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令和4年 国際化・多文化共生社会調査特別委員会 本文 開催日: 2022-11-25

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  1. 福岡県議会 2022-11-25
    令和4年 国際化・多文化共生社会調査特別委員会 本文 開催日: 2022-11-25


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    令和四年十一月二十五日(金曜日)    午 後 零 時 五 十 七 分 開 会 ◯佐々木允委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから国際化・多文化共生社会調査特別委員会を開会いたします。  なお、本日は、渡辺国際局長、田村食の安全総合調整監兼生活衛生課長から欠席届が提出されておりますので、念のためお知らせをいたします。  それでは、議事に入ります。  本日の議題は、お手元配付のとおりであります。御確認願います。  最初に、「福岡県における留学生の就職について」を議題といたします。執行部の説明を求めます。川越国際政策課長。 2 ◯川越国際政策課長 福岡県における留学生の就職について御説明いたします。  企画・地域振興部福祉労働部、商工部の資料をお願いいたします。  一ページをお願いいたします。本県の大学などで学ぶ留学生は一万六千人を超えており、東京都、大阪府に次いで、全国で三番目に多い人数となっております。  国際的な人材獲得競争が激しくなっている中、本県では優秀な留学生の誘致、留学中の生活相談への対応、就職活動支援など、留学生の活躍や定着に向けて、様々な取組を行っております。  また、留学生の県内での雇用が円滑に進むように、県内企業からの相談に対応するほか、留学生の県内企業訪問など、企業と交流する機会を創出しております。  具体的な取組について御説明いたします。  まず、一、県内における留学生数県内企業への就職についてです。(一)県内の留学生について、県内の大学などで学ぶ留学生の数につきましては、下の参考一の表に、その推移をお示ししております。令和三年五月時点で一万六千五百三十七人であり、これは全国の留学生数二十四万二千四百四十四人の六・八%に当たります。  国籍別に見ますと、ベトナム、中国、ネパールの順に多く、この三か国で県内の留学生の八四%を占めております。  また、参考一の下に、令和三年の内訳を記載しておりまして、留学生の大部分は大学や大学院、専修学校で学ばれております。  (二)県内で就職した留学生について、県内で就職した留学生数につきましては、下の参考二の表に、その推移をお示ししております。就職者数は年々増加しており、令和二年は九百九十三人であり、全国で就職した留学生二万九千六百八十九人の三・三%に当たります。県内の留学生数が、全国の六・八%であることを比較しますと、県内での就職を、今後も伸ばしていく必要があると認識しております。  次に、二、留学生の県内企業就職に関する支援についてです。県では、福岡県留学生サポートセンターにおいて、留学生の誘致、生活相談などに加えて、留学生の就職活動に対する様々な支援を実施しております。  二ページをお願いいたします。(一)就職セミナーの実施です。留学生の就職活動に役立つよう、キャリアコンサルタントの資格を有する就活専門員が、日本でのインターンシップ、また面接における会話力の向上などについて指導するセミナーを実施しております。  令和三年度は、グループワークや面談への対応、面接練習など五回のセミナーを実施いたしました。このほか、県内十校の大学で、個別に就職セミナーを実施いたしました。
     (二)就職に役立つ日本語講座の実施、留学生の就職に当たっては、日本語能力が大変重要となりますので、日本語教師による日本語能力試験就職試験への対策、また入社後に活用できる日本語講座を実施いたしております。令和三年度は、試験への対策や会話力向上の講座を十五回実施いたしました。  (三)就職に関する個別相談・指導、就活専門員が、留学生からの個別相談に対応するほか、エントリーシートや履歴書の書き方や面接練習など、きめ細やかな指導を行っております。令和三年度は、この相談や指導を百一回実施いたしました。  (四)職業紹介マッチングの実施です。留学生サポートセンターでは、留学生採用を希望する県内企業を開拓いたしておりまして、そのような企業の求人情報と留学生の求職情報に基づいて、個別の職業紹介を実施いたしております。