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  1. 鹿児島県議会 2013-09-26
    2013-09-26 平成25年産業経済委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        …………………………         午前十時一分開会        ………………………… ◯高橋委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから産業経済委員会を開会いたします。  この際、御報告いたします。  傍聴について十八名の方から申し出があり、これを許可いたしました。  当委員会に付託されました審査案件は、議案第九一号平成二十五年度鹿児島県一般会計補正予算(第二号)のうち、商工労働水産部・農政部関係の議案一件及び陳情一件であります。  それでは、審査日程など協議のため、暫時休憩いたします。         午前十時二分休憩      ────────────────         午前十時六分再開 2 ◯高橋委員長 それでは、再開いたします。  審査日程につきましては、お手元に配付いたしております審査日程案のとおり進めてまいりたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 3 ◯高橋委員長 御異議なしということであります。  御異議ありませんので、そのように進めることに決定いたしました。  それでは、ただいまから商工労働水産部及び労働委員会関係の審査を行います。  まず、議案第九一号平成二十五年度鹿児島県一般会計補正予算(第二号)のうち、商工労働水産部関係を議題といたします。  初めに、商工労働水産部長の総括説明を求めます。
    4 ◯田中商工労働水産部長 それでは、お手元に配付してございます平成二十五年第三回県議会定例会産業経済委員会資料に基づきまして、御説明させていただきます。  一ページでございます。  平成二十五年度九月補正予算(案)でございます。  観光交流局を除く補正額は、下の表でございますが、一般会計の労働費につきまして、二百八十六万二千円の補正をお願いしております。  二ページをお開きください。  この予算議案ですが、離職者等のための就職面談会実施事業でございます。  企業の撤退や規模縮小等により離職を余儀なくされた方々等の県内就職を実現するため、就職面談会を開催するものでございます。  IIの主な所管事業の経過等でございます。  最初の上海派遣短期特別研修事業につきましては、後ほど別途、次長より御説明をさせていただきます。  三ページをごらんください。  新産業戦略の展開の1)平成二十五年度の企業立地の決定状況につきましては、これまでのところ、十六件の立地が決定しておりまして、これに伴います新規雇用予定者数は、百四人となっております。  2)の先端技術型企業との意見交換会の開催につきましては、本県の産業振興と今後の企業誘致活動の参考とするため、七月三十日に、進出している先端技術型企業十一事業所が参加し、意見交換等を行ったところでございます。  4)の中小製造業者創業・新分野進出等支援事業の実施につきましては、創業や新分野への進出、規模拡大を目指す中小製造業者が取り組む経営計画の策定、研究開発、設備投資等を支援するため、助成事業の公募を行いまして、既に経営計画を策定している四件の事業を採択したところでございます。また、第二回の公募を今月十七日に開催したところでございます。  四ページをお開きください。  6)のトライアル発注・販路開拓支援事業の実施につきましては、県内の中小企業等が開発した製品を県の機関が試験的に発注する、トライアル発注制度におきまして、二十四件の応募がございまして、そのうち発注製品等を九件選定したところでございます。  7)の製造業海外取引支援事業の実施につきましては、県内製造業者の海外との取引拡大を促進いたしますため、八月二十五日から二十九日にかけまして、県内企業によるベトナムでの取引可能性調査を実施したところでございます。  8)の海外展開支援人的ネットワーク構築事業の実施につきましては、県内企業と県内大学等に在学する外国人留学生を対象に、海外展開を行っている県外の企業経営者による講演や、海外への販路開拓等に係る意見交換等を内容とする交流セミナーを八月九日に開催したところでございます。  五ページをごらんください。  9)のかごしま産業おこし郷中塾につきましては、県内の中小企業等の若手経営者や後継者等を対象に、経営哲学や先端事例を学び、商品開発や異業種交流などを行う第二回講座を七月六日に、また第三回講座を九月七日に開催したところでございます。  地域産業の振興の1)県融資制度の充実につきましては、中小企業振興資金等の信用保証料率の引き下げ措置を引き続き実施いたしまして、県内中小企業者を金融面から支援するなど、資金調達の円滑化に努めているところでございます。  2)の中小企業金融円滑化法の期限到来後の対策につきましては、金融機関の融資担当者などに対しまして、中小企業の経営改善や事業再生等の支援を促進するための研修会を八月八日に開催したところでございます。  六ページをお開きください。  4)の鹿児島の食とデザイン事業の実施につきましては、県産食品の付加価値の向上を図りますため、八月下旬から十一月にかけまして、商品開発に携わる県内デザイナーや食関連企業を対象としたセミナーや、食とデザインに関する展示会を開催しているところでございます。  七ページをごらんください。  5)の若手社員フォローアップセミナーの開催につきましては、県内中小製造業における新卒採用者等の若手社員やその指導者を対象に、ものづくり意識の醸成やコミュニケーションスキルコーチングスキル等を高めるための人材育成セミナーを六月二十七日から二十九日にかけて開催したところでございます。  八ページをお開きください。  つくり育てる漁業の推進の2)海面養殖業の振興につきましては、平成二十三年にカンパチ種苗生産施設で初めて生産され、鹿児島湾の養殖漁場で成長いたしました、かごしま生まれ・かごしま育ちカンパチが、七月二十六日に市場向けに初めて出荷されたところでございます。  また、クロマグロ養殖業の振興を図りますため、県内のマグロ養殖業者や関係機関を会員とする第一回のクロマグロ養殖振興協議会を八月二十七日に開催し、クロマグロ養殖の現状と課題についての意見交換等を行ったところでございます。  九ページをごらんください。  4)の漁業権の一斉切替につきましては、漁業権の期間満了に伴いまして、九月一日に、本県の海面及び内水面におきまして、共同漁業権二百五十二件、区画漁業権四百三十件、定置漁業権二十九件の合計七百十一件を新たに免許したところでございます。  漁業経営対策と担い手づくりの1)漁業士の認定につきましては、地域漁業振興の中核的漁業者として意欲を喚起し、その自主的活動を助長するため、八月一日に、新たに青年漁業士四人、指導漁業士三人を認定したところでございまして、現在の認定漁業士数は、青年漁業士が十八人、指導漁業士が四十四人の計六十二人となっております。  十ページをお開きください。  水産物の流通・加工対策の1)輸出促進に向けた取り組みにつきましては、水産物の輸出促進を図りますため、八月に、アジア最大級の食品見本市、香港フードエキスポ二〇一三に県漁連が参加し、本県水産物のPRをしたところでございます。  また、海外へのPRや商談用のパンフレットを作成いたしましたことから、これを活用し、十月から来年三月にかけて、シンガポール、中国、米国で開催される展示会・商談会に出展し、ブリ・カンパチ等の本県水産物のPR及び輸出拡大に取り組むことといたしております。  2)のブリ・カンパチの販売対策につきましては、カンパチの流通状況に関する詳細な調査を行いますとともに、ブリ・カンパチの販売促進用のPR資材の制作、十月に鹿児島市で開催されます全国すし連鹿児島大会への出展や、外食産業等とのタイアップキャンペーンを通じまして、消費拡大、販売促進に取り組むことといたしております。  十一ページをごらんください。  3)の水産加工品の販路開拓・物づくりの推進につきましては、昨年六月に立ち上げました鹿児島県水産加工品販路開拓ものづくり推進協議会におきまして、引き続き、各社ごとの戦略に基づく個別企業支援、共同パンフレットの作成、商談会・展示会への出展等を通じまして、本県水産加工品の付加価値の向上及びPRに取り組むことといたしております。  十二ページをお開きください。  漁港・漁村の整備と漁村地域の活性化の1)漁港漁場対話会の開催につきましては、八月二十七日に甑島におきまして、漁港漁場の整備や管理運営等の諸施策について、薩摩川内市や甑島漁協との意見交換を行ったところでございます。  水産技術の開発と普及の1)南九州水産海洋研究集会の開催につきましては、南九州における海洋環境及び漁業に係る関係者間の共通認識を深めますための研究集会を九月六日に開催したところでございます。  十三ページをごらんください。  ふるさとでいきいきと働ける環境づくりの1)就活応援フェア、合同会社面談会&就職講座の開催から、4)の新規学卒者等の就職促進対策の実施までにつきましては、新規学卒者などの県内就職の促進を図りますため、さまざまな就職面接会等を行っているところでございます。  十四ページをお開きください。  5)の雇用確保ローラー作戦の実施につきましては、鹿児島労働局や県教育庁とも連携をいたしまして、経済団体や県内の約二千二百の事業所に対しまして、新規学卒者等の求人の確保や雇用維持の要請を行っているところでございます。  6)の離職者等及び若年者の就職支援の実施につきましては、研修と派遣による雇用機会の提供により常用雇用を目指す、離職者等就職応援事業若年者就職応援事業、企業の成長を通じて若年未就職者の雇用・人材育成を行う、若年者雇用・人材育成事業を実施することといたしております。  十五ページをごらんください。  8)の障害者雇用の推進等につきましては、障害者の職業能力を開発し、雇用の促進と地位の向上を図りますため、七月に障害者技能競技大会を開催したところでございます。  また、九月を障害者雇用支援月間と定めまして、障害者雇用啓発街頭キャンペーン、就職面接会、障害者雇用支援・激励大会等を開催しているところでございます。  十六ページをお開きください。  9)の大手進出企業の撤退等による退職者等の状況については、八月末時点における各社の退職及び再就職の状況等について、取りまとめをいたしてございます。  このうち、パナソニックと富士通につきましては、今後、段階的な退職者の発生が見込まれますことから、引き続き、関係市町・機関などとも連携し、再就職支援に努めてまいりたいと考えております。  なお、パナソニックにつきましては、これまで、来年三月末をめどに生産を終了する方針を示しておりましたが、四月以降も一部生産を継続することになったとの報告を受けたところでございます。  十七ページをごらんください。  個性豊かな景観と活力あるまちづくりの1)商店街を核とした共生・協働型のまちづくり活性化推進につきましては、商工団体等が協働して行う商店街活性化事業計画の策定に向けた取り組みを支援いたしますため、補助事業の公募を行いまして、三件を採択したところでございます。  2)の口蹄疫対策地域活性化事業の実施につきましては、かごしま産業支援センターに造成をいたしました口蹄疫対策地域活性化基金の運用益等をもとに、口蹄疫で影響を受けた地域経済の速やかな回復を図りますため、助成事業の公募を行いまして、十五件を採択したところでございます。  3)のShow─1グルメグランプリの開催につきましては、七月十二日に出店希望者に対する事業説明会を開催をいたしまして、十三団体の参加を決定したところでございます。  以上で、商工労働水産部関係の総括説明を終わります。どうぞよろしくお願いいたします。 5 ◯高橋委員長 次に、観光交流局長の総括説明を求めます。 6 ◯武盛観光交流局長 続きまして、観光交流局関係について御説明します。  資料は、表紙の一番下に観光交流局と記載してございます。  一ページをお開きください。  観光交流局は、九月補正は計上いたしておりません。  I 主な所管事業の経過等についてでございます。  一、新時代に対応した戦略的な産業おこしの(一)戦略的なPRの展開、ア、国内外に向けた情報発信の1)トップセールスの実施につきましては、昨年十月に知事みずから要請を行い、この夏の香港から本県への連続チャーターにつきまして、六月十一日に、香港大手旅行会社連続チャーター相互協力に係る協定調印式を行ったところでございます。  七月十日には、中国東方航空本社を訪問し、鹿児島─上海線の路線維持及び安定的・長期的な運航の要請を行いますとともに、七月十二日には、大韓航空本社を訪問し、鹿児島・ソウル線の増便要請を行ったところでございます。  また、八月二十九日には、中国のトップ大学である清華大学との今後の双方の交流、協力関係を促進するMOU(包括協定)を締結する調印式を、九月六日には、NHK本社を訪問し、大河ドラマの制作依頼を行ったところでございます。  二ページをお開きください。  2)物産観光展等の開催につきましては、県産品の販路拡大と観光の誘致を図りますため、六月に、千葉の百貨店において物産展を開催したほか、今月から十一月にかけまして、鹿児島、東京、北海道の百貨店等におきまして同様な物産展を開催することとしております。  Web物産展につきましては、六月上旬からから七月末までの一カ月半、インターネットショッピングモールを活用して鹿児島県フェアを開催したところでございます。  量販店における鹿児島フェアの開催につきましては、六月に首都圏において開催しましたほか、十月には、関西、中部、九州地区において、関係機関等と連携しながら同様のフェアを開催することとしております。  三ページをごらんください。  レストランフェアの開催につきましては、四月から六月にかけまして、関西地区、首都圏の著名なホテルレストランにおきまして、本県のすぐれた食材や特産品である焼酎などを活用したフェアを開催したところでございます。  また、今月からは、京都や首都圏の著名なホテルレストランにおきまして、同様なフェアを開催しているところでございます。  その他のPR活動につきましては、先月四日、大阪の京セラドームで開催されました、第九回関西かごしまファンデーにおきまして、県産品や観光のPRを実施いたしますとともに、先月二十一日には、大手コンビニエンスストアの開店セレモニーにおきまして、県産品のPRを実施したところでございます。  また、九月五日には、都内ホテルにおきまして、大手ビールメーカーのキャンペーンと連携し、カンパチやお茶のPRを実施するとともに、九月五日から六日にかけて、首都圏で開催される、南の逸品商談会in Tokyo 二〇一三において、県産品等のPRを実施したところでございます。  四ページをお開きください。  3)薩摩大使ミーティングにつきましては、六月三十日、都内の著名ホテルレストランにおきまして、本県の食のイメージアップを目的に、ことし二月に開催した、匠による鹿児島の食フェアに参加した本県出身のシェフ三人に薩摩大使の委嘱状を交付しますとともに、鹿児島の食の情報発信をテーマに意見交換会を開催したところでございます。  イ、地場産業の振興の1)二〇一三かごしまの新特産品コンクールの開催につきましては、魅力ある特産品づくりをさらに促進するため、鹿児島市及び県特産品協会と合同で、来月十一日にコンクールを開催することとしております。  今回のコンクールは、桜島大正噴火百周年に合わせまして、火山の魅力を生かした新商品の創出に継続して取り組みますとともに、明治維新百五十周年を見据えて、歴史や物語をテーマとした鹿児島らしい新商品の創出に向けた取り組みも行うこととしております。  2)大島紬の振興対策につきましては、鹿児島県とゆかりの深い清泉女子大学におきまして、十一月に開催される清泉祭で大島紬の試着体験やワークショップを実施し、若年層に向けた大島紬のPRを行うこととしております。  五ページをごらんください。  3)焼酎の振興対策におきましては、九月七日から八日に、海外向けメディア関係者旅行企画担当者、鹿児島在住の外国人を対象とした本格焼酎モニターツアーを実施し、外国人の嗜好性やニーズを把握しますとともに、海外に向けて薩摩焼酎、奄美黒糖焼酎の魅力の情報発信を図ったところでございます。  ウ、県産品の輸出促進の1)上海マーケット開発につきましては、七月十二日に、中国の有力なインポーターを鹿児島に招聘し、商談・求評会を開催して、県産品の取引拡大を図ったところであります。  また、上海において、八月一日から三日にかけて、第三回日本精品展in上海へ鹿児島県ブースを出展し、工芸品、菓子及び茶をPRしたところでございます。  六ページをお開きください。  2)海外での商談会等の開催につきましては、香港において、去る八月十五日から十七日にかけて開催されたアジア最大級の食品見本市、香港フード・エキスポ二〇一三のトレードホールに、本県関係団体と連携し、十一の鹿児島県ブースを出展いたしますとともに、本県農水産物や加工品のPRを行ったところであります。  また、同見本市のグルメゾーンでは、主催者である香港貿易発展局の招待によりまして、本県のホテルシェフが鹿児島和牛・かごしま黒豚、カンパチ等を使用したセミナーなどを実施いたしますとともに、香港貿易発展局主催焼酎乾杯セレモニースパーリング焼酎を提供し、本県特産品のPRを行ったところであります。  また、シンガポールにおきましても、十月十七日から十九日にかけて開催される食品見本市、Oishii JAPANに出展することとしております。  さらに、十一月七日から九日にかけて開催されるアジア最大級の酒の見本市、香港インターナショナルワイン&スピリッツフェア二〇一三には、県酒造組合と連携し、鹿児島県ブースを初出展いたしますとともに、焼酎の飲み方や焼酎に合う食べ物の提案を行い、輸出促進に取り組んでまいりたいと考えております。  七ページをごらんください。  (二)世界を魅了する観光地“KAGOSHIMA”の形成でございます。  ア、魅力ある癒しの観光地づくりの1)スポーツ観光王国かごしまの確立につきましては、関西地区の大学のスポーツ団体等を対象に、十月十日に京都市で、十一日に大阪市でスポーツ合宿セミナーを開催いたしますほか、十一月十六日から十七日には、県内の合宿地に招待するツアーを実施することとしております。  また、韓国のスポーツ団体のキャンプや合宿の誘致拡大を図りますため、来月二十日から二十三日まで、韓国においてスポーツ団体等に対するPR活動を行うこととしております。  2)奄美パークの活用につきましては、ことしが奄美群島復帰六十周年でありますことから、田中一村出前講座を初めとした記念イベント等を開催するなど、奄美群島の観光拠点として情報発信に努めることとしております。  八ページをお開きください。  イ、国内外からの誘客促進の1)観光かごしま大キャンペーン事業の展開につきましては、アの誘客キャンペーン等の実施としまして、七月二十日から九月三十日まで、昨年好評をいただきました、大隅地域を中心として実施します、かごしま宝探し大冒険の旅2キャンペーンを展開しているほか、九月九日から十二日にかけて、JR西日本との連携により、関西・中国・首都圏地区の五大学の学生が、県内各地において、まち歩きや食、農業、漁業などさまざまな体験を行う、鹿児島カレッジを実施しまして、今後、体験を通した若者の視点で、フェイスブック等を活用した本県観光の魅力発信や旅行プランの企画提案が行われることとなっております。  さらに、十二月から来年二月にかけまして、閑散期における誘客キャンペーンとして、ANAかごしま搭乗販促キャンペーンを実施するほか、十一月から来年二月にかけては、奄美群島復帰六十周年、屋久島世界自然遺産登録二十周年を記念した、JALシマ・しま・かごしまキャンペーンを実施することとしております。  九ページをごらんください。  イのイベント等でのPRにつきましては、七月に夏たびフェアin岡山駅、八月には羽田空港での、空行け九州キャンペーン、博多駅前での、鹿児島沸いてますゆ活フェスティバルin博多駅前等において観光PRを行ったほか、同月三日には、東京都台場での、ゆるキャラ大集合ダンス選手権にぐりぶーが参加し、入賞するなど、鹿児島のイメージアップを図ったところでございます。  ウの九州観光素材説明会・相談会の開催につきましては、九月から十月にかけまして、仙台、東京、大阪、名古屋、広島、福岡において、旅行会社等を対象とした来年度上期の観光素材の説明や相談会を開催し、旅行商品造成に向けたセールス活動を進めることとしております。
