徳島県議会 2003-10-22
10月22日-05号
平成15年 9月定例会 平成十五年九月
徳島県議会定例会会議録(第五号) 平成十五年十月二十二日 午前十一時四十七分開議 出席議員計三十九名 (その番号・氏名左のとおりである) 一 番 木 下 功 君 二 番 豊 岡 和 美 君 三 番 吉 田 益 子 君 四 番 本 田 耕 一 君 五 番 宮 本 公 博 君 六 番 扶 川 敦 君 七 番 達 田 良 子 君 八 番 古 田 美 知 代 君 九 番 山 田 豊 君 十 番 重 清 佳 之 君 十一 番 木 南 征 美 君 十二 番 川 端 正 義 君 十三 番 嘉 見 博 之 君 十四 番 森 田 正 博 君 十五 番 須 見 照 彦 君 十六 番 臼 木 春 夫 君 十七 番 黒 川 征 一 君 十八 番 庄 野 昌 彦 君 十九 番 橋 本 弘 房 君 二十 番 冨 浦 良 治 君 二十一番 宮 城 覺 君 二十二番 森 本 尚 樹 君 二十三番 岡 本 富 治 君 二十四番 藤 田 豊 君 二十五番 福 山 守 君 二十六番 西 沢 貴 朗 君 二十七番 吉 田 忠 志 君 二十八番 北 島 勝 也 君 二十九番 佐 藤 圭 甫 君 三十一番 長 尾 哲 見 君 三十二番 長 池 武 一 郎 君 三十三番 来 代 正 文 君 三十四番 竹 内 資 浩 君 三十五番 遠 藤 一 美 君 三十八番 中 谷 浩 治 君 三十九番 阿 川 利 量 君 四十 番 児 島 勝 君 四十一番 川 真 田 哲 哉 君 四十三番 榊 武 夫 君 ────────────────────────
出席職員職氏名 事務局長 佐 藤 功 君 次長 西 尾 昶 二 君 議事課長 武 知 完 侍 君 調査課長 中 田 良 雄 君
調査課主幹兼課長補佐 八 木 利 昭 君
議事課課長補佐 木 村 輝 行 君 議事係長 山 口 久 文 君 事務主任 多 田 清 治 君 同 張 功 人 君 同 前 田 隆 司 君 同 岡 島 啓 治 君 主事 谷 本 か ほ り 君 ────────────────────────
列席者職氏名 知事 飯 泉 嘉 門 君 出納長 谷 川 博 文 君 企業局長 神 野 俊 君
企画総務部長 迫 田 英 典 君
県民環境部長 佐 藤 公 夫 君
保健福祉部長 鎌 田 啓 三 君
商工労働部長 杉 本 久 君
農林水産部長 錦 野 斌 彦 君
県土整備部長 下 保 修 君 財政課長 米 澤 朋 通 君
財政課課長補佐 坂 東 敏 行 君 ────────────────────────
教育委員長 山 下 直 家 君 教育長 松 村 通 治 君 ────────────────────────
人事委員長 川 田 雄 祥 君
人事委員会事務局長坂 東 章 君 ────────────────────────
公安委員長 工 藤 教 夫 君
警察本部長 北 村 滋 君 ────────────────────────
代表監査委員 四 十 宮 惣 一 君
監査事務局長 笹 川 晧 一 君 ──────────────────────── 議 事 日 程 第五号 平成十五年十月二十二日(水曜日)午前十時三十分開議 第一 議案自第一号至第十五号、計十五件及 (
委員長報告) び請願 (議 決) 第二 請願閉会中継続審査の件 (議 決) 第三 議案自第十六号至第二十号、計五件 (
特別委員会設置) (委員選任) 第四 議案第二十一号及び第二十二号、計二件 (議 決) 第五 議自第一号至第四号、計四件 (議 決) 第六 議員派遣の件 (議 決) 第七
常任委員会及び
議会運営委員会閉会中継続調査の件 (議 決) ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) これより本日の会議を開きます。 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。 まず、去る十月十八日から十月二十一日までの間、本県において開催された「第十六回
全国健康福祉祭徳島大会」の開・閉会式等に出席いたしますとともに、同大会の成功並びに本県選手団の活躍を祈念いたした次第であります。 次に、
議長会関係等について申し上げます。 去る十月十五日及び十六日の両日、東京都において開催された
全国都道府県議会議長会の各委員会及び役員会にそれぞれ出席し、当面する諸問題について協議をいたした次第であります。 次に、知事から、お手元に御配布のとおり、議案の提出通知がありましたので、御報告いたしておきます。 ────────────────────────
△財第351号 (参照) 財第351号 平成15年10月22日
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿
徳島県知事 飯 泉 嘉 門 平成15年9月
徳島県議会定例会の議案について(提出) このことについて,別添のとおり提出します。 第 21 号 平成15年度徳島県
一般会計補正予算(第3号) 第 22 号 副知事の選任について ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 次に、お手元に御配布のとおり、
議員提出議案が提出されておりますので、御報告いたしておきます。 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 次に、
人事委員長から、「職員の給与等に関する報告及び勧告」が議長あて提出されておりますので、御報告いたしておきます。 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 諸般の報告は以上であります。 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) これより本日の日程に入ります。 日程第一、「議案第一号・平成十五年度徳島県
一般会計補正予算(第二号)より第十五号に至る計十五件及び請願」を議題といたします。 以上の各件に関し、各委員長の報告を求めます。
総務委員長・来代正文君。 〔
大西議員出席、出席議員計四十名となる〕 (来代議員登壇)
◎
総務委員長(来代正文君) どうもおはようございます。 きょうは、きのうと打って変わって非常にいい天気でありまして、この議会もこの天気のように穏やかな議会が非常にうれしいものであります。 少しおくれましたけれども、
総務委員長報告を申し上げます。 本委員会は、付託されました議案について審査いたしました結果、すべて原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。 以下、審査の過程におきまして議論のありました事項、あるいは理事者に対し検討または善処方要請いたしました事項について、その概要を申し上げます。 まず最初に、
公安委員会関係について申し上げます。 それは、
夜間徳島市内中心部に集結し、騒音等により地域住民を悩ませている、いわゆる
ハント族対策についてであります。 本件に関し、委員から、新町川水際公園、さらには幸町、通町を中心とする
徳島市内中心部において、県内外からの車両を含むハント族が往来し、地元住民が
夜間騒音等に悩まされ続けている。また、コンビニ等では万引き事件も発生している。今後、事件・事故の未然防止のためにもより一層の厳しい取り締まりを願いたい。また、これらハント族を取り締まるための条例を制定してはどうか等の質疑・要望がなされた次第であります。 これに対し、理事者から、 昨年七月から交通規制を実施するとともに、違法活動の
取り締まり強化や補導活動を推進している。
迷惑防止条例、つまり公衆に著しく迷惑をかける
暴力的不良行為等の防止に関する条例の改正で対応できるよう前向きに検討をしていきたい。 なお、
条例改正作業については、
プロジェクトチームを編成して取り組んでいきたい。との答弁がなされた次第であります。 これに対し、委員から、早期の条例改正と非行防止に対する有効な方策を講ずるよう要請がなされた次第であります。 次に、空き交番あるいは警察官が常時不在になりがちの
空き駐在所対策についてであります。 本件に関し、委員から、交番・駐在所については、地域に密着し、犯罪捜査においても非常に重要であることから、これらの施設の警察官不在時の対策について質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、 交番相談員をすべての箇所に配置している。 パトカーとの有機的連携による
空き交番対策に力を注いでいる。また、このほか駐在所の
ブロック運用や不在時の転送電話の設置で対応をしている。 駐在所の勤務については、家族の帯同率、つまり家族同伴での赴任の向上に努めたい。との答弁がなされた次第であります。 これに対し、委員から、地域により、
住民サービスに差が出ないよう帯同率を一〇〇%に近づける必要があるのではないかとの意見が出されたのであります。 この意見に対して、理事者から、 駐在所の家族帯同率を引き上げるため、各種あらゆる施策を推進していきたい。との答弁がなされた次第であります。 このほか、 北島町北村地区への
駐在所設置要望について 元自衛官の変死事案について 各警察署、駐在所及び職員住宅の耐震性について 各警察署の改築について
交通安全協会のあり方について 不法投棄への対応について
ねんりんピック開催中の警備体制・渋滞対策について
発光ダイオードの信号機への導入について等の議論がなされた次第であります。 また、委員からの提案に基づき、「警察官の増員に関する意見書」を協議の結果、
総務委員全員で発議いたしましたところ、皆様方の御賛同を賜り、「提出者全議員」として別途議長あて提出いたしたところであります。 次に、
企画総務部関係について申し上げます。 まず、「
汚職問題調査団」からの報告書についてであります。 本件に対し、委員から、同報告書に関して、この提案内容を全面的に取り入れるべきだとする意見、また逆に前知事の選んだ偏ったメンバーが策定した政治色の強いものであるとの意見が出されたのであります。 これに対し、理事者から、 同報告書の内容をどのように取り入れるかが重要である。同報告書のとおりに諸施策を構築していくのではなく、実効性を持たせ、所期の目的を達成するためにはどのような制度が必要であるかとの観点から検討しており、
汚職問題調査団の
基本的考え方については最大限尊重しているが、細部において幾つかの相違点がある。との答弁がなされた次第であります。 また、同報告書を受けて、汚職防止策として県が策定している「徳島県の
公務員倫理に関する条例」、「業務改善・
公益通報制度」及び「業務に関する要望、意見等に対し適正に対応するための制度」についてであります。 本件に関し、委員から、
国家公務員倫理法においては、規則の制定等について国会に報告する旨の規定があるが、今回の本県の倫理条例にはその旨の規定がない。議会に対して報告はしないのか。 天下りの自粛について、条例・規則に明記すべきではないか。 働きかけの記録については、個別の
情報公開制度で対応するとのことであるが、公表は行わないのか。
公益通報制度に関し、
受付相談窓口を県庁内だけでなく、外部にも設置してはどうか。等々多岐にわたり質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、 倫理規則の制定については、必要に応じ議会に報告してまいりたい。 天下りについては、「自粛を求める」ことは条例になじむか否かの法律の中での技術的な問題もあり、他府県においても通知、要綱、内部の申し合わせで対応している。県民から疑惑を招かないという観点から実効性を上げることが必要である。 働きかけについては、公表の期間はまだ未定であるが、件数は公表できると考えている。
公益通報制度における受付窓口については、法体系により通報者の身分が守られる仕組みになっているので、内部に置くことに問題はないと考えている。との答弁がなされた次第であります。 これに対し、委員から、各委員より出された多くの意見を十分に勘案し、不祥事が二度と起こらないよう、また県民に信頼が得られるような規則、規程を策定するよう要請がなされた次第であります。 次に、人事異動における防災体制への対応についてであります。 本件に関し、委員から、全庁的に防災知識のある職員を適正配置し、情報の収集及び現地対応を行ってはどうか。との意見が出されたのであります。 これに対し、理事者から、 地震対策は本県にとって非常に重要な政策課題であるので、委員の意見を踏まえた上で検討してまいりたい。との答弁がなされた次第であります。 これに対し、委員から、地震対策はこれから始まるという点を加味して、実効性のある組織を構築するよう要請がなされた次第であります。 このほか、
Jリーグチームの誘致に当たっては、
鳴門陸上競技場の芝生や照明等が支障となっているが、これらの点についてどのように対応するのか。 さらに、 Jリーグのみならず、よりファンの多い
プロ野球公式戦の誘致について等々の議論がなされた次第であります。 また、当
委員会開会中、県民を挙げて汚職あるいは談合防止策について話し合っている最中に、
トンネル工事をめぐって、いわゆる「
高松ラウンド」なる談合情報が寄せられたことは、非常に残念で憂慮すべき点であるという意見が出され、委員からの提案に基づき、「公平・明朗な入札制度の遂行を求める決議」を協議の結果、総務委員及び
県土整備委員会全員で発議いたしましたところ、皆様方の御賛同を賜り、「提出者全議員」として別途議長あて提出いたしたところであります。 最後に、
県民環境部関係について申し上げます。 まず、「真の
男女共同参画社会の実現」についてであります。 本件に関し、委員から、
男女共同参画と
ジェンダーフリーあるいはジェンダーという概念は、本来切り離すべきではないか。ジェンダーは非常に偏った概念であり、国においても問題になった経緯がある。このような背景を踏まえて
男女共同参画事業を進めるべきではないか。等々の質疑がなされたのであります。 これに対して、理事者から、
男女共同参画の実現に向けて全力で取り組むが、今後、本県の公文書においては、
ジェンダーフリーという言葉の使用を控えたい。指摘のあった背景を念頭に置いて、行政として取り組んでいきたい。との答弁がなされた次第であります。 これに対し、委員から、現在の
男女共同参画に対する考え方が大きく二つに分かれている点を十分認識して、行政として両論に耳を傾けて施策を推進していただきたい。 また、男らしさ、あるいは女らしさ、すなわち男女の特性を互いに認め合った中での
男女共同参画を進めることが理想である等の要望・意見が出されたのであります。 このほか、
男女混合名簿の導入に当たっての決定方法、県内の導入率について 男らしさ女らしさのとらえ方について 雇用における
