• "軽症者等"(/)
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  1. 福岡県議会 2022-09-26
    令和4年 厚生労働環境委員会 本文 開催日: 2022-09-26


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    令和四年九月二十六日(月曜日)    午 前 十 一 時 十 分 開 会 ◯仁戸田元氣委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから厚生労働環境委員会を開会いたします。  なお、市村薬務課長から、欠席届が提出されておりますので、念のためお知らせいたします。  当委員会において審査を要します案件は、お手元に配付いたしております付託議案一覧表付託請願一覧表及び陳情一覧表のとおり、議案三件、請願十一件、陳情一件であります。  これらの審査を、お手元の審査日程案のとおり取り進めたいと思いますが、御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 2 ◯仁戸田元氣委員長 御異議ありませんので、そのようにさせていただきます。  なお、執行部により提出されました議案及び所管事務調査等に関する資料をお手元に配付いたしております。御確認願います。  それでは、これより請願の審査を行います。  当委員会に付託されております請願は、お手元配付の一覧のとおり、継続審査中のもの十一件であります。  継続審査中の請願番号第四号の三の二「私立幼稚園・認定こども園をはじめとした幼児教育の充実と発展のための請願」外十件を一括して議題といたします。  この際、何か質疑はありませんか。高瀬委員。 3 ◯高瀬菜穂子委員 二件について質問したいと思います。  まず、請願番号一八の一の去る六月議会に出されました隣保館利用者部落差別体験アンケートについて質問いたします。この請願の趣旨は、このアンケートが差別の掘り起こしにつながるということから、中止をしてほしいという請願でした。これについて本委員会で、継続というふうになっていたわけですけれども、この継続審査中であるにもかかわらず、もうアンケートは実施をされているというふうに聞き及んでおります。この件について、請願提出者である人権連からも遺憾の表明がされているところなんですけれども、この点について見解を求めたいと思います。 4 ◯仁戸田元氣委員長 植田人権・同和対策局調整課長。 5 ◯植田人権同和対策局調整課長 今年の六月議会で知事が答弁しましたとおり、現在もなお、差別落書きや土地調査など部落差別が存在し、また情報化の進展に伴いましてインターネット上の部落差別書き込みなど新たな差別事案が発生しております。こうしたことから、この差別を解消する施策の実施に当たりましては、実態把握が必要であると考えております。当該請願については、採択に至っていないことから、調査を予定どおり実施、開始させていただいたところでございます。 6 ◯高瀬菜穂子委員 採択に至っていないので実施されたということですけれども、新たな差別があるといっても、その差別を掘り起こしていくということが必要なのか。国会での審議なども踏まえて、調査については慎重にやらないといけないということになっていますよね。このアンケートを実施しているということについては、私からも、改めて懸念を申し上げたいと思います。  その上で、六月議会で課長は、このアンケートの目的について、相談体制の充実、教育啓発といった施策の実施に資するために、県内の部落差別の実態を調査することだというふうにおっしゃいました。私は、隣保館において部落差別の実態を調査することは、参議院の附帯決議に反しているのではないか。法務省が特定の地域や特定の一定の人たちを取り出した調査は行わないと明言をし、無差別抽出で調査をしていますよね。そういう法務省のやり方と今の県のやり方は違うわけですね。今回の県の調査は、特定の一定の地域の調査に当たるのではないかというふうに申し上げました。これに対して課長は、隣保館は、地域社会全体の中で、広く福祉の向上や人権啓発の住民交流の拠点となる開かれたコミュニティーセンターだから、特定の一定の地域には当たらないと説明をされたというふうに思います。しかしですよ、一月二十四日に部落差別解消推進協議会が開かれて、そこでこういったことが決められていますが、その議事録では、事務局の発言として、県当局の発言として、調査の目的は、被差別部落の方から差別体験を把握することにあるというふうにはっきり述べておられます。これは議事録で確認したんです。これ、参議院の附帯決議に反するんじゃないでしょうか。特定の一定の地域を選んで、被差別体験を集約するためのものになっているんじゃないでしょうか。見解を伺います。 7 ◯植田人権同和対策局調整課長 人権侵害についてのアンケート調査の目的は、人権侵害の実態を把握し、その解消に向けた施策の実施に資するために行うもので、部落差別及び部落差別以外の差別について実施するものでございます。委員御質問の福岡県部落差別解消推進協議会での事務局説明については、当日の協議会における部落差別に係る協議会委員と事務局のやり取りの流れの中での事務局説明でございます。これは例えば、部落差別の被差別の実態であれば、それは被差別部落の方等からの声ということになるものでございまして、そういう趣旨で協議会において事務局として説明をいたしたところでございます。
     なお、調査に当たりましては、特定の人を抽出したり、地域を特定するということにならないよう、地域全体の中で、広く福祉の向上や人権啓発の住民交流の拠点となる開かれたコミュニティーセンターである隣保館で実施しているところでございます。また、隣保館のない市町村等におきましては、各市町村の判断で、調査目的に合った公共施設を指定していただき、調査を実施しているところでございます。 8 ◯高瀬菜穂子委員 いろいろと言われましたけれども、これ、隣保館という場所を選んだということについても、そこから一定の地域というふうにも言われると私は指摘をしてきたんです。そのことが議事録の中にも書かれていると。これは附帯決議に反するということを重ねて指摘しておきたいと思います。  人権連さんは、当事者団体として、県の部落差別解消推進協議会に対して懇談を申し入れられたということなんです。このアンケート大変センシティブなものだからです。ところが、この懇談についてはお断りになったということです。当事者であり、国の正式な交渉団体でもある人権連からの意見聴取を行わないというのは、行政として偏向しているのではないでしょうか。いかがですか。 9 ◯植田人権同和対策局調整課長 福岡県部落差別解消推進協議会は、知事から委嘱を受けた学識経験者等で構成された組織で、県が実施します部落差別の解消に関する施策について、福岡県部落差別の解消の推進に関する条例に基づいた県からの意見聴取に対して当協議会の意見を述べることを所掌事務としていることから、要請のあった懇談につきましては、対応できないと承っております。なお、事務局である私ども当課から、この協議会の意向を福岡県地域人権運動連合会へお伝えをしたところでございます。 10 ◯高瀬菜穂子委員 お伝えをしたということはお聞きをしております。しかし、これを知るという段階で、やはりこの問題に当事者として関わってきたところの意見というのは、しっかり尊重していただきたいなというふうに思うんですね。この特別対策が終わるときに、国でもさんざん議論がされてきた問題です。差別体験の掘り起こしにつながり、差別解消に逆行するとの懸念を最初から申し上げてきました。その懸念がますます大きくなったということをここで申し上げます。  やるべきではないアンケートだと思いますけれども、既に始まっているということですので、隣保館ごとの調査人数など、詳細について後に報告いただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。 11 ◯植田人権同和対策局調整課長 このアンケート調査は、市町村ごとや隣保館ごとに集計して公表することはしないという前提で市町村に御協力をいただいておるところでございまして、調査結果を隣保館ごとに公表することは考えてございません。 12 ◯高瀬菜穂子委員 発表の仕方については検討していただきたいというふうに思います。偏りが出てくるのではないかということを懸念しております。それは要望しておきます。以上です。  引き続いて、請願番号一八の三、看護職員等における処遇改善に関する請願についてお聞きします。  六月議会にナースアクションから、看護職員等における処遇改善に関する請願が出され、継続審査となっています。この十月から診療報酬による月額平均一万二千円相当の処遇改善の仕組みが実施に移されようとしております。先日の一般質問で我が会派の立川議員が、全ての看護職員等の処遇改善を国に求めていただきたいと知事に求めましたけれども、現時点で全ての看護職員等を対象にした処遇改善を求めるつもりはないとのお答えでした。  しかし、ここで確認をしたいのですが、既に全国知事会を通じて、コロナ医療に従事した全ての看護職員の処遇改善、制度の見直しを国に求めているというふうにお答えになっている、このことについては変わりはないということで、今の制度よりも広げようということについては、国に対して求めているということでよろしいですか。 13 ◯仁戸田元氣委員長 石田医師・看護職員確保対策室長。 14 ◯石田医師看護職員確保対策室長 全国知事会で要望した補助金の事業でございます。