ご要望の趣旨に沿うよう、施設の設置に対する助成に努めてまいります。
土木委員会 (陳 情)
受理番号件 名
処理状況九二
県道石井引田線の整備について
県道石井引田線が早期に改良拡幅されるよう配慮願いたい。
当路線については、上板町泉谷において
緊急地方道路整備事業を実施しておりまた、
上板町内三箇所で
道路局部改良事業を実施しております。
今後とも、これらの
事業促進に努めてまいります。九三
大松川右岸堤防の切下げについて
大松川右岸堤防について、
交通安全対策、
環境整備、農作業の
効率化に資するため、
当該堤防が切り下げられるよう配慮願いたい。
大松川右岸堤防については、
平成四年度に
徳島市大松町
字下西奥二五地先から下流の
右岸堤防改修工事が完成する予定になっているため旧堤防となる区間については、
平成五年度から
財産管理上の諸手続として
現地測量等を
関係機関と協力して進めてまいります。六〇
那賀川細川内ダム建設事業の促進について
細川内ダム建設事業が早期に着工されるよう配慮願いたい。
細川内ダムは、
那賀川の
治水利水上不可欠なものであることから、
平成五年度の
政府予算案において、
新規建設事業として認められました。
今後は
地元木頭村のご理解を求めていくとともに、この事業が促進されるよう国に働きかけてまいります。 同和・
環境保全対策委員会 (陳 情)
受理番号件 名
処理状況六阿南市長生町
三倉地区における
産業廃棄物処理施設について
阿南市長生町
三倉地区における
産業廃棄物処理施設において、
埋立処分がなされてきたが、その
整地等が不十分であるため、次の事項が実現されるよう配慮願いたい。
① 現況を平坦に整地すること。
② 西の
市道側に用水路を設置すること。
③ 周辺部をどはづけで整備すること。
ご要望の趣旨に沿うよう、阿南市と連携を密に、
早期実現に向け努めてまいります。 ────────────────────────
○議長(
小倉祐輔君) 次に、知事から、お手元に御配布のとおり、「
平成三年度
徳島県
一般会計歳入歳出決算附属書類」等についての
正誤表の提出がありましたので、御報告いたしておきます。 ────────────────────────
△財第12号 (参照) 財第12号
平成5年1月22日
徳島県議会議長 小 倉 祐 輔 殿
徳島県知事 三 木 申 三
平成3年度
徳島県
一般会計歳入歳出決算附属書類等の正誤について(依頼)
平成4年12月2日に提出しました
平成3年度
徳島県
一般会計歳入歳出決算附属書類等の一部に誤りがありましたので,別添のとおり正誤したいので,よろしくお願いします。 ────────────────────────
平成3年度
徳島県
一般会計歳入歳出決算附属書類 正誤表頁区 分建 物非木造(
延面積)延 面 積 計決 算 年 度 中
増 減 高決 算 年 度 末
現 在 高決 算 年 度 中
増 減 高決 算 年 度 末
現 在 高303正公園10,370.9142,148.2911,029.0245,435.15合計40,711.081,316,534.9441,895.601,344,146.35誤公園31,457.9163,235.2932,116.0266,522.15合計61,798.081,337,621.9462,982.601,365,233.35304正公園10,370.9142,148.2911,029.0245,435.15合計34,687.471,285,467.3035,788.751,310,427.20誤公園31,457.9163,235.2932,116.0266,522.15合計55,774.471,306,554.3056,875.751,331,514.20
平成3年度
徳島県歳入歳出決算審査意見書
正誤表頁区分正誤行 政 財 産計行 政 財 産計43建物 1,310,427.20㎡ 1,344,146.35㎡ 1,331,514.20㎡ 1,365,233.35㎡ ────────────────────────
○議長(
小倉祐輔君) 諸般の報告は以上であります。 ────────────────────────
○議長(
小倉祐輔君) これより本日の日程に入ります。 日程第一、「議席の一部変更」を行います。 議員の欠員に伴い、二十六番議席を空席とし欠番とするため議席の一部変更を、お手元に御配布の「議席変更表」のとおり行います。 ────────────────────────
△議席変更表 (参照) 35 小倉 祐輔
36 中谷 浩治 37 大西 仁
38 原田 弘也
39 阿川 利量 40 谷口 修
41 木内 信恭
43 日下 久次 23 岩浅 嘉仁
24 平岡 一美
25 四宮 肇 27 近藤 政雄
28 湊 庄市
29 木村 正
30 元木 宏 31 俵 徹太郎
32 七条 明
33 松本 弘
34 服部 昭子 12 児島 勝
13 川真田哲哉
14 宮城 覺
15 北岡 秀二 16 亀井 俊明
17 堺 廣
18 遠藤 一美 19 原 秀樹
20 大田 正
21 榊 武夫
22 板東 敬二 1 福山 守
2 西沢 貴朗
3 吉田 忠志
4 樫本 孝 5 来代 正文
6 猿瀧 勝
7 竹内 資浩
8 北島 勝也 9 杉本 直樹
10 佐藤 圭甫
11 長尾 哲見
演 壇 ────────────────────────
○議長(
小倉祐輔君) 次に、日程第二、「
会議録署名者の指名」を行います。
会議録署名者は、議長において、 岩 浅 嘉 仁 君 猿 瀧 勝 君 榊 武 夫 君の三君を指名いたします。 ────────────────────────
○議長(
小倉祐輔君) 次に、日程第三、「
会期決定の件」を議題といたします。 お諮りいたします。 今期
定例会の会期は、本日から三月十八日までの二十二日間といたしたいと思います。 これより本件を起立により、採決いたします。 今期
