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  1. 鳥栖市議会 1999-10-01
    12月10日-04号


    取得元: 鳥栖市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成11年12月 定例会1 出席議員氏名及び議席番号   議 長   德 渕  謹 次      14 番   平 川  忠 邦   1 番   内 川  隆 則      15 番   山 津  善 仁   2 番   太 田  幸 一      16 番   原    和 夫   3 番   三 栖  一 紘      17 番   黒 田    攻   4 番   尼 寺  省 悟      18 番   佐 藤  正 剛   5 番   大 坪  英 樹      19 番   永 渕  一 郎   6 番   光 安  一 磨      20 番   宮 地  英 純   7 番   藤 田  末 人      21 番   平 塚    元   8 番   森 山    林      22 番   中 村  直 人   9 番   久 保  文 雄      23 番   藤 井  良 雄   10 番   指 山  清 範      26 番   岡    恒 美   11 番   簑 原    宏      27 番   伊 東  主 夫   12 番   野 田  ヨシエ      29 番   姉 川  清 之   13 番   原    康 彦2 欠席議員氏名及び議席番号   な   し3 地方自治法第121条による説明員氏名  市    長  牟 田  秀 敏   民生部長    原    正 弘  助    役  伊 東  康 博    〃  次長  山 本  昌 彦  収入役     樋 口  邦 雄   経済部長    野 田  忠 征  総務部長    篠 原  正 孝    〃  次長  上 野  和 実   〃  次長  永 家  義 章   総務課長    佐 藤  忠 克  建設部長    吉 山  新 吾   企画課長    池 尻    喬   〃  次長  中 村  勝 十   〃  次長  鈴 木  正 美  水道事業  管理者     槇    利 幸   水道部次長   時 田  義 光  教育委員長   楠 田  正 義   教育部長    井 上  彦 人  教育長     柴 田  正 雄    〃  次長  木 塚  輝 嘉4 議会事務局職員氏名  事務局長    古 賀  政 隆   議事係主査   林    吉 治  次   長  兼議事係長   石 丸  賢 治   書   記   熊 田  吉 孝  庶務課長    権 藤  敏 昭5 議事日程日程第1  一般質問  午前11時開議 ○議長(德渕謹次)  おはようございます。大変お待たせをいたしております。実は全員協議会を開催いたしまして、鳥栖駅周辺市街地整備事業の問題について取り決めをいたしましたので、開会がおくれましたことを、まずおわび申し上げたいと思います。 これより本日の会議を開きます。 この際、報告いたします。 議会運営委員会委員長に、藤田末人議員、副委員長に三栖一紘議員が選出されました。 以上、御報告といたします。         ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ △日程第1 一 般 質 問 ○議長(德渕謹次)  日程第1.一般質問を行います。 一般質問通告一覧表により、順次発言を許します。 まず、野田ヨシエ議員の発言を許します。野田議員。 ◆議員(野田ヨシエ) 〔登壇〕 社民党議員団の野田でございます。一般質問に入る前に、去る7日、新議長に当選されました德渕議長に心からお祝い申し上げます。 さて、今回の議長選挙におきましては、鳥栖市制始まって以来、唯一の革新と自負をされてきました日本共産党牟田市長を誕生させた保守系議員と野合されたことは、今後の議会運営について円満に遂行されるものと期待をいたすものであります。(発言する者あり)そこで市長におかれましては、この-取消-をどうとらえておられるのか、冒頭にお尋ねをし、以下順次質問を行います。 まず、新年度予算への基本的な考え方についてお尋ねをいたします。 ことし3月、第5代目鳥栖市長として、山下前市長よりバトンタッチされました牟田市長は、「21世紀の住みたいまち鳥栖」を理念とし、「市役所は市民に役立つ人のいるところ」との認識のもとに努力をしたいと決意を述べられております。今度の平成12年度の予算につきましては、牟田市長にとっては初めての市長としての予算編成となるわけでございますが、どのような基本方針で臨まれようとしているのか、お尋ねをいたします。 次に、コンピューター2000年問題に向けた年末年始の対応についてお尋ねをいたします。 