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  1. 宗像市議会 2019-03-20
    宗像市:平成31年第1回定例会(第6日) 議事日程 開催日:2019年03月20日


    取得元: 宗像市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-31
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) ◎ 議 事 日 程(第6号)  日程第 1  第18号議案 宗像市職員の勤務時間等に関する条例の一部を改正する条例について  日程第 2  第19号議案 宗像市・玄海町新市建設計画の変更について  日程第 3  第20号議案 宗像市・大島村新市建設計画の変更について  日程第 4  第21号議案 宗像市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について  日程第 5  第22号議案 市道路線の認定について  日程第 6  第23号議案 辺地に係る公共的施設総合整備計画について  日程第 7  第24号議案 宗像市過疎地域自立促進計画大島地域)の変更について  日程第 8  第25号議案 平成30年度宗像市一般会計補正予算(第5号)について  日程第 9  第32号議案 平成31年度宗像市一般会計予算について  日程第 10 第26号議案 平成30年度宗像市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)について  日程第 11 第27号議案 平成30年度宗像市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)について  日程第 12 第28号議案 平成30年度宗像市介護保険特別会計補正予算(第3号)について  日程第 13 第29号議案 平成30年度宗像市渡船事業特別会計補正予算(第3号)について  日程第 14 第30号議案 平成30年度宗像市漁業集落排水処理施設事業特別会計補正予算(第3号)                について  日程第 15 第31号議案 平成30年度宗像市下水道事業会計補正予算(第3号)について  日程第 16 第33号議案 平成31年度宗像市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について  日程第 17 第34号議案 平成31年度宗像市国民健康保険特別会計予算について  日程第 18 第35号議案 平成31年度宗像市後期高齢者医療特別会計予算について
     日程第 19 第36号議案 平成31年度宗像市介護保険特別会計予算について  日程第 20 第37号議案 平成31年度宗像市・福津市介護認定審査会特別会計予算について  日程第 21 第38号議案 平成31年度宗像市渡船事業特別会計予算について  日程第 22 第39号議案 平成31年度宗像市漁業集落排水処理施設事業特別会計予算について  日程第 23 第40号議案 平成31年度宗像市下水道事業会計予算について  日程第 24 発議第 1号 宗像市議会基本条例の一部を改正する条例について  日程第 25 意見書案第1号 主要農作物種子法に関わる福岡県独自の条例制定を求める意見書の提出                 について  日程第 26 意見書案第2号 消費税率10%への引き上げの中止を求める意見書の提出について  日程第 27 発議第 2号 所管事務調査について(総務常任委員会)  日程第 28 所管事務調査行政視察)報告について(議会運営委員会)                                      平成31年3月19日 宗像市議会  議長 花田 鷹人 様                                      議会運営委員会                                       委員長 神谷 建一                 所管事務調査行政視察報告書  本委員会は、下記のとおり行政視察しましたので、報告します。                        