熊本県議会 > 2021-03-19 >
03月19日-09号

  • "田代国広"(/)
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  1. 熊本県議会 2021-03-19
    03月19日-09号


    取得元: 熊本県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-26
    令和3年 2月 定例会               第 9 号              (3月19日)  令和3年   熊本県議会2月定例会会議録     第9号令和3年3月19日(金曜日)  ―――――――――――――――――   議事日程 第9号  令和3年3月19日(金曜日)午前10時開議 第1 各特別委員長報告 質疑 第2 各常任委員長報告 質疑 討論 議決 第3 閉会中の継続審査の件 第4 常任委員の改選 第5 議会運営委員の改選 第6 特別委員の所属変更及び選任の件 第7 有明海自動車航送船組合議会議員選挙  ―――――――――――――――――本日の会議に付した事件 日程第1 各特別委員長報告 質疑 特別委員会の名称の変更並びに付託調査事件の変更及び追加の件 日程第2 各常任委員長報告 質疑 討論 議決 日程第3 閉会中の継続審査の件 知事提出議案第102号から第127号まで 質疑 討論 議決 知事提出議案の上程(第128号) 質疑 討論 議決 知事提出議案の上程(第129号) 質疑 討論 議決 議員提出議案の上程(第1号から第4号まで) 質疑 討論 議決 議長辞職の件 議長選挙の件 副議長辞職の件 副議長選挙の件 日程第4 常任委員の改選 日程第5 議会運営委員の改選 特別委員辞任の件 常任委員辞任の件 日程第6 特別委員の所属変更及び選任の件 日程第7 有明海自動車航送船組合議会議員の選挙 指定都市都道府県調整会議の構成員の選挙の件    ――――――○――――――出席議員氏名(48人)            前 田 敬 介 君            城 戸   淳 君            本 田 雄 三 君            南 部 隼 平 君            坂 梨 剛 昭 君            荒 川 知 章 君            西 村 尚 武 君            島 田   稔 君            池 永 幸 生 君            松 野 明 美 さん            山 本 伸 裕 君            岩 田 智 子 君            竹 﨑 和 虎 君            吉 田 孝 平 君            中 村 亮 彦 君            大 平 雄 一 君            髙 島 和 男 君            末 松 直 洋 君            松 村 秀 逸 君            岩 本 浩 治 君            西 山 宗 孝 君            河 津 修 司 君            前 田 憲 秀 君            濱 田 大 造 君            磯 田   毅 君            西   聖 一 君            楠 本 千 秋 君            橋 口 海 平 君            緒 方 勇 二 君            増 永 慎一郎 君            髙 木 健 次 君            髙 野 洋 介 君            内 野 幸 喜 君            山 口   裕 君            渕 上 陽 一 君            城 下 広 作 君            鎌 田   聡 君            田 代 国 広 君            坂 田 孝 志 君            溝 口 幸 治 君            小早川 宗 弘 君            池 田 和 貴 君            井 手 順 雄 君            吉 永 和 世 君            松 田 三 郎 君            藤 川 隆 夫 君            岩 下 栄 一 君            前 川   收 君欠席議員氏名(なし)  ―――――――――――――――――説明のため出席した者の職氏名     知事     蒲 島 郁 夫 君     副知事    田 嶋   徹 君     副知事    木 村   敬 君     知事公室長  白 石 伸 一 君     総務部長   山 本 倫 彦 君     企画振興部長 高 橋 太 朗 君     理    事 水 谷 孝 司 君     健康福祉部長 渡 辺 克 淑 君     環境生活部長 藤 本   聡 君     商工労働部長 藤 井 一 恵 君     観光戦略部長 寺 野 愼 吾 君     農林水産部長 竹 内 信 義 君     土木部長   上 野 晋 也 君     会計管理者  本 田 充 郎 君     企業局長   藤 本 正 浩 君     病院事業            吉 田 勝 也 君     管理者     教育長    古 閑 陽 一 君     警察本部長  岸 田 憲 夫 君     人事委員会            青 木 政 俊 君     事務局長     監査委員   福 島 誠 治 君  ―――――――――――――――――事務局職員出席者     事務局長   吉 永 明 彦     事務局次長            横 尾 徹 也     兼総務課長     議事課長   村 田 竜 二     審議員兼            富 田 博 英     議事課長補佐    ――――――○――――――  午前10時開議 ○議長(池田和貴君) これより本日の会議を開きます。    ――――――○―――――― △日程第1 各特別委員長報告 ○議長(池田和貴君) 日程に従いまして、日程第1、各特別委員会に調査を付託中の事件について、各特別委員長から調査結果の報告があっておりますので、これを一括して議題といたします。 ただいまから、各特別委員会における調査の経過並びに結果について、各特別委員長の報告を求めます。 まず、高速交通ネットワーク整備推進特別委員長の報告を求めます。 髙野洋介君。  〔髙野洋介君登壇〕 ◆(髙野洋介君) 高速交通ネットワーク整備推進特別委員会に付託されました調査事件につきまして、委員会における調査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会は、高速交通体系に関する件、熊本都市圏交通に関する件について審議してまいりました。本年度につきましては、委員会を4回開催し、審議を行いましたが、主な内容を要約して御報告申し上げます。 まず、高速交通体系に関する件では、高規格幹線道路等の整備、航空路線の利用促進、熊本空港の運営の民間委託とアクセス改善について、執行部から説明がありました。 これに対し、熊本天草幹線道路の整備について、委員から、天草地域は県内有数の観光地であるが、唯一90分構想が実現していない、早急に整備する必要があるとの意見が出され、執行部から、国整備区間では、熊本宇土道路や宇土道路の整備が進められ、宇土―三角間は計画段階調査に着手されている、また、県整備区間では、本渡道路の令和4年度開通を目標に、橋梁工事等に全力で取り組んでいる、大矢野道路も、昨年度事業化し、調査設計を進めているとの答弁がありました。 また、国道3号植木バイパスについて、委員から、県もしっかり後押ししてほしいとの意見が出されました。 次に、航空路線の利用促進について、委員から、コロナ禍で運休している国際線の運航再開の動きはあるのかとの質疑があり、執行部から、いつ再開になるかはまだ見えていないが、航空会社とのオンラインミーティング等、できることを進めているとの答弁がありました。 次に、熊本空港の運営の民間委託について、委員から、新ターミナルビルは、2023年をめどに建設が進んでいるが、アクセス鉄道の整備を前提とした設計かとの質疑があり、執行部から、新ターミナルビル建設に当たっては、アクセス鉄道を想定したコンセッションの提案書に沿って進めているとの答弁がありました。 次に、熊本空港へのアクセス改善について、委員から、アクセス鉄道を建設しない場合、将来622万人の航空需要に対応できるのかとの質疑があり、執行部から、今後、交通事業者を含めて、有識者で設置する空港アクセス検討委員会でも議論していきたいとの答弁がありました。 また、委員から、コロナが収束して、改めて議論すべきではないかとの質疑があり、執行部から、コロナ対策には万全を期すが、空港アクセス改善については、長年の県の課題であり、このような中長期的課題については、県議会をはじめ、検討委員会などで広く議論していきたいとの答弁がありました。 また、委員から、アクセス鉄道は、空港利用者のみならず、運動公園の利用者にも非常に重要であり、県民への広報はどのように行っていくのかとの質疑があり、執行部から、県としても、空港アクセス同様、長年の課題であった運動公園、免許センターのアクセス改善にも寄与すると考えており、引き続き、県民に幅広く周知していくとの答弁がありました。 また、委員から、アクセス鉄道の整備により、将来的な企業誘致、運動公園のイベントの数が伸びる、人口減少に対する対応という観点からもアクセス改善を検討すべきとの意見や、旅客者数の増加をしっかり目標に据えて取り組む必要があるとの意見が出されました。 次に、熊本都市圏交通に関する件では、現状及び施策の主な取組について、執行部から説明がありました。 これに対し、熊本市を中心とした新たな道路ネットワークについて、委員から、新広域道路交通計画に位置づけを目指すとのことだが、自動車専用道路など、どのような道路を目指しているのかとの質疑があり、執行部から、県としては、より高い定時性を備えた道路ネットワークが必要であると認識し、検討しているとの答弁がありました。 関連して、委員から、新計画は、国や熊本市と連携し、できるだけ早くつくってほしい、新計画に熊本都市圏道路が位置づけられた後の事業手法についても、今から考えて前に進めていただきたい、そして多くの県民の皆さんと思いを共有し、共感を得ながら進めていくことが大事であるとの意見が出されました。 また、バス共同経営について、委員から、様々な地域から出発したバスが都市圏に集まってくる、どこかで乗換えを行うようにすればよいのではないかとの質疑があり、執行部から、都市部の中心部に行くほど伴走路線が重複をする状態がどうしても発生する、引き続き、バス会社や熊本市と連携しながら考えていきたいとの答弁がありました。 また、委員から、バス会社の経営が維持されないといけない、県としても、必要であれば財政面でしっかりと支援していただきたいとの意見や、県民の利便性の向上が重要であり、定額制運賃の導入など、県民に変わった、よくなったと思われる取組が必要との意見が出されました。 また、交差点での渋滞解消について、委員から、県立劇場前の交差点での社会実験実施に感謝する、コロナ収束後、多くの利用が見込まれる県立劇場が利用しやすくなるよう交通渋滞の解消をお願いするとともに、県下の類似の交差点も改善をお願いするとの意見が出されました。 以上が本年度審議された主な内容でありますが、議員各位におかれましては、よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、高速交通ネットワーク整備推進特別委員長の報告といたします。 ○議長(池田和貴君) 次に、有明海・八代海再生特別委員長の報告を求めます。 内野幸喜君。  〔内野幸喜君登壇〕 ◆(内野幸喜君) おはようございます。有明海・八代海再生特別委員会に付託されました調査事件につきまして、委員会における調査の経緯並びに結果を御報告申し上げます。 本委員会は、有明海・八代海の環境の保全、改善及び水産資源の回復等による漁業の振興に関する件について審議を行ってまいりました。 本年度におきましては、これまで委員会を4回開催し、昨年2月に見直しが行われました有明海・八代海等の再生に係る提言を踏まえ、1、抜本的な干潟等再生方策の検討、2、アサリ等の水産資源回復等による漁業の振興、3、再生に向けた調査研究の充実、4、上流から下流まで連携した海洋ごみ等対策の推進について、重点的に審議を行いました。 また、昨年11月には、塩屋漁港及び熊本港の土砂処分場の現状を調査するとともに、網田漁業協同組合においては、アサリ増殖の先進的な取組等について調査を行ってまいりました。 それでは、本委員会に付託されました調査事件の審議の内容を要約して御報告申し上げます。 まず、執行部から、有明海・八代海の環境の保全、改善及び水産資源の回復等による漁業の振興について、対応状況や取組についての説明がありました。 これに対して、委員から、県内の漁港と港湾における既存の土砂処分場は、今後4年から7年で満杯になるとの見通しだが、新たな土砂処分場の建設などについて早期に検討する必要があるのではないかとの質疑があり、執行部から、塩屋漁港や熊本港等にある土砂処分場の満杯後を見据え、現在、関係部局と関係市町、漁港と港湾が連携し、検討を進めている、また、国に対しても、必要な支援を求めていくとの答弁がありました。 次に、委員から、地域ごとに行われているアサリ増殖の様々な取組については、一定の効果があったと思うが、海域全体のアサリ資源回復のための広域的な母貝団地形成については、今後どのように取り組んでいくのかとの質疑があり、執行部から、成功事例を基に、各地先でアサリ増殖に取り組んでいただき、母貝団地をつくっていくとともに、覆砂等による漁場環境の改善も図りながら広げていきたい、また、来年度から、国と有明海沿岸4県が協調した取組が新しい形で動き出す予定であり、今後もできることをしっかりとやっていくとの答弁がありました。 次に、委員から、八代海湾奥部については、熊本地震の影響で浸食はあったものの、毎年土砂が堆積しているという結果が出ているが、このような状況を踏まえ、県は今後どのように取り組んでいくのかとの質疑があり、執行部から、地元では、土砂堆積の浅海化による防災面の懸念があることから、高潮対策や河川改修、背後農地の排水対策等を計画的に実施しており、今後も、地元と協議しながら防災対策を計画的に実施するとともに、引き続き、地元の意向を確認していくとの答弁がありました。 関連して、委員から、有明海、八代海再生を進めていく上で、何が異変の原因なのか、正しい原因分析がなければ正しい対策は打てない、調査活動は非常に大事だと思うが、具体的な施策につながるような調査をしてもらいたいとの要望がありました。 次に、委員から、環境基準が設定され、海の水質は改善されてきていると思うが、その一方で、赤潮の発生件数は増加しており、この原因は何かとの質疑があり、執行部から、赤潮の調査頻度が増え、調査精度が向上したことが背景にあるとの答弁がありました。 