徳島県議会 > 2011-02-01 >
02月23日-03号

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  1. 徳島県議会 2011-02-01
    02月23日-03号


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    平成23年 2月定例会   平成二十三年二月徳島県議会定例会会議録(第三号) 平成二十三年二月二十三日    午前十時三十二分開議      出席議員計三十九名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     元  木  章  生 君     二  番     南     恒  生 君     三  番     丸  若  祐  二 君     四  番     寺  井  正  邇 君     五  番     岸  本  泰  治 君     六  番     喜  多  宏  思 君     七  番     三  木     亨 君     八  番     岡  田  理  絵 君     九  番     岩  丸  正  史 君     十  番     吉  坂  保  紀 君     十一 番     黒  崎     章 君     十二 番     松  崎  清  治 君     十三 番     木  南  征  美 君     十四 番     川  端  正  義 君     十五 番     喜  田  義  明 君     十六 番     木  下     功 君     十七 番     扶  川     敦 君     十八 番     古  田  美 知 代 君     十九 番     山  田     豊 君     二十 番     岡  本  富  治 君     二十一番     樫  本     孝 君     二十二番     藤  田     豊 君     二十三番     杉  本  直  樹 君     二十四番     重  清  佳  之 君     二十五番     嘉  見  博  之 君     二十六番     森  田  正  博 君     二十七番     臼  木  春  夫 君     二十八番     黒  川  征  一 君     二十九番     庄  野  昌  彦 君     三十 番     大  西  章  英 君     三十一番     竹  内  資  浩 君     三十二番     遠  藤  一  美 君     三十三番     西  沢  貴  朗 君     三十四番     北  島  勝  也 君     三十六番     児  島     勝 君     三十七番     福  山     守 君     三十八番     来  代  正  文 君     四十 番     長  池  武 一 郎 君     四十一番     長  尾  哲  見 君   ────────────────────────  出席職員職氏名     事務局長     豊  井  泰  雄 君     次長       後 藤 田     博 君     議事課長     木  村  輝  行 君     調査課長     浅  野  正  資 君     議事課副課長   松  永     隆 君     調査課副課長   和  田  茂  久 君     議事課係長    大  屋  英  一 君     議事課係長    増  金  知 江 美 君     主任       池  内  秀  剛 君     主任       金  丸  武  史 君     主任主事     柏  原  い つ か 君   ────────────────────────  列席者職氏名     知事       飯  泉  嘉  門 君     副知事      里  見  光 一 郎 君     政策監      武  市  修  一 君     企業局長     上  野  秀  樹 君     病院事業管理者  塩  谷  泰  一 君     危機管理部長   小  川  日 出 雄 君     企画総務部長   齋  藤  秀  生 君     県民環境部長   川  長  光  男 君     保健福祉部長   小  森  將  晴 君     商工労働部長   福  田  哲  也 君     農林水産部長   森     浩  一 君     県土整備部長   海  野  修  司 君     会計管理者    大  村  龍  一 君     病院局長     高  橋     徹 君     財政課長     小 笠 原     章 君     財政課副課長   福  田  輝  記 君   ────────────────────────     教育委員長    佐  藤  盛  仁 君     教育長      福  家  清  司 君   ────────────────────────     人事委員長    原     恒  子 君     人事委員会事務局長谷  口  哲  也 君   ────────────────────────     公安委員長    富  久  和  代 君     警察本部長    井  上  剛  志 君   ────────────────────────     代表監査委員   福  永  義  和 君     監査事務局長   木  岡  圭  市 君   ────────────────────────  議 事 日 程   第三号 平成二十三年二月二十三日(水曜日)午前十時三十分開議 第一 県政に対する一般質問         (四   名)   ──────────────────────── ○議長(藤田豊君) これより本日の会議を開きます。   ──────────────────────── ○議長(藤田豊君) 直ちに本日の日程に入ります。 日程第一、「県政に対する一般質問」を前回に継続して行います。 二十番・岡本富治君。   (岡本議員登壇) ◆二十番(岡本富治君) おはようございます。 多くの皆さんに傍聴いただいておりますが、けさの新聞で緊急に通告をして、まずそのことを聞かざるを得なくなりました。正直なとこ残念でありますが、御理解をいただきたいなと思っています。 きのう中央病院の職員が収賄容疑で逮捕されたという報道がなされ、新聞の一面に大きく載っております。大変驚くとともに、県民の信頼を失うものであり、怒りを覚えています。 まずは、なぜこのような事態が発生したのか病院事業管理者にお伺いをいたします。また、知事は、病院局の職員ということでありますから直接的な指揮監督権を有してはいないのでありますが、県政の統括責任者として、このたびの事案についてどう思っているのか、率直な所感をお伺いいたします。   (塩谷病院事業管理者登壇) ◎病院事業管理者(塩谷泰一君) なぜこのような事案が発生したのかとの御質問でございますが、まず中央病院職員が収賄容疑で逮捕されたことについて、県民の皆様に心より深くおわび申し上げます。 私は、日ごろから地方公務員法第三十条に規定する、すべて職員は全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、かつ職務の遂行に当たっては全力を挙げてこれに専心しなければならない、という服務の根本基準を病院局のすべての職員の共通の価値観に、かつ行動指針にするよう指導してきたところでありますが、このたびの事案はこれに反する行為であり、極めて遺憾であります。なぜこのような事案が発生したのか現時点では十分把握できておらず、今後、警察の捜査に全面的に協力しながらしっかりと事実確認を行い、原因の徹底究明と再発防止に全力で取り組む覚悟でございます。   (飯泉知事登壇) ◎知事(飯泉嘉門君) このたびの病院局職員の不祥事に関しまして御質問をいただいております。 今回の事案は、公務員としてはあるまじき行為であり、断じて許されるものではなく、まことに遺憾であります。県民の皆様方に深くおわびを申し上げたいと思います。 県といたしましては、これまで物品調達に関しましては物品購入改善マニュアルを策定いたしまして、要求部門と、そして発注、支払い部門との分離、また物品購入業者選定委員会を設置するなど、改善を重ねてきたところであります。 そこで、今回の事案の発生を受けまして、昨夕直ちに緊急の庁議を開催いたしました。そして、まずは病院局に対しまして、今回、この事案についての徹底した調査と、そして捜査当局に対する全面的な協力、そして厳正な処分、こちらを行うよう求めるとともに、できる限り早期に原因を究明し、改善策を講じ、そして再発防止に努めるよう強く指示を行ったところであります。また、今回の事案を病院局の問題であると、このようにとらえるのではなく、全庁的な事案としてしっかりと受けとめる旨、厳しく注意喚起を促したところでもあります。 今後、二度とこのような事案が発生をしないように、私を初め県の職員一人一人に対し、綱紀の粛正と服務規律の確保を改めて徹底をしてまいりたいと考えております。   (岡本議員登壇) ◆二十番(岡本富治君) 冒頭からある意味で謝っていただく答弁をいただきました。塩谷病院事業管理者には本当に頑張っていただいているのに申しわけないなという思いがあります。知事さんにもという思いがある。でも、我々がバッジをつけている以上、県政をチェックしなければいけない、そういう立場であることを御理解いただきたいなと思っています。知事の決意にこれからも期待をいたします。 本当はさわやかな質問から入りたかったわけでありますが、財政問題等から始めていきたいなと思っていますが、たくさん傍聴に来ていただきましたが、幾つか質問がさっきのことでできなくなりましたので、まず最初に御了解をいただきたいな、そう思っています。 平成二十一年度の九月議会のときに知事さんにこんな要望をいたしました。政権交代になった、今までのようにいつもいつもホームランは打てないでしょうと。王はよくホームランを打った。長嶋はここ一番、ここで打ってくれたら一点が入るのにな、そんなヒットを打ってくださいと申し上げました。ずっと打ち続けてくれたと思っています。今回も八回目の補正予算です。まさにピンチをチャンスに変えながら、知事は的確にヒットを打ってくれたと私は思っています。クリーンヒットがありました。タイムリーヒットもありました。まださよならヒットはないです。でも、ヒットを打ち続けてくれたことに感謝を申し上げます。 その数字として、そのことが数字としてきのうの補正予算で実に見事にあらわれています。県税が七十億円ふえた補正予算です。大体二月補正の県税はいつも減額の補正なんです。六百六十五億円になりました。財政調整基金も何と百五億円になりました。財政中期展望とぴったりです。これは、本当によく頑張っていただいたなと思っています。二十一世紀創造基金は二百四十六億円になっています。税収の増額補正はまさに五年ぶりなんです。財政調整基金が百億円を超えるのは四年ぶりなんです。二十一世紀創造基金が二百億円を超えるのは実に六年ぶりなんです。すごいと思っています。ただ、四年前もこの時期にここに立ちました。思い起こしているんですが、その当時の骨格予算です。四千二百二十二億円でした、当初の予算が。内訳、県税収入八百八十五億円でした。地方交付税千四百三十六億円でした。何が言いたいかと。今回は六百四十五億円です。県税が二百四十億円少なくなっています。交付税は七億円ふえて千四百四十三億円なんです。ただ、私は今回の骨格予算の提案の金額をすごく気に入っているんです、八が好きですから。四千二百三十八億五千八百万円、骨格予算だけど末広がりでどんどんどんどんこれから行くよっていう数字なんです。そう思っています。 現時点でいうと、「袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ」という和歌を思い起こしているんです。知事や県庁の職員の皆さんが寒い中一生懸命にこうしてやってきた、でもやっぱり凍っていました。少し春になったな、これからなるな、そんな現時点では思っています。そんなことを考えると、いろんな中で知事が財政運営において今日まで国の動向に着目をし歳入確保にいろんな工夫をされてきたと思いますが、まずそのことをお聞きしたい、そして今後どうやっていくのか。私は、現時点ではさっきの和歌のとおりだなと思っています。 次に、全国棚田サミットについてお伺いをいたしますが、上勝町でことし十月二十八から二十九日、全国棚田(千枚田)サミットが行われます。いろいろお世話になって樫原の棚田が重要文化的景観としての文化財になりました。十七回目なんです、棚田サミットは。文化財の指定を受けた後にするサミットは今回が初めてです。棚田米っておいしいんですが、棚田米を使った酒づくりや棚田コンサートっていうのがあるんです。棚田で演説をすると、僕も経験がありますが、それまでは文化センターが一番気分がいいと思いました。でも、棚田の真ん中で演説をすると、まさにエコーが響いてきて文化センターよりもはるかにいいです。知事さんまたやってみてください。山の田んぼの真ん中でこう向かってしゃべるとまさしく心に響くような音が返ってきます。それはそれとして……   (発言する者あり) はい、こだまですね。この全国棚田サミットを機会にして、本当はいろいろあって、厳しい厳しい現状がいっぱいあります。そんな中山間地域の持続可能な振興策についてお伺いをいたします。また、県がこのサミットに積極的に取り組んでほしい、その知事の意気込みを答弁いただければありがたいと思っています。 次に、徳島小松島港赤石コンテナターミナルの質問をいたしますが、前回この議場でこんな質問をしました。コンテナターミナルはいつ動くんですか。答弁こうでした。平成二十三年春って言われました。僕はもう一回こう言ったんです。二十三年春は選挙だから、三月がいいんじゃないですかって申し上げました。知事も私も選挙ですと。そしたら、なぜか三月十二日に落成式をするということがきのう皆さんのもとに案内が出ているなと思っていますが、やっぱり言うことは言わんといかんなと実は思っています。 問題は、いっぱい質問したんやけど、今まで余り具体的な答弁がなかったんです。ガントリークレーンというのは小松島市内どこにいても見える。すごいんですよね。そういう設備はできたんやけど、問題はこれからじゃあどうすんのっていう話で、他港に打ち勝つ競争力のあるターミナルを絶対つくらんといかんです。じゃあ、そのためには、例えば関税の事務の迅速化や手数料を軽減するとか、あそこに指定保税地域というのを設けてやるとか、取扱量を拡大するために今までコンテナにある意味で補助金を出してなかった。やっぱり潤滑油として、少しの額であっても、ここに来てくれたらこれだけの補助金がありますよ、そんな答弁をいただければありがたいと思っています。 次に、道路整備についてでありますが、これもいろいろ言いたいんですが、最初申し上げたちょっと時間を短縮しますが、沼江のバイパスを知事さんに英断をいただいて大変お世話になってまいりました。正木トンネルもお世話になってまいりました。正木トンネルはこの七月ぐらいには開通します。四十数億円かかったかなと思ってますが、沼江バイパスもことし中には大体完成する。道の駅も三月十二日に落成するんです。お願いしたことがちゃんとできてて、これは私もそうなんですが、上勝町長と勝浦町長に機会があったら本会議場でお礼を言ってくださいと言われておりますので、あえてそのことは感謝を申し上げます。 一番大事なことは、だんだん終わろうとするときに次の手を打ってないとやっぱりまずいんですね。例えば、徳島上那賀線というのは、那賀町を通じて高知県につながるすごいルートなんです。このことは実は杉本先生にも大変お世話になりました。ありがとうございます。その那賀町に通ずる市宇・八重地の道路というのをどうしてもこれは次の事業としてやっていかなければいけません。今まで県単でちょっとずつやってた。これも知事にお礼を言わなきゃいけないんですが、異例中の異例で補正予算で予算がつきました。でも、新年度に向かってさらにそのことをしっかりと位置づけてほしいと思って質問をいたしますので、よろしくお願いをいたします。 次に、きのうの児島議員さんの質問で、知事はこういう答弁をされました。四国横断自動車道は県政の最重要課題でありますとここで答弁をされました。そのことをよく覚えているんですが、例えば小松島地域四国横断道路はいっぱい河川があるんです。その一番上を走るんです。天王谷しかり、とにかく芝生川、田野川、立江川、いっぱいあるんです。その上を道路が走る、高速道路が。やっぱり地域住民からすると、その河川整備をしっかりとやっておかないと大変なことになるなという不安があります。きょうも多くの市会議員さんにお越しをいただいてますが、そのことを一番心配するのはその地域にいる人、その地域で汗を流してともに頑張っている人が何としてもそこはちゃんとしてほしいという要望が強いんです。 そこで、いろいろ言うと時間がないんで、立江川と恩山寺谷川についての河川改修についてお伺いをいたします。 立江川は、きのうも知事の答弁ありましたが、設計協議っていうのは全部で七つあって大体できているんですが、立江地域だけ、櫛渕地域だけまだできてない。その一カ所のところが立江川という河川があるところなんです。そこの今やっているところを少し整備期間を延伸をしていただかないと、今のままではいけない。今やっているところから少し上流に立江川の改修を延伸するということを明言していただかないとまずいかなと今思っている。もう一つは、恩山寺谷川ですが、橋ができました、きれいな。下流はできている。その上流部二百五十メーターをしっかりと河川整備をしないと、そのもう一個上が高速道路が通るわけですから、そのことも御答弁をいただきたいなと思っています。   (飯泉知事登壇) ◎知事(飯泉嘉門君) まず、財政運営におきまして、国の動向に着眼をいたしました歳入確保にどのような工夫を行い、また今後どのように取り組もうとしているのか御質問をいただいております。 本県におきましては、平成二十年九月、リーマン・ブラザーズショック以降、未曾有の経済危機に直面をする中、百年に一度のピンチを将来への礎を築いていくチャンスへとつなげるため、国の経済対策に迅速かつ的確に呼応し、積極的に国の予算を獲得しながら、切れ目のない経済雇用対策徳島ならではの新成長戦略の展開に取り組んできたところであります。 また、国におきましては、地方の実情を踏まえた効果的な経済雇用対策が実施をされますよう、国の概算要求にあわせ、地方の視点、県民の目線に立った徳島ならではの提言や切れ目のない経済雇用対策を求める戦略的な緊急提言など、スピード感を持って徳島発の提言を行ってきたところであります。 この結果、地方交付税につきましては、国においても財政状況が非常に厳しい中、平成二十一年度には前年度から大幅な増額がなされ、その後も引き続きこの総額の確保が図られますとともに、地域活性化・きめ細かな臨時交付金を初め、地域活性化に資するための新たな交付金の創設に当たりましても、地方にとって自由度の高い制度設計が実現をするなど、本県の政策提言が十分に反映をされてきているところであります。 さらに、国の経済対策として創設をされた基金につきましても、森林整備加速化林業飛躍基金では中四国最大の規模となる四十七億円を確保いたしますとともに、雇用創出のためのふるさと雇用緊急雇用基金では四国最大となります百七十四億円を獲得するなど、国の予算を最大限に活用し、財源の確保に努めてきたところであります。 今後におきましても、経済雇用情勢の推移や国の動向を的確に見きわめ、自主財源に乏しく依然として厳しい財政状況にある本県に対し予算の重点配分がなされますよう積極的に国に対し政策提言を行いますとともに、本県ならでは経済雇用対策スピード感を持ってしっかりと取り組み、県民の皆様の暮らし、そして雇用を全力で守ってまいりたいと考えております。 次に、中山間地域の振興並びに全国棚田サミットに対しどのように取り組んでいくのか御質問をいただいております。 県土の約八割を占める中山間地域は、まさに食料生産の場というだけではなく、環境保全や水源の涵養、そして国土保全など重要な役割を担っているところであります。 このため、中山間地域の振興対策として、ユズやすだちを初め、山フキやタラの芽などの地域の特色を生かした作物の導入、交流や定住促進に向けた体験観光や農林漁家民泊の推進、また農地の保全活動に対する直接支払い、そして企業や大学、NPO法人との連携によります農作業の支援などを進めてきているところであります。 さらに、中山間地域の基盤整備といたしましては、生産基盤となる農道や用水路などを整備することはもとより、安全・安心な生活の場を築く防災施設や簡易水道などの生活基盤を整備いたし、総合的に地域の活性化を図っているところであります。 このような中、来る十月二十八日、二十九日、二日間にわたりまして全国から棚田の研究者や中山間地域の活性化に取り組まれている方々が上勝町に集まり、第十七回全国棚田サミットが開催をされるところであります。本県には、日本の棚田百選に選定をされました上勝町の樫原や三好市の下影など多数の美しい棚田があり、その価値や保全、活用などにつき、事例発表や議論がなされることは大変意義深いことであると、このように考えるところであります。 このため、全国棚田サミットを一過性のイベントとして終わらせることなく、本県の中山間地域の振興に大いに役立てていけるよう、幅広い視点から積極的に支援をしてまいりたいと考えております。全国棚田サミットの開催を契機に、今後、中山間地域が潤いと安らぎをもたらす住みよい地域となりますよう、ハード、ソフト両面からしっかりとお支えをしてまいりたいと考えております。   (武市政策監登壇) ◎政策監(武市修一君) 徳島小松島港コンテナターミナルの利用促進についての御質問でございますが、徳島小松島港コンテナターミナルにつきましては、本県における新たな国際物流の拠点として位置づけ、四国最大の能力を持つガントリークレーンを備えた港湾施設の整備を進めてきたところであり、いよいよ来月十二日に供用開始する運びとなったところでございます。 