鹿児島県議会 > 2015-06-24 >
2015-06-24 平成27年海外経済交流促進等特別委員会 名簿
2015-06-24 平成27年海外経済交流促進等特別委員会 本文

ツイート シェア
  1. 鹿児島県議会 2015-06-24
    2015-06-24 平成27年海外経済交流促進等特別委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ……………………         午前十時開会        …………………… ◯大園委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから海外経済交流促進等特別委員会を開会いたします。  当委員会に付託されました事項は、海外経済交流の促進等に関する調査でございますが、本日の議題は、調査テーマについて議論することといたしております。  ここで、調査日程等の協議のために、暫時休憩いたします。         午前十時  休憩      ────────────────         午前十時一分再開 2 ◯大園委員長 再開いたします。  日程につきましては、お手元に配付いたしております日程案のとおり、観光交流局長総括説明、質問、そして今年度の調査テーマの協議、その他と進めることで御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 3 ◯大園委員長 御異議ありませんので、日程案のとおり進めることに決定しました。  それでは、本日は、委員会構成後、執行部の皆様を交えての初めての委員会でございますので、当席並びに副委員長から一言御挨拶を申し上げます。  海外経済交流促進等特別委員会の委員長を仰せつかりました大園清信でございます。  これまで、平成二十五年、二十六年度にいろいろな促進等の提言を行いました。その提言に基づいて、この委員会はこれから調査することとしております。  今、当県におかれましては、伊藤知事が環黄海圏の経済交流も含めまして、鹿児島は大変すばらしい可能性を持ったということでいろいろ対策を進めておられます。我々もその思いは一緒でございます。  またこれから、今、鹿児島県におきましては、ソウル、上海、そしてまた香港、台北、国際航空路線を県独自で持っている県でございます。この路線につきましては、今回、MERSの影響でソウル線が一時休みということで、大変私たちにとっては不安な材料でもあります。  しかし、私たちはそういう中にあって、鹿児島県の置かれた状況等の中で、これからの経済、そしてまた観光交流等を一層促進するために、この特別委員会がますます県の皆様方の、そしてまた我々議員との中ですばらしい提案ができることを祈念して、この委員会を進めたいと思っております。
     どうか皆様方の御協力をよろしくお願いいたします。  それでは、前野副委員長お願いいたします。 4 ◯前野副委員長 おはようございます。  副委員長の前野でございます。  今、委員長からありましたように、この二十五、二十六年度にかけて海外経済交流促進等特別委員会を開催して、その提言に基づいてどう進化をさせていくかということをまた引き続き議論をしていくということになるだろうと思っているところであります。執行部の皆様方には大変ですけれども、どうかよろしくお願いを申し上げます。 5 ◯大園委員長 それでは、ただいまから調査を始めます。  初めに、観光交流局長総括説明を求めます。 6 ◯長野観光交流局長 おはようございます。  それでは、お配りしております資料によりまして、本県の海外経済交流事業等の概要について御説明を申し上げます。  御案内のとおり、海外経済交流促進等特別委員会につきましては、平成二十五年度から二十六年度、二カ年にわたって設置されまして、本県の海外経済交流事業等全般につきまして御審議をいただいたところでありまして、各年度それぞれ御提言をいただいているところでございます。  本年度、改めて本委員会が設置されることとなりまして、今回、第一回目の委員会に際しましては、昨年度まで執行部側の取りまとめを観光交流局がやっておりました関係で、私どものほうで執行部側の諸調整、総括説明を担当させていただきたいと思います。  本日は、私のほうから、主といたしまして、これまでの本委員会の審議状況、それからこれまでの御提言の内容、さらにその御提言に県の平成二十七年度事業がどのように対応しているかという点を中心に御説明させていただきたいと考えております。  まず、これまでの審議状況についてでございますが、お配りしております資料の一ページ、二ページをごらんいただきたいと思います。  一の設置目的にありますとおり、グローバル化が進展する中で、本県はソウル、上海、台北、香港と国際定期航空路線で結ばれ、人・物・情報の交流が盛んになっております。このようなアジアに近接する本県の地理的優位性を生かし、成長するアジア諸国との経済交流等の拡大を図ることが県産品の販路拡大観光振興県内企業海外展開等に大きく寄与し、県内経済を活性化させることとなり、そのための戦略的な取り組みが求められているところであります。  このような中、平成二十五年三月の県議会定例会において、海外経済交流促進等特別委員会が新たに設置され、アジア諸国との交流、県産品の販路拡大、観光客の誘客促進等、多岐にわたる項目について、二十五年度、二十六年度の二年間にわたり、八回の審議、上海、香港、台湾での現地調査を通し、調査・検討され、御提言をいただいたところでございます。  四の調査方法等の(三)にありますように、調査項目は平成二十五年度が主として産業交流に関する調査となっており、アジア地域との交流、農林水産物等輸出拡大県内企業海外展開につきまして御審議いただいたところです。  さらに、二ページにありますが、二十六年度におきましては、主として人的交流に関する調査が行われ、海外からの観光客の誘客促進や海外との文化・芸術、青少年の交流促進などについて御審議をいただいたところでございます。  以上が、過去二年間、本委員会の主な審議状況でございます。  続きまして、この過去二年間にわたって設置されました本委員会からいただいた御提言について簡単に御説明をいたします。  資料は三ページから六ページでございます。  まず、産業交流に関する調査がテーマとなりました二十五年度の本委員会におきましては、四ページの二の提言にありますとおり、(一)アジア諸国との交流促進につきましては、アジア諸国との経済交流等を一層促進させるための航路や航空路の維持・拡充への取り組み、それから(二)県産品の輸出拡大につきましては、輸出相手国の消費者の選好や安心・安全を求める傾向などの消費者ニーズに対応した販路拡大や商品の定番化に向けた支援、(三)企業の海外展開につきましては、アジア諸国への進出を目指す企業に対し、必要な情報の提供や企業ニーズに対応した相談窓口の充実、支援への取り組み等の項目について御提言をいただいたところでございます。  続きまして、五ページから六ページをごらんいただきますと、人的交流に関する調査がテーマとなりました平成二十六年度の本委員会におきましては、六ページの二の提言にありますとおり、(一)アジア諸国等との人的交流の促進につきましては、定期的な交流会議等を行っている香港、シンガポール韓国全羅北道及び中国江蘇省などとの人的交流の継続・発展や在外県人会等との人的ネットワークの構築・強化、(二)海外からの観光客の誘客促進につきましては、外国人観光客の誘致、海外からのスポーツキャンプ・合宿誘致促進外国人観光案内所など、受け入れ体制の整備、(三)海外との文化・芸術、青少年の交流促進につきましては、環黄海経済圏との文化・芸術等の交流促進青少年交流のさらなる充実・発展、地域や教育現場における外国人との交流機会の創設・充実等の項目について御提言をいただいております。  最後になります。  これまでの委員会においていただきました御提言に、平成二十六年度の三月補正、平成二十七年度当初予算で計上しております事業がどのように対応しているかという点につきまして御説明させていただきたいと思います。  資料は、七ページ、八ページをごらんください。  ただいま御説明いたしました御提言の項目に沿って主な事業を記載しております。  まず一、アジア諸国との交流促進についてであります。  1)鹿児島空港国際化促進事業につきましては、航路や航空路の維持・拡充、国際定期航空路線搭乗率向上に向けた官民の連携強化に関する施策といたしまして、鹿児島空港発着国際定期路線安定的運航利用促進を図りますため、航空会社に対する運航支援、あるいは誘客対策を行う旅行会社等に対する支援を行うものでございます。  4)の国際物流港湾形成促進事業については、志布志港、川内港の利用促進を図るものでございます。  次に、二の県産品の輸出拡大についてでありますが、御提言いただきました本県の農林水産物及びその加工食品の販路拡大や商品の定番化に向け、本県では1)の県産材輸出拡大支援事業、4)かごしまさかな海外市場拡大事業、5)鹿児島本格焼酎輸出促進事業、11)県畜産物販路拡大対策事業などに取り組んでいるところでございます。  次に、三の企業の海外展開についてであります。  1)製造業海外取引支援事業につきましては、海外への取引拡大を図ろうとする県内の製造業者を対象に、海外市場動向等に係るセミナーの開催や海外商談会への出展支援取引可能性調査等を実施し、海外での新たな取引先の開拓を支援するものであります。  また、このほか、4)海外ビジネス支援事業においては、アジアを中心に海外経済交流を推進するため、貿易相談や商談会を実施し、県内企業海外事業展開を支援するとともに、かごしまブランドのイメージアップや混載貨物輸出業者の育成を図っているところであります。  次に四、アジア諸国等との人的交流の促進についてであります。  これに関しまして、本年度、県では、1)にあります第十八回鹿児島・シンガポール交流会議を開催いたしますほか、2)アジア地域との交流の中で、韓国全羅北道中国江蘇省との交流協議会の開催などに取り組むこととしております。  続きまして、五、海外からの観光客の誘客促進についてであります。  この点につきましては、本年度は2)にあります直行便利用海外誘客特別キャンペーン事業を実施し、地方創生交付金を活用して、本県と海外定期航空路線で結ばれている国や地域を対象に、現地旅行エージェントとの連携により、県内で利用できるお土産クーポンなどを発行し、外国人観光客の本県への誘客と消費喚起を促進することといたしております。  また、3)YOKOSO!KAGOSHIMA(海外誘客強化)事業を実施し、アジアを中心とする海外からの誘客強化を図りますため、行政関係団体・業界等が一体となって、各種の誘客促進活動や受け入れ体制の整備を進めることといたしております。  