたとおり、枕崎漁港の
高度衛生管理型荷さばき所新築工事の設計変更及び建設単価の変動に伴い請負契約を変更しようとするものであり、原案のとおり可決の取り扱いでお願いいたします。
55 ◯吉留委員長 ほかにありませんか。
[「なし」という者あり]
56 ◯吉留委員長 ほかに意見はありませんので、それでは、採決いたします。
ただいま、議案第八三号及び議案第八四号につきましては、原案のとおり可決との御意見がありましたが、原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
57 ◯吉留委員長 御異議なしと認めます。
よって、議案第八三号及び議案第八四号につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、議案に対する審査を終了いたします。
次に、お手元の請願・陳情文書表により、陳情の審査を行います。
継続審査分の陳情第二〇〇二号を議題といたします。
その後の情勢の変化などにつきまして、商工政策課長の説明を求めます。
58 ◯前田商工政策課長 それでは、陳情第二〇〇二号(有)中部砕石の奄美市住用町市採石場についてを御説明申し上げます。
参考資料の請願・陳情文書表の二ページから三ページにかけてでございます。
提出者は、市集落区長さん、田川一郎氏外一名でございます。
本件につきましては、情勢の変化は特にございません。
なお、緊急措置命令につきましてですが、現在、山頂部分の表土等の除去を行っておりまして、進捗状況等につきまして、大島支庁が随時立入調査を実施し、おおむね順調に進んでいることを確認しております。
また、海岸部分の土砂の撤去につきましても採石業者が取り組んでおりまして、八月三十一日には集落の代表者の方々に対しまして、採石業者において現地で海岸における土砂撤去の進捗状況などの説明を行ったところでございます。
以上でございます。
59 ◯吉留委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。
60 ◯桃木野委員 今の海岸の部分について業者が進捗状況を説明したということですけど、今現在で県のほうで把握されている、いつぐらいまでに海岸の分の撤去がされるというのは、見通しが大体立っているんですか。
61 ◯前田商工政策課長 海岸部分でございますけれども、主なものはほぼ撤去ができている状況です。ただ、もちろん石なので全部をこさぐのもなかなか難しいところがございます。
それで、八月三十一日の現場では、とってほしいところ、ほしくないところ、土砂をですね、土砂ともともとの地磯があるわけですから、そういったことの話でありますとか、それから、実は昨年度、十月に台風が来ておりまして、今からまた、まだ予断を許さない時期なんですけれども、そういったことも含めて、また海岸については、もう少しいじるのか、もうこれでおしまいにするのかということも含めて、また我々と地元と業者と、地元とちゃんと協議してねというようなお話が集落のほうからあったと、それに対して中部砕石のほうもよくわかりますと、協議していきたいと思っています。ただ、八月三十一日までは、命令のいわゆる表土のほうの除去をさせてほしいと。それはなぜかというと、先ほども申し上げましたように、昨年度も十月に台風が来ていますから、まずそっちが先だろうと。十月三十一日までは命令をきっちと履行するために作業をするということで御理解いただいたというふうに聞いております。
62 ◯桃木野委員 今度は山のほうですけど、それについては、一応十月三十一日までということで命令があって、それについては一応、台風状況等の予測も考えて今のところは予定どおり十月末ということで、そういう予定でいいわけですね。
63 ◯前田商工政策課長 委員、御指摘のとおりでございます。
64 ◯吉留委員長 ほかにありませんか。
[「なし」という者あり]
65 ◯吉留委員長 ほかに質疑がありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。
66 ◯鶴薗委員 陳情第二〇〇二号については、情勢の変化はないということであり、業者において対応継続中であることから、措置命令の対応期限となっている平成二十七年十月三十一日まで推移を見守る必要があると考えますので、継続審査でお願いいたします。
67 ◯吉留委員長 ほかに御意見はありませんか。
[「なし」という者あり]
68 ◯吉留委員長 それでは、採決いたします。
ただいま、陳情第二〇〇二号については、継続審査との御意見がありましたが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
69 ◯吉留委員長 御異議ありませんので、陳情第二〇〇二号は、継続審査すべきものと決定いたしました。
以上で、陳情の審査を終わります。
次は、県政一般についてであります。
まず、特定調査事項の外国人観光客の誘客促進と受け入れ体制について、観光課長の説明をお願いいたします。
70 ◯五田観光課長 それでは、お手元の資料、外国人観光客の誘客促進と受入体制についてをもとに御説明をいたします。
資料の一ページをお開きください。
まず、海外観光客の動向について御説明をいたします。
本県の外国人観光客の推移でございますが、観光庁の宿泊旅行統計によりますと、過去五年間の外国人延べ宿泊者数は、平成二十三年に東日本大震災の影響で落ち込んだものの、おおむね順調に推移しておりまして、平成二十六年は過去最高の二十六万六千人に達しているところでございます。
国別に見てまいりますと、まず、一番上にございます韓国につきましては、ほぼ安定した伸びを示しております。
二番目に中国でございますが、尖閣諸島の問題等もございまして、平成二十五年には全国的に落ち込んだものの、本県においては二十四年以降、増加しているところでございます。
香港につきましては、平成二十六年の三月に直行便が就航いたしましたことから、平成二十六年は対前年比で約二四二%の高い伸びを示しているところでございます。
四番目に台湾でございますが、平成二十四年の三月に鹿児島・台北線が就航しておりまして、大幅にふえ、現在では、韓国を抜いて平成二十五年からは第一位というところでございます。
今後の外国人観光客の動向についてでございますが、2)県動向調査、これはサンプル調査でございますが、これの対前年比の増減を見てみますと、平成二十五年は対前年比二六・三%の増、平成二十六年は対前年比二一・五%となっておるところでございます。ことしはこれを上回る勢いで八月までの累計で対前年比、平均しますと約四〇%の伸びとなっておりまして、平成二十五年の三月から三十カ月連続で対前年比増となっております。
二ページをお開きください。
二ページと三ページは、九州各県の延べ宿泊者数の比較でございます。
まず、二ページは、国内・海外を含めました延べの宿泊者数でございます。本県は、全延べ宿泊者数で見ますと、福岡県に次いで二位、全国では二十二位となっております。
これに対しまして三ページの外国人延べ宿泊者数をごらんいただきたいのですが、本県のインバウンドは順調に推移しておりますが、九州では五位となっております。四位の大分県は本県の約一・五倍の四十万人ということでございまして、長崎、熊本といった北九州との差が大きくなっているという現状にございます。これは、北部九州には福岡空港、世界約二十都市に二百五十便超、一週間に飛んでおりますが、こちらから入ってくる外国人観光客が大分、熊本といった北部九州までは来ておりますが、それから南、鹿児島なり宮崎にはなかなか来ていないという現状があるものと考えているところでございます。
四ページをお開き願いたいと思います。
四ページから九ページまでは県における海外誘客施策について御説明をしたいと思います。
ことし三月に策定いたしました鹿児島県観光振興基本方針におきましては、外国人延べ宿泊者数を平成三十一年に四十三万人とする目標を掲げておるところでございますが、県では、この四ページに書いておりますYOKOSO!KAGOSHIMA(海外誘客強化)事業におきまして、国とか、あるいは九州観光推進機構とも連携しながら、国際定期航空路線が就航しております国や地域を中心に海外現地セールスやマスコミ等の招請などによりまして、鹿児島県の魅力ある素材をPRするなど、認知度の向上を図りますほか、効率的な誘客対策でありますとか、新商品の造成、受け入れ体制の整備というものに取り組んでおります。
また、昨年からは特に本県観光の新しい魅力であります垂水のキャニオニングでありますとか、枕崎のだしとり体験など、個人客を対象とした体験型メニューといったものもPRしておりますほか、屋久島、奄美大島、甑島といいました離島などのPR、あるいは観光列車、具体的に申し上げますと、おれんじ鉄道のおれんじ食堂等々でございますが、これを活用した商品の造成に向けた働きかけというのも行っているところでございます。
五ページでございます。
五ページは、本年度、海外での現地セールスの実績やこれからの予定等々につきましてお示しをしているところでございます。
このうち、海外セールスにつきましては、国際定期路線、直行便が就航しております四つの国と地域を中心に実施しているところでございます。また、下の段に書いてございますが、現地の旅行会社等の招請の状況をこちらにお示しをさせていただいております。九月二十五日現在で二十三件の招請の実績がございまして、県観光連盟と連携しながら県内の観光地の視察やあるいは意見交換会の実施というものをしているところでございます。
六ページをお開きください。
六ページ以下は、主な海外誘客の取り組みについて御説明をいたしたいと思います。
まず、一、現地セールスにつきましては、韓国あるいは中国でありますように、県、観光連盟による現地の観光関係機関との行政セールスというものを実施したほか、台湾について申し上げますと、この六月に訪日旅行PRイベントが開催されましたことから、県といたしましてもブースを設置いたしまして、一般来場者等に対して、食を初め、鹿児島県の魅力というものを紹介したところでございます。
また、香港につきましては、市町村、観光関係業界の皆さんと連携しながら、官民一体となって関係の航空会社や現地の旅行社に現地セールスを展開しているところでございます。
二の主な招請事業につきましては、例えば、韓国の著名なパワーブロガーを招請いたしまして、奄美大島の自然を取材していただきまして、SNSで韓国国内へ情報発信をしていただいたところでございます。このパワーブロガーといいますのは、あるサービスや商品、ここでは旅行でございますが、旅行の深い知識を持っておられまして、旅行しようとする方々に大きな影響力を持つブログを書いているブロガーさんでございまして、このブログにはたくさんの方々がアクセスをします。こういうところを利用して誘客というものを図っているところでございます。
次に、八ページをお開きください。
外国人観光客受入体制の整備について、御説明をいたします。
まず、観光案内板の整備でございますが、外国語表記につきましては、総合観光案内板を設置してございまして、県内の駅、空港、サービスエリア等に英語、中国語、韓国語の観光案内板を現在三十五基設置をしているところでございます。
二番目の通訳ガイドの育成についてでございますが、毎年、通訳案内士のセミナーを開催しておりまして、国家試験であります通訳案内士制度や試験の概要を説明しますとともに、既に活躍されています通訳案内士に経験談とか、あるいは通訳案内士としての心構えといったようなものの講演もしていただいているところでございます。
