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06月06日-03号

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  1. 平戸市議会 2024-04-24
    06月06日-03号


    取得元: 平戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-09
    令和 6年 6月定例会               開議 午前10時 ○議長(松本正治君)  おはようございます。出席議員、定足数以上であります。 これより議事日程第3号により、本日の会議を開きます。 欠席の届出が山内政夫議員よりあっておりますので、御報告いたします。 日程第1、一般質問を行います。 まず7番、松尾実議員。 ◆7番(松尾実君) 登壇  皆さん、おはようございます。今回私の一般質問は、大きく3項目の質問をさせていただきたいと思います。 まず壇上からは、平戸市出身で大相撲の平戸海関の活躍について、行政も平戸海の活躍に合わせた相乗効果のある支援をすることで地域活性化を図る取り組みをされてはいかがでしょうかということで質問をいたしたいと思います。もしあるのであれば、どのような支援と取り組みをお考えなのか、市長の思いをお尋ねいたします。私も幾つか考えてまいりましたので、マッチングする支援策があれば、ぜひ平戸海関の活躍とともに平戸市の活性化に結びつけられ、市民の方々も大いに盛り上がるのではないかという思いで市長にお尋ねをいたします。 ちなみに平戸海関は、財団法人日本相撲協会の境川部屋に所属しておりますので、あくまでも日本相撲協会の了解であり、境川部屋の承諾を得てからの話になろうかと思いますので、その辺は御理解をお願いいたします。 改めて、平戸海関の活躍は皆さん御存じかと思いますが、少し平戸海関の紹介をいたしたいと思います。 平戸海関は、平成12年生まれの現在24歳で、身長177cm、体重135kg、血液型はB型だそうです。平成27年4月に15歳で、所属いたしております境川部屋に入門し、苦節7年目の令和4年11月場所に初入幕を果たし、先月の5月場所までで幕内通算10場所での通算成績は78勝72敗、先場所は自身最高位の前頭二枚目で9勝6敗の好成績でありました。7月場所は新三役昇進確実と言われております。ぜひこのタイミングで平戸市スポーツ観光大使に任命されてはいかがでしょうか。 また、平戸海後援会会員も現在約800人と聞いております。ぜひ今年中には1,000人の会員を募り、後援会もさらに盛り上がるのではないかと期待しております。このような盛り上がりを市長はどのように捉え、次なる平戸海関のさらなる高みを目指した活躍に期待し、行政としての相乗効果を地域活性化に結びつけるか、お尋ねいたしたいと思います。 あと消防長への質問、並びに食品ロスに対しての考え、取り組み、子ども食堂については質問席よりいたしますので、よろしくお願いいたします。 ◎市長(黒田成彦君) 登壇  松尾議員の御質問にお答えいたします。 議員御指摘のとおり、本市出身の平戸海関は、令和5年11月の九州場所から4場所連続して勝ち越しの成績を収め、今回の夏場所でもその勢いは止まらず、いよいよ三役昇進も視野に大活躍しておられます。その戦いぶりは、地元平戸市のみならず、全国の多くのファンを魅了し、先日はテレビのバラエティ番組にも登場するなど、御自身の人柄のみならず、四股名の「平戸海」が全国に知れ渡る大変喜ばしい効果をもたらしてくださっています。これもひとえに、厳しい稽古に臨むに当たっての御本人の忍耐力や精神力、技術向上へのひたむきな御努力の賜物であり、それを支え、御指導くださる境川親方や関係者の御尽力のおかげであると認識しております。 さらに加えて、西川克己会長を中心とする平戸海後援会の皆様方の献身的なサポート体制と取り組みが、力強い支援のエネルギーとなって、平戸海関の場所ごとの熱意を高めていく下支えとなっているものと確信しております。 そこで御提案の行政としてどのような支援策や連携ができるかという内容につきましては、私自身の思いも含め、過去における生月町出身の隆乃若関の事例や他の自治体の事例などを参考にし、平戸市初の観光スポーツ大使として新たに任命して連携を図っていくことにしてはどうかと考えているところであります。 また、これまでにも毎年11月に開催される九州場所においては、季節柄、平戸市の特産品でもあるクエと菌床しいたけ「ひらどロマン」の差し入れをしてまいりましたので、このことを今後も産地ブランド戦略として制度化し、継続してまいりたいと思います。 さらに、三役昇進が決定した暁には、後援会と連携し、懸垂幕や横断幕を市内各所に掲げ、市民の皆様とともに祝意と感謝、さらなる活躍を祈念したいとも考えております。 一方、大相撲の地方巡業や平戸海関の四股名を活用した商品開発など営利活動については、境川部屋及び相撲協会との協議などが前提となることから、一定の制約があると考えられます。慎重に取り扱わなければならないことでもありますので、そこは平戸海後援会と境川部屋において協議をお願いしていただくべき案件ではないかと捉えています。 いずれにしましても、平戸海関が勝利するたび多くの平戸市民が生き生きと笑顔で応援する姿を想像できますときに、改めて国技である相撲の奥深さ、年齢や性別を問わない伝統的な競技であることを思い知らされ、こうした有意な人材を今後とも輩出できるようなスポーツ教育環境の整備、指導人材の確保が重要であると思います。 以上です。 ◆7番(松尾実君)  市長、非常にうれしいというか、ありがたい答弁を頂きました。観光スポーツ大使、意気投合いたしましたよね。非常にうれしい。何かもうこれで舞い上がりそうですけども、あくまでも私の思いであり、市民の皆さんから御提案いただいた部分を今から市長に提案してまいりたいと思いますので、先ほど申しましたように、日本相撲協会のやはり所属であり、境川部屋におられる力士としてあらゆる制限があろうかと思いますので、可能なもの、そしてできないものというところは十分理解しながら、私の思いをお伝えいたしますので、しっかりその辺は、心広い市長のことですので受け止めながらお聞きいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 スポーツ大使であったり、産品のブランド化の創出であったり、横断幕というのはこれからお話ししていきたいなと思っていたところでありますけども、まずは1点目、平戸大橋付近に「ようこそ平戸海関の出身地平戸へ」ということでのアピールした、もし観光大使にでも任命したらそういった看板などを設置したらいかがかなと思いますけども。そして、そうした観光客の方々にも平戸海イコール平戸市出身だなというのがすぐに理解できますし、おいでたお客さん方が、じゃあお土産に何かあるのかしらということで、そこで平戸海まんじゅうとか、平戸海だんごとか、川内かまぼこがありますけど、平戸海かまぼことか、そういうものを新たに創出するような考えというのはいかがかなと思うんですけども。そしてまたスポーツ選手でありますので、平戸市の観光スポーツ大使に任命して、スポーツ振興の一助としていただくということで、この辺は市長とお話が合い通じたところであります。 そしてまた、市長から言われた平戸産品のブランド化の創出ということで、それも平戸産の棚田米のお米とか、タマネギ、アスパラ、イチゴなど、そしてまた自然豊富な魚介類などを境川部屋に食材として、もちろん有料ではありますけども、平戸産品のアピールをするという方法もあろうかと思いますが、その辺いかがでしょうか。 そしてまた、せっかく平戸海という四股名を名のっていただいておりますので、市内の方々対象に平戸海ファミリーフィッシング大会というような大会を開催するなどしてみてはいかがでしょうか。なぜそういうファミリーフィッシング大会なのかというと、現に川内港では結構な家族連れの皆さん方が連日、魚釣りをされている光景をよく拝見いたしますが、そういった家族連れの皆さん方に対して当然何か賞を与えなければならないかと思いますので、やはり大物賞とか、長物賞とかいう賞品を作ったり、当然よく言われるのがそういう魚釣りの人が来ることによって「ごみば置いて帰るとよ」というようなお話もそういう声も聴かれますので、その辺のごみはしっかり持ち帰っていただきましょうとかいう形で賞品は作ってみたらいかがかなと思うんですけども、受付とその最終的な手続というところで時間等はかかるかとは思いますけども、大層な予算というのはそうかからないんじゃないかなと思いますので、そういうものもひとつ参考にしたらいかがかなと思いますし、じゃあ参加賞は何かないのかなといったときに、平戸海の手形の色紙をお土産に持って帰るとか、これはあくまでも提案ですけども、そういうような中での新たな観光の創出をされたらいかがでしょうか。 あと、昨年の11月場所が終わってから佐世保場所が開催されたのは記憶に新しいかと思うんですけども、ぜひ今年中にというのは無理かとは思いますけども、もしできれば来年でも構いませんけども、11月の福岡場所が終了、九州場所が終了された後にぜひ平戸でも平戸場所を開催していただくというような方法はいかがでしょうか。それによって平戸海関の活躍と、そしてまた応援という形で大いに市民総出で盛り上がったらいかがでしょうか。市民総出というと、文化センターでパブリックビューイングというのを開催して市民総出で応援をするとかいうのもまた盛り上がる一つではないかなと思いますし、その場所中には商店街においては平戸海応援セールなどをして、勝った日の夜には飲み物の半額セールを開催して集客誘客を図るとか、そういうのも一つの手じゃないかなと思うんですけども、その辺はいかがでしょうか。 それと市役所の職員さん、我々議員さん方もできる応援があろうかと思います。それはどういった応援かというと、名刺に平戸市役所何々課何々係の何々というような、我々でいうところの平戸市議会何々というような名前で名刺交換をさせていただいておりますけども、そこのところに「平戸海の出身平戸市」と書き添えていただくだけで、もう名刺交換したときに、平戸海ですねということで和やかな雰囲気になるんじゃないかな。商談も非常にスムーズに進むところもありはせんかなと思うんですけども、そういった名刺に名前を「平戸海」と入れるだけですごい盛り上がりの効果もあろうかと思いますし、これは特段予算のかかることでもありませんので、ちょっとした創意工夫があればできることではないかなと思います。 あと消防の防火ポスターに平戸海が出ておりますけども、せっかく出ていただけるのであればの話ですけども、まちづくりの推進であったり、防犯であったり、観光であったりするところの協力のお願いもしてみたら、非常にこう市民の平戸海の出とるということで盛り上がっていくんじゃないかなと思うんですけども、いかがでしょうか。 あと、これからの話は新三役昇進後になりますけども、小結昇進おめでとうということで平戸海関の垂れ幕なども作ったらいかがかということで、先ほど市長もそういったことも考えていかなければならないということでありますので、ぜひそういう垂れ幕というのは本人の励みにもなるでしょうし、市民の盛り上がりにもつながっていくものであろうかと思いますのでぜひお願いしたいなと思いますし、九州には名大関、名横綱がおられまして、私の知るところでは元大関、福岡県直方市出身の魁皇関が直方の駅前に銅像が設置されておりますし、昭和の大横綱でありました双葉山が大分県宇佐市出身で宇佐の双葉の里の歴史館の中に銅像がありますし、宇佐総合運動場には太刀を持った勇々しい双葉山の銅像も作られておりますので、そういった銅像が作られれば、将来観光スポットの一つになるんじゃないかなと思うんですけども、そういったいろいろあろうかと思います。 さらには、昇進することによって化粧まわしも作らなければならない。それは後援会であったりスポンサーがすることであろうかと思いますけども、挙げればもう本当に幾らでも何かわくわくするようなものがあろうかと思うんですけども、これまで申しましたことに対して、市長の御意見ありましたらお尋ねいたしたいと思います。 ◎市長(黒田成彦君)  松尾実議員のあふれんばかりの平戸海に対するその情熱と御提案に感服いたしているところでございます。 翻って幾つか御提案いただいた中で、先ほど答弁いたしました観光スポーツ大使としての任命をさせていただくということについては、今のところ考えているわけでございまして、本人が受けたくないと言われればそれまででございますが、そうならないようにその大使としての役割とか、その名刺を携えてどういうことをするのかについての協議もこれから必要かなと思いますので、そこはちょっと申入れをしていきたいと思っております。 また、物産戦略としてちょうど11月が九州場所がクエの季節でもあるので、この機に特産品を広く知ってもらう意味でも、九州のクエというのは有名でもございます。そういった意味で昨年の11月の九州場所でも平戸のクエ鍋を会場の外で模擬販売をいたしましたが、なかなか相撲に夢中になる方ばかりですので、それがどのように評価されたか、ちょっとまだ検証はしておりませんけども、境川部屋に対する差し入れは継続していきたいなと思っているところでございます。当然、三役昇進とか、今後快挙を続けるに当たってのお祝い、祝意を示す垂れ幕、懸垂幕は用意いたしたいと思いますし、行政でできる範囲はやりたいと思いますが、先ほどの銅像の件とか、あるいはパブリックビューイングとか、それからファミリーフィッシングなどの様々なお土産などについては、ほかの自治体のケースを見ると、ほとんど後援会が主催でございまして、そこにどう行政が関わるかについては、またその協議の中でのことだと思っております。 いずれにしましても、後援会と相談をしながら対応してまいりたいと思っております。 名刺につきましては、名刺を出す前に相手側が「平戸海、頑張っていますね」と言ってくれるぐらい説明が要らないんじゃないかなと思うぐらい、平戸海の四股名のそのものが既に相手側に伝わっていることを考えるときに、本当にこのお名前に感謝しております。 一方で私自身、先日、紐差まちづくり協議会がつくっている何かマスコットみたいな平戸海の似顔絵、あれを買い求めまして、仕事用のバッグに提げています。それが目に留まった人は「平戸海ですね」と言ってくださるので、名刺で作るのもいいんですけど、そういうまち協の商品を我々が買って使うことのほうがお互い相乗効果になるのかなと思っていますが、そういうことには心がけていきたいなと思っております。 積極的な答弁となりませんが、大の里のときも、優勝のときのパブリックビューイングを見ますときに、これは一つの大きなイベントになりますので、これも行政がするというよりも後援会主体で考えていきたいなと思っております。 ◆7番(松尾実君)  その後援会、私も全て行政でやったらいかがですかというようなつもりでの提案ではございませんでしたので、その辺、御了承のほど頂ければと思いますが、今、後援会のお話が出てまいりましたが、後援会も先ほど申しましたように800近い会員が出てきた。非常に仕事の片手間に後援会活動もしているということで、事務局もそしてまた役員さん方も非常にこう苦慮している。上に上がっていけばいくほど、昇進すればするほどうれしい悲鳴を上げているというような状況なもので、そういったものに対して後援会がすることだからということではなく、併せて行政も何らかの形でそういう後援会の皆さん方と一緒に盛り上がるという形の方法は市長はどのようにお考えでしょうか。 ◎市長(黒田成彦君)  後援会から何らかの申入れや協議の提案があれば受け付けていきたいと思います。 ◆7番(松尾実君)  ぜひそういった申出があった際には御協力いただければと思いますので、よろしくどうぞ。それはあくまでも強制的に何でできんとねという話じゃないと思いますので、できる限りの範疇で協力をしていただいて盛り上げていければと思いますので、よろしくどうぞ、お願いいたします。 さて、やはりスポーツ振興という形の中で教育委員会にお尋ねをいたしたいと思いますけども、15歳で裸一貫入門して、苦節9年目にして本当にメジャーな関取になられたということで、本当に平戸市、市民総出で、そしてまた平戸市民だけが喜んでいるんではなくて、平戸市出身の全国津々浦々におられる皆さん方が非常に平戸海ということで応援していただいているということは本当にありがたいことだなと思う反面、子供たちにもそういった平戸海の活躍というのをやはり相乗的にいい意味でのスポーツ振興であったり、健全育成の観点から取り入れていくべきではなかろうかと思いますけども、その辺に関してはどのようなお考えなのかお尋ねしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育次長(田中幸治君)  お答えします。 平戸海関の大活躍につきましては、多くの市民、本市の出身者に夢と希望を大きく与えておるところと私たちも感じております。また、スポーツを通した子供たちの健全育成についても大きく貢献しているところであり、明るく元気なまちづくりに大いに寄与しているところと思われます。 現在の教育委員会としての取り組みを若干御紹介をさせていただければと思いますけども、まず小中学校におきましては、地元の小中学校を中心に等身大のポスターや色紙などを先生方が工夫して積極的に掲示をしたり、子供たちの関心を高める様々な取り組みをされています。その様々な取り組みの中には校内相撲大会、取り組まれている学校が4校とか、応援メッセージを直接送ったりとか、場所中には校内に星取表なども掲示をしているようです。 また、紐差小学校ですけども、創立150周年、今年が150周年の記念の年に当たります。その際に平戸海関からお祝いのメッセージを頂いたりしております。 生涯学習関係といたしましては、各公民館や図書館のほうにもそういった掲示物をしておりますし、令和5年の二十歳のつどいの際には、平戸海関からビデオレターを頂き、若者の門出を祝福していただいたこともあります。 冒頭に市長のほうが観光スポーツ大使を検討していくという答弁があったと思いますけども、平戸海関のほうがこれをお受けになった際には、生涯学習課としても積極的に、今後のスポーツを通しながら子供たちの健全育成に寄与できるように、私たちも努めていきたいなと思っておるところでございます。 ◆7番(松尾実君)  ぜひ、この平戸海関の活躍が一過性のものとして応援も含めて終わることなく、平戸海関においては、けがなく、しっかりさらなる三役から大関、そして最終的には横綱と、目標は本当に限りなく上を目指していただきたいなと願うところでございます。そういう意味では、スポーツ、この大相撲という、非常に今メジャーなのか、メジャーじゃないのかと言われたら、非常に競技人口は減ってきておりますし、市内の学校でも盛んに相撲大会を開催されたりしてはいるところもありますけども、そういう相撲大会を通じて学校間の交流とか、そういう相撲の裾野を広げるような取り組みというのについては、教育委員会としてはどのようにお考えなのかお尋ねいたしたいと思います。 ◎教育次長(田中幸治君)  先ほど御紹介した校内相撲大会を4校で実施しているという御紹介をさせていただきましたけども、今のところ校内でとどまっているのかなというところがございます。まずは、やれるかやれないかこれから検討したいと思いますけども、まずは地元の中部地区の学校からこちらのほうから呼びかけるなど、そういった取り組みができるかなと思っておりますので、検討していきたいと思っております。 ◆7番(松尾実君)  先ほど申しましたように、この盛り上がりが一過性に終わることなく、市民総出で平戸海を盛り上げていって、平戸海がさらなる高みを目指していただきますよう願いまして、私の1番目の質問を終わりたいと思います。 2番目、消防長にお尋ねをいたしたいと思いますが、4月より新たに新任された消防長、非常にいろんな常備消防の問題、非常備消防の問題、多岐にわたる問題課題が山積しているかと思いますけども、それらについて消防長の所信、思い、課題解決に向けての考えをお尋ねしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◎消防長(岩田英治君)  おはようございます。松尾議員の質問にお答えをいたします。 本年度4月の異動で消防長を拝命した岩田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。微力ではありますが、本市消防の発展のために全身全霊をかけて取り組んでまいりたいと思っております。引き続き、議員の皆様の御指導をよろしくお願いいたします。 現在、消防が直面している課題は山積みをしておりますが、その一つ一つに慎重な中にもスピード感を持って取り組まなければならないと考えているところでございます。 また、火災や自然災害などあらゆる災害から市民の皆様の安全と安心を守るため、災害対応能力の向上に取り組むことはもちろん、地域防災力強化のため消防団との連携をより強固なものとし、消防責任を果たすために全力で取り組んでいきたいと思っておるところでございます。 私は常に職員の意見に耳を傾けることを重視しております。あらゆる角度から消防組織の向上のために話し合うこと、議論することを大切にしております。