平成 6年 9月
定例会 平成六年九月
徳島県議会定例会会議録(第一号)
徳島県告示第六百四十八号 平成六年九月
徳島県議会定例会を次のとおり招集する。 平成六年九月二十一日
徳島県知事 圓 藤 寿 穂 一 期日 平成六年九月二十八日 二 場所
徳島市
徳島県庁 ──────────────────────── 議 員 席 次 一 番 森 本 尚 樹 君 二 番 福 山 守 君 三 番 西 沢 貴 朗 君 四 番 吉 田 忠 志 君 五 番 樫 本 孝 君 六 番 来 代 正 文 君 七 番 猿 瀧 勝 君 八 番 竹 内 資 浩 君 九 番 北 島 勝 也 君 十 番 杉 本 直 樹 君 十一 番 久 次 米 圭 一 郎 君 十二 番 長 尾 哲 見 君 十三 番 佐 藤 圭 甫 君 十四 番 児 島 勝 君 十五 番 川 真 田 哲 哉 君 十六 番 宮 城 覺 君 十七 番 北 岡 秀 二 君 十八 番 亀 井 俊 明 君 十九 番 堺 廣 君 二十 番 遠 藤 一 美 君 二十一番 原 秀 樹 君 二十二番 大 田 正 君 二十三番 榊 武 夫 君 二十五番 平 岡 一 美 君 二十六番 四 宮 肇 君 二十七番 近 藤 政 雄 君 二十八番 湊 庄 市 君 二十九番 木 村 正 君 三十 番 元 木 宏 君 三十一番 俵 徹 太 郎 君 三十二番 松 田 一 郎 君 三十三番 松 本 弘 君 三十四番 服 部 昭 子 君 三十五番 小 倉 祐 輔 君 三十六番 中 谷 浩 治 君 三十七番 大 西 仁 君 三十八番 原 田 弘 也 君 三十九番 阿 川 利 量 君 四十 番 谷 口 修 君 四十一番 木 内 信 恭 君 四十三番 日 下 久 次 君 ──────────────────────── 平成六年九月二十八日 午前十時五十六分開会
出席議員計四十一名 (その番号・
氏名左のとおりである) 一 番 森 本 尚 樹 君 二 番 福 山 守 君 三 番 西 沢 貴 朗 君 四 番 吉 田 忠 志 君 五 番 樫 本 孝 君 六 番 来 代 正 文 君 七 番 猿 瀧 勝 君 八 番 竹 内 資 浩 君 九 番 北 島 勝 也 君 十 番 杉 本 直 樹 君 十一 番 久 次 米 圭 一 郎 君 十二 番 長 尾 哲 見 君 十三 番 佐 藤 圭 甫 君 十四 番 児 島 勝 君 十五 番 川 真 田 哲 哉 君 十六 番 宮 城 覺 君 十七 番 北 岡 秀 二 君 十八 番 亀 井 俊 明 君 十九 番 堺 廣 君 二十 番 遠 藤 一 美 君 二十一番 原 秀 樹 君 二十二番 大 田 正 君 二十三番 榊 武 夫 君 二十五番 平 岡 一 美 君 二十六番 四 宮 肇 君 二十七番 近 藤 政 雄 君 二十八番 湊 庄 市 君 二十九番 木 村 正 君 三十 番 元 木 宏 君 三十一番 俵 徹 太 郎 君 三十二番 松 田 一 郎 君 三十三番 松 本 弘 君 三十四番 服 部 昭 子 君 三十五番 小 倉 祐 輔 君 三十六番 中 谷 浩 治 君 三十七番 大 西 仁 君 三十八番 原 田 弘 也 君 三十九番 阿 川 利 量 君 四十 番 谷 口 修 君 四十一番 木 内 信 恭 君 四十三番 日 下 久 次 君 ────────────────────────
出席職員職氏名 事務局長 下 泉 昭 人 君 次長 十 川 勝 幸 君
議事課長 鈴 木 行 雄 君
調査課長 松 本 竹 生 君
議事課課長補佐 浜 本 道 男 君
調査課課長補佐 河 野 敏 君
議事係長 木 村 輝 行 君
事務主任 山 口 久 文 君 主事 香 川 和 仁 君 同 佐 光 正 夫 君 同 田 幡 敏 雄 君 同 河 内 か ほ り 君 ────────────────────────
列席者職氏名 知事 圓 藤 寿 穂 君 副知事 松 田 研 一 君
出納長 折 野 國 男 君
企業局長 宮 本 清 君
審議監 内 藤 康 博 君
総務部長 佐 々 木 豊 成 君
企画調整部長 幸 田 雅 治 君
福祉生活部長 盛 川 弘 治 君
保健環境部長 市 原 実 君
商工労働部長 古 川 文 雄 君
農林水産部長 安 丸 徳 広 君
土木部長 山 中 敦 君
財政課長 河 内 隆 君
財政課課長補佐 里 見 光 一 郎 君 ────────────────────────
教育委員長 脇 健 君
教育長 坂 本 松 雄 君 ────────────────────────
人事委員長 大 久 保 久 夫 君
人事委員会事務局長木 村 義 則 君 ────────────────────────
公安委員長 鈴 江 襄 治 君
警察本部長 中 村 薫 君 ────────────────────────
代表監査委員 藤 井 格 君
監査事務局長 福 田 稔 君 ──────────────────────── 議 事 日 程 第一号 平成六年九月二十八日(水曜日)午前十時三十分開会 第一 議席の一部変更 第二
会議録署名者の指名 (三 名) 第三
会期決定の件 (二十四日間) 第四 議案自第一号至第二十号、計二十件 (
提出者説明) 〔(議案第九
号先議)(議 決)〕 第五 第二
国土軸構想に関する調査について (議 決) ────────────────────────
○議長(
木村正君) ただいまより、平成六年九月
徳島県議会定例会を開会いたします。 ────────────────────────
○議長(
木村正君) これより本日の会議を開きます。 ────────────────────────
○議長(
木村正君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。 まず、議員の異動について申し上げます。
徳島選挙区
選出議員・
板東敬二君は、去る八月三十日、逝去せられました。 まことに哀悼・痛惜の情にたえない次第であります。
徳島県議会といたしましては、去る八月三十一日、弔詞を贈呈いたした次第であります。 この際、故
板東敬二君に対し、弔意を表するため、
日下久次君から追悼の発言があります。 四十三番・
日下久次君。 (
日下議員登壇)
◆四十三番(
日下久次君) 私は、ただいまより、
徳島県議会を代表いたしまして、
徳島選挙区選出・故
板東敬二議員に対する追悼の言葉を申し上げます。 本
県議会議員板東敬二君は、昨年十一月、体の不調を訴えられて、
県立中央病院に入院しましたが、御家族の手厚い看護のかいあって、一度は退院されました。我々、
議員一同は、
板東議員が元気な姿で議会へ出てこられ、御活躍されることを心待ちにしておりました。 しかし、病状の悪化から議会へ出てくることなく、再び入院され、再起を期して
病気全快に専念されていましたが、去る八月三十日、
がん性腹膜炎のため不帰の客となられました。 私といたしましては、御容態の急変を予期できず、
小倉議員と一緒に
オーストラリアでの
海外視察中において突然の悲報を聞き、言葉が言葉とならず、
小倉議員とともに、ただ、ただ、茫然とするばかりでありました。まことに残念、断腸の思いであります。 享年六十三歳の若さ、また志半ばにしての御他界は、御遺族の
皆様方の御悲嘆はもとより、
徳島県議会におきましても失うところ非常に大きく、痛恨・哀惜の情にたえない次第であります。 私は、ここに
議員一同を代表いたしまして、謹んで、哀悼の辞を述べ、衷心より故人の御冥福を御祈念いたしたいと思います。
板東議員は、昭和六年一月三日、
徳島市に生まれ、
徳島県立農業高等学校卒業後、
徳島県
森林組合連合会、
徳島県に勤務、その後、
創価学会活動に専念され、昭和六十二年、
県議会選挙に初当選し、幅広く県政の諸問題に取り組んでこられたのであります。 その人格は、温厚篤実で、いつも微笑を絶やさず、円満な御人格は
同僚議員はもとより、県民から大いに敬愛され、その真摯な御様子が、今でも目に浮かびます。 また、
県政壇上にあっては、「すべて、
人間社会の中で行われる以上、人間のための
責任行為である」との信条のもとに、県勢の発展、
県民福祉の向上のために精魂を傾けてまいられましたが、特に、青少年の
健全育成、
緑化事業、