さらに、6)二〇二〇東京オリンピックパラリンピック事前合宿誘致事業などに取り組み、二〇二〇年の東京オリンピックパラリンピック競技大会経済効果社会的効果を本県に波及させるため、同大会の事前合宿誘致活動を官民一体となって推進することといたしております。  最後になりますが、六、海外との文化・芸術、青少年の交流促進についてであります。この項目につきまして、本年度、県では、1)の文化芸術交流促進事業を実施し、全羅北道及びシンガポールとの交流会議等における合意に基づき、文化芸術団体を相互に受け入れ、または派遣し、文化交流の促進を図り、国際性豊かな感性を備えた県民の育成と特色ある郷土文化の発展を図ることといたしております。  また、平成二十五年八月に結んだ北京・清華大学との包括協定に基づきまして、6)にありますが、清華大学との交流促進事業によりまして、経済、青少年、学術などの分野における人材育成や人的ネットワークの構築を図ることといたしております。  さらに、薩摩藩英国留学生派遣百五十周年を記念し、7)の英国留学生派遣百五十周年記念 薩摩スチューデント派遣事業を実施し、青少年を英国に派遣して交流等を行い、未来の鹿児島を担うグローバル人材の育成を図りますとともに、英国との交流を促進することといたしております。  なお、個々の事業の概要や予算額等につきましては、九ページから十二ページの資料にございますので、お目通しをいただければと思います。  以上、過去二年間にわたる海外経済交流促進等特別委員会での審議の状況、いただいた御提言、その御提言に県が本年度予定している事業がどのように対応するかという点につきまして御説明をさせていただきました。  本日は、関係各課長が出席しておりますので、個々の事業等に関し、御不明な点等ありましたら、御質問をいただければと考えております。  それでは、よろしくお願いいたします。 7 ◯大園委員長 説明が終わりましたので、次に質問を行います。  調査テーマの設定を念頭に置きながら質問をお願いしたいと思います。 8 ◯前野委員 今、観光交流局長から子細な説明をいただきました。  執行部の取り組み、大変多くの事業名、事業費、こうやってまとめていただきますと非常によくわかるわけですが、私は大隅鹿屋ですから、よく目につくのが、規模の大きい農業者が結構多いんです。そこに最近少し動きが変わってきているというのがあるんです。というのは、中国からの農業研修生という形で受け入れをしていて、そして最近はどうもその中国からの人材以外に、いわゆるASEAN諸国というんでしょうか、ベトナム、カンボジア、それからラオスあたりから、少しずつかもしれませんけれども、そういう研修生が来ているという話を伺うわけですが、農業研修生という、少し角度が違うかもしれませんけれども、そういう方々の現状がわかっていれば、県内における数とかわかっていればお聞かせいただきたいというのがまず一点です。  それから、七ページのところに、ハラール認証の関係で、たしかことしが二年目ぐらいになるんでしょうかね、調査事業。このあたりの調査の今段階の実績というんでしょうか。あるいは途中ですけれども、当初から、二十六からですかね、二十六年度から始めておられると思うんですけれども、そのあたりの調査の現状について、まずお聞かせをください。 9 ◯横山農政課長 本県における農業に関する外国人研修生の状況ということでございますけれども、県のほうで特に研修生のあっせん等々やってはおりませんので、数等については把握をしておりません。  ただ、現場でいろいろ回らせていただいている中で、以前まで、結構、中国からの研修生かなりいらっしゃって、最近は中国かなり経済的にも発展をしてきていて、なかなか条件が合わないと帰られてしまうということも多いようですので、だんだんベトナムとか、あるいはフィリピンというようなほうからの研修生の方に働いていただいている経営がふえてきているという状況というのは感じているところでございます。 10 ◯西 かごしまPR課長 イスラム教の戒律に基づきますハラール食品の輸出に関しましての御質問でございますが、平成二十六年度からハラール認証調査研究事業を行っております。二十六年度におきましては、まず県内の事業者向けハラール食品市場イスラム教徒の購買行動などに関するセミナーをまず行いました。またハラールに関する基礎的な情報をまとめましたハラール認証調査研究報告書といったものをまとめたところでございます。  そういうことで、全般的なマクロ的な調査をとりあえず二十六年度はやったところでございますけれども、その結果におきまして、個別の品目ごとにかなり詳細な基準が存在するというようなこと、あるいはその基準に対応した設備投資などの企業コスト等も発生するといったようなこともわかってまいりました。  そういったこともありまして、二十七年度、今年度におきましては、個々の県産品の市場価値や輸出の採算性といったものを探りますため、ハラール食品を取り扱います輸入の事業者をマレーシアとかインドネシアあたりから招聘いたしまして、商談会、あるいは求評会、いわゆる評価を聞く会ですね、こういったものを開催したいと思っております。  それから、品目ごとの販路開拓の可能性等に関する調査を継続していきまして、関係事業者への情報提供を行ってまいりたいと考えております。 11 ◯大園委員長 この際、御報告いたします。  傍聴について一名の方から申し出があり、これを許可いたしました。 12 ◯前野委員 はい、ありがとうございました。  まず、その農業研修生の関係。県は特にあっせん等々についてはもちろんそうですけれども、取り組みはないということでしたけれども、実態として、かなり私どももよく農家を回らせていただきますけれども、もちろん中国からの研修生もたくさんおられますが、その中に少しずつですけれども、そういったような中国以外のところからの研修生がふえてきている、あるいはそういう国の方々を望む農業者の方々がふえてきているという実態がやはりあるみたいです。それは、事業をしておられる方々は専ら労働力という形で外国からの研修生を受け入れているようなふうにもとれないわけじゃないわけですけれども、そういう方々が例えば交流につながっていくとか、あるいは農産物の販路拡大につながっていくとかいったような兆候みたいなものというのは、まだ把握をしておられませんか。 13 ◯横山農政課長 外国人の研修生の方は非常に一生懸命働いていただける方もたくさんいらっしゃるというふうに、現場の農業経営をされている方からは伺っておりますけれども、研修生の方はそこで一生懸命働かれてある程度稼がれて、やはり地元である程度余裕のある暮らしをしたいということでされていて、なかなかその先の農産物含めた交流というところまで認識が行っていないのが現状かなというふうに考えております。 14 ◯前野委員 恐らく私もそういう認識だろうと思っておりました。要は、立派な農産物に携わっておられるわけで、自国に持って帰ってその技術が果たして生かせるか、気候、風土も違いますから。そういった面が発展的にしていけばいいんだがなといつも思いつつ、ついつい事業者の方々というのは、申し上げましたように、労働力の一つとしてしかまだ余裕がないというか、そういうような扱いに今なっているんじゃないかというふうに思ったところでした。後でまた。 15 ◯吉留委員 海外経済交流特別委員会ですから、その方向に沿って質問したいんですが、経済交流ですから、物を輸出するか観光客を誘致するかという話になってくるかと思うんですが、観光客誘致というのは御案内のとおり、外国人を二千万人ということで、昨年は千四百万人だったかな、思ったより早い方向で動いているみたいであります。そのためには、御案内のとおり、何度も言われていますが、ここは鹿児島県議会ですから、県内の外国人の方の受け入れのための体制整備ですよね。Wi─Fiの設備だとか案内標示板、日本語だけでいまだにやっているところも数多いですが、そういった面での体制整備、ホテル・旅館等の設備も含めて、これを、予算項目では出ているんですが、スピード感を持って思ったより早く動かないといけないかと思うんです。その辺のスピード感を持って早く達成しようという意気込みがあるのかないのかというのが一つ、これは観光客誘致についてですね。  もう一つ、輸出品についてですが、県内企業海外支援というのも項目で入っていますけど、余り支援し過ぎて工場を海外に移してもらったら困るわけですから、そういった面では、県内でつくってもらってそれを海外に売るというのが眼目になってくるかと思うんですが、売るといっても工業製品やら農林水産物。その中で、県内で、工業製品等で海外に売っているというのはどのぐらいの割合であるのかということですね。焼酎とかそれは除きますが、普通のいわゆる一般的にいう工業製品で。それがどれぐらいあるのかというのを一つ質問したい。  それと、農林水産物の今度は輸出についてですが、きのう政府の成長戦略でも海外に日本の農林水産物を売るということを促進するんだというのが項目でありましたけど、そういった面で、畜産物なんかは国によって、中国、韓国はもう日本のものは受け入れないということでいろんな障害があるかと思うんです。アジア諸国、それから北米、EU、それぞれあると思うんですが、どういったものが障害になっているか。それぞれ産品によって違うと思うんですが、鹿児島県は畜産県でありますから、そういった面では畜産物が一番の売りになってくるかと思うんですが、海外において何が障害になっているのかということ。  以上、三点ほど質問しましたけど、答えられる範囲があったら。 16 ◯五田観光課長 外国人観光客受け入れ体制の整備についての御質問でございます。  まず、何といいましても海外から来られる方、国内に入りましてWi─Fiを使っていろんな情報等を得るというのが非常に大きくなっておりまして、県といたしましても、基本的には各観光ポイントポイントにおけるWi─Fiの整備というのは、それぞれの所有者の整備というのが基本だと思っております。  その中で、市町村に対してもWi─Fiの必要性とかいうのは研修等を通じましてるる普及啓発をしておるところでございまして、既に二十七年度、地方創生の交付金を使いまして、県内でも私が把握しているところでは、例えば阿久根市でありますとか、霧島市、こちらが市内の観光スポットに新たにWi─Fiを整備するというふうに伺っているところでございますし、県といたしましても、県の持っております観光関連施設ということで、もう既に桜島のビジターセンターでありますとか、屋久島の環境文化村センター等々整備はしておりますし、今年度、奄美パークのほうも整備をしたいということを考えているのが一点でございます。  それと、スピード感を持っての意気込みということの御質問でございましたが、既に今年度で申し上げますと、六月に一つ受け入れ体制ということで言語の件がございまして、通訳案内士、これのセミナーというのを六月にさせていただいたところでございますし、七月三日にはインバウンドの実務担当者を集めた研修会というのを予定しておりますほか、八月の上旬には外国人の観光客の受け入れ体制の講習会と実務的な研修会というのを予定しているところでございます。