観音寺市議会 > 2004-12-13 >
12月13日-02号

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  1. 観音寺市議会 2004-12-13
    12月13日-02号


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    観音寺市議会 平成16年第5回12月定例会           平成16年第5回観音寺市議会定例会会議録           ───────────────────      議事日程(第2)                       平成16年12月13日(月)午前10時開議日程第1 一般質問       ─────────────────────────────      本日の会議に付した事件日程第1 一般質問       =============================              午前10時4分 開議〇出席議員 20名  2 番  大 矢 一 夫 君     │     17 番  三 好 喜 一 君  3 番  黒 川 健太郎 君     │     18 番  秋 山 忠 敏 君  5 番  高 橋 紀 一 君     │     19 番  石 塚 祐 子 君  6 番  原   俊 博 君     │     20 番  安 藤 清 高 君  7 番  楠 井 泰 功 君     │     21 番  津 田 泰 男 君  8 番  西 山 正 勝 君     │     25 番  宮 尾 正 樹 君  9 番  石 山 秀 和 君     │     26 番  藤 田 芳 種 君  10 番  安 藤 忠 明 君     │     27 番  美 藤   広 君  15 番  片 山 正 八 君     │     28 番  白 川   精 君  16 番  中 村 保 男 君     │     29 番  石 田 益 雄 君       ─────────────────────────────〇説明のため出席した者の職氏名  市長      白 川 晴 司 君  │  都市開発課長  荻 田   豊 君  助役      大 倉 利 夫 君  │  農林水産課長  矢 野 健 夫 君  収入役     藤 川 卓 二 君  │  商工観光課長  澁 谷 孝 男 君                     │  競輪事業局長  宮 崎 春 雄 君  企画課長    請 川   剛 君  │  会計課長    森 江   賢 君  秘書課長    小 西 正 訓 君  │  総務課長    小 山 利 幸 君  │  水道局長    齋 藤 通 仁 君  税務課長    中 野 榮 男 君  │  伊吹支所長   篠 原 文 徳 君  │        教 育 委 員 会  市民課長    近 藤 武 志 君  │  教育長     石 原 敏 夫 君  生活環境課長  山 岡 義 晴 君  │  庶務課長    高 橋 秀 数 君  下水道課長   宮 崎 利 彦 君  │  健康増進課長  矢 野 道 夫 君  │  選挙管理委員会事務局長  人権推進課長  福 田 政 宏 君  │          宮 崎 敏 之 君  福祉事務所長  石 川 和 明 君  │  建設課長    泉 宮 久 義 君  │  監査委員事務局長西 山 友 將 君                     │                     │  農業委員会事務局長                     │          久保田 忠 文 君       ─────────────────────────────〇事務局出席職員氏名  事務局長    齋 藤 彰一郎    │    議事係長    高 橋   茂  次長      大 西 勢津子    │    書記      藤 川 初 江       ───────────────────────────── ○議長(藤田芳種君) これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に御配付しているとおりであります。 △日程第1 一般質問 ○議長(藤田芳種君) 日程第1、これより一般質問を行います。 順次質問を許します。 まず、16番中村保男君。              〔16番 中村保男君 登壇〕 ◆16番(中村保男君) おはようございます。16番中村保男でございます。 ただいま議長のお許しを得ましたので、新政クラブ14名を代表して市政全般にわたり質問をさせていただきます。市長を初め関係参与の誠意ある御答弁を賜りたいと存じます。 さて、ことしも残すところあとわずかでございますが、振り返ってみますと、イラクの自衛隊派遣の延長問題、北朝鮮問題、靖国神社問題、鳥インフルエンザBSE騒動、子供による親殺傷事件、さらには何の罪もない幼い子供が殺されるという痛ましい事件が連日報道をされております。しかし、何といっても平成16年は台風、地震の年と言っても過言ではないと思います。各地に大きな被害をもたらしました。被災地の皆様には心からお見舞いを申し上げ、一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。また、ボランティアで支援活動に参加されました皆様に敬意を表したいと思います。一方、明るい話題ではアテネオリンピックの日本選手の活躍等は、私たちに勇気と活力を与えてくれました。しかしながら、景気の先行き不透明で暗い世相の中で私たちを取り巻く環境はますます厳しい状況下にあると思います。そういうことで、年の瀬を迎えようとしておりますが、非常に年の瀬、暗い話ばかりでございます。 それでは以下、通告に従い順次質問をさせていただきます。 まず、総務行政についてであります。 合併についてお伺いいたします。 来年、平成17年は1市2町の合併により約6万6,000人の観音寺市が発足する運びとなり、年明け1月27日には調印式が予定されております。この間、小異を捨て大同につくという精神で市民の福祉の向上と幸せを願い、御努力をされました市長を初め関係皆様方に対し、心より敬意を表するものであります。 先般三豊ケーブルテレビで豊浜町の説明会が放映をされておりました。その内容は町民は合併に対する関心が強く、熱心に説明を聞いていたとのことでありました。本市においても11月20日に伊吹町を皮切りに説明会が開催されましたが、各地区での参加人数、その説明内容、またその場の感触等についてお伺いをいたします。 次に、台風災害についてでありますが、冒頭にも述べましたように、7月31日の10号、8月17日から19日の15号、8月30日の16号、9月7日の18号、9月29日の21号、10月20日の23号と6回の台風が本市を通過いたしました。まさに台風の当たり年であります。本市は災害の少ないことから、私を初め若干市民の皆さん方にも油断があったのではないかと思いますけれども、天災とはいえ被害を受けられた皆様方に心からお見舞いを申し上げ、一日も早い復旧を願うものであります。 また、台風のたびに出動された市長を初め市職員の皆様に対し、感謝の意を表したいと思います。 まず、6回の台風被害状況についてお伺いいたします。 それぞれ浸水家屋、これは床上、床下の合計家屋数、次に道路、河川等の土木関係被害、また農林水産関係被害郷土資料館、老人憩いの家等、公共施設の被害額について詳細に御答弁を賜りたいと存じます。 次に、クリーンセンターについてお伺いをいたします。 粟井、奥谷地区において建設が予定され、環境アセスメント地質調査等も終わり、地元協議に最善の努力をされていると存じますが、その進捗状況についてお伺いいたします。 あわせて、建設予定年度、事業量、事業費等についても再度お伺いをいたします。 次に、電磁波についてお伺いいたします。 現在、市内において「ドコモ24時間電磁波被爆中」、「子供を電磁波から守ろう」の2枚の看板が立っております。この基地局は銭形無線中継所と命名され、現在稼働中であります。付近住民とNTTドコモの間で交渉をしているようでありますが、市当局としてどのような対応をされたのかをお伺いいたします。 次に、職員採用についてお伺いいたします。 来年3月末には18名の定年退職者が予定されております。きびしい財政状況であることは承知をいたしておりますが、欠員不補充は将来の観音寺市行政に対し不安が募るところであります。毎年最低3ないし5人の採用が必要と考えますが、これについてお伺いをいたします。 次に、平成17年度予算編成についてお伺いをいたします。 まず、地方分権推進のための三位一体の改革が予算編成上、大いに関係があると思われます。税源移譲により地方の特性を発揮できるということでありましたが、三位一体改革の内容等についてお伺いいたします。 また、合併を控えて平成17年度予算編成基本的事項、また歳入の見込み等についてもお伺いをいたします。 いずれにいたしましても、市民に対し、美しく豊かなふれあいのある観音寺実現のために、夢と希望が与えられるような予算編成になることを要請して答弁を賜りたいと思います。 次に、建設経済行政についてお伺いいたします。 まず、国道11号についてお伺いいたします。 西讃地域の大動脈である国道11号は、地域内の発着交通が多く、1日当たりの車両通行台数は約2万4,000台を上回ると言われております。また、主要交差点におきましても右折れレーン等の設置や歩道整備の対応がなされていないため、特に朝夕においては交通渋滞を起こしているのが現状であります。先般、国におきまして大野原インターチェンジから善通寺インターチェンジの間の通行料を半額とする社会実験を実施しておりますが、その実験結果についてお伺いをいたします。 第2点目は、国道11号を考える会を組織し、行政だけでなく民間レベルにおいても11号の早期整備について協議されたと聞き及んでいますが、どのような協議結果になっているかをお伺いいたします。 あわせて、協議結果がどういう形で事業化に向けて反映されるのかについてもお伺いをいたします。 次に、県道黒渕本大線についてでありますが、黒渕本大線はサニーマートから観音寺警察署までの区間を香川県において順次整備が進められております。