光市議会 > 2013-06-14 >
2013.06.14 平成25年第2回定例会(第3日目) 名簿
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  1. 光市議会 2013-06-14
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    取得元: 光市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-05
    2013.06.14 : 平成25年第2回定例会(第3日目) 本文 ( 235 発言中 0 件ヒット) ▼最初の箇所へ(全 0 箇所) - この発言をダウンロード - 全発言をダウンロードヒット箇所をクリックすると、次のヒット箇所へジャンプします。 :                  午前10時0分開議   開  議 ◯議長(中村 賢道君) それでは、改めましておはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。       ───────────・────・────────────   議事日程 ◯議長(中村 賢道君) 本日の議事日程はお手元に配付いたしたとおりでございます。       ───────────・────・────────────   日程第1.会議録署名議員の指名 ◯議長(中村 賢道君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、西村議員、加賀美議員、磯部議員、以上3名の方を指名いたします。       ───────────・────・────────────   日程第2.一般質問 ◯議長(中村 賢道君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を続行いたします。四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 皆さん、改めましておはようございます。日本共産党の四浦でございます。  冬うどんなどの料理人季蔵捕物控のシリーズで頭角をあらわしている作家の和田はつ子さんが、新聞赤旗の日曜版に1年前から登場しまして、大江戸ドクターを連載中でございます。1面全部を使ったこの小説は、既に50回を数えてきました。時代は江戸末期、主人公の克生医師と若い女性医師の沙織が、診療所で江戸の庶民や侍と交わりながら診察し、時には心臓の大手術や腎臓の摘出手術をしています。和田はつ子さんによれば、江戸末期に西洋に先駆けてこうした大手術が日本で行われた記録があるといい、この大江戸ドクターは、史実に基づく小説であると強調しています。  私などは、ともすれば西洋医学に命を救われたなどということがありますが、あの長く続いた鎖国の時代に、西洋医学をみずからのものにするだけではなく、それを乗り越える努力を積み重ねてきた先人の努力に深く敬意を表する次第。
     それでは、本日は病院問題も取り上げますが、通告に従いまして質問を進めます。  第一は、予算執行に偏りはないかであります。(1)として、生活道路、側溝の整備・維持管理の遅れが著しいとサブタイトルをつけました。  高齢者が突起したマンホールのふたにつまずいて転倒して、大出血をし大けがをするという事故が起こっています。生活道路の市内総延長距離はいかほどか。道路維持係による見回り、点検の体制はいかがか。この項3つ目に、見回り点検や市民からの要望に対して予算上の理由で補修、整備ができないおおよその割合はいかがかお尋ねします。  2つ目、市営住宅の長寿命化計画を問うであります。光市営住宅等長寿命化計画については、昨年12月議会でも取り上げましたが、今議会では先行議員も取り上げております。さらに深める立場で質問をいたします。  1つは、市内の市営住宅総戸数は。そのうち、耐用年数を超えている戸数は。10年以内に耐用年数を超える戸数。補修が必要な箇所に、実際に補修する、補修は後年度、補修しないの基準はいかがか。  括弧の3つ目です。市内各地公園の遊具数の推移についてお尋ねをしたいと思います。  まず、都市公園の数についてお尋ねします。遊具の総数はその中でいかほどか。10年前、そして現在の数を比較するとどういう推移が見られるか。この項の2つ目、遊具の故障、傷みの点検要領は。その頻度はいかがか。3つ目、遊具が故障、傷んだとき、修繕か撤去かの基準はどうなっているかお尋ねします。  4つ目、予算計上へ、ヒアリングのあり方についてお尋ねします。  予算編成とヒアリングで、上記のような修繕費予算を決める基準はどのようなものか。予算編成フローヒアリングの中身にも触れてお答えをいただきたいと思います。  なお、本議会でも、3月議会で地域の元気臨時交付金の財源を活用した施策について市長などが報告をされました。この地域の元気臨時交付金とはどういうものか。総額はいかほどか。そして、山口県にいかほどに配分されて光市は幾らになるか。  光市での使途計画について、これは少し述べにくいと思いますがお尋ねをしたいと思います。懸案になっていた通学路の安全対策にこういうものが使えるかどうか。県に交付される地域の元気臨時交付金を活用した光市関係の事業などの要望は、これに対して届けているかどうか。例えば、おくれにおくれている瀬戸風線の設計工事に充てることは可能かどうかお尋ねします。  大きな2つ目、原発についての市長の見解を改めて問います。  福島原発事故とその後の実態をどうみているのか。市長は、東京電力福島第1原発事故直後の被害の実態と、今日の実情をどう見ているかお尋ねします。  2つ目、上関原発建設について光市民はどのような思いを持っているかについてお尋ねします。  大きな3つ目、市立病院の経営を問うであります。(1)として入札制度採用のすすみは。  昨年3月とか6月議会の委員会で、相当議論が煮詰まりました。根源は電子カルテの導入についてでありましたが、その電子カルテの導入について、今日おおよそまとまる方向に出ておりますので、その経緯を概括してほしいと思います。  2つ目、昨年6月議会委員会で、医療機器などの購入について入札に切りかえる旨を答弁したが、地方公営企業法にうたわれた基準の昨年度の入札、随意契約の件数を、2つの市立病院ごとに示してほしいと思います。  なお、括弧の2つ目として、機能分化後、二つの市立病院の連携はどうなっているかということをお尋ねします。  2つの市立病院について、機能分化後、光市立光総合病院から光市立大和総合病院への転院、その逆の転院の入院患者数はいかほどか。その他の病院に転院した患者数は。それぞれの比率を示していただきたいと思います。  3つ目、病院内で働く委託業者の労働条件についてもお尋ねします。  非常に重要な部署で、市民の患者の生命や健康を預かる仕事に委託業者の従業員もタッチしています。その点で、2つの公立病院内で働く委託業者はどういう業種が、そして、委託業者の賃金を初めとする労働条件をつかんでいるかどうかをお尋ねします。なお、委託業者との契約は入札か随意契約か、契約書の中に賃金を初めとした労働条件なども明記をしているかどうかについてお尋ねをいたします。  以上でこの場での質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) おはようございます。それでは、1番目の予算執行に偏りはないかについてお答えを申し上げます。  まず、1点目の生活道路、側溝の整備、維持管理に関するお尋ねでございますが、現在、市内において、市民の方々が生活道路として利用されている道路といたしましては、市道が約350キロメートル、農道が約120キロメートル、合計約470キロメートルございます。そのほかにも里道や私道がございます。  次に、道路維持係による見回り、点検の体制につきましては、職員4名、臨時職員等10名の計14名により、車両を利用したパトロールや現場等への行き帰りの際の目視点検、さらには臨時の地区重点パトロールなどを実施しております。  次に、見回り点検や市民からの要望に対して補修等ができない割合についてでございますが、地域や市民の皆さんからは、生活道路や側溝の補修などに関して数多くの御要望等をいただいております。その中には、市が実施すべきものやそうでないもの、あるいは、緊急性が高いものやそうでないものなどさまざまなものがあり、お尋ねの割合をこの場で申し上げるのは困難でございますが、市が早急に実施すべき補修等につきましてはおおむね対応ができているものと考えております。  次に、2点目の市営住宅に関するお尋ねでございますが、本市の市営住宅の総戸数は1,234戸でございます。このうち、耐用年数を経過している住宅は、中層耐火造を除いた木造、簡易耐火平家建て、簡易耐火2階建ての一部の548戸で、10年以内に耐用年数を超える住宅は24戸でございます。  次に、補修に関するお尋ねでございますが、住宅の小規模な修繕等につきましては、入居者からの連絡により、職員が現地確認を行った上で、職員または業者により迅速で適切な修繕に努めているところでございます。さらに、光市営住宅等長寿命化計画におきましては、建築物修繕措置判定手法に基づき、それぞれの住宅について目視及び指触による劣化調査、診断を実施いたしましたが、その中で、大規模な補修が必要な箇所につきましては、長寿命化型、居住性向上型、福祉対応型、安全性確保型に分別される個別改善プログラムに基づき、緊急性などを判断しながら、優先度の高いものから順次住宅の改善事業に取り組んでいるところでございます。  次に、3点目の公園の遊具に関するお尋ねでございますが、都市公園の数は、平成24年度に街区公園2カ所を供用開始いたしまして、現在、街区公園や運動公園、総合公園等合わせまして38公園でございます。また、遊具の総数は、新市発足時に遊具を設置している公園が26公園で、遊具数は128基でしたが、現在は遊具を設置している公園が28公園で、遊具数は121基となっております。  次に、遊具の故障、傷みの点検についてでございますが、国土交通省の都市公園における遊具の安全確保に関する指針に基づいた遊具点検表により、主要部材の劣化状態、ボルトの状態、ぐらつき、腐食、塗装などの各遊具自体の点検や設置環境等の点検を行っており、その頻度は、業者によります専門的かつ詳細な点検を1年に1回、さらに、職員による目視や触診などによる日常点検を年に2回実施しているところでございます。  次に、遊具の修繕か撤去かの基準でございますが、業者による専門点検結果の判定を基準としつつ、市において遊具の状態を再度確認し、修繕または撤去の判断を行っているところでございます。  次に、4点目の予算計上に関するお尋ねでございますが、毎年度の修繕等に係る予算につきましては、過去の修繕実績や市民ニーズなどを総合的に判断しながら、事業内容に応じて経常的経費の枠配分や政策的経費などにより確保しているところでございます。しかし近年、全国的に社会資本の老朽化が著しくなっており、本市におきましても、これまで以上に施設の維持管理に伴う修繕費等のウエートが増加することが予測されております。  こうした中、国においては、施設の老朽化対策に対して、一定の条件のもとで国庫補助事業としての採択も可能となっておりますことから、今後とも、こうした財源の活用を図りながら、引き続き施設の適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) おはようございます。それでは、お尋ねの1番目の4点目、予算計上のヒアリングのあり方につきまして、予算編成のフローについてのお尋ねがございましたので、私からもお答えをさせていただきたいと思います。  予算編成の流れを簡単に申しますと、予算編成方針と、それを具現化しました予算の要求基準というものを9月から10月に庁内にお示しし、それから具体的な予算編成作業がスタートするわけでございますけれども、予算の決定までには、所管からの要求に対し、最初に財政担当部長であります政策企画部長でのヒアリング、査定、その次に副市長、そして市長のヒアリング、査定と段階を進めてまいります。  こうした各段階でのヒアリングや査定におきまして、予算編成方針に示しました公平や公正が貫かれているか、やさしさが注入されているかなど、そして、誰のため、何のための政策かを精査し、後期基本計画とそれに掲げる7つの未来創造プロジェクトの推進を図るという大きな判断基準のもとに、限られた予算の中でありますので、その事業1件1件の重要度、緊急度、優先度、そうしたものを判断しながら、総合的なバランスも考慮して編成しているものでございます。  次に、5点目の地域の元気臨時交付金財源の活用についてお答えを申し上げます。  地域経済活性化雇用創出臨時交付金、いわゆる地域の元気臨時交付金は、平成24年度の国の緊急経済対策において追加される公共投資の地方負担が大規模であり、新年度予算編成の遅延という異例の状況の中で、地方の資金調達に配慮し、経済対策の迅速かつ円滑な実施を図るために、今回限りの特別の措置として創設された国からの交付金でございます。  去る5月27日には交付金の第1次交付限度額が通知されたところでございますが、その額は全国で1兆2,095億円、山口県が約126億600万円、本市につきましては約2億1,700万円と示されたところでございます。  交付金の使途でございますが、交付金を充当できる事業は、建設公債の対象となる国庫補助事業の地方負担分や建設地方債の対象となる地方単独事業と定められておりますことから、平成25年度の当初予算に計上している事業の中で、市債及び一般財源を充当している単独事業などに充当したいと考えております。具体的に申しますと、通学路の安全確保や道路舗装や改良、さらには、農道、漁港などのインフラ整備へ充当することを考えております。  また、県に交付されます交付金についてのお尋ねでございますが、県において交付金の充当先を決定されるため、当市では把握しておりません。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 建設部長のお話では、どうも腑に落ちないことがあります。ことしの3月議会で、実は、第1号議案の平成25年度光市一般会計予算で、市道舗装の整備等工事8,000万円について、これは従来、昭和50年代から加熱アスファルト合材によるオーバーレイを実施して維持補修に努めてきたが、補修後30年以上が経過し路面の老朽化が著しく、維持補修も限界であることから、社会資本整備総合交付金により計画的に舗装の打ちかえを実施するもの、このように説明されたんですね。  だから、現場ではおおよそはできているという雰囲気はさらさらつかめない。非常に難渋をしていると思いますが、そこはいかがですか。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) 平成25年度の予算におきまして、市内の市道の舗装350キロメートルの舗装が極めて劣化が著しくなりつつあるのを、できるだけ舗装構造物の長期利用を図ることを目的に、今後交通量の多い箇所から舗装の打ちかえを、平成24年度から行っている事業でございます。  生活に密着した道路においては、市内350キロメートルの道路の舗装が大変悪い状態であるとは思っておりますが、それをいかに長く利用するかを今予算の中で計上させていただいて、市民の皆さんに不便のないよう維持管理に努めているところでございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 全く納得のいかない。現場がそういう姿勢では第一線で働く人たちが大変困るだろうと思いますが。  角度を変えて、光市市営住宅の長寿命化計画は、今回テーマにしておりますからお持ちだと思いますが、老朽化している住宅への早急な対応についてどこをどうしようとしているか、そしてどこに危険性があるか、どう書いていますか。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) 光市の市営住宅長寿命化計画の中の57ページに、老朽化している住宅の早期な対応ということがうたわれております。その中で、防災・防犯等安全性や居住性の面で早急な対応が求められていると。日常生活においても、コンクリートの剥離など危険性があることから、特に劣化が著しい住宅には一刻も早い対応が必要であると明記をしております。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 最後のくだりが非常にわかりやすい。特に劣化が著しい住宅では一刻も早い対応が必要である、このように今読まれました。  実は、岩狩の市営住宅で、片側だけの住宅でありますが、自治会単位でアンケート調査を行いましたら、約20人がこれに答え、シロアリ、カビで台所の床が抜けそう。倉庫の扉が壊れ、玄関の壁が傷んでいると書いている部分もありました。1例ですが、どのように対応してきましたか。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) 1つの例として岩狩住宅をお示しいただきました。  岩狩の住宅につきましては、職員みずから現地の確認に行かせていただき、その場で対応できるものについては職員が対応し、その後、予算措置が必要なものについては枠配分、現年度予算の中でできることについてはやっておりますし、平成25年度に行うべきことについては25年度の予算の中で対応しようとしているところでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) ここはあんまりきれいごとで話を進めるところではありませんので、気をつけて答弁をいただきたいと思います。  それでは、市営住宅の補修費は推移がどうなっていますか。去年は確かに500万円上がりましたが、それは今年度の予算ではまた下がったんじゃないですか。  長寿命化計画というのは、全国的な先進例に学んだと思われるなかなかよくできたものですが、私はその方向で事が、予算上のことも進んでいないと思いますが、いかがですか。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) 修繕料の予算でございますけども、平成23年度は3,400万円ですか、平成24年度は3,900万円、平成25年度は3,350万円の予算ということでございます。  平成24年度の3,900万円の予算は、平成24年度の予算時期において、入居待機者の改善のため空き家の修繕費として500万円を増額して随時募集住宅への入居を促進したことにより計上したものでございます。平成24年度に入居待機者が減少したことにより、一定の成果が出たということで、平成25年度の予算は通常の3,350万円の予算に戻したものでございます。  確かに、長寿命化計画は10年間の計画ではございますが、個別の改善、修繕等については限られた予算の中で着実に行っていきたいと考えておりますし、やっていかなければいけないと思っております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 平成24年3月議会の委員会で、市営住宅の修繕費増額の理由について、修繕料は3,900万円で、随時募集住宅の入居待ちを解消するため前年より500万円増額を図った。おかしいじゃないですか。入居待ちが進んでいないと、改善されていないと思います。いかがか。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) 平成24年度の予算時において、入居待ちの方が20名たしかいらっしゃったと思います。今年度の予算を決めるに当たっては、現在5名の方が入居待ちではないかと記憶しております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 実態と大分違うわけでありますが、この問題ばかりこだわるわけにもいきませんので、それでは政策企画部長にお尋ねをしたいと思いますが、市民は今、こうした生活関連の予算についてどう受けとめていると考えていますか。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) 政策企画部では、総合計画の後期基本計画等の指標を確認するために、毎年市民アンケートもとっているわけでございますけれども、その中で、市営住宅というのは項目にございませんけれども、市民に身近な、例えば生活道路の補修等につきましては、その重要度、満足度についてお尋ねをしているところでございます。その中で、身近な道路等の重要度については高い水準にあり、非常に重要だと市民の方は感じておられると理解をしております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) さすが政策企画部長で、ちゃんと市民アンケートなどを引用しながら話をされました。  具体的な数字で示して言ってください。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) 重要度でありますけれども、地域の生活道路の維持補修につきましては、83.4%の方が重要だ、もしくは、やや重要であるとお答えをしているところでございます。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 推移についてお尋ねします。これは、去年の策定時では数字を比較するのに余りおもしろくないから、平成19年と比較してどの程度重要度が上がっておりますか。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) 申しわけございません。すぐにその推移が手元の数字としてお答えできる状況にございません。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 策定時の平成19年は、46.6%が重要、やや重要と私は確認しました。それが今日では83.4%。この数字は43項目のアンケートの中でトップクラスであると思いますが、いかがですか。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) 調査をしております43項目のうち、上から2番目であると理解しております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) ここで今、せっかくの議論ですから市長にお尋ねをします。  従来、老朽化がこれだけ進んできて、市営住宅にしてみても、生活道路、市道にしてみても、こうした状態にあるにもかかわらず、予算がそれ相応にふえていない、いわゆる動いていないという状況があります。検討が求められると思いますが、いかがですか。
    ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 議員御案内のとおり、予算には限りがあるわけであります。それで、部長ヒアリング、副市長ヒアリング、私のヒアリングを経た中で、相当の議論を経てこれを決定したわけでありますが、21世紀はもう新しいものをつくる時代ではない、修繕の時代ということは重々承知であります。しかしながら、このように予算があらゆるところに必要であるということもまた事実でありますので、この辺の精査はしなければならないと思っているところであります。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 建設部長は、市長の答弁をよく吸収してほしいと思います。ゆめゆめ、おおよそはできているんだなどと、こういう本会議の席で公言をするというのは、現場で苦労している、あるいは、古い住宅や傷みがひどくなった市道などに密接に暮らしで接している市民に対してはまことに申しわけないという気持ちを強めていただくことを求めまして、この項を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) それでは、2番目の原発に関するお尋ねについてお答えを申し上げます。  まず、1点目の東京電力福島第1原発事故におきます被害の実態についてでございます。  この原発事故につきましては、発生直後から大量の放射性物質が放出されたことにより、広範囲にわたり空気や土壌、水が汚染されました。そして、今なお多くの人々が避難を強いられているだけではなく、住民の健康管理の問題を初め、農畜産物や水産物など食品の汚染、観光産業等の風評被害など、各方面に大きな影響を及ぼしているものと認識しているところでございます。  続いて、2点目の上関原発建設についての市民の意識に関するお尋ねでございます。  これまでにもお答え申しておりますように、定量的な把握はしておりませんが、議会での意見書の採択や請願の一部趣旨採択などの動向から、本市におきましても、市民の皆さんの原発に対する不安や不信は高いものと認識をしております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 2回目の質問の頭で、市長に苦言を申し上げます。私は、通告では市長にと言いました。それは2つの理由があります。これだけ重要問題を、光市に責任を持つ市長が自分の言葉で語らないというのはいかがなものかと思います。同時に、これは実は今から議論するんですが、市長が市長選挙の折に公約を掲げました。地方紙に、この原発問題、自然エネルギー問題で、まあ公約と言っていいでしょう。そういうものを掲げました。それに対してきちんと正面から答えるという姿勢は欠かせません。改めてこのことを強調していきたいと思います。  それでは次の質問に入りますが、今もう御承知のように、福島原発がさきの政権で終息宣言を出し、今の政権も原発の再稼働などをやるということに対して、国民は総おかんむりだと私は言っていいと思います。さきにマスコミが世論調査を発表しましたが、原発の建設や再稼働に反対は賛成の2倍以上という傾向が出ています。ましてや、上関から8キロメートルから27キロメートルという至近距離にある光市民にとっての不安は、言うまでもありません。そういう状況があるのに、市長がものを言わないということは許されません。  ではお尋ねします。市長は、昨年9月議会で、上関原発推進のための交付金である電源立地地域対策交付金を受け取るつもりはない、そして、上関原発建設計画には賛成をしないとも答えております。このことは高く評価できるものであり、歓迎できるものであります。しかし、その後1年近くたっているが、このような態度を光市議会でとったことはあるが、その他のところでこの態度を貫いたことがあるかどうかお尋ねします。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 四浦議員さんから、この席でしつこく何回も何回も同じことを聞かれました。私は、自分の考えを変えるつもりはありません。そのことは、四浦議員さんにここで申し上げたいと思っております。  私は、そういう発言をすること自体が首長では今までなかったこと、これ自体も、私は皆さんがそういう意味では評価をしていただいておりますし、また、私自身が議員時代からクリーンエネルギーを推進してきて、そして、自分自身もそういう太陽光発電については非常に興味があるし、自分自身も今4キロワットを上げて13年目になりますが、そういうこともやってきておりますし、皆さんはよく御存じだと思っております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) もう一度強調しなければいけません。私は、議会というものはそういうものだと思います。幾ら市長がそう言っても、この大事な危険な上関原発問題で繰り返し発言をする、そして市長の答弁を確認する。  あるいは、きょうは今までと同じことを確認するつもりはありません。次のことであります。  市長は、市長選挙の地方紙アンケートで、原発に頼らないクリーンなエネルギーを創造し、環境都市を構築することと答えております。文書になっています。このことは間違いありませんか。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 間違いはありません。先ほどから申しておりますように、議員時代からそういうまちづくりを私自身が目指してきた。それを市長として私は公約として掲げたことに間違いありません。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 私は市長に嫌がられています。この大事な問題はきちんと確認をするのが議会だと思いますから、重ねてお尋ねします。  それでは、この「原発に頼らないクリーンなエネルギーを創造し」という文言を3月議会の施政方針の中でうたいましたか。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) 施政方針の中では、そういうことを特に表記していたという記憶はございません。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) おかしいじゃないですか。その重大なこの公約は、実は、市長に当選したら何をやるか3つだけ挙げてくださいとの問いのトップに挙げているんです。そういういきさつがある公約に対して、施政方針にもうたわない、予算でも具体化をしていないというのはおかしいんじゃないですか。私がしつこく問うほうが当たり前じゃありませんか。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 去年ぐらいから私が省エネのいろんな施策をやっていることは議員さん御存じだと思いますが、太陽光発電においても山口県でトップクラスの補助金を出しているわけでありますし、また、職員エコプラスという、職員に対してもさまざまな取り組みをお願いして、その成果も上がっているところであります。これは、やっぱり私は山口県においても誇るべき政策であると思っております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) せっかくの答弁ですが、私は誇るというような大仰な答弁にはほど遠いと思います。なぜなら山口県下では、メガソーラーなどを町段階でも誘致したり受け入れたりということで、まさに市長が言うクリーンなエネルギーを創造しということに走っている。こういうことであります。  それでは、環境部長にお尋ねします。あなたは、前回のその前の議会の12月議会で私の質問に、今光市がどの程度の自然エネルギーの比率になったと答えましたか。 ◯議長(中村 賢道君) 亀井環境部長。 ◯環境部長(亀井 淳二君) 比率についてのお尋ねがございましたときに、たしか去年の6月ではなかろうかと思いますが、2.23%というお答えをしたことがございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 2.23%というものは、市長がさっき豪語されましたように、そういう全国レベルで比較しても非常に高いものですか。そのように評価ができるものですか。いかがですか。  私は、2.2%ではないと、もっと低いと見ておりますが、きちんと総電力に占める自然エネルギー、特に太陽光発電の比率をきちんと精査をして報告してください。 ◯議長(中村 賢道君) 亀井環境部長。 ◯環境部長(亀井 淳二君) 総電力という把握を本市ではしておりません。総電力というのは、各都市の産業構造、大都会でドーナツ都市であればその居住形態、そういったもので随分違っておりまして、なかなか類似団体比較を見ましても総電力量の比較が難しいところがございますので、本市では、一般家庭の電力需要に対する割合という把握の仕方、もう一つは、住宅統計上持ち家戸数が示されておりますので、持ち家に対しての太陽光の設置割合、そういったもので目標の数値化を図り、毎年その数値を上げる努力をしているところでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 持ち家だとか住宅のだとか、ややこしい話が出てきましたが、千葉大学が永続地帯というものに取り組んでおります。相当ネットで広く知られているものでありますが、一番高いのが、エネルギーの自給率は熊本県の五木村で19倍ということですね。つまりエネルギーの自給率で自然エネルギーの比率はそれだけ高いと言えるんですが、あるいは市段階でも、新潟県の中にもいろいろ100%を超えるところが出ていますが、2%などというものは、私は胸が張れるようなデータではないと思いますが、環境部長、いかがお考えか。 ◯議長(中村 賢道君) 亀井環境部長。 ◯環境部長(亀井 淳二君) 議員さん御存じのとおり、この自然エネルギーの率を上げていくのは一朝一夕にはできないものでございまして、そうは言いながらも、今財政所管からもお答え申し上げておりますように、限られた財源の中で、他市にない単価の補助金を設定することによって市民のこういう自然エネルギー、太陽光の活用に向けたインセンティブを高め、設置については、やはり私は胸を張れる設置率になっているのではないかと考えているところでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) まあ、強弁をされますからまたの機会にやりましょうか。そのときは、他市の事例と全国的なレベルと比較データなども出していただきますので。あんまり2%だとか住宅の発電だとかいうことでデータを曲げてこういう場で話すものではないと思います。  それでは、この項は閉じます。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) おはようございます。それでは3番目、市立病院経営についてお答えをいたします。  まず1点目、入札制度採用のうち、電子カルテシステム導入についてお答えいたします。  電子カルテシステムは、操作性や機能性を重視し、価格やサポート体制等を含め総合的に評価を行う必要がありますことから、参加業者を募って設計の取り組み方針等の提案を総合的に評価する公募型プロポーザル方式で業者選定を行いました。  業者選定までの経緯でございますが、昨年6月に公募を行い4社から応募があり、1次審査におきまして3社を選定いたしました。この3社に対し2次審査のための業務提案書と見積書の提出を求め、病院職員へのプレゼンテーションを行った後、院内の電子カルテ導入検討委員会が総合的に評価し業者を決定しております。その後、新たに導入する電子カルテシステムが、現在のオーダリングシステムと連携している部門システムと今までどおりの連携が可能かどうかなどの確認を含め、システムの詳細な検討や価格交渉を行い、本年2月に契約を交わしております。なお、同システムの稼働は6月17日を予定しております。  次に、医療機器等の入札の状況についてお答えをいたします。  平成24年度の医療機器等の購入は、光市立光総合病院では、競争入札が1件、地方公営企業法施行令第21条の14第1項に該当するものが12件、第2項に該当するものが15件、第5項に該当するものが1件となっております。なお、第1項は財産の買い入れでいえば80万円未満のもの、第2項は競争入札に適しないもの、第5項は緊急の必要により競争入札に付すことができないときであります。一方、光市立大和総合病院では、地方公営企業法施行令第21条の14の第1項に該当するものが8件、第2項に該当するものが4件となっております。  なお、医療機器の購入に際しましては、事前に複数のメーカーの機器の性能比較や、実際使用し機器の性能を確認するなど、価格と機能を総合的に評価して機種を決定し、購入を行っております。また、医療機器ではございませんが、光市立光総合病院におきまして、透析棟の増築工事を競争入札で行っております。  次に、御質問の2点目、光市立光総合病院光市立大和総合病院との連携についてお答えいたします。  平成24年度の、それぞれの病院から紹介により転院された件数は、光市立光総合病院から光市立大和総合病院に転院された件数が64件で、光市立大和総合病院以外の医療機関や施設等に移られた件数が263件となっており、合計件数327件に占める光市立光総合病院から光市立大和総合病院に転院された割合は19.6%となります。一方、光市立大和総合病院から光市立光総合病院に転院された件数は11件で、他の医療機関や施設に移られた件数は116件、合計件数127件に占める光市立大和総合病院から光市立光総合病院に転院した割合は8.7%であります。  光市立大和総合病院から光市立光総合病院への転院割合が低くなっている理由といたしましては、光市立大和総合病院は療養病床に入院されている患者さんが多く、退院される際も療養を目的とした施設等へ移られる患者さんが多くなっているためであると考えております。  次に3点目、病院内で働く委託業者の労働条件についてお答えいたします。  両病院が委託している主な業種は、給食業務、清掃業務、警備業務、医事受付業務などであり、その契約方法は随意契約であります。委託業者に委託している金額や時間は契約書で定めておりますが、委託業者からその従業員に支払われる賃金や勤務時間などの労働条件につきましては明記されておりません。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 申しわけないが、ちょっと(1)のところは聞き漏らしました。光市立大和総合病院地方公営企業法に基づく入札の割合というか、何件と言われましたか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 光市立大和総合病院のほうをもう一度お答えをいたします。  地方公営企業法施行令第21条の14第1項に該当するものが8件、第2項に該当するものが4件でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 私はうかつにも文書をここで持っておりません。第2項がどういうものかがわかりませんので、中身を読み上げてください。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 地方公営企業法施行令第21条の14で、最初に、随意契約によることができる場合は次に掲げる場合とするとあり、第2項は、不動産の買い入れまたは貸し入れ、地方公営企業が必要とする物品の製造、修理、加工または納入に使用させるため必要な物品の売り払い、その他契約でその性質上または目的が競争入札に適しないものをするときでございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) もう1つ、8件を教えてください。詳しい文章はいいです。ちょっと解説を入れてください。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 光市立大和総合病院の、施行令第21条の14の第1項に該当する8件の内容でございますけれども、薬用冷蔵ショーケース、コールマットコードレス、徘回コール、空気圧マッサージ器、リクライニングチルト、筋電制御電気刺激装置、内臓脂肪計算ソフト、製氷機でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) ごめんなさい、私の質問が悪かったと思いますが、光市立大和総合病院の場合、この8件は地方公営企業法で入札をするにふさわしい金額だということですか。それとも4件のほうがそうなんですか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 今の御質問でございますけれども、8件につきましては、財産の買い入れが80万円未満でございますので随契でもかまわない。この4件は80万円以上に金額になりますが、第2項よりまして随意契約をしているということでございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 少しややこしい話ですからずばり聞きますが、光市立大和総合病院光市立光総合病院も、去年の6月議会で、本来なら地方公営企業法で入札が求められる金額のものが17件ありました。そのうち入札に回したのはわずか1件だということで、びっくりしまして質問しましたら、これからは入札で厚くしていきますと、このように答えたんですが、それはどういう経過になりますか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 済みません、1点ほど。  先ほど私は施行令の第21条の14を申し上げましたけれども、この最初に、随意契約によることができる場合は次に掲げる場合とするということで、ここの条項は随意契約が可能な条項をうたっております。先ほど第1項を申し上げましたのは、これは財産の買い入れが80万円未満でございましたので、これに基づきまして随意契約をさせていただいたと。第2項につきましては、その性質、その目的が競争入札に適さないということで随契理由とさせていただいた。例えば、光市立光総合病院では平成24年度、第5項は緊急の必要により競争入札に付すことができないということで、専決処分をいただきましたDSAの機械を随意契約で入れさせていただいているということでございまして、金額的には80万円以上でございますので、今議員さんが言われるように本来であれば入札ということになろうと思いますけれども、病院といたしましては第2項の適さないということで、特に医療機械につきましては患者さんの生命、安心・安全を担保するということで、価格のみの選定条件はどうかということは、ちょうど1年前の委員会でお答えをさせていただいていると思っております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 一般質問で余りふさわしい議論ではないんですが、さりとて今、私が病院関係の委員会には出向いていくことができませんので、お許しをいただけたらと思います。  さて、委託料を今回問題にいたしました。警備、清掃、給食等の委託料が、たしか平成25年度の予算書で5億6,000万円余りありましたが、内訳を教えてください。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 大変申しわけございません。平成25年度の委託料の内訳の資料を持っておりません。まことに申しわけございません。
    ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) これは議論するのによろしくないと思いますよ、そういうものは用意をしてもらわないと。警備と、恐らく給食などというものは委託料が大幅に違うんじゃないかと思いますから、議論のしようがない。  もう一つだけ、大事な問題をお尋ねします。清掃にしても給食にしても、病院内でお仕事をなさいます。例えば清掃の場合は患者のベッドサイドでもお仕事をされて。中にはいろいろ、疾患を持っているわけですから苦しい状態がある人たちに、市長がよく言う「やさしさあふれる「わ」のまちひかり」というタッチで行かないといけないと思いますが、この清掃業者にしてみても給食にしてみても非常に賃金が低い。最低賃金をちょっと上回る程度だということで私は聞いておりますが、病院局はさっきの答弁では調べてもいないですか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 先ほども御答弁いたしましたように、支払われる賃金については存じておりません。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 存じておりませんと冷たく言われても困るんですが、これは、例えば給食の場合は、非常に慢性の疾患を持っている方たちも入院患者の中にはいらっしゃいます。そういう人たちは、例えば糖尿病だとか高血圧症とかは非常に手のかかる食事をつくらないといけない。これは、どこかの市内にあるレストランで食事をつくるのとはわけが違うんです。相当手間がかかる。  病院局は、そういう人たちに対して、いや知りませんで済みますまい。心を寄せるという姿勢が欲しいですね。その人たちに心を寄せて、そういう人たちが生き生きと働き、慢性疾患などの患者さんに温かく接するということが言えますから、待遇問題というのは欠かせないと思います。今後そういうものを、病院局内で議論したと思いますので、検討するということは考えられますか。いかがですか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 今、一例としまして給食のお話が出ましたけれども、確かに治療食でございますので、さまざまなそういう患者さんの病態におきまして、医師の指示のもとそういう治療食をつくっております。それは当然、委託の業者さんにお願いをしております。金額につきましては、1食当たり幾らという取り決めをしております。  ただ、若干言わせていただきますと、病院も1つの企業でございます。地方公営企業とはいえ企業でございます。自治体病院の役割、経営原則の中に、例えば経済性と公共性という考え方がございまして、一方では経済性も追求しなければいけないと。それはあくまでも地方公営企業の活動そのものが、財貨、サービスを提供してその対価を診療報酬で得まして、交換経済の原理原則に立脚した経済活動を行っていると。そういう中で、病院としましては経費の削減だとかいろんな面もございますので。今議員さんの言われることもわからなくはないけれども、ただ、それをやってしまうと、一方で病院の経営もどうなのかなということも考えざるを得ないと思っております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) 憶測の話をします。それは病院局管理部長に責任があります。委託料がそれぞれの業種によって幾らかというのを示されないから、憶測でしかものが言いようがない。  恐らく委託料に対して賃金は物すごく安くなっていると思います。精査してみる必要があると思いますよ。今の病院経営の問題はそろばん勘定だけではないと言われたが、どうも今の話ではそちらにやたら傾斜しすぎているのではないですか。  これは事業管理者にお尋ねしたいと思います。これは、2つのことを同時に進める、経営の問題と同時にその病院内で働く人たちのそういう労働条件などにも思いを寄せる、その構えが必要ではないかということで、事業管理者の御意見を賜りたいと思います。 ◯議長(中村 賢道君) この際、執行部の皆さんに申し上げます。  申し合わせの答弁時間が残り少なくなりました。簡潔な御答弁をお願いいたします。守田病院事業管理者。 ◯病院事業管理者(守田 信義君) 非常に難しい問題と思いますけど、私といたしましては、委託というのはある程度金額はどこも大きな差はなく、過去のサービスを見てどこの業者に決めるという方法をとるんだろうと思いますけど、今の話を聞いておりますと、その業者さんがそこの下に働く人に対してどのぐらいの金額を払うかを把握していないということが全てで、議員さんとの間にこういうやりとりが起こっているんだろうと思っています。今後それを、委託業者さんが雇用している人に対してよくしてあげたらどうかというお話だろうと思うんですけど、そこまで病院として口が出せるのかどうかということも考えなければいけないと思っております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 四浦議員。 ◯8番(四浦 順一郎君) ばくちの世界じゃないですから、丁か半かの話はふさわしくないと思います。  ですから、どの辺で落ち着かせるか、どの辺で折り合わせるかということですが、今のところは全然タッチしていないじゃないですか、病院局は。一方的じゃないですか。じゃあ、管理部長が言うように、これはもうそろばん勘定ということ1本じゃないですか。私が責められる筋合いはないと思います。私は、そろばん勘定1本でやってもいけないし、なおそういう委託業者で働く人たちに温かい思いを寄せる、手を差し伸べる、そういうことは同時にやる方法はあると思います。まあ、検討だけはしてください。  それで私の全質問は終わりにしたいと思います。 ◯議長(中村 賢道君) ここで暫時休憩いたします。再開は振鈴をもってお知らせいたします。                  午前11時11分休憩       ─────────────────────────────                  午前11時23分再開 ◯副議長(森重 明美君) では、休憩前に引き続き会議を再開いたします。萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) 皆さんこんにちは。こう志会の萬谷竹彦でございます。  梅雨だというのにこの天気です。私もますます日にやけて黒くなっております。この議場の中でも数人日焼けしすぎている方もおられますが、紫外線の浴び過ぎはお肌の敵でございます。しっかりケアをして頑張っていきたいと思っております。よろしくお願いします。  また、この6月議会から国旗と市旗が掲揚されております。日本国民であり、そして光市民でもあるという意味で、身が引き締まる思いでございます。あるお方も喜んでいることと思っておりますが、きょうはいらしておられないみたいですね。残念です。  それでは、質問に先立ちまして、少しばかりお時間をいただければと思います。  実を言いますと私は、小学校4年生か5年生にかけてから中学校3年生までボーイスカウトをやっておりました。30年以上前の話なのでうろ覚えのところもありますが、そのころの思い出を少しお話しさせていただきます。  当時、光市にはボーイスカウトの団体がなく、隣の市の下松第1団に入団しました。御存じの方もおられるとは思いますが、ボーイスカウトと呼ばれるのは小学校6年生から中学校3年生まで。それより下のところでカブスカウトというのがあるんですが、私は最初そこにおりました。カブスカウトのころは正直気楽なものでして、いつも元気という言葉が合い言葉で、学校の延長線上で遊んでいるという感覚だったと記憶しております。  小学校6年生に進級しボーイスカウトになったとき、満足感とともに一種の苦しさがプラスされました。スカウトといっても、皆が聖人君子ではございません。わがままな人、嫌みな人、極端に暗い人、最初は、そのような人たちと飲食をともにしたり同じテントで寝たりするのが大変苦痛だった思い出があります。しかしながら、ボーイスカウトの活動を重ねるにつれて徐々にそんなことを考えなくなりました。一晩中歩くオーバーナイトハイク。最後は寝ながら歩いていました。また、岩国の米軍基地で米軍基地の子供たちとキャンプ。言葉がわからず四苦八苦した思い出があります。夏休みには、防府の自衛隊の基地で1週間のキャンプ。また、ロープの結び方の訓練。ボランティア活動も当然ありました。そして、隊長の笛の音を聞き漏らしてはいけないという緊張感。いろんな思い出がたくさんあります。  このような半ば軍隊のような経験を積んで、同じ苦労をした者という感覚でしょうか、すごくいい一体感という雰囲気に最後は包まれておりました。嫌なやつともすぐ仲良くなりました。というか、嫌なやつが嫌なやつでなくなったのか、そう言うのが正しいのかもしれません。今思えば、反抗期のお年ごろという兼ね合いもあるんでしょうか、ボーイスカウトの存在が。いろんな意味でとてもいい経験ができたと思っております。  そのボーイスカウトも、私が光高校野球部に入部したのをきっかけに退団することになりました。とても両立ができなかったからです。最後に、隊長から、一度スカウトになった人間は一生スカウトだという言葉をいただきました。今でも忘れておりません。  そのスカウト魂を胸に、前置きが少し長くなりましたが、通告に従いまして質問に入らせていただきます。  それでは、最初にそのボーイスカウトに関連した大きな項目の1番、第16回日本ジャンボリーについて質問をさせていただきます。  ボーイスカウト運動とは、創立100年を超え、世界161の国と地域、約3,000万人が加盟する世界最大の青少年運動であり、よりよき人間形成のために日々活動をしております。  日本ジャンボリーは、2015年に行われる世界スカウトジャンボリーのプレ大会として位置づけられるものですが、アジア太平洋地域スカウトジャンボリーとしても開催されるものであり、日本国内のみならずアジア太平洋地域を初めとする国や地域から、約1万5,000人以上のスカウトが参加して行われるビッグイベントでございます。そして、そのビッグイベントが、山口県きらら浜において開催されることが決定しております。私も大変期待しているところでございます。  これらジャンボリーの実施、運営は、ボーイスカウトの団体が中心となって行うものであり、そのため、団体の主体的、積極的な準備等が求められます。皆様も御存じのとおり、日本ボーイスカウト山口県連盟理事長は市川市長であります。日本ジャンボリー、世界ジャンボリーともに開催地の理事長として頑張っていくとの決意でありますので、光市政ともどもよろしく御支援、御協力お願いいたしたいと思います。  冒頭でも申しましたとおり、ジャンボリーの主役は中学生や高校生の年代のスカウトであります。そのため、大会の成功を考える上で、スカウトのみならず多くの青少年たちの参加が大事であると思っておりますので、これを機に青少年の育成等にも力を注いでいただきたいと思います。  また、児童生徒の国際理解を促進するという子供たちへの教育効果に期待する声は多く聞かれますが、これだけのビッグイベントですから、子供たちへの効果という枠にとどまらず、市民の参加を促進することで、生涯学習の推進の場としても大いに効果が期待できるものであると考えます。日本ジャンボリー期間中には、スカウトたちが山口県内各地に出向いて行う地域プログラムも予定されており、歓迎行事等を通じて交流を深めることも期待できます。また、きらら浜のジャンボリー会場においても、日ごろの学習成果を発揮することもできると思います。  そこでお尋ねいたします。  まず、この日本ジャンボリーについての概要をお示しいただければと思います。  そして次に、地域プログラムの一環であります光市におけるジャンボリー歓迎交流事業についてお聞きしたいと思います。本年度の予算にも計上されておりますこの事業ですが、具体的な内容、詳細を、わかる範囲でお聞かせください。よろしくお願い申し上げます。  それでは次に、大きな項目の2番、光市立病院についてに移らせていただきます。先行議員の質問にもありましたが、通告どおり質問いたします。  2つの市立病院の充実が不可欠でありますが、光市立光総合病院につきましては、施設の狭隘化、老朽化が喫緊の課題であることから、病院局からの報告書を受け、病院の開設者である光市長として、地域医療を担う中核病院としての社会的使命を今後も継続的に果たしていくためには、移転新築という抜本的な施設整備により機能の充実・強化を図ることを決意したところでありますと、市長が平成25年度施政方針の中で、光市立光総合病院の移転新築の方針を表明されました。この判断は、光市立光総合病院の急性期医療の充実の一環でもあり、光市立病院再編計画を前進させるものと考えております。また、老朽化した現在の光市立光総合病院では、市民が望む充実した医療サービスの提供にも限界があると思っております。  それを踏まえて、1つ目の要旨の質問をさせていただきます。  この市長の表明を受けて、市民の関心は、果たしてどこに移転するのか、もうそこに集中していると思われます。私個人的にもいろいろな方から聞かれます。今現在1つに絞れていないと思いますが、もし候補地等幾つか決まっておりましたらお答えください。  続きまして、2つ目の要旨の質問であります。  病院の機能、財源についてです。どのような機能を持たせ、どれぐらいの規模をお考えでしょうか。また、建てかえの財源等お考えがあればお聞かせください。  続いて大きな項目の3番目、観光振興についてお尋ねいたします。  光市は、伊藤公記念公園、石城山、海商通りなど、長い歴史の中で保存、継承されてきた誇るべき歴史文化資源を数多く有するとともに、白砂青松の室積・虹ヶ浜海岸という全国に誇れる自然景観にすぐれた町です。  こうした資源に加え、市川市長が具現化された里の厨、三島温泉健康交流施設「ゆーぱーく光」については、私たちの期待を上回る形で多くの人が訪れており、市内外からも大きな注目の的であると伺っております。特に里の厨では、6次産業化の核として次のステップとしてのイチゴハウスの整備も予定しておりますし、冠山総合公園の中にことし8月には観光協会も拠点を構えられるものと伺っております。まさに多くの施設がかつてないほど盛況であり、地域経済の活性化を初め、市のイメージの向上や魅力発信につながればと期待を寄せているところでございます。  光市総合計画後期基本計画に観光資源の創出とネットワークの形成とありますように、観光資源が創出されつつある今、次のステップとして、ネットワークの形成や観光周遊ルートの創出など夢は広がるわけではありますが、今後の観光振興にかける市川市長の思いの一端をお示しいただきたいと思います。  続きまして、クーポン付き観光名刺の取り組みについてです。  これについては、美祢市の名刺が参考になっております。美祢市職員や市議がふだん使う名刺に、同市の観光名所の秋芳洞、大正洞、景清洞の3つの洞窟の観覧料が半額になるクーポン券をつける取り組みが人気を集めているそうです。名刺の注文ができるのは、市職員や市議会議員。表は役職や氏名が書かれた普通の名刺ですが、裏返すと3つの鍾乳洞の観覧料がそれぞれ50%割り引かれるクーポン券となるものです。当初、2種類の絵柄で合計1万枚を受注生産する予定でしたが、約半月でその8割ほどが売れ、同市観光振興課は増刷を検討しているそうです。  ぜひ光市でも、観光誘客の観点からこのクーポンつき名刺を御検討いただけないかという要望です。いかがでしょうか。よろしくお願い申し上げます。  以上、壇上からの質問を終わります。 ◯副議長(森重 明美君) 武居教育次長。 ◯教育次長(武居 雅則君) おはようございます。それでは、御質問の1番、第16回日本ジャンボリーについての1点目、日本ジャンボリーの内容についてお答えいたします。  議員御承知のとおり、日本ジャンボリーは、国内外から参加するボーイスカウトの皆さんが、さまざまなプログラム活動に取り組むことにより、新たな発見や感動を体験し、スカウト同士の友情というきずなを深め、国際感覚を磨き、国際平和を初めとする地球規模での課題について考える機会を提供するなど、青少年の自立的成長を促す目的に4年に1度開催されるもので、日本ボーイスカウトにおける最大のイベントであります。  今回の第16回日本ジャンボリーは、第30回アジア太平洋地域スカウトジャンボリーを兼ね、2年後に開催されます第23回世界スカウトジャンボリーのプレ大会としても位置づけられており、7月31日から8月8日までの9日間にわたり、山口市阿知須のきらら浜をメーン会場とし、山口県では初めて開催をされるものであります。国内からは約1万4,000人、国外からは、アジア太平洋地域を中心に、現時点では55カ国約1,500人の青少年や指導者が訪れる見込みで、期間中には大きく3つのプログラムが予定されております。  まずメーン会場でありますきらら浜で、平和、健康、環境、人権などをテーマとした体験や交流を行う場内プログラム、広島の平和公園等で平和について学習する平和プログラム、スカウトが県内全ての市町を訪問し、歓迎行事や見学、体験、学校訪問等を通じて地域の方々や児童生徒と交流を図る地域プログラムの実施が予定をされておりまして、この地域プログラムが今回のジャンボリー最大の特徴となっております。  次に、2点目の本市でのジャンボリー歓迎交流事業、つまり地域プログラムについてでありますが、本市におきましては、8月5日に200人、6日に120人のスカウトを迎え入れ、体験交流活動を実施することとしております。  まず、初日の8月5日は、ボーイスカウト連盟の主催によるもので、スポーツ交流村でのオリエンテーションの後5つのグループに分かれ、セーリングやクルーザーの乗船体験、フィッシングパークでの釣りやマリンスポーツ体験、カンロひかり工場の見学、周防の森ロッジで実施をされております子供会教育キャンプを訪問して大和地区子供会の皆さんとピザづくりや竹細工を通じた交流、さらには、これら各行事の前後に象鼻ケ岬周辺や室積海岸、冠山総合公園周辺の散策を兼ねた清掃奉仕活動などが計画されております。  次に、2日目の8月6日は、光市が主催をするもので、光市民ホール玄関付近で3台のバスに分乗されて来られます120名をお迎えし、歓迎交歓行事として、本市の紹介ビデオを視聴した後、ジャンボリー参加者と同年代となる市内の中学生リーダー、ジュニアリーダー、ボーイスカウト、ガールスカウトの皆さんとの交流や、ひかり太鼓の演奏、早長八幡宮子供みこしの担ぎ体験などを実施し、短い時間ではございますが、地域文化の魅力を体感していただきながら、日本国内だけでなく世界に向けて、光市の自然環境や産業、文化、そして人の魅力を情報発信、PRをしてまいりたいと考えております。  また、午後からは、浅江小学校、岩田小学校、室積中学校の3校に分かれて訪問し、各学校の創意工夫による文化活動やゲーム等を通じた児童生徒との交流を図ることとしておりますが、その中でも、訪問学校の児童生徒さんがみずからデザインした缶バッジや、ひかりの水を直接手渡し、来校の記念として、記憶だけでなく形としても残していただきたいと考えているところであります。  いずれにいたしましても、日本ジャンボリー、さらには、2年後の世界スカウトジャンボリーが、ボーイスカウトだけでなく市民の皆様にとっても有意義な大会となりますよう、今後、両大会の成功に向け、市民の皆様の御協力を得ながら準備を進めてまいりたいと思いますので、御理解、御協力を賜りますようお願いいたします。  以上であります。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) 光市の歓迎交流事業についての質問なんですが、120名ぐらいの人たちを御招待するということで、120名の方々が来るんでしたら光市民の参加も多く募ることになると思うんですが、市民への周知とかPRの方法とか、お考えがありましたらよろしくお願いします。 ◯副議長(森重 明美君) 武居教育次長。 ◯教育次長(武居 雅則君) それでは、再度の御質問にお答えをいたします。  ただいま議員の仰せのように、本市で行われます日本ジャンボリーの地域プログラムの成功のためには、やはり多くの市民の皆様の参画、御協力が必要だと思っております。  周知につきましては、既にホームページを立ち上げてはおりますが、今後また市の広報紙等にも掲載を考えております。具体的な活動への取り組みは、主催者でありますボーイスカウトの光第2団、第3団との連携を図りながら、光市内のボーイスカウトの関係者、学校訪問をする学校とか子供会の関係者、通訳ボランティアの皆様方等々の多くの団体や個人の皆様の参画、御協力のお願いを今現在しているところでございまして、既に積極的に活動を続けていただいているところでございます。  また、7月11日には、光市民憲章推進協議会の総会の席上で、スカウト連盟から今回の日本ジャンボリーの取り組みについての講演が予定をされております。この講演によりまして、関係者それぞれの活動の機運の盛り上がるよい機会になるのではないか、また、周知、PRにもつながるのではないかとも思っているところでございます。  今後も、主催者でありますスカウト連盟や県の担当部署とも協力をしながら、地域プログラムの成功に向けて、さらなる周知、PRにも努めてまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。