さらに、委員から、赤潮の発生状況を調査し、養殖業者に情報提供を行うことも大事だと思うが、赤潮による漁業被害を最小化するため、養殖技術を高めるための技術開発を推進してほしいとの要望がありました。 次に、委員から、コロナ禍の中、プラスチックごみの増加が懸念されているが、排出抑制の取組の中で、強化していく部分や新たな取組があるのかとの質疑があり、執行部から、ポイ捨て防止の啓発として、例えばキャンプ場や砂浜など、外でのごみの排出が見込まれる場所において、スマホ上で啓発を行うなど、コロナ禍の中でのごみ排出状況の変化を踏まえた取組を行いたいとの答弁がありました。 次に、委員から、熊本県漁港建設協会と大規模災害発生時の災害協定を締結したとの説明があったが、具体的にどのような取組なのかとの質疑があり、執行部から、取組として、1、漁港施設の応急対策と2、作業船の確保の2つがあり、加えて、そのほかにも災害発生時の情報収集活動等があるとの答弁がありました。 以上が本年度審議された主な内容でございますが、議員各位におかれましては、よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、有明海・八代海再生特別委員長の報告を終わります。 ○議長(池田和貴君) 最後に、地域対策特別委員長の報告を求めます。 緒方勇二君。  〔緒方勇二君登壇〕 ◆(緒方勇二君) 地域対策特別委員会に付託されました調査事件につきまして、委員会における調査の経緯並びに結果を御報告申し上げます。 本委員会は、地方創生に資する産業人材確保に関する件、行政サービスの維持向上に関する件、以上2件について審議を行ってまいりました。 本年度におきましては、これまで委員会を4回開催し、審議を行いました。また、昨年5月には、正副委員長が芦北地域振興局を訪れ、県境を挟んだ市町村の連携に関して現地調査を行いました。本年度は、昨年度末から引き続き新型コロナウイルス感染症への対応に加え、令和2年7月豪雨への対応も加わり、審議の内容も大きく影響を受けることとなりました。 それでは、本委員会に付託されました審議の内容を要約して御報告申し上げます。 まず、地方創生に資する産業人材確保に関する件であります。 執行部から、6月定例会では、新型コロナウイルス感染症による経済、雇用への影響と国や県の対応についての説明があり、9月定例会以降、直近の雇用状況や補正予算で措置された関係事業の説明、コロナの影響を契機とした地方回帰の状況などの説明が行われました。 また、今定例会では、これまでの本委員会での意見等を踏まえた新しいくまもと創造に向けた基本方針及び第2期熊本県まち・ひと・しごと創生総合戦略産業人材確保の関係部分についての説明が行われました。 これに対し、委員から、介護人材の確保について、熊本市外の郡部における人材不足が顕著となる中、どのように取り組んでいくのかとの質疑があり、執行部から、県内各地域で就職相談会を開催するなど、事業者と求職者とのマッチングに取り組んでいるほか、処遇改善や定着促進等の取組により、離職率の改善等が図られているとの答弁がありました。 次に、委員から、コロナ禍での外国人技能実習生の取扱いの問題、現場での実習生の充足状況に関する質疑があり、執行部から、帰国できない技能実習生は、国の特例措置で在留資格を特定活動に変更し、引き続き国内就労が可能になること、解雇された場合は転職できること、入国制限による外国人材の不足に関しては、まずは帰国できない方を活用いただいているとの答弁がありました。 次に、委員から、漁業新規就業者が増加傾向だが、どのような方々が就業されているのか、また、新規就農者について、新規学卒やUターン、雇用就農の減少の原因は何かとの質疑があり、執行部から、漁業新規就業者の増加は、熊本県漁業就業支援協議会を設立し、新規就業希望者の掘り起こし等を行った成果であり、漁業新規就業者には、県内出身者だけでなく、県外からの移住者も含まれること、また、新規就農者における新規学卒及びUターンの減少は、農産物の価格低迷等により就農を一時的に見合わせたことなどが原因であり、雇用就農の減少は、他産業の雇用状況がよかったことが影響しているとの答弁がありました。 次に、委員から、コロナの影響により、就職氷河期を上回る就職難が懸念されている中で、県の取組を問う質疑があり、執行部から、大学生及び県外からのUターン者向けオンライン合同説明会や高校生向けの企業説明会を実施したこと、また、高校へのキャリアサポーターの配置期間を3月まで延長したとの答弁がありました。 次に、委員から、女性の意見として、コロナ禍でテレワークが進み、安心して子育てをすることができたという意見が紹介され、テレワークは、女性人材の確保や少子化対策などにもつながり、県の新しい基本方針の着眼点にも女性の参画が挙げられており、その実現に向け、力を入れてほしいとの要望がありました。 次に、委員から、コロナの影響を契機とした地方移住希望者や地方への本社機能移転を考える企業の増加等を踏まえ、地方移住、企業誘致、観光振興等の施策について、今後意識すべき点や県の役割を問う質疑があり、執行部から、本県への企業と人の流れを取り込むため、デジタル技術を使った情報発信や移住希望者のデータベース化を図るほか、観光施策等による関係人口の増加、IT、コンテンツ関連企業等の誘致促進を図り、また、意欲ある市町村と連携して、移住、定住を推進するとの答弁がありました。 次に、行政サービスの維持向上に関する件であります。 執行部から、6月定例会では、昨年度実施された市町村アンケートの結果を踏まえた行政サービス維持向上の取組について、9月定例会以降は、7月豪雨の被害状況、復旧、復興に向けた被災市町村支援等とともに、行政のデジタル化、広域連携の推進について説明がありました。 これに対し、委員から、火葬場やし尿処理など広域連携が進んでいない分野もある、また、消防の連携の動きはどうなっているのかとの質疑があり、執行部から、火葬場やし尿処理については、ある程度段階的に進むのではないか、消防については、消防指令の共同運用について、実務レベルで市町村と消防本部とで検討委員会を設置し、検討を進めているとの答弁がありました。 次に、委員から、7月豪雨の被災地においては、市町村の横の連携を図ることで、それぞれの負担を軽減できる可能性があると思う、横の連携に取り組んでいるのかとの質疑があり、執行部から、現在、県が直接入っていく垂直補完を進めている、横の連携は、恐らく今後動きが出てくるとの答弁がありました。 次に、委員から、地方行政のデジタル化は、国主導で強力に進めるべきだが、熊本県でもしっかりとしたシステムを構築してほしいとの意見や、市町村との連携はいかがとの質疑があり、執行部から、国のデジタル庁設置などの早い動きに県も市町村も対応していくので、動きが出てくると考えるが、市町村では人材不足の部分もあるため、状況を把握し、県として必要な支援を行っていきたいとの答弁がありました。 以上が本年度審議された主な内容でありますが、議員各位におかれましては、よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げて、地域対策特別委員長の報告を終わります。 ○議長(池田和貴君) 以上で各特別委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 質疑なしと認めます。    ――――――○―――――― 特別委員会の名称の変更並びに付託調査事件の変更及び追加の件 ○議長(池田和貴君) 次に、お諮りいたします。 この際、特別委員会の名称の変更並びに付託調査事件の変更及び追加の件を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、特別委員会の名称の変更並びに付託調査事件の変更及び追加の件を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 特別委員会の名称の変更並びに付託調査事件の変更及び追加の件を議題といたします。 ○議長(池田和貴君) まず、お諮りいたします。 有明海・八代海再生特別委員会の名称を有明海・八代海再生及びゼロカーボン社会推進特別委員会に変更いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、そのように取り計らうことに決定いたしました。 次に、お諮りいたします。 地域対策特別委員会付託調査事件のうち、地方創生に資する産業人材確保に関する件を新たな地方創生の取組に関する件に変更いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、そのように取り計らうことに決定いたしました。 次に、お諮りいたします。 有明海・八代海再生及びゼロカーボン社会推進特別委員会付託調査事件に2050年県内CO2排出実質ゼロに向けた取組に関する件を追加いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、そのように取り計らうことに決定いたしました。    ――――――○―――――― △日程第2 各常任委員長報告 ○議長(池田和貴君) 次に、日程第2、去る11日の会議において審査を付託いたしました議案第44号から第96号まで及び第99号について、各常任委員長から審査結果の報告があっておりますので、これを一括して議題といたします。 ただいまから、各常任委員会における審査の経過並びに結果について、各常任委員長の報告を求めます。 まず、厚生常任委員長の報告を求めます。 山口裕君。  〔山口裕君登壇〕 ◆(山口裕君) 厚生常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、予算関係4議案、条例等関係3議案であります。 まず、予算関係議案の概要について申し上げます。 今回提出された令和3年度当初予算は、健康福祉部では、新型コロナウイルス感染症、令和2年7月豪雨及び熊本地震への対応のほか、子供を安心して産み育てられる環境整備等の喫緊の課題への対応に要する経費等で、予算総額は、一般会計、特別会計合わせて3,764億8,100万円余であります。 病院局では、県立こころの医療センターの管理運営や施設の大規模改修事業に要する経費等であり、予算総額は、収益的収支、資本的収支合わせて24億7,700万円余であります。 あわせまして、債務負担行為の設定であります。 次に、条例等関係議案についてでありますが、熊本県高齢者、障害者等の自立と社会的活動への参加の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定について外2議案であります。 議案の審査の過程において論議された主なものを要約して御報告申し上げます。 まず、委員から、保健環境科学研究所について、研究検査機関として機能を発揮するためには、新たな機器への更新が必要と思うが、保健環境科学研究所の機能充実についてどのように考えているのかとの質疑があり、執行部から、食品の残留農薬を検出するためのガスクロマトグラフィーなど、検査に必要な機器は適宜更新をしており、研究の面からも、必要に応じて新しい機器に更新を行い、機能の充実を図っていきたいとの答弁がありました。 さらに、委員から、私たちの生活は、感染症に限らず、様々な危険にさらされているので、機能の充実を図り、県民の健康を守ってほしいとの要望がありました。 次に、委員から、災害弱者支援事業について、各市町村の要支援者個別計画の作成はどのような進捗状況かとの質疑があり、執行部から、計画の作成は全市町村が行っているが、要支援者全員について作成しているのは10市町村のみであり、その中身についても実効性を持たせるために工夫していく余地があるので、今後、その内容を向上させていきたいとの答弁がありました。 さらに、委員から、熊本地震から5年近くが経過するが、計画作成は進んでいないという感じがしている、令和2年7月豪雨も発生しており、災害はいつまた発生するか分からない中で、スピード感を持って取り組んでほしいとの要望がありました。 次に、委員から、感染防止に配慮した障害者福祉サービス等提供体制確保事業について、障害者施設入居者のマスク着用が徹底されていないという話を聞くが、クラスターの発生を防止するため、県から消毒、マスク着用の徹底を強く指導できないかとの質疑があり、執行部から、障害の特性によっては、マスクの着用ができないという方もおられ、入居者に強制することが難しい状況であるため、施設には、消毒や介護後の手洗い、手袋や防護服の着用を徹底してもらうとともに、研修の実施、資料やDVDを配付するなどして、感染防止対策を行っていただいているとの答弁がありました。 次に、委員から、新型コロナウイルス感染症に関して、自分で調べる検査キットがあるが、陽性反応が出た場合の扱いはどうなるのかとの質疑があり、執行部から、医療機関が関与しているものであれば、当該医療機関から保健所に届出があるが、民間の検査機関と個人が直接郵便などでやり取りをされる場合には、陽性か陰性かの結果しか通知されないため、個人自らが保健所へ連絡していただくようお願いしており、必要に応じて保健所が正式に行政検査を実施することとなるとの答弁がありました。 次に、委員から、新型コロナワクチン接種体制支援事業について、令和2年7月豪雨の被災者のうち、他県へ避難されている方については、避難先でワクチン接種を受けられるのかとの質疑があり、執行部から、住民票所在地市町村が避難先を把握している場合は、当該市町村が避難先へ必要な書類を郵送するので、それにより避難先市町村で接種を受けることができることになるとの答弁がありました。 さらに、委員から、市町村としっかり連携を取って避難先の把握を行い、接種漏れがないように対応してほしいとの要望がありました。 関連して、委員から、精神障害、知的障害の方の接種については、集団接種会場へ連れていくのが困難と思われるので、高齢者と同様に、施設で接種できるようにしてほしいとの要望がありました。 以上が論議されました主な内容でありますが、本委員会に付託されました議案については、全員賛成をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。 最後に、本委員会所管事務の継続審査事件については、議席に配付のとおり決定いたしました。 議員各位におかれましては、本委員会の決定のとおりよろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、厚生常任委員長の報告を終わります。