このような形でタイミングタイミングを見まして受け入れ体制の整備というものを進めていきたいというふうに考えております。 17 ◯悦田産業支援対策監 工業製品に関しますいわゆる海外展開といいますか、輸出の割合等についてということでございました。  これは、実は一昨年度の調査の結果でございますが、県内の製造企業にアンケート調査を行っておりまして、その中で七十四社から御回答をいただいております。その中で、実際に海外展開を行っていますよというのが三十七社ございました。実際、輸出に関しましてですと、間接輸出で二十五社、全体の六八%、これ複数回答ですのでダブりますが、直接輸出だと十九社で、三十七社展開中の中の割合でいきますと五一%、間接輸出が六八%というふうに回答をいただいております。割合ですので、出荷額等についてとなると、ちょっとそこの数字は押さえていませんが、あと昨年度、また改めまして県内製造業を訪問しましてさまざまな調査を行っておりまして、現在、その取りまとめを行っている最中でして、取りまとめができ次第、直近の現在の県内企業さんの海外展開の状況というのはまた見えてくるのかなと思っております。 18 ◯吉村観光地整備対策監 外国人観光客の観光施設までの誘導に係る案内の外国語対応でございます。  私ども観光課におきましては、県内約千九百基の観光案内標識等を整備しておりまして、基本的には全て英語での併記をしております。さらに、主要な観光地等におきましては、広域の観光案内をする総合案内板というものを整備しております。これが三十四カ所ございますが、これにつきましては、英語に加えまして韓国語、中国語、もちろん日本語、英語の四カ国語表記としております。  それから、例えば美山地区など韓国からのお客様が多いと見込まれるところにつきましては、先ほどの案内標識、英語に加えまして韓国語も付記するということで対応しております。また、今後ともそういう外国人観光客が見込まれるところについては着実に整備を進めていきたいと思っております。 19 ◯折田水産流通対策監 水産物の海外輸出の件ですが、相手国が求めている施設の条件とか、あと証明書とか、各国でまちまちなんですが、それに伴いまして、障害というかハードルが高いことがあります。特にEU向けですと、例えば養殖場の登録ですとか、あと加工場の認定とか、出荷までにかかわる施設全てを登録なり認証しなければならないと。あと高い衛生管理が求められるということで、対EUにつきましてはかなり高いハードルがございます。  あと、原発事故後に放射能証明ですとか、あと産地証明とかを求めている国もございまして、例えば中国の場合ですと、産地証明、原発の周辺の県ではないという証明書、これを水産庁のほうが発行します。あと交付者の証明のほうも、こちらも求められておりまして、それを取るまでの日数がかかったり手間もかかるということで、そういったことが円滑な輸出の障害になっているということがございます。 20 ◯大谷かごしまブランド対策監 農畜産物等の輸出に当たっての規制といいますか、輸入国側の制限につきましては、一番大きいのは自国で発生していない病害虫であるとか疾病とかそういうものを侵入させないために、動植物検疫ということをそれぞれの国が設けています。したがいまして、国によっていろいろ条件が違ってきますけれども、一番大きい問題はそういうことがございます。  さらに、食品安全に関する規制という形で、いわゆるわかりやすい言葉で言うと残留農薬、それぞれの国によりまして残留農薬の規制値が設けられておりまして、日本では認められているんですけれども、ある国においては認めていない物質、あるいは日本では許容量が一定の水準まであるんですけど、ある国においては〇・〇一ppm以下、ほとんどゼロでないといけないというふうに厳しい規制を設けているところもありまして、お茶も含めまして農産物等については規制のかかっているのは以上の二項目が一番多いところでございます。 21 ◯吉留委員 工業製品はなかなかデータがないでしょうし、要するに、輸出には逆になれているでしょうから、県内企業含めて。やはり鹿児島県は農業県であるし、輸出になれていないという意味では農林水産物がこういう委員会、行政、政治のテーマになってくるかと思うんですが、その中でどこが有望市場なんですか、皆さんの考えによると。中国というのがあるんだろうけど、中国は畜産物は輸入禁止していますからね。そういった面では、ここにはASEANだとかいろんな諸国、要するにアジア諸国というけど、どこが鹿児島県の農林水産物を輸出するのにものになるようなところなのかということですね。その辺はどう考えていらっしゃいますか。 22 ◯佐々木畜産課長 委員のほうから畜産物の特にお話がございましたので、畜産課のほうで答えさせていただきます。  やはり特に牛肉、豚肉、鶏肉などの食肉を輸出するためには、先ほどもありましたように、衛生管理の基準に合わせた認定というものをそれぞれの施設が取得する必要がございまして、まず、第一義的には国がそれぞれの相手国と二国間協議でそういう輸出の要件を決めた上で、食肉処理施設の整備の状況とか屠殺・解体の方法、それから施設の衛生管理、食肉検査の状況等を認定する仕組みになっております。  そういう中で、鹿児島県の畜産物の話で申しますと、東アジア、香港、シンガポール、マカオ等々で、今、輸出を進めている段階でございますが、それ以外に二十六年度から新たに輸出が始まった国といたしまして、ヨーロッパ、EU諸国でございます。それからフィリピン、ベトナム等々、特にEUにつきましては、昨年、初めて二国間協議が調いまして輸出が始まったというところもございまして、東アジア諸国、それから北米等につきましてはこれまでも輸出実績がございますが、今後有望というか、今後頑張っていきたいなと思っておりますところはEU諸国等々、そういう新たに開いたところで、いかに先んじて輸出促進をしていくかというふうなところがあろうかなというふうに思っております。 23 ◯久保農産園芸課長 最近、鹿児島のお茶についてもこれから輸出拡大を図っていこうと思っております。国内でのリーフ茶の消費の減少傾向がある中で、今後は海外を見据えた茶の輸出というのが重要なものと考えております。  現在、お茶については全国からも輸出がされていますけど、特にアメリカのほう、ここ十年で三倍ぐらいの緑茶が輸出されております。本県からもこれまで過去、日本茶の輸入が多いアメリカのほうでプロモーション活動をやりまして、今後、アメリカを中心に輸出の拡大を図っていこうと思っていますけれども、アメリカとかEU、特にお茶が健康によいというのがありまして、結構飲まれているようになっております。そういった意味では、欧米を中心に、今後、お茶の輸出拡大も図っていきたいと思っております。 24 ◯吉留委員 今、お茶の話が出ましたが、この前テレビを見ていたら、宮崎の農家の方がドイツの会社ともう直取引やっていて、ドイツの方が宮崎に来て、ことしはこのお茶を取り扱いましょうという、さっきWi─Fiの話が出ましたけど、要するにインターネットの時代ですから、もうそれぞれ国境を越えてそういう事例がかなりふえてきておりますので、ぜひお願いしたいと思っております。  私は六年前シンガポールに行ったときに、シンガポールの食品スーパーに行くと、オーストラリア産和牛とか、オーストラリア産神戸牛というのが堂々と売られていますから、日本のブランドというのはありますけど、それをほかの国がどんどんとってやっているというのが実態でありますので、売れる産品はあると思いますから、鹿児島の中でも。売り方下手ですから、日本人、特に鹿児島の人たちは。それをどうやってうまく売っていくかというのがこれからの課題だと思っています。課題というか、さっき言いましたようにスピード感を持ってやらないと、どんどんどんどん先へ世の中進んでいきますので、よろしくお願いしたいと思います。  それと観光案内板については、これは非常に大事であります。私がヨーロッパの田舎町に行ったときに、日本語でちょこっと書いてあるのは非常に役に立ちましたので、案外あれは役に立ちますよ。みんな自国語で書いてあるとわからないですから、読んでいて、どこがどうなのかというのが。それがやはりちょこっとでも書いてあると役に立ちますので。あと地図ですね、いろんな言葉で表記している、中国語なら中国語で表記している鹿児島県内の地図があれば非常に便利かと思います。どうか、さっき言ったようにスピード感を持ってやってください。思ったより早いですから、動きが。お願いいたします。  以上です。 25 ◯堀口委員 吉留委員と同じような質問になるかもしれませんですけれども、二十五年度、二十六年度、このような経済交流やっていただいたわけでございますけれども、当然、経済交流人的交流、進んできたと思っておりますし、中国人の方々の購買力というのも相当援助になっているんじゃないかなというふうに思っております。おかげさまで、霧島の山とか水資源とか森林まで買っていただいているというような情報も聞いているわけですけれども、これも経済交流なのかなと思うところでもありますけれども。今、それぞれの担当課の皆様方が二十七年度のこの事業、それから予算組んでいらっしゃいます。これは全てアジア諸国に向けた予算額になっているのか、それともアジア諸国以外の海外の予算も入っているのか。そこらを教えていただきたいと思います。 26 ◯西 かごしまPR課長 各事業ごとにそれぞれどういったところを対象にしているというのはちょっと違うと思いますので、とりあえず、例えばこのPR課の事業に関して言いますと、基本的にはこのアジアを中心とした事業展開を前提としておりますので、アジアに向けた形での、いわゆるアジアを前提とした事業展開と事業執行を考えております。  ただ、例えば本格焼酎の輸出促進事業ですね、ここら辺等については当然、アメリカとかEU等も非常に有望な市場だと思いますので、そこら辺の対象を排除することなく幅広く検討はしてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 27 ◯五田観光課長 お手元の資料十一ページをお開きいただきたいと思います。  観光課関係の事業、上から四つここに掲げさせていただいておりますが、基本的にはこの四事業全て主としてアジアということを対象とした事業でございます。一部、国際クルーズにつきましては欧米等も入ってきますけれども、伸びゆく中国の需要というのをこのクルーズも重点としておりますので、基本としてアジアということを対象としております。  以上です。 28 ◯奥 国際交流課長 国際交流課関係の事業で申し上げますと、今の表の十一ページ目から十二ページ目のほうに国際交流課関係の事業を掲げてございます。  基本的にはアジア地域の事業を掲げておりますが、例えば在外県人会等育成事業、こちらのほうは県人会、世界のほうにまたがっておりますので、例えば南米の、あるいはアメリカの県人会等も対象にしているということがございます。  それから海外技術協力等推進事業、こちらのほうもこの県人会のほうを対象にして推薦をいただいたりしているということがございまして、例えばブラジル、アルゼンチン、パラグアイという方々が対象になっているということがございます。
