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  1. 鹿児島県議会 2013-12-11
    2013-12-11 平成25年企画建設委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ………………………………         午前九時五十九分開会        ……………………………… ◯小園委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから企画建設委員会を開会いたします。  本日は、土木部及び工業用水道部の審査であります。  まず、議案第一一一号など議案十一件及び報告第四号専第六号を一括議題といたします。  初めに、土木部長の総括説明を求めます。 2 ◯栗原土木部長 おはようございます。  平成二十五年第四回県議会定例会に提案しております議案等の概要及び所管事業の主な経過等につきまして、お手元に配付しております提出議案等の概要に基づきまして、御説明を申し上げます。  一ページをお開きください。  まず、平成二十五年度十二月補正予算(案)でございますが、今回は、一般会計で三千六百余万円を計上しており、この結果、補正後の一般会計の予算額は一千三十六億七千四百余万円、対前年比一〇〇・三%となります。  次に、予算議案について御説明申し上げます。  まず、(一)の災害復旧対策でございますが、安心・安全な社会の形成と県土づくりのうち、災害に強い県土づくりとして、豪雨や台風等によります小規模な道路災害の復旧を行うため、災害復旧事業で三千六百余万円を計上しております。  二ページをお開きください。  次に、(二)の債務負担行為の補正につきましては、来年度実施予定の県単公共事業の平準化を図るため、年度当初に特に事業効果が期待できる事業等について、いわゆるゼロ県債を十四億一千余万円、また、その他の事業につきましては、指定管理者の指定に伴う債務負担行為として、吉野公園、大隅広域公園の二公園の維持管理費及び県営住宅の管理費を三十三億七千五百余万円を計上いたしております。  三ページをごらんください。  次に、二のその他議案でございます。  今回は土木部関係で十一件を提案しております。  項目一の鹿児島県流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件でございますが、水防法及び河川法の一部を改正する法律の施行に伴い、所要の改正をしようとするものでございます。
     次に、項目二の鹿児島県港湾管理条例の一部を改正する条例制定の件でございますが、鹿児島港新港区に整備する上屋の使用料の額を定めるなどのため、所要の改正をしようとするものでございます。  次の項目三の鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例制定の件でございますが、権限移譲プログラムに基づき、知事の権限に属する事務を新たに該当する市町村に移譲するため、所要の改正をしようとするものでございます。  次に、三ページから四ページにかけまして、項目四から六の三件について、契約の締結について議決を求める件でございます。  これは、薩摩川内市鹿島町の一般県道鹿島上甑線藺牟田瀬戸架橋一工区、二工区及び三工区につきまして、設計変更に伴い、請負変更契約を締結しようとするものでございます。  次の項目七から十の四件は、指定管理者の指定についての議決を求める件でございます。  これは、鹿児島県公の施設に関する条例に基づき、吉野公園と大隅広域公園の二公園、また鹿児島市内分の県営住宅と鹿児島市及び離島に所在するものを除く県営住宅の指定管理者を指定するものでございます。  次に、項目十一の専決処分報告の件でございますが、鹿児島港谷山二区長水路小型浮き桟橋における船舶損傷事故に対しまして、早急に損害賠償の支払いを行う必要が生じたために専決処分をしたものでございます。  五ページをごらんください。  三の土木部所管事業の主な経過等についてでございます。  まず、道路関係でございますが、高規格幹線道路につきましては、去る十月十八日から十一月十八日にかけて、南九州西回り自動車道の川内から阿久根間の都市計画案及び環境影響評価準備書の公告・縦覧を行ったところでございます。今後、環境部局との調整や環境大臣等の意見を伺うことになりますが、これらの手続を円滑に進め、早期の事業化が図られるよう努めてまいります。  高規格幹線道路地域高規格道路につきましては、早期供用が図られますよう、今後とも、国と一体となって重点的な整備に取り組んでまいります。  六ページをお開きください。  次に、河川等災害対策関係でございますが、奄美大島の二河川における床上浸水対策特別緊急事業甲突川リバーサイドウォークの整備を進めているところでございます。ダム事業につきましては、鶴田ダムの再開発事業を進めてまいります。また、指宿市の東方海岸におきまして、護岸の整備を進めてまいります。  次に、土砂災害防止対策につきましては、砂防事業や急傾斜地崩壊対策事業等により、土砂災害危険箇所の整備を進めているところでございます。  ソフト対策として進めております土砂災害警戒区域等の指定につきましては、平成二十五年十一月三十日現在で、県全体で一万二千六百七十一カ所の土砂災害警戒区域と四千六百七十二カ所の土砂災害特別警戒区域を指定したところであり、引き続き、関係市町村長等の意見を伺いながら、区域指定を進めてまいります。  次に、港湾関係でございますが、鹿児島港新港区において、現在整備を進めている耐震強化岸壁旅客待合所等の供用を来年三月に予定しているところでございます。  また、マリンポートかごしまにおける緑地の整備や、金属団地と木材団地を結ぶ橋梁の整備などが進められているところでございます。  七ページをごらんください。  志布志港につきましては、去る十一月十一日、鹿児島市におきましてポートセミナーを開催し、百四十七名の参加があったところであり、今後とも積極的なポートセールスに努めてまいりたいと考えております。  次に、都市計画関係でございますが、鹿児島ふれあいスポーツランド整備事業につきまして、平成二十六年二月一日の供用開始に向け、サッカー・ラグビー場の整備を進めてまいります。  次に、県営住宅につきましては、大島郡与論町茶花の宇和寺団地において、十二月に三期新築工事八戸を着手する予定となっております。  また、鹿児島市紫原二丁目の紫原第一団地において、十二月に住戸改善の工事六十戸に着手する予定となっております。  かごしま住まいと建築展につきましては、十月二十五日から二十七日にかけまして、「やさしい住まいとみんなのまち」をメーンテーマに、住まいに関するさまざまな展示や催しによる情報提供を行い、約六千名の来場があったところでございます。  八ページをお開きください。  土木フェスタにつきましては、去る十一月九日に薩摩川内市、十六日に鹿児島市において、建設機械の操作体験や土木関係パネル展などのイベントを開催し、多くの県民の皆様に御来場いただき、土木行政や建設事業などに対する理解を深めていただけたものと考えております。  九ページをごらんください。  九ページから十ページにかけまして、平成二十三年災から二十五年災までの災害復旧状況について、平成二十五年十一月末現在の状況を取りまとめております。  平成二十三年災及び平成二十四年災につきましては、早期復旧に向け、鋭意工事等を進めているところでございます。また、平成二十五年災につきましては、豪雨や台風などによる河川、道路等の災害でございます。  今後とも、防災対策に万全を期するなど、災害に強い県土づくりを進めてまいります。  以上で、土木部関係の総括説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 3 ◯小園委員長 ありがとうございました。  土木部長総括説明に対する質疑につきましては、県政一般でお願いいたします。  次に、議案等について、関係課長の説明を求めます。  まず、監理課長の説明を求めます。 4 ◯木下監理課長 それでは、部から提出しております議案等説明書に基づき御説明を申し上げます。  なお、各課とも、この議案等説明書により御説明を申し上げますので、よろしくお願いをいたします。  議案等説明書の三ページをお開きください。  議案第一一三号は、鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例を制定しようとするものでございます。  これは、公有地の拡大の推進に関する法律に規定する知事の権限に属する事務のうち、都市計画区域内の土地等の譲渡に関する届出の処理など四事務につきまして、平成十七年七月に策定されました権限移譲プログラムに基づき、平成二十六年四月一日から、新たに南種子町、宇検村、瀬戸内町、伊仙町及び与論町が処理することとするため、所要の改正をしようとするものでございます。  以上で、監理課関係の説明を終わります。よろしくお願いします。 5 ◯小園委員長 次に、道路建設課長の説明を求めます。 6 ◯兒島道路建設課長 道路建設課関係につきまして御説明申し上げます。  議案等説明書、表紙が白色のその他議案関係図表、別途配付のカラーA3判の資料に基づき御説明申し上げます。  まず、議案等説明書の五ページをごらんください。  今回、県単道路整備事業の平準化を図るため、債務負担行為、いわゆるゼロ県債といたしまして一千万円計上しております。これは、国道五百四号霧島市福山町福山地区における舗装工事でございます。  続きまして、六ページから八ページに記載してあります、工事の請負契約に伴います契約締結について議決を求める件、三件でございます。  その他議案関係図表は、一ページから六ページでございます。  議案第一一七号一般県道鹿島上甑線道路整備(交付金)工事(藺牟田瀬戸架橋一工区)、同じく議案第一一八号藺牟田瀬戸架橋二工区、同じく議案第一一九号藺牟田瀬戸架橋三工区、いずれも請負契約の増額変更でございます。  別途配付してありますカラーA3判の資料をごらんください。  藺牟田瀬戸架橋は、延長千五百三十三メートルの橋梁で、四つの橋梁から成り、鹿島町から第一橋、第二橋、第三橋、第四橋となっております。  今回の変更は、第二橋、延長五百五十メートルの下部工、一工区・P4橋脚、二工区・P5橋脚、三工区・P6橋脚に係るものでございます。  藺牟田瀬戸架橋一工区から三工区は、平成二十四年度に工事発注し、これまでケーソン式橋脚の製作、据えつけを行っているところですが、当初想定より岩盤線が浅い位置にあり、岩盤の掘削量が増加したこと、また、橋脚を製作するためのフローティングドック船の調達が遅延したことに伴い、橋脚据えつけ後の海上での施工部分が、台風及び冬季風浪の影響を受ける時期での施工となったことから、工事の安全性の確保及び効率化を図るため、作業船による海上作業から橋脚に取りつけた作業用架台からの施工に変更することとし、作業用架台を追加することとしたものでございます。  なお、追加施工する作業架台につきましては、上部工の架設時に使用するタワークレーンの架台として設置が必要であったことから、上部工の工事に先行して、今回、下部工の工事で設置することとしたものでございます。  これら対策工法の変更に伴いまして、一工区は一億四千四百七十一万三千五百円の増額、二工区は一億三千六百九十五万一千四百九円の増額、三工区は九千四百十万七千九百五十円の増額の変更契約をそれぞれ締結しようとするものでございます。  以上で、道路建設課関係の説明を終わります。 7 ◯小園委員長 次に、道路維持課長の説明を求めます。 8 ◯渡邉道路維持課長 道路維持課関係について御説明申し上げます。  議案等説明書の九ページをお開きください。  土木施設災害復旧費の増額補正額三千六百六十七万五千円につきましては、豪雨や台風等によります小規模な道路災害の復旧に要する経費でございます。  次に、十ページをお開きください。  今回、事業の平準化を図るため、債務負担行為いわゆるゼロ県債として合計三億八千四百三十万円を計上しております。  まず、ふれあいとゆとりの道づくり事業につきましては、県管理道路に植栽されております路傍樹の維持管理に要する経費でございます。  次に、県単道路整備事業につきましては、県道郡元鹿児島港線・鹿児島市卸本町地区や県道佐仁赤木名線・奄美市佐仁地区など、三十四カ所における排水溝の整備や防災工事等に要する経費でございます。  次の県単交通安全施設整備事業につきましては、県道菱刈横川線湧水町幸田地区など、二カ所の交通安全施設等の整備に要する経費でございます。  十一ページの議案第一一三号は、鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例を制定しようとするものでございます。  これは、平成十七年七月に策定されました権限移譲プログラムに基づきまして、知事の権限に属する道路法に基づく事務の一部を、平成二十六年四月一日から、新たに一つの町が処理することとするため、所要の改正をしようとするものでございます。  以上で、道路維持課関係の説明を終わります。よろしくお願い申し上げます。 9 ◯小園委員長 次に、河川課長の説明を求めます。 10 ◯福元河川課長 河川課関係の御説明を申し上げます。  議案等説明書の十三ページをお開きください。  議案第一一一号債務負担行為についてでございます。  県単河川等防災事業は、事業の平準化や梅雨前に寄洲除去等の防災対策を行うため、九億五千百六十万円を計上しております。  十四ページをお開きください。  議案第一一三号鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例制定の件についてでございます。  これは、知事の権限に属する準用河川に関する事務のうち、不動産登記法に基づく事務及び国有財産法に基づく事務について、阿久根市など十八市町村に移譲することとし、所要の改正をするものでございます。  十五ページでございます。  議案第一二〇号鹿児島県流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件についてでございます。  これは、河川法の改正によりまして、従属発電について、これまでの許可制にかえて登録制が導入されたことに伴いまして、登録を受けた者から流水占用料等を徴収するため、所要の改正をしようとするものでございます。  以上で、河川課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 11 ◯小園委員長 次に、砂防課長の説明を求めます。 12 ◯植野砂防課長 砂防課関係の予算議案につきまして御説明申し上げます。  十七ページをお開きください。  債務負担行為につきまして御説明いたします。  県単砂防事業の平準化及び梅雨期前の施工による土砂災害防止対策といたしまして、南さつま市下浜第三谷など五カ所につきまして、六千四百七十万円を計上いたしております。  以上で、砂防課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 13 ◯小園委員長 次に、港湾空港課長の説明を求めます。 14 ◯立元港湾空港課長 港湾空港課関係について御説明申し上げます。  議案等説明書の十九ページをお開きください。  議案第一二一号の鹿児島県港湾管理条例の一部を改正する条例制定の件でございますが、新たに整備した施設の使用料の設定と、あわせまして消費税が来年四月一日から八%に引き上げられることに伴う使用料の改正を行うものです。  この議案の説明につきましては、まずは、鹿児島港新港区における施設整備の概要につきまして、別途お配りしております、その他議案関係図表の七ページの鹿児島港新港区の貨物上屋及びボーディングブリッジについてという資料をごらんください。  まず、資料の左側に赤い文字で表示しております施設が、今回使用料を設定する平成二十六年三月供用開始予定の施設でございます。  上からボーディングブリッジ、これは資料の右下に外観イメージ写真をお示ししておりますが、フェリーの乗降客が乗りおりに利用するための施設で、乗降客の利便性・安全性の向上を図る目的で設置するものです。  次に、その下の三号貨物上屋のI期工事分ですが、こちらは資料の左下にイメージ図をお示ししております。  この二つの施設が、来年三月に供用開始予定の施設でございます。  また、その後に整備する施設としましては、資料の右側に青い字でお示ししております三号貨物上屋II期、四号貨物上屋及び二つ目のボーディングブリッジといったものがございます。  その他議案関係図表の八ページをお開きください。  他県の港湾に設置されている人道橋の写真ですが、川内─甑島間において新規就航を予定している高速船のために、里・長浜港において現在このような人道橋の整備を進めており、平成二十六年四月に供用開始予定となっております。  議案等説明書の十九ページに戻りまして、まず、一の新たに整備する施設の使用料の設定につきましては、先ほど御説明いたしました鹿児島港新港区で整備を進めている三号貨物上屋及びボーディングブリッジの来年三月の供用開始や、川内─甑島間において新規就航を予定している高速船のために、新たに里・長浜港に設置することとしている人道橋の供用開始に伴いまして、これらの施設の使用料を新たに設定しようとするものです。  新たな施設の使用料につきましては、整備に要した費用、建設費や起債利子と維持管理費を、一定の期間にわたって使用料により回収しようとする減価償却方式により算定をしております。  なお、鹿児島港新港区の貨物上屋の使用料に関しましては、本来の使用料は一の(一)に記載のとおりですが、離島物価への影響等も勘案して、使用料金の変更に対する経過措置を講ずることとしております。