数カ所が未整備となっており、通行する車両及び自転車、歩行者が危険な状態となっております。ついては、これまでの整備の経緯及び未整備部分の今後の整備予定についてお伺いをいたします。 次に、山田産業団地についてであります。 まず、企業誘致につきましては市当局において不況の中、最善の努力がなされていることに対し深く敬意を表したいと存じます。 最近における契約実績、また進捗状況についてお伺いをいたします。 次に、誘致企業における雇用状況についてお伺いをいたします。 さらに、今後の誘致活動についてもあわせて御答弁を賜りたいと存じます。 次に、市制50周年記念太鼓台まつりについてお伺いいたします。 本市の太鼓台、いわゆるちょうさは大人、子供合わせて70台を超え、全国一の保有台数を誇っているところであります。このちょうさが一堂に集まるということは画期的なことであり、県内外からも期待されている記念事業であります。本年11月末に予定をされておりましたが、台風禍に見舞われ来年3月27日に開催される予定であります。「頑張れ琴弾公園、頑張れ観音寺」を合い言葉に、ぜひ事故なく成功されることを期待するものであります。 そこで、参加台数、イベント内容について再度お伺いをいたします。 次に、琴弾公園についてお伺いいたします。 台風16号による高潮被害は琴弾公園にも甚大な被害をもたらしたところであります。被害について銭形、松、桜、園路等を区分してお伺いいたします。 とりわけ桜は平成2年4月、日本の桜百選に選ばれたところでもあります。市民の憩いの場として広く愛されている琴弾公園の一日も早い復旧を望むものであります。よろしく御答弁を賜りたいと存じます。 次に、世界のコイン館・総合コミュニティセンターについてお伺いいたします。 琴弾公園内の観光施設として両館がありますが、台風16号による高潮被害額、そのほか復旧についてお伺いをいたします。 次に、家畜排せつ物処理についてお伺いをいたします。 家畜排せつ物法は施行から5年の猶予期間を経て11月から完全実施となりました。ふん尿を適切に処理するため、堆肥舎や簡易施設の設置を義務づけ、野積みや素掘り処理が禁止されました。環境対策は当然の措置との声がある一方、施設整備の重荷から飼養頭数を減らしたり、廃業を余儀なくされたりする農家もあります。廃業した場合、自宅地をどう活用をするのかを考えておらず、遊休地になる可能性が大であります。家畜排せつ物法は経営基盤の脆弱な中小農家を経営の面で揺さぶり、ぎりぎりまで決断をおくらせた結果、施設の整備に追われ、堆肥の有効利用まで視野に入れていない農家も多く、堆肥をどう流通させるか、法の実施後もさまざまな課題が待ち受けております。不安が広がっているのは家畜排せつ物法が実施されるためだけではありません。2006年3月には食品循環資源の再生利用の促進に関する法律の中で、再生利用率20%を目標とすることになっております。食品業界を中心に堆肥づくりに拍車がかかり、食品リサイクル堆肥も多量に出回ると予測されるためであります。こんなときこそ、供給側と利用者側が知恵を出し合い、堆肥を積極的に活用できる道は耕畜連携であります。行政としてどのような支援、対応ができるかをお伺いいたします。 次に、農家高齢者支援についてお伺いをいたします。 最近の農産物直売所を見ても感じることは、地元の生産、加工、販売は今日の課題である地産地消や食の安全、安心への確保にもなっております。農家高齢者の元気のよさは昔からですが、食糧供給や環境保全はもちろん、農作業体験指導まで幅広く地域の活性化にも結びついており、ますます達者でいてほしいと願わずにはいられません。我が国の農業従事者延べ日数に対する65歳以上の高齢者の従事延べ日数は44%で、60から64歳の13%を加えますと、60%近くになります。高齢者が年齢に応じていつまでも活躍できるのも農業、農村のよさであります。これから団塊の世代が高齢者の仲間入りします。定年帰農で生きがいを農業、農村に見出す人も多かろうと思います。そのためにも農業、農村をきちんと維持していかなければなりません。食料・農業・農村基本法第27条は、国の役割として高齢者が生きがいを持って農業をすることができるよう環境を整備し、高齢者の福祉の向上を図るよう掲げております。このため、地域で高齢者の活躍の場を広げていくことが何よりも重要であります。行政も一応そこに力を注いでいくべきであると考えますが、いかがでございましょうか、お伺いいたします。 次に、水産振興についてであります。 日本経済新聞によりますと、EU、ヨーロッパでは肉にかわる蛋白源として魚介類が見直しされ、魚の消費が増加していると報道がありました。私は瀬戸内海、とりわけ燧灘でとれる魚介類は最高においしくて安全、安心な蛋白源であると常々思っております。先般、瀬戸町の伊吹漁協の観音寺煮干し共販所で魚離れに歯どめをするため、消費拡大のイベントとしてお魚フォーラムが開催されました。大盛況であり、漁協関係者、また1市4町の関係職員の御苦労に深く感謝申し上げるものでございます。 そこで、燧灘における資源確保のため、重要稚仔放流について16年度の放流実績を魚種、数量等についてお伺いをいたします。 次に、競輪事業についてお伺いいたします。 まず、平成15年度と、16年度現在までの売上実績と開催日数についてお伺いいたします。 次に、競輪不振は観音寺競輪のみならず、全国的に不振をきわめていることは御承知のとおりであります。他場との協調関係が今から生き残る道と考えておりますが、いかがでしょうか。 高松競輪から場外発売日数の減少が通告されているようでございますが、このことはなおさら売り上げ減が予測され、事業そのものが危うくなると思われ、憂慮する事態であります。この打開策についてお伺いをいたします。 次に、文教民生行政についてでありますが、国保ヘルスアップモデル事業についてお伺いいたします。 本事業は市民の健康保持、増進を図るため、平成15年3月より当該事業が実施されており、私も糖尿病予備軍としてこの事業に参加をさせていただいております。万歩計を支給され、毎日記帳をしたり、食生活の指導等を受けております。そこで、事業の概要、内容、また対象者数、予算等についてお伺いをいたします。 次に、障害者に係る各種制度についてお伺いいたします。 各種制度改革が速いテンポで進められてまいりましたが、昨年4月措置制度から支援費制度に移行をされたことによって、一応新しい身体障害者福祉の骨格ができ上がり、今後この枠組みを基本として安定した運営がされていくものと受け取られてきたのでありますが、1年もたたないうちに財源不足の問題が表面化いたしております。国から地方に権限を移行する、いわゆる地方分権の動きの中でそれに見合う財源の裏づけは決して十分でなく、そのため地方における社会福祉政策も引き締められる方向で見直しされていると思います。国は介護制度との統合への方向性を示しており、障害のある人の地域生活が大きな危機を迎えております。本市での考えをお伺いいたします。 次に、斎場についてでありますが、大野原町丸井で建設が予定されているところであります。9月に豊浜町が加わり、1市2町、将来は観音寺市の斎場となるわけであります。観音寺市側関係住民との交渉、協議は行われていると存じますが、関係住民にとりましては重大関心事項であります。市当局として最善の努力がされていると存じますが、現在までの進捗状況についてお伺いをいたします。 次に、校内暴力についてお伺いをいたします。 市内中学校の生徒による教師に対する暴行事件が明るみに出、警察が介入するという事態が発生をいたしました。教育長を初め教育関係者学校関係者においては御心配のことと存じます。このことについて、詳細については承知をいたしておりません。これらの原因について調査されているとは存じます。本会議の場でありますので、御答弁しにくいところがあると思いますが、原因、今後の対応、防止策等についてお伺いをいたします。 次に、通学・下校時のパトロールについてお伺いをいたします。 本年10月より通学・下校時のパトロールが行われており、不審者対策に対応をされておりますが、その実績等についてお伺いをいたします。 また、少年育成センターに寄せられました平成16年度の不審者等についても通報された件数、またこれらの対応策についてお伺いいたします。 以上が私の代表質問であります。御清聴ありがとうございました。 ◎市長(白川晴司君) 議長──市長 ○議長(藤田芳種君) 市長              〔市長 白川晴司君 登壇〕 ◎市長(白川晴司君) 16番中村保男議員の御質問にお答え申し上げます。 まず、合併についてであります。 住民説明会は11月20日から12月10日まで、市内11カ所の公民館を会場に合併協議会でまとめられた新市建設計画、いわゆる概要版でありますけれども、の内容やこれまでの協議の経過、新市の制度や生活面でこれまでと変わる点などについての説明を行いました。各地区での参加者数は東公民館区70人、南公民館区60人、西公民館区29人、高室地区74人、常磐地区60人、柞田地区98人、豊田地区40人、粟井地区26人、木之郷地区60人、一ノ谷地区41人、伊吹地区39人で全地区の総計は597人でございました。 参加した市民の皆様方からは新市の財政や学校の統合問題、防災マップ作成等災害対策について、また合併後の生活に関することなど、いろいろな質問が出されました。私は今後の地方分権の進展や国の三位一体改革の影響により、地方財政は大変厳しい見通しであるため、合併は避けて通れないことを訴えております。市民の皆様方も私の説明に耳を傾けていただき、合併の必要性をより深く理解していただけたものと思っております。 次に、台風災害についてであります。 今回、7月の末から8、9、10月にかけての一連の台風襲来により被害を受けられた市民の皆様に対し、心からお見舞いを申し上げたいと思います。 これら台風の被害状況につきましては、台風10号では床下浸水が6戸、台風15号の大雨では床上浸水6戸、床下浸水181戸、台風16号の高潮では瀬戸町、港町、室本、有明地区を中心に床上浸水が90戸、床下浸水が250戸、台風18号では家屋の全壊が1戸、床下浸水が2戸、台風21号では床下浸水4戸、10月20日の台風23号では八幡、流岡地区を中心に床上浸水42戸、床下浸水139戸、合計721戸となっております。 