宗像市議会 2014-03-25
宗像市:平成26年第1回定例会(第6日) 議事日程 開催日:2014年03月25日
担当職員を招き、直接説明を受ける。
委員会方式:委員の質疑に対し、
執行部が答弁する。(討論・採決はしない。)
ウ)課題
所管以外の審査に加われない。
決算審査においては、委員個別の
書類審査のため、その時点での
審査内容が不明。
2)議員間の
自由討議について
未実施
3)
議会報告会について
議会基本条例(平成25年4月1日施行)の中で、「広報広聴の充実」の一手段として位置付けている。
議会報告会の運営は、広報広
聴委員会で協議。検証も行っている。開催時間は90分(報告は20分程
度)。
周知方法は、チラシ、
市議会だより、
ホームページ、
タウン誌による。
【所感】
決算審査の
分科会において、委員個別に
書類審査が行われていることには驚いた。丁寧な審査が行われ
ていると感心する一方で、
分科会では委員が
審査内容を共有できる方がよいのではと思う。
予算決算特別委員会が全議員で構成されているため、全体会での討論・採決と、本会議での討論・採決
が重複し、不自然な感じがする(異なるのは
監査委員が入ることだけ)。
分科会方式による
予算決算審査に
ついては、所管の
常任委員により突っ込んだ審査ができることが期待でき、
宗像市議会でも検討の
必要性
を感じた。ただ、
小田原市議会でも言われているとおり、所管以外の審査に加われないことが課題である。
通告制による
総括質疑は、論点が明らかになり、無駄に審査を長引かせることを回避できる点で参考に
なると感じた。また、予算修正など議案修正を積極的に行う姿勢が必要だとも感じた。
議会報告会については、当日の質疑のさばき方やテーマの設定など、同様の課題があるようだ。宗像市
議会では運営を
議会運営委員会で行っているが、市民の声を大切にするという姿勢から、
小田原市議会の
ように広報広
聴委員会を設置して行うことについて検討の余地はあると感じた。
(3)
神奈川県藤沢
市議会
【市の概要】
面積:69.51km2 人口:417,070人
神奈川県の中央南部に位置し、「江の島」が浮かぶ風光明美な景勝地として藤沢市のシンボルとなってお
り、富士山を背景にゆるやかな弧を描く湘南海岸がある。江戸時代に、東海道53次の第6宿場町として
設置され、宿場町・問屋町として栄えた。その後は東京から50Km圏にあり、首都圏近郊の観光・保養・
住宅地として発展してきた。戦後は工業・商業が盛んになり、近年は学園・文化都市としての性格も加わ
り多様な機能を持った都市になっている。
【
調査事項】
1)
予算等特別委員会における
事前通告制について
議会基本条例において、広く市政上の論点及び争点を明確にし、質疑を聞いている方に分かり易くする
ため、
委員会等における質疑応答は、一問一答による質疑方式を選択可能としていた。条例施行前の平成
25年2月
定例会において、一問一答方式による質疑及び発言の
事前通告制を試行的に実施。
また、政策等に対する審議水準を高めるため、
議会基本条例施行前であったが、平成25年2月
定例会
での予算の概況の施策説明資料を改善し、市長に対して、施策を必要とする背景、経緯、市民参加の有無
とその内容、市が策定する計画や条例との整合性、財源措置、将来にわたる効果及び費用等について説明
を求めていた。
2)
議員間討議について
議会基本条例において、議会の審議及び審査で結論を出す場合、合議体としての
合意形成に向けて議員
間相互の議論を尽くすよう努めるため、
議員間討議の実施を規定した。条例施行前に、
常任委員会の審議、
請願・陳情、報告案件の審査について、試行的に実施していた。
実際に議員間討論を実施したところ、所属会派で事前に採決の方向性が定まっている議案及び予算決算
等に関しては、あまり議論が深まることはないが、具体的な事業や各種計画等をテーマとした議員間討論
では、より活発な議論が交わされている。
3)その他の議
会改革について
ア)議長及び副議長の選出
議会基本条例の規定により、議長及び副議長の選出は立候補制としていた。
イ)請願、陳情提出者による意見陳述
提出者が希望する場合には、審査される
委員会において、意見を聴取する機会を設けていた。
ウ)
議会報告会
議会に対する市民の意思の把握及び意見を交換する場として
議会報告会を開催することとした。平成
25年4月に、13地区で開催し来場者数は合計で101人であった。
エ)広報広
聴委員会の設置
広報広聴機能の充実を図るため、現在の
議会報編集
委員会を発展的に解消し、新たに広報広
聴委員会
を設置していた。
オ)補正予算
常任委員会の設置
総務常任委員会における一極集中的な状況に鑑み、他の
常任委員会との均衡を図るという観点から、補
正予算の審査について、新たに補正予算
常任委員会を常設化して補正
予算審査を行っていた。
【所感】
藤沢
市議会では、
議会基本条例以外の検討課題を検討
委員会で協議し整理され、その結果が議会基本条
例に反映されていた。
議会基本条例制定までの説明を受け、藤沢市
議会基本条例が、単なる他市のコピーではなく、藤沢市議
会が抱える問題、課題を解決するという強い意志が込められたものとして、制定されていると感じた。議
会改革は、たゆまず継続的に行う必要があり、議
会改革を実のあるものにするために、本市においても議
会基本条例を見直す時期にあると考える。
藤沢
市議会の
定例会では、各
常任委員会で事業の中間報告がなされ、その報告案件の審査において議員
間討議が実施されている。
宗像市議会では、
定例会での報告案件の審査は実施していないが、全員協議会での報告案件に対して議
員間討議を実施し、
合意形成できれば
執行部に議会として提言を行い、事業の実施過程で修正をかけるこ
とが可能なのではないかと思う。
常任委員会での
所管事務調査においても
議員間討議を積極的に行い、議
論を尽くすことが大切であるとあらためて感じた。
また、新規事業については必ず、資料による施策説明(背景、計画や条例との整合性、財源措置、効果
などの説明)を求めており、
宗像市議会でも、
議会基本条例において同様のことを謳っており、意識して
実施していく必要があると思う。
さらに、請願、陳情については、請願提出者のみならず陳情提出者による意見陳述も行われており、宗
像
市議会においても藤沢
市議会に倣って、前向きに検討していくべきだと思う。
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