このいわゆる2000年問題でございますが、さきの6月議会で大坪議員から取り上げられておりました。その後、本市の業務はもちろんでありますが、広域電算センター、あるいは消防などを含め、どのような対応がなされているのかお尋ねをいたします。 また、年末年始という時期に、日常生活に欠かせない電気やガス、あるいは電話などトラブルが発生した場合に、市民はまずこの市役所に問い合わせがあるというふうに思われます。PRを含めた窓口対応について、どのようになされるのか、お尋ねをいたします。 次、3点目、公共工事環境保護対策についてお尋ねをいたします。 貴重な植物があったことは知らなかったとして、昨年末の佐賀市における公共工事で、ヒシモドキの群生地が埋められ、また佐賀郡大和町では、デンジソウの自生地が県の公共工事で一部消滅をしたと報じられております。いずれも、環境庁のレッドデータブックに分類されている絶滅危惧のおそれのある植物であったとして、県は工事に際し、貴重な動植物生態系に注意するよう通知がなされ、さらに平成12年に全体の分布地まで把握できる県版のレッドデータブックを完成すると言われております。佐賀市は、貴重な動植物情報をデータベース化し、また、公共工事による貴重な動植物破壊を防ごうと自然環境懇話会が設置をされ、事前チェック体制ができたようでございます。 鳥栖市は、公共工事の計画に当たり、どのような調整を考えておられるのか。また、希少動植物分布状況の実態及び保護策について、どのように対応されているのかお尋ねをいたします。 4点目、高齢者身障者母子家庭等にやさしい市営住宅政策について。鳥栖市の市営住宅の現況と今後の建設計画の見通しについて、お尋ねをするものです。 近年、鳥栖市街地を中心にマンションが建ち並び、さらには鳥栖スタジアムに隣接して 280戸の雇用促進事業団住宅つばさが建設をされ、若い人を中心に入居がされているというふうに聞いております。しかしながら、一方では、高齢者あるいは体の不自由な人たちに対する住宅は他市に比べておくれているような気がいたします。超高齢化社会を迎え、高齢者は確実にふえていっております。また、体が不自由になっても、在宅福祉というように福祉政策も大きく転換をしてきております。鳥栖市の老朽化している住宅の建てかえ、さらには改修も含めた建設計画の見通しについてお聞かせ願いたいと思います。 5点目、保育施設を中心とする子育て環境整備についてお尋ねをいたします。 少子・高齢化問題は、21世紀に向けた大きな課題であります。その対応についてはたびたび取り上げ、執行部の考えをお尋ねしてまいりました。特に少子化への対応は、子供たちを安心して産み育てられる環境整備であり、また、女性の社会進出に伴い、男女が共同して仕事と育児が両立できる条件整備が必要だと思います。鳥栖市はこれまで特別保育など含めて積極的に取り組まれてきたことに対しては評価するものでありますけれども、受け入れ態勢はほとんど現況のままで、臨時で対応しているというのが実態ではなかろうかと思います。今後、新市長におかれまして、新規事業を取り組まれる保育事業計画があるのか。もし計画があるとすれば、どのような体制で実施されようとするのかお尋ねをして、1回目の質問を終わります。 ○議長(德渕謹次)  牟田市長。 ◎市長(牟田秀敏) 〔登壇〕 野田議員の質問にお答えしたいと存じます。 まず、今回の議長選につきましての私に対する御意見がございましたけれども、率直に申し上げまして、議員の皆さん方も市民から選ばれた方でございまして、それぞれ粛々と議会運営をやっておられます。そういった点で、今回の議長選挙もそういった安寧のもとに円滑に選出をされたと、このように思っております。私の所見をということでございますが、この点につきましては差し控えをさせていただきたいと、このように思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 次に、平成12年度の予算編成の基本的な考え方についてでございますが、平成12年度の予算編成につきましては、国の動向を踏まえ、本年度の事業施策等の整備を図りながら当初予算の編成を進めていく方針でございます。国においても、地方財政計画などの年内閣議決定に向けて編成作業を進めている段階でございまして、平成12年度の見通しを述べることは、現段階では非常に難しい状況にございますので、概略的な答弁になるかと思いますが、御理解をいただきますようにお願いをいたします。 まず、歳入面につきましては、市税のうち市民税の恒久的減税が平準化されたこと、及び固定資産税の評価がえに伴い、家屋分の減収が見込まれること、また、地方交付税の伸びもさほど見込めないことなどから、一般財源の伸びは期待できない状況にございます。前年度並みか、あるいは前年度を下回るのではないかと、このような見通しを持っております。 