次に、土木関係の被害総額は約4億200万円、農林水産関係被害額は約7億9,600万円、老人憩いの家、郷土資料館等の公共施設の被害額は約3,700万円となっております。 次に、クリーンセンターについてであります。 進捗状況につきましては、建設予定地地権者であります粟井坂瀬山林観音寺市大野原町組合において、去る8月12日に承認の議決をいただき、奥谷地区につきましても地元住民の方々の御理解により10月25日に覚書の調印ができました。御尽力いただきました関係者に心より御礼を申し上げます。 また、粟井地区と逆瀬池土地改良区につきましても近々合意ができるものと考えております。重ねて厚く御礼を申し上げたいと思います。 なお、進入路の地権者であります粟井財産区、粟井神社につきましても早い時期に協議に入りたいと考えております。 次に、クリーンセンター建設予定年度につきましては、来年度後半には三豊広域において事業着手ができるよう関係団体との協議を進めております。処理能力につきましては、1日処理能力156トンを予定いたしております。この事業費につきましては今後の設計をまたなければなりませんが、他の施設の状況等を見れば、炉本体でトン当たり5,000万円から7,000万円程度必要でないかというふうに思っております。 次に、電磁波についてであります。 本年6月4日に地元有志の方から人体への影響のおそれがあるので電波塔の撤去、稼働停止に行政として協力してほしいとの要請がございました。市といたしましては、市の許認可案件ではありませんが、行政としてNTTドコモに対しまして地元の住民が不安を感じているため、住民との話し合いの場を持っていただきたい旨の申し入れを行いました。その後の状況でありますが、NTTドコモにおきましては地元との話し合いを進め、被害が発生したときの対応等についての覚書の締結、年1回の電磁波の測定及び話し合いの場を設けるなどの案を提示して、地元と話し合いを継続しているとのことであります。この件につきましては、地元と一日も早く円満に解決されるよう望むものであります。 次に、職員採用についてであります。 今年度、既に2名が退職、3月末には定年を迎える18名が退職し、その欠員に対して対応が迫られておりますが、来年10月11日に合併を控えており、新市の組織、機構を検討する中で職員の人員配置を検討中であり、現在職員採用を控えております。したがいまして、平成17年度につきましては行政改革を進める中での欠員不補充、臨時職員、嘱託職員で対応をしたいと考えております。新市になってからは行政改革を進める中で職員採用計画を立てていくべきではないかと考えております。 次に、平成17年度の予算編成であります。 まず、三位一体改革についてでありますが、御承知のように平成16年度より本格的に始まった国、地方財政の改革につきましては、紆余曲折を経て地方6団体提案の地方分権推進のための三位一体改革の案を基本的に尊重することで決着をし、ようやく改革の全体像が示されました。改革の骨子は平成17、18両年度でおおむね3兆円規模の国庫補助負担金削減と国から地方への税源移譲を行うことでありましたが、国庫補助金の削減額2兆8,380億円に対し、所得譲与税などにより地方へ移譲をされる額は1兆7,600億円にとどまり、事業のスリム化により縮小、廃止される補助金は約4,700億円、交付金化される額は約6,000億円となっております。その結果、1兆円余りが税源移譲されないこととなり、また一部重要課題も先送りされるなど、地方財政の自由度拡大という改革の理念からはほど遠いものとなっております。 一方、地方交付税につきましても安定的な財政運営に必要な額は確保することが明記はされておりますが、財務省は地方財政計画と決算に大きな乖離があるとして、平成16年度に引き続き数兆円規模で地方交付税をカットする姿勢を崩しておらず、聖域なき歳出削減方針を打ち出しており、地方にとりましては今までにない厳しい状況が予想されます。 平成17年度の予算編成はこうした改革の状況を踏まえ、また近隣2町との合併状況などに十分留意しながら、すべての施策、事業について抜本的に見直し、きびしい優先順位の選択や集中に取り組み、予算配分の重点化、効率化を図ることにより、将来にわたり持続可能な健全財政の確立と本市の目指す都市像、美しく豊かなふれあいのまち・観音寺の実現に取り組むことを基本姿勢といたしております。 次に、予算編成基本的事項についてでありますが、平成17年度予算は年間総計予算とし、すべての事業についてゼロベースからの積み上げを基本といたしております。経常管理経費及び経常事務経費につきましては一般財源ベースで平成16年度の当初予算額の90%以内で、投資的経費につきましては補助事業は一般財源ベースで平成16年度当初予算額の95%以内、単独事業費は80%以内で見積もることといたしております。 次に、歳入の見込みについてでありますが、所得税から個人住民税への税源移譲や定率減税の見直し等の税制改正などについては不透明でありますが、市税、地方交付税及び臨時財政対策債を合わせて前年度より約6億円の減収となる見込みであるほか、財政調整基金と減債基金を合わせた残高は、平成16年度末には前年度末の15億円から大きく減少いたしまして8億円前後になる見込みであります。基金による財源調整は困難な状況にあります。さらに、競輪事業につきましても本場開催、場外開催ともに車券発売金の大幅な減少が続いており、前年度に引き続き繰入金は期待できない状況にあります。こうした状況を考えますと、前年度よりさらにきびしい予算編成になることは明らかでありますが、住民の皆様方にとって真に必要な行政サービスが何であるかを再検証し、歳出の徹底的な見直しを図り、本市の財源に見合った政策、施策を実施する予算構造への転換を図ることが急務であります。 また、この国と地方の三位一体改革を契機に全職員一丸となって英知を結集し、すべての面において抜本的な見直しを行い、真の地方分権改革を確立するために長期的視野に立った構造改革を断行し、本市の財政の健全化に最大の努力を払うことが必要であると考えております。 次に、国道11号についてであります。 平成8年3月に国道11号西讃地域整備促進期成同盟会を結成以来、国土交通省を初め関係機関等に対し11号の早期整備に向け、たび重なる要望を行ってまいりました。 こうした中、四国地方幹線道路協議会香川県委員会が実施主体となり、「すいすい西讃大実験」のキャッチフレーズのもとに大野原インターチェンジから善通寺インターチェンジまでの通行料金を半額とする社会実験を実施中であります。実施期間は本年9月15日から12月14日までの3カ月間を対象といたしております。 なお、中間報告によりますと、大野原インターから善通寺インターの間では約1.5倍に増加、高松自動車道の実験区間の交通量は約1から3%の増加、国道11号の実験区間内の交通量は約4から5%の減少、主要交差点での渋滞は個々に増減が見られるなどとなっております。 次に、国道11号を考える会におけます提言内容につきましては、豊中インターから本市植田町原交差点間において現道拡幅による4車線化を図ること、各市町における11号との主要交差点においてその改善に努めること、現道の安全対策についても推進すること、以上3項目となっております。 このようなことから、今月3日付にて考える会の座長から国道11号西讃地域整備促進期成同盟会の私のもとへ前述の3項目を内容とした答申が行われたところであります。今後におきましては、答申内容を尊重した要望内容とし、引き続き11号の早期事業化に向け、四国地方整備局等に対し要望活動を行ってまいりたいと思っております。 次に、県道黒渕本大線についてであります。 県道黒渕本大線は、昭和49年に延長約4,300メートル、幅員14メートルから16メートルとし、街路昭和本大線の都市計画決定を受け、香川県において順次整備を進めております。第1期工事としてサニーマートから香川県農協観音寺支店までの延長約2,300メートルを幅員14メートルで整備に着手をいたしております。引き続きまして、第2期工事といたしましては、香川県農協観音寺支店から観音寺警察署までの延長約1,300メートルを幅員16メートルで整備に着手いたしました。現在、全線の整備率は約95%となっておりますが、一部区間におきまして未整備箇所は数カ所あり、通行する車両や自転車、歩行者の方々に御不便をおかけいたしております。 市といたしましても本路線の重要性を認識しておりますので、香川県に早期整備をお願いしているところであります。県におきましても、鋭意土地所有者と用地補償交渉を行っておりますが、地権者の御同意が得られていないのが現状であります。今後とも香川県と連携する中で、早期整備に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 次に、山田産業団地についてであります。 企業誘致の最近の契約状況は、11月9日に株式会社ニッチと売買契約の締結により3,305平方メートルを売却し、また平成14年度に誘致しました宮内紙工及び大紀商事が将来計画があるということで分譲を留保いたしておりました隣接地、それぞれ992平方メートルを今月1日及び7日に売買契約を締結し、売却したところであります。それにより、残りの分譲面積が2万7,158平方メートルとなり、進捗率は約77%となっております。 次に、立地企業の雇用状況についてであります。 現在、操業しております8社の従業員総数は約400人となっております。また、来年以降操業開始予定の企業の従業員数につきましては、パルタック180人、カナエテクノス60人、馬場商店6人、ニッチ5人と4社合計で251人の予定であります。来春には現在の就業人員と合わせて約650人となります。今後におきましても地元雇用の機会を創出するために、早期に山田産業団地に立地いただけるよう、企業誘致に努力をしてまいりたいと思っております。 次に、市制50周年記念太鼓台まつりについてであります。 現在のところ、参加台数につきましては大人ちょうさ44台、子供ちょうさ3台、獅子10頭の予定であります。イベント内容につきましては、実行委員会で協議をいただいているところでありますが、和太鼓共演や獅子共演が予定をされております。