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  1. 鳥栖市議会 1991-02-10
    03月05日-01号


    取得元: 鳥栖市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成 3年 3月 定例会1 出席議員氏名及び議席番号  議  長   時 津  末 男     15 番   德 渕  謹 次   1 番   野 田  ヨシエ     16 番   篠 原    覚   2 番   平 川  忠 邦     17 番   松 雪  幸 雄   3 番   原    康 彦     18 番   伊 東  主 夫   4 番   永 渕  一 郎     19 番   緒 方  勝 一   5 番   黒 田    攻     21 番   平 塚    元   6 番   佐 藤  正 剛     22 番   中 村  直 人   7 番   宮 地  英 純     23 番   藤 井  良 雄   8 番   山 本  亥津男     24 番   天 本  浅 雄   9 番   今 村    清     25 番   小 田  一 男  10 番   姉 川  清 之     26 番   松 隈  成 一  11 番   牛 嶋  博 明     27 番   塚 本  善 人  12 番   甲 木    應     29 番   宮 原    久  13 番   園 田  泰 郎     30 番   本 村  松 次  14 番   岡    恒 美2 欠席議員氏名及び議席番号  28 番   久 保  不可二3 地方自治法第 121条による説明員氏名  市    長  山 下  英 雄   民生部長    塚 本  昌 則  助    役  松 隈  幸 哉    〃  次長  石 丸  眞 澄  収入役     真 谷  信 一   経済部長    柿 内  正 弘  総務部長    天 本    晃    〃  次長  福 永  静 雄   〃  次長  樋 口  邦 雄  建設部長    石 井  弘 明   〃  次長  内 田    豊  教育委員長   松 隈  之 夫   教育次長    西 依  五 夫  教育長     柴 田  正 雄4 議会事務局職員氏名  事務局長    小 林  成 臣   書    記  林    吉 治  次    長  兼庶務係長   高 尾  義 彰   書    記  熊 田  吉 孝  議事係長    石 丸  賢 治5 議事日程  日程第1  会期決定  日程第2  会議録署名議員指名  日程第3  諸報告  日程第4  議案甲第3号~議案甲第16号        議案乙第2号~議案乙第12号                            〔提案理由説明〕            開会  午前10時15分            開議 ○議長(時津末男)  これより平成3年3月定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。         ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽市長あいさつ ○議長(時津末男)  山下市長よりあいさつの申し出がございますので、これを受けることにいたします。山下市長。    〔山下市長登壇〕 ◎市長(山下英雄)  おはようございます。お許しをいただきましたので、一言ごあいさつを申し上げます。 先般2月10日告示の鳥栖市長選挙におきまして、市民の皆様の負託を受け、再び市政を担当させていただくことになりました。 過去4年間、私は特に議会の皆様方の御協力をいただきまして、市民福祉の向上、大型事業の推進、都市基盤の整備など市勢発展を課題として取り組んでまいりましたが、おかげをもちまして一定の成果を得ることができたと思っております。 特に昨年、事業認可を受けました北部丘陵都市開発整備事業を初め、大型事業につきましても一定の方向づけができつつございます。これもひとえに議会を初め、多くの方々の温かい御理解、御協力のたまものと厚く御礼を申し上げる次第でございます。しかしながら、大型事業も緒についたばかりでございます。その他、数多くの懸案事項を抱えておりまして、鳥栖市はこれからが正念場という実感を抱き、身の引き締まる思いがいたします。 今後、市民福祉の向上、産業の振興、教育、文化の充実、さらには都市基盤の整備など市民生活に密着をした施策を核としながら、まちづくりの骨格となる大型事業計画的推進を図ってまいりたいと思っております。 議長初め議員皆様方のより一層の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げます。 なお、執行部も部長初め管理職の異動がございました。