    ○議長(池田和貴君) 次に、経済環境常任委員長の報告を求めます。 末松直洋君。  〔末松直洋君登壇〕 ◆(末松直洋君) 経済環境常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、予算関係9議案、条例等関係6議案であります。 まず、予算関係議案の概要について申し上げます。 今回提出された令和3年度当初予算は、環境生活部では、熊本地震、令和2年7月豪雨からの創造的復興、新型コロナウイルス感染症への対応のほか、2050年ゼロカーボンの実現に向けて、被災した球磨川流域をモデル地域とした住宅の新築やリフォームにおける高断熱化の推進、水俣病対策に要する経費等で、予算総額は、一般会計、特別会計合わせて178億2,500万円余であります。 商工労働部関係では、令和2年7月豪雨への対応として、なりわい再建支援補助金の早期支給を目的とした審査委託事業や被災地域への企業進出を促進するための補助金の要件緩和等、新型コロナウイルスへの対応として、売上げが減少した中小企業者等の資金繰りの支援や離職者の再就職支援に要する経費等で、予算総額は、一般会計、特別会計合わせて891億5,100万円余であります。 観光戦略部関係では、新しい観光スタイルの確立に向けて、デジタル技術を活用したスマートツーリズム等の推進、令和2年7月豪雨被災地域の観光、物産の振興に要する経費等で、予算総額は26億1,800万円余であります。 企業局関係では、主力発電所のリニューアル事業に要する経費等で、電気事業、工業用水道事業及び有料駐車場事業の3事業会計の支出予算総額は、収益的収支、資本的収支合わせて81億6,800万円余であります。 労働委員会関係では、委員報酬、労使紛争の審査、調整、あっせんに要する経費等で、予算総額は1億200万円余であります。 あわせまして、債務負担行為の設定等であります。 次に、条例等関係議案についてでありますが、水質汚濁防止法第3条第3項の規定に基づき排水基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について外5議案であります。 議案等の審査の過程において論議されました主なものを要約して御報告申し上げます。 まず、委員から、球磨川流域ゼロカーボン先進地創出事業について、一定基準以上の断熱仕様住宅の新築、リフォームに対する助成は、具体的にはどのような内容かとの質疑があり、執行部から、いわゆる建築物省エネ法に定められた本県の基準を上回る性能を持つ高断熱仕様を導入することによりCO2削減を図るもので、追加建材費が100万円程度かかる見込みであり、補助率3分の1、上限30万円を考えている、球磨川流域をモデル地域に、政策誘導として、来年度は260件程度、3年間で780件程度と考えているとの答弁がありました。 次に、委員から、自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の一部を改正する条例について、損害賠償保険等への加入を義務づけるというもので、非常によい内容と思うが、条例改正に伴い、今後どのような取組を行うのかとの質疑があり、執行部から、自転車保険加入の義務化の周知を行うとともに、自転車の安全な乗り方の指導、啓発を今後も継続して取り組んでいく、また、4月に、県警、市町村、教育関係、損害保険代理店協会等を構成員とする事業連携会議を開催する予定であり、県だけでなく、いろいろな方面からの周知など、工夫をしながら取り組んでいきたいとの答弁がありました。 次に、委員から、食品ロス削減対策推進事業について、食品ロスの削減に向けてどのように進めていくのかとの質疑があり、執行部から、食品ロスは、46%が家庭から排出されたごみ、53%が事業系という状況であり、生産、製造、流通販売、消費の各段階での普及啓発を進めていくに当たって必要な施策を、来年度有識者会議を設置し、外部の御意見なども伺いながら検討していきたいとの答弁がありました。 さらに、委員から、世界で年間に廃棄される食品の量は、飢餓で苦しむ人たちの必要な量を大きく上回っていることなどの周知も必要であるし、来年度予算は少ないが、今後発展的に取り組んでほしいとの要望がありました。 次に、委員から、事業継続・再開支援一時金について、3月の申請受付開始後の申請状況はどのようになっているかとの質疑があり、執行部から、3月1日から受付を開始し、3月12日現在435件の申請があり、うち77件は既に支払い手続中である、また、2月の初旬からコールセンターを設けて相談対応をしているが、1,300件ほどの御相談をいただいているとの答弁がありました。 さらに、委員から、これから申請が増えてくると思うし、事業者の方からすると、これから年度末に向けて支払いも多くなってくると思うので、非常に大変な状況であると思うが、スムーズに支給できるよう、今後も引き続き取り組んでほしいとの要望がありました。 次に、委員から、教育旅行誘致推進事業について、プログラムコーディネーターは、具体的にどのような業務を行うのか、また、熊本地震、新型コロナウイルス感染症の影響で、修学旅行客が落ち込んでいるという話も聞くが、どのような状況かとの質疑があり、執行部から、プログラムコーディネーターは、旅行会社からの相談の対応、県内観光地の受入先との調整、現地での受入れ支援、誘致活動の調整等の業務を担うこととしている、修学旅行については、約10万人を受け入れてきたが、熊本地震で減少し、ここ数年徐々に回復してきていたものの、新型コロナウイルス感染症の影響で、今年度は少し落ち込むのではないのかと予測している、熊本地震を教訓とした教育旅行のプログラムを造成しており、例えば阿蘇火山博物館の防災・減災プログラムや益城町の地震を教材にしたプログラム等を素材として、関東、関西へのセールス活動を実施しているとの答弁がありました。 以上が論議されました主な内容でありますが、本委員会に付託されました議案については、全員賛成をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。 最後に、本委員会所管事務の継続審査事件については、議席に配付のとおり決定いたしました。 議員各位におかれましては、本委員会の決定のとおりよろしく御賛同賜りますようお願いを申し上げまして、経済環境常任委員長の報告を終わります。 ○議長(池田和貴君) 次に、農林水産常任委員長の報告を求めます。 田代国広君。  〔田代国広君登壇〕 ◆(田代国広君) 農林水産常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、予算関係3議案、条例等関係2議案であります。 まず、予算関係議案の概要について申し上げます。 今回提出された農林水産部の令和3年度当初予算は、熊本地震及び令和2年7月豪雨災害からの創造的復興、新型コロナウイルス感染症への対応に加え、世界と闘える熊本農林水産業の実現という4つの柱の下、将来を見据え、熊本のさらなる発展に必要な事業に要する経費等で、予算総額は、一般会計、特別会計合わせて768億8,100万円余であります。 次に、条例等関係議案についてでありますが、熊本県森林整備促進及び林業等再生基金条例を廃止する条例の制定について外1議案であります。 議案等の審査の過程において論議されました主なものを要約して御報告申し上げます。 まず、委員から、卸売市場整備活性化事業に関連して、全国の卸売市場の多くは公設市場であるが、熊本最大の卸売市場である田崎市場は、民設市場であり、施設は相当老朽化している、公設市場であれば、更新が当然議論になっているところ、田崎市場は、民設であるがゆえに、そのような動きがなかなか見えない、市場は、公設、民設にかかわらず、公的な役割を担っており、この課題に対し、県としてどのように関わっていく考えかとの質疑があり、執行部から、卸売市場は、生産者と消費者をつなぐかけ橋として大変重要な機能を担っており、田崎市場については、一昨年の12月に、知事出席の上で意見交換会を開催し、その際、老朽化の件も含め、今後の田崎市場について、熊本市、県及び田崎市場の3者で意見交換や勉強会をしていくということになっていたが、その後、コロナ禍もあり、議論は進んでいない、しかし、卸売市場は、コロナ禍により農産物の流通が停滞する中、その受入先となるなど、ますますその役割は重要となっており、コロナ禍が落ち着いたら勉強会を進めていきたいとの答弁がありました。 さらに、委員から、市場は、公設、民設にかかわらず、我々の生活の基本的なインフラの一つと捉えるべきであり、県民の台所として維持していくため、行政として責任を持って取り組んでほしいとの要望がありました。 次に、委員から、新規事業の就職氷河期世代の新規就農促進事業について、以前から新規就農者へ準備資金を交付する事業があったと思うが、それとはどのように違うのかとの質疑があり、執行部から、従来からある農業次世代人材投資事業は、就農時の年齢が50歳未満の者を対象としており、就農前の研修期間中の資金と就農後定着するまでの資金の2つのタイプがあるが、このうち、就農前の研修期間中の資金については、就職氷河期世代の30代、40代の交付人数の追加が国の経済対策として措置されたことに伴い、今回の新規事業で、特出しとして事業化したものであるとの答弁がありました。 次に、委員から、県産馬生産振興対策事業について、現在は、肥育馬のほとんどを海外から輸入し、国内で肥育していると認識しているが、この事業において、県産馬の割合はどのくらいまで増やしていくのかとの質疑があり、執行部から、今回のコロナ禍において、輸入に頼った馬肉生産体制の脆弱性が浮き彫りになり、県産の素馬生産の必要性が高まったことから、生産頭数を現在の200頭程度から500頭程度まで増やし、屠畜頭数の1割程度を県産馬としていきたいとの答弁がありました。 次に、委員から、畜産物輸出拡大推進事業に関連して、熊本の馬刺を輸出しようとする新たな動きがあるが、県では把握しているかとの質疑があり、執行部から、情報は把握しており、輸出には二国間協議が調う必要があるので、県としては、輸出希望者と馬肉処理業者のマッチングに取り組んでいるとの答弁がありました。 次に、委員から、スーパー中山間地域創生事業について、中山間地域は、担い手もかなり高齢化しているが、この事業を活用して、どのような活力のある中山間地域を目指すのかとの質疑があり、執行部から、スーパー中山間地域創生事業は、複数集落など、より広い地域を対象に、地元の意欲と市町村の覚悟を反映した取組を地域戦略として描いていただき、県も伴走しながら、目指す姿や目標を具現化することで、県下の中山間地域を牽引していくような地域を創生していきたいと考えているとの答弁がありました。 さらに、委員から、中山間地域が危機的状況にあるのは共通認識だと思うが、事業を進める中で、その地域にプレーヤーとなる若手農家がなかなかいないという点が一番大きな悩みであり、それぞれの地域のJAを含めた農業団体にプレーヤーになってもらうことも考えてほしいとの要望がありました。 以上が論議されました主な内容でありますが、本委員会に付託されました議案については、全員賛成をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。 最後に、本委員会所管事務の継続審査事件については、議席に配付のとおり決定いたしました。 議員各位におかれましては、本委員会の決定のとおりよろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、農林水産常任委員長の報告を終わります。 ○議長(池田和貴君) 次に、建設常任委員長の報告を求めます。 髙木健次君。  〔髙木健次君登壇〕 ◆(髙木健次君) 建設常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、予算関係5議案、条例等関係3議案であります。 まず、予算関係議案の概要について申し上げます。 今回提出された土木部の令和3年度当初予算は、令和2年7月豪雨、熊本地震からの創造的復興のほか、建設産業における人材の確保、育成、都市圏交通の円滑化や本渡道路等の地域高規格道路の整備に要する経費等で、予算総額は、一般会計、特別会計合わせて1,083億3,900万円余であります。 あわせまして、債務負担行為の設定であります。 次に、条例等関係議案についてでありますが、熊本県道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について外2議案についてであります。 議案等の審査の過程において論議されました主なものを要約して御報告申し上げます。 まず、委員から、都道府県派遣職員負担金について、土木部全体の他県派遣職員の受入れ状況はどうか、また、土木部においては、災害復旧等で業務量が増える中、他県派遣職員等で対応しているが、職員は疲弊し、限界が来ているのではないかと思っており、職員の確保を急ぐ必要があると思うが、現在の土木技術職員の採用に向けて、どのような取組を行っているのかとの質疑があり、執行部から、来年度の他県派遣職員は、土木部全体として19名を予定している、また、土木の技術職員の採用に向けては、大学の工学部に直接出向いてのリクルート活動や大学生や高校生のインターンシップの受入れ等により、採用試験受験につなげていく取組を行っている、土木部としても、土木技術職員の確保は喫緊の課題と考えており、今後も一丸となって取り組んでいくとの答弁がありました。 次に、委員から、単県街路促進事業費の熊本都市圏の渋滞対策の検討に要する経費について、具体的にどのような内容なのかとの質疑があり、執行部から、熊本都市圏総合交通戦略に位置づけた施策として、パーク・アンド・ライド駐車場の拡大に向けた社会実験の実施、右折レーン延伸などの交差点改善及び熊本都市圏南部の渋滞対策についての具体的な方策の検討を行うこととしているとの答弁がありました。 次に、委員から、入札制度について、これまで総合評価落札方式であったものが、4月1日から、土木A2ランク以下は全て指名競争入札方式に見直すということだが、総合評価落札方式を導入してきた経緯や目的がある、価格競争だけの指名競争入札方式に戻すことはいかがなものかと思うが、土木部としてどのような理由で指名競争入札を導入するのかとの質疑があり、執行部から、災害復旧や国土強靱化で工事量が増え、迅速な発注が求められる中、入札手続期間の2週間程度の短縮、提出資料の大幅な簡素化、受発注者間の事務負担軽減の観点から指名競争入札への見直しを予定しているが、今回の指摘を受け、再度検討したいとの答弁がありました。 次に、委員から、令和2年7月豪雨により河川に堆積した土砂の撤去について、土捨場は個々で状況が違うようだが、整地の状況等はどのようになっているか、また、撤去した土砂を運ぶダンプが頻繁に走行することについて、道路沿線の住民から不平不満が出ていないかとの質疑があり、執行部から、土砂の処分先は、可能な限り工事間流用を行っているが、民間の処分地を活用する場合は、整地費用も含めて処分料をお支払いしている、整地が適切になされているか、現場の状況を確認したい、ダンプの走行により住民の生活道路等の路面が少し荒れてくる懸念があるが、現場を確認し、必要に応じて道路管理者とも協議の上補修などを行いたい、また、人吉・球磨地域では、各ダンプに発注者と施工業者を示したゼッケンをつけ、住民の理解を得るための取組を始めているとの答弁がありました。 