多数の市民の参加により、市制施行50周年をお祝いできるようにしたいと考えております。 次に、琴弾公園についてであります。 たび重なる台風による松等の倒木が32本、豪雨によるドライブウエーのり面の崩れが2カ所のほか、桜や銭形が高潮被害に遭いました。銭形につきましては、9月下旬に天理教の方々を初め、市民各種団体のボランティアにより復旧をいたしました。桜の高潮影響につきましては、学識者からは来年の開花前の状況を見ないと明確な判断は困難であると伺っております。県とも相談をして桜の名所を守っていけるよう努力をしてまいりたいと考えております。 通行の妨げとなる倒木やドライブウエーにつきましては、県において早急に復旧いたしました。支障のない倒木につきましても、県において年度内に処理する予定であると伺っております。今後も県立琴弾公園の整備につきましては、県と連携を取りながら努めてまいりたいと思っております。 次に、世界のコイン館・総合コミュニティセンターについてであります。 台風16号により世界のコイン館と総合コミュニティセンターが高潮被害に遭いました。被害状況につきましては、世界のコイン館は展示品や電気関係等において約1,000万円、総合コミュニティセンターにおきましては空調設備や電気関係等において約800万円であります。 世界のコイン館につきましては物産販売コーナーを再開いたしておりますが、展示室の復旧につきましても、観光開発株式会社にお願いをしてまいりたいと考えております。総合コミュニティセンターにつきましては、太鼓台等展示室については復旧いたしており、現在特産品の展示コーナーを業者に依頼をしているところであります。 次に、家畜排せつ物処理についてであります。 本市では家畜排せつ物法に基づくふん尿の適切な管理、処理について5年間の猶予期間中から本年11月の法の完全実施までに野積み等が解消されるよう、県とともに指導、助言並びに環境対策事業の支援を行ってまいりました。その結果、対象農家の大半は整備のめどがついたところでありますが、今後も指導、巡回を徹底してまいります。 また、国民の環境意識が高まる中で、議員ご指摘のとおり、食品リサイクル法において再生利用を図るためには、製品の流通が重要であるように、施設整備後の堆肥の有効利用及び流通対策をこれまで以上に促進する必要があります。今後の対応といたしましては、香川県農協及び関係機関の取り組みにより耕畜連携を円滑に進めていくことで、効果的な利活用が図られるよう県と連携して努力をしてまいりたいと考えております。 次に、農家高齢者支援についてであります。 御指摘のとおり、食料・農業・農村基本法第27条では、国は地域の農業における役割分担並びにその有する技術及び能力に応じて生きがいを持って農業に関する活動を行うことができる環境整備を推進し、高齢農業者の福祉の向上を図るものとすると位置づけられております。今日の農業構造は利益追求型の大規模、大型機械化農業となっており、高齢者の知識、技能を生かせる場が少なくなっております。本市におきましても、今後さらに高齢者の農業従事率が高くなると考えられ、高齢農業者が長年培ってきた知識、技能を食農教育等の交流の場に生かし、生きがいを持って農業ができるよう、環境を整備することが重要であると考えております。 次に、水産振興についてであります。 水産資源の維持、確保のための平成16年度の稚仔放流事業の状況について御報告を申し上げます。 市といたしましては、クルマエビ約30万尾、ヒラメ1万3,000尾、アカガイ6万5,000個、アサリ550キログラムをそれぞれ魚種の適地へ放流いたしております。なお、県水産振興協会によりマダコ800杯、クルマエビ6万尾、ヒラメ2万4,000尾、オコゼ2万尾、メバル1万5,000尾、キジハタ6,000尾を3漁協に分配し、さらに三豊郡漁業組合連合会でヒラメ1万5,000尾、オコゼ6,000尾を放流しており、今後においても水産資源の確保のため引き続き稚仔放流事業を実施してまいりたいと思います。 次に、競輪事業についてであります。 平成15年度の競輪車券売上額は214億1,061万8,600円で、開催日数は70日でありました。場外開催につきましては、車券売上額42億5,836万6,800円で、開催日数は150日でありました。また、平成16年度につきましては、11月末までで車券売上額86億9,550万8,800円で、開催日数は46日であります。場外開催につきましては32億2,386万100円で、開催日数は139日であります。西王座戦や記念競輪の売り上げはあるものの、減少傾向はとまらず、非常に厳しい状況にあると思われます。 次に、高松競輪の場外についてでありますが、平成17年度の場外開催を減少する旨の話は御承知のとおりであります。観音寺市といたしましては、再度検討をしてもらうべく交渉をしておりますが、昨今の状況から新年度につきましては近隣の競輪場への場外開催を依頼するべく日程調整を進めております。 次に、競輪不振の打開策ということでありますが、平成17年2月より1日に行われる10レースを5レースに2分割し、2階層として行うFⅡレースのツイントーナメント制を実施、早いレースからのファンの入場を促すとともに、わかりやすい競輪を目指しております。また、4月にはFⅠレースのウエスト・ジャパンカップを開催し、中四国7場での場外開催を依頼をいたしております。さらに、特別競輪の誘致や記念競輪の場外展開を図るなどにより、車券売り上げの向上に努力を重ねてまいりたいと考えております。 次に、国保ヘルスアップモデル事業についてであります。 平成15年度から平成17年度までの3年間、厚生労働省の交付金を受け、三豊総合病院組合を構成する4町と合同で実施をいたしております。市民が健康で明るく、生きがいを持って暮らせる社会の実現を目指し、増嵩し続ける国民健康保険の医療費を少しでも縮減しようとするものであります。対象は国保の被保険者で40歳から69歳までの方で、高脂血症、高血圧症、糖尿病のいずれかの疾患のリスクのある方、いわば生活習慣病予備軍の方であります。参加者を集団指導のみを行う対照群120人と個別指導を行う介入群143人に分けて、医師、保健師、栄養士が医療相談、生活習慣の改善、栄養指導などを経年的に行い、生活習慣病の発症を予防しようとするものであります。 なお、このモデル事業は全国で33の保険者が指定されておりますが、本市は他の4町とともに実施をし、交付金総額は3,000万円であります。そのうち、本市の平成15年度の決算額は1,266万円であります。 国保の被保険者に対する健康の保持、増進を目的とした有効な健康づくり事業と位置づけておりますので、今後も充実に努めてまいりたいと考えております。 次に、障害者にかかわる各種制度についてでありますが、支援費制度における福祉サービスは利用量、利用者が急テンポに増加しているところであり、本市の事業費も急増しているところであります。財源に関しましては、県に確認したところ、国・県ともに補助金の削減はやむを得ない情勢であると聞いておりますが、今後国及び県に対して財源確保を強く要望していきたいと思っております。 また、介護保険との統合につきましては、協議、検討中であるので国の動向を見定めてまいりたいと考えております。本市といたしましては、障害者福祉サービスが向上するよう、障害者の支援に努めてまいります。 次に、斎場についてであります。 議員御承知のとおり、現在の火葬場は老朽化が著しく、新設が待望されているところでありまして、大野原、豊浜町の1市2町共同で大野原町丸井地区での斎場建設に向けて努力をしているところであります。 大野原町におきましては地元要望事項の工事に着手されておりますが、本市につきましては地元斎場建設代表検討委員会を中心に御理解を得るため協議を重ねて、現在調整中であります。今後とも地元関係者と協議を重ね、早期に御理解を得られるよう努力をしてまいりたいと考えております。 以上で私の答弁は終わらせていただきます。 なお、答弁漏れにつきましては各参与より答弁させますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎教育長(石原敏夫君) 議長──教育長 ○議長(藤田芳種君) 教育長              〔教育長 石原敏夫君 登壇〕 ◎教育長(石原敏夫君) 答弁に先立ちまして、このたび市内中学校において再び不祥事を発生させ、議員各位を初め市民の皆様方に大変な御迷惑、御心配をおかけいたしましたこと、心より深くおわび申し上げます。 去る9月議会において再発防止をお誓い申し上げたのに、この席で再びおわびを申し上げなければいけない事態を招いたことをまことに遺憾に思うと同時に、その責任の重大さを深く受けとめております。不透明な社会とは申すものの、学校内における安全と安心が確保し切れないということは、許されることではありません。今後、学校、家庭はもちろんのこと、各種関係機関との連携を深め、総力を挙げて、安全、安心の確保に努めてまいりますので、なお一層の御指導と御支援を賜りますようお願いを申し上げます。 それでは、16番中村保男議員の御質問にお答え申し上げます。 校内暴力についてでありますが、まず事件の概要でありますが、去る10月28日木曜日、前日授業に参加しにくくてトラブルを起こしていた生徒に対して、複数の教師が指導に当たっていたとき、かっとなって暴力行為に及んだものであります。しかし、悪意を持って意図的に行ったものではなく、そのときの自分の感情が制御できず、キレたという状態で起こしたものであります。 学校並びに教育委員会といたしましては、事件の程度、本人の将来、今後の学校全体に及ぼす影響等を総合的に判断して、矯正機関の協力を得ることといたしました。現在、該当生徒は矯正機関で指導を受けておりますが、間もなく学校復帰ができるものと期待をいたしております。入院加療中でありました教師は全治し、退院をいたしております。 次に、事件発生時に学校並びに教育委員会がとった対応でありますが、まず学校では事件の概要を全職員に周知し、緊急の対応策を立て、生徒指導に当たりました。また、PTA役員に報告、協議し、対応策を決定いたしました。マスコミ報道後、臨時PTA総会を開催し、事件の経過と今後の取り組みについて説明し、協力をお願いいたしました。その席に私と学校教育課長も同席をさせていただきました。