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  1. 鹿児島県議会 2015-09-14
    2015-09-14 平成27年第3回定例会(第1日目) 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1  午前十時開会    △ 開  会 ◯議長池畑憲一君)ただいまから、平成二十七年第三回鹿児島県議会定例会を開会いたします。       ───────────── 2    △ 開  議 ◯議長池畑憲一君)これより、本日の会議を開きます。  本日の日程は、配付いたしております議事日程のとおりであります。       ━━━━━━━━━━━━━  議 事 日 程  一、開  会  一、開  議  一、会議録署名議員の指名  一、会期の決定  一、会期日程の決定  一、諸般の報告  一、知事提出議案一括上程  一、知事提案理由説明  一、散  会
          ───────────── 3    △ 会議録署名議員の指名 ◯議長池畑憲一君)まず、会議録署名議員を指名いたします。  田畑浩一郎君と田中良二君を指名いたします。       ───────────── 4    △ 会期の決定 ◯議長池畑憲一君)次に、会期の決定であります。  今期定例会会期は、本日から十月九日までの二十六日間といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 5 ◯議長池畑憲一君)御異議なしと認めます。  よって、会期は二十六日間と決定いたしました。       ───────────── 6    △ 会期日程の決定 ◯議長池畑憲一君)次に、会期日程につきましては、配付いたしております日程表のとおりといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 7 ◯議長池畑憲一君)御異議なしと認めます。  よって、そのように決定いたしました。       ━━━━━━━━━━━━━            平成二十七年第三回鹿児島県議会定例会会期日程 ┌───┬───┬────────────────────────────────────────┐ │月 日│曜 日│       日                        程       │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │9・14│ 月 │本 会 議(開  会)                             │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  15│ 火 │議案等調査日                                  │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  16│ 水 │議案等調査日                                  │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  17│ 木 │本 会 議(代表質問)                             │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  18│ 金 │本 会 議(代表質問)                             │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  19│ 土 │                                        │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  20│ 日 │                                        │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  21│ 月 │                                        │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  22│ 火 │                                        │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  23│ 水 │                                        │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  24│ 木 │議案等調査日                                  │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  25│ 金 │本 会 議(一般質問)                             │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  