     あと、その下の外国青年招致事業、こちらのほうも国際交流員、それからALTの関係でございます。これも全世界にまたがるということでございます。アジアも含んでということでございますけれども、あと右側のほうにまいりまして、アジア・太平洋農村研修センター管理運営事業、こちらのほうも研修生についてはさまざま各国来られるところですが、中心になるのはアジアの研修生の方々が多いのかなというふうに思っております。  清華大学との交流促進事業は御案内のとおりでございますが、一番下の今年度新規事業としていたします英国留学生派遣百五十周年記念 薩摩スチューデント派遣事業については、御案内のとおり、県内の青少年の方々を英国のほうに派遣するという事業でございます。  以上でございます。 29 ◯悦田産業支援対策監 資料でいきますと九ページと十ページにまたがってございますが、産業立地課関係の事業で御説明をいたしますと、九ページの下から二つですね、これが食プロ事業の中の二つになります。それと十ページの上段、上から二つ、製造業海外取引支援事業と企業・留学生交流支援人材育成事業でございます。この四つのうちの十ページの一番上にあります製造業海外取引支援事業、これはアジアの地域への海外展開を対象に支援事業を行っているものでございます。その他の三つにつきましては、特に国・地域を指定せずに、企業様からの申請に基づいて支援をしていくという形になっております。 30 ◯大谷かごしまブランド対策監 資料の十二ページにございます農政課の事業、かごしまの食輸出拡大事業ですが、これにつきましては量販店等での鹿児島フェアはアジア地域での開催を予定しておりますが、農畜産物の販路拡大のためには、いわゆる新規市場というものの開拓も必要だというふうに考えておりまして、したがいまして、アジア地域に限らず、ハラール文化圏であります中東であっても、農産物関係は比較的戒律上の厳しさがございません。大地から生えているものは全てハラールだという形で認められているような部分もありますので、本年度につきましては中東での見本市への参加も予定しております。 31 ◯鮫島かごしま材振興課長 九ページの下のほうから三つ目のほうに県産材輸出拡大支援事業が掲げてございます。この事業内容欄に書いてございますとおり、東アジアへの木材輸出ということで、現在、県のほうから輸出しているのが中国、韓国、台湾というところに輸出をしておりまして、そこに対する輸出を今後伸ばしていくということで掲げております。県内産で出ていく材の約七五%、四分の三については中国ということで、経済発展に伴いまして、インフラ整備に使う型枠材料とか桟木とかの需要が旺盛になりました。そこに対して輸出を今しているところですけど、今後は良質材とか、あるいは製品のほうの輸出も伸ばしていくということで、この事業を立ち上げているところでございます。 32 ◯久保農産園芸課長 資料の十二ページのところの下から三番目に「かごしま茶」輸出チャレンジ事業がありますけれども、茶の輸出につきまして、先ほどちょっと説明させていただきましたが、現在、日本茶の輸入が多い米国、それから緑茶に関心の高いEU、そこをとりあえずターゲットに進めていくことになります。基本的に、その地域につきましては茶の栽培もございますので、そういったところを中心にやりながら、今後また販路拡大を進めていきたいと。そのためにそういった国の安全基準に則したお茶づくりとか流通体制に取り組む事業としてやっているところでございます。 33 ◯佐々木畜産課長 十二ページの下から二番目でございます。畜産課の事業が書いてございますが、やはり二十七年度につきましても県産の畜産物の販路拡大ということで、本年度、香港、タイ、それから新たに今年度、台湾のほうでの展示会、商談会等に参加することにいたしておりまして、主にやはり東アジア地域を中心に展開していこうかなと思っておりまして、これ以外に県の輸出促進協議会というものを組織しておりまして、県内の輸出認定施設を持っておられる方全員と県、それから県経済連等で組織している組織でございますが、この中ではまた新たな国としましてEU、ヨーロッパでの展開も今考えているところでございます。  以上です。 34 ◯折田水産流通対策監 資料のほうは十ページの上から三段目になります。  これまでも輸出拡大の支援事業の中で展示会、商談会を行ってまいりました。近年、香港とか東南アジア方面の輸出が伸びてきております。これの実施に当たりましては、特にアジア方面というくくりはしていないんですが、事業者の公募に当たっては県漁連等が実施してまいります。実際的にはアジア方面の展示会、商談会への参加といったものが現実に行われているということで、専らアジア方面ということになっております。 35 ◯上大田港湾空港課長 資料のほう十二ページの一番下です。  現在、外貿コンテナの貨物を取り扱っておりますのは志布志港と川内港でございますが、この二港のポートセールスの活動のために必要な予算ということを計上しておりますけれども、趣旨としては、アジアの航路の拡大、誘致というようなことで活動をしているものでございます。 36 ◯久保生活・文化課長 資料は九ページの一番上になります。  私どもの場合は経済交流ではなく人的交流になりますけれども、文化芸術交流促進事業とございますが、こちらは全羅北道及びシンガポール、交流会議でいろいろ合意がございまして、その合意事項に基づきまして、相互に文化芸術団体受け入れや派遣をしているものでございます。二十七年度は対象になっていませんが、あと香港もございまして、アジアの三カ国地域が対象になっております。  その下に、霧島国際音楽祭運営事業がございますが、こちらはもとより霧島のほうで音楽祭を毎年夏にやっておりますけれども、コンサートのほかに参加しているアーティストの方に講習をしていただくコースがございますけれども、そちらに国内外から希望するアーティストの方がいらっしゃいます。その中に海外からもたくさん来ていただきますが、そちらは地域を限っているわけではありませんけれども、やはり韓国ですとか台湾といったアジアからの受講生に多く来ていただいているというのが現状でございます。 37 ◯仲澤交通政策課長 資料の九ページの上から五番目になります。鹿児島空港国際化促進事業のところでございますけれども、一義的には鹿児島空港発着国際定期路線、すなわちソウル線、上海線、台北線、香港線と現在四路線ございますけれども、これについての安定的運航、それから利用促進を図るための事業でございます。しかしながら、チャーター便や乗り継ぎ便、これらに関しましては、国や地域を限定するものではありませんので、広くアジア以外の国も対象としているところでございます。  以上です。 38 ◯吉村観光地整備対策監 資料十一ページ中ほどの、東京オリンピックパラリンピック事前合宿誘致事業でございます。  今年度の事業は、この誘致に当たってのいわゆる戦略策定というのが主な事業でございまして、その戦略に従いまして、誘致対象国・地域等を絞っていくこととしております。現時点では特にどこという地域を定めているものではございません。 39 ◯迫 青少年男女共同参画課長 資料の九ページの三段目と四段目でございます。  環黄海青少年派遣事業につきましては、本県と国際定期航空路線が開設されております環黄海経済圏の主要都市でありますソウル、上海、台北に本県の青少年を派遣する事業を実施しております。  次の青少年海外ふれあい事業でございますけれども、香港・シンガポールの交流会議の合意事項に基づきまして、香港・シンガポールの青少年の受け入れと本県青少年の両国への派遣を実施しております。 40 ◯堀口委員 それぞれ担当課で説明いただきました。  これからもアジア諸国との経済交流人的交流がまだ拡大するものと思っての本年度の予算であるとも思いました。それはそれで結構なことでございますけれども、県としたらそういう方向性で行っておりますが、企業、それとそれぞれの事業者の方々がどこを向いているのか。まだアジア諸国を向いているのか、それとも他国との経済交流に向かっているのか、そこら辺はどなたでも結構ですけれども、いや、ちょっと違うよなという意見がありましたら教えていただきたいと思います。 41 ◯西 かごしまPR課長 今、各担当課のほうから説明がございましたとおり、それぞれの品目によって展開先といったものが違うということもございますので、それぞれの企業さんにおいては、例えばアメリカが有望であればアメリカに行かれている方もいらっしゃいます。実際、焼酎等にしても、もうヨーロッパで実績をつくっていらっしゃる企業さん等も既にあるというふうに聞いております。  やはり県としましては、そういう中で大多数をいかにして集約していくかと。特に今、上海についてはロードマップという形で早い段階からつくりまして、戦略的に取り組みをして、事務所も置いた形で展開をしております。そういったようなことで、非常に市場が近いということで、やはりいろんな業種の方が行きやすいだろうといったようなことが前提にあると思うんですけれども、そういった形で取り組みをしてまいったところで、いわゆる直行便という形でも上海についてはございますし、あとは直行便がある香港、あるいは台北、そういったところを中心に、今いろんな形で事業展開を中心的にやっているところでございます。  それで、今後の市場としてどういったところがというのも、やはりそこは、その企業さんのニーズといったものもあると思いますけれども、やはり距離的な関係、あるいはアクセスのしやすさ、そういったことも考えながら次の展開といったようなことも考えなきゃいけないのかなというふうに考えております。 42 ◯堀口委員 今、言われましたとおり、わかったわけでございますけれども、吉留委員も言われましたように、とにかくこの経済、進み方が早いです。ですので、いつまでというわけではありませんですけれども、常にその情報等をつかみながら、県だけで進むんじゃなくして、やはり民間の方々、そこと一緒になった取り組みも必要になってくるんじゃないかなと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思っております。 43 ◯大久保委員 私のほうから、まず水産品の輸出の件でお聞きしたいと思いますけれども、多分養殖のブリとかが商品として考えられると思うんですけれども、どういうものが多いのかというのと、あと主な輸出先、金額の多いところを教えていただきたいと思います。 44 ◯折田水産流通対策監 水産物の輸出の件でございます。  本県の水産物の国別の輸出先は北米が約九割近くです。