一人一人の力を結集し、消防力を最大限に引き出すためにも、風通しのよい職場環境づくりに取り組んでまいりたいと思っております。また、市長部局とも十分連携を取りながら、取り組んでいきたいとも考えているところでございます。その上で次世代、未来の平戸消防のビジョンを見据え、課題に取り組んでいかなければならないと考えているところでございます。 今後とも、市民の安全、安心のために誠心努力し、職務に精励し、最善を尽くす所存でございます。 以上でございます。 ◆7番(松尾実君)  消防長の思いをしっかりお聞きして、頑張っていただきたいなということでエールを送りたいなと思いますが、いろいろな問題がある中に、まず今年度中、昨年度は定数の改正であったり、度島分遣所の計画等がお示しされたわけですけども、今年度中に新たに取り組む検討の課題というのがあろうかと思いますので、その辺をお示しいただきたいと思います。 ◎消防長(岩田英治君)  お答えいたします。 松尾議員が先ほど言われましたとおり、昨年度は定数条例の改正などを実施したところでございます。 本年度の主なものとしましては、田平出張所の新庁舎建設及び移転、また令和8年度開設に向けた度島分遣所の測量・地質調査業務の委託を計画しているところでございます。 また、これまでも御指摘いただいておりました、消防団組織の再編について検討を始めており、本年度の4月に開催した第1回の消防団本部役員会及び分団長会において、本年度はまず各地区に小委員会を設置し、地区ごとに検討をすることとしております。 なお、4月24日から5月20日までの間に全6地区で第1回の小委員会を終えたところでございます。 本年度末の消防団本部役員会分団長会において、各地区より小委員会の結果報告を受け、翌年度令和7年度から消防団員定数の見直し、分団の統合、分団出動区域の見直し、格納庫車両の適正配置について、消防本部及び消防団の方針を定め、例規改正及び具体的な計画を策定し実行することとしているところでございます。 ◆7番(松尾実君)  今答弁の中にありました、消防団員の定数であり、分団の統合というのは、私も今後人口が減っていく中において、そういったことをする必要があるんじゃないかなということで提案をさせていただいておりましたけども、では提案する側としての考えというのはどういった形でその辺を、統合をどれぐらいの規模で、定数はどれぐらいに削減していくべきかというのは大体の考えはあろうかと思いますが、それは最終的に今年度中に協議していただくということでお示しを頂きたいなと思うんですけども、その辺は答弁もしかねることであろうかと思いますので、あえてお聞きはしませんけども、早々にそういった対応ができるように、計画が策定できるようにしっかり話を進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 あと、中南部地区の広域にわたる消防救急体制について、どのように考えているのか。そこについて消防長にお尋ねをしたいと思います。 ◎消防長(岩田英治君)  お答えいたします。 議員御指摘のとおり、中南部地区の消防救急体制については、これまでも市議会からの御意見や地域からの陳情を受けているところでございます。 救急時間の現場到着及び医療機関到着までに長時間を要する地域の負担軽減及びこのことに対する、そして対応するために起こり得る課題の対策を含めて、重要な課題であると捉えております。今、検討を始めているところでございます。 以上でございます。 ◆7番(松尾実君)  答弁に重要な課題ということで答弁いただきまして、今検討しているということですけど、常々その辺はお話をしてきたつもりであろうかと私、理解するところですけども、ではその課題解決に向けてどのような組織体制を整える必要があると理解しているんでしょうか。 ◎消防長(岩田英治君)  お答えします。 現在、管轄の見直しを含めて、消防本部として方針の決定について検討を始めているところでございますので、もうしばらくお待ちいただきたいと思っているところでございます。
    ◆7番(松尾実君)  もうしばらくというのは、私的には半年、長くて1年ということで理解をしたいなと思うんですけども、これが今までずっと「しばらく」、「そのうち」、「検討しておりますので」というのでずっと継続されてきたわけですよね。「もうしばらく」という意味は今年度中にということで理解していいんでしょうか。 ◎消防長(岩田英治君)  お答えしたいと思っております。 現在の消防本部内で、先ほど申したように方針を検討していることではございます。このことを踏まえて、市長、副市長とも協議の上、本年度中には議会には説明していきたいと考えているところでございます。 ◆7番(松尾実君)  よろしくお願いしたいと思います。 今後の高齢化であったり、独居世帯などの救急要請は増加していくものであろうかと思うんですけども、それらに対して一方では、現場に着いたらその必要がないというような事案も見受けられるとお聞きしておりますけども、そういった中に他市においては救急の有料化というのもあるとお聞きしております。では有料化にしなさいということじゃありませんよ。勘違いしないでくださいね。そういうのもあると聞いておりますけども、そういった救急体制について、今後どういうふうに対応していくものかお尋ねをしたいと思います。 ◎消防長(岩田英治君)  お答えいたします。 まずは、救急出動件数についてでございますが、令和2年、令和3年のコロナ感染症感染拡大期を除いて増加傾向であります。 不搬送につきましては、横ばいの状態となっているところでございます。 なお、搬送時で多い年齢層は65歳以上の高齢者で最近は約75%を占めているところでございます。議員御承知のように、都市部の自治体では有料化といった対応も取り入れているところがありますが、救急車の不適切な利用を減らし、救急隊の負担を軽減し、真に緊急を要するケースへの迅速な対応を可能にする一方で、個人の経済的な負担の増加、医療アクセスの不平等、管理運営の複雑化といったデメリットを伴うため、現時点では本市消防としては考えておりません。今後導入するに当たっても、慎重に検討していきたいと考えているところでございます。 大事なことは救急の適正利用であります。このことについては、広報紙をはじめ救急の講習及び各種会議でも周知していきたいと思っております。 また、救急車を呼ぶか迷ったときには、#7119の電話をすることで、看護師さんなどが傷病者の情報を聞き取り、緊急性の有無の判断「救急安全センター事業」を、本年も本市を含む全21市町の共同事業で、8月1日から開始に向けて準備を進めておりますのでお知らせをしたいと思います。 以上であります。 ◆7番(松尾実君)  今、答弁の中に救急車の適正利用、答弁いただきましたよね。中南部出張所の管轄においてその適正な利用、要するに救急要請しても非常に時間を要する地区があるというのはお分かりいただいていると思いますけども、その中南部出張所の適正配置に向けた取り組みの中で、その適正な救急車の利用というのができていない地区があるということに対して、適正配置に向けた取り組みについて再度お尋ねをいたしたいと思います。 ◎消防長(岩田英治君)  お答えいたします。 先ほど答弁しましたとおり、現在そのことにつきましては、消防本部内で方針を定めておりますので、その結果を受け、市長、副市長とも協議の上、本年度内には説明をするように取り組んでいきたいと思っております。 以上です。 ◆7番(松尾実君)  そこのところが非常に中南部出張所、中津良出張所の広域にわたる救急体制というのが今後大きな中南部にとっては問題かなと、そういうふうに思うところでありますので、しっかりとその辺、もう3月議会でも市長から答弁を頂いておりますので、新たに消防長になられた消防長に再度確認という意味でお尋ねをいたしましたが、ぜひその辺しっかりと地域住民の安心、安全、命に関わることでございますので、その辺はしっかりと念を押しておきたいと思いますので、適正な配置になるようにお願いをいたしたいと思います。 続きまして、市内の食品ロス、それらを解消するための取り組みと併せた子ども食堂に対する取り組みのお考えについてお尋ねをいたしたいと思いますが、まず、市内における食品ロスの発生量はどれぐらいなのかお尋ねをいたします。 ◎市民生活部長(平松貫治君)  食品ロスの現状についてお答えをいたしたいと思います。 まずもって、食品ロスとは、国が定める食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針におきまして、本来食べられるにもかかわらず捨てられる食品と定義をされております。 市内における食品ロスの発生量は、正確に計量することはできませんが、国の食品廃棄物等の実態調査などによりますと、1人当たり毎日おにぎり1個分、約100gの食品ロスを出していると言われております。これを参考に本市人口に置き換えますと、年間1,000トンを超える食品ロスが発生していると推計されるところであります。 以上です。 ◆7番(松尾実君)  今答弁に1,000トンというすごい量の食品ロスが本市で発生しているという答弁を頂きましたけども、部長としてこの1,000トンという食品ロスに対する認識というか、お考えというのはどのようにお持ちでしょうか。 ◎市民生活部長(平松貫治君)  大事に作られた食べ物がこのように大量に廃棄されている現状に対しまして驚きは隠せませんし、改めまして非常にもったいないなというふうに思っております。 また併せまして、お金で買った食材や料理の一部が捨てられている現状は、ある意味、お金が捨てられているということを意味いたしますので、物を大事にしなければならないと思いますとともに、自分自身も家庭や外食する際には残さないように心がけなければならないなと感じておるところでございます。 以上です。 ◆7番(松尾実君)  食品ロスをなくす取り組みであり、食品ロスを有効に活用する取り組みというのが必要であろうかと思いますし、それはひいてはSDGs的な観点からも重要と思うところですけども、その食品ロスをなくす取り組みといったことに対してはどのようなことを行っているんでしょうか。 ◎市民生活部長(平松貫治君)  食品ロスをなくすためには、まずは各家庭での一人一人の取り組みが重要となってまいります。家庭での食品ロスの原因といたしましては、作り過ぎて食べ切れない食べ残し、それから期限切れなどにより手つかずのまま捨ててしまう直接廃棄、野菜の皮など食べられるところまで厚くむき捨てる過剰除去などがございます。 有効な食品ロスの取り組みといたしましては、自宅で調理して食事するときは無駄なく使い、作り過ぎず、食べ残さないようにする。また買物をする際には、自宅にある食材と期限を確認した上で必要な分だけを購入し、すぐ使う食品は冷蔵庫の商品棚の手前から取るなどそういった取り組みが重要であると考えておりまして、これらに関しましては広報紙などを通じまして周知を行っているところでございます。 また、昨年と一昨年に開催いたしましたひらどエコフェスタにおきましても、規格外の食材を利用したおやつ及びレシピの配付を行いまして、食品ロス削減に向けた取り組みへの理解促進を図っているところでございます。 以上です。 ◆7番(松尾実君)  さらにその食品ロスを有効に活用する取り組みというのがありましたら、どういった取り組みをされているんでしょうか。お尋ねいたします。 ◎市民生活部長(平松貫治君)  本市では現在のところ、議員がおっしゃる食品ロスを有効に活用する取り組みまで行われていない状況でございます。 食品ロスの削減に向けましては、先ほど答弁いたしましたように、市広報紙等による周知啓発や食育推進計画事業の一環として「もったいない」を意識づけ、食品リサイクルの理解推進を図っているところではございますが、まだまだ十分であるとは言い難いものであると思っているところでございます。 議員が御指摘するとおり、食品ロス削減は、国際社会共通の目標であるSDGs持続可能な開発目標の一つである「作る責任、使う責任」に位置づけられておりまして、2030年までに世界全体の1人当たりの食品廃棄物を半減させることがターゲットとされているところでございます。持続可能な消費生活の在り方からも重要なことであると思っておるところでございます。 このようなことから、本市といたしましても、今後このことは力を入れなければならない重要な取り組みであると考えておりまして、これまでの取り組みに加えまして、他自治体等の取り組みを参考にしながら、本年度開催予定のイベントを通して、家庭で余っている食品を集めて、食品を必要としているフードバンク等の生活困窮者支援団体、子ども食堂や福祉施設等に寄附する、このような一連の活動をフードドライブと言われておりますが、このフードドライブにつなげる取り組みを試験的に行いまして、食品ロスの有効活用に向けた取り組みの実施方法などを検討してまいりたいなというふうに考えております。 以上です。 ◆7番(松尾実君)  そのフードドライブについて、実施に向けた検討課題というのがあろうかと思うんですけども、ただそういうふうに活用するよといっても、やっぱりその受入れ先というのがなければその辺の活用というのができないわけですので、その辺についての課題、どのようにお考えでしょうか。 ◎市民生活部長(平松貫治君)  試験的な取り組みの実施に向けた検討課題といたしまして、回収する食品等の種類選定、それから実施場所、期間、回収方法が検討や調整が必要となりますが、回収いたしました食品等の提供先をどこにするかが一番の課題であると考えておりますので、実施に当たりましては、福祉部局をはじめ関係各所と情報共有、連携を図りながら進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆7番(松尾実君)  部長、情報の共有連携ということで、後でまたちょっと持ってきますので、覚えとってくださいね。 そこで福祉部長にお尋ねいたしたいと思います。市民生活部長が、子ども食堂などにというような答弁がありましたけども、やはりそういった食品ロスを有効に使う一つの手だてとして、子ども食堂であったり、そういうフードバンク、そういう事業に有効に活用すればいいんじゃないかなと思うんですけども、そういった子ども食堂に対する考え、平戸市における子ども食堂の必要性をどのように考えて、また把握されているのかお尋ねしたいと思います。 ◎福祉部長(尾崎利美君)  お答えいたします。 子ども食堂につきましては、子供が一人で行ける、無料または定額の食堂であり、民間の団体等による自主的、自発的な取り組みでございます。 本市における子ども食堂の意義は、経済的に厳しい家庭に育つ子供が食事を十分に与えられていない場合に、この食堂の存在を紹介することで空腹を満たすことができるほか、食事という行為を通して地域の方々との触れ合いができる交流の場となること、孤食を防ぎ、他の子供たちと共に過ごす時間をつくれる子供の居場所となることなどの点で有効であり、直接的で効果的な活動であるとは認識しております。 こども未来課におきましては、要保護児童として家庭環境的に大変厳しい状況に置かれた子供に支援する機会が多いため、そのような場が地域に増えれば、子供の健やかなる成長に寄与することができると考えております。 次に、子ども食堂の開設ということで、団体数でよろしかったでしょうか。現在のところ本市におきましては、1団体が開設しているところでございます。 以上でございます。 ◆7番(松尾実君)  本市において1,000トンからの食品ロスが発生している状況の中で、一方では、福祉では要保護児童等への支援の中で子ども食堂は効果的、必要であると考えているということで福祉部長から答弁を頂きました。この食品ロス問題と子ども食堂の問題については、先ほど市民生活部長が答弁の中にあった、情報の共有であり連携が必要ということで言われておりましたが、そういうことをしっかり取り組んでいただければ、そこに物はあるわけですので、新たに買い与えるとか事業を予算化する話ではなく、連携をすることによって有効に食品ロスをそういう困った人に提供ができるということでありますので、そういった福祉部長の答弁にあった、つなぐ、また提供するというそういった連携をしっかりと取っていただければ、困った皆さん方により効果的な、そして食品ロスの解消にもつながる一つの策ではなかろうかと思いますので、その辺、今までゼロ予算事業としてフードバンク事業というのはあったと思います。しかし、そういうゼロ予算というのを否定するわけじゃありませんけども、実態がなかなか見えなかった。だからそういうのをしっかりと公にして、提供できるもの、粗末にしなく有効に使えるものを使っていただきますようにお願いしたいと思いますが、福祉部長、市民生活部長、その辺どうでしょうか。お一人ずつ答弁いただいて終わりたいと思いますが。 ◎市民生活部長(平松貫治君)  議員がおっしゃる情報の連携等は十分大事なことかと思います。いずれにいたしましても、食品ロスが発生している状況を踏まえて、私たちの責務としては、先ほども申し上げましたが、食品ロスが出ないように市民の皆さんに浸透させることが一番重要なことであると考えておりますので、それを十分に責務を果たしていくことが我々の重要なことだと思っております。そうした上でどうしても出てしまう場合には、十分な横の連携が必要かというふうに思いますので、そこら辺は念頭に置きながら取り組んでまいりたいと思っております。 以上です。 ◎福祉部長(尾崎利美君)  お答えいたします。 子ども食堂の運営支援に当たっては、食品ロスへの対策として有効かつ効果的な事業の一つと考えられますので、どのような取り組みができるのか、先進地や近隣の自治体の取組等を参考にし、関係機関、今市民生活部長が説明したとおり、関係機関との十分な連携の下、協議検討に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆7番(松尾実君)  そうした連携が取れてそういった食品ロスが、そして食品のロスの有効な活用が図られて、本当に困った皆さん方が助かるというような一つの施策が推進できることを願いまして、私の一般質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(松本正治君)  以上で、松尾実議員の一般質問を終了いたします。 10分間休憩いたします。             休憩 午前10時58分              再開 午前11時10分 ○副議長(池田稔巳君)  会議を再開いたします。 引き続き一般質問を行います。 次は、11番、井元宏三議員。 ◆11番(井元宏三君) 登壇  皆様、おはようございます、でまだいいと思います。新波クラブの井元でございます。先ほど御紹介されておりました関取ではございませんので、お間違いないようによろしくお願いを申し上げます。 理事者の方々にも、新任でこの議場にお座りになられ、緊張感の中過ごしておられる方も多いと思います。この本議場におられますということは、すばらしいことでございます。この緊張感を維持させていただきますよう、今後ともよろしくお願い申し上げます。 私自身も、この場に立ちますと足が震え、なかなか緊張感は取れておりませんけども、今回私は、ふるさと納税、これからの平戸市の観光、教育行政について御質問をさせていただきます。 まず、ふるさと納税についてですが、以前市長は「平戸市のふるさと納税はその寄附額を多く増加させる目的ではなく、平戸のファンを増やすことが目的である」と答弁をされました。また平戸ファンを、このお言葉どおり平戸ファンを増やせたと感じておられるのか。 また現在、ふるさと納税の業務を委託しておりますが、その折には「委託先代表の意欲がすばらしく、企画力、提案力、行動力を兼ね備えた方で、自治体職員にはない魅力、可能性を感じた。発想力、発信力は、ふるさと納税だけでなく、そのまちを売り込む手法にもたけており、私たちが目指すシティプロモーションにも通じるものだと感じた。ふるさと納税業務を民間に委託し、本市のさらなる魅力アップから寄附額の増加につなげていけたらと考えて委託をした」と答弁がありました。現在の状況はどのようになっているのか。また、寄附金の使途としては今後どのような事業を考えているのか、お尋ねをいたします。 あとの質問に関しましては、質問席よりさせていただきますので、議長のお取り計らいをよろしくお願い申し上げます。 ◎市長(黒田成彦君) 登壇  井元議員の御質問にお答えいたします。 本市におけるふるさと納税の現状ですが、自治体間競争の影響により、本市における寄附額が平成30年度以降6億円台にとどまっていたため、令和3年度から民間事業者に業務委託し、協議連携しながら今日まで取り組んでまいりました。 これまで魅力的な返礼品の充実、特設サイトやカタログなどを通じた周知広報を引き続き行うほか、令和5年度では新たに返礼品の口コミに係るレビューキャンペーンなどを実施してきたところであります。 その結果、寄附件数は業務委託前に約1万4,000件であったところ、現在は2万件台で推移していることから、新たな寄附者の獲得につながっていると認識しております。 