また、合同会社説明会を開催し、企業と留学生のマッチングを実施しております。令和三年度、留学生サポートセンターの支援による内定者は五十一人となっております。  一、県内における留学生数県内企業への就職、二、留学生の県内企業就職に関する支援につきまして、国際政策課からの説明は以上です。御審議のほどよろしくお願いいたします。 3 ◯佐々木允委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。神崎委員。 4 ◯神崎 聡委員 千人近い留学生の就職ということなんだけれども、業種、業界、あるいは職種というかですね、そういう内訳はどんな感じなんですか。どんな関係か分かるんですか。大まかで結構なんですが。 5 ◯佐々木允委員長 川越国際政策課長。 6 ◯川越国際政策課長 大まかにですけれども、製造業であるとか、あるいは食品の製造、それから医療、研究、そういったところにおおむね就職をされている方が多うございます。 7 ◯神崎 聡委員 日本語学校というか、日本語を学ぶ留学生が多いということを伝え聞きますけれども、留学する目的と就業先というのはマッチしているのか、そうじゃなくて、製造業とか、そういうところが、どちらかというと、安価な人材でできるからということで、企業のほうも外国人を受け入れようとしていて、そういうところに就業していくということでよろしいんですか。 8 ◯川越国際政策課長 留学生の、先ほど申し上げました内訳のうち、おおむね大学、大学院で学ばれる方、それから専修学校で学ばれる方、これらの方々が就職に就かれておられまして、日本語学校の方は、どちらかといいますと、この後また、さらなる勉学に励まれるということで、就職よりは進学をされるケースが多うございます。その中で、大学や大学院、専修学校の方々につきましては、県内、広げていく必要がございますけれども、おおむね、大体希望するところに、県内で希望される方については就職をされているとは伺っております。 9 ◯神崎 聡委員 ありがとうございました。 10 ◯佐々木允委員長 壹岐委員 11 ◯壹岐和郎委員 ほとんど今、同じ質問なんですけれども、この統計は、就職先からの聞き取りというか、報告というか、そういうことで集計されているのか。それと、神崎委員の質問とダブるかもしれませんけれども、この就職者の形態というか、正社員というか、雇用の形態というか、その辺について分かれば、ちょっと教えていただきたいんですけど。 12 ◯佐々木允委員長 川越国際政策課長。 13 ◯川越国際政策課長 就職者数につきましては、国の発表資料を基に、県内での就職者数を、こちらに示させてもらっております。  また、就職につきましては、おおむね皆様、在留資格の兼ね合いで、技術・人文・国際という在留資格がございますけれども、こちらのほうを取られておられまして、おおむね正社員、正規の職員という形で就職をされているケースが多いと伺っております。 14 ◯壹岐和郎委員 分かりました。製造、医療、できれば、これからもう少し、どんなところに就職をされているのかというのを、できたら、今後で結構なんですが、これは要望ですけど、技能を生かす、または人材発掘という意味でも、もう少し詳しい情報を、今後出していただきたいなと思いますので、どうかよろしくお願いします。以上です。 15 ◯佐々木允委員長 要望ということで、よろしくお願いいたします。  ほかにありませんでしょうか。冨田委員。 16 ◯冨田徳二委員 参考までに、この留学生を対象にしてというのは、できるところから、県の公として国際的なことを、何をやれるかということでいけば、さすがだなと思います。  では、同じ年代の外国から来ている若い人たちがいたとして、そこはどんなふうに情報管理を含めてやられているのかなと。そこまでは、県の公としてはやらないということであれば、それでいいし、どんな感じなんですかね、その辺は。今回は留学生に的を当てて、ちゃんとこういうことをやるということにされたわけですから。例えば、コンビニで働いている人がいるんですね。例えば、製造業で働いている人がいるんですね。県として、そこのところをどんなふうに、情報管理を含めて、取扱いとしてやられているのかなと思ったんですが。 17 ◯佐々木允委員長 川越国際政策課長。 18 ◯川越国際政策課長 今、委員がおっしゃられました、今回御説明をさせていただきましたのは留学生ということで、留学生サポートセンターを中心に、我々は活動をさせてもらっております。