この新しいコンテナターミナルの充実した機能を最大限に生かし国際物流の拠点として発展させていくためには、便利で競争力のあるターミナルづくりに積極的に取り組み、多数の荷主企業の方々に利用していただくことが何よりも大切であると認識しているところでございます。 このため、これまで以上に集荷量の増大や新しい荷主企業の開拓につながる施策を展開してまいりたいと考えております。具体的には、取扱貨物量を増加させた大口の荷主企業の方々や新規に利用する荷主企業の方々に新しく助成を行うことにより、取扱貨物量の拡大を図ってまいりたいと考えております。また、このような助成制度に加えまして、ポートセールスの推進体制といたしまして、韓国釜山航路の充実強化や中国への新規航路の開拓など、ポートセールス活動を行うため、行政、港湾事業者荷主企業などで構成いたします利用促進協議会の設立を行うこととしております。さらに、管理運営面での利用促進策といたしましては、関税事務の迅速化や手数料の軽減が図られる指定保税地域の実現、他港と比べ競争力のあるガントリークレーンの使用料の設定などをコンテナ船の初入港にあわせて取り組んでいるところでございます。 今後とも、これらの利用促進に関する施策を効果的に展開し、多数の荷主企業の方々に御利用いただけるよう、魅力あふれるターミナルづくりに努め、本県の国際貿易の推進や地域経済の発展につなげてまいりたいと考えております。   (海野県土整備部長登壇) ◎県土整備部長(海野修司君) 二つ御質問をいただいております。 まず、県道徳島上那賀線の道路整備についてでございますが、この路線は徳島市と那賀町を結び、特に勝浦郡においてはいろどりに代表される地域の産業活動や日常生活を支える唯一の幹線道路であります。また、那賀町を経由し高知県に至る道路ネットワークを形成していることから、災害時の緊急輸送道路として命の道の役割を担う大変重要な路線であります。このことから、これまでも幅員が狭く線形が悪いなどの交通の隘路の解消に向けて、上勝町福川・藤川地区のバイパスを初めとする道路整備に取り組んでいるところであります。 議員お尋ねの上勝町市宇・八重地地区につきましては、地形が急峻で幅員が狭く線形が悪い上に地すべり区域も多いことから、抜本的な改良が難しい状況であります。これまで県単独事業にて局部的に待避所の設置や見通しをよくするための改良工事を行い、安全な交通の確保に努めてきたところであります。さらに、当地区の道路の機能を一層高めるため、今年度からは国の補正予算を活用し、これまでの局部的な整備から連続する一定区間の現道拡幅と待避所の設置を組み合わせた一・五車線的な道路整備に着手したところであります。 今後とも、当路線の地域における役割を十分踏まえながら、暮らしを支え、安全で安心な地域づくりに資する道路整備を着実に進めてまいります。 続いて、立江川と恩山寺谷川の河川改修についての御質問でございますが、これらの河川の流域では、これまでたび重なる浸水被害が発生し、また四国横断自動車道の整備とも関連していることから、優先的に整備を行う必要があるものと認識しており、下流から順次河川改修を進めているところであります。 立江川につきましては、河口から前橋までの二・四キロメートルを全体改修延長として昭和六十三年度から事業に着手しており、これまでに河口から県道阿南小松島線の平成橋までの一・七キロメートルの区間が概成しております。その上流にある県道阿南小松島線の白鷺橋までの三百五十メートルの区間につきましては、昨年末にすべての用地補償契約が調ったところであり、来年度には工事に着手したいと考えております。残る白鷺橋から上流の区間につきましては、今後の河川整備の目標を示す河川整備計画を策定する中で、とくしま川づくり委員会での御意見を伺いながら、河川改修の延伸を含め検討を進めているところであり、今後、この計画を早期に策定して具体的な事業につなげてまいりたいと考えております。 次に、恩山寺谷川につきましては、田野川との合流点から上流六百六十メートルを全体改修延長として平成十四年度から事業に着手しており、昨年末に県道宮倉徳島線の芝田橋のかけかえ工事が完成し、芝田橋までの四百十メートルの区間が概成したところであります。上流の残り二百五十メートル区間につきましては、既に用地取得のための現地測量を実施しており、引き続き工事着手に向けた取り組みを進めてまいります。 今後とも、住民の皆様が安全で安心して暮らせるよう、地元小松島市と緊密な連携を図りながら、河川の着実な整備に努めてまいります。   (岡本議員登壇) ◆二十番(岡本富治君) それぞれに御答弁をいただきました。ミカンの説明は後で時間があったらしたいなと思っていますが、特に財政の問題については、知事さんのにこやかな笑顔っていうのがすごく大事です。本当は厳しいんだけど、やっぱり夢と希望が県民には要りますので、よろしくお願いを申し上げます。 次に、棚田サミットですが、知事さんの答弁のとおりなんですが、いつだったか勝浦郡の会合で知事はこんな話をされました。十月二十八日、二十九日ですから、現職の知事として出席をしたいと言っておりました。私も同じ思いでありますが、そのことが大事であって、上流、まさに過疎の地域、中山間の地域で、知事がたとえ上勝は千七百八十人しかいなくても、知事が来てそこで話している、そのことに勇気と元気をいただいております。 赤石港は、久しぶりに具体的な答弁をいただきました。しっかりとやってほしいとあえて申し上げます。 次に、道路の問題ですが、道路は言いたいことがいっぱいありますが、とにかく県単でやってたのを正木トンネルが終わるから国費でやってくれると、こんなありがたいことはないわけでありまして、杉本先生ともどもこれはお礼を申し上げます。 それから、河川改修なんですが、これも明快に御答弁をいただきました。ただ、恩山寺谷川と政所谷川がここでひっついて名前が田野川に変わると。田野川はできている。恩山寺谷川も間もなくできる。政所谷川ができないとここでパンクをしますので、当然土木の方はよくわかっているんですが、そのことも御理解をいただいてやっていただきたいな。芝生川とか神田瀬川とか、とにかくいっぱいあるんですが、すべての事業の中で小松島市は川を制さなければどうにもならない、川を抑えなければ住民の幸せはないというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 次の質問に移るんですが、ちょっとはしょりますが、県の財政は厳しいけど、それ以上に市町村の財政がもっと厳しいというのは皆さんも御案内のとおりであります。でも、県がどんなに苦しくても、知事という立場は市町村を助けなきゃいけない、そう思っております。 二十四の市町村があって、四つの市町村が今ちょっと大変なんです。でも、イエローカードやレッドカードの市町村はありません。わかりやすく言うと、実質公債費比率が一八%以上になると地方債を起こすときに県の許可が要る。四つあるんです。あえて申し上げます。小松島市二〇・四%、佐那河内村二一・〇%、那賀町一八・三%、東みよし町一八・一%。大変なんだけど、イエローカードではありません。私があえてお聞きをしたいのは、じゃあその四つの市町村、やっぱり何とかしてほしい、何とかしていただいてきたと思ってますが、一八%以下になるのは、四市町村いついついつなのか。はっきりと申し上げてくれたほうが、例えば小松島市民の皆さんの不安もなくなる。今は厳しいです。でも、何年か後にはちゃんと一八%以下になるんですよ、そのために知事は一生懸命頑張っているんですよっていう答弁をいただければみんなが安心する。そして、がんばる市町村応援事業というのがありました。額が少なかった。今度大きいんです。三十億円やろうとしている。そのことも具体として答弁をいただければありがたいなと思ってます。 次に、観光振興についてでありますが、よく新聞で上勝の映画がって言われてますが、選挙で歩いているとその映画に出してくださいって実はよく言われます。これはこれからの話ですが、二月二十日に小松島市芝生町に義経夢想祭というのがありまして、ビッグひな祭りと同じ日なんです。一一八五年二月十八日に義経が着いたのは今の小松島、文献では阿波の勝浦となっています。そこに着いた。そして、義経が旗を翻したから旗山という地名があります。そこで義経夢想祭というのをずっとやってます、二十四年間。先日八百人来ました。ビッグひな祭りも同じ日なんですが、約五千人来ました、一日で。そんなことをもろもろ考えながら、上勝の映画でもその地域にはいっぱいいろんなものがある。上流、下流、中流を通じて。彩をテーマにした映画制作をもちろん支援いただくと思うんですが、その地域の観光振興を含めて御所見をいただければありがたいなと思っています。 次に、時間の関係でごく簡単に申し上げますが、みなと高等学園というのが小松島にできます。一月二十七日に起工式がありました。ことしの十一月に完成をすると言われています、校舎が。いいものはできた、でも知事がおっしゃる全国に類を見ない特別支援学校。なかなか教育長、見えてこないんです。まさにすばらしいんです。全国に例がないというんだから。でも、具体的に何がどう違うのっていったらなかなか難しい。保護者は、もうじき説明会がある、そのときに明快に答えていただかないと、志願先を決めるのに、特別支援学校ですから、大変な悩みがあり、迷いがあるんです。そのことをあえてこの議場でしっかりと違いと、何が違ってどう違うのか、そこをお答えいただければありがたいと思っています。 最後に、栄養教諭について、実はこれはずっと私が質問をし、川端先生にもお世話になってきました。食育というのが今大事です。平成十八年に知事の英断で九名やってくれました。その後、質問をして、少なくとも二十四の市町村に一人ずつは要るんじゃないですか、そう言って、英断をいただいて二十年度からそうなっています。でも、考えてみると、上勝町も一人、勝浦町も一人、徳島市も小松島市も一人、ちょっと無理があるな。やっぱり学校数や学級数が多いところにそれなりの栄養教諭を増員配置をして充実強化を図るべきだと思っておりますので、明快に御答弁をいただきたいと思います。   (飯泉知事登壇) ◎知事(飯泉嘉門君) 実質公債費比率一八%以上の市町村がいつ一八%を下回るのか、また今後市町村支援をどのように展開をしていくのか、以上二点御質問をいただいております。 実質公債費比率は財政の健全化をはかる重要な指標の一つでありまして、平成二十二年度は四市町村が一八%以上の団体に該当し、議員からもお話がございましたように、地方債の発行に県知事の許可が必要となっているところであります。 現在、これらの団体におきましては、公債費負担適正化計画を策定いたしまして、新規地方債の発行の抑制や地方債の繰上償還など、改善に向けた取り組みが着実に行われてきているところであります。 また、県では、実質公債費比率の高い市町村を支援いたしますため、地方債の繰上償還に必要な資金を通常より〇・五%低い特別利率で提供をする公債費負担対策資金を創設いたしまして、平成十九年度から三カ年で総額七億二千三百八十万円の市町村支援を行ってきているところであります。 こうした各団体の取り組み、さらには県の支援によりまして、那賀町、東みよし町は平成二十三年度に、佐那河内村は平成二十四年度までに、そして小松島市は平成二十五年度までにそれぞれ一八%を下回る見込みとなっており、県といたしましても、各団体がその目標をしっかりと達成をすることができるよう、引き続き助言や支援を行ってまいりたいと考えております。 次に、今後市町村支援をどのように展開をしていくのかについてであります。 市町村は、言うまでもなく住民の皆さんに最も身近な総合行政主体といたしまして、その存在と役割がますます重要になってくるものと、このように認識をいたしております。こうした中、本県の市町村が地域住民の皆様からの負託にしっかりとこたえ、みずからの責任と判断で住民生活にかかわる課題に積極的に対応できますよう、県といたしましても市町村をしっかりと支えていくことがこれまで以上に求められてくるものと、このように考えております。 こうしたことから、今年度からがんばる市町村応援事業では、毎年度の予算措置という従来の形を一歩踏み出しまして、三カ年で総額三十億円の支援を明確にし、単年度では十億円を確保することにより、市町村が直面をいたします課題に対し、計画的かつ安定的に取り組みが行えますよう、積極的に支援を行っているところであります。 また、平成二十三年度に向けまして、市町村ニーズを的確に踏まえ、支援内容をさらに進化をさせ、行財政課題や地域課題に先駆的、意欲的に取り組む頑張る市町村をしっかりと応援をしてまいりたいと考えております。   (福田商工労働部長登壇) ◎商工労働部長(福田哲也君) 彩の映画制作の協力、支援と周辺の魅力を活用した観光振興について御質問をいただいております。 本県では、全国に誇る豊かな自然や伝統文化など地域の魅力を映像を通じて広く発信するため、徳島県ロケーション・サービスにより、これまで映画やドラマなどのロケに積極的な誘致支援を行ってまいりました。映画が制作、上映されますと、舞台となっております地域の認知度やイメージが向上しまして、周辺の魅力をあわせて発信することにより、高い誘客効果が期待されるところでございます。このたびの高齢化が進行する中山間地域のピンチをまさにチャンスに変え、地域に希望と勇気を与える上勝の彩を物語とする映画の制作は、全国へのPRや地域活性化の絶好の機会となるものと考えております。 映画の舞台となる周辺は、高丸山千年の森や勝浦川などの自然、そして上勝アートプロジェクトや人形浄瑠璃などの文化、山の楽校自然の宿あさひやふれあいの里さかもとなど、体験交流といった魅力にあふれております。また、昨年国史跡に指定をされました鶴林寺周辺の遍路道や三月にオープンする道の駅ひなの里かつうらなど、新たな環境整備が次々と進んでいるところでございます。さらに、春の風物詩として定着をいたしておりますビッグひな祭り、源義経ゆかりの史跡を活用した義経夢想祭など特色のある催しに加えまして、本年十月に開催されます全国棚田サミットといった新たな催しの積極的な活用によりまして、映画の放映との相乗効果が期待をされます。 そこで、県といたしましても、映画制作に当たり、これまでのさまざまなロケ支援で培いましたノウハウを生かした支援を積極的に行いますとともに、上勝町を初めとした関係者としっかりと連携をし、人と自然が共存し、生きがいや人々の温かい触れ合いのあるこの地域ならではの魅力を機を逸することなく大いにPRをし、本県の幅広い観光振興につなげてまいりたいと考えております。   (福家教育長登壇) ◎教育長(福家清司君) 二点御質問をいただいております。 まず、みなと高等学園について、全国に類を見ない特別支援学校と言われるが、具体的に何がどう違うのかとの御質問でございますが、本県におきまして発達障害のある児童、生徒は、小中学校及び高等学校に約四・四%在籍しており、中には心身症や知的障害を伴っている生徒も含まれております。 現在、中学校を卒業した発達障害のある生徒の多くは高等学校に進学していますが、心身症や知的障害を伴う生徒の場合は、高校生活を継続することや適切な就労先を決めることが困難な状況も見られます。みなと高等学園は、このような心身症や知的障害を伴う発達障害の生徒を受け入れて職業的自立に向けた教育を行う全国初の特別支援学校として設置したものであります。 このみなと高等学園におきましては、発達障害のある生徒が得意分野を生かす中で、職業的自立を図ることができるよう、情報処理やサービス、ものづくりなどを中心とした四学科を設置することとしております。各学科におきましては、高等学校の専門学科と同等、もしくはより基礎的な教育内容を一クラス八名という少人数できめ細かく学ぶとともに、一人一人の生徒に応じて情緒の安定やコミュニケーション能力の育成などを目的とした授業を設けます。 また、事業所等の御協力による二週間程度の就業体験を一年生のときから年間二回以上実施することにより、自己の職業適性の把握を促すとともに、自信を育てる中で就労につなげてまいりたいと考えております。この就業体験を開校時からスムーズに展開するため、昨年十一月から職場開拓調査員を配置して、小松島を初めとする各商工会議所の御協力をいただきながら、就業体験先の確保に努めており、現時点で約二十社から就業体験に協力するとのお答えをいただいております。さらに、みなと高等学園で行う職業的自立に向けた教育が発達障害のある生徒にとってより効果的な内容となるよう、本年度から鳴門教育大学に教員を派遣し、発達障害のある生徒に対する職業教育のあり方について研究も進めているところでございます。 県教育委員会としましては、今後とも全国に類を見ない特別支援学校であるみなと高等学園の教育内容の充実を図り、発達障害のある生徒が社会的、職業的に自立できますよう、開校に向けた準備に全力を傾注してまいります。 次に、栄養教諭の増員配置に努め体制の充実強化を行うべきではないかとの御質問でございますが、本県では、徳島県学校食育指導プランを策定し、子供たちが食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できるよう体系的な食育指導を進めており、栄養士の資格を有する栄養教諭がその中心を担っております。 栄養教諭の配置につきましては、平成二十年度からすべての市町村と総合教育センターに一名ずつ、計二十五名の栄養教諭を配置しているところです。栄養教諭をすべての市町村に配置してから三年目を迎え、学校現場からは、子供や保護者の食に対する関心、理解が高まった、食を通して学校と家庭との連携が深まった、地産地消による郷土料理を用いた給食を積極的に進めることで郷土に対する関心が高まった、食物を大切にする意識が浸透し残食が減少したなどの報告が寄せられており、栄養教諭の配置は食育の推進に大きな効果があったと認識しております。 今後は、これらの成果に加え、アレルギーや肥満傾向にある児童、生徒に対する個別の指導、小中学校の各段階における継続的、系統的な食に関する指導など、学校現場で高まっているニーズに対し、さらにきめ細やかに取り組んでまいりたいと考えております。 県教育委員会といたしましては、今までの食育の状況や市町村の学校数、学級数等を踏まえ、食育をさらに推進するため、平成二十三年度以降、栄養教諭の増員配置の実現に向けて積極的に進めてまいります。   (岡本議員登壇) ◆二十番(岡本富治君) それぞれ御答弁をいただきました。ありがたい答弁がいっぱいあったなと思っていますが、市町村の支援というのは、四カ市町村、大体年度を明示してマルということになったんですが、知事がここでそのことを発言することに大きな意味があります。徳島県知事がいて、二十四の市町村長さんがいる。そのネットワークは我々県議以上のものがあります。首長さんという立場があります。そのことをしっかりと知事は踏まえて、二十四の市町村をしっかりと守っていくんだという姿勢をお示しいただいたことに大変ありがたく思っています。  観光の問題につきましても積極的な御答弁をいただきましたが、正直に言って、上勝町の中でも映画を云々というのはいろんな議論があるんです。でも、結果としてやるという方向になりました。地域の皆さんが本当はいろんな意味で苦労をしている。中山間地域は大変なんです。でも、それを乗り越えて映画を通して中山間の悩みや思いを全国の人に知っていただき、都市部の皆さんに御理解をいただく、そこからでないと田舎はやっていけないんです。 また、みなと高等学園についても現時点では教育長はなかなか話がしにくいんだと思うんですが、できる限り具体的にお話をいただいたなと思っていますが、いま一度申し上げます。保護者の皆さんの説明会にはいろんな質問があります。大変だと僕は思ってます。それにしっかりと明確に答えていけるような体制を、まだちょっと日にちがありますから、これからもさらに煮詰めていってほしいなと思います。 もう一つ、栄養教諭については、平成二十三年度以降積極的にやってくれるということで、本当にこれは実に英断をいただいたなと思っています。わかりやすく言いますと、今まで、昔、十八年度前は栄養士さんというのは給食センターの中で栄養の献立をやっていました。今、栄養教諭は学校の教室に入って、クラスに入って、担任の先生と一緒に食育の授業をする。そこが違う。知育、徳育、体育、その中に食育というものがいかに大切かということを教育長はよく御理解をいただいているんですが、皆さんにも御理解をいただいて、これは実はかなり予算が要るんです。かなりの額が要るんです。いずれ予算書に出てくると思いますが、御理解をいただきたいなというふうに思っています。私も、例えば地元の小学校で一緒に子供たちと給食をいただきながらそういうお話を聞きました。やっぱり違うんです、栄養教諭の話は。そのことを御理解いただければありがたいと思っています。 いろいろ申し上げましたが、本当は農業と林業も質問をしたかったんですが、当初の関係で省きました。 棚田、そこに立つときふるさとのにおいがする、土の香りが、水の流れが心にあったかい。そこには何とも言えないぬくもりがある。山合いに開かれた田園、ミカンの甘酸っぱい香り、清き勝浦川の流れ、田んぼに咲いている美しい花、そこには忘れかけていた日本人の心があります。私は小松島が選挙区になって、きょうは小松島のほうが質問が多かったかもしれません。でも、勝浦郡という上流に住んでいる県議として一番大事なことは、おいしい空気ときれいな水を下流にしっかりと送るということが大事だと思っています。そのために、これからも頑張んなきゃいけないなと思っているんですが、あと三分なんでミカンの話をちょっとだけします。 そこにミカンがあるんですが、実は今ミカン高いんです。一箱三千八百円生産者に入ります。だから、皆さんには六千円ぐらいになるのかもしれませんが、なぜ高いかっていうのは、少ない、天候が大変だった、食べる人よりもミカンをつくっている人が少ない、だから高いんです。このミカン、大きいのとちっちゃいのとありますね。けさ聞いたんです、大きいのと小さいのとどう味が違うのと。大きいのはやっぱりちょっと田舎で言うと大きな味で、大味でちょっと甘さが薄いかもしれない。でも、ちょうどいい大きさはきめ細やかな味がするって言うんです。そこが大事なんです。これからの財政運営の中で地域活性化交付金、きめ細やかな交付金というものをしっかりと我々の意見やさっき言った皆さんの意見、地域住民の皆さんのしっかりと意見を聞いて。