男女共同参画について 審議会等における女性委員の比率について 地震に対する
緊急ソフト対策について 地震発生時の孤立地域への対応について 県内の水門・樋門の状況について
自主防災組織の取り組みについて 吉野川の生態系調査について等々さまざまな観点からの質疑、提言及び要望がなされた次第であります。 なお、委員からの提案に基づき、「真の
男女共同参画社会の実現を求める決議」を協議の結果、総務委員のうち、賛同する委員の発議により、別途議長あて提出いたしましたので、御趣旨御理解の上、御賛同賜りますようお願いを申し上げます。 以上、審査の概要を申し上げまして、
総務委員長報告といたします。どうもありがとうございました。 ────────────────────────
△
総務委員会審査報告書 (参照)
総務委員会審査報告書 本委員会に付託された議案を審査の結果、次のとおり決定しましたから、
徳島県議会会議規則第七十七条第一項の規定により報告します。 平成十五年十月二十二日
総務委員長 来 代 正 文
徳島県議会議長 遠 藤 一 美
殿議案番号付 託 事 項審査結果備考第一号平成十五年度徳島県
一般会計補正予算(第二号)
第一条第一表
歳入歳出予算補正中
企画総務部
県民環境部
公安委員会に関するもの
第二条第二表
債務負担行為補正中
企画総務部に関するもの
第三条第三表
地方債補正原案可決 第四号徳島県の
公務員倫理に関する条例の制定について原案可決 第五号徳島県
県民環境関係手数料条例の一部改正について原案可決 第六号徳島県
防災会議条例の一部改正について原案可決 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君)
経済委員長・須見照彦君。 〔
長池議員退席、出席議員計三十九名となる〕 (
須見議員登壇)
◎
経済委員長(須見照彦君)
経済委員長報告を申し上げます。 本委員会は、付託されました議案及び請願につきまして審査いたしました結果、付託議案についてはすべて原案のとおり可決すべきものと決定し、請願についてはお手元に御配布の「
請願審査報告書」のとおり決定をいたしました。 以下、審査の過程におきまして議論がありました事項、あるいは理事者に対し、検討または善処方を要請いたしました事項について、その概要を申し上げます。 最初に、
農林水産部関係について申し上げます。 まず、「
緊急経済雇用対策における公共事業の前倒しについて」であります。 本件に関し、委員から、本年度県が実施予定の公共事業のうち、下半期に発注予定の工事を可能な限り上半期に前倒し発注を行うということで、
農林水産部においては発注率の目標を七五%と設定していると聞くが、現在の状況はどうなっているかとの質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、 平成十五年度の
農林水産部における工事請負費は総額で二百四十一億円、うち九月末までの概数として百七十三億円を、また請負件数では約五百三十件のうち、三百五十七件を既に発注している状況であり、加えて十月中にも九億円、十八件の発注が予定されている。との答弁がなされたのであります。 これに対し、委員から、今後、残りの未発注分についても、順次発注されていくとは思うが、それ以外の要素でのプラスアルファについてはどのように考えているのかとの質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、
災害復旧等予算の査定を早期に受け、その分の発注を行うことや繰越分を極力なくすよう、本年度中の発注を図ることに努力するとともに、総額予算についても国の動向等を見きわめながら対応していきたい。との答弁がなされたのであります。 これに対し、委員から、繰り越しについては
農林水産部だけではなく、
県土整備部においてもそうであるが、さまざまな要因があり、現状に至っているところである。今後は繰越分の発注を促進することにより、繰り越しゼロを目指して取り組んでほしい旨、また
緊急経済雇用対策の一環として、新たな予算措置が図られるよう精いっぱい努力してほしい旨、強く要望する発言がなされた次第であります。 このほか、 県有林県行造林事業について
森林整備地域活動支援事業について
長安口ダム上流の森林保全に係る間伐について
牛海綿状脳症(BSE)の検査体制の現況について 本県の肉骨粉処理の現状について
家畜排せつ物法について
県営地盤沈下対策事業中島地区について 阿南市内の農道舗装をめぐる県工事の談合情報について 入札・
契約適正化法第十条の趣旨について 全国の
肉骨粉焼却処理単価及び積算根拠について 広域農道の状況について等の議論がなされた次第であります。 次に、
商工労働部関係について申し上げます。 まず、「
徳島勤労総合福祉センター(
鳴門ハイツ)について」であります。 本件に関し、委員から、
徳島勤労総合福祉センター(
鳴門ハイツ)は、国の動向等により施設閉鎖の方向で議論がなされ、既に鳴門市とも協議を重ねているとのことであるが、県は同施設に貸し付け等の財政支援を行っているのか、行っているのであればどれぐらいかとの質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、 昭和五十年度から貸し付けを行っているが、平成十四年度からは県が三億一千七百万円、鳴門市は一億九千八百万円の無利子による短期の貸し付けを実施している。との答弁がなされたのであります。 これに対し、委員から、現在協議中であるとは思うが、今後この貸付金は回収されるのかとの質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、 具体的な処理方法は、現在詰めているところであるが、同施設は
雇用能力開発機構から県が運営の委託を受けて、
財団法人徳島勤労総合福祉センターへ再委託するという形態をとっており、その財団法人を構成しているのは県と鳴門市のみであること、また設立当初の理事会において、県・市の負担割合を定めていることから、最終的な責任は県と鳴門市にあり、その両者において処理がなされるということになる。との答弁がなされたのであります。 このほか、
雇用関連主要指標について 企業訪問における雇用面での聴取内容について
緊急経済雇用対策の効果等について
雇用労働相談の体制強化について 若年者の就労に関する認識及び取り組みについて
雇用能力開発機構所有施設の状況及び
徳島共同福祉施設について 徳島県
経済再生推進本部及び徳島県
経済再生戦略会議について 一円
企業創業セミナーについて
創業者支援資金の融資対象について 個人保証を求めない融資制度の創設等について 徳島とくとくターミナルの利用促進について
障害者就業支援における
ジョブコーチ派遣制度について 障害者の技能訓練について 雇用調整助成金の積極的活用のための国への要望について ベンチャー企業の販路拡大に係る県規則の見直し等について 中小企業支援のための県独自の新たな貸付制度の創設について等の議論がなされた次第であります。 以上、審査の概要を申し上げまして、
経済委員長報告といたします。 ────────────────────────
△経済委員会審査報告書 (参照) 経済委員会審査報告書 本委員会に付託された議案を審査の結果、次のとおり決定しましたから、
徳島県議会会議規則第七十七条第一項の規定により報告します。 平成十五年十月二十二日
経済委員長 須 見 照 彦
徳島県議会議長 遠 藤 一 美
殿議案番号付 託 事 項審査結果備考第一号平成十五年度徳島県
一般会計補正予算(第二号)
第一条第一表
歳入歳出予算補正中
商工労働部
農林水産部
地方労働委員会に関するもの
第二条第二表
債務負担行為補正中
農林水産部に関するもの原案可決 第二号平成十五年度徳島県林業改善資金貸付金特別会計補正予算(第一号)原案可決 第三号平成十五年度徳島県県有林県行造林事業特別会計補正予算(第一号)原案可決 第十号徳島県農林水産関係手数料条例の一部改正について原案可決 第十一号徳島県飼料検定条例の一部改正について原案可決 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 文教厚生委員長・岡本富治君。 (岡本議員登壇)
◎文教厚生委員長(岡本富治君) 文教厚生
委員長報告を申し上げます。 本委員会は、付託されました議案及び請願について審査いたしました結果、付託議案については原案のとおり可決すべきものと決定し、請願についてはお手元に御配布の「
請願審査報告書」のとおり決定いたしました。 なお、請願第十九号「低肺機能者(呼吸器障害者)に対する救済、助成施策の充実について」につきましては、他の身体障害者手帳三級所持者も含め、広い視点で検討する必要があることに加え、実施主体である市町村の意向を踏まえるべきであるとの議論がなされ、継続審査とすべきものと決定をいたしました。 以下、審査の過程におきまして議論のありました事項、あるいは理事者に対し、検討または善処方、要請をいたしました事項について、その概要を申し上げます。 最初に、教育委員会関係について申し上げます。 まず、とくしま
男女共同参画実行プラン(仮称)(案)についてでありますが、本件に関し、委員から、教育委員会において
男女混合名簿の実施を促進するということが、どのような背景で決定したのか質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、
男女混合名簿は、平成十四年四月に施行された徳島県
男女共同参画推進条例の趣旨を踏まえ、男女が互いに尊重し合い、平等意識を高めていく上で有効な方策であることから、各学校において導入が進められてきたところであり、教育委員会としても関係各課で協議を行い、最終的には学校長の判断によるものの、
男女共同参画社会を学校教育の中で推進していく方策の一つとして有効であり、導入することが望ましいという考え方を示したところであります。との答弁がなされたのであります。 これに対し、委員から、学校長の権限に属することとしながらも、
男女共同参画実行プランに「
男女混合名簿の実施を促進する」という文言が入っているのは矛盾しているではないか。教育委員会の方針の決定についても教育委員会の定例会など正式な会議で決めるべきである。 また、教育委員会が
男女混合名簿の実施を促進することにより、学校現場において、まず
男女混合名簿ありきということになり、行き過ぎた不適切な教育が行われるおそれがあるため、
男女混合名簿の導入については、慎重を期すよう強く要請する発言がなされた次第であります。 また、これに関連し、 とくしま
男女共同参画実行プラン(仮称)(案)に対する教育委員会の認識について 教職員に対する
男女共同参画に関する研修の充実について等の議論がなされた次第であります。 次に、「守護町勝瑞遺跡」の整備についてであります。 本件に関し、委員から、藍住町による現在の発掘調査の状況と福井県の「一乗谷朝倉氏遺跡」等との比較について質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、 用地取得については順調に進んでいるが、発掘調査については藍住町が国、県の補助を受け進めているところであるが、年間六百平方メートルのペースにとどまっているため、国指定部分の発掘調査だけでも二十年程度、隣接する館跡、寺院跡も含めた百二十ヘクタールに及ぶ遺跡全体では六十年程度かかる見込みである。 福井県の一乗谷朝倉氏遺跡との比較については、朝倉氏遺跡は昭和五十年代から二十年以上にわたり発掘調査が行われ、福井県を代表する文化財であるとともに、年間三十万人の観光客が訪れる観光地ともなっているが、守護町勝瑞遺跡も同様の整然とした城下町が発掘されることが期待されているところである。との答弁がなされたのであります。 これに対し、委員から、守護町勝瑞遺跡は福井県の朝倉氏遺跡、山口県の大内氏館跡に匹敵する文化財であり、中世の三大遺跡と言われるような文化財になる可能性を秘めてはいるが、藍住町の財政規模では発掘調査能力に限度があるため、県が整備に乗り出して、国、藍住町と相談しながら、守護町勝瑞遺跡文化財、観光資源としての整備が早期になされるよう要請する発言がなされた次第であります。 このほか、 教育の日の制定について スポーツ少年団の事故対策について スポーツ振興への取り組みについて 米飯給食の導入について 少年犯罪対策について 県立学校の耐震化について 修学援助制度の周知徹底について 学校図書館の充実について 徳島県子どもの読書活動推進計画(案)の策定について 特別選考による教員採用について 公立高等学校で平成十六年度から実施される前期選抜について等の議論がなされた次第であります。 次に、保健福祉部関係について申し上げます。 まず、県立中央病院の改築についてであります。 本件に関し、委員から、県立中央病院の経営健全化計画については、今年度中に意見を取りまとめ、来年度早々に策定されるとのことであるが、改築に向けての整備方針の取りまとめ時期について質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、 県立中央病院改築推進懇話会からことしの八月に意見書をいただき、社会環境の変化を踏まえた中央病院のあり方について現在検討を進めているところであり、経営健全化計画とも密接に関係しているため、今年度内に取りまとめるよう努力してまいりたい。との答弁がなされたのであります。 これに対し、委員から、県立中央病院の改築は、老朽化、狭隘化の解消に加えて、南海地震対策の中核を担うという目的もあり、緊急を要するものであるため、速やかに改築に向けての整備方針を取りまとめるよう強く要請する発言がなされた次第であります。 また、このことに関連し、 経営の黒字化への見込みについて 災害拠点病院としての機能について 地方公営企業法の全部適用について 物品の購入方法について 病院内保育所について等の議論がなされた次第であります。 次に、通信制の看護師養成課程の設置についてであります。 本件に関し、委員から、「県立看護師等養成所における、養成のあり方を検討するための委員会」を立ち上げ、通信制課程導入の要否を検討するとのことであるが、委員会の結論が出される時期について質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、 年内には委員会を立ち上げ、養成のあり方全体については、来年度に検討結果を得ることとしたいが、通信制課程の要否については早期に議論を進め、財政面の課題や四国各県の状況も見ながら、結論を出してまいりたい。との答弁がなされたのであります。 これに対し、委員から、就労しながら看護師の資格を取得したいという准看護師のニーズが非常に高いという状況にかんがみ、検討委員会を早く立ち上げ、通信制課程の要否について早期に結論が出されるよう要請する発言がなされた次第であります。 このほか、 県立病院における医師の確保策について 保険医療機関及び介護療養型医療施設の指定取り消し事案について 障害者に対する福祉的就労支援について 国民健康保険の減額免除制度の周知等について 糖尿病予防対策について 在宅介護支援センターの充実について 自殺予防対策について 介護保険制度の見直しについて等の議論がなされた次第であります。 なお、請願に基づき、「安定した公的年金制度の確立を求める意見書」を協議の結果、文教厚生委員全員で発議し、別途議長あて提出をいたしましたので、趣旨御理解の上、御賛同賜りますようお願いを申し上げます。 以上、審査の概要を申し上げ、「ねんりんピック徳島二〇〇三」閉会式での飯泉知事の阿波踊りにさわやかな感動と元気なあすの徳島を実感しながら、所管の委員会としてすべての皆さんにお礼を申し上げながら、文教厚生
