一、交流の状況でございます。
(一)交流してしている国・
地域等については、香港、
シンガポールや環
黄海地域の
主要都市などと
交流等を図っております。
二ページをお開きください。
海外交流関連施策体系についてでございます。
ごらんいただいておりますとおり、
かごしま将来ビジョンでの
位置づけにつきましては、
文化芸術の交流は、挑戦十、教育の再生と文化・スポーツの振興の3)
文化芸術が彩る
かごしまづくりのエ、国内外との
交流促進に、
青少年の交流は、挑戦九、共生・協働による温もりのある
地域社会づくりの3)優しく温もりのある
地域社会づくりのウ、地域の伝統などを生かした
人間形成の推進に
位置づけられているところでございます。
三ページをごらんください。
(三)交流の
位置づけ等については、交流を行っている各国、
地域等とは、
交流会議等における
合意事項に基づき、とり行っておりますので、三ページから四ページにかけまして、直近の
交流会議等とその
合意事項等を記載してございます。
五ページをごらんください。
二、
文化芸術の交流につきまして御説明いたします。
まず、(一)
文化芸術交流促進事業でございます。
本県と香港、
シンガポール及び
韓国全羅北道において、
文化芸術団体を相互に派遣、
受け入れを行いまして、
文化芸術の
交流促進等を図っております。
香港につきましては、平成元年度から交流を開始しておりまして、これまでに派遣が十二団体三百七十一人、
受け入れが十団体三百十五人で、派遣・
受け入れの合計は二十二団体六百八十六人となっております。
同様に、
シンガポール、
韓国全羅北道は、平成六年度からそれぞれ交流を開始しておりまして、
シンガポールにつきましては、派遣が九団体二百二十八人、
受け入れが八団体二百一人の合計十七団体四百二十九人、また
全羅北道につきましては、派遣が八団体百六十四人、
受け入れが八団体百七十五人の合計十六団体三百三十九人となっております。
4)直近の
交流状況でございます。
まず、香港につきましては、平成二十四年度に
香港青年合唱団チェンバー・アンサンブルの
受け入れを行い、平成二十六年度は十二月四日から七日にかけて、
女声合唱団Prunusを香港に派遣しております。
六ページをお開きください。
シンガポールにつきましては、平成二十三年度に
ヤング踊り連Team鹿女短を
シンガポールに派遣し、平成二十五年度は
キトホン・チャイニーズ・オーケストラの
受け入れを行っております。
さらに、
韓国全羅北道につきましては、平成二十三年度に、
全羅北道オリニ交響楽団の
受け入れを行い、平成二十五年度は、「火の
神乙女太鼓爽(そう)」を
全羅北道に派遣しております。
七ページをごらんください。
(二)
鹿児島と中国との
交流促進事業でございます。
昨年八月に締結された本県と
清華大学との
包括協定に基づく事業の一環としての
文化芸術交流でございます。
十一月二十六日から二十九日にかけて、県の
美術協会会員で、かつ
美術分野の教育に携わる
大学教授、
高校教諭、四人を
清華大学美術学院に派遣しまして、
美術制作等の視察や教授・
学生等との
意見交換などを行ったところでございます。
八ページをお開きください。
(三)
霧島国際音楽祭における交流でございます。
霧島国際音楽祭につきましては、世界的な演奏家による
演奏会とあわせて
講習会を開催しておりまして、その
講習会において、香港、
シンガポール及び
全羅北道からの
講習生を
受け入れ、音楽を通じた
国際交流の推進を図っているところでございます。
2)
受け入れの実績をごらんください。
まず、香港につきましては、平成三年度から
受け入れを行っておりまして、そのうち平成三年度から十八年度までは毎年度二人ずつを、平成十九年度からは毎年度一人を
受け入れており、
受け入れ総数は三十六人となっております。
また、
シンガポールにつきましては、昭和六十三年度から
受け入れを始めており、平成十七年度までは毎年度二人ずつを、平成十八年度からは二人のうち一人は
シンガポール側の
経費負担で
受け入れておりまして、
受け入れ総数は三十五人となっております。
全羅北道につきましては、平成七年度から
受け入れを始めており、平成十八年度までは隔年で二人を、平成十九年度からは毎年度一人を
受け入れておりまして、
受け入れ総数は十七人となっております。
今年度につきましては、七月二十日から八月三日にかけて、香港は
ピアノコースに一人、
シンガポールは
ピアノコースに二人、
全羅北道は
バイオリンコースに一人をそれぞれ
受け入れております。
なお、九ページには、
霧島国際音楽祭への海外からの
講習生受け入れ状況の表を御参考までにお示ししております。
統計のあります平成十二年度の第二十一回から、一番多い韓国、二番目の台湾のほか、香港、
シンガポールなどのアジアを中心に、これまで三百三十六人の
講習生を
受け入れているところでございます。
十ページをお開きください。
(四)
霧島国際音楽祭台湾公演の開催でございます。
霧島国際音楽祭は、今年度三十五周年を迎えたことから、平成二十六年八月六日、台湾の
国家音楽堂において、
キリシマ祝祭管弦楽団による初の
海外公演を開催し、当日は約千四百人の御参加をいただいたところでございます。
また、
台湾公演に合わせまして、県、県議会、
経済界等による
訪問団を台湾へ派遣し、
関係者を招待したレセプションを開催いたしました。当日は、台湾側七十四人を含む百二十人の御参加をいただき、
鹿児島の
イメージアップ映像の放映や特産品、観光を紹介するブースを設置し、
霧島国際音楽祭のさらなる認知度の向上や、台湾から本県への誘客促進等を図ったところでございます。
以上で、生活・
文化課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
5
◯日高委員長 次に、
青少年男女共同参画課長の説明を求めます。
6 ◯迫
青少年男女共同参画課長 それでは、三、
青少年の
交流等につきまして御説明いたします。
十一ページをごらんください。
(一)
鹿児島県
青少年海外ふれあい事業でございます。
この事業は、香港・
シンガポールに
鹿児島の
青少年を派遣するとともに、両国からの
青少年を
受け入れ、
交流活動を通じて
国際的感覚やふるさとを愛する心の醸成を図り、次代を担う
青少年リーダーを育成し、あわせて、香港・
シンガポールとの
友好親善に寄与することを目的としております。
事業の内容でございますが、
本県青少年十五人を香港・
シンガポールに派遣しており、派遣の対象は、県内に居住する
高校生からおおむね三十歳までの
青少年でございます。
交流内容につきましては、
両国政府関係機関への
表敬訪問、
訪問国青少年との
意見交換、
ホームステイ、
体験活動などでございます。
研修内容でございますが、派遣前の
事前研修では、
訪問国に係る
事前学習、
研修プログラムの企画などを行い、
事後研修では、
研修報告書の作成、
事後活動計画の策定、
研修内容を広く県民に紹介するための
報告パネル展の準備などを行っているところでございます。
次に、香港・
シンガポール青少年の
受け入れでございますが、
本県青少年との
意見交換、
ホームステイ、
体験活動などを行っているところでございます。
