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  1. 島原市議会 2019-12-01
    令和元年12月定例会(第2号) 本文


    取得元: 島原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-18
    2019-12-03 : 令和元年12月定例会(第2号) 本文 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前10時開議 議長(生田忠照君)  おはようございます。これより本日の会議を開きます。  日程第1.市政一般質問を行います。  通告の順序により質問を許します。 2 9番(馬渡光春君)(登壇)  皆さんおはようございます。議席番号9番、実践クラブ馬渡光春です。5月に令和の年号になり約7カ月、令和元年も早いものであと1カ月足らずとなりました。令和元年最後の12月定例会のトップバッターとして一般質問ができることを光栄に思っているところでございます。  今回の質問は、身近な質問ばかりでございまして、1番目に、有明地区で実施をされました防災避難訓練について、2つ目に、私たちの一番身近な、そして、大事な環境問題、ごみ対策についての大きく2点でございます。一問一答で行いますので、御答弁よろしくお願いいたします。  通告に従い質問をいたします。  有明地区での防災避難訓練についてでございます。全国各地で災害が数多く発生した平成が令和に変わったものの、8月、長崎県、佐賀県、福岡県の広い範囲において線状降水帯による豪雨が発生、28日を中心に各地の観測地点で観測史上初の雨量を記録した九州北部豪雨。9月には過去最大級の台風が関東に上陸、関東地方一帯で住宅被害が発生し、まだ完全な修理もできぬ間に、10月の台風で関東甲信地方東北地方等の広範囲に記録的な大雨が降り、河川の決壊、氾濫による家屋の流失や浸水、土砂崩れ等で多くの犠牲者や行方不明者が出、また、さまざまな産業関係施設農業生産物に甚大な被害を与えました。この数カ月で想定外の被害を伴う自然災害の恐怖を改めて感じたところでございます。  そのような中に、11月10日、有明海を震源とするマグニチュード7規模の地震が発生したとの想定で、有明地区の住民に対する防災避難訓練が内閣府と島原市において実施をされました。住民の皆さんも自然災害の恐怖や避難訓練の重要性を身に感じ、真剣な表情でこの避難訓練に参加をされていたと思います。自治会の住民や小・中学生の児童・生徒を初め、多くの関係団体が参加した今回の島原市防災避難訓練を主催された島原市として、今回の防災避難訓練をどのように評価をされているのか、まずもって壇上からお伺いいたします。  以下、自席にて質問を行います。 3 市長(古川隆三郎君)(登壇)  皆さんおはようございます。馬渡光春議員の御質問に答弁をさせていただきます。  島原市防災避難訓練についてでありますが、今回の有明地区における避難訓練では、昨年の安中地区避難訓練と同様に、有明地区の小・中学校を登校日として参加していただくとともに、島原市では初めてでありました内閣府との共催による地震、津波を想定した訓練を実施したところであります。  特に今回の訓練では、避難行動をする上で有効な避難者カードを活用した訓練を導入し、小学生、中学生が地域の皆様と一緒に避難することで、より実践的な訓練ができたものと考えております。参加者数も4年前、有明地区の参加者は800人でありましたが、今回は3倍以上の2,666人の参加をしていただきました。このように多数参加していただいたことは日ごろの有明地区自治会活動の延長にあるものと私は感じたところでもありました。  また、今回、より実践的な訓練で多くの意見を聞く機会となり、大変有意義な訓練であったと認識をしていますし、実施をしたことにより反省点も幾つか見られたところであります。今後、地域と一緒になって、このような反省点を踏まえ、さらに充実した避難対策の構築に努めていく所存であります。 4 9番(馬渡光春君)  私も初めて自治会長として参加をさせていただきました。  今度の避難訓練の中に初めてと思いますけれども、小・中学校登校日扱いとして参加をし、住民と一緒に避難するという行動をとったわけでございますけれども、どのくらいの方が参加されておられたのか、対象になる小・中学生の対象者数、そして、参加者数はどのようになっておりますかお尋ねをしたいと思います。
    5 市民部長(片山武則君)  今回、実施されました有明地区の避難訓練への参加者数でございますけれども、小・中学生につきましては、対象者が733人でございますけれども、訓練参加者が745人になっております。(発言する者あり)済みません、小・中学生は773人ですね。 6 9番(馬渡光春君)  済みません、対象者が733人で参加者がまだ多かったと。ちょっともう一回お願いします。 7 市民部長(片山武則君)  済みません、対象者が773人、それから、訓練の参加者数が745人になっております。 8 9番(馬渡光春君)  その中で、やっぱりちょっと参加者がですね。これはどういう──やっぱり風邪とかなんとかでしょうか。それとも、まさかクラブとかなんとかの参加で欠席はしていないんでしょうね。登校日扱いということですので、大体全校生徒が参加をするようになっておるようでございますけれども、その点の差はどうなっておるんでしょうか。 9 市民安全課長(吉田信人君)  欠席扱いになった部分につきましては、詳細はお聞きしていないところでございますが、参加しない子供については欠席扱いになりますということで事前に周知をされており、結果として訓練には参加していない数ということになります。 10 9番(馬渡光春君)  小・中学校初めての登校日扱いということで皆さん参加をされて、私も一緒に参加をしましたけど、本当に生き生きとして一生懸命参加された姿は残っておるところでございます。  それと、全部で2,666人の中に小・中学生が745人が参加されたということで、それに消防団、福祉関係、保育園関係と関係機関が約20機関あったと聞いておりますけれども、住民自体の参加数はどのくらいになるんでしょうか。 11 市民部長(片山武則君)  住民の対象者でございますけれども、9,405人が対象者となっております。今回、訓練に参加をいただいたのが1,583人でございます。(「消防団は」と呼ぶ者あり)  消防団関係につきましては対象者が225人で訓練参加者が134人、あと関係機関が204人でございます。 12 9番(馬渡光春君)  約20機関の関係の方が一緒にしたということで、私はどうしても目に見えなかったところは福祉関係、それに保育園関係。これは合同にやるようになっておりますよね。参加団体の中に小・中学校、保育園、福祉施設関係というふうにうたっておりますけれども、参加者はどのような形で参加をされたのかお尋ねをしたいと思います。 13 市民安全課長(吉田信人君)  福祉関係につきましては、連絡会議にお声かけをさせていただいた団体が11団体ございます。その中で、実際に1次避難所、あるいはそれから指定避難所ということで参加をしていただいた人数が、全体入所者数が約350人いらっしゃるんですが、結果として指定避難所には約50人の方が参加をしていらっしゃる状況でございます。 14 9番(馬渡光春君)  わかりました。本当に市長答弁のとおり、4年前とすれば、何というかな、危機感も迫っておるような形で参加をされたなと。私も自治公民館から大三東小学校まで歩いてきたところでございますけど、その中でやっぱり防災の話もよくできたなということで、参加された父兄の方が初めて学校まで歩いてきたよと、そういう父兄が多かったですね。やっぱり児童・生徒が参加すればその保護者たちも一緒に参加をしていただいて、一緒に話しながら、一緒に行動がでけたことは大変よかったんじゃないかなと思っておるところでございます。  次に、防災避難訓練実施の問題点と今後の課題についてお尋ねをしたいと思います。  今回の防災避難訓練を実施した中においての問題点、また、防災避難訓練を実施するにおいて、今後の課題はどのように捉えられているのかお尋ねをしたいと思います。 15 市民部長(片山武則君)  防災避難訓練実施の問題点と今後の課題についてでございますけれども、今回は地震と津波を想定した訓練で、まずはそれぞれの自治会公民館や津波を想定した避難場所に集まり、その後、指定避難所大三東小学校湯江小学校高野小学校有明中学校有明公民館に避難をしております。  問題点といたしましては、避難時においては、一次避難所と指定避難所が遠いこと、それから、川を横断しないと避難所に行けないこと、高齢者の避難対策などが挙げられます。避難所においては、避難者数の把握、安否確認、支援が必要な方の支援など避難所運営にかかわることが考えられます。  それから、今後の課題といたしましては、今回の避難訓練を契機として各自治会において避難所や避難経路を日ごろから話し合うような取り組みを推進していくことや、指定避難所における運営を避難者でどう行うかを推進していくことなどが考えられます。 16 9番(馬渡光春君)  確かに多くの方が──私はちょっと大三東小学校の避難所だけしか行っていないんですけれども、どこにもいっぱい寄ったかなと。しかし、あの体育館の中であの数が寄った場合、身動きができないような状況でした。それと参加を、1次避難所から指定避難所に来て、その後のスケジュール約2時間、冷たい体育館の床に座ったまま。アンケートをとられたり、ちょっと限られた人はバケツ消火リレーに行かれたんですけど、後のカリキュラムがやっぱり必要じゃなかったかなと。せっかくあそこに寄ったその人たちが関心の高い中でシェイクアウトの仕方とか、例えば、自主防災単位の話し合いとか、体育館だけじゃなくて教室を各自治会単位に分けてそこで防災について話し合いをするとか、やっぱり避難訓練にあわせてこそ効果のある訓練ができると思うんですよね。せっかく体育館を解放しとって学校もクラスがいっぱいあると思います。そこにやっぱり各組織別に寄って反省点とか、これからの問題点とか、そして、いろんな検証とか、そういうことをするべきではなかったかなと思っていますけど、いかがでしょうか。 17 市長(古川隆三郎君)  議員がおっしゃることはよくわかるんですが、今回は万が一もしものときに相当規模の地震で津波が発生すると。当然まずやるべきことは、自助、共助の中で避難をすることに今回主点を置きましたので、1次避難所、2次避難所、高台等へ逃げていただく。当然、万が一もしも発生したときは相当数の方が体育館の中に来られると今回のようなことがあり得ます。議員はその上でも、一日はもったいないので、その中でもいろんな勉強や講座がいっぱいあったほうがいいと。避難の行動等以外のカリキュラムで座学や動いての勉強をたくさんしたほうがいいよという御提案に受けとめますが、今回の主眼はまず逃げていただく、地域が声をかけ合って避難者カード等を利用して身の安全を確保していただくということに主眼を置いた避難訓練でありましたので、あのようなケースになったと思います。  確かに集まったけれども、2時間ぐらい座っていただけということで、もったいないのはよくわかります。今御指摘の点は今後の課題として、そのときにいろんな経験や勉強していただくことも検討してまいりたいと思いますが、まず避難というのは命の確保、守る、ここが優先されるべきことで取り組みましたので、不備な点につきましては、今後検討させていただければと思います。 18 9番(馬渡光春君)  市長が途中で挨拶されたときも、川を3つ渡ってきたと、1.5キロメートルも歩いてきたと、だから参加されたから気づいたんですよという、この言葉で皆さんほおっとなって。  ちょっといろいろな問題が出てきておりまして、後に何かすっとやなかとやというような感じの。そして、あのくらいのスペースの中では話し合いもできんということで、もし次のときには教室もそれぞれに──避難後の問題も大変になってくると思いますので、その点は今度の問題点として、検討課題として残していただければと思います。  それと、こういう大きな訓練をした後の検証、評価、これは大変大事と思うんですよね。お互い住民もせんなんじゃろうし、これを主催した市もせんなんやろう、そして、小・中学生が参加した学校もやっぱりどうやったかと、それぞれの立場の評価があると思いますので、その評価もすべきだと思いますが、その後の対応はどのようにされておりますかお尋ねをしたいと思います。 19 市民安全課長(吉田信人君)  多くの皆さんに参加していただきました。その中で議員さんおっしゃるとおりに、その後、振り返りが大事かなということで、避難訓練の次の日に早速各学校を回りまして、そのときに一つの学校では、すぐ振り返りということで、A4用紙1枚にまとめていただいた分をいただきまして、その後もそれぞれの学校に振り返りのことをお聞きしております。  なお、今月12日には有明地区の自治会長会議があるということもありまして、事前に今アンケートを送付いたしまして12日に持ってきていただくとともに、そのときに振り返りの、いろいろな反省点の御意見を聞かせていただこうかなということで取り組んでいるところでございます。 20 9番(馬渡光春君)  今、課長から答弁されましたように、早速回ってきました。12日の自治会長会議のときにアンケートを回収しますよと。これは大事なことと思うんですよね。自治会長会議に2回説明がありまして、別にまた1回で3回の説明があったんじゃないかなと。やっぱりああいう説明をした後、そして、訓練をした後のお互いの評価とか検討が必要じゃないかなと。これは今からしっかりそれをまとめて次の訓練に生かしていただきたいと思うところでございます。  それと学校の、これは大三東小学校の学校だよりです。すぐ柴田校長先生は学校だより、そして、この防災訓練の特集を組んで配付をされておりますね。うちにも回ってきましたけど、釜石市の問題も取り上げていただいておるし、今度の訓練のことも立派にできましたと、あなたたちは立派ですということを書いてある。こういうことが一番大事なことかなと思っておるんですね。そういうやっぱりいいことを各学校にも伝えていただければなと私ながら思っておるところでございます。だから、訓練をするときの準備も大事、そして実施も大事、その後の検証がもっと大事になってくると思いますので、その点は十分考慮しながら頑張っていただければなと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  では次に、自主防災組織への期待と支援対策についてでございます。  自主防災組織は住民の一番身近で、そして地域をよく知った方々で組織された防災、減災のための地域住民による自主的に組織された団体です。私は防災や減災のさまざまな共助の部分において、地域の大きな力を発揮するものと思っております。阪神・淡路大震災においても、公的機関以外からの救助のうち、約80%の人が地域の住民から救助されたとの記録もあります。  今後の島原市の防災対策において、自主防災組織の期待と、また、その組織に対する市の活動支援対策はどのように考えておられるのかお伺いをいたしたいと思います。 21 市民部長(片山武則君)  自主防災組織への期待と支援策についてでございますけれども、全国各地で大型の災害が発生している中で、災害発生時に命を守るためには、地域防災、いわゆる自助、共助が重要でありまして、そのためには自主防災組織の充実強化は最重要課題であると考えております。  本市では、今年度から自主防災会組織の充実強化を図るため、まずは安中地区において町内会長との兼任でありました自主防災会長を専任の自主防災会長にしていただくなど、組織の強化を進めているところでございます。  先般実施されました安中地区の避難訓練では、全体的な訓練に加えまして、自主防災会独自で初期消火訓練、あるいは救急救命訓練などが実施されておりまして、今後の活動に期待をしているところでございます。  また、市の支援策といたしましては、自主防災会リーダー研修会先進地視察、訓練時に使用した消火器薬剤の詰めかえや、地域防災マップの作成支援などを現在行っているところでございます。 22 9番(馬渡光春君)  防災については、自主防災でする場面、そして、住民自体がする場面、そして、それを市が支援する場面、3つあると思うんですよね。災害対策基本法の中にも恐らく住民がすること、義務が書かれておると思いますが、いかがでしょうか。 23 市民安全課長(吉田信人君)  基本法の中にも当然うたってあると思います。また、昨年12月には、中央防災会議のワーキンググループの報告がなされておりまして、その中でも目指す社会ということで、住民の立場からすると、みずからの命は自分らが守る意識を持つ、それと行政は、住民が適切な避難行動をとれるよう全力で支援するという大きな一つの目標を掲げられており、このことによりましても自主防災の重要性は認識しているところでございます。 24 9番(馬渡光春君)  今言われるように、自分たちが必ずしなければならない、住民も自分のことを守る義務があるんだぞと、行政だけに任せるだけではいかんということで、みずからの防災への備え、そして、自発的な防災活動への参画、そして、情報の提供がうたってあると思います。これをお互いに住民は誰かにしてもらうんじゃなくて、自分たちもそこは必ず義務としてしなければならないと。そして、防災組織は共助、ここで組織住民と何ができるかということをしっかり考えながら対応をしていかなければならないということでございます。  この自主防災組織が一番活動できるのは消防団との連携が一番大事と思いますけれども、その点はどのような日ごろからの努力をされておりますかお尋ねをしたいと思います。 25 市民安全課長(吉田信人君)  消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律ということで、平成25年12月に定められている中でも、地域防災におけるかなめは消防団ということを明確にされております。その後もいろいろなことを明記されて、現状も地域のかなめであるということで、実は市としましても、つい先日、安中地区において、安中地区の自主防災会と安中地区の消防団と連携した机上訓練を行ったところであります。  今後も引き続き、やはり消防団と地域、それと行政が一緒になって安全・安心を目指すということで認識しているところでございます。 26 9番(馬渡光春君)  確かに本当に効力を発揮するのは、お互い連携がとれてこそ。自主防災は限度があるんですね。要援護者がおっても、本当に助けに行ってよかとか、どのような形でしたがいいのかと、マニュアルもありません。だから、それを大事にしながら消防団との連携が一番大事じゃないかなと思っております。  それと、自主防災組織の組織率は100%です。加入率はどうなんでしょうか。自主防災組織に加入された方、ちょっとお願いをいたします。 27 市民安全課長(吉田信人君)  自主防災会につきましては、組織率ということで県のほうにも回答をさせていただいておりますので、組織率は100%ということになっているところでございます。 28 市長(古川隆三郎君)  議員、100%というのは島原市内にある町内会、自治会の数が全て自主防災会を結成しているという意味であります。さっき議員がおっしゃっていたような消防団との連携は本当に必要であります。今、安中地区あたりでも進めていただいているのが、自主防災会の組織はある程度のコンパクトでも、実際一緒に行動していただくのは町内会であり自治会であります。自主防災会のリーダーの方々がいざというときに動いていただく、それと密接に連動して町内会や自治会が一緒に避難をしていただく、その手助けを顔の見える関係でできるのがまさに町内会、自治会に存在する消防団が大きな役割を果たすという意味でありますので、加入率という考え方はないけれども、組織率では結果的に100%になっている。ただし、さらにいいものに変えなければ、雲仙普賢岳の噴火災害から28年経過して、ある意味形骸化していたなというところを反省の上で今、安中地区をモデルに進めています。 29 9番(馬渡光春君)  確かに組織率は100%です。しかし、自治会、町内会イコール大体自主防災組織のような考えになっているんですね。動きも一緒、回覧板も回すとも一緒。だから、今からはやっぱり町内会、自治会の加入率を上げるということは、やっぱり防災組織の力を上げる、参加される方をふやすということと一緒と思うんですよね。加入率というのは確かに言葉は悪いと思いますけれども、主体になるのは自主防災会、それイコールとは失礼ですけど、一緒に動くのはやっぱり町内会、自治会というような形で。だから、私は今度の訓練でも自治会、町内会──有明地区は自治会なので、自治会長、自治会ということで来たんだなと。防災組織は何で使わんとかなと言われる方もありました。自主防災組織自主防災組織と言われながら、名称を今度の訓練でいっちょん自主防災組織は使わんとんと。今、市長が言われるように、確かに加入されていない方も参加をされておりましたしね。やっぱりここで自主防災組織というとを安易に使わなかったかなというのがわかってきたところでございます。しかし、加入率を上げるということは自主防災組織の人数もふえるわけでございますので、その点は十分配慮をしていただきたいと思うところでございます。  では次に、市の防災、減災体制の強化についてお尋ねをいたします。  