26│ 土 │                                        │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  27│ 日 │                                        │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  28│ 月 │本 会 議(一般質問)                             │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  29│ 火 │本 会 議(一般質問)                             │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  30│ 水 │本 会 議(一般質問)                             │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │10・1│ 木 │常任委員会                                   │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  │ 金 │常任委員会                                   │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  │ 土 │                                        │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  │ 日 │                                        │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  │ 月 │議事整理日                                   │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  │ 火 │地方創生総合戦略等特別委員会                          │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  │ 水 │海外経済交流促進等特別委員会                          │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  │ 木 │議会運営委員会                                 │ ├───┼───┼────────────────────────────────────────┤ │  │ 金 │本 会 議( 閉 会 )                            │ └───┴───┴────────────────────────────────────────┘       ━━━━━━━━━━━━━ 8    △ 諸般の報告 ◯議長池畑憲一君)次に、諸般の報告であります。  一般的な事項につきましては、文書で配付いたしておりますので、口頭報告は省略いたします。  なお、この際、特に報告いたしますことは、知事から、地方自治法第百八十条第一項の規定による専決処分に関し、専決処分報告書をもって、公益財団法人鹿児島文化振興財団など地方自治法第二百二十一条第三項に該当する法人の平成二十七年度事業計画及び平成二十六年度決算に関し、事業計画及び決算書をもって、かごしま食と農の県民条例に基づく施策の実施状況に関し、かごしまの食、農業及び農村に関する年次報告書をもって報告がなされました。  これらの内容につきましては、配付いたしておりますとおりであります。  以上で、報告を終わります。       ───────────── 9    △ 議案第七七号─議案第九三号、報告第四号上      程 ◯議長池畑憲一君)次に、今回提出されました議案第七七号から議案第九三号まで及び報告第四号を一括議題といたします。  朗読を省略いたします。       ───────────── 議案第 七七号 平成二十七年度鹿児島一般会計補正         予算(第一号) 議案第 七八号 平成二十七年度鹿児島病院事業特別         会計補正予算(第一号) 議案第 七九号 鹿児島個人情報保護条例の一部を改         正する条例制定の件 議案第 八〇号 平成二十六年度鹿児島歳入歳出決算         について認定を求める件 議案第 八一号 土木その他の建設事業市町村負担額         について議決を求める件 議案第 八二号 鹿児島税条例の一部を改正する条例         制定の件 議案第 八三号 契約の締結について議決を求める件