また、市債につきましては、平成11年度末における一般会計市債残高が 290億円を超える見込みであるために、できるだけ起債の抑制に努めることはもちろんのこと、起債事業につきましては厳しい選択を行い、交付税措置のある起債を活用してまいりたいと考えております。 歳出面につきましては、介護保険制度の導入に伴い、事務処理経費及び保険事業経費についての負担が相当見込まれるほか、生活保護費等の扶助費の増加が見込まれるのではないかと、このように考えております。 また、北部丘陵都市開発整備事業、鳥栖駅周辺市街地整備事業及び広域ごみ処理施設建設事業等大型プロジェクト事業継続的推進も必要なことから、財政運営は極めて厳しいものになるのではないかと、このように考えております。 このような厳しい財政状況ではございますが、21世紀へ向けた少子・高齢化社会への対応はもちろんのこと、私が目標といたしております「21世紀の住みたいまち鳥栖」の実現に向けて、各種の施策を今後の予算に反映させてまいりたいと、このように考えております。 以上、申し上げましたことを踏まえ、平成12年度の予算編成に当たりましては、事務事業の必要性、優先性、効果等を十分考慮しながら、特に経常経費の節減に努め、財政の確保に最大限の努力を払ってまいりたいと、このように考えております。 以上、私からの答えで、残余につきましては担当部長より答弁をさせます。 ○議長(德渕謹次)  篠原総務部長。 ◎総務部長篠原正孝) 〔登壇〕 野田議員の2000年問題に向けた年末年始の対応についての御質問にお答えをいたします。 本市におきましては、不測の事態が生じた場合、その及ぼす影響を最小限に抑え、市の業務の遂行及び市民生活の安全を目的に、本年9月に危機管理計画書を作成し、10月1日に市長を対策本部長とする2000年問題対策本部を設置し、危機管理計画についての庁内協議を行ったところでございます。 本計画は、市及び関連団体が保有するシステムが原因で起きます行政における問題と、それ以外の団体が保有いたしますシステムが原因で起きます地域における問題とに分け、それぞれ対応できるよう作成をいたしておるところでございます。 行政における問題につきましては、全システムにおいて2000年テストを行い、修正等を済ませておるところでございます。さらに、12年1月1日の当日には作業テストを行い、万一正常運転ができない場合には、危機管理計画のマニュアルに基づきまして問題解決に当たることといたしております。 また、地域における問題につきましては、不測の事態が生じた場合には、対策本部を中心に、危機管理計画に基づく役割に従い行動することとなっております。例えば、トラブル発生状況の確認、市民からの問い合わせに対する対応、市民への的確な情報提供関連機関との連絡など、迅速に行いたいと考えております。 なお、2000年問題対応のため、年末年始にかけまして、対策本部事務局上下水道等市民生活に直結する部署46名の庁内待機、及び職員約 100名の自宅待機といたしておりますし、鳥栖・三養基地区消防事務組合におきましては、27名の消防本部待機を行い、さらには消防団約 100名による年末警戒を元旦の午前6時までお願いいたしておるところでございます。 また、議員御案内のとおり、10月1日号と12月1日号の市報におきまして、2000年問題についての市民への広報を行っておりますが、さらに12月15日号におきましても、3回目の広報を行うことといたしております。 今後、危機管理計画を徹底し、的確に対処してまいりたいと考えております。よろしく御理解をいただきますようお願いを申し上げ、お答えといたします。 ○議長(德渕謹次)  原民生部長。 ◎民生部長(原正弘) 〔登壇〕 野田議員公共工事環境保護対策についてからお答えを申し上げます。 希少動植物生態系への配慮につきましては、今日、自然保護など環境問題に対する関心が高まっている中、自然環境の変化や生息環境の悪化、さらには乱獲等により希少な動植物が減少し、種の絶滅を防ぐことが緊急の課題となっております。国では、絶滅のおそれのある野生希少生物リスト、いわゆるレッドデータブックの作成を開始し、平成3年に動物版、平成9年に植物版のリストが取りまとめられ、近く発行される予定でございます。また、平成4年6月に制定された絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律に基づき、特に保護の必要が高い54種を指定し、種の保存対策を推進するとともに、順次希少種の追加指定がなされております。 県においても、希少動植物が多種分布していることから、現在、そのリスト及び分布生息状況の調査がなされており、平成12年に佐賀県版のレッドデータブックとして発行の準備がなされております。このような中、県内において、環境庁レッドデータブックに登載されている水生生物デンジソウヒシモドキ生息地が、県及び自治体の公共工事により埋め立てられる事態が生じております。 