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平成22年 3月定例会(第 6号 3月12日) 一般質問

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    平成22年 3月定例会(第 6号 3月12日) 一般質問


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    平成22年 3月定例会(第 6号 3月12日) 一般質問                      平成二十二年三月十二日 午前九時三十分開議 第  一 一般質問           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件    一 一般質問 出 席 議 員(十四名)      一番   溝 辺 一 男  君     九番   西 原 政 文  君      二番   松 窪 ミツエ  君    一一番   蔵 園 晴 美  君      三番   北 園 一 正  君    一二番   高牟禮 宏 邦  君      四番   上 原 康 雄  君    一三番   宮 崎 和 宏  君      五番   池 田 孝 一  君    一四番   外 園 三千男  君      六番   竹 中 雪 宏  君    一五番   栗 下 政 雄  君      七番   本 石 長 永  君      八番   西 原 義 文  君
    欠 席 議 員(一名)     一〇番   井川原 志庫男  君 議会事務局職員出席者   事務局長    泊   秀 智 君    議事運営係   木 下 哲 美 君   事務局次長   福 田 孝 正 君   議事運営係長  萩 原 博 幸 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長      村 岡 隆 明 君    福祉事務所長  上加世田たず子 君   副市長     柳 田 和 幸 君    健康保険課長  徳 重 順 子 君   教育長     萩 原 和 範 君    長寿介護課長  野 間 教 昭 君   総務課長    坂 本 謙太郎 君    環境業務課長  向 原 雄 二 君   企画課長    竹 下 京 一 君    観光商工課長  木 村 哲 也 君   財政課長    上加世田 章人 君    税務課長    堀 川 純 一 君   財産管理課長  若 松 秀 一 君    水道課長    平 野 浩 二 君   建設課長補佐  森   賢   君    市民課長    松 永 康 二 君   畜産農林課長  菅 田 正 博 君    病院事務長   坂 本 健一郎 君   学校教育課長  山 下 寿 男 君    会計管理者   木 村 政 一 君   社会教育課長  白 坂 良 二 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(溝辺一男君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の会議は、お手元に配付いたしております議事日程第六号によって進めます。  報告します。井川原志庫男議員から本日の会議に欠席する旨の届け出がありますので報告いたします。蔵園晴美議員から本日の会議に遅刻する旨の届け出がありますので報告いたします。  これより本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  本日は、松窪ミツエ議員、西原政文議員、北園一正議員、上原康雄議員の四人を予定いたしております。  まず、二番松窪ミツエ議員の発言を許します。松窪ミツエ議員。 ○二番(松窪ミツエ君)  皆さんおはようございます。早速、一般質問に入らせていただきます。  市長は二十二年度の施政方針の位置づけを、意識改革元年とされ、理念には、「変革と挑戦!市民一丸で未来を開拓」と掲げられました。新しいえびの市を市民とともにつくり上げようとされる手ごたえを感じております。  意識改革元年の意識改革とは、市長をも含む議員とすべての市民の意識改革のことを言いますと、どなたかの議員の質疑にそのように答弁されておられました。私も多くの市民の皆さんからえびの市の住みよいまちづくりに今必要なのはみんなの意識を変えること、これしかないと多くの訴えを聞いてまいりました。市民も意識改革を望んでいます。物事を前向きに考える意識改革です。  今、現状に感じておりますのは、市民の感情と行政の方との感情の少しぶれを感じている次第でございます。それはどういうことかと申し上げますと、経済的な格差、そして行政の方の仕事が直接市民の方に見えない、そういうところから来る接遇への不満とか不安とか、そういうものがございます。そして市役所というところを市民は敷居を高く感じているような気がいたします。そして行政の方はそんな市民の感情に縛られてしまって身動きがとれない。顔が引きつり、接遇にも問題を生じ、サービスの低下も生まれてくる、何かそこには悪循環が生じているように思います。行政と市民とが一丸となれない、なぜでしょうか。何か検証しなければならない何かがあるはずです。  えびの市は私はこの長い歴史の中で、男性社会でおさめられてきた傾向的なものがあるのではないかと思います。それは歴史的な背景に政治に振り回されてきたということもあるかと思います。そしてそういう時代の中に流されてきた、だれをも責めることのできない時代の流れ、その流れに翻弄されてきたえびの市民の姿があったのではないでしょうか。そこで、このような気づきが大切ではないかと思うのです。  一丸となれるためにはもうお互いの社会的役割分担を認め合い、立場を理解し合い、認め合うことで、へ理屈なし、言いわけなしの前向きな意識改革こそがえびの市を発展に導くと思います。市長の所感をお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  今、男女共同参画についての御質問、人権、そういったことにもお話が及んでいると思いますけれども、当然私も市民と一丸となってえびの市を前に進めていきたい、そのためにもお互いがお互いを尊重して、お互いのそれぞれの特徴、いいところを出し合うことが一番前に進む方法だと思いますので、今、議員さんおっしゃった部分については同感だと思っております。 ○二番(松窪ミツエ君)  十二月定例会で男女共同参画条例が制定され、市長の公約と市民の願いが現実化されました。ここに至るまでには、かかわりを持ってこられた行政と市民の皆さんの御尽力があったからこそと思います。  今日まで推進に当たってこられた方、フォーラムや講演会の開催、セミナーの開催、研修会での人材育成、懇話会など力を入れてこられました。また今年度においてはこの三月度に三回セミナーが開設されております。一回目と二回目はもう既に終わりましたが、チラシが十日に議員にも配付されました。一回目に参加しましたが、シャンソン歌手の方が訪れてとてもわかりやすい男女共同参画社会のお話をしていただけました。市民の皆様や議員の皆さん方の参加も今後お願いしたいと思います。  二十二年度の施政方針に男女共同参画条例と記述してありまして、推進はなされないのかなと思いましたが、条例ができて終わりではありません。えびの市に新たに制定された男女共同参画推進条例です。今後この条例を推進していくに当たり、地域の活性化をどのように図っていかれるか、市長のお考えをお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  十二月議会で男女共同参画条例を提案させていただきまして、議決をいただいたわけなんですけれども、男女共同参画推進条例そのものの制定はほかの自治体より少しおくれましたが、この男女共同参画の取り組み自体は継続して行っていただいておりますし、その盛り上がりは手ごたえを感じております。  今回条例制定によって終わりではなくて、これが加速するように、もっと今意識がなかなか高まっていない方、底辺にも広がっていくような政策をえびの市としてもやっていく必要があると思っております。  これは行政の推進全体にかかわる部分でもございますので、性別による偏りがないように、勉強の機会でありますとか、そういった機会もつくりながら、今後さらに男女共同参画が推進されるように進めていきたいと思っているところであります。 ○二番(松窪ミツエ君)  市長も今言われましたように、男女共同参画に対しては人によって考え方や受け取り方に温度差がありますが、今もう既に述べてくださったんですけれども、こういうところの原因といいますか、市長はこういうところをどのようにお感じになられるかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  男女共同参画という言葉が推進されるようになった時代背景もあると思うんですが、これまでの時代背景を考えると、やはり男性中心の社会、そういったことが望まれていたといいますか、過去にはそういった時代があったと思いますけれども、現在、こういった文化が成熟して経済発展、そういったところもなかなか見込めない、国として成熟した環境の中では、こういった女性の男性中心の社会ではなくて女性の方も能力を十分発揮していただいて、男性女性の性の差別なく能力を発揮していただく環境を整える、そのことが重要視されてきておりますし、そうでなければ発展していかないと思っております。 ○二番(松窪ミツエ君)  私も同じ思いでございます。この背景には以前には男女平等の取り組みで女性施策などと呼ばれて、女性の地位向上に向けての取り組みが中心でしたので、ここから来る履き違えと、そして男女共同参画という言葉に対する抵抗感から来るものが考えられます。  しかしこれからは市長もおっしゃいましたように、社会全体の意識や仕組みを変えないと、これからの問題は解決しないと思います。そこで男女共同参画社会という新しい考え方が必要になってきました。しかしいまだ以前の考え方が一般的になっていて、正しい理解を求めるのが難しい現状でもあります。ここをどのように克服していくのか、一つの大きな課題だと思います。推進していくにはとても奥の深いものだと私はとらえています。  後ほど質問をと思っておりましたけれども、ここで質問に入らせていただきますけれども、男女共同参画行政について、ここでお尋ねいたしますが、素朴な疑問です。男女共同参画行政が今年度総務課の人権啓発室から企画課の振興係になぜ変更されたのかお聞かせください。お願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  それまでは人権啓発室の中で男女共同参画ということで担当していたと思いますが、二十一年度から担当が企画になったと。その原因としては、やはり男女共同参画というものがえびの市の政策全体にかかわってこなくてはいけないということで、えびの市の行政全体に横ぐしを通して推進していくという意味で、企画に移ったものだと認識しております。 ○二番(松窪ミツエ君)  ここに各課の分掌業務表を持っておりますけれども、資料を得ておりますけれども、人権啓発室の分掌業務といいますのが四つほど掲げてあります。人権に関すること、関係団体との連絡調整に関すること、人権擁護委員に関すること、女性相談に関すること、そして企画振興係の方には八項目ほど分掌規則が掲げてありまして、一つには課内の庶務及び財務に関すること、二つ、広域行政に関すること、男女共同参画行政に関すること、今回のこのことですね。四番目に定住促進に関すること、そして学園都市に関すること、六番目に大学と高等学校教育機関、私立、専修各種学校及び学校法人に関すること、七番、国際交流センターに関すること、八番、その他地域振興に関すること、すごく幅の広い、業務内容の多い、多岐にわたるお仕事を振興係の方はなされているということを知りました。  これで果たしてえびの市の行政の全般にかかわることだという認識の中に変更されているということを今お聞きしましたけれども、この忙しい業務の中でこの深い、まだ今からスタートするこの男女共同参画について、行政の全般にわたって、そして市民の津々浦々までに浸透させていくにはどうなんだろうかということを私は思います。  明治維新のあの改革のときにも、思想が徹底して流れていくには三十年かかったと言われています。このことも難しいことですので、相当時間をかけていかないとならないではないかなと思いますときに、条例制定後の充実した推進を図るために、具体的な政策に提案したいと思うんですが、提案しますが、男女共同参画を中心とした係が必要ではないでしょうか。  できることなら推進課を設ける、これくらいの思い入れを市長に求めますが、市長、お考えをお伺いします。 ○市長(村岡隆明君)  男女共同参画行政につきましては、引き続きやはり企画課の中で対応した方が、行政全般の政策に反映されると思っておりますが、業務量、もう少し男女共同参画の部分を強化すべきではないかと、その点につきましては今回の一般質問の中でもほかの議員さんにも答弁いたしておりますように、十二月に大きな機構改革を全体的にやっていこうと思っておりますので、その中で検討していきたいと。十二月議会で結論を出したいと思っているところであります。 ○二番(松窪ミツエ君)  次に各種審議会等の女性の登用についてお伺いいたします。  男女共同参画推進条例では男女共同参画の用語の意義が次のように定めてあります。「性別にかかわりなくすべての人が、社会の対等な構成員として、みずからの意思によって学校、職場、地域、家庭その他の社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が平等に確保されることにより、すべての人が政治的、経済的、社会的及び文化的利益を受けることができ、かつ、ともに責任を担うことをいう」、このことからえびの市の男女の人口の比を見たとき、女性の数が男性に比べて若干多いことや、そして男女を問わずに個性と能力を発揮できる時代、市長も言っていらっしゃいましたけれども、個性と能力を発揮できる時代であることなどを含み合わせまして、市の審議会、委員会等への女性の登用についてお聞かせいただきたいと思いますが、各課を総合して各審議会、委員会等が今三十二ほどあります。  その中で二十一年度の女性の登用率は二一・五%にとどまっております。市長はこの現状をどのように受けとめておられるでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも男女共同参画行政の推進の中の一つに、こういった審議会での女性登用の率を上げるべきだということで、これまでも取り組みをやってまいりまして、今、議員さんおっしゃったように、二一・五%、二〇%を超えるところまではある程度伸びてきたわけでございますが、頭打ちの状態といいますか、それからなかなか登用率が上がらない現状もあります。  分析してみますと、やはり各種団体の長のあて職、各種団体の長をその審議会の委員として任命するケースが非常に多ございまして、そういった団体の長がどうしても男性の方が多いと、そういったことでありますとか、市民の中からも公募をしているわけなんですが、その公募にこたえられる方もどうしても男性の方が多いということで、結果としてなかなか女性の登用の率が上がらないということで、各審議会の中でぜひ女性の立場からの意見も聞きたい、そしてそういった性の差別がないようにということで、登用率は上げていきたいと思っております。  そういった各種団体の長のあて職だけではなくて、違った視点から審議委員を選ぶことが、登用率を上げる結果になるのではないかと思っているところであります。 ○二番(松窪ミツエ君)  ぜひそのような努力をしていただきたいと思います。  私の手元にも登用の内訳表をいただいておりますけれども、本当にばらつきがございます。女性のいないところ、ここは特にこういう役職のところと思うんですけれども、将来的にはこういう分野にも女性も進出するのではないかなと思うんですが、できるだけたくさんの女性を登用していただき、また市民の方も積極的に行政の中に自分の意見を反映できるような、積極的な行動をとっていただき、活気のあるまちづくりをしていけたらと私は思うんですが、地域活性化を図るに当たって、女性の目線からの意見の反映はとても重要であると思います。  二十一年度の各審議会、委員会等への女性の参画目標値は何%だったのかお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  審議会などの委員への女性参画要領ということで、審議会等における女性委員の構成比率の目標値は三〇%とし、平成二十二年度までに達成させるものとするという目標数値が示されているところであります。 ○二番(松窪ミツエ君)  二十二年度はぜひ三〇%の目標に達するような前向きな姿勢をお願いしたいと思います。公募の仕方もあるでしょうし、呼びかけの仕方もあるでしょうし、またインターネットでも公募をされるでしょうし、ここの数値を上げて、ぜひ男女を問わず参画して、市民の意見が市政に反映していくような機会をつくっていただきたいと思います。  続きまして、女性の管理職の登用状況といいますか、そこら辺のところをお伺いしたいんですけれども。女性職員の登用状況と、それから今後の女性の管理職登用についてもお聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  女性職員の管理職への登用の率につきましては、平成二十二年三月一日現在の状況で申し上げますと、課長職に三名、係長職に一名の計四名が管理職として登用している状況であります。管理職全体でいえば五十四人中四人ということで、七・四一%にとどまっているという現状であります。 ○二番(松窪ミツエ君)  ここらあたりも今後やはり有能な方おありかと思います。これからは女性管理職につきましても公平公正な評価で登用をお願いしたいと思います。市長、お願いできますでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  当然私といたしましても、管理職の中で女性の方の能力を十分発揮していただいて、管理職になっていただきたいと思っているところであります。  またその管理職になられる女性の方の心構えといいますか、そういったところもございますでしょうから、登用率だけが先に進まないように十分その人の能力を発揮しながら、当然公平な登用を考えていきたいと思っております。 ○二番(松窪ミツエ君)  市長の前向きなお考えにありがたく思います。  次に、女性相談室について触れていきたいと思います。  女性相談室が平成十八年十月、人権啓発室に設置されました。四年目が経過しようとしています。相談室の開設に当たりましては、その必要性を訴えながら、周囲の理解を求める努力がなされたと思います。現在の女性相談室も相談者の心情に配慮して何とか確保できたと苦労されたことを聞きました。  現在では人権啓発室と各課の連携が図られているそうです。例えば住宅相談や福祉、健康などに関する相談に来られる方の中には、やはりいろいろな事情も抱えておられることがあるそうです。そういう方には女性相談室を各課の方で紹介されることもあるとお聞きしました。市民の皆さんに行政は各課との縦、横、斜めの連携はとれていないのではないかということを聞く中で、このような対応がなされていることは、市民サービスへの前向きな思いやりの姿勢を伺うことができます。  女性相談室が開設されていることで、市民の精神的サポートに大きな役割を果たしていると思います。女性相談の今年度の実態を報告いたしますと、次のようになります。  議長、女性相談件数集計表ができておりますので、この資料の提出を求めます。 ○議長(溝辺一男君)  資料の提出ができますか。(発言する者あり)  時間がちょっと必要だそうですので、できるならば次の発言を続けていただけませんか。 ○二番(松窪ミツエ君)  この資料は準備がしてございますので、人権啓発室の方で資料の。  次に行きます。では相談者数が二月、年度の相談件数を申し上げますと、十八年度に開設いたしましたときには十四件、十九年度には六十五件、二十年度には八十九件、二十一年度九十四件となっております。  内訳を申し上げますと、女性九十一名、男性三名。電話五十二件、面接四十二件。年代別を申し上げますと、十代はいらっしゃいません。二十代、十四件、三十代、二十件、四十代、十八件、五十代、十一件、六十代、十三件、七十代、十六件、八十代の方が二件、合わせて九十四件でございます。  内容につきましては、生き方についてが五件、心の問題が五件、仕事についてが一件、夫婦の問題が二十二件、家庭問題が九件、人間関係が一件、ストーカー、三件、DV、暴力です、九件、このような数字が上がっておりますが、この相談に来られた方はまだいいとしても、まだ表面化されていない、一人でこらえていらっしゃる方もこの数を幾くほど増すかわかりません。この実態を見られて、市長、何を感じられますか、お聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  相談件数が年々増加しているということで、そういった相談をしなくてはならない案件がふえてきているのと、逆にこのえびの市女性相談所ということが市民に広く知れ渡ることができるようになった、そのことも大きな要因だと思いますが、やはり実態としてはDV、こういった問題も都会だけの話ではなくて、えびのでも着実にこういう事案が起こっているということを感じております。 ○二番(松窪ミツエ君)  相談の件数が上がるのはうれしいような悲しいような思いがしますが、これが実態です。命の危険にいつさらされるかわからないDVやストーカーなど、あってはならない行為が市民の生活の中に事実としてあるのです。本当に重く受けとめなければなりません。身柄の保護を緊急に要するような事態の発生も考えられるのです。  そういうことが起きてからでは遅いので、その対策は必要かと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  DVとかストーカー行為による相談も受けているわけですけれども、まずは被害者の身辺の安全を確保するということが、この相談運営業務の中でも最も優先されなければいけないことだと思っております。  