平成24年11月
定例会 平成二十四年十一月
徳島県議会定例会会議録(第一号)
徳島県告示第八百号 平成二十四年十一月
徳島県議会定例会を次のとおり招集する。 平成二十四年十一月十九日
徳島県知事 飯 泉 嘉 門 一 期日 平成二十四年十一月二十六日 二 場所
徳島市
徳島県庁 ──────────────────────── 議 員 席 次 一 番 岡 佑 樹 君 二 番 藤 田 元 治 君 三 番 有 持 益 生 君 四 番 笠 井 国 利 君 五 番 中 山 俊 雄 君 六 番 長 池 文 武 君 七 番 元 木 章 生 君 八 番 南 恒 生 君 九 番 岸 本 泰 治 君 十 番 丸 若 祐 二 君 十一 番 寺 井 正 邇 君 十二 番 喜 多 宏 思 君 十三 番 三 木 亨 君 十四 番 岡 田 理 絵 君 十五 番 黒 崎 章 君 十六 番 松 崎 清 治 君 十七 番 達 田 良 子 君 十八 番 木 南 征 美 君 十九 番 川 端 正 義 君 二十 番 岡 本 富 治 君 二十一番 樫 本 孝 君 二十二番 杉 本 直 樹 君 二十三番 岩 丸 正 史 君 二十四番 重 清 佳 之 君 二十五番 嘉 見 博 之 君 二十六番 臼 木 春 夫 君 二十七番 黒 川 征 一 君 二十八番 扶 川 敦 君 二十九番 古 田 美 知 代 君 三十 番 藤 田 豊 君 三十一番 西 沢 貴 朗 君 三十二番 竹 内 資 浩 君 三十三番 北 島 勝 也 君 三十四番 児 島 勝 君 三十五番 森 田 正 博 君 三十六番 福 山 守 君 三十七番 来 代 正 文 君 三十八番 庄 野 昌 彦 君 三十九番 大 西 章 英 君 四十 番 長 尾 哲 見 君 四十一番 森 本 尚 樹 君 ──────────────────────── 平成二十四年十一月二十六日 午前十時二分開会
出席議員計四十一名 (その番号・
氏名左のとおりである) 一 番 岡 佑 樹 君 二 番 藤 田 元 治 君 三 番 有 持 益 生 君 四 番 笠 井 国 利 君 五 番 中 山 俊 雄 君 六 番 長 池 文 武 君 七 番 元 木 章 生 君 八 番 南 恒 生 君 九 番 岸 本 泰 治 君 十 番 丸 若 祐 二 君 十一 番 寺 井 正 邇 君 十二 番 喜 多 宏 思 君 十三 番 三 木 亨 君 十四 番 岡 田 理 絵 君 十五 番 黒 崎 章 君 十六 番 松 崎 清 治 君 十七 番 達 田 良 子 君 十八 番 木 南 征 美 君 十九 番 川 端 正 義 君 二十 番 岡 本 富 治 君 二十一番 樫 本 孝 君 二十二番 杉 本 直 樹 君 二十三番 岩 丸 正 史 君 二十四番 重 清 佳 之 君 二十五番 嘉 見 博 之 君 二十六番 臼 木 春 夫 君 二十七番 黒 川 征 一 君 二十八番 扶 川 敦 君 二十九番 古 田 美 知 代 君 三十 番 藤 田 豊 君 三十一番 西 沢 貴 朗 君 三十二番 竹 内 資 浩 君 三十三番 北 島 勝 也 君 三十四番 児 島 勝 君 三十五番 森 田 正 博 君 三十六番 福 山 守 君 三十七番 来 代 正 文 君 三十八番 庄 野 昌 彦 君 三十九番 大 西 章 英 君 四十 番 長 尾 哲 見 君 四十一番 森 本 尚 樹 君 ────────────────────────
出席職員職氏名 事務局長 後 藤 田 博 君 次長 木 村 輝 行 君
議事課長 日 関 実 君
政策調査課長 宮 田 憲 君
議事課副課長 矢 野 憲 司 君
政策調査課副課長 仁 木 幸 君
議事課主査兼係長 阿 部 郁 美 君
議事課係長 森 内 悠 子 君
議事課係長 松 永 照 城 君 主任 河 口 真 一 郎 君 主任 青 木 豊 泰 君
主任主事 柏 原 い つ か 君 ────────────────────────
列席者職氏名 知事 飯 泉 嘉 門 君 副知事 齋 藤 秀 生 君
政策監 熊 谷 幸 三 君
企業局長(
県土整備部長事務取扱) 海 野 修 司 君
病院事業管理者 片 岡 善 彦 君
政策監補 小 森 將 晴 君
危機管理部長 納 田 盛 資 君
政策創造部長 八 幡 道 典 君
経営戦略部長 豊 井 泰 雄 君
県民環境部長 妹 尾 正 君
保健福祉部長 小 谷 敏 弘 君
商工労働部長 酒 池 由 幸 君
農林水産部長 吉 田 和 文 君
会計管理者 三 宅 祥 寿 君
病院局長 黒 川 修 平 君
財政課長 坂 本 隆 哉 君
財政課副課長 香 川 和 仁 君 ────────────────────────
教育委員長 佐 藤 紘 子 君
教育長 佐 野 義 行 君 ────────────────────────
人事委員長 小 巻 真 二 君
人事委員会事務局長安 宅 恒 夫 君 ────────────────────────
公安委員長 前 田 和 正 君
