次に、資料七ページの犯罪の
発生状況についてです。初めに、三大
重点目標です。1)の
暴力団構成員の
検挙人員につきましては、
暴力団勢力の減少等に伴い、構成員の
検挙人員も
減少傾向にあります。平成二十六年以降、
工藤會最高幹部らを
拳銃使用殺人事件等の
凶悪事件で波状的に検挙するなど、工藤會の弱体化は着実に進んでいるところであります。本年は、五代目
工藤會総裁らの第一審判決を八月に控えており、県警察といたしましては、本年を
工藤會壊滅に向けた対策の帰趨を決する重要な一年であると位置づけて、組織を挙げた
各種対策を講じてまいります。そして、県民の皆様の
安全確保に万全を期した上で、
暴力団犯罪の
徹底検挙、
関係機関等と連携した
暴力団排除活動など、総合的な
暴力団対策を強力に推進してまいります。
また、2)の中の
飲酒運転による
交通事故の
発生件数、3)の中の
性犯罪認知件数につきましては、昨年は一昨年と比較して減少しており、一定の成果が見られましたが、今後も
各種取組を一層推進してまいります。
次に、資料八ページの
重点目標関係です。昨年は、一昨年と比較して、数値として減少したものが1)の中の
刑法犯認知件数、2)の中のニセ
電話認知件数、
被害総額、3)の
ストーカー・DV事案の
相談等件数、6)の中の
重要犯罪認知件数、7)の
交通事故の
発生件数、死者数であり、一定の成果が見られました。一方で、4)の中の
児童虐待の
通告児童数、5)の中の
サイバー犯罪の
相談件数が増加しております。こうしたことから、本年は
児童虐待への的確な対処、
サイバー犯罪対策の強化を
重点目標に盛り込むなど、県下の
治安情勢に即した
各種取組を強力に推進してまいります。
最後に、資料九ページの
主要都道府県との
警察事象の比較についてです。昨年は、全国の
主要都道府県警察と比較しますと、福岡県警察は、人口千人当たりの数値として、
刑法犯認知件数が十五
主要府県中七番目に多い、
交通事故発生件数が二番目に多い、一一〇番
受理件数が六番目に多い、
刑法犯少年検挙補導人員が四番目に多いという状況でありました。数値的には
改善傾向にあるものの、全国的に見るといまだ高水準で推移している現状にあります。県警察といたしましては、県民の皆様に安全と安心をより実感していただくため、県民の皆様が
事件事故の被害に遭うことがないよう、また、事件が発生すれば
早期解決に向けて捜査を徹底するなど、県民の皆様の願いにかなう
警察活動を強力に推進してまいる決意であります。今後とも委員の皆様の御支援、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上で、
所管事務の概要についての説明を終わります。
4
◯渡辺勝将委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
5
◯渡辺勝将委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。
次に、議案の審査を行います。
まず、第八八号議案「福岡
県警察職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
角田警務部長。
6
◯角田警務部長 第八八号議案、福岡
県警察職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。
本議案に関する資料は、一ページが条例案の
提出理由、二ページが
条例改正案、三ページが
改正概要の資料、四ページと五ページが
新旧対照表となっております。
三ページの
改正概要の資料に沿って御説明させていただきます。
まず、一の改正の理由です。国の措置に鑑み、本
県警察職員の
特殊勤務手当の額を改定するほか、所要の規定の整備を行うものであります。
次に、二の改正の概要です。
結核患者接触作業に従事した職員に対する手当額を改定するものであります。具体的には、
結核患者に接触して行う治療に関する諸注意、
情報提供等の作業を行った場合は、現行の日額二百三十円の
特殊勤務手当につきまして、日額五百八十円を支給するものであります。また、手当額の改定に伴い、所要の規定の整備を行うものであります。
最後に、三の
施行期日につきましては、公布の日から施行し、令和三年四月一日に遡及して適用することとしております。
以上で、第八八号議案の説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。
7
◯渡辺勝将委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
8
◯渡辺勝将委員長 特にないようですので、第八八号議案の質疑を終わります。
次に、第一〇七号議案「令和三年度福岡県
一般会計補正予算(第五号)」所管分を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
荻野総務部長。
9
◯荻野総務部長 第一〇七号議案「令和三年度福岡県
一般会計補正予算(第五号)」の
警察所管分について、議案書から抜粋したお手元の資料に沿って御説明をいたします。
