◎市長(
杉澤泰彦)
渕瀬議員の、議案第7号についてのご質問にお答えいたします。 売却の相手方は
随意契約で
地域商社になっているが、
市内整備工場にとって
地場産業を育成することに結びつく
財産処分になっているのか伺うとのことですが、公用車の
リース化に伴う車両の売却につきましては、市が掲げる脱
炭素社会に向かう
まちづくりを推進する手段として、公用車を個々の更新時期に合わせて入れ替えるのではなく、
リースバックにより公用車の
リース化を加速させ、
デジタル管理、
台数削減、
電気自動車化、
温室効果ガス排出量削減、職員の
業務削減、
車両整備の
適正化等が図られるとともに、地域のお役立ち商社として西海市が出資して設立した
地域商社と契約することで、
市内地元整備工場からの
リース車両の調達や
メンテナンスに係る受注の機会の創出や均衡など、地元の
整備工場を優先した
地場産業の育成を図ろうとするものであります。
○議長(
宮本一昭) 2番、
渕瀬栄子議員。
◆2番(
渕瀬栄子)
全員協議会の場での説明では、市内には36の
整備工場があるということでした。また、
同僚議員の3月2日の
一般質問に対しては、市内に
リース会社がないので、大手の
リース会社に直接、市内からの受注ができないようになるという旨の答弁がありました。
財産処分をした後の
市内整備工場が受注できる見通しはあるのかなと私は疑問に思います。 先ほどの
同僚議員の
総括質疑の答弁では、この
地域商社は、
リース事業を登録したということで、先日の
一般質問に対する答弁とはちょっと食い違っている面があるかなというふうに思っておりますが、その分も含めて答弁をいただければというふうに思います。 先ほどの
同僚議員の質疑の中にもありましたけれども、
整備工場の事業者からは、
契約内容があまりにも厳しく、これでは受けられない。
地元事業者を押さえつける内容になっている。単価があまりにも低くて、工賃が出ないなど、様々な声が寄せられています。これでは、脱
炭素社会に向けてという大きな目的は理解をいたしますけれども、
地場産業を育成するということには結びつかないのではないかと思います。 先ほどの
同僚議員の
総括質疑の答弁の中で、市長は
説明不足であったという答弁がありましたけれども、市内の
整備工場には2021年12月21日付けで、大手の
リース会社から突然通知が来て、その状況で全く分からなかった。 そこで、説明会を求めて初めて、2022年1月11日に説明会を開きたいという説明があっております。説明会に出られた事業者から聞きますと、折り合わないようなやり取りがされていたということです。 先ほどの答弁の中で、単価の見直しもという答弁もあっておりましたけれども、多少の単価の引下げではないんですよね。かなり標準の価格に比べても、本当に厳しい状況で、ある事業者の方は、もう首をくくらないといけないような内容を示されてしまって、非常にショックを受けているというお声も聞いておりますが、その点どうなのかを、お伺いいたします。
○議長(
宮本一昭) 答弁を求めます。
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) 先ほど申し上げましたけれども、今回、最終段階といいますか、ここになってこういう問題が出てきたというのは、本当に、私としても申し訳なく思っております。そういう中で、
説明不足だったということは本当に間違いないと思います。 それで、昨日も説明に職員に回ってもらったんですけれども、その中で、新たにまた説明をさせていただいております。そして、そういう中で分かっていただいた方々もおられますし、単価の件について、これではやれないというようなご意見も伺っております。 今回のこのリースにつきましては、
地元事業者に負担をかけるというような、そういう意図は全くありませんで、
地場産業の育成というそういう気持ちはもともと持っております。そういう中でこれを進めていかなければならない。そういう中でそこでそごが出てきたということで、それはちゃんと是正しなければならないというふうに思っておりますので、そういう形でまた進めたいというふうに思っております。
○議長(
宮本一昭) 2番、
渕瀬栄子議員。
◆2番(
渕瀬栄子) 事業者に対しての
説明不足もありますけれども、私は、議員、議会に対しての
説明不足もあると思います。私たちに示された資料では、
地元事業者を優先的に育成するために、市内に
リース会社がいないから、そこに
地域商社を挟む。そのことによって、市内の事業者が受注できるようになるんだという説明があり、そして、そこに結びつくということであるのであればということで、少なくとも私はそう理解しておりましたけれども、具体的に、
整備工場の皆さんに示された内容があまりにもひどいということですよね。そこに対して単価を引き上げるということであれば、この今議案第7号に出されてある
財産処分のこの金額でいいのかということも出てきます。私どもに示された資料では90台という台数でありましたけど、今回78台という台数になっていますし、そして、
全員協議会のときに、同僚の議員から出されておりましたけれども、示されたリースの状況というのは、全部新車で算定されたものが出てきていたので、実際はこれじゃないんじゃないのかというご意見もあったわけですね。そうすると、この中は見直さなければならないですし、さっき市長は、重大な発言をされたわけですよね、そごがあったと。そごがあったと言うんであれば、見直さないといけないですよね。 公用車を
リース化する事業に関しては、昨年12月に補正予算に
債務負担行為として計上されて議会で可決されたということになっておりますけれども、そのことに関して、今回、市長がそごがあったと言われました。そういう事態であるならば、事業計画の見直しや執行を見送るなどの検討する必要が出てくると私は判断をします。
債務負担行為が決まっているから見直すことはできないということはありません。
債務負担行為は、廃止や変更という手続ができると思いますが、その点いかがお考えでしょうか。
○議長(
宮本一昭)
瀬川総務部次長。
◎
総務部次長(瀬川初浩) お答えいたします。 (「市長に聞いております」の声あり)