えびの市といたしましては、えびの市DV被害者支援連絡会議を平成十七年に設置いたしまして、関係機関との連携に努めておりますし、緊急の場合の一時避難的な支援策として、現在県警や県との一時保護施設などを利用させていただいておりますけれども、えびの市独自でそういった施設を持っていない現状もあります。そういったところも迅速に対応できるようなシステムをつくっていかなければならないと考えているところであります。 ○議長(溝辺一男君)  ちょっと待ってください。資料が準備ができたそうです。 ○二番(松窪ミツエ君)  えびの市民の幸福を常に願っておられる市長です。どうか今お答えいただいたことに力を尽くしていただきたいと思います。お約束していただきたいと思います。  次に移らせていただきます。二十二年度の施政方針の冒頭で少子化対策に対する市長の思いが表明されていますが、これに対する支援事業に関してお尋ねいたします。  総合援助活動事業としてのファミリーサポートセンターの開設に当たり、体制づくりに予算の計上もされていますが、計画について具体的にどのようなものかお尋ねいたします。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  このファミリーサポートセンターにおきましては、市長が議員時代のころからこれについてのいろいろなお願いがございました。それでまたマニフェストの中にも取り上げられているところでございます。  このファミリーサポートセンターにつきましては、早朝、夜間の緊急な預かり等により子どもさんをどうしても預けられない場合、それぞれ会員相互で預かるという組織づくりでございますが、有償によりこの組織をそれぞれ一時間、例えば六百円とか七百円とかいうそういうものをもちまして預かっていただく。一応二十二年度につきましては、社会福祉協議会に委託いたしまして、コーディネーターの方の研修あるいは預かる方の研修を行いまして、養成講座等を行いまして二十三年度を目標に検討していきたいという考え方でございます。  この事業におきましては、県の十分の十の安心子ども基金特別対策事業費を充てまして実施するものでありますが、この内容につきましては、預かる場所は会員の自宅ということになります。  今の保育所入所におきまして、同時にアンケートをとっているところでございます。その中で、ファミリーサポートセンターが設置された場合に利用されますかということで今お聞きしてみますと、全体の七割程度は利用したいというような考え方があるようでございます。  現在、一時間当たりどのぐらいがいいですかとか、あるいは個別について今分析をしておりますので、次の機会にこのアンケート結果は出ようと思いますけれど、そういう内容の中で、今二十二年度、進めているところでございます。 ○二番(松窪ミツエ君)  子育てをされる方々が非常に多数借りられる、利用しやすいセンターになるのかなと、今の説明をお聞きして思うことでございました。  委託事業になるようですが、このときに福祉事務所としてどのようなかかわり方をされていくのかお聞きしたいんですが。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  この社会福祉協議会の方にお願いしますのも、ボランティアセンターとの連携というのが一番大きなものでございます。その中でやはり市といたしましても、本当に大事な子どもさんでありますので、そのあたりの市としての子どもさんに対する温かな愛情といいますか、そのあたりのことでやはり皆さん方が本当に会がうまく運営できますように、いろいろな指導をしていきたいとは考えております。 ○二番(松窪ミツエ君)  預かられる年齢層はどの年齢層でしょうか。
    福祉事務所長上加世田たず子君)  特に年齢層等は決めておりませんが、やはりそのような希望の方をまず集いまして、それで養成講座を開きたいと思っております。 ○二番(松窪ミツエ君)  病気後の子どもも入っているとお聞きしていますが、どうでしょうか。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  大変失礼いたしました。  子どもさんにおきましてはもう乳幼児の方から今児童クラブが三年生までですけれど、その程度のお子さんをお願いしたいと思っておりますけれど、病後児におきましては体制が整い次第、やはり例えばこのファミリーサポートセンターの主治医としてお医者さん等の必要がございますので、そのあたりの体制ができましたところで実施したいという考え方をしております。 ○二番(松窪ミツエ君)  ほかの市にもほかの県にもこういうシステムをとって、地域で子育て支え合いをしていらっしゃるところがたくさんありますが、市によっては小学校六年生ぐらいまでの児童もお預かりする、そして有償というような、それがすごくお母様方が働かれるのに安心していられるというようなことも伺っておりますので、年齢層のあたりもよく検討していただけたらと思います。  あと子育て相談訪問事業の内容と、あわせて乳幼児食育事業の内容と続けて御説明いただければと思います。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  この二つの事業におきましても、先ほどと同様、県の十分の十の安心子ども基金特別対策事業費で行うものでございます。  まず子育てのこの訪問事業でございますが、これにおきましては、二十二年度から子育ての応援の電話相談所を開設いたします。それに伴いましていろいろな相談が来た場合、例えば自宅の方に来ていただきたい、傾聴していただきたいという方がおられましたら、二十二年度は主任児童委員さんをお願いしたいという形で考えております。その中でやはり虐待等の初期の発見等ができますればいいがなとも考えております。  また二点目の乳幼児食育事業につきましては、これは保育所、幼稚園等でぜひ菜園等の充実を図っていただきたいという事業でございます。小さいころから土に触れて食の大切さというのに触れることが一番肝要かと思っておりますので、各保育所に上限五万円の助成をしながら、これは小さな道具、あるいは肥料、あるいは苗代ということで使っていただきたい、そして周囲の高齢者クラブ、あるいは高齢者の方に指導をしていただきながら、小さな子どもさんと高齢者の方の交流の場ということでも考えているところでございます。以上でございます。 ○二番(松窪ミツエ君)  子育てに関するこういういろいろな取り組みがえびの市の魅力となって、子育てをしやすい市になっていくことを望みますし、またそういうような市の魅力が出てきて、ああ、えびの市で子育てをしたいという周りの人たちの啓蒙といいますか、そういうものが将来的に生まれてくると、えびの市の人口増にもつながるがなと思います。どうかこういう事業をずっと定着させていただきたいと思います。  次の質問に入らせていただきます。一貫教育についてです。  今、えびの市では平成十九年にえびの市小中高一貫教育事業が始まりました。このほどえびの市小中高一貫教育にかかわる各部会報告会が開催されました。私も総務教育委員として委員長の池田議員とともに参加させていただきました。ここに市長も参加されていらっしゃいましたけれども、まず参加された市長の感想をお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  先日えびの市小中高一貫教育にかかわる各部会の報告会ということで、私も参加させていただきましたけれども、このえびの独自の英語によるコミュニケーション能力の向上でありますとか、えびの学の推進、こういったえびのの教育としては独自の教育を進める中で、それに携わっている先生方の非常に強い熱意とその成果が予想以上に短い期間に出ようとしているなと、そういった実感を非常に感じて心強く思ったところであります。 ○二番(松窪ミツエ君)  主催であられた教育長の感想と、今後の抱負をお聞かせください。 ○教育長(萩原和範君)  感想といたしましては、この一貫教育に対する確かな手ごたえと教職員の意識が高まっていることを強く感じている次第でございます。  今後は保護者や地域の方々にも理解を深めていただき、子どもが一貫教育を通して、夢や希望に向けて成長することを検証し、より一層の推進、充実を図ってまいりたいと思います。 ○二番(松窪ミツエ君)  基礎学力の向上と定着を図る九年間を見通した学習の連携と、地域貢献のための人材育成の教育課程の研究が具体的な実践を通して進められていることを、先生方の研究発表で教育の現場から伝わってくる、その先生方の情熱的な研究報告に私も実際心から感動いたしました。  教育長は今おっしゃられたように、研究会の冒頭のあいさつでも、「子どもに夢を与えてください、それは職員が働きやすい現場からが大切だと思います。発表を現場に持ち帰り頑張ってほしい、人材育成に頑張ってほしい」と、一貫教育の充実を職員に投げかけておられました。市長はえびの市の市民とともに頑張ってほしいと教師の皆さんを激励されておりました。 市民がこの雰囲気を体感されたらどんなものだったかと、今も時々ふとあの情熱的な雰囲気を考え込んでしまいます。  そこで、公開研究発表会でもよかったのではないでしょうか。えびの学については、市民との協働が推薦されています。個々の学習に携わる地域の方で、講師になられる方々もいらっしゃいます。その方々の参加があったら、一貫教育への市民の理解が深まり、教育の現場にも地域人としてかかわりやすくなるのではないかと思いました。そしてさらに市民との協働が進むと思いました。一貫教育におけるこのような貴重な場を設けられるときには、研究発表会の公開の検討を提案しますが、教育長のお考えをお聞かせください。 ○教育長(萩原和範君)  議員御提案のとおり、今後は広くえびの市全体に一貫教育の理解、啓発を図っていく必要があると思っております。  市教育委員会といたしましても、次年度は今回の報告会などに市民も参加していただけるよう広く呼びかけるとともに、中学校ごとに一貫教育の研究公開を行い、保護者や地域への理解を深めていきたいと考えております。今後とも、そのような貴重な御意見をいただきながら、学校への指導に生かし、本市独自の一貫教育の推進、充実を図ってまいりたいと思います。 ○二番(松窪ミツエ君)  早速の前向きの取り組み、学校のイメージとして閉ざされた世界というのがないでもありません。しかしえびの市の教育がこのように地域に開かれた姿勢を持たれて取り組まれていくということは、現場に当たられる先生方も、この前の発表をお伺いしても、かなりえびの市のことを熟知されておられるのではないかということを思いました。  どうかいろんな困難もあるかとは思いますが、どうか市民にも先生方のこの熱心な教育の姿を見ていただくチャンスを与えていただくよう、必ず実現していただくようお願いいたします。  あと二つほど質問が残っておりますので、続けさせていただきます。  市民生活、生活環境についてお願いいたしますが、二十二年度の施政方針で、これからのまちづくりにおいて市民一人一人がゆとりと豊かさを実感できる環境づくりに総合的な防災対策やごみ処理、生活排水対策、水質保全などの生活環境対策に取り組み、快適な生活環境づくりを目指すとあります。  環境対策は浄化槽設置整備事業を積極的に進められるということで、その事業の成果を期待します。年間の設置数も計画してあるようでございます。  市民の皆さんと現在地球に優しい環境を考える活動を私もいたしておりますが、先月の二十七日に会員三名で市内三地区の十カ所の河川の状況を調査いたしました。排水の垂れ流しの多いこと、農閑期で水の流れていない川や溝は汚物、生ごみ、生活排水の悪臭でひどい状態のところも見られました。川内川の水を共有して、ともに生活を営んでいる下流に住む人々に対して申しわけないなと思うことでございました。また生活排水口のヘドロが水田のあぜに無造作に上げてあったところもございます。水田の所有者はどんな気持ちかと思います。  市長も御存じの有用微生物EM菌を快適な生活と環境づくりに活用していますが、低コストで気軽に培養できます。自然環境の生態系を崩したという情報はいまだかつて聞いたことはありません。  台所からのボランティアは市民にもかなり普及しています。上江小学校でことしで四年目になりますが、環境学習に取り組んでおります。全国的にも学校教育に一千百七十校余りがEM菌を導入しています。トイレのにおいや夏場の靴箱のにおいの解消、そして学校のプールの清掃にも効果があり、評価されています。  三月七日には飯野駅前地区の用水路に一千個のEM善玉土団子を投げ入れました。一年間続けます。悪臭とヘドロの対策です。経過報告を市長にも伝えてまいりたいと思っております。  前置きが長くなったんですが、一度ぜひ環境教育にEM活用の検討をしていただきたいのですが、いかがなものでしょうか。考えをお聞かせください。 ○議長(溝辺一男君)  暫時休憩します。                     休憩 午前 十時 三十分                     開議 午前 十時 四十分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○市長(村岡隆明君)  ただいま御提案いただきましたように、こういった環境問題につきまして、市民の方々がこういったグループで取り組んでいただいておりますことに、まずもって非常に心強く思っております。このEM菌につきましては、議員みずからがいろんな場所で環境学習の一環として取り組んでこられた姿も見ておりますし、低コストで気軽に培養できる、市民の皆さんが手軽に環境問題について取り組む機会をつくる上でも非常に有効な部分があると思っておりますし、その成果そのものよりも、そういった学習面での大きな期待もしているところであります。  行政のかかわりとしては、そういった今つくられている団体の皆さんなどとも十分に協議しながら取り組んでいきたいと思っているところであります。 ○二番(松窪ミツエ君)  自然に関する活動を続けている市民団体としては、非常に喜ばしい先の明るい希望の燃えるお言葉をいただきました。  議長、文言の訂正をさせていただきます。啓蒙という言葉を使いました。啓発に変えさせていただきます。  続きまして、EMに関することなんですけれども、ほかの自治体では行政やシルバー人材センター、それから養護施設、こういう施設でも市民に提供して利益を上げているところもございます。こういう取り組みへの市長のお考えはないものかお尋ねいたします。 ○市長(村岡隆明君)  私が議員時代にも、ほかの議員さんたちからもこういった提案があったと思いますが、その時点ではまだその成果がなかなか見えないということで、行政としての取り組みはしないという答弁をしておったように記憶いたしておりますが、大分成果も見えてきておりますし、十分検討していきたいと思っております。 ○二番(松窪ミツエ君)  ぜひ検討をお願いしたいと思います。お願いしておきます。  最後の質問に入らせていただきます。  初めての議員の議会を体験いたしましたときに、一般質問いたしました、若者を育てるそういうものをつくっていただきたいということをお願いしたことがございましたが、今回の政策の中に次世代を担う若者を支援するための若者チャレンジプロジェクトが計画されておりますが、これについての内容と、どのような取り組みをされていくのか、市長にお尋ねいたします。 ○市長(村岡隆明君)  この次世代を担う若者を支援するための若者チャレンジプロジェクト、これは私のマニフェストの中にも掲載させていただいておりまして、その具体的な政策として今回提案をさせていただいておりますけれども、このチャレンジプロジェクトの一番の目的は、現在残念ながらえびの市では青年団の活動、そういったものが縮小されたりいたしておりますし、ほかの若い人たちの組織というのも人数が減ってきて弱体化しているところもございます。  この若い人たちがえびの市に誇りを持ってえびののために何かをやっていただく、そういった組織を新たに、現在もえびの市の青年連絡会議という各種団体の集まりがありますけれども、その団体に所属しているというだけにかかわらず、広くほかにも公募をして、若い方々がえびののために何ができるか、こちらからテーマや予算を与えるのではなくて、その会議の中でえびののためにこういったイベントをやっていこうとか、こういった取り組みをやっていこうと、その中で予算化できる分については今後補正予算などで対応していきたいと、こちらからテーマを投げかけるのではなくて、この若い人たちにえびののために何かをやろうというような、そういったイベントなどを考えていただくための組織づくりの予算化を現在上げさせていただいているところであります。 ○二番(松窪ミツエ君)  このようなものができていくと、若者が集う場が大きく広がっていくのではないかと思います。市民の皆さんの思いの中にはそういう青年団のような昔のような活動を起こしてほしいという強い要望もございます。おれたちは青年団で結ばれたっちゃがとか、そういう方がいっぱいいらっしゃいますし、またそういう活動で結ばれた方々が今このえびの市を担っていらっしゃるわけです。そして市内には参加したい若い方もいらっしゃいますし、またこういうものを支援していきたいという方々もいらっしゃいます。自分の思いを若者に伝えたい、そういうチャンスがあれば一時間でも話をしたいとか、希望を持っていらっしゃる方もいらっしゃいますので、どうかこのプロジェクトがうまく運んでいくような形に方向性をとっていただくことを私は強くお願いしたいと思います。  これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(溝辺一男君)  次に、九番西原政文議員の発言を許します。西原政文議員。 ○九番(西原政文君)  失礼いたしました。すばらしい写真が栗下政雄議員からいただきましたので、見ていただきたいとの思いでありましたので、混乱をさせましたことをおわび申し上げたいと思います。  それでは、二〇一〇年三月十二日、一般質問に入らせていただきますが、その前に、今、えびの市は非常に厳しい状況とあわせて、展望ある状況が生まれていると思います。このさきの二〇〇九年、昨年の八月に行われました衆議院選挙での国民の審判というのは、過渡的な状勢と位置づけることができる日本政治の新しい時期を開くものとなりました。主権者である国民が自民党・公明党政権への退場の審判を下したことは日本の政治にとって前向きの大きな一歩であり、新しい政治の歴史を開く意義を持つ歓迎すべき出来事でありました。  国民が総選挙の審判にかけた思いは、自民・公明政権によってもたらされた耐えがたい暮らしの苦難、平和の危機を取り除きたい、政治を変えたいという強い願いであります。これは一時の選挙での審判にとどまらず、選挙後の情勢全体を前向きに動かす大きな力として作用し続けています。  同時に、これまでの日本の政治はよく見てみますと、異常な対米従属、そして大企業、財界の横暴な支配、この二つの異常から抜け出す方向を定めるまでには至っていません。国民は自民・公明政権ノーの審判を下しましたが、民主党の政策と路線を支持したわけではないし、自民・公明政治にかわる新しい政治は何かについて答えを出したわけでもありません。  暮らしの苦難、平和の危機をもたらした政治の根源に何があるのか、旧来の政治にかわる新しい政治の中身が何かについて、多くの国民は模索と探求の途上にあります。国民が新しい政治を本格的に探求する新しい時期が始まったものと思います。  民主党政治の中心の新政権が示している過渡的な性格は、情勢のこうした特徴をその最初の局面で反映したものにほかなりません。新政権の政策には政治を変えたいという国民の願いを反映した前向きの要素も混在しています。その中に、ある範囲で財界、大企業やアメリカの意向と矛盾する要素も存在しています。同時に新政権の政策、路線には二つの異常から抜け出す立場が示されていない。国民の利益に反した問題点も少なからず顕在化しています。  こうした国の動向が大きくこのえびの市でも影響をし、今、えびの市では就労の場も少なく、基幹産業も低迷をし、あわせて貧困も広がっていると考えます。市民は困難が予想されます。こうした状況の中で、村岡新市長はえびの市民の暮らしと福祉を守る重要な責務を担っています。  私は今回市長が所信表明並びに施政方針並びに予算案を提案された中で、質疑でも行いましたけれども、私はみずからの委員会でしたので遠慮しておりました。昨日栗下政雄議員がこの写真を見せられたとき、加久藤の思いをしっかりと語られたと思います。全く同様の思いでありました。加久藤の小学校、中学校に通っていた者の思いを語られ、本当に涙が出る思いをいたしました。  私は今回の一般会計補正予算の中に、丸岡公園を整理をして国に返還するという、こういった予算が出されています。これについて私の所管ですので詳しくは聞きませんが、この丸岡公園に対して市長は登られたことがあるものか、もし登られたことがあればいつごろ登られたかお聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  丸岡公園に登ったのは、一番最近はことしに入ってから一回登りました。それ以前は市民活動の中であそこの活性化をしようという動きが五、六年前にあったと思いますが、そのときは毎年登らせていただいていたのを記憶しております。 ○九番(西原政文君)  上に登られてどうでしたか、えびの市の景観は。 ○市長(村岡隆明君)  また、矢岳高原とは違った景観を見ることができて、非常に景観のすばらしいところだと思っております。 ○九番(西原政文君)  矢岳高原から見る三大車窓にも選ばれる景色とはまた変わって、本当にすばらしい景観のところだと思います。  私は三年ほど前、議会の中でこれは申し上げたと思うんですが、国道二百二十一号線にある展望台の見晴らしが悪いとして、木を伐採してほしいと、そして展望台を整備してほしいという声があるんだということで出しましたが、そのときに展望台の方は整理をして、そのかわり丸岡公園を整備をするんだと、こういう提案がなされました。  そしてこれによって私は登ってみました。たしか四百三十一歩だったか三百四十一歩でありましたか、今回は登っていませんので確認はしていませんが、四百三十一歩歩けば展望台のてっぺんに登るんです。