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  1. 大分市議会 2021-09-10
    令和 3年文教常任委員会( 9月10日)


    取得元: 大分市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-11-22
    令和 3年文教常任委員会( 9月10日)                 文教常任委員会記録 1.開催日時   令和3年9月10日(金) 午前9時59分開議~午前10時55分散会 2.場所    第3委員会室 3.出席委員    委員長 宮邉 和弘        副委員長 スカルリーパー・エイジ    委 員 長野 辰生        委 員  藤田 敬治    委 員 甲斐 高之        委 員  高松 大樹    委 員 井手口良一        委 員  佐藤 和彦 欠席委員    委 員 秦野 恭義 4.説明員    佐藤教育長
      (教育部)    末松教育部長高橋教育部教育監坪根教育部審議監兼文化財課長、    桑野教育部次長高田教育部次長教育総務課長、    村上教育部次長社会教育課長、長田大分市美術館副館長兼美術振興課長、    野田学校教育課長、新納学校施設課長清水体育保健課長、    高橋人権・同和教育課長、佐藤大分市教育センター所長江隈学校教育課参事、    大坪社会教育課参事平田学校教育課参事姫野体育保健課参事、    姫野体育保健課指導主事 5.事務局出席者    書記 宮本 樹理 6.審査案件等   【請願・陳情】    新たに提出されたもの    令和3年請願第7号 児童生徒の健康と学習権が守られるために、生理用品を学校              施設のトイレへ配備することを求める請願                                   〔継続審査〕    継続審査中のもの    令和3年請願第3号 安心・安全な教育環境のための少人数学級を求める意見書提              出方について               〔継続審査〕   【一般議案】    議第116号 大分市情報学習センター条例の廃止について       〔承認〕                 会議の概要                              令和3年9月10日                              午前9時59分開議 ○宮邉委員長   おはようございます。少し早いようですけれども、ただいまから文教常任委員会を開会いたします。  秦野委員から、本日の会議を欠席するとの申出がありましたので、御報告をしておきます。  傍聴者の方がいらっしゃるようでございますが、遵守事項に従って静粛に傍聴していただきますように、よろしくお願いいたします。  なお、本日は、常任委員会終了後、議員政策研究会推進チーム会議が開催予定でありますので、関係する委員につきましては、出席方よろしくお願いいたします。  それでは、審査に入る前に、委員会運営について2点確認しておきます。  初めに、自由討議についてです。委員の皆さんからの要求がある場合または委員長が必要と認める場合には、原則として討論の前に自由討議の場を設けたいと思います。ただし、審査や調査内容に応じ、自由討議の時期、執行部の方に退席を求めるか等については、委員会において決定したいと思います。議会基本条例において、議会は議員相互の自由な討議により議論を尽くして合意形成を図るよう努めるとされております。委員会審査のより一層の充実を図るため、自由討議の積極的な活用をお願いいたします。  次に、反問権についてです。本会議同様、委員会におきましても、委員の質問、政策提言等に関し、執行部は委員長の許可を得て反問することができることとなっております。反問する場合には、反問する旨を発言してから、反問するようお願いいたします。  それでは、審査日程についてお諮りいたします。  お手元に日程案をお配りしておりますが、昨今の事情を踏まえて、委員会3日目の管内視察を取りやめ、委員会1日目は請願、一般議案について審査を行い、2日目は執行部からの報告を受けたいと考えております。この日程案でよろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○宮邉委員長   それでは、この日程に従い審査を行います。  なお、審査に当たっては、説明員は関係者のみの出席を求めております。本日は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、常時換気を行うとともに、マスク着用を認めておりますので御了承ください。発言の際は、大きな声ではっきりと発言するようお願いいたします。  ここで、佐藤教育長より発言を求められておりますので、許可いたします。 ○佐藤教育長   おはようございます。委員会審査に先立ちまして貴重なお時間を賜り、誠にありがとうございます。私からは、最近の取組の概要等につきまして4点の御報告と、教育委員会に係る一般議案の概要につきまして御説明をさせていただきます。  