令和 5年 12月 定例会(第4回) 令和5年第4回
豊後大野市議会定例会会議録議事日程(第3号) 令和5年12月8日(金曜日)午前10時開議日程第1 一般質問 佐藤昭生君 春野慶司君 嶺 英治君 吉藤里美君
---------------------------------------本日の会議に付した事件 日程第1.議事日程に同じ
---------------------------------------出席議員(18名) 1番 川野辰徳君 2番 工藤秀典君 3番 高野辰代君 4番 佐藤昭生君 5番 春野慶司君 6番 原田健蔵君 7番 後藤雅克君 8番 嶺 英治君 9番 吉藤里美君 10番 穴見眞児君 11番 川野優治君 12番 赤峰映洋君 13番 佐藤辰己君 14番 小野順一君 15番 首藤正光君 16番 衞藤竜哉君 17番 沓掛義範君 18番 田嶋栄一君欠席議員(なし
)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長 川野文敏君 副市長 藤田 敬君 総務企画統括 教育長 下田 博君 平山元彦君 理事 総務課長 阿南博和君 財政課長 後藤将彰君 まちづくり 税務課長 河面邦弘君 河室晃明君 推進課長 生活福祉統括 小野律雄君 市民生活課長 羽田野宏章君 理事 人権・部落 環境衛生課長 麻生正文君 差別解消推進 志賀由紀美君 課長 子育て支援
社会福祉課長 赤嶺繁素君 後藤ゆかり君 課長 高齢者福祉 産業建設統括 安藤義隆君 佐藤勝美君 課長 理事 農業振興課長 森下志郎君
農林整備課長 関屋 隆君 商工観光課長 清水康士君 建設課長 後藤泰二君 上下水道課長 足立宏幸君 教育次長 後藤樹代文君
学校教育課長 日浦賢一君
社会教育課長 岡部 司君 病院事業 豊後大野市民 管理者兼 木下忠彦君 内田健児君 市民病院長 病院事務長 監査事務局長 兼選挙管理委 伊東一也君 会計管理者 三代龍治君
員会事務局長 農業委員会 足立 崇君 消防長 甲斐慎治君
事務局長---------------------------------------事務局職員出席者 事務局長 後藤文生 主幹 後藤泰幸 主幹 毛利篤史 副主幹 佐々木恭徳 開議 午前10時00分
△開議の宣告
○議長(田嶋栄一君) ただいまの出席議員は全員であります。 直ちに本日の会議を開きます。
---------------------------------------
△議事日程の報告
○議長(田嶋栄一君) 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。
---------------------------------------
△一般質問
○議長(田嶋栄一君) 日程第1、一般質問を行います。 一般質問の質問時間は答弁を含めて60分以内であります。公平を期すため時間に達した時点で終了させていただきますので、時間配分には特にご留意の上、時間内に終了するようお願いします。 なお、一問一答方式で行いますので、質問は、通告による質問の趣旨の範囲を超えることのないよう、また、答弁については、簡潔明瞭にお願いします。 それでは、あらかじめ通告のありました質問事項について順次、質問を許します。
---------------------------------------
△佐藤昭生君
○議長(田嶋栄一君) 4番、佐藤昭生君。 1、市内中学校の部活動についての質問を許します。 佐藤昭生君。 〔4番 佐藤昭生君質問者席登壇〕
◆4番(佐藤昭生君) 議長から許可を得ましたので、通告に従いまして、3項目について順次質問をいたします。 それでは、1項目めとして、市内中学校の部活動について伺います。 文部科学省の広報誌「ミラメク」2023年度秋号の部活動改革の特集によりますと、スポーツ庁・文化庁は、「学校部活動及び新たな
地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を2022年12月に策定し、2023年度からの3年間を「改革推進期間」と位置づけ、地域連携・地域移行に取り組みつつ、地域の実情に応じて可能な限り早期の実現を目指すとあります。 そこで、本市の認識及び今後の対応について伺います。 ①「休日の部活動の段階的な地域移行」について、本年度の取組状況と今後の見通しと課題。 ②市内にある「
総合型地域スポーツクラブ」との連携について
。 ③学校単位に限らず、生徒の多様なニーズに対応できる大会出場について。中体連主催の大会等であります。
④文化部活動の取組と課題について。 以上の4点について伺います。
○議長(田嶋栄一君) 1、市内中学校の部活動については、
学校教育課長より答弁があります。
日浦学校教育課長。 〔
学校教育課長 日浦賢一君登壇〕
◎
学校教育課長(日浦賢一君) 市内中学校の部活動についてのご質問にお答えいたします。 まず、「休日の部活動の段階的な地域移行」について、本年度の取組状況と今後の見通しと課題についてでございます。 本市では、令和3年度から、生徒の運動機会の保障及び部活動の段階的な地域移行の基本方針の下、朝地小中学校と
朝地フレンドクラブが県の指定を受けたことにより、野球、剣道、卓球、
バレーボール部につきまして、地域移行の研究に取り組んでまいりました。生徒の声として、「専門的な指導が受けられてうれしい」「技術が向上して楽しい」などが上がっています。 保護者につきましては、ほとんどの方が肯定的に捉えているようでございます。教職員にとりましては、部活動指導の負担軽減になり、子供たちと向き合う時間も増え、業務改善につながっています。 市内の中学校の状況ですが、大野中、千歳中、犬飼中の3校の野球部が地域のクラブ活動に移行した例もございます。本年度は、
市教育委員会が
部活動内部検討委員会や豊後大野市の子どもの
スポーツ環境のあり方を検討する協議会を開催し、学校をはじめ関係課や
スポーツ少年団、地域の
スポーツ関係者と連携しながら協議を進め、ご理解とご協力をお願いしてきたところでございます。一方、明らかになってきた課題といたしましては、地域の指導者や受皿団体の確保、保護者負担の増加でございます。 次に、市内にある「
総合型地域スポーツクラブ」との連携についてでございます。 市内には3つの
総合型地域スポーツクラブがあります。そのうち、
朝地フレンドクラブについては、先ほど述べたとおりですが、おがたいきいき
スポーツクラブネスト及びみえ
スポーツクラブにつきましても、豊後大野市の子どもの
スポーツ環境のあり方を検討する協議会の委員として意見を伺い、地域移行及び地域の
スポーツ環境の構築への協力をお願いしているところでございます。 次に、学校単位に限らず、生徒の多様なニーズに対応できる大会出場についてでございます。 本市では、野球の1チームが、地域クラブとして
中学校総合体育大会及び
中学校新人体育大会に参加しました。中体連も出場条件を緩和する動きがございますので、生徒の多様なニーズに応えられるようこれからも要請してまいります。 次に、文化部活動の取組と課題についてでございます。 文化部につきましても、運動部と同様に受皿となる地域の
文化芸術団体等との連携が必要となるため、今後、協力を要請してまいります。 今後も、国や県の動向を注視しながら、学校及び
市教育委員会と市内の各
スポーツ団体、
文化芸術団体等との連携を強化し、部活動の地域移行を推進してまいります。 〔
学校教育課長 日浦賢一君降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君、再質問ありますか。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 昨日、衞藤竜哉議員から同様の質問が出されており、本日の大分合同新聞にも掲載されておりましたので、重複部分を除いて再質問をいたします。 各種大会の出場についてですが、市内では野球チームが県大会に1チーム出場したということでした。サッカーでは本年度の中体連で、東国東郡・国東市の合同チームが、新人戦では佐伯市の
クラブチームが、それぞれ代表として出場しています。
豊肥地区サッカー協会では、地区内の中学校にサッカー部がないことから、2007年(平成19年)に、中学生を対象にFC・SFIDA2007(U-15)を立ち上げ、
ジュニアユースとして活動を始めました。初代の代表コーチは、執行部席におられる
岡部社会教育課長でございます。本年で16年目となり、市の
スポーツ少年団にも所属しております。このように既に地域移行を実践しております。 この活動について、どのような印象を持たれておりますか。また、来年の中体連等への出場は可能ですか。お伺いします。
○議長(田嶋栄一君)
日浦学校教育課長。
◎
学校教育課長(日浦賢一君) まず、サッカー部は、三重中学校と犬飼中学校に昔2校ありましたが、その2校のサッカー部が消える中、子供たちのサッカーをする環境が豊後大野市でなくなるということが一時期あった。そのときに
クラブチームとして
サッカークラブを立ち上げていただいたことは、サッカーをしたい子供たちにとってはとてもありがたいことで、そういう環境を整えてくださったことには感謝を申し上げたいと思います。 それで、今も中学校にはサッカー部はありません。なので、市内でサッカーをするならば、
サッカークラブのSFIDAさんにお世話になるということになろうかと思います。そういうことで環境を整えてくださっていることには感謝を申し上げたいと思います。 また、中体連の参加でございますが、今年度から中体連は
クラブチームの参加を認めるということで、中体連は全国組織でありますので、全国で始まっております。本市では野球チームが1チーム参加しているんですが、来年度、SFIDAさんが中体連に参加をしたいということであれば、参加は可能であると考えております。 なお、その際に、昨日、衞藤議員からクラブの認定についてご質問があり、私のほうが回答をいたしました。市教委の認定が要るというお話をさせていただいたと思うんですが、市教委がするクラブの認定というのは、中体連に参加をするということの道をつけるための認定でございます。クラブの立ち上げや運営について、市教委が認定するということではなくて、中体連に参加をするための認定ということで、それを受けていただければ、中体連の参加は可能になるということで、SFIDAさんも参加可能ということになろうかと思います。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) よく分かりました。 今後は、土日・祝日に限らず平日も指導となれば、近い将来、学校が手放すようになってくるのではないかと思いますが、見解を伺います。
○議長(田嶋栄一君)
日浦学校教育課長。
◎
学校教育課長(日浦賢一君) 議員のおっしゃるように、地域移行が進めば、学校から部活動はなくなっていくと思っています。ただ、学校から部活動がなくなる際には、昨日も答弁いたしましたが、やっぱり学校との必要な情報交換や、それから中体連参加の手続等で学校との連携は必要になってくるものと思いますが、部活動自体はなくなっていくと考えております。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) そこで、やはり最大の課題は、指導者の確保と安心して指導ができる
セーフティーネットや報酬だと思います。 県内の他市では、昨年の7月から本年度末までの8か月間、6つの中学校を対象に、平日・休日
部活動管理運営等業務委託契約をして対応している市があります。委託先は
部活動支援事業や
スポーツスクール事業等を展開する東京に本社のある民間会社であります。 本市では、今後どのように考えているのかお伺いします。
○議長(田嶋栄一君)
日浦学校教育課長。
◎
学校教育課長(日浦賢一君) 本市でも、指導者の確保、受皿の確保というのが、やはり研究の成果もありますが、最大の課題となっているということは間違いありません。今後、今、答弁しましたが、部活動の
内部検討委員会及び豊後大野市の子どもの
スポーツ環境のあり方を検討する協議会、それから