また、寄附受付時に寄せられる年間1,000件を超えるメッセージの中には、「平戸の自然や景観が大好きです」、あるいは「平戸の産品はおいしく、いつも楽しみにしています」などの声が多数あり、本市を訪れていただくきっかけとなる返礼品の市内宿泊優待券等の注文数も、令和5年度は新型コロナウイルス感染症前の令和元年度と比較しますと、100件増の約250件となるなど、着実に平戸ファンの増加につながるとともに、返礼品やカタログなどを通じて本市の売り込みやイメージアップができたものと認識しています。 併せて、返礼品の注文、返礼品提供事業者の事業規模拡大及び雇用創出など、市内産業にも好影響を与えております。 次に、現在の寄附額の状況ですが令和5年度の実績は約7億7,900万円となっており、自治体間競争がさらに激しくなっている状況もあって、前年度比約8,700万円、率にしまして10%の減となっています。ふるさと納税による寄附金は本市の重要な財源であることから、引き続き寄附額の確保に取り組んでまいります。 寄附金の使途でございますが、総合計画や総合戦略における主要施策に積極的に活用しており、今後におきましても同様の対応を行っていきたいと考えています。 以上です。 ◆11番(井元宏三君)  今、令和5年度の実績を申されましたけども、ふるさと納税のここ数年の寄附額の動向をお聞かせください。 ◎財務部長(桝田俊介君)  お答えいたします。 直近3年間で御説明いたしますが、令和3年度は約6億9,800万円、令和4年度は約8億6,600万円、令和5年度は約7億7,900万円となっております。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  今言われました寄附額、先ほど市長最後のほうにおっしゃられました寄附金の使途は、総合計画や総合戦略の主要施策に活用しているということでございましたけれども、これは寄附金は返礼品以外にはどのような事業、具体的にどのような内容なのでしょうか。 ◎財務部長(桝田俊介君)  寄附金の使途でございますが、令和6年度当初予算ベースで主な事業を申し上げますと、保育料無償化や保育所運営などに資する子どものための保育給付事業、農業の担い手確保・育成を図るための平戸式もうかる農業実現支援事業、鄭成功の生誕400年を契機とした観光誘客、国際交流等を図る鄭成功生誕400周年記念事業、平戸版DMOを中心に空き家等を活用したまちづくりの手法の一つであるアルベルゴ・ディフーゾタウン推進事業、以上のような事業をはじめ、ふるさと納税に係る事務的経費を除いた71事業、約7億2,800万円を活用することとしております。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  この新たな事業にふるさと納税を活用するときにはどのようなプロセスを経てこの活用に至るのでしょうか。 ◎財務部長(桝田俊介君)  寄附金を充当する事業の決定プロセスですが、企画課が実施する総合計画に係る実施計画ヒアリング、あるいは財政課が実施する予算ヒアリングにおいて、事業担当部署から提出された事業について、その内容等を確認し、平戸市「やらんば!平戸」応援基金条例に基づき、最終的には市長査定を経て決定しておるところでございます。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  有効な事業に使っていただきたいと思っております。 それでは、寄附金募集に関する現在の課題や検証はどのように行っているのでしょうか。 ◎財務部長(桝田俊介君)  ふるさと納税に関しましては、返礼品配送管理や各種事務処理等を行う提携4団体、それから委託事業者、それから配送事業者と、定例会を毎月開催し、返礼品の魅力をどのように高めていくか、あるいは返礼品取引をスムーズにするための配送管理など、それぞれの課題を抽出し、検証や情報共有を行っております。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  この寄附金を募集するに当たっては恐らく観光商工部との連携が必要であると思いますけども、現在の財務部として、この文化観光商工部との連携、どのようなことをやられているのかお聞かせください。 ◎財務部長(桝田俊介君)  文化観光商工部と財務部との連携ですが、商工物産課が事業者に対して支援した新商品開発について企画課に情報提供いただいており、提携団体等とも情報共有を行いながら新商品の返礼品登録を行っています。 また、企画課からも新規事業者や新規商品についての情報照会を商工物産課に行うなど、連携を行っている状況でございます。 以上です。 ◆11番(井元宏三君)  今お聞きすると、連携といいますか、確認とかそういうところ、連絡をしているという程度のところだと思いますけども、私どももいろいろ委員会とかの中身を聞いていると、商工物産課、これが大きな担い手だと思っておりますけども、この返礼品に係る商工物産課の取り組みについてはいかがでしょうか。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  お答えいたします。 ふるさと納税の返礼品に係る商工物産課の取り組みについてでございますが、商工物産課では、物産振興及び事業者支援として、平戸市新商品開発総合支援事業費補助金及び平戸市にぎわいづくり支援事業補助金による支援制度を設けるとともに、専門家によるアドバイス会議やセミナー等の開催など、地場産品を活用した新商品開発に対する支援を行っております。 ふるさと納税の返礼品に係る取り組みにつきましては、こうした支援事業等により開発された新商品情報をふるさと納税担当課に情報提供を行うとともに、事業者に対しましては、ふるさと納税の返礼品としての登録を勧めております。 また、各種支援制度の活用の有無にかかわらず、生産者が独自に開発した新商品等につきましても、同様に対応を行っているところでございます。 さらに、地域商社である平戸DMC共同企業体でも、独自に市内生産者と連携し、新商品やギフトセットの開発に取り組まれており、こうした商品等もふるさと納税の返礼品として登録されており、地域の生産者と密接に連携した取り組みも行っているところでございますので、商工物産課といたしましても、こうした取り組みを通じてふるさと納税の返礼品の魅力向上につながっているものと考えております。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  先ほどの答弁の中で、市や連携団体などで定例会を毎月開催し、課題を抽出し、検証や情報共有を行っているというふうにお答えがございましたけども、そうであればそこになぜ商工物産課が加わっていないのかが私としては不思議なところです。ここを加えてもう少し戦略的な会議として行われると、ふるさと納税の返礼品額をもうちょっと上げていけるのかなという感覚がございますけども、市長のお考えはいかがでしょうか。 ◎市長(黒田成彦君)  確かに返礼品のよしあしも寄附額を増やす一つの要因であろうかと思いますが、あくまでそれは事業者のアイデアとか、実際に作り上げていく工夫、そして投資とか、そういったものに委ねられておりますので、商工物産課はその手助けをするにとどまっておりますし、もとより提携団体のほうが様々な商品や返礼品の評価をしながら演出をかけていっている。そういった意味では、直接寄附者と連携している企画課との会議を今後も重ねていくことで、そういった平戸の返礼品にふさわしいラインナップが満たせるものと思っております。決してその連携をしていないわけではなくて、いわゆる商品を作る側にしっかりと商工物産課が寄り添っておりますので、先日も新商品開発の発表会がありましたけども、そういったものがどんどん採用されて、返礼品の供給に対応できる仕組みづくりができることを望んでいるところであります。 ◆11番(井元宏三君)  市長の考えは分かりました。はっきり加えるとか何とかというのはございませんでしたけども、よろしいと思います。 それともう一つ、ちょっと気になること、ちまたで聞こえることですけども、寄附額減少の要因の一つに返礼品のボリュームのなさ、やはり今は返礼品というのはいろんなサイトで比較をして、そこに寄附をするということがされておりますけども、これがやはり平戸市の場合はボリュームが少ないという意見を私も多く聞いております。このボリュームを上げ、寄附額を上げるためにも、連携団体の手数料の平準化というものはできないものなのでしょうか。 ◎財務部長(桝田俊介君)  提携4団体におけるふるさと納税業務に関しましては、団体によって業務内容が異なる部分もありますが、返礼品開発支援や配送管理、請求書等の事務処理、苦情対応などを行っていただいている状況でございます。 これらの業務に係る手数料につきましては、各団体における業務内容や経費等に基づき各団体が算定されていると認識しており、提携団体と事業者間でのことにもなりますので、手数料に関して市から言及することはできないものと考えております。 以上です。 ◆11番(井元宏三君)  分かりました。今平戸市が行っているこの返礼品の中にポイント制度というのがございます。このポイント制に対して、今抱えている課題、それと私ども聞いております高額のポイントを持っておられる方がおられると聞いておりますけれども、どの程度おられるのかお聞かせください。 ◎財務部長(桝田俊介君)  本市では平成25年度からカタログポイント制を導入していますが、使用期限を設けていなかったこともあり、未使用ポイントが増大することによって、いつ発注されるか分からない在庫を確保しなければならないということや、ポイント保有者が転居などした場合、相手方から連絡がない限り本市で把握できず、結果として一部の保有者情報について正確な管理が困難となっていることなどが課題として挙げられます。 なお、高額ポイント保有者についてですが、100万ポイント以上保有している寄附者は約40人となっております。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  この100万ポイントを保有している40人だけではなく、まだいろいろとおられると思います。このポイント保有者からこれまで無期限だったものを2年の期限を設けたことで訴訟される可能性はないのでしょうか。 ◎財務部長(桝田俊介君)  ポイント制に関しましては、令和4年度末までに付与したポイントは、これまで使用期限を設けていなかったところ、使用期限を令和7年3月31日までとし、令和4年度と令和5年度の各1回、ポイント保有者にその旨通知したところです。通知後、ポイント消費に一定程度つながったものの、いまだポイント消費していない保有者も多数おられ、また使用期限を設けたことによる苦情も多く寄せられており、議員御指摘のように訴訟の可能性も考えられます。 このようなことから、ポイント使用期限の延長などについて現在検討しているところでございます。 なお、令和5年4月からの新規ポイントについては、使用期限を2年間として発行している状況でございます。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  また、今回新規ポイントの期限を2年にしてこのまま続けるということでありますけども、ポイントの寄附者のメリット、それと継続するための課題は何か見えていますでしょうか。 ◎財務部長(桝田俊介君)  先ほど答弁しましたとおり、令和5年度からポイント使用期限を2年としていますが、ポイント制に係る寄附者のメリットは、寄附した際すぐに返礼品を選ばなくても後日選ぶことができることと、2年分のポイントをためて高額商品を選ぶことができるということにあります。本市は他自治体に先駆けてポイント制を導入しましたが、現在においても特徴的な制度であることや、先ほど答弁しましたメリットもあることから、現在においてはポイント制を継続したいと考えております。 課題につきましては、システムの不具合等も一部ございますが、今のところそのまま継続したいと考えておるところでございます。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  いずれにいたしましても、ふるさと納税は平戸市にとって重要な自主財源の一つでございます。関係各方面との連携を深め、寄附額獲得のため、また市内産業の発展のためにも尽力を頂きますようお願いを申し上げ、次の質問に移らせていただきます。 先ほどありましたアルベルゴ・ディフーゾ、これまで今後の展望について、またこの取り組みについてお伺いをいたします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  お答えいたします。 アルベルゴ・ディフーゾにつきましては、地域の空き家、空き店舗を新たな宿泊施設などに活用する取り組みでございます。令和5年度は、観光庁の調査事業の採択を受け、3つのモデル地区を選定し、事業推進を図るアルベルゴ・ディフーゾタウン推進計画書を策定したところでございます。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  本年度はどのような事業になるのか、お伺いいたします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  令和6年度は、調査事業と改修事業、2つの事業に取り組む予定であります。 まずは調査事業ですが、この事業は令和5年度からの継続で3つのモデル地区の平戸城下町エリア、田助地区エリア、大島村神浦地区エリアを中心に、さらに利活用が可能な物件を調査する予定でございます。 次に改修事業でございますが、観光庁の補助金を活用することを念頭に、平戸市、DMO、民間事業者と連携し、補助事業の申請を行い、令和6年5月28日に事業採択を受けたところでございます。 この補助事業におきまして、平戸城下町エリアでは、受付などのレセプション機能がある宿泊施設と、一棟貸しの宿泊施設の2件の改修を行います。 また飲食施設は、内装工事やテラス席などの外構工事など、宿泊者への朝食・夕食の提供のほか、市民、観光客にも利用できる飲食店に向け、3件の改修を行います。 次に、田助地区エリアでは、レセプション機能と朝食を提供できるカフェを併設した宿泊施設を1件、改修する予定でございます。 大島村神浦地区エリアにつきましては、伝統的建造物群保存地区を活用したアルベルゴ・ディフーゾは地区全体でのまちづくりになることから、長期的なプロジェクトになり得るとの有識者からの提言を頂いておりますので、関係機関との検討を重ねたいと考えておりますので、大島地区での改修は今年度は予定していないところでございます。 ◆11番(井元宏三君)  今後の展望と書いておりましたけども、そこは今の内容とほとんどかぶるところがございます。そしてこのアルベルゴ・ディフーゾに関しましては、また横文字でちょっとややこしいんですけども、オスピタリタ・ディフーザの認証、これと同時になりますとアルベルゴ・ディフーゾタウンという国際認証に変わるそうでございますけども、この認証を今目指しているということを聞いております。ぜひ、市内ほかの地域も注目をしている事業でございますので、ぜひ認証の実現に向けて努力をしていただきたいと思っております。 次に、夜間景観と観光誘客についてですが、夜間景観を生かした観光誘客についてどのように考えているのか。また現在、平戸市では夜間景観整備基本計画、ナイトミュージアム、ほのあかり事業と3つの平戸の夜の魅力アップに関しての計画がされているようでございますけども、内容としてダブっているところがないのか、お聞かせください。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  お答えいたします。 本市の夜間観光につきましては、総合計画後期基本計画の基本プロジェクト、宝を見せるプロジェクトのテーマ観光を推進するにおいて、ナイトコンテンツの充実に取り組んできたところでございます。 令和4年度から平戸城周辺やオランダ商館を中心に、市内に点在する歴史史跡等のライトアップを行い、夜間周遊観光の推進と観光消費額の増加を目指すとともに、平戸の冬のイベントとして定着するよう、今年度も実施することといたしております。 なお、令和5年度は、都市計画課における夜間景観基本計画策定に係る社会実験イベントや平戸まちづくり運営協議会のほのあかりとも連携した事業に取り組んだところでございます。 夜間景観事業の関係性につきましては、ナイトミュージアムは、歴史史跡等の公共施設、ほのあかりは、街なみ環境整備を行ったまちを中心にライトアップを行っており、夜間景観整備基本計画は、主に市内における道路公園などの公共施設の夜間景観形成の方針などを定めるように進められています。一連の事業は、重複することなく連携を図ることで、相乗効果が生まれ、歴史的なまち並みの魅力や価値を高めることで、観光客の増加と滞在時間の延長につながるものと考えております。 ◆11番(井元宏三君)  これは都市計画課のほうにも関わってくると思います。現在、崎方地区において照明の統一化が図られております。お客様の観光客の声として、崎方エリアから見た対岸、文化センター、平戸城を含む右に至る海に映る明かりの整備を望む声もあります。夜間景観整備について、現在策定中である平戸市夜間景観基本計画の中では、どのように盛り込むようにしているのかお聞かせください。 ◎建設部長(山下正剛君)  お答えします。 平戸市夜間景観基本計画の策定につきましては、令和5年6月から業務委託を行っており、今後パブリックコメントなどの手続を行う予定としております。 本市における夜間景観の現状及び課題としましては、既にライトアップしている公共施設はあるものの、オランダ塀など夜間の観光スポットが、夜間には照明がなく暗がりとなっている。また、主たる幹線道路におきましては、街路灯は設置されていますが、場所によってはまぶしい色彩となっており、情緒ある観光地としては電球色が望ましく、加えて眺望夜景につきましては意識されておらず、良好なものとなっていない現状であります。 こういった現状と課題を踏まえ、本計画の内容としましては、主に公共施設における夜間景観基本計画及びエリア別の夜間景観形成の方針などを取りまとめるようしております。 御指摘でありました崎方町エリアから見た対岸の夜間景観の整備につきましては、本計画の中で「絵になるまち平戸」をコンセプトに、その重要性と整備の方向性などについて記述するように予定しております。 併せまして、夜間景観演出に関する一定のルールや照明演出方法などで構成する夜間景観ガイドラインを策定し、市民の皆様向けにお示しする予定としております。 また、この計画の進捗を図るため、今年度予算に新規事業として街なみ景観創出事業1,000万円を計上しております。この事業の目的としましては、これまで平戸市が支援してきた修景町屋の付加価値と魅力を高め、先行して実施されているほのあかり事業との一体感の醸成や、夜間における観光、商店街振興の観点などから、今後数年をかけ崎方町周辺の公共施設につきまして整備を図っていくものであります。 崎方町エリアから見た対岸の夜間景観の整備方針としましては、現在施工中であります市道臨港線の無電柱化推進事業で支障がある街路灯について、本計画に沿って電球色化するなどの改修を行う予定としております。 併せまして、この路線には市が所有する施設もありますので、今後、電球色化による明かりの一体感創出に向け、所管課と連携し、協議検討を行ってまいります。 以上です。 ◆11番(井元宏三君)  それでは次に、近年「ガストロノミー」という言葉が根づいて久しい中でございますけども、コロナによりあまり聞かれなくなっておりましたが、ほかの地域で観光誘客のため盛んに促進が図られていると聞いております。本市のこの事業についての試み、取り組みをお伺いいたします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  お答えいたします。 ガストロノミーツーリズムとは、その土地の気候、風土が生んだ食材、習慣、伝統、歴史などによって育まれた食を楽しみ、食文化に触れることを目的とした旅行や滞在などと定義されており、地域経済への高い波及効果が見込まれることから、観光庁におきましても近年、積極的に推進しているところでございます。 本市の取り組みにつきましては、令和4年度に観光庁の補助事業を活用し、地域DMOでございます平戸観光協会が、Firandoガストロノミー造成事業として、平戸独自の食文化をテーマとした食文化体験コンテンツ開発や、松浦史料博物館での地元の食材をふんだんに使った料理を楽しむガストロノミー会食イベントを行っております。 加えて、この事業におきましてフィランドビールが開発され、現在、平戸オランダ商館で販売をしているところでございます。 令和5年度も引き続き、観光庁の補助事業の採択を受け、世界遺産の春日かたりなや歴史的建造物の平戸オランダ商館、平戸城乾櫓においてガストロノミーイベント、フィランドレストランを開催したところでございます。 本年度におきましても、観光庁の補助を活用したガストロノミーレストランを開催し、歴史と食を融合した観光誘客に取り組む予定といたしております。 今後につきましては、ガストロノミーレストランについては、旅行商品化に取り組み販売をする予定としておるところでございます。