近年は、毎年のように全国で今までに経験したことのない大雨、五十年に一度の気象状況や、これまでの観測記録を塗りかえるような気象状況で、犠牲者、また家屋の倒壊や流出など想定外の災害被害が数多く発生しております。住民の貴重な生命や財産を守るためには、より充実した防災、減災対策が求められると思います。  近年、頻繁に発生している自然災害の現状を踏まえ、今後の島原市の防災、減災体制の強化はどのように考えておられるのかお伺いをいたします。 30 市民部長(片山武則君)  市の防災、減災体制の強化についてでございますけれども、現在、新庁舎建設に伴いまして、監視カメラ、国の画像情報、ドローンからの画像、それから、気象情報、河川情報、ほかウエブ情報等を集約しまして、その情報から島原市の基準に基づいた避難勧告発令等を支援するための情報集約システムを構築し、市内の状況や避難情報等を的確にかつ迅速に提供する体制を整えることとしております。  また、地域防災の中核を担う消防団活動の充実強化、防災マップを活用した危険箇所や避難所の周知、自主防災組織の充実強化など、今後もハード、ソフト両面から災害に強いまちづくりを目指してまいります。 31 9番(馬渡光春君)  島原市は災害発生時の支援の協定、各種団体とか、各種機関とか、今どのような機関と協定を結んでおられるのかお尋ねをしたいと思います。 32 市民安全課長(吉田信人君)  災害時応援協定につきましては、島原市で現在33の協定を締結しているところでございます。  中身につきましては、自治体間の協定が8です。あとは民間の中でヤフーさん、あるいはイオンさん、コメリさん、ナフコさん、佐川急便さん等と結んでおります。なお、避難所関係については、まずは指定避難所につきましては、県立の高等学校、それと私立の高校、あと特別支援学校、6施設指定避難所の協定を結ばせていただいております。また、福祉避難所につきましても、10カ所を福祉避難所としての締結を結ばさせていただいているところでございます。 33 9番(馬渡光春君)  いろんな協定が結ばれている。今度の避難訓練をして感じたところが、うちの近くに大きな施設があるよねと、1次避難所は公民館ですけれども、そこに避難するより大きな福祉施設があるよねと、安全だよと。こういうときの、例えば、そこに避難をするような協定とか、申し合わせというのは市を通じてするべきなんでしょうか、それとも、自主防災がみずからするべきなのかちょっとお尋ねをしたいと思います。 34 市民安全課長(吉田信人君)  どちらが協定をするかということについてでございますけれども、現状33につきましては、一時的な避難所については協定を結んだ経緯はございません。ただ、どちらが結ぶかということよりも、やはり自主防災会、あるいは町内会が日ごろからお互い近くのそういう施設と顔が見えるような関係、あるいは訓練等を通じて良好な関係をつくってもらうということが大事なのではないかと考えておりまして、もしそれができた上で協定が必要ということであれば、その都度考えさせていただいて、結ぶところは結ぶということになっていくかと思いますけれども、まずは地域で自主防災会としてそういう施設の方々と顔が見れる関係をつくっていただくというのが大切ではないかと考えているところでございます。 35 9番(馬渡光春君)  うちの近くもその職員分、園児分、地域の住民分、備蓄をされているんですよね。それは本当に、こっちが聞いてびっくりしましたけれども、やっぱりその施設なんかはそれまで考えて、恐らく避難してこられるやろうということで実際準備をされている施設もあります。これは本当に住民として応援すべきかなと思っておるところでございますけど。  それと、このごろよく災害対策本部長が避難勧告とか、避難命令指示とか、タイミングとか、方法がいろいろと問われておりますけれども、今回どのような、何か検討をされたのかどうかちょっとお尋ねをしたいと思います。 36 市長(古川隆三郎君)  今、議員がおっしゃるように、私も今年度、内閣府の首長のそういった行動に関する研修を東京で受けてまいりました。どういうタイミングで出すかというのは本当に悩ましい問題ですが、基本的なことを言えば、空振りでもいいので、早目に出すというのが一番わかりやすいことだと思います。  今回もいろんな気象情報により、今基準がありますので、私たちはその基準に従って出すべき立場であります。ただ、最終的な判断は市長あたりがするわけですから、そのときは自分の責任において早目の決断をする立場であろうと認識しているところであります。 37 9番(馬渡光春君)  どうか市内から一人も自然災害の犠牲を出さないように、それぞれできることの万全の体制はとっていただきたいと思っておるところでございます。  次に、環境対策についてお伺いをいたします。  私たちが生活をしていく上で、一番身近で毎日かかわるごみ。ごみは、ほぼ全ての人たちがかかわるもので、搬出されるごみは、まさに消費文化のバロメーターだと言われております。これからも人々が生活する上で、必ずと言ってよいほど搬出されるものです。搬出の要因は、豊かなゆえに招いたものであり、大量生産、大量消費、大量廃棄が挙げられます。地方自治体において処理する行政の制度があり、島原市においてもごみ処理対策に取り組まれていると思っております。年々増加するごみの収集やごみ処理対策に要する経費と今後の課題についてお伺いいたします。  近年のごみの収集の現状はどのようになっているのかまずもってお伺いをいたします。 38 市民部長(片山武則君)  まず、過去2年間のごみ量と収集処分経費について答弁をさせていただきます。  可燃ごみにつきましては、平成29年度は収集量が1万6,564トン、収集処分経費が7億7,095万円、平成30年度は収集量が1万6,791トン、収集処分経費が7億6,834万2,000円でございます。  不燃ごみにつきましては、平成29年度は収集量676トン、収集処分経費が2,451万9.000円、平成30年度は収集量が590トン、収集処分経費が2,339万7,000円となっております。
    39 9番(馬渡光春君)  それぞれ可燃ごみ、これは家庭ごみプラスの事業系ごみも含んだところでございますけれども、7億7,095万円とか、7億6,834万円と。1キロ当たりそれぞれどのくらいでしょうか。それとあわせて、1人当たりに換算した分、どのような計算になっておりますか。 40 市民部長(片山武則君)  可燃ごみと不燃ごみのキロ当たり経費、1人当たり収集処分経費についてでございますけれども、可燃ごみでは、平成29年度はキロ当たり経費が46.5円、1人換算にいたしますと1万6,752円、平成30年度は1キロ当たり経費が45.8円、1人換算が1万6,944円。不燃ごみにつきましては、平成29年度は1キロ当たり経費が36.3円、1人換算が533円、平成30年度は1キロ当たり経費が39.7円、1人当たり換算が516円となっております。 41 9番(馬渡光春君)  多いですね。それなら、可燃ごみだけでもちょっとお尋ねしますけど、単純にですね、平成30年度のときは1万6,791トン。可燃ごみは年間に1人当たりどのくらいの、事業系も入っておるけん単純には割れないと思いますけれども、1年間に人口1人当たり排出量をどのくらいぐらい出しとっとかな。 42 市民部長(片山武則君)  可燃ごみの家庭から出されるごみと事業系ごみと合わせた数字になりますけれども、平成30年度で申し上げますと1人当たり370キロという状況でございます。 43 9番(馬渡光春君)  約1日1キロ、ゼロ歳から高齢者まで入れて1日1キロぐらいは、もうずっと出ているということですね。  では続きまして、同じごみになりますけど、資源ごみの回収状況と処分に係る経費の推移はどうなっておりますかお尋ねをしたいと思います。 44 市民部長(片山武則君)  資源ごみの回収状況と経費の推移でございますけれども、平成29年度は回収量が2,154トン、収集処分経費が7,809万8,000円、平成30年度は回収量2,093トン、収集処分経費が8,300万6,000円という状況でございます。 45 9番(馬渡光春君)  済みません、もう可燃ごみで聞きましたけれども、資源ごみの回収処分は1人当たりどのくらい経費がかかっておりますか。 46 市民部長(片山武則君)  資源ごみのキロ当たり経費、1人当たり処分経費についてでございますけれども、平成29年度につきましては、キロ当たり経費が36.3円、1人当たりの収集処分経費が1,697円、平成30年度はキロ当たり経費が39.7円、1人当たりの収集処分経費が1,830円でございます。 47 9番(馬渡光春君)  可燃ごみ、不燃ごみと違いまして、資源ごみは回収したら、その資源ごみは集めてどっかに売却をされているんですか、それとも、処分のお金を出して処分をしていただいているんですか。リサイクル法で出さなければならないという法律はありますけれども。 48 環境課長(中川正秀君)  資源ごみについての処分ですけれども、まず、ペットボトル、瓶、缶、そういうものにつきましては売却ということになります。その燃えないごみの埋め立てにかかわる分はそのまま最終処分場への埋め立てをという処分になります。 49 9番(馬渡光春君)  よくプラスチックを売ってお金にして、それをどっか利用したとか、段ボール分をしたとかということです。市には資源ごみで得た利益は年間にどのくらいありますか。 50 市民部長(片山武則君)  平成29年度の実績になりますけれども、ペットボトル、それからプラスチック製包装容器、紙製包装容器、これにつきまして容器リサイクル協会のほうから配分金というのがありますけれども、これにつきましては、約600万円という状況でございます。 51 9番(馬渡光春君)  経費がかかった割には余り入ってこんと。これはもう法律で決まっておりますけんしょうがないと思っております。  今聞いた可燃ごみで年間1人当たり1万6,944円、不燃ごみで1人当たり516円、それに資源ごみで1,830円。このごみに係る市民1人当たりの年間総量、多いですよね。平成30年度で8億4,074万5,000円のうち、市民1人当たり1万9,290円、ごみに係る1人当たりの単純に割ったらですね、これをやっぱりどうしても市民もお互いに共有しなければ、このくらいごみにお金がかかっているよというのを認識していただきたいと思っております。特に資源ごみは捨てればごみ、生かせば資源という言葉もありますので、その点十分考慮していただきたいと思います。  次に、ごみの減量化対策の現状とその効果はどのように捉えられているのかお伺いをいたします。 52 市民部長(片山武則君)  現在、島原市で実施していますごみの減量化対策でございますけれども、燃やせるごみの総重量の約4割を占めている生ごみ減量化を目的といたしまして、平成元年度から生ごみ堆肥化容器の補助を開始しております。さらに、平成14年度から電動式生ごみ処理機の補助制度も設けております。また、平成24年度からは生ごみ堆肥化の体験や環境学習を通して、子供や親にごみ減量化やリサイクルの意識を高めてもらうことを目的といたしまして、生ごみ堆肥化推進事業を実施しており、本年度においては5つの小学校で取り組んでいただいている状況でございます。 53 9番(馬渡光春君)  何で私がごみに係る経費や対策費用をということで出したのかは、そのくらいごみにお金がかかっているよと。しかし、このごみ処理というのは住民一人一人が努力すればできる行政改革の一環であると思うんですよね。それぞれ一人一人がかかわってこられるということで、私はその点で、例えば、電動式の処理機を出したり、生ごみ自家堆肥容器ですか、コンポストなど努力をされておりますけれども、目標を持って減量を図るということが大事じゃないかなと。出たら全部処分しなければなりませんけど、住民一人一人が10%ずつぐらいごみの減量化に意識をして進めれば幾ら削減できるかなと。そういうのをやっぱり住民にも認識していただくのが大事じゃないかなと思っています。  これは亀岡市のごみの分別の出し方です。(資料を示す)これは保存版と書いています。ブログをあければブログに載っております。各地区のごみの出し方、今の量、全て出てくるんですね。そして、毎年配られる中に、その前の年度の搬出量、1人当たりは幾ら、1人当たりの量、そして、今から目標にする数値まで載っております。皆さんで目標を達成しましょうということで取り組まれているんですね。そういうことも確かに大事じゃないかなと思っております。  ごみに対する一番の対策は、減量化対策のポイントは市民への周知徹底じゃないかなと。今現状はこうだから、ここまで下げましょうよという運動を徹底的にしていかなければならないと思っておりますので、どうか、5月30日はごみゼロの日と言われておりますし、6月は環境月間ですよね。そういうとを目標にしながら住民運動として取り組んでいかれればいかがかと思いますが、どうでしょうか。 54 市長(古川隆三郎君)  ありがとうございます。確かにごみを減らしましょうという言葉で言うのは簡単なんですが、4万人の市民の方一人が仮に10グラム減らすとなればそれは大きな量になっていって、それが積み重なればちりも積もればというようなことだと思いますし、今、議員がおっしゃるように、年間でこのくらいなんですと、せめてここまではいきましょうと、1人当たりはこのくらい圧縮しましょうという、わかりやすい物差しをきちっと掲げて、そして、毎年毎年、その年々、そのバロメーターがこれだけできましたと、できませんでしたと、そういったことをわかりやすくお伝えしないと、市民の方々も言葉でわかっていても実感が湧かないというふうに、今、議員の説明を聞いていて感じたところでありますので、早速そういったことは取り入れるべき方向性で検討させていただきたいと思います。 55 9番(馬渡光春君)  市長のお気持ちは大事にしていただきたいと思います。  ここでちょっと、ごみ袋がずっと売れて、ごみ袋に入れて搬出をしておりますよね。ごみ袋の販売、そして、ごみ袋をつくって、販売手数料をやって、年間にどのくらいがごみ袋で経費が生まれてきているのか、これをとりあえずお知らせをいただきたいと思います。 56 市民部長(片山武則君)  ごみ袋の経費でございますけれども、平成30年度の実績で申しますと、製作費、販売手数料合わせたところで2,774万円程度でございます。それから、ごみ袋の売り上げ金額でございますけれども、これにつきましては、平成30年度が3,847万円という状況でございます。 57 9番(馬渡光春君)  売り上げが3,847万円、それにかかった経費が2,774万円程度、差し引き1,073万円程度ですね。市民によればごみ袋代で全て経費が済んでいるような錯覚を持っておられるんですね。有料化じゃろうもんと、ごみ袋ば買いよろうもんと。違うんですよ。ただ、そこで生まれる経費は1,000万円ぐらいですよね。かかる経費は8億円です。そこを十分認識をしなければならないと思うんです。ごみ袋ば買うて出しよっけん、もうそれで全て市が賄いよると。違うんです。いろんな経費がかかっている。これをしっかり認識していただかなければならないと、これは今議会で皆さんに共通認識として市民に認識をしていただきたいと思います。  それと、今後の問題として自治会に加入されていない方のごみ対策も大変大事になってくると思いますがいかがでしょうか。 58 市民部長(片山武則君)  自治会に加入されていない世帯につきましても、当然、市についてはごみの収集義務というのはございますから、そこら辺は自治会のほうとも──現在ステーションも推進をしています。そういった中でも自治会の加入というふうな問題が出てきておりますけれども、町内会、自治会のほうとはしっかり話し合いをしていきたいというふうなことで考えております。 59 9番(馬渡光春君)  搬出のしおりも回らんとですね、自治会が配るけんか。それとか外国人の方も一緒。だから、やっぱりいつでも見られるブログをすれば出てくると思いますので、その点よろしくお願いをしたいと思います。  それと、今度10月1日に食品ロス削減法が施行されましたよね。その施行された法律のポイントはどのように捉えておられますかお尋ねをしたいと思います。 60 市民部長(片山武則君)  令和元年10月1日に施行されました食品ロスの削減の推進に関する法律の主なポイントでございますけれども、社会全体として食品ロスの削減を推進するために、今後、策定されます国の基本方針に基づきさまざまな取り組みを行っていくものでありまして、例えば、食品関連事業者等の取り組みに対する支援、あるいは食品ロスの削減についての先進的な取り組み等の情報提供などが実施をされるというふうなことになっております。 61 9番(馬渡光春君)  食品ロスは年間643万トン、国民1人当たり約51キロだそうです。これを減らせば相当な資源が確保される。よく言われておりました3010運動、島原市の推進はどのようにされておりますか。 62 市民部長(片山武則君)  3010運動の推進につきましては、昨年いろんな食品店関係を回りまして、宴会開始後の30分は自席で食事をしてもらう。それから、最後の10分間もまた食事をしてもらうというふうなことで、推進のチラシをそういった食品関係のところにお配りをしまして取り組みをお願いしているところでございます。 63 9番(馬渡光春君)  昨年の土曜会としたときにあったですよね。3010は初めて聞いた言葉だったんですけど、余り守られていないようでございます。  次に、市内の不法投棄の現状と市の対応はどのようにされておりますかお尋ねをしたいと思います。 64 市民部長(片山武則君)  まず、不法投棄の定義について報告をさせていただきますけれども、不法投棄の定義につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第16条の規定に反しまして、廃棄物を適正に処理せずみだりに捨てる行為でありまして、違反した場合の罰則につきましては、個人に対しましては5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金、またはこれらの併科というふうなことになっております。  過去3年間の現状につきましては、苦情処理の件数で申し上げますと、平成28年度が11件、平成29年度が10件、平成30年度が3件であります。対応につきましては、不法投棄の情報が寄せられましたら、まず現地確認を行いまして正確な場所の把握と投棄物の内容を確認いたします。それから、投棄されているものから投棄者が判明した場合は、投棄者に対し適切に処理するよう指導を行っている状況でございます。 65 9番(馬渡光春君)  不法投棄の中に、自動販売機で買った空き缶やペットボトルを投げ捨てても不法投棄になるんじゃないんですか。 66 市民部長(片山武則君)  そういったのも軽微な不法投棄というふうなことに取り扱い上はなるかと思います。 67 9番(馬渡光春君)  環境美化条例がありますよね。島原市の条例の中には自動販売機の項はありませんけれども、雲仙市、大村市、対馬市、いろんなところでは、もうこの環境美化推進の中に自動販売機をうたっている。届け出制、許可制と。今、島原市はどうですか。 68 環境課長(中川正秀君)  本市におきましては、現状ではその自動販売機の届け出ということまではないところです。 69 9番(馬渡光春君)  これからの時代においてはやっぱり届け出、許可制というのはしたがいいんじゃないかな。どこに設置してもいいんじゃいけないと思います。  では次に、ごみ収集方法の推進についてお伺いいたします。  島原市はステーション方式と戸別収集の2つの方法が現在あります。島原市の今後の収集方法の方針として、ステーション方式に一元化する方針がなされたようでございます。これは平成30年の議会の答弁であっております。現在、どっちもありますけれども、これはどのような形で何年ぐらいまでに推進をされるのかお尋ねをしたいと思います。 70 市民部長(片山武則君)  ステーション化の推進というふうなことで、現在、市長を囲む地域懇談会等でも御説明をいたしまして推進をしておりますけれども、今年10月末現在のごみステーション数につきましては1,220カ所で、世帯数の割合でいきますと85%となっております。何年までにするかというのは、なかなかいろんな地元等の調整等もありますから、具体的にここで目標については申し上げられないところですけれども、現在、ごみ収集の民間委託というふうなことも進めておりまして、それにあわせて当然ステーションも100%に近づくよう進めていくというふうなことになろうかと思います。 71 9番(馬渡光春君)  なるだけ方針を決めたら早目に、何年か前から推進をしなければいろんな問題が出てきておりますのでですね。  それと、高齢者の戸別収集、ふれあい収集事業も行われていると思いますけれども、現在どのくらいの方がそれを利用されておりますか。 72 市民部長(片山武則君)  ふれあい収集の現状につきましては、今年11月末現在で67名の方が利用をしていただいている状況でございます。 73 9番(馬渡光春君)  島原市の高齢化率は34.2%、そして、70歳以上の方25.9%と大分高くなっておりますので、その点の充実もよろしくお願いをしたいと思います。  次に、ごみ収集の民間委託についてお尋ねをいたします。  平成31年から第5次行革大綱の前期実施計画として、有明地区のごみ収集業務が民間委託され約8カ月がたちました。  今度の市長の施政方針では、令和2年度は検証をして、令和3年度から2区ずつ民間委託方針でしたが、今回、債務負担行為がされまして、ちょっと1年早まったようでございますけれども、今後の民間委託はどのような計画でされているのかお尋ねをしたいと思います。 74 市長(古川隆三郎君)  本年度の主な事業の中で、ごみ収集の民間委託ということで、まず有明地区を最初に取り組ませていただいています。これまでの経緯の中で私に報告が来ているのが、民間業者さんがこれまでよりも大型の収集車を持ち込んでいただいたりしていること、そういったことによって作業収集時間が非常に短縮されていること、それから、作業の手、いわゆる人の数も少なくで済んでいること等々から非常に収集時間の短縮、業務状況は良好と聞いています。経費の面でもおよそこのままいくと年間700万円程度削減の見通しが立っているということで、非常に民間委託の効果は顕著にあらわれていると思っています。このことをベースに新年度も新たな地区に拡大をしていきたいと考えています。 75 9番(馬渡光春君)  年間735万円の経費が削減されるだろうと。1年間の検証期間はもうしないで前倒しでするということでいいですね。  それでは次に、島原市で収集されたごみは東部リレーセンターに持ち込まれ、クリーンセンターに運搬し処理をされております。  現在の施設は瑕疵担保期間の15年が切れ、新たに施設が建てかえられる計画をされております。新施設の現在の進捗状況はどのようになっているのかお伺いいたしたいと思います。 76 市民部長(片山武則君)  県央県南広域環境組合の新ごみ処理施設の進捗状況についてでございますけれども、令和8年度からの新施設稼働に向けまして、現在、第2期ごみ処理施設整備方針検討委員会において新施設の整備に係るごみ処理システム及び処理方式等の検討が行われております。施設の進捗状況についてはそういう状況でございます。 77 9番(馬渡光春君)  今まで溶融方式、今度はストーカ方式ということで、ストーカ方式は最終処分地が必要と思いますけど、その点はどのように考慮されておりますかお尋ねをしたいと思います。 78 環境課長(中川正秀君)  現在、組合のほうからお聞きをしておるところでは、資源化、セメント化の材料ということで考えられているようです。 79 9番(馬渡光春君)  以上で終わります。