○議長(
宮本一昭) 専門的なところでありますので、
瀬川総務部次長からお答え願います。
瀬川総務部次長。
◎
総務部次長(瀬川初浩) 最終的な考え方は市長から答弁させていただきますが、まず、全協での説明と今回の部分というのがございますので、その辺のことも含めて説明をさせていただきます。 全協の時点では90台でした。今回78台の売却ということで出させていただいております。そこにつきましては当然、全協もしくは
債務負担行為の審議のときに議会のご意見といたしまして、廃車が近づくといいますか、耐用年数が近づいているものはすべきではないというご意見がありまして、その辺を精査しまして今回の数字になっております。 この資料につきましては、再度修正をしたものを予算委員会の前にご提示をさせていただきたいと考えております。 それと、新車での比較ということですけれども、あくまでも今回の
リース化に係る部分については、新車で所有した場合と
リース化した場合というところを比較しないと、その
リースバックの部分との比較というのは当然ちょっと難しいところがございます。 その中で、資料としては、あくまでも新車で所有した場合、それと
リース化した場合の比較でのご説明ということでさせていただいております。そこはご理解をお願いしたいと思います。 それと、売却の数字が変わるんじゃないかという話になりますが、今回の
リースバックの業務委託に係る、
リース化に係る積算につきましては、考え方としまして、売却した金額から、先ほど
平井議員さんも、おっしゃられましたけれども、残価の設定というのがございまして、それを引いたものが、実際に使用する
リース料の基本となるという部分になります。それにこれまで西海市でかけてきた
メンテナンスの実績を参考に積み上げたもの、それと今度の
リース化によって予備点検と追加で増える作業がございますので、そういったものを積み上げたところでの設計というのを最終的に作成しまして、それでの入札という形に考えております。 したがいまして、今回の
リース料の単価の見直し云々に関して、売却価格の変更というのはございませんので、その分をご了解いただきたいと思います。 以上です。
○議長(
宮本一昭) 以上で
渕瀬栄子議員の…… (「
答弁漏れがあります」の声あり)
瀬川総務部次長。
◎
総務部次長(瀬川初浩) 大変失礼しました。
債務負担行為の修正につきましては、議員仰せのとおり、最終的に精査されたもので、
債務負担行為は年度内に補正というのができますので、それにつきましては、最終的に金額が固まれば債務負担の補正を専決で計上したいと思います。 以上です。
○議長(
宮本一昭) 以上で
渕瀬栄子議員の質疑を終わります。 これで、議案第7号の質疑を終わります。 これで、
総括質疑を終わります。 これから、自由討議を行います。通告のあった各議案の質疑に関しての自由討議はありませんか。 (「なし」の声あり) これで自由討議を終わります。 ただいま議題となっております、議案第3号から議案第29号までの27議案は、お手元に配付した議案付託表のとおり、それぞれの所管常任委員会に付託します。 ここでしばらく休憩します。そのままお待ちください。 午前10時34分 休憩 午前10時35分 再開
○議長(
宮本一昭) 休憩を閉じて会議を開きます。
△日程第28 議案第30号の上程
○議長(
宮本一昭) 日程第28、議案第30号「西海市交通船の事故に係る
損害賠償の額を定め、和解することについて」を議題とします。 提案理由の説明を求めます。
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) 〔登壇〕ただいま上程いただきました議案第30号について、提案理由のご説明を申し上げます。 議案第30号「西海市交通船の事故に係る
損害賠償の額を定め和解することについて」は、大瀬戸町松島釜浦港で発生した交通船の事故に関し
損害賠償の額を定め、和解することについて、地方自治法の規定により議会の議決を求めるものです。 本件は、昨年5月10日に、瀬戸発松島行きの交通船が松島釜浦港へ入港する直前に操船を誤り、左舷船首が港口南側の防波堤に衝突し、その衝撃で負傷した乗客3名のうち、治療中であった残る1名の方について協議が調ったものであります。 以上で、議案第30号についての提案理由のご説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○議長(
宮本一昭) 作中島の
暮らし支援室長より補足説明のため発言の申出がありますので、これを許可します。作中島の
暮らし支援室長。
◎島の
暮らし支援室長(作中修) 本議案について、補足でご説明をいたします。 本議案の対象である被害者の方は、議案第30号関係資料その2にお示しのとおり、客席後部左舷側のバリアフリー席に乗船していたときに事故に遭い、体に強い衝撃を受けたこと及び床に倒れたことで、頸部に捻挫を負ったものです。 けがにより、頭痛、頸部痛--首や肩、胸の痛みですが--それから眠気、めまいなどの症状が出て治療を続けておられましたが、今年1月18日付けで症状固定の診断を受けたものです。2月2日に診断書の提出を受け、被害者の代理人と市が加入している保険会社の間で示談交渉を進め、3月3日に議会の議決を前提とした仮示談の締結に至ったものです。
損害賠償額の内訳は省略させていただきますが、内容は、38日の通院に要した治療費等の実費、勤務できなかった期間の休業補償、傷害慰謝料及び後遺障がい慰謝料等であります。ご審議のほどよろしくお願いいたします。
○議長(
宮本一昭) 議案第30号の提案理由の説明が終わりました。 これから、質疑を行います。質疑はありませんか。 (「なし」の声あり) これで質疑を終わります。 ただいま議題となっております議案第30号は、お手元に配付した議案付託表のとおり、総務文教常任委員会に付託します。 以上で、本日の日程は全部終了しました。 次回本会議は、3月10日木曜日、午前10時から開きます。所定の時刻までにご参集願います。 本日はこれで散会します。お疲れさまでした。 午前10時38分 散会...