たくさんの市民に参加していただけることがこの大会が盛り上がる鍵を握っていると思いますので、ぜひよろしくお願いできればと思います。  もう1つ、このジャンボリーの交流事業に関しまして、事業を通じた青少年への効果とか期待とか、もしお考えがありましたらその辺もお答えください。 ◯副議長(森重 明美君) 武居教育次長。 ◯教育次長(武居 雅則君) それでは、再度の御質問についてお答えをいたします。  先ほども申し上げましたが、今回の地域プログラムでは、学校訪問や教育キャンプ等への参加によりまして交流や清掃奉仕活動等も実施が予定されておりますし、また、県内学校の児童生徒が日本ジャンボリーに参加される国、地域について調べ、作成したシートを冊子としてまとめる日本ジャンボリー参加国事典の作成や、学校訪問の対象校となります児童生徒の代表が、実際にジャンボリー会場に赴きましてイベントや展示等をみずから体験するといった計画もされております。  こうしたジャンボリーのプログラムへの参加を通じまして世界各地のスカウトの皆さんの活動を目の当たりにすることは、本市の青少年のよい刺激にもなると思いますし、国際理解や国際交流が進むことで、社会教育活動、生涯学習への取り組みの一助となることも期待をしているところでございます。  さらには、ボーイスカウトでは英語が公用語として使用されておりますことから、英語学習の絶好のチャンスだとも捉えております。児童生徒はもちろんのこと、また、教員、保護者並びに市民の皆様方にも、英語の実践の機会になるものと思っているところでございます。よろしくお願いしたいと思います。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。大変よくわかりましたので、その効果が出るように僕らも頑張っていきたいと思っております。ありがとうございました。  この項目の最後になるんですが、今回実施主体となる山口県連盟の理事長でもある市川市長の、今大会及び2015年の世界ジャンボリーの開催にかける思いについて伺いたいと思います。  この大会、ホームページとかいろいろ見てみますと、漢字の「和」という字を大会のテーマとしています。ロゴマークにも「和」という漢字が入っていまして、外国人用でしょうか、「和」という意味を説明されております。「和」というのがよく目にする文字だなと思いまして、そのあたりも含めてお聞かせ願えればと思います。よろしくお願いします。 ◯副議長(森重 明美君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 萬谷議員さんがボーイスカウトであったというのは、私、今初めて知りました。(笑声)驚きました。一度スカウトになれば死ぬまでスカウトだというのは、私たちがよく使う「Once a Scout, Always a Scout」という言葉に代表されるわけでありますが、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  私は、世界ジャンボリーを日本に招致するための日本連盟招致委員会の委員長でもあり、また国内準備委員長であり、また今回の16回日本ジャンボリー実行委員会の副委員長でありますので、その辺から私の思いを述べさせていただきたいと思います。  去る5月31日、雇用の日の、開会式の県民局長の御挨拶の最後に、ことしきらら浜で第16回日本ジャンボリーが開催される、県民の皆さんの御協力をということを聞きながら、7年前から準備をしてきた私としては大変感慨が深いものがあったわけであります。  議員が先ほど御紹介のとおり、今回の日本ジャンボリー、そして2年後の世界スカウトジャンボリーの共通のテーマが、漢字の「和」であります。これは、英語でa Spirit of Unityと私たちは思っておりますが、この「和」というのは、聖徳太子の17条憲法を持ち出すまでもなく、大変たくさんの意味があるわけであります。それは、団結、調和、協調、友情そして平和。これは、古来より私たち日本人が目指している価値であり、それを「和」という漢字一文字に乗せて世界へ発信したいという思いで「和」を共通のテーマにしたところであります。  もう1つ私が強くこだわったのが、先ほどからお答えを申しております地域プログラムの実施であります。これまでのジャンボリーにおきましては、さまざまなプログラムが準備されて実行されてきたわけでありますが、今までのジャンボリーのボーイスカウトのプログラムにおいて、開催する地域の人と交流するというプログラムはほとんどありませんでした。今回のジャンボリー、そして世界ジャンボリーは、山口県の人たち、特にスカウトと同年代の青少年と交流を深めることにより、お互いの文化の違いを乗り越え、理解することにより、「和」の精神を発揮し、強いきずなを築いてくれるよう願っているところであります。  8月には、県内19の市と町全てにスカウトたちが訪問いたしますので、それぞれの地域の方々が参加され、大きな交流の「輪」になることを願いつつ、開会までの1カ月を駆け抜けてまいりたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
    ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。  このビッグイベントを、ボーイスカウトだけのイベントにとどまらせることなく、青少年の教育の場、生涯学習の推進の場、国際交流の場として捉え、多く市民で享受できるよう取り組むべきだと考えております。よろしくお願い申し上げます。  この項の質問を終わります。 ◯副議長(森重 明美君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) それでは、光市立病院についての御質問1点目、移転候補地についてのお尋ねにお答えをいたします。  先行議員にもお答えしておりますが、現在、病院局を初め市長部局の関係部署から組織する政策調整会議の部会議を設置し、候補地を選定するための要件等について協議、検討を行っておりますが、現時点では候補地の選定にまでは至っておりません。  移転場所の選定に当たっては、まず土地の必要面積を算定する必要があります。この面積を求めるためには、新病院の医療機能や必要病床数を定め、それに応じた施設の規模や駐車場台数などを算定し、土地の面積を割り出していくこととなります。また、土地面積のほか、交通の利便性や周辺環境の状況などさまざまな観点から、選定要件を十分検討する必要があると考えております。  次に2点目、機能、規模、財源についてのお尋ねにお答えをいたします。  機能につきましては、現行の医療機能を基本とし、がん治療の充実、救急医療の対応、災害拠点病院としての機能、緩和ケア病棟の開設等の機能強化・充実を図ってまいりたいと考えております。  また、規模につきましては、将来的な入院患者数の推計を行い、光市立光総合病院の現在の病床数や利用率をもとに将来的に必要な病床数を検討したところ、現状の病床数である210床程度は必要ではないかと考えております。  財源につきましては、いまだ協議、検討まで至ってはおりませんが、一般的には、病院事業債や一般会計からの出資金、病院の内部留保資金などが想定されるのではないかと思っております。  いずれにいたしましても、将来的な財政運営や交付税措置等も考慮し、病院、一般会計、市全体の負担が少しでも少なくなるよう、十分に検討を行う必要があると認識をしております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。  なかなか答えにくい、というか決まっていないところもあると思うんですが、新しい病院というか、規模を大きくするにつれて最も重要な関係である医師会等の連携に関してはいかがお考えかお伺いしたいと思うんですが、よろしくお願いします。 ◯副議長(森重 明美君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 医師会との連携についてということで再度の御質問いただきました。  先行議員さんにもお答えをしておりますように、光市立光総合病院は地域の急性期医療の中核となる医療機関でございます。地域の民間医療機関との連携体制をより強化していく必要性がありますことから、移転新築に関連する新病院の新たな医療機能や移転場所等につきましては、医師会と調整をしていく必要があるとは考えておりますが、時期を見て今後医師会等と協議を行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。  今の時点ではこういう御答弁になるかと思うんですが、それでは、例えば候補地の選定、建てかえの時期、病院の規模等、せめてこの時期までには決めたい、例えば9月議会には、12月議会にはというようなスケジュール等、お考えがあればお聞かせ願えればと思います。 ◯副議長(森重 明美君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) スケジュールのお尋ねでございますけれども、先ほどお答えしましたように、現在立地要件といいますか、そういういろいろな洗い出しを行っている段階でございます。スケジュールをお示しすることは今この時点では難しい状況にあります。しかしながら、できるだけ早く取りまとめを行っていかなくてはならないと、その辺重々承知しておりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。現時点では決定事項が少ないとは思いましたが、あえてお聞きさせていただきました。  しかしながら、光市立光総合病院が移転新築を表明して既に3カ月ぐらいたっております。市民の医療を守るという観点でも、建てかえの財源に特に合併特例債とかをお考えなら時間が限られておりますし、よりスピーディーに計画等作成をしていただき、皆が納得していただける結果になるようお願い申し上げましてこの項の質問を終わります。 ◯副議長(森重 明美君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 萬谷議員の3番目、観光振興についてのお尋ねのうち、観光振興に対する私の思いについてお答えをしたいと思います。  私の思いを述べます前に少し、観光の現状なり課題について私なりに整理をしてみたいと思います。  御案内のとおり、平成18年12月であったと思います。第1次安倍内閣のときでありますが、昭和38年に制定された観光基本法を全部改正した観光立国推進基本法が制定され、昨年3月には観光立国推進基本計画が策定をされ、抜本的な観光政策の転換が図られつつあります。  法の前文の一部を御紹介いたしますと、「観光は、地域経済の活性化、雇用の機会の増大等国民経済のあらゆる領域にわたりその発展に寄与するとともに、健康の増進、潤いのある豊かな生活環境の創造等を通じて国民生活の安定向上に貢献するもので」、また、「しかるに、現状をみるに、観光がその使命を果たすことができる観光立国の実現に向けた環境の整備は、いまだ不十分な状態である」「近年の観光をめぐる諸情勢の著しい変化への的確な対応は、十分に行われていない」と問題提起をされているところであります。  一方、本市の現状を振り返るとき、議員仰せのように、西日本有数の海水浴場である室積・虹ヶ浜海岸を初めとして、冠山総合公園、伊藤公記念公園、石城山神籠石や海商通りなど、歴史文化に育まれた多くの観光資源を有しているものの、本市に訪れる観光客の8割が県内客であり、そのうち約9割が日帰り客となっており、既存の観光資源の魅力の向上や新たな観光資源の発掘とネットワークの構築が問題となっており、これはいろんな議員さんからの御指摘も受けているところであります。  こうした中、私は、既成の概念にとらわれることなく、個々の資源を多面的に捉え新たな価値を生み出すこととし、観光地として選ばれる光市づくりを行うため、観光資源の創出、観光拠点の魅力の増大、参加体験型プログラムの創出の3つの視点から観光再生の第1弾に取り組んでまいりました。その象徴となりますのが、御紹介いただきました農業振興拠点施設「里の厨」と、三島温泉健康交流施設「ゆーぱーく光」であります。いずれの施設も、観光施設として整備したものではありませんが、その基本コンセプトは、ゆーぱーく光では健康、憩い、交流、里の厨では食と農プラスいわゆる3K、環境、教育、観光の視点を取り入れたものであります。  ゆーぱーく光は、市民や議会からさまざまな御意見がある中で施設の規模と利用料金を見直しましたが、地域の活性化の核として交流機能を付加することで、利用者は5月末で6万1,000人を超え、日本の観光に欠かせない温泉を活用した交流施設としても大きな役割を果たしつつあります。  ここで一旦話は横道にそれますが、萬谷議員も汗をかいているようです。ことしは大変暑いわけでありまして、この夏は、私は熱中症が非常に心配であります。熱中症は、汗腺を鍛えることによって予防が大変できると聞いております。特に足ですね。足には汗腺がたくさんあるんですが、鍛えていない。この足の汗腺を鍛えることによって熱中症が予防されるとお聞きしております。これは、一番手っ取り早いのは、温泉で半身浴をすることだそうです。夏こそゆーぱーく光でありますので、ぜひ皆さん方も7万人に向けて宣伝をいただきますようにお願いしたいと思っております。  次に、1昨年7月にオープンした里の厨は、地域農業の活性化や地産地消の拠点のみならず、今や観光交流を持つ施設として市内外から多くの方々が利用されており、昨年度1年間で24万人を超える買い物客が訪れ、年間販売額も2億5,000万円余りとなっております。  これらの2つの施設は、単に多くの方が訪れているのみならず、日本人の好きな温泉と、観光になくてはならない買い物という楽しみを提供する場となっており、本市の観光に新たな資源と魅力が創出できたものと考えております。また里の厨では、農業体験や加工体験など体験型研修事業にも取り組むとともに、地元農業法人が取り組むイチゴハウスの整備への支援を行うことにより、イチゴの特産品化というブランドづくりの夢も広がっているところであります。  もちろん、観光の振興は行政のみでできるものではなく、その原動力は民力であります。この2つの施設は行政が整備をしたものでありますが、いずれも指定管理者制度を活用し、公にないノウハウや民間や地域の熱意を成果へとつなげたものであり、いわば、光市における官民共同のモデルであると考えております。そして、こうしたものに呼応する形で、光市が発祥の地でありますカンロ株式会社さんにおかれましては、創業100周年を記念して「CANDY PARK ヒトツブのヒカリ」をオープンされたところであります。  今まさに大きな花が開花しようとしているわけでありますが、こうしたチャンスを生かし、これまで以上に魅力あるまちとして多くの人々に訪れていただくために必要なことは、観光資源のネットワーク化であります。  このため本年度は、長年の懸案でありました観光協会の冠山総合公園への事務局移転により、休日における観光案内業務の充実と情報発信機能をあわせ持つ拠点づくりを行う観光協会への支援を行うとともに、あわせて、新たな時代にふさわしい観光パンフレットの作成など、議員仰せのネットワーク化の形成や観光周遊ルートの創出に着手することといたしました。  しかしながら、本市の観光資源は、いまだその多くが単体の点として存在し、線としてつながっていないのが現状であります。里の厨やゆーぱーく光の年間30万人を超える集客力を、伊藤公資料館や冠山総合公園など既存の観光施設にいかに誘導し市内全体の観光振興につなげていくかが大きな課題であると、私は思っているところであります。  冒頭にも申し上げましたが、観光振興の目的は、観光だけにとどまらず、観光を通じてまちに、そして地域に活力と元気を与えることであります。本市の持つさまざまな観光資源をいかに見て感じてもらい、体験してもらうか、どのように魅力を高めていくかが問われていきます。  観光振興のチャンスを生かす時は今しかないわけであります。今こそ、ようやく膨らみ始めた観光のつぼみを開花させるときであります。選ばれる観光地になるためには、行政のみならず、関係機関や団体、個人など市民の皆様とスクラムを組んで、住む人にとっても訪れる人にとっても魅力のあるまちづくりを基本に、観光のまちの活性化の原動力としてまいりたい。そのような思いであります。  以上であります。 ◯副議長(森重 明美君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) こんにちは。それでは私からは、3番目の2点目、クーポン付き観光名刺の取り組みについてお答えを申し上げます。  ただいま議員から御紹介いただきました美祢市のクーポンつき観光名刺につきましては、今年度より、観光客が減少しております市直営の秋芳洞、大正洞、景清洞の増客に向けました対策の1つとして、観光名刺をこれら3カ所の利用料の半額割引券として活用するもので、平成27年3月末までの2カ年の試験的な取り組みとお聞きをいたしております。  また、ただいま上映中の映画、県庁おもてなし課の中でも、フィクションではございますが、高知県庁において県出身の著名人を観光特使に任命し、その特使の名刺を県内観光地の無料券として活用し、観光客誘致に結びつけるアイデアが紹介をされております。  名刺の裏面を利用して観光地をPRするとともに、おもてなしの心を伝えようとする大変ユニークな取り組みであると認識をいたしておりますが、一方で、多くの観光施設の管理が指定管理者に業務委託されております本市におきましては、割引対象となる施設側の意向や選定の方法、費用負担の問題や事業効果など、さまざまな整理すべき課題もございますことから、今後、美祢市における事業の検証結果なども確認しつつ、本市におきましても調査研究を進めてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。熱い思いを語っていただき、本当に感謝しております。  観光拠点のネットワーク化に当たりまして再度質問なんですが、期待している部分と、もしかしたらこういうのが障害になるかなという部分、いいところと悪いところなんですが、もしありましたらお聞かせください。よろしくお願いします。 ◯副議長(森重 明美君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) 再度の御質問にお答えを申し上げます。  先ほども市長から申し上げましたとおり、里の厨やゆーぱーく光の集客力は現在30万人を超えております。そうした集客力を他の観光施設の利用へと波及させていくことが大変重要であると認識をいたしております。  そのため、議員仰せのとおり、観光拠点のネットワーク化を進め、市内の観光資源の連携強化を図りまして、観光情報を相互に提供したり、連携したイベントを開催したりすることで、市内全体の観光振興につなげてまいることを期待いたしております。  また、そのための課題といたしましては、各施設関係者のネットワーク化に向けた意識の醸成や連携体制の整備が必要と考えておりまして、こうした取り組みに向け、観光協会を中心に、商工会議所や商工会、さらには市内の観光事業者、こうした方々が今後さらに連携を深めていくことができるよう、行政としての役割をしっかり果たしてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。  この観光振興につきましては、受け身ではなく積極的に行動することが必要だと思っております。これまでも積極的に動いていただいているとは思いますが、さらに大きく羽ばたいてほしいと私もみんなも思っております。クーポンつき名刺につきましても、一人一人が観光大使という自覚を持つ意味でも効果的だと思っております。強く要望いたしたいと思っております。  済みませんが要望で終わりますが、以上で私の全ての質問を終わります。ありがとうございました。 ◯副議長(森重 明美君) ここで暫時休憩をいたします。再開は振鈴をもってお知らせをいたします。なお、再開は午後1時15分を予定いたします。                  午後0時12分休憩       ─────────────────────────────                  午後1時15分再開 ◯議長(中村 賢道君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。森重議員。 ◯14番(森重 明美君) こんにちは。森重でございます。お疲れのところですけども、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして質問させていただきます。  一番初めに、まちが一つになって考える連携の場の構築でございます。光市の雇用の日のメッセージフェアについて質問いたします。  後期基本計画には、平成24年から28年までの5年間で光市が目指すまちの姿とその実現に向けての計画が、さまざまな角度から示されております。この計画2年目の予算編成がスタートいたしまして、刻々と移り変わる時代背景に柔軟に適応した新規事業の取り組みも多く掲げられているところです。  その1つに、光市の雇用の日の設定があります。