まず1点目、教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価についてであります。  地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況について、毎年点検、評価を行い、その結果に関する報告書を議会に提出するとともに、公表することが義務づけられております。  今年度の評価の対象は、大分市教育ビジョン2017第Ⅱ期基本計画及び大分市立学校における働き方改革推進計画における令和2年度の取組状況となっております。  令和2年度の取組につきましては、全国学力・学習状況調査や新体力テスト等が中止となったことから、参考値により評価したものや評価できなかったものが幾つかございました。大分市教育ビジョンの評価の結果は、59ある指標のうち、A評価は18、B評価は36、C評価は3、働き方改革推進計画の評価の結果は、計画に掲げる3つの指標のうち、A評価は2、B評価は1指標となったところでございます。  次に、2点目、令和3年度全国学力・学習状況調査及び大分県学力定着状況調査の結果についてであります。  本年度につきましては、小学校6年生、中学校3年生対象の全国学力・学習状況調査及び小学校5年生、中学校2年生対象の大分県学力定着状況調査において、全ての教科で全国平均を上回ることができました。  要因といたしましては、本市作成の大分市授業力向上ハンドブックの効果的な活用、中学校における教科指導マイスター等の派遣による授業改善、さらに学力の定着に向けた補充学習や家庭学習等に取り組んできたことが、大きな成果であると考えております。  皆さん新聞等で御存じのとおり、中学校3年生におきましては九州1位で、全国第9位という、過去にない学力の向上をしておりますけれども、ちょうど3年前、小学校6年生の調査におきまして、同じく小学校6年生が全国9位、九州1位という成績を収めております。ちょうどその子供たちが3年後、中学3年生となって、今回受けたのが、この学力調査となります。小学校のときと同様にすばらしい成果を収めてくれました。ということは、小学校の成績が中学校につながっていない県も多くある中で、大分県の場合、小学校の成績が中学校にもしっかりと受け継がれていっているということの表れであると思っております。  次に、3点目、大分市立中学校における制服の在り方についてであります。  中学校の制服に関しましては、これまで各学校において、保護者代表を含む校内選定委員会を開催し、デザイン、機能性、価格等について協議を行い、総合的に判断して、決定してきたところであります。  しかしながら、時代の変化に伴い、性の多様性に配慮し、生徒に対するきめ細かな対応、支援が求められる中、学校においては、防寒や防犯の観点も含め、制服の着用に対して、生徒や保護者から幾つかの相談を受けることがございました。こうしたことから、制服の在り方について、大分市全体で検討する必要があると考え、大分市立中学校制服検討委員会を立ち上げたところであります。今後は、標準服の導入も選択肢に含めた制服の在り方について、協議を行ってまいりたいと考えております。  次に、4点目、オンラインでの学習支援についてであります。  8月25日から27日までの期間、全市一斉臨時休業を行い、8月30日から本日9月10日まで、子供たち一人一人に最大限の学びを保障するため、感染症対策を十分に講じた上で、学年や学級、方面別等による分散登校を実施したところであります。  分散登校期間中、小学校5、6年生と中学校全学年、義務教育学校5年生から9年生について、1人1台端末を活用したオンラインによる学習支援を実施してまいりました。  具体的には、教員がウェブ会議システムにより健康観察を行ったり、望ましい人間関係づくりのための簡単なゲーム活動を取り入れたり、表情を見ながら児童生徒の様子の把握に努めたところであります。  また、課題の送付や回収を行うソフトウエアを活用し、児童生徒が教員から配信された課題や連絡事項などを確認したり、家で学習したノートを写真に撮って提出したりすることで、教員が進捗状況を実際に把握しながら支援を行ってまいりました。学校からは、教員の指導により、児童生徒タブレット端末のマイクのオン・オフの切替えや、挙手をする機能を使って教員とのやり取りを行うなど、操作にも慣れてきている姿が見られたとの報告を受けております。  なお、家庭において操作に困りが生じた場合には、電話での対応や、児童生徒が登校した際に支援を行ってきたところであります。家庭のWi-Fiへの接続や機器の操作等についても、特に大きな困りがあったとの報告は確認されておりません。  このタブレット端末を使ったオンラインの学習支援ですけれども、私たちが期待していたうれしい効果も報告されております。感染症による自宅待機中の子供たちや、不登校によって学校に来られていない子供にも手配をしてきたところでありますけれども、日頃学校に来られていない不登校の子供も、このオンラインの学習支援には学級の子供たちと同時に加わることができているという報告が幾つかの学校からもあります。これは私たちが期待していた一つの1人1台端末の効果であると思っております。  8月30日から本日までの間、分散登校を実施してきたところでありますけれども、児童生徒や市内の感染状況などを総合的に判断し、来週9月13日月曜日からは、通常登校での教育活動を実施いたします。