委員長報告といたします。 ────────────────────────
△文教厚生委員会審査報告書 (参照) 文教厚生委員会審査報告書 本委員会に付託された議案を審査の結果、次のとおり決定しましたから、
徳島県議会会議規則第七十七条第一項の規定により報告します。 平成十五年十月二十二日 文教厚生委員長 岡 本 富 治
徳島県議会議長 遠 藤 一 美
殿議案番号付 託 事 項審査結果備考第一号平成十五年度徳島県
一般会計補正予算(第二号)
第一条第一表
歳入歳出予算補正中
保健福祉部
教育委員会に関するもの
第二条第二表
債務負担行為補正中
教育委員会に関するもの原案可決 第七号徳島県診療所の設置及び管理に関する条例の一部改正について原案可決 第八号食品衛生法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について原案可決 第九号徳島県心身障害者扶養共済制度条例の一部改正について原案可決 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 県土整備委員長・森本尚樹君。 (森本議員登壇)
◎県土整備委員長(森本尚樹君) 県土整備
委員長報告を申し上げます。 本委員会は、付託されました議案及び請願について審査いたしました結果、付託議案についてはすべて原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以下、審査の過程におきまして議論がありました事項、あるいは理事者に対し、検討または善処方を要請をいたしました事項について、その概要を申し上げます。 最初に、企業局関係について申し上げます。 日本たばこ産業株式会社徳島工場の閉鎖発表に伴う大麻工業用水道事業の対応についてであります。 本件に関し、委員から、日本たばこ産業徳島工場が閉鎖の方針を打ち出して、県として存続に向けての要請行動をするということであるが、どのような状況となっているかとの観点から質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、 先日の七日に、引き続き存続できないかという要望活動を行ったが、現実は厳しいということであった。存続不可能な場合は、新たな水を使う企業の立地にも努めなければならないと考えている。との答弁がなされた次第であります。 これに対し、委員から、当水道事業が継続できないようになれば、残っている減価償却費、撤去費用等がすべて当事業会計にかかわってくる等のため、いっときも早く日本たばこ産業の存続を基本に、水を使う企業の誘致を同時並行に真剣に進めてもらいたいとの発言・要請がなされた次第であります。 このほか、 長安口ダム貯水池保全事業を中止した場合の電気事業会計への影響及び事業中止後の荒谷トンネル等の有効活用の見通しについて 佐那河内風力発電所の状況について 風力発電及び太陽光発電の今後の見通しについて等の議論がなされた次第であります。 次に、
県土整備部関係について申し上げます。 まず、入札制度改革についてであります。 本件に関し、委員から、今回本委員会に提出された「入札制度改革に対する取り組み方針」において、一千万円以上三千万円未満の工事の地区割りについて、現行の九十七地区を七十地区程度に削減するということであるが、どのように地区割りしていくのかについて、また一般競争入札を二億円以上の工事まで拡大することとした根拠について、さらにダンピングの問題において、本県の実態として厳しい状況にあるとの意見が出ているが、この検討状況について等々、「入札制度改革に対する取り組み方針」について質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、 地区割りについては、地域経済や雇用の問題を十分に考慮した上で、市町村の行政区域の維持を念頭に置き、七十地区程度に削減したい。また、将来の市町村合併も念頭に入れていきたい。 一般競争入札の拡大については、他の改革項目と同様、議会での御議論、市町村長の意見、それから建設業労使双方の意見、全国の運用状況を考えた上で、実効性のある改革ということで二億円以上ということに決めた。 ダンピングの問題については、今後、全国の状況を調査するとともに、現在行っている対策についても、引き続いて的確に取り組んでいくことが必要であり、今後とも十分に研究していきたい。との答弁がなされた次第であります。 これに対し、委員から、地区割りについては、七十地区程度になったときに混乱が起こることも予想されるため、今後とも十分に対応をとってもらいたい。 一般競争入札を二億円以上の工事まで拡大することについては、本県にリーダーとなる大きな建設業者が育たなくなるのではないかという危惧も感じている。 ダンピングについては、大きな問題である。安心、安全に県民が公共施設を利用できるよう、また下請への問題等のため、きちっとした形にするよう、この際、本県が全国に先んじるというふうな姿勢で十分に検討してもらいたい。 改革というのは、絶対的なものではなく、運用上支障が生じれば変更してもいいものである。今後、年度がわりごとに柔軟に見詰め直してもらいたい。 一番の理想は、談合がなく、設計単価に近い価格で高度なものをつくるということであり、それが公共工事の基本である。そうした方向へ向けて、これからの改革を少しずつでも進めてもらいたいとの発言、要請がなされた次第であります。 また、これに関連し、 検査体制の強化について 大型工事における下請の義務づけについて 県内資材の使用の義務づけについて 一般競争入札のうち五億円以上の工事について事後審査方式を試行的に導入することについて 旧吉野川流域下水道事業の入札状況について 最低制限価格制度及び低入札調査価格制度について 今後の入札制度改革において学識経験者、一般県民等の第三者機関の意見を取り入れることについて 県内企業の育成について 県の入札制度改革に対する取り組みを共通のものとして市町村へ求めていくことについて 不正行為・不良工事に対する罰則の強化について 事前公表制の拡大について 入札業者に対し積算に関する説明会を開催することについて 十一月五日、入札予定の新府能
トンネル工事の入札に関して公告段階から高松市に四国支店を置く大手ゼネコン、いわゆる
高松ラウンドによる談合のうわさが広がっている。私たちが談合防止に全力で取り組んでいるさなか、県民、県内業界、行政、県議会の全くあずかり知らぬところで大手ゼネコンによる談合が行われたとしたら重大な問題である。七日に共同企業体の締め切りが終わったが、本命とのうわさどおりの組み合わせのJVが存在した。県としては、早急に重大に受けとめ調査すべきであることについて等の議論がなされた次第であります。 次に、吉野川第十堰の改築問題についてであります。 本件に関し、委員から、吉野川第十堰の可動堰化の白紙以来、国土交通省は住民参加による河川整備計画を策定するという方針を出した後、一度アンケート調査を行っただけでその動きがない状況下で、知事は上流域、中流域、下流域の意見を聞くという姿勢を打ち出しているが、その意見聴取の時期、意見聴取の中身及び意見の取りまとめの時期について質疑がなされたのであります。 これに対し、理事者から、 意見聴取の時期については、上流域については十一月十八日ごろに、中流域、下流域については、本年度中を目途に調整をしていきたい。 意見聴取の中身については、第十堰の改築のあり方を基本に幅広く自由な意見をいただきたい。 意見の取りまとめの時期については、目標として厳しい状況ではあるが、本年度末を目途にしている。との答弁がなされた次第であります。 これに対し、委員から、期限を切ると難しい面も出てくるかとは思うが、できるだけ県民の意見を集約したものを国に提出してもらいたい。 河川というものは、下流域だけのものでもない。中流域だけのものでもない。もちろん上流域だけのものでもない。吉野川が一日も早くバランスのとれた河川として、世間に注目される河川になるよう努力をしてもらいたいとの発言、要請がなされた次第であります。 また、これに関連し、 吉野川河川整備計画について等の議論がなされた次第であります。 このほか、 民事再生手続を申請した姫野組に対する今後のランクづけ等について 姫野組の民事再生手続に係る連鎖倒産への県の対策について 汚水適正処理構想について 流域下水道に関する国の補助制度について 長安口ダム貯水池保全事業の中止に向けた手続の状況及び事業中止後の荒谷トンネル等の有効活用の見通しについて 日本製紙株式会社の送水管の破損事故に係る再発防止への決意、関係者への謝罪等について 那賀川流域フォーラム二〇三〇の運営方法等について 吉野川の水を那賀川に導水するアンケートの結果について等の議論がなされた次第であります。 なお、委員からの提案に基づき、協議の結果、「高速道路等の整備促進を求める意見書」については、県土整備委員及び特定交通対策特別委員のうち、賛同する委員の発議により、別途議長あて提出いたしておきましたので、趣旨御理解の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。 また、「公平・明朗な入札制度の遂行を求める決議」については、県土整備委員及び
総務委員全員で発議いたしましたところ、皆様方の御賛同を賜り、提出者全議員として、別途議長あて提出いたしたところでございます。 以上、審査の概要を申し上げまして、県土整備
委員長報告といたします。 ────────────────────────
△県土整備委員会審査報告書 (参照) 県土整備委員会審査報告書 本委員会に付託された議案を審査の結果、次のとおり決定しましたから、
徳島県議会会議規則第七十七条第一項の規定により報告します。 平成十五年十月二十二日 県土整備委員長 森 本 尚 樹
徳島県議会議長 遠 藤 一 美
殿議案番号付 託 事 項審査結果備考第一号平成十五年度徳島県
一般会計補正予算(第二号)
第一条第一表
歳入歳出予算補正中
県土整備部に関するもの
第二条第二表
債務負担行為補正中
県土整備部に関するもの原案可決 第十二号一般国道四三八号道路改築工事宮平一号トンネルの請負契約の変更請負契約について原案可決 第十三号徳島空港周辺整備事業用地造成工事(第二分割)の請負契約について原案可決 第十四号徳島空港周辺整備事業用地造成工事(第三分割)の請負契約について原案可決 第十五号損害賠償(道路改良工事事故)の額の決定及び和解について原案可決 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 以上をもって、各委員長の報告は終わりました。 これより、ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 質疑なしと認めます。 これより討論に入ります。 討論はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 討論なしと認めます。 これより採決に入ります。 まず、「議案第一号・平成十五年度徳島県
一般会計補正予算(第二号)より第十五号に至る計十五件」を起立により、採決いたします。 以上の十五件に対する委員長の報告は、可決であります。 これを
委員長報告のとおり決することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(遠藤一美君) 起立全員であります。 よって、以上の十五件は、
委員長報告のとおり可決されました。 次に、「請願」を採決いたします。 〔扶川・達田・古田・山田四議員退席、出席議員計三十五名となる〕 まず、「請願第七号・中型まき網漁業許可の増枠について」を起立により、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、不採択であります。 これを
委員長報告のとおり決することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(遠藤一美君) 起立多数であります。 よって、本件は、
委員長報告のとおり不採択と決定いたしました。 〔扶川・達田・古田・山田四議員出席、出席議員計三十九名となる〕 次に、請願第十一号のうち「二〇〇四年の年金改革にあたっては、保険料の引き上げ、年金の引き下げなど、これ以上の年金改悪を行わないこと」、「公的年金等控除の縮小・廃止など、年金への課税強化を行わないこと」、「基礎年金の国庫負担を二分の一に引き上げること」及び請願第十六号の計二件を採決いたします。 以上の二件に対する委員長の報告は、採択であります。 これを
委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 御異議なしと認めます。 よって、以上の二件は、
委員長報告のとおり採択と決定いたしました。 ────────────────────────
△
請願審査報告書(経済委員会) (参照)
請願審査報告書 本委員会に付託された請願は、審査の結果、次のとおり決定しましたから、
徳島県議会会議規則第九十四条第一項の規定により報告します。 平成十五年十月二十二日
経済委員長 須 見 照 彦
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿受理
番号受理
年月日件名・要旨
(紹介議員氏名)提出者住所氏名審査結果備考七平成一五
六・二六中型まき網漁業許可の増枠について
中型まき網漁業の許可枠は、現在一枠であるが、将来の県益のためにも許可枠が増枠されるよう配慮願いたい。
(児島 勝 橋本弘房 岡本富治)
(長尾哲見)株式会社橘水産
魚市場
取締役社長
角元修一郎不採択 不採択の理由受理番号件 名 及 び 理 由七中型まき網漁業許可の増枠について
中型まき網漁業の許可枠については、農林水産大臣が都道府県ごとの許可隻数の最高限度を定めており、県が増枠を要望する場合は、地元の漁業調整が整っていることが必須の条件となっておりますが、海部郡一二漁協を代表する海部郡水産振興会から議長あてに増枠反対の陳情書が提出される等、増枠反対の明確な意志表示がなされたことから、現段階では、地元の漁業調整が整う可能性がないと判断されますので、御要望には沿えません。