     十ページをお開きください。  エのメディア等でのPRにつきましては、テレビ番組の取材支援を行い、鹿児島の食や観光の情報発信に努めたところでございます。  2)修学旅行の誘致促進につきましては、五月から六月にかけまして、いわゆる修学旅行専用列車で来鹿した近畿地区の中学校を受け入れたほか、九月から十一月にかけては、北部九州地区からの中学校受け入れを予定しております。  また、修学旅行の誘致のため、七月に、関西地区の旅行会社を南九州三県に招請し、修学旅行素材の現地視察及び意見交換会、八月には、首都圏や中部地区の旅行会社等への訪問セールスを実施いたしましたほか、十一ページでございますが、東京、大阪、名古屋、岡山におきまして、九州七県合同での修学旅行説明会・相談会を開催し、誘客宣伝活動を行ったところであります。  3)海外からの観光客の誘致促進につきましては、六月から十一月にかけまして、韓国や中国、台湾、香港、シンガポール・タイにおいて、現地の旅行会社等を対象とした訪問セールス等を行っておりますほか、中国、台湾、韓国の旅行エージェントやマスコミ等を本県に招き、鹿児島や指宿地区、霧島地区、屋久島等での現地視察等を実施しているところでございます。  十二ページをお開きください。  六月二十九日から九月一日にかけまして、香港からの連続チャーター便が十六本実施され、香港から二千四百五十一人の観光客が来鹿しましたことから、鹿児島空港において歓迎やノベルティ配布を行いますとともに、本県のPRを行ったところでございます。  4)クルーズ船の寄港促進につきましては、本年一月から十二月までに、鹿児島港に二十六回、宮之浦港に十七回など、県全体では延べ五十七回の入港が予定されております。  クルーズ船の寄港促進に向けた取り組みといたしましては、七月から九月にかけまして、台湾、香港、上海、東京、大阪におきまして、クルーズの船会社や旅行会社等に対してセールス活動を行いましたほか、十三ページのエでございますが、九月十一日から十四日には中国の旅行会社の招請を行い、さらに十一月十三日から十六日には海外クルーズの船会社等の招請を行うこととしております。  また、十月九日から十日には、世界の有力クルーズの船会社等が集まるクルーズ関連の大規模な国際見本市であります、クルーズ・シッピング・アジア・パシフィック二〇一三がシンガポールで開催されますことから、クルーズの船会社など、各国から参加する関係者に対し、本県の寄港地としての魅力をPRすることとしております。  十四ページをお開きください。  (三)国際交流の展開でございますが、ア、中国との交流促進事業につきましては、去る八月二十七日から三十日にかけまして、知事が県議会議長や県内各界の代表の方々とともに北京や大連を訪問し、中日友好協会会長の唐家セン元外務大臣と会談を行い、さらに清華大学の幹部の方々と意見交換を行ったところであります。  清華大学は、習近平国家主席を初め、中国政府の要人を多数輩出するなど、中国を代表する大学の一つでありますが、今回、清華大学との間でMOU(包括協定)を締結し、今後、双方で人材や情報の交流を促進し、多様な分野で連携強化を図っていくことを確認したところでございます。  イ、ブラジル県人会創立百周年記念式典等への参加につきましては、来る十月二十日に創立百周年記念式典がサンパウロ市内で行われるますことから、本県からもこの式典に参加し、友好親善を図りますとともに、二〇一一年に創立五十周年を迎えましたパラグアイ県人会を訪問し、関係者の皆様の永年の御労苦をねぎらうこととしております。  十五ページをごらんください。  ウ、海外技術協力等の推進につきましては、開発途上国の発展と繁栄に貢献し得る人材を養成いたしますとともに、相互の経済・文化の交流促進を図りますため、今月から来年二月まで、ブラジル、ペルー、中国から各一名ずつ、合計三名の海外技術研修員を受け入れることとしております。  エ、外国人留学生への支援につきましては、私費外国人留学生の勉学・生活の安定化と将来の人的ネットワークの形成に資するため、奨学金を給付する留学生十名を六月に決定したところであります。  以上で、観光交流局の総括説明を終わります。よろしくお願いいたします。 7 ◯高橋委員長 ただいま両部長より総括説明をいただきましたが、総括説明に対する質疑につきましては、県政一般の一般調査でお願いいたします。  ここで、暫時休憩いたします。         午前十時三十五分休憩      ────────────────         午前十時三十六分再開 8 ◯高橋委員長 再開いたします。  陳情審査のため要請がありましたので、水産流通対策監を企画建設委員会へ出席させることに御異議ありませんか。    [「なし」という者あり] 9 ◯高橋委員長 御異議なしと認めます。  御異議ありませんので、水産流通対策監は企画建設委員会へ出席してください。  続きまして、議案についての関係課長の説明を求めます。  雇用労政課長に説明を求めます。 10 ◯梶尾雇用労政課長 雇用労政課関係の補正予算につきまして、御説明申し上げます。  お手元に配付しております議案等説明書により御説明申し上げます。  資料は一ページでございます。  第四目就職促進費の雇用対策費でございます。  離職者等のための就職面談会実施事業でございますが、進出企業の工場閉鎖の時期などを考慮し、企業の撤退や規模縮小等により離職を余儀なくされた方々等を対象とした就職面談会の開催に要する経費でございます。  就職面談会は、十二月に薩摩川内市において開催を予定しております。  以上で、雇用労政課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 11 ◯高橋委員長 以上で説明が終わりましたので、議案に対する質疑等がありましたら、お願いいたします。 12 ◯田中委員 雇用対策費のただいま説明のありました二百八十六万二千円の補正予算について質問します。  部長の概要説明でありましたように、薩摩川内市であれば富士通の九州工場の閉鎖・撤退で五百四十名が離職した、あるいは離職予定ということで、非常にこういう時期に、きめ細かな補正予算ということで、その部分は評価できると思うんですけれども、今、課長のほうから薩摩川内市で十二月にということなんですけど、具体的な中身なんですが、予算書を見ますと委託料になっておりますが、これは県が誰にどういった内容で委託して、日数とか回数とか、いわゆる主催者ですよね。  それから具体的なやり方で、求職者に対する面談会ということなんですが、参加企業が、企業が出席するのか、あるいはそこに来てもらいたい求職者というのは具体的に、一般的な求職者なのか、あるいは特化して富士通の九州工場の方なのか、そこの委託内容をちょっと具体的にお知らせください。 13 ◯梶尾雇用労政課長 まず、予算につきましては、委託料ということになっておりまして、想定としましては、就職支援会社等へ委託したいと考えておりまして、内容としては、具体的な面談会の内容なんですけど、一つの会場におきましてブースを設けまして、企業の方がそこの席に着きまして、求職者の方がそれぞれ行きたいところ、企業のところに話をしていただいて、具体的な勤務条件とかいろんな仕事の内容とかについて話をしていただく、そういった形のものを考えておりまして、日数的には一日間ということの中で、準備を含めて行いたいと思っております。  薩摩川内市で開催をするということにつきましては、今後の現在の退職、求職者の方もいらっしゃいますし、今後、退職される方もたくさんいらっしゃるということで、求職者の関係での居住地を見ますと、薩摩川内市の方が多いということで、薩摩川内市で開催を予定しているわけですけど、ただ、あくまでも富士通の方だけというわけじゃなくて、薩摩川内市で開催しますので富士通の方を中心に参加していただきたいと思いますけど、幅広く参加していただければと思っております。 14 ◯田中委員 大体わかりましたけど、就職支援会社に委託ということなんですが、その呼びかける企業の範囲ですね、例えば商工会議所とか商工会を通じてなのか、あるいは全県的な企業に対して、薩摩川内市で会場がありますけれども、企業側の方は出席されませんかというそこの呼びかけの範囲とか、どういうやり方になるんでしょうか。  離職者の数だけからいきますと、現在二百十人で、就職四十三人ということで、それ以外の求職者もいらっしゃると思うんですけど、出席見込みの企業数とかそういうのはこの委託料のボリュームから大体わかりますかね、これまでの開催の例でどれくらいの規模になる見込みですか。 15 ◯梶尾雇用労政課長 出席見込みにつきましては、企業につきましては、これまでの例も踏まえて六十社ほど参加していただければとは思っております。求職者の方につきましても、二百名程度参加していただければと思っているところです。  あと企業の募集に関しましては、まずは薩摩川内市、特に富士通の関係もありまして、県と薩摩川内市、さつま町なども含めて、いろんな受け入れ企業の関係の調査をしていまして、そういった企業に対する呼びかけも当然いたしますし、それ以外の企業でも、こういった形で予定していますのでということで幅広く呼びかけはしたいと思っております。 16 ◯田中委員 わかりました。  イメージ的には、これまでの開催例からしますと、出席企業のほうは六十社ぐらいで、参加できる、期待を含めて二百名ぐらいということですけど、今、課長からもちょっと答弁がありましたけど、その前段として、例えば商工会議所とか商工会が、特化した言い方なんですけれども、九州富士通工場の方をうちで受け入れていいですよという調査ですよね、そういうちょっと報道で見たような記憶があったんですけど、具体的な就職決定じゃないんですけど、受け皿としてそういう調査とか、何人ぐらいというのがあるのかということと、それからきょうの資料で、二百十名が八月末退職で、四十三人の再就職ということなんですけど、この四十三人の再就職の方の大体でいいんですけど、薩摩川内市内に就職されたのか、あるいはもう県外に出ていって再就職なのか、そこ辺の結果がわかればちょっと教えてください。 17 ◯梶尾雇用労政課長 受け入れの要請に関しましては、八月の段階で県のほうと薩摩川内市などを含めて要請をしている中で、一応お話がありましたのは約百社、約三百四十人ほどという形での申し出は受けているところです。  それから就職が決まった方々の内訳につきましては、具体的なものは持っておりませんけれども、ただ、聞いた話によりますと、一部県外にという方もいらっしゃることはいらっしゃるんですけど、多くは県内ということで、具体的な市町村まではちょっと把握していないところです。 18 ◯田中委員 大体わかりましたけど、今、会議所などの事前の調査では、就職決定ではないんだけど、意向としては百社ぐらいが三百四十名ぐらいの就職受け入れを考えないでもないというような、そういう受け皿がありますので、今後のことなんですけど、まだこれから相当数の方が、あと三百三十名ですかね、引き続いて退職予定ということでございますけど、ぜひ、五百四十名離職されて現在四十三名の就職ということですから、あと五百名近くですね、四百九十七名の方が就職の検討をされなければいけないということで、引き続き、これはもう県の政策としても、市町村もなんですけど、強力に就職面談会というか再就職のきっかけをつくる仕掛けというか、こういう予算措置を含めて、二十六年度、二十七年度もぜひともやってもらいたいと思うんですけど、そこのところを考え方をお示しください。 19 ◯梶尾雇用労政課長 委員のおっしゃいますように、今後も離職者の方が出てこられるということですので、県としましても、関係の市町と協力しまして、来年度も含めて取り組んでいきたいと思います。 20 ◯田中委員 最後に、課長のそういう方針で、その方針自体は評価する、当然やっていただきたいんですけど、私もですけど、きょうの部長の説明でも、新規の企業立地の二十五年度の新規雇用贈が百四名ですよね。数の比較からいきますと、地道な努力で新規企業の百四人というのも評価できるんですけど、一方、現在進行中、たまたま薩摩川内市、私の地元ですけど、一社で五百四十名の方が、私の周りにもたくさんいらっしゃいます。  ですから、さっきありましたように、やり方次第では地元の企業関係が百社、あるいは三百四十名、受け皿的には検討の余地があるということですから、そこのコーディネートですね、結びつきのほうは県と市町村がタイアップして、新年度もさらにこの面談会の回数とか、会場も別な市町村も含めてやっていただくように強く要請して、終わります。 21 ◯高橋委員長 ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 22 ◯高橋委員長 ほかにないようでございますので、議案についての質疑を終了いたします。  なお、議案第九一号につきましては、農政部の関係もあることから、本日は採決を留保いたします。  以上で、議案に対する審査を終了いたします。  次に、お手元の請願・陳情文書表により、陳情の審査を行います。  それでは、新規陳情第二〇一三号について、水産振興課長の説明を求めます。 23 ◯柳原水産振興課長 陳情第二〇一三号南大隅町において地元住民の同意なく進行している、養殖生簀四十基増設事業の緊急中止にかかる陳情について、御説明申し上げます。  請願・陳情文書表の一ページでございます。  提出者は、養殖生け簀設置反対期成同盟の代表の竹之内勝男氏でございます。  陳情の趣旨でございますが、ねじめ漁協が南大隅町大浜沖に養殖生け簀を四十台設置する計画が進んでいるが、生け簀の設置は周辺環境に及ぼす影響が甚大であることや、地域住民への事前説明や同意がないまま、町長の独断で本事業が進んでいることから、大至急本事業の執行をとめるとともに、町長から県側に提出された虚偽の地元合意文書を差し戻し、白紙に戻してから手続を行ってほしい。また、生け簀候補地に隣接する住民の意向をくみ上げてくださいというものでございます。  これについての状況説明でございます。  漁業権の免許については、漁業法に基づき、公益協議や鹿児島海区漁業調整委員会への意見聴取、公聴会の手続を踏まえ、九月一日付で免許したところでございます。  なお、魚類養殖業による環境への影響については、漁協等は、鹿児島県魚類養殖指導指針や持続的養殖生産確保法に基づき、養殖漁場の環境管理に努めるとともに、年二回、養殖漁場の水質と底質の環境調査を行うなど環境に配慮してきており、漁場環境は良好に保たれているところでございます。  以上でございます。よろしくお願いします。 24 ◯高橋委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 25 ◯鶴田委員 それでは、この陳情について幾つかお伺いしたいと思います。  この問題は、全体的にやはり養殖業の推進とそれから県内の環境の保全、これをいかに共存を図るかということが大きなテーマだと考えておりますけれども。  まず、この陳情に基づいていろいろとお伺いをしたいんですが、まずこの一番に本事業の執行をとめてくださいと書いてあるんですけれども、一方では、ただいま執行部の説明で、九月一日にもう既に免許をしたというようなことであります。  そこで、この陳情の中で,いわゆる事業の違法性、不当性ということも書いてありますので、まずこの手続について、大体何年ぐらい前からどのようなスキームによってこれが進められているのか、それを少しお伺いしたいと思います。 26 ◯吉原資源管理監 漁業権の手続等について御説明いたします。  漁業権の切替作業等につきましては、共同漁業権が十年に一回、また定置・区画漁業権が、一部十年もありますが、大体五年に一回ということで見直しております。  平成二十三年の四月から作業に取りかかっておりまして、具体的には、平成二十三年度に共同漁業権、平成二十四年度に区画・定置漁業権について、関係漁協や漁業者に、漁業の実態、また今後の事業計画等についてヒアリングを行ったところでございます。また、同時に漁場の測量等も行っております。  平成二十五年にはそれらを取りまとめまして、公益協議を行った上で、県全体での漁場計画を策定し、海区漁業調整委員会の意見や公聴会による利害関係者からの意見聴取等を行いまして、五月末日には漁場計画を決定、告示し、免許申請を受け付けたところでございます。  八月五日に海区漁業調整委員会が免許申請人の適格性や優先順位の審査等を行いまして、県に適正である旨の答申があったところでございまして、九月一日に免許したところでございます。 27 ◯鶴田委員 わかりました。  そうしますと、平成二十三年から約二年ちょっとかけて、県全体のいろいろ漁業権の問題等を海区漁業調整委員等とも調整しながら進めたということですけれども、この手続上において、いわゆる例えば手続の瑕疵であるとか、違法性ということは認められないということで理解してよろしいんでしょうか。 28 ◯吉原資源管理監 手続等には違法はないということで確信しております。 29 ◯鶴田委員 わかりました。  それでは、この中で、生け簀の許可についてちょっとお伺いしたいんですけれども、本会議でも六月議会にこの件で幾つかその議論もあったやに考えております。そこで、生け簀の許可に当たって、特にこれまでのいわゆる免許をするに当たっての経緯、これはどんなものがあったのか、これをちょっと教えていただけますでしょうか。 30 ◯吉原資源管理監 今回の漁業権の切替につきましては、特に最近の養殖カンパチ、養殖ブリの価格等が低迷しているということなどを考慮しまして、県全体の生け簀台数は現状以上にふやさないと。また、免許いたしております生け簀台数と実際の行使されている生け簀台数に差があることから、行使実態のない生け簀については削減するということを基本として計画いたしました。  この中で、ねじめ漁協につきましては、今の生け簀台数では経営的に非常に厳しいということで増枠要請が出たということでございます。ほかの漁協からは増枠要求は出ておりません。  そういった中で、漁協間の生け簀の移動がおりこまれたいうことで、ねじめにつきましては四十台増加したということでございます。県全体としましては、四百三十台近くの生け簀について削減したということでございます。 31 ◯鶴田委員 わかりました。  そうしますと、いわゆる生け簀のここの設置については、地元からの要請で設置をすると、県内全体で見渡しても、他地域からは特別に生け簀の設置に対しての要望はなかったと、こういう理解でいいんでしょうか。 32 ◯吉原資源管理監 はい、そのようで結構だと思います。 33 ◯鶴田委員 わかりました。  それでは、この陳情書の中に、上から十行目か十四、五行目だと思いますけど、ゴールドビーチが生け簀増設候補地の目前にあるというふうに書いてありますけれども、この申請の中での位置というのはどんなところにあるんでしょうか。 34 ◯吉原資源管理監 今回、ねじめ漁協が新設要望している箇所につきましては、このゴールドビーチから一・五キロ離れた南のほうになります。 35 ◯鶴田委員 そうしますと、当然現地は見ていらっしゃると思いますけれども、この海水浴場からいわゆる生け簀が視認できるのか。それから、大体その海水浴場からだと一・五キロということでよろしいんでしょうか。 36 ◯吉原資源管理監 海水浴場からは一・五キロ離れたところということになります。  また、今度の根占のこの養殖場での生け簀につきましては、沈下式生け簀を採用するということを聞いております。普通は餌をやるいっとき以外は沈めるということで、夏場はほとんど上げているわけですけれども、冬場とか台風時期には生け簀を沈めるという沈下式を使うということで、景観的にはほとんど見えないんじゃないかと思っております。 37 ◯鶴田委員 わかりました。  続きまして、この陳情書の中で、やはり事業に対する説明、それから環境影響調査並びに環境影響評価、こういったものがないというようなことが書いてあるんですけれども、これはこの手続の中ではどんなふうに位置づけられているんでしょうか。 38 ◯吉原資源管理監 漁業権の関係で、区画漁業権を設定するにつきましては、漁業法上は地域住民への説明とか同意については必要ないとなっております。
     ただ、県といたしましては、やはり養殖などの漁業活動につきましては、地域の理解と協力のもとに行われるのが重要だと考えております。地域の方々が、新規の生け簀設置につきましては、海水浴場が汚れるのではないかと、そのような理由から反対を要望していらっしゃったことから、県といたしましても、八月三十日に地元におきまして説明会を開催したところでございます。説明会では、魚類養殖の現状や漁業免許の仕組み等につきましてわかりやすく説明いたしたところでございます。  また、九月一日の新規免許に際しましては、ねじめ漁協を県庁に呼び出しまして、環境に十分配慮した養殖を行うとともに、環境保全に配慮した養殖の取り組みや養殖漁場の現状などにつきましても、住民の現地調査の機会を設けるなど理解を得るための努力を行うこと、また、新規養殖場の水質や底質等につきましての調査についても定期的に地域住民に公表すること、また、大浜海水浴場などの周辺環境に関する住民の懸念に真摯に対応すること等を文書で指導したところでございます。  それらを受けまして、昨日、二十五日ですけれども、ねじめ漁協主催で既存の養殖漁場の見学会を開催し、養殖場の現状を見学してもらうとともに、養殖場近くの岩場の見学、それから新規漁場設置の場所についても地域の方に見ていただいたということで聞いております。  県といたしましては、今後とも、地域の理解と協力は重要と考えておりますことから、地域住民の理解が得られるよう調査し、漁協を指導してまいりたいと考えております。 39 ◯鶴田委員 わかりました。  それから、ちょっと漁業者間の意見というのをお伺いしたいと思うんですけれども、海区漁業調整委員会で先ほどの説明で公聴会が開かれたとありますけれども、ここの中身はどんなふうだったんでしょうか。 40 ◯吉原資源管理監 公聴会についてでございます。  県が漁場計画案を策定する際に、海区漁業調整委員会に漁場計画の内容について諮問する必要がございます。海区漁業調整委員会が諮問に対して答申するに当たりまして、当委員会は、利害関係者の意見を聞く公聴会というのを開く必要がございます。  今回の切替におきましては、鹿児島海区では、五月八日に鹿児島市で、五月九日に鹿屋市で、五月十日に阿久根市で公聴会を開催いたしました。  この南大隅町の新規魚類養殖場に関しましては、五月九日の鹿屋市会場におきまして、鹿屋市漁協の組合員の方、また、ねじめ漁協の方々十名が参加しております。  その中で、鹿屋の一部養殖業者の方からは、ねじめ漁協の増枠にすることについては納得がいかない。また、湾口部に生け簀が設置されると湾奥の漁場環境が悪化するなどの意見が出されております。一方、ねじめ漁協の方々からは、養殖上、どうしても増枠が必要だということで増設をお願いすると、そのような意見が出されました。 41 ◯鶴田委員 わかりました。  漁業者の中でも錦江湾内の環境の問題というのが取り上げられているようでありますけれども、執行部の意見を今、聞いてみますと、県内全体に環境に対しては良好に保たれているというような説明がありました。  そこでお伺いしたいんですけれども、この中で環境が良好にするということに対して、どんな要するに技術的なことが担保されているのか、その辺をちょっとお聞かせいただけますか。 42 ◯吉原資源管理監 漁場環境のことでございます。  養殖をしている漁協等につきましては、県の魚類養殖指導指針や漁場改善計画等に基づきまして、年二回、養殖漁場の水質と底質について調査することになっております。その結果を見ますと、漁場環境につきましては良好に保たれていると考えております。  また、鹿児島湾内ですけれども、海水浴場が七カ所ございます。海水浴場は、オープン前に環境のほうで水質調査等を行っておりますけれども、七海水浴場の全てにつきまして、海水浴場としては適していると判断されているということでございます。  また、鹿児島県内におきまして、海水浴場等において魚類養殖場を起因とするような風評被害というのは今まで聞いたことはございません。 43 ◯鶴田委員 わかりました。  ただいまのいろいろ答弁等を聞いておりまして、一番の陳情の本事業の執行をとめてくださいというふうにありますけれども、九月一日に免許をしてあるということでありまして、その辺は、もう既に免許をしたということでありますから、今後の推移がどんなふうになるかですね。ただ、一番に関しては、この陳情の願意というのがもう消滅しているのかなという気もいたします。  続きまして、二番についてちょっとお伺いをしたいと思いますけれども、この中で、虚偽の地元合意文書というような文言がありますけれども、町からの合意文書、これはどんなものなのか、それは手続上どんなふうに位置づけられるのか、それをちょっと教えていただけますか。 44 ◯吉原資源管理監 陳情書のいう南大隅町長が提出した地元合意文書という内容のものにつきましては、県では受理しておりません。  それとは別にですね、県から町へ、漁業権につきましての公益協議を実施しておりまして、それに対しまして南大隅町からは、公益上の支障がないので報告しますとの回答をいただいております。 45 ◯鶴田委員 ちょっとよくわからないんですけど、公益上に支障がないというのは、もうちょっと具体的にどんなふうな理解すればいいのでしょうか。 46 ◯吉原資源管理監 漁業法でいう公益でございます。