宇佐市議会 2020-12-08
2020年12月08日 令和2年第6回定例会(第2号) 本文
2020年12月08日:令和2年第6回定例会(第2号) 本文 (388発言中0件ヒット) ▼最初のヒット箇所へ(全 0 箇所) / この文書をダウンロード ○ 会 議 の 経 過 (二日目)
開議 午前十時〇〇分
◯議長(衛藤博幸君)皆さん、おはようございます。
ただいま出席議員は二十一名で、地方自治法第百十三条の定足数に達しておりますので、議会は成立いたしました。
令和二年十二月第六回宇佐市議会定例会を再開いたします。
これより本日の会議を開きます。
新型コロナウイルス感染症対策として、議場議員席シフト表第一に該当する議員の皆さん、傍聴席への移動をお願いします。
~ 日程第一 市政一般に対する質問 ~
◯議長(衛藤博幸君)日程第一、市政一般に対する質問を議題といたします。
通告がありますので、順次発言を許します。
市政一般に対する質問一覧表(令和二年十二月八日)
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┃ 発言者 │ 発言の要旨 │ 答弁を求 ┃
┃ │ │ める者 ┃
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┃八番 │一.医療的ケア児の保育支援について │市長 ┃
┃多田羅純一君│ (1)宇佐市では本年四月より、医療的ケア │および ┃
┃ │ 児の受け入れが認定こども園でも出来 │担当部課長 ┃
┃ │ るようになったが、どの様な状況か伺 │ ┃
┃ │ う。 │ ┃
┃ │ (2)医療的ケア児の保育支援の課題はある │ ┃
┃ │ のか伺う。 │ ┃
┃ │ (3)周知はどの様に行っているか。 │ ┃
┃ │二.子ども医療費について │ ┃
┃ │ (1)コロナが流行していなかった去年と流 │ ┃
┃ │ 行している今年では、子ども医療費は │ ┃
┃ │ どの様に推移しているか。 │ ┃
┃ │ (2)小児救急センターの受け入れ状況は現 │ ┃
┃ │ 在どの様な状況か。 │ ┃
┃ │ (3)高校生(十八歳)までの
子ども医療費 │ ┃
┃ │ 助成は出来ないか。 │ ┃
┃ │三.農業者支援について │ ┃
┃ │ (1)今年は米の出来栄えも良くないと聞く │ ┃
┃ │ が、コロナ禍で不況の中、
農業者支援 │ ┃
┃ │ はどの様に考えているか。 │ ┃
┃ │四.不法投棄について │ ┃
┃ │ (1)十年以上放置されている不法投棄は市 │ ┃
┃ │ 内に何か所あるのか。 │ ┃
┃ │ (2)これまでどの様な対応をしてきたの │ ┃
┃ │ か。 │ ┃
┃ │五.宇佐市の人口ビジョンについて │ ┃
┃ │ (1)令和二年三月に改訂された、将来
計画 │ ┃
┃ │ 人口は二〇二四年に五万三千人と
設定 │ ┃
┃ │ されているが、既に本年十一月一日に │ ┃
┃ │ 五万二千九百二人と下回った事に対 │ ┃
┃ │ し、どの様に考えているか。 │ ┃
┃ │ (2)本年度、移住者の見込みはどの様に推 │ ┃
┃ │ 測しているか。 │ ┃
┃ │ (3)外国人の定住促進に向けた取り組みは │ ┃
┃ │ 現在どのような状況か伺う。 │ ┃
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┃三番 │一.子育てしやすい環境を周辺部に作り、 │市長 ┃
┃赤野道和君 │ 少子化対策を強めて │ ┃
┃ │ (1)乳幼児健診は月一回開かれているが、 │ ┃
┃ │ 月に一回あるのは駅川公民館やさんさ │ ┃
┃ │ ん館である。安心院・院内では、「五 │ ┃
┃ │ か月児のびのび教室」が年に三回ずつ │ ┃
┃ │ あるのみである。安心院・院内での開 │ ┃
┃ │ 催回数を増やせないものか。 │ ┃
┃ │ (2)安心院町では、来年三月でしろばと保 │ ┃
┃ │ 育園と佐田保育園の廃園が見込まれ、 │ ┃
┃ │ 町には安心院保育園しかなくなる。宇 │ ┃
┃ │ 佐市として、今後の子育ての充実につ │ ┃
┃ │ いて、どう展望しているのか。 │ ┃
┃ │二.し尿処理手数料は、旧宇佐市に対して │ ┃
┃ │ 安心院町・院内町では、定額制の
人員割 │ ┃
┃ │ では一人一カ月につき十一円高く、
従量 │ ┃
┃ │ 割では十八lにつき五円高くなってい │ ┃
┃ │ る。これはなぜか。同じ宇佐市民なので │ ┃
┃ │ 同額とすべきではないか。 │ ┃
┃ │三.今年五月に閣議決定された
少子化社会 │ ┃
┃ │ 対策大綱において、「子どもの数に応じ │ ┃
┃ │ た国民健康保険料の負担軽減を行う
地方 │ ┃
┃ │ 公共団体への支援などを着実に実施す │ ┃
┃ │ る」と明記された。これを活かして、宇 │ ┃
┃ │ 佐市として、子どもに係る均等割
保険税 │ ┃
┃ │ 軽減措置を導入するべきではないか。 │ ┃
┃ │四.人権に関する市民意識調査の二〇二一 │ ┃
┃ │ 年度実施に向け、今年度に調査項目に関 │ ┃
┃ │ して審議会で協議中と聞いている。前回 │ ┃
┃ │ 調査項目の同和問題の中で、かえって差 │ ┃
┃ │ 別解消に逆効果となるおそれのある
項目 │ ┃
┃ │ について、調査から外すように求める。 │ ┃
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┃四番 │一.ふるさと納税について │市長 ┃
┃若山雅敏君 │ (1)今年度は積極的に推進しているところ │および ┃
┃ │ ですが、近隣市町と比較すればまだま │担当部課長 ┃
┃ │ だ寄付金額は少ないと思われる。本市 │ ┃
┃ │ のポテンシャルから考えると
近隣市町 │ ┃
┃ │ と同様には伸ばせるものだと思い、ま │ ┃
┃ │ た、貴重な自主財源を確保する上で │ ┃
┃ │ も、更に推進すべきだと考える。来年 │ ┃
┃ │ 度の目標額はどれくらいに設定するの │ ┃
┃ │ か。 │ ┃
┃ │ (2)国の示す募集経費(返礼品を含めた) │ ┃
┃ │ の考え方は五〇%とあるが、どのよう │ ┃
┃ │ なものが経費とされるのか。 │ ┃
┃ │ (3)事業を推進する上で、予算の確保が重 │ ┃
┃ │ 要と思われるが、十分な予算を考えて │ ┃
┃ │ いるのか。また、その財源としてふる │ ┃
┃ │ さと応援基金からはどのように充当さ │ ┃
┃ │ れているのか。さらに、推進するため │ ┃
┃ │ の人員や体制はどう考えているのか。 │ ┃
┃ │二.宇佐市ふるさと応援基金について │ ┃
┃ │ (1)基金の積み方や使用目的はどのような │ ┃
┃ │ 方針なのか。これまでと変わってくる │ ┃
┃ │ のか。 │ ┃
┃ │ (2)宇佐市
地域コミュニティ組織運営交付 │ ┃
┃ │ 金の内、
ふるさと応援寄付金活用事業 │ ┃
┃ │ の交付については、今後の方向性はど │ ┃
┃ │ う考えているのか。 │ ┃
┃ │三.新庁舎の外構工事「宇佐ひろば」につ │ ┃
┃ │ いて │ ┃
┃ │ (1)旧本庁舎・旧議会棟の跡に整備され │ ┃
┃ │ る、「宇佐ひろば」については、
市民 │ ┃
┃ │ に親しまれ誇れるものにすべきだと考 │ ┃
┃ │ えるが、どのような計画になっている │ ┃
┃ │ のか。 │ ┃
┃ │ (2)シンボル的なオブジェなどを設置する │ ┃
┃ │ 計画はないのか。子供たちが集るよう │ ┃
┃ │ なものとして、宇佐にゆかりのある │ ┃
┃ │ 「キャラクター」のオブジェの設置な │ ┃
┃ │ どは考えられないか。 │ ┃
┃ │四.市役所庁舎の整備により、河川敷に駐 │ ┃
┃ │ 車している車両が大幅になくなると思 │ ┃
┃ │ う。市民の憩いの場としての活用はでき │ ┃
┃ │ ないか。 │ ┃
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┃六番 │一.地域のために │市長、教育長┃
┃川谷光紹君 │ (1)現在の宇佐市の財政状況について │および ┃
┃ │ 1)地方議員研究会が開催する財政につ │担当部課長 ┃
┃ │ いての研修に参加した。そのなか │ ┃
┃ │ で、宇佐市はたいへん健全な
財政運 │ ┃
┃ │ 営を行っていることもよく理解する │ ┃
┃ │ ことができた。今まで宇佐市では事 │ ┃
┃ │ 業の選択と集中を行ってきたが、具 │ ┃
┃ │ 体的にどのような事業を選択し、集 │ ┃
┃ │ 中してきたのか。採択された事業の │ ┃
┃ │ 一方で、具体的にどのような事業が │ ┃
┃ │ 廃止されてきたのか、またその基準 │ ┃
┃ │ について市民に分かりやすい説明を │ ┃
┃ │ 求める。 │ ┃
┃ │ 2)
宇佐高田国東広域ごみ処理施設整備 │ ┃
┃ │ 事業(設計・プラント工事)の入札 │ ┃
┃ │ が、応募者が一者だったため中止に │ ┃
┃ │ なった。今後については
広域事務組 │ ┃
┃ │ 合にて調査研究されることと思う │ ┃
┃ │ が、宇佐市ではごみ処理施設の建設 │ ┃
┃ │ 費用に合併特例債を活用することを │ ┃
┃ │ 検討していたと聞く。今回の入札中 │ ┃
┃ │ 止が、今後の宇佐市の財政にどのよ │ ┃
┃ │ うな影響を与えるのか。 │ ┃
┃ │ (2)六月に宇佐高田医師会病院・
成人病検 │ ┃
┃ │ 診センターの新築移転についての要望 │ ┃
┃ │ がだされたが、現在の状況は。また、 │ ┃
┃ │ 全国の自治体では医師会病院に対して │ ┃
┃ │ どのような支援の例があるのか。 │ ┃
┃ │ (3)都市計画道路上田四日市線の
進捗状況 │ ┃
┃ │ と今後の見通しについて。また、
都市 │ ┃
┃ │ 計画道路であるが、上下水道管が埋設 │ ┃
┃ │ されない理由について説明を求める。 │ ┃
┃ │二.こどもたちのために │ ┃
┃ │ (1)学校規模配置アンケートをうけて、宇 │ ┃
┃ │ 佐市公立学校適正規模及び
適正配置等 │ ┃
┃ │ 検討委員会が開催されたが、概要につ │ ┃
┃ │ いての説明を求める。 │ ┃
┃ │ (2)市内の高校への通学手段として、コミ │ ┃
┃ │ ュニティバスが活躍している。今年度 │ ┃
┃ │ は試行運転だったが、来年度からの計 │ ┃
┃ │ 画は。 │ ┃
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◯議長(衛藤博幸君)まず、八番 多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)皆さん、おはようございます。議席番号八番、市民れんごうの多田羅純一でございます。本日、一般質問トップバッターを務めさせていただきます。
まず、医療従事者の皆様には、感染拡大防止に努めつつ、御尽力いただき、深く感謝を申し上げます。武漢当局の発表によりますと、最初の肺炎患者が発症したのは、昨年の十二月八日、ちょうど一年前となります。
この一年を振り返ってみますと、コロナ一色の一年だったと思います。市内の感染者は今のところ五名と、拡大はしておりませんが、宇佐市においても感染拡大の波がすぐそこまで来ていると思っています。
生活様式も変わり、常にマスクをしての外出となり、人との距離を保つことに意識をして、また、手の消毒や手洗いをよくするようになりました。これまで普通だったことがなかなかできなくなり、大変不自由だと感じることもありますが、何よりも、家族が元気で過ごせたことが、一年を振り返ると、よかったかなというふうに思います。
来年も、もう少しこのような状況が続くでしょうが、私自身さらに気を引き締めてですね、頑張ってまいりたいと思っております。
今回の一般質問は、六月、九月と、主にコロナの関係を質問させていただきましたので、これまでちょっと気になっていた点や、市民の皆様の声を届けてまいりたいと思います。
それでは、事前通告に従い、一般質問に入らせていただきますが、今回、五項目十二点の質問を行います。
一項目め、医療的ケア児の保育支援についてです。
一点目、宇佐市では、本年四月より、医療的ケア児の受入れが、認定こども園でできるようになりました。どのような状況なのか、お伺いします。
二点目、医療的ケア児の保育支援の課題はあるのか伺います。
また、三点目、周知はどのように行っているのかです。
二項目め、子供医療費についてです。
一点目、コロナが流行してなかった去年と流行している今年では、子供医療費はどのように推移しているのか。
二点目、小児救急センターの受入れ状況は現在どのような状況なのかお伺いいたします。
三点目、高校生、十八歳までの子ども医療費助成はできませんでしょうか。
三項目め、農業支援についてです。今年は米の出来栄えがよくないと聞きます。コロナ禍で不況の中、農業者支援はどのように考えていますか。
四項目め、不法投棄についてです。
一点目、十年以上放置されている不法投棄は市内に何か所あるのか。
二点目、これまでどのような対応をしてきたのか。
五項目め、宇佐市の人口ビジョンについてです。
一点目、令和二年三月に改訂された将来計画人口は、二〇二五年に五万二千人と設定されています。既に本年十一月一日に、五万二千九百二人と計画人口に迫っている状況に対して、どのように考えていますか。
二点目、本年度、移住者の見込みはどのように推移していますか。
三点目、外国人の定住促進に向けた取組は現在どのような状況かお伺いいたします。
以上で一回目の質問を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)それでは、多田羅純一議員の一般質問に対する執行部の答弁を求めます。
まず、宇佐市長 是永修治君。
◯市長(是永修治君)皆さん、おはようございます。市長の是永でございます。八番 多田羅議員の一般質問にお答えをいたします。
五項目め、宇佐市の人口ビジョンについての一点目、現在の本市の人口が二〇二五年の将来計画人口に既に迫っていることに対し、どのように考えているかについてでありますが、二〇一五年に策定いたしました本市の人口ビジョンにつきましては、国が進める東京一極集中の是正が進まないことや、実際の人口動態と将来推計との乖離が顕著となったことなどから、本年三月に下方修正を行ったところであります。
改訂版のビジョンにおいては、二〇三〇年までは五万人を維持し、その後は各種施策の事業効果により人口減少を緩和しつつ、二〇五〇年以降は四万五千人規模を維持することを目標としております。しかしながら、現状では、二〇二五年の推計値である五万二千人をクリアできるかどうかについても、かなり厳しい状況にあると考えております。
現在、第二次市総合計画や市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略等に基づき、各種施策を展開しておりますが、一方で、今回のコロナ禍など、ビジョン策定時には想定できなかった事象も生じておりますので、今後の社会や経済の在り方、また、人の動き、流れを注視しながら、必要に応じて、施策の見直しも検討してまいりたいと考えております。
二点目、本年度の移住者の見込みについてでありますが、市の支援制度を利用した本年四月から九月までの上半期の移住者は二十三世帯五十三人で、前年同期と比較し、世帯数で二世帯、人数で五人増えております。令和元年度の移住者は年間で三十九世帯九十三人でありましたので、現時点では、前年度より多少増加すると推測しております。
三点目、外国人の定住促進に向けた取組は現在どのような状況かについてでありますが、本年三月に策定をいたしました外国人との共生社会に向けた市多文化共生・国際交流推進プランに基づき、各種施策を展開しております。
具体的には、先月、深見地区まちづくり協議会と協働して、外国人住民向けバスツアーを実施し、地域のイベントに参加しながら、伝統文化に触れる機会を創出いたしました。
また、多文化共生市民懇話会を開催し、APUやおおいた国際プラザ、外国人住民支援に携わる方が参加する中で、これからの外国人との共生社会について理解を深めました。
さらに、外国人住民を対象とした語学教室や文化交流活動を支援する制度を創設し、現在、複数の団体が活用しております。
今後とも多文化共生関連施策を積極的に展開し、日本人と外国人住民が安全安心に暮らせるまちづくりに取り組んでまいります。
以上で私からの答弁を終わりますが、その他の質問につきましては、担当部課長から答弁いたしますので、よろしくお願いをいたします。
◯議長(衛藤博幸君)次に、一項目めの医療的ケア児の保育支援についてと二項目めの子ども医療費についてを、福祉保健部長 岡部輝明君。
◯福祉保健部長兼福祉事務所長兼
介護保険等認定審査会事務局長(岡部輝明君)皆様、おはようございます。福祉保健部長の岡部でございます。八番 多田羅議員の一般質問にお答えいたします。
一項目め、医療的ケア児の保育支援についての一点目、本年四月より、医療的ケア児の受入れが認定こども園でできるようになったが、状況はについてですが、医療的ケア児とは、たんの吸引や経管栄養など、生きていく上で必要な医療的な処置を必要とする子供のことで、その数は年々増加傾向にあります。
当該児の障害が軽度であれば、保育所等でも預かりは可能ですが、常時医療的ケアが必要な場合は、対応できる看護師等の確保と財政面が課題となり、全国的にも受入れができていないのが現状です。本市においても、医療的ケア児の入所について相談があった際、受皿となる保育所等がないため、お断りをするしかない状況でした。
そのような中、国のモデル事業の活用と園の全面的な協力により受入れ体制が整備でき、本年四月より一名の医療的ケア児が登園できるようになりました。入園当初は、コロナ禍で登園自粛をする日も多かったようですが、六月以降は元気に登園できており、子供をはじめ、二十四時間三百六十五日、常に見守りをしなければならない家族にも大変喜ばれているところです。
二点目、医療的ケア児に対する保育支援の課題はについてですが、看護師等の配置が可能で受入れできる園が一園のみとなっていますので、多くの医療的ケア児の受入れは難しいことと、未就学児ではようやく受皿ができたものの、小中学校については支援学校では対応可能となっていますが、市立の小中学校では看護師等の配置などの受入れ体制ができておりませんので、希望しても入学できない場合もあることから、切れ目ない支援体制の整備が課題として挙げられます。
三点目、周知はについてですが、県北部保健所を中心として、医療・福祉の関係機関で構成する医療的ケア児支援定例会議を年六回開催しており、対象となる医療的ケア児は把握できておりますので、入所可能と思われる場合は直接御案内をしているところです。
今後とも、保護者や関係機関と連携しながら、よりよい教育・保育環境の充実に努めてまいります。
次に、二項目め、子ども医療費についての一点目、コロナが流行していなかった去年と流行している今年の子ども医療費の推移はについてですが、昨年の七月から小中学生の通院医療費助成拡大を実施しましたけれども、開始した七月から一月診療分までの医療費と件数はそれぞれ、月平均約四百三十一万四千円と、約三千件でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大傾向が見られた二月から八月診療分では、医療費と件数はそれぞれ、月平均約三百五十三万七千円と、約二千三百件となり、医療費ついては一八%ほどの減少、件数については二三%ほどの減少となっております。
また、未就学児の医療費と件数の推移につきましても同様な傾向が見られ、昨年の二月から今年の一月診療分までの一年間の医療費と件数はそれぞれ、月平均約七百八十六万六千円と、約四千六百件でしたが、今年の二月から八月診療分までの医療費と件数はそれぞれ、月平均約五百六十二万七千円と、約三千四百件となり、医療費については二八%ほどの減少、件数については二六%ほどの減少となっています。このように、昨年と今年では、子ども医療費及び受診件数の大幅な減少が見られます。
二点目、小児救急センターの受入れ状況はについてですが、コロナ禍の四月から九月までの小児救急センターの利用者数とコロナの影響のない昨年の同時期とで比較しますと、全体で六一%の減少、本市の利用者に限定しますと、五三%の減少となっているとのことであります。
三点目、高校生までの子ども医療費助成拡大はについてですが、他市で実施している高校生までの子ども医療費助成の実績で試算したところ、小中学生と同様に、入院自己負担なし、通院自己負担ありとした場合は、年間で約二千八百万円の新たな予算が必要になるものと推計しております。ニーズ調査などにより、高校生までの子ども医療費助成拡大については、保護者からの要望も高いことは十分承知しておりますが、拡大に伴う財源の確保と併せ、子育て支援策全体の中での優先順位も考慮しながら、また、県、国や他市の動向も注視しながら慎重に判断してまいります。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)次に、三項目めの農業者支援についてを、経済部長 河野洋一君。
◯経済部長兼観光・ブランド課長(河野洋一君)皆様、おはようございます。経済部長の河野でございます。八番 多田羅議員の一般質問にお答えします。
三項目め、今年は米の出来栄えもよくないと聞くが、コロナ禍で不況の中、農業者支援をどのように考えているかについてですが、去る十月に、農林水産省九州農政局が公表した今年の大分県の米の作況指数は、県全体で七十七、本市と中津市及び豊後高田市で構成する北部地域についても同じく七十七となっており、作柄は不良との結果になっています。
これは平成以降最低の数値であり、非常に深刻な状況ですが、要因としましては、出穂期の高温や登熟期の日照不足及び台風の影響によるもみずれ等のほか、ジャンボタニシによる食害やトビイロウンカの発生による坪枯れ被害の拡大等が挙げられています。
米の作況と、新型コロナウイルスによる影響との直接的な関連性は薄いものと考えていますが、このような状況下、米農家の収入減が危惧されています。
市では従前から、国が進める水田農業の構造改革と歩調を合わせ、県と連携し、農地の集積・集約化による規模拡大や低コスト化、生産性の向上を図るため、農業機械導入等、経営基盤強化のための支援を行っています。
また、近年の異常気象による自然災害のほか、新型コロナウイルス等、経営努力では避けられない収入減少に備え、米をはじめ、全ての農産物が加入対象となる収入保険制度があります。これは農業者ごとに基準収入の九割を下回った場合、差額の九割を上限に補填する仕組みで、本市では、加入戸数率七・六%、加入面積千百三十三ヘクタールとなっており、従来の水稲共済の加入戸数率六三・二%、加入面積二千三百三十六ヘクタールと合わせると、約三千四百ヘクタール分が共済制度により補填されていることになります。
その他、
新型コロナウイルス感染症対策の支援につきましては、接触機会を減らすための省力化機械の導入等を対象とする経営継続補助金の一次申請を四十三件行っており、三十八件が採択されています。
今後も、農業共済組合と連携し、収入保険制度の加入拡大に努めるとともに、補助事業の導入などにより農業者を支援してまいります。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)最後に、四項目めの不法投棄についてを、市民生活部長 加来 定君。