この留学生サポートセンターでは、アルバイトについても一部支援をしているところもございまして、そのような方についても、極力支援をさせてもらっているということと、あと、おおむね今、留学生とは別に、若い方々でいきますと、技能実習の方々等々が多く来られています。こういった方々は、また技能実習の管理団体や機構等を通じまして支援をさせてもらっているという状況で、それぞれの、厳密に言うと、また在留資格の関係になりますけれども、資格ごとに、それぞれの専門機関なり、支援機関なりと連携しながらやらせていただいているという状況でございます。 19 ◯冨田徳二委員 限りなく漏れないように、やっぱり国際化ということですから、日本の印象がちゃんと、きっちりと伝わるようにという中で、地方自治体のやる役割というものはあるんだと思いますから、よろしくお願いしたいと思います。以上です。 20 ◯佐々木允委員長 要望ということで。  ほかにございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 21 ◯佐々木允委員長 ほかにありませんので、引き続き、執行部の説明を求めます。松嶋労働政策課長。 22 ◯松嶋労働政策課長 続きまして、二ページの三、県内企業留学生雇用に関する相談対応等について、労働政策課より御説明を申し上げます。  (一)外国人材受入企業向け相談支援でございます。外国人材受入れに際しては、理解・遵守すべき法令等が多岐にわたることから、受入れを円滑かつ適切に進めてもらうため、県では外国人材受入れ企業支援事業、受託者は福岡県行政書士会でございますが、におきまして相談窓口での支援を実施しております。留学生雇用に係る相談は、相談件数全体の約二割を占めております。  実績といたしまして、令和元年九月から取組を開始いたしまして、本年九月末までに、相談件数全体として五百八十三件ございます。各年度ごとの相談件数につきましては、その下の表のとおりでございます。  続きまして、三ページをお願いいたします。(二)企業講習会の実施でございます。県では、外国人材受入企業支援事業、同じく福岡県行政書士会におきまして、県内四地域で受入れの際に遵守すべき法令や適切な雇用管理等に係る企業向け外国人材受入企業講習会を実施しております。  留学生雇用に関しましては、留学生を雇用する際の手続等というテーマを毎年度設けて実施をしております。  実績につきましては、令和元年九月から本年九月末までということで、実施回数につきましては七十一回、そのうち留学生を雇用する際の手続等に関するものが十四回、また、参加人数につきましては千二百六十一人、うち留学生を雇用する際の手続等に関するものにつきましては百五十六人となっております。  説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 23 ◯佐々木允委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 24 ◯佐々木允委員長 特にないようでありますので、引き続き、執行部の説明を求めます。苗井新事業支援課長。 25 ◯苗井新事業支援課長 それでは、同じく資料の三ページ、四、県内中小企業による留学生の人材確保について御説明いたします。  四、県内中小企業による留学生の人材確保についてでございます。海外展開に取り組む県内の中小企業の皆様に対して、県では、留学生と交流していただく機会を設けるために、福岡県留学生サポートセンターと連携いたしまして、留学生の皆さんに直接企業を訪問していただく事業を実施しております。  また、採用に向けて企業が行う会社説明会採用面接の際には、留学生サポートセンターと、こちらも連携をしまして、支援を行っております。令和三年度の実績でございますが、企業訪問が一社、参加留学生は四名でございました。会社説明会が一社、こちらも参加留学生四名でございました。採用面接は二社、参加留学生五名、うち一社が一名採用をお決めいただきました。  説明は以上でございます。どうかよろしくお願いをいたします。 26 ◯佐々木允委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。冨田委員。 27 ◯冨田徳二委員 参考までに、どういう国の人たちがいらっしゃるんですかね。 28 ◯佐々木允委員長 苗井新事業支援課長。 29 ◯苗井新事業支援課長 令和三年の企業訪問の実績でいきますと、中国、ベトナムネパールの方に御参加をいただいております。  また、会社説明会におきましては、こちらも同じく中国、ベトナムネパールの方に参加をいただきました。  