     また、あわせまして、新港の本格供用開始が見込まれる平成三十二年四月一日までの間は、暫定的な一部供用期間であることから、上のポツのように、さらに負担軽減を図ることとしております。  次に、二の消費税引き上げに伴う使用料の改正についてでございます。  港湾施設につきましては、その使用料を変更する場合には、港湾法第四十四条第一項の規定により、三十日以上の周知期間が必要とされていることから、当該周知期間を踏まえた上で、来年四月からの消費税八%に適応するため、本定例県議会に提案をいたしたところでございます。  続きまして、議案等説明書の二十ページをごらんください。  専決処分の報告でございます。  専第六号でございますが、これは、鹿児島港谷山二区長水路の小型浮き桟橋における船舶損傷事故に対しまして、早急に損害賠償の支払いを行う必要が生じたため、専決処分をしたものでございます。  事故の概要でございますが、鹿児島港谷山二区長水路の小型浮き桟橋において、六月二十七日午後六時三十分ごろ、県設置の係留ブイが切れたことにより、係留中の船舶が安定を失い、その船舶のスクリュー部分が隣に係留中の船舶に接触し、船体側部を損傷させたものです。  損害賠償額は五万二千五百円で、鹿児島県賠償責任等審査会において決定された金額に基づき、相手方との示談が成立したものでございます。  以上で、港湾空港課の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 15 ◯小園委員長 次に、都市計画課長の説明を求めます。 16 ◯松薗都市計画課長 続きまして、都市計画課関係につきまして御説明申し上げます。  議案等説明書の二十一ページでございます。  議案第一一一号の債務負担行為についてでございますが、公園維持管理費の吉野公園につきまして、平成二十六年度から三十年度までの指定管理者の指定に伴う債務負担行為限度額を二億九千九百九十二万円、同じく大隅広域公園につきまして、平成二十六年度から三十年度までの指定管理者の指定に伴う債務負担行為限度額を四億五千八百七十五万八千円計上しております。  続きまして、二十二ページをお開きください。  議案第一一三号の鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例制定の件でございます。  これは、権限移譲プログラムに基づきまして、知事の権限に属する土地区画整理法、都市計画法、都市緑地法、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律に基づく事務の一部を、平成二十六年四月一日から、新たに市町村が処理することとするため、所要の改正をしようとするものでございます。  次に、二十三ページをごらんください。  議案第一二二号から第一二三号は、鹿児島県公の施設に関する条例に基づきまして、都市公園の指定管理者の指定について議決を求める件でございます。  議案第一二二号は、吉野公園につきまして南国交通株式会社を、議案第一二三号は、大隅広域公園につきまして公益財団法人鹿児島地域振興公社を、それぞれ指定管理者として指定しようとするものでございます。  以上で、都市計画課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 17 ◯小園委員長 次に、建築課長の説明を求めます。 18 ◯坂野建築課長 建築課関係の議案につきまして御説明申し上げます。  二十五ページをお開きください。  債務負担行為の県営住宅管理費でございますが、鹿児島市内に所在する県営住宅と、鹿児島市及び離島に所在するものを除く県営住宅の指定管理者の指定に伴う後年度負担に係るものでございます。  二十六ページをお開きください。  鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例制定の件でございます。  これは、権限移譲プログラムに基づき、知事の権限に属する事務の一部を、平成二十六年四月一日から、新たに各市が処理することとするため、所要の改正をしようとするもので、都市再開発法に基づく事務につきましては、個人施行者の第一種市街地再開発事業の施行の認可など、新たに追加する五十二事務を西之表市など二市に移譲しようとするもので、密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律に基づく事務につきましては、移譲する団体を阿久根市など五市追加しようとするものでございます。  二十七ページをごらんください。  議案第一二四号及び一二五号は、鹿児島県公の施設に関する条例に基づきまして、県営住宅の指定管理者の指定について議決を求める件でございます。  鹿児島市内に所在する県営住宅につきましては、公益財団法人鹿児島県住宅・建築総合センターを、鹿児島市及び離島を除く県営住宅につきましては、南和産業グループを指定管理者として指定しようとするものでございます。  以上で、建築課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 19 ◯小園委員長 以上で説明が終わりました。  議案及び専決処分報告についての質疑をお願いいたします。  ちょっと議案が多いので整理をしていただいて、質疑をお願いいたします。 20 ◯与 委員 二十一ページの都市計画課になんですが、議案第一一一号の二つの公園のいわゆる契約、限度額というのかな、この金額で五年間管理をするということなんですか。 21 ◯松薗都市計画課長 委員がおっしゃいましたとおり、五年間のトータルの管理委託料ということで、このそれぞれの金額でお願いするものでございます。 22 ◯与 委員 契約を行った時点に、この金額を相手方に納めるということなんですね。 23 ◯松薗都市計画課長 今回、債務負担行為ということで、五年間にわたります債務をあらかじめお願いしておりまして、実際はそれぞれの年度ですので、平成二十六年度から平成三十年度にかけまして、それぞれの予算で計上させていただきまして、毎年毎年契約をして相手方に支払っていくというような形になる予定でございます。 24 ◯与 委員 トータルということなんだ。大体九千万、六千万弱、わかった。 25 ◯大園委員 指定管理者の指定に基づく、今のこの都市計画課もそうですけれども、例えば建築課の指定管理者の指定の中で、平成二十六年度からの部分の指定管理者の指定の場合の、これは恐らく入札とかそういったもので指定管理者を決めるかと思うんですけれども、これは決め方はどうするんですか。 26 ◯山口住宅政策室長 指定管理者として公募をいたしまして、十月十六日に開催をいたしました第二回の土木指定管理者選定委員会において推薦された団体につきまして、本県議会で議案を上程しまして、承認を受けることとしております。 27 ◯大園委員 例えば平成二十六年につきましては、公益財団法人がなっておりますけれども、その前の五年間は、指定管理者の限度額といったものも含めて、どこが請け負って、どうなっているかちょっと教えてもらえますか。 28 ◯山口住宅政策室長 鹿児島市内の県営住宅につきましては、鹿児島県住宅建築・総合センターが指定管理者として請け負ってございます。  委託料につきましては、例えば平成二十五年度につきましては二億五千七百万円で委託をしております。 29 ◯大園委員 要するに、この県営住宅の場合は、大体五年間の限度額ということで一応出されているわけですよね。そうしたら、その前の五年間といったものは、どういう額が全体でなっているんですかね。 30 ◯山口住宅政策室長 平成二十一年度につきましては二億五千七百万円、平成二十二年度につきましては二億五千六百万円、平成二十三年度につきましては二億五千五百万円、平成二十四年度につきましては二億五千五百万円、平成二十六年度につきましては二億五千七百万円の委託費となってございます。 31 ◯大園委員 トータルをちょっと教えてください、その五年間の。 32 ◯小園委員長 暫時休憩いたします。         午前十時二十九分休憩      ────────────────         午前十時 三十分再開 33 ◯小園委員長 再開いたします。 34 ◯山口住宅政策室長 トータルにつきましては、十二億八千百万円となってございます。 35 ◯大園委員 この県営住宅の指定管理者の仕事といったらどんなものがあるか、ちょっと教えていただけますか。 36 ◯小園委員長 暫時休憩いたします。         午前十時 三十分休憩      ────────────────         午前十時三十一分再開 37 ◯小園委員長 再開いたします。 38 ◯山口住宅政策室長 指定管理者が行う業務につきましては、県営住宅等の入居者の公募並びに入居及び退去に関する業務、県営住宅における連帯保証人の変更に係る承認申請、その他承認申請の手続に関する業務、県営住宅等の環境整備及び維持修繕に関する業務、その他県営住宅の管理に関し知事が必要と認める業務となってございます。 39 ◯大園委員 指定管理者については、一般質問等でもいろんな問題が、課題というものもあろうかと思いますけれども、公募における指定の中で十二億六千二百四十万、これが前年に比べて少し減額されておりますので、それなりの対応をされてきているかとは思うんですけれども、今後この指定管理者の問題というのは、やっぱり継続して指定されていく、そういったものもあろうかと思いますけれども、ぜひ、我々も実際いって指定管理者の仕事というのはこれまで勉強も足りなかった分もあって、これから、県の財政上の問題もありますので、県のほうでも指定管理者の仕事内容、業務内容についてはぜひ注意を払っていただいて、この額に合った仕事といったものをしていただくようにお願いして、私の質問を終わります。 40 ◯小園委員長 ほかにございませんか。 41 ◯藤崎委員 指定管理者関係を一つ一つお尋ねしてまいります。  まず吉野公園ですが、現在の管理者はどなたになっているでしょうか。 42 ◯松薗都市計画課長 現在の指定管理者は、今回提案しております南国交通株式会社でございます。 43 ◯藤崎委員 では、今回新たに指定をするに当たって、幾つの会社、団体等から手が挙がったんでしょうか。 44 ◯松薗都市計画課長 吉野公園につきましては、二社提案がございました。 45 ◯藤崎委員 先ほど県営住宅のほうでは、選定委員会があって選考作業があったと思うんですが、こちらのほうも恐らく選定委員会があって、選定作業があったんでしょうけれども、それぞれ企画内容、予算等検討したと思いますが、決め手になったのは何だったのでしょうか。 46 ◯松薗都市計画課長 吉野公園について申し上げますと、先ほど二社ほど提案があったということを申し上げましたけれども、今回、二社提案ございまして、南国交通を選んだ推薦の理由といたしましては、公園施設全体にわたる維持管理方針が提示されていることですとか、公園管理に必要な知識・経験を有した人材の配置というような点が提案されておりまして、公園の安定的な運営が期待できるというのが一点でございます。  もう一点は、ここにつきましては、ボランティア協議会との連携による緑化活動の実践ですとか、そういった形での共生・協働の取り組みの提案等もございましたので、そういった点を含めまして、全体的にはこちらの団体のほうが適当ではないかというような審査結果になっているところでございます。 47 ◯藤崎委員 わかりました。  続きまして、大隅広域公園にまいりますが、今、何回かに分けて御質問しましたけど、今の内容で御説明いただければと思います。 48 ◯松薗都市計画課長 大隅広域公園につきましては、現在の指定管理者につきましては、まず、鹿児島県地域振興公社とNPO法人鹿児島二十一世紀スポーツクラブ、この二社による共同事業体が現在の指定管理者になっております。  今回の選定に当たりましては、今申し上げました鹿児島県地域振興公社と、NPO法人鹿児島二十一世紀スポーツクラブともう一つ吾平町の観光協会、NPO法人と吾平町の観光協会が共同事業体ということで、こちらも二社から提案があったところでございます。  こちらのほうにつきましては、推薦の理由といたしましては、選定の理由といたしましては、公園施設の割引制度ですとか、幼児絵本コーナーの設置など、サービス水準の維持・向上を図るための取り組みの提案があったこと、あるいは、広い園でございますので、園内を四つのゾーンに分けてゾーンごとの特徴に応じた園地の管理計画など、そういった形での公園利用促進ですとか、適切な維持管理の提案があった点が一点でございます。  あともう一点につきましては、公園管理に必要な知識・経験を有した人材の配置ですとか、あるいは災害・事故発生時の危機管理体制について具体的な提示がなされておりまして、危機事象が発生した際の適切な対応が期待できるのではないかという、こういった二点が主な理由でございまして、最終的には、総合的な判断として鹿児島県地域振興公社のほうを選定したところでございます。  以上でございます。 49 ◯藤崎委員 わかりました。  続きまして、二十七ページの県営住宅のうち、先ほど質問のなかった下のほうですね、南和産業グループが指定管理者に選ばれたところの現在の管理者、今回、何社手が挙がったのか、その選考理由について教えていただければと思います。 50 ◯山口住宅政策室長 鹿児島市及び離島に所在するものを除く県営住宅につきましては、現在、南和産業グループが指定管理者となってございます。  今回応募がありました団体につきましては、二団体ございまして、南和産業グループと公益財団法人鹿児島県住宅・建築総合センターから応募がございました。  推薦の理由につきましては、県下の広範囲に配置された県営住宅をグループを構成する企業の支店網でカバーしており、住宅管理に必要な知識・経験を有した人材が確保されていることから、県営住宅の安定的な運営が期待できること、県営住宅の初めての指定管理者として、これまで住宅使用料の収納率を毎年向上させており、今後も収納率の維持・向上が期待できることが推薦の理由でございます。 