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  1. 徳島県議会 2001-10-01
    11月01日-04号


    取得元: 徳島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-04
    平成13年10月定例会   平成十三年十月徳島県議会定例会会議録(第四号) 平成十三年十一月一日    午前十時三十三分開議      出席議員計三十九名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     木  南  征  美 君     二  番     川  端  正  義 君     三  番     嘉  見  博  之 君     四  番     森  田  正  博 君     五  番     喜  田  義  明 君     六  番     須  見  照  彦 君     七  番     臼  木  春  夫 君     八  番     黒  川  征  一 君     九  番     古  田  美 知 代 君     十  番     山  田     豊 君     十一 番     森  本  尚  樹 君     十二 番     岡  本  富  治 君     十三 番     藤  田     豊 君     十四 番     谷     善  雄 君     十五 番     庄  野  昌  彦 君     十六 番     橋  本  弘  房 君     十八 番     久 次 米  圭 一 郎 君     十九 番     長  池  武 一 郎 君     二十一番     長  尾  哲  見 君     二十二番     樫  本     孝 君     二十三番     来  代  正  文 君     二十四番     竹  内  資  浩 君     二十六番     西  沢  貴  朗 君     二十七番     吉  田  忠  志 君     二十八番     北  島  勝  也 君     二十九番     杉  本  直  樹 君     三十 番     佐  藤  圭  甫 君     三十一番     児  島     勝 君     三十二番     川 真 田  哲  哉 君     三十三番     遠  藤  一  美 君     三十四番     柴  田  嘉  之 君     三十五番     平  岡  一  美 君     三十六番     四  宮     肇 君     三十七番     元  木     宏 君     三十八番     中  谷  浩  治 君     三十九番     大  西     仁 君     四十 番     阿  川  利  量 君     四十一番     谷  口     修 君     四十三番     榊     武  夫 君   ────────────────────────  出席職員職氏名     事務局長     佐  藤  幸  雄 君     次長       高  岡  茂  樹 君     議事課長     桜  間  正  三 君     調査課課長補佐  安  倍  良  次 君     議事課課長補佐  滝     壽  郎 君     議事課課長補佐兼議事係長              木  村  輝  行 君     事務主任     豊  田  孝  一 君     同        張     功  人 君     同        大  屋  英  一 君     主事       前  田  隆  司 君     同        谷  本  か ほ り 君   ────────────────────────  出席速記者氏名     速記者      井  上  順  子 君   ────────────────────────  列席者職氏名     知事       圓  藤  寿  穂 君     副知事      坂  本  松  雄 君     出納長      野  田  浩 一 郎 君     企業局長     辰  巳  真  一 君     企画総務部長   石  原  一  彦 君     県民環境部長   中  村     稔 君     保健福祉部長   神  野     俊 君     商工労働部長   飯  泉  嘉  門 君     農林水産部長   川  人  敏  男 君     県土整備部長   上  総  周  平 君     財政課長     米  澤  朋  通 君     財政課課長補佐  坂  東  敏  行 君   ────────────────────────     教育委員長    幸  野  章  子 君     教育長      松  村  通  治 君   ────────────────────────     人事委員長    島  内  保  夫 君     人事委員会事務局長阿  部  一  夫 君   ────────────────────────     公安委員長    粟 飯 原  一  平 君     警察本部長    伴     敏  之 君   ────────────────────────     代表監査委員   四 十 宮  惣  一 君     監査事務局長   谷  川  博  文 君   ────────────────────────  議 事 日 程   第四号   平成十三年十一月一日(木曜日)午前十時三十分開議 第一 県政に対する一般質問         (四   名) 第二 議案自第一号至第十三号、計十三件   (質   疑)                       〔委員会付託(第九号-第十三号、計五件を除く)〕   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) これより本日の会議を開きます。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 直ちに本日の日程に入ります。 日程第一、「県政に対する一般質問」を前回に継続して行います。 三番・嘉見博之君。   〔冨浦・大西(章)・福山三議員出席、出席議員計四十二名となる〕   (嘉見議員登壇) ◆三番(嘉見博之君) おはようございます。 さて、去る九月十六日、二十一世紀初頭の本県の方向づけをする知事選挙が行われました。その結果、県民は三たび、県政のかじ取り役を圓藤知事に託したわけでございます。 結果を見てみますと、三期目の県政担当を目指す知事にとって、翌朝の新聞紙上のインタビューにもありましたように、率直に申し上げまして、厳しいものであったと言わざるを得ないのであります。公共事業を主とする政策のあり方が、都市部と郡部の選挙民に大きな違いとしてあらわれたのではないかなどと論評する人もおいでます。県民は圓藤知事を選んだわけであります。知事は強力な圓藤カラーをお出しいただいて、本県の未来のために御尽力をお願いする次第であります。 それでは、質問に入ります。 まず、農業経営と振興についてであります。 二〇〇一年一月現在で、中国四国農政局がまとめた農業構造動態調査によりますと、本県の総農家数は四万一千三百戸で、前年比一・七%の減少であります。戸数に直しますと、七百戸が減少したということであります。 さらに、農業の産業指標であります農業粗生産額で見ますと、昭和六十年の一千五百八十五億円をピークに下がり続け、平成十一年には県全体で一千二百八十六億円となり、何と二十年以上も前の昭和五十二年度の規模と同程度までになっております。 また、野菜の単価を例にとりましても、主要市場であります大阪市場では、キログラム当たり二百十円と、昭和六十二年以前の水準に戻っております。 以上、詳細な数字を羅列して説明いたしましたが、要は、農業だけでは経営的に厳しいことはただいまの数字が物語っております。現に、投資に要した資金の償還が円滑にいかない農家の声をよく耳にするところであります。 こうしたことから、兼業化の度合いを強めているのが実態であろうと考えます。これでは農業の後継者も育ってくるはずがありません。このことは、本県のみならず全国的な傾向でありますが、厳しい農業にも工夫をすれば明るさがないわけではありません。 幸い、本県には、野菜栽培や畜産経営にすぐれ、収益性の高い農業生産が営まれている事例が数多くあります。国、県、市町村の指導のもと、各地で農地の高度利用や圃場整備等、生産基盤は一応整備されつつありますが、いま一つ目に見えて伸びてこないのは、どこか改善する余地があるのではないかと思います。 そこで、厳しさを増す農業経営を見きわめ、特に、生産基盤の整備後の農地を生かした「園芸ランドとくしま」づくりについてどう取り組んでいこうとされるのか、県の考え方をお示しいただきたいと思います。 さらに、近畿経済圏に直結する本四架橋により、大消費地により近くなったわけであります。生産物等の販売面で架橋を生かし切れていないのではないか。架橋効果は時間的な短縮のほかにいろいろなものがあろうかと存じます。 県は、架橋効果をどのように分析し、今後の流通の取り組みにどのような工夫をすべきか、お伺いをいたします。 さらにまた、近年、外国農産物の輸入が盛んに行われ、私どもの食卓の相当数を占めていることは御案内のとおりであります。そうした外国農産物の輸入により我が国農業に与える影響も極めて多大であり、農家は国際的な大競争の中で経営戦略を余儀なくされるわけであります。 しかしながら、総体として、輸入されている事実は理解しておりながら、どんな時期に、どのような作物がどれだけ市場に流入しているのか、そうした輸入の詳細を知ることにより、農家の方々も、今後の農業経営に対し、対処が可能になるのではないかと思われます。 特に、本県において影響の大きな作物について、海外の情報を県は積極的にキャッチし、農家に迅速に伝える努力をすべきであると考えますが、御所見をお聞かせください。 また、こうした厳しい状況を打開するためには、新たな技術開発に期待するところも大であります。本年度、効率的な試験研究の推進を目指し、試験研究機関の組織再編が行われましたが、今後の農業の発展のため、新たな技術開発に向けてどのような方針で取り組んでいくのか、お聞かせをいただきたいと存じます。 次に、公共事業に関して、三点ばかり御質問を申し上げます。 まず第一点は、道路問題であります。 知事御自身も、高速道路を初めとした道路整備については御努力をいただいております。四国における高速道路の整備状況を見てみますと、どうしても本県南部のおくれが目立ち過ぎるように感じられるわけであります。 我が国は、森内閣から小泉内閣へとかわり、御承知のとおり、政治スタンスも大きく変革をしてまいりました。すなわち、聖域なき構造改革であります。小泉首相の言葉を引用いたしますと、新世紀維新とも言うべき改革の断行を国民に約束し、「恐れず、ひるまず、とらわれず」の姿勢を貫いて改革を進めるということであります。昨今では、特殊法人の改革や道路特定財源の見直しなど議論が行われ、地方にとっては極めて厳しい状況となっております。 こうした一連の動向を見据えてまいりますと、今後における横断道の鳴門以南への延伸並びに阿南安芸自動車道の建設促進への取り組みは、今が正念場のような気がするわけでございます。議会におきましても、国の公共事業を取り巻く環境の厳しさを認識し、開会日に、地方の道路網の整備促進を求める意見書を議決した次第であります。 そこで、お伺いをいたします。 まず、知事は、先月十八日、児島副議長並びに関係市の市長とともに、高速道路の整備促進を訴えるために国土交通省などへ出向かれておりましたが、そのときの感触をお聞かせいただきたいと思います。 次に、横断道及び阿南安芸自動車道の現状を踏まえ、これら道路の整備についてどのように取り組もうとされておるのか、所見をお伺いいたします。 公共事業の第二点目は、那賀川における治水、利水に関してであります。 この問題につきましては、私は質問の都度、毎回取り上げている課題であります。旧建設省が治水・利水対策として取り組んできた細川内ダム計画が中止となり、那賀川水系に関する住民はそれぞれの立場から治水、利水の早急な対策を強く望んでおることは御承知のとおりであります。 本年五月七日、県がまとめた渇水による被害は、一時的操業停止を含めて、おおむね十五億六千万円と聞いております。 過去における那賀川の取水制限の経緯を見てみますと、一九九〇年代は、取水制限をしなかったのが九一年、九二年の二回だけでありました。九三年から毎年制限を実施しております。また、そのうち九六年は年間三回、九五年、九七年、二〇〇〇年はそれぞれ年間二回の制限をしているようであります。その原因につきましては、降雨量が少ないことが相当大きな原因でありますが、そのほかにダム内の堆積土砂により貯水容量が減少したことも水不足の要因と言われております。 那賀川の課題と方向性を考える会からは、当面の利水対策として、長安口ダムの角落としゲートの改造やダム底水容量の有効活用など提言があるようでございますが、聞くところによりますと、例えば、川口ダムの底水活用の例をとってみましても、有効容量は農業・工業用水として、わずか二日から五日分程度にしかならないと言われております。しかも、これはいずれも既設ダムの一部改良活用であり、近年における気象の変化に伴う降雨量の減少傾向を考えますと、どうしても抜本的に渇水対策をカバーできるとは考えられないのであります。このことに対する県の見解をお伺いいたします。 また、今後における流域住民の合意形成を図るため、那賀川流域フォーラムも発足の準備が進んでいるようでありますが、渇水に悩まされる下流の利水者からいたしますと、いつ那賀川の整備計画案策定のための流域の意見反映がなされるのか、余りにも悠長な取り組みに思えるわけであります。 現実に、毎年行われる渇水による利水制限を見てみましても、利水企業は採算面で相当大きな被害を受けており、対策がおくれればおくれるほど、本県の立地操業に先行き不安を持つのではないかと心配いたすわけであります。対策が仮に何十年先ということになりますと、企業は本県に魅力を感じなくなり、採算性の高い地域を求めるのではないかと思う次第であります。 今後、フォーラムによる議論と意見集約が行われることは承知しておりますが、事の重要性にかんがみ、流域住民の合意形成を可能な限り早急に行い、治水、利水の対策が一日も早くできるよう県の積極的な対応を求めるものであります。所見をお聞かせいただきたいと存じます。 次に、公共事業の三点目は、橘湾における公共用地の利用計画についてであります。 公共用地の利用計画につきましては、今まで私の質問に対し、県は、「平成八年度から埋め立てに着手しており、徳島・小松島港等しゅんせつ土によるため、埋め立て後、土地の地盤改良が必要となることから、着工までにはまだ数年を要する見込み」との答弁でありました。さらに、土地利用計画については、地元阿南市と引き続き協議中であるとのことを承っております。 しかし、公共用地の土地利用につきましては、発電所計画とあわせて地元住民の利用に対する施設の建設をする旨の説明をしてきており、発電所建設の協力方を取りつけた大切な計画であります。 さらに、一言つけ加えるなら、県の必要な施設の産業廃棄物処理施設は東側に立地完成しているのに対し、目玉商品として住民に説明した西側の利用計画がいまだに示されていないのは、県の行政不信にもかかわる問題であります。少なくとも工程表ぐらいは作成し、施設種別や完成予想図ぐらいは地元住民にお示しをしてよいのではないかと思いますが、いかがなものでしょうか。 現在、県市協議をして進めております土地利用計画の事業内容をお聞かせいただきたいと存じます。 以上、御質問申し上げまして、答弁により質問を続けさせていただきます。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 園芸ランドとくしまづくりについての御質問についてでございますが、御承知のとおり、本県は京阪神地域という大消費地に近いこと、また、温暖な気候等の恵まれた状況にございます。このため、従来から京阪神の生鮮食料品の供給基地として、野菜、果樹等の生産振興に力を入れてきたわけでございますが、その結果、野菜生産出荷安定法に基づきまして、新たに美馬地区の洋ニンジンが指定産地に指定をされたと。また、同法により指定されておりましたレタス産地の指定区域の拡大が図られるなどの着実な成果が見られておるわけでございます。 さらに、本年四月から、県全体を新世紀園芸ランドとして見立てまして、他県産地や輸入野菜に負けない競争力を持った一大産地として生産振興を図っているところでございます。 一方、県南地域の見能林地区富岡東部地区などにおきましても生産基盤の整備が着実に進んでおりまして、稲作中心の農業地帯でございますこれらの農業地帯におきまして、圃場整備後の農地を従来の水稲単作から野菜作付へと転換を図っているところでございます。 現在の農業経営につきましては、輸入野菜の急増や景気の低迷などによりまして、県下の農家におきましては非常に厳しい農業経営を余儀なくされているところでございます。 県といたしましては、地域の活力を生かして、厳しい農業情勢を打開していくために、従来の事業に加えまして、普及センターもしくは合併JAを範囲として、低コスト化、既存産地の強化、大規模な新規産地を早期に育成することをねらいといたしました「新世紀園芸ランドとくしま創造事業」に積極的に取り組むことが極めて重要であるとの認識のもとに、本県農業の振興に力を注いでまいる所存でございます。 高速道路の整備促進のために国土交通省などへ要望したときの感触についての御質問でございます。 先月の十月十七日、私は、全国高速道路建設協議会顧問国会議員会議に出席をいたしまして、高速道路の整備に危機感を持つ各県知事とともに、歴代建設大臣が顔をそろえる中で、それぞれの地域の活性化にとって、いかに高速道路が必要であるかというようなこと。あるいは、現在の有料道路制度ということが国の財政再建と決して矛盾をしないと。むしろ国費、地方負担ということを減らす方法として、日本的な知恵なんだというようなこともあわせて訴えてまいったところでございます。 また、翌十八日には、東四国横断自動車道建設促進期成同盟会の会長といたしまして、自民党の堀内総務会長古賀道路調査会長国土交通省幹部に対しまして、児島副議長さんとともに、四国横断自動車道の整備促進を訴えてまいったところでございます。 その際、四国の高速道路整備に対しましては一定の御理解が得られたものと考えられるわけでございますが、高速道路整備の一時凍結が叫ばれる中、道路公団の民営化はどうあるべきか、国がどこまで責任を持って整備すべきかなど、今後の高速道路の整備のあり方について、まさに国において議論がされている最中でございまして、これらの方々も、どこに着地点を見出すかについて大変苦慮されている様子がありありと見られたところでございます。 さらに、一昨日には、本会議開催日のため私は出席できませんでしたが、全国二十九の道府県知事とともに、高速道路は国が責任を持って整備すべきであるとの緊急アピールを行ったところでございます。 次に、四国横断自動車道及び阿南安芸自動車道の整備への取り組みについての御質問でございますが、四国横断自動車道につきましては、高速道路を取り巻く厳しい諸情勢ではございますが、鳴門ジャンクションから徳島インターチェンジ間につきましては、できる限り早期に設計協議を開始すること。徳島ジャンクションから小松島インターチェンジ間については、早期に現地立ち入りをすること。小松島-阿南間につきましては、一日も早く施行命令が出されること。このことがそれぞれに実現できるように、引き続き関係機関に強く働きかけてまいりたいと、このように考えております。 阿南安芸自動車道につきましては、現在、国土交通省によりまして、日和佐道路の工事が進められるとともに、桑野道路や福井道路の整備区間への指定に向けた調査及び日和佐道路以南の調査区間への指定に向けた調査が行われております。 私といたしましては、関連事業の実施や調査に協力するなどによりまして、事業促進に一生懸命努めてまいりたいと考えておるところでございます。 いずれにいたしましても、四国横断自動車道及び阿南安芸自動車道は、小松島市、阿南市を初め県南域の活性化にとって非常に大きな役割を果たす、不可欠な社会資本であるというふうに認識をいたしておりますので、その整備促進に向けまして、厳しい状況下ではありますが、今後とも、本県の実情を関係機関に強く、一生懸命に訴えてまいる所存でございます。皆様方のぜひともの御協力を心からお願い申し上げる次第でございます。   (川人農林水産部長登壇) ◎農林水産部長(川人敏男君) 農産物における架橋効果と今後の流通の取り組みにどのような工夫をすべきかとの質問でございますが、平成十年の明石海峡大橋完成による神戸-鳴門ルートの全線開通などの高速自動車道整備による効果は、御指摘のとおり、何よりも時間短縮をもたらしました。このことが県内産地においては収穫等の時間的ゆとりを生み、経営規模拡大にもつながってきております。 次に、陸路直結により市場への入荷時間が安定したことが心理的距離の短縮を生み、市場関係者の間では、名実ともに本県が近郊産地となり、信頼度も高くなってきております。 県といたしましては、これらの効果を生かして流通面での工夫に取り組んでおりますが、その実用化の事例として、収穫したものをその日のうちに販売する、いわゆる朝採り野菜の出荷で、現在タケノコ等で定着しつつあります。 