裏の駐車場の整備をされて、ここに車をとめて登ったわけですが、このすばらしいことというのは、本当に小学校のときに登った、中学校のときに登った思いがよみがえり、本当にそういった思いの中でこの写真を見て、丸岡公園がえびの市を見ているんだよという、栗下政雄議員の熱い思い、私はぜひともこの丸岡公園というのはえびの市が管理をして、そして後ほども触れる予定でありますが、えびの市の観光資源の一つとして残すべきではないかと、私はそのように思います。  そこでお尋ねをいたしますが、先ほど申しました展望台のトイレを廃止し、あそこをえびの市の管轄から外す、そして丸岡公園を整備するといったこの政策の転換がいつ行われたものかお聞かせいただきたいと思います。(発言する者あり) ○議長(溝辺一男君)  西原議員、観光の振興については通告がしてあって、そしてその質問事項については、またここに三つほど表現がしてあります。その中には、今おっしゃった丸岡公園は入っておりませんので、したがって質問の通告の中にありませんので、そのような考え方で発言を整理してください。 ○九番(西原政文君)  後ほど観光振興の場でお尋ねをする予定であったわけなんですが、こういった本当にすばらしいところをぜひとも残していただきたいと考えます。  次にお尋ねをいたします。次に、防衛施設の現状についてお尋ねをいたします。  この霧島演習場の利用状況について資料を出していただきました。この中で今沖縄では米軍の基地問題で、全会一致で県外、国外移設が県議会で決議をされて、そしてこれが国に伝えられました。えびの市の霧島演習場も数年前にアメリカ海兵隊との当時沖縄では大きな事件となりましたこの海兵隊との共同訓練として、米軍にも使われたことがあります。  そうした中で、今回出された昨年度の演習状況を見てみますと、平成二十一年度は二百二十六回、平成二十年度は二百五十回、平成十九年度は二百五回、平成十八年度二百三十回、平成十七年度二百三十五回、平成十六年度が百八十一回、これは日数だと思いますが。そしてこうした中で市長はこの利用状況を見てどのような感想を持たれるものか、またあわせて今後霧島演習場の位置づけがどう変わろうとしているのか、防衛庁からはどのように説明がなされているものか御説明を願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  霧島演習場の利用状況についての感想というのは特別持ち合わせておりませんが、また今後の使用状況についても防衛省からの説明もないところであります。 ○九番(西原政文君)  防衛庁からはないということで、ぜひよく分析をされて、今後霧島演習場がどのようになるものか、まだ幸いにも最近では大きな事件や事故というのは耳にしていませんので、こういった平穏な状況が続くように、ぜひともしていただきたいと思います。  次に、福祉についての現状と今後どう考えるとかということで、幾つかお尋ねをいたします。  まず、国民健康保険と介護保険、高齢者問題などでお尋ねをいたしますが、これまで国民健康保険証の短期証や期限つきというのはあってはならないという、また子どもたちに対して保険証の未発行をしてはならないということで申し上げてまいりましたが、現在国民健康保険証の期限つき資格証というのが発行されているものか、あれば教えてください。 ○健康保険課長(徳重順子君)  今、期限つき保険証とございましたけれども、短期保険証のことでよろしいんでしょうか。 ○九番(西原政文君)  はい。 ○健康保険課長(徳重順子君)  わかりました。  本年の二月二十八日現在で四百三十四世帯に交付をいたしております。 ○九番(西原政文君)  窓口で一〇〇%支払わなければいけない資格証は発行されていませんか。 ○健康保険課長(徳重順子君)  資格証の交付につきましては、対象者は七名ほどいらっしゃいますが、居所不明の方でございまして、実際に資格証の交付はいたしていないところでございます。 ○九番(西原政文君)  わかりました。現在、えびの市の方で国民健康保険証、いわゆる保険証がない方はいないと、所在不明はあるけれどもいないということで。  とすると、小学生、中学生ももちろんこれはすべての子どもさんが保険証を持っているということですね。 ○健康保険課長(徳重順子君)  短期証の交付世帯の中学生以下の子どもさんに関しましては、えびの市独自の救済策といたしまして、六カ月の短期証を交付しているところでございます。 ○九番(西原政文君)  次に、後期高齢者問題でお尋ねしますが、後期高齢者保険証の発行状況を説明を求めます。 ○健康保険課長(徳重順子君)  平成二十二年三月一日現在でございますが、本市の被保険者数の方は四千八百五名ほどいらっしゃいます。 ○九番(西原政文君)  この四千八百五十人、これで保険証が発行されていない方はいないですね。 ○健康保険課長(徳重順子君)  四千八百五名の方ですが、宮崎県後期高齢者広域連合の方から短期証なりの交付規則は残すものの、運用については短期証なり資格証の交付は控えるようにというような通知もございまして、現在のところは発行はいたしておりません。 ○九番(西原政文君)  わかりました。そうしたら、えびの市には現在確認がされているだけでは保険証の交付を受けていない方はいないということで確認をいたしましたので、こういった状況が続くように、ぜひとも担当課では御努力を願いたいと思います。  次に、今、よく言われています貧困の問題について、私は前回も申し上げましたが、今回もちょっと取り上げさせていただきますが、今朝の朝のテレビのニュースを見てみましたら、子どもの虐待の問題が鹿児島放送、たしかKKBだったかと思うんですが放送されていました。  そしてその虐待の背景には収入が少ないことが影響していると報道していました。収入が少ない、親御さんが一人しかいない、そして定職がない、これが背景にあるのではないかと、私は全くそのとおりだと思います。  そして、中にはこうした中で虐待などの事件が起きると法整備が足りないからとか、法整備をしなきゃいけないとかいいますけれども、子どもがかわいいと思うのは当然のことであるのが、それが虐待という形になる。私はこの要因には、心に余裕がなくなっているのではないかなと思います。  そこでお尋ねをいたしますが、今、なぜ貧困問題というのが問題にされ、私がまたえびの市でこの貧困問題を取り上げたり、またこれが社会問題化しているとお考えかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  所得の格差が出てきている現状と、地域のきずなが薄くなっている中で、そういった財政上の貧困ということが心の貧困につながるケースがふえているという現状がありますので、そういった視点での御質問をされると思っております。 ○九番(西原政文君)  本当に所得の格差が広がって、今本当に、昨日も世界じゅうの長者番付が出ていたようでありますが、本当に貧富の格差というのか、富豪は富豪なりにすごいものだなと思うような状況があるわけなんですけれども。  子どもに対する貧困というのがやっぱり本当に今後の社会を大きく影響するんではないかなと思うんですけれども、なぜ貧困層がふえてきたのか。それは貧困世帯がふえたものには二つある。一つは労働市場が変わったこと、もう一つはそれにもかかわらず社会保障が削られてきたことにある。もともと日本の社会保障は特異な状態にあったものが、是正されるどころか、かえって縮小される中で、こういった状況が変わってきたんではないかと言われています。  そこでお尋ねをいたしますけれども、この貧困の状態を私はえびの市における貧困状態を調べてほしいということを言いましたが、貧困とはどういったものであるものか、何をもとに貧困というと認識しておられるものか、お聞かせください。 ○議長(溝辺一男君)  その質問の答弁者はどっちですか。 ○九番(西原政文君)  市長でも担当課でもいいです。 ○議長(溝辺一男君)  そうしたら、どっちか答弁をしてください。 ○市長(村岡隆明君)  貧困というのは貧しくて困っている方だと思っております。
    ○九番(西原政文君)  それを厚生労働省が基準で示して、OECDに報告をしたわけなんですが、この貧困というのはどういう状態にあるか。貧しくて困っている状態、そのとおりだと思うんですが、その数字というのはどういうことかといいますと、今、厚労省がOECD、経済協力開発機構に出した数字の中には、等価可処分所得の中央値、いわゆる源泉徴収票でいいますと、これ後ほど畜産問題で使う予定なんですが、これは源泉徴収票です。これの源泉徴収票の収入から所得控除の六十五万円を引いた状況、この残り、これの平均の中央値以下が貧困層だと言われています。これが厚生労働省が出した目標値なんですが、指針値なんですけれども、これが今、平均収入が八百万円とも七百万円とも日本は言うようでありますが、これが中央値は二百七十四万円、もしくは二百五十万円という説もあるようですが、これ以下の等価可処分所得があるというのが、これ以下というのがえびの市では随分あるのではないかと。  私はですから所得の状況を調べて、この貧困と言われる状態を調査をしなければ、こういった方々への対応もできないということで、調査を求めておきましたが、これについては調査をする努力をされたものか、また今後される予定があれば、これについて教えてください。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  議員さんおっしゃいますとおり、さきに貧困率についてのお尋ねがございました。  厚生労働省が出しております総体的貧困率につきましては、国が三年に一回行っています国民生活基礎調査という結果をもとに算定を行い公表したものでございます。  この国民生活基礎調査におきましては、国勢調査の全調査値三百六十三カ所あるんですけれど、そのうち三年前、二カ所のみを抽出して、一部だけの世帯をして、国が結果を出しております。これをえびの市のみの結果といたしますと、その調査量を考えますと莫大な予算も必要になるかと思っております。  ですからこの貧困率、厚生省に合わせました独自の貧困率では困難ではないかというふうに感じているところであります。 ○九番(西原政文君)  厚労省が調査したと言われるんですけれども、この中に全国平均では十九年度二〇〇七年度の場合が子どもがいる現役世代では一二・二%だという報告がなされています。これは全国平均ででのこの調査だと思うんですが、えびの市での実態を調査する、やっぱり所得状況というのは今回伊佐市が子どもの医療費の無料化をするに当たって、所得制限を設ける、そして所得をもとにこの対象とするしないを出すんですけれども、やっぱりこれからするならば、いわゆる所得税が非課税の世帯はまずもうこの状態と言えるんではないかと。  ですから私はその実態を調査をしなければ、本当に貧困というのはどういった状況が起きるかというと、子どもの心の問題、体の問題などに影響すると思います。ですから、このことはこの貧困の影響はそうした子どもの成育にも影響するということで言われています。ですから、この実態をしっかりと把握しなければならないと私は考えます。担当課はそう思いませんか。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  当然子どもさんの貧困というのは、本当に重要なものだと認識しております。市の方におきましても、一人親の医療助成、あるいは児童扶養手当、また八月から国の事業であります父子手当等も入ってくるようでございます。そのあたりをかんがみながら、本当に子どもさんが健全な育成のもとで育つようにということでは考えているところでございます。 ○九番(西原政文君)  そういった国の施策もまだ足りないところを進めていく、先ほど冒頭で私が申しました国の政治というのは、まだまだ変動しますし、まだ本当にどうなるものか、それも一部にはばたばたとつくられたマニフェストが今動いている、国の政治では動いているようですけれども、こういった中で本当にえびの市民の実態とはそぐわないような、また実情を反映しないような状況もあるのではないかと思われますので、やっぱりえびの市で子どもたちや、またえびの市で暮らす人たちの実情をしっかり見て、そこへの適切な政策、また行政の差し伸べるものがあるのではないかと。  ですから、村岡市長の果たすべき任務というのは大きなものがあると私は当初にも申しました。ですからこれについては、本当にしっかりと、今度六月にはあす十五日で終わります確定申告をもとに出てまいりますので、この実態調査を本当に国が出す貧困率、また貧困状態というのも、このえびの市の実態をやっぱり把握する必要があるのではないかなと思いますので、これはぜひともこの状況を見ていただきたい。  私は難しいことは言いません。皆さん、自分たちの源泉徴収票を見られたときにわかると思うですね。そしてこれの全国の平均の約中央値以下が貧困状態だと。そして平均が大体一二%から、計算の方法でも違うんでしょうけれども、一〇%台の半ばだといいますが、ではえびの市は本当にどこにあるんだろうと。私は決してこの数字が、国が出している数字よりもはるかに高いのではないかなと思います。これは今度六月に申告の状況が出ますから、これでしっかりと把握をして、そうした子どもさんやそういった御家庭への政策が必要だと思いますので、六月に向けてはこの調査を願いたいと思いますが、してくれませんか。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  それにつきましては、また関係課と連携をしながら研究してまいりたいと考えております。 ○九番(西原政文君)  ぜひこれは関係課とも相談をされて、そしてそういった実態をつかまないと、実態を把握しないと、本当に政策がどうなのか、打つべき政策というのは何なのかがわからないと思いますので、ぜひそれについてはお願いをしておきます。  そしてその調査の中で私は、その調査をされれば出ると思うんですが、今、生活保護基準以下の、国の定めた憲法二十五条に基づく基準以下の世帯が何%あるのか、私はこのことが非常に心配であります。  ですから、この一二%、一五%という数字にも満たない生活保護の世帯数しかないと思うんですね。ですから、これ以下の方々が本当にどういった生活をされているんだろうという心配の思いをするものでありますから、ぜひともこの調査をしていただきたい。  そこでもう一つお尋ねしますが、えびの市の階層区分を出されておられます。B一からC一までの世帯数は今出れば教えていただきたいし、出ていませんでしたら、この階層区分の中のB一からC三までの世帯数は何%であるものか、資料でも求めたいと思います。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  議員さんおっしゃるのは階層につきましては、保育料のこの階層ということでしょうか。 ○九番(西原政文君)  そうです、その保育料で階層区分を出されておられると思うんですが、それに該当する世帯数のパーセントです。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  パーセントについての保育料で、C一でしょうか。 ○九番(西原政文君)  A一からC三までです。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  三歳未満につきましては、C一が一二・九%です、全体ですね。そして三歳児については一二・八%、そして四歳以上は一二・八%という数字が出ております。  C二につきましては、三歳未満が二・二%、三歳児が四・七%、四歳以上が三・四%でございます。  あとC三でよろしいでしょうか。これが三歳未満が一二・四%、三歳児が一二・八%、四歳以上が八・九%になっているところでございます。 ○九番(西原政文君)  それについては後ほど資料でいただけませんか。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  はい、資料で提出させていただきたいと思います。 ○九番(西原政文君)  では続きまして、今、市長は、今回の施政方針の中でも病気の予防や健診を随分施政方針の中でも述べられています。私は今、この予防の中で子どもさんや御婦人に対する今健康の問題が随分と言われ、毎日のようにテレビや新聞などでも報道されています。  そうした中で、御婦人の、先日仁科亜季子さんがテレビで記者会見をされておられました。仁科亜季子さんはみずからの苦しい思い、また辛かった思いを体験にして、子宮頸がんの予防接種の公費助成を推進する実行委員会を設立する記者会見でありました。  この子宮頸がんというのは女性特有のがんとして、今、乳がんに次いで発症率が高く、日本では一万五千人が罹患し、約三千五百人が亡くなっていると言われています。そして国内でもこれに対する助成をしてほしい、いわゆるこれについては予防ができるがんだと、がんというのはいわゆる予防はなかなか難しく、実際にはかかったときに気がつく。ところがいわゆるインフルエンザなどとあわせて、ワクチンで予防ができる。私も友人を一人この病気になって随分と苦しんだ友人がおりますけれども、このワクチンは約三回受けなればいけないという、それもできることなら中学生前後、小学生の後半から中学生前後にかけてするのが有効だと。少子化対策としてもぜひともこれに対する助成をしてほしいという運動が今全国にあります。  私は今、子どもさんたちが結婚する年齢も少し高齢化する、また子どもを出産される子どもさんも少なくなっている。ところがこの病気にかかったら、気がついたときというのは若いころですから、なかなか病院にも行きません、若い方々というのはですね。中学生、高校生、また思春期以降の若いうちはなかなか病院にも行かないということで、なかなかわかりにくいということで、多くの方々が発症しては亡くなると言われていますが、ですからこの実情もわかるんですけれども、ですからこれに対する唯一ワクチンで予防ができる病気、このがんについては、今自治体でもこれに対する助成をしているところもこれから出てくると思います。えびの市でも少子化対策、女性対策として、子どもを守るという意味でも、これに対する助成をできるように。  三回受けますと五万円かかるそうです。一回が一万六千円でしたか、一万八千円でしたかかかるようでありますが。これに対する助成ができるように、ぜひとも御検討を願いたいと思いますし、即答は今急な話ですからできないかもしれませんが、ぜひ前向きな御検討を願いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  子宮頸がんワクチンの接種につきましては、昨年の十二月二十二日から開始されておりまして、国の動向なども今見きわめている最中ではございますが、自治体によりましては、全額または半額の助成をしているような自治体も出てきていると聞いておりますので、えびの市としても調査をしていきたいと思っております。 ○九番(西原政文君)  本当にこんなすばらしい薬ができるんだなということで、ぜひえびの市でも病気になったら子どもはえびの市では無料だと、このことは本当に喜ばれ、今注目をされて、子育てをするならえびの市だと。そしてこれが大きくなって中学生、高校生になって、こうした制度ができるならば、本当に安心して子育てができる、そういった安心のまちづくりができると思いますので、ぜひ次の議会あたりにはこれが条例化もしくは制度化されることを期待したいと思いますが、よろしいですか。 ○市長(村岡隆明君)  十分に検討を進めていきたいと思っております。 ○九番(西原政文君)  ぜひこうした制度ができることが本当に安心して子育てができる、子どもを安心して産んで育てられる、そういったまちづくりにつながっていくと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。  それとあわせて、さまざまな予防策というのがあります。今、いろいろな、先ほど子宮頸がんに対するワクチンも出ましたが、今、ヒブワクチンとというのも言われています。子どもの細菌性髄膜炎に対するヒブワクチンの接種が今全国でも幾つかの自治体で行われています。これは一回に七千円から八千円必要だと言いますが、乳幼児がこの細菌に感染したときには、本当にこの症状というのはインフルエンザに似ていたり、またかぜの症状だということであるようですが、この患者の五%が死亡する、そして二五%が、四人に一人が後遺症が残ると推定されていると言われています。こういったヒブワクチンに対する助成もあわせて検討をしていただきたいと思いますので、これについては要請しておきますので、ぜひ次の議会でお聞かせをいただきたいと思います。  次に、地場産業の育成と保護についてということでお尋ねをいたしますが、市長にお尋ねをいたします。  これは何回もこの場で多くの方々が言われたことなんですが、村岡市長についてはまだだれも聞いたことがありません。えびの市の基幹産業というのは何だと思いますか。 ○市長(村岡隆明君)  農業だと思っております。 ○九番(西原政文君)  私もそう思います。  そこで、この農業を取り巻く状況が、今大変厳しい状況になっています。お尋ねいたしますが、今の農家の平均所得というのは幾らぐらいあるとお考えですか。 ○市長(村岡隆明君)  百三十万円ぐらいだと聞いております。 ○九番(西原政文君)  百三十万円というと、どうかといいますと、課長さん方もこれ見てください。これは源泉徴収票の拡大コピーですが、これが役所から支払われる総収入です。そして六十五万円を引いたのがここに出てくるんですが、そして税額が出ます。ここがこの給与所得控除後の額と見ていただけたらいいと思うんですが。これが百六十万円しかないんです。本当に、今、状況。  しかし実態には今の数字は合ってないと思います、今のおっしゃられた数字は。なぜかといいますと、私は今年度の確定申告の収支内訳書を持ってまいりました。これは田んぼを六反ほど植えられておられて、子牛を十頭ほど出される方の損益計算書です。これは名前は全部消してありますが。そして農協から出される経費を全部入れたときに、これがどうなるかといいますと、この源泉徴収で見たときに、ここに来る給与所得控除の額のところに来るこの数字が、牛を十頭出荷されて八十四万円しか残りません。本当にこの収支明細書を見たときに、これは後ほど税務課長にもお見せしたいと思っていますが、すべて領収証があって農協から出たもの、この項目からして何も御指摘を受けるようなものは何一つ入っていません。これはきょう午後税務署に出される予定です。  そしてもう一つ、米の専業農家です。約十一町歩つくられております。