保護者からはその後御意見、御要望等を提出していただき、以後の指導改善に役立たせております。 次に、この事件の背景と今後の対応策でありますが、複雑な要素が絡み合っていますので、明確な分析には至りませんが、一つには生徒自身の問題としてこれまでの成長過程の中で深い心の悩みを背負っているということであります。また、規範意識や忍耐力などが年齢にふさわしいところまで育てられてないという問題もあります。加えて、学校や教師に対する甘えの意識もあったかと思います。次に、学校側には努力はしているが、生徒一人一人の心を深く理解するまでには至っていなかったという問題、さらには学校の生徒指導体制にどこかすき間が生じていたのではないかと思っております。教育委員会としては、そうした点について早期に発見できず、的確な指導、援助ができなかったことを深く反省をいたしております。 最後に、これからの対応策でありますが、学校に対しましてはこれまで以上に、一人一人の子供たちの心の内面を深く理解するよう一層努力を重ねること、そして子供たちと共感を深め合いながら集団の中の一人として自己実現が図れる生徒に育てるよう、毎日の小さな積み上げを大切にしてほしいとお願いをいたしております。 なお、中学校でのこうした事件の発生は、家庭や学校でのこれまでの育ての結果として生まれてきたものと考えます。そこで、幼稚園や小学校、さらには家庭がそれぞれの責任と役割を見直し、取り組みを徹底するよう求めているところであります。 次に、通学・下校時のパトロールについてでありますが、子供たちの安全を守るため嘱託職員2名によるパトロール、そして地域のボランティアによるパトロールを本年9月から実施しています。嘱託職員によるパトロールは毎日登下校の時間帯にコースを変えてパトロールをしています。特に、不審者に関する情報を得たときは、必ず現場に行き、通報者から状況把握をして関係者と情報交換をしています。また、ボランティアのパトロールにつきましては、260人の登録をいただきました。市民のパトロール員の活動状況については完全には把握はできておりませんが、リーダー的な方がおられる地域では組織的な活動ができています。現在、2つの校区で組織づくりをしているところでありまして、今後全地区に広げていきたいと考えております。 また、本年4月以降の市内の不審者、声かけ等の発生状況は21件であります。内訳は変質者7件、声かけ10件、不審者、つまり盗撮とかつきまといですが、が4件となっております。 次に、不審者対策でありますが、通常においては巡回パトロールを毎日行っていますが、不審者を発見した場合、その情報は少年育成センターに寄せられます。そして、関係機関に連絡し、パトロール員も現場に駆けつけます。学校では必要な場合、その情報をプリントし、子供から保護者に渡る体制をとっております。 以上でございますので、よろしく御協力を賜りたいと思います。 以上でございます。 ◆16番(中村保男君) 議長──16番 ○議長(藤田芳種君) 16番 ◆16番(中村保男君) 再質問でございますので、自席で2点ほど質問をさせていただきたいと思います。 まず、台風災害についてでありますが、被害総額約13億円という甚大なものであります。そのほか、県の防波堤あるいは道路、河川関係等を加えますと、市民生活に重大な被害がつめ跡を残しておるところであります。被害に対する復旧策並びに支援策、さらにボランティアまた職員の動員数についてお伺いをいたします。 次に、世界のコイン館、総合コミュニティセンターについてでありますが、コイン館は観光開発株式会社、コミュニティセンターは社団法人観音寺観光協会、また古くからある市の郷土資料館と3つの施設があります。それぞれ独自の運営がなされていることは御承知のとおりであります。この3つの館を一体制にし、経費節減を図るべく、総合コミュニティセンター建設時に議論がされたところであります。現在まで日の目を見ておりません。この事業に携わった一人として、3館セットとして観光資源の目玉になることを望むものであります。市長のお考えをお伺いしたいと思います。 以上です。 ◎市長(白川晴司君) 議長──市長 ○議長(藤田芳種君) 市長 ◎市長(白川晴司君) 中村議員の再質問にお答え申し上げます。 まず、台風災害につきまして復旧対策及び被災者の支援についてであります。 これは一日も早い復旧をしなければなりませんけれども、専決処分で行えるものはすべて専決処分で行いましたけれども、いわゆる国の査定待ちというのがありまして、この国の査定を終えなければ事業に取りかかれないという、ちょっと何ていうのでしょうか、じくじたるところもあるわけでありますけれども、いわゆる災害査定が終わり次第、随時実施設計に取りかかって早期復旧に努めてまいりたいと考えております。 それからまた、被災者の支援につきましては、職員の手によりまして被害に遭いました御家庭を訪問いたしまして、家財道具あるいはまた家電製品等々の運搬をお手伝いをしまして、できる限りの応援をしてまいりました。また、市県民税、固定資産税、国民健康保険税、あるいはまた介護保険料、保育料、上下水道料金、し尿くみ取り料等々の減免を行いましたし、市営住宅の一時入居や保育所の一時入所などを行うとともに、災害者援護資金などの貸し付け等も実施をいたしまして、被災者の生活再建に対する支援に取り組んでまいりました。 また、災害復旧の応援をいただきましたボランティアの人数は、延べにいたしまして約350人、職員の動員数は延べ935人となっています。 以上でございます。 失礼しました。もう一点、3館セットについてでありますが、世界のコイン館と総合コミュニティセンターの建設時に一緒にしようとする機運があったやにお伺いをいたしておりますけれども、しかし郷土資料館につきましては教育委員会、世界のコイン館につきましては観音寺観光開発株式会社、総合コミュニティセンターにつきましては社団法人観音寺市観光協会で管理をいたしておりまして、それぞれ努力をしてまいったわけであります。これは縦割りの非常に弊害があるわけでございますけれども、世界のコイン館と総合コミュニティセンターにつきましては通路を設けて往来ができるようにいたしております。また、郷土資料館につきましては文化財の収蔵及び展示施設、また館自体、国の登録有形文化財として登録をされるなどの文化財的な要素があり、一括管理は困難と思われますが、再度関係機関と連携を図りながら相乗効果が上がるように努力をしてまいりたいと思っております。 現在、コイン館には常時2人、それから休日等々がございますので臨時的な方がおいでます。ですから、数字的に言いますと2.5人、それから総合コミュニティセンターにつきましては常勤として1人、休みのときに臨時で来ていただいておられる方に1.5人、郷土資料館につきましては常勤嘱託制度でありますけれども1人、それから臨時的に0.8ぐらいの計算になりますけれども、それを総合して管理運営をしても余り正直言いまして、職員数の減、臨時職員を減にするぐらいしか効果がないんじゃないかなというふうな気もいたしますが、いずれにいたしましても、できるだけそういった経常経費のかからないように、今後も検討をしてまいりたいというふうに思っております。 ◆16番(中村保男君) 議長──16番 ○議長(藤田芳種君) 16番 ◆16番(中村保男君) 台風災害について再々質問をさせていただきます。 先般、漁業関係者の方から海底に流木がかなり堆積をして、網を破ったり、スクリューを破損したり、漁にならないという声がありました。過去において事業として堆積物除去事業とかというふうな事業がありましたが、今現在この事業はありますけれども予算化はされてないようでございます。この堆積物の除去について何らかの対応が待たれるところでございます。これひとえに観音寺沖だけではないと思います。目に見えない流木、沈殿が、下に積もっておるということでございますから、何とかこれを解消する方向を見出してほしいと思うわけであります。非常に県の方にも予算が今のところないということで、困難視をされております。ただ、関係漁協の方から上がってきた流木に対して、市の農林水産課の職員が行って、流木を切断したり、いろいろそういう行為をしていることに対して感謝の言葉がありました。私も大変ありがたいことだと思います。金はないけれども体で何とかするという、そういう精神が農林水産課の中に明確にしていることは非常にいいことだと思います。いろいろ申し上げましたけれども、これらの対応につきまして、何とかできるように要望をしたいんですが、御答弁をひとつ賜りたいと思います。
    ◎市長(白川晴司君) 議長──市長 ○議長(藤田芳種君) 市長 ◎市長(白川晴司君) 中村議員の再々質問にお答え申し上げます。 流木被害についてでありますが、まさに予期せぬ二次災害が発生したということであります。御承知のように、伊吹漁港には漁港内をすべて埋め尽くすぐらいの流木が発生いたしましたし、島の沿岸地域も私も視察いたしましたけれども、かなりの流木が流れてきておると。御指摘のように、上にまだ浮いておる場合は非常に処理もしやすいとは思うんですが、中村議員御指摘のように下に沈んでしまった場合にどのような対応をとるかということであります。私も現実に先般伊吹へおじゃましたときには伊吹の漁師の方々に下に沈んでおる一つの流木をどのようにするのかと、非常に漁に差し支えるじゃないかという御指摘も受けました。そこで、市といたしましては1市4町の漁業者の意見、いろんな御意見がございます。漁をしておれば大体わかるような状況でありますので、そういった漁業者の意見をまとめまして三豊海域活性化対策協議会において合同で協議をして、その後海底流木除去等につきましては国あるいは県の方に強力に働きかけてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ◆3番(黒川健太郎君) 議長──3番 ○議長(藤田芳種君) 3番 ◆3番(黒川健太郎君) 16番中村議員の台風災害について関連質問をさせていただきます。 まず、今回一連の台風が本市に上陸するたびに、白川市長初め市職員の方々、また各方面から支えてくださった多くのボランティアの皆様方には、救援活動等に寝食を忘れて活動していただきました。ここに深く感謝を申し上げます。 