定例会の会期は、本日から三月十八日までの二十二日間と決定することに御賛成の方は、御起立を願います。 (賛成者起立)
○議長(
小倉祐輔君) 起立多数であります。 よって、会期は、本日から三月十八日までの二十二日間と決定いたしました。 ────────────────────────
○議長(
小倉祐輔君) 次に、日程第四、「議案第一号・
平成五年度
徳島県
一般会計予算より第三十四号に至る三十四件」を議題といたします。 以上の三十四件について、提出者の説明を求めます。 三木知事。 (三木知事登壇)
◎知事(三木申三君) 本日、二月
県議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、御多忙中にもかかわりませず御出席をいただき、まことにありがとうございます。 まず初めに、皇太子殿下におかれましては、このたび御婚約がめでたく御決定になりました。心からお喜び申し上げます。 次に、職員の服務規律の確保につきましては、機会あるごとに注意を喚起し、周知徹底に努めてきたところでありますが、過日、職員が放火、窃盗の容疑で逮捕されたことについては、まことに遺憾であり、議員各位を初め県民の方々に対し深くおわびを申し上げます。 今後は、なお一層、服務規律の確保に努めてまいる決意であります。 次に、
平成五年度予算案を初め提出議案の御説明に先立ち、県政に取り組む私の所信を申し上げ、議員各位を初め県民の皆様方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 私は、県政をお預かりしてからこれまで、本県の将来を展望しながら、広く県民の皆様方の御意見、御提言に耳を傾け、住民参加による「対話の県政」を推進し、健康美に満ちあふれた活力ある地域づくりを目指して、各般の施策を積極的に展開してまいりました。 幸い、県政は、議員各位を初め県民の皆様方の温かい御支援と御協力によりまして、幾多の困難を克服しながら順調に進展してまいりました。 私は、残された任期いっぱい、広く県民各界各層の御意見を聞きながら、県政運営の基本指針である「
徳島県総合計画二〇〇一」及び本格的に動き出した「三〇〇〇日の
徳島戦略」を着実に推進し、来るべき二十一世紀において、県民が、健康で文化の薫りに満ちた生活を享受できるよう「健康県
徳島の創生」を目指して、全力投球で取り組んでまいります。 さて、世界は今、久しく経験したことのない歴史的な変動の中に身を置いております。 東西間の冷戦構造を背景とした時代が終わり、歴史の流れは大きく平和へと転じました。 しかしながら、このことは、国際社会に新たな平和秩序を模索しつつ構築するという重い課題を投げかけております。 地中海マルタ島での米ソ首脳会談で、冷戦の終結が宣言されてから三年を経過した本年は、世界の各国にとって、冷戦後、どのような国際秩序が形成されるかを試される年でもあります。 米国では、去る一月二十日に、「希望」と「変革」を掲げて、クリントン氏が新しい大統領に就任され、その就任演説において、「米国再生の新しい季節が始まった」と高らかに宣言し、米国再生への強い決意を示しました。 米国は、新大統領のもとで、経済の再活性化を初めとする国内問題の解決や新たな世界秩序の形成に、真摯に取り組もうとしております。 一方、欧州共同体においては、本年一月一日の市場統合により、世界最大の単一市場を実現し、引き続き通貨・政治統合を目指すなど、国際社会におけるECの重みはますます増大してきております。 さらに、本年は、我が国で三回目の先進国首脳会議、いわゆる東京サミットが開催されます。 東西冷戦終結後、初めてアジアで開催されるサミットであり、世界的な景気の低迷、混迷を深めるロシア情勢、相次ぐ地域紛争などの諸問題を踏まえ、新たな国際秩序の構築に向けて、日本外交の真価が問われる重要な会議となります。 このように世界が大きく変化し、国際情勢の変動が続く中で、経済大国としての我が国が果たすべき国際的な役割と責任はますます増大してきております。 国内に目を転じてみますと、現在、我が国経済は、極めて厳しい状況にあります。 すなわち、企業の設備投資は停滞し、個人消費も引き続き低迷しており、景気の早期回復は官民総力を挙げて取り組まねばならない喫緊の課題となっております。 本県も、この例に漏れず、県内の経済情勢は、引き続き停滞基調で推移しており、景気対策に配慮した施策の積極的な推進が強く期待されております。 今後、我が国は、国際化、情報化、高齢化といった社会経済情勢の急激な変化が進む中で、長期的な視点に立って、豊かで活力ある成熟社会を実現するための具体的施策を展開することが求められております。 また、一方では、国土の均衡ある発展と地域の活性化を推進し、国民がひとしく、ゆとりと豊かさを実感できる社会を形成していくためには、多極分散型国土の形成が重要な政策課題となっております。 このため、都市・産業機能の地方分散の受け皿として、成長と定住の核となる
地方拠点都市地域の重点的整備が必要不可欠となってまいります。 いわゆる地方拠点法に基づく地域指定は、本県にとりましても、「
徳島県総合計画二〇〇一」や「三〇〇〇日の
徳島戦略」の推進に大きな力になると考え、
早期指定を目指して、国との
事前協議を行いましたところ、
主務省庁においては、申し出のあった三十二地域すべてが一括して了承されたところであります。 具体的な手続においては、人口減少の著しい十四地域が先行することとなりましたが、本県を含めた十八地域についても、可及的早期に処理されることとなっておりますので、法律に基づく所要の手続を進め、できるだけ早い時期に地域指定を行うとともに、関係市町村と一体となって、計画策定及び事業の推進を図ってまいりたいと考えております。 以上述べましたように、本県を取り巻く環境は大きく変化しており、本県は、二十一世紀に向けて、明日への展望を切り開く大きな岐路に立たされていると言っても過言ではありません。 私は、八十三万県民の一人一人が、生活の豊かさとゆとりを実感でき、ふるさとで生きる喜びを満喫できる健康県づくりに全力を傾け、間近に迫った二十一世紀には、本県が飛躍的な発展を遂げられるよう、精いっぱいの努力を重ねてまいる所存であります。 議員各位を初め県民の皆様方の温かい御支援、御協力を心からお願い申し上げる次第であります。 なお、過般の国の予算編成に際しましては、本県選出国会議員や