引き続き、教育委員会と各学校が連携し、組織的かつ効果的な取組を一層進め、子供たち一人一人を主役とする豊かな学びの実現に努めてまいりたいと考えております。  最近の取組の概要につきましては、以上でございます。  詳細につきましては、13日月曜日の報告事項におきまして、担当課長から説明をさせたいと思っております。  続きまして、今回提案いたしております教育委員会に係る一般議案についてでありますけれども、議第116号、大分市情報学習センター条例の廃止についての1議案でございます。後ほど担当課長から詳細を説明いたします。  何とぞ慎重御審議の上、御決定賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○宮邉委員長   それでは、審査に入ります。  初めに、新たに提出されました令和3年請願第7号、児童生徒の健康と学習権が守られるために、生理用品を学校施設のトイレへ配備することを求める請願であります。  執行部のほうで補足説明があればお願いいたします。 ○清水体育保健課長   今回、新日本婦人の会大分支部から、生理用品を学校施設のトイレへ配備することを求める請願を頂いております。私から、大分市立小中学校及び義務教育学校における生理用品の取扱いについて御説明させていただきます。  お手元の大分市立小中学校義務教育学校における生理用品の取扱いについてのA4の資料を御覧ください。  これまでの学校における対応についてでございますが、大分市立小中学校等では、全ての学校で保健室に生理用品を備えております。基本的には、必要な児童生徒が持参しておりますが、急に必要となったり、忘れたりした場合には、保健室で生理用品を渡すなどの対応をし、多くの学校で後日返却を求めておりました。  また、経済的な理由などにより、自身で生理用品が用意できないと思われる児童生徒には、返却を求めず、個別に配付するなどの対応を行っておりました。  次に、コロナ禍において社会問題となりました、生理の貧困についての取組でございますが、令和3年2月の大分市総合教育会議において、子供の貧困対策の中で生理の貧困について協議され、以後、以下のことについて取り組んでおります。  まず1つ目の学校への周知につきましては、生理の貧困や相談体制の構築などについて、校長会及び養護教諭を対象とした研修会にて周知いたしました。  また、5月には、文部科学省の生理の貧困に係る通知を各学校へ周知いたしました。  次に、2点目の学校における相談体制の構築についてでございますが、学校においては、生理の貧困に係る問題を全教職員で共通理解し、児童生徒が困っていることや悩んでいることを気兼ねなく相談できる体制構築に努めております。  また、児童生徒等の状況を丁寧に把握し、背景にある貧困等の問題について、スクールソーシャルワーカー等と連携して組織的に対応しております。特に、保健室は月経等を含め心身の悩みなどを相談しやすい場所であることから、養護教諭生理用品を渡すときには、渡すだけではなく、丁寧に対応し、子供との対話の機会と捉える中で、背景にある貧困等の問題を把握して、必要に応じて組織的に対応を行っているところでございます。  また、3点目の個別の配慮につきましては、より丁寧に児童生徒の状況を把握し、自身で生理用品を用意できないと思われる児童生徒に対しましては返却を求めないなど、個別に配慮することを周知徹底いたしました。  今後につきましては、困っていることや悩んでいることを気兼ねなく相談できる体制づくりの充実に引き続き取り組むとともに、生理用品を渡した場合には、返却を求めずに保健室や職員室で提供してまいります。  参考といたしまして、他都市の学校における生理用品取扱い状況を掲載しております。  大分市を除く九州の県庁所在都市及び政令指定都市8都市について、9月に聞き取り調査した状況でありますが、多くの都市が保健室で対応しているところであります。 ○宮邉委員長   ただいまの説明について、質疑等はございませんか。 ○井手口委員   幾つかあるんですが、まず、生理の貧困という視点に立ちますと、実際に、家庭に与える経済的負担がどのぐらいかかっているのか。1か月の生理用品の出費額がどのくらいなのか、教えてください。 ○姫野体育保健課指導主事   正確な金額ではありませんが、月経につきましては1週間程度の方が多く、2時間から3時間ぐらいでナプキンを交換するという統計が出ております。そうしますと、1日に五、六枚程度が必要になり、月に7日間とすると月に30枚程度の生理用品の数が必要になってくると思います。1枚当たり20円と考えると、ナプキンだけで月に600円程度になるかと思います。 ○井手口委員   私が調べた結果も500円から600円という数字が出ていたので、それとほぼ一致しています。これは、後からもう一つの質問にも関わってくることですが、月に500円から600円ぐらいの家計の出費負担しかない部分であるということと、ちょっと話をずらしますと、最近、こども食堂で朝食を提供するという問題が起こっています。つまり、朝食を食べずに学校に来ている子供たちがたくさんいるんです。