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  1. 徳島県議会 2002-06-01
    07月04日-03号


    取得元: 徳島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-04
    平成14年 6月定例会   平成十四年六月徳島県議会定例会会議録(第三号) 平成十四年七月四日    午前十時三十四分開議      出席議員計四十一名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     木  南  征  美 君     二  番     川  端  正  義 君     三  番     嘉  見  博  之 君     四  番     森  田  正  博 君     五  番     喜  田  義  明 君     六  番     須  見  照  彦 君     七  番     臼  木  春  夫 君     八  番     黒  川  征  一 君     九  番     重  清  佳  之 君     十  番     古  田  美 知 代 君     十一 番     山  田     豊 君     十二 番     森  本  尚  樹 君     十三 番     岡  本  富  治 君     十四 番     藤  田     豊 君     十五 番     谷     善  雄 君     十六 番     庄  野  昌  彦 君     十七 番     橋  本  弘  房 君     十八 番     冨  浦  良  治 君     十九 番     久 次 米  圭 一 郎 君     二十 番     長  池  武 一 郎 君     二十一番     大  西  章  英 君     二十二番     長  尾  哲  見 君     二十三番     樫  本     孝 君     二十四番     来  代  正  文 君     二十五番     竹  内  資  浩 君     二十六番     福  山     守 君     二十七番     西  沢  貴  朗 君     二十八番     吉  田  忠  志 君     二十九番     北  島  勝  也 君     三十 番     杉  本  直  樹 君     三十一番     佐  藤  圭  甫 君     三十二番     児  島     勝 君     三十三番     川 真 田  哲  哉 君     三十四番     遠  藤  一  美 君     三十五番     柴  田  嘉  之 君     三十七番     元  木     宏 君     三十八番     中  谷  浩  治 君     三十九番     大  西     仁 君     四十 番     阿  川  利  量 君     四十一番     谷  口     修 君     四十三番     榊     武  夫 君   ────────────────────────  出席職員職氏名     事務局長     佐  藤     功 君     次長       松  本  竹  生 君     議事課長     武  知  完  侍 君     調査課長     小  西     昭 君     調査課主幹兼課長補佐              八  木  利  昭 君     議事課課長補佐  滝     壽  郎 君     議事課課長補佐兼議事係長              木  村  輝  行 君     事務主任     多  田  清  治 君     同        張     功  人 君     同        大  屋  英  一 君     同        前  田  隆  司 君     主事       谷  本  か ほ り 君   ────────────────────────  出席速記者氏名     速記者      井  上  順  子 君   ────────────────────────  列席者職氏名     知事       大  田     正 君     出納長職務代理者副出納長              高  木  直  規 君     企業局長     中  村     稔 君     企画総務部長   石  原  一  彦 君     県民環境部長   飯  泉  嘉  門 君     保健福祉部長   谷  川  博  文 君     商工労働部長   神  野     俊 君     農林水産部長   錦  野  斌  彦 君     県土整備部長   上  総  周  平 君     財政課長     米  澤  朋  通 君     財政課課長補佐  坂  東  敏  行 君   ────────────────────────     教育委員長    古  川  一  郎 君     教育長      松  村  通  治 君   ────────────────────────     人事委員長    島  内  保  夫 君     人事委員会事務局長増  金  賢  治 君   ────────────────────────     公安委員長    粟 飯 原  一  平 君     警察本部長    伴     敏  之 君   ────────────────────────     代表監査委員   四 十 宮  惣  一 君     監査事務局長   松  平     清 君   ────────────────────────  議 事 日 程   第三号   平成十四年七月四日(木曜日)午前十時三十分開議 第一 県政に対する一般質問         (四   名) 第二 議案自第一号至第十号、計十件     (質   疑)                       (委員会付託)   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) これより本日の会議を開きます。   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 直ちに本日の日程に入ります。 日程第一、「県政に対する一般質問」を前回に継続して行います。 三十二番・児島勝君。   〔四宮議員出席、出席議員計四十二名となる〕   (児島議員登壇) ◆三十二番(児島勝君) おはようございます。 今回の質問は、議会の根回しはしないとの知事の意向を受けて、質問通告なしのぶっつけ本番の知事とのやりとりになろうかと思います。しかし、せっかく与えられた大切な質問時間でございます。昨日のように答弁漏れがあったり、議論がかみ合わなかったりしてはいけませんので、本日私の知事に対する質問の項目のみについて、事前に知事にお渡しをしておきたいと思いますので、どうか知事さん、みずからの考えを御自分の言葉で語ってください。今、県民すべてがそれを望んでいると思います。質問の内容も私なりに、できるだけわかりやすく、そして端的に聞いてまいりますので、県民に対して明快な、そしてまた親切な御答弁をお願い申し上げます。 それでは初めに、知事に対する政治手法と政治のスタンスについてお聞きをいたします。 知事は所信表明において、物から人へと価値観の転換、県民主権を基本とした政策づくりを打ち出されました。県民主権についての異論はございません。しかし、同時に県政運営にとって大切なことは、かじ取り役としての知事御自身の方針が明確に示されなければならないということでございます。そのことが、就任早々の空港拡張やマリンピア沖洲の第二期事業で混乱をしたその最大の要因でなかったかと思います。 知事の役職は、いろいろな諸団体の会長、理事長、顧問、あるいは委員と九部局関係八十三の役職がございます。これだけをとっても知事の職は激務であると痛感をいたします。これらの会合に御自身すべて出席するわけにはいかないと思います。代理出席もあろうかと思います。しかし、地方分権が幾ら進んでも、現時点では国と県との関係は予算要求の時期とか重大な事業を推進する上では不可欠であり、県のトップである知事、あなたの姿勢は、国も各省庁においても大いに注視をしております。 就任から二カ月、この間、空港拡張事業の一時中止問題等で多忙な毎日であったと思われますが、就任のあいさつ回り以降、国の各省庁へ出向き、徳島県の行政責任のトップとして、直面する空港問題や沖洲二期工事の問題、あるいは四国横断道の重要要件に関して早急に話し合いに行かれるべきだと思うし、今こそ国や各省庁の不安を払拭すべきであろうと思います。 また、有事法に関する総理による全国知事会議の欠席や大型公共事業反対の立場から太平洋国土軸推進のメンバーを退会をされたり、先般も県内の空港ビル社長就任を見送りをされております。そしてあなたは、就任以来、問題となる大型事業は県民の意見、民意を聞いてから判断すると言われております。タウンミーティングなど県民からの御意見を聞くことに反対はございません。しかし、周知の方法、時間、意見集約など多くの問題点もあるわけであります。 そこで、知事、あなたがこれから県政を進める手法として、国と県、そして県と県議会、また、特に大切な県と市町村との関係についてどう連携、調整を図りながら県行政を判断し、執行しようとするのか、お伺いをいたします。 さらに、あなたは立候補までは県社民党の幹事長もされ、民主党、共産党、旧勝手連の応援を受けて当選されたわけであります。しかし、知事になった以上は偏った政党やイデオロギーに偏ることなく、あなたが言われようとする県民の立場で県政運営に当たるべきであろうと思います。そして、あなたは就任後の会見で、特定の後援会組織を持たないとも明言をされております。しかし、この二カ月間を見る限り、民主党大会あるいは労働組合系の大会、あなたを支援する母体、勝手連こと民主主義のがっこう等の会には何をおいても熱心に出席をされておるようでございます。しかし、きのうも問題になりました自民党に対しては、問題の朝日新聞のトライアングル記事のように、偏った偏見を持たれているのではないでしょうか。知事の県政推進上の政治的スタンスについても重ねてお聞きをいたしておきたいと思います。 続いて、きょう非常に地元の皆さんも多くおいでていただいております陸上自衛隊の本県誘致に関しての質問でございます。 昨日の竹内議員の質問に対し、自衛隊誘致の必要性、そして那賀川町民の声を踏まえて適切に対応したい。そして政府の来年度の重要要望事項に対しても地元の意向を伝える形で盛り込むとの前向きな御答弁をいただきました。しかし、残念なことは、知事として、県として、今後どのように国に対して取り組んでいくかが、その意思が聞かれなかったわけでございます。その点において、再確認の意味も込めまして質問をいたしたいと思います。 初めに、自衛隊に対する知事さんの認識について、代理出席ではありますが、あいさつ文は知事さんも手直しをされた、まさしく本県の自衛隊支援団体に対する知事さんの自衛隊に対する考え方の一部の文章でございます。 「自衛隊の任務は、言うまでもなく、我が国の平和を守り、国の安全を保つことでありますが、阪神・淡路大震災に代表される想像を絶する厳しい環境の中での自衛隊の災害救助活動は、被災地はもとより広く国民に勇気、安心、そして信頼を与えていただきました。また、県内におきましても、自衛隊隊員による林野火災の消火活動や海難救助などでの防災・災害救助活動に御支援を賜っており、緊急事態に当たっての機敏にして的確な対応に、私どもは常々心強く思っているところであり、心より感謝を申し上げる次第であります。どうか自衛隊の皆様におかれましても、県民生活の安全の確保のために、今後とも御支援、御協力をよろしくお願い申し上げます。」これが知事代読の文面の一部でございます。 このごあいさつにもありますように、知事さんの自衛隊に対する必要性、そして十分な御認識は確信をさせていただきました。 ここで、陸上自衛隊の本県誘致に関しての今日までの経緯と取り組みについて、若干簡単に触れておきたいと思います。 御案内のとおり、国の次期防衛計画の大綱の方針を受け、中期防衛力整備計画、十三年度から十七年度において第二混成団旅団改編に伴い、本県に陸上自衛隊一個普通科連隊の配置を誘致しようとするものであります。 特に、先ほどのあいさつにもございますように、南海地震による大災害や阪神・淡路大震災の教訓の中で、大災害のときに大きな力を発揮する陸上自衛隊が、全国で奈良県と本県のみ配置をされてない現状から、県内の防衛諸団体の積極的な取り組みが開始をされ、県内でも候補地として何カ所か手を挙げられたわけでありますが、本県の立地条件、そして過去に南海道地震や台風など多くの被害のあった県南部へとの御理解のもと、私ども地元那賀川町がきょうまで積極的に誘致活動に取り組んでまいりました。 その間、県議会においては、平成十二年三月誘致の決議、ことし三月議会においても県町村議会からの請願を採択するなど、県当局、前知事もみずから国や防衛庁に対して陳情を重ねてまいりました。そして、那賀川町におきましては、平成十一年九月議会において全員一致で誘致決議をし、住民と意見交換を三十三地区、延べ三千人参加など、広報活動においても情報を徹底的に提供し、平成十二年八月には町民主体の那賀川町自衛隊誘致の会が発足をし、町有権者の八割に当たる六千八百三十八人がその会員となり、まさしく陳情などあらゆる講演等を積み重ね、町民挙げて誘致活動に取り組んでまいりました。 そんな皆さん方の御協力をいただき、今年度国において、陸上自衛隊駐屯地開設の調査費九百万円を計上していただきました。本年度中には配置先の最終判断をされると聞いております。実際には本年概算要求を決める八月ごろまでが非常に重要な時期であるというのが現状であります。確かに、四国の他県との競争もありますが、今日までの那賀川町の熱意や、県そして県議会の御理解もあり、防衛庁や国の財政当局も歴代の総務部長さんの御支援もあり、最後の詰めの段階に来ていると思われます。しかし、何と言っても誘致をする県知事さんの意向、そして判断を国においても大きな要素として注目をいたしております。 そこで、知事さんに重ねて申し上げます。 今申し上げた現状を踏まえて、知事として、今後本県への陸上自衛隊の誘致に向けて、国に対してどう取り組むのか、その決意のほどをお伺いをいたしたいと思います。 御答弁により、再問をいたします。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 私の政治手法並びに政治スタンスについてのお尋ねでございます。 今後どのような政治手法で県政に臨むのかという御質問でございますが、最近の目まぐるしい社会経済情勢の変化や県民の価値観が複雑多様化する状況にあっては、先般の知事選挙によって県民の負託を受けた私としましては、県民の目線や感覚を大切にしながら県政運営を行い、常に民意を把握する姿勢が重要であると考えております。 このようなことから私としては、知事対話集会「ほなけんど塾」やタウンミーティングを積極的に開催するなど、できるだけ多くの民意を聞くよう努めてまいりたいと思います。そして、県において具体的に施策を形成する過程におきましても、パブリックコメント制度などを活用しながら県民とともに施策を検討していきたいと考えております。 このように、知事対話集会タウンミーティングのほかに審議会委員等の公募制の導入やパブリックコメント制度の積極的な活用によりまして民意を具体的な施策につなげていくことが、県政を推進していく上での私の行政手法の一つであると考えております。 民意とは、私にとって、今後の政策決定を図る上での貴重な判断材料でありまして、その判断結果につきましては、必要に応じて県議会の皆様に御説明をし、御議論や御提言をいただきながら県政運営を進めてまいりたいと考えております。 また、このようなことに加えまして、こちらから民意を聞く努力をするだけではなく、さらに民意が自然に集まるような風通しのよい県庁をつくっていかなければならないと考えております。 そこで、私を含め部長、課長、係長など役職や経験が異なる職員が横断的に意見や考え方を出し合い、お互いの信頼関係を構築し、職員一丸となって県政を推進する必要があることから、私自身が気軽に庁内を回り職員と意見交換するなど、今後風通しのよい県庁づくり庁内民主主義の確立に向けて積極的に努力してまいりたいと考えております。 いずれにしましても、私は、今後とも県民が何を考え、何を必要としているのかを最優先に考えながら県民の皆さんの声に真摯に耳を傾けてまいりたいと思います。そして、県民生活にとって何が大切であるのかを真剣に考える中で、リーダーシップを発揮し、政策決定をしてまいりたいと考えておりますので、議員各位を初め県民の皆様の御理解を賜りたいと存じます。 私の政治スタンスについての御質問でございますが、私は東祖谷山村で生まれまして、二十で日本専売公社徳島工場に就職をいたしました。以来、組合活動を通じて政治の世界に身を投じ、北島町議、県議、そして知事として地方自治に携わってまいりました。この間振り返りますと、私はこれまでの労働運動や政治活動を通じて多くの労働者、生活者と触れ合い、ともに考え、行動しながら、人として、また政治家として歩んでまいりました。 このようなことから、御質問の政治スタンスに当たるかどうかわかりませんが、まさに労働者、生活者の視点を大切にし、その生活の安定と確保のためにともに行動するということが私の政治活動の原点ではないかと考えております。 また、今後どのような政治スタンスで県政に臨むかということにつきましては、国におきましても既に五五年体制が崩壊し、保守、革新という時代ではなくなり、ましてや地方自治体は県民生活の維持、向上を図ることが目的であります。したがいまして、私は一党一派に偏することなく、私の政治活動の基本である生活者の視点を大切にしながら、今後の県政運営に取り組んでまいりたいと考えておりますので、議員各位を初め県民の皆様の御理解を賜りたいと存じます。 なお、私はこれまで、議員としてさまざまな意見や考え方を県政に反映するため、また声なき声の代弁者として信念を持って行動し、発言をしてまいりました。しかしながら、知事就任後、政務での発言が先行し、県議会や行政が後から振り回されているのではないかといった意見がありますことから、今後は県政を預かる最高責任者としての立場や知事としての発言の重みに十分配慮しながら、これまでの視点に加えまして、より幅広い視野で物事を見詰め、判断し、行動してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げたいと思います。 なお、国あるいは市町村との関係につきましては、それぞれの政府における役割、市町村の役割、県の役割ありますが、今後十分連携をしながら県政運営に努めてまいりたいと思っております。 次に、自衛隊の誘致問題についてでございます。 陸上自衛隊の誘致に当たりましては、何よりも地域の意向、そして自衛隊自身の戦略目標が一致しなければならないと考えております。那賀川町におきましては、地域の方々と精力的に対話が重ねられまして、十二年の八月に発足された自衛隊誘致の会には町内有権者の八割近くの方々が会員となり、さまざまな誘致活動を展開されておると聞いております。私に対しましても、過日、協力依頼があったところでございます。 県民を代表する機関である県議会におきましても誘致の決議がなされていることにつきましては、十分承知をいたしております。 自衛隊は、現在の日本におきまして、特に大規模災害対策などの面で重要な役割を担っております。私といたしましては、県民の意見や県議会の意向を真摯に受けとめ、適時適切に対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 以上でございます。   (児島議員登壇) ◆三十二番(児島勝君) 知事から御答弁をいただきました。 前段の行政手法、政治スタンスについては、ただいま知事が言われましたその信念を自分の意志を持って、そしてまた責任を持って貫いていただきたいと思います。 続いての自衛隊の問題でございますが、私の質問の意図するところの御答弁にはなってないような気がいたします。昨日の竹内議員さんの域を過ぎておりません。 知事さんが那賀川町のまさしく民意を理解し、そしてこれからの徳島県の災害あるいは人命のためには自衛隊は必要だという御認識が強いのであれば、まさしく再度、那賀川町の町民とともどもに知事が先頭に立って国の方へ陳情に行っていただく。これをこの場で明言をしていただけないと、きょう私は帰れません。 再度、再問をいたしておきたいと思いますので、御答弁をお願いいたします。 時間がありませんので、再問は次にお願いをいたしまして、続いて四国横断自動車道の南伸についてお伺いをいたします。 昨日の代表・一般質問、そして知事所信表明から整理をしてみますと、一点目は、横断道の南伸については、国に対する重要要望の取りまとめの期限である七月上旬、七月八日までに、特に県南の方々の御意見も参考にしながらその方針を固めたい。このことについては七月一日に海部郡、阿南市の住民の手によって開催をされた南部高速道路建設促進住民の集いに知事御自身も参加をされ、その県南住民の熱き思いを肌で感じ、ごあいさつの中でも、これが県民の方々の民意として受けとめ、横断道の南伸あるいはそれに連携する阿南安芸高規格道路の必要性、推進方を約束をされました。 二点目は、横断道南伸のルートについては、事前委員会やきのうの議論を通じて、マリンピア沖洲第二期工事も含めて現計画のルートは変更をしない。 三点目は、横断道南伸への課題は、ルートであるマリンピア沖洲二期工事の埋め立てのあり方についてであります。この点については昨日の議論の中でも平行線をたどり、知事は埋め立てについては見直しを求める強い意見があることから、県民のコンセンサスを得るため、情報提供や県民の意向を把握しながら、国の道路関係四公団民営化推進委員会が報告を行う本年十二月末までに県としての方向を固めたい。 要約すれば、この三点であったかと思います。そして、その中でも問題点はマリンピア沖洲二期事業の埋め立て方法、その決定時期に集約されると思います。 埋め立て方法については、県議会、委員会、あるいは専門委員の皆さん方によって多くの時間をかけ議論の結果、北側埋め立て方式、高架方式、ましてや南側埋め立て方式などは大きな県負担を伴い、環境保全あるいは復元の観点からも現計画の二段階方式が最もベターであると思います。 