十二ページをお開きください。
これまでの
事業実績でございますが、上の表は
派遣実績で、二年に一度派遣を行っており、本年は十月から十一月にかけて、
本県青少年十五人を香港・
シンガポールに派遣したところでございます。
下の表は
受け入れ実績で、例年八月に香港の
青少年を、十月から十一月にかけて
シンガポールの
青少年を、それぞれ
受け入れているところでございます。
次に、十三ページをごらんください。
(二)
環黄海青少年派遣事業でございますが、この事業は、今後一層の
経済発展が期待される
環黄海経済圏の中心地である
ソウル、上海、台北に
本県青少年を派遣し、
訪問先の
若手企業人との交流や
経済活動の
現場体験等を通して、
知的刺激、異
文化体験による「気づき」「行動」を体得することにより、次代の
鹿児島の産業・
経済界をリードする国際的な人材の育成に資することを目的として、平成二十四年度から実施している事業でございます。
派遣先でございますが、
鹿児島県と直接
国際航空路線で結ばれている
ソウル、上海、台北で、
派遣人数は、
派遣先ごとにおおむね三十人程度でございます。
派遣対象といたしましては、
鹿児島県内に居住、または
鹿児島県に所在する
企業等に勤務する者で、おおむね十八歳以上三十歳代前半までの者で、学生を含んでおります。募集は、
企業推薦及び
一般公募により実施しており、
研修日程は三泊四日となっております。
研修内容でございますが、
参加者が全員受講する
集団研修と、五、六名の小グループで実施する
個別研修を実施しており、
集団研修では、専門家による講義のほか、
派遣先の
若手企業人との
意見交換会などを実施し、
個別研修では、企業や団体、
地方政府機関等の訪問、視察や
参加者がみずから企画提案した
研修メニューなどを行っているところでございます。さらに、派遣前には、
訪問国に係る
事前学習、
研修計画の策定などを行う
事前研修を、派遣後には、
研修報告、
意見交換などを行う
事後研修を行っているところでございます。
十四ページをお開きください。
これまでの
事業実績でございますが、今年度は
ソウル二十六人、台北三十一人、上海三十六人の計九十三人を派遣しております。
以上で、
青少年男女共同参画課の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
7
◯日高委員長 ただいま説明が終わりましたので、次に質疑を行いたいと思います。
委員の皆さん、質疑がありましたらお願いをいたします。
8
◯下鶴委員 私からは、三、
青少年の
交流等に掲げられております、
青少年海外ふれあい事業並びに
環黄海青少年派遣事業について数点お伺いしてまいります。
これらの事業、
鹿児島に住む
青少年が
国際的感覚を養ったり、また
環黄海のほうであれば、特に将来、
鹿児島の経済的な
リーダーになるための素養を養う上で非常にいい事業だと思うんですが、そこで数点伺いたいんですが、改めて、それぞれの事業についてどのように募集をしているのか、どのように告知をしているのか。
そして、
環黄海のほうの資料を見ますと、
企業推薦及び
一般公募とありますので、人数の内訳を教えてください。
9 ◯迫
青少年男女共同参画課長 まず、それぞれの事業について、募集について御説明いたします。
まず、
青少年海外ふれあい事業の募集の状況でございますけれども、まず、
応募資格・要件を示しまして、
応募方法といたしましては、学校や企業へ文書で周知を図り、
ホームページ、
あと青潮会等に情報提供いたしまして、
新聞等への掲載もしていただいているところでございます。
まず、
参加希望の方は、市町村の
青少年行政主管課を通じて、県の
地域振興局・支庁の総務課のほうに書類を提出しております。
地域振興局・支庁のほうで面接、
作文審査を実施した上で、
青少年男女共同参画課のほうに結果を取りまとめ、送付がございまして、
青少年男女共同参画課のほうで決定をいたしております。
それと、
環黄海青少年派遣事業のほうでございますが、こちらの
環黄海青少年派遣事業のほうも、
募集開始時に
記者発表を行うとともに、県の
ホームページに
募集要項を掲載しております。あと、
鹿児島経済同友会、
青年会議所等の各
経済団体に対して周知の
協力依頼をしまして、過去に参加の実績のある企業・団体へ直接案内も行っております。また、県内の各団体や
短期大学等へも案内をし、
大学等には直接訪問し、学内への周知をお願いしております。
あと、
環黄海青少年派遣事業の
企業推薦と一般との内訳でございますけれども、
企業推薦の枠のほうを一コース当たりおおむね二十人程度、
一般公募のほうをおおむね十人程度ということで募集は行っております。
10
◯下鶴委員 ありがとうございます。
実はこれを伺ったのは、この二つの事業、いい事業だと思うんですが、それぞれ恐らく一人派遣するのに十五万、二十万ぐらいかかっている話の事業ですので、ちゃんと告知がされて、そして、行きたいと思う人が応募できる機会が平等に提供されているのかどうかということを確かめたくて、この質問をさせていただいております。
そこで、重ねて幾つか伺いたいんですけれども、まず
青少年海外ふれあい事業、十五人枠に対してどれぐらい応募があったのか、直近でですね、ということが一点。
そして、
環黄海のほうが、
一般枠が十人で、
企業推薦枠が二十人だと。この
企業推薦というのはどういうところから推薦を受け付けるように枠を用意しているのか。この二点をぜひ教えてください。
11 ◯迫
青少年男女共同参画課長 まず、
青少年海外ふれあい事業の関係でございますけれども、まず、応募の状況ということについてお答えいたします。
今年度の応募者は二十人ございました。そして、二十人に対しまして十五名を決定しております。
あと環黄海青少年派遣事業の関係でございますが、どのような企業から応募、推薦を受けているかということでございますけれども、これにつきましては、
経済団体等を通じてまた周知を図って、推薦をいただいておりますけれども、実際参加していただいております企業につきましては、製造業であるとか、
観光関係であるとか、多種多様な企業から、
農協関係とかですね、参加をいただいているところでございます。
12
◯下鶴委員 ありがとうございます。
まず、海外ふれあい事業のほうからお伺いしたいんですが、これすごくいい事業だと思うんですよね。特に、やっぱり県で県費でやっていくということは、自腹で行けない家庭の生徒さんたちにも
チャンスを与えられるすばらしい事業だと思っているんです。というからには、やはり今、十五人枠に対して二十人というのは明らかに告知が足りないんじゃないかなと、少々言葉は厳しいですけれども、そう思う次第です。
というのが、もし自分が学生のころこういうのがあったら、ぜひ行ってみたいなと思う事業ですし、これが十五人枠に対して二十人しか応募がないというのはやはり、えっというふうに思うんですよね。なので、今回は要望にとどめますけど、もっとこれはちゃんと告知をやっていただきたいというのが一点です。
環黄海のほうなんですけれども、こちらは
経済団体等へというのがありました。そうしましたら、ふと思うのが、
中小零細企業、特に大きな団体に属していない