その子たちの中には、親が仕事の関係で、物理的に朝食を与えることができないというケース。それから、コンビニで買うようにと親が500円とかお金を渡して、子供たちはコンビニで食べ物を買わずにガチャポンをやったり、ほかのことに使ってしまうというケース。それから、これが一番問題なんですが、全くのネグレクトで子供が朝食を食べさせてもらっていないというケースがあります。その最後のケースは、結局、何らかの形で、第三者が関わることで発見に結びつくことが多いわけです。これと同じことがこの生理用品に関しても言えるんじゃないかということが、私は非常に危惧するところです。  先にもう一つの質問をさせてもらいます。生理の周期の不安定な、特に初潮からそう時間がたってない子供たちのケースで、これに関しては、確かに精神的なことを考えると、何らかの形で救済策を取らなければならないですが、一方では、今、生活様式も変わりましたし、食事も大きく変わって、初潮年齢がぐっと下がりました。場合によっては、8歳、9歳でも初潮を迎えているんですよ。今、小学校では、初潮に対する指導はどうなっていますか。 ○姫野体育保健課指導主事   小学校4年生を対象に保健の授業での、体の発育や発達の項目の中で、月経や精通について学んでおります。また、修学旅行や宿泊学習の前には、月経指導を行っているところでございます。 ○井手口委員   今、私が言ったように、以前から比べれば4年生まで、1年下がっているし、それはそれで歓迎することですが、それですら間に合わないというか、8歳、9歳で初潮を迎える子供が実際いるはずです。その子たちに対しては、学校現場はどのような対応をしていますか。
    姫野体育保健課指導主事   確かに、小学校低学年で始まるお子さんもいます。そのときには、保護者から連絡を受けることが多いことから、保護者と連絡連携しながら、個別の指導を行い、支援を行っているところでございます。 ○井手口委員   家庭でそうやって始まるというか、発見できれば、それにこしたことはないんです。でも、実際の話、学校で、場合によっては水泳の授業中に始まるというケースだってないわけではありません。ごくまれですが、そういうケースがあって、それがいじめに移っていたりすることも十分考えられます。学校の中で、誰がどのような体制で、そういったものをカバーできるのかということについては、体育保健課はどのように考えていますか。 ○姫野体育保健課指導主事   月経が学校で始まるということも、確かに考えられます。最初に始まるときには、いきなり経血が大量に出るということはありませんので、何かおかしいなと気がつくことが多いと思います。そのときは体のことでございますので、養護教諭が中心になり対応します。また、担任等にも周知して、その子が困らないように、体制を整えていくことが大事かと思っております。特に、体の悩みにつきましては、養護教諭が対応することが多いことから、養護教諭が中心になり、丁寧に個別の対応をすることが重要であるかと思います。このように、学校では丁寧な対応を取っております。 ○井手口委員   私も、養護教諭のプレゼンスは、非常に重要だと思っています。その養護教諭が目の届かないところで生理用品が消費されるという体制を取ってしまうことに不安が残ります。そこで、今日すぐというわけにいかないことは分かっていますので、調べてもらいたいんですが、養護教諭の現場の経験から、養護教諭がどう考えているかという意見聴取を、ぜひ一度してもらいたいと思うんですが、できますでしょうか。 ○清水体育保健課長   意見聴取について、対応したいと考えています。 ○宮邉委員長   ほかに質疑はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   討論はありませんか。 ○井手口委員   今、意見聴取をしてくれることになりましたので、その結果を待つために継続審査にしてもらいたいと思います。 ○宮邉委員長   ほかにありませんか。 ○甲斐委員   同様な理由もありますし、先ほどの説明で、学校で新たにきちんと、返却を求めないということを改めて打ち出すということですし、私も現場の経験がありますので、養護教諭の方がどう指導してきたか分かりますので、そこの大事さもありますし、トイレに置くということで、衛生面等々も気になります。ただ、この請願に書かれている趣旨は非常に重要なことですので、ぜひ今後、教育現場だけではなく、困っているお子さん、そして必要としているお子さんにどうやったら届くのかということを、ぜひ、教育部署だけではなくて、福祉の分野にも関係がありますので、その辺りとの連携の協議ということも取っていただきたいと思いますので、継続審査を希望いたします。 ○宮邉委員長   ほかにありませんか。  〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   ただいまの意見をまとめますと、継続審査という形の御意見のようでございますが、この件につきましては、継続審査とすることに御異議ありませんか。  〔「異議なし」の声〕 ○宮邉委員長   異議なしと認め、本件は継続審査と決定いたしました。  次に、継続審査中の令和3年請願第3号、安心・安全な教育環境のための少人数学級を求める意見書提出方についてであります。  