また、平成二十五年からは、いわゆる特区計画が国の認定を受けておりますことから、九州各県と連携いたしまして、九州域内で有償ガイドとして活動が可能となる通訳案内士研修を実施しているところでございます。本県では、現在、二十六名の特区ガイドが誕生しておりますが、ことしも十月から十一月にかけて研修会を開催する予定としておるところでございます。
また、本県の地理やアクセス、魅力ある観光素材を内容とするガイドブックやマップリーフレット等を作成いたしまして、現地旅行社やマスコミ等に配布をしているところでございまして、このほか、外国人観光客へ観光案内や情報提供を行いますビジット・ジャパン案内所なども設置いたしまして、本県を訪れる外国人観光客の利便の向上に努めているところでございます。
さらに、毎年、本県における外国人観光客の受け入れ体制づくりを図りますため、外部から講師を招請いたしまして、県内観光関係者を対象といたしました講習会を開催したり、九ページにございますように、インバウンドの実務者による意見交換会も開催しているところでございます。
また、七、ムスリム・フレンドリー基礎セミナーの開催でございますが、今後、増加が見込まれますASEANにつきましては、イスラム教徒の日本への観光客の増というものが見込まれているところでございまして、これに対応するため、今後、ムスリム・フレンドリー、ムスリム・フレンドリーと申しますのは、イスラム教徒の宗教的なことやあるいは食事的なニーズを十分理解して提供可能なサービスでおもてなしをするという意味でございますが、そのようなムスリム・フレンドリーに関するセミナーというものも開催することとしているところでございます。
さらに、旅行形態が団体から個人旅行に移っていきます中、多種多様なニーズを持ち、スマホやタブレット端末を携帯する外国人旅行者も多数おりますことから、このような旅行者をサポートいたしまして、手軽に鹿児島を周遊できますよう県内の観光地や飲食店等を掲載し、アプリと連動した多言語マップを企画し、観光案内所やホテルで配布するとともに、海外セールスでは本県のPRとしても活用しているところでございます。
九、消費税免税店につきましては、県内の観光物産及び商工分野の方々にも広く声かけをいたしまして、消費税免税店制度の拡充に関する研修会を県内三カ所で開催したところでございますが、本県の消費税免税店は、制度拡充前の昨年の四月一日時点が十四店舗でございましたが、ことし四月一日現在で百七十一店舗と約十二倍の伸びを示しておりまして、九州では福岡に次ぐ店舗数という形になっているところでございます。
十ページをお開きください。
こちらからは国際クルーズ船の取り組みについて御説明をいたします。まず、十ページでございます。県内へのクルーズ船の入港実績と入港予定でございます。
クルーズ船の入港につきましては、国内外で誘致競争というものが激しくなったことや海外の船の寄港地が多様化しているということもありますし、あるいは東日本大震災の発生、日中関係の悪化等々で年によって増減がございます。平成二十五年は、海外の船会社が運航するクルーズ船が中心である鹿児島港が日中関係の悪化で中国発着のクルーズ船が日本寄港を見合わせたということもございまして、県全体としては、二十四年より十五回減の五十四回となったところですが、平成二十六年には持ち返して七十回の寄港となっているところでございます。ことしは鹿児島港への中国発着船が増加してございまして、県全体としては現段階で八十四回の寄港が見込まれているところでございます。
十一ページから十三ページにつきましては、国際クルーズ船の誘致促進に係る具体的な取り組みを記載してございます。
本県は、上海港あるいは基隆港など東アジアの母港からほどよい位置にございます。このため、錦江湾に浮かぶ桜島、屋久島や奄美大島など独特の魅力を有する鹿児島の豊かな自然や個性ある歴史や文化、多様な食などの観光素材があるということもありまして、このようなメリットを生かしますために、東アジアを中心とした現地セールスや船会社の関係者の招請といった誘客対策のほか、Wi─Fi環境の整備やおもてなし隊の組織化など受け入れ体制の整備に努めているところでございます。
十二ページ、十三ページをお開きください。
十二ページは、今年度の主な誘致対策の取り組みの状況でございます。
まず、一の主な現地セールスにつきましては、上海や台湾、首都圏等におきまして、船会社やクルーズ関係の旅行会社を訪問いたしまして、本県の魅力ある観光素材の情報提供を行うなど、鹿児島のPRをしておりますほか、今後の日本、あるいは本県へクルーズ寄港に係る情報などの収集というものも行っているところでございます。
二の視察の受け入れでございますが、この秋には欧米等の政府関係者等を本県に招請して、鹿児島港や名瀬港、県内の観光地を視察していただくということを予定しているところでございます。
十三ページをごらんください。
受け入れ体制の整備についてでございます。
まず、鹿児島港と名瀬港の受け入れ状況について、概要を御説明いたします。
鹿児島港につきましては、県、鹿児島市、商工会議所等で構成いたします鹿児島海外観光客受入協議会というものを組織いたしまして、入港・出港時の関連行事の開催や観光案内などに取り組んでいるところでございます。
また、多くの皆さんに入港歓迎や見送りに参加していただき、鹿児島らしいおもてなしの心というものを示すため、平成二十五年十二月におもてなし隊というものを立ち上げておりまして、八月末で会員数が千名を超えているところでございます。
次に、名瀬港につきましては、昨年、サン・プリンセスど海外クルーズ船が八回寄港いたしまして、地元では関係団体が連携して各種関係行事を盛大に開催したところですが、外国語ボランティアガイドが観光案内を行うなど、外国人観光客の受け入れに向けた機運というのも盛り上がってきているところでございます。
以上でございます。
71 ◯吉留委員長 以上で説明が終わりましたので、質問等がありましたらよろしくお願いいたします。
72 ◯鶴丸委員 今、お話を聞きまして、すばらしい取り組みをしておられると、久しぶりに観光の話を聞きましたけれども、すばらしい取り組みを再々やっておられること、まずそのことに心から敬意を申し上げたいと思います。
私が観光を考えて一般質問でお話をしたときも、頭の中で考えているもので、一つちょっとまた次のヒントを教えていただきたいと思います。頭で考えた部分の中に、まず、入り口論を空港の話をした。中のほうはそれぞれの地域において魅力ある観光地を整備をする、あるいはいろんなソフトの部分を含めて、これは中の部分、この入り口論は、これはここが所管ではないので、また、申し上げましたように私どもの議会のほうも勉強をしなきゃならんし、執行部のほうも勉強しなきゃならん問題だということで、その部分はおきますが。
入り口論は、空港もあれば、港もあれば、新幹線もあるんです。入って、向こうから入ると。だけど、そのとき取り上げたのは空港だけですが、そういう意味で、入り口論があって、そして、受け入れた観光客をどう回して交流人口をふやしていくかという考え方だろうと思うんですね。
今、ずっと並べられた中に、もう一つこれも今後取り上げていただきたい、検討しなきゃならんのが、私は空港と錦江湾と温泉という表現を使ってきた。温泉との部分というのはこれまでもいろんな形で取り組まれてきただろうと思う。この錦江湾をどういった形で生かすかということで、これはここで所管が直接関係がない部分がありますけれども、今、私は地元のほうで、この「美しく豊かな錦江湾を守り育てる会」という、つまり、美しい錦江湾、いわゆる自然が保たれているというこれをやらないと、これは環境サイドですので、これと並行して、じゃ、この海をどう生かすかと、これは二つあろうと思うんですね。この海の生かし方の中に平川のヨットハーバーの話がありました。この県で考えておられるヨットハーバーというのは、どういうイメージのヨットハーバーなのかなと。私は国内の係船をするということはもとよりですけれども、もう一歩、外の視点というのがいるんじゃないかと思っているんですが、直接ここも関係ないかもしれませんが、ヨットハーバーの観光誘客、これについて執行部のほうでどのような、私見でもいいです。
73 ◯吉留委員長 暫時休憩いたします。
午前十一時三十五分休憩
────────────────
午前十一時三十五分再開
74 ◯吉留委員長 再開いたします。
75 ◯五田観光課長 ただいま委員御指摘の平川のヨットハーバー、鹿児島港の浜平川港区になるかと思いますが、こっち側につきましては、土木部のほうでレクリエーション港湾としての機能を果たすために整備をしておりまして、昭和四十七年の太陽国体のヨット競技の会場として使用されたということも記憶をしております。
最近でございますと、ここを使いまして県内外のセーリングの選手権でありますとか、ヨット等の大会等が開催されているというふうに聞いておりまして、現時点におきましては、海外からの誘客という意味でこっち側の港湾が積極的に活用されているという状況にはないところでございますが、他方、錦江湾から外洋に出るヨットレース等々を鹿児島ではされておりますし、海を持つという非常に特色ある観光資源がございますので、今後、海洋スポーツの中でどのような海外の誘客に具体的に生かせるかというのは今後の研究課題にしていきたいと思っております。
76 ◯鶴丸委員 私は平川と申し上げました。失礼しました。
木材港跡地の議論が言葉をちょっと間違えました。木材港の跡地、まだ今の視点でいくと、もうちょっと他の視点も含めながら検討する必要があるのではないかと思いましたので、外国人ということを視野に入れた海の生かし方ということをぜひ今後の検討課題に、研究課題にしていただきたいと思います。
77 ◯永田委員 九ページですけれども、免税店の推移ということで、百七十一店舗、結構あるんだなというふうに思いながらお聞きいたしました。
福岡に続いて九州で第二位ということですが、この百七十一、どんな状況で散らばっているものですか。
78 ◯五田観光課長 免税店の地理的分布でございますが、やはり一番多うございますのは鹿児島市内でございます。大型商業店舗でありますとか、あるいはドラッグストア等々がございます。また、現時点で私が手元で押さえています数字ですと、鹿児島市で百を超える店舗が免税店になっております。また、霧島、指宿におきましても、こういうディスカウント、ドラッグストア等々が多いわけでございますが、ドラッグストアのほか、レストラン等々につきましても免税店というものの登録を受けているところでございまして、一部離島におきましても免税店の登録をしているところも出てきているところでございます。
79 ◯永田委員 実は、私たち、昨日、この委員会の方々と鹿児島市内でした、商店街連合会の方々との意見交換会をしたんですが、そのときに免税店としての指定が欲しいんだといったような意見もあったわけなんです。
そこで、これは私が単純に素人考えですけれども、感じたんですけれども、商店街を丸ごと免税店として、免税店ゾーンとして指定することはできないのかなと思うんですが、可能性について教えてください。
80 ◯五田観光課長 免税店の制度につきましては、特定のそれぞれのお店ごとに免税を取るものもありますと、免税手続カウンターということで、商店街でありますとか、ショッピングセンター、あるいはテナントビル、一定のエリアを一つの免税のエリアとして許可を受ける、登録をするという制度もございますので、その辺は具体的な手続、要件等に基づいてできるのではないかと思っておるところでございます。
