─────────────
3 △
会議録署名議員の指名
◯議長(
池畑憲一君)まず、
会議録署名議員を指名いたします。
田畑浩一郎君と
田中良二君を指名いたします。
─────────────
4 △
会期の決定
◯議長(
池畑憲一君)次に、
会期の決定であります。
今期定例会の
会期は、本日から十月九日までの二十六日間といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
5
◯議長(
池畑憲一君)御異議なしと認めます。
よって、
会期は二十六日間と決定いたしました。
─────────────
6 △
会期日程の決定
◯議長(
池畑憲一君)次に、
会期日程につきましては、配付いたしております
日程表のとおりといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
7
◯議長(
池畑憲一君)御異議なしと認めます。
よって、そのように決定いたしました。
━━━━━━━━━━━━━
平成二十七年第三回
鹿児島県議会定例会会期日程
┌───┬───┬────────────────────────────────────────┐
│月
日│曜 日│ 日 程 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│9・14
│ 月 │本 会 議(開 会) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 15
│ 火 │議案等調査日 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 16
│ 水 │議案等調査日 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 17
│ 木 │本 会 議(
代表質問) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 18
│ 金 │本 会 議(
代表質問) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 19
│ 土 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 20
│ 日 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 21
│ 月 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 22
│ 火 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 23
│ 水 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 24
│ 木 │議案等調査日 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 25
│ 金 │本 会 議(
一般質問) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 26
│ 土 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 27
│ 日 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 28
│ 月 │本 会 議(
一般質問) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 29
│ 火 │本 会 議(
一般質問) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 30
│ 水 │本 会 議(
一般質問) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│10・1
│ 木 │常任委員会 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 2
│ 金 │常任委員会 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 3
│ 土 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 4
│ 日 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 5
