徳島県議会 > 1994-06-01 >
07月04日-02号

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  1. 徳島県議会 1994-06-01
    07月04日-02号


    取得元: 徳島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-04
    平成 6年 6月定例会   平成六年六月徳島県議会定例会会議録(第二号) 平成六年七月四日    午前十時三十五分開議      出席議員計四十名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     森  本  尚  樹 君     二  番     福  山     守 君     四  番     吉  田  忠  志 君     五  番     樫  本     孝 君     六  番     来  代  正  文 君     七  番     猿  瀧     勝 君     八  番     竹  内  資  浩 君     九  番     北  島  勝  也 君     十  番     杉  本  直  樹 君     十一 番     久 次 米  圭 一 郎 君     十二 番     長  尾  哲  見 君     十三 番     佐  藤  圭  甫 君     十四 番     児  島     勝 君     十五 番     川 真 田  哲  哉 君     十六 番     宮  城     覺 君     十七 番     北  岡  秀  二 君     十八 番     亀  井  俊  明 君     十九 番     堺        廣 君     二十 番     遠  藤  一  美 君     二十一番     原     秀  樹 君     二十二番     大  田     正 君     二十三番     榊     武  夫 君     二十五番     平  岡  一  美 君     二十六番     四  宮     肇 君     二十七番     近  藤  政  雄 君     二十八番     湊     庄  市 君     二十九番     木  村     正 君     三十 番     元  木     宏 君     三十一番     俵     徹 太 郎 君     三十二番     松  田  一  郎 君     三十三番     松  本     弘 君     三十四番     服  部  昭  子 君     三十五番     小  倉  祐  輔 君     三十六番     中  谷  浩  治 君     三十七番     大  西     仁 君     三十八番     原  田  弘  也 君     三十九番     阿  川  利  量 君     四十 番     谷  口     修 君     四十一番     木  内  信  恭 君     四十三番     日  下  久  次 君   ────────────────────────  出席職員職氏名     事務局長     下  泉  昭  人 君     次長       十  川  勝  幸 君     議事課長     鈴  木  行  雄 君     調査課長     松  本  竹  生 君     議事課課長補佐  浜  本  道  男 君     調査課課長補佐  河  野     敏 君     議事係長     木  村  輝  行 君     委員会係長    日  関     実 君     事務主任     山  口  久  文 君     主事       香  川  和  仁 君     同        生  野  宏  樹 君     同        佐  光  正  夫 君     同        田  幡  敏  雄 君     同        河  内  か ほ り 君   ────────────────────────  列席者職氏名     知事       圓  藤  寿  穂 君     副知事      松  田  研  一 君     出納長      折  野  國  男 君     企業局長     宮  本     清 君     審議監      内  藤  康  博 君     総務部長     佐 々 木  豊  成 君     企画調整部長   幸  田  雅  治 君     福祉生活部長   盛  川  弘  治 君     保健環境部長   市  原     実 君     商工労働部長   古  川  文  雄 君     農林水産部長   安  丸  徳  広 君     土木部長     山  中     敦 君     財政課長     河  内     隆 君     財政課課長補佐  里  見  光 一 郎 君   ────────────────────────     教育委員長    脇        健 君     教育長      坂  本  松  雄 君   ────────────────────────     人事委員長    大 久 保  久  夫 君     人事委員会事務局長木  村  義  則 君   ────────────────────────     公安委員長    細  井  宇  八 君     警察本部長    栗  本  英  雄 君   ────────────────────────     代表監査委員   藤  井     格 君     監査事務局長   福  田     稔 君   ────────────────────────  議 事 日 程   第二号   平成六年七月四日(月曜日)午前十時三十分開議 第一 県政に対する一般質問         (四   名)   ──────────────────────── ○議長(木村正君) これより本日の会議を開きます。   ──────────────────────── ○議長(木村正君) 直ちに本日の日程に入ります。 日程第一、「県政に対する一般質問」を行います。 通告がありますので、通告の順序に従い発言を許可いたします。 三十六番・中谷浩治君。   〔西沢議員出席出席議員計四十一名となる〕   (中谷議員登壇) ◆三十六番(中谷浩治君) 私は、自由民主党・県民会議を代表いたしまして質問をいたします。 昨年、知事当選後の初議会におきまして、私は本日と同じように自由民主党・県民会議の代表として、初めて県政に臨む知事の基本方針をお伺いしたわけでございます。その後も我が国の経済は低迷をしておりました。戦後最大の大型不況と言われておりますが、この景気の回復は人が言うほど容易に回復するとは思われません。最近は一ドル百円を切るという円高にも突入しております。国政も、新たに自社連立の政権ができましたが、これもまたいつまで続くことやら、まことに不安定な状況ばかりでございます。経済も政治も不透明な霧の中で、新たな方向を求めて手探りをしておるというのが現在の状況でないかと思うのであります。 このような時期に県政のトップになられました知事は、ある意味では不幸であるし、ある意味では幸せでないかと思うのであります。なぜなら、古来、歴史的な変化というものは不透明な混迷の中に隠れて、現在の我々には見えていない動きの中に、あるいは見えていても気づかないわずかな兆しの中に始まっているのではなかろうかと思うのであります。ただ、我々は日常世俗の生活に追われ、目の前の動きや耳に飛び込んでくる声ばかりに心を奪われて、波立つ海面の底深く動き始めた新しい潮流、それを見逃しているのではなかろうかと。私は、政治とは表面の波を治める、あるいは波を乗り切っていくだけでなく、その波の底にあるもの、変化の本質や方向を早く見抜いて、それに社会、経済、福祉の望ましいあり方を求め、人々に指し示していくものでなければならないと考えております。 今、本県においては、まさに言葉どおり、県民の悲願でありました本四連絡橋開通が目の前に見えてまいりました。明石海峡大橋の空中足場、いわゆるキャットウォークの完成によりまして、物理的には本県と神戸とは既につながっておるわけでございます。六月十日、私は議員連盟の同僚の皆さんとキャットウォークをこの足で歩き、はるかに淡路島──はるかではございません、指呼の間です──淡路島を望みました。ああ、つながったなという実感をしたものでございます。また、これに先立って、本県を含めた近畿圏を世界へ大きく押し出す原動力となっております関西国際空港の開港が二カ月先に迫ってまいりました。このように徳島を取り巻く環境は、決して大げさな表現ではなくて、歴史的な変化が起こりつつあるわけであります。 国においては、先ほど申し上げましたように、政治、経済が不透明、不確実、変化動乱の時代であります。知事の腕の振るいどころでも私はあると思うわけでございます。よって、知事は幸せでもあり、腕が振るえなかったら不幸せでもあると申し上げたわけでございます。 そこで、本県としては、こうした状況に対応するために、これまで三〇〇〇日の徳島戦略を立て、一生懸命課題に取り組んでまいってきました。本四直結の暁には、所期の効果を発揮することは間違いないと信じてはおります。しかし、まだ多くの残された課題に精進努力をしていかなければなりません。ただ、前だけを見るのでなしに、ここで少し立ちどまって周りを見渡してみることもまた必要ではないのかと思うわけでございます。 本四、関空の実現という交通変革は、本県にとってまさしく歴史的な大転換であることは間違いありません。この変化は、しかし単に徳島県だけの特別の変化ではありません。四国、近畿あるいは日本全体の変化でないかと考えたとき、もっと大きな根本的な構造変化を見きわめ、それに対応していく必要があろうかと思うのであります。それは何か。高齢化、国際化、情報化、成熟化という四化、四つの化ではないか、これが相互に絡み合って進行し、日本を新しい姿に変えていこうとしておるのではないか、長い不況もこうした変化に基本的な原因があるのではないか、今日の大きな課題であります政治改革も、言われておる地方分権の問題も、同じ根を持っておるのではないかと思うのであります。今回の質問は、本県独自の政策課題なりテーマと思われるものであっても、必ずこうした大きな変化が底流にあり、これへの的確な認識、理解なくして政策、対策といったことを考えることはできないと信ずるものであり、この観点から県政が当面する重要課題について、知事初め理事者の皆さん方に基本的な見解と取り組みを問いただしたいのであります。 第一点は、新しい県の行財政システムづくりへの取り組みについてであります。 知事は本年二月定例県議会において、所信表明におきまして「時代の要請や多様化する行政に的確に対応した新しい行財政システムの構築が不可欠であり、このため民間有識者による検討委員会を設置し、あり方を検討していく」と述べられました。五月には庁内で新行財政システム推進本部が設置され、去る二十二日には民間有識者等による検討委員会が設置され、第一回の委員会が開催されました。私も医療担当者として委員に選任されておりますが、一生懸命取り組むつもりではありますけれども、ここで検討に当たって基本的な点について知事の見解を承っておきたいのであります。 従来から行政改革の推移を見ますと、名称を変えたり方法を変えたりしながら、何回となく行われてまいりました。私の知る限りでも、私は昭和五十年に初めて当選したわけでございますが、その年の四月一日、財政改善調査会が置かれ、以来五十五年、五十八年、六十年と試みてこられたのであります。私の不勉強からか、そう効果があったとは思えないのでありますが、今回のは、さて今までのとどのように違うのか、まず新しい行財政システムの構築の理念についてお伺いをいたしたいのであります。 また、所信表明で述べられました組織改革についてもお伺いいたしたいと思います。機構改革は簡単にできますので、ともすれば手をつけやすいと思います。知事は、機構改革ができたから仕事が効率よくできるとの認識だと思うのですが、果たしてそうでありましょうか。トップになるとだれもが機構をいじりたがる傾向がありますが、成功に導くためには、大なり小なりリーダーの果たす役割が極めて重要であると思うのであります。圓藤知事はこの改革におけるリーダーとしての役割をどう考えておられるのか、またどう決意されておるのか、お伺いいたしたいと思います。 次に、Jリーグの誘致問題についてお伺いいたします。 日本プロサッカーリーグ、いわゆるJリーグが発足して二年目のシーズンを迎え、現在まで初年度には社会的現象にまでなりました。その人気、ブームというものは、引き続きことしも維持されておるようでございます。こうした熱気を地域の活性化に役立てようと、全国の多くの自治体が茨城県鹿島町に続けとばかり、残り加盟枠をめぐって一種の流行病にかかっているような現象を呈しております。 本県も、大塚製薬のサッカー部を四国唯一のJリーグチームとの呼びかけに二十二万の賛成署名が集まるなど、一挙に誘致運動が盛り上がりを見せました。ついに知事は、リーグにチャレンジすることを決めたわけでございます。そして、県は石井町、大塚製薬との三者で三月十八日確認書を交わしたのでありますが、その内容は、御存じのとおり全く基本的なものばかりでございます。新年度に入って新設の企画調整部プロジェクト推進局に専任のスタッフが置かれ、四月二十二日には入場者数や収支試算の発表が行われ、続いて五月二十四日には、企業関係者を集めた推進協議会も発足を見たところであります。 私は、Jリーグ誘致について問題点は三つあると思うのであります。 第一は、運営会社の問題でございます。五月二十五日の徳島新聞を見ると、「運営会社設立へ方針」とだけ報道されております。さきの収支試算があったように、二十四億円に上る年間経費を賄うには、観客動員数を一試合平均一万五千人と見込んだ上で、なおかつ七億円近いスポンサーからの広告料が必要で、これはいわば赤字要素といえるものであります。Jリーグがプロである以上、経営として赤字は許されるべきものではありません。運営会社が設立されるには、この赤字要素を宣伝広告料としてでも補てんしてくれるスポンサーの確保が不可欠であります。知事はこのような基本的な問題についてどのように認識されておるのか、運営会社設立の見通しはどうなのか、お伺いをいたしたいと思います。 第二は、石井町に決定いたしましたスタジアムの問題であります。私は地元としてはまことに喜ばしいのでありますけれども、用地取得には町長初め関係者が必死に努力をするでありましょうが、用地費を含む財源の確保等の見通しについて伺いたいのであります。 また、仮に準加盟が認められたといたしましても、正式のスタジアムが完成するまで暫定の競技場が必要になると思うのですが、その確保の見通しはどうか。さらに、万が一、諸般の事情からJリーグへの準加盟申請が困難になるという事態になったとしたら、この県営スタジアムの建設計画は当然見直すことになると思うのでありますが、その点もあわせてお伺いをいたしたいと思います。 以上、御答弁をいただきたいと思います。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) まず、御質問の新しい行財政システムの構築について、今検討しておりますけれども、過去の行財政改革とどのように違うのかということのお尋ねでございます。 議員御指摘のとおり、本県におきましても過去におきましていろんな調査会や研究会等設置いたしまして、行財政の改善に取り組み、簡素にして効率的な行政運営を図ってまいったところでございます。しかしながら、現在の改善指針であります徳島県行財政改革大綱の策定から八年が経過をいたしておるわけでございまして、県の行財政を取り巻く社会経済環境が大きく変化をいたしております。議員御指摘のように、高齢化とか、あるいは国際化とか、あるいは情報化とか、あるいは成熟化といったようないろんな環境変化というものが急速に進展をいたしておるわけでございます。また、従来の中央集権的な行政システムから、地方が独自性と主体性を発揮して地域政策を推進していく地方分権的行政システムへの転換が求められているところでございます。他方、本県の財政状況は、多額の県債残高を抱えまして、公債依存体質が深まる中で一般財源が前年より減少するという非常に厳しい状況にあるわけでございます。 こういったもろもろの新たな諸環境のもとにおきまして、今回は各界各有識者の御意見をいただきながら、組織機構の見直しにとどまらず、財政運営のあり方でありますとか、人材の育成策を初めとしたソフト面も含めまして、県の行財政システム全般について幅広く検討を行いまして、交流、共生、新地方の時代に対応した新しい行財政システムを確立してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げる次第でございます。 それから、行政組織の機構改革について所期の成果が実際に上がっておるのかと、機構改革についてのリーダーとしての役割、今回の機構改革のメリット、デメリットというようなことについてのお尋ねについてでございます。 組織機構の整備は政策課題推進の根幹をなすものとの認識のもとに、この四月に政策立案能力総合調整機能を強化するために審議監、そして政策企画監というようなものを設置したわけでございます。審議監は、トップ・マネージメントにおける補佐役としての役割というものを期待しておるわけでございます。また、政策企画監は、いろんなしなやかな発想と果敢な行動力を持って機動的に県政の重要課題に対応していただくというようなことで設置をいたしたわけでございます。ともに本県におきます初めての職制ではありましたけれども、それぞれの持ち場において各人の職責を十分果たしていただいてるんじゃないかというふうに認識をいたしておるわけでございます。 一方、いろんな重要事業、戦略的プロジェクト事業を円滑に推進するために、高速道路推進局都市道路整備局、そして港湾空港整備局、それからプロジェクト推進局を設置したところでございます。いずれも交流新時代の中で徳島が大きく飛躍するための基盤づくりというものを担当することになっておりまして、各組織とも全職員が一丸となって所期の目的達成のために努力をしていただいております。 今さら申すまでもなく、行政の執行におきましては、計画と実行、そしてその評価の輪が円滑に流れていくということが何よりも大切であるというふうに考えておるところでございます。組織改革につきましても例外ではなく、所期の目的を達成しているかどうかということを常に検討を加えまして、時代の潮流、変化等を踏まえながら、今後とも柔軟に対処してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどをよろしくお願い申し上げます。 それから、Jリーグの件についてでございますが、まず運営会社の設立の見通し、それから用地取得、財源確保の見通しということについてのお尋ねでございます。 Jリーグ運営会社の設立の見通しにつきましては、去る五月に企業、自治体等が参加してJリーグ推進協議会が発足して、具体的ないろんなもろもろの検討を進めているところでございます。この中で、運営法人の設立には、出資金そして広告スポンサーの見通しを立てることが緊要な課題となっているところでございます。このために、推進協議会として日本の広告宣伝費支出上位百社、それから徳島県出身者が役員の企業、さらには四国内の主要な企業等に懸命の働きかけを行っているところでございます。現在、数社から特に関心がある旨の回答をいただいております。さらに、推進協議会といたしましては、九月の準加盟申請に向けまして、有力なスポンサー企業の確保等について確実な見通しが得られるよう懸命の努力をしている段階でございます。この運営会社の設立の件は、スポンサー収入そして出資金というものをきっちりめどをつけるということが将来この会社が赤字を出さないというために必要な要件でございますので、一生懸命現在努力をしているところでございます。 次に、用地につきましては、平成六年三月の県、石井町、大塚製薬の三者による確認書に基づきまして、石井町において努力をしていただいているところでございます。このため、現在、石井町において対象地の相続、権利関係等の詳細な調査や関係法令に基づく事前の調整、協議を鋭意進めていただいておるところでございます。今後、これらの作業を経て早急に具体的な用地交渉に入るとのことでございまして、平成六年度中にスタジアム用地が確保できるよう努めていただいているところでございます。 最後に、財源確保の見通しについてでございますけれども、県が行うスタジアム建設につきましては、今後、スタジアムの規模、事業手法、さらには管理方法等を十分検討いたしまして、財源が確保できるよう、特に有利な起債措置でありますとか、国庫補助金が十分確保できるよう努力をしてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 また、Jリーグに万一、準加盟申請ができなかった場合に、スタジアムを初めとする計画を見直す考えがあるかという御指摘でございますが、Jリーグに加盟するためには、まず準加盟が承認される必要があるわけでございますけれども、現在、県、石井町、大塚製薬を初め、先般発足いたしましたJリーグ推進協議会におきまして準加盟申請に向けて鋭意努力をしているところでございます。準加盟が承認されるためには、先ほど御答弁申し上げましたチーム運営法人の設立の問題、そしてスタジアムの確保等の問題、これが最大の課題となるわけでございますけれども、本年九月末の準加盟申請に向けまして、それぞれの役割に基づきまして全力を挙げて取り組んでいるところでございますので、御理解をいただきたいと思います。 なお、準加盟申請が万一できない場合には、スタジアムの建設につきましては再検討する必要があると考えているところでございます。   (中谷議員登壇) ◆三十六番(中谷浩治君) 御答弁をいただきましたが、どうも釈然とせんとこがございます。