△
請願審査報告書(文教厚生委員会)
請願審査報告書 本委員会に付託された請願は、審査の結果、次のとおり決定しましたから、
徳島県議会会議規則第九十四条第一項の規定により報告します。 平成十五年十月二十二日 文教厚生委員長 岡 本 富 治
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿受理
番号受理
年月日件名・要旨
(紹介議員氏名)提出者住所氏名審査結果備考一一平成一五
七・一二〇〇四年の年金改悪の反対、最低保障年金制度の創設等について
年金水準の保持等のため、次の事項の実現を求める意見書を国に提出願いたい。
のうち
① 二〇〇四年の年金改革にあたっては、保険料の引き上げ、年金の引き下げなど、これ以上の年金改悪を行わないこと。
② 公的年金等控除の縮小・廃止など、年金への課税強化を行わないこと。
③ 基礎年金の国庫負担を二分の一に引き上げること。
(山田 豊 古田美知代 扶川 敦)
(達田良子 黒川征一)全日本年金者組
合徳島県本部
代表者
西木秀治採 択 一六 九・八年金給付額の据え置き等について
平成一五年四月から実施された物価スライドによる年金額の引き下げ、低金利、介護保険料の負担及び医療費の一部負担の引き上げ等に加え、公的年金に対する課税強化を図ることを検討しているとの報道がなされており、年金受給者の不安が一層募っていることから、次の事項が実現されるよう配慮願いたい。
① 平成一六年の年金改正にあたっては年金額の引き下げを行わないこと。
② 物価スライドによる年金給付額の引き下げを行わないこと。
③ 国庫負担割合を引き上げ、現役世代の保険料負担の緩和及び年金に対する国民の不安を解消し、安定した年金制度を構築すること。
④ 公的年金に対する課税強化は、実質的な価値が目減りするため行わないこと。
(川真田哲哉 児島 勝 竹内資浩)
(宮城 覺 岡本富治 木南征美)
(木下 功)徳島県厚生年金
受給者協会
会長
堺 文雄採 択 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 次に、日程第二、「請願閉会中継続審査の件」を議題といたします。 各委員会からお手元に御配布のとおり、閉会中の継続審査の申し出があります。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許可いたします。 七番・達田良子君。 〔長池議員出席、出席議員計四十名となる〕 (達田議員登壇)
◆七番(達田良子君) 私は、日本共産党を代表して、新しく継続になりました請願のうち、第十七号、第十九号、第二十一号について、継続ではなく採択するべきという立場で討論いたします。 請願第十七号は、アトピーなどアレルギー疾患の学校病への指定を求める国への意見書提出を求めるものです。 学校病は十の疾病が指定をされており、治療費は就学援助の対象になっています。しかし、一九五八年の指定から見直しがされておらず、今ではほとんど患者のいない病気も含まれています。一方、ぜんそくやアトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患の子供は増加しています。昨年発表された厚生労働省の全国調査結果でも、アトピーの有症率全国平均は、小学校一年で一二・四%、小学六年で一一・三%、症状は幼児より児童の方が重い傾向が見られるということです。徳島県もこの例外ではないと考えられます。アレルギー疾患は、治療が長期にわたります。アトピーは検査や治療にアレルギー除去食も加わり、経済的な負担も大きいことから、低所得の家庭には重い負担となっており、就学援助の対象となることが強く求められます。 このような状況を踏まえ、県議会はこの請願を採択し、アレルギー疾患が学校病に加えられるよう国への意見書を提出するべきであります。 次に、請願第十九号は、低肺機能者(呼吸器障害者)に対する救済・助成施策の充実を求めるものであります。 昨年十月から医療費の高齢者への一割または二割の定率負担や本年四月から健康保険本人の三割負担と、医療費の負担増が重くのしかかるようになっており、受診抑制が進み、患者の重症化が懸念されています。中でも酸素の吸入を続けなければ日常生活もままならない在宅酸素療法患者の医療費が大きくはね上がっています。約十倍から二十倍もの負担増となった患者が多数に上り、その重い負担が深刻な状況を生み出しています。 徳島県では、約七十名の在宅酸素中断者が出たり、新規に在宅酸素導入を計画していた人の中にも金銭的な理由で辞退をする人が相当数いると請願でも指摘をされています。このような中で、障害苦と生活苦に耐えられず自殺者が出たということも報告をされています。医療費の負担増が命を脅かしており、一刻も放置できない状況です。 しかし、呼吸器疾患など、身体内部障害には二級の認定がないため、多くの在宅酸素患者は重症でも三級となっています。既に和歌山、広島、香川などを含む二十の都道府県では、障害三級を含む障害者への医療費助成を行っています。徳島県も自治体として住民の命と健康を守る立場で緊急に現行制度を障害三級を含むものにするべきであります。 よって、県議会はこの請願を採択し、在宅酸素患者の切実な願いにこたえるべきであります。 次に、第二十一号は、乳幼児医療費助成の拡充と国への意見書の提出を求めるものであります。 今日、我が国の合計特殊出生率は年々低下をし、危機的な水準に至っています。少子化対策と子育て対策の充実は、緊急かつ重要な社会的課題です。県が行った乳幼児医療費の無料化拡大について、市町村の意向調査の結果を見ましても、今の水準より拡大を希望している自治体が多くなっています。本年九月一日現在で、国に対して乳幼児医療費無料化制度の創設を求める意見書の採択を行っている自治体は千四百三十二、県の段階では四十七都道府県中、四十都道府県議会が意見書を上げており、徳島県は意見書を上げていない七県のうちの一県となっています。 児童期までの年代は病気にかかりやすく、病気の早期発見と早期治療、治療の継続を確保する上で医療費の無料化制度は極めて重要な役割を担っています。子供を安心して産み育てることができる社会の実現を目指すため、県議会はこの請願を採択し、県の施策を一層充実させるとともに、国による制度の創設を求めるべきであると考えるものです。 以上、請願を採択するべき理由を述べました。 議員各位の御賛同をいただきますようお願いをして、討論を終わります。
○議長(遠藤一美君) 以上をもって、通告による討論は終わりました。 これをもって討論を終結いたします。 これより採決に入ります。 まず、「請願第十二号・乳幼児医療費助成の拡充等について及び請願第二十一号の計二件」を起立により、採決いたします。 以上の二件については、委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(遠藤一美君) 起立多数であります。 よって、以上の二件は、委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 次に、「請願第二十号・県西部の県立高等学校への看護師課程の設置について」を起立により、採決いたします。 本件については、委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(遠藤一美君) 起立多数であります。 よって、本件は、委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 次に、「請願第八号・義務教育費国庫負担制度の堅持について、請願第十一号のうち「基礎年金の財源は消費税増税に求めないこと」、「年金積立金を株式投資に使わないこと及び過大な積立金は保険料の引き下げと給付の改善に活用すること」、「全額国庫負担による「最低保障年金制度」をつくり、すべての高齢者が安心して暮らせるようにすること」、請願第十七号及び請願第十九号の計四件」を起立により、採決いたします。 以上の四件については、委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(遠藤一美君) 起立多数であります。 よって、以上の四件は、委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 次に、「請願第二号・阿南市長生町段地区の樋門におけるポンプの設置について、請願第九号、請願第十四号及び請願第十五号の計四件」を起立により、採決いたします。 以上の四件については、委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(遠藤一美君) 起立多数であります。 よって、以上の四件は、委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 次に、「請願第一号・徳島県における都市計画法に係る線引き制度の廃止について」を起立により、採決いたします。 本件については、委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(遠藤一美君) 起立多数であります。 よって、本件は、委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 次に、「既に採決した請願を除く請願」を採決いたします。 お諮りいたします。 本件は、これを委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 御異議なしと認めます。 よって、「既に採決した請願を除く請願」は、委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 ────────────────────────
△請願閉会中継続審査申出書(文教厚生委員会) (参照) 請願閉会中継続審査申出書 本委員会に付託された請願を次のとおり閉会中も、なお、継続して審査する必要があると決定しましたから、
徳島県議会会議規則第七十五条の規定により申し出ます。 平成十五年十月二十二日 文教厚生委員長 岡 本 富 治
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿受理
番号受理
年月日件名・要旨
(紹介議員氏名)提出者住所氏名理由六平成一五
六・二六県立看護大学の設置について
看護職は県民の健康上の多種多様な問題に対して、質の高いサービスを効率よく提供することが責務であり、そのための資質向上は不可欠であるため、県立看護大学が早期に設置されるよう配慮願いたい。
(木南征美 福山 守 児島 勝)
(岡本富治 宮城 覺 藤田 豊)
(木下 功 川真田哲哉 冨浦良治)
(森本尚樹)社団法人徳島県
看護協会
会長
中井敏子
外三二名審査未了八六・二六義務教育費国庫負担制度の堅持について
義務教育費国庫負担制度については、憲法の要請から全国的な教育水準を確保するために設けられた制度であるため、これを堅持することを求める意見書を国に提出願いたい。
(榊 武夫 庄野昌彦 橋本弘房)
(冨浦良治 黒川征一 臼木春夫)徳島県教職員組
合
委員長
川島志伸審査未了一一 七・一二〇〇四年の年金改悪の反対、最低保障年金制度の創設等について
年金水準の保持等のため、次の事項の実現を求める意見書を国に提出願いたい。
のうち
③ 基礎年金の財源は消費税増税に求めないこと。
④ 年金積立金を株式投資に使わないこと及び過大な積立金は保険料の引き下げと給付の改善に活用すること。
⑤ 全額国庫負担による「最低保障年金制度」をつくり、すべての高齢者が安心して暮らせるようにすること。
(山田 豊 古田美知代 扶川 敦)
(達田良子 黒川征一)全日本年金者組
合徳島県本部
代表者
西木秀治審査未了一七九・二五アトピーなどアレルギー疾患の学校病への指定について
アトピーは三人に一人が罹患していると言われているが、検査や治療等に多くの費用がかかり大きな負担となっているため、アトピーなどアレルギー疾患を学校保健法の政令第七条の学校病の項目に加えることを求める意見書を国に提出願いたい。
(山田 豊 古田美知代 達田良子)
(扶川 敦)徳島県生活と健
康を守る会連合
会
会長
板東光美審査未了一八九・二九飲食店営業等に調理師の配置を義務付ける制度の制定について
近年、女性の社会進出やライフスタイルの多様化に伴い、食生活の面で外食に依存するなどの機会が急増しており、特に飲食店等における食中毒が多発している傾向を重視し、食に起因する危害を防止するとともに、健康保持増進の面からも安心して外食施設を利用できるよう専門の知識を有する調理師を衛生責任者として現場に置くことを義務付ける制度の実現を求める意見書を国に提出願いたい。
(中谷浩治 竹内資浩 川端正義)
(長池武一郎)社団法人徳島県
調理師会
会長
水野昇一審査未了一九九・二九低肺機能者(呼吸器障害者)に対する救済、助成施策の充実について
低肺機能者に対する在宅酸素療法は、障害者の社会復帰支援が目的であり、障害者の生活の質の向上が伴って、初めて医療福祉の実践と考えるが、平成一四年一〇月からの老人保健法改正による医療費の負担増により、十分な医療が受けられない者が出てきていることから、徳島県の施策として低肺機能障害者、呼吸器機能障害者三級の医療費助成救済について配慮願いたい。
(川真田哲哉 児島 勝 竹内資浩)
(宮城 覺 岡本富治 木南征美)
(木下 功)全国低肺機能者
グループ徳島
O2会
会長
安井慶一審査未了二〇一〇・一県西部の県立高等学校への看護師課程の設置について
県西部における、住民の保健・医療サービスの中核を担う看護職員確保のため、県西部の県立高等学校に、看護師養成を行う五年間の一貫した課程を併設するよう配慮願いたい。
(中谷浩治 阿川利量 来代正文)
(藤田 豊 黒川征一 木下 功)
(川端正義 岡本富治 木南征美)
(宮城 覺)三好郡医師会
会長
唐住 輝
外 一名審査未了
△請願閉会中継続審査申出書(県土整備委員会) 請願閉会中継続審査申出書 本委員会に付託された請願を次のとおり閉会中も、なお、継続して審査する必要があると決定しましたから、
徳島県議会会議規則第七十五条の規定により申し出ます。 平成十五年十月二十二日 県土整備委員長 森 本 尚 樹
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿受理
番号受理
年月日件名・要旨
(紹介議員氏名)提出者住所氏名理由一平成一五
六・九徳島県における都市計画法に係る線引き制度の廃止について
本県における都市計画法に係る線引き制度廃止については、昨今の経済社会環境や少子化現象、あるいは本県を取り巻く諸情勢等から判断して、廃止に伴う市街地の急速な拡大や開発行為が現状の市街化調整区域に拡散する可能性が低いと考えられるため、都市計画の根幹をなす市街化区域と市街化調整区域の線引き制度を廃止されるよう配慮願いたい。