同じように農協のやつ、領収証のついた明細書、すべてこれを入れたときに、経費を引いた残りが二十一万円しか残っておりません。これには委託も入っています。作業委託、稲刈りをして幾ら、それも収入にすべて上がっています。  こういった実態が、私が貧困というのがえびの市で広がっているのではないかというわけですけれども、そしてこの中で、なぜこういった状態が起こるかというと、米の問題、これまで減反を進め、アメリカの言いなり、また外国に対する輸入、輸出の関係で農業が随分壊されてきているわけなんですけれども、あわせて今回資料提出をお願いした中に、畜産の市場価格をこの五年間さかのぼって出してくれというお願いをいたしました。あわせて竹中雪宏議員からいただきました資料とセットにして出してみました。  この子牛価格を見たときに十七年度を基準に見たときに、この二十一年度の平均は七一%です。そして飼料価格はどうかといいますと、平成七年度から見ると一二六%、二割六分上がっています。このギャップというのは物すごく大きいんですね。ですから、農業政策すべてが国の政策が今間違っているんではないかなと。  私はここで米政策への助成もあわせて、今やらなければいけないのは、えびの市の畜産農家、いわゆる市長もおっしゃられる基幹産業は農業だと言われるこの農家への支援とあわせて、本当に抜本的な対策が必要ではないかと。  さきの十二月の議会でもこういった声が出たわけなんですが、今回抜本的な緊急対策が必要だと再三言われた中で、今回三月議会に出された抜本的な緊急対策というのは何だったものか、もしくは重点政策というのは何であったものか、再度お聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  現在の非常に畜産農家の厳しい状況の中で、新年度の予算におきましては、先日の竹中議員にも御説明いたしましたように、畜産農家、養豚農家、採卵鶏につきましても安定的な制度になるように、販売価格を保障するための支援を一部えびの市独自でしておりますし、えびの市の農業の基本的な方向性を示すためのえびの市、JA、県が一体となった農林業の技術者の連盟でありますとか、そういった組織づくりの強化、販売ルートの強化をしながら、その価格低迷を乗り切っていきたいと思っているところであります。 ○九番(西原政文君)  私は今回農家の問題を出しているんですけれども、いわゆる農業での米での所得が二十一万円、これから基礎控除や社会保険料、生命保険料を払ったら残りません。ですから、こういった専業農家、認定農家ですら所得税が住民税すらこれかからない状況ではないかと思います。  ですから、今後こうした農家の低迷が住民税や国保税にも大きくはね返ってくるのではないかなと思います。ですから私はこの緊急な農家が本当に生き残っていけるような、そして食糧を再生産していけるような、こういった施策が必要ではないかと思います。  私はこれは本当に生活できる所得になっていないと思いますが、畜産農林課長にお尋ねいたします。今の農家の専業農家の、法人はわかりません、専業農家の方々が現在の米の出荷状況、畜産の二十頭、三十頭、四十頭飼っておられる方々が生活できるような収入状況、所得状況になっているとお考えか、お聞かせください。 ○畜産農林課長(菅田正博君)  今の現状では非常に厳しい状態であると思っているところでございます。 ○九番(西原政文君)  厳しい状態というのをもう通り越しているんではないんですか。厳しい状態というのは。米の専業農家の状態、そして畜産農家の状態を私は今直接言いました。この収支明細書の中には、農協から出されたもの、JAから出されたもの、領収書の添付されていないものは何も入っていません。そしてこれが十一町歩ぐらいつくっておられて、約一千万円近い収益です。収入です。そしてその中から経費を引いたときに、二十一万円しか残らないんです。これが厳しい状態と言えますか。これ何と表現しますか。 ○市長(村岡隆明君)  現在の畜産農家を初めとしてえびのの農業を経営されている方々が非常に経済的に苦しい状況になっていることは認識しておりますし、これはもう市民の皆さんも十分感じていらっしゃるところだと思っております。  先ほど議員さんの方からもありましたように、国の政策でこの国の農業が壊れてきていると、そういった中にあって、えびの市が単独でどこまでどういった助成ができるのか、単なる赤字補てんのような形ではなくて、えびのの農業にしっかりとした目標を定めて、元気な農業を引っ張っていくために、えびの市としてやっていくことを考えていきたいと。  所得の保障ということは普通の商業者の方々との関係もありますし、なかなか個人的な農家の方に生活の支援、そういったものは難しい状況もありますけれど、当然国へも日本の農業を守るような働きかけもしていきますし、えびので独自でどういったことができるのか。財政支援だけにとどまらず、元気な農業を取り戻したいと思っているところであります。 ○九番(西原政文君)  本当に展望のわくような今市長のお話とお答えをいただきましたが、ぜひそういった対策とあわせて緊急な対策も必要であると。  私は和牛については措置法二十五条というのがあって、所得税の特例があります。しかし今回六月になりましたら明らかになってくるんではないかと思うんですが、この措置法二十五条の所得税の減免特例を使わなくても、国税の出ない畜産農家が随分出ていると思われます。ですからここへの対策をぜひとも、これは担当課は研究をしていただきたい。  そしてこの状態では、これは中堅の和牛農家ですから、こういった状況では住民税、本当に健康保険税の大きな減収になってくるのではないかなと。ですから私は本当に国保財政を大きく圧迫するのではないかなと思います。ですから、その後また国保税の問題について心配をするわけです。  ですから、国の政策とはいえ、国がこれまで壊してきた農業政策、みずから国民が食べる食糧すら守れないようなこの農業政策を続けたことに対して怒りを覚えます。ですから、こうした中で、自治体の主張、また自治体の担当課というのは、そこの基幹産業を守る大きな責任があります。ですからこの努力を今後ともぜひとも続けていただきたいと思います。  そうした中で市民が苦しいがゆえに、やはり目が向くのはどこにいくかといったら、役所や、そしてそういったところへの給料が高いとか職員が多いとか、そういった声にもやっぱりつながってくるんではないかなと思いますので、やっぱり基幹産業や、そして地場で進めてこられた商売屋さんたちが安心してできるような、そういった施策が抜本的に必要ではないかなと。  今、えびの市内で経営をされてきた酒屋さんたちも同様です。本当にこういった酒屋さんたちも規制緩和がいいことのように言われて、どんどん規制緩和、何もかもあらゆる分野に進みました。このことによって老舗のお店屋さんたちがもう軒並みやっていけません。  赤字をたくさん抱えておられる商売屋さんたち、そして負債だけがふえていっているというのが実情ではないかと思いますので、この地場産業、また従来から頑張っておられるえびの市の業者さんたちを守る上で、大きな責任をえびの市は果たしていただけるように頑張っていただきたいと思いますので、これは要請をしておきますので、ぜひとも六月議会についてはこういった方々への対策がとられるように、ぜひともお願いをしたいと思います。  次に、産業、観光の現状と、今後どのように進めていくかということでお尋ねをいたしますが、えびの市というのは観光資源もたくさん持っています。先ほど私は商業の商売なさっておられる方々のを申しましたが、もう本当に瀕死の状態というか、もう本当に経営が苦しいというのが聞かれます。これは観光商工課にもこの声というのは届いていると思うんですが。  えびの市の零細業者、商業、観光零細業者の現状を市長はどのように見ておられるものかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  御存じのように、金融危機に端を発した景気の後退、これがなかなか先行きが見えない、データ的には少しアップしたという報道もありますけれども、当市においてはそういった実感を感じることができない中で、景気浮揚感というのはなかなかえびのの商業者の中にも出てきていないと、農業も非常に厳しい状況ですけれども、商業を営んでいらっしゃる方にとっても同様に厳しい状況が続いていると思っております。 ○九番(西原政文君)  本当にえびの市で本当にできることというのは限られているとは思います。私は本当に冒頭申しましたように、国が進めた二つの異常の中で、農業から商業から小さな零細業者まで、東京の大田区ではものづくり日本だといいながら、こうした下請の業者さんたちももうやっていけないということで大きくテレビでも再三にわたって報道されたように、地方の零細な業者までが苦しい状況になっています。  私はここへの対策も必要と思いますので、担当課でもこの点についてはどのようにすべきか、またさきに立ち上げられました観光プロジェクトもしっかりと機能していただいているとは思いますけれども、今後ここにも力を入れていただいて、市長も予算措置なども十分配慮していただいて、この振興が図られるように、次の六月の議会ではこのことも提案ができるようにしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  観光という点につきましては、現在京町温泉活性化プロジェクト、京町温泉をまずはスポットを当てて、この地から活性化をしたいということで、先ほど来ほかの一般質問の中でも御答弁いたしておりますように、地元の力が自立した力が出てきている、そういった実感も感じておりますので、行政としてもアイデアを出しながら盛り上げていきたい。そういった市民が自立した行動ができることが、そういった幸せに、財政的な幸せにも、また結果としてはつながってくると思っております。 ○九番(西原政文君)  ぜひ、こういったところでも力を入れていただいて、そして観光プロジェクトもお願いをしたら立ち上げていただいたようですので、ぜひこれを進めていただく、そしてえびの市の観光地というのは白鳥からえびの高原、京町温泉、矢岳高原、真幸駅、そして丸岡、生駒、八幡丘とあります。  先ほど冒頭申しましたこの丸岡公園についても、本当に私は観光資源の一つに本当に立派な位置にあり、またえびの市の景観にもあると思うんですね。ですから、この丸岡公園のやっぱり撤廃というのもせずに、本当に観光地の一つとして、整備というのはさほど金がかかりません。四百三十一だったか三百四十一歩だったか私の短い足でもそれだけしかありませんでした。ですからこの裏側をちょうどたしか当時平野課長だったと思うんですが、裏の駐車場を舗装はされていませんでしたけれども広げられて、車をとめるようになっていました。これについては、ぜひえびの市の観光地の一つとして残していただきたい、このように思います。ぜひともこれはお願いしておきますので、十分な検討を再度してください。 ○議長(溝辺一男君)  ちょっと待ってください。丸岡公園の話はここに通告にありませんので。(発言する者あり)  ちゃんと通告に基づいて発言をしてください。議場の秩序が乱れますので。 ○九番(西原政文君)  ですから、こういった観光資源の確保、えびの市にある観光資源の確保と整備をきちっとしていただきたいと思いますので、これは要請しておきます。  次に、建設関連業者育成と支援についてとお尋ねをいたしますが、今全国で住宅リフォーム補助事業が取り組まれています。なぜこれが全国で取り組まれているのか御存じですか。 ○観光商工課長(木村哲也君)  住宅リフォーム事業につきましては、もちろん改修、改築という生活環境を充実するという意味合いもございますが、反面、市内中小企業の皆様方の育成、助成と、そういった面もあろうかと思っているところでございます。 ○九番(西原政文君)  隣の本当に中小業者育成の上で有効な政策だと言われ、全国で言われて今全国で取り組まれています。  この住宅リフォーム補助事業というのはえびの市、それぞれの自治体が一割前後もしくは二割出されて、それに対する経済効果というのは大きいと言われて、今全国で取り組まれています。  ぜひこれをやられて、えびの市の金物店や大工さんや左官さんたちが仕事がふえるように、今仕事がない仕事がないと言われる職人さんたちはたくさんおられて、仕事があって困るという方はおられません。ぜひこの経済効果の大きいと言われている住宅リフォーム補助事業の制度化を、これは緊急にやってくれませんか。  もう小林でもやりましたし、もうやっていない自治体が取り組んでいない自治体が少ないぐらいになってしまいました。 ○市長(村岡隆明君)  大工さんでありますとか、そういった小規模の方々がお仕事ができるような、そういった配慮は補正予算などでもしたところですけれども、この住宅リフォームの補助事業が非常に効果があるということであれば、えびの市でも制度化ができると思いますので、十分研究をさせていただきたいと思います。 ○九番(西原政文君)  効果があればぜひ研究をして実施したいとおっしゃった言葉、ありがたく思います。ぜひそういうことでしたら、次の六月議会にはこれも制度化がされるものと期待しておきます。  この効果があるというのはもう全国でたくさん事例があって、そういった報告が自治体の中からも上がっています。もちろん職人さんたちの間から出ています。大工さんたちも仕事がなくて困っている、これによって職人も喜ぶけれども、それを住宅リフォームをされた方々もお金がない中で助成ができたということで喜んでいただいているという事例がたくさん出ていますので、これは早急に調査をされて、六月議会ではこれが制度化されるものと信じております。  次に、同じく関連で、六番目に、福祉事務所及び社会福祉協議会の制度融資についてとありましたが、社会福祉協議会における制度融資というのはどういったものがあるものかお聞かせください。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  社会福祉協議会の方では県の社会福祉協議会が実施主体になりますけれど、生活福祉資金貸付制度がございます。 ○九番(西原政文君)  生活福祉資金貸付制度というのがある。これについてはどういったものがあるものか、簡潔にどういった資金があるかお聞かせください。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  これにつきましては二十一年度十月一日より国の改正がございました。大きなものとして四つに分けられると思います。  一つが十月一日の改正時に資金の種類を四資金に統合しております。その中で、総合支援資金の創設ということで、就労支援、家計指導等とあわせまして、一時的な資金の貸付を行っております。  また従来の生活福祉金をまとめまして、例えば(発言する者あり)  総合支援資金が一つです。二つ目が福祉資金です。三つ目が教育支援資金です。そして四番目が不動産担保型生活資金ということで、大きくは四つに分けております。 ○九番(西原政文君)  今回これまでの通達を全部一回撤回した上で、新たに通達が出されてこういった制度が今御説明いただいた制度ができたようでありますが、この中に総合支援基金、並びに福祉資金というのがあって、この福祉資金の中に十四項目あります。この十四項目の中に冒頭には何が述べられていますか。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  日常生活を送る上で、または自立生活に資するため、一時的に必要と見込まれる費用ということで、一応大きく書いてあります。 ○九番(西原政文君)  福祉資金の中に福祉費というのがあって、一項目目には生業を営むために必要な経費というのがあります。そして二つ目には、技能講習に必要な経費及びその期間中の生計を維持するために必要な経費、三つ目に住宅の増改築、補修並びに公営住宅の譲り受けに対する必要な経費という、あと福祉障害者、中国残留孤児、残留邦人、負傷または病気、介護サービス、災害を受けたとか冠婚葬祭、住居の移転、就職、その他日常生活等々続いているんですが、この福祉資金制度が本当にえびの市でこれまでもこの項目はあったんですけれども、これが使われた経過がありますか。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  具体的な内容につきましては、県の社会福祉協議会の方で把握していると思うんですが、まだ市の方では実態を把握しておりませんが、市の社会福祉協議会に聞きますと、そのような貸付を行っているということでございます。 ○九番(西原政文君)  これは当時は更生資金とあって、今度の新しくは福祉資金としてなっています。この生業費の中に、これは最高四百六十万円まで融資ができるようになっているわけなんですけれども、これが本当にこの社会福祉協議会並びに福祉事務所の担当とするこの制度というのは、本当に日本における最後のセーフティネットです。  この制度の規定というのは何かといったら、銀行などが貸し出しをしない方々に貸し出す制度だと、これは規定しております、このように。ということはどういうことかといったら、資金繰りをする際に銀行に行っても担保がない、ましてや損益精算書で赤字が出ている、住民税が出ない。こういった方々に貸し出す制度だよということなんです。ですから、この制度が現実にこのえびの市において、えびの市の社会福祉協議会において機能しているかどうかをお聞かせください。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  当然おっしゃるとおりでございます。低所得者あるいは一時的に必要な方については貸し付けを行っているところでございます。  ただし、この県の社会福祉協議会の中でやはり貸し付けできない場合というのがやはりございます。そういう方々に対しましてはやはり、例えば既にもう注文、あるいは契約、あるいは納入等が済んでいて、未払いになっているんだけれど、それに対して貸し付けをしていただきたいという分に関しましては、もう先に実施されておりますので、そういう点に対してはやはり貸し付けができないと、そういうような条件もございます。
    ○九番(西原政文君)  条例や規則の中でできないとなっている分野はいいんですが、これが厚労省の通達に基づいてこういった制度がされていて、明らかにそういったものはいいんですけれども、これが本当に、ではこれまで過去もこの制度があったわけなんですけれども、これがえびの市でどれだけあったものか、この生業費については、これは調査をしていただいて、報告を求めたいと思います。  そしてこの中には福祉資金の中に緊急小口資金というのもあります。十万円以内貸し出すという制度もありますので、これまでこの制度がなかったがために何が起こったか、またこの制度が知られていないがために何が起こったかといいますと、今、全国に多重債務者がまず最初一回起こるんですね。中小業者の方の中ではこの制度が本当にあって、知らされているならば、まずここに相談に行ったものが、銀行では貸さないがために高利のサラ金に行った、商工ローンで一回目を借りた、一回目を借りたら二回目、三回目、四回目になって、膨れ上がって破たんしたという方々がたくさんおられます。  ですから、私はこの社会福祉協議会のこの制度というのは銀行が貸さないような、そういった方々に貸すんだよという、厚労省の通達のとおりにこの制度が本当にこれからしっかりと機能するように、またこの制度がえびの市でも使っていただけるように、担当課としても周知徹底を図って、利用者の方々の利便性を図る努力を最大していただきたいと思います。どうでしょうか。 ○福祉事務所長上加世田たず子君)  そうです、議員さんおっしゃるとおりでございます。最終のセーフティネットの貸し付け事業でございますので、市民の方に十分理解していただくように啓発等を行っていきたいと考えております。 ○九番(西原政文君)  ぜひそのようにしていただいて、あと低迷する観光の問題、また京町温泉の現状、物産館の問題などあります。これは次回にまたお尋ねをいたしたいと思います。  最後に有害獣の現状についての対策が必要だということで通告をしております。  今、えびの市には本当に有害被害が出て困っているという話もたくさんあります。シカ、イノシシ、カラス、そして一部には亀などの問題もあります。そして今一番心配されているのがカラスに似た鵜の問題です。これは後ほど上原議員がされると思いますので、これはぜひ上原議員にお願いをして、私の一般質問を終わりたいと思います。 ○議長(溝辺一男君)  暫時休憩します。                     休憩 午後 〇時  三分                     開議 午後 一時 十一分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、三番北園一正議員の発言を許します。北園一正議員。 ○三番(北園一正君)  それでは、今期定例会の私の一般質問をさせていただきます。  既に今議会は質疑、そして多くの議員の方が質問をされまして、そういう形で私は私なりにまた質問させていただきますので、的確な御返事をお願いしたいと思います。  通告の中で、市長の政治姿勢から都市計画等、そして農政等について通告を出しておりましたけれども、一番の市長の政治姿勢、そして四番の予算については関連がございますので、あわせて質問するかと思いますが、よろしく御了解をいただきたいと思います。  それでは、通告の一番目の施政方針についてお伺いいたします。  これについては先ほど申し上げましたように、質疑、そして多くの議員の方が細かく質疑をなされまして、もう出尽くした感がございますけれども、その中で一点ほど質問をさせていただきます。  施政方針の中の五ページです、産業振興の中で林業の振興につきましては、放置森林等の整備や間伐の推進を図り、林業労働者の雇用を創出します。また、その中で、竹林の整備促進を図り、タケノコ生産の拡大にも取り組みますと。この件についてお伺いをしていきたいと思います。  こういったようなことについて、基本的に施政方針に掲げてあるわけですから、市の方針を説明をしていただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  林業の振興、タケノコ生産の拡大についての施政方針についての具体的な政策については、担当課長をして答弁をいたさせます。 ○畜産農林課長(菅田正博君)  今現在タケノコを大分県の方に出荷をしております。