執行部のほうで補足説明があればお願いいたします。 ○野田学校教育課長   6月の文教常任委員会におきまして、委員からお尋ねがありました、1学級当たりに在籍している児童生徒数といじめの発生、そして、その学級における不登校の子供の出現率に相関関係があるのかどうかということで、確認をさせていただきました。御報告が大変遅くなりましたことをおわび申し上げたいと思います。  資料を4点ほど御用意させていただきました。資料1がいじめに関すること。資料2は不登校に関すること。資料3が1学級当たりの人数が、大分市で令和2年度、どういうような学級数の分布になっていたかということ。資料4は、1学級当たり平均児童生徒数と教職員の年間平均在校時間等の資料でございます。  それでは、資料1から御説明をさせていただきたいと思います。  資料1は、昨年度、令和2年度における学級児童生徒数別いじめの認知件数であります。  青い棒グラフ、縦がいじめの認知件数になります。そして、折れ線グラフの赤の部分が、1学級当たりのいじめの認知件数です。上の赤で示しました折れ線グラフと、下の表の一番下になりますけれども、1学級当たりのいじめの認知件数の数値、折れ線グラフの変化に御注目いただければと思っております。  下の表を見ますと、1学級当たり児童生徒数が15人までだった学級が、令和2年度に市内全体で25学級ありました。この中で、いじめの認知件数が17件でした。そうしますと、割合としては、17割る25ということで、0.7という数値が出てまいります。この表は、右に行くにしたがいまして、1学級当たりの子供たちが増えていきます。そうしますと、これは小学校ですけれども、0.7、0.4、0.4、0.5、1.0、0.7というような状態です。右が中学校で、同じように、表の一番下の数値だけを入れさせていただきますが、1から15人までの学級で認知件数の割合が0.5、そして、3.7、0.5、0.5、0.5、0.5ということです。  こうしたことから、この令和2年度、大分市の状況としては、1学級当たり在籍児童生徒数がいじめの発生率に比例するといったような、相関関係が明らかではないということが言えるかと思っております。  資料2を御覧ください。同じような見方で、今度は、その学級に不登校の子供が何人いたかという資料になります。小学校の場合は、15人までの学級に割合として0.2、そして、0.1、0.2、そして、最も多い学級で0.6ということになります。また、中学校のほうでは、0.8、3.7、1.6、1.2、2.5、2.2という数値になります。  こうしたことから、この結果をもちましても、1学級当たり児童生徒数が不登校の出現率と比例するといったような相関関係が明らかではないということが言えるかと思います。  しかしながら、不登校のこの表が、調査に困難性がございまして、例えばの話ですが、仮に、上野ヶ丘中学校の1年1組、このクラスが31人学級だったとして、年度末に4人の不登校の生徒がいたとしますと、中学1年生になって不登校になったかどうかということではありません。つまり、小学校から不登校の状態で、そのまま中学に進学をし、1年1組に在籍しているというようなことがございます。ここが、調査をする上で困難を極めたところであります。  こうしたことから、補足して、3点のことを御説明させていただこうと思います。  1点は、ある中学校の3年生の不登校の子供たちに関して、小学校を含めまして、どの段階から不登校になったかというのを調査しました。つまり、10人の生徒がそこにいたときに、小学校5年生から不登校になったのか、6年生からなったのか、中学校1年生でなったのか。そして、その当時在籍した学級の人数を遡って一つ一つ確認をいたしました。そうしたところ、やはりまちまちで、28人学級に在籍していた生徒もいますし、32人、37人といった学級在籍の生徒もいます、これが1点目でございます。  2点目は、委員御存じのように、大分市は小学校4年生以上に、子供たちの学校の居心地、過ごしやすさ、満足度を測るために、hyper-QU検査というのを年2回ほど行っております。この検査結果には、いわゆる学校の生活が不満足であるとか、満足であるといった、こういった数値が出てくるんですが、小規模校のほうがこの不満足の比率が高いというような傾向があります。また、大規模校ほど、満足の割合が高いというような結果が出ています。  3点目ですが、13日月曜日の文教常任委員会の中で御説明する予定としておりますけれども、毎年、文部科学省が子供の問題行動等を調査いたします。この中に不登校の項目がございまして、不登校になった要因という項目がございます。月曜日に報告する令和2年度におきましても、また、前年度、前々年度におきましても、その要因として、小中学校ともに本人に係る状況――つまり、具体的に申しますと、本人自身が無気力であったりとか、不安であったりとか、こういったことの要素が高い子供たちが7割以上となっております。こうしたことから、繰り返しになりますけれども、いじめの発生率、そして、不登校の出現率が1学級当たり在籍児童生徒数と比例して発生しているとか、出現しているということを言い切れるものではないと分析しております。 ○宮邉委員長   ただいま説明がございましたが、質疑はありませんか。 ○井手口委員   初歩的な質問ですが、いじめも不登校も、どちらも16人から20人クラスが一番発生率が高くなっている。これ、分母が3クラスしかないので、正確に統計上の評価はできないんですが、それにしても、両方ともが突出して高いというのには、何か要因があるんでしょうか。 ○野田学校教育課長   例えば、hyper-QU検査等を見ますと、やはり、少人数の学級の中での、学校の居心地の不満足度が、やや高い傾向が見られています。そこからは、例えば、学級に在籍する友達、子供たちが変わらないので、固定化した人間関係が引き継がれるという傾向が強いのではないかと思っております。 ○井手口委員   ある学年だけが、小規模学級が集中するということはあり得ないので、恐らく、こういうクラスがある学校というのが小規模校になる。小規模校であれば、生徒数に対する、相対的な全体の職員数は多いはずです。それなのに、いじめにせよ不登校にせよ、きめの細かい対応ができていたのかどうか、その辺のところはどうでしょうか。 ○野田学校教育課長   客観的な根拠がございませんし、また、客観的な根拠を見い出すことがなかなか難しい御質問ではなかろうかと思っておりますけれども、確かに、小規模の学校は、そういった部分もあります。大規模の学校も、生徒数に比例して教職員の配置をさせていただいておりますし、また、市費職員である補助教員等の配置もしているというところもありますので、必ずしも、多いのに少なくなっているとは言えないのではないかと思っております。 ○井手口委員   それはまた改めて、統計的に調査をさせてもらいます。一つ、課長の説明の中で気になったことがあったのは、中学1年生になったとき、小学校から引きずってきた問題なのか、中学校で発生した問題なのか、なかなか判断しにくいという話があったけど、これまでずっと小中連携、小学校の情報は正確に中学校に伝えるように制度設計してきたはずです。統計上の処理ができるかできないかということは、置きましょう。だけど、小学校で起こった問題が、そのまま中学校まで来ているかどうかという判断ができないことにはなっていないはずです。その辺はどうでしょうか。 ○野田学校教育課長   私の御説明が十分に足りていなかったのかもしれませんけれども、その資料が引き継がれていないということではなくて、資料にも、調査に際して、全ての不登校の子供たちが何年生のときから不登校になったかというところの調査に困難さが見られたという意味合いで、発言させていただきました。 ○井手口委員   これは、そういう答えだろうと思って聞いてはいるんです。なぜ聞いたかというと、不登校の要因、原因を調べるときに、重要なファクターがあるんです。1年生であろうと何年生であろうと、このちょうど学年の境目っていうのは、確かにいろいろ問題が起きやすいところです。ですから、それ以前どうだったかというところまで遡れるような、統計処理の仕方をしなければ、何のために統計を取っているか分からなくなります。その辺のところは指摘をしておきます。 ○宮邉委員長   ほかに質疑はありませんか。 ○エイジ副委員長   要因について、いろいろな調査をされていますけれども、昔と比べて絶対的に違っているのが、家庭での環境、ゲームです。私の家では、毎日ゲームはさせないですし、1時間とか30分とか時間を決めています。宿題が終わったら1時間していいとか、各家庭にそういったルールがあるとしても、好きなだけゲームができる家庭環境とかも恐らくあると思うんですよね。そうすると、学校がつまらないとか、いじめには別に遭っていないんだけど、家にいてゲームをしているほうが楽しいといった要素も、今後は調査の一つの課題になるんじゃないかと思うんですよ。何も学校の環境だけがどうとか、それ以外でこういった要因があるというのは、新たに調査事項として加えるべきじゃないかと思いますけど、どうですか。 ○野田学校教育課長   委員御指摘のとおり、私も感じているところでございます。なかなか、御家庭でも子供にそういった声かけはしているものの、やはりどうしても子供たちは一時的に楽しいものに飛びついていくというのは、もう仕方ないことだと思うんですね。ただ、やはり、そこになかなか制限が十分にできていなかったり、こうしたことで、今委員がおっしゃられるようなことに加えまして、子供の睡眠時間が減ってしまったと。そうすると、どうしても朝起きるのがすっきりしない、学校での生活がはつらつとできない。こういった中で、学習に対する集中、友達との人間関係、様々なトラブルが生じやすいというところはあろうかと思います。 ○エイジ副委員長   ぜひ調査をしていただきたいと思います。 ○宮邉委員長   ほかに質疑はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   討論はありませんか。 ○甲斐委員   趣旨等、非常に大事なことですが、前回も話をしましたが、国が35人以下学級を段階的に進めていくという、その上で、その様子も見なければいけませんし、何人が適切なのかというような、先ほどの井手口委員の質疑等々でもあったように、いろいろな考えが分かれると思います。ですから、この請願も少人数という形でしていただけるんだと、個人的には理解しています。  