また、輸送中に生じるしおれや傷等の荷傷みが少なくなったことに着目し、出荷容器を従来の段ボール容器から、何度でも利用できる簡易な折り畳み式の通いコンテナ等の容器に変え、イチゴ等の輸送でコスト低減に取り組んでおります。 一方、定時に安定出荷ができるようになったことで、市場を介さずスーパーなどの実需者のもとに農産物を直接輸送して取引することや、小口産品の積み合わせなどによりコスト低減を目指す効率的な物流システムの検討を進める等、今後とも流通対策における創意工夫を進め、県産農産物の市場価値を高めてまいる所存であります。 本県にとって影響の大きな輸入農産物情報を迅速に伝える努力をすべきではないかとの御質問でございますが、近年、輸入野菜が急増し、農家経済に与える影響が非常に大きくなってきており、そのため、国におきましては、本年四月二十三日、生シイタケ、ネギ、畳表の三品目について、暫定ではございますが、セーフガードを発動したところであります。 また、三品目以外で影響が大きいと考えられるナス、トマトなど十二品目につきましても、監視対象品目として指定し、それらの品目につきましては、価格や輸入動向が調査されております。 本県に影響のある品目といたしましては、生シイタケ、ニンジン、トマト、ナスなどがございますが、それらの輸入農産物情報につきましては、全国野菜供給安定基金を通じて入手し、これまで適宜産地に提供してまいりました。 本年度におきましては、さらにこの流れを強化し、県の出先機関ともオンラインで結び、生産者に素早く届くよう、常時、情報の共有を図ることにしております。 特に、ニンジン、生シイタケ等につきましては、国の情報に加え、主要輸入相手国の栽培状況、出荷形態、出荷時期、数量等の輸入情報について、県独自に専門機関に委託して最新情報をリアルタイムで入手し、関係者に迅速に伝達し、農業経営に生かすことにしております。 今後、輸入野菜情報につきましては、本県に影響のあると思われる品目について常に注視しながら、的確に対応してまいりたいと考えております。 次に、今後の農業の発展のため、新たな技術の開発にどのように取り組むのかという御質問でございますが、これまで各試験研究機関では、農産物の高品質化や省力化に関する技術開発について独自の取り組みを進め、コチョウランのクローン苗大量増殖技術の開発や種のないスダチ品種の育成、地鶏として日本一の地位を確保しました阿波尾鶏の開発などの成果を上げてまいりました。 一方、厳しさを増す農業情勢の中、高度化、多様化する農業者の要請にこたえること、輸入農産物に十分対応できること、こうしたねらいのもとに、本年四月から、農林水産部内の各試験研究機関を統合して、各分野がこれまで蓄積してきた技術を総合的に活用し、新たな視点から研究、技術開発や普及に取り組むこととしております。 具体的には、軽作業化に向けた機械開発による高品質で省力・低コスト生産技術の開発、ITの利用によるカンショ等露地野菜での生育状況をリアルタイムに把握できる遠隔管理システムの構築や、イチゴ、ユリなどの新品種の開発による阿波ブランドの育成を重点的に進めてまいります。 さらに、産・学との共同研究による連携強化等を図りながら、新しい二十一世紀の農業を支える技術開発に全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。   〔大西(章)・阿川両議員退席、出席議員計四十名となる〕   (上総県土整備部長登壇) ◎県土整備部長(上総周平君) 那賀川の課題と方向性を考える会の提言する当面の利水対策だけでは、抜本的に渇水対策をカバーできないのではないかとの御質問であります。 那賀川の課題と方向性を考える会におきましては、那賀川の抱える治水・利水・環境上の諸問題に対処するため、那賀川の現状と課題を整理し、課題解決に向け、早急に取り組むべき対応策を提言するとともに、今後の中長期的な取り組みとして、流域全体での議論を早期に開始することが、ことし三月に提言されております。 この提言の中で、利水上、早急に取り組むべき対応策として挙げられている長安口ダムの角落としゲートの改造や予備放流管の改造につきましては、来年度から事業着手できるよう国に対し要望しているところでございます。 しかし、近年の渇水が頻発している状況にかんがみますと、これらの対策だけでは、議員の御指摘のとおり、渇水問題がすべて解決できるものでないことから、県といたしましても、細川内ダムにかわる中長期的な渇水対策を早急に検討する必要があると強く認識いたしております。 県は、流域住民の合意形成を可能な限り早急に行い、治水・利水対策が一日も早くできるよう積極的な対応を行うべきではないかとの御質問でございますが、河川法では、河川整備計画の策定に当たっては、流域住民の意見を反映することとしております。 このためには、近く設置される予定の那賀川流域フォーラムのようなオープンで公平な議論ができる場において、流域住民の合意形成を図っていくプロセスが大切だと考えております。 このフォーラムは中立的な立場で運営されるべきことが、これまでの議論の中で確認されてきております。したがいまして、河川管理者である国土交通省や県は、そのメンバーや事務局とはならず、オブザーバー的な立場での参加にとどめることとし、要請により説明や資料の提供を行うことになりますが、議論がスムーズに進むよう積極的に、できる限りの協力をしてまいりたいと考えてございます。 また、このように住民参画のもと策定された計画は、多少成案に至るまでに時間を要したとしても、事業実施においては円滑な施行が期待できるため、結果的には治水・利水・環境面での対策の早期実現につながるものと考えております。 県といたしましては、流域住民の方々の参画と徹底した情報公開のもと、那賀川の河川整備計画が策定され、治水、利水、環境の中長期的な対策が早期に実施できるよう、国土交通省とともに最大限の努力をしてまいりたいと考えております。 次に、橘湾における公共用地の利用計画内容についてのお尋ねでございますが、橘湾公共用地の埋め立ては、県南の地域振興及び地域環境の整備を図ることを目的として進めているもので、石炭火力発電所の西側に三十四・七ヘクタールの造成を行っているものでございます。埋立地の東側部分九・四ヘクタールは、橘廃棄物最終処分場として既に供用しており、また、現在、公共用地へのアクセスとなる臨港道路の整備を鋭意進めているところでございます。 この公共用地の利用計画につきましては、廃棄物最終処分場は埋め立て完了後、緑地として利用し、また、埋立地西側部分の用地につきましては、地域産業の活性化、地域のレクリエーションの場、人々の交流機能を生み出す複合的な場を創出するために、漁業施設用地、農業研修施設用地、マリーナ用地、緑地等として利用する計画となってございます。 しかしながら、長引く不況や金融不安等、依然として社会経済は厳しい状況が続いており、また、住民の方々のニーズの変化や現在の厳しい財政状況から、当初計画どおりの実現が可能かどうか懸念されているところでございます。 このような状況にかんがみ、早期に着手すべきものと猶予あるものを十分吟味し、どのような施設から整備すべきか庁内で再検討している状況でございます。 埋立地の完成は数年後と見込まれますが、地元阿南市を初め関係者の御意見、御協力をいただきながら、用地造成完了後、直ちに施設整備に取りかかることができるよう最善を尽くしてまいりたいと考えております。   〔大西(章)・阿川両議員出席、大西(仁)議員退席、出席議員計四十一名となる〕   (嘉見議員登壇) ◆三番(嘉見博之君) それぞれ御答弁をいただきました。 まず、農業問題につきまして、本県の基盤をなす産業でございます農業にあしたを見出すことのできる積極的指導を期待いたしますとともに、前世紀の大プロジェクト、明石海峡大橋の架橋による効果を農業振興に結びつけるよう、さらなる研究をお願いいたしておきます。 また、公共事業のうち四国横断道及び地域高規格道路につきましては、地域の振興の原動力をなすものでありますから、国に対し、さらなる働きかけをいただきますよう御要望をいたしておきます。 特に、国土交通省においては、都市中心部の道路を期間を定めて、集中的に整備するとの考えを持っておるやに聞いております。投資効果の少ない地方における道路の今後は改革の余波を受けるのではないかと思う次第であります。説得力のある国への訴えを重ねて要望しておきます。 また、小勝島の公共用地につきましては、地元住民が期待しておる施設であるだけに、完成目標を定めていただきまして、積極的な取り組みを要望しておきます。 それでは、質問を続けてまいります。 ベンチャー企業の創出についてお尋ねをいたします。 日本経済は、失業者の増加、マイカルの経営破綻、アメリカでの同時多発テロによる輸出の減少など、停滞感を示しております。 私自身、こういった経済環境の中で特に注目したいのが、去る九月に県が発表されました二〇〇〇年の工業統計調査の速報であります。本県の製造品出荷額、事業所数が減少となるなど、三年連続の落ち込みを示している点であります。事業所数の減少した業種としては、医療、家具、食料など、かつて本県の地場産業として本県経済を支えていた業種であります。これらの業種は、中国を初め、賃金が安く生産能力も向上した海外へと生産がシフトしておることが原因であります。開発型企業、地場に密着した企業、独自の技術を有する企業以外はすべて海外に移転するとも言われております。 こういった中、本県経済の活性化を考えた場合、平成八年度より圓藤知事が積極的に推し進められたベンチャー企業の創出事業は先見性に富んだものであり、平成十二年度末には四十九社、投資額約二十八億円と日本一の実績を示すなど、他県に誇れる成果を得ており、知事の施策展開に心強さを感じる次第であります。 知事は、日本一のベンチャー企業をたくさん育て、ベンチャーの里は徳島だと言われるようにしたいと、着実に施策を展開されておるが、今までのベンチャー企業創出施策に関する総括と今後の施策をお伺いいたしたいと思います。 最後に、二点、教育問題についてお尋ねをいたします。 教育委員会は、深刻化するいじめや不登校など相談に当たるスクールカウンセラーを県内六十の公立小・中学校に配置しているようであります。 現在配置されている六十校の内容でありますが、私の理解しているところでは、一人のカウンセラーが一校を担当する単独校方式と、複数校を受け持つ拠点方式の二つの方法を採用しているようであります。しかも、カウンセラーは精神科医、臨床心理技術者、大学の先生等で、それぞれの方が本職を持ちながらの対応であるようであります。 現在まで、この方法で問題はないようでありますが、こうした重要な役割だけに、本職を持ちながら生徒の指導、相談をしていただくことに無理があるのではないか。同時にまた、必要なときに学校側の主体で行動していただくことができない場合もあるのではないかと危惧するものであります。 この社会問題化している生徒の不登校やいじめ、あるいは犯罪に対し、より健全にカウンセリングし、子供の発している危険信号を常時専門的な立場でキャッチするためにも、スクールカウンセラーの人員をふやすなど、本制度を検討し、充実すべきであると考えますが、教育長の所見を賜りたいと存じます。 次に、中学校におけるクラブ活動について所見を伺ってまいりたいと存じます。 まず、先般の徳島新聞に、「スポーツ事情 第一部 学校部活の崩壊」という記事が掲載されておりました。その内容を参考にしながら申し述べてみたいと思います。 それによりますと、県内には中学校で九百の運動クラブがあり、一万七千三百人程度が所属しており、小・中・高校を通じ、上級学年に進むに従って運動人口が減っております。 この原因についてはいろいろ考えられますが、その中には、受験戦争に備える子供、あるいは小学校時代、熱心さの余り親も子供も燃え尽きてしまうなど、いろいろな要因があるようです。さらに新聞記事によりますと、ある女性教師の話として、「部活動に熱心な先生が昔に比べて少なくなった。昔は、放課後、先生と生徒が部活動に一生懸命取り組む雰囲気が学校全体に漂っていた。今は、部活を大事にしよう、力を入れようという感じが学校自体にない」と感想を述べております。私も全く同感であります。 さらに、生徒数の減少の影響を受け、県内中学校の教員採用も減少し、加えて、現職教諭の高齢化が進み、十年前に比べて、二十歳代は二〇%減少して、わずか七%になっているようであります。 こうした状況に加え、中・高校の指導者とも校務が忙しく、指導に時間がとれないという悩みもあるようでございます。学校における部活動がますます低下している現状ではないでしょうか。これではスポーツの視野を広げ、どうしても質の高い部活動を望むことは不可能であると言わざるを得ないのであります。 現在、小学校を中心として、少年野球やサッカー等では、地域の熱意ある指導者を迎え、各地域において任意にクラブを結成し、地域の中に溶け込んで生き生きとクラブを運営しておりますが、そうした現状を参考にして、中学校においても部活を盛り上げる方法はないものかと考える次第であります。 私は私なりに、この問題を前進させる方法として、今以上に学校外から、適切な専門技術を持った高い質の指導者を部活動のために委嘱してはどうかと考えております。 そこで、生徒に対する部活への楽しみと部活の活力を高めるための方策として、今以上に学校外から指導者を迎える等、本県の体育の振興を図るべきと考えますが、教育長の所見を賜りたいと存じます。 答弁をいただきまして、まとめに入らさせていただきます。   〔大西(仁)議員出席、出席議員計四十二名となる〕   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) ベンチャー企業の創出施策に関する総括についての御質問についてでございます。 地域経済の活性化や新たな雇用の創出を図っていくためには、新たな事業分野を創造するいわゆるベンチャー企業の創出、育成がますます重要となってきているわけでございます。 本県におきましては、これまで、全国に先駆けまして、新技術を生かした創造的な事業活動や新分野への進出等の経営革新に取り組む、いわゆる頑張る企業を支援するために、技術開発から販路開拓までの総合的な支援体制の整備を進めてまいりました結果、議員御指摘のとおり、投資につきましては平成十二年度末で四十九社、投資額にいたしまして二十八億二千五百万円という日本一の実績を上げたところでございます。 こうした取り組みによりまして、本県企業におきましては、新商品、新技術等の開発が積極的に行われるなど、成果をおさめているところでございまして、例えば、遺伝子の構造と機能を明らかにするために、ごく微量のたんぱく質でアミノ酸の構造を決定する技術の開発に成功した企業──これはアプロサイエンスですね。それから、DVDの張り合わせ技術を確立いたしまして、一枚のディスクで大容量の記憶が可能となり、コンピューターの記憶媒体としての道を開くことに成功した企業──北野エンジニアリング、それから、発光ダイオード、LEDを利用した小型電光サインの開発に成功した企業──シルバーメイキングなどの例が挙げられるわけでございます。 次に、今後の施策展開についてでございますけれども、引き続きベンチャー企業の新商品、新技術等の開発支援を行いますとともに、課題となっております販売力向上支援を積極的に行うことによりまして、市場で高い評価を受け得る企業を数多く育ててまいりたいと、このように考えております。 早くサクセスストーリーをたくさんつくっていくということが、一番私は徳島県の現在のベンチャー企業の育成にとって大事なことだというふうに考えております。 さらには、新たなベンチャー企業の創出におきまして、SOHOなど情報通信技術を活用した起業家予備軍の育成や、また、大学等の研究成果を産業界に移転することを目的として設立をされましたテクノネットワーク四国──いわゆる四国TLOですね──との連携などによります大学発ベンチャー企業の創出がキーポイントになるというふうに考えておるところでございます。 厳しい経済環境下ではありますが、こうした状況に打ち勝ちまして、一層の競争力を有するベンチャー企業を創出、育成いたしまして、日本一のベンチャー県を目指してまいりたいと、このように考えております。   (松村教育長登壇) ◎教育長(松村通治君) スクールカウンセラーについて、人員をふやす等本制度を検討、充実させてはどうかとのお尋ねでございますが、本県におきましては、平成七年度から優先度の高い学校に順次スクールカウンセラーを配置してきたところであります。しかしながら、当制度の資格要件であります臨床心理士の有資格者が極めて少ないという厳しい実態がございます。 そのため、これまでスクールカウンセラーの配置形態を工夫するとともに、未配置の中学校には教員OB等が相談活動を行う、心の教室相談員を配置したり、教員のカウンセリング技術の向上を図るための大学院への派遣や各種研修講座の実施など、各学校における教育相談体制の充実に努めてきたところであります。 議員御提言のスクールカウンセラーの増員につきましては、当面難しい状況にありますが、市町村教育委員会などとも連携しながら、相談活動のより一層の充実を図ってまいりたいと考えております。 次に、中学校の運動部活動活性化のため、外部から指導者を迎えること等の取り組みをすべきではないかとのお尋ねでございますが、運動部活動は学校教育活動の一環として計画、実施されており、生涯にわたってスポーツになれ親しむための基礎づくりや体力向上、豊かな人間性の育成等、大きな教育的意義を有しております。 中学校の運動部活動の現状は、部員数の減少や指導教員の高齢化、指導者不足等さまざまな課題がございます。 こうした課題に対応するため、近隣校合同の部活動や地域スポーツクラブと連携した活動、外部指導者の活用、さらには指導力向上の研修会等により部活動の充実、活性化を図ってまいる必要があると考えております。 とりわけ、外部指導者の導入につきましては、中学校、高等学校を対象に、本年度から四十名に増員しておりますが、こうした部活動の現状を踏まえまして、さらなる努力を重ねてまいりたいと考えております。   (嘉見議員登壇) ◆三番(嘉見博之君) それぞれ御答弁をいただきました。 ベンチャー企業の創出については、日本経済が停滞感を深め、企業が海外へ流出する中で、本県産業の振興を図る上で極めて重要な施策であります。知事の強いリーダーシップのもとに、今後とも積極的な施策展開をお願いしておきたいと存じます。 また、スクールカウンセラーの配置につきましては、可能な限り生徒に目が行き届き、生徒の信号を受けとめることのできるような人員配置、体制整備に向けて努力していただきたいと存じます。 さらに、部活の活性化につきましては、今後十分御検討いただくよう要望しておきます。 それでは、まとめに入ります。 二〇〇一年もあと二カ月で終わろうとしておりますが、本県は、この世紀の初めに当たり、知事の座を三期目のベテラン船長、圓藤寿穂氏に託したわけでございます。私どもも、当然船長の操舵に注文をつけながら、二十一世紀初頭の足跡を明確に歴史のページに刻んでまいりたいと存じます。 本県のさらなる飛躍は、三期目の圓藤知事の両腕にかかっており、それを補佐する職員諸氏の英知にあります。 どうか、思い切った圓藤カラーを高々と掲げていただき、県政を進めていただきたいと思います。 これをもちまして、私のすべての質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手)   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 議事の都合により、休憩いたします。      午前十一時二十九分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後一時三分開議      出席議員計三十九名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     木  南  征  美 君     二  番     川  端  正  義 君     三  番     嘉  見  博  之 君     四  番     森  田  正  博 君     五  番     喜  田  義  明 君     六  番     須  見  照  彦 君     七  番     臼  木  春  夫 君     八  番     黒  川  征  一 君     九  番     古  田  美 知 代 君     十  番     山  田     豊 君     十一 番     森  本  尚  樹 君     十二 番     岡  本  富  治 君     十三 番     藤  田     豊 君     十四 番     谷     善  雄 君     十五 番     庄  野  昌  彦 君     十六 番     橋  本  弘  房 君     十七 番     冨  浦  良  治 君     十九 番     長  池  武 一 郎 君     二十 番     大  西  章  英 君     二十一番     長  尾  哲  見 君     二十二番     樫  本     孝 君     二十三番     来  代  正  文 君     二十四番     竹  内  資  浩 君     二十五番     福  山     守 君     二十六番     西  沢  貴  朗 君     二十七番     吉  田  忠  志 君     二十八番     北  島  勝  也 君     二十九番     杉  本  直  樹 君     三十 番     佐  藤  圭  甫 君     三十一番     児  島     勝 君     三十三番     遠  藤  一  美 君     三十五番     平  岡  一  美 君     三十六番     四  宮     肇 君     三十七番     元  木     宏 君     三十八番     中  谷  浩  治 君     三十九番     大  西     仁 君     四十 番     阿  川  利  量 君     四十一番     谷  口     修 君     四十三番     榊     武  夫 君   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 六番・須見照彦君。   