これ何で言うか、知事が決めれるお金ですから、国の補助金じゃないから。交付金というのは、知事が決断をして我々が議決をすればマルの予算です。そういう知事であってほしいな、頑張ってほしいなと思っています。 長池先生が実は御勇退をされます。長い間子ども会で頑張っていただきました。この言葉が私は好きであります。子供という宝を健やかに育てたい。ともに流した汗と涙を大切に、心豊かなきずなに確かな未来のかけ橋になりたいと私は思っています。子供を大事にすること、県土を大事にした遠藤先生も御勇退をされます。私にとって長池先生は同期です。遠藤先生はお父さんと同じ。年も同じですが、おやじのような存在でした。本当にお世話になったことを心を込めてお礼を申し上げながら、多くの傍聴の皆さんにも十分な質問ができませんでしたが、今皆さんが知事を見ている、私を見ている、こっちを見ている、少なくともその目線は、県庁の理事者の皆さんに、上勝にいるよりも、勝浦にいるよりも、小松島にいるよりもしっかりと肌で伝わっているはずであります。それが政治だと思っています。ありがとうございました。(拍手)   ──────────────────────── ○議長(藤田豊君) 議事の都合により、休憩いたします。      午前十一時三十三分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後一時三分開議      出席議員計三十六名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     元  木  章  生 君     二  番     南     恒  生 君     三  番     丸  若  祐  二 君     四  番     寺  井  正  邇 君     五  番     岸  本  泰  治 君     六  番     喜  多  宏  思 君     七  番     三  木     亨 君     八  番     岡  田  理  絵 君     九  番     岩  丸  正  史 君     十一 番     黒  崎     章 君     十二 番     松  崎  清  治 君     十三 番     木  南  征  美 君     十四 番     川  端  正  義 君     十五 番     喜  田  義  明 君     十六 番     木  下     功 君     十七 番     扶  川     敦 君     十八 番     古  田  美 知 代 君     十九 番     山  田     豊 君     二十 番     岡  本  富  治 君     二十一番     樫  本     孝 君     二十三番     杉  本  直  樹 君     二十四番     重  清  佳  之 君     二十五番     嘉  見  博  之 君     二十六番     森  田  正  博 君     二十七番     臼  木  春  夫 君     二十八番     黒  川  征  一 君     二十九番     庄  野  昌  彦 君     三十 番     大  西  章  英 君     三十一番     竹  内  資  浩 君     三十二番     遠  藤  一  美 君     三十四番     北  島  勝  也 君     三十六番     児  島     勝 君     三十七番     福  山     守 君     三十八番     来  代  正  文 君     四十 番     長  池  武 一 郎 君     四十一番     長  尾  哲  見 君   ──────────────────────── ○副議長(杉本直樹君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 七番・三木亨君。   〔吉坂・西沢両議員出席、出席議員計三十八名となる〕   (三木議員登壇) ◆七番(三木亨君) ただいま御紹介にあずかりました明政会の三木でございます。 本日はお日柄もよく、四回目の登壇でございます。杉本副議長におかれましても御機嫌麗しく大変結構なことでございます。四回目ということで、今期最後の私の質問となりますが、まとめとして集大成的なものを目指したんですが、なかなか思うようにもいかず、ただ私なりに一生懸命にまとめて考えた質問でございます。大変時間帯として眠たい時間帯でございますので、理事者の方々に対しましてはどうぞ議員の皆さんが眠たくならないようなしっかりした御答弁をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、まず財政問題について伺います。 知事は、平成十五年の知事選以来、選挙公約としてみずからのお名前をなぞってカモン・マニフェストをお示しになっています。四年前の再選に当たっては第二幕と銘打っておられたので、今回はさしずめ第三幕ということになりますが、知事の今後四年間の県政運営にかける熱い思いに県民の皆さんは大変大きな関心を寄せていると思います。 知事は、この八年間、再生から飛躍へ、誇りと豊かさを実感できる二十一世紀の徳島づくりを目指して、徳島ならではの取り組みを掲げ、着実に成果を上げてこられました。その先見性と実行力は多くの県民の折り紙つきではあるものの、リーマンショックによる世界レベルの経済の落ち込みを初め、地方の社会経済を取り巻く状況は依然として非常に厳しいのが今の現実であります。そして、これからの日本社会を展望しましても、民主党政権下で停滞、混迷が深まりこそすれ、未来への光明はなかなか見えてまいりません。消費税論議についてもなし崩し的に既成事実をつくろうと野党への抱きつき戦術等理念なき国会運営も際立っていますが、ただ一つはっきりしているのは、将来にわたる持続可能性のある社会の構築に向けて、その基盤となるのは健全な財政運営であり、それは国はもとより、地方自治体においても同様だということであります。 本県財政も、県職員の皆さんに対する給与カットまでの厳しい状況の中で、健全財政へといかに立て直していくのか大きな課題ですし、財政健全化には広く県民の皆さんの御理解、御協力も欠かせないのではないかと考えます。 そこで、お伺いいたしますが、県としては、今後に向けて県民にわかりやすい具体的な数値目標を示し、議会はもとより、県民の皆さんと危機感を共有しつつ抜本的な財政健全化に取り組む必要があると考えますが、この点につき知事さんの意気込みのほどをお聞かせください。お願いします。 続きまして、今現在、サイクリングが大変大きなブームとなっております。自転車はこの地球上で最も経済的で、かつ環境に優しい乗り物であり、地球温暖化という問題に直面する世界、長引く不況に息切れする社会、そして健康的な生活を志向する個人のニーズに合致したところにその人気の原因があるのではないかと思います。 これを受けて、全国各地において数多くのサイクリングイベントが開催されており、我が県におきましても自転車王国とくしまを掲げ、自転車王国とくしまライドin NARUTOや自転車王国とくしまツール・ドにし阿波等のイベントが開催され、好評を博すとともに大いに成果を上げているところであります。 ただ、この参加者の大部分が県内からの参加者であることに着目いたしますと、せっかくの全国的ブームを、県外の方が徳島の魅力を文字どおり風を受けた肌でじかに感じていただく絶好の機会として、今後はさらに活用していくための工夫が必要かと思われます。そして、そのためにはよりスケールアップしたテーマ性や話題性にあふれたコース設定等を前面に打ち出した世間の耳目を集め、全国にアピールできるイベントにしていく必要があると考えます。 そこで、この新しいサイクリングイベント構想の前準備として、私は大鳴門橋の歩行者、自転車の通行についてお伺いしたいと思います。 明石淡路フェリーの運航休止に伴い、兵庫県では新年度予算において明石海峡大橋の歩行者や自転車の通行に関する可能性調査費を計上したとお話を伺いました。私は、サイクリングの神戸淡路鳴門ルートを創設してはどうか、これによって本県の観光振興や地域振興の面での新しいカードが誕生し、関西広域連合において取り組む広域観光振興にもつながるのではないかと考えております。 そこで、兵庫県との連携を図りながら、本県においても大鳴門橋の歩行者、自転車の通行の実現に向けた検討に早急に着手すべきと考えますが、御所見をお聞かせいただきたいと思います。 続きまして、過疎地域の振興についてお伺いいたします。 先般、国勢調査の速報値が発表され、前回の平成十七年度に比べ松茂、北島、藍住町を除くすべての市町村で人口がマイナスとなっており、特に県西・県南部では一割以上の大幅な減少となっている市町もあります。私の地元吉野川市も約四%人口が減少しておりましたが、旧美郷村を初め、過疎地域での人口減少、高齢化の加速的進行、集落の衰退には大きな危機感を抱いており、地域社会の根幹にかかわる大きな問題と受けとめております。 過疎地域の疲弊、衰退は本当に深刻な問題であります。かといって、単に定住促進を図ります、交流人口をふやしますといったことでは、地域に内在する本質的な問題は解決されません。今求められているのは、厳しい現実を現実としてとらえる冷徹な姿勢と、真に地域の実情、特性を深く理解した上での住民と一体となったきめ細やかな地域対策であると感じております。 そこで、お伺いいたしますが、県では疲弊する過疎地域の目指すべき方向をどのように認識し、今後どう取り組んでいこうとされるのか、地域の実情を踏まえた具体的な御答弁を期待したいと思います。 続きまして、これに関連いたしまして、視点を変えて観光振興という面でお聞きしたいと思います。 私の地元である吉野川市の山合いに美郷地区があります。本日傍聴に来ていただいている方にも美郷の方、美郷御出身の方がいらっしゃいますけれども、御存じのとおり、木々の緑と清流のせせらぎなど自然に恵まれた集落で、以前からほたるの里として知られ、五月末から六月初めにかけてのほたるまつりのころは県内外から大勢の観光客が訪れ、その幻想的な光の乱舞に魅せられてきました。しかし、蛍の季節以外に美郷を訪れる方というのは以前にはそれほどなかったかと思います。まして県外から注目されるようなことはめったにない小さな集落でした。 人口の減少や高齢化といった課題を抱える中で、十数年前から地域住民や商工会の皆さんにより、ない物ねだりではなくあるもの探しの観点で、地域の持つ自然や文化資源を生かし、磨き上げ、伝統文化を受け継ぎながら地域の活性化を図る活動が始まり、さまざまな工夫を凝らした取り組みが進められてきました。例えば、地域特産の梅を生かし、全国初の梅酒特区の認定を受けた美郷ブランドの梅酒づくりを初め、地元でとれた食材を使った美郷流マクロビオティック料理の提供や山里ならではの体験を味わえる農家民宿、さらには高開集落に残る石積み技術を生かした文化的景観づくりやイベントなど、キレイのさと美郷として、ほかでは決して知ることのできないいやしの空間が生み出されております。まさに美郷に来れば心も体もきれいになる、ここに来れば土の声を聞くことができるといったようなゆっくりとした時間が流れる場所になっております。 こうした取り組みがいろんなメディアで取り上げられ、あるいは口コミで、今日では県内はもとより、関西や首都圏など全国からわざわざ美郷を訪れる方々がふえてきております。これら地元住民による地域活性化の努力に対して、にほんの里百選、ふるさとイベント大賞、全国過疎地域自立促進連盟会長賞など多くの賞が贈られるなど、今や全国的な地域振興、観光地づくりのモデルとして高く評価をされているのであります。しかし、これらはいずれも地域で努力を重ねられてきた人、さらには人と人とのつながりが生んだたまものだと思います。そして、このつながりこそもっともっと広げていくべきだと考えています。 県では、現在、県観光協会の主催により市町村の地域イベントや体験型観光などの徳島の魅力を情報発信し、交流人口の拡大や地域活性化を目指すとくしまINAKA博覧会を開催されております。また、新品種である赤い梅、露茜の美郷での試験栽培を地元農家に委託されるなど、美郷へのさまざまな支援もいただいているところでありますが、今後は美郷と全国のいろんな地域やいろんな分野の方々とのつながりをさらに広げていくことが大事だと感じています。 そこで、お伺いいたします。 県では、美郷地区のように独自の歩みや地域資源を生かした体験型観光等による積極的な観光誘客のための取り組みに対しどのような支援や情報発信をしようとしているのか、御所見を伺います。 御答弁をいただきまして、質問を続けたいと思います。   (飯泉知事登壇) ◎知事(飯泉嘉門君) 三木議員の御質問にお答えをさせていただきます。 県民にわかりやすい具体的な数値目標を示し、県民と危機感を共有しつつ抜本的な財政健全化に取り組むべき、御提言をいただいております。 財政健全化に向けた数値目標につきましては、行財政改革の指針でありますとくしま未来創造プランや財政構造改革基本方針におきまして、県債残高を平成二十年度までに減少に転じさせること、県債の元利償還であります公債費について平成二十二年度までに対前年伸びをゼロに近づけること、平成二十年度から二十二年度までの三年間に総額六百五億円の収支不足額の解消を図ることを目標として掲げ、その達成に向け全庁挙げて取り組んできているところであります。 具体的には、県債の新規発行の抑制や約五億五千万円の総利払い額の縮減につなげた全国型市場公募債の発行、義務的経費にまで踏み込んだ聖域なき歳出削減、とくしま“トクトク”事業の積極的展開、そしてより一層の歳入確保対策など、財政の健全化の取り組みを着実に推進をしてきているところであります。 その結果、県債残高につきましては平成十八年度末をピークとして減少へと転じさせ、公債費におきましても平成二十年度をピークに三年連続で縮減を行い、いずれも目標を一年前倒しで達成をしたところであります。また、収支不足額につきましても、目標を上回る六百二十五億円の改善を図ることによりまして、平成二十二年度末の財政調整基金残高百五億円を確保するなど、持続可能な財政構造の実現に向け一定の道筋を見出せてきているところであります。 一方、県民の皆様との情報の共有につきましては、県のホームページや広報紙「県政だよりOUR徳島」を活用し、よりわかりやすい情報提供に努めてまいったところでありまして、こうした取り組みは、民間団体が昨年の九月公表した予算編成の透明度ランキングにおきまして、全都道府県中第六位という一定の評価を得たところであります。さらに、本県の全国型市場公募債は、専門機関によるいわゆる格付において、信用力は極めて高くすぐれた要素があるとの評価であるAAを平成二十年度から三年連続で取得をし、財政健全化に向けた取り組みの成果と財政の今後の健全性を県民の皆様に客観的にお示しすることができたのではないか、このように考えるところであります。 このように財政構造改革の成果は着実にあらわれてきておりますが、一方で、百年に一度の経済危機による県税収入の大幅な落ち込みや医療や福祉などの扶助費の大幅な増加により、本県は依然として厳しい財政状況が続いているところであります。 このため、今後におきましては、歳入歳出両面にわたる一段と踏み込んだ対策や県民目線に立った数値目標の設定などあらゆる角度から検討を進め、新たな財政構造改革の基本方針を策定いたし、県財政の状況や改革の必要性について、県民の皆様と情報や思いを共有しながら、県を挙げてさらなる財政の健全化の取り組みを進めていきたいと考えております。   (海野県土整備部長登壇) ◎県土整備部長(海野修司君) 大鳴門橋における歩行者や自転車の通行についての御質問でございますが、大鳴門橋を含む神戸淡路鳴門自動車道は、全国の高速道路ネットワークの一翼を形成するとともに、本県と淡路島、本州を結ぶ唯一の交通路である自動車専用道路として、物流や経済活動、観光、文化振興などに大きな効果を発揮してきたところであります。 最近の健康志向の高まりを受けて盛んになっているウオーキング、ランニング、サイクリングが大鳴門橋で可能となりますと、鳴門の渦潮と相まって、魅力的なコースの創出が期待されるところであります。 この大鳴門橋に歩行者や自転車を通行させることにつきましては、橋の構造はもともと歩行者や自転車が通行できる専用の通路の設置を想定した設計にはなっていないこと、仮に歩行者や自転車の通路を別途設ける場合には鳴門海峡の強い風に対する安全性の確保が非常に難しいこと、車道部の下には新幹線が通る計画として確保されたスペースがあるものの県下有数の観光スポットである渦の道として利用されていることなど多くの課題があります。 こうした課題はあるものの、議員の御提案は、全国から多くの人々が集まり新たな交流が生まれるとともに、観光や地域振興につながるものと考えております。さらには、昨年十二月に発足した関西広域連合の一員として、今後、広域観光・文化振興の分野などで関西地域とのさらなる交流の拡大を図ることが望まれておりますので、兵庫県が来年度実施する予定の明石海峡大橋有効利用検討調査の検討状況なども参考としながら、情報収集に努めるとともに、兵庫県や関係機関などとも連携し、今後十分研究してまいりたいと考えております。   (川長県民環境部長登壇)
    県民環境部長(川長光男君) 疲弊する過疎地域の目指すべき方向をどのように認識し、どう取り組んでいくのかとの御質問でございます。 本県の過疎地域は県土面積の七割を占めており、国土、環境の保全、水や食料の供給など、極めて重要な役割を担っております。しかしながら、過疎地域は、地域産業の低迷や著しい人口減少と高齢化により地域の活力が低下し、住民の方々は医療や福祉、交通手段の確保など日常生活にかかわる課題に直面しながら生活を営んでおり、地域によっては集落の存続さえ懸念される状況となってきております。 こうした課題を乗り越え、過疎地域を県民共通の財産として次の世代に継承していくためには、恵まれた農林水産資源を活用した産業の振興や美しい景観、歴史、文化を生かした魅力ある地域づくりを推進するとともに、人口減少時代の中にあっても地域力を結集し、安全で安心して暮らせる持続可能な地域社会を実現していくことが必要であると認識しております。 このため、本県では、昨年十月、過疎地域自立促進計画を策定し、これまでの基盤整備に加え、担い手の育成やコミュニティービジネスの創出、暮らしを守るための生活環境の充実など、新たな視点からハードとソフト両面にわたる過疎対策を積極的に推進しているところであります。 特に今後におきましては、これまで以上に地域の実情に応じたきめ細かなソフト対策を加速させていく必要があるため、過疎地域の住民の方々の御意見や御要望をお聞かせいただき、創意と工夫を凝らした地域ならではの取り組みをしっかりと支援するとともに、必要な施策をスピード感を持って実行し、過疎地域の振興に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。   〔森本議員出席、出席議員計三十九名となる〕   (福田商工労働部長登壇) ◎商工労働部長(福田哲也君) 体験型観光等による積極的な取り組みに対する支援や情報発信についての御質問でございますが、本県では、観光立県とくしまの実現に向けまして、海、山、川の豊かな自然、安全・安心で新鮮な食材、農山漁村でのありのままの生活体験を活用いたしました体験型観光を積極的に推進をいたしておるところでございます。 議員から御紹介のありました美郷地区では、人と人とのつながりによる地域資源を磨き上げ、美郷流マクロビオティック料理や農家民宿など、里山の自然や食材、暮らし体験を生かした多彩なメニューを取りそろえ、全国に誇り得る活動を精力的に展開しておるところでございまして、まことに心強く感じているところでございます。 県といたしましては、こうした取り組みをさらに観光誘客につなげるため、中国四国地区では初めて開催される三月十八日からの全国ほんもの体験フォーラムin徳島を最大限に活用し、本県の体験型観光の魅力を強く発信するとともに、全国の組織との連携強化につなげていく必要があると、このように考えております。 また、議員御提案のように、地域が主体となった特色のある観光づくりには、人材の育成や組織づくりにより人と人とのつながりを広げ、さまざまな分野が連携して観光資源の掘り起こしや磨き上げを行うことが極めて重要であると認識をいたしております。 このため、県では、もてなしの阿波とくしま推進会議を設置し、官民一体となった連携を強化するとともに、これまでキレイのさと美郷や梅酒特区プロジェクト、美郷の魅力を集めた体験イベント「美郷アレ★コレ!」に対し、オンリーワン補助金やにぎわいとくしま観光協議会費補助金、さらにはとくしま経済飛躍ファンドなどを活用し、積極的に支援をしてきたところでございます。 今後とも、地域独自の強みや資源を生かした主体的な取り組みをさらに進展させられますよう、でき得る限りの支援を行うとともに、地域と密着して農家民宿を初めとした体験型観光のすそ野の拡大、魅力的な観光素材を組み合わせた観光の提案、あらゆる機会を活用した情報発信に努めるなど、積極的な観光誘客に鋭意取り組んでまいりたいと考えております。   (三木議員登壇) ◆七番(三木亨君) けさ出かけに、女房にきょうは質問なんで頑張って行ってくるというふうに言いましたら、あんた落ちついてしゃべりなさいというふうに言われまして、そんなに言うんだったらおまえがかわってしゃべれと言いたかったんですが、そこは家庭円満のためににこにこと笑って、じゃあ行ってくるよおまえと言いながらやってきた次第でございますが、そうしてみると、落ちついてしゃべるとちょうどいい時間ぐらいで来ておるようでございますが、続けて質問に入らせていただきたいと思います。 次に、県内中小企業への原料高騰対策について伺います。 中国を初め新興国の需要の急増、異常気象による収穫激減、投機マネーの市場流入などにより小麦、コーヒー、砂糖といった原料価格の高騰が生じており、また現在の不安定な中東諸国の政治状況をかんがみれば、今後もこの傾向が続く可能性は高いと思います。 県においては、リーマンショック以降、緊急出前相談を実施するとともに、経営者の生の声を踏まえ、思い切った金融対策を繰り出すなど、常に先手先手の中小企業対策を講じてきたところであります。