コロナなど一定の要件を満たしていること、ということがありましたので、コロナ医療をしている分全てが対象になっていないということで、委員お尋ねのとおり、コロナ医療に従事している全ての看護職員について対象を広げるということで、全国知事会を通じて要望しております。 15 ◯高瀬菜穂子委員 確認をしました。  六月議会後に、コロナ第七波が医療現場を襲いました。発熱外来はたちまちパンク状態となり、今回は、とりわけ感染者数が増えましたから、医療従事者にも大量の感染者や濃厚接触者が出て、人数が足りないという悲鳴を聞いております。コロナ確保病床数以上の患者が運び込まれ、現場は息もつけぬ忙しさであったということです。うちだけじゃないんだ、どこも大変なんだから頑張ろうというふうに職員が声をかけ合って頑張ってきたと、そういうお話を聞いて、長期にわたる医療関係者の超人的な働きに頭が下がる思いなんです。  今回の処遇改善というのは、年間二百回以上の救急患者の受入れなどの要件があるため、看護職員の一部のみの適用となり、大きな矛盾と分断が生まれることを現場は大変危惧しています。コロナ患者に対応しているのは一部の病院ではなく、訪問看護ステーションを含めた地域医療全体であること、ここに分断が生まれれば、看護職員の確保自体が難しくなることを県から国に強く言っていただきたい、現場の実態をしっかり調べて、国に言っていただきたいと思います。  既にこの夏にも、あまりのきつさに辞めていく職員がいるというお話を伺いました。厚労省は、看護職員を二〇一一年の百五十万人から、二〇二五年には二百万人にする計画ですけれども、本県では、それに見合った看護職員の確保は進んでいるんでしょうか。 16 ◯石田医師看護職員確保対策室長 二〇二五年、国の推定によりますと、本県においても、少なくとも五千七百人は不足すると言われております。これに当たって、いろいろ協議会等を設置しておりますので、そこの方で意見等を賜りながら、看護職員の確保対策について取り組んでいるところでございます。 17 ◯高瀬菜穂子委員 二年置きの調査があって、今年がその調査の年になっているとお聞きしました。五千七百人不足すると。今、実際このコロナの中で、若い看護師さんも辞めていっているということを聞きますと、これ、達成できるのかということを思うわけです。看護職員の確保については処遇改善しかないと。全産業を上回る賃金の看護師がいるという指摘もありますけれども、それは夜勤を含めてのことですよね。地域医療を守るには、全ての看護職員の処遇改善が必要だということ、これを国に対して、対象を広げるように、県として強く言っていただくように重ねて要望しまして、終わります。 18 ◯仁戸田元氣委員長 ほかにありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 19 ◯仁戸田元氣委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  それでは、これらの請願については、どのような取扱いにいたしましょうか。      〔「継続」と呼ぶ者がある〕 20 ◯仁戸田元氣委員長 ただいま、継続審査という意見がありましたが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 21 ◯仁戸田元氣委員長 御異議がありませんので、継続審査と決定いたします。  以上で、請願の審査を終了いたします。  次に、陳情についてであります。  陳情番号第一〇八号「福岡県議会は厚生労働省に潜在看護師を活用する意見書を提出する事に関する陳情」をお手元に配付しております。御確認願います。  この際、何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 22 ◯仁戸田元氣委員長 特にないようですので、以上で、本陳情の質疑を終わります。  次に、議案審査を行います。  第一一六号議案「令和四年度福岡県一般会計補正予算(第三号)」所管分を議題といたします。  順次、執行部の説明を求めます。白石保健医療介護部長。 23 ◯白石保健医療介護部長 それでは、一一六号議案、令和四年度福岡県一般会計補正予算のうち、保健医療介護部所管分について御説明をいたします。  お手元の令和四年度補正予算に関する説明書、六ページをお開き願います。上から三行目、三款保健費でございますが、六百九十三億八千万円余の増額補正をお願いしております。  その内容でございますが、四十一ページをお開き願います。二項健康対策費の四目母子保健費で三千三百万円余の増額補正となっており、その内容は、右の説明欄の母子保健対策費でございます。これは分娩前のPCR検査を希望する妊婦に対し、検査を受けるための費用の助成を下半期も引き続き行う経費でございます。  次に、その下の表、三項生活衛生費の二目生活衛生指導費で五百万円余の増額補正となっており、その内容は、右の説明欄の公衆浴場対策費でございます。これは物価統制令に基づき、入浴料金の上限額が定められている普通公衆浴場に対し、燃料代の一部を助成するための経費でございます。次に、その下、五目結核感染症対策費で六百八十五億三千六百万円余の増額となっております。これは右の説明欄の一番目の感染症予防費が六百七十八億九千三百万円余の増額で、これは医療提供体制の強化のため、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる入院病床及び軽症者等の療養支援のための宿泊療養施設を下半期も引き続き確保する経費のほか、重症化リスクが低い六十五歳未満の有症状者等に対する抗原定性検査キットの無料配付及び陽性者登録に要する経費などでございます。次に、説明欄の二番目の予防接種費が六億四千二百万円余の増額で、これはワクチン接種を促進するため、ワクチン接種を実施する医療機関に対し支援を行う経費などでございます。  四十三ページをお願いいたします。四項医薬費、二目医務費で一千万円余の増額となっており、その内容は、右の説明欄の救急医療対策費でございます。これは福岡県新型コロナウイルス感染症調整本部への医師等の派遣を下半期も引き続き行う経費でございます。  次に、その下の表、五項医療介護費の三目介護費で七億九千三百万円余の増額となっており、その内容は、右の説明欄の介護従事者確保・養成費でございます。これは陽性者が発生した介護サービス事業所の事業継続を支援するため、新型コロナの影響によるかかり増し経費を助成するものでございます。  以上が第一一六号議案、一般会計補正予算案のうち、保健医療介護部所管分の説明でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。 24 ◯仁戸田元氣委員長 西原福祉労働部長。 25 ◯西原福祉労働部長 それでは、福祉労働部所管分について御説明申し上げます。  令和四年度補正予算に関する説明書、六ページにお戻り願います。六ページ、歳出の総括表の上から五段目でございます。五款生活労働費の補正額は三億八千四百万円余の増額となっております。このうち、福祉労働部所管分としまして一億七千三百万円余の増補正をお願いしております。今回の補正は、コロナ禍における原油価格・物価高騰等総合緊急対策及び安全・安心の確保に必要な経費をお願いするものでございます。  主な内容について御説明いたします。  五十一ページをお願いいたします。下の欄、三項一目児童家庭総務費で二千二百万円余の増額をお願いしております。その内容は、右の説明欄、児童福祉対策費でございまして、児童虐待の未然防止や早期発見のため、SNSによる相談窓口を新設するための経費でございます。  五十二ページをお願いいたします。上の欄、七項一目労働総務費で三千八百万円余の増額をお願いしております。説明欄の中小企業労働力確保対策費でございまして、県内半導体関連企業の人材確保を緊急支援するため、県内外の理工系学生を対象としたウェブインターンシップなどを実施する経費でございます。  その下、八項二目職業訓練費で一億一千三百万円余の増額をお願いしております。説明欄の職業訓練充実費でございまして、自動化された生産工程のプログラム制御、あるいはこれのメンテナンスを行います即戦力人材を育成しますため、高等技術専門校に実習機械を導入する経費等でございます。  説明は以上でございます。御審議、どうぞよろしくお願いいたします。 26 ◯仁戸田元氣委員長 小磯環境部長。 27 ◯小磯環境部長 それでは、環境部所管分につきまして、引き続き、お手元の令和四年度補正予算に関する説明書によりまして御説明を申し上げます。  六ページをお願いいたします。歳出予算総括表の上から四段目でございますが、四款環境費では、左から二番目の補正額の欄に記載しておりますように、四千九百万円余の増額補正をお願いしております。  その内容について御説明申し上げます。四十七ページをお願いいたします。一項環境費のうち一目環境総務費で四千九百万円余の補正をお願いしております。これは原子力発電所からおおむね三十キロメートル圏内、UPZ内の二か所に設置されております放射線モニタリングポストの更新に要する経費でございます。  以上が環境部所管分の概要でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。 28 ◯仁戸田元氣委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 29 ◯仁戸田元氣委員長 特にないようですので、以上で、第一一六号議案所管分の質疑を終わります。  