資料の六ページを御覧ください。九
款警察費の一項
警察管理費の補正額は、六千七百万円余を増額補正するもので、補正後の警察費は、一千三百六億三千七百万円余となっております。
この
補正予算の趣旨についてですが、現在、
ワクチン接種に関する
地域負担の軽減や接種の加速化を図っていくため、寮や大学等において、
職域単位での
ワクチン接種が順次実施されているところであります。そこで、
警察職員の
感染症拡大を予防することにより、
治安体制維持を図るため、国の
新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金を活用し、
ワクチンの
職域接種に要する経費を増額するものであります。
資料の七ページを御覧ください。一項
警察管理費の
二目警察本部費についてです。需用費は五万三千円を増額するもので、その内容は、接種時に必要となる予診票の印刷費であります。委託料は五千七百万円を増額するもので、その内容は、
ワクチン接種を実施する
医療従事者の人件費や接種、運営に要する経費であります。使用料及び賃借料は一千万円余を増額するもので、その内容は、
ワクチン集団接種会場の借り上げに要する経費であります。
以上が、
警察所管分の六月
補正予算の概要であります。御審議のほどよろしくお願いをいたします。
10
◯渡辺勝将委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんでしょうか。
岩元委員。
11 ◯岩元一儀委員 この
補正予算について少し御質問したいと思いますが、一か月も足りない中で接種が
サンヒルズのほうで行われてくると、こういうことだと思うんですが、先ほど業務の中身の部分で職員が一万二千名と、そういうことでもございました。全員受けられないにしても、例えば一万人ぐらいが受けられるとして、二十五日で割ると大体四百人前後が平均して受けられるのかなと。こういうことを思うときに、これまでも
クラスターが発生して、本部のほうから応援に行かれたりと、こういうことがありました。そういう中におきまして、
サンヒルズまで各警察署から来られると、こういうことでございます。すると、やっぱり各警察署の業務について滞りがないのか、支障がないのか。先ほどは治安の体制を維持するために大事だと、私もそこは大変重要だと思っていまして、エッセンシャルワーカーとしての警察の部が優先して打つべきだという立場ではありますが、この
ワクチン接種で集めてくる中で、その業務が本当に完遂できるのかどうか。そういうことをちょっと危惧するわけでございます。そういった点から、この点についての考え方なりをお伺いしたいと思います。
12
◯渡辺勝将委員長
荻野総務部長。
13
◯荻野総務部長 岩元委員御指摘のとおり、各警察署において多くの職員が一度に会場に行くといったことになると、やはりそれは
業務運営に支障が出てくる懸念があります。ですので、警察署の
窓口業務や捜査に支障が生じないように、警察署の規模等に応じて、係ごとの
接種人数や、あるいは一日ごとの
接種人数を適切に調整してまいりますので、
治安維持、あるいは県民の皆様方の対応に影響が出ることはないだろうと考えておりますし、また、そうならないように努めてまいりたいと思います。
14 ◯岩元一儀委員 万全を尽くして頑張ってください。以上です。
15
◯渡辺勝将委員長 ほかに何かございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
16
◯渡辺勝将委員長 ほかにないようですので、第一〇七
号議案所管分の質疑を終わります。
以上で、本委員会に付託されました全議案の質疑を終了いたします。
それでは、知事等に対する
保留質疑がございませんので、これより議案の採決を行います。
ただいま、本委員会で審査をいたしました第八八号議案及び第一〇七
号議案所管分の以上二件について、原案のとおり可決することに賛成の委員は御起立願います。
〔
賛成者起立〕
17
◯渡辺勝将委員長 起立多数であります。よって、第八八
号議案外一件は、いずれも原案のとおり可決されました。
以上で、議案の採決を終わり、本委員会に付託されました議案の審査を終了いたします。
なお、採決いたしました議案に関する
委員長報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
18
◯渡辺勝将委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたします。
次に、
報告事項に入ります。
「
福岡武道館の
移転候補地について」、執行部の説明を求めます。
荻野総務部長。
19
◯荻野総務部長 福岡武道館の
移転候補地について御報告いたします。
本件の趣旨につきましては、
福岡県立美術館が
福岡武道館用地並びに
大濠公園の一部に移転することが決定したことを受けて、移転の必要性が生じております
福岡武道館の
移転候補地について報告するものであります。
それでは、お手元の資料を御覧ください。
まず、現況についてであります.