警察本部長 吉 岡 健 一 郎 君 ────────────────────────
代表監査委員 西 正 二 君
監査事務局長 山 田 昌 俊 君 ──────────────────────── 議 事 日 程 第一号 平成二十四年十一月二十六日(月曜日)午前十時開会 第一
会議録署名者の指名 (三 名) 第二
会期決定の件 (二十四日間) 第三 議案自第一号至第二十七号、計二十七件 (
提出者説明) ────────────────────────
○
議長(
樫本孝君) ただいまより、平成二十四年十一月
徳島県議会定例会を開会いたします。 ────────────────────────
○
議長(
樫本孝君) これより本日の会議を開きます。 ────────────────────────
○
議長(
樫本孝君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。 まず、
議長会関係等について申し上げます。 去る十月二十三日、静岡県において
全国都道府県議会議長会の
役員会及び
定例総会が、十一月二日には、東京都において
全国都道府県議会議長会役員会がそれぞれ開催され、
地方行政上の当面する諸問題について協議を行った次第であります。 また、
財政基盤強化対策県議会議長協議会総会にも出席いたした次第であります。 次に、去る十月二十三日、静岡県において開催された
全国都道府県議会議長会定例総会において、重
清佳之君が在職十年以上の永年
勤続功労者表彰を受けられましたので、御報告いたしておきます。 次に、去る十一月十三日、東京都において開催された第十二回
都道府県議会議員研究交流大会に参加された議員十一名から、
議長宛て報告書が提出されておりますので、御報告いたしておきます。 次に、
監査委員から、本年五月から十一月にわたり実施した
定期監査及び
現金出納検査の結果について、
議長宛て報告書が提出されておりますので、御報告いたしておきます。 次に、
人事委員長から、職員の
給与等に関する報告と勧告が
議長宛て提出されておりますので、御報告いたしておきます。 次に、知事から、お手元に御配布のとおり、
議案等の
提出通知がありましたので、御報告いたしておきます。 次に、知事、
教育委員長、
人事委員長、
公安委員長及び
代表監査委員から、お手元に御配布のとおり、
説明者委任の通知がありましたので、御報告いたしておきます。 諸般の報告は以上であります。 ────────────────────────
○
議長(
樫本孝君) これより本日の日程に入ります。 日程第一、「
会議録署名者の指名」を行います。
会議録署名者は、
議長において、 喜 多 宏 思 君 岩 丸 正 史 君 臼 木 春 夫 君の三名を指名いたします。 ────────────────────────
○
議長(
樫本孝君) 次に、日程第二、「
会期決定の件」を議題といたします。 お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から十二月十九日までの二十四日間といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○
議長(
樫本孝君) 御異議なしと認めます。 よって、会期は、本日から十二月十九日までの二十四日間と決定いたしました。 〔
福山議員退席、
出席議員計四十名となる〕 ────────────────────────
○
議長(
樫本孝君) この際、申し上げます。
福山守君から、議員の
辞職願が提出されております。 お諮りいたします。 この際、「
福山守君の
議員辞職の件」を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○
議長(
樫本孝君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 「
福山守君の
議員辞職の件」を議題といたします。 お諮りいたします。 本件は、これを願い出のとおり許可することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○
議長(
樫本孝君) 御異議なしと認めます。 よって、本件は、これを願い出のとおり許可することに決定いたしました。 〔
福山守君出席〕
○
議長(
樫本孝君)
福山守君から挨拶があります。
福山守君。 (
福山守君登壇)
◆(
福山守君) おはようございます。 本十一月
定例会におきまして、貴重な時間を割いていただき、御挨拶申し上げる機会を与えてくださいましたことに心から厚く御礼を申し上げます。 また、ただいまは、私の
徳島県議会議員辞職の願いに対しまして許可をいただき、まことにありがとうございました。 さて、今ここに、
県議会議員に初当選した平成三年からの六期二十年余りを顧みますと、さまざまなことが思い出されます。 初めての質問は、平成三年十一月