県議会議員の皆様方を初め、関係者の御協力により、明石海峡大橋の建設等本県の発展に深くかかわる予算について、満足すべき額が確保されるとともに、本県からも強く要望しておりました第十一次道路整備五箇年計画の総投資規模七十六兆円の満額確保が図られました。 関係各位に対し厚くお礼申し上げます。 次に、当面する県政の重要課題について諸般の報告と私の所信を申し上げたいと存じます。 第一点は、第四十八回国民体育大会の開催についてであります。 いよいよ本年は、「出会い 競い そして未来へ」の大会スローガンのもと、八十三万県民が、心から待ち望んだ東四国国体が開催されます。 国体の華と言われる秋季大会の開会式は、本年十月二十四日に鳴門総合運動公園陸上競技場において、約三万人の観衆が見守る中、華やかに挙行されるとともに、本県では夏季・秋季大会合わせて二十二の競技と六つのデモンストレーションとしてのスポーツ行事が、三十市町村において繰り広げられます。 およそ半世紀に一度めぐってくる国体に向けて、県民挙げての諸準備が着々と進んでいるところでありますが、本大会を成功に導くため「一人一役」を合い言葉に、県民総ぐるみで運動を展開し、県民総参加の国体を実現させたいと考えているところであります。 国体開催は、本県にとって交流新時代の幕あけを告げるものであり、全国各地から来県される方々との新しい出会いと交流を通じて、本県の持つ魅力を積極的にPRできる絶好の機会であると考えております。 そのために、県民一人一人が、来県者に対し温かいもてなしの心で接することにより、さわやかな真心のこもったふれあい国体を目指してまいります。 私は、この東四国国体を、県民の総力を結集して、来県される方々はもちろん、県民にとっても心に残る思い出深い大会にするとともに、二十一世紀に向けての県勢躍進の起爆剤といたしたいと考えております。 今後とも、東四国国体の成功に向けて万全の準備を進めてまいる所存でありますので、県民の皆様方に重ねて御理解と御協力をお願い申し上げます。 第二点は、第二十九回全国身体障害者スポーツ大会の開催についてであります。 本年十一月六日、七日の両日、鳴門総合運動公園陸上競技場をメーン会場に、全国各都道府県、政令指定都市の選手団、役員等約二千五百人が集い「今 翔びたとう 友と心の手をつなぎ」の大会スローガンのもと、障害を乗り越え練習に励んだ力と技を競い合う躍動のうずしお大会が開催されます。 全国各地から来県される皆様方と県民との温かい交流の輪を広げ、生涯忘れ得ぬ思い出の大会とするため、鳴門総合運動公園でのふれあい広場の設置や後夜祭の実施、また新町川水際公園を中心としたふれあい交流ゾーンの設置などを通じて、本県の豊かな自然、味わい、文化、伝統などを堪能していただけるよう、開催準備に全力で取り組んでいるところであります。 私は、本大会が、単に身体障害者のスポーツ大会にとどまらず、数多くのボランティアの熱い心が大会運営を支え、全国から集まった選手、役員と運営に携わるボランティアや県民との温かい心の交流を通じて培われた福祉の心が、大会後も受け継がれ、障害者福祉に対する理解を深め、障害者の自立と社会参加の促進に大きな役割を果たすことを心から願っております。 今後とも、躍動のうずしお大会の成功に向け、諸準備に遺憾のないよう全力を傾注してまいります。 第三点は、「三〇〇〇日の
徳島戦略」の推進についてであります。 架橋新時代への行動計画いわゆる「三〇〇〇日の
徳島戦略」は、
平成二年十一月に策定し、
平成三年度から実施に移したところであります。 今日まで、推進母体として三〇〇〇日の
徳島戦略推進協議会を設置し、県内外に広くPRするとともに、予算の重点配分を行うなど、官民挙げて計画の実現に向け努力を傾注してきたところであります。 この計画に盛り込んだ四十八プロジェクトの進捗状況について申し上げますと、アスティとくしまやJR
徳島ターミナルビルの建設など、既に完了または完了目前の事業が八事業あります。 一方、目標年次までに完了することが難しいプロジェクトも一部見られるものの、調査・計画策定、事業の具体化の検討などを鋭意進めており、全体としてはおおむね順調に進捗しているものと考えております。
平成五年度は、これらの進捗状況を的確にとらえ、計画推進に向けて、一層の取り組み強化を図るとともに、計画の節目であり、中間年である
平成六年度に向けて、計画のフォローアップ作業を進めてまいります。 計画に盛り込んだプロジェクトは、すべて二十一世紀に向けて
徳島を発展に導く重要な事業でありますので、単に「何ができるか」という視点からだけではなく、「
徳島はどうあるべきか」そしてそのためには「何をなすべきか」という計画の原点に立ち返り、厳しい財政状況のもとではありますが、官民一体となって粘り強く計画の推進に努力してまいります。 なお、
平成五年度予算案では、前年度当初予算に比べ約一・五倍の三百五十二億円余りの「三〇〇〇日の
徳島戦略」関係予算を計上しており、その着実な推進を図ってまいります。 第四点は、四国縦貫自動車道の建設についてであります。 四国縦貫自動車道
徳島─脇間について申し上げますと、用地取得の状況は、先月末までに、
徳島─藍住間では約九〇%、藍住─土成間及び土成─脇間ではともに約九九%に相当する面積が契約済みとなっており、工事についても、昨年末までに全区間の本線工事が発注されるなど、さらに進捗しております。 今後とも、残された用地問題の一日も早い解決に向け全力を傾注してまいります。 中でも、藍住─脇間につきましては、国の平成五年度予算案の中で、同年度中の供用予定区間と決定されたところであり、なお難しい用地問題もわずかに残されておりますが、ぜひとも