福岡武道館につきましては、福岡市中央区大濠一丁目にあります
大濠公園に隣接した県有地に所在しており、その
敷地面積は約八千三百平方メートルとなっております。建物につきましては、柔道、剣道場各四面などを有し、
延べ床面積が約四千九百平方メートルあります本館並びに弓道場、相撲場からなっており、県警察の
各種武道訓練などのほか、年間約九万人の県民の皆様に
各種武道大会や
定例武道教室の場としてご利用いただいております。
次に、
移転候補地についてであります。先般、
代表質問の場において知事が答弁されましたとおり、福岡市が
返還予定の福岡市博多区東公園に所在する
福岡市民体育館用地の一部について、国から今後の
利用方針案を作成するに当たっての
意見照会がなされており、同所を
福岡武道館の
移転用地としたい旨要望、提案し、今後、国と協議を進めていくこととしております。
この
移転用地につきましては、
都市高速道路のインターチェンジに近く、また
福岡市営地下鉄千代県庁口駅の直近で、かつ
JR吉塚駅から
直線距離で約一キロに位置するなど、
福岡市内の非常に利便性のよい場所に位置しており、
現行利用者はもとより、
県下全域からの利便性も向上し、より多くの県民の皆様に御利用いただけることが見込まれ、さらには、
警察本部から六百メートルの近距離にあるため、県警察としても適地であると考えております。併せまして、県民の皆様にとって
利用価値の高い施設にするためにも、福岡市としっかり協力をし、
各種大会開催時に、相互にその施設を
大会会場と
練習会場や控室として利用したり、駐車場を共同で利用できるようにするなど、連携を図ってまいりたいと考えております。
最後に、調査の実施についてであります。
福岡市民体育館用地は、全体として約一万八千九百平方メートルの
敷地面積を有しておりますが、国に返還されるのはそのうちの約六千四百二十平方メートルとなる見込みであります。これは、現況の
敷地面積よりも狭いため、建物の階層や、どのような形状、配置とするのか、駐車場をどの程度設けることが可能であるかなどについてしっかりと検証を行い、機能に優れ、有用性がある施設とする必要があります。そうしたことから、令和三年度中に
基本設計を兼ねた調査を実施してまいりたいと考えております。なお、
福岡市民体育館用地の一部を
福岡武道館の
移転用地とすることが決定したものではなく、今後、国との協議を進めていかなければならない案件であることを再度御承知願いたいと思います。県警察におきましては、今後も県民の安全・安心の確保に向けて、より精強な
警察活動が実施できるよう、
警察術科訓練の推進向上に努めるとともに、武道を通じた県民、特に青少年の健全育成と心身の鍛錬といったことにも貢献してまいりたいと考えておりますことから、委員の皆様におかれましては、引き続き、御理解と御支援を賜りますようお願いを申し上げます。
以上で、報告を終わります。
20
◯渡辺勝将委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
21
◯渡辺勝将委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。
次に、「
各種委員の選出について」を議題といたします。
福岡県
青少年問題協議会委員の選出につきましては、前回の委員会において正副委員長に御一任いただいておりました。僭越ではございますが、委員長である私を選出するということで、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
22
◯渡辺勝将委員長 ありがとうございます。御異議がありませんので、そのように決定し、議長に報告することといたします。
次に、議題にはありませんが、その他として何かございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
23
◯渡辺勝将委員長 特にないようですので、次に進みます。
「閉会中の
調査事項について」、お諮りいたします。
お
手元配付の案のとおり、七項目について、閉会中もなお調査を継続することにいたしたいと思いますが、御異議ありませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
24
◯渡辺勝将委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、所定の手続を取ることといたします。
次に、「今後の委員会活動について」、お諮りいたします。
今後の委員会活動につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
25
◯渡辺勝将委員長 御異議ございませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録署名委員を指名いたします。樋口明委員、岩元一儀委員、以上二名の委員を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、当委員会の議事は全て終了いたしました。
最後に、終始熱心に審査をいただきました委員各位、執行部各位に感謝を申し上げ、
警察委員会を閉会いたします。
どうもありがとうございました。
午 前 十 一 時 三 十 五 分 閉 会
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