定例会のことでございました。当時、県では、明石海峡大橋の開通に向け、架橋新時代への
行動計画として三〇〇〇日の
徳島戦略を策定するなど、栄光ある
県土づくりが推進されているときでありました。また、急速な
高齢化社会、
情報化、
国際化の進展など大きな変革のときであり、私は環境問題や
高齢者福祉について質問させていただきました。当時私が感じたこれらの問題は、現在さらに
重要度を増しており、今後も
地球規模での環境問題や
福祉政策として追求していかなければならないと考えております。 平成二十年には、第八十二代
徳島県議会議長の重職につかせていただきました。就任してからの一年間は、世界的な
金融危機に端を発した急激な
景気後退に対処するための
経済雇用対策が喫緊の課題でございました。このため、
県議会においては、三十一年ぶりとなる
経済対策としての
補正予算を審議する
臨時会を開会し、本県が直面する諸課題に対処したところでございます。 さらに、昨年には、
関西広域連合議会議員の職に御推挙いただき、別の視点から本県を捉える機会を得られましたことは、大変貴重な経験となりました。 私は、本日ここに
県議会議員の職を辞することとなったところではありますが、県民の皆様、
議員各位並びに
理事者の皆様、さらには
報道関係の
皆様方の御指導、御協力を得まして今日まで務めることができました。ここに
皆様方の御厚情に対しまして厚く厚く御礼を申し上げます。 困難な世の中ではございますが、今後は決意を新たに、立場を変え、本県のさらなる発展のため最大限の努力をいたす覚悟でございます。 最後になりましたが、
本県県勢のさらなる発展と
皆様方の御多幸を心からお祈りし、今後なお一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願いいたしまして、私の御挨拶とさせていただきます。 長い間、本当にありがとうございました。(拍手) 〔
福山守君退席〕 ────────────────────────
○
議長(
樫本孝君) 次に、日程第三、「議案第一号・平成二十四年度
徳島県
一般会計補正予算(第五号)より第二十七号に至る計二十七件」を議題といたします。 以上の二十七件について、
提出者の説明を求めます。
飯泉知事。 (
飯泉知事登壇)
◎知事(
飯泉嘉門君) 本日、十一月
県議会定例会を招集いたしましたところ、
議員各位におかれましては、御出席をいただき、まことにありがとうございます。 ただいま
議員辞職のございました
福山守前議員におかれましては、六期二十年余の長きにわたりまして、
県議会議長を初め
県議会議員として
県勢発展のために大変御尽力をいただきましたことに心から敬意を表しますとともに、今後の御発展を御祈念申し上げるところであります。 ただいま提案いたしました議案の御説明とあわせ、当面する県政の
重要課題について御報告を申し上げ、
議員各位を初め、県民の皆様の御理解、御協力を賜りたいと存じます。 まず、
地震津波防災減災対策についてであります。 八月末に国が公表いたしました
南海トラフの
巨大地震に関する
浸水想定をもとに、
県管理河川や最新の
地形データなどの補正を加えた本県の最終的な
津波浸水想定につきましては、去る十月三十一日、全国に先駆け公表いたしたところであります。 この最終の
浸水想定では、本年一月に公表した
暫定値よりも
浸水区域が広がる結果となりました。このため、去る十一月七日には、私みずから
関係省庁に出向き、
南海トラフの
巨大地震などに備えた安全・
安心対策について
緊急提言を行いますとともに、河川、海岸、港湾、
漁港施設の
機能評価、
津波避難階段の
設置調査、河川や
漁港防波堤の改修など、
津波対策を初めといたします
防災減災対策に重点を置いた
補正予算案を本日提出いたしたところであります。 また、
東日本大震災の教訓を踏まえ、本県において、
想定外との言葉を二度と繰り返すことなく、
南海トラフの
巨大地震を初めとする震災を迎え撃つため、津波や
活断層による被害の軽減を図る
土地利用規制を盛り込んだものとしては
全国初となる
徳島県
南海トラフ巨大地震等に係る震災に強い
社会づくり条例案を提出いたしたところであります。 この
条例案は、地震及び津波による被害の発生を防ぐために、助かる命を助けることを初め、被害を最小化するという減災の考え方を基本に、自助、共助、公助それぞれの役割を明確にし、
県民総ぐるみで震災に正面から立ち向かうことを目指すものであります。また、規制だけにとどまらず、将来に向けた新たな
まちづくりを見据えて、
土地利用規制の緩和につきましても推進いたしてまいります。 さらに、さきの九月議会における御論議を踏まえ、
震災対策を
財政面から支える
徳島県