中小零細企業にちゃんと門戸が開かれているのかなというふうに思うんですよね。今お答えいただいたのが、恐らく業種とか満遍なくなるように配慮されているとは思うんですけれども、
団体等というのが、恐らく大きな
経済団体に枠を振っているとは思うんですが、やはり特にこういう事業は会社の経費で出せない、
青少年海外ふれあい事業であれば、自腹でなかなか行けない。
環黄海のほうであれば、なかなか会社の経費で出せない
中小零細企業こそ、この必要性というのは大きいんじゃないかなというふうに思っています。
ですので、要望になりますけれども、
企業枠・
一般枠の二十対十というのが妥当なのかどうかということの検討ですとか、もしくは、やはりあらゆる
零細企業も含めたところに
チャンスがあるような募集、告知のやり方をぜひ検討していただきたいなと。そして重ねてになりますが、
青少年海外ふれあい事業、ちゃんと告知すれば、もっともっと集まってくるんじゃないかなというふうに思います。
御承知かと思いますけれども、たしか、今やっているかどうかわかりませんが、JALのサマースクールというのがありますよね。アメリカに一カ月
間ホームステイでしたかね、一カ月
間夏休みに県内の
高校生を四人枠で派遣するというのを私が
高校生のころやっていて、私も応募して落ちてしまったわけなんですけれども、そのときには四人枠に対して、たしか五、六十人ぐらい集まっていたと記憶しているんですよね。四人枠ですから、各高校四人枠、そこを勝ち抜くのですら大変だったということを思い出しますので、ぜひ
青少年海外ふれあい事業、いい事業ですので、本当に海外に行きたいけれども、家庭の懐事情によって、なかなか親に二週間、一カ月海外に出してくれと言えない、そういう生徒さんたちに
チャンスを広く提供する意味でも、もっともっと告知に力を入れていただきたいなというふうに思います。
13
◯日高委員長 ほかにございませんか。
14
◯桑鶴委員 ちょっと素朴な疑問なんですけど、この
環黄海というネーミングはどなたが、行き渡っている名称なんですか、
環黄海経済圏とか知事がよく使われますけど、どなたがネーミングされたのか。どっか世界的に
位置づけられた
経済圏なのか、あるいは
鹿児島県だけが独自に使っている
環黄海という文言なのか。
この地図を見ますとね、台北が入っている、台湾が入っているんですよね。
鹿児島と台湾の間には黄海じゃなくて東シナ海なんですよね。
環黄海というのは、
環黄海と使うんだったら、例えば以前、大連との交流とか何とかもありましたよね。どういう経緯で大連との交流が途切れてしまったのか。あるいはまた、中国の北東部、瀋陽とかありますよね、ここらは念頭に入っていないのかどうか。
鹿児島市あたりは、また、うんと南の湖南省の長沙とやっていますけどね、どういう意味で
環黄海というのが使われたのかなと思っているんですが。
わからなければ、また後で知事に聞いて、教えてください。知事がよく使われる文言ですからね。いいですか。
15
◯日高委員長 いいですか。(「はい」という者あり)
16
◯桑鶴委員 以前あった大連との交流というのはどういう経過で始まって、どういう経過でしぼんでしまったのか、どういうことをやっていたのか。非常に
鹿児島とか九州とかは関係が深いんですよね、大連というのは経済的にもね。私は大連の
女子高校生を
ホームステイで
受け入れたこともありますし、私の娘は大連に県の
派遣事業で行ったこともありますけど。
17
◯日高委員長 暫時休憩します。
午前十時二十九分休憩
────────────────
午前十時二十九分再開
18
◯日高委員長 再開いたします。
19
◯桑鶴委員 別な質問をもう一点だけ。
鳴り物入りで、
清華大学との
包括協定に基づく
相互交流ということで、
鹿児島県と
鹿児島市、両方で特区の指定をもらっていますよね、国の認可を受けてね。その特区のあり方、特区の事業の展開の仕方。ここに出ているのが
派遣交流団体を
受け入れてということなんですけど、教授を招いて美術の交流に努めているということなんですが、
鳴り物入りでやられたのには、きょうのやつは
文化芸術、
青少年の
交流促進事業ということでテーマを絞って質疑するという話になっているんですが、
清華大学との
包括協定の後、ここに載っている以外の展開というのは把握されていませんか。
20 ◯富永
国際交流課長
清華大学との交流事業の現在の状況ということで、とりあえず御説明させていただいてよろしいでしょうか。
御承知のとおり、平成二十五年八月に
清華大学と
鹿児島県とで
包括協定を調印いたしました。その後、平成二十五年には、三回にわたりまして
清華大学側のほうから来鹿をされまして、これにつきましては、今後の交流の拡大ということで
意見交換等を行ったり、知事表敬をしていただいたという状況でございました。
二十六年度、この
包括協定に基づく交流事業の初年度ということになりますけれども、その事業の進捗状況ということでございます。
事業の進め方につきましては、
清華大学や県内の関係機関等とも十分に調整をしながら進めているということで、実施時期、また事業内容等、双方の調整がついたものから実施しているという状況でございます。
また、
青少年・学生交流、学術交流、経済
交流等、分野が多岐にわたりますことから、各分野における具体的な交流事業は
国際交流課だけではなくて、生活・
文化課のほうとも連携をとりまして、庁内各課で事業を行わせていただいているという状況でございます。
まず、ここに挙げられています
文化芸術交流については、先ほど生活・
文化課のほうから説明がございましたので、それ以外について御説明を申し上げます。
国際交流課のほうで所管をしております
清華大学留学支援奨学金事業といたしまして、
清華大学に短期留学をする県内大学生に対しまして県の奨学金を交付する事業で、三人が九月十五日に
清華大学に入学をいたしまして、現在も元気に中国語の学習などをしているという状況がございます。
また、高校教育課のほうで所管をしていただいております中国語
研修プログラムということで、中国や中国語に興味を持っている
高校生五名、教職員三名の合計八名を十一月十六日から二十二日まで
清華大学のほうに派遣をしまして、語学研修等を行いまして、北京の実情をみずからの目で体験してもらうことにより、中国に対する理解を一層深めてもらったところです。
また、そのほかに調整中の事業としましては、経済交流、あと医療交流、また学生
交流等を現在、調整中でございまして、調整が整い次第、来年一月から三月にかけて実施をしたいというふうに考えているところです。
そのほか、県以外でも、メディポリス医学研究財団と
清華大学のほうで、粒子線治療に関する分野におきまして双方の協力・連携の検討を行っているというふうに、これについては聞いておるという状況でございます。
21
◯桑鶴委員 国際交流課、あるいは生活・
文化課、あるいは
青少年男女共同参画課、それぞれの連携を深めながらとおっしゃいましたけれども、何かそこで県庁の組織をまたがる、特区に対する対応のための組織か何かできているんですか。
22 ◯富永
国際交流課長 今、特区と言われておりますけれども、特区ではございませんで、国の地域活性化モデルケースという、その地域活性化のモデルケースに昨年、採択をされたということでございます。
これにつきましては、県のほかに