現下の原料高騰対策に関して、県内中小企業への影響をどのように把握しているのか、そして徳島ならではのどのような対策を講じようとしているのか、御所見をお聞かせいただきたいと思います。 続きまして、農林水産業の振興に関してお伺いいたします。 現在、農林水産業を取り巻く環境は、担い手の高齢化、耕作放棄地の拡大、燃料価格の高騰及び輸入農産物の増大による価格の低迷等により、大変厳しい状況にあります。さらに追い打ちをかけるように、国においてはTPP、環太平洋連携協定への参加をことしの六月をめどに決定するということですが、国内の農林水産物に対して何の対策も打たずにTPPに参加すると、市場には安い輸入農林水産物があふれ、我が国の一次産業の生産力、自給率、担い手は大幅に減少し、大打撃をこうむることが推測されます。このことから、去る十二月に徳島県議会として国に対してTPPへの参加については拙速な参加表明を行うことなく、必ず国民的合意形成が図られるよう慎重な対応を強く要望したところであります。 徳島は気候、土壌、水資源と世界でも有数の好条件に恵まれており、さらに消費地に近い立地条件を生かし、ブランド品目だけでなく多種多様な農林水産物を擁するとともに、その生産について独自の技術を数多く保有しています。このような資源や技術をさらに生かすため、県では農林水産総合技術支援センターを知の拠点として位置づけ、研究、普及、教育の各部門を連携し、ワンストップサービスの提供を目指すほか、幅広い関係機関との交流機能を持つ開かれた施設として本年から本格的な工事に着手されています。この中で、試験研究分野の役割は、徳島の自然環境を生かし、高い技術力により安全・安心で高品質なとくしまブランドの創出を目指し、昨今の急激に変化する社会情勢にも柔軟に対応できるまさに八方ふさがりの現状を打破する技術力を開発することにあると考えます。 そこで、この新拠点の整備を進めるに当たり、本県農林水産業の競争力強化に向けた試験研究にどのように取り組まれるのかお伺いします。 続きまして、防災人材の育成についてお伺いいたします。 いざという災害時への備えとして、自助、共助、公助の体制の強化が必要とされており、特に共助のシステムづくりが現在求められております。共助とは、すなわちそれぞれの地域における住民の協力、連携であり、その共助のシステムを支える人材の育成が不可欠であります。しかし、消防団における団員数の減少や高齢化などに見られるように地域における防災体制は弱体化が目立つ状況にあります。 県においては、あすの防災人材を育てるため、少年少女による消防団活動の活性化などに力を注いでいるところでありますが、学校における防災教育の面ではまだまだ充実強化の余地があると感じております。危機管理部と教育委員会がこれまで以上にタイアップを図り、小中高それぞれの学校現場における防災教育の内容を充実させるべきだと考えますが、御所見のほうをお聞かせいただきたいと思います。 もう一点、学校での防災教育とあわせて地域におけるいろんな年齢層の方々の防災面での役割の明確化や、それを果たすための知識、技術の習得といったことも非常に重要であります。子供、青少年から高齢者に至るさまざまな地域住民が地域の防災活動においてそれぞれに応じた役割を果たし、地域の総合的な防災力を高めるために、県において防災人材の育成を主体的に推進する体制づくりを推進すべきと考えますが、前向きな御答弁をお願いしたいと思います。 最後になりますが、昨年最後のコメントのところで予告させていただきました徳島県史の編さんについてお伺いしたいと思います。 御承知のとおり、今日本は百年に一度の経済危機や高病原性鳥インフルエンザ、地球温暖化問題など、私たちの生活を脅かすような大きな課題が重なり、国政も大変な混迷が続いているなど、閉塞感が漂っています。 こうした中で、ピンチをチャンスに、可能性の宝庫である徳島に自信を持って明るい未来に向かって頑張っていこうということで、飯泉知事さんを先頭に、各界各層が一丸となって徳島の将来への礎をしっかり築いていこうと努力を重ねられております。私は、こうした閉塞感漂う中で、意識を変革し流れを変えていくためには、いま一度これまでの先達が築き上げてきた郷土徳島の歴史に立ち返る必要があると思います。 古代中国の四書の一つである論語の為政編には、故きを温ねて新しきを知るという有名な言葉があります。知事さんが日ごろからおっしゃっておられる先例にとらわれない斬新な発想、こうした先例のない新しいことを進めていくためにも、過去を十分学ぶことから知恵を得ることが非常に重要ではないかと思うのです。 ところが、現在徳島県が発刊している徳島県史は、今から四十年以上も前の昭和四十二年、私が生まれた年ですが、に発行して以来つくられておりませんし、改訂もされていないようです。その間、徳島県でも経済、教育、文化、行政など各分野でさまざまな新たな動きがありました。民間の出版会社からは徳島県の歴史を扱った書籍も出版されているようですが、先輩たちの汗と努力で築き上げてきた徳島の歴史を、そして今を生きる私たちの取り組みを未来を担う子供や孫の世代に正しく引き継いでいくためにも、この際、徳島県が発行する正史をきちんと残していくことが私たちの使命ではないでしょうか。 先日、私は、先日というか昨年ですが、私は議会図書室で徳島県史を開いてみました。すると、昭和三十九年三月二十日発行の第一巻から昭和四十二年一月三十日発行の史料編第二巻まで通史六巻、史料二巻の全八巻となっておりました。その第一巻の序文では、発刊当時の原菊太郎知事の国に国史が必要であるように、県に県史がなければならないことは、論をまたないという言葉が記されております。 他県の状況を見てみますと、例えば千葉県では平成三年度から十八年計画で全五十一巻を昨年刊行されております。また、山梨県でも平成二年度から十九年度までの間に二十八巻、三十一冊の県史を刊行されています。さらに、愛知県や鳥取県、山口県などでは県史編さん室を設置して、現在も県史の編さんと刊行を行っていると聞いております。国立国会図書館の蔵書を私なりにインターネットで調べてみたのですが、一九六〇年代で発行がとまっている都道府県は、徳島県を含め、わずか数県でありました。 時は既に昭和の時代を超えて平成に入り二十二年が過ぎております。昭和四十年前後に発行された今の徳島県史では、県民の夢であった本四架橋の完成、置県百年記念事業である文化の森の建設、また市町村合併など、昭和後半から平成の時代にかけての重要な歴史が空白のままにならざるを得ません。何より飯泉知事の名前が出てきません。もちろん、この間県議会においても多くの県議会議員、諸先輩方によって今申し上げた事業も含めた徳島県政に関する重要な議論も交わされてきております。また、古代、中世の歴史につきましても、例えば国指定の史跡である藍住町の勝瑞館跡や県指定史跡の大代古墳などにおける重なる発掘調査により新たな発見や歴史資料も明らかとなっております。 私は、先ほども申し上げたとおり、今のこうした厳しい時代であるからこそ、いま一度郷土徳島の歩んできた歴史を見詰め直し、基本に立ち返ることが大事だと思うのであります。歴史、文化、産業など、それぞれの分野で徳島の歴史に詳しい方々も時の流れとともに年齢が重なり、高齢となられていると思います。今こそ空白部分を埋め、新しい徳島県史を編さんする好機ではないのでしょうか。 そこで、お伺いします。 徳島の歴史や文化、産業など各界各層の方々による徳島県史編さん委員会を組織し、徳島県の公式の歴史をまとめた徳島県史の編さんに着手すべきであると考えますが、御所見をお伺いいたします。 御答弁いただきまして、まとめに入りたいと思います。   (飯泉知事登壇) ◎知事(飯泉嘉門君) まず、県内中小企業における原料価格高騰の影響及び対策について御質問をいただいております。 原油を初めといたしまして、穀物や鋼材など、原油・原材料価格の高騰につきましては、中国、インドなどのいわゆる新興諸国の著しい経済成長に伴いまして、こうした国々の生活水準が急激に向上し急速に需要が拡大していることに加えまして、ロシアの干ばつによる小麦の輸出禁止措置、またこちらも昨今毎日のようにテレビで出ておりますが中東産油国の政情の不安など、世界情勢の急激な変動を受け、巨額の投機マネーが市場に流入をいたしまして、実体経済を上回る高値を誘引しているものと考えられるところであります。 現下の円高のもとでの原油・原材料価格の高騰は、企業経営の圧迫や消費意欲の低下など、リーマンショックからの早期景気回復を目指す我が国経済にとって大きな懸念材料であり、まずは政府として早急かつ適切な対策を講じていただくべきと、このように考えております。 本年一月に実施をいたしました緊急出前相談におきましても、県内企業の経営者の皆さん方からは、車両や施設の燃料代の負担が大きくなっている、鋼材価格や飼料代が値上がりをして利益が減少している、コーヒーや食用油の価格が高騰し価格転嫁も検討せざるを得ないなど、既に影響が生じているところであり、この状況が続けば厳しい経営を余儀なくされるといった深刻な声も伺っているところであります。 こうした声を受け、これまでも厳しい経済情勢が続く中、倒産防止を初め、県内中小企業の経営を支える効果を上げてきた低金利、低保証料のセーフティネット資金や経済変動対策資金を初めとした金融支援をさらに切れ目なく実施をしてまいりたいと考えております。 また、こうした下支えの対策をしっかりと行う一方で、セミナーや専門家派遣を通じた省エネやコストダウンへの取り組みに対する支援、とくしま経済飛躍ファンドによります地域資源を活用した新商品の開発支援、成長する新興諸国での市場開拓支援などによりまして、原料価格高騰のピンチを企業体質の強化や新商品の開発や販路開拓を通じました経営革新のチャンスとしていただけますよう、各種施策を総合的に展開してまいりたいと考えております。 次に、防災人材の育成を主体的に推進する体制づくりを進めるべきではないか、御提言をいただいております。 切迫性が高まる南海地震や近年の異常気象に伴います風水害など、本県に大きな被害をもたらす大規模災害に県民一丸となって備えていくためには、地域防災力の向上、とりわけ県民の皆さんお一人お一人の自助、共助の力を高め、防災人材の育成を図っていくことが極めて重要である、このように認識をいたしているところであります。 このため、県におきましては、防災啓発の拠点である県立防災センターや昨年の五月にオープンをいたしました南部防災館において、防災に関する各種講座や研修会を開催いたしますとともに、子供から大人まで楽しく防災について学ぶとくしま防災フェスタの開催、県職員が地域へ出向く寄り合い防災講座、県内各地のイベントなどで広く啓発を行ってまいります移動防災センターなど、これまでも積極的な取り組みを展開し、防災人材の育成や防災意識の高揚が図られてきているところであります。 また、議員御提案のとおり、子供、青少年から高齢者の皆さんに至るまでさまざまな年齢層が防災に対して学び、地域においてそれぞれの役割に応じた防災活動を実践していくことが重要であると考えております。 今後、これまでの取り組みをさらに拡充するとともに、新たに学校や地域が連携をした防災教育への支援、地域の自主防災組織への助言、指導を行う専門家の派遣、関西広域連合と一体となりました特別講座の開催など、工夫を凝らした各種講座の企画、実施に取り組むなど、県民の皆様が生涯を通じ防災について学び、考え、そして実践をしていくことができる体制づくりを積極的に推進し、県民の皆様の安全・安心の確保につなげてまいりたいと考えております。   (里見副知事登壇) ◎副知事(里見光一郎君) 徳島県史の編さんに着手すべきではないかとの御質問にお答えをいたします。 現在発刊されております徳島県史につきましては、昭和三十四年に県や県内関係機関の代表者、学識経験者などで構成する徳島県史編さん委員会を組織して、県内外にわたって広範囲に資料の調査、収集を行い、本県の縄文時代以前から現代に至る歴史的発展の過程を明らかにし、議員からお話のありましたとおり、合計八巻に取りまとめ、昭和三十九年から四十二年にかけて順次発刊したものであります。 県史発刊以後今日までの四十有余年間は、我が国が高度経済成長期からバブル期、そしてその崩壊を経て失われた十年を経験する中で、国際化の進展、IT革命、さらに少子高齢化の急速な進展など、本県を取り巻く社会経済情勢も大きく変動してきているところであります。 また、この間の本県の歴史研究の中には、弥生時代後期の祭祀を考える上で全国的に注目される矢野銅鐸、阿波国府に関連する大量の木簡が出土した徳島市国府町の観音寺遺跡、細川氏や三好氏の居城として繁栄した藍住町の勝瑞城館跡の発掘など、本県はもとより我が国の歴史の解明に大きく寄与しているものが少なからずございます。 さらに、平成十年の神戸淡路鳴門自動車道開通に代表される広域交流時代の幕あけ、平成十六年の吉野川市を皮切りにした平成の大合併、平成二十二年の広域行政の先進モデルとなる関西広域連合の発足など、平成以降においても歴史的転換点となる出来事が数多く刻まれております。 こうした中、県民の皆様の郷土徳島に対する歴史への関心にこたえることは、ふるさとへの理解と愛着を深めるためにも大変意義深く、大切なものであると考えております。このため、県といたしましては、郷土の歴史や文化を後世に伝えるとともに、県民の皆様にもたくさんの貴重な資料をごらんいただく施設として、平成二年には文化の森総合公園内の博物館及び文書館、そして平成七年には板野町内の埋蔵文化財総合センター、そして今年度にはこの文化の森総合公園内に鳥居龍蔵記念博物館などを開設するとともに、大切な資料を散逸させることなく、その収集、保管、調査に努めているところでございます。 議員御提案の県史の編さんにつきましては、刻々と変化する時代に応じた歴史的、文化的資料の収集、調査、分析に相当の準備期間を有し、そのための組織体制の整備が必要になるとともに、財政的にも大きな負担を生じることにもなりますので、今後、着手する時期も含め、研究、工夫を重ねてまいりたいと考えております。   (森農林水産部長登壇) ◎農林水産部長(森浩一君) 本県農林水産業の競争力強化に向けた試験研究にどのように取り組むのかとの御質問をいただいております。 本県の農林水産業がその生産を発展、拡大していくためには、さまざまな新しい生産技術や販売手法を積極的に取り入れ、国内外の産地に負けない競争力のある産業として常に生まれ変わり続ける必要があります。このため、農林水産総合技術支援センターでは、研究基本構想を策定し、農林水産物のブランド力強化や安全・安心な農林水産物の供給、次世代農林水産業の展開に関する技術開発を目標に掲げ、積極的に研究開発に取り組んでいるところであります。 しかしながら、議員からお話のありましたように、昨今の農林水産業を取り巻く環境は、担い手の高齢化や輸入農産物の増大による価格の低迷など、厳しい状況にあります。こうした状況の中、本年から本格的に着手するセンター新拠点の整備におきましては、農業、果樹、森林林業の各研究所や農業大学校などの施設、機能の集約化を進めており、知識、情報や人的資源の集約化のメリットを最大限に生かした研究開発を進めてまいりたいと考えております。 具体的には、機能性成分を多く含む農林水産物の栽培研究や遺伝子情報を活用し、消費者から高い評価を得られる新品種の育成、LEDを活用した品質、生産性向上に向けた技術開発など、その成果が直ちに普及拡大し、もうかる農林水産業の実現に直結する研究を行ってまいりたいと考えております。 また、新拠点を利用した県内外の企業や大学、他の研究機関との連携強化によります技術革新の加速化、さらには生産者の六次産業化を促進するため、加工、流通を視野に入れた研究開発なども行ってまいります。 今後とも、経営の安定、産地やビジネスチャンスの拡大など、農林水産業に携わる生産者の期待にこたえられる競争力の強化に向けた試験研究に全力で取り組んでまいる所存であります。   (福家教育長登壇) ◎教育長(福家清司君) 防災教育の充実に向けた危機管理部との連携をどのように図るのかとの御質問でございますが、防災意識を高め、自助、共助による災害時の安全確保を図るには、防災教育を通して小さいころから防災に対する正しい知識や適切な対応能力を身につけていくことが重要であります。 県教育委員会では、これまで小中高校、特別支援学校二十四校を防災教育推進モデル校に指定し、児童、生徒の発達段階や学校の特性に応じた防災教育の推進に取り組み、児童、生徒がみずからの安全を守るための防災対応能力の向上、災害時に互いに助け合うための防災ボランティア意識の向上を図ってきたところです。 今後は、児童、生徒がそれぞれの地域の実情に応じた実践的な対応能力を身につけるため、学校内にとどまらず、地域と連携した取り組みを積極的に推進していく必要があると考えているところです。 そこで、危機管理部の協力を得て、地域で行われる防災訓練への積極的な参加、地域の自主防災組織や消防団が行う啓発活動を共同で実施するなど、学校と地域が結びついた防災活動をより一層推進していくこととしております。特に高校生については、こうした防災活動への参加を通して、災害発生時の緊急対応や支援活動の即戦力としての役割を果たすことを期待したいと考えております。 県教育委員会といたしましては、今後とも危機管理部を初め関係機関との連携を図り、それぞれの学校現場における防災教育の充実に取り組み、徳島の未来を担う子供たちの安全を確保するとともに、地域防災の担い手となる人づくりを推進してまいります。   (三木議員登壇) ◆七番(三木亨君) それぞれ御答弁いただきました。 最初にお聞きしました財政問題について、知事さんからこれまでの取り組みや成果について詳しく数字を拾っていただきながら御説明いただきました。もちろんこれまでのお取り組みや成果に対しては非常に、大変高く評価できるものでありますが、私としましては、これからの四年間、この先の具体的な目標とか、あるいはもう少し踏み込んだ内容についてもあわせてお聞きするつもりだったのであれなんですが、その辺は来るべき知事選のマニフェストでお楽しみということでよろしゅうございますでしょうか。御答弁は結構です。はい、ありがとうございます。そういうことですので、今度来るべき知事選のマニフェストを楽しみにしたいと思います。 続きまして、大鳴門橋の歩行者、自転車の通行についてでございます。サイクリングは本当に今はやっておりまして、地元のほうでもサイクリングバイクというんですか、何かこうハンドルが下がっている自転車を置いてある御家庭が多うございます。県議会のほうでも川端先生がさっそうと鳴門の海岸沿いを風を受けながら走っておられるのが御近所の御婦人の大変な評判になっているというふうにお聞きいたしますが、こういったサイクリングブームをぜひ生かしたいものでございます。 お隣の兵庫県がまず初めに、サイクリングということではあそこはないんでしょうけれども、生活道路ということもあるんでしょうが、明石海峡大橋の調査、可能性の調査に乗り出している以上、我々もおくれずについていきたいというふうに考えております。お隣が非常によく似た橋の状況だと思いますので、逆にこれ横目で見ながら、こちらはお金をかけないで向こうの状況を確認していくと非常に効率的でもあるのかなという気はいたしますが、ただいざいけるということになりまして、乗りおくれますとこれは大変損したことになりますので、どうかそのための準備だけは進めていただきたいと思います。 次に、過疎地域の振興について関係部長のほうからお答えいただきました。過疎地域の根本的な問題というのは、私は過疎であることだと思います。これはふざけているのでも何でもなくて、地域にとって人というのは力そのものだと思います。地域に人がいるということが地域の生命力をはかる指針になるのではないかと思います。人がいなければ、本当何もできません。ですから、一時的な栄養では一時的な回復しかしないように、一時的な支援ではやはり一時的に少し上に上がるだけだと思います。継続的にこれは支援をしていく必要があると思うし、今出口の見えないこの過疎問題というのは、人間に例えればもしかしたら不治の病に近いものがあるかもしれません。我々は、不治の病を抱える患者の家族であるとともに、また医者でもあります。決して見捨てないように、また本当に地域の再生は地域と危機感をともにすることから始まると思いますので、どうかこれからも、今後とも我々とともに一緒に考え一緒に行動していただくよう強くお願い申し上げます。 次に、美郷の話ですね。美郷のほうですが、本当に非常に頑張っておられます。行くたびにみさと屋というおうどん食べられるところ、またお土産も売っているところですが、非常に多くの方が来られております。お昼なんか一時ぐらいに行きますと、定食のほうがなくなってそばしか食べれないこともありますが、それだけ非常に盛況でございます。ただ、どうしてもやはり壁にぶつかることがございます。法的なものであったり、物的なもの、あるいは人的なもの。これからも壁にぶつかると思います。昨年もシソを入れた梅が梅酒特区の規則の中で美郷産の梅以外を使ってはいけないというところに触れるということで廃棄せざるを得なかったというのは大変残念なことでございますし、これからそういったことがないようにやはり県のほうも支援、これまでの支援はもちろん、これから特に見守るようにして積極的に入ってきていただくような御支援をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 続いて、経済対策でございます。中小企業という、徳島県は中小企業からできていると言ってもいいと思います。まさに徳島県の血肉であると思います。種々の方策を今、これまでも、また今も、現在も行っていただいているということでございますけれども、これからもまた引き続き非常に厳しい厳しいという声しか聞こえません。どうか引き続き辛抱強く、また国主導というような言葉もありましたが、頼りにならないところもありますので。ね、吉坂君、起きてますか、はい。ですから、県主導の形でどうかよろしくお願いいたします。 農林水産業の振興についてであります。こちらのほうも農林水産総合技術支援センターということで、非常に期待が持てるところでございます。