│ 月 │議事整理日 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 6
│ 火 │地方創生総合戦略等特別委員会 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 7
│ 水 │海外経済交流促進等特別委員会 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 8
│ 木 │議会運営委員会 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 9
│ 金 │本 会 議( 閉 会 ) │
└───┴───┴────────────────────────────────────────┘
━━━━━━━━━━━━━
8 △ 諸般の
報告
◯議長(
池畑憲一君)次に、諸般の
報告であります。
一般的な事項につきましては、文書で配付いたしておりますので、
口頭報告は省略いたします。
なお、この際、特に
報告いたしますことは、
知事から、
地方自治法第百八十条第一項の規定による
専決処分に関し、
専決処分報告書をもって、
公益財団法人鹿児島県
文化振興財団など
地方自治法第二百二十一条第三項に該当する法人の
平成二十七年度
事業計画及び
平成二十六年度決算に関し、
事業計画及び
決算書をもって、
かごしま食と農の
県民条例に基づく施策の
実施状況に関し、
かごしまの食、農業及び農村に関する
年次報告書をもって
報告がなされました。
これらの内容につきましては、配付いたしておりますとおりであります。
以上で、
報告を終わります。
─────────────
9 △
議案第七七号─
議案第九三号、
報告第四号上
程
◯議長(
池畑憲一君)次に、今回提出されました
議案第七七号から
議案第九三号まで及び
報告第四号を
一括議題といたします。
朗読を省略いたします。
─────────────
議案第 七七号
平成二十七年度
鹿児島県
一般会計補正
予算(第一号)
議案第 七八号
平成二十七年度
鹿児島県
病院事業特別
会計補正予算(第一号)
議案第 七九号
鹿児島県
個人情報保護条例の一部を改
正する
条例制定の件
議案第 八〇号
平成二十六年度
鹿児島県
歳入歳出決算
について認定を求める件
議案第 八一号 土木その他の
建設事業の
市町村負担額
について
議決を求める件
議案第 八二号
鹿児島県
税条例の一部を改正する条例
制定の件
議案第 八三号 契約の締結について
議決を求める件
議案第 八四号 契約の締結について
議決を求める件
議案第 八五号 訴えの提起について
議決を求める件
議案第 八六号 契約の締結について
議決を求める件
議案第 八七号 契約の締結について
議決を求める件
議案第 八八号 契約の締結について
議決を求める件
議案第 八九号 契約の締結について
議決を求める件
議案第 九〇号
平成二十六年度
鹿児島県
工業用水道事
業特別会計決算について認定を求める
件
議案第 九一号 裁判上の和解について
議決を求める件
議案第 九二号
平成二十六年度
鹿児島県
病院事業特別
会計決算について認定を求める件
議案第 九三号
鹿児島県
教育委員会の委員の任命につ
いて同意を求める件
報告第 四 号
専決処分報告の件
専第 五 号
損害賠償の額を定める件
専第 六 号
損害賠償の額を定める件
専第 七 号
損害賠償の額を定める件
━━━━━━━━━━━━━
10 △
知事の
提案理由説明
◯議長(
池畑憲一君)
知事に
提案理由の説明を求めます。
[
知事伊藤祐一郎君登壇]
11
◯知事(
伊藤祐一郎君)
平成二十七年第三回
県議会定例会の開会に当たりまして、当面する県政の諸問題の推移及び今回提案しております
議案その他の案件につきまして、概要を御説明申し上げます。
我が国は、現在、
日本経済の再生を初め、
人口減少・超
高齢社会への対応、国・地方を通じた
財政健全化、持続可能な
社会保障制度の構築、
環太平洋パートナーシップ─
TPP─
協定交渉への対応、
安全保障法制の整備など多くの課題に直面しております。
こうした課題の解決に向けて、議論が深められることを期待いたしますとともに、現政権におかれましては、引き続き、山積する諸課題に国の総力を挙げて取り組まれることを望むものであります。私としましては、今後も国政の動向をしっかりと見ながら、
本県の発展と
県民福祉の向上に向け、
本県の立場を主張してまいりたいと考えております。
今日、
我が国経済は、
企業収益が
改善傾向にあり、