(北島勝也 長池武一郎)社団法人徳島県
宅地建物取引業
協会
会長
近藤久之審査未了二六・一九阿南市長生町段地区の樋門におけるポンプの設置について
阿南市長生町段地区は、大雨のたび浸水被害に悩まされているため、桑野川における同地区の樋門にポンプを設置されるよう配慮願いたい。
(嘉見博之)阿南市長生町段
清 加代子
外一〇名審査未了九六・三〇主要地方道阿南鷲敷日和佐線の改良について
主要地方道阿南鷲敷日和佐線の深瀬地区(北久保)は未改良であり、狭隘な箇所が続いていることから転落事故が発生し、安全通行に不安を感じているため、同県道を改良されるよう配慮願いたい。
(嘉見博之)阿南市深瀬町北
久保
森野焏治
外一〇名審査未了一四七・二五阿南市加茂谷地区における道路整備について
阿南市加茂谷地区については、県道が唯一の交通手段であり、一箇所でも崩壊・浸水等の災害があるとたちまち孤立状態となるため、道路整備につき、次の事項が実現されるよう配慮願いたい。
① 県道阿南小松島線について、阿南市楠根町のバイパス(トンネル)工事の早期着工・完成、金石・持井間の早期完成、加茂町のバイパス工事の早期着工を行うこと。
② 県道大井南島線について、阿南市吉井町の現道拡幅・冠水箇所の解消、加茂町の拡幅工事の早期着工、水井町の拡幅工事の早期完成を行うこと。
③ 県道阿南鷲敷日和佐線について、阿南市深瀬町の道路改良の早期着工・完成、十八女町の拡幅工事の早期着工、大井町の拡幅工事の早期着工・完成及びトンネル調査・検討、大田井町の拡幅工事の早期着工・完成を行うこと。
④ 県道和食勝浦線について、阿南市細野町において待避所一〇箇所を設置すること。
(嘉見博之)加茂谷連合総代
会
会長
中田勝己
外一三名審査未了一五 九・二福井川の改修促進について
福井川改修計画は、ダム建設と併せて治水安全度向上を図るため計画、着工されたものであるが、改修が進んでおらず、依然として田畑等の冠水が長時間にわたる等の浸水被害を免れないため、早期完成に向け改修工事を促進するよう配慮願いたい。
(嘉見博之)福井町協議会
会長
山田博章
外 二名審査未了
△請願閉会中継続審査申出書(少子・高齢化対策特別委員会) 請願閉会中継続審査申出書 本委員会に付託された請願を次のとおり閉会中も、なお、継続して審査する必要があると決定しましたから、
徳島県議会会議規則第七十五条の規定により申し出ます。 平成十五年十月二十二日 少子・高齢化対策委員長 重 清 佳 之
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿受理
番号受理
年月日件名・要旨
(紹介議員氏名)提出者住所氏名理由一二平成一五
七・一乳幼児医療費助成の拡充等について
乳幼児の医療費は、若い夫婦にとって経済的・精神的に重い負担となっているが、乳幼児すべてが、いつでも、どこでも安心して医療が受けられるよう、乳幼児医療費助成に関し、次の事項が実現されるよう配慮願いたい。
① 県の乳幼児医療費助成を、入院・通院とも就学前までに拡充すること。
② 「就学前までの医療費無料化制度創設」の実現を求める意見書を国に提出すること。
(山田 豊 古田美知代 達田良子)
(扶川 敦 本田耕一 宮本公博)
(吉田益子 豊岡和美)新日本婦人の会
徳島県本部
代表者
石躍芳江審査未了二一一〇・一乳幼児医療費助成の拡充等について
乳幼児医療費の無料化は、子育て真っ最中の家庭にとって切実な声であり、また「少子化対策」と生まれた子を無事育てていく「子育て対策」の充実は緊急かつ重要な社会的課題となっていることから、徳島の乳幼児すべてが安心して医療を受けられるよう次の事項が実現されるよう配慮願いたい。
① 県の乳幼児医療費助成を、入院・通院とも就学前までに拡充すること。
② 「就学前までの医療費無料化制度創設」を求める意見書を国に提出すること。
(山田 豊 古田美知代 扶川 敦)
(達田良子 本田耕一 豊岡和美)
(吉田益子 宮本公博 長池武一郎)乳幼児医療費無
料制度を国と自
治体に求める徳
島ネットワーク
代表
古川民夫
外 二名審査未了 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 次に、日程第三、「議案第十六号・平成十四年度徳島県病院事業会計決算の認定についてより第二十号に至る計五件」を議題とし、前回の議事を継続いたします。 お諮りいたします。 本件につきましては、十名の委員をもって構成する企業会計決算認定特別委員会を設置し、これに付託の上、審査の終了するまで閉会中の継続審査に付することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 御異議なしと認めます。 よって、本件につきましては、十名の委員をもって構成する企業会計決算認定特別委員会を設置し、これに付託の上、審査の終了するまで閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 次に、お諮りいたします。 ただいま設置されました企業会計決算認定特別委員会の委員の選任につきましては、議長において、 川 端 正 義 君 岡 本 富 治 君 木 南 征 美 君 阿 川 利 量 君 吉 田 忠 志 君 須 見 照 彦 君 橋 本 弘 房 君 黒 川 征 一 君 達 田 良 子 君 本 田 耕 一 君の十名を指名いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 御異議なしと認めます。 よって、企業会計決算認定特別委員会の委員の選任につきましては、ただいまの議長の指名のとおり決定いたしました。 この際、申し上げます。 企業会計決算認定特別委員会におかれましては、次の休憩中、第一委員会室において委員会を開会され、委員長及び副委員長を互選の上、その結果を議長あて御報告願います。 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 議事の都合により、休憩いたします。 午後零時五十一分休憩 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 午後一時五十七分開議 出席議員計四十名 (その番号・氏名左のとおりである) 一 番 木 下 功 君 二 番 豊 岡 和 美 君 三 番 吉 田 益 子 君 四 番 本 田 耕 一 君 五 番 宮 本 公 博 君 六 番 扶 川 敦 君 七 番 達 田 良 子 君 八 番 古 田 美 知 代 君 九 番 山 田 豊 君 十 番 重 清 佳 之 君 十一 番 木 南 征 美 君 十二 番 川 端 正 義 君 十三 番 嘉 見 博 之 君 十四 番 森 田 正 博 君 十五 番 須 見 照 彦 君 十六 番 臼 木 春 夫 君 十七 番 黒 川 征 一 君 十八 番 庄 野 昌 彦 君 十九 番 橋 本 弘 房 君 二十 番 冨 浦 良 治 君 二十一番 宮 城 覺 君 二十二番 森 本 尚 樹 君 二十三番 岡 本 富 治 君 二十四番 藤 田 豊 君 二十五番 福 山 守 君 二十六番 西 沢 貴 朗 君 二十七番 吉 田 忠 志 君 二十八番 北 島 勝 也 君 二十九番 佐 藤 圭 甫 君 三十 番 大 西 章 英 君 三十一番 長 尾 哲 見 君 三十二番 長 池 武 一 郎 君 三十三番 来 代 正 文 君 三十四番 竹 内 資 浩 君 三十五番 遠 藤 一 美 君 三十八番 中 谷 浩 治 君 三十九番 阿 川 利 量 君 四十 番 児 島 勝 君 四十一番 川 真 田 哲 哉 君 四十三番 榊 武 夫 君 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 企業会計決算認定特別委員会の委員長及び副委員長の互選結果の報告がありましたので、御報告いたしておきます。 委 員 長・阿 川 利 量 君 副委員長・須 見 照 彦 君 以上のとおりであります。 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 次に、日程第四、「議案第二十一号・平成十五年度徳島県
一般会計補正予算(第三号)及び第二十二号の計二件」を議題といたします。 お諮りいたします。 以上の二件は、成規の手続を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 これより採決に入ります。 まず、「議案第二十一号・平成十五年度徳島県
一般会計補正予算(第三号)」を起立により、採決いたします。 本件は、これを原案のとおり決することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(遠藤一美君) 起立全員であります。 よって、本件は、原案のとおり可決されました。 次に、「議案第二十二号・副知事の選任について」を起立により、採決いたします。 本件は、これに同意することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(遠藤一美君) 起立全員であります。 よって、本件は、これに同意することに決定いたしました。 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 次に、日程第五、「議第一号・警察官の増員に関する意見書より第四号に至る計四件」を議題といたします。 お諮りいたします。 以上の四件は、成規の手続を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 これより採決に入ります。 〔豊岡・吉田(益)・扶川・達田・古田・山田六議員退席、出席議員計三十四名となる〕 まず、「議第三号・高速道路等の整備促進を求める意見書」を起立により、採決いたします。 本件は、これを原案のとおり決することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(遠藤一美君) 起立全員であります。 よって、本件は、原案のとおり可決されました。 ────────────────────────
△議第3号 高速道路等の整備促進を求める意見書 (参照) 議第3号 高速道路等の整備促進を求める意見書 上記の議案を別紙のとおり
徳島県議会会議規則第14条の規定により提出する。 平成15年10月21日 提 出 者 森 本 尚 樹 吉 田 忠 志 嘉 見 博 之 福 山 守 庄 野 昌 彦 長 池 武一郎 西 沢 貴 朗 阿 川 利 量 岡 本 富 治 森 田 正 博 来 代 正 文 北 島 勝 也 冨 浦 良 治 臼 木 春 夫 宮 本 公 博 大 西 章 英 賛 成 者 中 谷 浩 治 藤 田 豊 竹 内 資 浩 宮 城 覺 川 端 正 義 重 清 佳 之 遠 藤 一 美 木 南 征 美 川真田 哲 哉 須 見 照 彦 児 島 勝 佐 藤 圭 甫 榊 武 夫 橋 本 弘 房 黒 川 征 一 長 尾 哲 見 木 下 功
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿 ──────────────────────── 高速道路等の整備促進を求める意見書 道路は,国民の経済・社会活動を支える最も基幹的な社会基盤施設であり,なかでも高速道路は国土の骨格を形成する最重要施設である。 本県においては,神戸淡路鳴門自動車道や四国縦貫・横断自動車道等の整備により,地域間交流,連携が促進され,地域の活性化に大きな役割を果たしつつあるが,県内4市を結び県土の基軸ともなる四国横断自動車道の阿南・鳴門間が未整備である。 四国横断自動車道の阿南・鳴門間は,沿線に県内の約6割の人口が集積し,阿南安芸自動車道(地域高規格道路)と一体となって,「四国の大きな8の字」を形成する大変重要な道路である。 近い将来,東南海・南海地震の発生が予測され,本県においても大きな被害が想定されているが,このような自然災害等から住民の生活を守るために,また,地域が自立し,そこに暮らす人々が安全で快適な生活を送ることができる地域社会の実現を図るためにも,これら道路の早期整備が強く求められている。 高速自動車国道の整備については,これまでの日本道路公団による整備に加え,今年度より「新直轄方式」による整備が制度化され,道路関係公団の民営化後は,新会社と新直轄方式の二つの整備手法により整備が進められることとなったが,新会社の整備量,新直轄による整備路線等,今後の高速道路整備の全体像が依然として不明確な状況であり,道路整備の遅れが懸念される。 よって,国におかれては,地域の実情を十分に踏まえていただき,個性と魅力ある地域の発展に資するため,次の事項について格段の措置を講じられるよう強く要望する。 1 国土の最も根幹的な施設である高速道路ネットワークの形成は,国土政策であり,国の責務において整備計画9342キロメートルを早期に整備すること。 2 道路関係四公団の民営化にあたっては,地域により有利不利とならないよう,さらに今後とも全国料金プール制を有効に活用し,高速道路ネットワークの整備促進が図られるよう,十分配慮すること。 3 個別事項 (1) 四国横断自動車道の建設を促進すること。 ①小松島~鳴門間の建設促進 ②阿南~小松島間の早期施行命令 (2) 四国縦貫自動車道(徳島自動車道)の4車線化を早期に図ること。 (3) 阿南安芸自動車道(地域高規格道路)の整備を促進すること。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成 年 月 日 議 長 名 提 出 先 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 総務大臣 財務大臣 国土交通大臣 金融経済財政政策大臣 行政改革担当大臣 協力要望先 県選出国会議員 ──────────────────────── 〔豊岡・吉田(益)・扶川・達田・古田・山田六議員出席、出席議員計四十名となる〕
○議長(遠藤一美君) 次に、「議第一号・警察官の増員に関する意見書、第二号及び第四号の計三件」を採決いたします。 以上の三件は、これを原案のとおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 御異議なしと認めます。 よって、以上の三件は、原案のとおり可決されました。 ────────────────────────
△議第1号 警察官の増員に関する意見書 (参照) 議第1号 警察官の増員に関する意見書 上記の議案を別紙のとおり
徳島県議会会議規則第14条の規定により提出する。 平成15年10月21日 提 出 者 来 代 正 文 北 島 勝 也 竹 内 資 浩 川 端 正 義 藤 田 豊 西 沢 貴 朗 榊 武 夫 臼 木 春 夫 古 田 美知代 本 田 耕 一 大 西 章 英 賛 成 者 提出者を除く全議員