51 ◯藤崎委員 わかりました。ありがとうございました。  今、下のほうですね、県営住宅のうち鹿児島市及び離島に所在するものを除く部分の指定管理者につきましては、県の外郭団体である公益財団法人鹿児島県住宅・建築総合センターと、現管理者の南和グループがそれぞれ競争して、南和グループがこれまで収納率を上げたということで、引き続き指定管理者に選ばれたということで、民間でも実績を上げれば、相手が公益財団法人の県の外郭団体であっても、それはきちっと評価されて、指定管理者が引き続きとれたというのがわかりましたので、これからもいい実績を上げている、コンペの結果、いい実績が上がっているのであれば、ぜひこういう形で競争性を高めて、地元業者の育成にも努めていただければと存じます。  この件では終わります。 52 ◯小園委員長 ほかはございませんか。 53 ◯持冨委員 六ページと七ページ、八ページに藺牟田瀬戸架橋のことが載っていますけれども、大きな変更額というか、増額になっていますよね。一億四千万と一億三千万と九千四百万、先ほどの説明で台風時のこととかが説明があったわけですけれども、こういったことというのは当初には想定されていなかったのか。というのは要するに、余りにも変更額が大きいんじゃないですかねという思いがあります。  それともう一つは、その後にまだP7とかというのがありますけれども、そういったものは今後ふえるということはないんでしょうか。 54 ◯兒島道路建設課長 今回の変更につきましては、A3判の図表をちょっと見ていただきたいと思いますけれども、A3判のタイトルが打ってあるほう、一ページ目でございますが、右の下のほうに、当初の工程と変更の工程、当初がグレーで、変更が赤で示しておりますけれども、当初の想定では、ケーソンを製作するのに十月から四月まで、その後、平穏期である五月から六月にかけて据えようということで想定しておりました。  ただ、我々発注するときにはその製作、フローティングドックというんですけれども、裏のほうを見ていただくと、一番左の上に書いてありますが、通常の橋脚の場合は現地のほうでコンクリートを打って据えつけるんですけれども、ここは水深が非常に深いということで、左上のほうに1)製作とあるんですが、こういうふうな船の上で製作するということで、ちょっと普通のとは変わった工事でございます。  そういうことで、この船を手配するのに当初、県内に鹿児島港を基地とするのが六隻ほどあるんですけれども、珍しい、なかなかない船なものですから、港湾工事とかそういうので全国に行き回っているということで、当初想定したときには、鹿児島でまだ動いているというのを確認したんですけれども、実際契約して探したときには、その時点でいなかったということで、それを請負業者が探して調整した結果、こういう今、右の下にあるような時期になってしまったということでございます。  そういうことで、実際にフローティングドックを手配してから製作にかかったということなんですけれども、その結果、据えつけの時期が当初想定した平穏期、五月、六月から、七月、八月にかかってしまったということで、七月、八月になるとやっぱり台風が、ことしも台風が何回か来たんですけれども、そのたびに避難するというようなことで、なかなか工事ができないという理由でございます。  そのために今度、上のほうで、今、一ページのほうで、例えば左下のほうに一工区のP4橋脚というのがあるんですけど、水色で示しているのが海面でございますけれども、このケーソンの上で製作するのが、少し段がついていると思うんですけれども、水面から二メーター上までをこのケーソンの上で、それで据えつけて、それから上を海上で施工するということにしているんですけれども、全部フローティングドックの上ですると重くなるものですから、運べないということなので、ぎりぎりの線でフローティングドックの上でつくって、それで据えつけて、あとはその現場で据えつけるということで、この海上工事ということで、その据えつけも、普通の台船にクレーンをつけたので材料を渡すというような当初計画をしておったんですが、台風のうねりとか、冬季風浪等の時期に重なったものですから、そうすると非常に作業者の安全とか、つったときの揺れで荷が受け取れないとかいうことも想定しまして、右の上のほうに書いてありますけれども、これ上部工をつるときには、やっぱりこういうふうなタワークレーンで橋脚に据えつけて、作業をするというようなことを想定していたんですけれども、そのタワークレーンを据えつけるための下の作業用架台上部について、もう下部工のほうで先に取りつけてしまって、そうするとこういうふうに上部工で据えるような、小さなクレーンなんですけど、小さなクレーンを据えて安全に作業ができるということで、据えつけをまず上部工で据えつけるんじゃなくて、下部工のほうで先に据えつけて作業をしましょうと、そのほうが作業効率がいいし、安全であるということで、上部工で施工する分を先につけたということでございます。  これに伴いまして、一工区ではケーソンの作業架台を、上部工でするものを下部工でするということで約九千万円、二工区では、大きさが違うものですから、A3判の下のほうに書いてありますけれども、それぞれ架台の大きさが違うものですから、それぞれ金額が違うんですけれども、二工区では一億二千万円、三工区では八千万円と、その架台をつけたことによる増額となっております。  それと、海のほうで掘削、据えつけるということで、一ページの左の下のそこに赤い線で示しているものが、今回、変更の線でございます。当初黒の線で想定して設計していたんですけれども、実際掘ってみましたら、そういうふうな形で岩盤線が上に上がっていたということで、その分、余計に掘らんといかんということになりまして、これに伴いまして増額になっております。これにつきましては、一工区のほうが六千万円、二工区のほうが二千万円、三工区のほうが約二千万円というようなことで、この主な変更理由としましてはこういうことですけれども、主には岩盤線の変更、それと、上部工で据えつける予定であった作業の架台を下部工で据えつけたということに伴いまして、増額変更というふうになっております。  以上でございます。 55 ◯持冨委員 Pの7はどうなんですか、要するに今後はどうなんですか。 56 ◯兒島道路建設課長 Pの7につきましては、今の前例がありましたので、最初からそれに据えつけるような形にして、同様に架台を据えつけて変更するということにしております。 57 ◯持冨委員 当然、工事は安全でなきゃいかんですから、それはそれで。  ただ、深いところでしたからというのは、それは事前に調査する段階でも、深いということは恐らくわかっただろうと思いますので、後から増額になるというのはなかなかこれ大変じゃないかなと。最初の段階で、できるだけそういうことを想定してできるようにやっていただければと思います。
     終わります。 58 ◯小園委員長 ほかにございませんか。 59 ◯大久保委員 ちょっと指定管理者の件で建築課のほうにお聞きします。  議案第一二五号、確認ですが、この南和産業グループは、これは鹿児島市・離島に所在するものを除く県営住宅ということで、これはもう本土全部、鹿児島市を除く全部ということでよろしいですか。 60 ◯山口住宅政策室長 厳密に言いますと、鹿児島市に所在する県営住宅が除かれますのと、あと離島に所在する県営住宅が除かれます。その除いた県営住宅がこの南和産業の指定管理者の範囲でございます。 61 ◯大久保委員 かなりエリア的に範囲が広くて、物件もちょっと多いのかなという感じがするんですが、これは一社でそこは大丈夫だという、実績もあるし、判断をされているということですか。 62 ◯山口住宅政策室長 南和産業グループにつきましては、グループを構成する不動産業を行う企業の支店網がございますので、それによりまして業務を確実に実施していただけるものというふうに考えてございます。 63 ◯大久保委員 実際にその対象となる県営住宅の場所というか、棟数じゃなくてもいいんですけれども、数はどれぐらいになりますかね。 64 ◯山口住宅政策室長 鹿児島市外分につきましては、百三団地五千八百一戸となってございます。平成二十五年四月一日現在でございますが、五千八百一戸となってございます。 65 ◯大久保委員 これはまとめてこうやってどんと出したほうが、効率的な管理運営がしてもらいやすいということで出されてのことなんですね。 66 ◯山口住宅政策室長 委員御指摘のとおり、ある程度まとめて出したほうが効率的に管理を行っていただけるということで、この規模で出してございます。 67 ◯大久保委員 次に、権限移譲の件で質問をします。  該当する課がかなり多いんですけれども、権限移譲に基づいて、権限移譲を受ける自治体が特別な何か資格とか、あるいはコンピューターシステムの対応を求められるようなことがあるのかどうか。そういうことがあれば、該当する課があればお答えいただきたいんですけれども。もう単に、単純に事務が権限移譲されるということで、何も自治体が特別な対応を要さないと、資格者とか特別な対応を要しないというようなところがあれば、そこは回答は要らないんですけれども、もしあれば教えていただきたいんですけど。 68 ◯小園委員長 暫時休憩します。         午前十時 五十分休憩      ────────────────         午前十時五十三分再開 69 ◯小園委員長 再開いたします。 70 ◯木下監理課長 委員のお尋ねの趣旨は、市町村職員が資格等を取得したりとか、コンピューター等のそういったものの整備等が必要かという御質問だったかに思うんですが、今回、私ども土木のほうで提案をしております議案等につきましては、そういった資格等を有するものではございません。 71 ◯小園委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 72 ◯小園委員長 ほかに質疑がありませんので、これで議案及び専決処分報告についての質疑を終了いたします。  これより、採決に入りますが、採決を一時留保しておりました企画部関係も含め、議案第一一一号など議案十一件及び報告第四号専第六号について、取り扱い意見をお願いいたします。 73 ◯大園委員 議案第一一一号につきましては、必要な補正であると認められますので、原案どおり可決でお願いいたします。  また、議案第一一三号につきましては、企画部所管部分を含めまして、必要な条例改正であると認められますので、原案のとおり可決でお願いいたします。  その他の議案につきましても、必要な条例改正、契約の締結、指定管理者の指定であると認められますので、原案のとおり可決でお願いいたします。  また、報告第四号専第六号につきましては、必要な損害賠償であると認められますので、報告のとおり承認でお願いいたします。  なお、今後、事故が発生しないように、港湾施設の維持管理につきましては万全を期するように要望しておきたいと思います。 74 ◯小園委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 75 ◯小園委員長 それでは、まず、議案第一一一号など議案十一件を一括採決いたします。  ただいま可決との御意見がありましたが、議案第一一一号など議案十一件につきましては、原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 76 ◯小園委員長 御異議なしと認めます。  よって、議案第一一一号など議案十一件につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、報告第四号専第六号につきましては、承認との御意見がありましたが、報告のとおり承認すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 77 ◯小園委員長 御異議なしと認めます。  よって、報告第四号専第六号につきましては、報告のとおり承認すべきものと決定いたしました。  以上で、議案及び専決処分報告の審査を終了いたします。  次は、請願・陳情の審査をお手元の請願・陳情文書表により行います。  初めに、請願・陳情文書表の五ページの新規付託分の陳情の審査を行います。  陳情第三〇三九号を議題といたします。  道路建設課長の説明を求めます。 78 ◯兒島道路建設課長 陳情第三〇三九号の一般県道「徳重横井鹿児島線特に早馬峠」の早期整備に関する陳情でございます。  請願・陳情文書表の五ページ、図表は一ページでございます。  提出者は、県道二〇六道路促進協議会会長でございます。  陳情の要旨でございますが、県道徳重横井鹿児島線の環境整備については、まだ多くの課題を抱えており、特に急峻で見通しの悪い早馬峠においては事故が多発し、危険な状況が続いている。また、本路線の周辺には、北部清掃工場やかごしま健康の森公園などの公共施設や複数の病院、福祉施設があり、交通量が増大している。これまでも、地元から県及び市に対し、要望書、陳情書が出されている。  県においては、本路線の道路改良が進められているが、地元住民の整備に対する期待は大きい。ついては、一般県道「徳重横井鹿児島線特に早馬峠」の早期整備を要望するものでございます。  状況説明でございますが、県道徳重横井鹿児島線は、日置市伊集院町徳重地区から鹿児島市犬迫町を経由し、鹿児島市の国道三号に至る地域の生活道路であり、また、犬迫町周辺の北部清掃工場やかごしま健康の森公園などの公共施設に通ずる路線であります。  本路線については、平成二十一年度までに鹿児島市の仮屋地区や犬迫地区などの整備を終え、現在、横井地区において整備を進めているところであり、特に早期整備の御要望があります早馬峠付近の整備については、横井地区の進捗状況を踏まえながら、検討してまいりたいと考えております。  以上で、道路建設課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 79 ◯小園委員長 ありがとうございました。  説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 80 ◯大園委員 今回のこの陳情第三〇三九号なんですけれども、私もこの路線につきましてはこれまで一般質問等もしているわけですけれども、今回このように道路促進協議会を立ち上げて、特に早馬峠の問題について地元から要望があったということに対しまして、執行部はこの早馬峠の現状を今どのように認識されているかちょっと教えていただけますか。 81 ◯兒島道路建設課長 この早馬峠につきましては、本当に非常に急峻で、急カーブが連続している区間であり、その整備の必要性は十分承知しております。  現在、徳重横井鹿児島線については、順次、昔から小野地区とか仮屋地区とか整備を順次進めておりまして、残る区間がここの区間と、あと横井地区の前後の区間が若干残っておりますけれども、いずれにしましても、この区間については整備が必要なものと考えております。 82 ◯大園委員 この早馬峠につきましてのこれまで県に対しての要望、陳情、請願等については、県のほうもそれなりには理解されているかと思うんですけれども、どのような要望、陳情がこれまで何件ほどなされているか、ちょっと教えていただけますか。 83 ◯小園委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時休憩      ────────────────         午前十一時再開 84 ◯小園委員長 再開いたします。 85 ◯兒島道路建設課長 この路線につきましては、地域の方々からさまざまな要望が来ております。また、毎年いろいろ整備してくれという声も事務所のほうにも届いているところであります。  また、平成十三年の十二月には請願が出されておりまして、採択になっているところでございます。 