福祉対策については、高い識見と情熱をもって、ただひたすら県民の幸福を願って御活躍されたのであります。 本県が大きく飛躍する機会であると待ち望み、対応してきた関西国際空港の開港、明石海峡大橋の完成を待たずして、御他界されたわけでありますが、
板東議員の御功績を深く心に刻み、御遺志を無にすることなく、我々
議員一同、一層の努力をいたしますことを、お誓い申し上げます。
板東議員が、初登壇となりました昭和六十二年九月議会、
一般質問締めくくりにおいて、尊敬する
リンカーン大統領の言葉を例に引きながら述べた「時は移り、今や我々
政治家は、人間のために人間が人間らしく生きるための政治、こういうものを創造していかなくてはならない時代に入っている」との言葉をかみしめながら、眠りの安らかなことを衷心より御祈念いたしまして、追悼の言葉といたします。 ────────────────────────
○議長(
木村正君) 次に、
議長会関係等について申し上げます。 去る七月二十日には、東京都において
全国都道府県議会議長会定例総会が、八月二日には、香川県において四国四
県議会正副議長会議が、九月五日には、岡山県において
中国四国九
県議会正副議長会議が開催され、「高
規格幹線道路等の
整備促進について」を初め、
地方行政上の当面する諸問題について協議を行い、
関係方面に
善処方を要望いたした次第であります。 次に、去る七月二十六日、東京都において開催された平成七年度
徳島県
重要要望事項説明会に出席し、
県選出国会議員と
意見交換会を行うとともに、これらの
実現方について
善処方要望いたした次第であります。 次に、去る九月八日、東京都において開催された
内閣総理大臣との
懇談会に出席し、当面の
地方行政上の
課題等について
意見交換を行った次第であります。 また、第二
国土軸推進府
県議会議長連絡協議会臨時総会並びに
財政窮乏対策県議会議長連絡協議会役員会等の諸会合にも出席いたした次第であります。 次に、本
県議会を代表して、
海外地方行政視察のため、去る八月二十九日から九月七日までの十日間、
オーストラリア、ニュージーランドを訪問された
小倉祐輔君及び
日下久次君より、
議長あて視察報告書が提出されておりますので、御報告いたしておきます。 次に、
監査委員から、本年六月から八月にわたり実施した
現金出納検査及び
定期監査の結果について、
議長あて報告書が提出されておりますので、御報告いたしておきます。 次に、知事から、お手元に御配布のとおり、
議案等の
提出通知がありましたので、御報告いたしておきます。 ────────────────────────
△財第329号 (参照) 財第329号 平成6年9月28日
徳島県議会議長 木 村 正 殿
徳島県知事 圓 藤 寿 穂 平成6年9月
徳島県議会定例会の議案について(提出) このことについて,別添のとおり提出します。 ──────────────────────── 平成6年9月
徳島県議会定例会提出議案 第 1 号 平成6年度
徳島県
一般会計補正予算(第1号) 第 2 号 平成6年度
徳島県
公用地公共用地取得事業特別会計補正予算(第1号) 第 3 号 平成6年度
徳島県
港湾等整備事業特別会計補正予算(第1号) 第 4 号 平成6年度
徳島県
県営住宅敷金等管理特別会計補正予算(第1号) 第 5 号 平成6年度
徳島県
電気事業会計補正予算(第1号) 第 6 号 平成6年度
徳島県
駐車場事業会計補正予算(第1号) 第 7 号
行政手続法の施行に伴う
関係法律の整備に関する法律の施行に伴う
関係条例の整理に関する条例の制定について 第 8 号
徳島県
保健所運営協議会条例及び
徳島県
保健所の設置及び管理に関する条例の一部改正について 第 9 号
徳島県
病院事業の
設置等に関する条例の一部改正について 第 10 号
徳島県
警察本部の
内部組織に関する条例の一部改正について 第 11 号
警察官等に対する被服の支給及び
装備品の貸与に関する条例の一部改正について 第 12 号
徳島北灘線道路改築工事矢三
応神橋上部工第4分割の
請負契約について 第 13 号
桧藍住線道路改築工事桧橋上部工の
請負契約について 第 14 号
阿南養護学校(仮称)
新築工事のうち
建築工事の
請負契約について 第 15 号 不動産の取得について 第 16 号 平成5年度
徳島県
病院事業会計決算の認定について 第 17 号 平成5年度
徳島県
電気事業会計決算の認定について 第 18 号 平成5年度
徳島県
工業用水道事業会計決算の認定について 第 19 号 平成5年度
徳島県
土地造成事業会計決算の認定について 第 20 号 平成5年度
徳島県
駐車場事業会計決算の認定について 報告第1号
損害賠償(
交通事故)の額の決定及び和解に係る
専決処分の報告について 報告第2号
損害賠償(
道路事故)の額の決定及び和解に係る
専決処分の報告について 報告第3号 平成5年度
徳島県
開発事業団の決算について 報告第4号 平成5年度
徳島県
開発事業団の監査結果について ────────────────────────
○議長(
木村正君) 次に、
人事委員長から、お手元に御配布のとおり、「職員の
給与等に関する報告及び勧告」がありましたので、御報告いたしておきます。 次に、知事、
教育委員長、
人事委員長、
公安委員長及び
代表監査委員から、お手元に御配布のとおり、
説明者委任の通知がありましたので、御報告いたしておきます。 ────────────────────────
△財第327号 (参照) 財第327号 平成6年9月28日
徳島県議会議長 木 村 正 殿
徳島県知事 圓 藤 寿 穂
説明者の委任について(通知) 平成6年9月
徳島県議会定例会に説明のため出席することを,次の者に委任したので通知します。 副知事 松 田 研 一
出納長 折 野 國 男
企業局長 宮 本 清
審議監 内 藤 康 博
総務部長 佐 々 木 豊 成
企画調整部長 幸 田 雅 治
福祉生活部長 盛 川 弘 治
保健環境部長 市 原 実
商工労働部長 古 川 文 雄
農林水産部長 安 丸 徳 広
土木部長 山 中 敦
財政課長 河 内 隆
財政課課長補佐 里 見 光 一 郎 ────────────────────────
△
教企第84号
教企第84号 平成6年9月28日
徳島県議会議長 木 村 正 殿
徳島県
教育委員会委員長 脇 健
説明者の委任について(通知) 平成6年9月
徳島県議会定例会に説明のため出席することを,次の者に委任したので通知します。
教育長 坂 本 松 雄 ────────────────────────
△人委第472号 人委第472号 平成6年9月28日
徳島県議会議長 木 村 正 殿
徳島県
人事委員会委員長 大久保 久 夫
説明者の委任について(通知) 平成6年9月
徳島県議会定例会に説明のため出席することを,次の者に委任したので通知します。
事務局長 木 村 義 則 ────────────────────────
△
徳公委第69号
徳公委第69号 平成6年9月28日
徳島県議会議長 木 村 正 殿
徳島県
公安委員会委員長 鈴 江 襄 治
説明者委任について 平成6年9月
徳島県議会定例会に説明のため出席することを,次の者に委任したので通知します。
警察本部長 中 村 薫 ────────────────────────
△
徳監第237号
徳監第237号 平成6年9月28日
徳島県議会議長 木 村 正 殿
徳島県
代表監査委員 藤 井 格
説明者の委任について(通知) 平成6年9月
徳島県議会定例会に説明のため出席することを,次の者に委任したので通知します。
監査事務局長 福 田 稔 ────────────────────────
○議長(
木村正君) 次に、知事及び
教育委員長から、お手元に御配布のとおり、請願・陳情の
処理経過及び結果についての
報告書が提出されておりますので、御報告いたしておきます。 ────────────────────────
△財第328号 (参照) 財第328号 平成6年9月28日
徳島県議会議長 木 村 正 殿
徳島県知事 圓 藤 寿 穂 請願・陳情の
処理経過及び結果について(平成6.3.23徳議第124号及び平成6.7.18徳議第286号に対する報告) 別添のとおりです。 ────────────────────────
△