香港、台湾、中国などのアジアが六%ぐらいとなっております。  あと輸出品目なんですが、養殖ブリがそのほとんどを占めておりまして、九七%ぐらいがもうブリです。そのほか養殖カンパチ、養殖クロマグロ、あと天然のゴマサバ、カツオなどがあるんですが、本県の場合ですと、ほとんどがブリということです。特にアメリカがブリが好まれるということもありまして、そのような状況になっております。 45 ◯大久保委員 続いて、畜産の件でお聞きしたいと思うんですけれども、EU向けの基準を揃えた食肉加工の施設ができたということで、いろいろ国の取り決めも決まったということなんですけれども、EU向けの食肉の輸出の状況というのは手応えを感じるような雰囲気ではあるんでしょうか。 46 ◯佐々木畜産課長 EU諸国への輸出でございますが、昨年、二国間協議が整いまして輸出解禁がされたところで、全国にEU諸国へ食肉を輸出できる認定工場というのが四カ所ございまして、そのうちの二カ所が鹿児島県内にございます。そのような中、昨年度がEUに約六十二トンほど輸出をされてきております。昨年度が初めての輸出でございますので、それも年度途中からですので、まだこれから先も拡大が見込めるのかなというふうに思っております。 47 ◯大久保委員 この間、ちょっとJAの畜産関係の担当の方とお話しする機会がありまして、アジアがなかなかマーケットとして食肉の輸出、どこの県も争っているということで、ちょっと市場としては若干飽和状態ぎみなところを感じていると。そういった中で、やはりしっかりと経済基盤のある北米あるいはヨーロッパが市場としては本当にこれから期待できるというような話もありました。  そういう中での今の手応えのお話だと思うんですが、昨年だったと思いますけれども、ドイツで県の商工会連合会が、黒糖酒とかあるいは霜降りの牛肉を持ち込んでいろいろイベントを行っているようなんですけれども、そこの評判については何かお聞きではないでしょうか。 48 ◯佐々木畜産課長 昨年の新聞情報等では、確かに霜降りの牛肉等のおいしさ等は認識していただいたというふうに新聞情報等では聞いているわけなんですが、やはり今年度、先ほども説明させていただきました輸出事業者の方と県と経済連で組織しております鹿児島県の輸出促進協議会のほうで、ことし初めてドイツのケルンのほうで開かれますアヌーガ二〇一五という食品展示会、商談会に出る計画をいたしておりまして、今、参加される事業者を募っているところでございまして、当然おいしさというのはわかっていただいているというふうに確認はしているところなんですが、やはり県産の食肉につきましてアピールをしていきたいなというふうに思っております。 49 ◯大久保委員 霜降りを食べて、肉じゃなくて別物というような感覚で食べていらっしゃっていたという話もちょっと聞いておりますが、このアヌーガ二〇一五、これはことしはいつごろなんですか。 50 ◯佐々木畜産課長 ことしの十月十日から十四日まで、ドイツのケルンというところで開催されることになっております。二年に一回開かれるということで聞いております。 51 ◯大久保委員 わかりました。  あと、ヨーロッパの輸出企業の件で、もし御存じであればということでお聞きしたいんですけれども、ヨーロッパは非常に消費税は高いようなんですけれども、消費税が輸出企業にとって形を変えた補助金というか支援金になっているような話も伺っているんですけれども、消費税が輸出企業に果たしているメリットというようなものについては、何かヨーロッパのほうで聞かれたことはないですか。 52 ◯大園委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時二分休憩      ────────────────         午前十一時三分再開 53 ◯大園委員長 再開いたします。 54 ◯西 かごしまPR課長 ただいまの御質問につきましては、ちょっと県のほうでは状況を把握していないところでございます。 55 ◯大久保委員 質問を変えます。  英国留学生派遣百五十周年記念の派遣事業についてお聞きしたいと思います。  これについては、英国のほうに子供を派遣したということなんですが、これは百五十年前の英国留学生が行ったところを回っていくという話なのか。それとも全く別な、単にイギリスでそれなりの勉強をしに行くのが目的だったのか、これはどちらなんでしょうか。 56 ◯奥 国際交流課長 ただいま英国スチューデント派遣事業の行く先のことについてお尋ねがございました。  この英国スチューデント事業は、今年七月十九日から二十九日まで十一日間の期間において、十九名の十三歳から二十七歳までの方、中学校から一般の方までですけれども、派遣をいたすことにいたしております。  先ほどの行程の関係ですけれども、委員が今言われました百五十年前の薩摩藩英国留学生、こちらのほうが勉強したロンドン、それからお一人、長沢鼎が勉強したアバディーン、こちらのほうを中心にいたしまして、あちらの学生さんが、例えば当時、UCL─ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン─というところで留学生の方が勉強されたということでございますけれども、こちらの大学の学生さんとの交流であるとか、あるいはロンドンでのホームステイ、それからアバディーンでのホームステイ、それとアバディーンの長沢鼎が勉強した、あるいは見たと思われる、体験したと思われる施設などを訪問したいというふうに考えているところでございます。 57 ◯大久保委員 最後に、学術交流の件でお聞きしたいと思います。  清華大学との交流もあるんですけれども、それ以外に、鹿児島県にJAXAというロケット発射基地が二カ所あるんですけれども、こういったところは世界的な研究なので、宇宙関係のほうでいろんな海外の研究者等の交流というのもあるのではないかと思いますが、県は直接タッチはされていないかもしれませんけれども、このJAXAが海外との交流していることについては、何か情報をお持ちであれば教えていただきたいんですが。 58 ◯大園委員長 暫時休憩します。         午前十一時六分休憩      ────────────────         午前十一時六分再開 59 ◯大園委員長 再開いたします。 60 ◯西 かごしまPR課長 ただいまの御質問につきましては、JAXAに関しましては、いわゆるロケット関連の事業と、今、企画部のほうで所管をしているというふうに考えておりますので、ちょっと手元に資料がない状況でございます。 61 ◯大園委員長 ほかにありませんか。 62 ◯いわしげ委員 おはようございます。お時間いただきましてありがとうございます。  何点かお聞きしたいんですが、先日いただきました平成二十七年三月二十日のこの資料、海外経済交流の促進に関する提言という中の五ページにあります、九州各県の外国人の延べ宿泊者数ということなんですけれども、鹿児島県は九州の中でも国際便の直行便が飛んでいるというので、福岡に次いで、第二の県になっていると思うんですが、宿泊者数で見ると、平成二十四年、二十五年、その前を含めて五位とか六位とかになっているんですが、そのあたりの分析とかは何かされていらっしゃいますか。 63 ◯五田観光課長 お答えいたします。  外国人の延べ宿泊者数、福岡が圧倒的に多いわけでございますが、これはやはり福岡空港、鹿児島空港も四路線ありますが、それ以上にたくさんの航空路線を持っているということで、アジアを中心にたくさんの観光客がまず福岡に入っているということでございます。そうしたときに、長崎でありますとか熊本、大分、こちらは鹿児島空港よりも国際航空路線は少ないんですが、福岡空港に入った、福岡インの海外のお客様が大分、熊本までは南におりてきているという状況にあるのかなというふうに推測をしているところでございます。言い方を変えますと、福岡で入ったお客さんをいかにして南九州、鹿児島まで持ってくるかと。福岡イン・鹿児島アウトと。あるいは逆もあるかと思いますが、まずは福岡に入ったお客さんを鹿児島までどうやって持ってくるかというのは今後の課題というふうに考えております。 64 ◯いわしげ委員 はい、ありがとうございます。  そうしましたら、その直行便利用海外誘客特別キャンペーン事業というのが、きょういただきました資料の十一ページに載っているんですが、これ二億円ついているんですけれども、この事業は県内で利用できるお土産クーポンを発行することがメーンであって、それ以外に何か使い道というか、ありますか。というのは、海外のほうで、そのお土産クーポン以外に、海外の方々が目に見える広告媒体みたいなのも出していらっしゃったりしますか。 65 ◯五田観光課長 直行便がございます四路線の相手先の旅行エージェント、こちらのほうに鹿児島向けの商品をつくっていただくと。その商品にクーポンをつけて、鹿児島県内で泊まっていただいて、なおかつ消費をしていただくということでございますので、それぞれの現地のエージェントのほうが、チラシでありますとか、あるいはインターネット等で商品のPRというのをするということで、今現在、準備を進めているというふうに聞いておるところです。 66 ◯いわしげ委員 はい、ありがとうございます。  そうしましたら、現地のエージェントさんがいろいろと広告を打たれているということで、私がふと思ったのが、香港でしたら二階建てバスとかあると思うんですけれども、そういったところに、例えば観光立国と言われているエジプトとかモルジブというところは、イギリスとかで二階建てバスにもう全部ラッピングするようなので広告して、どーんと打ち出したりとかしているんですが、多分鹿児島県がするのは難しいかもしれないんですが、そういったようなことを考えていらっしゃったりしますか。 67 ◯五田観光課長 今、委員御提案のような形のPRというのは、現時点ではちょっと聞いていないところなのでございますが、それぞれエージェントの方が自分たちの顧客も持っていますし、それぞれのネットのツールでありますとか、そういう媒体を持っております。そういう意味では、ある意味でピンポイントで訴求できるお客さんもおれば、初めて来るということで、クーポンがつくことによって一回目行こうというお客さんもいると思いますので、その客層に応じたツールでPRをしていただけるものというふうに承知しております。 68 ◯いわしげ委員 はい、ありがとうございます。  そうしましたら、現地のエージェントさんは、例えばテレビとかのCMとかを打ち出していらっしゃるとかは御存じないですか。 69 ◯五田観光課長 まだ具体的などういうツールを使うかというところまでは詳細には承知してはおりませんが、今、私が聞いているところでは、やはりインターネットのそれぞれの自分のところのサイトですね、こちらに鹿児島行きの直行便を使うとクーポンがついて安くなるというような形で訴求すると、ほかの商品との区別化ということでそういうことをやるというところは一つは聞いております。 