    議案第 八四号 契約の締結について議決を求める件 議案第 八五号 訴えの提起について議決を求める件 議案第 八六号 契約の締結について議決を求める件 議案第 八七号 契約の締結について議決を求める件 議案第 八八号 契約の締結について議決を求める件 議案第 八九号 契約の締結について議決を求める件 議案第 九〇号 平成二十六年度鹿児島工業用水道事         業特別会計決算について認定を求める         件 議案第 九一号 裁判上の和解について議決を求める件 議案第 九二号 平成二十六年度鹿児島病院事業特別         会計決算について認定を求める件 議案第 九三号 鹿児島教育委員会の委員の任命につ         いて同意を求める件 報告第 四 号 専決処分報告の件  専第 五 号 損害賠償の額を定める件  専第 六 号 損害賠償の額を定める件  専第 七 号 損害賠償の額を定める件       ━━━━━━━━━━━━━ 10    △ 知事提案理由説明 ◯議長池畑憲一君)知事提案理由の説明を求めます。    [知事伊藤祐一郎君登壇] 11 ◯知事伊藤祐一郎君)平成二十七年第三回県議会定例会の開会に当たりまして、当面する県政の諸問題の推移及び今回提案しております議案その他の案件につきまして、概要を御説明申し上げます。  我が国は、現在、日本経済の再生を初め、人口減少・超高齢社会への対応、国・地方を通じた財政健全化、持続可能な社会保障制度の構築、環太平洋パートナーシップTPP協定交渉への対応、安全保障法制の整備など多くの課題に直面しております。  こうした課題の解決に向けて、議論が深められることを期待いたしますとともに、現政権におかれましては、引き続き、山積する諸課題に国の総力を挙げて取り組まれることを望むものであります。私としましては、今後も国政の動向をしっかりと見ながら、本県の発展と県民福祉の向上に向け、本県の立場を主張してまいりたいと考えております。  今日、我が国経済は、企業収益改善傾向にあり、設備投資に持ち直しの動きが見られるものの、個人消費の伸びは鈍くなっております。また、先行きにつきましては、中国やその他新興国経済先行き、アメリカの金融政策正常化に向けた動きの影響、ギリシャ問題への対応やその影響などにより、景気が下振れするリスクや金融資本市場の変動に留意する必要があるところであります。  県内経済につきましては、雇用情勢は高水準の状況が続いているものの、個人消費の一部に弱い動きが見られるところであります。  このような中、県としては、「新たな未来の創造『創生・安心・改革』」の予算として編成した本年度当初予算により、平成二十六年度三月補正予算と連携して経済や雇用の回復に取り組んでいるところであります。  私としては、時代の状況変化に的確に対応しながら、かごしま将来ビジョンやマニフェストに基づき、子どもからお年寄りまですべての県民にとって優しく温もりのある社会の形成を目指し、引き続き、「力みなぎる・かごしま」、「日本一くらし先進県」の実現に向けて、全力を挙げて取り組んでまいります。  県議会皆様方を初め、県民皆様方の御理解と一層の御支援を心からお願い申し上げます。  地方創生につきましては、本県取り組みなどについて助言をいただくため、地域の産業や経済等に知見を有する外部有識者によります有識者懇話会を設置し、今月十一日に開催したところであり、本県の成長・発展につながる具体的なプロジェクトの掘り起こしを行いますとともに、今年度中に鹿児島版総合戦略を策定し、市町村とも連携を図りながら、本県の実情に応じた実効性の伴う施策を展開してまいります。  社会保障税番号制度、いわゆるマイナンバー制度につきましては、国民の利便性を高め、公平・公正な社会を実現するための社会基盤として、十月から個人番号が通知されますとともに、来年一月から個人番号の利用などが開始されることになっております。  県におきましても、関係する情報システムの改修や制度の周知・広報など、制度の導入に向け着実に準備を進めてまいります。  精神科救急医療につきましては、夜間や休日等に対応する医療機関として、これまでの基幹病院に加えて、地域の拠点病院を新たに指定いたしますとともに、県民関係機関からの相談に対応する機能を拡大するなど、二十四時間三百六十五日対応可能な医療体制をさらに充実し、十月から運用を開始することといたしております。  子育て支援につきましては、父親の家事・育児への参加を促進いたしますため、今年度から新たに、育児関連情報を盛り込んだ父子手帳を作成し、八月から母子健康手帳と合わせて配付しているところであります。  桜島につきましては、八月十五日の火山活動の高まりを受け、鹿児島地方気象台噴火警戒レベル入山規制レベル三から避難準備レベル四に引き上げましたことから、県におきましては、発表と同時に災害対策本部を設置いたしますとともに、鹿児島市や関係機関との連携を図りながら、防災対応等に関する情報の収集や共有に取り組んだところであります。  その後の火山活動状況を踏まえ、九月一日、鹿児島地方気象台は、噴火警戒レベル入山規制レベル三に引き下げたところであります。  噴火警報発表後、大きな被害をもたらす噴火もなく、噴火警戒レベル引き上げ前の状態に戻ったことに、ひとまず安堵したところではありますが、引き続き、関係機関と連携を図りながら、火山活動状況を注視してまいります。  口永良部島につきましては、去る五月二十九日の新岳の爆発的噴火から三カ月余りが経過した現在でも、島民の避難が続いているところでありますが、七月末に仮設住宅が完成したことにより、避難された全ての世帯の住宅が確保されたところであります。  