それに伴いまして、平成二十年度、二十一年度、二十二年度にかけて竹林の整備をします。二十年度が四・八ヘクタール、二十一年度が七ヘクタール、今現在二十一年度は整備を進めているところでございます。二十二年度も七ヘクタールの整備をする予定で予算を計上したところでございます。 ○三番(北園一正君)  私ども先般、このタケノコの製造会社といいますか、そこら辺を三会派の合同で研修をいたしました。  そういった中で、以前この会社についてはえびの市に進出をして操業したいという話があったようでございますけれども、現在に至っていないというようなことでございます。この状況等について説明をお願いいたします。 ○畜産農林課長(菅田正博君)  この会社におきましては、えびの市のタケノコ二百トンぐらい集荷していただけないでしょうか、そういうことで、それぐらい出たらこちらにも工場ができるのではないかなと、そういうことでございます。  今のところ平成二十一年の出荷量が今のところ五十四トンでございますので、まだまだ竹林の整備を行いながら、生産農家をふやしていかなきゃならないのではないかなと思っているところでございます。 ○三番(北園一正君)  そうしますと、ちょっと内容についてお伺いしたいと思いますけれども、えびの市には整備して、生産の竹林といいますか、それに整備いたしますと、今後出荷可能な竹林面積は大体どれぐらいになるわけですか。 ○畜産農林課長(菅田正博君)  今現在竹林はえびの市内に約四百五十ヘクタールぐらいあると、私たちの方では把握しているところでございます。しかしそのほとんどが今現在は放置林になっているということでございまして、これからその放置林を整備を少しずつ進めていきたいと思っているところでございます。 ○三番(北園一正君)  二十二年度の予算にも、先ほど課長の方から説明がありましたように、竹林の整備等の予算が計上されております。  その整備等について、竹林の整備といいますと非常に労力を伴い経費を伴う作業でございます。私どもが研修した豊後高田市ですけれども、そこについては竹林の整備について森林組合等と提携をしながら整備を進めております。具体的には伐採した竹を循環型肥料といいますか、そういった方に活用したいという中で、竹林破砕機といいますか、そういったものを導入いたしまして、労力の節減等に努めております。  そういったような竹林の整備の中で、もうそういったような計画はできないものかどうかお伺いしたいと思います。 ○畜産農林課長(菅田正博君)  私たちも二年前ですか、森林組合にお願いして、その破砕機をえびの市内に持ち込んで研修はいたしましたが、約三百万円程度の機械でございました。今のところはまだその機械の導入には至っておりませんが、今現在は個人で伐採してもらって、それを竹林の中に積んでもらって、片隅に寄せていただいて、それに対しての補助ということで進めているところでございます。 ○三番(北園一正君)  二十二年度予算についてはそのような方法で予算計上がなされておりますけれども、やはり竹林ですね、それを整備されてないのは古い竹からいっぱい立っています。歩くことができないような状態の竹林もございます。それを本当に生産できる竹林を整備するためには、やはり相当労力が必要がございます。その労力が必要ですけれども、やはり竹林を整備するには高齢者の方も多いかと思います。  そういった中で、ぜひこの竹林を整備しタケノコ生産量を上げるためには、そういったような取り組みも必要かと思いますので、今後検討していただきたいと思います。  そういった中で、会社の社長さんですか専務さんですか、おっしゃるには、このえびの産のタケノコと合わせまして、非常に販売力が上がると予想される品物ができると。といいますのが、炊き込み御飯です。えびの産ヒノヒカリ、そしてシイタケ、タケノコ、そしてえびの産の山菜ですね。それとえびの地鶏じどっこ、それを合わせた炊き込み御飯、冷凍食品でもいいんですが、それをつくれば、もう絶対ヒットすると、会社は自信を持って話しておられます。  そういった中で、いろいろ今度物産館とかそういうのも建設され、出品の品物についても議論があると思いますけれども、やはりこのタケノコを初めシイタケ、米ですね、そういったものをブレンドした商品が開発できるということでおっしゃっていますので、そこら辺は役所の方も執行部の方も十分検討されまして、今後の農家の所得向上につなげていただきたいと思います。  それでは、これについては以上で終わります。  二番目に、市長のマニフェストと、それと今回の施政方針と重なりますけれども、市長のマニフェストによりますと、三十六に市長室の透明性の確保で市長室をガラス張りにすることで市民の皆さんに市長の執務の状況を見ていただいて、理解をしていただきたいということで、今回改造費として二百六十二万五千円予算が計上されております。  これについてはいろんな意見があるわけですけれども、これについて三月五日、えびの市の区長会、全員が出席されたわけですが、その中でも区長さんの方から意見がございました。市長も出席されておりましたけれども、その内容等について説明をお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  市長室の移動、二階に移動について、どういう目的があるのか、セキュリティー上大丈夫かといったようなお問い合わせがあって、答弁といたしましては、執務状況を市民の方に見ていただきたい、執務状況の透明性を確保したい、そしてそのセキュリティーに関しては現在よりは強化できるのではないかと思っているという答弁をしたと思っております。 ○三番(北園一正君)  その区長会の中で、代表で質問されましたけれども、この市長室の移転について、その質問の内容は大まかわかっていらっしゃると思います。賛成に対するような質問であったか、あるいは反対であるというような趣旨の質問であったか、市長の受けとめ方はどうだったでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  私としては必要性があるのかどうかという疑問と、セキュリティーが確保できるかという心配の質問だったと思っております。 ○三番(北園一正君)  私も今区長でございますので、その区長会の方に出席をしていましたが、私の受けとめ方では余り賛成でない、どちらかというと反対というような意見であったと受けとめております。  そこで、この件についてもやはり市民の方も大きな関心を持っていらっしゃるようでございます。先般、同僚議員の中からもお話があったようでございますが、実は三月五日午後七時ごろ、この市長室移転問題についてあなたはどう考えているか、議員としてどう考えておるかという趣旨の電話がありまして、とうとうと話をされました。そういった中で、市民の皆さんもいろいろあるかと思いますけれども、その方も反対というような意見でございました。お伝えしたいと思いますが。  まず賛否両論のある中で、やはりこれを整理する必要があるのではないかと考えております。今現在ある三階の市長室から二階のロビー、そこに移転をしたいという考えでございますけれども、三階、市役所の幹部、特に新しく選任をされました副市長さんの部屋ですね、そして総務、企画課、主要の課長等がいらっしゃる三階ロビーから、なぜ、労力も相当必要でしょう、二階におりてしなくてはならないということでございます。  二階のロビーについては市長さん御存じのとおり、市役所内でただ唯一の市民の皆さんが市役所に来たときにちょっと休憩をするとか、あるいは待ち合わせをするとか、そういう唯一の部屋でございます。  今、観光商工課ですかね、あそこの部屋も以前は庁舎建設当時は、広いロビーでゆったりとして市民の皆さんはそこでいろいろ市民と待ち合わせをし、いろんな打ち合わせをしまして、市役所の用件を済まされて帰られたと。それが庁舎の配置の問題で、どっちかというと役所の方が市民サイドのロビーを占領したというような形になっております。  そして今回もまたわずか十畳でしょうかね、十畳ぐらいの部屋をまたこちらの方、役所の都合で使ってしまうということは、非常に市民サービスの低下につながると思いますが、市長はどうお考えですか。 ○市長(村岡隆明君)  ロビーのスペース、市民の方々が待ち合わせをされるスペースということが犠牲になるわけなんですけれども、私のこの二階に移したいというよりも、市民の皆さんが執務状況を見れるように、そして二階の職員の方々、三階への移動、私個人といたしましては、移動の距離がふえるわけなんですけれども、その間に職員の執務状況も見ることができますし、そういった意味でのサービスの向上というところにつなげることはできると。ただ直接待ち合わせのスペースがなくなることについては何らかの方法を考えなければいけないと思っております。 ○三番(北園一正君)  ただいま市長は、市長一人が三階、二階を行ったり来たりするというような返事でございましたけれども、今現在の市役所の決裁のシステム、主管課長を通って、大方財政課長の決裁をとり、そして企画課長、総務課長、そして副市長の決裁を受けて市長の決裁になるわけです。そうしますと、その決裁の段階で職員はあの階段を行ったり来たり、毎日ですよ。私の経験から言いますと、大体市長は八時半、九時に出勤をされて、職員の決裁時間は大体十時ごろまでです。その間に職員が行ったり来たり行ったり来たりしなくてはならない状態だと思います。  そういった中で、主管課長の決裁を受け、総務課長等の決裁、副市長の決裁を受け、今度は市長の決裁を受けなくてはならないためには、職員は二階におりてくるわけです。そうしますと、現在は市長の決裁を受けるためには、すぐ行って、すぐ決裁を受ける状態ではないと思います。やはりそれなりの待ち時間があるわけです。短いときには五分でいいでしょう。長いときには二十分、三十分待たなくてはならない、あるのが現実だと思います。  もうそういった中で、この十畳ぐらいの市長室の中に、市長の執務室と秘書係の室になると思いますけれども、その待ち時間については現在は秘書室の一角を職員はそこにいすにかけて市長の決裁を受けるわけですが、どうなるんです。あの新しくできる市長室周辺に職員がどっちかというとうろうろする状態です。その状態を見て市民の皆さんはどう判断するんでしょうか。職員は何をしておるか、あそこにうろうろうろうろしておるがというような言葉も出てくると思います。ただ単に市長一人がマニフェストに載っとるかといって一人あそこに部屋を構えられても、そういったような障害が出てくるわけですがどうですか。 ○市長(村岡隆明君)  職員の待ち時間、決裁を待つ時間につきましては、その秘書係の部屋の中に小さなソファーを設置できると思いますので、外を職員が決裁待つためにうろうろするというようなことにはならないようにしたいと思っております。 ○三番(北園一正君)  ですよね、職員もあそこの二階、特に会計ですね。宮崎銀行の会計とか税務課の前ですね。一番市民の皆さんが市役所に用件の多いスペースといいますか、そういうところですので、私は大きな問題があると考えております。  その中で、今度はまだ今市長室があるわけですから、現在の市長室はどんな形で使われるわけですか。 ○市長(村岡隆明君)  庁議でありましたり、そういった会議は今の市長室で行われると思っております。 ○三番(北園一正君)  庁議、会議、そういったものに正当に使われればいいかと思いますけれども、やはり役所の業務、市長さんの業務というのは、ガラス張り、何もかんもガラス張りでできますでしょうか。やはりある程度秘密的な会合も必要でしょう。秘密的なお客さんもあるでしょう。そういった中でどうします。仮にちょっとそうしたらこのお客さんは市長室の方に回しますから、現在市長室の方に回しますから、ちょっと向こうの方に案内しとってくださいと、仮に職員なり秘書係にされて、それが正当な形で使われればいいんですけれども、ややもすると、密談の場所に使われてしまうのではないかと、私は懸念するわけです。そういったようなことは絶対ないですか。 ○市長(村岡隆明君)  そういった特定の方が密談をしたりとか、そういったことがないように透明性を確保したいというのが最大の目的でございます。 ○三番(北園一正君)  それでは、市長は選挙のときにマニフェストですね、市長はマニフェストで給与を三〇%カットし、その浮いたお金については市民のサービス向上に使いたいと、その議論の中でも退職金ではその年には使えないから、その年に使える三〇%カットでその年その年でそのカット分を使っていきたいとおっしゃいました。そのお気持ちはお変わりございませんか。 ○市長(村岡隆明君)  具体的に削減された部分だけで特定の目的に使うつもりはございませんが、三〇%カットした分は財源として残るわけですので、市民サービスのために活用がなされていると思っております。 ○三番(北園一正君)  そこで市長の三〇%カット、本来の給与と計算をしますと、年額給料、賞与を含めまして、三百七十六万七千七百四十五円の節減になると思います。これについて、もう既にこれについては市長、ロビーをつくるということは市長さんのお考えですから、この三百幾らのお金を私は他の方向にいっぱい使っていただきたいと考えておるわけです。もうその節減された中で、仮にこのお金をロビー移転のお金を二百六十二万五千円使ってしまうと、残りは百十四万二千円しかないんです。ですよね、そういう計算になりますよね。浮いたお金を市長さんたった一人のお考えで使われるということになります。  そういった中で市民の多くはこの浮いたお金を少しでもいいからやっぱり自治公民館活動等に使いたいという希望もあるわけです。それに使うということになれば、ますます市長さんの人気も高まるでしょうけれども、私の解釈ではそのお金を市長さんただ一人の思いの中に使ってしまわれるということになります。  例を挙げてみますと、防犯灯の補助金、市内に九百七十灯あるそうです。その中で電気料、月三千円かかります。そうしますと、予算書を見ていただきますとわかりますけれども、二百九十一万円、市内の街灯の電気料がかかるということです。それについて市は三分の一の補助であります。九十七万円しか補助をしておりません。残りは地域住民の皆さんの大切なお金を自治公民館長さんが集金をしまして払っているわけです。そういったようなわずかなお金です。市長が節約されたお金をこちらの方に回していただければ、どんなに助かるでしょうか。  例の二番目としまして、自治公民館の研修会、自治公民館活動に際して現在社会教育課で実施をしていただいておるわけですが、六十区の市のバスを利用いたしまして、二年に一回、自治公民館活動で研修をしてください、市役所のバスは使ってくださいと。バスは一台しかないですから、二年に一回しか回ってきません。  そういった中で、先般私ども今西区も三十人の区民の皆さんが参加をいたしまして、人吉方面、そして八代方面、八代は課題にあります物産館の建設が課題でありますので、やはり区民の方も理解をしていただきたいというようなことで提案をいたしまして、八代の氷川町の方に物産館に研修に行きました。その経費です。まずバスの運転手さんとガソリン代は市役所が持っていただいております。しかし行き帰りの高速料金、片道大体三千五百円ですけれども、それは自治公民館の方で負担をしてくださいということで、私が立てかえて負担をしております。そういった細かいのがいっぱいあるわけですよ。  そういった細かいので、課長さんたちいっぱいいらっしゃいますけれども、あと一万円あればどうにかなる、あと五万円どうかなるというような予算編成があると思います。そういった中で使えないかと私は考えております。  そして二番目に、一番困っておるのが、浜川原の湧水公園、これが地域、えびの市民の憩いの場所としてあの豊富な湧水を利用してつくった浜川原の湧水公園のトイレですね。それも当初は市の方でトイレの管理をしておったんですけれども、いつの時点かわかりませんけれども、大体六万円から七万円程度の合併浄化槽ですから、トイレの管理をしております。浜川原地区については三十五戸しかないわけです。それを一千五百円から二千円程度毎月また別途負担をされて、地区民がトイレを改修されている事実があるんです。  そういった中で、市長さん、どうですか。やはりせっかく三〇%カットされたお金を、市長室の移転、全体的にということでしょうけれども、やはりこういったような小さな補助金といいますか、そういう面に配慮をしていただく考えはございませんか。 ○市長(村岡隆明君)  今御提案いただきました自治活動への補助、そういった点につきましては、先ほどの自分の給与の三〇%カットの金額にかかわらず別な全体的に三百七十六万円という枠の中から補助するという考えではなくて、別な観点から年間を通した当初予算、政策的な問題で解決していくべきだと思っております。  自分のその三〇%カットの金額を特段特定な予算化をするという考えはございませんが、今議員さんからいただきましたような困っている状況につきましては、別途予算で考えていこうと思っております。 ○三番(北園一正君)  第一回の私の質問のときにも一回申し上げたんですけれども、平成二十一年十月二十一日の宮崎日日新聞の「べぶん舌」に書いてある今回の選挙でマニフェストについて、投票した人すべてがマニフェストを理解し賛成しているわけではないと、政策遂行には選挙市民といろいろ協議をして遂行すべきだということをも書いているわけです。  先般いろんな面で市長さんは副市長の問題についてもマニフェストに書いてありますからというような答弁もありました。今回もこの問題についてはやはりマニフェストにあるからというようなお考えで進めていらっしゃると思いますが、先ほど申しましたようにマニフェスト自体がすべてではないわけです。やはり訂正するべきはする、もう既に病院の関係の医師の確保の問題についてはもう訂正されたではないですか。そういったもので、勇気を持ってやめるところはやめてもいいのではないかと私は考えております。  その中で、市長さん、よく考えていただきたいと思います。えびの市の財政と、それから私たち家庭のやりくりですね、それについても全く同じ考えでやらないといけないと思いますが。仮にたとえて、これを家庭にたとえますと、ここにある程度市長の給与で節約されたが三百何万円ありますと、これを家庭で辛抱してためたお金が仮に家庭にあると。それを家族会議をして使おうとした場合に、まずおやじさんである市長が、おれは勉強部屋をつくる、書斎をつくるから、まずおれの分は二百何万円だよと言ってとってしまって、あと残りの百何万は家族の皆さんが使いなさいと言われた場合は、やっぱり相当残った家族が不平不満を残すと思いますよ。  そういう中で、やっぱりこの件については、いろいろ慎重にやるべきだと思いますけれども、まず庁舎内でどれぐらい協議をされましたですか。 ○市長(村岡隆明君)  まずはマニフェストに準じて、マニフェストができるように政策を練ってくれということで、担当課からも可能性がある方向で案が出てきました。そしてなるだけ予算を使わないように、今のロビーの市民の活用状態、そういったことも含めながら最終的には庁議、そして私の判断で予算化をさせていただいたところであります。 ○三番(北園一正君)  マニフェストに沿って予算化をしたと、そうしますと私たちはそれに基づいていろんな、今やりとりしておりますように議論をして、それに賛否の意思表示をしなくてはなりません。仮にこれをやめたいと思いましても、一たん議案として出されたものを、これ当局の方から引っ込めるということは非常に膨大な労力、経費が必要でしょう。まず議案を撤回して、新しく議案を提出しなくてはなりませんからですね。どうしたらいいんでしょうかね、これについては。 ○市長(村岡隆明君)  市長室の透明性の確保につきましては、私がマニフェストに上げさせていただいた部分でございますが、それは私が個人でこの政策を決めたというよりも、選挙に出る前に市民の皆さん方のいろんな意見も聞く中で、もう少し市長室が一番三階の奥にあると市長室に行きづらいし、市長がどういう仕事をしているかもわからないと。そして昨年はああいう不祥事などもありましたので、なるだけ身近な存在として市長にいてほしいという意見などもありましたので、その具体策としてマニフェストに上げさせていただきました。  それを実現しようということで、早く移してくれという意見も私には寄せられましたので、政策として今提案させていただいております。  そして最終的には議会で結論を出していただきますので、そのとおりに予算執行していきたい。議会で決まったとおりに予算執行していきたいと思っております。 ○三番(北園一正君)  この件については、今、市長が言われましたように、委員会等の審議を経て、やっぱり議会の意見が出ると思いますので、その結果に沿って市長さんも実行していただきたいと思います。  続きまして、平成二十二年度予算の広域行政事務組合の予算についてお尋ねをいたします。  この件については質疑で行いたいと思いましたけれども、質疑では質問の限界がございますので、あえてこの機会に質問をさせていただきたいと思います。  予算書の説明資料の六十八ページを見ていただきたいと思いますが、この広域事務組合の負担割合についてお尋ねをいたします。  今回の広域事務組合の管理費負担金三千一百七十七万三千円とありますが、この問題については、負担割合については、広域の話し合いの中で人口割が八五%、均等割が一五%という取り決めがなされております。この予算を見ますと、平成二十二年度予算を見ますと、二十二年度以降は二十三日に合併されると思いますが、野尻町、小林が合併されまして、加盟する団体がえびの市、小林市、高原町と、従来の四団体から三団体に減るわけです。  去年の予算書の当初予算を見てみますと、この一五%の計数ですね、これを見ますと、計数といいますか予算を見ますと、二十一年度の予算が一千一百八十一万五千円、二十二年度一千一百五十三万二千円、事業費につきましては、二十八万三千円減額でございますが、この負担割合の中で事業費は減っているにもかかわらず、二十八万三千円の減でありますが、負担割合は百三十一万七千円の増です。これについては先ほど申し上げましたように、構成団体が四から三になるからふえるんだということであります。  そういった中で私どもも、私と池田議員と栗下議員が西諸広域の議員として選出されて、二十二年度の予算審議に行ったんですけれども、この問題等についていろいろ質問というかそういうのをしたいと思ったんですけれども、その説明の中で、西諸広域を構成している理事会、幹事会の中でこの負担割合についてはもう既にある程度決まった話だというようなことで、わずか八人ですか、広域の事務組合の議員は八名ですけれども、それをひっくり返すような資料は持ってないと。