今さらではありますが、高速道路はマリンピア沖洲第二期埋め立ての前提に計画をされ、平成六年に県港湾計画も改定をし、そして高速道路も都市計画決定をされていますから、これを埋め立てないということは港湾計画の変更、あるいは都市計画決定のやり直し、八年前に逆戻りをすることでありますから、まさしく議論をまつまでもありません。 さらに、決定時期でありますが、知事が言われる十二月末までというような悠長なことは言っておれません。国の民営化推進委員会は八月には中間報告をまとめるスケジュールと聞いております。これは来年の概算要求時期にある程度の方向性を出すということであります。この重要な時期に、横断道南伸ルートであるマリンピア沖洲二期工事の埋め立て方法が定まっていないなどとすれば、全国の厳しい競争に勝てるはずもありませんし、横断道の南伸はまさしく絶望であります。 そこで、知事さん、お伺いをいたします。 マリンピア沖洲二期工事の推進については、昨年同様に来年度の国への最重要要望事項に入れるべきであり、もし入っていないとするならば、その明確な理由をお聞きをいたしたい。 二点目に、マリンピア沖洲二期工事の埋め立てについては、昨日の議論を踏まえて、決断された横断道の南伸への影響がないように、現計画の二段階方式の埋め立てる方向性を今月末の国への重要要望事項のときまでに出すべきであると思いますが、知事の決意をお聞きをいたして、再問に入ります。 ○議長(川真田哲哉君) 恐れ入りますが、傍聴席の拍手につきましては最後に、質問中の拍手につきましては御遠慮願いたいと思います。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 那賀川町への自衛隊誘致についての再問でございます。 地方自治の意思決定がありまして、それに基づいてそれぞれの自治体が動かれるということにつきましては理解をしておりますし、そのとおりであろうと思います。 ただ、今回知事として、東京といいますか、防衛庁の方に陳情に行くべきだと、こういうお話でございますけれども、御承知のように、自衛隊の誘致については、那賀川町におきましては、八〇%近くの皆さん方が非常に熱心に誘致活動をされ、その意思が固められております。また、県議会におきましても、賛成多数ではありますけれども、誘致の決議がされておるということは承知をしておりますが、県民の中にはたくさんの御議論がございます。したがいまして、私としては、こういった県民の皆さんの賛否両論がある中で知事が積極的に旗振り役をしていいのかどうかということを非常に悩んでおります。したがいまして、先ほどの再問につきまして、知事が一緒に防衛庁へ陳情に行こうではないかという件につきましては今後検討させていただきたいというふうに考えます。 マリンピアの第二期事業の整備促進に関して、国への予算要望についてどう取り扱うのかということについてでございます。 マリンピア沖洲第二期事業の区域につきましては、自然環境との調和を図ることが特に重要な地域であり、今日においても埋め立てについての見直し等を求める強い意見があることから、改めて広く県民のコンセンサスを得る必要があるものと考えております。 この事業は四国横断自動車道の整備促進と密接に関係するものではありますが、こうした考えのもとに阿南までの四国横断自動車道の整備促進とは切り離した上で、この事業について多くの県民の意見を酌み取った上で、本年十二月末までに私自身が最終的な判断を下したいと考えております。 したがいまして、平成十五年度の整備方針が定まっていない現段階におきましては、一たん要望を差し控えたいと考えております。 なお、十二月に一定の方向が出まして、そして国に対して要望する必要が出ましたときには、いち早く国の方に要望として私自身参りたいと考えております。   (発言する者多し)   (児島議員登壇) ◆三十二番(児島勝君) 御静粛にお願いします。 ○議長(川真田哲哉君) 議場内も静粛に願います。 ◆三十二番(児島勝君) 今、知事から自衛隊誘致、そしてまた、これも大きな県南の課題でございます横断道の南伸についての再問の御答弁がございました。 知事が自衛隊誘致に対しては、まだ県民の反対もある、民意を聞きたいということでございます。しかし、知事さん、知事も言われておりましたように、那賀川町民のこの八割を超す皆さん方の熱いこの民意というのをあなたはどう受けとめておるんですか。 この八割を増すこの民意以上の県民のコンセンサスを得る方法があるなら、答えてください。再問を求めます。 そして知事は、きのうの御答弁で自衛隊誘致に関しては県の重要要望に入れておるんですよ。まさしく、これは県として、知事としての意見じゃありませんか。積極的に自衛隊誘致に対しては知事挙げて行くべきでございます。重ねて質問いたします。 それから、横断自動車道の南伸についてもそうでございますが、これは重要要望に入れない。この時期に入れない。大変なことでございます。 知事さん、先ほども申しましたように、このマリンピアの埋め立てというのは、既に港湾計画をした段階から高速のインターチェンジとしてのこの位置づけが決まっておるんです。これを破棄するということは、埋め立てをしないということは、八年前に逆戻りをするということですよ。これはこの時期に、もう高速道路は南伸をしないということなんですよ。   (発言する者あり) この現実というか、法的なこともわからないで、単に重要要望に要望しないということは決して納得いきません。再度、知事のその認識、決意を求めたいと思います。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 自衛隊の那賀川町への誘致について、何としても知事みずからが防衛庁へ一緒に陳情に行くべきだという強いお言葉でございます。 この七月の重要要望に自衛隊の那賀川への誘致問題を私が外しませんでしたのは、那賀川町民の皆さん方の強い自衛隊誘致の熱望があると、さらには県議会の皆さん方が賛成多数であっても議決をされている、そのことを酌みますと、私が、県民の中には大変な議論があるわけですけれども、重要要望から外すわけにはいかないだろうという判断で重要要望には入れることにいたしました。 知事みずからがちゃんと防衛庁に赴くべきだというお話でございますが、県民の皆さんの大変な御議論がある中でございますので、私としては旗振り役は今のところ差し控えたいと、このように考えておりましたが、今後、御検討させていただきたいと思います。 それから、マリンピアの問題でございますけども、今の時点で埋め立てをしないということは県南への高速道路をやめるということだというお話でございますが、私自身は現在埋め立てをしないというふうには言っておりませんで、これは県民の皆さん方のこれも大いに御議論があるところでございますから、十二月末までに方針を出しまして、そしてこのマリンピアの二期工事をどうするべきかということを県民の皆さんのコンセンサスを図りながら決めていきたいというふうに申し上げておるわけでございます。 十二月の段階で県民の皆様がマリンピアの二期工事、つまり高速道路の南伸に係るインターチェンジ等のありよう、こういったものについて何らかの方向、方針を出さなければいけませんから、その出た時点で国に対して私が要望していかなければならないという結論になりますと、早速国の方に要望には私が参りたい、このように申し上げております。   (発言する者多し)   (児島議員登壇) ◆三十二番(児島勝君) 知事さん、自衛隊の問題は、そこまで譲歩をしていただいておるんでありましたら、これがまさしくあなたの言う心の中にイデオロギーが存在しているんではないんですか。やはり重要要望に記載をするということは各省庁へ、あらゆる部門もそうでございますが、県のこれからの方針として各省庁を回るんじゃないんですか、あれは。防衛庁だけは、自衛隊の問題は避けて通るわけですか。それはおかしいじゃないですか。そこまでいってるんなら、那賀川町の地元へ出かけて、さらに町民の皆さんの御意向も聞いて、町長も行きますよ、住民の皆さんも行きますよ、一緒に。東京へ行きませんか。陳情しましょう。 再度答えを求めたいと思います。中断をしたくございませんので。 そしてまた、マリンピアの問題でございますが、これも再三、今知事さんもいみじくも申されました。埋め立てについては反対しとらんよと。それだったら重要要望に入れたらいいじゃないですか。先に今、大切なことは、マリンピアも大切です。しかし、県南への高速道路がルートとして通っているんですから、これがかかってるんです。まずは県南へのルートに支障がないように、マリンピアの埋め立てはやりますよ。しかし、その方法については、知事さんが言われるように、どんなお考えがあるかもわかりませんけれども、重要要望に入れてそこだけは決めておく。そうしないと十二月にはもう既に終わっております。 知事さん、あなた、これからの本当に県南の発展に重要なこの南の延伸の道路、あなたのこのいっときの判断で途絶えるわけでございます。どうか知事さん、もっと心を込めて、この間の七月一日の海南、そして阿南のあの皆さん方の会場の熱意をもう一回思い出して、ちゃんとした答弁を求めます。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) マリンピアの二期工事、埋め立てをしないとは言っていないと言いましたのは、児島議員が「埋め立てをしないと言っている」という言い方をされましたので、私は「埋め立てをしないとは言ってません」と、こういうふうに申し上げたわけです。 二期工事につきまして、私は選挙中にも、県民の皆さん方に公約という立場で訴えてまいりました。この公約にマリンピアの二期工事については凍結をしたい。そして、マリンピア二期工事がそのまま継続して行うか、あるいは一部変更をするのか、あるいは中止をするのか、そういった方針を出して対応していきたいと、このように申し上げてきたわけでございます。したがいまして、私としては、十二月の末までに県民の皆さん方のさらなる御意思を確認をさせていただいて、私自身の結論を出したい、このように申し上げておるわけでございます。 重要要望につきましては、今の時点で入れていくということにはならない。十二月の段階で重要要望という形に、マリンピアの二期工事についていかなる方法が出るかわかりませんけれども、その方針が出ましたら、当然必要であれば国に対して、私自身が早速国へ参りたいと、このように思っております。 それから、自衛隊の問題ですが、私は確かにイデオロギーは、私自身、内心の問題として持っております。しかし、私がこの四月の知事選のときにいろいろと那賀川でお聞きをしておりますのは、那賀川町の指導者の方々が、大田知事が誕生したら自衛隊はポシャると、このようにいろいろと言われていたそうでございます。そういううわさがあちらこちらで流れる中であれだけの得票を那賀川町で私はさせていただきました。ですから、そういったことも勘案をしなければいけないと思います、政治家としては。 したがって、私としては、しかし那賀川の町民の皆さん方が、有権者の八〇%近くの人が誘致の会を結成されて活動している、さらに県議会でもこういうことを誘致の決議をされている、こういったことに配慮をして重要要望には入れさせていただきました。私自身、旗振りということについては差し控えようというふうに思っておりましたが、今、児島議員が言われますように、重要要望では当然中央の省庁を回るわけですから、そのときに防衛庁だけ外すんかと、こういうお話でございますが、今後、検討させていただきたいと思います。   〔来代議員退席、出席議員計四十一名となる〕   (児島議員登壇) ◆三十二番(児島勝君) 残念ですが、まさしく答えは前へ進みません。県南の道路と同じです。 知事は、自衛隊に関しては、重要要望の際に防衛庁へ回る分については検討していくということでございますが、それは前向きに受けとめておきたいと思います。そして、我々も町民挙げて、そしてまた支援者を挙げて協力方も今後いたしたいと思う次第でございます。 ただ、知事さん、知事選挙のときに那賀川町で得票があったのは自衛隊の誘致の反対票と認識するのは、それだけは間違いでございます。あなたは自衛隊の誘致反対は公約に挙げておりません。この点だけは間違いないようにしていただきたいと思います。 それから、横断道のマリンピアについては、これはどうしても知事さんは十二月の末までに民意を聞かなくては重要要望にも入れていただけない。しかし、これは今後の残された委員会でも知事さんをお呼びしてお聞きをするような形になろうかと思いますけれども、やはりせめてこの七月末の重要要望に行くまでに、どういう形にしろ民意を聞いてその方向づけをはっきりしていただきたい。これは十二月の末までというこの時間的な点が非常にあいまいでございますので、これはまた、委員会を通じて徹底的に議論をしていただきたいと思います。 続いて、これも時間がございません。最後の質問になろうかと思うわけでございますが、これも県南にとりましては死活問題でございますので避けて通れません。 知事は所信において、那賀川の治水、利水のあり方については、流域住民が主体となった川づくりを議論するための組織、那賀川流域フォーラム二〇三〇が発足をし、二年をかけて那賀川の将来像を考えた河川計画の原案骨子をまとめられる予定であり、県としてもこの河川整備計画策定に努力をしてまいりたいと言われました。しかしその一方で、報道によりますと、県営長安口ダムの堆積土砂をしゅんせつし、那賀川支流の荒谷に埋め立てる計画について中止の方向を示し、堆積土砂の撤去はほかの方法を考えなければならないと明言をされました。細川内ダム計画が白紙となり、今の那賀川は治水、利水においても当面の方策としては既存のダムを活用するしかございません。そんな状況の中で、特に利水面においては、最近の降雨量の減少に伴いダムの貯水量も減少し、毎年何回となく渇水状況に見舞われ、ことしもさきの六月十八日は取水制限二〇%、六月二十八日には工業用水、農業用水とも三〇%カットされ、流域の利水業者、あるいは農業や生活水への影響が懸念されたわけでございます。 那賀川の渇水は、平成五年から本年までの十年間を見ても、毎年何度となく繰り返され、工業用水関係の企業の被害額は、平成五年十三億円、平成七年三十七億円、平成八年十七億円、平成九年十五億円、十一年三十一億円、平成十三年十六億円など、トータルで十年間で百五十億円近い損害があり、まさしくこの状況がこれからも毎年続けば企業にとっては死活問題でございます。 知事が言われておる緑のダムも、長期的な保水力を高め、自然循環型の方策として必要であろうとは思います。しかし、緊急的な対策が今必要であります。それは長安口ダムを含め、既存ダムの堆積土砂のしゅんせつであります。長安口ダムは完成後四十六年が経過をし、計画では堆砂量の五百二十九万立方メートルに対し、既に二倍の一千二百四十四万立方メートルの土砂が堆積をいたしております。そして、毎年のように二十万立方メートルの土砂が流入を続けております。これによって、有効貯水量のうちの一五%が堆砂によって減少し、利水安全度が低下するとともに貯水池末端に河床が上昇し、国道や人家に冠水のおそれも生じてきておるわけでございます。 また、堆積土砂のうち微粒土砂の七十五万立方メートルが濁りの発生の原因となって河川環境に、漁業にも影響を与えている。そして出合橋付近の微粒土砂の七十五万立方メートルと貯水池末端土砂の三十万立方メートルを合わせて百万立方メートルの排除が長安口ダム貯水池保全事業、すなわち荒谷の堆積土砂の埋め立て計画であります。 そこで、知事さんに最後にお尋ねを申し上げます。 今後、荒谷の埋め立てを中止し、どのような方法で堆積土砂の撤去をするのか、あわせて那賀川の治水、利水の今後のあり方についてお聞かせをいただきたいと思います。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 長安口ダムの堆積土砂対策の御質問でございます。 御承知のとおり、長安口ダムは那賀川水系で唯一の多目的ダムとしまして、治水、利水両面において、今日大きな役割を果たしております。県南地域を支えるためになくてはならない重要な施設と思っております。今後とも永続的に使用できるように努力していく必要があります。 長安口ダムにつきましては、昭和五十一年に起きた上流域での山腹大崩壊の影響もありまして、計画より大変速いペースで堆砂が進んでおります。現在、千二百四十三万立米の土砂が堆積し、有効容量が約一五%減少していると言われております。そのため、下流域での利水等に少なからず影響を与えているということは承知をいたしております。 県といたしましては、他のダムでの実施事例や長安口ダムの貯水池の特性等から考えますと、現時点では抜本的対策としては排砂バイパスが最も有効ではないかと考えておりますが、解決すべき課題も多いことから、引き続き全国の取り組み状況も研究するなど、幅広く検討を進めてまいりたいと考えております。 なお、流域住民が主体となって川づくりを議論するための組織である那賀川流域フォーラム二〇三〇でも、長安口ダムの堆砂対策を課題の一つとして議論をしていただいていると聞いております。今後の取り組みにつきましては、その結論も参考にさせていただきたいと思っております。 私は、荒谷へ堆砂を埋めるということにつきましては、そのような方法では解決が基本的にはしない。荒谷へ持っていく量も、極めて現在の長安口ダムの堆砂の量からいきますとわずかでございます。そして、ダムがある限りこの堆砂はずっと続くわけでございますから、基本的には上流の山を整備することによって土砂の流出を少しでも食いとめていくということ。さらには、県議時代に私は、思いつきといえば思いつきでありますけれども、この堆積土砂を建築の骨材等に利用するという方法を何か考えれないかというふうな提案も実はさせていただいたことがございます。 今後、あらゆる方面から検討してまいりたいと思います。   〔来代議員出席、出席議員計四十二名となる〕   (児島議員登壇) ◆三十二番(児島勝君) 長安口ダムの堆砂問題については、さすがに知事さんお得意の分野でございますので、踏み込んだ御答弁をいただいたような気がいたします。 知事さんも言われておりましたが、今、毎年流入してくる堆砂をしゅんせつしていくことは県の負担も非常にかかるし、そしてまた、まさしくエンドレスであります。終わりのない膨大な予算もかかることでもございますので、今、民間が中心となって一つの施策を展開しておりますので、それを御披露し、御提案を申し上げたいと思います。 経済産業省の四国経済産業局によって、那賀川流域の未利用資源の活用による地域振興可能性調査を本年と十五年度にかけて実施をして、具体化すれば国への承認へ申請する予定になっておりますが、これはまさしく民間活力を積極的に導入して、森林の水土保全のための間伐材の有効利用策でありますとか、多くの製材業者から出てくる木くず類の焼却以外の処理方法の確立、あるいは特産のユズの搾りかすとダム堆砂をまぜての肥料としての有効利用、また堆積土砂を建設副産物とすること、あるいはダムに漂流する流木のチップ化、堆肥化など、那賀川の流域のダム堆砂を初めとする未利用資源を循環型の環境関連産業として事業化しようとするものでございます。これが実現・具体化すれば、今言われておりました山すそなどの荒れた山肌の保全、あるいは堆砂のしゅんせつの経費も解消し、そしてまた環境産業としての民間での新しい雇用の創出も図られ、地域産業振興にも役立つものであります。 どうかこの事業に着目をしていただいて、実現に向けて県当局のさらなる強い御支援を要望いたしておきたいと思います。 昨日、そして本日の議論を通じて感じましたことを申し上げて、終わりたいと思います。 知事は就任以来、きょうまで常に公約について、公約違反だ、公約を守れ、言われ続けてきたように思います。私は、確かに選挙公約とは、選挙人にとっては最も大変重いものだと自覚をいたしております。しかしまた、知事という八十三万県民の代表になった今日、たとえそれが公約違反であっても県民の本当の幸せにつながるもので、あなたが信ずるならば、公約を破ればいいと私は思っております。それを公約違反だと責める者は、あなたの本当の支援者ではないと私は思っております。私は、知事になったあなたが真の県民のためにとの信念を持って公約を破るのなら、大いに支援をしていきましょう。 しかし、今も、これからも、自分の信念を持たない政治家トップには最後にはだれもついてきません。まずは県民との信頼、職員との信頼、議会との信頼を取り戻す努力をすべきであります。もしそれができずに、これからも迷走をするなら、私は、潔く御自分の進退問題について、再度県民の民意を聞いてはどうでしょうか、御提案を申し上げて、私のすべての質問を終わります。(拍手)   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 議事の都合により、休憩いたします。      午前十一時三十五分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後一時四分開議      出席議員計四十二名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     木  南  征  美 君     二  番     川  端  正  義 君     三  番     嘉  見  博  之 君     四  番     森  田  正  博 君     五  番     喜  田  義  明 君     六  番     須  見  照  彦 君     七  番     臼  木  春  夫 君     八  番     黒  川  征  一 君     九  番     重  清  佳  之 君     十  番     古  田  美 知 代 君     十一 番     山  田     豊 君     十二 番     森  本  尚  樹 君     十三 番     岡  本  富  治 君     十四 番     藤  田     豊 君     十五 番     谷     善  雄 君     十六 番     庄  野  昌  彦 君     十七 番     橋  本  弘  房 君     十八 番     冨  浦  良  治 君     十九 番     久 次 米  圭 一 郎 君     二十 番     長  池  武 一 郎 君     二十一番     大  西  章  英 君     二十二番     長  尾  哲  見 君     二十三番     樫  本     孝 君     二十四番     来  代  正  文 君     二十五番     竹  内  資  浩 君     二十六番     福  山     守 君     二十七番     西  沢  貴  朗 君     二十八番     吉  田  忠  志 君     二十九番     北  島  勝  也 君     三十 番     杉  本  直  樹 君     三十一番     佐  藤  圭  甫 君     三十二番     児  島     勝 君     三十三番     川 真 田  哲  哉 君     三十四番     遠  藤  一  美 君     三十五番     柴  田  嘉  之 君     三十六番     四  宮     肇 君     三十七番     元  木     宏 君     三十八番     中  谷  浩  治 君     三十九番     大  西     仁 君     四十 番     阿  川  利  量 君     四十一番     谷  口     修 君     四十三番     榊     武  夫 君   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 十九番・久次米圭一郎君。   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) 大田知事が誕生して初めての本会議でありまして、きのうからきょうにかけて白熱の論議が展開されております。大田知事におかれましては、内心さぞや期するものがあろうと思う。何でも聞いてくれ、ちゃんと答えたるわと、こう思うとると思うんですね。私もこれから率直にお聞きいたしますので、ひとつ御遠慮のない御答弁を、悠々と答えてもらいたいなあと、こう思います。 まず最初に、きのう竹内議員から知事の思想、信条に関連したことですけれども、日本の国旗であります日の丸、この日の丸というのはね、県庁に立ってますよ、今も。これは多分世界じゅうの官公庁に立っとる。あっ、そこにもある。日の丸と国歌・君が代について見解をお聞きしたと思うんです。それに対して、憲法で思想、信条は保障されておるから自分の内心の問題にとどめたいと。処女のごとき答弁だな、これは。堂々と思想、信条を述べたらいかがですか。 そこで、具体的にお聞きするんですけれども、一、大田正さん個人なら何を思おうと結構ですよ。しかし、あなたは一県の知事ですから公的立場に列席することがしょっちゅうあると思うんです。そういう場合に、私も経験がありますよ、公的な立場でね。「国旗掲揚」と、こう言われるんですね。「国旗に敬礼」、あなたは国旗に敬礼をしますか、知事として。するかしないか。それから、「君が代斉唱」ということもしょっちゅうあります。あなたは君が代を徳島県知事として歌いますか。この二つ。遠慮のない御意見を、御答弁をお願いします。   (大田知事登壇