新しい体制で本議会を迎えることになりました。あわせましてよろしく御指導くださいますようお願い申し上げまして、簡単でございますけれども、ごあいさつといたします。まことにありがとうございました。 終わります。         ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ △日程第1 会 期 決 定 ○議長(時津末男)  日程第1.会期決定の件を議題といたします。 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から3月26日までの22日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって今期定例会の会期は、本日から3月26日までの 22日間と決定いたしました。         ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ △日程第2 会議録署名議員の指名 ○議長(時津末男)  日程第2.会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第116条の規定により、議長において山本亥津男議員藤井良雄議員を指名いたします。         ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ △日程第3 諸 報 告 ○議長(時津末男)  日程第3.諸報告につきましては、お手元に印刷物を配付いたしておりますので、説明を省略いたします。御了承のほどよろしくお願いいたします。         ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ △日程第4 議案甲第 3号 鳥栖市用品調達基金設置条例の一部を改正する条例      議案甲第 4号 鳥栖市固定資産税及び都市計画税納期変更の特例              に関する条例の一部を改正する条例      議案甲第 5号 鳥栖市国民健康保険基金条例      議案甲第 6号 鳥栖市休日救急医療センター設置条例の一部を改正する条例      議案甲第 7号 鳥栖市保健センター条例      議案甲第 8号 鳥栖市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を              改正する条例      議案甲第 9号 鳥栖市農業集落排水施設整備事業分担金徴収に関する条例      議案甲第10号 鳥栖市営住宅条例の一部を改正する条例      議案甲第11号 鳥栖市体育施設条例の一部を改正する条例      議案甲第12号 鳥栖市職員定数条例の一部を改正する条例      議案甲第13号 鳥栖市水道事業管理者給与等条例      議案甲第14号 鳥栖市水道事業設置等に関する条例の一部を改正する条例      議案甲第15号 奨励措置の適用について      議案甲第16号 財産(土地)の取得について      議案乙第 2号 平成2年度鳥栖一般会計補正予算(第8号)      議案乙第 3号 平成2年度鳥栖国民健康保険特別会計補正予算(第4号)      議案乙第 4号 平成2年度鳥栖老人保健特別会計補正予算(第4号)      議案乙第 5号 平成2年度鳥栖下水道特別会計補正予算(第5号)      議案乙第 6号 平成2年度鳥栖水道事業会計補正予算(第5号)      議案乙第 7号 平成3年度鳥栖一般会計予算      議案乙第 8号 平成3年度鳥栖国民健康保険特別会計予算      議案乙第 9号 平成3年度鳥栖老人保健特別会計予算      議案乙第10号 平成3年度鳥栖下水道特別会計予算      議案乙第11号 平成3年度鳥栖水道事業会計予算      議案乙第12号 専決処分事項の承認について ○議長(時津末男)  日程第4.議案甲第3号から議案甲第16号まで、及び議案乙第2号から議案乙第12号まで、以上25議案を一括議題といたします。 一括提案理由の説明を求めます。山下市長。    〔山下市長登壇〕 ◎市長(山下英雄)  提案理由の説明を申し上げたいと思います。 本日、ここに平成3年3月市議会定例会の開会に当たりまして、所信の一端を申し上げ、提案しております平成3年度当初予算及びその他の議案について御説明申し上げます。 まず、主要施策のうち鳥栖北部丘陵都市開発整備事業につきましては、昨年事業認可がおり、鳥栖都市開発事務所が設置され、いよいよ土地区画整理事業による新都市建設に向けスタートする運びとなりました。 これもひとえに市議会を初め地権者あるいは関係機関の温かい御理解、御協力のたまものと深く感謝申し上げる次第であります。 現在、この事業認可により事業の実施計画の策定に必要な各種調査に取り組んでおりまして、今後は文化財調査を進める一方、各種測量調査の実施、換地概略設計などを行い、平成3年度秋には土地区画整理事業の認可を受ける予定となっております。 