記 1 期 日   平成31年1月22日~同24日(3日間) 2 視察地及び調査事項 (1)愛知県犬山市(1月22日)   ・議会基本条例の運用について、議会改革・市民との意見交換会取り組みについて (2)岐阜県可児市(1月23日)   ・議会基本条例の運用について、議会報告会等取り組みについて (3)静岡県掛川市(1月24日)   ・議会基本条例の運用について、議会報告会及び政策討論会取り組みについて 3 調査内容   概要は以下のとおり。資料は議会事務局に保管。 ◆愛知県犬山市(人口74,326人、面積74.90km2[H30.4.1現在]) 【市の概要】  市制施行 昭和29年4月1日(1町4村合併)  〔犬山町、城東村、羽黒村、楽田村、池野村〕  犬山市は、愛知県の最北部に位置し、木曽川を挟んで岐阜県との県境に栄えた城下町である。市の西部 は市街地、農地、工業地として利用され、東部の丘陵地には緑豊かな里山が広がっている。古代から小集 落が発展し、戦国時代には織田氏の所領となり、国宝犬山城とともに当時の町割りが現在も見られる。  財政規模  247億8,834万8千円(平成30年度一般会計予算) 【調査事項】 〔議会基本条例の運用について、議会改革・市民との意見交換会取り組みについて〕 1 犬山市議会 議会改革のあゆみ ・議会基本条例の制定(平成23年10月1日施行) ・議会人事・組織の改革(議長任期2年・各種委員報酬の廃止など) ・情報公開情報発信議員間討議の促進。 ・市民との意見交換市民参加の場の設定。 ・平成29年7月~平成30年6月 議会改革委員会を設置(議会基本条例の検証、申し合わせ事項の見  直し、政務活動費などの検証) ・権限を最大限発揮できる議会への改革(市民参加議員間討論、議会の政策立案政策提言力の向上) 2 犬山市議会での具体的な取り組み (1)市民参加促進取り組みとしての市民フリースピーチ定例会開催期間に、市民が議場で議員に対し、市政に関して5分間、自由に発言できる。 ・市民からの意見は、全員協議会議員間討議を行い、申し入れなどのアクションを実施。 ・協議結果は文書やホームページで公開。 (2)女性議会 ・平成30年2月14日に開催、執行部と共催。 ・公募で「いちにち女性議員」を募集、10人が参加。 ・事前勉強会の後、模擬議会一般質問を行う。その後、一般質問での執行部の答弁に対する疑問を「い  ちにち女性議員 議員間討議」として意見交換、その結果を議長に申し入れ。 ・議長は「いちにち女性議員」の申し入れ内容全員協議会で討議し、意見集約したものを執行部に申し  入れ実施。 (3)オープンドアポリシー ・誰でも気軽に議長室に来て、議長と相談しやすい日を設定。 ・実施日を設定することで、相談しやすくなるように工夫。 ・現在、会議・公務のない毎週水曜の午後に開催中。 (4)市民との意見交換会(毎年様々な取り組みを実施) ・会場ごとテーマを決めての意見交換。 ・著名人講演会同時開催。 ・委員会ごとや、市民との距離が近い場所での開催。 ・意見交換会にかかる予算(平成30年度[講師謝礼20万円、看板代1万1千円]) ・市民の意見交換会終了後の報告(意見交換会での市民の意見等については、委員会(各地区)ごとに回  答を作成、市議会だよりに掲載。) ・常任委員会各種団体との意見交換会委員会ごとに行う意見交換会については、各常任委員会で検討  することとされ、平成23年度から各種団体意見交換会を実施。) (5)親子議場見学会 ・平成28年度から開始。 ・平成30年度は8月18日(土)に午前の部、午後の部と2回行い、合計14組参加。 (6)議員間討議の促進の取り組み定例会会期中に全員協議会を開催。 ・全員協議会議員間討議で意見を集約し、提言書の作成。 ・委員会での討議の場を設置。 ・委員会議員間討議政策提言に活用。 (7)議員間討議から政策立案政策提言への取り組み議員間討議を行うことで、市議会からの提案がより活発化。 3 犬山市議会取り組みの効果と今後の課題 (1)効果 ・小さなことでも議会が成果を出し続けることで開かれた議会を実現。 (2)今後の課題