どちらかというと、議会は追認議会というような形になっておるわけです。  そこで、この三市町と四市町のこの計数を見ますと、細かく計算をしてみますと、負担割合が二十一年度の場合は〇・二七二三七と、細かい数字ではございますが、二十二年度はこれが上がりまして、〇・二八四三八という高いポイントになっておるわけですが、この件について市長さんも出席されたと思いますけれども、理事会あるいは幹事会等で議論はなかったんですか、お尋ねいたします。 ○市長(村岡隆明君)  この西諸広域の構成団体が減ってきている現状の中で、各市町村割りという条件が変わってきております。当然市町村割りの部分につきましては、えびの市の負担はふえていくわけなんですけれども、消防の広域行政、そういった点を含めますと、消防の方では署所割りですね、えびのは一つしかございませんので、署所割りでなっているんですが、小林としてはこの三市町村で割りたいと。  そうなりますと、えびのの負担金というのが何千万円も上がってくるということで、そちらを三市町村割りではなくて、今までどおり署所割りで行ってくれということでの検討はいたしましたが、この部分の三市町村の署所割りの割合の〇・一五の割合については、論議の中心がそちらの消防の方に大きく時間が割かれましたので、そちらの方で何とか署所割りで、三市町村割りになりますと、えびのの負担がふえますので、そちらの方を要望したところであります。 ○三番(北園一正君)  この管理費の負担割合、そして署所割りの負担割合については、私も広域の議会で伺っております。  そういった中で、現在の理事長である小林市長さんの説明では、直接消防費の負担割合とかこの問題にいろんな管理費の負担割合については二十二年度で再協議しようというお話であったんですが、それは間違いないですね。 ○市長(村岡隆明君)  二十二年度はとりあえず据え置き、二十二年度からの改定はやめてくれということで、一年、もう一回協議をしようということになった次第であります。 ○三番(北園一正君)  そのようなことでございますので、やはりこういう細かい数字までも気を払っていただいて、やはりえびの市の負担というか、そういうものも十分考えて会議に臨んでいただきたいと思います。  続きまして、自治基本条例についてお伺いをいたします。  この基本条例につきましては、県内では初めての試みの条例であり、その取り扱いについて県内から各注目をされていると思います。全員協議会において説明をなされ議論したわけですけれども、本会議で質疑、議会の中でも出ておりませんので、これをせっかくの条例でございますので、議会に残す、そして市民の皆さんも承知していただく意味で、若干質問をさせていただきたいと思います。  まず、それについては前文で書いてございますけれども、提案者である市長のこれに対する基本的な考えを説明をお願いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  このえびの市の自治基本条例につきましては、三年ほど市民の方々が素案を考えていただきまして、答申という形で受けて、それを市に提案していただきまして、市役所の中で一年もんで、文言の整理等をさせていただいて提案させていただいております。  この自治基本条例ができることで、えびの市にどういう影響があるのか。やはり私が今回の施政方針にも書いておりますように、市民との協働のまちづくり、お互いがお互いの役割をきちんと認識して、お互いの力を発揮して、一緒にまちをつくっていく、そういった機運に弾みがかかるものと期待しているところであります。 ○三番(北園一正君)  それでは、中身について確認をしていきたいと思います。  定義第三条の一項、「市民 市内に住み、働き、又は学ぶ個人並びに市内で事業活動その他の活動を行う者及び団体をいう」ことについて、この内容について説明をお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  本来は市民といいますと、えびの市に住所があるえびの市に税金を納めている方を市民という形で呼びますが、この自治基本条例の中で示してある市民というのは、えびの市で活動される、他市の方でも、NPO活動でありますとか、青年団の活動でありますとか、そういった活動をされる方や仕事をされる方も大きく含めて市民と。皆さんの力を借りてまちづくりをしていこうということで、わざわざ従来の市民とは違う枠組みだということがここに明記されていると思っております。
    ○三番(北園一正君)  その中で、その他の活動を行う者及び団体、この団体等はいろんな団体があるわけです。近くに言えばボランティア団体、PTA団体、宗教団体、政治団体があるわけですが、この団体について、宗教団体、政治団体等も考えてのことですか。 ○市長(村岡隆明君)  ここでの団体というのは、そういった宗教団体、政治団体まで含まれるのかどうか、そういった検討は庁内ではしておりませんが、本来、市民と言っている枠組みではないと。えびの市の中で活動していただける市民に関して、枠組みを広げている表現だと思っております。 ○三番(北園一正君)  それでは、第六条の関係でございますが、公の選挙の中に、えびの市における公の選挙のうち、市議会議員、県議会議員及び農業委員会委員の選挙に立候補しようとする者は立候補に際してみずからの考え方が市民に伝わるように努めなければならないと表示してあります。  市議会については、当然このえびのの自治に直接かかわり、重要な役割を占めるわけですけれども、ここで公の中で県議会議員及び農業委員会委員というのが出てきたのはどういったようなこと、そして目的は何でしょう。 ○市長(村岡隆明君)  これも市民団体の方々とのレクチャーの中でもお伺いしましたが、やはり選挙に出て、その人を選んでもらうからには、どういった考えがあるのかというのを事前に投票される方に示す必要があるということで、基本的にはこの市長、市議会議員、県議会議員などが対象になってくると思いますけれども、農業委員の方も一部の方の投票ではありますけれども、選挙を行われる可能性があるということで、ここに残されたと。私たちもそう判断したというところでございます。 ○三番(北園一正君)  やはりですね、ちょっと県会議員、農業委員会委員というのは、条例を素直に読んでいきますと、この名前が突然出てきまして違和感を覚えます。という表現でしょうか、何かしっくりいかない点がありますけれども。特に農業委員会委員については公選による選任と推薦による選任があるわけです。そういったような対象者については、公選による人だけですか。どうなんですか、公の選挙と書いてありますけれども。そういう兼ね合いは不都合は発生しませんか。 ○市長(村岡隆明君)  この農業委員会の委員の推薦にかかわる部分に関しましては、その推薦の理由というのがはっきり別に示されて選挙にも応じられないと。選挙に出られる方が投票される方が選挙するときに判断材料として事前に考え方を示すべきだということで、その推薦の方は選挙には出られませんので、その考え方を示す必要はないと思っております。 ○三番(北園一正君)  先に急ぎたいと思いますけれども、第九章、二十三条一項ですね、この条例の遵守の状況を検証することと、自治推進委員会は。これによると、やはり先ほど申し上げました公の選挙の中に選ばれた市議会議員、県議会議員、農業委員の責務を検証するということにもなります。この検証というのはどのようなお考えですか。どの程度検証されるということですか。 ○市長(村岡隆明君)  今の選挙の部分だけでなくて、全体的な進捗状況を検証すると。非常にすべてのえびの市の自治に関して、この基本条例のとおりなっているかということをすべてに当てはめて検証するのは非常に難しいと思いますけれども、ここで検証するという条例を上げているというのは、そういったチェック機能も引き続き市民が持っていこうということで、この検証ということがここに上がっておりまして、すべてのことを一〇〇%検証するのは逆になかなか難しいのではないかなとは思っております。 ○三番(北園一正君)  やはり公に選ばれた市会議員、県会議員、農業委員なりとある程度、個人ということもあるわけですから、やはりこの検証するということについては十分配慮をしていかないと、大きな問題になると思います。  それから、第二十四条、組織ですが、十人以内の委員を設けるとなっております。この中で学識経験を有する者、その他市長が認めた者ということになっております。十名ということですが、それぞれ何名ずつ考えていらっしゃるか、特に市長が認めた者というものについて市長のお考えをお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  この一番目の学識経験を有する者というのは、やはりこういった法律にある程度強い方がいらっしゃないと、見直しの条例をつくったときに法に違反したり不可能な条例の改正になるといけませんので、そういった検証の場でもこの学識を有する人にいていただきたい。そしてあとは公募、市民の皆さんが市民の目線で見直しをしていただきたい。三番目のその他市長が適当と認めた者、これに関しては現在自分はどういった人というのは持ち合わせておりませんが、公募が不十分であったり、そういった部分でこの三番目の条項が生かされてくるのではと。私が今特定の人を、こういった人を選びたいというのは今持っていないところであります。 ○三番(北園一正君)  地方自治法を行うためには、やはり公正公平な推進を図るため、いろんな地方自治法など個別法があるわけです。その個別法を見てみますと、やはり即実効性のある法律だけ書いてありまして、理念等は書いてございません。  そういった中で、このえびの市の自治基本条例を設けるということについては、非常に有意義なことだと思いますが、やはり今検証しましたように、問題点、いろんなこれを施行する上において問題点が発生しないように、お互い注意を払いながら施行していきたいと考えております。  それでは、過疎対策事業について説明お願いいたします。  過疎法、いわゆる過疎地域自立促進特別措置法は、人口の著しい地域において、社会における活力が低下し、生産基盤及び生活環境の整備が他の地域より低位にある地域について、計画的な対策をとることにより、地域の自立促進を図るための法律で、平成二十一年度までについては、えびの市においては道路整備、それから施設整備、主にハードの面について整備をして、道路等については十分とは言えませんが整備を進めていかれたものでございます。  これについては時限立法でございまして、平成二十一年度まででございます。しかしそういった過疎地域の状態をかんがみ、政府はまた時限立法で延長する方針で、もう既に衆議院等は通過をしていると思いますが、新しく改正されます過疎法について、新しく加わった事業等について説明をお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  新過疎法につきましては、国の方向性がなかなか示されずに、やきもきして、当初予算には上げることができなかったんですが、三月二日に衆議院を可決して、三月十日に参議院を可決いたしましたので、その中身については担当課長をして答弁をいたさせます。 ○企画課長(竹下京一君)  経過は今市長が申し上げたとおりでございますが、期間といたしましては、平成二十八年三月三十一日までの六年間延長をするということでございます。これが新規の過疎法になるのか、現行の過疎法の変更になるのかまでは、まだわかっていない、現段階では示されていないという状況でございます。  新過疎法の特徴でございますけれども、これまでのハード事業は当然のことながら継続はされていくと考えております。  加えまして、今までもソフト事業も幾らかはあったわけですけれども、これが大幅に見直しをされまして、例えばバスなどの交通手段、それから地域医療の確保、それから集落の維持、活性化など、こういったものがメニューとして示される予定でありますけれども、正式にはこの後定められる政令の中で示されてくると考えております。  したがいまして、現時点では個々具体的な事業名についてはまだわかっていないところでございます。  これを受けまして、えびの市の取り組み予定でございますが、現在年度末の可決を想定いたしまして、現在基礎資料を整備をしている段階でございます。今後県の方からまず、県が方針を策定をいたしますので、これに沿って各自治体で計画を策定をするということになろうかと思います。したがいまして、今後は作業を急いでやらなくてはならないと考えておるところでございますが、作業の内容の状態によっては、早ければ六月議会に出せるかもしれないという、現在はそういった段階でございます。 ○議長(溝辺一男君)  暫時休憩します。                     休憩 午後 二時  十分                     開議 午後 二時 二十分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○三番(北園一正君)  過疎対策については、今、主管課長の方から説明ございましたように、六年時限立法が延長されまして、過疎地域の対策がとられるわけですが、やはり現在までもまだ積み残しがあるわけです。特に道路整備等が積み残しが多いようでございますが。あわせて新しい対象になります循環バス等の設立も対象になると思います。そういったようなことで、道路整備はもちろんのこと、そういう福祉問題等にも対応できる法律になっているようでございますので、またこの起債は非常に有利な起債でございます。市の活性化のために十分協議をなされて、早急に実施されるように切望いたします。  それでは、引き続き都市計画についてお尋ねをいたします。  ちょっと時間がございませんけれども、えびの市の都市計画については御存じのとおり昭和四十三年に策定されたもので、相当の年数を要して、実情に合わない点が出てきているのが実態でございます。  今回まず京町地区の用途変更を含め、街路の変更もしたいということで、既に計画がなされ、いろんな取り組みがなされておるようでございますけれども、京町地区に限りますと、この現在の道路網が県道京町小林線、通称山麓線ですけれども、あの地域の道路の改良に大きな支障がございまして、現在県道の改良がストップしているような状態でございます。今回の変更の中で、そのような中浦地区の県道改良について配慮をされた計画の変更であるかどうか、お伺いをしたいと思います。 ○建設課長補佐(森 賢君)  お答えいたします。  今、議員さんがおっしゃられましたとおり、現在ある京町地区の街路事業の計画が県道京町小林線の機能と大分重復する部分がありまして、今現在建設課の方で来年度の平成二十二年度、この見直し作業を終わりまして、直ちに県の方へこの事務を引き継ぎまして、早期に道路改良工事に着手していただきたいということで、既に今月もあと一回ほど土木事務所と協議をする計画でいるところであります。以上です。 ○三番(北園一正君)  確認でございますけれども、現道に沿って計画がなされるという解釈でよろしいですか。 ○建設課長補佐(森 賢君)  今のところ確実にという答弁はちょっと差し控えさせていただきたいと思いますが、地元としての要望は最初計画案を提示したのが、できましたら事業費の関係で中浦地区、下浦地区を回避するような形でバイパス案として提示したんですが、やはり地元からはこの計画ではやはり集落が寂れていくのではなかろうかということで、できるだけ現道を利用した形で改修計画を進めていただきたいということがありましたので、できるだけその意向を酌んだ形で整備をしていただくように要望をしていきたいと思っております。以上です。 ○三番(北園一正君)  今回の変更によって懸案であります中浦地区の県道改良についても希望が見えたようでございますので、そういったのが実現されましたならば、市長が先頭に立って、中浦地区の道路改良について取り組んでいただきたいと思います。  次に、この計画変更の中で全体のことですけれども、用途地域がございます。その中でえびの市は三カ所に分断した用途地域であるわけですが、特に今問題になっているのが工業地域ですね。工業地域の問題であると思います。  企業が進出する際について、やっぱり工業団地の選定についてはいろいろ苦労するわけですけれども、えびの市については工業地域が四十八ヘクタール、準工業地域が三十五ヘクタールあるわけですが、やはり進出した企業のいろんな申請等について、この工業地域以外であると県の申請の中で、この工業地域の利用はどうなっているんですかというようなこともありまして、転用の申請に大きなネックになっておるわけです。この工業地域の変更等についてもいろいろ協議をしていただきたいと思うんですが、市のお考えはどうなんでしょうかね。 ○市長(村岡隆明君)  当然、現在の目で見ますと、時代についていってないような用途がたくさん見られますので、用途区域の見直しについては早急に進めていきたいと思っております。 ○三番(北園一正君)  都市計画については、現在えびの中央線の飯野高校付近を改良中でございますが、これは何年度に改良済みの予定ですか。 ○市長(村岡隆明君)  現在、県立飯野高校付近六百メートル区間を、平成二十一年度から二十四年度完成見込みということで着手しているところであります。 ○三番(北園一正君)  延長から見ますと、そう長い期間なくて、恐らく飯野高校付近は完成すると思うんです。相当事業費はかかると思いますけれども。  もうそうしますと、次に都市計画道路、どこを実施するかという問題が出てまいります。今までどこも、いろんな地域を路線をやりたいというのはいっぱいあろうかと思いますけれども、やはりこの用途地域の変更とか都市計画の変更に合わせて、次回にどこをやるかということもあわせて議論をしていかないと、継続して飯野高校周辺に継続して実施ができないと思います。  えびの中央線はいろんな防衛の関連等で早く整備をするというような約束事も市民に対しての約束事もあるわけです。まずえびの中央線を都市計画道路ですけれども整備をしていただきたい。  そうしますと、都市計画道路の整備については用途区域の方が先行されて、用途区域外、特に池島、今西等については、用途区域外でございまして、他の事業で工事を実施したわけです。  そういった中で、特に今、池島については、今西を通って池島を通って文化センターの方に通ずる路線になっております。そういった中で利用状況を見ますと、やはり加久藤地区と連携するためには池島から特にまっすぐ都市計画道路を延ばして、加久藤、市役所に通ずる路線も非常に重要な路線かと思います。  そのためには中島地区についての東側については、用途が白地、都市計画で言えば白地ですね。用途地域外ですので、そこら辺の今後の路線の推進に合わせまして、用途地域、工業地域に限らず、いろんな方面を勘案していただいて、今後の都市計画の推進に支障がないようにしていただきたいと思いますが、市長はどうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  政権が変わりまして、道路関係の予算が少し不透明な部分がございますが、えびの市の計画としてはきちんと示して、道路関係の行政におくれが出ないように、なるだけ早く方向性を示していきたいと思っております。 ○三番(北園一正君)  あと大分準備をしておりましたけれども、もうちょっと議論する時間が中途半端になってしまうと思いますので、これで一般質問を終わります。 ○議長(溝辺一男君)  次に、四番上原康雄議員の発言を許します。上原康雄議員。 ○四番(上原康雄君)  本日最後の一般質問であります。大変お疲れさまでございますが、もうしばらくのおつき合いをお願いをいたします。  先ほども北園議員の方から冒頭にもあいさつにございましたが、十二番目の一般質問であります。かなりの議員の皆さん方の質問でいろいろなものが出尽くしましたので、かなり私も困っておりますが、私は私なりの角度で質問をさせていただきます。かなり角度も狭くなっておりますので、よろしく御了承をお願いをいたします。  それでは質問をさせていただきます。今先ほど言いましたように、十一人の皆様方が質問をされました。そして市長もいろいろと答弁をなされました。その中で、今回の議会の一番のポイントとなる文言、言葉が一つだけあるんです。もし市長がその文言、言葉についてわかっておられれば、大変意地悪な質問ではありますけれども、御答弁をお願いをいたします。 ○市長(村岡隆明君)  今回の議会でポイントといいますと、マニフェストという言葉でしょうか。提案する側としてはそういった形かなと思っております。 ○四番(上原康雄君)  それも一応大事なことなんですが、一つの言葉として、市民目線と、市民の目線に立ってという言葉が市長の口からも何回と出ております。これは議員の方かも出ております。これから私が質問をすることは、市民の目線に立った上での質問でありますので、その辺をよく御了解の上に答弁を、わかりやすい答弁をお願いをいたします。  まず最初に、施政方針の中から三つほど質問をさせていただきます。  農林畜産振興についてであります。  きょうまで議員の方々がいろいろな角度から質問されましたので、あえてくどくは申しませんが、今のえびの市の農林畜産業の置かれている現状については、市長も認識をされていると理解をいたしております。  私たちの会派えび寿会は、俗に一般の人たちから言われると畜産会と、畜産部会というあだ名ももらっております。それはそれで結構なんです。そういう立場の上で議員になっていることも事実であります。それで、竹中議員、本石議員、いろいろと質問ありましたが、一つだけお聞きしたいことがあります。  何回となく畜産農家の、畜産業の経営は厳しいと、生産物の販売価格が低下しているために厳しい状況であるということは何回も言っております。それを打開するために、何が必要かと、何ができるのかと、限られた財源の中で何ができるのかと、いろいろな議論をしてまいりました。本石議員、竹中議員の中でいろいろ質問されましたけれども、大体出尽くしておりますが、一つの項目だけを質問させてもらいます。私の方から提言をいたしました林間放牧、和牛の放牧についてであります。  農畜産物が販売価格が低迷しているんであれば、どうしても利益を求めるためには、コスト削減しか方法はないのであります。和牛の放牧については前向きに取り組んでいただいておることはわかっておりますが、もう少し増額はできなかったのか。  