この新都市は、産・学・官と連携した、技術立県佐賀の東玄関口として整備を行い、高度技術先端技術の集積を図ることで地元企業への波及効果を期待するとともに、情報基地として発展させていきたいと考えております。 また、鳥栖駅周辺市街地整備事業につきましては、三つの事業を柱に昭和60年度から事業調査に取り組んできたところであります。 その一つであります土地区画整理事業は、基本計画の承認を受けた区画整理区域鉄道高架事業ホーム拡幅に伴い、約28.5ヘクタールから約28.1ヘクタールに変更し、平成3年度には事業申請を行い早期工事着手に努めてまいりたいと考えております。 定住拠点緊急整備事業は、平成3年度工事に着手する予定でありますが、国、県等の補助拡大等も要望しながら、定住交流センター及び多目的広場の完成に向け鋭意努力してまいりたいと考えております。 なお、用地につきましては、国鉄清算事業団と協議を重ね、できるだけ早い時期に土地区画整理事業に先行して取得することとしております。 さらに、鉄道高架事業につきましては、この高架区間を当面田代駅南から元町坂口踏切付近までの約2.8キロメートルとすることとし、これまで調査を実施してまいりましたが、基本的な部分では九州旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社との協議が整い、年次計画により用地の取得を行っております。 この事業着手につきましては、早期に着手ができるよう関係機関に働きかけてまいりたいと考えております。 次に、新鳥栖駅周辺土地区画整理事業につきましては、これまでに基本構想基本計画案事業計画案などを作成し、住民意識調査も行いながら土地区画整理組合を設立するための設立準備委員会発足に至りました。 現在、安良川の改修計画との整合協議、これに伴う事業計画の見直し及び都市計画道路等都市計画変更について、地元、県との協議を行っており、平成3年度中には組合設立を見込んでおります。今後、地元あるいは関係機関とも十分調整を図りながら早期着手に向け努力してまいりたいと考えております。 次に、物流ネットワークシティー構想につきましては、平成元年度に推進調査を行い、平成2年度には鳥栖市地域民活研究会及び鳥栖市物流ネットワークシティー整備基本計画策定委員会を設置し、基本的事業の方向性、事業コンセプトの策定と導入、施設の検討及び土地利用計画について検討してきたところであります。 このプロジェクト民間活力の活用を図ることを考慮しつつ、そのためには進出企業の意向を反映させることが重要であると考えられますので、平成3年度におきましては事業実施可能性調査などを行い、企業ニーズにあった具体的な事業実施計画の策定を行ってまいりたいと考えております。 あわせて、早急に事業実施地区位置決定を行い、地元住民の方々の御理解をいただくため、説明会を行うとともに、関係機関への御理解、御協力を求めてまいりたいと考えております。 次に、泉源開発に伴う温泉利用計画でございますが、現在 1,200メートルまで掘削が完了し、給湯設備の整備と「とりごえ荘」までの配管工事を実施しているところであります。 今後、揚湯試験温泉分析などの結果を踏まえ湯量が確定次第、温泉審議会の認可を待って、まず「とりごえ荘」への給湯を行う所存であります。 企業誘致につきましては、西部工業団地が平成2年度で分譲が完了し、平成3年度にはすべての企業が操業を開始する見通しとなっております。 本市は九州縦貫、横断両高速道の整備に伴い、企業からの進出希望が相次いでいる状況にあり、本市の活性化と雇用の安定的な確保を図る上からも、これらの進出希望に対応できる工場適地の確保が急務となっております。 県におきまして計画されている複合工場団地をぜひとも本市に設置していただくよう積極的に働きかけを行うとともに、工場適地の選定に当たりましても、県と十分協議を進めてまいりたいと考えております。 次に、平成3年度当初予算について申し上げます。 平成3年度の国の予算及び財政投融資計画は、人口の高齢化国際社会における我が国の責任の増大など今後の社会情勢の変化に財政が弾力的に対応していくために、後世代に多大な負担を残さないよう特例公債を発行しないこととし、そのためには、さらに歳出の徹底した見直し、節減合理化に努めながら簡素にして効率的な行政の実現を図る方針で編成されております。 また、地方財政対策においては、地方公共団体が自主的、主体的にそれぞれの特性を生かした地域社会の形成を図り、住民生活の質の向上を図ることが緊急の課題であるとし、地方単独事業の拡充、地域福祉の充実のために地方財政の運営に支障を生じないよう配慮されているところであり、また、一方では財政構造の健全化、行政の減量、効率化住民福祉の向上に努めることが要請されているところであります。 本市の財政状況は、今日の経済情勢の中で法人税の伸び悩みを初めとし、一般財源の伸びが鈍化している状況にあります。 