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿 ──────────────────────── 警察官の増員に関する意見書 本県は,神戸淡路鳴門自動車道の全線開通や四国内の高速道路網の整備進展に伴い,近畿圏や四国各県との交流が活性化したが,これに伴って,犯罪や交通事故が増加するなど治安情勢は加速度的な悪化を招いている。 明石海峡大橋開通前の平成9年と平成14年とを比較すると,刑法犯が64パーセントも増加しており,とりわけ,県民が身近に不安を感じる街頭犯罪や侵入盗犯,さらには車両を利用した広域犯罪や来日外国人による犯罪が大幅に増加している。 加えて,本県では,南海・東南海地震発生の可能性が指摘されており,災害発生時における組織的な初期救命活動をはじめとする災害警備活動の実施体制の整備などの危機管理体制の確立が,県政の喫緊の課題となっている。 こうした治安情勢が県民の体感治安の悪化をもたらしていることは,3年ごとに県が実施している県民世論調査でも,パトロールの強化,強盗・殺人等凶悪事件の検挙,交通事故の防止等を望む割合が増加していることからも窺えるところである。 先般,大都市圏の7都府県の知事らが,警察庁長官に対して,警察官の増員と大都市への重点配分を共同で要求した旨の報道がなされていたが,治安情勢の悪化に対する懸念は,大都市圏だけに限らず本県においても深刻なものとなっている。 本県警察では,これまでに現場第一主義の視点から,組織機構の見直し,現有人員の弾力的な運用や警察官個々の執行力の強化向上等に努めてきたが,大量退職などのさらなる不安定要素を抱えながら県内治安維持に万全を期するためには,より一層,警察の人的基盤を強化することが急務となっている。 よって,国におかれては,本県のこのような事情を十分勘案され,所要の警察官の増員に特段の配意をされるよう強く要望する。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成 年 月 日 議 長 名 提 出 先 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 財務大臣 総務大臣 国家
公安委員長 警察庁長官 協力要望先 県選出国会議員 ────────────────────────
△議第2号 安定した公的年金制度の確立を求める意見書 議第2号 安定した公的年金制度の確立を求める意見書 上記の議案を別紙のとおり
徳島県議会会議規則第14条の規定により提出する。 平成15年10月21日 提 出 者 岡 本 富 治 川真田 哲 哉 宮 城 覺 木 南 征 美 児 島 勝 黒 川 征 一 達 田 良 子 豊 岡 和 美 木 下 功 賛 成 者 提出者を除く全議員
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿 ──────────────────────── 安定した公的年金制度の確立を求める意見書 現在,公的年金制度を取り巻く状況は,少子・高齢化の急速な進行,長引く経済の低迷,保険料未納者の増加等,厳しさを増しており,制度に対する現役世代の不信感・不安感も高まってきている。 このような状況の中,国においては,平成16年の公的年金制度の改正に向け,「年金改革の骨格に関する方向性と論点」を公表し,社会保障審議会年金部会等において意見をとりまとめているところである。 公的年金制度は,医療保険制度と並び国民の老後生活を支える極めて重要な社会保障制度であるため,保険料負担と給付水準とのバランス,安定した財源の確保,就業形態の多様化等社会経済変化への的確な対応等を図り,国民が将来に向けて不安を持つことがないよう,国民的議論を十分に行うことが重要である。 よって,国におかれては,社会経済の変化に的確に対応し,長期的に安定した公的年金制度を確立するため,基礎年金の国庫負担割合の引き上げを行い,現役世代の保険料負担の緩和及び年金に対する国民の不安を解消するとともに,年金給付額の引き下げや公的年金への課税強化,物価スライドによる年金給付額の引き下げが行われないよう特段の措置を講じられるよう強く要望する。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成 年 月 日 議 長 名 提 出 先 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 財務大臣 厚生労働大臣 協力要望先 県選出国会議員 ────────────────────────
△議第4号 公平・明朗な入札制度の遂行を求める決議 議第4号 公平・明朗な入札制度の遂行を求める決議 上記の議案を別紙のとおり
徳島県議会会議規則第14条の規定により提出する。 平成15年10月21日 提 出 者 全 議 員
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿 ──────────────────────── 公平・明朗な入札制度の遂行を求める決議 わが国の構造的不況の中,県内経済を下支えする建設業界も,大手2社が相次いで民事再生法の適用を申請するなど,苦しい経営状態が続いている。 本県議会は,こうした現下の厳しい経済情勢に鑑み,審議の過程において,この度の入札制度の改革に取り組んできた。すなわち,公共工事の発注において,公平で透明性を確保し,談合の土壌を排除するのはもちろん,公共工事にふさわしい良質の工事が執行できるよう求めてきた。 よって,本県議会は,発注者である県においては,当制度を真摯に執行し,さらなる入札制度の改革,県内企業の育成に努められるのはもちろん,受注者側においても,県内外を問わず節度ある入札参加をされるよう強く求めるものである。 以上,決議する。 平成 年 月 日 徳 島 県 議 会 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) お諮りいたします。 この際、「議第五号・真の
男女共同参画社会の実現を求める決議」を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 「議第五号・真の
男女共同参画社会の実現を求める決議」を議題といたします。 本件に関し、提出者の説明を求めます。 三十四番・竹内資浩君。 (竹内議員登壇)
◎三十四番(竹内資浩君) 私は、ただいま議題となっております「議第五号・真の
男女共同参画社会の実現を求める決議」ということで、皆さん方に提案理由の説明を申し上げ、御賛同をいただきたいと考えております。 もとより、この
男女共同参画社会の実現ということにつきましては、我が国二十一世紀の最重要課題の一つであるということでございまして、本県におきましても
男女共同参画推進条例の制定を受けまして、今その実行プランが策定をされようとしておりますし、今議会で一部修正を加えながら認めてきたわけでございます。また、予算も先ほど認めたわけでございます。 この
男女共同参画の推進ということは、もともと憲法で保障された個人の尊厳、基本的人権、男女平等という、その基本理念をいわゆる具現化するといいますか、そういうものでありまして、その重要性、必要性につきましては、県民ひとしく認めるところであり、何ら異論のないところでもございます。 そういう中にあって、今回我々それぞれの委員会、あるいはまた私が本会議等々で議論をしてきたこと、されてきたことの一番の中身は、
男女共同参画はいいけれども、それは早くやらなきゃいけないけども、その名のもとに、いわゆる考え方、一部過激な考え方を持つ人たちがその
男女共同参画という本当にやらなければいけない名のもとに、少し過激な考え方をもって運動を進めておるのではないか、そしてこれからも進められるおそれがあるということの中で、今日この議会、あるいは六月議会等々で議論が出てきたところでございます。 一番の問題は、やはり人間が持っている、この世に生まれて男、そして女というこの区別、この特性をしっかりとお互いが認めつつ、そして尊重しながら男女平等というこの視点に立って生活をしていかなきゃいけないし、いろんな暮らしの中でそのことをしっかりと実現をしていかなきゃいけないのではないかな。今そういう中にあって、いわゆる徳島県のそれを進める運動をしておられる方の中にも、しかも県がいろんな講義をし、あるいは指導者の養成をし、そういう中にあっても少し行き過ぎではないかなあというふうな講義内容や、あるいは言動があるわけでございます。例えば講義を受けに行った人が、「男らしさ、女らしさというのは私はあっていいと思います」ということを言いますと、「それは、あなた勉強不足ですよ」というふうなことを堂々と言われる講師の人や指導者の方がおられる、これはもう現実でございます。あるいは話の中で、「私の主人が」というふうなことを主婦の方が言われると、「あなたそれは主人とは何ですか、あなたは奴隷なんですか、もっと勉強してきなさい」と言われた人は数多く私も聞いております。 そういういろんな内面の内心の問題についていろんなことを強制するがごとく、徳島県の予算を使った上で、そういう講義や、あるいはディスカッションの中で指導されておるというふうなことが現実にあるわけでございます。これは大変ゆゆしき問題でございまして、やはり我々が一番問題にしておるのは、先ほど言いましたように男らしさ、女らしさ、これはどういうふうに説明するんだ、よく言われます。しかし、男らしさ、女らしさなんです。このことが失われていきますと、結局男性が非常に女性化される。一般的に表面から見ればスカートをはいたり、そういうふうなことが平気で行われるということも、これは将来あるかもわかりません。そういう制服を許さないということになった時点で、そういうことも自由なんですね、本来はね。そういうことも、それは皆さんはそんなばかなことと思うでしょうが、そういうことも現実にはいろんなところであるわけですね。それを全部それを悪いというふうに決めつけるわけではないんですよ。そういう日本が持ってきた伝統文化、そして男らしさ、女らしさというものが今までの習慣や、あるいはその徳目、男らしく育てたい、みんな自分の男の子ができたら我々はそう思います。女性ができたら女らしく育ってほしいな、そう思って多分子育てをするはずでございます。そういうものが今までの日本、あるいは世界でもそうだと思いますが、その自然の流れの中で、それを少なくても中性化しようと、男らしさ、女らしさというものを認めないという運動が起こってきたのがこの
男女共同参画の基本法ができて、堂々と行われるようになった。そこが問題なんです。 本県のこの「はばたき」の十四ページを見ましても、ジェンダーの視点、今まで女らしさ、男らしさと言われてきたものや女の役割、男の役割とみなされてきたものは、生まれたときから女性や男性に備わっているものではなく、社会や文化がつくり上げたものですと言い切っとんですね、これ。県の「はばたき」という本ですね、これ。ここに私は問題があると思います。 本来、男と女っていうのは、少なくとも筑波大の中川教授なんかはよく言ってるんですが、大脳生理学というのがあって、いわゆる医学の専門書には、大脳の構造的差異や男性ホルモン、これはアンドロゲンの有無に男らしさ、女らしさが、大脳の構造的差異ができると、生じるというふうに明確に最近の生理学でははっきりと書かれておりますし、当然生まれたときから男性と女性は脳の構造が違うわけですね。当たり前なんですよ、これは。これはもうはっきりと証明されてるんです。それを一緒にしようという過激な考え方があるからこそ、我々は今回いろんな議論の中で問題が起こってきたわけであります。 このごろの子供さんは、どちらかというと昔のように男がたくましさというようなものは非常になくなって、だんだん中性的になってきておると言われています。そういうものも今の教育の中にどこか欠如されておるもんがあるのではないかな。やはり男というのは家庭を守っていく、あるいは女性を守るというそういう強さ、優しさというものを持っているはずであります。それは本来持っているものでございますし、この違いというものは、だから男性が身体能力がやっぱり力が強いとか弱いとかというのも、当然それはその男と女の差であります。そういうものをすべて同じにするということが今日の中で、先ほども言われたように、この本にも書かれているような方向性がこのまま行くと非常な危険な方向に行くのではないかという危惧があるわけであります。 今回、このプランの中にいろんなこれからの三カ年の方向性というものが出されてきました。そういう中で、それは三カ年ですから、当然我々は推進をして見守っていかなきゃなりませんけれども、その中に今言ったような問題点があるということですから、ここできちっとそこいら辺の決議をするべきではないか。本来持っている男・女の特性をお互いが認めてしっかりと尊重し合って生きていくという、この基本原理に立つべきである。 そして、今、
男女共同参画社会で一番心配なのは、専業主婦は悪であるというふうな考え方を一部で持たれております。専業主婦は、当然専業主婦ですから、これもお互いが認めていかなければいけない。共働きの家庭、これが今一番
男女共同参画の中で問題になっているところでありますが、そういうことをする中で専業主婦はけしからんという考え方が一部にあるんですね、だから問題なんです。専業主婦は専業主婦でやるべきことはたくさんあるし、子育てということだけを考えても、やっぱり三歳児までの子供さん、それをやはり母親の肌でしっかりと抱き締めて子育てをしていくという、この一番基本的なものが、最近はどちらかというと他人任せになって、他人に虐待をされたり、そういうこともあるわけです。やはり今一番大事なのは、母親がしっかりと抱き締めて自分の体内の母乳を子育てで飲ましていくという、この基本的な人間が生まれてきた本来の姿に、それを否定してはならないと、そういうことであると思います。男女が仕事に行くのがすべてすばらしいということではいけないと、私は思うわけでございます。 そういう中で、今男らしさ、女らしさというものを認めない人たちは、男女の区別から差別が生まれてるということで、そしてひどいのはおひな祭りとか、あるいはこいのぼりとかいうものも否定しておる。そういう方向に走っているんです。NHKの紅白歌合戦もやり玉に上がりかけてると、あるいはプロゴルフの丸山プロが、ある薬の宣伝ですかね、ジェット機みたいなんで飛んで行く、それを最初のコマーシャルは家で奥さんが見送っとった。最近はそれが是正をしなさいということで、二人でロケットみたいなんに乗って行っきょんですよ。それ変えられとんですよ、これ笑い事じゃないんですよ。そういうふうなことにまで及んできておる。非常に大変なことなんです、これ皆さん笑いますけどね。 だから、日本の伝統文化というものがやはりどこかで壊れていく、そのことによってやはり日本人のよさ、男らしさ、女らしさというもののやはりすばらしさっていうものをお互いがしっかりと認め合う中で、この