漁業法でいう公益につきましては、水産庁の指導によりますと、具体的には、漁業法の第三十九条に例示する、船舶の航行、停泊、係留、水底電線の敷設その他土地収用法に関する特別法により土地を収用し、又は使用することができる事業。これにつきましては、港湾施設とか漁港施設、それから海岸保全施設、航路標識等の設置等についてということでございまして、このため、漁業権を免許することで船舶の航行とか港湾管理者に影響がないかどうかということを海上保安部とか関係市町村に協議したところでございます。 47 ◯鶴田委員 わかりました。  次に、二番に書いてあります、本事業を白紙に戻し、手続を最初からやり直すよう南大隅町に御指導をお願いいたしますとありますけれども、このやり直しの指導、これは、町というのはこの手続においてそういう対象になるのかどうか。それから、町がこの事業に対してやり直しを執行する権限があるのかどうか。その辺はどんなものなんでしょうか。 48 ◯吉原資源管理監 今回の漁業権の切替につきましては、町に対しましては公益協議を行っているのみでございまして、町のほうでそのような回答をする必要もないし、権限もないと、そのように考えております。 49 ◯鶴田委員 わかりました。  そうすると、町は、この免許の制度の中では公益、いわゆる航路とか、そういった生け簀を設置することによって、いろんなそういう公益に対する支障があるかないかというようなことをいわゆる意見を述べるというようなことだというふうに理解をいたしました。  次に、三番目のちょっと項目に移りたいと思いますけれども、いわゆる住民の意向、これは非常に重要であり、重いというふうに思っております。これは県として、先ほどちょっと御説明もありましたけれども、具体的に今後どんなような努力をされていくのか、現状も含めてちょっともう一回御説明いただきたいと思います。 50 ◯吉原資源管理監 先ほども申しましたように、地域住民の方が今回の新規の魚類養殖場に対しまして非常に不安を抱いているということでございまして、先ほども県のほうで事前説明会を開催したところでございますけれども、その際にもねじめ漁協の方から、大浜は絶対に汚さないと、地域住民の皆さんに養殖場を視察していただきたいと、そのような発言もございました。今後とも、地域住民の懸念に対しましては真摯に対応していくということでございますので、県としてもそのように指導していきたいと思っております。 51 ◯鶴田委員 わかりました。  それでは、一応要望をさせていただきますけれども、やはりなかなか、設置は今からいろいろ作業が免許に従って始まるのかですね、その間でやはり地元の皆様方の環境に対する思い、そういったものを十分に尊重していただきながら、やはり先ほど申し上げましたように、我が県もカンパチの養殖というのは、県の漁業を支える大きな産業でもありますし、今後も、県全体でもいわゆる水産の振興と環境の保全の共存、これはもう図っていかないかんと思っておりますので、その辺も留意していただきながら進めていただきたいというふうに思います。終わります。 52 ◯岩崎委員 この陳情については、今、鶴田委員が多くを質問されましたので、もう質問が尽くされたような気がしますけれども、私なりに質問させてください。  まず、この養殖生け簀設置反対期成同盟、代表の方がこのような形で出していらっしゃるんですけれども、まず、この期成同盟の方、この団体はどのような団体なのかをちょっと教えてください。 53 ◯吉原資源管理監 今回、養殖生け簀設置反対期成同盟ということで、代表の竹之内さんのほうから出ているんですけれども、この団体については存じません。  ただ、地元のほうには、ウミガメを守る会とか、あと海岸清掃する団体とかそういうのはあるということで存じております。 54 ◯岩崎委員 ということは、この生け簀が設置されるその地元の方々がこういう形で期成同盟をつくられて、このような形で今、陳情がなされているということでよろしいわけですか。その代表の方ということですね。 55 ◯吉原資源管理監 この代表の竹之内さんにつきましては、地元の大浜に住んでいる方ということで承知しております。 56 ◯岩崎委員 そして途中に、この文書の陳情の要旨のところの十行目あたりに、この大浜地区というのは十六億円かけてこうして海水浴場がつくられていると、すばらしいまた、私も現地をちょっと済みませんが見ておりませんので、すばらしい海水浴場と聞いておりますけれども、先ほどから環境にも、生け簀が四十基設置されても問題ないんだという答弁なんですけれども、この海水浴場には四十基設置されても影響はないというふうに捉えていらっしゃるということでよろしいわけですね。 57 ◯吉原資源管理監 今回設置する、海水浴場の沖合一・五キロになりますけれども、この場所についてはかなり沖合ということで、海水浴場については全く影響はないと考えております。 58 ◯岩崎委員 せっかくこうして県がすばらしいまた海水浴場をつくられたと思いますが、そこに影響があるといかんわけですので、今、質問をさせていただきました。  それと、たしかこれは六月にも私、質問させていただきましたけれども、先ほど答弁も少しなされたんですけれども、はっきりいって今、養殖のブリ・カンパチについては、漁業の関係の方々から聞くと飽和状態だと、もう値崩れがまた、今せっかくこうして上がってきているところに、また値崩れするんじゃないかというのが聞こえてくるんですけれども、そういう問題等には、市場の価格等には四十基設置されても問題ないというふうに理解してよろしいんですか。 59 ◯柳原水産振興課長 ブリ・カンパチの養殖につきましてはここ数年、生産過剰という部分もございまして、価格低迷いろいろしてきているところでございます。ただ、今回また最近は値がよくなりましてちょっと回復基調にございます。  そういうことで、やっぱり生産をある程度計画的に進めていく必要があるということで、先ほど申し上げましたように県全体の台数については、上限というか、計画生産が進むような方向で削減しながら進めているという状況です。また、国のほうでも今、養殖業のあり方検討会で計画生産を導入ということで検討がされているところでございます。  そういうことで、地元の実態を踏まえながら、この四十台についても、今、養殖している生け簀の範囲内でございますので、計画的な生産が進むように県全体としても進めてまいりたいと思っております。 60 ◯岩崎委員 六月議会で、たしか県全体でブリ・カンパチの養殖の生けすについては、たしか四百三十八台削減したと、そしてまた、今回四十台設置するのは、ほかの場所の四十基を削減しての、また今回四十基ふやすんだというふうに、そういう形で今回のこの四十基については理解してよろしいんでしょうか。 61 ◯吉原資源管理監 全体としましては、先ほど委員もおっしゃいましたように、四百三十八台ブリ・カンパチは減らしております。今回の根占の四十台につきましては、湾奥のほうから移設したという形でございます。 62 ◯岩崎委員 それと、これもまた今先ほどちょっと質問もなされたんですけれども、極端に言えば、湾奥のやはり漁協の方々が懸念されているのは、やはり湾の入り口に設置されると。そうなると湾の奥への良水の注入が妨げになると。そして、それによって湾の奥の養殖業環境に多大な影響があるんじゃないかということを、湾奥の漁協の方々は懸念されているわけです。  それについてもそう問題ないということで理解してよろしいんでしょうか。 63 ◯吉原資源管理監 鹿児島湾内につきましては、約三千五百台近くの生け簀が浮かんでおるわけでございます。  特に、湾奥につきましては、やっぱり環境が非常に悪くなっているということで、湾奥についてはふやさないという方向で調整しておりますけれども、湾口部につきましては漁場環境も良好であると、今回設置する場所につきましても非常に潮流の速いところということで、ここに四十台ということでございます。湾奥等に対する環境への影響はないと考えております。 64 ◯岩崎委員 それともう一点ですけれども、今度は、湾奥の今、生け簀の養殖業の方々には問題ないんじゃないかという答弁なんですけれども、また、この四十基計画されるところについては魚道にもなっていると、そしてまた、今回生け簀が設置されれば、湾奥のやはり漁船で漁業をされる方々にも影響が出るんじゃないかという、また湾奥の漁業の方々の懸念というのも聞こえてくるんですけれども、それについても問題ないということで、影響がないということで理解してよろしいんでしょうか。 65 ◯吉原資源管理監 今回設置する場所につきましては、根占の既存のところの南になりますけれども、これよりもまた南の佐多岬のほうにも魚類養殖場がございます。そういうことで、今回四十台できますけれども、魚道等についても特に問題はないと考えております。 66 ◯柴立委員 二点ほどお伺いします。  一点は、先ほど、ブリ・カンパチの生け簀は四百三十八台削減をしているということですが、この文章の中にも、先ごろは伊藤県知事から鹿児島県全体で養殖生け簀を四百基削減の方針が明言されたばかりですというふうに書いてあるんですが、これと、この四百基削減とこの四百三十八台の削減がリンクするのか。そして、四百三十八台削減したというのはいつごろから現在に至って削減されたのか、まずお伺いいたします。 67 ◯吉原資源管理監 今回の陳情者の方の言われている、四百台というのを知事が言われたということですけれども、これについては我々は承知しておりません。  ただ、数字が四百台ということで、我々が言っている四百三十八台と近いということで、それをもとにして言われているんではなかろうかとそのように考えております。  それから、今回の漁業権の切替につきましては、先ほどもちょっと手続のほうで説明いたしましたけれども、区画漁業権等につきましては、二十四年度から準備を進めて、今回の九月一日に生け簀台数を減らしたということでございます。 68 ◯柴立委員 ということは、平成二十四年度から四百三十八件削減されたの、ちょっと違うんじゃない。 69 ◯吉原資源管理監 区画漁業権につきましては、五年に一回の切りかえでございますので、五年前から、五年後の今回の九月一日ということでございます。前回からということで、平成二十年でございます。 70 ◯柴立委員 あともう一点だけですね、湾内の七カ所の海水浴場と養殖生け簀の問題については、影響がないということで言われたんですが、今回の大浜の海水浴場ですよね、私も小さいころから泳いだ経験がよくありますが、非常にきれいなところなんですけど、この養殖生け簀が計画されているのが海水浴場の南側ということになると、湾口の方向になるわけですよね。  できれば、影響がないということでありますけど、場所としてはやっぱり北側とかそちらの方向に考えられなかったのかなというふうにちょっと率直に思うんですけど、場所の選定についてはそのようなあれはなかったんですか。 71 ◯吉原資源管理監 委員がおっしゃいますように、場所の問題でございますけれども、既存の場所につきましては、今、百二十八台根占の港のすぐ下にございます。漁協としましては、この一番近くに設置したかったという話でございますけれども、既存の養殖場の南側につきましては、潮流が非常に複雑なところで、生け簀を設置するには非常に難しいということでございました。  そういうことで、南側ということで設置しようということでございますけれども、海水浴場の前は漁協としても避けたいということで、海水浴場のちょっと南のほうに離して設置したという経緯であったということを聞いております。(「わかりました」という者あり) 72 ◯二牟礼委員 この陳情が出されている背景というのは、ここのねじめ漁協が今回生け簀を設置することに対して、地元の住民の方々が理解を得られていないというのがそもそものスタートになっているわけですよね。先ほどの答弁の中では、漁業法上は、今おっしゃったように二十三年度から漁場計画での公益協議とか、あるいは漁業調整委員会での意見聴取、公聴会と、手続上はそういうふうに進められてきているとは思うんですけれども、答弁にありましたように、住民の理解と協力は重要だとおっしゃるのであれば、現在の状況というのが理解が得られているのかということの認識はどうなんですか。 73 ◯吉原資源管理監 地域住民の方が、委員がおっしゃいますように養殖場ができることに対して不安を抱いているということで、県といたしましても、八月三十日に現地におきまして現地説明会をいたしたところでございます。  鹿児島県の魚類養殖の現状とか手続等につきましてかなり詳細に説明したところでございまして、おおむね地域の方の理解は得られているのではなかろうかと、そのように考えております。 74 ◯二牟礼委員 この八月三十日の説明会というのは、地元の方への呼びかけというのがどういう方法でなされて、実際何名の方が参加されて、今、おおむねとおっしゃいましたが、その中からの意見と、おおむねというのはその参加者の中の何人だったのか。 75 ◯吉原資源管理監 県主催のこの説明会につきましては、役場のほうを経由して地域の住民の方に周知徹底を図っていただきました。当日の出席者は百二十五名ということでございます。  先生がおっしゃるように、おおむねというのはどのぐらいかということでございますが、その辺の正確な数字についてはちょっと把握しておりません。申しわけございません。 76 ◯二牟礼委員 だから、おおむね理解をされたというふうにおっしゃるから、おおむねというのは、百二十五名のうち大半の百名ぐらいはもう皆さん納得されたというのは、おおむねと言えるでしょう。だから、おおむねと、しかも住民の理解と協力は重要だとおっしゃるわけだから、そういうふうに説明がなされて理解が得られていれば、もうこんな陳情が出てくる必要はないわけですよ。だから、それを聞いているわけですよ、おおむね本当に理解が得られたのかと。 77 ◯吉原資源管理監 今回の陳情につきましては、説明会の前に出されているということで、説明会のほうがちょっと遅くなった経緯がございます。そういうことで、説明会を聞いたところでは、地域の方は理解をしていただいているのではなかろうかと思っております。 78 ◯二牟礼委員 八月三十日に県の説明会なんですが、この陳情の中には、上から五、六行目に、生け簀の増設事業が地元で進んでいることを町から最近教えていただきましたと。  実際、県がこういった養殖場の増設とか移設とか許可をする際には、住民に対しての、漁業者、漁協は別ですよ、漁協はちゃんと漁業法上の手続をされていくのはこれは当然なことですけれども、地域住民の理解と協力を得る方法として事前に何か対策をとられてきているんですか。この八月三十日の説明会以前に、地元でね。町外の方から最近教えてもらったとあるんだけれども。 79 ◯吉原資源管理監 県が八月三十日に説明会をいたしましたけれども、地元では八月二十一日に漁協のほうが説明会をいたしております。 80 ◯二牟礼委員 だから、県としては、増設をする場合には地元の方の理解と協力が必要だと、重要だとおっしゃるわけだから、二十三年度からずっと手続される際に、漁業法上の手続というのは、公益協議であるとか、調整委員会の意見聴取であるとか、利害関係者の公聴会であるとか、それはそれとしてされたんでしょうけれども、ここに増設をすることに伴って、住民の方の理解と協力を得なければいけないわけだから、事前に何らかの形で県として、この手続の過程でですよ、二十三年度からの手続の過程で、そういった理解を得るための方法というのをとられたんですかということです。 81 ◯吉原資源管理監 漁業法上は、漁業権の設定につきましては、地域住民への説明とか同意は必要ないところでございます。  ただですね、県としては、養殖業につきましてはやっぱり地域の理解が必要だろうということを考えておりまして、それらについては漁協のほうには指導していたつもりではございます。 82 ◯二牟礼委員 漁協のほうに指導をしていったつもりだけれども、実際とられたのは八月二十一日なわけでしょう。県としては漁協には指導していったつもりだけれども、八月二十一日以前にも漁協なり、ねじめ漁協が説明会を開いたのはもう免許の直前、県が説明会を開いたのは八月三十日、免許の前日なわけだから。それ以前に何らかの対策は、漁協に説明をするように言ってきたとおっしゃるけど、実際やったのは八月二十一日なわけだから、やってきていないわけですよね。そういった理解を求めるための努力というのはしてきていないわけでしょう、実際。だからこういった事態になっているわけでしょう。そうじゃないんですか。  漁協は八月二十一日にしかやっていないわけだから、県はそれ以前から漁協に、地域住民の方にも理解をしていただくように漁協に説明してきたと言うけれども、漁協はやっていないわけでしょう。そこのところは、漁業法上はそれは必要ないかもしれないけれども、非常に住民の方が反対をすれば、もうこれはとても進められないわけだから。  この方々がこの陳情を出されて、おおむね理解をされているという、おおむね以外の絶対反対をされる方がいらっしゃるとすれば、事態は解決しないわけでしょう。そのための努力をしてこずにおって、おおむね理解をされているとか、手続上は瑕疵はないとかね、しかし、住民の理解と協力は重要だとか、全部話が整合性がとれませんがね。どう打開されるんですか、この事態を。 83 ◯柳原水産振興課長 先ほど説明いたしましたように、県が漁場計画を立てる段階で、いろいろとやっぱり漁業法という手続がございますので、手続に基づきまして調査し、計画を立てて公聴会を開いたりして手続を踏んできております。そういう意味では、手続には瑕疵がないという理解でございます。  ただ、漁業活動を現実的にしていく上では、地元の養殖業者、県下にかなりございます。主要産地でございますので、魚類養殖をかなりのところでやっているわけですが、そこでは漁業をやる場合、地域の重要な産業と考えておりますので、それについては地元でも、例えば垂水では体験学習をしたりしながら、地域の漁業、住民の方々の理解とか子供たちへのまた漁業生産活動、そういうものについても理解を得ながら進めていく、これは非常に重要なことだろうと考えているところでございます。  魚類養殖と環境については両立するものだと考えていることでございますし、手続上、免許はしたわけですが、ただ、これから生け簀を入れたりしていく過程で、地元のねじめ漁協のほうでも地域の住民の理解を得ながら進めるのが必要だということで、指導・助言しているところでございます。  そういうことで、先ほども地元の方々に養殖の実態そのものを知ってもらいたいということで、船を出して呼びかけながら進めておりますので、そういう意味では、魚類養殖を進める上では、地元の理解やら懸念に真摯に対応していく、そういうことが必要だということで重要だということでございます。 84 ◯二牟礼委員 だから、住民の理解と協力が重要だというのは、じゃ先ほどはおおむねとおっしゃったけれども、百二十五名のうち、おおむね理解をされているというけれども、理解をされない方が今後、新たな陳情を出されたりするとね、これは八月三十日県の説明会がある前に受理しているから、我々は、きょう恐らく陳情者の方々も傍聴で見えていると思いますよ、今の答弁を聞かれて、おおむね理解をしたと言われると心外だと、そんなもの理解していないよといって、もう一回陳情書を出されたらどうするんですか。そのときはまた対応しますか。理解が得られないまま行きますよ、実行されるんですか、これを。 85 ◯柳原水産振興課長 先ほどの地元説明百二十五名、地元自治会の方々が四十五名ほど出席して、その中でいろいろ意見が出たところでは、環境に影響が出ることには住民は不安を持っていると意見が出されております。それについては、またスライドやら使いまして丁重に今の漁業権の手続やら漁業の実態、そういうのを説明しているところでございます。  このほか、地元から、町民、住民の意思も聞かずに勝手に同意していると町側への意見、それと、事前に住民の意見を聞かなくてもよいのかという意見、あと新規場所は今の漁場の隣とかはだめなのかと、先ほど質問があったような意見とか出されております。  それと一方では、やっぱり地域で重要な産業として後継者も育っているという地域産業としての重要性の意見、それと、漁協としては環境を汚さないということで、その場で確約いたしております。  そのあたりの会議全体の説明会の雰囲気、県議の先生方も何名か参加していらしたわけですが、その雰囲気から、一応全体的にはおおむね理解を得られたものじゃないかと考えたところでございます。  また、今後、さらに生け簀設置とかしていく間で、漁協からの地元説明とか理解とか、それは引き続き真摯に取り組むよう指導してまいりたいと思います。 86 ◯二牟礼委員 これ以上やりとりしても、地元の住民の方が理解をして協力されるかどうかにかかっているわけですから、私が、おおむね理解をされたでしょうとか、残りの人は反対でしょうとか判断を下すことはできませんけどね。実際きょう意見のやりとり聞かれて、この陳情、もう恐らく、それは県が言うとおりじゃないと、我々は理解していないぞということであれば、またこれは陳情書が出てきますよ。  もう一つだけ確認しておきたいと思います。  この状況説明の中に、年二回、養殖漁場の水質と底質の環境調査を行うと、そして先ほどは、これを定期的に公表するというふうにおっしゃいましたが、この水質、底質の環境調査の方法と公表の仕方というのはどういうふうにされるんですかね。 87 ◯吉原資源管理監 今回の漁場の環境調査の公表につきましては、今後どうするか地元の町のほう、それから漁協のほうとも相談して、なるべく地元の方にわかりやすい方法で結果については説明したいと考えております。 88 ◯二牟礼委員 調査の方法です。例えば、水質は水質を調べればわかるんですが、底質の調査というのは具体的にどんな方法でされるんですかね。 89 ◯吉原資源管理監 底質、水質の調査につきましては、底質については砂をとる機械がございまして、それに基づきまして砂を採取して、それを分析できるちゃんとしたところに分析を出すという形で実施しております。 90 ◯二牟礼委員 そうしますと、その調査の際に地元の住民の方も立ち会っていただくこともできるということですか。