81 ◯永田委員 わかりました。
そのエリアとしての免税店エリアという形での指定ができるということであれば、その資料を後ほどでいいですのでいただけませんか。(「関連」という者あり)
82 ◯藤崎委員 先ほど百七十一店舗とありましたが、それの一覧表もあわせて、昼からで結構ですので、鹿児島市の店の名前、どこどこ市の店の名前、多分、取りまとめがあるかと思いますので、お示しいただければ助かります。
83 ◯桃木野委員 十ページのところの資料なんですけど、国際クルーズ船が二十七年度は前年度からして十四隻多いということで、非常にいいことだと思うんですけど。
例えば、宮之浦でしたかね、私どもも来年度予算で一応深さをもう少し掘削とかしてもらえれば、大きな船がまだ来ますよということで要望もしたんですけど、それについては土木部のほうで、今、沖堤の消波工をやっているから、そっちが終わってからやりますというようなことだったんですが。
それで、今、港ごとに、例えば、ここの港はあと何センチ、何メートル深ければもうちょっとこういう船が来るとか、あるいは延長もあるだろうと思うんですが、堰堤というんですか、その辺のところを何か把握していらっしゃいますか。というのは、やっぱり土木も予算があるわけですけど、当然こちらのほうでも、あそこの港はあと何メートル深ければ、今までは五万トンしか来なかったけど、もうちょっと大きなのが来るとか、そういうのがあろうかと思うんですけど、その辺の土木部との連携とか、その辺はどんなふうに考えていらっしゃいますか。
84 ◯五田観光課長 県内港湾におけますクルーズ船の対応でございますが、岸壁の長さ、延長でありますとか、水深等々で入れる船というのが限定されている現状にございます。
例えば、マリンポートかごしまについて申し上げますと、これまで寄港した一番大きいクルーズがダイヤモンド・プリンセスといいます十一万トン級の船でございます。一方、今、お話がございました屋久島のほうでいいますと、宮之浦港で申し上げますと、ぱしふぃっくびいなす、これが約二万七千トンというところでございまして、それぞれ港湾によって入れる規模、大きさというのがそれぞれでございます。
実際、船会社から、もう少し延長が長ければとか、水深があればこの船を配船できるというようなお話というのはいただいておるところでございますが、なかなかインフラ整備の関係の、土木部のほうの関係もございまして、なかなかその辺すぐすぐにという対応はできないところでございますが、県といたしましては、今の港の規模の中でたくさんのお客様が寄港していただけるようにセールスというものを引き続きやっていきたいと考えております。
85 ◯桃木野委員 今、私が言ったことは、現況ももちろんそうなんでしょうけれども、要は、さっき言いましたように、あと水深が二メートル深かったらもうちょっと大きな船が来ると、それはそのほうが一隻よりたくさん来るわけですから、その辺を土木部も予算の枠があるわけでしょうけれども、その辺をしっかりと連携してやっていただきたいというのが私の意見であります。
[委員長退席・副委員長委員長席へ着席]
86 ◯五田観光課長 クルーズの各船社からの要望等々につきましては、そのたびごとに土木部の担当部局のほうに要望ということでつないでおりまして、土木部とも情報共有しながら進めているところでございます。
87 ◯藤崎委員 十ページ、国際クルーズ船の関係ですけれども、今年度が特に五十一隻と非常に多い隻数が鹿児島港にも入港されているようですけれども、船が着いておりる人数があるかと思います。一度に二千人ぐらいおりるとか聞きますけれども、最大のときで何人ぐらいおりた実績があって、そのときには例えばバスを何台かき集めなきゃならんのか、一番最大時の昨年度のデータがありましたら教えていただきたいんですが。
88 ◯五田観光課長 昨年、鹿児島港に入港いたしましたクルーズで一番大きいのは、先ほどもちょっと御紹介いたしましたけれども、サファイアプリンセスという船がございますが、これが乗客定員が二千六百七十名でございます。実際に二千五百、二千六百名乗ってくるわけでございますが、バス一台四十人といたしましたときが、五十台なり、六十台なりというバスを必要にするというふうに聞いておるところでございまして、現に最近も鹿児島港に入った場合、バスが四、五十台来ております。
89 ◯藤崎委員 最大時を計測したとき五、六十台ということですが、ほぼ県内のバス業者でその辺の集め方は間に合っているのか、県外まで応援を頼んでいる事例があるのかどうなのか教えていただきたいと思います。
90 ◯五田観光課長 船会社が実際にバスの手配をするタイミングによってさまざまだと思うんですが、時間的に余裕を持って行う場合、ほぼ鹿児島県内のバスで対応できると聞いておりますが、台数が多い場合、あるいはほかの需要等とぶつかる場合につきましては、広域的にバスを集めると、例えば、隣県からもバスを持ってくるというのは制度上可能になっておるところでございます。
91 ◯藤崎委員 ありがとうございました。
あとクルーズ船でおりて来られた方々の平均の鹿児島への滞在時間、例えば一泊二日なのか、日帰りなのか、その辺なんかはデータが蓄積されていれば教えてください。
92 ◯五田観光課長 基本は朝入りまして、夕方ないし夜に出ていくというものがほとんどでございます。
93 ◯藤崎委員 わかりました。
それから、今、新聞等でも例の外国人のタトゥー文化と日本の温泉文化がなかなか相入れなかったりだとか、あるいは霧島のホテルのタオルを持って二泊目の指宿に行って、指宿のホテルで霧島のホテルのタオルが見つかったとか、なかなか日本の宿泊習慣とは違う、温泉習慣とは違う事例なんかもあるかと思うんですが、その辺なんかのヒアリングというのは業界からされているんでしょうか。
94 ◯五田観光課長 統一的にヒアリングということはしておりませんが、いろいろな場面で外国人旅行客のマナーといいますか、ことについては聞き及んでいるところでございますし、我々も海外にPR等々行くときに、日本の風習といいますか、日本の風習文化等々につきましても説明をさせていただいているところでございます。
95 ◯藤崎委員 今、聞き及んでということですので、多分これが恒常的にずっと外国人観光客が来ますと、ある程度のタイミングでヒアリングのシステムをまたつくっていかなきゃならんのかなというふうに思いますので、それはまた今後の検討課題でしていただきたいと思います。
続けていきます。
それから、鹿児島港の受け入れの際に無料のWi─Fiを提供しているとありますが、これはどのような形でやっているのか教えてください。
96 ◯五田観光課長 無料のWi─Fiにつきましては、港の待合所、こちらのほうにWi─Fiを設置しておりまして、お客様はこちらのほうでWi─Fiを使っていただくというふうな形になっております。
97 ◯藤崎委員 わかりました。
Wi─Fiもできれば点だけじゃなくて、できれば面で、移動中のバスの中でもずっとしながら、目的地の天文館に着いたとき、目的地の場所に着くまでの間、着いたときに、さあどこに行こうかなということで、ずっとつながれば理想なんですけれども、なかなかそうはいかない現実もあったりしますし、先日聞いたところでは、妙見の高級旅館に中国人が全館貸し切りで二泊三日泊まる予定だったのが、行ってみたらWi─Fiがつながらないから一泊で取りやめ、翌日から城山観光ホテルに泊まったというような事例もあったりして、Wi─Fiのないことに対するもやもや感、いらいら感がそういう現象を起こしていることがあったりするんですが。
今、県内でのWi─Fi環境というんですかね、無料で、例えばコンビニの前なんかでとか、民間サイドでWi─Fiが提供されている事例もあったりしますし、中央駅なんかもビルとして多分やっていらっしゃいますし、山形屋とか天文館もやっている、整備主体が民間企業であったり、商店街であったりそれぞれなんですけれども、県としてその辺のWi─Fi整備の必要性をどのように把握されていて、県でそれぞれ地域振興局で取り組んでいる事例もあるかと思いますが、その辺を教えていただきたいと思います。
98 ◯五田観光課長 委員、御指摘のとおり、外国人観光客が現地で情報をとるときWi─Fi等が非常に活用されているという状況にございまして、県といたしましても、主な県有の観光施設につきましては、Wi─Fiの整備を進めているところでございますし、市町村におきましても、地域振興推進事業やあるいは地方創生交付金を活用してのWi─Fiの整備というのが進められているところでございます。
一例で申し上げますと、鹿児島市につきましては、中央駅の総合案内所でありますとか、湯之平展望所、城山の展望台等々、観光スポットにWi─Fiを整備しているというふうに聞いておりますし、南九州市におきましても、知覧の武家屋敷や岩屋公園、あるいは知覧の観光案内所等々、こちらのほうでもWi─Fiを整備しているほか、奄美市、指宿市等につきましても整備を進めておりますほか、今年度は地方創生交付金を用いまして、阿久根や霧島市、出水市などでも観光スポットにWi─Fiを整備するというふうに聞いているところでございます。
99 ◯藤崎委員 Wi─Fiについては、ぜひとも、いろいろいい要素があるかと思うんですけれども、例えば、外国人観光客が鹿児島に来たときにトレンドで使っているアプリとか、何かその辺の分析というのはされているものなんですか。
100 ◯五田観光課長 外国人観光客がどのようなアプリを使っているかというのは、詳細には承知しておりません。
101 ◯藤崎委員 今、いろいろアプリも相当開発されていて、ある大手のところなんかは、「TRAVEL JAPAN Wi─Fi」というところと提携してアプリをつくって、そのアプリを使えば外国人のキャリアの携帯電話が今、鹿児島に何台入っていて、どう動いているかが明らかになる、ビッグデータとして見れるものも出ていまして、例えば、県内のマップの中で一番外国人が来ているのが、赤が多いのが鹿児島市、鹿児島市を押すと鹿児島市の中で一番多いのは中央駅から天文館あたりが多くてというふうに、あと伊敷のほうでも三号線のあたりに何で外国人の携帯が来ているのかなと思ったら、青年会館の艸舎に来ているJICAの研修団がWi─Fiを使って、そのアプリを使ってやっているから、ここに外国人がいる、あとは寺山の炭焼きの世界遺産のところとか、あるいは下田の疎水溝とか、明らかに不便なところにも外国人観光客が行っているのがアプリで、ビッグデータで見れる仕組みまででき上がっていますので、こういうふうにして行動特性をもう少し分析していく方法も非常に大事じゃないかなと、今のところ、外国人観光客の方が鹿児島に入ってからどういう動きをしているのかというのは、今のところデータ的には把握していないという理解でよろしいんでしょうか。
102 ◯五田観光課長 委員、御指摘のとおり、ビッグデータ等々での情報収集というのは現在しておりませんが、国のほうでビッグデータを活用した観光振興ということも現在始めようという話も聞いておりますので、今後そのような技術も使った観光客の誘客の動線の確認ということができればというふうに考えているところでございます。