次に、第一一九号議案「福岡県民生委員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  執行部の説明を求めます。西原福祉労働部長。 30 ◯西原福祉労働部長 それでは、第一一九号議案の福岡県民生委員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定について、御説明いたします。  議案は、議案書その二の六ページでございますが、説明は、委員会資料でさせていただきます。  恐れ入ります、委員会資料の八ページをお開き願います。まず、改正の理由でございますが、民生委員による住民に対するサービスがより適切に行われるようにするため、地域の実情を踏まえて民生委員の定数を改めるものでございます。  次に、二の改正の概要でございますが、県内各市町村からの意見聴取結果を踏まえ、民生委員の市町村ごとの定数を改めるものでございます。  九ページに内訳がございまして、別に条例を定めます政令市と中核市を除く市町村の合計は県内四千六百八十二人となり、現行定数より六十三人の増員となります。  十ページは、その新旧対照表でございます。  施行期日は、一斉改選が行われます令和四年十二月一日といたしております。  説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 31 ◯仁戸田元氣委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 32 ◯仁戸田元氣委員長 特にないようですので、以上で、第一一九号議案の質疑を終わります。  次に、第一二〇号議案「水質汚濁防止法第三条第三項の規定に基づく排水基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  執行部の説明を求めます。小磯環境部長。 33 ◯小磯環境部長 それでは、一二〇号議案、水質汚濁防止法第三条第三項の規定に基づく排水基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、御説明申し上げます。  議案書は、福岡県議会定例会議案その二の八ページからでございますが、説明は、委員会資料によりさせていただきます。  委員会資料の十二ページをお願いいたします。一の改正の理由でございますが、瀬戸内海環境保全特別措置法施行令及び水質汚濁防止法施行令の一部を改正する政令の制定に伴いまして、所要の規定の整備を行うものでございます。  二の改正の概要でございます。瀬戸内海環境保全特別措置法施行令の一部改正に伴いまして、指定地域特定施設の定義を改めるものでございます。なお、本条例で定める排水基準の対象となる施設に変更はございません。  三の施行期日でございます。本条例の公布の日からとしております。  説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。 34 ◯仁戸田元氣委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 35 ◯仁戸田元氣委員長 特にないようですので、以上で、第一二〇号議案の質疑を終わります。  これで、本委員会に付託されました議案の質疑を終了いたします。  知事等に対する保留質疑がありませんので、引き続き議案の採決を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 36 ◯仁戸田元氣委員長 それでは、準備のため、しばらく休憩いたします。そのまま、お待ちください。      〔暫時休憩〕 37 ◯仁戸田元氣委員長 再開いたします。  それでは、これより議案の採決を行います。  まず、採決の方法について、お諮りいたします。  採決は、一括して行いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 38 ◯仁戸田元氣委員長 御異議がありませんので、そのように執り行います。  それでは、第一一六号議案所管分、第一一九号議案及び第一二〇号議案の以上三件について、原案のとおり可決することに賛成の委員は、御起立願います。      〔賛成者起立〕 39 ◯仁戸田元氣委員長 起立多数であります。
     よって、第一一六号議案所管分外二件は、いずれも原案のとおり可決されました。  これで、議案の採決を終わります。  以上で、当委員会に付託されました議案の審査は終了いたしました。  なお、採決いたしました議案に関する委員長報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 40 ◯仁戸田元氣委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたします。  次に、所管事務調査を行います。  「新型コロナウイルス感染症への対応について」を議題といたします。  執行部の説明を求めます。成松保健医療介護総務課長。 41 ◯成松保健医療介護総務課長 それでは、所管事務調査、新型コロナウイルス感染症への対応について、御説明申し上げます。  保健医療介護部委員会資料一ページをお開きください。資料中、前回の委員会から更新を行った部分に下線を引いております。本日は、この下線部分を中心に説明をさせていただきます。  まず、一、コロナ発生状況等でございます。九月二十五日時点での検査実施件数は、累計三百九十一万件余となっており、そのうち陽性者は百七万名余となっております。  次に、二ページをお願いいたします。二ページの下のほう、下線部分を御覧ください。九月十三日に、福岡コロナ特別警報の解除と同時に、BA・5対策強化地域への位置づけも終了し、九月十四日から、福岡コロナ警報に移行しております。  続いて、三ページでございます。下段の表、病床使用率は、九月二十四日現在二四・六%となっているところです。  四ページをお願いいたします。(一)全数届出の見直しについてでございます。本日より、全国一律での全数届出の見直しに合わせまして、県におきましても見直しを実施し、発生届の対象を高齢者や入院を要する者等に限定いたします。同時に、届出対象外となる方がこれまでどおり相談でき、必要な医療支援や生活支援を受けられるよう、これらの機能を集約した健康フォローアップセンターを整備いたします。  五ページを御覧ください。(三)の丸、相談体制についてでございます。今月十五日から、療養証明専用相談ダイヤルを開設し、療養証明書に関する問合せや陽性者本人がスマートフォンやパソコンなどで御自身や御家族の健康状態を入力できる健康管理ツールでありますMy HER─SYSに関する問合せに対応しているところでございます。  六ページをお願いいたします。二つ目の丸、高齢者施設等の職員を対象としたPCR等検査につきましては、これまでの週一回の頻回検査を、八月八日から週二回の抗原定性検査へ変更するとともに、新規入所者及び一時帰宅者を対象者に追加しております。  次に、一番下の丸、感染不安を感じる県民の方を対象としたPCR等検査に係る登録事業所数は、九月二十五日現在五百九十一か所となっており、こちらで無料検査を継続実施しているところでございます。  七ページをお願いいたします。二つ目の丸、お盆前後の臨時の無料検査所の設置についてでございます。お盆前後は、帰省などにより、多くの人と接触する機会が増えることから、出発前や帰福後に検査を受けられるよう、博多駅付近に臨時の無料検査所を確保いたしました。八月五日から十八日まで検査を実施し、延べ七千六百十四人の方が利用をされております。  その下の丸、抗原定性検査キット配付・陽性者登録センターの設置についてでございます。八月八日から、発熱外来の逼迫を回避し、重症化リスクの高い方の診療検査の機会を確保するため、重症化リスクが低いと考えられる四十歳未満の有症状者を対象に抗原定性検査キットを配付しております。また、当該キットで自ら検査をした結果、陽性と判明した方が医療機関を受診することなく健康観察を受けることができますキット配付・陽性者登録センターを設置いたしました。八月十七日から、配付対象者を六十五歳未満に拡大、また二十二日からは、濃厚接触者を追加しております。加えまして、八月二十二日から、陽性者登録センターの登録対象者に、県が実施している無料検査事業のPCR検査で陽性となった方、九月九日からは、薬局等で購入した国承認の抗原定性検査キットで陽性となった方をそれぞれ追加しております。これまで、約二十五万五千五百キットを配付しており、約一万九百人の陽性者を登録しているところでございます。  八ページをお願いいたします。一つ目の丸、休日等に開設する診療・検査医療機関に対する協力金の給付についてですが、八月の休日やお盆期間における診療検査体制を強化するため、休日等の診療検査を新たに行う診療・検査医療機関に協力金の給付を実施しております。それによりまして、それまで休日等に開設していた七十三か所に加えまして、二百十か所が新たに休日等に開設し、協力金対象となる診療人数は一万九千九百九十五人となっているところでございます。  その下の丸、経口治療薬の供給についてですが、MSD社のラゲブリオにつきましては、これまで国が全量買い上げて各医療機関や薬局に供給しておりましたが、メーカーによる安定供給が可能となったため、九月十六日から、各医療機関や薬局が医薬品卸売業者を通じて自由に購入できる一般流通に変更となっております。  次に、宿泊療養施設等の中のその他の取組みでございますが、すみません、十ページをお願いいたします。