これもまた非常に八方ふさがりの状態でございますが、最後に頼るところは技術力、ウルトラCというのはこういうのはなかなかないんですけれども、ウルトラC的な力を発揮するとすれば新しい技術の開発ではないかと私は思います。そこに大きな期待を寄せておりますので、どうかよろしくお願いします。 続きまして、防災人材の育成についてでございます。知事さんにお答えいただいたほうの後段のほう、これはまことにこのまま結構でございます。そのとおりやっていただきたいと思います。前段のほうですが、教育委員会と危機管理部の連携についてです。 私は特別委員会で防災委員会に所属しております。そこで、長尾委員のほうがよく質問されるのが学校の窓ガラスの飛散防止用のテープ、これを生徒に防災教育の一環として張らせてはどうかだとか、またあるいは屋上のヘリポートを書くために生徒にこれを手伝わせてはどうか、これもまた非常に防災教育の一環として有効ではないかというふうな御提言を幾つかされております。これは、お答えの段階でなかなか危機管理か教育委員会かというところであたふたするようなところもございます。例えばテニスのダブルスで間に球が落ちたときに、どっちが拾うのかと言っている間に球が転がっているようなものではないかなと思います。非常にもったいないです。声をかけ合うこと、そして一昔前であれば、これはうちの事業だ、これはうちの事業だと取り合いしよったのが、最近は、これはうちの事業ではありません、これはそっちじゃないですか、何か譲り合う形、譲り合いは大変結構なんですけれども、取り合うぐらいの意欲を見せていただいたらいいんじゃないかなと、非常にファイトであふれる県庁にしていただきたいと思います。どうかこれからもお話し合いを続けて連携をさらに深めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 最後に、県史の編さんについてでございます。非常に答えにくい質問ではなかったかと思いますが、うれしいことに大変分厚い分で私の大学の先輩である里見副知事にお答えいただいたのは大変うれしいことでございます。 県史というと、何か県史では食べれんぞと思われるかもしれませんが、歴史の持つ力、編さんされた歴史の持つ力というのはまことに偉大なものだと思います。歴史の編さん事業ということで最も有名な皆さん御存じのものといえば、水戸藩による大日本史の編さんだと思います。江戸三百年をかけて水戸藩はこの大日本史を完成いたしました。江戸の初めのころに始めて、結局、幕末ぐらいまでかかっているんですが、この大日本史の歴史観の中で貫かれたのが、いわゆる尊王思想というやつでございます。朱子学に基づいた尊王思想、これは例えば頼山陽の日本外史に受け継がれ、あるいは鞭声粛々ですね、これが幕末の志士や、あるいは幕臣たちの口に上り、そういった尊王思想というものが最後に歴史を動かし、幕府を倒し、明治維新を行った。これはまさに歴史の編さんが行った、歴史が歴史を動かした格好の事例だろうと思います。ですから、我々が一般に考えている以上に歴史の持つ意味というのは大きいと思いますし、後世の子供たちに伝えるため、また子供たちを育成するためにもしっかりした徳島の歴史、徳島の誇りを持たせるための徳島の歴史をしっかり積み上げていくことが大事ではなかろうかと思いますので、まだまだ時間もかかるかと思いますが、ただ人のほうが、資料のほうはどないでも残せるんですが、人のほうは冷凍保存して残すというわけにもまいりませんので、歴史に詳しい方がいらっしゃるうちにどうか準備を進めていただきたいと思うところでございます。 最後、あと二分になりましたので、まとめということのほどはまとめはございませんし、何も考えてないんですが、この四年間でいろいろ申し上げてまいりましたが、なかなか私ども議員の質問と理事者の答弁というのはキャッチボールみたいなものだと思います。うまくかみ合わない、どちらかがボールを拾えないとやっぱりうまく議論もかみ合わないと思います。お互いがお互いに真っすぐ基本はここに、胸のところにあるグローブに目がけて投げるんですが、ただこれが緩い球同士だとやっぱり練習にならない、ある程度速い球を投げ合って初めて議論が成り立ち、また我々のため、またひいては県政のために寄与していくことになるのではないかと思います。私もまだまだ力が足りませんが、知事さんぐらいになると百六十マイルの球をほうることもできますので、これからも研さんを重ねて知事さんと百六十マイルの球でキャッチボールをできるように自分を高めてまいりたいと思いますので、どうかこれからも御指導、御鞭撻のほうよろしくお願い申し上げまして、私のすべての質問とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)   ──────────────────────── ○副議長(杉本直樹君) 議事の都合により、休憩いたします。      午後二時一分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後二時二十二分開議      出席議員計三十六名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     元  木  章  生 君     二  番     南     恒  生 君     三  番     丸  若  祐  二 君     四  番     寺  井  正  邇 君     五  番     岸  本  泰  治 君     六  番     喜  多  宏  思 君     七  番     三  木     亨 君     八  番     岡  田  理  絵 君     九  番     岩  丸  正  史 君     十  番     吉  坂  保  紀 君     十一 番     黒  崎     章 君     十二 番     松  崎  清  治 君     十三 番     木  南  征  美 君     十四 番     川  端  正  義 君     十五 番     喜  田  義  明 君     十六 番     木  下     功 君     十七 番     扶  川     敦 君     十八 番     古  田  美 知 代 君     十九 番     山  田     豊 君     二十 番     岡  本  富  治 君     二十一番     樫  本     孝 君     二十三番     杉  本  直  樹 君     二十四番     重  清  佳  之 君     二十五番     嘉  見  博  之 君     二十六番     森  田  正  博 君     二十七番     臼  木  春  夫 君     二十八番     黒  川  征  一 君     二十九番     庄  野  昌  彦 君     三十 番     大  西  章  英 君     三十一番     竹  内  資  浩 君     三十二番     遠  藤  一  美 君     三十三番     西  沢  貴  朗 君     三十四番     北  島  勝  也 君     三十六番     児  島     勝 君     三十八番     来  代  正  文 君     三十九番     森  本  尚  樹 君   ──────────────────────── ○副議長(杉本直樹君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 十六番・木下功君。   〔福山・長池・長尾三議員出席、出席議員計三十九名となる〕   (木下議員登壇) ◆十六番(木下功君) 自由民主党・交友会の木下でございます。私にとりましては通算して八回目の質問でございます。県議二期目を総括するような形で質問を行ってまいりたいと思いますので、理事者の皆様方には、先ほどの三木議員でございませんが、百五十マイルは難しいと思います。せめて六十キロのスピードでしっかりとキャッチボールができるようなお答えをいただきたいと思っております。 さて、飯泉知事も、私たち県議会議員も今議会が終わりますと統一地方選が待ち受けております。知事選においても、県議選においても候補者が人それぞれの公約を掲げて選挙戦を戦うわけであり、飯泉知事も三つ目のマニフェストをお示しになると思います。飯泉知事は、三選出馬に当たり、この壇上において世界にさん然と輝く宝の島の徳島を目指したいという趣旨の抱負を述べられました。徳島を宝の島として発展させ、その魅力を発信していくためのさまざまな取り組みをマニフェストで示されると思いますが、知事は宝の島の一角を担う県西部地域がどのように光り輝くイメージをされておるのかお聞かせいただきたいと思います。 最初の質問として、飯泉知事は三期目において県西部にどのような資源を宝の島づくりに向けての大切な宝と位置づけ、それにどのような磨きをかけて高めていこうとしているのか、御見解を示していただきたいと思います。 次に、教育に対して何点かお伺いいたします。 私は、文教厚生委員会に長く在籍しておりますことから、本会議質問では常に教育問題を取り上げてまいりました。とりわけ、高校入試制度については、県議一期目の最初から県教委に改善を求めてきたところであり、前期選抜と後期選抜の二段階選抜制度は今回の入試制度から改められることになりました。私は、ここで入試制度をもう一度一歩進めて、高校進学希望者の全入制度を確立すべきだと考えております。 現在、中学校の進学担当の先生方は、合否が微妙な生徒に対する出願者数の動向の情報提供や学校間でのさまざまな情報交換など、大変な思いをしながら出願調整に当たっておられます。しかし、結果として、少数の子供たちが公立高校からはじかれることとなるわけであります。現行制度は、子供たちにも先生方にも大変酷な制度と言わざるを得ません。公立高校に進学を希望するすべての生徒を公立高校は受け入れるべきであり、第一点目として、その全入制度の確立に向けて具体的な検討を行う考えはないか御見解をお示しいただきたいと思います。   (発言する者あり) そうですね、はい。 第二点目は、三十五人学級の拡大についてであります。 本県においては、子供たちが基礎学力を確実に身につけることができるよう、国に先駆けて少人数学級の導入を図っており、現在、小学校の一年生と二年生、そして中学校の一年生において三十五人学級が実現しております。 私は、子供たち一人一人の個性や能力に応じたきめ細やかな教育を充実していく上で、少人数学級の拡充は極めて大きな意味を持つと考えております。そして、少人数学級の先進県として、三十五人学級の積極的な拡大、もっと言えば全面展開の姿勢を県民に示すことで、子供を育てていく方々が将来に明るさを見出せることができ、少子化対策としても極めて効果的と考えております。 知事は、新年度から小学校三年生にも三十五人学級を導入することを表明されましたが、私は、飯泉知事に徳島県は小学校三年生にとどまらず順次四年生、さらには高学年にも三十五人学級の導入を図るということを宣言していただき、三期目における教育面での重要施策として取り組んでいただきたいのでありますが、知事の意欲的な御答弁を期待したいと思います。 第三点目は、特別支援教育のあり方についてであります。 来年の春、発達障害の子供たちへの支援の一つとして、県立みなと高等学園が開校いたします。この新たな学校での教育について保護者の方々から大きな期待が寄せられておりますが、私はこの学校に入学する生徒に対する教育を充実させるだけでなく、みなと高等学園における発達障害児教育を県西部を初め全県下に広げていただきたいのであります。 発達障害は一人一人障害の態様が異なり、その教育には高い専門性が求められるところであります。みなと高等学園を中心にして、どのような仕組みを構築して、本県全体の発達障害児教育を高めていくのか、今後の取り組み方針をお示しいただきたいと思います。 第四点目は、県西部における特別支援教育の充実についてであります。 私は、池田支援学校美馬分校に高等部に続いて小中学部を設置することを要請してまいりましたが、あわせて高等部を卒業していく生徒に対する就労支援も極めて重要な課題だと思っております。企業などでの実習も大切でありますが、学校での計画的で継続的な訓練が就職につながってくるのであります。高校再編によって、今後美馬分校は空き教室ができるところであり、こうしたスペースを有効利用し、就労支援の施設を整備してはどうかと考えるのでありますが、小中学部の設置とあわせて御見解をお示しいただきたいと思います。 次に、関西広域連合に関してお伺いいたします。 私は、昨年度、そして今年度と関西広域連合(仮称)調査特別委員会において、竹内委員長のもとで副委員長を務めさせていただきました。そして、昨年十二月、めでたく発足した関西広域連合の議会において、竹内先生とともに連合議会議員二十名のうちの本県議会選出の議員として竹内先生とともに選出をしていただいております。このように同僚議員皆様の御配慮のもと、関西広域連合に携わってまいりました。特別委員会が発足した当時は、関係府県の足並みがそろうかどうかと不安要素もたくさんあったところであり、関西広域連合が立ち上がった今、本当によく設立できたな、ものになってよかったなと心から喜んでおります。 これまでも徳島県としては関西の一員という気持ちを強く持っていたわけでありますが、正直に申し上げて、近畿の各府県からは対等の仲間としては扱われてこなかった面もあったと思います。しかしながら、関西広域連合ができた今、規模は小さいながらも、徳島県は大阪府、京都府、兵庫県などと肩を並べて関西広域連合の組織を支え、連合事業を進めていく関西の中で欠くことのできない存在となったのであります。関西という広域エリアの中で、もはや徳島はオブザーバーや賛助会員ではなく正式メンバーの一人という立場を獲得した、私はこの意義は非常に大きいと思っております。 こうした中、徳島県は関西広域連合において徳島の強みを生かせる広域医療の事務局を担っており、手始めに関西広域救急医療連携計画を策定することとされておりますが、第一点目として、この計画にどのような取り組みを盛り込むのか、また策定のスケジュールはどうなっていくのかお伺いしておきたいと思います。 第二点目は、救急医療に必要不可欠なドクターヘリの配備についてであります。 本県は、現在、消防防災ヘリにドクターヘリの機能を持たせておりますが、防災ヘリはあくまでも消防防災活動が本来の役割であり、県民の安全・安心を確かなものにするにはやはり専用のドクターヘリの導入が必要であります。また、関西広域連合において、ドクターヘリの共同運航が予定されております。関西全体を視野に入れた計画をつくっていくことになりますが、県西部をカバーするにはどうしても徳島県内にドクターヘリの配備が必要となってまいります。 こうしたことを考えますと、関西広域連合の取り組みに先行して徳島県のドクターヘリを配備し、その後、それを含めた関西全体の運航につなげていくべきであり、早急に徳島専用ドクターヘリを導入していただきたいのでありますが、そのめどをどのように立てているのか御答弁をお願いします。 御答弁をいただき、質問を続けてまいります。   (飯泉知事登壇) ◎知事(飯泉嘉門君) 木下議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。 まず、三期目において県西部のどのような資源を宝の島づくりに向けての大切な宝と位置づけるのか、どのように磨きをかけて高めていくのか、御質問をいただいております。 西部圏域は、言うまでもなく、日本百名山で知られる霊峰剣山、四国一の清流穴吹川、巨樹巨木の数々など、豊かな自然、かずら橋、うだつの町並みに代表される伝統文化、世界有数のラフティングポイント、大歩危、小歩危やパラグライディングなどのアウトドアスポーツのスポット、徳島四大めんの中でも歴史を誇る半田そうめんや祖谷そばや生産の盛んな阿波尾鶏などの特産品、圏域の八割を占める豊富な森林資源など、本県を代表し世界にも誇り得る数々の地域資源を有しており、宝の島・徳島を目指していく上で大きな潜在力を秘めた地域である、このように認識をいたしております。 これらの資源を活用した西部圏域の振興を図るため、地域完結型の本庁横割り組織といたしまして平成十八年度に西部総合県民局を開設し、管内の市長さん、また町長さんはもとより、地域住民の皆様方に御論議をいただき、徳島県西部圏域振興計画を策定し、その着実な推進を図ってきているところであります。 これまでの取り組みによりまして、まず観光面では、市、町や民間団体との協働によりまして、四国で初めて観光圏整備法に基づきます国の認定を受けたにし阿波観光圏への誘客促進、交流促進面では、圏域全体が連携をした初めての広域イベントでありますにし阿波アウトドアフェスタやパラグライディングアジア選手権の開催、産業面では、半田そうめんを初めとする特産品の中国や台湾など海外での商談の展開や豊富な森林資源を生かすために圏域独自で取り組んできた環境に配慮した森林認証制度SGECの取得などによりますブランド化の推進など、着実に成果を上げてきているところであります。 今後におきましては、地域資源のさまざまな分野での活用や連携をさらに加速をさせ、県西部の大いなる可能性をより一層引き出し、地域資源の総合力を最大限に発揮させることによりまして、にし阿波ブランドの価値を二倍、三倍に高めていくことが重要である、このように考えているところであります。 このため、県民局を中心に、市、町、そして地域の皆様と連携をしっかりと行いながら、関西広域連合の枠組みを生かしたにし阿波観光圏への外国人観光客の誘客促進、広域連携によりますアウトドアイベントの継続開催や新たな大会の誘致、地域の特産品であるみまからや阿波尾鶏などを活用した農業の六次産業化、次世代林業プロジェクトによります素材生産量の倍増に向けた取り組みや森林認証材の流通促進などに積極的に挑戦をいたしますことにより、国内外にその魅力が知れ渡り、宝の島・徳島できらりと光る夢と希望に満ちあふれるにし阿波の実現に全力を傾注してまいる所存であります。 次に、小学校三年生までにとどまらず、順次小学校四年生、さらには高学年にも三十五人学級の導入を図り、教育面での重要施策として取り組んではどうか、御提言をいただいております。 子供たちが生き生きとした学校生活を送り、心豊かに成長していくためには、一人一人に行き届いた指導を進めていくことがまさに重要であります。このため、本県におきましては、国の学級編制基準に先行いたしまして、平成十六年度から小学校一年生を対象に三十五人学級を導入いたし、翌年の平成十七年度には小学校二年生、そして平成二十年度にはいわゆる中一ギャップ対策といたしまして中学校一年生へ段階的に対象を拡大してきたところであります。 三十五人学級につきましては、学校現場からは、少人数での落ちついた環境で学ぶことができ、児童、生徒が意欲的、主体的に学習に取り組むようになった、発表や活動の機会がふえたことで達成感や充実感を生み、学力向上にも役立ったなどの成果が報告をされており、教育上大きな効果があったと認識をいたしているところであります。 一方、国におきましては、このたび三十年ぶりに定数改善が行われ、小学校一年生の学級編制基準を現行の四十人から三十五人へと引き下げることとなったところであります。 本県といたしましても、こうした国の動向や本県独自の取り組みの成果を踏まえまして、理科、社会科の授業が始まり授業時間数も増加をいたします小学校三年生にまで平成二十三年度から三十五人学級を拡大することといたしたところであります。 今後は、国の定数改善の状況や将来的な児童・生徒数の推移をしっかりと見きわめながら、本県独自の少人数学級を積極的に展開し、きめ細やかな教育をこれまで以上に推進してまいりたいと考えております。 次に、関西広域連合について二点御質問をいただいております。 まず、広域救急医療連携計画についてであります。 去る二月二十日、本県からは木下先生、そして竹内先生御出席のもと、定例会としては初めての関西広域連合議会が開催をされたところであります。私も広域医療分野の担当委員として出席をさせていただき答弁をさせていただいたところであります。まさに本県が広域医療分野という二府五県二千万人を超える人々の命に直結する分野を担うことの重責を改めて実感をしたところでもあります。 議員御質問の関西広域救急医療連携計画の策定に向けたスケジュールについてでありますが、現在、関係府県に御協力をいただき、同計画を御論議いただく策定委員会の委員選定を行っているところでありまして、今年度中、つまり平成二十二年度中には第一回の委員会を開催したい、このように考えているところであります。策定に当たりましては、スピード感を持って対応することとし、本年八月を目途に計画骨子案を取りまとめ、平成二十三年度中には計画を策定したい、このように考えております。 また、計画に盛り込む内容についてでありますが、ドクターヘリの費用負担を含めた配置・運航体制、災害時におけるドクターヘリの運航のあり方、さらには関西広域連合として中長期的に担うべき役割や広域連携のあり方などについてしっかりと検討を行い、計画に盛り込んでまいりたいと考えております。 次に、本県におけるドクターヘリの導入について御質問をいただいております。 議員からもお話がございましたように、平成二十年八月、県の消防防災ヘリを活用いたしましてドクターヘリ機能による運用を開始しており、これまで救命救急活動を通じ県民の皆様の安全・安心の向上に寄与しているところであります。こうした取り組みに加え、ドクターヘリは救命率の向上や後遺症の軽減などに大きな効果が期待をでき、本県医療の地域間格差を是正するための切り札となりますことから、総合メディカルゾーンにドクターヘリ専用機の導入を計画いたしているところであります。 このため、新たに有識者などで構成をするドクターヘリ導入検討委員会を設置し、搭乗医師の確保はもとより、運航委託先の決定などの諸準備を行い、平成二十四年度を目途に導入することとし、その後、速やかに関西広域連合への移管を行いたいと考えております。 今後、ドクターヘリを中心とした広域救急医療連携体制の整備を行い、助かる命は助けるとの強い決意のもと、本県のみならず、七府県のだれもが安心して暮らすことのできる安全・安心の関西の実現に向け、全力で取り組んでまいる所存であります。   〔福山議員退席、出席議員計三十八名となる〕   (福家教育長登壇) ◎教育長(福家清司君) 何点か御質問をいただいております。 