103 ◯藤崎委員 さっき国際交流センターの話が出ましたけど、そういうビッグデータを活用して、例えば、国際交流センターができれば、国際交流センターのあたりは多分ビッグデータで赤い点々がいっぱいつくんじゃないかなと思いますし、その人たちがどう県内で動くか、それが団体なのか、単独なのか含めてビッグデータの活用というのは非常にこれから大事じゃないかなというふうに思いますし、私がデモで見せてもらったのは、国籍もわかります。中国人はどこに行く傾向がある、欧米人はどこに行く傾向があるというふうに、そこまで分析できるようなビッグデータもあるようですので、こういったのの活用もぜひしていただきたいなというふうに思いますので、これは要望にしておきたいというふうに思います。
104 ◯瀬戸口副委員長 暫時休憩します。
午前十一時五十四分休憩
────────────────
午前十一時五十六分再開
105 ◯瀬戸口副委員長 再開します。
106 ◯藤崎委員 今、鹿児島市内を見ていますと、中心街にバスが一どきに多数来る現象を見ているんですが、この辺は、通常の生活する上でも非常に支障があったりする部分もあるんですが、今そのバスが集中するのをどのように関係機関と協議しているのかお示しいただきたいと思います。
107 ◯五田観光課長 主に外国人観光客がクルーズで買い物に来て、天文館周辺にバス数十台で乗りつけて、それで交通渋滞等々が起こっているという現状は認識しておりまして、現在、鹿児島市等々とともにどのような駐車場の確保ができるのか、あるいはバスをどのように動かせばいいのかということについて協議をしているところでございます。
108 ◯藤崎委員 クルーズ船が来るのはタイミングがわかっているでしょうから、ある程度この時間に天文館に来るだろう、どこに来るだろうとわかるでしょうから、ぜひ関係機関と連絡を取り合って、とりあえず現行の急場を何とかしのいでいただきたいと思います。
以上です。(「関連」という者あり)
109 ◯鶴丸委員 クルーズ船と全く関連して、私も観光連盟の協議会と一緒にこの前の協議会へ行ったとき、今の駐車場の問題、昨日は、通り会なんかで免税店の。それで、もう一つ、そのときも、きのうもちょっと言ったんですが、執行部の中で考えてみてもらいたいのは、例えば、交通量のこれも規制緩和なんですよね、規制緩和をどうするかと、いわゆる警察のほうと、取り締まるほうはそうなんですが、もう一つそこに概念が当たるかどうかわかりませんが、免税店の問題も、鹿児島の天文館あたりを中心にするかどうかはこれは別にして、あそこは史跡ゾーンもあります。いわゆる特区という考え方を整理ができないのかと、その視点から迫って、どうすれば規制緩和ができるのかということをする方法も一つではないかと思うんです。
ですから、きのうちょっと申し上げたんですが、今の関連して、もし協議をされる中で少し掘り下げてみて整理をしていただいたらどうかということ、これもぜひ研究の課題として整理をしていただけませんでしょうか。よろしくお願いします。
110 ◯瀬戸口副委員長 ここで、昼食等のため暫時休憩いたします。
再開は、おおむね十三時十五分といたしたいと思います。
午前十一時五十九分休憩
────────────────
午後一時十五分再開
111 ◯吉留委員長 それでは、委員会を再開いたします。
午前中の鶴薗委員の質疑に対して答弁漏れ及び修正があるとのことですので、工業技術センター所長に発言を許可いたします。
112 ◯中村工業技術センター所長 先ほど工業技術センターへのシラスに関する特許の件数、所有する件数についての御質問につきましてお答えが漏れていましたので、お答えいたします。
現在のところ、二十件所有しております。
また、シラスに関してお隣の宮崎県工業技術センターにおきましても、シラスポーラスガラスについての研究を行っておりますので、つけ加えさせていただきます。
113 ◯吉留委員長 それでは、特定調査事項に対しまして、皆様方から質疑はありませんか。
暫時休憩いたします。
午後一時十六分休憩
────────────────
午後一時十七分再開
114 ◯吉留委員長 委員会を再開いたします。
皆様方から何かほかにありませんか。
115 ◯藤崎委員 資料をいただきまして、ありがとうございました。
免税店の百六十五店舗の一覧をいただきまして、全県下に免税店が幾らか広がっている状況がわかりますが、見たところ、アミュプラザであったり、あるいは外国人の観光客が来るのになれているチェーン店の鹿児島支店みたいな感じのところが先行的にとっている様子がよくわかりました。
きのう商店街振興組合との意見交換をしたときに出たのが、多分、免税店の手続を個人のお店がとるのは手続上、通常の業務プラスアルファを考えると非常に厳しいんじゃないかなという御意見と、それから、点じゃなくて面でしないことには、この店は免税店、隣の店は免税店じゃない、その次は免税店とか、そういう外国人観光客から見ればこの地域全体が免税店だったほうがいいんじゃないかなということで、一括免税カウンターのお話も出ておりましたが、一括免税カウンターについて今知っている情報があればお示しいただきたいと思います。
116 ◯五田観光課長 御説明いたします。
一括免税カウンターの制度につきましては、例えば商店街、ショッピングセンターではテナントビルと、特定のエリアの店舗が一体となってカウンターを設けるものでございます。お手元に配付してございます資料、横長でお配りしておりますが、手続委託型消費税免税店というものでございます。
具体的な手続につきましては、税務署のほか、各地方の運輸局でありますとか、地方経済産業局、こちらのほうが相談に応じているということでございますので、具体に地元のほうでどのような店舗の方々が一緒になってどういう形でやるかということにつきましては、個別に税務署等に御相談していただければ、その辺で対応していただけるのではないかというふうに考えております。
117 ◯藤崎委員 これはそれぞれ個々の案件で違うかと思うんですが、相談してから実現するまでの時間ですよね。今もう目先で、毎日のように中国人観光客が来ていて、さあ、今からじゃ、一括免税カウンターを始めましょうかといって許可がおりるのが一年半後ですじゃなかなかいかないと思うんですが、その辺のスピード感を持って許可がおりるものなんでしょうか。事例があれば教えてください。
118 ◯五田観光課長 個別の事例につきまして、どの程度時間がかかるかというところはちょっと詳細を承知していないところでありますが、国といたしましてもこの制度は非常に推奨している制度でもありますし、それぞれ免税店の相談にも応じているというところでございますので、相談の中で円滑に進めていただけるものではないかというふうに承知しております。
119 ◯藤崎委員 きのう商店街振興組合の方と意見交換をしたときに、我々も振興組合の名前を言われたときに、天文館のどの筋からどの筋までがA振興組合、この筋からこの筋はB振興組合ということで、多分ぱっと見てわからないと思うんですが、例えば、これを商店街振興組合が三つ、四つ束ねて一カ所の免税カウンターをつくるとか、そんなのも可能なんでしょうか。
120 ◯五田観光課長 こちらのペーパーを見る限りにおきましては、例えば、下の1)商店街振興組合というもので、定款で定めた地区でありますとか、右のほうですと、事業協同組合でありましたらこのような形というようなさまざまなパターンがあるようでございます。私もそれぞれ詳細についてどのような手続になるかというのは、申しわけございません、承知しておりませんので、その辺はまた研究していきたいと思います。(「ありがとうございました」という者あり)
121 ◯吉留委員長 ほかにございませんか。
[「なし」という者あり]
122 ◯吉留委員長 それでは、ほかに質問がありませんので、この件につきましては、終了いたします。
ここで、暫時休憩いたします。
午後一時二十一分休憩
────────────────
午後一時二十三分再開
123 ◯吉留委員長 再開いたします。
124 ◯藤崎委員 今、特定調査で出ました外国人観光客がバスを使って鹿児島県内を周遊する中で、バスの駐車場が足りないという問題が急々の課題となっておりますので、それを何とか解決するように御努力いただきたいという件。
それから、お客様が利便性が上がるように、免税について、もう少し免税店が広がるような取り組み、支援体制を組んでいただきたいことを中心に議論されたことを盛り込んで委員長報告にしていただければと思います。
125 ◯吉留委員長 ただいま、藤崎委員から外国人観光客の利用するバス駐車場の件及び免税店拡充等の件を執行部に対して努力してほしいとの要望がありましたが、これを執行部に対する当委員会としての要望とし、委員長報告において取り上げることで御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
126 ◯吉留委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。
特定調査につきましては、これで終了いたします。
次は、県政一般に係る一般調査についてであります。
まず、七月、八月に実施いたしました大隅地区の行政視察及び県外行政視察に関する御意見、御質問等がありましたら、お願いいたします。
[「なし」という者あり]
127 ◯吉留委員長 それでは、質問がありませんので、この件につきましては、終了いたします。
次に、執行部からの説明が一件あります。
お手元に配付してあります資料、鹿児島県観光振興基本方針に基づく施策の成果等に関する最終報告書について、観光課長の説明をお願いいたします。
128 ◯五田観光課長 それでは、鹿児島県観光振興基本方針(平成二十二~二十六年度)に基づく施策の成果等に関する最終報告書について御説明をさせていただきます。
この最終報告書は、観光立県かごしま県民条例の規定に基づきまして、基本方針の推進期間であります平成二十二年度から二十六年度までの五年間の最終年度に当たります平成二十六年度における観光立県の実現に関する施策の実施状況及びその成果を取りまとめ、県議会に報告するとともに、公表することになっておるものでございます。
それでは、お手元に最終報告書とその概要版を配付させていただいておりますが、内容につきましては、横長の色刷りをしておりますこの概要版で御説明をさせていただきます。
まず、表紙をめくっていただきまして、目次をごらんください。
県観光振興基本方針の体系図と、そして三つの項目で構成をしております。
まず、第一といたしまして、推進期間における主な観光動向及び対応状況でございます。第二が「観光立県かごしま」の実現に向けた目標の達成状況等、第三に、「観光立県かごしま」の実現に関して実施した施策及びその成果としてまとめております。
一ページをごらんください。
本県では、推進期間であります二十二年度から二十六年度まで、この基本方針をよりどころに施策を展開してきたところでございます。
内容は省略いたします。
それでは、二ページをごらんください。
第一、推進期間における主な観光動向及び対応状況でございますが、これでは推進期間中の観光関係の主な動向について記載をしているところでございます。平成二十二年以降のさまざまな事象、表の左側に記載しておりますが、この事象の発生に対応しまして、右側の表にありますような対策や施策というものを展開してきているところでございます。
まず、一番上、黄色で着色しているところでございます。
危機事象への対応でございますが、これにつきましては、宮崎県での口蹄疫の発生や霧島山などの噴火活動、東日本大震災など、危機事象の発生に際しまして、県では、観光関係者等への的確な情報提供や観光関係団体等と連携したタイアップキャンペーンなど、本県観光への影響を抑える取り組みを行ってきているところでございます。