再問したいと思いますけれども、時間の関係で、また委員会の方に任せておきたい。 ただ一つ、行財政改革システムの問題点として、基本姿勢、基本理念というものに対しまして、私はこれからの時代、二十一世紀の時代はやはり、先ほど申し上げましたように高齢化、国際化、成熟化、そういうものが中心になってくるだろうと。たちまち本県といたしましては、高齢化が全国より早く来ておりますから、これをどういうようにするかというのを主眼に置いた行財政改革でなければならないんじゃないかと。これが二十一世紀に対応できるシステムでないかというような感じがいたします。そこらあたりにひとつ知事さんのリーダーシップというのか、そういうのをとっていただきたいと、こういうように思うのであります。 それから、機構改革の問題でございますけれども、これはよいか悪いかわかりませんが、機構改革があればあるほどやはり何か事務が複雑になってきよるような、我々自体も困るようなことができてきております。実は六月二十八日の事前委員会でそういう問題がちょっと出てまいりました。これは機構改革が逆のデメリットの方向へ動いたなという感じを受けたわけでございます。知事さんはひとつ、機構改革が済んだからもうこれで前向いていくんだというような認識ではなく、改革後半年ぐらいたったらどうだろうかというひとつフォローアップをして、さらに効率のよい機構改革の方へ持っていってもらいたいと、このように思うわけでございます。 次の問題に入りたいと思います。 まず、細川内のダム建設問題であります。この問題につきましては、昨年の十一月の議会におきまして私の方から知事に、お互いに率直な意見を出し合い、理性的な議論を尽くすことこそが本問題の解決の糸口になるのではないかと御提案を申し上げました。話し合いの成果に実は一縷の希望を持っておったのでありますが、その後の成り行きを見ますと、どうもお互いの主張が平行線をたどっているようでありまして、今さらこの問題の根深さ、改めて見せつけられたような気がいたします。もちろん二十数年の歳月がかかっておるわけですから、まだまだこういうお互いトップ同士の会談は何回も何回も積み重ねていってもらわなければいけないのでありますが、私が今一番気にかかっておりますのは、トップだけの会談で果たして村民の方々の本当の意見がくみ上げられておるんだろうか、どうだろうかということであります。 聞くところによりますと、村民の方々との話し合いについては、村の代表である村長さんの了解を得なければ一切できないというようなことであります。これが事実であるとすれば、本当にびっくりするようなことでございまして、知事は所信表明でベルリンの壁の崩壊を言われました。自民党と社会党が連合政権をつくるような開けた時代、また北朝鮮と韓国がトップ会談をしようかという時代に、村長さんの許可を得ないと村民と話ができんというようなことはどうも今の現代にはふさわしくないと、私はこれは徳川時代の封建政治じゃないかと、そういうふうな感じもしたわけでございます。 どうか、こういう話を聞きたい、話を言いたい、そういう人たちの声に十分県は対応していかなければならないと思うのでありますが、知事はいかがお考えでしょうか。 知事は昨年、木頭村へ行って村長さんと約束したのは、建設省が行うボーリング等の現地調査については当分強行しないという約束であったと私は承知しております。県民でもあり村民でもある方々の意見を聞くことは村長を通してでないと聞きませんという約束は私はしてないように思うのでありまして、村民の一人一人の意見を聞くということは決して約束違反ではなく、私は民主主義のルールでないかと、こういうように思うのであります。 そこで、知事さんにお伺いをいたしますけれども、これらの状況を踏まえて、このダム問題について、先ほども申し上げましたけれども、話を聞きたい、話をしたい、そういう人と県は村に入って、あるいは徳島ででも話をする機会をつくる考えはあるのかどうか、それをお尋ねいたしたいと思います。 また、本年二月の本会議の質問で自民党・県民会議の猿瀧議員が、長い年月、本問題で特に苦労されてきた水没関係者の方々の心中に配慮して、水没予定地区の人々に対して生活再建相談所の設置等をする必要があるんでないかというような申し入れがあったように思いますけれども、知事はこれに対してどのように対応されるのか、お伺いいたします。 さらに、これに関連しまして、長安口ダムの堆積土砂の問題についてお伺いをいたしたいと思います。 那賀川中・下流の濁りの発生源として、関係住民を長い間悩ましてきました。またこの問題が解決しない限り細川内ダム問題は解決しないであろうと、そういうように言われておりました。一つの長安口ダムの濁りの対策が貯水能力の回復対策というものを兼ねておりましょうけれども、我々が常日ごろ言い続けておりましたがなかなかできなかった。それが、抜本的とは言えませんが、今回かなり大がかりな堆積土砂の除去対策が立てられたと。関係住民の長年の悩みが幾分か軽減されるんじゃないかと思っておりました。ところが、この計画に──土捨て場の問題でございますけれども、県内の環境保護団体などから濁り対策としての効果を疑問視する声や、また土捨て場に予定されている荒谷に新しい自然破壊が起こるんじゃないか、不的確だという意見が出てまいりました。これは私は新聞報道だけしか知りませんけれども、知事はこの意見に対して頭を真っ白にして考えると答えられたそうでありますが、この真っ白という表現は白紙に戻すという表現かどんなんか、これをいま一つ知事からお答えを願いたい。 それから、代替案があれば撤回もあり得るとの意向も報じられております。その条件として、環境現況調査をやるということでございますけれども、環境現況調査というのはどの程度の調査なのか。例えば、今、問題になっておりますのは、荒谷近辺の植物、動物、そういうものが絶滅するという心配で保護団体が言っておるわけでございますから、そういうものを調査するのか、あるいは地形とか川の流れだとか、そういうものを調査するのか、その調査の内容を改めて荒谷にするのか、それとも今度新しく出てきた、提案された場所を含めてするのか、恐らく荒谷にもそういう調査はしていないと思うんですけれども、そういう調査を改めて荒谷にするのか、あるいはまたほかの場所にもするのか、そういうのをお聞かせ願いたいのであります。 次に、空港及び航空対策でお伺いいたしたいと思います。 いよいよ二カ月後に関西国際空港が開港するわけであります。御承知のように、関空は国内線と国際線の接続が極めて便利な、いわゆるハブ空港であります。現在の大阪空港から相当の国内線が関空に移転することになりますが、四国でも松山、高知の便が含まれておるそうでございます。徳島から海上約七十キロと至近に位置する関空は、本県の国際空港でもあるという認識ができますし、また本県の第二国内空港としてとらえることもできるわけです。 一方、現在の大阪空港は、国内線としても残るということであります。また、ポートアイランド沖で神戸空港の調査が、関空の全体構想調査費の中ではありますけれども、初めてついたという話も聞いております。こういうことが起こりますと、関空も国内線も扱う、大阪空港は国内線を中心にする、新たに神戸空港も、できるかできんかわかりませんが可能性があるということになりますと、徳島空港の拡張計画はこれら全体構想を含めた、あるいはまたこれらの空港の将来の姿と無関係じゃないと、私はそう思います。世界都市の形成を目指そうとする近畿圏、あるいは大阪湾ベイエリアという広域的な広がりの中で、本県が四国の交流拠点、成長センターとして位置づけるために、またパワーを獲得していくために、徳島空港拡張と周辺整備はどのような基本理念でこれから行うべきなのか、具体的には次の第七次空港整備五箇年計画にどのような戦略で組み入れていくのか、お伺いいたしたいと思います。 また、ついででございますが、ダブルトラッキングについてどのように進捗しているのか、あわせて御答弁を願いたいと思います。 次に、縦貫自動車道についてであります。 三月十七日に藍住─脇間三十二・一キロメートルが供用開始以来三カ月を迎えました。資料によりますと、通行台数は三十二万五千四百八十七台、平日が一日平均三千五台、休日が平均五千八百九十六台で、一日平均三千五百七十七台というように資料は示しております。とにもかくにも高速道路ゼロメートルの汚名は返上したわけでございます。 さて、問題はこれからでございます。徳島市内で一カ所、家屋の立ち退きの見通しが立っていないために、来年三月までに開通は難しい状況と新聞に発表されましたし、知事も申されました。これはもうやむを得んと私は思っておりますけれども、それではいつごろを目安とするつもりなのか、まずお伺いいたしたい。 それから、多くの県民は、さきに徳島─脇間の国体までの開通という目標がおくれて、また今度平成六年度の末の開通がおくれたと。そういたしますと、明石海峡大橋がかかって鳴門を通行できるようになる平成九年には間に合うのかなという、全線間に合うのかなという心配が起こってくるわけでございます。美馬─川之江間も、伺うところではなかなか困難なようでございます。これが平成九年までに間に合わんということになれば、県民はまた三遍だまされたということになるので、ここらあたりどういうように知事さんはお考えになっておるのか、ひとつ御答弁をお願いいたしたいと思うわけでございます。 それからもう一つ、県立看護学院の校舎建設問題についてお伺いをいたしたいと思います。 この問題につきましては、昨年十一月の定例県議会において質問をいたしました。知事から、関係有識者からなる検討委員会の結論を待って計画を早急に煮詰めたいと、まことに前向きの御答弁をいただいて感激したのでございます。ときもとき、厚生省におきましては、高齢化社会への進展に伴い今後予想される訪問看護や、あるいは医療技術の高度化、複雑化に対応できるような一層自立した看護婦のあり方や人材養成策を探るための検討委員会が設置されたと聞いております。本県は全国より、先ほど申し上げましたように十年以上早く高齢化が進んでおる県であります。看護婦の養成・確保は、国全体にも増して急を要する問題であると思います。そこで、検討委員会の結論は一体どうなっておるのか。またこの結論を踏まえて建設計画はどのように進めていかれるのか、用地は決まったのかどうか、お伺いをいたしたいのであります。 以上、御答弁をお願いいたしたいと思います。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 細川内ダムの問題についてでございますが、この問題につきましては、事業を進めるために地元木頭村の方々と理性的な話し合いを行うことが大切であるというふうに考えているということは、これまでも申し上げておるところでございます。このために、六月二十日に村当局とダムの必要性につきまして意見交換会を行ったところでございますけれども、残念ながら県と村との意見は平行線であったわけでございます。 また、議員御指摘のように、村内にはダム問題について、国や県の話を聞いてみようじゃないかというような村民の方々は数多くいることもまた事実でございまして、ダムについて勉強したい、ダムを村の活性化に生かす方法はないのかという考えの団体も既に発足をいたしておるところでございます。 私はこれまでも、賛成の人も反対の人もダム問題について自由に議論すべきであると主張してまいったわけでございますが、議員御指摘のように、村内では依然として自由な発言ができにくい雰囲気があるとか、ダムに対する正確な情報が伝わってないという御意見もあるやに聞いておるところでございます。県といたしましても、村当局と話し合いを続けることはもとより大事なことでございますけれども、かねてより多くの方々とも対話をしてまいりたいというふうに考えておりましたので、国や県の話を聞いてダムについて勉強してみたいという団体や人々に直接国や県の考え方も説明するし、御意見もお伺いしてまいりたいというふうに考えているところでございます。 また、水没予定者を対象とした住民相談所の設置の件でございます。 ダムの建設によりまして水没予定地域の方々は、家屋、土地あるいは職業といった生活の基盤を失うこととなりますので、当然ながらこの影響を緩和するために生活再建対策が必要となってまいるわけでございます。細川内ダムの場合におきましても、水没予定地区の方々とのもろもろの相談に応じていくのも私たちの責務であると考えておるところでございまして、平成六年度予算に生活再建相談所のための予算を計上しているところでございます。この生活再建相談所につきましては、どういう形のものが一番よいのか、建設省など関係者とも十分協議をいたしまして、なかなか困難な問題ではあろうかと思いますが、できるだけ早い時期に設置に向けて努力をしてまいりたいと考えているところでございます。 それから、荒谷の問題についてでございます。 荒谷の問題につきましては、土砂の処分場所として航空写真でありますとか地形図等で事前に検討した後、ダムの周辺及び上・下流域で、荒谷も含め五カ所について現地踏査を行い、進入路の問題、経済性等、さらには運搬中の交通公害の問題などを比較検討しまして、これらを総合的に判断して荒谷に決定をしたという経緯があるわけでございます。しかし、本件に関しましては、環境問題等について多くの意見が寄せられ、論議を呼んでいるところでございますので、今後おおむね一年をかけて環境現況調査を行いまして、動植物の状況でありますとか、先ほど御指摘ございました地形等も含めましてもろもろの環境現況調査を行うわけでございます。その結果、特に保全しなければならない貴重なものがあれば、その対策について十分検討を行ってまいりたいと考えております。 また、新たな案が全く白紙の状態から検討するのかというお尋ねでございますが、私が「頭を真っ白にして考える」というふうなことで話が伝わっておるわけでございますが、この「真っ白にして考える」と申し上げましたのは、それは言葉のあやでございまして、色眼鏡をかけずに、予断を持たずにと、つまりもう結論は決まってるんだからもういいかげんにすればいいというような意味じゃなくて、真摯な態度でということで申し上げたわけでございます。御理解いただきたいと思います。したがいまして、新たな御提案があれば真摯な態度で色眼鏡をかけずにその案について十分検討を行い、論議を尽くし、対応を決めるということでございますので、御理解を賜りたいと思います。 それから、荒谷以外の場所が出てきた場合に、また同じ問題が出てくるんではないかということで、環境調査等もやるのかというお尋ねもあったかに思いますが、まず荒谷について環境現況調査をするということを考えておるわけでございます。その結果と申しますか、それ以外のいろんな御提案があって、それについてもやる必要があるというようなことが出てまいりました場合には、環境問題も考えられますので、その実現の可能性をも含めて、真摯な態度で十分検討を行いたいということでございます。 それから、徳島空港の位置づけの問題についてのお尋ねでございます。 議員御指摘のように、関西国際空港、そして現在の大阪伊丹空港、さらには将来的には神戸沖の空港と、それに徳島空港ということで、この四者の関係といいますか、それをどういうふうに整理をしていったらいいのかというようなお尋ねかと思いますが、まずは私は関西国際空港につきましては西日本地区の国際線のすべて、そして国内線の主として長距離あるいは大型機、そういったものを中心とした国内線の展開ということが中心になろうかと思います。現在の大阪伊丹空港につきましては、これは国内線のうち近距離のものが主体とならざるを得ないだろうというふうに思います。神戸沖空港につきましては、まだ調査の段階でございますので、これが本当に実現するかどうかというのはまだ見通しが立たないわけでございますが、もしできました場合にも、地方空港としての位置づけになろうかというふうに考えておるところでございます。 そういう中にありまして、徳島空港の拡張整備というものを考えておりますのは、一つは徳島は今、東京路線と大阪路線しかございませんが、やはり徳島県の方々にとってみれば身近な空港を利用して全国の主要な各地に行きたいというような御要望が強くあるであろうと私も思いますので、福岡便につきましてはこの秋にも実現するめどがつきつつあるわけでございますけれども、その他の新しい新規路線につきましてもその可能性を探ってまいりたいということで、国内線の徳島県における利用者の利便を図ってまいりたいというふうに考えておるところでございます。 さらには、この滑走路を延長することによりまして、現在の中型ジェット機、昨年は霧とか雨とか風とかいうことで欠航が非常に多うございましたけれども、この欠航率をできるだけ少なくするという改善をすることができますし、さらには将来の需要増ということに備えましてジャンボ機等の大型ジェット機、これの就航も可能にしておく必要があるわけでございます。さらには、定期便のほとんどといいますか、これは将来とも関西国際空港ということを中心に考えていかなければならないと思いますけれども、国際線のチャーター便につきましては、やはり身近なところからいろんな外国に行きたいという御要望も強かろうと思いますので、そういう御要望にもこたえていくというためには、滑走路を延ばしていくということが適切な対応であるというふうに考えておるところでございます。 そのようなことで、徳島空港を拡張するわけでございますが、その際にあわせて周辺の埋め立てについても考え、そしてそれをどのように土地利用を行っていくかということにつきましては、県民の英知を結集して今後検討してまいりたいと、このように考えているところでございます。 それから、ダブルトラッキングについてでございますけれども、ダブルトラッキングにつきましては国の認可を得て実現されるものでございまして、ダブルトラッキングの基準──一路線年間五十万人という基準でございますが、この基準はもう既に徳島─東京路線については満たしておるわけでございます。しかしながら、それ以外の大きな要件でございます東京国際空港の発着枠の問題、東京国際空港──羽田がパンクをいたしておるというような現況がございます。ダブルトラックによって増便を図ろうとすれば発着枠がふえなければならないと。この問題にどう対応するかという問題がまずあります。さらには、航空会社が今非常に経営が悪うございまして、そういう状況の中で航空会社間のいろんな権益の調整をしなきゃいかんという問題が残されておるわけでございまして、そういう問題は運輸省が一括して実施をするということになるわけでございます。しかしながら、今、一生懸命運輸省におきましても検討していただいております。早期実現に向けまして鋭意努力をしておりますので、いましばらくお待ちをいただきたいというふうに思っておるところでございます。 いずれにいたしましても、ダブルトラッキング、新規路線の問題、この二つの懸案が一日も早く実現できますように、防衛庁、地元松茂町等の御理解、御協力をいただきながら、運輸省、航空会社に強力に働きかけを行ってまいりたい、かように存じておるところでございます。 それから、高速道路の問題につきまして、明石海峡大橋開通までに全線開通ができるのかということでございますけれども、四国縦貫自動車道の徳島─川之江間につきましては、単に本県のみならず四国の高速道路網形成のかなめであることから、平成九年度末供用の目標に向かって懸命の努力を傾注いたしておるところでございます。残念ながら、徳島─藍住間につきましては平成六年度中の供用開始というのが困難な状況ということで、所信表明でも述べさせていただきましたが、まことに遺憾であるというふうに存じておるところでございます。このようなことがないように努力をしたいと思っておるわけでございます。 脇─川之江間につきましては、一つには長大橋や長大トンネルを含む区間でございますから、早期の工事着手がどうしても必要でございます。二つ目には、現在残る用地問題の中には、相続争いや境界紛争など、解決に期間を要する案件も数多く含まれております。さらに、契約調印後においても、家屋等の移転などの課題を抱えておるところでございます。こういった非常に難しい問題がいろいろあるわけでございますが、こうした課題に対しましてこれまでにも組織強化を図るなどして対応してまいりましたが、さらに工事工程上の急ぐ箇所からの重点交渉をしていく、あるいは関係町のより一層の御協力をいただきながらのきめ細かな対応をし、一つ一つ課題の解決を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 四国縦貫自動車道の開通は県勢発展には不可欠であることから、平成九年度末の供用は厳しい状況ではありますが、今後ともできる限り私自身も先頭に立って最大限の努力を重ねてまいりたいと存じておりますので、関係者の方々の格段の御理解、御協力をお願い申し上げる次第でございます。 看護学院の校舎の新設の件についてでございます。 近年の高齢化の急速な進展、保健・医療を取り巻く環境の変化に伴いまして、議員御指摘のとおり、看護に対する県民のニーズは非常に増大をしてきております。県下における看護職の養成・確保と資質の向上の一翼を担います県立看護婦等養成所の役割はますます重要なものになっていると認識をいたしております。 こうした状況を踏まえまして、県といたしましては、看護職員の確保対策の一層の充実を図るために、昨年度、県立看護婦等養成所将来構想検討委員会を設置いたしまして、県立看護婦等養成所のあり方について御検討いただき、本年三月その検討結果の御報告をいただいたところでございます。その中で、特に県立看護学院につきましては、教育環境の改善を図ることが急務であり、校舎の新設を早急に検討する必要があるとの報告を受けたところでございます。このために、平成六年に県立看護学院建築検討専門部会を設置いたしまして、現在、基本計画について検討を重ねているところでございます。また、建設地につきましては、通学の利便性や教育環境などの観点から候補地を絞り込んでいるところでございまして、近く建設地を決定する予定であります。県といたしましては、今後平成九年度の新校舎開校を目途に鋭意事業の推進に努めてまいりたいと考えております。 