◯市民生活部長兼税務課長(加来 定君)皆さん、おはようございます。市民生活部長の加来でございます。八番 多田羅議員の一般質問にお答えします。
四項目め、不法投棄についての一点目、十年以上放置されている不法投棄の箇所数についてですが、廃棄物は、一般廃棄物と産業廃棄物とに区分されており、一般廃棄物は市が所管となりますが、産業廃棄物は県の所管となります。市民から情報提供や通報があった場合は、投棄物の状況等を把握し、必要に応じて関係機関に対応要請などを行っていますが、議員御指摘の十年以上放置されている不法投棄の箇所数については確認できていません。
なお、市道等への不法投棄につきましては、令和元年度に十か所、今年度は十一月時点で四か所の撤去処分を行っています。
二点目、これまでの対応についてですが、不法投棄の未然防止策としては、青パトによる監視パトロール、不法投棄防止の看板配布や監視カメラの貸出しにより、早期発見、発生防止を図るとともに、ホームページへの掲載による注意喚起などを行っています。令和元年度の不法投棄防止看板の配布件数は五十九件、今年度は十一月時点で二十八件となっています。
また、監視カメラの貸出については、令和元年度が二件、今年度は一件となっています。
今後とも、県北部保健所、宇佐警察署などの関係機関と連携し、不法投棄防止に向けた取組を行ってまいります。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)以上で執行部の答弁は終わりましたが、再質問があれば許します。
八番、多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)それでは、随時、質問をさせていただきます。
まず、一項目めの医療的ケア児の保育支援についてです。答弁のほうでもいただきましたが、医療的ケア児はまだまだ知らない人が多くですね、言葉を聞いても、なかなか伝わらないことがあります。
近年、新生児医療の発達とともにですね、生後五百グラムに満たない赤ちゃんでも命が救えるようになっております。一方で、生きるために、常に医療行為を必要とする子供たちも増え、その子供たちは医療的ケア児と呼ばれております。ケアとは、具体的に身体に気管切開部があるだとか、人工呼吸器を装着している、また、たんの吸引が欠かせないなど、在宅医療・治療を受けているなどですね、胃や腸などから、経管栄養を受けているなど、答弁でもあったとおりですけれども、これらのケアは生きる上で不可欠なものでありまして、ケアの内容はそれぞれの疾病や病状に応じて異なります。
医療的ケア児は、二〇一五年の時点で、全国で一万七千人、この数字は増加傾向にありまして、十年前と比べると、今、約二倍に当たります。平成三十年度には、国内一万九千人を超えると言われておりまして、医学の進歩で多くの赤ちゃんの命が救われる一方で、地域の受入先は追いつけないのが現状であります。
この中、宇佐市では、医療的ケア児の受入れが認可こども園で今年からできるようになりました。県内他市の認定こども園での受入れ状況についてお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)子育て支援課長の祥雲でございます。多田羅議員の再質問にお答えをいたします。
県内の状況ということでございますけども、昨年の十月より、大分市の公立保育園、それから幼稚園のほうで、訪問看護事業所から看護師を派遣する形で受入れをするということの報道がございました。確認しますと、当初二名の幼児が、幼稚園のほうに入所したということでございますけども、現時点では対象者はいないということでございます。
また、本市が実施をしております国のモデル事業でございますけども、民間の認定こども園などの受入れにつきましては、宇佐市のみでございます。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)現在の医療的ケアが必要な子供はどれぐらいいるのか、お伺いしようと思ったんですけど、二名でよろしいんでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)お答えをします。
十八歳までの対象者は十二名でございます。そのうち、未就学児につきましては、五名でございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)あと、入園する際のですね、条件等があるのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)お答えをします。
入園するための条件ということでございますけれども、本市につきましては、保育所等における医療的ケア実施ガイドラインを策定しておりまして、その中で定義をしております。
医療的ケアの種類につきましては、経管栄養、たんの吸引、酸素療法、導尿の四つでございます。
児童の年齢につきましては、二歳児クラス以上で、集団生活が可能な児童、それから医療的ケアが可能な時間帯としましては、保育所等の開園時間というふうにしております。
それから、医療的ケア児の集団生活が可能であるかの判断につきましては、まず一点目が、状態が安定をしている、それから、三か月程度、医療的ケアに関する入退院がない状況、それから、感染症のリスクに耐え得る、本人、園児とのコミュニケーションが可能等が条件としております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)分かりました。
続いて、二点目のほうでございます。課題についてですけども、乳幼児期から学卒期の一貫した相談体制というのは整っているのか、お伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)お答えします。
障害全般につきましては、福祉課のほうが担っておりますけれども、子供に関する様々な相談につきましては、子育て支援課の中に、子育て世代包括支援センターであるとか、子ども家庭総合支援拠点で対応しておりまして、相談内容によりましては、関係課や関係機関につないでおるところでございます。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)様々な場面で付添いを求めたりする場合があったり、親自身の就労や社会活動の機会が限られてしまい、社会的に孤立した状況にある親へのさらなる支援も必要かというふうに思います。医療的ケアに対応できる看護師や職員の人材確保はどのような状況なのか、お伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)お答えをします。
継続して医療的ケア児が入所する見込みがあるんであれば看護師等の加配も考えられますけども、医療的ケア児がいなくなったときの看護師の処遇であるとかが、やはり問題になるというふうに考えておりますので、なかなか確保については難しいというふうに聞いております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)医療的ケアに対応できる人材を育成する研修の実施やですね、支援体制の構築が望まれると考えています。
周知のほうに入ります。宇佐市のホームページ等では、なかなかちょっと検索できなかったんですが、SNS等を使ってですね、医療的ケアが必要な子供の親が情報を取れるように発信してはいかがでしょうか、お伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)お答えをします。
答弁のほうでもお答えをしておりますけども、対象となる医療的ケア児のほうは、我々のほうでも把握をしておりますので、直接、御案内をしているところでございますが、漏れがあっても困りますので、どのようなやり方が有効かは、調査研究させていただきたいと思います。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)他市を調べていく中でですね、医療的ケア児を育てる家族向けのこういった子育てハンドブック等を拝見させていただいております。これは山梨県甲斐市の医療的ケア児を育てる子育てハンドブックになりますけれども、内容は、障害者手帳や特別児童不扶養手当、また、各種医療費助成の申請手順や、災害時、避難する際に必要な準備も解説されていると。また、これのいいところが、当事者の視点から作られているということで、大変必要な情報が得られると、大変いいなというふうに思いました。
そういった必要な情報が記載された冊子なり解説書は、宇佐市にあるのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)福祉課長。
◯福祉課長(鶴田敬子さん)福祉課長の鶴田でございます。お答えします。
当市においても、医療的ケア児に特化したものではありませんが、ちょっと気になる子供たちのパパ、ママ子育て応援パンフレットを作成しており、子供の成長や発達についての相談窓口、福祉サービスの情報提供を行うなど、お知らせをしております。
また、災害時の避難マニュアルとして、こちらは、医療的ケア児に特化したものになりますが、大分県北部保健所が主催する医療的ケア児の在宅療養支援関係者検討会において、医療的ケア児の災害時支援等について協議しているところです。
今後も、自立支援協議会の医療的ケア検討会議にて、医療的ケアを行う事業所等の意見を伺いながら、保健所と連携し、調査研究してまいります。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)これからもますます増加すると見込まれます。医療的ケアが必要な子供とその家族がですね、将来にわたり安心して暮らせるような仕組みを構築することを願い、次のほうに入らせていただきます。
二項目めの子ども通院医療費についてでございますけども、医療費は昨年と比べて約二八%ほど減少しているということで答弁をいただきました。減少した要因はどのように分析しているのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)お答えをします。
減少した要因はというところでございますけども、まずは、子供の人口減少も要因の一つであろうというふうに思います。
それから、新型コロナウイルスの影響で受診控えが多くなったことと、マスクやうがい、手洗い、外出の控えなどによる予防効果で、感染性の胃腸炎、咽頭炎、手足口病などの感染症が激減したことも要因というふうに考えております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)分かりました。二点目の小児救急センターの受入れ状況ですけども、制度導入のときにですね、よくコンビニ受診や安易な受診の増加、また、医師の疲弊などの課題というふうにありましたけども、今現在では、安易な受診も減少しているというふうに判断していいのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)お答えをします。
先日、医師会長や歯科医師会長はじめ、市内の小児科医、それから歯科、それから産婦人科医の医師が参加します母子保健対策小委員会というものを開催いたしました。その中でも、その件につきましては話題となりまして、コロナ禍で大幅に受診件数は減っておりますけども、本当に必要な方は受診しているし、受診控えによる症状が重篤した例は見られませんので、それを考えると、それほど必要ではないと思われる受診も以前はあったのではというような医師もいらっしゃいました。
それから、特に顕著なのは、先ほど答弁でもありましたけども、小児救急センターの利用が半減をしたというところでございます。救急ならなおさら、必要であれば受診すると思われますけども、それが半減したということは、予防効果で感染症が激減したとはいえ、病気がなくなったということではございませんので、それほど必要な受診ではなかったと考えるほうが自然であるというふうに考えます。
さらに、予防接種や健診につきましても、昨年と比べても、現時点で大きく変わっておりませんし、むしろ、率が高くなっているのもかなりあります。
それを考えますと、必要と思えることについては控えているわけでございませんので、断定はできませんけれども、以前より適正な受診につながっているということは間違いないように思っております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)件数は減ったとはいえですね、小中学校の通院医療費、自己負担額一回当たり五百円はですね、抑止や受益者負担という意味では、大変必要じゃないかなというふうに考えておりますけども、今後も、そういった一回だけの五百円、これは継続していくのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)お答えをします。
件数につきましては、現時点では、コロナ禍ということでございますので、今後とも推移を見守る必要があろうかというふうに思いますけども、市内の医療現場からは、無償化により安易な受診を促すのはよいことではない。また、保護者や子供にも、医療は大きなお金がかかるもので、コスト意識を持たせる意味でも重要であるというような意見もございますので、今後とも、自己負担については継続したいというふうに考えております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)分かりました。
三点目の高校生の通院医療費助成はできないかについてですけれども、子育て支援策として、宇佐市は全国的にも他市に劣らないほど頑張っているというふうに思っています。ですが、残念ながら、高校生に対する支援は薄いんじゃないかなというふうにも感じでおりまして、たしか入院治療費も、中学校まで無料で、高校生に入ると有料でよかったんですよね。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)お答えをします。
高校生につきましては、入院、通院とも助成は現在しておりません。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)高校生の医療費はですね、試算二千八百万というふうにされていました。小中学校と比べると、一般的にお医者さんにかかることも少ないんじゃないかなというふうに思っています。高校生がお医者さんにかかる傾向が分かればですね、お答え願います。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)お答えをします。
未就学や小中学生に比べまして、歯科であるとか、眼科であるとか、皮膚科、耳鼻科、整骨院などが多くなるものと推定しております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)かなり頻度が減るんかなというふうに思います。高校生までの医療助成はですね、県内市町村、何か所ぐらいあるのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)お答えをします。
入院・通院の無償につきましては、豊後高田市と由布市、入院のみが国東市となっております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)保護者の方は出産や乳幼児だけではなくですね、子育てとして、トータルでの支援を望んでいるというふうに思います。
高校生はですね、私から見ると、まだまだ学生なので、子供かなというふうに感じるところがございますけども、そこで、子供の出生数は減少している中、社会に出るまで、切れ目のないトータルの子育て支援策、手薄な高校生の支援策として、高校生への子ども医療助成は有効だというふうに考えておりますけれども、いかがでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)再質問にお答えをします。
市が行っております実態調査につきましても、高校生までの医療費助成につきましては、非常にニーズの高いものというふうには認識をしております。
また、市が実施をしております子育て支援策を見直した場合も、すくすく子育て祝金やインフルエンザワクチンなどの任意予防接種助成、それから、保育園関係の助成など、主に未就学や小中学生を中心とした支援が中心になっております。
議員御指摘のように、子育てしやすい環境整備につきましては、特定の時期だけではなくて、高校生を含めたトータルで支援することが大切であろうというふうには考えております。
そこで、私どもといたしましても、子ども医療費助成拡大も含めまして、子育て支援策として、新たに何ができるか、調査研究をしているところでございます。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)大変難しいとは思います。この一般質問も、私、十回ぐらい言っています。社会に出るまでのトータルな子育ての支援をですね、お願いして、次のほうに入りたいと思います。
三項目めの農業者支援についてでございます。今年はウンカやジャンボタニシの被害拡大に加えてですね、長雨や高温による異常気象によって、お米が育たなかったというふうに聞いています。昨年と比較して、水稲の作況指数の減少、七十七というふうにされていますけども、現在、お米はどのような状況なのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)農政課長。
◯農政課長(土居 徹君)農政課長の土居でございます。再質問にお答えいたします。
現在の米の状況ですが、需要につきましては、人口減少や少子高齢化、生活、食生活の変化によって、減少傾向が続き、米余りが続いている状況だと考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)答弁でもあったんですけども、二十年度、作況、平成以降で最低というふうに聞きました。これも大分合同新聞のほうにも載っておりましたし、一等米四七・二%と、これも過去十年で最低だったということで、昨年を〇・四ポイントも下回るなど、年々質、量というふうに減っております。
さらに、小規模農家はですね、大打撃を受けているんじゃないかなというふうに感じているところでございます。
県内では、宇佐市は作付面積が一番多い土地柄でもありまして、ここはですね、市独自でもですね、小規模農家の収入補償、何とかならないかなというふうに思いますけども、いかがでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)農政課長。
◯農政課長(土居 徹君)お答えいたします。
先ほどの答弁でもお答えいたしましたが、現在、国のほうが農業保険制度をかなり進めております。宇佐市でも、約七割を超える方に加入をしていただいておりますので、個別の収入補償というのは困難であると考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)その収入補助の件もですね、七・六%というふうに聞きました。収入補償の加入はですね、自然災害による収入減少だけではなく、価格の低下を含めた収入減少を補填してくれるということで、大変よい制度だなというふうに思いますけども、農家の負担となる積立金や保険料が少し割高のような気がしております。ある程度高収益の方はですね、メリットがあるというふうに感じていますが、そうでない方は大変厳しいんではないかなというふうに思われます。現在加入されてない農家の声はどのような声があるのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)農政課長。
◯農政課長(土居 徹君)収入保険につきましては、平成三十年四月に、農業災害補償法が改定されまして、農業保険法に基づいて創設された新たな保険事業でございます。これは任意加入となっております。また、従来からの水稲保険共済では、二十五アール以上は、今までは全員、加入しないといけないような義務化がされておりましたが、三十年の改正によりまして、この水稲共済も任意加入となっております。農家といたしましては、自分の判断によって、その保険に加入する、しないということになりますので、市といたしましては、農家のそういった考えを重視しながら、近年の異常気象等に対応するように、加入を今現在進めているところでございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)低収入、小規模農家イコール兼業農家のことだというふうに思っております。将来の担い手としてですね、そういった支援は、現在どのように検討されているのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)農政課長。
◯農政課長(土居 徹君)お答えいたします。
将来の担い手となられる方の支援についてでございますが、最初の答弁で申しましたように、機械化やスマート農業への取組が推進される中、意欲的に地域の農業の担い手となる方のために、農業機械の購入のための補助等をつくっているところでございますので、そういった支援を活用していただいて、地域の担い手となるよう、市といたしましても支援してまいりたいと考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)毎年、多大な赤字が出るようであればですね、長きにわたり継続していくことは大変困難でございます。先祖の土地を守って、農家を継がれている皆さんが、今後も続けられるようにですね、小規模農家を守る制度の拡充をお願いして、次のほうに入らせていただきます。
続いて、四項目め、不法投棄についてでございます。いろいろ答弁ではいただいたんですが、不法投棄とはですね、ごみとか粗大ごみ、燃え殻、カス、不要物といった、廃棄物を捨てる場所は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律によって、分別、運搬、処理方法などが規定されていると。規定に反して捨てる、放置する行為については、不法投棄に該当することになっているというふうに聞いています。答弁で何か所かある不法投棄については、どのような罰則があるのか、お伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)生活環境課長。
◯生活環境課長(久保文典君)生活環境課長の久保でございます。多田羅議員の再質問にお答えします。
不法投棄の罰則につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律におきまして、五年以下の懲役もしくは一千万円以下の罰金に処し、またはこれを併科するとされています。また、法人の代表者または法人もしくは人の代理人、使用人、その他の従業者が、その法人または人の業務に関し、これを行った場合は、その行為者を罰するほか、その法人に対しては三億円以下の罰金刑を科するとされています。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)不法投棄の近隣の方々から、台風や強風の際にですね、ごみが自宅まで飛んでくるとか、あと、害虫や小動物のすみかとなっている、市のほうに言っても動いてくれない、何とかならないだろうかということでですね、私のほうに相談を受けております。