男女共同参画社会というものをつくっていかなければならないというふうに思うわけであります。 そういう中で、本会議でも申し上げましたが、混合名簿というのも、混合名簿だけ見れば、それはもう問題ないわけです、学校現場も。しかし、その裏にある意図に隠されておるものっていうものについては、やはり慎重でなくてはならないと思うわけです。男と女を区別しないで一緒にする、混合にするというこの考え方。だからこそ静岡で小学校五年生の男女が同室で宿泊という、こういうことが現実に起こっとんですよ、皆さん。本県には起こらないというふうな、これは保障はどこにもありません。ただ、本県の教育委員会はしっかりしておりますから、まず大丈夫だとは思います。 しかし、この実態を見たときに、やはり大変だなあと、そういうことになってはいけないなあと。小学校の頭の真っ白いときに男女の区別はないんですよというふうなことを教える先生がもしいたとしたら、意図的に、そういうおそれがあるからこそ私たちはこの問題を提起をして、今日本当に日本の伝統文化、そしてたとえ専業主婦であろうが、あるいは家庭から仕事に行く人であろうが、家庭というものを一番地球の小さな核を大切にしていく、家族のきずなをきちっと深めていく、そういうものがなければばらばらになってしまう、そのおそれがあるというふうに我々は考えながら、今回その歯どめとして県議会としてそういうことにならないようにぜひ行政の中で、あるいは教育の中でしっかりとしたそういう考え方もあるんだということを受けとめていただいて、これからの行政の中にそのことをしっかりと進めていっていただきたいということで、提案理由、すべてはここに書いてあるとおりでございます。そういうことで、ぜひお願いをしたいと思います。 時間がありませんが、一つだけ私に手紙が来ておる。阿波高の卒業生から来ております。この方は、このように書いております。 私は、阿波高校の卒業生ですが、十年以上も前に阿波高校ではこの大切な考え方──いわゆる男らしさ、女らしさですね──を踏みにじった教育がなされていました。それは私たちが大切にし、なれ親しんだ校歌をばかな校長が変えたのです。私たち卒業生である者は、大切な母校の校歌の三番をなくされて、大変悲しかった。この三番の歌詞は、「男の命強さなり、女の道は優しさよ」で始まります。これこそが男らしさ、女らしさであると私は考えています。こんな大切な部分をなくされた私たちの気持ちをお察しください、云々と続きますけれども、そういう三番の校歌が当時の校長さんが消しとると、これも私は行き過ぎておるのではないかなという感じが私の考え方からすればしております。 そういうことで、非常に文章にしております点は、皆さん方に御賛同していただくように非常に優しい文章でございますので、ぜひ御賛同いただきますように心からお願いを申し上げます。ありがとうございました。
○議長(遠藤一美君) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 質疑なしと認めます。 お諮りいたします。 本件については、委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許可いたします。 十六番・臼木春夫君。 (臼木議員登壇)
◆十六番(臼木春夫君) 「真の
男女共同参画社会の実現を求める決議」に対する反対討論をさせていただきます。 今、皆さん県内外から決議に反対し、流れに逆行すると、このようにたくさん、このように厚いまだまだ来ております。県議会事務局、議長あてにファクスやEメールがどんどんどんどんと投函をされております。一部を私も皆さんに披露さしていただこうと持ってまいりましたが、ほんの一部ですが、京都市からの若干前文だけ披露さしていただきたいと思います。 「共同通信配信の記事を読ませていただきました。竹内議員の議会本会議の代表質問発言の記事を見て大変驚いております。「ホモやレズビアンを賞賛するようになったら、日本はつぶれる」という発言をなさったようですが、これは真実でしょうか。真実であれば、これはセクシュアル・マイノリティーの方への明らかな差別発言であり、強く抗議をいたします。また、同じ竹内議員らが、男らしさや女らしさを否定しない決議を議会本会議に提出すると報じられております。これも真実なのでしょうか。男らしさ、女らしさは、大変ソフトなものと言いますが、女らしくないという言葉のもとに女性の行動が制限されてきた歴史(高等教育を受けようとすることすら女らしさを失うとして否定されてきたことを思い起こしてください)を考えますと」云々と、たくさんありますと、一部だけ披露させていただきましたが、そういう意味で私は怒りを込めて反対討論をさせていただきます。
男女共同参画社会の実現の要請は、我が国のみならず世界的な流れの中にあり、我が国憲法にある個人の尊重、男女平等の基本理念のもと、早急に取り組むべき課題であって、その必要性、重要性について県民ひとしく認めるところであることは、この決議案の前段に述べられているとおりであります。したがって、本県においても県条例の制定を受けた実行プランを早期に策定をし、さまざまな施策を早急に実施すべきであります。 ところが、この決議案の後段における主張によりますと、本県の
男女共同参画の推進が著しく後退するおそれがあり、世界的な流れに大きく反することとなると懸念されます。この決議案においては、「真の
男女共同参画社会は男らしさ、女らしさを一切否定するものではない」と述べられております。
男女共同参画が男らしさ、女らしさを一方的に否定するものではないことは、飯泉知事も本会議において明確に答弁をされておりますし、議会に提出された「とくしま
男女共同参画実行プラン(案)」の前文の中にも知事の言葉として明記されております。また、国においても国会審議の中で、政府の見解として同じ趣旨のことが表明をされております。 したがって、国においても、また本県においても、この決議案が危惧するような男女の違いを機械的、画一的になくし、男女の区別を一切排除しようとする立場をとっておりません。それにもかかわらず、この決議案は、殊さら提出者の言う危機感をあおり立て、本県の
男女共同参画施策の推進にブレーキをかけようとしているのであり、男女平等の実現を後退させるものであります。 そもそもこの決議案は、昨日の議会運営委員会で提案されました。その際に示された原案には、本日の案文では削除されている項目は他に三項目ありました。その項目は削除はされておりますが、その考え方の趣旨はそのまま残されていると言わざるを得ません。 例えば、今議会において
ジェンダーフリー思想に基づく教育を否定すべしとの議論がありましたが、このことは県民に対して大変な誤解を招くおそれがあります。
ジェンダーフリーという言葉につきましては、その言葉を使う人によって意味が異なることは私も承知をいたしております。異なることがゆえに、理事者においては公式の文書ではこの言葉を使用しないことにしたようでありますが、国の基本法や県条例の本来の趣旨に基づいて私なりに定義しますと、
ジェンダーフリーとは社会的、文化的につくられた性別について何の問題意識もなく、当然と見るのではなくて、常に問題意識を持ち、そこに偏見、偏りがあるのならそれを取り除き、両性の平等の実現を図っていこうとすることだと思います。実際そういう意味で
ジェンダーフリーを主張されている方が多くいらっしゃると思いますし、多くの県民の方もそう考えているのではないかと思います。 つまり、この決議案では、県議会はこのようなジェンダーを解き放つ取り組みをするなと言っているようになり、県の
男女共同参画推進を後退させる結果になると考えます。 さらに、
男女混合名簿の導入についても否定的にとらえる方がこの決議案の根底にあることは明らかです。
男女混合名簿の導入については、今議会の審議を通じて、知事、それから教育長のお考えは明快であって、「その導入が
男女共同参画推進の一つの手だてとなるという有用性を認め、ただ導入に際しては児童、生徒や保護者、教職員など、現場の人が十分に話し合って進める」と答弁をされております。まことに私は結構な答弁であって、この決議案の提出者が
男女混合名簿の導入について、何を今さら否定的に言うのか理解ができ得ません。
男女共同参画を進めるなと言っているに等しいと言わざるを得ません。 また、この決議案の二番目の項目には、「家庭を大切にし、家族のきずなを深めよう」とあります。さらに、昨日示された原案には、「我が国の誇る伝統・文化を守ること」との項目もありました。確かに家庭や家族のきずなは大切であり、また残すべき伝統・文化を守ることは当然必要であると思いますが、この決議案においてこのような項目を入れることは、結果として
男女共同参画推進を後退させることになってしまわないかと危惧いたします。日本の社会には、かつて、いや今なお残っているのかもしれませんが、男尊女卑の風習があります。この決議案は、とりようによってはこのような男尊女卑の我が国の伝統・文化を守れといっているおそれがあると私は考えます。このように、本決議案には提出者の独断と偏見による一方的な主張がその根底に多分にあると言わざるを得ません。 このような主張により、本県の
男女共同参画の推進、そして男女平等の実現が妨害されることが大いに懸念されることであり、本決議案に賛成することはでき得ません。 以上、反対の理由を申し述べさせていただきました。どうか良識ある議員さん各位の御賛同を賜りますように心からお願いを申し上げまして、私の反対討論を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(遠藤一美君) 古田美知代君。 〔藤田・長尾両議員退席、出席議員計三十八名となる〕 (古田議員登壇)
◆八番(古田美知代君) 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題になっています「議第五号・真の
男女共同参画社会の実現を求める決議」に反対の立場で討論いたします。 私ども日本共産党は、真の
男女共同参画社会の実現を求めることには大賛成です。党創立以来、女性の地位向上、女子差別撤廃を掲げて活動してまいりました。真の
男女共同参画社会の実現を求めるというのなら、徳島県の女性の置かれているさまざまな問題をどう解決していくのか、取り組みをどうするのかが論じられなければならないのに、全くそうしたことに目を向けず、県民には女性は家庭へと誤解されかねない決議になっています。 世界の女性たちは、女性の人間としての権利の尊重に向けて長年にわたり根気強くその取り組みを進めてきました。一八九三年には、世界で初めてニュージーランドで婦人参政権が認められました。国際連合では、婦人の地位委員会が一九四八年に設置され、男女平等政策が確立されてきました。一九九五年には、北京で第四回世界女性会議が開かれ、北京宣言及び行動綱領が採択され、貧困、教育と訓練、健康、暴力など、女性をめぐるさまざまな問題についての戦略目標と女性の政策決定の場への参画促進や女性の実力の養成、エンパワーメントの重要性という具体的行動が強調されました。二〇〇〇年には、北京行動綱領の実施状況の検討評価が行われ、女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約──女子差別撤廃条約の完全批准など、日本に対して勧告されました。国連女子差別撤廃委員会から、二〇〇三年七月に日本の第四回、第五回の報告を受けて、さらに評価とたくさんの勧告が出されています。 家庭や社会における男女の役割と責任に関し、根深く硬直的な固定観念が持続し、労働市場における女性の状況、教育の選択、政治、公的分野への参画の低さに反映されていることに引き続き懸念を有するとした上で、委員会は女性と男性の役割についての従来の役割分担意識に基づく態度を変えるために、人権教育、男女平等についての教育など実施することを勧告しています。 徳島県でも実行プランの中で、性別による固定的な役割分担意識やこれに基づく社会慣行は依然として根強く残されており、政策方針決定過程への女性の参画、管理職への女性の登用、男性を含めて家庭生活と職場、地域社会等の活動が両立できる環境づくり等において
男女共同参画の実現の、なお多くの課題が残っていると指摘しています。飯泉知事も
男女共同参画社会の形成は、本県はもとより我が国における最重要課題の一つであり、あらゆるステージにおける
男女共同参画を推進する「
男女共同参画立県とくしま」の実現を掲げています。 今回、提案された実行プランは、まだまだ十分とは言えませんが、
男女共同参画を広げていく第一歩となるものです。 女性が生き生きと力を発揮できる平等な社会を目指して、同一労働、同一賃金の確立、妊娠・出産しても働き続けられる社会の実現、女性の健康と母性保護の問題など、具体的に取り組むべき課題が山積しています。 しかし、今回の提案されている決議案は、国連からの勧告や県の実行プランからも後退するもので、とても容認することはできません。このような決議をすること自体、県議会としての見識が問われるものだと考えます。 よって、決議案に反対です。議員各位の御賛同をお願いして、反対討論といたします。(拍手)
○議長(遠藤一美君) 三番・吉田益子君。 〔藤田・長尾両議員出席、出席議員計四十名となる〕 (吉田議員登壇)
◆三番(吉田益子君) 私は、県民ネットワーク・夢を代表して、「議第五号・真の
男女共同参画社会の実現を求める決議」に反対の立場から討論させていただきます。 男女差別の撤廃につきましては、女子差別撤廃条約が一九七九年第三十四回国連総会におきまして、我が国を含む賛成百三十カ国によって採択され、八一年に発効されました。我が国におきましても八〇年に署名、八五年に国会において条約を批准、男女差別の撤廃は今や世界的な潮流であり、政府の国際公約でもあります。 法律としましても、
男女共同参画社会基本法が衆・参両議院の全会一致で可決、九九年に施行されています。基本法では、
男女共同参画社会の実現を最重要課題そのものとして位置づけています。徳島県におきましても、昨年、徳島県
男女共同参画推進条例が施行されました。しかし、雇用、育児、介護の問題など、まだまだ男女の不平等が完全に解消されたとは言いがたい現状があります。 結婚することによって女性がそれらの不平等をまともに受けるということが結婚をちゅうちょする原因になり、子供をたくさん産むことに消極的な理由の一つになっていると言われています。そういった男女の不平等をなくしていくために実行プランが策定され、それに基づいて具体的試みがなされようとしています。 提出されております決議におきまして、「