県内各地の状況でございますが、佐賀市では、このような状況に対応するため、公共工事における環境調整について、これまでそれぞれの事業担当者考え方により実施されてまいりましたが、自然環境懇話会が設置され、工事の自然環境分野への配慮を推進するとともに、調整過程動植物データの共有を図っています。本市におきましても、佐賀市に準じた調整の制度が必要かと思われますが、現在、県において、県内の希少動植物の詳細な生息地について、レッドデータブック専門家により調査作成中であり、これらを参考として調整制度を含め、貴重な希少動植物が分布する地域の生態系の保全に配慮してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解をお願い申し上げます。 次に、保育施策を中心とする子育て環境の整備についての御質問がございましたけれども、お答えを申し上げます。 現在、本市の子育て支援の対策といたしましては、多様な保育ニーズの対応として、就労と育児の両立支援を推進し、児童の福祉の向上を図るため、低年齢児の受け入れ促進を初め、開所時間延長等の特別保育事業や一時保育の取り組みを実施しており、これらの保育ニーズに対応したサービスを提供するための人的配置の充実に努めるとともに、保育料の負担軽減待機児童の解消のための定員枠の拡大など、子育て環境整備に取り組んでおるところでございます。また、少子化対策臨時特例交付金事業の中でも、保育所、幼稚園、児童公園等、子供を取り巻く環境の向上を図るための施設設備等の充実に努めておるところでございます。 子育て支援のための基盤整備としての子育て支援センター事業では、親子のふれあい事業、相談事業、情報の提供、講演会の開催や、子育て支援に関する機関や専門機関とのネットワークづくりの推進を初めとして、地域における身近な子育て支援機関としての役割を担います保育所での子育て相談、また、保健センター等で実施する各種子育て講座の開催等を実施しております。子育ての不安や悩みについて気軽に相談を受けたり支援する拠点として、子育て支援センター児童センター情報提供相談業務子育てサークルへの支援の場として位置づけ、親が集まりやすい機会をつくったり、情報交換ができるように努めておるところでございます。 議員お尋ね子育て支援新規事業への取り組みでございますけれども、保育需要の動向等を十分見きわめながら、多様化する保育ニーズに対応するための施策に取り組み、あらゆる面で保育サービスの低下を招くことのないよう配慮してまいりたいと考えております。 少子・高齢化社会を迎える中で、少子化の要因の一つである育児の心理的、肉体的負担の軽減を図り、育児サポートのできる地域ぐるみ子育て支援体制づくりを目指し、子供を安心して産み育てやすい環境づくりに努めてまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げまして、お答えとさせていただきます。 ○議長(德渕謹次)  吉山建設部長。 ◎建設部長吉山新吾) 〔登壇〕 野田議員の御質問にお答えをいたします。 高齢者身障者母子家庭等にやさしい市営住宅政策についてでございます。 本市は現在、10団地 548戸の市営住宅を管理しておりますが、老朽化や入居者のニーズの多様性に応じ、住環境の改善や安全対策年次計画を立て、事業の実施をいたしております。この中で、高齢者身障者の方々への対応として、階段手すりの設置、乗り入れ口段差解消など改善に努めているところでございます。入居者の毎日の生活に支障を来すような緊急な修繕につきましては、迅速に対応することは言うまでもございませんし、入居者に対し、不便や不安を与えるようなことがないよう、住宅の維持管理に努めているところでございます。 議員御指摘の高齢者身障者母子家庭等に対する住宅政策についてでありますが、本市においては、現段階では新規の建設計画や建てかえの具体的計画はございません。しかし、今後、建設計画を立てる場合は、長寿社会に対応したシルバーハウジングシニア住宅等特定目的住宅の供給について、また、まちレベル総合的バリアフリー化など、安全で安心して住み続けられる公営住宅の供給について、福祉部局等関係機関とも連携をとりながら検討をしてまいりたいと考えております。 また、民間の土地所有者に対し、建設費の補助や家賃減額に要する費用の補助を行うことによって、低廉な、しかも良質な賃貸住宅を提供する制度もございます。現在、本市でもこうした特定優良賃貸住宅に対し補助を行っております。また、高齢者に対するこのような民間資本を活用した高齢者向け優良賃貸住宅制度が国におきまして平成10年に創設をされております。これはバリアフリーやエレベーター、医療機関等との緊急時対応サービスを整備した住宅の建設費等に対し補助を行い、公的支援によって低廉な家賃で入居できるよう、高齢者専用の住宅を提供しようとするものでございます。 現在、県において、この制度実施のための要綱等の策定が進められているようでございます。本市におきましても、このような制度を積極的に活用し、社会的弱者の方々に対する住宅の供給促進に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いを申し上げ、以上、お答えといたします。 ○議長(德渕謹次)  野田議員。 ◆議員(野田ヨシエ) 〔登壇〕 2回目でございます。要望を含めて再質問いたします。 まず、平成12年度予算編成方針の基本的な考え方について、ただいま予算編成に当たっては、国の動向を見ながら編成作業を進めている段階として、概略的な考え方を御答弁いただきました。いろいろございますが、同じような質問者もいらっしゃるようでございます。あと質問の中で考え方、そして要望含めて申し上げたいと思います。 特に、ばらまき予算ではなく、大型プロジェクト事業推進に押し出されて、市民の生活に密着した福祉予算を初め、子供の問題、教育や環境問題、さらには女性政策実現のための予算にしわ寄せがないよう十分考慮していただきたいと思います。さらに、行政改革という美名のもとに、そしてまた、財政難を理由にした安易な民間委託の推進、あるいは受益者負担増、また人員抑制などにより住民サービスの低下を招くことがないよう、政策実現のための予算編成に当たり、牟田市長に強く要望いたします。 2点目、いわゆる2000年問題でありますが、問題が生じないように、それぞれ対応をされているようでございます。安全・安心と言われていた東海村の臨界事故のこともあります。いずれも万が一を想定して万全を尽くしていただきたいと思います。 なお、年末年始にかかわらず、庁内待機者及び自宅待機の職員の皆さんには、心から敬意を表し、何事もなく2000年の元旦を送れますように祈念をいたします。 次、公共工事環境保護対策について。 この環境問題については、地球温暖化あるいはオゾン層の破壊、森林や熱帯雨林の減少など、地球規模的にこの環境破壊が進行しております。さらに近年におきましては、ダイオキシンやあるいは環境ホルモン等々が大きくクローズアップをされているところでございます。このように、失われていく自然や環境を私たちは守り育てていくことが、これからの未来の子供たちに引き継ぐ大きな責務であるというふうに思います。 今回、自然環境を維持し、保全していくために、私たちの身近な問題として希少動植物の保護を取り上げました。鳥栖市はこれまで蛍の生育事業など、いろいろ取り組んでこられましたけれども、この蛍にしても、それからメダカにしても、アカトンボにしても、ごく当たり前に自然の生き物のように見えますが、生き続けていける環境があるからこそ安定的に、しかも増殖もできると思います。鳥栖市の貴重な希少動植物の分布については、県の調査を参考にされるのもいいでしょう。しかし、市独自の調査研究もぜひやっていただきたいと強く要望いたしたいと思います。 さらに関連して申し上げますが、聞くところによりますと、鳥栖市の九千部山系に咲く、通称ウンナンゲッコウカがこの寒い冬に黄色い花をいっぱい咲かせる、全国でも2カ所しかないというふうに非常に珍しい花だと聞いておりますが、この花は希少動植物に値するか、私は専門家でありませんのでわかりませんし、そうじゃないよとおっしゃる方もいらっしゃると思いますが、通称ウンナンゲッコウカというふうに言われておりますが、通称であるにしても、この鳥栖市は映画「月光の夏」で全国的に有名になったまちであります。また、今回の補正予算では鳥栖こどもピアノコンクール5周年記念として受賞記念コンサートに、映画「月光の夏」のピアノ「フッペル」にゆかりのあるドイツから生徒を招致するための経費が計上されているようでございます。 ウンナンゲッコウカは夏ではなく、この冬に咲きますけれども、鳥栖市の独自のイメージを膨らませるためにも、こういった専門家による調査研究をされ、できれば、この「月光の夏」として有名になりました鳥栖市にふさわしい花としての取り組み方を何とかできないものかというふうに思っておるところでございます。箱物重視から心のふるさと自然環境へと価値基準を転換し、緑あふれ心豊かな鳥栖のまちとして、ふるさと、自然を残していくことが今こそ求められている課題ではないかと思います。ぜひ御検討をお願いしたいと思います。 次に、高齢者身障者母子家庭等にやさしい市営住宅政策でございますが、私は以前から体が不自由になっても住みなれた鳥栖のまちで暮らせるよう、段差の解消、あるいは身障者用トイレの設置を初め住宅改造についても、筑後市などを例にしながら、その実現を求めてまいりました。時大きく進展し、バリアフリー化は身障者だけの問題ではなく、体の不自由になった人はもちろんでありますが、お年寄りや妊婦など広く共通した問題となっております。公営住宅も一部を改造するのではなく、佐賀市さんたちが建設しているシルバーハウジング、つまり高齢者住宅はお年寄りはもちろんでありますが、車いすの乗り入れができるよう身障者に配慮した優しい住宅づくりが今進められております。 市内で初めてケアハウスが建設されました。しかし、これも入居時にはたくさんのお金が要るということで、金がない人にとっては非常に難しい高値の花であります。