設備投資に持ち直しの動きが見られるものの、
個人消費の伸びは鈍くなっております。また、
先行きにつきましては、中国やその他新
興国経済の
先行き、アメリカの
金融政策正常化に向けた動きの影響、ギリシャ問題への対応やその影響などにより、景気が下振れするリスクや
金融資本市場の変動に留意する必要があるところであります。
県内経済につきましては、
雇用情勢は高水準の
状況が続いているものの、
個人消費の一部に弱い動きが見られるところであります。
このような中、県としては、「新たな未来の創造『創生・安心・改革』」の予算として編成した本年度当初予算により、
平成二十六年度三月
補正予算と連携して経済や雇用の回復に取り組んでいるところであります。
私としては、時代の
状況変化に的確に対応しながら、
かごしま将来ビジョンやマニフェストに基づき、子どもからお年寄りまですべての
県民にとって優しく温もりのある社会の形成を目指し、引き続き、「力みなぎる・
かごしま」、「
日本一の
くらし先進県」の実現に向けて、全力を挙げて取り組んでまいります。
県議会の
皆様方を初め、
県民の
皆様方の御理解と一層の御支援を心からお願い申し上げます。
地方創生につきましては、
本県の
取り組みなどについて助言をいただくため、地域の産業や
経済等に知見を有する
外部有識者によります
有識者懇話会を設置し、今月十一日に開催したところであり、
本県の成長・発展につながる具体的なプロジェクトの掘り起こしを行いますとともに、今年度中に
鹿児島県
版総合戦略を策定し、
市町村とも連携を図りながら、
本県の実情に応じた
実効性の伴う施策を展開してまいります。
社会保障・
税番号制度、いわゆる
マイナンバー制度につきましては、国民の
利便性を高め、公平・公正な社会を実現するための
社会基盤として、十月から
個人番号が通知されますとともに、来年一月から
個人番号の利用などが開始されることになっております。
県におきましても、関係する
情報システムの改修や制度の周知・広報など、制度の導入に向け着実に準備を進めてまいります。
精神科救急医療につきましては、夜間や休日等に対応する
医療機関として、これまでの
基幹病院に加えて、地域の
拠点病院を新たに指定いたしますとともに、
県民や
関係機関からの相談に対応する機能を拡大するなど、二十四時間三百六十五日対応可能な
医療体制をさらに充実し、十月から運用を開始することといたしております。
子育て支援につきましては、父親の家事・育児への参加を促進いたしますため、今年度から新たに、
育児関連情報を盛り込んだ
父子手帳を作成し、八月から
母子健康手帳と合わせて配付しているところであります。
桜島につきましては、八月十五日の
火山活動の高まりを受け、
鹿児島地方気象台が
噴火警戒レベルを
入山規制の
レベル三から
避難準備の
レベル四に引き上げましたことから、県におきましては、発表と同時に
災害対策本部を設置いたしますとともに、
鹿児島市や
関係機関との連携を図りながら、
防災対応等に関する情報の収集や共有に取り組んだところであります。
その後の
火山活動の
状況を踏まえ、九月一日、
鹿児島地方気象台は、
噴火警戒レベルを
入山規制の
レベル三に引き下げたところであります。
噴火警報発表後、大きな被害をもたらす噴火もなく、
噴火警戒レベル引き上げ前の状態に戻ったことに、ひとまず安堵したところではありますが、引き続き、
関係機関と連携を図りながら、
火山活動の
状況を注視してまいります。
口永良部島につきましては、去る五月二十九日の新岳の
爆発的噴火から三カ月余りが経過した現在でも、島民の避難が続いているところでありますが、七月末に
仮設住宅が完成したことにより、避難された全ての世帯の住宅が確保されたところであります。
県におきましては、
屋久島町の実施する一時入島の際に、消防・
防災ヘリコプターによる上空からの
火口監視などの支援や助言を行ってきたところであり、今後、新たなヘリポートの整備を支援することといたしております。
県としては、引き続き
屋久島町や
関係機関と緊密な連携を図りながら、
避難生活を余儀なくされている方々の生活の安定が確保できますよう全力で取り組んでまいります。
本年は、
梅雨期間の
降水量が
県内各地で平年の二倍から三倍に達するなど、記録的な大雨となったところであります。八月には非常に強い台風十五号により、
薩摩地方や三島村を初めとした離島など、
県内各地において、甚大な被害が発生したところであります。
重傷者二名を含む十五名の方が負傷され、多くの
住宅被害が発生いたしますとともに、道路などの
公共施設、農作物や