スポーツ少年団などと、今、指導者の確保等について議論を進めていて、意見をいただいているところでございます。そういった関係団体との協議を進め、指導者の確保や受皿の確保等の道筋を見つけていきたいと考えております。 なお、財源の確保でございますが、当面は県や国の補助金を探りながら対応を探して、財源の確保に努めていきたいと考えております。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) よく分かりました。 この項の最後になります。文化部についてですが、他市では学校茶道や華道をやっているところもあるようです。答弁にもありましたが、文化協会や公民館活動の講師の方に委託するのも一つの方法だと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田嶋栄一君)
日浦学校教育課長。
◎
学校教育課長(日浦賢一君) 運動部同様、市内には文化部もございます。それらの文化部も運動部同様に地域移行ということで、文部科学省からも移行の方針が出ております。 よって、文化部につきましても、議員のおっしゃるように、市内の関係団体、
文化芸術関係団体、それから公民館等の講師などと連携するような仕組みをつくりまして、今後、中学校の部活動の地域移行ができるように、そして
文化芸術活動を子供たちが楽しんでできるような環境をつくっていきたいと考えています。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) しっかり連携を取ってやっていただきたいと思います。 この項の質問を終わります。
○議長(田嶋栄一君) 次に、2、JR三重町駅周辺の整備事業と
南北自由通路についての質問を許します。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) JR三重町駅周辺の整備事業と
南北自由通路について伺います。
①JR三重町駅周辺の整備事業の進捗状況と
タイムスケジュールについて
。 ②JR三重町駅に
南北自由通路を設置すれば、
スポーツ施設が集積され、スポーツツーリズムの拠点となっている
大原総合運動公園へのアクセスが改善され、駅北側の開発が進み、駅周辺が劇的に変化していくと思いますが、まちづくりの観点も考慮した今後の取組について。 以上の2点について伺います。
○議長(田嶋栄一君) 2、JR三重町駅周辺の整備事業と
南北自由通路については、建設課長より答弁があります。
後藤建設課長。 〔建設課長 後藤泰二君登壇〕
◎建設課長(後藤泰二君) それでは、JR三重町駅周辺の整備事業と
南北自由通路についてのご質問にお答えいたします。 まず、JR三重町駅周辺の整備事業の進捗状況と
タイムスケジュールについてでございます。 JR三重町駅周辺整備につきましては、今年度、駅西側広場、駅西駐車場、市道駅前上赤嶺線の供用を開始しました。現在は、駅前広場等の整備として、駅舎改修、トイレの建て替え、駐輪場の整備、交通結節点の整備等を行っていますが、JRとの協議に時間を要し、遅れが生じております。このうち、トイレの建設、駐輪場の整備につきましては、現在、発注準備を行っています。また、駅舎改修につきましては、設計が完了したことから、工事内容をJRと協議中であり、協議が調い次第、発注する予定としております。 なお、今定例会において、当該事業に係る予算の繰越承認を提案しております。ご決定をお願いするとともに、議決後は、交通結節点、
駅東側駐車場等の早期の工事完了を目指して進めてまいります。 次に、JR三重町駅の
南北自由通路の設置についてでございます。 JR三重町駅の
南北自由通路につきましては、三重町駅
周辺まちづくり基本計画の中で駅北側の開発とともに提案されています。自由通路の設置により、駅北側にお住まいの方々の利便性やJR三重町駅から
大原総合体育館を中心とする各種運動施設へのアクセスの改善が図られるものと考えられますが、建設に多大な財政的負担が必要となるため、現時点においては困難と考えております。 また、JR三重町駅から大原総合公園へのアクセス道路につきましては、
県道三重新殿線が主な道路となります。
三重新殿バイパスの整備と
県道駅前高市線の整備により、ある程度の交通の分散化が図られ、通行の安全性が向上するものと考えております。 〔建設課長 後藤泰二君降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君、再質問ありますか。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) JRとの協議に時間を要していることは理解できましたが、早期完成を目指して努力していただきたいと思います。 ところで、市道駅前上赤嶺線は供用開始され、私も通ってみましたが、利用者があまりいない状態です。その先はどのような計画になっているのか伺います。
○議長(田嶋栄一君)
後藤建設課長。
◎建設課長(後藤泰二君) 市道駅前上赤嶺線の計画についてでございますが、市道駅前上赤嶺線は、
都市計画街路秋葉赤嶺線の一部であります。三重町駅から市原を経由し、秋葉の高橋青果さんまでを結ぶ街路となっております。 上赤嶺神社以降につきましては、街路事業や
道路改良事業等の活用を検討しながら整備を検討しているところでございます。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) なるべく早い整備をお願いします。
南北自由通路を設置すればよくなることは分かっているが、財政的に困難という答弁でしたが、ぜひ選択と集中で可能性を探っていただきたいと思います。 市には様々な事業があり、財政負担を考えると厳しい状況であることは理解しております。しかし、大分駅を例に取りますと、南口が劇的に生まれ変わったことは、皆様周知の事実でございます。駅片側だけの整備では、まちづくりの効果は少なく、相当額の事業費を使った割には大したことはなかったというようなことにならないようにしなければなりません。改めて見解を伺います。
○議長(田嶋栄一君)
後藤建設課長。
◎建設課長(後藤泰二君) 現在整備しております駅前の広場、駐車場を活用し、地元の皆様の協力を得ながら、事業の目的でありますにぎわいの創出を図ってまいりたいと考えているところでございます。また、駅北側の整備につきましても、検討する必要があると考えております。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 検討する必要があるという答弁でございましたので、ぜひ検討していただきたいと思います。 当面の対応策として、三重町駅も北口から出られるようにすれば、歩いて大原運動公園に行く駅利用者のアクセスはかなり改善されると思います。さらに北口から延長線上にある市道上赤嶺線を通行すれば、踏切を渡ることなく
県道三重新殿線よりは短い時間で行けます。早期にJRへの働きかけを実行していただければと思いますが、いつ頃になるか伺います。
○議長(田嶋栄一君)
河室まちづくり推進課長。
◎
まちづくり推進課長(河室晃明君) JRとの協議につきましては、毎年こちらのほうが要望しているという状況でございますので、その回答が出次第、またそれに向けて対応させていただきたいと思っております。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) JRと協議を進めていただきたいと思います。 それでは、SideBooksをご覧ください。 当日配付資料というのがございます。そこを開いていただくと、2022年JR九州「駅
別乗車人員上位300駅」の調査資料があります。そこの資料1を開いて2枚目にいきますと、2列目の上にあります三重町駅の1日当たりの乗車人員は660人、管内で202位、
豊肥本線大分県内では4番目となっております。大分駅を除いて、1位が大分大学駅前1,254人、2番目が敷戸駅で907人、3番目が中判田で691人となっています。1枚目の頭のほうにあります、ちなみに大分駅は1万5,427人で、九州で4番目であります。 3枚目をご覧ください。 市内では、緒方、菅尾、犬飼が1日当たりの乗車人員100人以上となっております。 そこで、乗車人員がほぼ同等の3番目の中判田駅まであるIC改札機を三重町駅に設置して、利便性を上げる働きかけが必要だと思いますが、いかがでしょうか。
SUGOCA定期券、Suicaといった
交通系ICカードも使えるようになり、
IC改札機設置についてJR九州に要望されているのかどうか伺います。
○議長(田嶋栄一君)
河室まちづくり推進課長。
◎
まちづくり推進課長(河室晃明君) 先ほど言いましたように、JR豊肥本線では中判田までのICカードの導入となっております。三重町駅まで導入するとなると、それまでの駅も全てICカードの導入が必要となるということを聞いておるところでございます。 このことから、毎年、九州各県の県知事と県議会議長で構成されております
九州地域鉄道整備促進協議会を通じまして、
九州旅客鉄道株式会社、JR九州に、ICカードの利用エリアの拡大等について継続して要望しているところでございます。JR九州側からは、エリアの拡大の計画はないという旨の回答をいただいております。今後も継続して要望を行ってまいりたいと考えております。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) ぜひ引き続いての要望活動をお願いいたします。
観光交流センターが設置される予定の駅舎の改修ですが、現時点での状況と見通しについて伺います。
○議長(田嶋栄一君)
後藤建設課長。
◎建設課長(後藤泰二君) 駅舎の整備につきましては、多様な人々との交流や情報発信のスペースとして整備計画をしておりますが、現在、設計が完了し、JRとの工事区分についての協議をしております。 工事区分というのは、駅舎内の機器のうち、JRでしか工事ができない区分について協議中であり、協議が調い次第、工事に着手したいと考えております。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) いろんな手を使って、早く協議をしていただきたいと思います。 この項の質問を終わります。
○議長(田嶋栄一君) 次に、3、障がい
者相談支援事業所のあり方についての質問を許します。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) では、3項目めとして、障がい
者相談支援事業所のあり方について伺います。 ①市が委託している
相談支援事業所(
一般相談支援)の選定基準について。 ②市が指定している
指定特定相談支援事業所(
サービス等利用計画書の作成)の業務内容について。 ③令和3年度より、子供のことで市に相談のあった件数。そのうち、
福祉サービスにつながった件数。 以上の3点について伺います。
○議長(田嶋栄一君) 3、障がい
者相談支援事業所のあり方については、
社会福祉課長より答弁があります。
赤嶺社会福祉課長。 〔
社会福祉課長 赤嶺繁素君登壇〕
◎
社会福祉課長(赤嶺繁素君) それでは、障がい
者相談支援事業所のあり方についてのご質問にお答えいたします。 まず、市が委託する
相談支援事業所の選定基準についてでございます。 市の
相談支援事業所につきましては、実施要綱で「適切な事業運営が確保できると認められる社会福祉法人等に委託することができる」となっています。本市には、県が指定した一般
相談支援事業所が2事業所ありますので、この2事業所を選定し相談業務を委託しています。
相談支援事業所からは、毎月の処理状況等の報告のほか、年度終了後には年間の事業実績報告を受けています。市では、この報告内容を確認するとともに、必要に応じて調査を行い、事業の公平性・中立性を担保しながら事業を実施しています。 次に、市が指定する
指定特定相談支援事業所の業務内容についてでございます。
指定特定相談支援事業所には、県の研修を受講した相談支援専門員が在籍しています。相談支援専門員は、障がい
福祉サービス利用支援として利用者の総合的な援助方針や解決すべき課題を踏まえ、利用者や家族と共に最適なサービスについて検討します。検討後は
サービス等利用計画書を作成し、利用者と障がい
福祉サービス事業所との連絡調整を行います。また、相談支援専門員は、継続サービス利用支援として、定期的なモニタリングを行い、利用計画の妥当性について利用状況を検証しています。 次に、令和3年度以降の相談件数や
福祉サービスにつなげた件数についてでございます。 市では、子供の障がいや発達に関する相談については、
相談支援事業所につなげており、