また、台風で被災された市民の皆様方の一刻も早い復旧を願い質問に入ります。 1、防災体制の指揮命令系統及び市消防団、三豊広域南消防署、香川県西讃土木事務所並びに観音寺警察署との連携はどうなっておりましたか。 2、避難勧告に伴う避難場所や経路はどのような状況にあったか、お伺いいたします。 3、水、食糧、毛布等の備蓄状況についてもお伺いいたします。 4、これからの台風被害や近い将来に発生が予想される東南海、南海地震に備えて本市の防災対策について、市長のお考えをお伺いいたします。 次に、台風における森林被害の整備についても質問をいたします。 森林は緑のダムとも言われております。しかし、森林はその扱い方によっては多くの市民生活を破壊しかねない災害をもたらす性格を持っていることも事実であり、ほかの市町村では倒木、流木、土砂崩れ等で大規模な二次災害が発生しており、本市でも大きな被害がございました。国において平成13年に森林林業基本法が施行され、森林の多面的機能を持続的に発揮させるために、市町村において森林整備計画を策定し、水土保全林、森林と人との共生林、資源の循環利用林等に区分した森づくりを目指すことになっております。森林災害に備えた整備について、市長はどのようなお考えかお伺いいたします。 ◎市長(白川晴司君) 議長──市長 ○議長(藤田芳種君) 市長 ◎市長(白川晴司君) 黒川議員の関連質問にお答え申し上げたいと思います。 まず最初に、防災体制の指揮命令系統及び防災関係機関との連携についてでありますが、市地域防災計画及び水防計画に基づきまして、私を本部長として関係課長及び三豊広域南消防署、市消防団による本部会を開催し、防災対応や指揮命令の周知徹底を図るとともに、県西讃土木事務所及び観音寺警察署とも被害や避難の状況など情報の連携を行いまして、迅速な防災対応を行ってまいりました。 避難場所につきましては、水害や高潮など予想される被害を検討し、県道や市道を通行してより安全で近くの避難場所に確保できるように勧告をいたしました。 次に、非常食等の備蓄状況でありますが、水が1.5リットル入りのペットボトル480本、白米40キロ、乾パン及び缶詰がそれぞれ480缶の非常食を、そして毛布330枚をコミュニティ防災センターに備蓄をいたしております。 今後の台風被害や地震の防災対策につきましては、防災関係機関との連携を強化するとともに、自主防災組織の育成や応急手当て講習会等の実施をしまして、既存組織の強化、あるいはまた防災訓練の継続、高潮や津波の浸水予想区域等の災害発生危険区域を示しました防災マップの作成等を行いまして、対策を講じてまいりたいと思っております。 また、森林災害についてでありますが、森林は木材生産のみならず、水源の涵養あるいはまた山地災害防止、環境保全、保健休養等の公益機能も持っております。市民生活にとりまして森林整備をすることが重要であるという認識はいたしております。本市におきましても、森林整備計画に基づきまして森林整備を行ってまいりたいと考えております。 台風における森林災害の整備につきましては、今後県と協議をし、森林保全のために段階的に整備をしてまいりたいと思っておりますが、今回、私も現地を視察をさせていただきまして、間伐材の処分、それがかなりおくれておる状況で、そういった倒木が雨によって流され、途中の水路あるいは河川等々にかなりそこでせきどめられたということでの災害が発生しておりますので、先ほど申し上げましたように森林整備の重要性というのは十分私も今回いい教訓になりましたので、今後森林整備をやはり行っていかなければならないものであるというふうに痛感はいたしております。 以上でございます。 ◆6番(原俊博君) 議長──6番 ○議長(藤田芳種君) 6番 ◆6番(原俊博君) 中村議員さんの質問に関連しまして、里池についてちょっと質問をしたいと思いますので、よろしくお願いします。 これまで農家の方々で5人とか10人とかという小規模の受益者たちで維持管理をしておりましたが、農家数も減り、高齢化もしております。加えて、農業用水としての役目を終わろうとしているのが今の現状かと思います。それで、このような農家の環境の中におきまして、維持管理はこれからはもう十分でないと思います。そして、整備しようとしても負担が重く、なかなか実行もできないのが現状かと思います。しかし、このような池をなくするということも地形上、またできないと思いますし、このような里池というのは調整池とか、山でしたら砂防ダムのような役目もしております。そして、こういうふうな池でありますけど、このたびの集中豪雨により中山間部にあるような池が一部崩壊したと聞いております。このような危険度が大きくなっておる予備軍的な池が数カ所あるかと思いますけど、一刻も早い整備が必要だと思っております。地域の防災面として大きな役割を持つ里池を、今後どのようにして守っていくのか、市としてのお考えをお伺いしたいと思います。よろしく御答弁をお願いします。 ◎市長(白川晴司君) 議長──市長 ○議長(藤田芳種君) 市長 ◎市長(白川晴司君) 原議員の関連質問にお答え申し上げます。 里池についてでありますが、議員御指摘のとおり、ため池の機能というのは農業用の機能だけではなく、地域の防災及び景観保全等々に重要な役割を担っておるというふうに思っております。本年度からは県は県下のため池で貯水量700トン以下のため池の現状把握調査を行っております。本市におきましては、ため池総数145カ所のうち、48カ所が調査対象となっております。市といたしましては、調査結果を踏まえまして地元関係者と協議をし、県に里池保全対策について強力に働きかけてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ◆5番(高橋紀一君) 議長──5番 ○議長(藤田芳種君) 5番 ◆5番(高橋紀一君) 16番中村議員の障害者にかかわる各種制度について関連質問をさせていただきます。 障害のある人々に関する施策、制度は現在大きな変革期に入っております。地域の活動拠点である心身障害者小規模通所作業所などに対する補助金の見直しなど、不安が広がっております。障害者を取り巻く環境は厳しくとも、障害者の安心、安定した生活基盤を確立し、だれもが互いに人格と個性を尊重し、そして支え合う共生社会の実現を目指して障害者は頑張っております。これ以上、障害者の生活と福祉が後退してはいけないと思います。中央においても施策、制度についても流動的ではございますが、本市ではどのような対策をお考えでしょうか。よろしくお願いします。 ◎市長(白川晴司君) 議長──市長 ○議長(藤田芳種君) 市長 ◎市長(白川晴司君) 高橋議員の関連質問にお答え申し上げたいと思います。 社会福祉施設、ヤマモモ作業所さんとかございますが、補助金制度につきましては非常に厳しい状況が予想をされております。ありとあらゆる補助がどこにあるのかということも常に努力をしてまいりまして、今回も赤い羽根募金運動の補助金をいただくことができ、修復ができたわけであります。そのような努力はもちろんやってまいりますけれども、しかし先般四国新聞に大きく報道されてましたように、香川県の方も非常に財政難であるということで、補助金の削減の内容等々につきまして見ますと、社会福祉関係の予算も相当削減をするというふうな予想もされておるわけでございます。そのような状況でありますけれども、県に対しましてその必要性等々を訴えていき、財源措置を行うように強力に要望をしてまいりたいと思っております。 また、介護保険制度につきましても、障害者を介護保険の対象に取り入れるというふうな国の動きもございましたけれども、我々市長会としてはそれは大反対、断固反対ということで、これは国の施策として障害者につきましてはやはり講ずるべきじゃないかという運動もこれからも中央、要するに市長会を通じて中央省庁に働きかけてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(藤田芳種君) ほかに関連質問はありませんか。──御発言がありませんので、これにて16番中村保男君の質問並びに関連質問を終結いたします。 次に、10番安藤忠明君の質問を許します。              〔10番 安藤忠明君 登壇〕 ◆10番(安藤忠明君) 10番、公明党の安藤忠明であります。 議長の指名をいただきましたので、公明党を代表して質問をさせていただきます。 先日、拉致被害者の遺骨が本人のものでないことが確認されました。遺族の心情はいかばかりかと察するものであります。政府はこの日本国民の心情を率直に北朝鮮に伝え、根本的解決に向けて努力をしていただきたいと思います。また、北朝鮮はこのようなことでは国際的に信用を失うばかりであります。世界の中で認め、認められる国を目指してほしいと強く念願いたします。 さて、先日第161回臨時国会が終了をいたしました。この国会では集団強姦罪を取り締まる法律や被害者の権利を守る犯罪被害者基本法、そして無年金障害者救済法などの24本が成立いたしました。多くの生活者に日が当たることになるでありましょう。公明党は人間の顔をした社会を目指して、生活者の真ん中で声を聞き、具体的に実行してまいりたいと思います。 以下、通告順に質問に入ります。 まず、台風23号被害についてであります。 9月の定例議会においては台風被害が議論されました。その後、再び23号が襲来いたしました。大量の降雨で河川の増水も起こりました。被害状況と対策、そして被害者への支援状況についてお尋ねをいたします。 次に、詐欺被害対策についてであります。 オレオレ詐欺が多発しています。全国的には昨年の3倍を超え、被害額も130億円を超えています。観音寺警察署管内でも11月末までに10件に上り、被害額は1,704万6,000円となっております。私の知り合いの婦人も、200万円を振り込もうとして銀行へ行くのに車に乗せてくれた知人の機転で間一髪被害を免れました。この手の詐欺については銀行や役所などに注意書きを張り出して広く訴えているので、知らない人は少ないと思われます。しかし、知ってはいてもいざ自分にかかってくると、ついつい信用をしてしまうのが現状のようです。ですから、必ず友人や知人、そして警察署に相談することが大事なことであります。また、建物を少し修繕して法外な金額を要求するケースも見受けられます。