鹿児島県議会 2015-05-01
平成27年5月臨時会(第1日目) 本文
33
◯議長(
池畑憲一君)
投票漏れなしと認め、
投票を終了いたします。
開票を行います。
郷原拓男君と
上山貞茂君の立ち会いを願います。
[
開票・
点検]
34
◯議長(
池畑憲一君)
選挙の結果を報告いたします。
投票総数五十一票
このうち
有効投票 五十一票
無効投票 零票
有効投票中
外薗 勝蔵君 四十一票
ふくし
山ノブスケ君 八票
まつざき真琴君 二票
この
選挙の
法定得票数は十三票であります。
よって、外薗勝蔵君が副
議長に当選されました。
議場の
閉鎖を解きます。
[
議場開鎖]
35
◯議長(
池畑憲一君)
ただいま、副
議長に当選されました外薗勝蔵君が
議場におられますので、
会議規則第三十三条第二項の
規定によって、当選の告知をいたします。
─────────────
36 △ 副
議長あいさつ
◯議長(
池畑憲一君)外薗勝蔵君を紹介いたします。
あいさつを
お願いいたします。
[外薗勝蔵君登壇]
37 ◯副
議長(外薗勝蔵君)
ただいま、
皆様方からこの歴史と伝統のある鹿児島
県議会の副
議長の職に御推挙い
ただきましたことに、心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。また、その職責に
責任の重さに身の引き締まる思いであります。
副
議長は、
議長を補佐し、円滑な
議会運営を目指し、
議会制民主主義を実現していくことが与えられた使命であると考えております。
県政を取り巻く環境は厳しいものがございまして、
県議会が果たすべき
役割、そしてその責務は増大しているものと考えております。
このような中におきまして、微力ではありますが、
池畑議長を補佐いたしまして、
議長と共通の課題を常に共有し、
皆様方の御
意見を賜りながら、円滑な
議会運営を通じ、県勢発展のため、誠心誠意務めてまいりたいと考えております。
皆様方の一層の御支援、御
協力を賜りますよう心から
お願い申し上げまして、甚だ簡単ではございますが、副
議長の就任の
あいさつとさせてい
ただきます。
ありがとうございます。(
拍手)
─────────────
38 △
知事あいさつ
◯議長(
池畑憲一君)ここで、伊藤
知事から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
[
知事伊藤祐一郎君登壇]
39 ◯
知事(伊藤祐一郎君)去る四月十二日の
選挙におきまして、めでたく当選されました
議員の
皆様方に、心からお喜びを申し上げます。
また、先ほどの
選挙により選任されました
池畑議長並びに外薗副
議長のお二方に対しまして、心からお祝いを申し上げます。
さて、我が国は、グローバル化の急速な進展や本格的な人口減少、超高齢社会の到来、
地域間格差の拡大、国・地方を通ずる厳しい財政状況など、大きな変革期を迎えております。
私といたしましては、
本県の
地域特性や可能性を最大限に生かしながら、さらなる県勢の浮揚発展を図りつつ、
県民一人一人が生涯安心して働き、安定した生活を送ることができますように、医療や福祉、介護、教育などの分野に特に重点を置きまして、仕事、生活、絆の三つの安心を実現するための施策を進め、
県民の暮らしの安定を図ることが重要であると考えております。
このため、時代の状況変化に的確に対応しながら、かごしま将来ビジョンやマニフェストに基づき、子どもからお年寄りまですべての
県民にとって優しく温もりのある社会の形成を目指し、引き続き、「力みなぎる・かごしま」、「日本一のくらし先進県」の実現に向けて全力を挙げて取り組んでまいります。
今後とも、
県議会の
皆様方の御指導、御支援を賜りますよう心から
お願い申し上げまして、ご
あいさつとさせてい
ただきます。
─────────────
40 △ 報告第二号上程
◯議長(
池畑憲一君)次に、報告第二号専決処分報告の件を議題といたします。
━━━━━━━━━━━━━
報告第二号 専決処分報告の件
専第二号 鹿児島県税条例等の一部を改正する条例制
定の件
専第三号
平成二十六年度鹿児島県一般会計予算補正
の件
━━━━━━━━━━━━━
41 △
知事の
提案理由説明、質疑
◯議長(
池畑憲一君)
知事に提案理由の説明を求めます。
[
知事伊藤祐一郎君登壇]
42 ◯
知事(伊藤祐一郎君)今回御承認を
お願いいたしております報告案件につきまして、御説明申し上げます。
報告第二号中、専第二号は、地方税法の改正に伴い早急に所要の改正を行う必要があり、専第三号は、地方譲与税、地方交付税及び交通安全対策特別交付金の額の確定等に伴い、早急に予算措置を行う必要がありましたので、専決処分をしたものでございます。
何とぞよろしく御審議の上、御承認くださいますよう
お願い申し上げます。
43
◯議長(
池畑憲一君)御質疑はありませんか。
[
まつざき真琴君登壇]
44 ◯
まつざき真琴君 私は、日本共産党県議団として、
ただいま提案されました報告第二号専決処分報告の件につきまして、質疑を行います。
まず、専第二号鹿児島県税条例等の一部を改正する条例制定の件についてであります。
今回の改正の中に、法人事業税について、外形標準課税の拡大が盛り込まれています。資本金一億円超の法人に係る外形標準課税の割合が現行の四分の一から、二〇一五年に八分の三、二〇一六年には二分の一へと二年間で段階的に拡大されるものです。
この外形標準課税の拡大は、法人税率と法人事業税の所得割の引き下げによって、国と地方を合わせた法人実効税率を現行の三四・六二%から三二・一一%、二〇一六年度には三一・三三%に引き下げるために、これによる国と地方を合わせて一・六兆円の減収の穴埋め財源として位置づけられたものです。