相談支援事業所から毎月の相談件数等の報告を受けています。相談の延べ件数としましては、令和3年度は2,788件、令和4年度は2,752件、本年度は10月末時点で1,694件となっています。 また、新規で
福祉サービスを利用するようになった児童数は、令和3年度は29人、令和4年度は32人、本年度は11月現在で21人となっています。 このように、
相談支援事業所は、障がい者個々の状態や環境に応じた最適なサービスを提供する業務を担っています。市としましても、当該業務が法令に基づき公平・中立に実施されるよう、今後も助言、指導を行ってまいります。 〔
社会福祉課長 赤嶺繁素君降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君、再質問ありますか。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 厚生労働省令第28号の障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定計画相談支援の事業の人員及び運営に関する基準の中の第2条第4項に、「指定計画相談支援の事業は、利用者等に提供される
福祉サービス等が特定の種類又は特定の障害
福祉サービス事業を行う者に不当に偏ることのないよう、公正中立に行われなければならない」とあります。 偏っていないでしょうか。公正中立で行われていますか。答弁を求めます。
○議長(田嶋栄一君)
赤嶺社会福祉課長。
◎
社会福祉課長(赤嶺繁素君) 本市では、先ほどの答弁で申したとおり、県が指定した一般
相談支援事業所である2事業所に相談業務を委託しております。委託事業所からは、毎月の処理状況等の報告及び年度終了後の事業実績報告書を受けており、その報告を基に必要に応じ調査を行いながら事業を実施しており、事業は公正中立に行われていると考えております。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 市が委託している
相談支援事業所の2事業所の契約金額は幾らですか。また、この2事業所は、市が指定している指定特定相談支援事業も併せて行っているようですが、その2事業所で放課後デイサービスの利用者を融通し合ったり、囲い込みが生じたりしていることありませんか、伺います。
○議長(田嶋栄一君)
赤嶺社会福祉課長。
◎
社会福祉課長(赤嶺繁素君) 本市が
相談支援事業所と委託契約をしている委託料は、2事業所分で2,000万円でございます。 委託事業所が放課後デイサービスの利用者を融通し合ったり、囲い込みが生じているという認識はございません。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 再度確認ですが、豊後大野市障害者相談支援事業等実施要綱第6条によれば、当該社会福祉法人、委託先ですが、それに対して、処理状況等について年1回以上定期的な実施状況の報告を求めるとともに、必要に応じて実施状況の調査を行うものとあります。実行されていますか。
○議長(田嶋栄一君)
赤嶺社会福祉課長。
◎
社会福祉課長(赤嶺繁素君) 委託事業所からは、毎月の処理状況等の報告及び年度終了後の事業実績報告を受けております。その報告を基に必要に応じ調査を実施しており、直近では令和3年度に2事業所に対し調査を実施しました。本年度につきましては、今後の報告を見た上で調査をするか判断していきたいと考えております。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 年1回以上、定期的なということなので、令和4年度は行っていないという答弁ですが、よろしいんですか。
○議長(田嶋栄一君)
赤嶺社会福祉課長。
◎
社会福祉課長(赤嶺繁素君) 令和4年度につきましては、報告書等を確認しておりまして、特段調査を実施する必要はないということで、令和4年度の調査は実施しておりません。
○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) ちゃんとやっているという答弁でございますので、これ以上は質問しませんが、11月21日に第2回豊後大野市子育てきらきらワークショップが開催されました。ここで、放課後デイサービスを増やしてほしいという要望が出されています。こどもデイサービスを行っている事業所の定員に空きがあるにもかかわらず、このような要望が出されているということですから、関係者への周知を含め、委託
相談支援事業所への調査と指導をしっかりやっていただきたいと思います。 以上で、全ての質問を終わります。 〔4番 佐藤昭生君質問者席降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 以上で、4番、佐藤昭生君の一般質問を終わります。 ここで、午前10時55分まで休憩します。 休憩 午前10時37分 再開 午前10時55分
○議長(田嶋栄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。
---------------------------------------
△春野慶司君
○議長(田嶋栄一君) 5番、春野慶司君。 1、火葬場の残骨灰の売渡しにかかる一般競争入札の実施の進捗状況についての質問を許します。 春野慶司君。 〔5番 春野慶司君質問者席登壇〕
◆5番(春野慶司君) 1、火葬場の残骨灰の売渡しにかかる一般競争入札の実施の進捗状況について。 これは、お断りしておきますが、何度も質問して申し訳ありません。私のいろんな質問の中で、この質問が断トツに市民の方から反応があって、いろんな市民の会に行っても言われるし、知らない人からの電話もかかったし、これはやっぱり見届けるまではウオッチしていかなきゃならないなと思って質問させていただきます。 本年9月定例会での小職の質問に対し、一般競争入札の導入準備のためのアンケートの実施を考えているとのお返事をいただきましたが、実施への進捗状況を伺います。 ①アンケートの原案は出来上がっているのか。 ②既導入している自治体のアンケート等については研究しているんでしょうか。
○議長(田嶋栄一君) 1、火葬場の残骨灰の売渡しに係る一般競争入札の実施の進捗状況については、環境衛生課長より答弁があります。 麻生環境衛生課長。 〔環境衛生課長 麻生正文君登壇〕
◎環境衛生課長(麻生正文君) 火葬場の残骨灰の売渡しにかかる一般競争入札の実施の進捗状況についてのご質問に一括してお答えいたします。 本市において、残骨灰に関する取組を進めていくためには、まず市民の意向を把握する必要があることから、残骨灰の取扱いに関するアンケート調査の準備を進めてまいりました。 まず、大分市を参考に調査項目を作成し、次に、18歳から74歳までの市民の中から無作為に抽出した2,000人を対象として、本年11月27日に調査票を送付したところでございます。 また、臼杵市野津町に関しましては、三重葬斎場にて火葬の受入れを行っていることから、残骨灰の取扱いにつきましては臼杵市の意向確認も行うこととしております。 今後につきましては、アンケート結果や臼杵市の意向を踏まえた上で、他市の状況にも注視しながら、本市にとりまして最善な方法を選択できるよう努めてまいります。 〔環境衛生課長 麻生正文君降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 春野慶司君、再質問ありますか。 春野慶司君。
◆5番(春野慶司君) 今、②の回答もいただきましたか。今の回答の中にありましたか、②の回答は。
○議長(田嶋栄一君) 麻生環境衛生課長。
◎環境衛生課長(麻生正文君) 先ほど申し上げましたとおり、大分市を参考にさせていただいて調査項目を作成しております。
○議長(田嶋栄一君) 春野慶司君。
◆5番(春野慶司君) 少し言い訳になりますが、今日12月8日と一般質問通告締切りの11月24日のタイムラグがありまして、私が聞いたことは答弁では既にやっているというようなことになったことについては、そういうタイムラグがあったということでご容赦願います。ただ、結果としては、ちゃんとやってくれているなということで、納得しております。 前回も前々回も申し上げましたが、1つだけ、繰り返しになりますが、やらない自治体の第一の言い訳は、遺族感情ということなんですが、これはどこでもその話をして、皆さん納得していただけますが、事業者がほぼただで持って帰って、それをお金に換えて、その会社の利益にするのと、市の入札に付して、市がある程度の、私の試算では400万円から800万円、市の収入にして、火葬場の修理や維持管理に充てるのと、どちらが遺族感情を考えているのかということだけは申し上げまして、この項の質問は終わらせていただきます。
○議長(田嶋栄一君) 次に、2、JR三重町駅からロータリーまでの区間の点字ブロックの敷設についての質問を許します。 春野慶司君。
◆5番(春野慶司君) 2、JR三重町駅からロータリーまでの区間の点字ブロックの敷設について。 この区間には、歩道がないということでありますので、点字ブロックがありません。だけど、ロータリーから三重総合高校の前までは敷設されています。視覚障がい者が駅から市役所までは単身で来られるように。現状ではないんですが、幸いというか、駅前再開発の話が上がっているので、それに関連して点字ブロックの敷設について何らかの手だてがないものかという質問です。 現状で違反してまでつくれとかいう気は毛頭ないんですが、何らかの手だてがないものかということでお伺いします。
○議長(田嶋栄一君) 2、JR三重町駅からロータリーまでの区間の点字ブロックの敷設については、建設課長より答弁があります。
後藤建設課長。 〔建設課長 後藤泰二君登壇〕
◎建設課長(後藤泰二君) それでは、JR三重町駅からロータリーまでの区間の点字ブロックの敷設についてのご質問にお答えいたします。 JR三重町駅からロータリーまでの区間につきましては、令和3年3月の都市計画変更の際に、県道から市道への読替えにより県道三重停車場線から市道駅前線となり、同時に都市計画街路駅前線として指定しております。現状につきましては、ロータリーから本町通りの交差点までは歩道がありますが、それ以降、三重町駅までは幅員が狭く、歩道の整備がなされていないため、この間の点字ブロックの設置ができていない状況でございます。 現在、都市計画街路の計画では、郵便局から三重町駅前までの間に歩道整備の計画をしており、今後の事業化の際には視覚に障がいがある方にも配慮した歩道として整備してまいりたいと考えております。 〔建設課長 後藤泰二君降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 春野慶司君、再質問ありますか。 春野慶司君。
◆5番(春野慶司君) 要件が整えば、十分可能であるという理解でよろしいでしょうか。 分かりました。 私は、この質問をしたときに、
社会福祉課長が答えるものだと思っていたんです。確かに工事は建設課がしていますけれども、障がいに関することなので。 そこで、
社会福祉課長の見解もお伺いします。
○議長(田嶋栄一君)
赤嶺社会福祉課長。
◎
社会福祉課長(赤嶺繁素君) 社会福祉課といたしましても、建設課の協力を求めながら、障がい者に優しいまちづくりということで、点字ブロックの敷設については進めていきたいと考えております。
○議長(田嶋栄一君) 春野慶司君。
◆5番(春野慶司君) そうですよね。全く社会福祉課が無縁ということはないですよね。 豊後大野市は既にそうだと私は理解しておりますが、障がい者に優しいまちは、一般の人にももちろん優しいまちです。豊後大野市は既にそういう自治体だと思っております。 この質問は、これで終わります。
○議長(田嶋栄一君) 次に、3、相続登記の申請義務化についての質問を許します。 春野慶司君。