70 ◯いわしげ委員 はい、ありがとうございます。  そうしましたら、次に、先ほど通訳案内士のセミナーも行われているということだったんですけれども、鹿児島県は、海外に出ていかれて帰ってこられている方々で、結構、英語とかほかの言語に関しても能力高い方々がいらっしゃるんですが、皆さん一様に言われるのが、鹿児島に帰ってきても職がないということをよく言われていまして、それすごくもったいないなと思っていまして、通訳案内士のセミナーとか行われていらっしゃって、また育成とかのほうでも力を入れられると思うんですが、その方々の受け皿というか、その方々の就職先というのが、いまいち皆さんもわからない感じとなっているので、能力というか、鹿児島県の資産でもあるような気がするんですが、それがすごくもったいないなと思っていますので、通訳案内士含めて、そういった方々の受け皿対策は何かされていらっしゃいますか。 71 ◯五田観光課長 直接の通訳案内士の資格を持っていらっしゃる方の雇用のあっせんといいますか、そういうことを県としてはしているところではございませんが、今回、通訳案内士のセミナーをさせていただいたときの講師のほうは、県内の外語学院の通訳をされていらっしゃる方等々に実情というのをお話していただいております。そういう人的ネットワークの中でどういう仕事があるのかということも紹介させていただいております。非常に専門的な職種でございますので、必ずしも鹿児島県内それで食べていけるという状況にはないんですけれども、せっかくその資格を取った方でございますので、今後、そういうネットワークの中で何とか仕事の提供ということもできないかというふうには考えているところでございます。 72 ◯いわしげ委員 はい、ありがとうございます。  多分この問題は、先ほどの宿泊者数のところでもちょっとかかってくるというか、いろんなホテルとかで宿泊先で、そういった言語で対応できる方がいらっしゃったら、もっと外国人の方が泊まりやすくなるのかなというのもあるので、今後そういった、どうやって企業さんとつなげるかとかいうことを一緒に考えていただければ幸いです。  あともう一点よろしいですか。  先ほどいただいた資料の六ページの平成二十六年度の提言の中で、多言語対応のアプリというのも書いてあるんですけれども、これは何か進めていらっしゃいますか。 73 ◯五田観光課長 多言語対応、具体的に申し上げますと、英語、中国語の簡体・繁体、それと韓国語、それとタイ語、これでパンフレットを紙媒体でつくっておりまして、そちらのほうでスマホでかざしますと入っていけるというような形のアプリも対応するようにつくってございます。 74 ◯いわしげ委員 はい、ありがとうございます。  最後に一点お聞きしたいんですが、ハラールの食材を使ったレストランが何カ所かあると思うんですが、そういったところは、例えばマレーシアとか行くと、マレーシアの国内で落とせるアプリがあって、そのアプリを携帯に入れて歩いていると、あなたのこの近くにこのレストランがハラールの食材を使っていて食べられますよとかいうのが出るらしいんですけど、そういったのを何か県のほうで取り組んでいらっしゃったりしますか。 75 ◯五田観光課長 ムスリムに対する対応につきましては、本年度、観光課のほうではムスリムフレンドリー受入体制事業ということで、ハラールとまではいかないんですが、イスラム教徒の宗教的、食事的なニーズを理解して、可能な限りサービスのおもてなしをするという意味でのムスリムフレンドリー受入体制事業を考えております。  その中で、ムスリム専用のパンフレットですね。今、鹿児島県の観光パンフレット見ますと、黒豚であるとか焼酎であるとか、ムスリムにとってはタブーとなっているものというのが書いてございます。その辺を配慮したパンフレットをつくるでありますとか、観光関係者用の普及啓発のツールですね。ムスリムの方に対する対応の方法といったようなものを今年度つくっていこうかというふうに計画をしております。 76 ◯いわしげ委員 はい、ありがとうございます。  海外の方々を鹿児島に呼んできて外貨を落としていただかないといけないと思っておりますので、今後ともいろいろとお知恵を貸しいただければと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。 77 ◯郷原委員 何個かあるんですけれども、まず、人的交流について質問させていただきたいんですけれども、鹿児島県内に、いろいろな大学に留学生とかが外国から来られていると思います。そういった方が本当に人的資源だし、今後、母国に帰られて、また鹿児島の発信とかにもつながっていくんじゃないかなと思うんですけれども、そういった留学生に対する支援ですとか、あるいは鹿児島、あるいは日本で就職をされるような、そういったサポート体制というのがあるのかなということをお聞きしたいと思います。  それからあと、今、中国人の爆買いというのを、よくテレビとかで見るんですけれども、鹿児島県にある免税店の数ですとか、あるいは、国の政策でもどんどん免税店をふやすということが言われていると思うんですけれども、そういった今後の展望について教えていただきたいと思います。  それから、この間テレビでやっていたんですけれども、トルコ人の方がトルコ・ベトナム経由で鹿児島に観光されると。やはりアジアというのはすごい魅力的なところだと思いますし、そういったアジアに来たことがない方がいろいろな体験ができるということで、直行便利用の海外誘客の特別キャンペーンというのがあるんですけれども、トルコには直行便がないですから、そういったところの経由者に対する何か対策というのがあるのかなということと、あと、委員会にはそぐわないかもしれないですけれども、横浜と大阪で今度、カジノ特区が申請があるということで、そういったものの可能性というか、そういったのがもしわかればなと思っております。  あと、今、鹿児島発着便で四路線あるということですけれども、今後、これがほかのところとつなぐとしたら、どこが今あるのかなということをもしわかれば教えていただければなと思います。  以上です。 78 ◯奥 国際交流課長 ただいま、委員のほうから県内の留学生の支援の状況、それから就労に関しての支援ということでお尋ねがあったかと思います。  ただいま、本県におきまして、大学にいらっしゃる留学生の数が、平成二十七年五月の現在で四百四十二人いらっしゃいます。こちらの留学生の方への支援ということで申しますと、例えば県におきましては、私費留学生についてでございますが、一定の金額を、人数十人ということでございますけれども、奨学金としてお渡しをしているところでございます。  それからもう一つは、私どもの国際交流協会という団体ございますけれども、こちらのほうにおきまして、例えば留学生の研究活動への支援であるとか、それから留学生がさまざま交流活動をいたしますけれども、それに対しての支援。それから、例えば生活資金であるとか、勉学に関する資金でございますけれども、そういった資金の貸し付け制度でございますとか、そういったもの。  それから、入ってきたときに新入生の方々はなかなかふなれでございますから、例えばガイドブックを配布して、日本の暮らしぶりの御紹介とか、いたしたりしているところでございます。  就労の支援につきましてでございますが、私ども、大学でいろいろ行われているかと思いますけれども、詳細な支援のあり方というのは承知をしておりませんけれども、ただ大学の留学生の担当者等々で意見交換会などを開催して、その時々、いろいろな課題、問題点については情報交換をしているということでお伺いをしております。
    79 ◯悦田産業支援対策監 同じく留学生の関連でございます。  お配りしてございます資料でいきますと十ページになりますが、上から二段目でございます。企業・留学生交流支援人材育成事業ということで、産業立地課のほうで、もう平成二十三年度から事業をやっております。産業立地課でやっている事業でございますので、いわゆる企業に対する支援という視点にはなりますが、そこに事業内容を記載してございますが、県内企業の国際的ビジネス展開を支援するために県内大学等に在籍する外国人留学生と企業とのビジネス交流会を実施するということでございます。  ちなみに、昨年度でいきますと、二回の交流セミナーを開催しておりまして、留学生の方が二十八名、企業が十四名参加していただいております。  それと、二回目のほうは留学生が二十六名、企業さんが八社参加。それ以外に、留学生の方々を県内の企業さんを御案内して見学していただくということで、企業見学会というのを昨年の十二月に実施しておりまして、二十七名の留学生の方に参加をしていただいています。私どものほうで、その後、確認をさせていただきましたら、今回の交流会を通しまして知り合った留学生の方を雇用したというのが三社、留学生でいきますと三名、実績としてはございました。  以上でございます。 80 ◯五田観光課長 まず一点目、免税店の爆買いのお尋ねでございます。  鹿児島県内の免税店の数でございますが、昨年の十月一日現在で三十六であったものが、ことしの四月一日現在で百七十一と、約五倍弱の伸びとなっております。これにつきましては、昨年度制度改正になったことにつきまして、県内の関係事業者等々に説明会をいたしましたところ、早速、県内の事業者さん、この取り組みをしていただいてこのような数になっておりまして、現在、多くの方々がここで買い物をしているというふうに承知しております。  二点目の、直行便の経由便を使った商品のお尋ねでございますが、これは直行便を使うということを条件にしておりますので、その商品をつくっていただいて、その商品が、例えば第三国のほかの国の方が上海の商品を買う、ソウルの商品を買って鹿児島往復していただければ、それは何ら利用を妨げるものではございません。どうやってそれを売っていくかというテクニカルな問題はございますが、その辺は旅行代理店のほうで工夫をしていただければ、そこは可能ではないかというふうに考えております。  それと、三点目のカジノの特区の件でございますが、これは従来より国のほうで法案の審議等々という話が続いておりますので、県といたしましては、国の法案の動向等を注視してまいりたいというふうに考えております。 81 ◯仲澤交通政策課長 四路線以外に他の路線に就航する可能性があるかについてのお尋ねでございます。  まずは四路線の安定的な運航に努めるということを大前提としたいと考えております。現時点では特定の国を想定しているわけではございませんけれども、チャーター便など実績を積み重ねていきまして、定期便につなげる取り組みも進めているところでございます。  いずれにしましても、四路線の安定的な運航を図ることを前提とした上で、可能な限り新たな就航先についても検討を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 82 ◯悦田産業支援対策監 済みません、先ほどの答弁、ちょっと補足を一つさせてください。  