    80 議長(生田忠照君)  しばらく休憩いたします。                              午前11時1分休憩                              午前11時10分再開 81 議長(生田忠照君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 82 4番(楠 晋典君)(登壇)  皆さんおはようございます。バラの会、楠晋典でございます。  11月24日にローマ教皇フランシスコが長崎を訪問なさいました。1981年に来られたヨハネ・パウロ2世から約38年ぶりということで、カトリック教徒の方々ばかりではなく、長崎を中心とする多くの方の待ち望んだ来訪だったのではないでしょうか。冷たい雨が強く降る爆心地公園に、多くの方が見守る中で長崎からの行動を訴えられました。軍拡競争は貴重な資源の無駄遣いであり、途方もないテロ行為であると強く非難され、核兵器の廃絶と日本の批准を求める言葉を改めて強いメッセージとして残されました。核兵器は非人道的であるというのをわかりながら、人権を守るべき日本のリーダーを初めとする政府がその義務を果たしていない矛盾は、過去の残酷な事実を真摯に受けとめていないことのあらわれだけではなく、将来に対する責任のなさを象徴するものであります。核保有国や非核保有国だけでなく、宗教団体や市民社会、国際機関にも核廃絶に向けて一致団結しなければならないとローマ教皇は求められました。その心身をも削りながら世界の平和のためになさっておられることに、改めて自分自身を重ね合わせて考えなければならない。今こそ人の道に沿った行動をこの長崎から動き出すときであると思います。  それでは、1つ目の質問に入りたいと思います。  公共施設等総合管理計画について、改めてこの計画の目的はそもそも何であるかということをお尋ねいたしまして、壇上からの質問とし、あとの質問については自席より一問一答で行いたいと思います。よろしくお願いいたします。 83 市長(古川隆三郎君)(登壇)  楠晋典議員の御質問に答弁をさせていただきます。  公共施設等総合管理計画の目的についてであります。  急速に進む人口減少と少子・高齢化の社会にあって、島原市のみならず、全国の自治体で高度成長期に整備された多くの公共施設の老朽化が進んでいます。今後、大量に更新時期を迎えようとしています。  一方、この人口減少と少子・高齢化は、生産年齢人口の減少をもたらすことから、今後、公共施設をこのまま維持、管理、更新するためには多額の財源が必要となるにもかかわらず、税収の増加が見込めない状況であります。試算をいたしましたところ、令和38年度までの40年間で約350億円の収支不足になるとの結果が得られたところであります。  この計画は、特定の施設に的を絞った、また、単に面積の削減をするための計画ではなく、公共施設等の全体把握し、長期的な視点を持って施設の最適な配置を実現することにより、財政負担の軽減、平準化を図り、将来にわたり行政運営を維持、継続するためのものであります。言いかえれば、今後、市の存続をも左右するとも言える計画でもあります。島原市はもとより、全国の自治体が危機感を持って策定に取り組んでいることを御理解いただきたいと思います。 84 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。この計画、今、市長の答弁にもあられたように、今の施設をそのまま維持して40年たつと350億円足りなくなるということであるので、徐々に減らしましょう。その方法については、各自治体で考えてくださいということが国から示されておるというところもあります。どうしても床面積の総数を減らすことに注目しすぎているようなところが若干あるのではないかと感じられます。例えば、具体的な例で言うと、母子寮であったり、児童館の老朽化が進んでいます。その制度そのものがどのようにされようとしているか。場所を変えるならば、今までの条件に合った変更の仕方をきちんと考えているかどうか、その辺はどのように考えていらっしゃるでしょうか。 85 福祉保健部長(湯田喜雅君)  母子生活支援施設わかばにつきましては、施設老朽化もありますので、廃止の方向で進めておりますけれども、当然、廃止後につきましても、そういう方々については、寄り添いながら、いろんな形での相談を受けながら、母子の自立についていろんな面で支援を続けていきたいと考えておるところであります。  また、児童館につきましては、他の施設におきまして同様な内容で子育てのための施設計画等を計画されておりますので、それに引き継ぐような形で、児童館の機能といいましょうか、児童の福祉向上のためのそういう施設が計画されておりますので、それにあわせて一緒にそういう形で取り組んでいくことにつきましては考えておるところでありまして、児童館につきましても、本市としてはやはり廃止の方向で考えているところであります。 86 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。具体的な例を出さないと、なかなかこの問題というのが非常に難しいところがありまして、差し当たり迫っているのが母子寮と児童館というところも大きかったものですから、今この2つを例に挙げてお尋ねしたところでありますけれども、母子寮、児童館もどちらもただの箱物があればできるというだけではないと思います。その事業に即した施設を合わせるようにしなければならないわけで、単純に市営住宅の一室にというふうな決め方にはならないと思います。  そのほかの施設についても、非常に特殊な文化会館であるとか、プールであるとかという施設もありますけれども、同様に、そのされている事業についても非常に注目されて計画を考えていってほしいというところがありましたので、こういう質問をいたしました。床面積の減少イコール制度の廃止と決めつけていないかということで、そういうことを念頭に置いて考えていただきたいと思っております。  次の質問に行きます。  大手駐車場の小屋はなぜ壊されたかということでありますけど、大手の三角駐車場、有料駐車場のときに料金所がありまして、これが無料開放となりました。無料開放となったとき、この料金所ですね、一体何に使っていたでしょうか。 87 建設部長(野口一敏君)  大手駐車場にありました小屋ですけれども、以前は土地開発公社が大手第一駐車場の料金を徴収する事務所として使っていたところでございます。  その後、この駐車場が無料ということになったものですから、平成5年に建てた建物でありましたけれども、平成25年からは駐車料を徴収しなくなったということで、道路管理資材ですね、そういうものの保管庫として使用をしておったところでございます。 88 4番(楠 晋典君)  この建物がいつしかなくなっていたんですね。解体した理由はどのような理由でしょうか。 89 建設部長(野口一敏君)  先ほど申しましたように、道路管理資材の保管倉庫として使用をしておりましたけれども、その中の資材としては三角コーンとかバリケード、融雪材等がありましたけれども、そういうものにつきましては、道路管理事務所の倉庫というのが別にあるもので、そこで保管できるということ。それと、この建物自体が建築から25年を経過した木造建物でありまして、今後、補修費用がかかってくることが想定されます。また、駐車場のこの活用面積も広く使える。それと、入り口の付近にあるものですから、出入り口のところにあって見通しがよくなるということも踏まえた上で、平成30年度に解体をして除却したものであります。 90 4番(楠 晋典君)  除却をされた理由、今複数ありまして、納得のいくものと納得いかないなというものもありましたけれども、この総合管理計画ですかね、その中にのっとってされたということで踏まえていいでしょうか。 91 建設部長(野口一敏君)  総合管理計画につきましては、そういう建物の用途等を考えて、今後、改修費用、補修費用ですね、補修費がかさんでくるというような部分、それと、そこをなくすことでの利用価値の増加というものを考えて、活用計画のほうにそういう趣旨で何年度に廃止するとか盛り込んだものですから、活用計画に基づいて壊すということにもなりますけれども、ものとしては、とにかく建物の用途関係から、今回、壊したということになります。 92 4番(楠 晋典君)  この三角駐車場では時々朝市をされております。その際に使う道具なんかを簡易的に小屋になおさせてくれないかなという要望があっていたと思います。それでなくても、今言われるように、倉庫に使われておったと。どうしても床面積に固執したところがある計画というふうな節があるものですから、少しでも減らさんばいけんというところがあって、この面積わずか8平米ですよね。これはもったいないなというふうな気持ちもあるんですけど、そういったことで壊されたように思えて仕方ない。これはわずか8平米ですけど、解体費は幾らかけて壊されましたか。 93 建設部長(野口一敏君)  撤去費用は約29万円となっております。 94 4番(楠 晋典君)  29万円、結構大きい数字じゃないかなと、8平米の建物をということじゃないかなと。また、とっておけば何かに使えたんじゃないかなと私は思うんですけど、もうなくなってしまったんで仕方ないんですけれども。  この総合管理計画、40年かけて40%の床面積を減らすということで、その初期段階として10年間で10%の約2万4,000平米ですかね──を減らすためにどのような施設がそれに該当して、どのくらいの施設で、解体費用は幾らぐらいと試算されているでしょうか。 95 総務部長(松本久利君)  今後10年間の個別施設計画の中で廃止を予定している施設としましては41施設、そのうち解体予定となっている施設は文化会館や温水プールなど35施設、面積は約3万2,000平米となっております。  計画策定時における総務省が示す基準によりまして試算をした解体費用としましては約14億円が必要となると見込んでおりますが、施設によりましては解体における諸条件が異なりますので、実際の解体費用がかさむ場合があろうかと思っているところでございます。 96 4番(楠 晋典君)  10年間で解体費用が14億円、ただ単に壊すだけでこれだけの莫大な金額が使われるわけで、公共施設の40%の削減を考える一方で、この解体費用も削らないといけないのじゃないかなと思ったわけです。  この解体費用、これは一般財源ですか。国からの国費か何か出る予定ですか。 97 総務部長(松本久利君)  施設のこの計画に基づく除却につきましては、その施設の性格、あるいは統廃合、複合化、長寿命化、いろいろありますけれども、それぞれで使える適正管理事業債という地方債がございます。それぞれにその充当率、あるいは後年度の地方債の償還に対する地方交付税の措置率がありますけれども、その率も違っております。  なお、解体につきましては、先ほど申しましたけれども、相当の費用が発生することから、廃止する場合においても、単に解体するのではなくて、売却や譲渡など、できる限り費用がかさまないような方法を検討してまいりたいと思っています。 98 4番(楠 晋典君)  6月議会で、観音公園の売店の横にあるトイレの壁に灰皿が取りつけてあったんですね。これは今の状態ではおかしいですよねということをお尋ねしたところ、市役所のほうで壊されておると、現地に行ったらなかったんですね。私はわざわざ壊すのはもったいないので、花瓶か何か置いて別の利用が考えられないのかなというふうな要望もしておったんですけど、恐らく全部壊されていたんじゃないかなと思うんですけど、別利用の件も考えられたんでしょうか。どうでしょうか。 99 建設部長(野口一敏君)  6月議会で議員からお話のあった島原総合運動公園売店前のトイレの灰皿の件ですけれども、これにつきましては、健康増進法の一部改正を受けまして、7月に撤去させていただきました。  そのときの理由としましては、大便器と小便器、男女トイレにそれぞれ10センチ程度の灰皿が、皿がですね、ついておったわけですけれども、陶器の皿であって、そこに花瓶とか花を生けるにしてはちょっと狭く、落下したときに割れるおそれもあって、そういうことも考えた上で、また、残すことでトイレ内の喫煙にもつながってしまいますし、それとごみ等が放置される可能性もあるということで撤去させていただいたところです。 100 4番(楠 晋典君)  済みません。細かいことを聞くようですけれども、やはり先ほどの床面積の減のために、単に壊すということに直結した考えを少しでも柔軟にできないかということで聞いております。灰皿一つつくるにもお金がかかっておるということでありますので、ぜひ柔軟な考えを持っていただければと思っております。  文化会館の存続についてお尋ねいたします。  先日、存続を要望する署名が市長に提出され、新聞にも記載されました。3万9,060筆の署名が届けられたということであります。受けとめられたお気持ちを市長にお尋ねしたいと思います。 101 市長(古川隆三郎君)  島原文化会館の署名活動であります。11月13日に私に宛て、存続を希望する会から3万9,060人分の署名を提出されまして、私受け取らせていただきました。これまで時間をかけて署名を取りまとめられましたその活動に敬意を表するとともに、本市の持つ大きな課題の一つとして、文化会館の問題を初め、今議論をしているようないろんな公共施設の今後のあり方についても含めて、そういったことを認識していただく大きな一つの起点にはなったというふうに私は捉えております。文化会館のことも大事ですが、小・中学校の校舎のこと、あるいは橋や道路のこと、さっきおっしゃったような児童館や母子寮、そういった福祉施設のこと、そういった全ての問題の中に今日置かれた状況の一つが文化会館だと。そういったふうなことを周知徹底できた機会であるということに対しては率直に感謝を申し上げたところでございました。 102 4番(楠 晋典君)  この3万9,060人分の署名と。市内のみならず、半島、そして県外にも呼びかけての行動で、本当によく集められたのではないかなと思います。特に市外にもこんなに多く存続を希望される方がいるということは、島原市立文化会館とせずに、島原文化会館と命名された、そして市内、市外の別を持たずに、広くその文化を受け入れてきた先人たちのおかげではないでしょうか。  11月30日土曜日ですけど、関ジャニ∞(エイト)がコンサートに来ていました。1,200席のチケットは即日完売は当たり前です。会場に入り切らん人が、グッズ購入だけでもと総勢2,000人来たということでした。南陽堂付近まで行列ができていたそうです。中には飛行機でもって全国から来たという人もおられました。都会でのコンサートは競争率が高いから、地方のを狙って来られるということでした。SNSを見てみると、コンサートついでに市内観光された投稿が多く見られ、1,000人以上のコスパのよい箱物を持っている文化会館があってからの選択肢ではないかなということが改めてわかったと思います。このように、先人たちの思いによってつくられた島原文化会館が若い人につなげられているということもまたわかると思います。  これまた9月議会の質問でしたんですけれども、市民音楽祭の小・中学校の部、ことし廃止された。その理由はわかったんですけれども、その廃止されるに当たっての気持ちというところはどうだったでしょうか。教育の中で文化を取り入れてきたすばらしい事業だったと思います。泣く泣く廃止にしたのか、どうでしょうか。教育長お願いします。 103 教育長(森本和孝君)  市民音楽祭の小・中学生の部の廃止につきましては、9月議会で答弁したとおりでございまして、今、教育が変わろうとしている中で、やるべきことがたくさん出てきたということでございまして、そこまでにいわゆる音楽の練習をする余裕がなくなってきたということでございます。  昨日、第四小学校に行きまして、外国語活動という4年生の授業を参観してきました。本当に大変だなという思いを改めていたしましたし、やはりやるべきことがたくさんあると。そういった中で、音楽の練習をする時間というのが確保できないということでございます。 104 4番(楠 晋典君)  この質問も、先ほどの制度そのものの廃止につながってくるのではないかと思ったのであえて聞きます。  市内には高校も学校も多くあります。文化会館の利用もかなり多いと思います。一流のアーティストがステージに立つ、自分たちも立てる経験は非常に大きい。そして、小学校から10代の最も感受性の強い時期に本当の文化に触れる場所がそばにあるということは、この田舎に住むに当たって幸せなことではないでしょうか。子供たちの将来のために必要な施設であると、ほかにかえのきくものではないと思いますけど、改めてどうでしょうか。 105 教育長(森本和孝君)  今回の文化会館につきましては、あくまでも廃止というより、集約という形をとっております。2つ同種類の施設があることを1つにまとめようというわけであって、そういった文化施設が全てなくなると、そういったことではないと我々は認識をいたしております。 106 4番(楠 晋典君)  先ほど私いろんな提案もしたところがありますけど、文化会館ではなくてはならない理由もたくさんあるので、そういったふうに簡単に集約をしてほしくないという思いが強いわけであります。  7年後に廃止、除却の方向ということで、それまでにどういうふうに市民の声を聞いていきますでしょうか。これだけの多くの署名が集まりながらも、まだ書いていない人もたくさんいると思います。市民の自発的な署名運動に任せるのか、それとも行政から歩み寄っていくのか、その姿勢はどのように考えておられますでしょうか。 107 市長(古川隆三郎君)  この間署名をいただきました。それから、パブリックコメントを実施いたしました。いろんな施設の御意見が来た中で、文化会館を残してくださいという声はパブリックコメントの中に多数あります。その中にも、文化会館もやっぱりこれから将来を考えれば廃止も必要だという意見も当然あります。そして、児童館にしても、母子生活支援施設わかばにしても、利用される方にとってみたら、全ての施設、全て残してくださいという意見が圧倒的であります。全ての施設を残すことは不可能であります。議員がおっしゃっているような何かを残すことが求められるのであれば、何かは廃止か集約をしなければいけない。市内に幾つもある施設の中で総体的なバランスの中で考えるべきが必要だと思っています。ですから、統合もあれば廃止もあってですね。まだ文化会館につきましても7年間は継続するということにしています。その間、ほかの施設がどのように進むのか、こういったこともきちんと検証をしなければ、現時点でイエスかノーかということはまだ早いと私は思います。  今回、提案された方々に私直接言ったんですが、今回、皆さんに議案として提案していますように、文化会館の駐車場にある浄化槽の一番上部の天井部分、これが駐車場に、直接車が乗るところなんです。これが滑落しようとしています。もし浄化槽が使えなければ、大ホール、中ホール、小ホール含め、文化会館全て使えません。四十数年も経過してきたら、こういった現実が、一つ浄化槽だけでもこういった状況がある。雨水がどこからしみ込んできているかわからない状況です。空調関係は本当に傷んでいます。トイレも旧式のものです。古いから大事に使うことは当然なんですが、こういった維持費をどうしたらいいのかなと思いながら、差し当たって今回、浄化槽の部分だけでも改修をお願いしています。