市では、昨年5月31日にシルトロニック・ジャパン光工場が閉鎖したことによる負の事態に対して、その事態を踏み台に新たな雇用の確保、創出支援に一歩踏み出しました。  このたび、多くの幅広い年齢層が参加のもと、第1回目の雇用の日メッセージフェアが開催されたわけですが、このメッセージフェアで、市当局が最も発信したかったものは何か、また、今後の課題や取り組みの充実に向けたお考えがあればお尋ねをいたします。  次に、大介護時代、いかにすれば住民満足度はあがるのか。最初に、認知症高齢者への課題に地道に取組もうです。  バブル崩壊までの日本は、利益誘導型、サービス誘導型の政治があらゆる分野で横行できた時代でした。しかし、これからの政治は、富や利益の分配ではなく、負担の分配、また、不利益の分担をいかにするかの時代と言われております。  この切り返しが福祉の世界にも大きく投げかけられており、個々の住民意識が変わらなければ、これから迎える大介護時代、いわゆる2025年問題、団塊世代が後期高齢者に差しかかるあたりの介護需要の中で、住民の福祉サービスに対して満足度を上げるということはなかなか考えがたいところです。  大介護時代の到来は、おのずと認知症高齢者の増大を意味します。厚労省の研究班推計で、その数は2012年時点で462万人、65歳以上の高齢者の15%という数字が、最近各新聞紙上に大きく掲載されたところです。この現実は、近い将来、実際に生活する地域で大混乱を来す時代が来ることを早くから凝視する向きもあり、たとえ認知症になっても住み慣れた地域の中で暮らし続けられるまちづくりを今から築いていこうとする自治体も多くあります。地域で皆が見守る地域力の構築です。  光市におかれましても、認知症高齢者等地域見守りネットワーク事業でサポーター講座の開催や徘回模擬訓練を継続実施されるなど、認知症対策においては、認知症を考える会を中心に地域を巻き込み、着実な見守り体制がつくられつつあります。ことしの継続事業についての取り組み、また、これまでの実施の中で何を感じておられるのかお尋ねをいたします。  次に、立ち上げが急がれる介護ボランティアへのしくみでございます。  介護ボランティア制度は、2007年に東京都稲城市が初めて導入をしまして、昨年度末現在で50を超える自治体が実施をしています。高齢者に元気に活動してもらい、要介護になるのを予防するのが目的です。あわせて、今後、自分たちで支え合うまちづくりの大きな力になっていただくことです。高齢者相互の助け合い活動は、やはり同世代でなければわからない思いや苦労など、お元気な高齢者でなければできない活動も山積をしています。  ボランティアというと、高齢な方々は慈善事業的な感覚をお持ちかもわかりませんが、これからの支え合いの社会の中で、1人でも多くの高齢者の元気な力がまちづくりには必要なのだということをまず訴えるきっかけづくりの事業としても、ぜひ取り組むべきであると思います。  この介護ボランティアの鉄則として、決して無理がないこと、できるほどする、これくらいなら健康維持のためにやろうかなと思う程度のものを元気な間は続けていただくことが、ひいては健康維持につながり、介護予防にも社会参加にもなるということだと思います。  各自治体もさまざまな取り組みをしておりますが、霧島市の取り組みは、最初の立ち上げの流れさえしっかりつくっておけば、あとは、窓口対応、受け入れ施設ごとの当事者間の調整、簡単な事務処理で高齢者の活躍の場を提供できる仕組みとなっています。  大枠を述べてみますと、65歳以上、市内にお住まいの方が対象。ボランティア・ポイント制度登録用紙に記入すると、登録住所にボランティア手帳が郵送されます。ボランティア研修の受講をします。ボランティア受け入れ施設一覧から希望の施設とボランティアの活動項目を決め、施設の担当者と日程調整をします。実際に動きましてポイントを取得します。このようになります。対象となる活動一例は、レクリエーション等の参加支援、食事の配膳、下膳の補助、話し相手、掃除など9項目の中からできるものを選んで、1時間100ポイントです。年間上限500ポイントで、介護保険料負担軽減の資金に交換できます。また、高齢者のボランティアを支援していただける企業、店舗の募集も行い、その店でボランティア手帳を提示すればさまざまな特典が得られるというものです。  このように、各自治体もあれやこれやと手法を凝らしながら、何とかこれから訪れる大介護時代への流れをつくろうと努力をされています。そして、この動きは、地域力の構築につながっています。光市のお考えをお尋ねいたします。  3番目に、光市民の「健康寿命」を支援するために。まず1点目は、高齢者の肺炎球菌ワクチン、一回接種で5年間有効でございます。  肺炎球菌ワクチン助成については、これまでも提言を重ねてまいりました。このたび、国の予算措置を見ましても、予防的観点からの医療費の抑制が図られているところです。そのような中で、高齢者の肺炎球菌ワクチンも、県内で4市1町が取り組むこととなっております。  高齢者にとっては、ワクチンを接種すれば90種類以上ある肺炎球菌のうち23種類に対して免疫をつけることができ、1度の接種で5年間有効とされることから、受けておきたいワクチンですが、通常7,000円から9,000円かかる費用は重いところです。肺炎にかかってからの本人の苦痛も伴う医療費負担を考え合わせたら、ぜひとも助成制度を考えるべきだと思いますがいかがでしょうか。  次に、胃がん予防対策、血液検査でリスク判定でございます。  簡単な血液検査による胃がんリスク判定を導入する自治体がふえています。同判定は、胃がんの最大の原因といわれるピロリ菌の有無と胃の粘膜の萎縮度を調べることで、胃がんになりやすいかどうかチェックするものです。従来のバリウムエックス線検査よりも身体的、経済的に負担が少なく、受診率の大幅向上が期待されています。リスク判定は、血液検査だけで胃がんになりやすいかどうかをリスクが低い順にABCDの4群で判定します。A判定は異常なし、A以外の人はさらに除菌や内視鏡による精密検査を受けるように促します。  このリスク検診を、例えばがん検診などに取り入れるとしても、指定の市内医療機関で実施されていなければ受けようがないわけですが、現在この胃がんリスク検診は公立病院では導入されているのかどうか、また、今後どのようにお考えかお尋ねいたします。  最後に、糖尿病患者の急増に対処、インスリン計算のソフト導入でございます。  人口4万6,600人の神奈川県三浦市では、人工透析患者の人口がこの15年間当たりで約4倍にふえ、そのうち糖尿病性腎症の割合は10%以下から約30%へと上昇していることを踏まえ、糖尿病の適正管理に向けて、市の公立病院である三浦市立病院を中心とした三浦版地域医療の確立に取り組んでいます。糖尿病外来の拡大による2週間程度の教育入院も開始しましたが、その際課題となったのが、専門医のいないインスリン投与量の調節です。  この課題に対して、瀧端正博医師はインスリン計算機という簡単に使えるソフトを開発、専門医でなくてもパソコン画面で計算をできるようになりました。瀧端医師は、地域医療でインスリン計算機を導入する利点については、常勤の糖尿病内科医がいない病院においても教育入院や外来診療でインスリンを使用した血糖コントロールが可能になるとの見解を示しておられますが、光市立病院においても活用は可能なのかお尋ねをいたします。  以上で壇上からの質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。
    ◯市長(市川  熙君) それでは、森重議員の御質問の1番目、まちが一つになって考えるについて、光市雇用の日メッセージフェアについて私の考えを申し上げます。  光市雇用の日メッセージフェアの開催につきましては、先行議員への答弁でも触れさせていただきましたが、このフェアを実施するきっかけとなりましたシルトロニック・ジャパンの工場閉鎖という事象が、光市全体に大きな衝撃を与えたことはさきに申し上げたとおりでありますが、その生活の根幹にあるものは雇用であるということを強く認識させるとともに、雇用や働く場がいかに大切であるか私たち市民一人一人の心に深く刻み込まれたと思っております。引き続き行政としての役割を果たしていくことは言うまでもありませんが、雇用の確保にオール光市で取り組んできたことが、議員仰せのまちが1つになる機会ともなりました。  さて、このメッセージフェアで発信したかったものは何かとのお尋ねでありますが、先行議員さんへの答弁でも触れさせていただいたように、働くことや雇用の重要性とともに、自分の仕事に誇りを持ちひたむきに努力をすること、意欲ややる気が自分の人生を輝かせるということであります。  この雇用の日事業を行うに当たっては、光市のみならず行政機関や経済団体、労働団体の代表者からなる光市雇用の日事業実行委員会を設置し、国、県、市、そして官と民、さらには事業所と労働者といったあらゆる立場の方が1つになって検討を重ねてまいりました。  その中で、企業人と聖光高校の生徒さんによる意見交換会を実施したわけでありますが、企業の皆様の自信と誇り、社会的使命感に加え、働くことへの熱い思いは大変心に響くものがありました。と同時に、光市は、すばらしい経営者のもと日々ひたむきに邁進する多くの企業、従業員の姿があることを生徒の皆さんには知っていただけたと思っております。そして、このたび御参加いただいた企業、団体の皆様を初め、市内で営業されております会社や個人商店の皆様が光市の雇用と経済を支えてくださっていることについて、私自身も改めて認識をいたしました。  生徒の皆さんにとっても、企業の皆様からの熱い思いや刺激を受けて大変意義深いものであったとの声を伺っておりますし、今後、こういった各方面でのスペシャリストの生の声を聞き、疑問を投げかけ、認識を深めていく直接対話型の教育を取り入れていくことが、これからの未来を担う若者たちに有益ではないかと思っております。  今回のメッセージフェアを通じて再認識したことがもう1つあります。それは、セレモニーの重要性であります。  行政は、節目節目に多くのセレモニー、つまりは式典や行事を行いますが、多くの場合、さまざまな方々の協力を得て実施いたします。今回のメッセージフェアにおきましても、先ほど申し上げました実行委員会の皆さんが、事業の立案から実施に至るまで多くの議論を重ねながら準備に準備を重ね、フェア当日を迎えたわけであります。中でも、商工会議所工業部会の皆さんには大変重要な役回りをお願いしたわけでありまして、大いに悩んだし、日ごろ経験したこともないほど随分緊張したとおっしゃっておられました。それが大変印象的でありました。まさにこの十分な打ち合わせと緊張感こそがセレモニーの成功には不可欠でありまして、その緊張感やスタッフの思いが、聖光高等学校や島田中学校の生徒たちに大きな感動を与えたのだと思っております。  加えて申し上げますと、誰のために、何のために、そして何を伝えるかが、セレモニーの根幹をなす重要な要素であります。来年10月4日には我がまち光市も10周年を迎えますが、そうしたものも含め、私たちが行う式典や行事においては、ただ漫然と行事をこなすのではなく、これらの教訓を念頭に置いて緊張感と目的を持った事業の推進を図る、そしてそのことが、その場に集う全ての人と思いを共有することにつながるに違いないと思うわけであります。  今回のフェアに話を戻しますが、このフェアを通して改めて働くことの意義や意味を考え、これからの人生の糧にしていただけることが大きな成果であると考えております。今後も引き続き、市民の皆様に対し市内事業所についてもっと知っていただくための機会の創出やメッセージをお届けすることにより、まちが1つになって、働くことや雇用について考えるきっかけとなるような取り組みを進めてまいりたいと考えております。  また、本年度予算においては、新たな雇用、経済戦略、ヒカリノミクスとして3つの新たな事業を掲げておりますが、こうした事業の展開を通して、市内の雇用の確保について促進していく考えであります。  いずれにいたしましても、この雇用の問題に限らず、まちの発展や課題の解決には、市民の皆様お一人お一人の御協力が不可欠であります。市民、行政、関係各機関が1つとなって取り組んでいく体制の構築に向けて、皆様のより一層の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、私自身、不退転の決意で取り組んでまいりたいと考えております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 森重議員。 ◯14番(森重 明美君) 大変ありがとうございました。市長のこのメッセージフェアにかける思い、大変よくわかりました。大変感動的なメッセージフェアであったと私も思いました。先行議員さんと重なりがありましたからどうしようかなと思いましたけども、大変重要な部分ですので重ねて質問させていただきました。  この項のテーマは、先ほど言われたように、まちが一つになって考えるとつけさせていただきました。今回評価すべきことは、この5月31日にシルトロニック・ジャパン光工場の閉鎖という光市にとって負の事態をプラス思考に転じて前向きに打って出たこと、そして、そのタイミングも、市内全体に雇用や経済の安定について考えようとする素養がある時期を逃さずに、みんなで考える大きなチャンスをつくったことを、ぜひとも評価したいと思いました。  やはり物事には時というものがあります。タイミングを逃さず今打つべきことを打つ。何事も、ここは非常に大事だということも感じさせていただきました。  当日は、次世代の勤労者となる多くの学生さんも参加をされたわけですけども、明日へのチャレンジと題して講演をいただきました株式会社アオキの社長の話は、これから、生涯心に残る光市で受けた地域教育として、今後本当に大きな力につながっていくのではないかなと思いました。  また、今市長がおっしゃられました直接対話型、スペシャリストの話を聞くと。スペシャリストの、何か身をもって醸し出すもの、オーラともいいますけども、そういうものに触れていく機会が余りにも少ないなということを感じております。非常にお金はかかるかもしれませんけども、こういう教育がこれから若い人たちの大きな力になってくるものと私は思っております。  また、今回私は、経済部、職業安定所、県の労働政策課、県の若者就職支援センター、商工会など、これまではそれぞれに存在していたものを、行政主導で1つに結束させたという姿がうかがえたメッセージフェアではなかったかと思いました。これまでも、事あるごとに行政が関係所管また関係団体を集めて会議を持ったり意見を伺ったりはされているわけですけども、今回は市が独自で問題意識を持って立ち上げ、1つになれる連携の場を提供したということは、大変大きな一歩であったと私は思っております。  行政がどんどん民間に働きかけていく、光市の後期基本計画に掲げた目指すまちづくり施策にどんどん民間の事業者や住民の協力を訴えていくという行動が、行政側にも非常に問われておりますし、必要になってまいりました。これからいろいろあります地域包括ケアシステム、また、子ども・子育て支援事業等、今後の大きな仕事がいっぱい光市にはあるわけですけども、これらの大事業も、光市が1つになって考えていかなければ決して容易には成り立たない事業ばかりでございます。そういう意味で、今回のこの雇用の日のメッセージフェアは、何か非常に大きな力を感じる会であったと思っております。  毎年5月31日にこの雇用の日がめぐり来るわけですけども、この日を契機にまた同じ思いに立ち返って、結束して出発できる日となるようにこの日を目指して、この日を1年1年の1つの節目にしていただきたいと思います。  この項は重ねての質問でありましたけれども、大変に感動いたしましたので質問させていただきました。大変ありがとうございます。終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 近藤福祉保健部長。 ◯福祉保健部長(近藤 俊一郎君) それでは2番、大介護時代、いかにすれば住民満足度はあがるのかの1点目、認知症高齢者への課題に地道に取組もうについてお答えいたします。  全国的に高齢化が進む中、本市の高齢化率は本年2月末には30%を超え、全国推計よりも5年から10年早いペースで超高齢社会を迎えているところであります。  さて、議員御紹介の厚生労働省研究班の推計値15%を本市に当てはめますと、平成24年度では約2,400人、高齢者数が最大となる平成30年には約2,600人が認知症高齢者ということになります。一方、本市の介護保険に基づく要介護認定者のうち認知症高齢者数は、平成25年3月末現在約1,460人で、推計値とは1,000人弱の乖離が生じております。この乖離につきましては、現在は要介護認定を受けるほどではなく、日常生活にもそれほど支障がないが、認知症が進行すると即要介護認定を受ける、いわば予備軍とも言うべき高齢者が潜在的に存在することを示しており、介護保険制度を将来にわたって安定的に運営していく上で大きな不安材料であることは否定できないところであります。  こうした中、本市の認知症高齢者に対する取り組みにつきましては、第5期介護保険事業計画の幸せ実感プロジェクトの1つに認知症サポートプログラムを掲げ、認知症を予防する、認知症を理解し地域で支える、権利擁護体制の確立を重点目標として事業に取り組むこととしており、本年度においても、認知症予防講演会の開催や認知症を支える会、キャラバンメイト、ケアマネジャーなどと連携・協力し、認知症サポーター養成講座、認知症徘回模擬訓練の実施に取り組む予定であります。  こうした事業は、いずれも認知症に対する啓発に主眼を置いたものであります。というのも、いまだに認知症を加齢によるぼけのようなネガティブなイメージで捉える傾向が根強いこと、そうした症状を周囲から隠したり、周囲も差別的な目で見ているといった場面を、現場の職員が肌で実感していることを反映したものであります。  認知症は病気であり、病気であるがゆえに予防も可能であり、早期発見、早期治療による症状の改善も可能であります。そのためには、市民が認知症を正しく理解し、自分自身も認知症に対して対策を講じるとともに、本人のみならず家族の不安や負担が多大であること、介護者の身体的、精神的な負担の軽減が必要なことをしっかりと認識することが重要であります。こうした取り組みを継続的に実施していくことで、議員御指摘の地域でみんなが見守る地域力の構築の土台づくりに結びついていくと考えております。  次に2点目、立ち上げが急がれる介護ボランティアポイントへのしくみについてお答えいたします。  介護ボランティアといった超高齢者社会を支える仕組みづくりは、介護保険制度を安定的に運営していく上でも、本市において取り組んでおります地域包括ケアシステムの構築におきましても、重要な役割を担うものと認識しております。  議員からは霧島市の介護ボランティア・ポイント制度を詳細に御紹介いただいたところでありますが、霧島市のように介護施設におけるボランティア活動を中心としたもの、長崎県佐々町のように要支援者の自宅を訪問して掃除、ごみ出し等の訪問型生活支援をボランティアの役割としているもの、宇部市のように40歳以上を対象にがん検診や健康教室等への積極的参加を促すことを目的とした健康づくり・介護予防型等、65歳以上を対象とした健康維持や生きがい対策を目的とした介護支援ボランティア型の2層式の運営を行っているものなどさまざま形態があり、また、ポイントについても、介護保険料の軽減ができるもの、地元の事業所や商店等を協賛事業所として巻き込んで、ボランティア提供者への割引などの優遇措置を行っているもの、ポイントの活用を復興支援等の寄附金として利用できるよう工夫しているものなど、運用の方法も多種多様であります。  また、議員仰せの、介護ボランティアの鉄則である無理がないことも、継続的な支援活動には不可欠な要素であります。  本市におきましては、社会福祉協議会において、福祉ボランティアという福祉全般を対象にしたボランティア登録制度があり、平成24年度は団体が39団体、会員数1,022人、個人が144人、合計で1,166人の方が登録されておりますが、個人ボランティアが活躍できる場の確保が困難とも聞いており、介護ボランティアポイント制度を導入することにより、活動のさらなる活性化や新たな活動の場の発掘などにも期待が持てるところであります。  本市にとってどういった形で実現していくのがふさわしいのか、先進事例なども参考にしながら研究、検討を進めていく考えであります。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 森重議員。 ◯14番(森重 明美君) ここは同じ項目なんですけども、一つ一つ押さえていきたいと思います。  まず、認知高齢者の課題なんですが、後期基本計画のまちづくりの基本的視点には、3つの「わ」(対話・調和・人の輪)からまちにやさしさを導くとあります。まちのやさしさというのは、暮らしていく上で日々の暮らしの中で感じるものであり、暮らしやすさだと認識をしております。まさにここに認知症の見守りなどが入ってくるわけですけども、65歳以上の高齢者の4人に1人が認知症という時代を迎えます。