なお、議員の最初の御質問で、行財政改革の基本理念というようなことについてのお尋ねの中で、特に、議員御指摘のとおり、これから私どもが考えていかなきゃならない問題は、やはり徳島県にとって一番深刻な問題は高齢化の問題だというふうに私も基本認識でそのように認識しておるところでございます。また、それとともに、このようないろんな経済情勢の変化の中で、農業でありますとか、あるいは商工業といったような産業政策をどのように展開していくのかと、産業の活性化をどのように図っていくのかということも、同様に私の頭の中の重要部分を占めておるわけでございます。さらに、いろんな組織の設置──審議監でありますとか政策企画監の設置につきまして、いろんな面でフォローアップをきちっとして、よくない点があれば直していくというのは当然のことでございますので、十分心がけてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。   (中谷議員登壇) ◆三十六番(中谷浩治君) 時間がございませんのですが、細川内の問題は、どうか積極的にやっていただきたいということをお願いを申し上げておきます。 それから、荒谷の問題は、これは私はいつも起こってくる産業廃棄物の処理問題と同じような感じを受けるわけでございまして、自然を破壊して、また自然をもとへ戻して人間は自然と調和して生きていきよるという感覚からいたしますと、これは総論賛成各論反対というんで、土砂捨て場になりますとそこはいかんと、ほんならどうするかということになると、ええ何は出てこないというんで、非常に難しい問題で、産業廃棄物の終末処理と同じような感じになってくるんじゃないだろうかと。世の中がだんだんだんだん進歩してきますと、こういう問題がもう至るところに出てくると。だから、いかに自然と人間の生活と、あるいは社会の生活と、そういう接点をどこに線を引くかと。この線を引くのが行政マンである、私は知事だと思うわけです。どうかひとつそういう気持ちで、これからこういう問題にも対処していただきたいと思います。 御答弁いただきまして、いずれの問題につきましても、本県発展あるいは県民の福祉向上に欠かせぬ重要課題ばかりでございます。圓藤県政がスタートしましてはや九カ月たちました。この間知事は、モットーとされるところのチャレンジ精神を発揮されていることには敬意を表します。しかしながら、それらが成果をあらわすまでにはまだまだ時間がかかるであろうと、このように思っております。特に組織、とりわけ官庁とか大会社といった大きな組織というものは、創業や改革から時間がたつとどうも組織本来の存在目的というものを忘れ、組織自身の維持、生き残りのために組織のメンバーの利害を優先するようになりがちでございます。そのために、外部からやっぱり変化、外部への変化がおくれるというので、周期的にやっぱり刺激を与えてやらなければいかんというのが大きくは行政改革であり、小さくは機構改革であろうと思います。しかし、行政改革も機構改革も、一歩間違うと大変なことになるわけでございまして、逆に効率が悪くなってくる、あるいは世の中の流れと反対に向いていくと、そういうようなことが起こる可能性があるわけでございます。 私、先般、議運の視察で太宰府へ行きまして、お参りをしましたときに、参道のこちらから行って右手の、お寺だったと思うんですが、大きい看板というのか、こういう看板に「うそを言われて喜んで、本当言われて腹立った」という言葉が書いてございました。私、非常に肝に銘じたわけでございます。圓藤知事は運輸官僚、いわゆる宮仕えから徳島のトップになられたわけでございます。最高の権力者になられたわけでございます。今、その過渡期であろうと思いますけれども、どうかひとつこの言葉を玩味していただきたい、このように思っております。 知事の職というものは、多くの人々の可能な限りの幸せ、その道を切り開いていくのが知事の仕事であると思います。私は、知事の言うチャレンジスピリットの中には自己革新と自己責任が含まれていると思うわけでございます。ゆえに、私は厳粛な責任意識に裏づけられた精神と果断な行動こそが県政に求められている基本であると強く信ずるものであります。どうか圓藤知事の今後の御活躍を御期待を申し上げまして私の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手)   ──────────────────────── ○議長(木村正君) 議事の都合により、休憩いたします。      午前十一時三十六分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後一時六分開議      出席議員計三十九名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     森  本  尚  樹 君     二  番     福  山     守 君     四  番     吉  田  忠  志 君     五  番     樫  本     孝 君     六  番     来  代  正  文 君     七  番     猿  瀧     勝 君     八  番     竹  内  資  浩 君     九  番     北  島  勝  也 君     十  番     杉  本  直  樹 君     十一 番     久 次 米  圭 一 郎 君     十二 番     長  尾  哲  見 君     十三 番     佐  藤  圭  甫 君     十四 番     児  島     勝 君     十五 番     川 真 田  哲  哉 君     十六 番     宮  城     覺 君     十七 番     北  岡  秀  二 君     十八 番     亀  井  俊  明 君     十九 番     堺        廣 君     二十 番     遠  藤  一  美 君     二十一番     原     秀  樹 君     二十二番     大  田     正 君     二十三番     榊     武  夫 君     二十五番     平  岡  一  美 君     二十六番     四  宮     肇 君     二十七番     近  藤  政  雄 君     二十八番     湊     庄  市 君     三十 番     元  木     宏 君     三十一番     俵     徹 太 郎 君     三十二番     松  田  一  郎 君     三十三番     松  本     弘 君     三十四番     服  部  昭  子 君     三十五番     小  倉  祐  輔 君     三十六番     中  谷  浩  治 君     三十七番     大  西     仁 君     三十八番     原  田  弘  也 君     三十九番     阿  川  利  量 君     四十 番     谷  口     修 君     四十一番     木  内  信  恭 君     四十三番     日  下  久  次 君   ──────────────────────── ○副議長(近藤政雄君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 三十三番・松本弘君。   (松本議員登壇) ◆三十三番(松本弘君) 私は、社会党・県民会議を代表いたしまして、ただいまから質問を試みるものであります。 五十五年体制が崩れ、三十八年間続いた自民党一党独裁政治もついに終えんを見ました。結果、二転三転の末、村山新総理のもと、自・社・さきがけ三党の連立内閣が出現をいたしました。 今朝の新聞の各社の世論調査の結果は、村山内閣に不安を表明する国民も多いが、ヨーロッパ諸国ではむしろ連立を歓迎をいたしておるのであります。すなわち、多くの政党が多くの世論を持ち寄って、苦しみながら政策をすり合わせし、実現することが本当の民主国家であるという結果の政党であろうと、かように私は考えるものでありまして、今回の村山内閣出現に関しましてはもろ手を挙げて賛意を表するものであります。 こういう点から、圓藤知事はこの現実をいかに見られますか、圓藤知事の所見をお聞きしたいと、かように思うものであります。 さらに、質問申し上げます。 圓藤県政も今議会で発足後九カ月を経過いたしました。開会冒頭、知事からは当面の県政に取り組む所信のほどをお聞かせ願いましたが、肝心の点は、かつてない情報化や技術革新、高齢化、国際化といった変革のうねりの中で、県政の新たなリーダーとなった圓藤知事が、二十一世紀へ向けて我が徳島をどのように躍進させ、県民の暮らしや福祉などをいかに充実発展させていくかであります。期待と負託にこたえられるよう、まず改めて御指摘申し上げたいと思います。 さて、我が徳島をも含めて近畿圏待望の関西新国際空港は、六月上旬に主要な施設設備の整備を完了し、九月四日の開港へ向けて今や秒読みの段階に入りました。一極集中の東京圏に対しまして関西復権のキーワードといわれるこの関空は、大阪都心部から南西へ約四十キロ、我が徳島の地先から海上七十キロという至近の距離に開港を見る日本初の二十四時間空港であり、東アジアの拠点空港として近畿圏に大きな経済効果をもたらすのは必至であります。徳島県政では、これに備えた、既に「三〇〇〇日の徳島戦略」あるいは「二〇〇一総合計画」を策定し、この関空と、さらに四年後の平成十年春に開通を見る明石海峡大橋の二点セットを起爆剤として、徳島を人、物、情報などの一大交流拠点に躍進させ、世界に交流の窓を開く四国の新たな表玄関として再構築を図るという戦略を立てて準備の最中であります。この戦略は、長らく後進県として低迷を続けてまいりました本県にとりまして、まさに千載一遇というべき大戦略でありまして、このチャンスをいかに生かすかが圓藤県政に厳しく問われているのは申すまでもないところであります。 そこで、まず圓藤知事にお伺い申し上げたい。 第一は、この関空が九月四日の開港までに投じた第一期計画工事の所要経費は一兆五千億円で、今世紀最後のビッグプロジェクトと言われております。本県はこの第一期工事の中からどのような恩恵またはメリットを受けたのか。 第二は、この関空は西暦二〇〇〇年には近畿圏を中心に一兆五千五百三億円の経済効果をもたらすと言われていますが、本県としてはどの程度の経済効果があると思われるのか。 第三は、関空の開港によってさまざまな国際的ビジネスチャンスが生み出されると思うが、具体的にどのようなビジネスが生まれてくると推定し、期待されているのか、本県の対応戦略もあわせてお聞かせを願いたいと思うのであります。 さらに、関連して次に提言いたしたいのは、関空を結ぶ陸・海・空の交通ネットワークづくりであります。マリンピア沖洲から関空に至る海上アクセスは、徳島高速船による一日六往復となりました。一便三百人の収容力で、片道の所要時間は七十五分ないし八十分であります。海上アクセスは、徳島のほかに淡路島の津名からの三十分コースがあり、いずれも短時間の海上アクセスがセールスポイントであります。当初はともかく徳島高速船においてもさらなる高速化が課題とされ、来客への船内サービス強化を図るよう行政指導を強めるとともに、関空の特性をフルに生かす貨物専用船の出入りも可能になるようネットワーク強化を積極的に進めていただきたいと思うのであります。 また、海上アクセスとともに緊急課題として県に対応を求めたいのは、四国縦貫道の早期貫通、とりわけ徳島─藍住区間九・一キロの早期供用開始であります。県議会に対する理事者の説明や新聞報道によりますと、同区間にはまだ家屋などの立ち退きが未完了であるため、供用開始は来年夏以降になりかねない状態であります。せめて来年四月からでもと期待していた県民多数は、知事の断念声明にいらだちを隠し切れない表情であります。関空や明石架橋を起爆剤に本県を四国の新たな表玄関に躍進させるとして、官民合意の立派な戦略を策定いたしましても、これらの二大プロジェクトに結び、その経済効果を最大限本県にもたらす基本的条件づくりともいうべき高速道が、脇─藍住間だけという中途半端な供用ではメリットはありません。現に、関空から近過ぎるという理由で関空の国内線乗り入れを認められなかった我が徳島空港、高松新空港、とりわけ香川県民たちは、関空への交通アクセスは高松市中心街から縦貫道経由でマリンピア沖洲を経て徳島高速船の海上アクセスを利用する交通ネットワークの早期開通を切望をいたしております。これがだめなら、旧路線による淡路島─津名コースを選択せざるを得ないと、香川県では政・財・官ともどもかんかんがくがくの論議をいたしておる最中であります。せめて藍住─徳島区間の来年度早々供用ができるよう努力すべきと思うが、供用時期を含め知事の決意のほどをお聞かせ願いたいのであります。 同時にまた、横断道につきましても、鳴門─小松島間の開通が平成十八年度以降というのでは、気の遠くなるような話であります。私はかねてから一般質問あるいは常任委員会のたびに、県営公共工事の用地取得に当たり、用地買収体制の見直しと強化を訴え続けてまいりましたが、路線発表から供用開始まで十年というこれまでの実績を一歩でも二歩でも早められないものか、知事にお伺いいたしたいと思うのであります。当局の今までの経験を踏まえての予算重点配分と人員重点配置等、用地買収促進策をお伺いいたしたいと思うのであります。 次に、吉野川総合開発の一環としての富郷ダム建設に伴う同意条件として進めております第十堰建設工事の着工見通しと完成年度、事業費、また現在までにおける経過を説明を願いたいと思うのであります。 答弁によりまして再問いたしたいと思います。   〔西沢議員出席、原田議員退席〕   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) まず、お尋ねの村山新内閣発足についての感想ということでございますが、知事としての私がお答えするのがいいのかどうかわかりませんが、私個人としての率直な感想を述べさせていただきたいと思います。 私も含めて国民の大半が、大変意外感といいますか、びっくりしたというのが本当のところだろうと思うわけでございます。しかし、それだけ今回の村山新内閣の誕生の流れを見て感じますのは、過去の常識だけではもう通用しない時代が来たんだなということを私自身非常に痛感をいたしておる次第でございます。この上は、従来の固定観念を捨てて、あるいは自民党、社会党、さきがけ、それぞれの従来のいきさつだとかしがらみとかいろいろあると思いますが、そういうものを捨てて、国民が何を望んでおるか、国民生活の向上のために今何をなさなきゃならないかという一点に絞って、みんなで共同して考えていくということが何よりも大事なんじゃないかなと、従来の政党の枠組みを超えて国民の立場に立ったわかりやすい政治を行っていただきたいものだなと、このように考えておるところでございます。 また、この円高対策でありますとか、景気対策でありますとか、あるいは規制緩和の問題でありますとか、非常に国民生活に直結するいろんな問題も山積をいたしておるわけでございますし、また政治改革の仕上げの問題、あるいは税制改革の問題、あるいは行政改革の問題、そういったさきの内閣が積み残したいろんな問題もたくさんあるわけでございます。そういった問題の解決に向けて思い切った政治を行っていただきたいと、このように心から念願をしておるような次第でございます。 それから、関西国際空港につきましての御質問でございますけれども、まず第一に、第一期計画の工事について本県がどのような恩恵またはメリットを受けたのかというような御質問でございますが、御承知のとおり関西国際空港はこの九月四日に本県の沖合七十キロに、我が国初の本格的な二十四時間空港として開港するわけでございますけれども、私どもはやはりこの空港を徳島の国際空港だというふうにとらえていく必要があるんじゃないかなというふうに考えておるところでございます。 一期工事の完成によってどのようなメリットがあるかということでございますが、まずメリットをもたらすための必要最低条件でありますアクセスの整備ということが大事だということで、海上アクセスルートを確保いたしまして、本県の海の玄関としてふさわしい旅客ターミナルの整備に努めてまいったところでございます。このことによりまして県民の海外旅行等における利便性が飛躍的に向上する、本県を取り巻く人や物や情報の流れが変化して、本県の国際化、情報化が一層進展するということが期待されるところでございます。また、外国人の方々が大勢本県を訪れていただけるということも、また期待できるわけでございます。こういったアクセス整備等によります経済的ポテンシャルの向上によりまして、将来的にはさまざまな分野で民間企業における事業展開が期待されるところでございます。 いずれにいたしましても、こういう関西国際空港の整備というものをきっかけといたしまして、本県に新しい近接地域としてのポテンシャルを向上させるという見地からその効果を評価し、そして的確に対応してまいりたいと、このように考えているところでございます。 そしてまた、御指摘のように、西暦二〇〇〇年には一兆五千五百三億円の経済効果があるというふうなことが試算されておるけれども、本県としてどの程度の経済効果があるかというようなお尋ねでございますが、議員御指摘の経済効果の点は、関西経済活性化センターの調査によりますと、関西二府四県の経済効果が西暦二〇〇〇年に一兆五千五百三億円というように予測されておるわけでございます。この効果と申しますのは、空港利用者によります空港内外での消費とか、あるいは交通アクセスに対する消費の増加の問題、二つ目は空港あるいは空港関連のプロジェクト及び貨物輸送による雇用から生ずる所得の増加、それから三つ目は関連プロジェクトへの投資増加という三つを試算をした結果として、その一兆五千五百三億円ということが試算されているわけでございます。 それじゃあ、本県にどれだけ効果があるのかということにつきましては、実際問題といたしまして、開港後におきまして旅客、貨物のうちどのぐらいの割合が、この海上七十キロメートル離れた徳島県に出入りするのか、予測するのが極めて難しいという状況にございまして、そういうことのために、私どもとしては不確定要素が多いために、本県の経済効果というものを試算はいたしておりません。そうではありますけれども、これにつきましても、関西国際空港の整備は明石海峡大橋や高速道路など広域高速交通ネットワークの整備と相まって、長期的な視点に立ってその経済効果を受けとめてまいらなきゃならない、またそういうことは可能だというふうに考えておるところでございます。 また、開港によってさまざまなビジネスチャンス、どんなビジネスチャンスが生まれるのか、また本県の対応戦略はどういうふうに考えておるのかというお尋ねでございます。開港によりまして本県を含みます大阪湾ベイエリア地域が広く世界に開かれた地域となりまして、その経済的なポテンシャルも飛躍的に向上することが期待されるところでございます。例えば、国際観光のいろんな産業、あるいは情報サービス産業、あるいはいろんな外資系の企業、そういったものの誘致、あるいは国際会議とか見本市とか、あるいはスポーツとか文化イベントといったような、単発的ではありますけれども、そういったものが非常に開催回数が増加すると、あるいは食料需要の増大に伴います農畜水産物の販路拡大といったようなことも期待できるわけでございます。 しかしながら、開港に伴う事業機会の拡大というものは、本県だけじゃなくて関西国際空港を取り巻く地域すべてにもたらされるものでございまして、本県が近畿圏と十分競争できるように積極的に取り組んでいかなければならないわけでございます。こういったことで、三〇〇〇日の徳島戦略等に鋭意取り組んでまいったわけでございますけれども、まずその前提となりますアクセス条件の整備につきましては、海上アクセスルートを開設いたしまして、さらに高速道路を初めとする広域高速交通ネットワークの整備、それから国際的なリゾート・観光開発、あるいはアスティとくしまの建設、これによりまして五千人収容の大ホールとか国際会議が開催できる会議場を備えたような施設になったわけでございます。さらには、いろんなホテル等の宿泊施設の整備が進んだというふうなことで、関空を視野に入れた事業の推進に努めてまいったところでございます。 また、観光面におきましては、関西空港の中に近畿及びその周辺の十七府県市が共同で観光案内所を設置いたしまして、本県の情報を広く海外に発信をするとともに、関西国際空港開港記念事業への参加を行うなど、国際観光の振興の面につきましても取り組みを進めているところでございます。 ただ、残念ながら、このビジネスチャンスを生かそうとする民間レベルの対応は活発とは言えない状況にあるわけでございますけれども、今後の本県の対応戦略といたしましては、これまでの取り組みに加えまして、関空周辺地域の動向や関空全体構想の見通し、さらに県内におけます民間企業への働きかけを初めとしまして、幅広い角度から引き続き検討してまいりたいと考えております。まだ取り組みが十分であるとは思っておりません。これからいろんな知恵を結集して頑張ってまいりたいと考えておるところでございます。 それから、マリンピア沖洲から関西国際空港に至る海上アクセスのさらなる高速化の問題、それから船内サービスの強化の問題、それから貨物専用船の出入りの問題についての御質問でございますが、関西国際空港への海上アクセスにつきましては、マリンピア沖洲から関空島まで双胴型の高速船によりましておおむね八十分で結ばれることになったわけでございます。さらにこれを高速化するとなりますと、ジェットフォイルの導入が考えられるわけでございますけれども、そういうことで船会社にも今までも要請してきたところでございますけれども、船価が双胴型高速船のおおむね三倍であるということで、採算上非常に難しいものがあるというふうに聞いております。そういうことでなかなか実現はできないわけでございますけれども、今後とも船会社等に対しまして強力に働きかけを行ってまいりたいと、こう思っております。 