今年度予算では文化会館の照明、音響の調整卓の予算をいただいています。こういったもろもろのことを考えながら、子供たちの学校施設、いろんなことを考えながら、大事な予算をどう使うかというようなことに我々も苦慮しておりますので、署名は署名として丁寧に真摯に預からせていただいておりますので、今後、全体的なバランスの中でいろんなことを一緒に考えていかなければいけないと今思っているところであります。 108 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。文化会館においては、市長は個人的にも非常に思いのある施設であるので、決断の責任者として非常に心苦しいところがある。私たち以上にも心苦しいところがあると踏まえております。  ただ、公共施設の成り立ちというのは、それぞれ市民が必要として要望してつくられたものもあるし、高度成長、人口増加などの社会情勢を背景につくられたものも、やはり市民の実情に応じてつくられてきて、その役目を果たしてきたものと思います。役所が勝手につくって、はい、どうぞと野蛮に渡してきたわけじゃなくて、市民の思いも含めて、行政や議会でしっかり話し合ってきているのですから、その行き先もしっかり市民に携わっていただく、そういうのが当然だと私は思います。  この計画は、その立ち上がりに行政と有識者でつくられておりますけれども、肝心の市民が入っていないのが非常に残念ではないかなと。全国のどこの自治体もこの計画を立てているかわかりませんけれども、ある市ではきちんと市民も作成時に立ち会ってつくられている。本市でも検討委員会を設置して、公募で市民に入っていただいて、一方的な計画の提案というところを改善すべきではないかと思いますけど、いかがでしょうか。 109 市長(古川隆三郎君)  議員、パブリックコメントも一つの公開された市民の参画という場面であります。  それから、実はこの公共施設等総合管理計画を策定するに当たりましては、有識者や一般公募による市民、住民代表者から成る市民会議も開催した折に、さまざまな御意見をお聞きしながら計画は策定されています。また、平成30年3月議会において議員の皆様にお示しをした上で、施設の関係団体等に対して担当部署より計画について説明をしているということで、限られた範囲ではありますが、一定の市民の方々の御意見を拝聴する機会を設けたところであります。  それから、先ほど文化会館のことを言われましたが、実は関ジャニ∞(エイト)が来たと。それから、ことしは「新・BS日本のうた」ですか、NHKの公開録画があって満員であります。かつて「NHKのど自慢」も数回開催されています。こういった意味から、やっぱり1,000人を超える規模のキャパシティがあるということは、大型誘致はなかなか700人、800人では来ないので、これは僕は認めます。それに私自身、大学生のときから文化会館の裏方で音響、照明のアルバイトを長期間やっておりましたし、文化会館のよさもですね、裏の裏、隅々のことまでよくわかっています。  そのことはそのこととしながらも、物を維持するためには予算が必要なこと、全てを残すことが不可能なこと等々で、どうしたもんかということも含めて、議員の皆様方とも議論を深めながら、市の今後のありよう、維持、こういったことを念頭に今我々も取り組んでいるところであります。御理解をお願いいたします。 110 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。言われるように、本当に文化会館の床面積、単純に数字だけ考えても非常に大きな数字であります。それを残すのであれば、残念ながら学校のどっかを統廃合せんばいけんとか、市営住宅を削っていかんばいけんとかという議論が非常に必要になってくるということでありますので、ぜひその検討委員会を設置していただいて、市民の方も携わっていただいて、こういう計画が市のほうから唐突に出るというふうなところを改善していただくようなことが非常に大事じゃないかなと思っているところであります。ぜひよろしくお願いしたいと思います。市長どうでしょうか。 111 市長(古川隆三郎君)  今唐突に出したというようなおっしゃり方をされましたが、これまで手順を踏んで、市民の方にも議員の皆様方にも出したことによって今回のような署名活動もあっていますし、今質問をいただいているわけでございますので、これはこれとして今進んでいる途中であります。  ただし、これからも進める上で10年のスパン、40年のスパンという将来的なことでありますので、必要に応じていろんな情報を当然我々は出しながら進めていく立場ということはきちんと認識しておることをお伝えさせていただきたいと思います。 112 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  次の庁舎建設についてお尋ねいたします。
     この質問の締め切り後に全員協議会が開かれて、本体工事が完成したという報告を受けたので、その進捗というところはわかっているんですけれども、まだ知らない方も多いかもしれません。そして、工期の延長、予算の追加など、過程を改めて教えていただければと思います。 113 総務部長(松本久利君)  新庁舎本体建設工事の進捗状況でありますけれども、建物建設工事につきましては、平成31年3月議会において変更契約をお願いした際、本年10月末までとして工期を2カ月延長しております。  しかしながら、前回、9月定例会の終了後、10月中旬までの工事の進捗を踏まえて、4つの工事の施工業者と最終段階の協議を行った結果、契約金額の変更はないものの、約1カ月間の工期延長が必要と判断し、さらに工期を約1カ月間延長し、先月末完了したところでございます。  これまで施工業者の皆様には建設工事の工期を守るために最大限努力していただいており、市としましても大変感謝申し上げるところでございます。 114 4番(楠 晋典君)  この8月から10月、そして、さらに11月末までの工期延長の原因としては何が考えられますか。 115 総務部長(松本久利君)  まず、2カ月間の工期の延長につきましては、基礎工事ですね、くいを打つための基礎工事の中で地中障害等が発生しまして、2カ月間程度の工期の延長が必要ということで、工期の延長をあわせて契約の変更ということで議会の議決をいただいたところでございます。  あと、その後の1カ月間の工期延長につきましては、10月末の工期の延長でございましたけれども、やはり本体工事が終了する段階で、周りの足場とか仮囲い、そういったものが外されないとできないほかの4つの空調、衛生工事等がありましたけれども、そういったものがどうしてもその後にしかできないものがあって、そして、その後の調整といいますか、試運転等にも期間を要すというふうなことで、それを含めて、工期の延長等を含めてお願いしたところでございます。 116 4番(楠 晋典君)  最初の2カ月のくい打ち工事が非常におくれたと。地面より下のことなので、不測の事態が起きたということが非常に大きかったと思います。  残りの1カ月については、足場がどうのこうのということでありますけど、それを含めた上での工事延長じゃないかなと、2カ月の中にもですね。そうでないんですかね。 117 総務部長(松本久利君)  先ほどのにつけ加えますけれども、本体工事の中でも天候による進捗の影響でありますとか、あと──そういったものもございまして、本体工事も若干おくれることになったということで、当初はその4つの工種が一斉に10月末で終わる予定でしたけれども、それぞれの関連で約1カ月の工期延長をお願いしたところでございます。 118 4番(楠 晋典君)  本体工事がこれはある程度進まないと電気、空調、浄化槽の工事が入れないということで、今期工期が延長されたころから室内工事等は残業が見えていたのじゃないかなと予想されるんですけど、夜間にかかって工事をされていたのは、ガラス張りですからね、市民皆さん知っています。その残業代は契約金に含まれていますか。 119 総務部長(松本久利君)  請負工事の中で適正にやっていただいているものと思っております。最終段階の中でどうしてもそれぞれ4つの工事の取り合いというんですかね、手順のやりとりで、その後を追っかけてせざるを得ないということで、夜間にその作業を持っていったということもあろうというふうに思っております。 120 4番(楠 晋典君)  市が特別払っているわけじゃないようで、請け負われた会社が負担しているということだろうと思いますけど、この庁舎建設の本体工事、入札が当初すんなりいかなかったんですね。それ以前にも議会の中でも市内にある建設業者が、例えば5社でも6社でもいいので、共同でつくる募集をしてみたらどうかという提案もあっていました。そうすればよそに持っていかれるお金も少なくて、市内で循環して活性にもなるし、このような工期延長も含め、多目に見られる部分もあったのではないか。入札に規定の参加数がなくて、金額を上げての2度目の入札時の説明には、東北の復興や東京オリンピックで人手がなくて、常駐する人材と人件費、資材費に不足があったという説明だったと思います。先ほどの議会の中での提案ならば、そもそも市内の業者さんなので、東北や東京に引っ張られることもなくできたのかなと思ったりもしました。しかし、結果として、本体工事も含めてかもしれませんけれども、市内の業者が多くかかわっている電気や空調工事に大きく負担が来てしまったのではないかと思いますけど、いかがでしょうか。 121 総務部長(松本久利君)  本体建設工事の入札の折には、やはり大型の事業でございますので、それなりの事業に係る技術、あるいは品質を確保する観点から、共同企業体の業者の区分といいますか、組み合わせを検討したところでございまして、結果的に今回、本体工事と残り3つの工事の中でやっていただく中で、2カ月と1カ月の工期の延長というふうになったと思っております。 122 4番(楠 晋典君)  これだけの大きな工事が次にいつあるかわかりませんけれども、やはりきちんと反省して次に進まなければならないと思います。そのような会議や議事を持つことは考えていませんか。できたけんよかとんということで反省なしに進むのは非常によくないと思いますけど、まだ工事自体が完成ではないので、完成を待ってのことだろうと思いますけれども、そういう反省会をするところを設けようという気持ちはありますでしょうか。 123 副市長(柴崎博文君)  工事等については、建設工事指名選定委員会を初め、いろんな中でどうあるべきかということも本当に論議をしてまいりました。いろんな方々の御支援をいただいて。庁舎の入札もああいう状況がありました。でも、結果的に3カ月おくれではありますけれども、先月完了したということは、ある意味、皆さん方の御支援のおかげと思っていますけれども、今後どういう工事があるのか、あるいは解体等も含めていろいろあると思います。そういうものには参考にさせていただきますし、限られた財源の中でやらざるを得ない、そういう工事等についても、内部でも十分論議をしていきたいというふうには思います。 124 4番(楠 晋典君)  次の質問に入りたいと思いますけど、附帯工事の内容、主に駐車場付近ということと、先日から話題になっている親水施設ですかね、水に親しむ施設というか、そういう工事の件であろうと思いますが、その内容を教えてください。 125 総務部長(松本久利君)  市庁舎建設に伴う今回、山側の外構工事の内容についてでありますけれども、工事内容としましては、工事区域は山側の旧大手広場公園から本庁新館西側まででありまして、その主たる工事は舗装工事であります。ほかには排水工事、縁石工事、階段等の施設工事や建物外部の案内表示の工事などでございます。 126 4番(楠 晋典君)  その親水工事についてですけれども、水の都ですので、非常に宣伝効果になると思いますので私はいいと思います。温泉を飲む飲泉所もつくられるということだったので、できれば飲泉所に近いところにそういう水を飲まれるところもあれば、良薬を飲んだ後に水で流し込めていいのではないかなと思います。  この間、見学させていただいたときに、非常に会議室が多いなというふうな印象を受けました。話を聞くと、職員さんの休憩室もあるよということでのぞかせていただいたんですけれども、非常に狭いものでした。10人も入り切らんとじゃないかなと思います。この会議室を、今からいろんな検討もされていくかもしれませんけど、日中の会議室利用状況次第では職員さんのお昼御飯や休憩室にできるんじゃないかなと思ったんですけど、どうでしょうか。 127 市長(古川隆三郎君)  まず、親水施設についてのことに僕はお答えしたいと思うんですが、今日まで議員数名の方々から、庁舎建設に伴い、やはりあそこに水を活用したり、モチーフにしたようなことはふさわしいという御提案もいただいたところでした。  ところが、敷地内からの自噴は、従来の中庭のイチョウの木の横にあったあれのみでありました。周辺から出ているんですが、我が市役所の敷地からは本当に限定的なことでした。その水を工事中にいわゆるとめることなく、逃がし水として今逃がしています。これが1分間に約40リットルだろうとおっしゃっていますので、これを何とか活用できないかなというふうには考えます。  ただし、議員御存じのように、山側から海側への勾配がありますので、いわゆる山側に持っていくのにはまたこれに圧力をかけるようなことがあります。しかし、これは海側に持っていくことが自然流下ができますし、可能であれば、今あるものを活用して、今後また解体、そして、駐車場整備等があるわけですから、そこで何かそういったものを利用できないかということを設計士の方に提案していただくように今お願いしていますので、そのことが見えた上で、どの程度可能なのか判断すべきになろうと思います。  それから、会議室等のまず土日、祝日等には市民の方々に開放して、ぜひ登録をしていただいた団体等でいろんな市民の方々に出入りをしていただいて、土日、祝日、あるいは平日の夜あたりを今利用できないか検討して進めています。  職員につきましては、狭いながらも休憩室を確保させていただいておりますので、まず、そこを十分活用していただいて、今後のことについては、また検討させていただければと思います。 128 4番(楠 晋典君)  今の現行のように、お仕事をされているところでお弁当も食べるというのが僕は余りよくないんじゃないかなと思います。やっぱり足を伸ばせる場所があれば非常にいいだろうし、会議室が結構広いし、何室もあるので、そういったことができるんじゃないかなと思います。御答弁ありますか。 129 副市長(柴崎博文君)  設計する段階で僕らがお願いしたのは、どうしても会議室が少ないということがありました。今の状態が確かに過去に比べると多いというのは僕らも感じております。でも、現実的にいろんな相談事もありましょうし、市民の皆さん方とどうプライバシーを保ちながらやっていくのかというのがあります。  一方で、職員の労働安全衛生から見ると、休憩室であるとか、そういうのは必要性がありますので、しばらく使い勝手を見ながら、その後、じゃ、具体的にどんなということもありますので、ある意味、柔軟的な活用もできるのかなというふうには思います。 130 4番(楠 晋典君)  この会議室をたくさん設けられているというところには、やはり市民のための市庁舎なんだよというところが非常に思いが強いと思います。  しかしながら、会議となるとやはり通常夜の場合も多いなと。真っ昼間からなかなか会議するのかなというところも考えようでもありますし、(「市民の方が」と呼ぶ者あり)市民の方が。真っ昼間はなかなかしないですよね。だから、昼間あいているところといえば、そういう職員さんの休憩室にも使えるんじゃないかなという提案であります。引っ越し云々が済んでから、ある程度状況を見てもらって、そういった提案もいいんじゃないかなと思います。  それから、今後のスケジュールということで、まだ完成しておりません。だから、はっきりと明言するとまた無理な残業というふうなところが出てしまいますので、なかなか言えないてすけれども、このおおよそ年度末や、その時期にかかってくるのであれば、私の以前からの提案もありますけど、いっそのこと人事異動も少な目にして、引っ越しの時期に合わせてみてはどうかなと思うんですけど、いかがでしょうか。 131 副市長(柴崎博文君)  庁舎のほうは、この前、全員協議会で説明したとおりでありますので、そういう形で進めさせていただきます。  人事異動につきましては、退職等もありますので、それに伴う附帯したような異動もあるということです。そして、多くの人員を採用していく必要もありますので、そういうことは十分考慮しますけれども、現実的にどこまでやれるかというのは、今後検討させていただきたいというふうに思います。 132 4番(楠 晋典君)  私個人的には、今からの人口減少社会を乗り切る上で、人事異動はなるべく少なくしていって、スペシャリストをつくっていくことが労働量、そして、人件費削減にも有効的ではないかなと思っております。来年は何十年かに一回かもわからない引っ越しもあるならば、異動もあっては大変だろうということで、そういう提案と、異動によるレベルダウンする時期を繁忙期から外すことができれば効率よく回るのじゃないかなと思うところであります。今回に限らず、こういう改革も行革大綱でもいいし、市勢振興計画の中でもいいし、そういった改革も必要だと思いますけれども、改めてどうでしょうか。 133 市長(古川隆三郎君)  まず、人事異動等は市長の専権事項でありますので、それはそれとして、適材適所、これからの市政を推進する上で大事なことはやらせていただきます。  それと、たまたま庁舎の50年、60年、今回、七十数年ぶりの新築落成と重なったことで、職員においてもちょうどそれが年度がわりの4月から5月に大変な時期で、職員にも申しわけないなという気はしていますが、ここは市が一丸となってこの移転、それから、新築開業を乗り越えていくべきことでありますので、職員とも十分話し合いながら、4月、5月、万全な形でいけるように努力を重ねてまいりたいと考えています。 134 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。ことしの10連休があれば、本当に非常にいい時期だったなと。そういったところも職員さんの多忙化を少しでも食いとめていかなければならないと思っております。  次の特定健診について質問に入りたいと思います。  事業内容と運営状況を教えてください。 135 福祉保健部長(湯田喜雅君)  特定健診は、国民健康保険などに加入されている40歳以上の方を対象とした健診でありまして、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)に着目をし、生活習慣病の発症や疾病の重症化を予防し、将来的に医療費の適正化に寄与することを目的として、平成20年度から実施をしております。  本市の実施内容につきましては、保健センターや公民館等で実施をする集団健診、それと、指定医療機関で実施する個別健診があります。検査内容は、どちらも身長、体重の計測、血圧測定、血液検査、尿検査、心電図検査、問診、そして、医師の診察等になっておるところであります。 136 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。かかりつけなどある場合は病院での個別健診ということで、保健センターなどの集団健診について少し違う場合もあるかもしれませんけれども、例えば、血液検査や心電図検査などで重大な結果、今にも命の危険が迫るような結果が見つかった場合の対応はどのようにされていますでしょうか。 137 福祉保健部長(湯田喜雅君)  特定健診を受けた結果につきましては、集団健診を受診された方には、受診から約1カ月後に長崎県健康事業団から健診結果が届きますので、その後、保健センターや各公民館等で検査説明会を開催し、説明を行っております。  その際に、病院受診と判定された方には、事業団が作成した紹介状をお渡しし、病院受診を勧めておるところであります。  また、なお、至急病院受診が必要な人については、検査機関のほうからも直接保健センターのほうに連絡がありますので、すぐに連絡をとって受診勧奨を行っているところであります。  また、医療機関での個別健診受診者には、受診から約1カ月後に各実施医療機関の医師から直接説明を行うような形でやっておるところであります。 138 4番(楠 晋典君)  この質問、実はある家庭の方で集団健診を受けられて、その1カ月後に亡くなったという話からこういった質問をさせていただきました。6月に集団健診を受けられ、7月に亡くなられました。8月に健診の結果が家に届いて、本人もいないので、家族があけてみると、病院で受診してくださいと紹介状も入っていたということでした。もっと早くに知らせてくれればと家族の方は涙ながらに言われました。誰かがということでわかるとよくないので余り詳しく聞けないですけれども、今回のケースもかなり不慮のことが重なったのではないかなというところもあるかもしれないですけれども、こういったことが次から起きなければ、故人の亡くなった意味もあるというふうに前向きに捉えての提言でした。どうでしょうか。先ほどの部長の答弁にもありましたけれども、その対応以外にもまだできることがあるのではないかと思いますけど、いかがでしょうか。 