    参加者を増やすこと。 ・幅広い世代の参加を実現すること。 【所 感】 ・犬山市の議会改革の特徴は、特別委員会議会運営委員会ではなく議会改革を推進していきたい有志が  集まって進めてきたことに本市との大きな違いがある。 ・市民フリースピーチ制度は、市民の議会への関心と期待を高め、より身近で開かれた議会として毎回多  くの方が参加されている。市民からいただいた意見を全員協議会などで議論し政策提言につなげる仕組  みがあり、本市においても今後しっかりと議論すべき項目だと考える。 ・市民参加の場として、女性議会オープンドアポリシー、市民との意見交換会親子議場見学会など様々  な場が設定されている。その中でも市民フリースピーチは、市民参画型議会の核を成しており犬山市議  会の最も大きな特徴であるといえる。 ・本市においても市民目線で市民の役に立つ議会にするために、市民の意見を議会として十分討議し、政  策提言するプロセスを築き具現化する必要があると感じた。そのために、議会として政策提言できる力  をつける必要があり、議員一人一人が努力することが重要である。建設的にお互いに議論することが議  員の政治に対する自発性、政策に対する責任感を高めると感じた。 ・犬山市議会の特徴は、市民参画型の議会に取り組んでいることである。代表的な取り組みとして、市民  フリースピーチ制度の定着が図られている。平日の18時30分から行っており、傍聴席傍聴者・報  道ともに満席とのこと。一人5分では短いのではと思う。また、常任委員会時に各種市民団体との懇談  を行っている。市民との意見交換会では、著名な講師による講演会を開いた後に、意見交換会を行った  時には参加者が多いとの報告であり、本市でも検討の余地があると考える。 ・正副議長の立候補制選挙での所信演説は、正副議長の議会改革の意識や議会運営考え方が明確になっ  て良い制度と考える。 ・議員間の討議の取り組みは、本市でも検討の余地があると考える。 ・議会の政策・立案能力の向上の取り組みは、本市では特に遅れている課題であると考える。 ・議長を中心に、議員同士がよく連携して協力しているという印象を受けた。前例にとらわれずに何でも  議員間で討議する姿勢は、本市でも取り入れる必要があると感じた。特に議員間討議から政策立案や政  策提言を行い、実施できた実例もあるので参考にしたい。 ・議員、議会が何のために存在するのか、そのために何をすべきか、というシンプルな疑問を議会全員で  共有し行動に移していることが犬山市が異彩を放っている理由であると感じた。全員協議会での議論の  充実、市民との意見交換会の充実、市民フリースピーチ制度の導入による市民参画意識向上策は本市  でも今すぐに協議できる取り組みであると感じた。 ◆岐阜県可児市(人口101,292人、面積87.57km2[H30.4.1現在]) 【市の概要】  市制施行 昭和57年4月1日  可児市は、岐阜県中南部に位置している。北部はおおむね平坦で、従来からある集落が発展した住宅地 を主とした市街地が形成されており、南部は県下最大級工業団地住宅団地ゴルフ場が点在する丘陵 地となっている。また、市の北端部には日本ラインとして有名な木曽川中央部には東西に可児川が流れ ており豊かな水と緑に恵まれたまちである。  平成17年に中部国際空港が開港し、東海環状自動車道可児御嵩ICが開通したことで名古屋都市圏を 支える拠点としての役割も期待されている。  財政規模  326億8,000万円(平成30年度一般会計予算) 【調査事項】 〔議会基本条例の運用について、議会報告会等取り組みについて〕 1 可児市議会議会改革への考え方 「そもそも住民は議会へ何を期待しているのか」 (1)権力により集められた税金の使い方が正しいか。 (2)集められた税金がどのように使われているか、その効果は。 (3)不正や無駄はないか。 (4)市民の声は市政に反映されているか。 「二元代表制は車の両輪ではダメ」 (1)自動車学校教習車のように運転者執行部)と、アクセルやブレーキをサポートする教官(市民  の代表である議会)の関係 2 各種取り組みについて (1)大学との連携の取り組み名城大学都市情報学部のゼミに参加し地方自治や時事問題について毎月一回、意見交換を行っている。 (2)議論の充実のための取り組み一般質問議案質疑選択制の導入、反問権の保障、本会議及び委員会での自由討議を規定、議場モニ  ター(スクリーン)を設置しパソコンなどの活用、正副議長立候補制選挙時の所信表明演説動画配信  などを行っている。 ・市議会の現状を調査するために議会改革のためのアンケート調査を実施している。 ・予算決算審査から報告までのサイクルシステム化している。 ・議会報告会地域課題懇談会などの意見聴取反映サイクルから、議会からの政策提言執行部の提言  対応結果を報告させ、その対応結果を市民にフィードバックするまでがシステム化されている。 (3)若い世代との交流メニューとして ・高校生議会、春・夏・秋のオープンエンリッチキャリア教育)、地域課題懇談会、ママさん議会、模擬  投票(二年に一度)を一年間に回している。(建設中の駅前子育て拠点施設について、ママさん議会の意  見書を議会全会一致で採択し執行部へ提言を提出。施設の利便性の向上などに反映させた。) (4)その他 ・議長職における引き継ぎを実施して、議会BCPについて3カ年で検討、策定、実施するシステムが確  立している。 ・委員会で取りまとめたものを委員長代表質問し、住民福祉向上につなげている。市民に興味関心を持  ってもらうために議会報告会チラシに議員の顔写真を掲載したことなど。 【所 感】 ・可児市の議会改革では、市民からの意見聴取から市長に政策提言するまでの「意見聴取反映サイクル」  がしっかりと出来上がっていることに本市との大きな違いがある。 ・市民への議会報告地域課題懇談会各種団体との懇談会等随時開催され、市民から要望があれば議員  が出向いていく。また高校生議会やママさん議会、多くの方に関心を持ってもらい、市民からの声を全  議員が議論し最終的に政策立案政策提言として市長へ通知している。同時にその結果を市民に報告し  ており、まさに行政と議会市民が一体となった取り組みがなされている。本市としても取り組みの仕組  みを作る必要を感じる。 ・可児市議会において、大学との連携により、議員の資質を高める取り組みが成されていることや、ママ  さん議会の開催、議会改革のために有志議員アンケート調査をするなど市民ニーズを十分に聞くため  の取り組みをし、議会への市民参画を促す取り組みをしていることが特徴的であった。 ・議会報告会での市民意見には、3常任委員会が責任もって対応しており、常任委員会の責任と権限がし  っかりと役割を果たしていると感じた。 ・委員会市民意見を集約し、具体的な政策につなげていることによって議会全体としての意見として重  みをもつことが十分理解できた。委員会による代表質問まで実施できる委員会の責任と権限をもつこと  によって、市民意見をより専門的かつ深い視点で政策提言に結びつけることができるのではないかと感  じた。 ・二元代表制は、議会と執行部は対等の関係ではあるが「車の両輪ではない」との考えである。この考え  は予算委員会でも生かされており、議会の提案で議案が修正されることがある。委員会でまとまった内  容について本会議で代表質問ができるようになっており、執行部への力強いアピールになっている。 ・正副議長立候補制度があり、議場で所信表明の演説が実施されている。議長の方針が明確になる制度で  あると感じた。
    ・本会議や委員会自由討議ができるようになっているが、本会議での実際の状況を聞くことはできなか  った。 ・議会改革アンケートをとったところ驚くほどの否定的結果で、それが本格的な改革に取り組んできた  起点になっている。 ・常任委員会と市民との懇談会は、5人以上の市民から要請があれば、議運に諮った上で開催する規定が  あり、参考になると感じた。 ・各議員の役職を1年間として、1年間で民意を反映する政策タイムラインが作成されており、短いサイ  クルで議会としての意見を取りまとめる姿勢は斬新だった。 ・地域課題解決型キャリア教育市議会として支援している。これによって、地域への愛着や当事者意識  の醸成、広い視野や新しい経験の獲得、社会や学問のつながりの実感などの効果が期待できる。 ・かねてより次世代育成、将来の有権者育成の視点の重要性を訴えてきた。また学生へのアクティブラー  ニング、議員インターンシップを実践してきた経験からも、議会として若者たちと接点をもつ取り組み  が必要だと強く感じる。 ◆静岡県掛川市(人口117,605人、面積265.63km2[H30.4.1現在]) 【市の概要】  市制施行 昭和29年4月1日(2村1町合併)  〔東山口村、曽我村、掛川町〕  掛川市は、静岡県西部に位置し、南アルプスの雄大な自然を初めとした恵まれた自然を背景に、1年を 通じてアウトドアスポーツやレジャーを提供している。また、古くから東海道の要所で宿場町が栄え、稲 作、ミカン、茶の栽培が盛んで、茶の加工業繊維工業に加え、化学・電気、自動車、家具、楽器などの 工場がある。  財政規模  470億6,000万円(平成30年度一般会計予算) 【調査事項】 〔議会基本条例の運用について、議会報告会及び政策討論会取り組みについて〕 1 議会改革のあゆみ  掛川市は全国に先駆けて昭和54年に生涯学習都市宣言を行い、さらに合併に伴い、平成19年に再宣 言し、市民、議会、行政が一体となり生涯学習まちづくりを進めてきた。