まず最初に、公立高校の全入制度についての御質問でございますが、議員お話しのとおり、県教育委員会におきましては、これまでの入学者選抜制度改善検討委員会での審議や県議会、学校関係者、パブリックコメントの結果など多方面からの御意見を踏まえ、平成二十三年度入学者選抜より、確かな学力を重視するとともに、生徒の個性を生かすことを基本理念とした新たな入学者選抜制度を導入し、改善を図ったところでございます。 現在、本県の進学率は全国平均を上回る九八・九%となっており、定時制や私立高校などを含めますと定員上は進学希望者のほぼ全員が県内の高校に入学できる状況にございます。しかしながら、進学希望調査の結果によりますと、普通科や農業、工業、商業といった専門学科、あるいは総合学科など、生徒の希望は多様であり、また高校、学科間に偏りもあるのが現実でございます。 こうしたことから、入学者選抜につきましては、それぞれの生徒が各高校の教育を受けるにふさわしい適性や能力を備えているかどうかを判断するために実施するとともに、中学校段階におきましては、生徒の学習意欲を高めるなど、学力向上の柱の一つにもなっております。 県教育委員会といたしましては、今後とも進学希望等を十分に踏まえ、適切な募集定員の設定に努めるとともに、生徒のニーズに応じた魅力ある学校づくりなど、各種の高校教育改革を推進することにより、一人でも多くの生徒が希望する高校に進学できるよう努めてまいりたいと考えております。 次に、みなと高等学園を中心にしてどのような仕組みを構築して本県全体の発達障害児教育を高めていくのかとの御質問でございますが、本県におきましては、発達障害児に対する教育を含む特別支援教育の充実を図るため、平成十七年度から全国に先駆けてすべての幼稚園、小中学校及び県立学校に特別支援教育コーディネーターを指名して校内委員会を設置するとともに、巡回相談員を配置するなど、支援体制の整備を図ってきたところであります。発達障害児に対する教育におきましては、このような支援体制の整備とともに教員の専門性の向上が重要であり、支援体制の整備と専門性の向上が両輪となることにより、なお一層の支援の充実を図ることができると考えております。 このような中、来年四月には病弱等を伴う発達障害の生徒を対象としたみなと高等学園を開校し、発達障害に関する高い専門性に裏づけられた教育を展開することとしており、議員御提案のこうした高い専門性を県内に広げていくことが重要であると考えているところであります。 このため、みなと高等学園においては、発達障害児教育に関する県内の中核施設として、次の三つの機能を持たせることとしております。まず一番目は、相談室や研修室を設け、発達障害のある児童・生徒や保護者、教員に対して医療、福祉等の関係機関と連携した相談及び研修支援を行う総合支援機能、二番目は、専属に配置する巡回相談員が県内の高等学校等に出向き、思春期の発達障害の生徒が抱える多様な課題等に対して相談や助言をする出前相談機能、三番目は、みなと高等学園を核とし、県内各地の特別支援学校がネットワークを組んで高等学校等に情報提供や助言を行う地域支援をサポートする機能を持たせます。 県教育委員会としましては、このようなみなと高等学園の持つ専門的な機能を十分活用して、本県全体の発達障害児教育のより一層の充実を図り、発達障害のある児童・生徒一人一人の社会的、職業的自立に向けた支援に努めてまいりたいと考えております。 次に、池田支援学校美馬分校における就労支援の施設の整備及び小中学部の設置についての御質問でございますが、池田支援学校美馬分校は、本校である池田支援学校高等部の生徒数の増加及び保護者や地元議会を初めとする地域の方々からの高等部を設置してほしいとの強い御要望等を踏まえて昨年四月に開校したところでございます。特別支援学校の高等部における職業的自立に向けた取り組みにつきましては、議員お話しのとおり、学校における継続的な作業学習が基本となり、事業所等における就業体験につながっていくものと考えております。 このため、美馬分校におきましても、働く意欲や態度、技能等を育成するために一人一人の指導計画を立案し、学校における作業学習をきめ細かく進めているところです。具体的な作業学習の内容は、商品の袋詰めなどの事業所からの委託作業やリサイクル作業などであり、現在は美馬分校二階の多目的教室等を活用して取り組んでいるところであります。一方、日常の教育活動では、併設している美馬商業高等学校の理解と協力により、合同での部活動や同年代の生徒同士による触れ合いなどが自然な形で広がっております。 しかしながら、美馬分校は開校一年目であり、就業体験を含む職業教育の充実、交流活動の一層の推進など、開校二年目に向けて取り組むべき課題もあります。議員お尋ねの今後の美馬分校のあり方につきましては、高等部に入学してくる生徒の数及び地域の小中学校の特別支援学級に在籍する児童・生徒数の推移を十分に見きわめるとともに、美馬分校の生徒が社会参加と職業自立に向けて生き生きとともに学ぶことができますよう、保護者の皆様方や地域の期待にこたえる学校づくりを進めてまいる所存でございます。   〔樫本・竹内・森本三議員退席、出席議員計三十五名となる〕   (木下議員登壇) ◆十六番(木下功君) 御答弁をいただきました。コメントは最後に申し上げることといたします。 次に、地球温暖化対策を推進する観点から、二酸化炭素排出量の取引についてお伺いをいたします。 森林整備については、県土の保全や水源の涵養といった役割はもちろんのこと、地球温暖化防止の面で森林による二酸化炭素の吸収への期待が大きく、特に徳島県は、県西部などの豊かな森林資源がその特性の一つであるだけに、二酸化炭素を吸収する環境をより積極的に整備する必要があると考えられます。 私は、本県における森林整備による地球温暖化対策を関西や関東など大都市の企業との積極的な連携によって相乗効果をもたらしながら進めていくべきと考えております。つまり、都市部に立地する企業に本県の森林整備についての資金を供出してもらい、そのかわり二酸化炭素吸収量が増加した分は企業が二酸化炭素排出量を減らしたものとしてカウントする、こうした広域的な取り組みを進めていくべきであります。 関西広域連合による新たな広域行政のモデル的な取り組みとして、関西を舞台とした二酸化炭素排出量の取引システムを早急に構築するとともに、関西にとどまらず、関東や中部圏なども視野に入れ、大都市の企業に呼びかけて結びつきを強め、取引を拡大していくべきと考えますが、意欲的な御答弁をお願いします。 次に、西部運動公園についてお伺いをいたします。 先月、都道府県対抗女子駅伝が京都で開催され、徳島県チームは過去最高の十二位というすばらしい記録をおさめました。こうした徳島県代表の皆さんの活躍に触れますと、スポーツはする人にとっても見る人にとっても心を明るくするいいものだなと実感するとともに、県民がいろんなスポーツに親しめる状況をつくり出すことでスポーツ立県としてのすそ野が広がり、競技レベルの向上につながるはずだと思うわけであります。 西部運動公園については、改めて申し上げるまでもなく、南部健康運動公園が果たしている役割と同様に、県西部における広域的なスポーツ拠点として計画されているものであります。しかし、残念ながら西部運動公園の計画は前に進んでおりません。私もたびたび県西部にお住まいの方々からあの計画は一体どうなっているのと問われるところであります。以前から申し上げておりますように、スポーツ立県を目指す本県にとって、すべての県民がスポーツに親しみ、スポーツを楽しむことができる環境づくり、施設整備が求められており、西部運動公園はスポーツ立県の確立に不可欠な要素であるだけに、私は、本腰を入れて西部運動公園の整備に取り組み、そして厳しい財政状況とはいえ、少しでも計画の前進を図るべきと思うのであります。 飯泉知事は、県西部の住民から三期目を任されたとき、この西部運動公園の整備にどのように取り組んでいくのかお考えをお聞かせ、具体的に御答弁をいただきたいと思います。 次に、吉野川の河川整備についてお伺いいたします。 一昨年、流域住民の長年の悲願であった吉野川水系河川整備計画が策定されました。吉野川においては、美馬市、三好市などに無堤地区、つまり堤防が整備されていない箇所が数多く残され、これまで幾度となく甚大な洪水被害に見舞われてきたところであり、それだけに河川整備計画にすべての無堤地区解消が盛り込まれたことについて、流域住民の喜びは大きく、吉野川河川改修に弾みがつくことを大いに期待したところであります。 しかしながら、民主党政権においては、コンクリートから人へのスローガンのもと、公共事業費は大幅に削減され、来年度の予算においても削減率は小さくなってはいるものの、さらに縮小がされる予定となっております。こうした中で、流域住民の間では、ようやく河川整備計画が策定されたにもかかわらず肝心の実際の河川改修はなかなか進まないのではないか、無堤地区の解消は先へ先へと送られてしまうのではないか、こういった不安が広がっているのであります。 吉野川のような大河川の整備は、国と県が連携を図りながら計画に基づいて着実に河川改修を進めていく必要があり、今後、吉野川の無堤地区の解消に向けてどのようなスケジュールで堤防整備を進めていくのか、新規着工箇所としてどのような工事箇所が見込まれているのか、具体的な展望をお示しいただきたいと思います。 次に、中山間地域の介護福祉対策についてお伺いをいたします。 中山間地域では、スーパーもない、病院もない、一方でもう車に乗れる年でもない、そんな中でお年寄りが猿やイノシシの食害を心配しながら畑を耕し、肩を寄せ合って暮らしております。災害から地域を守る公共工事が必要であると同時に、山合いに住むお年寄りの暮らしを守る生活者支援、医療、介護、福祉の充実は都市部以上に切実な課題であります。地域のホームヘルパーさんなどは地域に溶け込み頑張ってくれていますが、一人一人の取り組みではどうしても限界があります。介護福祉施設も都市部での整備は進んだものの、中山間地区では十分ではありません。 真に医療、介護、福祉を必要としている中山間地域対策として、介護、福祉の地域ニーズにしっかりと対応する体制づくり、いわば介護、福祉の地産地消の体制づくりを市町村との連携のもとに進めるとともに、建設業の方々などが介護福祉サービス事業に参入できるよう積極的な支援策を講じるなど、創意工夫を凝らしながら積極的に取り組むべきと考えますが、夢と希望の持てる御答弁をお願いいたします。 次に、シカや猿、またイノシシによる被害への対策について端的にお伺いをいたします。 剣山では、近年、ニホンジカが急増し、植物などへの被害が広がっております。これをこのまま放置しておきますと、剣山の自然環境が壊されるとともに、観光地としてのイメージにも大きな影響を及ぼすことが懸念されるところであります。シカによる被害を防ぐには、植物をシカに食べられないように防護するということもありますが、やはりシカの数を減らすことが最も効果的であります。また、猿による被害についても、県西部では猿の集団が大きくなっているケースが多く見られ、農作物被害がますます深刻化しております。 こうした事態への対応として、被害が生じている場所やその内容に応じた対策が求められているところであり、剣山地区のシカをどのようなやり方で減らしていくのか、また猿やイノシシによる農作物被害に対しどのような重点的な対策を講じていくのか、今後の具体的な取り組みをお聞かせいただきたいと思います。   〔樫本議員出席、出席議員計三十六名となる〕   (飯泉知事登壇) ◎知事(飯泉嘉門君) 西部運動公園の整備にどのように取り組んでいくのか、御質問をいただいております。 西部運動公園につきましては、競技スポーツや生涯スポーツなどの振興、県境を越えた広域的な交流の促進など、とくしまスポーツ王国づくりを展開する上で大きな役割を果たす施設である、このように認識をいたしております。 これまで県西部における西部運動公園に対するニーズやスポーツ施設の設置状況などの把握に努めるとともに、昨年度は他県の総合運動公園におけます競技施設の種別や規格の状況、また防災公園としての位置づけやその施設整備の状況などを把握するための全国調査を実施いたしたところであります。 今年度は、この全国調査の結果から、複数の総合運動公園を管理する二十六都府県を抽出の上、それぞれの公園が持つ役割や特色につきまして必要に応じて聞き取り調査を実施し、総合運動公園のあり方やその整備方針の把握に努めてきたところであります。 来年度は、新たに管理運営に関する調査も実施をし、これまでに得られてきた調査結果とあわせ、西部運動公園に求められるその方向性や基本的な機能などにつきましてしっかりと検討し、計画づくりに生かしてまいりたいと考えております。 西部運動公園のような大規模な施設整備計画につきましては、財源の見通しはもとよりでありますが、地元の市や町の全面的な協力が不可欠でありますので、県、市、町における財政状況、事業中の南部健康運動公園の進捗状況、さらには地元市町や住民の皆さんとの合意形成などを十分に勘案しながら、計画策定に向けた検討をこれまで以上に重ねてまいりたいと考えているところであります。   〔福山議員出席、出席議員計三十七名となる〕   (川長県民環境部長登壇) ◎県民環境部長(川長光男君) 二点御質問をいただいております。 まず、関西を舞台にした二酸化炭素排出量の取引システムの構築及びその拡大についての御質問でございますが、豊かな森林資源を有する本県にとりましては、地球温暖化対策としての森林による二酸化炭素の吸収は大変有効な取り組みであると認識いたしております。このため、これまでとくしま協働の森づくり事業として県民や企業の皆さんからの御寄附を活用して間伐や植林などを実施するとともに、これに伴い増加した二酸化炭素吸収量を認証することにより、企業がみずからの温室効果ガス排出量の削減分として利用できる本県独自の仕組みを構築、運用してまいったところでございます。 また、とくしま絆の森におきましては、二酸化炭素吸収量を認証する全国制度であるJ-VER制度による取り組みをモデル的に実施してきたところであります。本県におけるこれまでの取り組みをさらに拡大、発展させるため、関西を舞台にした森林による二酸化炭素吸収量を広域的に活用するための仕組みづくりを進めることは、広く関西圏の企業からの資金を活用して本県の森林整備を加速させることができるとともに、ひいては関西圏全体の温室効果ガスの排出削減につながるまさに一石二鳥の効果があるものと考えております。 しかしながら、こうした仕組みづくりに関する事務が昨年十二月に発足いたしました関西広域連合における設立当初の事務に入っていなかったため、本県から各府県に対しまして所管事務として追加すべきとの提案を粘り強く行い続けましたところ、去る二月二十日の広域連合議会におきまして正式に承認されたところであります。 そこで、早速本県をグループリーダーとする調査検討チームを関西広域連合内に設置し、その初会合を来る三月に本県において開催することとしており、二酸化炭素吸収量の取り扱いできる対象や認証する際の難易度の調整などについて検討を進めてまいりたいと考えております。 今後は、本県の取り組みを拡大、発展させた関西版徳島モデルとでもいうべきシステムについて、まずは関西圏域に広げていけるよう積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、剣山地域のシカ対策についての御質問でございますが、剣山地域におきましては、数年前からニホンジカによる樹木の皮むきや希少植物の植生被害が進んでいることから、これまでに防鹿さくや樹木ガードの設置による植生の保全に努め、その成果もあらわれてきているところであります。 そして、これらの植生を守る防護対策とあわせて、ふえ過ぎたニホンジカを捕獲し適正な個体数で管理していくことも重要であると認識いたしております。このため、これまで行ってきました囲いわなによる捕獲に加えまして、来年度には豊かな森づくり推進基金を活用いたしまして、新たに春から秋にかけまして毎月銃器による一斉捕獲を実施してまいりたいと考えております。また、環境省において現在実施されております銃器や囲いわなによる捕獲は来年度以降も継続されるよう要望しているところであります。さらに、これまでの捕獲の状況を踏まえまして、効果的なニホンジカの誘引方法や大型捕獲おりの実証実験を行うなど、捕獲の方法に工夫を凝らすとともに、環境省、市町村、猟友会などとしっかりと連携し、集中的な捕獲を実施し、適正な個体数管理に取り組んでまいります。 こうした各種の取り組みを通じまして、適正な生態系の保護と管理、さらに豊かな生物多様性の確保を図り、人と自然が共生できる環境首都とくしまの実現により一層努めてまいりたいと考えております。   (海野県土整備部長登壇) ◎県土整備部長(海野修司君) 二つ御質問をいただいております。 まず、吉野川の無堤地区の解消に向けた取り組みについてでありますが、吉野川では明治以降、本格的な河川改修が進められてきましたが、堤防整備率は六七%と全国平均を大きく下回っております。特に岩津から上流には無堤地区がいまだ十三カ所も残され、洪水の被害を幾度となくこうむってきたことから、これまでも堤防等の早期整備に対する切実な声を数多くいただいているところであり、県としましては国に対し機会あるごとに働きかけを行ってきたところであります。 一昨年八月に策定された吉野川水系河川整備計画では、こうした流域の皆様の切実な思いを踏まえ、吉野川本川に残るすべての無堤地区で堤防等の整備を実施する計画が示されております。 この堤防等の整備の進め方につきましては、現在事業実施中の区間と未着手区間のうち最もはんらん被害の大きい地区を優先的に実施するとの方針が掲げられるとともに、おおむね十年間に着手可能な区間として十カ所、約十五キロメートルの堤防の整備が示されております。このうち美馬市の脇町第一箇所などでは現在事業が実施されており、阿波市の勝命箇所や東みよし町の加茂第二箇所においては堤防工事の新規着手に向けた諸調査が行われているところであります。 平成二十三年度政府予算案では、国土交通省全体予算が前年度の〇・九六倍と公共事業予算の厳しい状況が続く中、災害を未然に防止する予防的な治水対策に対しては一・〇九倍の予算が示されたところであります。 今後とも、吉野川の無堤地区の早期解消に向け、必要な予算の確保を国に対し強く働きかけるとともに、河川整備計画に基づく河川整備が着実に実施されるよう、国と連携を図りながら取り組んでまいります。 続いて、建設業などの介護福祉サービス事業への参入に対する支援についての御質問でございますが、建設業は社会資本の整備や地域の防災力を担うとともに、特に中山間地域におきましては地域の経済や雇用を支える基幹産業として重要な役割を果たしているところであります。 しかしながら、建設業を取り巻く経営環境は、建設投資額の大幅な減少と、これに伴う競争の激化などにより、大変厳しい状況が続いております。こうした状況のもと、公共事業予算の確保はもとより、建設業の構造改革を推進するため、経営体質の強化や農林業を初めとする新分野への進出について全庁挙げて支援を行っているところであります。 議員御提案の介護福祉サービス事業につきましては、平成十二年度の介護保険制度の創設以来、要介護者の増加とともにサービス提供者である介護事業所も増加し、他の産業からの参入も見られるところであります。厳しい経営状況の中、地域の基幹産業である建設業が新分野に進出することは企業構造の改善や活力の再生、さらには地域の雇用確保にもつながることから、建設業の方々や地域のニーズを踏まえ、情報提供や相談窓口の設置、セミナーや研修会の開催などを通じ、異業種参入の際の障壁となるノウハウや資格の習得に向け、関係部局が連携し支援を行ってまいります。   (小森保健福祉部長登壇) ◎保健福祉部長(小森將晴君) 中山間地域対策としての介護福祉体制づくりについての御質問をいただいております。 本県は、全人口に対する六十五歳以上人口の割合、いわゆる高齢化率が平成二十一年は二六%を超え、全国より十年早いペースで高齢化が進行しており、特に中山間地域の多い県西部や県南部では平成二十一年の高齢化率は三一%、十五年後には四〇%を超えると予測されております。 こうした状況の中、議員からお話がありましたように、地域における介護福祉ニーズにしっかりと対応し、高齢者の方々が長年住みなれた地域で安心して暮らせる体制づくりを図っていくことは重要な課題であると認識いたしております。 このため、介護基盤緊急整備等臨時特例基金を活用し、身近なところで介護サービスを受けることができる認知症高齢者グループホームや小規模多機能型居宅介護施設の整備を促進するとともに、地域における介護や福祉に関するニーズを把握するため、六十五歳以上の高齢者を対象とした日常生活圏域ニーズ調査を新たに実施することといたしております。 この調査を踏まえまして、地域の実情に応じたきめ細やかな介護サービス供給体制の基盤の構築に向け、来年度策定を予定いたしております県の第五期とくしま長寿プランや市町村の介護保険事業計画に、施設サービスや居宅サービス、さらには住みなれた地域での生活を支える地域密着型サービスのあり方、また日常生活圏域における医療、介護に加え、生活支援サービスを含めた福祉が切れ目なく一体的に提供できる地域包括ケアの推進などを盛り込んでまいりたいと考えております。 今後とも、中山間地域の方々を初め、県民の皆様が生涯にわたり健康で生きがいを持ち、住みなれた地域で安心して高齢期を迎えられるよう、地域のニーズに地域で対応できることを基本に、市町村とも一層の連携を図りまして、各種高齢者施策の推進に積極的に取り組んでまいります。   (森農林水産部長登壇) ◎農林水産部長(森浩一君) 猿などによる農作物被害に対してどのような対策を講じていくのかとの御質問をいただいております。 とりわけニホンザルによります被害は、収穫間際の農作物の被害や人家への侵入など、経済的被害のみならず住民の生活環境にも及び、営農意欲の低下など、被害額にあらわれない精神的な苦痛も非常に大きいと認識をいたしております。このため、農家の方々と市町村担当者を対象とした被害対策フォーラムの開催や侵入防止のための防護のさくの設置、捕獲のためのおりの導入などを行っているところであります。 