財政難の折、行政と住民が信頼関係を保ちながら必要なサービスを提供するには、何が大切なのかを考えていかないといけないと思います。  それで、まずその1点は、先ほども言いましたけども、これからのまちづくりの基軸の変化、そしてさらに、住民や民間事業者を巻き込んでの施策展開がないと、真に必要な住民サービスは提供できない。巻き込むという言葉はちょっとよくないですけども、力を貸してくださいとお願いしていくということですね。  もう1点は、サービスを受ける側の意識を変えるための発信を行政はもう少ししていかなければいけないのではないかと思っております。  実は私は、先日、透析を余儀なくされている方々の会合に参加をいたしまして、その折聞いたメッセージでその発信力というものに非常に触れまして、大いに考えさせられたわけなんですけども、そのときの会長さんのメッセージはこういうものです。抜粋ですけども。  全国で30万人の私たち透析患者の高額医療費を誰が負担しているか考えてください。1度の透析で2万3,500円、1カ月に13回、1年に156回、薬代も入れると400万円以上の高額医療費です。誰が負担していますか。盆休みも正月もゴールデンウイークも、透析医療は休みなく続けてもらっています。常に感謝の気持ちを持っていますか。いつどこで災害が発生するかもわからない昨今、政治や財政の混迷もあり、これからは自分さえよければという利己主義は通りません。お互いに助け合いの安心な生活と、社会に役立つ人間になるよう努力しましょうというものでした。  非常に何かを感じたわけですけども、この会長さんは、今後厳しくなっていく国の支援や医療措置などを背景に、本当に透析患者が現実に負けないで生きていくためには、まず自分の立ち位置を再確認することから訴えておられるわけです。  今と同じ、今以上のサービス、自分だけがよかったらいい、これはあり得ないということを現実の問題としてまず認識して、これからスタートしていくということが大事だと思います。これからの時代は特にここがなければ、不平不満、不信しかないような厳しい時代に入ってくるわけです。受ける側もここがわかれば、何かに期待するのではなくて、自分たちでできることをしようとなってくると思うんですね。そこを示していくのが今後の行政の大きな役割でもありますし、また、私たち議会、議員の役割でもあるように私は感じております。  自分たちで守るし、地域で見守るということで、認知症対策を、光は、地道ではありますけども継続されております。この徘回模擬訓練でも、各地域の学校、また児童生徒を巻き込んで訓練をされています。これは非常に大きいと思います。大きな生きた生涯教育、また、光市が与える地域教育と言えると思います。  ここでお聞きいたしますけども、子供たちが過去何回か参加をされていまして、その感想なりそういうものは聞いているのか、そして、子供たちはどのようにこの認知症を理解していっているのか、もしあれば御紹介いただきたいと思います。 ◯議長(中村 賢道君) 近藤福祉保健部長。 ◯福祉保健部長(近藤 俊一郎君) 再度の御質問にお答えいたします。  徘回模擬訓練について、子供たちの感想を紹介する前に、どういう形で行ったか紹介させていただきたいと思います。  徘回模擬訓練につきましては、平成22年度に大牟田市の先進地視察を行った後、平成23年度から開始しております。これまでに3回実施しております。平成23年度は周防地区において実施しまして、自治会や老人クラブ、周防小学校児童など191人の参加、うち小学生が34人。平成24年度は三井地区において実施しまして120人の参加、うち小学生が58人。さらに平成24年度は、浅江、丸山町でも実施しておりまして、小学生は含まれておりませんが108人の参加を得ております。この訓練は事前に認知症サポーター養成講座を受講していただきまして、認知症の人への対応の3つの「ない」、驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけないの基本姿勢などを学んだ上で、ケアマネジャーが認知症の人に扮して、集団の中からその人を見つけ出し、声をかけて連れて帰る、あるいは連絡をとるというような、なるべく現実に即した対応が可能なように設定しております。  先ほど議員のお尋ねありましたように、訓練の実施後に、参加した児童に感想文を書いていただいておりますので、その幾つかの原文の一部を紹介いたします。  認知症になった人とかかわるのはもっと難しくもっと大変だと思ったけど、やさしく笑顔で声をかけたり質問すれば解決すると聞いて、実際に解決したのでよかったと思いました。認知症の人と会ったら、今回の授業を生かしてやさしく話しかけて、ゆっくり質問などができたらよいと思います。そして、驚かせたり急がせたりしないで、また、数人いるときは取り囲んだり腕組みをしないように注意したいと思います。今回の訓練を生かして、認知症の人を助けてあげたいと思います。私たちがお年寄りを支えていけるように、この学習で学んだことを生かしていきたいと思います。  こういう意見がありまして、多くの児童の感想として、認知症の人に対して異質な存在として捉えるのではなく温かく見守る必要があることを、観念的でありましてもしっかりと学んだことがうかがえます。むしろ子供たちのほうが、素直であるだけに訓練の効果は高いのではないかと考えております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 森重議員。 ◯14番(森重 明美君) ありがとうございました。  本当にこういう教育がとても大切だなと思います。育てていくということが非常に大事ですし、また、この光市でそういう体験をした子供たちが立派なやさしい大人になっていってくれると思います。皆が認知症という病気を理解し、学び、認知になっても住めるまちづくり。特にこれからの時代を生きる子供たちには大切な教育でもあります。  第1回目を取り組むまでには、大変な労力とできるかなという不信を随分持たれたと思います。実際には、どこの自治体も、取り組もうと思ってもなかなか手が出せない事業なんですね。ここにはやはり、認知を考える会、そういう市民の皆様方がいらっしゃるからということも言えるんですが、よくこれはやられたと私は毎回思います。そういう非常に厳しい中を、1本のレールを引かれた皆様の、市の職員、関係所管の方たちもそうですけども、その御努力に大変感謝をしたいと思います。  このような事業は、なかなか即効性はありませんけども、方向づける、また、動かす機軸を時代の需要に合った方向へかじを取る、切りかえるという大きな役割を果たしていることに自信を持って、今後もこれは継続していっていただきたいとぜひ要望したいと思います。  もう1つ、介護ボランティアのほうにまいりますけども、前向きな御答弁をいただいたと今思っております。もし余り前向きでなかったら何でできないのかということを聞きたかったんですけども、時代とともに重要性を増してきているということと思います。  長い間、申請主義に基づく措置に慣れてしまった福祉行政の現場では、住民に働きかけてニーズを掘り起こすことは、ある意味財政支出の増大を招くことにもなりますので、利用申請が出てきたら既存のサービスを提供しようということにとどめがちなところもあります。そういうところもわからないではないわけです。しかしそれでは、これから市民も行政に対する不信感が募るばかりです。言ってくれなかった、あるのに聞いていないなど、そういうことがあるわけですね。  これらに対して、行政が地域のさまざまな担い手と連携をしながら、住民のニーズをくみ取ることで、能率的また効果的なサービス提供を行おうという動きがどこの自治体でも出てきております。今回御紹介した霧島の介護ボランティア・ポイント制度は、このような霧島市介護保険ボランティア手帳という、ボランティアはこの介護の世界では当然なんだという意味合いも強く受けられるような手帳を、申請するといただけるわけですけども。これは、霧島介護ボランティアの協賛店が張るシールでございます。そして、これはボランティア協賛店、私たちは高齢者の方々のボランティア活動を応援しています。あなたも始めませんか。霧島市では、65歳以上の方がボランティア活動に参加することを推進していますと、各店舗にもこういう働きかけをして、1つの流れをつくろうと努力されています。  私もいろんなところを見ましたけども、ある意味骨組みとなる部分をしっかり最初立ち上げておきますと、後は施設、また、協賛店──そういう介護ボランティアを協賛しますといういろんなお店なんかのこともありますけども、後、活動者を募って、そして活動して本人もさまざまな特典を得て、ひいては、光市への地域貢献プラス自身の健康維持、そして、大介護時代への流れができていくという。まあ、そう簡単にはいかない部分はあるかもしれませんけども、こういうものはこれからやっぱり手を入れていかなければいけないと思います。  この蓄積ポイントは、今さまざまな使途を言われましたけども、何がいいのかわかりません。介護保険料にこれが還元できて支払いができるのがいいかどうかはわかりませんけども、参考までにお聞きします。今、光市の介護保険は基準額が幾らで、例えば高齢者の属する1、2、3、4段階の方々がボランティアをして、ボランティア手帳がいっぱいになった場合、介護保険の支払いでどのくらいの軽減が図られるのでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 近藤福祉保健部長。 ◯福祉保健部長(近藤 俊一郎君) 限度額という概念がよくわからないんですが、霧島市の場合は5,500円程度で限度があるということでございますので、仮にその値段で光市の介護保険料に当てはめますと、第5段階に当たります。第5段階というのはどういう世帯の方かと申しますと、合計所得金額が125万円未満の方ということになります。年金収入に直しますと245万円程度ということであります。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 森重議員。 ◯14番(森重 明美君) ちょっと意味合いが違ったんですけど。  まあ、介護保険は制度が複雑ですから、そこまでいくと難しくなるかもしれませんけども、私も資料を持ってきていないから何とも言えないんですけども、簡単にといいますか、介護保険は、1段階、2段階の方でしたら月額2万6,000円あたり、3段階、4段階ぐらいで月額3,000円か4,000円というぐあいになると思います。そうしますと、こういうボランティアして1冊5,000円近くたまると、12カ月の間の1カ月、2カ月分の保険金の掛金になるということですね、これは。それは次年度の介護保険料に繰り込まれるという感じで、霧島市はされているようでございます。  まあ、ボランティアもそれを目指してやるわけではないと思いますけども、これからのボランティアは無償というわけにはいきませんから、ある意味、続けられるように、また張り合いも出るように、また、有償というか何か特典があるようなものが大切かと思います。  また、こういう協賛店を、今光市はたくさんほかにもやっておられます。がん検診のトリプルでもこういう協賛店を募ったりとか、だんだん行政も、民間を巻き込んでといいますか、民間にお願いをしながら1つの道筋をつくっていくという手法が、あらゆるところで使われるようになってまいりました。里厨割なんかも新しい民間的な発想で、今レシート1,000円以上ということでやられておりますように、これまでの行政では考えられないような枠を外した発想の転換をしながら、どう道をつくっていこうか努力をされていく時代だと思います。先ほどの介護保険はそういうことです。  年を重ねても、できるだけ社会との接点を持って生きがいや目的を持てる生活を支援するために、また、これからの時代はその力を本当に必要としているというメッセージを発信するためにも、何か布石を打っていく必要があると思います。次期介護保険の見直しは平成27年になりますけども、そのときにはこういうものがきちんと計画の中にも導入できるようにしていくためには、この平成25年度、平成26年度の準備段階が大変重要になってくると思いますので、ぜひこのあたりはお願いしたいと思います。  この霧島市さんなんかのボランティアの年齢層を見てみますと、80代、90代の方もいらっしゃいました。元気である限り頑張れるという場所をつくっていくことも大事ではないかと思いますので、ぜひここのところはよろしくお願いしたいと思います。  この項終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 近藤福祉保健部長。 ◯福祉保健部長(近藤 俊一郎君) それでは御質問の3番、光市民の「健康寿命」を支援するためにの1点目、高齢者の肺炎球菌ワクチン、一回接種で5年有効についてお答えします。  高齢者肺炎球菌ワクチン接種費用の助成につきましては、これまでも議員から御提言をいただいているところであります。国においても、本ワクチンの有効性や医療経済効果などが評価され、疾病の影響、医療経済的な評価等を踏まえると、高齢者に対して接種を促進していくことが望ましいワクチンとして、小児を対象とした水痘ワクチン、おたふく風邪ワクチン、B型肝炎ワクチンの3ワクチンとともに定期接種化の対象として検討が進められているところであり、本ワクチンの有効性や高齢者の健康面での効果等については認識しております。  さて、このたびの国の予算措置において、小児を対象としたヒブ感染症、肺炎球菌感染症、ヒトパピローマウイルス感染症の3つのワクチンが先行して定期接種化され、本市でも4月よりこれらを定期接種として実施しているところでありますが、予防接種法の改正に伴い、こうしたA類疾病に分類される疾病に対するワクチンの接種には、9割の地方交付税措置が手当てされております。  一方、高齢者の肺炎球菌ワクチンについては、現状では任意接種でありますが、国において定期接種化が図られたとしてもインフルエンザと同様にB類疾病に位置づけられる可能性が高く、この場合、交付税措置は2割から3割程度にとどまることになります。したがいまして、任意、定期、いずれの場合も、市が助成を行うとしたときの財源確保が大きな課題として挙げられるものであります。  議員から御紹介がありましたように、県内では4市1町において、本年度から、70歳以上あるいは75歳以上の高齢者の接種に対しいずれも3,000円の一部助成を行うこととしており、それぞれの条件のもと、30万円から多いところでは3,000万円を超える予算措置をしております。  現状では県内の自治体間でサービス格差が生じているわけでありますが、厚生労働省の予防接種部会の報告に基づくと大きな医療費の削減効果が上がるとしており、医療費の削減が国レベルでも大きな懸案事項の1つであることから、実際に市長会を通じて要請もしているところではありますが、国の責任において、定期接種化と現実的に必要な財源確保もなされるべきであると考えております。  こうした状況を踏まえ、本市におきましては、本ワクチンの効果も含め市民への啓発に努めながら、費用助成については、国の動向や県内の動向を注視しつつ慎重に検討してまいりたいと考えております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) それでは、光市民の「健康寿命」を支援するためにの2点目、胃がん予防対策、血液検査でリスク判定についてお答えをいたします。  まず、ピロリ菌の有無を判定するための血液検査は、両市立病院で実施をしております。こうした検査は、消化器内科で通常の外来診療で行う場合もございますし、光市立大和総合病院では一般健診のオプションとして希望される方に実施をしております。  さて、胃がんリスク検診を両市立病院で導入されているのかとのお尋ねでありますが、それに特化した検診メニューは今のところございません。こうした検診については、病院と保険者との協議により実施するものであり、条件が整えば導入することは可能であると考えます。  次に、インスリン計算ソフトの導入についてのお尋ねでございますが、現在、光市立光総合病院には常勤の、光市立大和総合病院には非常勤の専門医がおりますので、インスリンの投与量を計算し処方等を行っております。また、教育入院についても常勤の専門医が担当して行っており、現時点でそうしたソフトを活用する予定はございません。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 森重議員。 ◯14番(森重 明美君) 3項めは市民の健康寿命のためにということで、さまざまな医療関係の部分を質問してみたわけですけども、まず、高齢者の肺炎球菌ワクチンは、もうかなり前から質問をしてきております。いいものというのはわかっておりましてもなかなか予算の関係上できていないわけですけども、このたび県内でも4市1町が取り組んだということで、重ねての要望とさせていただきました。  これまで、予防接種やワクチンの投与については、世界レベルで日本は非常に大きくおくれをとっておりまして、本当に下のほうです。最下位のような状況でございますが、それが大きく指摘をされてまいりました。  このたびの国の予算では、医療費の予防的措置が大きく見直されまして、これまで大変効果が高いとわかっていた、私たちも再三言ってきました子宮頸がん、ヒブ、小児用肺炎球菌の3ワクチンもやっと定期接種の対象となりました。予防的観点から市民の安心が得られるものと考えております。  この高齢者肺炎球菌ワクチンに対しては、4市1町が取り組んだということで、医療の強みを表に出す意味でも、また、高齢者が元気で活躍してというためにも、光市はこういうものにぜひぜひ取り組んでいただきたい。5年間も有効なわけで取り組む価値があるものと思っておりますから、ここは重ねての要望とさせていただきます。  あと、病院局からお答えをいただきました胃がん予防対策の血液検査リスク判定と糖尿病のインスリン計算機は、市立病院でリスク検診ができるのかという質問に余りそぐわないような御回答でございました。むしろ健康増進課サイドのほうがなじんだかなという感じはいたしますけども、ここではリスク判定検査とすべきではなかったかと自分で反省をしております。大変失礼をいたしました。  市立病院にはメニューはないということですけども、しかし、予防医療の目線から考えてまいりますと、今後このようなリスク判定などというものは当然のごとく行われる時代になるのかもしれないなとも感じております。  胃がん対策につきましては、この2月より、ピロリ菌の除去への保険適用が拡大されまして、これまでは、慢性胃炎の患者は、胃潰瘍などに症状が進行するまで除菌薬に保険は適用されていなかったので、数万の除菌費用がかかっていました。けども、今回は内視鏡なんかで胃炎だとわかれば、保険を使って3割負担の人は6,000円程度で済むようなことになっております。