円形議場は、議員内閣制ではな く、大統領制を形で表現し、市民、議員、行政が一体となって議論に参加する雰囲気を醸し出している。 市民から付託された期待に応えるため、自ら議会改革を推し進め、議会の権能をさらに高めていくことを 決意し、平成25年3月理念先行型の議会基本条例を施行した。 2 議会基本条例の規定 (1)議会報告会について(平成25年から開始) ・テーマ設定幹事会会派選出8人)で決定。テーマ毎に作業部会を設置して調査研究を行い、市内  9カ所(中学校校区単位)で3班編成で実施。市民意見は各委員会政策立案に活用。執行機関への政  策提言を行っている。 ・開催案内は、市議会広報誌やHPへの掲載及び自治会回覧し、議会報告会資料作成、会場の申込み、  会場設営記録等は全て議員対応としている。 ・運用ルールは、市民への説明は個人や会派の見解は禁止し、議会として説明。議会から報告、意見交換  (質疑応答)、政策討論の流れで実施。 ・平成25年から平成28年までの市民参加者数は452人から603人で、最も参加者数が多かった議  会報告会テーマは、人口減少社会に掛川市はどう対応すべきかであった。 (2)政策討論会議員全員参加とし、座長、副座長を含め定数8人で各会派から選出。討論を重ね、議会の合意形成が図  られた場合に政策提言とされる。議会基本条例を基本に議会としての共通認識の熟成、合意形成が図ら  れている。 ・政策討論会実施効果として、積極的な政策提言につながり、平成26年においては政策討論会でとり  まとめた意見が議長から市長に提言されている。議長から市長に提出された提言書は、市の総合計画、  戦略書に反映された。 (3)政策立案政策条例制定政策立案政策条例制定の基本は、議会の条例制定の背景として、どの自治体も課題として抱える  2025年問題、市として抱える病院施設の課題など行政が取り組みにくいものに着手。地域医療の再  生モデルとして全国初自治体病院統合が実現、2015年6月日経ビジネス病院経営力ランキング  22位となった。行政が環境基本条例、市民が掛川市自治基本条例、議会が掛川市健康医療基本条例、  3者が条例提案している。 ・政策条例に関する議会特別委員会の具体的な取り組みとして、市議会の動きでは、全議員が構成する平  成27年地域医療基本条例特別委員会を設置。市議会独自の地域医療の仕組み、「一世紀一週間人生」と  して議員の意見を具体的な形に示した。特別委員会として仕組み研究医師会との調整によって素案作  成、議会報告会参加者552人)にて市民周知各種団体へのパブリックコメントによる意見公募、  条例案を近隣市(袋井市)議会、医師会への説明を経て、掛川市健康医療基本条例を平成28年第一回  定例会にて発議。全会一致で可決の運びとなった。 ・条例には、6つの基本理念が示され、市民の努力規定医療機関努力規定、市の義務規定が明確に示  されている。また掛川市健康医療シンポジウムを開催し、条例の必要性を市民に周知している。 ・政策討論会は、条例制定後、政策討論会にて全議員による討論を行い積極的な政策提案を行うことによ  って合意形成することができている。 ・政策提言は、実効性のある条例とするため政策提言し、各種施策に反映。具体的には、予防医療の推進、  検診率を上げること、掛川版エンディングノート作成在宅医療の推進の4つの政策提言を行い、行政、  医療機関取り組みが加速するという効果がみられた。 ・これによって市民への表彰式啓発講演会の実施、他職種連携民間企業との包括協定、協働取り組み  など実現。施策を加速させたことで掛川市お達者度(静岡県独自の健康指標)目標は前倒しで目標達成  できた。 ・行政側は、掛川市地域完結型医療体制整備地域包括ケアシステムの構築をもとに市民総ぐるみで健康  づくり介護予防に取り組んでいく展開を考えている。 【所 感】 ・掛川市の特徴は、議会・議員活動に市民の関心度が非常に高いと感じた、9カ所で行われている議会報  告会には毎年500人以上の方の参加がある。議会からの提案を市民がどのように感じているのか考え  を聞き、さらに議員で議論し最終的に政策提言を行うシステムが確立しており、分かりやすさから市民  の関心が高いのではないかと思う。 ・「オール掛川」として行政・議会議員・市民が一体となった取り組みがなされていた。