記
認定第 1号
令和3年度
一般会計歳入歳出決算の
認定について
原 案 認 定
認定第 2号
令和3年度
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の
認定について
原 案 認 定
認定第 3号
令和3年度
津久見都市計画土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の
認定について
原 案 認 定
認定第 4号
令和3年度
奨学資金事業特別会計歳入歳出決算の
認定について
原 案 認 定
認定第 5号
令和3年度
簡易水道布設事業特別会計歳入歳出決算の
認定について
原 案 認 定
認定第 6号
令和3年度
公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の
認定について
原 案 認 定
認定第 7号
令和3年度
津久見市
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の
認定につ
いて
原 案 認 定
認定第 8号
令和3年度
介護保険事業特別会計歳入歳出決算の
認定について
原 案 認 定
認定第 9号
令和3年度
津久見市
水道事業会計未
処分利益剰余金の処分及び
決算の
認定について
原案可決及び
原案認定
令和4年10月4日
決算特別委員会
委員長 黒 木 章 三
──────────────────
〔
決算特別委員長黒木章三
議員登壇〕
○
決算特別委員長(
黒木章三
議員)
皆さん、おはようございます。
決算特別委員会は、
認定案9件の審査について、去る10月4日に本
委員会を開会し、審査を行いましたので、その
審査経過の概要と結果の御
報告をいたします。
最初に、
認定第1号、
令和3年度
一般会計歳入歳出決算の
認定についてであります。
令和3年度
決算は、
歳入総額114億264万8,000円、
歳出総額110億3,156万3,000円で、
歳入歳出差引き3億7,108万5,000円となっています。また、翌年度に繰り越すべき財源を控除した
実質収支額は3億3,805万4,000円となっており、
歳入全体では前年度と比較して5億5,811万円、率にして4.7%の減少となっています。
歳出では
歳入と同じく、
令和2年度に実施された
特別定額給付金事業の完了などにより、前年度と比較し、12億7,870万3,000円の大幅な減少となり、
扶助費では、
特定教育・
保育施設型給付費の減少などにより8,061万3,000円、また
繰出金で
国民健康保険事業特別会計繰出金の減少により5,976万3,000円が減少しており、歳出全体では、前年度と比較して5億6,198万1,000円、率にして4.8%の減少となっています。
歳出で2
款総務費の
地域公共交通活性化協議会負担金、
離島航路事業費補助金、
個人番号カード発行等事業費負担金、3
款民生費の
子育て世帯臨時特別給付金、4
款衛生費の
新型コロナウイルスワクチン接種対策委託料、
可燃ごみ収集運搬業務委託料、6
款農林水産業費の
津久見市
鳥獣害等駆除対策協議会補助金、7
款商工費の
プレミアム付クーポン券事業負担金、
企業立地促進事業助成金、
産業観光コンテンツ造成事業補助金、8
款土木費の
市道等沿線草刈業務委託料など、実績や
業務内容について質疑があり、それぞれ答弁がありました。
歳入の審査では、1款市税の
法人市民税で21.7%の
マイナスということだが、どのように考えているかとの質疑があり、全体的には
コロナによる落ち込みと、
令和元年10月以降に事業を開始した
年度分の
法人市民税の税率が12.1%から8.4%に下がり、その二つの影響が大きな要因というふうに考えているとの答弁がありました。
さらに
委員から、今後、厳しい状況で、税収として
個人分というのが
人口減に伴って減っていくと思われる。ある程度、法人に頑張っていただき、業績を上げていかなければ、本当にこの先、非常に厳しい
財政運営を強いられてくると思われる。よく現状を見ながら今後の
財政運営なり予算も執行していただきたいとの要望がありました。
そのほか、
固定資産税の減額の理由などについて質疑があり、答弁がありました。
委員から、人口対策問題については、しっかりと政策転換しなければ、
津久見はいつまでたってもこの状況から脱し切れないという思いをしている。
それから
庁舎建設について、市民の中からも
建設地の
津波対策が大変取りにくいという意見を聞いており、あそこに人口が集中すれば被害が増えるのではないか。また、
マイナンバーの推進はやめるべきとの理由により
反対討論がありましたが、挙手による採決の結果、賛成多数により
認定すべきものと決しました。
次に
認定第2号から
認定第6号までの各
特別会計歳入歳出決算の
認定については、
慎重審議の結果、その内容も理解できましたので、
全員異議なく
認定すべきものと決しました。
次に
認定第7号、
令和3年度
津久見市
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の
認定については、
委員から、
消費税が上がっているのにもかかわらず、
制度そのものがまた悪くなってきている。10月から、200万円以上の収入のある
人たちは、これまで2倍の負担を窓口で払うような制度になっている。したがって、
後期高齢者医療制度はなくすべきとの
反対討論があり、
挙手採決の結果、賛成多数により
認定すべきものと決しました。
次に、
認定第8号、
令和3年度
介護保険事業特別会計歳入歳出決算の
認定について、
委員から、
繰入金の基金からの繰入れが0円となっているが、基金を取り崩さずに
令和3年は執行できたとのことだが、前回、