◆5番(春野慶司君) 3、相続登記の申請義務化について。 ①相続登記の申請義務化が令和6年、来年の4月1日から施行されます。相続登記の申請義務化による不動産登記が、恐らく、今からの啓発によるんですが、かなり増えてくると思います。 本市としても、税務課を中心に固定資産税の請求や徴収に関して十分そのことが寄与するものだと思われます。法務局にもいろいろと問い合わせたんですが、法務局は総務省とかに比べれば、大分発信力が、総務省と比べればですよ、やや負けていますよね。もちろんそういうことは法務局の人も十分理解しているので、このことはぜひ啓発活動を自治体としてもお願いしたいと。法務省だけの発信力では、なかなか現実に至らない。そういうことがありますので、ぜひ豊後大野市としても、既にやられているかもしれませんが、広報とかいろんなものを通じて、義務化になりましたよというようなこと、それと早めにやるメリット、そういうことを示しながら啓発活動をやったほうがいいのではないかなと思います。 それから、②相続の事実を知った日から3年以内に登記をしない場合には、10万円以下の過料が科されるという罰則が、どうも独り歩きしているみたいで、私もよく相談されるんです。これは本当にかなり具体的に聞いておかないとまずいなと思って、ここは本当に詳しく何度も法務局のほうに問い合わせまして話を詰めていったところ、具体的なことは教えてもらったんですが、当市としても固定資産税の絡みでそういう問合せがあると思いますので、いやいや、義務化されたからといって簡単に10万円取れるものではないよというような内容の事実を伝えながら、市民の方にもお伝えしてもらいたいなと思います。 この2点についてお伺いします。
○議長(田嶋栄一君) 3、相続登記の申請義務化については、税務課長より答弁があります。 河面税務課長。 〔税務課長 河面邦弘君登壇〕
◎税務課長(河面邦弘君) それでは、相続登記の申請義務化についてのご質問にお答えいたします。 まず、本市の啓発についてでございます。 令和6年4月から相続登記の申請が義務化されます。この義務化は、本市の固定資産税の課税や徴収にも大きく関わることから、死亡届の手続の際に相続登記を促す広報チラシを配布しているほか、固定資産税納税通知書の当初発送の際に広報チラシを同封しております。また、本市ホームページへの掲載や税務課でのチラシの配布、及び相談対応の際に必要に応じて制度案内を行うなど、啓発に努めているところでございます。 次に、過料の周知についてでございます。 この新しい制度では、罰則規定が設けられており、正当な理由がないにもかかわらず、不動産の相続を知ってから3年以内に相続登記の申請をしない場合は、10万円以下の過料の対象となります。 過料が科される最初の手続としましては、法務局の登記官が相続登記の義務に違反して過料に処せられるべき者があることを職務上知ったときは、相当の期間を定めてその申請をするよう催告することとなっております。その催告に対して、正当な理由がある場合には、その具体的な事情を申告するよう求め、登記官がその申告内容その他一切の事情を総合的に考慮した上で、正当な理由の有無を判断することとされております。 正当な理由としましては、相続人が極めて多数になるため、戸籍関係書類等の収集や他の相続人の把握に多くの時間を要する場合や、経済的に困窮しており登記の申請を行うための必要な費用を負担する能力がない場合などが該当します。その他の個別事情につきましては、登記官が内容を丁寧に確認して判断することになっています。 本市では、過料を前面に出した制度案内は行っておりません。過料についての問い合わせがあった際には、先ほどご説明した正当な理由がある場合には過料が科せられないことをまず伝え、詳しい内容につきましては法務局へご案内していきます。 〔税務課長 河面邦弘君降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 春野慶司君、再質問ありますか。 春野慶司君。
◆5番(春野慶司君) 義務化という言葉は、やっぱりある程度周知したほうがいいと思います。だって、放っている人はいっぱいいますから、これは不明土地にも影響を与えると思うので。ただ、これがまた過料を前面に出していないということで、いいんですが、あまり過料を前面に出しても、脅しをかけてさせるのもいかがなものかと。過料についてはどういう場合かというのを本当に法務局と詰めて話して、結局、これよりもっと具体的に言いますと、こういうことなんです。 例えば、分かりやすく相続人が配偶者と子供3人だった場合とか、物すごく簡単な相続の例でいうと、この4人で協議して誰が何をもらうとか話がついて、遺産分割協議書というのを作成して、そこに実印を押して、県外にいる人も皆さんが印鑑証明書つきで送ってくれたと。それだけそろったら、あとは自分で窓口に行って申請してもいいし、司法書士に頼んでもいいしですね。 そこまでそろっているのに3年を経過して登記申請をしない場合に初めて過料を科されるんです。だから、法務局に聞いて、えっ、そこまでそろっておって申請しない人なんかいないやろうと。それはいないですよね。そこまでそろって、あとはぽんと司法書士に電話をして取り来てもらえればいいわけだから。 だから、実際はあまり本当は過料の効き目はないんだけれども、義務化されたことには変わりはないので、義務化されましたよということは、脅しでも何でもないですから、私はそれは言っていいんではないかと思います。義務化されましたよということは言っていいと思います。 いろいろ後に不明土地の解決にもつながっていきますし、不動産登記の義務化って何で今さらと思うかもしれないけれども、もともと法人登記、会社と全然違うんです。会社は、今度、僕が代表取締役になりましたなんて言ったって、登記をしていないと、名刺を配ったって、それは私文書偽造になるし、登記して初めて効力を発するんだけれども、不動産登記は自由なんですよ。湯布院の別荘なんて、金持ちが現金で建てているから、ほとんど自分の所得とか資産を捕捉されていないので、ほとんど登記はないんです。 そういうことで、実は売買しようと何をしようと本当は義務化はされていないんだけれども、そこで今回初めて相続が原因の権利の移動のときは義務化ということになったんです。これは全面的に押し出してもいいんではないかと思います。 ただし、過料について質問があったときには、先ほど私が申し上げたようなことを説明してあげて、実際は多分過料が科される例はあまりないですよと。だけど、これはやっぱり相続が始まったらなるべくすぐにしないと、一世代超えたら大変なことになりますよというぐらいのことは、本当に大変なことになりますから。親の代をほっておいて、今度は孫の代まで来たら、物すごく大変なことになるから、私はこの改正は非常にいい改正だったと思うので、自治体としても十分啓発をしてあげたらなと思っております。
○議長(田嶋栄一君) 春野君、答弁は要らないですね。
◆5番(春野慶司君) 要らないです。
○議長(田嶋栄一君) では、次にいってよろしいですか。
◆5番(春野慶司君) はい。
○議長(田嶋栄一君) 次に、4、千歳町の椅子工場クオリ近くの茜川にある「轟の滝」の観光地化に向けた調査、研究についての質問を許します。 春野慶司君。
◆5番(春野慶司君) 千歳町の椅子工場クオリ近くの茜川にある「轟の滝」の観光地化に向けた調査、研究について。 本市にあっては、原尻の滝に次ぐ規模と思われる轟の滝、私が原尻の滝の次と言うと、いや、2番は沈堕の滝という方もいるんですが、あれは人工の滝ですから、同等に比べられないなと思って、私の中ではここが2番かなと思っているので、轟の滝は県道57号線、元の国道57号からも近く、開発方法によっては新名所誕生となる可能性がある。調査、研究の余地はあるのではないか。ぜひ調査、研究ぐらいはしてもらいたい。 私がこの質問を提案したら、早速見に行ってくれた担当課の方もいらっしゃるということで、調査、研究ぐらいは取りあえずしてもいいのではないかと思っておりますが、いかがでしょうか。
○議長(田嶋栄一君) 4、千歳町の椅子工場クオリ近くの茜川にある「轟の滝」の観光地化に向けた調査、研究については、商工観光課長より答弁があります。 清水商工観光課長。 〔商工観光課長 清水康士君登壇〕
◎商工観光課長(清水康士君) それでは、千歳町の椅子工場クオリ近くの茜川にある「轟の滝」の観光地化に向けた調査、研究についてのご質問にお答えいたします。 轟の滝は、千歳町の中心部を流れる茜川にかかる滝で、落差は約10メートルほどでございます。千歳村誌によりますと、満々とたたえる滝つぼを有し、紅葉との調和もよく、名勝の一つとして上げられています。滝の下流には、設置者や設置時期は不明ですが、かなり以前に設置されたと見られる階段があり、河川へ降りることも可能です。かつてはウナギ釣りなど地元の子供たちの遊び場として親しまれてきたようです。 近年におきましては、残念ながら樹木の成長により、県道沿いにあるにもかかわらず、直接滝を見ることは容易ではありません。また、付近には、県道の退避所はあるものの、駐車場となるようなスペースはなく、先ほど触れました階段も老朽化が進んでおり、来訪者が気軽に行ける状況ではありません。また、現在は地域の方々の認知度もそれほど高いとは言えません。 轟の滝にかかわらず、観光面での活用につきましては、環境整備や草刈りなどの保全活動について地元の皆様方のご理解やご協力が欠かせません。このような滝があることは、議員のご質問により改めて認識できたところではございますが、市といたしましては、まずは今ある観光施設の維持管理や観光資源を磨くことに注力しながら観光振興を図ってまいります。 〔商工観光課長 清水康士君降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 春野慶司君、再質問ありますか。 春野慶司君。
◆5番(春野慶司君) 今、課長の答弁に言われたとおりです。全部本当に納得します。本当にそういう状況なんです。かつてと現在とすごい差があって。 数十年前、私たちはあそこで遊んだりしていたし、それから、雨が降らないとき、今は侵食で大分そこまでの一枚岩はないんだけれども、あそこで雨乞いで神楽とかを舞ったりしたこともあるんです。それこそウナギ釣りに行ったりしたしね。 それと、あそこは水路トンネルがまだ生きているというか、両方塞いでいるけれども、私が18歳ぐらいまでは、一方は塞いでなくて、トンネルの中はずっと大人が大体3人ぐらい横に並んで歩けるぐらいの水路トンネルがあるんですよ、まだ、いまだに。今、上も下もコンクリートで塞いでいますけれども、小さい発電所があったものだから、ひょっとしたら、この水路トンネルも何らかの観光資源になるのではないかと。もちろん強度を調べないと悪いんですが、そういう気がしております。 答弁は、本当に説明としてはおっしゃるとおり、よく皆さん、あの説明で分かってくれたと思いますが、最後の最後で、何ですか、調査も研究もしないんですか、するんですか。
○議長(田嶋栄一君) 清水商工観光課長。
◎商工観光課長(清水康士君) 地域の方の認知度も低いようでありますし、地元の盛り上げの状況も踏まえまして、市としては、ほかのジオサイトを中心にブラッシュアップして観光振興を図ってまいりたいと考えております。
○議長(田嶋栄一君) 春野慶司君。
◆5番(春野慶司君) だから、明確に答えていいんですよ。しないならしないと言ったらどうなんですか。
○議長(田嶋栄一君) 川野市長。
◎市長(川野文敏君) おおいた豊後大野ジオパーク推進協議会の会長をしておりますので、私からご答弁をさせていただきたいと思います。 それぞれ地域の皆さん方、郷土愛といいますか、自分ところの地域にはこんな名所があるんだというふうなご提案、度々私はいただいてくることがありまして、このたびは春野議員から轟の滝ということでご提案をいただきました。 市の方針といたしましては、やはり財政的にもそんなに裕福ではないので、今ある観光資源をブラッシュアップしていくとか、保存していくところに注力をしていきたいという思いはありますけれども、この轟の滝がどのような文化的な価値を持っているかどうかは調べさせていただきたいと思っております。豊後大野市にはジオパーク専門員もおりまして、その辺で調査はさせていただきたいと思っております。
○議長(田嶋栄一君) 春野慶司君。
◆5番(春野慶司君) 分かりました。調査という大げさな調査団ではなくてもいいから、先ほど誰かが私の質問で言ってくれたように、行ってみるといいですよ。なるほどなというぐらいのものではあります。 以上、ありがとうございました。 〔5番 春野慶司君質問者席降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 以上で、5番、春野慶司君の一般質問を終わります。 ここで、午後1時15分まで休憩します。 休憩 午前11時24分 再開 午後1時15分
○議長(田嶋栄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。