二番目、中段のピンク色に着色しております好機を捉えた観光施策につきましては、九州新幹線全線開業を活かした取り組みをまとめております。平成二十年三月に県内の交流人口を「増やす」、県内各地域に「広げる」、地域の活性化に「活かす」という新幹線効果活用プランが策定されましたことから、観光分野におきましても、それに基づきまして誘客キャンペーンの実施や教育旅行、スポーツ合宿などの誘致など、さまざまな施策を展開してまいりました。
三番目、外国人観光客への対応、ブルーで囲んだところでございますが、ここにつきましては、本県への海外直行便の新規就航や既存路線の増便等が相次いだということでございまして、アジアを中心とした地域へのセールス等の誘客促進の取り組みのほか、外国語による情報発信や通訳案内士の育成など、育成体制の整備にも取り組んできたところでございます。
次に、三ページの第二「観光立県かごしま」の実現に向けた目標の達成状況についてでございます。
観光振興基本方針には大きく二つの数値目標を掲げてございます。一つ目は、宿泊者数をふやすの指標であります延べ宿泊者数と、そのうち外国人延べ宿泊者数でそれぞれ目標値を基準年である平成二十年の実績といたしまして、このグラフの一番右の黄色のところでございますが、平成二十年の実績一〇%増の五百五十万人泊、十三万人泊と設定をしたところでございます。グラフでお示ししているとおり、最終年度であります平成二十六年度は、延べ宿泊者数とそのうちの外国人延べ宿泊者数がそれぞれ六百万人泊、二十五万人泊と目標を大きく上回っているところでございます。
次に、四ページをごらんください。
四ページでは個別の目標について詳しくお示ししておりますが、ページ左の目標値に対しまして、ページの中央に書いております達成に向けた取り組み、これを行った結果、ページ右の最終年度における達成状況ということで目標をクリアしたことをあらわしている表でございます。
五ページをごらんください。
第三、「観光立県かごしま」の実現に関して実施した施策及びその成果についてでございます。具体の施策とその成果の主なものお示ししてございます。
まず、一番目、左側の箱の魅力ある癒しの観光地づくりにつきましては、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録推進事業や魅力ある観光地づくり事業などの施策を展開したところでございます。その結果といたしまして、明治日本の産業革命遺産の登録の決定や魅力ある観光地整備が進んでいるというものを実績として掲げているところでございます。
二つ目の国内外からの誘客促進、右上の箱でございますが、これにつきましては、観光かごしま大
キャンペーン推進事業やYOKOSO!KAGOSHIMA(海外誘客強化)事業、修学旅行等対策事業など展開してきたところでございまして、その結果といたしまして、数値目標でもあります国内外からの延べ宿泊者数等の増加のほか、修学旅行やスポーツ合宿につきましても、このように増加をしているところでございます。
最後に、三、「おもてなし先進県鹿児島」づくりでございますが、観光まごころ県民運動や観光かごしまサイン整備など展開してきたところでありまして、その成果として数値目標である体験だよりの評価意見の向上や観光案内標識の整備等の進展が図られてきたところでございます。
なお、六ページ以降は参考資料として掲げておるところでございます。
六ページから八ページが数値目標の達成状況について、九ページ以降が主な事業の関連一覧等を掲げさせていただいております。
説明は以上でございます。
129 ◯吉留委員長 ただいま説明のありました件につきまして、皆様方から質問等がありましたら、お願いいたします。
130 ◯松里委員 ただいま御説明いただいた件の中で、五ページですね、それ以外にも参考資料等にも載っておりますけれども、魅力ある観光地づくり事業、いわゆる魅力ある癒しの観光地づくり、この事業を活用してこういう県内に観光地をつくっていこうじゃないかということですけれども。
131 ◯吉留委員長 暫時休憩いたします。
午後一時三十三分休憩
────────────────
午後一時三十三分再開
132 ◯吉留委員長 再開いたします。
133 ◯松里委員 改めまして、先ほど説明いただきました魅力ある癒しの観光地づくりでございます。
魅力ある観光地づくり事業等を活用して県内に観光地を積極的につくって観光客を呼び込むという御努力をされているわけでありますが、具体的な地域でいいますと、種子島地域ですね、現在まで観光地づくり事業を活用してどのような事業をされてきたのか簡潔に御説明ください。
134 ◯吉村観光地整備対策監 魅力ある観光地づくり事業の種子島地区における実績についてのお尋ねでございます。
魅力ある観光地づくり事業につきましては、大きな柱といたしまして、錦江湾しおかぜ街道の整備、歴史街道景観整備、薩摩サンセットラインに応じた整備、また、大隅まるごと体験ラインに基づく整備、奄美サンセットライン、それから、かごしまよかとこ百選関連というふうなカテゴリーで整備しております。
お尋ねの種子島地区に関しましては、これまで西之表市でございますが、喜志鹿崎周辺の景観整備、これを平成二十五年度に実施しております。また、中種子町のほうでは、サンセットパーキング整備、これを平成二十一年度に整備しております。また、南にまいりまして、南種子町では門倉岬周辺整備、これが平成二十二年度、それから、長谷公園周辺景観整備が平成二十四年度に整備をしているところでございます。
135 ◯松里委員 お聞きしましたら、二十一年度以降、一市二町、この事業を取り入れて種子島地域観光地づくりのために、観光名所等をつくるためにこの事業を推進していただいているわけですけれども、今後も先ほど言いました事業を採択する基本的な指針が先ほど職員の方から言われましたけれども、それに基づいて種子島地域のほうもこの事業を取り入れた形の事業を推進していただきたいと思います。
そのような中で、もっと詳しい資料がございますが、最終報告書という資料ですけれども、二十八ページから三十一ページにかけてでございますが、観光施設等の整備、いわゆる魅力ある観光地づくり事業とそれから新たな観光旅行分野の開拓等は非常に密接な関係があるわけですよね。そういう関係があると思うわけですよ。例えば、なかなか観光客等が来られない地域を、そこにある自然とか、教育とか、文化財等を含んだ文化とか、あるいは先端技術の部分でいけば、内之浦とか、種子島の宇宙センターとか、そういうものをもっと掘り起こして、こういう観光地づくり等を活用して、より一層観光名所にしていくということは大事なことだと思うわけですよ。
ですから、南種子町の広田遺跡も国宝ですけれども、広田遺跡を活用して観光名所ができたと私は思っているわけですね。ですから、三月に完成しましたけれども、その後聞いてみますと、観光客がそこにも立ち寄っていろいろ地域の人がボランティアで活用して観光客等も喜ばれているというふうに聞くわけですよ。それは、国宝の歴史文化財を観光名所にしたわけですよね。ですから、この観光地づくり事業という県の事業は今後もどんどん推進していただきたいというふうに思っております。
三十ページの部分に移るのですが、主な施策の展開にグリーンツーリズムの推進、エコツーリズムの推進、奄美群島自然共生事業、かごしまニューツーリズム創出事業、ブルー・ツーリズムの推進とこういうふうに新たな観光旅行の分野の開拓等という形で出ておりますが、実用衛星ですと、日本に一つ、実用衛星以外の基地も含むと内之浦がありますので、鹿児島県にロケット基地は二つ、日本に二つしかないんですが、世界文化遺産、自然遺産よりも少ないんですが、日本全国で見ますと、それが鹿児島に二つ集中しているんですが、種子島に観光に来るとすると、真っ先に宇宙センターに連れていくんですけれども、この部分はどこに、主な施策の展開の中に入っているんですか。種子島宇宙センター等は主な施策の展開の五の中のどこに入るんですか。
136 ◯五田観光課長 こちらの今見られておられます最終報告の三十ページ以降でございますが、ここの四というところでは、新たな観光旅行の分野の開拓等ということで、これから新規に進めていくものということで、グリーンツーリズムでありますとか、エコツーリズム等々を書いております。
先ほど、委員おっしゃっておりますところのロケット宇宙基地等を使った観光ツアーというのは、これまでも既に商品としてでき上がっているところでございます。
なお、このページの中での記載といたしましては、二十四ページの(一)ということで、地域の観光資源の保全、活用及び創出というところで位置づけをさせていただいているところでございます。
このように、地域の観光資源を活用する、今までの資源を活用するものもあれば、新しく今後の資源を活用する二種類のやり方というのをここに記述をさせていただいているところでございます。
137 ◯松里委員 るる御説明いただきました。
私は、結論から言いますと、先ほども言いましたように、鹿児島県に実質上一つしかない、そして、種子島地域、あるいは内之浦地域に観光に来るとするならば、そこに、その地区に、その施設に真っ先に見学に行くんですね。そこが今までも新商品の開発とか既存の観光名所として売り出しているから三十ページの新たな観光旅行の分野の開拓等には入らないんだというふうに言われたと思うんですが、それで間違いないんですか。
138 ◯五田観光課長 こちらの報告書のつくりといたしましては、既に観光地となっている既存の地域の観光資源というものについて(一)で整理いたしまして、(四)のほうでは新たな観光形態ということで、グリーンツーリズム、エコツーリズム等々を記述させていただいておりますが、今おっしゃったように、ロケット基地等々を含みます観光商品の造成につきましては、今後も周遊型の商品造成という意味で、県といたしましても新たな商品造成の中にも位置づけて積極的に売り出していきたいというふうに考えております。
139 ◯松里委員 今、課長さんが言われた(一)というのは、地域の観光資源の保全、活用及び創出というというふうに理解していいんですか。
140 ◯五田観光課長 そのとおりでございます。(「それのどこですか」という者あり)
これの、具体的に記述をここの中で書いているわけではございませんが、この柱書きのところでございます。(一)の四行の中で、全体的な意味で取り扱いをさせていただいているところでございます。多様な観光ニーズに的確に対応した鹿児島ならではの新しい旅行商品の創出と充実を図りましたというこの中で考えているところでございますし、現在、新たな、ことしからの鹿児島県観光振興基本方針、この中に熊毛地域の中の記述といたしましても、ちょっと読ませていただきますが、「世界自然遺産である屋久島、種子島における宇宙開発関連施設など国際的にも名高い資源や施設を有し、特に、自然環境との共生や調和に優れた地域の特性を有しています」と、このような地域だということを踏まえまして、今後の施策の方向といたしまして、これちょっと読ませていただきますけれども、「世界自然遺産や宇宙開発関連施設等、他にはない地域固有の資源を活用しながら、種子島・屋久島のそれぞれの魅力を相乗的に高めるとともに、両島が一体となって、教育旅行の誘致や地域イメージの発信など積極的な誘客宣伝に取り組みます」という施策の方向を打ち出させていただいているところでございます。
141 ◯松里委員 御要望させていただきます。