介護保険料の改定のときに基金を取り崩して何とか
保険料を抑えていきたいという話があったが、現状はどうなのか。基金を今後、取り崩して、この3か年の中で、ぎりぎりの運営という形になりそうなのかとの質疑があり、
新型コロナウイルス感染症の
影響等もあり、
給付費が減額となり、見込んでいた基金からの
繰入金は、
令和3年度については繰入れしなくてよいというような状況でした。今年度についても同じような状況が続いている。8期の中では、
介護予防を踏まえて、基金の繰入れを少しでも抑えていきたいということで努力しているとの答弁がありました。
本
認定案についても、
委員から、全体を見れば、
高齢化が今、
津久見は進んでいるという実態で、早く改善しないといけない。
利用者の立場からすると、やはり
介護保険料が高く、なかなか利用できないという声が出ている。改善すべきところがたくさんあると思うので、この
認定には反対しますとの討論がありましたので、挙手による採決を行った結果、賛成多数をもって
認定すべきものと決しました。
最後に、
認定第9号、
令和3年度
津久見市
水道事業会計未
処分利益剰余金の処分及び
決算の
認定につきましては、審査の結果、
全員異議なく可決及び
認定すべきものと決しました。
以上で、本
決算特別委員会における
審査経過の概要と結果の
報告を終わります。
〔
決算特別委員長黒木章三
議員降壇〕
○議長(
髙野幹也議員)
委員長の
報告は終わりました。
これから、各
委員長報告に対する質疑に入ります。
ただいま行われました
委員長の
報告について、御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
髙野幹也議員) これをもって、
委員長報告に対する質疑を終結いたします。
これから、討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許可します。
13番、
知念豊秀議員。
○13番(
知念豊秀議員) それでは、
認定第1号、
認定第7号、
認定第8号についてまとめて反対の討論を行います。
令和3年度
一般会計歳入歳出決算の
認定は、
委員長報告のとおり、
歳入総額114億264万8,000円、
歳出総額110億3,156万3,000円でした。
認定できない第1の理由は、
津久見市最大の
懸案事項である
人口減少対策があります。市は様々な対策を打ち出してきましたが、検証しましたかという問いに、
総合戦略と
人口ビジョンに従って計画どおり進めていますという昨年同様の答弁でした。検証したとは言いませんでした。
第2期
津久見市
総合戦略では、
人口減少対策として
重点目標に、誰もが安心して
津久見で暮らし、若い世代が
津久見で暮らしたいと思い描けるよう取り組むとうたっています。しかし、実態は転入に対して転出が1.6倍です。これだけ大量の転出があったということは、
総合戦略の破綻を示していると思います。改めて検証をすべきだと言っておきます。
人口減少が
津久見市だけの問題ではないことは重々承知しています。その大本となるのは、
政府自民党が
富裕層と大
企業優遇の
税制改革を断行し、一方で
貧困層に負担の重い
消費税を導入したこと、さらに
労働法制改悪で非
正規雇用を大量につくり出し、格差と貧困の広がりが
出生率の低下、すなわち
人口減少に拍車をかけています。
日本の学生は高い
授業料を支払い、卒業と同時に
奨学金が借金となって返済に追われます。卒業後の
初任給は最低です。
国際比較をすると、1位はスイスの800万円、アメリカ632万円、ドイツ534万円と続き、日本は262万円で
世界ランク11位です。日本の若者が結婚にも
子づくりにもちゅうちょするのは当然です。
このような仕組みをつくったのは
自民党政府ですから、
政府方針を転換しなければ
津久見市の
人口減少も根本的な解決にはなりません。ただし、
津久見市の
大分県内での
人口減少率は常に上位にあります。さらなる努力を求めるのは当然です。6月
定例会の
一般質問で、明石市の
成功事例を紹介しました。
子育て世帯の子どもの
教育費、
養育費などの生活不安を可能な限り軽減することがポイントになっています。岡山県の奈義町が
特殊出生率2.95を達成したことからも立証できると思います。
第2の
反対理由は、新
庁舎建設予定の場所にあります。
市民の安全・安心を守る庁舎、
市民サービスの拠点となる庁舎、
経済性にすぐれ、将来に負担をかけない庁舎、市民が協働し、
まちづくりの拠点となる庁舎という4つの機能を掲げて事業を進めておりますが、
南海トラフ地震の津波に最も脆弱な場所です。最悪5メートルを超える津波が想定されている地域です。
東日本大震災では、広域にわたって
地盤沈下と
液状化の現象が起こりました。一部
地盤改良で庁舎だけは無傷で残ったとしても、
埋立地全体では安全とは言えません。つまり
まちづくりの拠点にふさわしくない場所だと言いたいのです。いまだ市民から反対の声が多く寄せられています。
3番目の理由は、
マイナンバーカード事業を推進していることにあります。
個人情報が多く集積されればされるほど、紛失・漏洩のときのリスクが大きくなります。市民一人一人の
個人情報を危険にさらす
マイナンバーの普及は反対です。
決算の中で、
コロナ対策など賛成できる部分もありましたが、
津久見市政にとって
マイナスになる
問題点を指摘して反対といたします。
次に、
認定第7号について討論します。
後期高齢者医療制度は
高齢者を大事にしていません。今年10月から
課税所得28万円以上、かつ
年金収入プラスその他
合計所得金額200万円以上の人には、
医療費窓口負担が一気に1割から2割に増えてしまいました。年金が下がり、