そもそも外形標準課税は、二〇〇四年度から導入されたもので、資本金一億円超の法人について、従来は所得に応じて課税されていた法人事業税のうち四分の一を付加価値割と資本割に変更したものです。法人税は黒字の法人に課せられますが、外形標準課税は、所得が赤字の法人でも賃金などを合わせれば付加価値がプラスとなり、事業税が課税されることになります。
そこでお尋ねします。
現在、県に法人事業税を申告している外形標準課税の対象となっている資本金一億円超の法人の数は幾つか、お示しください。そのうち、県内に本社のある法人の数をお示しください。
これらの法人のうち、課税されるべき所得がなかった法人で、外形標準課税が課せられている法人が幾つあるか、お示しください。
今回の条例改正による
本県税収への影響をお示しください。
次に、ふるさと納税について、今回の改正で、特例控除額の上限が所得割額の一割から二割に引き上げられることになります。
そこでまず、
本県におけるふるさと納税による増収、減収などの実績についてお示しください。
ふるさと納税は、地方間格差や過疎などによる税収の減少に悩む自治体に対しての格差是正を推進するための新構想として議論された経過があります。
全国では、活用に成功して税収をふやした自治体がある一方、控除や経費などがふるさと納税の収入を上回る自治体も生まれています。返礼品の高額化の問題もあり、現状は、
地域に貢献または応援したいという納税者の思いを実現するという制度の趣旨と乖離した状況にあり、ふるさと納税の安易な拡大には注意が必要であると考えます。
今回の改正のような、ふるさと納税の拡充について県の見解をお聞かせください。
次に、専第三号
平成二十六年度鹿児島県一般会計予算補正の件についてであります。
今回、地方譲与税や地方交付税等の増収分を総務費の安心・安全ふるさと創生基金に四億二千七百万円を積み立てるとされていますが、
本県にさまざまな基金がある中で、この安心・安全ふるさと創生基金に積み立てる理由は何であるのか、お示しください。また、本基金の目的、使途はどのようになっているのかお示しください。また、今回の補正によって、二〇一五年度末の基金残高は幾らになる見込みか、お示しください。
以上で、質疑を終わります。
45 ◯総務部長(寺田雅一君)法人事業税に係る改正の影響等についてでございます。
平成二十五年度に
本県に法人事業税の申告を行った法人のうち、資本金一億円を超える外形標準課税対象法人の数は千四百八十七社でございます。そのうち、県内に本社のある法人は百十八社で、さらにそのうち、課税されるべき所得がない法人は三十五社でございます。
今回の改正は、段階的に外形標準課税の拡大を行いますとともに、所得課税部分の税率引き下げを行うものでありますので、法人事業税の税収全体への影響はほとんどないものと考えております。
次に、ふるさと納税の実績等についてでございます。
ふるさと納税の
平成二十六年度の受納実績につきましては、
平成二十年度に県と市町村が設立しました、かごしま応援寄附金募集推進協
議会への寄附金が八百一件、四千六百万円余りであり、県内の各市町村へ直接寄附されたふるさと納税の寄附金は二万三千七百六十六件、四億六千七百万円余りとなっております。また、ふるさと納税制度による寄附金の
平成二十六年控除額につきましては、総務省の調査によりますと、
県民税分が九百八十万円余り、市町村民税分が一千四百八十万円余りとなっております。
国におきましては、
地方創生を促進する観点から、地方公共団体に対する寄附金に係る個人住民税の寄附金税額控除限度額の引き上げや給与所得者が確定申告を行わずに控除が受けられるワンストップ特例制度を創設するなどの拡充が図られたところでありまして、県といたしましては、さらなる
地域活性化等に資することも期待されますことから、今後とも、県人会への出席や企業訪問などを通じ、制度改正の周知を図りますとともに、県外に在住する
本県の出身者や関係者に対しまして、県、市町村と一体となって、ふるさと鹿児島に対する応援寄附金に御
協力い
ただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。
次に、安心・安全ふるさと創生基金に積み立てを行った理由と基金の目的、使途及び残高についてでございます。
安心・安全ふるさと創生基金につきましては、
平成二十三年三月に、子どもから高齢者まですべての
県民が生涯にわたって安心して暮らすことができる
地域社会の創生に向けた施策を推進するために設置したものでございまして、医療、福祉、介護、教育等に関連した各種事業に充当することとしております。
県といたしましては、一層の高齢化の進行等による扶助費の増や医療、福祉、介護、教育等の分野における新たな行政需要に的確に対応していく必要がありますことから、そのための財源を確保していくため、今回、安心・安全ふるさと創生基金に積み立てることとしたものでございます。
平成二十七年度末の基金残高につきましては、今回の専決処分によりまして四億二千七百万円を積み立てることとした結果、三十五億円となる見込みでございます。
46
◯議長(
池畑憲一君)以上で、質疑は終結いたします。
これで、本日の
日程は終了いたしました。
─────────────
47 △
日程報告
◯議長(
池畑憲一君)五月十五日は、午前十時から本
会議を開きます。
日程は、常任委員及び
議会運営委員の選任、報告第二号の委員会付託、委員長報告、質疑、討論、表決などであります。
─────────────
48 △ 散 会
◯議長(
池畑憲一君)本日は、これで散会いたします。
午前十時五十四分散会
鹿児島
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