交流会の中で昨年度の第一回目の交流会は九州グローバル産業人材協議会との共催ということでさせていただいておりまして、留学生のための就職セミナー、それと県内に実際に就職された留学生の方の就職体験談の発表会等々もあわせて実施させていただいておりました。  以上でございます。 83 ◯成尾委員 二十五年度に一回、海外交流のこの委員会の委員をさせていただいて、今いろいろな形で、人的、物的も含めて交流がふえているというふうに、二十七年度予算を見る限りはなっているというふうに思っていますが、この委員会を通してそういう形で討議したことが、それだけの予算の確保というか、海外交流とかそういうものに対して、今までだったらなかなか財政課を落とせなかったけれども、この委員会等で提言があったことを踏まえて、そのようにできているのかどうかというところを、各課でなくて結構ですが、全体的にはそういうふうになっているのかどうか、そこについて教えていただければと思います。 84 ◯西 かごしまPR課長 今、御質問の件でございますけれども、当然ながら御提言をいただいた件につきまして、このような形で事業が整ってきております。これはもうまさに御提言をいただいた、あるいは御審議をいただいた事項というのが参考になりまして、当然、予算の算定等でも生きてきているものだというふうに考えております。 85 ◯成尾委員 一回、香港のほうに行った時もやはり鹿児島和牛とか、不思議ですね、小さいサツマイモが人気があるというのを聞いてびっくりしたんですけれども、そういうのを見させてもらいながら頑張っていらっしゃるなということを感じました。  そういう中で、やはりこのASEANというのが今、注目を受けていると思っているんですが、このASEAN諸国がことしの末に経済共同体をつくっていくと、世界で七番目、アジアで三番目に大きな経済団体、共同体になっていくというふうに伺っているんですが、そこについての認識等はどんな感じなのか教えていただけませんか。 86 ◯西 かごしまPR課長 今、御指摘のとおり、今年末にはASEAN諸国が経済統合をしまして、AEC─ASEAN経済共同体─というものが発足する予定になっております。  これに伴いまして、人、物、サービス、そういったものが、いわゆるASEAN域内十カ国ございますけれども、その中で自由に流れていくと。既に物の世界につきましては、相互の関税撤廃等がもう進んでおりまして、比較的自由に流れていくような土壌が整ってきております。金融とかサービスの面での取り組みが若干おくれておりまして、このASEAN共同体成立までには間に合わないという部分もありますけれども、ただ市場としては、人口が全体で六億人ということもございますし、あと、ASEANの魅力としては、今、中国市場が世界で一番大きな市場というか、人口も大きいわけですけれども、そこがいろんな諸規制、さっきから話が出ていますように、例えば肉等が全く今、入れられないような状況とか、そういったこともございますし、あるいは政治的な不安定な要素、そういったものもございますので、そういった中でチャイナプラスワンという考え方がございまして、東南アジアというのが中国に次ぐ非常に魅力的な市場だということは衆目の一致するところでございます。  また、東南アジアには中国人を中心とした華僑のネットワークというのがございまして、そこら辺を活用していく、そこら辺とつながりをつくることで、改めてまた今度は東アジア、中国等も含めた形での展開というのも、また戻る形でしやすくもなるのではないかというようなことで、いろんな形でのメリットというものがあるのではないかなというふうに考えているところでございます。 87 ◯成尾委員 そういう意味では、今後いろいろな輸出をする場合に、県産品の販路という意味では、非常に今後は有望視されるところというふうに見ていらっしゃるのか。そこから今度は逆にいうと、中国には直接入りませんけど、ここを経由して入る可能性というのは出てくるのかなという気はするんですが、そこあたりはどうなんでしょうか。 88 ◯西 かごしまPR課長 今、ASEANを経由して中国に入ったりということが考えられるかということですけれども、やはり国全体の規制の問題がありますので、例えば今、香港に出しているものがそのまま中国に行けるかというと、やはり中国国内の規制がありますので、なかなかそのまま入っているということにはならないということではございますけれども、先ほど言いましたように、人的ネットワークといったものがございますので、そこら辺を活用した形での発展というものはあるかと思います。  もともとASEAN諸国、中心的な都市はシンガポールなんですけれども、シンガポール自体が非常に香港と同じようなショーウインドー効果ということで、そこら辺で事業をすることでASEAN各国にいろんな形で広がると。各企業さんもそこにアジアの統括本部を置いているケースなんかも多いということで、いろんな会社に伝播もしやすいということで、今後、先ほど申しましたとおり、上海で今まで戦略的にやってきたという流れはございましたけれども、次の市場としてはASEANというのは大変有力視、有望な市場ではないかというふうに考えております。 89 ◯上山委員 いろいろ事業はあるんですけれども、鹿児島県内の事業者、製造者、加工者の方々がこういった事業でアジアのほうの市場を見てみたいとした場合に、実際行ける事業というのはどれなんでしょうか。教えてくださいますか。 90 ◯大園委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時三十二分休憩      ────────────────         午前十一時三十三分再開 91 ◯大園委員長 再開いたします。 92 ◯大谷かごしまブランド対策監 農業者とかが海外に輸出を図りたいというような形で考えられる方に対しましては、本日お配りしていました資料の十二ページの下から四行目ですね、かごしまの食輸出拡大事業というところにも書いていますけど、海外の販路開拓に取り組む農業法人等の取り組みに対して、若干でありますけど補助金という形で支援をいたしまして、海外での見本市への参加だとか、PR活動を行うとか、そういうような形のものについて支援をさせていただいております。 93 ◯西 かごしまPR課長 かごしまPR課の事業におきましても、県で主催します、例えば商談会でありますとかフェアなどに一般の県内企業の方々が参加されるような場合には、貿易協会等を通じまして、その商談会の出展の、例えばブースの借り上げ料だとか、あるいは通訳等の手配に係る費用だとか、そういったものを助成する制度というのは持ってございます。 94 ◯仲澤交通政策課長 一点、補足として事業を御紹介させていただきたいと思います。  海外ビジネスツアー助成事業というものを交通政策課のほうでやっております。  これは、海外ビジネス展開などを目的としまして、国際定期路線を利用しまして、渡航先で開催される商談会とかこういったものに参加する方を対象にして、渡航経費の一部を助成するものであります。一人当たり一万円の助成をしておりますが、こういったものを使っていただいて、さらにアウトバウンドの促進というものを図っていただけたら幸いに存じます。  よろしくお願いします。 95 ◯悦田産業支援対策監 お配りしてございます資料の十ページの一番上の段でございますが、製造業海外取引支援事業ということで実施させていただいております。  この事業の中で、まず、いわゆる企業の海外視察を県のほうで、我々のほうで、国とそれから訪問企業等々、視察先を選定しまして、ルートを決定して公募をして、企業と一緒に海外視察をするという事業がございます。それ以外に、同じ事業の中でいわゆる海外の展示会ですとか商談会等に対する出展支援等々も実施してございます。  以上です。 96 ◯寺田委員 「アジア熱風録」という番組が昔ありまして、その中で、アジア商圏、今まで説明されたイスラム圏も含めてですね。これからの向こう十年、二十年、三十年、五十年先に経済圏がどこが核になっていくかということを取り上げて、各分野ごとに何番組かずっと編集をした番組でした。非常に興味深く見させていただいた。  やはり我が国の持っているアジアに対する優位性というのは、一つは、これはマイナスの部分もあるかもしれませんが、いち早く高齢化社会を迎えてきた。そしてそれ以外に、当然、驚異的復興ということで、短い時間で圧倒的なこれだけの経済力を持つ国に復興してきた。そこに持つ歴史というのが財産として私はあると思うんですね。それをどういう形で、これから人口が減少するこの国の商いの方法を、どこに視点を求めていくかということの考え方を持つと、皆さん方がいろいろな事業を展開されていらっしゃることは、これは大きな財産になっていくだろうと思っています。  ただ、鹿児島でつくったものを海外で売るという視点ではなくて、今、市場がそこにあるものに、その市場が何を欲しているかということを、やはり観光は観光で、そして農政は農政で、水産は水産で含めて検証していって、一つの方向性を出していくことは僕は必要なことじゃないかなと思っています。この国の、この我が県の持っている先進性をどういう形で展開していくか、どこが取りまとめていくのか。文面の中にありましたように、ジェトロとの提携だとかいろんなことが書いてありますけれども、県全体として、海外をこれだけ視点に置かれている事業を組んでいらっしゃるんですから、ここにきょうは農政部も国際交流課もいろんなところが集まっていらっしゃいますけど、それに対しての系統立った、組織は組織として、そして年次計画は年次計画で含めて、五年先、十年先に行って、どういう形の方向性を出していくのかということが県の政策の中に一貫性を持っていくことというのは必要だと僕は思うんですけれども。組織として、今あるなしは別にして、委員会としては、議会としてはこういう経済交流促進という形で一定の方向性は必要だと思っているわけですから、こういう特別委員会を立ち上げたわけですので、そういった面では、県のほうもぜひ内部でそのような組織をつくっていただいて、この地域の将来、そして我々が関与するアジアを含めてこれらの事業をどういう形で先々に展開していくのかということ。単発的にこういう事業を打っていくのではなくて、先を見据えた形で対応していくべき時代じゃないかなと私は思うんですね。  これは要望ですけれども、ぜひ皆さん方のこの特別委員会の中に、所管をされる皆さん方も、ぜひとも県庁内に一貫性のある一定の方向性が見出せるような組織をつくっていただければなと、どこが取りまとめをするかどうかは私はわかりませんが、お願いをしておきたいと思います。  以上。 97 ◯大園委員長 それでは、ただいまの寺田委員の要望につきましては、きょうのいろんな総括を含めて検討していただいて、また機会がありましたら御報告をお願いしたいと思います。  