それから、採用面接に来られた方々、二社でございますが、それぞれ中国の方、タイの方。二社目は、中国、ベトナムネパールの方に御参加をいただいております。  国籍別の実績は以上でございます。 30 ◯佐々木允委員長 ほかにございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 31 ◯佐々木允委員長 ほかにないようでありますので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、「インバウンド復活に向けた令和四年度の外国人観光客誘客の取組について」を議題とします。執行部の説明を求めます。酒見観光振興課長。 32 ◯酒見観光振興課長 お手元の商工部資料インバウンド復活に向けた令和四年度の外国人観光客誘客の取組について御説明をいたします。  資料の一ページをお願いいたします。新型コロナの影響で、厳しい状況が続いておりましたが、十月十一日から、政府による水際対策の緩和、また円安の進行もありまして、インバウンドの需要回復が期待されるところでございます。  こうした観光需要を確実に取り込むため、本県では、インバウンド向け旅行商品の開発と、効果的な情報発信の強化とともに、地域の方が安心して外国人観光客をお迎えすることができるように、感染防止対策の呼びかけを実施しております。  直行便が就航しております韓国、台湾、香港、タイからの誘客を進めるとともに、一人当たりの旅行支出額の高い欧米豪(ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリア)を視野に入れた取組を実施しているところでございます。  九州各県や九州観光機構とも連携しながら、観光王国九州の魅力を発信いたしまして、令和六年度までに、コロナ前の令和元年外国人延べ宿泊者数四百二十六万人へ回復させることを目標としております。  それでは、具体的な令和四年度の取組について、一のインバウンド向け旅行商品の開発について説明いたします。  (一)高付加価値・高単価な旅行商品の開発です。富裕層の方を本県へ呼び込むために、由緒ある屋敷での能の鑑賞や二百年以上の歴史を持つ久留米絣の藍染め体験などを組み合せた、高付加価値かつ高単価な旅行商品の開発に取り組んでおります。  (二)サイクリング旅行商品の開発でございます。来年十月に開催されます国際サイクルロードレース、ツール・ド・九州二〇二三に合わせまして、サイクリング周遊型の旅行商品ディスカバー九州の造成に取り組んでおります。併せまして、サイクルツーリズムが盛んな台湾をターゲットとした旅行商品の造成も進めているところでございます。  次に、二の効果的な情報発信についてです。(一)デジタルによる情報発信の推進です。コロナ禍におきましては、デジタルに注力をし、コロナ後の来訪意欲の喚起を図ってまいりました。  1)の観光情報サイト、VISIT FUKUOKAでは、英語・韓国語・中国語の簡体字と繁体字で観光情報をお届けしており、今年の四月から十月までに約十万人の方に御覧いただいております。  また、外国人ライターによる記事を拡充させております。八女茶の体験記事などを紹介しております。  さらに、訪日関心層をサイトへ誘導するための広告を配信するとともに、ビッグデータを活用し、サイトに訪れた方がどれだけ宿泊やフライトの予約を行ったかなどの行動分析を行いまして、反応がよかったテーマの記事を増やすなどの効果的なサイトの運営を行っております。  次に、2)の観光情報SNSについてでございます。英語のフェイスブックやインスタグラム、中国のウィチャット、台湾・香港向けの繁体字でのフェイスブックなど、各国で利用者の多いSNSを活用しまして、各市場の嗜好に合わせた情報発信を行っております。十月末時点でのフォロワー数は二十七万六千人余となっております。  3)オンラインツアー動画の配信でございます。昨年度、小石原焼の陶芸体験などの六つのテーマの体験プログラムを、旅をしているような没入感で楽しむことができる観光PR用のオンラインツアー動画を制作いたしました。今年度は、この動画を、欧米豪や東アジア向けに配信を行い、本県への来訪意欲の喚起を図っているところでございます。十月末現在で約六百万回の再生回数となっております。  一枚おめくりください。(二)直行便が就航する市場でのリアルプロモーションの再開でございます。水際対策の緩和によりまして、海外との往来が可能になりましたことから、現地で開催されます旅行博への参加や、旅行会社との商談を再開しております。  