非常に抽象的な(一)の部分で、産・学・官の連携により、多様な観光ニーズに的確に対応した鹿児島ならではの新しい旅行商品の創出と充実を図りましたと、こういうところでいろいろ主要な施策の展開がありますが、どこを見ても宇宙関連の部分のこれを観光に活用していくというところは出てきておりません。宇宙関係を利用したツーリズムみたいな形でブルー・ツーリズムは教育、観光みたいな部分が入るのかなと思ったりしてこの記載を見ていたんですが、教育・文化ツーリズムとか、それを英語なり、ラテン語なり、ドイツ語なりに直してもらえればいいんですけれども、宇宙ツーリズムみたいな形で楠隼高校も宇宙学科を置いて知事も積極的に努力しているわけでありますから、内之浦のロケット基地、それとか大隅のスポーツ施設、あるいは楠隼高校等、あの辺の地区ももっとこの報告書に、あるいはその他の資料に宇宙関係の部分とか、施設とか、宇宙関係を活用した教育旅行とか、あるいは伝統文化、例えば、霧島で言えば一期か二期のころに縄文の遺跡が出ましたよね。文化財センターもありますよね。あのころマスコミも県も大々的に大きくお金を投資して施策をしていったわけですよね。ああいうところの観光名所とか、観光商品とかは具体的に見えないわけでありますから、今後、新たな観光旅行の分野の開拓等の中に宇宙関係旅行とか、教育関係の旅行とか明確に入れ込んでいただきたいと。
課長が先ほど言われたところに、大変失礼な言葉だけど、若干のごまかしがあるなと思って聞いていたんですが、過去に、既存にしてきたものは(一)に入れていると、今後新しい分野だと。グリーンツーリズムの推進も、エコツーリズムの推進も、この二つのツーリズムは昔から言っていますよ。だから、宇宙ツーリズムと言えばいいんですか、そういうのを全然今まで言われたことないですよ。だから、新たな観光分野の開拓のところに、いい表現で考えられて追加していただきたい、文化財関係、教育関係も含めて御要望させていただきます。
あわせて、種子島の南種子町の西海岸は非常に景勝豊かな地区ですので、この辺も観光名所として整備ができるように我々も努力しますけれども、県としても御支援をいただきたいというふうに思っております。
142
◯長野観光交流局長 今、委員御指摘のお話についてでございますが、先ほど観光課長が御説明申し上げましたように、この最終報告書は県の観光振興基本方針に基づく施策、二十二年度から二十六年度の間にどういう事業に取り組んだかと、その達成状況はどうかということで報告書としてつくらせていただいたものでございます。
今、御指摘にある第三のところ、目次でいいますと「観光立県かごしま」の実現に関して実施した施策及びその成果というくくりで、魅力ある癒しの観光地づくりのところに、そういう項目分けでこの報告書をつくらせていただいたということでございまして、三十ページにあります新たな観光旅行の分野の開拓等のところで、従来の観光とするとまだ比較的新しいものとして、具体例としてグリーンツーリズム、エコツーリズム等々で整理させていただいたところでございます。
先ほど課長が申し上げましたように、種子島の宇宙基地、それから内之浦のロケット射場ですね、こちらについても私どもとしては、特に修学旅行等においては、非常に大きな観光資源だと思っておりまして、具体の修学旅行の教育旅行誘致のパンフレット等を見ていただきますと、その中にはきちっとそういう新しい先端技術、ロケット射場、あるいは宇宙基地を訪問する修学旅行のモデルコースというふうな形で位置づけをさせていただいておりまして、今後とも私どもとしては、種子島のロケット発射場、それから内之浦の基地にしましてもいずれも新しい、特に修学旅行については非常に大きなツールだと思っておりますので、いろんな形でPRはさせていただきたいということで考えております。
冒頭申しましたように、ここに書いておりますのは、二十二年度から二十六年度における基本方針に基づく施策の成果ということの最終報告で、こういうくくりで書かせていただいたということでございまして、それをいろんなそういった観光資源を使っていないということではないということは御理解いただければと思います。
143 ◯松里委員 報告書に基づきまして、局長が先ほど言われました、私のほうでもそういうくくりでそういう質疑、審査でありましたから言いましたけど、今度は新たな、次に向けてやっていく場合も、当然ある一定の終了のときにはまた報告書が出てくるわけですよ。この報告書の部分が、日ごろ県のさまざまなところにこういう施策の部分がきちっと明確に出ていくということは、いろんな人たちの目にとまるわけですよ。
ですから、ここには一つも宇宙基地なんて出てきていないし、今後そういうものを活用していくということは、県内に一つか二つしかないわけだから、今後、県の資料、計画書、パンフレット等には新しい造語もつくっていただいて積極的に載せていただきたいと。そうすることが一人でも多く観光客が来ることだと思っているし、鹿児島県は宇宙関係は全国でただ一つの県なんですから、非常に貴重な観光資源じゃないかなと思っておりますので、局長の言われていることはごもっともだと思っていますけど、さらによろしく御努力をお願いしたいと思います。
以上です。
144 ◯吉留委員長 暫時休憩します。
午後一時五十五分休憩
────────────────
午後一時五十五分再開
145 ◯吉留委員長 再開いたします。
ほかに。
146 ◯林 委員 一点だけお尋ねします。
この概要版でいくと五ページ、最終報告書、この分厚い資料でいくと三十ページになります。
教育旅行の受け入れ、民泊型教育旅行の受け入れ人数の増加というところなんですが、民泊の件数が、農家民宿というやつだと思うんですけれども、増加してきていると。また、この受け入れ学校数も三倍以上、生徒数も三倍、非常に成果があらわれているのかなと感じておりますが、この二十五校から八十六校までふえた、二十六年度でいくと八十六校の受け入れた地域別の内訳みたいなのが出ておりますか。(「暫時休憩をお願いします」という者あり)
147 ◯吉留委員長 暫時休憩いたします。
午後一時五十七分休憩
────────────────
午後一時五十七分再開
148 ◯吉留委員長 再開いたします。
149 ◯林 委員 これをお尋ねしたのは、非常に民泊を活用した受け入れ体制というのを強化を促進しているということで非常に重要なことだと思っています。僕ら離島、奄美大島もそうなんですが、これから世界自然遺産登録へと、その目標へと向かっていく中で、奄美大島本島はそれなりに宿泊キャパがある、それでも足りていないという中で沖永良部島とか、与論島とか、喜界島とか、民泊を活用して、教育旅行にしても、一般的な団体旅行に関しても受け入れ体制を構築していかないといけないと思っております。
僕ら加計呂麻島でも小さな民宿はたくさんあるんですが、今、ようやく民泊協議会というのが立ち上がって、団体を受け入れて分宿をさせて、またお戻りいただくという形で、そういう形での民泊の活用と。これが大きなホテルを建てるとかそういうことではなくて、今ある宿泊キャパの中で団体を受け入れていく一つの新しい取り組みになると思っていますし、また観光客さんも非常に喜ばれておりまして、そのときにそれぞれの民泊の中で、民宿さん、宿の中でのアメニティ類とか、そういったクオリティーをある程度統一しないといけない問題とかが出てくると思うんですね。
そこをこういった教育旅行でこれだけの実績が上がっているので、どういうふうな御苦労があったのかというのをお尋ねしたいと思っていました。あと離島での教育旅行、民泊を活用した受け入れの実績があるのかというのをお尋ねしたいと思っています。資料を後でいただければ。
150 ◯吉留委員長 ほかに、ただいまの件はよろしいですか、この最終報告書について。
151 ◯鶴薗委員 観光客の満足度を高めるためのリピーターをふやすという項目ですが、最終報告書の中では八ページなんですけれども、体験だよりの数とか、あるいは目標、実績等々も大幅にふえておるんです。
この中で、例えば、本県の観光の評価として、基準年では七割だったのが、目標は八割、最終年度実績では九割という形で評価の意見がまず多いという報告が出ておるわけですが、少ない中には評価はしていない部分もあろうと思うんです。こういったものはどのような形で活用されているのか。皆さん方がただ取りまとめてそれをこうだったという形で報告されているのか、その後どのような活用方法としてされているのか教えていただけませんか。
152 ◯五田観光課長 まず、個別の苦情でありますとか、満足していなかったという意見がございましたが、それが施設でありますとか、特定されている場合は、速やかにそちらの施設のほうにこのような御意見が寄せられましたということでお話をつないで、その後の改善をお願いしているところでございます。
そのほか、受け入れ関係の研修会等におきまして具体的な事例をもとに、このような形で観光客からの苦情とか不満足が出ているというところをフィードバックして、年々受け入れ体制が整備できるようにというふうに考えておるところでございます。
153 ◯鶴薗委員 あと一点、先ほどの特定調査の中でも、例えば、本県の通訳ガイドが二十七年八月末現在で二十六名、本県の特区ガイドですね。あるいは先ほどの同じ十ページの中にボランティアガイド、これはボランティアガイドというのは、非常に私の地域の甑島のほうでもボランティアガイドの方々がおられて、たまに船の中で観光客の方々と一緒になって、いろいろ感想を聞きますと、ボランティアガイドの人が丁寧に説明をしてくださって非常によかったという、好印象の話をよく聞くものですから、まず、通訳ガイドの目標というのがあって、大体どの程度、二十六名という数字がなっているのか。ボランティアガイドというのは、県としても目標を持って、今、達成度というんですか、集計というのができているのか、そこあたりを教えていただけませんか。
154 ◯五田観光課長 まず、通訳ガイドについてでございますが、通訳ガイドは非常にレベルの高い試験となっておりまして、全国的にもかなり数というものがたくさんあるわけではございません。
一方、特区ガイドというものにつきましては、九州アジア観光アイランド特区ガイドというものを創設しておりまして、この中で特区ガイドというのも養成しているところでございますが、特に九州の場合、鹿児島の場合、韓国語でありますとか、中国語、こちらのニーズが高うございます。全国的な通訳案内士等になりますと、非常に英語に偏っているということもございまして、数もあるのですが、特に中国語、韓国語、こちらを中心に県としては養成をしていきたいというふうに考えておるところでございます。
あと、ボランティアガイドにつきましては、それぞれのところでボランティアとして活動していただいているところでございますけれども、各地域、団体等でボランティアの研修事業等もしておりまして、単におもてなしをするだけではなくて、観光に対する知識、特に歴史的なものでありますとか、自然でありますとか、各テーマ、テーマでお客様によってはかなり関心を持っていらっしゃる方もおりますので、そういう意味でのスキルアップの研修というのも今後も引き続き行っていきたいと考えております。
155 ◯鶴薗委員 特に後段のボランティアガイド、こういった方々が、ボランティアという部分で非常に本県の観光を支えていただいている部分だろうと思うんですね。
ですから、いずれか、何年かしていくうちに市町村とかいろんな団体等とも連携して、やっぱりそういった、何回こういうボランティアに携わってもらったとか、そういういろいろなものを含めながら、表彰制度じゃないけれども、観光交流局長賞でも与えるぐらいの、そういう裏方の人たちにもそういうところに行政が目を向けていくというのは私は大事なことじゃないかなと思っておりますので、今後の長い検討の中でひとつよろしくお願いしたいと思います。