反面、義務的経費の自然増に加え、現在進めております大型プロジェクトへの対応、さらには図書館、北小学校建設など教育施設の整備、公共下水道区域拡大処理施設の拡張など歳出面での行政需要はますます増大するものと思われます。 このような状況下においても高齢化国際化、情報化に対応し、市民福祉の向上を図るための生活環境の整備を推進するためには、従来にも増して行政の簡素、効率化に努め、公正な市政を確立し、財政基盤の確立と効率化をなお一層推進してまいる所存であります。 平成3年度当初予算の編成に当たりましては、地方税、地方交付税等一般財源の伸びが期待できない状況の中で一般行政経費の節減に努め、財源の確保を図りながら「うるおいと活力あふれ未来にはばたく交流都市」を計画理念生活環境の整備、市民福祉の向上を図ることといたしました。 以上、申し上げました方針に基づき編成いたしました平成3年度一般会計当初予算の総額は、歳入歳出ともそれぞれ118億 8,489万 4,000円となっておりまして、前年度当初予算に比較し、0.3%の減となっておりますが、これは平成2年度の予算で基里中学校、斎場、保健センターの建設に要する経費が当初から計上されたことによるものであります。 以下、当初予算の主な内容について申し上げます。 まず、総務費について申し上げます。 複雑多様化する行政需要に対応しつつ、市民サービスの向上を図るため、事務事業簡素合理化とともに窓口業務オンライン導入を図り、なお一層の健全な行政の確立に努めてまいる所存であります。 これらの推進のため、総合的に、より専門的に調査設計を行うこととし、所要の経費を計上いたしました。 庁舎関係につきましては、建設以来二十数年を経過し、老朽化が進んでいるため、防水工事等補修のための経費、及び昨年実施いたしました外壁調査に基づき補修工事を年次的に行うこととし、今回設計委託料を計上いたしました。 また、市役所駐車場の不足につきましては、市民及び来客の方々に御迷惑をおかけてしておりましたが、今回市役所の近隣の私有地を市役所駐車場用地として借用することとし、市民への利便を図ることといたしました。 また、近年地域社会において、行政・民間ともさまざまな国際交流が行われ、このような状況の中、県において財団法人佐賀国際交流協会が設立されましたので、本市も県内全市町村と足並みをそろえ、この協会に対し平成3年度及び4年度の2ヵ年にわたり出捐することといたしました。 次に、民生費について申し上げます。 社会福祉の充実につきましては、今回新たに在宅重度身体障害者の介護者が病気などの理由により一時的に介護できない場合障害者を施設に保護する短期保護事業を実施することとし、また、膀胱機能障害者に対しストマ用装具自己負担の軽減を図るための助成を行うことといたしました。 今後とも国、県の福祉施策と連携し、地域住民の御協力を得ながら個々の実情に応じた適切な措置に努めてまいります。 老人福祉につきましては、本格的な高齢化社会へと進行する中で、高齢者に対する福祉サービス、とりわけ在宅福祉の拡充と生きがいと自立を促進するため、デイ・サービス、入浴サービス短期保護事業等現在実施中の諸施策を含め、なお一層充実させることといたしております。 その一環としての高齢者労働能力活用事業シルバー人材センター)の実施につきましては、老人クラブ連合会を初め、関係諸団体の御協力を得ながら、早期実現に向け鋭意努力してまいる所存であります。 保育所建設につきましては、老朽化した施設を年次的に整備を進めていく考えでありますが、今回、いづみ園を改築することで県とも協議を行っております。 しかしながら、用地が狭隘なことから隣接地の取得が必要なため関係者の方と折衝を進めておりますので、協議が整い次第補正計上し、平成4年度建設を目標に、努力してまいりたいと考えております。 次に、保健衛生費について申し上げます。 今日まで各種健康診査健康相談予防接種等の事業を実施してまいりましたが、平成3年度は、4月に開館します保健センター総合的保健事業の拠点と位置づけ、新たに保健センター機能を生かした健康づくりトレーニング指導を実施することといたしました。 この事業は、基本健康診査において生活習慣に改善の必要のある方に対し、問診、身体測定体力測定等を行い、その結果に基づいて個々に応じた指導を実施することにより、健全な生活習慣の確立を図り、成人病の発生を未然に予防しようとするものであります。 次に、環境衛生につきましては、生活様式高度化、食生活の変化等により近年、ごみの量は増加の一途にあり、ごみを適正かつ迅速に処理していくことは、快適な市民生活を営んでいく上で重要な課題でありますので、平成3年度から生ごみの週2回完全収集を実施することといたしました。 今後とも、ごみに対する意識の啓発、高揚、ごみの減量化等につきまして広く市民の方々の御協力をいただきながら、住みよい清潔なまちづくりに努めてまいる所存であります。 しかしながら、このごみ処理に要する経費は年次的に増高しております。 