本市においても議  会報告会の進め方について今後の検討が必要と考える。 ・市民、行政、議会が三位一体となり、市政に取り組むしくみができていることから、議会改革を進めや  すい土壌が整っているように感じた。議会特別委員会仕組み研究から条例案発議までの4段階にわた  る条例制定取り組みは、議会のレベルの高さを感じた。 ・議会基本条例に挙げられている議会報告会議員間討議条例制定などを実現させるためには、議員全  員が議会改革を本気で考え、私心を捨て市民や行政を納得させる目標を持ち、一致団結することが必要  だと感じた。 ・宗像市議会議会報告会の課題は、1)減少傾向にある参加者と限られた発言者、2)議会報告会後は参加  者アンケート意見集約は成されるがそれに対する議会での議論、提言がないまま、市長に届け、ホー  ムページへ掲載するのみであるということだと思う。議会報告会で得た市民意見に対して議会での政策  討論を加味したうえでの政策提言が必要であると感じる。本市の議会基本条例に示されている議会報告  会のあり方を検討し、課題に具体的に取り組む時期を迎えていると感じる。今回の視察で、議会報告会  は議会改革の基本になるものであり、効果的な議会報告会あり方について学べた。 ・議会報告会参加者が多いことに驚いた。自治会加入率が高いことや、全国に先駆けて生涯学習都市  宣言し、人づくりまちづくりができていることがその要因であるとのことであった。 ・掛川市をより良いものにしていこう、行政に任せず自分たちが参画しようという市民意識の熟成は、議  会をより身近なものにするためには欠かせないことだと感じた。
    議会報告会テーマ設定会派選出8人で決定し、具体的で市民が関心を示しやすいものが選ばれてい  る。テーマごとに作業部会を設けて調査研究し、議会報告会は議会としての意見を述べる場としている。  市民意見常任委員会及び特別委員会において、政策立案され、執行機関政策提言、議会における政  策形成へ反映されていることは参考になった。 ・本市においては議会報告会後の意見は、アンケート集約のみに終わっており、今後は議会報告会後の意  見を政策討論会政策提言、政策形成まで議会として責任をもつ必要があると感じる。またその際、議  員間討議の導入を図り、議会として合意形成が図られたものに対して、政策提言にもっていくまでのプ  ロセスを形成することがよいのではないか。その時、常任委員会がどのような役割を果たすかが今後の  課題であると感じる。 ・掛川市の基本条例は1)議会が言論の府として議員間の自由な討議を重んじている(第3条)2)議会と執  行部との緊張関係を明記している(第6条)3)議員は議会機能の発揮のため、議員間の自由討議に努め  ること(第10条)議会図書館の適正な管理・運営の強化(第18条)4)議会事務局の強化(第19条)  などで議会のレベルアップに取り組んでおり参考になった。 ・正副議長を初め、常任委員会は1年交代であり、議長は4年、常任委員会は2年交代の本市に逆に質問  があり驚いた。 ・議会事務局強化と条例作成などのため、市職員OBを嘱託として活用している。当市議会でも検討する  課題と考える。 ・議会報告会に参加する市民がとても多いが、これは自治会加入率が高いことや生涯学習を進めてきたこ  とによるものだけではなく、市民の関心が持てるテーマを幹事がとりまとめるなどの事前の準備がしっ  かりと行われているからだと感じる。 ・政策討論会の実施方法などがしっかりとシステム化されており、本市の参考としたい。 ・政策討論会政策提言実施の根拠を伺ったところ、議会基本条例に定めてあるために行っているとのこ  とであった。掛川市議会宗像市議会議会基本条例に大きな違いはない。すなわち本市においても政  策討論会、政策提言を実施する根拠があるということになる。さらに言えば、本市の議会基本条例の中  に政策討論会を開催すること、政策提言を行うことは記載されている。つまりそれらを行っていないこ  とは条例を守っていない(努力義務なので努力していない)ことになる。市民に条例を守ることを求め  る立場の議員・議会がこれではいけないと感じた。 このサイトの全ての著作権は宗像市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MUNAKATA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....