また、ニホンザルの捕獲や追い払いに役立てるため、発信器をつけ、行動範囲や侵入経路を把握するテレメトリー調査を促進しております。しかしながら、依然被害が大きいことから、次年度におきましては本年度の二・六倍に増額いたしました鳥獣被害対策予算を今議会に提案させていただき、対策の強化を図ることといたしております。具体的には、専門家を現地に招いて行う出前研修の開催、集落全員による対策を支援するニホンザル群管理モデル実証事業の実施や県が捕獲おりを必要としております市町村に貸し出す新たな取り組みも行ってまいります。また、効果が高いモンキードッグにつきましては、導入を拡大するため、未設置市町村への普及を図っていくことといたしております。 今後とも、関係部局や市町村との連携をより密にし、調査、防護、捕獲を総合的に行い、被害を受けている地域の皆様が安全で安心して生活できますよう、ニホンザルの被害対策にしっかりと取り組んでまいります。   (木下議員登壇) ◆十六番(木下功君) 御答弁をいただきました。 まず、宝の島としての徳島の活性化については、県西部は全国に誇る観光資源、山、川、豊かな自然、個性に満ちた農林業、畜産業などまさに魅力の宝庫であり、これに付加価値をつけて広くアピールしていただき、きらりと光る県西部地区を構築していただきたいと思っております。 教育に関しては、子供たちの気持ちを大切にして、一日も早い全入制度の確立をしていただきたいと思っております。教育先進県として、三十五人学級の積極的な拡大を図っていただきたいと思います。 また、美馬分校の特別支援教育の体制の強化、これは本当に保護者の方々が子供たちの行く末を心から心配しておりますので、この辺をしっかりと検証していただきたいと思います。 県民の命を守るということで、ドクターヘリを早速平成二十四年度から導入していただくという知事の力強い御答弁ありがとうございました。 また、二酸化炭素吸収源としての森林整備の推進については、関西、関東を初め、大都市の企業とのタイアップによって進める仕組みを築いていただきますようにお願いしておきます。 県西部公園については、多くの県西部住民が知事の三期目において、整備のつち音が響くことを確信しておりますので、よろしくお願いします。 吉野川の無堤地区の解消についても、これは地域住民の悲願でもありますので、しっかりと国土交通省のほうに働きかけていただきたいと思っております。 中山間地域の活性化については、基盤整備や産業振興に介護福祉サービスを加えた総合的な対策、また建設業者の新分野参入への支援をしっかりと支えてやってほしいと思います。 また、シカや猿、イノシシの被害対策については、早く手を打たないと本当に、来代先生も、また黒川先生もおっしゃってましたが、猿がこたつで座る、人間が追い出されるというようなことにはならないようにしっかりと対策を図っていただきたいと思います。 ここで一点、鳥インフルエンザ対策に対して要望がございます。産地の農家は、産地間競争の激化や飼料の値上がりなど厳しい環境の中で必死になって経営を続けており、鳥インフルエンザに対する万全の予防対策を実施するためには相当の経費がかかることから、ぜひ踏み込んだ支援策を講じていただければと考えており、徳島では絶対に発生させないという強い覚悟で、養鶏農家に対する最大限の支援をお願いいたします。 また、この機会に飯泉知事に県西部の養鶏農家の状況と取り組みをごらんいただき、今後の対策に生かしていただくとともに、農家の皆さんを励ましていただければと考えており、藤田議長ともどもに御案内いたしたいと思いますので、日程が厳しいとは思いますが、少々勝手なお願いでございますが、ぜひ御検討いただければ幸いと思っております。 さて、私は、この二期八年間、美馬市一筋をモットーに議員活動を行ってまいりました。美馬市を初めとし、県下それぞれの地域がその個性を生かしながら色とりどりの光を放つ、私はこれこそが飯泉知事のおっしゃる世界にさん然と輝く宝の島・徳島だと思っております。今後、美馬市が最も明るい光を放つことができますよう、微力でありますがあらん限りの力を尽くすことを誓うとともに、美馬市民の皆様の御理解を得てまたこの壇上に立ち、飯泉知事に美馬市活性化に向けての質問ができますよう全力で取り組んでまいりたいと思います。飯泉知事、そして同僚議員の皆様の御健闘を祈念し、私のすべての質問を終わりたいと思います。御清聴ありがとうございました。(拍手)   ──────────────────────── ○副議長(杉本直樹君) 議事の都合により、休憩いたします。      午後三時二十一分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後三時四十七分開議      出席議員計四十名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     元  木  章  生 君     二  番     南     恒  生 君     三  番     丸  若  祐  二 君     四  番     寺  井  正  邇 君     五  番     岸  本  泰  治 君     六  番     喜  多  宏  思 君     七  番     三  木     亨 君     八  番     岡  田  理  絵 君     九  番     岩  丸  正  史 君     十  番     吉  坂  保  紀 君     十一 番     黒  崎     章 君     十二 番     松  崎  清  治 君     十三 番     木  南  征  美 君     十四 番     川  端  正  義 君     十五 番     喜  田  義  明 君     十六 番     木  下     功 君     十七 番     扶  川     敦 君     十八 番     古  田  美 知 代 君     十九 番     山  田     豊 君     二十 番     岡  本  富  治 君     二十一番     樫  本     孝 君     二十二番     藤  田     豊 君     二十三番     杉  本  直  樹 君     二十四番     重  清  佳  之 君     二十五番     嘉  見  博  之 君     二十六番     森  田  正  博 君     二十七番     臼  木  春  夫 君     二十八番     黒  川  征  一 君     二十九番     庄  野  昌  彦 君     三十 番     大  西  章  英 君     三十一番     竹  内  資  浩 君     三十二番     遠  藤  一  美 君     三十三番     西  沢  貴  朗 君     三十四番     北  島  勝  也 君     三十六番     児  島     勝 君     三十七番     福  山     守 君     三十八番     来  代  正  文 君     三十九番     森  本  尚  樹 君     四十 番     長  池  武 一 郎 君     四十一番     長  尾  哲  見 君   ──────────────────────── ○議長(藤田豊君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 二十七番・臼木春夫君。   〔樫本議員退席、出席議員計三十九名となる〕   (臼木議員登壇) ◆二十七番(臼木春夫君) 私は、新風・民主クラブの臼木春夫です。夕方の何かとお忙しい時間帯に、また足元の悪い中、傍聴にお越しをいただきました多くの皆様方に、ありがとうございます。 昨年の夏は記録的な猛暑で、全国的に熱中症にかかられる人が続出、またシカ、イノシシ、猿などが人里まで出没し人間の生活環境を脅かすという動物被害もあるなど、深刻な出来事や暗いニュースが多々ありました。チリ鉱山の落盤事故での作業員全員生還、七年間六十億キロメートルの旅から無事帰還したはやぶさなど、心温まる出来事もあった年でもありました。今年は四月、統一地方選挙の年で、厳しい選挙戦が展開をされていますが、今回の登壇が最後にならんように、再度この演壇で質問ができるように頑張ってまいりたいと思います。   (発言する者あり) はい。 さきに登壇された皆様方と重複する質問内容もあるかもしれませんが、角度を変えての質問ですので、飯泉知事初め理事者の皆さんには、真摯で、なおかつ簡潔明瞭な、県民の皆さんにわかりやすい答弁をいただきますよう最初にお願いをしておきます。 また、県議の皆さん、理事者の皆さんには私が最後の登壇で大変お疲れになって眠たいかもわかりませんが、しばらくの間御清聴のほどよろしくお願いを申し上げ、一般質問に入ります。 それでは、初めに三選を目指す知事の政治スタンスについて改めてお伺いをいたします。 知事は、就任以来、若さと持ち前のすばらしい頭脳と行動力を発揮され、徳島県のかじ取り役、動く広告塔として、自分の目で見て、触れて執行するというスタンスで取り組んでこられました。一例を挙げますと、昨年末にニホンジカやイノシシ、猿の被害で山間部の皆さんの悲痛な声を私たちが取り上げましたところ、現場へ担当者を送り込むのではなく、御自分の足で、遠くは三嶺の山頂まで歩いていかれ、高山植物の被害や農作物被害を視察され、三嶺登山中は多くの人たちと出会われて感銘されていました。その後、即座に対策会議が設置をされ、市町村とタイアップしながら鳥獣被害の対策がされて、今ではようやく山間部の農家の皆さんは少しは落ちつきを取り戻されているようです。 ところで、私の知り合いの中には、臼木さん、知事は三選したら持ち前のすばらしい頭脳でもう徳島なんかにはおってくれへんでよ、面倒なんか見てくれへんでよ、財政豊かな県か国政に行かれてしまいますよと言われる人がいらっしゃいます。しかしながら、こうした御懸念は、経済危機や医師不足対策など、徳島の前に立ちはだかる厚い壁を飯泉知事のお力で何としても突破してほしい、徳島の将来像をしっかりと見据え、中長期的な観点から飯泉県政を展開してほしいといった飯泉知事に対する大きな期待の裏返しであると私は考えております。知事におかれては、このような県民からの高い評価や熱い期待を真摯に受けとめられ、今後の県政運営の大きな糧とすべきではないでしょうか。 そこで、お伺いをいたします。 四月十日の知事選挙を目前にした今、次期四年間の県政運営に寄せる知事のお考えや決意を改めてお聞かせいただきたいと思います。 次に、地方バスの維持と活性化について、私のおはこでもございます、申し上げます。 まずは、先般、国土交通省から示された高速道路新料金についてですが、現行の休日上限千円制度に加えて、平日上限二千円、軽自動車やエコカーは曜日に関係なく上限千円に引き下げる、物流や公共交通を担う貨物車、バスなどは現行の割引を継続するということでありましたが、さらに環境対策やCO2削減となる公共交通優先施策として、事業用車両であるバスの無料化などについて要望をしておきます。 それでは、公共交通を担う地方バスの維持、活性化について質問をいたします。 二〇〇〇年からの十年間で、鉄道は三十路線、約六百三十五キロメートルが廃止をされました。また、路線バスも地球二周半に相当する延べ約十万六千キロの路線が廃止をされた結果、公共交通空白地帯と呼ばれる地域が非常に拡大をしました。 一方、買い物難民と呼ばれる交通手段を持たない高齢者などは、日本全体で六百万人にも上るとの統計もあり、高齢化が進む中で、その交通手段を確保することは大きな社会問題となっています。鉄道、バス、タクシーなどの公共交通機関をそれぞれの機能別に有効利用することで、利用者利便を最大限に発揮した地域における交通網が整備をされ、そのことが地域の活性化につながっていくと考えられます。 山間部や限界集落に行ったときに、顔見知りのおじいちゃんやおばあちゃんが、臼木さん、バスを残してくれへんのかのう、孫や子供は大阪に行ってしもうて、わしら年寄り夫婦になってしもうとるんじゃが、週三回の腎臓透析に病院に行かにゃいかんが、年金生活ではタクシーで病院に行くわけにはいかんでな、どうかバスを廃止せんといてなと切実な思いを訴えてこられたあの言葉を思い出すとき、胸が熱くなります。 昨年の春三月に、徳島バスの鍛冶屋原線、長原線の廃止申請が出され、その後、県、関係市町、徳島バスなどが相集い、協議の結果、両路線存続させることで合意に至り、沿線住民から辛うじて確保されたことは承知をいたしております。 そこで、きょう私がお聞きしたいのは、先ほどの二路線以外の路線バスが今後一体どうなるのかということであります。臼木さん、家の前走りよるバス路線はどうなるんで、廃止や言わんとどなんぞ残してもろうてよという言葉を私はたびたびちょうだいをいたします。そうした声はほとんどが高齢者の方で、マイカーはもちろん、御自分で移動手段を持たない方ばかりであります。こうしたいわゆる交通弱者の方々にとっては、バス会社は赤字路線バスを廃止したがっているらしいが、実際のところはどうなのか、県や関係市町村はバス路線をどうするつもりなのかということについて無関心ではいられず、何としても路線バスを残してほしいという切実な願いから、臼木さん、バスどなんぞ残してよとの言葉になるのだと思います。もはや民間の営利事業として成り立たなくなってきている路線バス事業に、県は今後どのようなスタンスで臨まれるのか大変心配をしています。 そこで、お尋ねをいたします。 公共交通を担う地方バスの維持、活性化についてどう取り組むのかお伺いをいたします。 次に、昨日南議員から代表質問がありました、「おどる国文祭」五周年記念事業、第二十七回国民文化祭に関連して、私からは今年度の四大モチーフ全国発信事業のテーマでありました阿波藍についてお伺いをいたします。 徳島県においては、昨年度のテーマ、阿波人形浄瑠璃に続いて、今年度は阿波藍をテーマに「阿波藍×未来形」プロジェクトと題した魅力発信事業に取り組まれたところであります。阿波人形浄瑠璃や阿波踊りは阿波藍の富が生み出した徳島が誇る伝統文化であり、阿波藍は徳島の文化を語る上では切っても切り離せないものと認識をいたしております。阿波藍につきましては、今年度は阿波藍が徳島県の伝統産業として継承、発展していくための目安とも言われるすくもの年間消費量千俵につなげていくという「阿波藍再考 藍千」を目標に、さまざまな事業展開をしてきたと伺っております。引き続き阿波藍について情報発信を継続することが重要であり、今年度の取り組みの成果を踏まえ、県内外からの多くの方々に情報発信すべきであると考えます。 そこで、お伺いをいたします。 平成二十二年度四大モチーフ全国発信事業、「阿波藍×未来形」プロジェクトの成果及び今後の継続の方向性についてお考えをお伺いいたします。 次に、最近、新聞報道でも盛んに取り上げられているごみの不法投棄問題についてお伺いをいたします。 先般、NPO法人が調査した遍路道でのごみの不法投棄の実態が明らかにされておりました。遍路道沿いの斜面に空き缶、ペットボトルは言うに及ばず、冷蔵庫、廃タイヤなど実に三百トン以上のごみが捨てられているとのことであります。山生まれの私は山が大好きで、友人と時間を見つければよく山歩きに出かけますが、確かに遍路道に限らず至るところでごみの不法投棄を目にします。先日も、地元上板町大山を散歩していますと、春を待つのどかな山合いのあちらこちらに廃家電の無残な姿が目に入り、故郷の豊かな自然を満喫する山歩きが一遍に興ざめてしまいました。 ごみの不法投棄は捨てる人のモラルの問題であり、一人一人が当たり前のマナーを当たり前に守れば防げることです。一生懸命美化活動に取り組んでいただいているボランティアの方々には頭の下がる思いですが、一方で、拾った後すぐまた不法投棄が行われるといったこともあり、全くもって嘆かわしいことでございます。 そこで、お伺いをいたします。 徳島の豊かな自然、そして四国八十八カ所と遍路道を初めとした全国に誇る観光資源を守り育てていくためにも、ごみの不法投棄撲滅に、より積極的に取り組むべきと考えますが、御所見をお伺いいたします。 それぞれ御答弁をいただいて、質問を続けさせていただきます。   (飯泉知事登壇) ◎知事(飯泉嘉門君) 臼木議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。 まず、次期四年間に寄せる政治姿勢について御質問をいただいております。 平成十九年五月、二期目の県政かじ取りを担わさせていただいて以来、三年九カ月余り、常に県民目線に立った県政の推進に心がけながら、再選出馬時、県民の皆様方にお約束をさせていただきましたカモン・マニフェスト第二幕の具現化に向け、全力を挙げて取り組んできたところであります。 また、時々刻々と変化をいたします社会経済情勢に迅速かつ的確に対応するため、今では徳島のお家芸とも言われるようになったピンチをチャンスに切りかえる逆転の発想、議員からも御紹介をいただきました公務員の世界にはありがちな机上の空論ではなく、絵にかいたもちを食べられるもちにと、失敗を恐れず、まずはやってみようとの気概、これらを強く持ち、時代の潮流を先取りする徳島ならではの施策を展開してまいったところであります。 平成二十年度以降、世界的な百年に一度の経済危機に直面をしておりますが、議員各位の多大なる御理解、御協力をいただきながら、迅速かつ切れ目のない経済雇用対策を実施いたし、各界各層によるまさに挙県一致の御努力や頑張りに支えられ、全国上位で推移をいたします有効求人倍率や過去十年で最少を平成二十一年、二十二年の二年連続で記録をした企業倒産件数など、各種経済指標に一定の成果が見え始めたところであります。 また、知恵は地方にこそありと、全国トップクラスの乳幼児等医療費助成制度の展開や全国に先駆けた子宮頸がん予防ワクチン接種の全額公費助成制度の開始、国内外の研究者の英知と総力を結集し、糖尿病の根本的な対策を展開いたします世界レベルでの糖尿病研究開発臨床拠点の整備など、創意工夫を凝らし、スピード感を持って安全・安心とくしまの実現を図ってまいったところであります。 さらには、県内立地百社集積の相乗効果を発揮し、新たな舞台へと駆け上がるLEDバレイ構想の推進、徳島の新たな春の風物詩として年々進化を遂げるとくしまマラソンの開催、おどる国文祭の承継、発展とジョールリ一〇〇公演や「阿波藍再考 藍千」を初めとする文化立県の推進など、県民の皆様に将来に向けての夢や希望を語っていただける施策を展開させていただいてまいりました。 しかしながら、今後四年間を展望いたしますと、議員御提言のように依然として続く百年に一度の経済危機からの一日も早い脱却に向けた戦略性に富んだ経済雇用対策の展開や、助かる命を確実に助けるための全国のモデルとなる地域医療の再生、医療観光、教育旅行のさらなる推進や次世代林業プロジェクトの展開を初め、徳島の将来発展はもとより、全国をリードする徳島ならではの新成長戦略の展開など、これまで以上の難問が山積をいたしているところであります。 また、有史以来初となります府県域を超えた行政主体である関西広域連合におきまして、四国と近畿の結節点に位置する徳島こそが先導し、徳島を初め、関西、そして四国の発展につなげていくため、これまでにも増して創意工夫を凝らし、高速道路の全国一律料金制度の実現を初め、徳島発の広域プロジェクトをより一層構築をしてまいりたいと考えております。 来る四月十日の知事選に臨むに当たりまして、徳島のさらなる飛躍、発展はもとより、「いけるよ!徳島」を合い言葉に、県民の皆様の夢と希望の実現に向け、全国、ひいては世界にさん然と輝く宝の島・徳島を目指す新たな挑戦に全身全霊を傾注してまいりますことをここに改めてお誓いを申し上げる次第であります。 議員各位を初め、県民の皆様方におかれましては、今後ともより一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう、どうかよろしくお願いをいたしたいと存じます。 次に、公共交通を担う地方バスの維持、活性化について、どのように取り組んでいくのか御質問をいただいております。 地方バスを取り巻く環境は、自家用車の普及、大衆化や過疎化、少子化などの影響を受け、利用客の減少が進み、非常に厳しい状況となっているところであります。しかしながら、地方バスは、議員からも御紹介がありましたように、子供や高齢者の皆さん、通学や通勤の方々にとってなくてはならない重要な生活交通手段であります。 このため、県といたしましては、国との協調によりまして、バス事業者に対し、複数市町村にまたがる広域的・幹線的生活バス路線の維持のため補助を行うとともに、市町村が運行主体となっている路線バスに対しましても、効率的、効果的な運行を促すため、県独自の支援を行っているところであります。また、地方バスの活性化のため、今年度、どこまで乗っても百円という社会実験による利用の促進、バスに乗ろう!交通エコライフキャンペーンでの意識啓発活動などにも取り組んできたところであります。さらに、昨年十一月には、関係自治体やバス事業者などで今後の地方バスのあり方を検討いたします作業部会、こちらを立ち上げ、意見交換を行いますとともに、市町村の生活交通に対する意向調査を実施させていただいたところであります。 今後は、県内地域を東部、南部、西部三ブロックに分けまして、地域の実情に応じた生活交通手段につきまして具体的な検討を行うこととしており、国が来年度から新たに支援を拡充いたします地域内バスや予約で随時運行することのできるディマンドバスなどの支援策の有効活用も含め、より一層創意工夫を凝らし、関係自治体や関係機関と連携を図りながら、地域住民の皆様方の足であります地方バスの維持、活性化にしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。   (川長県民環境部長登壇) ◎県民環境部長(川長光男君) 二点御質問をいただいております。 まず、平成二十二年度四大モチーフ全国発信事業「阿波藍×未来形」プロジェクトについての御質問でございます。 「阿波藍再考 藍千」を合い言葉に、昨年十一月を中心に阿波藍の歴史や文化、色合いの魅力を国内外に発信する「阿波藍×未来形」プロジェクトを展開いたしました。