86 ◯大園委員 県に対して、当然ここに公共施設、北部清掃工場、それから健康の森公園等の公共施設が多いという中で、鹿児島市長からも、この路線についての要望等についてはなされていると思うんですけど、そこの確認ですが、鹿児島市長からの要望等についてはなされておりますか。 87 ◯小園委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時一分休憩      ────────────────         午前十一時一分再開 88 ◯小園委員長 再開いたします。 89 ◯兒島道路建設課長 毎年、鹿児島市とは事業の推進について協議をいたしているところですけれども、県市協議会の中でも市のほうから、この路線の整備について要望を受けているところでございます。 90 ◯大園委員 県道二〇六号の交通量といったものは、恐らく一日の通過車両というのは七千台ぐらいだと思うんですけれども、この早馬峠の改良がなされないために、今、鹿児島市道のほうが改良されて、坂元を含めて、国道三号に出てから鹿児島市道に入るルートを皆さん利用されていると思うんですよね。  ですから、この早馬峠が改良されれば、当然この通過車両というのは格段にふえるものだと思うんですけど、そこの認識はどう考えておられますか。 91 ◯兒島道路建設課長 道路の整備につきましては、やはり今、委員言われたとおり、いい道路ができればそちらのほうに移っていくということで、走りやすい道路を皆さん御利用されていると思います。  今後、この路線が整備が進んでいきますと、その交通量もこちらに移行していくものと考えております。 92 ◯大園委員 それと、この路線の中で今、計画されている小野区画整理事業組合についての事業と、この県道二〇六号の特に早馬峠の地域はこの組合の事業計画の中に組み込まれている中で、県としては、この区画整理事業組合の事業とこの早馬峠の改良等についての関係というものはどのように考えていらっしゃるんですか。 93 ◯兒島道路建設課長 この早馬峠の改良につきましては、今、委員言われました小野地区の区画整理事業と密接な関係がございまして、我々もいろんなルートを考えております。その中で、区画整理区域の中を通るルートが一番安価であるということで、現在、そのほうのルートを第一というふうに考えております。ただ、この小野区画整理事業につきましては、なかなか事業の進展がないということでございまして、一番いいのは、そこの区画整理事業の区間を通るのが一番だと思っております。  ただ、それが未来永劫なかなか動かないということになりますと、別のルートの案も検討して、今現在、横井地区のほうを整備しておりますので、一度にということはできませんので、横井地区の整備事業進捗を見ながら、こっちの早馬峠のほうの整備も検討していきたいと思っております。 94 ◯大園委員 今、一度に両箇所の事業はできないということでしたけれども、前の部長の時代に確認したのは、この一路線について、二カ所についての工事については何ら支障はないと、県としてはそういう話をもって報告を受けているわけですよね。  ですから、早馬峠についても、横井についても、全然場所的に違うこの二路線について工事をする分については何ら問題はないということで、前、受けているんですけど、その点についてもう一回確認させてください。 95 ◯兒島道路建設課長 委員言われるとおり、優先順位をつけて今、事業を進めております。鹿児島市内だけでなくて県内全体の中で、どの地区をどういうふうに進めていくかというのをにらみながら事業を進めておりますので。  ただ、優先順位とかあればそういうこともあるんですけれども、今、厳しい財政状況の中で地域のバランスも考えながら、地域整備、道路整備を進めなきゃいけないというのを考えますと、今の時点で二カ所というのは難しい状況だと思います。 96 ◯大園委員 先ほど、小野区画整理組合事業が将来的に見通しが立たなくなればルート変更をしないといけないと。ただ、私のほうがこの鹿児島市小野区画整理組合等に話をする中では、この中のルートを通る分については、組合と話が折り合えば問題ないということですので、今言われたその話の中で、小野区画整理組合の事業が動かなければ、今、進行中ですので、ルートをどうするかなんですけど、小野区画整理組合としては、中を通す分については、組合のほうと話ができれば、この中を通す分についても問題はないと言われるが、そこは確認されているんですか。 97 ◯兒島道路建設課長 今、この区画整理事業につきましては、事業区域内が仮換地がされているということですので、単純買収がちょっとできない状況にあるというふうに伺っております。  組合自体が今、大きく二つに分かれているという状況も聞いておりますので、今、委員言われたことについては、組合のほうとは話をしたいと思いますけれども、今ちょっと割れている状況の中で、そういうふうな方策ができるのかどうか、その辺は検討してまいりたいと思います。 98 ◯大園委員 ぜひですね、このルート変更という、ルートの決定というのは、私、先ほど、県の予算が大変厳しい中で、今、横井のほうを通してもらっているから、今、事業に入って、工事をしてもらっていることには大変感謝しているんですけれども、ぜひ執行部のほうでも、コースを決める、そして事業の計画に向けて、恐らく今、横井地区は平成二十七年度までの事業かと思いますので、これが終わってから改めてコースどりをするとか事業計画をするとなると、またそれ以上におくれるわけですよね。  横井についても、四、五年前の課長は、そのコースを決定するときに、当時、この路線についてはバイパスは無理だと、そんな話をされて、現道を生かした道路を整備せんといかんということで話をされた中で、またその後の二年後の課長はバイパスがいいですよねと言われて、二、三年おくれているわけです、実際にですね。  だから、当時のそういう課長あるいはそういう担当の方々の意見によって道路整備がおくれるというのは、ここについては先ほど話がありますように、公共施設、そして医療福祉施設が大変多いという中で、私は個人的に、この地域の問題じゃなくして鹿児島市全体の大きな幹線道路であるということを踏まえてお願いしている中で、日置の岩崎県議、それからまた伊敷、小野に対して、藤崎県議等も含めて、今回この協議会は見守っていきたいということを考えております。  ですから、二十七年度の横井の工区が終わるころに、新たにそういうコースを決めるんじゃなくして、来年度から執行部もしっかりコースをどういう形で、これまで周辺地域を買収している分もありますので、そういう県の財政負担にならないようにコースをしっかり決める、そしてある程度の計画は決めて、二十八年度からこの早馬峠の事業化に向けて県のほうとしても取り組んでいただきたいということで考えているんですけど、そのことについての見解をお示しください。 99 ◯兒島道路建設課長 今現在、横井地区、今言われたとおり、なかなか事業が進まなかったということもありまして、また、事業に入ってからもなかなか用地の関係でうまくいかないということもございました。そういう問題を、各ルートを決定するときにはそういうふうな問題も踏まえながら決定しているところでございますけれども、やっと完成に向けてめどがついたというところでございます。  今、この早馬地区につきましても、我々も必要性は感じておりますので、その準備についても順次検討していきたいというふうに考えております。 100 ◯大園委員 最後にしますけれども、ぜひ来年度から二十七年度までのこの二年間含めて、何回も言いますけれども、やっぱり事業化に向けての準備、これはやっぱりコースを決めるとかそれも予算を伴う調査等もあるかと思いますけれども、そこは我々としては、この路線を通る方、特に早馬峠の県のライフル射撃場なんかのところは本当に絶壁な、いつ崩れて車が落下するような本当に危険な箇所も残しているわけですので、ぜひそういったところも踏まえて、安全という中で、また地域の主要な県道でもありますので、ぜひ二十六年度からの取り組みを推進していただくことをお願いして、私の質問は終わります。 101 ◯小園委員長 ほかに質疑はありませんか。 102 ◯藤崎委員 話の本筋はもう大園委員がされましたので、私も別の視点から一点だけ確認です。  最近の幼稚園というのは広域的に子供たちを集めて、幼稚園バスが走り回るのが日常でございますが、伊敷に家があり、私は犬迫は生活圏ではないんですが、うちの娘は五歳なんですが、どうやら幼稚園バスで毎日犬迫まで上がっているようでございます。で、「お父さん、お父さん、何か暗くてね、道路がこんなこんなこんななっててね」ということで、「それはどこね」ということで、この前、案内させましたところ、ずばりこの早馬峠の場所でございました。五歳の幼稚園の子供たちでも、カーブが多くて危ない道路なんだというのはわかっているんだなと思って、非常にほおっと思った記憶がありますので、私も帰って子供たちに説明しますので、大園委員には大人の言葉で、私にはわかりやすい言葉で最後、一言お願い申し上げます。 103 ◯兒島道路建設課長 県としましても、あそこのところは、今、委員おっしゃったとおり、くねくね道で非常に危ないというのは感じております。ですから、やはり工事をせんといかんなというのも思っておりますので、今いろいろ事業もほかのところもやっているから、その辺も見ながら考えているよというふうにお伝え願えればと思います。 104 ◯小園委員長 ほかに質疑ありませんか。    [「なし」という者あり] 105 ◯小園委員長 ほかに質疑はありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。
    106 ◯大園委員 執行部からも大変前向きな御答弁もいただきましたので、ぜひこの陳情第三〇三九号は採択ということでお願いいたします。 107 ◯小園委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 108 ◯小園委員長 それでは、陳情第三〇三九号につきましては採択との御意見ですが、採択すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 109 ◯小園委員長 御異議ありませんので、陳情第三〇三九号につきましては、採択すべきものと決定をいたしました。  次に、請願・陳情文書表六ページの委員会付託日から一年を経過していない継続審査分の陳情の審査を行います。  それでは、陳情第三〇三二号を議題といたします。  その後の情勢の変化などにつきまして、港湾空港課長の説明を求めます。 110 ◯立元港湾空港課長 港湾空港課関係の請願・陳情につきまして、御説明申し上げます。  請願・陳情文書表、継続審査事件の八ページをお開きください。  陳情第三〇三二号亀徳港の総合的な早期改善に関する陳情でございます。  陳情の要旨でございますが、亀徳港において、悪天候でも船舶が接岸できる施設への改善、大型観光船が利用可能な施設の整備、また、離島における港湾の重要性を踏まえた防災対策を求める要望でございます。  なお、平成二十五年第三回県議会定例会以降、情勢に変化はございません。  以上で、港湾空港課の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 111 ◯小園委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。  質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 112 ◯小園委員長 質疑がありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 113 ◯大園委員 陳情第三〇三二号の亀徳港の総合的な早期改善についてでありますが、これは継続となっている陳情でありますが、大型船の接岸や防災面での活用については今後の検討が必要であると認められますので、その後の情勢に変化はないとのことから、引き続き継続審査でお願いします。 114 ◯小園委員長 ほかに取り扱い意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 115 ◯小園委員長 陳情第三〇三二号につきましては継続審査との御意見ですが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 116 ◯小園委員長 御異議ありませんので、陳情第三〇三二号につきましては、継続審査すべきものと決定をいたしました。  以上で、請願・陳情の審査を終了いたします。  次は、県政一般であります。  初めに、特定調査から行います。  土木部の特定調査事項は、土砂災害対策の現状と今後の課題についてであります。  砂防課長の説明を求めます。 117 ◯植野砂防課長 お手元に配付いたしております資料「土砂災害対策の現状と今後の課題について」に基づきまして御説明申し上げます。  一ページをごらんください。  県内の土砂災害発生件数は、この十年で約一・六倍に増加しております。近年十年間では、全国の土砂災害発生件数の約七%が本県で発生している状況にあります。  二ページをごらんください。  このような状況を踏まえ、県では、土砂災害から県民の生命・財産を守り、県土を保全し、安全で豊かな地域づくりを進めるため、災害時要援護者関連施設の保全など、危険度や緊急度の高いところから計画的に施設整備を進めるとともに、危険箇所の周知や防災情報の提供など、ハード・ソフト両面から総合的な土砂災害対策を推進しているところであり、土砂災害による犠牲者数は減少傾向にあります。  三ページをごらんください。  砂防関係予算は、平成十年度をピークに漸減を続け、平成二十五年度は平成十年度の約三八%となっております。近年、大規模な土砂災害が頻発する中で、災害系事業の占める割合が高くなっている状況にあります。  このような状況を踏まえ、災害時要援護者関連施設の保全などの「重点事業」と、地元要望などを総合的に判断して事業を行う「地域密着型事業」に区分し、めり張りをつけた整備を行っております。  四ページをごらんください。  本県には、土砂災害危険箇所が、土石流、急傾斜、地すべり合わせて一万六千二百四カ所存在しております。  土砂災害危険箇所の整備率は、平成二十四年度末現在で約三四%であり、今後も、引き続き砂防施設の計画的な整備を推進していくこととしております。  五ページをごらんください。  平成二十三年九月に龍郷町の屋仁川で土石流が発生しましたが、砂防堰堤により下流の集落は土石流の直撃を免れ、甚大な被害を回避することができました。  六ページをごらんください。  平成十七年九月には鹿屋市の上古江地区でがけ崩れが発生しましたが、急傾斜地崩壊防止施設により人家への被害を回避することができました。  七ページをごらんください。  土砂災害から県民の生命を守るため、警戒避難体制の整備などのソフト対策を推進するために、土砂災害警戒区域土砂災害特別警戒区域の指定を推進しております。  八ページをごらんください。  土砂災害警戒区域等の指定手続ですが、基礎調査を実施後、住民説明会、関係市町村長の意見聴取を経て区域指定を行っております。  九ページをごらんください。  土砂災害警戒区域等の指定状況について御説明します。  平成二十五年十一月末現在で、三十四市町村で一万二千六百七十一カ所を土砂災害警戒区域に指定しており、今後も市町村と連携して指定を進めることとしています。  十ページをごらんください。  全国の土砂災害警戒区域等の指定状況について御説明します。  全国で指定が完了しているのは、青森県など五県となっています。本県の指定箇所数は全国的に見ますと多くなっている状況です。  十一ページをごらんください。  県では、大雨による土砂災害発生の危険度が高まったときに、鹿児島地方気象台と共同で土砂災害警戒情報を発表し、市町村の防災活動や避難勧告等の判断、住民の自主避難の判断の支援を行っております。  十二ページをごらんください。  