ですから、ただ、早急に安心・安全な教育環境ということで、また、教室の広さ等も、文部科学省が若干広くしたりだとか、それから少子化になるに当たって教室の改善等々で、また、何か方針等が少し変わるような旨を聞いていますので、いろいろな、様々な状況を見ないといけません。この請願の趣旨に鑑みたとき、やっぱり、早期には結論を出しにくい課題なのかとも思いますので、継続審査をしていただきながら、皆さんでいろいろな論議をして、大分市はどうすればいいのかということを考えていったほうがいいと思いますので、継続審査を申し出ます。 ○宮邉委員長   ほかに討論はございませんか。 ○井手口委員   私も継続審査をお願いしたいんですが、クラス単位で減らすということは、つまり、教員1人当たりが持つ子供の数は減るということですよね。そのことには、私は大賛成なんです。一方で、クラスの子供たちの数は一緒でも、副担任制を敷いて、チームティーチングにすれば、一発で、教師1人当たりの担任する子供の数は半減するわけですよ。ですから、中学校はもう既に教科担任制を敷いていて、実質的な副担任制のようなところもありますが、小学校においても、副担任制というものを考えていけば、正面から教える先生と、横から、あの子はどうも分かってないぞ、ついて行ってないぞとか、よそを向いてるぞとかいう子供に対してチェックをしながら、適切な指導をするという体制が取れれば、私は少人数学級で、よっぽどそのほうが教育効果は高いと思うんです。  一方で、私は、自分の子供を少人数学級で育てています。これは以前にも言ったことがあるんですが、少人数学級の場合、先生の能力とは関係ない、どう言いましょうか、先生の気質と言いましょうか、細かいところまで気がついて、それを統率していこうというタイプの先生と、後ろから見ながら、危なくなければある程度放任で、子供たちの自由にさせていくというタイプの先生と、いろいろな先生がおられます。それぞれの先生の気質と、子供たちの気質の相性が合えばいいんだけど、合わなかったときに、少人数学級にいる子供は大変なことになります。子供同士で希釈し合って助け合えるという部分が、少人数学級の場合はどうしてもその救済策がないものですから、問題が先鋭化しやすいということがあります。どうすれば教員1人当たりの子供の数を減らすことができるか。一方で、子供たちが学級の中で生活するという、その視点に立ったとき、どれぐらいの人数が一番いいのかというところに、教育委員会の側でもぜひ研究をしていただきたいと思います。 ○宮邉委員長   ほかに討論はよろしいですか。  〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   ただいまの意見を集約させていただきますと、継続審査という御意見のようでございますが、本件は継続審査することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」の声〕 ○宮邉委員長   御異議なしと認め、本件は継続審査と決定をいたしました。  なお、今、委員から要望のありました調査等について、第4回定例会でもう一度これを議論することになりますので、その間にしっかりと対応していただきたいと思いますし、また、学校教育は動いておりますから、このものに限らず、課題解決に向けて、また、教育委員会の皆さん方のお力添えをいただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは一般議案に入ります。  議第116号、大分市情報学習センター条例の廃止についての審査を行います。  執行部の説明を求めます。 ○村上教育部次長社会教育課長   大分市情報学習センターは、昭和54年に大分市視聴覚センターとして開設された施設であり、現在は市民を対象とした情報教育の拠点施設として、ICT講習の実施や市民ボランティアの養成など、市民の情報活用能力の向上に取り組んでまいりました。  しかしながら、開設後42年が経過する中で、ICTの進歩及び立地や、施設整備上の要因から、様々な課題が見えてきております。最近では、外部行政評価委員会から事業の見直しの必要性について意見をいただいております。  これらを踏まえ、大分市情報学習センターで行ってきた情報教育の今後の在り方についてを作成し、令和3年第7回大分市教育委員会において決定した後、令和3年第8回大分市教育委員会において、大分市情報学習センターの廃止が決定いたしました。  今後は、令和3年第7回大分市教育委員会において決定いたしました大分市情報学習センターで行ってきた情報教育の今後の在り方についての方針に基づき、これまでの情報教育施設に市民が出向いて受ける情報教育から、地区公民館や駅周辺の文化施設等の利便性のよい行政の施設等、市民にとって身近で参加しやすい場所での情報教育へと移行し、情報教育の取組の継承、さらなる発展を図ることといたします。