請願陳情処理経過及び結果報告 平成六年二月
~平成六年六月
採択分 総務委員会 (陳 情)
受理番号件 名
処理状況一四八
徳島への
Jリーグチームの誘致について
徳島に四国を代表する
Jリーグチームが早期に誘致されるよう配慮願いたい。
徳島への
Jリーグチームの誘致につきましては、去る九月十三日に開催された
Jリーグ推進協議会において、
運営法人の設立が困難であるとの判断に達しました。この結論を踏まえ、
大塚製薬株式会社及び
石井町とも協議した結果、このたびの準
会員加盟申請を見送らざるを得なくなりました。
しかし、
Jリーグに寄せる県民の高い関心に少しでも応えるために、今後、
Jリーグの試合の
招致等につきまして、様々な課題はありますが、スポーツ・文化の振興を図る観点から、
関係団体、
関係者ともども、
可能性を探ってまいります。一七〇
の一海部郡内への
野外交流の郷「
オートキャンプ場等」の設置について
三〇〇〇日の
徳島戦略の
新規事業として、海部郡内に
野外交流の郷「
オートキャンプ場等」が設置されるよう配慮願いたい。
野外交流の郷(仮称)の設置については、海部郡内の
候補地について、適地としての検討を行っているところであります。
経済委員会 (陳 情)
受理番号件 名
処理状況六八
の一
農林水産業の振興について
のうち
一
浮魚礁の
早期増設について配慮願いたい。
一 本事業は、平成六年度
新規事業として採択され、現在、
早期完成に向け
事業推進に努めています。一六三
の一
県営農地還元資源利活用事業の
促進等について
一 阿南市新野町において計画された
県営農地還元資源利活用事業が促進されるよう配慮願いたい。
一
阿南丹生谷地区における
広域農道整備工事が促進されるよう配慮願いたい。
一 本事業は平成四年度
新野地区、平成五年度新野第二地区が
新規着工地区として採択され現在
早期完成に向け
事業促進に努めています。
一 本事業は平成二年度
新規着工地区として採択され、現在、
早期完成に向け
事業推進に努めています。 文教厚生委員会 (請 願)
受理番号件 名
処理状況一二七県立ひのみね養護学校への通学等について
のうち
一 在宅心身障害児(者)の福祉向上を図るため、重症心身障害児(者)通園事業が早期に本格的に実施されるよう配慮願いたい。
一 本事業については、平成六年度から県立ひのみね整肢医療センターひのみね療育園に委託し、実施しております。 (陳 情)
受理番号件 名
処理状況三八鳴門市大麻町への特別養護老人ホーム設置について
鳴門市大麻町桧への特別養護老人ホーム設置が早期に実現されるよう配慮願いたい。
鳴門市大麻町に定員五〇人の特別養護老人ホームを平成六年度中に設置することを目的とした社会福祉法人を、平成六年三月二四日付けで認可したところであります。一三四脇町梨子木地区における砂利プラント建設に伴う公害問題について
脇町梨子木地区に建設された砂利プラントについては、十分な公害対策がなされていないため、県において調査の上、適切な対応が講じられるよう配慮願いたい。
県関係機関と地元脇町で、粉じんの飛散・水質汚濁・騒音防止について、事業者に対し指導を行いました結果、現状におきましては、公害防止に係る対策は講じられているものと認識しております。 土木委員会 (請 願)
受理番号件 名
処理状況一六四
の二土木事業の施行について
のうち
海部町姫能山地区における洪水等による家屋、農地の被害を防ぐため、次の事項が実現されるよう配慮願いたい。
② 相川口下流に放置されている大岩石を早急に取り除くこと。
② 相川合流点下流に放置され、治水上支障のおそれがある岩石については、出水期を避け今年度中に取り除きを行います。一七一
の一一般国道五五号の整備について
阿南市から安芸市までの間の一般国道五五号が、地域高規格道路として指定及び整備されるよう配慮願いたい。 一般国道五五号の阿南から安芸間が地域高規格道路として整備されるよう、高知県ともども建設省に働きかけてまいりました。
今後とも早い時期に指定・整備されるよう、建設省に対しさらに強く働きかけてまいります。一七四
の一一般国道五五号の整備について
阿南市から安芸市までの間の一般国道五五号が、地域高規格道路として指定及び整備されるよう配慮願いたい。
受理番号一七一の一に同じ。一二〇蛭地川における排水機場の排水能力増大及び河川改修について
阿南市桑野町及び内原町の冠水・水害防止のため、蛭地川における現排水機場の排水能力が大幅に増大されるとともに、河川改修が行われるよう配慮願いたい。 蛭地川につきましては、桑野川との合流点に、毎秒四トンの排水ポンプを設置いたしております。
この排水能力の増大につきましては、今年度より、毎秒二トンの増設に向けての設計等に着手いたします。
また、桑野川合流点下流部の流水を阻害している部分につきましては、除草、河床整正等を進めてまいります。一八四蛭地川排水機場の排水能力増強について
阿南市桑野地区においては、蛭地川排水機場の排水能力不足により、大雨時に道路の冠水による通行止めなどの水害が著しいため、早期に同排水機場の排水能力が大幅に増強されるよう配慮願いたい。
受理番号一二〇に同じ。 (陳 情)
受理番号件 名
処理状況一六二県鳴門総合運動公園への相撲場の再
設置等について
のうち
県鳴門総合運動公園において、相撲場が取り壊されたままとなっているので、次の事項が実現されるよう配慮願いたい。
① 同公園内に雨天でも選手が雨に濡れない相撲場を早期に再設置すること。
① 同公園の相撲場につきましては、蔵本公園相撲場と同規格(大屋根付)のものを計画し、再建工事として平成六年三月に着工、現在、上屋が完成している状況です。
引き続き、土俵及び周辺の園路・植栽の各工事を進め、本年十二月末には、すべて完了する予定です。二五
の三土木事業の施行について
のうち
一 主要地方道穴吹木屋平線とJR
徳島本線が交差するJR
徳島本線穴吹踏切を立体交差化されるよう配慮願いたい。
一 角の浦抜水橋を早期に架橋されるよう配慮願いたい。
一 国道四九二号(旧主要地方道穴吹木屋平線)と、JR
徳島本線との立体交差については、本年度から道路改築事業に新規着手し、現在調査を実施しております。
今後とも、
整備促進に努めてまいります。
一 当橋りょうの取合道路については、本年度から現地測量及び実施設計等必要な調査を進めてまいります。六四角の浦抜水橋の早期着工について
三野町と三加茂町を結ぶ角の浦抜水橋が早期に着工されるよう配慮願いたい。
受理番号二五の三に同じ。六八
の三土木事業の施行について
のうち
一 吉野町と鴨島町を結ぶ西条大橋架橋の早期着工について配慮願いたい。一 当橋りょうの整備につきましては、本年度から道路改築事業に新規着手しました。
今後とも、
整備促進に努めてまいります。七九主要地方道由岐大西線の整備について
のうち
主要地方道由岐大西線の整備について、次の事項が早期に実現されるよう配慮願いたい。
① 市道認定された棚田色面線を主要地方道由岐大西線のバイパス道路として建設すること。① 当路線の整備については、現在、現地測量に向け準備を進めております。
今後とも、
整備促進に努めてまいります。一九〇細川内ダム建設事業の促進について
細川内ダム建設事業が早期に着工されるよう配慮願いたい。
細川内ダムは、那賀川流域の治水・利水両面において必要不可欠な施設であることから、県としてもこれまで最重点事項要望に挙げ、
事業促進の立場を明確にしております。
今後とも、木頭村当局に対して理解を求めながら、国ともども
事業促進を図るべく懸命の努力を続けてまいります。一九七細川内ダム建設事業の促進について
細川内ダム建設事業に関し、ダム問題を契機とする長期的、安定的な地域振興、活性化等の要望を踏まえ、木頭村当局及び同村議会に対するのと同様、同村民に対しても積極的な情報提供がなされ、その理解を得ながら
事業促進されるよう配慮願いたい。
細川内ダムについては、木頭村当局の御理解を得るよう話し合いを続けることはもちろんでありますが、かねてより多くの方々とも対話したいと考えていたところであり、国や県の話を聞いて、ダムについて勉強してみたいという団体や人々に、直接国や県の考えを説明し、また、御意見も伺い、御理解を得ながら
事業促進に努めてまいります。一九八細川内ダム建設問題の早期決着について