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  3月議会の折にも申しましたとおり、平戸の強みは原料となる良質な食材とその豊富さにあると考えております。その強みを生かし、観光誘客につなげていきたいと考えております。 次に、平戸城の城泊以外のさらなる魅力化についてお伺いします。 近年、平戸城においては、休憩デッキの設置や桜の植栽、カフェレストランのオープンなど、その景観のよさを生かして観光につなげていると認識をいたしております。この景観を生かし、平戸城での屋外サウナ等の計画はできないのか、それによるさらなる誘客につなげられないかと思っておりますけども、いかがでしょうか。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  平戸城の魅力化につきましては、令和5年度から平戸城観光魅力化創出事業としまして、休憩デッキの設置、桜の植栽や段差解消に取り組んできたところでございます。 また、指定管理者におきましては、乾櫓ではカフェとレストランをオープンし、民間活力による運営の充実を図っております。 今後につきましては、観光庁の補助事業にて、平戸城内で健康や美容、精神のリフレッシュなどを目的とした新たな旅行形態であります、ウェルネスツーリズム事業を計画いたしております。その事業では、平戸城内の空きスペースにワーケーションや移動式サウナの設置なども予定しており、新たな魅力づくりに取り組みたいと考えております。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  今後も、平戸市の食や自然景観、風土や文化、そして今後は夜間景観を平戸市の魅力に付け加え、さらなる観光誘客につなげていただければと期待をいたしております。 同じく、文化観光商工部に対しまして、現在使用されているプレミアム券について御質問をさせていただきます。 購入世帯の推移を踏まえて、今回のプレミアム商品券の引換え期間が、3月2日から3月29日まで、使用期間は、3月2日から6月30日までとなっております。引換え期間については、高齢者から年金の支給月と外れていることや、使用期間については取扱い事業者から、夏のお中元シーズンまでなぜ延ばしてくれなかったのかとの声を聴いております。これらの期間設定についてはどのような協議を行ったのでしょうか。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  失礼いたしました。プレミアム商品券の購入申込みからの使用期間までの設定につきましては、実行委員会におきまして、スケジュールの協議、決定を行っております。 スケジュールの協議に当たっては、各世帯の案内文書及び商品券などの印刷業務、申込み冊数の取りまとめ、引換券の発送業務など、一連の作業期間を考慮した上で購入申込みを2月15日まで、商品券の引換え販売を3月2日から3月29日まで、使用期間を同じく3月2日から6月30日までとしたところでございます。 引換え販売期間の設定につきましては、年金支給月の関係で購入を控えた市民の方々もいらっしゃるということでございますが、今後同様の事業を検討する場合は、引換え販売及び使用期間のことも含めて配慮する必要があると考えております。 ◆11番(井元宏三君)  ぜひ今後配慮を入れていただきますようにお願いを申し上げます。 また、プレミアム商品券は現在1冊1万円で購入することになっておりますけども、以前から、この価格では高過ぎる、1冊5,000円での販売はできないかという声がございますけども、これについては検討はされておりますでしょうか。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  プレミアム商品券の1冊当たりの販売単価についてでございますが、これまで実施してきた事業は全て1冊1万円で販売いたしております。 販売単価につきましては、1冊5,000円も検討は行いましたが、5,000円にすることによって、販売額は変わらないものの、発行冊数が増えることで印刷経費が増え、ほかの経費への影響を考慮し、これまで同様1冊1万円としたところでございます。 ◆11番(井元宏三君)  国の施策も多くの国民に利益を享受するための事業であると理解をしております。経費等が上がることも十分理解をいたしておりますけども、低所得者や高齢者にも配慮し、より多くの皆さんが利用しやすい事業にしていただければと思っております。 次に、令和5年度電気・燃油価格高騰対策支援事業補助金について、現在の申請数及び申請金額、また当初計画に対してどのような割合になっているのかをお伺いいたします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  令和5年度電気・燃油価格高騰対策支援事業補助金の申請件数及び申請額についてでございますが、5月31日での申請件数は435件で、申請金額は3,920万3,000円となっております。 当初計画では、申請件数660件、申請金額は3,500万円を見込んでおりましたので、割合といたしましては、申請件数が65.9%、申請金額が112%となっております。 予算額を超えた分につきましては、申請事業者への不利益が生じないように、そして交付事務を迅速に遂行するため、現計予算で対応させていただきたいと考えているところでございます。 ◆11番(井元宏三君)  現在の申請状況と前回の交付実績は、比較してどのような状況かお聞かせください。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  お答えいたします。 現在の申請状況と前回の交付実績との比較についてでございますが、今回は補助対象経費の引下げと補助上限額の引上げを行っておりますので、前回と同じ条件ではございませんが、前回の電気・燃油価格高騰対策支援事業補助金の交付件数は550件で、交付金額は5,744万1,000円となっております。 現在の申請状況は、先ほど述べましたように、申請件数は435件で、申請金額は3,920万3,000円となっておりますので、前回と比較して申請件数は79.1%となっているところでございます。 ◆11番(井元宏三君)  この事業に関しましては、私も市内事業者からの感謝の声を多く聴いております。ほかのいろいろな組織の決算書を見る機会がございますけども、前年度の電気料金の決算額につきましては、軒並み減額になっている組織が多くございます。しかし電気・燃油が本格的に高騰するのはこれからだと私は認識をいたしております。特に電気料金は大幅に上がることが予想されており、むしろ対策を講じなければいけないのはこれからではないかと考えております。平戸市内産業の支援のためにも、本年度も同じような事業があれば、できる限りの支援を、今回予算をオーバーするほど必要とされている事業であると思っております。できる限りの支援を考えていただければと思っております。 次に、教育行政について、現在、生月地区において2学年で複式学級となっており、学校の統合が話が進んでいると思いますけども、これ以外にほかに統合の話がございませんでしょうか。 ◎教育次長(田中幸治君)  お答えします。 まずは、教育委員会としての令和5年度の取り組みについて御説明いたします。 令和5年度につきましては、平戸市立学校等適正規模・適正配置基本方針に基づきまして完全複式の小学校2校に適正規模・適正配置について意見交換を行いました。そのうちの1校である根獅子小学校につきましては、平成29年度に続き2度目となりますが、まずは保護者や地域の考えを最優先する意向を伝えた上で、学校、保護者、地域の方と協議を重ねてきました。 その中で保護者の意向としては、全員一致で統廃合の確認ができました。また、昨年度末、地区の総会等におきまして保護者の意向を最優先することで、統廃合の了承を受けたところでございます。 一方、生月地区につきましては、山田小学校、生月小学校につきましては、まだ完全複式ではありませんので、教育委員会としては令和5年度の意見交換については、こちらからは出向いていなかったのですけども、ある世話人の方を中心に、両校の保護者、あとこども園の両園のアンケートを取るなど、大変な御苦労を重ねたこととは思いますけども、そういった動きをされております。3月18日にそのアンケートの結果報告を教育委員会のほうに提出を受けております。各区民会での報告やPTA総会等でも報告をされたと聞いているところです。 生月地区の今回のケースについては初めてのケースだと思っております。ある意味、地域から動きがあったということで、理想的な形ではないかなと思っているところでございますけども、そういった両地区の結果を受けまして、教育委員会としましては、今年度から適正規模検討委員会を設置しまして、今後のスケジュールやその在り方について検討を重ねていく予定としております。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  今言われました統廃合をこれを行う場合、一般的にどのぐらいの期間が必要と考えておられますでしょうか。 ◎教育次長(田中幸治君)  統廃合の形態やその校舎の場所などにつきましては、様々な内容について、学校や保護者、地域の方々と検討を重ねていかなければならないと思っております。また、子供たちの交流を十分にさせておくことや、教職員の配置などの人事についての計画を県の教育委員会とも協議していく必要がございます。 過去の例や他市町の例を見ますと、一般的には2年から3年見ておく必要があるのじゃないかなと考えているところです。 ◆11番(井元宏三君)  これに加えて、校舎の建て替えや改築の必要が出た場合、この期間はどのぐらいになりますでしょうか。 ◎教育次長(田中幸治君)  校舎の建て替えを必要とする統廃合の場合ですと、さらに期間を要するかと思います。基本設計や実施設計、校舎の解体、そして建設工事の工期を考えると、四、五年を見込んでおく必要があるかと思います。ただ、両地区とも保護者の意向としましては、早期統廃合を望んでいるようでございます。建て替え前の統廃合も可能かと教育委員会では考えているところです。 いずれにしましても、学校や保護者、地域の方々が望む統廃合となるよう、その統廃合の時期であるとか校舎の場所等については、しっかりと皆様と合意形成を図っていきたいと考えております。 ◆11番(井元宏三君)  地元の声もしっかり反映していただき、スムーズな統廃合を目指していただきますようにお願いを申し上げます。 次に、障害を持つ児童の教育について、現在平戸市においてはどの程度の子供さんがいるのか。また普通学級にはそのようなお子さんはいないのかをお伺いいたします。 ◎教育長(松永靖君)  お答えいたします。 現在、特別支援学級は、小学校7校に13学級、中学校6校に9学級、開設しております。障害の種類は、知的障害、自閉症・情緒障害、病弱・身体虚弱、肢体不自由の4種です。 特別支援学級に在籍する児童生徒は、毎年12月に開催する平戸市教育支援委員会において、医師や福祉部、療育支援センター、幼稚園、保育所、こども園、該当校長の小中学校の校長の判断の上決定されます。支援委員会での判断を仰ぐまでには、医師の診断と保護者の合意形成を各学校においてしっかり図ることを大前提としております。 また、平成24年、文部科学省が特別支援教育について、障害の有無にかかわらず全ての子供が共に学ぶ仕組みであるインクルーシブ教育を提唱いたしました。そのことも踏まえ、普通学級の中にも支援を要する子供が在籍しております。そのような場合、特別支援教育支援員がその支援をしたり、通級指導教室、LD、ADHDと言語障害の学級をつくっておりますけど、そういう通級指導教室に通ったりするなど、個別の対応をするように配慮しております。 以上でございます。 ◆11番(井元宏三君)  この質問は、平戸市において親が望んでいるのにもかかわらず、普通学級通学を拒否している実態はないのかどうかという心配がありましたので質問をさせていただきましたが、今の答弁の中、親御さんとの合意決定を大前提としているという答弁を聞き、少し安心をいたしました。 それと同時に、近年、四肢障害以外の障害を持つ児童生徒、授業等への不適応を示す児童生徒が増えているように感じますけども、その要因は何だとお考えでしょうか。 ◎教育長(松永靖君)  お答えいたします。 本市では、平成26年度、小学校で15名、中学校で26名、計41名であった特別支援学級児童生徒数が、令和5年度には、小学校で31名、中学校で19名、合計50名と、ここ10年間で約10名の増加をしております。 その要因の一つには、その認定基準が明確化されたことにあると考えております。また障害を持った子供が不利にならないような配慮に努め、特別支援学級に在籍することが不利益を被らない環境が整い始めたことで、その数も増えてきたとも考えております。 ほかの要因としましては、ゲームやSNSなどのメディアに依存する割合が増えるなど生活環境の大きな変化や家庭環境などの影響により、多動な子供や情緒の不安定な子供が増えてきているのも一つの要因であるというふうに言われております。 以上です。 ◆11番(井元宏三君)  それに対応しての各学校の支援員の充実は図られているという状況とは聞いておりますけども、これから先も、誰一人取り残さない教育に努めていただければと思っております。 次に、教員の働き方改革の状況についてお尋ねいたします。 ◎教育長(松永靖君)  お答えいたします。 働き方改革が少しずつ学校のほうでも進んできております。それにつれ一月当たりの超過勤務の状況ですけども、年々減少傾向にあります。 令和3年は平均30時間程度であったものが、昨年度の令和5年では約26時間と、2年間で徐々に縮減されております。文部科学省が示している教職員の残業時間の上限一月45時間を超える教職員の割合は、令和3年4月において、小学校で28%だったものが、本年度4月末には約15%まで減少しております。中学校においては、令和3年4月時点で約54%であったものが、2年後の今年4月末には40%まで減少しました。週1日の1週間に1回だけですけどもノー残業デーを徹底したり、各行事や研修のスリム化を図るなどの方策が少しずつ効果を現してきているものと思っております。 ◆11番(井元宏三君)  今効果は少しずつ現れているということで、いいことだと思っております。この教員の働き方改革の一環とも考えられる部活動の外部委託、その状況について、それとこの指導者について、状況をお伺いいたします。 ◎教育長(松永靖君)  部活動の地域移行という形での答弁をさせていただきます。 昨年度、部活動の地域移行に関しての基本方針を定め、令和8年度以降、土日に限ってですけども、部活動を地域に移行するという目標を定めました。それに向けて文化・スポーツ各種の競技、分野における受皿検討会を開催し、それぞれの競技、分野において移行を進めていくようにしております。しかしながらその現状は、どの競技、分野においても難しく、現状で新たに移行しているものはございません。指導者の不足やその報酬、そして施設、または広範囲にわたる生徒の移動手段など、抱える課題は山積している状況です。ただ、各学校の生徒数の減少により、チーム編成にも苦慮する現実が見られており、競技によってはその意識が高まってきております。 新たな指導者につきましては、その資格規定は定めておりませんけども、競技力の向上はもちろんですけども、子供たちの礼儀やマナーなど、人として成長することを支援指導できる人材を望んでいる状況です。 ◆11番(井元宏三君)  資格基準や規定については規定がないということでございますけども、これは必要ではないかと考えております。性善説での指導もいいとは思いますけども、社会的に見て、資格を持った指導者でも現在問題を起こし、団体競技であれば被害者側のほかの児童生徒も影響を受けるケースが多く知られております。保護者の方の安心感、信頼感の構築のためにも必要ではないかと思うのですけども、いかがでしょうか。 ◎教育長(松永靖君)  学校教育から地域移行となると社会教育のほうに移行していくわけなんですけども、今の段階ではまだ学校教育ということで、指導者の資格については特に定めておりませんが、現在、生涯学習課を主管としております少年スポーツ指導員におきましては、その設置要綱の中に、指導者に対して指導者としての在り方、子供への接し方、トレーニングの方法などの研修を年2回受けることを認定要件としております。今後増えるであろう指導者に対しても、それに準じた形で措置を取っていく必要があると私も考えております。そうすることが保護者の方々の安心感や信頼につながるものと思っております。 以上です。 ◆11番(井元宏三君)  一定基準は必要ではないかと私も考えております。 時間の関係上、質問はここまでにさせていただいて、競技力、技術力の向上、教員の働き方改革、子供たちの地域とのつながりを強めるためにも、部活の外部委託の促進を進めていただきますようお願いを申し上げ、私の一般質問を終了させていただきます。 ○副議長(池田稔巳君)  井元議員、教育長が答弁します。 ◆11番(井元宏三君)  お願いします。 ◎教育長(松永靖君)  すみません。先ほどのちょっと訂正をさせてください。スポーツ指導員の研修を年2回と言いましたけど、年2回予定してそのうちの1回を受けることとなっているようです。申し訳ございません。訂正をさせていただきます。 以上です。 ○副議長(池田稔巳君)  よろしいですか。 以上で、井元宏三議員の一般質問を終了いたします。 しばらく休憩いたします。午後の会議は1時30分に再開いたします。             休憩 午後0時06分              再開 午後1時30分 ○副議長(池田稔巳君)  会議を再開いたします。 引き続き一般質問を行います。 次は、9番、大村謙吾議員。 ◆9番(大村謙吾君) 登壇  皆様、こんにちは。新時代の会派長を仰せつかりました、大村謙吾でございます。地域の皆様、日頃より大変お世話になっております。改めて、新年度を迎え、市長をはじめ理事者の皆様、今年度も未来に向けたまちづくり市政運営をどうぞ、よろしくお願いいたします。 議長のお許しを頂きましたので、通告に従い、大きく3項目について質問をさせていただきます。 本日の長崎新聞一面に出生率の記事がありました。本県は全国で2番目に高い出生率でしたが、国は政府統計よりも11年も早いペースで減少しているということです。人口減少にこれからの拍車がかかってくるというふうに思っております。 また先般、報道機関が発表されました人口戦略会議により、10年に一度の消滅可能性調査の報告がなされました。実に全国自治体の40%の自治体が20年後、2046年度までに消滅可能だという報告がなされました。 私たちの住んでいる平戸市では62.3%という数値が示されております。これから生活をしていく私たちの子供、孫の時代に向かって、このことはこれまで以上にしっかりと議論をしていかなければならないというふうに思っております。本市においても、人口減少対策として、子育て支援や若者の定住対策及び各種移住対策の施策を行っていますけども、人口増加には程遠く、その対策に苦慮している実情もあります。自治体を継続させるには、人口が一定数確保されなければ自立できないことも必然であり、そのためには環境整備、社会資本の整備は不可欠であるというのは当然であることと思っております。子育てするにしても、ハード面、ソフト面、それ相応の環境整備が必要であります。保育園や児童公園の整備、小児科医や婦人科医、医師の確保も必須でございます。合併前4万人を超えていた本市の人口も現在は2万8,215人。実人口はもっと少なく見られているのではないでしょうか。現在この状況を踏まえて、今後の人口対策をどのように考えていくのか、市長にお尋ねをいたします。今回人口減少に対してという観点から、人を増やす・維持する、地域産業を残す、公共施設についてなどの質問をさせていただきます。その答弁を頂いた上で順次、質問席より再質問を行ってまいります。議長のお取り計らいをよろしくお願いいたします。 ◎市長(黒田成彦君) 登壇  大村議員の御質問にお答えいたします。 去る4月24日、民間組織である人口戦略会議が、国立社会保障・人口問題研究所が公表している日本の地域別将来推計人口に基づき、全国の地方自治体の持続可能性についての分析レポートを公表したとの報道がなされました。議員御指摘のとおり、2020年から2050年までの30年間で子供を産む中心世代である20歳から39歳の女性人口の減少率が50%以上となる自治体、いわゆる消滅可能性自治体の数が、全市区町村の40%に当たる744団体であることが示され、本市もその団体の一つに挙げられています。分析レポートでは、その結果について、各自治体の人口の実情と課題を考える上で参考にしていただきたいとあり、消滅可能性自治体という言葉が取り方によってはマイナスイメージに捉えられてしまいますが、レポートの公表によって、私たち地方自治体の背中を押し、取り組みを促進させる思いがあるものと認識しています。 本市では、平成27年度に第1期平戸市総合戦略を策定して以降、人口減少対策に積極的に取り組んでまいりましたが、人口減少の抑制を図ることのほか、市民が住みやすい、住み続けたい、平戸に住んでいてよかったと思えるようなまちづくりを目指して取り組んできていますし、今後も同様であります。