    91 ◯吉原資源管理監 それらにつきましては、今後、漁協等とも相談したいと考えております。 92 ◯二牟礼委員 漁協が反対すればできない話になってきますよね。  確認はそれだけです。 93 ◯鶴田委員 ただいまの議論を聞いていまして、ちょっと執行部にもまた私も要望をしたいと思うんですけれども、私が先ほどの意見の中で申し上げました、漁業の振興と環境保全の共存、これを図るというのがやっぱり大事だと我が県は思うんですね。例えば、これは漁業だけれども、陸に上がると牛とか豚とか鳥とかいろんな問題があるんですね。我々はこれをじゃどうするかというと、何度も言いますように、環境でちゃんと基準があって、それをきちっと守れているかどうかということを担保して、この事業を進めているわけですよね。  ですから、そういうところをやっぱりしっかりと言っていただいて、ただいま二牟礼委員からもありましたように、そういうちゃんとした基準は、こういう方法でこういうような時期にこういう公開をしているから、それはやっぱりそれに基づいて、法律に基づいて双方やっぱり納得して進めていかないと、例えば湾内に三千五百基か生け簀があると聞きましたけれども、その中の住民がやっぱりこういうようなことを起こせば漁業ができんということになっても僕は困ると思うんですよね、鹿児島県にとって。  ですから、その一つのよすがというのは法律であって、環境の基準であるというふうに思っていますので、そこはしっかりと踏まえて、住民の理解をやっぱり進めていただきたいというふうに御要望をいたします。 94 ◯成尾委員 今あったように、住民の理解ということでいくと、例えば二十三年の四月ぐらいからやって、今あったように、六月議会等でも話は出ているわけですが、説明会自体をやったのが八月二十一日なわけですよね。  だから、それ以前にも県のほうからも、この二十三年度から、ふやすよというときから、ある意味でいうと、常に指導を、地元の理解を得るようにしなさいよということをこの時点からやっていらっしゃったのか。  六月議会に出たのでもう急に、あんたたちは理解をもらわんかという形で、八月二十一日に地元漁協がやったというふうに感じるんですが、そこあたり、先ほど来あるように、指導をした、指導をしたというんですが、いつぐらいから、地元の理解を得なさいという形で皆さん方としては、地元に理解を得るための指導はいつごろから始められていたのか、ここをちょっと教えていただきたい。 95 ◯吉原資源管理監 地元の指導につきましては、二十四年に入りましてから実態調査等を行っていますけれども、その節にそういうことは説明をいたしております。  ただ、六月議会のときに出た問題につきましては、地元の方ではなくて鹿屋市漁協の養殖業者の一部の方がそういう意見を出されたということでございまして、その節は地元じゃなくて鹿屋の漁協の方が心配されてそういう話をされたということだと思います。 96 ◯成尾委員 どちらにしても、地元もここに書いてあるように、もう全く事業説明がないという、皆無であるというのを書いてあるものですから、そういう意味では、一回、二十四年度から指導はされたものの、地元の理解は得たものということで漁協的には、先ほどあった六月は鹿屋が言いましたからと、今度は地元ですけど、地元は聞いていないとおっしゃるわけですよ。  説明をしなさいよと言いながら、実際はしていなかったということが露呈したんじゃないかなと思うんですけど、そこは例えば、とりなさいと言って、もうそれで終わるわけですかね、いわゆる地元理解を得なさいよと言って、それで指導したから、県としては言っていたんですが、地元がしたかしないかわかりませんけど、まあしたんでしょうみたいな形になってしまっているのか。  これでいくと、全く知らない、決定されるまではという話になると、ちょっとそこあたりがどういう形なのかですね。ぎりぎりになってからということも含めて、何となくここに書いてあるような部分でいけば、町民の方への説明がなかったやに感じるものですから、そこの時点では指導されたにもかかわらず、やっていらっしゃらなかったんじゃないかなという気がするんですが、そこはどうなんですか。 97 ◯吉原資源管理監 委員がおっしゃいますように、地域住民の同意書みたいなのは特にとっていないということがございます。  ただ、地域の理解はやっぱり必要ということで指導はしていたわけですけれども、ちゃんとした形で地域の方に説明がなされていなかったのかなと考えております。 98 ◯成尾委員 ここになってから出てくるものですから、できればそういう説明、新たに増設とかという場合には、先ほど産業の振興その他あるかもしれませんけれども、あわせてやっぱり地域の地元理解が必要だというのであれば、やはりそういう時点で、ある意味でいうと、今回こうですよと、でもこういう形で、先ほどあるように、しっかりとした水質検査をして、環境については守りますということを言いながら説明していっていれば、こういうことにならなかったんじゃないかなと思うものですから、そこはぜひともそういう意味では、ここに対してさらに漁協、責任を持ちますと言うけど、先ほど来言うように、なかなか難しいかもしれないなという気がするわけです。皆さんは二十四年度から言っていてもやっていなかったわけですから。  そういうところを考えると、どうもそういう地元の同意が本当にとれるのかなという気がするし、水質、それから底質の環境影響調査等の実施方法についても、本当なのかなという疑問を持たれるのではないかなという気がするんですが、そこあたりに対する今後の県のほうとしての、免許をした後のしっかりとしたものというのは担保できるんですか。 99 ◯柳原水産振興課長 先ほどいろいろと答弁しているところなんですが、基本的には魚類養殖と環境の部分、これは両立していけるものだと私たちは考えております。魚類養殖についても地域の重要産業ですし、そのために、やっぱり環境を汚すと魚類養殖が一番影響を受けるというのは漁業者も十分理解しておりますので、それに配慮してきて、今、鹿児島は全国有数の魚類養殖産地になっているところでございます。  そういうことで、今回、手続上、漁業者中心に、あるいは公聴会は開いているわけですが、やっぱり集まった方が漁業者ということもございまして、地域住民という形で漁業法令上の手続上の規定がないものですから、法令に基づきまして免許のほうを進めてきているところでございます。  ただ、やはり地域で漁業をやっていく上では、やっぱり地元の住民の方々、やっぱり大切にされるような産業としてなっていく必要があると考えていますし、県もやっぱりそういう意味で、体験学習をさせたりいろいろ取り組んでほしいということで漁協のほうにも伝えているところでございます。  それと、先ほど免許する場合に漁協のほうに文書で、環境へ配慮した取り組み、あと水質調査については定期的に調べて公表するということなど、それと地域への理解に真摯に取り組む、そういうのも文書で指示して、漁協も理事会なりかけて、しっかりそこは対応していくということで報告いただいているところでございます。  今後、生け簀を設置したりしていく上で、やっぱり地元住民の理解を得ながら進めるよう、引き続きやっぱり指導はしていきたいと思っております。漁協もそのつもりでおります。 100 ◯外薗委員 るる話を聞いていまして、この地域は前、海砂をとる、とらないというところで、我々そのときの委員会でやりまして、とらしたらいかんというようなことで、結果的には今、とっていないということも執行部から聞きました。  やはり私は、県のいろんな形で、漁業者の印鑑があればいいんだと、三千五、六百あった生け簀をどんどんどんどん減らしていくから、ここにふやしていくんだという前に、やはり垂水の関係、海潟の関係で非常に海が汚れて、非常に赤潮等々で、垂水の海が非常に、桜島沖の海が非常に汚くなったと。そのことで、原因が養殖かわからないけれども、鹿児島湾ブルー計画などをつくって鹿児島の錦江湾を守っていこうと、水質を守っていこうという中で、やはり一つの原因が養殖の餌やりだったと。そして我々は何回も何回も海に潜っていただいて、残渣の問題とかそれをずっとやってきて、結果的には少しずつ減らしていこうという方向できたんですよね。  しかしながら、今言うように、片や時代にそぐわないといいますかね、減らしていこうと言いながら、何で減らすかというのは、まずやっぱり浜値が非常に落ちてきていると、今、キロ千円ないとうまくいかないと。もうやはりやった人たちも、つくった人たちも、漁協も漁業も生けすをつくった人たちも大変だという中で、もう六百円になったらどうするかと、もう死活問題だと、倒産だという中で、今言うように、新たに四十基そういう地域でやられる。  これはまた今、鶴田委員言われるように、漁業振興というのも大変必要なことで、やはり、この地域は悪かったからこっちのほうがもっと生育もよくて、コストも安くてできると。しかしながら、その前に十六億円もかけた非常にすばらしいビーチがあって、その先に砂をとろうということがあったけれども、いやそれはだめだということで委員会はとらせないということになって、今とらない状況なんだけど、またそこに生け簀をつくる。  じゃちょっと、住民の方々が言われる、もうちょっとこっちに寄せてもいいんじゃないかと、もうちょっとこっちにやってもいいんじゃないかと、そのつくることには余り反対していないんだけれども、場所がどうしてもやっぱり、自分たちの海を守っていきたい、そしてまたこんな環境を守っていきたいという住民の切なる思いをあなたたちは、ただ漁協の印鑑があればいいんだと、地元説明は八月三十一日にして、九月一日に許可をするなんて、これはだまし討ちですよ。もっとやはり住民対話をさせるとかそういうことを、だから行政不満が起きて、あの地域というのはいつもこの問題で、海の問題でやっているじゃないですか。  だからやはり、私どもは甑島ですけれども、甑島なんかはもう地元住民がこぞって、クロマグロを誘致してください、生け簀をつくってくださいと。それはやはり住民としっかりと漁業がタイアップして、一つの産業としてやはり漁業の皆さん方の御理解を得るようにまた漁業もやっているし、住民の方々もやっぱりそれで飯を食うている人たちが多いから、どうしてもそれをやってくれという気持ちなんですよね。  だから、やはりそこをもっと僕は住民側に県のほうも立って、つくるのがだめだということじゃなくて、やはり少しは住民側の話も聞いてやらんと、いやいや住民の意見は要らないんですよと、もう印鑑があれば九月一日に許可出しましたよじゃね、やはりそれは、どうしてその住民の方々が今まで自分たちでこのゴールドの浜辺を守って、そして恐らくその地域の方々は非常に自分たちの海に愛着を持ってやっていらっしゃったと思うんですよね。だから、その前にそういうのができたらこれはどうかなということなんですからね。  今言われるように、できるだけやっぱり住民の皆さん方の意見を吸い上げる、住民の方々の内諾は要らないとしてでも、やはりもっと早い時期に、そういう四十基の生け簀をつくるというのはそんなに降って湧いたような話じゃないと思うんですよね。そうでしょう、降って湧いて、今月つくるからあした許可をくださいじゃないから、恐らく相当前から計画もあったはずなんだから、そういう漁協も僕はもっともっと理解が足らないと思うんですよ、住民に理解してもらわないと。  だから、やっぱりそういうことを県がやっぱり仲介に入って、何回でも足を運んで、住民との中に入って、なかなかやはり漁協と住民と反対する方々とということは、これはもうなかなかしこりが残ると、なかなか接点ができないんだけど、それのために行政があるわけですから、やっぱりぜひ九月一日に許可をしたわけですから、もうこれは進んでいくわけですから、しかし、まだまだ住民の方々の御理解を得る努力はどんどんどんどんしていただかないかんと思うんです。  というのは私、今、産廃を抱えておる薩摩川内市ですけれども、四つの自治会、一つの自治会がまだ反対しているんですよ。しかし、県の職員の方々はもう毎日、その反対される方を一軒一軒訪ねてまだやっていますよ。そして、もう涙ながらの職員の努力を僕は非常に買って、この間、反対する人たちともちょっとけんかになったんだけど、もういいかげんにせえと言いたくなって言ったんですけどね、これだけ職員が毎日毎日説明に来るのに、まだわからんとかというような話にしておりましたけどね。  だから、やっぱりそういうことで、許可は出してもやはりそういうことで住民の御理解をいただくように、なるほどだなあと、住民の方々もなるほどだなあと、そしてまた設置する人も、ちょっと南に譲るとか、左に譲るとかいうぐらいはまたやってやらんと、中をとってやってやらんといかんと思うんですけど、どうですかそこは。部長、最後。 101 ◯田中商工労働水産部長 先ほど来、非常に深い議論をいただいていると思っております。  住民の方々の御意向というのは、基本的には環境を守るということだと思います。この環境を守りたい。一方、産業振興という意味では、漁協としてはそういう生け簀の増設を必要とする。  南大隅町は、御存じのように、非常に過疎も厳しい、非常に苦しい地域でございますけれども、この漁業というのは一つの大きな可能性もある分野でございますし、そこを伸ばしていくというのも一つの方法だろうと思います。問題は、環境と産業振興というのをどう両立させていくかということでございます。どちらかをおろそかにして、どちらかを優先するというこれは問題ではなくて、両立をさせていかなければならない問題であると思っております。  先ほど来、私どもが説明して、地元でも申し上げましたのは、錦江湾内に三千五百の生け簀がございまして、環境と漁業、養殖というのは成り立っていますよねということを御説明をしてきました。そして、今回は、全体としては減らす中で、湾央から移動をしてくる分が四十基あるという理解ですということで申し上げてきました。ただ、先ほど来、御指摘をいただいておりますように、まだ理解が不十分な、そこを理解していただく面が十分でない面があると思っております。  これからさらに、産業として地域で活動していく以上はやっぱり住民の方々に理解をしていただく必要がございますので、そういう意味でさらに努力をしていく必要があるというふうに理解をいたしております。そのように努めてまいります。 102 ◯外薗委員 ぜひ住民理解をよろしくお願い申し上げて、終わります。 103 ◯高橋委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 104 ◯高橋委員長 ほかに質疑がありませんので、質疑を終結いたします。  それでは、取り扱い意見をお願いいたします。 105 ◯松里委員 南大隅町に設置予定の養殖生け簀の増設事業については、御説明もいただきましたが、漁業権の免許が、漁業法に基づき公益協議や鹿児島海区漁業調整委員会への意見聴取、公聴会の手続を踏まえ、九月一日付で既に免許が出されていること等から、第一項と第二項においては不採択ということでお願いいたします。  また、先ほどの陳情の審査の内容等の中で、県執行部が、この問題については今後も住民の理解と協力ができるように努力をしていくし、重要であるとの発言もありました。  したがいまして、委員会として、今後も継続して住民の皆様から御意見等をお伺いしてまいりたいと考えていることから、第三項につきましては継続ということでお願いいたします。 106 ◯二牟礼委員 二項については、これは県の側からの公益協議ということで説明がありましたので、これは不採択で結構です。  しかし、一番と三番は、免許を得ましたけれども、生け簀を今から設置するのはこれからですから、この一番の事業の執行をやめていただきたいということと、住民の意向をくみ上げていただくという住民理解を求めていただくよう、一番と三番セットで継続でお願いします。 107 ◯成尾委員 先ほど来話をしながら、住民の方の理解を得るということですので、一項目についてと三項目を継続、二項目めについては不採択で、これはもう多分今からというふうにならないと思いますので。  ただ、やはりいろいろ漁協のほうが、やっぱり県のほうもでしょうけど、漁協もやっぱり汗を流してほしいなと思いますので、そこも再度、県のほうからもしっかり、こういう意見があって、議会でもあったということを伝えていただき、漁協にもっと汗をかいてもらうようにしてもらうことも大事だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 108 ◯高橋委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 109 ◯高橋委員長 ほかにありませんので、ただいま、第一項、第二項については不採択、第三項については継続という意見と、第一項と第三項については継続、第二項については不採択という意見に分かれました。  お諮りいたしたいと思います。  第一項、第二項については不採択、第三項については継続すべきものとすることに賛成の諸君の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 110 ◯高橋委員長 挙手多数であります。  よって、第一項、第二項については不採択、第三項については継続すべきものと決定をいたしました。  それでは、陳情第二〇一三号の第一項、第二項は不採択、第三項は継続審査ということで御確認をお願いいたします。  以上で、陳情の審査を終わります。  次は、県政全般に係る一般調査でありますが、ここで、昼食等のために暫時休憩いたします。  再開は、一時十五分といたします。         午前十一時五十八分休憩      ────────────────         午後 一時 十五分再開 111 ◯高橋委員長 それでは、再開いたします。  次は、県政全般に係る一般調査であります。  まず、お手元に配付してあります資料、平成二十五年度上海派遣短期特別研修報告書について、執行部から説明があります。  まず、商工労働水産部竹田次長の説明をお願いいたします。 112 ◯竹田商工労働水産部次長 お手元に、平成二十五年度上海派遣短期特別研修報告書、第二組・商工観光行政コースという資料があると思います。  その一ページをごらんください。  商工観光行政コースの研修は、七月三十一日から八月三日の日程で実施をされまして、商工労働水産部等の職員二十名が参加をいたしたところでございます。  資料の左手のほうに、期間、行程というように書いてあると思います。二ページに、研修先及び概況というふうになっておりますが、この行程と研修先及び概況についてあわせて御説明をさせていただきます。  七月三十一日でございますけれども、上海浦東国際空港到着後に、在上海日本国総領事館に移動いたしまして、県上海事務所の職員から、上海市の概況及び県上海事務所の活動概要等について説明を受けたところでございます。  二ページをお願いいたします。  二日目の八月一日でございますけれども、最初に、二の上海安川電動機器有限公司を訪問いたしまして、上海における同社の部品調達や製造・販売の状況等について説明を受けるとともに、工場視察を行ったところでございます。  次に、三のアルバック(中国)投資有限公司を訪問いたしまして、中国市場や中国国内における事業展開の概況等や、企業進出の場合のアドバイス等を受けたところでございます。  一日は最後に、フランス系スーパーマーケットでございますカルフールの店舗を訪問いたしまして、商品の販売状況等の視察を行いました。  三日目の八月二日でございますけれども、最初に、五の日通PCC倉庫を訪問いたしました。ここは、華南日通という会社が、日系の大手自動車メーカーから委託を受けまして、中国国内の工場から自動車の部品を調達いたしまして、海外の組み立て工場にコンテナ輸送を行う拠点でございますが、ここではその物流状況や品質管理の方法等について説明を受けるとともに、倉庫の視察を行ったところでございます。  三ページをごらんください。  次に、中国国内から日本への旅行を取り扱う、六の株式会社ジャパンホリデートラベルから、同社の概要や、訪日あるいは本県への観光について説明を受けたところでございます。  その後、七の伊勢丹上海を訪問し、店舗の概況や事業展開の状況について説明を受けるとともに、店内の状況や、同日から開催されていたジャパンフェスタの状況について視察を行ったところでございます。  最後に、八の上海久光百貨店を訪問いたしまして、店舗の概況や事業展開について説明を受けるとともに、主に地下食品売場の視察を行ったところでございます。  四日目の八月三日は、上海から鹿児島へ帰国したところでございます。  なお、訪問先で受けた説明あるいは視察内容等の詳細につきましては、資料の三ページから十一ページにかけて記載をいたしておりますので、お目通しいただきたいと思います。  十二ページをお願いいたします。  以上のような視察から、県への施策への反映に当たってのポイントということで、今後の展開としてまとめております。  まず、中国への企業進出に関しましては、一つ目のポツにありますように、中国には既に世界各国から相当の企業が進出していること、また四つ目のポツにありますように、中国においては人のつながり、いわゆる人脈が重要であり、現地の人材育成も企業運営を今後、継続していく上では必要不可欠であるとの知見を得たところでございます。  一方、五つ目のポツですけれども、既に中国で製造された商品が安価な生産コストを背景に日本国内に流通している状況もあり、国内企業においては、支援策を活用しながら、経営強化や商品の付加価値を高める努力をすることが重要であり、新たな支援策の検討等も必要ではないかと感じたところでございます。  次に、県産品の輸出に関しましては、二つ目のポツにありますように、日本産品が安心・安全を売りとして販売がなされている状況にございまして、本県産品についても同様のPRが有効であることや、三つ目のポツにありますように、中国国内の添加物の基準等、日本国内とは異なる制度や中国の嗜好、それから商慣習もあるため、これらをよく知る販売・流通業者へのアプローチを図り、販路拡大を行うことが重要などの知見を得たところでございます。  十三ページをごらんください。  最後に、観光誘客に関しましては、一つ目のポツにありますように、鹿児島の知名度はまだ低い状況でございまして、二つ目のポツにありますように、中国からの誘客促進には継続・反復したPRが有効との話もあったことから、旅行社等に対するプロモーションを継続することや、中国ではインターネットで情報収集を盛んに行うとのことから、ネットを活用した本県のPRを強化することが有効ではないかと考えたところでございます。  以上で、商工観光行政コースの研修の概要説明を終わります。 113 ◯高橋委員長 続きまして、商工労働水産部福永次長の説明をお願いいたします。 114 ◯福永商工労働水産部次長 それでは、お手元の資料、上海派遣短期特別研修報告書、第三組・水産行政コースに基づきまして御報告いたします。  一ページにございますように、一行は商工労働水産部等職員十名、八月七日から十日までの日程でございました。  二ページ、三ページをお開きください。  行程と研修先及び概況をあわせて申し上げます。  初日の七日は、一にございますように、在上海日本国総領事館において概要説明を受けました。