農業関係施設などにも大きな被害が生じましたほか、長時間に及ぶ停電や広範囲にわたる倒木が発生したところであります。被災された方々に対しまして心からお見舞いを申し上げます。
県としては、現在、
被災状況の把握を進めているところであり、速やかに被災前の
状況に復旧するよう、全力を挙げて着実かつ的確に対応してまいります。
これからも、台風や豪雨が発生しやすい時期が続きます。県としては、今後とも、
市町村や
防災関係機関と密接な連携を図りながら、
防災対策に全力を傾注してまいりたいと考えております。
県民の皆様におかれましても、
気象情報に
十分注意を払っていただきますとともに、自宅など周辺の
状況を確認し、備えに万全を期していただきますようお願い申し上げます。
建築物の
耐震化の促進につきましては、大規模なホテル・旅館などに対しまして、これまでの
耐震診断や
補強設計に加えて、新たに
耐震改修に係る費用の一部を助成する制度を創設することといたしております。
九州電力株式会社川内原子力発電所一号機につきましては、先月
原子炉を起動し、今月十日、
通常運転に復帰したところであり、二号機につきましては、現在、国による使用前検査が、引き続き行われており、十一日から燃料を装荷したところであります。
県におきましては、国が創設した新たな
交付金等を活用し、
薩摩川内市とその
周辺市町が行います
防災機能の
充実強化や
都市機能の向上につながる
施設等の整備などの
取り組みに対し、新たな
支援措置を講じてまいります。
また、六月に
鹿児島県
バス協会及び三十三の
協力事業者と、バスによる
緊急輸送等に関する協定を締結したところであります。
県としては、十一月に
原子力発電の
必要性や
安全性に関する
住民説明会を開催して、
県民の皆様の
理解促進を図ることといたしております。また、国や
関係市町等と連携しまして、十二月に
原子力防災訓練を実施し、
避難計画等の
実効性を高めますとともに、緊急時における
放射線防護対策の強化や
防護資機材の整備を進め、総合的な
原子力防災対策に取り組んでまいります。
再生可能エネルギーにつきましては、
本県の
地域特性を生かした
家畜排せつ物等による
バイオマス発電施設などの導入を図りますため、八月に
有識者等から成る
協議会を設置したところであり、今後、具体的な
取り組みを進めていくことといたしております。
奄美・琉球の
世界自然遺産の登録につきましては、今月七日、徳之島町で開催された
科学委員会におきまして、
国立公園の指定に向けた調整や
推薦書の作成などに、引き続き時間を要することが明らかになったところであります。
県としては、今後とも、必要な
取り組みを進めますとともに、できるだけ早期に登録されるよう国に対して要望してまいります。
水俣病対策につきましては、七月に
認定審査会を開催し、
審査会の答申を受けて、八月に
申請者に結果を通知したところであります。
今後とも、
認定申請者の審査を進めるなど、
水俣病対策の円滑な実施に取り組んでまいります。
国際的な
経済連携であります
環太平洋パートナーシップ─
TPP─
協定交渉につきましては、七月にハワイで開催されました
閣僚会合におきまして、一定の前進が見られたところでありますが、
TPPは、
本県の
基幹産業である
農林水産業などに大きな影響を及ぼすことが懸念されますことから、引き続き、国会における議論や交渉の
状況など、国の動向を十分注視いたしますとともに、
農林水産業関係諸団体の意見を十分に踏まえ、国に必要な働きかけを行ってまいります。
茶業の振興につきましては、八月下旬に静岡県で開催されました
全国茶品評会審査会におきまして、最もすぐれた産地に授与される
産地賞を一部門で、
個人部門でも
農林水産大臣賞を一名が受賞するなど、好成績をおさめたところであり、品質・
量ともに
日本一を目指す「
かごしま茶」の銘柄の確立に寄与するものと考えております。
林業の振興につきましては、
大型木材加工施設や
木質バイオマス発電施設の操業など
木材需要の増加に対応いたしますため、
森林施業の
集約化や路網の整備、
高性能林業機械の導入などによりまして、県産材の
安定供給に努めているところであります。
水産業の振興につきましては、全国一の
生産量を誇ります
養殖ブリ・カンパチを初めとした
本県水産物等の
輸出額増加を目指し、七月に県内の生産・
製造業者及び
輸出関連関係者等によります
県水産物等輸出促進協議会を設立したところであります。
食品関連産業の振興につきましては、企業の