139 保険健康課長(森本一広君)  先ほど部長から答弁がありましたけれども、病院の受診が必要な方には病院の紹介状を発行しますし、特に命の危険とか、非常に数値が異常な場合には、検査機関から保健センターのほうにすぐ連絡が来ますので、そういうときには、ちょっと先ほどの答弁と重なりますけれども、直接本人さんに連絡をとって、至急病院での受診を勧めているところでございます。  なお、病院での受診勧奨といいますか、紹介状につきましては、本人さんのいろんな検査結果で症状があって受診を勧められておるというところで、そういう方には結果が来て、説明会が終わって、その後、病院のほうの受診を勧奨ということで現在進めているところでございます。 140 4番(楠 晋典君)  非常に残念なケースであると思います。そういうことがないように、できるだけこういった事態にならないように、スピード感を持ってやってほしいというところもありますけれども、特定健診の受診率を考えると、受診させるのにもかなり労力がかかっているというところもありますし、あくまで健康診断であります。早期発見、早期治療を推進するならば、フォローの病院受診も呼びかけていくことも重要でありますし、これは例えば一人で解決せずに、家族と共有してくださいというふうなことも呼びかけとして非常に大事なことじゃないかなと思います。例えば、行政の中から相談窓口を開設しておられるならば、そういった啓発だとか、相談員の派遣であるとか、一人で悩ませない環境づくりも非常にまた重要なことではないかなと思いますけど、いかがでしょうか。 141 市長(古川隆三郎君)  当然うちの福祉保健部も保健センターもいろんなところで常日ごろから市民の皆さんの受診率を高めること、あるいは健康を維持していただくこと、高齢者においてはいろんな転倒予防教室、いろんなことに門戸を開いておりますので、その周知、啓発には努めてまいりたいと思いますので、ぜひ集団健診等を積極的に活用していただきたい。  と同時に、今、議員がおっしゃっているケースが今回急を要するケースだったのか、それとも、普通のお知らせの範疇であったけど、個人的な症状で、急に症状が悪化されたのかは我々はわかりませんが、さっき課長が言いましたように、これは早く処置をすべきだということがわかれば、今言ったシステムの中で直接受診をお願いするケースがありますので、こういったことをフル活動してまいりますので、ぜひ健康のために、何かありましたら、私どものほうにお尋ねをしていただきたい。我々はそのことを周知に努めてまいります。 142 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。できるだけこういったケースがないようにということで進めていただければと思います。  最後の自主防災会についてお尋ねいたします。  先ほどの議員の御質問にもありましたけれども、重複するところがありますけれども、組織率というところはいかがでしょうか。 143 市民部長(片山武則君)  自主防災会の編成、活動状況につきましては、島原市の組織率でございますけれども、100%であります。  しかしながら、雲仙普賢岳噴火災害から29年が経過していること、その間、大きな災害等もないことなどから、自主防災会の活動は形骸化しているものというふうなことで感じております。今年6月に初めて開催をしました自主防災会会長会議のアンケート結果では、町内会長、自治会長と自主防災会長を兼務している組織が7割、活動をしていないと答えた組織が7割近くありまして、大変危惧しているところでございます。 144 4番(楠 晋典君)  非常に7割という数字はかなり大きいところがありまして、大変だなと思いますけれども、安中地区を中心に自主防災会の再編が進んでおるということを聞いていますが、その活動状況について教えてください。 145 市民安全課長(吉田信人君)  安中地区の自主防災組織の再編ということでございますけれども、自主防災組織の活動状況につきましては、先ほどお話をさせていただいているかと思いますが、このような状況にある原因の一つには、本市の自主防災組織は町内会・自治会長と自主防災会長の兼務の割合が7割と高い、それから、その任期が一、二年と短いことなどが考えられておりまして、また、昨年の市長を囲む地域懇談会の折に、同じ御指摘をいただいているところでもありました。  このようなことを含めまして、市といたしましても、自主防災会組織の充実強化は最重要課題と考えておりまして、まずは安中地区の皆様に御協力をいただきまして、安中地区におきましては、最低3年の任期で自主防災会長を専任で選出をしていただいておるところでございます。今年4月から早速活動をしていただいて、いろいろなことをやってもらっているという状況でございます。 146 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。そのいろいろというところも聞きたかったんですけれども、例えば、特筆してどうでしょうか。 147 市民安全課長(吉田信人君)  まずは新しい組織になったということもございまして、リーダーさん、要するに、自主防災の会長さんみずから初期消火訓練を1カ月後ぐらいには開いていただいております。また、先ほども御紹介いたしましたけれども、先般、11月17日の安中地区の避難訓練におきましては、全体的な避難訓練に加えて、それぞれの自主防災会で、約3分の1の自主防災会初期消火訓練、あるいは避難に関するような講話のほうをしていただいておるという状況でございます。 148 4番(楠 晋典君)  やっぱり自治会、町内会さんがその兼務をずっとされておったので、なかなか一足飛びに自主防災リーダーさんを別に選んでというのの組織づくりですかね、その辺が進まないのは非常に歯がゆいところじゃないかなと思うんですけれども、これをやっぱり意識してもらうことが非常に大事であるというところで今動き出しているということですね。ぜひ進めていただきたいと思います。  一般会計から各町内会、自治会に運営補助金が出ていますけど、この予算の中には自主防災組織に対する予算組みもあっているんでしょうか。
    149 市民部長(片山武則君)  平成31年度、今年度の自主防災会組織に対する予算についてでございますけれども、自主防災会組織リーダー研修会、あるいは先進地視察の費用、地域防災マップの作成費用、初期消火訓練時の消火器薬剤の詰めかえ費用など、今年度は合計約203万円を予算計上させていただいている状況でございます。 150 4番(楠 晋典君)  一般会計から各町内会、自治会に、運営補助金の中にはそれは含まれていないということですよね。お金がなければ何もできないというわけではないですけれども、この自主防災会も住民ボランティアですので、ふだんからのコミュニケーションや訓練がいざというときに発揮されるわけであります。したがって、例えばお茶代であるとか、ちょっとした食事をとりながら地域コミュニティーを話し合う場を支援できるものもあってもよいのではないかと。今の財政難を考えると非常に難しいところもありますけど、どうでしょうか。 151 市民安全課長(吉田信人君)  自主防災組織については、本当に市としましても組織の強化ということにつきましては最重要課題と考えております。現状、先ほどから申しましたとおりに、町内会、自治会と自主防災会が兼務をされているというのもございまして、それぞれで活動状況が違っているということもございますので、当然、避難訓練に要する費用等も今後いろいろな形で、どういった形で行政のほうからお手伝いができるのかも含めて考えさせていただければと考えております。 152 4番(楠 晋典君)  これはあくまで補助金という形になろうかと思いますけれども、補助金ということなので、余り当てにはせずに、そういったところじゃなくて、自分の地域のこと、自分たちの身の回りのことを守るんだという生きがいのところでぜひ動いていただきたいなというところもありますし、そこにはやはり少しでもお茶代ぐらいでもできればなというふうなところがあったんですけど、できればのところで考えていただければと思います。  金がなければ人手でカバーということもあります。以前、松坂議員が提案された各町内会に担当職員の考えがあったと思いますが、この自主防災会についても同じことではないかなと思います。各町内会に住まわれている職員さんをぜひ自主防災会についても参加していただいて、積極的に重要な役目を担っていただいて、広報活動につなげられればと思いますけど、いかがでしょうか。 153 市長(古川隆三郎君)  自主防災会、それから、地域のコミュニティーのあり方、当然、我が職員もそこで住居を構えて生活している以上は、全く自主防災会のリーダーさんであろうが、町内会長、自治会長さんであろうが、同じ立ち位置でありますので、自分の地域の行事には積極的に参加すべきであります。  ましてや、万が一、もしものときに避難をするときに、職員であればなおさら地域の方々と顔が見える関係であって、そして、すぐに自主防災会でも町内会でも一緒になって率先して協力をする立場ですので、今、議員がおっしゃることはごくごく重要なことだと認識をします。  その上で、自主防災会を今、安中地区に頑張っていただいています。これは結果的に地域のコミュニティーのあり方と非常に密接な関係ですので、まずは安中地区でできたことはほかの地域でもできるはずだというふうに考えていますので、浸透させていきたいという思いでありますので、さっきの件も含めて、どのような応援の仕方があるのか、その中から検討させていただければと思います。 154 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。安中地区のほうで非常に盛んにされておるということで期待しております。  既に安中地区だけではなくて、各地域でそういった活動をされておる場所もあると聞いております。そういったところにもぜひ目を向けてもらって、そこから少しずつ横に広げていくとか、そういったことも非常にいいのではないかなと思いますので、ぜひ期待して、頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  これで楠の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 155 議長(生田忠照君)  午後1時15分まで休憩いたします。                              午後0時16分休憩                              午後1時15分再開 156 議長(生田忠照君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 157 8番(上田義定君)(登壇)  皆様こんにちは。末広がりの8番、新風会、上田義定でございます。これから12月定例会の市政一般質問を行います。  けさからすごく寒くなりましたけれども、いかがでしょうか。小・中学校ではインフルエンザも幾らか出て、学級閉鎖なども先週あったようですけれども、元気に乗り切ってまいりましょう。  それでは、今回の質問は大きく2点であります。公共施設等の総合的適正管理のさらなる推進について、そしてもう一点が働き方の変化による人口減少対策の可能性についてであります。一問一答で行いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  まず、公共施設等の総合的適正管理のさらなる推進についてを質問いたします。  全国的に問題となっておりますけれども、本市が保有する公共施設も老朽化が進んでおり、今後、大量に更新時期を迎えることとなります。また、少子化による人口減少によりまして、財源となる税収の増加は見込めない状況にありますことから、公共施設等の全体を把握し、長期的な視点を持って更新、統廃合、長寿命化などを計画的に行うことにより財政負担を軽減、そして平準化するとともに、公共施設の適正な配置を実現することを目的として公共施設等総合管理計画が策定されました。平成29年度から40年間の大計画でありまして、10年単位の大きく4期に分けられています。私はこれを確実に実行していくことが持続可能な将来の島原市のために、そして島原市に残ってもらいたい私どもの子や孫のために大変大切なことだと考えております。また、この進捗を検証することは市議会の大きな担いの一つであると考えており、そこでお尋ねいたします。本市の公共施設等総合管理計画全体の進捗状況はどのようになっていますでしょうか。  以上で壇上からの質問を終わり、あとは自席より質問させていただきます。 158 市長(古川隆三郎君)(登壇)  上田義定議員の御質問に答弁をさせていただきます。  公共施設等の総合的適正管理のさらなる推進について、全体の進捗状況はどうかという御質問でございますが、私どもはこれは平成29年度に策定をいたしました。平成29年度の3月に策定をし、今日まで進めております。ということで、平成29年度から平成31年度までの進捗状況について御説明をさせていただきたいと思います。  平成29年度から平成31年度の計画では、旧本庁舎の本館と別館、白山保育園など、8の施設の廃止と三会小学校や津吹団地など、5施設の改修を予定しておりましたが、ほぼ予定どおりに進行している状況であります。その中で、廃止の施設につきましては、8つの施設で4,129平米の削減を計画しておりましたが、現在、9施設、4,516平米の削減見込みとなっており、予定より若干前倒しで進んでいる状況であります。 159 8番(上田義定君)  なるほど、わかりました。幾らか前倒しということで、やっぱり後になると計画がちょっと苦しいところに来るので、初めのほうでスタートダッシュをですね。いいことだと思います。若干前倒しで進んでいるということで捉えさせていただきます。  公共施設等総合管理計画というのは、御承知のとおり、市全体の各部署にまたがっておりまして、各課でも計画があるのはわかっているけれども、先のことなので、目の前にある仕事に追われて後回しになりがちじゃないかと思います。しかし、計画を実行するための、その年になってから実行する、その前の事前の段取りはすごく大切であります。  そこでお尋ねしますが、公共施設等総合管理計画について、各課を横断的に管理、そしてマネジメントする部署はどこでしょうか。 160 総務部長(松本久利君)  公共施設等総合管理計画推進に当たっての市役所全庁的な連絡調整及び進捗状況等の把握につきましては、総務部の契約管財課のほうで行っております。 161 8番(上田義定君)  契約管財課ですね。そして、やはり計画の策定はあくまでスタートでしかありませんので、計画を実行、遂行、完遂することが大切でありまして、それでは契約管財課のマネジメントは機能していますでしょうか。 162 契約管財課長(中村洋司君)  全体の連絡調整と進捗状況の把握について、関係部署のほうとはスムーズに連絡調整をしながら計画の遂行についてはやっているところでございます。機能しております。 163 8番(上田義定君)  わかりました。ありがとうございます。市長の答弁でもありましたとおり、前倒しになってきているということは今のところ順調に機能しているのかなと。ただ、やはりしっかり各課に目を配って尻をたたいていただければと思います。  公共施設等総合管理計画の詳細として、個別施設計画の作成が求められております。これがないと公共施設等適正管理推進事業債の認定が受けられません。そして、この期限が令和2年ということであったので、できていますかと質問をするところでしたけれども、既にホームページに公表してありましたので、これもさばけているということで、次に具体的な施設名を挙げて、また進捗状況を伺いますが、まず島原城天守閣について質問いたします。  平成30年度から平成34年度までの5カ年の改修工事の計画がありますけれども、平成30年度、平成31年度分はどのような改修工事が行われたのでしょうか。 164 市長(古川隆三郎君)  上田議員、まず個別の計画を担当部署から御説明させる前に、私のほうからこれまでの経緯を若干補足させていただければと思います。  実は県下13市の中で13市全てが全体計画を策定しています。ところが、個別施設計画を策定済みなのは13市の中で4つの市だけであります。一番古いのが大村市が平成28年度に策定をされ、続いて島原市が平成29年度に策定をしました。その後、平成30年度に対馬市、佐世保市が平成31年度ということで、島原市は総合管理計画は県内でも先駆けて早く着手をした自治体であります。ですから、いろんなことが今、文化会館を初め、あれが削減だとか、統合だとか、皆さんから議論をいただいていますが、これも早かれ遅かれ全ての市で同じようなことが進捗します。現在、4つの市以外で個別計画を策定中のところが8自治体。令和2年から最終年度、令和3年度のところも見られるんですが、今、そういったことで全部が取り組んでいます。こういった危機感を全ての市や町が、村が共有している。さらに、個別計画を策定中の中でも小・中学校の統廃合はかなり進んでいます。小さい数字は僕は申し上げませんが、雲仙市や南島原市におかれましても小・中学校の統廃合はかなり進んでいます。ですから、決して私たち島原市だけが削減だとか厳しいことを言っているのじゃなくして、これは本当にどこも同じなんだということをまず申し上げさせていただいた上で、島原城から各個別について答弁をさせますので、よろしくお願いいたします。 165 産業部長(西村 栄君)  個別施設計画におきます島原城の天守閣の整備についてでございますけれども、平成30年度から令和4年度までに空調設備の設置のほか、外壁や瓦の改修、サッシの取りかえ、また、展示ケース及び照明設備の改修を予定しております。このうち、空調設備の設置につきましては、展示資料の適切な保管のため、平成30年度の設置を計画しておりましたが、現在、島原城跡保存活用計画を策定中でありますことから、簡易的に設置が可能なスポットエアコンを14台設置することで対応している状況でございます。 166 8番(上田義定君)  市長さんの先ほどの補足です。ごもっともなことであります。当然、全国的に少子化は進んでおりまして、全国の自治体がこの計画を策定し、40年後のビジョンをつくって進めていると。持続可能な自治体に向けて邁進しているというか、頑張っているというところは重々わかっております。その上で、やっぱりこれをちゃんと進めたいという気持ちで質問させていただいております。  お城のほうですけれども、今、島原城跡保存活用計画と重なったために、5カ年の計画のうちの2カ年はとりあえずスポットクーラー的なところで、当初の予定どおりにはいっていないというところと思いましたけれども、今、5カ年のうちの約2年分の時間が過ぎました。今度、400年の話もあります。そこに向けて今後どのようになっていくでしょうか。 167 産業部長(西村 栄君)  先ほど私のほうから島原城跡保存活用計画が策定中ということで答弁差し上げましたけれども、まず保存活用計画の目的につきましては、史跡の指定を受けたことから、島原城跡の本質的な価値を明確にすると。そういう中で、今後の適切な保存活用について計画を策定していくということでございますけれども、今回の私どもが計画しております空調設備につきましては、島原城館内の史跡、重要な資料等もございますので、そういったものを適切に保存していくということで計画してございました。ただ、大規模な空調設備の設置になりますので、島原城の敷地の中に隣接して室外機等を設置する予定でございました。ただ、島原城の外のそういった設置については、こういった保存利活用の計画のもとに将来的な保存のあり方を定める必要もあるということで、今回、その活用の計画を整備計画の整合性を図りながら今後進めていきたいと考えております。 168 8番(上田義定君)  その計画はわかるんですけれども、島原城の築城400年はいつでしたっけ。 169 産業部長(西村 栄君)  西暦2024年、令和6年度と考えております。 170 8番(上田義定君)  令和6年ということは、今、令和元年、年明ければ2年ということで4年間ですよね。恐らくそれを見据えての公共施設等総合管理計画の計画だったと思うんですけれども、それまでにもろもろいくでしょうか。 171 産業部長(西村 栄君)  令和6年度は築城400年ということでございます。私どもといたしましても、先ほど申し上げました島原城関係の施設整備等については、令和6年までを念頭に置きながら、目標に置きながら進めていきたいと考えております。 172 8番(上田義定君)  その計画の中には塀ですね。何とか塀と言いましたよね。矢狭間塀、あれとかもしっくいがぼろぼろ落ちていますよね。かなり大規模な工事になると思うんですけれども、それも計画に入っていますか。 173 産業部長(西村 栄君)  記念事業の一環として、その事業も念頭に置いてございます。 174 8番(上田義定君)  わかりました。ぜひ令和6年に向けて計画を実行していただきたいと思います。  では、お城はこれで終わりまして、次に学校関係で第五小学校、大三東小学校、第一中学校、いずれも令和元年度、そして2年度で改修の計画があります。第五小学校においては校舎、便所、放送室、大三東小学校においては便所、倉庫、体育倉庫、第一中学校においては校舎という計画ですが、どのような状況でしょうか。 175 教育次長(平山慎一君)  学校施設の進捗状況についてでございます。  第五小学校は、来年度実施予定の校舎の外壁改修に向けて、現在、設計業務を進めておりまして、来年度の当初予算に所要経費を要求させていただいております。