まず、現地旅行博への参加等につきまして説明いたします。1)の本県最大の訪日層である韓国におきまして、九月にソウルで開催されました文化交流イベント、日韓交流おまつりに出展をいたしました。併せまして、現地旅行会社を訪問し、THE OUTLETS KITAKYUSHUなどの新しい施設をPRしてまいりました。  次に、台湾・香港では、今月上旬、九州各県と連携をいたしまして、台湾最大の旅行博、台北国際旅行博に出展し、台湾で関心の高いサイクリングルートなどのPRをいたしました。七月には、香港最大の旅行博、香港ブックフェアに出展をしまして、福津市のかがみの海などのインスタ映えスポットを中心に紹介をしてまいりました。  4)タイでは、九月に日本紹介イベント、バンコク日本博に出展をいたしまして、タイの方が関心の高い花の名所である河内藤園や海の中道海浜公園などを紹介してまいりました。  続きまして、海外メディア・旅行会社の招聘につきましては、十月に、タイで活躍するアイドルグループ、BNK48を本県に招請をしまして、柳川の川下りなどを巡る観光PR動画を制作し、今月からBNK48の公式ユーチューブ等で配信をされております。  また、十月にシンガポールから四社の旅行会社を招聘いたしました。今月は、台湾からサイクリングツアーを取り扱う旅行会社等をお招きしまして、県内のサイクリングロードを御視察いただいているところでございます。  このような取組を通じまして、海外の旅行会社によります旅行商品の造成を促してまいりたいと考えております。  (三)欧米豪市場に向けた取組についてでございます。一人当たりの旅行消費額が高い欧米豪の観光客を呼び込みますことは、本県の観光消費額を増加させるためには重要だと考えております。このため、オーストラリアの旅行専門のマーケティング会社と連携をしまして、メディアや旅行会社に対してセールスを実施しております。また、十月には、九州観光機構と連携をしまして、九州観光セミナーを現地で開催をし、九州を巡る五つのツアーを紹介いたしました。さらに今月は、イギリスで開催されました旅行博、ワールドトラベルマーケットにも出展をいたしました。  一月以降、富裕層向けのモデルコースを、アメリカ・イギリス・フランス・オーストラリアの旅行会社へ、オンライン観光説明会を開催しまして、紹介をする予定としております。  最後になります。三の感染防止対策の呼びかけについてでございます。外国人観光客が安全に本県を訪れ、さらに受け入れる地域の方も安心して迎えられるように、感染防止対策について周知を行っております。  (一)観光情報サイト、VISIT FUKUOKA内に、安全・安心ページを新設いたしまして、マスクの着用や手指消毒など、日本での感染防止対策や、旅行中のエチケット、病気やけがになった場合の対応について、周知を行っております。  (二)安全・安心動画による情報発信でございます。ビーチ乗馬など、密を避けた体験コンテンツとともに、県内を安全・安心に旅行できることを紹介しました動画を用いまして、マスクの着用や手指消毒などの基本的な感染防止対策を発信しております。  (三)施設内でのピクトグラムによる呼びかけについてです。宿泊施設や飲食店などの外国人観光客を受け入れる施設が実施をしております感染症防止対策を、視覚的に伝えることができるピクトグラムを制作しまして、観光客の方が安心して県内の観光施設を利用できる環境を整えてまいります。  県では、これらの取組によりまして、インバウンドの誘客を進めてまいります。  私からの説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 33 ◯佐々木允委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。加地委員。 34 ◯加地邦雄委員 説明ありがとうございました。大変、いろんな努力をしていただいていますことに、まずもって感謝をしたいと思っています。  昨日、たまたま台湾から、ここにも報告があります台湾のサイクリングツアーに取り組む旅行会社の方が、議長室を訪問されました。渡辺事務局長も参加で、私も参加をさせていただきましたけれども、松本会長から、受け入れ側としてはどういう心構えでやっているのかという質問の中で、いろいろ答えがありましたけれども、地域を磨くということは当然のこと、サイクルに関しては、いろいろ報告がありました中で、僕が一番なるほどなあと思ったのは、サイクル人口を、まず日本人が増やすことですという答えがありました。ああ、なるほどなと、これが原点なんだろうなと。