八月十七日から九月五日まで、従来の酸素投与ステーションと同等の機能を有する待機ステーションにおいて、患者の受け入れを実施しております。  十二ページをお願いいたします。(四)ワクチンの接種についてですが、九月二十一日現在、十二歳以上のワクチン接種対象者の接種率は、一回目が八八%、二回目が八七・二%、二回接種完了した十二歳以上の三回目の接種率は七九%となっております。また、三回接種完了した六十歳以上の四回目の接種率は七四・二%となっております。  十三ページをお願いいたします。一つ目の丸、三回目接種における取組についてです。三回目接種を速やかに促進するため、県内四か所に設置した接種会場における七月末までの接種実績は、延べ三万四千二百四人となっております。八月以降は、県庁内クリニック内で接種を継続しており、接種実績は、延べ百四十九名となっております。  その下の丸、武田社ワクチン(ノババックス)接種会場の設置についてですが、八月二十三日に福岡市赤坂に新たに開設し、県内四か所におけるこれまでの接種実績は、延べ千八百四十八人となっております。  その下、(五)高齢者を守るための取組についてですが、市町村と連携しオミクロン株対応ワクチンを含むワクチンの四回目接種を促進しております。また、再掲になりますが、高齢者施設職員を対象とした検査方法について、週一回のPCR検査から、週二回の抗原定性検査へ変更等取り組んでおります。  十四ページをお願いいたします。中ほどの丸、県内市町村からの職員受け入れについてですが、直近では、今年八月二日から九月十九日まで、三十市町から百十一名の保健師の応援をいただいております。  飛びまして、十七ページをお願いいたします。(八)まん延防止に向けた取組みについてですが、感染防止宣言ステッカーや感染防止認証制度等に関します各件数について、時点修正を行っているところでございます。  最後に、十九ページをお願いいたします。(十)県民への情報提供ですが、直近では、二十ページの県ホームページでの掲載にありますとおり、屋外、屋内のマスク着用についての呼びかけや直近の対策本部会議の概要説明などを掲載し、広報、周知を行っているところでございます。  説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。 42 ◯仁戸田元氣委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。松尾委員。 43 ◯松尾嘉三委員 すみません、ちょっとここでですね。オミクロン株、皆さん猛威を振るわれ、本当に議員も、また一般市民の方々、私の身近でも相当な数が感染したわけでございます。ここで一回整理させていただければと思っておることが、ワクチン接種の効果の状況でございまして、三回目の接種が今まで続いているにもかかわらず、一日の県内の陽性者、八月には一万五千人を超えるまでに増えた次第でございます。皆さんから御意見をお聞きいたしまして、打っているにもかかわらずコロナにかかってしまった、またコロナ対策のワクチンを打っているにもかかわらず、重症化まではいきませんけれども、中等症にまでなってしまいましたということで、一体このワクチンというのは本当に効果があるんでしょうかということをお聞きいたしております。そして、ワクチンを打たれて、後遺症みたいな形、腕が痛くなったりとか、一週間微熱が出たとか、そういった症状も今、聞かれているわけでございます。そういった痛みに耐えながらも、また今後とも四回目、五回目、続くと思いますけれども、打っていかなければならないのかというような疑問が上がっておるわけでございます。そしてまた、ワクチンを打って二か月ぐらいしか効果がないということでございますが、そういったところもお教えいただければと思っておる次第でございます。  それから二問目が、七波の蔓延時におきましても、今までの六波までと同じような病院でのコロナ病床の不足、そしてホテルの療養施設の不足がやはり今回も問題になったわけでございます。私の知人も、ワクチン接種していた四十代の方なんですけれども、その方も陽性になられて、そして重症化まではいってなかったらしいんですけれども、酸素飽和度が九七%だったということでございます。ただ、三十九度ぐらいの熱が三日間ずっと出っ放しで、バファリン等そういった解熱剤を飲んでも全然効かなかったということで、苦しい思いをしたということでございました。万が一のことに命が本当に奪われかねないような高熱が続いたときにも、何とか病床を確保できれば、それかもしくはホテルの療養施設に入ることができないかということを、いま一度お尋ねしたいと思っている次第でございます。私としては、不足が生じているんじゃないかと思っておるわけでございますので、コロナ蔓延時の病床のいま少し確保が必要じゃないか、それからホテルの療養施設の確保が蔓延時には、もう少し必要じゃないかと思う次第でございます。  それから三点目、今、諸外国等を見ておりますと、マスクの必要性というのが薄らいでいるような感じでございますので、日本に旅行に来られる方も、日本だけがマスクを屋外でも、屋内でももちろん着用しなければならないので、その辺が諸外国との状況と比べてどうなのかという疑問が今、投げかけられておる次第でございます。いま一度、このマスクの必需性につきましてお答えいただければと思っておる次第でございます。  以上三点、よろしくお願いいたします。 44 ◯仁戸田元氣委員長 まず、ワクチン接種について、平山ワクチン接種推進室長。 45 ◯平山ワクチン接種推進室長 まず、ワクチンについてですけれども、新型コロナワクチンの接種には、感染予防効果、発症予防効果、重症予防の効果がございます。厚生労働省が公表しておりますところによりますと、従来型の一価ワクチンのオミクロン株に対します感染予防効果につきましては、二回接種後、時間の経過とともに低下していくということが確認をされておるところでございます。三回目接種によりまして、その十四日から六十日後には七一・六%、このように一時的に効果が回復いたしますが、六十一日以降には四七・四%となりまして、感染予防効果は低下をしていきます。また、発症予防効果につきましても、二回接種から二十五週後までには一五%程度まで低下するということが示されておりまして、三回目接種により、その二から四週間後には六〇%から七五%まで高まります。一時的に効果は回復しますが、その二十週後以降は、その効果がほぼ見られなくなるまで低下したというデータもございます。一方で、重症予防効果につきましては、三回目接種から百五日以降では、十八歳から六十四歳で六七・四%から七五・九%、六十五歳以上の方で八五・三%から八六・八%という報告もございます。  オミクロン株に対します従来型ワクチンの効果につきましては、感染予防及び発症予防といった観点からは、これまでのデルタ株等に対します効果よりも低く、その持続期間というのも短いと思いますが、重症化予防の観点からは、長く高い効果が見込まれているところでございます。このため、四回目接種では、重症化予防といったものを目的といたしまして、高齢者などの方に対して実施をしているところでございます。  また、現在、新しいオミクロン株に対応の二価ワクチンの接種が始まっているところでございますが、この新しい二価ワクチンにつきましては、従来型ワクチンを上回る重症化予防効果とともに、持続期間が短い可能性はございますが、感染予防効果それから発症予防効果というものも期待をされているところでございます。  新型コロナに限らず、ワクチン接種により予防効果は高まりますが、感染や発症、重症化を完全に防ぐことはできません。また、ワクチンを接種していないことで必ず感染をしたり、発症したり、重症化したりするものでもございません。こういったこともございますので、今、委員御指摘のとおり、ワクチンの効果といったものに関して疑念を抱くといったことにつながっているのではないかというふうに思いますが、我々といたしましては、ワクチン接種を検討していただきますよう、その効果等につきまして引き続き周知に努めてまいりまして、接種の促進というものを図っていきたいというふうに考えております。  以上です。 46 ◯仁戸田元氣委員長 松尾委員、ワクチンについては、ありますか。 47 ◯松尾嘉三委員 今オミクロン株BA・5で、BA・6、BA・7という形でどんどんと新型が出てくると思いますので、それに対応したワクチン開発、また接種に努めていただければ、そのように思っておる次第でございます。よろしくお願いします。 48 ◯仁戸田元氣委員長 次に、病床の確保についての質問に対して、牟田口がん感染症疾病対策課長。 49 ◯牟田口がん感染症疾病対策課長 まず、第七波におきます病床またはホテルの確保についてお答えいたします。今回の第七波におきましては、コロナ特別警報を発動した後に、新たな入院患者を受け入れるために病床の増床を図りまして、新たに三百四十三床を増床いたしまして、二千二十四床の病床を確保したところでございます。宿泊療養施設につきましては、第六波同様、十二施設で二千四百三十二室を確保したというところでございます。  その際に、やはり感染が急拡大いたしておりますので、入院が逼迫しないような形でトリアージを実施しておりまして、お尋ねになったような形の高熱が三日ほど続かれた、酸素飽和度が九七%という方でございますけれども、こういう方々は国のほうの手引の中では軽症という形で位置づけられておりまして、軽症の場合は、経過観察のみで自然に症状が収まる状況であること、または委員もおっしゃったように、コロナ治療薬の処方ではなくて、御家庭にもあるような解熱剤でありますとか、せき止め薬の服用でしのぐという対症療法でしかありませんので、特別な治療を要しないということで、入院対象には含まれておりません。