高齢者をねらったこれらの卑劣な犯罪は許されるものではありません。市民を守る対策についてお尋ねをいたします。 次に、銭形のりあいバスについてであります。 のりあいバスは市民の足として利用をされて、便宜を図っております。このバスを見て、伊吹町の住民の方から銭形のりあいバスの伊吹版をぜひ運行してほしいとの声が上がっております。市長も御存じのことと思います。島は港からすぐに坂道であり、足に負担がかかるのであります。中でも障害者の方からぜひ実現してほしいと訴えられたことを、私は忘れられません。もちろん1日に定期船の到着時の4回でよいと思われますし、またコースも安全面を考えると県道を利用すべきと考えます。市長の英断をよろしくお願い申し上げます。 次に、山田産業団地についてであります。 順調に企業進出が進んでいると聞いております。先月にも岡山県内企業の立地が決定して、残り少なくなったと聞いています。今後の見通しについてお尋ねをいたします。 一方、進出企業には従業員の地元採用をお願いしていると聞いています。採用状況についてもお知らせください。 次に、中小零細企業対策についてであります。 11月25日に改正民法が成立いたしました。これにより、包括根保証、つまり無制限、無期限に返済責任を負うという制度の廃止が決まったのであります。画期的なことであり、人的担保に過度に依存した融資慣行を改める第一歩となるものであり、自分の人生を保証に入れるような不幸な事態は避けられることとなるでありましょう。今後は企業が保有する在庫や商品、機械設備などの動産を担保に銀行などからの融資を受けやすくする登記制度の創設が決まりました。中小零細企業を守ることは日本の産業を守ることなのであります。そこで、本市の中小零細企業対策と現況についてお知らせください。 次に、年金制度についてであります。 国民年金が任意加入だった時代に未加入のまま障害を負ったために、障害者基礎年金を受け取れない主婦や元学生などに特別給付金を支給する法律、すなわち無年金障害者救済法が議員立法で成立いたしました。これによって、国民年金の盲点が解消されるでありましょう。市の今後の対応についてお尋ねをいたします。 次に、発達障害者対策についてであります。 いわゆる自閉症や学習障害、注意欠陥や多動性障害などを持つ発達障害者は全体人口の5%以上とされ、対策が求められてまいりました。現状では発見がおくれると不登校や引きこもりなどの二次障害を引き起こすケースが多いと言われております。しかし、知的障害を伴わない場合は障害と認定されないので、必要な支援がおくれています。公明党はワーキングチームを設けて調査研究を行い、原案を作成し、先月発達障害者支援法を成立させました。今後自治体や社会全体で取り組むこととなり、発達障害者への無理解をなくす第一歩となるでありましょう。本市における現状と対策についてお尋ねをいたします。 次に、介護についてであります。 本市も高齢化が進行しつつあります。介護の入所施設はいっぱいの状況であり、特別養護老人ホームでは50人から60人が順番を待っているのであります。やむを得ず、入所待ちのために病院に入院しているケースが多いのではないでしょうか。これでは急ぐ間に合わないという声が出ています。公明党としては介護保険本来の目的である在宅介護を充実させるためにも、健康寿命をあと3年伸ばそうと検討をいたしております。本市の現状と対策をお尋ねいたします。 次に、読書運動についてであります。 読書離れ、本離れが言われております。憂うべきことであると思われます。この傾向は人間社会の倫理観の欠如につながっていくと言われております。法律も、毎日読む新聞も、子供の学校教育も文章で書かれております。社会そのものが文章によって成り立っている面があると思われるからであります。ちょうどこのようなときに、本市に新しい図書館が完成し、竣工することは意義あることであると思います。これを機会に読書運動を盛り上げていくべきと思われますが、いかがでありましょうか。 最後に、学童保育についてであります。 本年4月から始まった常磐地区の学童保育は好評を博しております。子供の安全が問われる中で、父兄は安心して仕事に行けると喜んでおります。そこで、さらに充実してほしいとの要望も上がっております。それは夏と冬の休みには半日は行っていますが、ぜひ夕方まで実施してほしいとの声であります。確かに子供たちにとって安全とは言えないその時期に実施する意味は大きいと言えるのではないでしょうか。見解を伺いたいと思います。 以上であります。答弁をよろしくお願いいたします。 ◎市長(白川晴司君) 議長──市長 ○議長(藤田芳種君) 市長              〔市長 白川晴司君 登壇〕 ◎市長(白川晴司君) 10番安藤忠明議員の御質問にお答え申し上げます。 台風23号被害についてでありますが、被害の状況と対策及び被害者への支援状況につきましては、さきの中村保男議員の御質問にお答え申し上げたとおりであります。 次に、詐欺被害対策についてであります。 議員御指摘のとおり、詐欺被害が増加をいたしております。これらを防止するために市広報紙に掲載をしたり、ケーブルテレビ文字放送で常時周知、自治会にチラシの配布、市役所庁舎内にポスターを掲示したり、総合案内所にチラシ、リーフレットを置き、常時配布できるようにして市民の被害防止に努めております。 また、今年9月議会で観音寺市安全安心まちづくり条例の議決をいただきましたので、観音寺市安全安心まちづくり推進協議会を設置し、各種団体からの代表による推進委員を14名委嘱させていただき、今月10日に安全安心まちづくりの日として街頭キャンペーンを実施し、市民に自分たちの地域は自分たちで守るとの自主防犯意識の高揚と自主防犯行動をより一層促進するために努力をいたしておるところであります。 今後も警察等関係機関と連携を密にしながら、被害防止に努めてまいりたいと考えております。 次に、銭形のりあいバスについてであります。 このバスは民間路線バスの代替として市民の通院、通学のため、平成12年2月から運行してまいりました。この間、増便あるいは廃止について何度か論議される中で、今日に至っております。 御質問のこのバスの伊吹版ということでありますが、島の地理的条件や利便性、経済性を考えますと、定期的な運行は困難であると思われます。御指摘の障害者の方の御要望につきましては、島内での福祉施策の面から総合的に検討する必要があるものと考えております。 次に、山田産業団地についてであります。 山田産業団地の進捗率及び雇用状況につきましては、中村議員にお答え申し上げたとおりであります。 なお、今後の見通しにつきましては、現在愛媛県内の企業と交渉中であり、また二、三の企業から引き合いもあり、そういう企業を重点に企業誘致活動を行っているところであります。今後におきましても、早期の完売を目指し引き続き企業誘致活動を行ってまいります。 次に、中小零細企業対策についてであります。 今回改正されました主なポイントは、根保証契約は書面を交わす、限度額を定めなければ無効とする、保証人が返済責任を負うのは契約締結から5年以内、契約で期限を定めない場合は契約日から3年とするということであります。これらが義務づけされることによりまして、包括根保証契約が結べなくなります。また、中小企業者が仮に事業に失敗しても、再チャレンジしやすくなります。今回、包括根保証が廃止になることは、中小企業を守る上では非常に望ましいことであります。 本市の中小企業対策と現況についてでありますが、国及び県等が実施する中小企業施策の活用について、県信用保証協会、金融機関、商工会議所と連携をして推進してまいりたいと考えております。 また、本市の中小企業融資制度の現況についてでありますが、本年度11月末現在で5件の1,300万円となっております。 次に、年金制度についてであります。 議員御承知のとおり、第161回臨時国会で特別障害給付金支給法が12月3日に成立をいたしました。国民年金が任意加入だった時代、学生は平成3年4月1日、被用者年金各法の被保険者等の配偶者は昭和61年4月1日以前に未加入のまま障害を負ったため、障害基礎年金を受けられていない人を対象とし、障害の程度が国民年金障害等級の1級に該当する特定障害者にあっては月額5万円、2級障害者につきましては月額4万円が支給されます。実施に係る市町の業務といたしましては、従来の障害基礎年金と同様、法定受託事務としての申請書の受理を行い、社会保険事務所へ送付をすることとなります。 本市での今後の対応といたしましては、詳細なことがわかり次第、社会保険事務局と緊密な連携を取りながら、市広報紙等で広く市民に周知を図っていきたいと考えております。 次に、発達障害者対策についてであります。 本市も母子保健法に基づきまして、発達段階に応じた乳幼児健診を実施いたしております。1歳6カ月、3歳児健診時には医師の診察に加えて、臨床心理士による場面観察や個別相談を行っております。また、育児相談事業でも保護者の御相談に応じております。その際、継続してフォローが必要であると判断されるケースは、保護者の同意を得て西部子ども相談センターのほか、専門の相談機関や医療機関と連携を取りながら対応をいたしております。こうしたことによりまして、発達障害の早期発見とその後の親子の発達支援に努めているところであります。 発達障害者支援法は平成17年4月1日に施行をされますが、法の趣旨を尊重し、国や県との連携を図ることはもちろんのこと、知事が指定した発達障害者支援センターなどを活用しながら適切に対応をしてまいりたいと考えております。 次に、介護についてであります。 まず、市内の介護保険施設は住所地特例の他町の利用者も含めてほぼ満床の状態であります。12月1日現在、市内の3つの特別養護老人ホームには市民128人が入所をしており、待機者は147人ですが、このうち複数の施設に重複申請している者及び介護老人保健施設等に入所している者が約半数あります。また、現在大野原町に50床の特別養護老人ホームが建設中であり、今後緩和できるものと考えております。さらに、各特別養護老人ホームには香川県の優先入所指針に沿って、優先入所業務実施要綱が定められておりまして、緊急の場合に対応をいたしております。今後、国の制度改正をまって、制度が円滑に運営できるよう、介護予防等に取り組んでまいりたいと考えております。 