こういう施策、誘致施策というのは大事なことであるけれども、目先の施策では続きませんと、息の長い施策というのが大事なんですよということを、向こうの協会の副会長さん、副理事長さんだったかが言われていましたけれども、まず、受け入れ側、福岡のサイクル人口を増やすことによって、向こうのサイクルのいろんな団体と福岡の団体が、お互いに交流をして、行き来することだということ、好きな人同士が誘致をしていくということ、そして、それが地域を磨く基本ですというお話がありましたので、なるほどなと。何回か前にインバウンドの話をしたとき、中国がいっぱい来たって、お金を全然落とさないという話、怒られる意見を出しましたけれども、どういうんでしょうか、やっぱり観光の基本は、その地域に住む人が、地域に誇りを持って、そして来ていただいたら、私ども、本当にすばらしいところに生まれ育ち、そして、ここで生活をしていくことに誇りを持っていますということが、一番の観光の受け入れの基本だろうと思いますけどね。そういうことをもう一度、前回の意見を出しましたら、いや、地域でそういうことをやっていますということでしたけれども、何か報告していただける地域のそういうまちづくりみたいなものを、施策でしていただいているんであれば、さらに報告をいただければと思います。以上です。 35 ◯佐々木允委員長 酒見観光振興課長。 36 ◯酒見観光振興課長 サイクルツーリズムについてでございます。まず、平成三十年度に、新しい体験型の観光ということで、サイクルと旅行を組み合わせましたサイクルツーリズムの取組を、県としてスタートさせていただきました。  最初に、県が推奨するサイクルルートを設定しまして、その後、受け入れ環境の整備ということでサイクルステーション、自転車を立てかけることができるサイクルスタンドを設置していただく事業者さんを増やしてまいりました。既にもう三百七十か所ぐらいの店舗に御協力をいただいております。そして、現在はサイクリストに優しい宿ということで、自転車を室内に持ち込むことができる宿、もしくはしっかり施錠された自転車置場を設置していただいている宿等の整備をしてまいりました。  併せまして、県内の市町村や観光協会の皆様とともに、県のほうでは、県内を十の大きいサイクリングルートを設定いたしましたけれども、それから先の、地域に入り込んで、地域の魅力を紹介するようなサイクリングコースを、地元の皆様にも協力して、今つくっていただいております。  昨日、台湾のお客様に来ていただいたんですけれども、今年度から本格的にサイクリングを観光旅行商品に組み込んだ、そういった商品造成の取組を始めております。今後は、地域の皆様とも連携をしまして、そういった魅力あるコースを盛り込んだサイクリングロードを、海外を含め国内外の旅行会社の方に御提案して、商品に結びつけていきたいと考えております。以上でございます。 37 ◯加地邦雄委員 ありがとうございます。私が言いたかったのは、その努力をしていただいているというのは、僕らも知っているわけですけど、昨日の話の中で、やっぱり自転車を好きな人の人口を増やすことが基本ですよという施策について、何か手を打ってますかという質問なんですよ。例えば、台湾から来ても、台湾の人たちが勝手にその地域を回るにしても、受け入れ側としては、何のため、この人たちは来ているとかいなということよりも、例えば、日本の団体が一緒に回る、仲間として。そのことが、もっと台湾の人に日本人の、昨日のサッカーではないですけれども、サッカーが終わった後に、日本人のすばらしさというものが、改めて分かるわけじゃないですか、ごみ拾いをする。そういう基本的な日本人らしい観光の在り方、こういうものが、もう一度原点に返るべきではないかなと。そのために、いろいろあったって、施策は分かりますと、そういう建物はどこでもやってますよと。一番大事なのは、同じ好きな人が手をつないで、地域を案内して楽しむ、日本ってすばらしいなあと、地域もすばらしいけど、何よりも日本人がすばらしいと言われる、そのためには、サイクル人口をどう増やしていくかという施策というものが、もう一度、ここで論じるのかどうか分かりませんよ、僕は。教育委員会なのかもしれませんけど、そういう施策というものが、原点として必要じゃないかというのを、昨日感じました。意見として申し上げておきます。 38 ◯佐々木允委員長 貴重な御意見をいただきましたので、よろしくお願いいたします。  ほかにございませんか。神崎委員。 