    ◎知事(大田正君) 徳島県知事という立場で公式な場に出ました折には、国旗に敬礼をし、あるいは君が代を歌うというふうに申し上げておきたいと思います。   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) きのうそういうふうにお答えをいただいたら、重ねて問うこともなかったんですね。 もう一つ、この議会で既に議論されとる中で、やはりこれは聞いておいた方がいいなと私も思うことがあります。 まず、つい私の一人前、午前中に児島議員の方から、陸上自衛隊を那賀川町に誘致する問題について質問がありました。これは知事も御答弁されましたように、これまで徳島県が県の重点要望事項ということで国に対して去年も要望してきた。ことしも要望しようとしておる。この重点要望事項にことしも入れますと、こう答えたんですね。それなら、知事が積極的にこの誘致活動の先頭に立って動くのは当たり前でしょう。何の矛盾もないと思うんですが、そこのところへ行きますと、「悩んでます」と言うたんかな。私はそれに悩んでます。 それから、このことは実は竹内議員もきのう聞かれましたです。それに対しては、「今後、適時適切に対応をします」。これは答えになっとらんのです。はっきり言うてください。 あなたは、ここに徳島新聞の十二年八月十九日付の記事があります。まだこれ二年たってないんですよ。二年もたってない。この記事によると、「社民県連、反対申し入れ 自衛隊誘致 那賀川町と議会に」と、こうなっとんです。この当時、大田知事、あなたは社民党の徳島県連の書記長さんですね。そういうお立場から社民党の委員長さんと連れ立って、那賀川町の町長や議会に会って、そして誘致運動をやめなさいと、自衛隊に反対しますと、こういうことを言うとんですね。私ね、男と生まれて政治を志して信念を貫くことこそ大事だと思うんです。それが重点要望事業に挙げたり、それから、県民の中にはいろいろ意見があると言うたりね。悩んでおりますはいけません、これは。こんなことを言う。だめです。 お聞きしますがね、あなたは一生貫いてこられた反戦・平和の信念を今現在なおお持ちですか。そして、この自衛隊誘致について、もしその信念を今もお持ちなら、矛盾を感じませんか。長い間大田氏を支援してきた方々、あなたの信念に、よう言う、そのとおりじゃ、やってくれということで応援してくれたんでしょう。これまでの支持者にがっかりさせるようなことをせんようにしたらどうですか。私、自衛隊誘致反対というのもこれ一つの見識だと思うんですよ。立派な見識ですよ。知事になったからそれを変えるということは、つまり保身に走っとるというんですね、こうとられても仕方ない。あなた信念を持ってここで堂々と言うてください。二年前の自分の行動間違ってなかったし、その信念は今も持っておる。長年の支持者の要望にこたえるために、それを実現するために知事になったんじゃないですか。今こそ反対言うたら、これつぶれますよ。堂々と見解をお聞きしておきます。 しかし、二年の間に考えががらりと変わったというのも、それならそれではっきり答えていただきたい。 いま一つお聞きします。 朝日新聞の記事が大変問題になっております。それは、空港関連の事業をあなたが、むだな大型公共事業だと。これは二年ぐらい凍結して見直すという公約を掲げた。それで当選した。しかし、その公約を貫けなかった。そのことに関して、その理由として、朝日新聞の記者と自宅で一時間余りも話しして、その結果が記事になっているんですね。記事の内容をもう一度言いますけれども、「利権をめぐる自民党と官僚と土建業者のトライアングルの壁は厚かった。」だけどねえ、はっきりここまで言われたらですね、これは全国に報道されとんですよ。一たん書いたもんはね、たくさんの人が見とんです。こういう場合に、あなたが自分の発言を否定なさるのならね、記事の取り消し、記事ですね、あれは間違っておりましたとか、事実に相違しましたとかいう取り消し記事を相手に要求すべきです。 あなたはその約束してるんですよ。まだ余りたってませんよ。一月もたってない。あなたは私の質問に対して、朝日新聞の東京本社に対して記事の取り消し記載を要求すると、はっきり言うとる。もし言うことを聞いてくれなんだらどないするんですかって言うたら、弁護士と相談して法的対応を考えると言うとる。やってくださいよ、言うたとおりのことを。信念を貫いてください。 徳島県知事として、これだけ重大な全国紙の記事に対して、朝日が謝罪しとるように受け取るからこれでやめる。あれを見てどう思うか。本当は大田はんは言うたんと違うで、こういうふうにとる人が多い。朝日新聞も困っとるし、大田知事も困っとる。お互いにこの辺で手を打たんかいという野合、談合の結果と思われたって仕方ないじゃないですか、これ。 改めて聞きますけども、朝日新聞に対して、徳島県知事として、当該記事の取り消しを要求する、記事の中で取り消しを要求する意思はありますか。御答弁をお願いします。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 自衛隊の問題についての質問でございます。 今も反戦・平和の信念を持っているかということですが、持っております。去る世界大戦において我が国がこうむった被害、あるいはアジア諸国に与えたさまざまな問題、こういったことを念頭に置きながら、再び戦争を繰り返してはいけない、そういう思いであの日本国憲法ができ上がっていると思います。その精神に基づいて、私は再び国民が戦禍に巻き込まれるようなことがあってはいけないという強い信念を持っております。 自衛隊の誘致の問題につきましては、先ほど児島議員の方にも御答弁申し上げましたが、地元の那賀川町の町民の皆さん方の強い思い、そして県議会における決議の問題、こういったことを勘案しますと、徳島県知事という立場では、今、政府に対し、あるいは防衛庁に対して誘致を求めていくという重点要望事項に記載せざるを得ないというふうに思っております。 私はこの間、この重点要望項目に自衛隊の那賀川誘致を入れまして、そしてみずからも防衛庁に行くかどうかということを大変悩みましたけれども、結果的には、みずからが旗振り役をするということについては思いとどまろうと、このように思っておりましたが、午前中、児島議員からも強い要請もございましたので、今後、検討をしていきたい、このように申し上げたところでございます。 次に、朝日新聞の記事の問題でございます。 私は、まずはっきり申し上げておきたいと思いますが、この間議会の皆さんとのやりとりの中で、訂正を申し入れていくということは何度も申し上げましたし、そのとおりに行動をしてまいりました。しかし、訂正をしない場合に法的手段をとるというふうには申し上げておりません。   (「言うた、言うた」と言う者あり) 法律家と、専門家と相談をするとは申し上げましたが、法廷で争うなどという、そういったことは申し上げた記憶がございません。 朝日新聞はせんだって、私の再度の記事の訂正の申し入れに対しまして、六月二十八日の本会議において御報告をさせていただきましたが、ファックスによりまして回答が返ってまいりました。その要旨は、記事の性格や紙面の制約などで貴職の真意を十分に伝えていないとしたら、まことに残念である。貴職からの申し入れを受けたことは真摯に受けとめ、取材や記事作成で誤解を招かないような報道に今後とも一層留意したいとなっておりまして、朝日新聞社は、私が記事のような発言をしていないことを認め、事実上の謝罪をしていただいているものと受けとめております。 したがいまして、私といたしましては、この回答については了としたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) 記事の取り消しを要求しない理由は何ですか、言うてないんなら。相手が謝ったら済むこととは違いますよ。で、謝ってもいませんよ。謝罪しますとは書いてありません。謝ったと受け取ると、あなたが言よるだけじゃないですか。それはね、自分がもうとにかく早くこの問題から逃げたいという一心の言葉ですね。取り消しを要求すべきです。全国版で堂々と書いたんですからね。取り消しを要求して取り消してくれなければ、あなたは自分の名誉にかけて相手を訴えるべきです。だって、取り消しを要求しますということをあなた答弁したんですよ。うそを言うたら、閻魔はんに舌抜かれますよ。これね、私が言よるだけじゃないんですよ。総務委員会で言うたんだから皆知っとるし、議事録も私、あそこに持っとる。言うた。まあしかしね、ここらで先に進まなければいけないけども、一つだけどうしても進めないことがある。 私がお聞きしたですね、あなたは二年もたたん前に社民党の県連合会の書記長として那賀川町へ行って、町長と町議会とに会うて、誘致運動をやめよと、反対だという申し込みをしたんでしょう。それならね、今も知事としてその信念を貫くべきでありませんか。どうですか。その考えは変わったんですか。明快な御答弁を願います。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 日にちははっきり覚えておりませんが、久次米議員が言われるように、那賀川町に赴きまして、社民党県連の幹事長という立場で、自衛隊の誘致をやめるべきだということを申し入れをしたことがございます。 私は、今日その信念を貫けということですが、先ほども申し上げましたように、徳島県知事というまさに県の行政のトップという立場になりまして、多くの県民の皆さん方の思いも、私の政治活動やあるいは行政手法において体現をしなければならない、このように思っておりますので、みずからの信念は信念として、内心の問題として持ちまして、今後もそのような態度で今後の私の行政手法、政治的な行動というものをしていきたいと、このように考えております。   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) 徳島県知事の立場がかくも軽いもんかなあという感想を持つんですね。つまり、県知事というのは、自分の政治信条や信念はのけといて、心にもないことをやればいいと思ってますと、こういうことを言うたんですよ。県民として、このような知事をいただいたことに、うたた感慨を禁じ得ない。 次に移らせていただきます。 けさの朝刊見ますと、副知事候補を決めて、そして議会筋に対して、あなたが直接自分で議会の有力者に対して、こういう人物を副知事にしたいからひとつ議員の取りまとめを頼めないかと、こういうふうなことを頼んだやの報道があります。これは事実ですか。事実かどうか、御答弁を願います。 いま一つ、この議会の冒頭、議会運営委員会において、知事あなたは、副知事及び出納長の選任についてはこの議会中に必ず提案させてもらいます。知事の権威にかけて提案しますと、こう言うとんですよ。   (「威信」と言う者あり) 知事の威信て言うたんかな。あなたが聞いたんかもわからんけどもね。だから証人がおりますよ。ということは、ただいま現在、今現在あなたは、この人を副知事にしたいなあという人おりますか。意中の人というかね。   (「女性ぞ」と言う者あり) 公約では女性ですけども、公約はよく破るお方のようになってますけども、その意中の人は男ですか、女ですか。おるかおらんかの方が大事なんだけどね、実際は。もしおったら、この人をぜひ副知事にしたいなという気持ちはわかるんですよ。そうしますと、本人の意向を確かめますね。副知事になってくださいね、わかりました、協力しましょうという約束をしてから議会の方に根回しを頼む。冒頭の私の質問、きょうの議会筋にあなた自身が、この副知事候補の選任について工作をしたということに関連して、既にその人がもしおるならですよ、接触しとんですか。 以上、お答えをいただきます。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 副知事、出納長の任命についての人事案件についての御質問でございます。 県政の運営に当たりまして、私を補佐し支えていただけます副知事及び出納長の役割は極めて重要であると考えております。したがって、私としましては、できるだけ早期に副知事及び出納長を任命したいと考えまして、私とともに県政の改革に邁進していただける人材を幅広く求め、多くの候補者の中から最適任の方をお願いしたいと思い、就任以来懸命の努力を重ねているところでありますが、何分人事のことでありまして、相手の方の御意向もあることなので、現時点では、残念ながら人事案件として提案できるまでには至っておりません。早期に任命ができますように、引き続き最大限の努力をお願いしてまいる所存でありますので、御理解と御協力をお願いいたします。 また、女性副知事の実現についてのお話もございました。副知事の人選に当たりましては、副知事という職責にふさわしい識見、能力を備えた方を選任することが基本であると考えておりますが、私の目指す男女共同参画社会づくりに御協力をいただける人材を女性に求めることができますれば、斬新な視点からの施策展開を提案いただけるのではないかとの思いから女性副知事の選任を公約に掲げてきたところでございます。 現時点では人事案件として提案できるまでには至っておりませんが、現在の県政を取り巻く厳しい状況や副知事の職責の重さを考えたとき、早期に副知事を任命する必要があると考えています。現時点では、女性に限定せず、幅広く人材を求めてまいりたいと思っております。引き続き精いっぱいの努力を行ってまいりたいと考えております。   (「答弁求めます。けさの新聞について聞いておるんです」と言う者あり) 人事案件でございますし、現在、人選の作業中ということもありますので、具体的な内容について明らかにすることは差し控えさせていただきたいと思います。   (「答弁拒否じゃないか、それは。知事、あんた答えなさいよ。答えなさい。答えなさい。けさの新聞は本当ですかと聞いてるんだ。あれだけ堂々と……」と言う者あり) ○議長(川真田哲哉君) 再度聞いてください。   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) あなたはねえ、私は議会工作はいたしませんということを大見栄を切ったんですよ。にもかかわらず、それを裏切るような行動を現にしてるわけですよ、きょうの新聞報道どおりなら。だからこのことを聞いてるんです。もう時間が長くなるから、はっきり言うてくださいよ。けさの新聞は真実なりや否や。答弁を求めます。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 人事問題でございますので、現在、人選の作業中ではありますが、具体的な人選内容、あるいは接触しております内容等につきましてはコメントを差し控えさせていただきたいと思います。   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) 隠すほどあらわれるというんですね。隠せば隠すほど、事実を自分が確認しよるようなもんですよ。もしあの新聞が報道誤っておれば、徳島新聞に文書出したらどうですか。さっきの朝日新聞の場合と全く同じじゃないですか。つまり明快な否定の答弁がないということは、あの記事のとおりですね。六十歳代の県庁職員OBについて具体的な名前を挙げて、この人をぜひ副知事にしたいから、議会工作、取りまとめをお願いしますと言うたんでしょう。 次に移りますけどね。人事案件だから答えませんやいう問題ではないんですよ。あなたの基本的な政治信条にもとることだから聞いてるんですよ。まあしかし、これ答えんぐらい強いんないねえ。しぶといというんかな。答えますか。どうぞ答えてください。どうぞ。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 何度も同じことで恐縮ですが、人選に当たっては、いろいろな方の御意見を伺っているところでございます。具体的な人選過程については、人事のことでもあり、また現在、人選作業中のことでもありますので、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) 次に移らせていただきます。 大田知事、あなたは、選挙公約で大型の公共事業、なかんずく住民の福祉の向上に役立たないようなむだな大型公共事業については大胆にこれを凍結して見直していくと、こういうふうなことを言われました。そのとおりだと思うんですよ。むだな公共事業を見直すべきです。賛成ですよ。 そこで、具体的な事例に即してお聞きします。 徳島県では、小松島市の赤石地区公共埠頭整備事業というのを進めております。これは総事業費は六百億円。そして国が二百九十五億円、徳島県が三百五億円、それぞれ工事分担をします。何をつくるかといいますと、四万トン級の外国航路に適した大型の貨物船が着くような岸壁、港をつくるということです。埠頭、つまり岸壁を合計六本、そしてその荷おろし場等の整備もすると、こういうことですね。それで、現在の進捗状況は、大型の四万トン級岸壁が昨年の七月にできてます。今日まで、実際に大型の貨物船は一隻も接岸していません。よくこれ聞いてみますと、この事業をこれから利用する計画のあるどんな会社が使うのかということですね。王子製紙徳島工場が原料の木材チップを外国から運んでくる。いま一つは、外材を専門に扱う木材業者さんが、五社ぐらいがそこへ外国から材木を運んでくると、こういう事業ですね。そして王子製紙は、チップをおろしたら蓄積する、貯蔵するチップヤードというのを県有地を借地して建てるわけです。同じく船からおろしたところからコンベアで運んでくるための設備投資もする。これも県有地を借地する。借地料金は年間四千二百万円ぐらいですね。これが一番大きな目的。ほかないんや。そうすると、いかにもこれは過大投資だなあと。これは果たして本当に住民のために役に立つのかなあということを感じます。あなたが見直すべきはこの事業じゃありませんか。 もう一つ言いますと、事業の進捗率は事業費ベースで七一・五%です。しかし、事業そのものはまだ半分もいってないんじゃないかと思う。ということは、今後まだまだ事業費の増嵩も予想される。こういう中で、この事業こそ一たん凍結して見直すべきでありませんか。御答弁をお願いします。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 徳島小松島港赤石地区整備事業を今後どのようにするのかというお問いでございます。 徳島小松島港赤石地区につきましては、沖待ちや入港船の喫水制限によりまして不便をかこっているチップや原木の業者からの強い要望を受けまして、本県における外国貿易の新たな拠点港湾として四万トン級の大水深岸壁や埠頭用地等の整備を行い、効率的な物流体系の形成や機能の向上を目指すものでございます。本県の経済、産業の発展に欠かせない事業でございます。 この事業は、昨年七月に四万トン級岸壁を供用開始をしまして、現在は一万トン級岸壁を初め、港湾の機能を効率的に発揮させるために必要な埠頭用地の整備に努めております。 しかしながら、今日の経済情勢や財政状況が極めて厳しい状況にございます。したがいまして、外貿拠点港としての機能を十分に発揮させるため、四万トン級岸壁や一万トン級岸壁及び関連する埠頭用地などの早期整備に努めてまいりたいと考えております。 また、その他の施設整備につきましては、これら施設の利用状況や費用対効果を十分見きわめながら整備の時期を検討するなど、これまでにも増してより一層の重点化、効率化を図ってまいりたいと考えております。   