以上が論議されました主な内容でありますが、本委員会に付託されました議案については、全員賛成をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。 議員各位におかれましては、本委員会の決定のとおりよろしく御賛同賜りますようお願いを申し上げまして、建設常任委員長の報告を終わります。 ○議長(池田和貴君) 次に、教育警察常任委員長の報告を求めます。 橋口海平君。  〔橋口海平君登壇〕 ◆(橋口海平君) 教育警察常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、予算関係3議案、条例等関係4議案であります。 まず、予算関係議案の概要について申し上げます。 今回提出された令和3年度当初予算は、教育委員会では、熊本地震や令和2年7月豪雨からの復旧、復興、新型コロナウイルス感染症への対応のほか、今年度策定される第3期くまもと「夢への架け橋」教育プランに基づき、子供たちの夢を実現する教育を推進するため、ICT教育、英語教育の推進や学力向上対策、県立高校の魅力づくりに要する経費等で、予算総額は、一般会計、特別会計合わせて1,285億9,300万円余であります。 警察本部では、第4回アジア・太平洋水サミット警備対策、安全、安心なまちづくり、電話で「お金」詐欺防止のためのコールセンター設置に要する経費等で、予算総額は385億6,500万円余であります。 あわせまして、債務負担行為の設定であります。 次に、条例等関係議案についてでありますが、熊本県育英資金貸与基金条例等の一部を改正する条例の制定について外3議案であります。 議案等の審査の過程において論議されました主なものを要約して御報告申し上げます。 まず、委員から、警察本部の安全安心なまちづくりモデル事業について、通学路の見守りカメラは何台設置するのかとの質疑があり、執行部から、5つの小学校校区に4台ずつの20台を設置する予定であり、設置場所については、声かけ事案等の発生状況を踏まえながら選定していくこととしているとの答弁がありました。 次に、委員から、警察官の新型コロナウイルスワクチン接種について、どのように対応することになっているのかとの質疑があり、執行部から、優先接種の対象には入っていないため、一般の方と同じタイミングでの接種とならざるを得ないとの答弁がありました。 さらに、委員から、社会福祉施設等優先接種の対象施設に出入りする警察官については、クラスターの発生により県民の安全と命を守る警察行政が立ち行かなくならないために、優先順位を上げてもらえるよう国に要望してほしいとの要望がありました。 次に、委員から、交通安全施設について、信号機の設置に関する要望数はどの程度あるのかとの質疑があり、執行部から、信号機については、年間に100基程度の要望があり、実際の設置基準に該当する15基から20基程度を新設しているとの答弁がありました。 次に、委員から、中学校の35人学級導入に伴う教職員の配置について、どのような計画になっているのかとの質疑があり、執行部から、中学校の35人学級導入について、対象となる32校に対して42名の配置を考えており、基礎的な定数に加えて、国から加配されている教職員を配置することで、学校現場とも調整しながら、混乱のないよう対応していきたいとの答弁がありました。 次に、委員から、県立高校魅力化きらめきプランについて、熊本市内の県立高校や私立高校に生徒が一極集中する傾向がある中、地域の県立高校の魅力化を図ることは難しく、県立高校だけの検討ではなく、地域振興の視点や私立高校との関係等も含め、全体での議論が必要と考えるが、どのように進めていくのかとの質疑があり、執行部から、魅力化の方向性として、スクールミッションの明確化など、地元自治体や知事部局と一体となった取組、県立高校の強みである高校間連携による各学校の教育内容の充実、全ての県立高校における情報発信力の強化の3点を考えているとの答弁がありました。 さらに、委員から、定員を満たしていない学校においては、特に生徒や保護者、職員の活力を維持できるよう、魅力化を図ってほしいとの要望がありました。 関連して、委員から、生徒や保護者は、将来の夢がかなう近道となる学校を望んでおり、より特色を出さないと、県立高校は選択されなくなると思うので、この際、様々な課題を洗いざらい検討する必要があるのではないかとの質疑があり、執行部から、生徒や保護者に選んでもらえる高校をどうつくり上げていくかが大事ではないかと考えているが、生徒や保護者へのアンケートでは、将来の進路をどう実現してもらえるかに関心が高い、このため、要望に対して、各高校で、どこまで、どういう形で実現をしていくのかについて、ある程度特化せざるを得ないという部分と子供たちの多様なニーズにどう応えるかという部分のバランスを考慮し、地元にも入ってもらいながら、しっかり議論をしていきたいとの答弁がありました。 以上が論議されました主な内容でありますが、本委員会に付託されました議案については、全員賛成をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。 最後に、本委員会所管事務の継続審査事件については、議席に配付のとおり決定いたしました。 議員各位におかれましては、本委員会の決定のとおりよろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、教育警察常任委員長の報告を終わります。 ○議長(池田和貴君) 最後に、総務常任委員長の報告を求めます。 増永慎一郎君。  〔増永慎一郎君登壇〕 ◆(増永慎一郎君) 総務常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、予算関係4議案、条例等関係15議案であります。 まず、予算関係議案の概要について申し上げます。 今回提出された令和3年度一般会計当初予算は、平成28年熊本地震、令和2年7月豪雨、新型コロナウイルス感染症の3つの大きな課題への対応が求められる中、平成28年熊本地震と令和2年7月豪雨からの創造的復興を両輪に、新型コロナウイルス感染症による社会の変容を見据え、新しい熊本を創造することを目指して編成されたものであります。 この結果、一般会計当初予算は、前年度と比べ666億9,200万円余、率にして8.4%の増となる8,651億1,400万円余であります。 あわせまして、債務負担行為の設定であります。 次に、条例等関係議案についてでありますが、東日本大震災及び東日本大震災以外の特定大規模災害等に対処するための熊本県職員等の特殊勤務手当の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について外14議案であります。 議案等の審査の過程において論議されました主なものを要約して御報告申し上げます。 まず、委員から、くまモン隊管理運営事業について、コロナ禍であるが、予算額は前年並みか、また、この予算は、従来のようにくまモンがイベント等において皆さんと触れ合うような活動を想定したものなのかとの質疑があり、執行部から、くまモン隊管理運営事業の予算額については、ほぼ前年度並みであり、活動については、コロナの影響によりイベント等への出動は減っている状況であるが、国内外への動画配信、リモートでの観光、物産のPR活動、くまモンスクエアの定期的なステージなどを実施していく、また、くまモンのイラストを活用した商品等の発売によって話題性を高め、熊本のPRを続けていくとの答弁がありました。 次に、委員から、人件費について、令和3年度は、前年度に比べて予算額が0.3%減額となっているが、理由は職員が減ったということなのかとの質疑があり、執行部から、令和2年度の給与改定で、期末手当支給額の引下げを行ったことが減額の最も大きな理由であるとの答弁がありました。 次に、委員から、令和2年7月豪雨デジタルアーカイブ事業について、令和2年7月豪雨の教訓を国民全体で共有するということだが、ホームページ等での閲覧が可能になるのかとの質疑があり、執行部から、現在、熊本地震デジタルアーカイブをホームページにより公開しているが、それを改修して、令和2年7月豪雨のアーカイブも掲載することとしている、また、国立国会図書館の東日本大震災のアーカイブからも、本県のアーカイブを検索できるようになっている、今後、全国のアーカイブ事業と連携しながら、水害、地震の教訓を共有し、災害対応力の向上を図っていきたいとの答弁がありました。 次に、委員から、ONE PIECE連携復興応援事業について、『ONE PIECE』は、国内外で大変人気があり、被災地への麦わらの一味の像の設置により、大変素晴らしい結果が出ていると認識している、今後、県下全域への波及を期待しているが、令和3年度の予算は地震対応分として組まれており、県下全域への波及という観点で別に取組や予算があるのかとの質疑があり、執行部から、ONE PIECE連携復興応援事業の中で、地域資源のさらなる魅力化に要する経費として、熊本の地域資源や文化、芸能などと『ONE PIECE』が連携した取組に対して支援する新規事業の予算を提案している、この事業の実施に当たっては、県下全域を対象としており、地元市町村の主体的な関与や著作権等の許諾などの調整は必要であるが、県南地域も含め、積極的に取り組んでいきたいとの答弁がありました。 さらに、委員から、各自治体の積極的な参加が大事だと思うので、しっかりと連携を取って取り組んでほしいとの要望がありました。 次に、委員から、阿蘇くまもと空港関連事業の中に阿蘇くまもと空港の直轄事業負担金というのがあるが、これは、空港の運営や事業に対する負担金なのかとの質疑あり、執行部から、本負担金については、民間の空港事業会社に対する負担金ではなく、国が空港に対して行うハード面の事業に対する県の負担分であり、負担割合はおおむね3分の1であるとの答弁がありました。 以上が論議されました主な内容でありますが、本委員会に付託されました議案については、全員賛成または多数賛成をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。 最後に、本委員会所管事務の継続審査事件については、議席に配付のとおり決定いたしました。 議員各位におかれましては、本委員会の決定のとおりよろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、総務常任委員長の報告を終わります。 ○議長(池田和貴君) 以上で各常任委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 質疑なしと認めます。 次に、討論に入ります。 討論の通告があっておりますので、発言を許します。 なお、発言時間は10分以内でありますので、さよう御承知願います。 山本伸裕君。  〔山本伸裕君登壇〕 ◆(山本伸裕君) 日本共産党の山本伸裕です。 議案44号、令和3年度熊本県一般会計予算について、反対討論を行います。 コロナ禍の下で、これは熊本に限った話ではありませんが、日本社会における公衆衛生と公共部門のあまりに脆弱な体質が浮き彫りになりました。 感染症が拡大しても、検査を増やすことができない保健所体制、手術や入院の必要があっても、患者を受け入れることができない医療機関、一方では、中小業者や非正規労働者、若者や女性らが、生活や経営、就学を維持することさえ困難になるという状況が広がりました。 多くの方々の命と暮らしが危機にさらされるような、こんな脆弱な社会でいいのかということが問われています。ましてや、熊本県は、今熊本地震、新型コロナウイルス感染症、7.4豪雨災害という、それぞれ1つずつの問題をとってみても、これまで経験したことのないような大きな災難が、言わば複合的に重なり合って襲いかかっているような状況であります。 こうした下で編成される熊本県の予算は、コロナ感染症や自然災害によって浮き彫りになってきた公共部門における脆弱性を改善し、克服し、県民生活に安心をもたらすような県政運営を実現する保障となるものでなければならないと考えます。 新型コロナウイルス感染症対策の中で、検査の対象を拡大する方針が見られないことは重大であります。これまで、新規感染者数の減少に伴って、全国的に検査を減らしてしまったことが、次の感染拡大の波を招く一因となってきました。こうした悪循環を繰り返してはなりません。 政府も、検査拡充の必要性をようやく認め、高齢者施設に対する社会的検査とともに、モニタリング検査など、検査を拡充するよう都道府県に要請しています。ワクチンは、コロナ終息に向けた有力な手段ではありますが、順調に進んでも、社会全体で効果が現れるには一定の時間を要すると言われています。 一方では、変異株の拡大が新たな脅威を広げています。今こそ大規模検査の実施で、新型コロナ感染症を封じ込めるための対策に全力を挙げるよう強く求めるものであります。 コロナ禍の下で、親の収入やアルバイトが減少し、苦しい生活を余儀なくされている学生たちを支援しようと、若者たちなどが立ち上がって食料支援活動に取り組み、大きな支援の輪が広がっています。 県からも、県産トマトが提供されるなど、大変温かい支援が感謝されているようでございますが、支援グループの青年らが県に提出した要望書を見ると、生活困窮大学生などのための給付金交付事業をぜひ継続的に、対象も拡大して実施してほしいとの項目がありました。コロナ禍の下で、社会的弱者ほど深刻な困窮が広がっています。困っている人を誰も取り残さない、ぜひそうした支援策を積極的に実施していただきたいと思います。 令和2年7月豪雨からの復興の問題では、緑の流域治水の推進という方向性が打ち出されました。総合的な流域治水を進めるという考え方自体は、私たちも従来から求めてきたところではありますが、しかし問題は、流域治水の考え方の中に、ダム建設が含まれていることであります。河川整備計画の中にダムが入ってくれば、ダムの効果を前提とした河川改修にとどまってしまいます。いつできるかも分からないダムをあてにして、河川改修を抑制するようなことは絶対にあってはなりません。 八代市坂本町の再建について、有識者検討会が、新たなダムや市房ダムの改良がなくとも、浸水しない高さまで用地をかさ上げするよう求めた提言をまとめました。非常に大事な提言であります。基本的には、流域全域において、こうした考え方で早急に安全が確保されるよう対策を進めるべきであります。 将来に向けた地方創生の取組の一つとして、デジタル行政の実現に向けた県庁内の取組促進が盛り込まれています。菅政権の看板政策であるデジタル改革の柱は、システムの標準化、官民の情報連携、マイナンバーの活用であります。国と地方自治体の情報システムの共同化、集約は、自治体の業務内容を、国が今後整備するシステムに合わせていくことを進めるもので、自治体独自の施策が抑えられ、住民自治を侵害させかねません。 既に自治体共用の情報サービスを使っている自治体では、仕様変更ができないことを口実に、個別の住民要求に応えた施策を行政側が拒否するという事例が各地で起きています。 また、デジタル化の推進の鍵に位置づけられているのが、現在税、社会保障、災害対策に限定されているマイナンバーの利用範囲の拡大であります。