今日、老朽化している市営住宅は家賃が安いということもあり、高齢者などが多く入居されております。年金だけで生活している人、あるいはひとりでは非常に不安だと思っている人、また、介護保険制度により社会的支援の必要な人の受け皿として、低家賃で相談窓口などを設置したバリアフリーの住宅建設がぜひ必要だと思います。 住宅問題の解決なくして介護制度は成り立たないという見地からしても、今作成中の、さらにまた作成中の鳥栖市老人保健福祉計画の中にも、ぜひ盛り込むことができるよう、再度高齢者身障者に対応した住宅建設計画についてお尋ねをいたします。 次に、保育施策を中心とする子育て環境整備についてお尋ねをいたします。 鳥栖市におきましては、先ほどから子育て支援事業の取り組みについては御説明をいただきました。これまで措置制度でしたけれども、保育所をめぐる情勢も大きく変わり、特に低年齢児の受け入れを初め、特別保育事業、一時保育など支援事業を取り組まれてきましたが、いずれも補助金事業であります。これが政府の言う少子化対策であり、保育行政の実態であり、明らかに安上がり保育だとしか言いようがありません。鳥栖市もこの事業を取り入れ、常に半数は恒常的な臨時保育士で対応されており、さらに今後、新規事業を考えるのではあれば、慎重に対応すべきだと思います。 鳥栖市は他の自治体と違って人口もふえ、保育に対するニーズもふえております。臨時的なものではなく、特別的なものではなく、確実にこの子供たちの保育を必要とする数はふえております。この大変重要な子育てを臨時的な雇用体制でいいのかどうか、本当に子育ての重要性を認識されているのか、市長のお気持ちをお聞きして、 2回目の質問を終わります。 ○議長(德渕謹次)  吉山建設部長。 ◎建設部長吉山新吾) 〔登壇〕 野田議員市営住宅政策についての再度の御質問にお答えをいたします。 さきにお答えをいたしましたとおり、現段階では新規の建設や建てかえの具体的計画はございませんが、しかし、既存の住宅については議員御指摘のとおり、21世紀に向けて在宅介護等、福祉政策に配慮した計画的な修繕と建てかえも含めたマスタープランを国、県等の関係機関とも協議をしながら策定をしていきたいと考えておりますので、御理解をいただきますようお願いいたします。 以上、お答えといたします。 ○議長(德渕謹次)  原民生部長。 ◎民生部長(原正弘) 〔登壇〕 野田議員子育て環境整備に関します再度の御質問にお答えをさせていただきます。 保育所への入所の円滑化についての一部改正によりまして、平成11年2月10日付で厚生省児童家庭局保育課長から、待機児童の解消等については、一般に定員を超えて保育の実施を行う等の適切な配慮ができると通知がなされ、本市におきましても、平成11年4月から定員を超えて児童の受け入れを行ってきたところでございます。 受け入れに当たっては、職員及び施設設備が最低基準、及びその他の関係数値に定める基準を満たしていることが必要条件となっており、この基準に沿った人的配置等を行い、保育を実施してきたところでございます。今後も保育ニーズに即したサービスの提供を図るため、人的配置、施設設備の充実に十分配慮してまいりたいと考えておるところでございます。 本年度につきましては、保育所への入所希望が非常に多く、正職員のみで対応ができない状況であり、臨時職員を含めた対応を余儀なくされておるところでございますが、入所希望者の変動等、保育需要の動向を慎重に見きわめながら、多様化する保育ニーズに適切に対応するよう検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げまして、お答えとさせていただきます。 ○議長(德渕謹次)  次に、佐藤正剛議員の発言を許します。佐藤議員。
    ◆議員(佐藤正剛) 〔登壇〕 市政会の佐藤正剛であります。質問要旨に従って質問をいたしたいと思いますが、その前に、私はこの席から、新しく鳥栖市長となられました牟田市長に心からおめでとうと申し上げたいと思うわけでございます。大変おくれましたが、申し上げましたように、機会を得ず今になったことをお許しいただきたいと思います。 さらには、先ほどもございましたように、あわせて議長の新しい誕生に、これまた心からお祝い申し上げたいと思います。大変なこの時代に6万市民の幸せのため、そしてまた郷土発展のために先頭に立って御尽力いただきますよう、心からお願い申し上げる次第であります。 それでは質問に入ります。バブル崩壊から10年が過ぎ、1999年も終わりとなりつつありますが、景気低迷と申しますか、経済不況と言いましょうか、今なお実感が伴わない経済状態であります。 さて、市制施行45年を間近に迎えようとしている本市は、先人たちの英知と努力によって今日の鳥栖市を築き上げていただいたことは、今さら申し上げるまでもありません。