また、議員御指摘の船内サービスの強化につきましては、四国の玄関口であるという徳島のイメージアップという観点からも、船会社に強力に働きかけを行ってまいりたいと、このように考えているところでございます。 それから、本県と関空との貨物専用航路の開設につきましては、この関空の貨物を活用して本県にビジネスチャンスが生まれるんじゃないかと、私も素人なりにそのようなことも考えておるわけでございますけれども、なかなかこの問題につきましては、航空貨物等の需要の動向の問題、そういうものを本当にビジネスとして活用できるのかどうかということを具体的にきちっと詰めていく必要があると思います。ただ貨物の専用航路を設ければ何とかなるという問題ではございませんので、より深く検討していく必要があると考えておるところでございます。 それから、藍住─徳島間の供用の問題でございますけれども、徳島─藍住間の供用につきましては、平成六年度末の供用を目標にいたしまして、用地取得とか物件補償とか物件の移転、その後の工事促進等、懸命の努力を傾注してまいったわけでございますけれども、収去家屋の移転のおくれ等によりまして、まことに残念ながら平成六年度末の供用は断念せざるを得ない状況になっておるわけでございます。まことに残念だと申すほかはございません。今後の見通しにつきましては、係争中の案件が未確定な状況にありまして、現段階で供用時期を明確にすることはできない状況でございますけれども、この区間につきましては、議員御指摘のように高速道路の県都への接続の重要性もございますし、地元関係者や県民の期待も非常に大きいわけでございます。そういう期待にこたえるためにも、できる限り早い時期に供用できますよう日本道路公団に要請してまいりたいと、このように考えておるところでございます。 それから、横断自動車道の整備について、路線発表から供用開始まで十年というような長い期間がかかると、この実績を一歩でも二歩でも早められないかと、これまでの取り組み、今後の取り組みということでございました。これにつきましては、一般的に高速道路の整備は、路線発表から供用開始まで全国平均で約十年というふうに言われておるのが相場でございます。 本県を取り巻く状況は、関西国際空港や明石海峡大橋の大型プロジェクトの完成時期が確定していくことから、高速道路の早期整備が急務となっておるわけでございます。そういう状況を踏まえまして、四国横断自動車道の推進体制につきましては、平成六年度から縦貫道推進局を高速道路推進局に改めまして、担当係の新設や増員など組織、定員の強化を図ってまいったわけでございます。事業の推進には用地取得の占める割合が大きいものでございますので、今後、用地買収を進めるに当たりましては、代替地対策や周辺対策の実施、関係市町へのさらなる協力要請、組織の強化や職員の研修、研さんに努めるとともに、予算の確保に努力をいたしまして用地買収を促進し、早期整備を図ってまいりたいと考えております。このような懸命な努力を通じまして、これまでは平均十年ということでございましたが、一歩でも二歩でもこの時間を短縮する、そのために最大限の努力をしてまいりたいと、このように考えておるところでございます。 それから、第十堰の問題についてでございます。 第十堰につきましては、今から約二百四十年前でございますが、旧吉野川への分流を目的として建設されたものでございますが、老朽化が進んでおります。そしてまた、洪水時の障害となっているというようなことなどから、県では国に対して機会あるごとに改築を強く要望してまいったわけでございます。これを受けまして、建設省では昭和六十三年度より実施計画調査に着手いたしまして、平成三年度より建設事業として実施されているところでございます。平成四年三月には建設省からせき改築の基本的な方針が公表されまして、せきの位置は河口から十三キロメートル付近とすること、そして改築するせきの貯水位は現在と同じ高さとすること、県道徳島環状線の橋梁と合併構造とすることなどが公表されたわけでございます。 現在、建設省では、基本計画策定に向けた諸調査を進めているところでございまして、これとあわせて関係市町や地元の方々への説明会も実施しているところでございます。建設省では、平成七年度に基本計画を策定すべく努力をいたしておりまして、基本計画策定後、補償交渉と並行して準備工事に着手する予定であると聞いております。 その後、せきの本体工事に着工することになるわけでございますが、本体工事にはこれまた約十年を要する見込みであるということでございまして、また事業費は昭和六十三年の事業採択時の概算事業費として約九百五十億円というふうに聞いております。これらの完成年度及び総事業費につきましては、今後、基本計画の中で明らかにされてまいると存じておる次第でございます。 第十堰の改築につきましては、県といたしましても長年来の要望事項でもございますので、今後とも事業促進につきまして強く国に働きかけてまいりたい、かように存じておるところでございます。   〔原田議員出席、出席議員計四十名となる〕   (松本議員登壇) ◆三十三番(松本弘君) それぞれの問題につきまして知事から御答弁をいただきましたが、肝心の関西空港完了時、あるいは今までのメリットとか、それから完成後の本県における景気の浮揚の数字的なキャッチはできておらないと、こういうふうなことであります。これは私は三〇〇〇日構想の中に既にそういうことはもう織り込み済みでなければ今後の政策は具体的な立案ができないと、かように思いますので、今度は内藤審議監もできましたんで、ひとつこういうところを十分数字の上で計算するように、額をかかんと一生懸命頑張っていただきたいと思うんであります。御注意を申し上げておきます。 それから、工期の問題、いわゆる藍住─徳島間九・一キロの工期が新聞報道あるいは当局の発表によりましていろいろ問題があると、こういうようなことでありますが、工期は、今、知事のお話によりますと、係争中のために工期はここで約束できないような発言でありましたが、これは土木部長にお聞きいたしたいんでありますが、係争が無事に終われば、これはどのぐらいでできるんですか。それをひとつお伺いいたしたいと思います。係争が九月とすれば、一年あったらできるんだから来年の平成七年の秋ということになるんでありますが、部長の口からはっきりと県民の皆さんに、係争が終わればすぐに工事ができるんだから、どういうふうな工期、竣工になるか、これをお聞きいたしたいと思うんであります。 知事は、かつての運輸官僚として航空行政にも明るく、さすがに勉強されておる一端があります。航空行政につきましては、運輸行政につきましてはきらっと光ることは我々も認めております。御答弁のとおり、さまざまな国際的ビジネスチャンスが生み出されますのと同時に、近畿圏を中心に本県にも長い将来にわたってはかり知れない経済効果がもたらされるのは確実でありまして、これには私も同感であります。 しかしながら、ビジネスチャンスを生かすにしても、経済効果を本県に最大限もたらすにいたしましても、それなりの的確な対応や受け皿づくり、ハード、ソフト両面にわたる多様かつ実際的な効果の上がる戦略、戦術の展開が必要不可欠であります。忌憚なく言えば、三〇〇〇日の徳島戦略は、いわばその大柱でありまして、これですべて事足りるというべきものではないということを知事自身十分肝に銘記すべきであろうと思うのであります。 一例を挙げますと、関空によって本県にもたらされるインパクトは、すべてプラスではありません。マイナスもあるのであります。およそビッグプロジェクトと言われる事業には常に明と暗、プラスとマイナス、光と影がつきまとうのであります。例えば、国際的なビジネスチャンスの一つとして生鮮食料品の場合について見ますと、関空は世界の四十カ国、九十以上の都市と結ぶ国際線が乗り入れし、取り扱う国際貨物量は年間百十七万トンにも達する上に、二十四時間空港という成田空港には見られない特性を持つために、成田の貨物までがこちらに回り、夜の貨物の取り扱い量が膨大なものになると予想されるのであります。となれば、ベトナムからもタイからもニュージーランドや中国からも野菜や花が、あるいは魚介が飛行機に乗って来るのであります。そして、これらが大阪や神戸、京都、果ては徳島の市場にまで出回って、市場間競争が激化するおそれがあるのであります。 関空がオープンしますと、国際線は言うまでもなく国内線も高知、松山など二十二空港と結ばれ、人や物の流通経路はこれまでより一変するから、なおさらのことであろうと思うのであります。徳島が阪神への生鮮食料供給基地として第一級の販売実績を維持し、さらに例えば野菜大国として阪神市場で君臨するためには、生産コストの低減とともに、さらなる品質の向上を図り、関空の特性をフルに生かした販路の拡大、徳島特産物の広告宣伝、県内生産地からマリンピア沖洲の基地を経て関空に至る交通ネットワークの整備、新たな生産団地の形成などが圓藤県政の緊急課題となってくるのであります。 関空は、貨物便だけではございません。ここを利用する年間の旅客数は、開港当初は二千三百万人程度、行く行くは三千七百万人と試算され、主要施設などで出入りする人数を合算いたしますと、空港島だけで二十万都市規模の経済活動が毎日展開されると言われております。機内食やこうした二十万都市へ向けた本県からの新鮮かつ高品質な素材の提供という新たなビジネスチャンスは、まさにはかり知れないものがありますだけに、官民一体となった知恵と努力の結集が今後ますます必要となってくるのであります。この点は、観光その他の分野についても同様であります。 私があえて三〇〇〇日の戦略だけで事足れりでないと力説する論拠もここにあることを十分御認識いただき、さらに知事に、関空が徳島にもたらす光と影について本県独自の調査・研究で経済効果予測、光を伸ばし、影を克服するきめ細かな戦略の立案策定を提言する次第であります。知事の明確な御答弁をお願いいたしたいと思います。 次に、第十堰改築は、我々県民にとって多年の願望であります。吉野川総合開発と申しましても、上流において他県への流域外分水は県民のアレルギーでありますが、第十堰は富郷ダム同意の条件の一つであり、一日も早く完成することを切望するものであります。私は第十堰改築は、河川の安定と利水、外環状道路の供用と、県土徳島県発展にはなくてはならぬ一大プロジェクトと思っております。私は、かかる大事業にありがちな環境保護団体等の批判もさることながら、第十堰完成記念事業としてそれぞれの希望を事業として取り組むことによって、スムーズな事業の進展を図れることと確信するのであります。 今ちょっと持ち合わせておりませんけれども、国営木曽三川公園の私は資料を見ました。木曽川、長良川、揖斐川を主軸に延長百七キロ、面積が一万ヘクタールにも及ぶ広大な環状緑地に展開する我が国最大の都市公園であります。しかも、国営公園でございます。約二十カ所の拠点設備があり、それぞれの地域特性に基づいたユニークな計画であります。既に木曽三川治水百周年記念事業として昭和五十一年、東海三県と一市、名古屋市、知事市長会議で木曽三川公園構想を提示、自来二十一世紀を目指して着々と事業を進めております。 徳島県も第十堰を着工前に、木曽三川公園をモデルに四国四県と関西・近畿圏を網羅した構想で建設省に対し、知事が先頭に立って記念事業実現に努力すべきだと思うのであります。こういうことによりまして、ハードなダム建設もソフト面でいろいろとそれぞれの団体の意見を実現できると、こういう点でぜひこの問題は知事が先頭に立ってひとつ頑張っていただきたい、建設省に働きかけていただきたいと思うのであります。 最後になりましたが、徳島市川内町宮島における阿波十郎兵衛屋敷の振興策であります。 同十郎兵衛屋敷は、阿波踊りとともに徳島県が全国に誇る郷土古典芸能阿波人形浄瑠璃の実演場として、かつまた義民として有名な十郎兵衛の生家跡として全国的に名の知られた貴重な観光資源であります。県都の徳島市中心街から車でわずか十数分という立地条件にも恵まれていたため、徳島を訪れた観光客のほとんどが一度はここに足を運ぶのが通例となっております。徳島の市内観光の目玉ともいうべき拠点であることは今さら申すまでもありません。しかしながら、ここ数年の観光客の推移を調査点検してみますと、大鳴門橋開通後の昭和六十年は十八万人、六十一年は十三万人と、十数万人を超える勢いであったのが、最近は八万、七万と下降線をたどり、本年二月からは徳島市の定期観光バスの乗り入れも打ち切られるに至っております。 この原因は何かといえば、県道である進入道路が貧弱なことに加えて、駐車場が狭く、付近にはレストランも魅力ある憩いの場所も皆無であるなどの拠点整備ができていないからであります。かいつまんで言えば、せっかくこの地に足を入れ、大勢の観光客が人形の実演を見て、一息入れながら食事などをしてくつろぐという潤いの場が全くないという状態でありますから、地元住民の方々は、浄瑠璃を見ておしっこをして帰るだけではまさに宝の持ちぐされ同然だと嘆いているのが実情であります。関西国際空港の完成を目前に控え、かつまたそのすぐ横には末広延伸の道路もできます。明石海峡大橋開通を起爆剤に、徳島観光の一大躍進を図ろうという我が徳島県がこのような旧態依然たる状態では、十郎兵衛観光にあぐらをかいているお寒い現状は許すことはできません。 そこで、私は関空や明石架橋をにらんだ阿波十郎兵衛屋敷の活性化のため、十郎兵衛ルネッサンス計画を県当局に提言申し上げたい。 時間の関係でその骨子の提言だけにとどめますけれども、当面は経営主体である県観光協会が中心になって、県当局と徳島市当局の公共事業などによって進入道路や駐車場の整備を図るとともに、十郎兵衛屋敷を起点に十郎兵衛の菩提寺である宝生寺、また本県では有名な金比羅神社──敷地は二千坪もあります。そういった社、さらには十郎兵衛処刑の松などを結ぶ散策路をつくると、またこの間にレストランや憩いの場所をレイアウトするなど、周辺整備事業を早急に実施して、最小限の拠点をやるべきであります。また、将来計画としては、実演場の整備を図って観光客へのサービスの向上を図るべきであります。実演場は、奥に十郎兵衛の住んでいた奥座敷、庭園の一部や遺品もあり、このような貴重な資料はそのまま保存すべきでありますが、冷暖房施設もなく、冬の期間や雨風のときは吹きさらしの状態で、寒さに震えながら浄瑠璃の実演を見るという現状では、観光客が二の足を踏むのも当然であります。徳島の観光地は他県に比べて常にワンテンポおくれているという批判が絶えませんが、この際、十郎兵衛観光の泣きどころを早急に克服して、活性化を図るための民間観光事業家等の導入等を名実ともに全国に胸を張れる観光拠点に再開発してもらいたいと考えるのであります。既にこの件は二回にわたって陳情済みでありますので、圓藤知事の具体的な所見のほどを承りたいと思うのであります。 答弁によりまして再問いたしたいと思います。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) まず最初に、関西国際空港が徳島県にもたらす光と影についてどう考えているのかと、これからどういう対応をしていくのかというようなお尋ねでございますが、関西国際空港の開港によりまして、先ほど申しましたように、本県をめぐる人、物、情報の流れが活発化することが予想されるわけでございますが、同時にこのことは国内、国外での厳しい競争に巻き込まれることにもなるわけでございまして、そういう意味におきましてはチャンスと試練が隣り合わせになっているものと考えておるわけでございます。開港さえすれば徳島が活性化するというものでは決してなく、徳島に及ぼすさまざまなインパクトを真剣に受けとめまして、開港後においてもこれまで以上に努力することが必要であるというふうに考えておるわけでございます。 関空の開港によりまして、旅行でありますとか、流通でありますとか、ホテル業界でありますとか、こういったところでは人、物の流れの変化に対応したビジネスが活性化する一方で、御指摘ございましたように、例えば農業とか水産業といった分野におきましては、新たな食料需要が見込まれる反面、海外からの輸入農産物や水産物の増加というようなことも予想されるわけでございます。 こうしたことから、関西国際空港を本県飛躍の大きなステップとして有効活用するために、今現在、取り組みが十分であるとは決して思っておりません。今後さらに、官民一体となって知恵を出していかなきゃならない、特に産業面でどのようにビジネスチャンスを徳島県として生かしていけるのかというような点については、もう一歩踏み込んだ調査研究が必要であるというふうに考えております。県内各界各層の御意見を伺いながら、議員御指摘のきめ細かな戦略を模索してまいりたい、このように考えておりますので御理解をいただきたいと思います。 それから、第十堰着工を前に、木曽三川公園をモデルに、それと同じようなことをこの吉野川でやったらどうかと、知事が先頭に立ってそういったことを実現すべきだというような御指摘であったかと思います。 吉野川は非常に豊富な水量、広大な河川空間に存在する豊かな自然、良好な環境が残された潜在的に価値の高い区域であると認識しているところでございます。こうしたことから、河川の将来のあるべき環境の基本方針を備えました吉野川河川環境管理基本計画におきまして、吉野川周辺は水辺レクリエーションの拠点として整備をして、人々が身近に水と触れ合うことのできる水辺環境の創造を図るということになっているところでございます。 木曽三川公園につきましては、これは私も十分承知をしているわけではございません。十分研究をさせていただきたいと思っております。そういう木曽三川公園をモデルにとの御提言でございますけれども、国家的記念事業等として国営公園を設置する考えにつきましては、現在のところ地理的、時期的な問題がございまして、早期の位置づけはなかなか困難が伴うものと考えられますが、議員御提案でございますので、十分検討させていただきまして、しかるべき対応を図ってまいりたいと、このように考えております。 また、議員御提言の記念事業につきましては、県といたしましてもかねてより第十堰の改築完了時に、何らかの形で実施する必要があるというふうに認識をいたしておるところでございますので、今後、河川管理者であります建設省や関係市町等の御意見も伺いながら、どういう形の記念事業が最もふさわしいのかという点について研究を進めてまいりたいと考えております。 それから、十郎兵衛屋敷の件についてでございますが、阿波十郎兵衛屋敷につきましては、徳島の観光名所として団体客を中心に多くの観光客に親しまれてまいったわけでございまして、財団法人徳島県観光協会が所有し、経営をいたしておるわけでございます。しかしながら、議員御指摘のようにだんだん観光客の人数が減っていくと、バスの乗り入れもできないと、いろんな問題点があることも十分承知をいたしております。 県といたしましては、かねてから本県を代表する観光施設として位置づけまして、県外での観光キャンペーンにおいても重点的にPRするとともに、施設の整備面でも、昭和六十三年には浄瑠璃観覧席、トイレ、母屋、資料館等の改修、そして本年は母屋屋根等の修繕に対しそれぞれ助成はいたしてきております。十分だと思っておりませんけれども、そういう県としての対応は今までもやってきたわけでございます。 阿波十郎兵衛屋敷の再開発につきましては、議員御提案のいろんな再開発構想も十分参考とさせていただきまして、引き続き魅力ある観光拠点としてどのような整備、運営をしていくのか、県の観光協会を初め関係機関と十分検討してまいりたいというふうに考えております。 先般も地域の方々が陳情にお見えになられたわけでございまして、いろいろ御提案をいただいております。そういうことも踏まえまして、来年、皆さん方がまた陳情に来られるときまでには、県としてどういう対応をしていくのか、しっかりした考えを皆さん方にお示ししたいということを申し上げた次第でございます。   (山中土木部長登壇) ◎土木部長(山中敦君) 徳島─藍住間の供用の見通しについてでございますが、先ほど知事からお答えいたしましたように、現在まだ法律上は未確定のことでございますので、供用については明確にその時期をお示しすることができません。 しかしながら、今、お尋ねは、純粋の工事の工期、仮に懸案が解決した場合の残りの工期についてのお尋ねでございますが、これにつきましては、橋梁工等を含むわけでございますが、おおむね一年程度というふうに考えております。   (松本議員登壇) ◆三十三番(松本弘君) 理事者の答弁をいただきました。 木曽三川公園につきましては、これは昭和五十一年に既に治水百年事業として二十一世紀をにらんだ大河川公園であります。現在既に百数十万人が、まだ完成もしておらないのにどんどんと来ておる現状を見ますと、さすが中京地帯の経済力だなと、こういうふうに実は感じ入ったわけであります。私が提示いたしましたこの公園は、木曽三川公園に匹敵する大きい事業でありますから、もちろん徳島県一県での負担ではとてもかなうものではないと、これはもう承知の上であります。それになぜ必要かと。この日本で有名な吉野川をいかにして生かすかということを考え、また吉野川から受ける恩恵はひとり徳島県だけが享受すべきではありません。この水はもう既に流域外分水で三分の一も分水を認めておるんでありますから、これは当然他の三県にはメリットがあるわけですね。本県においては、塩害と地盤沈下があってメリットが非常に少ないということです。こういうときにこそ、そういう三県にも負担していただきますし、こういう高速ネットワークができますと、阪神圏はいまだ見たことのないような広い吉野川にこぞって何百人が来るであろうと。しかも、この吉野川に沿って、木曽三川公園は百キロ上流までありますから、大歩危まで通じますので、それぞれの縦貫道のインターチェンジからおりまして、それぞれの拠点のところで憩いの場を求めて帰っていくと、こういうことでありますから、当然その費用は阪神圏の方にも応分の負担をしていただくべきであると。 こういうことをひっくるめまして、この吉野川公園をしなければ、ダムができたけんというて、ダムの横にちょっとこしらえたんでは、これは何にもならん。よくあることで、徳島県の悪い欠点です。そして、ちょっと記念事業をして、終わったらもうその小屋がけを外しまして前の状態に戻すと。