その中で、アジアを中心とした諸外国からも講師を迎えての阿波藍国際研修会を初め、うだつの町並み吉田家住宅において阿波藍を取り入れた新しいライフスタイルを提案しました阿波藍×未来形プロジェクト展を、また徳島城博物館や京都の町家において藍染めファッションショーなどを開催し、国内外からの多数の方々の御参加をいただいたところでございます。 また、現在、県立二十一世紀館におきましては、小学校、中学校、高校の生徒さんたちによる藍染めの布を「阿波藍 千枚の布に挑む」と銘打ち、空間に展示をいたしております。さらには、徳島の若い女性のファッションを発信するフリーペーパーとのコラボレーションによる阿波藍図鑑を間もなく発刊することといたしております。 これらの取り組みを通して、国際交流を深め、阿波藍の名を世界へ発信し、改めて藍と言えば日本、徳島の藍との評価をいただくとともに、新たな阿波藍ファンもふえ、阿波藍という伝統文化の持つ力が地域に活性化をもたらしたものとの感触を得たところでございます。 今後の継続性の方向につきましては、これまでの成果を踏まえ、藍に携わる方々や徳島県藍染研究会を初めとする関係団体と連携し、より一層の工夫を加え、伝統文化であり伝統工芸や伝統産業でもある阿波藍を展示即売や観光資源などのビジネスモデルにつなげていくとともに、全国に発信することのみならず、海外へも積極的に発信するなど、平成二十四年度の国民文化祭も視野に入れ、さらに進化した「阿波藍×未来形」プロジェクトを展開してまいりたいと考えております。 次に、ごみの不法投棄撲滅に向けての取り組みでございます。 ごみの不法投棄はあってはならないことであり、県としましては、その対策として環境監視員による監視活動を初め、民間活力の活用による観光地周辺の監視パトロールや清掃美化事業に継続的に取り組んでいるところであります。また、地域におきましても、住民団体やNPO法人、企業、各種団体などによるボランティア美化活動、環境学習の一環としての児童、生徒による美化活動などさまざまな取り組みがなされております。 議員からもお話がありましたが、本県が世界に誇る四国霊場八十八カ所や遍路道、また上板町大山などの里山や水辺の豊かな自然環境は後世に引き継ぐべきすべての県民の貴重な財産であります。去る二月二十日には美波町において故郷を愛する地域住民の皆様を中心とした遍路道周辺の清掃ボランティアが行われたところであり、また三月六日には鳴門市県道徳島北灘線、さらに十三日には名田橋から鮎喰川堤防周辺のとくしまマラソンコース沿線において大がかりな美化活動が計画されており、こうした取り組みには県職員も積極的に参加しているところであります。 しかしながら、一方では、さまざまな箇所において家庭ごみを初めとした不法投棄が散見され、心ある県民の方々の善意を無にするかのごとく心ない行為が後を絶ちません。ごみを捨てないという当たり前のマナーを守ることは県民一人一人の心の問題であり、不法投棄の根絶には地域に根差した息の長い取り組みが求められております。県としましても、より効果的な啓発活動、不法投棄対策を加速するため、ふるさとを誇りに意欲的な取り組みをされている地元住民団体や市町村、所轄警察との連携をより一層深め、団体、企業等の御協力をいただきながら、不法投棄防止ネットワークの構築を促し、地域に根差した監視活動や防止対策に県を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。   〔樫本議員出席、森本議員退席〕   (臼木議員登壇) ◆二十七番(臼木春夫君) それぞれ御答弁をいただきました。時間の都合もございますので、コメントについては最後にまとめさせていただきます。 それでは、質問を続けてまいります。 県産材の販路拡大についてお伺いをいたします。 豊かな森には、水をはぐくみ空気を浄化するなど環境を守る大切な働きがあります。本県はそうした森林に恵まれておりますが、この森林を守り育てるためには、まずは森林から生産される木材をきちんと使い、林業を成り立たせていくことがやはり一番重要になるのではないかと思います。そういう意味で、知事所信にありましたように、今後十年間に県産材の生産量、消費量を倍増させることを目指した次世代林業プロジェクトに大いに期待をし、このようなプロジェクトに取り組んでいただく県の姿勢に対しまして敬意を表するものであります。 さて、県産材の消費を倍増させるためには、県内はもとより、最大の出荷先である関西圏、そしてまた出荷が少ない首都圏など、県外に向けた積極的な販路開拓が必要になるのではないでしょうか。また、県産材の需要先のほとんどは住宅建築であると聞いておりますが、ここで思い切って従来にない使い方や新分野での販路開拓にチャレンジしてはいかがでしょうか。 先週も、昨年末に引き続き、第二弾となる台湾向けの試験輸出が行われたと聞いております。このように、海外に向けて果敢にチャレンジする取り組みは非常にすばらしいことと思います。県産材の需要拡大を図るため、台湾向けの輸出のほか、さらにはそれ以外の国々へ積極的に販路開拓に取り組んでいただきたいと考えております。さまざまなハードルはありましょうが、こうした取り組みを強化していただければ幸いです。 そこで、お伺いをいたします。 県産材の消費拡大に向け、今後県外や海外への販路開拓などにどう取り組むのか御所見をお伺いいたします。 次に、農業問題についてお伺いをいたします。 農業問題に関しては、県議会には農業問題のスペシャリストがいらっしゃいますので、角度を変えて、また身近な方の声を議会にとの思いで取り上げさせていただきます。 今、先進国と言われている国々でも食料の確保が極めて大切な問題となっており、食料自給率を高めるためにも、農家を支援して農業離れを食いとめなければならないと言われております。しかしながら、我が国には耕作に適した土地が少ないにもかかわらず、現在では耕作放棄地が非常に多くなっており、最大限に活用できていません。徳島県でも同様に農地面積の減少や耕作放棄地が増加しており、加えて農業就業人口が減少し、しかも高齢者が占める割合が六割以上となっています。 このような中、平成二十一年十二月に農地法が改正をされ、農地の貸借を促進し効率的に利用されるように、企業の農業参入制度の緩和が図られているとお聞きします。ただ、田舎出身のある人が、老後は田舎で田畑を買って野菜や米づくりをしてゆっくりと暮らしたいと考え、佐那河内に売りたいという畑が安くあったので欲しいと思ったのですが手に入らなかったそうで、町民から農民にはなれへんのやなと言っておられました。遊休農地の有効活用や耕作放棄地を解消し食料自給率を向上させるためにも、農業をやりたい人が農地を長く使えるようにできないかと感じています。 そこで、お伺いをいたします。 新しく農業を始める人がもっと手軽に耕作放棄地や休耕地を農地として利用できるようにすべきではないかと考えますが、御所見をお伺いいたします。 次に、児童、生徒が利用する携帯電話をめぐる問題についてお伺いをいたします。 携帯電話が一般に普及し始めて十年以上がたち、現在では中高生はもちろん、小学生までも携帯電話を持つ時代となっております。それに伴い、子供たちが携帯電話によりコミュニケーションをとるなど、生活に欠かせない非常に便利なものとなっている現状があります。 しかしながら、一方では、インターネットの掲示板での誹謗中傷など、いわゆるネットいじめやインターネットでのトラブルに巻き込まれるなどの犯罪被害に遭う事件が増加していると聞いております。このように携帯電話の取り扱いなどが全国的に問題とされる中、この問題について学校での指導を一層進めるとともに、家庭や関係機関が連携し社会全体で取り組んでいかなければならないと考えております。 また、先日、携帯販売店のフィルタリングの説明について改善が必要な店舗が四割もあるとの報道がされていました。子供たちが所持する携帯電話についてはフィルタリングサービス一〇〇%利用の実現に向け、普及啓発活動を行っていくことが最も大切ではないかと強く思います。 そこで、お伺いをいたします。 今後携帯電話によるいじめや犯罪被害から子供たちを守るためにどのように取り組んでいかれるのか、教育長の御所見をお伺いいたします。 最後に、薬物犯罪の防止に関することについてお伺いをいたします。 近年、薬物犯罪に関する報道を見てみますと、覚せい剤や大麻といった従来からの薬物のほか、通称エクスタシーと呼ばれるMDMAなどの錠剤型の合成麻薬や違法ドラッグと呼ばれる新たな麻薬がはんらんをしております。これらの薬物は、インターネットの普及によって急速に広がったと言われており、だれもが簡単に購入できることや、飲めばやせるなどという根拠のないうたい文句のもと、芸能界、スポーツ界、一般の会社員から主婦にまで広がり、さらには中高生、大学生までもが薬物汚染されるという薬物乱用の低年齢化が問題となっているところであります。 薬物の乱用は、乱用者自身の精神や身体をむしばむばかりでなく、幻覚や妄想から殺人や放火など凶悪な犯罪を引き起こす場合があり、また一たん依存性のある薬物に手を出すと、その再犯率は極めて高く、地域社会の安全を脅かすものと認識をいたしております。特に青少年に対しては、誤った知識を排除し、安易な誘惑に乗らないよう、薬物乱用の怖さや罪の重さを認識させることが重要であります。また、インターネットを使用した薬物犯罪についてはさらに取り締まりを強化すべきではないかと考えているところであります。 先般、我々が発表したとくしまマニフェスト二〇一一においては、子供たちのために未来へのきずなを紡ぐことをテーマとして、子供たちの安全・安心のために最優先で取り組むこととしたところであります。 そこで、警察本部長にお伺いをいたします。 徳島の未来を担う青少年の薬物乱用を未然に防止するためどのような取り組みを行っているのか、また最近のインターネットを使用した薬物犯罪に対する取り締まりについてどのような取り組みをしているのかお伺いをいたします。 それぞれ御答弁をいただいて、まとめに入ります。   〔森本議員出席、木下議員退席〕   (飯泉知事登壇) ◎知事(飯泉嘉門君) 県産材の消費拡大に向け、県外や海外への販路開拓など、どう取り組んでいくのか御質問をいただいております。 次世代林業プロジェクトが目標といたします県産材の生産、消費量を十年後に倍増させるためには、議員御提案のとおり、県内はもとより県外、そして海外への販路開拓が重要であると、このように認識をいたしております。 現在、県内で生産をされた生産材の約六割が県外に出荷をされ、その大部分の関西圏での消費拡大はもとより、今後は首都圏や中部圏など大消費地での取り組みが必要であると、このように考えているところであります。 このため、東京ビッグサイトでの住宅資材展への出展や情報ウエブサイトの活用など、積極的な情報発信を行ってまいりたいと考えております。 加えて、昨年の四月に制度を創設いたしました徳島すぎの家づくり協力店につきましても、現在七十二店の登録のうち県外は九店、さらにこれを伸ばしていこうと、そして家づくりネットワーク、これの全国拡大を図ってまいりたいと考えております。 さらには、最近、木材流通の中心的な役割を担いつつあります県外の大型ホームセンターとも連携をいたしまして、徳島すぎの新たな流通体制の構築をしっかりと検討してまいりたいと考えております。 また、都心のオフィスビルの家具や内装材などにおきましても、国産材の活用を図る東京都港区の取り組みに本県の三好市と那賀町が参画をしたところでありまして、今後こうした取り組みに必要な商品開発や施設整備などに支援をしてまいりたいと考えております。 一方、海外への展開につきましては、全国でもほとんど例のない原木輸出につきまして、昨年末、本県として初めて台湾向けの試験輸出に取り組み、これが好評を博しましたことから、今月十九日には第二弾となる輸出を実施いたしたところであります。さらには、来月にも第三弾となる輸出を計画いたしているところであり、今後こうした取り組みを粘り強く推進することで本格輸出へとつなげるとともに、台湾のみならず、成長著しい東アジアへのさらなる市場開拓に努めてまいりたいと考えております。 今後、アンテナを高く掲げ、消費者ニーズを的確につかみますとともに、新たな取り組みにも果敢にチャレンジをしていくとの気概を持ちまして、徳島すぎを初めとする県産材の利用が全国、さらには世界へと広がるように積極的な取り組みをしっかりと展開をしてまいりたいと考えております。   (森農林水産部長登壇) ◎農林水産部長(森浩一君) 新しく農業を始める人がもっと手軽に耕作放棄地や休耕地を農地として利用できるようにすべきではないかとの御質問をいただいております。 我が国の農業は、農業者の高齢化や担い手の不足、過疎化が進行する中、耕作放棄地の解消や担い手確保が喫緊の課題となっております。 そうした中、お話のありましたように、国においては平成二十一年十二月に所有から利用へと多様な担い手の農業参入を促進する改正農地法が施行され、農地の貸し借りが容易となったところであります。 このため、県におきましては、新たな農業参入者に対する相談窓口の設置、栽培技術向上講習会の開催、アグリテクノスクールでの研修受け入れ、さらには耕作放棄地を有効活用するために必要な農業用機械や施設整備に対する支援などにより、相談から営農までの取り組みを積極的に推進しているところであります。 一方、新たに農業を始める人が農地を確保するためには正確な農地情報の取得が重要でありますことから、県下全域におきまして耕作放棄地の所在やその状況などが一目でわかる地図情報の整備を図ったところであります。 こうした耕作放棄地の地図情報を活用した農地情報の提供や農地コーディネーターによります農地のあっせんにより、新たな担い手と農地情報のマッチングを図った結果、食品加工業者、NPO法人、帰農者などの方々が耕作放棄地を活用し新たに農業を開始された事例が出始めておるところでございます。 今後とも、新たに農業を始めようとされる皆様に対し、農地の確保はもとより、栽培技術の習得や農業機械の導入に対する支援を総合的に行いまして、本県の農業振興にしっかりとつなげてまいりたいと考えております。   〔木下議員出席、出席議員計四十名となる〕   (福家教育長登壇) ◎教育長(福家清司君) 携帯電話によるいじめや犯罪被害から子供たちを守るための取り組みについての御質問でございますが、近年、子供たちが携帯電話によるインターネットを利用する機会は急激に増加してきており、それに伴いインターネットの掲示板等を利用したネットいじめやインターネット上の有害な情報にアクセスし犯罪に巻き込まれる事件が全国で相次いで発生しています。また、本県におきましても、携帯電話を通じたいじめや犯罪に巻き込まれる事件が数件発生しております。 このような事件を未然に防ぐためには、フィルタリングサービスが有効であることを受け、国においてはフィルタリングサービスの普及を図り、青少年が安全で安心してインターネットを利用できるよう、いわゆる青少年インターネット環境整備法を制定し、平成二十年十二月から施行されております。 本県では、平成十九年度からフィルタリングサービスの利用状況も含め、小中高校生の携帯電話に関する実態調査を毎年実施しておりますが、この調査によりますと、フィルタリングサービスの利用率は年々増加しているものの、今年度は中学生が約九〇%、高校生が約三四%の利用率となっているところです。高校生の利用率がまだまだ低いというこうした調査結果を受け、今春、警察の協力を得て高校の新入生のすべての保護者にフィルタリングサービス利用についての啓発リーフレットを改めて配布し、保護者の協力を呼びかけたいと考えております。 一方、携帯電話のフィルタリングサービスの利用率を向上させることに加え、他人への影響を考えて行動できるよう指導することや、有害情報への対応などの情報モラル教育にしっかり取り組んでいくことも重要であると考えております。 各学校においては、携帯電話やインターネットの正しい利用方法や危険性についての理解を深めるために、携帯電話会社などの専門家に御協力いただき、児童、生徒や保護者に対して携帯電話安全教室を実施するとともに、技術・家庭や情報の教科においても情報モラル教育に積極的に取り組んでいるところでございます。 県教育委員会といたしましては、今後とも学校や保護者、市町村教育委員会や関係機関とも連携しながら子供たちに携帯電話やインターネットが持つ危険性についてもしっかり理解させるとともに、適切に行動できる児童、生徒の育成に取り組んでまいりたいと考えております。   (井上警察本部長登壇) ◎警察本部長(井上剛志君) まず、青少年の薬物乱用防止策について御質問いただいております。 全国における薬物事犯の検挙人員は毎年一万人を超え、少年及び二十歳代の若年層、合わせていわゆる青少年が全体の約三割を占めるという状況であります。本県におきましても、過去五年間の薬物事犯の検挙人員二百十八名に占める青少年の割合は約二五%となっております。また、本県における薬物の押収を見ましても、昨年は覚せい剤粉末約四十八グラム、大麻草百四本など、一昨年は覚せい剤粉末約八百六十グラム、大麻草百六十本、乾燥大麻十キロ余りをそれぞれ押収するなど、過去二十年間において最大またはそれに近い状況となっており、社会に薬物が蔓延しつつあるのではないかと危惧しているところであります。 このような状況を踏まえまして、県警察では、末端乱用者や密売人等に対する取り締まりを強化する一方、関係機関と連携し、広報啓発活動を積極的に行うなど、検挙と予防の両面から対策を講じているところであります。 予防活動につきましては、保健福祉部や教育委員会等の御協力を得まして、県内の中学生及び高校生に対して薬物乱用防止教室を開催し、今年度は二月末現在で中学、高校百二十六校、対象生徒延べ約一万四千名に対しまして薬物の危険性、有害性等について啓発、指導いたしております。 県警察におきましては、今後この薬物乱用防止教室がより効果的なものとなりますよう、医師や薬剤師等の専門的知識を有する方々の御協力をいただきながら、さらなる内容の充実に努めてまいりたいと考えております。 次に、インターネットを使用した薬物犯罪の取り締まりについて御質問をいただいております。 インターネットは国民に大きな利便を提供する一方で、利用者の匿名性が高いことから、各種の犯罪の温床ともなっております。議員御指摘のとおり、薬物事犯においても違法な取引などのツールとして利用されている実態がございます。県警察におきましても、昨年インターネットを通じて薬物を購入したという被疑者を検挙したほか、過去においてもインターネット上の掲示板を通じて大麻を販売していたグループを摘発しているところであります。 このようにインターネット上にある違法な薬物取引につきましては、警察本部サイバー犯罪対策係においてサイバーパトロールを行っておりますほか、インターネット上の違法情報について専門的に監視業務を行っておりますインターネット・ホットラインセンターからの通報を受けるなどして、その端緒情報の入手に努めているところであります。 今後、違法な薬物取引はもとより、インターネットを舞台とした新たな形の犯罪が発生することは必至であると認識しており、県警察といたしましても、関係機関や団体との連携をさらに強化し、インターネット上の犯罪に的確に対応してまいりたいと考えております。   (臼木議員登壇) ◆二十七番(臼木春夫君) それぞれ御答弁をいただきました。時間もありませんので、二点だけ感想を述べさせていただきます。 まず、地方バスの維持、活性化についてですが、質問でも述べましたが、過疎化が進む中山間地域を中心に買い物弱者が急増しており、地方バスが唯一の交通手段という方が多数いらっしゃいます。こうした方々にとって、地方路線バスは人や物の交流を支え、経済、社会の活動の基礎となるものであり、地域住民が安心して暮らせるためのなくしてはならない重要な社会基盤であります。 先ほど知事からは地方バスの維持についてしっかりと取り組むとの御答弁をいただきました。本日お集まりの皆さんもほっとされていると思います。また、地方路線バスの維持、活性化については、既に民間事業者だけで解決できる問題ではなく、少子化や高齢化など大きな社会の流れの中の問題としてとらえていくことが重要であると考えております。国の新年度予算案では生活交通サバイバル戦略として三百五億円が地域公共交通の支援に充てられるとの話もありますので、情報収集に努め、早急な対応をお願いしておきます。 次に、薬物犯罪についてですが、全国と比べても本県の薬物犯罪は深刻な状況にあると認識をしたところでございます。薬物の乱用は、無限大の可能性のある青少年の将来を台なしにしてしまいます。子供たちの安全・安心のために、薬物入手の手段となるインターネットによる薬物犯罪のさらなる取り締まりをお願いし、また少しの好奇心から薬物に手を出さないよう、「ダメ。ゼッタイ。」と断る勇気が持てる有効な乱用防止対策を継続していただきたいと思います。 それでは、まとめに入ります。 私の地元北島中学校が、去る十二月の全国中学校駅伝大会において、徳島県勢として過去最高の全国三位に輝きました。この快挙に地元は大いに盛り上がり、私も子供たちが表彰台に立つ姿を見て大変誇らしく思い、また、やればできるというたくさんの勇気や元気をもらいました。全国の大舞台で活躍するチームを見事にまとめ上げた三原監督の手腕と、朝四時に起きて真っ暗の中を早朝練習してきた生徒たちの日々の努力に敬意を表します。 徳島県は、経済、農業、環境など多くの課題に直面しています。一つずつ課題を克服していくためには、目標を立て、戦略を練り、常日ごろから十分足腰を鍛えておく必要があります。私も、北島中学校の生徒のように、毎日しっかりと鍛錬をしていきたいと思います。 時間が参りましたので、私のすべてを、これをもちましてすべて終えさせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)   ──────────────────────── ○議長(藤田豊君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。   ──────────────────────── ○議長(藤田豊君) 本日は、これをもって散会いたします。      午後四時四十七分散会   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