したがいまして、トリアージで、先ほど申し上げました病床につきましては、中等症以上、酸素投与が必要な方を対象といたしております。そういった中で、第七波におきましては様々な、トリアージのほか、後方支援病院への転院でありますとか、または回復した方を宿泊療養施設に移すでありますとか、そういった形で何とか第六波のピークであります八六・七%に比べて七八・三%ということで、逼迫の回避ができたという形で考えております。  また、ホテルの療養につきましても、軽症の方は一般的には感染拡大時の対象からは外れておりまして、例えば重症化リスクがありますとか、御家庭での感染リスクがあるとか、そういった方などは入所をされていることもあるのですが、今回のケースが、どういったケースで入所できなかったかにつきましては直ちには分かりませんので、また個別にお話をお伺いできればお答えができるのではないかというふうに考えております。  以上でございます。 50 ◯松尾嘉三委員 逆に中等症と言われるところ、また重症化、そういったところの酸素飽和度で何%以上に減った場合がそういうふうになるということを教えていただきたいのと、その方の場合、バファリンとか、解熱剤を三日間ともずっと飲まれていたらしいんですよ。それでも下がらなかったということで、命の危機を感じてあったわけでございますが、そんなときの対処法とかをぜひ教えていただければと思っています。 51 ◯牟田口がん感染症疾病対策課長 酸素飽和度につきましては、通常時は九六%未満の方が対象となりますが、感染拡大時におきましては九三%以下の方が一般的に入院対象という形でいたしております。  また、解熱剤を使っても三日間熱が引かなかったというところでございまして、そういう場合には、保健所のほうに御連絡いただきますか、または夜間・休日の専用ダイヤルを各陽性の方にはお伝えしておりますので、そこで受診の必要性を判断いただいた形で、必要があれば外来受診をすると。ただし、本人が急を要するというふうに判断した場合、息苦しいであるとか、かなりの高熱が続くということであれば、救急外来や救急車の要請ということも御判断いただく形にはいたしておりますが、基本的には、保健所なり、夜間ダイヤルでの御相談でしたら、保健所職員や看護師などが電話で相談に応じることができます。  以上でございます。 52 ◯仁戸田元氣委員長 よろしいですか。 53 ◯松尾嘉三委員 はい。 54 ◯仁戸田元氣委員長 次に、マスクの有効性。 55 ◯牟田口がん感染症疾病対策課長 マスクの着用についてでございます。国の御説明では、一般的な不織布のマスクでありますと、二人の方が話す際に、聞き手の側だけがマスクを着用していた場合は、吸い込む飛沫の量を大体四七%ほど減らすことができるとされております。逆に、話し手側のほうだけがマスクをした場合は、大体七〇%ほど減らすことができると。また、双方がマスクした場合は、さらに飛沫の量を減らすことができるということで、コロナの感染は主に飛沫での感染とされておりますことから、マスクの着用は感染拡大防止には効果があるというふうに理解しております。  以上でございます。 56 ◯松尾嘉三委員 各国、今、マスクの非着用が進んでいますけれども、日本の場合は、やはり衛生面、そして効果も考えて、今後ともマスク着用を推進するということで、よろしゅうございましょうか。 57 ◯牟田口がん感染症疾病対策課長 しかしながら、マスクを常時着用する必要があるということは決して申しておりませんで、特に屋外におきましては、近い距離で会話をする場合を除けば、基本的にマスクの着用は必要ございませんので、例えば駅から県庁までの通勤とか、そういったところなどは外してもらって結構でございます。また、お散歩でありますとか、そういうのは結構です。また、室内の場合でも、距離が離れていて、会話をしない場合は外しても大丈夫だということになっておりまして、こういったことにつきましては県の広報紙やホームページでも周知を図っているところでございます。まだ若干周知が行き届いていないところもあるかと思いますので、そこは引き続き周知を図ってまいりたいというふうに考えております。 58 ◯松尾嘉三委員 よろしくお願いします。 59 ◯仁戸田元氣委員長 ほかに質疑はありませんか。大橋委員。 60 ◯大橋克己委員 九ページのところに、自宅療養者の方の、大分前なんですけど、令和三年二月から、血中酸素飽和度を測るためのパルスオキシメーターの貸与を開始というふうになっていますけど、先ほどのお答えと、私たちの代表質問の中で、トリアージをする際に、血中酸素飽和度でやられているという回答があったと思うんです。となると、自宅療養者の方で入院とか宿泊に該当する可能性が出るというのは、血中酸素飽和度で一つの目安になるということなんですけれども、この貸与が、現在これだけ多くの人数の方が陽性になった場合に、果たして貸与は全て行われているのか。自分で買いなさいとおっしゃられても、外に出るわけにいかないので、これが今どういうふうになっているかというのを教えていただけますか。 61 ◯仁戸田元氣委員長 牟田口がん感染症疾病対策課長。 62 ◯牟田口がん感染症疾病対策課長 委員御指摘のとおり、第七波におきましては十万人の自宅療養者が発生いたしておりますので、現在、県及び政令市、保健所設置市におきましては、約四万三千個のパルスオキシメーターの確保を行っているところでございます。したがいまして、そういった患者さん全てにお配りするというのは、現実に今、難しい状況ではございますが、先ほど申しましたとおり、対象の方の基礎疾患の有無でありますとか、年齢等で、重症化リスクが低いとされる方につきましては、特に配付というのは基本的に行っておりませんで、重症化リスクの高い方のほうに配付することといたしております。ただ、御本人から、不安だということで、パルスオキシメーターの貸与を希望される場合は、配付はいたしておるところでございます。 63 ◯大橋克己委員 ちょっと聞いた話では、貸与した後にお返しになられていない方も結構いらっしゃるという話もちらっと聞いておりますが、そのことは別として、今度、四ページの全数見直しをされて、フォームも大分変えられる形になりますよね。となると、特に低リスクの方で自宅療養の方の特に保健所の関与が薄くなってくるわけですよね。そういった場合に、また不安を持っていらっしゃる方にとっては、パルスオキシメーターであるとか、血中酸素飽和度ということで自分がひどくなっているとか、そういったものも考えられると思うし、例えば相談するときにも、これだけのパーセンテージになっているので、っていうような言い方ができると思うんですが、この見直しの後、例えばパルスオキシメーターの貸与については、どのようになる可能性があるんですか。 64 ◯牟田口がん感染症疾病対策課長 委員御指摘のとおり、今後はなかなか全数の詳細な御氏名、住所等が分からなくなる、保健所に情報がなくなるということで、そういったところで患者の方が不安になるおそれがございます。そういったところで、私どもも、四ページの表に示しておりますとおり、健康フォローアップセンターという形で、福岡市、北九州市、それから久留米市さんも含めて、同じような形でこういった機能を備えるということで、それぞれ協議をした上で、今、医療機関を通じて御案内をしているところでございます。  まず一つは、今後の保健所の関与が薄くなることにつきましては、これまで発生届が保健所のほうに届いた後に、保健所から、折り返しショートメッセージサービス、いわゆるSMSで御連絡したところを、この四ページの図にございますとおり、発熱外来で陽性があった場合に、医療機関から直ちにチラシを配付するという形で、このチラシの中に、健康フォローアップセンターの内容、それぞれ福岡市の場合であれば、こちらに御連絡くださいという形のチラシを配付する形で、全ての方にきちんと情報が行き届くようにしてまいりたいというふうにしております。  さらに、保健所の関与が薄くならないように、方法の一つとしまして、療養証明専用ダイヤルというのが一番下にございますが、かなり保健所のほうに療養証明、いわゆる保険給付でありますとか、仕事をお休みになる際の勤務先からの証明の提出を求められるケースに対応するための事務が保健所のほうに残っておりまして、ここに関する問合せ電話がかなり保健所の回線を塞いでいたという状況がありましたので、これは政令市さんも含めて同じだったので、これを外に出すことで、保健所のほうの電話をまずきちんとつながることとする。それから先ほど申し上げました夜間相談ダイヤルにつきましても、第七波で対応を増やしましたが、さらに今回増やしております。そういった形で、きちんと保健所の関与が薄くならないような形の体制を取ってまいります。  それから、あとパルスオキシメーターの貸与につきましては、これまで貸与の情報は先ほど申し上げましたショートメッセージサービス、SMSで御案内していましたが、今回はチラシ配付において御案内いたしますので、引き続き、これまでどおり御希望される場合は貸与はできますし、もしそれで貸与数が増えるようであれば、手元の在庫が足りなくなるということであれば、その分はきちんと増やして、希望される方にきちんと届けられるようにしてまいりたいというふうに考えております。 65 ◯大橋克己委員 今、最初にわざと実はパルスオキシメーターのことに焦点絞って話をしたんですけれども、基本的に、四ページの先ほど途中で何度もおっしゃられた保健所の関与が薄まることで、自宅療養者とか陽性者の方々の不安が増大するということに対して、物すごく心配をしているんです。