     二日目の八月八日ですが、この日は、主に卸売の実態について各施設を視察しました。視察先は、二ページの二から三ページの一番上の六まででございます。  まず、二の上海東方国際水産中心は、二〇〇七年に既存の市場を統合し新設された、計画面積三十六万平米の広大な卸売市場でございますが、ここの管理棟におきまして、センターの構想、それから市場運営の現状について説明を受けました。  その後、三に福生楼とございますけれども、センターの施設の二階部分に入居しております海鮮レストランを視察いたしました。  この日の午後、築地魚市場株式会社の子会社でございます、四でございますが、東市築地水産貿易有限公司、それから中国浙江省側と長崎魚市との合作企業でございます、五の上海長申魚市貿易有限公司を視察しまして、双方におきましてそれぞれ業務概要と、それぞれから見た上海における水産物流通の現状の説明を受けたところでございます。  三日目の八月九日は、主に飲食店とか小売の実態につきまして、各施設の視察を中心にいたしました。三日目の視察先は、三ページの七から十でございます。  まず、七のスーパー量販店、メトロは、ドイツ系の小売商でございますが、ここの店舗の水産物コーナーにおいて販売状況を視察いたしました。客層としては庶民向けという感じでございました。  次に、八の海鮮レストラン、紅子鶏を視察しました。ここは、一般の食卓だけで百卓以上を有する大規模なレストランでございまして、この中に別経営の鮮魚部門が入っておりまして、陳列された海産物を客の希望に応じてレストランで提供するような仕組みになっておりました。  次は、九の上海久光百貨店の地下の水産物売り場を視察いたしました。ここの水産物コーナーは、魚屋しんせん館と称しまして、鮮魚のほか、サーモンを主体としますパック寿司が所狭しと並べられている状況でございました。鮮魚類は、中国国内産や日本以外の外国産のものが多い状況でございました。  また、十の上海伊勢丹の地下の水産物コーナーも視察いたしました。ここは、長崎直送の鮮魚を扱い、入荷した魚種により得意先に入荷情報を連絡するほか、客の希望に応じた加工処理をして販売しているという説明がございました。  四日目は、上海空港から鹿児島へ帰ってまいりました。  なお、視察結果の詳細につきましては四ページから十一ページまでに記載してございますので、ごらんいただきたいと思います。  以上の視察詳細につきまして、今後の展開の面でございます。  十二ページから十三ページをごらんください。  まず、消費の面について申し上げますと、十二ページの上のほうに書いております、上海経済圏の消費の実力は確実に向上しており、上海都市部における水産物の一人当たり消費支出額は中国の中でトップクラスと聞きましたし、消費の中身も、淡水魚中心から徐々に海水魚が浸透してきているというふうに見受けられました。  一方でまた課題もございます。十二ページの下のほうに書いておりますが、上海の水産物に関するインフラについては、大型投資型のような施設は立派なものでございます。そして一方で、流通、商慣行、小売までの冷凍・冷蔵輸送体制といった面では、運用面での工夫を要するものと推測されたところでございます。  結論的には、十三ページの一番最後でございますが、水産物、特に鮮魚の輸出にはさまざまなハードルがございますけれども、上海は、水産物におきます潜在的な市場であるということは確認できたところでございまして、今後の動向を注視していく必要があると感じたところでございます。  以上でございます。よろしくお願いします。 115 ◯高橋委員長 以上で説明が終わりましたが、質問等がありましたらお願いいたします。 116 ◯二牟礼委員 まず、商工観光行政コースの十二ページの今後の展望のところについてですけれども、四ポツ目に、人とのつながりの重要さというのを書いてありますが、私どもの県議会の鹿児島・上海線利用促進協議会でも、議長以下、私ども十名ほど上海に行ってきたんですが、その感想も含めて、やはり人と人とのつながりというのが非常に重要だということを実感いたしました。  それで、話題になりましたのが、中国から鹿児島に、もうこれは本会議でも誰か質問されていましたけれども、鹿児島に留学されている方々ですね、そういった方々との鹿児島におけるつながりといいますかね、そういったものを大事にして、この方々が鹿児島に就職される方もいるでしょうし、あるいは日本国内に就職される方もいるでしょうし、また、中国に帰って仕事につかれる方もいらっしゃるでしょうから、そういった方々とのネットワークといいますかね、これを大事にしておくことが必要ではないかと、留学に来られているときから、鹿児島でそういった方々とのつながりを。ですから、私どもとしては、そういった留学生の、とりあえず中国人留学生の方々との懇談の場を持とうかという話をしているところなんです。  それで、そのことと、ここにあります人材育成の、あるいは人とのつながりの重要さという点で、県として、今後の展開のところに、必要不可欠は記載されていますけれども、どういった形でつながり、あるいは人材育成を図っていこうとされているのかですね。今申し上げたのは、留学生の鹿児島での懇談会は、一つの手法として我々取り組もうと思っているんですけれども、そういったことも含めて、具体的にありましたらお聞かせください。 117 ◯松本産業支援対策監 留学生と鹿児島の企業との交流につきましては、平成二十三年度から企業・留学生交流セミナー、こういうものを実施しております。ことしも去る八月九日に実施いたしまして、中国人はじめ、三十五名の留学生の方とそれから県内企業十六社が参加いたしまして、いろいろな意見交換、これをやったところでございます。  ことしが三回目というふうなことでございますけれども、これまで、平成二十三年度実施した交流セミナーの結果、二人の留学生の方が就職をされていらっしゃる。それから平成二十四年度は一回のセミナーを実施しましたけれども、一名の留学生の方が就職をされたというふうな成果も上がっております。 118 ◯二牟礼委員 ぜひそういったものを継続していっていただきたいと思いますし、今度、清華大学との協定を結ばれたのも、そうした人的な交流の積み上げの結果ではないかなというふうに理解をいたしておりますので、ぜひそのような取り組みというものを継続かつ拡大をしていただくようにお願いを申し上げたいというのが、一つはあります。  それと、勉強会のときに少し話題に出しましたけれども、中国での辛亥革命を行った中心人物として孫文は有名なんですけれども、孫文とともに主役を担った黄興という方がいらっしゃるわけですが、この方の南洲神社に参詣をされたときの碑文が南洲神社にあるわけですよね。だから、この方は非常に、中国の西郷隆盛を自任されていて、非常に西郷隆盛の生き方に共感を得て、それを辛亥革命にも生かそうというふうに思われたぐらいの人物だそうです。ですから、この方の記念会館というんですか、これが長沙市にあるんだそうですね。  そういったつながりもありますので、長崎県は、孫文を資金面で援助をした梅屋庄吉との関係で向こうに何か記念碑をつくっているそうで、長崎と上海とのつながりというのは非常に大きいというふうに聞いています。  そういった点からすると、鹿児島的にも、せっかく西郷隆盛、黄興、辛亥革命という、中国の人たちにとっても非常に大きな一つのつながりを持っていける素材ではないかなというふうに思うんですけれども、この鹿児島の南洲神社、西郷隆盛と黄興との関係を今後、何らかの形で生かす人的なつながり、あるいは観光面あるいは文化交流の面で方法は考えられないかなと思うんですが、何かお考えがありましたらお聞かせください。 119 ◯島津国際交流課長 今、委員のほうから黄興さんのお話が出たところでございます。  先生が御指摘されましたとおり、中国では、辛亥革命の孫文と並ぶ立役者ということで大変有名でございます。二年前には、黄興さんを題材にいたしました、1911というジャッキー・チェンが主演した映画でございますけれども、この映画がちょうど公開になったときに、みなみホールにおきまして,これには清華大学の先生にも来ていただきましたけれども、中国それから日本の学者さんと、辛亥革命、それから黄興と鹿児島の関係とか、そういったもののシンポジウムをさせていただきました。それには清華大学の学生も呼びましたし、鹿児島大学の学生も呼びました。  そういうことで、意外とまだ鹿児島では知られていないんですけれども、南洲神社にああいった碑もございまして、先生がおっしゃるとおり、黄興さんは、近代日本をつくった、新しい革命を起こした西郷隆盛を大変尊敬していらっしゃいまして、自分は中国で西郷隆盛とならん、ということをおっしゃっていたということで、大変尊敬をしているということです。  私どもも、中国の方をこちらに招聘しましたときは必ずあそこに御案内をさせていただいております。これは中国の方のみならず、台湾ですとか、いわゆる中華系の方にとりましては、辛亥革命というのは、宮廷政治を終わらせた、中国人にとっては非常に大きな意義のある革命だったということで、必ず御案内をさせていただいていまして、駐日大使が来たときも、それから去年、日中友好親善四十周年事業で講師がお見えになったときも御案内をさせていただいております。  実は、香港の交流会議というのを昨年開きましたけれども、実は、香港におきましてもこの黄興さんは非常に有名で、尊敬をされていらっしゃいます。香港の中で今、中華総商会の名誉顧問、前は会長でしたけれども、この方は、非常に中国と香港との政治、それから経済の立役者のジョナサン・チョイという方がいらっしゃいましたが、この方も非常に尊敬をしていて、この方に対しても、鹿児島が実は黄興さんはこうこういう御由来がありますよというお話をしたところ、大変興味を示されまして、そういうことで、この黄興さんという方を通じての鹿児島のアピールというのは非常に有効だというふうに思っております。私どもも今後、いろんな機会を捉まえまして、実はこういうつながりがあるということをやっていきたいというふうに思っております。 120 ◯二牟礼委員 ぜひそれはお願い申し上げたいと思います。  それともう一つ紹介させていただきたいのが、上海交通大学というのが上海にあるんだそうですが、ここに図書館が建設されて、それは物すごい、図書館だけで日本の大学みたいな感じです。ここに図書館長がいらっしゃいまして、この方は中国から東京工業大学に留学をされた経験者の方で、ここに、図書館に日中交流センターをつくるという計画があるんだそうです。ここは、上海交通大学というのは、清華大学とともに中国で一、二を争う大学というふうにこの方はおっしゃっていましたけれども、これは案内をもらったんですけれども。  ですから、上海との交流の上で、この上海交通大学への日本コーナーへの鹿児島コーナーの働きかけみたいなのをぜひやっていただいたらいいんじゃないかなという、これは一つの提案です、今後のですね。せっかく日中交流センターというのを図書館の中につくられるんだそうですから、黄興の話もありましたので、鹿児島はこういうふうに中国の辛亥革命と非常に密接な関係もあって、黄興さんも鹿児島の西郷隆盛ファンで、中国の西郷隆盛たらんとした方だというような宣伝で、ぜひ上海交通大学に乗り込んでいっていただければなというふうに思うんですけれども、どんなものでしょうか。 121 ◯島津国際交流課長 今、委員のほうから、上海交通大学の図書館のほうに日中交流センターをつくる計画があるということで、そちらに今の黄興を含め、鹿児島のコーナーをつくるということをちょっとアプローチしてみてはどうかという御提案でございました。  先生がおっしゃるとおり、上海交通大学は清華大学と並ぶトップレベルの大学でもございますし、またメディポリスの医学財団などとも関係がございます。要人も大変輩出しておりますし、上海との交流促進という意味でも大変すばらしい御提案だと思いますので、こちらのほうで、上海総領事館等を通じてちょっとアプローチしてみたいと思います。ありがとうございます、御提案。 122 ◯二牟礼委員 県産品の輸出の件なんですけれども、私ども上海にお伺いしたときに、上海は今、二千五、六百万人いらっしゃるのかな、人口。そのうちの二十五、六万人が富裕層だというふうにおっしゃいました。鹿児島市内の半分は富裕層だという勘定になりますのでね、そういった意味では、日本製品の安心・安全を売り込むというのは非常に重要なことじゃないかなと。  それで、日本のブランド品、必ずしも上海のブランド品ではないということもおっしゃいました。だから、とにかくブランド品として鹿児島のすぐれた産品を売り込むというか、売り込み攻勢をかければ、いわば上海だけに限らず、中国における日本のブランドというのは鹿児島のこの商品なんだというふうになるんじゃないかなというのを感じたんですよね。  だから、一回、上海に行ったときには、青森のリンゴがこのくらいのが一個千円で売っていましてね、これが六個入って六千円で進物用として売れていたので、一個千円でリンゴを買う人がいるわけですよ。だから、鹿児島的にも、鹿児島の、日本では名の通っていない、まだまだブランド品として確立をされていないものでも、上海で売り込み攻勢をかければ、日本のブランドとして、上海でですね、上海、中国で日本の第一級のブランドとして確立をされるというふうに、これは漠然とですけれども、物が何かというのは別にしましてね、そういった意気込みというのが必要じゃないかなと思うんですが、その辺の県産品の輸出についての今後の取り組みというのはどういうふうに考えていらっしゃるのか。 123 ◯前田かごしまPR課長 今、委員から御指摘の上海のマーケットを見据えた輸出促進ということでございます。  今、委員のほうから青森のリンゴの例示がございましたけれども、例えば九州でいいますと、卑近な例でいいますと、ちょっと企業の名前を出していいかどうかあれなんですけれども、熊本のラーメン屋さんで味千ラーメンというのがございます。九州内では鹿児島にもお店があるラーメン屋さんですけれども、上海では非常にヒットいたしまして、かなりの数の店舗、まさに目抜き通りにまでお店を持つ非常に有名なラーメン屋さんになりました。  そういう例はございますので、いろんなビジネスの機会があることは間違いないと思います。私どもとしましては、そういった機会、チャンスを提供するために、できるだけの支援をしていくというのがやっぱり行政の仕事になろうかと思います。  そうなりますと、なかなか地道な作業になるんですけれども、実は農産品でいいますと、お米とかリンゴでありますとか、非常に少ないものしか今のところ生鮮品は出せません。そうなりますと、加工品それから工芸品等々のものを、向こうのバイヤーさんに来ていただきまして鹿児島のものを見ていただく、あるいはこちらから物を持っていきまして、向こうの商談会、見本市等に出展するという地道な作業を繰り返すことになるんですけれども、こういったことの支援を続けながら、そういったブレイクするといいますか、を見つけていくための努力を続けていくことが大事だと、そういうふうに考えております。 124 ◯二牟礼委員 あと観光面についてなんですけれども、これは本会議でもき久議員のほうからありました桜島ですね。ちょうど私どもが行ったときに五千メートルに噴き上げたあのときで、台湾のテレビでもそれを放映していました。行く先々で、爆発してあれだけ噴煙を上げて、鹿児島は大丈夫ですかと心配をされるわけですよね。そのときに、いや、桜島の噴火の麓に人が住んでいるんだと、人と火山との共生という話をすると、それにまたびっくりされるわけですよ。  だから、そういった点では、き久さんも言っていましたけど、私どもと共通認識で質問されたんですけれども、やはり桜島を大々的に売り出すと、しかも、それは人との共生、あるいは錦江湾とのセットで、海と人と火山あるいは温泉、それが非常に重要じゃないかなというふうに思っていまして、局長も答弁されましたけれども、もう一回、その辺の今後の取り組み、観光面でのPRの仕方というのをお願いします。 125 ◯倉野観光課長 委員お話のとおり、一時期五千メートル噴煙の話がございまして、心配の声が県外からもございました。我々あるいは観光連盟と協力しまして、大体主な主要各国の都市に日本政府観光局というのがございまして、JNTOと言っていますけれども、そこにいち早く連絡をとりまして、そこがホームページを持っておりますので、そういうところから鹿児島の魅力を逆に発信していただくような取り組みもしていただきました。  それは緊急対策的なことでございましたけれども、委員の後段の御意見のように、本会議でも申しましたけれども、この桜島、錦江湾の景観というのは、世界各地に行きましてもなかなかない景観でございますし、特にクルーズ船等で入ってこられたときには、船長さん、観光客の方々、大変非常に高い評価をいただいておりますので、おっしゃるとおり、この合わさったPRをすることができる、海と火山と、できる最大のメリットを生かしましてPRしていきたい。  それで、いろいろお話ししましたけれども、その使い方については、例えば湾内でクルーズを行うとか、ナイトクルーズを行うとか、いろいろな御提言ありました。まだまだ我々の観光PR対策としては宣伝し切れていないところがございますので、そういういろんな材料を、これはホテル業界あるいは交通機関、関係団体等からいろいろな提言をいただいておりますので、そういうことを生かしながら、桜島、錦江湾あるいは景観というものを生かしていくような対策をとっていきたいと思っております。 126 ◯二牟礼委員 それと、今後の中国からの旅行というのが、やはり富裕層を中心に、一つの買い物ツアーだけじゃなくて、私ども、本会議でも出ました征西広告有限公司に行ったんですが、そこの袁社長という方を薩摩大使にお願いしましたけれども、この方は慶応を出られて、早稲田の大学院を出られて、こっちで結婚されて、一人っ子政策の中国で三人子供がいらっしゃるんですよ。何でそんなふうになったのかと思ったら、日本で生んだから問題にならなかったんだそうです。  この方は、自分の子供と自分の周りにいらっしゃるいわゆる友達、ママ友八人と自分の子供三人、ほかの友達の子供十名で屋久島に旅行をされているんですよ。それを、これは国際交流課長に差し上げましたけれども、自分の発行している観光ガイドブックに紹介されているわけです。  だから、そういった形での、買い物ツアーから、一つのテーマを絞った、特に屋久島というのは大きな魅力でもありますし、あるいは桜島なんか、温泉なんかも大きな魅力だと思うので、そういった面での観光客の誘客というものについてもこれから積極的に取り組んでいただきたいと思うんですが、お考えをお聞かせください。 127 ◯倉野観光課長 またこれもありがとうございます。  おっしゃるとおり、だんだん中国におきましても、いわゆる団体旅行というセクションと個人旅行のセクションと、個人旅行のウエートがだんだんふえてきておりますので、鹿児島側のほうからいろんなパターンの素材を紹介していかないといけないということで、地元のほうにもセールスに行きます。あるいは中国等から逆にエージェントとかメディアの方々をこちらにお呼びします。おっしゃったとおり、屋久島とか奄美とかいう自然の景観というのは、いわゆる樹木とか山とかいう景観というのはかなり関心を強く持っておられます。  ということで、そういう向こうから来ていただいた、こっちでの招聘のツアーのときなどは屋久島まで足を伸ばしていただくなりして、取り上げていただいておりますし、先ほどお話の出ました袁社長のところの雑誌等でも、屋久島あるいは奄美の海の姿、もちろん桜島のきれいな写真をまた紹介してもらったりしましてアピールしていただいておりますので、そういう新しい素材、それと、素材もそうですけれども、例えばゴルフなり、今後、将来といいますか、近い将来のことを申しますと、例えば、だんだん修学旅行なるものがいろいろ需要が出てくるんじゃないかということで、そういうことも含めまして、地元の中国側のエージェントの声を聞きながら、きめ細かく対応しているところでございまして、ゴルフ客用にゴルフのまたパンフレットをつくったりという、できるだけきめ細やかな対応をしていくつもりでございますし、今もやっているところでございます。 128 ◯二牟礼委員 はい、一応終わります。 129 ◯柴立委員 水産行政コースでですね、下に生け簀があって、上でレストランで希望の料理法で食事をするというところの福生楼と、もう一つ何ですか、紅子鶏ですかね、ここは日本人の観光客なんかはいなかったですか。 130 ◯福永商工労働水産部次長 ここの海鮮レストラン紅子鶏ですけれども、結論から申し上げますと、日本人の観光客はいなかったです。おりませんでした。ここは、もとの工場敷地を使ってつくった非常に大きなレストランで、地元の方々が車で、駐車場も広くて、車で食事に来ているというようなところでございました。 131 ◯柴立委員 このスタイルは釜山のチャガルチ市場のイメージしかないものだから、あそこはもうほとんど日本人が多くて、そういうようなところなので、そういうところかなと思ったんですけど、わかりました。  あと、これは商工も入るんですけど、例えば鮮魚にしても、いわゆる新鮮物はもう全然だめですよね、そういう意味では。持っていけないと。これはもうルートもそうでしょうけど。例えば、鹿児島産で焼酎が少ししか置いていないということだったんですが、例えばかつおぶしとか、ああいう干物類とかシラス干しとか、それからかえって日本の鹿児島のお茶とか、そういう可能性というのは全然ないものなんですか、向こうで売れる可能性は。 132 ◯前田かごしまPR課長 水産品に関しては生鮮でも大丈夫です。ただ、通関の関係とかございまして、実際は非常に入れるのが困難であると。干物とか加工品は問題ございませんが、これは価格の問題がありまして、マーケットで流通するにはなかなか厳しいというところでございます。お茶に関しても基本的にはオーケーだと思うんですが、そこはちょっと農産物になりますので、加工がどこまで許されているのかというところで違ってくると思います。それはちょっと確認をさせていただきたいと思います。(「結構です」という者あり) 133 ◯高橋委員長 ほかにありませんか。 134 ◯堀口委員 ちょっと一点、二点なんですけれども、まず上海事務所に行かれたり、総領事館に行かれているんですけれども、そこから、こういったところに行ったほうがいいですよという案内があったのか、それはどうなんでしょう。 135 ◯竹田商工労働水産部次長 まず、商工観光行政コースで申しますと、もともと上海でどういうものを視察をしたいかというのは、商工労働水産部の中の各課で出していただいて、その上で旅行会社にプレゼンをしてもらって、その上で選んだということで、ただ、手配等については上海事務所の協力をいただいたものもあると思います。 136 ◯堀口委員 そこでなんですけれども、八千社ですか、今現在、中国、上海に日系企業が八千社を超えているというふうにここに書いてあるんですけれども、私が聞きたいというのは、反日デモがあったときにこの八千社の中でどれだけの被害の会社があったのか、企業があったのか。それで、そこを新しくもう建て直していますよね、新しく再開しますよね。そういったところは見に行かれなかったのかなと思ったんですけれども。 137 ◯竹田商工労働水産部次長 申しわけございませんけれども、八千社の状況がどうだったかというのはちょっとわかりかねるんですけれども、あと、お邪魔をしました安川電機でありますとかアルバックとか、それから上海伊勢丹とか、そういうところは特に被害は受けていないと。 138 ◯堀口委員 受けていないというところですね。  できればと私は思ったのが、結局、それだけ被害に遭っても再開する、それだけの上海というのはマーケットがあるんだと。被害は多くても、私はテレビでしか見ていないものだから、相当な被害なのにすぐ再開できちゃうんですよね。ああいうのは、これは上海というところはすごいところだなと思ったんですよ。  