震災対策基金条例案をあわせて提出いたしました。県民の皆様に安全・安心を実感していただけるよう、見える形で、財源をしっかりと確保してまいります。 今後とも、地震、津波に強い
社会づくりを通しまして、震災時の死者ゼロの実現に全力を傾注してまいりますので、
議員各位の御理解、御協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 次に、
国民文化祭についてであります。 「『文化の力』で
まちづくり!」を
テーマに、
全国初、二度目の開催となる
我が国最大の文化の祭典、第二十七回
国民文化祭・とくしま二〇一二が開幕いたしまして、八十日余りが過ぎたところであります。 これまで、兵庫県、京都府と進めてまいりました
人形浄瑠璃街道推進事業を
関西共通の取り組みに発展させ、
関西広域連合と共催した
全国人形芝居フェスティバル、
皇太子殿下御臨席のもと、四大モチーフの新たな魅力を引き出し、次代の
徳島を担う子供さんたちと
未来志向でつくり上げた
総合フェスティバル、ドイツや韓国などの
伝統舞踊と
阿波踊りが
友好交流を深めた世界の
踊りフェスティバルなど、国内はもとより、世界に
あわ文化の魅力を大いに発信いたしているところであります。 閉幕まで残すところ二十日を切りましたが、引き続き、市町村や
文化団体の皆様と連携いたしながら、人材の育成、
伝統文化の継承、発展、地域の
活性化を通じまして、文化の力を積極的に活用した
まちづくりを推進いたしますとともに、これまでと異なり長期間の開催で、より多くの皆様に御参加をいただいた新しい形の
国民文化祭を、
次期開催県であります山梨県にしっかりと引き継いでまいります。 続きまして、主な事業について御報告を申し上げます。 第一点は、
にぎわい・感動とくしまの実現であります。 まず、
徳島阿波おどり
空港臨空用地の分譲についてであります。
臨空用地は、
空港ターミナル機能の
支援施設や、四国の
玄関口となる物流の拠点として、
空港周辺地域の
活性化を図るため、
土地造成を行ったところであります。 このうち、西側の
支援施設用地約三ヘクタールにつきましては、平成二十一年一月から公募による分譲を開始いたしまして、昨年の五月からは、
リース制度の導入や
対象業種の拡大、さらには積極的な
企業訪問の結果、これまでに、全十八区画中十一区画で、レンタカーを初めとした
支援施設に分譲、
リースを決定いたしているところであります。 また、北側の
流通施設用地約八・八ヘクタールにつきましては、
東日本大震災を契機とした
自然エネルギーへの期待の高まりを受け、本年二月に公募し、
民間事業者の
メガソーラー用地として、三・三ヘクタールを
リースいたしたところであります。 残る五・五ヘクタールにつきましては、去る十月一日から一カ月間、新たに、企業の希望に応じた
区画分割方式を取り入れた公募を行い、このたび、四国の
運輸業界大手の
四国西濃運輸株式会社の
徳島支店新社屋兼
トラックターミナルの
建設用地として、約一・七ヘクタールの分譲を決定いたしたところであります。 今後とも、四国と近畿の
結節点である地理的な
優位性、
高速道路と空港が直結する
利便性を生かして、積極的に、残る用地への
企業誘致に取り組み、
徳島の空の玄関としてふさわしい、
にぎわいのある
臨空エリアを構築いたしてまいります。 次に、
南部健康運動公園の整備についてであります。
南部健康運動公園は、公園の
テーマを健康に置き、子供からお年寄りまでが
スポーツやレクリエーションに親しみながら気軽に
健康づくりができる公園を目指して整備してまいりました。 人工芝の
テニスコートにつきましては、約千六百名の幅広い世代の
皆様方が御参加される平成二十五年八月の
全日本レディースソフトテニス大会の開催に向け工事を進めてまいりましたが、新たに四面が完成いたし、来る十二月二十二日、供用を開始することとなりました。平成二十一年に先行完成した四面と合わせ全八面となり、
スポーツ合宿での利用も期待いたしているところであります。 今後とも、これまでに完成している
野球場、
多目的広場などの
公園施設とともに、
県南地域における
健康づくりや
地域活性化に一層寄与できますように取り組んでまいります。 第二点は、経済・新成長とくしまの実現であります。 まず、
企業誘致の推進についてであります。
歴史的円高や
電力不足により
国内産業の
空洞化が懸念される中、本県におきましては、
成長分野にターゲットを絞った
ワンストップサービスによる
誘致活動などによりまして、積極的に
企業立地施策を展開し、平成二十四年上半期は
全国屈指の立地となったところであります。 加えて、このたび、札幌市に本社を置く
株式会社レーザーシステムが、阿南市において、
LED部品の
レーザー加工の
研究施設を開設することとなりました。また、東京都に本社を置く
日清紡ケミカル株式会社が、
同社徳島事業所におきまして、
高性能樹脂素材の