ここで、ちょっと確認したいのが二か所ありまして、一か所は、和間地区の自宅の敷地内にですね、不法投棄されているところがありまして、ここについては、市は地権者の方と何度も連絡取っていただいて、そのたびに、私は報告を受けている次第です。動いていただいていることは大変理解しています。でもですね、ほとんど進展されてないということで、こんな形でございます。
昨年の十月に片づけていただけるというふうに聞いておりましたが、いろいろな諸事情によって、まだまだ放置されている状況であります。こういったのもですね、しっかりちょっと期限を切ってですね、しかるべき措置をお願いしたいのですが、いかがでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)生活環境課長。
◯生活環境課長(久保文典君)お答えします。当該土地につきましては、令和元年度に、市道まで所有物があふれ出ているとのことで、土地所有者に連絡し、適正な管理を要請しています。その際、一部の所有物の処理はしていただきました。
しかしながら、依然として道路にかかっている所有物があり、引き続き、通知等により廃棄物処理業者等を紹介した上で、適正な管理を依頼しておりますが、お答えいただけていない状況であります。再度、敷地内、敷地外の所有物や樹木の適正な管理を依頼したところです。
今後も関係部署と連携し、早期の改善に努めてまいります。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)よろしくお願いしたいと思います。
あともう一点、糸口のちょっと名前は出さないんですけど、○○商店跡地ですね。これ、二か所糸口のところにあります。特に、東側ですね、二年前はですね、さらに、その場所付近に通りかかった方が、さらなる不法投棄をされておりましたと。昨日、ちょっと確認したら、やっぱりタイヤだとか、いろいろなこういったごみが捨てられているという状況でございます。ちょっとよかったんかなというふうに思っていましたが、なかなか前向きに行っていない状況でございまして、ここは産業廃棄物ということで、県の管轄というふうにお伺いいたしましたが、北部保健所のほうに、これまで要望されていると思います。その後の経過というのは分かりますでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)生活環境課長。
◯生活環境課長(久保文典君)お答えします。
議員がおっしゃるとおり、この案件につきましては、産業廃棄物でありますので、さきの回答にもありましたが、県の所管となります。北部保健所にお聞きしましたところ、業者に対して、適正な管理をするよう、再三の指導を行っており、昨年度は二回、今年度は、これまでに一回、業者による運び出しが行われているとのことです。計画的な処理をするよう、現在も指導を継続しているとのことです。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)動いてくれているのは分かりますけども、敷地を囲っていますトタンもですね、剥がれかかっているところがあります。そういった部分がですね、強風でですね、飛んでいく危険性があるんじゃないかなというふうに思っておりますし、かなり、昨日見た中ではもうぼろぼろという形でございます。
こういったところはですね、どっかの部署が対応できないのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)生活環境課長。
◯生活環境課長(久保文典君)お答えします。
敷地を囲っている波板などの管理につきましても、北部保健所が指導しているとお聞きしています。
市としましても、随時現地確認を行いまして、北部保健所に情報提供を行ってまいります。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)すぐに撤去するというのは大変難しいとは理解していますけども、十年以上放置されている状況でございます。場所のですね、周りもがたがたなんで、こういったところもしっかり補強してもらって、地域の皆様が安心して暮らせる環境づくりの推進をお願いしまして、最後の人口ビジョンのほうに入りたいと思います。
人口減少抑制のため、子育て支援や教育の充実、産業の振興、さらに、定住促進対策に積極的に取り組むことによる成果を勘案しての策定というふうに聞いておりますけれども、順調だったのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)総合政策課長。
◯総合政策課長(本浪 亮君)総合政策課長の本浪です。多田羅議員の再質問にお答えします。
全国的にですね、どうしても人口減少が続き、その減少幅も拡大しているという中でございます。本市におきましては、社会減につきましては、転出超過が拡大したものの、ここ数年はおおむね均衡を保つなど、各種移住定住施策の効果が表れていたと認識しております。
しかし、自然増減につきましては、合計特殊出生率は、県下でも高い比率を保っているものの、自然減をなかなか抑制できておらず、対策の難しさを痛感しているところでございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)自然増減や社会増減で、一番変動にあったのはどの項目なのか、お伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)総合政策課長。
◯総合政策課長(本浪 亮君)お答えいたします。
やはり一番大きかったのはですね、出生数でございます。前年比で一〇%程度の減少となっております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)今後、さらに力を入れていく項目があるか、お伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)総合政策課長。
◯総合政策課長(本浪 亮君)お答えいたします。
やはり、まずは各計画に基づいてですね、各分野バランスよくというところが重要ではないかと思いますが、長期的視点に立てば、やはり出生率の向上につながる施策、また、短期・中期的な視点で言いますと、自然増よりもですね、社会増に係る施策のほうが効果が上がりやすいと一般的には言われておりますので、関係人口の創出を含めた移住・定住施策でありましたり多文化共生施策の推進が必要であると認識しております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)分かりました。
二点目の移住者の見込みについては、取りあえず理解しましたので、三点目の外国人の定住促進に向けた状況についてですけど、市内の外国人登録者はどのように推移しているのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)秘書広報課長。
◯秘書広報課長(河合長彦君)一応ですね、外国人の住民に関しましてはですね……、すいません、もう一度、質問の意図をもう一回、再確認したいんですけど、よろしいですか。すいません。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)市内の外国人登録者はどのように推移しているのかお伺いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)秘書広報課長。
◯秘書広報課長(河合長彦君)現在ですね、外国人登録者に関しましては、コロナの影響で出入国ができない状況が続いていると考えております。ただ、コロナの状況がですね、一定程度収まって、経済状況が落ち着けばですね、元の状況になれば、外国人の方が増える状況にあるというふうに考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)多田羅純一君。
◯八番(多田羅純一君)一定程度見込まれるということで、在留外国人の労働者が多い製造業や宿泊・飲食サービス等で失業が多く見受けられます。日本でも、在留外国人のうち多くが新型コロナウイルス感染症によって影響が出ておりまして、その中でも、現状だと、出勤日数が減ったという声も上がってるというふうに聞いていますけども、今後ですね、労働人口減少による人手不足解消に向けて、外国人が、県内で一番住みやすい宇佐市になるようにお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。
◯議長(衛藤博幸君)以上で多田羅純一議員の一般質問を終結いたします。
ただいま一般質問の途中でありますが、ここで暫時休憩をいたします。なお、再開は十一時十五分といたします。
暫時休憩します。
休憩 午前十一時〇二分
───────────────
再開 午前十一時十五分
◯議長(衛藤博幸君)休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行します。
三番 赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)改めまして、皆さん、こんにちは。議席番号三番の日本共産党の赤野道和です。
今日は十二月八日ということで、今から七十九年前、一九四一年十二月八日の太平洋戦争開始の日に当たります。二年前まで、学校現場にいるときは、この日を中心に、子供たちと平和について考え合ってきました。
今年の十月二十四日、核兵器禁止条約を批准した国が世界で五十か国に達し、来年一月二十二日に発効されることとなりました。この条約の最も重要な点は、核兵器を違法化したことです。それなのに、世界で唯一の被爆国である我が日本政府は禁止条約に背を向け続けています。
被爆者をはじめ、広島と長崎の両市長は、世界で唯一の被爆国として、一日も早い条約の署名批准をと日本政府に求めています。世論調査では、六割から七割が日本は禁止条約に参加すべきと答えています。全国の約五百自治体で、条約への参加を求める意見書が採択されています。
七十九年目の太平洋戦争開始の日に当たり、私は菅政権に対して、世界と日本の多数の声に応えて、速やかに条約に署名し、批准すべきと訴えたいと思います。
話は変わって、議長のお許しをいただいて、二項目めと関わる大分県内の合併した十二市におけるし尿処理手数料の比較表をタブレットに掲載させていただきます。後で再質問の際に説明します。
それでは、早速、四項目五点について、一般質問を行います。
一項目めは、子育てしやすい環境を周辺部につくり、少子化対策を強めてという要求です。
一点目、乳幼児健診は月一回開かれていますが、月に一回あるのは、駅川公民館やさんさん館であります。安心院、院内では、五か月児のびのび教室が年に三回ずつあるのみです。安心院、院内での開催回数を増やせないものでしょうか。
二点目、安心院町では、来年三月で、しろばと保育園と佐田保育園の廃園が見込まれ、町には安心院こども園しかなくなります。宇佐市として、今後の子育ての充実について、どう展望しているのでしょうか。
二項目めです。し尿処理手数料は、旧宇佐市に対して、安心院町、院内町では、定額制の人員割では一人一か月につき十一円高く、従量制では十八リットルにつき五円高くなっています。これはなぜでしょうか。同じ宇佐市民なので同額とすべきではないでしょうか。
三項目めです。今年五月に閣議決定された少子化社会対策大綱において、子供の数に応じた国民健康保険料の負担軽減を行う地方公共団体への支援などを着実に実施すると明記されました。これを生かして、宇佐市として、子供に関わる均等割保険税軽減措置を導入すべきではないでしょうか。答弁を求めます。
四項目めです。人権に関する市民意識調査の二〇二一年度実施に向け、今年度に調査項目に関して、審議会で協議中と聞いています。前回調査項目の同和問題の中で、かえって差別解消に逆行効果となるおそれのある項目について、調査から外すように求めます。
以上で一回目の質問を終わります。インターネット中継で御覧の宇佐市民の皆さんに分かりやすい言葉で、誠実にお答えをお願いします。
◯議長(衛藤博幸君)それでは、赤野道和議員の一般質問に対する執行部の答弁を求めます。
まず、宇佐市長 是永修治君。
◯市長(是永修治君)市長の是永でございます。三番 赤野議員の一般質問にお答えをいたします。
三項目め、国民健康保険税について、子供に係る均等割保険税軽減措置を導入すべきではないかについてでありますが、議員御指摘のとおり、本年五月に、国の少子化社会対策大綱の中で、子育てに関する経済的支援策として、子供の数に応じた国民健康保険料の負担軽減を行う地方自治体への支援を着実に実施すると閣議決定されたところであります。
今後、国による財政支援がなされるものと考えておりますが、現時点において、具体的な支援の方法や実施時期等は示されておりません。本市としましては、国民健康保険税の子供に係る均等割の支援制度について、国、県の動向を注視しながら対応してまいりたいと考えております。
以上で私からの答弁を終わりますが、その他の質問につきましては、担当部課長から答弁いたしますので、よろしくお願いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)次に、一項目めの子育てしやすい環境を周辺部につくり、少子化対策を強めてについてを、福祉保健部長 岡部輝明君。
◯福祉保健部長兼福祉事務所長兼
介護保険等認定審査会事務局長(岡部輝明君)福祉保健部長の岡部です。三番 赤野議員の一般質問にお答えいたします。
一項目め、子育てしやすい環境を周辺部につくり、少子化対策を強めてについての一点目、乳幼児健診及び五か月児のびのび教室について、安心院、院内での開催回数を増やせないかについてですが、幼児期の健診は一歳六か月児健診と三歳六か月児健診があり、スタッフとして、医師、歯科医師、歯科衛生士、臨床心理士、言語聴覚士、保育士、家庭児童相談員、栄養士、保健師、看護師など多くの専門職が配置されており、毎月一回ずつ実施しています。開催場所や回数は医師会や歯科医師会と相談し決定しており、一回当たり三十組の親子が対象となることから、充分な広さのある会場で、交通の便がよく、駐車場などの利便性がよいさんさん館で開催しています。このように、医師をはじめ、多くのスタッフが必要となることから、安心院、院内での開催回数の増は難しいと考えます。
次に、五歳児のびのび教室は、五歳児を対象に保健師、看護師、栄養士、家庭児童相談員などが、問診、身体計測、育児相談、離乳食教室などを行っており、駅川公民館で毎月一回、安心院総合保健福祉センターで年三回、院内支所で年三回実施しています。安心院、院内地区での開催回数については、対象となる乳児が少ないことから、年三回に限定しています。
なお、対象者は、どの会場でも受けることができるとともに、指定日に参加できない場合についても、事前に御相談があれば、親と子のふれあい広場を駅川公民館と安心院総合保健福祉センターで毎月一回、院内支所で二か月に一回実施しておりますので、その会場でも、五か月児のびのび教室と同じ内容を個別に受けられるよう、柔軟に対応しているところです。
今後とも、乳幼児健診や各種教室については、効率的運用を基本としながらも、利用者にも配慮した運用に努めてまいります。
二点目、安心院町では、来年三月で、しろばと保育園と佐田保育園の休園が見込まれ、安心院こども園しかなくなる。今後の子育ての充実について、どう展望しているのかについてですが、安心院地域においては、平成二十九年度末に、津房保育園が休園、さらに、本年度末をもって、二か所の保育園が休園の方向で準備していると聞いております。両園とも地域の保育園として長年親しまれてまいりましたが、少子化の影響で、惜しまれながらも休園せねばならない事態になったことは、非常に残念でなりません。まずは、残る在園児の転園や保育士の転職がスムーズに移行できるよう、協力してまいります。
次に、今後の子育ての充実につきましては、抜本的な対策にはなりませんが、園が安定的な運営ができるよう、定員の見直しや、少子化が進む周辺地域における幼児保育の場が確保できるよう、宇佐市認可保育園・認定こども園協議会と協議を続けていくとともに、国や県の子育て施策なども注視しながら、市として何ができるか調査研究してまいります。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)次に、二項目めのし尿処理手数料についてを、市民生活部長 加来 定君。
◯市民生活部長兼税務課長(加来 定君)市民生活部長の加来でございます。三番 赤野議員の一般質問にお答えします。
二項目め、し尿処理手数料は、旧宇佐市に対して、安心院町、院内町では、高くなっているのはなぜか。同じ宇佐市民なので同額とすべきではないかについてですが、し尿処理は、健康で文化的な生活環境の向上において重要な役割を担うものであり、昭和三十九年に一市二町の収集、運搬、共同処理を目的として、清掃事業組合が設立されました。
議員御指摘の宇佐地域と安心院、院内地域で金額の差があるのは、江須賀地区にある環境衛生センターにし尿を運搬するため、宇佐地域と比較して、安心院、院内地域で業務を行う業者は、処理区域が広範囲な上、収集箇所の点在化等により、収集運搬車両の運行距離が発生することによる燃料費などの損失分を考慮しているためです。
し尿処理委託業者による業務の安定的継続は、市民の生活環境保全と公衆衛生向上に必要不可欠なものでありますので、合併以前の昭和四十五年四月より、処理区域ごとにし尿処理手数料を設定しております。
今後は、し尿処理の将来計画と併せて、手数料の在り方について、調査研究をしてまいります。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)最後に、四項目めの人権に関する市民意識調査についてを、総務部長 久保桂一君。
◯総務部長(久保桂一君)皆さん、こんにちは。総務部長 久保でございます。三番 赤野議員の一般質問にお答えいたします。
四項目め、市民意識調査項目の中で、差別解消に逆効果となるおそれのある項目について、調査から外すように求めるについてですが、市では、これまで人権問題の解決に向けた施策等に反映させるために、市民意識調査を平成十一年度と平成二十四年度に実施いたしました。
この調査は、人権施策を行っていく上で、意識の経年変化を追跡調査する必要があると考え、実施したものであります。
現在、調査項目等につきましては、市部落差別撤廃・人権擁護に関する審議会で審議しているところであります。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)福祉保健部長。
◯福祉保健部長兼福祉事務所長兼
介護保険等認定審査会事務局長(岡部輝明君)議長のお許しをいただきまして、私の先ほどの発言の訂正をさせていただきます。
五か月児のびのび教室のことを五歳児というふうに発言いたしました。正しくは五か月児でございます。おわびして訂正申し上げます。大変申し訳ありません。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)以上で、執行部の答弁は終わりましたが、再質問があれば許します。
三番 赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)再質問では、順序を入れ替えて、二、三、四項目の後に一項目を扱います。
では、二項目めから始めます。
まずは、タブレットに載せていただいたし尿処理手数料の比較表について説明します。
初めに、宇佐市の現状の確認から行いましょう。宇佐市では、し尿処理を四つの業者へ委託しています。利用者が支払う手数料は、全体の約二三%を占める定額制の人員割の場合は、一人一か月につき旧宇佐市の方は三百八円、安心院院内の方は三百十九円となります。全体の約七七%を占める従量制の場合は、十八リットルにつき旧宇佐市の方は百五十四円、安心院院内の方は百五十九円となっています。これは消費税一〇%を含めた料金で、消費税を抜いた手数料は、平成十一年四月一日から二十二年間変わっていません。どうして旧市内と旧郡部で手数料の差があるのか疑問に感じた私は、合併した十二の市のホームページを見て、担当課へ電話して調べました。それをまとめたのが、このし尿処理手数料の比較表です。タブレットに映っていると思いますが、こういうものです。
まず、宇佐市に対して評価したいと感じたのは、し尿処理を行政の責任、仕事だと捉えて委託しているという点です。許可制ではありません。委託をしているのは、宇佐市のほかは、日田市と大分市の一部地域のみです。合併した十二市を比べてみると、合併前の旧市内と旧郡部で差があるのは、宇佐市と中津市と佐伯市の三市のみです。あとの九市は、合併前か合併に合わせて料金体系を統一しているのです。
宇佐市の場合は、合併前後に、料金体系を統一すべきではないかとか、そういう論議があったのか、なかったのか、歴史的経過をまずお尋ねします。
◯議長(衛藤博幸君)清掃事業局業務第一課長。
◯清掃事業局業務第一課長(中島慎之君)清掃事業局業務第一課長の中島です。赤野議員の再質問にお答えします。
し尿処理手数料については、先ほど答弁でございましたように、昭和四十五年四月より、清掃事業組合議会の承認をいただき、スタートし、それから、年度年度によって、社会情勢などの変化で、手数料の改定を行っております。
先ほど、議員おっしゃった平成十一年四月一日に改正を行い、それが今の直近の改正でございます。合併時において、この手数料の改正についての、何といいましょうか、方向性等は、議事録には残っておりませんでしたので、なかったものだと考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)三番 赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)私も議事録検索で調べてみましたが、し尿処理手数料については、論議されていないようです。どうして手数料の高い安心院や院内の議員さんが問題にしなかったのか、不思議に思ったんですけども。
佐伯市の場合は、十八リットル当たりで二十八円もの差があり、どうなっているのか知り合いの議員さんに尋ねてみました。すると、やはりこの料金の差は、今まで議会で度々問題になっているようです。ただ、佐伯市は許可制で、許可業者が旧南海部郡にはなくなり、旧佐伯市から旧郡部までくみ取り行っているので、料金を高くしないと、経営が成り立たないという事情があるようです。
宇佐市の場合は委託制です。具体的には、令和元年度は一億五百九十二万の手数料収入があり、四つの業者へ一億二百七十七万の委託料を支払っていますが、委託料の金額設定はどのような仕組みになっているんですか。
◯議長(衛藤博幸君)清掃事業局業務第一課長。
◯清掃事業局業務第一課長(中島慎之君)お答えします。
委託料につきましては、し尿処理の申込みをした利用者の方からいただく手数料から徴収経費を除いた部分を委託料として収集運搬業者に支払いを行っております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)先ほどの理由の中に、江須賀に対して、安心院院内の業者は広くて、遠くて、燃料費がいっぱいかかるということがありましたが、確かに安心院、院内の業者一社のみで、江須賀は遠いんですけれども、この間のガソリン代の割増しとかは業者に補償はないんでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)清掃事業局業務第一課長。
◯清掃事業局業務第一課長(中島慎之君)お答えします。