マーケティング力を強化するためのセミナーを県内三カ所で開催いたしましたほか、付加価値の高い、魅力ある商品の開発や販路開拓、安心・安全な食の認証取得に取り組む企業に対する助成など、総合的な支援を実施しているところであります。
企業立地の推進につきましては、国内
設備投資に持ち直しの動きもあり、今年度は八月末までに、電子・機械関連企業など二十三件の立地が決定したところであり、今後とも
鹿児島の特性を生かした企業誘致の展開に努めてまいります。
観光の振興につきましては、第三十回国民文化祭・
かごしま二〇一五の開催を契機に、旅行会社等と連携して割引旅行商品を販売いたしますとともに、お土産等を購入できるクーポン券を発行し、誘客促進と消費喚起を図っておりますほか、明治維新百五十周年を見据えたテーマ性のある戦略的な広報宣伝など、各種の誘客対策に取り組んでいるところであります。
また、桜島や口永良部島における
火山活動に伴います風評被害の軽減を図りますため、観光地の正確な情報発信やPR活動を積極的に展開いたしますとともに、国民文化祭への誘客対策を拡充することといたしております。
県産品の販路拡大につきましては、
本県の誇る一次産品を初めとする特産品をふるさと名物商品として、より購入しやすい価格で販売する各種フェアなどを国内外で開催することといたしており、六月から
本県特設サイトによる販売を行っているところであります。また、今月、県内の優良食品の首都圏バイヤー向け商談会であります「南の逸品商談会 in Tokyo 二〇一五」を開催したところであります。
トップセールスにつきましては、八月に、
本県への観光客が増加している台湾におきまして、十一月からのレストランフェア開催に向けた調印式を行ったところであります。
今後とも、国の内外を問わず、さまざまな機会を捉えて、「本物。
鹿児島県」の多彩な魅力を積極的に情報発信してまいります。
国際交流の促進につきましては、薩摩藩英国留学生派遣百五十周年を記念し、七月に百五十年前の留学生一行とほぼ同じ年齢層の青少年を英国に派遣し、留学生の足跡をたどりながら、現地で交流等を行い、未来の
鹿児島を担うグローバル人材の育成を図ったところであります。
また、国際社会に貢献する人材の育成や国際相互理解を深めますため、
本県出身の実業家であられます稲盛和夫氏からいただいた寄附金を活用して、
鹿児島市と連携を図りながら、外国人留学生の宿泊機能や
県民と在住外国人との交流機能を備えた国際交流センター─仮称─を整備してまいります。
県内の
雇用情勢につきましては、有効求人倍率は全国平均に比べ低いものの、高水準の
状況が続いているところであります。
県としては、新規学卒者などの就職を支援いたしますため、六月から九月にかけて、雇用確保ローラー作戦を展開いたしますとともに、来春の大学卒業予定者や若年者の就職を支援するための県内企業の就職説明会、UIターン希望者や県内求職者を対象とする就職面接会を開催したところであります。
また、建設業の中長期的な担い手の育成・確保を図りますため、新規雇用者が知識・技術を習得する研修などを支援するとともに、建設業の魅力を発信する出前講座や就職説明会の開催に取り組んでいるところであります。
今後とも、国や
関係機関と連携しながら、引き続き、雇用の安定・確保に努めてまいります。
高規格幹線道路であります南九州西回り自動車道につきましては、七月に
鹿児島・熊本両県選出の国会議員等とともに、国土交通大臣に対し、予算の確保と整備推進について、要請を行ったところであります。
今後とも高規格幹線道路や地域高規格道路の早期供用に向け国と一体となって、引き続き整備に努めてまいります。
マリンポート
かごしまにつきましては、七月に親水広場などヘリポート周辺部について供用を開始したところであり、残る施設につきましても、早期供用が図られますよう引き続き整備を進めてまいります。
また、
鹿児島港の鴨池港区と中央港区を結ぶ臨港道路につきましては、七月に港湾計画を変更したところであり、今後とも、早期事業化が図られますよう国に強く要請してまいります。
鹿児島空港の国際化促進につきましては、ソウル線が、韓国における中東呼吸器症候群─MERS─の発生に伴い、一時運休となっていたところでありますが、七月三十一日から運航再開となったところであります。
また、台北線につきましては、八月十九日に
県議会議長や経済界の方々とともに、チャイナエアライン本社を訪問し、路線の安定運航や利用促進に取り組んでいくことを確認したところであります。
県としては、引き続き、
鹿児島空港における国際定期路線の利用促進に取り組んでまいります。
鳥獣被害対策につきましては、引き続き、
市町村等とも連携を図りながら、地域の実情に沿ったハード・ソフト両面にわたる総合的な対策を進めてまいります。