こういう記念事業では私は忘れられてしまうと思うんですよ、徳島県が忘れられてそのときだけ。こういうことから、私はこの世紀の事業として、二百四十年目に大きく普請するんでありますから、こういう大きい事業を知事が構想を持つべきであろうと、私は考えるのであります。 吉野川に沿って縦貫道ができます。また、吉野川は昔は高瀬舟というのがあって、まぜ風が吹いたら吉野川の河口から池田まで荷物が遡上しておったという話も聞く話でありますから、そういうこともやはり、歴史は繰り返されるので、それもやっぱり県民も新たにそういう計画をやっていただいたと、こういう実は構想を持って、そしてしかもそういうことが保護団体とか、いろいろとこういう新しい事業に御批判が──御批判というたらちょっと差しさわりがあるかもわかりませんけれども、御指摘があるその団体にも入っていただいて、記念事業としてそれぞれの目的を達成をしていただくと、こういうことでこれを提示したわけであります。 さらに、最後に、私は徳島県が生鮮食料基地という位置づけでありながら、二市十二町でこの二十年間に五千ヘクタール優良農地が壊滅いたしております。全県下では一万一千九百ヘクタール壊滅をしておる現状を知事さんは御存じでしょうか。四全総では生鮮食料基地という、ところが一万数千ヘクタール減っておる。そして、生鮮食料基地を担う二市十二町では五千町歩減っとんですよ。これで、さらに今度縦貫道、横断道、ジャンクション、末広延伸と、いわゆるこの下流域の肥沃な土地にそういう道路が開通したら、生鮮食料基地はもう返上しなきゃならんのじゃありませんか。 そういうことで、地元の方たちは、この際に、この吉野川から吐き出した肥沃な土砂でもって川内沖に、あるいは松茂沖に優良野菜団地を形成したらということであります。これは農林省では干拓という言葉を使うそうでありますが、干拓即ノーというのが大蔵省の話らしい。最近では、農林省は干拓やいうことを消せというて大蔵省は言っておると、まことにけしからん話なんで、干拓も干拓によりけりで、米づくりの干拓はまあまあと思いましても、野菜づくりの干拓までノーて何ちゅうことなと、こういうふうに私は憤慨をするわけでありまして、しかもこの野菜団地というのはやはりレベルが高うございますから、これは徳島県に生まれる土砂あるいは阪神の土砂なんかを下敷きにして、そして肥沃な耕地を上へ入れて、そして野菜団地を、五百ヘクタールや六百ヘクタールはやっとらなんだら関空における生鮮食料基地づくりとしてとてもできない。ましてや、外国からどんどんどんどんと来ていますね。それにも太刀打ちでけんということで、私は過去二回にわたりまして干拓計画を提言を申し上げましたが、前知事も研究に値するということで、私は農林水産部あるいは企画調整部あたりではかなり研究ができておると思います。 先般、農林省にも、きょう質問に立ちますので陳情に参りましたところが、それは地元で大いに頑張ってくださいと、こういうことで、農林省は干拓を外さんようにするにはもう一生懸命になっとるんです。干拓を外せと大蔵省が言うんであります。そういうことで、干拓はもう農林省の大きい最後のとりでだと、こう言っておりますんで、徳島県におきましても、そういったような野菜づくりに新たな視点から野菜形成団地を模索していただくように御希望を申し上げておきます。 最後に、先ほど工期が一年ということでありますから、もしことしの九月に解決いたしますと、一年でありますから来年の秋には藍住─徳島間が開通すると、こういうふうに解しておきます。 それでは、結びに入りますが、混迷の中央政界も激変の末、一段落を告げましたが、先行きは依然として不透明かつ荒れ模様の中の航海が予想されます。このようなときこそ、私ども地方行政に携わる者は、政局の行方に右顧左べんして振り回されることなく、主体性と独自性を持って八十三万県民の暮らしを、福祉向上のために一路邁進、二十一世紀へ向けて誤りのない進路をとりながら実りの多い県政を展開するべしと、改めて痛感するものであります。 私の今期代表質問は、関空開港に向けての確実な果実の享受、アクセスとしての必須条件である道路整備、用地取得体制の強化、また生鮮食料基地としての新たな生産団地づくりの干拓事業、第十堰記念事業、十郎兵衛屋敷観光の整備強化と、今日的問題と長期的な提言を展開いたしましたが、圓藤知事におかれましては十分認識されまして、ますますの御精進を御期待申し上げまして、私のすべての質問を終わることにいたします。 ありがとうございました。(拍手)   ──────────────────────── ○副議長(近藤政雄君) 議事の都合により、休憩いたします。      午後二時六分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後二時三十四分開議      出席議員計三十六名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     森  本  尚  樹 君     二  番     福  山     守 君     三  番     西  沢  貴  朗 君     四  番     吉  田  忠  志 君     五  番     樫  本     孝 君     六  番     来  代  正  文 君     七  番     猿  瀧     勝 君     八  番     竹  内  資  浩 君     九  番     北  島  勝  也 君     十  番     杉  本  直  樹 君     十一 番     久 次 米  圭 一 郎 君     十二 番     長  尾  哲  見 君     十三 番     佐  藤  圭  甫 君     十四 番     児  島     勝 君     十五 番     川 真 田  哲  哉 君     十六 番     宮  城     覺 君     十七 番     北  岡  秀  二 君     十八 番     亀  井  俊  明 君     十九 番     堺        廣 君     二十 番     遠  藤  一  美 君     二十一番     原     秀  樹 君     二十二番     大  田     正 君     二十三番     榊     武  夫 君     二十五番     平  岡  一  美 君     二十六番     四  宮     肇 君     二十八番     湊     庄  市 君     二十九番     木  村     正 君     三十 番     元  木     宏 君     三十一番     俵     徹 太 郎 君     三十四番     服  部  昭  子 君     三十五番     小  倉  祐  輔 君     三十六番     中  谷  浩  治 君     三十七番     大  西     仁 君     三十八番     原  田  弘  也 君     三十九番     阿  川  利  量 君     四十三番     日  下  久  次 君   ──────────────────────── ○議長(木村正君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 十五番・川真田哲哉君。   〔近藤・松本両議員出席、出席議員計三十八名となる〕   (川真田議員登壇) ◆十五番(川真田哲哉君) 自由民主党・県民会議の川真田哲哉であります。 圓藤知事には、昨年十月五日の就任以来、八十三万県民のリーダーとして日夜県勢の発展に真摯にお取り組みされていることに深く敬意を表しますとともに、今後とも難問山積みする県政に敢然とチャレンジされ、長年培ってこられた行政手腕を遺憾なく発揮されるよう願っております。 今、我が国を取り巻く国際環境は、東西冷戦構造は終結したとはいえ、北朝鮮の核問題、多発する民族紛争、飢餓、難民、環境などさまざまな問題を抱え、日本に対しても貿易の自由化とともに世界への貢献を強く求めてきています。 一方、国内では、少数野党政権の相次ぐ総辞職、従来の枠組みを超えた新政権の誕生と、なお政局は再編含みで流動的であり、選挙制度改革、税制改革、経済政策など、内外の政策決定もおくれ、国際的信用失墜とともに国内景気の回復のおくれも懸念されております。 このようなときに、知事は県政の舵取りとして遠くを見据え、また足元にも注意を怠ることなく一層御努力されますようお願いいたします。 光陰矢のごとしと申しますが、知事就任以来はや九カ月を経過しようとしております。私は昨年十二月議会において、蜜月の期間ということを申し上げましたが、甘い楽しいハネムーンの期間も過ぎましたので、早速質問に入らせていただきます。 先日この質問書の原稿づくりをしながら、総合計画二〇〇一や三〇〇〇日の徳島戦略に盛り込まれている主要プロジェクトの事業が県内のどの地域で行われているのか、「ヒューマン・リゾートとくしまの海と森構想」はどの地域かと、徳島県の地図の中に印を入れてみました。ほとんどが東部沿岸地域に集中していることは、さきの二月議会で知事も認められているとおりであります。そして、その西部に隣接する県央部の麻植郡地域には、江川におけるリバーフロント事業以外何一つもなく、何となく県政より取り残されているような感を受けたものであります。中でも、高速道路網へのアクセスが十分でないこと、地方拠点都市地域から外されていることなどからしても、将来的に危機感を強く感じるところであります。地元住民を中心に、吉野川市構想を初めとして積極的な取り組みが行われておりますが、決め手とはなりません。 圓藤知事は、県央部の状況をどのように認識されているのか、そして県勢発展にとって県央部の役割をどのように考え、今後の県の総合的な施策展開の中でどのようにこの地域を位置づけられるおつもりなのか、まず総論としてお伺いしたいと思います。 次に、行財政改革についてお尋ねいたします。この問題につきましては、午前中の代表質問においても論議がなされており、改めて私なりの観点から質問をいたしたいと思います。 このたび知事は、新しい地方の時代に即応できる行財政システムのあり方を検討するため、知事みずからを本部長とした庁内組織として新行財政システム推進本部を設置するとともに、さらに有識者による新行財政システム検討委員会を発足させ、抜本的な行財政改革の検討に乗り出されました。今、本県がこうした行財政改革を行う意義は何なのか。厳しい財政事情の中にあって、増大する行政需要と多様な県民ニーズに的確に対応する、あるいは県民の意見をよりよく、より一層行政運営に反映するシステムづくりなど、時代の要請とともに本県の置かれた立場、二十一世紀に向けてこれから迎えようとする時代、そして圓藤知事の県政に臨む姿勢が、本県独自の事情と考え方による行財政システムの構築こそが最大の課題であると考えるのであります。その場合、おのずと国や他県などで行われております一般的な行財政改革とは異なった一面を持ってくるものであり、民間企業等で進められているリストラともまた異なった一面を持っているものと思います。行財政システムの改革は、人、機構、金のあり方を総合的に見直すことであり、組織の中枢部の変革になるわけでありますから、まさに県庁のあり方自体の見直しになるわけであります。また逆に、行財政システムが変わらなければ、幾ら県の目標を変えても県のあり方自体は何も変わらないことと同じであると思います。それほど重要な部分であります。そして、この行財政システムを動かす魂が、圓藤知事が提唱する「チャレンジする県政」であり、その目標とするところが「新しい地方の時代を築くための行財政システム」であると考えるわけであります。 こうしたことから、私はこのたびの行財政検討の最大の課題は、議会でたびたび議論になり、知事もたびたび言われておりますように、組織面では職員の意識改革、チャレンジ精神、地方分権を担う職員としての自覚、情報、アイデアを大事にする、必要なところへの人員の配分、特に本庁と出先、各部局間の人数の見直し、さきの改正で残された高齢化社会への対応、保健環境部と福祉生活部の統合、そして財政面ではアイデアを生かす予算編成であると考えております。もちろん簡素にして効率的な組織と健全でむだのない財政ということが前提であります。 本年四月に審議監の設置と企画調整機能の充実強化を主眼とした組織改正が先行して行われております。その成果についてはこれから明らかになってくるものと思いますが、私は、完全ではないものの一定の評価をいたしております。実質的に各部をまとめる審議監の設置により、組織横断的な取り組みが可能となり、懸案に対して県庁がまとまって対処できる体制が整ったことで、これまでよく言われてきた縦割りの弊害が少しは解消するのではないかと考えております。これに続く企画調整部の改正でも、課長級の職員みずから考え行動する政策企画監の設置は、人員数の問題はあるものの、それなりに評価されるものと考えております。また、高速道路、都市道路、そして大規模プロジェクトの推進体制についても、人員数の問題を別にすれば時機を得た体制であると考えております。 こうした四月の改正を前提に、残された高齢化社会への対応なども含む行財政システムの検討が行われるようでありますが、今度の改革は、組織の新設、統廃合も大切でありますが、それよりも、私がさきに申し上げた適正な人員の配分、職員の意識改革、そして予算面ではアイデアの重視というシステムのソフト面というか、いわゆる魂の部分に及ぶ改革を図るべきだと考えますが、知事の御所見と決意をお伺いいたしたいと思います。 さらに、総務部長には着任早々ではありますが、現在の本庁と出先の間、各部局間、この人員配分に対してどのように認識し、今後の改革を行う場合の課題が何であるのか、また職員の意識改革、特に知事の言われるチャレンジ精神を発揮することと、アイデアを出し合い、議論し、施策を生かすためにどのような取り組みを考えておられるのか、お伺いいたしたいと思います。 御答弁をいただき、質問を続けてまいります。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) まず、県央部の状況をどのように認識し、本県の中でこの地域をどう位置づけるのかというような御質問でございました。 県中央部の振興策につきましては、まず地域や県域が一体となって発展するためには、やはりそれぞれの地域や県域の持つ個性や特性を十分に把握いたしまして、それを生かしていくべきであろうと考えておるところでございます。 そこで、県中央部の地域を考えてみますと、徳島県中央地区広域市町村圏──八町村でございますが、でとらえた場合に、徳島市には及びませんけれどもそれに次ぐ人口、産業の集積がある県域でございますし、山林の多い本県にありましても比較的平野部が非常に多く、土地利用空間に恵まれた圏域であるというふうに思っております。そして、特に圏域内の町村は、四国縦貫自動車道の土成インターチェンジあるいは脇インターチェンジからほぼ十キロメートルの圏域に入っておりまして、若干遠いといえば遠いわけでございますけども、そうしたことから明石海峡大橋の開通時には近畿圏とはほぼ二時間程度で結ばれる、また四国の各県とも大幅な時間短縮が図られることになるわけでございます。 そうしたことから、この圏域は総合計画二〇〇一では東部地域の徳島市とその周辺ゾーンの中に位置づけられまして、これまでも工業団地の整備等、鴨島工業団地とか土成工業団地、西長峰工業団地といったような工業団地の整備に見られますように、工業と農業の双方で高い生産力を目指す圏域として整備を進めているところでございます。そして、吉野川の南岸、北岸が吉野川によって分断されているという形のこの圏域を一体としてとらえ、発展や振興を図っていくためには、やはり南岸と北岸をつなぐアクセスというものをさらに改善をしてまいる、そのことが必要であるというふうに考えておるところでございます。 いずれにいたしましても、この地域は明石海峡大橋の開通や四国縦貫・横断自動車道の建設、徳島空港の整備等によりまして大きな発展が予想される地域でございまして、今後の施策の展開に当たりましては、地域の特性を十分踏まえまして、各町村とも十分協力しながら進めてまいりたいと、このように考えております。 それから、今後の行財政改革に当たっての所見と決意ということでございます。 御指摘のように、本県はかつてない変化と激動の時代に差しかかっておるわけでございます。こうした時代の要請を的確に見きわめまして、生き生きとした個性ある地域づくりを進めていくためには、しなやかな発想と果敢な行動力を持った行政組織の整備と人材の育成がぜひとも必要でございます。簡素にして効率的なシステムを構築するには、能率的に行政目的が達成できる組織づくりが必要でございますが、御指摘のとおり、組織構造がよければそれだけで行政需要への的確な対応が可能となるものではなく、システムのソフト面に及ぶ改革を行うことが重要でございます。 こうした観点から、このたびの新行財政システムの構築に当たりましては、組織機構の整備にとどまらず、幅広く財政運営のあり方や人材の育成策、その他行政システムのあり方について検討をすることといたしておりまして、具体的には、先月発足いたしました徳島県新行財政システム検討委員会におきまして御審議をいただきながら検討を進めてまいりたいと考えておりますが、私自身リーダーシップを発揮いたしまして、地方分権への流れに対応できる新しい行財政システムの構築に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 議員御指摘の、アイデアを大事にする、そういった職員の意識改革を図らなきゃならない。あるいは人員の思い切った配置、重点的な配置というものを図るべきである、あるいはこの高齢化社会への的確な対応を図っていく。そのための組織体制の整備というふうなことは私も非常に重要なことだと認識しておりまして、こういう行財政改革の検討の中で十分御論議をいただきたい、そしてそういう方向に向けて実現したいと、このように思っておるところでございます。   (佐々木総務部長登壇)
    ◎総務部長(佐々木豊成君) 行財政改革についてのお尋ねの点につきましてお答えをさせていただきたいと思います。 第一点目でございますが、職員の人員の適正な配分についての御指摘でございます。本庁と出先の間、あるいは各部局の間の人員配分に対する認識及び課題という点についての御指摘でございますが、行政が効率的かつ効果的に運営されていくためには、先生御指摘のとおり、適正な職員配置が不可欠でございます。このような観点から、従来から事務事業の消長に応じて各部門の職員数の流動化に努めてきたところでございますが、来るべき二十一世紀に向け本県が着実に発展する礎を築いていくために、限られた財源、人的資源の中での計画的かつ重点的な事業実施、事業選択が求められており、これに応じた人員の重点的な配分、配置が従来にも増して必要となってきております。 こうした状況を踏まえ、ややもすれば陥りがちなセクショナリズムを排し、各部局とも十分協議をしながら、事業の重要度、緊急度に応じた弾力的な職員配置にこれまで以上に取り組んでまいりたいと考えております。 第二点目でございますが、職員の意識改革についての御指摘でございます。組織、機構あるいは政策の立案、実行、財政運営といった行財政システムは、究極のところそれを動かす人、すなわち県職員自身の姿勢と能力にかかってくると言っても過言ではないと思います。不透明、不確実で変化の激しい時代においては、知事が申しておりますとおり、相互に切磋琢磨をしながら知恵を絞り、汗を出し、チャレンジしていくということが非常に大切であると考えております。人の能力とか意識、そういうものは最終的には自己開発と申しましょうか、みずからがみずからの責任においてみずからに問いかける中で育まれていくものであり、そしてそれは現実の日々の職務遂行の中で伸びていくというものであろうかと思います。したがいまして、過去の先例や伝統的、慣行的手法に甘んずることなく、時代の流れをしっかり念頭に置き、感性を磨き、新たな発想を大胆に主張し合うとともに、一方それらを柔軟に受け入れる自由活発な職場気風、ひいては県庁風土といったものを育てていくことが重要であり、職員個々にはパブリックな仕事に従事している誇りと気概を高めていくことが大切であると考えております。そして、これらを積極的に助長していく施策が求められていると考えております。 先ほど知事も申し上げましたとおり、議員御指摘の趣旨は非常に大切な問題であると私も認識をしておりまして、新行財政システム検討委員会において、人材の育成策として御議論をいただくことにしておりまして、それらを踏まえて今後具体的に取り組んでまいりたいと考えております。   〔谷口議員出席、出席議員計三十九名となる〕   (川真田議員登壇) ◆十五番(川真田哲哉君) 御答弁をいただきました。 私が平成三年二月議会にこの場所で、県の長期ビジョンの中に掲げられているT字型都市連擔ゾーン構想を踏まえ、このゾーンのほぼ中位に位置する地域に徳島市内一極化のマイナス面、非効率面を補完する機能を持たせた都市づくりについて提言申し上げました。徳島市への一極化は、地価高騰、交通混雑等さまざまなマイナス面が発生するので、行政機能、県営施設の地方への分散、権限移譲など、徳島市内における地方分権を進めるべきであり、それがまた均衡ある県土の発展とともに、県内における新しい地方の時代を迎えることになると思います。 また、地域振興に欠かせないのが、道路問題であります。このたび、鴨島市街地、阿波中央橋周辺の交通渋滞緩和策としてかねてより強く要望を重ねてまいりました宮川内牛島停車場線(仮称)西条大橋開通事業の本年度新規着手が決定されたところであります。本事業は、吉野川中流域の地域発展を支え、国道三百十八号の補完的役割を果たす重要な役割を担っており、今後、早期の完成が望まれるところであります。理事者各位のさらなる御努力を切望するものであります。 