し尿処理のこの金額設定は、割増等を行うのではなくて、先ほど答弁がございましたように、安心院、院内は広範囲でありますし、処理場までの運搬距離もございます。ですから、その部分の損失部分を考慮しておりますので。要は、来る回数がどうしても、宇佐市の地区で業務を行っている業者とは差が生じてしまうということで、手数料自体の金額の差を設けているというところでございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)そこのところをちょっと確認、改善を求める部分があるんですが、宇佐市が委託しているわけですよね。だから、その委託するときに、遠い地域はこんくらい経費がかかるから、遠い地域は委託料をこのぐらい少し出すんだよ、増やすと。先に四つの業者があるというのを、一つですね。市がそれを補償した上で、手数料を平等に宇佐市民が平等にもらうという方法は取れないんですか。
◯議長(衛藤博幸君)清掃事業局業務第一課長。
◯清掃事業局業務第一課長(中島慎之君)お答えします。
そういう方法もなきにしもあらずですけど、清掃事業組合の時代より、処理区域に応じて、金額の設定を設けておりました。それに伴って、利用者の方から料金をいただいておりますので、今後、手数料を見直すといいますか、手数料を考える中では、その辺のことも十分考慮していきたいなと考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)組合の時代からっておっしゃるんですけども、今は、宇佐市自身が委託しているわけですよね。宇佐市の本来すべき仕事、責任を感じて、業者に委託しているわけですから、市がやっぱり責任持つというか、そういう考え方に立たないとおかしいと思うんですよ。
この理由だとですね、安心院、院内から江須賀が遠いから、広範囲だから、燃料費がかかるから、手数料が高いという論理を使いますとね。ごみ袋だってそうなりますよね。安心院、院内は遠いから、ごみ袋を高くしてくださいとか、逆に、不燃物を安心院、院内に持っていきますから、旧宇佐市のほうを高くしてくださいとか、そういう論理はおかしいと思うんですよ。宇佐市全体で考えないと、やっぱり。
私が言いたいのは、私は、同じ宇佐市民税を払っているのに、住んでいる地域によって、し尿処理手数料が違うのは、明らかに不合理だと思います。しかも、市の委託業務だからなおさらだと。安いほうにそろえるべきだと思います。
宇佐市の場合は委託制なので、宇佐市の責任で、四つの業者へ経営の成り立つ運搬業務委託料を保証する。その一方で、宇佐市民には、どこに住んでいても平等に手数料を負担してもらう。そういう制度に改めるべきだと考えます。
国東市は昭和六十一年度の広域化のときから、旧東国東郡内の料金体系をそろえていたようです。しかし、最近の定額制の減少とか、県内の状況を検討して、今年の九月議会で見直しの決議を行い、今は移行期間で、来年四月から新制度へ移行するそうです。
宇佐市でも、合併前から続く今の料金体系の見直しはもちろん、定額制や従量制の再検討も含めて、近々の見直し検討を考えませんか。どうぞ。
◯議長(衛藤博幸君)清掃事業局業務第一課長。
◯清掃事業局業務第一課長(中島慎之君)お答えします。
し尿処理手数料は先ほど申し上げましたように、平成十一年に改正を行い、以後、消費税率の引上げに伴った改正をし、現在に至っております。
公共下水道の、また新たな処理区の事業化や、農業集落排水や、個別処理であります合併浄化槽の水洗化の促進によって、収集人口の減少も現実に表れています。
今後ですね、将来の利用者人口や処理量、処理方法の将来計画と併せて、答弁でございましたように、処理区域の考え方も併せてですね、手数料の在り方を調査研究してまいりたいと考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)この項目の最後に、宇佐市長。合併当時は市長ではなかったので、この料金体系の差は御存じなかったかもしれませんけど、県内の合併した十二の市のうちで、九つの市が手数料を統一している現状、これを見て、今後見直しの検討を始めていただけないでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)宇佐市長、是永修治君。
◯市長(是永修治君)赤野議員の再質問にお答えをいたします。
私もですね、このし尿処理手数料に旧宇佐市と郡部のほうで差があるというのは、初めて今回の質問で知りました。しかも、今日お聞きしますと、合併以前の平成十一年以降ですね、改定が行われていないという状況とのことでありましたので、その間、当然、社会経済情勢の変化もございますし、合併のときに、水道料とか下水道関係についてはですね、料金の統一化ということで随分議論がなされたようですけども、ここだけがなぜか置いてきぼりになったんかなという感じがいたしておりますので、早速ですね、料金は検討に入りたいと思います。その際、議員が御指摘のあった県内他市の状況というのもですね、その大きな要素になりますので、そういった点も含めて検討してまいりたいと思います。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)ぜひ、市長よろしくお願いいたします。
では、次の項目に移ります。
三項目めです。三項目めでは、先ほどの答弁で、今後、国による財政支援がなされるものと考えておりますがということですので、現時点において、具体的な支援の方法や実施時期は示されておりませんということですが、今後のことをちょっとお話ししたいと思います。
大分県内では、日田市が去年の四月から、子供に関わる国保税の減免を行っています。中学生までの保険税均等割額を一人につき二分の一軽減しています。所得などにより軽減対象となっている世帯は、軽減後の額を二分の一軽減しています。日田市役所の担当課へ尋ねたところ、五月の閣議決定は把握していて、国からの特別調整交付金があるのではと思っていますが、まだ制度化されていません。早ければ、来年度予算から組んでもらえると期待していますとの返答でした。
宇佐市の国保加入者で、子供のいる世帯は四百一世帯です。中学生以下の人数は六百七十五人です。宇佐市の令和元年度の国保税率でいくと、子供に関わる均等割額は、医療保険分で二万三千五百円、後期高齢者支援金分で七千円です。もし仮にこれを半額免除すると幾らかかるのか、健康課に出していただきました。計算に当たっては軽減なし、二割軽減、五割軽減、七割軽減がまずかかっていれば、先にそれを減じ、算出した均等割額に対して二分の一の免除を行い、算出してもらいました。その結果は、六百三十六万四千円あれば、子供に関わる均等割保険税の半額軽減措置ができることが分かりました。
宇佐市でも、五月の閣議決定を受けて、地方公共団体への支援が具体化されれば、具体化されればですね、子供に関わる均等割保険料を軽減する措置を行っていくと約束してもらえないでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)健康課長。
◯健康課長(出口昭子さん)健康課長の出口でございます。再質問にお答えいたします。
大綱の内容が、負担軽減を行う地方公共団体への支援などを着実に実施するとありますので、内容が具体的に示されれば、今後、県や県内市町村とも協議し、対応してまいりたいと思っております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)再度の確認、念押しです。
昨年の十二月議会の閉会日に、全会一致で、国保財政に国庫負担の増額を求める意見書が可決しています。その中の二つ目には、子育て世帯の負担軽減を図るため、子供に関わる均等割保険税を軽減する支援制度を創設するとともに、必要な財源を確保することと述べています。
その後、今年の五月には、少子化社会対策大綱において、子供の数に応じた国民健康保険料の負担軽減を行う地方公共団体への支援などを着実に実施すると閣議決定しました。
今後、国から必要な財源確保の具体化があれば、子育て世帯の負担軽減を図るために、子供に関わる均等割保険税を軽減する支援制度を創設すると考えてよろしいですよね。しっかり確認してほしいんですが。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)健康課長。
◯健康課長(出口昭子さん)再質問にお答えいたします。
先ほどの答弁のとおりであります。全国市長会等を通じて、国に対し、財政支援の拡充と併せて、子に対する均等割、軽減の新制度についても、また、要望も行ってまいりたいと思いますし、どのような制度になるかも、今後注視していきたいと思っております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)ぜひ、具体的な市の制度として成立するように期待して、この項目は終わりたいと思います。
次に、四項目めです。宇佐市における人権に関する意識調査は、一九九九年と二〇一二年に実施され、その後、実施されていませんでした。その後の様々な議論の結果、来年度、二〇二一年度に実施し、その後は五年経過後、意識調査を実施することを基本に取り組むこと、調査項目については、今年四月以降に審議会で協議の上、決定することとなっているようです。
審議会は、例年なら、年二回の九月と二月に行っているようですが、既に一回目の九月二十九日の審議会は終了しています。意識調査は来年八月の実施を予定しているようですが、調査項目については、来年二月に予定されている審議会で、協議、決定の見通しなのでしょうか、答弁を求めます。
◯議長(衛藤博幸君)人権啓発・部落差別解消推進課長。
◯人権啓発・部落差別解消推進課長(垣添隆幸君)人権啓発・部落差別解消推進課長の垣添です。
赤野議員の再質問にお答えします。
審議会なんですけども、本来ならば、今年度も年に三回行う予定にしておりました。ただ、四月がコロナの関係で、ちょっと延びた関係で、九月が第一回の審議会となりました。私どもの今のスケジュール段階では、最終的に決定するのが、来年の四月の第一回の審議会で決定をして、今後の施策に生かすという形を考えております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)私は、二〇一二年十一月から十二月実施の前回の市民意識調査を自分なりに回答してみました。その中で、設問の意図の分からない問いや、誤解を招くおそれのある問いや、かえって差別解消に逆効果となるおそれのある項目に気づきました。一つ一つの細かい設問を問いただす時間もありませんので、大きくまとめて二つの質問を一つずつしていきます。
一つ目は、宇佐市の意識調査の中での同和問題の偏重です。宇佐市は、全体の設問三十一問のうち十問が同和問題についてです。隣の豊後高田市は、設問三十一問のうち五問、中津市は設問三十六問のうち六問です。隣の二つの市の二倍も同和問題の設問があるのです。これにはどういう理由があるのですか。答弁を求めます。
◯議長(衛藤博幸君)人権啓発・部落差別解消推進課長。
◯人権啓発・部落差別解消推進課長(垣添隆幸君)人権啓発・部落差別解消推進課長の垣添です。
赤野議員の再質問にお答えします。
過去の経緯で、何でそういう形に決まったかというのは、多分、そのときの審議会だと思いますが、私どものほうでは、現状は把握はしておりません。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)人権に関する調査ですから、私は一つの課題だけに偏ることは望ましいことではないと思います。
人権課題には、子供に関わる問題、障害のある人に関わる問題、高齢者に関わる問題、女性に関わる問題、そのほかにもたくさんの問題があります。たくさんの人権課題の中の一つとして同和問題もあるのではないでしょうか。
偏った設問の改善を求めて、二つ目の質問へ進めます。
前回調査の設問十九から二十二の四問に対して、疑問を感じます。具体的に設問を紹介しましょう。
(19)あなたは、同和地区はどうしてできたと思いますか。
(20)あなた、または、あなたのお子さんの結婚相手が同和地区の人と分かった場合、あなたはどんな態度をとりますか。
(21)家を探していたらよい物件があったが、その家のすぐ近くに同和地区があり、同じ町内と分かった。あなたはどうしますか。
(22)同和地区の人に対する差別意識は、現在でもあると思いますか。
この四問です。いずれも「同和地区」「同和地区の人」という言葉を使っています。市民の認識に、解消済みの同和地区をよみがえらせ、ありもしない身元を洗い出すという人権侵害を行っています。このような問い自体が、同和地区が今なお現存していて、同和地区の人がいて、問題だとされているのだという捉え方を広める効果をもたらすことになりかねません。
宇佐市として、今なお同和地区は現存していて、そこに同和地区の人が居住されている、こういう認識をいまだに持っているんでしょうか。答弁を求めます。
◯議長(衛藤博幸君)人権啓発・部落差別解消推進課長。
◯人権啓発・部落差別解消推進課長(垣添隆幸君)人権啓発・部落差別解消推進課長の垣添です。
同和地区の関係の設問でございますが、私どもは市民の忌避意識を問う意識調査と認識しております。実際、結婚差別の相談が二件ございました。それは、心の中にやっぱり忌避意識が市民の中にある方がいらっしゃるのかなと私は認識しております。忌避意識とか差別意識というのは、家庭で、相続、遺伝をする場合もありますので、私どものほうとしては、忌避意識を問うため、同法律もできた関係上、同和問題がない社会を目指すことで、意識調査を行うものと認識しております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)答弁、答えていないと思うんですが、宇佐市として、今なお同和地区が現存していて、そこに同和地区の人が居住されているという、そういう認識なのかという問いをしております。
◯議長(衛藤博幸君)人権啓発・部落差別解消推進課長。
◯人権啓発・部落差別解消推進課長(垣添隆幸君)人権啓発・部落差別解消推進課長の垣添です。
同和地区を市が認定しているのかということなのかって思いますけども、過去に事業を行う場合に、同和特別対策を行う場合の地区の指定は、市として、市民の方と、地区の方と協働して、地区指定の線引きをしたのは事実でございます。
ただ、その事業は終わったから、地区指定は今はしておりませんが、市民の心の中には、あそこは同和地区だという意識があるんではなかろうかなという認識です。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)確認しますが、同和地区というのは、同和行政の対象となる地区を特定するために、行政機関が指定した地域のことを言いますよね。
ですから、同和行政が終結した今では、同和地区というものはありません。ですね。なのに、ない同和地区を意識の中にあるかもしれないという臆測に基づいて、「同和地区」「同和地区の人」という設問を設けるというのは、非常に問題があると思います。
実際にかつての同和地区は、混住や通婚が相当に進んでおり、もはや同和地区というような呼称で表現することは、現実から大きくかけ離れています。現在のような段階では、こうした問い自体がですね、誤った固定概念を生み出しかねないと言えます。
この四問、かえって差別解消に逆効果となるおそれのある項目について、調査から外すように求めますが、いかがでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)人権啓発・部落差別解消推進課長。
◯人権啓発・部落差別解消推進課長(垣添隆幸君)項目の最終決定に関しては、審議会で決定するという形で決まっておりますので、その場で決定したものを実行していくということです。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)同和地区はないのにね、同和地区という言葉を使って、四つも問いを進める。私は、市民に誤った人権認識を広げる有害な設問だと、差別解消に逆効果となる設問だと考えます。ぜひ、その審議会で、この問題点も論議していただいて、再度検討していただくことを求めて、項目を終わります。
それでは、最後に、一項目めの乳幼児健診から入ります。五か月児のびのび教室は、駅川公民館で毎月行われているけど、安心院総合保健福祉センターでは年に三回、院内支所では年に三回です。その後の十か月児すくすく教室、一歳六か月児健診、三歳六か月児健診は毎月さんさん館で行われています。
私は、家の近くの赤ちゃんを抱えたお母さんから、車に赤ちゃんを乗せて、安心院から宇佐まで行くのはすごく大変なんです。昼寝の時間や離乳食の時間もあり、安心院や院内の回数を増やしてもらえないか要望しましたが、全然聞き入れてもらえませんとお聞きして、この問題を取り上げることにしました。
せめて、五か月児のびのび教室の安心院、院内の年に三回ずつを安心院、院内の年に六回ずつに増やせませんか。そうすれば、毎月、安心院か院内かで行われているので、近くで助かると思うんですが。答弁を求めます。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)子育て支援課課長の祥雲でございます。赤野議員の再質問にお答えをします。
五か月児ののびのび教室の回数を増やしたいというような御希望でございます。五か月児のびのび教室につきましては、五か月児とその親を対象にしてするものでございますが、現在三回に限定しておりますのは、やはり子供さんの数が少ないというところで、三回というふうにさせていただいておるわけでございます。実績を見ても分かりますように、安心院であれば、昨年、令和元年の実績では十人というような実績で、駅川公民館では二百五十三名というような実績でございますので、これを例えば六回に、倍に増やしたとしても、大きな参加者は望めないのではないかなというふうに思っております。
ただ、その指定日に行けないというようなことであれば、事前にお話をいただければ、個別対応もしておりますので、家に赴いてすることも可能でございますので、御相談いただければというふうに思っております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)確かにですね、宇佐地域に比べて、安心院院内地域の赤ちゃんは圧倒的に少ない事実は分かります。でも、一人一人の赤ちゃんにとっては、五か月目、十か月目というのは、その月しかないわけです。聞きますと、安心院、院内の方も宇佐に行くのに慣れてしまって、宇佐であるものだと。安心院で受けたことがないというお母さんもいました。それはどちらが先かという部分もあると思うんですけども、宇佐で毎月あるから、宇佐に行くものと。安心院、院内は、年に三回しかないから、なかなかめったに行かないということで、数が減っている面もあるかもしれません。
そこら辺りは、また、精査していただいてもらいたいんですが、答弁書の中に、親と子のふれあい広場というのが毎月あると。院内でも二か月に一回あると。その会場でも、五か月児のびのび教室と同じ内容を個別に受けられるよう、柔軟に対応しているということなので、この対応を、来年度も再来年もしていただけるのか、もう一回その確認をお願いします。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)再質問にお答えをいたします。
この対応につきましては、来年度につきましても、柔軟に対応したいというふうに考えておりますので、継続したいというふうに思っております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)私に相談された若いお母さんが必死に訴えられていたのが、安心院、院内の乳幼児が少ないからといって、健診のほとんどを宇佐地域でする。それから、あとで扱う保育園の問題では、安心院町から保育園が二つもなくなる。こういった状況を許していたら、ますます若い夫婦は安心院、院内からいなくなってしまうのではと言っています。私も、現状は悪循環に陥っていると思います。
保育園の問題を扱った最後に、宇佐市長の見解も求めたいと思っていますが、まずは、子育て支援課、来年度以降も引き続き、個別、具体的な対応をしていただけるということを確認して、次の二点目に移りたいと思います。
保育園の問題ですが、具体的な答弁がもうほとんど、残念ながらないんですよね。非常に残念で仕方ありませんという部分だとか、今後についても、具体的な対策はあまり述べられておりません。
そこで、質問していきます。
宇佐市内の私立保育所、こども園は、定数二千七十六人に対して、入所者数は一千八百九十四人で、九一・二%の入所です。それに対して、宇佐市立保育所三園は定数百四十五人に対して、入所者数は六十五人で四四・八%の入所率です。一時預かり事業という就労や保護者の疾病、育児疲れの解消などで、一時的に保育が必要となる場合に、児童を預かる保育事業があります。里帰り出産の際なども利用できるので、大変希望が多いと聞いております。今年度、私立保育所、こども園、二十八園のうち七園がこの事業を行っていますが、公立保育園三園は全て行っていません。公立保育園の入所率が低いのは、こういったことも関係しているのですか。それとも、地理的な問題からですか。どういう理由からでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)再質問にお答えいたします。
入所率が公立保育園が低いということで、一応、定員は百四十五名となっておりますけども、それに対応する保育士が、百四十五名の対応にはなってないのが現状です。今の入所者数を若干増えたところの保育士の人数というふうになっておりますので、実際の入所率とは若干異なるものがあろうとは思っております。
それから、一時預かりにつきましては、市内の二十八園あるうちの二十七園の園が一時預かりを、今、実施をしております。公立につきましては実施はできておりませんが、これにつきましては、現在、通常保育をする保育士で精いっぱいというようなところで、一時預かりのところまでが正直、手が回ってないというのが現状でございますので、その辺りは、私どもも非常に課題であろうというふうには考えておりますので、今後、公立の保育園の中で何ができるかは、協議をしてまいりたいというふうに考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)公立保育園三園のうち、一つの院内地域の竜東保育園が結構、中心部に位置しています。そして、安心院、院内では、私立の安心院こども園と両川こども園と竜東保育園の三園だけに、来年度からなってしまいます。
例えば、この竜東保育園がですね、一時預かり事業を行えば、入所者数が増えるだろうというような予想は立たないのかどうか。中津市の場合は、中津市立保育園のうち三園が一時預かり事業を行っているようですが、宇佐市ではそんなに難しいんでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)再質問にお答えをします。
一時預かりをするから入所者数が増えるというところは、直接は特にないというふうには思っておりますけども、確かに安心院、院内地域での一時預かりのニーズからすると、件数が足りなくなるというようなところは認識をしております。ですので、公立保育園として何ができるかは、今後、協議をしたいというふうに思っております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)今のところですが、安心院、院内地域という範囲で考えると、三園だけになってしまうわけで、安心院町内の私立が経営できなくなった以上は、公立が、宇佐市が、もっと子育てに責任を持つべきではないかと。具体的には、公立の竜東保育園も、一時事業を行ってもよいのではという保育現場からの意見もあります。ぜひまた、検討してください。