建設省及び県が、細川内ダムは必要であるとの考えであれば、同ダム問題の早期決着を図るべく、その推進に向けた明確な姿勢を示されるとともに、水没予定地域住民に対し十分な説明を行い、円滑な生活再建の方策を示されるよう配慮願いたい。
細川内ダムは、那賀川流域の治水・利水両面において必要不可欠な施設であることから、県としても、これまで最重点事項要望に挙げ、
事業促進の立場を明確にしております。
水没予定地域の方々に対しては、国ともども充分な説明を行うとともに、できるだけ早い時期に生活再建の方策を示せるよう努力してまいります。 特定交通対策委員会 (請 願)
受理番号件 名
処理状況一七一
の二四国横断自動車道の整備について
四国横断自動車道について、次の事項が早期に実現されるよう配慮願いたい。
① 小松島市から鳴門市までの間が、早期に都市計画決定を終え、次期国土開発幹線自動車道建設審議会において整備計画に格上げされること。
② 阿南市から小松島市までの間については、整備計画格上げに向け、建設省において進められている調査が促進されること。
① 小松島から鳴門までの間については、都市計画案について関係する市及び町より同意する旨の意見をいただくなど必要な手続きが順調に進んでいるところであり、この秋にも都市計画決定ができるよう努めるとともに、次期国土開発幹線自動車道建設審議会において、整備計画に格上げされるよう建設省に働きかけてまいります。
② 阿南から小松島間については、整備計画格上げに向け、現在、建設省において種々調査が進められております。
今後とも、建設省に協力し、調査の促進をお願いするとともに、早期に整備計画に格上げされるよう、働きかけてまいります。一七二四国横断自動車道の整備について
四国横断自動車道について、次の事項が早期に実現されるよう配慮願いたい。
① 小松島市から鳴門市までの間が、早期に都市計画決定を終え、次期国土開発幹線自動車道建設審議会において整備計画に格上げされること。
② 阿南市から小松島市までの間については、整備計画格上げに向け、建設省において進められている調査が促進されること。
受理番号一七一の二に同じ。一七三四国横断自動車道の整備について
四国横断自動車道について、次の事項が早期に実現されるよう配慮願いたい。
① 小松島市から鳴門市までの間が、早期に都市計画決定を終え、次期国土開発幹線自動車道建設審議会において整備計画に格上げされること。
② 阿南市から小松島市までの間については、整備計画格上げに向け、建設省において進められている調査が促進されること。
受理番号一七一の二に同じ。一七四
の二四国横断自動車道の整備について
四国横断自動車道について、次の事項が早期に実現されるよう配慮願いたい。
① 小松島市から鳴門市までの間が、早期に都市計画決定を終え、次期国土開発幹線自動車道建設審議会において整備計画に格上げされること。
② 阿南市から小松島市までの間については、整備計画格上げに向け、建設省において進められている調査が促進されること。
受理番号一七一の二に同じ。 ────────────────────────
△教総第431号 (参照) 教総第431号 平成6年9月28日
徳島県議会議長 木 村 正 殿
徳島県
教育委員会委員長 脇 健 陳情
処理経過及び結果報告について(平成6.7.18徳議第286号に対する報告) このことについては,別紙のとおりです。 ────────────────────────
△陳情
処理経過及び結果報告 平成六年六月
採択分 文教厚生委員会 (陳 情)
受理番号件 名
処理状況一七九県立山川少年自然の家の利用促進及び給食業務等委託事業への助成について
県立山川少年自然の家においては、近年の児童数の減少に伴い、その利用者も減少していることにより、厳しい運営状況にあるため、次の事項が実現されるよう配慮願いたい。
① 県下小中学校に対し、当施設を二泊三日以上利用するよう指導すること。 ご要望の趣旨に沿って、小中学校
関係者に対し、働きかけを行ってまいります。 ────────────────────────
○議長(
木村正君) 諸般の報告は、以上であります。 ────────────────────────
○議長(
木村正君) これより本日の日程に入ります。 日程第一、「議席の一部変更」を行います。 議員の欠員に伴い、二十四番議席を空席とし欠番とするため、議席の一部変更をお手元に御配布の「議席変更表」のとおり行います。 ────────────────────────
△議席変更表 (参照) 35 小倉 祐輔
36 中谷 浩治 37 大西 仁
38 原田 弘也
39 阿川 利量 40 谷口 修
41 木内 信恭
43 日下 久次 25 平岡 一美
26 四宮 肇 27 近藤 政雄
28 湊 庄市
29 木村 正
30 元木 宏 31 俵 徹太郎
32 松田 一郎
33 松本 弘
34 服部 昭子 13 佐藤 圭甫
14 児島 勝
15 川真田哲哉
16 宮城 覺 17 北岡 秀二
18 亀井 俊明
19 堺 廣
20 遠藤 一美 21 原 秀樹
22 大田 正
23 榊 武夫 1 森本 尚樹
2 福山 守
3 西沢 貴朗
4 吉田 忠志 5 樫本 孝
6 来代 正文
7 猿瀧 勝
8 竹内 資浩 9 北島 勝也
10 杉本 直樹
11 久次米圭一郎
12 長尾 哲見
演 壇 ────────────────────────
○議長(
木村正君) 次に、日程第二、「
会議録署名者の指名」を行います。
会議録署名者は、議長において、 阿 川 利 量 君 森 本 尚 樹 君 松 田 一 郎 君の三君を指名いたします。 ────────────────────────
○議長(
木村正君) 次に、日程第三、「
会期決定の件」を議題といたします。 今期
定例会の会期は、本日から十月二十一日までの二十四日間といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(
木村正君) 御異議なしと認めます。 よって、会期は、本日から十月二十一日までの二十四日間と決定いたしました。 ────────────────────────
○議長(
木村正君) 次に、日程第四、「議案第一号・平成六年度
徳島県
一般会計補正予算(第一号)より、第二十号に至る二十件」を議題といたします。 以上の二十件について、提出者の説明を求めます。 圓藤知事。 (圓藤知事登壇)
◎知事(圓藤寿穂君) 本日、九月
県議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、御多忙中にもかかわりませず御出席をいただき、まことにありがとうございます。 初めに、去る八月に御逝去されました故
板東敬二議員に対し、謹んで哀悼の意を表し、心から御冥福をお祈り申し上げます。 次に、本年夏の記録的な猛暑、少雨による渇水への対策でありますが、去る七月に、私自身を本部長とする県渇水対策本部を設置して、全庁的かつ総合的に県下全域の渇水対策を講じ、県民の
皆様方に対しまして節水の呼びかけを行ってまいったところであります。 その後、幸い降雨にも恵まれ、県民生活や農作物等に深刻な影響を与えるという事態は、避けることができました。 これもひとえに議員各位を初め関係機関、
関係団体並びに県民の
皆様方の御理解と御協力のたまものと深く感謝いたしますとともに、被害を受けられました
皆様方に対し、心からお見舞いを申し上げる次第であります。 次に、平成六年度
一般会計補正予算案を初めとする提出議案の御説明に先立ち、県政に取り組む私の所信を申し述べますとともに、当面する県政の重要課題について御報告申し上げ、議員各位を初め県民の
皆様方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 私が、昨年十月に、県民多数の方々の御支援をいただき、
徳島県知事として県政を担当するようになって以来、はや一年が経過しようとしております。 「日々に新たなり」という言葉がありますが、この間、私は毎日毎日、気持ちを引き締めて県政の最高責任者としてみずから先頭に立ち、真摯な態度で、県政の諸問題に取り組んでまいりました。 私は、一年前、県民の