〔久次米・柴田両議員出席、出席議員計四十一名となる〕   (須見議員登壇) ◆六番(須見照彦君) 自由民主党・交友会の須見照彦でございます。 三日目の午後、大変お疲れのところ、眠い時間でございますが、教育問題を中心に一生懸命頑張ってまいりたいと考えますので、どうかよろしくお願いをいたします。 さて、圓藤県政三期目の基本政策を明らかにする今十月議会も、いよいよ最終日となりました。 さきに登壇された議員諸兄と知事初め理事者各位との真摯なる議論の中から、第三期圓藤県政の輪郭がそれなりに浮かび上がってきていると感ずるものでございます。 一方、私は、今年六十歳を迎えました。いわゆる還暦でございます。古代の中国人は、宇宙の創造の原理を、木が燃えて灰になり、灰が土になり、そこから金が生まれ、金は夜露にぬれて水を生むという、木火土金水のいわゆる五行説を唱えました。その思想が十干十二支へと発展し、十と十二の最小公倍数である六十年に一度、宇宙はほぼ同じ状況に還ると考えました。いわゆる東洋哲学の根幹の部分でございます。そのことに私は、最近ある種の感慨を覚えております。 と申しますのは、私が生まれました一九四一年、昭和十六年でありますけども、それは真珠湾攻撃に始まる日米開戦の年でございました。六十年後の本年九月十一日、アメリカを襲いました同時多発テロは、その規模、衝撃度、国際政治へのインパクトのすべてにおきまして、けた外れであり、嫌な言葉でありますけども、メガテロリズム時代の幕あけ、あるいは今後の展開によりましては第三次世界大戦に突入しかねない様相さえ呈しております。 人間はいつの時代が来たら信じ合えるのか、こういう大混乱の時代をどう生き、明るい未来をどのように構築していくのか、自問自答の毎日でございます。 その過程における私なりの結論は、今、世の中に求められるものは、確かな将来見通し、ビジョンであるということでございます。不安を和らげ、痛み、苦しみを我慢し得る未来への夢であります。そして、こうしたあすのビジョン、約束を人々に示し、それを実行し、結果責任をとるのが政治の役割、政治家の務めであると考えるのであります。 三たび県民の信任を受け、二十一世紀初頭の県政を託された圓藤知事には、新しい徳島の改革と創造のビジョンとその断行が熱く期待されております。 そこで、まず知事に伺います。 世界同時不況の中で起こった今回のテロ事件は、現在の世界秩序全体の崩壊の始まり、少なくとも唯一の超大国アメリカの時代の終えんを暗示していると私は思います。 圓藤県政の哲学のバックボーンとも言うべき大交流、大競争の時代は、しばらくは影をひそめまして、世界は新しい座標軸を求めて漂流する日々が続くと考えるのでありますが、この点に関する知事の認識について、まずお伺いしたいと思います。 次に、今回の知事選挙における公約の柱の一つでもあり、また、日ごろ知事が循環型社会の構築、あるいはゼロエミッション社会の実現──ゼロエミッションは、ごみゼロという意味でございますけども、そういうキャッチフレーズで知事が真剣に取り組んでおられます環境問題について、この際、一点取り上げたいと思います。 私たちが生活や事業活動を行う上で廃棄物は必然的に出てまいりますので、循環型社会においても廃棄物の適正処理施設の確保は欠かせないものでございます。 廃棄物処理施設のうちで代表的なものが焼却施設であります。各家庭から出る一般廃棄物の焼却施設については、現在、市町村が運営する施設が県下に十八ございますが、ダイオキシン対策、ごみ処理コストの低減対策などのために、県では、六ブロックに集約する広域処理計画をつくりまして市町村の取り組みを促進しているところであります。 一方、産業廃棄物につきましては、排出者責任の原則で、現在、民間処理業者により小規模な焼却施設が多数運用されております。多分、恐らく県下に二、三百あると思いますけども、その多くはダイオキシン対策の進行等によって、適正な処理にたえられない事業者が今後続出するものと見られております。 また、現在、これらの施設は一廃、産廃ともに熱回収がほとんど行われておらず、資源の有効活用という見地からはほど遠い状況にございます。また、規模の問題から、いわゆる高コスト構造からも脱却できない状況にありまして、今後、一廃、産廃ともに施設の集約化と高度化は避けて通ることができない大きな問題でございます。 このため、国におきましては、現在、廃棄物の定義及び一廃、産廃の区分の抜本的な見直しを進めているようでありまして、近い将来、一廃、産廃の一体的な処理と資源回収を推進する制度が構築されるものと思われます。 以上のことを総合的に考えてみますというと、当面は、現在稼働中の焼却施設の耐用年数をにらみながら、実現が可能と思われる一、二カ所の広域化計画を推進すればよろしいでしょうが、将来は、県下一カ所の一廃、産廃の一体的な処理施設及び資源総合化施設をPFI、あるいは廃棄物処理センター方式の活用などによって設置すべきではないかと考えられます。これはまた、現在構想段階にあるエコタウン事業の中核的施設としても大きな意味を持つというふうに考えられますが、知事の所見を伺いたいと思います。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 大交流、大競争の時代はしばらく影をひそめて、世界は新しい座標軸を求めて漂流する日々が続くと思うが、認識はいかにと、こういう高邁な御質問でございます。 大交流、大競争の時代、すなわちアメリカを中心に急速に広がっておりますグローバリゼーションの流れのことではないかというふうに存ずるわけでございますが、これは地域や国の枠を越えて大きなうねりとなって世界じゅうを包み込み、日増しにその影響力を強めておるわけでございます。今後とも、IT革命によりもたらされる時間、距離の短縮や地球規模のネットワークの構築が進展をいたしまして、人、物、情報の交流が世界的な規模で行われていくという基本的な方向性は、これからも続いていくんではないかなと、このように考えておるところでございます。 ただ、グローバリゼーションの進展は、一方におきましては、発展途上国との貧富の差の拡大や、また、地域文化との摩擦や自然環境への影響を及ぼすなど負の側面があるということから、新しい流れを求める動きもございますので、議員御発言の、新しい座標軸を求めて漂流する日々が続くということもまた言えるのではないかなと、このように考えるところでございます。 私といたしましては、こういった時代の流れを見据えながら、大きな時代の流れにも決して埋没することのない、個性豊かで創造性あふれる県づくりに、県民の皆様とともに今後とも全力で取り組んでまいる所存でございます。 次に、将来は、県下一カ所の一廃、産廃の一体的な処理施設及び資源総合化施設をPFI方式、または廃棄物処理センター方式の活用などによって設置すべきではないかと。また、現在構想段階にあるエコタウン事業の中核的施設としても大きな意味を持つのではないかという御質問についてであります。 循環型社会は、廃棄物の発生抑制や再使用、再生利用等による資源の有効利用と廃棄物の排出量を大幅に減少させることを目指しておりますが、議員御指摘のとおり、適正な廃棄物処理施設の設置はどうしても必要でございます。 こうしたことから、一般廃棄物の処理につきましては、ごみ処理の高度化、効率化やコストの低減などを図るために、県下を六ブロックに集約することにいたしました徳島県ごみ処理広域化計画を策定いたしまして、この計画に基づいて、各市町村において広域処理に向けての取り組みが進められているところでございます。 県といたしましては、全国屈指の優遇制度を設け、積極的に市町村の支援に取り組んでいるところでございます。 また、産業廃棄物焼却施設につきましては、平成十四年ダイオキシン対応に向けまして、小規模焼却施設には廃止の意向も見られることから、県といたしましては、融資制度を設け、適正な処理能力の確保に努めているところでございます。 議員御指摘の、将来においては、県下一カ所の一体的な処理施設及び資源総合化施設をPFI方式、または公共関与の廃棄物処理センター方式の活用などによって設置すべきとのことにつきましては、広域処理焼却施設の耐用年数や環境技術の革新を考慮した場合、長期的な視点においては貴重な御提言として受けとめさせていただきたいと思います。 また、現在進めております本県のエコタウン構想につきましては、ゼロエミッション推進検討委員会やエコタウン東京懇話会での議論を踏まえまして、本県の特性を生かした構想実現に向けて最大限の努力を行っておりますので、御理解を賜りたいと存じます。   〔来代・阿川両議員退席、出席議員計三十九名となる〕   (須見議員登壇) ◆六番(須見照彦君) 知事から御答弁をいただきました。 前段の時代認識でありますけども、何でまあこんな禅問答みたいな質問をしたかと申しますと、第三期圓藤県政は、あらしの中でスタートを切ったと思うからであります。 同時多発テロはもちろんでありますが、我が国経済も大ピンチに陥っております。我が国を代表する企業といえば、トヨタ、ソニー、NEC、富士通、日立、東芝、松下電器、NTTと浮かんでまいりますが、折からの半導体不況やIT革命の進行によりまして、トヨタを除く代表的な企業グループで、今、数十万人単位のリストラが進行中であります。 私は、これは、景気に波があって、今の経済状態が底であるということではなしに、日本の産業自体が空洞化している、つまり構造的な問題であり、景気の回復によって雇用もまたもとに戻るとは言えないと考えているのであります。金融システムは、いつ巨大な破壊があってもおかしくない状況にあります。 来年度の国の税収は、法人税を中心に大幅な減となるでありましょう。再来年度は国の予算が組めないかもしれないところまで来ていると思います。もし緊急避難的に国債の増発を行いますというと、国債の暴落という、あるいは激しいインフレさえ懸念されます。もしも日本が倒れたら、日本発の世界恐慌の可能性が高いと世界じゅうが懸念しており、来年二〇〇二年がその分かれ道だというふうに言われております。 まあ、いたずらに不安感を持ってもしようがありませんが、県行政は実にのんきだなあというのが、まことに失礼でありますが、私の実感でございます。 先ほどの時代認識で、知事さんと私の時代認識はほとんど変わりないということで安心いたしましたけども、行政は大体世の中の流れから五年ぐらいおくれてやってくるというのが私の経験哲学でありますけども、今やそんなのんきな時代ではないのであります。 いささか釈迦に説法の感がありますが、トップリーダーとしての知事には、大変な時代なんだという認識を持たれまして県政運営に当たっていただきたいと考えます。 次に、一廃、産廃の処理施設の問題につきましては、控え目の答弁しかいただけませんでした。今進めております一般廃棄物の広域処理計画、これは実は、私が四年ほど前に担当いたしまして検討を始めたものでございます。今、担当部局に実現の可能性を伺ってみますというと、一生懸命努力されまして、四、五年先には、一、二カ所程度の実現の可能性が高いようであります。 このように、大きな事業は構想段階から実現までに十年あるいはそれ以上の歳月を要するものでありまして、その間の環境の変化と技術の進歩は大変なものがございます。 これも私の経験でありますけども、事務方は、一度決めた方針はなかなか変えがたい傾向がございます。知事におかれましては、国の方向を先取りする、リードするという先見性と強いリーダーシップを持って、文字どおりの環境先進県日本一を目指してほしいと思います。 それでは、本来のテーマであります教育問題に入ります。 地方分権の流れを受けました地方教育行政法の改正によりまして、県教育委員会教育長は、今までの一般職から特別職に格上げされました。いわば、従来の教育委員会事務総長から、企業でいえば代表取締役社長──委員長は会長でありましょうから──になりました。教育行政全般に係る権限と責任は大幅に強化されたと思いますし、まさに画期的であり、大きな進歩だと思います。 そこで、まず、初代特別職としての教育長に、抱負と決意のほどを伺っておきたいと思います。 次に、教育問題の各論に入ります。 イギリスのブレア首相は、新政権をスタートさせるとき、最優先政策は何かと尋ねられまして、「教育、教育、そして教育」と答えたことは余りにも有名であります。これは、大競争時代の国際経済の中で生き抜くためには教育水準の向上が不可欠との認識のもとに、保守党のサッチャー前政権時代に成立した教育改革法の流れを労働党のブレア政権でも継承していくことの決意の表明と受けとめられております。 具体的には、国家の教育目標を設定の上、学力テストを実施し、学校ごとの成績を発表する。また、通学区域を廃止し、生徒、保護者には選択の自由を、学校間には競争原理を導入するものであります。 私は、かねてから、我が国や本県の教育に根本的に欠けている理念は、競争原理の導入であると考えております。その意味で、昨年度、るる議論されました県立高校九学区制のベースになっている学校間格差の是正、地域に根差した特色ある学校づくりという考え方は、大変響きもいいし、間違ってもおりませんが、競争原理の導入という視点が欠落していると思います。 もとより、イギリスと日本とは、教育の置かれている状況に多少の差があることは十分承知しておりますが、この選択の自由と競争の原理に加え、説明責任の三点は教育改革のキーワードであると考えられます。 今回の高校教育改革を考えるときに、選択の自由につきましては、一つ、県民や議会の声を踏まえ、九通学区域を断念し、一通学区域、三区域、五区域といい、いわゆる選択の自由の趣旨を踏まえた複数案を提示していること、二つ目に、受験機会を複数化したこと、三つ目に、さまざまなタイプの学校をつくることなどから評価をしたいと思います。 朝令暮改と呼ばれることを余り気にすることなく、世の中の流れや県民の声に柔軟に対応することは大変勇気の要ることでありますけれども、その姿勢は高く評価したいと思います。 一方で、学校間の競争原理の導入や、とかく閉鎖社会の感のある学校運営の県民への説明責任について、どのように取り組もうとしているのかは十分に伝わってまいりません。 私は、教育サービスを提供する側の高校が、サービスを受ける側の生徒、保護者に選択されるよう互いに切磋琢磨することにより魅力づくりを行っていくこと、すなわち顧客志向の高校づくりを行うことが、今ほど強く求められている時代はないと思うのでありますが、この点に関する教育長の所見を伺います。 次に、今回の高校教育改革試案の目玉の一つに、併設型中高一貫教育の設置が盛り込まれております。賛否両論、いろいろと議論はあろうと思いますけれども、私学の振興がおくれている本県の現状を考えるときに、根強いニーズがあると考えられ、私はぜひ推進すべきであると考えますが、教育長の所見を伺いたいと存じます。 次に、教育委員会の最大の役割は何かといえば、それは学校現場が児童、生徒と真剣に向き合い、よりよい教育を展開するための条件整備をすることに尽きると思います。その意味で、県教育界のトップとしての教育長の基本スタンスは、教育現場第一主義にあるべきだと考えております。 そこで、二つの提案をしたいと思います。 一つは、学校現場は忙し過ぎまして、最も大切な児童、生徒とじっくり向き合う時間がとれないという声がよくございます。どうも行事、会議、出張などが多く、それも電子メールを使って処理すればいいものまで漫然と例年どおりの開催をしているようでございます。 そこで、少なくとも県教育委員会主催の会議などは、この際、ゼロベースで見直すとともにスリム化に向けて今すぐ取り組むべきだと思いますが、いかがでありましょうか。 二つ目は、現在、民間企業では、厳しい経済状況の中で徹底した合理化を行っております。その際、本社機能の高度化を図る一方で、管理部門の人員削減を図り、営業部門などの最前線に人員を重点配置しております。 そこで、県教育委員会事務局の組織力を高め、人員を捻出し、その中で特に、特色ある学校づくりを行っている学校、例えば連携型の中高一貫校などでありますけども、そこに人材を重点配置するような考えはないのか、伺いたいと思います。 一方、次の時代を担う人材の育成という観点から、徳島の教育はどうあるべきかを、地方分権の潮流を踏まえながら真剣に議論すべき時期が来たと思います。その際、知事の役割が大変重要となってまいります。従来、教育委員会の独立性に配慮する余り、知事の教育に対する肉声はほとんど聞こえてまいりません。 岐阜県では、知事、県議会議長、教育委員長を委員とし、教育長を準委員、人事委員会委員長、代表監査委員をオブザーバーとした岐阜県教育協議会を設置し、二十一世紀における岐阜県教育のあり方を定期的に協議しているそうであります。 本来、教育委員会制度の趣旨は、教育には素人ではあるが、各界の見識のある人材の声を教育行政に反映することにあります。幸い、現在の県教育委員には、阿波銀行の山下頭取や大塚製薬の河内工場長といった、まさにグローバル経済を生き抜いておられる本県を代表する企業人が就任しておりまして、月一回の定例的な案件の審議だけではもったいないと思うのであります。 教育は最大の社会インフラであり、県全体として議論すべきであると私は思います。この際、教育問題は教育委員会ということではなく、大所高所から、徳島の人づくりという視点に立って、知事と教育委員とが自由濶達に議論する場を設けるべきだと思うのでありますが、知事の所見を伺いたいと存じます。 さらに、教育における多様性や競争原理の導入という視点、観点からも、特色ある私学の振興が欠かせないものと考えられます。 私学の振興のためには、まず県民のニーズ、私学経営者の能力と意欲、県行政の三位一体の連携が必要不可欠と考えられますが、県行政の方も今まで真剣に取り組んできたとは思えないのであります。 今後の本県教育の一層のレベルアップのためには私学の振興が重要なテーマになると思いますけども、このことに関する知事の所見と今後の取り組みについて伺いたいと存じます。 次に、競争原理の導入という視点、あるいは外部からの新しい血を導入するという意味で、民間人を含む経営感覚、バランス感覚を持った人材を校長に登用することを真剣に検討すべき時期が来たと思いますが、この点についての教育長の見解を伺いたいと存じます。 次に、国際化時代に対応した教育という観点からの議論を行いたいと思います。 グローバルスタンダード、ワールドエコノミーという言葉が毎日のテレビや新聞にはんらんするように、今、我が国の経済社会は国際化の流れの中で生き抜いていかなければなりません。製造業はもちろんでありますけども、農業、商業、サービス業またしかりであります。 こうしたときに、本県教育の現状を考えますと、国際化の視点というものがやや弱いように感じられます。この際、県教育委員会に国際化を担当するセクションを設けてはどうでしょうか。 また、現在、中学校に配置されている英語指導助手を小学校にまで拡大すべきであり、人員増のための費用は大したことではありません。会話は耳からでありますから、中学校からでは遅過ぎます。ネイティブスピーカーの生の英語は小学校低学年からでなくてはならないと思うのでありますが、教育長の見解を伺いたいと思います。 次に、地元の阿波西高校で取り入れられております連携型中高一貫教育についてであります。 私は、この問題を取り上げるに当たりまして、中学校や高校の教育現場の生の声、阿波町、市場町両町教育委員会、さらには父兄の方々からも意見を聞いてまいりました。 現在、阿波中学、市場中学に加配配置されている教員の数は両校一名ずつであり、少なくとも主要教科については、中学三年と高校一年を続いて受け持てるようなシステムがぜひ必要だが、そういうシステムとか、あるいは統一したカリキュラムとかは望むべくもないようでございます。新しい試みでもあり、一生懸命取り組みたいんだけれども、県教育委員会の今の取り組みではどうしようもないというのが関係者の正直な告白であります。 私は、話を聞くにつれまして、これは失礼な言葉でありますけれども、羊頭狗肉だなあ思いながら、だんだんとむなしさを覚えてまいりました。 今のままの連携校は、期待して入ってくる児童、生徒や父兄、あるいは関係者に対する背信行為であると言っても言い過ぎではありません。少なくとも、以下に述べる改革を直ちに取りかかるべきだと考えます。 中学三年と高校一年を連続して担任できる人事制度、人事交流が最低限必要だと思います。高校と中学の併任発令などは、やろうと思えばすぐにできることだと思います。 次に、最低四、五人の人事交流が不可欠であります。高校と義務教育の給料表に差があるようでありますけども、こんなことは運用の妙で解決できる問題だと思います。県教育委員会は、この際、単なる指定ではなく、この問題に真剣に取り組む関係者の声に耳を傾け、実行に移すべきだと考えますが、教育長の見解を伺いたいと思います。 以上、御答弁をいただきまして、結びに入ります。