39 ◯神崎 聡委員 今、ここに書いていますように、円安でありますし、水際対策が緩和されたということですけれども、ニュース等を見ていると、浅草とか、東京とか、京都の清水寺とか、ああいうところが結構にぎわって、外国人の方々が来られていて、本県は、実際田川というか、地方にいるので、どのくらいにぎわっているのか分からないので、実際どのくらい、今、こういう観光旅行客が来られているのか、分かったら教えてください。 40 ◯佐々木允委員長 吉田観光政策課長。 41 ◯吉田観光政策課長 国のほうが、外国人の入国等宿泊の統計を取っておりまして、統計上は、二〇二二年八月の統計が、最新の情報となっておりまして、六月に、インバウンドの緩和が若干された後でございますけれども、その後の八月の最新の情報で、入国者数については百九十人ということで、二〇一九年比でいくと、五%ぐらいという形になっております。ただ、直近のところは、海外との直行便がかなり復便をしてきておりますので、韓国を中心に、かなり外国人の方が増えている状況になっておるかと思っております。
    42 ◯神崎 聡委員 ちょっと聞きたいのは、福岡県の観光客、外国人の訪日客、国全体じゃなくて。なかなかニュースで、太宰府はどうなっているか分かりませんけど、そういう観光名所があると思うんですけど、来られているんですか、福岡のほうには。どのくらい来られているのか分かったら教えてほしいということです。 43 ◯吉田観光政策課長 地域別の、それぞれの太宰府であったり、スポットごとの数値というのは、我々手元に、今数値としては持っておりません。先ほど申し上げました八月の数字というのは、これは福岡県の入国者の数でございます。 44 ◯神崎 聡委員 分かりました。ありがとうございます。  ここにも書いていますが、令和六年度末までに、コロナ前の状況に持っていきたいということでありますけれども、令和四年度の見込みとか、そういうのは分かるんでしょうか。 45 ◯佐々木允委員長 酒見観光振興課長。 46 ◯酒見観光振興課長 今年度の目標というものは、設定をしておりません。 47 ◯神崎 聡委員 見込みも分からないですか。 48 ◯酒見観光振興課長 令和六年にコロナ前の外国人宿泊者数を目標とすると設定いたしましたのは、国連の世界観光機構が発表しましたアフターコロナを見据えた統計の中で、令和六年、二〇二四年が、コロナ前に戻るのではないかという予測を立てておりましたので、福岡県としましても、そのときまでには、しっかりコロナ前までの外国人の方の旅行者、宿泊者数に戻したいということで考えております。 49 ◯神崎 聡委員 政府のほうは、こういう緩和したことによって、どのくらい見込んでいるとかいうのも出てないんですね、本令和四年度は。こういうふうに緩和させることによって、どのくらい日本国に来るとかいう見込みとかも出してないですね、政府は。 50 ◯酒見観光振興課長 出してないと思います。 51 ◯神崎 聡委員 了解しました。ありがとうございます。 52 ◯佐々木允委員長 ほかにございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 53 ◯佐々木允委員長 ほかにないようでありますので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、報告事項に入ります。  「第十一回海外福岡県人会世界大会について」を議題といたします。執行部の説明を求めます。川越国際政策課長。 54 ◯川越国際政策課長 第十一回海外福岡県人会世界大会について御説明をいたします。  企画・地域振興部の委員会資料をお願いいたします。一ページをお願いいたします。  第十一回海外福岡県人会世界大会が、ペルー・リマにおいて、十一月十六日から開催されました。今回の世界大会では、福岡県からは服部知事、桐明県議会議長をはじめ県議会の皆様にも多数御訪問いただきますとともに、海外県人会から、九か国九県人会の約百六十名の御参加をいただき、現地スイスホテル・リマを会場に記念式典・歓迎レセプション、各県人会の代表者による代表者会議、さよならパーティーなどの行事を開催いたしました。  コロナ禍におきましても、県人会の皆様が、じかに会って意見交換や交流を行うことで、母県である福岡県と県人会との関係強化や、交流することの大切さを再認識し、県人会活動の活性化を図ることができました。  それでは、主な交流事業について御説明をいたします。  一、第十一回海外福岡県人会世界大会、記念式典・歓迎レセプションです。令和四年十一月十六日水曜日のお昼十二時から、各県人会、県から服部知事、桐明議長をはじめ県議会の先生方、県市長会、県町村会の代表の皆様、県国際交流センター、また県海外移住家族会の皆様、ペルー側来賓など、約二百三十名の御参加をいただきまして、記念式典・歓迎レセプションを開催いたしました。  