平成五年度中の供用開始が実現できるよう、懸命に取り組んでまいりますので、地権者の方々を初め関係者の皆様方の御理解、御協力をお願い申し上げます。 脇─美馬間につきましては、日本道路公団において進められていた設計協議が昨年末までに全区間で終了し、設計協議の終了した地区から逐次進めている団体交渉も、現在までに全体の約六五%の区間で妥結しているほか、この区間で初めての工事も今月発注されたところであります。 美馬─川之江間につきましては、現在までに、設計協議が全体の約四六%の区間で協議済みとなっております。 今後とも、設計協議未了の地区について早期に協議が整うよう、関係町ともども日本道路公団に協力してまいりますとともに、団体交渉の早期妥結を図るなど、用地取得の促進に努めてまいります。
平成九年度の明石海峡大橋開通時には、四国縦貫自動車道
徳島─川之江間の全区間が供用されるよう、県民の皆様方の御理解、御協力を得ながら事業の促進に努めてまいります。 第五点は、道路網の整備についてであります。 明石海峡大橋開通の効果を最大限に活用し、本県の産業、経済、文化の飛躍的な発展と県民生活の向上を図るためには、道路網の整備が最も重要かつ根幹的な課題であり、交流新時代の幕あけとなる国体の開催を契機に、県内道路網の一体的な整備をさらに強化してまいる必要があります。
平成五年度においては、国道バイパス等幹線道路の整備はもとより、県単独道路整備七箇年計画に基づき、放射・環状道路、東四国国体関連道路等の整備を重点に事業を進めてまいります。 具体的な整備状況といたしましては、昨年十二月に国道十一号バイパスが、県道
徳島空港線までの区間で、六車線供用されたところであります。 国道五十五号バイパスにつきましては、小松島市田野町高田地区が供用開始され、
徳島市かちどき橋から小松島市大林町までの区間が全線供用されたところであり、さらに、
平成五年度には、阿南市西路見町に至る約九キロメートルの区間が供用される予定となっております。 そのほか、県管理の国道、県道につきましては、県道穴吹塩之江線の小島橋が昨年十一月に完成し、都市計画道路黒山中山線の第二小鳴門橋の工事にも着手したところであります。
平成五年度には、県道大麻
徳島線の矢三応神橋の整備に積極的に取り組むほか、
徳島市かちどき橋下流の万代橋の事業着手、県道
徳島空港線の全線供用及び県道船戸切幡上板線の岩津橋の供用を図る予定であります。 今後とも、効率のよい道路網の整備を推進するため、なお一層努力してまいります。 第六点は、本州四国連絡橋神戸─鳴門ルートの建設についてであります。 平成五年度の国の予算案におきまして、ルート全体で約千七百二十七億円の建設費が認められ、垂水ジャンクション─津名一宮インターチェンジ間の明石海峡大橋関連区間につきましては、橋台の基礎工事などの下部工事や陸上部の工事が継続されるとともに、上部工事では、今春に海上二百九十七メートルの主塔が立ち上がる予定であります。 さらに、今秋には、新たにケーブル架設工事及び補剛桁の製作工事にも着手されることとなっております。 また、津名一宮インターチェンジ─鳴門インターチェンジ間の大鳴門橋関連区間のうち、現在暫定二車線で供用されている約二十キロメートルの区間につきましては、
平成四年度中に四車線化工事に着手され、
平成五年度には、工事が本格化する予定となっております。 今後とも、一日も早い完成に向け、
関係機関と力を合わせ、最大限の努力を続けてまいります。 第七点は、大型流通港湾の建設についてであります。 マリンピア沖洲につきましては、現在、平成四年度末の概成に向けて、鋭意、事業の推進に努めておりますが、平成五年度は、埋立地内の道路整備及び埋設管渠工事等を実施し、土地造成工事の完成を図ってまいります。 また、造成地のうち、産業用地の分譲につきましては、昨年九月から十月にかけて受け付けを行ったところ、百六十二社の申し込みがありました。
平成四年度中に分譲企業の内定を行い、
平成五年度には、売買契約の締結と用地の引き渡しを行う予定といたしております。 第八点は、
細川内ダムの建設についてであります。
平成五年度の国の予算案におきまして、四億円の
新規建設事業の予算が認められ、いよいよ
事業促進に向けて、第一歩を踏み出すこととされております。 しかしながら、
地元木頭村の情勢には、まことに厳しいものがあります。 ダム建設事業の本格的な促進を図るためには、まず何よりも地元の方々の御理解を得ることが不可欠であると考えております。 県といたしましては、ダム建設が、木頭村の将来の発展にとって大きな効果をもたらすよう、村の振興策を積極的に提示し、地元の方々の御理解と御協力が得られるよう、今後とも精いっぱいの努力を続けてまいります。 第九点は、橘湾の石炭火力発電所の立地計画についてであります。 本計画につきましては、地元阿南市、電源開発
株式会社及び四国電力
株式会社と緊密な連携を図りつつ、本年末の電源開発調整審議会への上程に向けて、積極的な推進に努めていくこととしております。 懸案となっている石炭灰の処分については、昨今の環境問題に対する厳しい状況を踏まえ、両電力会社と精力的に協議を重ねてきたところでありますが、このたび、有効利用と既免許取得海面等での広域処理により行うことで、合意が得られたところであります。 また、橘港港湾計画の一部変更に際しては、石炭火力発電所立地計画について所要の変更を行うとともに、県南地域の振興及び地域環境の整備の観点から、阿南市及び両電力会社の御協力を得ながら、同発電所用地に隣接して、公共用地及び廃棄物処分場を位置づけてまいる所存であります。 県といたしましては、今後とも、このような基本方針を踏まえ、関係省庁の御指導を得ながら、地域環境の保全に万全の対策を講じつつ、石炭火力発電所立地計画の推進を図るとともに、県南地域の振興に全力を傾注してまいる所存であります。 第十点は、関西国際空港の建設及び同空港へのアクセスの確保についてであります。 関西国際空港につきましては、