生産ラインの増設を決定し、県内での立地の動きが加速しているところであります。 さらに、本県のすぐれた
立地環境を広く発信するため、来る十二月十八日に東京都におきまして、また来年二月の上旬には大阪市におきまして、「輝く
徳島の二つの
光~LEDと
光ブロードバンドを活かして~」を
テーマとして、
徳島ビジネスフォーラムを開催いたします。 今後とも、積極的な
企業誘致活動を展開いたしまして、
県内経済の
活性化と雇用の確保にしっかりと取り組んでまいります。 次に、頑張る
中小企業の
販路拡大についてであります。 まず、来月、
東京ビッグサイトで開催されます
日本最大級の
環境展示会、エコプロダクツ二〇一二において、
都道府県としては
最大規模の
徳島ブースを設置し、
本県企業が有するすぐれた環境・
エネルギー技術や製品の紹介を通じまして、
徳島ならではの新
成長分野を力強く発展してまいります。 また、
本県企業のすぐれた新技術、新製品を直接
大手企業にPRし
販路拡大へ結びつけるもの
づくり新
技術展示商談会では、人気が高い低
燃費車を
主力製品とし、軽自動車の
国内販売シェアナンバーワンを誇る
ダイハツ工業株式会社との
商談会を、来年一月二十九日、大阪府池田市において開催することといたしました。 今後とも、展示会や
商談会を契機といたしまして、県内企業が大きなビジネスチャンスを獲得することができますよう、しっかりと支援し、本県産業のさらなる飛躍を図ってまいります。 次に、次世代林業プロジェクトの推進についてであります。 本県では、杉人工林の半数が、近く樹齢五十年を超え、本県林業はいよいよ主伐の時代へと突入してまいります。これを踏まえまして、今後十年間の県産材の生産、消費の倍増、二十万立方メートルから四十万立方メートルを目指す次世代林業プロジェクトを本格展開しているところであり、この取り組み初年度となります平成二十三年度には二十四万三千立方メートルの生産量を達成し、自給率も約五〇%となるなど、目標を上回る成果を上げているところであります。 また、需要の拡大におきましては、本年四月に開設いたしました木材利用創造センターを拠点に、産学民官連携によります技術的な課題の解決や魅力的な商品の開発など、戦略的取り組みを展開いたしているところであります。 今後は、
県民総ぐるみで県産材の利用拡大を進めますとともに、全国に類のない根元からこずえまでの加工体制をさらに発展、強化させ、
徳島らしさを存分に発揮し、森林大県
徳島にふさわしい次世代林業プロジェクトを積極的に推進いたしてまいります。 次に、農林水産総合技術支援センターの整備についてであります。 農林水産総合技術支援センターは、研究、普及、教育の各部門を統合した本県農林水産業の知の拠点として、来年四月の開所に向けた整備を進めているところであります。当センターでは、もうかる農林水産業を実現するための新技術や新品種の開発と普及を進めますとともに、農業大学校にアグリビジネススクールを新たに設置し、六次産業化や農工商の連携など幅広い視野を持った、経営能力にすぐれた人材の育成を推進していくことといたしております。 運営に当たりましては、センターの機能を遺憾なく発揮させるため、
ワンストップサービスを提供いたしますとともに、
民間事業者のアイデアも取り入れながら、農林水産業に携わる方のみならず、多くの県民の
皆様方から愛され利用される魅力ある施設となりますよう、しっかりと準備を進めてまいります。 第三点は、安全安心・実感とくしまの実現であります。 本年度は、計画期間が満了いたします本県の保健医療の基本的指針、
徳島県保健医療計画や健康
徳島21などの保健医療に関する各種計画について、新たな策定を行うこととし、現在、
徳島県医療審議会を初めとする審議会や協議会の御審議もいただきながら、鋭意、策定作業、こちらを進めているところであります。 新たな計画におきましては、急速に進展する高齢化や疾病構造の変化、近い将来その発生が危惧される
南海トラフの
巨大地震を初めとする大規模自然災害への備え、地域における医師不足の深刻化など、本県が直面いたします課題に積極的に対応し、
健康づくりから高度先端医療に至るまで、保健医療のあらゆる分野におけるきめ細やかな対策を盛り込んでまいります。 今後、本年度末の計画策定を目指し、
県議会の御論議をいただきながら、全国をリードする戦略的な計画となりますよう知恵を絞り、安全安心・実感とくしまの実現にしっかりと取り組んでまいります。 次に、薬物の乱用防止についてであります。 近年、脱法ハーブや合法ドラッグなどと称する有害薬物の使用者の増加に伴いまして健康被害が多発し、本県におきましても、救急搬送される事例が複数発生いたしております。また、これが原因と思われる事故も全国で発生し、大きな社会問題ともなっております。 もとより、一定の薬物につきましては、薬事法において製造や販売などが禁止されているものの、新たな類似薬物が次々に流通し、法規制が追いつかないことが課題となっているところであります。 そこで、県民の健康と安全を守るため、中四国九州初、また全国四例目となります