記念式典・歓迎レセプションでは、第十一回海外福岡県人会世界大会実行委員長を務められましたペルー県人会の大内田アルマンド実行委員長からの主催者挨拶のほか、参加した海外県人会の皆さんを歓迎し、記念品の交換、ペルー伝統舞踊や歌の披露、参加者全員による「ふるさと」合唱などが行われました。  続きまして、二、代表者会議、青年の集いです。十一月十七日木曜日午前十時から、県人会青年の代表者による会議の後、県人会代表者による会議が実施され、コロナ禍における交流や、若い世代の日本語学習の充実など、各県人会が抱える課題などについて活発な議論が行われました。また、次回の世界大会を二〇二五年に福岡で開催することが決定されました。  二ページをお願いいたします。三、さよならパーティーです。十一月十八日金曜日十八時から、さよならパーティーが開催され、世界大会参加者一同による「ペルー宣言」が発表されました。  「ペルー宣言」の概要につきましては、下のとおり記載をいたしておりまして、今後も将来の県人会を担う青少年の育成を図ることや、日本語学習をはじめ幅広い分野における交流を推進するため、今後は、オンラインでの交流も新たな手法として取り入れていくこと、そして、次回の世界大会を二〇二五年に福岡で開催することなどが宣言されました。  また、さよならパーティーでは、歌や踊り、太鼓の演舞などが行われ、最後には、参加者全員で炭鉱節を踊って大会を締めくくりました。  このような交流事業を通じまして、各海外県人会の皆様との交流を深めることができました。引き続き、県議会の皆様と共に、海外県人会との交流を進めてまいりたいと考えております。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 55 ◯佐々木允委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 56 ◯佐々木允委員長 特にないようでありますので、以上で、本件の質疑を終わります。  吉田観光政策課長。 57 ◯吉田観光政策課長 申し訳ございません。先ほど、二〇二二年八月の入国者数のところを、私、百九十と申し上げたんですけれども、すみません、誤っておりまして、一万一千百八でございます。百九十というのは、前年の二〇二一年の八月で、読む欄を間違えてしまいまして、大変申し訳ございませんでした。  それと、十月の、九州運輸局が昨日発表している数字がございまして、九州に入国した外国人が四万九千百十五人ということで、発表が速報値としてあっております。これは九州ということでございますけれども、その全てが、基本的には福岡から入国をしているということ、ほぼ全てですね。全部ということではございませんけれども、四万九千百十五人のうちのほぼ全てが福岡から入っているということで、九州運輸局が発表しているということでございます。  大変申し訳ございませんでした。修正させていただきます。 58 ◯佐々木允委員長 次に、議題にはありませんが、その他として何かございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 59 ◯佐々木允委員長 特にないようでありますので、次に進みます。  次に、「今後の委員会活動について」お諮りいたします。  このことにつきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 60 ◯佐々木允委員長 御異議ございませんので、そのようにさせていただきます。  また、二月定例会において行うこととなっております本特別委員会の委員長報告につきましても、正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 61 ◯佐々木允委員長 御異議ございませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。  渡辺美穂委員、吉田浩一委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。  以上で、本日の議事は全て終了いたしました。  これをもちまして、国際化・多文化共生社会調査特別委員会を閉会いたします。どうもありがとうございました。    午 後 一 時 四 十 八 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...