     このような胃がん撲滅に向けての予防的支援も進んでおりますので、幅広く、また気軽に自分のリスクが調べられるような医療提供、今後こういうことも必要になってくるのではないかということで、重ねての要望をしておきます。  最後に、糖尿病患者の急増に対するインスリン計算機ですけども、光市立光総合病院には糖尿病の専門医が常駐でおられる、光市立大和総合病院も非常勤がおられる、現在は導入の必要がないということでございました。大変ありがたいことと思います。むしろ、常勤医師不在の病院や非常勤体制の場合で、その計算になかなか手がかかるというところにこういうものが必要なんだという認識をいたしました。  今後、糖尿病患者が半端でない数で増加したり、医師の仕事も膨大な対応が必要になったり、また、教育入院の対応もますますふえてくると思われます。在宅での対応もふえてまいります。医師の負担軽減やチーム医療の観点からも必要になることがあるかもしれませんので、情報提供として、これは今後また考えていただくこともあるかなということで要望させていただきます。  この項はこれで終わりますけれども、今回全般を通しまして、当面今は不安ながらも何となく何とかなっているという、事態がじわじわと段階的に変わってくるんでしたら少しずつ対応枠を広げていくで済むのですけども、日本の高齢化は一挙に来ると言われております。世界中どこも経験したことがない少子高齢化社会への対応に着手をしていくのが今ですね。  見えないだけにこれは地道な作業でありますし、住民にも理解されがたいけども、行政機関というのは人と社会の変革の役割を果たしていくという側面もございます。私はいつもこれを言うんですけども、時の流れや需要を的確につかんで制度化して、その進むべき方向性を示していく、その流れをつくっていく役割が行政にはあるということですね。そして、それをいかにしていくかということの発信ですね。こういう非常に大きな課題を行政は抱えております。議会も私もあわせて、こういうことに向かって、地道ではありますけども力を尽くしてまいりたいと思っております。  時間がありますので、市長さん何かございましたら。(笑声)全般的に言いまして、何か今感じることがございましたらよろしくお願いします。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 全般的といいますか、まちが1つになって考えるという森重議員の1つのコンセプトというのは、今の福祉の問題にしても、大介護時代の問題にしても、健康寿命の件にしても、1つになって考えるのが私は一番重要であろうと思っております。今や公助、自助、互助、共助の公助の部分というのが、非常に割合的には上げることができませんので、このまちが1つになって考える、連携の場の構築という大きな大きなコンセプトに向かって、私ども一人一人が努力をしていかなければ、事態は今そこまで来ているというのは議員さんと私の考えが一致しているところであります。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 森重議員。 ◯14番(森重 明美君) ありがとうございました。  以上で全ての質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) ここで暫時休憩いたします。再開は振鈴をもってお知らせをいたします。                  午後2時10分休憩       ─────────────────────────────                  午後2時21分再開 ◯議長(中村 賢道君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 皆さんこんにちは。みんなをつなぐ光になる、ひかり未来の田中陽三です。  市議会議員になり6カ月が過ぎました。日々本当に貴重な体験をさせていただいています。3月、4月は、幼稚園、小学校、中学校、高校の卒業式や入学式に同席させていただきました。その中で鳥肌が立ったことがあります。それは、子供たちが光市民憲章を暗記して大きな声で唱えている姿です。僕は岡山から移住してきたので、光市に母校はありません。しかし、子供たちの思いはしっかり受けとめました。この光イズムを継承している子供たちのためにも、その名のごとく光り輝く理想のまちとするためにしっかり取り組んでまいります。  さて、きのう先行議員に先に話されてしまいましたが、室積商店街が発行した室積みらい新聞を私も読みました。みたらい湾花火大会、日本一、10万発の花火で30万人の人出に始まり、皆さんのわくわくする未来のアイデアが紹介されており、読んでいて明るくなる非常によい新聞でした。ことしのみたらい湾花火大会の募金額がふえていたら、間違いなくこの新聞の効果だと思います。そして、いつかこの新聞に書かれていることが本当に実現していく姿を見届けたいと思います。  イマジネーションがあったからこそ人類は月にも行けた。このように、光市の未来を夢や希望で明るく導いてほしい。市民と行政と一緒になって協働で光り輝く未来を築いていきたいと強く思いました。まさにこれこそ光市のまちづくりの基本理念、共創と協働で育むまちづくりのきっかけになるのではないかとも思い、元気をいただきました。  それでは、今回大きく2項目の質問になります。通告に従って質問をさせていただきます。  1番目、南海トラフ巨大地震に備えた沿岸の防災について。1点目、南海トラフ巨大地震の本市における被害想定について。  南海トラフ巨大地震対策については、きのうの先行議員の質問にもあり、重なるところもありますが、改めてお聞きしますのでおつき合いをよろしくお願いいたします。  先日、5月28日に内閣府が南海トラフ巨大地震対策について最終報告を発表しました。メディアでも大きく取り扱われ、内閣府の報告によれば、超広域で強い揺れと巨大な津波が起こり、東日本大震災を超える甚大な人的・物的被害が発生し、国難とも言える巨大災害になる、長期化すれば国としての存立にかかわるとしています。  光市においても被害予測が発表されており、市のホームページでも確認できますが、改めて現時点での本市の被害予測を教えてください。  2点目、住民の命を守る対策について。  今回の最終報告の中に、家を失った人や高齢者、障害者ら災害弱者が優先して受けるトリアージ、選別の考え方が示されていました。光市でも、沿岸の住民が避難所に集中することが予想されるわけですが、どのようにお考えでしょうか。  また、光市の本年度事業で、防災行政無線整備工事、津波ハザードマップの作成、海抜表示板設置工事など、防災に関する事業が進められていることと思います。先行議員の答弁で一定の理解をしましたが、進行状況はいかがでしょうかお聞かせください。  2番目、白砂青松の海岸について。1点目、これからのビジョン。  光市の宝である室積・虹ヶ浜の両海岸、皆さん御存じのとおり日本の白砂青松100選に選ばれているだけでなく、日本の渚100選、快水浴場100選など、数多くの選定を受けております。多くの市民が愛する場所であり、地域の人たちにも大切に守られてきた場所です。夏の海水浴シーズンはもちろん、年間を通してたくさんの人に訪れていただき、光市のすばらしさを知っていただきたいと願うわけであります。  4月には、浅江地区コミュニティ協議会のまちづくり部会が中心となって作成したホームページ、虹ヶ浜美術館が公開されました。これは、虹ヶ浜を仮想美術館に見立て、虹ヶ浜のある浅江に住む人々の虹ヶ浜を外に発信したい思いが形になったものです。コンピューターカレッジを卒業して起業している若者がプログラムからつくり上げてくれたので、虹ヶ浜とキーワードを入れたツイッターを拾い上げて表示させるような斬新なホームページになっておりますので、ぜひごらんください。  それで質問です。光市を代表する両海岸、光市がイメージしている室積海岸、虹ヶ浜海岸のこれからの姿をお聞かせください。  2点目、瀬戸内海で注目される海岸に。  室積・虹ヶ浜の両海岸は、渚100選、白砂青松100選に選定されており、瀬戸内海を代表する海岸です。これは、環境省瀬戸内海国立公園山口県の見どころ紹介で紹介されている室積・虹ヶ浜海岸の一文です。光市の宝というだけでなく、瀬戸内海国立公園としても宝の海岸と位置づけられています。  環境省に問い合わせてみると、瀬戸内海国立公園の海岸で、海岸を生かしたまちづくりを行っているまちはまだないそうです。瀬戸内海に面している自治体の連携した観光、情報発信が始まっている中で、斬新なアイデアで取り組めば、瀬戸内海初の取り組みとしてメディアにも注目され、広く光市を発信できます。瀬戸内海初と聞いただけで、わくわく、楽しくなってくるのは私だけでしょうか。いいえ、そんなことはないと思います。  以前虹ヶ浜で開催していたナイター海水浴場は、全国唯一の取り組みで、全国ニュースでも取り上げられるほどの話題になりました。1点目の質問と重なりますが、そういった視点での取り組みはございますか。あわせてお尋ねします。  壇上からの質問は以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) それでは1番目の御質問、南海トラフ巨大地震に備えた沿岸の防災についてお答え申し上げます。  まず1点目、南海トラフ巨大地震の本市における被害想定についてのお尋ねでありますが、平成24年8月29日、南海トラフ巨大地震モデル検討会が、南海トラフ巨大地震による震度、津波高に関する第2次報告を発表いたしました。これは、発生頻度は極めて低いものの、発生すれば甚大な被害をもたらす最大クラスの地震、津波を推計したもので、これによれば、光市の最大震度は6弱、最大津波高は大潮の満潮時において5メートル、地震発生から津波高1メートルの最短到達時間は106分と報告され、浸水区域としましては、津波が最大となるケースで、島田川河口や虹ヶ浜・室積の両海岸線が浸水すると予測されています。また、山口県内の死者数は約200人で、このうち津波による死者数は約100人と予測されていますが、市町別の被害者数は報告されていません。  さらに、平成25年3月18日に公表された被害想定の第2次報告では、上下水道、電力、通信などのライフラインや、道路、鉄道、港湾などの交通施設の被害想定に加え、避難者、帰宅困難者、物資などの生活への影響、また、これら被害に伴う経済的な被害額や防災・減災対策の効果について報告されています。  現在、山口県では、これら国から提供されるデータをもとに、山口県地震・津波防災対策検討委員会によりさらに詳しい検討を行っており、秋ごろに最終報告がまとめられる予定と伺っております。  次に2点目、住民の命を守る対策についてお答え申し上げます。  最初に、沿岸部の住民が避難所に集中した場合の対策でありますが、地震の発生により津波が予測される場合には、沿岸部や河川沿いの海抜の低い地域に対して避難勧告を発令することになります。このため、一部の避難所においては避難者が集中することも想定されますことから、現在指定しております避難所以外にも、一時避難場所として高台の公園等を指定することについて現在検討しているところであります。また、避難生活を送る避難所につきましては、現在市の主な施設を避難所として指定しておりますが、こうした施設だけでは収容能力が不足する場合には、市の要請により、光高等学校武道場と光丘高等学校体育館及び協定を結んでおります民間事業所の施設を提供いただくこととしております。さらに、市内の施設で収容できない場合には、平成24年に締結した山口県及び市町相互間の災害時応援協定に基づき、他市町への避難も想定しているところであります。  次に、防災行政無線整備工事、津波ハザードマップ作成事業、海抜表示板設置工事の進捗状況でありますが、先行議員にお答えしましたように、防災行政無線整備工事につきましては、7月中に受注者を決定し、9月議会に本契約議案を上程する予定で準備を進めており、海抜表示板設置工事につきましても、できるだけ早い時期に発注し、9月末ごろまでには海抜表示板の設置を完了したいと考えております。一方、津波ハザードマップにつきましては、山口県からの津波浸水予測図の公表がおくれておりますことから、作成時期につきましては不透明な状況でございます。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 今回の南海トラフ巨大地震対策最終報告の対策の基本的方向として、津波対策の目標は命を守るとし、住民一人一人が主体的に迅速に避難することが最も重要、即座に安全な場所に避難できるよう地域ごとにあらゆる手段を講じるとされています。  命を守る。非常に重たい言葉だと思います。私も沿岸部に住んでおりますので、地域の声をお聞きしながら自分なりに命を守るという視点で考えてみましたら、アイデアが生まれてきましたので、安全・安心都市宣言をしている光市としてぜひとも実現していただく、3点提案させていただきます。  まず1点目、海抜表示板設置についてですが、光市は、山あり川あり海ありの自然豊かなまちで、海沿いには国道が走り、住宅も多くあります。今年度の海抜表示板設置工事事業では、避難所、工業施設、商業施設などを中心に90カ所に設置予定と答弁がありましたが、沿岸部の海抜が低いところを中心に電柱に海抜表示をして、常日ごろから自分たちの住んでいる地域の海抜を知り、防災意識を高めることが命を守るにつながるのではないかと思いますが、いかがお考えでしょうかお聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 海抜表示板についてのお尋ねであります。  今回の事業は、避難所や主な公共施設に海抜表示板を設置することにより、住民の皆様方に津波が発生したときにどこに避難をすればいいのか、どこに避難するのが有効かを知っていただくことと、自分が住んでいる地域の海抜表示を知っていただくことを主な目的としております。したがいまして、今回は、沿岸部の一部ではなくて広範囲にわたって海抜表示板を設置するという方向で現在作業を進めているところであります。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) その中で、このたびの表示板設置、90万円の予算で取り組まれていると思いますが、近隣の市町を比べますと、90万円という予算があれば、数字は言いませんが電柱などへの表示もできるような予算規模だと思います。90枚で90万円という、看板自体はどのようなものを予定されているのかお聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 表示板の仕様でありますけども、一応、素材はステンレスを考えております。サイズは縦が30センチメートル、横が40センチメートルで、表面はインクジェットのシート張りを考えております。  現在、先行議員にお答えしましたように約100カ所予定しているんですが、枚数的には120枚から130枚程度を想定しているところであります。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 済みません、箇所については間違えていたようで失礼いたしました。  それで、ステンレスのものをつけるということで、沿岸部なので確かに塩の影響も受けるかと思いますので、今回はこのようなものを取りつけるということで了解しました。  また、なかなか今から計画を変えるというのは受け入れていただけそうにもありませんので、先行議員の答弁も踏まえてちょっと提案させていただきます。  自治会などにはラミネートで簡単にしたものを配付したいと思いますということがありましたが、また、その中で、地域でワークショップを開催していきたいということも先行議員の答弁の中でございました。そこで、出前講座の1つでもよいと思いますが、ぜひとも自治会と一緒にワークショップを開催して、電柱に海抜表示を行い、防災意識の向上に向けてともに取り組めたらと思います。  そして、お願いします。海抜表示板を電柱に取りつけるときの占有使用料は、届け出すれば免除していただけます。取りつけは地元住民、手続は行政が行い、協働で取り組んでいただけたらと思いますが、いかがでしょうかお聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 再度のお尋ねであります。  決して電柱に表示板をつけることを否定しているものではありません。ただ、今回の事業については、先ほど申しましたように、住民の方にどこに避難をするのが有効なのかということを知っていただくことと、自分が住んでいる場所が何メートルかを知っていただくことを目的にしておりますので、今回はそういった形で実施をしたいと考えております。  確かに、県内では沿岸部の電柱に取りつけておられる自治体もありますし、それはそれで意味があると思っておりますので、今後またそういったことについて検討してまいりたいと思っております。  ただ、ワークショップの件は、ハザードマップを作成する際に地域住民の方の御意見を伺いたいということでのワークショップでありますので、直接海抜表示板とは関係がないと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) ぜひ、これから関係あるように取り組んでいただけたらと思います。済みません。  それでは、2点目に行きます。2点目は、津波ハザードマップについて避難経路の記載をしていただきたく提案させていただきます。  沿岸部の人たちを中心に、いざというときどこを通って逃げたらいいかわからないという声をお聞きします。  ことしの1月17日、防災とボランティアの日。防災とボランティアの日というのは、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災にちなんで制定された記念日です。阪神・淡路大震災では、政府や行政の対応のおくれが批判された一方で、学生を中心としたボランティア活動が活発化し、日本のボランティア元年と言われた。これをきっかけにボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実・強化を図る目的で、同年12月の閣議で防災とボランティアの日の制定が決定されたとあります。  その防災とボランティアの日に室積小学校で開催されました、「津波だ!どう逃げる?」防災訓練に参加しました。その中で、子供たちが手づくりマップで高台に避難経路を案内してくれました。そのマップは、高台まで逃げられないこともあると想定し、屋上がある店舗の横を通る道を選択し、しかも家主に許可をいただいていて、非常に関心しました。そして、子供たちは、ふだんから避難場所やルートを頭に入れ、万が一のときにも冷静に対応したい、お年寄りを助けてあげたいと言っておりました。  光市平成24年度防災会議にても、委員の方から、海岸が近く、地震や津波の影響を懸念していますが、海抜の表示や具体的な避難経路を示していただけると患者さんの誘導にも活用できるのですがという声があり、事務局は、平成24年度末には県が地震、津波の被害想定を調査したものを公表する予定となっていますので、その後、市では津波ハザードマップを作成し、浸水地域や避難場所、避難経路などをお知らせできるように形をとりたいと考えておりますと回答されていますが、津波ハザードマップには避難経路の表示予定はございますかお尋ねします。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 津波ハザードマップに関するお尋ねでありますけども、津波ハザードマップに掲載する内容としましては、まず、これから県が発表する浸水被害の想定区域で、これを踏まえて、各地区の避難所、避難場所、主な避難所までの避難路、海抜5メートル、10メートルの等高線、災害時の心得や注意事項等についてと現在予定しております。  これまで土砂災害、高潮、危険ため池、島田川洪水等各種のハザードマップを作成し、お配りしておりますけども、基本的にハザードマップというのは、各御家庭や自治会、自主防災会の中で、自分たちが住む地域の危険場所を認識し、抽出し、そして、いざというときのためにあらかじめ避難経路や避難場所を決めるために活用するものでございます。したがいまして、今の御指摘の避難経路につきましては、これからお配りするハザードマップを参考にしながら、自分の地域の避難場所、避難所に行くまでどういったルートで行けばいいのかについては、各御家庭、各地域で御協議して決定していただければと思っております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 了解しました。それをもとに防災訓練をしたり、防災無線が設置されたときには大規模な避難訓練も可能になると思います。ぜひとも1日も早いハザードマップの作成をよろしくお願いいたします。  3点目に移ります。3点目は、命を守るために一時避難場所の確保を提案したいと思います。  先ほど、答弁の中で一時避難場所に高台のことを挙げていらっしゃいましたが、瀬戸内海に面した光市では沿岸部に多くの方が暮らしています。南海トラフ巨大地震の本市の被害予想、先ほど部長に教えていただきましたが、最大震度6弱、津波高5メートル、津波到着予想106分とされていますが、お年寄りは、体の不自由な方は、けがをしたら気づくのがおくれたらと心配は尽きません。  光市総合計画後期基本計画の170ページの重点目標3、安全な暮らしを守るために想定外をも想定した地域防災対策の推進とあります。  そこで、沿岸部にある高層の建物、特に、浅江、虹ヶ浜ではマンションも建っております。そういった高さのある建物を、有効な一時避難場所として登録してはいかがと思います。既に兵庫県の尼崎市などでは、ルールを決めて民間に一時避難場所としての登録を募り、一覧マップ化し、建物への表示も行っております。命を守るという観点で考えると非常に有効な取り組みだと思いますが、いかがお考えでしょうかお聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) マンションを避難場所に指定してはどうかという御提案だろうと思います。  確かに、津波対策として高さのあるビルを避難ビルと指定している自治体は多くあります。ただ、商業ビルであれば割とそういったことも簡単ではあろうかと思うんですけども、こういったマンションの場合は、まず、入り口が通常閉まっていますのでそのセキュリティーの問題、それから、共用部分に収容できる人数の判断の問題、それから、安全確保の責任問題、そして何よりも、多くの方がお住まいですので、そこに住んでおられる住民の方の御理解の問題、解決すべき課題がたくさんあろうかと思います。  ただ、議員御指摘のように、実際に指定をされている自治体もありますので、その辺の先進事例を参考にしながら調査させていただきたいと思っております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 巨大地震、津波となると、家が崩れ、挟まれて逃げるのがおくれるかもしれません。停電になり、国道を横断するのも困難になるかもしれません。などなど、想定できるだけでも尽きません。  この件に関しては、私もマンションに住んでいますので、私自身も取り組んでまいります。ですので、行政からの提案も行いながら、ぜひとも一緒に実現させていけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。  また、防災につきましては、今後開催します市川市長との対話集会の中でも、市民の皆様からさまざまアイデアが出てくると思います。ぜひとも真摯に向き合い、市民が安心・安全に暮らせるようにお願いしてこの項を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 山本経済部長。