平成五年度の国の予算案において、約二千百八十四億円の建設費が認められ、空港諸施設の整備が継続して進められるとともに、全体構想に係る土質調査等が実施される予定となっております。 また、本県から同空港へのアクセスにつきましては、海上ルートにより確保することとしており、現在、
関係機関による協議が最終段階になっております。 この海上アクセスの基地となる沖洲旅客ターミナルにつきましては、本年一月に、中核的な施設となるターミナルビルの起工式を挙行いたしました。
平成五年度には、駐車場、交通ターミナルなど関連施設の工事にも着手し、関西国際空港の開港に合わせて、本県の海の玄関にふさわしい快適な環境を有する旅客ターミナルとして整備を進めてまいります。 第十一点は、山城地区開発計画の推進についてであります。
徳島市山城町におけるアスティとくしまの多目的ホール棟の建設につきましては、
平成三年八月の着工以来、工事は順調に進んでおり、現在、躯体工事がほぼ完了し、内外装工事を進めているところであります。 また、
徳島工芸村
株式会社により進められている工芸村の建設につきましても、多目的ホール棟と同時期の完成を目指して、鋭意、事業の進捗が図られております。 現在、施設の完成に合わせて、多目的ホール棟が円滑に運営できるよう諸準備を進めるとともに、コンベンション等の誘致活動に努めているところであります。 今後は、東四国国体の秋季大会までに施設を完成させ、交流新時代にふさわしい人、物、情報等の新しい交流拠点としての役割を果たすものとなるよう、一層努力してまいります。 第十二点は、第二
国土軸構想の推進についてであります。 本構想の推進につきましては、西日本の関係十七府県八経済団体からなる第二
国土軸構想推進協議会を中心に、積極的な活動を展開しているところであります。 国におきましても、平成五年度予算案において、交通基盤の整備と国土の軸のあり方に関する調査費として一千二百万円が認められ、初めて国の立場から調査が実施されることとなっており、本構想は、実現に向けて着実に歩を進めているものと考えております。 紀淡海峡ルートにつきましては、日本鉄道建設公団による海底トンネル調査に加え、平成三年六月から、建設省による道路橋の調査が開始されるとともに、第十一次道路整備五箇年計画に位置づけられるなど、大阪湾環状交通体系の形成という観点から、その動きも活発になってきております。 また、
平成六年夏ごろに、関西国際空港の開港が予定されており、加えて、昨年十二月には、本県を含む大阪湾ベイエリア地域の開発整備を促進するため、大阪湾臨海地域開発整備法が成立するなど、この地域の開発整備や交流の促進に向けた活発な活動が展開されております。 こうしたことから、
平成五年度は、本県において第二回紀淡海峡交流フォーラムを開催し、なお一層、取り組みを強化するとともに、第二
国土軸構想推進協議会や紀淡海峡交流会議に参加している団体等と協力して、第二
国土軸構想及び紀淡海峡ルートの実現に向けて、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 第十三点は、イメージアップの推進についてであります。 私は、かねがね、地域イメージというものは、観光の振興、企業誘致、県産品の販路拡大、文化交流等に大きな影響を与えるものであり、本県の発展にとって、極めて重要な役割を果たすものと考えておりました。 残念ながら、本県の知名度は、全国的に低位の状況にありますが、これは決して魅力がないということではなく、魅力をうまく伝えられなかった、伝える努力が足りなかった面もあるからだと考えているところであります。 本年は、東四国国体開催の年であり、全国各地から来県される方々に対し、本県の魅力をPRする絶好の機会でありますので、本格的に県外に向けての情報発信に取り組み、本県に対する共感と信頼の輪を広げてまいりたいと考えております。 次に、今回提出しております議案の主なものについて御説明申し上げます。 まず、
平成五年度予算案について申し上げます。 県財政をめぐる環境は、累積した多額の借入金を抱え、また景気の低迷などにより、県税収入及び地方交付税が
平成四年度に比べ大幅に減少する見込みであるなど、極めて厳しい状況にあります。 しかしながら、私といたしましては、東四国国体及び躍動のうずしお大会の成功に向けて、万全の対策を講じつつ、県政運営の基本指針である「
徳島県総合計画二〇〇一」及び本格的に動き出した「三〇〇〇日の
徳島戦略」の着実な推進を図るとともに、本県経済の現状を考慮し、景気対策に積極的に取り組むことを基本として、施策の厳しい選択を行いつつ、限られた財源の計画的かつ重点的配分に努めたところであります。 以下、「
徳島県総合計画二〇〇一」に沿って、主な施策について御説明いたします。 第一点は、「いきいきとした人づくり」であります。 まず、教育の振興についてであります。 広い視野と郷土愛を持ち、新しい時代を切り開いていく創造性豊かで公共の精神に満ちたたくましい人づくりを推進することが、教育に課せられた重大な責務であります。 このため、学校教育におきましては、教職員の資質、能力に負うところが極めて大きく、従来から、初任者研修を初め鳴門教育大学大学院への中堅教員の派遣など各種の研修を実施してまいりましたが、新たに教職員研修体系化検討委員会を設置し、教職経験と職能等に応じた研修体系の整備を図るとともに、学校現場においては、活力に満ちた規律ある学校運営が行われるよう、体制の確立に努めてまいります。 また、個性に応じた教育の実現を目指して、義務教育においてはティームティーチング等による新しい指導方法を活用した教員の配置を図るとともに、県立学校においては、一人一人の個性を伸ばし、豊かな情操をはぐくむ教育を実践するため、個性豊かな学校づくり推進事業を引き続き実施してまいります。 また、障害児教育につきましては、阿南市に新設する養護学校について、用地造成工事及び校舎等の実施設計を行ってまいります。 さらに、昨年九月から実施している学校週五日制につきましては、学校、家庭及び地域社会それぞれの関係者の御理解と御協力を得て、今後とも、制度の円滑な定着に向けて取り組んでまいります。 一方、自由に学習機会を選択して学ぶことができる生涯学習への関心は、県民の間でさらに高まっております。 このため、市町村がそれぞれの地域の特性を生かし、その人的・物的教育機能を活用して実施する明日を拓く生涯学習推進事業に対して、新たに助成を行うとともに、派遣社会教育主事の増員を図り、市町村の推進体制を充実するほか、大学、高等学校及び専修学校開放講座を行うなど、多様な学習機会の提供に努めてまいります。 次に、青少年対策についてであります。