経済団体のほうも含めまして、県内全体でそういう地域活性化のモデルケースということで取り組みをしていこうということでございまして、その総体的な調整につきましては企画課のほうが中心になりましてされているところですが、現在のところ、まだ県庁内で横断的に組織化をしてというところまでは至っていない状況ではございます。
ただ、私どもとしましては、
清華大学との交流事業を一歩でも二歩でも進めていくということが、結果的に地域活性化モデルケースの進捗につながるだろうということで、
国際交流課とあと関係課、
清華大学の関係課のほうではそれぞれの事業を進めているというのが現状でございます。
23
◯桑鶴委員 このことを指して特区とか、そういう略称というか、そういうことで言っているんですよね、地域活性化モデル事業そのものをね。
今、政府が大々的に、今度の総選挙のテーマでもありましたけれども、地方創生という日本の成長戦略の中心に据えているキャッチフレーズがありますよ。これらのものを念頭に置きながら、地域をこの交流を通じて活性化させようというモデルの事業を、ひな形をつくっていこうという話ですから、今、
国際交流課が中心ではない、企画課が中心ですという話ですが、先ほども言いましたように、やっぱり全庁的にそれぞれの担当の部署、組織横断的にしっかりとした対応そのものを目指していかないと、そしてまた県庁の組織だけではなくて、やっぱり
鹿児島県のそれぞれの
経済界にしても、しっかりと連携をとった形でみんなで歯車を回していかないと、かけ声倒れに終わってしまう、私の課はこれこれの事業をやりました、それでもう落ちついて終わりというケースがえてしてありそうな気がしますので、そのことは少し念頭に置いて努めてほしいということを要望いたしておきます。
24 ◯岩切県民生活局長 先ほどの
環黄海経済圏の考え方も含めて、今の最後の御意見に対してお答えをさせていただきたいと思います。
環
黄海地域ということについては、伊藤知事が就任以来、やはり
鹿児島が置かれた地勢的状況、それから日本の人口減少社会、それと高度成長がなかなか望めない中でどういうふうに
経済発展をしていくかということで、切り口として中国沿岸部といいますか、沿海部と申しますか、そこに集積された人口、それから世界的にも類を見ない高度成長、こういうものに対して九州の南の、ある意味端っこですけれども、逆から捉えれば、そこに一番近いところに位置している
鹿児島の発展・成長の道筋といいますか、伊藤知事のまさに空間軸の中での捉まえ方であろうと思います。
青少年男女共同参画課で担当しております、
青少年の派遣といいますのは、特に、先ほど内訳として
経済界の人たちも派遣しているという話もございましたけれども、そういう将来的な
鹿児島の発展、それを中国沿海部と結びつけて、そこの発展をある意味、言葉はちょっと過激かもしれませんけれども、そういう成長を取りに行くような、そういうイメージで将来をにらんだ研修だというふうに思います。
経済圏自体は、我々県民生活局が所管しております
青少年の交流だけではなくて、さまざまな県の部局でいうと、商工サイドにおけるいろんな経済交流、そういうものも含めた視点に立ったものだというふうに理解しております。
それから、委員最後におっしゃいました他部局との連携ということでございます。
我々、先ほどの
青少年の派遣で申し上げますと、
青少年というくくりで将来へ向かっての人材育成という観点で、私どもの部局で所管を今はしておるわけでございますが、今、始めて三年でございます。これからのことを考えますと、また、まさに実際のビジネスへどうつなげていくかということもこれからの課題だと思いますので、御指摘の趣旨も踏まえて、関係する部署とも今後また、よく連携をとって進めていきたいというふうに考えております。
25 ◯き久委員 先ほどの下鶴委員との関連なんですけど、ふれあい事業と
環黄海青少年派遣事業、この実績を十二ページと十四ページを見てみますと、ふれあい事業は派遣十五名ですよね。
あと環黄海青少年派遣事業、十四ページ、二十六年度九十三名なんですね。
募集の形態に関しましては、先ほど、企業もしくはまた学校とかそういったところへ出向いたり、また広報及び募集をかけているということであるんですけど、この事業の理念、コンセプトからしましても、非常に重要性というのはわかります。また、県内全体のほうから募集をかけているというのもわかるんですけど、地域別というか、振興局別にしますと、どういう募集の人員になっていらっしゃるのかなと思います。その点をちょっと、
地域振興局別からの募集人員がおわかりでしたら、まず教えていただきたいと思います。
26 ◯迫
青少年男女共同参画課長 今、
青少年海外ふれあい事業と
環黄海青少年派遣事業につきまして、
地域振興局別の募集人員ということで御質問いただきました。
応募に際しまして、
地域振興局ごとに何名と、そういうふうな割り当てというのは特には行ってはおりません。広く県内から募集をしておりまして、その募集の仕方として、
青少年海外ふれあい事業であれば、お住まいの市町村の
青少年の担当課から県
地域振興局・支庁のほうに提出を、経由をするというふうな形になっております。ですから、募集の段階で
地域振興局ごとに何名とかいう割り振りをしているわけではございません。
27 ◯き久委員 わかりました。
これはいろんな考えようなんですけれども、満遍なく広く募集もかけて、その中で応募をされる方のいろんな状況を精査して、一定の課題をクリアさせて、そして募集するという、こういう流れかなという認識なんですけど、願わくばというか、
鹿児島県六百キロという広大な地域の中で、当然一番南は与論島からずっとあるわけですよね。私のイメージとしまして、それは家庭的な経済的状況で、行きたいけど、応募もしたいけど、できないよねという人たちもいると思うんですよね。
そういった観点からしますと、例えば今までの経過を見て、どの地域でいっぱい参加していますよねということなどを精査しながら、ある一定の期間で、ここの地域は全然、非常に参加が少ないんだけれども、この地域に関してちょっと特化して募集を多くかけるというか、予算の編成も、やっぱりここの地域は大変だからちょっとプラスしようねとか、そういった部分を含めて、先々でも構いませんけれども、トータル的に
鹿児島県の地域から満遍なく参加していますよねということも、今後、精査する必要があるのではないかなと思うんですが、ちょっとそれについて御意見ありましたらお聞かせください。
28 ◯迫
青少年男女共同参画課長 今、各地域から満遍なく参加できるような状況が望ましいというふうな御意見いただきました。
今回につきましては、二十人の応募に対して十五人の決定ということで、まず、決定する際につきましては、
地域振興局のほうで面接、作文をしまして、それについて点数評価をしておりますけれども、その後、決定する際の重要な要素といたしまして、まず地域別ということで決定をしています。成績上位者の中から、各地域から一名ずつはまずは決定をできるような形で、そういう形で決定をしておりますので、今後、応募者が二十名ということで募集の工夫も必要だという御意見もいただきましたけれども、多数の御応募いただいた際には、地域別にまず配慮して決定をしていくということによりまして、各地域から満遍なく、偏りなく