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) この事業ですね、旧運輸省との共同事業ですね。旧運輸省出身の前・圓藤知事があったからこんなことを始めたんですよ。今の答弁聞っきょったらね、ことしの二月にさかのぼりしたかいなあと思う。前の圓藤知事の答弁かいなあと思うたんですね。これはあきれ果てた話ですよ。 私が聞いてるのは、この事業は産業の振興にもどれほど役立つかということなんですよね。あなたの一番キャッチフレーズである住民の福利厚生の向上にどこまで資するかという点から言うと、全くない。先ほども言うたように、王子製紙専用の工場を六百億円かけて今つくりつつある。そんなことが必要かっちゅうことですね。 もう一つ言います。あなたは、徳島県の財政状態が非常に危機的な状況にある、八千数百億円の起債残高を抱えとる、借金抱えとる、こういうことをしきりに言われた。今回の議会でも財政の健全化に努めるということをきのう言うた。この事業、これは港湾整備特別会計、つまり港湾特会という特別会計をつくって、一〇〇%県負担で、一〇〇%借金でやろうとしとんです。一部は国がやるし、一般事業もありますけれども、その根本になっとるのは借金ですよ。その港湾特会といいますが、特別会計の現在の起債残高は三百四十一億円。この特別会計の条件は御存じでしょう、独立採算制なんですよ。つまり、入ってきた事業のお金で借っとるお金を払いなさいというのが、独立採算制が大前提なんです。御存じでしょう、知事、それ。県民に聞かんでも御存じでしょう。そうすると、入ってくるお金を計算せないかんね。王子製紙から入ってくる占用料、土地の使用料は年間わずか四千二百五十万円ですか。十年たったって四億二千五百万円ですよ。そして、借金の方はこの仕事だけで約二百億円起債を起こすということになっとんです。二百億円返せますか、これ。金利も要りますよ。相当めちゃくちゃな事業です。これね、借金の最終返済年度が平成四十四年度、今から三十年先です。つまり、孫や子に大きな借金をどっさり残すような事業をやっとんです。 もう一回聞きますけど、これを一回凍結して見直す気はありますか。それとも前の知事の言うたとおり続けますか。どっちですか。ちゃんと答えてください。長々言わんと、続けるか、凍結するか、言うてください。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) この事業につきましては、施設の利用状況や費用対効果を十分見きわめながら整備の時期を検討するなど、これまでにも増してより一層の重点化、効率化を図ってまいりたいと考えております。   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) 議場における同僚の議員諸兄の中でも、見直したらええんじゃという声が上がっておる。特にあなたの最も頼りとする野党から上がっておる。にもかかわらず、かたくなに同じ答弁を繰り返して、答弁拒否をしとる。これは見直すか、見直さんかという答弁を求める。できたら小休をお願いします。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 赤石地区整備事業の関係で、私は答弁拒否はしておりません。答弁はしております。久次米議員がお気に入らないだけの内容でございますので、今後この事業につきましては、圓藤前知事さんとは少し違います。私はそのまま事業を進めようとは言っておりません。施設の利用状況や費用対効果を十分見きわめながら整備の時期を検討するなど、これまでにも増してより一層の重点化、効率化を図ってまいりたい、このように申し上げております。   〔大西(仁)議員退席、出席議員計四十一名となる〕   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) 私があなたの答弁気に入らんのじゃないんですよ。あなたがはぐらかして答えてないだけなんですよ。凍結して見直す気があるかって言うたらね、事業を継続しもってやると言よんでしょう。ことしだって十八億何千万円かのこれから予算の執行があるんですよ。とめなければずうっと行くじゃないですか。だから、あなたはどういう理由か知らんけれども、見直す気がないんですよ、これ。悔しかったら答えてみいってこっちは言いたい。しかし、どうも答えられないようですね。こんな事業はほうっといたらとめれんのですよ。ずうっと行くんです。知事がかわったときに、前の知事と方針が違うあなたが、一たんこれを凍結して見直す、これはおはこじゃないですか、あなたの。なぜしないんですか。しかし、はっきり答えんのだからね、時間の都合があるので、先に行きます。 あなたは、先日の委員会での私の質問に対して、空港拡張及び周辺整備事業については自分が凍結を号令して、すぐにまた工事を再開して、二週間とめて、またすぐ始めて、そして今はこの事業を積極的に推進するということを言うております。推進するために県民にPRすると言うております。OUR徳島を使ってやります。前の知事がつくった、そのとき使いよったパンフレットを増し刷りして配っていきます。タウンミーティングでも必要性を強調します。このために県土整備部長をお供に連れていって、これが必要なということをようけ言うてもらいますと、ここまで決めとんですね。つまり、ここまで来れば、あなたは公約を破ったと、公約を破棄したと、これはこうとられても仕方がない。破棄しましたと、こう答えてるんです。 改めて本会議の場で聞きますけれども、あなたは、空港拡張及び周辺整備事業についてのあなたの凍結、見直しの公約を現時点では既にもう御破算にしましたか。どうですか。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 空港拡張並びに周辺整備事業に対しまして、私が選挙中に公約として出して県民の皆様にお訴えをしましたのは、凍結、見直しということでございました。この凍結については最高二年間ぐらいをかけて見直すんだということも申し上げてきました。しかし、現実の事業がどんどん進捗をし、さらには二市十五町村、あるいは多くの関係者の皆さん方のこの事業に対する強い思いや、そして県民の皆さん方がこの事業をとめることによって起こる混乱等、そういったものを考えまして、一時凍結をしていろいろと精査をさせていただいておりましたが、この大まかな精査のことがまとまりましたので事業を再開をさせていただいたところでございます。 何回も繰り返し申しましたように、大きく地形を変えることは極めて困難でありますが、若干の見直しをしていく。そのために県民の皆様方の御意見を聞かせていただきたい。そして私が最終的に判断をさせていただこう、このように思っておりまして、公約につきましては、凍結という言葉をずっととめるんだというふうに判断をしておりました県民の皆さんには、公約を破ったと、こういうそしりがあることを甘んじて受けなければならないと思っております。 しかし、見直しの問題につきましては、現在、これからのタウンミーティング等でお聞きをして、そして大きく地形を変えることは困難ですけれども、内容について提案があれば御検討していきたいということでございます。   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) 率直に申しましてね、そういう答弁では答える方もせこいでしょうなあ、実際。 あなたはね、滑走路の延長は知っとったけれども、これに周辺整備事業として廃棄物の最終処分場や下水の最終処理場については十分知らなんだんですね。過日の委員会において私がこのことについて、関係の自治体と町長と──松茂町長と、それと徳島県知事との間で協定書があるのをいつ気がつきましたかってあなたにたしか聞きましたよ。そしたらあなたは、二週間の凍結を命令する直前にそれを読んだって言うたじゃないですか。つまり、よく知らんずくに実行不能な公約をぶち上げて、後になって責任者になってみたら、これは大変じゃと思いよるときに、関係者が困るという声を上げたんですね。今度は、ほない困るんなら工事再開したげるわ。我がげが原因つくって、恩を売んりょるような言い方しよる。みんな見よんですよ、みんなこれを。 端的にお聞きします。毎回毎回、同じことを読むんやめてください。今の何回も聞いた。端的に答えてほしい。 あなたは、八月中旬までにタウンミーティングの結果を見て私が最終決断します。どんな決断するんですか。何を決めるんですか。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 県内七カ所程度でタウンミーティングをすることにいたしております。そこで出てまいりました県民の皆様方の御意見、これが……   (「それはだめ。あなたが何を決めるか聞いておる」と言う者あり) 現在の空港拡張並びに周辺整備事業の大きく地形を変えない範囲で、その御提案等について取り入れられるべきものがあれば取り入れていきたい、こういうことでございます。   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) あなたは答弁拒否を平然としとる。結果としては、到底実現不可能なことを、かつて県会議員であったときに賛成してきて、そして知事選の公約では反対と言うて、最初から余り勉強しとらなんだということになりませんか。そして、大衆受けのすることを公約に掲げて、今その始末に四苦八苦しとると、こう言われても仕方ないじゃないですか。つまり、私の質問に今答えてないんですよ、あなたは。結局見直しをする、できるもんがあったらする、それは県民に教えてもらうっちゅうんでしょう。あなたが決めるんですよ、今。あなたがね、見直しができるのか、できんのかと言うたら、科学的、物理的に不可能だと言よんでしょう。科学的、物理的に不可能な公約をあなたはしたということじゃないですか。おげととっぱくろうと言うんですね、これ、徳島で。 もう一回聞きますけど、基本的に空港拡張及び周辺整備事業について見直しをする気があるんですか。見直しの余地があるんですか。見直しの余地があると思うとんですか。あなたがわからんもんを住民にわかるはずない。住民にアリバイを求めとんじゃないですか、それ。明快な御答弁を求めます。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) タウンミーティングで県民の皆さん方のいろいろな御意見、御提案等を聞いてまいりたいと思います。何回も申し上げてまいりましたように、大きく地形を変えることにつきましては大変困難でございますが、提案の中で、まさに科学的、物理的に取り入れられるべき提案があれば取り入れていきたい、このように考えております。   (久次米議員登壇) ◆十九番(久次米圭一郎君) 県政の最高責任者が議会の本会議で議員の質問に、つまりは答えられないという姿ですね、これを今露呈しとるわけですよ。あなた答えないかんのですよ、この聞っきょることに。県民に聞く。それじゃ、これからいろいろな課題に行き詰まったり答えられなかったら、県民に聞く。タウンミーティング、県民に聞く。これで免責されませんよ。それでは責任の回避ですよ。 だから、ここでおきますけれども、悔しいと思うたらね、もっと堂々と答えてくださいよ。今後も、それこそ県民代表として、あなたにしゃんと聞いていきたい。いじめよんではないんですからね。聞くべきことを聞くんですから。まさかあなた、いじめられよるとは思わんでしょう。 これで私の質問を終わります。(拍手)   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 議事の都合により、休憩いたします。      午後二時四分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後二時三十四分開議      出席議員計四十一名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     木  南  征  美 君     二  番     川  端  正  義 君     三  番     嘉  見  博  之 君     四  番     森  田  正  博 君     五  番     喜  田  義  明 君     六  番     須  見  照  彦 君     七  番     臼  木  春  夫 君     八  番     黒  川  征  一 君     九  番     重  清  佳  之 君     十  番     古  田  美 知 代 君     十一 番     山  田     豊 君     十二 番     森  本  尚  樹 君     十三 番     岡  本  富  治 君     十四 番     藤  田     豊 君     十五 番     谷     善  雄 君     十六 番     庄  野  昌  彦 君     十七 番     橋  本  弘  房 君     十八 番     冨  浦  良  治 君     十九 番     久 次 米  圭 一 郎 君     二十 番     長  池  武 一 郎 君     二十一番     大  西  章  英 君     二十二番     長  尾  哲  見 君     二十三番     樫  本     孝 君     二十四番     来  代  正  文 君     二十五番     竹  内  資  浩 君     二十六番     福  山     守 君     二十七番     西  沢  貴  朗 君     二十八番     吉  田  忠  志 君     二十九番     北  島  勝  也 君     三十 番     杉  本  直  樹 君     三十一番     佐  藤  圭  甫 君     三十二番     児  島     勝 君     三十四番     遠  藤  一  美 君     三十五番     柴  田  嘉  之 君     三十六番     四  宮     肇 君     三十七番     元  木     宏 君     三十八番     中  谷  浩  治 君     三十九番     大  西     仁 君     四十 番     阿  川  利  量 君     四十一番     谷  口     修 君     四十三番     榊     武  夫 君   ──────────────────────── ○副議長(柴田嘉之君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 二十一番・大西章英君。   〔森本議員退席、出席議員計四十名となる〕   (大西(章)議員登壇) ◆二十一番(大西章英君) 公明党県議団の大西章英でございます。 二日目の三人目になりますと、だんだん質問の項目がなくなってまいりますけども、しっかりやっていきたいと思います。 まず、質問に入る前に、私は、一期目に県議会の活性化検討委員会の委員をさせていただきました。そのとき、その委員としていろいろ意見を述べさせていただきましたが、その中で県議会の模様をテレビを通じて県民の皆さんに見ていただくべきであると私も強く提案、主張させていただきました。 今議会、既に御承知と存じますが、四国放送並びにケーブルテレビ各社がそれぞれ放映をしていただくということになりました。県議会が今盛り上がっているという理由もあるかと思いますが、今回こういうふうに各社で放送をされるということにつきまして、大変私も感慨深く、一議員、平の議員でございますが、放送各社また議会事務局の関係者の皆様方の御努力に敬意を表し、また感謝を申し上げる次第でございます。 質問に入りたいと思います。 先ほども申し上げましたように、もう既に今回のこの議会ではどうも知事が根回しをしないというような話の中で、通告をしない──通告はされていると思いますが、詳細な質問については余り言われてないようでございまして、私もどういうふうな状況になるかわからないので、大変盛りだくさんの項目を掲げておりまして、全部言えるかどうかわかりませんが、質問してまいりたいと思います。私は知事には通告をしておるつもりでございますんで、どうですか知事、通告行っておりますか──はい。それじゃ、その質問に入っていきたいと思います。 さて、知事就任より二カ月がたちました。知事、現在の御感想はどうですか。これ質問ではございません。お答えいただく必要ありません。 私、以前に政治のトップの方々がまことに孤独であると、こういうようなことを聞いたことがあります。規模は違うかもしれませんが、日本の総理大臣は、総理大臣になった瞬間からだれにも相談できなくて大変な思いをしてると、こういうことを雑誌にも書いてあったようなことが記憶があります。今、知事室でだれにも相談できなくて孤独な思いをされているんでしょうか。それともどなたかに相談をしていろいろ決められておるんでしょうか。先ほど質問でも出ましたように、副知事の人事の問題もありますが、恐らく絶大な信頼感のある方に今一つ一つ相談できればと、ずうっと心の中で思いながら毎日を送っていることだと私は思っております。しかしながら、大田さんは知事として徳島県の今トップであります。一瞬たりとも停滞することは許されない、これは御自分でもお感じであると思います。次々と決裁を出していかなければならない立場でございますし、そういった意味から、きょうの私の質問にも歯切れよく、次々に明快な御答弁を期待したいと思います。 大田知事が当選して、就任して初めての本会議で、一般質問でございます。私たち公明党は、残念ながら代表質問がございません。今申し上げましたように、知事が当選、就任して初めての一般質問でございますので、ある意味で代表質問的なところがあるということで御理解をいただきたいと思います。 今あれもこれもお伺いしたいという気持ちでいっぱいで、先ほども申し上げましたように質問項目が盛りだくさんでありますが、先ほども申し上げましたように通告してありますので、より簡潔に要領よく、スムーズにお答えをいただきたいと思います。 まず第一点目は、今議会の知事説明、これはいわゆる知事就任後初めての所信表明演説でございます。知事としてこれからの徳島をどのようにしていこうと考えているのかを表明する場面であったと思います。知事は、新世紀初頭の県づくりの基本的方向について述べられました。その基本的方向の上に「新しい徳島を創造する実行プラン」を本年度末をめどに策定すると打ち出されました。しかし、この新しい徳島を創造する実行プランとはどのようなものか、どのようなプランなのか、よく所信の説明ではわかりません。このプランは前知事が策定した県の基本計画、この新長期計画「いのち輝く世界の郷とくしま」、懐しい思いをしながら見ておりますけども、この基本計画「いのち輝く世界の郷とくしま」にかわる県の基本計画と理解してよいのか。 そうでなければ、大田知事は前知事の策定した新長期計画について、計画期間の残る約五年間、その五年間はこの計画をそのまま引き継ぐ考えなのか。もしこれを引き継ぐとすれば、既に空港整備事業やマリンピア二期事業は公約として見直しを表明されておられます。また、他の事業についても同様のことが考えられるわけでございまして、早急に後期推進計画を発表しなければならないと思います。その中で、この基本計画の中でその修正部分をここのところはこういうふうに修正した、そういうふうに修正部分を明示すべきであると考えますけども、これについてはいかがでございますでしょうか。 次に、知事の所信表明演説の中で、抽象的また一般論的表現で少子化対策や教育について述べられておられます。具体的には余り触れておられません、どういうわけか。そこで、これを具体的にお聞きをしたいと思います。 まず一点目は、公明党としてこれまで一生懸命推進をしてまいりました乳幼児の医療費の助成制度の件でございます。 私自身、初当選して初めての本会議で質問をさせていただき、その後、これまで三回にわたり本会議で、また文教厚生委員会においても推進するよう質問をしてまいりました。また、働きかけてもまいりました。これにつきまして、私が初当選した平成七年では一歳未満、つまりゼロ歳のお子さんが対象でございましたが、平成九年には三歳未満まで年齢が引き上げられました。そして、平成十三年には入院について六歳未満まで対象となりました。少子化対策として、小学校入学までは医療費を無料とすべきであると私は思いますし、また県内五十市町村では、既に県よりも対象年齢を引き上げている市町村も数多くございます。 そこで、大田知事の御所見をお伺いしますが、私たち公明党が求めているように、この乳幼児の医療費について、小学校入学まで医療費を無料とする、これを大田知事としてはぜひともやっていただきたいと思うわけですけども、いかがなものでございましょうか、お答えをいただきたいと思います。 続きまして、二点目としては、私が県議初出馬の際に、若いお父さん、お母さん方から、子供さんの健康や医療について大変不安を持っていると、こういうふうな御意見が多くありました。それは核家族になりましてなかなか相談する相手がいない。かかりつけのお医者さんがなかなか見つからない、こういったことでございました。そこで、その私たちの不安を払拭するために、県で小児科専門の病院をつくってほしいとの要望を私も受けまして、初当選の平成七年九月の議会で、初質問でございましたが、県立小児病院をつくっていただきたい、こういう質問をさせていただきました。その際の答弁というものにつきましては、部長答弁でございましたが、この県立小児病院の建設については、全国状況の調査のところ、十二カ所が建設──その当時ですが、十二カ所建設されており、その運営状況が大変多額の赤字経営となっているということで、非常にその建設については厳しいというお答えでございました。それ以上何もお答えはいただけません。そういうような答弁でございましたが、知事は今回、選挙で県立子ども病院をつくりたいと、こういうふうに言われておりましたが、私も一日も早くこれを実現すべきであると考えますが、これにつきまして県議会本会議でまずこの実現を私はしたい、こういう決意表明をしていただきたい。 第二には、この県立子ども病院についてどのような手続で進めて、いつまでに具体的な計画を策定するつもりでおられるのか、お伺いしたいと思います。 三点目につきましては、教育の問題でございますが、今、少子化社会が進んでおりまして、一組の御夫婦で三人、四人とお子さんがいらっしゃる家庭は少ない。