今、国においては、大蔵省主導型で税制改革により所得減税、消費税率アップの実質増税がまとめられ、政府税制調査会でも容認の方向でありますが、五月初めに全国六都市で行われた政府税調の公聴会では、消費税率アップはやむを得ないものの、増税の前に不公平税制の是正、行政改革、歳出の見直しなど、政府自身の自助努力を行うべきだという意見が大半でありました。「入るをはかりて出ずるを制す」ということがございます。これは国や県においても、企業や家庭においても同じことであり、県の行財政改革検討の場においても十分留意していただきたいと思います。 さらに、行政の遂行に当たっては、その職にある者がスタンプマシーンとならないよう、人材の育成、資質の向上にも格段のお取り組みを願っておきます。蛇足ではありますが、スタンプという意味には、踏みつける、判を押すという意味があるようでございます。 それでは次に、農業問題についてお尋ねいたします。 我が国の農業は、昨年来の米騒動でもわかるように、基盤が脆弱化してきており、農産物の輸入自由化も含めて、食管法を初め農業政策の抜本的な見直しを求められています。最近の農業経営の現状は、農家自身はもとより、国、地方自治体、農業組織などさまざまな努力を重ねていますが、一言でいえば停滞傾向であります。その最大の要因は、農業所得、労務単価の低いことにあると思います。例えば、農業と製造業の労務単価を比較すると、昭和四十年ごろには製造業が一・二倍から一・三倍でしたが、平成四年には二・八倍と大きな格差となっています。また、最近の農業経営の中で高所得を得ているのは、経営規模の大きい施設園芸、畜産農家であり、大多数の小規模農家は労働力脆弱化とともに低所得に甘んじています。このような農家間での格差は、経営感覚、経営方針ともに資本投下の量や質があらわれていると言われており、農家への的確な経営指導も活性化のキーポイントになろうかと思われます。さらに、最近の高速交通網の発達、輸送技術の向上等により、農産物の産地移動も進んでおり、今後ますます産地間競争の激化が予測され、徳島県では、目前に迎えた架橋新時代には後背地との競合も強いられてくるのではないかと言われております。 このようなことを背景として二、三お尋ねいたします。 まず、農業所得アップの施策として、小規模農家の多い徳島県にあっては、高付加価値作物の展開を図ることが必要と思われますが、これに対する取り組みはどのようにされていますか。 また、農産物のコストダウンには、流通機構にもメスを入れなければなりませんが、直販システムなどの導入も含めまして流通機構改善にどのようにお取り組みをされていますか。 第二点として、農家への的確な資料、情報を提供するために、全国の農産物の動向、輸入の動向、市場での消費ニーズ、年間気象予報などなどに徳島の地域性、自然条件などさまざまなファクターをインプットして、農業の長期的な経営計画や、短期的には作付決定の資料に使えるようなソフトを県独自でつくってはいかがでしょうか。 第三点として、架橋新時代に四国内でいたずらに産地間競争をするのではなく、市場に対し、四国は一つという考えを持って、四国内でのファーム・シェアリングを推進してはいかがでしょうか。これは例えば、サツマイモ、レンコン、ニンジン、ホウレンソウは徳島、スイカ、メロンなど大型施設園芸は高知、ミカンなどの果樹は愛媛といったように、四国圏内での分業を行ってはどうかということでございます。御所見をお伺いいたします。 次に、環境保全問題についてお伺いいたします。 私は六月の初めの日曜日、美郷村へ蛍を見に出かけました。行ってみれば、そこここわずかに明滅するだけであり、人の数の多いのに驚きました。私が幼いころ、江川や飯尾川のほとりには蛍はたくさん見られたものですが、気がついてみればいつの間にかいなくなっています。これは言うまでもなく川が汚れたためであります。 この河川等の水質汚濁の原因として、まず工場排水が取り上げられ、水質汚濁防止法の施行とともに、企業努力により排水処理施設の設置、処理技術の向上が図られ、工場排水の水質改善が行われてきましたが、最近は生活排水が問題となってきております。生活排水は、SS、油分、有機質汚濁成分を含む厨房排水と界面活性剤や有機質汚濁成分を含むふろ、洗面、洗濯排水が主であり、生物処理で浄化され、量が少なければ自然界の微生物で自然浄化されるわけですけども、現在のように大量に排出されると、自然の浄化機能では追いつきません。そのため、都市部においては公共下水路へ排出し、終末処理場で処理をしていますが、御存じのように、徳島県の公共下水道普及率は和歌山県とワーストワンを争っています。これとは別に、県内でも農業集落排水処理や家庭への小型合併浄化槽設置の推進が図られております。でも、まだまだ普及率は低く、生活排水処理が今後の大きな課題であります。 また、生活排水とともに、最近の都市生活型環境問題として廃棄物処理が上げられます。これも私が吉野川の堤防に遊びにいったり、ジョギングするときがありますけども、大雨の後など、河原の石に、また灌木に引っかかっているビニール類の多いことに、また河川敷に不法投棄されている建築廃材、家庭の大型ごみ、家畜のふん尿、農業廃ビニール、ときには家畜やペット類の死骸が捨てられているのには驚かされます。建設省では、不法投棄防止のために夜間にもパトロールを実施しているとのことですが、不法投棄は後を絶たない、そんな状態です。これは捨てる人のモラルの低さもありますけども、処理施設の貧弱さも無視することはできません。 このようなことから、お尋ねいたします。 まず、生活排水処理対策として、公共下水のほか、本年度の県の重要事項要望書の中にも盛り込まれている農村集落排水処理事業について、今後の進め方、また市町村で行われている家庭用合併浄化槽の設置推進への県の支援並びに対応策をお聞かせください。 また、後を絶たない廃棄物の不法投棄に対する今後の県の対応策をお聞かせください。 また、市町村のごみ行政の支援のほか、県が農業用廃ビニール、家畜ふん尿等の専用処理施設を設け、他の産業廃棄物同様有料処理してはいかがでしょうか、御所見をお伺いしたいと思います。 答弁をいただき、再問いたしたいと思います。   〔木内議員出席、出席議員計四十名となる〕   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 御質問のうちの生活排水処理対策についてのお尋ねについてでございます。 生活排水処理対策につきましては、公共下水道の整備が基本ではありますけれども、ほかにも、御指摘ございましたように、農業集落排水施設、合併処理浄化槽などの整備等があるわけでございます。これらの生活排水処理施設の整備に当たりましては、それぞれの施設の役割、特徴に留意をいたしまして、地域の特性に適応した適切な整備手法を選定する必要がございます。 このため、平成六年度に県下全域を対象といたしまして、全県域汚水適正処理構想を策定することといたしております。この構想は、県と市町村が協力をいたしまして、公共下水道、農業集落排水施設、合併処理浄化槽など、すべての汚水処理施設を含めまして、その適切な整備区域の設定及び整備手法の選定等を行うものでございます。今後におきましては、この全県域汚水適正処理構想を市町村における生活排水処理計画の指針として活用いたしまして、計画的、効率的な整備が図られるよう指導してまいりたいと考えているところでございます。 なお、合併処理浄化槽の整備につきましては、昭和六十三年度から市町村に対する補助制度を実施しております。また、平成三年度には徳島県合併処理浄化槽普及促進協議会を設立するなど、普及に努めているところでございますので、御理解を賜りたいと思います。   〔大西議員退席、出席議員計三十九名となる〕   (安丸農林水産部長登壇) ◎農林水産部長(安丸徳広君) 御質問のありました、まず農業問題の三点についてお答えいたしたいと思います。 第一問は、小規模農家の多い本県農業の振興方策ということでございますが、本県農家の一戸当たりの耕地面積は七十五アールと、全国の五四%というふうに小規模でございますけれども、耕地の有効利用と、あるいは収益性の高い作物の導入ということで生産性の高い農業を展開してまいりました。今後とも、本県の立地条件を最大限に生かして、適地適作を基本に生産性の高い園芸産地の強化に努めてまいりたいというふうに考えております。 また、流通改善対策でございますが、多様で大量な農作物を効率的に流通させるシステムとして、今後とも卸売市場を通じてなされる流通が基本になるというふうに考えております。しかしながら、流通コストの低減とか、あるいは生産者と消費者を直接結びつけ、産地アピールとして効果のある産直につきましては、スダチを初めハウスミカンやメロンなどで、また生協との契約栽培事例も見られるようになり、今後重要な販売手段になるというふうに考えております。流通コストの低減のため、こうした取り組みを含め、出荷規格の簡素化、効率的な輸送など流通の合理化には、今後とも積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 第二問でございますが、計画的な農業経営、作付決定に役立つソフトを開発しろということでございますが、本県では平成六年度から農業改良普及所に情報ネットワークシステムを整備し、全国レベルの産地情報や市場の動向、気象情報を収集して農家指導に活用しております。また、水稲、ニンジン及びホウレンソウについては、作付計画の参考にするため生育診断システムの開発を進めております。経営設計につきましては、農家での経営設計や経営分析をするためのソフトを農業改良普及所に整備し、農家の経営指導を実施しているところであります。今後とも、本県の主要な品目の生育診断システムを開発するとともに、産地情報、市場動向、気象情報等を農家へ情報提供できるシステムの充実強化に努めてまいりたいというふうに考えております。 第三点でございますが、四国内の農業の役割分担ということでございますが、四国四県の農業生産は、お話にもありましたように、温州ミカン等の果樹を中心とした愛媛県、ナスやキュウリ等施設園芸の高知県、水稲、レタス等を中心とした香川県、そして露地野菜、特にレンコン、ニンジン、カンショなどの根菜類を中心とする本県というように、おのおの特徴ある産地づくりがなされております。それらは気象条件や土壌条件、さらには農家の技術や意欲、農業団体の取り組み、市場とのつながり等から有利な地位を得ているもので、おのおのの長所を伸ばすことが効果的な手段であると考えております。本県としては、今後、架橋によって京阪神市場との時間距離が短縮されることから、軽量野菜等も取り入れ、都市近郊産地としての性格を強めながら、これまでの京阪神市場における地位を確保してまいりたいというふうに考えております。 次に、環境問題のうち、農業用ビニール等を含む農業用廃プラスチックの問題でございますけれども、この対策は本来農業者自身が解決すべき問題でありますが、現今の農業生産においては不可欠な資材でありまして、本県にとって重要な課題であります。このため、県といたしましては、環境の保全と施設園芸の健全な発展に資すべく、徳島県農業用廃プラスチック適正処理推進会議を設置して、廃プラスチックの処理について農業者の意識啓発に努めてまいりました。しかしながら、農業用プラスチック類は種類も多く、その処理技術が完全に確立しているとは言いがたく、しかも理想的な処理方法であります再生処理については、処理コストの点からも課題を抱えており、十分な処理ができていない現状にあります。これらの点を踏まえまして、県としては今後、関係市町村、農業団体等の意見を聴取し、また関係農家の理解を得て、既存施設の有効活用も含めまして、農業用廃プラスチック類の適切な処理対策について検討を進めてまいりたいというふうに考えております。   (市原保健環境部長登壇) ◎保健環境部長(市原実君) 廃棄物の不法投棄への対応につきましてお答え申し上げます。 不法投棄などによります廃棄物の不適正処理につきましては、県民の廃棄物処理に対する不信感を助長しているところでございます。廃棄物行政の円滑な推進につきましては、このような不法投棄が大きな障害となっているところでございます。 この対策といたしましては、平成四年度から廃棄物の適正処理に向けまして、廃棄物監視員制度を全国に先駆けて創設しまして、順次増員を図ってまいったところでございます。現在、本庁及び各保健所に総数十一名を配置いたしまして、不法投棄や野焼き等の不適正処理に対する監視指導を行っているところでございます。 また、平成五年度には、県庁関係各課、県警、建設省、海上保安部等の関係機関で構成する徳島県産業廃棄物不法投棄対策連絡協議会を設置したのに続きまして、各保健所単位でも支部を設置いたしまして、廃棄物監視員が収集した情報をもとに関係機関との緊密な連携を図りながら、指導監督のみならず、悪質事案に対しましては摘発等も含めまして立入検査、不法投棄防止パトロールを実施いたしておるところでございます。 今後とも、廃棄物の適正処理のため、監視体制の充実、関係機関との連携強化を図るとともに、県民一人一人の理解と協力を得るため積極的に啓発活動を行うことにより、不法投棄防止対策を推進してまいりたいと考えておるところでございます。   (川真田議員登壇) ◆十五番(川真田哲哉君) 御答弁をいただきました。 農業であれ、林業であれ、その他どんな産業におきましても、活性化を図るには所得の裏づけがなければなりません。農業所得、林業所得の向上について、行政における的確な施策、指導をお願いいたします。 また、農林業と切り離せないのが水であります。日本の国は水に恵まれていますが、地勢が急峻なため、一度大雨が降れば鉄砲水、洪水となって災害をもたらします。私は過去にも幾たびか、水害対策として飯尾川の改修について要望を申してまいりましたが、再度この件について要望いたします。飯尾川は、徳島県における中小河川改修事業の始まりとして昭和七年に着工され、戦中戦後の混乱期の中断を挟み、昭和三十四年より現在継続中の改修工事が再開されました。この間、約七十億円という事業費が投入され、鋭意工事が進められておりますが、工事の進捗率は全計画の約三〇%であり、今も流域では大雨による浸水、冠水に悩まされております。鴨島町、川島町においても、町の重要施策の一つとして飯尾川等河川改修による内水問題の解決を掲げており、今後この事業の円滑推進、早期完成に御努力賜りますようお願いいたします。 また、山間地域の活性化対策として、私はヘルス産業でもある薬草、薬木栽培を推進してはどうかと考えます。県内には二百種以上の薬草、薬木があり、山間部では薬草栽培も行われており、国府町には徳島大学薬学部の薬草園もあるので、これらの振興、特産づくりに取り組まれてはと提言いたします。 また、生活排水処理については、集団処理と個別処理をしなければ全家庭での実施は不可能と思います。私は、個別処理する家庭では合併処理をせず、し尿と雑排に分け、雑排はBOD除去率五〇%の軽度の処理をし、設備費を軽減した方が普及が早く、環境改善の早道と思うのですが、軽度の処理施設を下水道技術センター等で検討してはどうかと提言しておきます。 徳島市では、田宮川の浄化対策として、南矢三に都市下水路の軽度の水処理施設を設けており、何が何でもBOD九〇%カットというのではなく、このような発想もまた必要かと思います。 ごみの不法投棄については、幾度となく問題となり、松尾川事件やお水荘事件など、県の対応、指導が厳しく問われたこともありました。ごみ対策も市町村に任せず、県が先導して取り組みされるようお願いをいたします。 最後に、警察公安関係についてお尋ねいたします。 平成五年度の犯罪統計によりますと、人口十万人当たりの刑法犯認知件数は、全国で一千四百四十四件、徳島県七百九十三件、検挙率は、全国四〇・二%、徳島県六九・三%であり、治安のよい日本にあっても徳島県は犯罪発生率は低く、検挙率の高い治安のよい県であります。まず冒頭に、警察、公安関係の皆様の御努力に感謝申し上げておきます。 さて、ここ数年、全国的にも徳島県においても、交通関係を除く刑法犯認知件数は減少しておりますが、近年の遠距離高速交通機関や情報網の発達により、犯罪も広域化、国際化、特に在日外国人の犯罪増加が問題視されております。最近の統計では、在日外国人の刑法犯認知件数は十年前の約六倍、検挙人数は五倍で、特にこのうち凶悪犯は約十倍にもふえ、また国際犯罪グループによる犯行も増加いたしております。 さらに、これとは別に、就労を目的とした集団密入国や不法滞在者が急増し、現在判明しているだけで約三十万人の不法滞在者がおり、これらが大都市圏から地方都市へと拡散していると言われております。 また、在日外国人の増加と並行して、日本人の観光やビジネス等での海外渡航もふえ、日本人の覚せい剤、麻薬汚染の拡大が心配されるのであります。この薬剤犯罪は、昭和五十年代をピークに減少方向ですが、覚せい剤、シンナーの乱用が依然高水準であり、麻薬事犯ではコカイン、ヘロイン、大麻、向精神薬の乱用が増加するなど、薬物の多様化も指摘されております。少年の覚せい剤事犯も、昭和五十八年をピークに減少してきましたが、平成三年から再び増加傾向で、平成五年には覚せい剤事犯で九百八十人の少年が検挙、補導されており、そのうち四百九十四人、五〇・四%が少年女子という特異性も示しています。また、在日外国人の増加とともに、外国人の薬物事犯もふえており、平成五年の覚せい剤取締法違反の検挙は八百七十一件、六百六十七人で、十年前の約三倍となっております。 本県も、目前に迫った関西国際空港の開港、千数百日後に控えた明石海峡大橋の開通などにより、諸外国へより近くなるわけでありますが、犯罪も国際化と言われる時代への対応についてお尋ねいたします。 まず、外国と日本では、言葉も慣習も法規制も異なります。したがって、外国人犯罪者の取り調べに当たっては、一つは我が国の法制度を十分に理解させる必要があり、そのための通訳体制の問題、また警察官の教養の問題、これらの点をどのように進められているのか、お伺いいたします。 第二点として、県内にも不法滞在者が居住しているのではないかと思われますが、その実態把握をどのようにしておりますか。また、不法滞在者検挙状況についてもお尋ねいたします。 第三点として、徳島県内における薬物事犯のうち、覚せい剤については一昨年の大がかりな暴力団密売組織の撲滅もあって、平成四年度に比べて五年度は約二分の一に減少していますが、先日も徳島市内を舞台にする暴力団の絡まない覚せい剤乱用事件が摘発されており、薬物乱用が目の見えないところで拡大してはいないかと心配されるところであります。この県内における薬物事犯対策をどのようにやられているのか、特に青少年への汚染防止の取り組みについて、支障のない範囲でお聞かせください。 御答弁をいただき、まとめといたします。   〔大西議員出席、出席議員計四十名となる〕   (栗本警察本部長登壇) ◎警察本部長(栗本英雄君) ただいまの犯罪の国際化などに関します御質問にお答えいたします。 議員御指摘のとおり、社会の国際化の発展には目ざましいものがあるわけでありまして、国内あるいは県内の治安につきましては、国外の諸情勢とも密接に関連をいたしまして、まさに国内の治安は国内だけでは完結し得ないというような情勢が現下の情勢であります。すなわち、銃器、薬物の国内への流入や、在日外国人によります犯罪の急増と、また凶悪化、周辺諸国との間の経済格差などを背景といたしました集団密航事犯の多発、さらには先ほど御質問もございましたが、海外におきます日本人による犯罪、あるいは日本人の方が被害者となる犯罪が大変増加しております。このようなことから、私ども県警といたしましても、いわゆる犯罪の国際化に迅速かつ的確に対応していかなければいけないということを痛感しているところでございます。 そこで、まず御質問の第一の犯罪の国際化に対応するための通訳体制及び警察官に対する教養についてでありますが、今申し上げましたような現下の情勢に的確に対処するため、一昨年の十二月に、英語や北京語、ロシア語、さらにはタガログ語など、言語総数で二十一言語となりますが、部内外の外国語に堪能な方七十五名を通訳者に指定をさせていただきまして、その方たちによりまして徳島県警察通訳者会を結成をして通訳体制の確立を図るとともに、昨年の十二月には私ども県警本部内に国際犯罪などを専門に取り扱う組織といたしまして、国際捜査室を設置をいたしまして国際捜査体制の強化を図っている状況でございます。特に私ども県警といたしましては、その中でも、いわゆる国際捜査官の育成が急務となっておりますので、他県警察におきます研修を実施させるとともに、語学能力の向上と外国の風俗習慣や地理などに対する理解の向上を図るために、海外研修をさらに充実させたいと考えておるところでございます。 第二の御質問の、外国人による不法滞在の実態把握と警察措置についてでありますが、我が国に不法に滞在しております外国人は、先ほどお話ございましたように、約三十万人とも言われておりますが、住居や就労先を転々とする傾向にあり、その実態を正確に把握することは極めて困難な状況にあります。警察といたしましては、日常のあらゆる活動を通じましてその実態把握に努めているところでございます。実態を把握する過程におきまして、不法滞在の事実が明らかになりました場合には、入管法違反などの容疑で検挙するなど所要の措置を講じているところでございます。 県内におきまして入管法違反等の容疑で検挙いたしました外国人の数は、平成四年が二カ国の方七名、平成五年が六カ国の方十一名、本年は既に二カ国の方八名となっている状況でございます。 第三の御質問の薬物対策について御説明申し上げます。 本県におきます薬物事犯、とりわけ覚せい剤事犯につきましては、先ほど御指摘のとおり、一昨年に元暴力団組長による覚せい剤密売組織を壊滅させましたことから、大がかりな密売事犯はその後影を潜めておりますが、一部にはなお県外の密売人を頼って覚せい剤を入手し、使用するという事犯が見られますほか、若者たちがいわゆる遊び感覚で安易に乱用するなど、少年への波及が懸念されているところであります。 こうした情勢も踏まえまして、県警といたしまして関係機関、団体との連携を強化いたしました乱用防止のための啓発活動を積極的に推進しますとともに、取り締まりを強化いたしまして、水際における密輸入事犯の摘発、暴力団等密売組織の実態把握、他府県からの供給ルートの遮断、さらには末端乱用者の検挙などに努めているところでございます。 