消滅可能性自治体に挙げられていますが、本市に住み続けていただく市民に思いを寄せ、引き続き各種施策に取り組んでまいりたいと考えています。 以上です。 ◆9番(大村謙吾君)  早速、市長にもう一度お尋ねでございます。今市長が、本市の取り組みに後押しになっているということです。引き続きこれまでどおりというふうに聞こえましたけども、今本市、もう10年間ずっと600人前後の人口が減少されております。市長は、この平戸に住んでよかったと思えるまちづくりに対して、この施策についての効果というか、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。 ◎市長(黒田成彦君)  数が少なくなる、そういった傾向について一喜一憂するのではなくて、当然子供が成長する上で進学先とか、そして就職先についての自由がありますから、それを行政の力でコントロールすることは限界があると思います。 また、自然現象である出生やいわゆるお亡くなりになる、そういった生命としての宿命についても、支援はできますけども、主体的に我々がその家族構成に介入することは無理であります。 したがって、要は減少する傾向の中でこのふるさとに生き残る、住み続ける、あるいは嫁いで家庭を築くという決意をした人が、ここに平戸に来てよかった、ここで頑張るんだという決意をしっかりと認識してもらい、それを後押しすることで、人間は減っても個人の所得を高め、そして幸せ感に満ちあふれた生活や将来設計を描くことができる、そういうスタイルを幾つも各方面でつくっていくことが大事だと考えておりまして、そこは行政のみならず、各事業者、あるいは生産団体と連携をし、困ったことを一つ一つクリアしながら支援していく体制に変わりはないという気持ちでございます。 ◆9番(大村謙吾君)  分かりました。今の質問は幅広い質問になったものですから、今までどおりに進むというところに違和感を覚えましたので、ちょっと質問させていただきました。 本市の市の財産についてです。市有財産の活用というところで御質問いたします。 今まさにIT社会となって、この傾向は今後も続いていくことというふうに思っております。遠隔地で仕事ができる事業システムを考えて、発信、完備されて行動していく若者が多くおります。昨年の3月、私も一般質問で遊休施設の状況を確認したところ、学校における遊休施設はないとの答弁でした。現在、市有財産を含めた公共空間がどれだけあるのか、再度お尋ねいたします。 ◎財務部長(桝田俊介君)  お答えいたします。 遊休施設ということでお答えいたします。 財政課で所管しております普通財産における遊休施設でございますが、統廃合により廃校となった学校施設では、校舎の一部が空いているところが、旧獅子小学校校舎2階部分、旧中津良小学校校舎2階部分、それから旧堤小学校の3校にある状況です。 このほか大島において、旧交通船待合所、旧大島地区第2分団格納庫の2施設、中部地区において旧平戸市療育支援センター、南部地区において旧志々伎町へき地保育所などが空いている状況となっております。 以上でございます。 ◆9番(大村謙吾君)  そうですね。大川原小学校は民間が使い、早福小学校は地域が活用するという形になっていると思います。あるということで理解をさせていただきます。 では、これまでIT企業や若者など、民間企業から本市にアクセスをしてきた企業はどれほどあるのかお尋ねいたします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  お答えいたします。 公共施設の遊休施設を活用した企業誘致についてでございますが、そうした遊休施設の活用に関して、IT企業などからの問合せは今のところございません。 遊休施設を活用した企業誘致を行う場合には、主にオフィス系企業が誘致対象となりますが、オフィス系企業が本市に進出するとなった場合には、遊休施設の活用にかかわらず、オフィス開設に係る施設改修費などに対する支援制度を設けておりまして、その補助内容に関しまして年間二、三件の問合せがあっております。 なお、令和5年度につきましては、福岡市のインターネットコンサルティング会社の方々が本市で業務に従事されており、オフィス開設支援事業補助金のサテライトオフィスおためし支援事業として1件の実績がございます。 以上でございます。 ◆9番(大村謙吾君)  先ほど1件のお試し支援事業につながったというお話ですけれども、これは本当担当課が大分苦労してつかみ取った努力でもあったというふうにも思います。前段で問合せがなかったというところなんですけども、支援の仕組みがないから問合せがないというのではないかというふうにも考えられます。これは本市の自立性を問うものであって、企画力だとか、発信力という視点から問うております。民間企業から見てもここはすばらしいですねという、まずは使える状況をつくって、窓口を広げてやるということも必要だというふうに思います。本気でそういう仕組みを受け入れる準備が必要だというふうにも考えております。その準備をして民間企業へ企業誘致を図り、これからも増える、恐らく増えると見込まれる市有財産の公共空間を利活用していただくことも立派な企業誘致だというふうにも思っております。市長の考えもお聞かせいただければと思うんですけども、オフィス系の誘致に対しても、本市の姿勢をこれから全国に発信することもできるというふうに考えます。こういった制度とかつくることというのは非常に大事だと思うんですけども、市長はどのようにお考えでしょうか。 ◎市長(黒田成彦君)  オフィス系、とりわけITに関わる企業経営者におかれては、そのITで何かをするのが目的ではなくて、それは手段であります。手段の先には、相手先とか、いわゆる一つの一定の産業クラスターみたいなものがなければ、そこに立地するメリットはありません。したがって、平戸のような半島の先の都市部から離れたところにぽつんと立地するメリットというのは、なかなか企業経営者に魅力的に映るものはないと思っています。 一方で、福利厚生を兼ねた社員の教育とか、あるいはいろんな体験を通じてチーム力を形成するような、研修の場の中で業務をまたいわゆる現場で積み上げていく、そういう訓練の場としての活用とか、そういったものもチャンスとしてあるわけですが、軒並みその建物、空き家を全て、公共施設も含めて基盤整備をしてお迎えしても、来るかどうかの可能性がないところに公共投資、税金をつぎ込むことは、いささかちょっと冒険だなと思っておりますので、ひとまずはIT企業の仲介役をつかさどる企業であるワイズ社と今包括連携協定を結んでおりますが、こういった知見を招き入れながら必要十分な体制を整えていきたいと思っております。
    ◆9番(大村謙吾君)  確かに。ただ、IT企業に対しての着目を与えたというのは、恐らくネット社会というところで、平戸で仕事をしようが、避暑地で仕事をしようが、都会でしようがというのがありましたので、そういう事例を挙げて説明をしました。10町歩、20町歩という大規模な企業誘致以外にも、あるものを徹底して活用する企業誘致、そういうところも考えるべきじゃないかなと思いまして提案をさせていただいておりました。 それでは続きまして、人口が減少しても耐えられる施策、そして人口を増やす施策があると思います。次に増やす、残すというところで、農業の分野にもお伺いしたいと思います。 若者が定住して事業を実施する制度として、農業支援の制度があります。多くの若者が本市を訪れ、事業に着手しております。この制度を全国の自治体が利活用して人口増加に寄与しているところと思いますが、本市においてこの制度を利用して多くの人たちが来ていると思います。これまでの定着率はどのようになっているのか、お伺いします。 ◎農林水産部長(度嶋悟君)  お答えいたします。 平成25年度から令和4年度の過去10年間において本市で新規就農された方は76名で、そのうち30名の方がIターン、Uターンによるものでございます。 また、新規就農者の方で現在においても本市に在住している方は、全体では70名、率にして92%。Iターン、Uターンでは28名で、率にして93%となっております。 以上でございます。 ◆9番(大村謙吾君)  ちなみにこの制度を利用している自治体で80%以上の高定着率を示しているのが、東北地方に多く見られて、およそ大体西日本というのは数字が低いと言われております。そんな中にこれはもう全国に誇れるすばらしい成果だというふうに思います。90%を超える数字は前任の方々が残した実績、これは成果だと思っております。新規就農者や生産者にしっかりと向き合っていただき、新部長であります部長におかれましては、これからの動き、そして取り組みに期待をしたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 次に、観光行政について入らせていただきます。 近年は国内外の観光客も都市部を中心に戻りつつあります。お隣、佐世保港では17万トン、13万トンもの大型客船が週替わりに立て続けて来港して、先日、クイーン・エリザベス号が停泊した際には、その姿を一目見ようと市内外から多くの人たちが集まっていました。本市における観光客は年間150万人と言われています。実に20%の方たちが宿泊をされ、残り80%の方たちは日帰りで帰路に就いているというふうに思います。 本年度のゴールデンウィークの宿泊客による宿泊稼働率は70%台となり、西日本地区観光地の宿泊客の稼働率では、本市は4位との新聞報道がありました。この健闘した宿泊数の主たる要因はどこにあるのか。そして、今後の経験を踏まえてどのような施策を講じていくのか、部長のほうに御答弁をお願いします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  お答えいたします。 新聞報道での宿泊稼働指数は、九州経済調査協会が調査したもので、宿泊施設の稼働状態を100からゼロの数値で表しています。 今回の調査結果は、4月27日から5月6日までの宿泊稼働指数が78.4%となり、九州・山口地域で4位という喜ばしい結果となっております。これもひとえに宿泊事業者や観光関係者による御尽力と、たゆまぬPRや渡海人イベントの事業継続の賜物と思っております。 また、コロナ感染症の流行以降、旅のスタイルも変わってきており、今回本市よりも上位にランクしております萩市、阿蘇市でも、繁華街というよりはむしろ地方観光地であり、旅行者は今もまだ混雑地を避けながら観光コンテンツを楽しむ傾向が続いていることと思っておりますので、今回の多くのゴールデンウィークの旅行者に選ばれたものと思っておるところでございます。 ◆9番(大村謙吾君)  今後の対策をどのようにしていくとかというのもお聞きしたんですけども、聞けておりません。ちょっと時間もありませんので、そこは委員会でしっかりとお伺いしていきたいというふうに思います。しかしこれ、西日本地区で4位という報道は、市民にとっても大変喜ばしいことだったというふうに思います。 それでは次に、中高生の修学旅行について、御存じとは思いますけども、これまで史跡や景勝地を巡る旅行が主なスタイルでした。2000年代に入って、以前の旅行から、都会の生徒児童を中心に、普通体験できないことを会得するという体験型観光が出現するようになりました。本市も各地で中高生の体験型旅行が実施されてきておりましたが、この民泊の現在の状況についてお尋ねいたします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  民泊体験の現状でございますが、令和3年、令和4年は、コロナ禍によりまして受入れ活動は行っていないと聞き及んでおります。令和5年から再開し、30校、724人の受入れと聞いております。令和6年は今のところ18校、598人の受入れを予定しているとのことでございます。 市の関わりといたしましては、滞在型観光とアドベンチャーツーリズムの推進として、市内の体験協議会が加盟している一般社団法人まつうら党交流公社へ引き続き、事業支援の補助を行ってまいっていきたいと考えているところでございます。 ◆9番(大村謙吾君)  体験協を通じて市からのバックアップを行っているということで、予算書にも上がってきておりますので、大体その額も分かります。2団体と3個人に対してということでも動いているというふうにも思っております。 修学旅行生に限らず、資源が豊富な平戸市にとって、体験型の民泊は観光の起爆剤にもなるというふうに私は思っています。まず、滞在人口の可能性を持つ交流人口が増えます。お金を頂いた上で郷土料理に触れてもらうことができます。平戸の素材や料理は本当においしいですから、あちこちで「うまかった」という子供たちは宣伝マンになります。そしてPRしてもらえます。受け入れた方は、そのお話を聞いて、評価が自信になってわくわくしてくるというふうに思います。 昨日の一般質問で先輩議員の質問、答弁の中で、市長も交流人口の大切さというのを触れておりましたけども、部長にお伺いしたいと思います。このような民泊事業をどのように感じますか。今のようなことが起こると非常に魅力的だと思うんですけども、いかがでしょう。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  議員が今おっしゃったように、この民泊体験等で昔にはなかったスタイルが新たに出てきたところでございます。最初のほうも苦慮したところもございましたけれども、継続したこの事業展開、または委託関係にありますまつうら交流公社等も含めた企業努力もありまして、現在の形が継続しているところでございます。これを継続してつなげていくことは難しいところもございます。それは一番大きな要因が、受入れ先のほうのホストの高齢化が現実的にございまして、これをいかに新たな方を掘り起こしていくとか、難しい選択を今迫られている現状だと認識しております。しかしながらこういう事業を、議員がおっしゃるような効果もたくさんございますので、終わることなく、支援が続けていくことができればと考えているところでございます。 ◆9番(大村謙吾君)  加えて言います。もっとすごい効果がありまして、平戸の修学旅行体験で漁業に魅了され、高校卒業後、平戸に移住して、平戸の漁師さんに弟子入りをして定住された方がおります。その方は地元の方と結婚されて、子宝にも恵まれ、現在家も建てられ、大家族で生活しております。御存じと思います。またお互い親族間の交流もされていて、地域とも密接に関わって活発に活動されておられます。これを聞いて、市長の見解を伺いたいと思います。本市にとって大変すばらしいことと思います。どのように感じられますか。 ◎市長(黒田成彦君)  そういった体験民泊をずっと進めてきて、一時期はまつうら交流公社よりも平戸の、まつうら交流公社を通してですが、実際泊まる客は平戸のほうが多いと、独立したらどうかというぐらい勢いがあったんですよ。それが止まったのがコロナなんですね。コロナが5類になってまだ1年ちょっとですね、これが。だから本当は元に戻したいんです。元に戻したいんだけど、この三、四年の間にホストファミリーとしての触れ合いがもうやめてしまった。ノウハウですら何かどこに置き忘れたか分からないような状況になってしまった。これをまた盛り上げるのが本当にしんどいです。ただ、元に戻そうと思っています。元に戻るものと信じています。そういう努力をしなければならないんですが、一旦途絶えたもののエネルギーをまた再興するのは、それなりのエネルギーが必要であるし、元に戻すには前以上のエネルギーが要るなと思っておるところで、今後取り組まなきゃならない課題がたくさんございます。 一方、日本ファームステイ協会と私たちは、今緊密な連携をやっておりますので、今後、民泊、農泊、漁業集落泊、こういったものは新しいコンテンツとして本市の魅力になると思っていますので、どんどん促進して支援していきたいと思っております。 ◆9番(大村謙吾君)  確かにコロナになって5類になってまだちょっとしかたちませんけども、早速そういう気持ちがあるのであれば、アプローチをかけていただいて、そこにまた新しい火をつけていただければなというふうに思います。市長がいつも言うように、市民のエネルギーがないと行政はなかなか動けないんだというところもあるかも分かりませんけども、市からのアプローチというのも必要ですし、その準備というのも、やっぱり制度の準備というのも要るかも分かりません。よろしくお願いしたいと思います。 次に、公共施設についてお尋ねをいたします。 行政財産の管理運営については、これまで対応してきた縦割り行政が準じて実施管理しているというふうに思います。行政財産の公的施設であれ、縦割りの利活用については柔軟に見直してよいのではないかというふうに考えますが、その見解をどなたかの部長へお尋ねをしたいと思うんですが、一部例を挙げると、例えば交流広場の管理は水産課であります。主に利活用するのは、観光課であったり、イベントやそれとか観光客であります。例えば亀岡や崎方公園は都市計画課の所管です。訪れるのは観光客です。これを観光客や市民が理解しているとは、ほとんどないと思います。市民がイベントや申請や様々な問合せなど、行政対応で、いわゆるたらい回しになってクレームに近いお困り事を耳にしたことはないでしょうか。唐突ですが、市民に一番近い部であります市民生活部長や、できれば総務部長にお伺いしたいと思うんですが、よろしくお願いします。 ◎市民生活部長(平松貫治君)  最近、私の耳にそのような、議員が御指摘のたらい回しのケースは、私の耳に直接は入っておりませんが、実態としてはあるのかなというふうには思っております。肝心なことは、電話とか窓口に来られたそのお客様が何で困っておられるのか、何で苦情があるのかということを窓口になった職員が状況を十分に把握した上で、自分で判断できない場合は上司に聞くとか、ほかの職員に聞いたりして、何でお客様が困っているのかを十分にやっぱり最後まで聞いた上で把握して、どこどこが担当課ですとお伝えすることが大事で、冷静な対応と市民にいかに寄り添っていくかというのが肝要かなというふうに思います。 以上です。よろしいでしょうか。 ○副議長(池田稔巳君)  市民部長、考え方はいいですけど、不的確な答弁は避けていただくように。考え方は言っていいですけどね。 ◆9番(大村謙吾君)  恐らく今、実情をお話ししていただいたのかなというふうに思いますので、そこはどうかなと思いますけども、ちょっと時間も押していますから、本当は担当、支所とかにもお聞きしたり、部長にもお聞きしたいんですけども、実際このような声というのは、副市長にも伺いたいんですけども、耳にしたことはないですか。 ◎副市長(松田隆也君)  議員がおっしゃられるようなことはありました。例えば交流広場のトイレが詰まったというところで、どこに問い合わせればいいのか分からないとか、あるいは亀岡の公園であったりとか、崎方の公園もしかりですけれども、だから所管のところをきちんと明示をするとか、苦情の窓口はどこですよというような表示がやっぱり親切丁寧な部分が欠落するという部分は確かに否めません。したがって、そういうふうなトラブルの原因になっておるんじゃないかなと、特にお話を伺って、今後のやっぱり修正なり、改善なりということには持っていかないかんなと今話を聞いておりまして、そう感じました。 ◆9番(大村謙吾君)  確かにそういった声も耳にしますけども、これは全ての市民、全ての観光客、関係者が言っているわけではありません。活発に活動している市民や、何かしら解決したい、困っているという方からよく聴く声なんです。相談というか、半分クレームみたいな話で私にも飛び込んできます。市民にとって、利活用者目線でいくと、所管課のことは関係ないです。分かりません。大きい物事で捉えていただいて、ゆとりある対応をしていただきたいというふうに思っております。そのような声も含めて、全体的な判断は市長へお願いをしたいというふうには思うんですけども、具体的にもう一つ、南部市民屋内運動場のところですけども、今回議案は3月議会には可決できませんでしたけども、基金を活用するのであれば周辺を複合的に整備すべきだと私は思っております。この施設の所管は生涯学習課、境のない同じ敷地にグラウンドや多目的研修センター、ここは農林課です。その中にある図書館は恐らく生涯学習課かなと思いますけども、ある程度の時期が来た建物については見直しが必要であるとは感じております。補助金適化法もこの建物には令和32年まである、合計65年間ついていると聞いておりますけども、行政財産の公的施設でできる部分であれば柔軟に見直しをしてよいのではないかというふうに考えております。あくまでも、全てまとめて所管替えという考えを進言しているわけではありません。柔軟に対応すべきだというふうに思っております。先ほど市民の声も含めて、市長がどのように考えておられるのか、御答弁をお願いします。 ◎市長(黒田成彦君)  あらゆる公共施設にそれぞれの所管課がいるということは、ある意味、財源の少ない本市にとって、霞が関の各省庁から手際よく、うまく予算をぶん取ってきて、そこに整備をするという知恵の結果だと思っております。しかしながら、適化法も含めて、その施設を管理するのは所管課だという規定があるものですから、目的が例えば観光できたときにそれは農林は対応できないという、こういう縦割り的な役所の都合が生じるわけです。