156 ◯吉留委員長 ほかにこの最終報告書の件ではありませんか。
[「なし」という者あり]
157 ◯吉留委員長 ほかに質問がありませんので、この件につきましては、終了いたします。
それでは、そのほかの県政一般について質問がありましたら、お願いいたします。
158 ◯松里委員 口永良部島の本村漁港、いわゆる口永良部漁港の質問を六月議会でさせていただきましたが、そのときには、現在の計画に基づいて、まだ期間があるので着実に整備をしながら、次の計画については今後検討をしていかなきゃいけないような御答弁だったと思いますけれども、新岳の噴火後、地元の屋久島町のほうから口永良部島の漁港について整備促進をしていただきたいというような具体的な要望等は来ているかどうかをお尋ねさせていただきます。
159
◯大塚漁港漁場課長 口永良部漁港の整備につきましては、これまで順調に整備を進めてきたわけですけれども、この新岳の噴火によりまして、今、一時中断しているところでありまして、その後、屋久島町と地元の屋久島事務所とでいろいろと協議を進めているところではあります。正式な形での要望が出たかというのでは、ちょっとまだそういうものを正式な形ではまだ受け取っている段階ではありませんが、これまでの経緯でいきますと、屋久島町長が一度、安倍総理大臣がいらっしゃったときに本村港の整備の拡充をお願いしたいというふうな要望を一回、それは国のほうに口答でされたというのがありました。
それと、今後、事務所のほうでは熊毛地域の土木事業連絡会というのが開催されておりまして、そういった中で、本村港だけではなくて背後の岩屋泊港の整備もしてほしいというふうな話も出ているという、そういった形で正式に書面として漁港漁場課といいますか、県に対して要望の形のものが出ているわけではないんですが、いろんな話を聞いて今後の噴火の状況を見きわめながら検討したいと言っておりますので、今いろいろとそういった協議をしている段階であります。
160 ◯松里委員 よくわかりました。そういう段階だと思います。
まだ、全島帰島されていない中で、まずはレベル四とか、レベル三とか、一日も早くそういう状況になってもらって、全島の口永良部の住民が一人でも多く帰島することに屋久島町、県あるいは国が連携してまずは努力することが先決でありますから、正式に本村港等の漁港の整備のいろんな部分が文書で来ていないと思いますが、今後、噴火後のさまざまな問題等を総合的に検討されて、今後のレベル五がレベル四になって、あるいはレベル三になって、工事を再開するとき等のやり方等の問題も頭の痛い問題かもしれませんから、そういうことを含めて短期、中長期的に口永良部漁港の本村港、あるいは岩屋泊、そういう話もあると聞いておりますので、検討していっていただきたいというふうに思います。
161 ◯向井(た)委員 六月の第二回議会の一般質問でも上山議員が触れた点なんですけれども、工業技術センター、大島紬の関係についてです。
質問の中では回答もいただいたんですが、今、工業技術センター企画支援部奄美市駐在というのが正式名称、ちょっと間違えているかもしれません。ここで技術開発等は工業技術センターを中心にやるけれども、現地の支援等については、この駐在のほうで今賄っていると、担っているというふうになっているかと思います。さきの議会の中で触れた来年以降のこの駐在の位置づけ、人員配置をどのようにというようなことを質問したと思うんですが、その時点でまだ明確な方針が示されなかったと思っております。
今、二人体制で現地で支援に当たっていると思うんですけれども、お二人とも再任用、六十歳を過ぎた職員が配置されていて、この二人が来年の三月で一応再任用の期間が終了する年齢であると、どのようになっているのか現時点で示せたら示していただければと。
また、現地で支援に当たっている業務の量とか実態、議会の後のまた数字等があればお知らせいただきたいと思っております。
162 ◯悦田産業支援対策監 工業技術センターの奄美市駐在のお尋ねでございます。
まず、今、委員からお話のありました職員の配置でございますが、現在四名再任用の職員が、委員おっしゃるとおり再任用でございますが、四名の職員が配置されている状況にございます。
あと奄美市駐在の現在の業務ですが、いわゆる技術指導、技術相談に対応するということで、研究機能につきましては、工業技術センターの本所で対応させていただくというふうに整理させていただいておりますが、昨年度の実績で五百件余りの相談件数、延べ件数でございまして、お一人の方が三回、四回おいでになったのも全てカウントさせていただいておりますが、相談の実績があるというふうに確認をしております。現在、この組織のあり方につきましては、六月の先ほど委員のお話にありましたとおり、本会議でも答弁させていただいておりますが、現在、地元の奄美市、それから関係団体等と今後どういった組織がいいのか等々、組織のあり方につきまして、まだ現在検討を進めているところでございます。(「はい、わかりました」という者あり)
163 ◯藤崎委員 国際交流課にお尋ねいたします。
八月二十四日に全羅北道での鹿児島県・
全羅北道交流協議会があったように書いてございます。以前は議会も交流をしていましたけれども、それは途絶えている状況でございます。
七月に明治日本の産業革命遺産九州・山口とその関連地域が鹿児島県は採択になったんですが、このときの八月二十四日の会議の時にその話が出たのか、出なかったのか。オフィシャルの話で出ました、公式会議の後の雑談の中で出ました、全く話題にもなりませんでした、それぞれあるかと思いますが、この辺の話が出たのかどうか教えてほしいんですけれども。
164 ◯奥 国際交流課長 ただいま鹿児島県・
全羅北道交流協議会の八月の協議の内容についての世界文化遺産の関係の話題が出たかというような御質問でございました。
このときに協議になりましたのは、八月二十四日、文化芸術の交流でございますとか、霧島国際音楽祭への受講生受け入れと、こういったこと等々につきまして今後の協議のあり方について、議題に基づきまして協議をいたしたところでございます。今お尋ねの点につきましては、特に具体的なものはなかったと承知しております。
165 ◯藤崎委員 挨拶でも何でも話題にも全く乗らなかったという理解でよろしいんでしょうか。
166 ◯奥 国際交流課長 そのとおりでございます。
167 ◯藤崎委員 わかりました。
続きまして、薩摩藩英国留学生の百五十周年記念の薩摩スチューデント派遣事業についてお尋ねしますけれども、先日、地元紙のひろば欄にも行った生徒さんの投書があって、非常に感銘を受けて、もっと英語力をつけてから行けばよかったみたいな趣旨のお話もありましたけれども、十九名、中学生、高校生だと思いますけれども、学年別、年齢別、それから同行された方もいらっしゃるかと思いますので、生徒さんの状況などを教えていただきたいと思います。
168 ◯奥 国際交流課長 薩摩英国スチューデント派遣事業の団員の構成でございますとか、団員についてのお尋ねでございました。
団員につきましては、十九名の中学生から一般の方まで、十三歳から二十七歳までの方が行っておられます。その人数が十九名のうち、中学生が四名、それから高校生が七名(後ほど「九名」に訂正発言あり)、大学生が三名(後ほど「四名」に訂正発言あり)、一般の方がお二人ということで行かれております。あと団長がお一人、それと英語の指導教員がお一人ということで、一応団員の方につきましては二十一名、それから私どもの随行といたしまして、県から二人、いちき串木野市から一人ということで随行してございます。
169 ◯藤崎委員 今、多分、報告書、それから感想等々まとめていると思いますが、体験された学生さんの主な声を少し御披露いただければと思いますが。
170 ◯奥 国際交流課長 団員の感想等についてのお尋ねでございますけれども、先ほど委員のほうからも御紹介がございましたとおり、イギリスのほうで英語のプログラムと申しますか、ディスカッション等々、それからホームステイ、表敬訪問等、団員の方々はさまざまな経験をされました。
その中で、先ほどお話がありました、非常に英語の力を感じたと、今後は英語を勉強しなければならないということも一つございましたし、また、留学生の足跡に触れることで改めて郷土を誇りに思う気持ちが強くなったとか、それから、気概や行動力など見習いたいことも多く、人生の転換点になるような旅だったというようなお話。それから、現地を味わえたことで留学生をより身近に感じ、将来を見据え行動することの大切さを学んだ、この経験を生かしたいというような声がございました。非常に感銘を受けたと、非常に向こうの歓迎の温かさに感銘を受けたというようなお声が多かったと思います。
171 ◯藤崎委員 わかりました。
最終的な報告書が今からできてくるんでしょうけど、百五十年という記念に合わせてやったんですけれども、これが一発限りの事業でいいのか、もしかしたら、縮小してもいいから細く長く何かやったほうがいいんじゃないかなという御意見なんかも今上がっているようですので、また御意見として検討いただきたいと思います。
引き続き一点よろしいですか。九州観光推進機構ができてから県からも出向者を歴代出しているかと思いますが、これまで何人ほど出向されて、それぞれ九州全体を俯瞰した形での観光行政、それから、帰ってきた際に観光行政を県の中で担う役割等々を含めていろんな意味合いで出されているんですが、これまでの出向人数と帰ってきてからの取り組み等と教えていただければと思います。
172 ◯五田観光課長 九州観光推進機構につきましては、鹿児島県から現在の出向者まで入れまして五人派遣をしてございます。初代の職員につきましては、観光課にその後、着任をしてございます。二番目の職員につきましても観光課に着任しておりまして、三人目も四人目もそれぞれ直接は観光課に帰ってきております。その後、一旦他の部署へ出て、また観光交流関係の仕事についておるという状況にございます。
173 ◯藤崎委員 出向にやっぱり何か目的を持って期待して出している部分もあるかと思いますが、出向者を出すだけの意義のある出向なのかどうか、その辺はどのように課の中で総括されていますでしょうか。
174 ◯五田観光課長 機構に派遣された職員につきましては、派遣後も派遣期間で築きました人脈とか、あるいは誘客、キャンペーン等の実務のノウハウですね、なかなか得ることのできないノウハウというものが蓄積しておりますので、その後、本県の観光行政の最前線で活躍をしてもらっているところでございます。また、各県からも職員が出ております。横の人的つながりというのも大きかろうというふうに考えております。
175 ◯藤崎委員 九州各県、誘客をめぐって味方だったり、ライバルだったり、いろいろ思惑が交錯する中ではあるかと思いますが、ぜひこの出向は続けていただいて、いい人材をこれからも出していただければと思います。
以上です。
176 ◯吉留委員長 ほかにありませんか。
177 ◯桃木野委員 委員会の資料の観光交流局の十一ページなんですけど、陸上競技トレーニングの拠点整備事業ですが、前にたしか視察でも行ったところですけど、あのときもいろいろ説明を受けたんですが、ちょっと確認の意味で。
まず、実施設計が来年の三月までということで、これは新しい建物の実施設計を三月までにして、そして、ことしの十一月から今の建物は壊すと、そして、壊した後は来年、実績を踏まえてつくるという、そういうことでよろしいわけですかね。