ここで一度、市制施行当時の状況を振り返ってみますと、昭和29年、30年ですので、時代の変わりように改めて認識をさせられるわけでありますが、まず市機構の充実、緊急事業への対処などが重点施策として掲げられております。そこで、初代市長、海口市長の施政方針演説の要旨を鳥栖市史の中から拾ってみますと、次のような記述が述べられております。前段に助役の記事が載っておりますが、それは割愛をさせていただき、端折ってでございますけれども、述べてみたいと思います。 昭和30年、市長の施政方針演説を見ると、まず市機構の充実、緊急事業への対応、対処などが重点施策として掲げられている。かいつまんで申し上げますと、「鳥栖市が発足してちょうど1年になる。──先ほど質問者お尋ねになりましたように、12年度の予算編成に当たるこの時期とおおよそ変わりはしないと、こういう時期でございます──この間、いろいろ困難な問題を取り上げ、ようやくこれまでたどり着いてきたわけであるが、その間、皆さんの市政に対する真摯な御協力に対し、深く感謝いたす次第である。──中略をいたしまして──申すまでもなく、今日は全国的に不景気の時代である。政府がデフレ政策により国の予算を1兆円に限定したためでもあって、災害復旧やいろいろと緊急にやらねばならない事業を初め、町村合併に対する政府の約束も、その予算の枠に縛られて実行できない状態である。財政面の骨格予算として、特に今日の市町村の財政は苦しく、私たちのやりたいことも思うようにできないばかりか、29年度においては相当に赤字さえ背負い込んでいる状況である。これは私どもの不びん、不勉強のいたすところであるが、政府の緊縮予算や合併の特殊事情等による不可抗力的な問題も加わって、皆さんの熱心な御協力にもかかわらず、このような骨格予算を編成した次第である。国家予算、県予算の決まっていない今日、確かな財源もわからぬまま漫然と予算を組むことは赤字を来すおそれがある。はっきり見込みの立っている経費により、あくまでも健全財政を根本として骨組みのみ予算を編成した。──さらには、教育行政についても述べてございます──したがって、30年度予算における消費的経費というものは極力切り詰めているが、緊急やむを得ないものは計上いたしている。申すまでもなく、私どもは小・中学校生徒の教育に深い関心を持っているわけである。小学校の建設、あるいは小・中学校の経常費については、教育委員会から極めて熱心な要求がなされた。」というくだりがございます。 そして現況は、ここで初めて企画室を新設されている。そのときの鳥栖市では、 職員1人が市民 330人を受け持っているのに対して、鳥栖市と同じ規模の他の市では 167人を賄っている、この現況差を述べられてございます。 私が申し上げたいことは、この時点はまだ実感としてわかない、この右肩上がりの経済状態、そしてまた環境整備条件整備を急がねばならない、こういう時期であったろうと思うわけでございます。40数年前の状況と今日の行財政のいわゆる見直しとは大変相反するようでございますけれども、物の考え方はどうあるべきかということを考えずにはいられないということでございます。 そこで、この行政改革は要望にとどめさせていただきますが、牟田新市長、どうぞひとつ手づくりの平成12年度の予算編成をやっていただき、やがてそういういい手づくりのものができますことを期待いたしておるとともに、さらにはこの厳しい時代を英断をもって行財政改革に取り組んでいただきますよう強く要望しておきたいと思う次第でございます。 地域経済の活性化問題でありますが、不景気の底離れは一部したと、こういうふうに報道をされていますものの、そのことがどうしても実感として伝わってこないのは私ばかりではないと思うわけでございます。市内商工業の状況は現在の状況をどうとらえておられるのか。職安の──今はハローワークでございますが、ここらあたりを通ってみますと、職を求められておる方の状況が大変寂しく厳しく映るものでございます。そしてまた、さらには先ほど全協がございましたように、鳥栖駅西周辺の整備計画も目前にあるわけでありますが、こういうことを踏まえながら、私どもも心してかからねばならないということを改めて認識させられたわけでございます。そこらあたりの可能な限りの考え方お尋ねし、お聞かせを願いたいと思う次第でございます。 さらには、介護保険の問題は、大変慎重に多くの議員から質問があっておりますが、振り返ってみますと、この介護保険の実施に向けて議員研修が何度かあったことは大変勉強にもなったし、認識を改めさせていただいたわけでございます。そして今日では、この介護保険の見直しという具体的な方向に進んできているわけでございます。そして、この介護保険のあり方が円滑に実施するためということで、第1号被保険者に係る保険料徴収の半年間凍結と、その後1年間の減額ということとか、第2号被保険者に係る財政支援とか、家族介護への慰労金の支給などなど、40歳から64歳の負担軽減の立場を踏まえて決定したと、このように伝えられているわけでございます。 