さらに、青少年への汚染防止対策といたしましては、現下の実態を踏まえて、家庭、学校を初め地域における関係機関や団体との連携を密にした広報啓発活動を強化するとともに、少年警察はもとより防犯、地域、交通警察などあらゆる警察活動を通じ、薬物乱用少年などの早期発見、補導などの諸対策を積極的に推進してまいりたいと考えておるところでございます。   (川真田議員登壇) ◆十五番(川真田哲哉君) 御答弁をいただきました。 以前にマスコミ報道にもありましたが、ドイツの連邦憲法裁判所で麻薬の少量所持を容認する判決があり、ノルトライン、ウエストファーレン州ではヘロイン、コカイン等の麻薬でも自己処理、自己使用のため少量所持を認める暫定基準を発表しております。また、最近までアメリカでは、銃を容易に入手することができるなど、日本の法規制では考えられないこのような自国での慣習、法規制を悪意なく日本に持ち込む外国人もあると思います。 徳島県も今後ますます国際化が進展してくるものと思われますが、警察・公安関係におかれましては、国際化時代への対応を怠りなく進めていただきますようお願い申し上げます。 また、青少年の問題として、最近国内で二件のいじめを苦にした中・高生の自殺事件が起きております。先日岡山県で起きたいじめ死事件では、先生も同級生も親も、何かが起きていることは知っていたが、まさか死を選ぶとはと言っており、父親も学校長も反省の弁を述べられておりましたが、これらの言葉も、安らぎを天国に求めてみずから命を絶った少年の耳にはもう届くすべもございません。徳島県では、このような痛ましい事件が決して起こることのないよう、各界の皆様方の温かい御指導をお願いするものであります。 今、徳島県は架橋新時代、二十一世紀に向けて大きく羽ばたこうとさまざまな努力がなされております。しかし、明石海峡大橋が開通した日からバラ色の世界が開けるわけではありません。それはこれからも未来永劫に続くであろう徳島県の歴史の一通過点であり、架橋新時代、二十一世紀の確かな将来予測と周到な準備、また架橋後のたゆまぬ地道な努力があってこそ夢の架け橋となるわけであります。 理事者各位におかれましては、八十三万県民のあすのために格段の御努力をお願いし、私のすべての質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手)   ──────────────────────── ○議長(木村正君) 議事の都合により、休憩いたします。      午後三時三十四分休憩   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    午後四時三分開議      出席議員計三十六名          (その番号・氏名左のとおりである)     一  番     森  本  尚  樹 君     三  番     西  沢  貴  朗 君     四  番     吉  田  忠  志 君     五  番     樫  本     孝 君     六  番     来  代  正  文 君     七  番     猿  瀧     勝 君     八  番     竹  内  資  浩 君     九  番     北  島  勝  也 君     十  番     杉  本  直  樹 君     十一 番     久 次 米  圭 一 郎 君     十二 番     長  尾  哲  見 君     十三 番     佐  藤  圭  甫 君     十四 番     児  島     勝 君     十五 番     川 真 田  哲  哉 君     十六 番     宮  城     覺 君     十八 番     亀  井  俊  明 君     十九 番     堺        廣 君     二十 番     遠  藤  一  美 君     二十一番     原     秀  樹 君     二十二番     大  田     正 君     二十三番     榊     武  夫 君     二十五番     平  岡  一  美 君     二十六番     四  宮     肇 君     二十七番     近  藤  政  雄 君     三十 番     元  木     宏 君     三十一番     俵     徹 太 郎 君     三十三番     松  本     弘 君     三十四番     服  部  昭  子 君     三十五番     小  倉  祐  輔 君     三十六番     中  谷  浩  治 君     三十七番     大  西     仁 君     三十八番     原  田  弘  也 君     三十九番     阿  川  利  量 君     四十 番     谷  口     修 君     四十一番     木  内  信  恭 君     四十三番     日  下  久  次 君   ──────────────────────── ○副議長(近藤政雄君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。   ──────────────────────── ○副議長(近藤政雄君) 本日の会議時間を延長いたします。   ──────────────────────── ○副議長(近藤政雄君) 十一番・久次米圭一郎君。   〔福山・北岡・湊三議員出席、出席議員計三十九名となる〕   (久次米議員登壇) ◆十一番(久次米圭一郎君) 私にとりまして、きょうの一般質問は最初の機会であります。何しろ補欠選挙でございますから、来年また改選、たった一回の一般質問の機会でございます。もとより微力な者でございますけれども、有権者の気持ちになって、率直に現在の当面する県政の課題についてお尋ねをしてまいりたいと、こう考えておりますので、知事さんを初め理事者各位の明快なる御答弁を最初にお願いを申し上げる次第であります。 現代は大変大きな変わり目だと思います。だんだんと先ほど来、各先輩の先生方おっしゃったとおりであります。まさか自民党と社会党との連立内閣ができるとは私も思いませんでした。つまり、政治的にも経済的にも一大変革期にあるということでございますが、今のところ我々の徳島県については余りその兆候も見られないようにも思うけれども、しかしこれはひょっとすると嵐の前の静けさかもわかりません。その激変する時代に備えて、県政の担い手である知事さんは、ひとつ腹を据えて頑張っていただきたいなと思います。何しろ五十歳でお若いですし、まあ中央での経験もおありでございます。首長としては新米です。しかし、いろいろ経験もおありです。私は大変新鮮な印象を受けておりますし、それから行動力のあるお方じゃないかなとも思っております。どうか県勢の発展のために、県民福祉の向上のために、徳島県の輝く希望の星と言われるように、今後ひとつ大いにやっていただきたいと、最初に申し上げておきたいと存じます。 最初に、二、三お尋ねをいたします。 二、三日前に県政提言ボックスなるものが発表されておりました。県政について言いたいことがあったら、遠慮なくこれにほうり込んでくれということですね。ひょっと私は、江戸時代の八代将軍吉宗のときの目安箱を思い出したんです。しかし、あのときと時代が随分違いますね。あのときは言いたかっても、途中に悪い役人がおったら一番上に届かなんだんですけども、今は我々議員がおるんですから、こういう機会に知事さんに直接申し上げたい。しかし、ああいうことも県民に開かれた県政、対話の県政を目指す姿勢の一つとして評価したいと存じますけれども、知事さんがまさに対話の相手にすべきは我々議員であるということを最初に申し上げておきたいと存じます。それとともに、八カ月の知事さんの姿勢を拝見する中で、我々議員ともっと話してほしいなと、対話の機会をつくってほしいなと、こういうふうなことを感じております。 つきましては、その一つとして、これまでは委員会に一切出席してなかったんです。しかし、例えば予算審議の一番舞台の中心になります総務委員会などには、御自分から出席を希望されて、それで議員との間の活発な論議の場に身をさらしていただけんかなと。それは議員というのは一番よく知っとると私は思うんですけどもね、各地域地域から出てきていろいろな実情を身をもって知ってるつもりなんです。そういう我々議員との間で積極的な対話をする第一歩として、総務委員会への出席をみずから御希望になるお気持ちはございませんか、お尋ねをいたします。よその県ではあるということも申し上げておきたいと存じます。 それから、知事公舎のことをちょっとお尋ねしたいと思うんですが、現在、知事さんは御自宅からお通いになっておられます。板野町の川端であります。恐らく往復に一時間二十分ぐらいかかるんじゃないかと思います。実は、御承知のとおり、知事公舎建てかえの問題がありまして、そして昨年の十一月の議会で補正予算の形でこのための調査費、基本設計費が議会承認を経ております。聞くところによりますと、その基本設計は一応成果が上がっておるように聞いております。ごく概算的なことを申しますと、四百坪ぐらいの建物を建てましょうと、建築費はおよそ二億円ぐらいでどうですかと、こういうふうな成果だそうであります。 ところが、ことしの二月になりまして、総務委員会の方で県当局から、しばらく取りやめにするという発表があったようにお聞きしております。昨今の厳しい不況下において、かつまた県財政の非常な厳しい現状下においては、これが見通しがつくまで、つまり財政的な見通しがつくまで当分の間延期すると、こういうふうな御発表があったようであります。 私は、恐らくこれは事務局が決めたことではないと思いますね。知事さんの公舎を延期するやいうことを決めるのは知事さんしかできんと思う。私はこれは英断だと思います。やはりこの際の御判断としては大変御立派な英断だったと存じますが、残念ながら、そういうことなら公舎を取り壊すことはなかったなという気もするわけであります。二月二十五日から三月の下旬にかけて工事費八百三十四万円で取り壊しをしとるということであります。 申すまでもありませんけれども、知事公舎なるものは、県庁の近いところに、知事さんがいつでも県庁との業務との間で待機姿勢におれるためと、こういうことだそうですね。いま一つ、公的な活躍の場、いろいろな県民との接触の場という意味もあろうと思います。知事公舎の必要性は今さら言うまでもございません。そういうことから言いますと、慌てて壊さないで置いといて、御自宅と公舎と両方機動的にお使いになったのが本当はよかったんでないかなと、これは私の感想であります。しかし、川端から通われまして副産物もあります。徳島市と吉野川の北岸との交通網の未整備の状態、慢性的交通渋滞の状態を身をもって御体験になっていただけるという副産物はあったかと存じますけれども、やはり今、公舎について今後どのようにお考えになっておられるのか、準備予算を承認した我々議員全体の前で、このことについて御所見をお伺いをしておきたいと存じます。 次に、Jリーグについてお尋ねをいたします。 きょう朝、一番目の自民党・県民会議の代表質問で、先輩の中谷議員さんがお尋ねになりました。Jリーグを発足させる何よりも大事なことは、運営の株式会社をつくるということだと。これができなければ前へ進めないんじゃないかということであります。この見通しを知事さんはおつけになっておるかと、どういう考えを持っておられるかと、こういうふうに聞かれたと思います。私もそう思います。 実は、皆さんももうお聞きになられたかもわかりませんけれども、「おはようとくしま」で「知事に聞く」という番組がありますね。あの中で知事さんが同じことをおっしゃってるんですよ。「今、検討中ですが、運営会社が第一です」とおっしゃってる。プロサッカーですから、やはり会社ができなければそれ以上動きにくいと思うんです。 一、二申し上げてみますと、ごく最近になりまして、県が中心になりましてJリーグ推進協議会をおつくりになった。そこに集まられた方々は、そのメンバーは、会社ができたら株式会社の発起人になってほしいような人ですよ。ぜひとも出資もしてほしいような方。私の推測するところ、この推進協議会は、順調にいけば株式会社の発起人会にそのまま移行してほしいなと思うわけです。しかし、それには一番有力な、かつまた、みずから今所有しておるチームを母体にしようということになっておる大塚製薬さんが、「よし」と、うちの会社の子会社的に見てやろうと、例えば既存の各球団におけるがごとく、株式の過半数以上を持ってやろうと、人も出そう、金も出そう、だからほかの皆さんもひとつ 応分の出資をお願いします──というふうに、大塚さんが一番乗り出してくれるのが一番理想的と思います。また、もしそれができなければ、多分これはできないんじゃないかと思う。 聞きますと、推進協議会の呼びかけは、電話でしたそうであります。普通こういうことは、趣旨を書いて文書でするんですけどもね、電話で呼びかけて、呼びかけられたところは上司に報告するのに文書がないから困ったという話も聞きますけれども、結局できたことが推進協議会推進協議会というのは推進するための、いわば世論を喚起する応援団体というような性格に今受け取られとるわけです。つまり、現状では会社ができる見込みが非常に薄くなってるように思う。運営協議会の名においてアンケート出して、二百四十何社にマル・バツ式でアンケートを出した。先ほどの御答弁では、六件ほど有力な反響があったと。有力な反響というのは、株式会社ができるんであったらその目論見書でもありますか、送ってくださいと言うてきたんですか。二百四十社もあれば、関心は持っておりますぐらいのマルはつけるところはあるかもしらん。 ここら辺でやめますけれども、私は大塚製薬さんが、よしわかったと言わなできんと思います。これまでの接触の結果、知事さん御自身がこの辺の感触をどう受けとめておられるか。繰り返して言いますが、きょうのこの議会で二人目の質問であります。知事御自身が、運営会社設立についてどの程度のお見通しを持っておられるか、またいつまででもこの問題の決断を先送りするわけにはいきません。チャレンジ精神というのは決断することなんです。知事御自身がチャレンジ精神を呼びかけるなれば、この際会社設立の見通し、いつごろまでには決めるということについて明確な御答弁をお願いするものであります。 御答弁によって再問をいたします。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) まず、県政提言ボックスについてでございますが、県民に開かれた県政として評価するというようなことで、大変私もうれしく存じます。対話の県政ということを実際に実現するために、あちらこちらで私も出かけていっておりまして、いろいろと県民の声を県政に反映すべく努力をしておるわけでございますが、その一環として県政提言ボックスを今回設置をしたということでございますので、御理解いただきたいと思います。 また、総務委員会への出席の件でございますけれども、委員会の方で必要があると判断されれば、出席するのにいささかもやぶさかではございません。そのようなことで御理解いただきたいと思います。 また、公舎の問題についてでございますが、現在の知事公舎、これはもう四十数年たっておりまして、これはシロアリが来るとか、台風のときに屋根が飛ぶとか、いろんな状況が既にもう発生してたわけでございます。また一方、あの近くに合同庁舎というのがございますが、合同庁舎が非常に駐車場が狭隘でございまして、駐車場がなくて困ってたと、こういう事情も一方であったわけでございます。そういう意味で、現在の知事公舎につきましては撤去といいますか、壊しまして、それを合同庁舎の駐車場にするということで、現在整備中でございます。 また、公舎はこれはぜひ必要であると私も思っております。そして、工業試験場の跡地というものを知事公舎の建設予定地として確保いたしておるわけでございますけれども、昨年来、知事になりましてからいろんな財政状況、その他をいろいろつぶさに検討いたしましたら、大変徳島県の財政状況は厳しいと、そういう中で知事公舎を現在建てるような状況にはないというふうに私みずから判断したわけでございまして、必要ではございますけれども、当分の間これは見送りをさせていただいて、そして財政状況が好転をすれば知事公舎を建てるということで考えてまいりたいと、このように考えておるところでございます。御理解をいただきたいと思います。 それから、Jリーグの件につきましては、大きく言いまして私は三つの大きな関門があると思っております。 一つは、何よりも、午前中にもお答え申し上げましたように、運営会社の見通しの問題でございます。運営会社が設立できるかどうか、そしてその運営会社が将来赤字が出た場合どうするのかということについてきちっとした見通しをつける必要があると、これがきちっと見通しがつかなければ乗り出すべきではないと私も思っております。これが一点。 それから二つ目は、これはもう午前中の御質問にもございましたけれども、スタジアムの建設の問題。これは石井町で用地を取得をするというような問題もございますけれども、この用地取得が円滑にいくのかどうか、そういう問題も含めまして問題がまだあると思っております。 それからさらに、これは私どもの努力だけではなかなかうまくいかないわけでございますけれども、大塚製薬チームの実力といいますか、成績の問題、これはやはり大事な問題として浮かび上がってくるわけでございます。 以上の問題がございますけれども、御指摘のように、運営会社の見通しの問題ということが最も大事な問題でございますから、この推進協議会を発足をしていただきまして、鋭意現在検討をしておるところでございます。 そして、六件ほど興味があるというか、いろいろ出資とか、あるいはスポンサーとか、そういったことで興味があるというようなことで、今、手を挙げておる企業があるというふうに聞いておりますけれども、この六件ほどの手を挙げている企業が、実際どれくらい、まだ正式に会社で決定したわけではございませんので、これからいろいろと取締役会だとか幹部に話をして決めるということでございましょうけれども、しかしながらそこそこかなり、単にマル・バツで興味があるというだけでなくて、かなりの程度、出資してもいい、あるいはスポンサー企業になってもいいというようなことで六件ほどあるというふうに私は伺っております。そしてまた、一々御報告するわけにはまいりませんけれども、私みずからもスポンサー企業探しということで、懸命の努力をいたしておることを御報告させていただきます。 そういうようなことで、これがうまくいくかどうかというのは、これはまだ水ものでございます。はっきりわかりません。私もこれが本当にどうなるかということにつきましては、見通しがつくのかどうかということにはっきりとした結論を得ているわけではございません。しかし、誠心誠意、一生懸命努力をしてまいるということをお誓い申し上げるところでございます。 また、大塚製薬につきましても、この推進協議会の中でいろいろと、この中のメンバーにも入っていただいておりまして、先日でございましたか、このサッカーチームの名前を募集をするというようなことで記者発表もしたようでございまして、大塚製薬自体が腰が引けておるということではないと私は信じております。そういうことで、大塚製薬も一生懸命乗り出していただくことが必要であるということは議員御指摘のとおりでございまして、私も同様に考えておるところでございます。 いつまでに決断をするのかということでございますけれども、これは準加盟申請がことしの九月ということでございますので、それまでの間にこの運営会社の問題等につきまして一応の、いずれにしても決着をつけなきゃいけない、このように思っておるところでございます。御理解を賜りたいと思います。   (久次米議員登壇) ◆十一番(久次米圭一郎君) ここで知事さんにお願い申し上げておきたいと思うんですが、賢明なる知事さんでございますから、私の質問に要領よくひとつお答えをいただきたい。聞いとらんことをおっしゃらんように、時間のロスであります。 今、確認をさせていただきますんですが、運営会社設立の可能性の判断は、九月末の準加盟申請のタイムリミットに合わせてそれまでに決断すると、こういうふうにお聞きしたように思いますので、この問題は一応置かしていただいて、先に進めます。 高速道路の四国縦貫自動車道の藍住─徳島間の平成六年度じゅう工事ができなくなったと、開通ができなくなったという問題について申し上げたいと思います。 この問題についても、社会党の代表質問の中で御質問がございました。松本先輩の方で御質問がございましたけれども、開通が延期になったと言うけれども、それではいつ開通するんですかと、こういうふうにお聞きしたと思うんです。そしたら、部長さんのおっしゃるには、法律上未確定だから答えれんと言うたと思うんですね。そうですね。それで、さすがにしびれを切らして再問で、未確定というんだったら、確定したらそれ以後どのくらいでできますかと、こういうふうにお聞きした。そしたら、小さな声で、「約一年」とおっしゃったと思う。県民は重大な関心を持っておりますよ、このことに。ひとつ、もう部長さんは頭が悪いんか、まじめに答える気がないんか、我々議会を無視しとるのか、あなたに聞いてもまじめに答えてないようだ。なぜか。何で法律上未確定ですか。たった一点残ったこの地権者というのは、平成三年十二月二十日付で用地売買契約ができとんでしょ、違いますか。補償の契約もできとんですね。土地代金の一〇〇%は、既にもう相手に手渡して、当該土地は公団の所有に登記ができとんですよ。そして、立ち退きの補償料についても、七〇%は契約と同時に二年半前に向こうに渡しとる。そして、残る三〇%は、土地が引き渡されたときに精算払いということになっとる。引き渡しの期間は契約の中に明記されておる、六カ月。そうすると、どんなことかといいますと、買うたもんを渡してくれんという状態。買うたもんは何か、縦貫道をつくるための道路じゃないですか。それを六カ月以内に渡してくれなかった。 交渉に当たった県はどうしたか。