皆様方に、清潔、公正な県政、県民に顔を向けた県政、チャレンジする県政を基本的な政治姿勢としてお約束し、交流の時代への確かな基礎づくり、共生の時代への着実な歩み、新しい地方の時代へのたゆまぬチャレンジを、政策の基本方向として示させていただきました。 この一年間の時の流れの速さに驚いておりますが、政治理念の堅持と政策目標の実現のために、考えることのすべてと、行動することの全エネルギーを注いでまいりました。 まず、何よりも政治に携わる者にとりまして重要であります政治姿勢について、就任以来の関係の
皆様方の御指摘を真摯に受けとめ、私自身さらに高い倫理に、より身を律し、さらに開かれた政治活動を目指して精進してまいったところであります。 また、政策面におきましては、本県にとりまして緊急の課題である、交流の時代へ向けての基礎づくり、なかでも交通ネットワークの整備、拡充につきまして、最優先のものとして取り組んでまいりました。 去る三月には、県民の悲願でありました県内初の高速道路である四国縦貫自動車道藍住─脇間が開通し、本格的な高速交通時代に向かって第一歩をしるすことができました。 さらに、航空輸送につきましては、宿願の徳島─福岡線の新規航路の開設及び徳島─東京線のダブルトラッキング化が実現の運びとなるとともに、海上交通につきましては、関西国際空港などへの海上アクセス基地である沖洲マリンターミナルが完成いたしました。 また、
徳島市及びその周辺地域における交通渋滞緩和対策として、時差通勤の導入にも、積極的に取り組んでまいりました。 共生の時代、新しい地方の時代への対応に係る施策につきましても、多くの県民の方々と対話を重ね、幅広く県民の生の声に触れてまいり、温かい郷土づくり、個性的な
徳島づくりに意を用いてきたところであります。 さて、世界は今、冷戦の終結により一つの歴史は終わり、次なる時代への展望が不透明な、歴史的変革期特有の不安定な時代の中にあります。 また、国内においても、この一年間、大きく枠組みが変わりつつある中で、政治改革、税制改革、行財政改革などが進められており、一方では、米の緊急輸入問題、急激な円高問題などが生じ、政治、経済、行政各分野にわたり構造的な変革が胎動しております。 大いなる希望の世紀が扉の向こうに展望されるものの、今は、古い仕組みを見直し、新しいシステムをつくり上げるために、すべてが大きく変わろうとしている時代であります。 このような転換期にあって、私は、時代の変化や本県の置かれている状況を見据え、県民一人ひとりの幸せを施策の中心に据えて、県政の方向を定めてまいる決意であります。 明石海峡大橋の完成による本四直結時代へ残り四年を切った今、世界情勢の変化、国内構造の転換を視野にとらえつつ、新しい世紀における
徳島づくりを展望して、基本的な課題を的確に見きわめ、長期的、戦略的な取り組みを本格化すべき時期が到来いたしております。 特に、今世紀末に向け、本県の交通基盤の整備が飛躍的に進み、これまで本県の発展を強く拘束してきた交通面における後進性が、大きく取り払われる日が近づいてきております。 今後とも、広域的な交通基盤の整備に一層の力を注ぐとともに、交通利便性の飛躍的向上を
徳島らしい地域づくりにつなげていく工夫と、そのマイナス面の影響を最小限にとどめる努力に県政の重点を置かなければならないと考えております。 今、世界的な潮流、国内の動向を踏まえて、郷土
徳島の未来に目を凝らすと、前途には数多くの課題が横たわっております。 転換する産業構造への対応、高齢化に対応する社会システムの構築、新たなる地域環境の創出、次の世紀を開く人材の育成、確保など、これまでにも倍して、知恵を絞り、汗を流すことが必要なものばかりであります。 私は、さらに決意を新たにし、県民一人ひとりが豊かさと安らぎを実感できる
徳島、国内や世界のさまざまな地域と確かな交流を結びながら、個性的な文化を創造していく
徳島の実現へ一歩一歩近づいていくために、すべての県民の方々の英知を結集し、初心を忘れずに、全力で県政に取り組んでまいる覚悟であります。 議員各位を初め県民の
皆様方に対しまして、就任後、これまでの温かい御支援、御協力に、心から感謝いたしますとともに、今後なお一層のお力添えをお願い申し上げる次第であります。 さて、関西国際空港が、去る四日に、日本国民、そして、
徳島県民の大きな期待を集め、世界へ羽ばたく我が国の新しい空の玄関として開港いたしました。 昭和四十三年の調査開始から実に四半世紀、昭和六十二年の工事着手から約七年半の歳月を要したビッグプロジェクトでありますが、多数の
関係者の長年にわたる御努力により、このたび開港を迎えたことは、本県の発展にとってまことに喜ばしい限りであります。 関西国際空港は、本県から海上わずか七十キロメートルに位置する、我が国初の本格的な二十四時間運用可能な国際空港であります。 四国の玄関を目指す本県にとりまして、当空港の開港を契機として、近畿圏との結びつきがより一層強まるとともに、国内各地はもとより海外との交流が一層進み、新たなる発展のステップとなることが期待されております。 開港により、世界との距離が縮まり、本県を取り巻く人、物、情報の流れが変化し、本県の国際化、情報化が一層進展するとともに、数多くのビジネスチャンスが生まれることも予想されるところであります。 県といたしましても、この機会を千載一遇の好機として最大限生かし、県勢の発展につなげていかなければならないと考えております。 まず、観光振興の観点からは、国内外の観光客を本県に呼び込むため、県内の観光、リゾートの開発、受け入れ体制の整備、さらには積極的なPR活動の展開などを行ってまいります。 既に、関西国際空港ターミナルビル内に関係府県市と共同で関西観光情報センターを設置したところであり、今後、当センターを活用し、空港利用者に積極的な観光PRを行うことといたしております。 さらに、開港記念事業として来る十一月に大阪市で開催されます「大阪・ワールド・ツーリズム・フォーラム'94」に参画し、各国の観光担当大臣を初めとする海外からの参加者に対し、本県をアピールするとともに国際交流の推進を図ることといたしております。 また、今後、開港による効果を、本県産業の振興に結びつけるために、当空港に集まる人、物、情報の流れを迅速かつ的確に把握し、調査、分析して、
関係者に提供することにより、企業等の活動を側面から支援してまいりたいと考えております。 一方、開港は、本県経済にとって、厳しい状況をつくり出すことも予想されます。 二十四時間運用の利点を生かした貨物便の運航により、大量の物が激しく出入りするものと考えられます。 このような中で、生鮮食料品、花き等の輸入の増加などによる本県産業に与える影響には、不透明な部分が多々ありますので、今後、適切な対応を心がけてまいる所存であります。 また、関西国際空港の全体構想につきましても、国の第七次空港整備五箇年計画に位置づけられますよう、
関係団体と十分連携し、その推進を図ってまいりたいと考えております。 次に、当面する県政の重要課題につきまして、諸般の報告と私の所信を申し述べたいと存じます。 第一点は、基幹交通体系の整備についてであります。 まず、四国縦貫自動車道についてであります。
徳島─藍住間につきましては、ごく一部残されておりました家屋等の撤去問題が最大の懸案となっておりましたが、当事者間で和解が成立し、家屋等の撤去とともに土地の明け渡しが完了したところであります。 このことにより、本線部分の支障物件につきましては、今後の工事工程に合わせて近く撤去される物件を含め、解決の見通しがつき、現在、日本道路公団において、総力を挙げて工事に取り組んでいるところであります。 特に、先月二十二日には、一般国道十一号と結ぶ
徳島インターチェンジ橋の架設工事が始まるなど、残されていたすべての工事が本格化しており、今後、順調に建設工事が進展するよう強く期待しているところでありますが、供用までには、一年程度の工事期間が必要と見込まれております。 なお、供用の時期につきましては、平成七年度の中ごろと考えられますが、県といたしましては、一日も早い供用開始に向けて、日本道路公団に可能な限りの御尽力をお願いしてまいりたいと考えております。 また、脇─川之江間につきましては、用地取得の状況は、先月末までに、脇─美馬間では約八九%に相当する面積が契約済みとなっており、美馬─川之江間は、団体交渉の妥結区間が全体延長の約四二%になっております。 工事につきましては、脇─美馬間では全区間の本線工事が発注され、美馬─川之江間についても約四%の発注となっております。 脇─川之江間の事業の促進は、本県の高速道路網形成の上で最重要課題であり、私も去る七月に、脇町以西の関係町、日本道路公団の脇及び池田工事事務所等を訪問し、現場の状況や現場