ですので、パルスオキシメーターの問題だけではなくて、いろんなところでちょっと手の届かないところが出てくるとか、不安な声が上がった場合には、すぐ見直しとか、あてがいをしていただきたいということを要望したいと思います。  以上です。 66 ◯仁戸田元氣委員長 ほかに質疑はありませんか。高瀬委員。 67 ◯高瀬菜穂子委員 私もお聞きしたいと思います。実は、昨日まで療養をしておりまして、自分がなってみると、随分勉強していたつもりだったんですけれども、想定外のことが起こりました。夫が先に陽性になりまして、帰ってきて陽性だというのが分かったので、何とかそれを回避したいと思って、何の症状もない、しかし濃厚接触者だろうということで、何とか自分が陽性かどうかを知りたいと思うわけですけど、無症状であると、それを検査するところがないんですよね。有症であれば検査してもらえるんだけれども、無症状だと、なかなか検査するところがなくて、結局、買っていた抗原検査キットを使って、その後は買いに行ったんですけれども。  最初はマイナスだったので、三日間の療養の後に、一度議会にも出てこれましたけれども、その後、陽性になりまして、三十八度以上の熱が二日三日続きました。その後も微熱が下がらない状況で、お薬は、結局、解熱剤しかないという状況だったので、やはりちょっと不安でした。一度SMSと、あと電話も一度いただきましたけれども、急変したらどうしましょうかと言ったら、保健所の方は、救急車を呼んでくださいというふうに言われました。でも、みんなが救急車を呼んだら、これはまた大変だろうなと思いながら、何とか過ごして、落ち着きましたけれども、一番困ったのは、無症状の濃厚接触者について、私と同じように困った方がたくさんいらっしゃるんじゃないかと。私は、その後、ホテルに自分を隔離したんだけれども、しかし、陽性であれば、隔離してホテルに行くこともはばかられるので、その判断をするのに、濃厚接触者として陽性か陰性かというのを早く知りたかったんです。そのことが無症状の場合になかなかできなかったということで、これは一般的には、そのまま家にいて、結局、家族感染につながってしまうんじゃないかということを思ったのが一つと、それから家族に医療従事者だとかがいる場合に、やはりホテルに行かせてほしいと言っても、なかなかホテルに行くことはできないというようなことで、やはりここでも濃厚接触者のところで止めるというのが今のシステムではなかなか難しいなということを思いました。  今日の資料でも、無料の検査はこれからも続けていただけるということで、これは本当に助かっているというふうに思います。濃厚接触者も、キットも送ってもらえるので、そのことはとても助かったんです。しかし、最初の段階での検査というのは、もう一歩行き届いた形でできるといいんじゃないかというふうに体験した者として思いましたので、ぜひ検討していただきたいと思います。 68 ◯仁戸田元氣委員長 牟田口がん感染症疾病対策課長。 69 ◯牟田口がん感染症疾病対策課長 濃厚接触者になった場合の一番最初の検査の部分での御不安があったということでございますけれども、まず濃厚接触者の方で無症状の方であれば、不要不急の外出を避けていただく形でお願いしておりますが、必要最小限の外出につきましては可能でございますので、食料品とかを買いに行く場合もありますけれども、委員がおっしゃったように、検査キットの購入とか、そういうことも必要最小限の外出ということであれば可能でございますので、それがまず一つできるのではないかというところがあります。  その上で、もし症状が出た場合には、速やかに医療機関の受診という形で御案内させていただいておりますので、そういった形の対応になろうかというふうに考えます。 70 ◯高瀬菜穂子委員 陽性になった場合は、もうしようがないんですけれども、陰性だった場合に、なるべくだったら感染しないで仕事に行きたいという方のための、自分でも隔離してでも仕事をしたいという場合とか、そういう方のための対応というのが必要じゃないかなというふうに思いましたので、そこは今の説明でもちょっと足りないんじゃないかというふうに思います。キットだけ買えるということ、自分で確かめろということですね。 71 ◯牟田口がん感染症疾病対策課長 今おっしゃったような社会活動に参加するための陰性確認というのは、これまでも御自身で購入した検査キットでやるという形で行っていまして、医療が必要な場合と若干趣旨が異なってまいりますので、引き続き、現在においても国においては見直しという形は聞いていないところでございます。 72 ◯高瀬菜穂子委員 そこは要望しておきます。いいです。 73 ◯仁戸田元氣委員長 では、次に進ませていただきます。  ほかに質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 74 ◯仁戸田元氣委員長 以上で、本件の質疑を終わります。  この際、換気のため、しばらく休憩します。再開は、五分後の十二時二十五分といたしますので、よろしくお願いいたします。    午 後 零 時 二 十 分 休 憩    午 後 零 時 二 十 五 分 再 開 75 ◯仁戸田元氣委員長 ただいまから委員会を再開します。  休憩前に引き続き議事を進めます。  次に、「福岡県食品の安全・安心の確保に関する基本計画の令和三年度実施状況について」を議題といたします。  執行部の説明を求めます。田村食の安全総合調整監兼生活衛生課長。 76 ◯田村食の安全総合調整監兼生活衛生課長 それでは、福岡県食品の安全・安心の確保に関する基本計画の令和三年度実施状況につきまして御説明いたします。  お手元の保健医療介護部委員会資料の二十二ページをお開きください。  この計画は、福岡県食品の安全・安心の確保に関する条例第二十条に基づき策定したものでございます。  計画の期間は、平成二十九年度から令和三年度までの五年間であり、令和三年度が最終年度となっております。  施策の方向性につきましては、記載しておりますとおり三つございます。この方向性に沿って定めました具体的な施策体系につきましては、お手元の資料の二十四ページから二十五ページにかけまして記載させていただいております。  続きまして、令和三年度の主な取組について御説明いたします。
     一、生産から販売に至る一貫した食品の安全・安心の確保についてでございます。  一点目、生産者に対しましては、農薬や肥料等のいわゆる生産資材の適正使用を指導するとともに、野菜や果物等農林水産物のトレーサビリティーの推進などに取り組んでおります。  二つ目でございます。食品の製造から流通、販売段階では、食品衛生法に基づき、食品の衛生的な取扱いや施設の衛生管理につきまして監視指導を行うほか、流通食品の抜取り検査、いわゆる収去検査等を実施しております。  三つ目です。食中毒を疑う事例を探知した際には、速やかに施設調査や接触者等に対する疫学調査を行い、被害拡大・発生防止等の措置を講じております。令和三年度におきましては、四件の食中毒事例におきまして、再発防止対策の徹底を図るため、営業停止の処分を行ったところでございます。  続きまして、二十三ページを御覧ください。二、食品関連事業者の自主的な取組の促進でございます。  一つ目です。生産者団体と連携し研修会の開催や現地指導を行い、GAPに取り組む産地の拡大を図りました。GAPとは、農業者が点検項目に沿って、各工程の確実な実施、記録、評価等を行うことによる持続的な改善活動のことでございます。このGAP認証の取得件数につきましては、新たに七件増えまして、四十四件となっております。  二つ目でございます。HACCPについてでございます。食品衛生法の改正に伴い、令和三年六月から、全ての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理が義務化されましたことから、HACCP導入後も適切な運用ができるよう、事業者に対する適切な助言、指導を行っております。  三つ目でございます。条例に基づきまして事業者が実施する食品の自主回収につきましては、速やかにその情報を県のホームページで公表することとしております。令和三年度におきましては、十件の回収情報を公表しております。主な回収理由といたしましては、異物混入のおそれがあったもの、あるいは消費期限やアレルギーなどの表示の誤りによるものでございます。  続きまして、三、食品の安全・安心の確保に関する相互理解の促進と信頼関係の確立でございます。  食品衛生関連団体で活動する食品衛生指導員や県が認定した農薬指導士など、食品の安全に係る指導的な立場となる人材を育成するための研修会や講習会を実施しております。  令和三年度の実施状況は以上でございます。  なお、本年四月からは、二月議会におきまして御承認いただきました第二次の基本計画に基づき、取組のさらなる推進を図っているところでございます。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 77 ◯仁戸田元氣委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。秋田委員。 78 ◯秋田章二委員 畜産にしても、水産物にしても、いわゆる今、ワンヘルスでもいつも議論に上がってくるのは薬剤耐性菌の問題で、こういうのに関しての指導は農水でやっているんですか、それともそちらのほうでやっているんですか。 79 ◯仁戸田元氣委員長 田村食の安全総合調整監兼生活衛生課長。 