徳島県薬物の濫用の防止に関する
条例案を提出いたしたところであります。この
条例案では、薬事法で定める大臣指定薬物の使用、所持などの禁止、国の法規制から漏れた有害な薬物の県独自指定及び製造、販売などの禁止、禁止規定に違反した者への警告や罰則など、厳しく対応いたすこととしております。 今後とも、違法な薬物を県内へ持ち込ませない、乱用させないとの機運を高め、より一層の薬物乱用防止対策を推進し、青少年を初めといたします県民の皆様の健康と安全を守り、健全な社会の実現に努めてまいりますので、
議員各位の御理解、御協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 第四点は、環境首都・先進とくしまの実現であります。 この夏は、数値目標が設定された節電要請と計画停電の準備が示された大変厳しい電力需給見通しの中、企業を初め県民の皆様の節電への御協力のおかげをもちまして、何とか乗り切ることができました。また、これから電力の消費が高まる本格的な冬場を迎え、この冬の四国の電力需給は、供給力が需要を上回り、一定水準の予備率を確保できるとの見通しであり、四国電力株式会社からは、無理のない範囲での節電の協力要請がなされているところであります。 ただし、この見通しは、一定の節電効果が加味されており、引き続き、冬場における節電や省エネ、省資源の取り組みが必要でありますことから、
徳島冬のエコスタイルを従来より一カ月前倒しし、十一月一日から来年の三月三十一日までを正式期間として、これまでの冬季対策、衣食住の取り組みに、新たに健康の視点を加え、全県を挙げて展開いたしているところであります。 具体的には、暖房時の設定温度二十度の徹底とともに、「ホットで健やかに」を
テーマといたしまして、野菜を使ったあったかレシピの実践や冬場の対策についてセミナーを行うホットで健やか!攻めの省エネ推進フォーラムの開催、家庭の節電と県民の健康増進をつなぐ冬の節電トライ!
スポーツの実施など、健康面に配慮した取り組みを進めることといたしております。さらに、夏場に続き、創エネ、蓄エネの視点を取り入れた攻めの省エネを呼びかけ、うちエコ診断や省エネ診断の全県展開、エネルギーカットモデルルームの展示など、さまざまな取り組みを実施してまいります。 今後とも、本県ならではのエコスタイルを積極的に展開いたしまして、省エネ社会の実現に向けた取り組みの定着を図り、新たなライフスタイルへの転換にしっかりとつなげてまいります。 第五点は、みんなが主役・元気とくしまの実現であります。 高齢者の増加や雇用環境の悪化によりまして、全国の生活保護受給者は、平成十九年度の百五十四万三千人から、本年七月の二百十二万四千人へと急増してきているところであります。 本県におきましても同様の傾向にあり、特に二十代、三十代の働ける世代の生活保護受給者が増加している現状を踏まえ、生活に困窮している若者の生活の安定と自立、生活保護受給世帯の親から子供への貧困の連鎖の解消を図るため、去る十月十一日、部局横断的な組織といたしまして、若者生活支援企画員室を新たに設置いたしたところであります。この企画員室において、就労、就学の意欲醸成や機会確保のための支援策などにつきまして具体的な検討を行い、福祉、労働、教育の各分野間で緊密に連携し、スピード感を持って、効果的な対策を講じてまいります。 今後とも、一人でも多くの若者が将来への夢を持ち、その実現に向け意欲を持って生きていくことができますよう、しっかりと取り組んでまいります。 第六点は、まなびの邦・育みとくしまの実現であります。 まず、高校の再編統合についてであります。 本県におきましては、活力と魅力のある学校
づくりを推進するため、平成十八年三月に策定した高校再編方針に基づき、計画的な高校再編に取り組んでいるところであります。 このたび、貞光工業高校と美馬商業高校を再編統合し平成二十六年度に開校する新設高校の校名につきまして、広く一般募集いたしますとともに、両校の生徒の皆さんの声も反映して選考いたしました結果、つるぎ高校と決定いたしたところであります。つるぎ高校におきましては、工業科と商業科を設置し、総合選択制の導入を初め、併設のメリットを生かした教育を行いますとともに、地域の資源や特性を活用した
まちづくりの観点から、新たな学科を加え、地域の発展に貢献する人材の育成を目指し、体験的、実践的な教育の展開を図ることといたしております。 今後、つるぎ高校が、活力と魅力にあふれ、生徒や地域の
皆様方に愛される学校となりますよう、平成二十六年度の開校に向け、鋭意準備を進めてまいります。 次に、盲学校、聾学校の新校名についてであります。 盲学校、聾学校につきましては、全国にも類を見ない、両校の連携、協働という新しい形の教育にふさわしい校名を全国から募集いたしたところであります。このたび、二百を超える県内外の応募の中から、視覚、聴覚に障害を持つ子供さんたちや保護者の皆さんに希望をお持ちいただき、地域に愛され親しまれる校名として、