ちょうど私が一般質問をするという通告書を出した後から、ここに農業共済新聞がその後から出たんですが。放牧の魅力が浸透してきたと、これは西臼杵の例であります。最初はそんな効果があるのかと疑問を持たれた農家もおられたわけですけれども、ここにいろいろな形で実績が出てきております。県のSAP会議というのがあります。その中で県の冬季大会で甲斐さんという方が事例発表をされております。すべてのことを読んでいくと時間がありませんので、大まかなところだけを少し読んでみたいと思います。  この放牧をする放牧ネットワーク会というのがあるそうです。正式に発足したのは二〇〇七年の三月だそうです。そのとき七戸、面積にして十八ヘクタールの農家が試験的に実施をしております。その後、九年度には最初七戸だったのが三十九戸、七十二ヘクタールにまで広がっておるのであります。急激にこの面積が広がったというのは、これは効果があると農家の方が認識をされたわけなんですね。それによってこれだけの事業の拡大ができたのであります。  その事業が拡大できた要因として、例を二つほど申し上げます。繁殖牛一頭当たりの労働時間というのが計算が出してあります。繁殖牛の一頭当たりの労働時間が年間で今までより十四・九時間、約半分に削減をされております。それと飼料代が八千五百七十五円、これは親牛の一頭当たりの飼料代であります。親牛の飼料単価がキロ当たり七十円であります。飼料代が四割の削減をしているんであります。先ほども申しましたように、牛肉、子牛の価格が安くなっております。その割合を差し引いても、これだけの経費節減ができれば、農家のためには所得向上のためにはかなりの効力があるわけです。  私の言いたいことは大体理解できると思うんですが、この放牧についての認識はどのように持っておられるのか、まず市長に答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  この放牧の取り組みというのも、以前上原議員さんが提案をされて政策として、実現した経緯があったと認識しております。  今回新年度の予算を上げる上でも、この点については引き続き継続するようにということで指示はいたしましたが、今の状況、今の提案の中ではほかの地域ではそういった導入している農家がふえていると、コスト削減に非常に成果が出ているというお話でしたので、新年度予算でまだ広げるべきかどうか、もう一回その点は検討していきたいと思っております。 ○四番(上原康雄君)  それでは担当課長の方に申しわけないですが質問させていただきます。  今の市長の答弁を受けて、この予算策定をされる前に、増額をしてほしいとかそういう形の考えは課長さんとしてはなかったものかお伺いをいたします。 ○畜産農林課長(菅田正博君)  この事業につきましては、中山間地域活性化推進事業で基金積み立てをいたしまして、三年間やる方針を昨年度立てまして、今、ことしで二年目でございます。そこの経緯を見ながら進めていきたいと、そういうことで今年度も昨年同様の予算を計上したところでございます。 ○四番(上原康雄君)  三カ年計画でこの事業を推進するんだということで、今、答弁をいただきました。  先ほどから、効果があるんだと、表現は悪いけど手っ取り早い、一番効果が出る事業なんです。  先ほど飼料代、その低減になる、削減になると言いましたけれども、それ以上に労力の削減というのが大きなウエートがあるんです。御存じのように、かなり年齢の高い方が畜産を営んでおられることは事実であります。毎日の除ふん、いわゆるこちらで言う肥立てですね。それが非常な苦痛になっているんです。しかしこの放牧を利用することによって、先ほども言いましたように、年間に労働時間がかなりの軽減ができると。これは労働時間だけではないんです。労働時間いわく体の、よく言えませんがそこら辺の効果があるんです。重労働なんです。しかしそれが低減されることによって、今まで子牛の価格が下がったからといってやむを得なくてきつくてすぐやめたいと、労働が厳しいと、肉体的に苦痛が多いという要因がかなり多かったんです。それにあわせて価格低迷が来たもんですから、どうしようもない、ダブルパンチを受けたわけです。  しかし、軽減できるとかこういう制度があれば、それをすることによって、畜産農家の足腰が強くなるんです。生産頭数の維持もできるんです。そうすることによって、先ほどからいろいろな形で議員の方も言われますが、えびの市の財政の効果が出てくるんです。  そういうところからの角度から理解をいただきまして、どうしてもこの事業を拡大してほしいと、推進してほしいというのが、私の提言であります。そのことについて、市長、もう一回答弁をお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  コストの削減だけではなくて、労働力も軽減できると。今、高齢化が進んでいる中で非常に効果がある、さらに七戸から三十九戸にふえた実績もほかの市町村でもあるという御提言でしたので、非常にいい御提案だと思っておりますので、十分調査して、予算化する必要の部分があれば拡大していきたいと思っております。 ○四番(上原康雄君)  今、市長から前向きな御意見をいただきました。できればそういう形で取り組んでいただけるように提言をいたします。  続きまして、企業誘致について質問をさせていただきます。  施政方針の中でも市長が企業誘致についてはいろいろと語られております。どうしても雇用の場がなく、若い人とかがえびのに残らないということは、もうすべての方がいつも言われることであります。  そこで市長に単刀直入にお聞きをしますが、市長はこの企業誘致について、独自の構想を持っておられると思います。いわゆるトップセールス、そういう形の独自の考えがあればお聞かせを願いたい。 ○市長(村岡隆明君)  まずは、えびの市がどういった特徴があるのか、ほかの自治体と比べてどういった企業が、企業の目から見てえびの市に魅力を感じるのか。水がきれいであるとか、交通の要衝にあるとか、そういったことを、そういったニーズを必要としている企業に的を絞って、積極的にこちらの方からアプローチを仕掛けていく。待ちの姿勢ではなくて、ターゲットを絞って企業誘致の交渉をしていく。そして人間のネットワークもつくっていくことが非常に大切だと思っております。 ○四番(上原康雄君)  四年間で八社という目標を掲げられております。四年間で八社という数字を掲げられた根拠について質問いたします。 ○市長(村岡隆明君)  マニフェストでは四年間で八社、一年間に二社ぐらいずつ何とか、非常にこれは高い目標だと思いましたけれども、志は高く持たないといけないと思いまして、八社という数字を上げさせていただきました。 ○四番(上原康雄君)  志は高くという言葉を聞きましたので、市長になられてから五カ月が過ぎようとしております。実際どういう、このことについて動きをされているのか。実際動いておられると思うんですが、具体的に何かあればお示しをいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  庁内では企業誘致戦略本部の設置に向けた取り組みと予算化、そして市民の皆さん方からいろんな可能性について御提言、期成同盟会などもつくっていただいて御提言などもございましたので、そういった点につきましては積極的に足を運んで交渉をいたしているところであります。  ただ、まだ具体的にこの企業が誘致されるというのがまだ決定には至っていないところであります。 ○四番(上原康雄君)  前向きに動いておられるということは理解をいたしました。  どうしても雇用の場がないと人口が流出する、大変な問題が出てくるということはすべての議員さんから何回も質問されております。どうしても志を高く四年間に八社という数字を上げておられますので、その数字が実現するように、私たち議員も一生懸命努力をしてまいります。協力してまいります。市長としての最大限の努力をお願いいたします。提言といたします。  続きまして、観光振興について質問をいたします。  蔵園議員さんの方からも質問がありました。私も全く同じ内容で考えておりましたけれども、蔵園議員の方からお話がありましたけれども、それに補足する意味で、スポーツ振興と観光です。スポーツ観光という形です。  二月の南九州駅伝競走大会がありました。手前みその話で申しわけないんですが、私もえびの市の代表として七回この駅伝にも走っております。そのときはえびの市の代表でありました。それとこの南九州駅伝は市郡の部、クラブの部、高校の部と三部門に分かれております。えびの市の代表として七回走らせていただきました。クラブの部で五回走らせてもらっています。十二回出場させてもらっております。三十三まで現役で走らせていただきました。  それはさておき、今回南九州駅伝が行われました。私も第一中継所の審判という形で参加をさせていただきました。その中で、いろいろ走っていった仲間が、昔からの友達もかなりおります。高校の指導員もおります。監督もおります。企業のコーチになっているのもおります。今回は指導員という立場ではなくて、いわゆる楽しみで走るという形で南九州駅伝に参加をされております。その方々たちと一晩ちょっと懇親の場を設けさせていただきました。  その中で出た会話の中で、懇談の中で、「上原、何でえびのがスタート地点なのにえびののチームが一チームもないのか」と。恐らく市長もスターターをされたと思うんですね。えびののチームがないんですよ。寂しいです。これは本当の気持ちです。自分でそういう形で携わった人間ですんで、どうしても、できれば自衛隊もあるんです。過去にはえびのチームで自衛隊の方が協力をされた時代もあるんです。私もそのときに付き添いをした経緯もあります。  これから私が本題に入っていきますけれども、スポーツを通しての観光というのはかなり効果があるんです。いろいろな中で、南九州コカ・コーラボトリング株式会社のこの前の陸上の方からサッカーの方に入りますけれども、キッズサッカーがありました。かなりの人間、子どもはそれについて来る応援、親御さん、じいちゃん、ばあちゃん、かなりの効果があるんです。そういう形を取り入れたスポーツの振興観光というのが非常に大事だと思うんです。  きのうの蔵園議員の質問にありましたけれども、どうしても四百メートルの公認でなくていいんだと。四百メートルの距離がぴしゃっとある程度確保できたトラックが欲しいと。これは陸上関係だけではないんです。距離というのは正確な距離とタイムというのは、スポーツをする者にとっては非常に大事なんです。そういう施設がないがために、えびのにキャンプとかそういうのを誘致できないんですよ。最低限の条件をクリアできないんです。それ以上にいい要件はたくさんそろっているんですよ、南九州コカ・コーラボトリング株式会社のサッカー場の芝生のサッカー場もかなり評価は高いです。それにあわせて温泉もあるんです。だけどそういう施設がない。これは一番残念なことであります。  蔵園議員も言われましたが、それをすることによって、私の方にも、「上原、そういう施設がありゃ、すぐにでも来るよ」と。あるんです、福岡からわざわざ友達も来てましたが、「上原、えびのはちょっと裏に入りゃ車が少ないんだよ」と。「練習をするには最高なんだ」と。私の言っている意味はわかると思うですが、練習環境はもう最高の状況にあると、起伏もあると、それを生かさないかんよと。だけどさっき言ったように、四百メートルのトラックが欲しいと。公認でなくていいんです。できればそういう形の取り組みをしてほしいんですが、市長のお考えを聞かせてください。 ○市長(村岡隆明君)  蔵園議員の一般質問にも答弁いたしましたとおりに、王子原の方は可能性はあると、ただ現在グラウンドゴルフ等で使っていらっしゃる方等の併用ができるかできないか。  スポーツ振興に関しましては、私も非常に必要性が高いし、一回来られれば団体で継続して来られる可能性もありますし、温泉という魅力、あとフィールドがあればもっとスポーツ、合宿の方が来られる、京町温泉の活性化にもつながるということですので、きのうも答弁いたしましたとおり、その可能性を探りたいと思っております。 ○四番(上原康雄君)  もう一つだけつけ加えさせていただきますが、先ほど南九州コカ・コーラボトリング株式会社のサッカー場の芝生の問題がありました。あそこはかなり評価が高いんです。  それと宮崎県内、春のキャンプシーズンです。野球を含めてサッカーを含めて国内のトップクラスの選手が、皆さん御存じのように宮崎に集結しております。それをねらって、いわゆる大学チームとか、いわゆるトップクラスではない企業のチームとか、いろいろな方がキャンプをしたいんです、宮崎で。だけど今言ったようにトップクラスの人たちがキャンプ場を使っておられる。なぜ宮崎でキャンプをしたいかというのは、一流の選手のプレーを見たい、それとあわよくば練習試合をしてほしいと、そうすることによって技術力がアップするんだと。
     この前来た福岡の九州産業大学の方とちょっとお話をさせてもらいました。その方が言われるには、えびのでもサッカーのキャンプをしたいと、できればしたい。そして宮崎のJ一のチームとできれば練習を一緒にしたい。できれば練習試合もさせてもらいたい。そういう形でえびのを見ている方もおられるんですよ。できればそういう形で前向きに取り組んでいただきたいと、このようにお願いいたします。  もう一回、市長の答弁をお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  水辺の楽校もオープンいたしまして、あそこにもグラウンドができますし、いろんな方々が注目をいただいている現状もあると思いますので、ぜひそういったことが成功するように、前向きに進めていきたいと思います。 ○四番(上原康雄君)  できれば前向きに一生懸命に取り組んでいただきたいと思います。  続きまして、政治姿勢について質問させていただきます。  先ほど北園議員の方からも質問がありましたが、市長室の新設についてであります。これはさきの十二月議会でも私は質問をしました。今回予算化をされております。そこで市長にいろいろな角度から質問をさせていただきます。  どうしても市長室を二階のあの部分に持ってこなくてはいけないと、市長が思われている本当の意味はどこにあるのかお聞かせを願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  私の執務状況を透明化したいと、市民の皆さんが市長が頑張っている姿を見て、身近に感じていただいたり、密室で取り決めをしなければいけない状況もあると思いますけれども、なるだけ市長が執務状況が透明化することで、市民の理解も得られるし、また二階と三階を往復する、ほかの職員の方々も決裁には上も下も歩かなければいけない状況が出てきますけれども、そういったことでまた職員の執務状況にも目が届きますし、そういった点で市民の皆さんに親しみやすい市長室をつくりたいということで提案をさせていただいているところであります。 ○四番(上原康雄君)  その答えは十二月議会も同じ答弁をいただきました。そういう答弁が来るということは私も予測はしておりましたので、角度を変えて質問をさせていただきます。  本当に市民の間から、あそこに市長室がなくては困るという意見が出ているのか。それが一番大事なことであります。それと先ほど市長の方から今話がありましたが、庁舎内の職員間の意見の集約はどのようにされたのか。まずこの二点について。 ○市長(村岡隆明君)  私が今提案しているところに市長室を持ってきた理由、それは市民の間から三階の一番奥の市長室であると、なかなか市長室に行きづらいし、市長の仕事の内容が見えにくいという提案がありましたので、二階の部分がスペースがあるし、あそこだったら市民の皆さん方にその執務状況が見えて、特定の業者との癒着とかそういったことの疑念も持たれる必要がないということで、あそこの場を選定させていただいたところであります。 ○四番(上原康雄君)  今の市長の答弁で、いろいろな疑惑を招くおそれがあるというような意味合いの発言もありました。それは、その市長のスタンスで済むわけなんです。私が言いたいのは、見かけの見せかけの透明性では市民は納得しないんですよ。要は行政の市長のそのスタンスの中身が透明であれば、ガラス張りの市長室なんか必要ないんです。私はそう自負しております。  そこで質問いたしますが、先ほどの北園議員の中からの質問の中にもありましたが、区長会の中で発言があったと、どういう内容の発言があったか、細かい点までの発言の内容を覚えておられると思いますので、お聞かせを願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  基本的にはなぜ市長室をガラス張りにする必要があるのかと、セキュリティーは大丈夫かといった内容の質問だったと思っております。 ○四番(上原康雄君)  それでは市長にお聞きをいたします。  この市長室をあそこに持ってくるメリットは先ほど聞きました。デメリットもある程度説明をされましたが、本当にメリットの方が多いのか、逆にデメリットが多いのか、それは市民もいろいろな形で判断をしております。  私のうちにも電話が来ております。先ほど北園議員の方からも同じような内容がありましたけれど、一つだけ電話の内容のお話をさせていただきます。これは体に障害を持っておられる方からのお電話でありました。車いすを利用されている方であります。  雨の降る日に市役所に用事があって行ったと。身障者用の駐車場のスペースは確保してありました。ちょうどうちを出るときは小雨で、大した雨ではなかったから行きました。加久藤の庁舎に行って駐車場の身障者のスペースがありましたのでそこにとめたところが土砂ぶりで、おりようとしたらおりられなかったそうです。だけど健常者とは違う。動きも鈍い。傘もすぐに差せない。そうしているうちに、女性の方です。上から下までずぶぬれになったと。どうしても庁舎には行けなかったんですよと。またそれから苦労して、またうちに帰りました。とうとうそれから行く気にならなかったんですよね。  これは本当ですよ。私は作り話をしているんではないんです。そこまで話されて、その後に言われた言葉を、市長、深く受けとめていただきたい。「市長室をつくられるそうですね。予算は幾らかかるんですか」と言われました。「こうこうですよ」と。「できれば市長さんに、上原さん、お願いできないですか。あそこに雨がしのげるぐらいのカーポートを二カ所ぐらい設けてもらえませんか」と。「市長さんが市長室をどうしてもつくらなければいけないと言われるかもしれませんけど、できれば私たちの言うことも理解してもらいたい」。  どうしても必要性があるんですか。それを超えてでも、どうしてもあそこに市長室をつくらなくては、新設しなくてはいけないという、どうしてもそれにこだわりたい理由があるんであれば、もう少し詳しい説明が欲しいのであります。 ○市長(村岡隆明君)  私の判断としては市長室を二階に移して、透明性を確保することで、市民サービスにつながると判断いたしましたので、提案をさせていただきました。  そして、今、雨の中に来庁された身障者の方に対する対応につきましては、これの代替えということではなくて、別に予算化を考えていくべき案件だろうと思います。 ○議長(溝辺一男君)  暫時休憩します。                     休憩 午後 三時  六分                     開議 午後 三時 十六分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○四番(上原康雄君)  質問を続けさせていただきます。  市長室についてであります。先ほどから市長の方から答弁を何回となくいただいておりますが、どうしてもこの市長室の新設については譲る気持ちはないという厳しい信念のもとの答弁が返ってきております。私もこのまま引き下がるわけにはいきませんので、もう少し質問をさせていただきます。  市長、あなたは市民の皆様方が見かけで村岡市長を判断されていると思われている節があるんですよね。もしそうだったとしたら、これは市民に対しては大変失礼なことであります。私はそういうふうに理解をしております。見かけで判断されるような市長であってはならないんです。よろしいですか、見かけの透明性ではないんです。何回も言うように、中身の透明性を求めているのが、今、市民の声であります。  そこで、質問させてもらいますが、市民の方々から市役所の方に、この市長室について御意見等が来ておれば、その内容を聞かせてほしいのであります。 ○市長(村岡隆明君)  市長室の新設につきましては、予算の公開もいたしました。その中で市民の中からの意見の中としても、セキュリティーが大丈夫なのか、税務課の前なのでそういったクレームを直接市長に投げかける市民が出てくるのではないかと、そういった心配の御意見などがあったところです。  また、今回予算化した後に、そういった本当に必要性があるのか、そういった御意見なども来ていることも事実であります。 ○四番(上原康雄君)  そういう意見が来ているという事実がわかりました。  それではもう一つ質問させていただきますが、庁舎内の各課長、職員の意見はどのような意見が庁議の中でも出たと思うんですけれども、賛成意見が多かったのか、あえて賛成反対という言い方はおかしいと思いますけれども、どのような庁議の中身、どういう意見が出たのか、詳しくお聞かせをいただきたい。 ○市長(村岡隆明君)  庁議の中では特段反対の意見はなかったところであります。予算の状況、部屋のレイアウトの状況、どれぐらいの予算が必要か、いつの時期に移動ができるか、そういったところの検討の中での意見は出ましたけれども、市長室を移転することに対する反対の意見は出なかったところであります。 ○四番(上原康雄君)  大変勉強不足で申しわけないんですが、庁議のメンバーは何名であられますか。 ○市長(村岡隆明君)  この案件を審議したときには、私と副市長と総務課長、企画課長、財政課長、そして財産管理課長で協議をいたしました。 ○四番(上原康雄君)  今、庁議のメンバーが市長の方から答弁をいただきました。まことに失礼な言い方でありますが、私はそれぞれの固有名詞は出しませんけれども、課長さんから、どう思われるんですかということで聞き取り調査をいたしております。  いいですか、賛成の意見ばかりではないんですね。非常に不都合な分が出てくると懸念している方が、課長が何人もおられました。