その中でお一人、お二人のお子さんを大事に大事に育てられているのが今の現状でございます。そういう中で、自分の子供が落ちこぼれにならないように、また不登校にならないように、またいじめられないように、本当にすくすくと育つようにという願いがたくさんございます。そういう中で、私も選挙戦や、また日常の活動の中でたくさんお声を聞くのが三十人以下の少人数学級をぜひともつくっていただきたい、実現してもらいたいと、こういうことが多くのお父さん、お母さん方から御要望をいただきます。 それで、今回これにつきましても大田知事は、この三十人以下の少人数学級を実現したい。またこれが、ほなけんど塾でしたかね、この県庁の一階で行われた。このほなけんど塾におきましてもそれをぜひやってもらいたいという声が上がり、それに対して知事はその財政負担といいますか、予算づけも含めて、それはこれから進めていきたいと、こういうお答えをされておられましたが、この少人数学級ということを考えますと、いつも知事が言う県民の声というのは大きいと思います。多分大田さん自身もそう感じられてると思いますね。それで、導入するということであれば、一日も早く導入すべきであると思うんです。それで、導入につきまして、その導入時期はいつぐらいになるのか。来年の四月からそれは導入できるのか。または、その全学年、いわゆる小中学校全学年そうできなくても、じゃ段階的にこうこうこういうふうにしていきたいとか、具体的なお考えをお聞きをしたい。これは財政問題との絡みでそういうふうに段階的にならざるを得ないかもしれない。でもこれは実現をしてもらいたいと。 以上の点につきましてお答えをいただきまして、質問を続けていきたいと思います。   〔森本議員出席、出席議員計四十一名となる〕   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 大西議員の質問にお答えさせていただきます。 「新しい徳島を創造する実行プラン」の内容と新長期計画にかわる県の基本計画なのかという御質問でございます。 今回策定しようとするプランは、県民ニーズや社会経済情勢に的確に対応し、新しい徳島をつくるため、今後本県が重点的かつ戦略的に取り組むべき施策を取りまとめようとするものでございます。 具体的な内容といたしましては、県民の満足度に主眼を置いた行政への脱皮を図り、民意に責任を持つ県政を実現するための構造改革と新しい徳島をつくり上げていくのに必要な重要かつ先導的な施策を示すものでございます。計画期間は三年間とし、本年度中に取りまとめるとともに柔軟かつ機動的な対応が図れるように毎年度見直しを行う予定であります。 したがいまして、県政の全分野について総合的、長期的に示した現行の新長期計画とは性格が異なるものでございます。現行の計画にかえまして、今回のプランを策定するというものではございません。 早急に後期推進計画を発表し、修正部分を明示すべきではないかという御質問でございます。 新長期計画の実施計画に当たる後期推進計画の取り扱いにつきましては、地方行財政の構造改革を初め、本県を取り巻く社会経済情勢に大きな変化が見られ、これからもその変革のスピードは速いものと予測されております。計画期間が五年もの長期にわたる後期推進計画は策定せず、今回新しいプランを策定して着実に推進していくことによりまして、新しい徳島を切り開き、元気な徳島をつくり上げていくことにいたしました。 なお、新長期計画に示されました事業につきましては、県民生活に密着した施策、事業も多く含まれておりますことから、計画を廃止することはできないと考えているところであります。見直すべきものは見直し、推進すべきものは推進していくという方向で取り扱ってまいりたいと考えております。 乳幼児医療費について、小学校入学時まで通院についても無料とすべきではないかということでございます。 本県の乳幼児医療費助成制度は、これまで通院、入院ともに対象年齢が三歳未満でありましたが、平成十三年四月より経済的に負担の大きい入院に係る対象年齢を拡大し、通院三歳未満、入院六歳未満を対象年齢として現在実施しております。また、助成対象には入院時食事療養費も含め、自己負担金もないなど、全国的にも見劣りしない位置にあると考えております。 国においては、医療制度改革に関連して三歳未満の乳幼児の保険給付率を七割から八割とする関連法案が審議されておりますが、可決されれば、本年十月から実施されることになっております。これにより、県、市町村の乳幼児医療費への負担につきましては、一部軽減されることとなりますが、他の県単医療費助成制度では負担増が見込まれる事業もございます。 また、市町村では国民健康保険財政が負担増加となります。したがいまして、助成対象者の範囲拡大につきましては、実施主体であります市町村や全国の動向、本県の財政状況などを踏まえ、引き続き検討してまいりたいと考えております。 県立子ども病院の実現について決意表明をしていただきたいということでございます。 本格的な少子化社会を迎えまして、社会全体の活力の低下、働く世代の社会保障負担の増大など、将来の我が国に深刻な影響を及ぼすことが懸念されております。こうした中で、子供たち自身の健やかな成長はもとより、安心して子供を産み育てる環境をつくるには、住宅、医療、福祉、教育、さらに雇用といったさまざまな方面にわたる課題がございます。この解決に向けて総合的に取り組まなければならないと認識をしております。中でも、少子化社会の中で次代を担う子供たちを健全に育成するためには、保健医療体制の整備が重要な課題であると考えております。 県におきましては、既に今年度から県内を三圏域に分けまして、県立病院も参加した小児救急医療体制を整備するなど小児医療の充実を図ってきたところでございます。 子供に対する医療といたしましては、小児救急医療、周産期医療、小児行動専門医療、小児難病医療、重症心身障害児医療などがあると考えております。 子ども病院の建設については、財政的負担、既存医療施設との機能分担、さらには医療スタッフ確保など多くの課題があることも承知いたしております。早速、保健福祉部に対して、全国の実情を調査するとともに種々の課題について検討するよう指示したところでございます。 いずれにいたしましても、私は、小児医療の充実は喫緊の課題であり、その中で県が果たす役割は極めて大きいものであると認識をしておりますので、今後この調査結果等につきましては、できる限り速やかに分析を行いまして、県民の皆様や県議会の皆様の御意見を承りながら検討してまいりたいと考えております。 次に、少人数学級の導入についての御質問でございます。 現在、本県においては、教科等に応じた少人数グループでの指導や複数教員によるチームティーチング指導を実施するために教員を追加配置したり、学び支援事業として国の緊急雇用交付金を活用し、小学校一年生及び中学校三年生の多人数の学級に補助教員を配置するなど、さまざまな制度を活用しながら、きめ細かな教育の推進に取り組んでいるところでございます。 このように、子供たちが心豊かで生き生きとした学校生活を送れますように、一人一人に行き届いた、きめ細かな指導をさらに推進していくことは、私としても重要な課題であると考えております。 御質問の少人数学級の導入、すなわち四十人という国の標準を下回る人数を基準として学級編制を行うことに関しましても、現在実施しております少人数指導方法とあわせて有効な方策の一つであると考えております。しかしながら、県独自に少人数学級を導入いたしますと、そのための教員増に伴う人件費等は県単独で財政措置を講じなければならないことから、現下の本県財政の厳しい状況、また、本来義務教育は国の責任において実施されるべきであることを踏まえ、国に対しても、国の財政措置による少人数学級編制の実現を強く要望してまいりたいと考えております。 また、県におきましても、少人数による学級編制を可能とするための方法や少人数指導等多様な方策を活用する中で、どのように導入していけば最も教育効果が得られるのかなど、今後教育委員会ともども検討を進めてまいりたいと考えております。 なお、導入については、財政上の課題のみならず、教育委員会においては導入の具体的方法や学級数の増加に伴う教室の確保など幅広く検討していく必要があるとのことで、現在のところ導入時期の見通しをお示しすることにつきましては難しい状況にあることを御理解をいただきたいと存じます。   (大西(章)議員登壇) ◆二十一番(大西章英君) それぞれ御答弁をいただきましたが、どうも空港の公約もなかなか公約実現できないというものを、それはわからないでもないんですが、こういった知事が本当に必要だといってずうっと今まで訴えられていることについて、やっぱりぜひとももっと政治家として、今の御答弁は多分担当の課長さんとかそういう人たちがつくった文章だと思うんですね。特に乳幼児医療費の文章は、私も鮮明に、最後のところは同じ文章をこの間言われましたんでよく覚えています。そこをさらに知事が必要だと思って推進する、それが知事の役割だと思いますので、公約でもあり、まあ公約はなかなか実現できないというのが定説になっておりますが、でもこれはできると思いますので、私も応援したいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 前後になるんですが、私たち公明党県議団としては、現在のところは大田県政に対しては是々非々でございます。今まで、是々非々ということですから是が先ですから、是とするものを今ちょっと質問をさせていただきました。 それで、続きまして知事の政治姿勢についてお聞きをしたいと思います。 やはり一番最初でございますので、知事の政治姿勢はどういうものであるか、これをぜひお聞きしておかないと今後の私たちの対応も考えられないということでお聞きをしたいと思います。 きのうもそういう質問が森本議員からもたくさん出されたりしておりまして、既に御自身でも言われてたように、御自身は労働組合の運動に身を挺して、旧社会党の北島町議、また県議として活躍をされてこられました。つまり世間的に言いますと、平たく言うと大田さんは労働組合、そして旧社会党のたたき上げの人材である、一級闘士である、こういうことなんですね。また、県議時代にはそれに誇りを持って活動されておられたようにも私は感じられます。 それで、そういうような大田知事でございますが、きのうも、またきょうもほかの議員の皆様方の質問を聞いてますと、県議時代と知事就任後は違うって、明確に違うというのを知事が言われております。その政治姿勢が変わってきたのかということについては、内心では、いや変わってないと。だけど、知事としては知事の職責を全うすると、簡単な話、そういうことを言われたと思うんですね、ずうっと。 それで、私もきのう、きょう質問をされておられまして、久次米議員さんも質問されておりましたけども、憲法とか天皇制とか、君が代、日の丸、こういったものについてもお聞きしたいと思ってましたが、既に聞かれましたのでこれは割愛をして、そういうふうな御質問が出てない点についてお聞きをしたいと思います。 平成十一年六月議会でございますが、請願審査の際、この請願の審査というのが、その当時、盗聴法といいますか、組織的犯罪対策のための盗聴を可能にする法律、それから日米防衛協力のための周辺事態法、これの関連法についての請願、それについて大田知事が反対討論をし、そして、その中の大田知事の主張があるんですが、これは自自公──当時自自公でございました。自自公の党利党略と米国の新たな世界戦略という野望のために周辺事態法が成立した。この法律は廃止すべきであると、このように主張されているんですね。もう忘れられているかもしれませんが、細かい言葉はね。でもそういうふうに言われております。この法律は廃止すべきである。そして、現在国会で、皆様御承知のように有事三法案が議案として提出され、審議されております。この現在審議されている有事三法案については、知事はどのようなお考えを持って、どういうふうに対応されようとしておるのか、お聞きしたいと思います。 それと、同じく平成十一年六月議会のこれも請願審査の反対討論でございますが、ちょっと読まさせていただきます。「五五年体制下での自民党一党独裁支配の時代にも踏み込むことができなかった国民生活を大きく左右し、脅かす法案や憲法上疑義のある各種の反動的法案が、国民の理解はおろか、国会での十分な審議もなく、次から次へと成立をしていく、まさに自民・自由・公明三党によるやりたい放題の翼賛国会であると言わなければなりません」、こういうふうに知事は、その当時自自公三党、これを弾劾をしております。現在、自自公ではございません。現在は自公保三党でございますが、連立政権でございます。この自公保三党の連立政権に対し、政治的に知事はどのように考えておられるのか。また、どのような基本的スタンスをとろうと考えておられるのか。また、先ほどお読みいたしました大田知事が県議時代に言われた、その当時自自公三党が翼賛政治である、翼賛国会である、こういうふうに言われたことについては、知事はこの言葉を現在でもそう思われているのかどうか、それをお聞きをしたいと思います。 さらに、今議会に提出されている議案でございますが、住民基本台帳条例という議案が出ております。やはり同じく平成十一年六月議会で、「住民基本台帳による国民総背番号制は、国家が暴走する露払いの法律である」と弾劾されております、これも。知事としては、今議会、改正住民基本台帳法関連の条例を提出されております。これは担当課にも聞きましたが、知事自身が理解をされて、了解をして提出をしているということでございますが、知事は、先ほども申し上げましたように、平成十一年六月議会ではこの住民基本台帳法を弾劾しております。国民総背番号制反対ということで。これについて、その関係条例を知事が、知事になったから出してきたというのは私は理解しがたいわけでございます。これについて納得いく説明をしていただきたい。 それから、大田知事は当選後、与党も野党も問わず、議会には根回しはしない、こういうふうに言われたわけでございますが、これを議会軽視だと、こういうふうな意見も強くあるわけでございますけども、好意的に最大限見たといたしまして、知事と議会が新しい関係を構築する、そのために私は新しいスタイルを模索している、こういうふうに言われるのかなと──かわって私が言いますが、そういうふうに言われているんだろうと思います。しかし、先ほども言いましたように、県政は一日たりとも停滞は許されないと思います。知事も同意見でございましょう。そして新しいスタイルを模索しているとしても、与党も野党もなく、全く同じ対応というのは、私はちょっと同じ政治に携わる者として理解ができないわけであります。特に大田知事は思想、信条が大変すばらしい自分自身の貫くべきものを持っておられると思いますので、それが与党、野党を問わないというのはどういうことか。私はこれは理解しがたい。そこで、そのことじゃないですよ、そのことじゃなくて、それに関連してお聞きをしたいと思います。 大田知事は知事選に際し、政党としては民主、共産、社民、新社会の各党に推薦をされて選挙を戦いました。通常、当選した知事は、推薦してもらい、選挙を応援してもらった政党に対しては、政党の目指す政治、政治信条、また政策のすべてあるいはその一部について実現できるよう努力するものであると私は思っております。そのような前提があるからこそ、議会内で政党、会派は知事を支え、支援しようと努力するのではないでしょうか。 それで、新風21、また共産党県議団、会派としてはこの二会派あるわけでございますが、選挙を応援された。そして議会で大田知事が追及、糾弾されているときに一生懸命知事支援の声を出し、そういう態度ですべて臨んでおられます。これまで共産党県議団は何でも反対でした。ところが、今、大田知事には何でも賛成している、そういう私は印象でございます。 実際、共産党県議団のお二人はその前に座っておられますが、一生懸命そこの席からかばっておられるんですね。御存じですか、聞こえておられますか。私は悪いと言ってないんですよ。いいじゃないですか。それは、頑張ったらええんですよ。 それでですね、それでお聞きをしたいと思うんですけども、これ知事にお聞きしている。それで、私はこの知事の政治姿勢として、共産党あるいは共産党各組織、あるいは共産党県議団と、知事就任後今日までの間、何らかの政治的・政策的協議をする会合や意見交換会などを持ったことがあるのかないのか。また、今後持つ考えがあるのかどうか。また、そのような申し出があったときはどうするのか。これは共産党の会合に来てくださいと御招待をいただいた場合も同じでございます。 二点目は、知事は、共産党の目指すべき政治、またその方向性、あるいは共産党の掲げる政策を、または綱領を実現しようとする考えがあるかどうか。また、あるいは実現するために知事という職責を持ってその実現に協力しようという考えがあるのかどうか、それをお伺いしたいと思います。 第三点目は、先ほどの質問、児島議員さんでしたかの質問にお答えになって、一党一派に偏しない政治スタンスでいきたいと、こういうふうにおっしゃられました。一党一派に偏しないということについてお聞きしますが、先ほど来から言っているように、政党や会派、議員というのはそれぞれ皆、支持者やその考えを持って動き、またその議会にも臨んでおります。知事は、じゃあ一党一派に偏しないというんであれば、どのような方法で私たちの声を酌み取ろうとしておられるのか。また、逆に知事は、そういったいわゆる選挙を応援してない人に対してどのように知事の考えを伝えようとしているのか。全部、本会議や委員会にさらけ出して、そこで議論すればいいんですと。これはちょっと知事ね、余りそういう理屈の上だけの話ではないと思うんですね。そういう意味で私は、こういった大田知事の政治姿勢を聞いた上でまた今後考えていきたいと、こういうふうに思っております。 御答弁をいただいて、質問を続けます。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 大西議員の質問に答えてまいりたいと思います。 まず、有事三法案について現在どのように考えているのかということでございます。 現在、国会におきまして武力攻撃事態対処法案を初めとする有事関連法案が審議中であります。この法案は、米国同時多発テロや武装不審船事件などを踏まえ、緊急事態対処全般についていかなる事態にも対応できる安全な国づくりを進めていく考えで、国家の緊急事態対処のため体制を整備するものであると説明をされております。また、さきの大戦から国民の恒久平和を求める思いは国民すべての願いでありまして、まず国は有事が発生しないよう、ふだんの外交努力を初め、国際紛争の原因を取り除くためあらゆる施策を積極的に推し進めるべきものであると考えております。 しかしながら、武力攻撃事態対処法案では地方公共団体に係る責務や役割、内閣総理大臣の地方公共団体の長への指示や代執行などの規定が設けられております。その内容などが具体的に明らかになっていないなどの理由から、全国知事会として、去る六月十二日、武力攻撃事態の概念を一層明確にし、国と地方との具体的責務や役割の分担を早期に明確化すること。今後の関連法案の整備に際しては、地方公共団体との協議の場を速やかに設け、意見を聴取するなど地方公共団体の意見を十分反映すること。三点目に、国民的合意が得られるような国会の場で十分議論を尽くすことを内容とした武力攻撃事態対処法制の整備に関する緊急提案を行っております。 いずれにしましても、今後、国会の場において防衛と地方自治とのかかわりについて真剣な議論が行われ、県民の不安が払拭されることを期待しております。 次に、自公保連立政権に対してどのようなスタンスで臨もうとするのかということについてでございます。 国においては、既に五五年体制が崩壊をしまして、保守、革新という時代ではなくなりました。地方自治体は県民生活の維持、向上を図ることが目的でございます。したがいまして、私の基本的スタンスとしては、一党一派に偏ることなく、私の政治活動の基本であります生活者の視点を大切にしながら今後の県政の運営を図ってまいりたいと考えております。 また、私の県議時代の議事録の中で翼賛国会というふうに言ってきたが、今も思っているかと、こういうお言葉でございますが、県議時代、その当時はそのように思って発言をしていると思います。 次に、住民基本台帳、国民総背番号制の関係でございます。 住民基本台帳ネットワークシステムは、市町村が行う各種行政の基礎である住民基本台帳をネットワーク化することにより全国共通の本人確認が行えるシステムを構築をし、住民負担の軽減や住民サービスの向上、国、地方公共団体を通じた行政改革を図ることを目的としております。本年八月五日から施行することが法律で定められております。この施行条例につきましては、当該ネットワークの利用に際してのプライバシーの保護に関する審議会の設置等を内容とするものであります。 なお、平成十一年の法改正当時、一個人として、みずからの思想、良心に従い意見を述べた経過はございますが、現在は地方自治体の長として、住民福祉向上のため住民基本台帳法施行に必要な条例を提案をさせていただきましたので、議員各位を初め県民の皆さんの御理解をいただきたいと思います。 次に、与党、野党を問わず、議会に根回しをしないということについてでございます。 私が、去る当選の明くる日、四月二十九日の共同記者会見でしゃべったことでございます。私が議会への根回しをしないというふうに申し上げましたのは、提出議案や重要案件を御説明する際に、何の議論もせずに可決していただきたいと、こういった内容の根回しであれば行うべきでないという趣旨で発言したものでございます。議会とは車の両輪となりまして、県民全体の幸せをともに実現していく必要があると考えておりますし、すべての議員の皆様方に対して、私の考えを誠意を持って御説明をし、御理解をいただく一方、御議論や御提言等をいただきながら県政に生かしていかなければならないと考えております。 こうした私の姿勢が、議員御指摘の県民党を標榜するということかと問われれば、そのように御理解いただいてもよろしいかと思っております。 知事就任後より今日まで、共産党あるいは共産党各組織、あるいは共産党県議団と協議する会合や意見交換などの会合を持ったことはあるのか、また、今後そのような会合を持ったり出席したりする考えがあるのかというお問いでございます。 これまでに、共産党県委員会の皆さんが知事室にあいさつに見えられましてお会いをしたことがございます。