ですから、できればそういったところも見に行って、経営のノウハウというんですかね、やはりそういうのも見た上で鹿児島の物産を持って行くと、そういう考えもなかったのかなと思ったものですから聞いたところなんですけれども。 139 ◯竹田商工労働水産部次長 直接被害を受けているわけではないんですけれども、そういった中国進出におけるリスクという問題につきましては、若干お話をお伺いをいたしました。この報告書の中にも少しは書いておりますけれども、やはりその会社の中で日本人だけでグループをつくってしまっているようなところはなかなか厳しいとか、なるべく現地化といいますか。  ある企業については、部長級の方が二十六人いらっしゃるんですけれども、そこについても、行った当初は、進出当時は二十六人のうち二人だけが中国の人だったのが、今は半数程度が中国の方とかですね、何かそういった形で現地化にかなり努めていらっしゃるという部分はあるというふうにお聞きをしました。 140 ◯高橋委員長 この件に関しまして、ほかに質問はありませんか。 141 ◯前田かごしまPR課長 済みません、先ほど柴立委員の御質問ございました。今、確認しましたところ、お茶も送れてございます。店頭に並んでございますので、問題ございません。 142 ◯高橋委員長 よろしいですか。 143 ◯柴立委員 はい、わかりました。 144 ◯高橋委員長 ほかに質問がありませんので、この件につきましては終了いたします。  続きまして、六月議会において質問のありました海砂採取の件につきまして発言を求められておりますので、資源管理監の発言を許可いたします。 145 ◯吉原資源管理監 海砂採取による漁業影響につきまして、前回の委員会におきまして十分な説明ができていなかったことから、再度御説明いたしたいと思います。  配付いたしました資料に基づきまして説明いたします。  海砂採取による漁業への影響についてでありますけれども、まず最初に、採取方法について御説明いたします。  簡単なイラストが三ページにありますので、御参考にしていただきたいと思います。  まずは、古くから行われてきたガット方式でございます。このガット方式という方法は、海底の砂を挟んでとる方法でございまして、比較的浅い海域でしか採取できないことから、現在では、地元の漁協等の要望もありまして、指宿地区のみで実施されているということを聞いております。  その下のほうが、現在の海砂採取の主流でありますサンドポンプ方式で、平成に入ったころから本県では実施されていると聞いております。前回の委員会では、バキューム方式と呼んで説明しておりましたけれども、業界のほうではサンドポンプ方式と呼んでいるようでございます。  ホースの先に取りつけました水中サンドモーターポンプで砂と海水を同時にくみ上げまして、船上で大きな石やごみを取り除いた上で、そのまま船倉に流し込みます。海水につきましては、そのままオーバーフローした形で同海域に戻しているということでございました。また、船上では海砂の選別等は実施せず、帰港してから選別、それから塩分を取り除きます除塩を実施しているとのことでございます。  次の二番目でございます。  過去の漁業影響調査についてでございますが、県におきましては、鹿児島県公共事業等骨材確保対策協議会からの提言を受けまして、平成十一年度から三年間、県西部海域におきまして、サンドポンプ方式による海砂採取地において漁業影響調査を実施しております。  調査項目は、海砂採取による海底環境、海底地形とか粒度組成等の底質、底生生物等でございます、の変化のモニタリングや濁りの拡散状況等の調査、漁業実態の把握等の調査でございます。  その結果につきましては、採取海域と周辺海域の水質・底質等の化学的成分にはほとんど差が認められないんですけれども、底質の粒度組成は、周辺海域に比べまして、採取海域で礫分、ちょっと大き目の石ですね、礫分が多い傾向が認められたことから、底生魚介類の生息環境が変化するとともに、底生生物の種類数、個体数とも減少するなど、餌料生物環境、餌の生物ですね、餌料生物環境に影響を及ぼしているとしております。  濁りの拡散調査につきましては、海砂採取船からの濁りは、航空観察によれば、表層では潮流の方向に拡散しまして、最大一千六百メートルに及んでいるとしております。  二ページをお願いいたします。  また、海底地形は採取前の状況には戻っていないため、ひき縄漁業等、一部の漁業操業に影響を及ぼすおそれがあるとされております。  この結果を受けまして、鹿児島県公共事業等骨材確保対策協議会漁業影響調査部会会長から、海砂採取を行う海域の選定に当たっては、魚介類の産卵場や育成場を避け、漁業者と事前に十分協議する必要がある。また、採取工法につきましては、濁りを押さえる方法の検討や海底地形を極端に変容させるような方法を避けることとされたいとの提言がなされたところでございます。  また、ことし海砂採取を実施している薩摩半島の五カ所の採取箇所の関係漁協に対しまして、アンケート調査を実施した結果でございますが、ガット方式、サンドポンプ方式とも、海砂採取を実施する場合は、事前に採取業者から関係漁協等に採取計画の説明があり、漁協からの要望等についても十分聞き入れられているとの回答がございました。  また、海砂採取による漁業への影響につきましては、ガット方式では、指宿市漁協は、海砂採取の採取前と採取後においても関係地区の漁模様には変化はなく、海砂採取による漁業への影響については、影響ないとの回答でございました。山川町漁協におきましては、採取時の濁りにより、ブリ飼いつけ漁業等に影響を及ぼすこともあるが、これまで問題が生じた場合には、採取業者に連絡をとり、改善してもらっているとの回答がございました。  サンドポンプ方式では、両漁協とも、海砂採取の採取前と採取後においても関係地区の漁模様には変化がなく、海砂採取による漁業への影響については、影響ないとの回答でございました。  今回の調査結果から、採取業者からは関係漁協等に事前に丁寧な説明がされており、漁協等からの要望にも十分応えられているとのことが確認できたところでございます。  県では、これらの調査結果を真摯に受けとめまして、平成十四年の提言に沿った形で海砂採取がなされ、海砂採取による漁業への影響が出ないよう、漁業者と協議を行うよう指導していくこととしております。  参考までに、四ページのほうに海砂採取の手続等について添付してございます。  以上で説明を終わります。 146 ◯高橋委員長 以上で説明が終わりましたが、質問等がありましたらお願いいたします。
    147 ◯岩崎委員 まず、六月質問させていただいて、またこのような形で資料等、また説明をいただいて、まず感謝申し上げたいと思います。  まず、先般も申し上げましたけれども、もちろん海砂採取についての所管は土木ということは私ももちろん理解しておりますので、その可否についてはこれはこの場で言うべきではないと思いますけれども、先般も言いましたとおり、今年度は採取量が県全体で予定量が百二十二万立方メートルということで、この問題については毎年、最近では二%程度ずつ削減されてきておるのも事実であります。  特に、先般私が申し上げたのも、どう見ても私はこの海砂採取によって資源の枯渇、私はこれに相当影響があるんじゃないかなと。今、説明でいけば、調査結果ということでそれぞれの漁協のコメントが最後で説明がありました。  それで、ガット方式、サンドポンプ方式、特に水深等によって、深いところについてこのサンドポンプという形で、先般も言ったようにバキューム的な形で、ああいう形で吸い上げて、船の上で不純物だけをまた再度海に返して、そして砂だけを持って帰ってくると。そしてまた陸のほうで揚げて、少しはまた選別もされるようですけれども。  ここに、特に調査結果について、どう見ても底生生物、種類数、個体数とも減少するなど、餌料生物環境に影響を及ぼしている。ということは、やはりその辺のそういう個体が減ってくると、またそれを食べるちょっと大きな魚が減ってくるわけです。またそれをちょっと大き目な魚も、そのまた上の大きな魚が食べるわけですので、餌がやはり減ってくるということは魚が減ってくる。  これはもう私が言わなくてもわかっていますし、そして先般も言いましたとおり、やはりサンドポンプ方式でやりますと、ここに調査結果の一番下のほうに書いてあるように、やはり濁りのこういう問題も、先般も言いましたように、人間はこうして空気で、それこそ酸素を吸って生活していますけれども、魚はえらで呼吸しながらやはり生きていくわけですので、ここにも調査結果なりで最大千六百メーターに濁りが表層から確認できたとなっています。  まず、このような結果について資源管理監はどのように思われるのかですね、まず、その調査結果について資源管理監の感想を聞かせてください。 148 ◯吉原資源管理監 今、委員がおっしゃるとおり、やっぱり採取する場合には濁り等が発生する。それでまた調査結果にありますように、海底の部分では一部海生生物等について影響があるという調査結果が出ております。  そういうことで、我々としましても、調査結果を受けての提言が出ていますけれども、海砂採取を行う海域の選定に当たっては、魚介類の産卵場所とか成育場所を避け、漁業者と十分に協議する必要がある。また、採取工法については、なるべく濁りを抑える方法の検討、海底地形を極端に変容させるような方法、これは深掘りとか言っているそうでございますが、そういう方法をなるべく避けることとされたいという提言も受けておりますので、採取に当たっては十分にこのようなことを注意していただきたいと考えております。 149 ◯岩崎委員 それと、これも前、私、お話ししたかもしれませんけれども、漁民の方々が、今度は反対に海砂採取について、その関係で今度は海岸の砂が減っていくと、流されて減っていく、あれは海砂採取によってそうなんだという漁民の方々もいらっしゃいます。そしてまた、大学の先生によっては、やはり水深が十メーターを境にして、プラスマイナスは若干あるかもわかりませんけれども、それによって沖の海底の地形というか、その変化はないという、もちろん先生もいらっしゃいます。  実は、私は日置ですので、江口漁協等で湾内の砂をしゅんせつというんですかね、とって、陸に、前に揚げたり、ほとんどはでも、以前は沖に持って行ってそのまま沈めていたと。そうしたら山ができる。山ができたら、もうその山はほとんど動かないということを漁民の方々は、魚群探知機というんですかね、あれで見ればもうほとんど変化はないというわけです。  ということは、三ページに書いてあるように、ガット方式でもサンドポンプ方式でも、こうして吸い上げたところ、またくみ上げたところはくぼみができる。これももうほとんど海底は動かないということですので、これも二ページの一番上に、ひき縄の漁業等の一部の漁業の操業にも影響を及ぼすと、ここにも書いてあるとおりですね。  ということは、やはり海砂採取、ここにいらっしゃる特に水産の関係の職員の皆さんは、できるだけこの採取量を減らしていかないかん。社会基盤の整備のためにはある程度砂も必要というのはわかるんですけれども、できるだけ陸砂を使っていただくような形にしていただきたい。そしてまた、できることなら、これはもう余計なことかもわかりませんけれども、それこそ河川の寄洲の除去の問題も今言われて、一部はそういうまた骨材等にも使っても最近はいいようなことも言いますけれども、前から私が言うように、できればそれも不純物を除いて、そしてやはり河口の近くの海に返すようなやり方をやっていただきたいということは、私は前からも言っているんですけれども、そういうことで私のこれは持論なんですけれども、できるだけ砂を海岸に戻して、そしてまた海もできるだけ、沖の砂もとらんごとしてもらいたいんですけれども。  ただ、今度はここに調査結果ということで二ページの下のほうに、先ほども言ったように漁協の方々が、ガット方式の一番のところも、山川漁協ですかね、この漁協からの要望等についても十分聞き入れられているから採取の問題がないと、指宿漁協は影響ないとかですね、そしてまた次にも山川漁協さんは、これまで問題が生じた場合は、採取業者に連絡をとり改善してもらっているから、これはブリ飼いつけ漁業等に影響を及ぼすこともあるが、これまで問題が生じた場合は改善してもらっているとか、次は島平漁協ですか、漁協からの要望等についても十分聞き入れられている。そしてまた加世田漁協とか、県漁連も含めてでしょうけれども、海砂採取による漁業への影響については、両漁協とも影響ないとかですね、このコメントについて、今度はまた資源管理監はどのように思われますでしょうか。 150 ◯吉原資源管理監 我々も、前回の委員会で十分な答弁ができなかったということで、急遽アンケート調査を実施したところでございます。  調査結果を見てみますと、やはり採取業者のほうはかなり事前に漁協のほう等にも連絡をとっていただいて、十分調整が図られているのかなと思っております。ただ、山川につきましては、ブリ飼いつけ等で影響が出ているということもありますけれども、それらについても、すぐ連絡すれば業者のほうが対応してもらっているということで、なるべくこういうことがないように、もっと緻密な連絡調整をとってもらえればと考えております。 151 ◯岩崎委員 この調査結果からいけば、午前中のねじめ漁協のあの問題とは全く逆の形がこういう形であらわれているような気がするんですけれども、これであれば、もうはっきり言って今度は岩崎昌弘ももう余計なことは言わんほうがいいんじゃないかというような、この調査結果になっちゃうわけですね。  でも私は、地元の本当に魚を毎日とっている方々が言われるのは、どう見ても魚が減ってきていると。自分たちは資源を守るためにそれこそ魚礁を設置したりとか、いろんな形で努力をしているけれども、魚は確実に減っていると。  それと、ちょっと余計なことかもわかりませんけれども、ある程度、場所によってはその今度は海砂の補償金というんですかね、何と言うんですか、そのようなので助かっているというまた漁協等も一部あるやにも聞いています。でも本来は、どう見ても魚をとって生計を立てていかないかんわけですので、どう見ても私は漁民の方々のことを考えて、資源のことも考えて、やはり海砂の採取は極力削減していってもらうように、ここにいらっしゃる立場の方々はお願いをしていってもらいたいんですけれども、これについて最後にコメントいただけたらありがたいです。 152 ◯吉原資源管理監 委員がおっしゃいますように、やっぱり地元の漁業者の方は海砂については心配をされているという声も一部には聞いております。ただ、表面的には、アンケート調査の形のように、特に影響はないということでございますけれども、やはり地元の漁業者の方がなるべく安心して操業できるように、その辺の事前の調整については今まで以上にしっかりやっていく必要があると考えております。  また、資源の減少につきましては、海砂をとっていない地域でも水産資源は減っておるケースもございます。全国的な傾向もありまして、一概に、いろんなことがあるんでしょうけど、どういう原因で魚類の資源が減っているかというのはまだわかっていない部分もたくさんありますけれども、なるべく我々としましては、委員がおっしゃるように、海砂採取についてはなるべく減らしていただければ、そういう方向でよろしくお願いしたいと考えております。 153 ◯松里委員 昨年度の企画建設委員会で根占沖の、先ほど陳情の論議をしました海砂の問題がありましたけれども、現在は根占沖の例のところでは海砂は採取はどのようになっているんでしょうか。 154 ◯吉原資源管理監 根占沖の大浜沖につきましては、採取は中止しているということで聞いております。 155 ◯松里委員 そうすると、対応として当然、根占沖はとらないということで中止したとしたら、この根占沖の部分の海砂が、公共事業等骨材確保対策協議会において、一定の量があるので非常に影響があるということで、もろもろほかの地区を調査をしていたと思うんですが、現在どういうふうになっているんでしょうか。 156 ◯吉原資源管理監 海砂の採取につきましては、先ほど来言っていますように公共事業等骨材確保対策協議会というのがございまして、提言をしております。それの下に鹿児島海砂採取対策委員会というのがございまして、それらが各地区の採取量とかそういうのを決めております。そういうことで、それらの根占をやめた場合の数量等の調整については、委員会のほうでされるということで聞いております。 157 ◯松里委員 現在、把握されていないんですか。 158 ◯吉原資源管理監 水産のほうでは把握しておりません。 159 ◯松里委員 海で海砂をとるわけですから、当然、影響が出てくる魚等、そういうことも踏まえて、資源管理監のポストも資源を守っていく、管理していく立場ですから、当然、海砂の部分が出てきますと、関係課として、その対策委員会とか公共事業等骨材確保対策協議会とか、あるいは海砂採取対策委員会とか、あるいは共同漁業権区域内あるいは共同漁業権区域外の部分で海砂をとっていくときには、指導監督をしていかなきゃいけない県漁連とかもろもろかかわってくると思うんですが、そういう中で当然、情報等も知っている部分もあると思うんですが、どうなんですかね。 160 ◯吉原資源管理監 今、委員がおっしゃいました鹿児島海砂採取対策委員会には、私のほうも出席して参加しております。  今年度の二十五年度につきましては、根占についてはもうやらないということで聞いております。来年度についてはこれから話がされるということで考えております。 161 ◯松里委員 ことしはやらないということですね、来年ですか。 162 ◯吉原資源管理監 二十五年はやめるということで聞いております。 163 ◯松里委員 そうすると、代替案あたりは出てきていないんですか。ことし根占をやめるとするならば、その部分をどっかの海域でと、そういうのは検討されていないんですか。 164 ◯吉原資源管理監 それについては私のほうでは把握しておりません。 165 ◯松里委員 把握していないというのは、どういうふうに理解すればいいんですかね。 166 ◯吉原資源管理監 この鹿児島海砂採取対策委員会につきましては、事務局が土木部のほうにございます。土木のほうで今、内々検討されているんじゃないかと考えております。 167 ◯松里委員 そうすると、検討が具体的になってきたら、水産振興課等も把握されるというふうな理解でいいんですか。 168 ◯吉原資源管理監 そのように考えております。 169 ◯高橋委員長 この件に関しまして、ほかに質問はありませんか。    [「なし」という者あり] 170 ◯高橋委員長 ほかに質問がありませんので、この件につきましては終了いたします。  次に、七月に実施しました南薩地区の行政視察に関する御意見、御質問等がありましたらお願いいたします。  質問はございませんか。    [「なし」という者あり] 171 ◯高橋委員長 質問はございませんので、この件につきましては質問を終了いたします。  それでは、そのほかの県政一般について質問がありましたらお願いいたします。 172 ◯柴立委員 私は、サンロイヤルホテルの前の与次郎ヶ浜の長水路ですね、長水路がありますよね。何かお聞きしますと、延長が約三千三百二十メートルという話を聞いておりますが、時間がありましたらよくあそこを歩いて、錦江湾から桜島を見ながら散策をすることがあるんですけど、あそこをもう少し生かす方法はないのかなといつも思っております。鹿児島市の観光資源の一つともなり得るんじゃないかと、もうちょっと整備をするとですね、と常に思っているんですけど、あの与次郎ヶ浜の長水路の周辺のことについて、観光資源になり得るかどうかも含めて、ぜひ整備の方向で考えていただきたいと思うものでありますが、お願いをいたします。 173 ◯倉野観光課長 長水路につきましては、いろいろ私のわきまえております情報によりますと、もともと護岸でございますので、御存じのとおり、水面を挟んで両側に護岸と少し沖のほうにテトラを置いた鉄の柵みたいなところがあります。ロの字型に囲んでおると思いますが、そこは陸側のほう、二メートルぐらいの堤防の陸側に少し歩道があるところは、調べたところによりますと県の管理でございます。  外側の海に突き出したところ、そこも少し遊歩道みたいになっていますが、そこも実際は護岸でございます。二重護岸のようになっておるというふうに聞いておりまして、その沖側のほうは、かつて埋め立てが完了したころ、ちょうど太陽国体のころでもありました。そして長水路の中に観光施設を市のほうが計画されておったこともありまして、沖合のほうは、県の管理でございましたけれども、今、市のほうで管理していただいているような形になっていると聞いております。はっきりした取り交わしの事実はちょっとつかんでいないんですけれども。  いずれにいたしましても、委員御指摘のとおり、昼間あるいは休みに一般市民の方々が散策されたり、あるいは少し状況は悪いんですけど、ジョギングで回られたり、ちょうどいい距離のようでございまして、活用はされております。しかも、沖合の散策路のほうに出ますと、目の前に錦江湾と桜島がどんと構えておりますので、観光的にはかなりすぐれたスポットではないかと思っております。  それで、生かしている実態ということを少々調べてみましたら、先ほど出ましたサンロイヤルホテルさんとか、あるいは与次郎の埋め立ての範囲にも幾つかホテル・旅館ございますけれども、宿泊客に、朝起きられたときとか、着かれてまだ夕食まで時間があるときとか、フロントあたりで散策の紹介をされておる取り組みがあるようでございます。  我々も観光業界のいろいろな方々のお声を聞いたり、観光連盟と、実は泊まるだけ、泊まってチェックインしてチェックアウトをして帰られるだけじゃなくて、ホテル・旅館の周辺にはいろんな観光スポットがございますので、しばらく時間を長目に滞在していただきたい、あるいはまたリピートにつなげていただきたいということで、ホテルだけじゃなくて、周辺の観光地をホテルのほうからも情報発信してくれということを、最近そういう働きかけをしております。そういうことでいいますと、そういう地元のホテル等の取り組みもございますので、これは生かせると考えております。  ただ、申しましたとおり、県のほうの港湾、あるいは鹿児島市の都市公園的な使い方という両サイドがございますので、そういうところと話をしていきまして、生かしていくような取り組みができるんじゃないかとは考えております。まだちょっと具体的に動きはございませんけれども、そういう考え方はできると思っております。 174 ◯柴立委員 やっぱり特に滞在型になりますと、やっぱりそういうホテルに滞在していただいて、散策するコースとしてはもう抜群の私はコースだと思っております。  ちょっと調べてみましたら、昭和四十七年の五月に鹿児島市と県とで、護岸の管理についての誓約書がここにあります。それからまた、鹿児島の港湾事務所長と当時の赤崎市長の間で、平成元年にも同じような海岸保全区域の占用についての協議がなされているようでありますので、護岸についてはそういうことですが、こちら側の県のいわゆる堤防側ですね、やっぱり一周するについては、かなり堤防がちょっと高いものだから景色が見えないんですよね、歩いていて。  