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 私と教育委員が自由濶達に議論する場を設けてはどうかということの御提案についてでございます。 私といたしましては、教育委員会の職務権限に属する事項につきましては、地方自治法の規定によりまして、独立した執行機関として、教育委員会の判断と責任のもとに行われるべきものであるというふうに考えております。 もとより、教育は、次代を担う人づくりを進める上で極めて重要であるというふうに認識をしておりまして、これまでも機会あるごとに、教育委員会事務局、さらには、さまざまなお立場の教育関係者の方々と教育の諸課題につきまして意思疎通を図ってきたところでございます。 今日の国際化、高度情報化、少子化の流れの中で教育の果たす役割が今後ますます重要になってくることを考えるとき、教育委員さんと私が、徳島の人づくりという幅広い視点から直接意見を交換してはどうかとの議員の御提案は、まことに時宜を得た、非常に意義深いことと認識しておりまして、早期にそういった機会を設けてまいりたいと考えているところでございます。 今後の本県教育の一層のレベルアップのためには、私学の振興がかぎになるとの御質問についてでございます。 本県の私立学校は、学校数、生徒数におきまして、全国的に見れば、その割合は極めて低いのが現状でございます。その中にありまして、本県私学の中には、外国人による英語教育を意欲的に行ったり、中高一貫教育による教育効果の向上を目指したり、また、体育コース、進路別コースを設けるなど進路と個性に応じた特色ある教育を行っており、それぞれ私学の独自性を発揮しておられるわけでございます。 県といたしましては、私立学校の建学の精神を生かした特色ある学校づくりを支援するために助成を行ってまいりました。議員御指摘のように、学校教育は、今大きな変革期を迎えようとしておりまして、教育における多様性の確保や競争原理の導入という観点からも、私立学校の振興を図ることは非常に重要であると認識をいたしております。 一方、児童・生徒数の減少など、私立学校を取り巻く経営環境は厳しさを増しておるわけでございまして、このような中にありまして、私立学校が県民の期待にこたえてその役割を適切に果たしていけるように、県といたしましても、できる限りの支援をしてまいりたいと、このように考えているところでございます。   〔来代・阿川両議員出席、出席議員計四十一名となる〕   (松村教育長登壇) ◎教育長(松村通治君) 教育長としての抱負と決意についてのお尋ねでございますが、議員御指摘のとおり、私は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正によりまして、議会の皆様方の御同意を得て教育委員を拝命し、教育長に就任したものであり、改めて、その職責の重大さに身の引き締まる思いでございます。 就任以来、教育委員長を初め、他の教育委員とも活発な議論を交わし、本県教育の振興と教育委員会のより一層の活性化に努めているところでございます。 特に、現在進めております高校教育改革につきましては、二十一世紀における本県教育の進むべき方向を決定するものであり、県民の皆様方から幅広く御意見をいただきながら、その実現に向け、全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。 私自身、いま一度心を新たに、私に課せられました使命に思いをいたし、本県教育のさらなる前進のため、懸命に努力してまいりたいと存じます。 次に、高校が生徒、保護者に選択されるようお互いに切磋琢磨し、魅力づくりを行う必要があるのではないかとの御質問でございますが、高校教育改革を進めるに当たっては、生徒、保護者の視点に立った、魅力ある学校づくりを行うことが大変重要であると認識をいたしております。 そのためには、各高校がみずからの努力によって、校風や伝統、設置学科の基本的な特徴などを生かしながら、創意工夫と切磋琢磨を通じて、生徒たちが誇りを持って通える学校づくりを行うとともに、その内容について積極的に情報提供をしていく必要がございます。 県教育委員会といたしましては、こうした基本的な考え方の中で、各学校の取り組みを支援していくための事業実施や、学校の特色化に応じた生徒を募集するための入学者選抜方法の改善など、できる限り具体的な制度改革や施策を検討し、全体像骨子案に盛り込んでまいりたいと考えております。 次に、併設型中高一貫教育の設置をぜひ推進すべきだとの御質問でございますが、大変心強い言葉をお聞きし、県教育委員会としても、本県で初めての試みである併設型中高一貫教育をぜひ成功させなければならないと決意を新たにいたしております。 併設型中高一貫教育は、本県の中学校、高等学校教育の一層の多様化を促進し、生徒の個性や創造性を伸ばす教育の実現のため、県民の皆様方の御要望を踏まえ、設置を検討いたしております。 一方、一部に、エリート校化や受験競争の低年齢化を懸念する声もあることから、併設型中高一貫教育の趣旨を十分御説明するとともに、制度面や運営面において配意をしてまいりたいと考えております。 今後、生徒や保護者に支持されるような魅力ある併設型中高一貫教育の設置に向け、学校ともども努力をしてまいりますので、引き続き御支援をお願い申し上げます。 次に、県教育委員会主催の会議などを見直し、スリム化に今すぐ取り組むべきではないかとの御質問でございますが、学校関係者を対象とする会議等は、本来、学校現場における教育活動を充実させるために開催するものであり、そのために、必要な授業時間の確保が困難となったり、教育活動に支障が出るような事態は避けなければならないことは、議員御指摘のとおりでございます。 また、来年度からは、完全学校週五日制により学校における教育活動の時間はさらに短縮され、一方では、現在進められております教育改革に伴う新たな事業の展開や開かれた学校づくりの推進など、ますます学校運営には時間をかけなければならない状況となっております。 こうしたことから、会合等を厳選し、本来の教育活動に十分時間をかける環境づくりを行うことは、教育改革を進める上でも重要なことであり、今こそ行事、会議等の徹底した見直しをする必要があると認識いたしております。 早速、教育委員会主催事業を初めとする諸会合の精選について、他の都道府県の状況も参考にしながら、ガイドラインの策定に着手してまいりたいと考えております。 次に、教育委員会事務局の組織力を高め、人員を捻出し、その中で、特色ある学校づくりを行っている学校に人材を重点配置する考えはないかとの御質問でございますが、県教育委員会では、徳島県教育振興基本構想を着実に推進し、高校教育改革を初め、時代の変化に対応した教育行政を積極的に推進するため、厳しい定数事情の中、事務局組織の改善に努めてきたところであります。 しかしながら、教育委員会といたしましても、今後、組織体制の見直しを行うなど、従前にも増して効率的な教育行政を進めていく必要があると考えております。 また、各学校における教職員配置につきましては、学校経営方針等を勘案しながら適正な配置をしてきたところでありますが、私といたしましても、現場を重視すべきとの議員御提言の趣旨に同感でございますので、今後、新たなタイプの学校づくりを推進する学校に対しては、教職員の重点配置に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、民間人を含む経営感覚、バランス感覚を持った人材を校長に登用することについての御質問でございますが、校長の登用につきましては、任用候補者選考審査を実施し、結果を総合的に判定して、管理能力、指導力、判断力など、すぐれた資質を有しております適格者を校長に任用いたしております。 しかしながら、今後、教育改革を進め、次の時代を担う人材を育成するためには、議員御指摘のとおり、経営感覚、バランス感覚を持つすぐれた人材を登用し、校長のリーダーシップのもとに、特色ある学校づくりが展開できるよう配慮することが必要であると認識をいたしております。 したがいまして、民間人等の校長への登用につきましては、教育現場に新しい息吹が期待されることから、新たな学校づくりを進める中でその任用を検討してまいりたいと考えております。 次に、県教育委員会に国際化を担当するセクションを設けてはどうかという御質問でございますが、これからの教育は、世界的な視野を持ち、国際社会の中で信頼される人間を育成することが求められております。 このため、児童、生徒が国際社会の一員としての自覚を持ち、国際感覚豊かな地球市民として育っていくために、国際理解教育を推進するほか、教職員の海外派遣研修を初め、海外の日本人学校への教員派遣、さらには諸外国の学校や留学生との交流などを積極的に行っているところであります。 教育委員会といたしましては、これらの施策をより積極的に推進していくことはもとより、今後、国際化の進展に対応した組織のあり方についても、御提言の趣旨を踏まえまして、鋭意研究してまいりたいと考えております。 次に、小学校への英語指導助手の拡大についての御質問でございますが、現在、小学校においては、総合的な学習の時間や特別活動などで英語に触れる活動ができることとなっておりますが、その際、国際理解を深める上で、子供がネイティブスピーカーの生の英語になれ親しむことは大変重要なことであると考えております。 英語指導助手は、今年度、県内すべての市町村教育委員会に合わせて六十二名が配置され、中学生の英語指導に活用されております。そのうち四十二市町村においては、小学校へも定期的に出向き、子供が英語になれ親しむための活動を支援しております。 議員御提案の、英語指導助手を小学校まで対象とした制度として抜本的に拡大することにつきましては、事業主体であります市町村のそれぞれの事情もございますので、今後、知事部局などとも十分連携しながら、子供が英語に触れたり、外国の生活文化などになれ親しむ機会が拡充されるよう理解を求めてまいりたいと考えております。 次に、連携型中高一貫教育を推進するに当たり、人事交流等について関係者の意見に耳を傾け、実行すべきであるとの御質問でございますが、中高の人事交流につきましては、中高一貫教育校や、中学校と高校の連携を推進する上からも重要な課題であると認識いたしております。 今後、校長初め関係者の御意見を十分お聞きしながら、人事交流のあり方について検討を行い、積極的に推進してまいりたいと考えております。   (須見議員登壇) ◆六番(須見照彦君) それぞれ御答弁をいただきました。 知事からは、教育委員と意見交換する場を早急に実現してみたいという大変前向きな御答弁をいただきました。この際、ぜひ実現していただきたいと思います。 初代特別職としての教育長の抱負につきましては、教育長さんのお人柄を反映した、まことに謙虚な御答弁でございました。 私は、六月議会、あるいは今議会の答弁ぶりを拝見しながら、だんだんと好ましい風格を感じております。ポストが人をつくったのではなしに、見識や人格がにじみ出ているという感がいたします。 一昨日の川端議員の、校長の任期が短か過ぎるという御意見、私も全く同感でございます。しかし、その前に、従来、県教育委員会教育長の任期は二年ないしは三年でございました。これでは一貫した教育行政の推進はとても望むべくもありません。 どうか、初代特別職としての教育長は、最低四年間はその任に当たるということをすべての関係者が理解した上で、大変激職でまことに御苦労さまではありますけれども、さらなる教育行政の改革推進に取り組んでいただきたいと思います。 次に、外部からの民間人を含めた校長の登用を行ってはどうかという提言につきましては、本音は、余り気が進まないけれども、時代の流れでもあり検討するという趣旨と理解いたしました。 教育委員会事務局を含め、現場の管理職──私も経験がありますのでよくわかりますけれども、長年の人事慣行と、自分の部下や後輩をできるだけ早く管理職につけたいというのはこれ人情でございます。しかし、組織には新しい異種の血の導入がぜひ必要でございます。こういった問題こそ、教育委員会や教育長は力強いリーダーシップを持って、まず年次別登用目標数を決めるといった方法で積極的に取り組んでいただきたいと思います。そのことが本県教育の活性化に必ずつながってまいるものというふうに私は確信しております。 最後の阿波西高校の連携型中高一貫教育につきましては、まことに簡潔、要領を得て、前向きな御答弁をいただきました。これは来年の四月からでも実現するなあというふうに私は受けとめました。 脇町・穴吹・川島・阿波高校と、周りには伝統校がたくさんございまして、その中で連携型高校を選択する生徒とその父兄、あるいは中学や高校の関係者は、祈るような気持ちで県教育委員会の今後の対応を見守っております。その期待に背くことのないよう、積極的なお取り組みを期待しておきます。 それでは、結びに入ります。 私の物の考え方の底流には、学生時代から今までに何度も読んだマーク・ゲインの「ニッポン日記」と司馬遼太郎の一連の歴史小説、中でも「坂の上の雲」に代表される、未来を肯定的にとらえる歴史観が大きな影響を与えていると考えております。 一方で、私は今、目を閉じまして、小学校のころ、大変多感で生意気であった中学や高校のころ、六〇年の安保騒動に振り回されましてあんまり勉強しなかった大学生のころを思い出しております。その中で、すばらしい先生方との出会い、授業中に何げなくしゃべった先生の人生観や琴線に触れる言葉の数々を鮮やかに思い出すことがございます。 この出会いと感動こそが教育の原点ではないでしょうか。すべての生徒が未来の自分の姿をイメージしながら、自分は世の中になくてはならない存在なんだということを感じることができるときに、最高の教育の成果が生まれると思います。 このとき、子供たちは、世の中から自分自身に注がれる愛を感じるでしょう。そこには非行や登校拒否とは無縁の社会が実現すると思います。 今、時代は工業化社会から情報化社会へと大きな転換期にあります。日本は二十世紀は物づくりで世界に貢献してまいりましたが、二十一世紀は人づくりで世界に貢献していくべきだと思います。一方、世界では、環境問題やエネルギー問題、食糧問題、貧富の格差の問題など深刻な問題がたくさんございまして、まさに人類の英知が試されているときであります。 このように考えますと、日本の再生、本県の未来は教育の発展にかかっているといっても過言ではないと思います。 知事を初め教育委員長、教育長、現場の教職員すべての教育関係者の皆さん方の今後一層の御精励を心からお願い申し上げまして、私のすべての質問を終わりたいと思います。 御清聴ありがとうございました。(拍手)   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 議事の都合により、休憩いたします。      午後一時五十六分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後二時二十三分開議      出席議員計三十八名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     木  南  征  美 君     二  番     川  端  正  義 君     三  番     嘉  見  博  之 君     四  番     森  田  正  博 君     五  番     喜  田  義  明 君     六  番     須  見  照  彦 君     七  番     臼  木  春  夫 君     八  番     黒  川  征  一 君     九  番     古  田  美 知 代 君     十  番     山  田     豊 君     十一 番     森  本  尚  樹 君     十二 番     岡  本  富  治 君     十三 番     藤  田     豊 君     十四 番     谷     善  雄 君     十五 番     庄  野  昌  彦 君     十六 番     橋  本  弘  房 君     十七 番     冨  浦  良  治 君     十九 番     長  池  武 一 郎 君     二十 番     大  西  章  英 君     二十一番     長  尾  哲  見 君     二十二番     樫  本     孝 君     二十三番     来  代  正  文 君     二十四番     竹  内  資  浩 君     二十五番     福  山     守 君     二十七番     吉  田  忠  志 君     二十八番     北  島  勝  也 君     二十九番     杉  本  直  樹 君     三十 番     佐  藤  圭  甫 君     三十一番     児  島     勝 君     三十三番     遠  藤  一  美 君     三十四番     柴  田  嘉  之 君     三十五番     平  岡  一  美 君     三十七番     元  木     宏 君     三十八番     中  谷  浩  治 君     三十九番     大  西     仁 君     四十 番     阿  川  利  量 君     四十一番     谷  口     修 君     四十三番     榊     武  夫 君   ────────────────────────
    ○副議長(児島勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 二十三番・来代正文君。   〔久次米・西沢両議員出席、出席議員計四十名となる〕   (来代議員登壇) ◆二十三番(来代正文君) どうも皆さん、お疲れさまでございます。 私を入れて、あと二人でございます。私がちょっとでも短ければ、当然私に続く平岡議員はまだまだ短いと思われます。自由と平和を愛し、「いい質問だ」を自負するベテラン平岡議員であります。大きな魚を釣ろうとする場合には、えさには中身が最高に濃く、時間はより短い方が一番人気が高まりますし、それがトリの役目であることは十分に心得ておられるはずであります。私の質問が少々甘くても、物足りなくても、続いて後に、短くて、いい質問がございますので、どうか皆さん、ゆっくりとおくつろぎいただければ幸いであります。 また、知事初め理事者の皆さんにもお願いがございます。私たち一般人から見れば、県庁の部と課の名前は、どんなに読み返しましてもよくわからないものや、どんな仕事をしているのかさえわからない役職がふえました。県庁独特の自己満足的な体質から見れば、これがより一歩進んだ、県民のニーズにこたえた役職でしょうから、これからの御答弁もワンパターンから脱皮した、さすが生まれ変わったと思える御答弁をぜひともお願いしたいものであります。 県庁のセオリーでは、議員の質問に対しまして、自分たちに都合のいい、ドリンク栄養剤の宣伝みたいな長くて格好いい能書きを並べ、質問した議員には一瞬、これはいいと、どきっとだけさせていただけるものの、必ず出てくる名せりふがございます。「しかしながら、この件につきましては検討いたしますので、御理解賜りたい」との独特の言い回しであります。簡単に言えば、言うことごもっともなれど、やる気がないから御勘弁をと言っているのであります。 どうか、知事初め理事者の皆さん、全部とは申しませんが、お役人言葉丸出しの部下のつくった作文を読むのではなく、県民のためにどうすればいいのかについて、その本心を自分の言葉で語ってこそ評価もますます高まるのではないでしょうか。 さて、知事さん、見事三選を果たされましたが、その件につきましては、もう皆さん少々聞き飽きていると思われますので、私なりに省略し、感想だけ述べさせていただきます。 今、私は子供のころのイソップ物語の「アリとキリギリス」の話を思い出しております。大好きな知事さん、期待できる圓藤知事の三選を目指して、私たち三好郡や美馬郡など県西部では、一人一人がアリのごとく、まさに東奔西走、路地から路地へと走りました。連日三十度を超す猛暑にも負けず、したたり落ちる汗をぬぐおうともせず、殴りつけるような雷雨をも何ものともせず、貴重な一票一票を求めて歩き続けました。まさにアリさんの姿そのものでありました。 一方、その公共工事の投資額二千三百七十六億円をはるかに超える板野郡や徳島市など県東部では、バイオリンならぬプラカードを持って、公共工事はもう要らないの、批判批判の大合唱でありました。 結果は、三好郡や美馬郡の一票一票の蓄えがいかに役立ったかは今さら申すまでもありません。しかし、知事さん、私たちはこれを恩に着せる気は全くありません。何ら要求するものでもございません。人柄の来代、人柄の県西部であります。私たちは、ただ、知事さんに健康で県民のために一生懸命働いてさえいただければいいのであります。そしてその間、ほんのわずかでも結構でございますので、知事さんが三好郡で述べられた公約をきちんと果たしてさえいただければいいのであります。演説会場での自分の言葉を思い出してください。それだけで十分であります。 中国の言葉に、いかなる日月も曲がりたる穴には光を送れずとの言葉がございます。いかに知事さんの一隅を照らす光でも、みずから避けているところには光も届かないでしょう。 その観点から申し上げますと、政治の光が欲しい県西部に、もう公共工事は要らないという県東部の分を、例えば一〇%でも、いやいや、一%でも回すべきだと考えるのであります。特に今回は、何かアメリカの議会か、あるいは聖書でも読まれているようだなと勘違いするような、意味のわからない片仮名ばかりの所信表明の中で知事さんは、「県内五十市町村をくまなく回り、そこに生活する方々の生の声を聞いた。