一方、現行のごみ処理手数料は昭和41年以来据え置いております。 このような状況を踏まえ、今回ごみ処理手数料の改正を行うことといたしました。 なお、河川浄化の一環として、平成元年度から取り組んでまいりました小型合併処理浄化槽設置整備事業につきましても、今後ともさらに推進を図っていくことといたしております。 また、斎場周辺の整備につきましては、周辺を拡張することといたしておりますが、この用地取得を行うための調査費を計上するとともに、旧火葬場跡地の一部に植栽などを行い整備することといたしました。 次に、労働費について申し上げます。 最近の経済社会情勢は、長期にわたる景気拡大の中で労働力需要が増加し、人手不足感が広まる一方で、労働者にも技術革新の進展、産業構造の変化、高齢化社会への変化等これら社会情勢の変化に対処していくための高度で多様な職業能力開発が求められております。 そのため、相談機能の充実及び行政機関との連携による雇用の促進に努めるほか、勤労者の生活安定と福利厚生のために福利厚生資金及び労働金庫への預託金を計上し、利用者の資金の確保を図ってまいります。 次に、農林水産業費について申し上げます。 今日、農業を取り巻く内外の情勢は厳しく、米市場開放の問題、水田農業確立後期対策など全般に問題が山積いたしております。 このような状況の中で本市農業の振興を図るため、地域の特性を生かした生産組織の育成、農村環境の整備、さらには畜産林業対策等各般にわたる諸施策を推進していく必要があります。 本市は鳥栖西部北部地区県営圃場整備を推進いたしておりますが、地域の実態に即した土地利用調整及び農地流動化の推進、さらには生産構造の対策に努め、農家経営の向上を図ってまいりたいと考えております。 まず、水田農業確立後期対策初年目の平成2年度は、農家の方々の御理解と御協力により転作目標面積を達成することができました。 引き続き3年度の目標面積521ヘクタールのうち他用途利用米生産349トンの配分を受けたところであります。 今後、関係機関十分協議を重ね、前年同様転作田団地化促進並びに大豆、飼料作物等転作作物生産性向上に努めてまいります。 また、良質米生産対策につきましては、近年、消費者の嗜好が変わり、良質米の少量消費の傾向が強くなっておりますので、今後、農協、農家の皆さん方消費者ニーズに合った米づくりに努め、稲作農家の経営安定と所得の向上を図ることとし、所要の経費を計上いたしました。 次に、畜産振興につきましては、本年4月から牛肉輸入自由化等に伴い畜産農家の経営は厳しい状況にありますが、経営の安定を図るには優良牛の導入、また粗飼料の確保が重要であります。 そのため、これら導入等に要する経費の一部を助成することといたしました。 次に、農業集落排水事業について申し上げます。 農業用の用排水の水質保全及び農村生活環境の改善を図り、あわせて公共用水域水質保全を目的に国の施策としても進められている農業集落排水事業につきまして、本市も計画的に整備を図っていくこととしておりますが、最初の地区といたしまして、平成3年度飯田地区を整備することといたしました。 今回は事業推進の事務費を計上し、分担金条例の提案をいたしておりますが、事業採択が確定次第、工事費等を補正するとともに、この事業は準公営企業の適用を受けることとなり、特別会計の設置が必要となりますので、特別会計の設置と予算の補正をお願いしてまいりたいと考えております。 次に、林業費について申し上げます。 森林利用高度化対策事業として、生活環境保全林である市民の森を青少年の野外活動実践教育の場として、また市民の憩いの場、さらには森林浴の場として、財団法人日本緑化センター事業採択を受け、整備することといたしました。 この事業は遊歩道の整備、また、つり橋、ベンチなどを設置し、魅力ある森林づくりとして平成3年度から7年度までの5ヵ年間で実施するもので、3年度は遊歩道の整備等に要する経費 1,000万円を計上いたしました。 次に、農業水利施設高度利用事業について申し上げます。 この事業は河内ダムの有する水辺空間を活用し、緑地帯、遊歩道、多目的広場河川プール等を設置し、市民の憩いの広場として環境及び親水施設の整備を図るもので、平成7年度までの事業として県が事業主体として実施するものであります。 平成3年度は多目的広場、駐車場の造成及び橋梁の設計等を行うこととし、市の負担分として 1,750万円を計上いたしました。 次に、商工費について申し上げます。 国内経済は引き続き、内需主導型の好景気が堅調に持続していくものと考えられますが、金利上昇や湾岸情勢の動向による物価上昇の懸念から先行きは楽観を許されない状況にあります。 このような中、中小小売商業を取り巻く環境は消費者ニーズの変化、大店法の規制緩和及び人材の確保等のため極めて厳しい情勢にあり、商業者の連携、協力による魅力ある商店街、商業集積づくりが重要な課題となっております。 このため、平成3年度も商店街の活性化を図るため市、商工会議所、商業者が一体となり、商業振興対策事業を継続し実施することといたしました。 