利用範囲の拡大によって、膨大な個人データが国に集まることになります。しかも、国が示すデジタル社会形成基本理念には、個人情報保護の文言がありません。自治体独自の個人情報保護基準が国の基準に引き下げられるなど、個人情報保護がないがしろにされる危険性が増大します。こうした国の方針に従った行政のデジタル化推進には反対であります。 重要課題として、水俣病問題の解決がうたわれています。議案の説明資料にも、水俣病被害者の救済ということが明記されているわけですが、しかし、国やチッソとともに熊本県も被告となっているノーモア・ミナマタ第2次裁判では、被告の引き延ばしで審理が遅れに遅れています。既に、原告の中で120人以上が亡くなられるという痛ましい事態となっています。 水俣病問題の解決をうたうのであれば、裁判を引き延ばすのではなく、正常な審理を進行させるよう、県としても責任を果たすべきであるということを強調するものであります。 今回の当初予算では、税収減による厳しい財政運営も懸念されておりましたが、交付税の増額などもあり、必要な財源は確保されているとのことであります。 ただ、感染症や自然災害、高齢化社会の進行など、懸案材料が今後ますます増大していくであろう状況を考えたとき、従来の考え方の下に進めてきた事業について、勇気を持って見直しを図っていくことも必要であります。 昨日行われた熊本空港アクセス鉄道の検討委員会では、利用想定を検証し直すべきだなど、このまま事業を進めることについて、慎重に検討すべきとの意見が出たと報道されています。一般的な庶民感覚からしても、そうした意見が出ないほうがおかしいという気がいたします。 今後も楽観できない県財政運営が当面の間予想される下で、見直すべき事業は聖域なくメスを入れる、そして県民の中に広がっている困難には、きめ細かく寄り添って対応する、そうした現在と未来の県民の幸福につながるような政策選択が行われていくよう願いまして、討論を終わります。 ○議長(池田和貴君) 以上で通告による討論は終了いたしました。 これをもって討論を終結いたします。 これよりまず、議案第45号から第48号まで、第51号から第61号まで、第63号から第74号まで、第77号から第96号まで及び第99号を一括して採決いたします。 ただいまの各常任委員長の報告は、各議案とも原案可決であります。各常任委員長の報告のとおり原案を可決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、議案第45号外47件は、原案のとおり可決いたしました。 次に、議案第44号、第49号、第50号、第62号、第75号及び第76号を一括して起立または挙手により採決いたします。 ただいまの各常任委員長の報告は、各議案とも原案可決であります。各常任委員長の報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立または挙手を求めます。〔賛成者起立または挙手〕 ○議長(池田和貴君) 起立または挙手多数と認めます。よって、議案第44号外5件は、原案のとおり可決いたしました。  〔委員会審査報告書は付録に掲載〕    ――――――○―――――― △日程第3 閉会中の継続審査の件 ○議長(池田和貴君) 次に、日程第3、閉会中の継続審査の件を議題といたします。 まず、各特別委員会の閉会中の継続審査事件についてお諮りいたします。 議席に配付の特別委員会付託調査事件変更一覧表の変更後の欄に記載の付託調査事件を閉会中の継続審査事件といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、そのように取り計らうことに決定いたしました。 次に、議会運営委員長及び各常任委員長から事務調査について、議席に配付の閉会中の継続審査申出一覧表のとおり申出があっております。 お諮りいたします。 議会運営委員長及び各常任委員長から申出のとおり、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員長及び各常任委員長から申出のとおり決定いたしました。  〔特別委員会付託調査事件変更一覧表及び継続審査申出一覧表は付録に掲載〕    ――――――○―――――― 知事提出議案第102号から第127号まで ○議長(池田和貴君) 次に、お諮りいたします。 去る11日の会議において提出されました知事提出議案第102号から第127号までを日程に追加し、一括して議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、知事提出議案第102号から第127号までを日程に追加し、一括して議題とすることに決定いたしました。 知事提出議案第102号から第127号までを一括して議題といたします。  ―――――――――――――――――― 第102号 収用委員会予備委員の任命について 第103号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第104号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第105号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第106号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第107号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第108号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第109号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第110号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第111号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第112号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第113号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第114号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第115号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第116号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第117号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第118号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第119号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第120号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第121号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第122号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第123号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第124号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第125号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第126号 海区漁業調整委員会委員の任命について 第127号 海区漁業調整委員会委員の任命について  ―――――――――――――――――― ○議長(池田和貴君) お諮りいたします。 ただいま議題といたしました議案については、委員会付託は省略して会議で議決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、委員会付託は省略して会議で議決することに決定いたしました。 これより質疑に入りますが、ただいままで通告はありません。よって、質疑なしと認めます。 次に、討論に入りますが、ただいままで通告はありません。よって、討論なしと認めます。 これよりまず、議案第102号を採決いたします。 原案のとおり同意することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、議案第102号は、原案のとおり同意することに決定いたしました。 次に、議案第103号から第127号までを一括して採決いたします。 原案のとおり同意することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、議案第103号外24件は、原案のとおり同意することに決定いたしました。    ――――――○―――――― 知事提出議案第128号 監査委員の選任について ○議長(池田和貴君) 次に、お諮りいたします。 知事提出議案第128号が提出されましたので、この際、これを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、知事提出議案第128号を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 知事提出議案第128号を議題といたします。  ―――――――――――――――――― 第128号 監査委員の選任について  ―――――――――――――――――― ○議長(池田和貴君) この際、議案第128号は、議員の一身上に関する事件であり、地方自治法第117条の規定に基づき、除斥が必要でありますので、しばらく内野幸喜君の退場を求めます。  〔内野幸喜君退場〕 ○議長(池田和貴君) お諮りいたします。 ただいま議題といたしました議案に対する提出者の説明並びに委員会付託は省略して、会議で議決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、議案に対する提出者の説明並びに委員会付託は省略して会議で議決することに決定いたしました。 これより質疑に入りますが、ただいままで通告はありません。よって、質疑なしと認めます。 次に、討論に入りますが、ただいままで通告はありません。よって、討論なしと認めます。 これより、議案第128号を採決いたします。 原案のとおり同意することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、議案第128号は、原案のとおり同意することに決定いたしました。 内野幸喜君の入場を求めます。  〔内野幸喜君入場〕    ――――――○―――――― 知事提出議案第129号 監査委員の選任について ○議長(池田和貴君) 次に、お諮りいたします。 知事提出議案第129号が提出されましたので、この際、これを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、知事提出議案第129号を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 知事提出議案第129号を議題といたします。  ―――――――――――――――――― 第129号 監査委員の選任について  ―――――――――――――――――― ○議長(池田和貴君) この際、議案第129号は、議員の一身上に関する事件であり、地方自治法第117条の規定に基づき、除斥が必要でありますので、しばらく髙野洋介君の退場を求めます。  〔髙野洋介君退場〕 ○議長(池田和貴君) お諮りいたします。 ただいま議題といたしました議案に対する提出者の説明並びに委員会付託は省略して会議で議決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、議案に対する提出者の説明並びに委員会付託は省略して会議で議決することに決定いたしました。 これより質疑に入りますが、ただいままで通告はありません。よって、質疑なしと認めます。 次に、討論に入りますが、ただいままで通告はありません。よって、討論なしと認めます。 これより、議案第129号を採決いたします。 原案のとおり同意することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、議案第129号は、原案のとおり同意することに決定いたしました。 髙野洋介君の入場を求めます。  〔髙野洋介君入場〕    ――――――○―――――― 議員提出議案第1号から第4号まで ○議長(池田和貴君) 次に、お諮りいたします。 議員提出議案第1号から第4号までが提出されましたので、この際、これを日程に追加し、一括して議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第1号から第4号までを日程に追加し、一括して議題とすることに決定いたしました。 議員提出議案第1号から第4号までを一括して議題といたします。  ―――――――――――――――――議員提出議案第1号   新型コロナウイルスワクチンの安定的な供給と接種の円滑な実施を求める意見書 上記の議案を、別紙のとおり熊本県議会会議規則第14条第1項の規定により提出します。  令和3年3月19日提出  提出者 熊本県議会議員 藤 川 隆 夫              鎌 田   聡              城 下 広 作熊本県議会議長 池 田 和 貴 様  ----------------------------------   新型コロナウイルスワクチンの安定的な供給と接種の円滑な実施を求める意見書 令和3年2月24日、菅内閣総理大臣は、高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン(以下「ワクチン」という。)の接種について、4月12日から開始できるよう政府として準備を進めていく方針を表明した。ワクチン接種により、重症者をできる限り減らし、医療機関の負担を軽減することが期待されている。現在、国主導のもと、市町村ではワクチン接種体制の構築に向けた万全の準備を進めているところである。 今回のワクチン接種は、多くの国民を対象に短期間で実施する前例のない取組であるため、密にならない接種場所や必要人員の確保、ワクチン接種後の副反応が生じた際の対応などの準備を速やかに整える必要がある。 しかしながら、国から供給されるワクチンの量や時期に関する情報が不確定なため、ワクチン接種を行う医師、看護師の確保や接種会場の準備に支障が出始めている。 