80 ◯田村食の安全総合調整監兼生活衛生課長 基本的に、両方でといいますか、生産段階における薬剤の使用については農林水産部が実施しております。また、それが市場を通って食品として流通する、例えば肉として流通する段階になってからは、私ども、食品衛生法の中で残留農薬として検査したりという形で、食品としての検査という形で、両面でやっているところでございます。 81 ◯秋田章二委員 分かりました。 82 ◯仁戸田元氣委員長 よろしいですか。 83 ◯秋田章二委員 はい。質問する部署が違うということが分かりました。 84 ◯仁戸田元氣委員長 ほかに質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 85 ◯仁戸田元氣委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、「福岡児童相談所一時保護所の竣工について」を議題といたします。  執行部の説明を求めます。山田児童家庭課長。 86 ◯山田児童家庭課長 それでは、福岡児童相談所の一時保護所の竣工について、御説明申し上げます。  福祉労働部委員会資料の一ページをお願いいたします。福岡児童相談所は、児童の一時保護への対応や相談援助活動を充実させるため、令和三年度から児童相談所の増築及び改修工事に着手しております。このたび、増築を行った一時保護所が新たに竣工し、本年十一月から新庁舎で業務を開始する見込みとなりましたので、その概要について御報告させていただきます。  まず、施設の概要でございます。新庁舎のイメージ図を下に掲載しておりますが、現庁舎に隣接する敷地に、建築面積四百四十九・一七平方メートル、施設の床面積九百七十四・九八平方メートル、鉄骨造三階建ての建物を建設いたしております。一時保護所の定員は十八名としております。  二ページをお願いいたします。二の整備の概要でございます。  (一)は、増築を行った一時保護所棟でございます。諸室につきましては、一階には、主に駐車場及び倉庫、二階には、児童の居室として、個室、二人部屋や三人部屋を複数配置するとともに、男女別に浴室とトイレを設置することとしております。三階は、一時保護児童用の運動場と学習室等を配置しております。  (二)は、併せて改修を行います児童相談所棟でございます。これまで一時保護所があった既存の児童相談所棟につきましては、一時保護所棟の竣工後に内部改修を行いまして、面談相談室を増設するなど、相談援助機能の向上を図ってまいります。  下に内装のイメージ図を掲載しておりますが、内装につきましては、県産材を使った木質化を図り、親しみのある落ち着いた雰囲気にしております。  三ページをお願いいたします。三の事業費でございます。現庁舎の改修工事を含む建設に係る総事業費は、約五億八千四百万円となっております。  四の福岡児童相談所における過去五年間の相談受付件数の状況、五の一時保護所の状況につきましては、表に記載のとおりでございます。  六の今後の予定でございます。今月末に竣工いたしまして、十月下旬に引渡しを予定しております。先日から正副委員長にも御案内しておりましたけれども、十月二十九日に新たな一時保護所の施設見学会を実施した後、十一月から一時保護所棟での業務を開始する予定でございます。既存の児童相談所棟につきましては、令和五年三月に改修を終える予定としております。  なお、参考までに、四ページに児童相談所の管轄区域を添付しております。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 87 ◯仁戸田元氣委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 88 ◯仁戸田元氣委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、「大牟田高等技術専門校の移転・改築について」を議題といたします。  執行部の説明を求めます。島川職業能力開発課長。 89 ◯島川職業能力開発課長 それでは、大牟田高等技術専門校の移転・改築について、御説明申し上げます。  引き続き、厚生労働環境委員会資料、福祉労働部分の五ページをお願いいたします。まず、一、経緯についてでございます。大牟田高等技術専門校は、築五十年以上が経過し老朽化が進むとともに、浸水想定区域に立地しております。令和二年七月の豪雨の際は、実習棟が浸水するなど施設・設備に大きな被害が発生しまして、県では、施設の移転・改築を検討しておりました。  大牟田校の概要ですが、所在地は大牟田市大字歴木、敷地面積七千百五十四平米です。現在の訓練科目は、電気設備科、OA事務科、ロボット溶接技術科の三科で、令和五年度に、プログラム言語やシステム管理に必要な知識を学ぶITエンジニア科を新設することとしています。  二、基本計画の策定についてでございます。訓練生にとって、早く安全・安心な訓練環境を整える必要があることから、県としては、大牟田高等技術専門校建替え検討委員会を設置し、建て替えに向けた基本計画の検討を行ってまいりたいと考えております。  検討委員会は、福岡県職業能力開発審議会委員のほか、地元の大牟田商工会議所など九名で構成し、建替え基本方針や施設機能などを記載した基本計画を検討いただき、令和五年三月末までに計画を策定し、本委員会へ報告したいと考えております。  三、移転先についてでございます。九月七日に開催した検討委員会では、(一)の移転候補地に記載しております旧上官小学校跡地が適当との意見をいただきました。移転候補地としておりますのは、市有地の利用条件については市の議決、承認が必要で、移転先の決定は議決後となるためであり、候補地の絞り込みとして御理解をお願いいたします。  旧上官小学校の所在地は大牟田市宮坂町で、敷地面積は一万六千八百六十九平米であり、このうち訓練に必要な面積については、今後、検討委員会で検討後、大牟田市と協議いたします。  六ページをお願いいたします。検討委員会が同候補地を選定した理由は、まず一つ目に、訓練時に発生する音など周辺への配慮や訓練施設・設備の適正配備のために必要な敷地面積が確保できること、次に、交通利便性が高いこと、三つ目に、浸水など自然災害による被害発生リスクが低いことでございまして、同地を移転候補地として計画策定を進めてまいりたいと考えております。  四、PPP/PFI導入可能性についてです。民間資金などを活用するPPP/PFIの導入が適切かどうか、福岡県PPP/PFI導入検討基本方針に基づき、定量的評価を行うとともに、外部専門家に導入可能性について意見を聴取しました。  この結果、当施設は法令に定める訓練実習場・設備を備える必要があり、民間の創意工夫の余地が少ない。国庫補助金や起債の活用ができないため、VFMがマイナスである。このため、PPP/PFIの導入は適しないと判断、との外部専門家の意見をいただき、これを受け、県としてもPPP/PFIの導入は見送りたいと考えております。  五、今後のスケジュールについてでございます。令和五年三月末までに基本計画を策定した後、基本設計や実施設計などを行い、令和九年四月の開校を目指してまいりたいと考えております。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 90 ◯仁戸田元氣委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 91 ◯仁戸田元氣委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  これで、所管事務調査を終わります。  次に、報告事項に入ります。  「新・保健環境研究所建設基本計画の概要について」、執行部の説明を求めます。左藤ワンヘルス総合推進室長。 92 ◯左藤ワンヘルス総合推進室長 それでは、新・保健環境研究所建設基本計画の概要につきまして御報告をさせていただきます。  この計画は、先月十日のワンヘルス・地方分権調査特別委員会において御審議をいただきまして、先月策定したものでございます。計画の本体を別冊でお配りしておりますが、お手元の保健医療介護部委員会資料にて御説明をさせていただきます。  恐れ入ります、一ページをお願いいたします。まず、一、基本計画策定の背景でございます。  (一)社会情勢といたしまして、一点目から三点目にございますように、新型コロナなどの人獣共通感染症の発生や薬剤耐性菌の増加が国際社会で大きな課題となっております。また、四点目、五点目にございますように、こうした背景の下、ワンヘルスの考え方がG7サミットをはじめ世界的に重要視されるようになっておりまして、我が国におきましても、本年六月、日本版CDCを新設することが決定をいたしまして、感染症対策の強化が図られているところでございます。  こうした中、(二)福岡県の状況でございますが、一点目にございますように、二〇一六年のワンヘルスに関する国際会議で福岡宣言が採択をされまして、その後、二点目にございますように、議員提案によりまして、全国で初めて制定をされましたワンヘルス推進基本条例に基づき、今年三月に行動計画を策定いたしまして、保健環境研究所と動物保健衛生所、仮称でございますが、これらが相互に連携をいたしましたワンヘルスセンターを整備することとしております。一方、三点目にございますように、現在の保健環境研究所は老朽化が進んでおりまして、新興感染症など新たな課題に対応するための施設整備に限界がございます。このため、みやま市にございます保健医療経営大学敷地に新たに建設することといたしました。