さらに地域社会のコミュニティーづくり、市民への利便を図るため、日本たばこ産業株式会社鳥栖工場跡地の駐車場を有効に活用できるよう推進していくことといたしました。 観光事業につきましては、平成2年度に引き続き既存施設整備を推進してまいりますが、本年6月に立石町の沼川に県の事業による河川プールが完成の予定であり  ます。 また、平成2年度に水と緑の森林づくり事業により御手洗の滝周辺に親水施設等の整備を行いました。 このようなことから、平成3年度には河川プール周辺をさらに整備し、御手洗の滝と一体となった観光の名所として整備してまいりたいと考えております。 そのほか、温泉を核とし河内ダム、市民の森及び御手洗の滝を結ぶ地域を総合的な観光ルートとして位置づけ整備を図ることとし、さらに観光協会と連携を図り、祭り、イベント等についても市民の方々の御理解と御協力を得ながら、より意義あるものとなるよう内容の充実に努めてまいります。 次に、土木費について申し上げます。 公園事業につきましては、鳥栖北部丘陵都市開発整備事業の一連の事業として田代公園及び東公園の整備を進めるため、平成2年度から県土地開発公社が先行取得した用地の買い取りを行っておりますが、平成3年度に市土地開発公社で一括取得し、補助事業により年次ごとに買い取りを図っていくこととしておりますので、そのための債務負担行為を計上いたしました。 市民公園につきましては一部造成を行い、また、用地を土地開発公社から買い取ることといたしました。 街路事業につきましては、鳥栖北部丘陵都市開発整備事業との関連で今泉~田代線については土地開発基金の活用も図るなど、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 また、市街地の整備と交通の円滑化を図るため、平成2年度に引き続き鳥栖駅~山道線外1路線の整備を行うこととし、合わせて4億300万円を計上いたしました。 市道の整備につきましては、市民の日常生活に密着した生活環境の改善を図るため、舗装、側溝工事など前年に引き続き進めてまいることといたしました。 また、緊急地方道路整備事業としての轟木~村田線及び防衛施設周辺整備事業の村田住宅~平田線につきましては、歩道の新設を行い、地方道路改良事業の荻野~柚比線つきましては、拡幅改良と歩道の新設を実施し、それぞれ昨年に引き続き事業の推進を図っていくことといたしております。 次に、河川事業につきましては、準用河川の浦田川外1河川の改修と幡崎川など5河川の整備を図るための経費として1億 4,970万円を計上し、災害の未然防止と河川環境の整備を図ることといたしました。 また、緑化推進事業につきましては、街路、公園、公共施設等に計画的に植栽を行い、快適な生活環境づくりに積極的に対応するとともに、平成2年度に引き続き緑化基金への積み立てを行い、都市緑化の推進を図っていくことといたしました。 次に、消防費について申し上げます。 今日、高齢化社会の到来を迎え、独居老人や身体障害者などいわゆる災害弱者の突然の発病や火災などの緊急事態に対処するため、平成3年度に災害弱者緊急通報システムを設置することで計画をいたしております。 この緊急通報システムは、突発的に災害、事故、病気等が発生した場合に、このシステムを利用して消防本部との通報を行い、発信者の容体確認や必要な情報の把握をし、事態に即応した対応を図ることで災害弱者の方々の不安解消ができるものと思っております。 なお、このシステムは鳥栖・三養基地区消防事務組合が事業主体となり広域圏内を対象とする関係で、管内関係町の同意が必要であり、現在協議を進めているところであります。 この調整が整い次第、補正で計上してまいりたいと考えております。 また、消防施設等の整備につきましては年次計画に基づき、消防ポンプ自動車の購入、格納庫の建設、小型動力ポンプの整備など、消防力の充実に努めてまいることといたしました。 次に、教育費について申し上げます。 北小学校の建設につきましては、平成5年9月開校を目指して、基本設計、実施設計を策定中であります。 建設に当たりましては、近代的で特徴ある学校建設を目標に平成4年度と5年度の2ヵ年継続事業により校舎建設を行うことといたしております。そのため仮校舎が必要となりますので、平成3年度にはこれらに要する経費として2億 3,500万円を計上いたしました。 次に、近年の情報化社会への展開、OA機器の急速な開発等が進行する中で、教育の場においても知識技能を高める上から、平成2年度に全中学校及び若葉小学校にパーソナルコンピューターを導入しましたが、平成3年度は若葉小学校を除く6校の小学校に導入することといたしました。 また、平成4年度に佐賀県放送教育研究大会が鳥栖市で開催されることに伴い、放送研究と視聴覚教育を向上させるため、全中学校にテレビを設置することとし 1,600万円を計上いたしました。 