県政についての御批判、御叱正を謙虚に受けとめ、初心に立ち返って、県民の皆様とともに行動する」と、ここだけはわかりやすく述べられております。 また、知事さんが県西部に入ってこられたときは、必ずと言っていいほど、香川県境には猪ノ鼻トンネルが必要だとか、開発がおくれている県西部にこそ公共工事が必要だと、声をからして訴えておられました。私は、今でもあの真剣なまなざしが忘れられません。 そこで、公共工事なしに生きていけない県西部への取り組みについて、例えば、猪ノ鼻トンネルは本当に実現するのか、それはいつごろになるのかも含めて知事さんの御所見をお伺いいたします。 続きまして、関連する質問に移らせていただきますが、このごろ、私はよく子供のころ母親から聞いた、人はだましてはいけないという例え話のオオカミ少年の話を思い出します。もちろん、これは質問とは何ら関係ございませんが、なぜか気になります。 そこで、お伺いいたしますが、それは、いつも議会のたびに話題だけは持ち上がるものの、いつまで待っても結論の出てこない三好郡のコンベンション計画についてであります。 この計画につきましては、私は何回となく質問させていただいておりますが、決まって、いつも途中で話をはぐらかされてしまいます。しかし、いつまでも馬の前のニンジンのように答えを引き延ばされたのではたまりません。 知事さん、コンベンション施設は三好町か池田町に本当に建設してもらえるんでしょうか。そして、それが実現するとなりますと、どれくらいの規模になるんでしょうか。私は、アスティのように音響設備が整い、時には結婚式場にも使えるような、多目的ホールを兼ね備えた超近代的な施設が一番ふさわしいと考えますが、知事さんの御所見をお伺いいたします。 さらに、知事さん、徳島市内の文化の森、アスティ、あすたむらんどなど、年間で五十億円近い維持管理費はすべて県持ちであります。県西部のコンベンションだけは地元の町で持てとは、知事さんが言うはずもありませんし、言えるはずもございません。これは、ひょっとして、知事さんのお心を知らない県幹部が早まっているのかもしれません。ここで、改めて知事さんの御所見をお伺いいたします。 次に、コンベンション計画に関連して、交流の観点から一つお伺いをいたします。 知事さんは所信の中で、渦の道や吉野川ハイウェイオアシスなど交流資源に磨きをかけて、入り込み客の増進を図りたい旨の表明がなされております。私は、吉野川ハイウェイオアシスに料金所を設けて、観光客や徳島自動車道の利用者増を図るべきだと考えるのであります。 徳島自動車道と吉野川ハイウェイオアシスには、もう既に専用道路があります。しかし、途中に車どめがつくられているため、車の通行はできなくなっているんです。ここに簡易の料金所をつくれば、簡単に工事ができますし、便利になれば、車の通行量も当然ふえてまいります。通行量がふえれば、徳島自動車道の四車線化が早くなり、さらには観光客がかなりふえるんではないでしょうか。しかも、この方法が取り入れられたとなりますと、これは日本で初めての簡易インターとなり、宣伝効果にも大いに立つのではないでしょうか。その可能性について知事さんに御所見をお伺いいたします。 さらには、知事さんの言う、だれもが安心して暮らせる社会づくりについて、二点だけお伺いをいたします。 それは、県西部の中核病院、県立三好病院についてであります。 ここは、県西部の住民にとってただ一つの頼みの綱、まさに命綱の病院であります。その三好病院では、手術後であろうと、ほかの病気との合併症であろうと、なかなかゆっくりと療養させてもらえません。民間の病院の設備が整っている都市部ならばいざ知らず、行く当てのない患者にとって、すぐに退院を迫られるのはまことに酷な話であります。病気で気が弱くなっている患者にとって、この退院を迫られる言葉がどれほどつらいものかははかり知れません。理事者はすぐに、規則だから、規則だからと、まるで鬼の首でも取ったように、取りつくすべもありません。 また、何かと言うとすぐに県立病院は、すべて医師の判断だと、何でもかんでも医師中心の姿勢を打ち出してまいります。しかし、知事さん、よく考えてください。県立病院のオーナーは県民であります。強いて言えば、県民が経営の病院であります。先月の中ごろも、県立三好病院での医師の手術ミスの和解金一億四千六百万円は、私たち県民の税金で支払われるのであります。 知事さん、ベッド数が足りなければ、ふやせばいいんです。いつまでも昔の規則ばかりを繰り返す前に、少子・高齢化時代に備えた新しい方策で臨むべきではないでしょうか。そして、それが知事さんの言う「安心して暮らせる社会づくり」ではないんでしょうか。だからこそ、県立病院が今、その役目を担うべきであります。 ここで、改めて知事さんに御所見をお伺いいたしますと同時に、前回私の質問に答えて、今年度じゅうにはつくっていただけることになっている県立三好病院駐車場の有料化対策についてもあわせてお伺いをいたします。 以上、御答弁をいただき、再問か次の質問に移らせていただきます。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 県西部地域に公共事業を配分すべきではないかという御質問についてでございます。 現在、政府では聖域なき構造改革が進められておりまして、これに伴い、公共投資を一〇%削減する方針が打ち出されるなど、本県はもとより社会資本の蓄積が十分でない地方にとりまして、大変厳しい状況となっておりまして、従来にも増して重点化、効率化が強く求められているわけでございます。 このような状況の中で、議員からごらんになられますと、県東部の公共事業は必要でないとの認識でございましょうけれども、県といたしましては、広域交流の視点などから重要事業と位置づけまして、鋭意いろんな事業を推進しているところでございます。 しかしまた、議員の御提案も踏まえた上で、県西部も含めまして、県民の皆様方が納得していただけるような取り組みもまた必要であるというふうに考えております。 県西部におきましては、山城町における国道三百十九号の拡幅工事や、また東祖谷山村の県道山城東祖谷山線改築工事など、地域の活性化にとりまして不可欠な社会資本整備を積極的に進めているところでございますが、車同士が対向できない道路や、また一般国道三十二号の猪ノ鼻峠のような異常気象時に通行どめになる道路を初めといたしまして、社会資本整備がまだまだ必要であることは、この足で歩いて、この目で見て、十分認識をいたしております。 今後の公共事業の執行に当たりましては、県民との協働の視点のもとに、それぞれの地域における社会資本整備のあり方や事業評価の手法につきましても、しっかりと議論をし、早急に整備が必要なものと猶予のあるものを峻別しながら、県西部の社会資本整備を積極的に進めてまいりたいと、このように考えております。 猪ノ鼻トンネルの改築の見込みについての御質問でございます。 一般国道三十二号は、香川、徳島、高知の三県を結ぶ四国の主要幹線道路でございますとともに県西部の産業、文化をはぐくむ重要な道路でもございます。この三十二号のうち善通寺市と池田町を結ぶ区間は、善通寺池田道路として、平成十年六月に地域高規格道路の候補路線に指定をされまして、現在、国土交通省におきまして、次の段階となる計画路線への指定に向けたルートなどの調査が進められているところでございます。 一方、猪ノ鼻トンネルを含む区間は、道路の勾配や線形が悪く、異常気象時の通行規制区間でもございまして、交通の隘路となっておりますので、通行の安全性、定時性の確保の上からも改築を急ぐ必要のある区間であるというふうに考えております。 私自身も、先般、県西部をくまなく訪れましたときに、議員御指摘の猪ノ鼻トンネル付近の早期改築の必要性を痛感してきたところでございます。国土交通省におきましても、計画路線指定のための調査にあわせまして、新猪ノ鼻トンネルの事業着手に向けたルート検討、地質調査が先行的に実施をされております。 今後は、これらの調査の促進を図りまして、地域高規格道路の計画路線へ指定されるように要望いたしますとともに、道路特定財源の見直しなど厳しい状況下ではありますが、新三好大橋を含む井川インター関連事業が平成十四年度に完了する見込みでございますので、それに引き続いて、特に急がれます新猪ノ鼻トンネルに事業着手されるように、地元の皆様とともに積極的かつ前向きに取り組んでまいりたいと、このように考えております。 県西部コンベンション計画の建設場所等についての御質問でございますが、県西部におけるコンベンション機能を中心とした広域交流拠点施設につきましては、これまで県西部の産業界や文化活動、地域づくりなどの関係者に御参加をいただきましたプランナー会議におきまして、種々御意見を伺いますとともに、県西部の町村の担当課長で構成をいたします事業連絡会議を開催いたしまして、施設内容や立地条件などについて検討を行ってきたわけでございます。 私自身も県西部に赴きまして、この施設に対する皆様方の期待の大きさを感じております。 御承知のとおり、最近の国における構造改革等の動きや県の財政状況を勘案いたしますと、こうした施設計画を直ちに進めるには大変厳しい情勢となっております。しかしながら、広域交流拠点施設は、県西部における県民の新たなにぎわい交流の拠点となる、重要であり、また、かつ必要な施設であるというふうに考えております。 この施設の建設場所につきましては、議員御提言の池田町、あるいは三好町といった具体的な場所の特定を今すぐするわけにはいきませんけれども、施設の性格にかんがみまして、私といたしましては三好郡を念頭に置いて、できるだけ早い時期に関係町村とも協議を進めてまいりたいと、このように考えておるところでございます。 なお、その施設内容につきましては、現在、これまでの経緯を踏まえまして、施設の機能、構成、規模について検討を進めておりまして、さまざまな御意見がございますので、議員からの御提案も含めまして、今後の需要見通しや県内あるいは県西部における関連施設の状況等を考慮しながら、今年度中に指針として取りまとめたい、このように考えております。 また、施設の維持管理費に関しまして、議員御提言の趣旨も理解できるわけでございますけれども、現在検討を進めている施設内容と関連することでもあり、また、本県の厳しい財政状況、他の広域利用施設のプロジェクトとの関連、こういうこともございます。そういうことも勘案をしながら、今後、計画実施に当たって、地元町村とも十分協議を行ってまいりたいと、このように考えているところでございます。 吉野川ハイウェイオアシスにおけるインターチェンジの設置についてでございますが、吉野川ハイウェイオアシスにインターチェンジを設けるというようなことは、地元の発展のみならず、高速道路の利用促進に大いにつながるものというふうに認識をしております。 しかしながら、現行制度におきましては、インターチェンジを設ける費用、管理にかかわる費用は、原則的には地元市町村の負担というふうになっておりまして、その費用も多額なものになるわけでございます。 議員御提案の簡易型のインターチェンジ──料金所だけを設けるというふうな、そういったインターチェンジが実現ができますれば、これは日本で初めての試みとなりまして、このようなインターチェンジが全国に広がり、その発祥地としての当地の宣伝にも大いに役立つということが期待されるわけでございますし、議員の御意見のように、車の通行台数がふえれば、四車線化の実現にも期待が持てるというふうなことにもつながっていけばいいなあと、こう思っております。 このようなインターチェンジを実現するためには、構造、規格、交通規制など、今後解決しなければならない難しい課題が数多くございます。私といたしましては、地元三好町とも十分話し合いながら、国土交通省や日本道路公団にその実現方をお願いしてまいりますが、今後は、従来にない、新しい発想で取り組む必要があるというふうに考えておるところでございます。 県立三好病院において早期の退院を余儀なくされている現状にかんがみ、必要病床の確保を図るべきではないかという御質問についてでございます。 県立三好病院は、一般病床が二百六床あり、病床の利用率は現在九一%でございますが、年間七千三百人を超える救急患者がございまして、この緊急入院のための空きベッドを確保する必要があるわけでございます。 御指摘のように、県立病院は、オーナーでもございます県民の皆様の病院として、県民ニーズに対応すべきものでございますが、入院期間が長期にわたり、症状も安定して、他の医療機関や福祉施設での受け入れが可能であると医師が判断した場合におきましては、患者さんや御家族に御負担をおかけするわけでございますが、転院等をお願いをいたしているところでございます。 しかしながら、病院を頼りにしている入院中の患者さんや御家族の方々にとりましては、大変心細い思いをされているんではないかなというようにも考えられますし、また、医師等の説明が十分でないために十分御納得をいただいてないケースもあるんではないかなと、このように思います。 また、議員御指摘のように、県民の皆様方に御理解をいただくべく、この県立三好病院の医療訴訟上の和解に伴う損害賠償の支払いにつきまして、今議会に提案をさせていただいておりますが、このような現実を十分に認識しながら、県立病院の医師としての自覚を持って患者さんに接するとともに、県民の皆様方に信頼される病院として、医師のみならず、職員一同、今後とも責任ある対応をしていかなければならないと、改めて肝に銘じているところでございます。 今後一層、地域の医療機関等との連携を進めますとともに、患者さんや御家族に十分説明を行いまして、御理解をいただいた上で不安なく退院を迎えられるよう、病院スタッフが親身に対応するように努めてまいる、そのように指導していきたいと思います。 同時に、高齢化社会に対応した病床とすることが必要でございますので、今後、少子・高齢化に悩む他県の知事とも連携を密にいたしまして、私自身も加入している全国自治体病院開設者協議会等の場におきまして、病床規制の緩和等についての議論も進めてまいります。 また、地方分権時代にふさわしい、十分県民のニーズにこたえた本県独自の県立中核病院となるように一生懸命努めまして、地域の実情に即した病床の適正配置について、関係機関ともさらに議論を深めてまいりたいと、このように考えているところでございます。 県立三好病院の駐車場管理システムの取り組み状況についての御質問でございますが、現在、外来患者用駐車場の混雑解消に向けて、曜日別、天候別に外来患者等の駐車台数についての調査を行いますとともに、三好病院にとって最適な駐車場管理施設の配置について取り組んでいるところでございます。 また、駐車場管理システムを運用するに当たりましては、料金を設定する必要がありますことから、徳島県病院事業の設置等に関する条例の改正が必要でございますので、適正な料金設定を行うため、他の施設の状況等につきましても調査をし、研究しているところでございます。 こうしたことを踏まえながら、早急に整備工事を実施いたしまして、駐車場管理システムの運用を行ってまいりたいと、このように考えております。 いずれにいたしましても、緊急時や救急医療対策としても、病院駐車場の管理システムの導入が早急に必要であると考えておりますので、待ち時間の短縮など患者さんの利便性の向上を念頭に、一生懸命取り組んでまいる所存でございます。   (来代議員登壇) ◆二十三番(来代正文君) いろいろ御答弁をいただきました。 頭のかたい理事者の意見を押しのけて、一生懸命公約を守ろうとしていただける知事さんに、心から感謝を申し上げます。 知事さん、ほんまに、大変だったでしょう。どうもすいませんでした。 これで皆さん、私の質問の本題はほとんど終わりました。残された時間は、県民の立場から、より簡単にお伺いいたしたいと思いますけれども、理事者の皆さん、どうか手を抜かないで、わかるようにお答えください。 さて、中国の名言集に、政興るところ民の心に順うにあり。政すべて民を養うにありとのことわざがございます。これは、政治は民衆の豊かな生活であり、民衆の信頼であるというんです。 そこで、私は、民衆の生活、つまり一般県民の立場から、知事さんに思い切って決断もしくは方向転換をしていただきたい質問をさせていただきます。 それは、水源税の導入についてであります。 知事さんが徳島新聞の中で、「地方財源の充実を図る」として、県民みんなではぐくむ森林づくりのため、水源税を新設したい旨の発表をされておりました。県も、今この構想について、ひそかに検討を始めている模様であります。 知事さん、批判票の大半は対立候補にうまく利用されましたけれども、徳島県の抱える借金、八千億円ではなかったんでしょうか。中には、県の借金で自分たちの家まで差し押さえられると勘違いしたお年寄りもいたと聞いておりますし、税金が今より何倍も何十倍にもなったらいけないので、本当は圓藤知事が好きだけども、対立候補に投票したとの話も時々聞こえてまいります。 知事さん、今、世の中は、相次ぐリストラ、残業のカット、さらには天下の悪法と評判の悪い介護保険料の大幅アップと相次ぎ、家計は一段と苦しく、庶民は青息吐息の火の車であります。今こんなときに新税をかけるというのは非常に残酷な話であります。市民感情として、とても我慢できるものではありません。確かに、森林整備や林業を取り巻く環境には非常に厳しいものがあります。だからといって、県民にすぐ負担を求めるのは筋違いであります。 この質問をいたしますと、理事者は多分、森林整備の重要性を知ってもらうために必要な税金だと胸を張ることでしょう。しかし、知事さん、私たちは今、子供の授業料やふえる仕送りで、かなり生活に無理を強いられております。何も今さら、税金を払ってまで森林整備の必要性を教えてもらわなくても結構であります。これらはすべて国の責任、国の仕事であります。いかにうまいことを言いましても、税金は税金であります。その上、こうした新税がまかり通るとなりますと、セーフガードのときのように、次から次へとまた新しい税金がつくられるのは目に見えております。財政が苦しければ苦しいときほど、効率的な財政運営をするよう工夫するのが、知事さんに課せられた役目ではないでしょうか。 そこで、お伺いをさせていただきますが、この水源税の案も含めて、新税の構想をすべて破棄するお考えはないでしょうか。私は、県民に負担を強いるよりは、森林整備は国の責任でやってもらうべきだと考えますが、知事さんの御所見をお伺いいたします。 また仮に、どうしても新税が必要だと言うならば、水源税の導入の前に、私たちの税金をかなり投入している銀行に対して、銀行税を先にかけてはいかがでしょうか。 さらに、水源税がどうしても忘れられないというならば、この案に対しましては、県民総投票で信を問うべきだと考えるのであります。あわせて御所見をお伺いいたします。 次に、発想の転換の観点から、もう一つお伺いをいたします。 それは、徳島駅北部に着々と進められております文学館・書道美術館であります。 私は、本県の現状ではこの手の施設に二十九億円も費用をかけるのは少々無理があると、いまだに思っているんであります。これくらいのものだと文化の森か図書館の一室にでもあれば十分なのではないでしょうか。総工費二十九億円をかけての超豪華施設は、八千億円の借金を抱える本県ではとてもやっていける見込みが立つはずがありません。全国を見ましても、この類似する文学館のような施設はほとんど全滅で、今や閑古鳥さえ鳴かない状態だと聞いております。しかし、本県独特の行政システム、動き始めたら、山本リンダの歌ではありませんが、どうにもとまりません。 知事さん、ここでちょっと立ちどまって計画を見直してみるというのは無理なのでしょうか。しかも、計画されている場所は便利がいいとはとても言い切れません。むしろ逆に、交通の便が悪いと言った方がいいかもしれません。文学や書道にかなり興味を持っている人ならばいざ知らず、わざわざ一般の人が訪ねていく場所とはとても考えられません。しかも、大型観光バスだと、なおさら簡単に入れません。文学館・書道美術館は、同じような施設の集まる文化の森か、あすたむらんどになぜつくらなかったのか、今思うと残念でなりません。 県は、皆さんの意見を議会に諮って決めたと、まるで自分たちには何の責任もないような答えを繰り返しておりますが、どうも最初からこの施設は、県工業試験場の跡地を利用するものだと決めつけていたのではないでしょうか。幅広く意見を聞いたと申しましても、それはいつもの決まった大学の教授と、いつもの決まった銀行の偉い人を中心とした、県に都合のいい人ばかりの検討委員会で決めてしまったのではないんでしょうか。 しかも、この施設の維持費用でありますが、人件費を除いて、電気代などメンテナンス料だけで軽く一億円が見込まれております。県の計画では、入場料ではとても賄い切れないため、私たちの税金から足りない分を出していくそうであります。これに私が文句を言いますと、文化は金がかかる、人材育成だから当然だと、お役人言葉むき出しで、まるで開き直りともとれるお答えが返ってまいります。 そこで、きょうここで、今の工事を中止して別の利用方法を考え、文学館・書道美術館を文化の森につくり直すべきだとお伺いをいたしても、理事者の皆さんは心の中で、それはいいとわかってはいただけるものの、まともなお答えが返ってくるはずがありません。 そこで、私は、基本計画を大幅に見直し、一人でも多くの人に利用してもらうため、全国的に人気がある池田高校の元野球部監督、蔦文也さんの人柄や独特のサインの出し方、選手の掌握術を紹介する蔦記念室や、あるいは吉川英治など本県の話題をよく小説に利用していただいた人気作家展など、幅広い企画展を提案させていただきますが、知事さんの御所見をお伺いいたします。 