参加者のほうを決定できるかと思います。
今年度につきましても、地域別のほうも配慮いたしまして、そのほか、学校の所属別であるとか男女比、あと高校と大学の比とかを考慮しまして、結果としまして、
鹿児島地域、南薩地域、北薩地域、あと熊毛地域、それと大島地域というところから派遣団員のほうを決定をしております。
29 ◯き久委員 わかりました。ちょっと書いていなかったものですから、ふと気になったところです。
この事業の理念、コンセプトというのはもう書いてあるとおりでありますので、やはり当然、入り口があったら出口があり、また予算を編成しましたら、その成果推進と結果がどうなったかと、これを見ていくのは当然だと思いますけれども、やっぱり若い人たちが世界に、もしくは東アジアに関心を持って、自分の得意とする分野を伸ばしていくということは大変貴重な、重要なことだと思いますので、この事業はやっぱり持続的に推進していただきたいと思います。
30
◯日高委員長 ほかにございませんか。
31 ◯瀬戸口委員 私はスポーツ交流について若干お伺いをいたしたいと思うんですが、この参考資料の中に、それぞれ薩摩川内市、鹿屋市の取り組みがなされているわけですが、県としては何か別途スポーツの
国際交流について何か取り組まれているのか、あるいはこういうものに何か支援とか助成とかされているのか、お伺いをいたします。
32 ◯鹿倉保健体育課長 現在の県といたしましてのスポーツ交流につきましてはやっていないところでございますが、以前、香港とそれから
シンガポール、それから
全羅北道、江蘇省、四つの地域と交流をしておりましたけれども、それぞれ今、休止をしている状況でございます。
それから、助成といたしましては、いろんな国際大会を本県で開催する場合の補助金ということで、国際大会であれば五十万円を限度に助成をしているというのが今、助成の状況でございます。
33 ◯瀬戸口委員 県として、この薩摩川内市と鹿屋市の事業に対する支援というのは何かされているんですか。
34 ◯鹿倉保健体育課長 薩摩川内市と鹿屋市が実施している事業につきましては、助成はしてございません。
35 ◯瀬戸口委員 ということは、今のところ、そういう執行をされていないということで理解してもよろしいんですかね。
36 ◯鹿倉保健体育課長 はい、そのとおりでございます。
37 ◯瀬戸口委員 私、田舎なものですから、よく議会があるごとにビジネスホテルに泊まっているんですが、近ごろ非常に、お風呂場なんかに行きますと、体格のいい若い方々がいっぱい来ていらっしゃるんですけど、なかなか言葉が通じないという方がたくさんいらっしゃいます。全く日本人と変わらないんですけれども。いろいろ聞いてみますと、合宿で、韓国からとか、この前は野球選手だったですかね、長い間同じホテルにおいやったですけど、非常に海外からもいっぱい
鹿児島市を中心にいろんなところに、恐らくほかのところにも合宿等々、いろんな交流とかされてきているんじゃないかなと思っているんですけれども、それらに対する何か把握とか、あるいはそういうのに対する支援というのは。
38 ◯五田観光地整備対策監 プロスポーツ等の合宿の誘致ということでございまして、実は野球とサッカーをメーンターゲットといたしまして、韓国等にセールスをかけております。実績として申し上げますと、例えば来春でございますが、
鹿児島は暖こうございますので、サッカーなり野球の合宿、これは国内・国外、韓国のほうからも来ていただいておりまして、例えばで申し上げますと、釜山のロッテジャイアンツ、こちらがことしで九回目になろうかと思います。これが鴨池のほうでキャンプを来年も張っていただけるということを聞いております。
それと、やはり合宿をいたしますと、何といいましても練習相手というのも必要になりまして、実はロッテジャイアンツが
鹿児島でキャンプを張っているという情報があったところ、また新たに、韓国はKTウィズと、これは仁川の南にある都市にある、今度、来シーズンから一軍、いわゆるプロの一軍で活躍を始めるチームが同時にキャンプをいたしまして、お互い練習試合ができるというところで、新しくキャンプを張っていただけるというものがございます。
そのほか、サッカーでいいますと、FC
ソウルという韓国のチームが来年もキャンプを張っていただけるのがほぼ決まっておりまして、こちらのほうもJリーグのチーム、
鹿児島県はたくさんキャンプを張っていただいております。ですので、県内にキャンプを張るJリーグのチームとの相互の練習試合等々ということで、暖かい、さらに練習相手がいるということで、韓国のチームのほうも
鹿児島のほうでキャンプを張っていただいております。
そのほか、実業団でありますとか
大学等々含めまして、外国からも
鹿児島のほうに合宿を張っているというような話は聞いておりますが、それぞれを各市町村のほうで
受け入れをしていただいて、地元の宿泊施設、あるいは競技施設を持っているのはほとんど市町村が多うございますので、地元でその辺の
受け入れ体制をきちっとやっているところには、毎年のように来ているというふうに聞いているところでございます。
39 ◯瀬戸口委員 せっかくこうして来ていただいているわけですので、やはり何か県としても一般県民にやはりお知らせ、告知というか、情報を提供するのがあれば、もっと私どもも何か、行って、暇があるときは応援したり、やっぱり県民一体となって歓迎といいましょうか、そういうものをしていくことがいいんじゃないかなと思いましたので、質問をしたところであります。
これは全然、課が違うんですが、これだけのやっぱりスポーツ
交流等々を進める中では、やはり県もなかなかいろんな関係で施設の整備とかおくれているんじゃないかなと思っておりますので、また関係課とも連携をしながら、もしそういうのがあったらぜひ、やっぱりいろんな方々が交流に、スポーツが来るというところは、やっぱり施設のいいところに集中して来ますので、そういった整備も要望をしておきたいと思います。
40 ◯持冨委員 国際関係がいろいろとぎくしゃくする中で、こうやっていろんな形で交流するということは非常に大事なことだと、そういうふうに思います。
そこで、八ページから九ページにかけて、
霧島国際音楽祭における交流というのがありますが、
講習生の
受け入れ状況という一覧表があって、これを見ますと、年度によって、また地域によって大変なばらつきがありますけれども、これは募集の仕方に何か一つの考え方というか、方針があるんでしょうか。
41
◯福永生活・
文化課長 今お尋ねの件につきましては、
霧島国際音楽祭の
講習生の募集の参加の状況についてのお尋ねでございます。
それで、
霧島国際音楽祭につきましては、その年にどういう曲目をやるかということを事前に、ジェスク音楽文化振興会というところがありまして、そこのところで企画を考えるんですけれども、来年度、例えば音楽をするに際してどういうアーティストを呼ぶかという問題がございます。その音楽に適したアーティストといいますか、著名なアーティストを誰にするかによって、また、その方が
講習会をしていただけるかどうかも含めて、協議をすることになります。ですので、毎回同じマスターをする、例えば、堤音楽監督は毎回やっていますけれども、する場合もありますし、ピアノの先生であれば、著名な方が来られるとかいうことになると多くなるとかいう、そういう関係がございます。