関係者の声を直接見聞きするとともに、より一層事業の促進が図られますよう、協力要請などを行ってまいったところであります。 いずれの現場におきましても、設計協議や用地取得等、多くの課題を抱えており、厳しい状況にありますが、平成九年度末の供用を目標に、日本道路公団及び地元町とさらに連携を密にし、一丸となって懸命の努力を重ねてまいる所存でありますので、引き続き関係の
皆様方の御理解、御協力を切にお願い申し上げる次第であります。 次に、四国横断自動車道についてであります。 鳴門─津田間につきましては、去る五月に、日本道路公団が実施いたしました事業説明を受け、鳴門市及び板野町において、今後の地元協議の受け皿となります地元対策協議会へ事業の説明を行い、測量や地質調査の立ち入りの了解をお願いし、順次、御承諾をいただいているところであります。 このような状況から、建設促進に大きな弾みとなる中心杭打設式を近く行うべく、日本道路公団において、その準備が進められております。 また、阿南─鳴門間につきましては、整備計画区間への格上げに向け、国及び県におきまして種々の調査を進めるとともに、一連の手続を進めているところであります。 このうち、小松島─鳴門間は、都市計画案について関係する市町より同意する旨の御意見をいただくなど、必要な手続が順調に進んでいるところであり、この秋にも都市計画決定を行いたいと考えております。 今後とも、国及び日本道路公団に協力し、
整備促進に努めてまいる所存であります。 次に、地域高規格道路についてであります。 地域高規格道路につきましては、早期指定に向け、
関係者の方々とともに、国に対して積極的に働きかけを行っているところでありますが、とりわけ、四国で唯一の高速道路の空白地帯となっております一般国道五十五号阿南─安芸間については、一日も早く指定されますことを強く期待するものであります。 次に、道路網の整備についてであります。
徳島市及びその周辺部の交通渋滞の解消は、県政の最重要課題の一つであり、この対策として、一般国道百九十二号
徳島南環状線、県道
徳島環状線の国府工区及び藍住─応神工区、県道
徳島北灘線の矢三応神橋、都市計画道路常三島中島田線等、放射・環状道路網の整備を鋭意進めているところであります。 さらに、外環状道路の東側を構成する
徳島東環状線につきましては、来る三十日から、都市計画決定のための縦覧を行うことといたしております。 この都市計画道路は、交通渋滞の抜本的解消策として重要な役割を担うことから、早期事業化が必要であると強く認識しており、
関係者の
皆様方の御理解を得るよう努めながら、今後できるだけ早く都市計画決定の手続を完了できるよう、努力してまいりたいと考えております。 また、
徳島市内の放射・環状道路の整備を推進するため、県土地開発公社の活用による代替用地の先行取得を積極的に行ってまいります。 次に、鉄道網の整備についてであります。 新たな交流の時代に備え、多様な高速交通ネットワークを整備することは、本県が四国の玄関を目指す上で必要不可欠であり、特に予讃線、土讃線に比べ整備のおくれている本県の鉄道について、今後、高速性と快適性を中心とした質の高度化を図るべきであると考えております。 私は、このような認識のもとに、先月二日に四国旅客鉄道株式会社に対しまして、高徳線と
徳島線の高速化及び通勤通学輸送における利便性の向上について、要望いたしました。 現在、四国旅客鉄道株式会社におきましては、本県の要望事項につきまして前向きに検討をしていただいていると伺っているところであります。 県といたしましては、高徳線の高速化につきましては、平成九年度の明石海峡大橋の完成による神戸─鳴門ルートの全線開通までの実現を、また、
徳島線の高速化につきましては、一日も早い特急列車の運行を、強く期待するものであります。 今後は、関係機関と具体的な検討を進めるとともに、県といたしましても可能な限りの協力をしてまいりたいと考えております。 次に、航空輸送対策についてであります。 国及び航空会社に積極的に要望活動を行ってまいりました新規航路の開設及びダブルトラッキングの導入がいよいよ実現することとなりました。
徳島─福岡線の新規航路開設につきましては、先月三十一日に運輸省から日本エアコミューター株式会社に対し、免許が交付され、来月一日からYS11型機により、一日一往復就航することが決定いたしました。 この路線の開設を新たな交流の第一歩とし、本県の飛躍へのステップとするために、県民の
皆様方に十分活用していただき、福岡のみならず九州圏との経済、文化などさまざまな交流の促進に役立てていただきたいと存じます。 また、
徳島─東京線のダブルトラッキング化につきましては、去る八日に全日本空輸株式会社により免許申請がなされ、本年十一月一日に実現の見通しとなりました。 県民の長年の願いでありました新規航路の開設及びダブルトラッキング化の実現により、
徳島空港の機能はさらに充実し、国内航空のネットワークとの連携が一層促進され、旅客サービスや利便性の向上が図られることはもちろんのこと、本県のイメージアップや観光、産業の振興が図られるなど、本県の発展に大いに寄与するものと期待いたしております。 これもひとえに議員各位を初め関係機関並びに関係の
皆様方の御支援、御協力のたまものと心より感謝申し上げます。 県といたしましても、新たな路線や拡充された路線を県勢の発展に結びつけるため、その活用を十分に図るとともに、県民の利便性のさらなる向上のため、今後とも、
徳島空港の整備、拡充及び航空輸送体制の充実に努めてまいる所存であります。 第二点は、環境対策についてであります。 長安口ダムに係る荒谷の埋め立て、細川内ダムの建設、第十堰の改築、道路の新設等の開発行為による自然環境への影響、廃棄物処分場をめぐる問題、
徳島市川内町の堤防における土砂の問題、橘湾火力発電所の立地等、最近、環境問題に対する県民の論議が高まってきております。 私は、就任に当たり、自然との共生の必要性を述べさせていただきましたが、人間が生活をしていくためには、自然に対して手を加えることは避けることができず、その際には、健全で恵み豊かな自然状態が将来にわたって維持できるような工夫を凝らし、知恵を出していかなければならないと肝に銘じているところであります。 また、人の健康にかかわる問題につきましても、環境の質と人の健康とが密接に関連していることから、従前にも増して注意深く取り組まなければならないと考えております。 県といたしましては、法令に基づく規制的措置の実施や誘導的手法である県地域開発環境配慮ガイドラインの運用など各種の環境施策の着実な実施に努めているところであります。 さらに、先月、県環境審議会を設置して、公害のみならず環境全般について御審議いただくこととし、また、各種の環境施策を総合的、計画的に遂行するため県環境プランの策定に取り組むなど、環境をめぐる最近の動きに的確に対処できるように、新たな展開への努力をいたしているところであります。 今後とも、環境をめぐる諸問題に適切に対応するために、施策の遂行に当たりましては、環境対策に、より一層の配慮をして、県政のあらゆる分野において環境との調和を図るように努めてまいりたいと考えております。 第三点は、細川内ダム建設計画の推進についてであります。 地元木頭村とは、去る六月の第一回
意見交換会に引き続き、先月三十一日には私どもが村を訪問して、第二回の