徳島視覚支援学校及び
徳島聴覚支援学校に決定いたしたところであります。 盲学校、聾学校は、発達障害教育の拠点校でありますみなと高等学園と並んで、視覚障害及び聴覚障害教育の新たな拠点校となりますように、それぞれの障害特性を十分踏まえた上で、お一人お一人の可能性を伸ばす、障害や年齢を超えた児童、幼児、生徒の交流や、両校教員の専門性を生かした連携、協働などを推進いたしているところであります。今後は、この校名にふさわしく、全国に誇れる
徳島ならではの特別支援教育を推進いたしてまいります。 第七点は、宝の島・創造とくしまの実現であります。 恵まれた自然と
全国屈指のブロードバンド環境を最大限に活用したとくしまサテライトオフィスプロジェクトは、ピンチをチャンスに変える
徳島モデルとして、国内外に情報発信され、多くの企業から注目をいただいているところであります。 このたび、プロジェクトをリードするICT企業に加え、映像関連企業三社、昨年のカンヌ国際広告賞の三部門におきまして金賞、銀賞を獲得したドローイングアンドマニュアル株式会社、関西圏から初めてとなりますキネトスコープ社、ドラマや映画をテレビ放送局などに配信いたします株式会社プラットイーズが相次いで神山町への進出を決定し、新たな分野での集積が始まりました。 年内には、こうした
徳島に集まる多様な人材が交流する場として、神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックスが完成する予定であり、ここを拠点に新たな事業、サービスが生まれ、これまでにない集落再生の突破口となって、地元雇用やIターンの拡大といった地域経済の
活性化につながるものと、大いに期待いたしているところであります。 今後とも、日本をリードする
徳島ならではの取り組みに磨きをかけ、具体的な処方箋として全国へ発信する課題解決先進県として、限界集落や過疎問題の解決を図るとくしまサテライトオフィス・プロジェクトをさらに進化させてまいります。 次に、今回提出いたしております議案の主なものについて御説明いたします。 第一号議案より第三号議案につきましては、一般会計及び特別会計、企業会計についての
補正予算であり、予算以外の提出案件といたしましては、
条例案十八件、その他の案件五件、専決処分承認の一件であります。 第十五号議案は、県産材の利用促進について、県の責務及び森林所有者や林業関係者などの役割を明らかにし、県産材の利用促進に関する施策の基本的事項を定めることによりまして、本県の林業及び木材産業の持続的かつ健全な発展、中山間地域の
活性化など、本県経済の振興並びに森林の有する多面的な機能の向上を図ってまいるものであります。 第二十四号議案より第二十六号議案は、公の施設の管理運営に住民サービスの向上と経費の節減を図るために導入しております指定管理者制度において、本年度で期間が満了いたします二施設及び新たに指定管理者制度を導入する一施設について、平成二十五年度からの指定管理者を指定するものであります。 以上、概略御説明申し上げましたが、詳細につきましてはお手元の説明書などを御参照願うことといたしまして、また、御審議を通じまして御説明申し上げたいと存じます。 十分御審議くださいまして、原案どおり御賛同賜りますよう、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ────────────────────────
○
議長(
樫本孝君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。 ────────────────────────
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議長(
樫本孝君) お諮りいたします。 明十一月二十七日及び十一月二十八日の両日は、議案調査のため休会といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○
議長(
樫本孝君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 十一月二十九日再開いたします。 ────────────────────────
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議長(
樫本孝君) 本日は、これをもって散会いたします。 午前十時四十分散会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
△平成24年11月
徳島県議会定例会の議案について(提出) 財第411号 平成24年11月26日