それで続けますが、安心院町内だけを振り返ると、数年前、津房保育園がなくなりました。そして、今年度、深見のしろばと保育園と佐田保育園がなくなる。四つの小学校区のうち、三つの地区に保育園がなくなるわけです。今まで、福祉法人をつくり、保育園で子育てに頑張ってきた。しかし、子供が減って、運営ができなくなったら、それでおしまい、これでいいのでしょうか。本来は、保育園を小さくても残すべきと考えます。
宇佐市として、子育て環境を守るために、どう検討してきたのか、お尋ねします。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)再質問にお答えをします。
私どもも、安心院地区の津房保育園がなくなった時点で、しろばと並びに佐田両保育園につきましても、今後、かなり人員が少なくなるだろうということは予想しておりました。
まずは、平成二十七年時点でもだんだん少なくなるだろうということで、一応その両園にお伺いをして、子育て支援策、それから、子育て支援課として何ができるかというところで、いろいろ協議をした経緯がございます。
その経緯の中で、園長会と話しながら、定員の見直しを含めて、運営がやりやすいように、通常一〇〇%の入所が原則でしょうけども、一二〇%までの入所が、四月からですね、できるような対策等をしたところでございます。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)繰り返しになりますが、このままいくと、安心院町では、来年度、四つの小学校区のうち、三つの地区に保育園がなくなるわけです。
一方では、空き家に若い夫婦を呼び込もうという取組もしています。保育園がない地区に、若い夫婦が来るでしょうか。小学校区ごとにまちづくり協議会を作って、地域の活性化を図っています。
しかし、保育園がなくなれば、いずれ小学校もなくなり、地域づくりも厳しくなってくるでしょう。この矛盾、この悪循環をどのように改善していこうと考えているのでしょうか。子育て支援の範疇を超えて、まちづくり、就労の問題など、様々絡んで答弁しにくいと思いますが、どなたに聞いたらいいんでしょうか、お答えください。
◯議長(衛藤博幸君)子育て支援課長。
◯子育て支援課長(祥雲弘一君)再質問にお答えをします。
安心院地区を含めた周辺地区の少子化対策ということだろうというふうに思いますけども、確かに子育て支援課だけではできるような問題ではございません。雇用や、住みやすい環境や、医療、福祉、教育といった総合的な対策が求められているというふうには思っております。
ただ、私どもとしては、子育て支援課としてできることは何か、ないかということで、いつも考えているところでございますが、来年度の部分につきましても、何か子育て支援課としてできることはないかということで、今、調査研究をしているところでございます。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)最後に、是永市長。現状は、安心院、院内の乳幼児健診の回数は少なく、年三回と。保育園まで廃園となっています。これでは、ますます周辺部は少子化に陥り、市長の掲げる定住満足度日本一の町は厳しく、人口減少の抑制は難しいと思われます。いろいろな問題も絡み合って、なかなか難しい課題だと承知していますが、子育てしやすい環境を周辺部につくり、少子化対策を強めてという私の要求に対して、どのようにお考えでしょうか。見解をお願いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)宇佐市長 是永修治君。
◯市長(是永修治君)赤野議員の再質問にお答えをいたします。
議員御指摘のとおり、来年三月で、しろばと保育園、佐田保育園、休園が見込まれるということで、私も大変残念に思ってございます。
ただ、現実を見ますと、安心院地域での出生数が非常に少なくなっているという現実も受け止めざるを得ないということでございます。
子育て支援につきましては、もうこの間ですね、様々な制度で拡充をしてきまして、特に昨年からは、三歳から五歳児、保育園、幼稚園ともにですね、無償化という形にしてございますし、ゼロ歳から二歳児においても、第一子を無償化という形にしておりますので、保育や幼稚園ですね、預けたいという方はですね、かなり手厚い支援策を講じてきたところであります。
ただ、全体としてですね、少子化の流れにまだまだ歯止めがかからない。特に郡部のほうで、そういった傾向が顕著に出ているということはですね、私ども、またですね、そういった状況も分析しながら、また、何か有効な手だてはないかというところをですね、また、考えていきたいというふうに思います。
なかなか抜本的ないい妙案も見つからないわけでありますけども、いろんな角度からですね、また手厚くしてみたいと考えてございます。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)赤野道和君。
◯三番(赤野道和君)珍しく時間が少し残りましたので。特に今日の質問の中では、市長さん、し尿処理手数料の件はぜひ検討していただいて、その他のことも具体化をぜひお願いして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
◯議長(衛藤博幸君)以上で赤野道和議員の一般質問を終結いたします。
ただいま一般質問の途中ではありますが、ここで暫時休憩いたします。
なお、再開は十三時十五分といたします。
休憩明けの配席は、議場議員席シフト第二のとおり、議員席と傍聴席が入れ替わります。よろしく御協力お願いします。
暫時休憩いたします。
休憩 午後零時十五分
──────────────
再開 午後一時十五分
◯議長(衛藤博幸君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
一般質問を続行します。
四番 若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)皆さん、こんにちは。議席番号四番、市民れんごうの若山雅敏です。
まず冒頭に、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に努められる医療従事者をはじめ全ての皆様に心より敬意を表しまして、また、その収束を願っております。
それでは、通告に沿って、市政一般に関する質問を行わせていただきます。
まず一項目め、ふるさと納税について。
その一点目として、今年度積極的に推進しているとのことですが、近隣市町と比較すれば、まだまだ寄附金額は少ないと思われます。本市のポテンシャルから考えると、近隣市町と同様の額までには伸ばせるものだと思いますし、また、貴重な自主財源、独自財源を確保する上でも、さらに推進すべきだと考えます。そこで、来年度の目標額はどれくらいに設定するのか伺います。
二点目として、国の示す募集経費、返礼品も含めた経費になりますが、その考え方は五〇%とありますが、どのようなものが経費とされるのか。
三点目は、事業を推進する上で予算の確保が重要と思われますが、十分な予算確保を考えているのでしょうか。また、その財源として、ふるさと応援基金からはどのように充当されているのかを、さらに推進するための人員や体制はどう考えているのかをお伺いいたします。
二項目めは、宇佐市ふるさと応援基金についてです。
今議会にも提案をしておりますが、宇佐市ふるさと応援基金条例の一部を改正する条例案にも関係してくるのですが、一点目として、基金の積み方や使用の目的はどのような方針なのか、これまでと変わってくるのでしょうか。
二点目として、これまで宇佐市地域コミュニティ組織運営交付金のうち、ふるさと応援寄附金活用事業の交付については、ふるさと納税、いわゆるふるさと応援寄附金を通じて地域コミュニティ組織への寄附を申し出た場合には、その寄附金の全額を交付することとしており、それは各地域まちづくり協議会の重要な自主財源に近いものとして、協議会組織の活動に十分活用されてきております。その交付について、今後の取扱いの方向性はどう考えているのかをお伺いいたします。
三点目として、新庁舎の外構工事「宇佐ひろば」についてです。
一点目として、旧本庁舎、旧議会棟の跡に整備される「宇佐ひろば」については、市民に親しまれ誇れるものにすべきだと考えておりますが、どのような計画になっているのでしょうか。
二点目として、シンボル的なオブジェなどを設置する計画はないのでしょうか。子供たちが集まるようなものとして、宇佐市にゆかりのあるキャラクターのオブジェの設置などは考えられないかお伺いいたします。
最後に四項目めとして、市役所庁舎の整備により河川敷に駐車している車両が大幅になくなると思われます。その広くなった河川敷を整備し、宇佐ひろばと一緒に市民の憩いの場としての活用はできないかをお伺いいたします。
以上、四項目八点についてお伺いをいたします。簡潔明瞭な答弁をお願いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)それでは、若山雅敏議員の一般質問に対する執行部の答弁を求めます。
まず、宇佐市長 是永修治君。
◯市長(是永修治君)市長の是永でございます。四番 若山議員の一般質問にお答えをいたします。
二項目め、宇佐市ふるさと応援基金についての一点目、基金の積み方や使用目的はどのような方針なのか、これまでと変わってくるのかについてでありますが、現在の積立額は、市ふるさと応援基金条例で寄附された寄附金の額と規定しております。しかしながら、ふるさと納税制度に関する歳入歳出の明瞭化を図るため、給付された寄附金の額から一般会計歳入歳出予算に定める必要な経費を差し引いた額に改正する内容の条例案を今議会に提案しております。
なお、使用目的につきましては、これまでと同様に、
新型コロナウイルス感染症対策事業をはじめ、自然と文化を守る事業、定住と地域コミュニティ活動を促進する事業など、六項目の事業に充当していくこととしております。
二点目、宇佐市地域コミュニティ組織運営交付金のうち、ふるさと応援寄附金活用事業の交付の今後の方向性についてでありますが、ふるさと応援寄附金活用事業につきましては、市外にお住まいの出身者や関係者等が地域コミュニティ組織、いわゆるまちづくり協議会を指定して、各協議会が行うまちづくり計画に沿った実践活動事業等に対して寄附金全額を交付しているものであります。
本寄附金につきましては、協議会が市と協働して行う地域づくり施策の推進のために必要な財源であることや協議会の運営状況等を踏まえて、当分の間は従来どおり交付をしたいと考えております。
以上で私からの答弁を終わりますが、その他の質問につきましては担当部課長から答弁いたしますので、よろしくお願いをいたします。
◯議長(衛藤博幸君)次に、一項目めのふるさと納税についてと、三項目めの新庁舎の外構工事宇佐ひろばについてを、総務部長 久保桂一君。
◯総務部長(久保桂一君)総務部長 久保でございます。四番 若山議員の一般質問にお答えいたします。
一項目め、ふるさと納税についての一点目、来年度の目標設定についてでありますが、本年十月に開催したふるさと納税推進委員会で協議し、来年度の目標寄附額を三億円に設定したところであります。
二点目、国が示す募集経費についてですが、具体的には返礼品等の調達に係る費用、返礼品等の送付に係る費用、広報に係る費用、決済等に係る費用、事務に係る費用、その他の費用の六項目となっております。このうち、返礼品等の調達に係る費用が寄附額の三〇%以下であることと、六項目の合計額が寄附額の五〇%以下となることが示されております。
三点目、事業推進上の予算、財源、人員体制についてですが、予算につきましては、寄附金額の約五〇%まで募集経費として認められますので、目標寄附額が三億円の場合は、募集経費として一億五千万円、基金積立金として一億五千万円の合計三億円の予算を確保することになります。
財源につきましては、これまで募集に関する事業経費は一般財源や基金からも充当しておりましたが、先ほど市長が答弁しましたように、当該経費を差し引いた額を積み立てる基金条例の改正案を今議会に提案しているところであります。
また、人員体制につきましては、現在三名体制で執務しておりますが、寄附金等の管理システムを導入して返礼品配送業務等を委託しておりますので、現行の体制で推進できるものと考えております。
三項目め、新庁舎の外構工事「宇佐ひろば」についての一点目、どのような計画になっているのかについてですが、「宇佐ひろば」は本館と西別館、アプローチの大ひさしに囲まれた横四十メートル、縦二十メートルの広さの市民の憩いの場、交流の場となる中庭空間を計画しております。
具体的には、市民の憩いの場として四季を感じられる樹木の植栽や、木陰となる場所にベンチを多数配置し、また、交流の場としても皆さんが気軽に集える場所として、簡易なイベントにも活用できるよう仮設ステージや各種ブースが設営できるスペースを確保し、電気、水道設備も整備する予定であります。来庁時や休日等、憩いと集いを両立する広場として、親しみやすい庁舎となるように努めてまいります。
二点目、子供たちが集まるようなものとして、キャラクターのオブジェの設置などは考えられないかについてですが、新庁舎建設の基本方針の一つとして、市民から親しみやすい庁舎を掲げております。そのためにも、「宇佐ひろば」をはじめ新庁舎には子供からお年寄りまでの全ての人が気軽に集える場所となることを目指しているところであります。今後、シンボル的なオブジェの設置につきましては、議員の御提案を含め関係各課で協議してまいりたいと思います。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)最後に、四項目めの市役所庁舎の整備により、河川敷に駐車している車両が大幅になくなると思う、市民の憩いの場としての活用はできないかについてを、建設水道部長 城 隆弘君。
◯建設水道部長兼都市計画課長(城 隆弘君)皆様、こんにちは。建設水道部長の城でございます。四番 若山議員の一般質問にお答えいたします。
四項目め、市役所庁舎の整備により、河川敷に駐車している車両が大幅になくなると思う、市の憩いの場としての活用はできないのかについてですが、平成元年度より本市の計画する駅館川リバーノピア計画に基づき、河川管理者であります県宇佐土木事務所に駅館川の堤防敷をサイクリングロードや桜づつみ公園として整備し、自然景観を生かした人々の出会いの場の提供を目的とした占用許可をいただいております。
また、庁舎前の河川敷については、テニスコートやゲートボール場の整備を行ってまいりましたが、台風等による河川増水などにより、施設が数度流されたことから、再整備については見合わせておりました。その後、平成十七年度以降に、市及び県等の駐車場不足も伴い、公園整備の一環と併せて現在まで使用させていただいておりますが、河川管理者より新庁舎の完成後の河川内での駐車場を目的とした使用は困難と言われております。
今後につきましては、議員御提案の市民の憩いの場としての活用や多目的広場としての使用など、目的や維持管理等を含め関係機関と協議を行ってまいりたいと考えております。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)以上で執行部の答弁は終わりましたが、再質問があれば許します。
四番 若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)それでは、順次再質問をさせていただきます。まず、最初に一項目めと二項目めの一点につきましては関連するところもございますので、合わせての再質問となるかとも思いますが、よろしいでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)はい。
◯四番(若山雅敏君)それでは最初に、ふるさと応援寄附金、ふるさと納税についてであります。
宇佐市も、取組を推進し、寄附額も一億円を超える、二億円に近くなってくるという規模になってまいりました。現状の状況について説明をお願いします。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長の尾方でございます。再質問にお答えいたします。
十一月三十日現在の数値で申し上げます。総件数は二千二百五件ということで、前年度の同月対比では二八二%というような状況でございます。それから、総金額につきましては、一億一千万円を超えているというような状況で、前年同月の対比としては約二五五%というような状況でございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)増えてきているという部分はありますけど、現状では、ほかの近隣の市町に比べるとですね、やっぱり若干、まあ国東だけはちょっと別格としても、まだまだ低いのかなと。ただ、ポテンシャルとしては、全くほかのところに引けを取っているところでは、当市としてはないというふうに思っていますので。来年の寄附額、三億円を目標にということでありますが、その審議会というか協議会の中でどういった、それに基づいての三億円の設定の協議と、どういった取組をしようとすることが議論されたのかお伺いします。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長 尾方でございます。お答えいたします。
寄附金をどんどん増やしていこうというような中での取組をどうするかという中でお答えをさせていただきます。
協議の中では、広報戦略として、返礼品や受領書の送付の際にQRコードを添付して、返礼品の商品説明とか市の観光情報とか魅力的な情報を発信してはどうかと。それから、返礼品の人気商品をしっかり分析して伸ばしていこうと。そして、他市が躍進した方法の調査研究と実践をしないといけないなということ。それから、返礼品を含んだ特産品としての全体の販路拡大、そして成果が上がった各課連携で取り組んだ事例等も話し合いました。
そういった中で、寄附金を増額し、来年度は三億円としておりますが、どんどんステップアップしていきたいなというような協議をしたところでございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)その議論は十分ありがたくですね、取り組んでいただきたいと思いますが、今回議案として出されていますけど、現状では寄附金額の全額をふるさと応援基金に積み立てている状況であるため、返礼品にかかる額も含めた経費の金額がですね、一般財源から充当されるような状況だというふうにも思いますし、当然額が増えれば増えるほど、その一般財源からの充当を含めての部分が増え込んでいくというふうに思われます。そういった状況についてはいかがでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長の緒方でございます。お答えいたします。
議員御指摘のとおりでございます。予算面からいたしましても、令和元年度までは一般財源を充当しておりまして、令和二年度から、一般財源、そしてふるさと応援基金から充当をするようにいたしております。
寄附金が増えていく、また今後増やそうとするにつれて、一般財源だけで充当していくのは本当に難しい状況でございます。他の事業にも影響いたします。そして、何億何千万円単位の予算財源を確保しなければならないというようなことになってきます。他市、他の自治体等も調査もいたしたところでございますが、総額を積み立てている自治体、それから経費を引いた自治体等が半々というような状況でございますが、情報によりますと、やはり必要経費を除いていくというような自治体も多いというようなことも聞いております。
今後はこういった基金等もしっかり活用して、より一層宇佐市発展のための寄附金を頂いてまいりたいと、効果的な運用していきたいと、そのように考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)額が増えてくる、先ほどの近隣の部分も含めて、県内でもですね、寄附額が大きくなってくる市町村については、ほぼほぼそういった形で経費の充填を、ふるさと納税から入ってくる財源を充当しているという考えになっていると思います。そういったことで、一般財源の圧迫を防ぐ、そして、より有効なふるさと応援寄附金事業の推進を図るという意味での今回の条例改正の提案ということでよろしいんでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長の尾方でございます。お答えします。
議員がおっしゃられたとおりでございます。ちょっと補足といいますか、私が先ほど説明したとおりでございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)先ほど答弁の中に、今年度より、令和二年度よりは基金からの充当でということであったんですが、それ以前は一般財源からやっぱり持ち出しということで事業を推進していたということになるんでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長の尾方でございます。
今おっしゃられたとおり、令和元年度までは一般財源を充当しておりましたが、本年度からは一般財源、それから、ふるさと応援基金からも充当して運用しているという状況でございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)いわゆる特別会計ではないと。それはもう重々承知しているんですけど、やはりふるさと納税の事業の中でですね、回すべき部分だというふうに私も考えますので、そういった形での条例改正ならまあよかったなというふうには思っているところなんですが。
ただ、二点目、三点目の部分につながるんですけど、目標額は三億円というふうになれば、認められる予算的な経費については五〇%ということで一億五千万円程度。そのうち、返礼品等にかかる経費としては一億円弱で、その他の経費が大体五千万円、内訳、雑駁な考え方ですけど、程度と考えられるんですけど。
目標額に到達するためにも、また来年度分のさらなる事業推進に向けても、必要な経費だと思っております。広報にかかる費用やシステム強化の事業等も先ほどの中で検討されてきたということでありますけど、十分な予算確保をしていく予定でありましょうか。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)しっかりですね、他市に負けないようにするために、必要な広告料でありますとか返礼品等、また事務委託、そういったものはしっかり予算要求して組んでいきたいというふうに思っております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)経費が一億五千万円ということでありますけど、当然、そのうちの一億円分の部分は返礼品ということで、返礼品についてはですね、市内の産品の需要が増えるということでもありますので、当然市内の経済を潤す、そういう部分につながってくると思っておりますし、広報につきましても、宇佐市を、当市をですね、全国的に広める役割も担っているものだというふうに思います。当市を全国に発信するツールの一つとしてPRにもなりますし、宇佐市出身者へのですね、一層のつながりも期待できるものというふうにも思っております。