徳島県青少年問題協議会からの意見具申「二十一世紀に向けての青少年の育成指針」を受けて、現在、策定作業を進めている青少年プラン(仮称)の周知を図り、来るべき新しい世紀の「健康県
徳島」を担う、たくましく、生き生きとした青少年の育成に努めてまいります。 また、子供たちが遊びや体験を通じ、科学を理解する心を培う拠点となる施設につきましては、現在、
徳島県子ども科学体験施設基本構想策定委員会において検討されており、
平成四年度内に御報告をいただくこととなっておりますので、
平成五年度は、この基本構想を踏まえ、基本計画の策定を進めてまいります。 保健医療対策につきましては、老朽化している
徳島保健所、精神保健センター及び製薬指導所の機能強化を図るため、これら施設の改築に着手いたします。 また、救急医療体制の整備充実を図るため、新たに小松島赤十字病院を救命救急センターに指定し、その運営に助成することとしております。 次に、スポーツの振興についてであります。 東四国国体に向けて、選手強化事業もいよいよ最終段階に入っており、競技団体、選手が一丸となって集中的な強化対策を行い、開催県にふさわしい成績を目指してまいります。 国体開催を契機に、県民の体育やスポーツに対する関心を高め、その振興を図るための対策についても、引き続き検討をしてまいります。 また、県民の健康づくりの拠点となる南部健康運動公園(仮称)の整備につきましては、進入橋の実施設計及びボーリング調査等を実施することとしております。 第二点は、「ゆとりある社会づくり」であります。 まず、高齢者の福祉対策についてであります。 本格的な高齢社会の到来を控え、県民の方々が、健康で心豊かに暮らせる福祉社会を構築することを基本理念として、高齢者保健福祉分野における基盤整備を積極的に推進する必要があります。 このため、高齢者に対する福祉サービスと保健サービスの目標等を定める老人保健福祉計画を策定いたします。 また、引き続きホームヘルパーの大幅な増員やデイサービスセンターの拡充など、在宅福祉サービスの充実を図るとともに、シルバー大学校の分校を増設し、高齢者の生きがいの高揚に努めてまいります。 老人福祉施設につきましては、特別養護老人ホームや老人保健施設等の整備を促進するほか、新しいタイプの軽費老人ホーム、いわゆるケアハウスを新たに整備いたします。 さらに、民間活動を生かした在宅福祉の向上、生きがいと健康づくりの推進を図るため、高齢者保健福祉基金を拡充し、その運用益を活用して、高齢者福祉ガイドブックの全戸配布やシルバースポーツフェスティバルの開催などを実施いたします。 次に、障害者の福祉対策につきましては、障害者や高齢者に配慮した街づくりを推進するため、
県議会の「
徳島県やさしいまちづくり研究委員会」からの御提言を踏まえ、「やさしいまちづくり懇話会」を設置し、その有効な方策について検討するほか、県民のより一層の理解を深めるためのシンポジウムの開催や市町村の取り組みの促進を図ってまいります。 また、身体障害者施設の体系的整備を図るとともに、全国身体障害者スポーツ大会の開催を記念して、重度障害者やその保護者等から要望の強い身体障害者療護施設の建設に対し、助成することといたしました。 児童福祉対策につきましては、出生数の減少、核家族化や都市化の進展、女性の社会進出の増大等、児童を取り巻く環境の大きな変化を踏まえ、地域ぐるみで子育てを支援し、児童が健やかに生まれ育つための環境づくりを積極的に推進するため、児童環境づくり推進協議会を設置するとともに、乳児保育、障害児保育、延長保育など多様化する保育ニーズに適切に対応することといたしております。 次に、同和対策の推進につきましては、昨年三月三十一日に、いわゆる地対財特法の一部が改正され、財政上の特別措置の適用が五年間延長されました。 県といたしましては、同和問題の早期解決を図るため、現在、同和対策事業基本計画を策定中でありますが、今後は、この基本計画に基づき、各種施策を総合的かつ計画的に実施し、一日も早い部落差別の解消に取り組んでまいります。 女性対策といたしましては、
徳島県女性対策総合計画の着実な推進を図るとともに、女性の活動と交流の拠点として設置を計画している女性総合文化会館(仮称)につきましては、地元関係者の御理解が得られ次第、建設に向けて、鋭意、作業を進めてまいります。 また、過疎地域の振興につきましては、それぞれの行政分野において、広範多岐にわたる施策を実施しているところでありますが、各分野における施策の充実を図りながら、総合的な見地からその推進を図っているところであります。 特に、過疎町村における地域活性化の核となる単独事業に対する助成措置を大幅に拡大するとともに、市町村振興資金貸付金については、所要の過疎・離島振興対策資金枠を確保してまいります。 さらに、それぞれの地域において、地域づくりの核となる人材を養成するため、地域づくりリーダー養成塾を積極的に開催してまいります。 次に、国際交流の推進につきましては、本年五月に、本県国際交流の活動拠点となる
徳島県国際交流プラザ(仮称)を、JR