この介護保険法を聞きましたときには、基本的に介護保険法とはというくだりから、第1条、国民の共同連帯の理念に基づいたものでございますよ。さらには第4条、国民は、費用を公平に負担する立場をとります、払わねばなりませんよと。さらには第5条、国、都道府県は、保険者を重層的に支えていくものですよと。こういうふうに介護保険の理念をお聞かせいただいたわけでございます。 しかし、現実、私どもが今までの観念として持っておりましたことは、家族介護がその基本であって、そしてその足りない分は社会の支えでと、こういうふうな考え方を持っていたわけでございますが、家族介護が家庭及び女性の美徳とされていた社会を、老老介護で共倒れになる状態を社会全体で支え合うのが介護の社会化であって、そのための基盤整備ですよと、こう教えていただいたわけでございます。 さらには見直しの時点で、御存じのように、この慰労金が支払われようとしているわけでございます。自宅介護におきましては、慰労金のコースもありますよと。こういう慰労金が支給されることは、やはり一般財源とはいえ、形を変えた家庭への現金支給であり、介護保険のサービス現物の支給であるという原則を覆すことになりはしないかという意見もあるわけでございます。しかも、保険の公的サービスを利用しないことが条件になっていることは、高齢者本人のサービスを受ける権利を奪うものであると、こういうふうに言われている立場の方もいるわけでございます。介護保険の源にもかかわる問題をどのように取捨選択、取り入れながら高齢化社会に向けていこうとする行政の考え方をひとつお尋ねし、お聞かせを願いたいと思う次第でございます。 次に、老朽化施設と言われるものの中から、市庁舎とごみ焼却施設について、2点にのみ絞ってお尋ねをいたしたいと思います。 市民要求にこたえる公共施設の最大のシンボルは市庁舎かと思うところでございます。常に点検、補修、改善等を重ねながら、維持管理に努めながら、利便性を図り、その恩恵を受けるものでありますが、先般の行政視察の折に、会津若松市の庁舎に入らせていただき、その歴史の重さを感じたところであります。本市の庁舎の維持管理について、どのような考えをお持ちであるか、まずお尋ねをいたします。 次に、焼却施設についてであります。今日では河川敷の草刈り整理ですら野焼きが禁止されております。ダイオキシン対策として当然と思いますが、環境問題を考える上で、広域ごみ処理施設の建設の早期着工を待つとしながらも、現実はなおも厳しさが横たわっているようでございます。完工の約束ができていれば、そのままの現有施設の改修費用でよいかと思いますが、そのあたり大変微妙なことと思います。年次を切るわけにはいかないし、差し当たって当面的なことでもできない、この辺の御苦労をうかがい知るところでございますが、お尋ねをいたしたいと思います。 最後になりましたが、本市の教育行政についてお尋ねをいたします。 平成14年度から新学習指導要領が実施されますが、基本的なねらいはどこにあるのか、具体的にどう指導してまいろうとされているのか、お尋ねをいたすところでございます。 今日的大人社会も決して褒めた姿ではないということを私自身としても大いに認めますが、片や子供の目には、この大人社会がどのように映っているだろうかと考えたとき、大変責任の重さを感じているところでございます。週5日制となり、学校、 地域、家庭の連携が今よりも増して強いきずなでないとやっていけない感じが率直にいたすところであります。地域の学校が地域の住民、つまり家庭ぐるみを受け入れることにより、大変多難な道と思いますけれども、次の世代を担う子供たちの育成、教育に、親も一緒になって学ばなければならないときが来たと感じるところでございます。 国際的社会に生きる日本人とは、日本人としてのキャラクター性が確立されるということとともに、相手の立場を理解し得る人間性豊かな人づくりと思いますが、本市における豊かな心や自立心を育てる教育とはどのように考えておられるかお尋ねをいたし、1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(德渕謹次)  答弁が残りますが、昼食のため、暫時休憩いたします。  午後0時3分休憩         ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽  午後3時49分開議 ○議長(德渕謹次)  再開いたします。         ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ ○議長(德渕謹次)  本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。 なお、御相談いたしたいことがございますので、暫時休憩いたします。  午後3時49分休憩         ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽    〔休憩のまま会議を開くに至らず〕...