そのことについてどのように思われますか。 ○市長(村岡隆明君)  その会議の中で率直な意見が出なかったということになります。議員の聞き取りの中で反対というか、移動しない方がいいのではないかという課長の意見が出たということは、庁議の中で素直な論議ができなかったのかなと。(発言する者あり)  庁議以外の方々の中ではそういった意見があるかもしれませんけれども、その点については調査はいたしておりませんので、どなたがどういった意見をお持ちであるかということは認識できないところであります。 ○四番(上原康雄君)  庁議というのは、すべての意見というのが入っていなくてはいけないと私は理解をします。そこまでの庁議の中でそういう意見が出なかったというのはおかしいんですよね。すべての課長の、所属長あたりとの連携がとれておれば、こういう意見もあるんだというのが庁議の場で出てくるのが本筋ではないんですか。私はそのように理解いたします。どう思われますか。 ○市長(村岡隆明君)  庁内での最終議決の場所でもありますので、本来であればすべての職員に対しても意見を徴収してまとめるということが本来の筋道だろうとは思いますけれども、庁議の中でどこまでほかの課長や職員の意見が抽出できていたのか、その点については調べることができないところであります。 ○四番(上原康雄君)  できないところでありますというのではなくて、しなくてはいけないんですよ。ではないんですか。そういう意見もなかったから庁議の限られたメンバーの中でこれを押し切ってしまうと。その方が好ましいんですか。私はそうでないと思う。あらゆる角度から職員が三百人の方々がおられますよね。総合的に判断をして、その方々が不都合なところが出てくると、市長室を二階に持ってきたらいろいろな形で問題が出てくるんではないかと、総合的にその意見が多かったときにはどうされます。それでも庁議で押し切っていいんですか。私はそういう問題ではないと思います。もう一回答弁をお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  当然そういう意見が事前にわかっておれば、その中で反映できたと思いますけれども、庁議の中ではそういった意見が出てきませんでしたので、現在の予算の上程という形に至ったところであります。 ○四番(上原康雄君)  それでは市長に大変失礼な言い方ですが、その前にそういう指示を出すのが市長の権限ではないんですか。こういう形でするが、こういう意見はないのか、こういう意見の集約をぴしゃっとした方がいいのではないのかと指示を出されてからの庁議をされるのが一番いい方向だと思うんですよね。そのとき出なかったからと。その前の事前の市長のそれぐらいの才覚がないと、いろいろな問題のときに困るのではないんですか。答弁お願いします。 ○市長(村岡隆明君)  今回の部分につきましては、政策的なものもありますし、細かいすべての職員の意見というのは抽出できなかったところでございますけれども、行政、執行側としての最終判断は十分できたと思っております。 ○四番(上原康雄君)  なかなかかみ合わないわけです。私の方は一人ちょっと声が大きくなって興奮しているという形にとらえられても仕方がないですけれども。私はそういう気持ちはありませんので。  市民の目線、市民の目線の上に立っての意見と、最初に言いましたね。今回の議会の中で一番使われているポイントは市民目線と言ったのはそこなんですよ。市民の目線の上に立って、市民がどういう意見を持っている、庁舎内でもそれぞれの方がいろいろな意見を持っている。私は市長はそういうスタンスの柔軟性のある方だと思っておりましたので、今の答弁の中にちょっと納得のできないところがあるんです。  総合的に判断をするという、これが一番大事なことだと思うんです。どうしてもこの市長室の新設については、異論が多いんですよ。私が知る範囲内では。もう一回考え直す、いろいろな形での協議をするという気持ちはないでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  執行側といたしましては、最終の結論、これがベストだということで提案をさせていただいております。提案の後にいろんな市民の方々から本当に必要なのか、そういった議論も出てきていることも事実でございますので、議会での議決、最高議決機関である議会での結論に従って予算執行していきたいと思っております。 ○四番(上原康雄君)  時間の都合もありまして、これ以上、後の質問もできなくなるんですが、最後にもう一言だけ言わせてもらいます。  先ほども言いましたが、市民の皆様は見かけで村岡市長を判断されていないんです。それは判断されていないんです。中身の透明性を求められているということだけは肝に銘じておってもらいたい。これで市長室については打ち切ります。  続きまして、物産館について質問をさせていただきます。  物産館については、それぞれのプロジェクトをつくっていろいろな答申書もいただいております。その後の答申があってから、その後の進捗状況、どのような協議がなされているのか、現在までの進捗状況を御説明をお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  物産館建設についての進捗状況につきましては、畜産農林課長をして答弁をいたさせます。 ○畜産農林課長(菅田正博君)  物産館につきましては、プロジェクトが答申をいたしまして、ライスセンター東側の候補地が上がったわけでございます。そこに第一候補として答申がなされました。  畜産農林課といたしましては、十二月の議会でもいろいろ問題が指摘されました。大きくは二点でございました。国道との進入口について、進入口ができるかどうかと、そういうことが一点でございます。そこにつきましては、土木事務所、川内川の京町の工事事務所、それに県警本部にも一応協議をいたしまして、概略の図面ではございましたけれども、事前協議ということで、進入口については問題ないと、そういうことが協議がなされました。  もう一点でございますが、ライスセンターの粉じん処理でございます。これにつきましても、JAと専門のメーカーも一緒に協議をいたしまして、湿式の粉じん処理で対応ができると、そういうことの結論を得たところでございます。  それから、今現在物産館をつくるに当たりまして、建物が先行するのではなくて、そこに出す品物、どういったものを出せばいいかとか、あと生産者をどういった形で育成するとか、そういったものの戦略会議を立ち上げることができまして、そこの部会が四つできました。特産品開発部会、ビジョン策定部会、ブランド開発部会、デザイン検討部会、そこの方たちが全員で三十九名でございますが、そこの人たちも辞令交付をいたしまして、その会議を今から進めようとしているところでございます。 ○四番(上原康雄君)  今から一つ一つ聞いていこうかと思ったんですけれども、課長の方からもうすべての答弁を言っていただきました。  今、課長の方から答弁いただきましたが、粉じんの問題、交通アクセスの問題、いろいろあるということでも協議をされたということであります。  新年度予算に予算化をされました。かなりの金額の予算がついております。この使い道といいますか、どういう計画があるのかお答えをお願いいたします。 ○畜産農林課長(菅田正博君)  今、申しました四つの部会を開く、そういった報償費、そしてまた部会ごとの協議をする中で問題点が生じた場合に、そういった先進地を研修をすると、そういった旅費等でございます。 ○四番(上原康雄君)  今、課長の答弁がありました。そういう形で予算化された中で行動していくという形であります。  この物産館についてはいろいろな問題点が先ほど課長の方からもありましたけれども、問題点が多かったわけです。まだ最終的な決定ではないので、それ以上のことを言いにくいところもあるんですが、あらゆる角度から問題点を一つずつクリアをしていって、最終的に場所の選定をしなくてはいけない。今の第一候補地があそこでしていくんだという可能性はかなり含めているということはわかります。  しかし先ほどから言ったように、どうしてもクリアしなくてはいけない問題があります。私がこの前の議会のときも質問したその粉じんですね。それはどうしても一番条件の悪いときに、前回の一般質問でもしましたが、そのときにぴしゃっとあそこでその調査をしないことには、どうしようもないんです。幾ら業者が来てどうこう、これはクリアできるのではないでしょうかというのはあくまでも想定であります。  前回の議会でも質問をしましたとおりに、あそこがフル稼働しているときの調査はどうしてもしなくてはいけない。これをしなくて先に見切り発車をされたときには大変な問題が起こります。そこら辺の考えは、市長の方にちょっとお伺いしたいんですが、どのようにお考えですか。 ○市長(村岡隆明君)  ライスセンターの粉じん処理につきましては、当初から指摘をいただいておりましたので、技術的には可能であるということがわかりました。ただ予算上、JAさんの施設でありますので、えびの市が負担するのか、いい補助金があるのか、そういった財政的な部分についてはまだ詰めができておりませんので、その部分を必ずクリアしなければ次には進めないものだと思っております。 ○四番(上原康雄君)  私の認識と市長の認識は全く同じだということで安心をいたしました。どうしてもその部分だけは避けては通れないので、その部分だけはどうしても慎重審議をされるようにお願いをいたします。  続きまして、農政についてであります。  畑地かんがい事業について質問させていただきます。実は私も麓の地域の畑地かんがい事業の推進委員長という立場であります。今、担当課のスタッフと一緒に最終的な同意を、事業の同意について担当課の職員の方々も夜に、ときには勤務時間以外でありますけれども、私の方の都合に合わせてもらって、どうしても今が都合がいいと、受益者、農家の方もちょうど今おられるんで、今ちょっと来てくれんかと。非常に職員の方に無理を言って、この同意について今回っておるのが事実であります。  職員の方々の担当課の方の努力もありまして、九割方の同意が確保しつつあります。しかし後の一〇%がかなり厳しい、この一〇%はかなり厳しいところであります。しかしいろいろな角度で推進委員の方々と毎晩のように協議をしているのも事実であります。  そこでお尋ねをしますが、これは私ごとで今の話は前段でいいんですけれども、どうしてもこの農家の方々に回っていくときに、農家の方々が疑問に思っておられるのが、政権が交代した、事業仕分けがあったよなと、本当に大丈夫なのかと。本同意を今もらっております。先ほど言いましたように九割方の同意をもらっておりますが、本当に大丈夫なのかと、私たちも高齢だと、この計画どおりに進んでいくのだろうかと、予算削減をされて、途中でこれがストップという形があるのではないだろうかと、いろいろとマスコミ等で騒がれていて、そういう事例が出てますので、なかなか国策で見通しのきかない状況でありますが、この事業仕分けの影響、このことをどのように市長は考えておられますか、この事業の推進について大きな問題でありますので、市長の考えをお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  この畑地かんがいにつきましては、国も大きな予算を投入しておりますし、必ず実現していかなければならない。政権が変わりましたけれども、新規の事業等については難しい部分もあると思いますけれども、畑地かんがい、浜ノ瀬ダムの西諸の畑かんにつきましては、政権が変わっても引き続き予定どおり進捗していくように、えびの市としても陳情なり、その部分が必要であればしていきたいと思っておりますが、今のところは影響を余り受けないのではないかと認識しているところであります。 ○四番(上原康雄君)  今、市長が答弁をされましたように、私もそういうふうに理解をしておるんですが、不確定要素が多いんですね、まだ。あえて先のことは予測がつきませんので言えませんけれども、でき得る限りこの事業が一年でも早く実施できることが私の最大の願いであります。そうすることによって、えびの市の農業の活性化につながるんであります。一緒になってこの事業が計画どおりに実施できることを、私の口からお願いをいたしまして、この畑かんについては打ち切りたいと思います。  続きまして、鳥獣被害についてであります。  午前中の西原議員の方から、上原、おまえがやれというような発言をいただきましたので、どうしてもしなくてはいけないと思いまして、先輩議員の言うことは聞かなくてはいかないと思いますので、質問をさせていただきます。  鳥獣被害というのが非常に大きいわけです。まずイノシシ、シカ、これに私のカラスというのを入れるのを間違ったんですが、カラス、この三つの被害は皆さんが想像されている以上の被害が出ております。  いろいろな形で補助対策でいろいろな形で市の方も力を入れておられますが、実際の駆除の状況、どういう予算は執行されていろいろ毎年されておりますが、その効果、数字等がわかっておられればお示しをいただきたい。 ○畜産農林課長(菅田正博君)  有害獣の対策といたしましては、猟友会の駆除班にお願いをしてやっております。ことしは猟期でも捕獲はするという事業にも取り組みました。県の特別捕獲事業でございますが、シカについて、その事業を適用いたしまして、今現在一千二百三頭を捕獲しているという猟友会からの報告を受けています。事業では一千二百五十頭の予算を計上したところでございます。イノシシにつきましては百頭、カラスにつきましては百三羽の実績が今現在上がっております。シカにつきましてはかなりの頭数が駆除ができたと思っているところでございます。 ○四番(上原康雄君)  今、数字を上げていただきました。私もそのように理解をしております。そういう実績は上がっているんですね。実際に駆除もされているんです。いかんせん駆除がされているんですが、被害は少しも少なくなっていないのが現状なんです。これが実情なんです。本当はその駆除した数字がそのまま被害が少なくなるような形で数字であらわれればいいんですが、駆除された実績の頭数、それもよくわかるのですが、実被害は本当に申しわけないんですが減っていない。それ以上にすごいんです。もういたちごっこなんですね。  これは私の持論なんですが、こういう形の駆除をしていても、どうしても打開策にはならないような気がしているんですね。駆除する以上に生まれているんですよ。これはどうしようもないです。シカの例を言いますけれど、昔は一回の出産で一頭がほとんどだったというような話を聞いていますが、なぜか今はほとんど二頭生まれるのが多くなったと。これは原因もよくわからないんですけれども、そういう話も猟をされる方から聞きます。  これはもうどうしようもないことなんですけれども、できれば各畑、農場をそういう害から守るための別の方法を考えた方がいいのではないかと。この被害を及ぼす鳥害獣を駆除するのにもうかなり限界が来ております。といいますのは、猟をされる方もかなり高齢であります。もういっぱいの限界のところに来ております。これ以上の効果は望めないと私は思うんです。一生懸命されておりますけれども、それ以上に自然の力は強いんですね。  できれば、いろいろな国の補助事業等いろいろなことを利用して、できればもうその農場に入らないような、そういう鳥害獣が入らないような形の方法を考えていった方がいいと私は思うんですが、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  今、鳥獣被害についての御質問でした。特にシカの被害が大きいということで、今、議員さんおっしゃったように、シカの体質も変わってきているといいますか、多頭出産、そして毎年産むようになったということで、なかなか捕獲の方が追いついていない状況があります。  現在はこの捕獲の方向でその数をふやす方向で考えておりますが、その方向ではなくて入ってこない方向の、電牧の設置とかもしておりますが、なかなかそれも追いついていない現状もあります。えびの市だけの対応だけでもできませんので、そういった大きな施設が必要なのか、シカ等が入ってこないようなどれぐらいの予算化が必要なのか、研究したいと。現在は答弁できる材料を持っていないところであります。 ○四番(上原康雄君)  今、市長の方から答弁をいただきましたけれども、できますればあらゆる角度からそういう形の可能性があれば、どうしてもそういう方向性もちょっと考えていただきたいと。駆除は駆除でしなくてはいけませんが、そういう方向性もちょっと頭の中に入れてもらって、最終的にはできる方法があれば努力をしていってもらいたいと、そのように思います。  時間も少なくなったんですが、その次の川内川のカワウという、なかなかなじみのない言葉だと思うんですが。手前みそで申しわけないんですが、私も渓流釣りを約三十年ほどしております。三月一日がヤマメの解禁でありました。かなり川内川のヤマメの釣りは全国的にもいいスポットであって、県内外からかなり釣りに来られております。  私のうちにも二月二十八日解禁の前の日に福岡から四名ほど来ております。これはもう四年間ぐらい一緒に来るんですけれども、三年ぐらい前にたまたま釣りをしておったんです。ヤマメ釣りをしておたんです。目の前に鳥が飛んできたんで、私はそのとき初めてカワウを見たんです。  福岡から来た友達は、「上原、厄介なことが始まったなと。おまえ、厄介なことになるよ、これは」と。これを言われたのが三年前でした。そのとき初めてカワウを知りました。  このカワウというのが非常に厄介なんです。放流をされます。川内川漁協の方が放流をされます。予算も、市の方も助成金を出しております。もうそういう魚がすべて食べ尽くされているような現状にあります。  この前、三月一日に渓流釣りをしました。普通は私の前の辺でもかなり釣れるんですが、もうほとんど釣果はないんですね。上流のクルソンの方に行ったら少しは釣果はあったんです。だけどもそれから下流は毎年釣れていたのもほとんど釣れないです。ほかの方々も何人も釣りの方が来ておられました。もう釣れないよと。  そこで福岡の友人がいわく、「上原、これはもうカワウの被害に間違いないよ」と。放流をするのを、もうその放流するとこを知っているんですね。遠いところから見ているので。放流されたときは集まっていますね。そこに集中的に来るんですよ。それでもう大きくなる。もう一番極端な言い方をすれば、カワウの狩りがしやすいわけですね。もう放流したのをすべてを食べる。一日に、ここにデータがありますが、一日に約五百グラムから一キロ近くの魚を食べるそうです、一匹で。  この前放流魚の数字も上がりましたですね。コイが何キロ、何が何キロと。その数字を計算をしたら、もう放流したものはあっという間にもう食べてしますんですよ。これで生態系も非常に崩れてくるんだそうです。  それで駆除をされたという話も聞いております。できればその駆除の羽数がわかればお示しをいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  一月十二日に川内川流域で一斉に駆除をいたしまして、十一羽を捕獲したと報告を受けているところであります。 ○畜産農林課長(菅田正博君)  そのほかにも三月十日、つい最近でございますが行いまして、その日に十七羽捕獲をしています。そのほかにあと三羽が捕獲されておりますので、合計で三十一羽でございます。 ○四番(上原康雄君)  今、そういう数字をいただきました。かなりこのカワウの認識も高くて、市の方もうそういう形で駆除をされていることがよくわかったです。  実は私は二月二十八日にその福岡の友達と四人で亀沢橋からクルソン峡まで約四時間かけてカワウの実態調査をしました。もちろん私も野鳥観察の趣味もありますんで、双眼鏡とカウンターを持って調査をいたしました。そのときに調査した頭数をお聞かせします。六十八羽は確認をしたんですね。それの専門の人に聞いてみたら、「山手に入っているのやらいろいろすると、上原さん、その三倍はいるよ」と、これは専門家の話であります。
     どうしてもこれを力入れてしてほしいんです。といいますのは、観光スポットという形もあるんですけど、実はこの川内川の渓流釣りというのはかなり有名であります。釣り情報誌にも取り上げられているんです。私の構想の中に、飯野植木市が三月の第一の土日にあるんです。できればちょうどヤマメの解禁と重なることが多いんですね。そういう形で渓流釣りのイベントもしたいという気持ちも持っておったんです。できれば、このカワウというやつをどうしても川内川から一羽もいなくなるように。今でしないと大変なんです。そういう取り組みをしていただきたいと思っております。  放流された、わざわざ市の予算を入れて放流されたものが、全然育たない、逆に被害が大きくなっているということでありますので、そこら辺の検討をよろしくお願いをいたします。  いろいろと質問事項を上げておりましたけれども、どうしてもちょっと私もエキサイトいたしまして、先に進む時間配分を間違いまして、残り時間が一分半という形になっております。  最後に職員の人事配置についてだけ、自分の思いだけを話させていただきます。  職員の異動時期であります。人事配置については十分に検討されていると思うんですが、適材適所という言葉が市民から、市民目線の市民の声であります。市民の方々が納得いく、そういう形の人事配置をしてほしいと思います。そのことについて市長に答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  人事配置につきましては、当然適材適所、市民の方も当然、職員の方も納得するような人事配置、なぜその方をここに配置したのかというようなきちんとしたメッセージも自分の方からも配置された職員の方には伝えようと思っております。 ○四番(上原康雄君)  今、市長の方から答弁をいただきました。的確な答弁であります。そのことを信じまして、私の一般質問題を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(溝辺一男君)  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(溝辺一男君)  御異議なしと認めます。よって、本日は、これをもって延会することに決定いたしました。  次の本会議は十五日午前九時三十分から開き、一般質問を続行いたします。  本日は、これをもって延会いたします。                     延会 午後 三時五十四分...