よって、国におかれては、ワクチン接種の円滑な実施に向け、下記の事項について措置されるよう強く要望する。          記1 供給されるワクチンの量、供給時期についての詳細な情報を速やかに示すとともに、必要十分なワクチンの安定的な供給を図ること。2 市町村がワクチン接種を実施するに当たり、医療資源に乏しい地域における医師などの人材の確保や、地域の実情に応じた接種体制の整備に伴う財政負担など様々な課題に対し、丁寧かつ必要な支援を講じること。3 ワクチン接種の有効性をはじめ、社会的意義や接種に関わる様々な情報を国民に対し、具体的に周知するとともに、副反応に関する国民の不安を解消し、安心して接種が受けられる環境を整えること。4 個人単位の接種状況やワクチン接種後の副反応等の情報を自治体において逐次把握できるシステムの構築を速やかに行うこと。5 国内で変異した新型コロナウイルスの感染が各地で確認されているため、変異株感染者の早期発見と短時間に検出できる検査法の開発など、監視体制の強化を図ること。6 国民にワクチンを早期に供給できるよう、国内の製薬会社に対する臨床試験の研究費や生産体制の整備に対するさらなる支援を行うこと。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  令和 年 月 日      熊本県議会議長 池 田 和 貴衆議院議長      大 島 理 森 様参議院議長      山 東 昭 子 様内閣総理大臣     菅   義 偉 様総務大臣       武 田 良 太 様財務大臣       麻 生 太 郎 様厚生労働大臣     田 村 憲 久 様経済再生担当大臣   西 村 康 稔 様デジタル改革担当大臣 平 井 卓 也 様内閣府特命担当大臣  河 野 太 郎 様  ―――――――――――――――――議員提出議案第2号   熊本県の交通安全水準のさらなる向上に関する宣言決議 上記の議案を、別紙のとおり熊本県議会会議規則第14条第1項の規定により提出します。  令和3年3月19日提出  提出者 熊本県議会議員 藤 川 隆 夫              鎌 田   聡              城 下 広 作              橋 口 海 平熊本県議会議長 池 田 和 貴 様  ----------------------------------   熊本県の交通安全水準のさらなる向上に関する宣言決議 本県の交通事故情勢は、昨年、発生件数が14年連続、負傷者数は16年連続でそれぞれ減少し、死者数にあっては46人と統計上記録が残る昭和23年以降で最少となった。これは警察、地方公共団体、関係機関団体のみならず県民を挙げた長年の努力の成果であると考えられる。 しかしながら、依然として予期せぬ交通事故により尊い命が失われていることに目を背けてはならず、さらなる交通死亡事故の減少を目指して一層の努力が不可欠である。 特に本県では、信号機のない横断歩道での車両の停止率が3割以下であることや、いまだに飲酒運転などの悪質危険な行為が横行している現状を踏まえ、熊本県の持続的発展のため安全で快適な交通環境を整備していく上でも、県民一人一人の交通安全意識の高揚と交通マナーのさらなる向上に努めていかなければならない。 よって、熊本県議会は、特に交通安全効果が確認できる下記の事項について県民一丸となって取り組んでいくことで、交通安全に対する県民の気運を醸成し、交通事故のない安全で安心な交通社会の実現を図っていくことを宣言する。          記1 歩行者の安全確保~特に横断歩道における歩行者保護の徹底 ・ 運転者は、歩行者による横断歩道通行の安全に配慮する。 ・ 歩行者は、横断歩道が付近に設置されている場合には、横断歩道を渡る。 ・ 道路管理者は、引き続き歩行者が安心して通行できる道路環境を整備する。 ・ 警察は、横断歩道を見やすく分かりやすく整備するとともに交通安全についてさらなる啓発を行う。 ・ 学校教育では、子供に対し安全な道路の横断方法などの交通安全について教育・指導する。2 飲酒運転の根絶3 シートベルトの全席着用とチャイルドシートの正しい使用の徹底4 自転車の安全利用の徹底 以上、決議する。  令和 年 月 日            熊 本 県 議 会  ―――――――――――――――――議員提出議案第3号   性犯罪に関する刑法改正を求める意見書 上記の議案を、別紙のとおり熊本県議会会議規則第14条第1項の規定により提出します。  令和3年3月19日提出  提出者 熊本県議会議員 藤 川 隆 夫              鎌 田   聡              城 下 広 作熊本県議会議長 池 田 和 貴 様  ----------------------------------   性犯罪に関する刑法改正を求める意見書 性犯罪は、被害者の人格や尊厳を著しく侵害し、その心身に長年にわたって多大な苦痛を与え続ける悪質重大な犯罪である。平成29年(2017年)には、刑法の性犯罪規定について、強姦罪を強制性交等罪として定義を広げ、法定刑の下限を引き上げるなど、およそ110年ぶりに大幅な改正が行われた。 しかし、令和元年(2019年)には被害者の意に反する行為だと認定されながらも無罪とされる判決が相次ぐなど、現行の規定でも不十分であることが指摘されている。また、改正法の附則には、「施行後3年を目途として」施策の在り方を検討し、必要があると認めるときは所要の措置を講ずることとされている。 よって、国におかれては、下記の点を踏まえた性犯罪に関する刑法規定の見直しに取り組むよう強く要望する。          記1 強制性交等罪の「暴行・脅迫要件」を見直し、被害者が恐怖等により抵抗できない場合、被害者が若年者である場合等に、適切な処罰が行われるよう、抜本的な刑法改正を行うこと。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  令和 年 月 日      熊本県議会議長 池 田 和 貴衆議院議長 大 島 理 森 様参議院議長 山 東 昭 子 様内閣総理大臣 菅   義 偉 様法務大臣      上 川 陽 子 様内閣官房長官    加 藤 勝 信 様国家公安委員長   小此木 八 郎 様内閣府特命担当大臣          丸 川 珠 代 様(男女共同参画)  ―――――――――――――――――議員提出議案第4号   選択的夫婦別姓制度の導入を求める意見書 上記の議案を、別紙のとおり熊本県議会会議規則第14条第1項の規定により提出します。  令和3年3月19日提出  提出者 熊本県議会議員 鎌 田   聡              城 下 広 作              岩 田 智 子熊本県議会議長 池 田 和 貴 様  ----------------------------------   選択的夫婦別姓制度の導入を求める意見書 結婚するときに夫婦の名字を同じにするかどうか、選べるようにする「選択的夫婦別姓」の導入について、認めてよいと考える人が増えている。 選択的夫婦別姓制度の導入に向けた法改正に賛成する人は、1996年は33%であったが、2017年には43%に増加している(2017年内閣府実施の世論調査)。 また、60歳未満の成人を対象にした最近の民間の調査では、7割の人が選択的夫婦別姓に賛成であった。 このように、社会の考え方や価値観が確実に変化している。 政府答弁によると、法律で夫婦同姓を義務付けている国は日本だけであるにもかかわらず、1996年に法制審議会が選択的夫婦別姓制度の導入を含む民法改正を答申してから25年が経過しているが、いまだ法改正の見通しが立っていない。 最高裁判所は2015年12月、夫婦同姓規定を合憲とする一方で、「夫婦同氏制の下においては、婚姻によって氏を改める者にとって、アイデンティティーの喪失感を抱いたりするなどの不利益を受ける場合があることは否定できず、妻となる女性が不利益を受ける場合が多い状況が生じているものと推認できる」と、婚姻に伴う改姓が一定の不利益を生じる可能性を認め、「制度の在り方は、国会で論ぜられ、判断されるべき事柄」とし、夫婦別姓を導入することは否定しなかった。 家族の多様化が進む中、旧姓を通称使用する人や事実婚を選択するカップルも少なくない。改姓によってこれまで築き上げたキャリアに分断が生じる例や結婚を諦めるなど、不利益を被る人が一定数いることも事実である。選択的夫婦別姓については、最高裁判決の趣旨を踏まえ、適切な法的選択肢を用意することは、国の責務である。 よって、国におかれては、選択的夫婦別姓制度の法制化を強く要望する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  令和 年 月 日      熊本県議会議長 池 田 和 貴衆議院議長     大 島 理 森 様参議院議長     山 東 昭 子 様内閣総理大臣    菅   義 偉 様法務大臣      上 川 陽 子 様内閣官房長官    加 藤 勝 信 様内閣府特命担当大臣          丸 川 珠 代 様(男女共同参画)  ――――――――――――――――― ○議長(池田和貴君) お諮りいたします。 ただいま議題といたしました議員提出議案第2号及び第4号については、委員会付託は省略し、第1号及び第3号については、議案に対する提出者の説明並びに委員会付託は省略して会議で議決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、そのように取り計らうことに決定いたしました。 これより、議員提出議案第2号に対する提出者の説明を求めます。 橋口海平君。  〔橋口海平君登壇〕 ◆(橋口海平君) 自由民主党の橋口です。 自民党、立憲民主連合、公明党による3会派共同の提案であります議員提出議案第2号、熊本県の交通安全水準のさらなる向上に関する宣言決議の提出者説明を行います。 令和2年中の本県における交通事故は、発生件数、死者数、負傷者数の全てで前年と比べて大きく減少しており、発生件数は14年連続で、負傷者数は16年連続で減少しています。特に、死者数は46人で、統計が残っている昭和23年以降で最も少ない死者数となりました。これは、警察をはじめ、地方公共団体、関係機関団体だけではなく、県民の長年にわたる努力の成果であると考えられます。 しかしながら、依然としてたくさんの貴い命が失われていることに目を背けることなく、さらなる交通死亡事故の減少を目指して、一層の努力が不可欠であると考えます。 特に、本県では、信号機のない横断歩道での車両の停止率は、令和元年が11.0%で、これは全国第33位、九州最下位の低い状況でありました。令和2年は、25.7%と全国第17位に上昇したものの、いまだに停止率は3割にも満たない状況であります。 加えて、いまだに飲酒運転などの悪質、危険な行為が横行している現状を踏まえると、引き続き気を緩めず、県民一人一人が交通安全意識の高揚と交通マナーのさらなる向上に努めていかなければなりません。 県警察では、昨年10月、人と車のよりよい関係をスローガンに掲げた上、10月を横断歩行者妨害等違反取締り強化期間に設定し、同期間に1,000件を超える違反を検挙した結果、11月、12月を合わせた死者数を前年の半数程度に、特に歩行中の死者については、前年の3分の1以下に抑え込むことができました。 今後、熊本県の交通死亡事故を減少させるには、歩行者優先意識を定着させることが最も効果的な取組であると考えます。 このようなことから、歩行者の安全確保に重点を置きつつ、そのほかにも、飲酒運転の根絶やシートベルトの着用徹底、自転車の安全利用の徹底など、ルール遵守とマナーアップに県民一丸となって取り組み、交通安全に対する県民の機運を醸成することによって、県全体の交通安全水準を高めていくことが重要であります。 そのためには、決議案にありますように、1、歩行者の安全確保、特に横断歩道における歩行者保護の徹底、運転者は、歩行者による横断歩道通行の安全に配慮する、歩行者は、横断歩道が付近に設置されている場合には、横断歩道を渡る、道路管理者は、引き続き歩行者が安心して通行できる道路環境を整備する、警察は、横断歩道を見やすく、分かりやすく整備するとともに、交通安全についてさらなる啓発を行う、学校教育では、子供に対し、安全な道路の横断方法などの交通安全について教育、指導する、2、飲酒運転の根絶、3、シートベルトの全席着用とチャイルドシートの正しい使用の徹底、4、自転車の安全利用の徹底について取り組むことが肝要であります。 以上のとおり、今回の宣言決議につきましては、熊本県の交通安全水準をさらに向上させるためのものであります。 議員各位におかれましては、この宣言決議に御賛同いただきますようよろしくお願い申し上げ、提出者の説明を終わります。 ○議長(池田和貴君) 次に、議員提出議案第4号に対する提出者の説明を求めます。 岩田智子君。  〔岩田智子君登壇〕 ◆(岩田智子君) こんにちは。立憲民主連合の岩田智子です。 ただいまから、議員提出議案第4号、選択的夫婦別姓制度の導入を求める意見書案の提出者説明を行います。 立憲民主連合と公明党による2会派合同の提案です。 結婚をするとき、夫婦の名字を同じにするかどうか選べるようにする選択的夫婦別姓の導入については、1996年に法制審議会が導入を答申し、法務省は、1996年と2010年に民法改正案を準備しましたが、国会への提出は見送られました。 この制度の導入について、内閣府の調査では、賛成するという人が、1996年は33%でしたが、2017年の調査では43%に増加しました。また、2020年、早稲田大学を中心とした民間団体が60歳未満の成人男女7,000人を対象に調査をした結果、法改正への賛成派は、約7割に上ると分析をされています。 また、昨年末の政府の第5次男女共同参画基本計画案のパブリックコメントには、選択的夫婦別姓制度について、コメントが多数寄せられました。 最高裁判所は、2015年12月、夫婦同姓規定を合憲とする一方で、夫婦同氏制の下においては、婚姻によって氏を改める者にとって、アイデンティティーの喪失感を抱いたりするなどの不利益を受ける場合があることは否定できず、妻となる女性が不利益を受ける場合が多い状況が生じているものと推認できると、婚姻に伴う改姓から一定の不利益が生じる可能性を認め、制度の在り方は国会で論ぜられ、判断されるべき事柄との見解を示しています。 このこともあり、報道によれば、これまでに全国の都道府県、政令市、東京23区の90議会のうち23議会で、選択的夫婦別姓制度について、国会で議論をすることや制度の法制化を求める意見書が可決されています。 今から35年ほど前、私も、学校の教諭になってから結婚をしました。私は2人姉妹で、相手は一人っ子で、お互いに名字を変えたくないし、話し合った結果、仕方なく私が名字を変えることにしました。 結婚で改姓するのは9割女性です。名字を変えたことで、教員免許から銀行口座まで、旧姓で登録しているものを全て変更することになりました。