どうか積極的に取り組んでいただきたいと思いますが、その辺の姿勢等、もし具体的な取組があれば教えていただきたいと。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長の尾方でございます。ありがとうございます。
今年度も、九月補正で広告費用をしっかり組みましたが、やはりふるさと納税の推進委員会でも出ました。本寄附金の運用事業に、産業と観光を振興する事業という指定されたものや、使途指定のない市長が必要と認める事業、この部分の基金をしっかり運用してですね、また、県、国等の補助金も活用して、広報関係の課であるとか、こういった産業振興の各課と連携してですね、積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)寄附金については、本当にぜひそういった形でどんどんどんどん目標に向けてやっていただきたいと思いますし、仮の話というか、せっかく目標三億円ということでありますけど、仮に三億円に満たない場合にも、それも当然返礼品の部分が予算が縮小してくる。
じゃあ、PRの部分も縮小するかというと、PRの部分はいわゆる広報ですね、それはまた翌年度以降にもどんどんつながっていく事業の一つとしてぜひ推進を図っていただきたいというふうに思っております。いかがでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長の尾方でございます。
寄附額が少なくなったときというようなこともございますが、やはり国の基準であります五〇%以内というような部分もありますので、そういった中もひっくるめて、いろいろ考えながらですね、しっかりですね、市のふるさと納税推進、また、まちの魅力発信等々で、いろんな課と連携して高めていきたいなというふうに思っております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)おっしゃるとおり、まちづくり推進課だけでなくてですね、いわゆる全庁挙げて、いろんな部分で市のPRに取り組んでいただきたいと思っております。それが、ふるさと納税の、また推進にもつながると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
寄附金は、先ほど基金からの取崩しで返礼品等に充てているという、今年度から充てているということでありますが、ほかの事業、もし充当していたものがありましたら教えていただきたいんですが。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長 尾方でございます。
私のところでは令和二年度の当初予算の段階での事業明細がございます。当課のふるさと応援基金事業のほかに、地域コミュニティ形成推進事業であるとか、スクールバス管理費とか、小学校の図書購入費等々、そういったものに充てられているというようなことで資料を頂いておるところでございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)当然寄附金になりますので、自主財源として使えるということでありますので、基金にどんどん積み込んでいくことも将来に向けて大事だと思いますけど、自主財源の一つでありますので、今できる、または将来に向けての取組を、今できるものとしてそこにも、将来につなげる事業としても、そちらのほうにもぜひ基金のほうを使っていただきたいと思っております。いかがでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長 尾方でございます。
寄附をしていただくための指定寄附をいただく運用事業、こちらを六項目指定するようにしております。また、こういった事業に資するというようないろんな各種事業ですね、関係各課、必要と思われるようなものに、財政と協議して関係課でしっかり協議をして展開をしていくと。これが大事であろうと思っております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)大変財源が厳しいときだからこそですね、先ほど言いましたけど、推進に当たっても、市、全庁的な取組として推進をしていただきたいし、その運用に当たってもですね、ぜひこういう事業をやりたいんだという各課の要望について応え得る部分があれば基金を活用していただきたいと思いますので。これは要望ですので、よろしくお願いいたします。
推進体制のほうについては、もう十分であるということでありますが、予算確保も含めて、当然予算だけがあっても進みませんので、委託事業等も含めてですね、積極的に行っていただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長の尾方でございます。
目標額三億円にしておりますが、これがどんどん増えていって、十億円とか、またその上に行きますとなかなか難しい部分が現行体制ではできてくるかもしれません。そういった場合はしっかり職員、人員配置の担当課等とも協議をいたしましたり、あと、必要なものといいますか、委託するものはしっかり委託してスムーズに活用できるように、寄附金をまたさらに増やせるような体制づくりも検討していかなければならないなというふうには思っておるところでございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)よろしくお願いします。
先ほど全庁挙げてということで、これが増えることによって自分たちの目指していた事業が、これを自主財源にしてできるという、ほかの課もですね、そういった考えになっていただければ進むと思いますし、それはまた市民一人一人の部分にもつながると思います。ふるさと納税で自主財源ができれば、また、市民サービスの向上につながるんだということがですね、分かるような形でお示しをしていただきながら、全庁挙げてと言いましたが、全市挙げて、市民挙げて、またふるさと納税の寄附額を増やしていけるような方策が取れればと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
続いて、二項目めの二点目、地域コミュニティ組織へのふるさと応援寄附金活用事業の交付についてです。
この交付金については、これまでと同様に、寄附金額の全額交付を要望するものであります。組織設立の説明段階から自主財源と同様の部分として、地域組織でのふるさと応援寄附金事業の取組を推進しています。この部分についての返礼品などの経費は、基金からの充当であったり、一般財源を使ったものとしても、地域の活性化や地域を守っていくべきものにつながるという事業でございますので、当然行っていく事業だと私は考えております。いかがでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長の尾方でございます。お答えいたします。
議員がおっしゃられるとおりでございます。ずっと平成十九年ぐらいからですか、まちづくり協議会と協働で地域づくりをやっていこうというようなことでございます。まちづくり協議会にも、関係者、また出身者にも寄附を呼びかけていただいて、ここまでやってきたものでございます。そういったものをしっかり、また地域のためにも活用していきたいなというふうに思っております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)額が、寄附金全体が増えても、この地域コミュニティ組織に全額交付する割合というのは、そんなに増えていない。まだまだ増えていただきたいと思っているんですけど。
今、大体何%ぐらいの、寄附金に応じた部分でのパーセンテージは幾らぐらいでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)現在の状況ということでよろしいでしょうか。十一月三十日現在のことでお答えさせていただきます。
コミュニティ組織を応援する事業として二百九十四件、約でございますが、六十四万円を超えているところでございます。前年の同月対比でいきますと一三五%というようなことになっております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)すみません、もう一度件数と額を。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)お答えいたします。
コミュニティ組織を応援する事業で、二百九十四件、約六十四万円をちょっと超えたところということで、前年同月対比は一三五%という状況でございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)個人の思いとして、もっともっと多くなっていただければと思いますけど、そういった部分で言えばやっぱりまだまだ全体の中では占める割合は少ないわけですから、一番危惧するのが、基金に積み立てる部分で経費を削減して基金に積み立てるというようなことになろうかと。もし条例案が通ればですね、いうふうになるんですが。そこで今後、そういう思いの中で、じゃあ返礼品にかかった部分、三〇%といえば、三〇%分は差し引いて交付しますよということになりはしないかという危惧があるわけです。
先ほど申しましたように、全体的に占めるパーセンテージも少ないですし、地域の活性化やコミュニティ事業、一番重要なものを担っていただく自主財源でありますので、そこは今後とも一〇〇%の交付を目指していただきたいというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長の尾方でございます。お答えいたします。
先ほど冒頭に当分の間というような、現行のとおりで交付ということでお答えをさせていただきました。ただ、交付金という性質上、制度や交付額について三年サイクルで適時見直しをしていかなければなりません。
ただ、今後ですね、様々な状況、まちづくり協議会等の運営状況であるとか財政状況等、いろんな状況等を考慮して将来的な交付の在り方とか、そういったものも検討していかなければならないなという課題が残っていると、そういうふうに捉えております。
その中で、使途を指定していない、市長が必要と認める事業への寄附金部分等から当分の間賄ったり、そういった方法でしっかりまちづくり協議会の地域づくり活動を支援してまいりたい、そのように考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)おっしゃることはよく分かりますし、状況はその都度変わるんで、まあ、三年ごとの見直しというか検討というのは十分分かるわけですが、最初に地域づくり、こういった組織をつくり、そしてまた、その運営が維持できるためにこういった交付金を活用していこうという意思であったと思います、方向性であったと思います。
逆に言えば、交付金の在り方を議論してしまえば、最初の目的がなくなってしまうと。最初の目的どおり、そのための目的を守るための、交付金というのは手段ですから、手段を守るために議論ではなくて、まず地域活性化の目的という部分をまず十分押さえてから、それからまた、いつも議論をしていただきたいと思っております。
そういった部分について、市長、もしよろしかったら答弁を願いたいんですが。
◯議長(衛藤博幸君)宇佐市長 是永修治君。
◯市長(是永修治君)若山議員の再質問にお答えいたします。
まず、ふるさと納税全体なんですけども、非常に昨年、一昨年、一億円程度ということで、他市に比べて低い状況が続いておりましたけれども、今年に入りまして、今二・五倍ぐらいの大体ペースで行っておりまして、このまま行くとですね、二億五千万円程度ぐらいまで上がってくるんじゃないかというふうに今期待をしているところです。
ふるさとの全体の市場がですね、今全国で四千億円ちょっとぐらい。今千七百ぐらいの地方自治体がございますので、ざっくり割って二億五千万円ぐらいが全国の自治体の平均額ぐらいになりますので、ようやく平均程度までですね、なってきたかなというふうに思います。
三億円目標ということで、来年度はですね、その平均をさらに、もう若干ですけど上回っていこうというようなことになりまして、今まで低位で推移していたことがですね、ようやくですね、浮上、上昇気流に乗ったかなという感じがいたしているところです。
その中で、この地域コミュニティ組織、いわゆるまちづくり協議会を指定して、ふるさと納税を納付するという取組はですね、これは以前からですね、非常にいい取組だということで評価が高かったわけです。それで、指定したら全額その部分は指定したまちづくり協議会にそのまま寄附されますよというのがですね、一つの売りであったわけですね。
それに基づきまして、今まちづくり協議会の皆さんがいろいろお声がけをして、今、ざっくり全体として一千万円ぐらい、まちづくり協議会にある。ただ、多いところは二百万円ぐらいあって、少ないのが十万円ぐらいしかないというようなちょっとアンバランスがありますけども、一応せっかくそういう納税者の思いが入っていますので、それとお声がけした人の思いが入っていますので、当分の間は全額をですね、まちづくり協議会にそのまま交付をしたいと考えております。
先ほど言った経費的に言うとですね、一千万円のふるさと納税があれば半分ぐらい、五百万円ぐらいは返礼品ですとか必要な事務費とかいうのがあるわけですけども、その分が今回、条例改正が仮に御承認いただければ半分しか基金には積まないことになりますけども、その分はきちんと寄附金相当を一般財源からですね、プラスして、まちづくり協議会には交付したい、そのように考えております。御理解いただきたいと思います。よろしくお願いします。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)ぜひ市長の考えられる、当分の間と言わずにずっと一〇〇%の分はお願いしたいというふうに思っております。
それでは、三項目めに移りますが、「宇佐ひろば」は市民に親しまれ、さらに市の名所にすべきだというふうに思っております。憩いの場として広場で過ごしたいと思うようなものにするような活用方法やその他の計画はあるんでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)行財政経営課長。
◯行財政経営課長(田中康彦君)行財政経営課長の田中でございます。若山議員の再質問にお答えします。
活用の方法ということで、「宇佐ひろば」のコンセプトということで、親しみやすい庁舎の一つのスペースとしまして、憩いの場、交流の場、さらには集いの場、にぎわいの場ということで活用していきたいというふうに考えています。
具体的に言いますと、憩いの場としては、庁舎に来られた人たちがちょっと木陰で休憩したり、小さな子供たちが遊んだりというような、樹木を見て四季を感じてもらうような居心地のよい場所というようなところ、またあと、交流の場、集いの場、にぎわいの場としましては、休みの日には簡易なイベントスペースとしてですね、活用していただきながら、市民の集まる場所にしていきたいと。あと、景観を眺める場ということで、一階のラウンジや庁舎の各階から中庭空間として景色を楽しむことができますので、その辺についても考えていきたいというふうに考えています。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)活用の部分をどんどん広げてですね、憩いの場にしていただきたいというふうには本当に思っております。そのためにも市民が集まっていただかなければならないということで、ちょっと質問にも書かせていただいたんですけど、オブジェ、子供たちに好まれるようなもののオブジェの設置、まあ私の私案で申し訳ないんですけど、日田市では進撃の巨人とか、熊本市のワンピースとか、あと福岡市のサザエさんとか、九州各県にもいろいろなオブジェを作っているところもありますし、境港のゲゲゲの鬼太郎とかいう部分は古くから有名なところでもあったんですけれども、そういったオブジェ、銅像、それを作ると、地元の方だけではなく子供たちだけではなく、県外から市外からもですね、人が集まってくるという部分もありますので。
当市にゆかりのある部分で言えば、川部出身の姫野よしかずさん、ポケモンの作画者の一人でありますけど、以前ポケモンの映画の上映についてこちらのほうへ来ていただいて、サイン会等をした状況がございます。そういった方がいらっしゃいますので、ポケモンのオブジェとかできないかとか。あと、USAのつながりで、日本の自治体にはあまり設置されていないアメコミヒーロー、スパイダーマンとかですね、そういったアメコミヒーローのオブジェなどは検討できないものか。
当然、担当課だけじゃなくていろんな課からのアイデア等々募ってみて、そういったオブジェの創造物を作るとかいった検討はなされないでしょうか、お伺いします。
◯議長(衛藤博幸君)行財政経営課長。
◯行財政経営課長(田中康彦君)お答えします。
議員御提案の件でございますけれども、県内他市でもオブジェを設置して、かなり人が集まって人気があると。また、今アニメ人気であり、映画等も話題になっているようなところでありまして、そのようなことからうちのほうについても、そういうゆかりのあるオブジェがですね、設置できれば、それは大きな魅力になり、活用できる資源ということで期待できるところなんですけれども、今現在のところ、まだ具体的なオブジェの設置をどうしていくかというのは正直まだ計画できていませんので、今後関係課を含めて協議をしていきたいというふうに考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)非常に難しい問題とかいろいろあると思いますので、すんなりできるとは思いませんけど、そういったアイデアを出しながら、また、そういったつながりのある人とどんどんどんどん接触することによってですね、また、オブジェじゃなくて違う部分の宇佐との絡み方、関わり方を持っていただくことも検討していただくような方向もできるのかなと思いまして、ぜひそういった動きをですね、つくっていただきたいなというふうに要望をしておきます。
最後に四点目、四項目めになりますけど、二十年以上前になると思いますけど、テニスコート等が整備されてですね、多くの市民がそこの河川敷を活用していたと。当然、造られた部分も二回ほどまた流されてということで、もう頓挫したような形にはなっていますけど、今先ほど言いましたように車両側もこっちに引き上げてくるというか、もうそこを利用しないということになれば、利用できる広場が増えるわけですから。
以前、駅館川、先ほどの答弁にもあったんですけど、リバーノピア計画といった部分がなされている桜づつみとかそういった河川ですね、整備をずっとされてきたわけなんですが、テニスコートもその一部分だということであったんですけど、その駅館川リバーノピア計画は今現在どうなっているんでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)土木課長。
◯土木課長(熊埜御堂峰一君)土木課長の熊埜御堂です。若山議員の再質問にお答えいたします。
リバーノピア計画というのが、昭和六十三年度に計画をされました。その内容につきましては、駅館川を核としまして、市民の憩いの場や観光拠点づくりを目的に策定されておりまして、サイクリングロード六・四キロ、そして、河川広場としまして、柳ヶ浦から市役所庁舎前までの四か所に広場をつくる計画、そして桜づつみ、そして鷹栖のつり橋、そういったものを入れた計画となっておりました。
整備につきましては、事業についてはもう完了しておりますが、総合運動場の河川敷沿いに、そちらのほうに大きな計画がございまして、そちらの計画につきましてはメルヘン広場ということで、この事業につきましては、平成三年度に着手をしましたが、用地の関係等で中止になったというふうな記憶がございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)そこの下の部分だということは、私もたまたまその事業に用地取得の部分で関係していた部分で覚えているんですけど、そこは確かに頓挫したかも分かりませんけども、私が言っているのはそこの河川敷の部分ですね。そこでまた、大きな事業ということではなくて、ちょっと楽しめる憩いの場的なものにしていただけたらなという思いであります。
先般出されました第二次宇佐市総合計画の後期基本計画、この中の自然環境というところ、五十九ページになるんですが、四、自然景観の保全という中の3)に、河川敷景観については河川公園の整備や河川に架かる橋や防護柵等の形態意匠の誘導、緑化の推進等により河川と一体となった景観設備に努めるといった文言もうたわれております。
リバーノピア計画の一環で鷹栖のつり橋とかいろんな部分が、駅館川の河川についての事業はできたと思っておりますし、文化会館の奥側の河川側のですね、整備も含めてできていたものだというふうには思っていたんですが、数年前にそこの支障木を切っていただいた部分で、改めてそこの景観のすばらしさを認識したところなんですね。
ぜひ、大きな整備ということではなくて、市民が本当に景色を眺めて、ちょっと憩える場についての、そういったできる範囲での整備ができないか、お伺いします。
◯議長(衛藤博幸君)土木課長。
◯土木課長(熊埜御堂峰一君)お答えいたします。
議員がおっしゃるように、現在市役所の前の広場につきましては、当時の計画では憩いの広場という名称がついておりました。内容については、先ほど言いましたテニスコート等があったんですが、二度流されまして、もう非常に障害物になるものの設置は困難ということで、県の管理者のほうからも指導がございましたので、今現在、主に駐車場という形になってしまっておりますが、ただ、議員おっしゃるように、今後、先ほど答弁しておりました「宇佐ひろば」、そちらのほうが整備できましたら、またそちらのほうの利用状況等を踏まえまして、そちらの河川敷沿いの、どういったものが必要なのか、そういったものも協議をして、また県、管理者等と協議をして設置可能であれば椅子等そういったものを整備できればとは考えております。
また、環境についてはですね、草刈り等を七月に河川愛護月間というのをしております。暑い時期ですが、毎年百六十人ほど、漁協関係者の方も含めて、自治会の方も一緒になってですね、河川清掃、この市役所の前を一斉にやっております。そういったものを今後も継続して、市役所周辺の河川敷の環境整備には努めてまいりたいと考えております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)若山雅敏君。
◯四番(若山雅敏君)河川の整備について自治会の方も一緒になってしていただけているということは私も聞いて、ありがたいなというふうに思っていたところであります。今、担当課長が言われたように「宇佐ひろば」がまた整備されれば、また人が集まってくれば、そこの河川敷のよさもどんどん広がってくるのかなと。今現在でも土日になれば、子供連れの御家族があそこの河川で昼食を食べたりとか、そういった光景をよく目にするところです。
子供さんがこの辺は当然増えてきたんで、公園の整備という部分で大きな手を入れずに自然と遊べる、戯れる、また当然、防災の部分で川というのは恐ろしい部分でありますけど、また自分たちの命を育むものでもありますし、その辺のことも踏まえてですね、子供たちに川の怖さ、よさというのを教えるためにもですね、しっかりと。大きな整備は要らないと思います。川辺で少し遊べる、休める程度の部分でもいいと思いますので整備を行っていただきたいと思いますし。