また、文学館・書道美術館が結局は赤字続きで、気がつけばコート・ベールゴルフ場や沖洲マリンターミナルなどのように、だれも責任を取る人がおらず、ただ県民には腹の立つ借金だけが残されたということのないよう、これまでの計画のいきさつや責任はどこにあるかをきちんと整理しておいてほしいと願うのであります。 いつの場合でも、県の責任の後始末はすべて県民の税金で賄われているのであります。できることならば、赤字の場合は責任者の退職金で支払ってほしいとの気持ちもありますが、これについては、きょうはあえて伺いません。どうか、知事初め理事者の皆さん、きちんと心にとめておいてください。 ついでに、生活にあえぐ県民の立場から、もう一つだけお伺いをいたします。それは県庁職員の時間外手当であります。 県民の抱える借金八千億円。今県庁挙げて節約に取り組み、去年は、昼休み一時間電気を消して節約した結果、一年間で百八万円余りの節約をしていただきました。何と百八万円もであります。心から感謝を申し上げます。 さて、これに対しまして、県庁知事部局の時間外手当は、平成十二年度、十四億六千六百八十万円、平成十一年度、十四億三千二百七十四万円、平成十年度、十四億五千七百三十二万円などと、実に過去十年間ずっと平均十五億円近くが支給されております。借金体質が明らかになろうとなるまいと、ほとんど変化はありません。これを知事部局全員の基本給に対比してみますと、平成十二年度の給与の総額が百六十七億三千八百万円でありますから、何と一〇%近くが時間外手当が出ている計算になります。確かに、仕事をしたと言うなら、それは当然仕方がない、当然の権利であります。 しかし、多い人だと年間軽く七十五万円を超える人も多く見られるほか、年平均一人で四十四万四千七百円余りの時間外手当であります。この金額は、リストラ、時間外手当の大幅カットにあえぐ一般市民からすれば、何とうらやましいことでしょう。これらはすべて県民の税金で支払われております。 私も、県庁で午後三時、「きょうはノー残業デーです。早く退庁しましょう」とのアナウンスを聞いた後、午後九時ごろ県庁の前を通りましたが、電気の明々とついた庁舎がやけに印象的でありました。昼休み暗々として、夜明々と電気がついていれば、百八万円の節約も差し引きゼロか、あるいはむしろマイナスかもしれません。この日、このときの時間外手当の支給は多分なかったでありましょうが、何か胸につかえるものもありました。 今こそ公務員は、みずから襟を正さねばなりません。学校の廃校や休校の相次ぐ教育委員会でさえも、なぜかリストラの計画は全く聞いたことがありません。ただ、公務員は職業別で分類すればサービス業であります。私は、残業については、今後はなくすのが原則で、仕事は時間内に片づけるべきだと考えるのであります。より効率的な仕事こそが、今、県庁職員に課せられた役目ではないでしょうか。 そして、やむを得ない場合は、きちんと部長直筆の時間外命令書を出す。それも事後でなく、事前にきちんとする。次にタイムレコーダーを導入して、だれが見ても出勤・退庁時間がわかるシステム、つまり、早く言えば、自分のその日の都合でA勤だの、B勤だのと言えない、県民に不審を抱かせない方法を取り入れるべきだと考えるのであります。 この件につきましては、かなり難しいとは存じますが、理事者の御所見をお伺いし、私の気持ちを御理解いただければ、再問をやめて、まとめとさせていただきます。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 水源税に関する御質問についてでございますが、本県は、面積の七五%が森林である森林県でございますが、林業経営は木材価格の低迷で採算性が悪化をし、間伐などの森林整備が行き届いていないというのが実態でございます。また、山村は過疎化や高齢化によりまして活力が低下しておりますので、こうしたことを考えますと、林業経営者の方の努力だけでは森林を整備、保全することは困難な状況にあると考えられ、このまま放置いたしますと、森林の荒廃がさらに進み、森林の有する水源涵養機能や土砂の流出、崩壊防止機能等の低下が心配されるわけでございまして、森林の現状や林業の実態、また、森林の持つ公益的機能の重要性というようなことを、まず県民の皆様方に十分御理解をいただくことが大変重要であるというふうに考えているわけでございます。 新税構想を破棄してほしいという議員の御指摘は、行政は県民生活を最優先で考えるべきであり、広く県民に負担いただく税金については慎重に対応すべきであるとのお考えからのものでありまして、その心情は私も十分理解をいたしております。 また、御指摘のように、林業や森林が抱える問題は全国的な問題であり、森林整備のための財源措置につきましても、基本的には国の施策の中で考えていくべきであるとの考えもございますが、一方では、県民の皆様方に森林の公益的機能に対する関心や森林整備などへの参加意欲を高めていただくというようなことも、また必要であるというふうに考えているところでございます。 また、銀行税を創設すべきであるというふうな御提案もいただいたわけでございますが、県民の税負担を少なくしたいという議員の心情は十分理解できるわけでございます。そして、現在、東京都、大阪府におきまして、一定規模以上の銀行に対しまして外形標準課税を行っておるところでございます。 本県といたしましては、法人事業税への外形標準課税の導入を全国共通の制度として要望してきたわけでございますが、各種経済団体からの反対もございまして、いまだ導入に至っておりません。 したがいまして、今すぐ、県独自の税といたしまして、特定業種に限った新しい税金の創設は難しいんではないかと、このように考えるわけでございます。 水源税につきましては、県民の皆様方に森林や林業に関心を持っていただき、私たちの日常生活に多くの恩恵を与えてくれる森林の公益的機能を守っていこうと、そしてまた、県民参加で少しは税負担をしていこうというような機運が生まれて初めて創設が可能になる税金でございますので、今後につきましては、議員の御意見も念頭に置きながら、可能な限り多くの人たちを対象といたしまして、森林を荒廃から守り、林業の振興を図り、森林の公益的機能を維持、向上するための税制のあり方について、県民の意識調査を実施いたしまして、その調査結果を勘案して検討してまいりたいと、このように考えているところでございます。 文学館・書道美術館への来館を促すために、蔦文也氏など全国的に有名な県人にちなんだ企画展を実施してはどうかという御提案についてであります。 文学館・書道美術館は、徳島ゆかりの文学・書道作品や資料を収集、展示、研究し、本県のすぐれた文化を継承、発展させるとともに、県民の生涯学習やさまざまな文化活動の場として、また、広く文化情報を発信する場としての機能を持った、新たな文化拠点となるものでございます。 御提言の蔦文也氏は、高校野球での大活躍を通しまして、その人間的魅力も相まって、全国の人々をファンにしてしまった方でございます。蔦氏のような著名な県人の業績を機会をとらえて、文学等に関連させて取り上げることも、より多くの方が文学館・書道美術館に親しみを持って御利用いただけることにつながる有効な策ではないかというふうに考えます。 また、御提言のように、蔦氏や野球にまつわる展示室を設けた企画展を開催することも大いに興味があるところでございます。 いずれにいたしましても、御提言の趣旨を受けまして、開館後の事業活動につきましても、本県出身の文学者や書家の業績や作品の展示、紹介はもとよりでございますが、例えば、テレビ等で親しまれた「鳴門秘帖」や「お登勢」といった徳島を舞台とした作品についても紹介をしたり、親しみの持てる内容とすることを考えておりますので、今後とも御指導、御協力を賜りますようにお願いを申し上げる次第でございます。   (石原企画総務部長登壇) ◎企画総務部長(石原一彦君) 県職員の時間外勤務の縮減についての御質問でございます。 県行財政を取り巻く現下の厳しい環境の中で、これまで以上に施策の効率的実施や行政経費の節減に努めていくことが重要でございまして、県といたしましては、より一層の簡素で効率的な行財政運営を図ることを目的といたしまして、大幅な本庁組織の再編や職員数の百人削減、また、財政健全化推進プログラムの推進など、全庁一丸となって取り組んできておるところでございます。 議員御指摘の職員の時間外勤務につきましては、事務事業の季節的な閑繁でございますとか、職員数を抑制する中での複雑・多様化する行政需要への対応などから、やむを得ない部分もあると考えてはおりますが、その縮減につきましては、行政経費の削減といった観点はもとより、職員の健康管理の面からも重要な課題でございまして、これまでにも、ノー残業デーの設定や業務の平準化を目指した担当制の導入などの取り組みを通じまして、職員の意識改革や組織の効率化等を図ってきたところでございます。 しかしながら、これらの取り組みにもかかわらず、時間外勤務の縮減については、御指摘のとおり、まだまだ十分なものとは言えない状況にございます。 事前の時間外勤務命令の徹底や、それから、タイムレコーダーを導入といった議員の御提言につきましては、めり張りを効かせた効率的な職務の遂行についての、厳しい県民の視点に立っての県職員に対する注意喚起であると受けとめさせていただきまして、今後とも、議員御指摘の趣旨も十分踏まえまして、職員の意識改革、組織の簡素・効率化などに鋭意取り組みまして、時間外勤務の一層の縮減に努めますとともに職員の服務規律の確保にも万全を期しまして、県民の皆様方からさらに信頼をいただけるような組織づくりに取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。   (来代議員登壇) ◆二十三番(来代正文君) いろいろ御答弁をいただきました。 もう再問はいたしませんけれども、タイムレコーダーについては、一日も早く導入してください。いつまでも甘えや特権意識は許されません。 次に、知事さん、文学館・書道美術館の維持管理費については、まだ完成もしていないうちから、迷わず県の丸抱えであります。一方、これに対して県西部のコンベンションについては、なかなかいい御答弁がいただけませんでしたが、ところが、きょう知事さんのお気持ちがはっきりといたしました。理事者の皆さんにもよくおわかりいただけたと思います。 知事さんと一緒に見た夢、県内どこに住んでも同じ政治の光が当たる、ぬくもりのある行政の実現のために、知事さんのなお一層の指導力を心から御期待申し上げます。 また、森林整備が大切だと言うならば、それを言う団体や個人も含めて、自分たちが募金をして基金をつくるとかして、まず、みずからが手本を示すべきであります。いきなり県民に税金を出せとは、ちょっと早過ぎます。 知事さん、せいては事をし損じる。あわてて火中の栗を拾って大やけどしないように、よく考えてください。 さて、今回私は、県内をくまなく歩き、県民一人一人と接していただきました知事さんと、逆に、県民からかなりかけ離れた感のする理事者を念頭に置いて、前半は知事さんの公約から、後半は税金を取られるというよりは、心から納めさせていただいております県民の立場から質問をさせていただきました。 三選を目指して、東大卒の超エリートで、これまで勉強以外さほど苦労を知らなかったでありましょう知事さんが、プライドも栄光もかなぐり捨てて、私たちと一緒に汗を流して、山から山へ、谷から谷へと走っていただきました。その誠心誠意、まじめな一生懸命の知事さんのお姿に、心ある人はほとんどの人が感激をし、涙を流し、声をからして心から声援を送ったものであります。 一方、そのころ県庁ではと申しますと、これは全くの想像でありますが、役人かたぎ丸出しで、多分、一部かどうかはわかりませんが、理事者はクーラーの下でのんびりと新聞でも読みながら、また県民に新たな負担をさせる事業を検討していたのかもわかりません。ただし、これはあくまでも想像であります。 県民が何を楽しみに生活をし、何に不満を持っているのか、県民一人一人の胸のうちをよく考えた行政を心がけてほしいものであります。 理事者の皆さん、県民に事業をよく説明していただかないと、せっかくの計画や方針が間違ってとられる場合が多いんです。 例えば、知事さんが所信表明の中で述べております今回一番の行政サービス、新3Cにつきましても、理事者の皆さんは、まるで自分たちは頭がいいんだ、頭のよさを誇示するかのように、クリアネス、コラボレーション、カスタマー・サティスファクションと、難しい片仮名をつくって胸を張っておりますが、これとて理解できない、冷ややかな一般市民から見れば、ええかっこC、むずかC、やかまC、どうでもCとでもいいましょうか、全く県の意味とは別の新3C、もしくは新4C、あるいは、ばかばかCとなるやもしれません。 また、本県古来の、いやし、もてなしにいたしましても、理事者の皆さんからお役人かたぎが抜けない限り、公務員に対して、いやしは卑しい、もてなしは庶民からもてない、と置きかえて皮肉る人が出てくるかもしれません。 県庁幹部から見れば、アリのような小さな私たちでありますが、「アリの一穴、堤をも壊す」とのことわざもございます。これからの予算編成は、たとえ一円でも大切にして、県民の納得のいくものにしてほしいものであります。   (「名言じゃ」と言う者あり) ありがとう。 幸い、圓藤知事さんは、これまで県内を何巡もし、県内事情にはたけております。どうか、県幹部の皆さん、同じ顔ぶればかりの審議会や検討委員会の意見ばかりを聞くのでなく、知事さんを講師に招けばいいのであります。講師の費用はただだし、話の内容も一番でしょう。 知事さん、どうか県幹部の皆さんに県内事情や、かたい頭をやわらかくする方法、政治と人情についての御講演をよろしくお願いいたします。 さて、「長談義よくよく眠り心地よく出てくるあくびかな」。私の軽い、甘く切ない質問はこの辺で終わろうと思います。 どうか、この後の平岡先生のより短いか、それとも今期最後の質問となりそうなので、やや長目になるかはわかりませんが、これこそ「いい質問だ」の神髄に、請う御期待ください。 それでは、質問のルールの第一番は、まず時間内であります。また、皆さんお疲れでございます。気配りもまた、人柄の来代であります。きょうは、これで私の質問を終わらせていただきます。 どうも御清聴ありがとうございました。(拍手)   ──────────────────────── ○副議長(児島勝君) 議事の都合により、休憩いたします。      午後三時十六分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後三時四十四分開議      出席議員計三十八名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     木  南  征  美 君     二  番     川  端  正  義 君     三  番     嘉  見  博  之 君     四  番     森  田  正  博 君     五  番     喜  田  義  明 君     六  番     須  見  照  彦 君     七  番     臼  木  春  夫 君     八  番     黒  川  征  一 君     九  番     古  田  美 知 代 君     十  番     山  田     豊 君     十一 番     森  本  尚  樹 君     十二 番     岡  本  富  治 君     十三 番     藤  田     豊 君     十四 番     谷     善  雄 君     十五 番     庄  野  昌  彦 君     十六 番     橋  本  弘  房 君     十七 番     冨  浦  良  治 君     十八 番     久 次 米  圭 一 郎 君     十九 番     長  池  武 一 郎 君     二十 番     大  西  章  英 君     二十一番     長  尾  哲  見 君     二十二番     樫  本     孝 君     二十三番     来  代  正  文 君     二十四番     竹  内  資  浩 君     二十五番     福  山     守 君     二十六番     西  沢  貴  朗 君     二十七番     吉  田  忠  志 君     二十八番     北  島  勝  也 君     三十 番     佐  藤  圭  甫 君     三十一番     児  島     勝 君     三十三番     遠  藤  一  美 君     三十五番     平  岡  一  美 君     三十六番     四  宮     肇 君     三十七番     元  木     宏 君     三十九番     大  西     仁 君     四十 番     阿  川  利  量 君     四十一番     谷  口     修 君     四十三番     榊     武  夫 君   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 三十五番・平岡一美君。   〔杉本・川真田・中谷三議員出席、出席議員計四十一名となる〕   (平岡議員登壇) ◆三十五番(平岡一美君) 今、世界はテロ対策に悩んでおります。世界の国々が民族、宗教、文化を乗り越えて、自由と平和と博愛の精神のもとに、地球上に平和がよみがえってくることを願いつつ、最後の質問に入ります。 先ほど来代議員も言っておりましたように、私もできるだけ濃縮してまいりますので、理事者の皆さん方も簡単、明瞭に答弁をお願いいたします。 私の記憶に強く残るのは、黒人解放運動家の父、キング牧師が言った「私には夢がある」であります。彼は、いつの日か、かつて奴隷であった者たちの子孫と、かつて奴隷主であった者の子孫が、兄弟として同じテーブルに向かい、腰かけるときが必ず来るという夢を持っておりました。そして彼は、もしアメリカが偉大な国であるならば、白人も黒人もユダヤ人も皆、お互いに手を取って自由と平等の社会をつくろう、基本的人権の自由と平等の鐘をアメリカ合衆国の各地から高らかに鳴らそうではないかと呼びかけました。 まさに、二十一世紀は人権の世紀と言われております。本県では、これまで、「人権教育のための国連十年」徳島県行動計画に基づき、広く県民に対して人権教育、人権啓発を推進してまいりました。しかし、同和問題における部落差別は言うまでもなく、女性問題においても性的嫌がらせや、高齢者や子供など社会的弱者の世界においてもさまざまな虐待や人権侵害が今なお後を絶たず、大きな社会問題となっております。 この現状を踏まえて、国は、昨年、人権教育及び人権啓発の推進に関する法律を制定いたしました。国だけではなく、地方行政においても、人権の取り組み方を強化することが求められております。人権が尊重され、すべての国民が自由と平等な社会を築くことが、改めて今後の行動の重要性に位置づけられたのであります。 説明するに及ばず、県行政は、こうした国の立法措置と時代の要請にこたえて、今後、人権教育と人権啓発にどう前向きに取り組まれるつもりなのか。夢を持って三期目のスタートを切った、徳島県人権教育のための国連十年推進本部の本部長である圓藤知事に所見のほどをお伺いいたします。 答弁をいただいて、次に移らせていただきます。   〔柴田議員出席、出席議員計四十二名となる〕   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 人権教育・啓発にどう取り組むのかという御質問についてでございますが、県におきましては、これまで、同和問題を初め、女性、子供、高齢者、障害者などのさまざまな人権問題の解決に向けまして積極的に取り組んでまいったところでございます。しかしながら、議員御指摘のとおり、依然多くの課題を抱えている現状にございます。 こうした人権に関する諸問題に対しまして、県におきましては、国の「人権教育のための国連十年」国内行動計画の趣旨を踏まえまして、平成十一年三月に徳島県行動計画を策定したところでございます。 他方、国におきましては、人権教育・啓発推進法が昨年の十二月に施行されまして、本年五月には、人権擁護推進審議会から人権救済制度のあり方について答申がなされるなど、人権をめぐる動きは新しい局面を迎えております。 県といたしましては、これら国の動向も見守りながら、すべての人の人権が尊重され、擁護される社会は県民一人一人の願いであり、一人一人の努力によって築き上げられるものとの認識のもとに、県下各地で人権教育・啓発の取り組みが広範に展開されるように一生懸命努めてまいる所存でございます。 このため、国、市町村を初め、企業、団体等との連携を十分図りながら、人権啓発フェスティバルの開催、マスメディアを活用した広報、さらには多様な学習機会や情報の提供に努めるなど、各種施策を積極的に推進してまいりたいと、このように考えております。   〔大西(仁)議員退席、出席議員計四十一名となる〕   (平岡議員登壇) ◆三十五番(平岡一美君) 今、知事から答弁をいただきました。 九月に発生した米国のテロ事件などを初めとして、近年、人権を無視した数々の事件が各地で発生しております。県民すべてが安心して暮らせる社会の構築が、私は何よりであろうと思います。 このため、これから人権教育、人権の啓発等に取り組む県といたしましては、人権の世紀にふさわしい内容のあるこれからの取り組みをぜひやっていただきたいことを強く要望して、次の質問に移らせていただきます。 国際化の目覚ましい進展に伴い、徳島県でも在留外国人がふえております。