土砂災害警戒情報が発表されますと、鹿児島地方気象台から県危機管理局を通じて市町村へ伝達されます。また、砂防課からも地域振興局等に対して、市町村に情報が発表された旨を伝えるよう電話で連絡を行っており、情報伝達の確実性を図っています。  十三ページをごらんください。  土砂災害警戒情報の発表文については、気象庁のホームページで確認でき、またテレビ画面ではテロップが表示され、地デジデータ放送でも確認できます。  十四ページをごらんください。  土砂災害警戒情報の発表状況について御説明します。  本県では、平成十七年九月から、全国に先駆けて土砂災害警戒情報を発表しております。本年もこれまでに計五回の発表があり、運用開始から平成二十五年十一月末までの八年間において合計七十五回の発表をしており、このうち、発表期間中に土砂災害が発生したのは四十六回になります。  十五ページをごらんください。  県では、土砂災害警戒情報の補足情報として、平成二十年四月から、県庁ホームページで、県内全域の降雨状況や土砂災害危険指標などの補足情報を市町村や住民に提供しております。  十六ページをごらんください。  特別警報は、重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合に気象庁から発表されます。四十八時間降水量などにおいて、五十年に一度以上の値が、府県程度の一定の広がりの範囲で出現した場合を発表の指標としております。  また、先日の伊豆大島での土石流災害を踏まえ、気象庁は、大雨が降っても特別警報の発表指標に達しない島嶼部などで、特別警報級の警戒が必要と判断した場合には、市町村に対して直接連絡し、危機的な状況を伝えることとしました。  十七ページをごらんください。  垂水市の二川地区で平成十九年に土石流が発生しましたが、事前に避難勧告が発令されており、その結果、人的被害を免れることができました。  十八ページをごらんください。  垂水市は、情報の収集・伝達、避難勧告等の発令、避難所の開設・運営など、さまざまな方策により警戒避難の体制整備を図っているところです。  十九ページをごらんください。  県では、小学校を訪問した出前講座や現場見学会を開催し、防災教育の推進に取り組んでいるところです。  二十ページをごらんください。  土砂災害対策の今後の課題について御説明します。  まず、ハード対策についてですが、砂防施設の計画的な整備推進ということで、危険性や緊急性の高い箇所及び地元の要望などを総合的に判断しながら、重点事業と地域密着型事業に区分し、めり張りをつけて整備を推進してまいります。  次に、ソフト対策です。警戒避難体制の整備促進につきましては、土砂災害警戒区域などの指定を推進するとともに、市町村のハザードマップ作成を支援してまいります。  防災情報の収集・伝達ですが、鹿児島地方気象台など関係機関と連携し、土砂災害警戒情報など防災情報の適切な利用促進を図ってまいります。  最後に、防災教育及び災害伝承の推進です。防災意識の向上のため、過去の災害経験などを生かし、地域防災力の向上を図ってまいります。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 118 ◯小園委員長 ありがとうございました。  以上で説明が終わりましたので、特定調査事項につきまして、質問や意見等がありましたらよろしくお願いいたします。 119 ◯大園委員 概要等の中にも書いてあるんですけど、六ページですね、土砂災害防止対策についてということも書いてあるんですけれども、今回、伊豆大島の事例を大変参考にしなければならないのかなと思って、我々も、鹿児島県全体の土砂災害についてはやっぱり意識を新たにするべきなんだろうと思っております。  それで、県として、今回この提出議案等の概要の中の六ページに書いてある土砂災害防止対策についてという中で、県がいろいろ取り組んでおられることについて、再度この伊豆大島の教訓を生かしてどんなことを考えられたのかちょっとまず教えていただけますか。 120 ◯植野砂防課長 伊豆大島の災害でありますが、台風によりまして非常に大量の雨が降ったと。その雨によりまして、多数の表層崩壊が発生して土石流災害が起きたということであります。その際、土砂災害警戒情報も発表されたんですけれども、避難はされなかったということで、大きな、甚大な災害を受けたということであります。一方で、砂防施設の整備も伊豆大島では進められておりまして、砂防施設のあるところでは一定の効果を発揮したというふうに聞いております。  県といたしましては、土砂災害危険箇所の整備がまだまだ途中でありますので、危険性の高い場所、緊急性の高いところの砂防施設の整備を進めるとともに、土砂災害警戒情報を通じて、市町村の警戒避難体制の整備を支援してまいりたいというふうに考えております。 121 ◯大園委員 伊豆大島に限らず、県内においてもこれまで本当に大きな土砂災害というのはあるわけですよね。しかし、これまで県の取り組みによって、本当に多くの命が救われたような事例もたくさんあるわけですので、例えば今、鹿児島なんかでも、鹿児島市でも八・六災害みたいな本当に集中豪雨的な雨が降らないということで、余り災害というのは鹿児島市内では起こっていないんですよね。  しかし、一たび八・六災害時のああいう大雨が降れば、やっぱり私、いろんな地域を見る中で、いつ土砂災害が起こっても不思議でないような箇所がたくさんあるわけですので、県のいろんな重点施策の中で、この土砂災害等についての取り組み等を評価しているわけですけれども、今後は、全てに対して十分、限られた予算では対応できないわけですので、やっぱり土木部については、そういうところをできるだけ早く解消していただきたいという思いがあるんですけど、やっぱり大事なことは、大雨あるいは台風時の避難をどうするかという先ほどのそこをしっかり、これは土木部の関連とは少し違うかもしれないけど、県全体として、そういう災害情報を含めて、事前の情報等のネットワークをぴしっとつくって、危険が出てきたときは、気象台等含めて、特別警報というものを早目に出すという体制をぜひつくっていただきたいと。  今、土木部に求められているのは、皆さん方が特に危険であるというような場所を早くキャッチして、そういったところを優先してつくるべきだと思っておりますので、これは僕はもう要望にしておきますので。土木部だけの問題じゃないですので、そういうシステムをぴしっとつくってもらって、今後こういう災害に備える。きょう大変いい資料ができていると思いますので、これを踏まえて県全体で取り組んでいただきたいということで、今回のこの特定調査の資料については大変いい資料をいただいたなと思っておりますので、お礼かたがた、今後ぜひ頑張っていただきたいということで、私のほうは終わります。  以上です。 122 ◯小園委員長 ほかにございませんか。 123 ◯藤崎委員 二ページの土砂災害による犠牲者数の推移の中に、赤の丸ポツから矢印が出て、土砂災害発生予測情報システムの運用開始とありますが、これ運用開始が平成十二年となっておりますが、システムというのは日進月歩あって、また発信できる情報なんかも変わってきているかと思いますが、このシステムというのは十二年に運用をされ始めて以降、改修とか何かその辺の手直しとかいうのはやっていらっしゃるんでしょうか。 124 ◯植野砂防課長 はい、改修を進めております。  今は、こういった情報を住民の皆様にも広く知っていただくということで、十五ページにありますような補足情報というのをホームページでも提供を行うようにしておりまして、これは平成二十年からですけれども、やっております。  今後も、気象台とも連携しながら、土砂災害警戒情報システムのさらなる改修といいますか、整備に努めてまいりたいと考えております。 125 ◯藤崎委員 ちなみに十二年からの中で、それぞれ何年置きとか多分あると思いますが、何回ぐらい改修が行われているんでしょうか。何年と何年とかわかれば教えてください。 126 ◯植野砂防課長 平成十三年から運用を始めたんですけれども、大きな改修としては、今、平成十七年にこれに基づいて土砂災害警戒情報をまず発表したということと、補足情報を発表したと、平成二十年に、これがそういうホームページで見ることができるようなシステムの改修を行ったということです。  さらに、現在、県内に設置しています雨量計等の更新とか含めた河川砂防情報システムの改修工事を、危機管理局で行っている県の総合防災無線の改修工事とあわせて、現在、平成二十四年度から二十六年度にかけて、河川砂防情報システムの整備として改修を行っているところであります。
    127 ◯藤崎委員 わかりました。  一番直近の最後の改修が平成二十年であって、その改修によって、こういう十五ページにあるような情報が出るようになったという理解でよろしかったですかね。確認です。 128 ◯植野砂防課長 はい、そのとおりです。 129 ◯藤崎委員 それと、十六ページにあります特別警報なんですが、スマートフォンができてから緊急エリアメールなるものがたまにピンポンピンポンと鳴ることがあるんですが、あれというのはここの特別警報発表による伝達の流れの中の一部に入っているんですかね。その辺をちょっと、どこからどういう系統があって、NTTに依頼があって、全ての電話に強制的に鳴らされる仕組みになっているのか、そこの部分をちょっとわかれば教えてほしいんですけれども。 130 ◯植野砂防課長 電話会社、それぞれそういうエリアメールというのを設定しておりまして、例えば土砂災害警戒情報が発表されたりとか特別警報が発表された場合に、自動で携帯電話にも連絡が行くようになる設定なんですけれども、それは事前に、そういう情報を受け取る、受け取らないの設定をすればできるということであります。 131 ◯藤崎委員 それはわかりました。どこが発信元になって、どういうあれで出すというのを、例えばある程度、気象台が出すとか、役所が、危機管理局が判断して出すとか決めて、じゃNTTさん、携帯電話会社さんお願いしますという、どういうルートであれが来る仕組みになっているんでしょうか。確認です。 132 ◯植野砂防課長 これは自治体ごとにそういう作業をしておりまして、鹿児島市内にいれば鹿児島市に発表されたものが提供できるということですので、これは自治体ごとにそういう設定をしているというふうに聞いております。 133 ◯藤崎委員 はい、わかりました。  では、自治体ごとということは、自治体によっては、それを契約なのか締結なのかわかりませんけれども、していなければエリアメールは来ないという理解でよろしいんでしょうか。 134 ◯植野砂防課長 これは、エリアメールというのはここ数年、急速に普及が進んでおりまして、今、鹿児島県内のほとんどの地域でこういうものが提供できるというふうに聞いております。 135 ◯藤崎委員 提供できるのはわかりました。自治体はそれぞれ携帯会社とその辺をやるという確認はされているのでしょうか、各自治体。 136 ◯植野砂防課長 そうです。市町村とそういう協定を結んで、そういう提供をしましょうと、このエリアにというようなことでやっているということであります。 137 ◯藤崎委員 わかりました。ほとんどの自治体が取り組んでいるということで安心いたしました。  広域的な場合には隣接の市町村同士が協力して、うちも出すからそちらも出しましょうといって同時に出すことなんかも、実務上の作業ではあるのかなと思いますけど、ぜひ、このエリアメール有効だと思いますので、今後ともぜひいろんな形で調整して、人命を救うような形でやっていただければなというふうに思います。  以上です。 138 ◯小園委員長 ほかにございませんか。 139 ◯大久保委員 先ほど危険箇所が一万六千二百四カ所というふうに説明がありましたけれども、この数自体は、全国の都道府県から見てどのぐらい、多いほうなのか少ないほうなのかわかりますでしょうか。 140 ◯小園委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時三十八分休憩      ────────────────         午前十一時三十九分再開 141 ◯小園委員長 再開いたします。 142 ◯植野砂防課長 全国の土砂災害危険箇所は五十二万カ所余りということでありまして、十ページに各都道府県ごとの危険箇所の数を黒白の棒グラフで示していますけれども、全国で見ますと鹿児島県は上位、一万五千カ所を超えている県は十県近くありますけど、その中には含まれております。 143 ◯大久保委員 非常に鹿児島県土というのは危険な地形ということが、今の説明で言えるかと思います。  そういう中で、整備率三四%、グラフを見ると毎年整備率向上させていただいているところなんですけれども、この部分というのは、整備されている状況というのは、全国から見たらどのような状況でしょうか。 144 ◯小園委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時 四十分休憩      ────────────────         午前十一時四十一分再開 145 ◯小園委員長 再開いたします。 146 ◯植野砂防課長 先ほど説明の中で、土砂災害危険箇所の整備状況を四ページで説明したところなんですけれども、大体三〇%程度ということで本県の整備状況を説明しましたけれども、全国で見ますと大体二〇%台ということですので、それに比べますと鹿児島県は比較的高い整備状況に全国で見るとあるということであります。 147 ◯大久保委員 わかりました。じゃこれからも、全国を上回るペースで整備されているということで、これからもまた引き続き整備のほうを御尽力いただきますよう要望いたします。  あと防災教育について先ほど御説明ありました。各小学校、地域振興局単位で回っていらっしゃるということで説明があったところですけれども、あと市町村とも細かく連携はされていらっしゃるんでしょうか。 148 ◯植野砂防課長 防災教育につきましては、特に子供のころから土砂災害に関する知識を涵養するということが重要であると考えておりまして、こういったことに基づきまして、毎年、各振興局ごとにこういった取り組みを行っております。特に、小学校での出前講座をするに当たりましては、地域の市町村を通じて、教育委員会を通じて、学校と調整してこういった取り組みを進めているところであります。 149 ◯小園委員長 ほかに質問等ありませんか。    [「なし」という者あり] 150 ◯小園委員長 ほかにないようですので、特定調査に関する質問はこれで終了いたします。  ここで、暫時休憩いたします。         午前十一時四十三分休憩      ────────────────         午前十一時四十三分再開 151 ◯小園委員長 再開いたします。  それでは、委員会の中で出された質疑の経過を踏まえまして、報告については当席に御一任をいただきたいと存じます。  次は、県政全般に係る一般調査についてであります。  まず、十一月に鹿児島、南薩地区での行政視察をいたしましたが、御意見等がありましたらお願いいたします。 152 ◯大園委員 旧木材港からC架橋ですかね、臨港道路のですね。大変我々も視察してよかったなと思っております。その中で、やはり今、臨港道路の問題についてはいろんな意見が出ているわけですけれども、委員の中でもよく話をすることなんですけど、臨港道路というのはやっぱり海岸通りを走るのが臨港道路だと思いますので、今の計画も順次進めておられることとは思いますけれども、やっぱり今の連続して工事がなされている部分については、もう要望にしておきますけれども、できるだけ産業道路とか、中に入るんじゃなくして、海岸線を利用した臨港道路をぜひ今後も積極的に進めていただければありがたいなという印象を持ちました。  