ですから、手前の緑地帯も少し工夫をしていただいて、もう少し、錦江湾と桜島を見ながら、見えながら一周ができるような遊歩道を充実してくれさえすれば、私は鹿児島市の大きな観光資源の一つになると思っていますので、ぜひ今後ともその実現に向けて御努力いただきたい。鹿児島市とも協議をしていただいて、そういうような方向で検討していただきたいともう強く思っていますので、ぜひその辺は今後の課題として取り組んでいただきたいと要望しておきます。お願いします。 175 ◯成尾委員 二つありまして、一つは、中小企業の関係でちょっとお伺いしたいと思っていますが、県としても中小企業に対していろいろな支援をされている中で、中小企業のやっぱり一番は個人保証、保証問題の件で、いわゆる融資のほうから、個人保証のものがやっぱり大変だというような話を聞いているわけですね。  ここあたりを今後、設定基準について年内に国としても動きつつあるわけですが、県内のいわゆる中小企業の方々のこういう保証、個人保証、こういうような割合ですとか、またいろんな意味での、これをもっとこう変えてほしいとかいうような声も、県内でもそういう声が上がっているのかどうか。それに対して、県としてどういう形で相談に乗ったり、またいろいろされているのか、そこあたりについて、わかっている範囲で結構なんですが、教えていただければと思います。 176 ◯内村経営金融課長 経営者に対します個人保証についての御質問でございますけれども、経営者に対します個人保証といいますのは、中小企業金融の円滑化に寄与してきた面がある一方で、中小企業の事業展開や早期の事業再生、円滑な後継者への事業承継等における取り組み意欲を阻害しているといったようなことが指摘をされているところでございます。  今、委員のほうからもお話がございましたように、日本再興戦略、六月に発表されておりますけれども、この中でも個人保証制度の見直しが盛り込まれておりまして、国のほうでは、経営者保証に関するガイドライン研究会というのを設けまして、八月に第一回の研究会を開催したと伺っておりますけれども、本年のできるだけ早い時期にガイドラインを策定するように検討が進められているところであると聞いております。  本県の中小企業の経営者のうち、どの程度が個人保証を行っているかという具体的な数字は持ち合わせておりませんが、これは国のほうのデータでございますけれども、中小企業の経営者のうち八六・七%が個人保証を提供しているといったような状況でございます。  冒頭申し上げましたように、資金を借りる上では、経営者に対する規律づけの観点もありまして、個人保証をすることによって資金提供を受けられるという面はあるわけでございますけれども、中小企業者のほうからは見直しを求める声は強いという状況でございまして、県といたしましては、国のほうでのこのガイドライン研究会等の動きを見守ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 177 ◯成尾委員 今後そういう方向になりつつありますので、一番は、なったとしてもですが、ぜひ、こういうふうになったその他の周知徹底について、ホームページでとか、かわら版に書いているとかだけではなくて、もっと周知についてはきちっとやってもらえればなと、決まったこと、またはいろんなことについて。  ぜひともそういう意味では、多くの企業の方々は、そういうのはないだろうかと相談はあるんですが、そういうのを私なんかが聞くと、いや、これがありますよとおっしゃるんですけれども、それが届いていないという現実もあるんじゃないかと思いますので、今後そういう意味での、中小企業への支援の部分がいろいろ変わったりした場合は、こうですよというのをできるような形にしていただきたいということを、これは要望にしておきます。  もう一つ、観光のお話でさせていただきたいと思いますが、先ほどあったように外国からの、上海も含めてですが、誘客活動をしようとした場合に、やはり一番は、先ほど二牟礼委員からもありましたけど、例えば、中国の方を活用してということもですが、こちらでどんなふうに彼らがしたいのかということを、もてなすほうから見たときに、日本人から見た、向こうにこうですよと言うわけではなくて、今、日本にいらっしゃる外国人の方々と一緒にツアーをつくったり、または、日本人としては気づかないんだけど、向こうの方のそういう発想を入れたりというような部分でのコースづくりであったり、ツアーづくりというものが、今後やっぱり必要になるんじゃないかなと思うわけですね。  そういう意味では、そういう今、日本にいらっしゃる方々との連携をしながらの、これはエージェントになったりするんだと思うんですけれども、そういうあたりをうまくコラボできれば、外国の方が来られるときに非常にプラスになるのかなという気もしますし、また楽しめるのかなと思っているんですが、そういう意味での、今、日本に永住されたり、またはいらっしゃる外国人の方とのコラボ的な部分はどういうふうに現状なっているのか、教えていただければというふうに思っております。 178 ◯倉野観光課長 委員の御質問、国内にいらっしゃる方々への意見を聞きながら、誘客セールスに生かしたらどうかということだと思います。  委員のお話の中にありました、かつて海外にいらっしゃって、日本のほうに永住されておるという視点から見ると、ちょっと取り組みはまだまだだと思ってはおります。ただ、我々の取り組みとしましては、各国の政府観光局なるセクションが例えば福岡に日本の事務所を置いておられたり、あるいは海外定期路線あるいは定期路線以外の日本各地に飛んでおります海外の航空会社等の事務所等のパイプは広く深くつかんでいこうと思っておりますし、例えば、県内の企業とか関係団体にもかつて海外で活躍されておられた方々、観光連盟のほうにも一人いらっしゃいますし、いろんなホテルとかにも働いていらっしゃる方々、いらっしゃいます。なるべくそういう業界の方々の声を聞きまして、これは海外誘客にかかわらないことではございますけれども、そういう人材を生かそうということはしております。  ただ、おっしゃるとおり、まだまだそういう、かなり影響力のある方はまだまだいらっしゃるのかなと思いますので、どんどん広げていく努力はやっていきたいと思っております。 179 ◯成尾委員 ぜひそういうふうにしていただきたいということと、やはり、ある人が言っていますが、いわゆるおもてなしという言葉が非常に今回、国外においても国内においても非常に、なってきたんですが、その意味で、今もありますけれども、観光ガイドというのがありますよね。ここあたりをできれば、桜美林大学の教授の方から言わせると、できればガイドさん、ガイドというかボランティアという形でいつもなるんだけど、命名としてもすごく、ボランティアガイドさんという感じよりも、その地域の文化・歴史も知っている観光大使みたいなですね、モチベーションを上げるために。ただ、だからといって費用を払ってどうのこうのじゃないんですけど、そういうネーミング的なものから、その方々に対する、ある意味でいうと少しモチベーションを上げてあげることも大事なもてなす側の一つになるんじゃないかという話もあるわけですが。  そういうことも含めて、今後さらにそういう誘客をすることは大事ですが、それ以上に、もてなすほうをもっと充実しないといけないだろうと思っているんですが、今言ったように、ボランティアではない観光大使みたいな部分の、名前も変えるなりということじゃないんですけど、そんなことも含めた、もてなしの部分への取り組みというのはどんな感じにされているのか教えていただけますか。 180 ◯倉野観光課長 主に観光連盟等に委託をいたしまして、今、観光大使にずばりという御質問ではないとは思いますが、今の県の取り組みとしまして、観光連盟等と協力しまして、ボランティアガイドの方々、あるいは観光大使の方々、おもてなしの意味でセミナーを、毎年数回集まっていただきまして、いろんな各地で活躍されている先生をお呼びしたり、県のほうからいろんな取り組みを紹介したりということで、おもてなしの心を醸成していくというような取り組みはいたしております。  モチベーションという意味でいいますと、今までの形ではなく、もう少し自主的な取り組みみたいなことを発言していただくとか、今の形はいろんな事例を紹介したりということでいたしておりますけど、そういう双方向から情報交換する形のセミナー的なものは考えられるかなと思っておりますし、ガイドについては今、ボランティア的に各地、例えば鹿児島市の町なかとか指宿市とかのほうで自主的にお集まりいただいた取り組みがどんどんどんどん広がってはきていますけれども、全体的にやはり専門的な知識の問題もありまして、それも今後の課題かなと思っておりますし、九州観光推進機構という九州各県の官民一体となった組織がございまして、そこが九州観光特区ということで国のほうに申請・登録されておりますので、近々特区ガイドという、実際、国の資格が通訳とかガイドとかいう方は必要だったんですけど、そこまでは至らない、講義を受けるとガイドになれるという仕組みもございますので、そういう部分でまた地元のガイドとかがふえていく可能性はあるかなと思っていまして、いずれにしましても、おもてなしをこちらのほうから押しつけるような形じゃなくて、やはり双方向でモチベーションを上げるような形は今後ちょっと検討させていただきたいと思います。 181 ◯成尾委員 ぜひそうしていただきたいと思っておりますし、もう一方では、県外から来られた方、それから海外もそうでしょうけれども、一つは、標識の問題が今後、二〇一五年国民文化祭があって、二〇二〇年には国体もあるわけですが、そういう意味では、よく言われるのは標識のあり方が非常にまだなかなか鹿児島県はうまくいっていないよねという話も聞いたりするわけですね。  そうすると、もうあと二年後、またその次、国体やら、それから国民文化祭で各県から来られた方々が、本当に標識も含めた部分でしっかり取り組んでいただきたいということもあわせて要望しておきます。ここだけの話ではできないだろうと思いますけれども、ただやっぱりぜひとも、ここはもう直近にありますので、大きな国内的な大会があるということがあるものですから、ここはぜひ考えていただきたいということを要望して、終わります。 182 ◯高橋委員長 ほかにありませんか。 183 ◯鶴田委員 済みません、簡潔に三つお願いしたいんですけれども、まず、県内景況についてお伺いしたいと思っておりまして、商工労働水産部の資料の五ページ、(二)ですけど、県融資制度の充実、今回、当初で三百五十億円融資枠を設定しておって、八月まで五カ月で大体千百件の九十七億円ということですけれども、意外と資金需要が少ないなという印象を持っております。そこで、この資金に対する主な借り入れの理由、あるいは業種、こういったものがあれば教えていただきたいというのが一点。  それから、(二)の中小企業金融円滑化法、これの廃止に伴う対策なんですけれども、これも私も昨年十二月だったかに質問をさせていただきました。ここで金融機関等に研修会を開催したとあるんですけれども、そのテーマあるいはその内容がどんなものだったのか、それから参加者の印象等があればちょっと教えていただきたいと思うんですけど。 184 ◯内村経営金融課長 まず、一点目の県融資制度の実績についてでございますけれども、今年度、三百五十億円の融資枠を設けておりますが、まず、平成二十四年度の融資実績が約二百五十億円でございました。それに対しまして、金融円滑化法が終了するということを踏まえまして、十分な融資枠をということで三百五十億円という枠を設定しているところでございます。  それで、八月末現在で、資料にございますとおり、件数で一千百九十五件、金額では九十七億九千八百万円となっておりますが、これは前年の八月末と比較いたしますと、件数では九八・八%、それから金額ベースでは八八・九%となっております。  金額で大きく落ちております原因といいますか、背景を見てみますと、十四の資金を設けているわけでございますけれども、この中で国が、全国的に業況が悪化しているということで、不況業種を指定するセーフティネット保証というのがございますけれども、これに対応したセーフティネット対応資金というものが県の融資制度の中にございますが、これが前年度に比較いたしまして、金額ベースで五二・七%と大きく落ち込んでいるのが、非常に減少している大きな理由となっていると考えているところでございます。  ただ、県の融資制度は、民間金融を補完する信用補完制度、信用保証協会が行う信用保証制度の中で県の融資制度というのを運用しているわけでございますが、この県の信用保証協会の保証承諾実績全体を見ますと、八月末現在で三千三百十一件、保証承諾実績で三百四十六億円となっておりまして、前年の八月と比較しますと一〇七・三ということで、信用補完制度全体で見ますと、中小企業の資金調達の環境に大きな変化はないというようなふうに考えているところでございます。  ただ、金融円滑化法が終了いたしましてからも金融機関は条件変更に対応をしておりまして、九州財務局鹿児島財務事務所によりますと、県内金融機関に申し込みのありました貸し付け条件の変更等の実行率、これが金融円滑化法が施行されましてから本年三月までが九一・一%でございました。  その後、国のほうは、件数をやはり金融機関のほうに求めておりまして、現在、六月末までが集計されているという状況でございますけれども、六月末までで九一・八%となっておりまして、金融円滑化法終了後も貸し付け条件の変更等に対する金融機関の対応は変わっていないという状況でございます。  それと、業種別の県の融資制度の利用状況でございますが、これは八月末現在でございますが、九十七億九千八百万円のうち最も利用の多い業種は建設業で三十億四千六百万円でございます。その次に小売業の二十一億七千二百万円、そして製造業の十四億七千五百万円等々となっております。  それから、二点目の中小企業金融円滑化法期限到来後の対策の中での今回の研修会の内容でございますけれども、今回の研修会は、この中小企業再生支援ネットワークといいますのは、中小企業金融円滑化法終了後の中小企業の再生、経営改善とか事業再生を円滑に進めるために、金融機関、商工団体、保証機関、あと国とか県とか含めまして二十二団体で構成しているものでございます。  県のほうで事務局を行っているわけでございますけれども、昨年の九月に設置いたしまして、全体会議、連絡会議等のほか、実務担当者を対象とした研修会を開催しているところでございます。今年度は一回目でございまして、設立してからは三回目の研修会ということでございます。  研修の内容としましては、やはり実務担当者、金融機関の融資担当者とか商工団体の経営指導員の方々が、意向を踏まえながらテーマを設けておりまして、一回目の研修会を受けまして、二回目が建設業の再生支援をするにはどうしたらいいかと、これは今年二月に開催したときの研修会でございますけれども。  そのときのアンケートを踏まえまして、今回は、製造業の再生支援を図るにはどうしたらいいかということで、やはり売上高を上げていかないとなかなか経営改善は図れないということで、製造業の販路開拓についてというテーマで研修を実施いたしまして、百三十名の方が受講されまして、研修の結果のアンケートもとっておりますけれども、非常に参考になったという意見が多かったという状況にございます。 185 ◯鶴田委員 よくわかりました。  ちょっと今の答弁等をお伺いして、例えばセーフティネットの資金が五二・七%、対前年ということですね。これは要するに、非常に危ない、倒産の危機にさらされた企業は少なかったというふうに理解をしますし、また信用保証協会の保証承諾実績も一〇七・三%、若干、投資的な経費の需要がふえているのかなという印象を持ちました。  やっぱりデフレ下の例えばリストラとか売り上げの減少等なんかの資金需要の減退から、アベノミクスによって、やっぱりかなりそういった投資的な需要というのが出てくるような気がするんですね。それで、あとはいよいよ今度、賃金なんかの雇用の部分にも費用を充てるという形になってくると思うんですけれども、やはりその辺のところのかじ取りというのかな、そういったものをやっぱり機動的に考えていただいて、それで、金融機関やら県の信用保証協会、この辺の体制もぜひそれに合わせて動いていただければなというふうに考えておりますので、これは要望といたします。  二点目ですけれども、観光のほうにお伺いしたいと思います。  説明資料の十四ページなんですが、清華大学とのMOU、これは新聞にも載りましてなんですけれども、私、見ておって、よくわからないんですね。包括協定ということですけれども、これで我が県にどんなメリットがあるのか、さらには清華大学のほうにはどんなメリットを期待しているのか、具体的にそういったものに基づいて何か一つ二つでも動き出しているものがあるのかどうか、その三点をちょっとお聞かせいただけますか。 186 ◯島津国際交流課長 清華大学とのMOUについてのお尋ねでございますけれども、清華大学につきましては、今の国家主席の習近平ですとか、胡錦濤ですとか、朱鎔基などを輩出しております、中国ではトップレベルの大学ということでございます。  鹿児島県と今回、この清華大学が初めて包括協定ということで、大体普通は大学と協定を結ぶ場合は大学同士の学術交流協定などが一般的なんですが、今回、鹿児島県と組んだということは、学術交流に加えまして、例えば企業間同士の交流もできますし、今回、メディポリスの永田理事長にも行っていただきましたけれども、先ほど委員から、実際動いている、既にもう動いているものがあるかとのお尋ねでございましたが、中国のほうは非常に高齢化が進んでおりまして、医療ツアー関係のですね、裕福な人も非常に多いんですね。今までそうでもなかったのかもしれませんけど、裕福になって、今後は健康に関して非常に興味がある、そういう方々も非常にふえております。  そういった中で、この前、鹿児島のほうでは、メディポリスのことについて意見交換会のときにお話をさせていただきましたら、清華大学のほうから、早速その施設のほうを訪ねてみたいと、そしてぜひ送り出しをしたいということでお申し出がございまして、来月早々にでもお伺いをしたいというお話が来ておりますし、またあわせて清華大学のほうの医学院、医学部でございますけれども、こちらのほうからは、遺伝子研究に関するちょっと勉強をしたいということがございまして、これについてもまた訪れたいというお話ございました。  あと、今、日中関係は大変厳しい時期にあるんですけれども、やはりこの日中関係を今後、未来のあるものにしていくためには、いろいろございますけれども、やはり日本と中国というのは一衣帯水の関係にございまして、非常に近いところでお互い繁栄していくことがお互いの国にとって利益になる。そのためにはまず、若い世代の方々同士がお互いの国を十分に理解し合うということが今後、非常に必要ではないかなということで、清華大学の学生と、それから鹿児島県内の各大学との学生交流というのも進めようということでお話が出ております。  清華大学のほうも、日本研究センターという日本語を学んでいらっしゃる学生さんもいらっしゃいまして、実際、包括協定を結んだときに訪問させていただいたときも、早速訪れたいというお話ございました。さっき二牟礼委員の方から、黄興さんの話もございましたけれども、ああいった話もちょっと披露させていただきましたところ、いわゆる鹿児島というところがどういうふうにすばらしいかというのを、中国の方が尊敬する人が非常に尊敬する場所だということを通しましてPRもできたということで、清華大学のほうとしては、清華大学と比べますと、鹿児島と清華大学は少しちょっと違うんじゃないかなと、なぜ、海外の地方自治体としては初めて鹿児島と結んだわけですけれども、実は清華大学とのおつき合いは三年目に入ります。その前に駐日大使のほう、三年前に鹿児島を訪れまして、その中で鹿児島のことをいろいろ知っていただきました。そういうことで、やはり近代日本の黎明期を築いた人材を輩出したところが実は鹿児島であるということが、非常に中国の方には評価いただいたのではないかというふうに思っております。  あと、鹿児島と中国は鑑真和上の御縁もありまして、唐家センさんと今回お会いいたしましたときに、唐家センさんのほうが、実は彼はずっと日本語の通訳として活躍した方でございますけれども、私は実は鹿児島に行ったことがございますという発言がございまして、それは、自分が日中交流に今後かかわる仕事をしていくときに、やはり鹿児島というところは見ておかなければならない場所ですよということを司馬先生に言われたということで、司馬遼太郎に言われたということで、坊津を訪問しましたというお話ございまして、いろんなところでふくそう的に中国のほうにとっては、鹿児島というのは非常に親中的な部分もあり、中国と大変深い御縁があるんだというところを御評価いただいたのではないかと思っています。