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△嶺英治君
○議長(田嶋栄一君) 8番、嶺英治君。 1、2024働き方改革導入に伴う市民病院の医師の確保は大丈夫かについての質問を許します。 嶺英治君。 〔8番 嶺 英治君質問者席登壇〕
◆8番(嶺英治君) 議長の許可を得ましたので、通告に従い、2つの項目について質問させていただきます。 まず、最初ですけれども、2024働き方改革導入に伴う市民病院の医師の確保は大丈夫かということで質問させていただきます。 2019年から、働く人たちがそれぞれの事情に合わせて多様な働き方を選択できる社会の構築のために、働き方改革関連法案が改正されました。そして、2024年4月からは、この働き方改革ですけれども、医師の働き方改革として、各医療機関に自分のところの病院で働く医師の労働時間の把握であったり労働時間の削減への取組が求められております。そのために、医局を持つ大学病院や中央の大きな病院では医師不足が生じ、医師の獲得競争が起こるのではないかというようなことが推測をされております。 本市市民病院では、この働き方改革の導入について、どのような認識をお持ちなのか。また、先ほどの話で医師の確保は大丈夫かという観点で、4点ほど質問をいたします。 まず、1点目です。本市市民病院の診療科ごとの医師の数について。 2点目です。この働き方改革導入の準備状況について。 3点目、医師の確保について。 それと、4点目です。この3つに関連して、診療看護師の養成についてということで、お尋ねいたします。
○議長(田嶋栄一君) 1、2024働き方改革導入に伴う市民病院の医師の確保は大丈夫かについては、市民病院事務長より答弁があります。 内田豊後大野市民病院事務長。 〔豊後大野市民病院事務長 内田健児君登壇〕
◎豊後大野市民病院事務長(内田健児君) 2024働き方改革導入に伴う市民病院の医師の確保は大丈夫かについてのご質問にお答えいたします。 まず、本市市民病院の診療科ごとの医師数についてでございます。 市民病院の診療科ごとの常勤の医師数は、現在、内科12人、外科4人、整形外科2人、麻酔科1人、小児科2人、婦人科1人、泌尿器科1人、放射線科1人の計24人となっております。 次に、働き方改革導入の準備状況についてでございます。 これまで当院におきましても、来年度からの医師の働き方改革の導入に向けて取り組んでまいりました。具体的には、時間外労働上限規制の制度開始に向けて、医師の労働時間・時間外勤務の基本的な取扱いについての院内ルールを整備しました。また、夜間・休日の宿日直体制につきましては、労働時間や業務内容の実態調査を行い、現在までに夜間宿直について労働基準監督署の許可を得ております。日直の取扱いにつきましては、診療科を限定した許可申請の検討を含めて、勤務体制の整理を行っているところでございます。現時点では、当院に勤務する医師の時間外労働時間は、国が定める年間の時間外労働時間の上限となる960時間の範囲内であると考えております。 次に、医師の確保についてでございます。 市民病院は、医師不足を背景に、当時の地域中核病院である公立おがた総合病院と県立三重病院とが統合した経緯がございます。その後の医師の確保につきましては、県から自治医科大学卒業医師の派遣を継続していただき、また大分大学医学部にも医師派遣をお願いすることにより、これまでのところ医師の確保ができている状況でございます。引き続き、今後の医師の働き方改革で必要とされる医師の数や地域全体における医療提供体制の動向などを見据え、医師の確保に取り組んでまいります。 次に、診療看護師の養成についてでございます。 診療看護師とは、資格認定試験に合格した者で、患者の生活の質向上のために医師やその他職種と連携・協働し、一定レベルの診療を行うことができる看護師とされています。当院には、現在1人の診療看護師を配置しており、外来業務のほかに在宅での業務にも従事しているところです。今後は活躍の場を広げていく予定であり、必要に応じて診療看護師を増やしていきたいと考えております。 〔豊後大野市民病院事務長 内田健児君降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 嶺英治君、再質問ありますか。 嶺英治君。
◆8番(嶺英治君) ただいま丁寧に答弁をしていただきました。 ちょっと言い方が悪いんですけれども、要らんこと言うな、大丈夫だと。2024年4月に向けて、この働き方改革制度導入については、あんたに言われんでもぴしゃっとしとるよ、心配するなというような理解でよろしいでしょうか。
○議長(田嶋栄一君) 内田豊後大野市民病院事務長。
◎豊後大野市民病院事務長(内田健児君) 来年度の働き方改革に向けましての医師確保につきましては、できていると考えております。
○議長(田嶋栄一君) 嶺英治君。
◆8番(嶺英治君) 分かりました。非常に安心しました。 最初、冒頭で述べたように、一般的にやはり医師不足というか、大きな病院から引っ張られることがあるんではないかと非常に危惧されている中で、市民病院については、そういう心配はないよということを今おっしゃっていただきましたので、非常に安心したところであります。 その中で、先ほど医師の数をずっとお聞きいたしましたけれども、これは市民の方から言われたんですが、以前は眼科があって多分常勤のドクターがいらっしゃったと思うんですけれども、今、週に2回ぐらいですか。やはりちょっと困っているという人の声も聞くんですが、眼科の件についてはどういうふうになっていますでしょうか、お尋ねします。
○議長(田嶋栄一君) 木下病院事業管理者兼市民病院長。
◎病院事業管理者兼市民病院長(木下忠彦君) まず、全体の医師数としては、先ほど事務長が話したとおり、問題がない状況になっています。ただ、個々の診療科につきましては、今、嶺議員が言われた特に眼科は、常勤医ではなくて非常勤という形になっていて、週2回ということで、市民の方々には少し迷惑をかけているところがあることは認識しています。 大分大学の眼科から派遣をいただいているんですけれども、常勤医から非常勤医になるときに、できる限り常勤でお願いをすることはしたんですけれども、ちょうど医局の教授が替わるときであったり、人数が少し少なくなるときでありましたので、常勤医を出すことが困難であるということで、現在の非常勤が週2回という体制になっています。 うちの病院としましては、眼科の常勤医は必要と考えていますので、大学のほうの医師の確保ができる体制が整いましたらば、ぜひお願いしたいということで、継続してお願いしているところであります。しかし、まだ来年度は現実的には難しいというのが今のところの状況であります。
○議長(田嶋栄一君) 嶺英治君。
◆8番(嶺英治君) 今、院長から、そういうふうに言われると、もうそれ以上言うことはないんですけれども、待っている人は間違いなく多いということです。それも理解されていらっしゃっての来年度は無理だという返答だと思いますので、そこは力を緩めることなく、これからも継続していっていただいて、2年後、3年後には、ぜひ眼科をまた前のように常勤の先生を置くようにしていただくとありがたいかなと思います。 そういう中で質問をしましたけれども、もう心配しなくていいよという話ですので、最後、診療看護師の件についてお尋ねしたいと思います。 この診療看護師ですけれども、先ほど答弁の中で説明がありましたが、本来、医師が行う業務の一部、若干代行みたいなことをできるという、任用資格にはなるんですか、認定試験の合格者が医師の行う業務の一部を代行できるというような制度でありまして、今回、この2024年の医師の働き方改革については、非常に注目をされている資格であります。 なぜかというと、本来医師が担うべき資格をこの診療看護師が代行することによって、医師の業務量が減ると。そういうことで、働き方改革の一助を担うというか、そういう位置づけになっておりますので、もし医師が足りなければ、市民病院でもこの診療看護師を養成したほうがいいんではないかというところで、今回質問させていただきました。 答弁の中で、必要に応じて診療看護師を増やしていきたいと考えているという答弁をいただいたんですが、私は今が必要に応じてのタイミングではないかなと思うんですが、その辺はどういうお考えでしょうか。
○議長(田嶋栄一君) 木下病院事業管理者兼市民病院長。
◎病院事業管理者兼市民病院長(木下忠彦君) まず、診療看護師ですけれども、診療看護師は、基本的には4年制の大学を看護職であっても出たというのが前提で、さらに2年間の大学院に進んだ形で診療看護師の資格が取れるところであります。そうすると、その間、仕事をある程度やってもらいながら大学院に行くことになるんですけれども、看護師としての戦力が少しダウンすることにはなります。 類似の看護師の資格で認定看護師というのがあるんですが、うちには認定看護師が4名ほどいますけれども、その人たちは半年間の研修の後に試験を受けて、またそういった仕事ができるようなものというのもあります。 私たちとしては、嶺議員が心配する医師のワークシェアの一端として、診療看護師であったり認定看護師を養成して、そしてバランスよく仕事ができるようにということを考えながらやっております。その中で、今のところは1人で、そして診療看護師はその方が初めてなので、どうやってその人の仕事を広げていくかとかという、やり方の問題も少しありますので、全体的に我々が慣れた後に、必要を見定めて増やしていきたいと考えています。 診療看護師ができること、あるいは認定看護師ができること、医師ができること、それぞれ重なりがあって、我々のような病院で一人一役しかできないと、なかなか人数が少ないときにうまく仕事が進んでいかないのを、マルチで役割が担えるようにということを認識しながら、そういった役割の看護師だったり、認定看護師、診療看護師、あるいは医師も協力して仕事ができるように進めていきたいと考えております。
○議長(田嶋栄一君) 嶺英治君。
◆8番(嶺英治君) 分かりました。 なぜこのタイミングでこれを言うかというと、9月に決算委員会がありました。その折にも私、触れさせていただきましたけれども、市民病院の決算状況をここ二、三年見ておりますと、非常にいいと。そういう中で、剰余金というか、利益を担保しておくんではなくて、私は投資したらいいのではないですかという話をさせていただきました。 当然、この診療看護師についても、2年間また大学院に通わなければ資格は取れないということも知っていますので、今回、要は剰余金、内部留保を使って人に投資すると。そういう中で、しっかりした看護体制を築くのがいいのではないかと。どうされるんですかと言ったら、何かに応じて内部留保をしておくという話でしたので、そういうところではなくて、人に投資をしていくというのが大事ではなかろうかということで、ここで質問の項を設けたんですが、この辺もちょっと時期尚早と。扱いもなかなか困るし、今のところ、そこまでせっぱ詰まっていないよというような感じではあったんですが、今後にこれは期待をしておきます。 この質問から関連して、ドクターの数は大丈夫ですかという質問が頭に来ているんですが、逆に看護師であったり、ほかの技術職であったり、当然そういう方の数というのもしっかり足りているんでしょうか。
○議長(田嶋栄一君) 木下病院事業管理者兼市民病院長。
◎病院事業管理者兼市民病院長(木下忠彦君) 医師以外の医療職、看護師であったり、技師であったり、そういった職につきましては、今のところは何とかぎりぎりで賄っているところになります。医師のほうは、例えば大学からどこどこに行けというような形で統制がある程度取られるんですけれども、それ以外の職は基本的には自分たちの希望どおり動きますので、少なくなったときには非常にコントロールが難しい職と考えています。 そして、今現在は産・育休とか、そういった方が看護師含めて10名前後いるわけですけれども、昔であれば、そういう産・育休の人たちを補うのに基本的には臨時職で補っていたんですが、昨今の事情でいくと、臨時職でそういった職種を補うことは非常に困難になっています。そのために、現実問題としては、どうしても正規職員をぎりぎりのところまで持っていくような形であったり、あるいは派遣の業者から例えば看護師を雇うなりして対応しているところであります。 今、正直言って少し困るところとしては、定数ぎりぎりのところで、産・育休を含めるとそうでもないんですが、そういったところでぎりぎりで賄っているところがありまして、何とかそれでやっているというのが今の現状です。 ただ、今後、先にいくと、さらに、全ての職で人手不足に今なっていますので、我々の職でももちろん人手不足はやってくると思われます。以前は医師が問題でしたけれども、これからは医師以外の職のほうが、そのキーを担うと考えています。