「宇佐ひろば」の部分で言えば、そこにはトイレがないんですね。大きなイベントをするときには庁舎を開けて多目的ホールの奥のトイレを貸すというような状況ができると思うんですが、日頃平生には立ち寄った人にはトイレがないと。でも、河川のほうの部分でいけば、そこの図書館の裏にトイレがあります。だから、こっちになかなかトイレができんかったのかなちゅう思いもあるんですけど。河川と一体となった動線の中で、そうすればそこのトイレにもまた目が行きますし、トイレもあるんでそこでゆっくり休めるな、遊べるなといった家族連れも集まってくるのかなと思っておりますし、それも含めて、トイレも少し美化をしていただいて、みんなが憩える場所に「宇佐ひろば」と併せて、河川敷の整備も併せて行っていただければなという要望を述べて、これで私の一般質問を終わります。
ありがとうございました。
◯議長(衛藤博幸君)以上で、若山雅敏議員の一般質問を終結いたします。
ここで、発言の訂正の申入れがありますので、これを許したいと思います。まちづくり推進課長。
◯まちづくり推進課長(尾方勇司君)まちづくり推進課長の緒方でございます。議長のお許しを得ましては、発言の訂正をさせていただきます。
先ほど、若山議員のふるさと納税の寄附金の現在の状況ということで、地域コミュニティ組織を応援する事業の寄附額、こちらを私は約六十四万円と申し上げましたが、約六百四十万円の間違いでございました。おわびして訂正をさせていただきます。
以後このようなことがないように気をつけてまいります。ありがとうございました。
◯議長(衛藤博幸君)それでは、ただいま一般質問の途中でありますが、ここで暫時休憩をいたします。
なお、再開は十四時二十五分といたします。暫時休憩します。
休憩 午後二時十五分
───────────────
再開 午後二時二十五分
◯議長(衛藤博幸君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
一般質問を続行します。
六番 川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)皆さん、改めましてこんにちは。四時間目となりました。六番、求道会川谷光紹です。
皆さんにとって、今年一年はどんな年だったでしょうか。昨日の夕方、四日市商店街で理事会が開かれまして、今年のお取り越しの正式な中止と、毎年二月に行っているひなまつりについても、今までの形でやるのはやめましょうという形で話がされたところです。全ての生活様式が本当に変わってきた一年だったなというふうに思います。決して悪いことばかりではなかったようにも思いますけれど。
私自身が一年間振り返ったときに心に残っていることが、敬愛する先輩の大切な方が亡くなられたことが一番心の中に残ります。本当は違う話をするつもりだったんですが、この議場に入る前に皆さん方から頑張って頑張ってという声を聞いて、ああそうだなと思って、ちょっとこの話をぜひさせていただきたいなと思って。
とても満月のきれいな日の夜でした。訃報の連絡をいただきました。その後、皆さん方に連絡を取らせていただいて、多くの方々が一緒にお参りをしていただいたと思います。一生懸命頑張ってきた三年間だったんですが、実は誰にも話せないかなということで、私には話はしてくれていて、ただ黙っといてくれよということでずっと黙ってはいたんですけれど。そういった先輩の最後に見送るときの姿が立派だったなっていうふうに思います。
常々ずっと言われていました。私はね、こういう生き方をしたいんだよって、その先輩は言っていました。生まれてきたときは、本人は泣いていて周りの人が笑っている。最後亡くなるときは、本人が笑顔でいて周りの人が泣いている。そういった生き方をしたいんだよという話をしていたときに、その方の大切な人は、そういった人生を終えられました。きっといい人生だったんだなというふうに思っています。
昨日の夕方です。電話をいただきまして、頑張るからねって、ありがとう、頑張るからねという電話をいただきました。そのときに悩んだんですね、頑張り過ぎないでくださいとか無理しないでくださいとか、そういった言葉が今きっとはやっていて、大丈夫ですよという言葉がはやっているんだけれど、頑張ろうって、今から立ち上がろうとして頑張ろうとしている方が頑張るよって言ったときに、一緒に頑張りましょうというふうに声を返しました。
そう思ったときに、この議場に向かうときに、多くの議員さん方が頑張ってねという一言一言をいただいたときに、やはり議員というのは一人ではなくて、横のつながりでみんなでいろんな考えがありながら、宇佐市はどうあるべきなのかというのを話していく。そして、その問題を共有していくのがこの一般質問の場だなと感じましたので、ちょっと話が長くなりましたが、この話をさせていただきました。
それでは、議長のお許しを得ましたので、事前通告に従って質問を行います。
一点目、地域のためにの一点目、現在の宇佐市の財政状況について。
1)地方議員研究会が開催する財政についての研修に参加した。その中で、宇佐市は大変健全な財政運営を行っていると、こういうこともよく理解することができました。今まで宇佐市では事業の選択と集中を行ってきたが、具体的にどのような事業を選択し、集中してきたのか。選択された事業の一方で、具体的にどのような事業が廃止されてきたのか。また、その基準について、市民に分かりやすい説明を求める。
2)宇佐・高田・国東広域ごみ処理施設整備事業の設計プラント工事の入札が、応募者が一者だったため中止になった。今後については、広域事務組合にて調査研究されることと思うが、宇佐市ではごみ処理施設の建設費用に合併特例債を活用することを検討していたと聞く。今回の入札中止が今後の宇佐市の財政にどのような影響を与えるのか。
二点目、六月に宇佐高田医師会病院成人病健診センターの新築移転についての要望が出されたが、現在の状況は。また、全国の自治体では医師会病院に対してどのような支援の例があるのか。
三点目、都市計画道路上田四日市線の進捗状況と今後の見通しについて。また、都市計画道路であるが上下水道管が埋設されない理由について説明を求める。
二項目め、こどもたちのためにの一点目。学校規模配置アンケートを受けて、宇佐市公立学校適正規模及び適正配置等検討委員会が開催されたが、概要についての説明を求める。
二点目、市内の高校への通学手段としてコミュニティバスが活躍している。今年度は試行運転だったが、来年度からの計画についてお伺いいたします。
以上、一回目の質問を終わります。市民の皆様方と一緒に分かりやすい答弁をお願いいたします。
◯議長(衛藤博幸君)それでは、川谷光紹議員の一般質問に対する執行部の答弁を求めます。
まず、宇佐市長 是永修治君。
◯市長(是永修治君)市長の是永でございます。六番 川谷議員の一般質問にお答えをいたします。
一項目め、地域のためにの一点目、現在の宇佐市の財政状況についてのその一、具体的にどのような事業を選択し集中してきたのか、また、その基準についてでありますが、本市ではこれまで、定住満足度日本一、交流満足度日本一のまちを目指し、様々な施策をハード、ソフト両面から計画的に取り組んでまいりました。
事業の選択と集中の基準につきましては、明文化、数値化したものはありませんけれども、総合計画、実施計画の施策評価を踏まえ、事業の必要性、実効性、費用対効果、また、緊急性が高いもの、安全性の確保などを総合的に勘案しながら判断をしております。
事業の廃止につきましては、事業効果が一定程度達成できたと判断されるもの、事業効果が乏しいと判断されるものなど、おおむね三年をめどに見直しを行っております。
令和二年度当初予算におきましては、保育士人材確保支援事業、医療的ケア児保育支援事業、特殊詐欺等防止電話機設置支援事業などに、新たに着手してございます。
一方、事業効果が一定程度達成できた周辺地域元気づくり応援事業、周辺地域若者定住奨励金事業、インターネットひろめ隊派遣事業などを廃止しております。
以上で私からの答弁を終わりますが、その他の質問につきましては、教育長、担当部課長から答弁いたしますので、よろしくお願いをいたします。
◯議長(衛藤博幸君)次に、二項目めのこどもたちのためにの一点目を、教育長 高月晴彦君。
◯教育長(高月晴彦君)皆さん、こんにちは。教育長の高月でございます。六番 川谷議員の一般質問にお答えします。
二項目め、こどもたちのためにについての一点目、学校規模配置アンケートを受けて公立学校適正規模及び適正配置等検討委員会が開催されたが、概要について説明を求めるについてですが、学校の規模、配置等に関するアンケート調査につきましては、調査対象校十一校の児童や保護者、地域住民など、千四百十名の方々より回答をいただきました。現在の教育環境をどのように思っているのか、学校の在り方をどのように考えているのかなど、多くの貴重な御意見をお寄せいただき、学校に対する率直な思いや考えをお伺いすることができました。
今回の回答結果と意見につきましては、検討委員会を開催し、委員に報告するとともに、それらを踏まえた上で市教育委員会としての今後の学校の規模や配置に関する基本的な考え方の案を提示し、委員より様々な視点、角度から御意見や御指摘をいただいたところです。
また、今回のアンケート調査の結果については一部を公表するとともに、各学校別の集計結果はそれぞれ該当の小学校へお知らせし、今後の学校運営に活用することについても了承を得たところです。
今後の学校の在り方につきましては、引き続き委員の協力をいただきながら、また、保護者や地域住民などの意見も大切にしながら、慎重に議論を重ねていきたいと考えております。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)次に、一項目めの地域のためにの一点目のその二と、二項目めのこどもたちのためにの二点目を、総務部長 久保桂一君。
◯総務部長(久保桂一君)総務部長 久保でございます。六番 川谷議員の一般質問にお答えいたします。
一項目め、地域のためについての一点目、現在の宇佐市の財政状況についてのその二、宇佐・高田・国東広域ごみ処理施設の建設費用について、今回の入札中止が今後の宇佐市の財政にどのような影響を与えるのかについてですが、合併特例債につきましては、発行期限が東日本大震災や相次ぐ大規模災害、また、全国的な建設需要の増大などにより延長され、令和六年度まで発行可能となっております。
広域ごみ処理施設の建設費用に対する本市の負担金につきましては、合併特例債や廃棄物処理施設整備負担金基金、また、その他の交付税措置のある有利な起債の活用等を予定しております。
今回の入札中止に伴う財政的な影響につきましては、今後の再入札の結果により、宇佐・高田・国東広域事務組合の正副管理者による協議を経て正式な事業費等が示されることとなりますが、現時点では大きな影響はないものと考えております。
二項目め、こどもたちのためについての二点目、試行運転中の高校生通学用コミュニティバスの来年度の運行計画についてですが、当バスは高校生の市外流出対策の一環として、通常のコミュニティバスの空き時間を利用し、昨年の下期より試験的な運行を行っておりますが、十月の平均乗車人数は、往路で二十六・八人と、昨年比で十人以上増加しており、貴重な通学手段として定着していることがうかがえます。
また、市内四高等学校を対象に行った通学に係る公共交通に関するアンケート調査の結果によりますと、駅に近い柳ヶ浦高校を除く三校が、通学に係る公共交通の在り方が生徒の募集や部活動を含む学校生活に大きな影響を与えていると回答があったことから、通学用バスの維持は交通政策のみならず、高等学校教育の振興という観点からも必要な施策であると認識しております。
そこで現在、本格運行に向け、運行路線の一部見直しを含めた新年度の運行計画について調整作業を進めているところです。
なお、本格運行への移行に際しましては、受益者負担の原則から有償化を前提としており、路線バスをはじめとした他の交通機関を利用されている方との公平性、負担感などを考慮しながら料金設定を行っていきたいと考えております。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)次に、一項目めの地域のためにの二点目を、福祉保健部長 岡部輝明君。
◯福祉保健部長兼福祉事務所長兼
介護保険等認定審査会事務局長(岡部輝明君)福祉保健部長の岡部です。六番 川谷議員の一般質問にお答えいたします。
一項目め、地域のためにについての二点目、宇佐高田医師会病院・成人病健診センター新築移転の現状は、また、全国の自治体では医師会病院に対してどのような支援の例があるかについてですが、宇佐高田医師会病院は、昭和五十六年に宇佐高田地域における医療の拠点病院として開院し、開放型病院として地域医療機関からの紹介患者を中心に、第二次救急指定医療機関や僻地医療拠点病院、災害拠点病院、さらに現在流行期の新型コロナウイルス感染症などの第二種感染症指定医療機関等に指定されるなど、一般の医療機関とは違い、多岐にわたってその役割を果たしておりますが、既に三十九年が経過し老朽化しております。
前段の宇佐高田医師会病院・成人病健診センターの新築移転事業の現在の状況といたしましては、宇佐市医師会、豊後高田医師会と宇佐市で構成する拡大建設準備委員会において建設基本計画を策定中であります。
後段の全国自治体の地元医師会病院に対しての支援について、最近の例としては宮崎県で二例あります。その一つの都城市郡医師会病院は、総事業費約七十六億円で、都城市と三股町が約四十億円を拠出しており、このうち救急医療センターと健康サービスセンターを公の施設として整備しております。また、もう一つの宮崎市郡医師会病院は、総事業費約百七十億円で、市の拠出はなく、その代わりに土地を提供をしております。医師会病院の支援の状況については、地域の特性や事情等もあることから、一概に同じような支援にはなっておりません。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)最後に、一項目めの地域のための三点目を、建設水道部長 城 隆弘君。
◯建設水道部長兼都市計画課長(城 隆弘君)建設水道部長の城でございます。六番 川谷議員の一般質問にお答えいたします。
一項目め、地域のためにについての三点目、都市計画道路上田四日市線の進捗状況と今後の見通し、また、上下水道管が埋設されない理由についてですが、都市計画道路上田四日市線は、東西方向に延びる国道十号を補完する役割や生活道路に流入する通過交通を排除し、安全確保を図る重要な路線に位置づけられている道路です。
平成二十七年度から測量等に着手し、市土地開発公社による先行取得により、現時点での用地取得率は六七・一%で、本年十月末には上田交差点から百三十メートル区間において供用開始となっています。引き続き、市道石田城井線までの間三百五十メートルについては、令和三年度の供用開始に向け着手するとともに、残りの計画区間の早期開通に向けて事業推進してまいります。
後段の、都市計画道路であるが上下水道管が埋設されない理由についてですが、現在開通している区間においては、上水道、下水道とも整備済みの区域であることから、布設替え工事により上下水道管の埋設は完了しております。
今後、工事予定の四日市郵便局北側までの区間における上下水道管の整備については、上水道管は給水区域内であるため、道路工事の進捗に合わせ計画的に埋設してまいります。また、下水道処理区域内の下水道管の埋設については、その機能を損なうことのないよう、新設される歩道等への布設替えを計画しておりますが、処理区域外となっている計画区間については埋設を予定しておりません。
以上で答弁を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)以上で、執行部の答弁は終わりましたが、再質問があれば許します。
六番 川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)それでは、順次再質問を行っていきたいと思います。
まず一点目、宇佐市の財務状況についてということでしたが、最初の一回目の回答の中で、事業効果が一定程度達成できたために廃止されたという事業が、周辺地域元気づくり応援事業と周辺地域若者定住奨励金事業が特徴的だったなというふうに思っています。
これは単純に廃止というだけではなくて、それを補完するような事業があったように思いますが、詳しい説明をお願いします。
◯議長(衛藤博幸君)行財政経営課長。
◯行財政経営課長(田中康彦君)行財政経営課長の田中です。川谷議員の再質問にお答えします。
今回、主な廃止事業といたしまして、周辺地域若者定住奨励金事業、そして周辺地域元気づくり応援事業ということで答弁させていただきましたけれども、こちらにつきましては、例えばがんばる団体応援事業等、同じような事業、そして周辺地域の若者定住奨励金事業については、ちょっと実績等から中身を見直す必要があるということで今回そういう事業の見直し、そして他の事業と同一の、似たものがありますので統一化したというようなことでございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)同じような事業が市にあるので精査をして統合したというふうに私は理解しています。一方的に、周辺地域だからといって、利用が少ないからといってなくなったわけではないというふうに感じていますので、そこはちょっと詳しい説明が必要だなと思って再質問させていただきました。
自治体がよく最近、赤字赤字というふうに言われるわけですが、赤字は確かに改善していかなければならないんですが、決して大きな黒字にする必要もないなとは、自治体などはと思っているところです。自治体が黒字化するということは、国が税金として得た収入を、市民サービスに一部使わないというか、市民サービスのために本来使えるべきところを削っていくというところなので、単純に、赤字だからいいとは言いませんが、赤字でもいいとは言いませんが、黒字だからいいとも言い切れないなというふうなのが行政としての難しいところだなというふうに、研修を受けて感じたところです。
先日、地方議員研究会が主催する研修を受けてきました。その中で財務についての勉強を私たち自身、議員自身も必要だなと思って受けたわけなんですけれども、その中では地方交付税というのが各地方自治体において、特に宇佐市においても財務上で重要な役割を果たしているということは間違いないというふうに思います。
まず、地方交付税制度の意義について、担当課に確認したいと思います。
◯議長(衛藤博幸君)行財政経営課長。
◯行財政経営課長(田中康彦君)お答えいたします。
地方交付税制度ということで、こちらにつきましては、それぞれの地方公共団体の人口や取り巻く環境等によって財政力等に非常に差が生じてしまうということで定め、財源の不均衡を調整するという意味で、どの地域に住む住民の方も一定の行政サービスを受けられるようにということで、本来地方の税収とすべき税を国が国税として代わりに徴収をいたしまして、一定割合を基準に沿って再配分するというような制度ということで認識をしているところでございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)まさに御説明のとおりで、日本全国どこに住んでいても最低限のサービスをしっかりと受けることができるようにということが地方交付税の大前提というふうに思っています。
地方交付税は、普通交付税と特別交付税に分けられるわけです。特別交付税は災害等の臨時的、突発的な経費や、普通交付税の算定時には捕捉困難な経費として後日配分されるわけです。
宇佐市の行財政にとって普通交付税はなくてはならないものですが、まずその宇佐市の普通交付税の額はどのように決定されているのか、お伺いします。
◯議長(衛藤博幸君)行財政経営課長。
◯行財政経営課長(田中康彦君)お答えします。
普通交付税の額の決定ということで、宇佐市に限らず全体的な大まかな概要で言いますと、各地方公共団体が標準的な水準の行政サービスを提供するのに必要な経費ということで基準財政需要額というのがありまして、それから、地方公共団体の標準的な財政の収入ということで、それが基準財政収入額ということになっていまして、それを差し引いた額、不足した額といいますか、それが普通交付税の交付基準額というふうになるというような算定になります。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)決算特別委員会等でも十分説明をされているわけですが、市民の皆さん方にも分かりやすいように、宇佐市において基準財政需要額及び基準財政収入額をそれぞれ幾らかをお答え願います。
◯議長(衛藤博幸君)行財政経営課長。
◯行財政経営課長(田中康彦君)お答えします。
額が確定しているということで令和元年度分で言いますと、基準財政需要額が約百三十六億九千万円、基準財政収入額が約五十八億四百万円というふうになっております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)先ほど説明にもありましたが、基準財政額は各地方公共団体の標準的な収入を算定するもので、地方税を標準的な税率で徴収したときの収入額である標準税収入の七五%となっているそうです。
このことから標準税収入の二五%が、各自治体が本当の意味で自由に使える額であり、よくこのことから三割自治とも言われるわけだそうです。
宇佐市においての標準税収入の二五%は幾らになりますか。
◯議長(衛藤博幸君)行財政経営課長。
◯行財政経営課長(田中康彦君)お答えします。
二五%の正確な数字というのは今持ってないんですけども、標準的な税収入等の七五%が基準財政収入額というふうに仮定をすればですね、理論上では標準的な税収の二五%というふうになると、先ほどの基準財政収入額の約五十八億円、これの三分の一ということで約二十億円弱、十九億円とか、そのぐらいの額になると思います。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)なので、宇佐市がそれぞれの事業を行いたいというときには、国の補助事業であったり、事業を活用して、また有利な起債等を活用しながら、その分の宇佐市の負担分が、この十九億円から二十億円で賄われるというふうに理解しています。
各地方公共団体の標準的な財政支出から算定された基準財政需要額ですが、これは大きく消防費、土木費、教育費、厚生費、産業経済費、総務費の合算によって出されています。
余談にはなるんですが、このことから宇佐市議会の先輩方によって、消防費、総務費を所管する総務常任委員会、教育費、厚生費を所管する文教福祉常任委員会、土木費、産業経済費を所管する産業建設常任委員会にそれぞれ分けられていることも理解することができます。要は、国が大きく分けている財政の支出の基準となる金額によって、宇佐市の議会の常任委員会も分けられていて、それぞれが適正に使われているかどうかを、それぞれの委員会でより詳細に調査をしていきましょうということだというふうに理解しています。
ここで改めてお伺いします。先ほどの費用はそれぞれ項目に分かれていますが、平成二十六年度から令和元年度までの六年間で、この基準財政需要額で増減に顕著な項目があれば教えてください。
◯議長(衛藤博幸君)行財政経営課長。