というのも、やっぱり桜島をバックにした臨港道路というのは本当にすばらしい景観を持っておりますので、そこも含めて、ぜひ土木部のほうでは、この臨港道路については海岸線をしっかり経由するようなルートを今後も検討していただいて、できるだけ早く整備していただきたいということで、もう要望にかえさせていただきます。  以上です。 153 ◯小園委員長 ほかにありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] 154 ◯小園委員長 ほかにないようですので、ここで、測量・設計等業務委託の落札率の状況について、監理課長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。 155 ◯木下監理課長 それでは、お手元に配付をいたしております平成二十四年度測量・設計等業務委託落札率の状況について御説明をいたします。  一枚ものの紙でございます。  なお、この資料につきましては、前回の本委員会におきまして、測量・設計等業務委託の落札率の状況について桃木野委員から資料要求がございましたので、取りまとめをさせていただいたものでございます。  平成二十四年度の土木部発注の業務委託九百五十四件につきまして、百万円以上三百万円未満、三百万円以上五百万円未満などの予定価格の価格帯ごとにそれぞれ、落札率が九〇%以上の件数、八〇%以上九〇%未満の件数など、落札率帯ごとの件数をまとめたものでございます。  また、右端がそれぞれの価格帯ごとの落札率でありまして、平成二十四年度の平均で九〇・一%となっております。  落札率の状況についてですが、落札率が九〇%以上が七百三十二件で全体の約七七%を占めている一方、落札率が六〇%未満の低価格による落札も四十六件、約五%発生しているところでございます。  測量設計等の業務委託につきましては、入札の透明性・競争性の向上や低価格での入札を防止する観点から、現在、最低制限価格の導入を含めた入札制度の見直しについて検討をしているところでございます。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 156 ◯小園委員長 この件に関して、質問等ありませんか。 157 ◯大園委員 落札率の状況は今のこれでよくわかったんですけれども、測量なんかについての話の中で、農政のほうについては、結構入札の段階でそれぞれにされていると聞くんですけど、土木部関係については随意契約が多いという話を聞くので、このことについてはどんなになっておりますか、測量・設計についての中で。農政のほうは結構競争入札が多いということだけど、土木部は随意契約が多いと聞いていますけど、これは。 158 ◯小園委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時四十八分休憩      ────────────────         午前十一時四十八分再開 159 ◯小園委員長 再開いたします。 160 ◯木下監理課長 全ての業務委託を、ここには百万円以上の九百五十四件で記載しておりますが、全部、全ての業務委託、これは随契も含めまして、これが県全体で千三百九十八件となっておりますが、このうち随意契約が三百十一件となっております。 161 ◯大園委員 この三百十一件の随意契約について、県はこの随意契約をされた、できれば、ぜひ業者間で競争するのがやっぱりいいとは思うんですけど、随意契約の意義というものか、県がこの随意契約を三百、大体三〇%ぐらいですかね、どれくらいですかね、されているこの数を、随意契約が多いような気もするんですけど、どんななんですかね。 162 ◯木下監理課長 随意契約の数でございますが、特にこの測量・設計等コンサルタント業務委託については、専門的な知識とかそういった、そのような意味ではノウハウとか、そういったものも求める件も多うございますので、三百十一件はいたし方ないのかなというふうに考えているところでございます。 163 ◯大園委員 測量コンサルタントのほうから、各いろんな方々から言われるのは、随意契約が多くて競争の段階の中で従来の方々が、契約の落札率もそうなんですけど、そういったもので大分従来の大手の方々が多いという話も聞く中で、随意契約も農政部に比べたら多いんじゃないかということを聞くんですけれども、私自身もできれば、専門的な技術とかあろうかと思いますけれども、ぜひ随意契約は必要最低限度にしてもらいたいという思いで、もう一回ちょっと、そこはもう要望しておきますので、随意契約をもう少し少なくできないものかどうかを、また部としても検討していただければと思います。 164 ◯桃木野委員 お忙しい中を資料をありがとうございました。  いろいろ業界の方と意見交換をしますと、今のままでいいとかですね、あったほうがいいとかいろいろあったものですから、実態がどうなっているのかということで、とりあえず土木部についてこの状況がわかりましたので、これは非常に参考になりました。  それで、七割未満というのが大体一割弱ということで、件数的には少ないわけですけど、実際に例えば六〇%未満で四十六件ということで、実際は多分、その業界の方の意見を聞くと、五割ぐらいとか、あるいはそれを切るようなやつもあると。そうしたときに、本当に余り低い額でとると、予定価格そのものが何だったのかなということにもなるわけですけど、私は素人ですからよくわかりませんけど、例えば設計委託の場合で、人件費あるいは経費、材料費とか、大体大きく分けてあったときに、結果的には六〇%未満ぐらいで落札すると、ケースによっていろいろ違うんでしょうけど、どこをカットするとかその辺は、極端に低いような場合に、業者から例えば内訳書をとるとか、例えば予定価格の六割ぐらいでとったやつとか五割とか、あるいは極端に言うと何か四割とかそういうのもあると聞くんですけど、そういう場合は、もうとったら後の検証というのは、その段階で例えば内訳書を出してもらって経費の算定を検証するとか、そういうのはされているんですか。 165 ◯木下監理課長 落札後の状況について相手方に資料を求めているのか、積算根拠はどうなったかということを求めているのかという御質問だったと思いますが、それは今のところ求めておりません。  ただ、コンサルタント業務、特にこれは成果品を厳々に検査をしておりますので、今まででそういうふうな粗末な資料や委託報告があったというのは、今、私どものほうには聞こえてきておりません。 166 ◯桃木野委員 件数的には非常に少ないということがわかったんですけれども、やはり一般的には、低い額でとると、本当にこの額でできるんだろうかとか、前回も寄洲除去の件で、ある業者が、姶良のほうですけど、綿密に積算をして、とるつもりで積算してきていたと。そうしたら、いきなり低い額でだったものですから、非常にショックを受けたというようなことでですね。  今、建設業界のほうでもいろいろ、こういったところも含めてだと思いますが、いわゆる社会保険の加入状況が低いとか、そういうことでいろいろ議論もあるわけですので、やはりこの前、本会議でも桑鶴議員の質問もあったわけですけど、検討するということでしたが、それで、やはりしっかりとそういった社会保険の加入とかそういうのを確保する、向上をする上からも、ぜひいい方向で、これについても設定するような方向で検討をしていただければという要望で、一応終わりたいと思います。 167 ◯小園委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 168 ◯小園委員長 ほかにこの件に関しての質問はありませんので、なければ、その他の県政一般について質問をお願いいたします。 169 ◯大園委員 一点だけ、建築課にお伺いしますけれども、実は私、ある病院の在宅訪問で市営住宅を訪問したら、五階の方が病気で、階段ということでですね、エレベーターがないものだから、階段を自分の力ではおりられないと。だから、五階から下におりるときは、救急車搬送の依頼のときしか移動できないということだったんですけれども、今、県営住宅の古い住宅で、こういうエレベーター設置というものについてはどのような考え方になっているのか。  やっぱり古いところは結構高齢者も多くて、そういう方々が外に出られない。外に出るときは、もう病気をして救急車で運ばれる以外に、担架でしかおりられないというような状況なんですけれども、特に古い住宅、高齢者が多いような住宅の県営住宅でのエレベーター設置というのはどのような考え方になっているのか、ちょっと教えていただけますか。数とかは言わんでいいから、考え方で結構ですので。 170 ◯山口住宅政策室長 県営住宅につきましては、バリアフリー化推進の一環としまして、平成十三年度に既存団地につきましてもエレベーターを設置しまして、平成二十五年度四月一日現在、四団地に六十五基の階段室型エレベーターを設置をしております。  また、平成十七年度からは各階段室をつなぐ渡り廊下を設置しまして、その廊下にエレベーターを設置する廊下型のエレベーターの設置を行い、現在、三団地、十九基のエレベーターを設置しているところです。既存の住棟に後づけしたエレベーターは、階段室型と廊下型を合わせますと六団地、八十四基となります。  今後の既存県営住宅のエレベーターの設置につきましては、現下の厳しい財政状況を鑑みまして、事業の峻別と重点化を図り、さらなる縮減や効率的に事業を執行する必要があることから、検討してまいりたいというふうに考えております。 171 ◯大園委員 では、もう要望にさせていただきますけれども、やっぱり県営住宅の古い住宅、特に高齢者が多い住宅については、今、よく病院、施設等で問題になっているスプリンクラーと一緒で、やっぱりエレベーターというのはその人たちの生活環境の中で大変大事な問題ですので、そこのところも踏まえて、各住宅の事情をよく考慮していただいて、エレベーター設置についてはその人たちの生活を守る、本当に生きがいを守るという中で必要なことですので、また検討していただきますようにお願いしておきます。 172 ◯小園委員長 ほかに質問はありませんか。  暫時休憩します。         午前十一時五十八分休憩      ────────────────         午前十一時五十九分再開 173 ◯小園委員長 再開いたします。  それでは、昼食等のため暫時休憩いたします。  午後は、一時十五分から再開いたします。         午前十一時五十九分休憩      ────────────────         午後 一時 十四分再開 174 ◯小園委員長 時間が参りましたので、再開したいと思います。  県政一般の質問でございます。  ほかに質問はありませんか。
    175 ◯藤崎委員 監理課長さんにお尋ねします。  来年四月から消費税が五%から八%になることが決まっているわけでございますけれども、契約案件によっては、今年度契約して、実際工事のピークが来るのが来年度に入る場合もあるかと思います。そうなってくると、やっぱり契約時の金額とそれから材料の金額なんかで差が生じてきますが、今、消費税増税を見据えて契約関係にどのような配慮をされているのか、教えていただきたいと思います。 176 ◯木下監理課長 消費税に関する質問でございますが、平成二十五年十月一日以降に契約をしまして、翌年四月一日以降に引き渡しをします工事につきましては、これは契約時に八%の消費税をオンしまして契約をするというふうにしております。十月一日以降に契約をする分であっても年度内に引き渡しが整うもの、これは五%で契約をするといった形になっております。 177 ◯藤崎委員 ありがとうございました。基本的な考え方はよくわかりました。  では、例えば昨年契約して、もう繰り越し繰り越しで工事がどうしても長引いて、二十六年四月まで入りそうだよというのが中にはあるかと思いますけど、工事の中には。その場合の取り扱いはどのようになるんでしょうか。 178 ◯木下監理課長 変更後の契約の話かと思うんですけど、十月一日以降に変更契約をしたものにつきましては、設計変更をしまして、その増額分のみ八%オンするといった形になるかと思います。 179 ◯藤崎委員 はい、わかりました。ぜひ、業者さんに契約時に混乱がないように丁寧な御説明に努めていただくように要望いたします。  以上です。 180 ◯小園委員長 ほかにありませんか。 181 ◯持冨委員 市民相談の中からちょっと質問します。  道路建設課長さんにお願いします。  徳之島の母間地区で県道整備をということで要望がありまして、場所は事前にちょっと言ったと思いますけれども、非常に道路が狭い状況で、写真も撮ってあるんですが、非常に子供たちが危ない状況だと、ぜひ整備をしてくださいというのがあったんですが、実はなかなかそれが進んでいないということと、聞くところによると、地籍がなかなか進まないと、調査がですね。だから、その辺の状況をちょっと教えていただいて、そして整備の見通し、どげんなるのかということをちょっと教えていただければと思います。 182 ◯兒島道路建設課長 今、具体的なちょっと場所については事例はわからないんですけれども、奄美地区については特に地籍調査がおくれているということで、まず字図と現地が合わないとかそういうのがありまして、実際に我々が事業を入れて買いに行っても、その買収する、現地の所有者はおるんですけど、登記簿上の所有者が特定できないということで事業がとまってしまうということで、なかなか事業が進まない状況でございます。  それを解決するために、市町村のほうに、地籍調査を進めてまず土地の所有者を確定してくれというふうにお願いしているところですけれども、奄美のほうにつきましては、徳之島もそうなんですけど、なかなかその地籍調査が進まないという状況がございまして、やりたいけれども手をつけられないという状況でございます。 183 ◯持冨委員 非常に個別な話なので、後でまた場所と写真を提示しますので、具体的にまた相談に乗っていただければありがたいと思います。よろしくお願いします。  もう一つ、私の友人が県外から来まして高速道路を走っておりましたら、谷山のほうに向かうところで、ずっとETCで来たのに徴収をされるんだがと、あれはどうにもならないのと、その後、谷山の方々からも、あそこのところは何とかならないんですかという話も聞いているんですが、あそこのETC化というようなことは考えられないのか、またそれをするためにはどんな条件が必要なのか、ちょっと教えていただければと思います。 184 ◯兒島道路建設課長 今、委員御指摘のとおり、ETCをつけてくれというような要望を私どもも耳にしておりますし、知事へのたより等々でも、それを望む声というのを届けていただいているところでございます。  ただ、指宿有料道路につきましては、今現在、料金を徴収して、その費用で今までつくった建設費用をお返ししていると、それと同時に維持管理をしているという状況の中で、今は大体とんとんで黒字になっているんですけれども、これにETCをつけるとなると、また設備投資をしないといけないということになりまして、それで利用が増進して投資した額を回収できればいいんですけれども、なかなかそういうETCをつけたからといって急激にふえるというのも望めない状況でございまして、あと料金徴収のために国の有料道路と一緒の料金体系で、徴収体系にせんといかんということで、お金を取るセキュリティーの問題もありまして、その辺の費用もかかるということで、今の有料道路の体系の中で設置するのはなかなか困難なのかなというふうに思っております。  ただ、今、この有料道路につきましては、平成二十九年度に償還を終える見込みなんですけれども、けさもちょっとのり面が壊れまして通行どめになっているんですけれども、二月にものり面が崩れて通行どめ、今はやっと片側通行になったんですけれども、そういう状況で、今後、その辺の維持管理費も含めてどうやっていけばいいのかということで、将来の道路の維持管理等々を踏まえますと、一定の財源を何かそういう徴収するような仕組みも考えないといけないということを、今、検討しているところでございますので、今後、二十九年度以降の有料道路事業の取り扱いも含めて、その辺の中で検討していきたいというふうに考えております。 