    ◯経済部長(山本 孝行君) それでは2番目、白砂青松の海岸についての1点目、これからのビジョンについてお答えを申し上げます。  光市の室積・虹ヶ浜両海岸は、瀬戸内海国立公園内にあり、美しい弓浜と松林で構成される白砂青松の景観は、光市を代表する観光資源であると同時に、私たち市民の生活に潤いと安らぎをもたらす憩いの場でもございます。また、両海岸の松林は、虹ヶ浜が飛砂防備保安林として、室積が防風保安林としての指定を受けており、近隣住民の生命と財産を守り、市民生活の安心・安全に大きく寄与しております。  さて、議員御案内のとおり、現在では国内でも数少ない白砂青松の両自然海浜は、昭和58年の日本の名勝100選を初めとして、森林浴の森日本100選、日本の白砂青松100選、日本の渚100選、快水浴場100選といった数多くの100選に選定されており、光市のみならず日本の財産とも言えるものであり、両海岸の恵まれた自然環境は、光市民共有の財産としてこれを守り、後世にしっかり引き継いでいくことが、今を生きる私たちの使命であると考えております。  本市では、これまで海岸の保全と保安林機能の維持のため、松林内の除草、清掃や危険木、支障木の除去、松くい虫の防除対策などさまざまな事業を行うとともに、多くの市民の御協力を得て松の植栽や間伐作業なども長年にわたり継続して取り組んでまいりました。  さて、議員お尋ねのこれからのビジョンでありますが、平成18年2月に策定いたしました光市自然敬愛基本構想をもとに、同年3月の自然敬愛都市宣言では、自然の恵みに感謝し、自然を敬愛し、かけがえのない自然を創意と工夫をもって守り、次世代へ引き継いでいくこととしております。また、ことし3月には、光市自然敬愛基本構想や光市自然敬愛都市宣言、光市環境基本条例の理念を踏まえた第2次光市環境基本計画を策定し、目指すべき環境像である「人に自然に やさしさあふれる環境都市 ひかり」の実現に向けまして取り組んでいくことといたしております。  市といたしましては、今後もこれらの環境と保全に関する施策をビジョンとして、地域の皆様方や関係機関等との十分な連携を図りながら、計画的に事業の推進に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、2点目の瀬戸内海で注目される海岸にのお尋ねにお答えを申し上げます。  まず、虹ヶ浜海岸の活用と情報発信についてでありますが、議員御案内のナイター海水浴場につきましては、平成16年度から海水浴場の集客向上と本市が誇る白砂青松の自然海岸を全国に情報発信することを目的に、渚のライトアップや海上レーザーショーなどを一体化したスターライトファンタジーin虹ヶ浜を実施してまいりました。自然海浜でのナイター海水浴場の開設は全国初ということもあり、当時はマスコミにも大きく取り上げられました。  しかしながら、潮の干満による水位変動の影響や海中に設置する機材等の安全性の確保などさまざまな課題もありましたことから、平成22年度の事業評価では、観光振興としての費用対効果等の検証を行いました結果、ナイター海水浴と海上レーザーショーにつきましては平成23年度から休止と判断をいたしたところでございます。  なお、渚のライトアップにつきましては引き続き実施しておりまして、真夏の夜の渚を幻想的な彩りで包み込む、自然海浜としては全国的にも数少ない取り組みの1つであると認識をいたしております。  また、今年度は、広島駅のデジタルポスターの広告活用や、ケーブルテレビによる光花火大会の実況などが計画されておりまして、こうしたPR活動を積極的に行うことにより、光市のすばらしさを全国に向けて情報発信してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 今の部長の答弁をお聞きして、改めて光市の宝なんだなと感じております。  ナイター海水浴は、本当に今思えばよく実現されたなと思います。そして、全く知らなかったんですけど広島駅のデジタルポスター、花火のKビジョン中継と、何かいろいろ取り組まれているみたいで、ぜひともまた周知して広がっていけばいいなと思います。  そして、それを踏まえて、先ほど先行議員の中で市川市長の観光への思いを聞かせていただきました。今回私が感じている虹ヶ浜の現状と、一緒に力を合わせて協働で虹ヶ浜を輝かせたいと思いまして、少しお話をさせていただきます。  まず、現状として気になっているのは、松林の管理です。  白砂青松10万本大作戦のおかげで、たくさんの松が植えられ育っています。その間伐は、先ほど言われましたとおり、地域の人、浅江中学校のボランティアなどによって年に1回定期的に行われ、また、個人的にも清掃を行っていらっしゃる方もいて、順次きれいな姿になっていっております。  しかし、間伐が行われていないところは鬱蒼とした雰囲気になり、ごみの不法投棄も行われ、管理しているとは思えない非常に残念な状況になっているところもあります。このごみについては、先日市役所で対応して撤去していただいたので、御存じのとおりです。地元の人たちも非常に喜んでいました。ありがとうございました。  その後、地元住民の要望もあり、県に相談に行きました。そうしたら、間伐については県が今年度の台風の後ぐらいから取り組む予定とのことで、これまたありがたいことだと思っております。  そこで、次の段階です。松林の間に堆積している松葉です。  昔はお風呂を沸かすのに良質な燃料として持ち帰られ、松林の中も白い砂浜が広がり、松露が生えていたとお聞きします。これが健全な白砂青松海岸の松林の姿だそうです。  しかし現在は、松葉が堆積し、一部は腐葉土となり、雑草が生い茂る場所があります。これは森のプロセスで、初めに荒れた地に松が生え、松葉が堆積して草が生え、木が生え、最後には森となり松が枯れるそうです。また、昨年度発生した火災のように、万が一のときに堆積した松葉によって燃え広がる原因になる可能性があり、地元住民は非常に心配しております。  そこで、この松葉は、私たち市民が中心となって清掃を行い、健全な松林を取り戻します。この件につきましては、処理の協力をいただけるとのことで、ありがとうございます。  では、次の段階です。市民の手できれいな姿を取り戻した虹ヶ浜をどう生かすか。  いろいろなアイデアがあります。そんな中、1人の青年と出会いました。彼は、虹ヶ浜の松林の中でスラックラインというスポーツをやり、虹ヶ浜の豊かな自然を再定義したい、光市の自然を生かしたスポーツとして普及させたいという夢を持っていることを知りました。スラックラインとは、簡単にいうと、幅2.5センチメートルから5センチメートルのロープを使った綱渡りのことです。NTTドコモのスマートフォンのCMなど、一般的にはアクロバッティーな綱渡りのイメージですが、彼の掲げるスラックラインはそれとは違っていて、何げなく感じているすばらしい豊かな自然の中で行い、その風景に注目することによって改めてその自然の豊かさを再認識してほしいという思いも持っています。彼は、山口県スポーツ交流村の職員で、スラックラインではスポーツメーカーがスポンサーについているぐらいの第一人者です。スポーツ交流村でも、子供たちの体幹トレーニングの1つとして開催されています。このように、今までなかった新しいことを始めて、しかも、今まであったものを壊すのではなく生かしたことをやりたいと名乗り出てくれるのは、非常に貴重な存在です。  そこで、彼が虹ヶ浜でスラックラインができるように動いてみました。  まず、瀬戸内海国立公園として問題ないか。これが一番僕の中の心配でした。ということで環境省に尋ねました。全く問題ありませんでした。  次に、松林を管理している山口県に相談に行きましたら、明確にだめなことはないけど、前例がないのと、それを許可することによって誰も彼もがいろんな場所の保安林にロープをかけ出したら困るのでという御回答でした。しかし、感じたのは、光市としてビジョンをもってルールを決めて取り組めばオーケーが出るのではないかという感触でした。  そこでお願いします。光市として、市民と一緒に共創、協働で虹ヶ浜の活性化に取り組んでいただけないでしょうか。そのためのビジョンを一緒につくっていただけないでしょうか。お聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) それでは、再度の御質問にお答えを申し上げます。  ただいま議員からはスラックラインを御紹介いただきました。それを事例として、虹ヶ浜の活性化、活用を行政と市民が一緒になって考えていくというお話であったかと思います。我々といたしましても、虹ヶ浜の積極的な活用というところでは議員と思いを同じにするものでございます。  ただ、ただいまお話のございましたこのスラックラインにつきましては、確かに、自然公園法あるいは森林法といった法律的にこれをやってはいけないといった明確なものはないということは、我々も存じております。  しかしながら、虹ヶ浜・室積の両海岸の松林につきましては、先ほども御答弁を申し上げましたとおり、光市民の財産として過去から長きにわたって市民の力で守り育ててこられたものでございまして、これを我々としてもしっかり次の世代に引き継いでいかなければいけない。そして、先ほど申しましたように、室積・虹ヶ浜の両海岸の松林は飛砂防備保安林として、また防風保安林として、それぞれその地域にお住まいの方々の生命と財産を守っている、また、市民生活の安全・安心に寄与しているというところがございますので、基本的には、この松林を保護していくという延長線上での活用策ということであれば、私どもも保護に取り組んでいくべきものだろうと考えております。  お尋ねのこのスラックラインにつきまして、松に綱といいますかラインをかけましてその上で綱渡りのようなことをされるというスポーツで、最近特に注目されておりまして人気も出て、国内で2万5,000人程度の愛好者がいらっしゃるとお聞きをいたしております。そういったことで議員も関心をお持ちなんだろうと思います。確かに、我々も、1回松にそういったものをかけてやったときに直ちに松に影響が出るとは思っておりません。ただ、それを繰り返し行うことによって松にストレスを与えることはないのかどうかが心配されるところでございまして、その辺がまずは実証されていないという部分もあろうかと思います。  そういったことで、このスラックラインというスポーツが海岸の松林でなければできないということであれば話は違うんですけど、決してそうではないわけでございますので、全国的にもほかの県や市が管理しております公園の樹木を使ってそういったことが行われている事例は多々ございますので、そういったことで御検討いただければと思っている次第でございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) ありがとうございます。部長のおっしゃるとおり、関東では公園を利用して楽しんだりしております。  御心配されている松を傷めるかという部分なんですが、この競技をやっている彼のおじいちゃんが樹木医ということで、これが原因となって松が枯れる心配はないというお墨つきをいただいております。また、木登りよりも傷めないということも聞いておりますので、松を傷めるということを考えられるんだったら木登りも禁止しないといけないのかなと反対に思ってしまうぐらいなんですが。  それで、ちょっと話がまた膨らみますが、私もこのたび、虹ヶ浜のことについていろいろと調べてみました。きょうここに持ってきましたが、瀬戸内海国立公園の山口県地域管理計画、光市総合計画後期基本計画、平成19年3月作成の光市観光基本構想、光市・大和町合併協議会が作成した新市建設計画、第2次光市環境基本計画。私が調べた限り、このいろんな施策の中で余り引っかかるところがないように思いました。むしろ生かそうという部分で。  たくさんのオーケーの中でわずかなはてなのためにノーになるというのは非常に残念だと思います。莫大な建設費などがかかるわけでもありませんですし、指定管理料なども発生しません。行政として心配なことがあれば、いろいろ一緒になって動いて実現させられればと思います。海の家が一部区間を決めて実行しているのと同じように、広い松林の中で一部どこか試験的にやらせていただくということも、やる方向で考えればできる話かもしれません。厳しい中でどうやったら実現できるかを、ぜひ一緒に考えていただきたいと思います。それぞれ間を抜いて御紹介すればいいんでしょうが、全部読み上げるばっかりになるので。  経済部にお伺いをして何日も何日もお話しさせていただいたと思うんですが、なぜ私がこのようにしつこく要望するかは、今回の虹ヶ浜の僕が取り組んでいる取り組みがこれからの協働の1つの成功例になると思っているからです。虹ヶ浜というみんなが認知しているわかりやすい地域で成功させれば、次に大和地区、室積、三井、光井、島田、周防など、それぞれが地域の宝を生かしたまちづくりのアイデアの実現に向けて、市民から共創、協働が始まると思っております。  私は夢を持っております。光市の未来が輝くことを信じております。どうか一緒に夢を持って、共創、協働のまちづくりに取り組んでいただきたいと思います。  少し話が変わりますが、先日、6月5日には、山口市で開催されましたマルチメディア講演会に参加してまいりました。民間運営の図書館で注目を集めている佐賀県武雄市のつながる部フェイスブック・シティ課の職員が講師で、フェイスブックを活用した自治体初のビジネスモデルという講演でした。その中で印象に残っているのが、スピードは最高の付加価値という言葉です。市長の指示と現場の熱意で前例なしに取り組み、否案になることも織り込んで、メディアにとって話題になる日に発信する。武雄市の人口約5.1万人。光市とほぼ同じ人口の市が、日本中から、世界から注目されている理由は少しわかりました。  そこで、最後に市川市長、質問ではなく教えてください。  今回この取り組みを行う中で、共創、協働のまちづくりとは何か、どうやったら実現できるのかすごく悩みました。共創をネットで調べましたら、商品やサービスの開発プロセスにより、多くの顧客を巻き込みよりよいものをつくり出そうとする試み。顧客がわくわくする、社会に貢献する、自尊心が満たされるなどが共創を成功させる必要条件であると説明されていました。同じく協働を調べましたら、同じ目的のために対等の立場で協力してともに働くことと書かれていました。  では、光市の計画や施策の中に至るところに出てくる共創、協働のまちづくりをするためには、何から始めればよいのでしょうか。突然の質問になりますが、どうか御教授ください。よろしくお願いいたします。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) スラックラインを離れて、総合計画の中でということでお話を少ししたいと思っております。  実は、平成19年に策定をいたしました総合計画に、田中議員がただいまお示しになりました共創と協働で育むまちづくりがまちづくりの基本理念として載っているわけです。これは、市民一人一人がまちづくりの主体となり、知恵や力を結集し、支え合うことで全ての市民の人格や人権が尊重され、誰もが幸せを実感でき、このまちに愛着を持ち、誇りに思える光市を創造するとして掲げられているわけであります。  この基本理念は、私が策定をしました後期基本計画にも当然のこととして引き継がれるわけでありますが、私は、前期基本計画の成果と反省を踏まえ、後期基本計画ではより具体的に、「やさしさあふれる「わ」のまちひかり」を目指すべきまちの姿としたわけであります。  そして、まちづくりの視点として3つ掲げました。そこにあるとおりでありますが、1つは、新たな価値、新しい満足を生み出す。これは、まちの弱みを克服することも重要でありますが、それよりむしろ、まちの強みを生かすことが新たな価値、新たな満足を生み出すことと思っております。先ほど先行議員へ答弁をいたしましたが、観光についてもその手法をとりたいと思っております。また、今まであって今から継続する事業についても、新たな価値を付与することが一番肝要だと思っております。そのためには、今あるそれぞれの事業を棚卸しして、そして、守るべきものは守る、改めるべきものは改める、こういう仕分けをする必要があると思っております。  そして2番目として、先ほど私も先行議員に申しましたが、自助、互助、共助、公助の調和を図ることが重要だと思っております。これも、市民一人一人がまちづくりの主体となりと先ほど答弁の中で申し上げましたが、これが新しい公共と呼ばれる手法だと感じております。自助、互助、共助、公助の中で、公助の割合が今後の市政運営の中で高くなることは非常に難しいと感じておりますし、いかに市民の皆さんと協働するかがまちづくりの鍵となっております。これは、先ほど来田中議員がお示しになっていることと相通じるわけであります。  このことについて、覚えておられるかどうかわかりませんが、私は施政方針の中で次のように述べました。一般会計と特別会計の予算だけで光市が運営されているのではない。市民の皆さんのボランティアや自発活動が加わって光市は動いている。私はこれを隠れた予算と呼び、これが大きければ大きいほど市民生活は豊かになると申し上げております。これらのことを実施する上で一番重要なポイントは、私がいつも言っておりますように、対話、調和、人の輪の3つの「わ」であります。対話から生まれる信頼がまちに調和を導き、調和のとれたまちには大きく温かい人の輪が生まれ、目指すべき「やさしさあふれる「わ」のまちひかり」へと前進することができると考えているわけであります。  私が今申したことと田中議員が先ほど一生懸命言われたことは、全く同じことだと思っております。これはやはり、議員が言われたことと、市民の皆さんと私ども行政がいかに協力できるかだと思っているわけであります。  そういうことを踏まえた上に、スラックラインに私自身も戻ってみたいと思うわけでありますが、例えば、1回それを許可すると、言われるように多分木には影響がないかもしれませんが、私はすぐ、あそこへ行って木の枝につってターザンごっこをやる者もふえてくるのではないかという危惧をしております。これは非常に危険ですぐやめるべきであるし、危険であると同時に木を傷める可能性がすごくあると思うんです。こういう可能性を行政とすれば一つ一つクリアして、それからオーケーだと。ではこれはこういうルールをつくりましょうということで、私もスラックラインというものがあそこでやれる可能性ができるかもしれないという思いを持っておりますが、少し時間がかかるのではないかと思っております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 突然のお願いに答えていただいてありがとうございます。  スラックライン、私も体験してみました。初めはぷるぷるぷるぷる子羊のように揺れたんですけど、だんだんだんだん心を落ちつかせ自然の中で調和することによってぴたっととまる瞬間が出てきて、自分の体幹を意識して鍛えられるものでもありますし、年配の方はちょっと厳しいかもしれないですが、子供から大人まで一緒に楽しめるものなんだなと思いました。  また、今市長の答弁いただいて、距離はありましたけど、本当にやさしさというものが伝わってきました。見つめ、抱きしめ、語り合いながら一緒に協働に取り組んでいきたいなと思うところでございます。市川市長からの言葉を励みに、これからも光市の輝く未来に向けて頑張っていきたいと思います。  以上で私の全ての質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。 ◯議長(中村 賢道君) 感きわまって声を詰まらせた田中議員には私も感動いたしましたけど、共創、協働のまちづくりの項は通告外になりますので、次からは気をつけていただけたらと思っております。       ───────────・────・──────────── ◯議長(中村 賢道君) この際、お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会し、17日に議事を継続いたしたいと思います。  これに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(中村 賢道君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会いたすことに決しました。  本日はこれにて延会いたします。  大変お疲れさまでございました。                  午後3時12分延会       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。                     光市議会議長   中 村 賢 道                     光市議会副議長  森 重 明 美                     光市議会議員   西 村 憲 治                     光市議会議員   加賀美 允 彦                     光市議会議員   磯 部 登志恵...