○議長(田嶋栄一君) 嶺英治君。
◆8番(嶺英治君) 頑張ってくださっているというのは、もう十分分かりました。足りなくてもいいよという、多分、人員基準とかではないと思いますので、ただ、では、病院がぎりぎり頑張っているという姿は、これはあまりよくないので、時期を見て枠を増やすとか、その辺もされるといいのかなと思います。 総体的にもうこの質問の項をまとめますと、最初に言いましたように、心配せんでも大丈夫よという返答ですので、以上でこの項の質問を終わります。
○議長(田嶋栄一君) 次に、2、大型特殊・けん引(農耕車限定)運転技能研修を実施してはどうかについての質問を許します。 嶺英治君。
◆8番(嶺英治君) 次に、2点目です。 大型特殊・けん引の運転技能研修、けん引については農耕車限定というもので、この技能研修を実施してはどうかということで質問させていただきます。 大分県では、大型特殊・けん引(農耕車限定)の運転技能向上研修実施要領によって、平成29年から農業経営に必要な大型特殊・けん引(農耕車限定)の公道での運転技能向上を目的とした研修を実施し、農業の担い手確保と育成を図るとしていますが、申込者も多く、複数年の待機者や年齢制限も障壁になっていますという話を聞きます。 そして、この内容ですけれども、法人であったり認定農業者しか該当しないという要領となっております。中山間のような集落協定にとっては、農地の保全、維持、管理には非常に効果的な資格であり、この資格取得のための研修だとも思いますので、本市独自の取組いかんについてお伺いします。
○議長(田嶋栄一君) 2、大型特殊・けん引(農耕車限定)運転技能研修を実施してはどうかについては、農業振興課長より答弁があります。 森下農業振興課長。 〔農業振興課長 森下志郎君登壇〕
◎農業振興課長(森下志郎君) それでは、大型特殊・けん引(農耕車限定)運転技能研修を実施してはどうかのご質問にお答えいたします。 現在、農耕車限定の大型特殊免許等の取得につきましては、県が大分県立農業大学校で農大生や県内の認定農業者、集落営農法人の構成員、就農学校の研修生等を対象に、大型特殊は年5回、けん引は年3回の研修を実施しています。また、JAグループ大分は、年1回、農耕車限定の大型特殊免許取得講習会を農業大学校で開催しています。 これらの取組については、いずれも65歳未満等の要件があり、研修と県警による出張試験が行われている状況となっています。 これらのことから、市として、まずは受講者数の拡大、対象要件の緩和を関係機関へ要請してまいりたいと考えております。 なお、県は、集落営農法人のオペレーターを早期に育成する目的で、民間の自動車学校での免許取得費用に対する補助事業を本年7月に創設していますので、今後は当事業の活用推進にも努めてまいります。 〔農業振興課長 森下志郎君降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 嶺英治君、再質問ありますか。 嶺英治君。
◆8番(嶺英治君) 過去、農業関係の件については、何度か一般質問でも質問させていただきました。なかなか執行部の皆さんと話がかみ合わなくて、今年の6月も、水稲の種子に補助を出してはどうかとかいう話もしたんですけれども、なかなかかみ合わなかったなと思っておりますが、昨日の穴見議員との一般質問のやり取りの中で、ちょっと今までと雰囲気が変わったなと思うようなことがあったんです。 というのは、豊後大野市の農業振興計画、今年、中期で、3年目で見直しというか、評価というか、されるんだろうと思うんですけれども、これは認定農業者とか、市長も答弁されていましたけれども、本市の攻める農業のことについて結構記載されているんです。これに該当するのが大体認定農業者であったり、集落営農法人、法人格を持っている法人、そういう人がほとんど該当する。そういう中で、昨日、課長が穴見議員への答弁の中でおっしゃっていたのが、認定農業者と法人が管理する豊後大野市内の農地の面積は33%です。これを40%ぐらいに持っていきたいんだという答弁をされていました。言い方を変えると、残りの67%、60%については、兼業農家の方であったり、一般農家の方なんです。これからはほとんど漏れていますよ。そういう中で、うれしかったというのが、今後、国のほうの施策の考え方も、兼業農家も一定の役割を果たすというふうに、ちょっと風向きが変わってきたというような言われ方をされておりました。 まさに、今回の質問はそのことなんです。認定農業者とそういう法人関係のオペレーターについては、県が行っている研修があるので、そういうところで該当はできる。だけども、大分県のほうも枠が足りなくて、今年の7月からまた新たに民間の自動車学校に行かせるようなことに対して補助するように参加枠を増やした。だけども、あくまで該当するのは、今言った認定農業者と県の農業大学校の人と、豊後大野市でいえば新規就農者、それと法人格を持っている農業団体のオペレーターです。 農地の話でいうと、そういう人たちは33%です。残りの67%のいわゆる中山間とか、攻める農業ではなくて、守る農業ですね。景観を保全したりとか、いろいろしたりする。そういうところで営農している人たちでも、やはり資格は要るんです。中山間とかでも、こういう資格を持っていれば、そこの地区で非常に役に立つことというのが、分かりますよね、あるんです。なので、そういう方たちに対して何とかしてくれんかというのが今回の質問の趣旨です。 これについては、受講者数の拡大と対象要件の緩和を関係機関に要請していくと、前向きなのか後ろ向きなのかちょっと分からないような、回答はいただいたようには感じるんですが、対象要件の緩和というのが、まさにそこなんです。一般の営農している人、例えば中山間の役員とかでも、法人格を持っていないですよ。だけども、地域の農業を守っている人たちに対しての資格の支援、そういうものを強力にしていただきたいと思うんですけれども、いかがですかで、してまいるということですので、強力にお願いします。 それと併せて、強力に要請していただいた結果、県もなかなか枠を増やせんのですわなんていう話になれば、これはもう豊後大野市として、このことに対して取り組むんだというようなお考えがあるのかないのか。その辺を教えていただきたいなと思います。
○議長(田嶋栄一君) 森下農業振興課長。
◎農業振興課長(森下志郎君) まず、受講の状況でございます。 現在どの程度の待機者がいらっしゃるかということで、県のほうに問合せをしたところ、大型特殊につきましては市内では6名、けん引では12名という状況でございました。 県がどのように人数配分をしているかとお尋ねしたところ、豊肥振興局エリアでの枠があるということでございました。これを換算しますと、現在お待ちの大型特殊の待機者については令和6年度中の受講が可能であると予測されます。 あと、けん引につきましては、非常にご要望が多いようで、豊後大野市、竹田市含めて、最も長い方では4年ぐらいの待ちになるのではないかと思っております。こういった状況から、まずは回数、人数制限につきましては、ぜひお願いしたいということで要望をしてまいります。 それと、もう一つは、令和元年4月に道路運送車両法が改正されたところでございます。トラクターとかに作業機をつけた場合は、本来は、公道は走れなかったんですけれども、要件が緩和されて、保安基準が緩和され、公道走行が可能となったということのようでございます。その結果、作業機をつけますと、後ろの幅とか大きくなって、結果として小型特殊から大型特殊に変更されるということになって、自動的に大型特殊の免許が必要となるというような改正もあるようでございます。 これらにつきましても、当然、皆様方は公道を走りたいという方が多々いらっしゃると思いますので、こういった改正も含めて要件の緩和についてもお願いをしていきたいというところでございます。 あと、もう一つは、先ほど中山間の皆様についての配慮でございますけれども、昨日の答弁でも申し述べましたとおり、人・農地プランの法制化によって、今後、目標地図をつくっていくんですけれども、農地1筆ごとに10年後の姿を示していくと。それを皆様の話合いの中で決めていただくんですけれども、当然、認定農業者、集落営農法人の皆さんだけでは、農地を集積した結果でも、まだまだ空いてしまう農地というのがあると思います。それをまず埋めていただく大きな役割を果たすのが中山間の協定の皆様だとは認識しておりますので、この点についても併せて要請はしてまいりたいと思います。 結果、組織限定で今やっている農大ですとかJAグループが、拡大も難しい、要件の緩和は難しいとなった場合は、当然、市としても調査研究をしてまいりますけれども、ご質問をいただいてから、かなりいろいろ調査をしてみたんですけれども、まず私ども市がこういった講習ができるのかどうかの法規制の問題、それからトラクターを準備しなければいけないとか、どういったコースが必要になるとか、そういったものに幾ら予算がかかるかというのも、ちょっとまだ不明でございましたので、若干のお時間をいただきたいと思います。 いずれにしましても、中山間の皆様については、何とか支援をするべきだとは考えております。
○議長(田嶋栄一君) 嶺英治君。
◆8番(嶺英治君) 何とか支援をするべきだと考えているというふうに前向きな答弁をいただきましたので、これで終わりたいと思いますが、もう一つというか、終わるんですが、今、定年退職する年が上がっていっているじゃないですか。定年退職を皆さん方がするときには、65歳とかになったときに、では、地元に戻って農業をしますと言ったときには、県の制度では、もう該当しないんです。65歳以上はそもそも受け付けないということですけれども、さあ、今から頑張るぞといったときには、もう受け付けられないという環境が待っているというのもまた、これは時代錯誤というか、何かちょっとおかしいなとも併せて思っておりますので、非常にいい返事をいただきましたので、また今後これについては見ていきたいなと思います。 以上で、私の一般質問を終わります。 〔8番 嶺 英治君質問者席降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 以上で、8番、嶺英治君の一般質問を終わります。 ここで、午後2時5分まで休憩します。 休憩 午後1時49分 再開 午後2時05分
○議長(田嶋栄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。
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△吉藤里美君
○議長(田嶋栄一君) 9番、吉藤里美君。 1、障がい者福祉の推進についての質問を許します。 吉藤里美君。 〔9番 吉藤里美君質問者席登壇〕
◆9番(吉藤里美君) 議長の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 まず、1項目めですが、障がい者施策の推進についての質問をいたします。 本市の障がい者福祉施策は第6期の計画により、また、障がい児の福祉施策については第2期の計画により事業が推進されております。 「障がいのある、なしにかかわらず、すべての市民がそれぞれの人格と個性を尊重し支え合いながら、生活の質を高め、住み慣れた地域で共に生きる社会を目指します」という基本理念を掲げ、令和3年度から令和5年度までを計画期間としており、今年度が最終年度となっております。 障がい
福祉サービスの利用については、近年の本市の決算額を見ますと、障がい
福祉サービス費の額が年々増加しており、利用者数とサービス利用量が増えているとのことです。市内に就労継続支援事業所の数も増え、在宅で通所のサービスを利用しながら地域で生活している方が多いことは、喜ばしいことだと思っております。 そこで、現在、次期計画の策定中と聞いておりますので、次の2項目についてお伺いいたします。 まず、1項目めですが、本市における障がい者支援についての課題。 2項目め、次期計画で取り組む重点項目について、お伺いいたします。