なぜ自分ばかりがと思いましたが、通称が使えるようになりましたが、それも2つの名前があることで、様々な支障があります。離婚をしたら、今の名字か旧姓かを選べます。私は、変えずに結婚時の名字を名のっています。そのほうが不都合や不便といったことがないからです。 夫婦の別姓を認めていない先進国は日本だけです。家族の多様化が進み、旧姓を通称使用する人や事実婚を選択するカップルも少なくありません。社会の考え方や価値観も確実に変化しています。選択的夫婦別姓は、イデオロギーの問題ではなく、信用や実績を築いてきた名字を変えなければならないのは、生活上の困り事であり、当事者にとっては不利益であり、人権の問題なのです。 この制度に対して、子供はどうなるのかという声を聞きますが、選択的夫婦別姓制度は、夫婦の名字のルールなので、子供の名字のルールはこれまでと同じです。結婚時に、戸籍筆頭者になったほうの名字が子供の名字になります。親と違う名字では不都合なのではという声もありますが、今でもそのような親子はたくさん存在をします。あくまでも選択的な夫婦別姓制度です。制度が法制化されても、ほとんどの人が改姓をすると思います。変えたくない人だけが変えなくてよくなる、これまで不都合があると感じている人たちが幸せになる制度です。 以上のとおり、今回の意見書は、政府へ選択的夫婦別姓制度の導入、法制化を強く求めるものです。 議員各位におかれましては、この意見書に御賛同いただきますようによろしく申し上げ、提出者の説明を終わります。 ○議長(池田和貴君) これより質疑に入りますが、ただいままで通告はありません。よって、質疑なしと認めます。 次に、討論に入りますが、ただいままで通告はありません。よって、討論なしと認めます。 これよりまず、議員提出議案第1号から第3号までを一括して採決いたします。 原案のとおり可決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田和貴君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第1号外2件は、原案のとおり可決いたしました。 次に、議員提出議案第4号を起立または挙手により採決いたします。 原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立または挙手を求めます。  〔賛成者起立または挙手〕 ○議長(池田和貴君) 起立または挙手少数と認めます。よって、議員提出議案第4号は、否決いたしました。    ――――――○―――――― ○議長(池田和貴君) 昼食のため、午後1時まで休憩いたします。  午前11時37分休憩    ――――――○――――――  午後0時59分開議 ○副議長(渕上陽一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。    ――――――○―――――― 議長辞職の件 ○副議長(渕上陽一君) 次に、お諮りいたします。 議長池田和貴君から議長の辞職願が提出されましたので、この際、議長辞職の件を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(渕上陽一君) 御異議なしと認めます。よって、議長辞職の件を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 議長辞職の件を議題といたします。 この際、地方自治法第117条の規定に基づき、除斥が必要でありますので、しばらく池田和貴君の退場を求めます。  〔池田和貴君退場〕 ○副議長(渕上陽一君) ただいまから、議長の辞職願を事務局長に朗読させます。 ◎事務局長(吉永明彦君)   辞  職  願                   私儀 今般一身上の都合により議長の職を辞任いたしたいのでお聞き届けの上お許しくださるようお願いいたします   令和3年3月19日        熊本県会議長 池 田 和 貴 熊本県議会副議長 殿 ○副議長(渕上陽一君) お諮りいたします。 池田和貴君の議長の辞職を許可することに賛成の諸君の起立または挙手を求めます。  〔賛成者起立または挙手〕 ○副議長(渕上陽一君) 起立または挙手多数と認めます。よって、池田和貴君の議長の辞職を許可することに決定いたしました。 池田和貴君の入場を求めます。  〔池田和貴君入場〕  ―――――――――――――――――― ○副議長(渕上陽一君) この際、前議長池田和貴君から退任の御挨拶があります。 池田和貴君。  〔池田和貴君登壇〕 ◆(池田和貴君) ただいま私の辞職願を御承認いただき、ありがとうございました。 退任に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。 私なりに自身の議長任期を総括すると、専決15回を含む22回の補正予算、予算総額4,151億円が可決されたことが象徴するように、コロナウイルス感染防止、コロナ禍で影響を受けた方々への支援、令和2年7月豪雨災害からの復旧、復興などに迅速に対応するために奔走した1年であったと思います。 今は、令和2年2月に第89代議長の大役を拝命してから本日まで、何とか職務を全うすることができたことを安堵しております。 これもひとえに、議員各位の議会運営への御理解と御協力はもとより、蒲島知事をはじめとする執行部の皆様方の御支援と御協力、さらには渕上副議長をはじめ、議会事務局職員の献身的なサポートのたまものと、心から感謝申し上げます。 今後は、一議員として、引き続き、新型コロナウイルス感染症への対応、熊本地震や令和2年7月豪雨からの復旧、復興に取り組むことはもとより、人口減少問題、デジタルトランスフォーメーションへの対応、2050年カーボンニュートラルの達成、空港アクセス鉄道の推進、水俣病問題、有明海、八代海の再生など、県政にとって山積している重要課題の解決に向け、誠心誠意努力してまいりたいと思います。 議員各位及び蒲島知事をはじめとする執行部の皆様には、従前と変わらぬ御指導と御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 最後に、本県のますますの発展を祈念しまして、退任の御挨拶といたします。 ありがとうございました。(拍手)    ――――――○―――――― 議長選挙の件 ○副議長(渕上陽一君) 次に、お諮りいたします。 ただいまの議長の辞職に伴い、議長の職が欠員となりましたので、この際、議長選挙の件を日程に追加し、直ちにこれを行いたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(渕上陽一君) 御異議なしと認めます。よって、議長選挙の件を日程に追加し、直ちにこれを行うことに決定いたしました。 これより議長の選挙を行います。 ただいまから議場の閉鎖を命じます。  〔議場閉鎖〕 ○副議長(渕上陽一君) ただいまの出席議員数は48人であります。 会議規則第31条第2項の規定により、立会人に橋口海平君、濱田大造君を指名いたします。 ただいまから投票用紙を配付させます。  〔投票用紙配付〕 ○副議長(渕上陽一君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(渕上陽一君) 配付漏れなしと認めます。 投票箱を改めさせます。  〔投票箱点検〕 ○副議長(渕上陽一君) 異常なしと認めます。 念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。 ただいまから点呼を命じます。  〔氏名点呼〕  〔各員投票〕 ○副議長(渕上陽一君) 投票漏れはありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(渕上陽一君) 投票漏れなしと認めます。 以上で投票を終了いたします。 ただいまから開票を行います。 立会人の立会いを願います。  〔開票〕 ○副議長(渕上陽一君) これより選挙の結果を事務局長に報告させます。 ◎事務局長(吉永明彦君)  選挙結果報告  投票総数     48票   有効投票    48票   無効投票    0票  有効投票中   小早川 宗 弘 君  42票   鎌 田   聡 君  6票以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は12.00票であります。 ○副議長(渕上陽一君) ただいまの報告のとおり小早川宗弘君が議長に当選されました。 議場の閉鎖を解きます。  〔議場開鎖〕 ○副議長(渕上陽一君) ただいま議長に当選されました小早川宗弘君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。小早川宗弘君、御承諾願います。  ―――――――――――――――――― 議長選挙投票者の氏名 前 田 敬 介 君  城 戸   淳 君 本 田 雄 三 君  南 部 隼 平 君 坂 梨 剛 昭 君  荒 川 知 章 君 西 村 尚 武 君  島 田   稔 君 池 永 幸 生 君  松 野 明 美 さん 山 本 伸 裕 君  岩 田 智 子 君 竹 﨑 和 虎 君  吉 田 孝 平 君 中 村 亮 彦 君  大 平 雄 一 君 髙 島 和 男 君  末 松 直 洋 君 松 村 秀 逸 君  岩 本 浩 治 君 西 山 宗 孝 君  河 津 修 司 君 前 田 憲 秀 君  濱 田 大 造 君 磯 田   毅 君  西   聖 一 君 楠 本 千 秋 君  橋 口 海 平 君 緒 方 勇 二 君  増 永 慎一郎 君 髙 木 健 次 君  髙 野 洋 介 君 内 野 幸 喜 君  山 口   裕 君 城 下 広 作 君  鎌 田   聡 君 田 代 国 広 君  坂 田 孝 志 君 溝 口 幸 治 君  小早川 宗 弘 君 池 田 和 貴 君  井 手 順 雄 君 吉 永 和 世 君  松 田 三 郎 君 藤 川 隆 夫 君  岩 下 栄 一 君 前 川   收 君  渕 上 陽 一 君  ―――――――――――――――――― ○副議長(渕上陽一君) ただいまから議長の御挨拶があります。 小早川宗弘君。  〔小早川宗弘君登壇〕 ◆(小早川宗弘君) 議長就任に当たり、一言御挨拶申し上げます。 現在、本県は、いまだ復興の途上にある熊本地震からの復旧、復興に加え、まだ収束が見通せない新型コロナウイルス感染症への対応や県南地域を中心に甚大な被害をもたらした令和2年7月豪雨からの復旧、復興など、県政においてこれまで経験したことのない非常に厳しい状況に直面しております。 このような中、ただいま議員各位多数の御推挙により、第90代議長に御選任をいただきましたが、その責任の重さを痛感しているところでございます。 引き続き、執行部と一丸となり、熊本県の復活、再生に向け、全力で取り組んでまいる所存です。 もとより微力ではありますが、本県議会が県民の皆様の負託に応えることができますように、丁寧で、なおかつ誠実に議会運営に当たる所存でございますので、議員各位並びに蒲島知事をはじめ執行部の皆様におかれましては、より一層の御協力と御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げます。 最後に、円滑な議会運営に努めてこられました池田前議長の御功績と御労苦に対し、深甚なる敬意を表しまして、簡単ではございますが、就任の挨拶といたします。 よろしくお願いいたします。(拍手)  〔副議長退席、議長着席〕    ――――――○―――――― 副議長辞職の件 ○議長(小早川宗弘君) 次に、お諮りいたします。 副議長渕上陽一君から副議長の辞職願が提出されましたので、この際、副議長辞職の件を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小早川宗弘君) 御異議なしと認めます。よって、副議長辞職の件を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 副議長辞職の件を議題といたします。 この際、地方自治法第117条の規定に基づき、除斥が必要でありますので、しばらく渕上陽一君の退場を求めます。  〔渕上陽一君退場〕 ○議長(小早川宗弘君) ただいまから、副議長の辞職願を事務局長に朗読させます。 ◎事務局長(吉永明彦君)   辞  職  願                   私儀 今般一身上の都合により副議長の職を辞任いたしたいのでお聞き届けの上お許しくださるようお願いいたします   令和3年3月19日      熊本県議会副議長 渕 上 陽 一 熊本県議会議長 殿 ○議長(小早川宗弘君) お諮りいたします。 渕上陽一君の副議長の辞職を許可することに賛成の諸君の起立または挙手を求めます。  〔賛成者起立または挙手〕 ○議長(小早川宗弘君) 起立または挙手多数と認めます。よって、渕上陽一君の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。 渕上陽一君の入場を求めます。  〔渕上陽一君入場〕  ―――――――――――――――――― ○議長(小早川宗弘君) この際、前副議長渕上陽一君から退任の御挨拶があります。 渕上陽一君。  〔渕上陽一君登壇〕 ◆(渕上陽一君) 副議長退任に際しまして、一言御挨拶申し上げます。 このたびは、副議長の職を辞することにつきまして御承認をいただき、ありがとうございます。 昨年2月26日、第98代副議長に就任して以来、池田前議長の補佐役として、新型コロナウイルス感染症対策、令和2年7月豪雨対策、さらには熊本地震からの復旧、復興など、県政の諸課題への対応に全力を尽くしてまいりました。 この1年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大や令和2年7月豪雨による災害の発生など、熊本県にとって大変厳しい年となりました。 このような苦難の時期に副議長を務めさせていただく機会を得たことは、私にとって誠に貴重な糧となりました。これも、議員各位の御支援並びに蒲島知事をはじめ執行部の皆様方の御協力のおかげであり、深く感謝を申し上げます。 今後も、皆様方とともに、豪雨災害や震災からの復旧、復興はもとより、さらなる県勢発展に向け、精いっぱい努力してまいりますので、変わらぬ御指導を賜りますようお願い申し上げます。 最後に、皆様のますますの御健勝と御多幸を心から祈念いたしまして、退任の挨拶といたします。 誠にありがとうございました。(拍手)    ――――――○―――――― 副議長選挙の件 ○議長(小早川宗弘君) 次に、お諮りいたします。 ただいまの副議長の辞職に伴い、副議長の職が欠員となりましたので、この際、副議長選挙の件を日程に追加し、直ちにこれを行いたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小早川宗弘君) 御異議なしと認めます。よって、副議長選挙の件を日程に追加し、直ちにこれを行うことに決定いたしました。 これより副議長の選挙を行います。 