徳島ターミナルビル内にオープンさせるとともに、友好提携を結んでいるブラジルサンパウロ州や海外県人会の代表者を東四国国体の開会式に招待し、友好親善を図るほか、県内で実施される日本ポルトガル友好四百五十周年記念事業に対する助成を行ってまいります。 次に、文化の振興についてであります。 文化の森総合公園につきましては、県民の方々に一層御利用いただけるよう、博物館での「鳥居龍蔵の見たアジア展」、近代美術館での「東四国阿波讃岐風景画展」を初め、年間を通じて企画展を開催するとともに、各種の普及事業を実施し、本県の文化創造活動の拠点として運営してまいります。 また、埋蔵文化財に関する調査・研究及びその公開・展示等を総合的に行う埋蔵文化財総合施設の建設工事に着手いたします。 次に、消防防災対策の推進につきましては、火災の予防、警戒及び救急業務等、多様化する消防需要に適切に対応するため、防災体制の整備に努めるほか、消防学校における訓練施設の充実に努めてまいります。 第三点は、「活力ある産業づくり」であります。 まず、農林水産業の振興についてであります。 農林水産業を取り巻く環境は、後継者の減少、担い手の高齢化、輸入自由化など、内外にわたり一段と厳しさを増しているものの、本県にとって地域産業を支える基幹的な産業であり、食料の安定供給、県土や自然環境の保全、ゆとりある生活や余暇空間の提供といった多面的な機能を有しております。 昨年六月、国は「新しい食料・農業・農村政策の方向」いわゆる新政策プランを発表し、二十一世紀に向けて、新たな施策展開を図るべく、具体的な検討を進めているところであります。 本県といたしましては、国に対し、地域の実情を踏まえた施策内容となるよう働きかけるとともに、本県独自の施策展開をも図りながら、適切に対処してまいりたいと考えております。 また、近年、首都圏、近畿圏など、大都市周辺産地の急激な衰退を背景に、本県産地への期待が一段と高まっており、この機会を的確にとらえ、高速交通体系の進展に伴う市場圏の拡大に適切に対応しながら、各般にわたる施策の着実な実施が強く求められているところであります。 まず、農業につきましては、近畿圏等の大消費地へ生鮮食料品等を周年供給する「新鮮共感基地
徳島づくり」を引き続き推進いたします。 このため、ほ場整備、農道整備、かんがい排水対策事業など、基盤整備を計画的に進めるとともに、野菜、花き、果樹、畜産などの産地強化対策を進め、周年供給力を高めてまいります。 また、農家の家族労働を支援、補完するファームサービス事業体を農業の新たな担い手として育成してまいります。 さらに、新しい流通体制の整備や県産品のイメージを高めるための販売戦略を引き続き強化するとともに、東四国国体開催の機会をとらえ、県産農畜水産物のイメージアップを推進するため、総合的なPR活動を展開してまいります。 林業につきましては、県民の森林に対する多様な要請にこたえつつ、「緑豊かな郷土と木材供給基地づくり」を積極的に推進してまいります。 このため、治山・造林・林道事業を計画的に実施するとともに、林業・木材産業の体質強化、需要の拡大及び担い手の育成確保対策などを講じてまいります。 特に、針葉樹・広葉樹混交林の造成を進めるなど、多様で質の高い森林整備を一層推進するとともに、新たに
那賀川流域の林業総合対策事業及び県産材の需要拡大を図るための大型木造建築物建設資金融資事業等に取り組んでまいります。 水産業につきましては、本県の漁業特性を生かしながら、「つくり育てる水産業の振興」を目指してまいります。 このため、新たに広域型増殖場の造成を行うなど、沿岸漁場の基盤整備を図るとともに、新たな放流魚種の開発、放流種苗の計画的な生産を進め、漁業資源の適正な管理と増大を図ってまいります。 あわせて漁港
環境整備を推進し、住みよい活力ある漁村建設を進めてまいります。 次に、中小企業の振興についてであります。 中小企業を取り巻く環境は、技術革新や情報化の進展、発展途上国との競合等の影響に加え景気の停滞感が浸透し、一段と厳しい状況になっております。 こうした環境変化に対応できる活力ある中小企業を育成するため、地場産業における商品開発、市場開拓、人材確保などを支援する一方、工業技術センターを活用して、新時代に対応した先端的な研究や県内中小企業に対する技術指導を行ってまいります。 金融対策につきましては、厳しい経営環境下に置かれている中小企業の経営安定に資するため、資金需要に対応した県単独協調融資制度の充実を図るとともに、特に業績が悪化している中小企業者に対し、緊急経営支援資金の融資枠の確保を図ることとしております。 また、一般資金についても、不況対策分として所要の融資枠を確保するとともに、投資規模の拡大に対応した融資限度額の引き上げ措置を行うこととしております。 一方、マリンピア沖洲へ進出する中小企業者等への支援策として、県単独協調融資制度の中に、マリンピア沖洲進出支援資金を新設するとともに、進出四組合に対して低利の中小企業高度化資金を貸し付けることとしております。 さらに、コンピューター技術者養成のために、
徳島ソフトウエアスクールを、
株式会社徳島健康科学総合センターの人材育成部門として開設することとし、その建設に着手いたします。 また、四国全域を対象とした流通業務拠点施設の整備に対する融資制度を創設することとしております。 次に、企業立地の推進についてでありますが、
平成四年度末には、西長峰工業団地及びブレインズパーク
徳島の造成工事が完了する予定となっております。 現在、企業誘致を取り巻く環境は、極めて厳しいものがありますが、多様化する企業ニーズに対応した新たな企業誘致戦略を策定し、積極的な誘致活動を展開してまいります。 次に、観光の振興についてであります。 本年十月のオープンに向けて、