178 ◯吉村観光地整備対策監 大隅陸上競技トレーニング拠点施設に関するお尋ねでございます。
今後のスケジュールでございますが、実施設計というのは、委員お話のとおり、新しく建設する設備のことでございます。設計を本年度末、来年三月までに終えまして、二十八年度以降、整備にかかるというスケジューリングになっております。
それから、解体のほうでございますが、現在、いわゆる旧有明高校として幾つかの建物がございますが、そのうち管理棟、体育館、武道館として使われていた建物は、そのまま内部を一部改装して残して使う予定でございます。それ以外の建築物につきまして解体するというのを本年十一月から着手したいと思っているところでございます。
179 ◯桃木野委員 それと、これは例えばトレーニング施設ですから、こういう人が使う施設だということで、例えば、一般の人が行ってトレーニングをしようかとした場合なんかはできるものですか。
180 ◯吉村観光地整備対策監 今後の施設運営、利用のあり方につきましては、現在、いわゆる地域の関係者及び市町村から体育大学等も含めまして、いわゆる仮称でございますが、連絡会という組織を今後つくりまして、その中でどのような利用のあり方が考えられるかというのを検討することとしております。
181 ◯桃木野委員 それから、この前行ったときに、たしかあの中に泊まる宿舎はつくらないというようなことだったかなと思うんですけど、そういう意味で、今後の予定で、例えば、宿泊・食事サービスをどうしようかとか、そこらあたりを近辺の方々と話し合いをすると、そういうことでよろしいわけですかね。
182 ◯吉村観光地整備対策監 宿泊施設につきましては、委員御指摘のとおり、整備に当たって策定いたしました基本計画におきまして、宿泊、食事、送迎などの各種サービスの提供は、民間を初め地域全体で受け入れ、サポートする協力体制を構築することとしておりまして、基本的には地域の地元の既存の宿泊施設等において対応することとしております。
183 ◯桃木野委員 そうすると、この新しい施設は、既存の施設は使えるのは使って、新しい施設をつくった場合にそれは来年の四月、五月からつくった場合に大体一年ぐらいで完成するかと思うんですけど、そうしたときに先ほどの答弁でこれからどういう人たちが使うかということも含めて検討するということだったんですが、例えば、ほかの県なんかを例にして、これは無料じゃないわけですよね、その辺はどうですか。
184 ◯吉村観光地整備対策監 基本的には有料とする前提でございます。
185 ◯桃木野委員 そうしたときに、実施設計で大体どのぐらいと、今でも恐らく何十億かというお金は積み上がっていると思うんですけど、そうした中で、例えば単独の施設、例えば工業技術センターなんかを考えた場合に、火が出たときの防火設備とか、あるいは清掃とか、あるいは空調とか、いろんな施設があろうかと思うんですけど。
それと、何人使うかで、そしてまたこういったトレーニングをしたら幾らかかるのかとか、アバウトでもそういうのは大体、一年間何人ぐらいが来て、幾らぐらいのお金が入って、そして、建物の概要といいますか、管理人部門に何人ぐらいおって、あるいはトレーニングセンターに何人ぐらいおってとか、アバウトでも何かそういうのは今の段階でできているんですか。
186 ◯吉村観光地整備対策監 現時点では利用者の規模とか、収入といいましょうか、財政的な規模というのは特に試算は出していないところです。(「出していないということですかね」という者あり)はい、出しておりません。
187 ◯桃木野委員 今、考えたときに私が思うのは、公表できないから出していないという表現になっているのか、ただ、今、来年四月からつくるのに、例えば、工技センターなんか私もおりましたけど、今言ったように、防火設備で幾らとか、空調とか、清掃とか、あるいは清掃も中もあれば、外の草払いもあるわけですよね。いろんな施設があって、それも結構な金がかかるわけです。そうすると、やっぱり手数料も機械を使えば取りますから、来年の四月、五月からつくるのに全体的なお金の概要はまだ今からですよというのは、少し何かちょっと一般的な考えでは何か。(「休憩」という者あり)
188 ◯吉留委員長 暫時休憩いたします。
午後二時二十八分休憩
────────────────
午後二時三十一分再開
189 ◯吉留委員長 再開いたします。
190
◯長野観光交流局長 大隅地域のスポーツ合宿拠点施設については、本会議でも御質問いただきまして御答弁申し上げました。
その中で御答弁申し上げましたが、二十六年の十二月に整備基本計画というのを策定いたしております。この中で、まず、施設整備の必要性については、現状、大隅地域スポーツ合宿の受け入れは県下で最も多いわけですけれども、一方で競技別に見てみますと、陸上競技の合宿の実績が少ないというふうなことで、主に短距離、それから跳躍、投てきも対象とした陸上競技の合宿誘致を図るということがこれによって新たな需要が生まれるということで、まず施設整備の必要性から見て、大隅地域、現在の有明高校跡地に陸上競技のトレーニングに特化したスポーツ合宿拠点施設を整備するという基本的なまず位置づけをしております。
施設整備に当たっての基本的な考え方としまして、先ほど、宿泊の機能はどうするのかというふうなお話もございましたけれども、本会議、それから先ほど対策監が御答弁申しましたように、宿泊、食事、送迎などの各種サービスの提供については、民間を初め、地域全体で受け入れてサポートする協力体制を構築するということで、そういう近隣の同業者への影響等も考慮して、地元の既存ホテル等において対応するということにまずしております。
それで、先々月、八月から地元の宿泊施設など民間事業者を対象として各種サービスの提供等に関する説明会を開催いたしておりまして、今後、地元の市、町、それにこれらの事業者を加えた官民一体の連絡会というものを設置いたしまして、この連絡会の中で、じゃ、実際に受け入れするとしたときに既存の宿泊施設で事足りるのかどうか、機能的な面も含めてそこら辺の検討、それから、アスリート向けの食事メニューをどうするのか、それから、空港からの送迎をどうするのかというふうな、そういった具体の各種サービスの提供のあり方等について検討を行うということになっております。
ですから、委員、今、御指摘のありました具体の管理運営をどうするのかということにつきましても、連絡会の中で個々具体に関係者が一堂に会して検討を行っていくということで考えております。
191 ◯吉留委員長 よろしいですか。
192 ◯桃木野委員 私が言ったことは、来年の四月、五月からつくられるんだったら、少なくとも今の時点では人員体制とか、そこら辺のところも決まっていないとちょっとどうかなという気がしたものですから、言ったわけです。
そしたら、今後、時間も余りないんでしょうけれども十分協議していただいて、私もちょっと聞こうかと思いましたけど、空港からどうやってあそこに行くんだろうかと思っていましたので、その辺も含めて、また地域にも活性化になるような施設をつくっていただけたらと思います。なのはな館もあのような状況になっておるわけですので、そういうことも踏まえて聞きましたので、どうかその点はよろしくお願いをいたします。これはもうこれでいいです。
193 ◯吉留委員長 ほかに、県政一般。
194 ◯向井(た)委員 関連してなんですが、暫時休憩してちょっと聞きたいことがあるんですが、よろしいですか。
195 ◯吉留委員長 暫時休憩いたします。
午後二時三十六分休憩
────────────────
午後二時四十五分再開
196 ◯吉留委員長 再開いたします。
197
◯長野観光交流局長 大隅地域のスポーツ合宿の拠点施設、これは大隅、現有明高校敷地に陸上競技のトレーニングに特化したスポーツ合宿拠点施設を整備しようというそういう基本的な考えに基づいてつくっておりまして、一流アスリートのニーズにも対応可能な競技施設と位置づけております。
地域の活性化はもとよりでございますが、本県スポーツ界の競技力向上にも寄与できるようなそういう施設にしていきたいというふうに考えておりますが、今後、具体の維持管理のあり方、これらにつきましては、今後、地元で官民一体の連絡会を設置いたします。この中でいろんな維持管理の面も含めて全て検討いたしまして、その上で、今後また各県議会のほうにも予算案も含めまして、今後見える形で将来の整備の姿というものをお示ししていきたいと思っております。
198 ◯吉留委員長 ほかに質問はありませんか。
199 ◯奥 国際交流課長 先ほど藤崎委員のほうから薩摩スチューデントの団の構成の件につきまして御質問がありました。その数字について修正、訂正をいたしたいと思います。申しわけございませんでした。
十九名のうちに中学生が四名、高校生が九名、大学生が四名、一般がお二人、計十九名ということでございました。失礼をいたしました。
それから、先ほど鹿児島県・
全羅北道交流協議会において、世界遺産の関係の話題が出なかったかという御質問でございました。
交流協議会におきましては、決まった議題におきまして話をしているわけですけれども、私どもその後、視察ということで百済の歴史遺跡の地区のほうに行ってございます。そちらのほうで世界遺産のほうに指定をされたところでございますけれども、そこでのお話であるとか、懇談会のお話でお互いに世界文化遺産に指定をされましたねという話は出たようでございます。
失礼いたしました。
200 ◯五田観光課長 先ほど御質問がございました民泊の件についてお答えいたします。
資料の三十ページで民泊型の教育受け入れ学校が八十六校で一万六千三百六十六人と資料にはございましたが、このうち大島地域について申し上げますと、与論町で一校七十八名が、二十六年度、実績がございます。なお、受け入れ登録の農家数につきましては、大島地区は十三の農家が登録をしている状況でございます。
あわせて苦労話はないかというお話でございましたが、一つは、やはり子供さん相手の体験メニューづくりと、メニューづくりに皆さん工夫を凝らしているとか、あるいは最近ですとアレルギーを持っていらっしゃる子供さんがいますので食事の問題、さらに、やはり農家の方々は高齢化が進んでいることもございまして、受け入れ農家の確保、あるいは研修といったような苦労話というのは報告されているところでございます。
それともう一つ、先ほど特区ガイドのところで鹿児島では中国語と韓国語という実態の御説明をいたしましたが、制度といたしましては、ASEANからの観光客を見込みまして、タイ語も言語の一つの対象となっているところでございまして、現状、鹿児島では中国語と韓国語の方が登録をされているという状況でございます。
それとあわせてボランティアガイドの表彰の件がございましたが、観光まごころ県民運動の中でボランティア団体の表彰という中でボランティアガイドの表彰というのも過去に実績がございます。
以上でございます。
201 ◯吉留委員長 ほかにありませんか。
[「なし」という者あり]
202 ◯吉留委員長 それでは、ほかにないようですので、県政一般を終了いたします。
以上で、
商工労働水産部及び
労働委員会関係の審査を終了いたします。
なお、明日十月二日は、午前十時から農政部関係の審査を行います。
本日の委員会は、これで散会いたします。
御苦労さまでした。
午後二時四十九分散会
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