男女共同参画の推進を憲法で保障された個人の尊厳、男女平等の基本理念を具現化するもの」とした部分、「早急に取り組むべき必要性、重要性」を認めた部分につきましては、異議のあるはずもございません。しかし、決議文の中に、「現在、一部には、男女の違いを機械的、画一的になくし、男女の区別を一切排除しようとする立場があるが」とありますが、そのような立場が具体的にどこにあるのでしょうか。それを明確にせずに、あたかもそのような考え方が広く存在するかのように声高に訴えるのは県民に誤解を与えかねませんし、残念だと思います。 今回、徳島県が提案した「とくしま
男女共同参画実行プラン」は、冒頭で知事が述べられているように、真の男女平等の達成を目指すものです。プランの中に「ジェンダー統計を整備します」とあります。ジェンダーとは、何度も何度も理事者が答弁されましたように、生物学的な性差ではなく、男らしさ、女らしさといった社会的、文化的に形成された性別のことです。ジェンダー統計とは、それらが原因となって生じる不平等の解消のために社会的、文化的に形成された男女の生活や意識における偏り、格差、差別を明らかにする統計のことです。 提案された決議文の求める事項一の中で、「男女の特性と区別を認め」とあります。男女の間の区別を認めるのは当然ですが、「特性」という言葉には人によってさまざまな価値観や解釈があり、男らしさ、女らしさの強制のようなことが起こるおそれがあります。もちろん男らしさ、女らしさを重んじられる方々がいらしても結構だと思いますが、それを他人に強制するようなことがあってはならないと考えます。 また、女子差別撤廃条約第一部第五条に、「男女の定型化された役割に基づく偏見及び慣習その他あらゆる慣行の撤廃を実現するため、男女の社会的及び文化的な行動様式を修正すること」とあり、この条約の趣旨からも男女の特性論を述べた決議文には賛成しかねます。 本会議におきまして、レズビアンやホモを賞賛するようになったら日本の国はつぶれますよという趣旨の発言がございましたが、これは人権を無視した発言であり、議場においては慎むべき言葉ではないかと思います。 あらゆる人々の基本的人権が尊重され、その人らしく生きていける社会を一日も早く実現するために、私たちは力を合わせ、党派を超えて
男女共同参画社会のために取り組まなければならないと思います。 また、混合名簿につきましては、学校で男女平等を学ぶための有効な方法の一つとして子供たちが理解しやすいものであると思います。「身体測定のときなど、男女別名簿と二重に名簿が必要で手間がかかる」という発言が委員会で出ておりましたが、子供たちの教育に手間暇を惜しむべきではないと、私は思います。 県のプランでは、ただいまの提案説明にありましたような男女を中立化しようとか、専業主婦は悪であるとか、子供を母乳で育てるなとは言っておりません。 これらのことから、あえて真の
男女共同参画社会の実現を求める決議を出す必要性を感じません。 以上をもちまして、私の反対討論といたします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(遠藤一美君) 以上をもって、通告による討論は終わりました。 これをもって討論を終結いたします。 これより「議第五号・真の
男女共同参画社会の実現を求める決議」を起立により、採決いたします。 本件は、これを原案のとおり決することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(遠藤一美君) 起立多数であります。 よって、本件は、原案のとおり可決されました。 ────────────────────────
△議第5号 真の
男女共同参画社会の実現を求める決議 (参照) 議第5号 真の
男女共同参画社会の実現を求める決議 上記の議案を別紙のとおり
徳島県議会会議規則第14条の規定により提出する。 平成15年10月22日 提 出 者 来 代 正 文 北 島 勝 也 竹 内 資 浩 川 端 正 義 藤 田 豊 西 沢 貴 朗 賛 成 者 中 谷 浩 治 宮 城 覺 岡 本 富 治 重 清 佳 之 森 本 尚 樹 森 田 正 博 嘉 見 博 之 遠 藤 一 美 木 南 征 美 阿 川 利 量 川真田 哲 哉 須 見 照 彦 児 島 勝 吉 田 忠 志 福 山 守 佐 藤 圭 甫 長 池 武一郎 木 下 功
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿 ──────────────────────── 真の
男女共同参画社会の実現を求める決議
男女共同参画社会の実現は,21世紀の我が国における最重要課題の一つであり,本県においても
男女共同参画推進条例の制定を受け,その早期実現に向けさまざまな施策を積極的に推進するため,県の
男女共同参画実行プランを策定しようとしているところである。
男女共同参画の推進は,憲法で保障された個人の尊厳,男女平等の基本理念を具現化するものであり,早急に取り組むべき必要性,重要性については,県民ひとしく認めるところである。 しかしながら,
男女共同参画に関して,現在,一部には,男女の違いを機械的,画一的になくし,男女の区別を一切排除しようとする立場があるが,それは著しく誤った考え方であり,真の
男女共同参画社会は,男らしさ,女らしさを一切否定するものではない。 よって,本県議会は,県の実行プランの策定に当たり,
男女共同参画社会基本法及び県条例の本来の趣旨が活かされ,真の
男女共同参画社会の実現が図られるよう,次の事項を強く求めるものである。 1 男女の特性と区別を認め,お互いが尊重し合い,男女平等の視点に立って
男女共同参画社会の実現を図ること。 2 家庭を大切にし,家族の絆を深めるための諸施策を進めること。 以上,決議する。 平成 年 月 日 徳 島 県 議 会 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 次に、日程第六、「議員派遣の件」を議題といたします。 お手元に御配布の「日程表」のとおり、地方自治法第百条第十二項及び
徳島県議会会議規則第百二十一条の規定に基づき、各議員を本県議会代表として派遣いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 ────────────────────────
△「議員派遣の件」に係る日程表 (参照) 「議員派遣の件」に係る日程表 第3回都道府県議会議員研究交流大会 1 目的 議会機能の充実等に資するため 2 派遣場所 東京都 3 派遣期間 平成15年11月12日(水)から平成15年11月13日(木)まで2日間 4 参加議員 中谷浩治議員 森本尚樹議員 木南征美議員 川真田哲哉議員 児島勝議員 庄野昌彦議員 臼木春夫議員 扶川敦議員 本田耕一議員 長池武一郎議員 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 次に、日程第七、「
常任委員会及び
議会運営委員会閉会中継続調査の件」を議題といたします。 お諮りいたします。 本件は、これを各委員会から申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(遠藤一美君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 ────────────────────────
△閉会中継続調査申出書 (参照) 閉会中継続調査申出書 本委員会は、次の事件を閉会中もなお継続して調査する必要があると決定しましたので、
徳島県議会会議規則第七十五条の規定により申し出ます。 平成十五年十月二十二日
総務委員長 来 代 正 文
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿 一 事 件 1 行財政対策について 2 総合計画の推進について 3 県民生活の向上について 4 県民活動の促進について 5 市町村行財政及び地域振興対策について 6 環境対策の推進について 7 文化振興対策及び国際交流の推進について 8 防災対策の推進について 9 交通安全及び防犯対策について 二 理 由 調査未了 ──────────────────────── 閉会中継続調査申出書 本委員会は、次の事件を閉会中もなお継続して調査する必要があると決定しましたので、
徳島県議会会議規則第七十五条の規定により申し出ます。 平成十五年十月二十二日
経済委員長 須 見 照 彦
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿 一 事 件 1 商工業の振興及び雇用対策について 2 交流の促進及び観光振興対策について 3 農林水産業の振興対策について 二 理 由 調査未了 ──────────────────────── 閉会中継続調査申出書 本委員会は、次の事件を閉会中もなお継続して調査する必要があると決定しましたので、
徳島県議会会議規則第七十五条の規定により申し出ます。 平成十五年十月二十二日 文教厚生委員長 岡 本 富 治
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿 一 事 件 1 福祉対策の推進について 2 保健医療対策の推進について 3 生活衛生行政の推進について 4 学校教育及び社会教育の推進について 5 文化財保護対策の推進について 二 理 由 調査未了 ──────────────────────── 閉会中継続調査申出書 本委員会は、次の事件を閉会中もなお継続して調査する必要があると決定しましたので、
徳島県議会会議規則第七十五条の規定により申し出ます。 平成十五年十月二十二日 県土整備委員長 森 本 尚 樹
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿 一 事 件 1 交通体系の整備について 2 道路網の整備について 3 県土保全対策の推進について 4 都市施設の整備について 5 港湾施設の整備について 6 住宅対策について 7 公営企業の経営について 二 理 由 調査未了 ──────────────────────── 閉会中継続調査申出書 本委員会は、次の事件を閉会中もなお継続して調査する必要があると決定しましたので、
徳島県議会会議規則第七十五条の規定により申し出ます。 平成十五年十月二十二日 議会運営委員長 藤 田 豊
徳島県議会議長 遠 藤 一 美 殿 一 事 件 1 議会の運営について 2 議会の会議規則、委員会に関する条例等について 二 理 由 調査未了 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 以上をもって、今期定例会の会議に付議されました事件は、すべて議了いたしました。 ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) この際、木村理事から、あいさつをしたい旨の申し出がありますので、これを受けることにいたします。 木村理事。 (木村理事登壇)
◎理事(木村正裕君) 先ほど徳島県の副知事として県議会の皆様方に選任同意を賜りました木村でございます。まことにありがとうございます。 厳しい社会経済情勢でございます。時代は今大きく変革の時を迎えております。このような徳島県の将来を左右する時期に当たりまして、副知事を務めさしていただくことになりました。まことに光栄に存じますとともに、責任の重大さに身の引き締まる思いでございます。この上は、誠心誠意知事を補佐いたしまして、県勢発展のために全力を尽くす覚悟でございます。 どうか県議会の皆様方には、今後とも御指導、御鞭撻を賜りますように心からお願いを申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 知事からあいさつがあります。 飯泉知事。 (飯泉知事登壇)
◎知事(飯泉嘉門君) 閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し述べさしていただきます。 議員各位におかれましては、終始御熱心に御審議を賜り、提出いたしました議案につきましては、すべて原案どおり御決定いただき、まことにありがとうございました。 今期定例会におきましては、提出議案を初め県政の信頼回復に向けた取り組み、
緊急経済雇用対策、南海地震対策など、当面する県政の重要課題について、議員各位から数々の貴重な御意見、御提言を賜ったところであります。これら御意見などにつきましては、今後の県政運営に当たり、十分配意いたしますとともに、さらに決意新たに「オンリーワン徳島」の実現に向け、全力で取り組んでまいる所存でございます。 最後になりましたが、皆様方におかれましては、時節柄ますます御自愛の上、県勢発展のため御活躍されますよう心からお祈り申し上げますとともに、報道関係の皆様方の御協力に対しましても厚く御礼を申し上げ、閉会のごあいさつといたします。 どうもありがとうございました。(拍手) ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) 閉会に当たりまして、私からも一言ごあいさつを申し上げます。 今期定例会は、去る九月二十五日開会以来、本日までの二十八日間にわたり、各種提案案件等について真剣に御審議をいただき、本日閉会の運びとなりました。議員各位には、心より敬意と感謝の意をあらわす次第であります。 また、議会運営に御協力いただきました飯泉知事を初め理事者各位並びに報道機関皆様方には心から御礼を申し上げる次第であります。 さて、今期定例会は知事の政治姿勢を初めといたします
汚職問題調査団の報告書への対応、入札制度の改革、
男女共同参画、南海地震対策、経済雇用対策等々、徳島県が直面する県政各般にわたる重要課題について、本会議はもちろん、各委員会において活発な論議が展開されたところであります。 知事を初め理事者各位におかれましては、議員各位から表明されました各般にわたる意見や要望、住民の声の代弁として真摯に受けとめていただき、今後県政に十分反映さしていただきますよう切にお願いを申し上げます。 季節もすっかり秋らしくなり、木々の紅葉も進んでおります。皆様方におかれましては、十分に健康に留意され、県勢発展と県政の信頼回復のために、さらなる御活躍を賜りますように心から御祈念申し上げまして、閉会のごあいさつとさしていただきます。ありがとうございました。(拍手) ────────────────────────
○議長(遠藤一美君) これをもって、平成十五年九月
徳島県議会定例会を閉会いたします。 午後二時五十四分閉会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 地方自治法第百二十三条第二項の規定による署名者 議 長 遠 藤 一 美 副 議 長 佐 藤 圭 甫 議 員 竹 内 資 浩 議 員 児 島 勝 議 員 橋 本 弘 房 議 員 達 田 良 子 議 員 吉 田 益 子...