県におきましては、屋久島町の実施する一時入島の際に、消防・防災ヘリコプターによる上空からの火口監視などの支援や助言を行ってきたところであり、今後、新たなヘリポートの整備を支援することといたしております。  県としては、引き続き屋久島町や関係機関と緊密な連携を図りながら、避難生活を余儀なくされている方々の生活の安定が確保できますよう全力で取り組んでまいります。  本年は、梅雨期間降水量県内各地で平年の二倍から三倍に達するなど、記録的な大雨となったところであります。八月には非常に強い台風十五号により、薩摩地方や三島村を初めとした離島など、県内各地において、甚大な被害が発生したところであります。重傷者二名を含む十五名の方が負傷され、多くの住宅被害が発生いたしますとともに、道路などの公共施設、農作物や農業関係施設などにも大きな被害が生じましたほか、長時間に及ぶ停電や広範囲にわたる倒木が発生したところであります。被災された方々に対しまして心からお見舞いを申し上げます。  県としては、現在、被災状況の把握を進めているところであり、速やかに被災前の状況に復旧するよう、全力を挙げて着実かつ的確に対応してまいります。  これからも、台風や豪雨が発生しやすい時期が続きます。県としては、今後とも、市町村防災関係機関と密接な連携を図りながら、防災対策に全力を傾注してまいりたいと考えております。県民の皆様におかれましても、気象情報十分注意を払っていただきますとともに、自宅など周辺の状況を確認し、備えに万全を期していただきますようお願い申し上げます。  建築物耐震化の促進につきましては、大規模なホテル・旅館などに対しまして、これまでの耐震診断補強設計に加えて、新たに耐震改修に係る費用の一部を助成する制度を創設することといたしております。  九州電力株式会社川内原子力発電所一号機につきましては、先月原子炉を起動し、今月十日、通常運転に復帰したところであり、二号機につきましては、現在、国による使用前検査が、引き続き行われており、十一日から燃料を装荷したところであります。  県におきましては、国が創設した新たな交付金等を活用し、薩摩川内市とその周辺市町が行います防災機能充実強化都市機能の向上につながる施設等の整備などの取り組みに対し、新たな支援措置を講じてまいります。  また、六月に鹿児島バス協会及び三十三の協力事業者と、バスによる緊急輸送等に関する協定を締結したところであります。  県としては、十一月に原子力発電必要性安全性に関する住民説明会を開催して、県民の皆様の理解促進を図ることといたしております。また、国や関係市町等と連携しまして、十二月に原子力防災訓練を実施し、避難計画等実効性を高めますとともに、緊急時における放射線防護対策の強化や防護資機材の整備を進め、総合的な原子力防災対策に取り組んでまいります。  再生可能エネルギーにつきましては、本県地域特性を生かした家畜排せつ物等によるバイオマス発電施設などの導入を図りますため、八月に有識者等から成る協議会を設置したところであり、今後、具体的な取り組みを進めていくことといたしております。  奄美・琉球の世界自然遺産の登録につきましては、今月七日、徳之島町で開催された科学委員会におきまして、国立公園の指定に向けた調整や推薦書の作成などに、引き続き時間を要することが明らかになったところであります。  県としては、今後とも、必要な取り組みを進めますとともに、できるだけ早期に登録されるよう国に対して要望してまいります。  水俣病対策につきましては、七月に認定審査会を開催し、審査会の答申を受けて、八月に申請者に結果を通知したところであります。  今後とも、認定申請者の審査を進めるなど、水俣病対策の円滑な実施に取り組んでまいります。  国際的な経済連携であります環太平洋パートナーシップTPP協定交渉につきましては、七月にハワイで開催されました閣僚会合におきまして、一定の前進が見られたところでありますが、TPPは、本県基幹産業である農林水産業などに大きな影響を及ぼすことが懸念されますことから、引き続き、国会における議論や交渉の状況など、国の動向を十分注視いたしますとともに、農林水産業関係諸団体の意見を十分に踏まえ、国に必要な働きかけを行ってまいります。  茶業の振興につきましては、八月下旬に静岡県で開催されました全国茶品評会審査会におきまして、最もすぐれた産地に授与される産地賞を一部門で、個人部門でも農林水産大臣賞を一名が受賞するなど、好成績をおさめたところであり、品質・量とも日本一を目指す「かごしま茶」の銘柄の確立に寄与するものと考えております。  林業の振興につきましては、大型木材加工施設木質バイオマス発電施設の操業など木材需要の増加に対応いたしますため、森林施業集約化や路網の整備、高性能林業機械の導入などによりまして、県産材の安定供給に努めているところであります。  水産業の振興につきましては、全国一の生産量を誇ります養殖ブリ・カンパチを初めとした本県水産物等輸出額増加を目指し、七月に県内の生産・製造業者及び輸出関連関係者等によります県水産物等輸出促進協議会を設立したところであります。  食品関連産業の振興につきましては、企業のマーケティング力を強化するためのセミナーを県内三カ所で開催いたしましたほか、付加価値の高い、魅力ある商品の開発や販路開拓、安心・安全な食の認証取得に取り組む企業に対する助成など、総合的な支援を実施しているところであります。  