併せて、四点目にございますように、動物保健衛生所、仮称も同敷地に建設することとしたところでございます。  続きまして、二、目指す姿でございます。科学的・技術的側面から保健環境行政に寄与するとともに、人、動物、環境に関する一体的な調査・研究ができる特徴を生かしまして、ワンヘルスセンターの中核施設として先進的な調査・研究に取り組み、我が国はもとより、世界におけるワンヘルスの推進に貢献することとしております。  恐れ入ります、二ページをお願いいたします。三、必要な機能と整備方針でございます。  (一)調査・研究、試験・検査でございます。一点目の最先端機器の設置が可能な研究室、また二点目の分野横断的な対応力が求められる課題にチームで対応するためのワンフロアの執務室などを整備いたします。  (二)情報収集、分析でございます。一点目の高度な分析を行うコンピューターやサーバーの設置、二点目のビッグデータを収集するための高速通信、これらを可能といたします研究室を整備いたします。  (三)他の機関との連携でございます。民間企業等との共同研究に活用可能な共用実験室を整備いたします。  (四)人材育成でございます。高い研究水準の維持と、さらなる向上を図るため、高度研究室なども整備いたします。  (五)教育、普及啓発でございます。県民の皆様がワンヘルスについて学び、体験できる施設を整備いたします。  続きまして、四、施設に必要な基本性能でございます。  (一)構造形式につきましては、研究棟は免震構造といたします。  (二)セキュリティ対策としまして、入退室管理システムを導入いたします。  (三)BCP、事業継続計画対策でございます。一点目としまして、浸水対策に配慮いたしました諸室の配置、二点目といたしまして、災害時などの緊急時においても電気供給、給排水、ガス供給等の維持に必要な機器等を設置いたします。  (四)環境への配慮でございます。一点目といたしまして、建設地の区域は下水道が整備されておりませんで、また周辺を田畑で囲まれていることを踏まえまして、周辺環境に配慮いたしました排水対策を講じることといたしております。その他、二点目、三点目といたしまして、再エネ・蓄電設備の導入や水の再利用施設の設置等について検討してまいります。  三ページをお願いいたします。(五)移動等の円滑化といたしまして、バリアフリー化を行います。  続きまして、五、施設整備でございます。  (一)敷地の概要と土地利用計画でございます。航空写真の右側の二点目の説明にございますように、敷地は十万四百十四平方メートルでございまして、来年三月末の大学閉校後、敷地と建物がみやま市から無償譲渡される予定でございます。また、三点目にございますように、この敷地はみやま市洪水ハザードマップで〇・五メートルから三メートル未満の浸水想定区域となっております。  敷地全体を表した下の図でございます。この図の右側が北側となっております。新しい保健環境研究所は、研究棟、管理棟、ワンヘルス体験学習ゾーンに分けまして配置いたします。研究棟は、左側の赤い部分、敷地の南側に当たりますが、こちらに新築をいたします。既存の大学建物につきましては、一部赤く塗っている部分を保健環境研究所の管理棟として、それ以外の青く塗っている部分を主にワンヘルス体験学習ゾーンとして活用いたします。  (二)建物ごとの面積でございます。新築をいたします研究棟は約一万六百平方メートル、既存建物を活用いたします管理棟とワンヘルス体験学習ゾーンにつきましては約六千七百平方メートルとなっております。  四ページをお願いいたします。(三)諸室配置でございます。  基本方針といたしまして、1)研究棟につきましては、先ほどの五の施設整備のところでも御説明いたしましたとおり、浸水想定区域であることを踏まえまして、浸水対策といたしまして、研究室、実験室は二階以上に配置をいたしまして、二階の床高は三メートルを超えるようにいたします。  2)管理棟、ワンヘルス体験学習ゾーンにつきましては、既存建物の各室の床積載荷重で適用可能な用途を具体的に検討してまいります。  続きまして、六、PPP/PFI導入の適否でございます。  (一)検討方法でございます。保健環境研究所の業務の特殊性を踏まえ、実施設計、建設、維持管理を民間事業者に一括発注する手法を検討いたしました。先行事例なども踏まえ、従来型手法との定性的評価及び定量的評価を行いました。  (二)検討結果でございます。一点目といたしまして、維持管理の内容が保安警備や植栽管理、建物の保守管理、修繕などに限定されるといった保健環境研究所の業務の特殊性に加えまして、既存施設を活用するため、民間ノウハウ活用の余地が乏しく、維持管理費の削減が見込めない。また二点目としまして、定量的評価としてのVFM算定の結果、事業費の縮減効果は低く、PPP/PFI手法に大きな有利性は認められないというような結果となりました。以上のことから、PPP/PFI手法の導入は適しないものと評価しております。  五ページをお願いいたします。七、工程でございます。今後、基本設計、実施設計を経まして、令和七年度から建築工事等に入りまして、約二年間の工事の後、移転作業も含めて、令和九年度中の供用開始を目指しております。  八、概算工事費でございます。約六十九億円となっておりますが、これには既存建物の改修費は含まれておりません。既存建物の改修につきましては、今後の基本設計の中で老朽化調査を行った上で、改修が必要な箇所がありましたら、研究棟の新築工事と並行して工事を行ってまいります。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 93 ◯仁戸田元氣委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 94 ◯仁戸田元氣委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、「各種委員の選出について」を議題といたします。  お手元配付のとおり、議長より、常任委員会所属変更に伴い、福岡県青少年問題協議会委員及び福岡県精神保健福祉審議会委員の選出について、本委員会に対し各一名の委員を選出するよう依頼があっております。
     この委員の選出につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 95 ◯仁戸田元氣委員長 御異議ありませんので、そのようにさせていただきます。  それでは、ただいまから正副委員長案を書記に配付させます。      〔正副委員長案配付〕 96 ◯仁戸田元氣委員長 それでは、本案のとおり選出することでいかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 97 ◯仁戸田元氣委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、議長に報告することといたします。  次に、議題にはありませんが、その他として何かございませんか。高瀬委員。 98 ◯高瀬菜穂子委員 要望を一点だけしたいと思います。  既に物価高騰対策で医療施設などへの補助が補正で出るというふうにお聞きをしているんですけれども、その中身について、詳しくはまだ私は知りません。でも、病院や介護施設から、大変な負担増になっているということをお聞きしています。コロナ患者を受け入れているような病院、四百床以上の病院だと年間五千万円の水道光熱費の負担増になるというようなこともお聞きしましたし、介護施設も大体一二〇%超というふうに言われていて、年間だと九百万円ぐらいの負担増になるんじゃないかと。それに加えて、もともと不採算部門だった食費などは、食材費が上がっていることで、これもまた大きな負担になっているということで、今回、国も予算をつけているわけですが、十分な支援になるように、ぜひ検討をしていただきたいということで、そういう要望を現場から聞いてきましたので、ここで要望しておきたいと思います。よろしくお願いいたします。 99 ◯仁戸田元氣委員長 その他として何かございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 100 ◯仁戸田元氣委員長 ほかにないようですので、次に進みます。  次に、「閉会中の調査事項について」お諮りいたします。  お手元配付の案の八項目について、閉会中もなお調査を継続することといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 101 ◯仁戸田元氣委員長 御異議ありませんので、そのように決定し、所定の手続を取ることにいたします。  次に、「今後の委員会活動について」でありますが、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 102 ◯仁戸田元氣委員長 それでは、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。大島道人委員、大橋克己委員、お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、当委員会の議事は、全て終了いたしました。  終わりに、終始熱心に審査いただきました委員各位、御協力いただきました執行部各位に感謝申し上げまして、厚生労働環境委員会を閉会いたします。  どうもありがとうございました。    午 後 零 時 五 十 四 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...