また、屋外トイレの改修につきましては、本年度中に完了予定でございまして、当初の計画どおり進んでおります。  大三東小学校につきましては、予定していました体育館倉庫2棟の改修を既に終えて、屋外トイレの改修は老朽化状況を勘案して来年度に取り組みたいと考えております。  第一中学校につきましては、校舎の外壁改修を来年度実施予定でありましたが、現地調査の結果、第二中学校の外壁の老朽化が激しく、緊急性が高いと判断いたしまして、第二中学校のほうの改修を優先して取り組みましたため、第一中学校の改修は1年延期したところでございます。  個別施設計画につきましては、主に各施設の築年数等をもとに算定しておりますが、実際の工事自体を現地調査等で緊急性を判断した上で適宜優先順位を見直しながら進めておりまして、おおむね当初計画どおり進捗していると判断しております。 176 8番(上田義定君)  なるほど、今のような判断もあるかと思います。ありがとうございます。学校関係はおおむね順調に進んでいると受け取らせていただきます。  続きまして、消防関係で消防格納庫の第3分団の更新、集約、第8分団の改修、第21分団の一部廃止が、いずれも本年度までで完了の計画ですが、どのような状況でしょうか。 177 市民部長(片山武則君)  消防格納庫の進捗状況についてでございますけれども、第3分団消防格納庫の更新、集約については平成29年度に実施済みでございます。  第8分団消防格納庫については、平成30年度から平成31年度にかけて改修する計画というふうなことになっておりましたけれども、平成16年度に外壁や屋根等を改修しておりまして、改めて現地を確認した結果、早急な対応が必要でないことから改修計画の延期を予定しております。  第21分団消防格納庫の廃止については、地元自治会等の御理解をいただきまして、2カ所ある消防格納庫のうち1カ所を今年度中に廃止するよう、現在、事務手続を進めている状況でございます。 178 8番(上田義定君)  なるほど、わかりました。あとそれと、済みません、通告には漏れておりましたけれども、本年度から来年度の2カ年で第24分団の改修というのも計画されておりますが、これはいかがでしょうか。 179 市民部長(片山武則君)  改修につきましては、現地の格納庫の状況などを確認しながら取り組みたいというふうなことで考えております。 180 8番(上田義定君)  そしたら、先ほどの第8分団もそうでしたけれども、計画に上がっているけれども、状況を見ながら、延期が必要であれば延期していくと、そういう考え方でよろしいですね。ただ、消防機能にだけは影響しないように、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  あと、次に進ませていただきますが、浄化苑の解体、除却が本年度、設計、積算、来年度実行というふうに私資料を読んでおるんですが、これは計画どおり進行しているのでしょうか。また、財源のほうも大丈夫でしょうか。 181 市民部長(片山武則君)  新たなし尿処理施設であります前浜クリーン館が平成29年3月から既に稼働しております。浄化苑につきましては、令和2年度に解体する計画としておりましたけれども、解体費の全額が一般財源での負担というふうなことになりますから、現在、国、県のほうへ交付金による財源措置の要望を行っている状況でございます。 182 8番(上田義定君)  財源要望を行っているということで、そしたら、例えば、大きい施設ですから、余りに大きかったら2カ年に分けてとかいう方法もあると思うんですけれども、本来の計画でありましたら来年度までということだったんですが、余りにも大きいというところがあると思うんですけれども、当てのないあれですか。それともちゃんとそれなりに当てがある、財源の確保に関して、何といいますかね、予定は立ちそうなんですか。全然、今、目の前真っ暗でどうしようという状況なんでしょうか。 183 市民部長(片山武則君)  交付金の要望につきましては、今年9月に長崎県市長会のほうから国、あるいは県のほうに要望しておりまして、これにつきましては粘り強く要望を続けていきたいというふうなことで考えております。 184 8番(上田義定君)
     粘り強くということですけれども、後からまたちょっと出てくるんですけど、ちょっと置いておきます。また後からもぶり返しますので、次に進みます。  次に、建設部門に質問いたします。  白土湖転倒堰、通告書に「堤」という字を、ちっちゃかったので、「堤」という字かなと思ったんですが、間違いでした。「堰」という字でした。白土湖の転倒堰、訂正いたします。これの改修と各市営住宅の集約、改修、廃止の進捗状況をお知らせください。 185 建設部長(野口一敏君)  白土湖転倒堰は施設全体の長寿命化を図るために、今年度、管理棟の扉や窓等の改修を、今後、転倒堰本体の改修を含めて取り組んでいく予定で考えております。  市営住宅の改修につきましては、津吹団地において平成29年度から平成30年度に給湯設備、トイレ改修工事を実施いたしました。また、柏野住宅においては、建設から35年を経過していることから外壁、屋根等に劣化が見受けられるため、本年度に設計を行い、来年度からの施設の長寿命化を図るための改修工事を実施する予定としております。  市営住宅の廃止につきましては、平成30年度に稗田団地と杉山団地、本年度に桜馬場住宅と坂上住宅、それに梅園団地の一部及び霊南住宅で入居者の方に廃止計画の説明会を実施しまして、それぞれの住宅におきまして順次移転が進んでいるところでございます。本年度は入居者が転居、移転された稗田団地の中の3棟の解体をいたしたところであります。今後も入居者に市営住宅の移転、転居意向調査を実施しながら、他の住宅などへの移転をお願いしていきながら、入居者が移転された建物につきましては計画的に廃止していきたいというふうに考えております。 186 8番(上田義定君)  特に市営住宅に関しては準備と事前の周知、御理解が必要な品物ですので、本当に時間をかけてやっていかなければならないと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。  今伺った中で、一部いろんな事情で間に合っていないところや順番を入れかえたところ等々もありましたけれども、計画の進捗についてはおおむね計画に沿って、一部については前倒しで進捗していることが確認できました。  次に、公共施設等適正管理推進事業債というのがあります。これの拡充についてですが、当局としてはこの事業債をどのようなものと捉え、またどのように拡充したとつかんでいらっしゃるでしょうか。質問いたします。 187 総務部長(松本久利君)  公共施設等適正管理推進事業債につきましては、平成29年度に新たにつくられたものでございまして、公共施設等の集約化や複合化、長寿命化、転用、立地適正化、除却、本庁舎の建てかえ事業などに充当できる地方債であり、本市の公共施設等総合管理計画に基づき行われる事業が対象となります。事業に対する地方債の充当率や後年度の元利償還金に対して交付税に算入されるものでございまして、対象ごとにその措置率等は異なっております。  拡充ということでございましたけれども、当初の対象事業から転用であるとかユニバーサルデザイン化、立地適正化事業、こういった新たな事業にも対象となるように国のほうで拡充されたものと思っております。 188 8番(上田義定君)  ありがとうございます。ユニバーサルデザイン化とか、その辺もあります。この事業債、面積に関しては1平米でも減ればいいと。うまく使っていただきたいなと思います。そして、交付税措置も財政力に応じて30%から50%ということですので、いいのか悪いのか、多分、本市は50%に近いほうじゃないかとは思いますので、有効活用したいと思うんですけれども、あと特に留意すべきは、交付税措置はないものの、これまで起債できなかった除却事業にも起債することができるというところもポイントだと思います。  話は変わりますけれども、今後、島原市が起こせる最も有利な起債はやはり合併特例債じゃないかと思いますけれども、これの起債限度残額と期限をお教えください。 189 総務部長(松本久利君)  合併特例債につきましては、本年、令和元年度に実施予定した分を差し引きますと約22億円残っておりまして、令和7年度までがその適用期限となっております。 190 8番(上田義定君)  残額が約22億円と令和7年度までという期限ですね。わかりました。  40年間に及ぶ公共施設等総合管理計画、個別施設計画ができております。先ほどのように若干の入れかえとかはあるものの、これ以上想定外の大事業が突然必要になることはちょっと考えにくい、まずないんじゃないかと思います。先ほどの特例債、起債を起こす期限もあることですし、合併特例債を今後の事業計画に当てはめてしまっていいんじゃないかと思います。そして、合併特例債を当てはめてしまえば、今の総務部長に答弁いただきました公共施設等適正管理推進事業債や過疎債、ほかの有利な財源を探して、どの事業に当てはめるのが適当なのか計画しておくべきと考えます。とにかく一番有利なのが合併特例債であり、期限もあることですので、先にこれに使うという計画を──先ほどの、ここで掘り起こしますけれども、市民部長の浄化苑の件もチャレンジはしていただいて、それが暗礁に乗り上げるようであれば、時期を見て合併特例債というのもありじゃないかと。要は合併特例債も期限があるから当てはめてしまいましょうよと。どれに当てはめるのが適当かをちゃんと判断して、あとこれはこっちの起債にしようとか、そこまで起債の計画も早目にある程度立ててしまうべきだと考えますが、いかがでしょうか。 191 市長(古川隆三郎君)  まず、合併特例債の発行残高が約22億円ということにつきましては、ほぼ全てを庁舎建設の財源として準備しておりましたが、本当に国政の先生方の御支援もいただいて、庁舎建設の財源が一般単独災害復旧事業債を充てることが可能になったことから、この22億円という残額が残って庁舎を建てることができたということをまず本当によかったというふうに感謝しつつ、貴重な特例債でありますから、今、議員がこれ以上、何か突発的なことがないとおっしゃいましたが、有効に活用することというのがまず第一であります。それと同時に、さっき除却の件もおっしゃいましたが、今回、今御指摘の公共施設等総合管理計画による事業債等もありますので、こういったものをうまく組み合わせて、我々の負担が軽いことをまず第一に考えていきたいと思っています。  先ほど言いましたように、個別施設計画を出したことで詳細な部分の積算が必要な部分がかなり出てきております。さっき延期したというのは、思っていたよりも必要がなければしなくて済むということも出てきますので、そういったことを組み合わせながら公共施設等総合管理計画は進めさせていただきたいと思います。 192 副市長(柴崎博文君)  起債が全てがいいと思っておりませんけれども、やっぱり先ほど出ていますように、庁舎が一般単独災害復旧事業債、本当に有利な起債を活用できたと。そして、さらには残った約22億円の合併特例債、さらには過疎債等を活用しながら事業を進めていきたいと思っておりますし、先ほど議員さんおっしゃるように、浄化苑の件については、やはり循環型の交付金がありますので、これが活用できればそういう公共施設等適正管理推進事業債、これは充当はできますけれども、交付税がないということもありますので、やっぱりそういうことを含めて総合的な中で起債の活用をしていきたいというふうに思います。 193 8番(上田義定君)  とにかくやはりできるだけ有利な起債。ただ、その計画は計画でいいんです。当然必要ですけれども、次には今度は財源の問題となってきますので、財源の計画も早目早目に手を打っていただきたいと思います。ただ、計画しているよりもいいのが出てきたら、それはそれで切りかえればいい話でありますので、ぜひよろしくお願いいたします。  この質問の最後のほうになりますけれども、当然この計画は、やはり午前中の議員の質問にもありましたけれども、痛みを伴うものでありますので、誰だってふだん利用している施設が統廃合されるのは嫌なものであります。しかし、やはり冒頭にも申し上げましたけれども、持続可能な島原市のために、島原に残ってもらえる自分たちの子供や孫のためにしっかり計画を実行していきたい。そして、できるだけ、当然実行するに当たっても、将来に借金を少しでも少なくしてもらいたいと、いかなければならないと思います。そのためには利用者の皆さんに丁寧に説明をしていかなければなりません。きちんと数字を示して、また家計に置きかえるとか、いろんな工夫も必要だと思います。そして、何より早目早目に周知、説明することが大切だと思いますけれども、その辺、踏まえた上、総合的に市当局が着実な計画進行に向けて今後どのように取り組む方針かをお知らせください。 194 市長(古川隆三郎君)  ありがとうございます。やっぱり今回の、私たちは平成29年度に策定をいち早くしたことで非常にクローズアップされていますが、これは全国的に、また県内においても同様の議論があちこちで進んでいきます。その中で、島原市のこれからのきちんとしたあり方を早く御説明した以上は、個別のことも、多少いろんな利用者の方々に辛抱していただくことはあっても、丁寧に説明をしながら人口減少に対応できる島原市。それと同時に、やはり減るばっかりの話では非常に何か市民の気持ちも後ろ向きというのは嫌ですので、これだけはやらせてくださいというようなことも含めて、これから議会の皆さん方とも御相談をしながら進めていく必要があるという位置づけを持っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 195 8番(上田義定君)  そのとおりです。やはり市長さんもいろんな場面でチャンスがあられると思うので、40年後の島原のビジョンを市民皆さんに訴えかけながら、先ほどおっしゃいましたこととかぶりますけれども、やはり減るだけがすごくこれはイメージが強いんですけど、実はリニューアルされる場面もたくさんありますので、その辺も表に出して市民皆さんの御理解をいただければと思います。  来年度は計画の4年目となります。40年の10分の1になるんです。このスタートは今、なかなかいい調子でいっていると思いますけれども、今後つまずく場面も出てくると思います。幾らかあるでしょうけれども、とにかくかなめの契約管財課には特によろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。  働き方の変化による人口減少対策の可能性についてと題して質問いたします。  まず、欧米発祥のワーケーションという言葉がありますけれども、これについて御質問いたします。 196 産業部長(西村 栄君)  ワーケーションにつきましては、ワークとバケーション、仕事と休暇を組み合わせた造語でございまして、国内外の旅行や帰省など、休暇中の滞在先でパソコンなどを使って仕事をする働き方のことでございます。 197 8番(上田義定君)  ざっくり言うとそうですね。ワーク足すバケーションでワーケーションです。リモートワークといいますか、市長がよくおっしゃるITによって島原にいても都会と同じ仕事ができると。その辺を組み合わせた一環のことだと思います。1週間なら1週間、島原を体験しながら、仕事もしながらというプランです。本市もUIターンなど頑張ってはおりますけれども、移住、定住というのはやはりハードルが高いものであります。ワーケーションならば随分取っつきやすいのではないでしょうかと思っております。  また、しばらく前、ワーケーション全国自治体協議会というのが発足したようです。長崎県では五島市が加盟しています。だから、安直にこれに入ろうというのではありませんが、人口減少対策の一環として研究して、可能性を探る価値はあるのではないかと思います。  それで、働き方改革ですね。今、盛んに言われておりますけれども、休暇のとり方も変化していくでしょうし、来年は東京五輪、パラリンピックの年であります。その混雑緩和に、一部企業では出勤をせずに在宅や休養先での勤務を可能にする仕組みを構築する会社もあるようであります。これは来年の話ですけれども、これは多分、東京五輪のもたらしてくれる成果じゃないかと思うんですが、恐らく五輪の来年にとどまらず、それ以降も残っていく仕組みではないかと感じております。  この話をちょっとここで一遍切りまして、次にコワーキングスペースですね。通告書には「コアワーキングスペース」と書いていましたが、「ア」は不要でした。これも訂正いたします。コワーキングスペースについてお知らせください。 198 産業部長(西村 栄君)  コワーキングスペースとは、フリーランスや起業家、在宅で勤務されている会社員などが机、椅子、ネットワーク設備などを共有しながら仕事をする場所のことでございまして、利用者同士が交流することで情報交換や新たなアイデアの創出など、コミュニティーを活用しながら仕事ができるという特徴がございます。 199 8番(上田義定君)  共有の空間といいますか、そういうところにフリーランスの方が多いようなんですけれども、実力のあるフリーランスの人材が集まる場所のようでありまして、これも先ほどからとちょっと関連するリモートワークの形態で仕事をする方も多いようで、コワーキングスペースを回って人材を探す上場企業もあるとのことであります。また、何も足で直接回らなくても、情報共有のシステムを使えばサーチすることも可能なようです。それから、そのスポットで、そこで探した方に、フリーランスの方に業務の依頼をするパターンもあって、企業と人材のマッチング場所にもなっています。私はこれにも可能性があるのではないかと思っておりますし、そしてまた本市でも民間でこれが動き出していることもお知らせしておきます。  これまでの、先ほどのもういっちょ前の話も統合して、ここに新しい企業誘致、新しいUIターンの形の可能性があるのではないかと考えます。例えば、会社によっては仕事をやめずに地元に帰ってきて親と暮らせる。月1回、東京本社に行けばいいとなればUIターンに結びつくのではないか。そこに交通費の助成をすればこれは加速するんじゃないか。その交通費助成というのは、例えば、島原市に居住して市外の会社に勤務している人に、今、交通費を助成していますよね。それと同じ理屈じゃないかと思いました。また、場所を用意して都会の企業と契約というのもある。保養所とか、そういう地元に帰りたい社員のために場所を利用して企業と契約するのもあるんじゃないか。そして、それがまた空き家対策にも寄与するんじゃないかと。このようにいろんな可能性があるんじゃないかと思い、新しい企業誘致、新しいUIターンの形の可能性として質問にいたしました。市長、いかがでしょうか。 200 市長(古川隆三郎君)  ありがとうございます。日ごろ私の頭の中で考えていることを随分整理して御発言いただいたような気持ちでいます。まさにインターネットが普及したおかげで、大都会の真ん中にいようが、田舎にいようが、同時にできる仕事の分野が広がりつつあります。さらに、空気や水がきれいでおいしい。地方で生活しながらそういったことが可能な時代になってきました。  今、議員がいろいろおっしゃいましたが、キーワードの一つの中に、やっぱりテレワーク、いわゆる違うところでもフレキシブルに時間帯も変えて仕事をしながら生活できる分野も広がっています。それから、コワーキングスペースのことをおっしゃいましたけれども、島原市でもぜひお試しオフィス。そこに来ていただければネット環境もあって、いろんな情報が入って、1週間でも1カ月でもそこでベンチャー企業がお試しに仕事していただける、こういったチャンスはかなりあると思っています。  おっしゃるとおりに空き家対策。もし移住してそういったところで働いていただければ、空き家の改修費用、リノベーション費用等も協力できるんじゃないでしょうか。まさにこういったのは我々も研究していますが、今、民間でもどんどん広がっていますので、いい情報を得たいと思っています。ありがとうございます。今おっしゃったことは本当に島原市では実現可能、古民家があって、いいところがありますので、ぜひ前向きに検討させていただきたいし、先週、東京のあるベンチャー企業の社長が島原へ来ていただきましたので、幾つか物件等も視察をしていただいたところであります。フリーランスの方も、きのう、実は地域おこし協力隊を1名雇用いたしましたが、5カ国語が堪能な方で、そしてみずからが東京出身でフリーランスの方であります。田舎暮らしの情報発信を国内外にしたいという考えをお持ちの方を昨日任命したところでありますので、そういった意味からも都会からこっちへ来て実現させてみたいと思います。 201 8番(上田義定君)  ありがとうございます。よく御理解いただきまして、本当にありがたいと思います。先ほど市長の話も当然出てきましたけれども、やっぱりあくまで民間主導の話だとは思っております。ただ、よく研究していただいて、可能性があると判断されれば、多分あるんではないかと思うんですが、自治体としても、これこそ他市に先行していろんな形で事業を応援すべきだと思います。  結局、旧態依然とした固定資産税の減免や補助金による他市とのバーゲンの打ち合いによる企業誘致、これはちょっと限界があるんじゃないかと思います。ただ、今回の話、今の話じゃなくてもいいんですけど、とにかく企業誘致、UIターンについて新しい切り口を探さないといけないと思っております。ですから、先ほど失礼にも旧態依然と言いましたが、その辺の企業誘致の予算を少し切り取って、それを財源として、アンテナを張って知恵を出して考えていければと思っております。