意見交換会を行ったところであります。 今回も双方が活発な意見を交わし、その中でダムに関する考え方を説明してまいりましたが、残念ながら議論は平行線で終わり、意見の一致を見るには至りませんでした。 県といたしましては、本年七月以降、国や県の話を聞き、勉強してみたいという地元の団体や住民の方々の要請に応じて、勉強会を開催するとともに、水没予定地区の方々のための生活相談所の設計等にも着手いたしたところであります。 さらに、ダム建設により村の活性化が図られますよう、振興計画につきましても、現在検討を進めているところであり、本年中に県の考え方をまとめまして、村当局及び村民の方々に提示してまいる予定といたしております。 また、本年夏の異常渇水により、改めてダムの必要性が認識されたところであり、この機会に、広く県民の方々にダムに関する情報を提供するなど広報にも努めているところであります。 今後とも、村当局との話し合いはもとより、村民の方々との積極的な対話や広く県民への広報等により、御理解と御協力を得ながら事業が促進されますよう、全力で取り組んでまいりたいと考えております。 第四点は、橘湾の石炭火力発電所の立地計画及び公共用地計画についてであります。 去る五月に電気事業者から提出されました公有水面埋立願書につきましては、内容審査や関係機関の意見取りまとめなど県における所要の作業を終了いたしましたので、先月二十九日に運輸大臣に認可申請を行ったところであります。 電気事業者におきましては、来年二月の埋立着工に向けて諸作業を進めており、来月末ごろから準備工事に着手することになっております。 また、進入路となる県道小勝島公園線につきましては、発電所本館工事の着工が平成八年十二月の予定となっているため、整備を急ぐ必要があることから、現在、鋭意用地買収に取り組んでおり、本年度中に、工事に着手する予定といたしております。 さらに、県及び地元阿南市と電気事業者との間で、環境汚染等の未然防止を図るために、埋立着工までに、環境保全協定を締結すべく、現在、作業を進めているところであります。 今後とも、環境保全に十分配慮しながら計画の促進に努めてまいりたいと考えております。 第五点は、
Jリーグチームの誘致についてであります。
Jリーグチームの誘致につきましては、今春以来、
Jリーグ推進協議会において、今月末の準
会員加盟申請に向けて、最大の課題である
運営法人の設立を初め必要な条件整備に努めてまいりました。
運営法人の設立には、最終的な経営責任を担う有力なスポンサー企業を確保する必要があることから、推進協議会では、多数の企業と幅広く接触し、出資及び広告についてスポンサー協賛を依頼してまいりました。 この結果、出資金についてはある程度の見通しがつき、各企業と具体的に出資金額を詰める段階にまで達しました。 しかしながら、広告スポンサー企業につきましては、最終的な経営責任を持ち、法人の運営面においても中心的な役割を果たす核となる企業について、確実な見通しを得るまでには至りませんでした。 去る十三日に開催されました推進協議会におきましては、これらの状況等を踏まえて、法人設立の実現性についてさまざまな議論がなされたところでありますが、厳しい現下の経済情勢の影響もあり、今後の経済見通しも不透明であることから、現状では、法人設立は困難であるとの意見で一致を見たところであります。 私は、郷土
徳島をより魅力あるものとするため、困難な課題にもあえて取り組むことを基本姿勢とし、私自身も直接企業を訪問して協力を要請するなど、全力で誘致に取り組んでまいりましたが、推進協議会の結論を踏まえ、
大塚製薬株式会社及び
石井町とも十分協議を行った結果、このたびの準
会員加盟申請については、残念ながら見送らざるを得ないとの結論に達し、これ以上誘致を継続することは、困難な状況と判断せざるを得なくなりました。 しかしながら、署名活動に見られるような県民の期待と盛り上がりを考慮し、
Jリーグに寄せる県民の高い関心に少しでもこたえるために、今後、推進協議会から御提言のありました
Jリーグの試合の
招致等につきまして、さまざまな課題はありますが、スポーツ・文化の振興を図る観点から、
関係団体や関係の
皆様方ともども、
可能性を探ってまいりたいと考えております。 第六点は、企業誘致についてであります。 ブレインズパーク
徳島への企業誘致につきましては、先月二十三日、港工事株式会社及びそのグループ企業と立地覚書の交換を行ったところであります。 民間企業としては、当団地への初めての立地となったものであり、残る七区画への企業誘致につきましても、今後とも積極的に取り組んでまいる所存であります。 また、辰巳工業団地への企業誘致につきましては、先月四日に、倉敷紡績株式会社から、
徳島工場の建設計画概要書が提出されたところであり、これによりますと、染色加工工程の主力工場とするため、本年十二月に着工し、平成八年二月から一部操業を開始する予定となっております。 さらに、幹線道路北側の東四国国体馬術競技場跡地部分につきましても、去る十二日に県内の地場企業二社と立地覚書の交換を行いました。 これら三社の辰巳工業団地への立地により、本県経済への波及効果を大いに期待いたしているところであります。 残る二十二ヘクタールの未売却地につきましても、できるだけ早い時期に立地が決定できるよう、全力を傾けて企業誘致活動を展開してまいります。 長引く不況や円高により、生産拠点の海外シフトに代表される産業構造の転換、企業のリストラが急速に進んでおり、企業誘致を取り巻く環境は、極めて厳しい状況であり、また大きく変化してきております。 このような状況に的確に対応するため、今後の成長性や設備投資の拡大が期待される分野について、経済や企業立地の動向に配意しながら、誘致対象の重点化を図り、計画的な誘致活動を展開してまいりたいと考えているところであります。 また、これら従来の製造業を中心とした企業誘致のみならず、サービス業、流通業も含めた幅広い企業誘致につきましても、今後、検討してまいる所存であります。 第七点は、川北地域における新設高等学校についてであります。 二十一世紀に向けての本県の教育の場を整備するとともに、学校規模の適正化を図り、特色ある学校づくりを進めるために、多様なコースや科目を選択できる普通科高校を、総合選抜校として川北地域に新設することとし、現在、施設の実施設計等を行っているところであります。 多様な学習活動や情報化社会の進展等に対応できる施設設備等の充実に努め、本県の将来を担う人材の育成にふさわしい学校として、整備を図ってまいりたいと考えております。 本年度中に、用地造成工事及び
建築工事に順次着手し、平成九年四月の開校を目指して、事業の推進に努めてまいります。 次に、今回提出いたしました補正予算案につきまして、その主な内容を御説明申し上げます。 今回の補正予算は、当初予算が年間を通ずる総合予算として編成されておりますので、その後の国庫支出金等の決定によるもの及び当初予算編成後に事情変更があり、予算措置が必要となった事業につきまして、それぞれ所要の予算措置を講じることといたしました。 県財政を取り巻く環境は、累積した多額の借入金を抱え、また長引く不況の影響により、県税、地方交付税等の一般財源が、前年度に比べ減少する見込みとなるなど、極めて困難な状況にありますが、道路網の整備を初めとする社会資本の整備を推進するとともに、現下の社会経済情勢に適切に対応するため、公共事業、中小企業対策、保健医療対策、農林業振興対策などについて特に力点を置いたところであります。 まず、公共事業につきましては、土木、農林水産関係における国庫補助事業の決定に伴い追加計上することとし、国直轄事業負担金と合わせて、三十七億二千八百八十三万一千円を追加計上いたしました。 また、県単独公共事業につきましては、県民生活に直結した道路、河川等の整備を促進するため、土木、農林水産関係で六十三億六千十七万円を追加計上するとともに、県単独維持補修事業につきましても、道路、河川、港湾、漁港等の公共施設の適切な維持管理を行うため、六億九千二百九十万円を追加計上するなど、従来にも増して特に意を用いたところであります。 次に、中小企業対策といたしまして、長期間にわたる景気の低迷と円高等により影響を受け、厳しい経営環境下におかれている県内中小企業を支援するため、情報の提供や特別経営相談を実施する中小企業円高対応支援事業に要する予算を計上いたしました。 次に、保健医療対策といたしまして、近年の高齢化の急速な進展と保健医療を取り巻く環境の変化に伴って増大する県民の看護に対するニーズに、より一層適切に対処するため、県立看護学院を新築することとし、このための基本設計等に要する予算を計上いたしました。 次に、農林業振興対策といたしまして、中国等からの輸入野菜の増大に緊急に対応するために、輸入野菜緊急対策事業を実施するとともに、本年夏の異常渇水に対応するため、応急的に実施した揚水機場の