企業立地の推進につきましては、国内設備投資に持ち直しの動きもあり、今年度は八月末までに、電子・機械関連企業など二十三件の立地が決定したところであり、今後とも鹿児島の特性を生かした企業誘致の展開に努めてまいります。  観光の振興につきましては、第三十回国民文化祭・かごしま二〇一五の開催を契機に、旅行会社等と連携して割引旅行商品を販売いたしますとともに、お土産等を購入できるクーポン券を発行し、誘客促進と消費喚起を図っておりますほか、明治維新百五十周年を見据えたテーマ性のある戦略的な広報宣伝など、各種の誘客対策に取り組んでいるところであります。  また、桜島や口永良部島における火山活動に伴います風評被害の軽減を図りますため、観光地の正確な情報発信やPR活動を積極的に展開いたしますとともに、国民文化祭への誘客対策を拡充することといたしております。  県産品の販路拡大につきましては、本県の誇る一次産品を初めとする特産品をふるさと名物商品として、より購入しやすい価格で販売する各種フェアなどを国内外で開催することといたしており、六月から本県特設サイトによる販売を行っているところであります。また、今月、県内の優良食品の首都圏バイヤー向け商談会であります「南の逸品商談会 in Tokyo 二〇一五」を開催したところであります。  トップセールスにつきましては、八月に、本県への観光客が増加している台湾におきまして、十一月からのレストランフェア開催に向けた調印式を行ったところであります。  今後とも、国の内外を問わず、さまざまな機会を捉えて、「本物。鹿児島県」の多彩な魅力を積極的に情報発信してまいります。  国際交流の促進につきましては、薩摩藩英国留学生派遣百五十周年を記念し、七月に百五十年前の留学生一行とほぼ同じ年齢層の青少年を英国に派遣し、留学生の足跡をたどりながら、現地で交流等を行い、未来の鹿児島を担うグローバル人材の育成を図ったところであります。  また、国際社会に貢献する人材の育成や国際相互理解を深めますため、本県出身の実業家であられます稲盛和夫氏からいただいた寄附金を活用して、鹿児島市と連携を図りながら、外国人留学生の宿泊機能や県民と在住外国人との交流機能を備えた国際交流センター─仮称─を整備してまいります。  県内の雇用情勢につきましては、有効求人倍率は全国平均に比べ低いものの、高水準の状況が続いているところであります。  県としては、新規学卒者などの就職を支援いたしますため、六月から九月にかけて、雇用確保ローラー作戦を展開いたしますとともに、来春の大学卒業予定者や若年者の就職を支援するための県内企業の就職説明会、UIターン希望者や県内求職者を対象とする就職面接会を開催したところであります。  また、建設業の中長期的な担い手の育成・確保を図りますため、新規雇用者が知識・技術を習得する研修などを支援するとともに、建設業の魅力を発信する出前講座や就職説明会の開催に取り組んでいるところであります。  今後とも、国や関係機関と連携しながら、引き続き、雇用の安定・確保に努めてまいります。  高規格幹線道路であります南九州西回り自動車道につきましては、七月に鹿児島・熊本両県選出の国会議員等とともに、国土交通大臣に対し、予算の確保と整備推進について、要請を行ったところであります。  今後とも高規格幹線道路や地域高規格道路の早期供用に向け国と一体となって、引き続き整備に努めてまいります。  マリンポートかごしまにつきましては、七月に親水広場などヘリポート周辺部について供用を開始したところであり、残る施設につきましても、早期供用が図られますよう引き続き整備を進めてまいります。  また、鹿児島港の鴨池港区と中央港区を結ぶ臨港道路につきましては、七月に港湾計画を変更したところであり、今後とも、早期事業化が図られますよう国に強く要請してまいります。  鹿児島空港の国際化促進につきましては、ソウル線が、韓国における中東呼吸器症候群─MERS─の発生に伴い、一時運休となっていたところでありますが、七月三十一日から運航再開となったところであります。  また、台北線につきましては、八月十九日に県議会議長や経済界の方々とともに、チャイナエアライン本社を訪問し、路線の安定運航や利用促進に取り組んでいくことを確認したところであります。  県としては、引き続き、鹿児島空港における国際定期路線の利用促進に取り組んでまいります。  鳥獣被害対策につきましては、引き続き、市町村等とも連携を図りながら、地域の実情に沿ったハード・ソフト両面にわたる総合的な対策を進めてまいります。  奄美群島の振興につきましては、奄美群島振興交付金を活用した航空路及び航路運賃の軽減や農林水産物の輸送コスト支援などの円滑な実施に努めているところであり、農業・観光等の産業振興や定住の促進が図られるよう取り組んでまいります。  離島の振興につきましては、特定離島ふるさとおこし推進事業によりまして、観光PRや体験ツアーの実施などの交流人口の拡大を図る取り組みや農林水産物の販路を拡大するための商品開発や商談会への参加などへの支援を行っているところであります。今月四日には、三島村が日本ジオパークに認定されたところであり、県としては、今後とも、こうした取り組みを通じ、同村を含め離島地域の活性化に向けた取り組みを促進してまいります。  