徳島県議会議長 樫 本 孝 殿
徳島県知事 飯 泉 嘉 門 平成24年11月
徳島県議会定例会の議案について(提出) このことについて,別添のとおり提出します。 平成24年11月
徳島県議会定例会提出予定議案第 1 号 平成24年度
徳島県
一般会計補正予算(第5号)第 2 号 平成24年度
徳島県流域下水道事業特別会計
補正予算(第1号)第 3 号 平成24年度
徳島県工業用水道事業会計
補正予算(第2号)第 4 号
徳島県
南海トラフ巨大地震等に係る震災に強い
社会づくり条例の制定について第 5 号 公聴会参加者等の実費弁償支給条例の一部改正について第 6 号
徳島県
震災対策基金条例の制定について第 7 号 徳島県薬物の濫用の防止に関する条例の制定について第 8 号 徳島県国民健康保険広域化等支援基金条例の一部改正について第 9 号 徳島県国民健康保険調整交付金条例の一部改正について第 10 号 徳島県立工業技術センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について第 11 号 職業能力開発促進法施行条例の制定について第 12 号
徳島県職業能力開発校の設置及び管理に関する条例の一部改正について第 13 号
徳島県農林水産関係手数料条例の一部改正について第 14 号
徳島県立農林水産総合技術支援センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について第 15 号
徳島県県産材利用促進条例の制定について第 16 号
徳島県県土整備関係手数料条例の一部改正について第 17 号
徳島県都市公園条例等の一部改正について第 18 号 高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行条例の制定について第 19 号 高齢者,障害者等の移動等円滑化のために必要な信号機等に関する基準を定める条例の制定について第 20 号
徳島県暴力団排除条例の一部改正について第 21 号
徳島県公営企業の設置等に関する条例の一部改正について第 22 号 一般国道439号道路改築工事落合1号トンネルの請負契約の変更請負契約について第 23 号 当せん金付証票の発売について第 24 号
徳島県立南部防災館の指定管理者の指定について第 25 号
徳島県月見が丘海浜公園の指定管理者の指定について第 26 号 旧吉野川流域下水道の指定管理者の指定について第 27 号 平成24年度
徳島県
一般会計補正予算(第4号)の専決処分の承認について報告第1号 損害賠償(交通事故)の額の決定及び和解に係る専決処分の報告について報告第2号 損害賠償(道路事故)の額の決定及び和解に係る専決処分の報告について
△説明者の委任について(通知) 財第399号 平成24年11月26日
徳島県議会議長 樫 本 孝 殿
徳島県知事 飯 泉 嘉 門 説明者の委任について(通知) 平成24年11月
徳島県議会定例会に説明のため出席することを,次の者に委任したので通知します。 副知事 齋 藤 秀 生
政策監 熊 谷 幸 三
企業局長 海 野 修 司
病院事業管理者 片 岡 善 彦
政策監補 小 森 將 晴
危機管理部長 納 田 盛 資
政策創造部長 八 幡 道 典
経営戦略部長 豊 井 泰 雄
県民環境部長 妹 尾 正
保健福祉部長 小 谷 敏 弘
商工労働部長 酒 池 由 幸
農林水産部長 吉 田 和 文
会計管理者 三 宅 祥 寿
病院局長 黒 川 修 平
財政課長 坂 本 隆 哉
財政課副課長 香 川 和 仁 教総第231号 平成24年11月26日
徳島県議会議長 樫 本 孝 殿
徳島県教育委員会委員長 佐 藤 紘 子 説明者の委任について(通知) 平成24年11月26日開会の
徳島県議会定例会に説明のため出席することを、次の者に委任します。
教育長 佐 野 義 行 徳人委第1280号 平成24年11月26日
徳島県議会議長 樫 本 孝 殿
徳島県人事委員会 委員長 小 巻 真 二 説明者の委任について(通知) 平成24年11月26日開会の
徳島県議会定例会に説明のため出席することを、次の者に委任したので通知します。
事務局長 安 宅 恒 夫 徳公委第850号 平成24年11月26日
徳島県議会議長 樫 本 孝 殿
徳島県公安委員会 委員長 前田 和正 説明者の委任について(通知) 平成24年11月26日開会の
徳島県議会定例会に説明のため出席することを次の者に委任したので通知します。
徳島県
警察本部長 吉 岡 健 一 郎 徳監第137号 平成24年11月26日
徳島県議会議長 樫 本 孝 殿
徳島県
代表監査委員 西 正 二 説明者の委任について(通知) 平成24年11月26日開会の
徳島県議会定例会に説明のため出席することを、次の者に委任したので通知します。
監査事務局長 山 田 昌 俊...