徳島市山城町におけるアスティとくしまの完成を図るとともに、貞光観光ターミナル(仮称)や家族旅行村の整備に対し助成するほか、引き続き、もてなしの心を表現する観光客歓迎モニュメントの建設を進めてまいります。 また、剣山スキー場のゲレンデ施設の整備に着手するとともに、施設の有効利用を促進するため、人工降雪システム導入の検討を進めてまいります。 さらに、本年三月から七月にかけて、他の四国三県とともに、TAP四国大型キャンペーンを展開し、本県の観光イメージの強化と観光客誘致に努めてまいります。 このほか、明石海峡大橋の開通を見据え、本県観光の活性化に寄与する魅力ある観光地づくりを推進するため、市町村等が行う大型観光施設の整備に対し助成するとともに、観光施設整備資金貸付制度により民間活力による施設整備を引き続き支援してまいります。 次に、リゾート整備の推進についてであります。 明石海峡大橋の開通等の効果を広く県内各地域の発展につなげるとともに、健康県
徳島のイメージアップを図るため、本県の豊かな自然を生かした交流・滞在の拠点として、本格的なオートキャンプ場やスポーツ広場、青少年の活動の場等を備えた野外交流の郷(仮称)を
県西部及び県南部に整備してまいります。 この施設を核として、周辺部の観光・リゾート資源を有機的に結合させ、これらの地域の一体的な振興を図ってまいります。 次に、人材の養成と確保についてであります。
職業訓練校の充実強化を図るため、南部校の建設に向けて実施設計を行うとともに、建物の解体、仮設棟の建設に着手いたします。 また、県外に流出した人材の還流等を図るためのUターン対策事業につきましては、県外での相談窓口を増設するなど、その充実強化に努めてまいります。 第四点は、「快適な県土づくり」であります。 まず、社会資本の整備についてであります。 一般公共事業につきましては、現下の厳しい経済情勢にかんがみ、景気に配慮するとともに、架橋新時代に対応した交通網等社会資本の整備を一段と推進するため、その積極的な導入を図ることとし、
平成四年度当初予算と比較して六・六%の増といたしました。 一方、県単独公共事業につきましても、近年になく厳しい財政事情のもとではありますが、財源の許す限りの増額を行い、県単独道路整備七箇年計画の着実な実施など、道路整備を中心として、県民の日常生活に直結した身近な社会資本の整備を重点的に推進することとし、
平成四年度当初予算と比較して七%の増といたしました。 次に、環境保全対策につきましては、自然環境の保全と快適で住みよい生活環境の創造を図るため、
徳島環境プランを策定するとともに、ごみの減量化と再生利用を地域ぐるみで推進するため、ごみ減量化・再生利用推進計画の策定を行うこととしております。 次に、佐古駅付近の鉄道高架事業につきましては、用地問題もほとんど解決し、工事も順調に進んでおります。 今後は、東四国国体の秋季大会までに、高架への切りかえができるよう全力で取り組んでまいります。 以上、平成五年度の重要施策について御説明申し上げましたが、この結果、平成五年度の一般会計の予算総額は四千九百億二千三百万円となり、
平成四年度当初予算額に対し六・四%の増となっております。 次に、この財源の主なものとしては、 県 税 六百六十億円 地方譲与税 六十一億七千五百万円 地方交付税 一千四百七十九億円 国庫支出金 一千十五億六千余万円 県 債 五百一億四千五百余万円などとなっております。 特別会計につきましては、十七会計で予算総額一千百三十億三千七百余万円となり、
平成四年度当初予算額と比較して四七・七%の増となっております。 企業会計といたしましては、病院事業会計ほか四会計の予算を提出いたしております。 予算以外の提出案件といたしましては、条例案十件、その他の案件一件であります。 そのうち、主なものについて御説明申し上げます。 第二十四号議案は、瀬戸内海環境保全特別措置法施行令の改正により、みなし指定地域特定施設とされた、し尿浄化槽のみを設置する工場または事業場に係る上乗せ排水基準を設定し、公共用水域の水質の汚濁の防止を図る等の必要があり条例の一部改正を行うものであります。 第二十五号議案は、活力ある地域づくりの拠点として、人、物、情報等の交流を促進し、本県の産業の発展と観光等の振興に寄与するため、
徳島県立産業観光交流センターを設置する必要があり条例を制定するものであります。 第三十号議案は、修学に要する経費が増大していることにかんがみ、奨学金の額を改めるとともに、奨学金貸与制度の合理的かつ効率的な運用を図るため、奨学金の返還の免除の要件を改めるなどの必要があり条例の一部改正を行うものであります。 第三十一号議案は、
徳島県立鳴門商業高等学校に新たに国際教養科を設置することにかんがみ、その名称を変更する必要があり条例の一部改正を行うものであります。 第三十三号議案は、阿南工業用水道事業について、健全な運営を確保するため、料金の改定を行う必要があり条例の一部改正を行うものであります。 以上、概略御説明申し上げましたが、その詳細につきましては、お手元の説明書等を御参照願うこととし、また、御審議を通じまして御説明を申し上げたいと存じます。 十分御審議くださいまして、原案どおり御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ────────────────────────
○議長(
小倉祐輔君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。 ────────────────────────
○議長(
小倉祐輔君) お諮りいたします。 明二月二十六日、三月一日及び三月二日の三日間は、議案調査のため休会といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(
小倉祐輔君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 二月二十七日及び二月二十八日は県の休日のため休会、三月三日再開いたします。 ────────────────────────
○議長(
小倉祐輔君) 本日は、これをもって散会いたします。 午前十一時三十五分散会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━...