六十四カ国から、永住者も含めて三千九百八十名に上っております。この数は県内の小さな町村の人口に匹敵いたします。一体、この方たちは本県で日々生活する中で、何を考え、何を思って頑張っているのでしょうか。 私は、十一カ国十一人の方から、徳島での印象や夢を聞かせてもらいました。共通して言えることは、徳島は海、山、川が大変きれいだと。自然が非常に美しいという。市町村の方々は皆親切で優しいが、英語を話せる人が少ない。教育は非常に熱心で、子供たちが遊んでいる姿が全く見られない。車が多く、交通渋滞が慢性化して前へ進まず、交通マナーが非常に悪い。外国人という特別意識で見られるのが一番困るといったことでございました。また、徳島での希望や余暇利用などについては、水がおいしい、徳島に永住したい。友達や兄弟を呼んで生活したいと。牟岐大島のダイビングがしたいと。祖谷のかずら橋はスリル満点だとか、あすたむらんどは子供たちにとって夢がいっぱい。宍喰・水床湾は世界一だと、また行きたいが遠いと。 以上、外国人が客観的に見た徳島の素顔を踏まえながら質問を進めてまいります。 知事、あなたも三選を目指した選挙戦において、「夢をいっしょに」と書き、染め抜いた鉢巻きを締めて、県下五十市町村をくまなく回り、多くの方々と語り合い、公約を訴える中で、県民の多くの有権者があなたに今何を望み、何を期待しているのか、各地域地域でしっかり認識することができたと思います。特に、県南の発展に力を入れると言われたことを踏まえて、見事三選を果たされました知事。県南にどのような夢を持っておられるのか、お聞かせください。 さて、私は、今から十九年前、県議に初めて当選させていただいたとき、初質問で次のような質問をいたしましたことを覚えております。開口一番に、ランドセルを背負うて宍喰からやってきましたと。このランドセルの中には質問したいことがぎっしり詰まっていると。黄色いくちばしで精いっぱい質問しますと言って、時の知事、三木申三さんに質問しました。今の県政は北高南低の県政天気図だと決めつけて、具体的に言って、県南に通ずる動脈、国道五十五号線が詰まっている。あなたは外科医でしょう。早く診断と手術をしてくださいと。山村は過疎化が次第に深刻になっていると。今のうちに濃い目の薬を早く投与しなければ、傷は治りません。早く手当てをしなければ、県南はあなたの翼から離れますよと、厳しく質問したのをきのうのように覚えています。 あれから二十年近く過ぎました。現況はどうでしょうか。確かに、当時に比べて国道五十五号線の整備は進みました。しかし、所要時間は二十年前と全く同じなんです。二時間かかります。JRを利用しても二時間以上かかります。この二時間が、実は私たち県南住民の夢を消すのです。 九月一日の新聞に、この夏、七月、八月の二カ月間の県内観光地の入り込み客が掲載されておりました。吉野川ハイウェイオアシス二十七万人、祖谷のかずら橋七万人、あすたむらんど十九万人、道の駅二十万人、それに比べて県南部の日和佐うみがめ博物館一万二千人、海南まぜのおか七千人、宍喰マリンジャム六千人と、県南は、県北、県中央部に比べて入り込み客数が一けたも二けたも違っており、前年度比一八%から四〇%減に落ち込んでおります。 お国自慢ではありませんが、県南にも、白い砂浜の海岸線、清流海部川、サンゴ群生の海中公園で全国の若者たちが寄ってきてサーフィンやマリンスポーツをやれるすばらしい自然があります。他に決して私は引けをとらない、全国的にも通用する魅力的な観光資源であると思います。これらが余りにも生かされておりません。なぜでしょう。答えは簡単です。交通、道路整備がおくれているからなんです。 既に、県内においても、高速道路が通っている県北、県西部に比較すれば、相対的に社会資本の整備がおくれていることがあらゆる分野に影響を与えております。高速道路の有無により地域の発展ぐあいに大きな格差が出ているのです。県土の均衡ある発展のためにも、太陽の光だけではなく、県行政の光も、県南にもっともっと光が当たるように努力をしていただきたい。これが県南に住む人々の心から強い願いであり、希望であります。 今、国会において、今後の高速道路の整備のあり方が議論され、これ以上高速道路は要らないという意見もあります。しかし、四全総──第四次全国総合計画においては、一時間以内で高速道路に乗れる高速ネットワーク、すなわち一万四千キロメートルの幹線道路計画が策定され、これまでに約七千八百四十三キロメートルが供用されております。 さきに整備された路線の沿線地域では、はかり知れない多くの恩恵を受けております。高速ネットワークの整備は、単に往来の時間短縮だけにとどまらず、各地域の自立を促し、さらなる発展のための国土の有効利用、体質改善を目指す政治、経済、文化等の未来に向けたまちづくりの起爆剤であります。 県内の四市をつなぐ横断道は、鳴門-小松島間は既に施行命令が出ておりますが、いざ着工への動きが全く見えてきておりません。小松島-阿南間の区間は整備区間に挙がっているものの、いまだ施行命令は出ておりません。鳴門-小松島間、小松島-阿南間、それぞれ熟度は違いますけれども、本四連絡道路と県都と県南を結ぶ大動脈であります。県南地域の人々は、この大動脈に車がどんどん、どんどんと流れていくのを一日千秋の思いで待っておるんです。 そこで、知事にお尋ねいたします。 所信表明においても、高速道路整備に対する力強い決意を伺いました。また、先ほど嘉見議員の答弁も聞かせていただきました。私からは県南に絞って質問をいたしたいと思います。 一つは、小松島-阿南間の施行命令の見通しについてであります。 次に、阿南安芸自動車道百十キロメートルのうち、桑野道路八キロ、福井道路七キロ、ともに調査区間に指定されておりますが、いつ施行にかかれるのか。また、日和佐-宍喰間、約これ四十キロメートルあります。これが計画路線であります。早く調査区間へ組み入れができないものか、知事の決断、今後の取り組みについてお聞かせをいただきたいと思います。   〔元木議員退席、出席議員計四十名となる〕   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 県南にどのような夢を持っているかという御質問についてでございます。 私は、このたびの選挙戦におきまして、夢と感動が得られる徳島を県民の皆様とともに実現していくんだという熱い思いを、「夢をいっしょに」という言葉に込めまして、さまざまな施策を訴えてまいりました。 これまでも、県南地域の、とりわけ県最南端でございます海部郡の過疎化や後継者不足などを背景にした厳しい状況を何とかしたいという思いから、さまざまな施策に取り組んでまいりましたが、特に社会資本の整備の推進には心を砕いてきたところでございます。 しかしながら、観光客の入り込み状況だけを見ましても、基幹となる社会資本でございます高速道路と、それに続く地域高規格道路の整備のおくれから、既に高速道路が開通しております県の北部、県の西部地域に比べまして、地域の活性化が十分図られていないことは明らかでございまして、非常に残念に思っております。 今回の選挙で県南地域を隅々まで回り、直接多くの方々の声をお聞きする中で、この地域の持つ美しい景観に恵まれた海岸線や自然がそのまま残るすばらしい清流など、全国のどこに出しても引けをとらない、豊かな自然の魅力を再認識いたしますとともに、夢を一緒に実現しようという人々の熱い思いや人情味豊かな人柄にも触れたことで、この地域の持つ潜在的な力にははかり知れないものがあるということを肌で感じた次第であります。 県南を何としても活性化していくんだという思いを改めて強くした次第でございます。 こうしたことから、私といたしましては、今後、県南への高速道路とそれに続く地域高規格道路の整備を県政の最も重要な課題として位置づけ、全力で取り組んでまいりますとともに、県南地域のすばらしさを発信し、自然との触れ合いをテーマにした都市との交流を推進する仕組みづくりにも知恵を絞るなど、さらなる地域の活性化に向けまして、精いっぱい努力をしてまいる所存でございます。 四国横断自動車道小松島-阿南間の施行命令の見通しについての御質問でございます。 四国横断自動車道小松島-阿南間につきましては、平成十年十二月に基本計画区間から整備計画区間に格上げをされまして、日本道路公団におきまして施工に必要な調査が実施をされております。この調査によりまして、ことしの三月には羽ノ浦町において、文化財保存のために、一部区間の構造を開削工法からトンネル工法へ変更する都市計画の変更手続を行うなどした結果、日本道路公団からは施行命令に向けた調査はほぼ終えているというふうに伺っております。 御質問の施行命令の見通しにつきましては、過去の事例からいたしますと、整備計画に格上げ後、おおむね二年後に出されているのが一般的でございます。したがいまして、もういつ施行命令が出されてもおかしくない。今か今かと、ずっと私も待っておるわけでありますし、国土交通省や自民党にも参りますたびに、何とかお願いをしたいということを再三再四にわたりまして、何度もお願いをしてまいったところでございます。 そうしたやさきに小泉内閣が発足をいたしまして、聖域なき構造改革ということで、高速道路の一時凍結というような事態になったわけでございまして、もう施行命令を待ってるのは小松島-阿南間だけじゃございません。全国にも幾つもございますけれども、それらが一斉にすべてストップをしてしまったというのが実態でございます。 そういうことでございますから、これがいつ施行命令が出されるかというようなことにつきましては、今、議論されております道路公団の民営化の問題とか、あるいは高速道路について国がどこまで責任を持つかという議論を積み重ねる中で、ある程度の将来の見通しが立った段階で、それじゃあこれについてはぜひ施行命令を出そうじゃないかと、こういう話になるんじゃないかなあと私は思っております。 したがいまして、この小松島-阿南間の施行命令につきましては、大変、本県にとって大事な問題であるということをずっと訴え続けていくということが、今一番大切なことではないかなと、そしてまた、私どもにできることではないかなと、このように思っておるところでございます。 私自身も頑張りますので、議員各位におかれましても、なお一層頑張っていただきますように、私の方からもお願いを申し上げる次第であります。 それから、阿南安芸自動車道の桑野道路、福井道路の施行及び日和佐-宍喰間の調査区間への組み入れについての御質問についてでございます。 午前中の嘉見議員の御質問にもお答えをいたしましたように、阿南安芸自動車道は県南地域の活性化には欠かせない道路でございます。このうち、桑野道路と福井道路につきましては、国土交通省により整備区間への指定に向けた調査が進められておりまして、県といたしましても、早期に指定されるように要望いたしているところでございます。 また、日和佐-宍喰間につきましても、国土交通省によりましてルート検討が進められておりますが、中でも見通しの悪い箇所など改築が急がれる区間から順次調査区間に指定され、整備が進められるように要望しているところでございます。 県といたしましては、これらの要望を行いますとともに、現在工事が進められております日和佐道路の促進が、すなわち桑野道路と福井道路の整備区間の早期指定につながることから、日和佐道路の建設に関連する県道拡幅などの対応に努めてきたところでございます。 厳しい状況下ではございますが、阿南安芸自動車道の早期整備を目指しまして、今後とも積極的に取り組んでまいりたいと、このように考えておるところでございます。   〔元木・大西(仁)両議員出席、出席議員計四十二名となる〕   (平岡議員登壇) ◆三十五番(平岡一美君) 先ほど知事から、県南に寄せる熱い夢というんですか、取り組みについて答弁というんですか、いただいて、私も非常に心強いと。これから県南の時代が来るなあというような感じもいたしております。 しかし、そのためには、やはり先ほど私が質問いたしました道の整備が大切でございます。なぜ私がこの道に力を入れて申し上げているかというたら、やはり県境からここの県庁まで二時間かかるということなんですね、二時間。今、一般国道五十五号線が整備をされておりますけれども、この一般国道五十五号線、宍喰の県境からここまで信号がね、百十一あるんです、百十一、数えたら。それで、一番長い信号がね、青、赤、黄とこう一周サイクルするでしょう。百六十秒──一分半です。次に長いんが百二十秒。次が九十秒、六十秒と、短いんで一分ですけれども、これは昼と夜とは違うんですけれども。私やないけども、県境からここまで来る方はね、何ぼ上手に来ても三十五、六回は信号にかかるんです。ほんで、待ち時間だけでも最低三十分、長かったら四十分は信号待ちをしなければいけない時間が要るんです。これが一般国道なんですね。高速になったらそういうことが本当に要らないんです。 それに増して、まだね、この約九十キロあるんですけれども、中央に黄線というのがあるわね、皆さん知っとるように。追い抜き、追い越しができない線です。あれがね、大体六五%あるんです。三五%が点線なんです。ほんで、遅い車が前を走っていたら、この国道は抜くに抜けないで、その後をついて行かなければいけないという、本当に欠陥言うたら悪いけれども、どうしようもない時間的には道なんですね。だから、高速道路が必要なということで、一日も早く徳島から小松島、小松島から阿南、阿南から県境までということを私ども、知事に一生懸命お願いもし、公団または国土交通省へもこの間も陳情に行ってまいりました。 とにかく、これがおくれておりますので、四国でも一番おくれている地域でないんかなと思うんです。やはりこれは議員の皆さん方も御理解いただいて、ともに手を握って、やはりこの運動にひとつ御協力、御支援をお願いをいたしたいと思います。 次の質問に移らせていただきます。 森林整備と県産木材の需要拡大について。 戦後、一本でも多くの木を山に植えることを国策として奨励し、半世紀余り、拡大造林が今日まで続いております。その結果、山々はすばらしい杉、ヒノキの林相を形成されましたが、しかし、その反面、農山村では過疎化の進行、林業従事者の減少などで、一人、二人、一軒、二軒と山村から人、家がなくなり、次のような言葉が生まれました。杉の木立に消え行く村、杉の木立に消え行く村。一昨日も黒川さんもちょっとこういうことを言っておりましたけれども、本県は、県土面積約四十一万四千ヘクタールのうち、森林面積が三十一万三千ヘクタールあります。全体の七六%を占めているわけでございます。そこに杉、ヒノキの針葉樹を中心に十八万六千八百ヘクタールの人工造林が行われております。その比率は六三%まで達しております。これは、各県別で調べてみたらトップクラスであります。 こうした県下の森林に、一年間において成長、畜積されている材積は約百四十万三千立方メートルと推定されております。一方、一年間に平均して約二十八万立方が伐採されておりますので、その分を差し引いても、毎年百二十万立方メートルの材積が備蓄されているわけでございます。この蓄積量は膨大で、この森林資源を有効に活用することが今後の重要な私は課題になってくると思います。 また、森林は木材生産ばかりではなく、多様な機能を持っております。省きますけれども、森林がこうした機能を十分発揮するには適正な管理が必要であります。しかし、中山間の町村では過疎化、高齢化が進み、その上に輪をかけたように木材価格が低迷して、林業家を取り巻く情勢は厳しく、採算性の悪化、担い手の不足等により森林を放置しているところが増加しております。手入れが不十分で荒廃した林地は、きのう谷口先生もおっしゃっておりましたけれども、二次災害を起こしやすく、森林の持つ機能が十分果たせず、自然環境が悪化をいたします。これらを克服するためには、森林を公益的機能林と木材生産林に区別して、強力な県の指導体制で管理運営をさせる時期に私は来ていると思います。 そこで、お尋ねします。 現在、県では、とくしま森林(もり)づくり構想を策定中と聞いておりますが、その構想の中にどのような森林(もり)づくりの方向を示しているのか、まず最初に伺いたいと思います。 また、不在森林所有者の増加などにより間伐や手入れができていない、放置されている山林を、希望に応じて森林組合などがかわって管理できないものか、あわせてお伺いいたします。 次に、県産木材の需要拡大策について、知事は、本年年頭の会見におきまして、公共事業での間伐材の使用量を五年間で倍増する方針を明らかにされました。また、私ども議員といたしましても、六月議会におきまして、全会一致して、県産木材の利用促進に関する決議を行いました。その後の状況では、公共事業における県の積極的な取り組みによって若干ふえているものの、九割近くを占めている一般住宅への建築材は、景気の低迷により減少の一途をたどっており、県下の製材所は非常に厳しい操業を強いられ、関連する木材運送業は仕事がなくなり、流通のかなめであります木材市場は製品が売れず、在庫の山となり、悲鳴が聞こえております。 一方、建築に携わる大工、左官、工務店で働く者は仕事が少なくなり、失業に次ぐ失業となり、このままでは木材にかかわる就業者はいなくなります。 そこで、木造住宅の建築は木材業者にとどまらず、地域経済全体に及ぼす影響は大きいと言われておりますので、本腰を入れて本県の県産材の強度、木質、香り、粘り、乾燥等、外材に比べてすぐれている点を大きくPRし、県産木造住宅の普及強化を図るとともに、一般消費者の住宅建築に対しましても思い切った支援策を打ち出せないものか、また、累積状にふえ続けている木材を中国及び東南アジアの国々に輸出する窓口が開けないものか、あわせてお伺いをいたします。 次に、県立海部病院の充実について。 私は、これまでにも、海部病院の充実につきましてさまざまな要望をしてまいりました。海部病院は、南部における中核病院として極めて重要な役割を果たしており、それだけに地域住民の期待も大きいものがあります。県が策定した保健医療計画におきましても、高度、特殊な医療以外は二次保健医療圏で完結すべきであるとされておりますが、南部二保健医療圏、すなわち海部郡の住民のうち、郡内で診療を受けている患者の割合をあらわす自己完結率は、入院は四二・六%で、県下で最低であります。外来は七二・五%で、下から二番目であります。 これに関連いたしまして、私の試算によりますと、海部郡の住民の年間の総医療費は推計で約百億円であります。このうちの半数の約五十億円が郡外の病院へ流れている計算になります。海部病院が充実すれば、医療費の郡外への流出が減少し、地域経済にも、また海部病院の経営内容にも大きく変化が出てくると思います。 そこで、こうしたことを踏まえて、海部病院の診療体制の充実強化に関して、三点ほどお伺いします。 第一点は、眼科の新設についてであります。 郡内には民間の診療所一カ所しかありません。高齢者が交通不便と重なり、一日がかりで市内まで通っているのは大変であります。また、児童、生徒も学校を休んで病院へいかなければなりません。こうしたことを考えて、地域住民から強い要望も出ております。 第二点は、放射線科の充実についてであります。 昨年度、待望のMRIが導入されました。検査は順調にできるようになりました。しかし、検査結果を判断する放射線科医師は、パート医師が週二回来ているだけであり、精密な診断を行うには日数を要しておりますので、常勤医師を早急に配置できないものか、お伺いいたします。 第三点目は、個室の充実についてであります。 海部病院における入院患者は、九〇%以上が六十五歳の高齢者で占めております。個室を必要といたしております。また、重症患者も増加しており、今日まで入院患者の多くが、手術後、個室に置いてほしいという要望が一番多く出されております。ベッド数の増加がなかなか望めないのでしたらですね、大部屋を解消して個室を私はふやすべきであると思いますが、この点についてお伺いをいたします。 ちなみに、県立三病院の個室の数を申し上げますと、中央病院が八十四室、先ほど質問しておりました来代さんの三好病院が三十六室、海部病院が十六室であります。 以上、答弁をいただいて……。   (「終わらないかんぞ」と言う者あり) できるだけ早く終わるようにいたします。   〔吉田議員退席、出席議員計四十一名となる〕   (川人農林水産部長登壇) ◎農林水産部長(川人敏男君) とくしま森林(もり)づくり構想の中で、どのような森林(もり)づくりの方向を示すのかとの御質問でございますが、森林(もり)づくりの構想に当たっては、有識者、林業経営者等で構成する「とくしま森林(もり)づくり構想検討委員会」において、森林に求められる役割や機能、森林づくりの手法、森林づくりの実現に向けた林業関係者、県民等、それぞれの役割などを幅広く議論いただいております。 この議論の中で、私有林や人工林の比率が高い本県の特徴を盛り込むべきだ。また、地に足をつけた構想の中身とするように等々の意見が出されております。 県といたしましては、今後、パブリックコメント制度等の活用によって、県民の方々からの御意見もいただいて、新たな森林(もり)づくりの方向を示していきたいと考えております。 次に、不在森林所有者の森林を希望に応じ、森林組合等がかわって管理できないかという御質問でございますが、現在、県内において、森林組合が所有者にかわり森林の管理をしている事例がございますが、林野庁の平成十四年度の新規事業として、森林の巡視や歩道の維持管理など、日常的な管理業務に対して助成しようとする森林整備地域活動支援交付金制度が概算要求されております。この制度では、森林組合が所有者にかわり、森林の管理主体の一つとして位置づけられておりますので、御提言の趣旨は実現できるものと考えております。 県といたしましても、この制度を活用して、不在所有者の希望に応じて、放置された森林が森林組合により適切に管理されるよう促進してまいる所存であります。 