以上で私の答弁を終わらせていただきます。 なお、答弁漏れにつきましては各参与により答弁させますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎教育長(石原敏夫君) 議長──教育長 ○議長(藤田芳種君) 教育長              〔教育長 石原敏夫君 登壇〕 ◎教育長(石原敏夫君) 10番安藤忠明議員の御質問にお答え申し上げます。 読書運動についてでありますが、まず議員各位の御支援により立派な新しい図書館が開館する運びとなりましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。 ところで、本を読むということは人間形成にとって大変貴重なことでありますので、読書運動の重要性を再認識し、盛り上げていきたいと考えております。 生涯にわたる読書は豊かな心を育て、視野を広げ、包容力のある人間を育ててくれます。そこで、図書館におきましては、まずそれぞれの年齢層に応じた図書の充実に努めてまいりたいと考えております。また、幼児には読み聞かせを、その親御さんには子供に本を読んで聞かせる重要性の説明を積極的に進めてまいりたいと考えております。なお、読み聞かせグループの育成や読書サークルの拡充なども企画してまいりたいと考えております。 次に、学校においては各学校で読書の時間を設定し、本に親しませ、読書への意欲や読書力の向上を図る指導を行っています。また、週程や日課の中に読書タイムを設け、読書の習慣化を図っております。この時間は他方、児童・生徒の心の安定や集中力を高めることにも効果をおさめております。近年、ボランティアの方々の参加も得て、読み聞かせや読書紹介、読書だよりの発行なども盛んになっております。また、学校によっては親子読書の日を設けているところもあります。今児童・生徒の想像力や情操の欠如が言われている中にあって、心豊かな人間を育てるためにも図書館の活動と学校の読書指導の連携を深め、読書運動が広がるまちづくりを推進してまいりたいと考えております。 次に、学童保育についてでありますが、現在は議員御案内のとおり、観音寺南小学校の空き教室と旧常磐公民館を利用して実施をいたしております。南小学校では30名、旧常磐公民館では28名をお預かりしております。 ところで、夏休み、冬休みの長期休業中にも実施してほしいとの御要望でございますが、夏休み期間中と冬休みの12月28日までについては午前8時から正午までなかよし教室を開設いたしております。1日中預かってほしいとの要望もお聞きいたしておりますが、そうなりますと、指導時間が長くなり、指導員の確保や費用等の問題が起きてまいります。受益者負担の考え方もございますので、保育料の有料化の問題とあわせて、合併後の検討課題とさせていただきたいと考えておりますので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。 以上でございます。 ◆10番(安藤忠明君) 議長──10番 ○議長(藤田芳種君) 10番 ◆10番(安藤忠明君) 再質問を議席でさせていただきたいと思いますけども、1点は介護についてですけども、今優先入所の話がありました。これ担当課として、優先入所をする場合はどのように手続をしたらええのか、この際教えといていただきたいと思います。 次に、図書館の話も出ましたけども、教育長、図書館、学生や児童たちが活用をするのはもちろんそうでしょう。しかし、やはり今からは若いヤングの人たちも図書館にたくさん来ていただくようにやっぱりしていただきたいと思いますがね。そこが大事なんだと、今からの図書館は。私はそう思いますよね。その点についてお尋ねをしたいと思います。 それともう一つは、学童保育についてでありますけども、今の社会情勢から考えると、今後も学童保育はさらに他の地区においても必要ではないかと思われますけども、この点についてもお尋ねをしたいと思います。 以上。 ◎福祉事務所長(石川和明君) 議長──福祉事務所長 ○議長(藤田芳種君) 福祉事務所長福祉事務所長(石川和明君) 安藤忠明議員の再質問にお答え申し上げます。 待機者の優先入居についてでありますが、各施設におきまして先ほど申し上げたような優先入所業務実施要綱が香川県において定められております基準に従いまして、申し出がございましたら、審査をすることとしております。非常に緊急を要する場合は、申し出があれば、随時とり行っておるものというふうに理解をしております。 ◎教育長(石原敏夫君) 議長──教育長 ○議長(藤田芳種君) 教育長 ◎教育長(石原敏夫君) 10番安藤忠明議員の再質問にお答え申し上げます。 第1点目の図書館におけるヤングの方たちにたくさん利用してもらいたいという御意見でございますが、ヤングというのをどの年齢をもって言われておるのかわかりませんが、現在において一番たくさん利用をされるのは学生と、そして高齢者というのはおかしいですけども、50以上ぐらいの人だということも十分認識いたしております。それで、20、30、40代の人たちにもっともっと利用をしてもらいたいとこういうふうに考えて、先ほど申し上げましたように、そういう方々のニーズにこたえられるような、まず図書の充実を図らなければいけないとこういうふうにも考えておるわけですが、そして読書サークルとか、そういう面も若い人たちに関係するんですが、考えてみますと、その年齢層の方々はやっぱり図書館へ来て本を読むというよりは自分の仕事に集中している時代とこういうふうにも考えられますので、むしろそういう方々は自分の職業に対する専門的な読書活動というのがそれぞれなされておるんじゃないかなとこういうふうに思われますので、その年齢性に応じた図書館利用というものは、言葉ではその一言ですけども、具体的にはそういった面についても議員のおっしゃる精神を体して頑張っていきたいと思っております。 それから、放課後の子供の預かりでございますが、このことが今の世の中において強く求められていることは十分認識をいたしております。一方において、合併を間近にいたしまして豊浜、大野原、観音寺において三者三様でございまして、保育の仕方につきまして異なっておりますので、親御さんから申せばそんな来年のことを聞いてない、今どうしてくれるかという、そのお気持ちはよくわかるわけでございますけども、行政の側といたしましてはその段階で大体並んだ形での事業ができるようにしたいと思って、いろいろ御不満はあろうかと思いますけども、こういった点でお願いを申しておるわけでございます。どなたも安心して働けるまちづくりということはみんなの課題でありますので、そういう方向に向かって順次改善を図ってまいりたいとこう思っておりますので、よろしく御理解を賜りたいと思います。 以上であります。 ◆10番(安藤忠明君) 議長──10番 ○議長(藤田芳種君) 10番 ◆10番(安藤忠明君) 再々質問を1点だけ、市長にお尋ねをしたいと思います。 市長、この銭形のりあいバスの答弁もいただきましたけども、市長はかねがねやはり行政の究極の目的は市民サービスであると、こう壇上で言われるのを私この席で何度も聞かせていただきました。そして、常磐の学童保育についてはまさに市長と教育長の理解によってできた市民サービスの最たるものであると感謝をいたしております。やはり市長、ここは伊吹の住民の人たちも何とかしてもらえんだろうかと。やはり便宜が悪いからやむを得ずこちらの方に住所を移すような傾向が強いんですよ、どうしても。それを踏まえると、やはり市長、こここそ市民サービスを、市長のモットーとする市民サービスのためにも市長、やはり今後考えていただきたいと、ぜひ何らかの形でする必要があるんではないかと私は思うんです。そこら辺の市長の考えをお伺いして、私の質問を終わりたいと思います。 ◎市長(白川晴司君) 議長──市長 ○議長(藤田芳種君) 市長 ◎市長(白川晴司君) 安藤議員の再々質問にお答えを申し上げたいと思います。 行政というのは究極は市民サービスということは、常々私も言っておりますし、まさにそれを遂行していかなければならない責務も持っておることは十分認識をいたしております。そんな中で、やはりその地域性でありますとか、あるいはまたその内容でありますとか、これは当然十分考えながら、その反面、財政的なものも考えていかなければならないということもあるわけでありますね。 議員御指摘のように、私も伊吹には何回も渡っておりますし、伊吹の急坂というか、急な坂を何回も上り下りをする中で、あそこで何回休むかによって自分の寿命が決まるんだとも言われておりましたが、おかげさまで私はまだ1回も休んだことはありませんけれども、確かに伊吹の島民の方におかれましては大変厳しい地理的な条件であろうというふうに思っております。地形的には条件だと思っております。そんな中で、確かにバスのことも十分考えられ得るわけでありますが、しかしそこは当然道路の整備もまだまだできておりませんし、狭隘な道路がたくさんあるということでありますので、ここはやはりマンパワー、いわゆる人的な一つの支援をしていただくことがまずは肝要であろうというふうに思っておりますので、伊吹支所の職員が島民の方々に最大限のそういった、特に障害を持たれておる方には常にそういった状況を把握する中で、伊吹支所の職員がまさに市民サービスを提供して、車で搬送をしたり、いろんなやはりサービスを提供していくことが、まさにこれは行政の市民サービスの究極でなかろうかなというふうに思っておりますので、今後伊吹支所の職員に対しましてこのような状況を踏まえた上で、伊吹の市民の方々に行政サービスを提供するようにきつく申し入れてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(藤田芳種君) 関連質問はありませんか。──御発言がありませんので、これにて10番安藤忠明君の質問並びに関連質問を終結いたします。 お諮りをいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤田芳種君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。 継続市議会は明14日午前10時より会議を開きます。 本日はこれにて延会をいたします。              午前11時58分 延会...