また、毎年、例えば韓国のところで見ますと、昨年二名と少なくなっておりますけれども、これは、韓国の毎回来られていた先生がこの年にちょうど来られなかったということで、韓国からの募集が少なかったというような状況もあるようでございます。
そういったことで、
霧島国際音楽祭でことしはベートーヴェンの演目のことをやったんですけれども、その中で、芸術家、アーティストの方の
講習会の状況によって、来る方々は違ってくると、そういうことと考えております。
42 ◯持冨委員 わかりました。企画によってということですね。
そうすると、この下のほうを見ますと、ヨーロッパの国が毎年一人ずつ、枠があるような感じで一人ずつになっているんですけど、これは特にそういう意味ではなくて、たまたまそういう企画に合った人がそこの国から来たと、こういうことですかね。
43
◯福永生活・
文化課長 募集に際しましては、
ホームページ等でも募集しているところでございまして、委員がおっしゃいましたように、たまたまここから応募があって、もちろん選抜の試験といいますか、そういうのもやっておりますけど、そして選ばれて、ここで一名という形になったと、たまたまこういうことになったというふうに理解しております。
44 ◯持冨委員 それから、合計しますと三百三十六名講習を受けたということになっているわけですが、これは講習を受けた後、そういう方々との交流というか、そういうことは続いているんでしょうか、何かそういった企画等があるんでしょうか。
45
◯福永生活・
文化課長 講習会を受けていただいて、世界の舞台で活躍する多くの若手音楽家が生まれていただけたらいいなと、また、実際そういう若手の音楽家が生まれるなど、大きな成果があるところです。
講習生経験者といいますか、そういう有名になっていく方につきまして、日常的な演奏活動とかのパンフレット、チラシに自分の経歴で霧島を出してもらったりとか、また個人のブログ等で
霧島国際音楽祭を紹介してもらうとか、そういうことのほかに、
鹿児島の情報、観光地がきれいだった、食事がおいしかった、そういう内容もブログではその情報発信の中でしていただけるというようなことであります。
それから、香港交流会議とか
シンガポール交流会議とかで、
講習生だった経験者に演奏をしていただくとか、そういう活動もやっております。そのような状況で発信していただいているところです。
46 ◯持冨委員 それと、二十六年は四十名と大変多かったわけですけれども、先ほど、企画によってばらつきがあるということなんですが、これの予算はどうなっているんですかね。
47
◯福永生活・
文化課長 講習生の
受け入れに関する予算につきましては、基本的に受講生から受講料を取っているところでございます。コースによって違いますけれども、二週間の中でやっておりまして、受講料につきましては、三万一千円から九万八千円というような中で負担していただいております。
これの企画につきましては、先ほど申しましたジェスクの関係のところで、本体事業のほうで講師に対する謝礼とかそういうのをジェスクと県と、それから県の文化振興財団、その三者が主催でしているということで、主に県とジェスクの負担ということになっております。
48 ◯持冨委員 はい、わかりました。
あと、十一ページと十三ページの
青少年海外ふれあい事業と
環黄海青少年派遣事業の、先ほども質問がありましたが、それぞれに
事後研修というのがあるわけですね。だから、交流に行って成果があったということは非常に大事ですが、それと同時に、そのことをまた広くいろんな人に広報といいますか、伝えていくことも大事なんだろうと思いますが、そういうことは行われているのでしょうか。
49 ◯迫
青少年男女共同参画課長 まず、
青少年海外ふれあい事業でございますけれども、募集要領の中に事後活動という項目がありまして、その中で、
参加者は帰国後、ウイングビートクラブといいまして、
参加者で組織される団体がありますけれども、そのような団体に所属をして、今後行われる
青少年海外ふれあい事業の助言・指導等も行うということも含めまして、学校、職場、団体、地域において積極的に事後活動を行わなければならないということを募集要領の際に明記をしております。そして実際、
参加者につきましては、帰国後、学校であるとか、それぞれの職場等で事後報告ということをしていただいているところでございます。
また、
環黄海青少年派遣事業につきましても、同様に、それぞれ帰国後、それぞれの職場でありますとか、あと学校等で研修の報告をしていただいているところでございます。
50 ◯持冨委員 研修が充実したものであって、そしてまたそのことがしっかりと伝えられるということが大事だろうと思いますので、それはよろしくお願いします。
あと一点、先ほどスポーツ交流関係のところで、県としては、交流をやっていたけれども、休止しましたというお話がありました。この休止の理由は何ですか。
51 ◯鹿倉保健体育課長 香港とは昭和五十八年から始まりまして、平成二十三年度で休止しております。それから
シンガポールは平成二年から始まりまして、二十一年で休止しております。
全羅北道は平成六年から始まりまして、平成二十年で休止。江蘇省につきましては平成十二年から始まりまして、二十二年で休止ということで、香港の二十三年度の水球等の交流を最後に休止したわけでございますが、県の財政状況とかそういったことがございまして、休止をさせていただいたということでございます。
52 ◯持冨委員 わかりました。しかし、交流が大事だといって文化のほうもしっかりやっているので、これはまた予算が伴うことではありますけれども、ぜひそれは復活できるように頑張らないといけないなと、そういうふうに思った次第であります。
53
◯日高委員長 ほかにございませんか。
54
◯下鶴委員 人的交流ということで、本年度調査しているわけなんですけれども、特に、なるべく若いうちに国際感覚というのを養うためには、なるべく早い時期、若い段階で外国の人と触れて、実際に友達になったり、会話をしてみたり、そういう機会がどれだけ持てるかというのが非常に重要かなというふうに思います。
その中で、きょう御説明いただいたとおり、
派遣事業をされているわけなんですけれども、どうしても、行くというのが一番なんですが、行くのにはどうしてもお金というものがかかりますので、個人で負担するにも限りがありますし、また県で事業をやるにも、派遣できる人数というのはどうしても限りが出てきます。その中で、
鹿児島に実際に住んでいらっしゃる外国人の方々との交流の機会、そして交流というのを促進していくべきではないのかなというふうに思う次第です。
例えば、たしか県内の大学には四百人ぐらいですかね、留学生の方が来ていたり、また外国人の英語教師の方もたしか県で四、五十人ぐらい雇っていますよね。また、ほかの住んでいる方々含めて、そういう方と地域の方々との
交流促進という点でどういう取り組みをされているのか、重立ったものをぜひ教えてください。
55 ◯富永
国際交流課長
鹿児島県内で
国際交流をどのように進めるかというお尋ねでございまして、留学生とか、もしくはALTと言われます外国語指導助手がたくさん県内にもいらっしゃるというお話でございます。