全ては人口減少対策につながる、そこですね。とにかく根本はそこですので、そこを解決できればと思います。  というところで、簡単ではございましたが、新風会、上田の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 202 議長(生田忠照君)  しばらく休憩いたします。                              午後2時1分休憩                              午後2時11分再開 203 議長(生田忠照君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 204 6番(林田 勉君)(登壇)  皆さんこんにちは。6番、庶民の会、林田勉です。よろしくお願いいたします。今回は欲張って5問質問しております。  まず1問目に、先般の9月議会でも質問いたしましたが、今、全国で注目が集まりつつあるロケツーリズムについて再度質問したいと思います。  2問目に、制度が変更されたふるさと納税について。  3問目に、現在計画中のコミュニティバスについて。  4問目に、広域農道、いわゆるグリーンロードの傷みについて。  最後5問目に、新庁舎開庁記念行事は何をするのかについて質問したいと思います。  まず最初の質問ですが、島原への誘客に効果ある島原ロケツーリズムの推進をということでお尋ねいたします。  前回からの続きの質問になりますが、このロケツーリズム、テレビ番組、映画などのロケと俳優さんを我がまちに呼んで、さらにファンを呼び込もう、そして、まちおこしをしようと気づいた自治体ではひそかなブームとなっております。先般の産業建設委員会の視察先の一つに取り入れさせていただきましたロケツーリズムの取り組み先進地の神奈川県綾瀬市での研修でも、やはりかなりの誘客や市の宣伝効果、効用があることがわかりました。  そこで、我が島原市でも取り組み始めていますが、今後どのように進めていくのか、その本気度と考え方をお尋ねしたいと思います。  そこでまず最初に、ロケツーリズムによる島原への誘客の可能性をどう見ているのかをお尋ねして、あとは自席にて一問一答形式で質問したいと思います。よろしくお願いいたします。 205 市長(古川隆三郎君)(登壇)  林田勉議員の御質問に答弁をさせていただきます。  ロケツーリズムによる島原への誘客可能性をどう考えるかという御質問でありますが、ロケツーリズムとは、映画やドラマの舞台になったことをきっかけに、その作品のファンがその現場を訪れ、風景やグルメを堪能し、そのまちのファンになることであり、ロケを契機としたシティープロモーションであります。  島原市ではこれまで寅さんシリーズの寅さんであったり、「まぼろしの邪馬台国」の吉永小百合さん主演であったりとか、結構ロケ地にはなっております。また、グルメ番組や観光番組等で取り上げる回数も多い観光地、自治体であります。しかしながら、それをうまくその後のツーリズムに生かし切っているかといえば、不十分であると考えております。  そこで、これからロケツーリズムを推進するに当たり、11月21日、22日の2日間、ロケ誘致の専門家に島原市に来ていただきまして、島原市のロケ地となり得るスポット等を視察していただきました。また、ロケツーリズムのセミナーを開催して、市内の各団体の方四十数名それに参加をしていただいたところであります。  今回来ていただきました専門家たちに島原市のイメージをお聞きしましたところ、島原市は火山とともに生きてきた歴史を持つまちであること。風光明媚で武家屋敷など雰囲気がある建物や、また、島原港周辺に点在する九十九島など絵になる風景があること。水路にはコイが泳ぎ、まちの至るところに豊富に湧き出ている湧水が生活の一部となっている、水のある風景そのものが珍しいということ。また、海沿いを走る黄色い列車やとても魅力的なローカルな駅があること。豊かな土壌で育った農産物やがんばなど豊富な海の幸があること。また、日本でも数少ない火山による英知をベースとしたストーリーを組み立ててみてはどうかなど。また、島原城や武家屋敷、古民家などの町並みが島原独自のものであり、こういったものの魅力は海外番組へのセールスポイントとなり得ます等々の貴重な御意見をいただいたところであります。  今後も専門家のアドバイスをいただきながら、島原だから撮影できるロケーションを模索したいと思っていますし、そのドラマや映画、ことしは「かんざらしに恋して」も大変好評でありましたが、行ってみたいところ、行って好きになるところ、その延長に暮らしてみたい、いわゆる移住候補地、定住候補地となる、そういうふうなことの可能性を考えているところであります。 206 6番(林田 勉君)  ありがとうございました。今、市長が御紹介いただいたセミナーが11月22日にありまして、私どもも一応参加させていただいて、その前の有明のときにも参加させていただいて、そんなもんなんだなということで思っていたら、この題目も「ロケを呼んで、島原を元気に」ということで、そういうセミナーでありました。  そこで、来られたついでじゃないんですけど、島原も見て帰りますよという当日の話だったので、今の話が島原を見た印象なのかなというふうな思いであります。  まさに何もないまちよりも何でもある島原市みたいなところでもあるんですけど、御紹介のとおり、「かんざらしに恋して」の後に、観光客は本当にたくさん訪れていただいたというのも一つのそういう現象かなというふうに思っております。  今、市長の言葉の中に古民家という話があったんですけど、先般の新聞の報道の中に古民家再生ということで関連してちょっと聞きたいと思うんですが、ロケにも使えそうなアーケードにでかい古民家がありますね。いわゆる堀部邸。そこらも見ていただいたのかなどうかわかんないんですけど、ああいうところもロケに当然使えそうな物すごい雰囲気がしているんですけど、市長が今後あそこをロケ以外でもいいんですけど、ロケも一緒なんですけど、まちおこしという意味ではどのようにお考えになっているのかというのをお尋ねしたいと思います。  この紹介の中では兵庫県の丹波篠山かな、そういったところで古民家、福岡の浮羽でも古民家を再生しながら地域のそういう観光と資源にも活用しているよということなんですけど、話題がちょっとずれるんですけど、まず、市長の古民家に対する思いを少し教えていただければと思います。 207 市長(古川隆三郎君)  堀部邸のことを御指摘いただきましたが、貴重な江戸時代の風情を残すいい建物であります。また、建物の中には湧水を引き込んで、それを生活に使っていた跡もあります。また、庭園も少し小さいんですが、非常に風情があるもので、ロケの現場としても可能でありますし、今、議員が丹波篠山のことをおっしゃいましたが、実は観光庁から昨年アドバイザーの方に来ていただいて、その物件を視察もしていただいています。等々のことから、今後その堀部邸につきましては地方創生の交付金等の活用も含めてインバウンドあたりにも、日本の古来の建物で町並みに、武家町の中の商屋としてこんなものがあるんだというのに活用してみたいな等の思いがありますので、ロケプラスインバウンド対策、観光地としてのスポット、こういった複合的な可能性が、そこには必ず可能だというふうに認識をしています。 208 6番(林田 勉君)  そういった意味でも堀部邸の活用というかな、復活させていただいて、そういうロケにも、また、インバウンドにも使えるような感じでぜひ再編していただければと思いますし、この中では一般社団法人ノオトさんが手がけておられるということですね。そういった情報交換とかしていただいて、古民家の再生も含めた、ロケツーリズムも含めた市の活性化につなげていっていただければというふうに思います。  ちょっと話がずれたんですけど、次に、今後の取り組みですね。ロケツーリズムに対する今後の取り組みと課題は何なのかをお尋ねしますが、訪れた綾瀬市に伺ったら、まず第1は、市民の方から綾瀬を元気にしたいということで市民のほうから立ち上がった組織、あやせ市ブタッコリーロケ隊というのが核になっていろんなことをされているということなんですけど、今後、島原市ではこのような団体の立ち上げ、もしくは連携、そういうのが必要になるんじゃないかなと思うんですが、取り組みと課題について教えていただければと思います。 209 市長(古川隆三郎君)  綾瀬市は何もないまち綾瀬ということで標榜されていたのが、最近ではロケのまち綾瀬ということで、綾瀬とか、有名な千葉県のいすみ市とか、あの辺は首都圏に近いものですから、俳優さんたちの移動が短時間で済むというようなメリットがあります。「かんざらしに恋して」も、あの有名な俳優さんをよく島原で10日間余り滞在して集中的にされたんだなという思いがあります。しかしながら、綾瀬市では今日何もないのがロケでということで非常に市民の方々が胸を張ってロケのまちとおっしゃっているそうです。  それで、受け入れについては、きっかけや準備は行政ができますが、主体性は今後、民間が自分たちでかかわって、そして、自分たちで利益も上げて、そういったことで持続可能にすることが一番いいのかなと思います。  島原市で似たようなことで成功事例と僕が言えるものがあります。それは島原がまだすリーグ・スポーツキャンプ等誘致実行委員会であります。サッカー場やいろんなことを通じて、サッカー、バレー、剣道、レスリング、いろんなことで交流人口、オリンピック、パラリンピック、ラグビーワールドカップ、こういった誘致にもつながっています。これまさに商工会議所だとか、地元のホテル、旅館、そういったところの御支援とタッグマッチでやっています。先般の11月20日でしたか、その勉強会にも商工会議所青年部、それから、島原青年会議所、こういった方々にも入って研修していただいていますので、ぜひロケ誘致もこういった方々が顔の見える自分たちで積極的にかかわっていただく、ここをどう立ち上げるかが肝心かなめになってくると私も思っています。 210 6番(林田 勉君)  まさにそのとおりですね。中心となる核の方が本当に大事かなと、そのことも習ってきたんですね。担当者の方が言われたのは、自発的であること、かかわることがうれしいと、そのことにですね。それと、まちを元気にしたいという仲間、で、お互いが最後に負担にならないような関係で今やっているんですよと。何かそういうことだったものですから、ぜひ島原も、先般このセミナーに行かれた方々が少し気づきがあって、そういったところから自然発生的にまた出てくるのも一つだし、行政からももっともっといろんな機会でこのロケツーリズムの有効性というのを訴えていただければというふうに思っております。  そこで次にですけど、今も協議会に入っておられるんですけど、そういう話が来たとき、まず、窓口、専門的な窓口が必要じゃないかなというふうに思うんですね。いろんなロケ地を使うにも、国とか、県とか、市の各部署へスピーディーに連絡して情報が一元化しないと、即答えられないじゃないですか。だから、そういったところで何かの兼職でもいいんですけど、そのロケに対応した名前の名称のある部署というのは必要だというふうに思うんですが、そういったところで、新年度はそういったことも含めながら検討されてみてはどうかなということを御提案しているんですけど、どうでしょうか。
    211 市長(古川隆三郎君)  ロケツーリズム協議会の会合に何度も出席しています。ロケをする側、制作される側の大きな期待の幾つかの中に、まず、こういったシーン、こういった場面を撮りたいといったときに、幾つかすぐこういうところができますよという受け答えがすぐできること。それから、エキストラも老若男女いろんな方々を人材バンクのような、エキストラバンクのようなことで、いつでも協力できますというようなこと。それから、ロケ弁とかのそういう食とかホテルの手配もすぐ可能なこと。それから、映像ですから、いろんな権利が発生します、写していい悪い、外に出していい情報、出さないでほしい情報、そういった権利関係をきちんと受け入れ側で整理ができていること。おおむねこういったことをパッケージでできることを望んでいるとのことですので、やはり専任の人間がそれに携わらないと、非常にそこは難しいのがあると思います。これが窓口担当。それから、ロケの現場担当。それから、それを情報発信する情報発信担当とかが必要ですので、今後の組織づくりの中で検討していきたいというふうに思います。 212 6番(林田 勉君)  やるからには本気度を出してやらないと、やってみたいなぐらいでは、結局、成果があらわれないと思うんですよね。せっかくここ何年か協議会に入っていろんな下積みの勉強をされて、これで行けそうと思ったら、とにかく本気度を出してやってみたらどうなんですかというのが僕の思いですので、そういったことから言っても、先手必勝なんですね。各地が私のところにもロケに来てくださいと手を挙げるならば、その分母がふえるから、1000分の1よりも100分の1なんですね。早く手を挙げて自分のところにロケを呼んで、そして、実績をつくって、そのことで観光を活性化して、さらにまたロケを呼ぶという、そういういい循環サイクルができると思うんですね、先に呼んだほうが。だから、1000分の1よりも100分の1ですので、そういった意味では早く手を挙げて早く実行したほうが勝ちですよいうふうな思いであります。  現在、島原市のロケにかける予算は48万円と何か前議会でお聞きしました。今話題の綾瀬市といすみ市を調べたら、お互いに500万円から700万円、去年は自前の御当地ドラマをつくられて一千何百万円になっているんですけど、それぐらいの予算をちゃんとつけられているからこそ、それだけの実績があるというふうなことだろうと思いますので、ぜひどういった内容で調整されているのか調べられて、ちゃんとした具現化した予算づけをされたらどうなのかと思うんですけど、どうでしょうか。 213 市長(古川隆三郎君)  財源等も十分考慮しながら、どこまで可能か、予算については新年度のことでありますので、検討させていただければと思います。 214 6番(林田 勉君)  ぜひ、本当に先手必勝。いつも自分が発案したときには何かそういうふうに言うんですけど、しかし、少なくともそれは当たっていると思うんですね。どうせするならば、先にやった者が勝ちよというふうなところがありますので、ぜひ来年度はちゃんとした予算をつけていただいて、本格的な攻めの誘客をしていただければというふうに思っております。  ということで、ロケツーリズムなんですけど、紹介すれば、ちょっと前のデータになるんですけど、綾瀬市は入り込み数が平成26年度が10万8,000人だったのが、平成29年度には23万人になっている。いすみ市におかれましても30万人が40万人になったよと。宣伝効果はお互いに30億円、40億円ありますよと。何かそういうふうに目に見えない波及効果もありますので、ぜひ来年度は挑戦の年にしていただければというふうに思います。  そういうことで2問目に入りたいと思います。  次2問目、ふるさと納税についてお尋ねいたします。  年末が近づけば、一般のお歳暮以外にもふるさと納税というのは気になるところなんですけど、本年というかな、全国的に返礼品が過熱ということで全国的に統一されて返礼品は寄附金の3割というふうになっているんですけど、本市においては気になるところなんですけど、今までどれくらい寄附金が集まって、結局、市のほうの基金にどれくらいなったのか。  それと、使途、使い方が大事なんですけど、どういったものに使っておられるのか。  それともう一点、制度が変わったんですけど、前年度とどのような違いが出ているのか。もし、そういうのがわかったら教えてください。 215 市長公室長(伊藤太一君)  本市におけるふるさと納税につきましては、平成20年度から寄附の募集を行っておりまして、平成30年度末までの累計で15億6,400万円の御寄附をいただいているところでございます。  この寄附額から所要経費を除いた金額をふるさとしまばら応援基金に積み立てており、同じく平成30年度末現在で約8億6,700万円を積み立てているところでございます。  本年度から島原ふるさと創生小西紀行プロジェクトのほか、島原鉄道の運営補助や企業立地、小・中学校の教育用パソコン購入など36事業に活用させていくため、ふるさとしまばら応援基金から約2億1,200万円を基金繰入金として予算計上しているところでございます。  本年度の寄附の状況でございますが、11月末現在で昨年とほぼ同額の1億7,800万円の寄附をいただいており、返礼品の経費として約5,400万円を支出しているところでございます。  それで、現在、地方税法の改正に伴い、ふるさと納税に関するルールが定められたところでありまして、本年6月からは全自治体が同じ制度のルールの中で寄附金募集に取り組んでいるところでございまして、本市におきましてもポータルサイトを2つ増加させて対応している。それとあわせて、5割ルールに適用するため、返礼品の価格、あるいは手続に係る経費の見直しを行い、また、さまざまな新商品の造成に努めているところでございます。 216 6番(林田 勉君)  聞いたところによると、新制度が始まってもあんまり差異がないよと、順調にいっている、順調というのはちょっとおかしな言い方なんですけど、全国から支援を変わらずいただいていますよというふうな答弁だったろうと思います。  今御紹介があったとおり、ポータルサイトをふやして、今4つですね、ふるさとチョイス、ふるさと何とかとか、4つあるんですけど、私ものぞいてみました。各サイトをのぞいたら、いろんな商品があって、商品の後にコメントがつくんですね。フェイスブックとか、ほかも一緒なんですけど、評価がつくんですね。これが普通見る分にはいいんですけど、本当にそういった意味ではこれは逆に言ったら怖いなというふうに思うんですね。もし、誰かの口コミが、何だ島原はこんなものを送り返してみたいなのが、もし、それが一言でもあったら、島原市の顔は台なしということで、返礼品は島原市のイメージであり、顔である、品質管理はどうしているのかにつながるんですけど、そういう信用度を落とさないというのが一番だと思うんですね、どんな返礼品を返そうが。それは信頼関係の中でお返しをしているんですから、それは決して破ってはいけないことだと思うんですが、製品はさておき、生ものとか、そういった詰め物、合わせ物とか、そういったものが品質管理は一番大事であろうというふうに思うんですが、そういった管理というのはどうなされていますか。もうばっちりなんですか。 217 市長公室長(伊藤太一君)  返礼品の品質低下については、返礼品そのものではなく、島原市、あるいは取り扱う返礼品全体の評価を下げることにつながっているものと認識しております。  そのため、まず、返礼品として登録していただく際に、原材料、賞味期限、保存や発送方法、あるいは包装方法などを確認させていただいております。そして、実際返礼品の注文を受け、発送の際には、例えば、海産物などの生鮮品については寄附者と発送日を調整して送るようにしております。また、野菜や果物などについては生育状況によっては取り扱いを一旦中止するような手続をして品質低下の防止に努めているところでございます。  また、各事業所に定期的に訪問するようにしておりますので、その訪問の際に、商品の確認、あるいは現況調査も行っているところでございます。  そういった中でも当然、全国各地の皆様方からいろんなお声をいただいております。例えば、運送時の破損などの問い合わせもございます。そういったことも評価につながることになりますので、定期的な製品のチェックとあわせて品質管理には万全を期しているところでございます。 218 6番(林田 勉君)  ありがとうございます。ということで、先般、ちょっと報道があって、お肉をどこかへ送られたら、赤いところが少なかったよというふうな話もありまして、そういった意味でも品質管理というのは、生産者を疑うわけじゃないんですけど、島原市がちゃんとした返礼品として送るならば、島原市もそこまで気をつけて細心の注意を払いながら、その寄附者の方々に返礼をするというのが当たり前なことだろうと思いますので、ぜひ今後もそういう品質管理という点では注意していただきたいし、信頼のおける、寄附をしたくなる島原市であってほしいというふうに思っております。  次にですけど、今後はアイデアで勝負、同じ全国一律の条件になったので、アイデアで勝負というのはまた言い方がちょっとあれなんですけど、いろんなアイデアで応援したくなる島原になっていくのが理想かなというふうに思うんですが、そういった意味で、今後のアイデアと、何かそういうふうな寄附をいただく動機づけになるような方策があったら教えてください。 219 市長公室長(伊藤太一君)  寄附額の増加のためには、ほかの自治体と差別化を図る必要があり、これまでのようにモノだけではなく、体験型の返礼品も新たな寄附を獲得する方策として力を入れているところでございます。  例えば、島原鉄道での駅長体験であるとか、島原城七万石武将隊と天守閣、あるいは鯉の泳ぐまちをめぐるツアー、あと、島原鉄道の駅名が変更になったんですが、その記念切符など、趣向を凝らした商品の造成に取り組んできたところでございます。  また、返礼品を毎月楽しむことができるよう、野菜や果物、水、米、アルコール飲料などを定期便として取り扱って高額の寄附の獲得にもつなげているところでございます。  そういったことで、さらには未活用の商材、あるいは流通に乗りにくい商材などを活用した新商品なども事業所と協力して進めてまいりたいと考えております。  