今後、共産党の会合などに呼ばれたり、御招待されました場合には、日程やその会合の趣旨などから出席するかどうかを判断することになると考えております。 次に、共産党の目指すべき政治やその方向性、あるいは共産党が掲げる政策を実現する考えがあるかという、また、実現するために知事という職責を持って協力する考えがあるのかというお問いでございます。 今回の選挙では、確かに共産党の皆さんの推薦を受けておりますが、事前に何らかの政策協定を結んだものではございません。私自身の政策を判断して御支持をいただいたものであると理解をしております。したがいまして、個々の政策決定に当たりましては、今後とも県民が何を求め、何を必要としているのかを最優先に考えながら政策決定をしてまいりたいと考えております。 県民党というのであれば、選挙を支援、応援していない政党、会派、議員の考えや声をどのような方法で酌み取ろうと考えているのかということについてでございます。 知事や県議会は県民の意思をそれぞれ代表し、車の両輪のごとく県政を担う立場でございます。私としても県議会の意思や議決はまさに民意であり、これを最大限に尊重し、県政運営に取り組んでいかなければならないと考えております。 このため、議員の皆様方とは選挙で支援していただいた政党、会派、議員であるかないかを問わず、県議会での議論はもとより、あらゆる機会を見つけて議員各位の考え方などをお聞きするとともに私の考えもお伝えすることにより、積極的に意思疎通を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   (大西(章)議員登壇) ◆二十一番(大西章英君) ただいま御答弁をいただきました。なかなかゆっくりとしゃべられるので、だんだん時間がなくなってきまして……。 それぞれ御答弁いただきまして、知事の御答弁の中で、先ほど私がお聞きをしたその平成十一年六月の議会につきまして、県議時代には明確に、私たち公明党が政権与党の中に入っておるその政権に対して、翼賛国会である。そしてそれは、その当時はそう思ってた、そういうふうに言われました。これは今でもそう思っているのか。 そして、今は自公保ではありますけども、この自公保に対してはどのように対応されるのかということについては、県知事なんで一党一派に偏せず、生活者の視点で臨みたい、地方自治体なんで、こういうことですが、これでは私は、公明党代表で出させていただいている限りにおいては、赤ずきんちゃんこんにちはでは困る。赤ずきんちゃんに近づいてきたオオカミは、ずきんをかぶってわからない。その中にオオカミがひそんでいる。そういう知事だから、そこで知事の服を着てますから、知事の服を脱いだらわかりませんよって、逆説的には言ってるんですよね、御自分で。 だから、もう一回お聞きしますけども、私、明確にここの部分だけもう一回お答えをお聞きしたい、生の声でね。 平成十一年六月議会でその当時の反対討論につきまして、まさに自民、自由、公明三党によるやりたい放題の翼賛国会であると言わなければならないと、この自自公の当時の政権を否定しております。一つの自と保が入れかわってはおりますが、私としては公明党が引き続き政権与党であることには変わりないわけで、これについて私はこの言葉の撤回を求めたいと思います。もしくは謝罪でも結構です。もしくは知事として認めるなら認めると言ってください。それは……。   (発言する者あり) そのとき怒ったんですよ。ちゃんと言いましたよ。何を言うんですか。ええ、庄野さん。庄野さんだって民主党のね、代表でしょう。自分たちのね、政党がこんだけけちょんけちょんに言われてですよ、長尾代表も言ってましたよ。米の輸入自由化のミニマムアクセスのときに、またそれのときともう一つ、PKOのとき、公明党はぼろくそに言われたって言うてましたよ。それを全部チャラにして、全部ふたをして、ずきんをかぶして、それで今後よろしくお願いしますと言われても、それは言えない。だから、それは知事自身が言っておられるように、みんなの見てる場で議論をすべきだと言っておられるわけだから、ある意味でですよ、根回しも必要だと私は思いますが、だけど、こういう問題はちゃんと表明していただきたい。そうじゃないと今後の対応も考えざるを得ない。 もう一回これを御答弁をいただいて、納得いく答弁であればそれでよし。納得いかなければ、私はこのまま質問はできません。 ○副議長(柴田嘉之君) ただいまの二十一番・大西英章君を二十一番・大西章英君と訂正いたします。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 平成十一年六月の議会における私の翼賛国会発言に対して、今はどう思っているのかというお話でございますが、当時の私の政党に所属しておる立場としては、このことは正しかったであろうと思います。 今の政府に対してどのような構えなのかということでございますが、もちろん県民を代表する県知事という立場もございますし、そのような考えは現在は持っておりません。   (大西(章)議員登壇) ◆二十一番(大西章英君) 一つは、今の自公保の政権については、そういう当時のような考えは持っていないと、明確にお答えいただきました。 ただ、これはこれで知事、終わったわけではありません。やっぱり議事録にちゃんと載ってるんです。この議事録に載るということを知事はその当時わかってそういうことを言っておられるわけですから、まさか私が知事に当選するとは思わなかった、言われましたよ、確かに、そのとおりだと思いますよ。だけど、それならば、知事になったから別だということは言えないと思うんですね。だから、先ほど来から言われているように、今まで知事が県議、以前の時代の政治家としてやってこられたことは、やっぱりずうっと残っておるということです。それを私はよく考えていただきたい。 そして、本当にずうっとですよ、ここで御答弁をされておるように、本当の知事として、これ前にも圓藤知事のときにどなたかが質問されてましたけど、知事は、知事という職責は行政の長であるとともに政治家である。今の大田知事は、ずうっとその行政の長であるということを強烈に言って、政治家であるということはほとんど言ってない。だけど、大田知事の今までの経歴からいくと、逆だと思うんです、本来はですね。そう思ってた、私なんかも。いわゆる政治家の知事としていろんなことを発言され、いろんなことをされると思ってた。ところが、幕があいてみると大田知事は、政治家というよりも行政の長としての知事に徹しますと、だから主義主張も全部かなぐり捨てますと、こういうことに聞こえるんですよね、聞いていると。それならそれでいいんですよ。そういうふうにしていただけるんなら、そういうふうにぜひともしていただきたい。 ただ、それが今までも私が何度も主張するように議事録にも既に載ってるわけで、大田知事のその過去は消せないわけで、だからこそ、もしそういうことであれば、本当に言葉だけでなしに、私はいわゆる選挙支援してない、応援してないところからの声であったとしても、それを真摯に受けとめ、そして、まさに本当にその声に対応していくということが大事だと思います。 一つ申し上げたいのは、きょうの新聞の副知事の人事の問題で新聞に載りました。これで一つ申し上げたい。これは質問ではございません。質問通告してましたが、これは質問じゃないんですが、私たち公明党県議団には何の一言の話もなかった。自民党二会派と新聞ではなってます。別にこれは御答弁要りません。先ほどの御答弁以上の答弁はないと私も思いますんでね。   (発言する者あり) 与党はどうか知りません。与党の人にお話ししたかどうか。ただね、知事、これは新しいスタンスの知事と議会のスタイルを考えるというね、構築したいとか、そういうふうに本当に思われてるんだったら、そういう何か最大会派の二会派だけ根回しするというのは、私はこれは許せない。 何で一言相談してくれないんですか。その相談をですね、本当に胸襟を開いて相談をしたらええじゃないですか。 あっ、ゼロ分でございますんで。私はルールを守りますので。 知事、厳しい質問しましたけども、そういうことで私たちは、本当にまだこれから一生懸命いろんなことをお聞きしてまいりますが、本当に知事として悔い改めて、そして私たちに対してですよ、一生懸命本当にやっていただけるのかどうか、それはわかりませんが、一生懸命頑張っていただきたい、そう思いますので、よろしくお願いします。 以上で終わります。(拍手)   ──────────────────────── ○副議長(柴田嘉之君) 議事の都合により、休憩いたします。      午後三時三十四分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後三時五十五分開議      出席議員計四十二名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     木  南  征  美 君     二  番     川  端  正  義 君     三  番     嘉  見  博  之 君     四  番     森  田  正  博 君     五  番     喜  田  義  明 君     六  番     須  見  照  彦 君     七  番     臼  木  春  夫 君     八  番     黒  川  征  一 君     九  番     重  清  佳  之 君     十  番     古  田  美 知 代 君     十一 番     山  田     豊 君     十二 番     森  本  尚  樹 君     十三 番     岡  本  富  治 君     十四 番     藤  田     豊 君     十五 番     谷     善  雄 君     十六 番     庄  野  昌  彦 君     十七 番     橋  本  弘  房 君     十八 番     冨  浦  良  治 君     十九 番     久 次 米  圭 一 郎 君     二十 番     長  池  武 一 郎 君     二十一番     大  西  章  英 君     二十二番     長  尾  哲  見 君     二十三番     樫  本     孝 君     二十四番     来  代  正  文 君     二十五番     竹  内  資  浩 君     二十六番     福  山     守 君     二十七番     西  沢  貴  朗 君     二十八番     吉  田  忠  志 君     二十九番     北  島  勝  也 君     三十 番     杉  本  直  樹 君     三十一番     佐  藤  圭  甫 君     三十二番     児  島     勝 君     三十三番     川 真 田  哲  哉 君     三十四番     遠  藤  一  美 君     三十五番     柴  田  嘉  之 君     三十六番     四  宮     肇 君     三十七番     元  木     宏 君     三十八番     中  谷  浩  治 君     三十九番     大  西     仁 君     四十 番     阿  川  利  量 君     四十一番     谷  口     修 君     四十三番     榊     武  夫 君   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 二十三番・樫本孝君。   (樫本議員登壇) ◆二十三番(樫本孝君) 大田県政が誕生して初めての六月定例会におきまして質問の機会を与えていただきました先輩議員また同僚議員の皆様方に感謝をしながら、また、初めてトリの質問を務めるわけでございます。非常に不安でいっぱいでございますが、順次質問を進めてまいりたいと、このように思います。 大田知事には大変お疲れのこととは存じますが、簡単明瞭、明快な答弁を期待いたしておりますので、よろしくお願いいたします。 まず、大田知事の所信をお聞かせをいただきまして、知事の言うところの元気の出る、希望の持てる徳島への実現についてお伺いをいたしたいと思います。 さて、政府は、五月の月例経済報告におきまして、景気は依然として厳しい状況にあるが、底入れしているとの判断を示し、事実上、底入れ宣言を行ったのであります。その根拠として、IT中心に輸出も回復し、生産も下げどまっているという判断であります。しかしながら、大阪における調査では、九割という大多数の中小企業が景気回復を実感いたしておりません。 一方、本県に目を向けてみますと、有効求人倍率は、五月で前月の四月から〇・二ポイント下がって、ついに〇・四七という数字になっております。求職者の半数以上は就職できないと、こういう状況でございます。全国平均では〇・五三と着実に上向きをいたしておる中、本県では十六年ぶりに〇・五を割っておるわけでございます。ますます全国との格差が広がり、大田知事の誕生によりますます落ち込んでおるのであります。 さらに、失業者の増加に伴って、本県の失業給付支給額は、昨年度、何と百四十五億円でございます。この百四十五億円の給付金で一万八百人の方々が今生活をしておると、こういう実態であります。これは、一昨年の平成十二年に比較いたしまして十九億円も増加をいたしておると、こんな厳しい状況でございます。私も企業経営をいたしておりますが、最近は友人から、きょうあすをどう生き延びるのか、どう生きていったらいいのか切実な悲嘆の声をたびたび聞かされております。その上に、昨日、森本議員の議論にもありましたが、最近、大田不況という言葉がささやかれているのも、知事、事実でございます。 さて、本県経済の構成に目を向けてみますと、第二次・第三次産業の占める割合は就業者数で全体の八八%、三十五万人の方々が二次産業、三次産業に従事いたしております。県内総生産は二兆七千億円でございますが、これは県内総生産の九七%が二次産業、三次産業で構成されておるわけでございます。ちなみに、第一次産業は平成に入って以来ずうっと横ばいでございます。二次・三次産業は一・七倍の伸びでございます。このように、本県経済は二次・三次産業で成り立っておると言っても過言ではありません。つまり商工業に携わる企業が元気を取り戻す以外に徳島県の民生生活が安定する、また向上するわけはないわけでございます。 したがって、知事の言う元気ある徳島づくりは、二次・三次産業の振興を避けては成就し得ない、これははっきりしておると思います。それにもかかわらず、知事の言われる公約、政策、これは就任早々実行したことは何でしょうか。ことごとく県内企業の経営気概を失うことばかりでございます。 具体的に例を申し上げますと、空港関連事業の一時凍結、マリンピアのインター設置や高速道路の県都から県南への延伸問題、これについては午前中の児島議員の質問の答弁でもますます疑念が増してまいりました。また、産業インフラ整備の不要論ばかりで不安がいっぱいで希望が持てないのであります。これでは地元企業も生き残りし得ないのではないかと、こんな危惧さえするわけでございます。 私は、今は亡き大塚の相談役の言葉が脳裏に浮かんでまいります。これは、人生は辛抱と希望ですよという言葉であります。知事、企業経営者は大きな時代変革の中で十年余不況に耐えて辛抱に辛抱を重ね、私財を犠牲にして精いっぱい従業員を守り、次なる時代は必ずや明るさが見えるんだという、こういうかすかな希望を自分に言い聞かせ、頑張っておるのが実態でございます。 知事、徳島の企業活動はこの程度だから利用者は少ない、インフラ整備はもうこれ以上不要、それでいいのでしょうか。みずから徳島の発展の可能性を閉ざして、全国最下位どころか全国番外に本県をおとしめて、県内産業がそのまま維持、発展できるのでしょうか。地方自治体も、企業も、大変厳しい競争の中で生き残りをかけて必死の戦いをしておるのであります。製造業や流通業が、全国並みの高速道路網や空港のないところで全国並みの業務ができるのでしょうか。産業インフラ整備が十分でない本県に、新たな企業はもちろんのこと、地場産業も立地意欲を持つとお考えでしょうか。 知事は、子々孫々にわたって自分の判断に責任を取ることができるのですか。今のままでは、今後、大田不況によって企業が次々と倒れ、また他県に人とともに流出していく姿が目に浮かんでまいります。 知事は、公約にも、六月定例会所信においても、「緑の公共事業を推進する」と明言されております。大変これは結構なことだと思います。しかし、私には、失業者対策としてもスムーズにこれが機能するとはとても思えません。また、県民生活が支えられ、本県経済の活性化に直結するものとは考えられません。知事就任以来、知事の口から聞いたことのない第二次産業、第三次産業で圧倒的多数の県民が日々の糧を得ているのであります。この現実にしっかりと目を向けていただきたい。 先進的な政策で評判の北川三重県知事は、環境問題も大変熱心でございます。最近、二十一世紀のリーディング産業としてシャープの液晶工場誘致に成功いたしました。九十億円という膨大な支出を決断して、知事が企業誘致に成功されたのであります。 知事、行政政策は開発と環境と調和の中で推進されるべきものであります。あなたが常々発言されていることはバランスがとれておらず、一方に偏り過ぎておると、このように思います。はっきり言って大田知事は、徳島の不元気を進め、大田不況を実現しようとしているとしか思えない。数年後には失業給付金を受け、県東部の海岸で浜辺を散歩する県民が満ちあふれるのでしょうか。 大田知事、あなたが言う元気のある徳島づくりはいかにして実現されるのか。また、県内経済の基盤である商工業の育成、また雇用対策について、基本的な政策をお伺いをいたしたいと思います。 次に、緑の公共事業について、本県経済がいかに活性化するのか、これもあわせてお伺いをいたしたいと思います。 また、この緑の公共事業の推進によって、新規雇用の数はどの程度見込まれておるのか、伺いたい。 さらに、知事は、商工労働部に最近、景気・雇用対策を指示されたようでございます。商工労働部だけに任すのではなく、県の組織を挙げて、早急に対策を講じるべきであります。知事の決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。 そして、三木県政、圓藤県政が行ってきた商工政策をどう評価されているのか、知事の率直な意見をお伺いいたしたいと思います。 そして、県下の商工団体や中小企業経営者と知事お得意のタウンミーティングを実施し、元気のある徳島づくりに生かすべきでありますが、いかがでしょうか。 また、知事は、今後の公共事業の方向性について、緑の公共事業に重点を置き、間伐等の林業関係事業を積極的に展開することで、産業の振興と雇用の創出を図っていくべきだと主張されております。確かに、山の手入れをし荒廃を防ぐことは、川や海を守り、国土保全や水源の涵養の面で大きな効果があることは事実であります。しかし、緑の公共事業がどれだけの経済効果と雇用の拡大に貢献できるのか、また他の公共事業と比較してどれだけ差があるのか、極めて不可解であります。もちろん、緑の公共事業も大切でありますし、その積極的な展開を望むのも民意の一つであろうと、このように思います。 しかし、山間部の過疎町村においては、日々の生活の充実につながる道路整備を初めとする公共事業が基幹産業と言っても過言ではありません。そして、何よりも住民生活の利便性の向上に必要不可欠なものとなっている現実を忘れてはなりません。公共事業抑制の流れの中で公共事業に従事することで生活を支えている方々はもとより、多くの地域住民が生活環境や暮らしの行く末に大きな不安を募らせており、事業量の確保に向けた県の努力を期待しているのであります。 知事は、こうした過疎地域の住民の方々や町村長さんからの切実な声に率直に耳を傾け、民意を施策に反映しなければなりません。知事、地域住民の不安を一掃するためにも、生活を支える、また生活の糧となる公共事業についても積極的な推進を図るべきであります。明快な御答弁をいただきたいと思います。 次に、市町村合併について知事の姿勢をお伺いをいたしてまいりたいと思います。 改めて申し上げるまでもなく、合併特例法の期限である平成十七年三月までに残すところ三年足らずとなったわけでございます。こういう状況を迎え、県内のあらゆるところで熱のこもった合併の議論が繰り広げられております。法定協議会は、既に麻植郡の四町村、丹生谷四町村で設置されており、小松島市を初めとする一市四町におきましても近日中に法定協議会が設置される見込みであります。 私は、かねてよりこの本会議場初めあらゆる場面で市町村合併の必要性を早くから訴えてまいりました。考えてみますと、現在の三千三百余の市町村体制は四十五年も前に形づくられたものであり、その体制や、今や機能しないのはもちろんのこと、今後ますますその問題点を露呈すると考えられるのであります。国と地方とを合わせて七百兆円にも上る債務を抱えている中で、これまで地方財政を支えてきた地方交付税制度が維持できないのは、だれの目にも明らかであります。地方の歳入予算の大きなウエートを占める地方交付税や国庫補助金が削減の一途をたどることが明らかな中で、これまでの行政サービスの水準を維持、向上させるためにも、また新たな行政需要に的確に対応していくためにも、市町村行財政システムの効率化を図る以外には道はないと思うのであります。行政サービスの提供の合理化といったレベルをさらに超えて、行政サービスの提供体制そのものも見直さなければとても対応できないという現実を厳しく見詰め直さなければならないと思うのであります。 そして、この厳しい現実問題に対する答えは、より大きな枠組みの中で相当規模の人員削減と徹底した事務の合理化を図っていくしかない。すなわち、合併による効率化しか道はないと考えるのであります。もちろん、市町村合併の必要性は財政面の視点からのみ論じられるべき課題ではありません。ほかにもたくさんあります。例えば、交通体系の整備進展、交通手段の多様化、情報通信網の高度化、社会環境の変化に伴い住民の生活行動エリアは大変拡大いたしました。産業活動においても同様でございます。 以上の観点から、従来のままの細分化された行政単位に縛られて各般の政策が決定され、実施されることが果たして地域住民の日々の暮らしにプラス効果があるのか、大変不安であり、疑問であります。住民の生活行動の広域化に対応した広域的な枠組みでの行政サービスの提供が急がれるところであり、また、地方分権の確立の面からも質の高い施策が展開できるそれなりの規模の行政執行体制の確立が急務であります。 