したがって、今後その当該施設の管理運営規則なるものがあるとするならば、施設の管理は何課、運営についての相談は何課ときちんと明確にしたほうが責任の所在が分かりやすくなりますし、利用者にとっても相談窓口が簡易に判明するということになるかと思います。柔軟性を強調しますとどこが何をするのか分からなくなるようなことにもなりかねませんので、いわゆる利用者の目線に立った運用規定、活用規定、利用規定というものをしっかりと明確にして、利用者が迷わないようにしていく分かりやすさが大事だと思っておりますので、今後そのようないわゆる仕組みづくりを担当課に指示していきたいと思います。 ◆9番(大村謙吾君)  本当もうやりっぱなしでは悪いと思いますから、そのあたりをしっかり整理整頓していただければなと思っております。 ちょっと言い忘れたんですけど、特に建設部にもあったんです、これ。建設部ってやっぱり県道があったり、そこは市民が使っていたりします。あ、それ県です。田平土木に言ってください。これ一番市民が困ると思いますので、このあたりは、ないとは思いますけども、しっかりと注意してしっかりと先導役に立っていただければなというふうに思っております。 それでは、次に、奥平戸地区の観光開発について、過去2回関連質問をさせていただきました。一般質問をさせていただきましたけども、改めて問いたいと思います。 去る5月19日、市外2名の方が長崎新聞に投稿しました。志々伎山への思いと登山客への悩みをつづられていました。内容は、前者は、苦労して登った後の志々伎山頂上でのすばらしい眺望に感動を語っておりました。その方は非常に志々伎山を愛しているというふうにも書かれておりました。後者の方は、あちこちを登山している方です。登山で困るのは、上り下り付近にどこにもトイレがないということだとつづられておりました。また、自然任せの処理では山がかわいそうとまでも書かれておりました。 トイレなど、本市には川内峠や安満岳等に完備しております。昨年6月の一般質問で部長答弁で、志々伎山には年間3万人登山者が訪れるとのことでした。 さて、九州百名山に指定された志々伎山付近には社会資本整備が、トイレにせよ、道路にせよ、なされておりませんが、今後もこの状況で放置していく予定なのか、お尋ねいたします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  お答えいたします。 志々伎山につきましては、議員おっしゃるとおり、九州の百名山の一つとなっております。南部地区においての重要な観光資源だと認識しております。 御指摘の登山道付近のトイレ設置関係についてですけれども、前回の質問と同様にはなりますが、環境省に国立公園関係都市協議会を通じて、令和5年8月にトイレの設置をお願いしているところでございます。このようなことから、現時点ではございますが、市においての整備計画はないような状況でございます。 以上でございます。 ◆9番(大村謙吾君)  前回、十城別王、山ごと御神体とお話をされた市長へ、今後も社会資本整備を行う気がないのか、お伺いいたします。南部の重要な観光資源と認識している志々伎山付近には、3万人の登山者が訪れる現場でありながら、トイレもなければ、南部地区の歴史や志々伎山を説明する場所もない。何かあったら9km離れた志々伎公園や福良公園などに行くまで我慢しろ、という前回の部長答弁の感覚に違和感を覚えました。引き続き環境省、県担当課と協議を重ね、設置できるように最善の策で対応を望みたいと思います。市長の考えをお願いいたします。 ◎市長(黒田成彦君)  環境省や県担当課と協議して、整備を急いでもらうようお願いしてまいりたいと思います。 ◆9番(大村謙吾君)  よろしくお願いいたします。 次に、本市が指定している新平戸八景についてお尋ねいたします。 志々伎山に佐志岳、礫岩、阿値賀島、平戸の南部には新八景に指定された景勝地が多く存在しております。そして立派な奥平戸観光マップがあり、観光客の入り込みに努力をしております。イベントとして、お魚まつり、70周年を迎える津吉茶市が開催され、市内外より多くのお客様を呼び寄せました。このような活性化を地元住民が中心となって努力をしておりますが、これまで行政の関わりが少ないと受け取る市民の声が聴こえております。行政はどのように関わっているのか、お尋ねをいたします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  志々伎漁協のお魚まつりをはじめ、平戸藩の春めぐりの風物詩として多くの観光客誘客イベントとして定着しており、これまでイベント実施者や地域の皆様方の御協力とたゆまぬ努力の賜物と感謝しておるところでございます。 市としての関わり方のお尋ねでございますが、主に情報発信を中心に支援を行っているところであります。 お尋ねの各種イベントは、平戸藩の春めぐりに位置づけられ、チラシでのPRや観光協会の公式SNSにおいて情報発信を行っております。 また、お魚まつり、酒蔵まつりには、平戸港交流広場から前津吉港を経由したシャトルバスを運行し、イベント支援を行っているところでございます。 ◆9番(大村謙吾君)  本当、交通移動の支援を頂いているということですけれども、地元の代議士や議員の皆様や市長をはじめ、職員の皆様も御家族連れで来場したり、買物をしていただいたりしておりました。本市には本当にありがたいというふうに思っております。一人でも多くの市民の皆さんに足を運んでいただく、この行動は地域のイベントを支える一助にもなっているというふうに思います。心から御礼を申し上げます。 また、いろいろと皆さん、本当オフの時間を使って職員さんも来ていただいたりしました。ありがとうございました。 市長に伺いたいと思います。市内で行うイベントに比べて、奥平戸イベントは引込みの距離もあって、集客にも運営にも努力が必要となってきます。そんなリスクをしょって、毎年毎年、皆さん頑張っていただいております。津吉茶市は40回、50回ではなく、実行委員のメンバーが月の会費を積み立てて、70回目のイベントが行われました。地域の住民が参加して運営しているお魚まつり、最西端で行われる酒蔵の蔵開き、ともにほとんど全てが手弁当です。私は本市の交流人口にも非常に貢献しているというふうに思いますが、これについて市長のお考えをお願いします。 ◎市長(黒田成彦君)  訪問客や旅行客の周遊性を高めるということは、その土地にとっては大変、経済効果としてもありがたいことですし、滞在時間が長くなれば、余計その経済波及効果ももたらされると思います。 加えて、お魚まつりの脇で酒蔵があると、もうこの際泊まって帰ろうかということになると、非常に観光の中身も大変価値が高まるものと思っておりまして、そういう民間主導、団体主導のイベントというのは、所にかかわらず、それぞれの地域の魅力を発信する意味では大変すばらしいものと評価しておりますし、これからも情報発信を含めた支援体制を行っていきたいと思います。 ◆9番(大村謙吾君)  市長がよく最近言葉にする、耳にしますけども、南部地区にしっかりと今まで目を向けていたんですけど、もっとこれからもしっかり向けていくという声を、よく話すときにありがたい声を聴くので、しっかりと南部地区のバックアップもしていただければ、平戸全島を見ながらも、南部地区のバックアップもしていただければというふうに思います。 次に、案内板の整備につきまして、上段の野、志々伎山、最近バイカーに話題の戸屋久に対しても、小さな看板からまち協や住民が手作りで作った大きな看板などがあります。奥平戸では、多くの方を引き寄せようというふうに今努力をしています。行政としても、観光案内板として、リピーターが分かるような看板が必要だというふうに考えます。上段の野は私も何度か間違ったことあるんですね。どのようにそのあたりを考えているのか、部長へお伺いいたします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  上段の野の県道側からの入り口付近には観光案内板を設置して誘導をしております。そのほか平戸観光協会の公式LINEアプリ機能にて経路案内をしているところであります。 議員御指摘の県道からの進入後の誘導案内板の必要性につきましては、今後検討していきたいと考えているところでございます。 ◆9番(大村謙吾君)  上段の野は、実はここは里山に選定をされております。環境省の観光植物ガイドのホームページには、入り口が分かりづらい、道が狭い、離合できない、道中に迷うなどの写真つきでアップをされております。道路整備については、観光の担当課だけではない問題だと思いますけども、また次回、道路整備を含めて時間を取っていろいろと質問させていただきますが、今後検討するというお答えでございますので、しっかりと御検討いただければというふうに思いますので、よろしくお願いします。 先日もちょうど僕、宮の浦に行って、バイクのイベントの企画というのが今練られておりまして、そこにも1,000台規模でバイクを持ってきようと、ツーリングの方を呼び込もうという企画もあるようです。ですからそういったときにも、皆様方が来て迷わずに済んだなと思えるような環境をつくっていただければというふうに思います。 南部地区の分は終わりでございます。 次に、中江ノ島について、数回質問をさせていただきました。行政の方々には年に何度か現地に行かれているというふうな答弁を聞いております。キリシタンの聖地としてこれまであがめられてきた場所ですが、祭られている聖人のお社が雨風にさらされてぼろぼろになっています。この場所は世界遺産です。行政としてもこのままでよいのか、お尋ねいたします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  中江ノ島にあるお堂につきましては、生月町堺目集落のかくれキリシタン信者が発起人となり、3体の石像を信仰の対象として安置する目的で、昭和30年代ごろに設置されたものと聞いているところでございます。 このお堂の管理や存廃は、聖教分離の観点から、行政が対応できないものであります。また、世界文化遺産の保全対象とはなっていないことから、設置者に管理をしていただくことになるものと考えております。 なお、このお堂につきましては、これまで設置者やかくれキリシタン信者からの保全等の相談を受けた経緯はございません。 以上でございます。 ◆9番(大村謙吾君)  相談があったのかとかの話ではなくて、今日の私の一般質問、先ほど市有財産のときに申し上げました。自主性、企画力の中で質問させていただいております。外国からのお客様が増加傾向ということで、本市の世界遺産がこの状況で、世界の人々が見学に来られたときに、見学というか、外目から、見学来られたときにどのように思われるか。ここは見えるんです。これが世界遺産の構成施設ですと胸を張って言えるようにすべきではないのかなと思いまして、質問しております。行政に全て修復してくださいと言っているわけではございません。長崎は潜伏キリシタンの構成遺産として12の構成資産で成り立っています。それは多分、皆さん御存じだと思います。本市には2つの資産が登録をされております。この資産を本市が誇れる観光資源として捉えられるのであれば、対策を講じるべきではないかなというふうにお伝えしております。 市長にお伺いいたします。例えば長崎市にある同じ関連遺産の大浦天主堂、ここの大規模の改修工事については国の補助金、県の基金も使われておりますが、行政が全く手を出せないということはないと思います。しかも先ほど言いました政教分離につきましては、最高裁の判決事例もありまして、全てがシャットアウトではございません。市が中心となり、世界遺産の資産の中に設置している建造物については、所有者や地権者と協議をして整備をする必要があるのではないかというふうに思い、質問をさせていただいております。市長のお考えをお尋ねいたします。 ◎市長(黒田成彦君)  大浦天主堂はそのものが国宝なんですね。ですから国や県がそれに向き合う義務を持っております。一方、宗教施設というのはほかの、ワイドショーやニュースでもあるように、バブルのときに作った仏像とか石像が今放置されているんですよ。それは行政が危険と思っても手出せないんです。その宗教法人、あるいは個人の持ち物ですから。とりわけ私有財産には特別な事由がないと行政が手を出すことはあってはならないわけですし、つくって逃げ得をしたらいけませんので、そこは法的にちゃんと制約があるわけですから、とりわけこれそのものも宗教施設になりますから、政教分離の観点からそれは手は出せないという認識でありまして、所有者である関係者にこういった現状をお伝えして、処理について協議をしていただくことになることしかないと思っています。 ◆9番(大村謙吾君)  私もお伝えがうまくいっていなかったのかも分かりませんけども、市が率先して工事をやりなさいとかっていうそういう観点で僕は言っているんじゃなくて、やっぱり市がそうやって世界遺産の一つとしてするなら、触れませんじゃなくて、協議をして進めてみてはどうですかということでお伝えをしておりますので、先ほど市長の御答弁がありましたとおりに行っていただければ、今から海外から来られる方も非常に喜んで見ていただいたり、恐らくいろんな歴史があそこにはありますから、そういった歴史の話にも触る機会になるのではないかなと思って御質問させていただいております。 同じ中江ノ島についてですけども、本市の観光協会や平戸のホームページにも中江ノ島は上陸不可というふうに書かれております。船で見学となりますと書かれてありますが、最近では平戸市の港から市内の業者さんが熱心にクルージング事業にも取り組んでおられます。そうなると、前回の一般質問では、長崎にある世界遺産、ちょっと形は違いますけども、産業遺産ということで端島、軍艦島を取り上げさせていただきました。長崎市にも県にも伺って、私も確認させていただきました。長崎市や漁協、瀬渡し業者との協議をして、協定を結んでいることを事例に出して、上陸についての御質問をさせていただいたんですが、その後何らかの行動を起こしたのか伺います。これはあの島に上陸してくださいという意味の話ではございませんけども、その後の行動をお伺いいたします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  前回からの経過ということでございますが、その後の新しい経過はございません。過去についてお話ししてよろしければ御説明いたしますけれども、この上陸の関係については、平成21年以降、地権者の下中野生産森林組合さんとの継続協議や情報共有を行っているところでございますが、この中江ノ島はかくれキリシタンの聖地であり、世界文化遺産としての保全対象となっており、船着き場などの上陸施設がなく、危険が伴うことから、観光客の上陸見学については抑制するということで双方了解しているところでございます。しかし、釣り客の上陸につきましては、地権者にも明確に拒否されていないため、瀬渡し業者に対し、上陸の制限をしていないのが現状でございます。 また、これまで漁協や瀬渡し業者への聞き取りを行った経緯はございますが、釣り客の上陸により、世界文化遺産の価値が損なわれることにはならないとは思っておりますので、今後も引き続き、意見の調整に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆9番(大村謙吾君)  市長へお答えをお願いします。それでしたら、しっかりと釣り客の上陸は可能と統一して書くべきだと思います。私が議員になる以前の一般質問の議事録を読み返させていただきました。答弁で年間50人ほど来られているということでしたが、釣り客も立派な平戸のファンでございます。肩身狭く釣りをさせるよりも、前回からお話ししているとおり、関係者と協議をしていただいて、そのあたりをしっかりと整理していただいて、その分の平戸市としてのスタイルを決めていただければというふうに思うんですが、なかなか進んでおりませんので、このあたりを市長のほうに御答弁を頂ければと思います。 ◎市長(黒田成彦君)  軍艦島はもともと人が住んでいた人工の島ですね。中江ノ島は天然のいわゆる小島でございまして、まさに祈りの聖地でございます。私自身、生月に生まれ育ち、中江ノ島は拝む対象であって、上陸すべきものではないと教わってまいりました。いたずらにそれを許可したり、協議するとなると、今、民々の契約上やっている瀬渡しサービスも排除しかねないことになりません。この際、上陸禁止としていいのであればそのように協議を進めますが、上陸を進ませる方向で協議というのは、ちょっと私どもが世界遺産を管理している立場から、難しいのではないかなと思います。 ◆9番(大村謙吾君)  そのあたりのスタイルというか、私が前回一般質問をさせていただいたときも、そのままで終わっていたんですね。ですからそのあたりの協議をしっかりさせていただいて、今後どうやってやるのかというのを平戸市のスタイルとしてやっぱり決めるべきじゃないかなというふうな御提案をさせていただいております。確かに市長のおっしゃるとおりでございます。商売されている方もいますから、なかなか市としてそこをしっかりするというのは難しいんでしょうけども、やっぱり話し合うというのが僕は一番大事なのかなというふうに思いますので、そのあたりの動きというのがされていなかったものですから、私も声を出させていただいております。 本日の一般質問におきましては、平戸の南部地区の観光、そして産業に対しての一般質問をさせていただきました。 ふるさと納税につきましては、ちょっと時間が押しておりますので、できません。せっかくいろんな御答弁を恐らく用意していたと思うんですけども、この件に関しては割愛させていただきたいというふうに思っております。 市長からもいろいろと南部地区についてもお答えを頂きました。これからも南部の市民の皆さん含めて一生懸命頑張っていきますので、いろんな意味で行政のバックアップの支援等々も頂ければ幸いと思っております。 これにて一般質問を終わらせていただきます。 ○副議長(池田稔巳君)  以上で、大村謙吾議員の一般質問を終了いたします。 10分間休憩いたします。             休憩 午後2時27分              再開 午後2時40分 ○議長(松本正治君)  会議を再開いたします。 引き続き一般質問を行います。 次は、8番、松口茂生議員。 ◆8番(松口茂生君) 登壇  皆さん大変お疲れさまでございます。やっと私の出番が参ってまいりました。一番大嫌いな一番最後のトリでございます。鳥なのか鶏かは分かりませんけども、皆さん、大変御苦労様でございます。今日も、市長をはじめ理事者の皆様、議員の皆様もそうですけども、鄭成功400周年、生誕400周年のバッジをつけてきていただき、PR、本当にありがとうございます。観光商工部長におかれては、3個ですかね、担当部長として大変うれしく思っております。ありがとうございます。 また、庁舎にも、垂れ幕とか、市内におきましては横断幕、のぼりも設置をしていただきまして、事あるごとに生誕400周年をアピールしていただいております。地元の市民として、関係各位に感謝を申し上げたいというふうに思っています。本当にありがとうございました。 さて、一般質問も私で最後でございますけども、午前中も相撲のお話が出ましたけれども、相撲というところの千秋楽、結びの一番になるのかなというふうに思っております。理事者の横綱相撲に押し出されないように、少しは抵抗してみようかなというふうには思っておりますので、約1時間ほどお付き合いのほどを、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 今回、私、2件通告をさせていただいております。1件目は、ハラスメント防止対策についてでございます。 皆さんは御存じかと思いますけれども、ハラスメントというのは、意識的、無意識的に特定・不特定多数を問わず不快な思いをさせる、苦痛を与える、居心地の悪さを感じさせる行為というふうになっております。 また、このハラスメントにより被害を受けた場合は、本人はもちろん、その家族まで精神的苦痛を受けることは御存じのとおりでございます。また、職場においては、職員の能力の発揮を妨げるばかりではなく、市の社会的評価を著しく低下させることにもなりかねない問題だと私は思っております。 近年、増加傾向の職員へのパワハラ、また、住民によるカスハラについて、本市においての実態はどうなのか、また、市のトップである市長には、職員のメンタルヘルスケアを含むハラスメント防止対策に、どのようなお気持ちで取り組んでおられるのかをお聞きをいたしまして、再質問、2件目の平戸温泉については質問席より行いますので、議長のお取り計らい、よろしくお願いを申し上げます。 ◎市長(黒田成彦君) 登壇  松口議員の御質問にお答えいたします。 ハラスメントの防止につきましては、「平戸市職場におけるハラスメントの防止に関する規程」に基づき、日頃から管理監督職員に対して、常にアンテナを張り、部下の状況を把握し、職員それぞれが対等に業務を遂行できるように良好な職場環境を実現することを指示しているところであり、職員の意識向上に向けた研修会についても、毎年行っております。 また、直接、上司に相談ができないことなどを想定し、人事課長直通の「職員ホットライン」を設置するとともに、メールでの相談も、随時受け付けているところであります。 