物価高騰が続く中での
負担増です。お
年寄りいじめそのものではないでしょうか。
後期高齢者医療制度は廃止すべきです。
次に、
認定第8号について討論します。
介護保険事業そのものは必要な制度です。
担当課の苦労も分かっておりますが、しかし、いまだに市民のニーズに応えられていない課題があります。例えば
特別養護老人ホームを利用したくてもできない人、
待機者が54人もいます。そのため必要とされる介護が受けられないなどの実態があります。
保険料・
利用料が高い、
介護現場で働く職員の
地位向上が進んでないなどで反対をいたします。
〔13番
知念豊秀議員降壇〕
○議長(
髙野幹也議員) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
髙野幹也議員) これをもって、討論を終結いたします。
これから、採決を行います。
認定第1号及び
認定第7
号並びに
認定第8号については、御異議がありますので、起立により採決いたします。
まず、
認定第1号について採決いたします。
本件に対する
委員長の
報告は、
認定であります。
本件は、
委員長の
報告のとおり決することに賛成の
議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
髙野幹也議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、
認定第1号は原案のとおり
認定されました。
次に、
認定第7号について採決いたします。
本件に対する
委員長の
報告は、
認定であります。
本件は、
委員長の
報告のとおり決することに賛成の
議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
髙野幹也議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、
認定第7号は原案のとおり
認定されました。
次に、
認定第8号について採決いたします。
本件に対する
委員長の
報告は、
認定であります。
本件は、
委員長の
報告のとおり決することに賛成の
議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
髙野幹也議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、
認定第8号は原案のとおり
認定されました。
次に、
認定第2号から
認定第6号まで及び
認定第9号の各議案については、それぞれ
委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
髙野幹也議員) 御異議なしと認めます。
よって、以上の案件は、それぞれ
委員長報告のとおり決しました。
以上で、
今期定例会の議事は全部終了いたしました。
市長、挨拶をお願いします。
川野幸男市長。
〔
市長川野幸男君登壇〕
○市長(
川野幸男君)
令和4年第3回
市議会定例会の閉会にあたり、一言御挨拶を申し上げます。
今期定例会におきましては、去る9月5日から38日間にわたり、
議員の皆様には、本会議あるいは
常任委員会などにおきまして、
専決処分の承認、条例の改正や
令和4年度予算の補正、
津久見市
辺地総合整備計画の変更、
市道路線の
認定、
人事案件並びに
令和3年度
決算の
認定等の御審議をいただき、いずれも原案のとおり御賛同賜りましたことに対し厚く御礼を申し上げます。
さて、この夏を振り返りますと、今年も全国で
大雨等による
自然災害が多く報道されました。中でも9月18日、19日に接近した台風第14号は935ヘクトパスカルと過去4番目の気圧の低さで九州に上陸し、大分県では3市が
警戒レベル5の
緊急安全確保を発令するなど、各地で大きな被害が発生しました。
津久見市においては、
市内全域を対象に、9月17日の午後4時に
警戒レベル3の
高齢者等避難を発令し、18日の午後2時30分には
警戒レベル4の
避難指示を発令いたしました。これに伴い、多いときで9か所の
公設避難所や29か所の
自主防災会の
集会所などに119世帯、177人が避難をいたしましたが、
台風通過に伴い、19日の午後4時20分には全ての発令を解除しました。
この台風では、特に風による停電や倒木などの被害が発生しましたが、幸いにけが人はありませんでした。台風に限らず、災害対策につきましては、これまでの経験を教訓に、引き続き早め早めの対応に努めてまいります。
また、デジタル社会の基礎となる
津久見市の
マイナンバーカードの申請率は、9月30日現在で64.4%となり、大分県平均61.7%、全国平均61.8%のいずれも上回りました。今後はさらなる上積みを目指すとともに、
マイナンバーカードの活用により
市民サービスの向上に努めてまいります。
ウクライナ情勢などによる
物価高騰は依然続いていますが、
新型コロナウイルス感染症は少しずつ落ち着きを見せています。国の経済対策などを注視するとともに、一日も早い日常を取り戻すよう、引き続き様々な施策に取り組んでまいります。
終わりに、10月も半ばを迎え、過ごしやすい秋の季節となりました。季節の変わり目となりますので、
議員の皆様には、健康管理に留意され、引き続き一層の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。
〔
市長川野幸男君降壇〕
○議長(
髙野幹也議員) これをもって、
令和4年第3回
津久見市議会定例会を閉会いたします。
午前 10時24分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
津久見市議会議長
署名
議員
署名
議員...