設置等に必要な経費に助成することとし、所要の予算を計上いたしました。 次に、民間企業における職業能力の開発についてでありますが、企業における職業能力開発の高度化を図り、県内企業の技術の向上を促進するため、県内初の職業能力開発短期大学校の設置に要する経費に対し、助成することといたしました。 次に、広域行政の推進といたしまして、大きく変化しつつある社会経済情勢に、より的確に対応し、広域的な地域振興策を促進するため、美馬地区広域行政組合が造成するふるさと市町村圏基金に対し、助成することといたしました。 次に、公園施設の整備といたしまして、鳴門ウチノ海センターリゾートパークの整備について、関係する漁業協同組合の御了解が得られたことにより事業着工が可能となりましたので、所要の予算を追加計上いたしました。 次に、高速自動車道対策といたしまして、四国縦貫自動車道の建設を促進するため、道路改良や環境対策等の周辺特別対策事業に要する予算を追加計上いたしました。 以上、歳出予算につきまして、その概要を申し上げましたが、この結果、
一般会計補正予算額は、百七十一億三千二百六十四万九千円となり、その財源の主なものとしては、 地方交付税 十四億六千五百万円 国庫支出金 二十億一千九十八万二千円 繰 越 金 四十三億二千九百一万円 県 債 六十七億二千三百万円となっております。 その結果、補正後の予算額は、五千四百十六億二千六十四万九千円となります。 このほか、特別会計三件、企業会計二件につきましても、それぞれ所要の補正を行うことといたしました。 予算以外の提出案件といたしましては、条例案五件、決算の認定五件、その他の案件四件であります。 そのうち主なものにつきまして、御説明申し上げます。 第九号議案は、健康保険法等の一部が改正され、入院時食事療養費に係る食事療養の費用の額の算定に関する基準等が新たに制定されたことに伴い、県立病院の使用料について所要の改正を行う必要があり、条例の一部改正を行うものであります。 第十号議案は、警察法施行令の一部が改正され、
警察本部の
内部組織の基準が改められたことに伴い、防犯部を生活安全部と改称する等の必要があり条例の一部改正を行うものであります。 第十二号議案、第十三号議案及び第十四号議案は、工事の
請負契約について、第十五号議案は、不動産の取得について、それぞれ議決を経るものであります。 以上、概略御説明申し上げましたが、詳細につきましては、お手元の説明書等を御参照願うこととし、また、御審議を通じまして御説明申し上げたいと存じます。 十分御審議くださいまして、原案どおり御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ────────────────────────
○議長(
木村正君) この際、議事の都合により、「議案第九号・
徳島県
病院事業の
設置等に関する条例の一部改正について」を先議いたします。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(
木村正君) 質疑なしと認めます。 お諮りいたします。 本件は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(
木村正君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許可いたします。 三十四番・服部昭子君。 (服部議員登壇)
◆三十四番(服部昭子君) 私は、「議案第九号・
徳島県
病院事業の
設置等に関する条例の一部改正について」に反対の立場から討論を行います。 病気になったら、だれでも同じ内容の医療が受けられるというのがこれまでの日本の医療でした。病院給食も当然治療に欠かせない部分として、保険給付の根幹である療養の給付とされてきました。 ところが、今回、入院患者だけが給食の給付を受けるのは、在宅療養者や老健施設等の入居者との間に公平性を欠くとの理由で、給付の対象から外し、病院給食の自己負担化が決められてしまいました。負担額は、一日に六百円、二年後からは八百円です。日本栄養士会の立川会長は、「入院中の食事は、治療効果が最大限発揮できるよう、医師の処方に基づき医学的、栄養学的に管理します。しかも人間の体が持つ自然治癒力を最大限引き出すことが目的です。それを在宅でも食事はとると、保険から外してしまうのは、医療を忘れた発想です」と批判しております。病院の管理運営を定めた医療法にも、給食が治療の一環であることを反映して、病院の施設基準として給食施設が義務づけられ、管理者の監督業務として食事の提供が規定されております。病院給食は医療の一環として不可欠かつ本質的な一部として、入院を必要とするだれにでも保障されなければならないものです。 医療保険審議会の建議では、公的医療保険の給付の範囲、内容の見直しとして、給食費以外にも部屋代や薬代などが上げられており、さらに患者負担が拡大することが予想されます。患者の選択の幅の拡大を図るというのも理由の一つですが、治療に不可欠の部分を保険給付から外すことは、お金が払えなければ必要な治療も受けられないという仕組みを導入することにほかならず、世界にも例を見ないものであります。 今回の健康保険法改悪のねらいは、まさに医療保険制度の空洞化であり、日本の誇るべき皆保険制度の根幹を揺るがすものでありますし、憲法第二十五条が保障する「健康に生きる権利」への重大な挑戦ともなるものであります。 私たち国民にとって、まともな医療が受けられる条件をつくるためには、まず薬価にメスを入れ、適正な利潤にすることによって薬価を引き下げること、医療費への国庫負担をふやすこと、大企業の社会保障、国民生活に対する責任を明確にすること等によって、財源を確保することは十分に可能です。 今回の改正は、経済大国の国民として、人間らしく安心して治療できたり、生活をすることを損なうものであります。本条例の一部改正に反対いたします。 議員各位の御賛同を期待して、討論を終わります。
○議長(
木村正君) 以上をもって、通告による討論は終わりました。 これをもって、討論を終結いたします。 これより、「議案第九号・
徳島県
病院事業の
設置等に関する条例の一部改正について」を起立により採決いたします。 本件は、これを原案のとおり決することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(
木村正君) 起立多数であります。 よって、本件は、原案のとおり可決されました。 ────────────────────────
○議長(
木村正君) 次に、日程第五、「第二
国土軸構想に関する調査について」を議題といたします。 特定交通対策特別委員会に付託の上、調査が終了するまで閉会中の継続調査となっております「第二
国土軸構想に関する調査について」につきましては、これを「太平洋新
国土軸構想に関する調査について」に変更するとともに、引き続き調査が終了するまで閉会中の継続調査とすることといたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(
木村正君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 ────────────────────────
○議長(
木村正君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。 ────────────────────────
○議長(
木村正君) お諮りいたします。 明九月二十九日、九月三十日及び十月三日の三日間は、議案調査のため、休会といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(
木村正君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 十月一日及び十月二日は、県の休日のため休会、十月四日再開いたします。 ────────────────────────
○議長(
木村正君) 本日は、これをもって散会いたします。 午前十一時四十九分散会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━...