     だから、鹿児島県と結んだことで、大学のみならず、さまざまな分野で交流のフレームができたというふうに思っておりますので、来年から早速いろんな交流関係を、関係者の皆様と一緒に協議をしながら、観光面も同様に思っております。観光客も来ていただくように、そういったことも含めまして連携をいろいろ進めてまいりたいと思っております。 187 ◯鶴田委員 わかりました。  大変に幅広いというイメージですけれども、これは、いわゆる事務局というか、マッチッグの段取りというのは国際交流課でされるという理解でよろしいんでしょうか。 188 ◯島津国際交流課長 はい、そうでございます。ただ、うちの課だけの事業ではなくて、庁内各課、いろんな分野ございます。大学のほうもいろんな分野での交流を望んでおりますので、うちの課がコーディネーター役として各課のほうに御相談をしながら、どういう交流ができるかというのを含め、進めてまいりたいと思っております。 189 ◯鶴田委員 わかりました。 190 ◯高橋委員長 速記等の関係がありますので、ここで暫時休憩いたします。  再開は、十五時十五分といたしたいと思います。         午後三時 一分休憩      ────────────────         午後三時十四分再開 191 ◯高橋委員長 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。 192 ◯鶴田委員 それでは若干お時間いただきまして、佐多岬の観光についてお伺いしたいと思いますが、課題でありました道路の問題、それから老朽化した施設等の撤去が終わりまして、非常に力強くいろいろ進みつつあると聞いておりますけれども、その状況がどんなふうな状況であって、今後どのようなふうに進捗をしていくのか。以上、二点を教えてください。 193 ◯森 観光地整備対策監 佐多岬の整備の進捗についてお尋ねをいただきました。  佐多岬、委員の御指摘がありましたとおり、現地のほうは、古い建物は撤去され、今、自由に誰でも出入りができるという状況になっております。  整備のほうですけれども、トンネルから先の岬の先端部分に関しましては環境省が直轄事業で整備をすると、遊歩道それから若干の園地、それから展望台という形で整備をするという予定になっております。この環境省の直轄事業は実際は県が代行して整備を行うということになっております。それからトンネル手前の駐車場、今、駐車場になっているところでございますけれども、こちらのほうは町と協議をいたしまして、県のほうで整備をするということにいたしております。今現在、どちらも今年度の予算を使いまして、今、調査、設計をしているという状況でございます。  それから、今年度調査、設計をいたしまして、来年度には何らか工事着手をしたいという予定になっております。 194 ◯鶴田委員 わかりました。  ここは大隅の観光の目玉となることが期待をされておりますし、山川・根占フェリーとかその他、内之浦のロケット基地との連携とか、いろいろな展開をすべく地元のほうでも取り組みが始まっております。  環境省を中心とした国、それから県、地元の町がやはり一体となって進めていくというのが大事だと思っておりますけれども、やはりそういったことにそういう協力関係を阻害するような要因、こういったものがあった場合には、ぜひそういったことをきちっと取り除く対応もしていただきながら、着々とこの整備を進めていただきたいと期待をいたしますので、一応要望として申し上げます。  終わります。 195 ◯高橋委員長 ほかにありませんか。 196 ◯外薗委員 漁港漁場課長さん、宮園課長、十二ページに漁港・漁村整備、漁村地域活性化、対話というような意見交換会がございますよね。これ定期的にやっているんですか。 197 ◯宮園漁港漁場課長 この対話会につきましては、昨年度から年に二回開催することとしております。通常八月と一月、その年に二回、今、開催することとしております。  以上でございます。 198 ◯外薗委員 これ場所は甑島とかいろいろ離島とか含めて、大体どういう割り振りでやっています。 199 ◯宮園漁港漁場課長 開催場所につきましては、四月、五月に各漁協の方々あるいは市町村の方々にアンケートを差し上げて、そのアンケート結果に基づきまして、相手の方々と相談して開催場所を決めております。  以上でございます。 200 ◯外薗委員 そのときにぜひ我々にも案内いただきたいんですよね。やはり我々も、知事と私ども議会、いろんなことをそれぞれ要望を受けたりいろいろやっているんですよ。それで、そういうことがありますよ、出席できないかもしれませんけれども、いい機会ですからね、我々も特に離島に行く機会がなかなかないわけでありますから、ぜひ我々にも御案内いただいて、ぜひしていただきたいなと。  我々が行くとどうしても要望会とか陳情会になって、執行部の皆様方がちょっとまた大変かなと思いますけれども、極力そういうことじゃなくて、やはり我々もまた、その地域の思いというのの勉強もしていかなければならないし、特に僕はやはり漁場のメンテナンスといいますかね、非常に大事なことになってきているんじゃないかなと思うんですね。特に特定離島あたりの交付金あたりを使っていただきましていろいろやっていますけれども、やはり補修費では使えないとかいろんな問題があって、国のほうも農業政策については、この間もちょっと小里先生の農政の勉強会がございましたけれども、一部地方の議員の方々から、漁業はもう全然金がないと、金を使わんと、国も何をしちょっとかというようなことで、どんどんどんどん漁業というのが非常に悪くなっていくわけですよ。  その一つにやはり漁港といいますかね、その整備状況といいますか、修繕といいますかね、そういうのが手薄になってきているわけでありまして、そういうのも聞くいいチャンスで、ことし、去年から始められたということでございますので、広くやはり漁港もたくさんございますので、地域別に年二回、本当にいいことですので、やっぱりそういうことをやっていただくことが非常にいいなと思って、きょうこれを見て、いい取り組みをしていただいているなということで、我々を呼ぶという話は余談でしたけれども、ぜひ行政が出向いてですね、特に、課長さんも行かれたんですか。 201 ◯宮園漁港漁場課長 私も行っております。私も行って、薩摩川内市の方も支所長さんとかそういう方々にも出席していただいております。 202 ◯外薗委員 はい、わかりました。  そういうことでぜひお願いをしておきます。  以上です。 203 ◯松里委員 一点だけ、武盛観光交流局長、西観光交流局次長、倉野観光課長、あわせて森観光地整備対策監、御見解を聞きたいと思っているんですが、種子・屋久の観光振興の現状はどうなのかなということです。  その中で特に、観光だけじゃなくて企画と土木に関連してくると思うんですが、南埠頭の待合所、それと南埠頭の駐車場、この辺、盆、正月だけじゃなくて待合所がいっぱいで非常に厳しい部分もあるという声が多くて、高速船で種子・屋久運航をしてそこがほとんどですので、観光振興という観点だけじゃなくて生活路線として、病院とか買い物とか仕事とかそういう部分で利用が多いわけですけれども、それでも、待合所に行ったら狭くて座るところもないと、夏になると外に立ってなきゃいけないと、お年寄りがかわいそうじゃないかと。ましていわんや、よそから来た観光客等大変だと、これでは世界自然遺産の島と、唯一の実用衛星の打ち上げ基地のある島の高速船の待合所としては非常に厳しいんじゃないか。  今から四、五年前に若干待合所の椅子等を大きくして、トイレもつくったんですが、何とか、例えば駐車場の件ですけれども、有料になりましたよね、昔は無料でしたけど、有料になって、三日か四日種子・屋久に観光に車を置いていったとしますと、相当の料金を支払わなきゃいけないんじゃないかと。そういうことに関して不満も多々あるみたいですけど、特に待合所の問題と駐車場の問題、この二つの問題を観光課等はどういうふうに考えているのか、御意見を賜りたいと思います。 204 ◯倉野観光課長 フェリーあるいはトッピー等の待合所の問題につきましては、所管はもちろん御存じのとおりでございまして、ただ、利活用の関係では土木部とやりとりはいたしております。  ただ、駐車場の問題あるいは待合所のスペースの問題という面で、なかなか対策等はちょっとお答えしにくいんですが、観光サイドから見ますと、実は統計的に見ますと熊毛のほうにここ一、二年、好調であった時期から比べますと少し率的には落ち込んできておりますので、もう少し、さらに魅力を発信する必要があると思っております。  屋久島につきましても、遺産登録二十周年でいろいろイベント等を組んだところですけれども、団体観光客をメーンになかなか伸び悩んでおるところでございまして、県のほうでは、一昨年ですかね、テレビゲームといいますか、ゲームソフトでかなり人気になりましたロボティクスノーツというところが種子島が舞台で、結構マニアの方々から聖地的な扱いをされていたということもあったりして、そういうきっかけを捉えながらPRはしております。  ただ、委員おっしゃるとおり、種子島は離島でございますので、とにかく足を運ばせる作業が、あるいはこちらの働きかけが必要だとは思っておりますので、そういう障害あるいはネック等がありましたら、やはり関係部局と語り合って、改善の策がないかということを協議はしたいと思います。 205 ◯松里委員 関係所管課、所管部と連携して、高速船の待合所の面積というか、椅子等をもっとふやしていただく形も含めまして、その部分の解決に向けて協議をしていただきたいというのが一点。  二点目は、南埠頭の待合所の近くの県有地の駐車場の料金の高さ、これを低減できるように関係課と、観光振興という観点だけじゃなくて、生活を向上していくためにも非常に厳しい部分がありますので、そのぐらいのことは協議をして改善していただきたいなと。  何か新聞等で鹿児島県は金がいっぱいあるなというふうに見られているものですから、つい最近、何で待合所のあのぐらいのことを解決してくれないのかと、それから、何であれだけ高い駐車場の有料をしているのかという声が多いんですよ。これではなかなか厳しい部分があるんじゃないかというふうに思うんですが、いかがですかね。 206 ◯倉野観光課長 確かに先ほど申しましたとおりでございまして、我々はそういうアクセスなり魅力を発信する努力を続けないといけないと思っております。今いただいたお声については、協議に入らせていただきたいと思います。 207 ◯二牟礼委員 先日NHKのテレビで、宮崎県がチョウザメの養殖に成功してキャビアの販売をこれからやっていくということで、百億円産業というふうに報道をしていましたけれども、鹿児島県もチョウザメの研究をしていたんじゃなかったですかね。 208 ◯福留水産技術開発センター所長 鹿児島県も確かにおっしゃるとおりチョウザメの研究をしていたことがあります。ただし、チョウザメといってもかなり種類がありまして、鹿児島県がやっていたのはベステル種という種です。その種は鹿児島県には合わなかったというか、八年ぐらい研究しましたけれども、やはりだめでした。  宮崎県がやっているのはシロチョウザメ。シロチョウザメというのは国内、宮崎県に限らずですけれども、一番有名なのがダイキンという民間の会社があって、そこが種苗生産いろいろやっているんですけれども、宮崎県も最初はベステル種だったんですけれども、その後、シロチョウザメに変えまして、一番シロチョウザメが合うというのは、宮崎県の場合は、実際にやっているのは宮崎県の小林市にあるんですけど、出の山公園のところにあるんですけれども、ここが水が霧島裂罅水といって、霧島山系の麓で出てくる十六・五度ぐらいの水なんですね。この水が非常に水温が合っていまして、チョウザメにおいて特に宮崎も力を入れたのはそのせいなんですけれども、鹿児島県の場合に、過去にやったときにいろんなところに、鹿児島県内の内水面の養殖漁業者の方に配ったんですけれども、やはり水が合わないというか、二十度以上になると成長がやっぱり悪いですね。  それと、チョウザメで宮崎県が今、狙っているのは、一つがキャビアなんですけれども、八年かかるんですね、八年。幾ら早くても八年ですね。これは近畿大学なんかも和歌山なんかでやっているんですけど、八年かかって、八年かかるやつをちょっと漁業者の方に八年後にお金になるよと言ってもなかなか難しいところがありまして、普及はしなかったですね。 209 ◯二牟礼委員 たしか新聞で、鹿児島でも大口のほうで何かチョウザメの養殖をやっているということで、何か生産が軌道に乗ったという記事を見たことがあるんですけれども。  それと、八年かかっても軌道に乗れば、私もそのころは生きているかわかりませんが、有望になるんじゃないかなと思うんですけど、鹿児島では水が合うところはもうありませんか。 210 ◯福留水産技術開発センター所長 正確な日は覚えていないんですけど、南日本新聞に、たしか大口の方が脱サラされてチョウザメをやっているという記事が載りました。  ただし、その方も、もう平成八年ですから十五年ぐらいかかっているんですね。それでやっとめどがついたという段階で、またキャビアもつくっていないし、成長も途中でしたので、それを販売という段階にはまだ至っていないと思います。  ですからかなり、例えば同時にニジマスをやるとか、そういった資金的なというか、持ちながらチョウザメという形になると思います。鹿児島県内でチョウザメ一本でやるというのはかなり難しいと思います。 211 ◯高橋委員長 よろしいですか。  ほかにございませんか。 212 ◯宮園漁港漁場課長 先ほどの対話会についてちょっと補足説明をさせていただきたいと思います。  漁港漁場対話会につきましては、正式には鹿児島県の漁港漁場協会が主催をしております。この鹿児島県の漁港漁場協会というのは、構成員が漁協の方々、そしてあと市町村の方々などが構成員になっております。そして会長さんが今、いちき串木野市の田畑市長さんに会長さんをしていただいて、そしてあと副会長さんが長島町長さん、上野県漁連の会長さんに副会長さんになってもらっております。そしてこれには理事会というものもございます。そういう組織の中で漁港漁場対話会を開催しております。今までは従来一年に一回しておったんですけれども、昨年度から年に二回開催にすることになったということでございます。  先ほどの委員の御意見、御要望も踏まえまして、理事会とかまた会長さんにもお諮りしまして、次回以降は出席の要請ができるような形で検討してまいりたいと思っております。  以上でございます。 213 ◯佐々木水産流通対策監 先ほどのチョウザメについて補足させていただきます。  販売につきましては、大量ではありませんけれども、月に二十万円程度は現在、キャビアで販売していると聞いております。重富荘とかそういうところで特殊な販路でやっていると聞いております。  また、残念なことに、業者さんは大口なんですけれども、やっぱり水を探して最終的には、池は宮崎県の高原町でつくっているというふうに聞いているので、県内で池があるというわけではないようです。(「わかりました」という者あり) 214 ◯高橋委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 215 ◯高橋委員長 ほかにないようでございますので、これで県政一般の調査を終了いたします。  ここで、成尾委員から、若い世代が安心して就労できる環境等の整備を求める意見書につきまして発言を求められておりますので、これを許可いたします。 216 ◯成尾委員 私たち今回も、ずっと十九年から政策提言等をしておるんですが、今回、若年者の雇用対策ということで政策提言をしていまして、一応まとまっておりまして、その部分で、ただ、県のほうに提言をしたとしましても、なかなか国でそれなりの雇用の部分でしていただかないとうまく進みませんので、その意味で、若い世代が安心して就労できる環境等の整備を求める意見書を国のほうに発議をお願いしたいということで、きょうは今お手元にあるとおり、提案をさせていただいているところでございますので、御賛同をよろしくお願いしたいと思います。 217 ◯高橋委員長 ここで、暫時休憩いたします。         午後三時三十六分休憩      ────────────────         午後三時三十七分再開 218 ◯高橋委員長 再開いたします。  ただいま、成尾委員から、若い世代が安心して就労できる環境等の整備を求める意見書を国に対して提出したいとの提案がありましたが、意見書を発議することに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 219 ◯高橋委員長 異議なしと認めます。  全員の賛同が得られましたので、委員会として意見書を発議することに決定いたしました。  文案等については、配付いたしましたとおりとし、字句の訂正等については当席に御一任いただきたいと存じますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 220 ◯高橋委員長 御異議なしと認めます。  御異議ありませんので、そのようにいたします。  次に、柴立委員から、旅館・ホテルの耐震化の促進に関する意見書につきまして発言を求められておりますので、これを許可いたします。 221 ◯柴立委員 さきの通常国会におきまして、大規模な地震の発生に備えて建築物の地震に対する安全性の向上を一層促進するため、建築物の耐震改修の促進に関する法律の一部を改正する法律が成立いたしました。  このことは、特に、ホテル・旅館、病院、店舗等の不特定多数の者が利用する建築物等では、地震に対する安全性を緊急に確かめる必要がある大規模なものについて、建築物の耐震診断を実施し、その結果を平成二十七年度末に所管行政庁に報告することが義務づけられたところであります。  特に、ホテル・旅館等の経営環境については、今、非常に厳しい状況が続いておりまして、多額の費用を要する建築物の耐震化に対しましては、重点的な支援が必要であると思われます。これらの耐震化を円滑に推進するに当たっては、当該建築物の所有者はもとより、広く国民に対して同改正法の内容の周知と理解の促進を図ることが重要であるというふうに考えます。  そこで、国において、ホテル・旅館等の建築物の耐震化を円滑に促進するためには、予算の確保、金融支援の充実等必要な財政支援の強化を図るとともに、当該事業者の実情等を十分に踏まえて、耐震診断結果の公表時期、表示制度及び耐震対策緊急促進事業の延長について格段に考える必要があると思います。  そこで、この耐震改修促進法の改正については、極めて重要な課題としては認識しておりますけれども、先ほど申し上げましたように、耐震診断結果の公表時期や表示制度及び緊急対策事業の延長について御高配をいただきたいということを、ぜひ意見書として出させていただきたいということでございます。 222 ◯高橋委員長 ここで、暫時休憩いたします。         午後三時四十一分休憩      ────────────────         午後三時四十一分再開 223 ◯高橋委員長 再開いたします。  ただいま、柴立委員から、旅館・ホテルの耐震化の促進に関する意見書を国に対して提出したいとの提案がありましたが、意見書を発議することに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 224 ◯高橋委員長 異議なしということであります。  全員の賛同が得られましたので、委員会として意見書を発議することに決定いたしました。  文案等については、配付いたしましたとおりとし、字句の修正等については当席に御一任いただきたいと存じますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 225 ◯高橋委員長 異議ありませんので、そのようにいたします。  次に、鶴田委員から、中国・東南アジア諸国から九州へ訪れる観光客に対する査証要件の緩和等を求める意見書につきまして発言を求められておりますので、これを許可いたします。
    226 ◯鶴田委員 中国・東南アジア諸国から九州へ訪れる観光客に対する査証要件の緩和等を求める意見書について御説明を申し上げます。  御承知のとおり、人口減少社会の中で今後、成長著しいアジアとのつながりを深める、これが我が国、そして我が県にとって重要なことであることは御承知のとおりであります。  そういった中で、国は、観光立国推進基本計画を昨年策定をし、平成二十八年までに千八百人の誘致目標、これを立てております。  一方、九州におきましても、九州地域戦略会議におきまして、現在の人数の四・四倍、四百四十万人を平成三十五年までに達成をするということでその動きを強めてきております。  そういった動きの中で先般、議連の有志議員で上海を訪れてまいりました。そしてそこで航空会社、マスコミ、中国共産党の担当の幹部、さらに日本の領事館等を訪問をいたしまして意見交換をする中で、やはりこのビザ要件の緩和、これが一番効果があるのではないかなというようなことがあって、この意見書の提出に至ったわけであります。  ちなみに、九月十九日の南日本新聞には、既に沖縄県を起点とした中国人向けの観光数次ビザ、これが許可をされておりますけれども、大体二年で三万二千六百件という大変飛躍的にこれが増加するという効果も見られているようであります。  したがって、我が県議会がこのことを取り上げて、さらにこれを九州に広げていくというようなことを趣旨とした意見書でありますので、どうぞ取り扱いをよろしくお願いを申し上げます。 227 ◯高橋委員長 ここで、暫時休憩いたします。         午後三時四十五分休憩      ────────────────         午後三時四十九分再開 228 ◯高橋委員長 それでは、再開いたします。  ただいま、鶴田委員から、中国・東南アジア諸国から九州へ訪れる観光客に対する査証要件の緩和等を求める意見書を国に対して提出したいとの提案がありましたが、意見書を発議することに対し、取り扱い意見をお願いいたします。 229 ◯松里委員 自民党県議団の産業経済部会の会員でこの意見書につきまして、もろもろ論議をしてまいりました。結論からいいますと先ほど鶴田委員が提案しましたように、中国・東南アジア諸国から九州へ訪れる観光客に対する査証要件の緩和等を求める意見書の発議について賛成ということでございますが、どうぞ、そのような方向でお願いしたいと思います。しかしながら、委員の論議の中でもろもろ不安な部分がでましたので、そのことについて述べさせていただきたいと思います。要件緩和を行っていった場合、領土問題、あるいは政治体制の違い、あるいは日中二千年の歴史の中で、様々な問題があってきたわけですが、現時点にたったときに、過去の数十年の部分の中で、不法滞在者の問題とか治安の問題とか、こういう問題に懸念を示す我々の同僚の意見もあったわけでありますが、先ほど鶴田委員のお話のように訪日査証の要件緩和は、外国人旅行者のさらなる増大を図り、鹿児島にとって、国際観光の振興、地域活性化を進める上での大きなメリットがあるということであります。  要件緩和において、不法滞在者、治安の問題等も懸念されるという意見等も委員間で交わされたところでありますが、成長著しいアジアとのつながりを深めることが地域活性化に向けた命題となっている中、今後さらに、外国人旅行者が我が国を訪れやすくする環境整備を進めることは不可欠であると考える。  政府においても中国からの誘客を図るため、査証の緩和措置を順次講じており、九州地域戦略会議においても五月に、第二期九州観光戦略を決定し、現在沖縄と東北三県のみに認められた中国人マルチ査証発給について、九州での導入が認められるよう要望活動を行っているところである。  本県としても今後、九州各県や経済団体と一体となって要望活動を行うとともに、積極的に誘客活動や相互交流を行ってまいりたいと考えており、これまで実施してきた査証要件の緩和等をさらに促進することが必要であることから、今回意見書として提出したい、というのが取り扱い意見です。 230 ◯高橋委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 231 ◯高橋委員長 ただいま、鶴田委員から、中国・東南アジア諸国から九州へ訪れる観光客に対する査証要件の緩和等を求める意見書を国に対して提出したいとの提案がありましたが、意見書を発議することに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 232 ◯高橋委員長 異議なしということであります。  全員の賛同が得られましたので、委員会として意見書を発議することに決定いたしました。  文案等については、配付いたしましたとおりとし、字句の修正等については当席に御一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 233 ◯高橋委員長 御異議なしと認めます。  御異議ありませんので、そのようにいたします。  以上で、商工労働水産部及び労働委員会関係の審査を終了いたしました。  なお、明日九月二十七日は、午前十時から農政部関係の審査を行います。  本日の委員会は、これで散会いたします。  御苦労さまでした。         午後三時五十一分散会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...