国際交流を進めるにおきましては、委員御指摘のように、留学生とか
国際交流員に、また外国語指導助手の方々を
受け入れて、そして県民と交流を促進するということで、人と人、地域と地域の友好関係を築いていくというのは非常に重要なことであるというふうに考えております。
このため、留
学生等に対しましては、まず、本県の見どころや旬の観光情報を紹介する多言語メールマガジン等を配信して、まず
鹿児島のことをよく知っていただいて、できるだけ出向いてもらうというようなこと、あと県民との交流という意味では、留
学生等が講師となる国際理解講座を
国際交流協会のほうを中心として開催をしているというような状況がございます。
また、そのほかに
国際交流協会のほうでは、県民の方々に国際理解を深めるさまざまな取り組みをしていただいておりまして、例えば市町村との連携ということでは、市町村や
国際交流団体と連携をいたしまして、県内各地で行われるさまざまなイベント等の際に
国際交流のブースを出展して、そのイベントに来られる県民の方々と在住外国人の方が触れ合えるような機会を設けたりというような取り組みなどもしているところでございます。
56
◯下鶴委員 ありがとうございます。
ぜひ
鹿児島に実際に住んでいらっしゃる方との交流の機会というのを促進していくということを進めていただきたいと思うのが、これはすごく、費用対効果と言ってはなんですけれども、すごくいいと思っているんですね。実際に行くのが一番いいんですけれども、一人派遣するには、さっきの
環黄海等々でも一人当たり十五、六万かかる事業であります。それに対して、実際に住んでいらっしゃる方との交流を持っていく。
特に私、思うのが、やはり子供のころに理想としては一人でも外国人の友達をつくる、単に旅行に行くだけじゃなくて、実際に語れる友達をつくるというのってすごく大事なんじゃないかなと思います。例えば、外国人とのコミュニケーションのところでは語学とか出てきますけれども、そこで触れ合うことで、ああ、もっと勉強をしたい、もっとこの人と話をしたいという、そういう意欲って湧いてくるんじゃないかなというふうに思うんですね。
その中で、ぜひやっていただきたいと提案ベースになるんですが、一つは、やはり今、
国際交流協会のほうでいろいろやられているということなんですけれども、もっともっと特に県内各地でそういう取り組みが広がるように、そういうコーディネートできる人材を育てていくというのが重要なんじゃないかなというふうに思うんですね。実際に住んでいる方と地域の方とをつなげて、ここをつなげるにはどうしたらいいのかというノウハウを持った人、そしてまた、やっているところもあるでしょうから、そういう事例を紹介して、こういうことをやりたいと思っているんだけど、あと一歩踏み出せないよねという人の背中を押すような、そういう取り組みはできないのかなというふうに思う次第です。
その中で一個伺いたいのが、各種交流イベントを促進していく際に、今、県もしくは
国際交流協会を通じて、どういう促進策を打っているのかなと。もっともっと各地域で、住んでいる外国人の方と地域の方との交流を進めていく上で、どういう促進策を打っているのか。例えば情報提供なのか何らかの補助なのか、今、どういうそういう促進策を打っているのかということを教えてください。
57 ◯富永
国際交流課長
国際交流を進めるための取り組みということでございますけれども、まずは県内各地で、市町村または
国際交流の民間団体を含めまして、さまざまな
交流活動をしていただいております。そのさまざまな
交流活動がどういう活動をしているかということを、情報共有をまずすることが必要だろうということで、これは
国際交流協会のほうが中心になりまして、県内の市町に設置されています
国際交流協会等を集めまして、活動状況についての
意見交換会というものを開催をしております。
そのほかに、民間活動団体のほうですけれども、さまざまな各種の取り組みをする際に、支援制度ということで
国際交流協会のほうから、
国際交流活動助成金の支給制度というのを設けておりまして、各民間団体が各
地域等で
国際交流をする場合に助成を行っているというようなこともございます。
58
◯下鶴委員 ありがとうございます。情報共有ですとか助成策といったことをお示しいただきました。
ぜひ、特になかなか費用面で行くことができない子供たちにとって、地域に住んでいらっしゃる外国人の方との交流を通じて国際感覚を養うというのは非常に重要だと思っておりますし、また、もっともっと交流の場って持てるんじゃないかなというふうに思っています。実際、外国人の方も、もっと地元の
鹿児島に住んでいる日本人の方と交流をしたいという声も聞きますので、ぜひ今後とも取り組んでいただきたいなと思います。
そして、また今回、一般質問でもありましたけれども、地域によっては農業研修とか技術研修で来られている方々もいらっしゃいますので、その方々との交流というのもぜひ推し進めていただきたいなというふうに思います。
59
◯日高委員長 ほかにございませんか。
60 ◯瀬戸口委員 下鶴委員のほうから最後に話がございましたが、要望がございましたけれども、大体県内にいらっしゃる外国人というのは、今までは大抵留
学生等々は特に
鹿児島市内が中心であって、県内の末端まで外国人の方が生活するというのが、なかなか触れ合うことがなかったんですが、今は千六百人を超える方々がそれぞれ一次産業、農業、漁業の現場の田舎に住んでやられておりまして、特に年齢層を見てみますと、二十歳前後の若い、それぞれ
事前研修を受けた、日本語も片言をしゃべる、あるいはいろんなものを習得の早い方々でございまして、私も触れ合う中で、本当に頭のいい方々をやっぱりどんどん送ってきているんだなということを強く感じながら、いつも見ておりましたけれども、ぜひ今、富永課長のほうからありましたように、何か県としても、それらの方をうまく活用しながら、理解をしていただいたり、私どもも触れ合う場を、市町村と一体になってやっていただきたいというのが私の要望でありますけれども、そういうことで、今の時点で何かそういう取り組む姿勢とかあるいは考え方というのはありますか。
61 ◯富永
国際交流課長
鹿児島県内で
国際交流を進めるということは非常に重要でありまして、そのためには、まずは今、委員が言われるように、県内にいらっしゃる外国人の方々との
交流等を進めるということが非常に重要なことであろうというふうに思っております。
それに向けまして、
鹿児島県のほうとしましては、
国際交流ができるような場を設ける必要があろうということで、
国際交流協会のほうで、いろいろな住民の方々との交流をできるようなそういうイベントとか、もしくは先ほど申しました助成とか、そういうものを設けておりますし、また、鹿屋のほうにあります、通称カピックと言っておりますけれども、アジア・太平洋農村研修センターのほうでも、地域の方々と外国から来られた方々との交流の場というのを設けているところでございます。そういうさまざまな場を設けることで、県民の方々が外国の方に触れ合う機会をふやすということによりまして、
国際交流の促進につなげていきたいというふうに考えております。
62 ◯瀬戸口委員 ぜひ支援とかそういったこと、情報の発信とか、していただきたいなと思っておりますが、皆さん御承知のとおり、実は私どもの先輩が立ち上げられた、北海道ではコグマ交流というのを立ち上げました。そしてまた