ただいまから議場の閉鎖を命じます。  〔議場閉鎖〕 ○議長(小早川宗弘君) ただいまの出席議員数は48人であります。 会議規則第31条第2項の規定により、立会人に橋口海平君、濱田大造君を指名いたします。 ただいまから投票用紙を配付させます。  〔投票用紙配付〕 ○議長(小早川宗弘君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小早川宗弘君) 配付漏れなしと認めます。 投票箱を改めさせます。  〔投票箱点検〕 ○議長(小早川宗弘君) 異状なしと認めます。 念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。 ただいまから点呼を命じます。  〔氏名点呼〕  〔各員投票〕 ○議長(小早川宗弘君) 投票漏れはありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小早川宗弘君) 投票漏れなしと認めます。 以上で投票を終了いたします。 ただいまから開票を行います。 立会人の立会いを願います。  〔開票〕 ○議長(小早川宗弘君) これより選挙の結果を事務局長に報告させます。 ◎事務局長(吉永明彦君)  選挙結果報告  投票総数     48票   有効投票    48票   無効投票    0票  有効投票中   山 口   裕 君  39票   西   聖 一 君  6票   城 下 広 作 君  3票以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は12.00票であります。 ○議長(小早川宗弘君) ただいまの報告のとおり山口裕君が副議長に当選されました。 議場の閉鎖を解きます。  〔議場開鎖〕 ○議長(小早川宗弘君) ただいま副議長に当選されました山口裕君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。山口裕君、御承諾願います。  ―――――――――――――――――― 副議長選挙投票者の氏名 前 田 敬 介 君  城 戸   淳 君 本 田 雄 三 君  南 部 隼 平 君 坂 梨 剛 昭 君  荒 川 知 章 君 西 村 尚 武 君  島 田   稔 君 池 永 幸 生 君  松 野 明 美 さん 山 本 伸 裕 君  岩 田 智 子 君 竹 﨑 和 虎 君  吉 田 孝 平 君 中 村 亮 彦 君  大 平 雄 一 君 髙 島 和 男 君  末 松 直 洋 君 松 村 秀 逸 君  岩 本 浩 治 君 西 山 宗 孝 君  河 津 修 司 君 前 田 憲 秀 君  濱 田 大 造 君 磯 田   毅 君  西   聖 一 君 楠 本 千 秋 君  橋 口 海 平 君 緒 方 勇 二 君  増 永 慎一郎 君 髙 木 健 次 君  髙 野 洋 介 君 内 野 幸 喜 君  山 口   裕 君 渕 上 陽 一 君  城 下 広 作 君 鎌 田   聡 君  田 代 国 広 君 坂 田 孝 志 君  溝 口 幸 治 君 池 田 和 貴 君  井 手 順 雄 君 吉 永 和 世 君  松 田 三 郎 君 藤 川 隆 夫 君  岩 下 栄 一 君 前 川   收 君  小早川 宗 弘 君  ―――――――――――――――――― ○議長(小早川宗弘君) ただいまから副議長の御挨拶があります。 山口裕君。  〔山口裕君登壇〕 ◆(山口裕君) 副議長就任に当たり、一言御挨拶申し上げます。 ただいまの選挙におきまして、議員各位多数の御推挙により、第99代副議長に御選任いただきました。身に余る光栄であり、皆様に感謝申し上げます。 もとより微力ではございますが、小早川議長の補佐役として、県民の負託に応えるよう、しっかりとその責務を務めてまいりたいと思っております。 議員各位並びに蒲島知事をはじめ執行部各位におかれましては、一層の御指導と御協力を賜りますようよろしくお願いいたします。 最後に、これまで円滑な議会運営に務めてこられました池田前議長、渕上前副議長に対しまして、心からの敬意と感謝を表しまして、御挨拶にいたします。 何とぞよろしくお願いいたします。(拍手)    ――――――○―――――― △日程第4 常任委員の改選 ○議長(小早川宗弘君) 次に、日程第4、常任委員の改選を行います。 常任委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、議席に配付の選任一覧表のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小早川宗弘君) 御異議なしと認めます。よって、常任委員は、議席に配付の選任一覧表のとおり選任することに決定いたしました。  〔選任一覧表は付録に掲載〕    ――――――○―――――― △日程第5 議会運営委員の改選 ○議長(小早川宗弘君) 次に、日程第5、議会運営委員の改選を行います。 議会運営委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、議席に配付の選任一覧表のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小早川宗弘君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員は、議席に配付の選任一覧表のとおり選任することに決定いたしました。  〔選任一覧表は付録に掲載〕  〔議長退席、副議長着席〕    ――――――○―――――― 特別委員辞任の件
    ○副議長(山口裕君) 次に、お諮りいたします。 小早川宗弘君から有明海・八代海再生及びゼロカーボン社会推進特別委員を辞任したい旨の申出があっておりますので、この際、委員会条例第10条の2の規定により、特別委員辞任の件を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(山口裕君) 御異議なしと認めます。よって、特別委員辞任の件を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 小早川宗弘君の有明海・八代海再生及びゼロカーボン社会推進特別委員の辞任の件を議題といたします。 お諮りいたします。 小早川宗弘君の有明海・八代海再生及びゼロカーボン社会推進特別委員の辞任を許可することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(山口裕君) 御異議なしと認めます。よって、小早川宗弘君の有明海・八代海再生及びゼロカーボン社会推進特別委員の辞任を許可することに決定いたしました。    ――――――○―――――― 常任委員辞任の件 ○副議長(山口裕君) 次に、お諮りいたします。 小早川宗弘君から、委員会条例第9条の規定により、総務常任委員を辞任したい旨の申出があっておりますので、この際、常任委員辞任の件を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(山口裕君) 御異議なしと認めます。よって、常任委員辞任の件を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 常任委員辞任の件を議題といたします。 お諮りいたします。 小早川宗弘君の総務常任委員の辞任を許可することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(山口裕君) 御異議なしと認めます。よって、小早川宗弘君の総務常任委員の辞任を許可することに決定いたしました。  〔副議長退席、議長着席〕    ――――――○―――――― △日程第6 特別委員の所属変更及び選任の件 ○議長(小早川宗弘君) 次に、日程第6、特別委員の所属変更及び選任の件を議題といたします。 お諮りいたします。 各特別委員の所属変更及び選任については、委員会条例第5条第1項及び第3項の規定により、議席に配付の特別委員所属変更及び選任一覧表のとおり、それぞれ所属変更及び選任をいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小早川宗弘君) 御異議なしと認めます。よって、各特別委員は、議席に配付の特別委員所属変更及び選任一覧表のとおり決定いたしました。  〔特別委員所属変更及び選任一覧表は付録に掲載〕    ――――――○―――――― △日程第7 有明海自動車航送船組合議会議員の選挙 ○議長(小早川宗弘君) 次に、日程第7、有明海自動車航送船組合議会議員の選挙を行います。 お諮りいたします。 選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、議長の指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小早川宗弘君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は議長の指名推選によることに決定いたしました。 ただいまから指名いたします。 同組合議会議員に 城 下 広 作 君  内 野 幸 喜 君 髙 島 和 男 君  竹 﨑 和 虎 君以上4人を指名し、当選人とすることに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小早川宗弘君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました4人の諸君が当選人と決定いたしました。 ただいま当選されました諸君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。城下広作君、内野幸喜君、髙島和男君、竹﨑和虎君、御承諾願います。    ――――――○―――――― 指定都市都道府県調整会議の構成員の選挙の件 ○議長(小早川宗弘君) 次に、お諮りいたします。 議会選出の指定都市都道府県調整会議の構成員の辞職に伴い、地方自治法第252条の21の2第3項第6号の規定に基づき、同会議の構成員1人の選出について、知事から依頼があっておりますので、この際、指定都市都道府県調整会議の構成員の選挙の件を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小早川宗弘君) 御異議なしと認めます。よって、指定都市都道府県調整会議の構成員の選挙の件を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 指定都市都道府県調整会議の構成員の選挙の件を議題といたします。 これより、同会議の構成員の選挙を行います。 選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、議長の指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小早川宗弘君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は、議長の指名推選によることに決定いたしました。 ただいまから指名いたします。 同会議の構成員に小早川宗弘を指名し、当選人とすることに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小早川宗弘君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました小早川宗弘が当選人と決定いたしました。    ――――――○―――――― ○議長(小早川宗弘君) この際、常任委員、特別委員及び議会運営委員の改選等に伴い、各委員会の委員長及び副委員長互選のため、しばらく休憩いたします。  午後1時45分休憩    ――――――○――――――  午後2時13分開議 ○議長(小早川宗弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ただいまの常任委員会、特別委員会及び議会運営委員会の委員長及び副委員長の互選の結果は、議席に配付の各委員会構成一覧表のとおりであります。  〔各委員会構成一覧表は付録に掲載〕    ――――――○―――――― ○議長(小早川宗弘君) 以上で本日の日程及び会期日程の全部を終了いたしました。 これをもって令和3年2月熊本県議会定例会を閉会いたします。  午後2時13分閉会    ――――――○―――――― ○議長(小早川宗弘君) 3分ほどお時間をいただきたいと思います。 本定例会の閉会に当たりまして、議長として一言御挨拶を申し上げます。 本日をもちまして、2月定例会も滞りなく無事に全日程を終了することができました。ひとえに、議員各位並びに蒲島知事をはじめとする執行部の皆様方の御理解と御協力のおかげであり、山口副議長ともども、さらには本定例会の運営に当たられた池田前議長、渕上前副議長ともども、心から感謝を申し上げます。 本定例会では、平成29年度に次ぐ県政史上2番目となる総額8,651億円の令和3年度当初予算をはじめ、国の第3次補正予算等に対応した令和2年度2月補正予算、それから各種条例案件など、多数の議案が議決されました。 執行部におかれましては、本会議や各委員会での議論を十分に踏まえ、関係施策を推し進め、成果を上げられるよう切望するものであります。 また、何より、熊本地震及び令和2年7月豪雨からの復旧、復興や新型コロナウイルス感染症への対応について、残された課題解決に向け、その歩みを着実に力強く進めていく必要があります。 県議会としましても、本日議決しました新しいくまもと創造に向けた基本方針に基づき、執行部と一緒に、総力を挙げて被災者の生活再建に取り組むとともに、新型コロナウイルス感染症からの危機を乗り越え、本県のさらなる発展につなげるよう、全力で取り組んでまいる所存です。 また、今年度は、去年8月に豊肥本線の全線開通、10月には国道57号北側復旧ルートと現道部も開通し、本年3月7日には国道325号阿蘇大橋ルートが開通するなど、熊本地震からの復旧、復興に関するうれしいニュースもありました。さらに、来月には、JR熊本駅ビルの開業も控えております。 このような新たなチャンスをしっかりと捉え、その効果を県内全域に波及させることが、地域経済の回復や被災地の復旧、復興への大きなはずみにつながるものと期待しております。 加えて、地方創生への取組をはじめ、水俣病対策や空港アクセス鉄道、有明海、八代海の再生などの重要課題についても、県民の皆様の御意見を幅広く伺いながら、全力で取り組んでいかなければならないと考えております。 議員各位におかれましては、さらなる県勢の発展のため、より一層の御尽力と御協力を心からお願い申し上げます。 最後になりましたが、議員各位並びに蒲島知事をはじめ執行部の皆様の御健勝と御活躍を祈念申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。 誠にありがとうございました。(拍手)  午後2時17分...