次に、メンタルヘルスケアにつきましては、関係法令に基づき、毎年度、専門業者に委託を行い、ストレスチェックを実施しております。ストレスチェックの結果、ストレスが高い職員については、産業医の面接を勧奨しております。併せて、メンタルヘルスに係る不安や悩みなどの相談体制として、臨床心理士によるカウンセリングを実施し、健診についても毎年行い、職員のケアに努めているところです。 ◆8番(松口茂生君)  この件に関しましては、今、市長が申されたことに集約されているというふうに思っております。本市の取り組みというのは、他市に比べても、結構上位のほうにいるのかなというところも思いますし、メンタルヘルスケアにつきましても、カウンセリングの方を招聘したりとか、いろいろな対策を取っておられるということは十分承知をしておるところでございます。 私が、なぜ今日こういった質問をするのかといいますと、いろいろこれまで職員さんにお話を聞いたりとかいろいろしたときに、ホットラインということも実はあまり知らない職員さんも多数いらっしゃっている状況でした。もちろん、当人にそういった被害があったりとか、ハラスメント被害を受けたということでなければ、なかなか関心もないのかなというところもあるのですけども、また、そうなった場合とか、また、そういう方が近くにいた場合を想定をして、今日はこういった質問をさせていただこうかなというふうに思っております。 まず、ハラスメントの資料が残っている範囲内で結構なんですけども、ハラスメントとして認定をされた件数、各ハラスメントごとにお教えいただければというふうに思います。 また、それに伴って、退職とか休職、通院された方がいらっしゃったら、まずそこをお尋ねしたいと思います。 ◎総務部長(野口雅文君)  平成17年市町村合併後になりますけれども、ハラスメントとして認定された件数でございますが、セクシャルハラスメントによる事案が1件、パワーハラスメントによる事案が3件でございます。また、それに起因すると思われる退職が4人、通院については1人でございます。 以上です。 ◆8番(松口茂生君)  退職者が4名いらっしゃった、近年ですねということでございます。また、通院についてもいらっしゃるということですね。 相談というのが、結局出てくると思うんですけども、近年に至っては相談件数が何件ぐらいあったか、それも併せてお伺いしたいと思います。 ◎総務部長(野口雅文君)  令和4年度からでございますけれども、人事課への相談件数は4件でございます。 以上です。 ◆8番(松口茂生君)  分かりました。 では、こういったハラスメントの関係というのの問題点というのは、やっぱり早期の実態把握が、私はもう重要だというふうに思っております。その中で、どうやって市の担当部局としては問題の把握を行っているのか、その方法というのを教えてください。 ◎総務部長(野口雅文君)  ハラスメントに特化した実態把握は行っておりませんが、毎年11月から12月にかけて異動希望調査を実施しておりまして、その中の自由記載欄で、ハラスメント案件について記載をすることが可能となっております。 また、会計年度任用職員に対しましても、毎年2月に職務等に関する意向アンケートを実施し、同じく自由記入欄に記載が可能というふうなところで情報を収集しているところです。 以上です。 ◆8番(松口茂生君)  正規職員に関しては異動の希望調査時、会計年度任用職員さんにつきましては、その職務意向アンケート、いずれにしても、これ年に1回されているということでございます。これが正規職員さんは11月から12月頃かな、それと任用職員に関しましては2月ということで、年1回のみなんですけど、これを、例えば、突発的な事案とかそういうものも含めて、把握というのは年1回ではなかなか難しいと思いますけど、その他、何か策を講じていることというのがございますでしょうか。 ◎総務部長(野口雅文君)  ハラスメントに対する職員ホットラインと、先ほど議員厳しい御指摘がありましたけれども、専用窓口を人事課内に設置しておりまして、その周知を年に2回の安全衛生便りで、各職員に、グループウェアを通じて行っているところでございます。 また、メールも随時、相談可能でございます。そういったところでの窓口となっております。 以上です。 ◆8番(松口茂生君)  「職員ホットライン」という言葉が、市長のほうからも、今、総務部長からも出ましたけども、年間を通じて補完できるであろうホットラインというものがあると、メールでも電話でも相談可能と言っているということですね。その周知については、この平戸市の安全衛生便りというので2回ほど周知をしているということでございます。 これは、もしかしたらパソコン上の掲示板とかそういうものになるのか、紙媒体なのか、ちょっと分かりませんけどもですね。了解しました。これで年間を通して補完ができるということでやっておられると思いますけども、当然ながら相談者の機密保持、相談に来られた方ですね、そういうものについては、ここについては、もう当然ながら万全だと思いますけども、そこをちょっとお聞きしたいと思います。 ◎総務部長(野口雅文君)  当然のことながら守秘義務を負っておりますので、相談者の機密は保持されております。 以上です。 ◆8番(松口茂生君)  あえて万全なのかというお話をさせていただきます。相談するには、対人ということになりますので、今後の人間関係とか職場関係に大きく影響を及ぼすことが想定されますので、相談者が安心して相談ができるような万全の体制で、今後とも機密保持というものはお願いしたいというふうに思っておりますし、これを見られた方は、どうぞ何かあったらお気軽に職員ホットラインにおかけいただければというふうに思っております。 次に、ハラスメント防止には、研修というのは必須だと思っております。当然、おやりになられていると思うんですけども、職員さんの研修、会計年度任用職員さんも含めてですけども、どのような研修を行っているのかを教えてください。 ◎総務部長(野口雅文君)  平戸市職場におけるハラスメントの防止に関する規程第5条に基づきまして、毎年、対象者を定めまして集合研修を行っております。令和4年度は、班長・係長級以上の職員を対象に、141名が受講をしております。令和5年度には、管理監督職を対象に33人が受講をしております。本年度につきましては、若手職員を対象に実施をしてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ◆8番(松口茂生君)  分かりました。毎年行われているということですね。人間を限ってやっていらっしゃるということで、令和4年度からは班長さんと係長級、昨年度は管理監督職員、これは課長さんとか部長さんということになるんでしょうかね。今年度については、一般の職員さんを対象にするという予定なんでしょうね。 このように、研修とか職員ホットラインを設けているわけでございますけども、残念ながら先ほど言われたようにハラスメントというのは、どうしても起きてしまっているという状況にはなっております。 そこで、これも総務部長に、ちょっとお伺いしたいと思うんですけども。これだけのことをやっていて、どうしても出てしまう、全てをやっぱり把握するのは大変困難なことだとは思いますけれども、ハラスメント防止とか根絶、そういったものには何が一番重要なことで、今後どういう取り組みが必要だとお考えでしょうか。 ◎総務部長(野口雅文君)  ハラスメントの防止・根絶には、お互いを認め合える関係づくり、すなわち、お互いが理解し合うことが必要ではないかと考えております。根強く社会に横たわる無意識の思い込みや偏見が背景にあることがあるということが言われております。「そんなつもりではなかった」と、よく聞くわけですけれども、その感覚の相違が根源にあります。 一方的な言動になっていないのか、常々注意を払い、職場での行動が私的な感情を持ち込んだ行動になっていないのか自認する必要があります。それらを踏まえまして、あらゆる階層、職種に応じて、ハラスメント防止に関する研修会を継続して実施してまいりたいと考えております。 また、ハラスメントにつながるような相談や事例があった場合には、速やかに問題の事実関係の調査及び確認を行ってまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ◆8番(松口茂生君)  ありがとうございました。担当部長として、本当に大切な気持ちというものを、今確認をさせていただきました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。 次は、これはなかなか言いにくい話なのかなというふうに思っておりますけども、不快に思われた方がいらっしゃれば、すみません。 テレビとか雑誌とかで、首長とか議員とかからのパワハラの実態が報道されておりました。今日の長崎新聞を、ちょっと見たら、「ハラスメント根絶へ窓口相談」ということで、長崎県が防止条例、今月から施行されておりますですね。これは職員に対する議員のパワハラの件、長崎県のハラスメント専門相談窓口というのを開設したというふうに載っていることでございます。ちょっと御紹介をしましたけども。 本市においては、そういった事例というのは、もちろん上がっていたら大変なことになりますので、今日の報告でも多分なかったんだと思いますけども。パワハラとまではいかないけども、議員によるハードな要望とか言動で悩む職員の実態というのは、報告上がってきていませんでしょうか。 ◎総務部長(野口雅文君)  議員からのハラスメントと思われるレベルの報告、具体的な報告は持ち合わせておりません。 以上です。 ◆8番(松口茂生君)  大丈夫なんですか。もう、ないということで、この質問はこれで終わりたいと思います。良好な関係が保たれるということなんでしょう。中には、もしかしたら我慢している職員さんもいるのかなというところもあるかもしれません。ただ、そういったほの聞きでは、この場で言われませんので、これ以上は言いませんけども、私もこの件に関しては、私自身議員という立場からすれば、やっぱり再認識して、自分なりの研修も、しっかり受けていかなきゃいけないというふうに思っておりますし、また、議員間でも、そういうお話も実際あっておりますし、そういう研修については議会内でも議論を検討していかなきゃいけない事案かなというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 次に、住民による理不尽なクレーム、苦情は、やっぱり職員さんとしては、どうしても受けなきゃいけないという、きつい気持ちは十分分かっておるんですけども、理不尽なクレームとか、そういうものを「カスタマーハラスメント」と、今言うじゃないですか、「カスハラ」という、略して言うんですけどね。また、病院においては、患者さんや御家族からの暴言などによる、その「ペイシェントハラスメント」というのがあります。「ペイハラ」って略して言っておりますけどですね。これも実際、現在問題視をされております。 ちょっと新聞に載っとった一例を言いますと、これは公務員の方で、市役所を去った20代の男性のことなんですけども、退職理由につきましては、住民によるクレームや過剰要求などのカスタマーハラスメントだったということでした。毎日窓口に来て、取るに足りない理由で怒鳴られ続けて、もう本当に疲れ切ったと。上司や同僚が、全くかばってくれないのにも絶望したというような新聞記事も、これは新聞の一例でございます。それと、カスハラ増加に伴って、県内の21市町のアンケートの中で、これは雲仙市が増加傾向にある事例として、来訪者らから威圧的言動を受けるカスタマーハラスメントを挙げているという新聞記事も載っております。 そうした中で、これは総務省の集計にもよりますと、自治体の4割が、実際取り組めていないというふうに書かれておりました。本市の状況とかそういった報告は上がってきていないのかというところを、ちょっとお伺いしたいと思います。 ◎総務部長(野口雅文君)  議員もおっしゃいますとおり、年に何回か職員に対する苦情の電話が、私にもございますし、中には、度を超えたような苦情もございます。 基本的には、苦情への対応については各課で完結をしておりまして、カスハラと思われるような具体的な報告は、私のところには上がっておりません。 ◆8番(松口茂生君)  これもちょっとお聞きした話で、苦情なのかクレームか分かりませんけど、電話口で1時間、2時間とかいうようなお話も、実際、聞いております。ちょっとそこはどうなのかなというところもあるんですけども、今言ったように、市役所職員さん、公務員さんの方というのは、苦情処理というのは業務の一環として受けなければいけないけども、過度な、そういった住民からのカスハラと言われるような行為も、実際もしかしたら若干触れるところもあるのかもしれないというところは思いますけども、今は公務員としての意識を持って、そういう対応をされているということなんでしょうけども、それが頻繁にあったりしたら、やっぱりメンタル面とかそういうものも、かなり弱ってくるところも、私はあるんじゃないかなというふうに思って、こういう質問をしているんですけども。 実際には、各課で完結しているということで、具体的な報告は上がっていませんという御答弁でございましたけども、そういった報告が仮にあったとした場合、その場合の対応策というのは、しっかりあるんでしょうか。マニュアル的なものがあるのかどうか、そこをお尋ねしたいと思います。 ◎総務部長(野口雅文君)  平戸市職場におけるハラスメントの防止に関する規程を基本としつつ、そういう事例があった場合には、被害者、加害者への聞き取り等はもちろんでございますけれども、関係する職員にも聞き取りをしながら、速やかに問題の事実関係の調査及び確認をしているところでございます。 以上です。 ◆8番(松口茂生君)  防止に関する規程があるので、それに沿って行っていくということなんでしょうね。何かそういう、カスタマーハラスメント的なものがあった場合は、やっぱり総務課のほうで警察OBさん等を雇って、もちろん業務は違いますけども、不当行為の分で雇われていると思うんですけども、そういった方々がいらっしゃいますので、そういう方の御意見も聞きながら、御対応していただければいいのかなというふうに思っております。 今のところは、そういうふうにしてしっかり対応ができているということにはなるかと思うんですけども、これはハラスメントとは、ちょっと、また違うことにはなるんでしょうけども、職員さんというのは、やっぱり対市民さんと対等の立場でお話をして、いろいろ接することが多いと思います。特に、税務課の職員さんとか、事業系の職員さんというのは、常に住民の方々と接しながら仕事をされているんですけども、職員さんのネーム、今下げているのがありますけども、これ今、表記がフルネームになっていると思うんですけどもですね、要するに、氏名で、どこどこというのを特定されたりとか、今SNSをやっている職員さん方もいらっしゃいますけども、そういうところでの多分、誹謗中傷とか、関係が悪くなってですよ、例えば、ストーカー行為というものに起因することも考えられると思うんですけども、そういったことを防ぐためにも、職員の、その今かけているネーム、名札に関しては、フルネームのものから、そういった被害を防ぐために苗字だけのものに変えることは、ちょっと検討とかしたことはございませんでしょうか、そこをお尋ねしたいと思います。 ◎総務部長(野口雅文君)  他市の状況にも、そういった変更をされているというのが、新聞報道等で私たちも承知しているところであります。 職員組合からの申入れもあっておりまして、前向きに現在、検討をしているところでございます。 以上です。 ◆8番(松口茂生君)  今、長崎市が既にやっているということで新聞にも載っておりましたけども、職員組合からも、そういった要望が出ているということでございますので、ぜひ進めていただきたいなというふうに思っております。 私もこの件に関しては、市内の企業さんを、ちょっと調べてみました。苗字だけの表記ももちろんございますし、平仮名だけの表記も、やっぱりありましたね。より一層、特定をされないようにということで、平仮名の苗字だけという企業さんのほうも、現在ございました。そこのところは、ぜひ職員組合のほうと詰めていっていただければというふうに思っております。 次に、ハラスメント防止、今いろんな策を講じて、そういったことがないようにということで進めてられると思うんですけども、私的には、やっぱり早急な実態把握ということが、私は一番大事なのかなというふうに思います。もちろん一年間を通じて、そういったホットラインというものがありはするんですけども、常日頃から、そこまで行かないけども、ちょっとやっぱり悩んだりとか、そういうしている職員さんのことを、ちょっと掘り起こして、具体的にどんな状況なのかというところを、私は実態把握として持っておくべきだというふうに思っております。 そういうふうなことの観点から、一つの方法として、そういったハラスメントアンケート的なものを、毎年するのか、年に1回か分かりませんけども、そういったアンケートは必ずやっておいたほうが、私はいいのかなというふうに思いますけども、このことについて御検討できないか、御見解をお伺いしたいと思います。 ◎総務部長(野口雅文君)  今回の議員の一般質問に際しまして、やり取りを幾つかさせていただきましたけれども、私どもの取り組みが、ちょっとぬるかったのかなというふうに、今反省をしております。議員御提案がありましたアンケートについては、実施する方向で検討し、実態の把握に積極的に努めていきたいというふうに考えております。 以上です。 ◆8番(松口茂生君)  これ、言うほうは簡単なんですけどね、実際やるというのは本当に大変な作業だと思います。職員900名ですかね、いらっしゃる中、全てを取るというのは。私も最初、問合せたときに、やっぱり後から考えたら、ちょっと取るのは大変だけども、やっぱり早期な実態把握というのは職員に直接書いていただくということが一番いいのかなというふうに思いましたし、ちょっと数年前に、いろんなそういった案件があったときに、それをやっておれば、ここまでにならずに、退職者も出さずに済んだんじゃないだろうかなというところも、実際、気持ちの中で持っておりました。 何にしろ、火事でもそうじゃないですか、初期消火というのが大事ですよね。ねえ、消防長。これと一緒で、初動の遅れが大火事、大きなことになるわけですから、そういうところは、しっかりやっぱり、このアンケートこそがハラスメント防止の、私は初期消火だというふうに思っておりますので、初動の遅れが本当に大変なことになる前に、実態把握というものをしっかりやっていただければというふうに思いますし、今回、提案をいたしましたけども、そういったことで、市長の御英断もあったんでしょう。そういうところで、今後実施していただけるということでございますので、作業については大変だと思いますけれども、これも職員に対してそういったことがないようにということのお願いを申し上げたいというふうに思っておりますし、何よりも先ほど部長がおっしゃられた日頃のコミュニケーション、こういうものを密にしながら、良好な職場環境、そういうものの整備に御尽力いただきまして、全職員が生き生きと住民サービスの向上に御尽力いただきますようにお願いを申し上げまして、この質問はこれで終わりたいというふうに思っております。ありがとうございました。 次に、平戸温泉について御質問をさせていただきたいと思います。これ平成12年に、平戸市が、平戸市下中野町に供用を開始した平戸温泉のことを、主に御質問させていただきたいというふうに思います。 まず、平戸温泉のどのぐらいの、非常によい温泉だということは聞いているんですけども、実際どのような効能、効果があるかというところを、やっぱり皆さんに知っていただくためにも、その辺を部長、ちょっとお伺いしてよろしいでしょうか。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  お答えいたします。 平戸温泉給湯センターは、平成12年4月1日に供用開始され、温泉を気軽に購入できる施設として、多くの皆さんに御利用いただいているところでございます。 平戸温泉の泉質につきましては、ナトリウム炭酸水素塩泉で、ペーハー値は8.4のアルカリ性のお湯となっております。効能は、美肌効果、神経痛、冷え症、健康増進などによいとされており、無色透明の湯で保湿効果が高く、「美肌の湯」とも呼ばれているところでございます。 ◆8番(松口茂生君)  「美肌の湯」ということです。つまり、非常に効能効果がいいというふうには、前から私も伺っておりましたけども、非常に観光客の皆様とか市民の皆様から、結構親しんで使っていただいているのではなかろうかと思いますけれども。 こういったよい温泉なんですけれども、観光客及び市民の方々が、年間どのぐらい利用されていらっしゃるのか、市の給湯センターからの、昨年の配湯状況といいますか、箇所とかトン数、分かれば、お教えください。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  平戸温泉の給湯センターの令和5年の利用状況につきましては、うで湯・足湯施設を含め、市内外11か所の施設と一般の方が利用しているところでございます。