その後、六カ月ごとに四回にわたって期限を延長して、相手の申し出によって契約を書きかえてあげたということです。そして、最後の契約の書きかえが平成五年の十二月ですね。去年の十二月、今から約六カ月前。何でこのときに契約を書きかえてあげたんですか。このときに、今回とったと同じように、係争物の引き渡しに関する断行の仮処分をかけたら、今回二十日で解決してるじゃないですか、現実に。解決しとるんでしょ、あの新聞報道は本当でしょ。本来ならこの議会で発表すべきことなんだ。つまり、裁判所が仮処分に応じて双方の言い分を聞くために審尋という機会を持つ。両方呼んで話したら、すぐに和解ができたということ。四回も契約を延ばしてあげた。仏の顔も二度三度と言うじゃないですか。これぐらい無責任な行政はない。こんなことしよったらどういうことが起こるか。圧倒的多数の他の地権者、この区間だけでも二百三十四軒もの方が家の立ち退きがあって、その方々は快く承知してくれとんじゃないですか。そして、そのためにそれぞれ苦労もかけとんじゃないですか。その人たちへの信義をどうお考えになりますか。 また、夜を日に継いで、大体地権者との用地交渉というのは晩しかできんのですよ、相手もお忙しいから。第一線の県庁職員の用地マンは、一生懸命に用地の契約をとるために頑張っとる。普通は契約ができたところで終わりなんですよ。その第一線で頑張っとる方々の気持ちを察してあげてほしい。上の方で、契約をまた延ばしたれということを決めていかれたら、第一線でやっておる人は立つ瀬がありません。そしてまた、こういう用地買収政策をとっておる限り、今後、縦貫道は西へ西へと延ばさないかん、それから横断道もつくらないかん、その用地交渉にはかり知れない悪影響を与える。 以上のことは賢明なる知事さんはもう御存じだろうと思う。ひょっとしたら知らなんだんですかな、これ。知事さん、この四回目の契約更改が平成五年の十二月に行われたときに、もうここでおくらせよったら六年度中の開通に間に合いませんよ、思い切って仮処分かけませんかというふうに、担当者はあなたのところにお伺いを立てないかなんだと思う。そして、縦貫道の用地交渉に関する仕事は、最初から終わりまで全部県の仕事であります。公団が仮処分かけましたとか、公団がこうしましたとか言よるけれども、それは名前は公団ですわ、契約の当事者はね。土地代金や補償金を払うのは公団ですけれども、実際に用地交渉の責任は県知事でしょ。これは知事さん、そこに私、契約書持っとるからお見せしてもいいんですけれども、御存じだと思いますがね。 本件について言えば、昭和五十七年の段階で、大阪建設事務所の局長さんと当時の三木知事との間で用地業務に関する委託の協定書を結んどる。その協定書の中で附属文書があって、それで用地業務とは何かと、最初の測量から、説明会から、交渉から、契約から、支払いの事務から確保した土地の管理から、公団に引き渡すまで、そして契約ができなんだ場合は土地収用法の世話まで、全部知事の仕事であります。今回、縦貫道がこの段階で一年もおくれた政治責任を十分ずっしり腹に据えて感じていただきたい。 しこうして、先ほど来の我々の質問である、おくれたと言うけれども、来年の何月をめどにしてやりたいという断固たる決心をお聞かせいただかなければ、あなたのチャレンジ精神は口だけということになります。きっちりひとつ御返事をいただきたい。 土木部長さん、あなたね、東京のエリート官僚かしらんけども、さっきみたように、法律上未確定やいうことはおかしいですよ。それはあなた無知なんですか、それとも我々が知らないと思って県議会を愚弄しとんですか。今後、答弁を十分気をつけてください。大体東京から来る偉い人は、あんまり仕事せんと私は思うとる。腹を据えて仕事してほしい。仕事せん人はいんでほしい。 いろいろ申しましたけれども、こう申すのもね、思い返せば十何年前、私も藍住で今回のこの地権者ね、工事、開通がおくれる地権者と随分お話をしたんです。ここに座っとる折野さんも当時の責任者であった、そうでしょ。そういう中で、協力してくれたまじめな人の顔を思うとき、私はこの席でこのことを言わざるを得ぬのであります。知事さん御自身もどうぞひとつ、これもね、知事さん、私、攻撃しよんでないんですよ。やはりよう言うじゃないですか、戦争の末期に情報、上聞に達せずと言うやない。大事なことが天皇陛下の耳に入らん。知事さんは就任早々で、大事な情報があなたのお耳に入らんようなことでは困ると思ってこういうことを言よるわけであります。今後、先ほどのあなたの御答弁では、懸命の努力をすると、自分が先頭に立ってするとおっしゃったんだから、今の実情を十分お考えの上でやっていただきたいと思います。 この問題の締めくくりをいたしますけれども、やはりおくれはしたけれども、いつまでには必ずやるように努力するという期限をここで御答弁いただきたい。 それとともに、今私が申し上げたような、高速道路の用地交渉は全国のあらゆる自治体において、例外もあるかもしらんけど、ほとんどの自治体において県当局が用地の仕事をするんですと、今後、縦貫道、横断道を進めていくのは私の仕事ですと、おくれたら私の責任ですということをひとつおっしゃっていただきたいと思います。 とりあえずこれで置きますけれども、再問をさせていただきたいと思っております。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 土木部長が午前中の議員の御質問に対しましてお答えいたしたわけでございますけれども、そのことに関してでございますけれども、この問題は今、係争中の案件でございます。係争中の。それで、(発言する者あり)いえ、まだ続いております。係争中の案件でございまして、これがいつ現実に立ち退くかということもはっきり決まってるわけではございません。したがいまして、実際に立ち退いて工事ができるようになった時点からおおむね一年かかるということを申し上げたわけでございます。ですから、これはもう土木部長も真摯な態度で御答弁申し上げましたので、御理解をいただきたいと思います。 それから、もとより議員御指摘のとおり、用地買収は県の仕事であるとみずからも強く認識をいたしております。そういう意味におきまして、今回の問題につきましても、おくれたのはやはり県としてまずいところがあったんじゃないかということを常に反省しなければいけないと、このように思っております。そしてまた、この縦貫自動車道につきましても、そのようなことがないように懸命の努力をすることをお誓い申し上げるところでございます。   (久次米議員登壇) ◆十一番(久次米圭一郎君) 今の知事さんの御答弁ですが、新聞報道をここで確認させていただきたいと思う。施行者側が土地の引き渡しを求めて仮処分をかけたわけですね。それに対して、裁判所が審尋の場であっせんをして和解ができたと。聞くところによると、引き渡しの期限を九月上旬というふうに規定して、それが和解の条件だとお聞きしとんです。その和解の条件ね、知事さんのお耳に入ってないんですか。入っておれば、その九月には必ず引き渡してもらえるんと違いますか。何かまだ片づいてないようにおっしゃっておられるけれども、私どもは片づいておると思うんです。それとも、和解したこと御存じないんですかね、新聞には載ってますけど。御存じなら、和解の条件について、おい、あれどないなっとんなというて聞くべきじゃないですか。この辺で置きますけど、ちゃんと仕事してくださいと言うときますよ。 それで、もし九月に引き渡しが必ずできるんなら、九月から向こう一年間、来年の九月中には完成させてみせるという御答弁をいただきたい。もしそれができんなら、我々としてはほかの推測さえせざるを得ない。つまり、まだ立ち退いてもらうあてがないのが六軒あるって言うたでしょ。本当に困っとんは一軒で、決裂したんは一軒と言うけれども、ほかの五軒についても相当同じようにたれもつれておると、こういうふうに推測せざるを得んのですよ。どうですか。もし一軒だけであったら、その裁判所における和解が成立したら、法的解決をした、九月に引き渡してもらうということがそれが条件であれば執行できるんですから、それ以上おくれるはずはありません。だから、この点、完成の期限について、知事がやる気を見せて、少なくともいつまでにすると。知事さんは選挙で選ばれるんだから、一回一回政治生命がかかっとんですよ。真剣にお答えをいただきたいと思います。 あわせて、本件についてもう一つ申し上げますんですが、ちょっと話題が違いますけれども、最近、横断道の路線発表が行われました。そして、地元の説明会もありました。横断道と縦貫道との接続がしばらくできないだろうということが危惧されておるわけであります。これもけさほど来の論議でありましたけれども、やはり関西国際空港をにらんだり、あるいは大鳴門橋、明石海峡大橋をにらんで、関西方面との交通網の将来像を考えた場合に、縦貫道で池田の方から、そしてずっと向こうの高知や愛媛県からやってくる人が、一たん十一号の一般道路におりてから、また高速道路に乗らんなん。そこで、十一号の渋滞を来すことになりはしませんか。 ちょっと考えてみたら、板野町では現在できておる縦貫道と横断道の発表路線だけでも、二、三キロの近くにニアミス接近するわけです。これをつなげばいいじゃないかと。これは実は徳島新聞の社説にもそういう論調が載っておりました。実は地元でそういう議論がございます、地元の板野町で。できれば、現在計画中の川端地区のインターチェンジをほんのちょっと西の方へ動かして、そして横断道と縦貫道とを結ぶジャンクションとして建設するなれば、すべて一挙に解決すると、こういうことであります。二十一世紀を見越した将来対策として、知事さん御自身の地元のことでもございますので、知事御自身がこの縦貫道と横断道との板野町での接続ということについて、関係方面に働きかけてみようというお気持ちがあるかどうかお聞きをいたします。   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 確認をいたしましたけれども、先ほどの件につきましては、法的手続が完了していない、したがっていつ立ち退くかということが明確になっていないということでございますから、ですからそれからおおむね一年かかるということを申し上げておるんで、これ以上明確なお答えはないと思いますので、御理解いただきたいと思います。 それから、高速道路のネットワークの形成と利便の観点から、縦貫道と横断道の最も接近する板野町付近で接続できないかというお考えについてでございますけれども、御提言の趣旨については十分理解はできますけれども、既に縦貫道と横断道は徳島市川内町一カ所で接続する方針が決定され、その手続を進めておりますので、困難であると考えております。   (久次米議員登壇) ◆十一番(久次米圭一郎君) 私は東大法科は出てませんけどね、私の方がこの仮処分の内容を詳しく説明したつもりですよ。それに対して知事さんは、法的手続が終わってないというだけで内容を御説明にならない。議会軽視であります。これはこれで置きますけれども、それは聞いてるみんなが思ってると思う。 それから、私がお聞きしたのは、縦貫道と横断道についてはもう決まったと言うけれども、これを結んだらどうですかと言よるわけですよ。それと、地元の首長としてそういうことを関係方面に働きかけてみてはどうですかと、その気がないというふうに聞いたですけどね。そういうふうに働きかけるのが実は政治家の仕事だと思う。住民のために、地域のために努力をしてみるという姿勢をこの際要望しておきます。 時間の関係がありますので、徳島市及びその周辺部の交通渋滞解消の問題について御質問を申し上げたいと存じます。このことは知事さん御自身の選挙公約の一番に書いてあったところであります。そして、その後、機会あるごとにその発言を我々も聞かされてきました。時間の関係で、私自身が感じていることを申し上げますので、知事さんがお考えになっとる処方せんとあわせて御答弁をお願いを申し上げたいと存じます。 市内の交通渋滞及び周辺の交通渋滞の根本的な大きな理由は、通過車両が市内に入ってくること、それをバイパスをつくって市内に入らんように迂回させることと、こういうことだろうと思います。いま一つは、典型的に言えば、吉野川の北岸方面と放射状の道路をつくることと。もう最近、放射環状道路という言葉が定着したぐらいであります。ところが、この南環状線について、あるいは北環状線について、率直な話なんですけども、前三木申三知事さんの最初の選挙公約なんですね。二期八年のうちにやり遂げますと、私聞いたように思う。はるかになりますけれども、いまだ両路線とも四〇%に満たない進捗率であります。ぜひ知事さんのリーダーシップと行動力、実行力で、この南環状線、北環状線の開通を、目標を決めて着実に実行していただけたらなと、こう思いますので、この点御所見をお伺いをいたします。できれば、北環状線については、平成何年までにやる、同じく南環状線についてもそうすると、こういうような御答弁があれば一番ありがたいと思います。 次に、放射道路の矢三応神橋であります。関係各位の大変な御努力のおかげで、この道路につきましては平成九年完成ということを県当局も言われております。言うとんです。ぜひそれを実行していただきたいこと。 あわせて、現状では南の方では田宮街道までしかできんことになっとる。北の方は藍住の西条北島線までしかできないことになっとる。これ南の方で田宮街道に結んでも、田宮街道の現在の改良状態から言うと、とてもそこから先にスムーズな交通は期待できません。だれでも考えるんですが、どうしてもうちょっと南へ持っていって百九十二号と結ばんだろうかと、こう思います。今、私が御提言申し上げますのは、矢三応神橋ルートの南へは百九十二号への連結を事業化して進めていただけますように、北の方では、さらに藍住から北の旧吉野川にかかっております川崎橋を改良して、さらに北の旧撫養街道、鳴門池田線まで延長するようにお願いを申し上げたらと存じます。これができたら、知事さんのお宅から佐古までわずか十分ということになります。どうか圓藤道路と後世言われるように、すっぱりやっていただけますように御期待を申し上げる次第であります。 次に、交通渋滞の解消の問題は点の改良もあろうかと思います。点、すなわち名田橋とか、市内でいえば徳島本町の交差点であります。私はとりあえず名田橋のことについて申し上げたいと存じます。 名田橋交通渋滞の現状を見てみますと、あの橋は昭和三十年代の初頭に建設されておりますけれども、現在のような道路交通の事情を想定しておらなかったがために、つまり車がこれだけふえるとは思わなかったがために右折レーンをとっておりません。したがって、右折車がもう二台おったら後はつかえるということであります。トラックが一台おったらつかえるということであります。それに加えて、交通信号が右折車のための信号に改良されてないわけであります。最も原始的な信号になっとる。 ここでお願いしたいのは、当面、目の前の問題として、名田橋の南詰めの交差点の交差点改良工事をお願い申し上げたいと思います。さらに、信号機の改良もあわせて警察当局に御要望申し上げたいと存じます。 さらに言えば、この地点は抜本的な当該問題の解決のために、アンダーバイパス工事を計画して実行中であります。わかりやすく言いますと、吉野川大橋北詰めのああいうアンダーバイパス状態にしようと、こういうことです。右折車を全部カットしようということであります。この工事が、北岸におきましては六年度中に完成することになっております。ぜひそうしていただきたいと存じます。 ところが、南岸については、北岸と同時に事業化したにもかかわらず、いまだに用地交渉も進展しておりません。聞くところによりますと、やはり用地交渉の面において県との間に見解の相違があるようでございますけれども、この際もう一度地元の意見もよくお聞き取りをいただいて、南岸のアンダーバイパス工事もいち早く着工ができますように、あわせて御要望申し上げるつもりであります。 以上、申し上げましたが、このことが、ぜひ知事さん御自身の慢性的交通渋滞解消の解決策と合致することを願っております。ぜひよろしくお願いを申し上げます。 まだちょっと時間がありますので、もうちょっと言いたいことがありますので、御答弁をとりあえずお願いを申し上げます。   〔堺議員退席、出席議員計三十八名となる〕   (圓藤知事登壇) ◎知事(圓藤寿穂君) 道路問題の詳細につきましては部長から答弁させていただきたいと思いますが、基本的な問題についてだけ私からお話をしたいと思います。 議員御指摘のとおり、徳島の道路がなぜ込んでおるかというのは、私も非常にこの国道十一号とか、あるいは五十五号とか百九十二号とか、こういったような主要幹線道路が市内の中心部に集中をしておる。そして通過交通と都市内交通がふくそうして、徳島本町交差点など中心部の交差点の容量が不足をしているということが一番の大きな原因であると思っております。 この解消のためには、高速道路の整備、放射・環状道路の整備によります通過交通の排除、都市内交通の適切な分散・導入が必要であると考えているところでございます。具体的には、放射道路といたしまして矢三応神橋等の整備、環状道路として徳島南環状線、県道徳島環状線の整備を進めるとともに、徳島東環状線についても早期事業化を図るべく都市計画決定の手続を急いでいるところでございます。 しかしながら、これはやはり相当なお金と時間がかかるというのもこれ事実でございますので、早くこの平成九年度の明石海峡大橋の開通に向けた短期的な対策として、早く講じなきゃいかん対策として考えておりますのが、国道十一号、五十五号の混雑対策として末広有料道路の有効活用を図ることといたしまして、元町沖洲線とか、東吉野町北沖洲線等の整備を進めると、そしてまた吉野川断面交通量の確保として矢三応神橋の整備を進めると、そしてボトルネック箇所の解消として交差点の改良をする。例えば御指摘ございました名田橋、北詰め、南詰め両方ともでございますが、それを進めると、六条大橋、法花大橋等の交差点の改善をやると、こういうことに積極的に取り組みたいと考えているところでございます。 その他の御質問につきましては、土木部長から答弁させていただきます。   (山中土木部長登壇) ◎土木部長(山中敦君) 何点か御質問いただきましたので、私の方から知事の細かい点を補足をさせていただきます。 まず、矢三応神橋の南側への延伸の問題でございますが、これにつきましては、この区間を新たに事業化するよりも、現在事業中でございます常三島中島田線、特に県道徳島引田線との中島田の交差点から矢三の高架側道までの間を重点的に整備促進を図りまして、円滑な交通が可能になるよう努力していきたいというふうに思っております。 また、北側の延伸につきましては、現在、川崎橋を含む前後約一・七キロメートルにつきまして、川崎橋の架橋位置の検討を含め、現在、ルートの検討を行っているところでございます。 それから、ちょっと順序が逆転しておりますが、名田橋の南詰めの交差点でございますが、議員も御承知のとおり、名田橋に右折車線を設置することが考えられるわけでございますが、橋梁の構造上、非常に拡幅工事を行うことは困難ということで、当交差点の抜本的な改良といたしまして、徳島引田線と堤防の上の道路との自動車交通を立体処理するということで、アンダーパスの計画で既に平成二年度から事業に着手をいたしており、現在、新渋滞対策プログラムにおきましても対策を講じる交差点というふうに位置づけておりまして、現在、用地交渉中でございますが、できるだけ早期供用を目指して努力していきたいというふうに考えております。 それから、南環状線についてでございますが、現在、何地区かに分かれておりますけれども、矢野、延命両地区では約九割の用地の取得状況でございますが、国府地区におきましては、文化財の調査それから排水対策等の問題につきまして時間を要しております。また、上八万地区につきましては、河川の改修との関連がございまして、現在、測量の立ち入りについて地元説明をできるだけ早く実施したいというふうに考えているところでございます。 いずれにいたしましても、いろんな問題がございますが、できるだけ早期に整備できるよう努力していきたいというふうに考えております。 続いて、北環状道路でございますが、平成五年度で現在進捗率約三〇%でございますが、平成九年度には部分供用、具体的には西側部分の約一・五キロにつきまして平成五年度から事業化しておるわけでございますが、平成九年度までに徳島市の一・三キロと藍住町の〇・三キロ、これを部分供用できるよう努力していきたいというふうに考えております。また、矢三応神橋につきましても、現在、本年度、中央部分の斜長橋に今度工事にとりかかることになっておりまして、平成九年度の供用に向けて努力していきたいというふうに考えております。 以上でございます。   (栗本警察本部長登壇) ◎警察本部長(栗本英雄君) 県警といたしましては当面の対策として、県当局と関係機関による措置と並行いたしまして、現在、時差式信号機の運用など必要な諸対策を講じるべく検討を進めております。   (久次米議員登壇) ◆十一番(久次米圭一郎君) いろいろ御答弁をありがとうございました。心から感謝申し上げます。 県勢が発展するように、よかれという心でありますので、その点御理解をいただきたいと存じます。 それから、これも最後になりましたが、都市道路整備局をつくり、交通渋滞解消のために本腰を入れようという知事の姿勢、十分評価します。どうか今後、できるだけお時間をつくって、そういう各セクションの関係者を呼び寄せて、知事御自身が親しくお話を聞いてあげますように、横からでございますが申し上げます。 これで、私のすべての質問を終わります。 ありがとうございました(拍手)   ──────────────────────── ○副議長(近藤政雄君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。   ──────────────────────── ○副議長(近藤政雄君) 本日はこれをもって散会いたします。      午後五時三分散会   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━...