次に、木造住宅の普及強化、また、一般消費者への住宅建築の支援策についての御質問でございますが、現在、県産材につきましては、香りや快適性はもとより、強度においても十分な性能を持っていることが実証されてきております。これらの点を大きくPRするとともに県産木材住宅を普及するため、モデル住宅の実証展示などを行っているところです。 県といたしましては、支援策を含め、どのようにすれば県産木材住宅の建設がさらに進むかを積極的に検討してまいりたいと考えております。 次に、木材を輸出する窓口についての御質問でございますが、平成十二年度の県内の木材関係の貿易状況を見てみますと、輸出の実績は今のところございませんが、輸入は、木材、チップ、パルプなどの品目で二百四十八億円となっています。 このような状況にかんがみ、輸出窓口の開設につきましては、今後の木材の輸出入の動向等を見きわめながら研究してまいりたいと考えております。   〔吉田議員出席、出席議員計四十二名となる〕   (神野保健福祉部長登壇) ◎保健福祉部長(神野俊君) 県立海部病院への眼科の新設と放射線科の常勤医師の配置についての御質問でございますけれども、海部病院につきましては、県南部地域の県民の方々の御期待にこたえられるよう診療体制の充実に努めておるところでございますけれども、御指摘のように、眼科につきましては、海部郡では民間の診療所一カ所しかなく、地域における専門医療への対応が十分ではない現状にあります。 このような中で、眼科の新設につきましては、医師の確保とともに診療室の整備が必要になり、スペースの問題などございますが、地域医療向上のために、重要な課題として鋭意検討してまいる所存であります。 次に、放射線科の常勤医師の配置についての御質問でございますけれども、昨年度、MRIを導入し、多くの方に利用をしていただいており、放射線科の御指摘のように充実が求められております。 今後は、海部郡内におきます医療ニーズや患者数の推移等を十分見きわめながら、放射線科の診療体制の充実に努めてまいりたいと考えております。 続きまして、同じく海部病院の大部屋を解消し、個室をふやすべきではないかとの御質問でございますが、救急患者の増加、脳神経外科の設置、さらには平成十二年度に完成いたしましたMRI等、高度医療機器の整備に伴いまして、個室を必要とします重症患者が増加をしており、現在、個室の確保に大変苦慮しているところであります。 一方、近年の生活水準の向上により、病院におきます快適な療養環境の提供が患者サービスの向上の面からも常に求められており、大部屋の解消を図っていくことが必要であることは十分認識をしているところでございます。 このような中で、海部病院におきましては、院内の療養環境の向上を図るため、これまで病室の内装の模様がえや備品の整備等を行ってまいったところでございますが、個室をふやすためには大規模な増改築が必要となるほか、看護婦等、人員増の課題もあることから、中長期的な経営計画の見直しの中で検討をしてまいりたいと考えております。   (平岡議員登壇) ◆三十五番(平岡一美君) それぞれ答弁をいただきました。 特に、県産材の使用について、非常にうちと同じような県の宮崎とか大分とか、熊本なんかは大体六〇から七〇%、県産材を使用しておるんです。お隣の高知県でも五〇%ぐらいだと。徳島県は大体二三%から二六%しか使ってないんですね、県産材を。大方、外材が七十何%まで入ってきておるんです。ほんでもうこれ毎年毎年、二百四十万立米いうたら物すごい量なんです。これがらせん的にふえていっきょる。やはり大きな課題ですから、先ほど言うたように、海越えてこれやっぱり輸出というんか、売り込みに行かなければならないと私は思っておりますので、このあたりを行政の皆さん方もしっかり認識していただいて、今度取り組んでいただきたいと思います。 海部病院の充実については、答弁をいただきました。私は、福祉行政の本当のやっぱり一番は病院の充実であると思います。このことを申し上げて、私の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手)   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 以上をもって、通告による「県政に対する一般質問」は終わりました。 これをもって、「県政に対する一般質問」を終結いたします。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 本日の会議時間を延長いたします。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 次に、日程第二、「議案第一号・平成十三年度徳島県一般会計補正予算(第一号)より第十三号に至る計十三件」を議題とし、前回の議事を継続いたします。 これより質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、発言を許可いたします。 十番・山田豊君。   (山田議員登壇) ◆十番(山田豊君) お疲れのところですけれども、少々時間をいただきます。 日本共産党を代表して、一点だけ、今回補正予算で提案されております物産あっせん諸費の新徳島交流ターミナル(仮称)整備事業について質疑をいたします。 この新徳島交流ターミナルの整備事業というのは、国と県が主体となって、松茂町に物産観光機能や大型駐車場を備えた高速バス停留所機能を有する交流拠点として整備するものと説明されています。 実は、一九九四年に二十二億円の巨費を投入しオープンした沖洲のマリンターミナルが、南海シャトルラインの廃止により、海の玄関としての役目をわずか開設七年で失うという状況になりました。今回の事前委員会の中でも、県の需要予測に甘さがあったと県の理事者も認め、マスコミでも報道されたことに、県民から強い批判の声が上がっております。それだけに、県が今回の新徳島交流ターミナル建設においても、科学的な調査とそれに基づく需要予測を県民の前に示すことが最低限の責任だと考えます。特に、この事業も必要性、採算性等の面から慎重な検討が必要だと思います。 そこで、まず第一にお伺いしたいのは、今回、十五億一千五百万円の補正予算が提案されていますけれども、県が主体的に整備する大型駐車場、物産館、約一万二千平米の最終総事業費とその財源内訳をまず伺います。 また、バスの駅整備事業として、約四千平米を国土交通省が主体的に整備すると言われておりますけれども、この部分の総事業費は幾らで、県の負担分はあるのかもあわせて伺います。 第二に、新徳島交流ターミナルの収支見通しについて伺います。 平成十二年度の九月議会の経済委員会で委員から、年間の利益を幾ら見込んでいるのかという質問がありました。当時の観光交流課長が、「駐車場部分で、年間収支で数百万円の黒字の見込みであり、物産館についてもローコストで運営していき、県が建てた部分をテナントに賃借するという方式で、十四年間ぐらいでペイする形で家賃を決めたい」と答弁しております。 さらに、赤字があったときの責任についても聞かれ、それに対しても、「駐車場については二つの使用の方法があって、物産館を利用していただく方については、一時間ないし二時間は無料に、高速バスに乗って半日以上駐車される方については八百円程度の費用の負担をお願いしたいということで、十分収支がとれると考えている」と、当時答弁をされています。 そこで、今回、十億円余の用地取得費と造成費が今議会で提案している状況でございます。また、この問題については検討期間も非常に長くあったわけですから、具体的に、収入は幾らで、維持管理を含む支出は幾らか、これを幾らと見込んでいるのか、明快に答弁をしてください。 答弁をいただきまして、質疑を続けます。   〔藤田議員退席、出席議員計四十一名となる〕   (飯泉商工労働部長登壇) ◎商工労働部長(飯泉嘉門君) 新徳島交流ターミナル整備事業につきまして、幾つかの御質問をいただいております。 まず、総事業費とその国・県別の内訳及び県事業費の財源内訳等々についてのお尋ねでございます。 新徳島交流ターミナル整備事業につきましては、国道十一号沿いの松茂町中喜来地区において、国土交通省及び松茂町と一体となって、物産・観光機能を持たせた物産館や、大型駐車場を備えた高速バス停留所の機能を有する「バスの駅」として整備を図ろうとするものであり、平成十四年度の完成を目指しているところでございます。 まず、総事業費につきましては、概算で約三十一億円程度になるものと考えております。その内訳は、国におきまして、高速バスの回転部分等を整備することといたしており、概算で約十三億円程度と伺っております。 県におきましては、物産館及び大型駐車場等を整備することといたしており、今後、建築工事の実施設計もあること等から、概算ですが、用地取得費も含め、約十八億円程度になるものと考えております。 なお、その財源につきましては、地方債、これを充てようと考えておるところでございます。 次に、収支見通しと駐車場の需要予測等々についてのお尋ねでございます。 まず、物産館についてでございますが、県有財産として入居事業者に貸し付け使用料を徴収する、イニシャルコスト部分については、この使用料で回収をしようということでございます。また、光熱水費等の日常的な管理経費、いわゆるランニングコストについてでございますが、これについては入居事業者が直接負担する方式で整備、検討を進めているところでございます。 また、駐車場につきましては、平成十一年度に需要予測を行っておりまして、その結果、平日約百三十台、休日約百七十台、年間約五万台程度の利用があるとの結果が出ておるところでございます。 なお、より効率的な管理運営方法につきまして、今後さらに検討してまいりたいと、このように考えております。   〔藤田議員出席、阿川議員退席〕   (山田議員登壇) ◆十番(山田豊君) 今、商工労働部長から答弁をいただきました。 総事業費が国、県合わせて三十一億円余りと。駐車場については、一日八百円で、休日には百七十台以上、平日でも百三十台以上、年間五万台ですか、という答弁でした。 先ほど、来代議員の方からも質問がありましたけれども、これらの事業についてやはり慎重に見きわめていく必要があるし、そういう時期に来ていると私は思うんですね。 そこで、時間の関係がありましてこの質疑を続けていくわけですけれども、実は鳴門では、来年の四月一日に百六十四台の駐車可能な高速バスの駐車場が開業予定と言われています。ここも料金は、一日八百円の予定だそうですけれども、採算の分岐は一日当たり百二十台の稼働だと伺いました。 関係者の話では、現在、鳴門撫養の無料駐車場では、一日当たり大体平均二百台が利用されていると。そして、ここは鳴門市の観光コンベンション株式会社が三セクで運営をされるそうですけれども、松茂の交流ターミナルの影響や、無料から有料になる影響等から見て、非常にやっぱり厳しい運営になるだろうと関係者の皆さん語っていました。 そこで、質疑の第一点は、この鳴門撫養の百六十四台の高速バス有料駐車場の状況も踏まえて、新徳島交流ターミナルの先ほど需要予測、平日で百三十台、休日では百七十台以上でなければ、なかなか採算性がとれない、こういうふうな話だと思うんですけれども、この需要予測というのは、具体的にどのような調査に基づきこの予測を出してきたのか。安易な予測を行えば、マリンターミナルの二の舞いになる可能性もあるので、具体的に、わかりやすく答弁してください。 第二に、四国横断自動車道が川内まで仮に延伸したとして、この新徳島交流ターミナルの位置と、横断道の一番近い松茂町の長岸にできる予定のパーキングエリア、これはもちろん一般道におりられないわけですけれども、その距離が一・二キロあります。離れてます。物産・観光機能から見ると、県外観光客の通り道から、この横断道ができれば、外れてしまうという問題があります。 また、高速バスについても、徳島駅帰発着をしている高速バスは国道十一号線を全便通るということを確認していると、一昨年の九月の議会、経済委員会でですね、これ以降こういう答弁をずっとしているわけですけれども、仮に、先ほど言った四国横断自動車道が川内まで延伸した時点で、本当にこの全便停車の方針は変更がないのかということについてもお伺いします。 質疑の最後になりますけれども、県土整備委員会で港湾空港整備局長が、「高速船が姿を消すことから、バスターミナルとしての利用も選択肢になる」との見解を表明しました。 私は、昨年、一昨年と経済委員会でこの交流ターミナルの議論に加わってきましたけれども、今回の先ほど部長から話があった需要予測の中には、沖洲のマリンターミナルのことは全く検討外になっていました。つまり、高速バスターミナルとして沖洲を活用すれば、新徳島交流ターミナルと明らかに競合することは必至です。鳴門撫養の有料駐車場、松茂の新徳島交流ターミナル、さらにその上に、県が公式に、沖洲のマリンターミナルにも高速バスのターミナルとして検討すると表明している中で、県民の中から、便利になることは結構なことだけれども、莫大な税金を投入して、そんなに何カ所も高速バス利用者の大型駐車場を設置するのが本当に必要かというふうな疑問の声が上がっています。今必要なことは、整合性のとれた、責任ある案を県民にきちんと示すことではないでしょうか。 この新徳島交流ターミナルは、事業途中、着手前の事業になっております。だから、今こそ、この計画をさらに慎重に検討する、こういうことが必要ではないかというふうに思いますけれども、どのような検討がされてきたのかということも含めてお伺いします。 答弁をいただきまして、質疑を時間の関係で終わります。   (飯泉商工労働部長登壇) ◎商工労働部長(飯泉嘉門君) お答えをいたします。 三問いただいております。 まず、駐車場の需要予測方法について、さらに詳しくということでございます。 平成十一年度においてでございますが、パーク・アンド・バスライド方式の駐車場整備をいたすことといたしまして、まず、十一年の八月を除いた四月から十月までの上り線高速バスの利用者数から、平日及び休日の利用者数を推計いたしたところでございます。次に、この数値に基づき、JR徳島駅と高速鳴門の利用者数を推計いたし、また、当時の大阪行き高速船廃止等に伴う潜在需要者数も推計いたしたところでございます。さらに、国道十一号沿いの松茂町における高速バス利用者のための有料駐車場の利用意向を、JR徳島駅及び高速鳴門においてアンケート調査を行ったところでございます。 これらの結果から、それぞれJR徳島駅及び高速鳴門から新徳島交流ターミナルへの転換者及び潜在需要による利用者数を推計いたしたところでございます。 次に、四国横断道が徳島東インターチェンジまで開通すれば、高速バスルートは変更され、新徳島交流ターミナルは使用されないのではないかというような内容のお尋ねでございます。 将来の高速バスルートにつきましては、県及び国土交通省とバス事業者におきまして協議をいたしました結果、バス事業者からは、横断道が徳島東インターチェンジまで完成したといたしましても、徳島駅帰発着の京阪神方面への高速バスにつきましては、国道十一号をメーンルートとして利用するとの確約をいただいたところでございます。 こうしたことから、国土交通省におきましても、バスの駅としての整備に着手したところであり、県民の利便性の向上に寄与する施設であると、このように考えているところでございます。 三番目でございますが、沖洲マリンターミナルの機能と競合するんではないかと、それについてどのように検討しておるのかというお尋ねをいただいております。 沖洲マリンターミナルにおける高速バスターミナル計画につきましては、現在、議員もお話ありましたように、担当部局において同ターミナルの当面の施設活用方策の一つとして検討されていると、このように聞いております。 仮に、マリンターミナルが高速バス駐車場として活用された場合、新徳島交流ターミナルの駐車場につきましては、利用者動向に何らかの影響は生じるものと特に考えておりますが、主に新徳島交流ターミナルの駐車場の利用者につきましては、徳島市北部及び板野郡等、県北部の方々の利用を想定しておりまして、マリンターミナルの利用者との競合する部分は少ないのではないかと、このように考えております。 松茂、あるいは仮に沖洲にパーク・アンド・バスライド方式の駐車場を整備することは、徳島駅前の渋滞緩和及び環境負荷の軽減並びに高速バスを利用される県民の皆様方の利便性の向上に寄与するものと、このように考え、より検討を進めてまいりたいと考えております。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 以上をもって、通告による質疑は終わりました。 これをもって、質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案中、「議案第九号・平成十二年度徳島県病院事業会計決算の認定についてより、第十三号に至る計五件」を除く各議案は、お手元に御配布いたしてあります「議案付託表」のとおり、それぞれの常任委員会に付託いたします。   ──────────────────────── △議案付託表  (参照)委員会名議案番号付 託 事 項ページ総務 委員会第一号平成十三年度徳島県一般会計補正予算(第一号)  第一条第一表 歳入歳出予算補正中   企画総務部   県民環境部   公安委員会に関するもの  第三条第三表 地方債補正 一-三・五 一・六・七第三号政治倫理の確立のための徳島県知事の資産等の公開に関する条例の一部改正について一一第七号徳島北警察署庁舎新築工事のうち建築工事の請負契約について一九・二〇経済 委員会第一号平成十三年度徳島県一般会計補正予算(第一号)  第一条第一表 歳入歳出予算補正中   商工労働部   農林水産部に関するもの  第二条第二表 債務負担行為補正中   農林水産部に関するもの 一-四 一・五第六号農免道路工事高岸トンネルの請負契約について一七・一八文教厚生 委員会第一号平成十三年度徳島県一般会計補正予算(第一号)  第一条第一表 歳入歳出予算補正中   保健福祉部   教育委員会に関するもの 一-三・五第四号徳島県保健福祉関係手数料条例の一部改正について一三第五号理容師法施行条例の一部改正について一五第八号損害賠償請求に関する訴訟上の和解に伴う損害賠償の額の決定について二一県土整備 委員会第一号平成十三年度徳島県一般会計補正予算(第一号)  第一条第一表 歳入歳出予算補正中   県土整備部に関するもの  第二条第二表 債務負担行為補正中   県土整備部に関するもの 一-四 一・六第二号平成十三年度徳島県流域下水道事業特別会計補正予算(第一号)九・一〇   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 次に、議長あて提出のありました請願は、お手元に御配布いたしてあります「請願文書表」のとおりであります。 これをそれぞれの常任委員会に付託いたします。   ──────────────────────── △請願文書表  (参照)   文教厚生委員会受理番号受理 年月日件名・要旨 (紹介議員氏名)提出者住所氏名八〇平成一三 一〇・三一療の充実について県立中央病院における終末期医  末期がん患者に対する終末期医療の整備は充実しておらず、終末期におけるQOL(生命の質)向上のため、県立中央病院において終末期医療専門分野の施設・人材育成を含めた終末期医療を充実されるよう配慮願いたい。(竹内資浩 福山 守 吉田忠志) (川端正義)特定非営利活動法人 徳島アルク 理事長   高 松 民 雄   県土整備委員会受理番号受理 年月日件名・要旨 (紹介議員氏名)提出者住所氏名七八平成一三 一〇・一〇主要地方道由岐大西線の改良工事について  主要地方道由岐大西線、阿南市椿町旭野の向川橋より農免道路椿地区までの約六〇〇メートル区間において、二車線(幅員七メートル)への改良工事のため、早急に調査並びに採択されるよう配慮願いたい。(遠藤一美 嘉見博之 谷 善雄)椿町自治協議会 会長   久 米   進      外 七名七九一〇・一九都市計画法施行令に基づく開発許可制度の規制規模の見直しについて  都市計画法における開発許可制度本来の趣旨が反映されるため、また、土地住宅市場の活性化を図るため、本県における現行の五〇〇平方メートルという規制規模を一〇〇〇平方メートルに見直されるよう配慮願いたい。(北島勝也 樫本 孝 長池武一郎) (喜田義明)社団法人徳島県宅地 建物取引業協会 会長   近 藤 久 之   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) お諮りいたします。 十一月五日から十一月九日まで及び十一月十二日の計六日間は委員会開会のため、十一月十三日及び十一月十四日は議事の都合により、十一月二日及び十一月十五日の両日は議案調査のため、それぞれ休会といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と言う者あり) ○議長(四宮肇君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 十一月三日、十一月四日、十一月十日及び十一月十一日の計四日間は県の休日のため休会、十一月十六日再開いたします。   ──────────────────────── ○議長(四宮肇君) 本日は、これをもって散会いたします。      午後四時五十二分散会   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━...