それでは、次に、調査テーマの設定等について、委員間で協議をお願いします。  調査テーマは、平成二十五年度、平成二十六年度に海外経済交流促進等特別委員会の行った提言等に基づき設定していただくこととしています。  先ほど皆様方に配布していただきました提言書をごらんになって、委員間の意見をお願いしたいと思います。  なお今回、執行部につきましては同席のままでこの委員間の会に参加していただきたいと思います。  何か意見はございませんか。 98 ◯成尾委員 先ほど質問したときみたいに、鹿児島県として、次はASEANという部分をやはり意識しながらやろうとしているので、できれば、今回はASEANを中心とした、それに対してどういうふうにアプローチしてどうやっていけばいいのか。そういうようなことを協議するというのがいいのではないかなと、テーマとして設定するのはどうかなと思いますが、いかがですか。 99 ◯酒匂委員 今の成尾先生の御提言、非常にいい御提言だと思っております。  過去二年間、東アジア、東南アジア、アジアを中心に重点的に取り組んできて提言されてきたと。ですから、ASEANを含めた、当然アジアもやるんですが、ASEANだけじゃなくてアジア以外という地区も視野を広げて今回テーマをして、また来年、再来年も続く可能性もありますので、アジアばかり余り偏って、当然、重点なんですけれども、過去二年やってきた経緯を踏まえますと、今年度はアジア以外をまたテーマに置きつつ、アジアも含めて協議したらどうかなと思っております。  以上です。 100 ◯前野委員 今の、私も同じような考えを持っています。  私は、過去にマレーシアという国に何回かお邪魔をしたことがあります。中国系の華僑の方々が経済人として立派に発展をしておられるという実態も見てきたわけです。そういった意味では、中国の影響が相当ある国・地域なんですけれども、新たな展開として、今お二人からあったように、資料もいただきましたけれども、ASEANの経済の可能性というものが、さっき課長からも説明がありましたが、新たな関係国の経済共同体が誕生するという話がありました。鹿児島にとっては非常に魅力のある地域ではないかというふうに考えているところです。  したがって、今、成尾先生、それから酒匂先生からあったように、ASEAN地域との本県との関係等についてテーマとしたらどうだろうかということで御意見を申し上げておきたいと思います。 101 ◯吉留委員 私は、ASEANというお声もあるんですが、先ほど何回か質問しておりますけど、工業製品は当然、貿易立国でもういろんな国に取引する人はなれておって、御案内のとおり、農林水産業界、農林水産物というのがずっと戦後内向き、日本国内を市場として、だから自由化反対とかそういうのがいろいろあったわけですが、その流れの中で、TPP問題を含めて、事実上、要するに農林水産物の輸出というのをこれからの日本ないし、特に鹿児島県は農業県でありますので、稼げる産業としての農林水産物というのが重要になってくると思います。国内市場が人口減で縮小していく中で。そうした場合に、他県との競争というのも当然出てきますから、なるだけ先へ先へということで、他県がまだ行っていない分野に、行っていない地域にどんどん出ていくというのが重要かと思います。ASEANも大事です。ただ、ASEANはほかの県は進出かなりしているかと思います。  先ほど、六年間、私はシンガポール行ったと言いましたが、そのとき、ほかの県がPRビデオでもって、私が見学したスーパーでもうやっておりましたから、そのときに、もうほかの県はどんどん来ているんだなというのを感じたところでありますので、一歩前を行く意味で、先ほど、例えば食肉、畜産県鹿児島でありますので、競争力があるのは畜産とお茶と果樹だと思います。はっきり言って、鹿児島のお米は海外では売り物になりませんので、そういった意味では売り物にない例が多いかと思いますので、畜産物及び果樹ないしはお茶を中心として、ほかに売れるものがあったらどんどん売ればいいんですが、あと水産、それから林業関係ですね。これが売れる市場というのはどこなんだというのをやはり見て、食品加工品も含めて、先ほど焼酎もありましたけど、焼酎も含めて、ぜひ、市場規模でいえばEUというのが五億人います。ここは経済的にはもちろん先進国でありますから、それから商慣習も経済的ないろんな制度もちゃんとしておりますから、いわゆる市場としては非常に有望じゃないかと。畜産県鹿児島の中で食肉処理場がEUから認可を受けた日本の四つの工場のうち二つが鹿児島県内にあるという意味では、非常にこれから、まさに政治や行政が先手を打ってやっていく地域ではないかと思っております。ASEANも大事であります。だからどんどんやったほうがいいのでありますが、先手先手を打つという意味では、先ほど酒匂委員からもありましたように、ASEAN以外の地域はどこだということであると、中東であり北米、中東があるんですけど、中東はまだなかなか難しい問題があるかと思いますので、その辺をぜひ委員の皆さんで考えていただければと思います。 102 ◯大久保委員 私も今、吉留委員のお話に賛同するものですけれども、農業県である鹿児島県は七割が畜産部門であるということで、その中でも特に肉用牛、これは大きな武器になり得ると思います。その新しい販路の可能性としてEUのほうが見えているということであれば、EUのほうを新たな農林水産物輸出拡大先として調査するのは、この委員会では意味があることかなと思います。  それともう一点。  これ、人的交流の件なんですけれども、海外との学術交流ということも入れていただければと思います。先ほどケルンという話が出ましたけれども、ケルンはこの前ノーベル賞をとったヒッグス粒子を発見するための加速器という世界的な学者が集まって研究する施設があるんですけれども、そういう形でかなり学術を使った交流人口の取り組みというのも非常にあるということで、ロケット発射場を二カ所持っている鹿児島県のそういう宇宙関係の事業を盛り上げるという意味でも意味のある調査ではないかと思います。  以上です。 103 ◯いわしげ委員 今も皆さんがおっしゃっているように、ASEANだけじゃなくてEU方面もということなんですけれども、最近の外国からの観光客の方々を見ていましたら、欧米の方がすごく多くて、どこからいらっしゃったんですかと言ったら、デンマークとかイギリスとか結構いらっしゃって、どうやって来たんですかと言ったら、ソウル経由でということが多いので、ソウルのインチョン空港はすごくハブ空港として大きくなっているということで、そういったEUの方々を鹿児島の畜産物とかそういった産物を向こうで紹介しながら、また向こうの方々にこれを地元で食べたいということで来ていただくというようなことも大事だなと思いますので、EUをターゲットにするのはすごくおもしろいと思います。 104 ◯成尾委員 確かにそうだと思いますので、新しくいろんな意味でしないといけない。ハラールの問題も、熊本はもう先に進んでいたわけですから、そういう意味では熊本はもう体制できているという。ただ、やはり今後、鹿児島として、南に開いた玄関口をどうやっていくかというときに、新しいところは当然それは農産物その他を売る、またはJAと連携しながらきちっとした形でやらないといけないし、お茶については下堂園がもうやっているわけですよね。だからそういうことを考えると、そういう最先端のところがあるんだけれども、大多数、鹿児島がいろいろなものを売って、そしていろんな形で販路を広げていこうとすると、やはりそこは、まず近いところはASEANから始まるんじゃないかな。それは新しいところはどんどんどんどんその最先端のところがやっていっている。その中で、そこばっかりやっていても、全体の鹿児島県の特産品ですとか県産品と、それから交流を考えたときに少しでもと考えると、やはり一番多いところというと、今後の、皆さんも言っていますので、ASEANのほうをしながら、先ほど吉留委員が言ったように、新しいところはどんどん企業、またはいろいろなところが先に行ってもらって、それを話してもらうのはいいんですが、ここで委員会全体として、皆さん方と御一緒で、多分そこに行っているところは来られるけれども、来られなくなってしまうとなかなかなので、ASEANを中心にしながら協議をしていくということがいいのかなというふうには思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 105 ◯大園委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 106 ◯大園委員長 ほかにないようですので、これまでの意見を集約したいと思いますが、全体としてどなたか意見があればお願いいたします。 107 ◯酒匂委員 今までの議論を踏まえまして、今ここで話し合っても多分決まりませんので、委員長に一任したいと思いますけど。 108 ◯大園委員長 今、委員長一任ということでよろしいですか。    [「異議なし」という者あり] 109 ◯大園委員長 それでは、私のほうで預かって、今後のテーマについては皆さん方にまた相談しながら進めていきます。委員長一任ですけど、一通りは相談しますので、よろしいですか。  それでは、調査テーマにつきましては、今回いろいろ各委員の方から出されましたので、それについては委員長のほうで取りまとめていきたいと思いますので、そのように決定することで御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 110 ◯大園委員長 御異議ありませんので、今回のテーマにつきましては、今回委員長一任ということでよろしくお願いいたします。  それでは、次に、その他に入ります。  ここで、今後の委員会の審査方法などの協議のために暫時休憩いたします。         午前十一時五十二分休憩      ────────────────         午前十一時五十四分再開 111 ◯大園委員長 再開いたします。  閉会中における委員会行事等につきましては、当席に御一任願いたいと思います。  また、調査テーマに関する決定につきましても、また委員長のほうに御一任いただきたいと思っております。  調査項目及び今後の執行部への資料要求等につきましても、当席に御一任お願いいたします。  御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 112 ◯大園委員長 御異議ありませんので、そのように取り計らいます。  ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 113 ◯大園委員長 ほかにないようですので、これをもちまして、海外経済交流促進等特別委員会を閉会いたします。  御苦労さまでした。         午前十一時五十四分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...