なお、平成3年度において教材費及び図書購入費を充実させることとし増額を図るとともに、施設の改善補修等につきましても緊急を要するものから順次整備することといたしました。 次に、社会教育費につきましては、社会情勢が変化する中、豊かな人間形成と生きがいある生活を営むため、生涯を通じ充実した学習機会が求められ、その中心である公民館活動の役割、機能はますます重要視されております。 このようなことから、地区公民館の管理運営を強化するとともに、設備の充実を図ることとし、所要の経費を計上いたしました。 また、文化財の保護につきましては、市内遺跡の確認調査及び圃場整備地区内の遺跡調査並びに平成2年度に引き続き城山山ろくの史跡調査を実施することといたしております。 次に、鳥栖市民文化会館が開館して、10周年を迎えます。 その記念事業として“検証・安永田と吉野ケ里を結ぶ”をテーマに、第3回日中友好佐賀シンポジウム「古代テクノポリスと呉越」が5月25日、26日に開催されます。 安永田遺跡は、本市でも貴重な遺跡として位置づけられ、吉野ケ里遺跡などを含め佐賀平野の古代は高い文化と技術の水準を持ち、古代テクノランドとも呼ばれております。 シンポジウムでは、中国からの学者も招致され、遺跡などの古代テクノが学問的、国際的に語られるものと多くの期待が寄せられているところであります。 また、文化事業協会の自主事業としてモスクワ・フィルハーモニー交響楽団の招致を初め、大衆演芸、放送局公開番組などが企画されており、その費用の一部を助成することとし、400万円を計上いたしました。 市立図書館建設につきましては、平成2年度からの継続事業により本年2月に起工式を行い、工事に着手しましたが、平成3年度は本体工事費のほか、図書及び家具備品の購入費などの経費を計上いたしました。 次に、保健体育費について申し上げます。 近年、市民のスポーツに対するニーズも、観るスポーツから参加するスポーツへと変化し、健康づくりとレクリエーションを兼ねた市民スポーツ活動は飛躍的に増大しております。 このようなことから、スポーツが市民の心身の健全な発達に資するとともに、明るく豊かで活力に満ちた社会の形成に寄与することを再認識し、21世紀に向けたスポーツの振興のため、「スポーツ都市宣言」を行うことといたしました。 この内容といたしましては、標語、シンボルマークを募集し、本年8月に行われる第30回市民体育大会において宣言することといたしております。 この記念事業といたしまして、宝くじスポーツフェア「あなたのまちに名球会がやってくる」と題し、9月1日にプロ野球名球会を招致することといたしました。 また、筑後川流域クロスロード協議会を組織する久留米市、鳥栖市、小郡市及び基山町の地域住民が交流を通じて、健康増進と体力向上を図る目的で、クロスロードスポーツレクリエーション祭を実施する計画を進め、現在調整を行っているところであります。 今後、このスポーツ都市宣言を契機に、スポーツ施設の整備充実、各種事業の実施及び指導者の養成、確保など行ってまいりたいと考えております。 そのほか、平成3年度から市民の健康と体力増進を図るため、体力づくり運動推進事業及び生涯スポーツ推進事業を行うとともに、市民トレーニングルーム(勤労青少年ホーム多目的ホール)を核とした市民スポーツ相談普及促進事業を行ってまいります。 さらに、既存体育施設整備として市民プールのプールサイドを改修するため、 3,200万円を計上いたしました。 旧基里中学校跡地の整備計画につきましては、全体計画を検討中でありますが、とりあえず文化財調査を行うことといたしております。 以上、平成3年度当初予算の主な事項について申し上げましたが、歳入のうち市税につきましては過去の実績と現行制度及び税法改正に伴うものについて、その一部を見込み計上いたしました。 また、地方交付税につきましては、国の地方財政計画を考慮して計上し、その他の歳入につきましては、平成3年度から昭和61年度水準に復元した国庫補助、負担率を除き本年度の補助率などによりそれぞれ見込み計上いたしました。 歳入の主な財源といたしましては、      市    税    68億 1,340万 3,000円      地方交付税      8億 7,000万円      国・県支出金    15億718万 5,000円      市    債     7億 1,045万円などを充てることといたしました。 次に、国民健康保険特別会計について申し上げます。 国民健康保険制度は、近年老人保健制度や退職者医療制度など毎年もろもろの改革がなされ、運営の安定化が図られてきたところであります。 しかしながら、低所得者の加入割合が高く、高齢化社会の進展及び医療技術の進歩などによる医療費の増加は依然として続いており厳しい局面を迎えつつあります。 このようなことから本市といたしましては、医療費の急激な増加などの不測の事態に備え国民健康保険事業の安定的な運営を確保していくため、今回国民健康保険基金を設置することといたしました。 