以上、私の市町村合併に対する見解を申し述べましたが、合併の必要性について、まず知事の基本的な認識をお伺いをいたしたいと思います。 さらに、知事は、市町村合併について県が関与し、利益誘導で推進されるべきではないとのお考えでございました。今もその考えに変わりがないのか、お伺いをしたいと思います。 また、現在県下で進んでいる合併に向けての動きは、その影響を受けた結果と考えておられるのか、率直な御意見を聞かせていただきたいと思います。 答えをいただきまして、次の質問に入らせていただきます。   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 本日の会議時間を延長いたします。   ────────────────────────   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 大変たくさんの御質問をいただきまして、全部、答弁漏れがまたあるかもわかりませんが、御指摘をいただきたいと思います。 また、答弁にいろいろと前後するかもわかりませんが、私は、「元気の出る徳島」ということをどういうふうにしてつくろうとしているのかというお話でございますが、まさに県政の活力というのは人にあるというふうに基本的に認識を持っております。いわゆる物から人へいろいろな価値観の転換を図りまして、県民主権の県政を確立することによって、今後、徳島県が元気の出る県になるのではないか、私の考え方でございます。 現下の厳しい経済・雇用状況をどのように認識して、今後、産業インフラに取り組むのかと、こういうお話でございます。 議員御指摘のように、我が国経済は、設備投資の減少、あるいは企業収益の悪化などに見られますように、依然として大変厳しい状況にございます。先ほど議員の方からもお話ございましたように、県内の企業家の人たちは大変、まさに今、不況の中で一生懸命頑張っておられるということも認識をいたしております。 そういった状況の中で、雇用情勢につきましても、本年五月の有効求人倍率は〇・五三倍で前月より〇・一ポイント改善したものの、同じく五月の完全失業率は前月を〇・二ポイント上回る五・四%と高水準になり、厳しい状況が続いております。 一方、本県経済は、企業の生産活動が低水準で推移しているほか、設備投資の減少、さらに個人消費も弱含んでいることなどから一部に下げどまりの動きが見られますものの、全体としては依然として厳しい状況にあると思っています。 雇用情勢につきましても、全国の有効求人倍率が三カ月連続で改善する中で、五月の本県の有効求人倍率は前月比の〇・二ポイント減少し、〇・四七倍になるなど、引き続き悪化の傾向をたどっております。 県におきましては、このような非常に厳しい経済・雇用情勢に対応するため、まず本県産業を支え、最大の雇用の場となっております地域産業の活性化を図るため、やる気を持って経営革新等に積極的に取り組み、将来に向けて成長が期待できる企業に対する総合的な支援や量的・質的充実を行った県単の協調融資制度による金融支援等を積極的に推進することといたしております。 また、産業のIT化や創業の促進、新産業の育成によります本県産業の活性化のため、人材育成やIT産業誘致育成事業等を実施いたしますとともに、引き続きベンチャー企業の育成、支援を進め、また産学官連携による新産業創出や技術革新の推進を図ってまいることといたしております。 さらに、一段と厳しさを増している雇用情勢への対応につきましては、徳島労働局と連携を図りながら就労対策や職業能力の開発に取り組むとともに、緊急地域雇用創出特別基金を活用した緊急地域雇用創出特別対策事業を積極的に推進することにより、就労機会の創出を図ってまいることといたしております。 なお、今後とも厳しい経済・雇用情勢が続くことも予想されますことから、県内各界各層の皆様方のさまざまな御意見、御提言をいただきながら、雇用の場の創出に向けて適宜適切に対応してまいりたいと考えております。 本県産業の産業インフラについての御質問でございます。 飛行場、高速道路、港湾施設、下水処理施設、廃棄物処理施設などが重要な産業インフラであると考えています。産業の活性化のためにはこれらの事業が必要であると認識をしております。 さて、産業インフラの整備に重要な大型公共事業を中止することは、産業インフラの整備がおくれ、企業の競争力に影響し、産業が衰退しないかとのことでございますが、企業は長期化する不況の中、企業間競争に打ち勝つため、販路の拡大、ぎりぎりのコストダウン、取引先への納期短縮、製品サービスの品質アップなどの経営努力を絶えず図っておるところでございます。また、近年、企業の経営活動は広域化、国際化しております。こういったことから産業インフラの整備状況が他県より劣っておりますと企業の経営活動にコスト面、納期面といった基本的な要因で不利になると認識をしております。なお、企業立地を決定する場合、交通アクセス、地価・賃金水準などの経済的な要因に加え、教育・文化水準、あるいは下水の整備率などの生活環境面での要因も関すると言われております。   (「議長、議事進行。答弁が全然違う。小休じゃ」、「そんなこと聞いてないじゃないか。議長、整理して」と言う者あり) ○議長(川真田哲哉君) 今のは、これから申し上げます。 樫本県議の申されたのは、緑の公共事業として本県の経済をいかに活性化すると考えているのかということであります。 ◎知事(大田正君) 緑の公共事業で景気が回復するのかということでございますが、緑の公共事業は、森林の持つ公益的機能を高度に発揮させる総合環境対策、林業の振興による新たな雇用や若年定住を図る地域振興、森林を教育、文化、保健休養の場として活用する交流促進の三つの大きな柱を持っておりまして、地域経済や山村地域の活性化に寄与するものと考えております。森林の整備を中心とした事業となるため、一般公共事業に比べ、他産業への波及効果の広がりにおいては議論があろうかと思われますが、主に公益的機能の発揮という形で広く県民にひとしく分配されると思っております。 事業実施による経済効果としましては、地域における雇用の拡大に伴う所得の増大と消費を刺激すること。また、グリーンツーリズムなどによります交流人口の増大に伴う消費の拡大、また適正な森林整備による木材の資産価値の向上など、加えて京都議定書に規定されております温室効果ガス抑制のため、地球温暖化防止に向け国を挙げて取り組むことが課題となっており、二酸化炭素の吸収源として注目されている森林の整備を行うことは諸産業の経済的負担を軽減させる役割も担っておると思います。 さらに、県民の森林、林業への理解の高まりによる県産木材の利用拡大、洪水や渇水を和らげ、水質、空気の浄化などの機能向上による県民生活の寄与などが挙げられると思います。 緑の公共事業は、山村地域の活性化を担うとともに森林の持つ公益的機能を高度に発揮することで県民が安全で安心して生活できる環境を創出するなど、次代によりよい環境を引き継ぐといった長期的な視点に立った事業であるということに御理解をいただきたいと思います。   (発言する者多し)   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 小休します。      午後四時二十六分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後四時五十二分開議      出席議員計三十八名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     木  南  征  美 君     二  番     川  端  正  義 君     三  番     嘉  見  博  之 君     四  番     森  田  正  博 君     五  番     喜  田  義  明 君     六  番     須  見  照  彦 君     七  番     臼  木  春  夫 君     八  番     黒  川  征  一 君     九  番     重  清  佳  之 君     十  番     古  田  美 知 代 君     十一 番     山  田     豊 君     十二 番     森  本  尚  樹 君     十三 番     岡  本  富  治 君     十四 番     藤  田     豊 君     十五 番     谷     善  雄 君     十六 番     庄  野  昌  彦 君     十七 番     橋  本  弘  房 君     十九 番     久 次 米  圭 一 郎 君     二十一番     大  西  章  英 君     二十三番     樫  本     孝 君     二十四番     来  代  正  文 君     二十五番     竹  内  資  浩 君     二十七番     西  沢  貴  朗 君     二十八番     吉  田  忠  志 君     二十九番     北  島  勝  也 君     三十 番     杉  本  直  樹 君     三十一番     佐  藤  圭  甫 君     三十二番     児  島     勝 君     三十三番     川 真 田  哲  哉 君     三十四番     遠  藤  一  美 君     三十五番     柴  田  嘉  之 君     三十六番     四  宮     肇 君     三十七番     元  木     宏 君     三十八番     中  谷  浩  治 君     三十九番     大  西     仁 君     四十 番     阿  川  利  量 君     四十一番     谷  口     修 君     四十三番     榊     武  夫 君   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 質問項目が多くありましたので、知事、答弁は簡潔にわかりやすくお願いいたします。 大田知事。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 大変失礼しました。 緑の公共事業によって経済の拡大や雇用の創出は図られるのかという問いに対して御答弁させていただきます。 森林整備は事業費の八割以上が人件費でございます。安定的な事業を実施することにより山村地域における就労の場を拡大し、新たな雇用の創出が図られると考えております。 間伐事業や広葉樹の育成などの森林整備を継続的かつ強力に推進する緑の公共事業を実施することは、新たな雇用につながるものと考えますが、整備方針、事業規模など、まだ未確定な部分も多い状況でありますので、具体的な新規雇用見込みについては、今の時点で確定した数字を申し上げることは大変難しいことでございますけれども、例えば平成十四年度の間伐計画を例にとりまして試算いたしますと、六千四百ヘクタールの間伐に要する労務は延べ八万五千人必要となります。一人、年間二百日就業すると仮定した場合に、四百二十五人分の仕事量となると思っております。 次に、三木県政、圓藤県政の経済・雇用対策、商工政策への評価ということでございます。 それぞれの時代の背景もございますが、一九八一年の三木知事が誕生した時期は高度成長末期でありましたが、圓藤知事の時代はまさにバブルの崩壊に伴う不況の時代でございました。両知事ともそれぞれの時代に対応した経済施策を行ってきたものと認識しております。 私は、本県は公共工事のウエートの高い産業構造にありますが、本県産業の将来展望を考えてみますと、健康、医療、環境、IT、住関連といった成長性があり、県民生活に密着した身近な分野に力点を置いた産業振興を行い、産業構造の転換を図っていくことが必要であると考えております。 なお、長期化する不況のため、本県中小企業は厳しい経営環境の中にあります。この厳しい経営環境を乗り切り、成長を図っていくには、中小企業は経営革新を進め、競争力がある製品、サービスづくりを進めていく必要があると思います。 このため、日夜こういった努力を重ねておられます中小企業者に対する融資制度、産学官連携による技術移転などソフト、ハード面の支援も積極的に進めてまいりたいと考えております。 次に、企業経営者、商工業者とのタウンミーティングを実施すべきではないかというお問いでございます。 県内各地域によって景気や雇用情勢に若干の差がございます。固有の問題点を有しております。経済・雇用対策についても、それらの相違点に着目することによりまして、より有効な施策が展開できるものと考えております。 そのため、県内各地域において、さまざまな立場の県民の皆様方と意見交換を行う「仕事興しフォーラム」の設置を検討することといたしております。この中で、企業経営者、商工業者の方々にも参加をいただき、御議論をいただきたいと思っております。 次に、生活を支える従来型の公共事業を積極的に推進すべきではないかというお問いでございます。 徳島県の産業の中で建設業が占める割合は、他県に比べて高うございます。また、その割合は中山間地域においてさらに高いこと、そして雇用の中心となっていることは十分認識をしております。したがって、昨今の厳しい経済・雇用状況を踏まえまして、道路や下水道など生活に関連した公共事業をさらに推進してまいりたいと考えております。 最後に、市町村合併について知事の基本的考え方ということでございます。 地方分権の進展や国、地方を通じての極めて深刻な財政状況下のもとで市町村は、少子・高齢化、環境問題、情報化などの多様化、高度化する広域的行政課題への対応が求められております。特に、今後、規模の小さな町村が住民の多様なニーズに十分対応し得るかどうか、全国的にも危惧されているところでございます。 県としては、これらの問題に的確に対応し、個性豊かで活力に満ちた地域社会を実現する手段として、市町村合併も選択肢の一つであると考えております。同時に、市町村合併は二十一世紀の徳島県の姿にも大きくかかわる問題であり、県にとりましても、地域住民や市町村とともに手を携えて取り組んでいかなければいけない課題であると認識をしております。 現在、県内では、麻植郡四町村、那賀郡四町村、そしてこの六月の各市町議会で議決されました小松島市、勝浦町、上勝町、那賀川町、羽ノ浦町の一市四町も含め、三つの地域で住民や議会の代表も参加した法定協議会が設置され、まちづくり計画の策定などさまざまな協議がなされることとなっております。また、他の地域につきましては、本年度中の合併協議会設置に向けまして積極的に取り組んでいるところでございます。 県といたしましては、住民の意向を反映して自主的合併に取り組んでいる市町村に対し、徳島県市町村合併支援プランに基づきさまざまな支援を行い、住民の皆様に十分に御理解をいただける市町村合併を推進してまいりたいと考えております。 また、合併は利益誘導で推進すべきでないという──私が合併は利益誘導だというふうに言ったというお言葉でございました。 私は、合併を県の方から市町村に対してお金で釣るようなことは問題があるのではないか。市町村のそれぞれの住民の皆さん方に合併によるメリット、デメリット、特にその自分たちが暮らしておる町の歴史や文化、そういったものが合併後どうなるのか、そういった情報の具体的な公開をきちっとしながら、そして住民の皆さん方が合併をしようということであれば、当然ながら、県が今構えております合併支援プランに基づいて当然支援をしていくべきであると、このように申し上げてきたわけでございます。 したがいまして、今、県下で進んでおります合併は利益誘導と考えているかというお問いでございますが、そのようには考えておりません。   (「答弁漏れ、答弁漏れ」と言う者あり)   (樫本議員登壇) ◆二十三番(樫本孝君) 知事から答弁をちょうだいいたしたわけでございますが、一点抜けておりました。商工労働部に景気・雇用対策を指示されましたですね。そして私は、商工労働部だけに任すのではなくて、県の組織を挙げて対策すべきじゃないかと、こうお尋ねしたわけでございます。 例えば、県民環境部では今後こういうふうな部分の雇用はなくなるけども、今後こういうのは拡大が望まれると。保健福祉部もそう。商工労働部ももちろんそう。農林水産部でもそうでございましょう。緑の公共事業によって四百数十人の雇用が生まれるわけでしょう。そういうこと。県土整備部では公共事業を減すことによって、今後国からの補助金とか、土木の設計単価の見直しとかいろいろのことによって減る分、そしてまたふえる分、それぞれの部で精査をしていただいて、どんな部分で雇用の拡大が望めるのか、そういうことをひとつしっかりと真剣に、全部局が一丸となって考えていただきたいと、こういうことですよ。そういうことを問うたわけでございます。 それから、知事さんは、この答弁を聞かせていただいて、自分のはっきりとしたビジョンを持たないまま知事にどうもなっておって、今ぼつぼつつくっておると、こんなような状況なんですよね。これではやっぱり困るんですよ。知事としての、今の徳島県がどういう状況にあるかとしての知識、それから認識、哲学。知識、認識、哲学を持って県のリーダーとしての責任を果たしていただく、これが知事の私は責任だろうと、このように思いますので、今後その方向でひとつ努力をいただきたいと、このように思います。 それから、市町村合併の必要について知事の基本姿勢ですが、これはもうわかっとるんですよね。地元の熱意なくして、地元の積極的な合意なくしてできない、こんなんはもうわかり切っとるんですよ。合併の市町村、いわゆる市町村の生き残りというのは、合併も一つの選択肢であると、こんな知事さん、無責任な答弁ですよね、これ。私は今のところ合併以外にほかに生き残り策があるんなら示していただきたい。これはまた、後ほどきちんと聞かせていただきたいと思いますが。 そして、県は利益誘導はしてないと、してないというより、利益誘導をすべきでないという質問に対して、その結果進んでおる合併論というのはそういう結果でないというふうな認識でございますが、それは当然そうでございます。いろいろとまだこれから、時間も相当たけてますんで、次の質問に入りたいと思います。 今後、今まで聞かせていただいた商工政策なんかももっともっと議論をしたいわけですが、時間がございません。知事はITとか健康、医療、それから環境産業を今後振興させていくんじゃと。これは前県政の振興策そのものでございます。これが当然時代の流れでございますので、しっかりとやっていただきたい、このように思います。 さて、市町村合併でございますが、市町村みずから自主的に判断するもの、これは当然そうあるべきものでございます。ただ、問題なのは、市町村サイドとしても合併の必要性は認識しているものの、現実問題として、首長さんや議員の数が減る、あるいは役場が遠くなるといった状況変化に直面すると、どうしても腰が引けたり、現状のままでいいんではなかろうかと、こういう考えに陥るわけでございます。こうあるべきだという総論方向にはなかなか進みにくいのが現実だろうと、このように思います。 県として、市町村合併の必要性を認めるなら、県全体の視点から、あるいは市町村行財政や将来のまちづくりの展望のもとに、あるべき方向への道しるべをきちんと示し、市町村を引っ張っていく。市町村任せではなしに、市町村を引っ張っていく、これが知事、県のリーダーとしての知事の本当の役割でなかろうかと、このように私は思います。 市町村や県民に対して、合併の必要性の緊急性を訴え、法期限までに改めて多くの合併をなし遂げる。これは市町村のみならず県の課題であります。合併に向けた取り組みに最大限の支援を行うなど、県としても責任ある姿勢が求められると思います。 知事、はっきり申し上げまして、市町村の自主性云々というような、もうわかり切った悠長な能書きは聞きたくありません。そんな考えは知事の責任放棄としか思えません。県として市町村合併を強力に推し進めるという立場をとらないのであれば、合併しないで市町村が生き残れる方策を具体的に知事、示していただきたい。 県下の市町村では、何とか法期限までに合併を実現しようと四十三市町村の地域の皆さん方は頑張っているんです。大田知事は合併に熱心でない、冷ややかな視点で合併を見ていると、こう認識しております。大変不安でいっぱいでございます。 知事は、前県政が行った全国にないほどの積極支援策に対し、どんな評価をされておるんでしょうか、お伺いしたいと思います。 また、知事に県の使命、課題として合併を積極的に取り組み、県を挙げて財政面、人材面で支援していく決意があるのか、それとも合併なしで将来展望を描ける秘策をお持ちなのか、明快な御答弁をいただきたいと思います。 次に、今後の財政運営についてお尋ねをいたしたいと思います。 知事は二回の選挙戦を通じて、本県は間違った財政運営を積み重ねた結果、県予算を上回る多額の債務を抱え、むだな大型公共事業を見直すことによって健全な財政運営を取り戻さなければならないと主張されました。 そこで、まず本県の財政状況についての認識とどのようにその姿を変えようと考えておるのか、そのビジョンをお伺いをいたしたいと思います。 答弁をいただき、質問を続けてまいります。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 景気対策、雇用対策につきまして県を挙げて取り組むべきだ、それぞれの部や局においていろいろとやれるものがあるのではないかという御指摘でございます。私もそのとおり思っておりますので、今後、全庁挙げて雇用対策には取り組んでまいりたいと考えております。 次に、合併しないで市町村が生き残れる策があるのかということでございます。 自主財源の乏しい市町村が将来にわたりまして現在の行政サービスの水準を現在のままで維持することは大変困難であると思われます。そこで、市町村合併以外の手法としては、複数の団体で一部事務組合と共同処理するそういったやり方もあるのではないか、あるいは一部事務組合の事務をさらに複数、複合の事務を多くの団体を加えて行う、より広域共同処理を行う広域連合などの方法もあるのではないか。県内はもとより全国でも多くの団体で対応がなされているというふうに思っております。 圓藤県政の合併支援策をどう評価されているのかというお問いでございます。 大変熱心に合併に取り組まれていたと思っておりますし、市町村に対して積極的に支援をされたことにつきましては、私としても評価をしております。住民の意向を受けて熱心に取り組んでいる市町村に対しては、私も今までと同様の支援を行うことをお約束させていただきたいと思います。