○議長(田嶋栄一君) 1、障がい者福祉の推進については、
社会福祉課長より答弁があります。
赤嶺社会福祉課長。 〔
社会福祉課長 赤嶺繁素君登壇〕
◎
社会福祉課長(赤嶺繁素君) 障がい者福祉の推進についてのご質問にお答えします。 まず、本市における障がい者支援の課題についてでございます。 本市の障がい者支援につきましては、市が委託している
相談支援事業所を中心に、個々のニーズに沿った障がい
福祉サービスを提供しています。利用者数が増えたことなどに伴い、事業費も年々増加傾向にある状況でございます。 しかしながら、第6期計画の中で目標としている福祉施設から一般就労への移行につきましては、目標5人対し、現時点での実績は1人となっています。目標未達成の要因としましては、就労場所への交通手段の確保等が考えられます。本市には、就労継続支援A型事業所が4事業所、B型事業所が8事業所あることから、今後、いかに未達成要因を解消し、利用者を一般就労へつなげていくのかが課題であると認識しております。 次に、次期計画に取り組む重点項目についてでございます。 本市の次期計画における重点項目は、施設入所者の地域生活への移行、精神障がい者にも対応した地域包括ケアシステムの構築、地域生活支援の充実、福祉施設から一般就労への移行、障がい児支援の提供体制の整備、相談支援体制の充実・強化、障がい
福祉サービス等の質を向上させるための取組に係る体制の構築の7項目とし、現在、豊後大野市障害福祉計画策定委員会にてご協議いただいているところでございます。 障がいのある人が地域で安心して暮らしていけるよう、計画の基本理念でもございます「障がいのある、なしにかかわらず、すべての市民がそれぞれの人格と個性を尊重し支え合いながら、生活の質を高め、住み慣れた地域で共に生きる社会」を目指し、地域自立支援協議会を中心に、サービス提供事業者、関係機関、各団体と連携して重点項目に取り組んでまいります。 〔
社会福祉課長 赤嶺繁素君降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君、再質問ありますか。 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) 1項目めにつきましては、再質問ではありませんが、課題は一般就労が難しいということでございました。福祉施設から一般就労への移行は容易ではなく、以前からも課題とされている事項だと思っております。 来年度、障害者総合支援法が改正される中で、新しいサービスとして就労選択支援というサービスが創設され、一般就労の際の支援が充実されると聞いております。それに期待したいところではありますが、先ほど課長の答弁にもありましたが、田舎であるがゆえの通勤手段の問題とか、都市部とは違い、一般就労先となる事業所の数や職種などが限られる地方では、なお一層厳しい状況だとは思っております。しかし、一人でも多くの人が一般就労できるように、課題解決に向け、目標を持って取り組んでいただきたいと思います。 2項目めについて再質問をいたします。 重点項目の一つに、精神障がい者にも対応した地域包括ケアシステムの構築ということがありましたが、現状はどういうふうになっているのかお伺いいたします。
○議長(田嶋栄一君)
赤嶺社会福祉課長。
◎
社会福祉課長(赤嶺繁素君) 精神障がい者が地域の一員として安心して自分らしい暮らしをすることができるよう、保健・医療・福祉関係者で、精神障がい者にも対応した地域包括ケアシステムの構築を進めております。 現在、令和4年度に地域自立支援協議会の中に、市、豊肥保健所及び委託
相談支援事業所で構成する精神保健福祉連携分科会を設置し、課題等を協議及び検討している状況でございます。
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) ただいま保健医療福祉関係機関でシステムの構築を進めているというお話がありましたが、市内には精神科の医療機関がありませんが、そこはどのように対応していくのかお伺いいたします。
○議長(田嶋栄一君)
赤嶺社会福祉課長。
◎
社会福祉課長(赤嶺繁素君) 本市には精神科病院はございませんが、豊肥保健所主催の会議が豊肥圏域を対象に定期的に開催されております。 会議では、医療と地域の連携を目指して、竹田市及び大分市の精神科病院との意見交換や情報交換、研修などを行っております。このような会議、研修を本市の協議の場と連動させ、保健・医療・福祉関係者などの地域包括ケアシステムの構築を図ってまいります。
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) 分かりました。本市にない分は近隣の市の関係機関とも連携して構築するということで理解いたしました。 それから、もう一つ、地域生活支援の充実という項目もありましたが、これは具体的にはどのようなことをされるのかお伺いいたします。
○議長(田嶋栄一君)
赤嶺社会福祉課長。
◎
社会福祉課長(赤嶺繁素君) 地域生活支援の充実とは、障がい者の重度化や高齢化、親亡き後を見据え、障がい者が地域で安心して暮らしていけるよう、相談、緊急時の受入れ対応のできる施設の確保や専門的人材の確保・養成、地域サービス提供体制づくりなど、地域生活支援拠点等の充実を図ることでございます。
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) ご家族が急に見られなくなったときとか、究極は課長が言われたように親亡き後のことになると思うんですけれども、その際に必要なサービスを困らず受けることができるように事前にサポート体制をつくるということだと思います。それができれば、ご本人もご家族も安心して毎日を送れると思っております。 そういう意味で考えますと、この地域生活支援の充実という項目は、一番大切な項目だと考えますので、そこはしっかり取り組んでいっていただきたいと思います。 冒頭に述べましたが、障がい
福祉サービス費が年々増加している。もちろん利用者も増えているという現実もありますが、課長、この先もどんどん費用が膨らむという予想はどのようにされますでしょうか。
○議長(田嶋栄一君)
赤嶺社会福祉課長。
◎
社会福祉課長(赤嶺繁素君) 本市の障がい
福祉サービスの事業費でございますけれども、年々増加をしております。近年でいきますと、大体毎年5,000万円ずつぐらいの伸びを見せているところでございます。 今後についてでありますが、近年、高齢化に伴いまして身体障害者の手帳所有者は減少傾向にありますけれども、知的障がい、精神障がいの方につきましては増加傾向にございます。なおかつ、障がい児
福祉サービスにつきましても、早い段階での早期発見に向けた取組をしておりまして増加傾向にありますので、全体の事業費としては今後も増加を続けていくものと考えております。
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) 分かりました。 午前中の佐藤昭生議員の質問の中にもありまして、児童の相談数も多く、サービス利用者もどんどん増えているという現状もあったと思います。サービスを利用することで在宅で過ごして暮らしていけることが一番だと私は考えておりますので、サービス費が増えることは致し方ないのかなとも思っておりますし、サービス利用計画も作成されているということですので、適正なサービスが提供されているとも思っております。 最後に、重点項目に、障がい
福祉サービス等の質を向上させるための取組に係る体制の構築ということがありました。サービスの質の向上は、もちろん大切ではありますが、障害者支援施設では、職員の人員が足りないという深刻な状況もあるということで、施設の方からお話を伺ってもおります。ほかの福祉施設でも同じような状況で、現場で働く人たちの処遇の改善も図ることが重要ではないかと思っております。 そのような中で、県の補正予算に、国の経済対策として福祉施設や中小企業の賃上げをサポートする事業としての予算が計上されているようです。どれくらいの処遇の改善になるか、気になるところではあります。また、現場で働く方の処遇につきまして、市には特に何も権限はないと思いますが、障がい
福祉サービスを支給決定する立場でありますので、現場のことについても関心を持っていくべきではないかと考えております。 障がいのある方たちが
福祉サービスを利用しながら、住み慣れた地域で安心して暮らすことができるように、充実した事業の実施を期待して、この項の質問を終わります。
○議長(田嶋栄一君) 次に、2、不妊治療に対する支援についての質問を許します。 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) それでは、2項目めの不妊治療に対する支援についての質問をいたします。 不妊治療につきましては、昨年、令和4年4月から公的医療保険適用となり、県と市の不妊治療の助成制度を合わせ、妊娠を望むご夫婦の負担軽減が図られております。 私は、令和3年6月定例会において行った不妊治療の現状と今後の取組についての質問の中で、治療できる医療機関が市内にはなく、遠距離の通院になるため、その通院にかかる費用の助成ができないかをお伺いしました。 その際の答弁では、状況を見ながら検討したいということでした。2年以上が経過しておりますので、その後、どのような検討がなされたのかお伺いいたします。
○議長(田嶋栄一君) 2、不妊治療に対する支援については、子育て支援課長より答弁があります。 後藤子育て支援課長。 〔子育て支援課長 後藤ゆかり君登壇〕
◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) それでは、不妊治療に対する支援についてのご質問にお答えいたします。 昨年4月から不妊治療の保険適用の対象となる治療法や条件が緩和され、人工授精や体外受精などの基本治療も自己負担額が3割となり、金銭的な負担は大幅に軽減されました。実際の自己負担額は、個人ごとの検査内容や治療の回数によって変わりますが、費用が比較的安い人工授精では、これまで約5万円程度かかっていたものが、約1万5,000円ほどとなっています。経済的な理由で出産を諦めていた人も、自己負担額が減ることで、子供を持つことを前向きに検討できるようになりました。 また、少子化が進んでいる理由は様々ですが、その一つとして、晩婚化により不妊に悩んでいる夫婦が年々増加している状況があり、保険適用拡大の背景となっています。全国的に見ますと、約5.5組に1組の夫婦が不妊治療を経験していると言われており、全出生児における生殖補助医療により生まれた子供の割合は約14人に1人を占めています。 本市では、妊娠届件数、出生数ともに減少が続いていることから、子供を持ちたいという願いに寄り添い、昨年4月から保険適用の自己負担額につきましても年間10万円を上限として助成する経済的支援を行っています。令和4年度は、20名の方に約150万円の助成を行い、不妊に悩む多くの方々の支援につながるとともに、出生率の増加につながっているものと考えております。 治療を行う施設の大半が市外にあるため、通院に係る心身の負担が大きいことは認識しております。そのような中、市内の医療機関においても治療を受けられる環境が整ってきており、治療の成果が実を結んでいる事例も増えてきている状況でございます。 現時点では、不妊治療に対する保険適用は始まったばかりでございますので、通院にかかる交通費の算定方法、助成対象等につきましては、今後、慎重に検討してまいります。 〔子育て支援課長 後藤ゆかり君降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君、再質問ありますか。 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) 全国的に5.5組に1組の方が不妊治療を受けているということで、結構割合が高いことに驚いております。 本市では、昨年度、20名の方に助成されたということですが、10万円を超えて負担している額はどのくらいになるのか、分かればお願いします。
○議長(田嶋栄一君) 後藤子育て支援課長。
◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) 助成金額の10万円までは申請を受け付けますが、それ以降の治療費の年間総額については確認する方法がありませんので、把握できておりません。また、10万円を超えた分につきましては、税申告の医療費控除等で使用するため、領収書の提出や確認は行っておりません。 不妊治療が保険適用になったことにより、健康保険の限度額適用の認定となり、限度額を超えない範囲と認識しております。
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) 保険適用になったことから、高額療養費の制度が該当するということで、高額の自己負担限度額が8万円ぐらいだったと思うんですけれども、それが一月ですよね。それで不妊治療、体外受精などは1回でなかなかうまくいかないときは何回か受けるわけで、8万円が何回かになりますと、年間にすると何十万円かの負担になると思っております。 県内には、本市は限度額10万円を超えた分をということですが、その限度額10万円より多く助成をしている自治体があるのか、分かればお伺いします。
○議長(田嶋栄一君) 後藤子育て支援課長。
◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) それぞれの自治体で対象となる治療の助成内容等に違いがございますけれども、姫島村が1年度の上限額が30万円、豊後高田市が15万円、そして本市を含めた7自治体が10万円の助成を行っております。また、1自治体では人工授精のみの助成、7自治体では助成を行っていない状況であると把握しております。
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) 県内では姫島村が30万円ということで、ちょっと突出しているなと思いました。 最初に申し上げましたが、2年前に、一般質問の際の答弁で、状況を見ながら検討するという答弁については、どのようにしてきたのかお聞きしましたが、課長の最初の答弁では、検討はしていないと受け取ったのですが、検討していないということでよろしいんでしょうか。
○議長(田嶋栄一君) 後藤子育て支援課長。
◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) 先ほどお答えいたしましたとおり、令和4年度から治療費が保険適用となり、治療を望む方の負担軽減が図られていると考えております。令和4年度中は特定不妊治療の経過措置としての助成も行っておりますので、今年度以降の実績等で検証を行ってまいります。 保険適用の拡大で、若い世代の負担が減り、治療を行う方が増えているとともに、助成を受けた方の妊娠率も約半数を超えている状況です。 不妊治療の交通費につきましては、個人ごとの治療内容により医療機関や回数が異なりますので、内容につきましては精査していくことが必要と考えております。
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) 本市における不妊治療により妊娠した方が半数を超えるということで、とても成果が出ていて喜ばしいことだと思います。 本年9月定例会におきまして、一般会計の補正予算に、県の新規事業として妊産婦への交通費を助成する予算の計上がありました。1回につき1,000円で、1人17回で120人分という積算でありました。大分市長だった佐藤知事が、きっと誰か周辺部の方の声を聞いて、周辺部の妊産婦の方のために、この助成制度をつくったことをとてもうれしく思っております。 それで、私は、不妊治療での通院から妊娠につながれば、その後、妊産婦の健診まで継続することにより、子供を産み育てようとしているご夫婦を少しでも応援してあげられたらなと思ったところであります。 単独事業にはなりますが、対象者はあまり多くないと思います。不妊治療で子供を授かった方が半数以上ということで、こんなに多いとは思っておりませんでしたので、さらに少しでも市として経済的負担の軽減と、市がこういうふうに応援してくれているんだということで、やっぱり気持ち的にも前向きになれるんではないかと思っております。 不妊治療ではありませんが、宇佐市では、民間で働く男性を対象に、育児休暇取得促進奨励金を今年の4月から交付しております。これは新聞報道とかでも取り上げられておりました。育休1日につき5,000円で、上限が10万円ということで、お子さんが1歳3か月までが対象期間ということです。 県内で初の取組ということで、豊後大野市でも県内の自治体に先駆けて何か子育てを応援するような取組ができないのでしょうか。子供の減少に歯止めをかけることが、今一番重要な課題だと思っておりますので、新年度の新規事業として期待するところですが、何かお考えがあれば、お願いします。
○議長(田嶋栄一君) 後藤子育て支援課長。
◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) 先ほど吉藤議員から言われました男性の育児休暇取得の推進などにつきましても、事業所などの協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。 今後、子育て世帯、そして本市で生まれ来る子供たちの健康な成長を応援してまいるために、事業を継続してまいりたいと思います。
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) 県内の自治体、全国的にですけれども、国家公務員だとか、県職とか、ほかの市町村、自治体では、男性の育休が割と進んでいると思います。本市の職員の方は、まだ昨年度までは実績がなかったかと思うんですけれども、そういうところから育休を進めていただいて、民間にもそれを波及するように、全庁を挙げて子育てを応援するという体制づくりに頑張っていただきたいと思います。 以上で、この項は終わります。
○議長(田嶋栄一君) 次に、3、和牛の消費拡大についての質問を許します。 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) それでは、3項目めの質問です。和牛の消費拡大について質問いたします。 今年10月に県内の家畜市場で売買された肉用子牛の価格は1頭平均45万6,275円で、2016年度のピークに比べ36万円もの値下がりということです。先月、11月の豊肥家畜市場での平均は52万9,452円で、10月より5万4,561円上がったということです。このまま少しずつでも上がっていくことを願っているところです。 飼料代の高騰などに対する支援策等については、さきの9月定例会において2番議員が質問されましたので、今回、私は和牛の消費拡大について質問します。 9月定例会の2番議員への答弁で、枝肉のだぶつきの対策としては、ふるさと納税制度は和牛の消費拡大に有効であることから、引き続きの取組を推進しますとの答弁がありました。ふるさと納税でどれだけの消費になるのか分かりませんが、市として和牛の消費拡大のための対策は講じないのかお伺いいたします。
○議長(田嶋栄一君) 3、和牛の消費拡大については、農業振興課長より答弁があります。 森下農業振興課長。 〔農業振興課長 森下志郎君登壇〕
◎農業振興課長(森下志郎君) それでは、和牛の消費拡大についてのご質問にお答えいたします。 JA全農では、11月29日を皮切りに「いい肉の日」の和牛消費喚起キャンペーンを行っており、家庭向けの特別セットの販売や直営店舗での増量企画等を通じ、物価高で落ち込む消費を盛り上げる施策を実施しています。 また、竹田・豊後大野・阿蘇広域観光味力推進協議会では、消費拡大の施策としまして、8月1日から10月31日までの間、黒と赤の和牛街道スタンプラリーを行いました。そのパンフレットにおきまして、昨年の全国和牛能力共進会8区で大野町の出品牛が優等賞7席を獲得、また、牛肉のおいしさの指標であるオレイン酸評価値1位獲得を写真入りでPRしています。 さらに、先日の新聞報道等でもありましたが、国は和牛肉需要拡大緊急対策事業としまして、令和5年度補正予算額50億円を確保したところです。事業内容としましては、和牛肉の新規需要開拓に対する支援、和牛肉関連イベント等の機会を活用した消費拡大・理解醸成に対する支援、和牛肉の輸出拡大にもつながるインバウンド消費の喚起に対する支援となっております。いずれも事業主体につきましては食肉事業者や団体となっております。 なお、ふるさと納税制度における全国の和牛市場は、寄附金を増やすために価格競争に偏る傾向が強まっている状況です。また、返礼品提供事業者からも、寄附者に届いた枝肉が好みに適さないなどの苦情もあるため、リスクが高いとの意見もいただいております。そのため、市としましては、地場産品である和牛の消費拡大に向けて、返礼品提供事業者や中間業者と連携を取りながら、価格競争に耐え得る新たな本市独自の商品について検討しているところでございます。 今後も国、県の動向を注視しながら、和牛の消費拡大につながる対策について取り組んでまいります。 〔農業振興課長 森下志郎君降壇〕
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君、再質問ありますか。 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) ふるさと納税の返礼品としてはリスクがあり、今後改善していくということで理解をいたしましたので、今後に期待をしたいと思います。 8月から10月に行われた黒と赤の和牛街道スタンプラリーでは、市内の飲食店10店舗が参加されていたようですが、課長、実績等があれば、分かる範囲でお願いします。
○議長(田嶋栄一君) 森下農業振興課長。
◎農業振興課長(森下志郎君) 実績の速報値を県からいただいております。 このラリーにつきましては、飲食店と観光地点も対象となっているところで、全体としては1,810件のスタンプ数だったようであります。そのうち飲食店が1,019、観光施設が791という状況のようです。 市ごとの内訳を見ますと、最も効果が高かったであろう件数の多いところ、飲食店の店舗数が一番多かったのは阿蘇市でありました。阿蘇の赤牛の対象店であります。期間中、607スタンプであります。その次が竹田市で245、当市につきましては167という数字であったようでございます。 実際これらのスタンプが牛肉に換算してどの程度消費されたとかという数字につきましては、例年時間を要しまして、まだ出ていないところであります。昨年も数字をおおむね出しておるんですけれども、ちょっと今、手元にございません。
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君。
◆9番(吉藤里美君) 市内では167と、ちょっと少ないかなとは思いましたが、一定の効果はあったということで理解をいたします。 それから、現在JAが行っている「いい肉の日」のキャンペーンでは、たまたまテレビのCMで見ましたので、インターネットで見てみたところ、豊後大野市では飲食店が3か所と宿泊施設が1か所しか対象になってなかったので、少し個人的には残念だなと思ったところです。 令和2年度には、市の取組として、新型コロナウイルス感染症の影響で消費が低迷していた県産肉の消費拡大を図るため、学校給食の賄い材料費として、和牛1,462キロ、豊のしゃも140キロ、合わせて決算額としては1,372万860円の賄い材料費を子供たちに提供しております。 冒頭に申しましたけれども、令和2年度よりも現在のほうが畜産農家にとって状況は厳しいのではないかと思っております。国や県の農家に対する支援策にも期待するところではありますが、和牛の消費が拡大しないことには、もともとの解決にはつながらないのではないかと思っております。和牛の消費拡大に対して、市として何か取り組めることがないのか、検討等はされていないのか、お伺いいたします。
○議長(田嶋栄一君) 森下農業振興課長。
◎農業振興課長(森下志郎君) 子牛価格の低迷につきましては、原因が枝肉のだぶつきであることは承知しております。子牛価格の低迷につきましては、大分県、九州だけではなく、全国に及んでいるということで、全国的な消費拡大等も取組として必要だと認識しているところでございます。 では、当市の中で、どういった取組ができるかということにつきましては、前回の答弁でも申し上げましたけれども、市場の特色を生かす取組等も考えられますので、今後、引き続き、当市でどういったことができるか、どういう特徴的なことができるかということについて考えてまいりたいと思います。
○議長(田嶋栄一君) 吉藤里美君。