今後も知恵を絞ってアイデアを出しながら、寄附の募集に取り組んでまいりたいと考えております。 220 6番(林田 勉君)  そういったことで、アイデアの一つに──これは小項目で書いていたので、ここに載せておられないのと思っていたら載せておられましたので、ちょっとお聞きしますけど、お任せB品として、全国一律に優秀なというか、本当にいいものばかりそろっているんですけど、いいものがそろっているんだけど、少し傷物とか、魚で言ったら、尻尾がちょっとちょん切れちゃったよみたいな加工品もあると思うんですよね。そういったもので、結局、品質はばっちりなんだけど、お得なんですよというお任せB品みたいなアイデアはどうでしょうか。 221 市長(古川隆三郎君)  さっき議員がおっしゃったように、こんなものを返礼品として扱いますと言っていて、受け取ったら、赤身がなくて脂身が多かったとかという報道に触れたことがあるんですが、これは信用がなくなる話です。  ただ、例えば、農産物にしてもキュウリ1本、曲がっているけど、おいしさや鮮度では全く問題がない、そういった商材もあります。  そこで、実は今、漁協ともこういったことをやったらどうかと言っているのに、魚市場で出るような魚でも、こんな大きな魚はちゃんとした流通で行きますが、型が小さいとか、お刺身でもまだいけるんだけど、未利用の魚なんかが本当に流通していない部分があります。そこで、もう7年ぐらいになるんですが、漁協さんと相談して、雑魚、これをアルファベット5文字で「ZAKKO」という商標登録をしていただいています。ぜひ未利用品だけども、活用次第では何か加工食品に化けたりできないものかということを今協議を始めたところですので、そういったものの先にはふるさと納税の返礼品に活用できないかというようなことを考えていけば、ふんだんにあるものを付加価値をつけてお金を生むというようなことで活用できないかなという、参考的にこういったことを今考えているところです。 222 6番(林田 勉君)  いや、まさにそのとおりなんですよね。もったいないですもんね。ちょっと形が変わった、ちょっと何かが足りない。だけど、品質はいいのに、A品で売るわけにはいかない、送るわけにはいかない。何かそういうのも今から割安感、お得感で、相手側が納得すればいいことなので、1,000円の返礼品でも2,000円のを送ってきたらうれしいじゃないですか。何かそういうのも今後ぜひ展開していただければというふうに思っております。ありがとうございます。また逆にいいアイデアをお聞きいたしました。  それと、アイデアということでもう一件思いついたんですけど、今ショートムービーで「いってきます」、「いただきます」、そこに俳優さんもおられますけど──が紹介されております。そういった意味では、本当に島原も情緒豊かなまちでこういうのもあるんだなという紹介をしていただいているんですね。これにもう一点、今こういうのに使います、使いたいんですよというのをそのショートムービーでぜひ乗っけていただきたいんですね。動画でですね。今使っている島原鉄道への補助金とか、ふるさと納税を500万円とか使っているじゃないですか。朝、高校生が島鉄からおりて、応援ありがとうございます、毎日皆さんのおかげでちゃんと学校に通えていますよとか、そういう返礼とか、募集の動画をつくったらどうですか。  例えばもう一個、コミュニティバスはまた後で言うんですけど、ことしそういう事業に1,800万円予算をつけたじゃないですか。そういうときには、バスが走ったときには、おじいちゃん、おばあちゃんの姿を映して、皆さんのおかげで買い物に行けました、お風呂に行けましたとか、そういうムービーも一緒にくっつけたらどうですかというふうなアイデアなんですけど、市長どうでしょうか。 223 市長(古川隆三郎君)  ありがとうございます。公共施設等総合管理計画で先ほども議員さんとやりとりをしたんですが、何でもなくなる、集約すると言えば、非常にマインド的にも厳しい、厳しいばっかりですが、生まれるものも必要ですし、実は年間3億数千万円いただいていますが、それを活用させていただいて、これによってこの人がこんなに喜んでいますとか、この人たちが元気になりましたとか、明るい話題ができましたとか、やはりその情報発信も返礼品以上の責任があると思いますので、今の話はありがたく前向きに捉えさせていただいて、検討させていただければと思います。 224 6番(林田 勉君)  本来の意味から言ったら、その地方を応援、元気にしたいということで皆さん御寄附をされていますので、そういった意味では、目に見える形で、あっ、こういうふうに自分の寄附したお金は生きているんだと、何かそれを見たら、また寄附したくなるじゃないですか。それがリピーターになっていくんじゃないかなと僕も思うんですね。それが島原市の姿勢であったら、本当に何か温かく感じるじゃないですか。ありがとうという感じでですね。  そういったことで、今から全国一律、同じ条件になりましたので、あとはアイデアの勝負です──勝負はまた言葉がちょっと悪いみたいですね、アイデアで競争ですので、そういった意味では、本当に応援したくなるような関係を納付者の方々と築いていけたらというふうに思いますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  次3問目、コミュニティバスはいつから走り出すのかということで質問したいと思います。  これもほかの議員さんも質問されていますし、私のほうも質問しているんですけど、数々のアイデアもいろんな提案も出尽くしましたので、そろそろ結論が出たのかなというふうに思います。  そこで、現在の状況、ルート、運行回数、料金など、計画は本当に具体的に決まって発表する段階なのか、運行を開始する段階なのか、どの段階なのかですね。全体的な現在の状況を教えていただきたいと思います。 225 市長公室長(伊藤太一君)  コミュニティバスにつきましては、ルートといたしまして、杉谷地区から三会地区を運行するルート、それと、三会地区から有明地区を運行するルート、それと、有明地区内を運行するルートの3つのルートを設定し、公民館、あるいは商店などにもバス停を設置することを考えております。  1日4往復を想定する中で、予約があった際に運行するデマンド方式の導入や、料金につきましては1日200円での運賃設定を基本方針として、現在、島原鉄道株式会社との協議を進めておるところでございます。  ルートにつきましてもう一度繰り返します。杉谷地区から三会地区を運行するルート(「料金は1日200円と言ったけん、1回ということを」と呼ぶ者あり)済みません、ルートにつきましては杉谷地区から三会地区を運行するルート、三会地区から有明地区を運行するルート、有明地区内を運行するルートの3ルートでございまして、料金につきましては一律200円ということで現在協議を進めているところで……(「1回やろう」と呼ぶ者あり)一律、1回、はい。 226 6番(林田 勉君)  本当にこれは本年度始まってからの懸案事項で、ある程度こういうふうなコスト、計画が固まっているということでありがとうございます。  あとはデマンド方式はどうなりましたでしょうか。 227 市長公室長(伊藤太一君)  デマンド方式につきましても、電話による予約方式ということで、3ルートともにデマンド方式を導入するということで協議を進めているところでございます。 228 6番(林田 勉君)  ありがとうございます。そしたら、あとは運行者と最終的な協議の詰めに入っている状況かなというふうにお聞きしておりますので、そういった意味ではもうぼちぼちかなというふうな感じで今受け取りました。  それでは、この質問で一番大事な運行開始はいつからなのか、いつごろなのか、ほぼの予定でも結構ですので、大体いつごろから走らせます、いつごろから運行しますというのが発表できるようだったら教えてください。 229 市長(古川隆三郎君)  これから最後の地域住民の方への周知徹底、また、バス停の詳細な位置関係、最終調整が必要であります。予測で言うと、非常にまた皆さん方に混乱をかけて、また違っていたということでお叱りを受けそうなんですが、あくまでも私の目標ということで言うと、初市にバスに乗ってきていただきたいなというような思いで今進めさせていただいているところであります。 230 6番(林田 勉君)  それでは、桜のころですね。(発言する者あり)桜の前か。済みません。最近桜が早いもんで。ということで、初市のころにはバスが通うということで、本当にそういった意味では、もう何度も言うんですけど、高齢化社会になって郊外の御高齢の方の足の確保というのは死活問題なんですね。病院だったり、買い物だったり、お風呂だったり、そういった意味では市民に優しいコミュニティバスの運行開始となることを一日も早く望んでおります。  そして、運行が始まってからまた随時改良しながら、本当に島原に合ったような形で運行できればと思いますので、そういった意味ではいろんな問題が発生するかとは思うんですけど、これはとにかく英断をもってまずは運行するということを目標にされてみてくださいということです。本当ありがとうございます。  次に4問目、広域農道の傷みの補修についてということで質問いたします。  近年というかな、数年前から国道と同じぐらいの交通量があって、朝の通勤時間帯などは、広域農道と言いながら、信号のところからでないと農道に乗れないというのが本当の実情なところであります。  そういったことでお尋ねしますけど、他市にまたがる、雲仙市、南島原市にまたがるんですけど、島原を中心に質問をしているんですけど、この道路の管理者というのはどこなのかですね。県のほうが多分つくったと思うんですけど、現在は管理者はどこなのか。  それと同時に、当初の交通量の設計、そして、現在の交通量はどれくらいになっているのかというのを先に質問したいと思います。 231 産業部長(西村 栄君)  本市区間の北部の広域農道につきましては、昭和50年度から平成9年度の23年間をかけ、出の川町から湯江までの約6キロメートルを整備されております。整備完了区間から随時、長崎県より譲与されまして、現在、島原市が管理している状況でございます。  また、本市区間の広域農道の当初設計時の交通量につきましては1日当たり約2,300台ということでございましたが、国土交通省雲仙復興事務所の調査によります平成24年度時点の交通量におきましては約1万2,000台という状況になっております。 232 6番(林田 勉君)  ということで、2,300台の予想が1万2,000台、多分これは国道の交通量とそんなに変わらないんですよね。それぐらいの車が国道じゃなくて農道規格の道路を通行しているんですね。  ここで私は何を言いたいのかといえば、今物すごく高規格道路は傷んでいます。傷んでいる、本当にと思われるかもしれないんですけれども、何で気づかれないのか。出平から乗って愛野までに行く間に、出平から有明の近くぐらいまでは道路がいいんですね。それからずっと悪くなって、愛野の交差点ぐらいになったら、だんだんよくなるんですね。だから、悪いのがほとんどあんまり気づかないんですね。夜ライトをつけて見てみてください、物すごい凹凸なんですよ。これはガタガタ、ゴトゴトですよ。本当にいい道路からいきなり入ったら、何だ、こりゃみたいな道路に今なっているのが現状なんですね。  そこで、どんな現状なのかということで昼休みに絵を描きました。(絵を示す)こういう状態ですね。以前はこういう薄いかまぼこ型で道路をつくられているんですけど、今は車の交通量があんまり多いもんだから、ダブル型に片側がへっこんで、ダブル、ダブルになっているんですね。わだちがへっこんでいるよということで、真っすぐ走るのはガタガタしながらも走るんですけど、これがところどころ物すごく陥没しているところ、それと、橋の際ですね、ダーンと音がするです。それと、側溝の近く、ダーンと音がしますね。だから、物すごく近隣の方にとっては、住宅が少ないからクレームはないんですけど、夜、耳を澄ませば、物すごい音がしているんですね。こういう状況です。ところどころひどい陥没があって、これが物すごい音がするわけなんですね。こういうことですね。車は案外クッションもきいていいんですけど、トラック、荷物を積んだトラックとか物すごい音がします。これは皆さん気づいてください。  それと、これはカエルじゃないんですね、バイクに乗っている人なんですけど、バイクがわだちを走って、わだちから抜けたらひっくり返りそうになる。僕はしまばらん号で時々ぐるぐる回るんですけど、本当にわだち以外、わだちじゃないところ、真っすぐ走らないと、本当にでんぐり返りますよというふうな感じで、皆さん愛野まで道路をよく見ながら本当に一回走ってみてください。というふうな状況で、なおかつこれがこっち側は交差点になったら道路になるんですけど、上下のグリーンロードを横断するときには、でんごでんごですよ。  ですので、こういう道路の傷み、場所によっては積み荷の傷みとか、騒音などのクレームとかは現在あっていませんか。 233 市長(古川隆三郎君)  議員おっしゃるように、相当傷んでいます。さっき議員、高規格道路が傷んでいるとおっしゃったように、僕は聞こえたんですが、多分グリーンロード、広域農道のことだと思います。(「グリーンロードのことです」と呼ぶ者あり)  特に僕も気づくのが、橋のつなぎ目、そこに段差がついています。それで、有明地区の農家の方が長崎の市場にスイカを出荷するときに、ドンと音がして、その段差で積み荷のスイカが割れたということをおっしゃったことがあります。すぐにそのとき応急の補修はしていただいたんですが、全体的に議員がおっしゃるように傷んでいます。  それで、今、僕が一つ心配しているのが、出平インターチェンジから高規格道路の工事が始まりました。これからどんどん高規格の工事が始まっていけば、重量のもっと重い工事用のトラックだとか作業車等が頻繁に行き交うことが想定されます。そうすると、さっき議員が絵に描いておられました道路の不陸と言うんですね、いびつなことがもっと拡大するんじゃないかという懸念を持っておりますので、そのことは県とか、できれば、高規格道路との整合性、特に農道を側道として高規格道路はするんだというのを位置づけされたこともありますので、そういう面からも、今、議員と私たちの議論のことをちゃんとそういった、県あたりにもお伝えをする必要があるかと思っています。 234 6番(林田 勉君)  まさにそのとおりですね。次の質問で年次計画はあるのかということでお尋ねしたかったんですけど、担当者に事前に聞いたら、そういう予算もないし、そういう計画はないということなんですけど、現状がこういうことだし、おっしゃられたとおり、今から高規格道路の工事で重量トラックが通ったとき、本当にどうなるんだというふうに思うんですけど、全体が傷んでいるから案外まだ走行するんですけど、ところどころ不陸ですね、へっこんでいるところがあるから、せめてそこと交差点ぐらいはぜひ改良というかな、早期な補修か、年次計画的な補修をしていただきたいと思うんですけど、どうでしょうか。 235 産業部長(西村 栄君)  おっしゃるように、橋梁、あるいは農道の一部においてはわだち等はひどい箇所もございます。そういった際には地元の方からもそういった要望もございますし、市のほうでは現在のところ年次計画は立てておりませんけれども、安全性、緊急性、そういったものも現場の状況を考慮しながら対応してまいりたいと考えております。 236 6番(林田 勉君)  お金がないからあれなんでしょうけど、実際言ったら、ひどいところ、とにかく仮舗装というかな、いわゆるふせるというかな、ぺったんこにするだけでもいいじゃないですか。何かそういうところがいっぱいあるから、ちょっと気がけていただきたいなというふうに思いますし、本当に単車とかで走っていたら、わだちから抜けておりるとか本当に危ないんですよ。一回走ってみてください、誰か単車に乗られる方がおったらですね。いや、本当にそんな感じの道路になっていますので、ぜひ担当者の方は気がけて補修なりをしていただきたいと思います。  最後5問目になりました。新庁舎開庁記念行事は何をするのかというふうにお尋ねいたします。  この庁舎、本当に熊本地震を契機に庁舎建設事業に、市長初め、地元の代議士さん、秋野参議院議員さんの配慮で一般単独災害復旧事業債ということで充当率を84%にしていただいて、本当に手出しが16%ということで御配慮いただいて、もうすぐ完成するような状況になっております。先般、全員協議会で市庁舎を見せていただいたんですけど、本当に明るくて市民の利便性のある建物になっているような気がいたします。  それとまたもう一点、先般話題になっていた議場、議場も見せていただきました。ガラスのつい立てが市民と議会とを遮るんじゃないかなというふうな話があったんですけど、本当に見たら、目の前で前の方の資料が読めるぐらいの近さなんですね。おいおいと言ったら、ここぐらいになる。あれは本当にあったがよかったなと改めて思ったような次第でございます。市長、なおかつ理事者の方々にはいろんな意見がありながらだったんですけど、結果として設置されてよかったなというふうに思っています。  それはさておきながら、現在の進捗状況はということで、それは先ほど話がありましたので、これはいいのかなと思っておりますし、それと、開庁記念の日は何月何日の何の日と言われたんですかね。ちょっともう一回だけ教えていただければと思います。
    237 市長(古川隆三郎君)  先般、議会全員協議会が開催されました折に、私が落成式の予定として4月19日、日曜日、大安吉日を今予定しているということをお伝えさせていただいたところであります。 238 6番(林田 勉君)  大安吉日、建物にとって本当に大事な日なんですね。一般的には地鎮祭あり、上棟式あり、落成式ありということでございます。  そういった意味で、開庁を4月19日、大安吉日ということなんですけど、大安吉日はほかにはどんなことが行われているでしょうか、市長お尋ねいたします。 239 市長(古川隆三郎君)  お祝い事が大安吉日であります。 240 6番(林田 勉君)  ということで、どんなものを考えているかということで、私はここで御提案なんですけど、この庁舎、新門出を祝う一大行事なんですね。人生の一大行事、これは結婚式なんですね。そういった意味では同じ門出を祝うということで、あそこの庁舎、すばらしいピロティー、すばらしい雰囲気、後ろを振り返れば、マウンテンビュー、前はオーシャンビュー、北を見れば、大手ビューですね。そういったところで、本当に雰囲気がいいので、ここで市民とともに祝うということでは一般のくす玉割りで餅まきとかするよりも、限定で今回、結婚される新婚さんをここで挙式を挙げたらどうですか。市長がそこで立会人になったり、そういうことを一大的に島原全体で祝えるような行事にしたらどうかというふうに御提案いたしますけど、どうでしょうか。 241 市長(古川隆三郎君)  5月1日、令和の初日にたしか島原市役所庁舎、それから、有明支所で入籍手続をされた方が20組ほどいらっしゃったと思います。今日ただ書類を出す婚姻届じゃなくして、若いカップルはそれを自分たちオリジナルの記念日にしようということを考えられているようです。例えば、12月24日、クリスマスの夜に入籍に来られる方もいらっしゃいます、それも深夜遅くに。そういったふうに自分たちにとっての記念日という扱いがあるので、もし、4月19日に市庁舎の落成式を人生の最良の門出にしたいという思い出のカップルがいるとすれば、市役所に来ていただいて婚姻届を提出していただければ、私が立会人となって受理することは可能であります。  それと同時に、実は4月19日の開業に合わせて入籍された方がカップルで来られて、市民課に4月19日以降ハッピーエンゲージパネルというものを設置して、その前で職員がお持ちのスマホ等で入籍の瞬間をちゃんとしたパネルの前で写真を撮ろう、コーナーを設けようとしています。今、若い職員たちがデザインをして、私の手元にまだ途中なんですが、こういった形で専門の島原らしいパネルを準備した中で婚姻届を提出していただこう、思い出にしていただこうというようなことも考えていますので、そういったことも含めて、4月19日を事前に婚姻届に行きますよというようなことを申し出ていただければ、当日、規模の大小は別としても、表に階段ができます、あの階段を上ったりされれば、「ローマの休日」のようなあの一場面にも感じますので、ぜひ生涯に一回、庁舎にとっても七十数年ぶりの新築落成ですので、そういったことは可能だと私は思います。 242 6番(林田 勉君)  市長、募集してみましょう。本当に待ちに待った新庁舎、50年、100年に一回ですね。自分たち島原市民もいたよと、そういう思い出があったよと誇れるような開庁記念のイベントができたらというふうに思っております。ぜひ御検討のほうをよろしくお願いいたします。応募があればのことですけど。  それでは、以上5問、ロケツーリズム、それと、ふるさと納税、コミュニティバス、それと広域農道、最後に、新庁舎の開庁記念にぜひ結婚式もどうでしょうかということの御提案でした。  以上で林田勉の質問を終わります。ありがとうございました。 243 議長(生田忠照君)  本日はこれにて散会いたします。  あすは定刻より本会議を開きます。                              午後3時6分散会 Copyright © Shimabara City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...