まさにこういったことこそ行政の継続性というふうに言うべきであろうと思っております。 次に、県を挙げて合併支援するのか、それとも合併なしで将来展望を描けれるのかということでございます。 市町村合併は地域の将来や住民生活に大きな影響を及ぼす事柄でありますから、住民の皆様には県内市町村の現状や全国の動向、さらには合併のメリット、デメリットなど、まず行政側から合併の情報を十分に提供をしまして、情報を共有していただいた上で住民の皆様みずからの問題として議論を巻き起こし、そして判断していただくことが重要であると考えております。 そのため、県では、市町村や地元紙と共催で県内全域においてリレー方式によりますシンポジウムを行い、その概要を紙面に掲載するのを初め、広報紙やインターネットなどの広報媒体を活用しまして、広く県民の情報提供に努めているところでございます。 先般、麻植郡四町村の町村長さんが私のところに見えられましてお話をしたわけでございますが、麻植郡では住民の意向を踏まえまして市町村合併にいち早く取り組まれ、法定協議会を設置されたことに対しまして敬意を表する次第でございます。これまでどおりの支援をお約束をさせていただきました。 県といたしましては、住民の意向を反映し、自主的合併に取り組んでいる市町村に対しまして、市町村合併支援プランに基づきさまざまな支援を行い、住民の皆様に十分御理解いただける市町村合併を推進してまいりたいと考えております。 次に、本県の財政状況についての知事の認識はというお問いでございます。 本県財政は、県税などの自主財源比率が全国に比べて相当低くなっていることから、地方交付税、国庫支出金、県債などの依存財源に頼らざるを得ない状況となっております。歳入の確保とともに徹底した歳出の見直し、財源の重点的・効率的配分など財政の健全化を推進することが重要であります。平成十四年度は国の聖域なき構造改革により、地方債制度や地方交付税制度が大きく見直されますとともに徹底した地方歳出の抑制がなされるなど、本県のように財政基盤の弱い地方公共団体にとっては、かつてないほど大きな影響を受けたところでございます。 さらに、現在のような経済環境のもと、県税などの増収は期待できない上に、国においては経済財政諮問会議などにおきまして、引き続きさまざまな議論がなされておりまして、今後の動向によってはさらに厳しくなることも予想されるところでございます。 このためにも、新たな地方財政制度に対応した歳出構造の転換と、さらなる徹底した歳出の抑制を図ることが必要であることから、本年度におきましては、徳島県版の構造改革基本方針を取りまとめることとしております。 また、この徳島県版の構造改革基本方針を取りまとめる中で、国の構造改革の動向も注視しながら、県債発行抑制基準などを定めた財政健全化推進プログラムのあり方についてもさらに検討していく必要があると考えております。もとより国からの税源移譲や財源保障、財政調整機能の堅持などを含めた地方税財源の充実により、地方がみずからの財源により、みずからの選択で事業実施ができる財政運営を行えることが理想の姿でございまして、自主的な財政運営の確立に向け国に対し強く働きかけを行うなど、懸命の努力をしてまいりたいと考えております。 ○議長(川真田哲哉君) 樫本議員の発言残時間を十五分延長します。   (樫本議員登壇) ◆二十三番(樫本孝君) 御答弁をいただきました。 まず、合併しないで市町村が生き残れる方策があれば、これを具体的に示していただきたいという問いに対しまして知事は、一部事務組合、また広域連合で臨んではどうかと、こういうふうなお話でございます。これは知事、もう二十年前の考えでないですか。今の時代にはこれは似合いません。こんなゆっくりとした、なかなかこの運営にはいろいろ時間かかります、意思決定までに。これがだめだから合併論がどんどん起こっているんですよ、この矛盾があるから。これは知事ちょっと認識不足ですよ。よく学習していただきたい。 それから、県挙げての支援策ということでございますが、この意思なんですが、圓藤県政が行ってきた支援策、引き続いてやりたいと、こういうふうなお話でございます。これは了としたいと思いますが、ちょっと力強さが、知事さん欠けますね。もっと積極的に、やっぱり徳島県下の市町村が繁栄しなくて県の繁栄はあり得ないわけですよ。もっと真剣に市町村の、住民に最も近い行政の枠組みとしての市町村をもっと大切にしていただきたい。そこの振興を真剣に考えていただきたい、このように思うわけでございます。何か人ごとのような感じがします。 それから、本県の財政状況についての基本的な知事の認識でございますが、これはやっぱり非常に厳しい認識でございます。これはそのとおりなんですよね。知事、もっと徳島県民に目を向けると同時に、県民の民意を聞くと同時に、一方では東京へ通っていただいて省庁を回って、いろいろと徳島県の窮状を訴えて、やっぱり予算を獲得してくる、知事はそういう役目もあると思いますよ。徳島県民の営業マンでなくてはならない。その点をひとつ知事、今後はぜひひとつ東京にも目を向けていただきたいと思います。バランスが必要です、バランスが知事には。バランス感覚、これが最も必要です。よろしくお願いしたいと思います。 次に、財政問題、さらにお聞きしてまいりたいと思います。 本県の財政を見詰める際に最も重要なことは、財源依存度が極めて高いという現実をしっかりと受けとめることであります。県税は三割自治どころかその半分にも満たない一四%でございます。地方交付税が三〇%、国庫支出金が二〇%、言ってみれば予算の半分は国への依存構造であります。これは決して大型公共事業に起因するものではなく、本県財政基盤そのものの現実なんです。例えば、空港関連事業の財源は総額で八百九十億円でございますが、そのうち国からの補助金七百三十一億円、県負担分百五十一億円で県負担率は一七%です。県負担については、財源措置のある起債が認められるなど、いわゆる一般財源をできるだけ充てなくて済むような措置がされておるのであります。その投資から得られる効果ははかり知れないものがあると思っております。 さて、今、国において、地方の税財政制度の改革についての論議が沸き起こっており、地方分権の推進を建前にいろんな改革案が飛び交っておりますが、私は地方の切り捨てにつながらないのか、大変不安でございます。総務大臣は、国の補助金を減すかわりに国税から地方税に税源を移譲すべきだと発言されております。なかなかこれも難しゅうございます。財務省側がそう簡単に応じるわけはない、私はそう思います。 地方税については、本県を含め全国各地で、課税自主権を行使した地方独自の新税の検討がなされております。どれほどのこの新税の検討が税の増収につながるのか定かではありませんし、私は期待ができない、信用できないと思っております。さらに、地方交付税の減額がいよいよ本格化いたしております。 以上のような背景のもと、私は、歳入面での本県の取り組みとして今何より求められるのは、国の財源を最大限地方に移譲すること。次に、国の補助金や地方交付税の削減を最小限にとどめること。以上を関係自治体と連携しながら地方の声をこのたびの改革に反映させることが知事の責務であります。 さて、知事、あなたはこの現状にどの程度の危機感を抱いているのでしょうか。また、財源確保にどのように取り組まれるのか。さらに、地方税財政の改革に立ち向かう気概のほどをお聞かせをいただきたいと思います。 次に、歳出面での課題であります。歳入が確実に少なくなるわけでございますから、当然に出ていくものを抑制しなくてはなりません。しかし、先ほども申し上げましたが、公共事業を減すことで財政構造改革を推進できるものではありませんし、直接県民生活を支える基盤整備をおろそかにすることは決して許されるものではありません。もちろん、投資効果の低い公共事業を省くのは当たり前であります。行政サービスの水準維持・向上をにらみながら歳出削減を図っていかなくてはなりません。 私は、まず切り込むべきは人件費の削減であると、このように考えます。既に本県では、平成十年以来、五カ年で一般行政職百名の削減計画が打ち出されております。既に作業が相当進んでおります。さらに、事務の外部委託等によりもっと大胆に人員を削減すべきと考えますが、いかがでしょうか。 また、徳島県財政事情一〇八号、これは平成十三年の十一月に発表された資料によりますと、徳島県の行政コスト計算書での人のコスト、つまり人件費比率、皆さんどれくらいあるか御存じですか。三六・七%ですよ。三六・七%が人件費のコストとして消えていっているわけでございます。 どうでしょうか、知事、思い切った人員削減、ぜひひとつ考えていただきたいと、このように思う次第でございます。 以上、答弁をいただきまして、まとめに入りたいと思います。   (大田知事登壇) ◎知事(大田正君) 地方の税財政改革が進む中で、今後財源確保にどう取り組んでいくのか、改革に立ち向かう気概はちゃんと持っておるのかというお問いでございました。 昨年来の国の聖域なき構造改革によりまして、国の十四年度予算編成過程を通じまして、地方に対しても地方債制度や地方交付税制度が大きく見直されますとともに、徹底した地方歳出の抑制がなされるなど、本県のような財政基盤の弱い地方公共団体にとりましては、かつてないほど大きな影響を受けたところでございます。 今回の基本方針第二弾、経済財政運営と構造改革に関する基本方針においては、地方の行財政改革を強力かつ一体的に推進することとされ、国庫補助負担事業の廃止、縮減について、年内を目途に結論を出すこと。また、国庫補助・負担金、交付税、税源移譲を含む税源配分のあり方を三位一体で検討し、それらの望ましい姿をそこに至る具体的な改革工程を含む改革案を今後一年以内を目途に取りまとめること。さらに、地方交付税につきましては、この改革の中で財源保障機能全般について見直すなどとされているところでございます。中でも地方交付税は地方固有の財源として、その配分を通じ、地方公共団体間の財政力の格差が是正され、均衡化されることから財源調整による一定水準の行政運営を保障する点では極めて重要な役割を担っており、見直しにより本県財政に少なからず影響を及ぼすものと考えられます。 私は、持続可能で活力ある経済社会の構築のためには財政構造改革は必要であると認識しておりますが、国と地方の役割分担や税源の偏在など地域の実態等を十分把握した上で、地方に関する問題について検討していただくことが必要と考えているところでございます。 このようなことから、あらゆる機会を通じまして国等へ強く働きかけ、地方公共団体の自主的、自立的な財政運営が確保されるよう努めてまいりたいと考えております。 また、一般行政職百名の削減中だが、さらに減員すべきではないか、また行政コストの三六・七%をどう感じているのかというお問いでございます。 県におきましては、次代を担うにふさわしい行財政システムを構築するため、本県独自の地方分権型行財政システムへの改革、アクション21に全庁挙げて取り組んできたところでございます。その中で、五年間で百人削減計画を策定し取り組んでおるところでございます。一方で、平成十四年度構造改革推進チームを設置し、その後の社会経済情勢の変化を踏まえ、中長期的視点に立って多様な行政ニーズに柔軟かつ的確に対応できる行財政の構造及びシステムの再構築を検討しているところでございます。 また、昨年十二月には公務員制度改革大綱が閣議決定をされ、公務員制度の抜本的な改革方針が示されるといった動きもあり、公務員を取り巻く環境が大きく変わる可能性もある状況でもございます。 そういった諸事情を踏まえ、今後本県の行財政システム改革を検討する中で、新たな職員数削減計画の必要性や総人件費の抑制等についても十分検討してまいりたいと考えております。   (樫本議員登壇) ◆二十三番(樫本孝君) 御答弁をいただきました。 財政についての答弁の中で、地方の税財政改革が進む中で、今後財源確保にどう取り組むのかという質問であったわけですが、それに対しまして知事は、あらゆる機会を活用して国に訴えていきたいと、財源確保を真剣に取り組んでいくと、こういうふうな決意でございました。 どうか知事、しっかりとひとつ徳島県の県民が払う税金というのは、県税は一四%ですからごくわずかであります。依存度は非常に高いわけでございますから、しっかりとひとつ国に働きかけて、そしてまた、四国の他の三県はもちろんのこと、近畿知事会等を通じて、あらゆる場面を通じて地方の実情、窮状を訴えていただきたい。そして財源をしっかりと確保していただきたい、徳島の県益を守っていただきたい、このように強くお願いをしておきたいと思います。 それから、一般行政職の人員削減でございますが、これは今後検討してまいりたいと、このような言葉でございました。 さて、大阪の太田知事でございますが、大阪の太田知事は二年前に就任されたわけでございますが、大阪も非常に厳しい財政状況でございます。大阪の太田知事は、財政の健全化に向けての実現のために大幅な人員削減計画が出されております。これは、二十一世紀、大阪府は三つのSに挑戦しますという、こういう資料にまとめられておりますが、(資料提示)この中で、平成七年には大阪では一般行政職一万六千九百人の定数でございました。これを平成十三年度中に一万五千五百、つまり千四百人削減をいたしました。そして、これから後の十年後、平成二十三年までに何と一般行政職二〇%削減してスリム化する、全国一のスリムな行政執行体制を確立すると、このような宣言をいたしております。それに向かって大きく動き出しておるわけでございます。平成七年の一万六千九百から平成二十三年には一万二千五百人体制に持っていくという、こんな大胆な計画でございます。非常に思い切った政策だろうと思います。このくらいしなければ財政の健全化は進まないと、こんなことで一生懸命大阪府は進まれておるわけでございます。 どうかひとつ知事さん、近畿知事会に臨まれたときに、ぜひひとつ大阪の太田知事さんのお考えなんかも、政策なんかもちょっと勉強していただきたい、このように思う次第でございます。 大田県政誕生以来、既に二カ月余が経過いたしたわけでございます。この間、知事の政治姿勢に感じたことは、私は、受け身的で、県民任せで、どうも無責任だなあと、こんな感じでいっぱいでございます。どうか知事、知事としての知識、認識、哲学を持って臨んでいただきたい。 昨日の徳新の夕刊の川柳、ちょっと御披露させていただきたい。これは非常に知事は耳ざわりが悪いと思いますが、ちょっと披露させていただきたいと思います。 「大田知事 中曽根もどき 風見鶏」と、こういう川柳がございます。 ぜひひとつ知事さん、この汚名をどうぞひとつ挽回していただくように。知事さんみずからの、県議時代のあの元気どこに行ったんですか、知事。一生懸命、元気出して頑張ってください。心からお願いをしておきたいと思います。 知事は大変孤独なもの、厳しい判断を求められる。非常につらい立場だろうと思います。しかし、知事となった以上はもう仕方がない、覚悟を決めて、腹を決めて、しっかりと徳島県益を守って、徳島県民の幸せを常に感じつつ徳島の発展に大きく努力していただきますように心からお願いを申し上げる次第でございます。 特に、知事、昨日からの議論の中で、鳴門-徳島-阿南間の横断道は緊急を要する課題であります。十二月の結論では知事、遅過ぎますよ。知事は知事として責任を持って前進すべきであります。昨日からの議論、極めて不明快であり、大変県民は不安を感じております。知事、早急に決断すべきであります。ぜひ重要要望事項にしっかりと組み入れていただきますようにお願いを申し上げまして、私の質問のすべてを終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手)   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 以上をもって、通告による「県政に対する一般質問」は終わりました。 これをもって、「県政に対する一般質問」を終結いたします。   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 次に、日程第二、「議案第一号・徳島県個人情報保護条例の制定についてより第十号に至る計十件」を議題とし、前回の議事を継続いたします。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   (「なし」と言う者あり) ○議長(川真田哲哉君) 質疑なしと認めます。 ただいま議題となっております各議案は、お手元に御配布いたしてあります「議案付託表」のとおり、それぞれの常任委員会に付託いたします。   ──────────────────────── △議案付託表  (参照)委員会名議案番号付 託 事 項ページ総務 委員会第一号徳島県個人情報保護条例の制定について一-一七第二号低開発地域工業開発地区内における県税の課税免除に関する条例及び過疎地域内における県税の課税免除に関する条例の一部改正について一九・二〇第三号農村地域工業等導入指定地区内における県税の課税免除に関する条例の一部改正について二一第四号住民基本台帳法施行条例の制定について二三・二四第七号警察官等に対する被服の支給及び装備品の貸与に関する条例の一部改正について二九・三〇第十号公平委員会の事務の受託に関する協議について三五・三六文教厚生 委員会第五号徳島県立総合福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について二五県土整備 委員会第六号徳島県県土整備関係手数料条例の一部改正について二七・二八第八号徳島県公営企業の設置等に関する条例の一部改正について三一第九号徳島県公営企業及び病院事業の業務に従事する職員の賠償責任の免除について議会の同意を要する場合を定める条例の一部改正について三三   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 次に、議長あて提出のありました請願は、お手元に御配布いたしてあります「請願文書表」のとおりであります。 これをそれぞれの常任委員会に付託いたします。   ──────────────────────── △請願文書表  (参照)   総務委員会受理番号受理 年月日件名・要旨 (紹介議員氏名)提出者住所氏名一〇四平成一四 六・二六徳島に「Jリーグクラブ」を作り運営することについて  徳島に四国初のJリーグクラブを作るために、メディア露出を利用するなど継続的なPR活動(著名人の起用等も効果的方策)によって県民の気運を盛り上げ、各地の先行事例を参考に徳島県に適した運営形態を模索・確立するとともに、そのために必要な資金や人材の調達を行い、大塚製薬サッカー部を市民クラブとして独立法人化できるよう、同社に協力を要請されるよう配慮願いたい。 (阿川利量 竹内資浩 来代正文) (岡本富治 森本尚樹 木南征美) (遠藤一美 樫本 孝 柴田嘉之) (四宮 肇 川端正義 嘉見博之) (中谷浩治 森田正博 藤田 豊) (大西 仁 元木 宏 西沢貴朗) (佐藤圭甫 谷 善雄 児島 勝) (北島勝也 吉田忠志 福山 守) (喜田義明 杉本直樹 須見照彦) (川真田哲哉榊 武夫 庄野昌彦) (橋本弘房 冨浦良治 臼木春夫) (黒川征一 山田 豊 古田美知代) (長尾哲見 大西章英 谷口 修) (久次米圭一郎 長池武一郎 重清佳之)スポーツクラブとく しま 代表   高 原   宏一〇五六・二六有事法制関連三法案の強行成立への反対について  有事法制関連三法案については、政府のいう「有事」が何を想定しているのか抽象的であり、さらに「国民の生命、身体及び財産」を保護する具体的な内容等について明確でなく、また、国による地方自治への関与という強い権限が規定されている等地方分権の流れに逆行するものである等のため、同法案の具体的な説明を求め、今国会での法案成立の強行に反対を求める意見書を国に提出願いたい。 (榊 武夫 庄野昌彦 橋本弘房) (冨浦良治 臼木春夫 黒川征一)自治労徳島県本部 執行委員長   佐々木   隆      外 一名一〇六 七・二「有事関連三法」案の撤回・廃案について  有事関連三法案については、戦争のために、自衛隊や米軍の軍事行動を優先し、特権を与えるとともに、国民を強制的に動員する、日本国憲法に違反する戦争法案であり、戦後の日本の方向に大きな変更を迫る全国民的重要法案であるにもかかわらず、この間の国会審議の中では、法案自体の曖昧さ、矛盾等の欠陥も指摘されている等のため、同法案の撤回・廃案を求める意見書を国に提出願いたい。 (山田 豊 古田美知代)有事法制反対徳島県 連絡会 代表者   林   伸 豪   県土整備委員会受理番号受理 年月日件名・要旨 (紹介議員氏名)提出者住所氏名一〇二平成一四 六・一四阿南市長生町段地区の樋門におけるポンプの設置について  阿南市長生町段地区は、大雨のたび浸水被害に悩まされているため、桑野川における同地区の樋門にポンプを設置されるよう配慮願いたい。 (遠藤一美 谷 善雄 嘉見博之)阿南市中大野町北傍 示   嶋 尾 秀 昭      外 三名一〇三六・一四県道羽ノ浦福井線の明谷橋前における道路整備について
     県道羽ノ浦福井線の明谷橋前(阿南市長生町段)では、拡張工事が未完成のままであるが、登り坂で見通しが悪く事故が多発しているため、早急に歩道を設置し、拡張工事を完成されるよう配慮願いたい。 (遠藤一美 谷 善雄 嘉見博之)阿南市中大野町北傍 示   嶋 尾 秀 昭      外 三名   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) お諮りいたします。 七月八日から七月十二日まで及び七月十五日の計六日間は委員会開会のため、七月十六日は議事の都合により、七月五日及び七月十七日の両日は議案調査のため、それぞれ休会といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と言う者あり) ○議長(川真田哲哉君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 七月六日、七月七日、七月十三日及び七月十四日の計四日間は県の休日のため休会、七月十八日再開いたします。   ──────────────────────── ○議長(川真田哲哉君) 本日は、これをもって散会いたします。      午後五時四十二分散会   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━...