当初予算といたしましては、歳入歳出ともそれぞれ26億 1,977万 7,000円を計上いたしました。今後は、国保財政の安定運営のために被保険者の健康づくり対策、医療費の適正化対策及び保険税の収納率向上対策を積極的に推進してまいります。 次に、老人保健特別会計について申し上げます。 老人保健特別会計につきましては、高齢化社会が進展する中で、医療受給対象者の増加等により、医療費の増高が見込まれるため、過去の実績等を勘案し、歳入歳出ともそれぞれ35億 9,684万 3,000円を計上いたしました。 今後、各種老人保健事業の充実を図り、老人医療の運営の安定化に努めてまいります。 次に、下水道特別会計について申し上げます。 下水道事業につきましては、昨年3月に一部供用開始を行い、その後も管渠布設工事など整備は順調に進んでおります。 今後も生活環境の整備を促進するため、認可区域の拡大等を行うこととし、あわせて管渠布設工事の推進にも努めてまいりたいと考えております。 このため、流入汚水量の増加が見込まれますので、現有の処理施設を増設し処理体制の確立を図ることといたしました。 さらに、供用開始から2年目に入るため管理体制の充実を図り、適切な運営と施設の維持管理を図るとともに、水洗化促進について住民への啓蒙を積極的に推進していくこととし歳入歳出ともそれぞれ20億815万円を計上いたしました。 次に、水道事業会計について申し上げます。 まず、第2浄水場の現有施設能力の拡充と集中管理システムの一元化を図ることで、平成2年度に実施設計を行ったところであります。 この実施設計に基づき、平成3年度と平成4年度の2ヵ年継続事業により総額14億 5,142万 2,000円を予定し継続費を計上するとともに、本年度予定分の経費を計上いたしました。 平成3年度の予算につきましては、収益的収入で、給水収益、加入金、受託工事収益など8億548万 9,000円を計上し、収益的支出では経常的費用の効率化に努め6億 9,989万 7,000円を見込み編成いたしました。また、資本的収入につきましては、浄水施設整備事業に伴う企業債7億 5,000万円、寺内ダム等の取水権の確保のための出資金及び下水道関連工事負担金など総収入8億 8,599万 7,000円を計上いたしました。 資本的支出では、配水管等の整備に要する建設改良費として1億 2,402万 6,000円、浄水施設整備費及びダム使用権取得費など総支出13億849万 5,000円を計上いたしました。 なお、収支不足額4億 2,249万 8,000円につきましては、損益勘定留保資金等で補てんすることといたしました。 次に、水道事業管理者の設置につきまして、現在まで水道事業管理者の権限は市長が行っておりますが、本市においては、21世紀に向けた新しいまちづくりを目指し、テクノ関連等の大型開発事業を推進しております。 このような中で、大型開発事業の進捗にあわせて水道事業も発展するものと確信いたしております。 一方、平成3年度から4年度にかけて相当規模の浄水施設整備事業並びに配水管等の整備を取り組むことといたしております。 したがいまして、識見を有し、知識と能力のある水道事業管理者を選任し、企業本来の経済性の発揮と市民の福祉増進を図り、合理的、能率的な運営を行うとともに、なお一層給水サービスの向上に努めるため水道事業管理者を設置したいと考えております。 次に、平成2年度補正予算について申し上げます。 今回の補正予算の編成に当たりましては、一般会計及び特別会計とも、それぞれ年度内に処理しなければならないもの及び事務事業の執行の結果、節減可能なものについて、決算見込みにより補正いたしております。 一般会計の主なものといたしましては、温泉の揚湯の際、温度が下がらないよう保温パイプを設置することといたしましたので、 2,000万円を計上し、また、中小企業小口資金融資保証料の額が確定いたしましたので、補正することといたしました。 そのほか、北部丘陵都市開発整備事業土地区画整理事業に対する県営事業負担金などを計上いたしております。 なお、鳥栖駅東土地区画整理事業に対し県から追加内示がありましたが、3月補正では処理できないため専決処分させていただきました。 次に、国民健康保険特別会計及び老人保健特別会計とも医療費等の見込みをもって補正いたしております。 なお、その他の議案につきましては、それぞれ提案理由を記述しておりますので、説明を省略させていただきます。 以上をもちまして、提案理由の説明を終わらせていただきますが、何とぞよろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。 以上、終わります。         ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ ○議長(時津末男)  以上で本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。  午前11時1分散会...