奄美群島の振興につきましては、奄美群島振興交付金を活用した航空路及び航路運賃の軽減や農林水産物の輸送コスト支援などの円滑な実施に努めているところであり、農業・観光等の産業振興や定住の促進が図られるよう取り組んでまいります。
離島の振興につきましては、特定離島ふるさとおこし推進事業によりまして、観光PRや体験ツアーの実施などの交流人口の拡大を図る
取り組みや農林水産物の販路を拡大するための商品開発や商談会への参加などへの支援を行っているところであります。今月四日には、三島村が日本ジオパークに認定されたところであり、県としては、今後とも、こうした
取り組みを通じ、同村を含め離島地域の活性化に向けた
取り組みを促進してまいります。
地域における協働の
取り組みを促進いたしますため、NPOなどから提案のありました食による生活困窮者支援の仕組みづくりや未就学児の発達支援とその保護者の心のケアの
取り組みなど、地域課題の解決を図る企画につきまして、県とNPOなどが協働して事業を実施しているところであります。
また、地元企業からいただいた寄附金を活用し、地域コミュニティやNPOなどの多様な主体によります地域貢献活動の
取り組みを支援しているところであります。
今後とも、地域の自治会やNPOなどと連携を図りながら、共生・協働による温もりのある地域社会づくりの推進に努めてまいります。
教育につきましては、グローバル化の進展や
鹿児島の可能性を生かした産業分野に対応できる
鹿児島の将来を担う人材の育成に取り組むことが求められているところであります。
一方で、現在の経済情勢とその家計への影響を勘案いたしますと、大学進学など高校卒業後の教育を中心に経済的負担が困難となることが懸念されるところであります。
このため、新たな奨学制度を創設し、入学時に必要な資金を貸与いたしますとともに、卒業後、県内に就業した場合に返還を免除するなど、大学等への入学時の経済的負担の軽減を図り、
本県の将来を担う人材を育成することといたしております。
今後、大学在学時の奨学金につきましても、卒業後、県内に就業した場合に返還を免除する制度の創設を検討してまいります。
第三十回国民文化祭・
かごしま二〇一五につきましては、十月三十一日から「本物。
鹿児島県─文化維新は黒潮に乗って─」をテーマに開催いたします。
鹿児島アリーナをメイン会場に、西之表市、奄美市のサテライト会場をライブ中継でつなぐ開会式を皮切りに、県内全ての
市町村で百を超える多彩なイベントを展開することといたしております。
開催まで残すところあとわずかになりましたが、
市町村や関係団体等との連携を図りながら、おもてなしの心にあふれた
鹿児島ならではの
県民総参加による大会を目指し、全力で取り組んでまいります。
第十五回全国障害者芸術・文化祭
かごしま大会につきましては、十一月に、美術・文芸作品の展示、バリアフリー映画祭など、多彩なイベントを実施することとしており、障害のある人もない人も誰もが参加でき、楽しめる交流の場となりますよう、取り組んでまいります。
平成三十二年に
本県で開催予定の国民体育大会「燃ゆる感動
かごしま国体」につきましては、七月に日本体育協会から開催内定を受けたところであります。
今後とも、大会の成功はもとより、明るく豊かで「力みなぎる・
かごしま」の多彩な魅力を全国に発信する大会になりますよう、開催に向けた準備を着実に進めてまいります。
明治日本の産業革命遺産につきましては、七月にユネスコの世界遺産委員会において、世界文化遺産登録が決定されたところであります。
このプロジェクトは、約十年もの長きにわたり、九州・山口地域を初めとする関係自治体が一体となって取り組んできたものであり、このような形で実を結んだことは、大変喜ばしく、
県民の皆様とともに喜びを分かち合いたいと思います。
本遺産の登録は、産業国家日本の礎を築いた先人たちの偉業が改めて評価されたものであり、今後、世界の人々にとっても価値のあるこの遺産群を、関係地域が結束して次の世代に継承いたしますとともに、地域の発展に生かしてまいります。
平成二十八年度予算に向けましては、去る七月十五日には、
県議会議長とともに、国に対し、
TPPなど
経済連携への対応、地方税財源の充実・確保、社会資本整備の推進及び財源の確保など、県開発促進
協議会の重点提案事項の実現について強く要請を行ってまいりました。
今後とも、
県議会の皆様や県選出の国会議員、県内各界の方々の御支援・御協力をいただきながら、これらの実現に向けて一層の努力をしてまいりたいと考えております。
次に
補正予算の概要につきまして御説明申し上げます。