185 ◯持冨委員 ちなみに、例えばETCのあの設備を整備したとすると、これはどれぐらいかかるものなんですか。 186 ◯兒島道路建設課長 詳細にはちょっと細かい設計をしないとわからないんですけど、今お伺いしているのは、十億円から二十億円の間ぐらいに設備投資がかかると、それとあと維持管理費については二億円ぐらいの維持管理費がかかるということで、そういうふうな建設費と維持管理費を賄えるだけの料金が、今以上に乗らないといけないのかなというふうに考えております。 187 ◯持冨委員 そうすると、通行する車両の数とそれから通行料金、これで設定の仕方では賄える可能性もあるわけですね。それがどんどん使われるようになるあるいは料金設定を上げるというようなことになれば、それは可能性は出てはくるわけですね。 188 ◯兒島道路建設課長 なかなかすぐすぐそういうことで、そうしたら乗ればというようなこともあるんですけれども、二十九年には償還を迎えるということですので、今の段階でそういうことをするのかというのもございますので、その辺はまた今後そのあり方の中で検討してまいりたいと思います。 189 ◯持冨委員 状況はわかりました。ただ、今、課長も言われたように、現場から結構いろんな声が届いておりまして、そういう要望は強いと思いますので、ぜひ、できる方向でお願いをしたいなと思っております。  終わります。 190 ◯大園委員 今、せっかく山田インターが出ましたので、十億ぐらいかかるという中で、今、割引カードがあるわけですよね。だから、私は余りETC、連続の流れがあるものだからそういった中で、むしろETCよりも地元にとってはやっぱりフルインター化というのが一番の課題ですので、これは山田だけじゃなくして、これはもう交通体系の中のフルインター化ということですのでね、そういったのも含めて、二十九年度のちょうど清算が終わるころにトータルで本当に考えていただきたいという事業ですので、よろしくお願いしたいと思います。 191 ◯小園委員長 要望でいいですか。 192 ◯大園委員 はい。 193 ◯小園委員長 ほかにございませんか。 194 ◯大久保委員 今、県のほうで、WTO案件で低落札率防止のため特別重点調査を導入されているという話を伺っているところです。伊座敷トンネル工事の件で今、入れられているということなんですが、これについてはまだ結果は出ていないんでしょうか。 195 ◯木下監理課長 伊座敷トンネルの入札はしておりませんので、開札結果等はまだ出ておりません。 196 ◯大久保委員 わかりました。  あと伊座敷以外で、WTOの件で近々またこのような取り組みをするような予定というのは今のところはないんでしょうか、事業としては見えていないでしょうか。 197 ◯木下監理課長 WTOに該当するようなのは、ここ向こう一年間、そこら辺はないと。 198 ◯大久保委員 ないということですね、わかりました。  いいです。 199 ◯小園委員長 ほかにありませんか。 200 ◯山田委員 道建課長、今お年は、失礼ですけど、お幾つですか。 201 ◯兒島道路建設課長 五十三歳です。 202 ◯山田委員 先ほど藺牟田架橋の話が出たんですけど、五十三歳といえば、まだ県庁に入られたか入られないかのころだと思うんですけど、この話が持ち上がったのは。まだ今は亡き森先生が御健在のころ、私も議員になって一年か二年目のころ、ということは二十四年ぐらい前ですか、そのときに行政視察で藺牟田架橋がかかりつつあるあの場所に行きました。大きな地域の要望をする木柱が立っていたんですけど、「いつの日か藺牟田架橋を」という内容のものが立っていたんですけど、そのときに当時の村長さんが尾崎村長さんだったんです。後に川内市と合併してそのときに議員に、議員の枠が離島枠があって、それで尾崎村長さんは薩摩川内市の市議になられたんです。  その方が藺牟田架橋をぜひつくってくださいということで委員会の面々に陳情されたんです。そうしたら当時の県の職員の方々がおっしゃるのは、やはり費用対効果を言われるわけです。一日に何台あそこに橋をかけたら車が通行するんですか、利用者がどのくらいいるんですか。それをずっと聞いていて、尾崎村長さんは非常に沈んでおられた。私もたまりかねて県の方々に言ったのは、「さっきから聞いていれば、我々が東京陳情に行ったときに中央の役人が言っているせりふと、あなた方が言っているせりふというのは全然変わらないんじゃないかと、あなた方は陳情をして帰るモノレールの中とか飛行機の中で、中央の役員というのは地方のことというのを全然わかっていないと、非常に残念だとぶつぶつ言いながら帰ってくるけど、あなたたちはとって返せば、鹿児島の職員というのは中央の役員と同じせりふを言っているんじゃないか。ここに橋をかけて一日に何人通るんですか、どれだけの効果があるんですか、どっかでか聞いたようなせりふだと思っていたら、あんたたちが中央陳情に行ったときに中央の役員が言っていることと変わらんがね」と、そんなに言ってですね。  だから、やはりちゃんと精査して、島は島の人たちのいろんな置かれている立場というのがあるんだから、そういうものを精査しながら検討すべきだという話をしたら、尾崎村長さんが、御存じのように、色は黒いし、げたみたいな顔をされている人だったけど、私も余り人の顔のことは言えないけどですね、最初は眼鏡をかけたまま涙を拭いておられた。しまいには眼鏡を外して男泣きに泣かれるんですよ、わんわん泣かれるわけ、涙はぼんぼん出てですね。  それから、時代の変遷というか、いつの日から、あれだけ冷たい答弁をされていた執行部の方々が、これは県道の三百五十一号ですか、これを今みたいな形で設計変更が出てきた、これは本当にいいことだと思うんですけど、どの時点でこういう結局流れになったのか、ちょっと詳しく教えていただきたいと思います。 203 ◯兒島道路建設課長 甑島につきましては、当初上甑、中甑、下甑と三つに分かれておりまして、そのうち上甑村が中甑と上甑と二つの行政区が分かれていたということで、平成五年に鹿の子大橋と甑大明神橋でつながれたということで、そのころからさらに多分、甑は一つと、つなげてくれという思いが強くなったと思います。地元のほうでも甑架橋建設促進期成会等々をつくられて要望されておりまして、当時、市町村合併があったんですけれども、その要望を受けましていろいろな我々も調査をやってきました。ただ、非常にやっぱり事業費がかかるということで、その整備を進めるのがどうかというのは非常な、それがやっぱり大きな課題になっていたところですけれども、やっぱり地域の振興に大きく寄与するというのも一つにはあると。  ただ、そういう中で、薩摩川内市が海を越えて一つの市に合併したということで、それがやっぱり一つの大きなきっかけになったのではないかと思っております。そしてまた、甑は一つということで、地元の皆さんも何とか一つにつなげてくれという強い思いが大きくなって、今の事業の着手になったのではないかというふうに考えております。 204 ◯山田委員 あのとき涙を流してまで男泣きに泣かれた尾崎村長さんの思いというのは今でもよく覚えております。だから、何が言いたいかといえば、やっぱりいろんな知恵や工夫をすればハードルが少々高くても、やはりあなた方がやる気になればそれはいつの日か、もうあれから二十数年たっていますけど、実現をするということがあれで証明されているわけですよ。  それで先ほど、公共事業をやる場合に、やはり我々もそう思いますけど、一つには、あれもこれもというよりも、今はあれかこれかというような時代になっているとよくあなた方が使われるんですけど、その困窮度、さっきもどなたかの質問で答弁がありましたけど、困窮度に応じて、それは当然のことだと思います、限られた財源の中で有効にやっぱり県の施策というのを実現していくには、困窮度というのが動かせない私はベースになっていると思うんですけど、その困窮度というのを、使うのは簡単ですけど、ちょっとわかりやすく、定義とまでは言わないけど、あなた方が表現されるときのベースになっているものというのはこれだよということがあれば、ちょっと教えていただきたい。 205 ◯印南公共事業調整監 事業の優先度の考え方でございます。  本県におきましては、厳しい財政状況が続く中、必要な社会資本整備を効率的・効果的に進めるため、県土をつなぐ陸・海・空の交通ネットワークの構築に資する事業や、県民の生活と暮らしを守る安全な故郷づくりを図る事業を重点事業として位置づけ、集中的な整備に努めているところでございます。また、そのほかの地域密着型事業につきましては、地域の実情や市町村の要望を踏まえて、優先度を判断しながら、事業の峻別・重点化を図っているところでございます。  個別の事業の優先度の判断に当たりましては、重要な施策との整合性や必要性、重要性、緊急性、効率性、熟度などの観点から総合的に判断しているところでございます。 206 ◯山田委員 総合的に判断するというのは、あなたたちが説明する中で必ず、難しい問題に直面したときには使われる言葉なんですよ、総合的に判断して。これを聞いたときに特に私みたいな者は、どういう判断なのかと、その総合的判断というのがなかなかわかりにくいんですね。  だから、結局、困窮度に応じてというそういう説明をされると、困窮度というのは、例えばの話ですけど、十メートル幅員がある道路、それと一方は五メートル幅員がある道路、これを五メートルのほうを十メートルに広げてくださいよと、あと五メートル拡張をしてください。そのときにあなた方が言われる困窮度というのは、十メートルあっても一日に一万台車が通る、あとは五メートルでも一日に千台しか通らない。その千台しか通らない五メートルの道路を、あの地域は十メートルあるから十メートルに広げてくれよと言われたときに、私は、あなた方が使われる困窮度というか緊急性というそういうものを総合的に判断した場合に、やはり我々は、十メートルあっても一日一万台通るその道路に県費を投じて、道路の拡幅、道路の整備というのをやるべきだと、そういうことがあなた方がおっしゃっている困窮度の定義なのかなという解釈をしておりますが、間違っていたら間違っていると、なっていればじゃっどと、もう一回わかりやすくお答えをいただきたいと思います。 207 ◯印南公共事業調整監 総合的に判断というのは、委員おっしゃるとおりなかなかわかりづらい点がございます。土木部といたしましても、何とか数字的なものでそういうものをまとめられないかということで試行錯誤をしているところでございますけれども、さまざま個別の事業につきましては、地域の実情やいろんな地元の協力体制等々いろんな要件も絡んでまいりますので、なかなか数値的なものでまとめられている段階では、今の段階ではなかなか難しいということでございます。 208 ◯山田委員 限られた財源の中で、必要最小限度の経費で最大の効果を上げるというのが行政の鉄則ですから、それに基づいてやはり困窮度というのは、あなた方がちゃんとした、誰が聞いても、そうですねと言えるような説明を、困窮度の定義の中である程度、誰に話してもそうだなと理解が得られるような説明を特に現場においてはしていただきたいと思います。要望にかえさせていただきます。  次に、県の発注事業を受注する業者さんたちに、あなた方はAランク、Bランク、Cランク、Dランクつけておられますね。Aランクはどこからどこまでの事業に参画できますよ、Bはこうですよ。そのランクづけはいたし方ないと思うんですけど、ただ、歴史の流れの中で、特に政権がかわったときに「コンクリートから人へ」というような政策の中で、公共事業は悪だというような印象を国民に与えた時代があったわけです。この時代の流れの中でこれを引きずって、県の行政にしてもやはり公共事業の縮減というのがなされた経緯があります。  しかし、業者さんにしてみれば、何の責任もないのに公共事業が減になって、Aの人たちがBに落ちたり、さらにBがCに、こういう状況が生まれたわけです。行政の側は、受注量が少ないんだからいたし方ないんじゃないかという考え方も持たれるのはあながち間違いじゃないわけですけど、業者さんにしてみれば、自分たちに何の責任もないのに、今まで技術者を養成したりあるいはいろんな職員を採用して対応してきた。行政の事情で仕事が少なくなるということは、この人たちをやめてもらわないといけないという状況が出てきているんです。  まず、どういう対応をされたかといえば、自分の給料を減らす、職員の懐に手を突っ込むわけにはいかないから、自分たちの給料を減らして、役員の給料を落として何とか急場をしのごうという対応をされる。しかし、それでもまだ採算が成り立たない。そのときに、最終的には自分の給料をゼロにして、次の段階で職員の方々に相談して、日にちを縮小しながら、給料を減らしながら乗り切ってこられたわけです。それは会社の事情だといえばそれまでですけど、そういう状況というのを執行部として、ある意味においてはつくってこられた責任者としてどう考えておられるのか。  それと、今の状況になってどういうことが出ているかといえば、今度は逆に、公共事業というのは国を、地方を発展させる原動力になっている、まだ田舎に行けば社会資本の整備というのはできていないと、だから、これからは逆の財源の使い方というのを考えましょうということで仕事がふえていく。職員は削減して、機械は売却して、やっと会社を乗り切ってきた途端に、次は仕事が出ますよといっても、人的要員あるいは物的要員、そういうものが既にその会社にしては衰退して、また新たに投資をしないといけないというような現状が出てきている。  これに対して、やはり土木の責任者の部長、この状況というのをどういう目で見ておられて、この人たちに対する対応というのをどのように考えていかなければならないという認識を持っておられるのか、お聞かせをいただきたいと思います。 209 ◯栗原土木部長 ちょっと質問の内容が。  建設業者の現状と今後のあり方をどう考えているのかとそういうふうに私は受け取ったんですけど、そういう御質問の内容でよろしいでしょうか。 210 ◯小園委員長 暫時休憩します。         午後一時四十五分休憩      ────────────────         午後一時四十五分再開 211 ◯小園委員長 再開します。 212 ◯山田委員 建設業者はもちろん社員がいるんです。機材も工事を進めるには必要です。そういう中で、政権がかわるたびにその政策というのも、全てじゃないけど、ある意味においては変えられてきた。その狭間で業者の方々というのは、自分の社員というのをやはり技術者になるまで長い年月をかけて育ててきて、先ほど言ったように給料もそういう形でカットしながら今日まで来た。会社の経営者としての立場、そして行政を預かっている責任者として、今日までこのような推移をたどってきた建設業、業界、そういうものを部長は目の当たりにしながら、今どのような考え方でおられるのかお聞かせをいただきたい。 213 ◯栗原土木部長 余り答弁長くもできないとは思いますけれども、バブル時代のときに物すごい建設投資もあり、建設業者数も多くて、当時はそういう状況の中で非常に大きな市場をつくったり、建設業の業界の大きさがあったと思います。ただ、その後、大きくバブルが崩れて建設投資が急速にしぼんでいったときに、やはり業者の数というのが非常に世間から批判を浴びた。それはもうあらゆるところから批判を浴びて、非効率的であるというのがあったわけです。  ただ、一方で、そうはいっても地域の担い手であるいは災害の対応のためにも業者さんはそれは一定数必要だという相反するようなそういう中で、投資額とそれに見合う業者数をどういうふうに発注者としてやっていくかというのを、うちの県だけではなく、ほかの県もそうでしょうし、国もそうでしょうし、悩みながらそういう区分などを折々にタイミングで変えてきたということだと思います。  