◯行財政経営課長(田中康彦君)お答えします。
基準財政需要額の個別の算定経費につきましては、年度ごとに単価といいますか、単位費用等が改正される場合がございますので、一概にどれがというふうなことで言えないところがあるんですけれども、令和元年度から過去五年間ということで言いますと、数字でいきますと、消防費、土木費、産業経済費等が減少傾向ということで、逆に教育費、厚生費、総務費が増加傾向になっているというような状況でございます。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)頂いた資料、平成二十六年から令和元年までの基準財政需要額の一覧表を頂いて、その中で増減をずっと見ていったわけなんですけれど、先ほど述べられたように、道路橋梁費の道路の延長部分が、平成二十六年度では宇佐市では三億九千百六十万八千円だったものが、令和元年度では二億八千百七十九万九千円と、この六年間で一億九百八十万九千円、率にして二八%減っているわけですね。にもかかわらず宇佐市では非常に土木費、道路橋梁には予算をしっかりとつけてくれていて、そのおかげもあって周辺地域、安心院、院内、また旧宇佐市においても周辺地域でも皆さんが安心して生活道路として使用することができているというふうに思います。
ほかにいくとですね、先ほど教育費について上がっているということなんですが、すみません、私の図の見方、表の見方が悪かったら、また後日訂正させていただきたいとは思うんですけれど、教育費は児童数、生徒数、また学級数、学校数、それぞれによって決定をされていました。学級数でいきますと、平成二十六年の小学校費は宇佐市に予算として配分されているものは、平成二十六年で二億三百九十万七千円でした。令和元年度では一億七千一万五千円になっています。これは積算なので、単純に生徒数の減少、児童の減少によってなので、簡単に、一律に言えるものではないというふうには理解しています。
ただ、国から来る予算としては、この六年間で小学校の学級数に応じた分の予算は三千三百八十九万二千円、率にして一六・六%減、単純にこの項目が削減されたというわけではないです。そこは間違えないようにしないといけないなと思っています。児童数、生徒数の変化は、これは市民の数の変化等によっての変化、人口が減っているので金額も減少するというのは、これはしようがないところだなというふうには思っています。
また、学校数でいうと、中学校においては六千四百五十八万九千円だったものが六千二十七万円と六・七%減。国として、ここで言いたいことは何かというと、国ってきっと予算をどのように配分するかで国造り、ひいては各自治体のまちづくり、地域づくりもコントロールをしていっているんだなというふうに理解できます。
道路橋梁費や道路の延長に対する費用が少なくなっていくということは、これはきっとコンパクトシティを進めていきなさいということが暗に、国としては裏側にあるんだろうなというふうにも読み取れますし、それに併せて学級数や学校数によっての予算というのが減らされていくということは、学校の統廃合を検討していくようにというふうに国からの予算という形でのメッセージが届いているんだろうなというふうに思うわけです。
ただ、それをそのままやってしまっては自治体の意味がないわけで、なので皆さん方執行部とまた議会と市民の皆さん方と今、知恵を出し合いながら、力を出し合いながら支えているというのが宇佐市の現状かと思います。
それに併せて農家数が宇佐市の場合は減っていますので、産業経済費の中の農家数に応じたこの需要額も、平成二十六年度では五億四千四百四十六万八千円あったものが、令和元年では四億八千五百八十八万五千円と、五千八百五十八万三千円減、割合にして一〇・八%の減少です。やはりこういった側面もあって、今後農家の支援というのがより必要ということで、今、農政課が頑張られているんだというふうに思います。
こういったように、国というのは地方交付税の総額が決まっているので、なのでその中で、それぞれの割合を増減させながら維持をしていこうというふうにしているわけですが、今現在、扶助費が大変上がっているので、その分ほかのところで抑えていかなければならない、ほかの予算を抑えていけなければならない。その中の最たるものが、道路の延長であったり、学校の教育であったり、産業経済でいけば農家であったりというところで、その予算が低くなっていっているのかなというふうには感じています。
このひずみが宇佐市での経常収支比率の悪化を招いているのかなというふうには感じているところですが、今後、地方交付税の合併算定替えの終了によって、行財政も厳しい局面を迎えていくことだと思います。その中で宇佐市では、事業の選択と集中を行うとの答弁を繰り返してきました。
実際に事業を廃止するということは、その恩恵を受ける方が市民にいる以上、なかなか簡単にできるものではありません。しかし、その全ての要望をかなえることができないことは、市民の皆様方も承知されていることと思いますので、今後事業を選択し、限られた資源を集中していく際の一つの基準として、基準財政額と今までのように有利な地方債を活用した行財政運営をされることを期待しています。
私自身、今回の地方議員研究会での研修を起点として、さらに行財政について学びを深めながら、宇佐市政に生かせることができるように努力していきたいと思っていますので、そう誓いながら次の質問に移っていきたいと思います。
ちなみにですが、この研修が終わった後で講師の方に直接質問する時間がありまして、一緒に行った和気議員と、会派でいったんですが、和気議員とその講師の方に宇佐市の財務シートを見せて、簡単に総評してくださいというふうに、一言で言うとどうですかと言うと、非常に財政については健全な運営というか手堅い運営をしているなというふうには判断をしてくださっていました。
ただ、それがちょうど、大型事業が始まる前の分だったので、それに合わせて貯金もしっかりとしているなというふうにしていましたし、単純に赤字というか、地方債を打つわけですが、単純に地方債、借金をするということも、後々こういった市庁舎であったりクリーンセンターであったり、こういった公共施設というのは長く使うものなので、後の世代の方々と一緒に負担を分担していきましょうということなので、それほどの問題はないように感じていますということでした。
ただ、一つ気になることがあれば、繰出額というか特別会計の額が若干多いように感じるので、何か水道の関係で問題が起きているんですかというふうには聞かれました。一応多分ですが簡易水道ですね、両院地域の簡易水道と周辺地域の簡易水道で費用がちょっと若干かかっているのかなというふうには、そのときに感じたとおりです。
ただ、今、有利な起債を使いながらの、すごく宇佐市の規模にとっては、宇佐市の規模以上にというか、十分な市民サービスが行われているというような判断でしたし、将来的な負担もそれほど大きくはないんじゃないですかということでしたので、安心して帰ったところです。
それでは、次の質問に移らせていただきます。
先ほども言いましたように宇佐・高田・国東広域ごみ処理施設についてですが、これも一言で、現時点で大きな影響はないと考えているということなので、これについてはもう再質問は差し控えたいと思います。このまま無事に進んでいくことを願っております。
そして、医師会病院等の、あと検診センターの移転についてですが、その答弁の中で建設基本計画を今策定中ということで、気になった点が一点だけあるんですが、宇佐市医師会、豊後高田市医師会と宇佐市で構成するってあるんですが、ここには豊後高田市は入ってないという理解でよろしいでしょうか。
◯議長(衛藤博幸君)健康課長。
◯健康課長(出口昭子さん)健康課長の出口でございます。再質問にお答えいたします。
豊後高田市については、医師会のほうから出席要請をしているところですが出席されていない状況であります。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)詳しくあまり追及するとおかしなことになるとよくないと思うので、その程度にとどめたいと思いますけれど、まあ出席要請はしているということでいいですね、はい。
それぞれの例等を調べていただきまして、都城市と宮崎市郡の医師会病院でそれぞれ行政からの支援があったということですが、これは、医師会病院は民間の病院と考えてよいのか、それとも公立の病院と捉えてよいのか、その辺りについての市の見解をお願いします。
◯議長(衛藤博幸君)健康課長。
◯健康課長(出口昭子さん)お答えいたします。
医師会病院自体は民間の病院であります。ただし、公的な役割を担っておりまして、例えば、最近でいえば新型コロナの感染症指定医療機関でありますし、災害拠点病院でもあります。僻地拠点病院でもありますし、あと第二次救急医療機関であります。そういったことから、公の病院の多岐にわたる機能を持った、一般の病院と違う病院であると思っております。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)民間の病院ではあるけれども、しっかりと公的な役割を果たしているというふうに理解をしました。
ああそうなんだなと思ったのが、実はですね、私が十一月の二十日頃ですが、医師会病院でPCR検査を受けました。発熱があったので受けたんですが、恐らく大丈夫だろうとは思いながらも、やはりかかりつけ医に行くのはすごくためらいました。というのも、もし万が一ですね、なったときにかかりつけ医に、もう小さいときから通っているところなんですけれども、そこに迷惑をかけたくないなというのもあって、医師会病院に電話をしたら、来てください、検査しましょうというふうに言ってくださって検査をしたわけです。
そのときに、やはり医師会病院の大切さ、感染症に対しての大切さというのは非常に感じました。そこへ行くときにうれしかったのが、吉田議員が「乗せてやろうか」と。ちょうど家内は実家にそのとき帰っていたので、一人で家で熱が出て、急遽突然熱が出たものでね、うわ、熱が出たというのもあって、もし万が一、近くにいる、ふだん一緒に過ごしている人たちに感染したらいけないなということで、ちょっと心当たりというかね、濃厚接触になりそうな方には、PCR検査を受ける前にですね、事前にお知らせをして、ちょっと気をつけてくださいということを、今から受けてきますという連絡したんですけどね。普通、近寄りたくもないところにね、乗せていこうかと言ってくださったときはちょっとすごくうれしかったです。
そのときにですね、やはり医師会病院に行って、知り合いの看護師さんがちょうど検査をしてくださって、その看護師さんと話をしていてですね、市民病院はやはり周産期医療であったり小児科であったりというところを中心として定住自立圏の中で果たしているので、感染症対策の病院は、感染症対策に対しては市民病院は、非常に受入れにくいと。
その中で、こういった県北地域で感染症に対して重要な役割を医師会は今担っていると。だから私たちは頑張るんだ、私たちの責任において頑張るんだと。そのときにちょうどプレハブが今造られていて、駐車場とその館の横にですね。今度そこに発熱外来のようなものができる話を聞いたんですけれど、もし詳しいことが分かったら、その説明をお願いできたらと思います。
◯議長(衛藤博幸君)健康課長。
◯健康課長(出口昭子さん)お答えいたします。
通常の月曜日から土曜日までに発熱があった場合には、今ちょうどインフルエンザの流行期でもありますので、熱が出た場合に、新型コロナなのか、インフルエンザなのかちょっと分からないところでありますので、市内の医療機関二十七施設においてどちらも検査ができるようになっております。体制を整備しているところです。
そして、休日になると、三医療機関の休日当番医を設けております。その中で、全てのところがそういった検査ができるわけではありませんので、医師会病院の敷地内において発熱外来を設置しております。そちらで、休日当番医さんからの紹介でそちらに行っていただくという形になろうかと思います。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)やはりこのような、一年少し前までは想像すらできなかったような状況だったけれども、こういった感染症への対策ができるのは、やはり新型インフルエンザが流行したときにも医師会病院が中心になって対応しましたけれど、そういった経験があるからだと思います。そこで働いている方にも、そういった感染症に対しての学びがふだんからあるからだと思うので、地域にとって重要な病院の一つであるということだけは、この場で皆さんで共有ができればなというふうに思いながら、次の質問に移らせていただきます。
都市計画道路の上田四日市線なんですが、ちょっと答弁の中ですごく気になったというか、意外な答弁が一つあったので、ここについてお伺いしたいんですけれど。
工事予定の四日市郵便局北側までの区間における上下水道管の整備については、上水道管は給水区域内であるため道路工事の進捗に合わせて計画的に埋設してまいりますってあるんですが、このままで、上水道は都市計画道路上田四日市線の郵便局までは入るということでよろしいですか。
◯議長(衛藤博幸君)上下水道課長。
◯上下水道課長(大木敏之君)上下水道課長の大木です。川谷議員の再質問にお答えいたします。
水道管につきましては、山本浄水場の給水区域内ということになりますので、これについては道路の延伸とともに計画的に歩道等に埋設をしていきたいというふうに思っています。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)下水道については埋設されないというふうに理解していいんですか。
◯議長(衛藤博幸君)上下水道課長。
◯上下水道課長(大木敏之君)お答えします。
都市計画道路の延伸予定区間であります石田地区、葛原地区、そして城井地区というふうになりますけども、現在宅地化されている部分については下水道処理区域というふうにもう認定されております。この部分については、もうほぼほぼ整備が完了しておりますが、葛原地区については都市計画道路が農地の中、田んぼの中を突っ切っていく区間があります。ここについては下水道区域というふうにはなっておりませんので、整備済みの地区は、工事等によって寸断される部分については、その機能を損なわないように敷設替え等をしていきますが、農地の中を突っ切るところについては下水道区域外ということで、下水道の整備は行う予定はございません。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)今回の質問をした真意というのはですね、要は上田四日市線ができることで、四日市商店街もそうなんですけど、四日市の方々にとっては、今後都市計画道路の上田四日市線と十号線の間が、また宅地開発をされたりとか、商業施設が集まったりというイメージを持っているんですよね。
実際の今の計画のままで下水道がなければ、そういった開発をすることはできないというか、要は農地を転用することができないというふうに理解をしていいんですか。
◯議長(衛藤博幸君)都市計画課長。
◯建設水道部長兼都市計画課長(城 隆弘君)都市計画課長の城でございます。川谷議員に回答いたします。
今の都市計画道路につきましては、先ほど大木課長が申し上げたとおり、この区間について農業振興地域ということで、今の中では用途地域がかぶってないということで、このままの状況では大型開発とか、そういったものにはなり得ないということなんですが、ただ、民の動きというのは我々行政としては止めることはできませんので、民の動きは当然出てくるかもしれないというふうには考えております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)一般的な大きな話としてなんですけれど、農地を転用するためには農振を外さなければならないですよね。でも、農振を外すためには農地転用ができないといけないんですよね。どちらも、要は、農振を外したいんです、外してもらえませんかと言ったら、いや農地転用ができてからですよって言われるし、農地転用したいんですけどと言ったら、農振が外れてからですって言われるわけですよね。
そういったこともありながら、なかなか都市計画とかまちづくり、なかなか農地を変えていくのは、それぐらい国にとって大事なものなんだなって、農地というのはですね、というふうには感じているわけなんですけれど。
そのためには、じゃあ都市計画図の色塗りをしなければならないというふうに理解をしていいですか。
◯議長(衛藤博幸君)都市計画課長。
◯建設水道部長兼都市計画課長(城 隆弘君)お答えいたします。
そういったことになると色塗りということになるんですが、今の都市計画の、先ほど川谷議員が最初の質問の中でされていましたけど、国のほうとしては、やっぱりコンパクトという動きが当然あります。そういった中で今、四日市の町並みの中の、用途地域の中を、今後より先鋭化するということも国の動きとしてはありますので、今の四日市の中の市街地を拡大するということについては、今の都市計画道路が、その上田四日市線ができたとしても、造るとすると今度北側にも延びてくるという動きが当然出てくるしですね、その辺りは慎重に、市街化についてはですね、用途地域の拡大ということは当然に枠内で収めていきますので、今後重要な箇所もまだまだありますしですね、そういったことも踏まえながら全体的に考えていかないといけないかなというふうに考えております。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)確かに都市計画道路上田四日市線の北側がですね、乱開発されてくるようになったら、確かに農地として守っていくことは非常に難しいだろうなというふうに思うんですけれど、十号線との間に関してはぜひ色塗りをですね。商業地だったり住宅地というのができるようにするべきではないのかなというふうに思います。
というのも、都市計画道路が今、一つ今上田というか、駅川地区と四日市という地区があって、その地区と地区を結ぶ都市計画道路ということで今回整備されているわけですけれど、点と点が、都市計画道路によって結ばれて線になって、今度その線がですね、面の広がりにならないと、本当の意味での商業やコンパクトシティというのには進んでいかないと思うんです。やはりこの宇佐市の発展、商業地域、特に中心市街地が面として発展していくためにも、ぜひ都市計画道路上田四日市線の南側、十号線との間に関しては、ぜひ今後検討をしていただきたいなというふうに願っているところです。
よく農振であったり都市計画については、後藤議員がよく質問されているわけなんですけれども、議事録を見たところ、平成三十一年度の三月議会の中で当時の都市計画課長がこう答えているわけですね。
平成二十二年に策定したマスタープランについては、二十年をめどに宇佐市の在り方について、当市の在り方について策定しているんですけど、来年三十二年度、令和二年度ですね、策定して十年になりますし、大分社会的情勢も変わってきているような感じもしておりますし、国ではコンパクトなまちづくりを推奨しておりますし、マスタープランの見直しと併せて用途の見直しも実施する時期に来ているのかなという感じはありますと。その中で、今年度、要はその十年を迎えたので、用途見直しが行えるような体制をつくっていきたいと考えていますというふうに答弁しているわけです。
そういった答弁があった後で、それから時間が過ぎたわけですが、現在どういった状況、どのような事業計画を立てているのか、押し立てていきたいと思っているのか、それとも、そういった体制づくりが行われたのかについて答弁を求めます。
◯議長(衛藤博幸君)都市計画課長。
◯建設水道部長兼都市計画課長(城 隆弘君)お答えいたします。
都市計画マスタープランにつきましては現在、来年度の策定に向けてですね、今取り組んでいるという状況でございますが、用途の見直しということについては、なかなか同時進行ということはとてもちょっといかないということもちょっと出てきておりますので、まずは今のマスタープランを見直してですね、その後に用途の見直しという、今言われたようないろんな問題点は当然出てくると思いますので。
ただ、用途の見直しというのが、議員が先ほど言われた農振との絡みが当然出てきますので、かなりやっぱりハードルは高いなというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)この上田四日市線は、宇佐市にとって横の軸になると思います。縦の軸の柳ヶ浦上拝田線と併せてですね、しっかりとしたこの軸があって初めて宇佐市の今後の成長が見込まれると思いますし、僭越ですが、市長が初めて立候補される際に、四日市の区長さん方に、この上田四日市線の整備はぜひ力を入れてやっていきますというふうに述べられたと四日市の区長さん方から聞いていますので。また、木下議員からも、この上田四日市線については一年に一回は必ず質問してくれというふうに頼まれているので、毎年大体十二月にすることが多いんですけれども。
もし、その上田四日市線に合わせて市長の考えとかもしありましたらですね、当時との思いであったりありましたら、お答えいただければと思います。
◯議長(衛藤博幸君)宇佐市長 是永修治君。
◯市長(是永修治君)川谷議員の再質問にお答えいたします。
私は一番最初にですね、市長を目指したときに、縦軸と横軸をしっかり整備していくというのをですね、公約に掲げておりまして、この横軸はですね、この上田四日市線をですね、整備をしていこうということでありました。ようやくですね、百三十メートルほどですね、供用開始ができたところであります。
しばらくこの道路の新設に予算がつかない時期がございました、残念ながら。最近になってですね、予算がつくようになって、ようやく今、軌道に乗り始めたところであります。
この上田四日市線にしても、その縦軸にしてもですね、今後いろいろな民間の投資を呼び込めるエリアということで、今議員がおっしゃったとおり、やっぱり面的にやっぱ拡大していかないといけないということは私も同感ですので、どういうふうにしたら、そういう民間投資がですね、何かしやすくなるかはですね、ちょっと研究課題とさせていただきたいというふうに思います。いずれにしてもそういう方向で何か取り組んでまいりたいと思います。
以上です。
◯議長(衛藤博幸君)川谷光紹君。
◯六番(川谷光紹君)二項目めのこどもたちのためには、最初の回答で理解できましたので、もうここで終わりたいと思います。
市長が、都市計画道路、また四日市の振興についてという、語ってくださいましたので、ぜひ期待をしたいと思います。
以前、浜永議員より教えていただいたことがあります。マックス・ヴェーバーの言葉でしたが、政治とは情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力を込めてじわじわと穴をくり抜いていく作業であるというふうにおっしゃいました。ぜひ市長におかれましては、大変な中とは思いますが、ぜひ、じわじわと力強く、みんなで力を合わせていただければと思います。
これで質問を終わります。
◯議長(衛藤博幸君)以上で、川谷光紹議員の一般質問を終結いたします。
傍聴席の議員は、自席のほうへお戻りをお願いします。
ただいま、日程第一、市政一般に対する質問の途中ではありますが、本日の会議はこの程度にとどめます。
次の本会議は明日九日午前十時から再開し、市政一般に対する質問の続きを行います。
それでは、本日はこれにて散会します。長時間にわたり御苦労でございました。
散会 午後三時二十八分
宇佐市議会...