地域における協働の取り組みを促進いたしますため、NPOなどから提案のありました食による生活困窮者支援の仕組みづくりや未就学児の発達支援とその保護者の心のケアの取り組みなど、地域課題の解決を図る企画につきまして、県とNPOなどが協働して事業を実施しているところであります。  また、地元企業からいただいた寄附金を活用し、地域コミュニティやNPOなどの多様な主体によります地域貢献活動の取り組みを支援しているところであります。  今後とも、地域の自治会やNPOなどと連携を図りながら、共生・協働による温もりのある地域社会づくりの推進に努めてまいります。  教育につきましては、グローバル化の進展や鹿児島の可能性を生かした産業分野に対応できる鹿児島の将来を担う人材の育成に取り組むことが求められているところであります。  一方で、現在の経済情勢とその家計への影響を勘案いたしますと、大学進学など高校卒業後の教育を中心に経済的負担が困難となることが懸念されるところであります。  このため、新たな奨学制度を創設し、入学時に必要な資金を貸与いたしますとともに、卒業後、県内に就業した場合に返還を免除するなど、大学等への入学時の経済的負担の軽減を図り、本県の将来を担う人材を育成することといたしております。  今後、大学在学時の奨学金につきましても、卒業後、県内に就業した場合に返還を免除する制度の創設を検討してまいります。  第三十回国民文化祭・かごしま二〇一五につきましては、十月三十一日から「本物。鹿児島県─文化維新は黒潮に乗って─」をテーマに開催いたします。  鹿児島アリーナをメイン会場に、西之表市、奄美市のサテライト会場をライブ中継でつなぐ開会式を皮切りに、県内全ての市町村で百を超える多彩なイベントを展開することといたしております。  開催まで残すところあとわずかになりましたが、市町村や関係団体等との連携を図りながら、おもてなしの心にあふれた鹿児島ならではの県民総参加による大会を目指し、全力で取り組んでまいります。  第十五回全国障害者芸術・文化祭かごしま大会につきましては、十一月に、美術・文芸作品の展示、バリアフリー映画祭など、多彩なイベントを実施することとしており、障害のある人もない人も誰もが参加でき、楽しめる交流の場となりますよう、取り組んでまいります。  平成三十二年に本県で開催予定の国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」につきましては、七月に日本体育協会から開催内定を受けたところであります。  今後とも、大会の成功はもとより、明るく豊かで「力みなぎる・かごしま」の多彩な魅力を全国に発信する大会になりますよう、開催に向けた準備を着実に進めてまいります。  明治日本の産業革命遺産につきましては、七月にユネスコの世界遺産委員会において、世界文化遺産登録が決定されたところであります。  このプロジェクトは、約十年もの長きにわたり、九州・山口地域を初めとする関係自治体が一体となって取り組んできたものであり、このような形で実を結んだことは、大変喜ばしく、県民の皆様とともに喜びを分かち合いたいと思います。  本遺産の登録は、産業国家日本の礎を築いた先人たちの偉業が改めて評価されたものであり、今後、世界の人々にとっても価値のあるこの遺産群を、関係地域が結束して次の世代に継承いたしますとともに、地域の発展に生かしてまいります。  平成二十八年度予算に向けましては、去る七月十五日には、県議会議長とともに、国に対し、TPPなど経済連携への対応、地方税財源の充実・確保、社会資本整備の推進及び財源の確保など、県開発促進協議会の重点提案事項の実現について強く要請を行ってまいりました。  今後とも、県議会の皆様や県選出の国会議員、県内各界の方々の御支援・御協力をいただきながら、これらの実現に向けて一層の努力をしてまいりたいと考えております。  次に補正予算の概要につきまして御説明申し上げます。
     今回の補正予算は、新たな奨学制度やホテル・旅館などに対する耐震改修費用を助成する制度の創設、国際交流センター─仮称─の整備に必要となる経費、火山活動に伴う風評被害の軽減を図る誘客対策に要する経費、口永良部島新岳噴火による被害に対する災害救助や梅雨期の豪雨等による被害に対する災害復旧事業に要する経費を計上いたしますとともに、国の追加内示などに伴う所要の措置を講じることとしております。  補正予算の総額は、一般会計で六十三億三百万円であり、この結果、補正後の一般会計の予算額は、八千二百六億千六百万円となります。この財源につきましては、国庫支出金、繰入金、寄附金などをもって充てることといたしております。  また、特別会計の補正予算額は、病院事業特別会計の七百万円となっております。  このほか、予算外の議案として、鹿児島税条例の一部を改正する条例制定の件など、条例案二件、その他の議案十三件、報告三件となっております。  何とぞよろしく御審議の上、議決していただきますようお願い申し上げます。 12 ◯議長池畑憲一君)これで、本日の日程は終了いたしました。       ───────────── 13    △ 日程報告 ◯議長池畑憲一君)九月十七日は、午前十時から本会議を開きます。  日程は、代表質問であります。       ───────────── 14    △ 散  会 ◯議長池畑憲一君)本日は、これで散会いたします。        午前十時二十八分散会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...