使用量につきましては、7,253トン使用されており、令和元年から令和4年の平均使用量は約7,200トンで推移しているところでございます。 ◆8番(松口茂生君)  年間約7,200トンあまりが、観光客とか一般のと。ちょっと聞いたら、福祉施設とかも、そういうところにも配湯されているということでございました。本当に、これ20Lで10円ですもんね、滅茶苦茶安い金額で、私も地元なんで、ほぼほぼ毎日、温泉を酌みに行って入っております。本当にたくさんの市民の方々に利用されていて、もう何しろ安いし、冬場なんか入ったら湯冷めもしませんし、本当にいい温泉だなというふうに思っております。全て温泉にするんじゃなくて、ポリタンクを購入されて、10円で20Lですから、1回につき1缶20L入れて、お湯を回して入っているよという方も多かったようでございます。大変好評でございますので、もちろん私も利用させていただいております。また、健康増進にも大きく効果があっているのではないかなというふうに思っております。 では、市が平成16年に設置をしました、先ほど部長も答弁で言われた、うで湯・足湯の施設についてでございますけれども、温泉水の管理状況とか清掃状況、どのようになっているのでしょうか。また、温泉の入替えとかもどういう状況なのか、夏場・冬場での入替えの状況についてお教えください。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  施設の管理につきましては、温泉水の入替え及び清掃等を週1回行っております。入替え前に全てのお湯を抜き取り、浴槽等の清掃を行い、新しい温泉を入れている状況でございます。 また、毎日、平戸観光協会に、うで湯・足湯の状況につきまして確認を行っていただいているところでもございます。 さらに、レジオネラ菌対策としまして、レジオネラ菌の検査を2か月に1回実施し、衛生管理にも努めておりますので、今のところそういう状況でございます。 ◆8番(松口茂生君)  遠い昔、何かそういうレジオネラ菌というのが発生して問題になりましたけど、今のところは、そういった管理体制は万全で問題ないということでございますね。清掃についてもしっかりやっている。確かに、いつ行っても、給湯センターもそうなんですけども、うで湯・足湯もそうですけど、そういった、本当に清潔にきれいにされております。職員さん方に、本当に御尽力に、ありがたいなというふうに思っております。 また、温泉水の管理もしっかりやられているということでございますし、ほとんどの観光客の方も、満足して帰られている状況だというふうに思っております。 そうした中、すいません、苦言といいますか、1点だけちょっと前々から気になっていることがございます。 管理体制ですね、管理体制が、防犯カメラの監視体制にはなっておりますけども、夜の夜間とか、実際、開所といいますか、使っていないときの深夜のときとかは、そういった管理上、防犯上、水深も30cmぐらいですかね、そのままになっている状況で、事故とか事件とかそういったものが想定されていないのかどうか分かりませんけども、そういった防犯管理体制については、どのようにお考えでしょうか。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  うで湯・足湯の施設の開設時間は、午前8時から午後9時までとしており、施設機械はタイマーで管理をしているところでございます。9時以降は、お湯の循環とボイラーは停止をしております。 夜間の施設管理につきましては、議員御指摘のとおり、防犯カメラの管理となっており、柵や立入禁止等は行っていない現状でございます。 近隣の足湯施設等に伺ったところ、時間外の立入禁止措置は行っておらず、24時間の無料施設についても無人での管理というふうに伺っております。 うで湯・足湯につきましては、夜間観光においての有効なコンテンツとして今後も利用していきたいと考えておりますので、開設時間等のことも、いろいろ問題もあることもあるかもしれませんけれども、これまでも大きな問題もないというところから、夜間対策についても必要であると感じているところもありますので、引き続き、施設の状況などを参考に、研究してまいりたいというところを考えているところでございます。 ◆8番(松口茂生君)  私も、この開設の時間帯の短縮というのは、しなくていいと思います。できるだけ、ぎりぎり、夜の、そういった足湯の観光客、利用者に対して、やっぱり長いほうがいいのかなというふうに思っておりますし、逆に、夜間の利用を多くするための方法とかも少し考えてもいいのかなと思いますし、例えば、水中LEDとかを使って、「光る足湯」とかそういうものを、ちょっと今、「ほのあかり事業」も一緒にやっておりますので、そういうものを、ちょっとお考えに、逆になられてもいいのかなと思いますし、観光課の特に光り物は得意ですから、そういうところは夜の利用の増進には、そういった光り物を使ってもいいのかなと。私は、たまたま言っているだけですよ、そういうものもいいのかなというふうに思ってはおります。 管理体制については、現在、問題は生じていないというところではございますけども、事件、事故があった場合は、やっぱり管理体制というのは必ず問われます。市の責任というのはですね。想定外のことも、やっぱり想定をして、せめて、囲う必要はないと思うんですよね。せっかくのいい施設を見ていただくためにも、ただ、立入禁止、例えば、夜の9時から朝の8時までの立入禁止の表示とかいうものは、やっぱり必要になってくるのかなと思っておりますけれども、今後、研究をしていただければというふうに思っております。 次に、平戸温泉を生かした観光戦略というところで、現在、平戸温泉を活用した観光戦略って、なかなかやっていないのかもしれませんけども、集客、認知度アップとか平戸温泉のPR、そういうものについては、現状、どのように行っているのかを、まず、お尋ねいたします。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  平戸温泉のPRにつきましては、本市のホームページや広報ひらどにおいて、個人利用者向けを中心に利用促進を図っております。 また、観光協会ホームページ等におきまして、平戸温泉のPRを行っているところでございます。 認知度向上の取り組みにつきましては、具体的には行っていない状況でございますが、平戸温泉は本市の魅力ある観光資源の一つでありますので、観光協会等と連携し、情報発信に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ◆8番(松口茂生君)  そうですね、そういった取り組み、続けていっていただければというふうに思っておりますし、今日の午前中ですかね、同僚議員が平戸海のスポーツ観光大使ということで話が進んでいるということでございましたけども、平戸海関にも、足湯とか温泉に浸かっている、そういうポスターを使ったらいいかなと思うんですけど、肖像権がある方でございますので、朝のお話だと境川部屋と相撲協会が持っているので、なかなか高額になるかもしれませんけれども、その辺のところは後援会とかとお話をしながら、可能であれば、そういったイメージキャラクターとして、ぜひ活用、活用って失礼な、出ていただければ、そういったPRもできるんじゃなかろうかなというふうに、ちょっと思いました。 あとは、やっぱりメディアに取り上げてもらうということも非常に大事なことだと思います。今度、台湾のテレビクルーが平戸を取材に来るという、お話だけは聞いているんですけども、具体的にどうなったのか、私もまだ聞いておりませんけれども、その方々にも、食と泊、泊まりでメインに考えているということは聞いたんですけれども、その中で、ぜひとも平戸の温泉とか足湯なんかもPRさせてくれればありがたいですというお話だけはしているんですけれども、そういった、やっぱりメディアに取り上げていただくことも集客には効果があると思っておりますので、そういった機会があれば、ぜひとも平戸温泉についても取り上げていただきたいなというふうに思っております。 温泉をどのように今後、PRしていくか、認知度を上げていくかという中の一つに、例えば、よそなんか行ったら、よく「何々温泉まんじゅう」とか、いろいろ温泉をモチーフにした商品が、先ほどもちょっとお話があってましたけども、そういうのも認知度アップにはなるのではないかなと思うんですけども、現在、民間の方々のほうで、これまでもそうですけども、そういった温泉を活かした、そういった商品の開発とか、そういった計画というのは、お聞きになられたことはございませんか。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  情報の限り、私が知る限りは、具体的なお話は受けたことはございませんけれども、議員がおっしゃるように、温泉を活用した商品事例は、各地でされているのが現状でございます。ましてや、認知度アップの有効な手段になることも現実でございます。 しかしながら、前回も、前回じゃなくして、お話ししたとおり、行政が、直接、商品開発はできませんので、平戸温泉が、より有効活用ができるように、特に、泉質とか効能とか含めて、平戸市新商品開発総合支援事業費補助金というのがございますので、そういった支援を活用しながら情報発信にも努めてまいりたいということで考えているところでございます。 ◆8番(松口茂生君)  そうですね。先ほど言ったように、温泉地にあって、ほぼほぼあるのが、「何とか温泉まんじゅう」とかですね、湯畑があれば、「湯のもと」とかいうのが必然的に出てくるんでしょうけど、それが平戸温泉にはございませんので。効能がいい温泉ですので、そのまま温泉の湯を送ってもいいのかなという、ふるさと納税の返礼とかでもいいのかなと思いますけど、送料がかかりますので難しいのかなというふうに思いますけども。そういった商品開発のお話があった際には、補助金のほうもございますので、そういったものを啓発していただいて、平戸温泉の認知度アップに御協力をいただければというふうに思っております。 この前、実は、ちょっと所用で東京に行くことがございまして、その際に、有楽町の交通センターの地下1階に、「ひらど商館」と「平戸こんね」というお店が2つあります。「ひらど商館」は、本当に平戸市のアンテナショップとして、そこの職員さんにお話もいろいろ聞きまして、本当に東京の最前線で、平戸市のPR、販売を含めて、一生懸命頑張っておられました。大変御努力に頭が下げるような思いでございました。 その横が、実は「おおいた温泉座」という大分のアンテナショップなんですね。ここには、お店の中に足湯があるということで、ぜひちょっと見たいということで、そこにも、ちょっとお邪魔をさせていただきました。実際、お湯を運んできてですね、足湯がありました。 そこの方に、いろいろ聞いてみますと、「平戸にも温泉があるんですけど」ということで、「ああ、そうですか」と。温泉の認知度アップするために何が必要でしょうかねというお話をしたときに、先ほどもちょっとお話ししましたけど、今の時代だったら、もう本当にSNSとメディア、これでかなりの方が来られているというのと、もう一つは、実際、触れていただく、足湯に入ってもらう、体験してもらうというのが非常に大事、要するに、平戸温泉のファンを増やすということが大事ではないでしょうかというお話をさせていただきました。 確かに、私もそうですよねと思いながら、実際にファンを増やすためにはですよ、今、平戸の崎方町のところに足湯がございますけども、そことは違う、市街地とは別のところの風光明媚な田園地区とかに、もう一つ、その足湯場的なものを開設をしては、検討とかできないのかなというところを、ちょっとお尋ねしたいと思います。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  現在のうで湯・足湯以外の施設開設につきましては、公的な施設整備の検討は行っておりませんが、民間におきましては、市内ホテル1か所ではありますが、平戸温泉を活用した、海が見える足湯を有料で開設しております。 また、市内の民間キャンプ場におきましても足湯等を検討しているとも伺っておりますので、行政は、そういった温泉を活用した施設の情報発信に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ◆8番(松口茂生君)  状況は十分分かりました。私も、やっぱりそういう平戸温泉のファンを増やすためには、やっぱりそういったのを、もう一つぐらい造ってファンを増やしてはどうかなというふうに思っております。 そうしたところに、どこがいいのかなということを考えたときに、中野地区とかは源泉もありますし、配湯、お湯を運ぶコストもかからないし、生月、中南部に行く際の通り道でもありますし、特に、生月、中南部にバイカー、バイクの方がですね、ちょっとバイク乗りの方、生月でちょっと聞いたんですけども、年間何台くらい来られていますかと聞いたら、数千台じゃなくて数万台の数が来ているよということでございました。また、そういう方々に、ちょっと聞いたら、ぜひそういうところに足湯があれば入りたいというふうなことをおっしゃっておられました。海も山も、市街地にある、本当、気軽に入れる足湯とは、また別のところで、そういったものを考えたときに、もう一つぐらいは必要じゃないかなというふうなことの考えもありますし、世界遺産であります安満岳もあり、この地区に直売所とか売店を備えた足湯施設を造ることによって、さらなる呼び水となって集客もできるんじゃないかなというふうに考えておりますけれども、平戸温泉の、何しろ知名度アップにもなるんじゃなかろうかなと思うんですけれども、検討には値しないかどうかをお伺いしたいと思います。 ◎文化観光商工部長(小出圭治君)  中野地区における直売所や足湯施設の整備につきましては、議員御提案のとおり、同地区は、生月や中南部への通り道であり、安満岳や「かたりな」への分岐点として、多くの観光客が訪れている実態もございます。 拠点施設の必要性につきましては認識しておりますが、施設整備や維持管理に多額の費用を要することに加え、運営管理等の課題もあることから、現時点において、行政における整備を行うことは考えていないところでございます。 しかしながら、中野地区では、魅力ある体験施設や飲食店もありますので、そういった民間事業者と協力した平戸温泉の魅力づくりを行う際は、一緒に連携を図ってまいりたいと考えているところでございます。 ◆8番(松口茂生君)  急に、今日言ってどうということは難しいと実際思っていますし、今おっしゃられた、そういった中野地区の方々と連携をし、また、その管理が難しい、管理運営が難しいということであれば、今どこの地区にも小学校単位でまちづくり運営協議会というのが設立されて、実際、活動されておりますので、そういうところに、また、相談するとか、方法はたくさんあるとは思っております。 全てを行政が賄うということではなくて、例えば、民間の資金とかノウハウを持った活動するやり方で運営するPFIとか、そういうものもございますので、また、先ほども申したとおり、かなりの方々が、この地区を通って来られるわけでございます。生月だけにしても、観光統計によると、たしか10万人以上は生月には入られているし、中南部を加えたらば、もうそれ以上にはなるというふうに思っております。 また、地元の方も、生月とか他からも、大体20分程度で来られるところでもございますので、高齢者の方とか何とかの健康増進にもつながるのではないかと思っております。 普通の足湯を造っても、ほぼほぼ浸かって終わるだけにはなると思うので、もし造る際には、とにかくやっぱり健康増進というのも、出かけるきっかけを、やっぱり作らなきゃいけないと思うんですね。「いきいきおでかけ券」にしても、そうですけどね。 そういったことも勘案したときに、例えば、温泉、足湯と、また食とかそういうものをタイアップしてやるということも大事なのかなというふうに思っております。よく温泉地であるのが、温泉卵とかですね、あの状況で、温泉で、蒸気で温泉卵を食べてもらうとか、あと近くには川内かまぼこもありますから、先ほども、ちょっと川内かまぼこの話が出ましたけど、そういう平戸温泉の蒸気で熱々かまぼこを食べてもらうとか、まあ、できるかどうか、ちょっと分かりませんけども、そういうことも考えられますし、また、ちょっと旬は過ぎましたけど、タケノコを掘ってですよ、タケノコを掘る体験をした上に、そういう足湯に浸かって食べてもらうとか、海も近くにありますので、そういった魚を釣った際に、そういったもので蒸し焼きにして食べてもらうとか、要は、足湯にしても、夏場は冷たい足湯にするとか、差別化を図ってですね、ファミリー層向けの貸切の足湯を造るとか、いろいろ方法はあると思うんですけども、そういった、よそと違う足湯をすることによって、たくさんの方々が来ていただけるというのもあると思いますし、外国の方とかそういう方も、今非常に温泉は興味をお持ちでもございますので、そういう方法もあるのかなというふうには思っております。 昨日も市長がおっしゃられた、その交流人口云々というお話の中から、平戸にやっぱり一度来てもらわないと、なかなか移住定住もできないよというお話もありました。そういうところを造っていただくことによって、少しずつも認知していただいて、一度入っていただいて、来ていただいて、いつでも簡単に足湯があるようなところに、やっぱり住みたいなというふうな方もいらっしゃるかもしれない、仮定の話ですよ。 そういうことも考えたときに、ぜひ一度、民間も含めた形での御検討もお願いをしながら、平戸の宝である平戸温泉、こういったものを観光のアイテムとして、再度、御認識、御活用をお願いし、まだちょっと時間があるので、市長から、いつでも振っていいよと言われていますので、前回は駄目よって言われたんですけど今回は大丈夫でしょうかね、この平戸温泉のことについて何かございましたらお伺いして終わりたいと思います。 ◎市長(黒田成彦君)  たしかふるさと創生1億円事業の時代に、全国で温泉を掘ろうという、それが成功報酬によるボーリング調査が本当に幅広く展開されていたのを記憶しております。そのときを境に、各地で、やっぱり火山列島日本だけあって、いろんな温泉が、今幅広く展開しております。先ほど有楽町の地下1階、隣が大分県のアンテナショップで、こっちが「阿蘇」という熊本のコーヒーショップで、両方とも九州の名だたる温泉地域であることから、そこに挟まれて大変苦慮していると思います。 一方、それに負けずに宣伝をした場合、来てみたお客さんが、「何だこの程度か」と思われかねないという過剰宣伝のこともございます。翻って、大分県は「温泉県」と言われるぐらいの、町中にその湯煙が出て、本当に見るだけの温泉もあるし、色とりどりの演出が施されております。そういった温泉先進地域と比べますと、なかなかその給湯施設のみの、あるいは本当に温泉が湧く旅館もホテルもありますが、肩を並べるのは相当難しい、高いハードルだと認識しております。 加えて、温泉を味わうには、脱衣、着衣を脱ぐ作業が前提となるわけですので、そういったサービスが、ちゃんとバックヤードになければならず、加えてプライバシーの保全とかが必要です。そういったときに、やはり旅館とか民宿、そういう宿を経営する方々のキラーコンテンツとして活用していくことが肝要ではなかろうかなと思っておりますので、温泉を前面に出すというよりも、宿の魅力、あるいは食の魅力、体験の魅力の後に、温泉がちゃんと、それを補用するという形の順番立てが必要かなと思っているところです。 いずれにしても、足湯はどこにもありますけど、うで湯も一緒にあるのは、なかなかないというので平戸も注目されておりますけれども、先ほど議員から指摘いただいた泉質のよさとか効能などをしっかりと打ち出して、平戸にも温泉があるんだという認知を、まずは高めていこうと思います。 幸い佐世保市の大きな高台にあるホテルも平戸温泉水を使っているということでございますので、そういった民間の力を活用しながら、北松浦半島の一番端にある日本の最西端にある温泉となりますかどうか分かりませんが、でも、ライバルが多い中でどこまでできるか分かりませんけども、平戸にもちゃんと温泉があるんだという、そういう認識を持って、広報、宣伝に努力してまいりたいと思います。 ◆8番(松口茂生君)  市長からそういうお話をいただきまして、私もこの平戸温泉というのは、本当に平戸の宝だというふうに思っております。行政としては、そういったホテル、旅館さんのバックアップというところに専念しなければいけないというところは十分分かっておりますので、今後とも、まずは平戸に来ていただくというような、そういったPR、そういうものを、本当に御尽力いただきながら、この平戸温泉、みんなで大事に守っていきたいと思います。 以上をもちまして私の一般質問を終わりたいと思います。御答弁いただいた皆様方、そして、携わった職員の皆さん方に感謝を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(松本正治君)  以上で、松口茂生議員の一般質問を終了いたします。 これをもって、本日の一般質問は終了いたしました。 明日の本会議は午前10時より開き、議案質疑を行います。 本日は、これにて散会いたします。お疲れさまでした。             散会 午後3時36分...