鹿児島ではからいも交流というのを、外国に留学をされていた方々が帰ってきて、自分たちの体験あるいはそういった方々の体験でスタートされて、今、続いていて、いろいろ途中ありましたけれども、それを始められたわけですが。
これは何かといいますと、日本に来ていただいている外国人、その当時ですね、留学生、全て東京、大阪、名古屋の大都市でした。しかし、せっかく四年間来ていただいている留学生の皆さん方が本当に、大都会の東京に住んでいて、日本に四年間いても、全然生活様式が洋風ですので、もう全くその当時は
鹿児島とかあるいは北海道とかいうのを見ずに帰っていかれます。そして帰ってきますと、アメリカでも、私も経験があるんですが、日本をしっかりと理解して帰ってきてくれていないんです。都会、東京だけで生活を四年間、五年間されている方は、全く日本の伝統・文化、そういうのをわからずに帰ってきているから、私どもの先輩はそれをぜひ知っていただきたいということで、春休みを利用して、休みを利用して田舎に、漁村、農村に研修に行っていただきたいという、そういうことがあって、コグマ交流というのと、からいも交流というのはできたんですが、ぜひ、これからまた実習生等々も五年間ぐらいという話も出てきておりますし、これから相当ふえていく可能性というのはありますので、県としてもいろんな調査をしながらそれを把握して、早速、すぐいろんなことはできないかもしれませんけれども、市町村と一緒になって、ぜひともそれぐらいの把握をしっかりとしていただければありがたいなと思っております。
また、これは
国際交流だけじゃなくて、雇用労政課のほうとかいろんなところが多分管轄をされていると思うんですが、ぜひ
国際交流にもしていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。
63 ◯井上委員 関連することですけれども、
海外経済交流を促進するということでの特別
委員会であるわけですが、今ありますように、県内で既に各市町村あるいはいろんな各団体で
国際交流が行われている状況というものに対する認識、把握というのが我々も足りなかったなと、私も今、改めて思っているわけなんですけれども、
国際交流協会においては、それの状況、各年度ごとの状況、あるいは今日までのいろいろな交流の状況というのを整理したような、そういう資料というのはあるものなんでしょうか。
64 ◯富永
国際交流課長 市町村、民間の
国際交流の状況ということですが、市町村におかれましては、平成二十六年五月現在で十九の市町のほうで、アメリカ合衆国、中国を初めとする世界の二十五の市等と姉妹友好提携を結んで交流を進めているという状況でございます。また、民間交流団体につきましても、約百四十団体ほどあるんじゃないかなと、そういうふうに把握しているところでございます。
この全てをというのはなかなか難しいかもしれませんけれども、県内各地でいろんな
交流活動をしていただいておりますので、まずは市町村につきましては、先ほど言いましたような
意見交換会等を開催して活動状況等の情報をいただいているということ、あと毎年、
鹿児島の
国際交流というものを県のほうでつくっておりまして、これは
ホームページのほうにも掲載をしてあったかと思いますけれども、その中で民間交流のほうの状況、市町村だけではなくて、我々のほうで把握できる範囲内ということにはなりますけれども、民間の
国際交流をされているような団体の活動の状況とか、そういうものもできるだけ取り込みまして整理をさせていただいている状況ではございます。
65 ◯井上委員 この
委員会に所属する中で、改めて交流に出かけていろいろ交わった人もありますし、国内で交わるような機会があって、やっぱり海外の方との
意見交換というのをしてみると、いろいろと話が発展していく、そして
鹿児島の今後の課題というのも見えてくる。そしていろんな道がまた開けてくるという感じもいたしますので、そういうことに対する、例えば我々県議会議員にいたしましても、そういう窓口というのをもうちょっと活動の中で広げていけるような進め方というのをしていけば、認識もまた広がっていきますし、また今後の県政をいろんな観点で推進していくに当たっても、視野が広がって、活動の内容も広がってくるのではないかというふうに感ずるところであります。
今回、三月である程度整理されるんだろうと思うんですけれども、そういう点において、この
委員会の中での活動として取り組んできたという、これは非常に貴重な経験をさせていただいているわけですけれども、それがもう少し、数年の中で、それぞれの各議員活動の中にもそういう窓口をもっと開いていけるような取り組みをすれば、我々の活動の内容というのももっと広がり得たのかなというふうに改めて思うものですから、来年度というのはまた選挙もありますから、個人としてはどうなるかわかりませんけれども、こういうような
国際交流、そしてそれが経済の交流であったり、人的な交流であったり、スポーツの交流であったり、その他いろいろな交流を広げていく、そういう中で
鹿児島の将来というのをもっと開いていくようなことに資するような方向性というのを、さらに一緒に考えていけたらいいのかなという感じがいたしました。
66 ◯ふくし山委員 先ほど桑鶴委員がお聞きになった
清華大学との展開というのは非常に興味があって、お聞きをしたいという実は項目でもあったんですが、なぜMOU、
包括協定なのかと、やっぱりここをしっかり生かすようなものでないと、ほかの経済交流であるとか、若者の交流であるとかといったようなこととそう変わらなくなるというようなことがあるわけですね。ですから、どう展開をしていくかというのは、よくよく全体を見渡して押さえておく必要があるだろうということが一つですね。
それから、海外交流にかかわる施策の体系のここに、二ページに
かごしま将来ビジョンというのがあって、この中にいろいろな
位置づけがあるわけです。先ほどちょっとお聞きをしていて気になったことは、スポーツ交流がそれぞれ休止をしていったりする、一方では、違う交流がどんどん行われていくといったときに、いろんな施策が展開をされるんだけれども、海外交流のあり方について、どうこれからローリングをかけたり見直しをしたりしていくのかという、そこの考え方ですね。
そうでないと、さっきの桑鶴委員の議論と一緒なんですけれども、どっかできちっと押さえておかないと、今はばらばらでもいいから、とにかく走りなさいと、そしてどっかで見直しをしましょうと、全体をまとめて、今どうなっているかということを見て、それを総括して新たな展開をしていきましょうということなら、そのことがはっきりしていればそれでいいんですけれども、その辺の考え方だけちょっと教えてくださいませんか。
67 ◯富永
国際交流課長
国際交流におきます基本的な考え方のところだと思います。
県としましては、
国際交流の方向性というものにつきましては、先ほどお話ありました、
かごしま将来ビジョンというものの中に
位置づけて展開をしていくということになろうかと思うんですけれども、その将来ビジョンを見てみますと、
国際交流につきましては、戦略的なPRの展開ということで、産業振興に資する
国際交流の展開ということがうたわれております。