     本議案は、大分市情報学習センター条例を廃止する条例案で、施行日につきましては令和4年1月1日となっております。 ○宮邉委員長   ただいまの説明について、質疑等はありませんか。 ○甲斐委員   以前の説明のときに聞き漏らしているかもしれませんが、これは条例を廃止するということであって、いろいろな建屋とかのことは後ほどということだったと思うんですけど、あの情報学習センターにある、今までの貴重な資料等の保存、またはこれからの活用については、どういうお考えでしょうか。 ○村上教育部次長社会教育課長   貴重な資料や備品につきましては、来年度以降調査をいたしまして、残すべき物は残すなど、適切な管理に努めてまいりたいと思います。 ○甲斐委員   どこに保存するかも含めて、いろいろ考えなければいけないことがあると思いますが、今の段階では、全てその資料がなくなるということではなく、今から精査をしていくということなんですね。そうであれば、本当に貴重ないろいろな資料がありますし、他のところでは見られないもの、私も全部覚えていませんけど、いろいろなことがあると伺っていますし、最近の情報の分野での継続した資料もあると思いますので、ぜひ、そこは慎重に諮りながら、貴重な資料を残していただきたいと要望しておきます。 ○宮邉委員長   ほかに質疑等はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   討論はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○宮邉委員長   本案は原案のとおり承認することに決定いたします。  以上で本日予定の付託議案の審査を終了いたしましたが、執行部からその他として何かございますか。  〔「ありません」の声〕 ○宮邉委員長   委員の皆さんでその他として何かございませんか。 ○エイジ副委員長   1点です。今日もうちの娘が午前中、自分の部屋でオンライン授業で、その様子をちらっと見たんですけど、何か不思議な気分になりました。うちの娘は6年生ですけど、これはこれで非常に楽しいと。何か、今まで体験したことないような、画面の向こうに友達がいるみたいな。ただ、やっぱり学校に行って授業を受けたい、みんなと会いたいということは言っております。  来週から、通常どおりの授業に戻っていくということですが、今日の報道でも、イスラエルとかは6割ぐらいの国民がワクチン接種2回を済ませているにもかかわらず、子供たちに関する爆発的な感染が広がっているということで、当時のピーク時ぐらい、感染者が増えている状況もあります。これは、いろいろな新型コロナウイルスの変異とか、そういったところがまた原因で、ブレークスルー、ワクチンを打っていても感染するとか、そういったこともあるかもしれませんので、授業を再開するに当たって、感染率をしっかり注視、当然されていると思いますけれども、今後もやはり、そういった外国の状況も踏まえた上で、対策を考えていただきたいと思います。  ただ、一つ、日本と違うのは、イスラエルは何か、いろいろな規制を外したそうです。ワクチンを2回打っていたらマスクは着用しなくてよいとか、食事もどうぞとか、そういった規制の緩和をし過ぎたというか、元の生活に戻してしまったのが一つの原因ではないかとも言われていますので、油断をしないような対策をしっかり取っていただきたいと要望しておきます。 ○宮邉委員長   要望ですね。ほかに委員さんからありませんか。 ○井手口委員   これは委員長へのお願いですが、今の副委員長からの質問にも関わることですが、日々状況が変わっていきます。それで、委員会がいつでも開けるように、ぜひ執行部と綿密な打合せをしつつ、必要に応じて招集をしていただきたいと思います。 ○宮邉委員長   はい、分かりました。  ほかにありませんか。 ○長野委員   提案して、検討していただきたいんですけれども、先日の一般質問で、橋本議員から質問された成人記念集会の、対象者の交通アクセスの件で、タクシーとかバス会社と協議を行い、新成人の皆さんが不都合なく来場できるよう準備しているというところなんですけれども、そこで、タクシーで、当日限り有効の金額は2,000円程度でタクシーチケットを配布してあげればどうかと思います。バスももちろん利用する方はいると思いますけど、特に、女性の方とかは晴れ着を着ていて、タクシーの利用率が高いんじゃないかと思いますので、全部出してあげなくても、2,000円程度のタクシーチケットを作って、来場する方に差し上げてはと思いますので、御検討をお願いします。 ○村上教育部次長社会教育課長   タクシーにつきましては、今いろいろと検討しているところでございます。私どもが今検討しているのが、定額タクシーという制度がございまして、昭和電工ドームへ誘導する場合に、JR大分駅とかJR高城駅などから定額で移動できるというシステムがございます。それでいきますと、運賃がかなり安くなりますので、少しでも新成人の方の負担を減らすという方向性で考えているところでございますので、そういった方法でできればと思っております。 ○長野委員   分かりました。ありがとうございます。よろしくお願いします。 ○宮邉委員長   ほかにありませんか。  〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   それでは、本日の委員会はこれで終了いたします。13日月曜日は、議会運営委員会が9時半からでございますので、終了次第、開会をいたします。  以上で、本日の委員会は終了いたします。                              午前10時55分散会...