ちょっとそこは今、簡単に私はお話をしましたけれども、現状から申し上げれば、今回の経済対策を今、現場でやっていただくのに、非常に人も、それから資材も一部で不足するというような事態が生じているわけでして、このぐらいの例えば経済対策を求められるときに、やっぱりなかなかもう現場がこのくらいで非常に厳しい状態になるというのは、やっぱり私の立場からすれば、もう少し大きな各社いろいろと対応ができるようなそういう環境というのが必要だとは思っています。  ただし、政権がかわって、いろいろと公共事業に対する批判があり、大幅に予算が減らされたわけですね。今でも過去十年前に比べても相当に今、減っているし、今後の見通しがおのおのいろいろなところから出されていますけれども、そういう状況などを考え、また県の財政状況を考えると、またこれも非常に難しい状況にあると思っています。  部長としてどういうふうに考えているかということなんですけれども、いつも土木部がお話ししているように、経営と技術にすぐれた企業はしっかりその地域に残って、そういう公共事業や災害の対応ができるように、そういう体制はしっかりとつくっていかなくちゃならないというふうに思います。  私は、部下に今言っているのは、特に島ですね、島はもうやっぱりその中で何とか生活をしていかなくちゃならない。そういうときに業者さんがいないとやっぱり困るだろう。もちろん、こちらの鹿児島市を初めとしたこちらの本土側のほうも一緒だと思いますけれども、特にそういうところを、鹿児島県の特性としてありますから、そういうような行政といいますかね、改善なり工夫なりそういうことをしていこうということを今、話をしていますし、ちょっと答えになっているかどうかはわかりませんけれども、私の考えとして述べさせていただきます。 214 ◯山田委員 お答えになっている部分もあると思うんですけど、ただ、政治の流れの中と行政の流れの中、業者さんの置かれている立場、これはやっぱり行政の責任者としてちゃんとしっかり把握して、最大限の効果が上がるような対応というのをしてもらいたいし、しておられると思いますけど、ただ、先ほど部長のほうから、やはり時代の背景の中にはバブルという話が出ましたけど、これについても、業者の責任においてバブルになったわけでもないし、政治が起因してバブルという状況が出てきても、行政という面の私は責任というのは、その状況を最大限踏まえて、業者に対する事業の発注のあり方、社会資本の整備というのは、あなた方が努力をされるその源にあると思っております。  それについては答弁は要りませんけど、ただ、やはりもう一言だけ言わせてもらえば、企業を経営する、社員をやはりちゃんとした形で生活をしていただくような基盤をつくっていく、これは会社を経営しているそれぞれの業者さんにとっても、絶対これは動かすことのできない事実ですから、私のほうからも再度、そういう人たちが昼夜を分かたず努力をされているということは、言わずもがなでありますけれども、再度認識をしていただきたいと思います。  次の質問に入ります。  次は、先ほど、災害が起きそうな場所、災害箇所ですね、こういうのが県で数を挙げて先ほど説明をされたときに、ちょっと気になったのは、全国平均が二十数%、県は三十数%、だから、全国の平均に比べれば本県はというような表現をされたんですけど、私は、災害箇所の対応というのは一〇〇%でないと究極的な対応にはならないと思うんです。全国的が二〇だから、うちは三〇だから、だからというような表現というのは、決して説得力のある表現じゃないという私は認識をしております。数字がそうであれば事実を申し上げただけだと言われるなら、私もまた言わないといけないことがありますが、その点について御答弁をいただきたいと思います。 215 ◯植野砂防課長 先ほど土砂災害危険箇所の整備率について御説明いたしました。  鹿児島県においては、整備率は三四%ということでありますが、決してこれは高い数字だとは思っておりません。まだまだ整備が必要な箇所はあるわけでありますので、そういった箇所の砂防堰堤などの整備を危険度とか緊急性の高い箇所から計画的に進めていきたいというふうに考えております。 216 ◯山田委員 次は、さかのぼって平成五年ごろの話ですかね、八・一、我々地方のほうでは、特に姶良郡のほうでは八・六ではなくて八・一災害だったんですけど、鹿児島市においては八・六水害で石橋の問題が大きく取り上げられました。移転するか、現地に残せか、この大体二つだったと思います。  当時の県の執行部におかれては、私もその人は尊敬しておりましたが、やはり石橋というのは移転して、後世の人にその技術、当時の時代の御苦労、そういうものも含めて残すべきだという議論もありました。石橋の移転に反対する人たちというのは、あの場所でないと譲ることはできない、あそこに水量が多くならないように、上流のほうから海に向かって運河を通せばどうかと、道路の工法というのはこういう工法があるんじゃないか、学者の方々もいろんな提言をされましたけど、最終的には今の石橋公園に移されることになって、今も多くの人たちが、当時の技術、そして当時の方々の御苦労、そういうものも含めてあそこに見学に行っておられます。  そこでお尋ねをしますが、今大体、時期にもよると思いますが、当時からして年間どのぐらいの、県内・県外という分け方はしなくても結構ですので、どのぐらいの方々があそこに見学に来られるか、あるいは研修に来られるか、そういう数字がわかっておられればお聞かせをいただきたいと思います。 217 ◯松薗都市計画課長 委員の御質問は、鹿児島市内にございます石橋記念公園の御利用の状況であろうということでお答えさせていただきますけれども、お話のありました石橋記念公園につきましては、昨年の平成二十四年度で申し上げますと、年間約十七万人の方に利用されております。そういう意味で、昔の歴史を勉強をするですとか、最近は県外からの観光客にも利用されている施設でございまして、ことしの三月には、平成十二年に開園しておりますけれども、通算で二百万人を超えたということでその記念行事も開催したところでございます。  以上でございます。 218 ◯山田委員 県の悠久の歴史の中では、県民の声を二分するような、二分とまではいかなくても、意見が分かれるようなそういう案件というのは必ずあります、ないほうがいいんですけど。そのときに、後世の人たちが、先輩がああいう決断をしてこういう状況をつくってくださった、本当によかったと。現場にいて、その時代ではなかなかわからないのが歴史ですから、そのときにあなた方に課せられている大きな課題というのは、直面している現状だけを見るのではなくて、将来を見据えたやはり行政のあり方、県政のあり方、そういうものが、私は口幅ったい言い方をしますけど、あなた方に県民が求めているやはり行政の方々の像だと私は思っております。ぜひですね、ああいうことがしょっちゅうないほうがいいわけです。  例えば今までの歴史の中で私が覚えておりますのは、今でこそ口に出すこともできないような状況に今なっておりますけど、川内の原発の環境調査、そして三号機の増設の問題、さらに、当時は人工島と言っておりまして、全国から名前を募集して、マリンポートかごしまとなっております。あの状況がよかったかどうか、その判断は分かれているわけですけど、やはり私はあなた方に胸を張ってしっかり県民に説明をしていただきたいのは、野尻川に雨が降れば土石流が年間三十万立米流れ込むと、これを処理するのに何か方策はないかというそれが原点なんです。そのときに県のほうが苦肉の策で、今、積んであるあの土砂を含めて、年間発生する土砂も処理しようということで、全国で二つ、当時は新規事業というのは採用されない状況だったんですけど、当時の行政の責任者の方々が知恵を出して、政治家が知恵を出してあれはスタートしたものなんです。  今になって時代が流れて、当時を考えずに、その時点だけを見ていろいろ評価をされる方がおられますけど、やはり行政というものは一つの一連の流れの中で、前はどうだったのか、それからどうなったか、今はこうだ、それを前向きな方向でいろんなことが進むように検証していく、そういう考え方というのも私はあっていいと思います。  それぞれ質問をしましたが、私も、昼からも延長してくださいと委員長にお願いした手前、長々しゃべりましたけど、総括的に部長のほうでもう一回、私がした質問に対する御答弁をいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。 219 ◯栗原土木部長 先ほどから幾つか御質問をいただいている中で共通していることだと思うんですけれども、過去の歴史、経緯、そこにはそういういろいろな背景やら理由があって、財政や予算の話もありましたし、石橋の件のこともいろいろあったと思います。いろんなレベルがあったと思います。  我々としては、やっぱり土木というのはいろいろな過去の経験をちゃんとしっかり捉えて、反省すべきところはしっかり反省をして、それでその事業をどうやって進めていくかということをやっぱり常に考えながらやっていかなくちゃならないということが、やっぱり今、委員の話を聞いて思いましたし、これからやっていかなくちゃならないというふうに思っています。  特にこれからは厳しい時代がますます予想されます。逆に言うと、過去の歴史にもないようなそういう高齢化や少子化みたいなものに入っていくわけで、そうすると過去の歴史から、そこからさらにいろいろと新しい条件に対してどういうふうに取り組んでいくかということを、非常に難しくなっていくと思いますけれども、そういうようなことをしっかりと土木部は考えながら、御要望にもできるだけ応えるようにしないといけないですけど、そういうところは改めてそこはしっかりと取り組んでいく必要があるというふうに考えております。 220 ◯小園委員長 ほかに質問はありませんか。 221 ◯与 委員 河川課長にちょっとお尋ねしたいんでありますが、奄美豪雨災害後の河川のいわゆる抜本的改修というのか、災害対策事業が今、取り組まれているんですが、幾つかの計画をもって今、取り組まれていると思っていますが、先般、先月でしたかね、龍郷町の大美川、戸口川の安全祈願祭に私も参加いたしましたが、住用地区の住用川、川内川、金久田川も計画に入っておりますけれども、これらの災害対策事業は鋭意さまざまな学術的なことや環境的なものも、先例的なこともいろいろおやりになっているということも私も承知いたしておりますけれども、これらの事業がどの程度まで今、進んでいるのかということで、そんなに細かくは要らんですが、概略だけで結構なんですが、ちょっとお伺いをしたいんです。 222 ◯福元河川課長 奄美大島につきましては平成二十二年十月に豪雨がございまして、島内広範囲にわたりまして河川、砂防、道路等の災害が発生したところでございます。河川につきましては、今、委員のほうからお話がございましたように、龍郷町の大美川、戸口川初めまして、住用町の住用川等々七河川につきまして事業を導入いたしまして、現在、事業を進めているところでございます。  今、住用地区の三河川についての御質問でしたので、三河川について簡単に進捗状況を御説明します。  住用川につきましては、現在、河道の、川の設計等は終わりまして、用地の調査等に入ってございます。用地等については、先ほど話にございましたように、大島地区は字図混乱等々ございますが、地元の奄美市等の協力を得まして用地のほうも鋭意進めているところでございます。  住用川につきましては、先進的な例といたしまして、御存じのように、住用川河口部にマングローブの自生地がございましたりとか、希少種でありますリュウキュウアユ等の生息が認められておりますことから、学識経験者、地元の代表者、あと環境保護団体等の方々を委員としました、住用川自然と調和した川づくり検討委員会というのを設置しまして、川づくりについて検討を進めながら行っているところでございます。  川内川につきましては、現在、基本的な設計を行っているところでございまして、現在、奄美市が実施をしております地籍調査とあわせまして、用地のほうも調査を進めている状況でございます。  金久田川につきましても、同じく基本的な設計は進めておりまして、用地調査等もあわせて進めておりまして、現在、用地交渉のほうに入る準備等々を進めているところでございます。  以上です。
    223 ◯与 委員 住用川については、今、課長がお話ししたとおりの経過なのかなと。下流にマングローブがあったりとか、そのまた先には山間集落、あの付近一帯とか、いろいろ課題もあるんでしょうけれども、金久田川、川内川、川内川は郡内一つの我々が小さいころは湖といって、私どもが小・中学校のころは向こうで、今の何とかいう道の駅みたいなところがあるんですが、あそこなんかは私なんかが小さいころは海水浴の場所だったんですね。  ああいう湖があったりとか、あるいはまた金久田川も、その湖のちょうど海から海水が入ってくるところと、干潮になったときに内海の水が流れていくと、ちょうど砂州のようなところに面しているんですけれども、そういう点で見るとやはりかなりの抜本的な、河川そのものが変わっていくというのか、変える必要があるというのか、その設計については私もまだ見たこともございませんのでとやかくは言えませんけれども、そういう課題もありますので、そういうことも含めて積極的に進めていただければいいのかなと思っております。  特に、課長の答弁の中にもありました、住用地域というところは二十八年六、七月あたりの世界自然遺産登録のいわゆる希少野生動植物のすむ核となる地域でありますので、そういうのも踏まえて、今いろいろ検討がされているんだろうなと思っております。  そういう点で、課長の概略の説明をまた私も了としますが、詳しくはまた大島支庁の土木課、建設課あたりでお伺いをするのでありますが、きょうここでちょっとまた僕が感じることは、やっぱり豪雨災害後もそうですが、長年やっぱり公共工事をやってきてみると、ここに来てやっぱり世界自然遺産とかこういうものを考えてみるときに、やはり河川の改修であったり、道路にしても、やっぱり小動物がそこにすめるような改良とか配慮とか必要じゃないのかなと。私があちこち回ってみるときにそういうことをちょっと考えたりするんですが、そういう小動物がおって、その動物をまたちょっと大きいのが捕食して、そして自然のサイクルが成り立っていくということを考えると、やはりこれからの公共事業のあり方というのは、やっぱりそういうことも加えて考えていく必要があるのかなと思ったりしています。これは要望でございます。  以上です。 224 ◯小園委員長 ほかに質問はありませんか。    [「なし」という者あり] 225 ◯小園委員長 ほかに質問がありませんので、県政一般を終了いたします。  以上で、当委員会に付託されました議案等の審査は全て終了いたしました。  委員長報告につきましては、文案等は当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 226 ◯小園委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。  次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動に関する継続審査事件についてお諮りいたします。  請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件につきましては、県政の重要計画について、交通・情報通信体系の整備について、県土の保全及び生活環境の整備についての三項目といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 227 ◯小園委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。  以上で、当委員会の日程は全て終了をいたしました。  これをもちまして、企画建設委員会を閉会いたします。  御苦労さまでした。         午後二時十三分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...